ほんのわずかな女性ホルモンでも、女性の心身に与える影響はとても大きい。裏を返せば、このホルモンとうまく付き合えれば、日常をより快適に過ごせる可能性があるということだ。そこで今回は、ホルモン補充療法などを行うAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師に「ダイエットと女性ホルモンの関係」について伺った。○エストロゲンとプロゲステロンの周期一般的な女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、女性の生理周期に密接に関わっている。生理が終わった状態をスタートとすると、まずは排卵をコントロールするエストロゲンが徐々に分泌されていき、約2週間後にピークを迎える。このとき、エストロゲンの量はスタート時の10倍以上にもなっている。その後、エストロゲンの分泌量は徐々に減っていき、逆にプロゲステロンの量が増えていく。プロゲステロンはスタートから20~24日後頃に最も多く分泌され、こちらも当初の10倍以上になる。そして、この2つは28日前後の生理周期によって再びスタート値へと戻っていく。○エストロゲン分泌中がラッキータイム!この2つをうまく活用すればダイエット効果アップも期待できる。生理が終わった状態(スタート)から排卵前後までの期間、すなわちエストロゲンが分泌されている約2週間はダイエットに最適なのだ。「エストロゲンは皮膚や髪を美しく保つ働きがありますが、他にも脂質代謝などに大きく関わっています」と浜中医師は解説する。実はこの時期は、通常より脂肪を燃やしやすくなる「ラッキータイム」に該当するという。さらに、生理までのイライラなどからも解放されるため、気持ちもポジティブになりやすい。つらいダイエットを実行するにあたり、前向きに取り組みやすくなるというメリットも得られる。一方で、排卵後から次の時期まではダイエットに不向きと言える。妊娠や出産に欠かせない役割を持つプロゲステロンの分泌がしだい増えていくことに伴い、心身が不安定になるためだ。食欲のコントロールがしにくくなるという"弊害"も出てきて、体重が増える危険もある。積極的なダイエットは控え、自身に合った方法で心と体の調子を整えるように努めよう。○女性ホルモン以外のホルモンも活用しよう女性を活用してダイエットを効率的に行うことは大切だが、そのほかにも「レプチン」や「インスリン」など、ダイエットのために活用したいホルモンは多数ある。「例えば、ホルモンバランスが運動効率の良さに作用することもあります。もちろん、生理周期を活用した『女性ホルモンダイエット』も大事ですけれど、それをベースにしたうえで、『それ以外のホルモンもダイエットに関与している』ということを知っていただければと思います」。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2015年11月02日年齢問わず、女性にとって髪の悩みは永遠のテーマ。カラーリングやパーマで傷んだ髪に、あれこれテコ入れしている方も多いのではないでしょうか。しかし、着目すべきは髪よりも“女性ホルモン”と“老けない頭皮”。今回は、美髪を手に入れるためのトータルケア方法についてご紹介します。■髪と女性ホルモンの関係性女性ホルモンには、別名“美のホルモン”と呼ばれる「エストロゲン」と“母のホルモン”と呼ばれる「プロゲステロン」のおもに2種類があります。この2つのホルモンのバランスがうまくとれてこそ、ホルモンビューティストとなれるのです。注目したいのは、美のホルモンであるエストロゲン。エストロゲンは、子宮内膜を厚くする、受精卵の着床を助ける、卵を作るといった基本の効果のほかに、女性にとってうれしい作用をたくさんもたらしてくれます。肌のハリやツヤを出す乳房の働きを高め、ふっくらしたバストやヒップといった女性らしい体つきを作る髪がつやつやになる臓脂肪が付きにくくなる新陳代謝を促し、痩せやすくする自律神経や脳の働きをよくし、記憶力をUPさせるコレステロール値を下げる血管や骨を丈夫にする美容の観点だけでみると、女性ホルモンのエストロゲンは“天然の美容液”と称せられるように、女性らしさや本来持っている美しさを引き出してくれる、とても大切なものです。血中のエストロゲンの値が高いほど、見た目年齢が若くなるといわれているので、このエストロゲンを増やす、あるいは、減らさないように意識していくと、いつまでも若々しく歳を重ねられるということです。さらにエストロゲンは、髪の毛を発達させ、髪の毛の成長期を持続させるという重要な働きを担っています。 ■美髪のためには「毛母細胞」の活性化がカギ!加齢とともに、髪のツヤやコシがなくなり、髪が痩せ細り、抜け毛が多くなってきます。これは女性ホルモンが減ることが原因とされています。更年期に入るとこれがより顕著になりますが、実際には女性ホルモンの低下だけが原因ではありません。20代、30代でも髪のトラブルの背景には、複合的な要因があります。その中でも大きな要因とされるのが、ストレス。働き女子にはどうしてもついて回るストレスですが、ストレスが多くなるとホルモンバランスが乱れ、相対的にエストロゲンの効果が発揮できないこともあるでしょう。また、血行不良による冷えや血流の悪さは抜け毛の原因となり、頭皮の栄養不足にもつながります。普段シャワーだけで済ませてしまう方は、なるべく湯船につかるよう心がけてください。そして、美髪には健康的な頭皮が欠かせません。ここからは、美髪の育成に必要な栄養素についてお伝えします。毛根から美髪を伸ばすためには、「毛母細胞」を活性化することが必要。それには、細胞の代謝を促すビタミンB群の存在がマストです。 具体的には、ビタミンB1…豚肉・うなぎ・たらこ・ナッツ類ビタミンB2…豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳ビタミンB6…マグロ・カツオ・ひまわりの種・バジリコビタミンB12…サンマ・イカ・しじみ・牡蠣(カキ)・岩のりビオチン…レバー類・いわし・落花生・卵・にしん普段の食事でも意識的に摂取していきましょうね。■老けない頭皮をつくる簡単セルフマッサージのやり方人差指を前髪の中心、生え際へ置きます。小指はこめかみ、親指を後頭部へ。ほかの指はそのまま生え際に沿わせてください。爪を立てないよう、指の腹で軽く円を書くようにマッサージ。そのまま頭のてっぺんへと指をずらしてください。頭皮の血流は下から上へと流れていますので、その流れにそうようにゆっくりと動かしていくのが効果的。自分自身が気持ちがいいと感じるペースで行ってください。一日5分程度行うとよいでしょう。いかがでしたか? 内側と外側からのケアをしっかり行えば、あなたも無敵のホルモンビューティスト! 美髪を手に入れるためにも、今日から一緒に頑張りましょう。
2015年09月27日アラフォーになると気になってくるのが、髪のボリューム。「最近、なんとなく頭頂部が薄くなってきたような… わたしの髪の毛、大丈夫?!」と不安になることはありませんか? 友人の地肌が目立ってきたのを見て、急に自分の髪の毛も気になりだしたり…。髪は女の命です。髪の量が減ってくると、若々しさも減り、元気もやる気も出なくなるもの。10年後、20年後にも、豊かで美しい髪を保つために今から意識しておきたい「抜け毛予防と育毛ケア」についてご紹介しましょう。女性なのに、なぜ抜け毛が増えるの?加齢とともに女性ホルモンの分泌量が低下することで、女性の髪の太さは30代をピークに徐々にやせていく傾向にあるといわれています。出産や更年期を経てホルモンの量が減っていくと、発毛を促す「BMP」という物質も減少。そのため、しっかりとした髪が生えにくくなり、細くコシのない髪が増え、抜け毛が増えたり、髪全体が薄くなったりするのだそう。髪を美しく保つためには、栄養バランスのとれた食事と睡眠をしっかりとることが基本です。とくに「まごわ(は)やさしい」(=まめ、ごま、わかめ、さかな、野菜、しいたけ、いも)を積極的にいただきましょう。また、普段からストレスをためず、ストレッチや軽い運動などで身体を動かして、適度なリフレッシュを意識的に取り入れることも大切ですね。それでも、頭頂部の地肌や分け目が気になるという方は、女性専用の育毛剤を取り入れてみるのも一案です。気になりだした今から、毎日のお手入れに無理なく取り入れておきましょう。女性の育毛最前線! 注目成分「CTP」とは?男性だけでなく、抜け毛や薄毛に悩む大人の女性のために女性専用の育毛剤の研究がめざましく進んでいます。そして、いま注目を集めている成分のひとつが、育毛成分「CTP(6-ベンジルアミノプリン)」です。CTPとは、三省製薬が独自に開発した薬用育毛成分で、もともと蘭の開花やリンゴの果実の成長を促すなど、植物細胞を元気にする働きがあり、農業の分野で広く使われていた成分。同社の研究員がなんと約500種類もの素材の中から、優れた育毛効果があることを発見したのだといいます。欲しいのは、太く、しっかりとした髪CTPには、年齢とともに減少するBMP(発毛を促してくれる成分)の産生を高め、抜け毛を抑制することも最近の研究結果でわかってきました。発毛促進と脱毛予防を同時に行うことで、太く、しっかりとした女性の髪を育む力を強力にサポートしてくれる、という心強い成分というわけです。近年、抜け毛によるボリュームダウンや、髪が細くやせることによる地肌の露出に悩む女性の声が多いことから、CTPを配合した女性用育毛剤「デルメッド ヘアエッセンス」が生まれたのだそう。三省製薬は、1960年の創業時より一貫して “年齢を重ねた肌や髪の悩みに対応する成分開発” に取り組んできた企業。より高い効果と安全性の両立をもとめて、主に自然界の素材からさまざまな有用成分を開発し、製品に配合しています。「デルメッド ヘアエッセンス」にも、マテ茶エキスやオオムギ発酵エキスなどが配合されています。すっきりとした自然な香りと、さっぱりとした使用感が心地よく、気分もリフレッシュ。朝晩のリラックスタイムとして、毎日使い続けられるのも嬉しいポイントです。また、いまなら初回限定でお得に購入できるキャンペーンも実施中です。(通常価格 ¥4,320が半額の ¥2,160に ※税込価格)ハリ・ツヤ・コシ、ボリュームなど、髪の悩みが増えてくるのがアラフォー世代です。夏の紫外線と汗で頭皮が疲れ果てているこの季節だからこそ、ヘアケアは丁寧にしっかりと行いたいものですね。バランスのとれた食事と睡眠、ストレスをためない生活を。そして、朝晩のお手入れに「抜け毛・育毛ケア」を今からプラスしてみてはいかがでしょう。★お得なキャンペーン、実施中★デルメッドでのご購入が初めてのお客様に限り、初回限定価格 ¥2,160(通常¥4,320 税込価格)で購入が可能です。※お一人様1本、同一ご住所あたり1回まで 商品、キャンペーン詳細はこちら >>
2015年08月25日女性ホルモンと正しく付き合おう女性の心と体の健康を考える時、必ず知っておくべき「女性ホルモン」。医療、美容、栄養、キャリアカウンセリング等の専門家により構成されたメンバーによる「ホルモンケア推進プロジェクト」では、女性ホルモンと正しく付き合うことが女性の社会進出につながっていくとし、ホルモンケアの啓発活動を行っている。その一環として、9月2日に渋谷ヒカリエにて「ホルケア(ホルモンケア)トレーニング」を開催。女性ホルモンの基礎知識やホルモンケア日記の付け方、理想的な食生活や生理用品の選び方などをレクチャーする。PMSに悩む女性は約6割同プロジェクトによると、約6割の女性が月経前にイライラや頭痛、腹痛、眠気などの不快症状を引き起こす月経前症候群(PMS)を自覚しているという。さらに、PMSや更年期症状により仕事やキャリアに支障を感じている女性も多く、昇進を打診されても辞退せざるを得ないという人もいるのだとか。「ホルケアトレーニング」ではこうしたトラブルを緩和させ、女性ホルモンを味方につけるための知識をレクチャー。希望者は、医師、保健師、栄養士による月経相談なども受けられる。行かなきゃ損のお得セミナー参加者全員に基礎体温計がプレゼントされ、3か月間月1回のアンケートに回答すると、Amazonギフトカードが贈られるなどお得感も満載のセミナーだが、参加費は無料。ホルモンケア推進プロジェクトのホームページにて、参加を受け付けている。(画像はホルモンケア推進プロジェクトHPより)【参考】・「ホルモンケア推進プロジェクト」事務局プレスリリース・ホルモンケア推進プロジェクト
2015年08月17日“女性ホルモン”というキーワードを、よく耳にするようになりました。「キレイになりたい」という願いから、「毎日疲れがとれない…」という悩みまで、じつは女性の心とカラダの問題の大半は、女性ホルモンが関係しているといわれています。今回は、女性ホルモンの働きによる生理周期に合わせた「セルフコントロール術」をご紹介します。女性ホルモンをたくみにあやつれる女性こそ、人生の勝ち組です。自分がいまどの周期にいるのかを知って、毎日の過ごし方を考えていきましょう。■生理周期にあわせて変化する心とカラダ肌の調子がいいと思っていたら、翌週にはむくみがひどくなったり、イライラしすぎて、彼氏に当たってしまったり…。1か月のうちでも心とカラダはたくさん変化していきます。それもこれも女性ホルモンが生理周期に応じた働きをしているからです。では、1か月でどのように変化するか、1週間ごとにみていきます。・生理期(生理開始1日目~7日目)いわばデトックス時期。生理痛やむくみなどのトラブルはありますが、おだやかに過ごしながら、体内の疲れやストレスをケアしましょう。・キラキラ期(生理終了~14日目)心もカラダもエネルギーでいっぱい。お肌の調子もよく、安定してキレイな時期です。イベントやデート、攻めの美容もこの時期が最適です。 ・ニュートラル期日々おだやかに、ニュートラルに過ごせる時期です。自分と向き合い、内面を磨くのにピッタリ。そしてPMS期に備えてスローペースに切り替えていきましょう。・イライラ期もっとも体調が悪くなり、トラブルが発生しやすくなるPMS期。自分に対して一番やさしくしてあげてください。自分なりのリラックス方法を見つけましょう。■生理周期にあわせて実践したいセルフコントロール術続いて、1か月で変化していく心とカラダに効果的なセルフコントロール術を伝授します。・対策1:生理期編締めつけはNG。生理中は体温が下がり、血行も悪くなりがち。そんなときにピタッとした服装は控えて、ゆるふわ女子になりましょう。カラダを締めつける矯正下着やスキニージーンズは、余計に血行を悪くしてしまい、生理痛が悪化することも。ボディラインのでない、ふんわりワンピースやチュニックがおすすめです。そして、カラダを温めることも意識して。腹巻や毛糸のパンツなどのインナーを着用しましょう。デスクワークの方はブランケットがあると便利です。また、デトックス効果を高めるには、お腹のあたり、とくに肝臓周辺を温めて。肝臓は「解毒処理工場」です。肝臓がある、右側の肋骨の下あたりを温めることによって血行がよくななり、解毒作用も高まります。仕事しながら、温かいペットボトルを押し当てるだけでもOKです。・対策2:キラキラ期編生理も終わり、体調もお肌ものぼり調子に。集中力も高まり、ポジティブ思考に変わっていきます。ここでやるべきは「スケジューリング」。仕事だけでなく、デートや合コンの予定をいれましょう。また、重要な決断もこの時期に。仕事上の決断、契約関連、大きな買い物、彼氏との別れ話にもいい時期といえるかもしれません。お肌の調子は最高潮。多少アグレッシブに攻めても問題なし。美容クリニックでピーリングや美容レーザーを打つのもよし。試したかった化粧品にトライしても良いでしょう。 ・対策3:ニュートラル期心穏やかに過ごせる時期です。読もうと思って結局読まずに積んである本や雑誌はありませんか? 集中力があるうちに一気に読んでしまいましょう。ここで得た知識や教養は心の栄養となり、全体のバランスを整えてくれるはずです。また、この後のPMS期に備えるため、生活習慣を整えること。起床時間と就寝時間を一定にするよう心がけましょう。食事にも注意を。むくみがでてくる時期でもあるので、塩分を控えるといいですよ。自分で作る場合は、おしょうゆ系ではなく、だしを上手に使ったり、ハーブで香味焼きもおすすめです。・対策4:イライラ期そろそろ生理前の不調がちらっと見えてくるころです。ここからは生理前のイライラやPMSの症状を悪化させないための対策をとりましょう。まずは食事。脱・カフェイン、脱・甘いもの宣言を。カフェインは夜にとりすぎると、交感神経を活発にさせ、良質な睡眠を妨げます。また、砂糖も血糖値を急上昇・急下降させます。どちらも生理前には刺激が強い食べものですので、どうしても飲みたい、食べたいときは午前中にとるようにしましょう。そして、とにかくリラックスが一番大切な時期。意識をしてカラダを休めましょう。早めに帰宅し、好きなアロマで夜のひとときを楽しんだり、感動的な映画を見ながら、涙を流して感情のデトックスをするのもおすすめです。このように知らず知らずのうちに、私たちの心とカラダは女性ホルモンによって左右されています。そして、このサイクルはストレスによって簡単に乱されます。ただでさえ、毎月“波”があるのに、さらに“大波”となって私たちにおそいかかってきてはたまりません。女性ホルモンという波を上手にあやつり、人生という航海を快適に進んでいきましょう。
2015年08月16日男女雇用機会均等法が制定され、今年で30年目。今では、仕事の現場で性別はほとんど関係なくなってきています。そんななか、不眠で悩む女性も急増していると言われています。そこで、今回は、ストレス・不眠・女性ホルモンの3つの相関関係に迫ります。不眠と女性ホルモンの関係とは?ストレスと不眠、そして女性ホルモンには切っても切れない関係があると言われているのをご存知でしょうか。一般的に、睡眠の質が落ちると女性ホルモンのバランスが乱れると言われていて、さらにこのホルモンバランスの乱れが、不眠の原因になることもあるそう。そこにストレスが加わることで、ますます睡眠の質は低下し……、とまさに悪循環に陥ってしまうと言われているのです。睡眠には脳と身体を休める働きと、ネガティブな記憶を取り除く働きがあるそうです。そのため、不眠になると、いつまでも嫌な記憶が頭に残り、日中イライラしたり、落ち着かなくなったりしやすくなるとか。「私は短時間睡眠でも大丈夫!」と自信をもっている人も、この機会に一度、睡眠の役割と、それが体にもたらす影響を学んでおきましょう!女性ホルモンの司令塔は脳一般的に女性ホルモンと呼ばれる物質、エストロゲンとプロゲステロンは卵巣から分泌されます。しかし、これらはただ分泌されればいいというものではなく、そのバランスが大切と言われています。女性ホルモンの分泌は、卵巣が自己判断で行っているのではなく、脳からの指令が出てはじめておこなわれるもの。脳が女性ホルモン分泌の司令塔となり、量が多すぎるときは分泌を抑制し、少なすぎるときはもっと多く出すようにと、コントロールしているそうなのです。つまり、脳がちゃんと働いているからこそ、女性ホルモンは正常なバランスを保つことができるというわけです。ストレスとダイエットがより脳を疲れさせるしかし、睡眠がきちんととれていないと、脳は正常に働いてくれません。誰しもいつまでも走り続けることはできないように、日中にフル回転で判断や記憶といった働きをしている脳にも休息が必要。そのため、夜にきちんと睡眠をとって休ませてあげることが大切なのです。そして、脳にとっては睡眠不足だけでなく、多大なストレス、無理なダイエットも大敵だと言われています。仕事でストレスもたまるし忙しすぎて睡眠不足になりがち、さらにはダイエット中なんていう状態は、脳にしてみれば最悪の状況というわけです。少しでも脳の環境をよくするためには、質のよい睡眠をとれるように睡眠状況を改善すること、生活習慣を見直すこと、またストレス解消のための適度な運動、十分な栄養補給などを心掛けるのが大切と言われています。photo by pixabay
2015年07月13日あなたは「女性ホルモン」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるだろうか。女性の体のさまざまな機能をつかさどる女性ホルモンだが、果たしてその働きをきちんと理解できているだろうか。本稿では、一生にわずかスプーン1杯分しか分泌されないものの、女性の一生に多大な影響を及ぼす女性ホルモンについて、AACクリニック銀座の浜中聡子先生の解説を踏まえながら紹介していこう。○エストロゲンとプロゲステロン女性の体に大きな影響を与える女性ホルモンは、「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)の2種類がある。エストロゲンはさらに「エストロン」「エストラジオール」「エストリオール」の3種類に分別され、体内にホルモンを補充する「ホルモン補充療法」においては、エストラジオールとエストリオールを用いる。エストロゲンとプロゲステロンは、女性の性周期に密接に関わっている。生理が終わった状態をスタートとすると、まずは排卵をコントロールするエストロゲンが徐々に分泌されていき、おおよそ2週間後にピークを迎え、同時に排卵を終える。このとき、エストロゲンの量はスタート時の10倍以上にもなっている。その後、エストロゲンの分泌量は漸減していき、逆にプロゲステロンの量が増えていく。「排卵後の2週間は、妊娠したとしたら子宮内膜を厚く整え、受精卵を着床しやすくする"ベッド作り"の役割を持つプロゲステロンが増えていきます」と浜中先生は説明。プロゲステロンは20~24日後頃に最も多く分泌され、こちらも当初の10倍以上となっている。そして、エストロゲンとプロゲステロンは生理によってその状態が"リセット"され、30日前後のサイクルでこのホルモン量の上下動を繰り返すのだ。○女性ホルモンは30代後半から減少しだす女性ホルモンは、一部は副腎や胎盤から分泌されるものの、そのほとんどが卵巣によって作られている。その分泌量は20代でピークを迎え、「どんなによくても30代後半で分泌量は下がっていきます。40代後半ぐらいから生理不順が出てきて、排卵もイレギュラーになってくるという感じです」(浜中先生)。40代後半から50代前半にかけて一気に減少し、この時期は女性における「閉経期」に該当する。そして、この閉経の前後10年が「更年期」に当たり、ホットフラッシュやほてりなどのいわゆる「更年期障害」が出るとされている。○女性ホルモン不足が引き起こす症状女性ホルモンというと、生理不順や排卵などのセクシャルな面がクローズアップされがちだが、それだけではない。実は、女性の体全体を守ってくれる非常にありがたい存在なのだ。例えば、エストロゲンは肌や髪のはり・つやに関連し、プロゲステロンは脂肪やむくみに関連する。それだけに、女性ホルモンが一気に減少しだす40代後半以降は、さまざまな面で女性にとって都合の悪いことが起こる。2つのホルモンが欠乏することによって引き起こされる症状は以下の通りだ。プロゲステロン欠乏によって起こる症状乳房痛 / セルライト悪化 / 下腹部や太ももへの脂肪の付きやすさアップ / 腹部膨満感 / むくみなどエストロゲン欠乏によって起こる症状肉体疲労の回復悪化 / 骨粗しょう症 / 顔の血色悪化 / 小じわ増加 / 瞳の乾燥 / 髪の乾燥 / 頭頂部の薄毛 / はりのない頬など○正しく理解して、自分の身を守る努力を浜中先生は、「女性ホルモンはいろいろな病気にリンクしているのですが、その働きを正しく理解できている方はほとんどいらっしゃらないんですね」と話す。女性ホルモンが体の不調から身を守ってくれる存在だと知っておけば、「いざ」というときにホルモンバランスの乱れや低下に起因している心身不調だと判断でき、場合によってはホルモン補充療法で対処もできる。人生の大半を一緒に付き合うホルモンだけに、これを機にその役割や特性をしっかりと理解するようにしよう。○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2015年06月10日睡眠と食事には切っても切れない密接な関係があります。睡眠不足になると太りやすいと言われていますが、その理由は一体何でしょうか? 「空腹ホルモン」「満腹ホルモン」の実態に迫ります。睡眠不足が体に及ぼす影響「空腹ホルモン」という言葉を知っていますか? これは胃から分泌されるグレリンというホルモンのことで、脳の食欲中枢に働きかけて、食欲を増進する作用をもちます。グレリンに対し、「満腹ホルモン」と呼ばれるレプチンには、食欲を抑える作用があります。そして、このふたつのホルモンは睡眠と深い関係があると言われています。具体的にいうと、睡眠不足の状態のとき、私たちの体のなかでは、グレリンの分泌が増えて、レプチンが減るというのです。つまり、睡眠不足=太りやすい状態ということ。これはすでに海外の研究で証明されています。その研究によると、睡眠時間が5時間の人は7~8時間の人に比べて、肥満率が50%アップ、さらに4時間未満だと73%もアップしているそうです。太りやすくなる3つの原因ちなみに、太りやすくなる主な原因には次の3つがあると言われています。●睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ前述の通り、睡眠が足りていないと、脳内の「空腹ホルモン」グレリンが増えるので、普段以上に食べてしまいます。●運動不足による消費エネルギーと代謝力の低下デスクワークが主流の現代人は運動不足になりがちです。運動をしないと筋力が低下して、脂肪が増えます。そうすると、代謝力が落ちるので、脂肪を燃焼しにくくなり、ますます肥満に加速がかかります。●ストレスによる自律神経のバランスの乱れストレス過多な状態が続くと、自律神経が乱れてしまいます。そうすると、交感神経の働きが鈍くなり、脂肪が燃えにくくなります。睡眠と食事の密接な関係最後に睡眠不足を防ぐ方法をいくつか紹介します。●朝食をとる朝食をとる習慣をつけることで、私たちの体内時計は正常に働くようになります。体内時計が狂うと、睡眠リズムが乱れる原因になります。●食事は就寝の2~3時間前までに済ませる食事をとると、そこから約2~3時間ほど、胃が消化活動に入ります。一般的にその活動が終わった状態で寝るのが望ましいと言われています。これら2つの方法からも、睡眠と食事が密接な関係にあるということがわかりますね。食事がいい加減になると、睡眠不足になり、肥満気味になる。睡眠不足になると、ホルモンバランスが崩れて食生活も乱れがちになる。どちらも適切にとれるように意識してきましょう。Photo by Jake Stimpson
2015年05月31日“幸せホルモン”をご存知ですか?これはセロトニンと呼ばれる脳内ホルモンのこと。バランスよく分泌されていると幸福感や満足感を得やすくなり、精神的に安定するといわれています。幸せホルモンと呼ばれるのはそのためです。セロトニンがしっかりと分泌されると、心が安定するだけでなく、睡眠ホルモンであるメラトニンも分泌され、質の良い睡眠を得ることができます。逆にセロトニンが不足すると、精神バランスが崩れ、イライラしたり、落ち込みやすくなったり、ひいてはうつ病を引き起こしてしまうことも。ではどのようにセロトニンを増やすことができるのでしょうか。セロトニンは脳内ホルモンですが、実はその約90%が腸から分泌されています。このセロトニンを生成するのに必要なのが、トリプトファンとビタミンB6といわれ、食べ物から摂ることができます。トリプトファンは、肉類や赤身の魚などの動物性食品、豆類、乳製品などに多く含まれています。またビタミンB6は唐辛子、にんにく、生姜などの香辛料やナッツ類に含まれています。そしてトリプトファンはご飯などの炭水化物を一緒に摂ると吸収率がアップ!そこでおすすめなのが、スパイスをたっぷり使ったカレーです。肉や豆、ヨーグルトなども組み合わせるとより効果的。ちょっとストレスが溜まっているかなと感じたら、カレーを食べて幸せホルモンをチャージしてみてはいかが?
2015年05月23日日本人にとって、とくに身近な存在の月。というのも明治5年の改暦まで、日本は1年の長さを月の動きによって決める太陰暦で過ごしていたのです。お月見の習慣はその頃の名残りともいえますが、ヨーロッパの一部の地域でも、古くから月の運行を意識した暮らしが継承されているそう。そんな月が生物に及ぼす神秘的な作用が、近年になって美容や健康の観点から再注目されています。本当に「月」は「地球」に影響を与えている?太陽や月といった天体は、古来よりあらゆる自然現象と関連し、人間の生活にも影響を及ぼしてきました。しかし、月の引力が地球にダイレクトに影響しているといった科学的な実証データは、現在のところ存在しません。それでも、月はもともと45億年前の地球に小惑星がぶつかった時の破片から生じたという『ジャイアント・インパクト説』は、天体学者の間で年々有力視されるようになってきています。つまり「地球は、現在の姿になる前に体験したものを月のリズムの中に保っている」(人智学者/哲学者 ルドルフ・シュタイナー)ということなのだそう。であるならば、月の運行が私たちの心や体と相応するのも、当たり前のような気がしますよね。多くの議論がなされた結果「潮の満ち引きは、月が地球のまわりを回っていることと深く関係している」という点は、いまや争いようのない事実となっています。また、19世紀にはドイツの自然科学者が数多くの観察を行い、月が満ちていく期間のほうが、月が欠けていく期間よりも降雨量が多いことが判明しました。やはり月のリズムは、“水”に対して一定の影響力を持っているのです。 チロル地方に伝わる「月を意識した暮らし」そして、この月のリズムに合わせた暮らしを脈々と受け継いできたのが、ヨーロッパのチロル地方です。チロル地方の村人は、月の満ち欠けを観察しながら、洗濯の汚れが落ちやすいといった些細な事から、手術の傷が治りやすい、植物が育ちやすいなど、同じ行為でも月のリズムによって効果に違いが出ることを捉えながら生活していたそう。こういったことから、ドイツでは月のリズムを取り入れて、植物の水分吸収力や滋養分をアップする無農薬有機農法「バイオダイナミック農法」も生み出されました。月を意識した「バイオダイナミック農法」はオーガニックな食材や化粧品を選ぶ指針に種まきや収穫などを、月や星々の運行タイミングに合わせて行うバイオダイナミック農法で育った植物や野菜は、抗酸化成分をはじめ細胞の生命力を高めてくれるフィトケミカルが豊富。ここ数年で、食や美容の世界ではオーガニックブランドが急増し、味や香り、細胞への働きなど、本格派を探すのもなかなか大変になってきました。これからは、このバイオダイナミック農法を原材料の栽培に採用しているかどうか、月のリズムを活かして細胞のフルパワーが引き出されているかどうか、という視点をモノ選びに組み込むことが、アラフォー世代がより良いものにより早く出会うコツのひとつになっていきそうです。参考文献/・ 『人体と宇宙のリズム』 ルドルフ・シュタイナー 著 西川隆範 訳(風濤社) ・ 『月の癒し』 ヨハンナ・バウンガー、トーマス・ポッペ 著 小川捷子 訳(飛鳥新社)
2015年05月19日優しく抱き合い、お互いの温もりを感じ合うことで、オキシトシンというホルモンが分泌され、日常のストレスを軽減して癒やしの効果を与えるという研究結果がある。人間同士じゃなくてもペットと抱き合うことでもその効果がある。さらには抱きしめあっていることを妄想するだけでも効果があるという。癒やされたいけど抱きしめる相手がいない。そんなボッチ諸君の心の傷をなめまわしてくれそうな動物たちのギュってする画像が特集されていた。これを見て、自分も参加している気分になって、少しでも癒やされよう。カラパイアブログ「カラパイア」では、地球上に存在するもの、地球外に存在するかもしれないものの生態を、「みんなみんな生きているんだともだちなんだ」目線で観察している。この世の森羅万象、全てがネイチャーのなすがままに、運命で定められた自然淘汰のその日まで、毎日どこかで繰り広げられている、人間を含めたいろんな生物の所業、地球上に起きていること、宇宙で起きていることなどを、動画や画像、ニュースやネタを通して紹介している。
2015年05月11日女性にとって健康や美容に一番大切な「女性ホルモン」。女性の体はエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンによってコントロールされています。エストロゲンは女性らしさを作り、プロゲステロンは妊娠を助ける役割を持っています。この2つの女性ホルモン量のバランスが、女性の心身状態に大きく関わってくるのです。今回はこの女性ホルモンを整えるのをサポートしてくれる食材をご紹介したいと思います。サプリメントではなく、身近で毎日食べ続けやすい食べ物から女性ホルモンをアップし、バランスを整えるようにしましょう。■1.カボチャご存知の通り、カボチャにはビタミンEが大変豊富です。ビタミンEには脳下垂体や卵巣に働きかけ、ホルモンの分泌をコントロールする役割があります。また、ビタミンEには抗酸化作用があることでも知られています。ビタミンEが不足すると、老化の原因である活性酸素が増え、肌トラブルや生活習慣病などを招くので、積極的に摂る必要があります。■2.キャベツ春キャベツ!おいしいですよねぇ、今が旬の食材です。キャベツには女性ホルモンを活性化させるボロンという成分が含まれています。ホルモンバランスを調整してくれるだけでなく、解毒作用もあり、食物繊維も豊富です。生でも、炒めても、煮ても、茹でてもおいしいキャベツを積極的に食べましょう。■3.青魚・ナッツイワシ、サンマ、サバ、アジ等の青魚やアーモンド等のナッツ類は、EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸の油を多く含んでいます。オメガ3脂肪酸を含む油は、女性ホルモンの減少を防ぎ、老化防止にも役立ちます。ナッツ類は今やモデルさん達のオヤツとして欠かせないものになっています!小腹が空いたら、スナック菓子では無くナッツ類を食べましょう。■4.大豆納豆、豆腐、みそは、毎日の食卓に欠かせない食品です。大豆食品はイソフラボンで有名ですが、実は大豆イソフラボンはエストロゲンに科学的構造がよく似ていて、作用は弱いですが女性ホルモンと似た働きをするのです。また、女性ホルモンの代謝とバランスを整える働きがあるビタミンB6も豊富。毎日少なくとも1品は摂るようにしたい食材です。■5.卵毎日食されている方も多いと思いますが、卵は万能栄養食品です。卵はビタミンCと食物繊維以外のすべてを含む食材だと言われており、女性ホルモンの材料となる良質なコレステロールも含んでいるので、大豆類と同様に毎日摂りいれたい食品です。■おわりに今回は、みなさんに馴染みのある食べやすいものを選んでご紹介しましたが、まだまだ女性ホルモンを活性化するために役立つ食材はたくさんあります。1つの食材に偏らずバランスよく、女性ホルモンを意識した食事をしてみてください。(下山一/ハウコレ)
2015年04月18日汗ばむ季節になり、汗や体のニオイが気になります。まわりのニオイだけでなく「自分のニオイの変化」にも気づいているでしょうか? 男性の加齢臭はよく話題になっていますが、女性にも年齢特有のニオイがあり、それに気づいていない女性も多いといいます。いい香りはリラックス効果をもたらしますが、加齢臭などの悪臭は他人にとってはストレスに! また、加齢臭は老けた印象を与えてしまいます。アラフォー女性には、ニオイを防ぎ、いい香りをまとって自分を演出する “香りの年齢ケア” が必要となってくるのです。アラフォー世代こそ、“加齢臭” に要注意毎日、忙しく過ごして生活リズムが不規則になりがちなアラフォー世代の女性はホルモンバランスを崩しやすいもの。さらに、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量は35歳を過ぎた頃から減少していきます。このホルモンバランスの乱れによって、体にさまざまな変化が起き始めます。加齢臭もそのひとつ。「35歳を過ぎたら、ニオイケアを意識して」と提唱するのが、東京医科歯科大学非常勤講師、京都府立医科大学特任教授であり、医療・美容ジャーナリストの宇山恵子さん。宇山恵子さん プロフィール東京医科歯科大学非常勤講師、京都府立医科大学特任教授。医療・美容ジャーナリスト。2009年、NPO法人更年期と加齢のヘルスケア認定「メノポーズカウンセラー」に合格。老人福祉の現場で書道講師としても活躍中。HP:「加齢臭が分泌される構造は男女ともに同じです。ホルモンバランスが乱れると体が酸化し、ニオイのもとになるノネナールが発生します。女性ホルモンには体のニオイを抑える働きがあるため、若い時は男性に比べてニオイが気になりません。ですが30代半ばからは、女性ホルモンの減少とともにニオイを抑える力も弱くなるため、女性も気になるように」(宇山さん)加齢臭は酸化した脂のニオイで、よく、ろうそくやチーズ、古本などのニオイに似ているとも。男女ともに40代後半から本格的に発生すると言われていますが、ストレスなどによって、アラフォー女性でも発生する可能性が高いのです。加齢臭が出にくいカラダをつくる 4カ条ホルモンバランスが乱れる原因は加齢だけにとどまりません。加工食品など添加物の多い食事や睡眠不足、過度なダイエットなども遠因に。そして、ストレスこそが大きな原因になっています。【 加齢臭が出にくいカラダをつくる 4カ条 】その1:自分の生理周期を知ること生理周期がバラバラの場合、ホルモンバランスが乱れている可能性が。その2:体を酸化させない食生活をビタミン E、A、Cなどの抗酸化力のある食材を摂るようにしましょう。その3:太り過ぎない・やせすぎない女性ホルモンのバランスがよいのは「ほどよく脂肪がついた体」です。その4:ストレスを逃す方法を知る好みの香りをかぐ、大きなため息をつく、思いっきり体を動かす、イヤなことは人に話さず、すぐに忘れること。毎日のニオイケア 5つのポイント「もしかして、わたしのニオイも加齢臭?!」と思い当たる方は、今日からこの5つのポイントも心がけて生活してみましょう。1. 汗をかこう運動などで汗をかく習慣をつけると、サラサラした上質な汗に変わり、体臭も軽減!毎日湯船に浸かるのも効果的です。2. 汗をかきやすい場所はキレイに耳の下や脇の下など、汗をかきやすい場所は毎日しっかり洗うこと。汗を放置すると、そこに繁殖した雑菌が放つ悪臭が、加齢臭を悪化させます。3. 体温調整できる服を選ぶ暑くなったらすぐに脱げるような、体温調整できるコーディネートを心がけて。体がムレる心配がなく、体臭も抑えられます。4. タバコやアルコールは控えるタバコやアルコールには、それ自体に体臭となる成分が含まれています。ビタミン Cなどの抗酸化物質を必要以上に破壊し、体臭が強くなります。5. ストレスをためないストレスは、ホルモンバランスにも仕事にも影響を与えます。高ストレスや緊張した状態ではドロドロとした悪い汗が出てニオイの原因に。加齢臭対策では、まず、ニオイの元を落とすことで嫌なニオイを発生させないこと。そしてストレスによるホルモンバランスの乱れを防ぐこと、これらがとても重要です。「自分の好きな香りをかぐことは、最も効果的なストレス発散方法で、アロマなどのいい香りが、副交感神経を刺激してリラックスできることは、科学的にも実証されています」(宇山さん)それならば、バスタイムに香りのいいボディソープを使えば、ニオイも1日の疲れも取り去ることができて一石二鳥。いい香りで癒されるはず! 忙しいアラフォー女性でも、気軽にバスタイムに取り入れられる “香り年齢ケア” をご紹介しましょう。毎日のバスタイムで、気軽に “香り年齢ケア”「加齢臭が出やすいのは、耳の裏や脇の下、陰部の周りなど汗腺が多く、肌どうしが常に触れ合っている部位です。毎日のバスタイムで念入りに洗うようにしたいもの。同時に、脇の下や腿の付け根をマッサージするように洗うとリンパの流れを促し、腕や足のむくみを取る効果も期待できます」(宇山さん)嬉しいことにこの春、アラフォー女性特有のニオイをしっかりと香りの泡で洗い流すボディソープ、そして、保湿&ニオイケアできるボディトリートメントの2品が登場しました。この2アイテム、組み合わせて使うのがポイントだとか。さっそくトライしてみました!STEP-1 : 加齢臭を “香り” で洗い流す!「ボディクレンジングソープ」で全身を洗浄ほんのりとローズがかったクリアなジェル。1プッシュするだけで、バスルームに花の香りが広がり癒されます。ボディタオルにとって泡立てると、ふんわりとした泡に。肌滑りがよく、ローズやジャスミンをブレンドした、甘く高貴な花の香りに包まれながら体を洗ううちに、気分はしだいにリラックスしていきます。洗い流すと泡切れはよく、汚れやニオイはしっかりと落ちているのに、肌はとてもしっとり。朝やお出かけ前は、手のひらに直接とってよく泡立て、そのまま手を使い、気になる部分を中心に優しく洗うのもオススメです。STEP-2: 時間経過とともに発生するニオイもケア「ボディフレグランスヴェール」で濡れた肌にバリアを最後にバスルームの中で、濡れた肌に「ボディフレグランスヴェール」を塗ります。肌にのばすとするりとのびがよく、残る水分とうまくなじんで、あっという間に全身の保湿ケアができました。保湿だけでなく加齢臭対策のため、気になる脇の下や耳の裏には丁寧にのばします。湯船から上がったばかりの温かい手でやさしくなでるように肌をマッサージすると、「オキシトシン」というホルモンが分泌されるそう。これは、別名「癒やしホルモン」とも言われ、脳の疲れが取れて気分を落ち着かせてくれるとか。食欲を抑えたり肌を美しくする力があるとも言われています。女性らしさを象徴するローズ、イランイラン、ジャスミンなど中心に調合した特別な香りは、長時間香りが残るようにミドルノートとラストノートにかけて重点的にブレンドされているとか。バスタイムで華やかな香りに包まれると幸せな気分に。その日あったストレスなんて吹き飛ばしてくれます。「ボディクレンジングソープ」と同じ香りを全身にまとってバスルームを後にできるので、1日の終わりはもちろん、お出かけ前のケアにもぴったりです。“洗浄”+“保湿”+“香りケア”という大人のボディケアで“香り年齢ケア” を始めてみませんか?問い合わせ先/グラフィコカスタマーセンター Tel.0120-498-177(9:00~21:00 年中無休)
2015年04月16日朝日を浴びることで幸せ元気ホルモン「セロトニン」の分泌が始まります。このセロトニン、実はダイエットホルモンでもあり、セロトニンが多い人は活動的で痩せているんです。朝日を浴びるだけで痩せられるなんてラッキーですよね。今回は、そんなセロトニンとダイエットの関係についてご紹介いたします。■生体リズムを知る「昼に活動し、夜は眠る」というリズムを「サーカディアン・リズム(概日リズム)」といい、規則正しい生活を繰り返すことで健康が保たれます。日中、太陽の光を浴びると多くのセロトニンが作られ、それと同量のメラトニン(眠りのホルモン)が作られます。つまり、規則正しい生活をすることで、元気で痩せやすく、夜は自然と眠れる体質になれるというわけです。■「光」がセロトニン分泌のスイッチ健康を維持し、痩せやすい体質になるために重要なセロトニン。光を浴びると多くのセロトニンが作られると先程述べたとおり、「視交叉上核」という目の奥の神経核が光を感知することで、セロトニン分泌のスイッチが入ります。夜勤の仕事をされている方は、必ずしも朝日である必要はありません。意識的に光を浴びて、セロトニンのスイッチを入れるようにしましょう。でも、目覚めたら必ずカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。それだけで清々しい気分になりますよ。■モナリザ症候群“モナリザ症候群”という言葉を聞いたことがありますか?モナリザ症候群とは、交感神経の働きが低下している状態をいいます。不規則な生活を続けていると、自律神経のバランスが崩れ、特に交感神経の働きが鈍くなります。交感神経優位の時に代謝が上がりやすいのですが、モナリザ症候群になると交感神経が優位にならないために、基礎代謝が低い状態が継続してしまいます。その結果、エネルギーを節約するモードの時間が長くなり、体脂肪を溜めやすい体質になり、平均的な食事量でもどんどん太っていくのです。普通に食べて太るなんて、許せないですよね。■夜働く方へのアドバイスしかし、「夜勤で昼寝ている私はどうすればいいの?」というご意見もあると思います。そういう方は、今の生活を基準にして24時間を規則正しく過ごしましょう。「お肌のゴールデンタイムは午後10時~午前2時」とよく言われていますが、この説は実は誤り。若返りホルモンである成長ホルモンを例にとれば、就寝時間に関わらず、入眠後30分から1時間半内のノンレム睡眠(夢を見ない深い眠りの時間帯)時に多く分泌されます。昼夜逆転生活になってしまう方は、6~7時間睡眠に対して、何時に起きて行動を開始すれば規則正しく過ごせるかを考えて就寝時間を決めましょう。だらだらした時間の使い方がよくないのです。■最後にお金をかけるよりも、「運動」と「早寝早起き」をする方が、遥かにダイエット効果が高いです。でも、なかなか早寝早起きって難しいですよね。では最後に、思わず早寝早起きしたくなる情報をご紹介します。「お金持ち脳」が今、密かなブームになっています。お金持ちの思考(習慣)を真似ることで自身もお金持ちになれる、という考え方です。お金持ちの習慣のひとつに「朝方」があります。将来私はお金持ちになるぞ~(または玉の輿にのるぞ)とお考えの貴女。是非、早寝早起き習慣から始めてみませんか?人生が少しずつ変わっていくと思います。(林田玲子/ハウコレ)
2015年04月03日"愛情ホルモン"または"抱擁ホルモン"と呼ばれるオキシトシンは、母と子の絆を強めたり、他人と気持ちを共有したり、社会的認知能力を増進するホルモンとして知られている。そして、これは人と人のみならず、人と動物の関係にも深く関連する。特に人と犬との間には、深くこのホルモンが関わっており、触れ合うことで他のどの動物よりも、双方にオキシトシンの量が増加することがわかった。"犬は人間の親友である" を裏付ける結果となったようだ。「以前から犬と人の絆にも神経ペプチドの一種オキシトシンが介在すると推測されてきました」と語るのは、オーストラリアのモナシュ大学の博士課程の一環として研究を進めたジェシカ・オリバさん。例えば、たった3分間、犬を優しく触ったり、話しかけたりするだけで、人間と犬双方のオキシトシンの血中濃度が上昇する。「本研究の目的は、ペットとして飼われている犬へのオキシトシン鼻腔投与の影響を調査することでした。これは人間では社会的認知能力を向上させるものとして知られています」とオリバさん。この研究では、オス31匹とメス31匹の飼い犬にオキシトシンもしくはプラセボの食塩水を投与し、人間のサインを頼りにエサ皿に隠されたおやつを発見する能力の変化を10段階評価で調査した。重要な点は、本研究ではオキシトシンが脳に到達しやすいように、鼻腔スプレーで投与したことである。『アニマル・コグニション(Animal Cognition)』誌に掲載されたその結果は、オキシトシンの投与が成績を向上させ、しかも効果は投与から15日後でも確認できるというものだった。これは、同ホルモンが明らかに人間のサインを利用する犬の能力に関連していることを示すものである。これまで行われてきた実験でも、動物も人間と同じ"愛のホルモン"を放出し、仲間との絆を育んでいることが明らかとなっている。動物の体内で放出されるオキシトシンの濃度に"衝撃"を受けたと話すのは、米クレアモント大学院大学のポール・ザク教授だ。米アーカンソー州の動物保護施設に、追いかけっこやジャンプ合戦、けんかのまねをして遊ぶテリアの雑種とヤギがいた。そこで、ザク教授はその2匹から血液を採取し、閉じた柵に入れて一緒に遊ばせた後、再度血液を採取して血中濃度の変化を確認することにした。最初の実験では、犬とヤギは一緒に柵に入れられた。すると、犬の血中濃度は48パーセント増と、人間としても大幅な上昇が見られた。しかし、ヤギの反応はさらに驚くべきものだった。その上昇率は人間なら真実の愛と言ってもいいほどのものだったのだ。「これほどの急激な上昇が人間で見られるのは、誰かが好きな人を見たり、恋愛感情を抱くようになったり、あるいは相当な親切を受けたときだけです。オキシトシンが絆を育む手助けをしていることを考えれば、家畜も絆を形成し、われわれと同じように愛情を感じているようです」とザク教授。同教授によれば、ポイントは家畜化された動物だけがこうした反応を示すことらしい。「社会性の高い動物ほど脳の前部で高いオキシトシン濃度が認められます。これが協力関係に心地よさを感じさせるのです。」第2の実験では、人間の被験者100人から血液サンプルを採取し、これを基準状態として用いた。それから個室へ移って、犬か猫と15分間遊んでもらった。そして、その後再度血液を採取しオキシトシンの濃度を測定した。ここで明らかとなったのは、人間の変化は人によってさまざまであり、そうした差異はこれまで飼ったペットの数から推測できるということだ。また、遊んだ動物によっても反応が異なることも判明した。「犬好きの人が犬と接すると双方のオキシトシンの濃度が高まりますが、そうでない人が犬と接しても双方にそこまで濃度は高まりませんでした。また猫好きな人が猫と接するより、犬好きな人が犬と接する方がオキシトシンの濃度は高まるようです。同様に猫よりも犬の方がより多くのオキシトシンを発生させます。」またザク教授は、動物が好きではない人は、動物と接してもオキシトシン濃度が高まらないことも指摘している。以前、ある女性にかわいい子犬を抱かせても、オキシトシン濃度が3パーセントしか上昇しなかったことがあった。彼女は子犬にまったく興味がないことを認めていたそうだ。カラパイアブログ「カラパイア」では、地球上に存在するもの、地球外に存在するかもしれないものの生態を、「みんなみんな生きているんだともだちなんだ」目線で観察している。この世の森羅万象、全てがネイチャーのなすがままに、運命で定められた自然淘汰のその日まで、毎日どこかで繰り広げられている、人間を含めたいろんな生物の所業、地球上に起きていること、宇宙で起きていることなどを、動画や画像、ニュースやネタを通して紹介している。
2015年03月27日女性ホルモンの量が減ることで、特有の症状が出たり病気にかかったりするのであれば、ホルモンの分泌量を増やせばいい、ということになります。そこでよく登場するのがHRT(ホルモン補充療法)や漢方、サプリメントというキーワード。いろいろあってよくわからないし、わたしにも必要なものかしら? と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。どうやったら女性ホルモンを増やせるの?「更年期障害」や「プレ更年期」なんてまだ先のこと、と思っていてはいけません。アラフォー女子はすでに女性ホルモンが減少している年代。老化していく自分の身体のことを知り、今からしっかりと対応していくことが重要です。「老化してホルモンを出せなくなった卵巣の機能を取り戻すことは、残念ながらできません。サプリメントや食事で“女性ホルモンをアップする”という言葉もよく使われますが、ホルモンを直接増やせるわけではありません。現実的に増やすことができるのは、HRT(ホルモン補充療法)だけ。例えて言うなら、砂漠を渡りきるためにラクダに栄養と水分を補給するのがHRT、何日も水なしで生きられるラクダ体質に改善していこうというのが漢方です」と教えてくださるのは、日本のHRT(ホルモン補充療法)の先駆者である小山嵩夫先生。小山嵩夫先生 Profile婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。 HRT(ホルモン補充療法)は、究極のアンチエイジング法!HRTとは「Hormone Replacement Therapy」の略で、女性ホルモンを薬剤によって補う療法。女性ホルモン(エストロゲン)の量が以前のように戻れば、更年期症状を緩和するだけでなく、閉経後にリスクの高まる骨粗鬆症や動脈硬化の予防にもなります。何より女性ホルモンによって美しさを保たれている髪や肌にも潤いが戻り、美と健康の底上げができるのがメリット。HRTが究極のアンチエイジングと称される理由はそこにあります。でも、50代のホルモン量をいきなり30代の量まで戻すわけではありません。基本的には、更年期症状を抑えることができる必要最小限の量をプラスするもの。閉経後の女性ならホルモン量を40代半ば程度にアップさせるという具合です。薬剤のチョイスや量の調節や補充のタイミングは、医師と患者さんとの細やかなやりとりで、的確に判断されなければなりません。HRTの処方はまさにオーダーメイドなのです。HRT(ホルモン補充療法)が日本であまり普及していない理由とは?欧米諸国では、すでに40年以上前から盛んになっていたHRT(ホルモン補充療法)。日本での普及は格段に遅れているのが実情です。国民性のせいか「人工的にホルモンを足すなど、不自然なことまでしなくていい」という考えを持つ人がいることが、普及が遅れた原因のひとつだとか。さらに国内では「HRTを続けていると乳がんになる」という報道がされたことがあり、医師でさえもHRTに偏見を持つ人が少なくないと言われます。「発端となったのは、米国で2002年に発表されたWHIの報告なんです。5年以上HRTを続けると、乳がんのリスクが26%上がるというもの。でも、この臨床試験には大きな問題がありました。サンプルの女性1万6000人は、HRT開始が平均63歳、喫煙率50%、肥満率や高血圧率も高く、もとから乳がんや心筋梗塞などのリスクが高い人が対象。日本のHRTの利用者とは、あまりにもかけ離れていますね。それを真に受けて報道した日本のマスコミの責任は、重大だと今でも思っています。2006年に厚生労働省が行った、日本女性を対象とした調査結果では、“HRTにより、乳がんのリスクは60%減る”という、まったく逆の報告がされているんですよ」と小山先生。もちろん、HRTが絶対に安全な治療とは言えないかもしれません。エストロゲン剤だけの投与では子宮体がんのリスクが高まるなどのデメリットもあります。もともと受けてはいけない人もいることも覚えておきましょう。【HRTを受けられる婦人科の目安は?】●HRTに理解のある医師がいる●「更年期外来」を掲げている●日本女性医学学会や、更年期医療関連団体の認定医リストに掲載されている●カウンセリングに時間を割いてくれる●外来患者に更年期世代の女性が多い●更年期医療に関してカウンセリングなどを自由診療としている【すぐにHRTを受けられない人】●乳がんになったことがあるか、治療中の人●子宮体がんや他のがんの治療中の人●血栓症・塞栓症になったことがある人●心臓病や脳卒中と診断されている人●原因不明の不正出血がある人●重度の肝臓疾患がある人※そのほか、受けるのに注意が必要な人もいます。詳しくは、医師に相談してください。健康保険で受けられる、HRT(ホルモン補充療法)HRT(ホルモン補充療法)を受ける場合、具体的にどの方法で行うか、どの薬剤をどの程度の量で投与するかは、年齢や症状、その人の体の状態次第です。前述のように女性ホルモンにはエストロゲンと黄体ホルモンがありますが、子宮のある女性には、ふたつを組み合わせて使うのが基本。黄体ホルモンを加えるのは、子宮体がんのリスクを低下させるためです。エストロゲンによって厚くなった子宮内膜を剥がして排出させる働きがあるので、当然、生理と同じような出血が起こります。手術などで摘出し、子宮がない場合や、とても作用の弱いエストロゲン剤の場合は、エストロゲン単独でも使われます。治療薬の種類もさまざまで、飲み薬だけでなく、皮膚に貼るパッチタイプやさっと塗るだけのジェルタイプもあります。ほとんどが保険の適用内です。ここでHRTについて、ちょっとした素朴な疑問を小山先生にぶつけてみました。■体に何か変調は起こらないのですか?「おりものは増えますが、もともとの作用なので心配は無用。最初は乳房の張りや下腹部が張るなどの症状が出るものの、続けるうちに消えていきます」■閉経してからでないと使えないのですか?「更年期の症状がある人は、閉経前でも問題ありません。閉経後、だいぶ経過してしまってから始めるよりは、いろいろなメリットがあります」■どれくらいの期間続けていいのですか?「日本では『5年が目安』と言われることが多いもの。『学会のガイドラインで5年と決まっている』と告げる医師もいるようですが、決められているわけではありません。更年期症状緩和が目的なら5年を目安に。きちんと管理し、医師との話し合いされていれば、長く使い続けてもよい場合のほうが多いと思います」漢方やサプリメントで、ホルモンUPをサポート!最近は、婦人科でも普通に処方してもらえることが多くなった漢方薬。現在、厚生労働省から認可を受け、保険が適用になる漢方製剤(生薬のエキスを抽出して加工した薬)は約150種、生薬(天然の植物や動物、鉱物)では約200種あります。HRT(ホルモン補充療法)の先駆者である小山先生も、漢方治療に長年の経験を持ち、以前から更年期症状の治療薬としてクリニックで処方してきました。「更年期女性には、HRTには抵抗があるけれど、漢方であれば・・・と安心感を持つ人がとても多いと思います。漢方は穏やかに作用するので、こじれた更年期症状をピタッと止めるような劇的な効果はそれほど期待できません。でもナチュラルな分、安心してもらえます。いまやHRTと漢方薬を併用するのも普通ですよ」と小山先生。「女性ホルモンの減少というはっきりした原因に対し、ホルモンそのものを補充するという、シンプルだけど根本的な治療がHRT。一方、漢方はほとんどの場合、中枢に働きかけ、その人がもともと持っている防衛機能を利用して、今出ている症状を改善していくんですね。ですから、漢方薬は更年期に多いホルモンバランスの乱れやストレスなどが関係していそうな不定愁訴が得意なんです」更年期の症状緩和におすすめのサプリメントとは?そして、最後にサプリメントについてです。日本では食品に分類され、日本の薬事法では「○○に効く」「○○の症状を改善する」のように効能を謳ってはいけないことになっていましたが、2015年度より、ある程度は言えるようになりました。また、サプリメントの本来の目的は健康増進なので、自分の更年期の症状にズバリなサプリメントが見つからない…ということも。でもサプリメントは日々進化。新しい臨床データが発表されたり、どんどん改良されたり、新しいタイプも登場しています。アラフォー女子に知っておいていただきたい、主なサプリメントを幾つかご紹介します。【更年期の症状緩和におすすめのサプリメント】●抗酸化作用:コエンザイムQ10、アスタキチンサン、ピクノジェノール●女性ホルモン様の成分:エクオール、大豆イソフラボン●精神症状を抑える:セントジョーンズワート●代謝を促進する:EPA、αリポ酸●アンチエイジング効果:DHEA、プレグネノロン身体の不調が気になる方は、これらのサプリメントを試してみるのもよいでしょう。1種類のサプリメントは少なくとも3週間は続けて摂るとよいそうです。いかがでしたか? 45〜55歳が平均と言われる"更年期"に向けて、いまからアラフォーが知っておくべき「ホルモンUP大作戦」。不安を感じる前にまずはきちんとした「知識」を得ることが大切です。自分の身体の状態を把握して、改善やサポートできる術を知ることから始めましょう。それこそが、美と健康を維持していくことにつながるのです。
2015年03月10日小学校高学年で女子だけが集められ、初潮教育があったのを覚えていますよね? 初潮の知識は教えてもらったけれど、そういえば閉経については誰も教えてくれませんでした。アラフォー女子がまもなく迎えようとしている更年期、あまりよく知らないでは済まされないと思いませんか?「女性は、生涯の中で2つの大きな『変化の時期』を迎えます。1つめは思春期、2つめが更年期。更年期というと病名のように思う人もいるかもしれませんが、思春期同様、女性のライフサイクルの中の一時期の呼び方に過ぎません。英語ではMenopause(メノポーズ)と言われますが、前向きにとらえ、”The change of life”という表現もあるほどですよ」そんなふうに話してくださるのは、女性の健康、特に更年期に詳しい婦人科医 小山嵩夫先生です。小山嵩夫先生 プロフィール婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。 「更年期」は誰でも通る変化の時期です!グラフでもわかるように、思春期は女性ホルモンの分泌量がぐっと増える時期。更年期は、逆に分泌量が急降下していく途中にあります。女性ホルモンの量は卵巣の機能そのもの。卵巣の機能が低下する時期が更年期です。「閉経したら更年期が始まる」と勘違いしている人も多いのですが、閉経は更年期の途中で起こるもの。女性ホルモンの分泌量がゼロに近づく間に生理は徐々に起こらなくなり、完全に止まって1年以上経過した状態を「閉経」と呼びます。閉経年齢の平均は約50.5歳。閉経の前後5年ずつ、45〜55歳の10年間を更年期と呼んでいるのはこのためです。ただ、個人差も大きく、これはただの目安に過ぎません。40代前半で閉経して更年期症状に悩む人がいるかと思えば、55歳でもまだ生理がある人もいます。その人の更年期がいつだったかのかは、過ぎてみてわかると考えましょう。そして、よく聞く「更年期障害」は、この時期に起こるさまざまな障害という意味で、全員に必ずしも起こるものではありません。社会生活に支障がないようなら、障害とは言わずに「更年期に起こる不調」「更年期の症状」などと呼んでいます。更年期女性の体に起こる、さまざまな変化とは?思春期の体に大きな変化があったように、更年期も変化が訪れます。まず誰もが感じるのは美容面の変化。肌の乾燥やシワ、たるみ、ボディラインのくずれ、髪の毛のハリのなさ…、これらは女性ホルモンが減ってしまったことによる変化です。また、太りやすく痩せにくくなり、骨量が減って骨粗鬆症になりやすくなります。「不快な症状と言えば、一般的に多汗やホットフラッシュがいちばん知られていますが、長年診てきた経験からすると、身体症状よりも精神症状を訴える人が多いですね。家事など何もやる気が出ない、疲れやすい、優柔不断になった、寝つきが悪いなど、大きく捉えて“うつ症状”です。その他、湿疹が出やすくなった、頭痛やめまい、ドライアイ、手指のこわばりなど、さまざまな種類の不調が出る人がいます」(小山先生)更年期かもしれないと思って医療機関を受診すると、まずは更年期用の問診票を手渡されます。それが「更年期指数(SMI)」です。これはまさに、小山嵩夫先生が作成し、国内の医療機関に広まったもの。とても簡単なものですが、更年期であるかどうかは、ほとんどこれでわかります。▼更年期指数(SMI)をチェック!以下の項目のうち、当てはまる点数を合計してください。さあ、どの程度当てはまりますか?*当てはまる症状/強度の目安強=日常生活に差し障りがあるほどつらく、今すぐなんとかしたい。中=我慢はできるけれど、なんとかしたい。弱=症状は感じるが、我慢できる程度。無=感じない。【合計点による自己評価】0~25点 :今のところ問題なし。年1回検診は受けましょう26~50点:食事や睡眠、運動に気をつけて健康的な生活を51~65点:更年期の症状があるので、まずは婦人科を受診66~80点:婦人科で相談し、長期的な治療計画が必要81~100点:各科の精密検査、長期的な対応が必要SMI簡略更年期指数(小山嵩夫)より。※これはあくまで目安。気になる症状があるときは専門家に相談を。症状はなくても骨粗鬆症や動脈硬化など更年期特有の異常が隠れていることがあるので慎重に 「こういった問診の他に、内診や超音波エコーで卵巣の様子を診たり、血液検査で女性ホルモン値を調べることで、卵巣が機能しているかどうかを見ます。更年期なのかどうか、閉経が近いかどうか、これで判断できるのです。40代以降で何らかの不調があり、婦人科を受診すれば、だいたいこの流れで診断してくれるものです」(小山先生)「更年期の症状」の不思議。その真実を探れ!更年期の期間「日常生活に支障をきたすほどの状態(=更年期障害)」が現れる人は2~3割ですが、何らかの症状を少しでも感じている人は9割にものぼると言われています。そもそも、どうしてこのような症状が現れるのでしょう?それは、脳が混乱してしまうため。脳の視床下部は卵巣が老化していることに気がつかず、女性ホルモンを出せ出せと信号を出し続けます。卵巣がそれに応えることができずに分泌してくれないので、視床下部はパニックに。その近くには自律神経の中枢があり、バランスが取れなくなります。自律神経は全身を司っているため、あらゆる場所のさまざまな機能に支障をきたすことに…。≪更年期には脳がパニックに!≫「女性ホルモンを出すのは子宮ではなく卵巣ですよ。ちなみに、病気などで卵巣を摘出すると更年期症状が出やすくなります。逆に卵巣がひとつでも残っている状態で、子宮を摘出してもホルモン分泌には影響がなく、症状は現れません」(小山先生)これ、勘違いしている人、いますよね? ついでに、更年期にまつわる都市伝説を検証しましょう。▼都市伝説 - 1「更年期の症状や重さは遺伝する」→ △遺伝はしないとされていますが、確実なデータがないので可能性がないとは言えません。もともとの気質や生活環境が母親と似ているため、遺伝と思われている可能性もあります。▼都市伝説 - 2「生理が重い人、つわりやお産が重かった人は更年期症状も重い」→ ×生理、つわり、出産の重さと更年期症状は関係がなく、また妊娠・出産・中絶の回数も関係がありません。あくまで個人差によるものです。▼都市伝説 - 3「独身女性のほうが更年期に症状が出る確率が高い」 → ×これもまったく関係ありません。逆に「主婦のほうが重い」などと言われることもありますが、それも嘘。既婚か未婚かと症状の重さは無関係です。▼都市伝説 - 4「初潮が早かった人は閉経も早い」→ ×確かな統計はないものの、初潮の時期と閉経の時期は関係ないと言われます。実際に、初潮が早くても閉経が遅い人もよくいます。▼都市伝説 - 5「太っている人のほうが更年期の症状が出にくい」→ △エストロゲンは卵巣からの分泌のほかに、脂肪からも少量作られるため、卵巣の機能が低下しても、脂肪が多ければエストロゲン量が減りにくい可能性はあります。症状の強さや現れ方に、個人差があることを理解して「更年期の症状が人によって違うのは、要因が違うからでしょう。症状の出る要因は大きく分けて3つあると思います。卵巣機能の低下という直接的な原因に加え、その人の気質、置かれている環境が複雑に絡み合っている。例えば環境要因は人間関係の問題とか。職場や隣近所、家族との関係がうまくいっていない人は症状が出やすいということ。子どもの受験時期が過ぎたら症状もすっきり治った、職場のもめ事が解決された途端に症状が消えた、などはよくあることです。でも、クリニックに来て、カウンセリングでこのようなメカニズムを説明すると、もうそれだけで不調が軽くなる人が多いんですよ。心理的な要因は大きいですね」(小山先生)いろいろな更年期症状が重なった場合、例えば頭痛は脳外科、動悸は内科…と複数の科を受診してしまうと、薬の量も医療費もかさみ、原因がわからないまま数年が経過してしまうこともあります。これをドクターショッピングと言います。「女性ホルモン(エストロゲン)は、肌の潤い、髪のツヤなど、水分保持にかかわる働きが大きいので、乾きの症状が全身に及ぶ人もいます。目・口・鼻・のど・皮膚・髪・腟・尿道まで。尿道は、乾燥すると炎症が起きやすく、尿意を感じやすいのですが、膀胱炎と思いこんで泌尿器科を受診する人が多いんです。ドライアイは眼科、乾燥肌は皮膚科、のどの乾きをのどのつかえと感じて耳鼻科まで受診することになったら、大変です」(小山先生)更年期のうつ的な症状がある人が心療内科などを受診し、抗うつ剤を処方されることで、問題をさらにややこしくしてしまうこともあります。抗うつ剤を飲み続けると、卵巣機能の低下というシンプルな原因を隠してしまうためです。婦人科を受診して、HRT(ホルモン補充療法)を始めたら症状はスッキリ解消されたというのもよくあるエピソードです。更年期の不調かもしれないと気づいたら、まず最初に更年期をきちんと診てくれる婦人科へ! それが理想的です。
2015年03月04日理由もなくイライラ、情緒不安定になり、以前はなかったホットフラッシュがちらほら出始める…「もしかして更年期?!」と不安になった経験はありませんか? アラフォーならば誰もが気になる「プレ更年期」というキーワード。そもそも「プレ更年期」と「更年期」、いったい何が異なるのでしょう?「プレ更年期とはメディアが作った言葉で、医学用語ではありませんよ」と語るのは、30年以上にわたり、女性ホルモンとの女性の健康管理、アンチエイジング医療に関わっている婦人科医、小山嵩夫先生。先生のコメント通り、プレ更年期にはっきりした定義はなく、「更年期(45〜55歳)の前段階(37歳〜44歳)の時期」を指したり、「更年期の前に起きる更年期に似た不調が起こる時期」と解釈されることもあります。どちらにしても、アラフォー世代は「プレ更年期」と一番近い時期に違いありません。「プレ更年期」と「更年期」は違う!「更年期というのは閉経前後の約10年間。卵巣機能が低下して女性ホルモンが急激に減り、ゼロに近づく時期のことです。ホルモンの減少があまりに急なので、体がその変化についていくことができず、さまざまな不調を招いてしまう”変化の時期”と言えますね。更年期の不調は、ホットフラッシュやイライラ、ドライシンドローム※などが代表的ですが、そのほか、心と体に関するありとあらゆる不調が出ると言っても過言ではありませんよ。一方、プレ更年期は、卵巣機能がやや低下して女性ホルモン量が減少傾向にあるものの、急激に出なくなるわけではないので、更年期とは状況が全く違うと考えてください」とは小山先生の説明。なのに、どうして更年期と似たような不調が出る女性もいるのでしょうか? ※ドライシンドローム…体が乾く乾燥症候群のこと。ドライマウス(口)、ドライアイ(目)、ドライスキン(肌)、ドライバジャイナ(膣)などは、いずれも更年期の代表的な症状それは、自律神経の乱れによるものと考えられます。過度のストレスや不規則な生活、夜更かし、栄養状態の悪い食生活、ダイエットなどにより、自律神経のバランスが取れなくなり、さまざまな不快な症状が現れるのです。「もしかして人より早く更年期が来たの?」と不安になる人もいると思いますが、慌てないで。自律神経が乱れるような環境に身を置いていないか、一度ゆったりと振り返る時間を設けましょう。それだけでも、心に余裕ができて、不調が軽くなるかもしれません。「プレ更年期」なんて怖くない!アンチエイジングを意識した生活習慣にスイッチプレ更年期かな、と感じたら、まずは生活習慣を見直してみましょう。喫煙や薬剤の長期服用などはもってのほか。栄養不足、睡眠不足、運動不足、強いストレスなど、思い当たることはありませんか? 「それらは、アンチエイジング的にはすべてNGですよ。特に栄養状態と運動は、老化と大きな関わりを持っていると思います。軽い運動もしないで、ろくな物を食べていない人は、骨も筋肉も血管も、もちろん卵巣の老化も早いでしょう。でも、アラフォーならまだまだ心配は要りません。“今食べているものが半年後の自分の体を作るんだ”という自覚を持って、質の良い栄養を摂り、ウォーキング程度の運動を続けるだけで、体はきちんと応えてくれます。たとえば、ホルモン不足でカサカサに乾いた肌も、生活習慣の改善で3〜4カ月後には生まれ変わり、修復されるのですから!」さらに、小山先生は続けます。「また、エイジング対策として抗酸化(抗老化)力を高めることも大切。抗酸化成分を積極的に摂ることを心がけましょう。抗酸化成分とは、体内で発生する活性酸素の害から体を守る働きのある成分のこと。カテキン、アントシアニン、βカロテンなどが当てはまります。これらは体をサビさせる活性酸素を消去し、体内の酸化ストレスを減らして、若々しい状態に保つ働きを持ちます。肌の若さを考えて摂りたいのは、サプリメントのコエンザイムQ10。それ自体が抗酸化力を持つうえ、ビタミンCと協力して体内のビタミンEを酸化から守ってくれます」そして、タバコを吸っている人は禁煙しましょう。喫煙者は吸わない人よりも、閉経する年齢が1~2年早くなると言われます。これは、喫煙による酸化ストレスの影響と考えられているそうです。更年期に入って女性ホルモンがなくなることは、自分ではどうしようもないことですが、プレ更年期は生活次第で改善することができます。きちんと寝て、きちんと食べる。簡単なことだけれど、これこそプレ更年期を健やかに乗り切る秘訣なのです。プレ更年期にこそ、信頼できるパートナードクターを探そうお話を聞いた小山先生のクリニックは、レディースクリニックの中でも、特に更年期を迎えた女性を対象にしています。更年期を一緒に乗り越えた患者さんの中には、高齢になっても先生を頼り、通い続けている方も少なくないそうです。「その昔、婦人科といえば産科と一緒になった産婦人科が普通で、妊娠・出産、生殖器の病気を扱う科でした。それが、女性のライフスタイルが大きく変化するにつれ、婦人科医はその方の生涯にわたる健康を見守り、アドバイザー、カウンセラーのような役目も果たすようになっています。私が開業したのもそうした必要性を感じたからだったんですよ」日本人女性の寿命は86歳を超えました。なのに、閉経年齢は昔からほとんど変わらず50歳頃と言われます。日本人の平均寿命が50歳を超えたのは、第二次世界大戦後のことだと知っていましたか? 戦前までは、女性は閉経するかしないかの時期に亡くなっていたことになります。閉経以降の人生が40年近くなった今、産科ではなく、女性の健康管理のための婦人科のかかりつけ医を持つことがとても重要です。婦人科はやはり苦手、というひとも少なくありません。例えば、子宮がん検診、乳がん検診などの機会に、よく調べてから婦人科を選ぶようにします。こちらの話をよく聞いてくれる医師がいるか、きちんとプライバシーを守ってくれるのかなどをチェックしておいて、プレ更年期の症状が出たときなどに実際診てもらいましょう。そして、本当の更年期を迎えたとき、躊躇なく相談できるのが理想です。ちょっと大袈裟ですが、健康のことならなんでも相談できるドクターを見つけることが、今後の人生を楽しく過ごせることにもつながるのです。小山嵩夫先生 プロフィール婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。
2015年02月26日キレイを意識する女子にとって、切っても切り離せないのはご存じ「女性ホルモン」。でも、女性ホルモンがどんな役目を担っているのか、正しく理解している人は意外と少ない様子です。女性らしさを保つために必要なホルモンですが、それ以外にも記憶力を高めたり、肥満を防いでくれるなどの目からウロコ! の働きがあるのです。今回この「女性ホルモン」の底力について教えてくださったのは、女性ホルモンに詳しい婦人科医、小山嵩夫先生です。小山嵩夫先生 プロフィール婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。 カギを握るのは「エストロゲン」女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、2つがバランスを取りながら女性の体をコントロールしています。2つの役割を簡単に言えば、エストロゲンは「女性らしさを司るホルモン」、プロゲステロンは「妊娠のために必要なホルモン」です。「一般的に、女性ホルモンと言えば、エストロゲンのほうを指します。女性の一生にとても大きな影響を与えているホルモンだからですね。女性としての魅力をアップして男性を引きつけるホルモンですから、さまざまな働きをすることは想像がつくでしょう。しなやかな髪、きめ細かい肌、豊かなバストにくびれたウエスト… それらはエストロゲンの作用によるもの。ですが、女性ホルモンが担っている大切な役割は、まだまだたくさんあるんですよ」小山先生に、その役割を挙げていただきました。【 女性ホルモン(エストロゲン)のおもな役割 】●肌や 髪などの潤い・ツヤを保つ。●女性らしい体つきをつくる。●骨を強くする。●頭の働きを活発にする。●自律神経を安定させる。●気持を明るくする。●記憶力を高める。●新陳代謝をを促進する。●糖脂質代謝を促す。●血流を良くする。●免疫系を強化する。●肥満を予防する。●血管をしなやかに保ち、動脈硬化を予防する。●悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす。このように驚くほど働き者のエストロゲン! 女性らしさを司っているどころか、骨や血管、脳、肝臓、皮膚など、人間にとって重要な器官に関わり、機能の維持に務めていることがわかります。もちろん、エストロゲンは男性の体内でも分泌され、同じように健康の維持に役立っているのです。しかもその量は、40代後半の女性と変わらないとか!ちなみに、プロゲステロンのほうはそれとは逆に、女性にとって悩みの種になることも少なくないホルモンです。受精卵をキープし、妊娠を維持するのが重要な役割なので、体温を上げたり、水分や栄養分をため込む、皮脂の分泌を促す、腸の働きを抑える、食欲をアップさせる、眠気を促す… など、好ましくない影響も。排卵後の時期に肌が荒れたり、便秘、胸の張りなど不快な症状を感じるのはこちらのホルモンのためです。アラフォー女子こそ、女性ホルモンを取り戻せ!先に挙げたように、体のあらゆる場所で働いている女性ホルモン。残念ながら、分泌量のピークは20代〜30代前半まで。アラフォー世代では、卵巣の働きが徐々に衰え、分泌量も低下しています。もちろん個人差がありますが、あれほど働き者の女性ホルモンが減るということは、肌がカサカサになる、髪につやがなくなる、ウエストにくびれがなくなる、という見た目の老化に加えて、冷え性になったり、イライラする、うつっぽい、悪玉コレステロールが増える、骨量が減少するなど、心や体に影響します。年齢による原因の他に、ホルモン分泌量に大きく関わるのは、その人の置かれた生活環境。特に、栄養状態は問題で、無理なダイエットによって無月経になったりすれば、女性ホルモンが急激に減ることを意味します。また、ストレスもかなり大きく影響します。そもそも卵巣に対して、女性ホルモンを出せと指令しているのは脳の視床下部。仕事が上手く行かない、恋人や夫との関係に問題が起きている…などストレスフルな状態が長引くと、視床下部は女性ホルモンの分泌指令をストップさせてしまうのです。無月経に限らず、大きなストレスを受けて心も体も弱っているなと感じたら、一度立ち止まって、自分と向き合いましょう。また、月経不順や月経痛などのトラブルが続く場合は、迷わず婦人科を受診して。アラフォー世代にとっての正常な月経、正常な女性ホルモン分泌を取り戻すことが、美と健康を守る一番の近道です。
2015年02月18日簡単に基礎体温を管理できるサービス2015年2月6日、楽天キレイドナビから「体温タイプの判定」と「ホルモンバランスチェック」機能のデータを調べて分析し、その結果が発表された。楽天キレイドナビは楽天株式会社と株式会社東芝が共同で提供している基礎体温管理サービス。同サービスを申し込むと自宅に体温計が届き、その体温計で検温した後はスマートフォンにかざすとデータを転送することができる。25歳から44歳の女性を対象に調査2014年10月1日から12月31日までの間、一定期間以上体温を入力した全国の25歳から44歳までの同サービスの会員を対象に調査を行った。調査に使用したデータは個人が特定できないよう加工されたものを使用。体温タイプは6種類に分類される。キレイ2層タイプ・高温期じわじわタイプ・高温期ギザギザタイプ・低温期長めタイプ・高温期短めタイプ・高温期不明タイプに基礎体温をグラフ化したものから判定する。女性ホルモンの状態は体温タイプをもとにして3段階で評価。要注意状態は赤信号、乱れがちな状態は黄信号、心配がない状態は青信号で表す。冷えは万病の元女性は冷えやすい。冬は特に体が冷えているとホルモンバランスが崩れやすくなる。同調査においては、ホルモンバランスが崩れがちな黄信号判定の女性が多かった。体温タイプは「キレイ2層タイプ」が28.8%、「高温期ギザギザタイプ」が過半数を占めた。高温期ギザギザタイプは高温期が安定せず、途中で体温が低くなる日がある。それは黄体ホルモンの働きが十分でないことが原因であり、妊娠しにくい傾向にあると考えられる。ストレスを減らし、生活習慣を見直すことで血液循環がよくなり健全なホルモン状態に戻すことが可能だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・楽天キレイドナビプレスリリース
2015年02月13日肌のハリやシワ、髪、身のこなしなどから想像した年齢と、実年齢があまりに違ってビックリ…なんていう経験、誰にでもあるのでは? 同じアラフォー女子なのに、20代に負けない若さを保っている人もいれば、早くも老化を感じさせる人もいます。その差はどこから来るのでしょう? 「それはズバリ 『卵巣の働き』 の差です!」と答えてくださったのは、大人の女性の健康に詳しい婦人科医の小山嵩夫先生。見た目の若さと卵巣の関係について、より詳しく伺いました。小山嵩夫先生 プロフィール婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。 見た目の若さは、「卵巣」の若さに比例する!「女性美はもちろんですが、若さを保つのは女性ホルモンに他なりません。これこそ最大の要。生殖に関わる器官だけでなく、皮膚や髪、骨、脳など全身に作用して、女性らしさと同時に健康と若さをキープする役目を担っています。でも、女性ホルモンはどこから来るか知っていますか? 勝手に湧いてくるわけでもどこかで作られるわけでもなく、卵巣から分泌されるものなんですよ。そう、元締めは卵巣です。卵巣が若くバリバリ働いてくれなければ、女性ホルモンを正しく分泌することはできません」と小山先生。最近「30代で子宮力が落ちる」などという言葉を耳にしますが、これは正しい言い方ではありません。「子宮力」とは、脳の指令に従って卵巣が女性ホルモンを出し、これよって子宮が妊娠の準備をしたり月経を起こしたりする、一連の動きのことを指しています。若く保つべきは、子宮ではなく卵巣なのです。閉経する年齢にかなりバラツキがあることからわかるように、卵巣の老化にも個人差があります。卵巣が老化し始めの頃は自覚症状が出ないため、うっかりしていると水面下で老化がどんどん進んでしまうことになります。まずは、あなたの卵巣がどれくらい若いかをセルフチェックしてみましょう。卵巣の老化が加速するターニングポイントは、37歳!女性の約9割は45〜55歳までの間に閉経を迎えます。そのため、一般的にこの時期を「更年期(閉経周辺期)」と呼ぶようになりました。それは卵巣の機能が目に見えて衰える時期です。ただし、更年期になって突然老化するわけではなく、30代から早くも始まっていると考えられています。さて、あなたの卵巣は元気にバリバリ働いていますか?▼若さのバロメータ「卵巣機能」をセルフチェック!以下の項目のうち、当てはまる点数を合計してください。さあ、どの程度当てはまりますか?*程度の目安 ◎=確実に当てはまる ○=なんとなく当てはまる △=ときに当てはまる ×=当てはまらない【合計点による評価】0~25点:卵巣機能は良好です。40歳を過ぎたら年1回は婦人科検診を。26~50点:卵巣機能に不安があります。生活習慣を見直してみましょう。51~65点:卵巣機能が落ち、更年期の状態です。婦人科の受診をおすすめ。66~80点:更年期症状があります。他に何らかの疾病が隠れている可能性があるので、婦人科で相談しましょう。81~100点:更年期症状の他に、心身症的な疾病の可能性もあります。長期的な対応が必要です。 「40歳前後の女性が、20代のように卵巣が若いということはほとんどありません。卵巣は肌や器官などと同じように、年相応に老けていくんですよ。どちらかと言えば、卵巣は他の器官より早めに老化現象が始まるといってもいいくらいです」小山先生によれば、卵巣はだいたい次のような段階を経て老化していき、閉経を迎えると考えられているそうです。●第1段階:31歳頃から、卵子の質が低下し始める。●第2段階:35歳頃から、活動的な卵胞の数が減少し、妊娠しにくくなる。●第3段階:41歳頃から、活動的な卵胞が30歳代の10分の1以下になり、妊娠率が著しく低下する。●第4段階:45〜55歳頃、月経不順になり、やがて閉経する(更年期)。第2~第3段階にいるアラフォー女子は、更年期のすぐ手前にいます。ルックス的にも肉体的な若さにも影響が出てもおかしくない時期。卵巣の状態が気になり始めたら、そろそろ更年期へ向けての準備を始めましょう。自分の卵巣年齢、体内年齢を知ることがとても大切さて、誰にでも訪れる更年期を前にして、アラフォー女子がしておきたいことはなんでしょう? 小山先生が教えてくれます。「大きなテーマは『健康評価』です。卵巣の老化は自然現象とも取れますが、良くない生活習慣や栄養不良などにより、老化のスピードは確実に速くなります。特に、ストレスや過度なダイエット、体脂肪過多、血液循環の不良、ストレス、喫煙は、卵巣の老化の直接の原因に。ですから、自分の体にきちんと目を向ける習慣をつけることですね。病気を見つけるためでなく、若さや健康の度合いを把握するためです。体組成計を購入して、体重、体脂肪率、それに筋肉量や水分量、内臓脂肪レベルなどを記録するだけでも大きな進歩。スポーツクラブやエステサロンなどに精密な体組成計があれば、進んで利用するようにしましょう」そして、アラフォーからは婦人科検診を受けることは必須。小山先生のクリニックのように、さらに抗加齢的な検査を加えたスペシャルなレディースドックやエイジングケアドック(老化度測定検査)を受けられる医療機関も増えているので、上手に利用したいものです。【ベーシックな婦人科検診(女性検診)の主な内容】●乳がん検査(マンモグラフィ、乳腺エコー、乳房視触診など)●子宮がん検査(子宮頸部細胞診、子宮体部細胞診、経腟エコーなど)【老化度測定検査(エイジングケアドック)のオススメ検査】加齢マーカー(IGF-1、DHEAS)、AGEリーダー(糖化度測定)、抗ミュラー管ホルモン(AMH)値測定、女性ホルモン値検査、抗酸化ストレス度測定、体組成分析老化度測定検査のうち、抗ミュラー管ホルモン(AMH)の値は、不妊治療の分野ではずばり「卵巣年齢」と呼ばれている数値。これは卵巣の中にある「卵子のもと」から分泌されるホルモンで、濃度を測定することで卵巣が何歳くらいの状態か推定することができます。専門的に知りたい人は、こういった検査を受けてみるのも手。実年齢以上に若い卵巣を目指して、そろそろ本気で自分の体と向き合いましょう。
2015年02月10日「AACクリニック銀座」はこのほど、同クリニック院長・浜中聡子氏によるクリニックレターVol.1「女性ホルモンと髪」を発行した。女性の一生における女性ホルモンの総分泌量はティースプーン1杯程度と言われているという。年代によってその分泌量は変化し、20代後半をピークに、30歳を過ぎると徐々に減少し、45~55歳の更年期では急激に下降するとのこと。女性ホルモンでよく知られているのは、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種。特にエストロゲンは、髪の毛を保持するのに役立つといわれている。「だからといって、『エストロゲンだけ分泌されていればいい』というわけではありません。エストロゲンとプロゲステロンの双方がバランスよく分泌されることで健康的な髪、さらには健康的な身体を手に入れることができます」と浜中氏。○髪に良い5つの生活習慣とは?浜中氏は、「女性ホルモンの分泌には生活習慣が大きく関わる」とし、美しい髪を保つ生活習慣として次の5つをあげている。まず第一に、栄養バランスの整った食事を心がけること。高たんぱくかつ低脂肪が理想だという。また、女性ホルモンの働きに似た大豆食品ばかりに頼らないこともポイントで、和定食のイメージを頭に置き、卵や魚、肉など動物性たんぱく質をとるようにしたいとのこと。魚では、アジやイワシなどの青魚、肉は赤身を選んで食べると良いという。2つ目は、有酸素運動を1日20分ほど行うこと。やや汗ばむ程度の有酸素運動を行うことで、心臓から血液を送り出す機能が高まり抹消の血流も良くなるため、頭皮環境を整えることにつながるという。3つ目は、質の良い睡眠をとること。髪の成長に必要な成長ホルモンが最も多く分泌されるのは、入眠直後の90分間にやってくる「ノンレム睡眠」時であり、1日に分泌される量の70%が分泌されている。そのため、寝不足や夜型の生活が続くと、成長ホルモンが正常に分泌されなくなり細胞の修復がスムーズに行えなくなるという。「22時~深夜2時にかけてが髪にとってのゴールデンタイムで、遅くとも日付が変わる前に寝ることが大切です」と浜中氏。4つ目は、入浴で免疫力を上げること。免疫力が低下すると、髪に影響が出るという。湯船に浸かってゆっくり体を温めることで血流が良くなり、免疫システムの働きが良くなるとのこと。最後に、しっかり水分補給をすることだという。体が疲れやすくなっている人は、水分摂取量が足りていない可能性があるとのこと。ちなみに1日に必要な水分量は、自分の体重を8で割った数のコップの水が目安となる。さらに浜中氏は、「職場でストレスをためている方も多いかもしれません。そんな時はドキドキする体験をしましょう! ドキドキ体験によってホルモン分泌が活発化し、月経不順が改善されたという例もあるくらい、良い恋愛は身体へも影響します」とコメントしている。
2015年01月27日睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンは、海外では健康食品もあるほどですが、実は身近な食品からも摂取できるって知ってましたか?また、実は朝の散歩もメラトニンの分泌を促すそうです。今回は、聖マリアンナ医科大学麻酔学教室講師・内田和秀先生のお話を紹介します!カイワレダイコンなど野菜類に多くのメラトニンが!メラトニンの健康食品は、安全で自然な睡眠が得られることで、米国でブームになりました。しかし、中毒患者が新聞報道されるなど、安全性が疑問視されています。そこで、錠剤の服用に不安を感じる人におすすめしたいのが、食品からメラトニンをとる方法です。メラトニンを多く含むのはカイワレダイコンやシュンギク、アシタバなどの野菜だといいます。とはいえ、メラトニンを多く含む食品も、錠剤と比較するとメラトニン含有量はきわめて微量で、多量に食べたとしても効果はなかなか期待できません。メラトニンの前駆体、トリプトファンを含む食品ならたくさんあり!そこで、メラトニンを食べなくても代用できる方法があります。それは、メラトニン生合成の前駆物質、すなわち私たちの体内で、日常メラトニンがつくられるときの「材料」であるトリプトファンを食品から摂取する方法です。メラトニンに比べて多量に食品に含まれています。しかも、トリプトファンを摂取することにより、体内のメラトニン量が増加することが、実験で証明されているそうです。トリプトファンとは、必須アミノ酸の1つ。トリプトファンを比較的多く含む食品には、ふ、クルミ、ゴマ、落花生、ゆば、カジキ、カツオ、カツオ節、サンマ、タラコ、ブリ、トリレバー、チーズ、ノリ、ココアなどがあります。これらも、普段の食生活に取り入れることはそんなに難しくなさそうです。快眠のためにバランスの良い食生活を心がけましょう。午前中の散歩は夜間のメラトニン分泌を促す食品以外で快眠に有効な方法が、午前中の散歩です。午前中の散歩は、体内のメラトニン分泌に影響を及ぼします。なぜなら、午前中に散歩して太陽にあたると、目の網膜から神経連絡された信号が、メラトニンの合成器官である脳の「松果体」に運ばれ、メラトニン合成を強く抑制するからです。これにより、日中のメラトニン分泌が低下し、夜間のメラトニン分泌が上昇します。一部のホテルなどで時差ボケ対策として用いられている光療法は、この原理に基づくものです。なお、夜間、入眠直前まで強い光にあたるのは、メラトニンの分泌を低下させる原因になりますから、寝室は暗くしておくのが良いでしょう。散歩の効用は、メラトニン分泌の抑制のみならず、適度な運動の確保と食欲増進にも貢献し、しかも気分転換といった精神的効果も期待できるので、ぜひ日常生活に取り入れましょう。Photo by Francisco Osorio
2014年11月08日女性特有の周期的なイライラは、女性ホルモンの分泌状況に左右されることが分かっているが、このほど調査により、その数が増加傾向にあることが明らかに。全国の産婦人科医に、女性のホルモンバランスと恋愛との関係性に関する意識調査を実施したところ、身体のホルモンバランス状態を把握している女性と、そうでない人では大きな違いがあることが見えてきた。ドコモのスマートフォン向け健康支援サービス「カラダのキモチ」(ドコモ・ヘルスケア)は今年、女性のホルモンバランスについて全国の産婦人科医103人から集めた見解を元に、同サービスを監修する宋美玄(川崎大学 産婦人科)医師が総論をまとめた結果を発表。それによると、20~40代の女性でホルモンバランスを崩す女性が増加しているかという質問に、7割以上(70.9%)の医師が「増加傾向にある」と答えた。◆「恋愛・SEX・美容・仕事」が上手くいかない、“ホルモンぶす”って?この結果に最も影響を与えている要因が、進む女性の晩産化だという。20代に妊娠・出産を経験する女性が多かった以前に比べ、毎月休まることなくフルに排卵を続けることからくるホルモンバランスの乱れが、「恋愛・SEX・美容・仕事」が上手くいかない女性の状態=“ホルモンぶす”を引き起こしているという傾向を指摘。年代順では20代(27.4%)、30代(28.8%)、40代(43.8%)と、高齢になればなるほど問題が大きくなるという悲しくも納得の結果が見られた。“ホルモンぶす”は具体的にいうと、わけもなく当たりちらす、イライラする、急に泣くなどの情緒が不安定な状態をいうが、この症状の原因は、ホルモンバランスが不調なためだと指摘する産婦人科医は8割弱(76.6%)。宋医師は、これをPMS(月経前症候群)と呼ばれる症状といい、プロゲステロン、エストロゲンが増えるこの時期は、感情のコントロールができないのは自分のせいではないため、ホルモンバランスの状態に適したケアをすることを勧めている。◆“ホルモンミューズ”になれば、愛の告白も成功する?理由の特定できない心の乱れを感じたら、ホルモンバランスの不調を疑い、整えることが重要だ。同調査の医師たちも、65.0%が「身体の状態に耳を傾け、適切なケアを行うことで、疲れやストレスは改善される」と認めている。そのためには、ホルモンの分泌と密接な関係がある体温を知ることが近道。医師の77.7%が基礎体温を測ることを推薦している。自分の身体の声に耳を傾け、調子が悪い時は無理しない。実はこれ、愛の告白をするときにも言えることで、月経周期の中で最も告白に適している時期をきいたところ、ホルモンバランスの不調の少ない卵胞期が良いのだとか。精神的に落ち着いているだけでなく、髪や肌の調子もよくなることから、恋に発展する可能性が高まるという。基礎体温を測って自分が一番輝く時期を見極め、戦略的に恋を実らせるのが“ホルモンミューズ”の極意なら、それを最大限にサポートしてくれるのが、基礎体温管理アプリ『カラダのキモチ』だ。毎日計測した基礎体温を転送、入力するだけでグラフを自動作成してくれるので、管理も簡単。 月経周期によって変化する心と体の状態や、季節や天気などに合わせて、宋医師監修の適切なアドバイスがもらえる。また、入力された基礎体温・月経周期のデータを元に、排卵障害や月経不順、乳がんのセルフチェックで疑いのある症状が見つかった場合は、医療機関を受診することを促すメッセージを表示。受診した際にはお見舞金を支給してくれるなど、サポートも万全だ。男性と肩を並べて活躍する女性がますます増える現代社会。健康管理と生活リズムは自分でコントロールできているつもりでも、女性の身体は自分が思う以上に繊細で正直だ。いくら努力してもいろんなことが上手くいかない時期は、ホルモンバランスと相談しながら、力加減を調整することが“ホルモンミューズ”への近道といえそう。間違って“ホルモンぶす”の増加ブームに乗らないようにご注意を。
2014年11月06日(画像は楽天キレイドナビより)体温タイプ別で多いタイプは?「ホルモンバランスの実情」についての調査分析の結果は?楽天キレイドナビは『女性のホルモンバランスの実態』についての調査分析を発表した。調査対象は全国の女性25歳から44歳までで、新機能ホルモンバランスチェックを利用した1000名となる。まず『総合の体温タイプ別の分布』について、【高温期ギザギザタイプ】が41.8%で、全体の約4割と最も多い。また【キレイ2層タイプ】は32.3%で全般の3分の1である。以下【高温期じわじわタイプ】【高温期不明タイプ】【高温期短めタイプ】などが順に続く。次に『年齢別の体温タイプ』について、「35歳~39歳」「40歳~44歳」の女性は【高温期ギザギザタイプ】と【キレイ2層タイプ】がとても多く、【高温期不明タイプ】については「35歳~39歳」は4.2%、「40歳~44歳」は7.3%であることがわかった。また【高温期不明タイプ】の25歳~29歳女性は全体の約10%と一番多く、ホルモンの分泌自体が不安定であるようだ。この要因は必要以上のダイエットやストレスなどの生活環境が考えられるという。ホルモンのバランス信号は何色?さらに年齢別の『ホルモンバランス信号』に対して、「35歳~39歳」および「40歳~44歳」の女性は【青信号】と【黄信号】あわせて8割以上で、比較的安定していることが判明した。このような調査分析の結果を参考にして、ホルモンのバランスが安定する為の食生活および生活環境を考えてみては。【参考】・楽天キレイドナビ 「女性のホルモンバランスの実態」についての分析結果
2014年10月28日「体温タイプ判定」と「ホルモンバランスチェック」機能の判定データを調査・分析した結果は?楽天株式会社と株式会社東芝は、両社共同の専用基礎体温計と連動したスマートフォン用の基礎体温管理サービス「楽天キレイドナビ」の「体温タイプ判定」と「ホルモンバランスチェック」機能の判定データを調査・分析し、その結果を発表した。この2つの機能により、自分の基礎体温グラフの特徴とホルモンバランスの状態を知ることができるというもの。女性の社会での活躍が強く推進される今日、女性が自身のホルモンバランスを把握し、体と向き合うことが健康管理をしていく上で重要とみられている。今回の調査は、2014年7月1日から2014年9月30日の一定期間以上、基礎体温測定の結果を記録した25歳~44歳のキレイドナビ会員のデータを元に行われた。「体温タイプ判定」機能は、一生理周期の基礎体温計測の結果から基礎体温グラフの形状を、「キレイ2層タイプ」、「高温期じわじわタイプ」、「高温期ギザギザタイプ」、「低温期長めタイプ」、「高温期短めタイプ」、「高温期不明タイプ」の6つに分類したもの。なお、「ホルモンバランスチェック」機能では、連続した三生理周期分の基礎体温データから判定した「体温タイプ」を元に、女性ホルモンの状態を、健全な状態の「青信号」、乱れがちな状態の「黄信号」、要注意状態の「赤信号」の3段階で表している。それでは気になる調査結果はどうだったのだろうか?(画像はプレスリリースより)理想の「キレイ2層タイプ」は、全体のわずか3人に1人全体の体温タイプ別の分布を調べた結果、ホルモンバランスが整った理想的な状態である「キレイ2層タイプ」の女性は、全体のわずか3分の1であることが分かった。また、最も多かったのは、高温期の体温が安定せず、体温が低くなる日がある「高温期ギザギザタイプ」で、これが全体の約40パーセントを占めている。「高温期ギザギザタイプ」の人は、黄体ホルモンの分泌が安定しない為、妊娠しにくい傾向がある。その原因としては、生活習慣の乱れやストレス、血液循環が悪くなっていることなどが考えられる。(画像はプレスリリースより)25~29歳女性の約1割が「高温期不明タイプ」年代別で体温タイプを分析した結果、25~29歳の女性の約1割が、ホルモン分泌そのものが不安定であり、排卵していない可能性も考えられる「高温期不明タイプ」であると判明。体調や生理に乱れがあれば、ホルモンバランスの不調が原因の場合もある。(画像はプレスリリースより)25~29歳女性の10人に1人がなんと“要注意”状態年代別でホルモンバランスの信号を分析した結果、要注意状態を示す赤信号が最も多いのは、25歳~29歳であることが判明した。この年代の赤信号率は約10パーセントで、健全な状態を示す青信号も、25歳~29歳が最も少ない結果となった。年齢が若いほどホルモンバランスが乱れているという結果は今後出産を控えた女性にとって大きな問題ともいえる。【参考】・PRTIMES
2014年10月27日ポーラは、女性がファーストネームで呼ばれると、“美のホルモン”と呼ばれるオキシトシンの分泌量が増加するという実験結果をこのほど公表した。同実験は、新商品「RED B.A」を発売する同社が19人の女性を対象に行ったもの。同社では、結婚、出産などのライフステージに応じて「お母さん」や「ママ」などの呼び方が変化することに注目。ファーストネームで呼びかけられるよりも役割で呼ばれることにより、女性が感じるストレスや美しさの本能が奪われるのではないかという仮説に基づき、体内の2つのホルモンの変化を、ふだんファーストネームで呼ばれていない母親を対象に調べた。その結果、ファーストネームで呼ばれた時の被験者女性たちの体内中のオキシトシンの量は平均15.9%増加。また、唾液中に含まれる“ストレスホルモン”と呼ばれるコルチゾールの濃度はファーストネームで呼びかけ後に平均13%減少する傾向がみられた。この実験結果から、自分の名前で呼ばれるという小さなアクションにより、女性に宿る“美しさ”の本能に変化が起こると結論づけている。なお、今回の実験結果を公開している「RED B.A」のWebページでは、実際にファーストネームで呼ばれた女性たちの様子を紹介した動画を掲載。自分の名前で呼ばれるというちょっとしたアクションにより、自身に宿る美しさの本能が目覚める女性たちの生き生きとした様子が紹介されている。
2014年10月06日イライラや頭痛、むくみなど、様々な不調で悩む女性は多いが、最近、それら女性の不調を「女性ホルモンが原因! 」としたがる風潮があるように感じる。なんでもかんでも女性の悩みなら女性ホルモンが原因……。果たして、それでいいのだろうか。産婦人科医で性科学者の宋美玄医師に聞いた。○更年期障害と思っていたらうつ病だった、というケースも女性の場合、体調不良が長期化するとその原因を「女性ホルモン」にする傾向は確かにあります。女性誌などの女性ホルモンに関係した特集も影響しているかと思います。実際に、女性ホルモンが影響する症状の1つにPMS(月経前症候群)があります。PMSで重度の場合は低用量ピルを処方することもあります。ですが、「頭痛も手足のむくみもイライラも、すべてホルモンバランスの乱れ! 」とする前に、とりあえず基礎体温をつけて、生理周期もきちんと把握しておきましょうよ、と産婦人科医の立場としては言いたい。基礎体温とそれらの症状が起きる時期をしっかりとつけていけば、各症状が婦人科を受診すべきものなのか、それともその他の科に行くべきなのか、といった判断ができます。また、40代の女性の中にはイライラや頭痛、耳鳴りなどを感じた際に「更年期かも! 」と婦人科に受診されることもありますが、本来はそれぞれの症状に対応する科で調べた上でどれにも当てはまらない際に最終的に「更年期障害」と診断されるもの。ホルモンバランスの崩れによる更年期障害だと思い込んでいたら、本当はうつ病だったというケースもありますよ。あらゆる症状を女性ホルモンが原因と決めつけないことが大切です。※画像は本文と関係ありません。○宋美玄(そん みひょん)医師産婦人科女医・性科学者1976年兵庫県神戸市生まれ。2001年大阪大学医学部医学科を卒業。同年医師免許取得、大阪大学産婦人科入局。2007年川崎医科大学講師就任、2009年イギリス・ロンドン大学病院の胎児超音波部門に留学。2010年には日本国内の病院にて産婦人科医として従事する傍ら、「女医が教える本当に気持ちいいセックス」を上梓。50万部突破の大ヒットとなる。2012年には第一子となる女児を出産。現在、フジテレビ「とくダネ!」火曜日レギュラーコメンテーターとしても出演中。
2014年09月30日美肌の秘訣は、成長ホルモンにあります。女性はある一定の時間になると、就寝していなくても成長ホルモンが自然と分泌されます。就寝時刻にこだわるよりも、お肌のために良質な眠りを心がけましょう。睡眠によって成長ホルモンが分泌され、体の組織の修復をします。細胞もまた修復されるため、睡眠は肌荒れを抑えてくれることは十分に考えられることでしょう。“ゴールデンタイムは午後10時”はホント? 大事なのは、睡眠の質よく午後10時から12時の間が、お肌にとってのゴールデンタイムで、この時刻に就寝すると、成長ホルモンが分泌されて、美肌効果が高まるといわれています。逆にいうと、午後10時前に就寝していないと、肌荒れの原因になるというのです。しかし大切なのは、じつは時刻ではなく、いかに良質な睡眠をとるかにかかっています。男性は眠りにつくと初めて成長ホルモンが分泌されます。女性は夜の10時頃になると、就寝していなくても成長ホルモンは自然と分泌されます。眠りについた時刻に関係なく、深く、しっかりと眠ったときには、成長ホルモンは分泌されます。眠りについた初期の段階で、成長ホルモンは盛んに分泌されるのです。時刻帯に固執しすぎるのは、取り越し苦労だといえそうです。成長ホルモンの役目とはそもそもホルモンとは、体内のとある臓器で産生され、血液中に分泌され、離れたところにある細胞に作用する物質のことです。ときには血液中に出て行かないで、産生拠点の臓器に作用したり、隣の細胞に作用したりもします。成長ホルモンは、脳の真ん中にある脳下垂体で産生されます。小児期には、背を伸ばす働きをするため、成長ホルモンの名があります。しかし成長を終えた大人になってからも、成長ホルモンは分泌され続けます。筋肉や骨や皮膚に働きかけて、細胞を修復したり、新しい細胞を作ったりします。骨代謝、タンパク代謝、脂質代謝、糖代謝、水分・電解質代謝などに成長ホルモンは関係しています。生涯にわたって、私たちの体に成長ホルモンは働きかけているのです。甘いものは、美肌の敵!気をつけなければならないのは、血液中の糖分や脂肪分が高いと、成長ホルモンの分泌は、抑制されることです。夜更かしをして眠りにつく前に、甘いものや、炭水化物や、油分が多いものを食べている方が、ずっとお肌には良くないといえそうです。午後10時までに寝ると、お肌に良いというよりも、早寝の習慣は、夜更かしによる余計な飲食を避けて、結果的には美肌に効果的だと考える方が的を射ているようです。健康なからだ作りのためにも良質な眠りを成長ホルモンは、美肌効果だけではなく、体の細胞に働きかけて、骨や筋肉を強くします。また脂質を代謝して、脂肪の分解を促してくれます。健康な肉体を維持するためにも、しっかりと熟睡することは大切なのです。参考文献『睡眠のはなし – 快眠のためのヒント 』日本大学医学部付属病院精神科教授/内山真著中央公論新社『街ぐるみ認知症相談センターNewsletter』Photo by Gabriela Camerotti【提供:武田薬品工業株式会社】
2014年09月04日最近は、女性誌などでも女性ホルモンについて取り上げられる機会が増えてきましたよね。女性ホルモンが、女性の健康やキレイに関わっていることを聞いたことがある人は多いはず。では、上手に女性ホルモンのバランスをとるにはどうすればいいのでしょう?対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長の対馬ルリ子医師によると、自律神経を調節する脳の視床下部でコントロールされている女性ホルモンに、女性の気分と体はコントロールされているそう。大昔の女性の寿命である50歳までの、女性ホルモンに守られている年代は、男性よりも女性のほうが亡くなる確率が低いとか。けれども、産後や月経前や更年期は、女性ホルモンが一気に減少するタイミングなので、産後であればマタニティブルーになったり、月経前はイライラや落ち込みが出やすい月経前症候群になったりします。そして更年期を終え、女性ホルモンがなくなると、骨、脳、関節、、筋肉、胃腸、皮膚、血管などに不調が発生するそう。現在は寿命が延び、更年期を終えても生きる人がほとんどですから、人生の後半部分は女性ホルモンがほぼない状態。その結果、昔より婦人科疾患や女性ホルモンの減少が関与する疾患を抱える人が増えているそうです。一方、現代の若い女性も乳がんや子宮体がんなどにかかりやすくなっていると言われているとか。それは、晩婚化と少子化が進んでいるため。その結果、若い間に月経がくる回数が多くなり、女性の体はつねに女性ホルモンの変動・ゆらぎにさらされていることになり、乳がんや子宮体がん、子宮内膜症、子宮筋腫になりやすくなるそう。そこで大切なのが女性ホルモンへの意識と知識を高めることと、対馬先生は言います。女性ホルモンについて正しい知識を身につけておけば、不調を乗り越えることも可能なのです。例えば、更年期症状をあまり訴えないことで知られる日本女性は、大豆製品をよく食べるためと言われているそうです。大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをする作用をもつとのこと。けれども、せっせと大豆製品を食べている人のなかでも、女性ホルモンの効果をより期待できる人とできない人がいるとか。大豆イソフラボンに女性ホルモンに似た働きを期待するなら、腸内細菌で「エクオール」という物質を生み出せることが大切。体内環境によって、「エクオール」を産生することができる人とできない人がいて、日本人では半分以上の人が自力で「エクオール」を産生することができないそう。そのために、「エクオール」を摂取できるサプリも販売されています。対馬ルリ子先生いわく、「我慢とあきらめは美徳じゃない」とのこと。生理や出産など、女性として自分のカラダに向き合う機会は多くありますが、自分の体の仕組みを知って、上手にホルモンとのバランスをとることを意識してみては?・エクオール 公式サイト
2014年08月21日