e’motionは1月15日、ふなっしーのオリジナル描きおこしデザインの婚姻届「Pear Wedding」の先行予約を、デザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」で開始した。○ふなっしーがお祝いしてくれる婚姻届同商品は、船橋市非公認のご当地キャラ「ふなっしー」がデザインされた婚姻届で、2000年に一度だけ現れる奇跡の梨の妖精「ふなっしー」が、二人の奇跡の出会いをお祝いする、幸せ感いっぱいのデザインになっているという。提出用2部と記念保存用1部がセットとなっており、記念保存用の証人欄にはふなっしーの直筆サインとハンコが付く。価格は3,000円(税込・送料別)。1月15日より『婚姻届製作所』特設サイトにて先行予約が開始されており、2月7日のふなの日より順次発送開始。また、1月31日からは、ふなっしーLAND SelectHARAJUKU(東京都渋谷区)、ふなっしーLAND (千葉県船橋市)、ふなっしーLAND大阪梅田店(大阪市北区)にて先行発売される。
2016年01月20日LMNホールディングスの子会社である株式会社e’motionは、デザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」にて、人気アニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』のデザイン婚姻届第2弾を"いい夫婦の日"である11月22日(日)に販売開始した。「婚姻届製作所」は、昨年11月22日、現在の形式的な婚姻届に価値を感じないカップルに対し「婚姻届をたくさんのデザインから選ぶ」という価値観を提案する 日本初のデザイン婚姻届の通販サイトで、今回発売された『美少女戦士セーラームーンCrystal』のデザイン婚姻届第2弾となる「Sailor Moon Moonlight Kiss」は、うさぎと衛が、月明かりの中キスをかわす ロマンティックなシーンを描いたデザインとなっている。価格は3,000円(税込・送料別)で、提出用2部と記念保存用1部をセットし郵送にて届けられる。そのほか詳細は「婚姻届製作所」の特設サイトをチェックしてほしい。(C) 武内直子・PNP・講談社・東映アニメーション(C) Naoko Takeuchi
2015年11月22日インフォテリアは11月12日、性的マイノリティ(LGBT)、外国籍、障がい者の雇用創出に向けた新施策を開始し、多様な価値観を尊重する社会づくりに貢献していくことを発表した。同社では、これまでもダイバーシティの推進に注力し、育児・介護休業の取得奨励、外国籍社員への語学教育の無償提供、各々の生活環境に応じた柔軟なテレワーク制度の導入などにより、海外展開の戦力となるグローバル人材の確保や、出産後でも安心して仕事と家庭を両立できる就業環境の創出に努めてきたという。今回の新施策では、まず、性的マイノリティ、外国籍、障がい者などとの望ましい就業環境を考える、全社員を対象とした社内研修セミナーを、2016年3月末までに実施するとしている。また、会社への婚姻届の提出により支給される「結婚お祝い金」の要件を、渋谷区などが発行する「パートナーシップ証明書」および、海外においては同姓による婚姻届でも支給するよう規定を改正。居住地区の条例・州法などにより上記書類を提出できない場合は、人事部門への申請・審査によって「結婚お祝い金」を支給するとしている。同社では、2015年度の業績が好調に推移していることから、性的マイノリティを含めて採用強化を図り、国内外の事業拡大に向けて、次年度の中途採用は今年度比で5割程度の増加を見込んでいる。
2015年11月13日e’motionは11月3日、『島耕作』シリーズで知られる漫画家、弘兼憲史さんの描きおこしイラスト入り婚姻届をデザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」で販売開始した。この婚姻届は、これから入籍をするふたりの幸せを願い、未来に向かって手を取り歩んでいくふたりをイメージした。価格は3,000円(税込・送料別)。提出用2部と記念保存用1部をセットし郵送で届けるという。
2015年11月04日e’motionは10月22日(セーラーヴィーナスの誕生日)、デザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」で東映アニメーションの人気キャラクター『美少女戦士セーラームーンCrystal』の2デザインの婚姻届の販売を開始した。婚姻届は、愛のメッセージを伝える月光を放つ三日月で微笑むうさぎがキュートなデザイン、それぞれのキャラクターの変身アイテムをちりばめた大人なデザインの全2デザイン。新商品も続々販売予定という。価格は3,000円(税込/送料別)。提出用2部と記念保存用1部をセットし郵送にて届ける。
2015年10月22日LMNホールディングスの子会社であるe’motionは、デザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」にて東映アニメーションの人気キャラクター『美少女戦士セーラームーンCrystal』より2デザインの婚姻届の販売を開始する。価格は3,000円(税込/送料別)。愛のメッセージを伝える月光を放つ三日月で微笑むうさぎがキュートな「Sailor Moon Romantic Love」と、それぞれのキャラクターの変身アイテムをちりばめた大人なデザインの「Sailor Moon Make Up Princess」といった2デザインが用意されており、それぞれ提出用2部と記念保存用1部がセットになって郵送で届けられる。なお、発売開始日の10月22日は、愛と美貌の戦士であるセーラーヴィーナスの誕生日。『美少女戦士セーラームーンCrystal』の婚姻届についての詳細は、特設サイトをチェックしてほしい。(C)武内直子・PNP・講談社・東映アニメーション
2015年10月22日(c)Alena Getman結婚のメリットやデメリットが日々手を替え品を替え語られる今日この頃ですが、読者のみなさまはいかがお過ごしでしょうか。ちなみに今回のタイトル、「洗脳された結婚願望を抱き続ける女」とは何を隠そう、このワタクシのことでございます。クールな性格を装っているからか「結婚願望がある」というと驚かれることも多いのですが、実は毎日3秒に1回くらい「結婚したーい」って思ってます。……えーと、3秒に1回はさすがに盛りましたが、毎日1回は頭のなかでbotのように「結婚したーい」と呟いているのは本当です。今回は、そんな我々独身女性の「結婚願望」について、ちょっと考えてみましょう。あ、でも既婚の方も、未婚時代のことを思い出して考えてみてくださいね。「結婚したい」と解体すると、何が出てくる?ところで今更ですが、みなさんは「結婚とは何か」という、定義を答えることができるでしょうか。社会学者の上野千鶴子氏はこれを「自分の身体の性的使用権を生涯にわたって特定の異性に対して排他的に譲渡する契約」としているのですが、私も結婚について考えるときはこの定義を採用しています。もちろん法的には、離婚するときの財産分与の話とかいろいろあると思うのだけど、法律の話は私がよくわからないので割愛します。つまり、独身女性がいう「結婚したーい」は、「自分の身体の性的使用権を生涯にわたって特定の異性に対して排他的に譲渡したーい」といっていることになります。うーん、でもなんか変ですね、本当にみんなそんなこと思ってる?思っているとしたら、それはなぜ?「結婚したい」という願望はとても漠然としていて、同じアラサ―女性の「結婚したい」でも、その裏にある思いはきっと様々です。たとえば、男性の反感を買いそうな願望として「働かずに(もしくはパートとかで)養ってもらいたい」というやつがありますが、私のまわりの女性は未婚でも既婚でもみんな文句をいいつつ自立して働いているので、「養ってもらいたい」という願望を抱いている女性ってそんなに数は多くないんじゃないかと思うんですよね。では実際の「結婚したい」を解体すると何が出てくるのかというと、1つ思考実験をしてみましょう。たとえばあなたが事実婚の国・フランスに移住することになったとして、それでも婚姻届を提出する「結婚」をしたいと思いますか?自分の生涯に寄り添ってくれる人がいたら心強いし、そんな人と一緒に暮らせたら毎日が楽しいだろうなとは思うけれど、そのために婚姻届を提出する必要はあるでしょうか。子供を育てることになったら法的に結婚したほうが便利な気がするけれど、それだったら実際に子供ができた後で婚姻届を提出しても遅くないはず。この思考実験を通して考えると、私の場合は、きっとまわりが事実婚なら自分も事実婚でいーや、って思ってしまう気がしたんですよね。みんなが大学に行くから私も大学に行くのが普通だと思ってた、みたいな話です。知らずに洗脳されるか、わかっていて洗脳されるかそうなんです。私の「結婚したい」は、法的に好きな人と財産を共有したいという意味ではなかったのです。じゃあ何なのかというと、よく考えていいかえると「社会的な体裁を整えたい」とイコールだなと。日本に住んでいるアラサ―女性が独身だと、魅力がない女だと思われるから。人間的に問題があるやつだと思われるから。さみしくて不幸な人生を送っていると思われるから。だから結婚したいって思ってたんです。日本が結婚しないことが普通に受け入れる社会になったら、私はたぶん「結婚したい」なんていいません。私と同じような「結婚したい」を抱えている女性がどれくらいいるかはわかりません。でも自分の結婚願望の裏側に気が付いてからは、なんだか気持ちがすっとラクになりました。結婚したいという願望自体も、すでに結婚した友人たちも否定するつもりはないのだけど、私もみなさんも、日本という社会で生きている以上、やっぱり日本社会の価値観や規範にとらわれているし、その枠のなかで物事を考えてしまっています。「結婚したい」とのたまう女性に質問です。あなたはそれを、日本が事実婚を普通に受け入れるような国になっても、いい続けますか?あなたの「結婚したい」を解体すると、何が出てきますか?もちろんその正体に気が付いても、日本社会の価値観や規範から外れることは難しいし、無理して外れる必要もないです。ただ、我々の生きている社会が持っている価値観なんて相対的なものでしかなくて、絶対的なものじゃないんだって思うと、だいぶ救われると思うんですよね。特定の社会の価値観に洗脳されていると知らずに「結婚したーい」と呟くのと、洗脳されているとわかって「結婚したーい」と呟くの、私は後者をおすすめします。段違いにラクだから。しかし、となると私は毎日1回「社会的な体裁を整えたーい」って呟いてるんですね。根無し草のようで、実は意外と社会性があるようです。そしたら今度からは「結婚したいです」じゃなくて、まわりの人にも堂々と「社会的な体裁を整えたいんです」っていっていこうかな。自分の本音を堂々と主張していくことによって、少しずつでも、世界が変わっていくような気がするから。Text/チェコ好き
2015年10月05日佐々木希が白無垢姿を披露することで話題を呼んでいる映画『縁(えにし)The Bride of Izumo』が全国に先駆け、撮影地でもある島根県と鳥取県における3か所の劇場で先行公開されることが決定。併せて、本作の予告編が解禁となり、さらにキャスト陣からのコメントが到着した。東京都内の出版社に勤務する飯塚真紀(佐々木希)は大手建設会社勤務のエリート・中村和典(平岡祐太)との結婚式を控えていた。そんな頃、同居する祖母のあきゑが亡くなる。あきゑの遺品を整理した真紀は、桐の箱に納められた白無垢と婚姻届の束を見つける。婚姻届の夫の欄には「秋国宗一」と書かれ、ほかは空欄となっていた。祖母の納骨のため、真紀は生まれ故郷の出雲へ向かう。そして祖母の死を伝えるため、婚姻届の住所を訪ねたが「秋国宗一」は既に転居した後だった。真紀の人探しに協力する、しじみ漁師・大森充(井坂俊哉)は、かつて神楽の担い手として活動していたが、周囲の出雲に対する想いとの相違に、憤っていた。真紀は出雲で充と過ごす時間の中で、自分のなかの何かが変わっていくのを感じていた。それは充もまた同じだった。そんな頃、東京に居る婚約者・和典は真紀と「秋国宗一」を繋ぐ手紙を見つける。花火大会の夜、それぞれの縁がつながっていく。やがて、真紀は白無垢姿で嫁入りをする。そこで、出雲の花嫁・真紀を待っていたのは…。今回解禁された予告編は「私、結婚します」と言う佐々木さんの美しい白無垢姿から映像が始まる。結婚や家族、そして人と人との“縁”を探し求めて出雲の地へ訪れるヒロイン・真紀を中心に、様々な人物の想いが重なり、絡み合っていく様子が描かれている。本作は出雲大社による初の映画撮影全面協力により完成。神話の国・出雲を舞台に紡がれる人々を結ぶ“縁(えにし)”の物語を描いたヒューマンストーリーだ。主演には天使のような美貌から絶対的な人気を集め、映画やCM、バラエティにも引っ張りだこの佐々木希。そんな佐々木さんは「出演された沢山の地元のエキストラさんや、撮影現場で炊き出しをしてくださった地元応援団の方々など、撮影を通してみなさんとの数々のご縁を感じました。とても温かく撮影を応援いただきましたこと、いま改めて感謝の気持ちでいっぱいです。そんな地元の方々のご協力もあって完成したこの作品は、映像がとても綺麗ですので映画ならではの大きなスクリーンでご覧いただけることを私もとても楽しみにしています」とタイトルの“縁”にちなんだ現場でのエピソードを語ってくれた。予告編でも映っていた充役の神楽のシーンについて井坂さんは「神楽の稽古では日本の古典芸能に触れることができて非常に楽しかったですし、勉強になりました。教えていただいた地元の方々には、かなりの時間を割いていただき感謝でいっぱいです。充が舞う神楽のシーンにもぜひご注目して頂きたいです」と語った。さらに真紀との結婚を控えている和典役平岡祐太さんは「和典は、言葉をあまり語らないシーンが多かったので、その中で何を伝える、伝えないかを毎シーン悩み、そういう意味で今回の現場はとても勉強になりました」とコメント。また、出雲大社での挙式シーンついては「佐々木さんの白無垢姿はとても綺麗で、これが撮影じゃなければいいのにとも思いました」と本音を明かした。『縁(えにし)The Bride of Izumo』は9月26日(土)よりT・ジョイ出雲、松江東宝5、MOVIX日吉津にて先行公開、2016年春全国公開予定。(cinemacafe.net)
2015年09月14日e’motionは9月9日~2016年3月31日、「ふたりで行きたい 世界の絶景婚姻届」無料キャンペーン第2弾をデザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」で実施する。JTBワールドバケーションズとのコラボレーション企画。このキャンペーンでは期間中、世界の絶景「ギリシャ・サントリーニ島」「アメリカ・アンテロープキャニオン」「ペルー・マチュピチュ遺跡」「パラオ・ロックアイランド」「フランス・モンサンミッシェル」の婚姻届5デザインが無料でダウンロードし放題となる。また、第1弾のデザインも引き続きダウンロードできる。『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』の著者として知られる詩歩さんがこれから入籍をするふたりのために絶景をセレクトしたという。
2015年09月10日LMNホールディングスは8月20日、デザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」でサンエックスの人気キャラクター「リラックマ」の婚姻届を販売開始した。婚姻届は、「幸運」の花言葉を持つクローバーデザインのリラックマ、ハートで遊ぶリラックマ、北欧風のイラストに紛れたリラックマなど全10デザイン。価格は、各3,000円(税込・送料別)。提出用2部と記念保存用1部がセットになって郵送で届く。
2015年08月21日女優の佐々木希が主演を務める映画『縁(えにし)The Bride of Izumo』のメインビジュアルと特報映像がこのほど公開され、佐々木の白無垢姿が初披露された。2014年、60年に1度の大遷宮を迎えた縁結びで知られる島根・出雲大社。本作は、その出雲大社が初めて映画撮影に全面協力し、神話の国・出雲を舞台に人々を結ぶ"縁(えにし)"の物語を描く。佐々木が演じるのは、都内の出版社に勤務する飯塚真希(29)。平岡祐太演じる大手建設会社勤務のエリート・中村和典(30)との結婚式を控えていたが、祖母の遺品を整理する中で白無垢と婚姻届の束を見つけたことで、家族の在り方と自らの縁(えにし)を見つめ直していく。公開された特報では、佐々木がナレーションを担当。『欲望の翼』や『恋する惑星』など多数の映画で、世界的に活躍する撮影監督クリストファー・ドイルによって、出雲大社本殿や出雲の地ならではの神秘的な景観が映し出され、ラストシーンでは、白無垢をまとった佐々木が「私、結婚します」と宣言する。本作でメガホンを取るのは堀内博志監督。出雲を愛するがゆえに周囲と折り合えない充役を『砂時計』(08年)の井坂俊哉、真紀を常に優しいまなざしで見守る婚約者・和典役を平岡、祖母の婚姻届の夫の欄に書かれていた「秋国宗一」を国広富之が演じるほか、りりィや藤本敏史(FUJIWARA)など、共演陣は多彩な顔ぶれ。全国公開に先駆け、作品の舞台で撮影も行われた島根、鳥取の3カ所の劇場で、9月26日から先行公開される。(C)映画「縁(えにし)」製作委員会
2015年08月16日---------------------------------------------------------------------------初恋、結婚、就職、出産、閉経、死別……。人生のなかで重要な「節目」ほど、意外とさらりとやってきます。そこに芽生える、悩み、葛藤、自信、その他の感情について気鋭の文筆家、岡田育さんがみずからの体験をもとに綴ります。「女の節目」は、みな同じ。「女の人生」は、人それぞれ。誕生から死に至るまでの暮らしの中での「わたくしごと」、女性にとっての「節目」を、時系列で追う連載です。---------------------------------------------------------------------------○華燭の典に招かれて一緒に育った幼馴染、タメ口をきく大学の同輩、両親の友達の息子や娘。「同年代」のよく知る人々が、次々に結婚していったのは20代後半のことだ。大学入学と同時にサークル内で付き合いはじめた彼氏と、学部卒業と同時に結婚した女友達の結婚式に招かれたのが一番最初で、つまりあれは22歳くらいか。当時の私はまだその意味がよくわかっていなかった。毎年の同窓会と似たような感覚で結婚披露宴へ出向き、必死でマナーブックを読み込んだにも関わらず、ずいぶん無礼な態度を取った。そこから続く数年間、私はいつもクローゼットに、よそゆきの膝丈ワンピースを欠かさなかった。花嫁衣装の白色と被らない、といって極端にドギツい色柄でもない、ちょっと光沢があってお嬢さん風に見えるデザインの、地味なやつ。同じ友達と招かれた別の式と被らないように、スペアをもう一着。肩を露出させないふわふわした羽織りもの、口紅とデジカメを入れて満杯の小さなハンドバッグ、普段は絶対に履かない肉色のストッキングと、足をすっぽり覆う形状のピンクのパンプス。ご祝儀袋も買い置きがあり、香典袋や数珠と一緒にしまってあるが、出番の数は桁違いだった。最近はようやく、着たい服を着て行って祝いたいように祝うようになったが、当時はなんだか、それが許されない張り詰めた空気があった。派手なドレスを選べば周囲から浮くだけでなく、高砂からも歓迎されないように感じる。「親友を心から祝福する、独身未婚の新婦友人代表」には、着るべきワンピース、羽織るべきボレロ、撮るべき集合写真と、泣くべきタイミングがあるのだ。茶番は承知だ、今日くらいは私の晴れ舞台、一世一代のコスプレに上手に付き合え。そんな無言の圧力を感じて、練りに練ったスピーチ文を、2オクターブくらい高い声で読み上げたりもした。私にとってはただのよくある土曜のパーティー、交際費から割り切れぬ額の札を抜き出して、おいしいフルコースを堪能し、大変身した友達の写真をパシャパシャ撮って、同じテーブルについた旧友たちと近況報告し合い、引き出物の包みを物色しながらトボトボ帰る。それだけ。でも、彼ら彼女らにとっては、一生に一度あるかないかの、大きな大きなセレモニー。誕生日パーティーなんかよりもっとずっと、彼ら彼女らの求めるものを真摯に演じてやらねばならない。ビンゴ大会にはしゃぎ、初対面の新郎友人たちの集団と楽しくもない三次会へ流れ、訊かれれば連絡先を教え、一種独特なそれらのノリに、応じ続けなければならない。ずっと独身でいるつもり、だったアラサーの私にとって、「結婚」とはすなわち、こうした「結婚式」のことだった。「結婚」と言われれば、まず白くて長いヴェールやブーケトス、一対の指輪を横たえるピロー、ステンドグラスにキャンドルサービス、一口サイズの焼き菓子、大騒ぎの宴のあとで役所の夜間窓口へ届けられる婚姻届、けっして連絡など寄越しやがらない三次会で隣に座った新郎友人、などを想起した。「20代未婚の新婦友人」とは、そういうものなのだ。○いつまでも変わらぬ友をもちろん、自分で経験した今となっては、「結婚」という言葉からまず想起されるものも変わる。それは、かけがえのない相手との共同生活におけるさまざまな助け合いの精神……具体的に言うと、朝食後にトイレへ入る順番を譲り合う駆け引き、便座から宅配便業者の鳴らす呼び鈴の応対を頼む怒鳴り声、受け取ったAmazonの箱の重みから今度は何をポチッてどんな無駄遣いをしたのだと勘繰り合う応酬、罪滅ぼしとして請け負う朝食の皿洗い、といったような、一連の他愛ない日常である。だから、たまに実家へ帰省した際、居間の写真立てにウエディングドレス姿が飾られていると、ほんの2年前の出来事なのに我がこととは思えなかったりする。我がことだけではない。いつでもやたら物持ちのよい私は、部屋を片付けていて友人からの結婚披露宴の招待状を発見し、今はもう小学生になった息子の送迎に追われている共働き夫婦が、かつて恋人同士としてこんなに手の込んだカードを何百通と自作していた夜もあったのかと、何度でも驚くことがある。みんなで、せーので、熱に浮かされたように迎えた、あの「節目」。ひとたび過ぎてしまうと、考えれば考えるほど、「なんであんなことしたんだろ……?」と我に返る、あの「節目」。といって、何もかもがただ形式的で一過性で無意味だった、とも言い切れないのが、この節目である。1日限りのブライダルパーティーが見せる華やかさ、狂乱の裏に隠れてその刹那にはよくわからないが、日が経てば経つほど、「二度と戻れない橋を渡ってしまった」という手応えをしみじみ感じるようになる。まぁ、無自覚な人はずっと無自覚なまま、何年でも平和な結婚生活を送るのだろうけれど、気づいた人は、ずっと気にかけずにはいられない。20代後半、同じ世代の何人かの男友達が、立て続けに結婚することになった。時代の流れもあったのだろう、彼らの多くは「地味婚」を選び、披露宴には田舎の親族だけを集めるので、仕事仲間や友人には電子メールによるご報告だけで済ませたい、と書き送ってきた。ハガキで返す披露宴の招待状と違い、長々と返信が書けるので、私はよくこんなふうに返した。「おめでとう、おめでとう、どうぞ今後とも、今までと変わらぬお付き合いをお願いします。結婚すると、みんな生活がすっかり変わってしまうものだけれど、せめて我々は、何があっても末長く友達でいましょうね。素敵なパートナーとの新婚生活も、そりゃあ楽しいことでしょう、でも、たまには昔のみんなといつもと同じように一緒に飲みに行けたりしたら、嬉しいです」もちろん「是非!」とレスポンスが来るのだが、実際は、なかなか実現しない。あまりに実現率が低いので、誰にでも同じように、ヤケクソで書き送った。これを「男女の間に友情は成立するか」という大きな議論にまで発展させるつもりはないが、やっぱりちょっと寂しい。この話、異性のほうが露骨だけど、同性の友人もまた然り。「20代独身の新郎新婦友人」は、仲良く遊んでいた貴重な友達たちを、(時に顔も名前も知らなかったりする)配偶者たちに、一人ずつ奪われていくような心持ちになった。長い年月かけて大事に大事に開拓してきた私の交友関係の地図が、他人の手で、みるみる書き換えられていく。新郎の身に、新婦の身に、そして友人である私の身にも、取り返しのつかないことが起きたのだ、と、舞い込んでくる「結婚」報告をそんなふうに捉えるようになったのは、いつ頃からだろうか。彼が、彼女が、私が、どんなに「今までと変わらぬお付き合い」を望んでいようとも、「結婚」という節目がやってきて、魔法の杖を一振りするだけで、大きくその実現が阻まれる。やがて子供が生まれ、よそんちの子ほどみるみる育ち、我々の生活はぐんぐんかけ離れて、私の交友関係の地図には、見知らぬ街が生まれたり、消えたり。彼が、彼女が、私が、ずっと変わらずに昔のままでいることなんて、できないんだなぁ。強烈にそう感じるのが、友人たちからの「結婚」報告だった。たとえ私自身が「結婚」しなくたって、一人で踏ん張って変わらずに止まろうと思ったって、誰かと誰かの間に生じる関係性は、どうしたって変わらざるを得ない。私の人生は、私だけのものじゃない。私が好き勝手に脳内で設計した通りに、ずっと変わらぬ人間関係を築き続けることなど、到底できるはずもない。立て続けに届く他者からの「結婚しました」ハガキは、そんな通告と思えた。自分まで結婚してしまった今となってはすっかり喉元を過ぎているのだけれど、当時、20代後半独身の私にとって、それを認めるのはとても覚悟の要ることだったのだ。○半分になるか、倍になるか私の人生は、もう私だけのものじゃない。自分自身が結婚する際にも、当然、そう思わされた。結婚しようという話になってから、私と夫は毎日のように「どうしよう?」「どうしたい?」「どうする?」「それでもいい?」とお互いに問いかけ続けた。単独行動するときにはおそろしく決断の早い二人である。歩くのも早いし、会話のテンポも早い、昼の定食メニューから食べたいものを選ぶのも早い、そして結婚を決めるのも早かった。ところが結婚前後は探り合いの日々が続いた。「これ、食べてみたい? とったら二人で分ける? それとも一人で一皿食べたい? 全然別のメニューがいい? やっぱり店を変えるべきだった?」といった会話が繰り返された。引っ越しのタイミング、家具の選定、家事の分担、パーティーの招待客リスト、一人で招かれた場所へ配偶者同伴で行くか否か、二人で受けた誘いに本当に二人で出向くか否か、などなど。「えーっ、結婚したら、こんなことも自分一人で決められなくなるの!?」と、驚きの連続だった。たとえばウエディングドレスだって、「着せてあげないとかわいそうだわ」という新郎母の一言で着ることになり、「花嫁なんだからもっと初々しいデザインになさい」という新婦母の一言で直前に決定をまるごと覆し、親族だけを集めた結婚披露パーティー当日、いかにもなウエディングケーキに入刀するドレス姿の新郎新婦は、「最終的に、これでいかがですかね? これで、ご来賓の皆様全員にご満足いただけましたでしょうかね?」という、なんとも探り探りの表情で写真におさまり、それが今なお、実家の居間の写真立てに燦然と飾られている。すごく象徴的。そんなふうに意思決定する人生はイヤだなー、と思うなら、あなたは結婚はしないほうがいいのかもしれない。「人は一人では生きられない」という物言いを、私はあんまり信用していない。かつて、かなりの長きにわたり「一人で生きていこう」と決め、その算段を整えていたからこそ、力説しておきたい。生きていこうと思えば、一人でやってやれないことはないのだ。きっと。ただ、世の中には、他人との間にコンセンサスを得なければ決められないことが、文字通り山のようにあるのだ。それらを一つ一つ、互いに様子を探り探りしながらやっつけていく過程こそが、人生である、と言えるかもしれない。「だったら、誰か他人と一緒に生きていくのだって、そこまでストレスフルなことでもないかもしれないよ?」とは、言いたくなる。前の段落と完全に矛盾していますけど。結婚した人って、すぐこうやって他人にも結婚を勧めてきてウザいですよね?はい。彼の人生も、彼女の人生も、私の人生も、結婚によって今までとは明らかに変質し、昔と比べて、まるで半分になってしまったような気がする。一方で、少なくとも私の人生は、表面積はそのままに、奥行きだか高さだかが、二倍三倍に拡張したような気もする。胎に子供を抱えているわけでもないのに、「もう私一人の人生ではないのだな」などと思う。誰彼構わず「変わらぬお付き合い」を望んでいたかつての私に、どうにかして諭したい。やっぱり結婚は、人生を大きく変える「節目」の一つであり、彼も、彼女も、私も、「自分一人で下す最後の決断」だと思って、覚悟を決めて臨むべきなんじゃないだろうか。役所に提出した婚姻届、それ自体には何の意味もないが、今までと同じでは到底いられないことが、今の私にはよくわかる。丸井で買ったピンクのワンピースを着た年若い新婦友人代表が、てんとう虫のサンバを踊りながらマイク越しに「ズッ友だよ!」とかのたまう結婚披露宴、あの翌日から、「結婚」が始まるのだ。<今回の住まい<結婚の話が進み、結婚するなら一緒に住もうということになり、新居を探すことになった……のだが、その辺りの顛末については拙著『嫁へ行くつもりじゃなかった』で存分に書いた。今も住んでいるマンション、夫のオットー氏(仮名)は内見に足を踏み入れてまず、「この規模の平米数で、脱衣場に洗面台が二つ並んでるのはすごい! 贅沢!」と感激し、それでほとんど決まったようなものだった。洗面台なんて交代で使えば二人に一つで足りるじゃん……? と訝っていたのだが、その後、旅先で洗面台が一つの宿に二人で泊まるたび、ものすごーく不便を感じるようになった。こればかりは経験してみないとわからない。岡田育1980年東京生まれ。編集者、文筆家。老舗出版社で婦人雑誌や文芸書の編集に携わり、退社後はWEB媒体を中心にエッセイの執筆を始める。著作に『ハジの多い人生』『嫁へ行くつもりじゃなかった』、連載に「天国飯と地獄耳」ほか。紙媒体とインターネットをこよなく愛する文化系WEB女子。CX系の情報番組『とくダネ!』コメンテーターも務める。イラスト: 安海
2015年06月12日5月31日、婚姻届提出5月31日、お笑いコンビ、クワバタオハラの小原正子(38)と元メジャーリーガーのマック鈴木氏(39)が兵庫県内の役所に婚姻届を提出した。(画像は小原正子オフィシャルブログより)同い年&同じ兵庫県神戸市の出身2011年の秋に小原が経営する飲食店に鈴木氏が客として訪れて知り合い、1975年生まれの同い年&同じ兵庫県神戸市の出身ということで意気投合し、2013年春に交際に発展し、今年2月に結婚を決めたという。小原は自身のブログで、「マック鈴木さんのお誕生日に、入籍しましたーー!」「大好きな人の嫁さんに、なりました!なれました!!!めっちゃくちゃ、嬉しいです!」(オリコンより)と幸せのコメントを寄せている。挙式・披露宴の予定は未定となっている。小原は当面、鈴木氏が本拠を置く兵庫とテレビ収録の多い東京を行き来して仕事を続けていく。
2014年06月02日ゆるやかな曲線のらせん階段に、白い広々としたエントランス、緑豊かな屋上庭園――。このほど結婚式場として貸し出しを開始したその建物は、なんと区役所の総合庁舎。ユニークな庁舎活用に取り組む目黒区役所(東京都目黒区)を取材した。目黒区の総合庁舎は東急東横線・東京メトロ日比谷線の中目黒駅から徒歩5分のところにある。外から見ると、アルミの鋳物を用いた白い外壁が特徴的だ。日本を代表する建築家・村野藤吾氏(1967年文化勲章受章者)による設計で、旧・千代田生命相互会社の本社ビルとして1966年に完成。同社の破綻後に目黒区が買い取り、2003年から総合庁舎となった。結婚式に使用できる施設は、「南口エントランス」「らせん階段」「目黒十五庭(屋上庭園)」。現在使っている役所の庁舎を式場として貸し出すのは、全国的にも珍しいとのこと。庁舎の本館3階南口から足を踏み入れると、エントランスホール(400m2)が広がっている。床も壁も大理石張りの広々とした空間だ。左右でデザインの異なる窓から光がさす。高い天井には、ガラスモザイクで”春夏秋冬”を表したという天窓がある。エントランスを抜けると、奥にらせん階段が見えてくる。フリーハンドで描かれたという階段のゆるやかな曲線が美しい。新郎新婦が降りてくる演出や、写真撮影にもよさそうだ。同館の屋上(6階の上)にあるのが、中目黒の街を望む緑豊かな目黒十五庭(屋上庭園)。木々や草花の緑色が、庁舎のアルミの白い壁とブラウンの地面に映える。庭園内にある鉢やイス、タイル、ブロックなど細部のデザインも一つひとつが味わい深い。ちなみにこの場所はAKB48の20thシングル「桜の木になろう」(2011年)のミュージックビデオ(是枝裕和監督)の撮影場所としても使用されたという。なお、フォトウェディングについては、区の業務に支障のない範囲でこれら以外の場所も利用可能とのこと。この庁舎での結婚式を企画したのは、20代~30代の若手職員たち。区の税収以外の収入を確保するために既存の考えに縛られない若い発想が採用されたという。メンバーは庁舎管理課の平林いづみさん(32歳)、行革推進課の小野剛さん(29歳)、高齢福祉課の藤懸大也さん(26歳)、教育指導課の角田亜紀彦さん(25歳)。「庁舎のすばらしい建築を何かに活用できないか」と企画が進められた。アイデアのきっかけの一つは、平林さんが映画『SEX and the CITY』で見た市民会館を会場にしたささやかな結婚式だった。「ゴージャスな結婚式もいいけれど、役所のようなところでシンプルに挙げるのもいいかも」と庁舎を結婚式場としての活用することを思いついたのだそうだ。「結婚式で婚姻届を直接その場で提出できるのは、区役所ならでは」と小野さん。式の中で事前に提出した婚姻届の受理証明書の受け取るセレモニーもできるという(実施には条件あり)。結婚式に利用できるのは土日祝日。午前(9時~13時)、午後(13時~17時)の4時間が1枠となっている。来賓は最大60人。目黒区民以外の結婚式でも利用できる。ウエディングの運営は区が選定した3事業者(ビットマップ、みすゞ建設、ユニゾン)が行う。費用は15万円~30万円代となる予定とのこと。経費やプランは事業者によって異なる。問い合わせ先など詳細は目黒区ホームページ内で確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年10月02日僕と同い年の友人(36歳)に、いつまでたっても結婚しようとしない男がいる。彼には付き合って10年近くにもなる彼女がおり、その彼女に対して何か不満があるわけでもなければ、他に別の女がいるわけでもない。それなのに、入籍しようとしないわけだ。その理由について、彼は「結婚という形式に捉われたくないから」だと言う。結婚なんてものは紙切れ一枚で成す諾成契約の証明でしかないのだから、そこにこだわることは重要ではないらしい。そんなものがなくとも、彼と彼女は深く愛し合っており、互いに一生を共にすると誓い合ったうえで共同生活(つまり同棲)をしている。要するに二人は事実婚の状態であり、この先もそれを継続していくことを二人とも奨励しているのだ。確かに夫婦が社会生活を送っていくうえで、この婚姻届という紙切れ一枚が重要な効果を発揮するシーンなど、そうそうない。「我々は結婚しています」と周囲に宣言すれば、周囲は自分たちを夫婦だと認識し、夫婦だけに許された様々な特権を得ることができる。ちなみに、この夫婦だけの特権とは、たとえば互いの社会に堂々と侵入できることだ。先日の我が家もそうだった。現在、僕が出演中のラジオ番組『亀山つとむのかめ友SportsManDay』(MBSラジオ)の生放送のとき、僕はひょんなきっかけで妻のチーを同伴して放送局に入った。僕らの結婚式のとき、同番組の共演者である元阪神タイガースの亀山つとむさんにお祝いメッセージをいただいた他、番組関係者の方々に多大な協力をしていただいたので、チーがぜひ御礼を言いたいということで特別に連れて行ったのだ。局に入るとき、アテンドをしていただいたADの女性にチーを紹介したところ、彼女は快く二人分の入局許可をとってくれた。さらにスタジオ脇で対面した共演者やスタッフの皆様も、同じくチーのことを心から歓迎してくれた。最初は自分の職場に妻を伴うことに少し不安を覚えていた僕であったが、皆様の自然な対応に胸を撫で下ろしたのである。これぞまさに結婚パワーだ。職場に伴うのが妻ではなく彼女だったら、まず間違いなく許可をとれていないどころか、いわゆるバカップルとして周囲の白い視線に晒されていたはずだ。しかし、これが紙切れ一枚の婚姻契約を経たおかげで、僕は自分の彼女ではなく家族を伴っているという構図になり、周囲も僕とチーを「山田家」という名の一括りで扱ってくれるようになる。欧米なんかは特にそうだ。あらゆる場面において、家族の同伴が当然の習慣になっているため、誰も妻を伴うことに疑問を感じないのだ。話を婚姻届に戻すと、この紙切れ一枚とは他者に自分たちの婚姻関係を証明するためのものではなく、きっと人間が人間であるがための不安定な心を保全する御守りみたいなものなのだろう。いくら男と女が深く愛し合い、互いに一生を共にすると強く誓い合ったとしても、その関係になんらかのお墨付きがない限り、人間は漠然とした不安を感じるものだ。愛情とは実体のないものだからこそ、それを大切にすればするほど、それを信仰すればするほど、そこに実体を求めたくなってしまう。これはもう人情である。そう考えると、夫婦関係を証明する紙切れ一枚とは、ただの契約書ではないのだ。実体のないものを永久に信じ続けられるほど人間は強くない。だからこそ、男と女は紙切れという実体を作り、そこに互いの愛情を込めることで、偶像崇拝による精神安定の効果を生む。「たかが紙切れ」と馬鹿にすることなかれ。この紙切れがあるからこそ、夫婦はあらゆる苦難に直面しても、それにすがったり、拠り所にしたり、つまり紙切れを御守りにして危機を乗り越えていく。結婚を法律に委ねることは、男女それぞれが不安と闘いながら生きていくことを誓った覚悟の証なのだ。僕の知人に、若くして最愛の夫を病気で亡くした初老の未亡人女性がいる。現在、彼女は都内のマンションで独り暮らしをしているのだが、彼女に「一番大切にしている宝物は何か? 」という質問をしたところ、こんな答えが返ってきた。「死んだ夫と結婚したとき、役所に提出した婚姻届のコピー」これには思わずハッとさせられた。死んだ夫の写真でもなければ、二人の思い出が詰まった品物でもない。それよりも、自分は生前の彼と永遠の愛を誓い合ったのだという揺るぎない証拠のほうが人生の宝であり、いまだに寂しさを感じたときはそのコピーを眺めることで心を癒すという。彼女にとって婚姻届を大切にするということは、きっと寂しさや不安への懸命な抗いなのだろう。紙切れがあることで、彼女は気丈に生きられるのだ。しかし冒頭の彼と彼女、つまり事実婚状態の男女にはそういった御守りがない。彼らは互いの愛情が深いからこそ紙切れは必要ないとうそぶくが、僕の見解では互いの愛情が深ければ深いほど、そこに紙切れという実体を求めたくなるのが人間だと思う。果たして、事実婚の男女は共に生きていく中で必ず直面するであろう、様々な苦難に立ち向かっていけるのか。愛ゆえの不安や寂しさと懸命に闘うことができるのか。もしも人間がそんなに強い生き物なら、この世に宗教など存在しないはずだ。たかが紙切れ、されど紙切れ。僕はこの世でこんなに重要な紙切れはないと信じている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月21日厚生労働省は、児童手当について、6月から所得制限が適用されるため、6月分以降の児童手当を受け取るためには「現況届」を提出する必要があると呼びかけている。「現況届」とは、毎年6月1日の状況を把握し、6月分以降の児童手当を継続して受ける要件(児童の監督や保護、生計同一関係など)を満たしているかどうかを確認するためのもの。2012年3月まで「子ども手当」を受けていたことにより児童手当等の申請が不要とされていた人も含めて提出が必要で、未提出の場合は6月分以降の手当てを受けられなくなる。提出の際に必要な添付書類は、請求者が被用者(会社員など)の場合は、「健康保険被保険者の写し」、その年の1月1日に現在の市区町村に住民登録がない場合は、前住所地の市区町村長が発行する「児童手当所得証明書(前年分)」などとなる。児童手当制度では、0歳~中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の子どもの養育者に対し、児童手当が支給される。支給額は、3歳未満が月額1万5,000円、3歳以上小学校修了までの第1子と第2子が同1万円、第3子以降が同1万5,000円、中学生が同1万円。ただし、6月から所得制限が適用されるため、所得制限限度額を超えた世帯に対しては、児童手当は支給されず、代わりに特例として、子ども1人当たり月額5,000円が当分の間支給される。所得制限限度額は、子どもの人数や扶養親族数などにより変動する。例えば、夫婦のうちどちらかが就労し、子ども2人がいる世帯の場合は、年収960万円以上となる。支給時期は原則として、毎年6月、10月、2月にそれぞれ前月分までの手当が支給される。なお、保育料や学校給食費などを、市区町村が児童手当から徴収する場合もあるという。児童手当の申請は、子どもが生まれたり、他の市区町村からの転入した場合などに、現住所の市区町村に「認定請求」を提出して行う。市区町村に認定されれば、原則として、申請した月の翌月分から手当が支給される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月05日『ダ・ヴィンチ・コード』、『アポロ13』のヒットメーカー、ロン・ハワード監督が結婚の悩みを抱えた男女の本音を描いた『僕が結婚を決めたワケ』の予告編が到着!結婚をテーマにした作品らしく、チラシの裏側は婚姻届のデザインになっており「結婚を決めたワケ」という欄には「すべてをさらけだせたから」という言葉が…。つい先ごろ、第一子が誕生したことが報じられた“新米パパ”のヴィンス・ヴォーンが劇中では、ジェニファー・コネリー演じるベスと、愛し合ってはいるが束縛しない“恋人以上結婚未満”の関係にあるロニーを演じている。ベス以上の女性はいないという確信を持って、プロポーズを決意するロニーだったが、ある日、親友であり仕事上の相棒であるニックの妻・ジェニーヴァが若い男と浮気している姿を目撃してしまう!理想の夫婦と思っていた2人の危機を知り、結婚を思い悩むロニー。親友にこの事実を伝えるべきか否かという悩みも加わり、心中は乱れに乱れるが…。今回到着した予告編でもロニーが悩む姿がユーモアたっぷりに描かれる。男が思い悩む一方で、女たちのしたたかさ、図太さ(失礼!)も垣間見えてくる…?ジェニファー演じるベスも魅力的だが、注目は夫のニック(ケヴィン・ジェームズ)を裏切り、不貞に走る妻のジェニーヴァを演じるウィノナ・ライダーの悪女っぷり!女たちの心情の方が理解できる?それともロニー&ニックのメタボ男子組の気持ちの方が分かる?全てをさらけ出して結婚するか、秘密をもって結婚するか…あなたの答えは?『僕が結婚を決めたワケ』は2011年1月14日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:僕が結婚を決めたワケ 2011年1月14日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2010 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:結婚前の男と女の本音が詰まった『僕が結婚を決めたワケ』試写会に5組10名様ご招待ヴィンス・ヴォーン夫妻に第一子の女児が誕生
2010年12月29日