鎌倉駅から土産物や飲食店が軒を連ねて、観光客でいつも賑やかな小町通り、“こもれび禄岸”という名前の、代官山的な商業施設の2階にあるのがオクシモロン、カリーが主役の、甘いものと雑貨の店です。 高い天井、空と緑を眺められる大きな窓、開放的な店内、スタッフウエアのコックコートもおしゃれ。さすがの人気店はオープンと同時に次々に席が埋まっていきます。雑貨スペースには陶器作家イイホシユミコさんとオクシモロンのコラボレートの器や、二子玉川にあるコホロプロデュースの器、ネーミングもユニークなクッキーも並んでいます。カリーは、和風のキーマカリー、本日のカリーなど5種類。オーダーしたのは、エスニックそぼろカリーにドリンクのセット。大葉、ミツバ、香菜、ピーナッツ、糸とうがらし、山盛り野菜に見た目からテンションが上がります。レモンを絞ってかき混ぜるいただき方で、気分はまるでアジアの旅先です。深緑色の器はカリーによく似合います。友人のオーダーはさらさらのチキンカリー。芳潤で複雑なスパイスの香り、ヨーグルトに漬けたチキンは柔らかで、一度食べたら病みつきになりそうです。添えられたライスは緑米入り、幻と言われる古代米で、もちっとしていました。美しい形のガラスの器に入った、コーヒーづくしのパフェ。ぷるんとしたコーヒーゼリーに生クリーム、コーヒーアイスクリーム、コーヒーシリアル、上に乗っているのはダックワーズ。異なるコーヒーの香りと食感が楽しめる、震えるほど素敵なお口直しです。1杯ずつドリップして淹れられた珈琲ストロングは、こちらもイイホシユミコさんとのコラボレートのカップにたっぷりと。作り出す味はもちろん、素材の組み合わせ、盛り付け方など、食する人を楽しませることを知っているオクシモロンでは、いつ何を頼んでも感動と発見があります。朝食週間などのおもしろい企画や、様々なワークショップが開催されており、感度の高い情報を発信し続けている鎌倉のカフェは魅力的です。オクシモロン(OXYMORON)tel. 0467-73-8626神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-38 2F11:00~18:00(LO17:30)水曜定休 公式サイト
2014年03月22日南青山の「よろにく」と言えば、上質な肉とサービス、落ち着いた空間で、「焼肉」をスタイリッシュにいただけるお店として、有名すぎるほどの存在。そのよろにくの新店舗が末広町徒歩0分の場所に2/9 ニクの日にOPENした。大きな「肉」の暖簾が目印の、「生粋(なまいき)」だ。よろにくはスタッフが焼いてくれるのに対し、生粋ではセルフで焼くという違いがあるが、焼き方の難しい七輪ではなく、完璧に煙を吸い込んでくれるロースターと、素晴らしい肉質と、繊細なタレにより、シロウトが焼いたってウマイということには変わらない。嬉しいことに、青山のよろにくに比べ値段設定は控えめで、驚きのお得なセットメニューもある。何と言っても目玉は「生肉」! 店名が「生粋」とある通り、生肉を粋に食べさせてくれる。焼肉といえばユッケを必ず頼んでいたという生肉ラバーには朗報の、正式な認可を受けた生肉がメニューに堂々とあるのだ。よろにくクオリティーの肉を使ったユッケは、文句なく美味しいのに、納豆ユッケ、ユッケの白和えなど、変化球メニューも考案している。生肉はユッケにとどまらず、肉寿司や、シルクロースを生で食べる、「生シルク」などは悶絶級の美味しさ。スネ肉のチマキと呼ばれる部位の刺身も味が濃厚で思わず唸るだろう。(日によっては入荷がないこともあるのでご了承を)タン元は珍しいカットで登場。この薄さで手切りをしているというから驚きだが、さらに驚くことに京都の塩昆布を合わせていただくと、タンの上品な脂と、塩昆布の旨味が一体となり、今まで食べたことのないタン焼を味わえる。肉の王様、シャトーブリアンを忘れてはなるまい。非の打ち所のない美しい肉目とカットにはため息がもれる。脂が多く、甘味の強いザブトンはおろしポン酢でサッパリと。よろにくと言えば、デザートはカキ氷。新フレーバーのバジル風味が焼肉後にピッタリで何杯でもいけそうだ。アラカルトメニューのほかコースもあり、一週間前までに相談すれば予算に応じてオマカセで1人5000円~応対可能。コースにしてしまえばメニュー選びで困ることがないので、接待にももってこい。個室が大小複数あるのでプライバシーも保たれ、蔵前橋通りを見下ろしながら、ベンチシートに座ってシッポリできるカップル個室も完備している。デートから接待まで色々な用途に利用できること間違いなしだろう。焼肉不毛のこの地で旋風を巻き起こすのは時間の問題だ。生粋(なまいき)tel. 03-5817-8929東京都千代田区外神田6-14-7 2F17:00~24:00(LO23:00) 不定休
2014年03月17日彼とのお付き合いが長くなってくると、彼の実家に招待されたり、家族で食事会をしたりすることもありますよね。彼ママと仲良くなれば、外食に誘ってもらう機会も増えるかもしれません。そんなときは、食事中も彼ママの目が光っているということをお忘れなく! いくら仲良くなったとしても、お行儀が悪すぎると、お付き合いや結婚を反対されてしまう可能性もあります。今回は、外食時のマナーについてピックアップしてみました。彼ママに幻滅されてお付き合いを反対されることがないように、これらの点に注意しましょう。■大皿料理を取り分けるとき注文をした料理が大皿料理だった場合、あなたが料理を取り分けると思いますが、このときに取り箸が用意されていない場合、あなたならどうしますか? 「直接自分が使ったお箸を使って取り分けるのは失礼かな」と思って、箸の持ち手側を使って取り分けるという人もいるのではないでしょうか。実はコレ、「逆さ箸」といって食事のマナーでは厳禁とされている行為なのです。手が触れているところで料理を掴むようになること、お箸の上部が汚れてしまって、見栄えが悪くなることからマナー違反となります。取り箸を使って分けることが食事マナーなので、最初に用意されていない場合は店員を呼び、取り箸をもらうようにしましょう。それができない場合は、直箸にして、彼ママに一言声を掛けておくと良いですよ。それだけで、あなたの好感度をグッとあげられると思います。■和食のマナーは大切にして日本人として、和食のマナーは特に注意しておきたいところです。お箸を持ったまま片手で器を持ち上げないこと、魚の裏側を食べるときにはひっくり返さず、骨の間から身を取らないようにすること、使用済みの割り箸は箸袋に戻し、袋の先を折り曲げること、食べ終わった器は重ねないことなど、食事マナーはたくさんあります。和食でとにかく大切なのはお箸の使い方です。お箸の使い方でその人の育ってきた環境や教養が一目でわかるという人もいるほど、お箸は最大のポイントと言えるでしょう。お箸の持ち方ももちろん大切ですし、先ほどの逆さ箸のような嫌い箸もたくさんの種類があります。最初は覚えるのが大変かもしれませんが、覚えておいて損はしません。まずは1つからでもマナーを覚えて、彼ママと食事会をするまでにマスターしておきましょうね。引き続き後編でも、正しいマナーについて紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
2014年03月10日アメリカでニューヨークをはじめ7店舗を展開する大人気のステーキハウス、「ウルフギャング・ステーキハウス by ウルフギャング・ズウィナー」が2014年2月、日本に初上陸した。肉好きの間では名店として知れ渡る、1887年創業のステーキハウス「ピーター・ルーガー」でヘッドウェイターとして41年間活躍したウルフギャング・ズウィナー氏が、2004年にニューヨークでオープンしたのがはじまり。場所は六本木駅から徒歩8分ほど。外苑東通りから鳥居坂方面に向かう道に面しており、ディープレッドのハザードが浮かび上がる。座席数は約170席と、都内でも大型のレストランと言えるが、オープン前から話題騒然となっており、予約を開始した1月には、早くもオープンから2週間先まで予約が埋まっていたほどだ。2月の中旬に行ってみると、店内は満席で活気に溢れ、ゲストが帰っても次から次へと新しいゲストがやってくるという、回転しっぱなしの状態だった。メニューや肉の仕入れ、焼き方は本場アメリカと同様にこだわり、使用しているアンガス牛は、アメリカ農務省(USDA)で最上級と認定されたプライムグレードのみをアメリカから空輸している。輸送コストがかかっているから仕方ないが、アメリカの店舗に比べ全体的に設定された価格は高い。空輸された牛肉は、温度と湿度を管理された乾燥熟成庫で28日間熟成させている。つまり今流行の熟成肉である。アメリカが発祥のドライエイジングという手法を使い、肉を熟成させることでたんぱく質が分解され、肉の繊維が柔らかくなりアミノ酸、つまり旨味成分が増すのである。USビーフと聞くと、カタイとか、味がないとか、思う人も多いと思うが、熟成させることにより、肉質は柔らかく、肉の旨味も多くなる。最近流行りの熟成肉、とくに和牛の長期熟成を食べなれた人にとっては、28日という短い熟成期間の肉にはやや物足りなさを感じるかもしれない。骨を挟んで2種類の部位、サーロインとヒレを一度に楽しめる、「Tボーンステーキ」が看板メニュー。それぞれ、STEAK FOR TWO(2名用 15,000円)、THREE(3名用 22,500円)、FOUR(4名用 30,000円)と人数によって大きさと金額が異なる。バターを塗った皿は表面に焦げがつき、オーブンから出てきたアツアツの状態でテーブルに運ばれる。小さなプレートを逆さに置き、傾斜をつけてその上に肉の皿をおくことで、バターや脂が端に寄る。そこに肉をディップし、お好みで特製ソースやワサビなどをつけても良いが、オススメはそのまま。既に適度な塩をふってあるので、溶けたバターのみで十分肉が楽しめる。(画像は4名用)900度の高温で一気に焼き上げたステーキは、表面は香ばしく程よく肉汁が滴り、意外にも軽くサクサクと食べられるので人数よりやや多目に注文するのがオススメだ。4人で4名用を注文したが、実際に食べられる部分は1人あたり200gもないくらいなので、肉が好きな人は、2人で3名用ぐらいがちょうど良いのではないだろうか。店内には巨大なワインセラーがあり、1000本以上のボトルが揃っているので、肉に合わせてワインを楽しむこともできる。本場アメリカで人気のステーキを日本で体験するチャンス! ウルフギャング・ステーキハウス 六本木tel. 03-5572-6341東京都港区六本木5-16-50 六本木デュープレックス M's1F17:30~23:30(22:30 LO) ※ランチ営業3月開始予定 無休 公式サイト
2014年03月05日銀座コリドー街近くにあるビルの2F。エレベーターはあるが、エレベーターが止まらない2階にある、TRATTORIA GANZO(ガンゾ)。BGMは適度な音量で流れるハードロック。ファンキーなTシャツに身を包んだ高田シェフは、本場イタリアや銀座のイタリアンで腕を奮っていたキャリアを持つ。銀座のど真ん中でありながら、ディナーコースは5,800円で楽しめる、驚きのコース価格。アミューズ、前菜、パスタ、魚料理、グラニテ、肉料理、デザートの全7皿で、しかも本格派という大満足な内容になっている。22時まではコースのオーダーが必須だが、22時以降はアラカルトにも対応しており、ワインとチーズだけでワインバーとしても利用できる。コースの前菜とパスタはそれぞれ2-3種の中から好きなものを選択し、メインはグループで同じ料理を選ぶ。メインに用意されている肉料理は何を食べても美味しいので、おおいに迷って決めてほしいところ。コースのはじまりの合図を告げるアミューズは、「カリフラワーのポタージュとフォアグラサンド」ビスキュイ生地に挟まっているフォアグラは、小さな一口サイズなのに口の中で濃厚な風味が広がる。4種の前菜から選んだのは、「白子のソテーとキノコのマリネ、イタリア産黒トリュフ添え、サラダ仕立て」冬場ならではの、白子の表面を香ばしくソテーして、ナイフを入れるとトロンと溶け出すのがたまらない。パスタは手打ち。「つまむ」という意味を持つ、「プリン」という名前のパスタ。中にチーズなどが入っている小さなラビオリのよう。魚料理は真鯛のソテーをあさりのスープ仕立てで。グラッパのグラニテでお口直をしていよいよ肉料理。アルコールが苦手な方はこのグラニテで酔ってしまわないように注意。肉料理は和牛クリのロースト、アイスランド産子羊のロース、北海道産蝦夷鹿の3種から蝦夷鹿内もものローストを選択。火入れが絶妙で、ナイフを入れて断面を見れば美しいルビー色に感嘆の声があがるに違いない。肉料理をグループで統一するのは、肉は絶対に大きい塊で焼いた方が美味しいから。2人前以上のポーションで火を入れることでぐっと肉の旨味が増すのだ。デザートはジェラートかタルトの2択。ゴマが超濃厚なゴマジェラートにヘーゼルナッツのリキュールをかけていただくとゴマの風味がさらに濃厚に感じる、オトナなデザート。ワインはグラスもボトルも揃っており、ワインがまだ残っていれば珍しいチーズもあるのでデザートの前にオーダーするのも良いかも。大満足の内容でリーズナブルなお値段は心配になるほど。カウンター6席と、テーブル席が2つの小さなお店なのでお忍びにもオススメ。深夜まで開いているのもありがたい。TRATTORIA GANZOtel. 03-6228-5768中央区銀座6-3-12 数寄屋ビル 2F(エレベーターは止まりません)18:00~ 26:00(24:00L.O.)日曜定休
2014年02月26日アンティークショップや古書店が多い西荻窪駅の北口から歩くこと10分、木枠の大きな窓、古びた愛らしいポスト、店名が書かれた鉄のスプーンに白いドアが目印のお店がイタリアの家庭料理とワインの食堂くしまです。白いドアを開けると意外なことに天井は高く、6席のカウンター、8人掛けの大きなテーブルと店内全てが見渡せます。空間デザインはアンティークス・タミゼの吉田昌太郎さん、タミゼホワイトと呼ばれる柔らかなホワイトが基調で清潔で洗練された印象です。飴色になったイギリスの学校で使われていたアンティークの椅子は背もたれがないので圧迫感もなく、お客さんを迎える準備が整えられたテーブルは美しい規律に満ちています。ランチはパスタかスープの2種類で前菜とバゲット付き、野菜が中心で身体が重くならずにスッキリ食べられ、野菜のおいしさを活かしたイタリア料理を礎としたメニューです。休日なので自然派ワインの白、マルク・ペノ「ラ・ボエーム」をいただきました。ベルギーの漫画「タンタンTINTIN」を描いたエルジェのエチケットはお洒落です。前菜は、皮付きのにんじんの旨みがぎゅっと詰まったクミン煮、甘さと爽やかさがひとつになったさつまいものコリアンダージンジャーサラダ、食欲がわいてきます。きのことトマートクリームソースのペンネ、豆乳が入ったソースはまろやかなやさしい味わい。白い息、地上に落ちた淡い雪、冬の景色を思わせるような白いスープ。たっぷりの野菜はカリフラワー、皮付きれんこん、玉ねぎ、セロリ、長芋、白いんげん、白菜、カブ。調和の取れた滋味に富む深い味で見た目も美しく、身体に染み入ります。香りがだんだんと広がっていくコーヒーの待ち時間はとても安らぐ時間、ろばやの有機栽培のコーヒー豆を使ったミディアムブレンドはやわらかな苦味でした。しっとりと焼かれたにんじんとキャロブチップスのケーキは甘味が控えめで、ろばやのコーヒーによく合います。丁寧に作られた料理からは、道具、空間のつくり方、食材へのこだわりなど、くしまけんじさんの美意識が伝わってくるようです。ほっとするおいしさの隠し味は、くしまけんじさんのやさしさみたいなものかもしれません。友達でも恋人でも大切に思う人と一緒に味わいたい食堂くしまの料理です。食堂くしまtel. 03-6913-9313東京都杉並区西荻北5丁目26-17 万代荘1階12:00-15:00(LO14:30) 18:00-22:00(LO21:00)夜は要予約月・火曜日定休 公式Twitter
2014年02月22日嚴島神社と原爆ドーム、ふたつの世界遺産を擁する広島。なかでも嚴島神社のある宮島は「恋が叶うパワースポット」としても知られ、たくさんの女性が訪れています。そんな広島のご当地グルメといえばお好み焼き。 県内に数ある店のなかから、「この店の味を知らずして広島のお好み焼きは語れない!」という超有名店・3軒とその人気メニューをご紹介します。行列覚悟で行ってみましょ。 ■広島お好み焼きのスタイルを築いた名店 まずご紹介するのは、1950(昭和25)年創業の「みっちゃん 八丁堀総本店」。麺を入れる、ヘラを使って食べるなど、現在は当たり前になっている広島お好み焼きのスタイルを考え出したという老舗店です。変わらぬ味と品質が保たれている理由は、キャベツ担当、仕上げ担当など、分業制でメニューが作られていること。カウンターとテーブル席があり、常に多くの人でにぎわうので、確実に入店するなら開店直後がおすすめです。ここの人気No.1メニューは生イカ、生エビが入ったスペシャルそば950円(税抜き)。No.2は特製スペシャルそば1140円(税抜き)、No.3はカキ入りそば肉玉1140円(税抜き)だそう。■職人の焼きの技術が光る一品をめしあがれ 次に紹介するのは、広島市内にある行列店「八昌」。産地にこだわった甘みと水分たっぷりのキャベツを約20分かけて蒸し焼きにした後、押し焼くのが特徴。シンプルで飽きのこないメニューは多くの地元客がラブコールを送る。 平日は地元客が多く、休みの日になると9割が観光客になるそうで、18時までの入店が狙い目! そば肉玉、野菜肉玉、うどん肉玉の3種のみの厳選メニューで、なかでもダントツ人気のメニューはお好み焼きそば肉玉800円(税抜き)だとか。■駅ビルASSE2階で1日中にぎわう注目店 広島を出発する前に、おいしいお好み焼きを食べたい!と思ったら、迷わず広島駅直結の「麗ちゃん」へ。ここは広島駅の駅ビル内にあり、行列が絶えない店として知られています。 季節ごとに異なる産地のキャベツを使用するなど、素材はとことん厳選。注文はメニューに記載の番号で伝えて。こちらの人気No.1メニューは生スルメイカや生エビがたくさん入ったスペシャル(生イカ・生エビ)1143円(税抜き)。No.2はそば・豚肉・玉子入り695円(税抜き)、No.3はイカ天・そば入り790円(税抜き)とのこと。みっちゃん 八丁堀総本店 tel.082-221-5438 広島県広島市中区八丁堀6-7 広電八丁堀電停から徒歩5分 11:00~14:00LO、17:30~21:00LO (土・日・祝は11:00~14:30LO、17:00~21:00LO) 水曜定休 八昌 tel.082-248-1776 広島県広島市中区薬研堀10-6 広電銀山町電停から徒歩10分 16:00~22:30(日・祝は~21:00) 月、第1・3火曜定休 麗ちゃん tel.082-286-2382 広島県広島市南区松原町2-37 ASSE 2階 JR広島駅直結 11:00~21:30LO 不定休 「旅で元気になる」をコンセプトにしたガイドブックシリーズ、 『地球の歩き方Cheers!』 。 『地球の歩き方Cheers! 広島・宮島・せとうち2014』 では、嚴島神社と原爆ドーム、ふたつの世界遺産はもちろん、地元の人がこっそりが教えるおいしいお好み焼き、宮島カキ、売り切れ続出スイーツなどとっておきの情報が満載。瀬戸内のゆる~い港町のお散歩マップも見逃せません。詳しい情報は 『地球の歩き方Cheers! 広島・宮島・せとうち2014』 をチェック!
2014年02月21日江戸川区平井。下町に親しみのある人ならともかく、普段都心部を中心に動いているとあまり縁のない場所だろう。JR総武線の平井駅から徒歩5分。そこに、わざわざ行くべきお店がある。1971年創業の「大衆酒場 豊田屋」だ。SNSに画像をアップすると、みんなの食いつきがハンパない写真がこの鍋。冬季限定の鮟鱇鍋が絶品で、かつ激安なのだ。鍋のメニューは他にも、ねぎま鍋、牡蠣鍋、タラチリ、牛鍋などもあるが、なんと言ってもオススメは鮟鱇鍋。 1人前~5人前まで、好きな鍋を組み合わせてオーダーができる。この画像は5人前で、鮟鱇2、あん肝2、白子1という割合になっている。何度か通ううちに極めた黄金比率と言ってもいいかもしれない。生々しく、ある意味グロテスクとも言えるヴィジュアルだが、煮込むうちにあん肝が溶け出し、スープにコクがうまれる。白菜はクタクタになってスープを吸い込み、やや濃い目ではあるが口に運ぶスピードは増すばかりであっという間になくなってしまう。 豊田屋での鍋奉行は大将なので、決して鍋を触ってはいけない。頃合いを見計らって、菜箸とレンゲで鍋の中をぐるりとひっくり返してくれるので、鍋が運ばれてきたら、出来上がるまでは大将に身をゆだねよう。 鮟鱇は深海に生息する海水魚で、山口県下関と茨城県大洗が産地として有名だが、豊田屋では、北海道の余市から直送される鮟鱇を使用している。 肝が大きくなる11~2月が鮟鱇の美味しい時期と言われており、豊田屋では3月下旬頃まで楽しむことができる。タイミングが良ければ、店先で鮟鱇をさばく姿が見られるかもしれない。 皮、身、肝、内臓、エラ、ヒレなど全てを食べることから、捨てるところがない魚と言われ、部位それぞれの食感の違いを楽しむことができる。低カロリーなのに栄養価が高く、皮は特有のぬめりをもちコラーゲンを多く含む。臭みがなく、皮のブルンとした食感と、むっちりと弾力のある身はやみつきになるだろう。 味噌ベースで提供されるお店も多いが、豊田屋は醤油ベースのあっさり系で飽きずに食べられるため鍋のお替りを頼む人も多い。また、大衆酒場というだけあって、つまみも豊富で安い。壁にずらりと並ぶメニューから選ぶだけで楽しくなる。メニューの下に洗濯バサミがついているものは売り切れのサインになっている。こちらは、ハムステーキ。 下町ならではの酒場らしく、酒も安くて濃い。もちろん飲めない人にもウーロン茶やコーラなどが用意されているのでご心配なく。 冬場は特に1か月先まで予約が埋まった状態。コンロの数も限られているため予約は必須。 豊田屋tel. 03-3618-1674江戸川区平井6-15-2316:30-23:30、日曜定休
2014年02月01日「SALT & SOIL EATERY & DELICATESSEN」はカフェ好き、パン好き、野菜好きの食いしん坊にぜひお勧めしたいデリカテッセン。旅するパン屋として、現代美術館やイベントのデレクション、インテリア・アパレルブランドのコラボなどを行っているTAKIBI BAKERYがプロデュースしています。飯田橋の駅からすぐ、入口脇にはパンの焼き型やリサイクルの缶にハーブが植わり、正面はオープンキッチン、テーブルをくっつけた長テーブルが食堂的で四角いスペースがラフでいい感じです。オープンキッチンから次々に出来上がる料理がカウンターに並べられ、胃袋がきゅんとなるような香りが店内を包み込んでいました。 棚に並ぶのはTAKIBI BAKERYのクッキーやさくさくした歯ごたえのラスク、しゃれたマッチ箱風の中身は世界の国をイメージしたお茶が入っていて、パンだけでも購入することができます。 ランチはメニューの中からメイン1種、デリ3種を選ぶパンバイキングで、ドリンクとセットで1,000円。ワインやビールはプラス300円、テイクアウトも750円でできます。この日のメインは、ローストポークとイカの香草グリル、デリはソーセージと三種豆のトマト煮込み、いんげんのオイルソテー、グリルドトマトとモッツァレラチーズ、大根とチキンのコンソメ煮、冬野菜とクスクスのサラダ、きのこのマリネ、コーンクリームスープの8種類、どれも食べたくて迷います。プレートからはみ出さんばかりの赤いデリの皿。使われている野菜の味が濃く、タプラードソース添えのローストポークは柔らかで絶妙な火の入れ加減で絶品、人気のいんげんのオイルソテー、グリルトマトとモッツァレラチーズ、どれもおいしい。小さくカットされたパンはバゲット、フォッカチャやカンパーニュなど6種類、セルフサービスでいただきます。焼きたての魅力的なパンにアルゼンチンのビオワインを思わずオーダーしました。デザートは別腹、ほっくりした程よい甘さクレーム・ダマンドを使ったかぼちゃのタルトもいただきました。夜になってもお腹が空かないほどボリュームのあるランチに満たされて幸せ気分はしばらく続きました。SALT & SOIL EATERY & DELICATESSENtel.03-3556-3202東京都千代田区飯田橋4-7-4 1F11:00-15:30 (ランチ) / 17:30-23:00 (ディナー) ・公式サイト
2014年01月27日「焼肉ジャンボ」といえば、誰もがその名前を知る有名店。「焼肉」というカテゴリを広め、今や多くの焼肉店で食べられる、「希少部位」の認知度を上げた功績を持つ店の1つだろう。本店は江戸川区篠崎。やや東京の中心から離れた場所にあるが、そのカリスマ性は未だ衰えず。文京区本郷に支店を構えたのが3年前。またたく間に予約が取れなくなり、現在も数日前では席を確保するのは難しい。そのジャンボ本郷店の斜め前に、2013年9月、「ジャンボはなれ」がOPENした。 メニューは本店や本郷店と同じく、希少部位を取り揃えたおなじみの「裏メニュー」も各種揃っている。今後は焼肉というカテゴリにこだわらず、オリジナルの肉料理も提供していくそうだ。ジャンボと言えば、甘味とコクのあるタレが特徴的だが、この日は特に、このタレの風味に文字通り舌をまいた。肉のカットの丁寧さはもちろんのこと、部位に合わせて鰹や昆布などの出汁を合わせ、甘さのある特徴はそのままに、和風のエッセンスを加えて、奥行のある味わいになっていた。焼肉の一品目と言えば、「タン塩」を注文する人が多いと思うが、ほどよい厚切りで脂ののったタン元は、じっくりと肉汁をとじこめながら焼き上げたい。(画像は上タン塩)ジャンボと言えば、「野原焼き」を思い浮かべるほどの、代名詞のような有名メニュー。サーロインを特製のもみだれにつけ、サッと炙って卵の黄身にジャブンとくぐらせる。サーロインの脂とタレ、黄身が三位一体となる至福のメニュー。もちろん白飯と合わせるのも最高だ。内ももの一部で、亀の甲羅に似た見た目から、「カメノコウ」と呼ばれる赤身は、肉のもつ甘味を引き立たせる上品なタレでいただく。お肉の王様とも呼ばれる 「シャトーブリアン」。この部位はお店の方に焼いてもらうのが良いだろう。繊細な食感と味わいを引き出すためにも焼きすぎは禁物だ。楊枝で切れるというパフォーマンスも必見。〆には切り落とし肉が贅沢に入ったカレーがオススメ。数量限定なので早めのオーダーが必要だ。どうして焼肉店で食べるカレーはこんなに美味しいのだろう・・・。特等席は間違いなくカウンターだが、巨大なワインセラーのある地下には、可動式の間仕切りで様々な人数に対応可能な個室があるため、肉好きな人を満足させたい接待などにも重宝すること間違いなしだろう。ジャンボはなれtel. 03-5689-8705京都文京区本郷3-27-9 アンリツビル17:00-24:00、不定休 公式サイト
2014年01月02日ヨーロッパを思わせるレンガ造りの建物の地下にある「Au Temps Jadis(オ・タン・ジャディス)」は、渋谷の繁華街から離れた静かな裏通りにあり、クレープ発祥の地、フランスのブルターニュ地方のガレット&クレープを味わえる専門店です。緑のアーチをくぐりレンガの階段を下り始めると甘い香りが漂ってきます。大きなフランス窓を開けると梁のある天井に漆喰の壁、懐かしさを感じる赤と白のギンガムチェックのクロスがフランスの田舎の家庭的な雰囲気を作っています。店の奥の緑に囲まれたレンガ敷きの明るいテラス席は、犬連れも利用することができます。オーダーしたのは本日のガレット、サラダ、ヨーグルトアイスのはちみつがけ、シードルのランチセットに甘いクレープとエスプレッソ。オ・タン・ジャディスのガレットはそば粉の生地で作る塩味、クレープは小麦の生地で甘味と使い分けられています。クレープリーに来たらフランス流に、シードルをいただきます。シードルとはワイン造りに適さなかったフランスの北の土地で栽培しやすいりんごで作った発泡酒で、りんごの香りが残るシードルはガレットと好相性です。グリーンサラダが入ったかわいいアンティーク風のボウルなどブロカントの雑貨は、2階の雑貨屋さんで購入できます。オ・タン・ジャディスのガレットの定番のひとつである卵、チーズ、トマトは、ピンクペッパーとパプリカが味のアクセント。生地はサクッと香ばしく焼かれ、ナイフをいれると半熟の卵がとろりと流れだし、切りながら具材と絡めながらいただくのが最高、食事としても十分満足できます。クレープの一番人気は塩バターキャラメルだそうですが、私のお気に入りはバターとグラニュー糖。折り紙のように畳まれたクレープは厚めの生地でもちもち、シャリッとしたグラニュー糖に塩気のあるバターが溶け出して、うっとりするおいしさです。クレープを無性に食べたくなる時があり、オ・タン・ジャディスにはひとりでも足を運びますが、今までたくさんの友人を誘って出かけました。来年オープンして20年を迎えますが、店の持つ温かい雰囲気、笑顔になれる信頼の味、ずっと変わらずそこにあって欲しいと思うクレープリーです。Au Temps Jadistel.03-3770-2457東京都渋谷区神南1-5-4 ロイヤルパレス10211:00~20:00(L.O.19:30)、水曜日定休日 公式サイト
2013年12月27日吉祥寺にある、現在予約2か月待ちの「肉山」。オーナーが1人で切り盛りし、赤身肉を存分に堪能できる肉料理屋さんをご紹介します。 コースのみで、お値段は5000円。ビール、ワイン、焼酎他、高級酒を含むドリンクの飲み放題をつけると10,000円という破格な値段設定。馬ヒレ刺身とにかく豪快な店主。思う存分に肉と酒を味わってもらいたい! という気迫さえ感じるコースと料金設定だ。 提供される肉は、馬・豚・牛の赤身ばかりを使用し、脂でもたれることもなく、食後感が軽い。控え目な塩のみで味付けされており、店主が厳選した調味料(タスマニア産マスタード、柚子胡椒、胡椒の塩漬け、コチュジャン、実山椒など)で好みの味にアレンジし変化させながら楽しむ。馬ヒレロースト怒涛の肉コースは熊本産馬ヒレの刺身からスタート。馬は元々脂肪分の少ない肉。その淡泊な風味に黄身醤油でコクをプラス。馬ヒレは後ほどローストでも提供される。生と火を入れた状態の違いも楽しめる。北海道産の豚は低温でじっくりと火を入れている。パサつくこともなく旨味がギュッと閉じ込められていた。北海道産の豚熊本産あか牛ももとランプのロースト。赤身肉ならではの美しい断面にもウットリ。脂がほとんどない部位なので、アッサリサッパリしている。あか牛ももあか牛ランププチトマトときゅうり、アスパラとエリンギなど、野菜類も新鮮でみずみずしく味が濃い。野菜シメはTKGかハヤシライスからのチョイス。TKGは出汁醤油とゴマ油の組み合わせが絶妙すぎてサラサラと食べてしまう。TKGなかなか予約が困難なお店ではあるが、肉を思う存分に食べたい! という方はこの肉山登頂にチャレンジしてみてはどうだろう。肉山tel. 0422-27-1635東京都武蔵野市吉祥寺北町1-1-20 藤野ビル2F金土日の夜定休※完全予約制につき時間は要問合わせ
2013年12月25日美味しくて、たくさん食べられて、健康になれる、そしてちょっとステキなお店だったりすると、つらかった仕事のことも忘れちゃう。働く女性のために心も体も満たされる、ご褒美レストランを紹介。この1食が、あなたの明日を救います。■“カワイイ”が詰まった朝ごはんカフェ表参道駅から徒歩7分、外苑西通りを神宮前に向かって進むと、右手にやわらかいイエローの壁が見えてくる。一日中、世界の朝ごはんが食べられるカフェレストラン『WORLD BREAKFAST ALLDAY』だ。オランダのアンティーク雑貨や布地で飾り付けられた店内は、さながら“外国のリビング”のよう。ユニークなデザインのビール瓶を窓際に並べたり、提供している料理が生まれた国の民芸品を飾ったりと、親しみやすい雰囲気にあふれている。テーブルは、大きな長机が一つだけ。知らないお客さん同士でそれを囲めば、まるで一家団欒のような気分で食事が楽しめるのだ。 ■外国のリアルな朝ごはんから見えるものWORLD BREAKFAST ALLDAYでは2カ月に1回、テーマとなる国が変わり、メインやドリンクのメニューもリニューアルする。取材をした10月はベトナムで、その前はメキシコ、ヨルダン――いつも新鮮な気持ちで来店できるのがうれしいところだ。コンセプトを朝ごはんとした理由は「その国の文化がよく表れるから」。さまざまな国に出かけても、ホテルの朝食はイングリッシュブレックファストが主流だが、本来は各国にバラエティー豊かなメニューがある。「日本なら米に味噌汁、焼き魚、スペインならプレッツェルとホットチョコレート、韓国はビビンバ……。そういった各国の伝統的な“朝ごはん”を提供することで、お互いの国に興味を持ってもらい、コミュニケーションが生まれたらいいな、と思っています」と、ディレクターの柴田智子さんは話す。 >>続きを読む
2013年11月18日自由が丘駅前から歩くこと10分、自由通り沿いの2階建ての一軒家がカフェL'atelier de maison de campagne(ラトリエ・ドゥ・メゾン・ドゥ・カンパーニュ)です。一見雑貨屋さん風で通り過ぎてしまいそうですが、階段を上ったらすぐ入口、シェフの奈緒美さんが「こんにちは~」と、大きな笑顔で迎えてくれます。白い店内は1階にキッチンがあり、テイクアウトもできる自家製の天然酵母のパン、季節のジャム、フルーツタルトやピクルスなどが並んでいます。2階のカフェは自然光が入り、中心には大きなテーブル、奥にはヨーロッパで買い付けした食器やガラス瓶などがディスプレイされ、まるで蚤の市のようです。ランチのキッシュのプレートには、パンチェッタ、マッシュルームの入りのグリーンサラダ、人参のラペ、トリュフオイルがかかったキャベツのマリネ。じゃがいもとレンズ豆のキッシュは、ふんわり口の中でとろけます。洋雑誌の中のテーブルのようなスープセット。選んだ飲み物は赤ワイン。スープの具にはグリルした塩豚、白インゲン、人参、キャベツ、セロリ、ベーコン、かぶ。野菜の旨みがたっぷり出たスープはしみじみしたおいしさです。セザンヌのような絵のような色合いが美しい、いちじく、プラム、洋ナシのタルト。ふと気がつくと、窓から入り込む黄色い日差しの中で、“羊毛とおはな”が歌うPerfectが流れていました。パリのアトリエ風の空間に風のような歌声がとても似合います。料理はフランスの田舎料理風。胃袋だけが満たされるのではなく、食べる人を喜ばせたいと思う奈緒美さんの気持ちがお皿に上に添えられているようで、幸せな気分にしてくれます。落ち着ける雰囲気なので本を広げ、ひとりでゆっくりお茶をする方も多いそうですが、私にとって大事にしたいカフェのひとつです。L'atelier de maison de campagnetel.03-6421-3940東京都目黒区自由が丘1-19-2310:00~19:00(土日9:00〜19:00)、水曜日定休 公式ブログ
2013年11月16日2013年7月にOPENした「楽記」。店名はラッキ(Lucky)と読む。香港の広東式焼物(シュウメイ)と自然派ワインをウリにしており、香港に行かずして本場と同じ料理を楽しめる、今までになかったニュータイプの中華料理屋だ。キラー通りから小路を入った突き当たり、g.g.Luckyの赤いネオンが光る一軒家。扉を開けるとガラス張りのキッチン前に吊るされた、アヒルやカモが目に飛び込んでくる。香港から取り寄せた大きな釜で焼き上げる焼物は、空気の対流を利用し、炭焼きなのに蒸し焼きになるという。ここで楽しむべきは、この焼物とワインで、野菜のメニューは1つしかない。自然派ワインはその製法ゆえ、旨味やえぐみを強く感じるものもあるので、好みについてはお店のスタッフと相談するのが良いだろう。グラスワインはもちろん、ボトルも幅広い価格帯のものが揃っている。燒鴨:炭火釜焼アヒル1/4羽(1,900円)美しい焼き色がついた皮目は、まさにパリッパリと表現するにふさわしいパリパリ感。アヒルの旨味がぎゅっと閉じ込められている。シンプルに調理されているので、パイナップルと梅干とガリを使った醤をつけると、甘酸っぱい風味が加わって変化が楽しめる。脆皮燒肉:皮付き豚バラ肉のクリスピー焼き(1,300円)クリスピーな衣をまとい、噛むほどに絶妙な塩梅で味付けされた豚バラの旨味がにじみだす。脂身も甘く、さっと口の中で消える軽さがある。蜜汁叉燒:炭火釜焼きチャーシュー(1,300円)見るからに甘い、照りのあるソースに囲まれているが、しつこさがなく、むしろどんどん箸が進んでしまう。肉はしっとりと、ジューシーに仕上がっている。貴妃鶏:鶏の特製醤漬け1/2羽(1,500円)特製の醤がしっかりと染み込み、骨からほろりと身が離れる。ネギ塩のタレがついてくるが、合わせるとやや塩辛く感じたため、個人的にはそのままいただくのが好みだった。海鮮清蒸し:本日の魚の蒸し物(時価)その日のオススメの魚を丸ごと蒸し揚げ、スープに溶け出した旨味を全ていただく豪快かつシンプルな料理。ここにご飯を投入しても旨そうだ。咸魚鶏粒炒飯:ハムイ入りチャーハン(1,400円)こんなに「パラパラ」という単語がピッタリな炒飯に今まで出会ったことがあっただろうか。日本の米よりやや細長い米の一粒一粒に、ハムイ(発酵させた塩漬けの魚)特有の、塩気のある風味がしっかりとついている。どうしたらここまで水分を飛ばせるのだろう、と考えながらどんどんレンゲが進んで行き、あっという間になくなってしまった炒飯だった。香港の雑多な雰囲気とは異なり、店内は洗練されている。現地で味わった料理を回顧するかのような、比較的年齢が高めの客層で、落ち着いている。クオリティを考えると値段は決して高くなく、満足度が高いと言えるだろう。現地に行ったことがある人も、まだ行ってない人も、東京のど真ん中で香港を体験してみてはどうだろう。楽記(ラッキ)tel. 03-3470-0289東京都渋谷区神宮前3-7-418:00-23:00(土曜15:00-21:00)日曜定休
2013年11月15日池袋、赤坂、銀座、六本木、神田と東京の中心に店舗を展開中のKollabo (コラボ)。Korea+Collaboration = Kollabo という店名の通り、韓国で人気のある有名店11店舗と提携し、現地のレシピをそのままに、本場韓国の味を楽しめる。韓国の飲食店は、それぞれメインとなる看板メニューがあり、それだけを主に扱う専門店であることも多い。そんな名物料理を一度に味わえるのが、ここコラボだ。オーナーのイム氏は日本で働く金融マンだったが、日本で食べられる韓国料理にガッカリして脱サラ。その金融マン時代の人脈を随所に活かしている敏腕オーナーだ。1号店は池袋のヤマダ電機総本店内のレストランフロア。この場所への出店もヤマダ電機社長とのお付き合いゆえである。単品でもコースでも必ず食べてほしいのは、カンジャンケジャン(生の渡り蟹の醤油漬け)。現地でも有名な「プロカンジャンケジャン」だが、その創業4姉妹の長女直伝レシピによる秘伝のタレに漬かっている。この秘伝タレはオーナーのイム氏のみが伝授された、門外不出のレシピ。カニ味噌をご飯に乗せてタレをたっぷりかけ、刻み海苔をまぶして食べるのも最高。海鮮チヂミは今やどこでも食べられるメニューだが、具沢山で外側はカリッと、中はフワッと仕上がっている。飽きのこない、サッパリしたタレも特徴。焼き物の中ではずせないのは、コラム最初の画像のサムギョプサル。厳選した国産豚を使い、燻製しているので香りがいい。豚肉は表面が少しカリッとするまで焼くのがポイント。ネギと味噌をたっぷりのせた肉をサンチュとエゴマの葉に巻いていただく。みすじやザブトンなどの希少部位は岩手と山梨から直送でA4/A5のみを使用している。程よい脂が口の中にやわらかく広がる。店舗によっては個室も多数あるため、宴席にもピッタリ。昼のランチはリーズナブルに提供しており、夜は単品やコースの他に定食もあるので、夜のお1人様でも気軽に寄ってほしい。しかも定休日は元日のみの年中無休、通し営業と使い勝手も良い。訪韓歴15回を超える私が太鼓判を押せる、本場韓国の味。 Kollabo(コラボ) 池袋本店豊島区池袋1-5-7 ヤマダ電機LABI7Ftel. 03-5944-921111:00-23:00赤坂店港区赤坂3-12-2tel. 03-6426-5693平日11:00-04:00、土日祝12:00-22:00六本木店港区六本木7-14-3 Xeビル3Ftel. 03-5785-292511:30-23:00銀座店中央区銀座3-4-18 大倉別館ビル1Ftel. 03-5524-0383平日11:30-23:00、土日祝12:00-23:00神田店千代田区内神田3-9-6tel. 03-5298-257712:30-22:00
2013年11月01日世界一予約の取れなかったレストラン、スペインの「エル・ブリ」。 2011年7月に突如閉店し、今となっては伝説でしかない。ごく一握りの選ばれた人だけがそこで働くという権利を与えられ、その貴重な経験を持つ日本人はわずか数名。 そのうちの1人、チョイ悪な風貌の永島氏がオーナーシェフをつとめる、 完全予約制、全8席のレストラン、「81(エイティーワン)」。 2012年11月にOPENし、店名は日本の国番号である81に由来する。エル・ブリでの経験に、日本固有の食材と、永島氏のインスピレーションを融合した新しい枠組みの料理は、 今もてはやされている料理へのアンチテーゼにも近い。19:00スタートのディナーのみ、全8席、コース1本、ペアリングワイン付で15,000円。料理に合わせ、スパークリング、白ワイン、赤ワイン、デザートワインが提供される。 メニューには日本語はなく、英語の単語のみ。余計なインプットをなくし、想像力を掻き立てるという意味を込めるが メニューを見ながら食べるのではなく、帰宅後に再度メニューをながめて料理を反芻してほしいそうだ。ネタバレしてしまうと楽しみが半減するので、ここで料理について多くを語るのはやめておこう。 写真からどのような料理なのか想像して訪問する日を楽しみにしてほしい。9月某日、6名で貸切をさせてもらったが、1名の到着が少々遅れていた。 それを見たシェフが即興で作った一皿からスタート。試験管に入れられた細長い物体は、オーブンから出てきたアツアツの状態。スパークリングが進む、スターターにふさわしいスナック。この食材の正体を知ったら驚くに違いない。トマトのカクテルと命名され、温冷それぞれの温度の違いを楽しめる。 温度が変化しないように急ぎながらも、隠れた食材を見つけるべく、慌てずに味わいたい。卵をそのまま使ったこの料理は、カルボナーラ。 崩した卵と、その下に潜む食材とを合わせながら食べ進める。密閉できるポットは81で定番として使われる食器の一つ。 蓋を開けると、閉じ込められていた香りが瞬時に広がる。 ポットの中身は日によって変わるのもお楽しみ。エスプーマに隠れた料理と、野菜だけを使ったスープを挟み、いよいよメイン。魚料理は秋鮭。あえて皮目とは反対側に胡麻をたっぷりとつけている。 ソースはコントラストが綺麗なピンクとグリーン。どちらも日本特有の素材を使っている。岩手短角牛が本日のメイン。レアに仕上げ、赤ワインとホースラディッシュのエスプーマをソースにしている。 このソース、肉の火入れ途中にシェフが突然思いつき、エスプーマを作る機材を貸し出していた、 近所のレストランまで走って取りに行くという、予想外のハプニングもあった。料理を作りながら常に発想し、アレンジを即興で加えていくという、その日だけのオリジナル料理でもある。 シェフの情熱や哲学を間近に感じ、計算された料理を体験してもらいたい。2名から訪問可能だが、シェフとの近い距離感と、店の空間全てとの一体感を楽しむには ややハードルは高いが、6-8名貸切がベストだと思う。あまり情報をインプットせずに、そのまま飛び込んで体感するのがオススメだ。81(エイティーワン)tel. 03-6909-4850東京都豊島区西池袋5-25-2 B1F18:30 Door Open、19:00 Dinner Start日曜、祝日定休
2013年10月07日フードコーディネーターの長尾智子さんが料理のデレクションをなさったカフェが葉山に出来ました。道中、どんなお料理が味わえるのかワクワク、友人との会話も弾みます。一色海岸のそば、セレクトショップSUNSHINE+CLOUDの店の一角にカフェがあります。虎屋の保養所をリノベーションした建物は、一般住宅のようでうっかりすると見逃してしまうところでした。店内は高い天井に庭が見えるたくさんの窓が開放的で、海の暮らしに似合いそうなバッグ、サンダル、着心地が良さそうな服が並んでいました。花も植物も売り物です。ビーチはもちろん、買い物にもよさそうなカゴがありました。2階の事務所に続く階段下には料理、アート関係が並ぶブックコーナー。もちろん長尾智子さんの料理本もあります。表紙とガラス器に入ったほおずきがオレンジつながり、さりげなくセンスがいいですね。店につながる大きなガラスの向こうがカフェの「オーバーイージー」。「オーバーイージー」とは、両面焼きの目玉焼きのこと、おおらかで気楽そうな響きから名付けたそうです。ワンコはカフェには入れないので、アインは入口で待っていました。白い壁、大きなテーブルと椅子にオープンキッチン、こんな空間大好きです。友人が注文したドリンクはWジンジャーソーダ。底に沈んでいるのはジンジャージャム、ピリッとした辛味が刺激的で暑い日に最高です。朝焼けのような美しいドリンクはスペシャル梅ソーダ、爽やかな酸味が美味しい。2人とも一気に飲み干してしまいました。食器も長尾智子さんセレクト。メニューは地元の食材を使った4種。サンドイッチ、季節のポタージュ、カレーなどの中から、私たちは冷たいトマトのポタージュ+スローベイクドベジタブルにしました。ゴーヤとズッキーニが添えられた完熟トマトのポタージュは細胞が喜びそうです。スローベイクドベジタブル。イタリアの業務用のお皿の上には1本の人参、玉葱、トマト、万願寺唐辛子、じゃがいも、いんげん。オーバーイージーの湘南玉子をトッピング、長尾智子さんの料理を知らない友人は、野菜の大胆な料理方にびっくり、感動していました。野菜はじっくりと時間をかけてロースト、旨みが引き出されていました。玉葱はトロッと甘く、じゃがいもはほっくり、シンプルに素材を活かして調理する、やっぱり長尾さん流です。ずばぬけておいしかったのは、ふんわり、しっとりの自家製スコーン。オレンジのバターナイフは、蜂がついたジャンデュボで、そんなちょっとしたこだわりも素敵です。苦味が強い山コーヒーはイッタラのカップに、日替わりで海コーヒーもあるそうです。デザートは、バニラアイス+パッションフルーツ+奄美ハニー奄美のはちみつ、おいしいですねー。 午後3時からはハッピーアワーになるそうです。朝寝坊をした日はひとりでふらっと出かけ遅めの食事をとる。オヤツから夜に入る時間帯は大きなテーブルを囲んで友達とおしゃべりしながらゆるゆると過ごす。海の近いせいかのんびりした葉山時間をオーバーイージーでは過ごせそうです。季節ごとの長尾智子さんのメニューが楽しみ、寒くなったらまた出かけましょう。OVER EASY(SUNSHINE+CLOUD内)tel. 046-876-0746神奈川県三浦郡葉山町一色2151-111:00~18:30(L.O.)、月曜日定休 ・公式サイト
2013年10月03日JR新宿駅東口から徒歩5分。新宿伊勢丹のB2Fに、“健康と美”をテーマにした「ビューティーアポセカリー」という専門店街があるのをご存知だろうか。さまざまなオーガニックの食品やコスメが並ぶフロアでひときわ賑わっている『HATAKE CAFÉ』が、今回紹介するご褒美レストランだ。■“健康と美”を作る野菜たっぷりのデリカフェ地下にあるものの、木漏れ日をイメージした天井の細工やプリザーブドグリーンをあしらった壁が、まるで自然光が降り注ぐオープンカフェのような雰囲気を演出。伊勢丹内で最も大きい90席のイートインスペースに加え、テイクアウトできるデリの販売コーナーも併設しており、一日中客足の絶えない人気店だ。 ■野菜の仕組みや旬を熟知しているからおいしい料理が作れるHATAKE CAFEの料理は、その名のとおり野菜がウリのイタリアン。長い付き合いの生産者や信頼できる仲卸を通じて、毎日新鮮な野菜を仕入れている。「旬を外さないことが、おいしい料理を作る第一歩」と話すのは、総料理長の神保さんだ。コーンスープひとつ取っても、夏に収穫したてのとうもろこしで作るのと、冬に缶詰を使うのとではまったく味が違う。夏の大根は自分を暑さから守るために辛くなり、冬は凍らないように糖度を強めているから甘くなる。暑い場所で育つ茄子やピーマンは冷蔵庫で保管しない――そういった野菜の仕組みや旬の味を理解することで、本来の美味しさを100%活かせる料理が作れるのだという。 >>続きを読む
2013年09月30日八丁堀と神田にある「焼きジビエの店」。その名も「罠(わな)」! ジビエというとフレンチやイタリアンでは冬の期間限定メニューとしておなじみだが、ここでは日本各地のハンターから直送される、新鮮なジビエを一年中、しかもリーズナブルに楽しめることができる。自分で肉を焼くスタイルはいわば「ジビエ焼肉」とも言える。今回ご紹介する神田店は入り口を開け放ち、開放的な雰囲気。店内では凛々しい鹿や熊の剥製が出迎えてくれるので苦手な方はビックリしないように注意が必要である。壁にはジビエの種類別、部位別に産地と値段が記載されている。オススメの部位や食べる量などは、フレンドリーなスタッフに相談するのが間違いないだろう。店長に本日のオススメを伺うと「イノシシ盛り合わせ」と「猪豚のハラミ」だと言う。盛り合わせはロース、バラ、ハラミの3種。イタリアンでは冬場の肉料理としてお目にかかることはあったイノシシを、自分で焼くのは初体験。イノシシ盛り合わせ夏の動物達はあまり脂がのらないのだが、甘くてしっかりとした肉質の、美味しいイノシシに驚く。特に猪豚のハラミの脂の優しい味わいは特筆もの。猪豚のハラミサイドメニューは300円台から色々と充実している。他では食べることのできない「イノシシのしうまい」は大きくて食べごたえがある。「煮込」は汁気のないタイプで、ジャガイモがスープを吸っていて誰もが気に入る一品だろう。雉(きじ)も鶏に比べると出会うことの少ない鳥類。「ズリ(別名:砂肝)」は丁寧に筋が取り除かれており、コリコリとした食感が独特。味付けはオマカセでお願いできるが、醤油タレがよく合っている。ガブガブ飲んでほしいんです!と店長が言う通り、酒が安い。ビールはもちろん、ホッピー、焼酎、日本酒、ワイン、何でもアリ。目玉と言えば、一升瓶ワイン。最近国産の一升瓶ワインを出すお店が増えているが、漏斗でボトルネックぎりぎりまで入れてくれる大サービスが酒飲みには嬉しい。ワインは1本1000円で持ち込みできるので、好きなワインを持ち込んで合わせてもイイ。店長はじめスタッフの元気が良くて、一年中ジビエが楽しめ、しかも自分で猪や鹿を焼くなんていう貴重な体験できるお店である。焼ジビエ 罠 神田店住所:東京都千代田区内神田2-10-10電話:03-3251-8899営業時間:月~金17:00~23:30、土16:00~23:00定休日:日曜日
2013年09月30日6月中旬に中目黒でオープンし、話題となっている産地直送野菜のデリカテッセン『ポタジエマルシェ』。名前のとおり市場をイメージした店内には、さまざまなデリや野菜が所狭しと並んでいる。古代ギリシャの医者・ヒポクラテスの「Let food be the medicine(汝の食物を医薬とせよ)」という言葉を店のコンセプトとしており、オーガニックや無添加の食材を日常的に食べるためのメニューを提供している。営業時間は22時までと、やや遅め。マネージャーの尾崎蔵人さんは「仕事帰りに寄ってくださるお客さまも多いです。疲れているときこそ体に優しい惣菜を食べて、元気になってほしい」と話す。そこで、夜食にもおすすめの人気メニューを聞いてみた。■残業帰りに買って帰りたい!人気メニューTOP31位 ラタトゥイユ(S・380円/M・570円/L・950円)定番のデリだが、季節によって野菜を変えているのがポイント。取材時には、ズッキーニや茄子、トマトなどの夏野菜がメインで使われていた。夏バテ・むくみを軽減するといわれるカリウムや、紫外線から体を守るリコピンが効率的に摂取できるので、日中の疲れを軽減してくれそうだ。 >>続きを読む
2013年09月27日宮益坂の渋谷郵便局の手前にある、ヘイメルミヤマスは2年前の2011年7月にOPEN。道玄坂でベルギービールを専門に扱うHamel(ヘイメル)の2号店。その昔、ベルギーの農家の人たちが当時雑菌が多くて生水が飲めず、夏の農作業中の喉の渇きを癒すために醸造したシャンパンと同じ「瓶内2次発酵」のセゾンビール。農閑期である冬の間に作られていたので、セゾン=Season=季節の意味をもつ。セゾンビールを置いているお店というのは都内でも珍しい。一番ポピュラーだという「Saison Dupont(セゾンデュポン)」は味と香りのバランスがとてもよく、キメ細やかな泡も特徴。セゾンビールの他にも、レッド・ホワイト・トラピスト・アビー・ストロングエールなど、カテゴリ分けされたものすごい種類の瓶ビールが揃っているので、ベルギービール愛好家にはたまらないはず。料理は肉をウリにしており、前菜から炭火焼まで様々な肉料理がメニューに並ぶ。前菜にはフランス仕込みのシェフが作る、自家製の「シャルキュトリー(パテ・ハムなど)」をオススメしたい。この日オーダーした「肉のオードブル盛り合わせ」は、豚モモのハム・鶏レバーのパテ・リエット2種の盛り合わせ。特に燻製をかけたというリエットがなんとも香り良く、ビールにもワインに合う。日本のレストランではなかなかお目にかかることのできない「メルゲーズ(羊肉のソーセージ)」は羊肉が好きな人にはたまらない、野性味のある味わい。添えられたフリッツは絶対に食べておきたい一皿。ラードを使って低温で2度揚げしているというこのポテト、カリカリなのにホクホクとした食感が非常に美味。ほとんどのテーブルがオーダーするというだけあり、単品Lサイズでもあっという間になくなってしまうだろう。もちろん肉を食べたら野菜も。ニース風サラダはじゃがいもやトマトなどがゴロゴロと入りボリューム満点。セゾンビールは発酵が早くすすむため、大瓶(750ml)推奨。種類も多く、料理のポーションが大きめなので、できれば4~5名で訪問したい。 ヘイメルミヤマス 住所:東京都渋谷区渋谷1-12-7 CR-VITE1F電話:03-6427-7524営業時間:17:00~翌3:00定休日:年中無休
2013年09月20日長年、表参道のシンボルだったハナエ モリビルの跡地に生まれたオーク表参道。1階にはNespresso、EMPORIO ARMANIカフェ、COHCHなどが入っています。現代美術作家の杉本 博司さんによるエントランスは、古代の石室をイメージしたアート空間で重量感があります。天から降り注ぐ光の道のように神々しい外階段を上ると広がる空の下にガラス張りの和カフェ「茶酒 金田中」があります。日本二大料理屋と言われ銀座に本店を置く老舗料亭「金田中」が作った「茶酒 金田中」。鉄平石を積んだ料亭風の苔庭や内装も杉本 博司さんが手がけられました。3代目店主が書かれた看板も粋で入口から期待感が高まります。白を基調にした内装はスタイリッシュ。ひな壇になったカウンターは10mの檜の一枚板で圧倒的な存在感、庭に近いカウンターは向かい合わせに、上段は横並びで座ります。休日ということもあってかオープンと同時にお洒落な大人の方たちで満席になりました。ホールの制服は、イタリアンカラーの白シャツに黒のパンツと清楚で、良き昭和の雰囲気にほっこりします。うすはりグラスでいただく水はおいしい。おしぼりの出し方も洗練されていました。ランチはハーフポーションで前菜2種、メインは2種選び、デザート付きで2800円。200円プラスすると珈琲か抹茶をつけることができます。前菜は、煎り雑魚、塩昆布と水菜のサラダと丸十すり流し。丸十とはさつまいものこと、冷たいすり流しはほんのりと甘く滑らかで食欲がわきます。メインには、一番人気だという月替わりの、文月 寄せ鍋ご飯を選びました。はも、海老団子、鯛あら、巻玉子、浅利、大山鶏団子、白菜、しいたけ、各素材からでた出汁がおいしいです。ネーミングが楽しい女将さんのカレー饂飩は、茄子、ひき肉、じゃがいも、九条葱入り。家庭的な味でペロッと食べてしまいました。料理全般に使われている椀や盆は桜やメイプルで手に馴染み、洒落ています。締めは、ずんだの峰岡豆腐と抹茶。峰岡豆腐とは牛乳で作られたお豆腐のこと、枝豆のソースと一緒に口の中で溶け絶品でした。甘いものは別腹ですから、三色餡と本わらび餅もお願いしました。ゆかり、ずんだ、レモン餡をわらび餅につけていただきます。本物の蕨粉から作られた餅は弾力がありとてもおいしい。レモン餡は、酸味が夏にぴったりでした。都会の真ん中で空を感じながら季節替りの料理と美しい和菓子をいただく。随所にこだわりを感じる凛とした空気感。大切な方をお招きするとき、ゆっくりとした時間を過ごしたいときの、とっておきの場所になりそうです。表参道「茶酒 金田中」 公式サイト
2013年09月04日美味しくて、たくさん食べられて、健康になれる、そしてちょっとステキなお店だったりすると、つらかった仕事のことも忘れちゃう。働く女性のために心も体も満たされる、ご褒美レストランを紹介。この1食が、あなたの明日を救います。■大人っぽいムードのバルで有機野菜と日本酒を堪能する銀座2丁目の並木通りにある銀座ベルビア館。セレクトショップやインテリア雑貨などが軒を連ね、落ち着いた雰囲気で買い物が楽しめる商業ビルだ。今回紹介する「HAKOBUNE PLATINUM」は、その7Fにある。白と黒を基調にしたスタイリッシュな店内やカウンターに並べられたワイングラスからはイタリアンや洋食を連想するが、実は日本酒のお店。体の中からキレイになれる色鮮やかな自然食と、利き酒師が厳選した北陸の酒が同時に味わえる、一石二鳥のバルなのだ。★SAKEカクテル 色とりどりで目にも楽しい日本酒カクテル■誰でも食事を楽しめる“懐の広さ”が魅力HAKOBUNE PLATINUMで楽しめるメニューは、玄米や有機野菜、添加物の入っていない食材を使ったマクロビフードが中心。日本酒に合う、しっかりと濃いめの味付けが特徴だ。オーダー時に相談すれば、メニューと相性のよい銘柄をスタッフが提案してくれるのもうれしい。 >>続きを読む
2013年08月11日美味しくて、たくさん食べられて、健康になれる、そしてちょっとステキなお店だったりすると、つらかった仕事のことも忘れちゃう。働く女性のために心も体も満たされる、ご褒美レストランを紹介。この1食が、あなたの明日を救います。■雰囲気ある“隠れ家”で体に優しい料理を味わうJR山手線・原宿駅から徒歩10分。明治通り沿いを新宿方面に歩き、少し坂道を下ったところにひっそりと建っているのが『MOMINOKI HOUSE』だ。小さな玄関を入ると、バラエティ豊かなナチュラルフードの棚が並び、その奥にはカフェスペースが広がっている。風合い豊かな木材で作られた店内は、まるで隠れ家のような雰囲気。半地下や2階席などもあり、ちょっとした秘密基地のムードを醸し出している。■“食べたものから身体は作られる”野菜の栄養を丸ごと摂取する工夫今年で37周年を迎えるMOMINOKI HOUSEには、開店当時からお付き合いの続く契約農家が多数ある。無農薬で栽培した野菜やお米を、信用できる仕入れ先から購入しているのだ。食材のこだわりは「食べて健康になれるもの」。シェフの山田さんは「人間は食べたものから構成されています。自然界のエネルギーがたっぷり詰まった無農薬の野菜を食べれば、よい“気”を取り入れることができ、体が健康になるんです」と話す。皮も葉っぱもすべて料理に活用しているため、野菜が持つ栄養を漏らすことなく摂取できるという。 >>続きを読む
2013年07月26日ステキなレストランで美味しいものを食べるのは幸せな時間。自分へのご褒美にと数ヶ月に1回くらいはいいお店で食事したいもの。しかしいいレストランであればあるだけ、それなりのお値段がかかってしまいますよね。ましてやミシュランガイドで紹介されているお店ともなれば、なかなか足を運べないものです。でも、そんな名店・実力派レストランのお料理を、通常よりお手頃にいただけるイベントが行われます。それは、ジャパン・レストラン・ウィーク。2010年から、「レストランという空間ならではの、外食の楽しさを多くの人に体感していただきたい」という願いのもと、年2回行われているグルメフェスティバルだそう。今年は、7月19日から8月7日まで、関東(東京・横浜・千葉・埼玉)、関西(大阪・京都・神戸・奈良)、札幌、名古屋、広島、福岡の6エリア、計300店舗で実施されるから、ずっと足を運びたいと思っていたお店でも行われるかも。気になるお値段は、ランチが2,100円か3,150円、ディナーが5,250円か7,350円(全て税込・サービス料別途)です。これなら女友達とのランチや、彼氏とのデートにぴったりですね。300にも及ぶ参加店舗は、日本料理からイタリアン、フレンチ、中華など、多種多様。伝統の味を受け継ぎ、守りつつも、新しい挑戦を怠らない、江戸情緒も残る築地の料亭の「つきぢ田村」や、イタリアンの巨匠・片岡護シェフが紡ぎ出す、繊細で体にやさしい珠玉のひと皿を優雅な空間でいただける「リストランテ アルポルト」。また、食の楽しさを追求した斬新なアイディアで仕上げる絶品の四川料理で有名な「szechwan restaurant 陳」、貴重な江戸東京野菜など、地産池消にこだわるナチュラルフレンチが、花と緑に囲まれたみずみずしい空間で楽しめる「オテル・ドゥ・ミクニ」、四季の美しさ、旬の味わいを追求したお料理を楽しめる「寿司懐石 はせ川 心斎橋店」など、迷ってしまいそう。予約は、 公式Webサイト 、もしくは各店舗へのお電話で、7月8日から受付開始。お目当てのお店があったら、ぜひお早目のご予約をオススメします。大切な人と美味しいものをいただけば、より距離も近くなるというもの。このイベントをきっかけに、気になる人を誘ってみるのもいいかもしれませんね。・ジャパン・レストラン・ウィーク2013 サマープレミアム 公式サイト
2013年07月08日あなたはいつもどんなコーヒーを飲んでいますか。喫茶店のコーヒー? それともセルフサービスの大きなチェーン店のコーヒーでしょうか。コーヒーを飲める店はたくさんありますが、そんな中でも特別なコーヒーがあります。それは、コーヒーハンターとして世界中の美味しいコーヒーを探し求めている川島良彰さんが代表をつとめる会社、ミカフェートが発売する新作コーヒー「カフェ・フェダール」です。このコーヒー豆は、川島さんがコロンビアを訪れた際に出会いました。「Fedar(フェダール)」という現地の障がい者が通う学校の農園で作られています。このカフェ・フェダールを、日本の障がい者の働くカフェ「匠カフェ」で限定先行発売することになり、新作コーヒー発表イベントが行われました。イベントでは、川島さんをはじめとする方々から、コーヒーや障がい者雇用への熱い想いが語られた後、いよいよ新作コーヒーの試飲へ。川島さんに直接コーヒーをいれていただけるという貴重な機会に、会場の人の注目が集まりました。アシスタントを行うのは、匠カフェを運営するアイエスエフネットハーモニーで働く障がいのある社員です。コーヒー豆が入れられているのは、ペットボトル。豆には香り成分の炭酸ガスが含まれており、それを密封するための工夫だという。蓋を開けると炭酸飲料のような、ガスが抜ける音がしてコーヒーの香りが広がりました。豆を挽き、フィルターに入れ、お湯を注ぎます。コーヒーを抽出するのにちょうどいいのは87度で、90度以上になると苦みが出るそう。そして、フィルターの周りにはお湯をかけずに、同じ高さから真ん中だけに注ぐのがいいとか。今まで知らなかったことが次々と説明され、どよめく会場。入れていただいたコーヒーを、早速口にします。コーヒーと言うと黒いイメージがありますが、カフェ・フェダールはきれいな深紅色。ひと口いただくと、決して苦みはなく、いつもミルクや砂糖を入れて飲んでいるコーヒーとはまるで違っていました。このコーヒーは、青山にある「匠café aotto」をはじめ、全国の匠カフェでいただけます。aottoは、福島、愛知に続く匠カフェの3店舗目にあたり、ほとんどが障がいがあるスタッフという特徴があるカフェ( カフェのレポートを見る )。川島さん直伝のハンドドリップをマスターしたスタッフが、美味しくいれてくれます。ですが、ブラックで飲むのは少し苦手・・・という人もいると思います。そこで川島さんにコーヒーの魅力をおうかがいしました。「女性の方ってコーヒーが嫌いだという方がいらっしゃいますけど、ぜひ、本当のコーヒーの味を知ってもらいたいです。本当のコーヒーは酸味を味わうものなんですよ」コーヒーは苦いもの、という印象を持ちがちなので、酸味を味わうというのは少し意外な気もします。ですが、川島さんの説明を聞けば納得。「豆が悪いと深煎りしてごまかすんですね。だから、コーヒーは苦いと思ってるんです。コーヒーはフルーツですから、美味しい完熟豆を浅煎りから中煎りぐらいで本来のコーヒーの味を味わえるんです」いい豆なら、ドリッパーとフィルターさえあれば、家でも美味しいコーヒーを飲めるのだとか。では、美味しい豆を選ぶのがポイントはどこにあるのでしょうか。「目安としては、どこの国で、どこの農園で、いつ収穫され、いつ焙煎したのか、そこまで答えられるお店なら、かなり信頼できます」とのこと。自分の好みを伝えて店員さんと選ぶのもいいかもしれませんね。コーヒーがちょっと苦手と思っている方でも、この機会にぜひカフェ・フェダールを味わってみてはいかがでしょうか? 本当のコーヒーの美味しさに触れることができるに違いありません。
2013年06月24日美味しくて、たくさん食べられて、健康になれる、そしてちょっとステキなお店だったりすると、つらかった仕事のことも忘れちゃう。働く女性のために心も体も満たされる、ご褒美レストランを紹介。この1食が、あなたの明日を救います。■居心地の良さを邪魔しない、シンプルでスタイリッシュな店内銀座6丁目に昨年オープンした、スタイリッシュな商業ビル「ギンザコマツ」。その西館7Fにある「ローズベーカリー」は、フランス生まれのベーカリーカフェだ。オフホワイトを基調とした店内には木製の椅子やテーブルが並び、スタイリッシュな空間の中にもどこか落ち着ける安心感がある。壁には、薄く書かれたロゴや店名。本来のロゴのテーマカラーは赤なのだが、落ち着ける雰囲気作りを邪魔しないようにとの配慮で、店内の文字装飾にはペールグレーが採用されているのだという。■おいしい料理を作る秘訣は「野菜と相談すること」ローズベーカリーで食べられるデリの特徴は、毎日少しずつ味付けが違うこと。フランスで、オーナーのローズさんのもとで修行したペストリーチーフの宇戸平智子さんは「いつもお出ししているにんじんのサラダ『キャロット・ラぺ』でさえ、日々レシピが変動します。野菜の甘さや水分の量は毎日違うので、毎朝その日のにんじんを味見して、一番おいしいキャロット・ラぺが作れる調理や味付けを考えるんです」と話す。 >>続きを読む
2013年06月23日色とりどりで美味しそうな夏野菜が店頭に並ぶようになってきました。みなさんはどんな夏野菜が好きですか? この時期旬な野菜といえば、トマトですよね!トマトは美味しいだけでなく、健康や美容にもいいことはご存じのとおり。そんな女子人気が高いトマトについてのセミナーイベント「We Say TOMATO!~みんなで美味しく楽しくトマトを学ぼう~」が6月12日に開催されます。トマトの基礎知識や効果・効能、美肌効果をもたらす食べ方などを、シニア野菜ソムリエの西村有加さんがレクチャーしてくれるそう。西村さんは4万人を超す野菜ソムリエの中で、日本で初めて「シニア野菜ソムリエ」「ベジフルビューティーアドバイザー」という最高峰の資格を併せて取得した野菜ソムリエなのだとか。イベントが開催されるのは人気ブランドショップ「JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)」のハンバーガー専門店「J.S. BURGERS CAFE」新宿店。普段見ることができない珍しいトマトを食べ比べたり、トマト生産者の開発・栽培秘話を聞いたり、期間限定のトマトバーガー2種類を楽しめたりします。このイベントは、トマトにとことんこだわった「J.S.BURGERS CAFE」のフェア『You Say TOMATO!We Say TASTY!』の一環として行われるもの。『You Say TOMATO!We Say TASTY!』は、7月1日まで新宿店のほか、原宿店、ルミネ池袋店、渋谷パルコ店で開催しており、期間限定のトマトを使用したハンバーガーが楽しめます。美味しくて美容によいトマトについて、この機会により深く知ってみてはいかがでしょうか?・J.S. BURGERS CAFE 公式サイト 【セミナーイベント概要】名称:「We Say TOMATO!~みんなで美味しく楽しくトマトを学ぼう~」場所:「J.S. BURGERS CAFE」新宿店住所:東京都新宿区新宿4-1-7 3F内容:シニア野菜ソムリエ西村有加さんのレクチャー、トマト食べ比べ、クイズ(景品あり)日時:6月12日(水)19:30~21:30(受付19:00~19:15)料金:¥3,675(トマトバーガー2種類のディナーセット付)定員数:40名
2013年05月29日美味しくて、たくさん食べられて、健康になれる、そしてちょっとステキなお店だったりすると、つらかった仕事のことも忘れちゃう。働く女性のために心も体も満たされる、ご褒美レストランを紹介。この1食が、あなたの明日を救います。■人と自然が共存する“里山”をイメージした空間東急電鉄の自由が丘駅から徒歩5分。『AEN』は、洒落たブティックや雑貨屋を抜けた、緑豊かな公園の隣にある。目印は、「野菜と豚とわっぱめし」というコピーの入った大きな旗。新宿伊勢丹や芝離宮などにも店舗を持つ、創作和食のレストランだ。店のコンセプトは「里山」。木製のどっしりとしたテーブルや自然光が降り注ぐ大きな窓から、自然の温かみが伝わってくる店内は、竹をモチーフとした障子の桟や、和紙と木の枝で作られた照明など、インテリアの細部までこだわりが。ほっこりしたい気分を裏切らない、まさに都会の“ふるさと”的存在だ。■同じメニューでも季節によって素材が変わる、リピーターならではの楽しみ方AENで提供している野菜は、3100件ほどある協力農家から毎朝届く新鮮なものばかり。旬の野菜を多く取り入れるべく、季節によってメニューの約3分の1が変動するのだとか。料理ごと入れ替わるものもあれば、使う食材を変更することも。例えば、人気の『根菜たっぷりAENの里山サラダ』は、夏にはトマトや茄子を加え、冬には体を冷やす野菜を除く。 >>続きを読む
2013年05月20日