お金の使い方も不透明。これはおかしいと、自治会役員に立候補。“向こう三軒両隣”の精神で、コミュニティのつながりを、自らリーダーシップを取り実現してきた佐藤良子さん(82)。そして直面する、少子高齢化。1千400世帯、3千800人が暮らすマンモス団地は、日本社会の縮図なのかもしれない。そこにかつてのにぎわいを取り戻すべく、82歳のいまも奔走する。その姿には日本を再生させるヒントがある。佐藤さんの自治会改革はまた、男性社会の理不尽なカベを突き破っていく闘いの連続でもあった。「自治会の活動を続けてきて思うのは、地域作りの底力となるのは情熱ある“人”ということ。男とか女とかは関係ない」そんな話をしている間も、またすれ違う住民との会話が始まる。「あら、小松さん。スーパーかな。今日も元気そうね」会話をするときは必ず自転車を降り、相手の名前を呼びかける。「自転車を降りるのは、たいてい長話になるから(笑)。長く住む1千人以上の住民の顔も名前も部屋番号も、30年も自治会でやってれば、自然に覚えちゃうものよ」あっけらかんとして言う。いまも24時間、相談の電話を受け付けるし、自治会は住民の駆け込み寺との信念から、自宅玄関の鍵もかけないという。目指してきたのは、住民が「一生ここに住みたい」と思う団地だ。■ほぼ半世紀前に家族で引っ越してきた。古きよき昭和の暮らしがかろうじて残って「抽選に一回で当たったときは、憧れの団地生活ができるんだと、家族で大喜びしたものでした」佐藤さん一家が大山団地に入居したのは、ほぼ半世紀前の1976年3月。会社員の夫(81)との間に、当時7歳の長男、3歳の長女に続いて次男が誕生した直後だった。「そのころはまだ940世帯で、2階建ての3DK。風呂なしだったんですが、どのお宅も、小さな庭に自分で浴室を建て増ししてましたね。家賃は月6千円くらい。幼い3人の子育てに追われ、近くに頼る親類もいなくて不安を抱えていた専業主婦の私でしたが、大山団地で暮らし始めたら、みんなで助け合うのが当たり前の生活がありました」すでに日本中で失われつつあった古きよき昭和の生活が、ここにはかろうじて残っていた。「うちは上の子が病弱でしたが、病院に連れていくときは隣のおばちゃんが下の子たちの面倒を見てくれ、私が熱を出すと『今日は子供たちはうちでごはんを食べさせるから』と言って、私にもおかゆを作ってくれたり。うちの子供たちは、団地のご近所さんに大きくしてもらったんです。24歳で結婚。以降、市内のアパートや借家での暮らしを経て、前述のとおり大山団地へ。やがて、わが子の成長とともに団地内の子供会やPTAの活動にも徐々に参加するようになる。「そのうち、子供会などの活動を通じて、自然に自治会の様子も垣間見えるようになると、さまざまな疑問が生じてきました」■違法駐車をした車に貼り紙をしたら持ち主の男性が「ぶっ殺すぞ!」と「自治会活動について、まず母親として思ったのは、主催イベントが、夏祭りと運動会しかないこと。年に2回集まるだけじゃ、住民同士の顔も覚えられません。次に、役員に女性がひとりもいないこと。外で活動するのは世帯主というのが当時の常識でしたから、自治会もおのずと男性だけ」そしていちばん引っかかったのが、お金の問題だった。「これだけのマンモス団地で自治会費も相当な金額になるはずですが、どうも使い道が不透明。すし屋なんかで会合してるのも、『あれは自治会費で飲み食いしてるのでは』という噂が流れていたり。それでも誰も、『おかしいのでは』と声を上げなかったんです」転機は、末っ子の次男が成人した翌年の1996年に訪れた。「このままでいいのかと、ずっと思い続けていました。ちょうど子育ても一段落して、よし、中から変えていくために私が役員になろうと思い、54歳で自治会の区長に立候補して当選します。これが私の自治会役員デビューとなります」早速、手をつけたのが会計だった。「帳簿を見た瞬間、おかしいと思うことばかりでした。使途不明金はもちろん、明らかに偽造された領収書なども見つけたり。今までの担当者は変だと思いながらも、昔からの慣習で黙ってハンコを押していたんでしょうね」なにやら最近も話題となっている政界のニュースを思い出させるが、その結末はまったく違う。「でも、私は見逃せなかった。猛烈に抗議して、『これでは総会など開けません』と主張しました」いわばパンドラの箱を開けてしまったわけだが、佐藤さんは、そのことで潰されはしなかった。「そんな私の姿を、以前から『このままではいけない』と思っていた人たちが見ていたんですね。2年後に、周囲に押されるかたちで副会長に就任します」そして翌1999年4月、推薦投票で会長に就任。大山団地で初の女性会長で、57歳のときだった。「すぐに“向こう三軒両隣”の精神を提唱し、目指したのは、私たちが引っ越してきたときに味わった“お互いさま”のコミュニティ作りでした。というのも、ここ大山団地もいよいよ、そうした助け合いの精神が時代の進展とともに失われているように感じていたからです」以降、ことあるごとに佐藤さんは住民たちに呼びかけていく。「せめて自分の両隣だけでも、いつも声かけしてください」もちろん精神論だけでなく、改革は“自治会費納入率100%”や“住民名簿の充実”“趣味サークルの立ち上げ”など、具体的かつ生活に密着したものばかりだった。「会費納入率100%達成は、よそではそうはいかないと思います。これも振り込みにしないで、各班の班長が集金に出向くようにしました。実は、安否確認の目的もある。顔を見て、『変わりないですか』『ご苦労さまです』の挨拶を交わすのが大事なんです。“人材登録”も、眠っている技能や資格の活用になります。住民のなかには着付けや通訳など各分野のプロも多かった。その才を催事などで適材適所に生かすわけです」“違法駐車撲滅”では、こんな騒動も巻き起こった。「路上駐車の車に『移動させてください』と貼り紙をしたら、自動車にガムテープの跡がついたと男性が怒鳴り込んできて、最後には『ぶっ殺すぞ!』と。『ひとりで話し合いに来い』と言うから、夫は心配しましたが、私は行きましたよ。最後は、女ながら引かなかった私を認めてくれましたが」団地内に落書きが横行し、中学生らの仕業と判明したときには、地元の中学校へも行った。「落書きは30カ所もあって、修繕費の見積もりをしたら200万円とも。それで話し合いに行ったと言えば聞こえはいいんだけど、実際は朝礼に乗り込んだ(笑)」中学校の体育館で、生徒たちを前に佐藤さんは訴えた。「私に5分ください。犯人捜しをしたいわけじゃない。社会には大人だけでは守れないものもあるから、若いみんなの協力も必要と思っているんです」 その後、4人の生徒が自分たちがやったと名乗り出たばかりでなく、100人以上の生徒がボランティアで清掃に協力してくれた。威勢のいい話が続いたが、その裏側では初の女性会長に対して、陰湿な嫌がらせもあった。「『生意気だ』『男が会長になれない自治会なんて情けない』という中傷ビラがまかれたり、自宅の郵便受けにヘビを入れられたり、自転車をパンクさせられたり。ただ、私は何があっても、いま団地に必要なことを考え、それを実行していくだけ。会長の椅子にデンと座ってるのじゃなくて、自ら夜間にゴミ拾いをしていたら、『会長さんは忙しいんだから、私がやるよ』と、みんなが手伝ってくれるようになりました」例の「ぶっ殺すぞ」の男性との間にも、こんな後日談が。「その人も、最後には自治会活動で私を助けてくれるようになりました。文句を言う人ほど、孤独を抱えているもの。最初は挨拶して無視されても、声をかけ続ければ、やがて『こんにちは』と返ってくるようになるんですね」■会長のバトンは渡しても生活に変わりはない。住民からの電話も24時間対応のまま「『24時間、住民からの電話を受けたり大変ですね』とよく言われますが、私は『ぜんぜん』と答えます。 苦労と感じないのは、私が自治会でやってきたことは、すべて恩返しだから。団地で何か問題が出てくるたびに、ここで暮らし始めたときに私たち家族が周囲の人たちに助けられたことを思い出し、またみんなで力を合わせて乗り越えようと、知恵を絞ってきました」そう語る佐藤さんが、会長職を退き相談役となったのは2015年春。「会長を10年やって、住民たちの要望はほぼ達成されたと思えたころから、5年計画で次世代へのバトンタッチを考えました」会長のバトンを渡された橋本久行さん(65)は、大山団地に暮らして26年。自治会では、例の違法駐車騒動のときに佐藤さんと共に現場で大変な思いをした同志だ。「佐藤さんのすごいところは、たとえ『ぶっ殺すぞ』と言われてもひるまず、相手と向き合い、最後には納得させる胆力。その背景には、豊富な人生経験と知識からくる説得力があるんです。ですから、いまだに何か起きると、『佐藤さんに相談しよう、教わろう』という声が出ます。ただ、あのパワーに加えてアイデアマンですから、次々に新しい施策が飛び出すのはいいんですが、ときに私ら現場はてんてこまい、なんてことも(笑)」時代の流れとともに、自治会を取り巻く状況も変わりつつある。「個人情報などの扱いもシビアになりつつありますし、若い人のなかには、『自治会に入って何かいいことあるの?』という声も実際に聞かれます。今後は、若い世代との交流も大切と思い、すでに地方自治を学ぶ学生との勉強会なども始めていますし、近隣の自治会とのネットワーク作りなど、新しい展開も始まっています」相談役となっても、前出の24時間対応でもわかるが、佐藤さんの生活は以前と変わりないようだ。大山自治会ではこれから連日、8月後半に予定される夏祭りの打ち合わせが始まる。橋本会長は、「コロナもあって5年ぶりの開催。昔に比べて子供の数もぐんと減っていますが、なんとか盛り上げようと、周辺の子供会やPTAにも声かけしてるところです」高齢化や少子化が進むいまだからこそ、かつてのにぎわいを再現できる祭りにしようと、佐藤さんたち自治会役員は大山団地らしいイベントを実現すべく、日々、アイデアを出し合っている。
2024年05月19日12月15日(金)より、109シネマズ富谷にScreenX“プレミアムラージフォーマット”が東北地方で初導入されることが決定した。東北地方初登場となる「ScreenX」は、正面のスクリーンに加え、左右の壁面にも映像が投影される最新のマルチプロジェクション映画上映システム。270度の視界全てで映画を鑑賞することができ、映画の世界に自分の感覚が没入していくような臨場感を体験することができる。今回109シネマズ富谷にオープンする「ScreenX」は、従来のシステムをバージョンアップした、日本初導入の109シネマズ箕面に次いで国内2番目・東北地方初導入となる最新スペック版。最新スペック版は、左右の壁面に正面と同様のスクリーン素材を施工、また左右の映像を投影するプロジェクターもスペックアップすることで、正面と左右の3面スクリーンの映像がいままで以上に明るく一体化し没入感がさらに増大。いままでの「ScreenX」から進化したプレミアムラージフォーマット仕様になっている。なお、導入工事に伴い、109シネマズ富谷のシアター1は11月6日より休館中となっている(シネマカフェ編集部)
2023年11月14日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「地方の壁」です。いわゆる“推し活”をする際、地方在住の方々にとっては“地方の壁”があるといわれています。自分の住む地方では推しの出演する番組が放送されなかった、推しのイベントが都市部でしか開催されず遠征費がかかる、発売日が他のエリアと違って1日以上遅れる…など、地方に住んでいるがゆえに恵まれない状況であることを指す、悲哀のある表現だそうです。ミュージシャン側からみても“地方の壁”はあります。僕たちミュージシャンは全国でライブを開催します。そうすると、こっちの地方はお客さんがたくさん集まってくれやすいけれど、あちらの地方だとどうも集客が弱い…と、地方によってかなり差が生じてしまいます。僕の場合は、もともと活動のベースだった京都や奈良などホームといえるエリアはチケットが売れなくて困るということはあまりありません。一方で、東北や北陸などこれまであまり回ることができていなかったエリアだと、なかなか集客に勢いが出ないという現実にぶち当たることがあります。人が集まらないとライブはできない、でも、ライブをやらないとその地方に僕のファンの方は増えません。これは悩ましい壁です。通常、こういう地方をくまなく回る顔見せ興行みたいなことは、デビューしたてのころにしておくべきことです。僕は、生来の出無精の性格がたたって、デビュー当時、東名阪でしかライブをしてこなかった。もう少しがんばっても、福岡や広島、札幌、仙台に足を延ばすくらい。7大都市で精一杯でした。それ以外の地方に在住するみなさんには「比較的近い都市に出てきてください」とお願いすることしかできていなかったんです。その結果、ライブハウスツアーを開催するとこれまで回れていなかったエリアでは、集客が厳しい結果になるという“岡崎体育の地方の壁”を作ってしまいました。現在、僕が取り組んでいるライブハウスツアーは、その壁をなくすためのものです。お客さんが集まりにくいとしても地方のみなさんが住む場所一つ一つを丁寧に回って、「僕のライブ、楽しいのでぜひ観に来てください」と、こちらが足を運んでお願いするしかない。そう思って取り組んでいます。なので地方にお住まいのみなさん、近くのライブハウスで僕の名前をみかけたら1回だけでもいいので遊びに来てください。いいセットリストを組んでいますし、損はさせないと思います!おかざきたいいくコンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年11月12日済州特別自治道は、直行運航航空会社など日本観光業界や関連機関間との協力および広報強化を目的に2023年9月26日、ホテル日航大阪(大阪市中央区西心斎橋1-3-3)にて『2023済州観光の夕べ「今こそチェジュ!」』を開催しました。済州特別自治道 観光交流局長 邊徳承(ビョン・ドクスン)日本旅行業協会(JATA)と直行運航航空会社、日本の大手旅行会社など関連業界と関連機関を招待し、「今こそチェジュ!」というテーマで済州観光説明会や、済州観光公社と済州観光協会をはじめとする済州道内旅行業界12社も参加し、官民共同現地セールスを推進し、関西地域の主要旅行業界と道内業界間ビジネス相談会(B2Bトラベルマート)を開催しました。今回の済州観光セールスに観光広報団長を務めた邊徳承(ビョン・ドクスン)済州特別自治道 観光交流局長は、ティーウェイ航空日本地域本部を訪問し、済州-日本間直航路線活性化のための共同マーケティング方案について多角的に議論し、協力を強化していく方針です。また「今回の大阪済州観光説明会を契機に大阪-済州観光市場が活性化することを期待する」とし「日本で一番近い海外リゾート済州の観光魅力を日本消費者に積極的にアピールしていく」と強調しました。■開催概要開催日時:2023年9月26日(火) 16:00~20:30開催内容:B2B(観光商談会) 16:00~18:00観光説明会・懇親会 18:30~20:30■今後の予定また、冬季の観光需要拡大のため、御堂筋沿道(道頓堀川~千日前通間)の「ほこみち特例区間内」にて開催される予定の消費者向けのイベント『座・御堂筋2023』(主催:ミナミ御堂筋の会、開催:11月4日~11月5日)に参加する予定です。■ティーウェイ航空 大阪-済州(チェジュ)運行スケジュール【大阪→済州】TW246 13:00-14:55 毎日(10月28日まで)、12:00~14:00 毎日(10月29日から)【済州→大阪】TW245 16:15-17:55 毎日(10月28日まで)、16:35~18:15 毎日(10月29日から)※上記スケジュール・機材は予告なく変更される場合がございます。■主催者情報商号: 済州特別自治道URL : (観光情報) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月13日自治医科大学附属さいたま医療センター(センター長:遠藤 俊輔、日本膵臓学会認定指導施設、日本肝胆膵外科学会高度技能修練施設A)では、これまでPETCT検査を用いた総合癌検診を行ってきましたが、利用者のご意見を聞くと「特に膵癌が怖い。」という声が非常に多く寄せられました。そこで利用者の方々のご意見を受けて、早期膵癌やその前癌病変の発見を目的とした【膵癌ドック】を開始することとし、2023年9月11日受診分から検診膵癌ドックをスタートします。自治医科大学附属さいたま医療センター外来アートスペース「J's PLACE」■開設の背景近年、日本でも膵癌に罹る人が急速に増えており、著名人が膵癌でお亡くなりになったことなどを報道で目にする機会が増えたため、一般の方々の膵癌への注目度がアップしています。膵癌は極めて治療成績が悪く、治癒のためには早期発見が何よりも大切ですが、他の癌と違っていわゆる【検診】が通常行われず、早期発見が非常に困難です。膵癌ドックの検査の内容は、血液検査、超音波検査、MRI検査、超音波内視鏡検査で、これらを組み合わせて行うことでPETCT検査では発見できないような早期膵癌やその前癌病変を発見することを目的としています。検査は当院在籍のスペシャリストが担当し、約半日で終了します。膵癌ドックを実施している施設、特に大学病院は全国にも数えるほどしかありません。膵癌を恐れている人だけでなく、膵癌の医学的危険因子(糖尿病、家族歴、慢性膵炎、喫煙など)がある人にも、当院の膵癌ドックの取り組みを知っていただき、是非、多くの方々に利用していただきたいと思っています。■検査概要検査日時:毎週月曜日(定員2名)受付 :8時30分/9時00分検査終了:12時00分/12時30分結果報告:検査から約2~3週間後に医師から検査結果を報告いたします。【検査内容】(1) 血液・腫瘍マーカー検査膵臓疾患および糖尿病が疑われるときのスクリーニング検査と膵癌が存在するときに異常をしめす腫瘍マーカーを検索します。腫瘍マーカーの多くは癌細胞が異常な代謝をしていることで異常に増加する成分です。血液一般検査、アミラーゼ、リパーゼ、トリプシン、エラスターゼ1血糖、HbA1cCEA、CA19-9、DUPAN-2(2) 超音波検査膵癌を疑った場合や膵癌のリスクが高い場合、超音波検査を行うことは有用です。他の画像検査と相補的に活用することで膵癌の早期発見につながることが期待できます。(3) MRCP検査膵癌は膵管に影響を及ぼすことが多いため、膵管の形の異常を検出するMRCP検査は診断に有用です。またCT検査と比較して放射線被爆がないため、膵癌診断において広く用いられることが期待されています。(4) 超音波内視鏡検査超音波内視鏡検査は、他の画像検査と比較すると膵癌を高感度で検出することができるため、特に小膵癌の診断に重要な役割を担っています。ただし、内視鏡検査下に行うため、少し体に負担がかかります。■施設概要施設名 :自治医科大学附属さいたま医療センター所在地 :〒330-8503 埼玉県さいたま市大宮区天沼町1-847電話番号: (代表) 048-647-2111診療科 :内科、循環器内科、小児科、外科、脳神経外科、心臓血管外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、皮膚科、形成外科、リハビリテーション科、麻酔科、放射線科、精神科、歯科口腔外科、病理診断科、救急科■今後の展望自治医科大学附属さいたま医療センターは、これからもPETCT総合癌検診および膵癌ドックの活動を通じて膵癌および様々な種類の癌の早期発見への啓蒙活動を続けて参ります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月28日高まる地方移住への関心、理想の暮らしと現状のギャップとは?総務省が発表した「令和3年度における移住相談に関する調査結果」(※1)によると、昨今、地方移住の相談件数が増加。テレワークの浸透などをきっかけに、地方移住への意識が高まっているものと考えられます。みなさんのなかにも、移住を予定または検討しているという人もいるかもしれませんね。一方で、地方移住のハードルが下がったとはいえ、事前の情報収集や住まい探しなどやるべきことが山ほどあるため、一朝一夕で地方暮らしが手に入るわけではありません。また、住環境ががらりと変わるのでパートナーや家族の協力は不可欠です。そこで行われた今回の調査。ヒアリング結果から、地方移住への関心、理想の暮らしと現状、男女の意識に違いはあるのかなどについて見ていきましょう。(※1)参考:「令和3年度における移住相談に関する調査結果」:約6割が地方移住に関心ありまず最初に、地方移住への関心度合について探っています。全体では、「移住してみたい」(24.5%)、「前向きに検討している」(7.3%)、「移住するつもり」(4.7%)など合わせて57.3%の既婚男女が、地方移住への関心を持っていることがわかりました。「移住に関心がある」は、男性の方が女性よりも高い結果に男女別にくわしく見てみると、男性は「移住してみたい」「移住するつもり」といった前向きな姿勢が合計で62.6%で、「移住を考えたことはない」の37.4%を大きく上回りました。一方、女性は前向きな姿勢の回答が合計で52.5%、「移住を考えたことはない」が47.5%で、男性よりも賛否の差が小さく、男性の方が地方移住に関心がある様子がうかがえます。「移住についてパートナーや家族に相談した」は約6割そこで、移住についてパートナーや家族と話し合ったことはあるかについて聞きました。移住についてパートナー・家族と話し合ったかどうかに対して「はい」が51.8%、「これからしようと思う」が7.3%で、合計59.1%が地方移住への思いをパートナーや家族へ共有している(または共有しようとしている)という結果です。「移住を考えたことがない」という人も含めた全体に対する割合で見ても、30.7%の人が家族へ相談するほど本気度高く移住を検討していることがわかりました。「移住に関心がある」は、コロナ禍前後でじわり増加次に、移住についていつ頃から考えるようになったかについて見てみましょう。コロナ禍に突入した3年前から増加し2年前がピークで18.6%、以降多少減少するものの1年未満までの合計が65.8%となり、「5年以上前から」「4年前」のコロナ禍以前(34.2%)と比べて約2倍の上昇となりました。新型コロナウイルスの流行やテレワークの実施をきっかけに、「地方に移住したい」と考える夫婦が徐々に増えていった様子がわかります。地方移住を意識したのは「子育て環境の良いところに住みたい」が最多地方移住を考えるにいたった“きっかけ”についても聞いています。もっとも多かったのは「子育て環境の良いところに住みたいから」(16.5%)で、他にも「生まれ故郷で生活したいから」(12.8%)、「親・兄弟・友人・親戚などの近くに住みたいから」(10.1%)などが挙がりました。『自然豊かな地方であれば、子どもものびのびと過ごせそう』といった思いで地方に注目している人がもっとも多いとはいえ、割合としては6人に1人程度で大きな偏りは見られません。「その他」の理由を挙げた人が17.4%だったことからも、さまざまな理由で地方移住を考えている人が多いことがわかりました。また地方への移住ではなく、「日本ではなく海外に移住したい」(13.8%)という意見も見られました。希望する移住タイプは、故郷とは別の地域に移住する「Iターン」がトップここからは移住を考える人が思い描く「地方での暮らし」とは一体どのようなものか、詳しく調べています。最初に、移住を検討するなら、移住タイプ(Uターン、Iターン、Jターン)はどれかについて聞いてみました。※Uターン(地元に戻る)/Jターン(地元から近い都道府県や同じ県内でも異なる市町村に移住する場合)/Iターン(生まれ育った場所で働いたのち、出身地ではない場所へ移住)最も多かった移住タイプは、故郷とは別の地域に移住する「Iターン型」で33.0%。次いで故郷に移住する「Uターン型」の27.5%、故郷に近い地方都市に移り住む「Jターン型」の13.8%でした。「どれもあてはまらない」と回答した人の多くは、海外への移住を希望、移住先まで具体的に考えていないというケースでしたが、なかには都会への移住を希望する人もいました。地方だからこその不便さから、都会へ移住したいという声もあるようです。理想の移住先としては「福岡」「沖縄」が人気に次に、希望する移住先とその理由について自由回答形式で聞いてみました。理想の移住先として名前が多く挙がった地名から順に紹介しています(一部抜粋)。福岡:今まで住んだことのないところに住んでみたいと思ったから。また、移住すると新しい人間関係や生活環境が構築されるのが楽しみだから。 (40代女性・東京都)沖縄県宮古島市:リゾートのような海に囲まれたところで、休みの日にドライブで行くだけで旅行気分が味わえたら幸せだと思ったから。(20代女性・埼玉県越谷市)長野県:ゆっくりのんびり生活に憧れがあるため。(40代女性・埼玉県)北海道:自然豊かで、食べ物がおいしい土地で生活してみたいから。(30代男性・北海道)静岡県富士市:さまざまなテレビで、脱サラして自分でお店を始めた人を見ていいなと思ったため。(30代女性・静岡県静岡市)回答については、移住先に対してポジティブなイメージや期待感を抱ける理由が多く見られました。「のんびりしたい」「経済的なゆとりをもちたい」など、やはりコメントからも移住の目的は人それぞれであることがうかがえます。移住先に求めるのは「のんびり過ごしたい」が約6割移住希望者に対し、移住先を選択する上でのポイントを聞くと、1位は「のんびり過ごしたい」で57.3%、2位は「子どもの子育てに良い環境が整っている」で43.2%、3位は「生活費を抑えたい」が37.0%でした。移住先に求める要素を見てみると、田舎生活への期待だけでなく、都会生活から逃れたいという願望も大きいことがわかります。1位の「のんびり過ごしたい」というのも、もしかすると都会生活の疲れからくるものなのかも知れません。地方移住の懸念点、仕事面や金銭面、人付き合いなどに不安ありまた、理想の暮らしと懸念点について自由回答形式で聞いてみたところ、下記のような回答が寄せられました(一部抜粋:理想の暮らし/懸念点)。理想:自然に近い人間らしい暮らし/懸念:仕事があるかどうか(30代女性・東京都)理想:子供がのびのび成長でき、家族がストレス無くのんびり生活できる/懸念:金銭面や、移住先での就職(30代女性・高知県)理想:こども(小学生/幼稚園生)にやさしい地域で文武両道な教育をしていきたい/懸念:移住先での仕事探し・子供の新しい環境でなじめるか(30代男性・神奈川県)理想:温暖な地域でアクティブを楽しんだりして暮らしたい/懸念:地域の住民の人とうまくやっていけるかが心配(50代女性・島根県)地方移住の理想ではさまざまな意見がありましたが、懸念点に関しては仕事面や生活面、人付き合い、金銭面などへの不安が多く偏りが見られました。都市部から地方へ移住する場合、仕事や暮らし方など様々な面でライフスタイル自体が変化します。慣れない土地での生活に戸惑うこともあるでしょう。そのような戸惑いに対し懸念を抱くのは当然といえそうです。地方移住で行政に求めるものは?地方移住への関心が高まり、いま行政は移住支援に積極的になっています。こうした中、移住希望者が移住にあたり国や自治体に何を求めるのかについて、自由回答形式で聞いてみました。【自治体や政府に求めるのは「住まいに関わる支援制度」】「移住に関して、自治体や国に求めることなどを教えてください」の回答は以下の通りです(一部抜粋)。・移住する際に国から補助金などがほしい。 どの手続きを踏めば移住がスムーズにできるか一覧などが欲しい。(20代女性・愛知県)・住居の確保、仕事、移住に関する費用の補助。(30代女性・愛知県)・補助金や支援があるといいです。(40代女性・大阪府)・金銭的な子育て支援および公教育の充実。(30代女性・東京都)・遠方からの移住であれば補助金があると嬉しいです。(30代男性・神奈川県)・お試し移住が最低1ヶ月間程度はできた方がいい。(60代女性・奈良県)国や自治体に求めるものとしては、子育て支援や、引越し費用の補助、お試し移住制度といった住まいに関わる支援制度を求める声が散見されました。自治体によっては、希望のあった子育て支援や住居支援が充実しているところもありますが、そういった市区町村を探すのが難しいというのは現実問題としてありそうです。地方移住ができない理由は、仕事面の問題が44%最後に、「移住をしたくてもできない」あるいは「やらない」人に対し、その原因を尋ねました。もっとも多かったのは「仕事の勤務状態、勤務形態」(23.6%)で、次が「働き先の確保」(20.0%)と、仕事面の問題が1・2位となり合計44%という結果でした。リモート勤務が可能な企業が増えたとはいえ、依然として仕事面が大きな障壁となっているようです。調査概要調査方法:インターネットアンケートアンケート母数:既婚男女192名実施日:2023年6月3日〜6月14日調査実施主体:縁結び大学()調査会社:ネクストレベル(マイナビ子育て編集部)<関連記事>✅お墓参りの実態調査、「お墓の前でお弁当を食べる」風習や「お墓の前で記念撮影」という仰天エピソードも!✅「骨折した」「引き出しに入れておいたお金が無くなった」介護施設でのトラブルの実態は?5割を占めた回答とは…✅7割の人がもつ実家への「ある不安」、しかし6割超は親と話したことがない、その理由は?
2023年07月26日気象庁は2023年6月8日、関東甲信地方の梅雨入りを発表。平年より1日遅く、2022年よりは2日遅い梅雨入りとなりました。梅雨シーズンの部屋干しのコツ梅雨は、いわずもがな、洗濯物が乾きにくい時期。日用品を取り扱っている花王株式会社のInstagramアカウントは、梅雨シーズンに知っておきたい、部屋干しのコツを動画で紹介しています。除湿機がなくてもすぐに実践できることがまとめられているので、これからの季節に必見ですよ! この投稿をInstagramで見る 花王(Kao Corporation)(@kao_official_jp)がシェアした投稿 1.洗濯物をアーチ型に干す長さのある洗濯物を両端に、短いモノを中心に吊るしてアーチ状に干しましょう。アーチ状に干すことで、空気の循環がよくなり、室内干しでも早く乾かすことができます。2.洗濯物の間隔をしっかりと空ける洗濯物同士の間隔をしっかりと空けるのも大切。間隔を空けると、洗濯物の水分が蒸発しやすくなり、早く乾かすことができるそうです。3.ジーンズは筒状の吊り干しにジーンズはそのままではなく、裏返しにし、筒状に吊り干ししましょう。裏返して干すことで、空気を通りやすくすることができます。また、部屋干しをする場合は、日当たりがよく、空気の流れがよい場所に洗濯物を干すよう心がければ、部屋干しでも洗濯物を効率的に乾かすことができるそうです。普通に室内干しするよりも、少しでも早く乾くなら、嬉しいですよね。花王が紹介したコツを活かし、梅雨を乗り切りましょう![文・構成/grape編集部]
2023年06月08日明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)は、地方自治体におけるジェンダーギャップをテーマとした講義「女性と地方自治」を今年度より開講しました。このたび、地域の現場における女性施策を考える本講座の取り組みを多くの方に知っていただくため、12月16日(金)の開催回を公開授業として、明治大学の学生の他、広く一般の方もご参加いただけるかたちで実施いたします。■ 概要日時:2022年12月16日(金)18:55~20:25申込方法:こちらの明治大学ガバナンス研究科ホームページからお申込みください。 開催形式:以下いずれかの方法でご参加ください。オンラインから参加(ZOOM)/教室から参加(明治大学駿河台キャンパス)対象:明治大学の学生および広く一般の方参加費:無料テーマ:『女性とNPO』内容:自治体にとって、市民・住民との協働政策は不可欠なものとなっています。その中でNPOの果たす役割は大きく、女性の活躍も顕著であることから、その現状と課題を考えます。■ 登壇者プロフィール長畑 誠明治大学ガバナンス研究科教授(明治大学ガバナンス研究科長)【専門】コミュニティ開発【経歴】1961年東京生まれ、神奈川県逗子市在住。東京大学法学部卒、上智大学大学院修士課程修了。在学中からNPOの活動に関わり、特定非営利活動法人シャプラニール、国際協力NGOセンター調査研究員を経て、2004年に一般社団法人あいあいネット設立、同会代表理事。住民主体の地域づくりや自然と共生した暮らしの創出をテーマに、日本国内の地域やインドネシア、ベトナム等で活動。JICA(国際協力機構)の研修員受入事業のコースリーダーや技術協力プロジェクトの短期専門家も務めている。特定非営利法人アジアコミュニティセンター 21理事。府中市生涯学習審議会会長。山岸 絵美理兼任講師(政策研究X-C(女性と地方自治)担当)【現職】大月市立大月短期大学経済科 専任准教授【略歴】明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。専門は地方自治論、行政学。著書に『大都市制度の構想と課題』(共著、晃洋書房)など。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月21日地方から上京した、なるみ(@nal_333)さんは、地元での景色が恋しいと感じていました。その気持ちから、地元でよく目にしていたという建物の間接照明を制作。あなたの地元にもあるなら、つい懐かしさを抱いてしまうものがこちらです。上京してから半年が経ったけど、どうしても地元の田舎の景色が恋しくなってきたから、家の中で田舎の夜を感じられる間接照明作った pic.twitter.com/BeWErI78EW — なるみ (@nal_333) October 9, 2022 なるみさんが作ったのは、井関農機株式会社の『コイン精米機』をデザインにした間接照明!同社の『コイン精米機』は、玄米を白米にする『精米』を行うためのものです。『コイン精米機』は1都3県にもありますが、地方在住の人のほうが使用していることでしょう。なるみさんが制作した間接照明に、地元を懐かしむ人が相次ぎました。・東京都内であまり見かけないなぁ…。・地元にある!子供の頃、おじいちゃんについて行ってたけど、自分では使ったことがなかった。・とても精巧にできていて、郷愁を感じてしまう…!今でも地元にあるかな。昔から、日本人の主食として食べられてきたお米。『コイン精米機』にどこかノスタルジーを感じるのも、米どころが多いからでしょうね![文・構成/grape編集部]
2022年10月10日タレントのスザンヌ、渡辺裕太、マーティンが、5日(10:00~)・8日(21:00~)・10日(15:30~)に12の地方テレビ局と連携して配信される番組『ロコの星マーケットライブ配信ショッピング』に出演する。全国12放送局とKKTエンタープライズ、未来のテレビを考える会、LiveParkがタッグを組み、地方の知られざる食・工芸品の魅力発信を目的として実施している「ロコの星プロジェクト Season2」。同番組はその一環として行われ、各社が地元で発掘したスター商品の「伝え方」「見せ方」をブラッシュアップし、事業者・生産者が自らライブで商品の魅力を伝える。コメントは以下の通り。■スザンヌ今週卒業したばかりなのですが、この一年、高校に通ってマーケティングなども学んできました。いまのコロナ禍やデジタル時代に、地域が元気になっていくことが日本が元気になっていくってことなんだろうな、とも感じています。息子たちが大きくなったときに幸せな世の中になってくれていればいいなぁ、と願っています。私も3月5日の配信に参加する「ロコの星プロジェクト」は、まさにそんなローカルの星が集まった取り組みになっているらしいので、楽しみにしています!■渡辺裕太日本各地、色々と行かせていただきましたが、それぞれ風土や文化によって魅力が異なりますから本当に日本ってすごいですよね。3月10日の生配信に僕も出演させていただきます。お楽しみに!■マーティン地域のスター、ローカルのスター、ロコの星。どんな商品に出会えるか楽しみです!3月10日の配信には僕も出演します。宜しくお願いしマーティン!■ロコの星アンバサダー/北海道テレビ放送「水曜どうでしょう」ディレクター・藤村忠寿氏本物を見つけるのは大変だ。なぜなら本物は自分から本物って言わないからね。だからこそ見つけたときの喜びも大きいんだよね。地方のテレビ局だからこそ知っているそんな本物、つまりロコの星に出会えることを是非楽しんでもらいたい。僕もいろんな地方に出向きいっぱい本物に出逢ってきたからこそ分かる! 地方にはまだまだ本物がいっぱいあるってこと。テレビ局と楽天さんが手を組み本物を伝えていくことで、新しい喜びをみなさんが感じてくれることに大いに期待します!
2022年03月04日日本の地方創生に貢献!第一弾として、秋田県のまだ知られていない、魅力ある商品や情報を発掘し、国内外に、紹介していく“ミロクプロジェクト(*1)”がスタートします。具体的には、年4回発行している「ラジオリビング」購入者向けに送付している「ショッピングカタログ」に2月下旬より、厳選した秋田の商品を紹介、販売を開始。また、和テンション株式会社では、秋田県美郷町六郷に、新しい民泊施設を兼ねた、情報発信拠点を建築準備中(2022年秋完成予定)。物販に限らず、観光誘致、情報発信など様々な角度から、秋田のまだ知られていない魅力や商品を国内外に届けていきます。(*1)ミロクプロジェクト今回の提携により、国内外向けて、秋田県を皮切りに、日本全国のまだ知られていない魅力や商品を発掘し、国内外へ届けていくことを目標としていますのでご期待ください!@miroku AKITA - 和テンション株式会社 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月18日内閣府地方創生推進室において、「地方創生☆政策アイデアコンテスト2021」最終審査会(2021年12月11日開催)をニコニコ生放送にて配信いたしました!たくさんのご視聴をありがとうございました。今回は、大臣賞・優秀賞の受賞者をご紹介します!地方創生担当大臣賞高校生・中学生以下の部☆Maisondechat(ネコの家)チーム名:愛知高等学校参加者氏名:安藤愛菜分析対象地域:愛知県大学生以上一般の部☆国産杏仁オイルが日本一のあんずの里を守るチーム名:株式会社ビジネスクロス&株式会社M.アヴァンス参加者氏名:木内清人、岸江美寿保、國平貴弘、宮崎博孝、吉岡雅樹、榊原由佳、福岡誠、土信田雅祥、高橋佑樹、井戸本さと子分析対象地域:長野県地方公共団体の部☆家庭から排出される紙おむつのリサイクルチーム名:座間市環境経済部資源参加者氏名:依田玄基分析対象地域:神奈川県優秀賞高校生・中学生以下の部☆地域公共交通の再生と地域の成長戦略チーム名:灘高等学校参加者氏名:千原顕勝分析対象地域:兵庫県☆銅婚式でもう一度愛を・・・~聖地巡礼~チーム名:愛媛県立新居浜商業高等学校参加者氏名:石川彩萌、小池うらら、白旗稟、谷村来藍分析対象地域:愛媛県大学生以上一般の部☆尾鷲市を「自由研究のまち」に!チーム名:三重県創生研鑽会(尾鷲を盛り上げ隊)参加者氏名:永石こころ、北村和敏、鈴木貴則、西方正平、伊藤まい分析対象地域:三重県☆暮らすインターンで鳥取と学生をツナグチーム名:ツナガルドボク参加者氏名:田中哲哉、岩崎聡、上田諒也、森星斗分析対象地域:鳥取県地方公共団体の部☆壱岐島リブートプロジェクトチーム名:壱岐イルカパーク&リゾートチーム参加者氏名:中村勇貴分析対象地域:長崎県☆行政主導のECプラットフォーム TβDチーム名:ひとりチームとやま参加者氏名:山本航大分析対象地域:富山県最終審査会当日のアーカイブや、受賞者の資料などは公式HPから御覧いただけます!地方創生について考え抜かれたアイデアを是非御覧ください!地方創生☆政策アイデアコンテスト2021公式HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月14日ふるさと納税サイト「ふるなび」を運営する株式会社アイモバイルは企業版ふるさと納税を活用し、社会課題解決と地方創生の実現を目指す『ふるさと納税地方創生協働ラボ』を設立を発表。これに伴い、2021年12月9日 (木) にふるさと納税地方創生協働ラボローンチ発表会が開かれました。『ふるさと納税地方創生協働ラボ』設立の背景発足からまもなく15年を迎えるふるさと納税はその市場を拡大し続けており、2016年から開始された「企業版ふるさと納税」も税制改正により2020年の寄付額は前年比3.3倍と増加。コロナ禍においては観光地の振興や生産者の救済等にも活用され、社会課題の解決という地方創生の新しい可能性が示されているそう。また企業も選ばれ続ける会社であるためには社会的価値と経済的価値の両立が必要で、サステナビリティを起点とした経営が求められているといいます。こうした背景の中でアイモバイルは産官学の連携により、企業版ふるさと納税制度と個人のふるさと納税制度を活用した社会貢献のフォーマットづくりを行う『ふるさと納税地方創生協働ラボ』を設立し、実証実験を開始。第一弾として、米作産業の衰退・ひとり親家庭の貧困という2つの社会課題解決と地方創生、また企業のSDGsに向けての活動の課題解決を目指していくそうです。つくばみらい市の米農家とひとり親家庭の両方に直接支援が可能今回の実証実験の具体的な流れとしては、企業版ふるさと納税による事業支援と個人のふるさと納税による寄附がつくばみらい市の市内米作農業支援事業を通じて米生産者へ渡り、そこで生産されたお米が認定NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」を通してひとり親家庭に提供されるという仕組みです。個人に返礼品は返ってきませんが、寄附控除額が大きくなること、個人の一時所得にはならないこと、また社会課題の解決に対しての直接寄附が可能になることが大きな意義のある支援といえます。米作農家とひとり親家庭の現状と今回の取り組みにおける意義小田川市長によると、つくばみらい市の基幹産業である米作り農家の離農が進み、農業従事者の高齢化や後継者不足など危機的な状況があり、農機シェアやスマート農業の導入など新規就農者をふやす取り組みがされているそうです。「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」理事長の赤石千衣子さんからは、コロナ禍で仕事が減少し、学校の一斉休校等で自主休業を余儀なくされるなどひとり親世帯からの相談が急増。食べるものに困っている人が多く、食品支援プロジェクトを立ち上げたことが紹介されました。企業も個人も受け手側も顔の見える寄附や支援が可能になり、複数の社会課題解決に関われる今回の新しいふるさと納税。今後の活用や展開にも注目が集まりそうです。
2021年12月24日ずっと都市部で生活をしている私にとって、地方都市=田舎のイメージで憧れを感じていました。そんな私が夫の仕事の都合で地方都市へ移住したのは、子どもが生後4カ月のとき。私は車の免許を持っていませんが、移住先は市街地。義母もずっとそこに住んでいて、運転できなくても生活に支障はない様子。そのため特別な準備はせず義母の家へ引っ越しをしたのですが、いざ生活をしてみるといろいろと困ったことがあったのです……。 小児科がない移住先の市は0歳児の予防接種のスケジュールが細かく決められていました。義母に小児科の場所を聞いてみると、「近所の小児科はみんなやめてしまわれた」とのこと。そこで、予防接種のスケジュールと一緒に市役所でもらった、予防接種対応医療施設の一覧と地図を照らし合わせました。そうすると徒歩圏内に小児科がないことが判明。 唯一あったのは、予防接種と健診のみで一般外来はおこなっていないという小児科医院。予防接種はそこの小児科医院ですべて済ませましたが、皮膚がかぶれた、熱が出たとなったら公共交通は本数が少ないため、タクシーを使って小児科へ行く必要がありました。 子ども用品を扱うお店がない移住して1年経ったころから私はフルタイムで働き始めました。それと同時に子どもは保育所通いです。保育所には多めに着替えを持って行っていましたが、足りずに保育所の服を借りることもしばしば。 そうするとTシャツやズボンは洗濯して返せばよいのですが、下着は同じサイズの新しいものを持ってきてほしいと言われます。そう言われても徒歩圏内に子ども用品を扱っている店はありません。自転車圏内まで広げればあるのですが、17時30分に子どもを迎えに行ったあとに買い物に行くのは時間的になかなか難しく……。 結局は保育所には待ってもらい、ネット通販で取り寄せるか、週末に買いに行くという方法を取りました。 近所に子どもがいない私たちが住んでいるのは商店街のはずれです。周りには昔からのお店をしていたり、お店をやめたあとリフォームをして住まいにしたりしているお宅があります。つまり子育て世帯はほとんどなく、年配の方が多い地域でした。 近所に子どもの遊び相手になるような年頃の子どもはおらず、児童館に行っても人はまばら。保育所以外で同年代の子どもと遊ぶということがなかなかできず、大人とばかり遊ぶようになっていました。 私が運転ができたら問題はずっと軽いものになっていたと思います。今ではないならないなりに過ごす方法が身につきました。しかし移住前にもう少し子育ての生活をシミュレーションできていれば、慌てたり不安にならずに済んだだろうと思っています。 監修/助産師REIKO著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2021年03月07日「知事が今なすべき重要な仕事は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐこと。感染爆発につながらないよう最小限にとどめることです。“コロナ対応”のオペレーションのリーダーとして組織をしっかり掌握し、必要な手を打たなければなりません。全国の47知事の力量やリーダーシップが、今こそ問われているのです」そう語るのは元鳥取県知事で『知事の真贋』(文春新書)の著書がある片山善博・早稲田大学大学院教授。コロナ対策における国の方針が大きく揺れ動くなか、これまで以上に自治体の首長に関心が集まっている。そこで本誌では、地方自治に詳しい徳島文理大学の八幡和郎教授に47都道府県の知事の「コロナ対応」を評価してもらった。「10万人当たりの感染者数、死亡者数、重症者数の3指標に加えて、“近隣県との比較”“経済を過度に萎縮させてないか”“同規模自治体との比較”“医療体制”を考慮すると高評価は鳥取県です。県と市の連携がよい大分県、きめ細かい医療体制の和歌山県、新潟県、島根県、香川県、長野県、山梨県なども評価できます」ワースト1となったのは沖縄県の玉城デニー知事(61)。「観光地だとしても言い訳にならない。大都市圏の京都府は沖縄ほどひどくない。医療体制の充実、クラスター発生後に休業要請を出すなど、リーダーとして迅速な対応ができていません」(八幡教授)連日、テレビに出ている東京都の小池百合子知事(68)はワースト2。「東京五輪の1年延期が決定されるまで、小池知事は表立った対策をしませんでした。初動が遅れたことは否めません。五輪延期が決定した直後から、メディアに出るようになりましたが、コロナ対策で独自性はあまりなく、自分が目立つことに重きを置いた“広報係長”のような印象を受けます」(片山教授)このコロナ禍で注目された吉村洋文大阪府知事もワースト3に。「感染症対策として大事なときに、大阪都構想にこだわり住民投票を行いました。街頭演説で人を集めて“3密”をつくるだけでなく、都構想が実現したら市は府に吸収されるわけで、市立病院やコロナ対策に頑張っている市の職員の士気に悪影響を及ぼすことが懸念されました。リーダーとして優先劣後を見失っています」(片山教授)コロナ対応からは、それぞれの知事の本質が透けて見えてくるようだ。片山教授はこう指摘する。「テレビによく顔が出ている知事は、よく頑張っている、という印象を受けてしまいますが、メディアの露出度と成果には相関関係がありません。和歌山県の仁坂(吉伸)知事は、国が当初掲げた検査対象基準〈体温37.5度以上、4日間〉の方針に疑問を抱き、独自に検査体制をつくって感染抑制に成功しました。マスコミの注目を集めなくても、地域の実情に適した対応策を淡々と実行している知事もいます。そんな仕事ぶりを見抜く目がとても大切なのです」あなたの知事は、住民の命を守る知事?それとも……。「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
2021年01月01日「種苗法の改正は今年2月の国会で可決されるところでしたが、女優の柴崎コウさん(39)などが『慎重な審議を求めます』とツイッターで声を上げた(現在は削除済み)こともあり、反対する世論が高まった。全国の県議会からも意見書が届けられたので、審議が先送りされたんです。しかし、この臨時国会では審議が始まってしまいました。委員会で可決されたら、衆参の決議を経て今臨時国会中に成立してしまう可能性が高い」そう解説するのは、元・農水大臣で弁護士の山田正彦さん。「ふっくらおいしい日本のお米や、しっとりと甘いさつまいも。そんな、毎日のように口にしている食品の安全性や価格が、おびやかされる事態になっているのです」「種苗法」とは、植物の新しい品種を開発した者が、それを品種登録することで、利用する権利を独占できると定めた法律。ただし、これまでは、農家が自分でタネをとって育てる「自家採種」に関しては権利が認められていた。しかし、現在公開中のドキュメンタリー映画『タネは誰のもの』の中でも山田さんが指摘しているように、種苗法が改正されると、この自家採種も禁じられ、農家はタネを毎年購入しなければならなくなり、莫大な費用がかかることになる。当然、店頭に並ぶ米や野菜、果物の価格にも跳ね返ってくるだろう。「農水省はそれまでも、観賞用の花やきのこ類など82品目の自家増殖を禁じていました。ところが2017年に突然、コメや大豆、キャベツ、ナス、トマトなどメジャーな野菜を含む207品目も禁止に。いまでは約9,000品目に上っています」さらに種苗法が改正され、自家採種が全面的に禁じられると、農業を続けられなくなる農家は少なくない。山田さんが直接話を聞いた農家の多くも「農業を辞めろということか」と、種苗法改正を危惧しているという。一方で農水省は、「シャインマスカットなどの優良品種が、韓国や中国など海外に流出しないために必要だ」と種苗法改正の理由を述べている。しかし、山田さんは「それはウソだ」と断じる。「2005年に山形県のサクランボの苗がオーストラリアに流出したとき、現行の種苗法で差し止めの仮処分、刑事告訴して、解決できています」では、種苗法改正の本当の目的は何なのか――。「これまでタネの育成・管理をしていた地方自治体に換えて、グローバル種子企業に、コメや大豆といった私たちの命の源を売り渡そうということです。たとえば、遺伝子組み換え作物で有名な『バイエル(旧・モンサント)』といった企業に」実際にインドや中南米では30年ほど前に同じことが起こっている。「別名“モンサント法案”と呼ばれた自家採種禁止法案が可決され、農家は種子を毎年、多国籍企業から購入せざるをえなくなった。そのうえ農薬と化学肥料もセットで売りつけ、莫大な利益を得ようとしたんです。しかし、この法案は成立したあとにコロンビアやメキシコなどで農民の暴動が起きて、次々に廃止されました」じつは政府も、種苗法改正の目的は、企業にタネを渡すことが目的だと認めているという。「『農業協力支援法』という法律に『これまで国や県の農業試験場が管理していたタネの知見を民間企業に提供せよ』といったことが明記されています。この民間企業には『バイエル』のような海外の企業も含まれます」農業協力支援法とは2018年に廃止された「種子法」の代わりに作られた法律だ。「コメ、大豆、麦などは国民の命をつなぐ大切な食料だとし、農家が安定して安く作れるように、その種子は国や県が育成・管理することを義務づけていたのが、種子法です。この法律のおかげで『コシヒカリ』や『ゆめぴりか』といったおいしいお米ができました。しかし政府は、企業の農業への参入を促進するためという理由で、種子法を廃止。代わりにできた農業協力支援法は、これまで税金をつぎこんで開発・育成してきた種子の知的財産権を、積極的に企業に渡しなさいという、とんでもない内容の法律なんです」山田さんによると、現在すでに、世界のタネの約7割は「バイエル(旧・モンサント)」「コルテバ・アグリサイエンス(旧・ダウ・デュポン)」「シンジェンタ」という3大グローバル企業が製造しているという。そのうち、遺伝子組み換え種子は「バイエル」が90%だ。このまま種苗法が改正され、農家が自家採種を禁じられ、多国籍企業のタネしか購入できなくなったら、どうなるのか。いちばんの問題は私たちの“食の安全”が脅かされることだという。「主食のコメや大豆が、グローバル企業がつくる遺伝子組み換えやゲノム編集されたタネに、徐々にですが置き換わる可能性があります。すでに、かつての『日本モンサント』である『バイエル クロップサイエンス』などはその準備を進めています。遺伝子組み換え食物を食べ続けることで、アレルギーや、がんなどが発生しやすくなることは、アメリカの消費者団体や、フランスのカーン大学の研究によって明らかになっているのに、です」種苗法改正案の審議中は、参議院議員会館前で座り込み抗議を行うという山田さん。最後にこう話してくれた。「種苗法改正案が可決してしまっても、あきらめる必要はありません。地方自治法を改正して、タネのグローバル企業への流出に一定の規制をかけることはできます。タネは人類の“遺産”です。みんなで私たちの食を守っていきましょう」
2020年11月17日●政治家経験を生かして「架け橋として活動していきたい」元衆議院議員で現在コメンテーターとして活躍している金子恵美氏が、2016年に世間を騒がせた夫で元衆議院議員・宮崎謙介氏の不倫騒動の真実を、著書『許すチカラ』で告白。また、女性が輝ける社会に向けての提言や今後の活動についても言及している。このたび金子氏にインタビューし、自身の活動について話を聞いた。政治家は引退したものの、日本の未来、特に女性が真に輝ける社会に向けて、自身の経験を生かして活動したいと考えている金子氏。同書では、少子化問題について今後どのような対策が必要か提言しており、また、女性の出産適齢期についても訴えている。金子氏は「自分のキャリアを極めたいという方がいてもいいと思いますが、我慢している、例えば子供を産みたいという気持ちが少しでもあるならば、どちらもかなえられる社会であるべきだと思います。仕事があるから子供を我慢とか、本当はもっと仕事をしたいのに家庭があるから我慢するとか、そういう我慢を私はしてほしくないんです」と強い思いを述べ、「行政や政治のサポートが不十分であるがゆえにできてないというところを、政治家経験者として意見していきたい」と語る。また、「不妊治療に関しても、女性の場合はリミットがある。もちろんライフステージはそれぞれあると思いますが、唯一、妊娠できる時期が限られているということに関して、自分自身もう少しそのライフプランを立てておけばよかったなっていう思いもあって、みなさんにも意識してほしい」とメッセージ。「法律や政治のアプローチも必要ですが、個々人にもリミットがあるということを意識してほしいと思います」と呼びかけた。そして、「地方議員を経験した上で、国会議員も経験したという、政治家としての経験は生かさなければいけないと思っています。行政や政治の中を見てきた人間としては、少子化対策や女性の活躍のための両立支援などの足りていないところを理解していますし、周りの女性たちから話を聞く機会が多く、実態と制度の乖離もすごく感じているので、架け橋として活動していきたい」と意気込む。さらに具体的に、自身の役割を説明。「メディアでの発信もそうだと思いますし、政治家との繋がりもあるので直接提言していくのも具体的な活動だと思いますし、個々の人たちへの啓発という意味では講演活動を行い、私がやるべき使命を果たしていけたらと思っています」と語った。●コメンテーターとしての心がけ“当事者の家族”経験も生かす現在、さまざまなテレビ番組でも活躍している金子氏。コメンテーターとして心掛けていることを尋ねると、「事実が一番大事」と答え、「特に新型コロナウイルスに関して怖いなと思っていて、専門家のデータに基づく科学的根拠を踏まえた話であればいいと思いますが、感覚的なところで話すのは極めて危険。ファクトがまず大事だと思っています」と話した。また、夫の不倫騒動において当事者の家族という立場を経験したことにより、さまざまな騒動に言及する際に親族のことを強く意識するように。「最近も不倫騒動がいろいろありましたが、騒動を起こした者の家族という立場を経験した身としては、当事者の方には家族があるということを考えなければいけないなと。家族・親族のことを踏まえ、そこまで慮って話すべきだと思っています」と述べた。自分の思いとは違う捉えられ方をしてしまい、コメントの難しさを感じることもあるそう。最近では、安倍晋三前首相が潰瘍性大腸炎を理由に辞任を表明した際に、その難しさを痛感したという。安倍晋三前首相の辞任表明に、ラサール石井が「望んでいたことだが、全く喜びも感慨もない。何とも言えぬ脱力感。記者会見はヌルく、まるで番記者と総理のお別れ会のよう。3年B組金八先生か」とツイートしたことに対して、金子氏は「全くもって政治家をやったことのないコメンテーターのコメントだと思います。一度でも選挙に出て、国家のために命を尽くそうと思った人間であったなら、健康を理由に辞めることがどんなにつらくて、悔しいことなのか。選挙に出て、総理になってから言ってもらいたい」と批判。総理経験者以外、政治を語るなと言ったわけではないのだが、そう捉えられてしまうという誤解が生じた。金子氏は「言葉選びが不適切だったと思いますが、物事の文脈や全体を理解していただけたら、総理経験者以外、政治を語ってはいけないという意味ではないとわかっていただけると思います」と述べ、「安倍さんを追及してきた野党の蓮舫議員も敬意を表した。国会議員であれば、病気で志半ばであきらめなければならないことがどんなに悔しくてつらいか、蓮舫さんは理解があったから、労をねぎらわれた。政治に対する意見はいろいろあっていいと思いますが、健康を気遣う気持ちや最低限の敬意を払うことが日本人の皆さんにあっていいんじゃないかという思いで発言しました」と真意を説明。その上で、「『総理大臣になってから言ってくださいよ』というところだけ切り取られて広がっていったのは残念であり、それがまたSNSの怖さなのかなと実感しているところです。全部見ていた方は『言わんとしていることは違いますよね』とわかっていただいていますが、一部を切り取られることも踏まえて発信しないといけないんだなという学びはありました」と語る。また、安倍氏が辞意表明した日に多くのテレビ番組に出演していた石破茂氏について、「仲間である自民党の総裁が辞めた日。であれば喪に服すというか、『お疲れ様でした』といった労いもあればよかった」と発言したことも振り返り、「同じ自民党員であれば『お疲れ様でした』と言うべき。その日にガンガン腕を回して、節操ないと思ったんです」と説明。「喪に服す」という言葉を使ったことに指摘の声があったそうで、「気をつけないといけない」と反省しつつ、「総じて不寛容だよなと。その人はこういうことを言いたかったんだなと思う心のゆとり、おおらかさも持ってほしいなと思います」と、自ら発信する言葉選びに反省をしつつ言葉一つではなく全体の意味を理解してほしいと訴えた。■金子恵美1978年2月27日生まれ、新潟県出身。2000年、早稲田大学第一文学部卒業。新潟放送勤務を経て、2004年にミス日本関東代表に選出。2007年に新潟市議会議員選挙に立候補し当選。新潟県議会議員を経験後、2012年に衆議院議員に初当選。2016年には総理大臣政務官に就任し、地方自治、IT行政、郵政を担当。主な政策テーマは福祉、IT、放送行政、子育て支援、女性活躍。10年間の議員生活を経て、現在は企業顧問とテレビコメンテーターを中心に活動している。
2020年10月24日●許す決断の背景にあったコンプレックスと夫へのリスペクト元衆議院議員で現在コメンテーターとして活躍している金子恵美氏が、2016年に世間を騒がせた夫で元衆議院議員・宮崎謙介氏の不倫騒動の真実を、著書『許すチカラ』で告白。出産を終えた日の夜、宮崎氏から週刊誌に記事が掲載されると告げられたときのやりとりなど赤裸々につづり、そして、なぜ夫を許し、夫婦としてどのように再生してきたのか、その真相を明かすとともに、許すことの大切さを説いた。このたび金子氏にインタビューし、出版を決意した思いや夫婦関係の変化について話を聞いた。出版を決意したのは、離婚しなかったことについて、いまだに間違った理解をされていると感じることがあったから。金子氏は「本人が反省をしていたこともあり、2人でもう一度やっていこうということで離婚しなかったのですが、この4年間、あらゆるところで『なぜ離婚しなかったんだ』と言われ、テレビなどで答えていましたが、時間の制約もあって全部が伝わってなかった」と言う。そして、「私は本当は許していないとか、テレビに一緒に出てるのはビジネス上だと思っている方が多いと聞いて、夫が許されるためにどんな努力をしたのかなど、騒動の裏を赤裸々にお伝えし、加えて、私がどうして許すという思考になったのか、育った環境や自分の経験の中で作り上げた価値観もお伝えすることで、『なるほど。だから2人は今、一緒にいるんだな』と思ってもらうことが必要なのかなと思いました」と説明した。続けて、「私の場合は許したけれども、世の中には許せない、すなわち離婚されてる方々もいらっしゃる。夫婦のことは夫婦にしかわからないし、それぞれの家庭の事情があり、許さないことを否定するものではない。許す人は心が広くて強い女性だと捉えられたくないし、それを押し付けるものでもないということだけは、ちゃんと伝えておきたい」と加えた。許すことができた背景として、3姉妹の末っ子として育った金子氏が2人の姉に対して劣等感を抱いていた過去も同書で告白。才色兼備の完璧な女性というイメージが強かったが、そういったコンプレックスがあったことも許すことができた要因の一つだという。「完璧な女性だから許すことができたんだろうと言われることもあったのですが、夫婦間でいったらむしろ私の方が支えてもらっているところが大きく、許す根底に夫へのリスペクトがありました。そして、私は小さいときからコンプレックスを抱えていて、そういう自信のなさ、完璧でない自分という思いが、失敗や過ちに対して寛容にさせたのだと思います」「『許す力』で私は幸せになれた」。金子氏がこう語るように、「許す力」は相手だけではなく自分自身も救う気がするが、どのようにすれば身につくのだろうか。金子氏は「簡単に言うと、『完璧な人はいない』ということ。足りない部分もその人の一面だと受け入れる、多様な部分があるということをまず前提に考えるべきだと思います」と話し、「騒動を起こした行為は悪いけど、この人には違う面もあるのではないか、夫婦にしかわからない何かがあるのではないかと、ちょっと引いた考え方を。表面的な一面で判断するのではなく、そういう意識の持つことが大事だと思います」と語る。●夫の当時のつらさを感じて涙「よく乗り越えたと…」事実確認のために宮崎氏にも当時のことを聞きながら執筆したという金子氏。「一生懸命思い出そうとして出てくる言葉を聞くと、彼なりに戦ってなんとか父親になろうと、息子のために誇れる背中を見せたいと思って戦ったんだなと、改めてわかりました」としみじみと語る。また、原稿を読んだ宮崎氏に「2人で頑張ってきたね」と言われ、宮崎氏のつらさを改めて感じたという。「彼は本当につらかったんだろうなと思いました。議員辞職という選択もすごく重たいことだとあのときも思いましたが、私は産後で子供のことも考えなきゃいけないし、政治家として地元をどうするのかなど外の方に意識が向いていて。あの人は毎日戦っていたんだなと感じました」そして、「政治家同士だったので最初から戦友という感覚はありましたが、違う夫婦の形もできて、私はあの騒動があってよかったとすら思っていて、起こるべくして起きたという気持ちで捉えています」と告白。「真のパートナーを見つけられた気がします」と言い、「夫ですけど、よく乗り越えたと思います。私だったらできたかなって。そういうときの対応は人間の真価が問われると思うので、そういう意味では本当にリスペクトしています」と話し、感極まって涙を見せる場面も。執筆している際も「つらかっただろうな」と思って何度も涙したそうで、「私は勝手に許しましたけど、もしかしたら許されない方が楽だったかもしれない。政治家は上昇志向の強い人が多いですから。私が政務官になったのに、自分は政務官になるどころか議員もやめている。いろんな思いがあったと思いますが、あの人はちゃんと私の労をねぎらうわけですよ。今思うと、なかなかの男だったなと。私だったらできないかもしれない。ただただ私の政治活動の応援に徹していたのは大したもんだなと思います」と語った。夫を許すという当時の決断について、4年経った今、改めてよかったと感じているという。「生きていると失敗や悲しいこともある。パートナーがいると、その悲しみ苦しみ、つらさを分け合えるので、一緒にいて良かったなと。逆に、幸せ、喜び、楽しいことも倍になりますし、共有できる人が今そばにいてよかったなと思います」当時の決断は子供にとってもよかったと実感しているそうで、「子供にとっては唯一の父親。私がこの子の人生を勝手に決めてはいけない。私に彼の父親を奪う権利はないと思いました」と振り返った上で、「今、子供が『パパ』と慕って幸せな親子関係が築けているのを見てよかったなと。あのときの判断は間違ってなかったと思っています」と話した。●息子のためでもあったテレビ出演「謝罪会見の印象を上塗りしたい」宮崎氏が2017年10月29日、TBS系『サンデー・ジャポン』で騒動後初のテレビ出演をしたときの裏側も、同書の中で明らかに。プロデューサーから自分の言葉で伝えたらどうかと何度も話があり、金子氏が落選して政治家として一区切りついたことをきっかけに出演を決めたという。「プロデューサーが心のある方で、おもしろおかしくいじらず、人として彼の復帰のチャンスを与えてくれたことは、夫にとって良かったと思います。夫にしてみれば、なんとかあのお辞儀をしているばかりの謝罪会見の宮崎謙介の印象を上塗りしたいという強い思いがあったので、そのチャンスを与えてくださったプロデューサーの方には本当に感謝しています」『サンジャポ』にはその後も、夫婦そろって定期的に出演。今では『サンジャポ』らしいいじりもあるが、「いじられても温かさがある。活躍の場をいただいてありがたいです」と笑った。イメージの上塗りは息子のためでもあった。実際、今ではコメンテーターとしてはつらつと発言している姿が印象的で、まさに上塗りは大成功だと感じる。金子氏も「脇の甘い男、そして謝罪する姿。その印象が変わったことはよかったと思います」と変化を実感。「一方で、2人で出演していじられたりすると、『あのバカ夫婦が』という声があるのも認識はしているんですけど、損して得を取ろうと。あのときほど悪くなることはないと思って出演しています」と語った。騒動を乗り越え、より強い絆で結ばれた2人。夫婦の間で「これをやろう」ということは、即実行するようにしているそうで、最近では、自粛生活において子供がストレスを感じてしまったため、鎌倉にセカンドハウスを見つけて週末はそこで過ごすことが多いという。「彼は海が好きだったので、すぐそこに海があるという環境を作ってストレスを少しでも軽減できればいいなと思ったんです」と金子氏。「子供は何も言わないけど、いろんなものを感じ取っているんだなと思いました」と話し、「子供中心に考えていますが、我々大人も楽しんでいます」と全員でセカンドハウスを楽しんでいるようだ。さらに、将来的にどんな夫婦になりたいか尋ねると、金子氏は「まずは2人でしっかり子育てをして、そのあとに、また2人の時間をもう1回やり直したいねと話しています」と答え、「世界一周とかなんでもいいですけど、2人の人生をもう1回楽しみたいなって。子供の生まれた瞬間からちょっとつまずいたところがあるので、2人の時間が過ごせたらいいなと思っています」と笑顔で語った。■金子恵美1978年2月27日生まれ、新潟県出身。2000年、早稲田大学第一文学部卒業。新潟放送勤務を経て、2004年にミス日本関東代表に選出。2007年に新潟市議会議員選挙に立候補し当選。新潟県議会議員を経験後、2012年に衆議院議員に初当選。2016年には総理大臣政務官に就任し、地方自治、IT行政、郵政を担当。主な政策テーマは福祉、IT、放送行政、子育て支援、女性活躍。10年間の議員生活を経て、現在は企業顧問とテレビコメンテーターを中心に活動している。
2020年10月23日皆さんは「ふるさと求人」をご存じだろうか?簡単に言うと「地方で就職し移住したら100万円あげる」という、移住したい人にはとてもありがたい国の施策だ。そんな、ふるさと求人について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■ふるさと求人は地方創生に有効?ふるさと求人は、地方創生を目指す「移住支援事業」の一環で行われる求人です。東京23区内に住んでいるか、勤めている方が、ふるさと求人の対象企業で就職し、5年以上その地域に住む意思を示せば、「移住支援金」として最大100万円(単身者には最大60万円)を支給するものです。さらに、就職ではなく、地方で社会的事業を起業した方には、「起業支援金」として最大200万円を支給。先の移住支援金と合わせると最大300万円を受け取れます。ふるさと求人は、今年度に始まった事業ですが、当初は各自治体が個別に求人サイトを作っていました。でも、なかなか情報が広まらないため、内閣府は求人情報サイトを運営する企業3社と連携。そのうちディップ(株)は、1月22日から「バイトルNEXT」で全国版の特設ページを開いたのです。現在の求人数は1,600件超(’20年2月14日)。物流や建設から接客・営業・介護職・看護師など幅広い職種で支援金対策の求人があります。’07年から求人の年齢制限は撤廃されていますから、中高年にもチャンスがあるでしょう。さらに、移住先を訪ねる「くらし体験ツアー」も開催。たとえば「夜行バスに乗って行く3泊4日の兵庫TOUR」は、新宿から現地の往復バス代や宿泊費なども含めて1人6,000円。求人企業の見学や移住者との懇親会もあります。移住支援金は来年度以降5年間続きます。地方に移住したい方は多方面から情報を集め、ご検討を。こうした支援金は、移住したい方にはお得な制度で利用をお勧めしますが、国の施策としてはいかがなものかと言わざるをえません。というのも、移住促進については地方の自治体がすでにさまざまな補助金制度などを行っています。たとえば奈良県吉野郡川上村では、移住者が川上産吉野材を使って自宅を新築・リフォームし10年間住むなら、建築費用の半額を200万円まで補助する制度があります。国としては、こうした今ある制度がもっと活用されるように、地方に財源を配ってバックアップするのが本来のやり方でしょう。新たに国が主体の補助金制度を作るのは、「地方創生に注力している」というアリバイが欲しいだけではないかと疑りたくなります。また、支援金支給を東京23区の在住・在勤者に限るのは、東京一極集中を避けたいからでしょうが、それならもっと抜本的な施策が必要です。’16年に構想された消費者庁の徳島移転は、’19年7月に断念。文化庁の京都移転も部分的な機能移転にとどまり、さらに’22年以降に延期されるなど、国の機関は東京に集中したまま。これでは企業も動きませんし、人だけ地方に移住しろと言っても無理があるでしょう。ふるさと求人は地方創生の切り札とは言えず、血税の使い道として疑問が残ると思います。「女性自身」2020年3月3日号 掲載
2020年02月21日自治会は地域ごとの住民によって組織される団体で、町内会や町会とも呼ばれます。会費を支払っているものの活動内容をよく知らないという人や、転居先に自治会があって入会すべきか悩んでいる人もいるでしょう。筆者は子どもが1歳のときに自治会の役員に就任しました。その後の経験を通じて分かった、自治会と子育て世帯との関係やメリットについて紹介します。自治会の活動内容について自治会は入会が任意の団体で、役割や活動内容は地域によって異なります。筆者が入会している自治会では一年ごとに役員が代わり、会長・副会長・会計・会計監査・書記の役に分かれ、月に1度集会を行う決まりになっています。主な役割は、交通防犯活動や自治会が管理している集会場・公園の美化活動。さらに、日本赤十字社などの寄付金の徴収や、市・警察署からの知らせを地域住民に広報する活動を行っています。子育て世帯との関係は?自治会の役割の中でも子育て世帯に大きく関わるのが、交通防犯活動。筆者の地域の自治会では、小学生が登下校する時間帯に見守りをしたり、不審者や空き巣情報などを地域住民に共有しています。また、自治会が声を上げたことがきっかけで、子どもの交通事故が起こりやすい危険な道路に信号機が設置されたケースもありました。もう一つ、子育て世帯にとって重要なのが、自治会の衛生美化活動。子どもたちが遊ぶ公園を定期的に掃除し、管理している自治会も少なくありません。筆者の地域の自治会でも月に1度、公園の清掃活動を行っており、タバコの吸殻やゴミのポイ捨てが多いと問題になったときには、市役所にお願いして、注意喚起の看板を立ててもらったこともありました。これらのトラブル対応だけでなく、自治会によっては子ども会やイベント、行事を行っているところもあります。筆者の地域の自治会では、お盆と年末の時期に子どもたちが夜回りをすることになっており、時期がやってくると「戸締まり用心、火の用心!」と子どもたちの元気な声掛けが聞こえてきます。こういった行事は近所の子どもたちが地域とのつながりを持てるきっかけにもなっており、まだ1歳のわが子も私と一緒に夜回りに参加して楽しそうにしていました。近所の困りごとを相談できる例えば、近所の安全や犬・猫の糞尿問題、騒音問題などで悩むこともあるかもしれません。特に筆者のように未就学児しかいない家庭ではPTAなどの横のつながりがないため、そういった問題が起きると、どこに相談すればいいのか分からなくて困ってしまいます。自分ひとりで行動して近所に角を立てたくないときや、個人で解決できない場合には、市や警察署の相談窓口だけでなく、自治会に相談する方法もあるでしょう。先述したとおり、自治会は地域によって差があります。総会などがあれば出席するようにし、自分の地域の自治会がどのような活動をしているのか、調べておくといいですね。
2019年02月04日「どんどん本音を発信してほしいんです。それが町の活性化につながると思うんですね。そのためにも私は、『よお!』って気軽に話しかけてもらえる存在でありたいと」今年7月9日、桑原悠さん(32)は31歳の若さで、生まれ育った新潟県中魚沼郡津南町の6代目町長に就任した。財政難や少子化、過疎高齢化など問題が山積する町で、「このままでは(町が消滅していくのに)間に合わない」と危機感を訴えたのが支持されての当選だった。養豚農家の隆宏さんと結婚した悠さんは、夫の祖父母と両親、夫婦と2人の子どもの、4世代8人同居の大家族で暮らしている。実家から徒歩1分の近さだ。悠さんは、実家と嫁ぎ先それぞれの家族に支えられ、ごく自然に仕事と子育てを両立させている。悠さんは’86年8月4日、豪雪地帯としても知られる山あいのこの地、津南町に生まれた。父・雅之さん(55)は兼業農家の公務員。2歳下には弟がいて、母・厚子さん(56)は、子育てが一段落してからはパートで働いている。「私たち子どもも、中学までは田植えの時期には苗づくりを手伝っていました。とうもろこしの出荷作業やアスパラガスの収穫作業も、家族総出でやっていましたね」小学校入学前後から、悠さんは“仕切り屋”としての能力を発揮し、リーダーシップを見せるようになったという。少女時代の夢は、国連で仕事をすることだった。「緒方貞子さんの本を読んで、私も世界の弱者のために働きたいと思ったんです」高校は、グローバルなリーダー育成を目指す県立のモデル校、国際情報高校(南魚沼市)に入学。さらに早稲田大学に進学する。夢に向かって一直線に見えるが、悠さんは首を横に振った。「私なんてしょせんは井の中の蛙だったんだな、と思い知らされたんです。高校も大学も、幼いころから高い教養を身につけている優秀な人たちばかりで」国連で働く夢はいつしか霧散していた。大学3年から1年間はアメリカ・オレゴン大学に単位交換留学をして政治学を学んだが、就職は断念。東大大学院に進学した。主に勉強したのは地方自治だ。大学院生活もあと1年となった’11年3月11日。大学院の図書館にいたときに東日本大震災に襲われ、翌日未明、地震速報で長野県北部地震を知った。長野県栄村と隣接する津南町は「震度6弱」――。「実家とどうやって連絡を取ったのか……ショックが大きすぎて、覚えていないんです」悠さんは4月に帰省。実家周辺に大きな被害はなかったものの、無残にも倒壊した家々やひび割れた道路を前にして立ちすくんだ。地方自治を学び、故郷の将来に危機感を覚えていた悠さんは、このとき思いきった決意をする。「津南町に帰って、復興と変革のために自分をささげたい。そう思ったんです」震災は、飛び出したはずの津南町の価値を、改めて見直す機会になった。「東日本大震災のとき、東京では店頭からミネラルウオーターが消えて心細い思いをしたんですよね。津南町はおいしい水の宝庫です。河川の水量を生かした水力発電所がいくつもあり、エネルギー自給率は100%を超える。それに、東京で生活してみて驚いたんです。それまでは家で作った米や野菜をふんだんに食べて育ったけど、都会ではすべてお金で買わなければいけない。『こんなに高いものを、毎日食べていたんだ!』と。田舎の持っている価値に気づかされたというか」この年の10月に行われる町会議員選挙が、悠さんの心を捕らえる。「悩み抜いた末、町を変えるには町議になるのが早道だと考えたんです。一刻も早く町政に一石を投じないと取り返しがつかなくなる。そう思って、夏ごろに立候補を家族に相談しました」しかし、悠さんは社会で働いた経験もない、25歳になったばかりの大学院生。16の議席を争う選挙戦では批判も多かったが、半面「何かが変わるかもしれない」と期待する声も少なくなかった。かくして蓋を開けてみれば、トップ当選である。「とにかく若者が働きやすくて、定着できる町にしたいと必死に訴えました。町民のみなさんは変化を求めていたんじゃないかな」町議になって7年。少しずつ成果を上げてきていたが、悠さんの危機感はさらに募っていた。「町の積年の課題である過疎化、高齢化、財政の悪化など、解決できていないものが多かったんです。町議の立場では、やっぱり変革なんてなかなかできなくて」任期途中の今年3月、悠さんは町長選挙に立とうと決める。そして、年齢が倍以上の相手を破って「現役最年少の町長」が誕生した。気の早いことに「先は県議か国会議員か」との声も聞かれる悠さんだが、本人は「まったくないです」と一笑に付す。「ただ、世襲議員など、恵まれた環境で育った為政者が多いな、とは思います。地方の町村の人たちの暮らしぶりを実感として知っていて、きちんと味方になって地域の声を代弁してくださる国会議員の方々が少なくなっているのではないかと危惧しています」そこへいくと津南町の現町長はといえば?「う〜ん、上から目線にならないことだけは確約できます。なんせ、万年ヒラの公務員と、パートのおばちゃんの娘ですから(笑)」
2018年09月10日今年3月、滋賀県長浜市の市長(68)が、40代人妻女性と不倫していると週刊誌が報道。女性が市長のマンションを訪れる画像などが掲載され、「早朝まで帰ってこなかった」などと報じられました。さらに愛人女性は特に実績がないにもかかわらず、市長のはからいで第3セクターが運営する飲食店の責任者に抜擢されていたという報道も。このほかにも別の女性に対するセクハラ疑惑などが浮上しており、市長の呆れた性癖に市民を中心に怒りの声が広がっています。 ■市民が市長に損害賠償請求市長はこの報道後、市議会で真偽を問われますが、「事実無根・事実誤認」と述べるにとどまり、事実関係について明確な説明をしていません。しびれを切らした長浜市民と市議会議員の一部は5月30日、「市長のスキャンダルにより精神的苦痛を受けた」として市長に損害賠償請求を起こしています。このような行動は異例ですが、可能ならば自分の市区町村でも行いたいと思うもの。法的に見て、このような請求は妥当なのでしょうか?虎ノ門法律経済事務所池袋支店の齋藤健博弁護士にお聞きしました。 ■全てが認容されることは難しい齋藤弁護士:「法的に妥当かどうかの問いに答えるには、解決しなければならない問題が多い訴訟になりますね。まず、説明義務違反と、慰謝料請求の根拠となりえる精神的損害との因果関係は大いに争われてしまうでしょう。また、集団提訴といっても、ひとりひとりの置かれた状態が異なりますから、全部が認容されることは考えにくいです。慰謝料請求でなくても、住民訴訟などの手段を適切に使うことで同じ問題を争点にすることはありえます。住民訴訟とは、地方自治法242条の2に定められている訴訟の分類になります。これは、客観訴訟のうちでも民衆訴訟に数えられるものです。要は、慰謝料などの個人の問題ではなく、公共財産を適切に利用していたのかどうかを判断するものになります。」 ■住民監査請求をする可能性も齋藤弁護士:「実は、住民訴訟を適法に提起するには、住民監査請求をした住民が、その監査結果、勧告、措置等に対して不服がある場合、裁判所に対する訴えをもって請求することができると規定しています。これは、監査請求前置主義といいます。ですから、いきなり訴訟とはいきませんが、住民監査請求を行うことで、どのような使途でお金が使われたものであるかを問題とすることができる余地があるでしょう。ちなみに、監査請求は、住民が、自らの居住する地方公共団体の違法若しくは不当な財務会計上の行為があると認められる場合、その地方公共団体の監査委員に対し監査を求め、その行為に対し必要な措置を講ずべきことを請求することができる制度です。本件のように、不貞交際を行政財産で継続しておこなった疑惑がある場合には、財務会計がどのようになされていたかを明らかにしていくことで、問題とすることはできるでしょう。」 昨今、県知事や市区町村長など、政治家による政治資金の流用やセクハラ・不倫・パワハラ問題は多々発生しています。そのような場合、税金を納付する県民・市区町村民が納得できないのは当然のこと。長浜市のような「損害賠償請求」が認められるの否か、注目されるところです。 *取材協力弁護士: 虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に多く乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)*画像はイメージです(pixta)長浜市民が不倫疑惑の市長に損害賠償請求…市民の主張は認められる?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。長浜市民が不倫疑惑の市長に損害賠償請求…市民の主張は認められる?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年06月13日都会で慌ただしく子育てしていると、「もっとゆっくりと過ごしたいな」と感じることはありませんか? 子どもたちのためには、のびのびと暮らせる地方での暮らしは大きな魅力ですよね。しかし、地方での子育てにも良し悪しがあり、実際に移住する前の下調べが重要です。今回は地方に移住するとき、何を基準にして決めればいいか考えてみたいと思います。■20~40代の地方移住希望者が増加中!NPO法人「ふるさと回帰支援センター」の統計によると、地方移住について相談者のうち、20~40歳代の割合は年々増えていることがわかります。2008年約30%だった地方移住の20~40歳代相談者が、2016年には約68%に! ひと昔前のいわゆる定年退職後に地方移住を検討する人が多かった時代から、現役で仕事をする世代が移住を考えるという変化が起こっています。それを裏付けるような調査結果も。「NTTデータ経営研究所」が行った調査によると、都市部に住む6歳未満の子だけを持つ親たちの41.2%が「地方への移住や転職をしたい」と回答。4割もの人たちが現在住んでいる都市部に何かしらの物足りなさを感じ、地方への移住を希望しています。■子育て世代は、何を求めて移住するのかでは、都市部で暮らす子育て世帯は、何を求めて地方への移住を検討しているのでしょうか? 先ほどの「NTTデータ経営研究所」の調査によると、地方への移住や転職を考えるきっかけや、移住先の保育園・幼稚園として魅力について次のようなことが挙げられています。●子育てのために自然環境が豊かなところ、地域コミュニティが豊かな地域で暮らしたい●自然環境を活かし、子供の五感、生きる強さ、主体性を育成する保育・教育のある環境都市部での子育てにおいて、子どもの自然経験が不足していると感じ、それを地方での暮らしに求めている人が多いようですね。■都会に出てきて驚いたこと。地方暮らしメリットとは実際に、筆者は昨夏まで人口20万人未満の地方自治体で暮らしていました。2人の子育てを約4年半地方で行い、その後都会に引っ越してきたことで、地方のメリットとデメリットが見えてきました。地方と言っても、その特色はさまざまなので一概に言うのは難しいですが、筆者が感じたことをまとめてみました。<地方暮らしのメリット>●手をつけられていない豊かな自然を体感できる●お金をかけないでも十分遊べる、かかるお金もわずか●人との付き合いが親密で距離が近い●車での移動が気軽で楽にできる●住居費や食費などの生活費も安く抑えられる都会に出てきて一番驚いたのは、何をするにもお金がかかる、そしてその金額も高いこと。地方から都会に出てきて、月々にかかる外出費用はかなり膨れ上がりました。自然を体験したいと思ったら、レンタカーを借り、高速代を支払って、さらに施設への入園料などもかかるため、かなりの出費です。さらに生活費も都会に出てきてから上がり、とくに住居費は同じ広さの家賃でも2倍ほどになってしまいました。地方で暮らすと、生活にかかるお金を減らせるというのは言えそうです。■地方生活のデメリットは子育て世帯には致命的か?筆者が考える地方暮らしのデメリットは、次のようなものがあります。<地方暮らしのデメリット>●整備されていない自然もあるため、危険も伴うことがある●仕事が少なく、職探しに難航する●人が少ないためコミュニティが狭くなりがち●公共交通機関が都市部ほど充実していないため、車での生活が必須仕事が少なくて職探しに苦労するのは、地方の生活で致命的な部分でもあります。子育て世帯は、子どもを養わなければならないので、職無しというわけにはいきませんよね。さらに、仕事が見つかっても、その賃金は下がることが多いです。生活にかかるお金が減らせても、収入自体が下がることが多いため、結局地方にいても都会にいても、残るお金は同じになる可能性が高そうです。このため地方移住を検討する場合には、費用よりほかのことを重視した方がいいかもしれません。■住みたい田舎ランキング1位の超充実支援策地方の自治体が子育て中の移住者に対して行っている支援策について見ていきましょう。茨城県常陸太田市は、いち早く子育て支援策に取り組んできました。今年1月に『田舎暮らしの本』が発表した「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」の人口10万人未満の市町村で子育て部門で1位になり、注目を集めています。この市では、若い世帯への費用の助成が大変充実しています。<常陸太田市の若い世帯向け助成(抜粋)>・結婚して3年以内の新婚夫婦に最大で3年間家賃の補助として、一世帯当たり月2万円を助成・子育て世帯や子育て世帯と一緒に住むために家を購入した人に最大20万円が助成(住宅取得促進助成金)・1歳未満の子を持つ親へのおむつ購入費用2万円が助成・保育園では3人目の保育料の無料化などさらに費用の助成だけでなく、「こども夜間診療」という平日の午後6時から10時まで、持ち回りの病院に診察してもらえる取り組みもしています。このように、地方の自治体では子育て世帯の移住を増やそうと、税金と手間をかけた真剣な取り組みが進められています。子育て世帯が移住してくれるということは、その子どもや孫の世代まで住み続けてくれる可能性もあるため、その地方の未来にかける投資ということになるのでしょう。ここまで読んでみて、どう感じましたか? 理想の場所で子育てしたいと思いながらも、実際はなかなか踏み切れないという人もいると思います。大切なのは、「自分と家族の価値観を守るためにどこに住むか」ということですよね。自分が大切にしていることを実現するために、都市部と地方、どちらが適しているのかしっかりと考えたうえで、地方への移住も視野に入れてみるといいかもしれません。【参考文献】・ NPO法人ふるさと回帰支援センター ・NTTデータ経営研究所: 「都市地域に暮らす子育て家族の生活環境・移住意向調査」 ・ 「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」 (宝島社『田舎暮らしの本』2月号)・ 子育て上手 常陸太田(茨城県常陸太田市)
2018年02月03日お一人でも気軽に通えるカジュアルな空間美食の街として注目を集める東京・代官山に2012年にオープンしたビストロ料理店「Cote Feu(コテ・フー)」は、カジュアルなスタイルでいただくお料理とワインがおいしいお店。カウンター6席とテーブル席3つのこぢんまりとした店内ですが、石窯で焼き上げる姿を間近で見られたり、調理の過程を覗くこともでき、堅苦しい空気がないので一人でも気軽に立ち寄りやすい雰囲気となっています。アルザス地方名物!タルトフランベとワインが自慢「Cote Feu」では、アルザス地方のワイナリーで1年間、醸造・栽培を学び、現地のミシュラン2つ星のレストランでソムリエとして働いた経験を持つ店主が焼き上げる、アルザスの郷土料理タルトフランベとワインのマリアージュを楽しめます。お店自慢のタルトフランベは、フランス産の小麦粉、水、塩を使って24時間ゆっくり発酵させた自家製の生地が特徴。サクッ&もっちりの食感で、小麦粉の香りと旨味を最大限に味わうことができます。お食事からデザートまでさまざまな食材との相性がいいタルトフランベ。「Cote Feu」でも、ベーコンや玉ねぎと合わせたしっかりとした味わいや、りんごを使った甘いスイーツなど、多種多様な食べ方で楽しむことができます。絶品ビストロメニューも見逃せない!お店には、タルトフランベ以外にもワインと合わせて楽しめるメニューが揃います。目の前で焼き上げる「溶岩石で焼く牛ロースステーキ」は300g超の肉厚ステーキ。目にも舌にもおいしいお肉好き必見のメニューです。来店の際は予約をするのがベスト!「Cote Feu」は、JR各線「渋谷駅」西口から徒歩8分、東急東横線「代官山駅」から徒歩9分、猿楽町の交差点を下った、コインパーキングの横のベージュ色の建物にあります。来店の際は電話で確認&予約がおすすめ。7人以上で貸し切りとなるので、小規模な仲間内でのパーティーや女子会にぴったりのお店です。スポット情報スポット名:Cote Feu住所:東京都渋谷区鴬谷町8-10 代官山トゥエルブ2電話番号:03-3461-2024
2018年01月11日あなたの住む地域のも自治会や町内会はありますか? これらはその地域に住む住民による住民のための団体で、あくまで参加は任意。それでも強制的に入らなければいけない雰囲気もあるところも多いようです。自治会によっては信じられないような慣習があるところも。パパやママたちに自治会での体験談を聞いてみました。Q.町内会や自治会は必要?1.必要 22.7%2.どちらかと言えば必要 41.2%3.どちらかと言えば不要 18.8%4.不要 7.9%5.わからない・どちらとも言えない 9.4%どちらかと言えば必要と答えた人が41.2%、必要と答えた人も22.7%と過半数以上の人が必要だと思っているようです。あってよかったと思うこと反面、こんな町内会や自治会ならいらないと思うことも多いよう。そこで、自治会反対派や自治会に入ってはいるけどおかしいと思うことを聞いてみました。■夜の宴会にコンパニオン!? こんな自治会もうイヤ田舎ではおじさんたちのいいように自治会が運営されている実態も…。地域のみんなのためのはずの自治会費がこんなことに使われているなんて! 「男尊女卑が根強い。旅行ではバスに乗ったら宴会。夜の宴会ではコンパニオンを必ず呼んで、無駄金を使っている。女性には宴会のお膳のみ。自治会費払いたくないし、こんな自治会はいらない」(茨城県 30代女性)「町内会費、共益費を毎月支払っていますが、年度末に費用が余って、町内会の上の人たちの宴会で使用して、調整しているとの噂も聞いたことがあります。そういうのを聞くと毎月の集金はどうなのかなと思います」(愛知県 30代女性)「無駄に集めて蓄えず、そのづどお酒とコンパニオンにお金が消えて行く…。女の集まりはお茶菓子だけで終わるのに、この差はなんだろう? 無駄しかない!」(千葉県 30代女性)■今のままの自治体なら正直いらない!若い世代の人にも加入することで得られるメリットなどがない限り、自治会の存続は厳しそう。共働きやサービス業などで土日も仕事の人が増えるなか、自治会や町内会も新しい形へとシフトする時期なのかもしれません。「今年組長です。伝統的な祭りなどは残して欲しいですが、高齢化で力仕事などは任されます。若い世代が入りたくなるような仕組みを考えないと存続は難しいかなと」(広島県 30代女性)「新興住宅街に住んでいますが、以前からある自治体に加入している世帯ゼロです。『自治体がなくなるとお祭りとか地域の行事が無くなりますので』とか『入ってみると楽しいよ』などと言われましたが、実態は老人が仕切るくだらない集まり」(東京都県 40代男性)■自治会あるある! 実際にあった嫌がらせ体験自治会に入っていないことでゴミ出しをしてはいけないと言われたり、回覧板が回ってこなかったりなど、新参者が自治会で嫌がらせを受けることはよくあるようです。今後のお付き合いも考えて、自治会に入るべきかどうかは改めて検討してもいいのかもしれません。「入ってないんですけど、近所の人に『自治会に入ってない人はゴミ出していいのかしら?』と言われてしまって、市役所に問い合わせたら、それは関係ないですよと言われました」(神奈川県 40代女性)「子供会費も自治会費も払っているのに、アパートだからという理由で自治会の回覧板が回らず、参加できない行事もありました。おかしいので脱退したら、影で文句を言われていました」(栃木県 40代女性)Q.町内会や自治体は必要? アンケート回答数:5674件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年07月26日Mette Touborg|メッテ・テュボーライア(Lejre)市長社会主義人民党(SF)所属2009年より現市長。2度の再選を経て、現在3期目。社会主義人民党では副党首を務めたこともある、自他共に認める有力議員。20年以上国会議員だった父を持つ、いわゆる二世議員でもある。本党は、社会民主主義と環境保護を掲げ、国会では約9%の議席を持つ。国内計98市あるうち、女性市長はわずか12市のみ。シェラン地域北部のライア市は、そのうちの一つ。市のホームページはこちら。Photo from Lejre Kommune―デンマークでは2週間後(当時、6月18日)に総選挙を控えていますが、メッテさんは出馬されていませんよね?自分で言うのもなんですが、私は党内で唯一の市長だということもあって、出馬すれば当選がほぼ確実。なので、政党からは「頼むから出てくれ」と、何度もお願いされて。でも今回は「ごめんなさい」と。私にはLejre(ライア)市でやることがまだたくさんあるので。―市政に対する思いが強いんですね。ここはどんな地域なんですか?ライア市は、49の小さな町と村からなる、人口2万7千人の小さな地方です。一番大きな町でも人口はたった4千人弱。デンマークというとても小さな国の、さらにその中の小さな場所。56万人もいる首都コペンハーゲンと同じように国を動かすほどの力はありませんが、ライアはライアの強みがあります。それは、首都まで自動車で1時間以内という近さにあって、かつ自然豊かだということ。特に水資源が豊富で、コペンハーゲンで供給される水全量の15%は、ライア市が供給しています。採れたての新鮮な食品だって、鮮度を落とすことなく即座に届けられますし。Photo by VisitLejre―「仕事は都心だけど家は田舎」という人が多いのはいかにもデンマークらしいですが、起業家が多いのにはビックリしました。シェラン地方にはライア市を含めて17の市があるんですが、その中で最も起業家が生まれているのがライアなんです。何をやっているかというと……みんな本当にバラバラで(笑)。デンマーク国内で初めてのドローンを開発し始めた起業家とか、特殊な技術を持ったボーリング会社とか、国内で有数のクラフトビール会社も2つありますね。―なぜわざわざライア市で起業する人が多いんでしょうか?もちろん理由は一つじゃありませんが、都市で起業するより、ここで起業した方がコスト的に安いからです。デンマークには国税と地方税の二つがあるんですが、ライア市では、個人事業主でも法人でも地方税は一切取らないので。これは戦略というより、「どうやったら都市と差別化できるか?」「より魅力的な地方になれるか?」と現実的な判断をした結果でした。なので、そういう会社や組織とコミュニケーションを取る、専属の自治体メンバーが常駐しているんですよ。私だって、週に一度は直接会って、不満を聞いたり、要望を聞く時間を取っていて。これは小さな地方だからこその強みですよね。ただ無農薬だけじゃない、地方のオーガニック革命の可能性Photo by Lejre Kommune―「オーガニック」というキーワードを媒介として、コミュニティができたように、デンマークではコミュニティがとても重要視されていますよね。そうですね。こうやってある程度似通った価値観を持つ人が集まって、狭い範囲で生活していると、もうみんな知り合い状態なんですよ。近所の人が困っていたら「私に何かできることがある?」とすぐに声をかけるし、バスに乗って知らない人がいたら「どこから来たの? 困ったことがあったら言ってね」と。そうすると、市民はもっと安心して、より豊かな暮らしができるんです。オーガニックに力をいれ始めて数年して、不思議なことが起こりました。コミュニティができただけじゃなくて、「ライア市はオーガニックに力を入れている」という事実が、市民のアイデンティティになって、市民の結束力が強まったんです。Photo by VisitLejre―お話を聞いていると、メッテさんも信頼できるし、なんか僕もここに住みたくなってきました!(笑)ありがたいことに、市民はすごく私を信頼してくれているんですよ。つい最近、「政治家についてどう思っているか?」というEUによる国勢調査があって。その結果、デンマークでは、国会議員よりも地方議員の方が好意的だとわかったんです。私の感覚的にも、共感できる結果ですね。―デンマークは僕が思っていた以上に地方の権限が強いように感じました。少なくとも中央と対等な立場にはありますね。たしかに私たち地方は、中央政府が作った枠から逸脱することはできません。でも、その枠が大きければ問題ないし、狭めようとするならそれに抵抗すればいい。地方の人はみんなそう思っています。たとえば、なぜ無農薬野菜を作って販売するのが難しいのか調査したところ、それは政府による規制や法律が障壁となっているからだとわかったんです。そこで、私は政治家と直接話したりして、いかに規制を緩和させるか、オーガニック食材が流通しやすくするにはどんな法律が必要なのか調べて、実際にいくつかの法律を改正することができました。どんな地方にも、都市にはない可能性があると思います。私たちはたまたま「オーガニック」に着目しただけ。そして、中央にすべての引導を渡さないように努めることもまた、地方の存在意義だと私は思います。ライアって、すごく魅力的でしょう? ほら、これで私たちのところへ移住する決心は固まった?(笑) ※この記事はウェブメディア「EPOCH MAKERS」の提供記事です。EPOCH MAKERS – デンマークに聞く。未来が変わる。世界の片隅で異彩を放つ、デンマーク。この小さな北欧の国は、情報化がさらに進んだ未来の社会の一つのロールモデルになり得る。EPOCH MAKERSはその可能性を信じて、独自の視点から取材し発信するインタビューメディア。URL: by Taiga Beppu ーBe inspired!この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!今日が今日のためにある国デンマーク、無料だらけの社会福祉の実態とは? 福祉国家として有名な北欧の国、デンマーク。消費税率25%、国民負担率約70%(日本は約40%)と、かなりの高納税国である。その一方で、医療費無料、出産費無料、教育費無...
2017年06月05日こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ここ4~5年の間で、メディアでよく目にするような社会的影響力を持つ人たちの中に、国内外を問わず「他人の意見を聞かない人」が急増しているような気がします。大国の大統領しかり、地方自治体の首長しかり、作家や文化人の中にも自分や自分の作品に関して批判的な意見は聞かない人が目立ちます。わたしたちのような市井に生きる庶民であれば、日々の暮らしに精一杯なので他人の意見をいちいち聞いて動揺していられないといった面もあります。しかし、指導的な立場にある人は世の中のいろいろな層の人々の意見を公平にくみ取ったうえで意思決定をする必要がありますので、他人の意見に耳を貸さないというのは困りますよね。都内でメンタルクリニックを開院し、個人的には筆者の趣味を介した友人でもある精神科医のT先生は、『リーダーが他人の意見を聞かないといった場合には、ある“狙い”をもってあえて意見を聞かないようにしているということが考えられます』(50代女性/都内メンタルクリニック院長・精神科医)と言い、リーダーを選ぶ立場のわたしたち一般市民に警鐘を鳴らしています。どういうことなのか、一緒に考えてみましょう。●リーダーは人の意見を聞かないことで“差異の恐怖”を作る『われわれ精神科の医師がしばしば用いる言葉で、“差異の恐怖”というものがあります。この“差異の恐怖”とはどういうものかというと、「力を持っている者に対して他の人と違う批判的なことを言ったらひどい目に遭うのではないか」といった恐怖心のことをいうのです。リーダーの中にはこの“差異の恐怖”を意図的に利用して市民や部下を支配しようとするタイプの人が必ず一定の割合でいるものですが、現代はこの手のリーダーが極端に増えつつあるような気はします』(50代女性/前出・精神科医)T先生の言うこの「差異の恐怖を味わわせる」という支配の手法ですが、何も国政や地方自治といった分野のみならず、わたしたちが働く職場や住んでいる地域の町内会など、身近な場所でもしばしば目にすることがあります。たとえば企業のある部署で、前任者の部長のやり方をガラリと変えたいと考えた新任の部長がいたとします。会議で前部長時代のやり方に肯定的な発言をした社員に対してその場では特に取り合わずにスルーしておき、翌日その社員を個人的に呼び出して、「もう体制は変わったのだよ。新体制の下でみんな一丸となって頑張ろうとしているときに、きみはこの部署の将来についてどう考えているのかね?」などと詰問する。こういったケースもそれに当たるでしょう。ストレートに「私のやり方の批判ともとれるようなことを言うな」とは言われなくても、呼び出された方は「クビにでもなったらマズいな。次からは今の部長に逆らわないでおこう」と考えるものです。こうして“自分のやり方に対する異論は存在しない ”という、リーダーにとって“思うつぼ”の空気が醸成されて行くわけです。●親が肝を据えて“意見を聞かないリーダー”と闘わないと子どもが大変さて、パピマミライターである筆者にとって気になるのは、わが子がこういった“人の意見を聞かないタイプ”の指導者にあたってしまった場合です。もっとも、このタイプの指導者は特定の分野について自分の指導方針に絶対的な自信を持っていることが多いため、とくにスポーツの世界などで一流になりたいとき、とても頼りがいのある存在になるというケースもあります。ですから、そこはパパやママがわが子を指導する人の人格と実力をよく見極める眼力と、問題がある場合にはおそれずに闘う胆力が必要になります。そうでないと最悪の場合、しばしばニュースで耳にするようないわゆる“虐待”や“しごき”といった事故につながっていってしまう おそれがあるのです。●わが子が“意見を聞かない指導者”にあたってしまったらそれでは最後にT先生からいただいた、“わが子が人の意見を聞かない指導者にあたってしまった場合の対処法”をご紹介いたしましょう。『お子さんに対する指導方針が「おかしい」と感じたら、まずは思い切ってそう切り出し、話し合いをしてください。直接話し合うことによってその指導者が、一定の合理的な理由をもって意見を聞かないのか。とにかく生徒を“支配したいだけ”の人なのか。あるいは人の話を“聞けない”人なのかが、パパやママであれば感覚的にわかるはずです。最初の“根拠があって異論を受け付けない”場合のみ、根気よく対話を続けることでお子さんの成長にプラスの効果を期待することもできなくはないと思います。しかし、“支配したいだけ”の人、“人の話を聞けない”人と感じた場合 には、その指導者からは距離をおかれた方がいいでしょう』(50代女性/都内メンタルクリニック院長・精神科医)----------いかがでしたでしょうか。T先生によると、リーダーは組織を円滑に機能させるために、その在任中は本人の持って生まれた性格にかかわらず人の意見をきかなくなりがちであることは否めないということでした。しかし、最近のようにその傾向が極端になりすぎると子どもたちが委縮し、本来の力を発揮できなくなってしまいます。将来この社会を支える子どもたちが伸び伸びと成長し、誰にとっても住みやすい世の中を作って行くためには、わたしたち大人の一人ひとりが肝を据えて“人の意見を聞かない指導者”と闘って行く必要があるのかもしれません。●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年02月07日インナービューティーダイエットで内側から美しく一般社団法人 日本インナービューティーダイエット協会は2日、岐阜県安八郡輪之内町が行う地方創生プロジェクトにて、「インナービューティーダイエット輪之内町農業コラボ事業実行委員会」を設立したことを発表した。同協会は、食事方法を整えることで体の内側(腸・心)から美しさを手に入れるという「インナービューティーダイエット」を提唱している。食材や調味料を吟味するだけでなく、自分で食材を選択し調理する技術を身につけることで、健やかな食生活を継続していくことを目指すものだ。野菜から日本を盛り上げるそのため同協会は、食事方法慣行農法以上に農薬を使用しない農業を推進し、その貢献を目標としている。また、そうして生まれた安心・安全の野菜をマルシェ等で販売することで日本の農産を一層盛り上げていき、若者の就労に「農業」という選択肢を持ってもらうというねらいもあるのだそう。今後は協会が主宰する料理サロンとのコラボレーションも行い、「美しくなるためには、料理を作る、食べること」というメッセージを発信していきたいとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】※一般社団法人 日本インナービューティーダイエット協会
2016年12月07日大学入学や就職をきっかけに、地方から東京などの都心部に上京を考えている人も多いと思います。しかし、地元と東京では大きな差があるため、「やっぱり田舎に戻りたい!」と感じてしまう人も少なくないのが事実。とくに関東地方から離れた地域から東京に来た人ほど、東京暮らしの中で生じるさまざまなギャップに、戸惑いつつも順応していかなければならないのです。そこでここでは、地方出身者の筆者が感じた、上京して驚かされた「東京の風景」を取り上げてみました。上京を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。■便利だけれど、細かすぎてもはやわからない交通網交通の便が悪い地方に住んでいる人ほど、東京に来てまず驚かされるのは公共交通手段の充実ぶりとその交通網の細かさです。電車の路線図を見て目的地へはどのように行けばいいのか、同じ地下鉄でも東京メトロと都営線がそれぞれ別に存在していること、そしてひと駅の間隔がやたら短かかったりと色々戸惑う場面に遭遇します。また新宿や渋谷といったターミナル駅の構造の複雑さに混乱してしまい、自分が今どこにいるのかわからなくなってしまう人もいるかもしれません。さらに同じ場所にあるのに駅名が異なっていたり、電車を乗り換えるだけなのに一苦労することが多いのも、東京の交通網の特徴の一つでしょう。■テレビ番組欄にはキー局の名前がズラリ東京版の新聞やテレビ雑誌番組表を開くと、表の一番上に書いてあるチャンネル欄には、見たことや聞いたことのある主要キー局の名前が、ずらりと並んでいることにも驚かされます。地方の番組表は地方局の名前しか載っていないので、初め見た時は「フジテレビって、本当にある放送局なんだ!」と思ってしまいました。また実際にテレビをつけた後に驚かせるのが、CMのタイミングになってもローカルCMがあまり流れてこないという点です。しかし東京にもローカルCMがないというわけではなく、キー局以外のテレビ局(例:TOKYO MXなど)にチャンネルを変えてみると、昔から放送されているのではと思われるローカルイメージの強いCMが放送されていることがあります。ローカルタレントなどが登場し、方言バリバリの地元のローカル番組を長年見て育った人にとっては、そんなテレビ放送の違いにも温度差を感じる人がいるかもしれません。■東京の人は東京のことをあまり知らない最後は人に関する特徴。生まれも育ちも東京だという人の特徴としては、自分が住んでいるところ以外はあまり東京都内のことを知らないという人の方が多いようです。おそらく大きな主要駅が都内のいたるところにあるので、そこまで出れば生活においてすべてが事足りるということが要因だと言えます。そのため、お店やおすすめのお出かけスポットなどを聞いても「あまりわからない」と帰ってくることもしばしば。逆に地元の人よりも、地方から引っ越してきた人の方が知っていることも多いようです。しかし、これは逆のパターンでも同じことがいえ、地方出身者も自分の地元のことやおすすめの名産品が食べられるお店といったことを聞かれると、答えられない人が多いのと同じこと。馴染みのお店などは、自ら新規開拓するしかないかもしれませんね。生活のさまざまな部分でとつぜん現れる「東京ルール」や「東京あるある」の数々。同じ日本でありながらも、自分の地元と常識が異なる部分も多々あるので、上京してしばらくは戸惑うことが多いと思います。最初は違和感を覚えることが多いかもしれませんが、何事も「郷に入っては郷に従え」です。カルチャーショックを楽しむ感じで、充実した上京ライフに適応していくことが重要ですよ。
2016年08月06日都市部在住のあなたは、現在結婚願望はありますか?もし結婚願望があるなら、地方に移住すると都市部にいるよりも結婚が早くなるかもしれませんよ。田舎は自然が豊富で、空気も美味しく人間も優しいイメージが強いもの。そう考えて、密かに地方移住を狙っているゆとり世代をはじめとした若者も多いのではないでしょうか。都会でラグジュアリーな生活を楽しむというよりは、質素で落ち着いた生活を好む人が多い傾向にある世代でもありますので、本当に地方移住はオススメですよね。今回は地方移住メリットのひとつとして、田舎の結婚が早い理由についてご紹介します。■生活が落ち着いているからあくせくした都会の生活と違って、どこかのんびりとした雰囲気がある地方の生活。実際、住まいが田舎と呼ばれる場所ほど、毎日の時間はゆったりと流れていくようです。かたや都会のように娯楽と呼ばれる場所は少なく、正直なところ若い世代にとっては退屈してしまうのも田舎の持つ側面のひとつですよね。でも、この退屈なところが、実は結婚を早めるポイントになっているって知っていましたか?というのも、友達と遊ぶにしても女性同士なら映画を見たり、ご飯を食べたり、買い物をする程度。男性同士でもスポーツをしたり、登山をしたり、釣りをしたりと、することが大抵限られているのだとか。そうした環境下にいると、恋でもしなければ暇を持て余してしまうことが多いようです。趣味、友達との遊びを休日に当てたところで、時間は余ってしまうため、自然と興味が恋愛に向きやすいのかもしれません。恋人ができたら、そのまま長く付き合って結婚、という運びになるカップルが少なくないそうです。これも毎日が穏やかに過ぎていく田舎ならではの力かもしれませんね。■遊んでいる人があまりいないから地方に住んでいて、遊び目的で異性と付き合っている人は少ないようです。都内に比べて遊ぶ場所が少ない、落ち着いた生活が関係しているのかもしれませんね。また、結婚が都市部に比べて早いため、男女ともに結婚を意識する年齢が若い影響もあるかもしれません。狭い田舎なので場所によっては、デートしている光景を職場の人に見られたなんて話も珍しくないのだとか。そうした状況下で遊びが過ぎたり、浮気なんてした挙げ句には、すぐにバレてしまいますよね・・・。派手な付き合いは田舎には不向きなため、異性と落ち着いた関係作りができるのは、田舎の持つべきメリットと言えそうです。■お節介を焼く人がいるから人間関係が希薄になりつつある現代で、田舎は仕事仲間との関係、会社の飲み会、同級生同士の付き合い、地域のイベント・・・と、密な対人関係を持とうとする動きが多く見られるようです。自然と幅広い年齢層の人との関わりが多くなり、「まだ独身なの?誰かいい人紹介してあげようか?」と、あなたがその気であれば話を持ち掛けてくる、ちょっとお節介な人もまだまだ健在のようです。こうした人との繋がりのなかで、結婚相手が見つかることも決して珍しくないかもしれませんね。地方住まいは生活が落ち着いている分、いい人さえ見つかればトントン拍子に結婚の話が進んでいく傾向にあります。結婚と田舎暮らしに憧れているゆとり世代は、こうした地方事情も踏まえておくと、より本格的に地方移住のプランが固まるのではないでしょうか。
2016年05月13日