そろそろ赤ちゃんが欲しいけれど、なんとなく自然の流れに任せているという人もいるのではないでしょうか。残念ながら、人間は妊娠しやすい生き物ではありません。若く健康な男女がタイミングを合わせても妊娠できる確率は1回で約3割と言われています。さらに男女共に年齢を重ねることで自然妊娠の確率は下がってきます。このコラムでは妊娠力を高めるための体づくりや食べものについて紹介します。 妊娠確定までの流れ性交渉をし、卵子と精子がうまく受精すると受精卵が、約1週間かけて子宮内に着床します。この状態で、妊娠が成立したといえます。このときはまだ妊娠の自覚症状はほとんどありません。妊娠4週以降になると生理の遅れなどに気づき始めます。体温が高めになり、だるさ、吐き気や胃もたれを感じる場合もあります。妊娠~5週では、超音波検査のときに胎嚢が確認できます。そして妊娠6週頃に心拍が確認できて、はじめて妊娠確定という状態になります。 ■受精から着床までの流れ↓↓↓ 妊娠しやすいタイミングはいつ?排卵されてから月経がはじまるまでの「黄体期」といわれる期間は、約14日間といわれています。月経周期は人それぞれ違いますが、次回の月経開始予定日から約14日前に排卵が起こることが予測できます。 また、女性の体温は月経から始まる低温期と、排卵以降の高温期の2つを繰り返します。基礎体温をはかっていると低温期から高温期に移る前に体温がぐっと下がる時期があり、この時期に排卵が起こる可能性が高いともいわれています。最も妊娠しやすいのは排卵日の1日前から排卵日です。続いて排卵日の3日前~排卵日翌日も妊娠の確立が高くなる時期です。 妊娠しやすい体づくりとは妊娠しやすい体づくりのためには、まず、女性ホルモンを整える必要があります。ホルモンは血液によって運ばれる物質です。そのために、「全身の血行をよくする」ことから始めてみましょう。日ごろから、適度な運動を取り入れることは大切です。足をあげて自転車こぎをしたり腹筋を鍛えたりといったエクササイズを行うことや、ウォーキングなどの適度な運動を行うことは、全身の血行がよくなり筋力も維持されるので、基礎体温も高まり代謝がよくなります。特に、骨盤内への血行が良くなると卵巣や子宮などの機能も高まります。また、妊娠にストレスは厳禁ですが、運動後、副交感神経が優位になることでリラックス効果が高まるために、運動が妊娠しやすい体に有効ともいわれています。 普段から良い姿勢を心がけ、できるだけ同じ姿勢を続けないようにしましょう。長時間の運転やパソコンでのデスクワークの際には、一時間ごとに立ってストレッチをするなど、体を動かすように気をつけてください。ぴったりしたジーンズやタイトスカートなど体を締めつけるような衣服も避けましょう。 「体を冷やさない」ことも大事です。クーラーのよく効いた部屋など寒いと感じる場所に長時間いると、下半身の血行障害が起こりやすくなります。足首などを温めたり、ストレッチをしたりと対策をとるようにしましょう。 逆に男性の場合は「温めすぎ」に注意してください。精巣の温度が上がりすぎると精子をつくる機能が低下します。冬場に長時間コタツにあたる、サウナに長居するなどは良くない例です。また、座ったまま同じ姿勢で長時間ゲームをする、テレビを視聴するのもよくありません。長時間精巣の血管が圧迫されることで活性酸素がたまり、精巣の温度も高くなるので精子の質を落としてしまいます。 妊活中のおすすめの食べ物妊娠しやすい体づくりのために、妊活中の食べものはとても大事です。きちんとバランスのとれた食事をとり、偏食を避けるようにしてください。野菜を中心に、肉、魚、卵などのたんぱく質を取り入れ、バランスよく食べることが大事です。その上で、妊娠力を高めるために女性に積極的にとってもらいたいものは、ビタミンです。 ビタミンB6、ビタミンEには女性ホルモンの分泌を促し、ホルモンバランスを整える働きがあります。また、月経前症候群のさまざまな症状を和らげる働きもあるといわれています。さらには血液循環を改善し、生理痛を和らげます。 そして、ビタミンB群の一種であるパントテン酸はストレス緩和作用のある副腎皮質ホルモンの合成・促進に関与しています。 ビタミンB6は、かつお・さんま・まぐろなどの魚類、ビタミンEはナッツ類、パントテン酸はアボカドや卵類に含まれています。 さらに、妊娠する前から「葉酸」を適度にとると、胎児異常を減らせることが最近分かってきました。妊娠を望むのであれば、日ごろから積極的に、野菜など葉酸を多く含む食品摂取を心がけましょう。また、妊活中はできるだけ禁煙し、お酒も控えめにしてください。 まとめ赤ちゃんがほしいと思って、すぐに授かれるのは幸運なケースです。赤ちゃんをのぞむ場合は早めに準備をするにこしたことはありません。バランスのよい食事や適度な運動を心がけ、夫婦ともに妊娠しやすい健康的な体づくりを始めましょう。一般に1年以上避妊せずに夫婦生活を送っても妊娠にいたらない場合は不妊の可能性があります。夫婦でよく相談して、必要であれば産婦人科へ相談・受診したり、不妊治療に進んだりすることも考えてみましょう。 参考・妊活のはじめてガイド5 | ロート製薬・葉酸について|エレビット (Elevit)|バイエル薬品 監修者:医師 医療法人 晧慈会 浅川産婦人科 理事長 浅川 恭行 先生1993年 東邦大学医学部卒業、1999年 東邦大学大学院医学研究科博士課程修了。浅川産婦人科の院長を務めるほか、日本産婦人科医会 幹事、東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科学講座 客員講師、鶴見大学歯学部 産婦人科学講座 非常勤講師として活躍。
2019年07月26日元々おデブだった私。芸能人でぽっちゃりの人たちが妊娠を発表しているから、自分も大丈夫だと思い込んでいました。そんな私の妊活〜妊娠までの体験談です。 子どもが欲しい! だけど…結婚して5年。親からのしつこい孫孫コールはないものの、子どもが欲しいとずっと思っていたけれど、なかなか授からない……。あとから結婚した友だちからの妊娠・出産の報告の嵐に段々と気持ちがブルーになりました。黒い感情がどんどん沸いてくるたびに夫に隠れて泣いていました。 後から聞いた話ですが、夫の周りも出産の報告の嵐で、ショックを受けていたようで、私に心配かけまいと顔には出さずに過ごしていてくれていたようです。もともと生理不順で、排卵日が予測できず、基礎体温も高温期・低温期がはっきりと出ず、平行線のままで、測定するのも嫌になるほどでした。 まずはダイエット!このままじゃ、まずい! そう思って本格的に妊活しようと思ったけれど、もう一つまずいものが……。体重でした。元々おデブな私は80kgになろうとしていました……! 流石にまずい! どうせ病院に行っても、「痩せなさい」しか言われないんだろうなと思った私は、まずは痩せてから治療しようと思い、妊活よりダイエットを開始しました。 私が頼ったのは、漢方薬局でした。漢方で体質改善しつつ、食事制限していく方法です。パン・麺禁止! 基本は米食。食物繊維、たんぱく質は多めに。もちろん間食もあめもガムも禁止! と食べたものを記録していき、毎日体重計に乗り、記録していきました。 夫も応援、協力してくれて、1年かけて25kg落としました。腰痛持ちで病院通いをしていたのにすっかり腰痛もなくなり、お店で洋服が買えるようになりました。今考えると気持ちも前向きになった気がします。生理周期もおデブのころは20日ぐらいできていたのが、40日前後になり、基礎体温も徐々に高い低いの差が出てきました。 いよいよ治療、そして妊娠!ダイエットも成功したので、いよいよ治療に進むことができました。病院で検査、タイミング法と並行して、ダイエットでお世話になった漢方薬局では子宝相談もしていたので、いろいろな話を聞きながら、引き続き体質改善に努めていきました。 妊活に必要な情報もたくさん教えていただきました。なかでも緑茶を飲んではいけないというのは驚きでした。カフェインもありますが、カテキンが葉酸を破壊すると聞いたときは、びっくりでした。他にも、チョコレート、生クリーム、マーガリン、コーヒーフレッシュ、サラダ油は不妊につながる食べ物だから摂らないように気をつけたり、夫にも、カップラーメンや缶コーヒー、コンビニ弁当を控えてもらったりと、2人で体質改善に努めました。 何度かタイミング法を試していきましたが、基礎体温表を見て「うーん、また次の生理がきたら来てね」と妊娠の兆しがないことを医師に告げられるたびにガッカリしてとぼとぼ帰りました。次のタイミングのときも同じような事を言われたのですが、このときはなぜか「今回はもしかしたら妊娠しているかもしれない!」と思ったのです。案の定、高温期が長く続き、検査薬で調べてみると、陽性反応あり! 妊娠していました。妊娠してからも切迫早産など、大変なこともありましたが、無事女の子を出産しました。 私の場合は、病院で治療してつらいということではありませんでしたが、ダイエットして体質改善しただけでこんなに変われるんだと身をもって体験しました。赤ちゃんが居心地いいと思える体づくりは日々の生活の積み重ねなんだと思い、授乳期の今も食生活に気を使っています。 著者:佐藤ありな0歳の一児の母。デイサービスの機能訓練士として働いていたが妊娠を機に退職。現在は育児に奮闘中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月26日待ち望んで妊娠したのに、流産をしてしまうことがあります。流産後は、いつから妊活を始めるべきか悩んでしまうものです。さらに、一度流産すると繰り返してしまうのではないかと心配になってしまう人もいるでしょう。ここでは、流産後の妊活の開始時期、流産を繰り返す可能性、そして妊活中の注意点についてお伝えします。 流産後、いつから妊活を再開すべき?流産には「自然流産」と「化学流産」があり、前者の自然流産はさらに「切迫流産」、「進行流産」、「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」の3つに分類されます。 まず1つ目の「切迫流産」は、流産はしていないが、流産の危険がある状態をいいます。主な切迫流産の症状は出血ですが、出血量や腹痛の程度によっては妊娠を継続できる場合もあります。2つ目は「進行流産」です。腹痛や出血を伴い、胎嚢などの子宮内容物が体から出かかっている状態であり、残念ながらこの状態から流産をくい止めることは難しいとされています。3つ目は「稽留流産」で、胎児が子宮内で死亡している状態をいいます。稽留流産には上記の切迫流産と進行流産にあるような、腹痛や出血などの自覚症状がほとんどないため、お母さんが気づかないうちに起こっている場合が多くなっています。こうした場合は、検診で心拍を確認できないことで流産が判明します。 自然流産の場合、子宮が流産前の状態まで戻るのに時間を要することがあります。いつから妊活を再開するかについては、流産した週数や母体の状態、病院の方針によって違うでしょうが、1~2回は生理を見送ってからの妊活再開が望ましいと考える医師が多いです。焦らず、担当医師のいうことを聞いて、ゆっくりと心と体を休ませましょう。 次に、後者の「化学流産」について説明します。妊娠超初期段階といわれる妊娠4週から妊娠6週までの間に妊娠検査薬で陽性が出たのに、数日後に生理が来てしまったり、産婦人科を受診しても胎嚢が発見されなかったりするケースです。主に受精卵の染色体異常によりうまく着床できない、または着床しても発育が止まってしまった場合に起こります。妊娠検査薬を使わなければ通常の生理との区別がつかないことがほとんどです。そのため、化学流産後の治療などはなく、ほとんどの人が次の生理もいつも通りにきます。化学流産の場合は、時期を気にせず妊活を再開してもよいでしょう。しかし、心配な人は医師に相談してみてください。 1度流産したら繰り返すこともある?1度流産すると、また流産してしまうのではないかと不安になる人も多いのではないでしょうか。残念ですが、実際に流産を繰り返してしまう人もいます。流産を2回以上繰り返した状態を「反復流産」、流産を3回以上繰り返した状態を「習慣流産」といいます。 初期流産の原因は赤ちゃんの染色体異常であることがほとんどです。しかし、反復流産と習慣流産のように流産を繰り返す場合は、他の原因も考えられます。夫婦どちらかの「染色体均衡型転座」がある場合、細胞分裂の過程で異常が起きてしまうため、妊娠を継続できません。また、「子宮形態異常」があると、その子宮の形によって着床障害や胎児や胎盤を圧迫してしまい、流産を起こしやすくなります。他にも、甲状腺機能異常、糖尿病などの「内分泌異常」や、抗リン脂質抗体症候群やプロテインS欠乏症などが代表的な病気である「血液凝固因子(血栓性素因)異常」も、流産の原因として挙げられます。原因がある場合は適切な治療をおこなうことで、妊娠・出産が可能です。 一方で、流産を繰り返してしまう人の半数以上は、原因不明という現実もあります。原因がわからないのでは前に進めないと思われるかもしれませんが、その後、妊娠出産したという女性はたくさんいますので諦めないでください。 流産後の妊活で大切なのは流産後の妊活では、妊娠を強く望みすぎて精神的にストレスを抱えてしまう女性が多いです。ストレスは自律神経を乱し、ホルモンバランスに悪影響を与えてしまいます。ストレスを溜めないこと、そして、じょうずに発散することを心がけてください。 また、妊活には規則正しい生活と、バランスのとれた食事が必要です。特に、体を温める食べものがおすすめです。流産後は、心と体を休ませる大切な時間だと考え、仕事や家事などは無理をせず、周りの人に頼りましょう。不妊症と診断された場合でも、不妊カウンセラー等の専門家に相談しながら、夫婦にとって必要な情報提供を受けたり、適した方法で妊活できるようサポートしてもらいましょう。 【参考】日本不妊カウンセリング学会 まとめ赤ちゃんを望む女性にとって、流産は心も体もつらく、なかなか立ち直れない人もいるでしょう。そんなときは無理に元気になる必要はありません。おなかにいた赤ちゃんを想って、思い切り泣くのもよいでしょう。パートナーと旅行にいくのもおすすめです。心と体が落ち着いたら、自然と「また妊活をしてみようかな」という気持ちになるかもしれません。そう思えるようになるまでは、ゆったりと過ごしてくださいね。 監修者:医師 医療法人 晧慈会 浅川産婦人科 理事長 浅川 恭行 先生1993年 東邦大学医学部卒業、1999年 東邦大学大学院医学研究科博士課程修了。浅川産婦人科の院長を務めるほか、日本産婦人科医会 幹事、東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科学講座 客員講師、鶴見大学歯学部 産婦人科学講座 非常勤講師として活躍。
2019年07月24日日本初の在宅卵巣年齢チェックキット株式会社F Treatmentは、自宅で簡単に「卵巣年齢」を測定できる検査キット「F check(エフチェック)」を2019年7月10日(水)に発売する。「卵巣年齢」とは、卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるかを表す数値である。販売価格は19980円(税抜き)で、血液検査キットと返信用封筒、説明書付きだ。同社の専用サイトで購入できる。検査に必要な血液はわずか0.1ml検査方法は、キットに入っている専用のツールを使って指先から0.1mlの血液を採血し、同封されている封筒で、検査センターに郵送するだけだ。検査結果は、郵送から約10日で専用サイトから確認できる。また、専用サイトでは、検査結果を知るだけではなく、妊活をサポートする様々なコンテンツが用意されている。専門家への相談サービスや、不妊の原因の一つとなる生活習慣の乱れなどを自己診断ツールで把握できる。結果をふまえて、サイト内から口コミを参考にして病院を探すことも可能だ。「卵巣年齢」を知ることで、妊活に対する不安の解消や、働き方を含めた、ライフプランを検討するきっかけにもなる。自宅にいながら簡単にできるので、仕事や家事で忙しい女性に嬉しいサービスだ。(画像はプレスリリースより)【参考】※F Treatmentニュースリリース
2019年07月20日私は2人目と3人目のときに、病院で不妊治療をしていました。不妊治療の他に自分でもできることはないかと、いろいろと調べてみました。そのなかで、金銭的にも、行動的にも手軽にできる妊活方法を試してみました。 推奨されている「葉酸サプリ」まず試してみたのが、葉酸サプリです。厚生労働省も胎児の先天異常のリスクを低減するため、妊活中から葉酸の摂取をすすめていることもあり、試してみることに。また、便秘や貧血にも効果が期待できるというのも決め手でした。 私が試した葉酸サプリは1粒がやや大きめで、少し独特なにおいがするため、最初は飲むのに抵抗がありました。それでも飲み続けていると、便秘の解消、疲れやすさが軽減したのです。正直、妊娠しやすくなったかどうかは実際にはわかりません。ですが妊娠したときのことを考えれば、赤ちゃんにとっても、自分にとってもいいのではと思い飲み続けていました。 ノンカフェインの「ルイボスティー」職場の知人が妊活のためにルイボスティーを飲んでいると聞き、それまでは大好きな紅茶を飲んでいたのですが、カフェインも気になるし、私もルイボスティーに切り替えてみることにしました。 ルイボスティーは煮だしたときにきれいな赤い色をしています。またノンカフェインなので、子どもたちも一緒に飲めます。もともと冷え性で、夏でも手足はひんやりしていたのですが、飲み始めてから少し改善されました。 また吐き気を緩和させる作用があるとのことで、妊娠時のつわりにもいいのではないかと考えました。実際、あまり吐き気には効果はありませんでしたが、紅茶よりはいいと思い、今でも飲み続けています。 神頼みのパワースポット巡り藁にもすがる思いで、パワースポットについても調べてみました。子宝で有名な神社があれば、ドライブがてらに行ってみたり、お参りの際には必ず“子授け”のお守りを買って帰ったりしていました。 そんなとき、たまたまインターネットで“伊香保温泉”が子宝スポットだということ知りました。気分転換にも良いし、家族で旅行がてら行ってみることに。100段以上ある階段を一段ずつ上り、伊香保神社でお参りをし、絵馬に願掛け。そして子宝の湯として有名な“黄金の湯”に浸かってきました。その翌月、妊娠が判明! 偶然だったのかも知れませんが、産後に家族でお礼を伝えるため、再度伊香保温泉に行きました。 どの妊活方法も、効果がある! 妊娠できる! なんて確証はありませんが、私はどれも試してみてよかったと思います。葉酸サプリとルイボスティーは、どちらも結果的に体の不調を改善してくれました。また温泉に関しては、家族で息抜きができたし、リフレッシュにもなりました。たとえ妊娠できていなかったとしても、試して損はなかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 木村なち三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年07月16日妊娠しているとは思いもせず、胃のむかつきや気分が悪い日が3日続いたので、また胃腸炎になったと思い込み薬を飲んでしまいました。しかし、夫が妊娠してるのではないかと気が付いてくれて、妊娠検査薬を使うとなんと陽性! 今回は、妊娠に気付くまでの体調の変化や妊娠判明までの様子についてお話しします。 普段、健康なのになぜか気分が悪くなり…年に1〜2回しか体調を崩さない私ですが、その日は通勤途中の電車で気分が悪くなり、体調の変化に戸惑いました。その日はなんとか出勤しましたが、一日中体調がすぐれなかったので早退することに……。 胃のあたりが気持ち悪かったので胃腸薬を飲んで寝ましたが、翌日も体調は悪いままで食欲もなくなっていきました。腹痛も起こってきたので胃腸炎だと思って受診しようと思いましたが、あまりのしんどさに病院へ行くことができませんでした。 夫が妊娠ではないかと気付いた体調がすぐれないまま3日目に突入し、その日は仕事が休みだったので寝込んでいました。夫が友だちに「妻が体調を崩している」と伝えたところ、「妊娠ではないか」と言われ、念のために妊娠検査薬を使うことに。 すぐに夫は妊娠検査薬を買いに行き、試したところくっきりと陽性反応の線が出ました。妊娠と思っていなかったのでうれしかった反面、初めてのことでどうしたら良いか夫婦共にわからず、とりあえず近所の産婦人科を探しました。 産婦人科の検査で妊娠確定!翌日は日曜日でしたが、胃腸薬を飲んでいたことも不安だったので休日受診できる産婦人科を探しました。検査を受けたときは妊娠6週で、心音も確認でき一安心! 妊娠確定後は私の負担を軽くするために、夫婦で家事の分担や働き方について話し合い、夫が家事を半分負担することに。 仕事のほうも残業はせず、土日も休みをもらうことに決めました。上司にすぐに報告するか迷いましたが、体力仕事だったため事務作業に回してもらうようにお願いし、身体への負担を減らしたのです。 私はこのことから妊活中に体調を崩したら、自己判断せずに妊娠の可能性を考えるべきだと思いました。妊娠検査薬で陽性が出たらまずは産婦人科を受診し、妊娠確定後は夫婦でこれからどのように生活していくか考えることが重要だと実感しました。妊娠が確定してから、夫と家事や仕事について話し合うことで、つわり期間中に身体への負担を少なくできてよかったです。 著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月12日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は産婦人科受診のタイミングに関するご質問です。 Q.産婦人科にかかるには早すぎますか?明日で生理予定日から1週間経過し、妊娠検査薬で陽性反応が出てました。アプリ上だと妊娠4週5日と表記されています。赤ちゃんが子宮内にちゃんと着床してるかが心配です。明日、産婦人科にかかるには早すぎますか? 在本祐子助産師からの回答ご妊娠おめでとうございます。ご心配なお気持ちもよくわかりますが、4週台ですと、まだ胎嚢が確認できないことがあります。ですが、子宮内に妊娠しているという確認も大切ですので、5,6週には受診なさっていただいたほうが安心だと思います※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 陽性反応が出た後の産婦人科に行くタイミング妊娠検査薬で陽性が出ても、早く受診しすぎると、赤ちゃんを包む胎嚢(たいのう)が確認できないため、再診を勧められる可能性があります。産婦人科の超音波検査で、子宮の中に胎嚢を確認できるようになるのは妊娠(受精)してから3週間前後、つまり早ければ妊娠4週の終わり頃、遅くとも妊娠5週には確認できるようになります。※妊娠5週とは、生理予定日から1週間後に相当します。 この頃に子宮の中に胎嚢ができていることを確認しておくことは、子宮外妊娠ではないことを確認するという意味合いもあり大切です。したがって、受診のタイミングとしてベストなのは、妊娠5週頃、つまり予定の生理が1週間ほど遅れた頃ということになります。子宮外妊娠による腹腔内出血や流産に伴う性器出血は、6~7週頃にも起こる可能性がありますので、それまでには一度受診するようにしましょう。 産婦人科の初診内容初めて産婦人科に行く場合は、どのような検査を受けるのか、どのぐらい費用がかかるのかわからないことばかりだと思います。産婦人科での初診は、次のような内容となっています。 ■問診(質問事項)・年齢・身長、普段の体重・結婚の有無・飲酒や喫煙の有無・飲んでいる薬・心臓の病気や糖尿病、高血圧、アレルギーなどの持病の有無・子宮筋腫や卵巣のう腫など婦人科系の病気の有無・月経歴や妊娠、分娩歴※最後に月経のあった時期(いつから始まったか)と、最近の月経周期(月経開始日から次の月経の開始日までの日数)を確認しておくことが最も大切です。・糖尿病や高血圧・血液の病気などの家族がいるかなど ■血圧、脈拍、体重測定 ■外診:顔色や胸・腹部の状態などを確認されます。■内診:腟内に指や腟鏡という器具を入れて、子宮頸管の状態、子宮の大きさや硬さ、ポリープや子宮筋腫・卵巣の異常の有無などについて確認します。 ■検尿:検尿では、タンパクや糖、酸性度、潜血、ケトン体などを調べます。 ■経腟超音波検査:超音波の経腟プローブを腟から挿入して、子宮の中に胎嚢があるか、子宮や卵巣に何か異常がないかなどを調べます。 初診の費用妊娠は病気ではないので、基本的に保険は適用されませんが、異常な妊娠やその可能性がある場合は、一部適用されることがあります。初診時に必要な金額は産婦人科によって異なりますが、5,000~15,000円程度と思われます。初診の時期が遅かったりして血液検査なども初診と同じ日におこなうような場合は、多めにかかるかもしれません。 ※参考:基礎知識(妊娠前)「妊娠検査薬で陽性になったら産婦人科に行くタイミングと産婦人科の初診の内容について」【監修:医師 福岡正恒先生|産科婦人科福岡医院院長】
2019年07月03日現在は姉妹の母の私ですが、昔、全く妊娠しないという時期がありました。病院に通って、タイミングを見て注射をし排卵をうながしても、妊娠にかすりもしませんでした。■近くの産婦人科に通うも妊娠しない日々当時は近所の産婦人科へ通っていたのですが、そこの医師に「ネットは見ないでください」といわれました。おそらくネットの情報で不安になったりするからだと思います。そこへ通い続けたのですが、まったく妊娠する気配すらありませんでした。あまりに妊娠しないので不安になり、医師に「ネットを見ないで」といわれたにもかかわらず、ネットでいろいろな情報を集めたりしました。その医師のいうことだけをきいて、妊娠できなかったら一生後悔すると思ったからです。■不妊治療の実績のある病院へ転院…すると、不妊治療には、今私がしているタイミング療法の他にも、人工授精、体外受精、顕微授精など、色々な方法があることがわかりました。今通っている病院では、タイミング療法しか行っていませんでした。他の病院では色々な方法にチャレンジすることができることを知りました。それでいろいろ調べて考えた結果、少し遠くても不妊治療での実績がある病院に転院しようと思いました。そして、不妊治療の実績がある病院に転院して治療を開始することになりました。そこの医師は最初から、夫も病院にくるようにといいました。以前の病院ではそんなことはいわれず、ただ私がひとりで通っていましたが、たしかに不妊の原因はかならずしも私のせいとはかぎりません。夫婦で検査を詳しくすることができて、治療もさまざまな方法を選べました。…結論からいいますと、そこの病院のおかげで私は、長女を授かることができました。この経験から、病院を選ぶことは大事だなと心底実感しました。あのとき、転院の決断をして本当によかったと思っています。
2019年06月17日こんにちは! そんたんママです。今回は、2人目不妊にまつわる話をひとつ。我が家はきーちゃんはひとりですが、3歳になる頃には、クラスの子のほとんどにきょうだいができ、ひとりっ子はかなりの少数派に。私自身、赤ちゃんを抱くママさんをうらやましいと思い、きーちゃんも周りのお友だちにきょうだいがいるのを見て、「ぼくもきょうだいがほしい」と言うようになりました。■“不妊様”になってしまった…? 焦りはやがて、ねたみにそれまでは、きーちゃん1人でもいいかなと思っていましたが、夫婦で2人目にトライすることに。しかし、いざ欲しいと思ってもなかなか子どもは授かりません。しばらくは自然に任そうとするものの、6カ月、7カ月…と時間がたつにつれ、気持ちが焦り出しました。その間にもクラスの子に次々ときょうだいができ、とうとうひとりっ子はクラスできーちゃん1人に。次第に、今までうらやましいと思っていただけだった妊婦さんを、見るだけでもつらいと感じるようになっていました。気を晴らそうと同じひとりっ子持ちだった友人に連絡を取ると、「妊娠して今はつわりで体調がよくない」という話を聞くことになり撃沈。友人にまで嫉妬してしまう自分の醜さに、また落ち込む日々でした。■そんな時、子どもに言われたトドメの一撃心が折れかけていた頃、きーちゃんを園へ迎えに行くと、最近妹ができた同じクラスの子が話しかけてきました。「きーちゃんちはあかちゃんいないのー?」 苦笑いしながら「まだいないんだ。そのうちできたら良いけどね」とこたえる私に、「きーちゃんも、いもうとがいいな~」と続くきーちゃん。そんな私たちに女の子はケロリと言ってのけたのです。ズッドーン…!! 心に矢が刺さりました。子どもが言うこと。それも悪意があって言っている言葉ではないとわかっていても、荒んでいた気持ちにトドメを刺すには十分でした。そして、その月もやっぱりダメ…。もうボッキリと心が折れました。■落ち込む母に、我が子がかけてくれた「泣ける言葉」うなだれている私にきーちゃんが近づいてきたので、「お母さんのこと、よしよしして…」とお願いしました。母の気持ちを知ってか知らずか、頭をなでてくれたので、きーちゃんのことをぎゅっと抱きよせました。すると背中越しに…「きーちゃん、おかあさんのこと、ずっとだいすきだよ」という言葉が。思わず涙があふれ、「あぁ…今いるこの子をもっと大事にしなきゃいけない」と思ったのでした。■「妊婦さんがうらやましい」について考えてみたそれから改めて、「妊婦さんをうらやむ気持ち」について考えました。思えばきーちゃんを授かる前も、妊婦さんがうらやましく、ねたむ気持ちがありました。あの時の私からすれば、今の私はハッキリ言ってしまえば「子どもが1人いるからいいじゃない」です。しかし実際には、1人子どもがいてもやっぱり妊婦さんがうらやましい。そうなると仮に2人目を生んだとしても、やっぱり3人目を生む人をうらやましく思うでしょうし、3人生んだとしても4人目をうらやましく思うのかもしれない。つまり、キリがないのだ! もうこれは本能的なものかもしれないから、しょうがないじゃないか!そう開き直ったら、なんだかスッと肩の荷がおりました。今も2人目は望んでいますが、前のようにギスギスした気持ちはありません。落ち込むことがあれば、あの時、息子に言われた言葉を、そっと思い出すのでした。
2019年06月16日第1子妊娠を発表したタレントの吉木りさ(31)が6月5日、自身のブログを更新。妊活中に言われて「辛かったある言葉」について明かした。’17年11月に俳優の和田正人(39)と結婚した吉木は、「入籍してから約1年は自分なりに頑張りながらも中々上手くいかず、あっという間に時間が経ってしまい、最後の半年間は不妊治療に特化した産婦人科に通院していました」と妊娠までの日々を振り返った。「トータルで言えば入籍してからの1年半、モヤモヤ不安がよぎる日々……そんな中、地味に辛かったことが何気ない会話の中でありました」と切り出し、「『お子さんの予定は?』『なんで作らないの?』『子供はいいよ~!!早く作った方がいいよ!!』この会話、私の場合はほとんどが上の世代の男性から頂いた言葉でした」と明かした。吉木は「そんな傷つく会話?と思われる方もいらっしゃるかもしれないんですけど『言われなくてもわかってるよ!!』と大声で言いたくなるほど私は辛かった」と吐露。「妊娠するまでどれだけ大変で、奇跡的なことなのかを認識している方が多い女性からはこのような言葉をかけられることが全くありませんでした」とつづった。そして「おもむろに上から目線で『早く作らないとダメだよ~』『早く作った方がいいよ~』と何度も言われた時は、苦笑いするしかありませんでした。その度にプレッシャーになり、落ち込み……母親に泣きながら電話することも」と告白。妊活中の何気ない言葉のトゲに悩まされたという吉木。「今の時代、様々な形で夫婦の絆を築いているご夫婦、ご家庭に、自分の価値観を押し付けることは絶対にしてはいけないなと勉強になりました」とブログを結んでいる。今月3日に妊娠を発表した吉木は安定期に入り、今秋に出産予定だという。
2019年06月05日私は31歳で結婚し、すぐに妊活を始めましたが、なかなか授かることができませんでした。内診や血液検査、卵管造影検査、夫の精液検査など一通りしましたが、大きな問題は見つからず。それなのに、人工授精を3回しても妊娠できなかったのです。でも不妊鍼灸に通いながら、もう少ししたら体外受精を検討しようと思っていた矢先に自然妊娠! 通院もお休みしていたときでした。2年半の妊活で何度もくじけそうになりましたが、妊娠に至るまでどのようにモチベーションを保っていたのかをご紹介していきます。 不妊を受け入れる妊活で1番つらかったのは最初の1年でした。夫がタイミングを取ることに非協力的だったことと、周りの人は妊娠しているのに自分だけができないということが原因です。毎月「妊娠したかも」と期待して、生理が来るたびに絶望しました。出口の見えないトンネルにひとりで迷い込んだような孤独感でした。 今月こそは抜け出せるかもしれない。不妊じゃないかもしれない。最初はそんな思いでした。しかし、妊活を始めて1年経ったころこれではダメだと思い立ち「これは不妊だ」「妊活はあと何年か続くかもしれない」……そう思い直し、覚悟を決めたのです。ここが私の妊活の本当の始まりだったように思います。 本当に子どもが欲しいかどうかは考えないなかなか妊娠できないと、何度も直面するのが「本当に子どもが欲しいのか?」という根本的な問題です。私の場合、そもそも子どもと接した経験がなく、「子ども好き」とはとても言えませんでした。子どもが欲しいのに子どもが好きではない不安。それに加え、妊活することで生まれる夫婦間の温度差にも苦しみました。 「そこまでして子どもが欲しいのか?」と、生理が来るたびに突きつけられました。でも私はこの問題に「産んでみないとわからない」と結論を出し、それ以降はもう考えないようにしたのです。 SNSでの妊活仲間との交流妊活に行き詰まったとき、妊活をしている人たちが発信するブログに行き着きました。妊娠・出産は夫婦の共同作業ですが、私は妊活中に唯一の同志であるはずの夫と分かち合えないことが山のようにあり悩んでいました。 しかし妊活ブログと出会って、自分と同じ悩みを抱えた女性がこんなにたくさんいるという事実に、心の底から救われたのです。共感されたい欲求が一気に満たされ、私の中の妊活は「孤独な戦い」から「みんなも頑張っているもの」に変化しました。そして自分も、いつか同じ経験をする人の救いになればと思い、ブログを始めることにしたのです。 高度不妊治療を視野に入れる私の場合は結局、自然妊娠だったのでそう言えるのかもしれませんが、高度不妊治療という選択肢があることで妊活のモチベーションを保つことができました。そして、そこを目指して走っている感じもありました。 もちろん体外受精をしたからと言って必ずうまくいくわけではありません。でも、まだできることが残されているという希望が必要だったのです。そして、迷い悩む妊活の中で、体外受精をおこなう前に自分ができることを進めていると、なんだか見通しが立っているような安心感がありました。 妊活中は、「妊娠・出産をすれば子育ての日々が始まる」と「もしかしたら一生子どもに恵まれないかもしれない」という両極端な思いのなかで過ごします。妊活ブログでは、子どもを持つことをあきらめた人にも出会いました。反対に、何年も不妊治療をしてやっと授かった人もたくさんいます。当時の自分の記録を読み返すと、今でも苦しくなります。後悔が残らないようにすることが、妊活では一番大切だと感じました。著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2019年06月05日以前は自然と妊娠できるものだと思っていましたが、なかなか妊娠せず、妊活を始めたところ……妊娠が判明したのは意外な時期でした。私たちが赤ちゃんを授かるまでの道のりをお話しします。 感じ始めた焦り……同棲から入籍して毎日楽しく幸せに過ごしていた私たち。いつ赤ちゃんできてもうれしいよね、と話していましたが、気付いたらもう半年。 そうだ、赤ちゃんができるタイミングってあるんだなと基礎体温を測り始めました。アプリに毎日記録をして、ネットでいろいろ調べて、食べ物なども気をつけて……そんなことをしているうちに段々焦っている自分に気付きました。 妊活は一旦休憩!妊活を開始して2年。毎月生理が来るたびに悲しい気持ちになってしまっていました。婦人科にも相談しに行き、これからは検査もして本格的に通院しながら妊活したほうがいいのかと悩みました。そんな私に、夫は「今のうちに2人でもっといろいろなことを楽しもうよ」と励ましてくれました。 夫の言葉に、頑張り過ぎていたのかな? と思い、基礎体温を測るのも妊娠のことを考えるのもやめました。諦めたのではありません。ちょっと休憩しようと思ったのです。 ちょうどそのころ、私の母親に「そろそろ孫ちゃんかな〜」なんて言われていたので、「私たちずっと2人でもいいかな〜」と話したのを覚えています。 それからは、夫と毎週遊びに行ったり、これから何して楽しもう? とたくさん計画を立て始めました。 ビックリ! 意外だった妊娠判明楽しみが増えてきたな、とルンルンしていた翌月、そういえば生理がきていないことに気づきました。妊活を休憩したのでアプリを開くこともなく、生理予定日から1週間遅れていたことにも気付いていなかったのです。 買い溜めてあった検査薬で結果を見てビックリ! しっかり線が入っていました。とてもとてもうれしかったのですが、妊活を休憩した矢先の妊娠に拍子抜けし、喜び方がわからず2人でえっ? えっ? と何度も確認しました。 結局私が2年以上妊娠できずにいたのは、今月こそ、今月こそ、と焦っていたことによるストレスが原因だったように感じます。妊活は場合によって、検査や治療が必要な場合もありますが、自分で自分を苦しめていることもあるのだなと思いました。妊活を休憩したことによって気持ちも体ものんびりしたタイミングで授かった長男はのんびり屋さん。なんだか運命を感じます。 著者:桐谷 多美2歳、0歳の二児のママ。現在育休中で、まだまだ慣れない育児に毎日奮闘中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月29日本格的に妊活をしている方は、どうすれば妊娠力が上がるか常に気になるものです。肥満気味の方は妊活に向けて体重を落とした方が良いと言われたりもしますが実際はどうなのでしょうか。この記事では、妊活ダイエット方法、妊活ダイエット時の注意点をまとめてご紹介します。妊活中に無理なく健康的に痩せるにはどんなダイエット方法をすれば良いのでしょうか?この記事では妊活中の女性に向けて妊活ダイエット方法と注意点を解説しています。目次 1 妊娠と肥満には関係がある?1.1 肥満は精子や卵子に悪影響1.2 妊娠に適した体重2 妊娠力を上げる!妊活ダイエット法をご紹介!2.1 食生活の改善2.2 軽めの運動2.3 ヨガ2.4 ウォーキング3 妊活ダイエットにおける注意点4 5 妊活ダイエットの方法まとめ妊娠と肥満には関係がある?妊娠するためには、太り過ぎと痩せ過ぎはNGです。肥満気味の女性の中には、糖代謝異常または脂質代謝異常による無排卵になっている可能性があり、排卵が起こらなくなる多嚢胞性卵巣になりやすいので要注意です。また、糖尿病の方も排卵障害を起こしやすく、妊娠しにくくなるので適度に体重を落とした方が良いでしょう。さらに、太り過ぎだけではなく、過度なダイエットによる痩せ過ぎも栄養不足となり不妊の原因となります。栄養素は臓器へ優先的に行くため、卵巣の機能が弱くなってしまうのです。妊活をする際は、太り過ぎと痩せ過ぎには気をつけて適正体重を目指しましょう。●肥満は精子や卵子に悪影響肥満は男性の精子にも悪影響を及ぼすため男性の精子に原因があるケースもあります。肥満体の男性は性的欲求や性的興奮が減退・欠如して性機能不全の原因となり、女性の肥満体質の場合は標準体重に比べて妊娠率と出産率がどちらも低めです。肥満は体外受精の結果に悪影響を与えて妊娠から遠ざかってしまいます。●妊娠に適した体重肥満は男女とも妊活には要注意だと分かりましたが、妊娠に適した体重はどれくらいなのでしょうか?BMI(体格指数)が18.5未満、体脂肪17%以下の痩せ型の女性は低出生体重児が生まれやすいとされており、一般的に健康とされているBMI値の目安は22と言われており、妊娠に関しても例外ではありません。BMI値は以下の計算式で求めることができます。BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))また、一般的な体脂肪率は、男性が10〜19%、女性は20〜29%とされています。それ以上の場合は肥満に分類されます。肥満は無月経や生理不順の原因になる可能性もあるため、無理のない範囲で妊活に向けたダイエットがおすすめです。妊娠力を上げる!妊活ダイエット法をご紹介!妊娠力を上げる妊活中ダイエットは赤ちゃんを宿すために行うものですので、無理して体を壊してしまうことは禁物です。ここからは、妊活中の女性におすすめのダイエットをいくつかご紹介しますので、まずは、自分が取り組めそうなものから始めましょう。●食生活の改善食事制限をすることで、一日の総摂取カロリーを抑えることができるため比較的効果が出やすいですが、妊活ダイエットは栄養バランスの良い食生活をすることが大切ですので単に制限するだけでは逆効果です。低カロリーの食べ物だけを選ぶのは体に必要や栄養が不足してしまうのでNG ですので、色が濃い緑黄色野菜、ビタミンが豊富な果物、良質なタンパク質など栄養のバランスに気をつけて摂取しましょう。体重を落としながら、毎日の食事で栄養素をしっかり摂取することが大切です。また、調理をする際は揚げ物や炒め物よりも蒸したり焼いたりする方が低カロリーになります。自炊をしない人は野菜中心のメニューを選び、インスタント食品や添加物が多いコンビニ弁当は避けるようにしましょう。野菜以外では脂肪分が少ないささみやヒレがおすすめです。さらに、妊活ダイエット中は血糖値の急上昇を抑えるために食べる順番にも気をつけましょう。お腹がすくとご飯やメインのお肉に目がいってしまいますが、サラダや汁物から食べ始めると、カロリーの少ない食品でお腹を満たすことができ、ご飯やお肉などのお食べ過ぎを防ぐことができるため、肥満を予防することができます。食事は噛む回数を増やして時間をかけてしっかり満腹感を得られるようにすると良いでしょう。●軽めの運動妊活中の方は、体を動かすのが億劫な方や運動が苦手な方も多いでしょう。体を動かすのが苦手な方は、自宅で簡単なエクササイズを取り入れると良いでしょう。例えば、お風呂上がりの体が柔らかい時に「骨盤ストレッチ」をするとゆがんだ骨盤が元の位置に戻り妊活につながり、慢性的な便秘体質や消化不良で下痢ぎみの方の場合は、内臓の働きが活性化して体調の変化を感じることができます。また、ストレッチをしているときは自分の好きな香りや音楽の中で行うことでリラックスして取り組むことができ、より効果的です。過度な運動をしなくても、骨盤ストレッチをゆっくり行うことで体の血行が良くなり代謝がアップします。体が温まるので冷え性の改善にもなり風邪が引きにくくなるのもメリッと言えるでしょう。骨盤ストレッチならば運動が苦手な方も続けやすいので、妊活中の方はぜひ取り入れてみてください。●ヨガ妊活中の女性に最適なダイエット方法はとして、ヨガもおすすめです。ヨガは運動が苦手な方でも気軽に取り入れることができて呼吸法も学べるので妊活に最適です。ヨガで体を動かすと自律神経が整えられてホルモンバランスが正常化するので良い効果が期待できます。また、ヨガは室内で行うため天気に関係なくできるのもメリットです。ヨガは妊活の他、肩こりや腰痛の解消、ストレス発散、冷え性改善など、様々な効果が期待できます。スポーツジムやヨガスクールでは、妊活向けのヨガレッスンを行っているところもありますので参加してみてはいかがでしょうか。●ウォーキング妊活ダイエットにおいては、継続して続けられるかどうかも重要なポイントです。運動が苦手な方が無理に運動を始めてもなかなか続きません。キツさがなく誰でも続けやすいと言われるダイエットの中で、運動初心者の方が始めやすいのはウォーキングでしょう。ウォーキングはすぐに始めることができてあまりお金がかからないのがメリットです。天気が良い日は動きやすいシューズとジャージを着て外の景色を見ながら、少し早足で歩いてみましょう。体に負荷をかけるように、若干早めのスピードで歩けば、消費カロリーを上げて代謝がアップします。初心者のウォーキングは1分あたり100歩を目安に軽く息が弾むぐらいの速さで歩くと良いとされています。ウォーキングやジョギングは有酸素運動に分類され、運動開始から30分頃に代謝が上がり始めますので、30分未満のウォーキングではあまり効果が期待できません。なるべく毎回30分以上はウォーキングを続けられるように心がけましょう。運動する時間がなかなか確保できない方は、通勤時にバスや電車を使わず歩き、休みの日にウォーキングするだけでも十分に代謝アップにつながります。妊活ダイエットにおける注意点妊活ダイエットにおいてもっともしてはいけないことは過度な食事制限です。食事を抜き何も食べないファスティングダイエットは体に大きな負担となります。また、低カロリーのものだけを選んで食べるのも、妊活に必要な栄養素を摂取することができず、妊娠しにくくなるため良いことではありません。過度なダイエットはホルモンバランスが崩れて生理が止まり、排卵まで止まってしまう可能性があるので要注意です。ダイエットにより一度排卵が止まってしまうと、排卵機能が回復するまで時間がかかるので妊娠も遠ざかってしまいます。食事だけではなくいきなり急激な運動をすることも同様です。妊活ダイエットは、無理をしない程度にして毎月1〜2キロ程度のペースで体重を落としていくと理想的です。妊活ダイエットの方法まとめ今回は、本格的に妊活をする方に向けて適切な妊活ダイエットの方法をご紹介しました。大切なのは赤ちゃんを授かる体を大切にして、無理のないダイエットを継続することです。栄養バランスの良い食事をとり、適度に体を動かして代謝を上げることが大切です。ぜひ、今後の妊活ダイエットの参考にしてみてください。●ライター/高須 亮
2019年05月29日正常な月経周期において、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンバランスや卵巣、子宮内膜などが時期によって変化していきます。卵巣の変化に着目してみると、「卵胞期(らんぽうき)」→「排卵期」→「黄体期」という変化を繰り返しています。今回は黄体期にどのような変化が起きているのか、妊娠している場合の変化などについて解説します。 黄体期とは?妊娠しているとどうなる?月経が終わると、卵巣では再び妊娠の準備に向けて卵胞が成熟していきます。卵胞が完全に成熟すると、卵胞から卵子が出され(排卵)、残った卵胞は黄体になります。妊娠が成立しなかった場合、黄体はおよそ14日間程度で白体(はくたい)へと変わり老廃物となります。この一連の変化のうち、排卵の時期を排卵期といい、排卵期より前の時期を卵胞期、後の時期を黄体期といいます。黄体期の特徴としては、黄体から分泌されるプロゲステロンの効果によって体温が上がります。そのため、黄体期に入ると基礎体温のグラフは上がり、次の月経が始まる2日ほど前まで体温が高い状態が続きます。妊娠が成立すると黄体は妊娠黄体となり、胎盤ができるまでの間、プロゲステロンを分泌します。そのため、月経予定日を過ぎても基礎体温は下がらず、高温相がつづきます。妊娠をしていない場合には、月経予定日の前に基礎体温は下がり、月経が始まります。 黄体期にみられる症状卵胞期にはプロゲステロンよりもエストロゲンの方が多く分泌されていますが、黄体期では、エストロゲンよりもプロゲステロンの分泌量が多くなります。 プロゲステロンの分泌量が増えることで、基礎体温が上昇するほか、乳腺の発育・発達、子宮内膜が厚くなる、頸管粘液が透明から白色で少なくなるなどの変化が生じます。そのほか、月経前症候群(以下PMS)が現れる方がいます。 PMSは、月経予定日の3~10日に心や体にあらゆる症状が出るものです。原因はまだはっきりわかっていませんが、今のところ、PMSはエストロゲンとプロゲステロンのアンバランス、ホルモン異常、カルシウム不足や精神状態の影響など、さまざまな原因が考えられています。 【PMSの代表的な症状】・眠気または寝つきが悪い・頭痛・体のむくみ・乳房の張りや痛み・倦怠感・イライラする・やる気が起きない・集中力の低下 PMSの症状が出る方とそうでない方、症状として感じるものやその程度は個人差があります。PMS症状が重い方では学業や仕事を休まざるを得ないケースもあり、日常生活への影響も大きくなります。気になる症状がある方は、産婦人科に受診をするとよいでしょう。 基礎体温の変化からみる黄体期の異常正常な基礎体温の変化は低温相と高温相の二相性を示し、高温相が陥落することなく10日以上持続することなどがあげられます。しかし正常な基礎体温の変化が見られない場合、以下のような異常が生じていると考えられます。■高温相が不安定で10日以内の場合黄体機能不全が考えられます。本来、排卵後、卵胞は黄体に変化し、プロゲステロンを分泌し体温を上昇させますが、黄体機能不全の場合はプロゲステロンの分泌が不十分なため、高温相を維持できなくなり、不安定になってしまいます。黄体機能不全の原因は明らかになっていませんが、ホルモンの分泌異常や子宮内膜の異常などの要因が関連して起こると考えられています。■高温相がない無排卵性月経ということばで聞いたことがあるかもしれませんが、無排卵周期症が考えられます。無排卵周期症では、ホルモンの分泌異常により卵胞が発育せず、排卵が起こらないため、卵胞が黄体に変化せず、体温の上昇が起こりません。どちらの場合でも、月経様の出血が見られるため、基礎体温を習慣的に測っていない人は、異常に気付きにくいかもしれません。黄体機能不全や無排卵周期症は、不妊の原因にもなりえます。 まとめ黄体期は排卵期の後から次の月経が始まる前日までの期間のことをいい、基礎体温では高温相にあたります。妊娠していない場合には月経予定日の前日には基礎体温が下がり低温期に入って月経が始まりますが、妊娠している場合は月経予定日を過ぎても高温相が持続します。基礎体温を計測することで、自分の黄体期の有無を確認することができます。黄体期を示す高温相に異常がある場合は、黄体機能不全や無排卵周期症の可能性があり、不妊の原因にもなります。基礎体温は妊娠の可能性や体調の具合を表すひとつの指標になりますので、基礎体温計測が習慣化できるとよいですね。 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年05月27日1人目の子育てに慣れてきたころ、2人目のことを意識し始めました。わが家は「子どもは何人」と決めていたわけではなく、まず1人目が生まれてから2人目を産むかどうか話し合おうという考えでした。特別に計画を立てなかったことで、結果的には想像よりも早く2人目を授かることができました。 1人目妊活中のつらい思い出1人目の妊活を始めたとき、根拠はないけれどすぐに妊娠できる気がしていました。基礎体温もつけていたし、なるべく規則正しい生活をして間食なども控え、自分でできることはしていたからです。 しかし、タイミングや体調などにも左右され、妊娠するまで1年ほどかかりました。不妊治療について考え始めるほど時間はかからなかったのですが、妊活中の1年間は感情の起伏も激しく、夫に当たってしまうこともあり、つらかったです。 2人目妊活はのんびりと1人目を無事に出産することができ、子育てに少し慣れてきた生後6カ月ごろ、だんだんと夫婦で2人目について話すようになりました。しかし、1人目のときの妊活の思い出があまりよくなかったことと、心身ともに妊活をする準備ができていなかったことから、積極的になれないでいました。 夫は「子どもは2人欲しい。なるべく年齢が離れていないほうがいい」という考えでしたが、わたしのペースに合わせてくれました。そのおかげで気がラクになり、1人目のときのようにタイミングを気にしすぎることなく、のんびりと2人目妊活を始めようという気持ちになれました。 気持ちがラクになった。そして妊娠!1人目妊活のときに頑張っていた、基礎体温をつけたり食事内容に気をつけたり、ということを一切せずに、産後7~8カ月目ごろから2人目の妊活を始めました。 また1年くらいはかかるんだろうな、という気持ちでいましたが、始めてから2~3カ月で妊娠が判明! 予定より早くてびっくりしましたが、長引かずに済んで安心しました。1人目のときと違い、焦る気持ちが全然なかったこともよかったのかもしれません。 1人目の妊活のときは、自分が妊娠できる体なのかどうかということが心配事でした。2人目のときはその心配事がなかったこと、子育てが忙しく考えすぎてしまう時間がなかったことで、だいぶ気持ちがラクだったように思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2019年05月16日手探りだった2人目妊活を支えてくれたのは…筆者が子どもの頃と比べ、一人っ子の家庭が多い気がする今日このごろ。息子(小1)のクラス約30人中、息子含む7~8人は一人っ子です。出生率も毎年最低を更新していますし、初産年齢も上がっています。同じクラスのママに面と向かっては決して聞けないので憶測になりますが、2人目妊活している人もいらっしゃるかも。そういう筆者は「2人目妊活」バリバリにしています!排卵のタイミングに合わせるところから高度治療まで。でも、なかなか大変なのです。子どもの預け先、園や学校行事とのすり合わせ、息子の目につかないところに注射器を隠したり…。しかも実際に始めるまでは、何がどうなのか全然わからず。そこで役立ったのが、2人目妊活をテーマにしたコミックエッセイ。今回は、著者が楽しんで勉強できたKindle版のコミックスを紹介します。子連れ妊活のあるあるに共感!『2人目まだなんです』Kindleで販売中の『2人目まだなんです』(著・桜まづる)は、シンプルな絵柄で読みやすい1冊。「ちゃんと妊娠できたんだから2人目もすぐできるよね」という妊活前の気持ちや、同じように思っているまわりからのプレッシャー、採卵でPTSDになってしまうといった胸に刺さる描写も重くならずに、読み進められます。特筆すべきは、タイミング療法~人工授精~体外受精と各ステップごとにわかりやすい説明が入っていること。そして通院した各クリニックについての説明!同じ体外受精の治療でも、クリニックや医師によって全然違うことがわかります。これ1冊で妊活の流れと各治療の基礎知識が学べるので、これから妊活する方にオススメ。続編の『2人目できたんです』では、体外受精の続きから無事に無痛分娩で出産して育て始めるところまでが読めます。現在主流のガラス化保存法や胚盤胞培養・移植の説明、検討した精子バンク、着床前診断の簡単な紹介も。不妊治療の何にどのくらいかかるのかがわかる『ああ不妊治療』こちらもKindle版で販売中の『ああ不妊治療 8年・1000万費やしたアラフォー漫画家の体当たりコミックエッセイ』(著・榎本由美)。実際に体験し大金を支払った2人目不妊治療の具体的な数字と経緯はとても参考になります。薬で刺激してもなかなか排卵されない作者の叫びとともに、全力で進められていく高度治療。民間医療や都市伝説もとりいれつつ、働きながら東京から大阪まで通院し、そこでできた受精卵を電車で東京へ持って帰るという荒業までも駆使して治療をやりきった姿に拍手。巻末には不妊クリニックへの取材が。「不妊治療はギャンブル」と宣言する作者の「無理をしないで」という妊活さんへのメッセージにジーンとします。人によって治療内容も金額も大きく違う不妊治療。専門用語も多くてハードルが高いイメージですが、コミックエッセイならとっつきやすく、一連の流れや実際の治療内容などがとてもわかりやすいです。孤独を感じやすい妊活中、「私だけじゃないんだ」と思えて心が軽くなったりも。年齢、体質、通うクリニックなどさまざまな要因があるため「こうすればこうなる」とは一概に言えませんが、一例として参考になれば幸いです。<文・写真:フリーランス記者清宮(clabocco)>
2019年05月14日2人目を希望するにあたり、上の子との年齢差や、自分と夫の年齢を考えてというのもありましたが、私たち夫婦にはもう1つ考えなければならないことがありました。それは、夫が持病で飲んでいる薬が妊娠に影響しないかどうかということでした。その悩みをどうやってクリアしたのか、私の体験談をお伝えします。 夫は「潰瘍性大腸炎」私の夫は潰瘍性大腸炎という病気を患っており、点滴と飲み薬で治療をしています。1人目出産後に治療薬が変わり、その薬が精子や赤ちゃんに影響を及ぼすおそれがあるというものでした。医師からは「妊娠希望の場合は事前に教えてください」と言われていました。 私も夫も早く2人目が欲しいと思っていました。その理由は、もし夫がこの先別の治療が必要になったときに、2人目を諦めなくてはならない場合もあると考えたからです。それなら今の段階できちんと今の薬の影響について知り、早めに妊娠を考えようと思いました。 夫の主治医と国立成育センターに相談夫の治療薬について、できる範囲で調べると、やはり「精子の動きが鈍くなったり数が減ることがある」「催奇形性(さいきけいせい/胎児に奇形が生じる危険性)の報告がある」という情報が出てきました。そこで夫は主治医に、私は国立成育医療センターの薬相談窓口に、妊娠に及ぼす薬の影響について相談しました。 結果はというと、「問題なし」ということはありませんでした。しかし、それぞれの話を聞き、リスクと2人目に対する夫婦の思いなどを踏まえ、「今の段階で妊活しよう」という結論に至ったのです。 妊活開始後3カ月で妊娠判明私のほうはというと生理不順のため、産婦人科に通院中でした。基礎体温をつけ、月に1回産婦人科を受診して生理に合わせて薬を飲むという治療を5年近く続けていました。結婚を機に、妊娠に向けて卵胞の大きさをみてタイミングを取る方法をおこなっていたのです。 そして、2人目希望のため再びタイミング法を開始。その結果、3カ月で妊娠することができました。そして、無事に出産することができて本当にうれしかったです。 幸いにも妊娠中の経過は順調でした。しかし、夫の治療薬の影響を専門家に相談したとはいえ、無事出産するまではずっと心の中に多少の不安がありました。しかし、相談した結果と私たち家族の未来についてきちんと夫婦で話し合えたことは、絆を深める貴重な時間となりました。著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月14日結婚して2年が過ぎ、そろそろ赤ちゃんがほしいと妊活に励んだものの、なかなか妊娠に至りませんでした。その後、妊活を5年ほど続けてようやく妊娠。不妊で悩んでいる方へ、いろいろと悩み苦しみ、最後はやっと笑顔になることができた私の経験談をお話ししたいと思います。 「不妊」とわかるまで結婚して2年が過ぎ、「そろそろ赤ちゃん欲しいね」という話を夫婦でしていました。「男の子がいいかなぁ」「女の子がいいかなぁ」など、のんきに話をしながら、1年か2年後には赤ちゃんを抱っこしている自分の姿を思い浮かべていました。 ところが、夫婦生活を続けても妊娠の兆候がなく、「夫婦生活があればすぐに妊娠する」と思っていた私にとっては驚きでした。それからは特に何かをすることもなく2年ほどが経ち、やっと訪れた産婦人科で不妊の事実を知ったのです。 私が実践した妊活の方法私がおこなった妊活の方法としては、まず基礎体温をつけ、排卵日前後に夫婦生活をもつようにしました。また、玄米や野菜、体を温める食材を使った食事に切り替えたり、腹巻きや靴下を着用し、なるべく体を冷やさないようにしました。 病院の検査では卵子が育ちにくい状態ということがわかり、排卵誘発剤を打ってもらいましたが体に合わず、私には無理だとあきらめました。鍼灸師の夫には、毎日婦人科系に効くお灸をしてもらいました。 やっと授かった命いろいろと努力をして、ようやく3年後に待望の赤ちゃんができたとわかったとき、うれしくて涙が止まりませんでした。 悩み苦しみ、夫にあたりちらし、それでもそんな私を夫は受け入れ、「焦っても仕方がないからゆっくり行こうよ」とブレーキをかけてくれました。 赤ちゃんを授かっても授からなくても、夫婦で楽しく暮らして行けたら最高じゃないかと気持ちを切り替えられたこと。私の妊活では、そこが一番良かったことなのではないかと感じています。著者:花田もえこ一男一女の母。現在は外資系の物流会社に勤務。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月10日正常な月経周期において、卵巣は卵胞期→排卵期→黄体期→卵胞期…というようなサイクルで変化をしています。「排卵期」は、よく耳にする「排卵日」とは違うのでしょうか?ここでは、排卵期についてくわしくご説明したいと思います。 排卵期とは排卵期を理解するには、まず正常な基礎体温の変化を知る必要があります。正常な基礎体温は低温相と高温相の2相性であることが原則です。低温相から高温相に移行する数日の間に排卵が起こっていると推測され、この数日間を「排卵期」といいます。 排卵期に起こる体の変化●基礎体温排卵期には、基礎体温が低温相から高温相に移行しますが、低温相と高温相との温度差が0.3℃以上、高温相への移行が3日以内であり、高温相が10日以上続くことが正常といわれています。 ●ホルモンの変化卵胞期に分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)によって、エストロゲンの分泌が促進され排卵期の前にピークとなります。また、排卵に向け、LH(黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、排卵期にはLHの分泌がピークとなり(LHサージ)排卵が起こります。 ●おりものの変化排卵期が近づくと、おりものの粘稠度が低下し、無色透明のおりものが増加します。 排卵期に出現する症状排卵期には、下腹部痛や腰痛、おなかの張り、乳房の張り、便秘・おりものの変化といった症状がみられる場合があります。また排卵にともない排卵痛が起こったり、卵巣出血がみられたりすることがあります。 〈排卵期にみられる症状〉・下腹部痛や張り感・腰痛・胸の張り・倦怠感・めまい・頭痛・眠気 排卵痛と排卵出血の症状と対処法排卵は、卵巣の中で卵胞が成熟し、卵巣の表面に突出して破裂し、卵巣の外に卵子が排出されることをいいます。その際に、痛みを感じることがあり、それを「排卵痛」といいます。 痛みに対しては個人差がありますが、痛みの程度はそれほど強くないとされているため、安静にすることで対処できます。 また、排卵の際に卵巣に傷がつき、卵巣出血が起こることがあります。卵巣出血は、排卵時に限らず排卵後から次の生理までの期間に起こりやすいとされています。また、性交後にも卵巣出血は起こりやすく、性交後の急激な下腹部痛は、卵巣出血が疑われます。 卵巣出血は、出血量が少なければ安静にすることで症状が収まりますが、痛みや出血がひどい場合は溜まった血を取り除く手術をおこなうこともあります。 排卵期の過ごし方排卵期はどのように過ごせばよいのでしょうか?排卵痛が気になる・排卵時の体調不良に悩んでいる方は、一度生活習慣を見直してみましょう。さらに妊娠を望む女性にとって排卵はとても重要です。 ●妊娠を目指している場合排卵期は自然妊娠をするにはベストな時期となります。妊娠を望んでいる場合は、この排卵期に積極的に性行為をおこなうようにしましょう。激しい性行為をしてしまうと、卵巣に傷がつき出血してしまうこともあるため注意が必要です。 ●体調不良や軽い排卵痛がある場合体の不調を改善するために、趣味やリフレッシュに励みましょう。軽い運動もおすすめですが、自分の体と相談しながらおこないましょう。また、体を温めてなるべく冷やさないようにすることも必要です。ストレスや体の不調を感じた場合は、無理せずに安静にしましょう。 まとめ排卵期には、下腹部痛や腰痛、おなかの張り、乳房の張り、便秘・おりものの変化、排卵痛や卵巣出血といった体のトラブルが生じる可能性があります。痛みや出血が出てしまった場合は、まずは体を休めましょう。症状が強い場合は、病院を受診することをおすすめします。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月09日28歳のときに不妊治療で第一子を授かり、出産した筆者。第一子である娘が1歳を過ぎたころから第二子の不妊治療を始めたのですが、治療を受けるなかで失敗したと思うことがいくつかあります。今回はその失敗体験を紹介します。 不妊治療の記録をすべて捨てた待望の第一子は、タイミング法を3回した後の人工授精3回目で授かりました。おなかの赤ちゃんは順調に育ってめでたく出産となったのですが、産後2カ月が経った後に急遽夫の転勤で引越しをすることに。 引越し後は見知らぬ土地で子育てをしながら片付けにハマり、勢い余って第一子の不妊治療に関する書類をすべて捨ててしまったのです。第二子の治療は引越し先の病院で受けたため、過去の資料が一切なくて困ったのを覚えています。 領収書の管理がいいかげん第一子の不妊治療では人工授精3回目で娘を授かることができたので、治療にかかる費用はそこまで高額にならず助成金の申請はおこないませんでした。 けれど、第二子の不妊治療では10回を超える人工授精をおこなっても子どもを授かることができませんでした。治療費も高額になったため助成金申請をしようとしたところ、領収書がいろいろな場所に保管してあったり日付通りでなかったりして大変な手間がかかり、領収書の管理はきちんとしておく必要があると痛感しました。 妊娠に対する考えが甘かった不妊治療当初から「自然妊娠をする確率はほぼゼロで体外受精でも難しい」 と先生から言われていましたが、娘を3回目の人工授精で授かったので次も思っているよりも簡単に妊娠すると考えていました。 ところが、人工授精12回、体外受精を1回おこなったものの未だに妊娠に至っていません。筆者も夫も年齢はどんどん高くなり、体も衰えていくなかでどこまで治療を続けるのかまだ決めていません。出費は増え続ける一方なので、子どもが授からなかった場合にいつ諦めるのかを考えなくてはならないなと思っています。 不妊治療をしていると、まだ見ぬ未来の赤ちゃんと会える日を楽しみに気持ちが前向きになる一方で、現実的に考えなくてはならないことがたくさんあり、気持ちが後ろ向きになることもあります。それでも、後悔のないように納得のいくまで治療に取り組んでいきたいです。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年04月29日結婚して2年、なかなか子宝に恵まれず2年間不妊治療に通い続け、2度の化学流産を経験。不安と喜びの妊娠期間を過ごし、やっと会えた息子。 次の日、小児科の先生から告げられた言葉は、出産したばかりの私にはあまりにも衝撃的でした。 念願の妊娠、出産! だけど……結婚後、なかなか子宝に恵まれず、不妊治療に通い始め、タイミング法をおこなっていましたが、2度のつらい化学流産を経験しました。「神様があきらなさい」と言っている、と本気で思っていました。 半分あきらめながらも治療を続け、超音波検査で赤ちゃんの入った袋が見えたときの感動は、今でも忘れられません。2回化学流産したこともあり、妊娠中はちゃんと育ってくれるか不安でしたが、特に問題なく順調に経過し、あっという間に出産のときを迎えました。 初めてのことでもうろうとしながらも無事に出産。夫も立ち会ってくれ、私たちにとって忘れられないものとなりました。病室に戻り2人で喜んでいたのですが、呼吸が安定しないため、保育器で様子を見ることになり、私も夫も不安でしたがそれ以上に生まれてきてくれてやっと会えた喜びのほうが大きく、次の日からの母子同室を楽しみにしていました。 ところが、次の日の朝、医師から「午前中いっぱい様子を見て、大学病院に転院するか決めます」と言われ、祈るような気持ちで午前中を過ごしました。息子に何が起こっているのか? どういう状況なのかわからず不安でいっぱいでした。お昼前、小児科の先生から告げられた言葉は、私たち夫婦にとって衝撃的なものでした。 大学病院で検査?「呼吸が安定しません。専門の所で見たほうが安心なので、今から転院しましょう。 それと、染色体異常の可能性があります。検査をしたほうがいいでしょう」 言葉が出ませんでした。昨日まで、生まれてきてくれたこと、不安だけど楽しみな育児。「早く抱っこしたい」と夫と2人で話していたのがなんだか夢のようでした。 それから、1時間もしないうちに救急車が来て息子は大学病院へ。夫も手続きのため、追いかけるようにして大学病院に行ってしまい、産婦人科の病院で部屋にひとり。あまりの展開に状況が飲み込めず、泣くことしかできませんでした。 しばらくして戻ってきた夫とは、何を話していいかもわからず、2人ともお互いに心配かけまいと「大丈夫、きっと大丈夫」と声を掛け合うしかできませんでした。 それから退院まで、できる限り搾乳して昼から夕方まで息子のいる大学病院に会いに行き、産婦人科に戻って休むを繰り返していました。 おっぱいは張って痛いのに、息子は側におらず他の人の赤ちゃんの声で眠れない……。入院中、先生やスタッフの皆さんはとても良くしていただいたのですが、ひとりで産婦人科に入院していることがとてもつらかったです。 検査結果は……息子より一足先に私が産婦人科を退院し、3日後に大学病院を息子が退院することに。 息子の退院の時点では、検査結果は出ておらず後日結果を聞きに行くことになりました。 初めての育児、丸1日を息子と初めて過ごすことに不安もありましたが、何より息子を抱きしめることができて、うれしかったです。 慣れない育児に悪戦苦闘しながら、毎日はあっという間に過ぎていき、息子が生まれて1カ月後、大学病院に検査結果を聞きに行く日が来ました。 夫婦2人とも眠れぬ夜を過ごしたかと思います。 結果は「21トリソミー(ダウン症候群)」でした。 先生がいろいろ説明してくれたことがほとんど耳に入らず、帰りの車の中では、ただぼんやり外を眺めていました。 本当に自分の息子がそうなのだろうか? 何かの間違いでは? そんなことを延々と考えていたような気がします。 息子はもう3カ月を迎えました。 正直、今でも結果を完全に受け入れることができているかは自分にはわかりません。ですが、800〜1000人に1人の確率でしか生まれない「ダウン症候群」。そんな息子に選ばれた私は、息子が教えてくれること、息子からしか学べないことがきっとあり、私しかできないことがきっとあると思い、毎日の子育てに奮闘しています。 涙が出ることもあるけれど、「私が今悩んでも不安が息子に伝わるだけ。息子が思い悩んだときに一緒に悩んで考えよう」と思い前向きに育児に取り組んでいます。 著者:塩田 沙織現在、3カ月の息子の育児に奮闘中。育休前は、介護福祉士として病院勤務。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月28日私が妊活に行き詰ったとき、友人に頼んだ3つのことがあります。ジンクスなので、信じるかどうかはその人の気持ちによりますが、私には友人の気持ちがうれしく、心の支えになりました。そんな3つのジンクスをご紹介します。 1.陣痛中に赤富士の絵を描いてもらう「陣痛中の妊婦さんに赤富士を描いてもらい、それを飾っておくと子宝に恵まれる」と聞いて、私も妊娠中の友人に頼みました。陣痛中に、赤のペンで富士山と太陽を描いてもらいました。 陣痛中に絵を描くなんて、とても大変ですよね。そのお願いを受け入れてくれた友人に感謝です。もらった赤富士は、寝室に飾っておきました。その後、私が妊娠し、出産するときには、妊活中の友人にも赤富士を描いてプレゼントしましたよ。 2.妊婦さんにおにぎりを握ってもらう「妊婦さんにおにぎりを握ってもらって食べると妊娠する」というジンクスです。飲食店で働いている友人が妊娠したとき、すぐに頼みに行きました。ランチに行ったときに頼んだので、妊娠中の友人は握ったおにぎりを注文したランチに添えてくれました。 その後、そのときに一緒にランチを食べた友人が先に妊娠し、その友人も私におにぎりを作って持ってきてくれました。友人の気持ちが私にとってはとてもうれしかったです。 3.妊婦さんの上をまたぐ「妊婦さんを仰向けに寝かせて、その上をまたぐと妊娠する」というジンクス。このジンクスを実行するときは、さすがに勇気が必要でした。「やろうよ!」と言ってくれた友人がいたのですが、人をまたぐなんて……と、ちょっと気が引けました。 でも結局は、その場にいた妊活中の女性みんなでさせてもらうことに。列になって妊婦さんをまたいでいくのはちょっと滑稽でしたが、みんな笑顔になれて楽しかったです。「やろうよ!」と言ってくれた友人に感謝です。 妊活をしていて、なかなか赤ちゃんを授からないと落ち込むこともあります。そんなときはちょっと気分を変えて、ジンクスなどを試してみるといい気分転換になると思いますよ。気になる方はぜひ試してくださいね。著者:藤川智子結婚前は小学校教員、現在は幼児への音楽教育を指導している音楽ママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月27日「2015年社会保障・人口問題基本調査」 によると、5.5組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けたことがあるそうです。わが家もそのうちの1組で、筆者が27歳、夫が33歳のときに不妊治療を始め、約1年の治療期間を経て第一子を授かりました。今回は筆者と夫が不妊治療を始めたきっかけについてお伝えします。 今赤ちゃんができたら困る筆者が結婚したのは25歳のときで、就職して3年目の仕事もまだまだ半人前のころ。6歳年上の夫は早めに子どもが欲しかったようですが、筆者は 「まだ仕事がきちんとできないのに、今赤ちゃんができたら困るな……。あと2年くらい子どもは欲しくない」 と考えていました。 夫も筆者の考えを尊重してくれて、その間は妊娠しないようにしていましたが、そのころは 「子どもが欲しくなればいつでも妊娠できるだろう」 と軽く考えていました。 そろそろ赤ちゃんが欲しいと思ったら結婚して2年が経ったころ、筆者が仕事に少し慣れたこともあり 「そろそろ赤ちゃんが欲しいな……」 と思うようになりました。職場には妊娠して出産する女性もたくさんいたし、妊活を始めればすぐに子どもを授かるだろうと考えていたのです。 ところが、基礎体温をつけてタイミングを図ってもなかなか妊娠せず……。数カ月しても妊娠しなかったため、不妊治療のできる病院を調べて診察を受けることにしました。 自然妊娠する確率はゼロに等しいと言われてしまう生殖医療婦人科を受診し、血液検査や卵管造影などの検査を進めながらタイミング法での治療を始めました。しかしタイミング法を3度おこなっても妊娠しなかったため、人工授精での治療をおこなうことに。ところが、人工授精をするために精液を提出したところ、 「この数値だと自然妊娠する確率はゼロに等しいです。顕微授精でないと難しいでしょう」 と先生に言われたのです。 夫婦で治療の進め方を話し合った結果、顕微授精は高額になるということもあり、まずは人工授精に10回程度までチャレンジしてそれでもだめならば顕微授精にステップアップしようということになりました。 結局第一子は人工授精3回目で授かることができましたが、まさか自分たちが不妊治療をしないと子どもを授かることが難しいとは想像もしていませんでした。赤ちゃんが欲しいと思ってから早いうちに検査や治療を受けたことで、必要な治療が受けられたのはよかったと思っています。著者:沢田真紀子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月25日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 最終話の今回は、誘発剤を飲みタイミングを計っためぐさんが、不安に耐えかねてフライング検査! 食あたり後、ついに妊娠検査薬。 過酷な状況を乗り越えてやってきてくれました!!排卵誘発剤を使用して、1度目のタイミングという想像もしていなかった順調さ。妊活開始から約1年ちょっとで妊娠となりました。 フライングもフライング(笑)。 検査薬というのは何を調べるのかというと、妊娠したら上昇するhCGというホルモンです。体内で濃度が上昇してくると尿中にそのホルモンが溢れてくるため、それを妊娠検査薬で測定します。 そしてもちろん、私もそうでしたが、みなさんが気になるのは“いつから検査薬が使えるのか”ですよね。 妊娠検査薬の“早期”のもの(生理予定日以降検査用)だと、hCGホルモンが尿中で25IU/l以上、普通のもの(生理予定日1週間以降検査用)だと尿中で50IU/l以上という濃度に達したときに陽性となります。では、いつ尿中でその濃度に達するのか。 実は尿中の25IU/lという数値を超えるのは、受精卵の着床後(妊娠2~3週ごろ・生理予定日の少し前)からと言われています。 そしてそこから一気に妊娠11〜12週ごろのピークの値へと近づくため、妊娠4週(生理予定の週)には、50IU/lを超えてきます。そのため早い人では、生理予定日を過ぎれば普通の検査薬でも陽性が出る可能性は、十分にあるということですね。ただ確実なのは生理予定日を1週間過ぎたころというわけです。 ということで、気になりすぎた私は、妊娠4週1日に普通の検査薬で検査しました。よかった、ちゃんと上がってて……。 その後、妊娠6〜7週ごろに産婦人科を受診し、無事に正常妊娠だと判断されました。こうして私は妊活を終え、無事に赤ちゃんを授かることができたのでした。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月10日筆者は不妊治療をして娘を授かりました。現在は第二子妊娠のために再び不妊治療中です。今、娘は幼稚園に通っていますが、入園前は一緒に病院へ連れて行っていました。そこで子連れでの不妊治療の経験を元に筆者が考えた「子どもを抱えながら不妊治療に通いやすい病院の条件」をご紹介します。 子どもを連れて行きやすい雰囲気かどうか子連れで不妊治療に通える病院かどうかというのは1人目の不妊治療では考えなくていいことですが、第二子以降の不妊治療では重要だと思います。他の患者さんへの配慮で子連れでの来院を断る病院もあると聞いたことがあり、筆者は最初の予約の際に電話で確認をしました。また、子連れでの通院が可能であっても、子どもが遊ぶスペースやおもちゃがないこともあります。混んでいる病院であれば数時間待つこともあるので、子どもが飽きない工夫は必要だと思います。 託児の施設が近くにあるかどうか筆者が不妊治療に通う病院には、すぐ近くに病院が運営している託児所があるのですごく助かりました。空いているときの診察や注射のみの場合はあまり時間がかからないので一緒に通院することも可能ですが、人工授精や検査などで時間がかかるときは預かってもらえる場所があるというのはすごく便利です。また、病院の診察のための託児であれば通常よりも安く預かってもらえるという制度であったため、金銭的にも非常に助かりました。 家から近いかどうかこれは一人目の不妊治療の際にも大切な条件かもしれません。人工授精や体外受精などをおこなう場合は、朝早く病院に行かなければならないこともあります。筆者が体外受精をおこなったときには、深夜に排卵を促す注射を打ちに行かなくてはならないこともありました。治療の内容によっても通院の頻度は違いますが、子どもがいる場合は特に準備に時間がかかるため、家から病院が近いと通院をすることのストレスは少なく済んでいます。 いつか生まれてきてくれるわが子のためにと思っても、不妊治療に通うのは肉体的にも精神的にも金銭的にも負担がかかります。少しでも通院することに対するストレスを減らすことができれば、治療に対するモチベーションの維持もしやすいと思いました。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年04月09日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 9話目の今回は、めぐさんが妊活中に友人とごはんに行き、まさかのアレになって大後悔したお話。 一緒に行った友人はまったく同じ物を食べていながら、なんともなかったみたいです。 もしかしたらもう妊娠期に入っていて、免疫が落ちているところだったのかなぁ(泣)。私キャンピロバクターに弱いんです……。(食当たりは通算3度目)※キャンピロバクター……食中毒の原因となる細菌の一種 ちょうど着床の時期(受精から7〜10日で着床)だったので、本当に妊娠検査薬で確かめる日まで不安でたまりませんでした……。 妊娠の可能性のある人は、生ものじゃなくても火の通りが甘いものもほんとダメですね! いつもは大丈夫でも免疫が落ちている状態なので、本当にかかりやすいです。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月09日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 8話目の今回は、めぐさんが妊活中に感じた“妊活あるある”をご紹介します。 あるあるじゃないかなと思っていますが、みなさんどうなのかな? ちなみに、私の妊娠超初期症状かなと思ったものは下腹部(恥骨のあたり)の張る痛み腰痛胸の張り頻尿でした。 しかし「これ妊娠な気がする!」と親に言っても「気のせいでしょ……」と相手にされず(笑)。 まぁ正直、生理前の兆候とほぼ一緒なので、なんとも言えないですよね! 実際妊娠していないときも、同じような症状あったし……。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月08日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 7話目の今回は、排卵誘発剤を飲み始めためぐさんが、タイミングをとるために奮闘します。 私の使っていた排卵チェッカーは、デジタル式のため黒か白かしかなく、排卵が近づいているのかどうかもわからずとっても不安でした(泣)。 ちなみに最後に陽性になった日は、朝と晩の2回検査しています(笑)。 排卵チェッカーは、脳から出る排卵を促すホルモンのピークを検査しているものです。そのため、排卵チェッカーが陽性になってから、24〜36時間の間に排卵する可能性が高いそうです。 ちなみに卵子の寿命は排卵後1日と考えられており、受精能力は排卵直後が最も高く、以降次第に低下していきます。精子の寿命は射精後2〜8日、受精能力は数時間〜24時間程度と言われています。 ということで、私たちは陽性になった日からタイミングをとりました。 著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月07日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 6話目の今回は、妊活で産婦人科に通い始めためぐさんが、処方された排卵誘発剤を飲むことになりました。 ということで、排卵誘発です。D5(月経開始から5日目)から「クロミッド」というお薬を使いました。 飲むことによる副作用はほとんどなく、まったく問題なかったのですが、その先のことを考えて不安になる私……(泣)。 幸いにも卵胞はすくすく成長していましたが、左右2個とも排卵準備OKの大きさにびっくり。クロミッドによる多胎妊娠(双子ちゃん以上)の可能性は、通常の人の4〜5倍のようです。(自然妊娠だと1%、内服していれば4〜5%) あとは排卵する信号がちゃんと出てくれるかという問題になりました。著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月06日2018年2月生まれの男の子を育てる母であり、内科医として働くめぐさん。ブログ「なんちゃって女医の育児日記」のなかから、妊活日記をお届けします! 5話目の今回は、翌月も月経周期が短く、高温期(高温相)がなかっためぐさんは、ついに産婦人科を受診。 私はもともと月経困難症のため、低用量ピルを内服していましたが「無排卵性の月経異常も伴っているだろう」と言われていました。 無排卵性の月経異常は、挙児希望のない場合はホルモン剤(ピル等)、挙児希望のある場合は排卵誘発をして治療を試みるようです。(産婦人科ガイドラインより)※挙児希望……出産を望むこと そのため、結婚して挙児希望になった私は、排卵誘発をすることになったのです。著者:イラストレーター めぐ2018年2月生まれの男児育児中の一児の母。内科医として日々働きつつ、Instagram・ブログで育児絵日記を掲載中。
2019年04月05日