国土交通省は23日、同日開かれた2012年度の第2回税制調査会において、2013年度の同省税制改正要望として、住宅ローン減税の延長・拡充案を提示した。同省は消費税率引上げを踏まえ、前回税率引上げ時(H9)と同様、駆込み需要とその反動で大幅な住宅着工の落込みが発生するおそれがあると指摘。需要の平準化と市場の混乱防止のため、2012年末までに具体的な負担軽減策を消費者に明示する必要があるとしている。また、減税では負担軽減に限界があるため、住宅取得に係る負担を増やさないための十分な給付措置(予算)が不可欠としている。具体的な税制措置としては、住宅ローン減税の延長・拡充(5年間)を挙げた。現行制度(2013年入居の場合)では、借入限度額2000万円、年間の最大控除額20万円、通算の最大控除額200万円となっているのを、拡充後は、借入限度額5000万円、年間の最大控除額50万円、通算の最大控除額500万円とする案を示した。さらに、住宅の取得に係る取引課税を非課税化(登録免許税、印紙税、不動産取得税)することも要望。また、減税措置の拡充では中堅所得者以下の負担を軽減できないとし、住宅取得に係る負担を増やさないための十分な給付措置(予算)が不可欠であるとともに、住民税からの控除額拡大(上限要件の緩和)が必要と要望している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月25日近年、ペットも家族の一員と認識されるにつれて、ペット飼育可のマンションを見かける機会が増えてきました。同時に耳にするのが、ペットに関するトラブルです。国土交通省が5年に1度実施する「平成20年度マンション総合調査結果」(では、平成19年から平成20年の1年間のトラブルの発生状況は、「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」が63.4%と最も多く、そのうち「生活音」(37.1%)に次いで、「ペット飼育」が34.8%という結果が明らかになりました。そこで、「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、「ペットのトラブル」に関する事例と対策法をうかがいました。■「以前はペット禁止、今は可」の物件が急増中「圧倒的に多いのは、ペット禁止のマンションなのに、動物の鳴き声がする、臭いがする……、という住人からの通報です。この場合、1.ペット禁止、2.以前はペット禁止、という2つのケースがあります」と前置きする穂積さんは、次のように説明を続けます。・事例1ペット禁止の部屋で内緒で飼育ペットの飼育が発覚した住人をたずねると、「飼っている」と認めるケースはほとんどありません。「実家の親が入院したので犬を預かっている」、「預かりを頼まれた友人と連絡がとれない」など、さまざまな言い逃れともとれる理由が挙げられます。契約書に「ペットの飼育禁止」とあれば、例え飼育を求めて裁判で争ったとしても、「飼育可能」という判決が出たことはありません。結局は、ペットを手放すか、移転せざるをえなくなります。「ペット飼育禁止」の物件に入居するならば、飼育か入居をあきらめるべきでしょう。・事例2途中でペット可になり、以前からの住民とトラブルにマンションの空室が目立つ昨今、家主が空室対策として、「ペット禁止からペット可の物件へと変更するケース」が急増しています。この場合、家主や管理会社が以前からの住人に対し、「ペットOKにしました」という説明をしていない、あるいは事前に相談もしないことが原因でトラブルに発展するという事例が目立ちます。以前からの住人は、「ペット禁止の物件を選んだのに、引っ越してきた人が犬を飼っている。どういうこと!?」と思われます。また、もともとペットと暮らすために設計されていないので、洗い場がない、換気や防音が不十分など、臭いや鳴き声、ペット同士のケンカなどが原因で近所ともめるケースもあります。これは管理側の責任です。家主や管理会社は入居者に対して十分な説明をする、できるだけ快適にペットと暮らす住環境に改善する対策が必要です。「ペット可」の部屋に決める場合、念のため、「いつからペット可なのか。もし最近ペット可になったというなら、以前からの住人はそれを了承しているのか。設備はあるのか」と、仲介業者に確認をしましょう。・事例3飼育届けに違反 反したペットを飼うどの物件でも、住人はペットを飼う場合、「飼育届け」という書面を提出します。ペット可の物件であっても、どんな動物を何匹飼ってもいいわけではなく、「種類」、「匹数」、「大きさ・体重」について規約があります。「犬は可、猫は不可」というケースもあります。犬の場合は「小型犬一匹まで」が一般的です。契約時に、それらの規約や「契約書の禁止事項の覧」をしっかりと確認しましょう。「虚偽の飼育届け」が発覚した場合は、契約違反で家主から退去通告をされることもあります。トラブルになるのは、「小型犬を1匹飼うつもりが子どもができて2匹、3匹と増えていき……」、「知人からヘビを預かった」などという例で、いわゆる「多頭飼い」や、大型の動物、は虫類など飼育可ではないペットなど、届けとは違う飼い方をしている場合です。すぐに近所の人も気付くことになり、コミュニケーションもうまくいかなくなります。最後に穂積さんは、こうアドバイスをします。「ペット可の部屋を探している方でも、これらの規約を知らない人はとても多いのです。あらかじめ情報を得て、飼い方を考えておくことが大切です。また、入居したときには、隣近所へ『うちはペットを飼っています。ご迷惑をかけることがないよう、十分に気を付けます』と、あらかじめ挨拶をしておくことがトラブルを予防する方法の一つです。実はこの当たり前のように思う挨拶がなかなかされないのが現状です」この問題、「ペットかわいさのあまりに飼い主としての品格を失う」、「利益追求のために家主としての責務を放棄する」といったことのないように、という警告かもしれません。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(岩田なつき/ユンブル)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月19日近年、ペットも家族の一員と認識されるにつれて、ペット飼育可のマンションを見かける機会が増えてきました。同時に耳にするのが、ペットに関するトラブルです。国土交通省が5年に1度実施する「平成20年度マンション総合調査結果」(では、平成19年から平成20年の1年間のトラブルの発生状況は、「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」が63.4%と最も多く、そのうち「生活音」(37.1%)に次いで、「ペット飼育」が34.8%という結果が明らかになりました。そこで、「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、「ペットのトラブル」に関する事例と対策法をうかがいました。■「以前はペット禁止、今は可」の物件が急増中「圧倒的に多いのは、ペット禁止のマンションなのに、動物の鳴き声がする、臭いがする……、という住人からの通報です。この場合、1.ペット禁止、2.以前はペット禁止、という2つのケースがあります」と前置きする穂積さんは、次のように説明を続けます。・事例1ペット禁止の部屋で内緒で飼育ペットの飼育が発覚した住人をたずねると、「飼っている」と認めるケースはほとんどありません。「実家の親が入院したので犬を預かっている」、「預かりを頼まれた友人と連絡がとれない」など、さまざまな言い逃れともとれる理由が挙げられます。契約書に「ペットの飼育禁止」とあれば、例え飼育を求めて裁判で争ったとしても、「飼育可能」という判決が出たことはありません。結局は、ペットを手放すか、移転せざるをえなくなります。「ペット飼育禁止」の物件に入居するならば、飼育か入居をあきらめるべきでしょう。・事例2途中でペット可になり、以前からの住民とトラブルにマンションの空室が目立つ昨今、家主が空室対策として、「ペット禁止からペット可の物件へと変更するケース」が急増しています。この場合、家主や管理会社が以前からの住人に対し、「ペットOKにしました」という説明をしていない、あるいは事前に相談もしないことが原因でトラブルに発展するという事例が目立ちます。以前からの住人は、「ペット禁止の物件を選んだのに、引っ越してきた人が犬を飼っている。どういうこと!?」と思われます。また、もともとペットと暮らすために設計されていないので、洗い場がない、換気や防音が不十分など、臭いや鳴き声、ペット同士のケンカなどが原因で近所ともめるケースもあります。これは管理側の責任です。家主や管理会社は入居者に対して十分な説明をする、できるだけ快適にペットと暮らす住環境に改善する対策が必要です。「ペット可」の部屋に決める場合、念のため、「いつからペット可なのか。もし最近ペット可になったというなら、以前からの住人はそれを了承しているのか。設備はあるのか」と、仲介業者に確認をしましょう。・事例3飼育届けに違反 反したペットを飼うどの物件でも、住人はペットを飼う場合、「飼育届け」という書面を提出します。ペット可の物件であっても、どんな動物を何匹飼ってもいいわけではなく、「種類」、「匹数」、「大きさ・体重」について規約があります。「犬は可、猫は不可」というケースもあります。犬の場合は「小型犬一匹まで」が一般的です。契約時に、それらの規約や「契約書の禁止事項の覧」をしっかりと確認しましょう。「虚偽の飼育届け」が発覚した場合は、契約違反で家主から退去通告をされることもあります。トラブルになるのは、「小型犬を1匹飼うつもりが子どもができて2匹、3匹と増えていき……」、「知人からヘビを預かった」などという例で、いわゆる「多頭飼い」や、大型の動物、は虫類など飼育可ではないペットなど、届けとは違う飼い方をしている場合です。すぐに近所の人も気付くことになり、コミュニケーションもうまくいかなくなります。最後に穂積さんは、こうアドバイスをします。「ペット可の部屋を探している方でも、これらの規約を知らない人はとても多いのです。あらかじめ情報を得て、飼い方を考えておくことが大切です。また、入居したときには、隣近所へ『うちはペットを飼っています。ご迷惑をかけることがないよう、十分に気を付けます』と、あらかじめ挨拶をしておくことがトラブルを予防する方法の一つです。実はこの当たり前のように思う挨拶がなかなかされないのが現状です」この問題、「ペットかわいさのあまりに飼い主としての品格を失う」、「利益追求のために家主としての責務を放棄する」といったことのないように、という警告かもしれません。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(岩田なつき/ユンブル)
2012年10月19日中日本高速道路(NEXCO中日本)は18日、「新東名(静岡県)インパクト調整会議」(会長:国土交通省 中部地方整備局 道路部長)において、新東名高速道路(以下、新東名)開通後6カ月間の交通状況をとりまとめたものを発表した。それによると、4月15日~10月14日の半年間に静岡県内で発生した10㎞以上の渋滞は11回(新東名と東名の合計)となり、新東名開通前となる前年同時期(2011年4月17日~10月16日)の148回と比べると、約9割も減少したことが分かった。新東名開通後半年間の平均交通量は、全日が1日あたり4万1,000台、平日が3万8,000台、休日が4万7,000台。静岡県内の新東名および東名の交通量の合計は、全日で前年同時期比16%増、平日で同15%増、休日で同17%増となった。新東名の区間交通量について見た場合、最も多かったのは新清水IC~新清水JCT間の1日あたり4万6,400台。以下、新富士IC~新清水IC間の同4万5,900台、長泉沼津IC~新富士IC間の4万4,800台と続いた。一方、東名の区間交通量について見ると、減少量トップは清水JCT~清水IC間で3万6,200台(開通前7万1,300台→開通後3万5,100台)。次いで、沼津IC~富士IC間の3万3,000台(同7万4,100台→同4万1,100台)、富士川SA~清水JCT間の3万2,300台(同7万1,300台→同3万9,000台)となった。新東名の商業施設「NEOPASA(ネオパーサ)」(7カ所)の半年間の来場者数は約2,400万人。「NEOPASA駿河湾沼津」利用者(休日)に対して行ったアンケート調査にて移動の目的を尋ねたところ、「観光」が最も多く65%だった。次いで、「買い物」8%、「帰省」5%となったほか、「駿河湾沼津SA」も5%とサービスエリア自体を目的とする利用者も見られた。利用者からは「快適なサービスエリアでリフレッシュすることで安全運転につながる」などの声が寄せられたという。新東名の開通後6カ月間の平均IC(インターチェンジ)利用交通量は、全日が1日あたり3万4,000台、平日が3万台、休日が4万2,000台。静岡県内の新東名と東名の平均IC利用交通量は、全日で前年同時期比14%増、平日で同11%増、休日で同19%増となった。静岡県内の主要断面における新東名、東名、国道の断面交通量は、全日が前年同時期比最大14%増、平日が同14%増、休日が同15%増。並行する国道は、新東名の開通に合わせ4車線化した国道1号静清バイパスの静岡県中部断面において増加傾向が見られるが、全体的に著しい変化はないとのこと。新東名に接続する伊豆縦貫自動車道の交通量は、全日が1日あたり2万4,500台、平日が2万4,700台、休日が2万4,300台。同じく新東名に接続する三遠南信自動車道については、全日が2,200台、平日が1,700台、休日が3,400台だった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月19日国土交通省はこのほど、全国の市区町村を対象に実施した「地震時等に著しく危険な密集市街地」の調査結果を発表した。同調査は、密集市街地のうち、延焼危険性または避難困難性が高く、地震時などにおいて最低限の安全性を確保することが困難、かつ危険性が極めて高い密集市街地を把握するために行われたもの。全国の市区町村を対象に地区概要、面積などについて調査票を配布し、地方公共団体が各地区の危険性を判断し、集計した。それによると、「著しく危険な密集市街地」は3月1日時点で全国に197地区(5,745ヘクタール)存在することが分かった。都道府県別に見た場合、最も多かったのは東京都の113地区。次いで、神奈川県の25地区、京都府の13地区、大阪府の11地区、徳島県の8地区、兵庫県、高知県、長崎県が同数の4地区、愛知県の3地区、埼玉県、滋賀県、和歌山県、大分県が同数の2地区、千葉県、香川県、愛媛県、沖縄県が同数の1地区となった。東京都のトップは品川区で23地区。以下、北区の21地区、墨田区の19地区、中野区の9地区、荒川区と足立区が同数の8地区と続いた。一方、大阪府では寝屋川市が最多の3地区。次いで、豊中市と守口市が同数の2地区、大阪市、堺市、門真市、東大阪市が同数の1地区との順となった。面積別では、大阪府が最も大きく2,248ヘクタール。次いで、東京都の1,683ヘクタール、神奈川県の690ヘクタール、京都府の362ヘクタール、長崎県の262ヘクタール、兵庫県の225ヘクタール、愛知県の104ヘクタール、埼玉県の54ヘクタール、徳島県の30ヘクタール、大分県の26ヘクタールとなった。市区町村別の面積を見ると、大阪市がトップで1,333ヘクタール。以下、横浜市の660ヘクタール、墨田区(東京)の389ヘクタール、京都市の357ヘクタール、北区(東京)の270ヘクタール、長崎市の262ヘクタール、品川区の257ヘクタール、豊中市の246ヘクタール、神戸市の225ヘクタール、寝屋川市の216ヘクタールと続いた。国土交通省および各地方公共団体では、建物の不燃化・耐震化、避難経路および空地の確保、住民啓発などの取り組みを実施し、2020年度までに危険な密集市街地の解消を目指すとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日相模鉄道と東京急行電鉄は5日、国土交通省より相鉄・東急直通線の工事施工認可を受けたと発表した。同線はすでに工事が進捗している相鉄・JR直通線(2015年4月開業予定)とともに、「神奈川東部方面線」の一部として整備される。同線の整備区間は相鉄・JR直通線の羽沢駅(仮称)から東急線日吉駅までの約10km。途中、新横浜駅(仮称)と新綱島駅(仮称)の設置を計画しており、羽沢駅(仮称)~新横浜駅(仮称)間の建設工事を相鉄が、新横浜駅(仮称)~日吉間の建設工事を東急が申請。国土交通省による工事施工認可に至った。相鉄・東急直通線の事業費は約1,957億円で、事業予定区間は2019年3月まで。開業予定は2019年4月としている。整備主体となるのは鉄道建設・運輸施設整備支援機構で、営業主体である相鉄と東急が同線を使用して相互直通運転を行う。完成後は、海老名駅および湘南台駅からの電車が、西谷駅(相鉄本線)より相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線を経由し、東急線渋谷・目黒方面へ運行される計画となっている。神奈川県央部・横浜市西部と東京都心部を直結するルートの完成で、乗換回数の減少や速達性の向上が図られることに。さらに東海道新幹線新横浜駅付近への新駅設置で、相鉄・東急沿線から新幹線へのアクセスが大幅に向上することも期待されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月09日国土交通省はこのほど、3大都市圏の鉄道混雑率を調べた2011年度の集計を発表した。今回の発表では、東京圏の主要区間の平均混雑率は164%で、前年比2%の減少。大阪圏は123%、名古屋圏は127%で、こちらも前年より減少。3大都市圏すべてで、過去30年間において最も低い数値を記録した。これについて、同省では、東日本大震災による輸送人員の減少も考えられる一方、新線の建設や既存線を結ぶバイパス線の整備、幅広車両の導入など、官民を挙げた輸送力を増強する取り組みも数字に表れたものとみている。ただし、依然として混雑の激しい区間もあり、首都圏の15区間で、「新聞を広げて楽に読めない」とされる180%以上の混雑率を記録した。中でも東京の東側から通勤客が利用する区間の混雑が激しく、昨年度の最混雑路線はJR総武緩行線錦糸町~両国間で201%、JR以外の私鉄・地下鉄の最混雑路線は東京メトロ東西線木場~門前仲町間で199%。ともに、「体が触れ合い相当圧迫感のある」200%前後の混雑率が続いていることがわかった。同省は2015年までに東京圏のすべての区間の混雑率を180%以内に、それ以外の大都市圏のすべての区間の混雑率を150%以内とする目標を立て、とくに都心から空港・郊外直結鉄道の新線の調査を国に要求するなど、今後も混雑緩和に向けた施策を進める考えだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日国土交通省がまとめた、『平成20年度マンション総合調査』(によると、過去1年間のトラブルの発生状況は、「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」が63.4%と最も多く、そのなかでも「生活音」(37.1%)が1位ということが判明しています。トラブルナンバー1は、つまり「騒音」だったのです。そこで、「快適で安全な女性の一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、詳しいお話を伺いました。■子どもの生活音が裁判で敗訴――統計では「騒音」トラブルが1位とのことですが、管理の現場ではどうなのでしょうか。穂積さん:「騒音」に関する相談は日々、寄せられます。最近の裁判の例として、2012年3月15日に東京地裁で、「上の部屋に住む男児が跳びはねてうるさい」として、階下の夫婦が騒音の差し止めなどを求めた訴訟がありました。裁判では、「我慢の限度を超えている」として、男児の父親に一定以上の騒音を出さないよう、また、夫婦が求めた慰謝料計60万円のほか、妻が頭痛で通院した治療費や騒音測定の費用も請求通り支払うように命じる判決を言い渡しています。このケースでは、業者に依頼して騒音を測定した結果に基づいて、「男児が跳びはねたり走り回ったりする音は生活実感としてかなり大きく聞こえ、相当の頻度であった」と指摘、配慮すべき義務を父親が怠った、と判断されました。これはほんの一例ですが、騒音問題は訴訟に発展するケースも少なくありません。――入居前に騒音トラブルを避けるポイントはありますか。穂積さん:騒音の起こりようには、建物の構造が大きく影響します。木造や鉄骨造(S造)の建物よりも、8階くらいまでの中低層のマンションに多い鉄筋コンクリート造(RC造)や、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の方が頑丈で遮音性が高くなります。室内の音だけでなく、廊下を歩く音、階段の昇り降りの音、話し声が響くかどうかも大きく違ってきます。引っ越しビギナーによくある失敗は、「内見のときは静かだった。こんなに隣の音が響くとは……」と、入居後に気付くというパターンです。騒音が気になる方は、 部屋を探す段階で、「閑静な部屋」という条件を掲げて意識してください。鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物を選び、より静かな環境を望む場合は、上の階の音が気にならない最上階の角部屋がいいでしょう。――騒音で悩んだとき、どうすればいいでしょうか。穂積さん:隣や階上の住人だと原因が分かっていても、自分で苦情を言いに行くとトラブルになる可能性があるので、まずは管理人、管理会社、家主らに相談してください。おさまらない場合は、騒音を感じた日時、どのような音なのか、何分間続いたのか、ボイスレコーダーで録音するなどして、記録をとってください。相手は「生活の音だ」と主張することがあるので、それに備えて証拠を集め、家主らに伝えましょう。――小さい子どもがいて、こちらが隣近所への騒音になるのでは……と気になります。何かよい方法はありますか。穂積さん:階下が店舗など、入居者がない1・2階の角部屋を選びましょう。また、隣の部屋との壁側にたんすを置くなどのバリアをつくることで、音は緩和されます。階下に住民がいる場合、床素材は、フローリングは高音が響きやすく、カーペットや畳の方が響きにくいということも知っておいてください。子どもは歩幅が小さいので、親にとってはただ歩いているつもりでも、階下の人にはドタンバタンと走り回っているように聞こえるものです。音を吸収しやすい、できるだけ厚手、毛足の長いタイプのカーペットを敷く、床とカーペットの間に防音用のマットを敷くなどの対策を採ることもお勧めします。防音の方法はさまざまありますが、最も大切なことは、「引っ越し時のあいさつ」です。特に子どもやペットがいる場合はいっしょに、少なくとも上下階と両隣の人にあいさつをしておきましょう。騒音トラブルとは、「見知らぬ誰かが出す、得体のしれない音に対し、違和感や脅威、平穏な日常を妨げられることへ怒りや不安がわく」ことから発生します。日ごろからあいさつを交わす関係であれば、「どんな人たちがどのような暮らしをしているのか」が垣間見え、同じ音でもなぜか気にならない、多少は許してあげよう、という気持ちにもなるでしょう。――ありがとうございました。まずは騒音を感じにくい物件を探し、次に、隣近所との良好な関係づくりを心がける。騒音トラブルとは、これだけで相当に避けられるのではないでしょうか。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(岩田なつき/ユンブル)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月14日家賃の未払い、水漏れ、ペット、事件事故……マンションでの生活では、さまざまなトラブルがあると耳にします。では、最も多いトラブルとは何なのでしょうか。国土交通省がまとめた、『平成20年度マンション総合調査』(によると、過去1年間のトラブルの発生状況は、「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」が63.4%と最も多く、そのなかでも「生活音」(37.1%)が1位ということが判明しています。トラブルナンバー1は、つまり「騒音」だったのです。そこで、「快適で安全な女性の一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、詳しいお話を伺いました。■子どもの生活音が裁判で敗訴――統計では「騒音」トラブルが1位とのことですが、管理の現場ではどうなのでしょうか。穂積さん:「騒音」に関する相談は日々、寄せられます。最近の裁判の例として、2012年3月15日に東京地裁で、「上の部屋に住む男児が跳びはねてうるさい」として、階下の夫婦が騒音の差し止めなどを求めた訴訟がありました。裁判では、「我慢の限度を超えている」として、男児の父親に一定以上の騒音を出さないよう、また、夫婦が求めた慰謝料計60万円のほか、妻が頭痛で通院した治療費や騒音測定の費用も請求通り支払うように命じる判決を言い渡しています。このケースでは、業者に依頼して騒音を測定した結果に基づいて、「男児が跳びはねたり走り回ったりする音は生活実感としてかなり大きく聞こえ、相当の頻度であった」と指摘、配慮すべき義務を父親が怠った、と判断されました。これはほんの一例ですが、騒音問題は訴訟に発展するケースも少なくありません。――入居前に騒音トラブルを避けるポイントはありますか。穂積さん:騒音の起こりようには、建物の構造が大きく影響します。木造や鉄骨造(S造)の建物よりも、8階くらいまでの中低層のマンションに多い鉄筋コンクリート造(RC造)や、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の方が頑丈で遮音性が高くなります。室内の音だけでなく、廊下を歩く音、階段の昇り降りの音、話し声が響くかどうかも大きく違ってきます。引っ越しビギナーによくある失敗は、「内見のときは静かだった。こんなに隣の音が響くとは……」と、入居後に気付くというパターンです。騒音が気になる方は、 部屋を探す段階で、「閑静な部屋」という条件を掲げて意識してください。鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物を選び、より静かな環境を望む場合は、上の階の音が気にならない最上階の角部屋がいいでしょう。――騒音で悩んだとき、どうすればいいでしょうか。穂積さん:隣や階上の住人だと原因が分かっていても、自分で苦情を言いに行くとトラブルになる可能性があるので、まずは管理人、管理会社、家主らに相談してください。おさまらない場合は、騒音を感じた日時、どのような音なのか、何分間続いたのか、ボイスレコーダーで録音するなどして、記録をとってください。相手は「生活の音だ」と主張することがあるので、それに備えて証拠を集め、家主らに伝えましょう。――小さい子どもがいて、こちらが隣近所への騒音になるのでは……と気になります。何かよい方法はありますか。穂積さん:階下が店舗など、入居者がない1・2階の角部屋を選びましょう。また、隣の部屋との壁側にたんすを置くなどのバリアをつくることで、音は緩和されます。階下に住民がいる場合、床素材は、フローリングは高音が響きやすく、カーペットや畳の方が響きにくいということも知っておいてください。子どもは歩幅が小さいので、親にとってはただ歩いているつもりでも、階下の人にはドタンバタンと走り回っているように聞こえるものです。音を吸収しやすい、できるだけ厚手、毛足の長いタイプのカーペットを敷く、床とカーペットの間に防音用のマットを敷くなどの対策を採ることもお勧めします。防音の方法はさまざまありますが、最も大切なことは、「引っ越し時のあいさつ」です。特に子どもやペットがいる場合はいっしょに、少なくとも上下階と両隣の人にあいさつをしておきましょう。騒音トラブルとは、「見知らぬ誰かが出す、得体のしれない音に対し、違和感や脅威、平穏な日常を妨げられることへ怒りや不安がわく」ことから発生します。日ごろからあいさつを交わす関係であれば、「どんな人たちがどのような暮らしをしているのか」が垣間見え、同じ音でもなぜか気にならない、多少は許してあげよう、という気持ちにもなるでしょう。――ありがとうございました。まずは騒音を感じにくい物件を探し、次に、隣近所との良好な関係づくりを心がける。騒音トラブルとは、これだけで相当に避けられるのではないでしょうか。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(岩田なつき/ユンブル)
2012年09月14日国土交通省はこのほど、高速乗合バスと高速ツアーバスを今後1年以内に一本化することを発表した。「新高速乗合バス」として新たな制度による運行が行われることになり、現在の形態の高速ツアーバスは廃止される。バス事業者が利用者(乗客)と道路運送法による乗合運送契約を結んで運行される従来の高速乗合バスは、便数や価格の変更に30日前の届出が必要で、繁忙期に他社の車両を使うことも禁じられていたため、需要に柔軟に対処することが難しい面があった。一方、近年急速に伸びを見せていた高速ツアーバスは旅行業者が利用者と旅行業法にもとづく企画旅行契約を結んで運行するもので、利用者は旅行業者が貸切運送契約を結んだ貸切バスに乗車する。旅行業者は必要に応じて複数の貸切バス事業者と契約を結ぶことができるため、柔軟に供給量を調節することができた。その反面、高速ツアーバスでは旅行業者に安全上の責任がなく、今年4月に起きた関越自動車道での高速バス事故を受けて制度の問題点が指摘されていた。新制度では、従来、高速ツアーバスを運行させていた旅行業者も自らバスを保有し、乗合バス事業者としての許可を取得しなければならない。また、貸切バス事業者に運行を委託する際には、国土交通省の許可が必要になる。一方で従来の高速バスの規制を一部緩和し、便数や運賃の変更についての事前届出期間を7日前に短縮するほか、上限額と下限額を設定した「幅運賃」での届出を認めるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月07日国土交通省が公募した「平成24年度(第1回)住宅・建築物省CO2先導事業」の住宅・建築物の新築事業(戸建住宅部門)において、大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)のスマートコミュニティ第一弾である「晴美台エコモデルタウン創出事業」の提案が採択されました。今回採択された「晴美台エコモデルタウン創出事業」は、65区画全ての住戸をZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)(※1)とするとともに、共用施設のエネルギーを太陽光発電システムと大型リチウムイオン蓄電池で賄うことで、ネット・ゼロ・エネルギー・タウンを実現します。今後、本事業を機に、当社のスマートコミュニティづくりを展開し、環境配慮型住宅とともにZEHを普及させることで、低炭素社会の実現に寄与していきます。※1.住宅の躯体・設備の省エネ性能の向上、再生可能エネルギーの活用等により、年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロまたは概ねゼロとなる住宅のこと。●採択された提案内容本事業は、大阪府堺市泉北ニュータウン内の小学校跡地で進める一団の分譲住宅において、開発計画から住宅・外構計画、販売後のサポートまで一貫して、エネルギー消費量やCO2排出量の削減をめざした「街づくり」「住宅」「マネジメント」「管理組合」「普及」の5つの取り組みを行います。当社試算(※2)によると、住宅65戸と共用施設(集会所・地下式の調整池の地上部)での年間のエネルギー創出量は、住宅約75戸と共用施設のエネルギー消費量に相当し、街全体の年間のエネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることができます。(ネット・ゼロ・エネルギー・タウン達成率114.85%、住宅約10戸分のエネルギーを団地外に供給可能)節電と電力不足の解消に貢献するとともに、CO2排出量の削減にも寄与します。※2.1戸あたり年間のエネルギー消費量を約57GJ、エネルギー創出量を約65GJ、街全体のエネルギー余剰量を約570GJとして試算。GJとはエネルギーの単位。ギガジュールのこと。●評価されたポイントエコモデルタウンを目指した住宅団地開発で、全棟ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスとするとともに、街づくり・マネジメント・持続可能な取り組みなどにバランスよく取り組んでおり、住宅団地開発のモデルケースとして今後の波及、普及効果を評価した。また、堺市とも連携し泉北ニュータウン再生の起爆剤となることにも期待した。今後、居住者の募集や住民参加による省CO2への継続的な取り組みなど、エコモデルタウンとして着実な運用がなされるようさらなる工夫も期待する。(1)街づくりでの取り組み街区計画では、地域の風況を考慮し、隣接する里山の冷気を取り入れて住戸内へ導くなど、自然環境を上手に利用するパッシブデザインとしました。集会所には、太陽光発電システムと大型リチウムイオン蓄電池を設置し、共用部エネルギーの自給自足を目指します。集会場で発電する電力を電気自動車の充電に利用し、非常時には電気自動車から共用施設へ電力供給を行うこともできます。また、電線類の地中化を行い、街路景観にも配慮します。(2)住宅における取り組み全ての住戸を次世代省エネルギー基準Ⅲ地域(※3)の高断熱仕様とし、太陽光発電システムやLED照明、高効率給湯器もしくは燃料電池を採用することで、ZEHを実現します。また、全住戸に家庭用リチウムイオン蓄電池を搭載し、HEMS(※4)で制御することで、電力消費のピークシフトを実現します。経済メリットが出るよう、電力をどの時間帯に充電し、いつ放電するかをコントロールします。外構造園計画では、植栽を効果的に配置することで、上手に日陰をつくるパッシブ設計も行います。※3.住宅性能表示制度において定められている地域区分。大阪府はⅣ地域の区分。Ⅲ地域は宮城県などのエリア。※4.ICT 技術の活用により、住宅のエネルギー管理などをするシステムのこと。(3)マネジメントへの取り組み団地内専用のホームページを開設し、各戸のHEMSからデータを集計して、団地全体のエネルギー状況の見える化を行うとともに、コミュニティ形成に役立つ情報を提供します。ホームページ内では、住戸毎に省エネルギー貢献度のランキングを表示し、貢献度が高い住宅には団地内エコポイントを付与します。ポイントは、団地内で実施するカーシェアリング利用の際に使用することができます。(4)団地内に管理組合を組成当団地内では管理組合を立ち上げ、共用施設の管理や建築協定の運営、電気自動車によるカーシェアリングの運営を行います。共用施設の太陽光発電システムの余剰電力売電料やカーシェアリング利用料を管理組合会計へ組み入れ、各戸から徴収する管理費とあわせて管理組合を運営していきます。(5)「晴美台エコモデルタウン」普及への取り組み堺市と連携して、エネルギー消費量削減やCO2排出量削減、および環境行動促進の普及に取り組んでいきます。特に泉北ニュータウン再生への先導的な住宅モデルとして地域へ発信していくとともに、当団地を幅広い年齢層を対象とする環境学習教材としても活用していきます。●事業概要事業名称 「晴美台エコモデルタウン創出事業」所 在 地 大阪府堺市南区晴美台1‐38‐1(堺市立晴美台東小学校跡地)交 通 泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」より 南海バス「晴美台センター」まで16分 バス停下車徒歩6分開発面積 16,754.74㎡住宅区画面積 11,467.93平方メートル開発道路面積 4,338.26平方メートルその他公共公益施設面積 948.55平方メートル売主・施工 大和ハウス工業株式会社建設開始 2012年12月予定販売開始 2013年4月予定入居開始 2013年4月予定総 戸 数 65戸(別に共用施設として集会所1戸)販売価格 未定
2012年07月30日スカイマークはこのほど、9月24日~30日搭乗分の各種運賃を国土交通省に届け出た。期間中、各種割引運賃を5,800円より設定。また「WEBバーゲン」をはじめ、各種WEB割や空席状況に応じて運賃額が変動する「関空割」「宮古割」なども購入しやすい価格帯になっているという。運賃は、利用路線・搭乗日・便により異なり運賃設定が無い場合もあるため、詳細は同社ホームページにて確認してほしいとのこと。また、成田国際空港発着路線について普通運賃を1万円、成田 - 那覇線の普通運賃は1万5,000円に設定。予約変更が自由自在で、利用日の当日でもこの価格で購入できる。キャンペーンの対象運賃は、「普通運賃」「身体障害者割引運賃」「WEBバーゲン」「WEB割21・10・7・5・3・2・1」「関空割」「宮古割」。発売開始は搭乗日の2カ月前同日の9時30分から。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日本田技研工業は23日、2012年夏発売予定の「フィットEV」が、国土交通省からJC08モードの交流電力量消費率(電費)で106Wh/km、一充電走行距離で225kmという、電気自動車(EV)として日本最高の電費性能の認可を取得したと発表した。同社は、電動化モビリティーとして1997年にリース販売した「Honda EV Plus」を原点として、現在のハイブリッドカーや燃料電池電気自動車の電動パワートレインの技術を進化させてきたとのこと。フィットEVは、そこで培ったモーターや制御装置の技術等を注ぎ込んだ高効率な電動パワートレインと、20kWhのリチウムイオンバッテリーにより、走って楽しく、しかも賢く使えるEVとして開発したという。日本においてフィットEVは当面、自治体や企業に向けたリース販売を中心とし、2012年8月下旬に販売を開始する予定。モーターにギアボックス同軸モーター、バッテリーに東芝製20kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、最高速度は時速144km、最高出力92kW、最大トルク256N・m(26.1kgf・m)。充電時間は、急速充電で約20分(80%充電)、200Vで約6時間(満充電)。乗車定員は5名。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月23日国土交通省は今年4月に関越道で発生した高速ツアーバス事故を受け、「今夏の多客期の安全確保のための緊急対策」の一環として、貸切バス事業者に対する緊急重点監査を実施。18日にその結果概要などを公表した。緊急重点監査の対象事業者となったのは298者。うち法令違反の指摘を行ったのは250者で、全体の83.8%におよんだ。その中でも、乗務時間などの基準が「大多数(16件以上)遵守されていない」事業者が7者、運転者に対する指導監督が「全く実施されていない」事業者が3者、「名義貸し」が1者など、「運行の安全確保の観点から重大又は悪質な法令違反」に該当する事業者も多く、その数は計48者に。国交省は旅行業者59者にも集中的立入検査を実施しており、法令違反の指摘を行った事業者は28者。対象となった旅行業者のうち47.4%と半数近くを記録した。こうした結果を踏まえ、国土交通省では、今夏の多客期以降に高速ツアーバスを運行する意向のある貸切バス事業者に関して、「高速ツアーバス運行事業者リスト」として整理し、サイト上で公開している。高速ツアーバスの利用者は同リストを適切に活用した上で、もしリストに掲載されていない貸切バス事業者が高速ツアーバスを運行していると判明した場合、すみやかに「高速ツアーバスの安全通報窓口」へ連絡するよう呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日毎日目にする、車のナンバープレート。でも、それぞれの数字の意味や成り立ちなど、意外と知らないことが多いのでは?そこで今回は、国土交通省の自動車局のご担当の方に、お話をお聞きしました。■ナンバープレートの地名、数字、ひらがなのそれぞれの意味――まずは、それぞれの地名や数字、ひらがなの意味を教えてください!「地名は、自動車を使用する本拠の位置を示したもの。管轄する運輸支局、自動車検査登録事務所、軽自動車検査協会の地名によって決まります。ただし平成16年より、こうした行政管轄による地域名表示以外に、『ご当地ナンバ-』を導入し、地域振興や観光振興の観点から、地名を入れられるようになりました。たとえば、『会津』『成田』『倉敷』などがそうです。地名の横にある3ケタの数字は『分類番号』といって、自動車の種別や用途。100番台だと普通貨物自動車(大型トラックなど)、200番台なら乗合自動車(バス)など、何種類かあります。ひらがなは、自家用や事業用などの区別です。レンタカーが『わ』になっているのは皆さんもご存じかと思いますが、事業用が『あいうえかきくけこを』、自家用の一般車が『さすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆらりるろ』、レンタカー用が『われ』、駐留軍人の軍属私有車両などが『EHKMTYよ』です。――ひらがなを、全部使っているわけではないのですね。「はい。『お』『し』『へ』『ん』の4つは、使用していません。除外している主な理由としては、視認性などを考慮したものと考えています。『お』…『あ』と似ているため視覚的に誤認される恐れがあるため。『し』…『死』を連想してしまうことを考慮したもの。『へ』…『おなら』を連想してしまうことを考慮したもの。『ん』…呼称する場合、発音しづらいため。そして、一番大きい4ケタの数字は、『一連番号』で、1~9999まで選択が可能です。ただし、希望の多い番号は抽選制です」■ナンバープレートっていつからできたの?色の種類は?――ところで、車が日本に来たばかりのころって、ナンバープレートもなかったんですよね。いつから付けるようになったのでしょう?「ナンバープレートの始まりは、明治40年と考えられます。この年、警視庁が公布した『自動車取締規則』では、車両『番号』を車体に直接描くか、長方形の標板に描いて車体にしっかり付けるかして表示することが義務づけられました。ほとんどの場合、車の所有者が自ら製作したプレートを取り付けていましたので、これがナンバープレートの始まりと言えるでしょう。その後、車の普及にしたがって、取りつける位置や文字、色の様式などが追加され、だんだんと今のような形に近づいていきました」――色の種類も、意外とたくさんありますよね。「ナンバープレートの塗色は、車の種類(普通自動車・小型自動車・軽自動車)、用途(自家用か事業用か)によって区別されています。白地に緑字→普通・小型自動車の自家用、黄地に黒字→軽自動車の自家用。緑地に白字→普通・小型自動車の事業用、黒地に黄字→軽自動車の事業用です。このほかに、各国の大使館関係の自動車は青地に白字、領事関係は白地に青字、自衛隊の自動車は白字に黒字です」■こんなナンバープレートも!――そのほか、ナンバープレートで、意外と知られていないことってあるでしょうか?「ナンバープレートには『ペイント式』と『字光式』がありますが、字光式ナンバープレートの由来は、意外と知られていないかもしれません。現在では、夜間に見やすいとか、ファッション性が高いとして認識されていると思うのですが、実はもともと雪国で始まったものなんです。雪国では雪が付着して文字が見えなくなってしまうので、プレートの内側に照明器具を仕込んで、内部の熱で雪を溶かすために作られたんです。雪対策として北海道で始まったものが、だんだん全国的に普及しました」――ありがとうございました!知れば知るほど奥深いナンバープレートの世界。道行く車を観察してみると、ちょっと面白いかもしれませんね。(取材・文/島田彩子)
2012年07月07日国土交通省は29日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構から申請のあった北海道新幹線新函館(仮称)~札幌間、北陸新幹線金沢~敦賀間、九州新幹線武雄温泉~長崎間の工事実施計画を認可した。昨年12月26日の「整備新幹線の取扱いについて(政府・与党確認事項)」を踏まえ、全国新幹線鉄道整備法第9条第4項の規定に基づき北海道、石川県、福井県、佐賀県、長崎県へ意見聴取を実施。すべての道県から回答があり、今回の認可に至った。北海道新幹線新函館(仮称)~札幌間の路線延長は約211.5km。途中駅として新八雲(仮称)駅、長万部駅、倶知安駅、新小樽(仮称)駅が設置される。全長約26.5kmの渡島トンネル(新函館~新八雲間)をはじめ、全長約18.8kmの手稲トンネル(新小樽~札幌間)、全長約18.0kmの後志トンネル(倶知安~新小樽間)など、長大トンネルが連続する区間に。今回申請分の工事費は約1兆2,386億円。工事の完成は新青森~新函館間の開業(2015年度末)からおおむね20年後とされている。北陸新幹線金沢~敦賀間の路線延長は約125.2km。途中駅として小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、南越(仮称)駅が設置される。南越~敦賀間の新北陸トンネルは全長約20.0kmとなる予定。今回申請分の工事費は約8,968億円で、長野~金沢間の開業(2014年度末)からおおむね10年強を経ての工事完成を予定している。九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)においては、武雄温泉~長崎県をフル規格で整備し、フリーゲージトレインでの運行(博多~新鳥栖間は鹿児島ルートを共用、新鳥栖~武雄温泉間は在来線を活用)が計画されており、既着工の武雄温泉~諫早間と未着工の諫早~長崎間を一体的な事業として扱うことに。武雄温泉~長崎間の路線延長は約66.0kmで、途中駅として嬉野温泉(仮称)駅、新大村(仮称)駅、諫早駅を設置。今回申請分の工事費は約3,706億円で、工事完成は諫早~長崎間の着工からおおむね10年後を予定している。羽田雄一郎国土交通大臣は今回の着工認可について、「3区間の整備により、ビジネス・観光の交流を促進し、地域の産業や社会に大きな効果をもたらすだけではなく、災害リスクへの備えなどの観点で多重的な幹線交通体系が確保され、持続可能で活力ある国土を築くための礎となることを期待しております」と発言している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日スカイマークはこのほど、8月20日~31日搭乗分の各種運賃を国土交通省に届け出た。期間中、成田国際空港発着路線において予約変更が自由自在の大人普通運賃を1万円に設定。ただし、成田‐旭川線の大人普通運賃は1万3,000円、成田‐那覇線のは1万5,000円となる。発売開始は搭乗日の2カ月前同日の9時30分からとなる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月21日国土交通省はこのほど、「2012年版(平成24年版)首都圏白書」をWebサイトに公表した。それによると、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県:以下同)における2035年の推計高齢者人口(65歳以上)は、2005年の599.3万人から1,060.8万人に増加すると予測されていることが分かった。「人口推計」(総務省統計局)によれば、2011年10月1日時点における高齢者人口は2,975万人と過去最高を記録し、総人口に占める高齢者人口の割合(高齢化率)は23.3%に上るという。東京圏への人口流入を見た場合、高度経済成長期をピークとして、長期的には転入人口が減少傾向だったが、2004年以降は再び転入圧力が強まっており、中でも東京都では20代後半から30代前半の層が転出超過から転入超過に転じるなど、20代・30代前半の都心回帰の傾向が目に付く。一方、東京圏の生産年齢人口の推移を見ると、ピークである2000年の2,405万人を境に年々減少しており、2035年には2000年より452万人減った1,953万人まで落ち込むと推計。一方、高齢者人口は増え続けると見られ、2035年には東京圏の総人口に占める割合が32%に達すると予想されている。また、高齢者人口の増加数および増加率について2005年と2035年で比較した場合、東京圏の増加数は461.5万人、増加率は77.0%となり、2005年の599.3万人から1,060.8万人に増加すると予測。このほかの地域については、名古屋圏が増加数111.4万人、増加率53.3%、関西圏が増加数168.6万人、増加率47.4%、地方圏が増加数345.5万人、増加率27.7%、全国が増加数1,157.7万人、増加率45.1%となっており、東京圏における高齢者人口の増加率が他の地域より著しいことが分かった。市町村単位の高齢化率については、首都圏全域(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)で増加すると推定。特に、首都圏郊外部では、2035年には4割に達する地域が多数発生することが判明した。それに対して、東京23区では、2005年時点でほぼ2割未満だった高齢化率が、2035年には3割程度まで上昇すると見込んでいる。さらに、首都圏の85歳以上単独世帯数を市町村単位で2035年まで推計したところ、神奈川県東部、千葉県西部、埼玉県南部の市町村において急増し、その一部では2005年の6倍以上になると予想。同白書は、「福祉・生活支援サービスの需給ひっ迫や空き家・空き宅地化などの問題の発生に注視する必要がある」と指摘している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月18日独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)は、安全指導業務への民間参入に係る指導講習講師・カウンセラー研修を開催することを発表した。NASVAと国土交通省は、自動車運送事業の安全を確保するため、自動車運送事業者に対しての適正診断事業(運転者に適性診断を受けさせること)と指導講習事業(運行管理者に運行の管理に関する講習を受けさせること)について、ユニバーサルを確保しつつ、民間への業務移管を推進している。どちらの事業も、カウンセラーおよび講師の選任には一定の要件を満たす基準が必要とされるため、NASVAは、要件を取得するための適性診断適事業の「第一種カウンセラー要件取得研修」、指導講習事業は「第一種講師要件取得研修」を以下の日程で実施すると発表した。第一種カウンセラー要件取得研修の開催日時は、6月26日~6月28日、第一種カウンセラー要件取得研修の開催日程は7月4日~7月6日。いずれも申込受付は6月11日から。申込書を同機構のサイトからダウンロードし、必要内容を記入の上、NASVA本部にFAXにて申込む。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月13日スカイマークは5日、国土交通省航空局より厳重注意を受けたことに対し、必要な対応策ならびに措置を講じた改善計画書を提出した。同社では2月から5月にかけて安全上の支障を及ぼす事態が連続して発生。5月14日~16日に国土交通省航空局による立ち入り検査を受けており、安全運航体制に不備が見つかったとして5月22日、文書で厳重注意を受けていた。内容は同省によると、「運航乗務員による基本操作の不徹底及び基準、規定等を遵守する意識の欠如」、「安全統括管理者を中心とする安全管理体制の不備」及び「社内の意思疎通が不十分」である実態が認められたとのこと。同社は「(上記の指摘事項を)重く受け止め、有効な対応策を検証し、改善計画書を提出させていただきました。また改めて指摘を受けました安全管理体制の不備につきましては、対策の効果が十分ではなかった点を深く反省し、これまで以上に定期安全輸送への大きな責任があることを再認識するとともに、安全管理体制ならびに安全運航体制、安全意識の再構築について、計画に基づき適切な措置を実施する所存でございます」とコメントを発表している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月07日国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)は、平成23年度に実施した自動車の安全性能評価(自動車アセスメント)の結果公表と、試験車両の一般公開を4月25日に秋葉原で実施すると発表した。自動車アセスメントとは、現在市販されている自動車やチャイルドシートの安全性能について試験を行い、その結果を公表したもの。自動車ユーザーが安全な自動車、チャイルドシートを選ぶ環境を整備し、メーカーに対してより安全な製品の開発を促すことを目的にしている。毎年実施されており、今年は4月25日(水)14時~16時にベルサール秋葉原にてアセスメントの公表が行われる。当日会場では、アセスメントで評価が高かった試験車両やチャイルドシート機種の展示に加え、実際に衝突試験を実施した試験車両も展示される予定だ。開催日時 平成24年4月25日14:00~16:00会場 ベルサール秋葉原(住友不動産秋葉原ビル)東京都千代田区外神田3-12-8【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月12日ジェーシービーは、国土交通省などが実施する「エコポイントの活用による環境対応住宅普及促進事業」(以下:復興支援・住宅エコポイント事業)に参画し、トヨタなど複数の自動車メーカーと提携して、省エネや東日本大震災に復興支援につながる商品券(以下:特定商品券)の発行を4月より本格化すると発表した。復興支援・住宅エコポイント事業とは、地球温暖化対策の推進に資する住宅の省エネ化、住宅市場の活性化、東日本大震災の被災地支援を図るため、省エネ性能の高い住宅の新築または環境対応住宅とするための改修に対して「復興支援・住宅エコポイント」を発行、そのポイントとさまざまな商品などを交換できるようにする事業として、国土交通省などが2011年度より実施している。JCBは同事業への公募により、「復興支援・住宅エコポイント」と交換できる商品の提供事業者として採択され、省エネ・環境配慮型商品、また被災地の産品・製品など、特定の商品の購入や特定店舗での利用ができる「特定商品券」の発行を行う。すでに、3月より、トヨタ自動車、日産自動車との提携による特定商品券の交換受付を開始している。また4月より本田技研工業などと提携を拡大することで、特定商品券の発行ラインナップが増える。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日AIU保険は、社団法人日本テレワーク協会が主催する「第12回テレワーク推進賞」(後援:総務省・厚生労働省・経済産業省・国土交通省・日本テレワーク学会)において、「テレワークによる事業継続性の確保」への取組みが高く評価され、「優秀賞」を受賞したと発表した。同社は、昨年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、事業継続計画(BCP)と働き方の多様化を含むワークライフバランスの推進ひとつとして、在宅勤務を検討。昨年末に在宅勤務制度を正式導入した。今回の受賞は、導入間もなく実施人数は少ないが、2度のパイロットテストと調査を実施した結果、社内の意識改革を行うなどその効果も確認でき、着実に導入プロセスを踏み、取組みを進めている点、また、サテライトオフィスのパイロットテストなど既にステップアップを目指している点が評価されたもの。3月8日の授賞式において、同社の小関会長は「大規模災害などで、万一、オフィスへの出勤が困難となる緊急時でも、在宅勤務制度によって、業務を遅延することなく、顧客に継続して品質の高いサービスを提供することができる。今後は、さらに推進して行きたい」と述べた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日全日空(ANA)グループはこのほど、国際線貨物における「燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)」の運賃額改定を国土交通省に申請した。燃油サーチャージは、同グループでは航空燃料市況価格に基づき毎月見直される仕組みになっている。今回、2月の同価格の1カ月平均が1バレルあたり132.46米ドルに達する状況となったことを受け、4月以降の発行分を見直すこととなった。改定後の1kgあたり運賃額は、長距離路線(日本 - 北米・欧州・中東など)で141円。現行料金より7円の値上げとなる。遠距離アジア(日本 - シンガポール・タイ・ベトナム・インドネシアなど)で97円(現行94円)、近距離アジア(日本 - 韓国・台湾・中国・香港・フィリピンなど)で81円(現行79円)となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月23日国土交通省は、貨物自動車の全事故における追突事故の割合が高いことなどを受け、世界に先駆けて、大型貨物車に備える衝突被害軽減ブレーキの技術基準を策定すると発表した。同装置は、ミリ波レーダーが常に前方の安全を確認し、ドライバーが停止車両に気付かない場合は音でブレーキ操作を行うように促すというもの。さらに、追突もしくは追突の可能性が高いとコンピューターが判断すると、ブレーキが自動で作動し、追突事故を防ぐという。新型車に関しては、総重量22トン以上の貨物自動車(牽引自動車および被牽引自動車を除く)、ならびに同13トン以上の牽引自動車では2014年11月1日以降から、同20トン以上22トン以下の貨物自動車(牽引自動車および被牽引自動車を除く)では2016年11月以降から、同装置の設置を義務付ける。継続生産車に関しては、総重量22トン以上の貨物自動車(牽引自動車および被牽引自動車を除く)では2017年9月1日以降の製作車から、同13トン以上の牽引自動車では2018年9月1日以降の製作車から、同20トン以上22トン以下の貨物自動車(牽引自動車および被牽引自動車を除く)では2018年11月1日以降の製作車から、設置を義務付ける。貨物運送に使用する総重量8トン以上20トン以下の普通自動車(第5輪荷重を有する牽引自動車および被牽引自動車を除く)については、当分の間、装置を備える場合の要件とし、「いずれ設置を義務化していく」(同省)としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月15日平穏無事な日々の暮らし……、でも、生活のトラブルとはある日突然にやってくるもの。いつ巻き込まれるかは分かりません。国土交通省がまとめた、『平成20年度マンション総合調査』(によると、過去1年間のトラブルの発生状況は、「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」が63.4%と最も多く、次いで「建物の不具合に係るもの」が36.8%、「費用負担に係るもの」が32.0%とあります。「特にトラブルは発生していない」は22.3%に過ぎず、実に8割近くの人に1年の間で何らかのトラブルが起こっているという結果です。そして、一番多く発生した「居住者間の行為、マナー」の具体的なトラブルの内容は、「生活音」。これがなんと37.1%も占めています。マンションのトラブルナンバーワンは、「騒音」だったのです。ここで、「快適で安全な女性の一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、「マンションの騒音トラブル」についてお話をうかがいました。■苦情は管理会社や管理人さんに相談を――そもそも、生活に音はつきもので、どこまでが生活音でどこからが騒音なのかは人それぞれの感覚によることが多いように思いますが……。穂積さん「そうですね。生活音は人によって感じ方もいろいろですし、近隣の住人との人間関係の悪化が原因で、その住人が出す音に対しては特に神経質に反応してしまう場合もあります」――騒音に対する苦情を伝えたいけれど、相手ともめ事にならないようにするには、どうすればいいでしょうか。穂積さん「苦情を相手に直接伝えるとトラブルとなりやすいので、まずは建物の管理会社や管理人さんに相談してください。彼らのほうで掲示板に張り紙をするとか、誰からの苦情だとは告げないでさりげなく注意をするなど、対処をしてくれるはずです。まずは騒音の元となっている人に対して、間接的に『騒音が発生している』ということを伝えることですね」■騒音が発生したら、詳細を記録して録音する――それでも改善されないと感じる場合、どうすればいいでしょうか。穂積さん「3日~1週間ほど様子を見て、まだ騒音がおさまらないようなら、騒音の詳細を記録してください。『日時』、『音の内容』、『継続時間』、『音量の程度』などを具体的にメモします。ボイスレコーダーなどで録音するのが一番いいですね。管理会社への報告や、警察へ通報するようなことに発展した場合の証拠になります。また、騒音を起こしている人にすれば、近所の住人が記録をしていると知った場合、騒音発生の抑制になるかもしれません」――実際に訴訟になることもあるのですか。穂積さん「もちろん、ありますよ。平穏な生活や安眠を妨害する騒音トラブルがこじれることはよくあります。ですが、お互いさまの音や一過性の音である場合がほとんどなので、われわれのもとに寄せられる苦情の数の割には裁判に発展することはそう多くはないようです。過去に、上の階の住人の生活音に耐えられず、上の階の住人に対して、フローリングの床をじゅうたんに変更することを求めた裁判では、『受忍限度内である』として請求を退けた判例が多数あります。もちろん、慰謝料が認定されたケースもあります」――受忍限度とはどういう意味ですか。穂積さん「受忍限度とは、社会生活をする上で、一般的に我慢することを求められる限界点です。家庭で起こる騒音に関する法律上の規制基準はありませんが、条例で規制基準を定めている自治体もあります。規制の基準がない場合では、被害の内容や程度を中心に、トラブルのケースごとに受忍限度を判断せざるを得ないのです。受忍限度内かどうかを判断する要素では、被害の内容が最も重視されます。生命や健康といった体に被害を及ぼす場合は、原則として受忍限度を超えて違法であると判断されます」■トラブルを防ぐカギは「ご近所コミュニケーション」――こうしたトラブルを予防する方法はありますか。穂積さん「例えば、家族や友人、好きな人、ペットが何かをしている音は特に気にならないものですよね。ここに解決の糸口があります。引っ越しの際に、両隣と上下階、管理人さんたちにあいさつをするだけでその後のトラブルを避けることができます。日ごろから、廊下などですれ違ったら声を掛け合うなど、コミュニケーションをとっておくことがなにより大事なのです。お隣さんは五人家族だな、幼い子どもがいるな、早寝早起きなんだな、など、どんな人たちがどのような暮らしをしているのかが見えると、なぜか気にならない。度が過ぎても謝罪があれば許す、という考え方に向くようになるでしょう。特に、マンションやアパートの場合は、『共同住宅』です。共同で一つの建物に暮らしていると認識して、近隣の人たちとできるだけ仲良くしておくことがトラブル回避の最大ポイントです」生活音と騒音の差は紙一重。人によってとらえ方が違うからこそ、トラブルのもとになるようです。くつろぐための場所である家や部屋が、トラブル続きで心休まらないのは本末転倒。日々の暮らしを快適に過ごすためにも、トラブルは避けたいものです。監修:穂積啓子氏。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(岩田なつき/ユンブル)【関連リンク】【コラム】部屋から下着がなくなる……犯人はあのヒトだった!【コラム】女子の一人暮らしは危険だらけ!マンションでチカンが潜む場所は【コラム】知られざるタワーマンション生活!高層階住民の声を集めてみた
2011年06月21日エゾシカと衝突4億円の保険金、北海道損害保険会社の業界団体である、社団法人日本損害保険協会北海道支部は、網走、十勝、釧路、根室の4地区を対象に、エゾシカと車との衝突事故に対する保険料支払い調査を行いました。2010年8~9月では、13社合計171件で6732万円の支払いとなっており、最小で6万円、最大で261万円、平均支払額は39万円となっています。日本損害保険協会によると2009年8月・9月におけるエゾシカが関係する交通事故発生件数(299件)の割合(16.3%)から1年間の車両保険金支払件数・支払額を試算すると、1,049件・4億1,300万円となります。となっており、1年間で4億円を超える保険の支払額となっています。該当地区ではエゾシカによる事故が増えており、今回の調査結果を、エゾシカ対策協議会、国土交通省北海道開発局、北海道大学等の研究機関に情報提供し、今後の事故対策に生かしたいとしています。
2010年12月07日地震に強い災害救助犬アリアンツ・ペット保険は11月5日、特に地震の時に力を発揮する災害救助犬の模擬演技や展示が楽しめる、「災害救助犬フェア」に協賛することを発表した。フェアの開催は11月23日の予定。これは国土交通省やNHKアートパートナーズが主催するもので、当日は訓練士による愛犬のしつけ教室や、「大地震のときの愛犬事情」をテーマとした展示や解説などが行われる。主要団体が協力してアリアンツによれば、災害救助犬の団体は大きなもので4つあるほか、小さな団体も多数存在するのが現状であるという。そして各団体ごとに理念や主張にも異なりが見られるが、今回のイベントは初めて主要な団体を1つのイベントに集めて、災害救助犬への理解や普及を進めていこうという、画期的な試みであるという。開催される場所は7月に出来たばかりの、東京臨海広域防災公園。首都直下型地震に備えた、政府の防災拠点ともなっているという。ペット同伴の参加も可能なので、よい秋の1日となるだろう。
2010年11月08日