映画『トワイライト ささらさや』の完成披露試写会が10月28日(火)に開催されたが、上映前の舞台挨拶に加え、上映後にも主演の新垣結衣、大泉洋、深川栄洋監督が再び壇上に姿を現し、映画を観終えたばかりの観客の喝采を浴びた。新垣さんが初の母親&妻役に挑戦した本作。夫を亡くし、生まれたばかりの赤ん坊と新しい生活を始めたさやと彼女の周囲の人々に乗り移りながら彼女の成長を支える死んだ夫のユウタロウの姿を描く。上映後、壇上にはピアノが用意され、本作で音楽を担当した平井真美子さんの演奏で劇中音楽が会場に響き渡る中、後方より客席の間を通って新垣さん、大泉さん、深川監督が再登場。サプライズ演出となったが、800人の観客は拍手で3人を迎えた。新垣さんが「いかがでしたか?」と客席に問いかけると再び大きな拍手。新垣さんは「(映画を)どう感じてもらうかは、こちらが決めることではないと最近、思うようになりました。みなさんが2時間の中のどこの何を感じるのか?お任せしようと思ってましたが、私の『どうでしたか?』という問いかけに拍手を返していただけました。これ以上のことはないです」と嬉しそうな笑みを浮かべて力強く語った。大泉さんは、“乗り移る”役柄にちなんで、上映前の舞台挨拶で「もしも誰かに乗り移るなら?」と聞かれ「映画会社の社長に乗り移って、僕のギャラを上げたい」と語っていたが、久々に観たという映画本編、観客の温かい反応、そして平井さんの奏でる美しいピアノの音色で汚れた(?)心が洗われたのか「自分を恥じています…(苦笑)」と反省しきり。「ギャラはいりませんとこれから言おうと思います!」とまで語り、会場の笑いを誘っていたが、本心から感動したようで「訳も分からず泣きそうになりました」と目を少し赤くして語っていた。新垣さんは改めて、これから映画を観る人に向けて「私がこの映画を観て一番感じたのは、一生懸命生きるっていいなってこと。一生懸命生きていこうと思ったし、これまで26年生きてきた時間もキラキラしていたんだと気づかされました。みなさんにとってもこの映画が、そうしたきっかけになれば」と呼びかけ、会場は再び熱い拍手に包まれた。『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トワイライト ささらさや 2014年11月8日より全国にて公開(C) 2014 映画「トワイライト ささらさや」製作委員
2014年10月29日11月8日公開の映画『トワイライト ささらさや』の完成披露試写会が28日、都内で行われ、主演の新垣結衣をはじめ、大泉洋、中村蒼、寺田心(子役)、小松政夫、富司純子、深川栄洋監督が出席した。本作は、加納朋子の小説『ささらさや』を『白夜行』や『神様のカルテ』などを手掛けた深川栄洋監督が映像化した作品で、主演の新垣結衣が初めての母親・妻役にチャレンジした。突然の事故で夫のユウタロウ(大泉洋)を亡くしたサヤ(新垣結衣)と生まれたばかりの息子・ユウスケを、死んだはずのユウタロウが様々な人の身体を借りて助け、ユーモラスな奇跡が巻き起こる。この日は完成披露試写会が行われ、試写会前にキャスト陣と深川栄洋監督による舞台あいさつ。主演の新垣は「ストーリーの中でサヤが母親として成長していくので、私も気負わず作品が進むにつれて成長してければという思いでやりました」とやり切った様子で、劇中で新生児を抱いたことに「赤ちゃんの変化とかを直で感じられたので、母親ってこういう気持ちになるのかと疑似体験はできたと思います」と感想を。また、夫婦役で共演した大泉について「こっちのことを汲み取ってくれる方。共演シーンはそれ程多くはありませんでしたが、夫婦の近い距離感は出せたと思います」と手応えを語れば、大泉は「今回は新垣さんとの夫婦役ということで受けた仕事。そう言った意味ではおいしい役でしたね。って書かないでね!」と報道陣を制すなど、新垣をはじめとする登壇者や観客を笑わせていた。様々なテーマが描かれている本作だが、ユウタロウが妻のサヤや息子以外の登場人物に乗り移ることもキーワードの一つ。それに絡めて「乗り移るとしたら何になりたい?」という質問に、新垣は「私はヒョウモントカゲモドキという爬虫類を飼って6、7年になるんですけど、彼女はずっとガラスケースにいて、私が鑑賞するためにそこにいます。喜怒哀楽もないので、幸せなのか知りたいのでその子になりたいです」と回答していた。映画『トワイライト ささらさや』は、11月8日より全国公開。
2014年10月29日映画『トワイライト ささらさや』の完成披露試写会が10月28日(火)に開催され、主演の新垣結衣をはじめ、大泉洋、中村蒼、小松政夫、富司純子、子役の寺田心くん、そして深川栄洋監督が舞台挨拶に登壇した。加納朋子のベストセラー「ささら さや」の映画化。息子を生んだばかりで夫に先立たれたさやが、風変わりな町の人々に支えられて成長していく姿と、死んだはずの夫のユウタロウが、他人の体に乗り移ってさやと息子を見守るさまを描いた、現実とファンタジーの交錯したドラマが展開する。キャスト陣が姿を見せると客席からは黄色い歓声がわき起こったが、大泉さんは、主演の新垣さんに大きな声援が飛ぶことは理解しつつも、心くんに「かわいい!」との声が集中したことに納得がいかない様子。「私だって子どもの頃はあれくらいかわいかったんですが…」と仏頂面で負け惜しみを口にし、いきなり会場を笑いに包む。挨拶でも心くんが、なんともかわいい声で「はい!よろしくお願いします」と受け応えをし声援を受けるが、大泉さんは「調子に乗るなよ!おれだってそうやれば『かわいい』って言われるんだ」とライバル心を露わにする。新垣さんは本作で母親役、そして妻役に初めて挑戦したが「私を知っている方は学生服姿の新垣結衣の方がイメージしやすいと思うので、そう(=母・妻に)見えるか不安はあったけど、成長していく役なので、気負わずに成長していければと思いました」と語る。大泉さんは、すぐに亡くなってしまうとはいえ新垣さんの夫を演じたことについて「新垣さんと夫婦役ってだけで、この仕事を受けたようなもの」と語るが、新垣さんは「普段からこちらの伝えたいことをくみ取ってくださる方なので、夫婦の近い距離を出せたと思います」と充実の表情を見せた。中村さん、小松さん、富司さん、心くんは、大泉さんが演じる死んだユウタロウが乗り移る役をそれぞれ演じたが、中村さんは、大泉さんの動きや表情を事細かに研究したそう。大泉さんは「僕の顔を見たら、うんざりって顔されました(笑)。僕が乗り移った時から、このイケメンがブサイクに見えるんですよ!」と苦笑交じりに中村さんの演技を称賛する。同様に大泉さんは、自身が乗り移った富司さんの演技についても「あんな下品な富司さんは見たことない(苦笑)!」と絶賛。深川監督も、普段は美しく上品で優雅な富司さんに大泉さんそっくりの芝居をさせることへの葛藤を明かしつつ「普段の富司さんの3倍か4倍汚く見せています!」と語り、笑いを誘っていた。心くんもこどもながらに大人のユウタロウが乗り移った演技を見せているが「乗り移られちゃいました!カッコよく大人みたいにコップを回すのが難しかったです」と語りつつ、セリフを覚えるのは大変だった?という質問に「簡単でしたね」とあっさりと答え、大物ぶりを発揮し、会場は再び笑いに包まれた。『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トワイライト ささらさや 2014年11月8日より全国にて公開(C) 2014 映画「トワイライト ささらさや」製作委員
2014年10月28日女優の新垣結衣が28日に都内で行われた主演作『トワイライト ささらさや』の完成披露試写会に出席した。本作で初の母親役に挑んだ新垣は「ちゃんと(母親に)見えるか不安もあったが、母親として成長する物語なので、私も撮影が進むにつれて成長していければと思った」と振り返り、「赤ちゃんの変化を直に感じられ、母の気持ちを疑似体験できた」と笑みを浮かべた。その他の写真試写会には新垣をはじめ、大泉洋、中村蒼、寺田心(子役)、小松政夫、富司純子、深川栄洋監督が出席。加納朋子の小説『ささら さや』を原作にしたファンタジックなヒューマンドラマで、突然の事故で他界した落語家の夫(大泉)が、生まれたばかりの息子を育てる妻サヤ(新垣)を助けようと、周囲の人々の身体を借りて奮闘する。大泉は死んだ後、他人にのり移るという特殊な役どころだけに、「実はあんまり出ていない。でも、新垣さんと夫婦役ができると聞いて、(オファーを)受けてしまった。おいしい役です」と本音をポロリ。「観ていただければわかりますが、『結構、大泉出ているな』と思うはず。それは皆さんの“のり移られた”演技が素晴らしいから」と中村、心君、小松、富司を絶賛していた。『60歳のラブレター』『神様のカルテ』といった人間ドラマに定評がある深川監督は、「ファンタジーと現実の融合を、コメディではなく、かつての日本映画にあった“喜劇”という手法で描いてみたかった」と語り、「寒くなってきたので、ぜひ余韻にひたって、暖かい気持ちで帰ってもらえれば」とアピールした。『トワイライト ささらさや』11月8日(土)全国公開取材・文・写真:内田 涼
2014年10月28日新垣結衣と大泉洋が夫婦役で初共演する映画『トワイライト ささらさや』の公開を記念して、キャストと監督による初日舞台あいさつが11月8日(土)に新宿バルト9、TOHOシネマズ 日本橋で開催される。その他の画像本作は、加納朋子の小説『ささら さや』を原作に、突然の事故で夫(大泉)を亡くしてしまい、生まれたばかりの息子を育てる主人公サヤ(新垣)と、いろいろな人の身体を借りて妻を助けようとする亡き夫の奮闘を描いたヒューマンドラマ。『神様のカルテ』シリーズの深川栄洋監督がメガホンを執り中村蒼、福島リラ、石橋凌、富司純子らが出演する。初日舞台あいさつは、新宿バルト9とTOHOシネマズ 日本橋で行われ、新垣、大泉、中村、福島(新宿バルト9のみ登壇)、石橋、深川監督が登壇する。チケットは、プレリザーブ(先行抽選)が受付中。一般発売は、11月5日(水)午前10時より開始される。『トワイライト ささらさや』初日舞台あいさつ11月8日(土)■会場:新宿バルト99:45の回上映後/12:45の回上映前料金:2000円(税込)■会場:TOHOシネマズ 日本橋12:55の回上映後/舞台あいさつ料金:2100円(税込)/プレミアボックスシート2700円(税込)登壇者(予定):新垣結衣、大泉洋、中村蒼、福島リラ(新宿バルト9のみ)、石橋凌、深川栄洋監督プレリザーブ:受付中~11月4日(火)11:00AMチケット発売:11月5日(水)10:00AMより
2014年10月25日新垣結衣&大泉洋が“夫婦”役を演じることで話題の映画『トワイライト ささらさや』。切ない愛を描く本作だが、このほど『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなどに代表される、「感動映画×イラストポスター=大ヒット!」の法則から、大ヒット請負人・村田篤司氏が描いたイラストポスターがお披露目された。突然の事故で夫・ユウタロウ(大泉洋)を失った妻・サヤ(新垣結衣)と、生まれたばかりの息子。この子は絶対に私が守ると決意したものの、身寄りのないサヤが親子2人で生きていくのは苦労の連続。「そんな2人を残して逝けない」とユウタロウはいろんな人の体を借りてサヤを助けることになるのだが…。今回到着したポスターは、『ALWAYS 三丁目の夕日』や『みんなのいえ』のポスターを手掛けた村田氏の懐かしく温かな独特のタッチが印象的なビジュアルに仕上がっている。コンピューターではなく手描きにより制作されたそうで、その期間はなんと2か月を要したのだとか。村田氏は今回のポスター制作について「試写を観せていただき、弱点だらけの登場人物だからこそ織りなす温もりとおかしみを感じました。別々のシーンで演技している登場人物がポスターの中で繋がり、言葉と心を交わすような感じになったらいいなと願いつつ描きました。想いを自分の声で告げることの出来ない主人公、だからこその切なさや強い気持ち。劇場で不思議で温かいささらの世界を感じていただければと思います」とコメントを寄せている。ひょうきん者のイメージのある大泉さんが、いつも以上に渋みのあるステキな表情をしていたりと、よくよく見ていくと新たな発見があるこのポスター。一度じっくりと眺めてみてはいかがだろうか?『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月21日『ALWAYS 三丁目の夕日』や『みんなのいえ』のポスターを手掛けたことでも知られるイラストレーター・村田篤司が、新垣結衣が初めて母親役を演じる映画『トワイライト ささらさや』(11月8日公開)のポスターを書き下ろしたことが20日、明らかになった。25日から全国の映画館で順次掲出される予定。本作は、作家・加納朋子の小説『ささら さや』を原作に、『60歳のラブレター』(2009年)や『神様のカルテ』(2011年)などで知られる深川栄洋監督がメガホンをとる作品。大泉洋演じる落語家・ユウタロウは突然の事故で他界してしまい、生まれたばかりの息子・ユウスケと懸命に生きようとする新垣演じる妻・サヤを心配するあまり、周囲の人の体を借りて支えようとする。ポスターの制作期間は2カ月。村田氏は温もりのあるタッチですべて手描きで仕上げた。中心には、息子をしっかりと抱えながら空を見上げるサヤを描き、背後にはそれを見守るようなユウタロウの姿。そして周りには、サヤに好意を抱く佐野(中村蒼)、ママ友のエリカ(福島リラ)といった"ささら"の人々のほか、ユウタロウの父(石橋凌)の姿も。また、息子を掲げる生前のユウタロウも描いている。このポスターを手掛けた村田氏は、本作について「試写を観せていただき、弱点だらけの登場人物だからこそ織りなす温もりとおかしみを感じました」とコメント。「別々のシーンで演技している登場人物がポスターの中で繋がり、言葉と心を交わすような感じになったらいいなと願いつつ描きました」と説明し、「想いを自分の声で告げることの出来ない主人公、だからこその切なさや強い気持ち。劇場で不思議で温かいささらの世界を感じていただければと思います」と呼びかけている。
2014年10月21日2012年公開の『しあわせのパン』に続き、大泉洋が三島有紀子監督とのタッグを組んだ『ぶどうのなみだ』が好評を博している。北海道・空知(そらち)のワイナリーで綴られる本作でヒロインを務めたのはシンガーソングライターの安藤裕子。大泉と安藤が改めて本作について語った。その他の写真かつてはクラシックの世界で指揮者として活躍するも、いまは故郷でワイン作りに勤しむアオ。弟と暮らす彼の元へ、不思議な魅力を放つエリカという女性がやってきて、彼らの生活に新たな風を吹き込んでいくが…。大泉が演じたアオはストイックなまでにワイン作りに打ち込み、笑顔を見せない男。「最初に三島監督に連絡をいただいたときはメールに『今回はとても寡黙でメチャクチャストイックな役です』とあって、内心『また喋らない役か…』と思いました。『しあわせのパン』の時も寡黙な男でしたし…」と苦笑交じりに振り返る。一方の安藤もエリカという女性に対し「役柄で言うと自分からは少し遠い印象を持った」と明かす。「エリカの怒りや感情をガッと表に出す感じが私がこれまで生きてきた道筋にはなかった部分。歌うようになって私も激しい感情は出すようになったところはあるけど、それはあくまで人前に立つ安藤裕子が持つもの。どちらかというと自分の母親にエリカに近いものを感じましたね。感情の起伏が大きく、ケタケタと笑って包み込み、勝手に料理を人にふるまうようなところもうちの母親のようだなと感じながら読んでました」。2度目のタッグとなった三島監督について大泉は「今回で“三島ワールド”と言えるものが確立したと思います」と語る。それは自身が生まれ育った北海道とも深いつながりを持っている。「やはり、北海道をこんな風に、ある種のファンタジーの世界のように描いてくれる人はいないし、普段の僕にない部分を引き出してくれる。いままで会ったどの監督とも違う感覚を持ってらっしゃる方だと思います」と絶大な信頼を寄せる。音楽の世界で生きる安藤だが、エリカという役は決して音楽に特化された役ではない。異質の世界に触れたことで大きく刺激される部分があったよう。「自分になかった強さや女性性――いや、それは自分の根っこに埋まっていたんでしょうが、それを引き出していただけたと思います。エリカとして生きることで、彼女の強さや経験が自分にプラスされた気がしています」人と土地。じっくりと魅力を引き出し、醸造して完成した物語を味わってほしい。『ぶどうのなみだ』公開中※取材・文・写真:黒豆直樹
2014年10月17日中谷美紀を主演に迎え、講談社「ハツキス」にて連載中の人気漫画を実写映画化した『繕い裁つ人』。先日、主題歌をシンガーの平井堅が務めることが発表されたが、このほど本作のメガホンを握る気鋭の女性監督・三島有紀子がその起用への想いを明かしたコメントが到着した。本作の舞台は、頑固でこだわり深い仕立て屋によって“人生で一番自分に似合った服”に出会える、町の仕立て屋・南洋裁店。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷美紀)が、古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業マン・藤井(三浦貴大)からのブランド化の依頼も断り続けている。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったのが――。今回、平井さんが歌う主題歌は、今年5月にリリースされたコンセプトカバーアルバム「Ken’s BarIII」に収録された、70年代に発表された財津和夫の超名曲をジャズ・テイストにアレンジした楽曲「切手のないおくりもの」。三島監督自らがこの楽曲に惚れこみ、「主題歌はこの曲しかない!」と熱烈にオファーしての実現となったそうだが、そこに込めた想いを監督自身はこんな言葉で綴っている。「口笛で始まり、包み込むような大人の男性の歌声が聞こえてきて、やがてスキップしたくなる…そんな、映画の最後に流れる音楽をずっと探していました。財津和夫さんの『切手のないおくりもの』は、小さい頃から大好きで歌詞がとても素敵です。“夢のないあなたに、この歌を届けよう愛することの喜びを知る魔法仕掛けのこの歌を”映画の主人公・市江もこんな気持ちで一着一着その人のために仕立てていますし、自分もこんな気持ちで映画をお届けしたいと思っていたとき、平井堅さんの歌うこの曲を見つけました。かすかに聞こえる口笛から始まって、平井堅さんの温かく切なくくるおしいまでに力強い歌声に包まれる。そして大橋トリオさんのアレンジで展開されるjazzy(ジャジー)でブラスバンドな世界は、ラストに向けて確実に心にウキウキ感というHAPPYをくれる。『これだ!』と、ひとり興奮してこの楽曲を抱きしめたくなったのを覚えています。舞台となった神戸はジャズの街ですし、平井さんも関西出身です。すべてがこの映画につながっている、まさに運命の出会いに思えて仕方ありません」。そう三島監督も語るように、歌詞に登場する様々な「あなた」に歌を届ける「私」と、依頼主の心に寄り添う洋服を作り続ける、中谷さん演じる主人公・市江の生き方がぴったりリンクしており、まさにこの作品のためのに生まれた楽曲かのように感じられるはずだ。主題歌に決定したことについて、平井さんは「今回、僕がカバーした『切手のないおくりもの』が、この映画の主題歌に起用して頂けると聞いて、驚きと共にとても嬉しく思っています。大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」と、劇中で見せる市江の“まごころ”に共感を寄せている。大泉洋・主演の『ぶどうのなみだ』も大ヒット中の三島監督。独特の空気感と優しさが漂うその世界観は、作品を形作る一つ一つに対するこだわりから生み出されていると言われているが、本作での平井さんの歌声はまさにその重要なピースの一つとなっているようだ。『繕い裁つ人』は2015年1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。<リリース情報>■平井堅/CONCEPT COVER ALBUM「Ken’s BarIII」・価格:3000円+税・発売中★「Ken’s BarIII」が装いも新たにギフト仕様のウィンターパッケージとして冬季限定出荷が決定。(2014年11月末~2015年2月まで)さらに店頭購入者特典として映画『繕い裁つ人』の本アルバム限定ポストカードを対象店舗にてプレゼント!※対象店舗に関しては後日、平井堅の公式サイトにて。※特典は先着となります。無くなり次第終了となりますのでご了承ください。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日俳優の大泉洋が10月11日(土)、都内で行われた主演作『ぶどうのなみだ』の初日舞台挨拶に登壇。この日は台風19号が近づくも快晴で、“雨男”で知られる大泉さんは「マネージャーに『初日に雨が降ってないのは珍しい』と言われた」と安堵の表情だった。東京・渋谷のシネクイントで行われた初日舞台挨拶には、大泉さんに加えて、本格演技に初挑戦したシンガーソングライターの安藤裕子、共演する染谷将太、三島有紀子監督が出席。映画は『しあわせのパン』に続き、三島監督&大泉さんが再タッグを組み、再び北海道を舞台にしたヒューマンドラマで、10月4日(土)の北海道先行上映に続いて、ついに全国封切りを迎えた。夢に挫折し、故郷の北海道・空知に戻ってきた主人公・アオ(大泉さん)は、ひとまわり年の離れた弟のロク(染谷さん)とともに“黒いダイヤ”と呼ばれるピノ・ノワールの醸造に挑むが、なかなか上手くいかない。そんなある日、2人の前に不思議な魅力をもった旅人・エリカ(安藤さん)が現れ、兄弟の穏やかな日常を彩っていく。劇中にはアオとエリカの恋愛模様が描かれており、大泉さんは「初対面でケンカしていた男女が、恋に落ちる…。こういう展開、大好き!僕の好みにがっちりハマった」と上機嫌。一方、安藤さんは「エリカ自身も、アオに似たキズや痛みを持っているので、癒やしてあげたいと思ったのかな」とエリカがアオに惹かれた理由を分析していた。染谷さんは「洋さんに『目が死んでるよ』とか、『やる気あるの?』ってよく言われる」と苦笑い。舞台挨拶の司会者に、役名を“クロ”と間違われると困惑した表情を浮かべ、大泉さんが「クロどころか、今日の衣装は真っ白!」とフォローする場面もあった。そんな息ぴったりのキャスト陣について、三島監督は「美しい北海道の風景や、おいしい料理はもちろん、ここにいるキャストの皆さんを撮っているのが一番の幸せだった」とふり返っていた。『ぶどうのなみだ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月11日俳優の大泉洋が11日に東京・渋谷のシネクイントで行われた主演作『ぶどうのなみだ』の初日舞台あいさつに共演する安藤裕子、染谷将太、2012年公開の『しあわせのパン』に続きタッグを組んだ三島有紀子監督とともに登壇。ファンの間で雨男として知られる大泉は「台風19号が近づいているそうですが、私が何とか食い止めております」と“快晴”の主演作封切りに大喜びで、雨男の汚名を返上した。『ぶどうのなみだ』初日舞台挨拶その他の写真北海道・空知地方のワイナリーを舞台に、ワイン作りに情熱を注ぐ不器用な主人公・アオ(大泉)とその弟であるロク(染谷)、ふたりの前に突然現れた赤いワンピースを着た女性エリカ(安藤)が織りなす“再生の物語”がオーガニックな演出で紡がれていく。大泉は「この作品を観て、ぜひ北海道に遊びに来てほしい」と故郷をアピールしていた。本作で演技に初挑戦したミュージシャンの安藤は、「エリカとして生きた時間を通して、心の中にあるトゲが解けた思いがした。映画を観ることで、少し優しくなり、人を愛おしく思ってもらえれば」。劇中ではアオとエリカの恋愛模様にスポットが当てられており、「初対面でケンカしていた男女が恋に落ちるという、僕が大好きな展開!」(大泉)、「エリカは、自分に似た傷や痛みを持っているアオを癒やしてあげたいと思ったのかも」(安藤)と話していた。また、染谷は「いつも洋さんに『目が死んでる』とか、『やる気あるの?』って言われる。生まれつき、こういう顔なんですけど」と思わず苦笑。先週から北海道で先行上映がスタートしており、三島監督は「地元に暮らす70歳の女性から『(登場人物が)一生懸命ひたむきに生きる姿を見て、明日も頑張って生きたいと思った』と言ってくださった」と感激しきりだった。『ぶどうのなみだ』公開中取材・文・写真:内田 涼
2014年10月11日北海道をまるごといただける、食欲の秋にふさわしい“おいしい映画”がいよいよ全国公開されます。三島有紀子監督の前作『しあわせのパン』に続く北海道企画第2弾、大泉洋主演の『ぶどうのなみだ』。家族の反対を押しきって家を出たアオ(大泉洋)が、ある出来事で傷つき故郷に戻り、葡萄を育てながらワインの醸造を続け、弟のロク(染谷将太)と2人での静かな生活を送る中、エリカと名乗る女性(安藤裕子)が現れたことで彼らの世界に彩りが生まれていく…というストーリー。エリカが作る料理は素朴ながらも人々のお腹を満たし、心の距離を縮めます。鮮やかな見た目に、食欲そそる香り、温度を感じさせる湯気など、“おいしい料理”には、言葉を交わさずとも人を受け入れ、そして人を繋げる不思議な力があるのだと感じさせられるシーンが多々登場。また、アオが苦悩しながら作り続けるワインにも、アオが現実を受け止め、変わろうともがきながらも懸命に生きる日々の「味」が染み込まれているかのよう。「料理」や「食材」など、すべてのものには、人が気づかずとも流れこんでしまっている「想い」が込められているのだと感じさせられます。だからこそ、あらためて「食べる=いただく」ことの意味を考えてみよう…そんなことを思わせてくれる作品です。ちなみに、本作に登場する料理の食材は、すべて北海道の生産者の方がこだわって作ったものだそう。「地産地消」という言葉がありますが、北海道を舞台に、地の素材を活かし、北海道を愛するスタッフ、そして北海道を代表する俳優、大泉さんが心を注いだ本作は、北海道を超え日本中においしくて、優しく、温かな思いを運んでくれることでしょう。他県も羨む『ぶどうのなみだ』は、観る人にとって様々な味を堪能することのできる作品です。(Umi)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月10日「これまでに僕が出会った監督にはない感覚の持ち主」。つい先日、NHKの朝ドラへの出演も発表されるなど、文字通り引く手あまたの大泉洋。気鋭の若手演出家から巨匠まで、多くの監督と作品作りを共にしてきた彼は三島有紀子監督をそう評する。ヒロイン役として音楽の世界から映画の世界へと引き抜かれてきた安藤裕子も、とある舞台挨拶で「見たことのない“イケメンの”大泉洋が見られます!」と強調し笑いを誘っていたが、自身に関してもこの映画に出演したことで「いままでの私にはなかった強さや女性性――それは多分、私の根っこの部分にあったものだけど、それを引き出してもらえた」と語る。出会いが人の新たな魅力を引き出し、それがさらなる化学変化を生み出していく。映画『ぶどうのなみだ』(10月11日公開)は映画の中の物語でも、そして現実の世界でもそれを実現、実証している。舞台となった北海道の大地、三島監督が向けるカメラ、この物語との出会いは大泉洋と安藤裕子に何をもたらしたのか?一度は故郷を飛び出すも、傷ついて北海道・空知(そらち)の地に戻ってきたアオ。それから一心不乱にワイン作りに励むが、なかなか満足のいく味を生み出すことが出来ない。そんな彼と弟のロクが暮らす土地にエリカという名の不思議な魅力を持った女性がやってきて、彼らの静かな日常を侵食していくが…。大泉さんにとっては2012年の同じく北海道を舞台にした『しあわせのパン』に続いての三島監督の作品への主演。前作の静かに妻を見守る夫に続き、今回演じた笑顔を見せることなく、ただワイン作りに熱中するアオという役について「最初に三島監督からいただいたメールに『今回の役はとても寡黙でめちゃくちゃストイックな役です』とあって、内心『また喋らない役か…』と思いました(苦笑)。まあ僕自身、寡黙な男か、ムチャクチャよく喋る男のどちらかの役が多いんですけど…」と笑いつつ、故郷・北海道を舞台にした映画でその魅力を発信することができる喜びを語る。「それはやはり大きいですね。さすがうちの社長(※鈴井亜由美/大泉さんの所属事務所の社長であり本作を企画・プロデュース)だなと(笑)。僕にも彼女にも、どうしようもなく北海道のために何かがしたいっていう気持ちが訳が分からないくらいあるんです(笑)。僕自身、北海道の出身とはいえ、隅々まで知っているわけではなかったので、今回、こんなに美しいぶどう畑と、ワイナリーがあり、北海道のワインがここまでおいしくなっているのか!と驚かされたところもありました」。アオと亡き父、エリカと彼女を置いて去った母。親と子の結びつきの再生もまた、本作で描かれるテーマのひとつ。安藤さんが脚本を読んで、エリカという役柄に対し「うちの母親に似ていると感じた」というのは偶然とはいえ面白い。「私自身とは少し遠いかなというのを感じてて、エリカの感情の起伏の激しさやケタケタと笑って包み込むような大きさ、人に勝手に料理を振る舞うようなところはまさにうちの母親なんですよね(笑)。私も歌うようになって、ガッと感情を出すようになったところはあるけど、それはあくまでも『人前に立つ安藤裕子』が持っているもので、子ども時代や若い頃をふり返っても、感情を人前でさらすようなこととは縁遠かったんです。だから、どちらかというアオとの殻の厚さに自分に近いものを感じましたね。人に何かを振る舞うってなかなかできないんですよ。『本当は嫌なのに無理して食べさせられてるんじゃないかな?』とか考えちゃう(苦笑)。でも、うちの母は平気で振る舞うし、持たせちゃう(笑)。『ああ、うちの母親に似てる』って思いながら脚本を読んでました」。北海道を舞台にした出演作ならほかにもある。陰を持った男ならこれまでいくつも演じてきた。なぜ、大泉さんにとって三島監督は“特別”なのか?「ひとつには、北海道という土地をこんな風にファンタジーのように描いてくれる人はいないということでしょうか。どこか日本の作品ではないような…。今回、特に“三島ワールド”と言えるものが確立したと思う。実際に撮っているときも、すごく象徴的な撮り方というか、演じながら細かい部分で疑問を感じる時もあるんですよ。これ、現実の世界で考えてどうなんだ?と。例えば今回で言うと、アオがワインの樽を畑の真ん中でぶちまけるシーンがあるんですけど、よく考えると、何でわざわざ畑の真ん中に持っていったんだ?と疑問に思うんです。ただ、そういう理屈や辻褄を超えて表現したいものが三島監督にはあるんですよね。だから出来上がりを観て、『なるほど』と思わせてくれるんです。ピカソの絵のように現実にそうやって見えるわけじゃないけど、1枚の絵の中にいろんなものが表現されている。そういう撮り方をしてくれる監督は実はあまりいなくて、不思議な感覚を覚えます」。安藤さんにとっては、本格的に音楽活動を始めてからは初めての演技の仕事。アオが元指揮者であるのに対して、エリカは決して音楽と深い関わりを持つ役柄というわけでもない。純粋に“演技者”という立場で映画の世界に触れたことは安藤さんに大きな刺激や発見をもたらした。「元々、私は映画の世界に憧れがあって、高校の頃に『映画監督になりたい』と言ってた時期もあったんです。憧れを持ちながらも『自分には無理だ』とあきらめた世界でもあり、その道のりの中で自分はものを作るのがとにかく好きなんだと分かって、音楽を作るようになったんです。音楽が好きという以前に、自分がその時にワクワクするようなものを作りたいんですよね。ミュージシャンとしてデビューした後も、女優のお仕事の話をいただくことはあったんですが、自分にとって映画は尊く、憧れも強すぎたし、恥をさらすのを怖いという思いもあって『まずは音楽で何が出来るか』という気持ちもあって…」。そんな安藤さんの心境に変化が訪れたのは3年前。そこからいくつかの偶然を経て、本作への出演へと至った。「地震が起きて、その後、私を育ててくれた祖母が亡くなって、自分に子どもも生まれて、生とか死について考える時間があったんですね。もう少し素直に、自分が生きていく中で何がやりたいのか?と考えることがあり、自分が死ぬまでにやりたいと思っていたことを全部やろう!と思うようになったんです。そんなタイミングでちょうど鈴井さんがエリカ役を探しているときに美容院で、私の出ている雑誌の記事を読んだそうで『この人だ!』と思ってくださったそうです。不慣れなチャレンジの中で、やはり今までの自分にないものを引き出してもらえたと思います。エリカとして生きたことで、彼女が持つ強さや彼女の経験が自分にプラスされた気がしますし、以前よりも怯えが減ってたくましさが増えたように感じています」。最後に、物語とは直接関係のない質問をひとつ。2人は仕事で涙を流したことは?タイトルにちなんで尋ねると、安藤さんは「メチャクチャありますよ」と笑う。「放送事故かってくらいありますよ(笑)。昔は取材で質問されて、答えられずに詰まって泣いてたし、ラジオでコメント録る時も、ゲストで呼ばれた時も泣いてました。人が怖かったですね。いまは、人前に立つ自分を作って、スイッチを入れてるんですよね。昔はそれが器用に出来なくて、対面する人やスタッフがオロオロする中、泣いてました(苦笑)。いまでもステージの上では泣いてます。歌いながら、曲の感情やそれを聞いてくれるお客さんの感情を吸い取ってるんですかね?」。大泉さんもそんな安藤さんの言葉に「僕もファンの思いで泣くことはありますよ」とうなずく。「僕の出演作を観たファンからいただいた感想を読んで、ジワっと来ることは多いです。僕自身は楽しいと思ってやっているんですが、それにこんな風に勇気づけられたりしてくださる方がいるのかと知って、涙が出てくることはあります。仕事で悔しくて泣いたことも…ありますよ、何度か(笑)。悔しさと腹が立ったのとが重なって、気づいたら話しながら泣いてました」。大泉洋ヘアメイク:白石義人(ima.)スタイリスト:九(Yolken)安藤裕子ヘア:HIROKI(W)メイク・スタイリング:安藤裕子本人(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月09日舞台となった北海道では先週末4日から先行公開され、今週11日からはいよいよ全国公開となる大泉洋主演の映画『ぶどうのなみだ』。大泉さんが自分史上「最もカッコいい」と自画自賛(?)している本作から、このほど、三島有紀子監督からアドバイスを受けながら、時に全力疾走も見せるメイキング映像がシネマカフェに到着した。北海道・空知。小さなワイナリーでワインをつくる兄のアオ(大泉洋)と、そのそばで小麦を育てている弟のロク(染谷将太)。アオはかつて家族の反対を押し切って上京、有名指揮者となったが、あることがきっかけで挫折。傷つき苦しみを抱えたまま、ひとまわり年の離れたロクが暮らす故郷へと戻ってきた。いまではアオは、“黒いダイヤ”と呼ばれる葡萄ピノ・ノワールの醸造に励んでいるが、なかなかワインは思うような味にならない。そんなある日、不思議な魅力を放つ女性・エリカ(安藤裕子)がキャンピングカーに乗って現れ、アオとロク、そして空知の人々の静かな生活に新しい風を吹き込んでいく…。大泉さんは本作で、三島監督による前作『しあわせのパン』以上に寡黙でストイックな役柄を演じており、このたび到着したメイキング映像の中でも、三島監督と熱心に相談し合ったり、葡萄と向き合う真剣な表情を垣間見ることができる。『しあわせのパン』と同様、北海道の大自然の中でオールロケということもあり、「今回も相変わらず、役者のタイミングよりも明かりとか自然が優先ということはよくありました。『大泉さん、いまです!この夕日のなかで苦悩してください!』みたいなことが多々ありました(笑)」と、大泉さんはふり返って語る。「役者としてのやりがいとかそういうことではなくて、もう戸惑うことばかりでしたね。『僕はいったい何をすればいいんですか?』っていう感じ(笑)」。とは言うものの、いざ撮影となれば真剣そのもの。クライマックスに程近い、あるシーンでは「『このなかで全力疾走してください!』と言われたときは、わけも分からず何百メートルの直線を何本か走った」という。「でも、どのシーンも実に美しい画なんですよ」。「物語のつじつまだったり、現実だったらこうだよねということではないんですよね、三島さんが描きたいのは。なんて言うか、印象派の絵画みたいなものなんです、きっと」と大泉さんは言う。「現実的なことを考えて細かく撮っていくのではなく、“ドン”と一枚の絵のなかで何を表現できるのかということなんだと思う。仕上がりを観てさらにそう思いました」と、監督の“画づくり”に信頼と確信を覗かせる大泉さん。映像では、そんな大泉さんの真摯な姿や、葡萄狩りを以前「幼稚園ぐらいのときにやってると思う」と話す染谷さんの素の笑顔や、差し入れをほおばるキュートな安藤さんの姿も収められており、物語同様、温かさの伝わるメイキングとなっている。『ぶどうのなみだ』は北海道にて先行公開中、10月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月06日北海道を舞台にした『しあわせのパン』のスタッフが再結集し、大泉洋を主演に、今度は北海道・空知(そらち)地方の“ワイナリー”を舞台にして贈る映画『ぶどうのなみだ』。ついに10月4日(土)より北海道先行、翌11日(土)より全国にて公開となる本作に、三島有紀子監督の次回作『繕い裁つ人』で主演を務める中谷美紀を始め、料理家の栗原はるみ、パン好きなら知らない人はいないブーランジェ(パン職人)の志賀勝栄、雑誌などで活躍するモデルのKIKIといった、各界の著名人から絶賛のコメントが到着した。父親が残した北海道・空知の葡萄の樹が立つ土地で、兄のアオ(大泉洋)はワインをつくり、ひとまわり年の離れた弟のロク(染谷将太)は小麦を育てている。アオは“黒いダイヤ”と呼ばれる葡萄“ピノ・ノワール”の醸造に励んでいるが、なかなか理想のワインはできない。そんなある日、キャンピングカーに乗ったひとりの旅人が、突然2人の目の前に現れた。エリカと名乗る不思議な輝きを放つ彼女(安藤裕子)は、アオとロクの静かな生活に新しい風を吹き込んでいく…。本作の主演を務めるのは、映画・TVに大活躍、出演作が後を絶たない北海道出身の大泉さん。共演に、本作が本格的な演技初挑戦となるシンガーソングライターの安藤さん、そして『寄生獣』など、こちらもまた引く手あまたの若手実力派・染谷さんと注目のキャストが勢ぞろい。前作『しあわせのパン』の同名小説も高く評価された三島監督は、今回もオリジナル脚本を書き下ろし、葡萄と小麦の成長をとらえることにもこだわりながら、オール北海道ロケを敢行した。三島監督の次回作となる同名人気漫画の映画化『繕い裁つ人』で主演を務める中谷さんは、「人生を賭してぶどうを育む男と、根を張ることなく放浪する女の心が近づく頃、この映画に心地よく酔わされていることに気づきました」と、本作の世界観を絶賛。また、ワインにも、食にも造詣の深い著名人たちも本作を存分に堪能した様子だ。●栗原はるみ(料理家)いい仲間がいれば人生は楽しい。さみしい時にこそ、素直になって心を開ければ誰かが必ず力になってくれる。私はあの仲間の一員になりたかった。きっと仲良くなっていたはずだから。● KIKI(モデル/女優)土の味はどんなだったろうか風の香りはどんなだったろうか空の色はどんなだったろうかあの人の笑顔はどんなだったろうか思い出すと同時になみだが零れそうなこころやさしくなる映画でした●志賀勝栄(三宿「シニフィアン シニフィエ」シェフ)ワインや料理を題材にした映像は職業柄記憶にしっかりと残っている。ぶどうのなみだも同じように自分の心にしっかり刻まれている。●岡 昌治(一般社団法人日本ソムリエ協会 会長)アオとロク兄弟の確執と絆、エリカや仲間が加わった愛情こもった人間模様。見終った後には、一服の清涼感を感じました。ぶどうのなみだ。我々ソムリエはそれを「グットドール(黄金のしずく)」と呼んでいます。この作品は、とても素敵なひとしずくでした。●鹿野 淳(「MUSICA」発行人)人間と大地は必然に基づいて生まれ育つが、あまりにも脆く、あまりにも儚く、あまりにもあっけなく死に絶える。だからこそ人間と大地と自然は美しいし、生きる強さを誰もが持っている。そのことを北の果ての大地と最高の名優(=盟友)に教えてもらった、大切な映画です。●関口靖彦(「ダ・ヴィンチ」編集長)大泉洋さん、染谷将太さん、そして安藤裕子さん。アオ、ロク、エリカの痛みと熱さを切々と伝えてくる主役3人の演技が、涙が、微笑みが、目に焼きついて離れない。●大塚美夏(「ナチュリラ」副編集長)大人のファンタジーですが、安藤さんの存在感がピリリとしたスパイスとなって、ほどよいさじ加減のリアリティさがよかったです。秋にぴったりのしっとりビターな物語だと思いました。『ぶどうのなみだ』は10月4日(土)より北海道先行、10月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月02日この秋冬、日本映画界は“女装”がブームのようだ。しかも、正統派イケメン・岡田将生(25)、美少年系イケメン・菅田将暉(21)、そして個性派イケメン・安田顕(40)と、タイプの異なる人気俳優たちが、新作映画で女子顔負けの女装を相次いで披露している。その美しすぎて罪(?)な、彼らの女装姿に迫った。まずは、今年、『偉大なる、しゅららぼん』『オー!ファーザー』と主演映画が続き、出演ドラマ「ST赤と白の操作ファイル」が映画化へ、そして11月、蜷川幸雄演出の「皆既食-Total Eclips-」では若き天才詩人ランボー役で、舞台初挑戦にして初主演を果たす岡田さん。11月22日(土)公開の『想いのこし』で岡田さんが演じるのは、頭の中には“カネと女”しかないというダフ屋・ガジロウ。甘いマスクで女の子を口説き落としてはチケットを売りさばく、という最低のダメ男だ。しかし、彼がきっかけとなった交通事故で、ユウコ(広末涼子)、ルカ(木南晴夏)、ケイ(松井愛莉)の3人のポールダンサーと、そして運転手のジョニー(鹿賀丈史)が死亡してしまう。さまざまな理由で現世に未練があるため、幽霊となった彼らは、ガジロウを使って、のこした“想い”を遂げようとするのだが…。「あなたには、私たちにできないことをしてもらう義務がある」と言い放つ、広末さん演じるユウコの言葉どおり、岡田さんは、ドラマ「昼顔」で注目を集めた木南さん演じるルカの身代わりとなってウェディングドレスの花嫁姿に!しかも、あろうことか、花婿とキスまで!さらに、広末さんとのポールダンスのシーンでは、コテコテの“夜顔”メイクで華麗なダンスを披露。ポールに対して90度になる反りっぷりも見事な、美しいけど、ちょっぴり筋肉質な女装ダンサーと相成っている。続いて、『共喰い』で各賞を席巻した昨年に引き続き、今年も出演した呉美保監督の『そこのみて光輝く』がモントリオール世界映画祭で「最優秀監督賞」を受賞し、さらに第87回アカデミー賞「外国語映画賞」部門の日本代表作品にも選出された菅田さん。「仮面ライダーW」での鮮烈デビュー以降も、連続テレビ小説「ごちそうさん」の坊主頭から、『闇金ウシジマくん Part2』、2015年公開の『チョコリエッタ』『暗殺教室』まで、さまざまな役柄を巧みに演じ分けている若き実力派の菅田さんだが、能年玲奈主演で東村アキコの人気コミックを実写映画化する『海月姫』(12月27日公開)では、驚異の“美”女装姿に。その、もはや嫉妬レベルの女装美男子ぶりには、原作者の東村さんまでも「本当にキレイ」「奇跡のキャスティング」と太鼓判。原作ファンからも、ネット上で「カワイイ!」と絶賛の声を集めている。菅田さん演じる蔵之介は、“クラゲオタク”の能年さんほか、“鉄道オタク”の池脇千鶴、“三国志オタク”の太田莉菜、“和物オタク”の馬場園梓(アジアン)、“枯れ専”の篠原ともえ、といった個性豊かなオタク女子集団・“尼~ず”たちが暮らす男子禁制アパートに、おしゃれ女子の“蔵子”として入り込む。有名政治家一族の次男ながら、ファッションの世界で生きることが夢という蔵之介は、筋金入りのオタク女子たちを懐柔しながら、奇妙な友情関係を築いていくらしい。ここに、蔵之介の兄で女性恐怖症の童貞エリート・修(長谷川博己)がどう絡んでいくのか、いまからも楽しみだ。最後は、映画に、ドラマに、舞台に、「TEAM NACS」の垣根を越えて個人でも活躍著しい“ヤスケン”こと安田さん。今週末10月4日(土)に公開となる『小川町セレナーデ』では、なんとオカマダンサー・エンジェル役で女装姿を披露。「TEAM NACS」のメンバー、大泉洋が『ぶどうのなみだ』で、美人シンガーソングライターの安藤裕子を相手役に寡黙な男を演じ、戸次重幸が小島聖、酒井若菜と繰り広げた不倫ドラマ「エンドレスアフェア~終わりなき情事~」が劇場版になるという中、安田さんは昔、“男女の関係”にあった女性と、2人の間に生まれた娘のためにひと肌脱ぐことになる、オカマパブのスターダンサー役を好演する。借金のため、閉店の危機に陥った真奈美(須藤理彩)が経営するスナック。隣町でオカマバーが大人気であることを知った娘・小夜子(藤本泉)は、自らオカマのフリをして “偽オカマバー”を開き、再起を狙おうとする。実は小夜子の父親であり、カリスマ・オカマダンサーとして小夜子や真奈美を手取り足取り指導することになるのが、安田さんが扮するエンジェルだ。ちょっぴり変わったカタチではあるものの、安田さん演じるエンジェルと、等身大の母親役がハマる須藤さん、映画『アオハライド』の公開も控える次世代女優・藤本さんの家族は、きっと見事な化学反応を起こしてくれるに違いない。さて、あなたのお好みはどの“女装男子”?(text:cinemacafe.net)■関連作品:海月姫 2014年12月27日より全国にて公開(C) 2014映画『海月姫』製作委員会(C) 東村アキコ/講談社小川町セレナーデ 2014年10月4日より全国にて公開(C) 2014「小川町セレナーデ」製作委員会
2014年10月02日北海道を舞台に描いたヒューマンドラマ『ぶどうのなみだ』の特別試写会が30日に都内で行われ、2012年公開の『しあわせのパン』に続きタッグを組んだ三島有紀子監督と主演の大泉洋、本格的な演技に初挑戦したミュージシャンの安藤裕子が舞台あいさつに登壇。サプライズで劇中に登場するオールド・イングリッシュ・シープドッグのバベット君(2歳)が登場し、大泉の口元をペロペロ。“共演者”からの突然のキスに、大泉は「かわいいけど、ここまで(距離が)近いと怖いですね」と笑いをさそった。その他の写真空知地方のワイナリーを舞台に、ワイン作りに情熱を注ぐ不器用な主人公・アオ(大泉)と、突然現れた赤いワンピースを着た女性エリカ(安藤)が織りなす“再生の物語”がオーガニックな演出で紡がれていく。アオの弟・ロクを染谷将太が演じている。故郷である北海道がロケ地になった大泉は「北海道の美しい景色と、三島監督がこだわり続けて撮った美味しそうな料理とワインが出てきます。すごくお腹の減る映画(笑)。ぜひ楽しんでください」とアピール。自身が演じる役柄を“寡黙な男”だと紹介されると「三島監督はとにかく私を寡黙な役にしてしまう。撮影は景色や料理と同じくらい、私の顔にもこだわってくれて、自分史上キレイに撮ってくれた作品と言っていいでしょう。自己ベストは出したと思います(笑)」と自信を示した。そんな大泉に対して、安藤も「普段知られざる大泉さんのイケメンぶりを見ることができる」と太鼓判。「絵本のように可愛らしい映像なんですけど、その中で優しい人間関係が静かに進んでいく。大きな起承転結はないかもしれませんが、大人のほろ苦い気持ちを優しく包んでくれる作品」と見どころを語った。また、三島監督は「こだわったのは色。それと湯気とかバターの溶け方、ワインの注ぎ方といった動きですね。そもそも食材が美味しそうなので、それを生かしたお料理を考えて、食材がいかに美味しいかを伝えられるように撮っていた」ともうひとりの主人公である“料理”へのこだわりを明かした。『ぶどうのなみだ』10月11日(土)から全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年10月01日映画『ぶどうのなみだ』の試写会が9月30日(火)に都内で開催され、主演の大泉洋、安藤裕子、三島有紀子監督に加え、劇中に登場するオールド・イングリッシュ・シープドッグのバベットも登場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。『しあわせのパン』に続いて、北海道を舞台に大泉さんと三島監督がタッグを組んだ本作。夢破れて故郷に戻り、一心不乱にワイン作りを続ける男と彼の生活圏に突如として入り込んできた謎めいた女性らが織りなすドラマを北海道の自然とおいしい食事と共に描き出す。大泉さんは本作を「すごくお腹の減る映画」と説明する。2度目となる三島監督との仕事で、前作の静かに妻を見守る男に続いて、寡黙にストイックにワインを作る男を演じたが「監督は私をとにかく“寡黙な男”にしてしまう(笑)」と語る。さらに風景も食べ物も全てを美しくカメラで切りとるのが三島監督の特徴としつつ、「私の顔もキレイに撮りたがるんですが、それはなかなか難しいんですね。頑張ってやってるんですが…。前の日にみんなと飲みに行くと若干、顔がムクむんですが、朝、近づいてきて『また昨日、飲みましたね』と言われるんです。だから(ムクみを取るために)走ってました」とアピールする。安藤さんは、そんな苦労の中で撮影された大泉さんの姿について「みなさんが知ることのない大泉洋が映ってます。こんなイケメン姿の大泉洋は見たことないと思います」と上映前にファンの期待を煽りに煽りまくる。大泉さんは、先ほどの発言と併せ、三島監督からは常に「カッコいいです!」とおだてられながら撮影されていたことを明かしつつも、上映前にあまりにハードルが高くなりすぎるのを危惧したのか「言っても僕なんでね…(苦笑)」とややトーンダウン。「“僕史上”最もカッコいいと思う。自己ベストは出せたかと」と条件付きでアピールし笑いを誘っていた。映画にちなんで、最近、幸せのあまり涙を流したことは?という問いに大泉さんは「娘の話ばかりで恐縮なんですが」と全く恐縮した様子を感じさせない満面の笑みで愛娘にまつわるエピソードを披露。「娘はまだ『スパゲッティ』と言えなくて、『何食べる?』と聞くと『スカベティ』とか言うんです。親としてはそれはかわいいんですが、娘は自分がうまく言えないことを分かってて『まだどうしても言えないのー』と言うんです。それを見て切なくなって『それでいいんだよ!言えなくていい。必ず言えるようになるから!』と涙があふれてきました」と熱く語る。安藤さんは大泉さんのエピソードにうなずきつつ、「ウチもお腹のことを『オカナ』と言ったり、チョコのことを『コチョ食べたい!』とか言いますね」と語ったが、大泉さんは急に「業界人ですか?」と鋭くツッコミを入れ、会場は笑いに包まれた。この日は、劇中で大泉さん演じるアオの家で飼っている犬のバベットも駆けつけた。普段「実は動物が好きじゃない」という大泉さんも「彼はいけるんですよ。中に人が入ってるんじゃないかと思う。“ふなっしー”的な…(笑)」と語り、笑顔で一緒に写真に収まっていたが、客席からの「かわいい」という声や犬を熱心に撮影するカメラマンの姿に「犬の映画と思われるんじゃ…?」と危機感を募らせていた。『ぶどうのなみだ』は10月4日(土)より北海道にて先行公開。10月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年09月30日●余裕がなかった久しぶりの現場「湿疹が出たことも」歌手の安藤裕子が、映画『ぶどうのなみだ』(10月4日北海道先行公開/10月11日全国公開)で約14年ぶりに女優復帰する。2003年の歌手デビュー後としては初の本格的な演技。小規模公開ながら興行収入3.8億円のヒットを記録した『しあわせのパン』(2012年)のスタッフが再集結し、再び大泉洋を主演に据えて本作が完成した。舞台は北海道・空知地方のワイナリー。兄・アオ(大泉洋)はワイン造りに励み、弟・ロク(染谷将太)は父が遺した小麦畑を受け継いで静かな生活を送っていた。かつて家族の反対を押し切って東京に出たアオ。夢破れて5年前から故郷に戻り、亡き父が植えた1本の葡萄の木のそばに畑を作って、"黒いダイヤ"と呼ばれる葡萄「ピノ・ノワール」の醸造を繰り返していたが、理想の味に巡り合えないでいた。そんなある日、突然現れた女性・エリカ(安藤裕子)が新しい風を吹き込んでいく。ぶどうのなみだ――それは厳しい冬を乗り越えて春を迎えた葡萄の木が、雪解け水を吸い上げ、小さな枝から落とすひとしずく。この映画は、人生で時に出会う悲しい涙も「それはきっと、あなたがいつか幸せになるためのひとしずく」と優しく語りかけてくれる。今から14年前、『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)というドラマが放送された。TOKIOの長瀬智也が主演を務め、渡辺謙など豪華俳優陣がずらり。その中に、安藤裕子もいた。彼女が演じたのは、ボウリング場の店員・カオル役。出番は少なかったが、劇中で池袋西口公園を「IWGP」と名付け、後に山下智久演じるシュンと恋仲になるなど、重要な役を務めた。しかし、安藤はそこから14年もの間、演技の仕事から遠ざかってしまう。その間には何があったのか。なぜ今、そして、なぜこの作品で女優復帰を決心したのか。彼女の真意を探った。――今まで観た映画で最も「乾杯!」をする作品でした。食事のシーンは、すべて北海道産の材料が使われているそうですね。エリカは食事を作って振る舞う役柄だったので、お料理が目の前にたくさんありました。合間や撮影シーンも含めて、私がいちばん多くつまんでるんじゃないかと(笑)。基本的には何でもおいしい。余ったスープもランチとかで振る舞ってくださったりすると「うわぁ、体休まるわ~」って思いますし。私がいちばん「わー!」って驚いたのは、ベーコンの塊。それをざく切りにして、フォークで刺して食べたんですが。あの自然のもとで食べるからおいしいのか、ただそれ自体がおいしいからなのか。分からないまま食べていました(笑)。――リラックスして撮影に臨む雰囲気が伝わります。いえ! 余裕はなかったです(笑)。だけど、おいしい物はおいしいですから、瞬間的に。周囲のスタッフもどうにか撮り終えようとして、走り回っていますし。ただ、わりと私は食いしん坊なので、カットがかかっても食べちゃうようなところがあります。大泉(洋)さんはみんなで集まって食事をするシーンに入ってこないんですが、染谷(将太)くん、田口(トモロヲ)さん、前野(朋哉)くん、りりィさんとかは、わりと一緒にいて。一番最初の食事のシーンが田口さんと一緒だったので話す機会もけっこうありました。――エリカは本作のヒロイン。登場シーンも多かったですね。特に印象に残ったのは、染谷さんにパンケーキ作りをお願いするシーン。はにかみながらの言い回しは、演技とは思えないほどリアルで。とても魅力的でした。本当ですか(笑)!? あれは…撮影がはじまったばかりの頃で、あれが染谷くんとの最初のシーンだったと思います。だから、結構自分の中でまだ「恥ずかしい」と思いながらやっちゃったところはありました。私、素で笑っちゃってたんじゃないかな(笑)。ただ、エリカはけっこうな男前で「私が何でもやったるわい!」みたいな感じで生きている人だから、お願いごと自体がちょっと気恥ずかしいみたいな部分もやっぱりあるのかなと思います。ちょっと、かわいらしいセリフですしね。染谷くんが耳に差した麦の穂を指さす仕草も照れ隠し。私自身もちょっと恥ずかしい気持ちもあって、ちょっとオーバーリアクションになっています。――やはりそうでしたか(笑)。14年ぶりの本格演技と聞きました。映画の現場はエキストラ的な役で覗き見する程度のことで、こんな役をいただいてちゃんと演技をするのは初めてのことでした。――今回の作品では、とてもそういうふうには見えませんでした。いろいろとご苦労はされていたわけですね。めちゃくちゃご苦労していましたよ(笑)。湿疹が出たこともありましたし。エリカの登場シーンが多かったので、ちゃんとできるか不安もあって。ただ、監督が撮影に入る前に演技指導を数日してくださって、そこでエリカという人間の基本的な部分や気持ちの動きを大まかに入れていただきました。撮影に入って現場の動きになじむまで怖かったですけど、想像したよりはつらくない作業だったと思います。――もっと他の作品でも安藤さんを見てみたいと思いました。撮影を終えて、演技に対して今はどのような印象を抱いていますか。もともと映画のお仕事をやりたいと思っていた時期だったので、お話を頂いた時はビンゴ。すぐに「やる! やる!」という感じでした。映画を作りたいという思いもあるんですけど、出てみたい作品は「戦争」や「時代劇」。そういう作品に登場する過去の人間にすごく憧れがあるんです。今回、演じるというのは「その人の人生を頂くこと」でもある気がしました。エリカは私にとって結構遠い部分もありましたけど、自分の奥に眠っていた感覚とか、していない体験をプレゼントしてもらったような。そんな感じがしました。――過去の人間…例えば、歴史上の人物だったら誰を演じてみたいですか。そうか! 歴史上の人物にもなれるってことか(笑)。でも、難しいですよね。歴史上の人物はみんなが持つ印象が強いじゃないですか。それは難しそうな気がしますね。漫画のキャラクターも原作を超えるのがすごく大変そうなんですが、超えられるものならやってみると面白いかもしれません。●「息苦しい世界としか思ってなかった」――先ほど「もともと映画の仕事をやりたい時期だった」と。何かきっかけがあったのでしょうか。私が小学校5年生の時から親らしく育ててくれたのは、おばあちゃんだったんですけど、東日本大震災の後から急に弱って血を吐いて入院して。地震が起こる度に血を吐いて、1カ月あまりで亡くなってしまいました。その時、私にはちょうど子どもができていたんですが…素直に喜べなかったんです。私が子どもを授かった代わりに、おばあちゃんが死んでしまったの? みたいな。そして、テレビの画面越しには多くの方が亡くなっている…。そこから"精神"について1年ぐらい…もっとかな、自分自身で考える時間だったんですよ。震災から1年後ぐらいに「グッド・バイ」という曲を書いたんですが…感覚的に「いずれみんな死ぬんだ」という結論に至りました。自分の中でややこしく考えていても、「人は生まれて死ぬ」ただそれだけなんだと、考えが1周してしまって。死ぬまでに何ができるんだろう。後悔はしたくないと。――もともと、この世界に入るのも映画業界に興味を持ったのがきっかけだそうですね。最初は映画の専門学校に入ろうと思っていたんですが、願書を出す時期に怖くなってしまったんです。1つの専門分野に足を踏み入れて、興味が湧かなかった時に「どうしよう! 帰れない!」ってなっちゃいそうで。それで普通の大学に入ってみたんですけど…入ってみたら想像と全然違っていて。女子大だったので何もかも世界が違いました。しゃべってる言葉もフランス語か! と思うくらい意味がわからないこともありましたし(笑)。私、小学校4年生くらいまでいじめられっ子みたいな感じだったんですけど、大学に入ったら私の魂がそのレベルくらいまで戻ってしまっていました。お昼もベーグルを買って、一人で本を読みながら黙々と食べて(笑)。ここにいても、文章を学べる授業以外に得られるものはないなと思って、大学入ってすぐに「映画の仕事に就かねば!」と思うようになりました。――それは撮る側として? それとも役者?撮る側になりたかったです。恥ずかしくて人には見せられなかったんですけど、高校の時に小説を書いていました。絵も昔から描いていたので、書く文章も先に映像が頭の中に浮かんで、それを形にしたいという思いがありました。高校生の夏休みにホームビデオ風の映像をみんなと撮ったことがあって、そこで初めて物づくりの楽しみを人と共有できたんです。それまでの物づくりは、私の個人的な作業。人とそうやって、ワクワク、キャーキャーしながら何かを作れる、そういう楽しさがありました。それを仕事にしたいとは思うようになったんですが、何をしたいのか分からなかったんですよね。脚本家? 演出? でも、専門学校の願書には「脚本家コース」「演出家コース」とか決まってしまっているので、どこに送っていいのか分かりませんでした。――そこから2000年に放送されたドラマ『池袋ウエストゲートパーク』にはどういうきっかけで出演することになるのでしょうか。大学在学中に父の知り合いで制作会社で働いている人がいたんですが、映画会社に入る方法を聞いたら「そんなに甘いものじゃない」と諭されて。まだ大学生だったこともあって、「まずは出演する方で現場をのぞいてみたら」と勧められて、いろいろなオーディションを受けるようになりました。あの現場は本当にラッキーで入れたんですよ。何本かオーディションを受けている中で、あるスタッフさんが落とされた私のことを気に入ってくださっていて。ドラマの立ち上げの時に「面白い子がいるから」と呼んでいただいたんです。――出演後の反響もすごかったのでは。そうですね。そんなに登場シーンが多いわけじゃなかったんですが、物語の世界観が特殊だったので反響もすごかったですね。池袋の本物のギャングたちが、私たちを仲間だと思うみたいで、撮影で池袋に行くとめっちゃ話しかけられるんですよ(笑)。すごい友達みたいな感覚で。普段怖くて近づけないお兄さんたちが、すごく優しく話しかけてくれるから、とても愛されている作品なんだなと思いました。――そこから14年の空白期間があります。もっと別の作品に出たいとは思わなかったのでしょうか。その理由をお聞かせください。しばらくは思わなかったですね。大学の時にそういう仕事をしたのは興味本位みたいなところもありましたし、制作の現場をのぞいてみたいという思いもありましたし。あとは自分には向いてないんだと確認するような時間だったと思います。当時の私はまだ二十歳ぐらいの女の子。宣材写真を撮る時に似合わない服を着せられて、「笑って」って言われて…私、めちゃくちゃ根暗だったので、笑えないなぁとか思っていると周囲から「なんだ、あの子」と思われているような気がして。息苦しい世界としか思っているにすぎなかったので…私にとっては「音楽が出口」になっていった時期。私は自分が作り出すものを形にして、ただ誰かに認めてほしかった。それを映画という世界に望んだけど……制作の現場を見たら自分の根性ではできなさそうだなと思いましたし、演技をすることもできないから怖くて仕方なかったし……でも歌を歌っている時だけがみんな笑顔で「いいね! いいね!」って言ってくれて。ライブをやらせてくれたり、スタジオを貸してくれたり、だんだん大人の仲間も増えて、いつしか仕事にもなって。そこからの歌手としての10年は「安藤裕子」という音楽を作るのに精いっぱいの時間でした。映画のお誘いも時々あって、うれしかったですけど自分の中で出る意味が見いだせなくて。だから、結局はタイミングなんだと思います。私は今、なんでも「やりたい♪ やりたい♪」というモード。今回こういうお話をいただいて本当にうれしかったです。(C)2014「ぶどうのなみだ」製作委員会■プロフィール安藤裕子1977年生まれ。神奈川県出身。2003年にシンガーソングライターとしてメジャーデビュー。2005年、月桂冠のCMソングに採用された「のうぜんかつら(リプライズ)」で多くの人に知られる存在となり、2010年リリースの5thアルバム『JAPANESE POP』が、ミュージックマガジン年間ベストアルバムJ-POP部門1位を受賞。CDジャケットやコンサートグッズのデザイン、Music Videoの監督も手がけ、自身の作品のアートワークをすべてこなしている。歌手としてデビュー後は、本作が本格的な演技初挑戦となる。
2014年09月29日原田眞人監督が大泉洋を主演に迎えた初の時代劇『駆込み女と駆出し男』に樹木希林、堤真一、山崎努ら豪華キャストが出演することが発表になった。故・井上ひさしの時代小説『東慶寺花だより』を映画化した作品で、戸田恵梨香と、満島ひかりがヒロイン役を演じる。その他の情報本作は離縁を求める女たちの最後の砦、江戸時代の駆込寺・東慶寺を舞台に、駆込寺に入る前の聞き取り調査を行う“御用宿”の居候・中村信次郎と、訳あり女たちが織り成す人情ドラマを描いた作品。駆け出しの医者でありながら戯作者志望というどっちつかずの信次郎を大泉が、放蕩三昧の亭主に愛想をつかした女・じょごを戸田が、唐物問屋主人の妾でなぜか惚れ込んだ男の元から離れて来る女・お吟を満島が演じる。『クライマーズ・ハイ』や『わが母の記』など、俳優たちの重厚な演技をじっくりと堪能できる作品を多く手がけてきた原田監督の新作だけに、映画界、演劇界で活躍する実力派キャストがズラリと顔を揃えた。『わが母の記』に続いて原田作品に出演する樹木が演じるのは、信次郎と共に聞き取り調査を行う御用宿・柏屋の主人、源兵衛。堤は満島演じるお吟を妾に持つ日本橋唐物問屋、堀切屋三郎衛門を、山崎は『南総里見八犬伝』を記した江戸時代の戯作者、曲亭馬琴を演じる。そのほかにも、武田真治、内山理名、木場勝己、キムラ緑子、陽月華、神野三鈴、北村有起哉、橋本じゅんらが出演。撮影は今年4月に終了しており、来年5月16日(土)から全国公開になる。『駆込み女と駆出し男』2015年5月16日(土) 全国ロードショー
2014年09月27日いま引く手あまたの人気俳優・大泉洋を主演に迎え、気鋭監督・原田眞人が井上ひさしの時代小説を元に映画化した『駆込み女と駆出し男』の劇場公開日が、2015年5月16日(土)に決定。併せて、大泉さん、戸田恵梨香、満島ひかりに続く超強力キャストの面々も発表され、樹木希林、堤真一、内山理名、山崎努、武田真治、キムラ緑子ほか日本映画界・演劇界を代表する名優たちが勢揃いしていることが明らかとなった。江戸時代――時は老中・水野忠邦による“質素倹約”の天保の改革真っ直中。鎌倉に建つ東慶寺は、幕府公認の駆込み寺(縁切寺)として離縁を求める女たちの最後の砦。だが、女たちは駆込み後、御用宿にて聞き取り調査をし、夫を呼び出した上で離婚の意志(三行半を書くか否か)を確認。夫が三行半を書かない場合に東慶寺へ入山し、2年の修行を経て、晴れて離婚成立、という過程を経なければならなかった。戯作者に憧れる医者見習いで、御用宿・柏屋の居候である信次郎(大泉さん)は、男のような名前を持つ柏屋の女主人、源兵衛(樹木希林)とともに男と女のもつれた愛の糸を解き、訳あり女たちの人生の新たな出発を手助けすることに…。本作は、離婚率は現代の2倍といわれる江戸時代の駆込寺を舞台に、見習いの医者兼駆け出しの戯作者の男が“離縁調整人”となり、さまざまな事情を抱えて駆込んでくる女たちが織り成す人情エンタテインメント。作家・井上ひさしが11年かけて紡いだ時代小説「東慶寺花だより」を元に原田監督が映画化し、当時の男女の“離縁”事情だけでなく、江戸の風俗や文化もふんだんに盛り込んでいるという。離縁調停を行う御用宿・柏屋の女主人となる樹木さんは、役所広司主演の原田作品『わが母の記』に続く出演。「南総里見八犬伝」を記した当時の戯作者、曲亭馬琴には山崎努。また、満島さん演じる“駆込み女”・お吟を妾に持つ日本橋の唐物問屋、堀切屋三郎衛門に堤真一。さらに、前夫をゴロツキ侍に殺され、乱暴の後に無理やり妻にされた壮絶な過去を持つ“駆込み女”に、原田作品初出演となる内山理名。柏屋の番頭・利平に木場勝己、その妻・お勝にキムラ緑子、縁切寺の東慶寺の院代・法秀尼には、元宝塚宙組トップ娘役の陽月華、もうひとりの駆込み女に神野三鈴、水野忠邦の腹心・鳥居耀蔵に北村有起哉、ヤクザの親分に橋本じゅん。そして、戸田さん扮する、顔にヤケドの跡がある駆込み女・じょごのDV夫・重蔵を武田真治が演じている。原田監督は、この第2弾豪華キャストの各々についてコメントを寄せてくれている。「樹木希林さんには三代目柏屋源兵衛という仰々しい男の名前を持つ女傑をお願いしました。『赤ひげ』でぼくがもっとも好きなエピソードに出ていた山崎努さんには、戯作の神様をお願いしました。堤真一さんは盟友であり、名優です。江戸の光と影を背負った儲け役を楽しんでもらいました。内山理名さんは、文字通り体を張った熱演で、一皮むけたのではないかと思っています。この映画で原田作品に4作品連続登板となるキムラ緑子さんとは、深く愛し合っているので、次も、その次も出演をお願いするつもりです。武田真治さんは、江戸時代のDV男がぴったりでした。本人は心やさしすぎて大変だったろうと思います。陽月華さんは、法秀尼役は彼女しかいない、と脚本段階でイメージしていました。美しい以上に剽軽で思い切りの良さがある人です。神野三鈴さんは、一緒に仕事をするのが本当に愉しい超演技派です。ハチミツ浣腸のシーンがあるのですが、その場では死ぬほど笑って苦しかった。北村有起哉さんは素晴らしい俳優で、英国演劇界の重鎮と拮抗できる名優になる人だと思います。そして、橋本じゅんさんは、「原作を読んだとき近江屋三八は彼の為に書かれた役だと思いました。大泉洋さんが演じる信次郎とのトークバトルは映画史に残る名場面だと思っています。演ずる気迫に心を打たれました」。監督自身も太鼓判を押すキャストたちの化学反応に期待感が高まる。『駆込み女と駆出し男』は2015年5月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年09月27日柴咲コウ、新垣結衣に、有村架純、長澤まさみ、満島ひかり、戸田恵梨香、さらには常盤貴子と、いまをときめく美人女優ばかりと共演する、何とも贅沢な(?)男がいる。それは、北海道のローカルスターから、いまやすっかり引く手あまたの人気個性派俳優となった大泉洋だ。2014年は、劇団ひとり原作・監督、柴咲さん共演の『青天の霹靂』に主演、そしてこの秋は、北海道を舞台にした染谷将太共演の『ぶどうのなみだ』、新垣さん共演で、幽霊役となる『トワイライト ささらさや』と主演作が連続公開。いま分かっているだけでも、来年には2本の主演映画が公開となり、さらには先日、来年3月30日スタート(予定)のNHK朝の連続テレビ小説「まれ」でヒロイン・土屋太鳳の両親役を常磐さんと演じることが発表され、話題を呼んだばかり。なぜ、ここまで大泉さんがウケるのか?なぜ、芸人顔負けのユーモアセンスを持つキャラクターとは裏腹に(!?)、ヒューマンドラマにも引っ張りだこなのか、その魅力に迫った。1973年生まれ、北海道江別市出身の大泉さんは、北海学園大学在学中に演劇研究会のメンバー(森崎博之、安田顕、戸次重幸、音尾琢真)と演劇ユニット「TEAM NACS」を結成。「TEAM NACS」や、札幌市を拠点にする「劇団イナダ組」の舞台に参加していたところを、“ミスター”こと鈴井貴之氏の目にとまり、出演した北海道テレビ放送の深夜番組「水曜どうでしょう」でブレイク。北海道では押しも押されぬ人気者となり、やがて「水どう」は全国的にも人気を博すようになった。2005年、TVドラマ「救命病棟24時」第3シーズンで全国区デビュー。以後、「ハケンの品格」(’07)や大河ドラマ「龍馬伝」(’10)などに出演、09年には「赤鼻のセンセイ」で連続ドラマ初主演を果たした。映画には、鈴井氏が監督を務めた『river』(’03)、『銀のエンゼル』(’04)、内田けんじ監督の『アフタースクール』(’08)や、シリーズ化された『探偵はBARにいる』(’11/’13)、三島有紀子監督の『しあわせのパン』(’12)、三谷幸喜監督の『清洲会議』(’13)などに出演してきたほか、『千と千尋の神隠し』(’01)などのジブリ作品や『ブレイブストーリー』(’06)などでは味のある声とキャラクターで声優をこなしている。エッセイも執筆し、最近では東芝の新型家電のCMで優香と夫婦役でイメージキャラクターを務めるなど、その活躍の場は実に幅広い大泉さん。北海道が舞台となった『思い出のマーニー』では、「TEAM NACS」のメンバーが揃って声優として参加し、「僕らが生まれ育ち、現在も活動している“北海道”を舞台にしてくれているのがとても嬉しい」と、全国ブレイクを果たしてもなお、北海道にこだわり続ける郷土愛を語っていた。10月4日(土)北海道先行公開の新作『ぶどうのなみだ』は、三島監督の前作『しあわせのパン』に続く“北海道企画”の第2弾だ。同じく引っ張りだこの若手実力派・染谷さんと、演技初挑戦で映画初出演となったシンガーソングライターの安藤裕子と共演。企画は「TEAM NACS」を擁するプロダクション、クリエイティブオフィスキューの鈴井亜由美が務め、四季折々の北の大地を映し出すべくオール北海道ロケを敢行した。同作では、大きな“喪失”を抱え、父の遺した土地で一途に理想のワインづくりに励むアオという、イメージとはまた違う役柄に。安藤さん扮する謎の美女・エリカに振り回されつつも、惹かれていく男を好演している。一方、11月8日(土)より公開の深川栄洋監督作『トワイライト ささらさや』では、新垣さんと初共演で夫婦役になるも、突然の事故で亡くなってしまう夫・ユウタロウ役。「妻とまだ幼い子を遺して逝けない」と、様々な人に乗り移りながら妻を助けていく幽霊、という難役に挑んでいる。舞台で培った演技力やカンのよさで、ひとクセもふたクセもあるキャラクターや繊細な心情を秘めた人物を演じられる器用さを持つ大泉さんは、“不器用に生きる男”を演じさせたらピカイチらしい。しかも、大泉さんが相手役で共演する女優陣は、いずれも日本を代表する錚々たる美女ばかり。意外な“モテ”俳優でもあるのだ。2015年には、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督による時代劇『駆込み女と駆出し男』で、戸田さん、満島さんと共演。大泉さんが演じるのは、江戸時代、駆け込み女たちの人生のリセットをお手伝いする医者見習いの主人公・中村信次郎で、戸田さんと満島さんは、そんな大泉さんのもとに“駆け込む”女性たちを演じるという。また、現代日本で起きたゾンビパニックを描く人気コミックの実写映画化『アイアムアヒーロー』の主演にも抜擢。サエない非モテ男子の漫画家アシスタント役で、共演の有村さんが“ZQN(ゾキュン/作中でのゾンビの名称)”に噛まれてしまう女子高生に、2人が出会う“ヤブ”な看護師には長澤さんが扮している。監督は『GANTZ』シリーズの佐藤信介。大泉さんが、かつてない極限の世界でいかに等身大ヒーローになれるかが鍵となる。さらに、「あまちゃん」「ごちそうさん」、そしてついにフィナーレを迎える「花子とアン」と高視聴率をキープし、国民的ブレイク俳優を次々生み出している“朝ドラ”にも、ついに進出を果たす大泉さん。2015年は、老若男女から支持される“お茶の間の顔”になっているかもしれない。(text:cinemacafe.net)
2014年09月26日竹野内豊を主演に、お笑い芸人のバカリズムが脚本を手がけるドラマ「素敵な選TAXI」。このたび、第1話ゲストに安田顕と小西真奈美、第2話ゲストに仲村トオルが出演することが明らかになった。本作の主人公は、乗客を自身の望む過去まで連れていくことのできる不思議な乗り物「選TAXI」運転手の“枝分(えだわかれ)”。人生の選択に失敗して焦る乗客に飄々とした語り口で話しかけ、時にさりげなく、時にユニークなアドバイスを送る。過去に戻ることができる不思議なタクシー運転手と様々な乗客による、人生再生エンターテインメントだ。竹野内さんがタクシーの運転手として毎回、異なるゲストを迎える1話完結型の本作。第1話は、なかなか売れない俳優の村上がレストランで恋人にプロポーズをしようとするも、会って早々に些細なことで喧嘩。ついに怒りが爆発し店を飛び出した彼女を、慌ててタクシーに乗り込み追いかけるが見失ってしまい落胆する。しかし、そのタクシーは枝分が運転する過去に戻れるタクシー・選TAXI。「彼女がいたときの店に戻りましょうか?」と枝分に勧められ、藁にもすがる思いで村上は彼女がいる30分前のレストランに戻るのだが、そこには予測不可能な緊急事態が待ち受けていて…。売れない俳優の村上を演じるのは、ドラマ「ホタルノヒカリ」や「SPEC」に出演、大泉洋も所属する「TEAM NACS」のメンバーとして活躍する俳優の安田さん。「役者として有名になるから待ってろ」と恋人に告げるも8年経ったいまもドラマの端役止まりという役柄だ。その恋人・浦沢香を演じるのは多くのドラマに出演、映画『風邪』ではスパイ役として窪塚洋介と共演する小西真奈美。安田さんは本作の見どころについて「バカリズムさんの独自の世界観を他者が演じ、演出されたとき、どんなものになるのか。得体の知れぬワクワクを抱いてます。村上という、うだつの上がらない男に見どころがあるのかは分かりませんが、ヒーローではない、等身大の人間性に魅かれます」とコメントを寄せる。小西さんは「バカリズムさん独特の口語的台詞が満載で、私の演じる香は怒ってばかりなのに全く憎めないし、むしろクスリと笑えてホッコリ幸せな気持ちになる、不思議な魅力を持った作品です」と“脚本家”バカリズムさんを大絶賛。第2話では、平和な優陽町で町長の娘が誘拐され、犯人が選挙カーに乗って逃走するという大事件が起きるというスリル満点なストーリー。本作で登場するのは、「チームバチスタ」の白鳥役でおなじみの仲村トオル。海辺の田舎町・優陽町で民宿を営む男・平野役を好演する。平野は偶然出会った枝分に頼まれて、町の観光スポットまで選TAXIに乗って道案内をすることになるのだが、平野と誘拐事件の関係に注目だ。仲村さんは第2話の見どころについて「監督含め、この何年もの間、とある“変人官僚”の役で顔を合わせてきたスタッフの方々と、今回“民宿のオヤジ”というあまりにも違う役柄で現場の空気を吸っているのが、超個人的に面白いポイントなのですが、その自分で面白がってる感が、そのまま画面にも映っているかもしれないところが、このドラマの見どころでしょうか(笑)あのドラマをやっていなかったら、今回の話もなかったのかもしれない…まさに人生は選択の連続ですね」と語った。また、今回は主人公・枝分の行きつけで、バカリズムさん演じる迫田店長のカフェ「choice」のレギュラーメンバーのキャストも発表された。サバサバした性格でしっかり者の店員・宇佐見夏希役には、ドラマや映画、舞台での活動のみならず、科学番組のMCを務めるなど知的な一面も光る演技派女優・南沢奈央。同じく女性店員で夏希とは逆に天真らんまんな小悪魔系・関カンナ役には、現在公開中の園子温監督最新作『TOKYO TRIBE』でヒロインに抜擢されるなどいま最も注目の若手女優・清野菜名。明るくおしゃべりなカフェの常連客・標道雄役には、シリアスからコメディまで幅広い役をこなす実力派俳優・升毅が毎話出演する。毎回冒頭とラストに登場する竹野内さんやバカリズムさんと共に繰り広げられるクスっと笑えるカフェのシーンは見逃せないシーンとなりそうだ。ドラマ「素敵な選TAXI」は、10月14日(火)より関西テレビ・フジテレビ系にてよる10時から放送。(text:cinemacafe.net)
2014年09月19日新垣結衣と大泉洋を主演に迎え、ファンタジーとミステリーを融合した全く新しい物語として話題となった名作小説を映画化する『トワイライト ささらさや』。新垣さんが初の母親役を演じることでも注目を集める本作から、キュートな赤ちゃんとの2ショットビジュアルがお披露目され、あわせて予告映像が公開された。突然の事故で夫・ユウタロウ(大泉洋)を失った妻・サヤ(新垣結衣)と、生まれたばかりの息子。この子は絶対に私が守ると決意したものの、身寄りのないサヤが親子2人で生きていくのは苦労の連続。「そんな2人を残して逝けない」とユウタロウはいろんな人の体を借りてサヤを助けることになるのだが…。『ガール』『神様のカルテ』で知られる若き俊英・深川栄洋監督。ラブストーリーや群像劇での繊細な演出に定評のある深川監督が企画に5年以上の歳月をかけて練り上げたという本作。不幸を乗り越え、子育てに奮闘しながら、やがて強い母親に成長する過程を演じ、演技派としての新境地に挑む新垣さん。今回公開されたポスタービジュアルは、本物の母親のように赤ちゃんを優しく抱きかかえる姿を披露している。また公開された予告編では、冒頭から大泉さんが「私はもうこの世の人間ではございません」と宣言!しかし映像では大泉さん扮するユウタロウは子育てを通して強く成長していく女性・サヤを見守るべく、様々な人に乗り移って助けようとする過程が確認できる。その乗り移る相手は、富司純子や小松政夫など名優陣や子どもまで“ユウタロウなりきり演技”は必見。そのほかキャストには、中村蒼を始め福島リラ、つるの剛士、波乃久里子、藤田弓子、石橋凌と若手からベテランが集結し物語を盛り上げる。『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年07月22日三谷幸喜や倉本聰ら10人の脚本家と、大泉洋に役所広司、満島ひかりら10組の豪華俳優陣が10の物語を紡ぐドラマ「おやじの背中」(TBS)。このほど、堀北真希が本作で女性警察官役に初挑戦し、制服姿を披露することが明らかとなった。本作で堀北さんが出演するのは、「野ブタ。をプロデュース」(’05)や「Q10」(’10)などをヒット作を手がけてきた木皿泉が脚本を務める一篇「ドブコ」。物語は、堀北さん演じる女性警察官・三冬が同僚で幼なじみの男性警察官から披露宴を欠席するよう頼まれるところから始まる。婚約者が嫉妬するほど親しかった幼なじみから断られ、釈然としない三冬だったが、父親の正(遠藤憲一)がこのことを知り、頼まれもしないのに仲裁に入り、話がこじれてしまうというもの。堀北さんが木皿作品に出演するのは、「野ブタ。をプロデュース」以来9年ぶりとなるが、コミカルな展開も木皿作品でどんな演技を見せてくれるのか。そのほか、本作以外に脚本を担当するのは、池端俊策(出演:大泉洋)、井上由美子、岡田惠和(出演:田村正和&松たか子)、木皿泉、倉本聰(出演:西田敏行・演出:石橋冠)、橋部敦子、三谷幸喜、山田太一。数々のヒット作、話題作で時代を切り取ってきたドラマの達人たちが顔を揃えている。日曜劇場「おやじの背中」の一篇「ドブコ」は、7月5日(土)よりクランクインを予定。(text:cinemacafe.net)
2014年07月01日タレントで映画館の鈴井貴之、俳優の大泉洋らが所属するクリエイティブオフィスキュー主催のライブステージ「CUE DREAM JAM-BOREE 2014」の千秋楽公演が、7月27日に動画サービス「ニコニコ生放送」にて生中継されることが明らかとなった。「CUE DREAM JAM-BOREE 2014」は、クリエイティブオフィスキューが開催する2年に1度のエンタテインメントライブステージ。今回のテーマは「わ・ジャンボリー」となっており、日本の心を意味する「和」、ステージと客席の対話を意味する「話」、広がる大きな輪を意味する「輪」という3つの「わ」を表現しながら、歌やトーク、冒険活劇などが繰り広げられるという。番組では、7月27日に北海道・札幌きたえーるで開催される同ステージの千秋楽公演を生中継。出演者は鈴井貴之、大泉洋、安田顕、森崎博之、戸次重幸、音尾琢真、小橋亜樹、北川久仁子、オクラホマ(藤尾仁志・河野真也)、大下宗吾、NEXTAGEで、 TEAM NACSの各メンバーによる新曲披露をはじめ、月光グリーン、Jake stone garage、Chimaによるライブも行われるとのこと。また、当日はオフィスキューからの重大発表も予定されている。なお、本番組は有料放送となっており、視聴には事前に購入したチケットが必要。料金は1,000ニコニコポイント(1,000円)で、専用ページにて購入できる。販売期間は7月27日15:00まで。詳細は番組ページまで。番組名:「『CUE DREAM JAM-BOREE 2014』ニコニコ生放送 生中継」放送日:2014年7月27日(日)放送時間: 12:00~番組ページはこちら
2014年06月29日もし私のお兄ちゃんが玉木宏だったら、あちこち連れまわして皆に自慢しちゃうだろうなぁ……。福山雅治と堺雅人も捨てがたい。あぁ、とにかく素敵なお兄ちゃんを持ってみたかった!! 今回は、マイナビニュースの女性会員400名に「兄にしたい芸能人」は誰か聞いてみた。Q.兄にしたい芸能人といえば、誰を想像しますか?1位 大泉洋 13.2%2位 福山雅治 11.8%3位 堺雅人 7.8%4位 DAIGO 5.5%5位 向井理 5.2%■大泉洋・「面白いところ、実は男らしいところ、なんだか素敵だから」(23歳/自動車関連/事務系専門職)・「一緒にバカできそう、楽しくなると思う」(22歳/生保・損保/営業職)・「落ち込んだときに励ましてくれそう」(34歳/ソフトウェア/技術職)・「しゃべるとうるさいけど一緒にいるとすごい楽しそう」(27歳/医療・福祉/専門職)・「『水どう』の武勇伝を見ていると、こんな兄だったら尊敬できるなと思うから」(27歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・「いつも笑わせてくれる優しいお兄ちゃんて感じ、生活力が高そうでいい」(28歳/マスコミ・広告/事務系専門職)・「一緒に遊びに行ったり飲んだりして友達に自慢したい」(33歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■福山雅治・「相談相手になってくれそう」(28歳/電機/販売職・サービス系)・「多趣味なので一緒にいて向上できそう」(33歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「とにかくかっこいい!友達に自慢できる(笑)」(30歳/学校・教育関連/専門職)・「自分にも他人にも厳しそうだけど、大事にしてくれそう」(31歳/医療・福祉/専門職)・「優しそう、かっこいいのにふざけて笑わせてくれそう」(30歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「色んな事を知っていそう、多才だからいろいろ教えてもらえそう」(28歳/食品・飲料/事務系専門職)・「自由奔放なお兄さんという感じがしていい、何よりイケメンなところにひかれてしまう」(28歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)■堺雅人・「優しくて頼りになるから」(37歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「クールな瞳」(23歳/情報・IT/営業職)・「しっかりしていそう」(33歳/医療・福祉/専門職)・「いろいろ教えてくれそう」(31歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)・「物腰の柔らかいところ、包容力がありそうだから」(25歳/小売店/販売職・サービス系)・「かっこいいし、話をしっかり聞いてくれそう」(30歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「年齢的に、なにか相談ごとをするには最適」(35歳/自動車関連/事務系専門職)■DAIGO・「お金持ち」(42歳/医療・福祉/専門職)・「元気になりそう」(33歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)・「かまってくれそう」(24歳/医療・福祉/事務系専門職)・「単純に面白そう(笑)」(32歳/学校・教育関連/専門職)・「穏やかそうだし、話やすそうだから」(33歳/その他/その他)・「なんだかんだ面倒をみてくれそう」(23歳/情報・IT/営業職)・「優しいところ、遊びに連れてってくれそう」(25歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)■向井理・「料理もできて優しそう」(27歳/医療・福祉/事務系専門職)・「頼りになり守ってくれそう」(27歳/学校・教育関連/専門職)・「かっこいい、ものすごくかわいがってくれそうだから」(24歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「しっかりしていて頼りになりそう」(25歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「若くみえるしカッコイイし、友達に自慢したい」(32歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)・「優しい、お出掛けしてくれそう」(27歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)■総評女性に聞いた「兄にしたい芸能人」第1位は、バラエティーにドラマに引っ張りだこの「大泉洋」が選ばれた。明るいキャラクターと親しみやすさが魅力のようで、「毎日家庭が笑いであふれそう」「退屈しなさそう」といったコメントが並んだ。大泉出演の人気番組「水曜どうでしょう」を見て、その魅力にハマった女性も多いようだ。第2位には「福山雅治」が続いた。とにかくカッコイイ!!ということで、「これが兄なら無敵」「誰に見られても恥ずかしくない」とのこと。「友達に自慢したい」という声も非常に多かった。家族でもなんでも、とにかく一緒にいたい! というのが本音なのかもしれない。3位は「堺雅人」。包容力や頼もしさに惹かれる女性が多く、「何でも受け止めてくれそう」「いろいろ教えてくれそう」といった声が聞かれた。ドラマ「半沢直樹」での役柄も大きく影響しているようだ。4位には「DAIGO」がランクイン。ちょっと天然なところが「かわいい」「一緒にいて面白そう」と女性に人気のよう。「思いのほか空気が読めてしっかりしている」といった評価もみられた。5位は「向井理」で、福山雅治と同様に「カッコイイ」「友達に自慢できる」といった声が多く寄せられた。料理上手なところもポイントが高いようだ。これ以外にも、櫻井翔や玉木宏、西島秀俊といった名が挙げられていた。こんなイケメンたちが家族だったら確かに最高かも!?※画像は本文と関係ありません調査時期:2014年5月23日~2014年5月31日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性400名調査方法:インターネットログイン式アンケート
2014年06月23日人気芸人・劇団ひとりが監督デビューを飾った『青天の霹靂』の初日舞台あいさつが24日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、ひとり監督と主演の大泉洋が出席した。原作はひとり監督の同名自著で「これだけ長い歳月を、ひとつの作品にかけるのは初めて。皆さんの力を借りて、成し遂げることができた」と感無量。一方、大泉は「これだけの才能の目の当たりにすると、自分でもやりたくなる」と監督業に意欲を見せた。『青天の霹靂』舞台挨拶その他の写真天涯孤独で売れないマジシャン・晴夫(大泉)が、40年前の浅草にタイムスリップし若き日の両親と出会い、自分の出生の秘密を知るという物語。ひとり監督は、晴夫の父でやはり無名のマジシャン・正太郎役で出演もしている。封切りを前に、ひとり監督と大泉は揃って大々的な全国キャンペーンを敢行し「作品が素晴らしいので、その分、宣伝もものすごく頑張りました」(大泉)。ひとり監督は「キャンペーンではお世話になりまして、正直一緒にいると落ち着く。でも各地でおいしいものを、たっぷり食べさせられまして、体重が3キロも太った」と恨み節。現在、健康飲料のCMに出演中とあって「これじゃ、契約切られそう」と冷や汗を流していた。最後に大泉は「自分で観ても、清々しい涙が出た作品。音楽の入れ方とか、センスも良かった」と改めて作品を絶賛。ひとり監督は「最初で最後のつもりで、1分1秒こだわり抜いた。次回ですか?撮れるならぜひ」と意欲を燃やしていた。『青天の霹靂』公開中取材・文・写真:内田 涼
2014年05月24日女性型肥満は「洋なし型肥満」です。下半身に脂肪がたまり、洋なしのように膨らむため、そのように言われています。下半身痩せは女性の永遠のテーマですよね。ダイエット方法は、性別・年代によって、気をつける点が異なりますが、女性は男性よりも痩せにくいのです。その原因は「女性ホルモン」。下半身に脂肪がたまりやすい「洋ナシ型肥満」の原因は、実は女性ホルモンにあるのです。■下半身太りと女性ホルモンの関係女性は妊娠に備えるため、下半身に皮下脂肪を蓄える必要があります。また、ある整体師の方は、女性の若さの判断は「ヒップの張りにある」と話されていました。つまり「下半身がふくよか」ということは女性の証ともいえるのです。そう考えると悩ましい太い足や大きなお尻も、それなりの理由があり、痩せる必要がないともいえます。しかしスラッとした美脚に憧れるのも女心ですよね。そこで今回は、お風呂で簡単に足の浮腫をとるマッサージをご紹介します。■下半身太り解消マッサージの準備まずその前に・・。私は皆さんに「お風呂はエステルーム」と知って頂きたいのです。お風呂は、1日の疲れを最も効率よく洗い流せる絶好の場所。そこで、エステティック第一弾です。まずはマッサージオイル(またはマッサージクリーム)をご用意ください。■マッサージの手順1ふくらはぎの筋肉をほぐす湯船の中に座ります。片足ふくらはぎの筋肉を左右の手で代わる代わる横に振りましょう。振り揉みほぐしをしばらく行います。そしてもう片方の足も同様に揉みほぐします。半身浴をしながらリラックスしてマッサージしましょう。■マッサージの手順2リンパ液をリンパ節に流す湯船からあがり、ヒザ下にオイル(またはクリーム)を塗ります。足首からひざ下のリンパ節へ向かってリンパマッサージします。ふくらはぎを振ることで筋肉がほぐされ、リンパ液の流れがスムーズになったところでそのリンパ液をリンパ節に流し入れます。その結果、足の浮腫がとれスラッとした美脚になれるのです。もしオイル等がなくても同様にマッサージしても大丈夫。ポイントは皮膚の表層を優しく撫でるようにマッサージすることです。リンパ液は皮膚の表層を流れています。■ダイエットの味方はモチベーションこのように女性は男性と比較すると太りやすく痩せにくいのも事実。しかし女性にはいつまでも「美しくありたい」という女心があります。その強い思いがあなたのダイエットを応援してくれますよ。■おわりに下半身太りの原因が実は女性ホルモンだったなんて思いませんでしたね。近頃、ぷよかわアイドル(ちょっと太めのアイドル)が人気のようです。男性は意外にカリカリに痩せた女の子よりも少しぷよかわ女子が好きなのかもしれません。あまり悩まず、気軽に挑戦してみてくださいね!(林田玲子/ハウコレ)
2014年04月18日肉食・草食にはじまり、○○男子って言葉、たくさん生まれましたよね。草すら食べない、つまり恋愛に興味がない絶食系男子や断食系男子というのも話題になったっけ。あとはロールキャベツ男子やアスパラベーコン巻男子なんていうのも。でも、いくら○○系と区分けしても、その分類からはみ出してしまう人はいるもの。男性と話していて、この人、あえて言うなら何系なんだろう?と考えても、どうしてもぴったりくる言葉が思い浮かばない場合もあるんですよね。ところで、先日、女友達と飲んでいる時に、筆者も一度だけ会ったことがある彼女の上司の話になったのですが…その方、一見渋くてクールというかニヒルな印象で女性に興味がなさそうなのに、実は甘えん坊で女好き。しかも辛い食べ物や辛口のお酒が苦手でスイーツ大好き。飲みの席では甘いカクテルばかり飲んでいるという、見た目と中身のギャップが激しい人なのだそうです。友人いわく「ヤツはティラミス男子」とのこと。要は、外見はビターなのに中身は甘くてねっとりした感じ。これ、言い得て妙だわ。ティラミス男子…芸能人でいえば誰でしょうか。ニヒルな雰囲気といったら、江口洋介さんや北村一輝さん?甘えん坊かどうかはわかりませんが。的場浩司さんはスイーツ好きで有名ですが、渋いけれど熱い男という感じがするから、ティラミスよりは、ほろ苦くて濃厚なガトーショコラっぽいかな。と、チョコレートが2種類出てきたので、せっかくだから!現在放送中の月9『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)に登場するおいしそうなチョコレートを思い浮かべつつ、いろいろなタイプの男子を分類してみようと思います。・生チョコ男子甘くやわらかく、セクシー且つ高貴な雰囲気の人。そして、冷蔵庫のような特別な場所でしか暮らせない=生活感がないイメージがあります。例えば谷原章介さん?それから、ジャンルが違いすぎるので並列すると不思議な感じがしますが、GACKTさんもある意味そうかも。・オランジュショコラ男子いわゆる、ビターなチョコレートでオレンジピールを包んだフルーティーなチョコですね。少年っぽくて爽やかだけれど甘いだけじゃなく、ちょっぴり大人な部分もある。ってことで「ゴールド先輩」のCMでお馴染みの松坂桃李さんや、映画『私の男』に出演する高良健吾さんなんか、いいんじゃないでしょうか。・キャラメルガナッシュ男子上述の『失恋ショコラティエ』に出てきたチョコレート。チョコに生クリームとキャラメルクリームを加えたものなんだそうです。どこか危うい、罪な甘さを持つ男性…主演の松本潤さんはドラマでは三枚目の役を演じていますが、見た目のイメージから考えると、まさにキャラメルガナッシュ男子と言えそうです。独特の色気を持つ成宮寛貴さんもこのチョコっぽいかも。・抹茶トリュフ男子伝統を守りつつ、映画やドラマでも活躍する歌舞伎役者は、ずばり抹茶トリュフ系ではないでしょうか。中村七之助さんあたりは雅という言葉がよく合って品が良く、まろやかだけれど一癖ありそうなイメージ。梨園の方以外だと、今年公開の京都を舞台にした映画『舞妓はレディ』に出演する長谷川博己さんもこちらに当てはまりそうです。・柿の種チョコ男子チョコと見せて実は柿の種。甘くて辛くてしょっぱくて食感も楽しめる。面白くて器用で、どことなく軽そうなんだけれど、それだけでは終わらない何かを持っていそうな人…?ええと、俳優でありタレントでもある大泉洋さんとかユースケサンタマリアさんはこのタイプな気がします。とかなんとか、独断と偏見でかなりいい加減な分類をしてみましたが、意外と合っていると思いませんか?みなさんもこんな感じで、身の周りの男性陣をテキトーにチョコに当てはめてみたら楽しいかもしれませんよ。そして、バレンタインにイメージに合うチョコをプレゼントしたり。「エクレア男子」、「チョココロネ男子」、「チロルチョコ男子」など、新たなチョコ系男子が生まれたらいいなぁなんて、密かに妄想しつつ。(文=Kawauso)
2014年01月26日