2023年2月17日(金)、文京学院大学(学長:櫻井隆氏)と女子栄養大学(学長:香川明夫氏)との包括連携協定調印式が文京学院大学本郷キャンパスにて執り行われました。両校は、学校創立者が女性であったという共通点があります。包括連携協定を締結文京学院大学と女子栄養大学は、ともに「女性の活躍」を創立の志として昭和時代から続く大学。両大学ともに、それぞれ実践力のある人材育成を行っています。文京学院大学は、学生総数およそ4600名。「外国語・経営・人間・保健医療技術」の4学部10学科を擁しています。一方の女子栄養大学は、学生総数およそ2000名。「栄養学」の1学部3学科と、栄養学に特化した単科大学です。この異系列の2大学が新たな大学スタイルを構築するため、この度、包括連携協定が結ばれました。教育力の拡大と創造を目指す両大学が交流を深める計画が挙がったのは2021年から。東京キャンパスも埼玉キャンパスも、それぞれ文京学院大学は本郷・女子栄養大学は駒込。埼玉キャンパスも文京学院大学はふじみ野・女子栄養大学は坂戸と近くにあり、交流が行い易い環境が整っています。今後は、両大学のシナジーを生かして教育力の拡大と創造を目指していく方針だそう。手始めに行いたい連携として、例として挙がっていたのが、女子栄養大学で開発した健康関連商品を、文京学院大学の経営学を生かして販売し、外国語学の見識を用いて海外にも販路を開拓していく…というスキーム。実学に重きを置く両校ならではのアイデアあふれる構想が持ち上がっていました。また両校ともに、教員の交流に留まらず、あくまで「学生間における交流」を目標としているそう。学生同士の専攻学問を武器に、他学部の学生と交流することで、新しい視点や発想をプラスし、よりスケールの大きな活動や取り組みの実現を狙っていくそうです。未来への開拓精神が旺盛な女性が創立者となり、ともに昭和時代から「女性の活躍」を志とした両大学。社会の中で女性が過ごしにくかった時代でも、強い志を持ち学問を志した女性たちの意思が、今でも強く反映されていることでしょう。
2023年03月06日酒蔵生まれの「純米料理酒」発売 特別企画清酒製造販売を手掛ける白瀧酒造株式会社(所在地:新潟県南魚沼郡、代表者:高橋 晋太郎)は女子栄養大学(埼玉県坂戸市)平口ゼミ(指導:食料・地域経済学研究室平口嘉典専任講師)とコラボした料理レシピをオウンドメディア「蔵のうちそと」で公開しました。白瀧酒造の新商品「雪解け水で醸した優しい料理酒」を使ったレシピで、おつまみからデザートまで家での料理の楽しみが広がります。コラボレシピ開発白瀧酒造は長年の醸造技術を生かし、クエン酸を豊富に含む調味料「雪解け水で醸した優しい料理酒」を2022年9月28日に発売開始しました。この料理酒を使った料理を自宅で手軽に楽しんで欲しいと、「食」と「農」を通した地域振興をテーマにしている女子栄養大学の平口ゼミにレシピ考案を依頼。新潟の郷土料理「のっぺ」をアレンジしたレシピなど、平口ゼミ生ならではの8つのアイデアレシピができました。「大人のポテトサラダ」「豚肉の和風トマト煮込み」「お酒香る梨のコンポート」など、おつまみからデザートまで料理のレパートリーが広がるレシピ集は白瀧酒造のオウンドメディア「蔵のうちそと」で公開中です。「蔵のうちそと」レシピ集はこちら : レシピに使用している商品商品名:雪解け水で醸した優しい料理酒希望小売価格:720ml/1,280円 (税込)、300ml/720円 (税込)アルコール分: 12度以上13度未満販売先:・白瀧酒造株式会社 直営オンラインショップ・電話注文(0120-858-520/受付時間 平日9:00~17:00)・地元販売店雪解け水で醸した優しい料理酒|日本酒の通販・お取り寄せ|白瀧酒造 株式会社 : 家庭でプロの味に!■会社概要商号:白瀧酒造株式会社代表者:高橋 晋太郎所在地:〒949-6101新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢2640番地創業:安政2年(1855年)設立:昭和26年(1951年)事業内容:清酒製造販売(主な銘柄「上善如水」、 「湊屋藤助」、 「魚沼」)、化粧品販売URL:www.jozen.co.jp■本件に関するお客様からのお問い合わせ先白瀧酒造株式会社お客様窓口フリーダイヤル:0120-85-8520(平日9:00~17:00)E-MAIL: tosuke@jozen.co.jp ■本件に関する報道お問い合わせ先白瀧酒造株式会社広報TEL:025-784-3443FAX:025-785-5485E-MAIL: tosuke@jozen.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月07日「下ごしらえは、“昔どおり”にこだわることはありません。“今”に合わせて変えていいのです」そう話すのは女子栄養大学名誉教授の松本仲子先生。以前より段取りを減らしても、今の環境ならおいしく調理できるという。「野菜は品種改良などで、今のものはあくが減っています。昔どおりのあく抜きだと、ごぼうの香りやたけのこのえぐみなど、“野菜らしさ”を取りすぎてしまいます」(松本先生・以下同)料亭などで上質で大量の昆布を沸騰直前に引き上げる様子を目にするが、家庭用の昆布なら煮立てたほうがよいだしが取れるという。「家庭料理はプロの料理と違うおいしさがあるのです」そんな、料理の下ごしらえの新常識を松本先生が教えてくれた。■野菜のあく抜き【ごぼう】〈旧常識〉酢水にさらしてあくを抜く→〈新常識〉切ったら順に水につけていき、切り終わったらすぐ調理してOKあくは野菜の「らしさ」。最近の野菜はあくが減っているので、あく抜きもそれほど必要ない。千切りごぼうの市販品と自分で切ったものを比べた実験では、自分で切ったもののほうが香りがよいとの結果が。市販品は白さを保つためしっかりあく抜きされているが、その分香りが薄い。ごぼうのよい香りを残すには、酢水の必要はなく、真水に切りながらつけ、すぐ使ってOK。【たけのこ】〈旧常識〉ぬかと鷹の爪を入れた大鍋で皮ごとゆでる→〈新常識〉皮を取ってから、鍋に入る大きさに切り分けてぬかとゆでる京都で取れたたけのこを東京の料亭で使うことを想定し、白さを保つような下ごしらえが伝承されたとされる。あく抜きの実験では、ぬかは必要だが鷹の爪は不要と判明。また、皮はゆでる前に取ってOK。ゆで時間は竹串がすっと入るまで、大きさによるが30分くらい。硬い軸の部分は適当な大きさに切ってゆでれば、もっと短時間で済む。【ふきのとう】〈旧常識〉自生のものを下ゆですることがあった→〈新常識〉そのままみそ汁の薬味や、オーブントースターで手軽に焼くだけでもOKふきのとうはいまスーパーに並ぶのはほとんどが栽培されたものなので、自生のものよりえぐみ・苦味が軽減されている。たとえば生のまま、細かく刻んでみそ汁に。ねぎなどの薬味と同様、できあがる直前にふきのとうを入れればよい。大人の味になる。また、ふきのとうをオーブントースターで焼き、お好きなみそ(もろみみそなど)をつけて食べると酒のさかなに。【里芋】〈旧常識〉下ゆでしてから煮付ける→〈新常識〉皮をむいて水にさらしてからすぐ煮付ける下ゆでし、ぬめりを取って味をしみこみやすくするのが旧来の里芋の煮物。昔の里芋はぬめりがきつかったが、今のものはそれほどでもないので、下ゆでしなくてもOK。また、ぬめりを残すと味がしみこみにくいのを利用し、芋のまわりに調味料を絡める煮物に仕上げる。そのほうが里芋本来の味や滑らかな口当たりも楽しめる煮物になり、時短もかなう。■「だし」昆布の沸騰直前での引き上げ〈旧常識〉沸騰する直前で引き上げる→〈新常識〉煮立てても問題ない。むしろしっかりだしが取れる料亭などで、上質な昆布を大量に使っておいしいだしを取る際は、沸騰させると旨味が濃すぎてくどくなる。だが家庭用の昆布は量も少ないので、沸騰させても問題なし。むしろ昆布を入れて弱火でゆっくりと煮立て、沸騰したところにかつお節をそのまま投入してからざるでこして、昆布とかつお節を取り除くほうが、しっかりとだしが取れておいしい。手間いらずの新常識で、春の恵みを味わいつくそう。【PROFILE】松本仲子管理栄養士、医学博士。著書に野田真外氏と共著で『その下ごしらえ、ホントに必要?段取り少なく美味しくできる、家庭料理の新常識レシピ』(幻冬舎)がある
2022年04月14日女子栄養大学栄養学部の上西一弘氏監修人体に欠かせない栄養素であるたんぱく質のおすすめのとり方を解説している新刊『栄養学博士が教える「たんぱく質」最高のとり方』が大洋図書から発売された。この新刊は女子栄養大学栄養学部教授で、栄養学博士の上西一弘氏が監修し、肥満や病気を防ぐ食事などを解説。A4判で価格は550円(税込)である。「栄養学博士直伝!簡単たんぱく質レシピ」も筋肉や肌、髪など、体の材料になるたんぱく質であるが、脳においては精神を安定させるセロトニン、目では焦点を合わせるクリスタイン、酸素を運ぶ血液のヘモグロビン、侵入してきた異物に備える免疫系などにもたんぱく質は欠かせない。疲れやすい、冷え性、むくみ、肩こり、腰痛、貧血、抜け毛、下痢、不眠などはたんぱく質不足が原因かもしれない。新刊では、たんぱく質とはどういうものなのかについてや、その機能を解説し、栄養学博士推奨のたんぱく質のとり方などを紹介する。筋肉をつけたい、ダイエットしたい、アンチエイジングを図りたい、不調を改善したい、メンタルを強化したい、睡眠の質を改善したいといった目的別のたんぱく質のとり方などを紹介。また、たんぱく質の過剰摂取についても触れられている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※栄養学博士が教える「たんぱく質」最高のとり方 - 大洋グループ TAIYOH GROUP
2022年03月19日アクティブシニア「食と栄養」研究会(運営委員長:新開 省二〔女子栄養大学 栄養学部 地域保健・老年学研究室 教授〕)では、プロシューマ会員限定のオンラインセミナーを開催いたします。全国のプロシューマ会員(会員登録は無料)に向け『フレイルと高齢者栄養の最新動向』をテーマに、特設ページにてセミナー動画を配信。食事・栄養指導の現場にてご活用いただける情報を提供いたします。STOP!ロコモ STOP!サルコペニア― 開催概要 ―1. 開催期間2022年3月1日(火)~2022年5月31日(火)2. 主催アクティブシニア「食と栄養」研究会( )3. テーマフレイルと高齢者栄養の最新動向4. 対象アクティブシニア「食と栄養」研究会のプロシューマ会員(会員登録は無料)5. オンラインセミナー会場アクティブシニア「食と栄養」研究会ホームページ会員ページ内特設ページ( )6. セミナープログラム《メインプログラム》(1)高齢者の栄養・食事管理 ~4つの食品群の活用~講師:女子栄養大学 給食・栄養管理研究室 教授石田 裕美 先生(2)フレイルと4つの食品群講師:女子栄養大学 栄養学部 地域保健・老年学研究室 教授新開 省二 先生(3)フレイル・ロコモと栄養と運動 ~最新の研究成果を踏まえて~講師:東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と精神保健研究チーム チームリーダー金 憲経 先生《協賛会員の取り組み》(1)歩ける、動けるからだの維持のために歩行を測って、歩行をサポートする、花王のGENKI活動講師:花王株式会社 GENKIプロジェクト森本 聡尚 氏(2)アクティブシニアの“動き”をサポートする食事提案に向けて高齢者における“動き”と“食”花王の研究成果講師:花王株式会社 生物科学研究所・GENKIプロジェクト伏見 宗士 氏(3)カネカのフレイル向け機能性食品素材のご紹介講師:株式会社カネカPharma & Supplemental Nutrition Solutions VehicleSupplement Strategic Unit Marketing and Salesグループ佐藤 拓民 氏(4)アミノ酸によるシニアの「食と栄養」サポートの可能性講師:味の素ヘルシーサプライ株式会社アミノ酸営業本部 営業部 コンシューマープロダクトグループ原田 潤 氏<アクティブシニア「食と栄養」研究会について>日本は極めて早いスピードで超高齢社会を迎えています。当研究会では、フレイル、ロコモティブシンドローム、サルコペニアをはじめとする高齢者のフレイル(虚弱化)対策に「食と栄養」の観点から取り組み、その予防および改善に繋がる情報を積極的に発信し、健やかで豊かなアクティブシニアライフをサポートします。【活動内容】・高齢者の健康維持、健康寿命の延伸とQOL向上実現のための「食と栄養」を中心としたさまざまな情報発信・高齢者の虚弱、ロコモティブシンドローム・サルコペニア対策の普及・啓発、食と栄養観点での対策情報の提供・セミナー、シンポジウムの開催・市場調査・最新の研究情報の提供・プロシューマ(管理栄養士、栄養士、医師、看護師、薬剤師、介護士、研究者等)のネットワーク化と各種調査【運営委員長】新開 省二(女子栄養大学 栄養学部 地域保健・老年学研究室 教授)【運営委員】金 憲経(東京都健康長寿医療センター 自立促進と精神保健研究チーム チームリーダー)石田 裕美(女子栄養大学 給食・栄養管理研究室 教授)上西 一弘(女子栄養大学 栄養生理学研究室 教授)小林 久峰(味の素株式会社)杉浦 陽子(花王株式会社)【協賛会員】○協賛(正)会員:アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社/味の素株式会社/味の素ヘルシーサプライ株式会社/花王株式会社/株式会社カネカ/株式会社J-オイルミルズ/日成共益株式会社/フォーデイズ株式会社/株式会社ブランドゥコミュニケーション○協賛(準)会員:ロート製薬株式会社アクティブシニア「食と栄養」研究会 ホームページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月24日別冊付録「ダイエットおかずBOOK」も6月9日、女子栄養大学出版部が発行している月刊誌『栄養と料理』の7月号が発売された。別冊付録として「ダイエットおかずBOOK」や、とじ込み付録「栄養バランスのいい食べ方 早見表」も収録し、価格は1,100円(税込)である。『栄養と料理』は同大学創設者の香川昇三、綾の両医師によって、昭和10年に創刊。「食と健康」が創刊以来のテーマであり、食による「予防医学」の考えに基づく記事を掲載。今号では「“自粛太り”から脱出!」を特集している。小さな心がけ「ついで筋トレのススメ」も昨春から続くコロナ禍により、体重が増えてしまったと感じている人は多い。マスクの着用が当たり前になっているが、マスクが不要になる前に、顔がマスクで隠れているうちに、やせておきたいものである。最新号では春日千加子氏による「この夏“こそっ”と 太る習慣をやせる習慣に変える!」や、新谷友里江氏の「今のうちに こそっとやせる」、藤井恵氏の「夏の健美ごはん」などを掲載する。また、自粛太り解消や健康維持には運動も必要であるが、なかなか時間を作ることが難しい。そんな人でもできる日常生活のちょっとした場面や、少しの時間を利用する「ついで筋トレのススメ」も掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※栄養と料理2021年7月号 - 女子栄養大学出版部
2021年06月16日「中年以降は、血圧を意識した食生活を送らないと、加齢とともに血圧が高くなる傾向があります」管理栄養士で女子栄養大学名誉教授の三浦理代先生はそう警鐘を鳴らす。特に女性の場合は、ホルモンバランスが崩れる更年期以降に高血圧になる傾向が著しい。加えて、昨年から続くコロナ禍におけるストレスや運動不足が加わり、私たちの気づかないところで高血圧のリスクは高まっているというから厄介だ。「血圧が上昇すると、脳卒中や心筋梗塞などのほか、糖尿病や動脈硬化などさまざまな疾患のリスク要因となるため、気をつけてほしいところです。高血圧はそのような危険があるいっぽうで症状がわかりづらいことから別名“サイレントキラー”とも呼ばれ、気にしない人が多いのが問題です。症状が出た段階ではすでに遅いのです。血圧はある程度、食事でコントロールすることが可能です。ふだんの食事習慣から高血圧のリスクを抑えることは大切です」(三浦先生・以下同)血圧が高くなる最大の要因とされるのが塩分の取りすぎだ。これは塩分を過剰摂取すると、血液の浸透圧を一定に保とうと、血中の水分量が増え、血圧を上げてしまうため。健康によいと考えられる食習慣の中には、意外と塩分摂取を加速させている“NG習慣”がある。【1】ランチメニューは和定食を好むたとえば和食。世界的にもバランスのよい健康食として認められているものの、塩分が多いことが課題でもある。「和食は発酵食品や野菜、海藻を多用するため、健康食として優秀ですが、煮物などには、味つけの過程で意外と塩分が多めに使われていることがあるのです。つけ合わせの漬け物も同様です。塩分摂取量を考えると、煮汁を飲み干さないなどの配慮が必要です」【2】夕飯はスーパーの総菜でもう一品足す栄養バランスを考えて、スーパーやコンビニの総菜を食卓に足そうとすることにも落とし穴が。「出来合いのお総菜は味つけが濃いめのものが多くあります。パッケージの『栄養成分表示』の中に『食塩相当量』という表示がありますから、そこをチェックして食べる量を調節しましょう。また、こうしたお総菜と一緒に野菜や海藻類を多めに食べるようにすると塩分(ナトリウム)が体から排出されやすくなります」【3】タンパク質を取るために缶詰を活用する「缶詰など、加工食品は保存のために塩分がやや多くなっています。やはり事前に塩分量を確認しましょう。食べるときは、スーパーのお総菜同様、野菜や海藻類と一緒に食べたいところです」【4】乾麺をゆでるときには塩をひとつまみ「うどんやパスタなどの乾麺には、もともと塩分が練り込んであるものです。これもパッケージの『食塩相当量』を確認してください」ゆでるときに沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れるのが習慣の人もいるだろうが、麺にも塩分が含まれている場合、投入する塩の量は調節したい。麺の塩分量によって、だしやソースの味つけも調節しよう。【5】朝食のパンは低脂肪バターでヘルシーにパンにつけるバターだけでなく、パン自体にも意外と塩が使われている。たとえば、食パン6枚切り1枚あたり0.8グラム、ロールパン1個あたり0.4グラムという具合だ。そこにバターをつけると、さらに塩分が加わってしまう。海外では1日あたり1グラムの減塩で1mmHg血圧が下がるという研究結果が出ている。減塩は確実に降圧につながるのだ。ヘルシー志向と思って取り入れている習慣にも、血圧上昇を招く思わぬ落とし穴があるもの。含まれる塩分の量をチェックすることを心がけよう。
2021年06月02日「中年以降は、血圧を意識した食生活を送らないと、加齢とともに血圧が高くなる傾向があります」管理栄養士で女子栄養大学名誉教授の三浦理代先生はそう警鐘を鳴らす。特に女性の場合は、ホルモンバランスが崩れる更年期以降に高血圧になる傾向が著しい。加えて、昨年から続くコロナ禍におけるストレスや運動不足が加わり、私たちの気づかないところで高血圧のリスクは高まっているというから厄介だ。「血圧が上昇すると、脳卒中や心筋梗塞などのほか、糖尿病や動脈硬化などさまざまな疾患のリスク要因となるため、気をつけてほしいところです。高血圧はそのような危険があるいっぽうで症状がわかりづらいことから別名“サイレントキラー”とも呼ばれ、気にしない人が多いのが問題です。症状が出た段階ではすでに遅いのです。血圧はある程度、食事でコントロールすることが可能です。ふだんの食事習慣から高血圧のリスクを抑えることは大切です。血圧をコントロールするために特におすすめしたい栄養素がいくつかありますが、その栄養素をもつ食材を組み合わせて食べると、さらに効率よく血圧をコントロールすることが可能となります」(三浦先生・以下同)その栄養素には、カルシウム、カリウム、マグネシウム、食物繊維などがある。「カルシウムは骨をつくる材料として知られていますが、不足すると血管収縮を招き、高血圧を加速させます。特に更年期以降の女性はカルシウム不足から骨粗しょう症になる人が増えるので、意識して積極的に取りたい栄養素のひとつです」カルシウムを含む食品との組み合わせとして相性がいいのが、春菊とごま、ヨーグルトときな粉など。マグネシウムやカリウムと組み合わせると、血管の収縮を調整してくれる。カリウムには体内のナトリウム(塩分)排出を促す働きがあり、血圧コントロールのためにも取りたい栄養素だ。50代以上の女性の1日の目標摂取量は2,600ミリグラム以上。代表的な食品はアボカドで、1本あたり720ミリグラムのカリウムが含まれている。そのほか、バナナ、小松菜、柿などにもカリウムが豊富に含まれている。食べ合わせでおすすめなのが、バナナと牛乳、キウイとレタスなど。カリウムに食物繊維やカルシウムが加わることで、体内のナトリウム排出が促進される。マグネシウムは、カルシウムの働きを調整し、血管の収縮を抑え、拡大を促す働きがある。マグネシウムを多く含む食品はほうれん草、海藻類、ナッツ、ごまのほか、納豆などの大豆製品がある。ナッツと豆腐を一緒に食べると、マグネシウムと同時にカルシウムも取ることができ、血管の収縮を調整する働きが得られる。食物繊維には、体内の余分なナトリウムの排出を促す働きがあるほか、整腸作用もあり、便秘の解消に働き、過剰な脂質も排出してくれる。「野菜は全般的に食物繊維が豊富ですが、なかでもモロヘイヤは優秀です。同じヌルヌル・ネバネバ食材の海藻類と組み合わせて食べると、ナトリウムや脂質を排出する作用がアップします」相性のよい組み合わせに、めかぶとレモンがある。食物繊維とクエン酸がナトリウムの排出を促してくれるという。そのほか、玉ねぎ、大根、かぼちゃ、にんじんなどの野菜も血圧コントロールのためには積極的に取り入れたい。特に“血液サラサラ”効果が得られる代表格である玉ねぎ、βカロテンの豊富なかぼちゃ、にんじん、ビタミン豊富な大根やレタスなどを積極的に取ろう。野菜同様、フルーツの降圧効果も見逃せないと三浦先生は話す。おすすめは柿やキウイ、バナナ、レモン、いちご、りんご、アボカドなど。「フルーツにはビタミン、水溶性食物繊維のほか、抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富に含まれていて、血流を促したり、血管も丈夫にしてくれます。余分な脂質を排出する働きもあります」これまで見てきたカルシウム、カリウム、マグネシウム、食物繊維のすべてを含む、いわばスーパーフードの大豆食品も食べ合わせで活用したい。ほかに、血管をしなやかにするEPAやDHAを含む魚、血圧を安定させる働きがあるタウリンを含むイカやタコ、血管を丈夫にして血圧を下げる働きのあるルチンを含むそばも見逃せない。1日の食事の中で上手に取り入れて、食材の栄養を効率よく吸収しよう。
2021年06月02日「中年以降は、血圧を意識した食生活を送らないと、加齢とともに血圧が高くなる傾向があります」管理栄養士で女子栄養大学名誉教授の三浦理代先生はそう警鐘を鳴らす。特に女性の場合は、ホルモンバランスが崩れる更年期以降に高血圧になる傾向が著しい。加えて、昨年から続くコロナ禍におけるストレスや運動不足が加わり、私たちの気づかないところで高血圧のリスクは高まっているというから厄介だ。「血圧が上昇すると、脳卒中や心筋梗塞などのほか、糖尿病や動脈硬化などさまざまな疾患のリスク要因となるため、気をつけてほしいところです。高血圧はそのような危険があるいっぽうで症状がわかりづらいことから別名“サイレントキラー”とも呼ばれ、気にしない人が多いのが問題です。症状が出た段階ではすでに遅いのです。血圧はある程度、食事でコントロールすることが可能です。ふだんの食事習慣から高血圧のリスクを抑えることは大切です」(三浦先生・以下同)血圧が高くなる最大の要因とされるのが塩分の取りすぎだ。これは塩分を過剰摂取すると、血液の浸透圧を一定に保とうと、血中の水分量が増え、血圧を上げてしまうため。次に挙げられるのが肥満。「太っていると、インスリンの働きが弱くなるため、インスリンの分泌量が増えます。すると、交感神経が刺激されて血圧が上がるという悪循環を招きます。肥満の人はそうでない人に比べて高血圧になる比率が2〜3倍ともいわれています。また、肥満で血中コレステロールが多くなると動脈硬化が起こります。動脈硬化は血管がもろくなる症状ですから、血圧にも深く関係します」さらにストレス。「ストレスは交感神経を刺激し、血管が収縮してしまうことで高血圧を招きます。ストレス発散のために過食をする人も増えているようですが、ますます塩分の摂取過多に陥ってしまいます」そのほかにも、飲酒、喫煙、寒暖差など、高血圧の要因は私たちの生活の中に多々あるが、「食」の改善は最も効果が見えやすいという。日本人はもともと食塩摂取量が多く、減塩に気をつけたい。厚生労働省が目標量とする1日の食塩摂取量は6.5グラム未満だが、実際の摂取量は女性で約9.3グラム。1日あたりの目標摂取量より3グラム近くオーバーしており、1日3食の人の場合は、毎食1グラム程度食塩を取りすぎているという計算になる。特に高齢になるほど食塩摂取量は増える傾向にあり、60代の食塩摂取量が最も多い。高血圧の女性の数が年代に比例して増えているのも、食塩摂取量との関係がうかがえる。「高齢の人たちは、若いころからしょっぱいものが好きだった年代で、長い間の食習慣が残っているのではないかと考えられます。生活習慣病の罹患状況からも、この世代が最も減塩が必要な世代です」イギリスでは、国民全体で1.4グラムの減塩を8年間かけて行ったところ、平均の最高血圧は2.7mmHg、最低血圧は1.1mmHg減少し、心筋梗塞や脳卒中の死亡率が約4割減少したという研究結果がある。やはり減塩は大切だ。しかし、血圧をコントロールするために塩分の取りすぎには気をつけようと、単に塩分を減らして調理をしても、薄味に慣れていない人にとってはおいしさを感じないというジレンマも……。「濃い味つけの食事に慣れている人がいきなり全部薄味に変更して、食事を楽しめなければ、減塩も続きません。まずは夕食のメニューの1つだけ薄味にして、残りはふだんの味つけにするなどの段階的な取り組みが必要です。次のステップで、レモンや酢を用いて味をつけることで塩分を減らしていきながら、1品だった減塩メニューを2品、3品と増やして慣れていく……、などの方法がよいでしょう」ほかにも、外食やスーパーの総菜など味つけが濃いものを食べる頻度を減らす、加工品に表示されている「栄養成分表示」の「食塩相当量」をチェックする習慣をつけるなど、日ごろの食習慣で、減塩のためにできることはいろいろあるという。
2021年06月02日女子栄養大学教授監修の『新ダイエットごはん』11月21日、たんぱく質に特化したレシピ本『新ダイエットごはん』が日本文芸社から発売された。同書には「たんぱく質で痩せる&リバウンドSTOP!!」という副題がつけられている。この新刊は女子栄養大学教授の上西一弘氏が監修し、管理栄養士の磯村優貴恵氏が料理の制作を担当。A5判、128ページ、価格は1,400円(税別)である。レシピ・効果的な摂り方・知っておきたい知識誰しも美しいボディラインを手に入れたいと願い、いつまでも元気で過ごしたいと願うものである。美しいボディラインを手に入れるには、まず太りにくくなる必要があり、そのカギとなるのがたんぱく質だという。たんぱく質は筋肉を作るための栄養素で、筋肉量が増えれば基礎代謝が高くなり、無駄な脂肪がつきにくくなる。また、筋肉だけではなく、体のあらゆる組織にもたんぱく質は必要で、ダイエット以外の美容や健康にも大きく関係している。新刊では、たんぱく質が持つ働きや、効果的な摂り方、知っておきたい知識なども紹介。動物性たんぱく質レシピでは「牛肉のがっつりスタミナ炒め」「こってり甘辛チキン」などを紹介し、植物性たんぱく質レシピでは「豆腐チャンプルー」「ごま豆腐しゃぶしゃぶ」などを紹介。作り置きレシピも掲載する。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※新ダイエットごはん - 株式会社日本文芸社
2020年11月27日女子栄養大学栄養クリニック監修自宅で過ごす時間が増えて太りやすくなったと感じている人などに向けた新刊『テレワークごはん』が発売された。この新刊は女子栄養大学栄養クリニックが監修しており、出版社は女子栄養大学出版部。A5判、112ページ、価格は1200円(税別)である。無理なく簡単 美味しいから続けられる栄養学と保健学の教育、研究を続けている女子栄養大学は、1969年に大学内にてクリニックを開始。生活習慣病や肥満、メタボリックシンドロームの治療、予防、対策など、3000人以上に成果を上げてきた実績がある。今年は新型コロナウイルスの影響で、テレワークが推奨され、外出する機会が減り、自宅での時間が増えた。その結果、太りやすくなった、疲れやすくなったような気がするといった悩みを抱えがちになってしまった。新刊では長時間自宅で過ごす場合の陥りやすい“五つの沼”として「同じように食べても太る」「糖質中心になりがち」「1日2食になりがち」「市販食品に頼りがち」「仕事の合間についお菓子」を挙げ、健康を守るための食事や運動を紹介。料理では初心者でも作りやすい簡単レシピが充実している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※テレワークごはん - 女子栄養大学出版部
2020年11月11日栄養しっかり・低脂肪のダイエットレシピ栄養はしっかり摂れるのに、低脂肪、かんたんに作ることができる料理のレシピ集『時短かんたんダイエット』が女子栄養大学出版部から発売された。女子栄養大学出版部は学校法人香川栄養学園の事業部のひとつであり、香川栄養学園は女子栄養大学や女子栄養大学短期大学部などを運営。新刊の著者は料理研究家で栄養士、フードコーディネーターの牛尾理恵氏であり、A5判120ページ、価格は1300円(税別)である。主菜と副菜で300kcal前後のレシピなど病院での食事指導の経験もある牛尾理恵氏は、8か月で体重を10kg減らし、今も体重を維持、体脂肪を半減させている。現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、運動不足の人が増え、体重が増加した人が増えているが、新刊はそんな人にもおすすめのレシピ本である。新刊では、料理初心者でも短時間でかんたんにできるというレシピばかりを掲載。手順がわかりやすいようにアイコンを配置し、レシピのそれぞれには、栄養をしっかり摂りつつダイエットするためのうんちくを掲載する。主菜と副菜で300kcal前後の組み合わせや、まとめて作って気分次第でアレンジ、そのままでも楽しめるレシピ、食べごたえに工夫されている肉や魚のおかず、低カロリーでビタミンとミネラルを摂ることができる野菜のおかず、たんぱく質素材と野菜がしっかり入ったヘルシースープなどが紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※時短かんたんダイエット - 女子栄養大学出版部
2020年09月12日山内英子ブレストセンター長監修乳がんの治療後のダイエットについて解説している新刊『聖路加国際病院の乳がん術後の心と体を守るダイエット』が女子栄養大学出版部から発売された。女子栄養大学出版部は学校法人香川栄養学園の事業部のひとつであり、『栄養と料理』や『食品成分表』などの刊行、イベントの開催などを行っている。この新刊は聖路加国際病院乳腺外科部長で、ブレストセンター長の山内英子(やまうちひでこ)氏が監修を務め、B5変型判で112ページ、価格は1,600円(税別)である。簡単で続けやすいダイエットレシピなど全ての女性にとって他人事ではない乳がん。女性がかかるがんの中では最も多く、女性のうち約11人に1人が生涯のうちに乳がんにかかるとされている。乳がんの治療では体重が増加しやすいが、乳がん治療後の体重コントロールについての情報は少ない。山内英子氏らのチームは、乳がん治療後も安心して生活できるようサバイバーのための運動と食事による体重、体調のコントールについて研究し実践。新刊では、研究と実践の中で得られたノウハウを楽しく学べるよう解説している。肥満もがんのリスクであること、再発防止には食事と運動が重要であることなどを解説し、しっかり食べつつ、ゆっくりやせるダイエットについて紹介。簡単で続けやすいダイエットレシピ、無理せずに楽しくできる術後のエクササイズも紹介している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※聖路加国際病院の乳がん術後の心と体を守るダイエット - 女子栄養大学出版部
2020年05月04日女子栄養大クリニック監修ダイエットで選ぶべき食品がひと目でわかる書籍『ダイエットの食品早わかり』が発売された。出版は女子栄養大学出版部からで、同大栄養クリニックが監修。B5判変型で144ページ、価格は1,400円(税込)である。肥満などの治療を行っている大学内クリニック女子栄養大学は、栄養学と保健学の教育、研究を行い、管理栄養士や栄養士などの育成を通し、国民の健康の維持と増進に貢献。女子栄養大学栄養クリニックは、創立者の香川綾氏が開始した大学内クリニックで、生活習慣病や肥満、メタボの治療、予防、対策などの活動を行っている。同クリニックはこれまでも『時短カンタン糖尿病ごはん』『いつものおかずで塩分一日6g献立』『女子栄養大学栄養クリニックのさば水煮缶健康レシピ』などを発表、または監修している。ランキングだからエネルギーが一目瞭然新刊の『ダイエットの食品早わかり』では、ダイエットにおける食品をエネルギーの低いものから高いものの順にランキングの形で掲載。ダイエット中にどの食品を選ぶべきか、一目瞭然でわかるようになっている。また、ダイエットでは要注意の食品、ビタミンやミネラルを含む食品のランキング、ダイエットを健康的に成功させるために知っておくべきコツなどについても紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※女子栄養大学出版部 - 新刊案内一覧
2019年03月14日健やかな美乳には食べ物が重要!少し意識して変えれば、お胸の状態は変わるはず。美乳育成超簡単レシピをお届けします。女子栄養大学専任講師・浅尾貴子先生が教えてくれました。胸の生育に欠かせないもののひとつが、女性ホルモン。「女性ホルモンがきちんと分泌され、本来持っている力を発揮できるようなバランスのとれた食生活を送ることが第一です。さらに、働きを補完するイソフラボンや、胸の土台となる細胞作りに必要なタンパク質、肌のハリを出すのにいいとされるビタミン類などの食材を併せて摂ることが大切になります」(浅尾先生)まずは、美乳を作ってくれる栄養素を知りましょう。女性ホルモンを“整える”栄養素イソフラボン→蒸し豆、ボロン→キャベツ「女性ホルモンと似た働きをする栄養素の代表格が、イソフラボン。1日100gを目安に大豆製品を摂るようにしましょう。また、同様の効果が期待できると注目されているのがボロン。キャベツに含まれています」女性ホルモンを“サポートする”栄養素オメガ3系オイル→えごま油、コレステロール→卵、発酵食品→ヨーグルト「オイルはホルモンの材料になります。アマニ油やえごま油のような良質で鮮度が高いオイルを選びましょう。ホルモンの分泌を調整するコレステロールや、腸内環境を整えて分泌にアプローチする発酵食品も大切です」細胞の“土台を作る”栄養素タンパク質→サラダチキン、ビタミンA、C、E→緑黄色野菜「胸の基礎となる細胞には、タンパク質が不可欠。タンパク質を構成するアミノ酸の性質は食材により異なるので、様々な食材から摂取を。ビタミンA、C、Eは肌の弾力やツヤを作るのに役立ち、体の老化も防ぎます」“血流を上げる”栄養素カプサイシン→とうがらし、ショウガオール→生姜、硫化アリル→玉ねぎ「摂取した栄養素を届ける役割を果たすのが、血液です。そのため、ビタミンEやカプサイシン、ショウガオール、玉ねぎに含まれる硫化アリルなど、血の巡りをよくする栄養素を摂ることが美胸作りのカギになります」それでは、胸作りをサポートする栄養素を含む食材を使ったレシピを紹介。早速、挑戦を!ジンジャー豆乳とお豆の冷製スープ胸作りをサポートする栄養素:イソフラボン、ショウガオール【材料】蒸し豆(大豆)…50g、おろし生姜…1/2かけ分、コンソメ…小さじ1/2、豆乳(調製がおすすめですが、どちらでもお好みで)…1/2カップ、塩・胡椒…各少々【作り方】すべての材料をミキサーに入れて撹拌する。【POINT】蒸し豆と豆乳には女性ホルモンを整えるイソフラボンが多く含まれている。蒸し豆はスーパーで購入でき、カレーやチャーハンなどに足せるので常備すると便利。生姜は血流をよくし、体のすみずみにまで栄養を届けられる。えごま油ドレッシングのサラダ胸作りをサポートする栄養素:ビタミンA、C、E、イソフラボン、コレステロール、タンパク質、オメガ3系オイル【材料】レタス類…適量、蒸し豆(ミックス)…30g、ゆで卵…1個、アーモンド…5粒、ミニトマト…2個、チーズ(好みのものでOK)…20g、塩・胡椒・えごま油…各適宜【作り方】(1)レタス類はちぎる。卵、チーズは、食べやすい大きさに切る。ミニトマトは4等分のくし形切り。(2)器に盛り合わせ、塩・胡椒、えごま油をかける。【POINT】タンパク質とビタミンAが含まれたチーズに、ビタミンCとEが多いレタス、アーモンドと、たくさんの栄養素を効率よく摂取できる。卵に含まれるコレステロールやドレッシングのえごま油はホルモンの材料として活躍。浅尾貴子先生女子栄養大学専任講師。ダイエットや美容の専門家、フードコンサルタントとして活躍中。『大豆力』(主婦と生活社)など著作多数。※『anan』2018年9月19日号より。料理作製、スタイリング・田村つぼみ写真・土佐麻理子取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2018年09月12日カゴメ株式会社 は、女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 給食・栄養管理研究室(石田裕美 教授、伊藤早苗 助教)との共同研究により、トマト減塩食(*1)の摂取で、減塩効果(*2)指標が大幅に改善することを、ヒト試験で明らかにした。通常料理の調味料(みそ、しょうゆなど)を減らし、代わりにトマトケチャップやトマトソース、トマトを取り入れることで、減塩効果が期待できることが分かった。*1:減塩と香味維持を目的とし、減塩で減らした調味料(みそ、しょうゆなど)の代わりに、うま味であるグルタミン酸を含むトマトケチャップやトマトソース、トマトを使った料理を「トマト減塩料理」、そのトマト減塩料理を組み込んだ食事を「トマト減塩食」とする。*2:減塩効果とは、尿中ナトリウム/カリウム比(次頁に解説)の低下を指す。日本人は「塩分の摂りすぎ」WHOの目標値の倍以上を摂取世界保健機構(WHO)が定める「世界中の人の食塩摂取目標」が5g/1日であるのに対して、日本人の塩分平均摂取量は、男性11.0g/1日、女性9.2g/1日とおよそ倍以上にものぼる。塩分を摂りすぎると、「ナトリウム」と「カリウム」のバランスが崩れ、「のどの渇き」「むくみ」のほか、「高血圧」の原因に。日本の高血圧の患者数は4,300万人にのぼると言われている。トマト減塩食で尿中ナトリウム/カリウム比が大幅に改善今回の調査では、健康な成人女性を、通常食を食べる群とトマト減塩食を食べる群の2群に分け、それぞれの食事を2週間摂取してもらった。その結果、通常食群に比べ、トマト減塩食群の尿中ナトリウム/カリウム比の低下量は有意に大きな値を示した。これより、トマト減塩食の2週間の摂取による減塩効果が確認された。また、トマト減塩料理の「おいしさ」及び「調理の難易度」について質問したところ、89.6%の方が「おいしかった」と答え、62.8%の方が「調理は簡単だった」と回答。以上の結果より、トマト減塩料理は調理が簡単でおいしく減塩できる料理であることが示された。減塩食のイメージを払拭する、おいしく手軽な「トマト減塩料理」女子栄養大学栄養学部・実践栄養学科の石田教授は、「減塩食というと『味が薄く、満足できない』『物足りなくて、おいしくない』イメージだったが、トマト減塩料理は、減塩を意識せず、簡単な調理でおいしい食事をとりながら自然と健康につながる可能性を持っている」と語った。カゴメは今後、トマト減塩料理の香味の改善やバリエーションの拡充と共に、トマト減塩料理を用いた減塩の研究や普及を進めていく。日頃の塩分摂取が気になる方はぜひ、トマト料理による減塩を試してみてほしい。【参考】※カゴメ「トマトでおいしく減塩プロジェクト」サイト
2018年04月25日こだわりの栄養バランス忙しい人々の食生活に欠かせないコンビニ弁当。最近はおいしさだけでなく、栄養や彩り、トレンド感にもこだわっている商品が多く、女性でも抵抗なく手に取れる存在となっている。5月6日よりミニストップから発売された『バーニャカウダーソースで食べる彩り野菜と牛カルビご飯』は、女子栄養大学が監修した栄養バランスが特徴。「健康」をキーワードにした弁当シリーズの新商品で、肉と野菜をバランス良く摂れることをコンセプトにした。野菜たっぷり!カルビもおいしい!素揚げした茄子、南瓜、レンコン、人参、さつまいもといった野菜を、女性に人気のバーニャカウダーソースでたっぷり食べられる弁当だ。ヘルシーな麦飯には、香ばしく焼いた牛カルビ焼肉をのせてタンパク質もしっかり摂れる。コンビニ弁当の「高カロリー・高脂肪」というイメージを払拭するため、カロリーも478Kcalに抑えた。価格は税込み450円。青森、南東北、関東、東海、近畿、四国のミニストップ店舗で販売される。ミニストップは今後も、1日に必要な量の約3分の1のタンパク質やビタミン類、食物繊維等を摂ることを目指し、この「健康」弁当シリーズの開発を進めていきたいとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・ミニストップ株式会社プレスリリース
2016年05月07日プレッツェルジャパンは1月12日、「プレッツェル アソートメント セット」(税込550円)を首都圏のソフトプレッツェル専門店「Auntie Anne’s(アンティ・アンズ)」店舗限定で発売した。同商品は、女子栄養大学との産学連携企画によって開発したひとくちサイズのプレッツェル ナゲッツ3種「かぼちゃキャラメル」「4種のチーズ」「アップルシナモン」とディップ「国産豆乳クリーム ディップ」のセット。甘味、塩味、酸味、苦味、うま味を指す「五味」をテーマにしているという。かぼちゃキャラメルは、ごろごろしたシロップ煮のえびすかぼちゃを乗せて焼き上げ、すましバターを塗った。ほろ苦いキャラメルソースをトッピングすることで、かぼちゃの甘味を引きたてているという。4種のチーズは、ゴルゴンゾーラ、チェダー、エメンタール、モッツァレラのチーズパウダーをまぶし、うま味と塩味のバランスを調整した。アップルシナモンは、アップルパウダーとシナモンシュガーの酸味と甘味が特徴。国産豆乳クリーム ディップは低温抽出製法で引き出した、大豆の甘味とうま味が同時に味わえるとのこと。取扱店舗は、「ららぽーと横浜店」「MARK IS みなとみらい店」(どちらも神奈川県横浜市)、「ダイバーシティ東京 プラザ店」「ららぽーと豊洲店」(どちらも東京都江東区)、「キラリナ京王吉祥寺店」(東京都武蔵野市)。
2016年01月12日アークミールは11月上旬まで、「ステーキのどん×女子栄養大学コラボメニュー 秋の菌活応援フェア」を「ステーキのどん」店舗で、実施している。○1日に必要な野菜1/2を摂取できるヘルシーフェア同企画は、女子栄養大学とコラボし、「菌活」をテーマにしたフェア。女子栄養大学が開発・監修した、代謝や免疫力UPにつながる栄養素たっぷりのメニューを楽しめるという。善玉菌や食物繊維を含む食材としてきのこ・ヨーグルト・塩麹・味噌が使用されたメニューを用意。それぞれのメニューで秋の色合いを反映し、見た目にも季節感を味わえる。「菌活ハンバーグ ダブルきのこソース」は、善玉菌が多く含まれるチーズソースと味噌デミソース2種類のソースがかけられたハンバーグ。ヨーグルト入りかぼちゃサラダと塩麹マリネが添えられている。パンまたはライス、スープバー付きで130gが999円、210gは1,199円(各税別)。最近注目されているスーパーフード「キヌア」を使用した「秋の彩 菌活サラダ」は、食物繊維が多く含まれるきのこと根菜をヨーグルトドレッシングで味わえる。レギュラー459円、ラージ799円(各税別)。さっぱりとした味わいを楽しめる「濃厚ヨーグルトとアイスのパルフェ」は、たんぱく質や脂肪の消化吸収を助け、腸内環境を整えるとされるヨーグルトを使用した。価格は299円(税別)。また、「菌活ハンバーグ ダブルきのこソース(130g)」にフェアセットメニュー(ミニサラダ・パルフェ)を合わせることで、さらに栄養バランスよく摂取でき、1日に必要とされる野菜の1/2量が摂取可能となる。パンまたはライス、スープバー付きで価格は1,499円(税別)。
2015年09月24日ひかり味噌は3月中旬より、女子栄養大学 栄養クリニック監修の新シリーズ5商品を、全国の総合スーパーや食品スーパーなどで順次発売する。近年、高血圧や脳卒中などの生活習慣病予防のために、食塩の摂取量が低減傾向にある。しかし厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、男女ともにナトリウムの食事摂取基準が引き下げられており、減塩へのニーズは今後も高くなることが予想されている。一方、これまでの減塩商品は、「味が薄くて食べた気がしない」といったイメージを持つ人も多かったという。減塩と同時においしさや満足感を追求することが重要となっていることから、今回、最適な塩分量でありつつ、原料や具材にこだわったみそ、即席みそ汁、スープを開発した。「女子栄養大学 栄養クリニック監修 無添加減塩みそ」は、同社標準品に対して、塩分(ナトリウム)を25%カット。国産米15割糀を使用し、米糀由来の甘みや大豆由来のうま味などが調和した深い味わいを実現した。みそ汁はもちろん、みその風味を際立たせたい料理にも使用できる。参考小売価格は500円。「女子栄養大学 栄養クリニック監修 減塩おみそ汁」は、野菜を使った「彩り野菜」とモロヘイヤやオクラが入った「ネバネバ野菜と海藻」の2つの味のアソート。具材の量が多いので食べ応えもある。同社標準品に対して塩分を30%カットした。参考小売価格は400円。大麦やキヌア、寒天など10品目の素材が入った「女子栄養大学 栄養クリニック監修10品目の厳選素材 減塩スープ」は、まろやかな「鶏白湯」とゆずの風味がアクセントの「和風しょうゆ」の2つの味が入っている。同社従来品に対して塩分を25%カットした。参考小売価格は400円。「女子栄養大学 栄養クリニック監修 カップみそ汁」は、キャベツやチンゲン菜、コーンなど、たっぷりの野菜を使用した「彩り野菜」と、モロヘイヤやオクラ、めかぶなど「ネバネバ野菜と海藻」を使用した2種類を用意した。参考小売価格は140円。※価格はすべて税別
2015年03月16日女子栄養大学監修のビタミンサラダを導入株式会社プロントコーポレーションは、3月1日(日)より全国の「カフェ&バープロント」(以下、プロント)で女子栄養大学監修のサラダを導入、新モーニングセットメニューを販売する。プロントでは、今回新導入するサラダは、モーニングメニューの価値を向上し、差別化を図るべく、女子栄養大学監修のもと、彩りのよい3色のパプリカを多く加えたミックスサラダに、6種の野菜を使用したドレッシングを使っている。従来セットの「トーストセット」「ハムチーズトーストセット」では、トースト、コーヒー、サラダに、ゆでたまごかヨーグルトが選べるセットだ。そのサラダを従来のサラダから、ビタミンが豊富なパプリカを使用したサラダに変更し栄養価でもサポートする。モーニングメニューの充実のラインナップ併せて、新メニューとして「ビタミンサラダ&チーズオムレツセット」が登場した。通常のモーニングセットよりもサラダを増量、作りたての、温かいなめらかな口当たりとふわふわ食感のチーズオムレツをセットにし提供する。他にも、従来の『ブルーベリーヨーグルトグラノラ』と『あさのラテ』をセットにした『あさのラテグラノラセット』、『エッグスラット&クロワッサンセット(一部店舗のみ)』などモーニングメニューのラインナップをそろえた。“3つのベスト”でくつろぎを生むプロントプロントは、「ベストプライス」で、単に安さだけでなく、おいしさやボリュームとプライスの最高のバランス、「ベストクオリティ」で、メニューやサービスのひとつひとつへのこだわり、「ベストホスピタリティ」は、意識の高いおもてなしの実践だ。その、3つのベストで出勤前のOLやビジネスマンといった働く人のために、おいしさやボリュームが最高のバランスとなるモーニングメニューの充実を図る。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社プロントコーポレーションプレスリリース
2015年02月22日エバラ食品工業は5月22~23日にかけて、女子栄養大学准教授・根岸由紀子氏の監修のもと、子どもをもつ母親を対象に「夏バテと夏の食事に関する意識・実態調査」を実施。このほど、その結果を発表した。子どもをもつ20代~50代の母親480名を対象に行われた今回の調査。まず夏バテ経験の有無を尋ねると、65.6%が過去に「夏バテになったことがある」と回答した。その回答者には併せて、夏バテになる頻度についても確認。結果は「2~3年に一度」との回答が40.0%と最も多く、続いて「毎年なる」が38.4%となった。次に「今年、具体的な夏バテ対策を考えるか」の質問には、対策はする予定だが「具体的にはまだ分からない」が55.6%と半数を超えた。一方、「具体的に考えている」との回答はわずか6.5%と少数。また「対策を考えていない」という人は37.9%と4割近くいた。夏の食事で気をつけていることでは、「栄養バランスのとれた食生活」が73.5%と断トツの1位。以下「スタミナのつく食事」(47.7%)、「体を冷やす食べ物や飲み物を避ける」(38.8%)などが続き、「特に気をつけていることはない」と答えた人は15.8%にとどまった。やはり多くの人は暑い夏を乗り切るために、何かしら食生活には気をつけているようだ。では、夏の食生活で特に気をつけて摂取すべきだと思う栄養素はなにか。1位「ビタミンC」(34.2%)、2位「たんぱく質」(33.5)に続き、3位には「なにを摂取すべきか分からない」(32.7%)がランクインした。「栄養をとる際に効果的だと思う調理法は?」の質問に対しては、野菜は「蒸す」(67.7%)がトップで、肉、魚では「焼く」が最も多くなった。また、栄養をとる際に効果的だと思う調理法が分かった場合、「実践したい」と答えた人は85.6%にのぼった。こうした調査結果を踏まえ、女子栄養大学准教授・根岸由紀子氏は夏場にオススメの調理法として「蒸し料理」を提案している。夏バテ予防には毎日3食きちんとバランスのよい食事をとることが大事で、特に夏場体を健康に保つには、ビタミンとミネラルの摂取が大切だという。だが、ミネラルや水溶性ビタミン(B群やC)は水に溶けやすく、蒸したり、煮たり、焼いたり、調理をする間に食材から流れ出てしまう。そこで「できるだけ食す際には、調理によって流れ出た蒸し汁・煮汁などを上手に活用して食べるようにすると、食材が失ったビタミンを摂取することができる」とアドバイスしている。実際、蒸し料理を食べる頻度を子どものいる母親480名に聞いたところ、通年では「週に1回くらい」と回答した人が最も多く22.3%。一方、夏だけを見てみると「月に1回くらい」の割合がトップで30.3%となった。夏に蒸し料理を食べなくなる理由としては、「作る時に暑いから」「食べると暑くなるから」という理由が多く見られた。蒸して食べたい食材は、「キャベツ」が67.7%で最多。以下、「かぼちゃ」(55.6%)、「じゃがいも」(53.3%)、「ブロッコリー」(48.8%)、「さつまいも」(48.3%)などが上位にランクインとなった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月24日