2024年4月3日に発生し、マグニチュード7を記録した台湾東部沖地震。建物が倒壊するなどの甚大な被害により、多数の死傷者や不明者が出ています。状況を受けて、上川陽子外相は同月5日の外務大臣定例記者会見にて、日本台湾交流協会を通じ、100万ドル(約1億5100万円)の緊急無償資金協力による支援を実施することを発表しました。日本の支援に台湾から感謝の声台湾の蔡英文(さい・えいぶん)総統は、同月6日にX(Twitter)を更新。「私たちは海を接する隣人であり、これまでも何度も手を取り合ってさまざな困難を乗り越えてきた、互いに支え合う堅実なパートナーです」とのコメントとともに、次のように感謝の思いをつづっています。日本政府のみならず、日本のさまざまな方々が台湾の震災被害に関心を寄せ、地方自治体、企業、民間の皆さまが自発的に募金活動を行うなど、 #台湾 と #日本 の助け合いの精神を発揮してくださっています。台湾の政府および国民を代表して、日本の皆さまに心より感謝申し上げます。台湾と日本の友好が末長く続き、台日が一緒になって #善の循環 を拡散することで、国際社会における温もりをもった強靭な力となれるよう願っています。@iingwenーより引用有事の際に、互いに支え続けてきた日本と台湾。2011年3月11日に発生した東日本大震災や、2024年1月1日に日本を襲った令和6年能登半島地震が発生した時は、台湾が日本に寄付を贈りました。また、義援金の口座が開設され、民間からも多額の寄付が集まったことは、日本人の記憶に深くに刻まれています。蔡英文総統の投稿には、「涙が出た。困った時はお互い様です」「頑張れ台湾!私も微力ながら支援いたします!」「恩返しの時が来ました」など、日本人からの反応が寄せられました。地震大国だからこそ、被災からの復興を願う思いはひとしおな日本。台湾が1日も早く日常生活を取り戻せることを、多くの人が祈っています。[文・構成/grape編集部]
2024年04月06日タレントのインリンが5日に自身のアメブロを更新。3日に台湾東部沖で発生した地震の被害を報告した。この日、インリンは「地震被害について」というタイトルでブログを更新。「実は昨日まで家族で日本へ一時帰国してました」と説明し「日本にいる間、台湾に大きな地震がありましたので、台北の家がどうなっているかすごく心配して昨晩急いで帰ってきました」とつづった。続けて「幸い、家は大きな被害はなく、夫の香水とタバコが棚から落ちて、床に散乱していただけ」と写真とともに報告し「本当にホッとしています」と安堵した様子でコメント。最後に「大地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「日本にいらしゃったんですね」「心配していました」「これ以上被害が大きくならない事を祈っています」などのコメントが寄せられている。
2024年04月05日歌手・HYDEのスタッフが3月29日、公式X(Twitter)を更新し、令和6年能登半島地震のチャリティーグッズの売り上げの寄付が完了したことを報告した。スタッフは「災害復興支援特別基金 送金完了のご報告」と題し、「能登半島地震復興支援チャリティーグッズとして販売しました『北陸 若狭塗り 天削箸』の一部製作費等を除いた売上【11,065,534円】を『災害復興支援特別基金』に送金完了いたしましたことをご報告いたします」と投稿。「皆様のご協力のお陰で大きな成果を上げる事が出来ました!」と感謝し、「被災地域の皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。たくさんのご協力を頂き誠にありがとうございました」と記した。HYDEは能登半島地震の発生を受け、復興支援の一環としてチャリティーグッズ「北陸 若狭塗り 天削箸」(全5種)を制作。「HYDE」のロゴなどが入った高級感のあるデザイン性に優れた箸で、今回はチャリティーグッズの売り上げを寄付する形で被災地を支援した。こうした投稿にファンからは、「少しでも復興の力になれば嬉しいです」「それぞれの想いが形になるって素晴らしいね」「これだけの金額が集まるのはHYDEさんの企画のおかげです」「どこに寄付しようかなと迷っている時に、このチャリティーグッズを販売してくださったおかげで、微力ながら協力できて感謝です」「このお箸を使うたびに今回の企画と被災地のことを思い出すんだろうな」「HYDE氏の影響力よ…凄すぎる」「素敵なグッズを手にした上に少しでもお役に立てて嬉しいです」「復興支援に微力ながら携われて良かったです」「石川のためにありがとうございます!」「届くお箸も楽しみです!」「我らの推し、内面も超絶イケメンでした」「こうして目に見える形で報告してくれてありがたい」「HYDEさんのおかげでみんなの気持ち届けられて良かった」など多くのコメントが寄せられ、2,000件を超えるリポストで拡散されている。
2024年04月05日ロックバンド『X JAPAN』のリーダーで、ミュージシャンのYOSHIKIさん。2024年4月3日に発生した台湾地震を受け、同月4日に被災者支援を行ったことが、明らかになりました。YOSHIKI、台湾地震の被災地に1千万円を寄付台湾東部でマグニチュード7を記録した台湾地震では、同日現在、死傷者が多数出て不安な生活を強いられている状況です。YOSHIKIさんは、自身が運営する米国非営利公益法人『YOSHIKI FOUNDATION AMERICA』を通じて、1千万円を台湾赤十字組織(中華民国紅十字会)に寄付したとのこと。同年1月には、能登半島地震による被災地支援のため1千万円を寄付したばかりでした。2011年に発生した東日本大震災においては、継続的な支援を実施しており、2016年には、自身のドラムセットをオークションにかけた収益金600万円以上を寄付するという活動も。今回の寄付について、YOSHIKIさんはこのように想いを明かしています。自分はこれまでに、台湾では何度もコンサートもやらしていだきました。ファンのみんなや被災者の皆様の気持ちを思うと心が痛いです。本日、自身が運営する米国非営利公益法人 501(c)(3)「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて、台湾地震による被災者支援のため 1,000 万円を台湾赤十字組織へ寄付しました。災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。1日も早く穏やかな日々が戻りますことをお祈り申し上げます。@YoshikiOfficialーより引用(原文ママ)被災地である台湾で何度もコンサートをしたことを振り返り、ファンや被災者の気持ちに対して親身に寄り添うYOSHIKIさん。ミュージシャンとしてさまざまな地に足を運び、音楽で多くの人を勇気付けてきただけでなく、ファンの応援に支えられきた実感があるからこその恩返しといえるでしょう。YOSHIKIさんの支援を知ったファンからは、「さすがYOSHIKIさん!」「尊敬します」「素晴らしい活動です」などの声が上がっています。YOSHIKIさんの行動は、彼を尊敬する後継のバンドマンたちにも、強い影響を与えていくことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年04月04日《『10th Anniversary LIVE VIEWING TOUR 2023 -Nissy Meets You-』の会場に設置していた「令和6年能登半島地震 緊急支援募金」募金箱に、皆さんが届けてくれた、たくさんの温かいお気持ちを3月9日、10日に現地に届けてきました》3月12日、Instagramにこう綴り、石川県でボランティア活動を行ったことを報告したのはNissyこと西島隆弘(37)。全国30会場を巡るライブツアーの最終公演が3月8日に福井で行われ、そのまま石川に移動して支援を行っていた。能登半島地震の発生直後の1月5日に、西島は個人で1000万円を寄付している。その際、「長期的な支援が必要となることも予想し今は一旦、僕の立場で最短でできることを考えた」とコメントしていたが、今回は“長期的な支援”の一環だったようだ。石川での様子を芸能関係者が明かす。「炊き出しに加え、西島さんのツアーに帯同していたトレーナーによる被災者へのマッサージもあったそうです。心身の疲れをとり、リラックスできる時間になれば、という心遣いだったそうですよ。また、下水設備が復旧していないなかで洗濯・お風呂などの排水が生じるため、環境に配慮した無添加の石鹸を配布するなど、物資の提供にも気を配っていたようです」(芸能関係者)西島はこれまでも災害に対して多数の支援をおこなっている。’20年はコロナ禍に際し医療従事者支援に1000万円、オーストラリアでの森林火災支援に10万ドル。’23年にも、集中豪雨に見舞われた秋田県や福岡県にそれぞれ1000万円と、トルコ・シリア地震に1000万円を寄付していた。この4年間で寄付総額は6000万円を超える。「3月12日のInstagramのライブ配信では実際に被災地・石川県を訪れた経験から、今後、ボランティア活動を考えている人に向けて具体的なアドバイスもしていました。金銭面での支援はもちろんのこと、西島さんのアーティストとしての影響力は被災地のさらなる支援に繋がるのではないでしょうか」(音楽関係者)1月29日に本誌は同ツアーの新潟公演から新幹線で帰京する姿を目撃していた。10人近いスタッフを従え、圧倒的なオーラを放っていた西島。やはりスターは格が違うようだーー。
2024年03月16日大地震などの自然災害は防ぎようがないからこそ、できる限りの対策をするべき。分かってはいても、備えることをついつい先延ばしにしている人もいるのでは? 今回は、健康やエコに関心が高いanan Beauty+ clubのメンバー約100人に「防災」をテーマにアンケートを実施。女性たちの実情を調査しました。災害に備えている女性は75%©市岡彩香※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。まずは、anan Beauty+ clubのメンバーに「自宅に防災グッズなど、災害に対する何らかの備えをしていますか?」と質問。「YES」と回答した人が75%と、何らかの対策をしている人が多数派の結果に。「YES」と回答した人に「どのような備えをしているか」について聞いてみると、防災グッズの用意をしている人が大多数最も多かったのは「防災グッズの用意」。2番目に「食料の備蓄」と回答した人が多い結果となりました。防災グッズと食料の両方を準備できていると安心できそうですが、何も備蓄していない人にとっては、まずは準備しやすいものから買い進めていくと始めやすいかも。また備蓄以外にも「自宅付近の避難場所の確認」も大切。小学校や中学校などが避難場所になっているケースが多いですが、住んでいるエリアの公式サイトを見ると確認できます。他には「家具の転倒防止」「家族や友人同士で連絡方法を決めている」という人も多数。災害時にスマホが使えなくなる可能性があるので、筆者は家族の電話番号は暗記しています。どんなものを備蓄している?続いては回答が多かった「防災グッズを用意している」と答えた女性たちに、具体的にどんなものを備蓄しているのかを聞きました。「ナプキン、簡易トイレ、下着、歯ブラシ、マスク、懐中電灯」(32歳・会社員)「ナプキン、簡易トイレ、水、食料品、懐中電灯、ラジオ、ラップ、ビニール袋、マスク、割り箸、紙皿、スプーン、給水バッグ、ヘルメット」(31歳・会社員)「水、簡易トイレ、保存食、乾電池で充電ができるやつ、歯ブラシ、マスク、懐中電灯、ドライシャンプー、消臭剤、体拭くシート、ガスコンロ、小銭、チャッカマン、笛」(29歳・会社員)「簡易トイレ、クッキー」(37歳・会社員)「簡易トイレ、水、3日分の食料、懐中電灯、ヘルメット、防寒グッズ、携帯ラジオ」(40歳・主婦)簡易トイレ、ナプキンは必須で準備している女性が大多数。災害によって水不足になってしまうと、トイレが使えなくなり非常に不便になると聞きます。家族用の簡易トイレは多くあればあるほどいいですし、ナプキンに関しては避難場所が男性しかいない環境ですと、ナプキンを持っていないことを周囲に伝えづらいデメリットも。どちらも多く備蓄しておいた方がよさそうです。ちなみに筆者は目が悪いため、メガネまたはコンタクトは必須。1dayの使い捨てコンタクトを防災バッグのなかに多く常備するようにしています。水と缶詰の備蓄はマスト続いて「食料の備蓄」についても、具体的にどんなものを備蓄しているのかを聞いてみると、「水、缶詰、レトルト食品、食べ慣れたお菓子。温めなくても食べられるものをなるべくストックするようにしてます」(44歳・主婦)「お米、缶詰、水で作れるおかゆ」(40歳・専門職)「長期保管可能なペットボトルの水、缶詰」(29歳・会社員)「缶詰のパン、粉ミルク」(37歳・会社員)水と缶詰は、ほとんどの女性が常備している結果に。水は、5年、10年、15年と賞味期限が長い長期保存水も売られていますから、購入しておけばしばらく期限を心配する必要がなく安心。筆者の高層階のマンションに住んでいる知り合いは、2リットルのペットボトルをベランダに10本以上保管しています。災害時に水を運ぶのは絶対に大変だからなのだそう。エレベーターが止まる可能性があることを想定しておくことも大切です。防災グッズや食料備蓄の見直しをするタイミングは?続いては「防災グッズや食料備蓄の見直しするタイミング」について。「毎月チェックして賞味期限の近いものから食べます」(44歳・会社員)「気が向いた時に…って感じです」(31歳・会社員)"しっかり毎月チェックしている人"、"気が向いた時にチェックする人"の二極化する結果に。気づかないうちに非常食の賞味期限が切れていることってありますから、"何年も確認していない…"、ということになるのは避けたいところです。家具の転倒防止、どうしてる?続いては「家具の転倒防止」についても聞きました。「テレビと壊れやすいものは低いところに置く」(29歳・会社員)「なるべく天井まで突っ張り棒で固定できる本棚を使う。足の部分に滑り止めをつける」(40歳・専門職)倒れてきても怪我につながりづらいよう、そもそも低いところに家具を置いているという人、また突っ張り棒で固定しているという人がいました。実家では対策をしていても、ひとり暮らしの家の家具までは対策をしていないという人も多いのではないでしょうか。ちなみに、突っ張り棒によっては、強度が少なく意味がないという可能性も。突っ張り棒はできれば、地震対策専用の商品を使うことをおすすめします。Q. 気になっている防災グッズ、1年以内に新たに追加した防災グッズはありますか?最後に「気になっている防災グッズ、1年以内に新たに追加した防災グッズはありますか?」と女性たちに質問。充電器「今年に入ってから震災についてよく考えるようになった。防災バッグの中に充電器を新たに追加しました」(40歳・専門職)生理用ナプキン「今まで入れてなかったけど、ナプキンを入れなきゃと思った」(29歳・会社員)簡易トイレ「1枚しか入っていないので、意味がない気がして…。複数枚入れておきたいので追加購入する予定です」(32歳・主婦)すでに備蓄している人も同様に「生理用のナプキン」「簡易トイレ」は必須という考えで一致。今まで用意していなかったけれど、今年の能登半島地震をきっかけに、より現実的に必要なものは何かを考える機会が増えたという人は多いようです。「どこかで大きな地震が起こった際に、備蓄の確認をしている」(40歳・主婦)というコメントも。また、連絡をとるために大切なスマホの「充電器」も必須ですよね。充電要らずのソーラータイプのラジオにスマホの充電機能がついている商品など、便利な防災グッズは増えているので、自分に合うものを購入しておきたいですね。防災の準備は今すぐに今の時代、いつ自分が被害にあってしまったとしても不思議ではないのが現実です。不安をできるだけ解消するためにも、今回の女性たちのコメントを参考に、備えてみるのはいかがでしょうか。筆者情報市岡 彩香(いちおか あやか)anan web、anan Beauty+を中心に執筆するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。インタビューライター、フードライターとして活動中。©yuz/Adobe Stock文・市岡彩香
2024年03月11日2024年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする、令和6年能登半島地震。発生から2か月が経った同年3月現在も、土砂崩れの被害などが多数残り、一部地域では断水が続くなど、大勢の人が避難所に身を寄せる状況が続いています。被災者が一刻も早く落ち着いて生活ができるよう、地元の住民や県外からのボランティアなどによる、懸命な支援活動が行われているのです。被災地で目にした温かいメッセージ「こういうのを見ると頑張れる」ある日、こんなひと言とともに、1枚の写真をX(Twitter)に投稿したのは、石川県に住む西輝望見(@westnozomi)さんです。自身の家も、液状化により屋根瓦が落ちる被害に遭ったという西輝さんは、同県の七尾市内へ被災者支援に赴いているそう。支援に向かう道中で毎朝元気をもらっているという光景が、こちらです。掲げられていたのは、「能登は負けません」という力強いメッセージと、「能登に温かいご支援をありがとうございます」という感謝の言葉でした。この横断幕があるのは、地震による被害が特に大きい七尾市の手前にある、中能登町の道の駅『織姫の里なかのと』。金沢方面から向かってくるドライバーに見えるように、掲げられているとのことです。「被災地復興の力になりたい」という想いで、各地から車を走らせてくる人たちに感謝と激励のメッセージを伝えるべく、地元の人々が作ったものなのでしょう。力強くも温かい言葉に、胸が熱くなりますね。メッセージに心を打たれた人からは、「応援したくなります!」「能登頑張れ」「負けんげんぞ」といったコメントが寄せられました。また、西輝さんは、このようなコメントをつづっています。『能登はやさしや土までも』という言葉があるように、能登の人は本当に土まで優しいといわれるほど心優しい人が多いんです。だからこそ今回の震災に心を痛めています。西輝さんによると、支援に訪れる人へのメッセージを掲げた看板や横断幕は、この場所以外にもたくさんあるのだとか。被災地では、不自由な生活を強いられている人も多く、自分のことだけで精一杯になってしまう場面もあるはず。困難な状況にもかかわらず、支援に訪れる人を想い、こうして温かなメッセージを送る被災地の優しさに触れた人はきっと、熱くこみ上げるものがあるでしょう。能登の人々の想いがこもったメッセージは、見る人に温かな気持ちと勇気を届けました。[文・構成/grape編集部]
2024年03月02日株式会社ライフコーポレーションでは、令和6年能登半島地震で被災された地域の方々の生活を支援するため、義援金募金活動を実施いたしました。多くのお客様にご協力いただき、合計14,641,133円の温かいお気持ちが寄せられました。お預かりした義援金は日本赤十字社を通じて、被災された方々の生活支援としてご活用いただきます。今回の地震により被害を受けられた皆さまが一日も早く通常の生活に戻られることを願うとともに、義援金募金活動への温かいご支援をくださいました皆さまに心より御礼申し上げます。<義援金募金活動内容>1.実施店舗全304店舗(近畿圏166店舗、首都圏138店舗)2.実施期間2024年1月6日(土)~2月15日(木)※店舗より期間は異なります3.義援金額14,641,133円4.寄託先日本赤十字社 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月27日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「能登半島地震2避難の課題」です。1次産業従事者が多いからこそ、難しい県外避難。能登半島地震は、発生から1か月経った2月5日現在、石川県内で約3万9000戸が断水、能登地方では約1800戸で停電が続いており、厳しい生活を強いられています。石川県内の避難所で生活をしている人は約1万4000人います。生活を立て直すまで、ホテルや旅館などの2次避難先に移ることを県は推奨しています。しかし、県内と隣県の施設に5000人以上が移ったほかは、27都道府県に確保した2万人以上分の受け入れ先は利用されていません。それは、被災した能登の多くの人が第1次産業の漁業や畜産業、伝統工芸など、土地に根付いた仕事に就いているため、土地を離れると生業そのものを失うからです。僕が取材に行った時にも、家も牛舎も傾いた危険な状況にもかかわらず、牛を置いていけないと語る被災者の方がいらっしゃいました。地域をいつくらいまでに再生させるなど、将来の復興計画を示さなければ、土地を離れたら戻ってこられないのではないかと、遠くに避難することを躊躇してしまいます。若い世代も、自分たちの故郷が将来、失われてしまうのではという不安を抱えています。短期的な緊急支援とともに、長期的な町の復興支援を考えなければいけません。もう一つ明らかになったのは、老老避難の問題です。高齢者がさらに高齢の住民を避難させ、避難所でサポートしなければいけない。輪島市のある地区では、76歳の区長が町内では若手として避難所の運営を任されていました。これまでの豪雨災害や土砂災害でも、高齢者から優先的に避難を促されましたが、実際には避難したくても動けないという問題が頻出していました。能登では、心を病む、持病が悪化するなど、災害関連死の問題が深刻化しています。避難所の環境も良いとはいえません。学校の体育館を避難所にすることが多いですが、ダンボールを敷いたところで冷たい床で快適に過ごすのは至難の業です。これだけ災害の多い国ですから、既存の施設を避難所に転用するのではなく、避難のための施設をきちんと整備して、逆にそれを平時にどう利用するかという発想に転換する必要があるのではないでしょうか。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年2月28日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年02月24日2024年、元日に起きた能登半島地震から1カ月半以上が過ぎた。いまだに避難生活を送る人や断水の続く地域などもあり、地震の脅威というものをあらためて感じさせられる震災だった。そんな中、震災直後からXで被災地のリアルな日常や、被災して思ったことについて発信を続けているのが石川県志賀町在住のPIYOCOさん(@PiYoCo_mAmA24)だ。今回、当日の状況や備えておけばよかったと思ったものなどについて話を聞いた。■備えを何もしていない中始まった断水生活PIYOCOさんは2歳の男の子と夫の3人家族で、元日は家族全員が自宅でくつろいでいたという。「リビングで過ごしていたところ、最初は緊急地震速報が鳴って少し揺れが来たんですが、“あー、こんなもんか”って、いつものただちょっとおどかされてるだけかなと思っていたら、急に震度7の地震が来たので、慌ててとりあえず外に出ました」直後に町内放送で大津波警報が出された。漁師の夫は、船を沖に出して津波から守るため、すぐに港へ向かったという。その時の状況をPIYOCOさんはXでこう綴っている。《まず、防災グッズ何も用意してなかったのは悔やんだ。最初避難するとき、とりあえず毛布やら息子の飲み物すぐに食べられるもの(おやつ、パン)など揺れの合間、大津波警報出てる時に玄関まで運び車に詰め込み高台へ避難》避難所で緊迫した一夜を過ごし、翌日に帰宅。食器類は割れ、あらゆるものが散乱していたが、建物自体は無事だったという。七尾市に住んでいた義理の実家は半壊したため、義理の母と義理の姉、その子供たちの5人がPIYOCOさんの家に避難した。そして8人での断水生活が始まった。「まだ電気があったからよかったですが、水のない生活は本当に辛いです。まずぶち当たるのがトイレ問題。とりあえず最初は便器に尿を貯めるしかなく、便は仮設トイレまで行ってするか、タンク式トイレのある近くの避難所へ。“女の人が多いし使ってくれ”って避難所からご好意で簡易トイレを100個いただいたんですが、8人いるとあっという間になくなっちゃって2週間も持ちませんでした」次に直面したのが食事の問題だった。「水がないのでお米も炊けないし、カップ麺も食べられません。地震から2日ほどで、ありがたいことにお店が傾いたり割れたりしている状態でもなんとか店を開けてくれるところが出てきて、そうしたところでレトルトのあるものを買って食べて過ごしていました。お水と電子レンジでチンするご飯はどこも売り切れでした。水がないので、最初はジュースを買って飲ませたりしていました」■当初の給水は8人家族でも“1日6リットル”まもなく給水が始まったが、初期は給水所でもあっという間に水がなくなり、もらえない日もあったという。また、給水にありつけても、1世帯に水6リットルしか配給されず、「本当に辛かった」という。「びっくりしたんですが、お米を炊くにも、なるべく水を使わないようにすごく少ない水で研いでも4リットルかかるんです。赤ちゃんのいる家庭では、水のことを考えたら粉ミルクじゃなくて液体ミルクを用意しておけばよかったって方も結構いましたね」少量の水で食事はなんとか取れたものの、困ったのは洗い物ができないことだったという。「本当に節水節水。紙皿、ポリ袋、割り箸などを駆使してやりくりしています。ゴミはたくさん出るけど、そんなこと言ってられないですし、最初の頃は紙皿にラップをして使うなど、紙皿すら捨てられない状態でした」徐々に水道の復旧が行われていったが、PIYOCOさんの住む地域は、取材した2月15日時点ではまだ断水が続いていた。給水は途中から1日40リットルまで増え、取材時には量の制限は解除されていたものの、家族8人で毎日40リットルは使い切っていたという。普段あまりにも当たり前に使っている水だから意識することも少ないが、長期に渡る断水下では水が手に入らない状況を想定した備えが重要になってくる。PIYOCOさんは経験を通じて“絶対にあったほうがいい”と思った“備蓄必須項目”をXで発信している。まず、《我慢できないし、これあれば我慢することないし!これはマジで備蓄して!》というのが“簡易トイレ”だ。「簡易トイレは被災後にいざ買おうと思ったら売ってないんですよ。だから最初は黒いゴミ袋を買ってきて、新聞紙やペットシートなんか入れて代用してました。絶対にあったほうがいいです」また、《腐らないし絶対用意しておいたほうがいい。これはウチも、これからまた備蓄しようとおもう》というのが、ラップ、ポリ袋、紙皿、割り箸、プラコップなどの使い捨てアイテムだ。「ティッシュやキッチンペーパーもあったほうがいいです。タオルなども洗えないので、そういう腐らないもの、日用品の中でもあまりストックを置かないようなものでも、ちょっと多めにあればよかったなって思います。それとトイレットペーパーも。うちは女の子が多いので18ロールが1カ月は持ちませんでした」いうまでもなく水のストックも重要だが、備蓄にさけるスペースには限りがある。どれくらいあれば安心なのだろうか。「ご家族の人数にもよりますが、ウチの場合8人で1日40リットルは使うので、例えば3人家族の場合は20リットルとか、2リットルペットボトルだったら2~3ケースあれば少しは安心かな。もちろんあるに越したことはないですが、備蓄ってなるとそのお水をローリングストックしなきゃいけないじゃないですか。だから、大変かなとは思うけど、やっぱり3?5箱ぐらいはあれば、お水が落ち着くぐらいまで節水で飲食はできるかなと思います」■「水ありき」意外と役に立たなかった食品も食品類では、最初に店から消えた“レンチンご飯”を筆頭に、レトルト食品が「1番欲しかった」という。「食事の面で子どもに我慢させるわけにはいかないので、レトルトのローリングストックは本当に大切です。特に小さい子がいる家庭の場合、レトルトに抵抗がある方もいるかもしれませんが、本当にたまにでいいので食べさせて、どれなら食べてくれるか把握しておくのは大切だと思います。うちの子は何でも食べてくれたんで、そこまで困ることはなかったんですけど、やっぱり食べ慣れない物だと最初ちょっと抵抗感を示してやっと口にしたものもありました。普段からたまにでも食べさせておけば、被災したときのお子さんのストレスが少しは軽減されるかなと思います」意外と役に立たなかったのが「水ありきだなと痛感した」カップ麺。逆に、思わぬところで便利だったのが“無洗米”だという。「知り合いが送ってくれたのにすごく感動しました。少量のお水だけで炊けるので“すごいじゃん!”と思って(笑)。これからは無洗米にしようって思いました」他にも、生理用品や停電に備えたカセットコンロやランタン、避難所に行く際は寒さ対策の布団や寝袋、当面の現金などはあったほうがいいという。災害のための備えをしていなかったからこそ、PIYOCOさんはXで備蓄の重要性を強く呼びかけている。《これからどこが震災に合ってもおかしくないから。みんな備えて。備えあれば憂いなし。これ本当に。邪魔だし、お金かかるし、期限確認しないといけないし。手間だけどやった方がいい。経験者は語るよ。今回私はたくさんの人に支えていただき助けて頂き。色々な面で本当にありがたかった。みんなには感謝してもしきれない。ここまでみんなが支援してくれなかったらきっともっと辛い日々だったと思う。本当に備蓄してればよかったって思った。みんな備えて。今すぐ備えて。後でやろうじゃ間に合わないかもしれないから。今やろう。今やって!!》取材の翌日、実に震災から1ヶ月半経った後、ついにPIYOCOさんの家でも水道が復旧した。Xに綴られた《水キタァァァァァァァァァ!!!》の文字が多くを物語っている。ぜひこれを機に備えを見直してみよう。
2024年02月24日まだまだ被害の爪痕残る、石川県能登半島での地震。そして、来たる3.11は東日本大震災が起きた日。日本に住んでいる限り地震は切っても切り離せないもの。来るかもしれない、ではなく、来るものだと思って親子でもしものときのことについて話し合うことが大切。そこで今回、ママでありモデルで絵本ソムリエのアンヌさんに、防災のこと、3.11のこと、地震が起こる仕組みなど、さまざまな角度から見る、地震がテーマの絵本を8選ピックアップしてもらいました。小さい子でも理解できるお話なので、ぜひ親子で読んでみてください。地震がテーマの絵本 01小さな子でも理解できる防災のお話『一生つかえる! おまもりルールえほん ぼうさい』『一生つかえる! おまもりルールえほん ぼうさい』監修:山村武彦絵:the rocket gold star発行:Gakken対象年齢:5歳くらいから「災害が起きたらどうしますか。子どもも大人も、何となくイメージできていても、具体的な対応策について問われると戸惑ってしまいませんか。まずは自分を守る方法は押さえておきたいですね。この本は35の防災ルールを紹介しています。第一段階に、準備のルールや心構え、やっておくべきことが簡潔に描かれています。次に行動のルール。そのときいる場所に応じた対応策。すべてが絵本感覚で楽しくまとめられていて、大人も見入ってしまうほど。とてもためになる一冊を、常備してみては」地震がテーマの絵本 023.11を背景にしたストーリー『もりのきでんしゃ ゆうきをもって』『もりのきでんしゃ ゆうきをもって』作:ナカオマサトシ絵:はやしともみ(みらいパブリッシング)対象年齢:4歳くらいから「地震です! すぐに津波を心配したもりのきでんしゃの『リン』。キツネのこっこさんがとがめるのも聞かず、生き物たちを助けようと海沿いの町に出発します。必死でみんなを乗せようとしているうちに……。津波の第二波、さらには原発事故と被害は拡大していきます。リンは悲しさでいっぱいに。やわらかなタッチのやさしい問いかけに、天災や人災について深く考えさせられる作品です」地震がテーマの絵本 03大人もためになるもしものときの解決策『じしんのえほん こんなとき どうするの?』『じしんのえほん こんなとき どうするの?』作:国崎信江絵:福田岩緒監修:目黒公郎(ポプラ社)対象年齢:4歳くらいから「突然地震が起きたとき、ひとりだったら? 適切に行動できるよう、いくつかのパターンを描いて必要な行動を説明してくれる内容です。下校途中ならランドセルを頭に、ブロック塀から離れましょう。リビングなら、クッションで頭を押さえて丸く。教室では? 公園では? スーパーマーケットでの頭の守り方も、なるほど納得。一度はしっかり親子で確認したい例が、簡潔にまとめられています。子どもに持たせたいサバイバルカードも巻末に。コピーして使えますよ」地震がテーマの絵本 04地震をリアルに想像できる『地震がおきたら』『地震がおきたら』原案:谷敏行文:畑中弘子絵:かなざわまゆこ企画・協力:神戸市消防(BL出版)対象年齢:5歳くらいから「地震が起きたら『お、は、し、も』を守りましょう。それは、おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない。そのように避難訓練で教わって、お家に帰ってきた小学生のけんちゃんとゆうちゃん。するとお母さんは、自分が経験したことを話してくれました。昔、この町に起きた地震のこと。そのとき建物の下敷きになってしまったこと。もし同じことが起きたらどうしたらいいか、一緒に考えます。火事や津波の心配、それに避難所での過ごし方も丁寧に描かれています。親子の『心の備え』になる一冊です」地震がテーマの絵本 05地震の仕組みを知ろう!『じめんがふるえる だいちがゆれる~地震のはなし』『じめんがふるえる だいちがゆれる~地震のはなし』文・絵:かこさとし (農山漁村文化協会)対象年齢:5歳くらいから「かこさとしさんによる自然を読み解く絵本シリーズから6冊を抜粋して新装したうちの一冊。小さい子でも読みやすいように工夫され、2022年までの大きな地震情報もアップデート。とても科学的な内容ですが、理解しやすいようやさしい言葉と絵で示されていて、さすがです。地震とは、いつか来るかもしれないものという感覚から、地震は起こるものという考え方に塗り替えてくれる作品」地震がテーマの絵本 06やさしい絵と言葉で恐ろしい地震を表現『はなちゃんの はやあるき はやあるき』『はなちゃんの はやあるき はやあるき』作:宇部 京子絵:菅野 博子(岩崎書店)対象年齢:3歳くらいから「小さいお子さんにもちゃんと地震について説明したいもの。ここでは、主人公はなちゃんの保育園で避難訓練があります。テーブルの下に隠れて、落ち着いたら高台へ。真っ直ぐ早歩きです。でも、はなちゃんはちょっとのんびり。先生に注意され、練習をするようになります。とある冬の日。突然地震が! 東日本大震災のときに、保育園児たちの実際にあった経験をもとにした絵本。ほのぼのしたタッチのなかにも、津波から逃げる緊迫感が描かれていて、心打たれます」地震がテーマの絵本 07避難所での出来事を描く『あのとき、そこに きみがいた。』『あのとき、そこに きみがいた。』作・絵:やじま ますみ(ポプラ社)対象年齢:5歳くらいから「2016年4月16日の未明。熊本で巨大地震がありました。被災した作者が向かった先は避難所。その様子をドキュメンタリータッチで追います。途方に暮れる人々。知人の安否を確認する携帯の光。一夜が明けても余震は続き、体育館は人で溢れてきます。そこにボランティアが。黄色いビブスを来た中学生たちです。元気に活動する彼らの姿はたくましく、生きる勇気と希望を運んでくれる感動作です。イラストもリアルで素晴らしい。少し大きいお子さんに」地震がテーマの絵本 08シンプルな絵と表現が特徴!『にげましょう』『にげましょう』著:河田惠昭編:GK京都(共同通信社)対象年齢:小学生くらいから「災害で命をなくさないためのハウツーが、テンポよく描かれています。韻を踏むひと言は『にげましょう』。身を守るには、まずこの行為です。地震、津波、噴火、台風、竜巻、それに広域豪雨、集中豪雨、ゲリラ豪雨など……近年多発している気象状況にも対応して、逃げ方の説明も実用的です。なにより、地形を横から捉えた図は、危険の全体像を把握しやすく、色合いもスタイリッシュで美しい。大人にとっても読み応えのある一冊です」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2024年02月23日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「能登半島地震」です。通信手段を失い、幹線道路は1本。半島ゆえの難題。元日に能登半島で起きた大地震。発生後1か月経っても、地震活動は活発で注意が必要な状態が続いています。災害時には僕はLINE IDを公開し、「発信支援の必要な方は連絡を」と呼びかけています。地震発生直後に約230件が届きましたが、今回はどの情報が本当に支援を必要としている方からなのかを精査する必要がありました。情報が古かったり、厚意で転送してくださったXなどSNS上のヘルプ要請も真偽の判断がつかないものがありました。インプレッションを増やすために偽の住所を書いて助けを呼ぶ投稿が多数アップされていたからです。直接連絡の取れた方の情報をもとに現地入りしましたが、道路が分断され車が入れないところは徒歩で山を越えなければいけませんでした。今回、支援の初動が遅れた理由の一つは、情報インフラが途絶えてしまったことです。山中では、電波の入る場所を必死に探す人たちに大勢会いました。震央に近い穴水町は、役所に災害対策本部を立てたものの、通信障害により県庁とのホットラインが使えなくなっていました。NHKですら中継基地局が電力不足で放送不可に。被害状況を伝えることも、災害の全体像を掴むこともできない状態でした。僕も知り合いの議員らに窮状を訴え、ある議員の働きかけで、スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」を能登に提供してもらえることになりました。もう一つ、今回ネックになったのは、半島という地理的な理由です。東日本大震災も熊本地震や西日本豪雨も、大きな災害でしたが周辺自治体からすぐに支援に入ることができました。しかし能登半島の北端は金沢からも約140km、東京から静岡ほどの距離があります。幹線道路は1本しかなく途中で寸断されました。海岸線は地形が変化し、接岸できる場所が限られ、船で海から支援に入るのも難しい状況でした。被災したのは、高齢者の多い過疎の僻地で古い家屋が多く、倒壊を免れませんでした。同じような問題を抱える地域は全国にたくさんあり、都市とは違う防災のあり方を考えなければなりません。能登半島地震は、地方が抱える問題を集約した災害といえます。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年2月21日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年02月17日能登半島地震から約一か月半が経ちました。これを機に、あらためて防災対策や備蓄を見直しているという方も多いのではないでしょうか。30年以内には首都直下型の地震が発生する確率が70%(※1)ともいわれています。ママやパパはもちろん、子どももいっしょに防災について考えていくことが大切です。※1:「文部科学省地震調査研究推進本部地震調査委員会」より家族みんなで気軽に参加!防災啓発イベント2月17日(土)から首都圏9施設で開催される「第11回 &EARTH 災害に負けない知識を学ぼう! ~防災スタンプラリー~」は、三井不動産グループが行政や消防・NPOなどと連携しておこなう防災啓蒙イベント。クイズやワークショップ、さまざまな自治体のプログラムをつうじて、楽しみながら実践的な知識が身につくので、家族みんなで防災意識を高めたいという方にぴったりです。イベント会場は、首都圏各地の三井ショッピングパーク ららぽーとおよびラゾーナ川崎プラザ。参加者は会場内でスタンプラリーシートを受け取り、下記の防災ワークショップや各プログラムにチャレンジします。チャレンジするともらえるスタンプを一定数集めることができれば、防災知識とともに景品を獲得することができます。スタンプラリーなら子どもも飽きずに楽しめそうですよね。防災ワークショップ・行政のプログラム★おみくじみたいなアンケート「アみくじ」ふだん何気なく自分がしている行動が実は災害時に役立つことを「占い」を通じて、防災レジリエンスを考える気づきやきっかけを提供します。★きけんはっけん台風や大雨が迫ってきた際、よく取りがちな行動が実は自分の身を危険に近づけているかもしれないことを学ぶことで、防災イマジネーション力向上に役立ちます。★なまずの学校発災時に直面する様々な課題を紙芝居を通じて伝え、その課題をクリアするために「身近なアイテム」を「どのように使えば」解決できるか、考えるプログラム。身近なアイテムが防災グッズになり得ることを学びます。★ぼうさい NURIE※2/25(日)の三井ショッピングパーク ららぽーと柏の葉でのみ実施「地震が来たらどうするか」、「何を自分の防災リュックにいれるのか」をえながら、ぬりえを通して「いのちを守る」ことを学ぶプログラムを「わたす日本橋」が実施します。「わたす日本橋」は東日本大震災の後、三井不動産が日本橋に開所した東北の情報発信・交流のための常設拠点で、防災啓もう、環境啓発にも取り組んでいます。そのほか、ミニ消防車に乗車して撮影体験ができたり、AEDの使い方を消防士がレクチャーしてくれるなど、各会場ごとに異なるプログラムがあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。<各会場スケジュールと内容>◆2/17(土) 三井ショッピングパーク ラゾーナ川崎プラザ川崎市主催の防災イベント「備えるフェスタ 2023」と同時開催!川崎市主催の「備えるフェスタ」と同時開催。ルーファ広場と駐車場を会場として、行政と事業者が連携した、備えないけど備えちゃう「フェーズフリー防災」を提案。◆2/17(土) 三井ショッピングパーク ららぽーと富士見ペット防災・防火衣着装体験・家具転倒防止ワークショップ埼玉県からの協力を得て、家具転倒防止ワークショップを実施予定。地域団体によるペット防災の啓発。地元消防はこども防火衣の着装体験を実施。◆2/18(日) 三井ショッピングパーク ららぽーと横浜よこはま防災 e-park・ミニ消防車・こども防火衣装着装体験都筑区役所と都筑消防署が連携して「よこはま防災 e-park」のクイズコンテンツを実施。ほかにもミニ消防車に乗車して撮影体験ができるかも?◆2/18(日) 三井ショッピングパーク ららぽーと立川立飛レーザー消火器・バーチャル防災体験・起震車体験立川消防署の協力により「AR ゴーグル」「レーザー消火器」が体験できます。屋外会場では起震車の乗車体験も!◆2/23(金・祝) 三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚応急手当体験・防災クイズ・AED の使い方地元ボランティア団体よる身近なものを使った応急手当体験を実施。イザというとき役立つAED の使い方も本物の消防士がレクチャーします。◆2/25(日) 三井ショッピングパーク ららぽーと海老名扇町防災フェスと同時開催!多種多様な防災コンテンツ目白押し起震車による地震体験、煙体験ハウスによる煙体験、水消火器による消火器操作体験及び消防本部と地元消防団による消防車両等の展示を実施します。◆2/25(日) 三井ショッピングパーク ららぽーと柏の葉防災紙芝居・備蓄品の体験&配布・AED 体験(心肺蘇生法体験)様々な場面で起こる災害にどのように対応すべきか、紙芝居形式のゲームにより楽しく学びます。また在宅避難などで必要な防災グッズの紹介や消防の協力で AED 体験を提供します。◆3/2(土) 三井ショッピングパーク ららぽーと TOKYO-BAYAED 体験・VR 体験・防災備蓄品の展示、配布・消防車展示必ず知っておきたい AED の使い方を地元消防団が実施。地震による津波や豪雨による浸水などを疑似体験できる VR 防災体験や在宅避難に必要な防災備蓄品の展示・配布などもあります。屋外では消防車の展示も実施します。◆3/3(日) 三井ショッピングパーク ららぽーと新三郷初期消火体験・AED 体験地元消防団による AED の体験が行われます。是非ご参加ください。屋外スカイガーデン1F みどりの広場前では、地域の自主防災組織有志による水消火器訓練も実施予定です。企画協力は、NPO 法人プラス・アーツ。阪神・淡路大震災を教訓として、災害時に本当に必要な知識を身に付けられるよう、お子さまでも楽しく気軽に学ぶことができる新しい防災訓練「イザ!カエルキャラバン!」を企画し、全国各地で防災知識の啓蒙に取り組んでいる団体です。ショッピングモールでの開催なのでお買いものついでに気軽に参加できるのもいいですよね。参加費も無料です。もしものときに慌てる前に、ぜひご家族揃って参加してみてはいかがでしょうか。お問い合わせ:三井不動産株式会社 広報部 TEL 03-3246-3155
2024年02月16日今回は、日常に役立つかもしれない便利な情報を紹介します!是非参考にしてみて下さいね♪地震が発生した場合にエレベーターを利用していると、どのような状況になるのか気になる方も多いかと思います。しかし、正しい対処方法を知ることは被害を最小限にするために非常に重要です。ここでは、地震時に起こりうる状況と安全な避難方法について解説します。エレベーターをよく利用される方はぜひご参考にしてください。1. 地震発生時のエレベーターの動きは?地震の揺れを感じた場合、エレベーターはほとんどの場合、緊急停止します。エレベーターは設計上、最寄りの階に到着すると自動的にドアが開き、避難できるようになっています。ただし、揺れによってドアが変形し、最寄りの階に到着する前に再び地震が発生した場合、ドアが開かなくなる可能性もあります。そのため、長時間エレベーターに閉じ込められるリスクも考慮しなければなりません。長時間エレベーター内に閉じ込められた場合の状況エレベーター内に長時間閉じ込められた場合、どのような状況が予想されるのでしょうか?長時間エレベーター内に閉じ込められると、トイレに行きたくなったり、狭い空間が苦手で不安になるかもしれません。また、飲食ができないため、空腹や脱水症状も心配です。地震が発生した際にエレベーター内に閉じ込められるリスクを最小限にするためにも、短時間での救助を受ける方法についても考える必要があります。2. エレベーターで地震を感じたらどうする?エレベーターに乗っている最中に地震の揺れを感じたら、すぐに行うべき対処方法があります。地震に遭遇した際にエレベーターで行うべき方法を3つ紹介します。・すべての階のボタンを押す地震の揺れが感じられたら、すぐにすべての階のボタンを押しましょう。新しいエレベーターでは、揺れを感知すると自動的に最寄りの階に停止し、ドアが開く場合もあります。しかし、そういった安全装置がないエレベーターも存在するため、全階のボタンを押して、最初に停止した階で降りるようにしましょう。・インターホンで通報するエレベーター内には緊急時に使用するためのインターホンが設置されています。もし閉じ込められた場合には、ドアを無理に開けずに、インターホンを使って救助を要請しましょう。また、インターホンが使えない場合は、スマートフォンを使用して管理会社や消防署に連絡することもできます。・停電しても慌てずに待つ地震の発生により、エレベーター内が停電し、暗くなることがあります。ただし、しばらくすると非常灯が点灯するので、パニックにならずに救助を待ちましょう。3. エレベーター内の事前対策とは?地震発生時に困らないようにするために、事前にエレベーター内をチェックしておくポイントがあります。お使いのエレベーターをよく利用される場合には、ぜひ確認してみてください。・エレベーター内に非常備品はあるか多くの人が利用するエレベーターには、地震や停電時に備えて非常備品が備えられていることがあります。角や壁面に設置されていることが多いため、日常的に利用しているエレベーターにもあるかどうか確認してみましょう。非常備品には飲料水や非常食、簡易トイレなどが含まれています。緊急時には簡単に利用できるようになっています。・非常時の連絡先を確認するエレベーター内には非常用のインターホンが設置されていますが、他にも管理会社の連絡先などが書かれていることもあります。地震が起こり閉じ込められた場合に、連絡ができる番号を事前に確認しておきましょう。まとめ地震時のエレベーター内での状況と適切な対処方法についてご紹介しました。被害を最小限にするためにも、日頃利用しているエレベーターについて事前に確認しておくことが大切です。安心してエレベーターを利用するために、ぜひこの情報を参考にしてください。明日の私をちょっと楽に♪今回は、日常に役立つかもしれない便利な情報を紹介しました!ぜひ参考にしてみてくださいね♪(lamire編集部)※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2024年02月12日2024年1月1日に発生した、石川県能登地方を震源とする、令和6年能登半島地震。日本海側を中心に、多くの地域で家屋倒壊や地割れなどの甚大な被害が報告されており、同月29日現在も、被災地では自衛隊による支援活動が続いています。積もった雪に書かれたメッセージ被災地をまわり、救援物資を届けるほか、給食支援や入浴支援などを行っている、陸上自衛隊第3後方支援連隊。支援活動を行う中で、とても励まされる出来事があったといいます。被災地に雪が降った日のこと。隊員の1人が、道路に積もった雪に残されたメッセージを見つけました。X(Twitter)にその写真を投稿したところ、多くの『いいね』が寄せられています。第3師団生活支援隊の隊員が見つけました。道に積もった雪に、かわいい絵と「LOVEじえいたいのかたがんばれ」温かいメッセージありがとう!私たちの大きな力になります。がんばるよ! #防衛省中部方面隊 #能登沖地震 #災害派遣 pic.twitter.com/N0HJE6hwO7 — 【公式】陸上自衛隊第3後方支援連隊(千僧駐屯地) (@3log_senzo) January 27, 2024 「LOVEじえいたいのかたがんばれ」雪に書かれていたのは、自衛隊への温かな感謝と励ましの言葉でした。長引く避難生活に、厳しい冬の寒さが追い打ちをかけている被災地。自衛隊による温かい食事やお風呂の提供は、被災者にとってなくてはならない支えとなっているのでしょう。また、過酷な現場で支援活動を継続する自衛隊員にとって、被災者からの温かいメッセージは大きな励みになったようです。投稿には「雪のメッセージ、素敵…。支援活動頑張って!」「こんなん見たら泣いてしまう。活力がもらえますよね」「かわいらしいメッセージにジーンとした。寒い中、本当にありがとう」などの声が相次いでいました。災害が多い日本において、自衛隊の被災地派遣は、いざという時の命綱ともいえるでしょう。被災者が1日でも早く日常へ戻れるように、総力を挙げた救助と生活支援が続けられています。[文・構成/grape編集部]
2024年01月29日住宅が倒壊、「二重ローン」を抱え、仕事を失い、生活が立ちいかなくなる人が出る可能性も……。地震による生活破綻を避けるための補償と制度、ぜひ知っておきたい!「まるで空襲後のような風景が広がっていました」と語るのは、石川県輪島市や珠洲市などの“奥能登エリア”の移住支援をしている「ぶなの森」の高峰博保さん。今年1月1日夕方に能登半島で最大震度7を観測する地震が発生。輪島市では観光名所として有名な朝市通りを大規模な火災が襲い周辺の約200棟が焼失。また珠洲市では強い揺れと津波で多くの家屋が倒壊。いまだに被害の全容はつかめていない。珠洲市に高齢の両親がいる女性は本誌の取材に、「両親は80代半ば。家は2階建ての家屋が半壊しました。とくに1階部分の被害が大きく、家への出入りも危険な状態です。現在は避難所にいますが、高齢のため、今後、どのような支援が受けられるかわからず不安な様子です」また前出の高峰さんも、「能登では2022年5月にも大きな地震があり、そのときに傷んだ屋根瓦などを何百万円かけて直したという人もいます。それが今回はもっと傷みが激しくてもう諦めざるをえないのではないでしょうか」一刻も早い支援が必要な事態だが、被災した人の暮らしの再建を支える手立ては具体的にどうなっているのか。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんは言う。「まず生活再建のための公的支援として『被災者生活再建支援金』があります。住宅の被災の程度等によって異なりますが、日常生活用品の購入などの経費に対し最高100万円、被災住宅の解体・撤去等の経費、住宅再建のための借入金に対する利息や借家の家賃などの経費に対し最高200万円、合計で最高300万円が支援されます」これとは別に、全国の人たちから被災者支援に寄せられるのが「義援金」。日本赤十字社などが窓口となり、被災県を通して、被災者に届けられるものだ。「2011年の東日本大震災を例に見ると被災者に対する善意による『義援金』は約100万円でした。『被災者生活再建支援金』と合わせても400万円。この金額では当座の生活資金にはなっても家の再建はむずかしい金額です」(以下・コメントは長尾さん)長尾さん監修の『NEWよい保険・悪い保険2024年版』(徳間書店)で紹介されている東日本大震災を例とした住宅再建費用にかかるお金になる。「全壊した住宅を新築した場合、費用は平均で約2500万円。約2100万円の不足が生じます」ここで助けになるのが「地震保険」だ。■雇用保険の失業手当を休業時に受けられることに「今回、地震で倒壊した家屋はもちろん輪島市で全焼した家屋も火災保険では保険金は出ません。地震やそれに伴う津波、火災などで家屋や家財が受けた場合は『地震保険』でしか対応できないのです」仮に被災した家屋の住宅ローンをまだ返済中の場合、新しく家を再建すると二重でローンを支払うことになり、たちまち生活が立ちいかなくなる人も多いという。「住宅ローンが残っている人、新築住宅を購入したばかりの人、被災したら生活が苦しくなる個人事業主などはとくに必須。それ以外の人も加入してほしい保険です」注意が必要なのは「地震保険」は単独で加入することができないこと。必ず火災保険とセットでの契約が必要になる。「火災保険と同じように『建物』と『家財』に分かれており、それぞれに加入可能。補償される保険金は同時に加入した火災保険の30~50%の範囲で設定でき『建物』は5千万円、『家財』は1千万円が限度額で、全損の場合は契約金額の全額が支払われます。なお公共性が高い保険なので政府と損保会社が共同で運営しているため、どこの保険会社で契約しても保険料は同じです」保険料は地域や建物の構造によって異なり、建物に保険金1000万円をかける場合の保険料は、地震災害リスクが高い東京都で木造の持ち家で年41100円(月額3425円)石川県は木造の持ち家で年11200円(月額933円)に(日本損害保険協会のサイトで試算)。「都市部のマンション住まいの場合、建物部分は管理組合が保険に入っているケースが多いですが、家財は補償外。個人で地震保険の家財に入っていると安心です」また地震による避難生活で職場が被災し休業、収入が途絶える事態もありえる。これにはどんな支援があるのだろうか。「今回の能登半島地震では、厚生労働省は『雇用保険』の失業手当を休業時にも受けられる特例措置を始めました。離職していなくても失業時と同じ1日最大8490円が支給されます。また被災した企業側には『雇用調整助成金』の特例措置を設け、解雇せずに休職させて雇用を維持する企業への助成率を引き上げて、解雇を減らす措置が決定しています」冒頭で紹介した珠洲市で被災した両親を持つ女性は「保険金が入るとしてもまだ先の話。現在は避難生活で日々の暮らしのことで頭がいっぱいだと思います」と切実な胸の内を明かす。いつどこで大地震が起きても不思議ではない日本。公助・共助で当面の生活資金の支えとなる「被災者生活再建支援金・義援金」「雇用保険」に加え「地震保険」への加入。この3つの命綱で「地震破綻」を回避してほしい。
2024年01月26日「地震だ! と思ったとき10秒で家の外に出られること。それが可能な動線を確保することが、倒壊の恐れのある木造家屋では、安心して暮らすために不可欠です」こう話すのは、危機管理アドバイザーの国崎信江さんだ。元日の夕方4時過ぎに発生した令和6年能登半島地震は、1月23日時点での石川県内の死者が233人、安否不明者は22人と、甚大な被害をもたらした。木造家屋が倒壊して、押しつぶされ、愛する家族を失った遺族の慟哭などが、被災地からの取材で断続的に報じられてもいる。1月17日で発生から29年を迎えた阪神淡路大震災(1995年)でも「タンスや家具の下敷きになった死亡例が多く報告されました」と国崎さんは話す。今回の地震でも、家屋の倒壊による圧死で亡くなった人が、数多くいると考えられる。震災時の危機回避に詳しい国崎さんに、圧死のリスクを最小限に抑える方法と対策について聞いた。「まずは、2階建ての住宅なら、寝室は2階にすることを根本的な対策として実践してください」そして、もし就寝時に地震が起きたときは、「布団をかぶって頭を下げて四つん這いになるといい」と国崎さんは続ける。「これを『ダンゴムシのポーズ』と呼んでいます。もしも上からなにか落ちてきたり、押さえつけられても、背中で防ぎながら少しずつ体をずらして脱出可能です。ただし、体重の4倍以上の重さになると対処は難しくなります」さらに「ベッドルーム」「キッチン」「リビング」の家具などの配置について、図解を使って「地震で圧死しない間取り」づくりを解説してもらう。■グラッときたら「1秒」で出ること「キッチンは、家の中でいちばん危険な場所と認識してください。グラッときたら、『1秒』でキッチンから外に出ること」もし、火をつけている状態でも、「火を消すのは、揺れが収まってからにしましょう」(国崎さん・以下同)「ガスコンロは、大きな揺れの場合は揺れを感知して自動で止まるタイプが多くなっています。ですので、それよりも危険なものがあるキッチンから一刻も早く出ることです」火よりも危険なものとは、炊事中なら「包丁」であり「食器・調理器具」「固定されてない冷蔵庫・電子レンジ」「煮炊き中の鍋」など。「阪神淡路大震災クラスの大地震では、家具さえ飛び交うほどです。たとえ食器棚や冷蔵庫の転倒防止対策をしていても、食器や飲み物や油物、調味料、容器に入っている食材など……ぜんぶが飛び出す可能性がある。だから『1秒でキッチンから出る』なんです」しかし、多くの場合はキッチンの出入り口は1カ所のみだ。ここで冷蔵庫などの配置が重要になってくるのだという。「冷蔵庫が倒れる場合の方向を考えてください。出入り口を塞ぐように倒れてしまったら、それだけで出るのに時間がかかってしまう。最悪の場合、出られなくなります」■退避動線上に物を置かないことが鉄則戸建てのリビングは、出入り口のドアと外や庭などに面する窓の2カ所が、逃げる際の経路となる。「リビングの場合の鉄則は、避難動線上に物を置かないということです」冒頭で国崎さんが話したように、地震が来たら「10秒で外に出る」意識が、耐震性の低い木造2階建て住宅の場合は鉄則なのだという。「テレビ、テレビ台や各種の棚は、出入り口には置かないのはもちろん、倒れた際にも出入り口を塞がない場所に置きます」テーブルに関しては「部屋の真ん中に置いてもいい」そうだが、脚を床に固定し、割れてケガしないように、ガラスのテーブルは避ける。また、窓にもガラス飛散防止シートを貼っておこう。■ベッド、タンス、本棚などは“川の字”に配置「寝室はまず、出入り口となるドアの前や、倒れたときに出入り口を塞いでしまう位置に家具を置かないことです」そして、寝室は就寝中の被災も想定しなければいけないから、ベッド、特に頭、枕の上や周囲には「倒れかかってくるものを置かない」こと。窓側にも頭は置かないほうが望ましい。リビング同様、ガラス飛散防止シートを。間取りに合わせて、耐震性の高い家づくりも必要となる。「いきなり全部屋を耐震仕様にと思うと大変ですから『1カ月1アイテム』を目指しましょう。たとえば転倒防止の『スーパータックフィット(転倒防止用固定具)』は1コ1千~2千円程度で購入できます。そのほかの耐震グッズとあわせても、月3千円程度で耐震化できる。いまからですと、12月までに12カ所の耐震化が、年間3万~4万円程度で可能なんです。今年は『コツコツ防災』をぜひ実践しましょう」たとえば、1月は冷蔵庫、2月は食器棚……というふうに、コツコツと、確実にやっていこう。また、最近では多くの市区町村などで、耐震化のための「住宅耐震補助」事業が行われている。高知県黒潮町の場合は、「南海トラフ地震」対策として旧耐震基準の1981年以前に建てられた木造住宅を対象に①耐震診断の費用は無料、②耐震設計に最大30万円の補助額、③耐震工事に最大125万円の補助額と、かなり手厚い事業となっている。「各自治体で条件や補助額が異なってきますので、積極的に問い合わせてみてください」国崎さんが教える「ベッドと倒れたタンス、本棚が“川の字”に」などの各部屋の間取り&耐震化の「コツコツ防災」を実践して、自分と家族の命を守ろう。■いざというときにわが身を助ける家具の配置はコレ!【ベッドルーム】2階が基本。家具などはベッドや布団と“川の字”になるよう平行に!本棚、タンスなどは、寝たときに頭側となる壁に接して、倒れたときベッドと平行に“川の字”になるように設置して固定。窓も頭側にならないように。エアコンの位置にも注意。大地震の場合、エアコンが落下することも。頭に当たったら致命傷になりうるので、エアコンの位置が頭上にならないよう寝具の配置を考えよう。【キッチン】家の中で最も危険な場所。出入り口近くに冷蔵庫や食器棚を置かない!冷蔵庫は、キッチンのいちばん奥のほう、流しの横の角にセッティング。特にシンクやコンロに立つ時間が長いため「その背後となる位置」には、倒れてくる恐れのある食器棚などは置かないこと。もしカップボードを設置する場合には、キャスター4コ付きのものならストッパーを、「対角2点止め」(=対角線上の2つのみをロック)にすること。【リビング】逃げ場は出入り口と掃き出し窓の2カ所。これらの動線を塞がない!テレビ台、棚などは壁側に設置し、出入り口を極力塞ぐことのない配置を。時計や絵画も、出入り口から遠いほうの壁に設置。テレビの耐震対策は、脚の裏に耐震用ジェルマットを4カ所貼り付ける。「それに加えて、ディスプレーの裏面と壁面を、ベルトの付いた転倒防止用固定具『スーパータックフィット』などで固定するのがいいでしょう」(国崎さん)
2024年01月25日2024年1月1日、石川県能登地方を震源に発生した、令和6年能登半島地震。大地震から半月以上が経過した同月19日現在も、石川県内で避難所生活を送っている住民が数多くいます。避難所生活では、大量に発生するゴミを日々処理しなければなりません。避難住民が多いほど、ゴミ箱の数が不足することもあるでしょう。警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)のX(Twitter)にて、『あるもの』を活用したゴミ箱の作り方が公開されました。警視庁発!超簡単なゴミ箱の作り方警視庁のXによると、丸椅子とゴミ袋さえあれば、簡単にゴミ箱を作ることができるのだとか。作り方の参考となる画像を添えて、分かりやすく解説されています。避難所では、ゴミが沢山出てゴミ箱が足りなくなります。そのような場合は、丸椅子があると便利です。写真を参考にしてください。椅子を逆さまにして、脚の部分にゴミ袋を被せれば完成です。ゴミ袋を広げて置ける土台になるものなら、椅子の形状は問いません。 pic.twitter.com/GylBJN00RA — 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) January 15, 2024 ゴミ箱作成の手順筆者は、警視庁の投稿を参考にしながら、丸椅子とゴミ袋を使用してゴミ箱を作ってみました。まずは、丸椅子を用意します。続いて、ゴミ袋の準備です。丸椅子の脚に引っ掛けられるサイズのものを用意しましょう。最後に丸椅子を逆さにして、脚にゴミ袋を被せるだけで完成です!なんと、一連の作業にかかった時間はたったの5秒。速く簡単に作れてしまうので、負担を感じることなく量産できそうですね。今回は丸椅子を使用しましたが、警視庁いわく、ゴミ袋を広げて置ける土台になるものであれば、椅子の形状は問わないとのこと。警視庁が公開したゴミ箱の作り方には、「なるほど!」「ライフハックだ」などの声が寄せられました。避難所生活をしている人はすぐに実践できる、ゴミ箱の作り方。災害時の備えとしても、ぜひ覚えておきたいですね。警視庁はXを通じて、避難所生活などに役立つライフハックを日々発信しています。災害時の知識を蓄えたい人は、警視庁のXアカウントを日常的にチェックしてみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2024年01月19日2024年1月1日に発生し、最大震度7を観測した、令和6年能登半島地震。大地震から半月が経過した同月18日現在も、震災で甚大な被害を受けた石川県内に住む多くの人が、避難生活を余儀なくされています。避難生活は、ストレスが溜まりやすいもの。大人はもちろん、遊び盛りの子供にとってもつらい生活になり得るでしょう。警視庁警備部災害対策課はX(Twitter)で、子供と一緒に工作できて実用的な、お椀の作り方を紹介しました。警視庁考案!紙のお椀の作り方新聞紙やチラシなど、長方形の紙が身近にある場合、簡易的なお椀を作ることができるのだとか。折り紙のように、子供と楽しく折れる、お椀の折り方を解説していました。避難生活は、子どもたちにとってもストレスになります。チラシ等を利用し一緒にお椀を作ってみてはいかがでしょうか?折り紙による「遊び心」に加え、食器作りのお手伝いにもなります。ラップなどを被せると汁物にも対応できます。 pic.twitter.com/ZPOARwgRaF — 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) January 15, 2024 紙のお椀の作り方手順筆者は、警視庁がXで公開した手順通りに、A4サイズの紙を使って紙のお椀を作ってみることにしました。まず、紙を半分に折ります。そこからさらに、下半分を上半分に重なるように折って、折り目をつけましょう。口が閉じているほうの紙の端を、折り目と合わさるよう三角に折ってください。反対側の角を同じように折ります。この時、裏の部分はそのままにし、表の紙の両端のみを三角に折ってください。裏返して、反対側の角も同じように折っていきましょう。その後、閉じていないほうをそれぞれ外側に折ります。開きながら、底になる部分を作っていきましょう。開いた下の部分を三角に折ると、自立するようになります。両端を外に折れば、完成!ビニール袋やラップなどを被せると、繰り返し使うことができるそうです。一度作り方を覚えれば、簡単に量産できそうでした!子供と協力し、折り紙感覚で楽しみながらたくさん作ると、いざという時に便利でしょう。警視庁が公開した紙のお椀の作り方には、「これはすごい!」「いろんな場面で役に立ちそう」「いいアイディア」「覚えておかねば」などの声が集まりました。避難生活をしている人はすぐに実践できるのはもちろん、防災対策として、覚えておきたい情報ですね。[文・構成/grape編集部]
2024年01月18日日本が地震列島だということを改めて思い起こさせた今回の能登半島地震。犠牲となった人の多くが、建物などの下敷きになったことによる圧死だとみられている。何が生死を分けたのか。専門家に聞いた。■輪島市は死者の9割が圧死だという報道も「ほとんど立っている家がない。9割方全壊もしくはほぼ全壊。本当に厳しい状況、壊滅的な状況……」地震発生の翌日、被災地の惨状をこう表現したのは、石川県珠洲市の泉谷満寿裕市長だ。元日、能登半島を襲ったマグニチュード7.6、最大震度7を記録した巨大地震。石川県内で死者が222人、安否不明者は26人(1月16日時点)と、甚大な被害をもたらしている。読売新聞は、被災地に入っている警察関係者の話として、「輪島市内は9割以上が、“圧死”ではないか」と報じている。「これまで体験したことのない強い揺れでした。地震発生時は車を運転中で、車が上下、左右に大きく揺さぶられて、危ない状況でした。被災地は、まるで空襲後のような風景に一変していました」こう語るのは、今回被害が大きかった輪島市や珠洲市など“奥能登エリア”への移住支援をしている株式会社「ぶなの森」の高峰博保さん。高峰さんは幸い無事だったが、「知人や仕事仲間に犠牲者が出てしまった」と、肩を落とす。「大火災が起きた輪島市の朝市通りで仕事をしていた知り合いのご夫婦は、いまも行方不明です。また、能登に住むスタッフは、2階建ての住宅が倒壊。次男が建物の下敷きになり、翌日、自衛隊員により発見されましたが、亡くなってしまいました。言葉もかけられません……」今回の能登半島地震で、なぜこれほど大規模な家屋倒壊が相次いだのだろうか。「建物倒壊に至る、複合的な要素がいくつも重なったことが考えられます。まず、死者、安否不明者が多い輪島市や珠洲市の被害状況を見ると、古い木造住宅が多い地域だったことが考えられます」こう分析するのは、建築士で、建物の防災に詳しい「さくら事務所」ホームインスペクター(住宅診断士)の田村啓さん。日本の木造住宅の耐震基準には3世代の耐震基準がある。1981年5月までの“旧耐震基準”と呼ばれる古い耐震基準。1981年6月以降の“新耐震基準”。さらに2000年6月以降の現在の耐震基準である“2000年基準”だ。近年、国内で発生した巨大地震で記憶に新しいのは、2016年4月、震度7を2回観測し、熊本地方に甚大な被害を出した熊本地震。国土交通省の調査報告書によると、建物被害が集中した熊本県益城町の中心部で倒壊・崩壊した木造住宅は、“旧耐震基準”は759棟中214棟(28.2%)、“新耐震基準”は877棟中76棟(8.7%)、現行の“2000年基準”は319棟中7棟(2.2%)だった。つまり、新しい基準の住宅ほど倒壊・崩壊しにくいことがわかる。前出の高峰さんは、被災地で見た光景を振り返る。「家屋倒壊がひどかったのは、商店街のある地域で、なかでも住宅併用の商店が多かったです」とくに珠洲市は、海に向かって昭和40年代に建てられた商店兼住宅が軒を連ねている。そのほとんどが倒壊したという。■度重なる地震でダメージが蓄積か?一方で、珠洲市正院町では、全壊した木造家屋の半数が“新耐震基準”後に建てられた、もしくは改築されたものとみられることが金沢大学地震工学研究室の現地調査で報告されている。必ずしも築年数が古いものが倒壊し、新しいものが残るともいえないという。1階の開口部が広く家を支える柱や壁が少ない、1階に対して2階部分が広いなど、構造や間取りも倒壊しやすさを左右する。また、前出の田村さんによると、建物自体に適切なメンテナンスがされていないと、耐震性能が低下していくという。「構造軀体(骨格部分)が雨漏り等によって腐食してしまったり、シロアリの被害によって建物の構造軀体が食べられてしまっている可能性もあります。さらに、被災地は積雪エリアでもあるので、毎年の雪の重みで変形したり、過去に起きた地震のダメージが蓄積されていたことも、倒壊要因として考えられます」(田村さん、以下同)近年、能登半島では、2007年3月に最大震度6強(七尾市、輪島市、穴水町)、2022年6月に最大震度6弱(珠洲市)、2023年5月に最大震度6強(珠洲市)と、大きな地震が相次いでいる。建物の構造に頻発する地震によるダメージが蓄積されていた可能性があるのだ。さらに、被災地エリアが地盤の緩い地域であったことも、倒壊した家屋が増えた要因だという。「今回、各地で液状化が起きています。たとえば、輪島市中心部は川や海が運んできた土砂が堆積し、比較的軟弱な地盤の海岸平野・三角州からなっています。このように建物が揺れやすい地盤の上に古い木造住宅が多かったことも要因だと考えられます」今回の地震で、家屋は倒壊したものの助かった被災者の証言にみられるのが、地震発生直後に“こたつに潜り込んだ”“テーブルに隠れて助かった”といったものだ。「大地震が起きた場合は、すぐにできるだけ強固な机の下に隠れることが大事です。建物が倒壊しても空間が確保できる可能性があるからです。テーブルやちゃぶ台の下、こたつの中などでも構いません。とにかく頭を守り空間を作ることが、生死を分けるポイントになるかもしれません」ホームセンターや通販サイトで、数十トン以上の重さに耐えられる、より強度な太脚の“耐震テーブル”も購入できる。いざというときのために、リビングや寝室に置くことを検討してもいいかもしれない。■生活の拠点を2階にする選択も自宅のどの場所にいたかによって、生死を分けることもある。今回の地震で2階が崩落し、真下にいた人は亡くなったが、上に2階がない別の部屋にいた家族が無事だった事例が報じられている。阪神・淡路大震災や熊本地震でも、1階は崩れたが、2階にいて命が助かったという事例がいくつもあった。「“圧死”するリスクを減らすのであれば、2階建て住宅の場合は、寝室を2階にする、1階にする場合は上に2階がない部屋を選ぶ、などをしましょう。地震によって2階部分が崩れても、押し潰されることにはなりにくいです。震度7クラスの地震が起きたら、おそらくその場から動くことができません。家が倒壊するリスクを考えて、寝室やリビングなど長時間いる場所は、安全なところを選ぶべきです」また、自宅は無事でも、家具の下敷きになってしまう例も。家具の配置を見直したり、家具をしっかり固定するのも重要だ。とくに古い木造住宅の場合、作り付けの収納がない場合が多いので、寝室などに大きな家具を置いている家庭も多いはずだ。「寝室には家具類、本棚などは置かないのが理想です。とくに入口付近には家具を置かないこと。転倒して入口をふさがれたら脱出できなくなります。そして家具類が倒れてくる正面方向にはベッドを置いたり、ふとんを敷かないことが原則です」能登半島地震によって可視化されたさまざまなリスク。万全の準備で地震に備えよう。
2024年01月18日島国であることに加え、複数のプレートがひしめき合っている点から、日本は『災害大国』と呼ばれています。中でも多いのが、地震。これまでも日本は幾度となく大地震に襲われ、そのたびに支え合ってなんとか乗り越えてきました。2024年1月1日には、石川県を中心とした令和6年能登半島地震が発生。同月15日現在も、被災地では支援活動が行われています。野口健、登山家の経験を生かして『寝袋の活用法』を呼びかけ自身の経験を生かし、災害時の支援について啓発している、日本を代表する登山家の野口健さん。2016年に起こった熊本地震でも、自身が代表を務める認定NPO法人ピーク・エイドを通し、テントを活用した避難所を設営しています。今回の大地震でも、野口さんは被災地を支援すべく、団体を通して活動。被災者に寝袋を届けるべく、準備に励んでいるとのことです。震災からおよそ2週間が経過した2024年1月14日、野口さんはX(Twitter)アカウントを更新。寝袋の快適な使い方について動画で分かりやすく解説をしました。この動画は寝袋を届けた被災者の皆さんに向けたものです。寝袋の快適な使い方の説明です。ぜひ、参考にしてください。特に最初のパタパタが大切です。ぎゅうぎゅうに詰め込まれぺたんこになっている寝袋をパタパタする事でふんわりします。 pic.twitter.com/1gQnRbag9m — 野口健 (@kennoguchi0821) January 14, 2024 登山をするにあたって、寝袋は必須のアイテム。登山家としての経験から、野口さんは寝袋の扱いに長けているといえます。そんな野口さんが呼びかけるのは、『一番最初に優しく振ることで、寝袋を柔らかくする』という行動。寝袋は屋外で使われることが多いため、コンパクトにたたんで収納されています。袋から取り出した後は、まず羽毛の中に空気を入れて柔らかくするといいそうです。ほかにも野口さんは、「寝袋に入る時に厚着はNG」という豆知識を紹介。厚着をすると寝袋の温かさが遮断されてしまうため、寒い時は、寝袋の上から毛布などをかけるといいのだとか。何度も寝袋を使ってきたからこその、野口さんの知識に、ネットからは「知らなかった!」という声が相次いでいます。・いつか被災してしまった時のためにも、これは広まるべき。・とても参考になります!厚着した状態で入るとよくないというのは、知りませんでした。・寝袋を多用する人には常識だけど、意外とこういう情報って知られていないんだよね。生きる上で、睡眠時間はとても重要。しっかりと眠ることができないと、心身ともに疲労が蓄積してしまいます。災害はいつ起こるかが予測できません。今回被災しなかった人たちも、今後のため頭に入れておきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年01月15日2024年1月15日現在、強い寒気の影響により、北陸地方では積雪や吹雪に注意が必要です。元日に発生した、石川県能登地方を震源とする、令和6年能登半島地震以降、被災地では最も厳しい冷え込みとなる予想がされています。多くの被災者が避難所生活を余儀なくされており、寒さによる体調の悪化や低体温症などが心配されています。靴下を何枚も重ね履きするのはNG靴下やタイツを販売する『Tabio』や『靴下屋』などを運営しているタビオ株式会社は、X(Twitter)アカウントで靴下の重ね履きについて投稿。靴下を何枚も重ね履きするのは、血流を悪くし、かえって冷えてしまう場合があるといいます。避難所の寒さで靴下を何枚も重ねばきにしたいかと思いますが、2枚程度を限界にして下さい。血流が悪くなると逆に寒くなってしまいます。また、重ねばきしたときは靴を履かないようにして下さい。アルミホイルを足に巻くのも有効です。 — Tabio 靴下屋 (@Tabio_JP) January 2, 2024 靴下を重ねるなら2枚程度が限界とのこと。それ以上は蒸れてしまい、冷えの原因にもなるそうです。また、防災に役立つさまざまな情報を発信している警視庁警備部災害対策課の投稿を紹介し、アルミホイルを使った防寒対策もおすすめしていました。実際にやってみた警視庁によると、まず、靴下を履いた後で、アルミホイルをつま先に巻きフィットさせます。続いてその上からさらに靴下を履いてください。2足目はウールの素材など足を締め付けないゆったりとしたものを選んだほうがいいでしょう。かなりの冷え性である筆者が試してみると、確かに足先がホカホカし、長時間温かさを保つことができました!ただ、難点は歩き回るとアルミホイルがバラバラになってしまうこと。じっとしている時には、いい方法かもしれません。これらの投稿には「知らなかった。やってみよう」「ゴミ袋、ビニール袋を外側に履くのも効果的だよ」「大事な情報。アルミホイルは避難袋に入れておこう」などの声が寄せられていました。またタビオ株式会社によると、「足先が冷える場合は、足首を温めるのも効果的」だといいます。被災者が少しでも温かく過ごせるよう、多くの支援や有益な情報が届くことを願ってやみません。[文・構成/grape編集部]
2024年01月15日令和6年能登半島地震の発生により、めでたい『お正月ムード』が一瞬にして、ピリッと緊張感のある空気に変わった、2024年1月。甚大な被害を受けた石川県では、建物や道路が損壊し、厳しい環境の中で多くの人が生活を送っています。そんな被災地で、人命救助や道路の復旧作業、支援活動などに力を尽くしている存在といえば、自衛隊。避難所では、炊き出しや給水、入浴支援などを行い、被災者が少しでも安心して生活を送れるようサポートしています。自衛隊への感謝の手紙に「目から汗が…」気分が沈む避難生活の中で、自衛隊による支援に助けられた人は、きっと少なくないはず。防衛省のX(Twitter)アカウントでは、隊員のもとに届いた1枚の手紙が紹介されました。 #災害派遣 活動について、感謝のメッセージなど多く頂いております。私たちは引き続き、皆様に寄り添ったきめ細やかな支援活動を継続するとともに各種ニーズに迅速に対応してまいります。 #令和6年能登半島地震 pic.twitter.com/TmeSnfulhw — 防衛省・自衛隊(災害対策) (@ModJapan_saigai) January 12, 2024 じえいたいさんへ、わたしたちのためにいっしょうけんめいはたらいてくれてありがとうございます。わたしは、そんなじえいたいさんたちがすごくかっこいいとおもいます。ほんとうに、ほんとうに、ありがたいです。わたしのしょうらいのゆめは、がっこうのせんせいだときめていました。でもじえいたいさんになろうかとおもいます。じえいたいさんがんばってください。じえいたいさんがしんせつでうれしかったです。おふろもひさしぶりにはいれました。@ModJapan_saigaiーより引用投稿されたのは、避難所で支援活動を行う自衛隊への、感謝の手紙。おそらく避難所で自衛隊の活動を、間近で見た幼い子供が書いたものでしょう。手紙には何度も感謝の言葉がつづられているほか、「自衛隊さんたちがすごくかっこいいと思います」と、活動中の姿に感激したことが書かれています。「自衛隊さんが親切で嬉しかった」という締めくくりからは、現地で交わされた温かいコミュニケーションの様子が、目に浮かぶようです。手紙の内容は反響を呼び、「素敵な手紙」「涙が出た」などのコメントが寄せられました。・こんな素敵な手紙を読んだら、涙が出ちゃいますよ…。・一生懸命に書いたことが伝わります。心が温かくなった。・子供たちだって避難生活は大変だろうに、感謝を伝えられるなんて素晴らしい。あれ、目から汗が…。・「お風呂も久しぶりに入れた」という文字を見て泣いてしまった。自衛隊のみなさま、私からもありがとう。大変な状況の中、被災地で尽力する隊員たちにとっても、この手紙は大きな励みになったはず。優しさが詰まった1通に、多くの人が癒されたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年01月14日2024年1月1日16時過ぎに発生した、石川県能登地方を震源とする、令和6年能登半島地震。被災地では、家屋倒壊や大規模火災などの被害に見舞われ、多くの人が住まいを失い、避難所で生活をしています。避難所で役立つライフハック冬の避難所は、厳しい寒さとなっており、低体温症にかからないよう、注意が呼びかけられています。『低体温症』とは、深部体温が35℃以下になるもので、激しい震えや感覚の麻痺など、身体の機能を保てなくなる症状です。また、避難所では騒音やプライバシーの問題などもあり、慣れない生活環境に不安を抱く被災者は少なくないでしょう。ライフハック情報をX(Twitter)で発信している警視庁警備部災害対策課は、被災者が安楽に過ごせるように、避難所で役立つダンボールの活用術を紹介しました。ダンボールに頭部を入れる避難所での防寒対策が紹介されていましたが、防寒だけではありません。この方法により目の前が暗くなり、周囲の音も防げて就寝しやすくなります。また、貴重品を入れておくと、盗難防止、さらに地震等により避難する際は、頭部を守ることもでき、貴重品も忘れず持ち出せます。 pic.twitter.com/qyZRbIAWTm — 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) January 9, 2024 頭部が入るダンボールを用意するだけで、就寝時の防寒、防音のみならず盗難防止や頭部の保護など、多方面で活躍してくれます。同アカウントが紹介した方法は、環境が大きく変化する避難所生活で、安心感や生活リズムを保つ助けになることでしょう。警視庁のシンプルながら、画期的な防災知識に、ネットではこのような声が寄せられていました。・避難所の体育館は、就寝時間でも明るくて眠れなかったので、助かります!・頭部保護や光を遮るのに適してますね。試してみます。・他人と生活する避難所では、音が気になるのでいいかも。・保温性や遮音性がある上、寝顔を見られないのも安心する。警視庁の紹介する方法により、苦しい生活を余儀なくされている被災者の生活が、少しでも改善されるといいですね。1日でも早く、安心して暮らせる住環境が整うことを願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2024年01月12日2024年元日に発生した、石川県能登地方を震源とする、令和6年能登半島地震。最大震度7の地震が発生し、日本海側を中心に多くの地域で家屋倒壊や地割れなど甚大な被害が報告されています。建物の倒壊を免れても、大きな揺れにより、家具や家電が壊れてしまったという人は少なくありません。家電メーカー各社が『特別修理対応』を実施同年1月4日、シャープ株式会社は、被害を受けた同社製品の特別修理を行うことを決定。以下の災害救助法適用の地域で、家庭で使用している被害を受けた同社製品の修理を特別料金にて対応するといいます。<対象地区>災害救助法適用の地区(2024年1月4日現在)新潟県、富山県、石川県、福井県 35 市11 町1 村※今後、災害救助法適用の地域が追加された場合はそれに準じます。※適用地区につきましては、「内閣府防災情報のページ」災害救助法の適用状況をご覧下さい。シャープ株式会社ーより引用対象商品は、令和6年能登半島地震により被災した修理可能な一般家電製品ですが、状態によっては修理が困難な場合があるとのこと。対象期間は同年3月31日までです。また、同様のサービスは、パナソニックホールディングス株式会社やソニー株式会社、タイガー魔法瓶株式会社などメーカー各社で実施されています。【令和6年能登半島地震による災害により被害を受けた当社製品の「特別修理対応」について】 被災者の方々に対しましては、謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧を心より祈念いたします。…— Panasonic Japan公式 (@Panasonic_cp) January 9, 2024 令和6年能登半島地震により、被災・避難された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。災害救助法適用地域にお住まいで被害を受けた民生用ソニー製品について、特別修理料金にて対応させていただきます。詳細はこちら→ pic.twitter.com/QRRLSe2mUZ — Sony (Japan) | Support (@Sony_JP_Support) January 5, 2024 【令和6年能登半島地震により被害を受けた当社製品の「特別修理対応」につきまして】この度の地震により被害を受けられました皆様に心からお見舞い申し上げますとともに被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。…— タイガー魔法瓶【公式】 (@Tiger_PR_JPN) January 5, 2024 こうした企業の取り組みにネット上では「ありがたい!落ち着いたら電話してみる」「これは初めて知った。すごく助かります」「こういう活動は応援したい」などの声が寄せられていました。対象期間や条件などは各社それぞれ異なり、今後の状況によって、変更される可能性もあるでしょう。被災した地域に住んでおり、地震で家電が壊れて困っている人は、一度該当するメーカーのウェブサイトを確認し問い合わせてみることをおすすめします。[文・構成/grape編集部]
2024年01月11日2024年元日に令和6年能登半島地震が発生し、多くの人が避難所生活を余儀なくされています。被災地では、建物や道路の倒壊など甚大な被害が生じており、停電や断水といった生活のインフラが整わない状況が続いているそうです。ゴミの臭いを抑える対策大規模災害の発生時は、水や電気、ガスが使えなくなるように、自治体のゴミ収集サービスも停止します。普段はゴミ出しをすれば収集してもらえるので、臭いを気にせずに済んでいますが、ゴミを手元に置いておかなければならない場合、対策が必要になるでしょう。特に生ゴミは、濡れていると臭いやすくなるので、水分を切って乾燥させるなど、なるべく臭いを発生させないことが大切です。災害時に役立つライフハック情報をSNSなどで投稿している警視庁のX(Twitter)アカウントでは、過去の投稿で、生ゴミの臭いを抑える『裏ワザ』を紹介していました。被災時の生活では生ゴミの臭いは悩みの種です。先日、酢を使って生ゴミの臭いを抑える方法を試してみました。ゴミ袋の中に、キッチンペーパーを敷き、水で薄めた酢を染み込ませると、酢で生ゴミの臭いを中和させることができます。暑いこの時期、刺激的なゴミの臭いに使える小技かもしれません。 pic.twitter.com/mC687Wbetb — 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) May 30, 2019 今日は「ご(5)み(3)ゼロ(0)」の日だそうです。そこでゴミに関連して災害発生時の生ごみの臭い対策について、ご紹介したいと思います。コーヒー抽出後の粉をしっかりと乾燥させてから、生ごみに振りかけると不快な臭いを抑えてくれます。普段の生活でも使えますので、試してみてください。 pic.twitter.com/NWU9UqcEcp — 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) May 29, 2023 警視庁によると、ゴミ袋の中にキッチンペーパーを敷いて、酢をしみ込ませることで、生ゴミの臭いが抑えられるとのこと。また、乾燥させたコーヒー抽出後の粉を生ゴミにかけるのも効果的だそうです。災害時にゴミの臭いの対策をすることで、多少は生活上のストレスを軽減できるかもしれません。臭いが漏れない専用の袋を使う万一の時に備えて、臭いが漏れないような、専用のポリ袋を常備しておくこともおすすめします。赤ちゃんがいるなどオムツを使用している家では、オムツを捨てるための専用の袋を購入して防災バックの中に入れておくといいでしょう。※写真はイメージ非常用のトイレセットと同時に、臭い対策ができるものを備えておくことも重要ですね。[文・構成/grape編集部]
2024年01月09日2024年1月1日に発生した、石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震。石川県内では最大震度7が観測され、同月9日12時現在、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、大阪府、兵庫県の7県・1府で家屋倒壊や地割れなどの甚大な被害が報告されています。被災地での犯罪に要注意同月4日、富山県警は、被災地において「県外ナンバーの車で乗り付け、高額なブルーシートを販売する事案が発生」しているとして、ウェブサイト上で注意を呼びかけました。過去にも大規模な災害の被災地で、混乱に乗じ、窃盗や詐欺などさまざまな犯罪が確認されているといいます。同ウェブサイトでは実際にあった事例を紹介していました。・燃料や自動車を盗む・無人の民家や店舗への窃盗・義援金名目で金品を騙し取る詐欺・屋根の修繕や住宅設備の点検として高額な修理・点検代を請求・復旧作業等にかこつけ物品(ブルーシート等)を販売する富山県警察ーより引用富山県警によると「不審者を見かけたり、悪質な訪問勧誘を受けたりした場合は、警察に通報してほしい」とのこと。ネット上でも「すでに詐欺が発生しているとは…本当に気を付けて」「心身が疲弊している時に最低すぎる」など災害に乗じた犯罪に対し、心配や怒りの声が上がっています。避難するのに精一杯で家屋の修繕が進まず、不安な想いをしている被災者の人たちは多くいるでしょう。そうした被災者の心を傷付ける卑劣な行為は、許しがたいものです。見知らぬ業者からの「国から調査に来た」「保険が適用される」「補助金が出る」などといった情報を簡単に信用してはいけません。必ず役所に問い合わせるようにしましょう。[文・構成/grape編集部]
2024年01月09日能登半島地震を受けての小泉進次郎衆院議員(42)の行動に賞賛が集まっている。1月7日、小泉議員は自身のInstagramを更新。能登半島地震の被災地に向けた募金活動を行ったことを報告した。小泉議員は《こどもも高校生も大人もお年寄りも、皆さまありがとうございました。能登半島にご親戚・友人・知人がいるという方が多くいらっしゃいました》とコメント。さらに、《「募金をやってくれてありがとう」と何人からも声をかけて頂きましたが、支援をしたくても何をしたらいいかわからない、居ても立っても居られないという想いを持つ方々がいかに多いか、肌で感じる時間でした》と、多くの人が被災地の現状に心を痛めていると感じたと明かした。募金は、日本赤十字社を通じて、全額が被災地支援に使用されるという。この行動がSNS上で拡散すると、賞賛の声が集まることに。《アピール目的かもしれないけど、それでも顔が知れ渡っている人が自分にできる場所でできることをやっているそれが今、最良の行動ですよね》《小泉進次郎の株が上がっていくのすごいよな、汚染水を浄化して流した海で楽しそうにサーフィンしたかと思ったら、地震で現地に行かずにある意味広告塔に近い自分が募金活動って。現地に行くだけよりよっぽどお金動かせそう》《進次郎、地元人気すごいから立って募金やってたら割と入れてくとおもう》現地を直接訪れなくとも、被災地支援をすることはできるのだ。
2024年01月08日めでたいはずの2024年最初の日、令和6年能登半島地震が発生し、多くの人の生活を一変させました。日本海側を中心に甚大な被害をもたらした、今回の災害。中でも、震度7を観測した石川県では、家屋倒壊や地割れ、津波などの被害が報告されています。地震の多さから『災害大国』と呼ばれる日本は、これまでも数々の災害を乗り越えてきました。今回もネット上では、被災地支援の呼びかけが行われています。やす子、個人での被災地支援に「今は行かないで」同月7日に放送された、情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)でも、今回の大災害について報道。避難所に身を寄せる被災者にインタビューを行い、困っていることや求めている物資について聞くなど、テレビ番組を通して被災地の現状を伝えました。この日、コメンテーターとして出演したのは、元自衛隊員であり、お笑いタレントとして活躍する、やす子さん。自身のX(Twitter)アカウントでも、災害対策について積極的に呼びかけているやす子さんは、今できる支援について考えを述べました。自衛隊が災害派遣に行くメリットの大きな理由の1つが、一般の方が今「助けに行くぞ!」って行かれてるんですけど。その場合って、その一般の方がどこに泊まるかっていったら、そこの民泊を借りたりとか。ガソリンどうするかって、そこの現地のものを使わないといけなくて。結構被災地の方にも力を借りないといけないんですけど。自衛隊は自己完結してて。燃料、食べるところ、住むところも自分たちで持ってくので、被災地に迷惑をかけず支援ができるのが、自衛隊の大きないいところの1つかなと思うので。サンデー・ジャポンーより引用この日、防衛省は被災地に派遣している自衛隊員を300人増員し、約5900人での支援活動を行うことを発表しました。やす子さんは、かつて自身が所属していたからこそ知っているであろう、自衛隊による支援活動のメリットを説明。「自衛隊はすべて自分たちで用意をしているため、被災者に負担をかけずに済む」と述べました。同月8日現在、石川県は被害の全容が確認できていないため、能登方面への不要不急の移動を控えるよう呼びかけるほか、個人のボランティアを受け入れていないことを明らかにしています。そんな現状を受け、やす子さんは、番組を通して多くの人に呼びかけを行いました。一般の方が行くと、そこでまた余震でその方がケガして、さらにそのケガをした人を支援するために、ほかに自衛隊が別の労力が必要になっちゃうので、やっぱり今は家でできることをして、安全に暮らせるところで暮らすのが一番だなって思いますね。はいー、行かないでほしいです。サンデー・ジャポンーより引用困っている人を見て「助けたい」と思うのは、素晴らしいこと。しかし、その優しさが新たなトラブルを引き起こす可能性もあります。そういった最悪のケースを考えて、やす子さんは「行かないでほしい」とコメント。今できる支援方法を呼びかけました。やす子さんの呼びかけはテレビ番組を通して日本全国に届き、同意する声が相次いでいます。・まさにそれ!自衛隊の負担を増やしたら、元も子もない。・「被災者を助けたい」という気持ちは分かる。でも、今じゃないよね。・自衛隊は自前でなんとかできるのが強いよね。個人ではそうはいかない。被災地から遠く離れた場所にいても、日本赤十字社をはじめとした、信頼できる団体が行っている募金に力添えすることはできるはず。なお石川県は、来たるべき時に備えて、ボランティアの事前登録を行っています。被害の全容が確認され、もう少し事態が収束に向かい始めたら、あなたの力が必要とされるかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2024年01月08日2024年1月1日に発生した、石川県能登地方を震源とする『令和6年能登半島地震』。日本海側を中心に、多くの地域で家屋倒壊や地割れなどの甚大な被害が報告されました。被災した地域の状況を受けて、企業による支援の動きが広がっています。ローソン被災地に救援物資と現地応援隊を派遣大手コンビニエンスストア(以下、コンビニ)のローソンは、同月3日に救援物資の送付や支援活動を行うことを発表。石川県、富山県、新潟県との災害時物資供給協定および、指定公共機関としての要請に基づいて、各県に救援物資を送っています。【石川県への救援物資】・パン2千個・ペットボトル水2ℓ5760本・カイロ4万2100個・生理用品5454個・おにぎり4千個【富山県への救援物資】・パン450個【新潟県への救援物資】・ペットボトル水2ℓ1200本【医療従事者への救援物資】・栄養補助食品5400個パンやおにぎりなどの食料、水、生理用品など被災地に必要な物資を届けている、ローソン。また、被災した人々の手当てのために働き続けている、医療従事者には栄養補助食品を送っていました。そのほかにも、ローソンでは現地での早期営業再開を目的に、本部社員による『現地応援隊』を結成し順次派遣をする予定だといいます。生活用品などを購入できる、コンビニの営業再開を、待ち望んでいる人は多いでしょう。同月5日には、追加で救援物資を配送することを発表。さらに、同月6日午後より被害の大きい石川県七尾市において、移動販売を実施することを決定しています。新潟県から移動販売用の車両を運び、おにぎり、ベーカリー、即席麺、ペットボトルの水などの即食性のある商品を中心に販売するそうです。ファミリーマートやセブン‐イレブンにおいても同様に、救援物資の配送などが行われています。また各社、全国の店頭で順次、被災者支援のための募金を始めているそうです。被害に遭った人々に支援が行き届き、いち早く日常を取り戻せるよう、それぞれができる協力をしていきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年01月05日