普段、鏡を見ている時間ってどのくらいですか?たまにはじっくりと鏡と向き合いましょう。じっくりと鏡を見ることで、見えてくる自分の個性があるはずです。じっくりと自分を見つめて、以前からの変化、自分に本当にあっていること、自分が本当にやりたいこと、などなど。たまにはじっくりと自分と向き合う時間も大切ではないでしょうか。世界でただ一人の個性的な自分を見つけ出しましょう。鏡を見ている時間はどのくらい?本当に自分を見れている?毎日鏡を見つめている時間はどのくらいでしょうか?朝のメイクであわただしく、夜のスキンケアでなんとなく。本当に自分を見れていますか?鏡を見つめることで、自分と見つめあうことが出来、本当の自分が見えてきます。特に眉の形や今のメイク、自分とあっていないとなんだか本当の自分とずれて感じるかもしれません。鏡を見つめる時間をしっかりと確保して、自分の個性と向き合う時間を持ちましょう。なんとなくはやりの髪形や、女優メイクに合わせていると、本当の自分の個性を見失ってしまうかも。きちんと自分を保つためにも、鏡の前の時間はきちんと確保しましょう。鏡は「大きな姿見」と、「小さなコンパクト」のふたつは必須!必要な鏡は何といっても大きな姿見。自分の全身を映すことが出来る大きな鏡は、スタイルの変化など、自分の全体的雰囲気を把握するのに必須です。自分の全体的雰囲気をつかむことで、似合う色や似合う服の形が見えてくることでしょう。家にある姿見は、いつでもどんな格好でも自分を見ることが出来るという点が最大のメリット。できれば裸の自分を映して、じっくり見つめてみてください。体系キープのモチベーションアップにも役立ちますよ。また、小さなコンパクトは持ち運びできるかわいらしいものを選びましょう。できることなら、自分好みの素敵なデザインのものがいいですが、ファンデーションなどとセットになっていて化粧直しが出来るものでもOKです。ただし、パウダーで鏡が汚れてしまわないように、まめに鏡を磨くことは忘れずに。鏡が“汚い”と見る意味がない。自分を磨くと思って鏡を磨こう!せっかく見つめる鏡ですが、汚れていては見つめる意味がありません。自分を磨くと思って、鏡も磨いてあげましょう。汚れた鏡では、鏡のシミなのか自分のシミなのかわからなくなりますよね。また、曇っていても同様です。じっくり自分と向き合うためにも、鏡は常に綺麗な状態を保つようにしておきましょう。特に化粧品のコンパクトは、パウダーなどの汚れが付きやすく、曇りがちです。曇って見えずらくなったら、都度確認して鏡を磨いていきましょう。鏡がきれいになることは、自分がきれいになることにもつながるのです!!鏡の中の自分とじっくり向き合って「個性」を見つけ出そう!鏡の中の自分とじっくりと向き合って個性を見つけ出しましょう。普段見ているようで見ていない自分。いつの間にか、流行っているメイクや服装に流されてしまっていませんか?自分としっかりと向き合い、流行を取り入れながらも個性的であれるようにしていきましょう。自分で見つけ出した自分のチャームポイントは、自分にとって最高の武器になるはずです。また、最近少し顎周りがたるんできたなど、いち早く気づくことが出来れば、対策することも可能です。たるんだ顎を引き締めるために顔ヨガを始めるいい機会になったりなど、新しいことに挑戦するきっかけにもしていきましょう。本当に自分がしたいこと、したいファッション、したいメイク鏡の中の自分とよく話して、本当に自分がしたいことを知りましょう。本当に自分がしたいファッション、したいメイク、したい仕事など。本当の自分と向き合う機会をしっかりと持ちましょう。日々をなんとなく過ごしてしまっていると、忙しすぎて、自分のことは後まわしになりがちです。本当の自分と向き合う機会をしっかりつくりましょう。時には自分とじっくり向き合って、変化と個性に目を向けましょう!自分と向き合う時間が減っていくと、自分の変化や個性に気付きにくくなっていきます。体形や顔立ちが変化するように、個性も実は変化しているのです。自分の個性の変化に気付かずに、昔と同じ感覚でいると、今の自分との間にずれが生じてしまいます。そうなる前に、刻々と変わっていく自分自身と、きちんと向き合う時間を作るようにしていきましょう。
2018年02月18日「ストレスは美と健康の最大の敵」と言うけれど、現代社会においてストレスを感じないことは不可能。では、美を守るためには、どのような形で、それらと向き合えば良いのでしょうか。“ストレス”は美を多方面から脅かす肌荒れ・太る・白髪・免疫の低下・・・挙げたらキリがないほどストレスは、肌荒れや暴飲暴食による肥満、白髪などの美容面による不調を招く最低最悪の存在。また、免疫力が低下することにより、体調不良を起こします。これは、ヘルペスや背中ニキビ・デリケートゾーンのトラブルなど、健康を害すのみでなく見た目の美しさも損ない大事件!まさに「美を脅かす存在」とも言える“ストレス”ですが、現代社会において、感じないことは無理な話。では、上手に向き合い、美しさを保つためには、どうしたら良いのでしょうか。現代社会では感じないのは無理!“ストレス”とどう向き合うべき?①自分の“ストレスの原因”を知る何が原因かわからないと“ストレス”は一生減らない一口に“ストレス”と言っても、その原因が何か、自分でわかっていますか?理由が解明されると、完全になくすのは無理でも、感じる量を減らすことは可能。ですから、まず、それを自分に聞いてみましょう。たとえば、・時間に追われる生活・理想と現実の差・恋愛や友人・職場などでの人間関係・金銭面の余裕などが考えられます。分刻みで来る電車、スマートフォンの普及などにより、便利になった現代。だけど、その結果スケジュールや連絡に追われるようになり、ストレスが増加したのも事実です。また、仕事でもプライベートでも、「理想に反して結果がついてこない」、「周りとの比較して劣っていると感じる」など、焦りや嫉妬を覚えることはないでしょうか?SNSの発達も、この感情を招きやすいと言われています。その他、恋人や友人、仕事・子育てなど、自分以外の誰かが絡むことは、自分のみの力ではどうしようもできないためストレスの原因になりやすいと言えるでしょう。金銭的余裕がないと、心の余裕も減ることにつながってしまいます。②一時的なストレスは大らかな心で時を過ごす時間が解決してくることもあるあなたの“ストレス”の原因は、引越しや転職などによる環境の変化や、失恋など時が過ぎると解消される、「一時的」なものでしょうか?それとも、継続的な理由でしょうか。もし、一時的ものであれば、「今だけ」と割り切って、大らかな心で時間の経過を待つのがベストです。今なにか騒いだり必死になったりしても余計に疲れてしまうだけ。できる限り、“自分らしい”生活を心がけ、「良く食べ、良く眠る」ようにしながら、時間が解決してくれるのを待ちましょう。③継続的ストレスは自己完結できる“ストレス解消法”を得る“他者ありき”だと自分都合で解消できない継続的なストレスであり、その原因がそう簡単には断ち切れない場合は、自分なりの“ストレス解消法”を得る他ありません。感じないことができないなら、感じたあと消化するしかないからです。ストレス解消法として、・恋人に甘える・親友に話を聞いてもらう・友達や恋人と旅行するなど“他者ありき”な方法に頼るのはおすすめできません。なぜなら、この場合、相手と予定を合わる必要があるため、効率的に自分のタイミングで解消できないからです。また、他者に迷惑をかけ、相手にとってのストレスになる可能性や、思うようなリアクションを得られず、新しいストレスになる可能性も秘めています。ベストなのは、「自己完結できる“ストレス解消法”」と覚えておいて。自分1人で気軽にできる!“ストレス”解消法①時計を見ず、ルーズな1日を過ごしてみるでは、「自己完結できる“ストレス解消法”」とは、具体的にどんなことがあるのか、早速見ていきましょう。まずは、時間と予定に追われる生活から離れ、気の向くままに1日を過ごしてみる方法です。少し待てば次の電車が来るのに、混雑した電車に駆け込むのも、分刻みに動くのも、スマホの着信を気にするのも・・・なにもかも、お休みを。そして、太陽と共に起床し、お腹が空いたら空いた分だけ食べ、ゆっくりと用事を済ませ、飽きるまで湯船に浸かる、そんな「自己中心的」な生活を、月に1度くらいはしてみて。誰にも気を使わず、何にも追われない1日は、あなたの心をきっと癒してくれるはず。②「大きな独り言」で不平不満をぶちまける誰かに愚痴を聞いてもらう行為は、先にも述べたように、相手を不快にします。ですが、不平不満を口に出して言い、共感されたいのが女という生き物。そこで、その代わりとなるのがこちらの行動です。家で1人のときに、誰かに話しかける気分で、大きな独り事を言うのです。その中で積もり積もった負の感情をぶちまけましょう。独りで話すことに抵抗がある方は、ノートにストレスの原因を書き、頭の中の不満を整理するだけでもスッキリします。③無心になれる趣味をつくる手軽に誰でもできるストレス解消法を言えば「趣味」。それも、無心になれるものが、雑念を消すのでおすすめです。ヨガは、一見無心になれるように見せかけで、集中力のない人にとっては雑念に支配されるだけのもの。編み物・クロスワードなどの集中しなければならないことや、スノーボードなど集中しないと怪我につながることなど、無意識でだれでも雑念を忘れてしまう趣味がベターです。原因と自分のみでできる解消法を知ることで“ストレス社会”でも美をキープ!ストレスと向き合うためには自分と向き合う現代社会は、何度も触れているようにストレスの宝庫。だからこそ、なくす・減らすことを考えるより、賢い向き合い方を知る方がずっと効率的なのです。ストレスの原因と、自分1人でできる解消法を知れば、“ストレス”に打ち勝ち、美しさを保ことは可能。あなたの美を脅かしてるものは何?そしてそれを打破する方法は?それらは自分にしかわからりません。そこでストレスと向き合うべく、まずは自分自身と向き合ってみませんか。
2018年01月08日「理想のタイプの男性とは、結婚できないのが当たり前なの?」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。婚活疲れで、2年ほど彼氏がいない状況というトピ主さん。既婚の男友達から、「世の中の人はほとんどが、そこそこの相手と結婚してほどほどの幸せで満足している」「いつまでも理想の相手を探したり出会いを待ち続けたりするのは意味がない」と言われたことが気にかかっているそうです。自分の理想や結婚との向き合い方について心の持ちようを教えて欲しい……と問いかけています。「妥協婚」をしたくないなら、しなければいい仮に、世の中の多くが彼の言うような結婚をしているのだとしても、トピ主さんはそれを受け入れたくないのですよね? 投稿からは、「自分の好きな人と結婚したい」という思いが伝わってきます。誰がなんと言おうと「妥協婚」をしないという選択はある。しかし、迷ってしまうのは、「出会いもないまま時間が過ぎていること」に不安が募っているからのようですね。妥協婚をしなくて済むためには、どうすればいいのか。一緒に考えていきましょう。「相手に感謝の気持ちを持てるかどうか」は、幸せの鍵かも!?ひとつ、ヒントになるかと思う事例をご紹介します。長らく婚活をしていたものの、うまくいかず、精神的に不安定になり、病気にまでなりかけていた女性がいました。その頃、今の旦那様と出会い、理想のタイプとは真反対ではあったものの、心落ち着くものを感じ、結婚を決めていきました。そして今、とても幸せそうです。「あの頃は本当につらかった。結婚してくれた旦那に本当に感謝している」と言っていました。“ひとりでいること”の不安を、“ふたりでいること”は和らげてくれる。一度きりの人生を自分と歩むと決めてくれたことに、感謝の気持ちを持てる。「相手が理想のタイプか」ということよりも、「このような感謝の気持ちを持てるかどうか」が幸せな結婚の鍵になるのかもしれない、と私は感じました。もちろん、理想を持つのは、悪いことではありません。誰にだって好みはありますし、嫌いな相手を無理に選ぶ必要もない。ただ、「自慢できる見た目や条件の相手」といった観点で異性選びをしているならば、上記のような幸せの境地は見えてこないでしょう。これを書いたのは、「相手を自分好みに改造できるのか?」という一文が少し気になったからです。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、相手を敬う気持ちは多少なりとも持っていないと、結婚したところで、結局は破綻してしまう可能性が大。「妥協で、渋々一緒にいてやっている」なんて気持ちでいれば、相手が誰であっても、絶対に幸せは感じられないことでしょう。自分の理想のタイプを選んだところで、必ずしも“幸せな結婚”になるとは限らない――。そう考えれば、トピ主さんの本当の目標は「幸せな結婚がしたい」ということではないでしょうか? もしそうであれば、そういう相手を見抜く力を持ち、自分も幸せを感じられる人間になる必要があります。その点はしっかり自覚しておきましょう。「妥協婚」といった男友達の真意は?「自分は妥協婚をした」と言ってきた、男友達。その真意には、2つの可能性を感じました。まずは、「そう言いながらも、結局はのろけているだけ」という可能性。世の夫婦のなかには、お互いに悪態を付き合いながら、心の底ではそれなりに思い合っている、という方々もたくさんいます。その男友達も、「最初は妥協だと思った相手でも好きになれるし、幸せだから大丈夫だよ」と背中を押したくて、そんなことを言ったのかもしれません。あるいは逆に、彼は今あまり幸せを感じられていないからこそ、後付けで「これは妥協婚だ」なんて心境になっているのかも……という推測もできます。今の満足いかない状況を自分に納得させるために、「結婚なんて、どうせそんなもの」と考えたいのかもしれません。どちらにせよ、人の言葉には、その人の現在の状況や心理背景が色濃く反映されるもの。もしも状況が変われば、彼が「やっぱり結婚は妥協でするべきじゃないね!」などと言い始める可能性だって大いにあります。「そこまで一貫した信念があって言っていることではないだろう」と考え、話半分に受け止めるのがベストではないかと思います。「トキメキがなくても結婚できるのか?」といった問いかけもありますが、「トキメキはないけど、なんだか楽しいな」と思える相手に出会えれば、そんな迷いもどこかへ吹き飛んでしまうもの。リアルな誰かに出会うというのは、それくらい”力”のあることです。まずは異性との関わりを増やしに外へ出かけていくことが、「妥協婚ではない結婚」をするための一番の解決策になるのではないでしょうか。また、生き生きと過ごしていたほうが恋愛のチャンスも増えるでしょうから、自分の日々を充実させていくのも手です。どちらにしても、まだ見ぬ相手を想像して悶々と悩むよりは、トピ主さんを幸せな方向へ導いてくれるはず。周りの意見は適当に吹っ切って、自分の人生をしっかり生きていきましょう! 応援しています。(外山ゆひら)
2017年12月18日子育てをするお母さんお父さんを困らせる、子どものイヤイヤ期。すでにこの時期を迎えているご家庭もあれば、我が子がいつからイヤイヤ期に突入するのかと心配されているご家庭もあるのではないでしょうか。そんな困った時期を乗り越えるために、親御さんが知っておきたい子どもへの接し方や対応についてご紹介します。『魔のイヤイヤ期』はいつから?子どものイヤイヤ期は、2歳前後から始まります。子どもによって時期が早まったり遅れたりするため、思わぬタイミングでイヤイヤ期が始まることも少なくありません。この時期の子どもは、「イヤ」という言葉を使って、身の回りに起こるさまざまなことへ反抗するのが特徴です。たとえば親御さんが与えた食事を「イヤ」と言って食べなかったり、抱っこをするのも歩くのも「イヤ」と否定したり、外出先で癇癪を起こしたり……何をしてもイヤイヤと否定されてしまうため、お母さんお父さんはヘトヘトに疲れてしまいますよね。イヤイヤ期の子どもは、思っていることを上手に伝えられずに、それらが「イヤイヤ」という言葉や態度に変換されているのです。そのため、“抱っこをするのも歩くのもイヤ”という矛盾した状況に陥ってしまうことがあります。しかし、このように反抗するのは、子どもが自己主張を覚え始めた証拠でもあるのです。親御さんは、子どもとどう接したらよいのか分からずに困ってしまうかもしれませんが、イヤイヤ期はお子さんが1人の人間として成長するために欠かせない時間でもあります。対応や接し方に工夫をして、この時期の育児を乗り越えていきましょう。イヤイヤ期の子どもへの適切な対応・接し方イヤイヤ期の子どもへの対応が難しいのは、子どもの言うことをすべて聞き入れて屈するのも、その反対に怒って押さえつけようとするのもNGだからです。子どものやりたい放題にさせてしまうと、“泣けば何でも思い通りになる”という風に覚えられてしまうため、却って良くありません。だからといって、「イヤ」と言う子どもを押さえつけてしまうのは、自我の発達を妨げることにつながるため、教育上でも問題があります。そんなイヤイヤ期の子どもへの対策としては、まず子どもに共感してあげることが大切です。「イヤ」と言われたら「そうね、イヤだよね」と言って、まずは子どもの気持ちを受け止めてあげてください。あるいは、抱きしめたり背中をさすったりして、スキンシップをはかってもよいでしょう。お子さんの気持ちが落ち着いてきたら、子どもが自分で納得してから行動をするように、誘導してあげます。「××しなきゃだめでしょう」と怒ってしまうと、子どもは反対に意地になってしまうことがありますから、なるべく「××してみようか?」と子どもに選択肢を与えるような声がけをしてください。それでも気持ちが落ち着かないときは、あとはじっくりと待ってあげるしかありません。親御さんが対策をしたところで常に上手くいくとは限りませんが、いつも辛抱強く子どものことを待ってあげられるような心の余裕を持てるといいですね。イヤイヤ期の乗り越えるための具体的な対策最後に、親御さんがイヤイヤ期を乗り越えるための対策をご紹介します。■嫌がることを遊びに変換してあげるもしも子どもが嫌がることがあったら、それを遊びに変換して伝えてみましょう。「お風呂でお母さんと一緒に遊ぼう」「お出かけをしたあとに公園で遊ぼう」など、子どもが嫌がることに楽しい遊びを加えて、提案してみてください。子どもの遊びたい気持ちや、楽しいことを続けていたい気持ちをとらえて、納得してから行動できるように誘導します。■抽象的な言葉を使わないで指示をする子どもからの問いかけに、つい抽象的な言葉で対応してしまっていないでしょうか。たとえば「ちょっと待ってね」「早くしてね」は、子どもにとって分かりにくい指示です。言われた側は「それってあとどれくらい?」「どれくらい早くすればいいの?」とイライラしてしまうかもしれません。「片付けが終わったらね」「これからお出かけするからお靴を履いてね」と、具体的な言葉を使って指示してあげましょう。■叱るラインを定めるあらかじめ子どもを叱るラインを決めておくと、親御さんの気持ちの上での負担が減りますし、子どものわがままが増長されてしまうのを防げます。分かりやすい線引きとしては、癇癪を起こしているのかわがままを言っているのかの違いがあります。癇癪を起こすというのは、自分の感情を上手にコントロールできないことですから、子どもが落ち着くまでゆったりと見守ってあげましょう。反対に、相手が困ると知りながら言うわがままは、適切に叱る必要があります。■するべきことができたら褒めてあげる子どもが泣いたり癇癪を起こしたりせず、するべきことができたときは、しっかりと褒めてあげましょう。イヤイヤ期を乗り越えた子どもは、少しずつ自分の感情をコントロールできるようになってきます。親御さんが子どもの「イヤ」を受け止めて、できたことを1つずつ褒めてあげることで、自己肯定感を育んであげてください。まとめ子どものイヤイヤ期を乗り越えるための対策をご紹介しました。何をしても「イヤ」と言われてしまう状況に、お母さんお父さんが、ついカッとなって怒ってしまうこともあるでしょう。しかし、この時期が子どもの成長に欠かせないものであることを理解すると、お子さんとの接し方が変わるかもしれません。ご紹介した対策を利用しつつ、上手にイヤイヤ期を乗り越えていきましょう。青木いくこ:もうじき6歳になる娘と、2匹の猫と一緒に暮らすママライター。子育てにお悩みのママたちが、読んで少しでも楽になれるような記事を目指して執筆中。
2017年11月15日持って生まれたバストの大きさや形は人それぞれ。だからこそ、なりたいバストも人によって違います。ただ、共通するのは自分にとって美しいバスト、つまりは「美バスト」ではないでしょうか。美バストの定義を考えてみましょう。■私が美バストを目指すようになった転機グラマーバストに憧れた20代私の周りにはバストが大きい女性が多く、グラマーなバストへの強い憧れがありました。10〜20代前半は分厚いパッド入りのブラをつけ、バストをいかに大きく見せるかに注力していました。かわいいと思ったら、フィッティングもせずに即購入。ダイエットとリバウンドで、痩せたり太ったりを繰り返しても、「自分の胸は○カップ」という思い込みで、3年間同じサイズのブラを身につけていました。どんなバストになりたいか?しかし、30代に突入し、ファッションの嗜好が変わるとともに、ボディラインの見せ方も変化。そこで改めて体のラインが気になるように。いかに大きく見せるかを意識して作り込んでいたバストは、パッドで押し潰され、バストの輪郭がぼやけてハの字に広がり、脂肪もあちこちに流れて、裸になったときには恥ずかしい状態になっていました。私がなりたい美バストは、裸になっても輪郭がはっきりしていて、柔らかさがあり、肌のキメが細かい、透明感あふれる、自然体のきれいなバストです。あんなにがんばっていた盛りバストは今の私には似合わない。力みすぎずナチュラルな色っぽさこそ大人の魅力だと考え、下着を見直し、こり固まっていたデコルテやバストのケアを習慣にしました。ブラのパッドは抜いたり、トイレに行ったときなどに流れた脂肪をこまめにブラに戻したり。そうすることでパットなしでもサイズがアップ、丸い輪郭が生まれ、バストの形も体のシルエットも整ってきました。そして、バストケアの大切さとバストからきれいになる喜びを多くの方に伝えたいと、自身のサロンでバストメニューを取り入れました。それによって、多くの女性の悩みを聞きながら施術して、見た目にも美しいと感じるバストの共通点に気づきました。それは、バストのサイズではなく、「バスト位置」と「肌の質感」です。■美しいバスト位置をキープしようバストの位置は見た目年齢に影響を与えます。バスト位置が低いと、バストが下垂して見えるだけでなく、体全体がたるんで見えてしまいます。また、パッドで盛ることで、肩の力まで入ってしまいそうな盛り盛りバストは、見ていて苦しそう。理想は肩から肘までの2分の1より上の位置にバストトップがあること。出かける前に全身鏡でチェックして、どの位置が自分の体のバランスを最も美しく見せるか、知ることが大切です。■スキンケアは顔だけでおしまいにせず、バストまでしっかり女性の肌を美しく魅せるのは、肌の質感です。ほど良い艶と柔らかいハリ・弾力、透明感あふれるきめ細かい素肌が理想。いくら顔が美しくてもバスト・デコルテが老け込んでいると一気に印象が変わります。日々のスキンケアはバストまでしっかり行いましょう。■おしゃれを左右する下着選び洋服にも影響するバストのシルエット。そこで大切なのはブラ選びです。ナチュラルなバストの方が合う服や、ツンと上がったバストの方がカッコよく見える服……バストのタイプごとに相性の良い服は異なります。ブラを購入するときは必ずフィッティングし、着け心地とその上から服を着たときの見え方の両方をチェックしてください。■自分らしい美バストを目指してバストアップしたい方もグラマーバストの方もそれぞれ悩みがあります。サイズや形、弾力は人それぞれ違うものだから。自分のバストと改めて向き合い、日々ケアをしていると、不思議と自分のバストが愛おしいものに思えてます。無理して作り込んでいたバストは、自然なままでも十分素敵なのかも……と思えるようになりました。今のバストをていねいに、大切にケアしていくことで、この先のきれいにつながると信じています。他の誰かに憧れることがあってもいいけれど、自分自身を見つめ、自分が一番心地よいと感じる、自分なりの美しさを模索してみてください。それはバストに関わらず思考や生き方など、どんなことにも当てはまります。流行りはどんどん変わるけれど、「自分らしさ」はブレません。自分にしか出せない魅力があると気づけたら、あなたは今よりさらに楽しく美しく、歳を重ねていけるはずです。
2017年09月01日不登校支援から生まれた一冊の絵本出典 : 「なぜ学校に行かなければならないの?」「どうしてみんなと一緒じゃなければいけないの?」子どもから「なぜ?」と問いかけられた時、あなたならどうしますか?簡単に答えられそうで、よくよく考えると難しい…今回ご紹介するのは、そんな子どもの「なぜ?」と向き合う中で生まれた、『僕のナゼ、私のナゼ』という絵本です。奈良県北葛城郡にある「自遊空間ゼロ」という子どもと保護者のためのフリースペースを運営している桐生敏明さんが企画・編集をし、5月に編集工房DEPから発行されました。この絵本が生まれたきっかけは、桐生さんとつながりのある北海道のNPOを訪れた際に出会った一人の不登校児の疑問でした。その疑問は、「なぜ学校に行かなければいけないの?」といういたって、シンプルな疑問だったと言います。自遊空間ゼロは、桐生さんが陶芸教室などの親子のつながりを育むためのイベントを開催しています。その活動の根幹には、子どもとその保護者が一緒に過ごせる場所を提供したいという桐生さんの強い想いがあります。活動を続ける中で、「自然と不登校児と触れ合う機会が増えた」という桐生さん。ある時、北海道に住む昔からの知り合いを訪ねることがありました。そこで出会った不登校児の一人から「『なぜ学校に行かなければならないの?』と聞かれたんです。子どもたちの『なぜ?』という素直な疑問に対して大人はどう接すればよいのかを自分でもしばらく悩みました」(桐生さん)。そして、この子どもが抱く疑問との向き合い方を考えるうちに、不登校児の保護者たちから気づいたことがありました。「なぜ、不登校になってしまったの?」「どうすれば、学校に行くようになるの?」といった子どもの不登校の問題に、何とか「正しい答え」を出そうとするあまり、いつしか自分自身の本当の気持ちを忘れてしまう。自分の「なぜ?」に対して、模範解答を求めるあまり、もがき苦しむ。そんな保護者たちの姿です。「不登校の子どもと向き合い続けることは、保護者にとっても苦しいこともあると思います。子どもの問題を考えるあまり、大人のほうが自分と向き合えなくなってしまうことがあるんです」(桐生さん)答えを探すことは、もちろん大きな意味があります。しかし、それだけではなく自分が感じた「なぜ?」はどうしてうまれたのかを考えることも必要になることがあります。一度、子どものことに縛られずにまずは自分の置かれている環境や気持ちを素直に整理する時間を大人自身が持つことが大事なのではないか?そんな時間を持つ何かきっかけになるものはないか?そう考えた桐生さんは、子どもの実際の「なぜ?」を主題に、この絵本を作ることにしました。子どもたちのリアルな疑問を描くために、北海道や大阪の子どもたち七人に「なぜ?」と感じたことを教えてもらうなど協力もしてもらいました。大人になったら忘れてしまうような、子どもが抱く素直な疑問が一冊の絵本にまとまっています。自遊空間ZEROイルカたちと始まる「ナゼナゼ・パズル」Upload By 発達ナビ編集部絵本は、主人公のカエデという女の子が夢の中でイルカになってしまうところから始まります。何頭ものイルカたちと遊ぶ中で、カエデは「ナゼナゼ・パズル」を提案します。「カエデッ、それナゾナゾの間違いじゃないの?」「ちがうの!みんなが、自分の中に眠っている<ナゼ>を探し出すの。自分は<ナゼ>生きているのか、とか、<ナゼ>死ぬのか……とか」(同書8Pより)その提案を聞いたイルカたちはもちろん戸惑います。しかし、サカナしか探してこなかったイルカたちが自分の「なぜ?」を探し始めますそして、日常での「なぜ?」をお互いに交換していきます。だれも答えはわからないし、正解もない。そんな子どものとき、誰しも一度は考えたことのある「なぜ?」が並びます。「ナゼナゼ・パズル」は、みんなの「なぜ?」が出揃ったら、それぞれが自分にとって一番大事な「なぜ?」を選びます。最終的にイルカたちが選んだ一番大事な「なぜ?」はさまざまです。「私はナゼ生まれてきたの?」「僕はナゼ日本に生まれてきたのか?」「ナゼ、人は死にたいと思うの?」「そう思うことは、間違いなの?」など。大人が子どもに聞かれたら少し戸惑ってしまうような「なぜ?」ばかりですでは、実際、こうした「なぜ?」を問われたら、大人はどう答えるべきなのでしょうか?正解だけが大事じゃない。「なぜ?」との向き合い方桐生さんは「正解を伝えることが重要ではない」と言います。絵本の中でもそれが示されています。この世には人の数だけ考え方があります。だから、もしかしたら「正解」は存在しないのかもしれません。どんなことに対しても、ただ、多くの人が信じている、イコール正解というだけで……。(同書P53より)確かに、「周りの意見」が正解につながるとは限りません。自分で考えて、悩んで見つけた答えがその子にとっての一つの答えになることもあります。さらに、その答えも見つかるものと決まっているわけではありません。「まわりの大人たちの一つの役割は、その子が抱いた一つの『なぜ?』を、本人が逃げずに向き合えるようサポートをすること」(桐生さん)。一緒に悩む時間を過ごしたり、素直に「答えがわからない」など、考え方を伝えてあげるだけでも、身近な大人ができるコミュニケーションの一つです。「(これまでの活動を通して)不登校になるなど問題が起きるということは、自分と向き合い始める大きな機会にもなるのではないかと感じました。それは、子どもに限った話ではなく、子どもたちの問題に関わる大人たち自身が自分と向き合う機会にもなります」(桐生さん)この絵本には、桐生さんの「子どもたちが自分と向き合うことの大切さはもちろん、まわりの大人たちも自分自身と向き合う機会にしてほしい」という想いが込められています。実際の子どもたちが抱いた「なぜ?」が絵本の中でどのように、語られているのかは一つの見どころです。その疑問を見たときに、大人になった今の自分は何を感じるのか?子どもの時の純粋な好奇心や疑問を思い出す機会になるかもしれません。
2017年08月09日女の子の母親である友人と会った際、よく会話に出るのが、子どもの容姿についての話。「この子、旦那に似て目が一重で……」「私に似て毛深くてかわいそうで……」「うちの子、男の子と間違われてばっかりで気にしてて……」なんて心配そうに話しているんです。男の子の母親が自分の子どもの外見について心配する声は今のところ、聞いたことがありません。やはり、女の子のほうが外見で判断されることが多いためでしょうか。内閣府が行った『平成25年度 小学生・中学生の意識に関する調査』の中の、第1章第5節「1.悩みや心配なこと」についての質問でも、「容姿のこと」と回答している児童の割合が、小学生男子で0.8%、中学生男子で2.7%なのに対し、小学生女子は2.2%、中学生女子は8.5%と、いずれも男子を上回っています。確かに、女の子は特に小学生〜高校生くらいの年齢になると、自分の容姿へのコンプレックスを否応無しに感じてしまうことがあります。それは多くの場合、無神経な男子から「ブス」「デブ」などとからかわれたり、「かわいい」と言われる友達と自分を比べてしまったりすることで、「私ってブスなんだ 」と思ってしまうことから始まるのではないでしょうか。では、親は子どもの容姿コンプレックスに対してどのように向き合えばいいのでしょうか?また、子どもが容姿コンプレックスを抱えないために親が注意すべきことはあるのでしょうか?●(1)親は絶対に子どもを否定してはいけない『小さいころからお母さんに、「あんたはブスだから、そんなかわいい服は似合わない」とか、「ブスなんだからせめて勉強はできないと」とか言われていた友達がいますが、そのせいで今でも被害妄想がひどく、自己評価が低すぎてまともに恋愛もできてないんです。私にはかわいいほうだと思うのに。本人は未だに顔のせいだと信じてるけど、問題は卑屈な性格のせい。でもそれは、自分の子どもの容姿をバカにしてばかりいた母親のせい だと思います』(20代女性/会社員)母親の子どもに対する言動の影響力は、想像以上に大きいものがあるんですよね。一番身近で信頼できる存在である母親に否定されてしまったら、子どもは自分のことをダメな子だと信じてしまいます。他人にどんなに容姿について批判されようと、親が全力で子どもを肯定 してあげたら、きっと全然違う結果になるでしょう。私も中学生のころ、友達と比べて自分はどうしてかわいくないのか、どうしてブスなのかと母に泣きながら訴えたことがあります。でも、そのたびに母は、「あんたは全然ブスじゃない!私から見たら、○○ちゃん(当時人気だった女性歌手)と同じくらいかわいい。笑った顔なんか、太陽みたいで見てると幸せな気持ちになる」と言ってくれました。どう考えても親の贔屓目で、私を傷つけないように言っているだけだとわかっていましたが、いつでも一貫して私の容姿を100%肯定してくれる母の存在には、とても救われました。客観的に見て、たとえ子どもの容姿が残念だと思ったとしても、親は100%肯定してあげることで、子どもには救いになりますし、自信になっていくものです。●(2)容姿以外の取り柄を見つけてあげる子どもの容姿を否定しないことは大前提として、他に子どもが自分の自信につなげることができそうな取り柄 を見つけてあげましょう。たとえば、勉強を頑張っている、スポーツを頑張っている、人に優しい、絵がうまい、歌がうまいなどです。得意なこと、興味のあることを見つけて伸ばしてあげることで、子どもの自信につながります。●(3)大人になれば個性や魅力になることを教えてあげる『私は目が大きくて唇が分厚かったことから、小学生、中学生くらいのときは男子に「デメキン」とか「たらこ」とか言われてましたよ(笑)。泣いちゃったこともあったけど、年頃になったらむしろそれを同性から羨ましがられた し、正直、男子からはモテるようになりました 。子どものときはコンプレックスだったけど、今は気に入ってます』(30代女性/会社員)子どものうちは周りからからかわれていたことが、大人になるにつれて個性や魅力として羨ましがられることもあるんですよね。私も小学生のとき、小さくて痩せていたので、男子から「ガリガリ」「ミクロ」「チビ」なんて言われてからかわれていましたが、大人になってからはそれも個性、と受け止められるようになりました。容姿に対する価値観は大人になるにつれてだんだんと変わっていくこと、個性や魅力として受け止めてくれる人もたくさんいる ことを教えてあげましょう。●(4)人の容姿をからかう愚かさを説く『小学生のとき、男子に「デブ」とか「ブタ」とか言われて登校拒否みたいになったことがあったんです。でもそのとき父が、「人の見た目を笑うような子は、将来自分が笑われるんだよ 。そんな子にからかわれて悲しい思いをするなんて、バカらしいと思わない?」と言ってくれたことで納得し、学校に行けるようになりました。学校では私をからかう男子を見るたび、哀れむようにしたら、自然と何を言われても気にならなくなりましたね』(20代女性/大学生)顔の作りや体型で他人をバカにする行為は愚かなことだということを教えてあげるのも有効なようです。容姿についてからかってくる人がいたら、むしろその人に対して「かわいそうに……」と同情してあげよう、くらいのことを言ってもいいかもしれませんね。----------いかがでしたか?もちろん、容姿の悩みは大人になったらある程度物理的に解決することができます。メイクをしたり、髪型を変えたり、おしゃれをしたり、脱毛をしたりすれば、「なんでこんなことで悩んでいたんだろう」と思えてしまうこともあるでしょう。リスクがあるためおすすめはしませんが、極論を言えば、整形をするという手もあります。子どものときには絶望的に思えるようなことも、大人になれば自然に解決できることもあるのです。だからこそ、親も子どもの容姿コンプレックスを深刻にとらえすぎず、「大丈夫!」と自信をもって肯定してあげるといいでしょう。子どもに対し、「確かにあなたはかわいくないけど……」なんて絶対に言ってはいけません 。親に言われれば子どもはさらに深く傷つき、「やっぱりそうなんだ……」と自信を失います。子どもの自信を喪失させるのはその後にも響くので、まずは「そんなことないよ!私はかわいいと思うよ」と肯定することからスタートしてみましょう。誰が何と言おうと、親は「かわいいと思ってる」と言い続ければ、子どもはだんだん自信を取り戻していくはずです。【参考リンク】・平成25年度 小学生・中学生の意識に関する調査第1章青少年(小・中学生)を対象とする調査の結果 | 内閣府(PDF)()●文/パピマミ編集部●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)
2017年07月18日子育ての情報はたくさんあふれていますが、限られた時間の中で、何から手をつけていいのかわからず悩むママは少なくありません。特に働くママは、なかなか子どもと向き合う時間が取れず、「子どもをしっかり育てたい。でも、時間がない!」という焦りを感じてしまうのではないでしょうか。任意団体「大切にしたいこと。」主宰であり、NPO法人「孫育てニッポン」の代表でもあるぼうだあきこさんは、産後ママの応援団長として、各地でママの気持ちをラクにする講演をされています。ご自身も働きながら2人の男の子を育てたぼうださんに、「子どもと向き合う時間がない」と焦るママたちの心がラクになる子育てのヒケツを聞きました。「大切なこと」3つで、自分だけの子育て軸を作る!子どものために、あれもこれも取り入れようとすると、どれも中途半端になってしまい、罪悪感がわいたり、疲れ果てたりしますよね。ぼうださんは、「自分が子育てで大事にしたい、小さな3つのことを『子育て軸』として続けるだけで十分です。軸が決まれば、情報に不必要に振り回されることもなくなります」。その軸は、どうすれば決めることができるのでしょうか。「まずは、子育てで大切にしたいことを、思いつく限りたくさん書き出してみてください。そして、その中から、絶対に大切にしたいことを3つだけ選んでください。大げさなことではなくて、毎日必ず行う行動でできることにしてください」。ちなみに、ぼうださんが子育てで大切にしていたことのトップ3は下記。1.朝ごはんには、あたたかい汁物を出して、家族で食べる2.家族が出かけるときは、必ず「行ってらっしゃい」と言いながら見送る3.手をつないで歩く確かに、どれも特別なことではなく、日常のとても小さなことですね。「食う、寝る、遊ぶ、を通じて体と心を整えることを大切にしたい」という、ぼうださんらしい選択です。子どもと一緒の朝を大切にできれば100点!?ぼうださんは、生活を朝型に整え、朝を大事にする子育てをおすすめしています。「夜は、みんな疲れていますから、ぐうたらでいいのです。朝、きちんと起きて、みんなそろって朝ごはんを食べることで、子どもの体調もわかりますし、毎日同じように1日がスタートすることで、子どもの気持ちも落ち着きます。また、塾などで子どもが忙しくなると夕食を一緒に食べることは難しくなりますから、幼少期から、”朝だけは必ず家族一緒”という生活習慣を作っておくことは大事です」。そして、ぼうださんは、「朝ごはんを一緒に食べて、『行ってらっしゃい』と見送ることができれば、それだけで母親としての1日は100点です」と言います。「それでも、まだ時間と気持ちの余裕があるようなら、絵本を読むなど、3分程度でできることを追加してもいいですね」。車と自転車を降りて、手をつなごう!ぼうださんが、3つ目に大切にしていたことは、手をつなぐこと。何でもないようなことですが、「手をつなげるのは、歩いているときだけなんですよ」という言葉にドキリ。ぼうださんは、保育園や幼稚園の送り迎えや、子どもと一緒の買い物などは、車や自転車ではなく、手をつないで歩くことをすすめているそうです。「歩いて15分のところを、車に乗ったら5分に短縮できますね。それによって、子どもとの時間が短縮され、家にいる時間が長くなります。でも、多くの母親は、家では『子どもと向き合う母親』としての役割ではなく、『家事をする家政婦』としての役割が増えてしまいます。忙しい日々の生活の中で、『母親である時間』をうまく作り出すためにも、移動時間を短縮するのではなく、子どもと手をつないで歩く時間にしてみては?」。手をつなぐことの利点は、親子の絆を深めるだけではないそうです。「車が近づいてきたり、横断歩道で立ち止まったりするとき、母親は子どもの手をギュッと握りますよね。その感覚によって、子どもは体で危険を感じることができるのです」。さらに、母子で歩きながら、近所の人にあいさつをしたり、商店街で買い物をしたりすることで、まわりの大人に覚えてもらえるので、災害時なども心強いそうです。自分の子育て軸は、心理的なお守りとなるぼうださんは、子育てで、自分が大切にしたいことが決まれば、夫婦で共有すること、書いて壁などに貼っておくことをすすめています。そうすると、例えば、「洗濯物も干したい、でも、ちょうど子どもが出かけようとしている」という状況のときに、迷わず洗濯物を置いて、子どもを見送ることができるとか。そして、「とにかく自分が決めたことを守っていれば、『これだけはやっているから大丈夫』という自信にも、心理的なお守りにもなります」。ぼうださんが子育てで大切にしていることは、「それだけでいいの?」と拍子抜けするほど当たりまえのことのようでもあり、意識しないと疎かになりがちなことでもありますね。自分なりの3つの子育て軸、改めて考えてみたくなりました。ぼうだあきこさんブログ法人 孫育て・ニッポン(理事長:ぼうだあきこさん)にっぽんネウボラネットワーク研究所(副代表:ぼうだあきこさん)<文:フリーランス記者鯰美紀>
2017年06月23日女手ひとつで生活し、子どもと向き合っているシングルマザーたち。その苦労は計り知れません。しかし、彼女たちはシンママだというだけで周囲から偏見を持たれることも多いようです。身近なママ友から心無い一言を浴びてしまい、立ち直れないほどのショックをうけるときもあるとか。どのような言葉が彼女らを傷つけるのか、そしてどうやって気持ちを切り替えているのか。今回は、シングルマザーの皆さんを集めてインタビューを敢行しました。●(1)「保育園に入りやすくていいな」……社会的優遇を羨む発言インタビューに答えてくれたシンママたちから、最も多く聞かれたのがこちら。社会的に優遇されている面だけを切り取り、やっかまれるという声です。特に保育園の入園については、どの家庭でも非常にナーバスになっていることもあり、こんなことを言われたりもするよう。『運良く保育園に途中入園できたのですが、近所の待機児童ママから「シングルだと、保育園に優先的に入れるからいいよね〜 」と言われました。そのママさん、にこやかだったけど目が全く笑ってなくて怖かったです』(30代女性/1歳児のママ)待機児童問題は深刻化の一途をたどっており、中には保育園に入るために偽装離婚をする家庭もあるほど。そのあおりを受けての発言なのかもしれませんが、言われた方はもちろん快くないですね。●(2)「シングルのくせに暮らしが豪華」……生活費用についての発言生活費の面でも、さまざまなことを言われるようです。とある彼氏持ちのシンママさんは、ため息をつきながらこう語りました。『彼氏の存在を知ったママ友たちに「再婚しないのは、母子手当がほしいから でしょ」ってヒソヒソされています。子どものことを思えばこそ、まだ再婚せずにいるのに……』(30代女性/小学生のママ)子どもが小さいうちは、子どもを第一優先に考えたい。だからこそ、再婚はしない。それは母親として立派な姿であるはずなのに、事情を知らない他人から適当なことを噂されてしまうのはとても嫌な思いがしますね。また、インタビューに応じてくれたシンママの中には、バリバリ働いて男性並みに稼いでいる人もいました。ママは働き詰めの毎日ですが、一般的な家庭よりもかなりリッチな様子。お子さんには小学生から家庭教師をつけ、受験して私立中学に入れました。長期休みには親子で海外旅行にも行くとのこと。そんな様子を見たママ友から、時々こんなことを言われるんだそうです。『「へぇ〜。シングルなのに豪華な暮らし してるんだね〜」って。シングルマザーは、みすぼらしくて生活苦しくなきゃダメですか?そんなにバカにしたいですか?』(40代女性/中学生のママ)各種手当を不正受給しているのでは?という目を向けられることもあり、社会の偏見にはショックを感じると呟いていました。●(3)「お父さんいなくて寂しそう」……再婚をめぐる発言シンママたちが直面する、再婚の問題。再婚してもしなくても、周囲からはヤイヤイ言われてしまうようです。『近所のママ友が、うちの子に「お父さんいなくて寂しいね 」って言ってたことが発覚して傷ついた。そういうことを子どもに言うのはやめてほしい』(30代女性/小学生のママ)いっぽうで、再婚を選んでも厳しいことを言われてしまうよう。『芸能人が子連れ再婚したりすると、「あの人は子どもより男を取ったのね。子どもがかわいそうね」とか言うママ友たち。私も再婚しようとしていたのですが、世間からはこんなふうに見られるのか……ってヘコみましたね』(20代女性/2歳児のママ)再婚しなければ「子どもが寂しそう」、再婚すれば「子どもがかわいそう」。どっちに転んでも、何かしら言われてしまうなんて理不尽ですよね。●傷ついたときはこう切り替えよう!このように、心無い発言にさらされがちなシンママたち。言葉のナイフに傷ついたとき、どのように気持ちを切り替えているのでしょうか。インタビューからは、いくつかの方法が見えてきました。●他人の目は気にしない!シングルになった経緯は人それぞれ。他人はそれを全て知っているわけではありません。何も知らない人が好き勝手に言うことは右から左へ聞き流し、自分と子どもの幸せだけを考えることで、心を守れます。それでも揺らいでしまったときは、子どもの笑顔や寝顔をじっと見つめましょう。「この子のために頑張るんだ 」という気持ちで、また頑張ることができるかもしれません。●資格の勉強を始める勉強に没頭していれば、周りの雑音は耳に入りにくくなります。さらに、就職に有利な資格をもつことで、安定した生活基盤を手に入れやすくなります。資格はシンママを守る鎧のようなものなのかもしれません。●シングル同士の交流を持つ似た境遇の人と交流するのも、気持ちを切り替えるためのいい方法です。シングルマザーならではのグチをこぼしあったり、「シンママあるある」などをネタにして笑ったりしているうち、明日への活力も戻ってくるもの。インターネットが発達した現在、SNSを通せば日本中のシンママと知り合うことができます。気軽にメッセージのやりとりができるので、ちょっとした時間で気分転換ができますね。----------いかがでしたか?シングルでの子育てはとても大変。でも、子どものために頑張るママの姿を、お子さんはきっと見ています。周囲の目につらい思いをしたときは、ちょっぴり休憩のタイミング。自分にあった方法で、うまく気持ちを切り替えられるといいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年05月11日不登校とは出典 : 一般的に不登校とは、子どもが病気やケガ、経済的事情ではない理由で、長期間学校を休み続ける状態のことを呼びます。クラスメートや家族などの身近な人や自身が経験者である場合も含め、おそらく現代の日本ではほとんどの人が不登校の存在を知っているのではないでしょうか?不登校について、文部科学省は以下のように定義しています。連続又は断続して年間30日以上欠席し、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況である(ただし、病気や経済的な理由によるものを除く)このような不登校状態が継続し、十分な支援が受けられない期間が続くことは、学力の停滞、自己肯定感の低下や健康状態の悪化など、本人の学習や社会的自立を妨げる、様々な問題に繋がります。一方で、子どもが不登校になる要因には、社会環境や学校環境、家庭環境の様々な要因が影響しており、無理やりに子どもを再登校させようとするとかえって問題が悪化するおそれもあります。また、不登校問題の「解決」といっても、元々通っていた学校に再登校すること、別の学校に転校をしてリスタートすること、フリースクールや通信制高校といったその子に合った学びの場を見つけることなど、様々な選択肢が考えられます。今日、子どもの不登校問題は日本が抱える社会問題の一つとなっており、その要因を踏まえた適切な対策を行うことが求められています。Upload By 発達障害のキホン図表出典:「平成28年版子供・若者白書」このグラフは、1991年以降の不登校生徒数の推移を表したものです。不登校の子どもの数は2000年ごろまで上昇を続け、その後も高水準で推移していることがわかります。平成27年度現在、不登校の子どもの数とその割合は、小学生:2万7581 人(0.42%、228人に1人)中学校:9万8428 人(2.83%、35人に1人)高校生:4万9591 人(1.49%、67人に1人)となっています。中でも割合の高い中学生に関しては、40人のクラスに約1人以上の不登校児がいる計算となっています。出典:平成 27 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」「平成 27 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(速報値)について」不登校の実態を知る上で重要な背景としては、まず一つに近年の子どもたちの社会性等に関する課題が挙げられます。例えば、自己の将来に対する夢や希望を持てずにいることや、自尊感情が低いこと、コミュニケーション上の困難さがあったり、ストレスへの対応が難しかったりするなどの傾向が指摘されています。二つ目に、社会的背景の影響を受けた保護者側の課題にも注目する必要があります。近年、少子化・核家族化・地域内での人間関係の希薄化により家庭が孤立するケースが多くなっています。そして、そのような家庭においては、保護者の不安感も大きくなり、育児をする上での自信を喪失したり、意図せずして過保護・過干渉になることが多いとも言われています。また、長期的不況の影響により生活の余裕がなくなり、保護者が精神的なゆとりを失ってしまい、結果、子どもにもネガティブな影響が生じてしまう、といった傾向も指摘されています。このような社会的背景を受けて、保護者が抱える課題も不登校問題と関連があるのではないかと考えられています。その他、学校に通わせるのが絶対ではないという保護者の間での価値観の変化なども、不登校の増加に影響しているのではないかという見方もあります。出典:「不登校児童生徒への支援に関する中間報告」参考:「不登校児童生徒への支援に関する最終報告 」不登校になりやすい子どもの特徴・傾向はあるの?出典 : 平成4年、文部科学省による報告において不登校は子どもに特有の問題があることによって起こることではなく「誰にでも起こりうる」という認識が示されました。参考:不登校への対応について(文部科学省HP)しかしその一方で、不登校になりやすい子どもにはいくつかの共通した傾向が見られるとも言われています。具体的には以下のような特徴・傾向が指摘されています。・わがまま、自己中心的、非協調的・非社交的・内向的・自発性、自主性、決断力がない・忍耐力のなさ・友人関係がほとんどない・手がかからないですが、上記で不登校は「誰にでも起こりうる」と述べた通り、子どもたちがこのような特徴や傾向を備えるに至った背景や経緯(生育環境や人間関係)についても注意が必要です。また、手のかからない子どもが不登校になるというのは意外に思われるかもしれませんが、まじめで成績も優秀な子どもがある日、なにかをきっかけに不登校になるケースも少なくないようです。子ども自身が持つこれらの特徴・傾向は、次章で説明する不登校発生メカニズムにおける「様々な要因」のひとつとなります。参考:伊藤美奈子「思春期の心さがしと学びの現場―スクールカウンセラーの実践を通して」2000年、北樹出版不登校と発達障害の関連は?出典 : 発達障害がある子どもであるからといって必ずしも不登校や引きこもりになるわけではありません。しかし、周囲の理解のなさや不適切な対応により人間関係がうまく構築できない、学習についていけないといった状況が進み、結果として不登校に至ってしまう可能性が指摘されています。不登校の解決を目指すうえで、その背景に発達上の特性や精神疾患による困りごとが存在していないかどうかを見極めることは非常に重要です。なぜなら、不登校が発達障害や精神疾患による困りごとに起因している場合、そうした困難性への対処を行わない限り根本的な解決は望めないと言われているからです。例えば、発達障害のひとつである学習障害の影響によって文字をうまく読むことができないため授業についていけず、試験で悪い点を取ってしまったことをきっかけに不登校になっている生徒のケースを考えてみましょう。この場合、様々に努力して再登校まで漕ぎつけたとしても、根本となっている学習障害へ対処がないまま授業を受けるとしたら、また同じ困難を抱えて、不登校になってしまう可能性があります。こうしたケースでは、保護者は学校側の協力を得て、文字を読みやすいよう工夫したり、文字以外の方法(レコーダーなど)で学びを支援したりといった手段を取ることで根本的な原因に対処することが求められます。子どもに発達障害があることがわかっている場合であれば、事前に担任の先生などに子どもの特性を伝えることで、子どもがどのような状況下においてどのような困りごとを感じるのかを知ってもらえるよう努力しましょう。そのようなコミュニケーションを取ることで、学校側も適切な配慮をしやすくなります。また、子どもの特性に合わせた具体的な対処法に関しては、医療機関を含めた専門機関による助言や指導に従うとよいでしょう。参考:「不登校児童生徒への支援に関する中間報告」参考:海野和夫「Q&A不登校問題の理解と解決」日本評論社2016年参考:「発達障害が疑われる不登校児童生徒の実態」中野明德不登校が発生するメカニズム出典 : By 発達障害のキホン多くの場合、不登校は様々な要因が合わさり蓄積され下地となった状態に、なんらかのきっかけが加わることで引き起こされると考えられています。要因の種類としては社会・家庭の要因、個人の要因のほか、(本人にとっての)学校環境の魅力の乏しさ、教師の対応能力の乏しさ、他の生徒との関係性構築の難しさといった学校生活上の要因などが挙げられます。参考:伊藤美奈子「思春期の心さがしと学びの現場―スクールカウンセラーの実践を通して」2000年、北樹出版例えば、親子関係上の問題という家庭の要因、学歴偏重社会という社会の要因が絡み合い下地となった状態で、友人関係のトラブルなどの出来事がきっかけとして加わることで不登校になってしまうなどという可能性が考えられます。きっかけとなるのは学校関連の事柄であることが多く、・授業での不適応・成績低下・友人関係のトラブル・いじめ・部活動での不適応・転校などが報告されています。また、適切な対処がなされないまま不登校状態が継続すると、学習の遅れや生活リズムの乱れという新たな要因が生じ、解決の難度が高くなる傾向があります。さらに、家庭内暴力やアルコール中毒など他の問題へと結びつくリスクも上昇します。そのため、解決を目指す上では学校やその他関係機関の協力を得ながら早期対処を行っていくことが求められます。参考:「不登校児童生徒への支援に関する中間報告」不登校の経過出典 : 不登校の経過は、小・中学校、高校共通に1. 前駆期2. 開始・進行期3. 混乱・引きこもり期4. 回復期と辿るのが一般的と言われています。しかし、上記の順番ですべての時期を通過しなくても、周囲が各時期において適切なかかわり合い・支援を行うことで次の時期に進むことなく再登校は実現されます。ただし、以上はあくまで一般論であり必ずしもこうした経過を辿るわけではなく、また発達障害などが絡む場合、求められる対応が異なることに注意してください。前駆期は「学校に行こうか、どうしようか」と葛藤する時期です。学校に行きたくない素振りを見せたり、頭痛や腹痛、吐き気などといった体調不良を訴えたりします。朝起きられない、パジャマを脱がない、制服を着ない、トイレに何回も入り独占する、何回もカバンの中を確認する、前日学校の準備をゆっくりする、といった行為が見られることもあります。この時期の適切な対応は、気分の良い学校生活を送れるよう配慮し、真剣に本人の話に耳を傾けることです。開始・進行期には「学校に行けない」「行かない」という意思を明らかにする「不登校宣言」が行われます。家庭での身体状態は前駆期とほとんど同じですが、子どもによっては症状が変化することもあります。朝目を覚まさない、目を開けても起きない、布団から出ない、教科書や制服などに見向きもしなくなるといった姿勢・行為が特徴で、適切な対応がなされなければ本格的に学校を休み始めます。この時期には、本人が感じている罪悪感や自責の念などに考慮しながら精神の安定を図り、目標設定から具体的な行動化を目指す方策を考案・実行していくことが適切な対処法と言われています。目標設定の仕方と意義については次章で解説します。混乱・引きこもり期は怒りを根源とした荒い言動、沈黙、引きこもり、無気力化が顕著になる時期です。粗暴な言動をする子どものほか、自室に引きこもって食事を運ばせたり、入浴や下着の交換をせずに過ごす子どももいます。また、長期間に渡り欠席を続けたことで久々に登校することへの様々な不安を抱え、再登校の意欲が低下してしまうことも多いです。適切なかかわりがないと、自己制御ができなくなり粗暴な言動を示し、それが落ち着くと引きこもるという流れが多いようです。また、中学2年生以上、特に高校生レベルで暴力が目立つ不登校の事例では、精神疾患があることを疑う必要があり、そうした場合は医療優先の対応が必須となります。この時期には登校意欲を上げるような働きかけや、目標と目標実現のための具体的な行動計画を設定する対応が求められ、放置したり、誤った対応を取ったりすると長期化へとつながる可能性があります。回復期は、子どもが少しずつ自信を取り戻した結果、登校に対して前向きな感情を持つようになる時期です。髪を切ったり、参考書を買いたい、学校の友達に会いたいと言い出したりした場合、それは回復期に入ったサインであることが多いと言われています。本人の自己決定を尊重して書店に連れて行ったり、望まれたら本代を与えるといった配慮をするとよいでしょう。このとき、子どもが動き始めたのを喜び、親はしばしば先回りして世話を焼きがちになります。しかし、そうした家族の過度な世話焼きによって状況が後退してしまう可能性もあるため、注意が必要です。家族のために何かをする、例えば洗濯や料理、掃除などの手伝いなども状況が回復へと向かっていることのサインです。親がこうしたささやかな行動や心遣いに気づいて、「ありがとう。うれしい。」と本人に伝えることで家族間での肯定的な感情交流が生まれ、子どもの自己肯定感にもつながっていきます。参考:海野和夫「Q&A不登校問題の理解と解決」日本評論社2016年不登校から問題解決へ向けて 合意形成と目標達成へのステップ出典 : ある子どもが不登校となった場合、その問題の「解決」とはどのような状態を指すのでしょう。元々通っていた学校に再登校すること、別の学校に転校をしてリスタートすること、フリースクールや通信制高校といったその子に合った学びの場を見つけること、様々な選択肢が考えられます。何より大事なのは、子どもの自尊感情を高め、「学校へ行く」「フリースクールに行く」といったその子の選択のサポートをしていくことです。なぜなら、多くの場合不登校の問題の所在は「自分はだめな人間」という心情にあるからです。具体的には、自信のなさ、集団に参加できない社会化不全、他者への過剰な遠慮や不必要な羞恥心などの否定的な感情です。そのため、解決を目指すうえでは子どもが自分のよさに気づき、それまでより自分に自信を持てる機会を積み重ねていくことが必要です。保護者の姿勢としては、そうした子どものよさを引き出すことに努め、そのために肯定的に関わっていくことが大切です。より具体的には、家族相互の感情交流を増やすことと家族の問題を解決するための目標の設定と実現方法を考案することが求められます。また、親子の関係を見直し、子どもとのより良いかかわり方を探す手段として「ペアレントトレーニング」に参加してみるのもよいでしょう。不登校の解決を目指すうえで目標設定を行うことには大きく2つの意義があります。一つは具体的かつ達成可能な目標を設定することで、問題解決の進展に対する評価と、その評価に基づいたフィードバックを行えるようになるということです。設定された目標に対してどのように向き合い、その結果どうなったのかを判断できるようになるため、現在の対応策を見直したり新たな対応策へのヒントを得たりすることができます。もう一つの意義は、達成に合わせて小さな目標を設定し続けることで、少しずつ本人の自信を育みながらステップアップしていけるということです。本章の冒頭で述べた通り、不登校解決に向けて取り組むうえで重要なのは、子どもの「自分はダメだ」という感情を取り除き、自尊心や自己肯定感を高めることです。何かに向けてがんばった結果、目標を達成することができたという成功体験は子どもの自信を育み、次のステップへとつながっていきます。目標設定の例としては、・学校に間に合う時刻に起床する・制服に着替える・家庭学習に取り組む・家事の手伝いをする・学校の友達と会ってみる・休日に登校する・誰もいない教室に入ってみる・職員室に行くなどがあります。どのような目標を立てるのかを決める上で重要なのは、子どもの意思を尊重することです。本人の考えに耳を貸さず、親の思いを一方的に押し付けてしまうと、子どもの自尊心を傷つけてしまう恐れがあります。また、子どもが目標を達成できたときには、素直に努力をほめてあげましょう。できて当たり前と思えることでも、様々な感情を抱え葛藤している子どもにとっては大きな1歩です。一つ一つの成功体験を自信とつなげていけるよう、家族全員でサポートしていきましょう。教育機会確保法と不登校出典 : 教育機会確保法は、不登校の子どもたちの教育支援を目的として2017年に施行された新しい法律です。不登校生徒数が一向に減らない現状を背景に提出された本法では、学校に通えていない子どもの教育を受ける機会を確保するための施策を国や自治体の責務として、必要な財政上の措置を講じることを求めています。様々な議論の対象となっている教育機会確保法ですが、本章では中でも第十三条に注目して、この法律における2つの重要ポイントについて解説します。第十三条国及び地方公共団体は、不登校児童生徒が学校以外の場において行う多様で適切な学習活動の重要性に鑑み、個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ、当該不登校児童生徒の状況に応じた学習活動が行われることとなるよう、当該不登校児童生徒及びその保護者(学校教育法第十六条に規定する保護者をいう。)に対する必要な情報の提供、助言その他の支援を行うために必要な措置を講ずるものとする。(太字筆者)まず、1つ目のポイントは「休んでもよい」ということです。無理な通学はかえって状況を悪化させる懸念があるという事実を踏まえ、「休養の必要性」が正式に認められました。2つ目のポイントは「学校以外の場における学習活動の重要性」を認めたことです。学校以外の学習の居場所となっているフリースクールなどの役割がこれまで以上に重要視されるようになりました。どのような支援が行われるのかなど、具体的な内容が決まるのはこれからですが、上記の2点が国によって正式に認められたことは、不登校の子どもやその家族にとって大きな意義を持つのではないでしょうか。不登校でも卒業できるの?学校以外の学びの場は?出典 : 子ども不登校が続くと、「勉強の遅れは取り戻せるのか」「ちゃんと進級・卒業できるのか」といった不安を感じることもあるのではないのでしょうか。本章では不登校の子どもの学びの場として大きな役割を果たしているフリースクールと、学習支援を行う通信制高校について解説します。不登校の支援機関の一つであるフリースクールは、しばしば「不登校の子どもたちの居場所・学びの場」と形容されます。フリースクールでは自分の好きなこと・得意なことを中心に学んだり、他の子どもやスタッフとの交流を通してソーシャルスキルを身につけたり、他者と協力することの楽しさを知ることができます。フリースクールは、文部科学省が定めるところの学校機関ではないため設置基準がありません。そのため、規模や運営方式、在籍生徒の学年、などは施設ごとに異なります。自由で独創的な教育を実践しているところも多く、既存の学校になかなか馴染めない子どもにとって新たな選択肢となっています。フリースクールに通う子どもたちは、義務教育期間中はもともと通っていた学校に籍を置いたままフリースクールを利用することになります。また、在籍校の校長による許可が出ればフリースクールへの登校も義務教育上の出席日数として承認される場合もあり、卒業に必要な単位が出席日数単位を満たすことにより、義務教育上の小中学校の卒業資格を得ることができます。平均的なフリースクールの費用や子どもに合ったフリースクールの見つけ方に関しては、以下の関連記事をご覧になってください。参考:小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査通信制高校は、テレビなどの通信手段を使った自宅での学習が中心の高校のことです。以下で挙げる条件を満たしたうえで必要な単位を修了することで高校卒業資格を取得することができます。3年間の間に必要な単位を取得していれば卒業できる「単位制」と、毎年進級に必要な単位を取得しなければ次の学年に上がることができない「進級制」の通信制高校が存在しますが、現在ではほとんどが前者となっています。通信制高校を卒業するためにはスクーリング、レポート、試験の3つが必要です。スクーリングとは、登校して先生の指導を受けることで、科目によって単位をとるために必要な日数が異なります。また入学式や卒業式などの行事に参加することもスクーリングとしてカウントされます。スクーリングの出席日数に加え、定期的なレポートと期末試験によって、単位の認定がされます。通学型の通信制高校では、レポート指導の時間が設けられていることが多いため、無理なく取り組むことができるようです。通信制高校には他にも「私立・公立」「必要な出席日数」といった方法でも分類することができます。詳しくは以下の関連記事をご参照ください。子どもの不登校に関する相談先は?出典 : 文部科学省は、子どもが不登校になった場合にはまず第一に在籍校と十分に連絡を取ることを推奨しています。教育委員会では「教育センター」や「教育相談所」で子どもの教育に関する相談を行うための窓口を設けているほか、「教育支援センター(適応指導教室)」では不登校に関する相談活動や不登校の子どもに対する通所指導(カウンセリング・教科指導・体験活動)を行っています。また、東京都教育委員会が運営する東京都教育相談センターでは、子どもの教育に関する相談電話を平日であれば午前9時から午後9時まで、土日祝日は午前9時から午後5時まで受け付けています(ただし閉庁日・年末年始をのぞく)。東京都教育相談センター厚生労働省が運営する「児童相談所」「保健所」「保健福祉センター」などでも教育相談をすることができます。ただし、地域によって名称が異なるので、詳しくはお住まいの都道府県・市区町村に問い合わせるとよいでしょう。まとめ出典 : 不登校に限らず、思春期の子どもとの接し方に悩む親御さんは数多くいるのではないでしょうか。また、なかには子育てと同時に自分自身の両親の世話や介護も行っており、大きな負担を抱えている方もいると言われています。思春期に起きる子どもの変化は、時として親子関係にも変化をもたらします。そうしたタイミングで子どもが不登校になったとき、親としての責任を感じて自分を責めたり、子育てに自信を失ってしまったりすることもあると思います。子どもの不登校をきっかけにお子さんとの関わり方や親子関係を見直すことは決して悪い事ではありません。しかし、不登校を解決する上で重要なのは状況に応じて具体的なアクションを起こすことです。また、多くの場合、不登校の原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合っています。言い換えれば、子どもが不登校になるのは、必ずしもすべて親の責任というわけではないということです。さらに、本記事でもふれた通り、「不登校は誰にでも起きる」「休息は必要」という考えは文部科学省によって支持されており、今後も社会に広がっていくはずです。フリースクールなど、学校に通っていなくても学び成長できる場の役割も大きくなりつつあります。子どもとの対話を通して、前向きに、少しずつでも前に進んでいけることを願います。
2017年04月30日子どもの発達障害診断が終わった直後、「お母さんも、あるね」出典 : 8年前に、子どもを連れて初めて精神科を訪れた日のことでした。予約時に「受診日には母子手帳を持ってくるように。」と言われていたのに、言われていたことすら忘れてしまい、母子手帳を持参しませんでした。子どもの診察が終わり、子どもには発達障害があると診断をした次の瞬間、病院の先生が私に言いました。「お母さんも、あるね」そしてこう続けました。「息子さんと貴女は似てところが沢山あるでしょう?お母さんもありそうだから、診察受けてみたらどう?お薬も出すよ。楽になるよ。」あまりに軽々しく言う先生の言葉を信用できずにいました。当時の私には、「楽になるよ。」と言う言葉が悪魔の囁きにすら聞こえたのです。発達障害の診断を受けることは、「逃げ」だと思っていた出典 : 子どもたちが発達障害と診断を受けて、通院しながらお薬飲んでいるのを見ると、私は羨ましく思う気持ちが生まれ、「私も子ども達のお薬を飲んでみたい」と何度も思いました。私は幼少期から忘れ物や宿題忘れが酷く、先生にきつく叱られた時には「明日は必ず忘れ物しないようにしよう。宿題は必ずやろう。」と決意するのですが、帰宅すると宿題の存在自体を忘れたり、さらには学校に勉強道具の忘れ物をする始末。数学や社会なども、教科書の文字全部が飛び込んでくる感じがして、どうしても覚えるということができませんでした。結婚して家事をするようになって困ったのは、片付けられないこと。1つのことに集中して片付ける、ということがどうしてもできませんでした。1番困ったのは鍋に火をかけたまま忘れること。いったい何度鍋の中身を真っ黒に焦がしたか分かりません。他にも財布をなくす、鍵をなくす、保険証をなくす、いろいろありました。探し物をするだけでクタクタに疲れてしまう日々でした。それなのに受診を拒んだのは、「私には診断が必要ない」、「診断を受けるのは、頑張ることから逃げることだ」という風に思えてしまったから。本当は、日常生活にたくさんたくさん困っていた。私は、それを認めたくなかったんだと思います。それでも、子ども達のカウンセリングを通じて少しづつ自分を知っていきました。子ども達が成長し、子育ての手が少しづつ離れてくると、ようやく自分と向き合ってみようかな?と思うようになってきました。そこである日、思い切って精神科での検査を受けてみることにしたのです。「忘れ物をするのは、あなたのせいじゃないんだよ」精神科で受けたのは、特性を見るための様々なテストです。そこで再確認したのは「私って覚えておくことが本当に苦手なんだな。」ということでした。次に感じたのは「子ども達はこんなしんどい検査を受けてたんだな。」ということ。子どもが経験した事を私も体験する事ができて嬉しく思いました。そして、私を検査した心理士さんからは心強い言葉を沢山いただけました。出典 : 心理士さん「あなたは人当たりやさしく気を使えるので、周りと上手くやっていけるタイプ。でも、本当の気持ちを言えているかは疑問。言いたい事を言えるようにしていきましょう。でも、自分の中に入ってくる情報が多過ぎるので、どうしても抱え込んでしまいがちになります。うまく休養をとっていきましょう。湧き上がるやりたいという衝動は、創造性が豊かということです。それからあなたのような人は、アイデアがポンポン出てくるあまり、あれもやりたいこれもやりたいとやり過ぎる傾向があります。そういう人は、なんでも自分でやろうとするのではなく、プロデュース業を仕事にすると良いです。貴女の創造性と人との関わりは素晴らしいところです。その素晴らしいところは消す必要はないですよ。ただ、少し荷を下ろす必要はあると思います。5つあるとしたら、3つにするとか。少し整理すると良いでしょう。忘れ物することは貴女のせいじゃないからね。そこは周りに助けてもらいましょう。後は周りに気持ちを伝えられるように、頼ったり甘えたりできるように、少し言葉を工夫して伝えていきましょう。自分が思う自分と、周りが思う貴女とでは、大きなギャップがあるように思います。そのギャップが、少し人間関係を難しくしてるようです。でも、お子さんを通して自分と向き合ってきて、おおよそ私から言われる事が予想できているようですから、今回のことは『あぁ、やっぱりそうか』と納得するのではないでしょうか?今回、テストを受けて自分と向き合うと決めたことは良いことですよ。それと、処理能力が遅いのもあり、仕事を失敗しないように丁寧にしようとすることで仕事の能率が悪くなりやすいようです。苦手なことはどんどん人に委ねていきましょう。」などなど…私の特性を説明するだけでなく、その活かし方まで伝えてくださる方でした。後は、日常生活での具体的な対応の仕方や言葉遣いの工夫なども教えてくれました。カウンセリングでの言葉を聞きながら「あぁそっか!そう言えばいいのか!」と納得しました。知ることって大事だと再確認できました。1番安堵したのは「忘れ物をするのは貴女のせいじゃないからね。」という言葉。努力だけでは乗り越えられないものがあると分かり安心しました。今回の心理士からの言葉から、やりたいという衝動が多い末っ子の「学校がつまらない」という言葉を意味を初めて理解しました。末っ子にとっては、自分の衝動性を満足させるものが学校にはなかったのだということに、初めて気付きました。自分の特性を知ることは、子ども達の発達障害の特性を理解するのにも良い参考材料となったのでした。診断を受けても変わらないもの出典 : テストの結果とその後の医師の診断から、私も子ども達と同じように発達障害があることが分かりました。結果が出たとして、私という存在は変わりませんし、これからも変わりません。変わるとしたら社会の目かもしれません。でも、今回の結果から、分かった事を利用して生活を豊かに過ごすことはできます。苦手を少し楽に過ごす工夫もしやすくなりました。得意なことはより自信を持って進んでいけます。診断を受けるまで長い年月がかかりましたが、今は勇気を出してテストを受けてみて良かったなと思っています。
2017年01月26日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。「自分の子どもには友達がたくさんいる明るい子どもに育って欲しい」多くの親御さんがそう望まれているかと思います。その一方で、お子さんの人見知りに悩む親御さんも少なくありません。そこで今回はお子さんを人見知りにしないための育て方について心理学からご紹介したいと思います。●乳幼児期の人見知り赤ちゃんの人見知りは早い子で生後5か月ごろから始まり1歳くらいでおさまるケースから、1歳を過ぎて始まり2〜3歳でおさまるケースまで、非常に個人差があるようです。かつて人見知りは母親と他人の区別がつくようになった証だと言われていましたが、そうではないことがわかっています。『東京大学』の岡ノ谷一夫教授らの研究によると、人見知りの強い赤ちゃんは人見知りをしない赤ちゃんよりも相手の目を見る時間が長く、相手と目が合ったときに凝視するような目の動きをするとのこと。そして人見知りの赤ちゃんは相手の視線や顔の向きに敏感なのではと考え、自分と向き合っている顔とよそ見している顔を見せたところ、よそ見している顔を長い時間みていたというのです。このことから、乳幼児期の赤ちゃんの人見知りは相手に近づきたいけれど、相手から離れたい という感情が複雑に入り乱れた状態であることがわかったそうです。この研究結果から考えると、赤ちゃんの人見知りに対しては、「びっくりしたね!」などと過剰な反応を見せず、「大丈夫だよ。優しい人だからね」とお母さんが優しく抱きしめながら語りかけてあげること が大切だと考えられます。●学童期の人見知り成長して学童期になっても人見知りをする場合は、相手にどう思われるかが気になって仕方ない、嫌われたくない、否定されたくない、傷つけられたくないという心理から自分を守るために人に近づくことを恐れてしまうことで人見知りをする傾向が強くなります。自分に自信がない とそう考えてしまうのは、大人になっても変わらない傾向があります。ではどうしたらいいのでしょうか?物心がついたころから、することなすこと、「そんなことしちゃダメでしょ!」「そうじゃなくて、こうでしょ!?」「どうしてそんなこともできないの!?」と頻繁に親に言われたら、自分に自信のある人に育つでしょうか?当然、自分に自信がなくなり、他人からどう思われるかが心配で仕方なくなってしまいますよね?そこで、言葉の置き換えをしてみてはいかがでしょうか?「そんなことしちゃダメでしょ!」は、「そんなことしたらどうなるかな?」に。「そうじゃなくて、こうでしょ!?」や「どうしてそんなこともできないの?」は、「どうしたらうまくできるかな?」と自分で考えて答えを出すような声掛けに。そうすることで、子どもは自分で考え答えを出してその成功体験から自信を積み重ねていきます 。1度や2度失敗しても、「そのやり方じゃうまくいかなかったね。次はどんなふうにやってみる?」と根気よく見守る親の努力も必要となってきます。●「子どもだからわからない」は大人の思い込み子育てのご相談を受ける中で、「子どもだからまだわからないだろうし」という言葉をよく耳にしますが、それは大人の勝手な思い込みに過ぎません。まもなくお正月ですが、たとえばおじいちゃんおばあちゃんの家に行ったとき、子どもは誰におねだりをしますか?一番自分に優しいおじいちゃんやおばあちゃんのそばに行き、甘えていませんか?子どもは大人が思っている以上に大人を観察し、自分にとって優しい人なのか厳しい人なのかを見切って行動しているのです。そして大人の言葉をちゃんと理解しています。理解しているからこそ、ダメ出しをし、子どもに考えることをさせないでいると、自分に自信が持てず他人からどう思われるかばかりを気にして、傷つくのを恐れ、人見知りになってしまうのです。子どもに考えさせる というのは大人にとっても根気のいることですが、育児は育自だと思ってお子さんと一緒に成長してくださいね。【参考文献】『面白いほどよくわかる臨床心理学ーストレス社会が引き起こす心の病をケアする手がかり』稲富正治・著【参考リンク】・Shyness in Early Infancy: Approach-Avoidance Conflicts in Temperament and Hypersensitivity to Eyes during Initial Gazes to Faces()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年12月29日はじめまして。「a.school」(エイスクール)の岩田です。Upload By 岩田拓真私たちは、「ワクワク学ぶ人を増やしたい」というビジョンを掲げ、そのための学びの環境づくりをしている会社です。具体的には、補習塾でも進学塾でもない、探究型の学習塾 「a.school」(東京・文京区)の運営や、全国の学校や学習塾のサポートを行っています。はじまりの学校「a.school」あなた(のお子さん)は普通ですか?変ですか?出典 : 突然ですが、あなた(のお子さん)は普通ですか?変ですか?小学生や中高生の頃、クラスの中で「自分だけ、なんかちょっと違うな」と感じたことのある人、「おまえは変だ、おかしい」と直接言われた経験がある人、さらにそういったことを理由にいじめられた人まで含めると、実は少なくないのではないでしょうか?私自身も小学生の頃、喜怒哀楽が激しく、何かに没頭すると全く周りが見えなくなるタイプだったため、クラスメートと一緒に同じペースで活動することが苦手で、和を乱しては「変なやつ」扱いをされてきました。言葉で言われてショックだったこともありますが、それ以上にあの時の私を見る同級生の目は忘れられません。好きなことをやっているだけなのに、まわりとぶつかっていた少年時代出典 : 当時の私としては、ただ素直に「好きなことや興味のあることを思い切りやっているだけなのに、なんで止められたり笑われたりしないといけないの?」と思っていました。先生や同級生の目線で考えることはできず、かといって自分のことを適切にコントロールすることもできず、悶々としていました。喧嘩ばかりして親を困らせることも多かったです。喧嘩をして問題を起こしたのは私自身だし、「◯◯したらだめでしょ」という先生の指摘にはある程度納得できる部分もあったのですが、そもそも「ちょっと変だと言われる自分」が、「クラスという小さな社会」の中でどう毎日を過ごしていけばいいか、自分の何が悪くて何を改善すればいいかわからず、不安やイライラはなかなか解消できませんでした。「変な自分」が好きになる。支えてくれた人と背中を見せてくれた人出典 : 子どもの頃に苦しんできた、「変(他の人との違い)」であること。けれど、実は今「変だね」と言われると少し嬉しい自分がいます。没頭して考える姿勢は今の仕事に活かされているし、「変」だということも含めて私のことを理解してくれている人が多いからです。そして、何より「変」な自分が好きでもあります。詳細は省きますが、私自身が「変」との戦いを乗り越えられたのは、何をしても最後は味方でいてくれた母親や、世界で活躍する「変な人たち」のおかげです。スティーブ・ジョブズ、イチローといった有名人から、中高の先生や大学の先輩まで、色んな人に背中を見せてもらいました。特に、小学生の時に出会った個別指導塾の先生に言われた「君は数学の才能がある。この問題解いてみない?難しいよー」というセリフは今も心に残っています。その後たくさんの難問を私にぶつけて、数学への興味や数学力を伸ばしてくれました。理系の大学院生で、知的好奇心の強い先生でした。こういった自分自身の小さな経験から、「変なところ(=ユニークな個性)を潰されてしまう子どもを減らしたい」「人それぞれの変なところを理解しあい、活かしあえる学習環境がつくれたらいいな」と、思うようになりました。それが、今のa.schoolの活動にもつながっています。「マイノリティ」について探究しよう!子ども一人ひとりが“研究者”Upload By 岩田拓真そういう想いのもと、私がa.schoolの「探究ラボ」というクラスで今期の探究テーマに選んだのは「マイノリティ(社会的少数者)」というテーマです「探究ラボ」は、毎学期探究テーマを設定し、大学のラボ(研究室)のような形式で、小中高生が各々の興味関心に従って自由に学ぶ授業です。小学生にはちょっと難しいかなと思いながら授業を始めましたが、今では「マイノリティ」という言葉を学校で流行らせた子も出てきて、完全に私の杞憂でした。最初に行ったのは、「自分はマイノリティ(少数派)?マジョリティ(多数派)?」というテーマの議論です。例えば、左利きも10人に1人で社会の中では少数派に属します。ここでの議論が非常に面白くて、「僕、腕が変な方向に曲がるの」「私、走り方がちょっと変わっていて気持ち悪いんだよ」「僕、女の子の部分持っていると思う」と、自分の中にある「マイノリティ」な要素を、子どもたちはとても軽やかに、ユーモラスに表現してくれたのです。Upload By 岩田拓真これには私たちもビックリさせられました。「マイノリティ」という言葉を狭く捉えて勝手にネガティブなイメージを抱いているのは、大人である私たちだけだったのかもしれません。大学生メンターの女の子の「私、蕎麦屋の娘なの」というカミングアウト?にクラスは大盛り上がりで、「なるほど、そんなマイノリティもあったか」と学ばされました。そういった話し合いを通じて、マイノリティと言っても色んな種類があることを知り、誰もがマイノリティでありマジョリティでもある(誰もが変であり普通である)んだなという教室の雰囲気ができた気がします。「はじめて」との出会いが、子どもたちの心に火を点けるその後、小さい頃から珍しい病気(1型糖尿病)を抱えていた女性、男の子も女の子も両方好きなバイセクシュアル当事者の女性、マイノリティについてのオンラインメディアを制作する方々などにゲストに来て頂き、a.schoolの子どもたちと対話するセッションを設けました。ただ教室の中で学ぶだけでなく、直接人に会い、関係性ができる中で、熱が生まれ学びが加速します。Upload By 岩田拓真Upload By 岩田拓真特に印象的だったのは、話を聞いている時の生徒の反応です。わざと背中を向けながら聞いてないふりをする小学生男子、一番後ろに座ってみんなに見えない場所で真剣に話を聞く小学生女子、ゲストにこっそりと後で手紙を渡す小学生女子、実は自分なりの意見があるのに何も口にできない男子中学生、堂々と思い切った質問をしまくる女子中学生。一人一人違った態度や反応を見せています。Upload By 岩田拓真自分だけ給食をみんなと同じように食べられなかった話、同性の部活の先輩のことを好きになった話など、ゲストの方々がオープンに話す『マイストーリー』に、恥ずかしながらも心動かされている様子が読み取れました。全員がこんなに真剣にテーマに向き合うことは珍しく、それだけインパクトがあったのだと思います。その後の調べ学習もいつも以上に本気度が見られました。子どもたち自身が手がけるメディア、「マイノリティ」をどう伝える?様々な形のマイノリティについて、ゲストと話をして、自分で調べ学習を行い、みんなで議論をして学んだ後、最後に学んだことをもとにアウトプット制作に挑戦します。a.schoolの「探究ラボ」の授業の一番の目玉です。今期のテーマは『オンラインメディア』。複数チームに分かれて、自分たちが伝えたいメッセージを、メディアに込めて表現していきます。LGBTに関心を持った小学生女子3人のチームは、「LGBTの人がクラスにいても、幸せに暮らせるようにしたい!」と言い出します。「LGBTのことを馬鹿にするやつをボコボコにするメディアがいい!」(どうやって?笑)という凶暴なアイディアや、「LGBTの小中学生本人が読んで安心できるメディアはどう?」といったアイディアなど、誰に何を伝えるかをたくさん議論してアイディアを詰めました。いくら小学生でも手は抜きません。「読み手」のための表現になっているか、何度も書き直し・作り直しをして試行錯誤していきました。最終的には「ラップで楽しく伝えたい」というところに落ち着き、現在メディア制作中です。Upload By 岩田拓真他にも、動物好きの小学生のつくる「障害犬に関するメディア」や、ファッション系の大学進学を希望する高校生がリードする「LGBTとファッションから個性について考えるメディア」、身体障害に関する「マンガメディア」などが続々と立ち上がっています。小中高生だからこそのピュアな想いをどう表現しきるか!?完成が待ち遠しいです(12月22日に最終発表会を行い、生徒の作った4つのメディアをリリースします)。他人と向き合い、自分と向き合う。変化はそこから生まれるUpload By 岩田拓真まだ学期の最中でこの学びがどこに行き着くかわかりませんが、みんな自分やまわりの子たちへの理解が深くなった子が多いように感じています。学校にあまり行っていないある男の子は「私の意見をここではみんなちゃんと聞いてくれるのがいい」「いつも喋りすぎちゃうから他の人の意見も聞けるようになりたい」と言っていました。自己肯定感が上がり、自分を客観的に見られるようになった気がします。最初「全員考えが違うから、グループワークなんてできない。一人ひとりメディアを作ったほうがいい!」と私に提案してきた小学生女子3人が、「◯◯ちゃんはここやって」「いや、こうしたほうがいいよ」とお互いに協力しながらメディアづくりを行っています。あの不協和音はどこへ・・・と見違えるほどです。このように、他人との違いに小さくぶつかって、自分と他人と向き合い、少しずつ乗り越えていく。そんな経験がみんなの中に溜まっていることが嬉しいです。もっと長い目線で見た時に、一人ひとりがこの経験をどう咀嚼していくだろうか、子どもたちの「これから」が楽しみです。はじまりの学校「a.school」
2016年12月19日食べ物がおいしい季節、秋。隣は何を食う人ぞ…と先人が言ったかどうかは不明です。が!好きな人の「食べ方」ってちょっと気になりませんか?箸の持ち方云々以前の問題で、“食べることへの向き合い方”と“人の愛し方”って、なんだか似ているような気がするのです。例えば、「食欲旺盛で何でもおいしそうに食べる男性はおおらか」「きちんと背筋を伸ばしてお行儀よく食べる男性は真面目だけど融通がきかない」みたいな。■食欲旺盛な人はアッチも旺盛!?単なるイメージかもしれませんが、そこらへん、実際どうなんでしょう?ってことで、都内在住の恋愛経験豊富(自称)な30~40代男女に「気になる?パートナーの“食”と“愛”」というテーマで、経験談を聞いてみました。・「あくまでも個人的な経験則だけど、食が細い人はアッチも淡白な感じ。逆に、食べることが好きな人、よく食べる人は性欲が強いイメージがあります」(30代女性)・「男でも女でも、何でもおいしそうに食べる人はなぜかモテる」(40代男性)「根拠はないけど」と前置きしつつも、食欲と性欲の関連性を感じている人は少なくない様子。確かにおいしそうに食べる人は、見ているだけでこっちも幸せな気分になるし、みなぎる生命力を感じますよね。■好き嫌いの多い人…こだわりも人一倍!・「元カレはとても好き嫌いの多い人でしたが、食事以外のことでもこだわりが強くてめんどくさかったですね。今の夫は好き嫌いが一切なく、手作りの料理でもインスタントラーメンでも、何でもおいしいと言って食べます。性格もおおらかで一緒にいて気楽」(40代女性)・「妻は好き嫌いが多いけど、自分と子どものためには嫌いなものでもちゃんと調理してくれます。ただ、その調理法が…肉や魚は固くなるまで火を通さないとイヤみたいで、目玉焼きも完熟。黙って食べるけど…何なのあのこだわり」(40代男性)食べ物の好き嫌いとこだわりの強さも、少なからず比例するみたい。もちろん、そのこだわりポイントは人それぞれだし、好き嫌いがなくてもこだわりが強い人も、大勢いるでしょうけれど…。■味付けにうるさい人は身勝手?・「元夫は食事にすごくうるさかった。味も盛り付けも事細かく口出しし、気に入らないと箸すらつけない。毎回の食事の準備が苦痛でした。そういえばエッチも身勝手でしたね」(40代女性)・「自称グルメの彼は、外食すると『ダシに雑味が』とか『味のバランスが』とか必ず何かしら批評するから、一緒に食べててご飯がまずくなります。私が作った料理なんてとても食べさせる気になりません」(30代女性)物事をはっきり言うのは悪いことではないのですが、周りの人を嫌な気分にさせるほどだと、ちょっとウンザリしちゃいますね。ましてや食べ物のことなので。そういう点に気づいていない人ほど身勝手、というのは何となくわかるような。食べることへのこだわりと、愛し方の関連性があるかどうかは、一概には言えません。それでも、生の根源に最も近い行為である「食」と「愛」への向き合い方は、育ってきた環境や持って生まれた性質、さまざまな要因が組み合わさって、百人百様の個性が出るというもの。食べることは生きること。生きることは愛すること。そして食べ方は愛し方。そう考えると、愛する人との食事の時間も、一段と愛おしいものになるような気がします。ライタープロフィール石村佐和子エディター・Webディレクターを経て、結婚、出産後、フリーライターに。微妙に偏った恋愛経験を持つ、アラフォー二児の母。好きなことはモノ作り、工場見学、カフェ巡り。将来は陶芸などしながら優雅に暮らしたいと目論んでいます。
2016年10月25日「自分と向き合う」簡単に言いますが、これってすごくパワーを使うこと。25年も生きていれば、目を背けたいこと・忘れたいことは山ほどあるはず。だけど、これ以降は時間が過ぎるのがよりは早く感じます。そして、自由に恋愛を楽しめる期間も、自分のためだけに時間を使える期間も、好きなことができる体力や健康を維持できる期間も・・・タイムリミットが近づくばかり。あとあと後悔しないために、向き合うべき真実って?①「本当の自分」と「なりたい自分」と「他者から見た自分」のギャップを知る。周りにどう思われているか、少なからず誰でも気にはなるところでしょう。特にSNS社会の今「セレブライフを日々つづっているけれど、そのために1人の時はもやしで節約している。」なんて話も耳にします。そして、セレブを演じているつもりが無理がバレバレ。という残念なオチも・・・。ギャップを知り、本当の目指すところを一度よく考えてみてください。そして、本心から自分が求めていることへの努力にエネルギーを注ぎましょう。②写りの悪い写真を見る人は誰しも「盛れている」写真を見たいもの。だけど、それを真実の姿と思っていると、ある時、結婚式用に撮影したビデオメッセージなんかを見たときに「あれ?こんなに私って太ってた?」「なんだか老けた?」などと驚き、気が付いたときには割と手遅れ。なんてことも・・・。最も美しくない写りの自分を見て「不意にこんな暗い表情をしてるんだ」「太ったかもしれない」などと、自分を客観視することが大切です。③友達や恋愛相手を考え直す若いころは「趣味趣向が合う女友達」と飲み会やイベントに顔を出すことがすごく楽しかったはず。しかし、25歳を境にそんな機会はぐんと減ります。これを機に、結婚や出産などライフスタイルに変化が出ても、ずっと親しくしていたい相手なのか、それともミーハーな遊びを楽しむだけの悪友だったのかを見つめ直してみましょう。また、恋愛する相手も自身の将来設計と一致するかを考えて。④人生の逆算を始める若いころは、「ハタチの自分なんて想像できない」と思っていましたよね?そんなあなたも25歳。たしかに「今」はとっても楽しいことでしょう。しかし、30歳になった自分、40歳になった自分を想像してください。結婚していたい?子供が何人ほしい?好きな仕事で活躍していたい?どれも今から準備や出会い、努力が必要です。大学を卒業し、新卒で働いて3年目。転職するの?今の会社で頑張るの?先を見据えて逆算し、答えを出しましょう。「自分と向き合う」って、本当に大変なこと。最初は、辛いことも多いかも知れません。だけど、これをするかしないかで、ここから先の「人生の豊かさ」が変化します。
2016年10月02日梅干しは、夏バテ予防に最適な食材。暑いときにもさっぱり食べられますが、この酸味が苦手な子どもは少なくありません。そこで今回は、子どもにも食べやすい梅干しの食べ方を紹介します。■子どもに食べさせたい梅干しの選び方梅干しは体にいいとはいえ、子どもに食べさせるとなると塩分が気になるところ。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、子どもの食塩の摂取目安は次の通りです。子どもの食塩摂取の目安・1~2歳: 男児3.0g未満、女児3.5g未満・3~5歳: 男児4.0g未満、女児4.5g未満・6~7歳: 男児5.0g未満、女子5.5g未満昔ながらの梅干しの塩分は20%前後が一般的で、1粒あたり4~5gの食塩が含まれているのだとか。これだけで1日の目安量をオーバーしてしまうので、10%以下の減塩タイプを選んだほうがいいでしょう。はちみつ漬けの梅干しは塩分が少ない傾向にあり、子どもにも食べやすい味なのでおすすめです。 ■梅を食べやすくする工夫梅干しとマヨネーズを混ぜると、独特の酸味がマイルドに。砂糖やハチミツを少し加えれば、より子ども好みの味わいになります。これを野菜のディップにしましょう。分量は、梅干し1個に対して、マヨネーズ大さじ1が目安。最初は梅干しの量を少なくして、徐々に慣れさせていくといいでしょう。青梅が手に入るなら、シロップを作ってみては? 水に1時間ほどつけてアクを抜いた梅と同量の氷砂糖を煮沸したビンに入れて、1週間前後待つだけで完成です。水で薄めるだけでもおいしいですが、かき氷にかけてもOK。ヨーグルトにも合います。■肉や魚と一緒に食べよう梅干しは、魚との相性も抜群。イワシやサンマを煮るときに加えると臭みがとれて、さわやかな風味もプラスしてくれます。梅干しにも魚の旨みが染み込んで、ご飯のおともにぴったりです。梅干しを入れるタイミングは、煮汁が煮立ったとき。圧力鍋を使う場合は、ひと煮立ちさせてからイワシと一緒に投入します。肉が好きな子どもには、ささみの梅チーズフライを。ソースをかけずに食べられるので、お弁当のおかずとしても活躍する一品です。私の甥は小さいころから梅干しが大好きで、そのまま食べるのがお気に入り。珍しい子どもだと思っていたのですが、甥の友だちにも梅干し好きが複数いるようです。酸味の強いフルーツが好きな子どもなら、ちぎったものを食べさせてみてもいいかもしれませんね。
2016年08月20日広汎性発達障害(PDD)とはUpload By 発達障害のキホン広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders:略称PDD)は、コミュニケーションと社会性に障害があり、限定的・反復的および常同的な行動があることを特徴として分類される発達障害のグループ です。世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)の診断カテゴリでは、このグループには自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害という5つの障害が含まれています。広汎性発達障害の中でも特に自閉症やアスペルガー症候群がよく知られていますが、自閉症の半数以上が知的障害を伴うのに対して、アスペルガー症候群は言葉の発達の遅れが伴わない「知的障害のない自閉症」と言われています。また、知的障害のない自閉症は「高機能自閉症」とも呼ばれますが、アスペルガー症候群との定義の違いが曖昧で、専門家によって異なります。さらに、広汎性発達障害は、最新の診断基準であるアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版テキスト改訂版)では自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害というカテゴリに変更されています。広汎性発達障害の障害名、症状の中には自閉症スペクトラム障害の概念では除外されたものも含まれています。ですが、行政や医療機関で広汎性発達障害の名称を使用している場合も多いこと、すでにこの名称で診断を受けた人も多いことから、本記事では『ICD-10』の診断カテゴリに準拠して広汎性発達障害の名称でご説明します。広汎性発達障害の子どもの生活での4つの困難と対処法出典 : 広汎性発達障害の主な症状は・対人関係・社会性の障害・コミュニケーションの障害・特徴的なこだわりや興味の3つが挙げられます。その他、広汎性発達障害のある人の多くに「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」などの感覚に対して特定の刺激に苦痛や不快感を感じる「感覚過敏」や感覚の鈍い「感覚鈍麻」という症状が見られると言われています。このような特徴を持つ広汎性発達障害の人は、どのようなことを困難に感じるのでしょうか。以下に4つの困難と対処法を述べたいと思います。広汎性発達障害のある子どもは、人の感情を読み取って人の気持ちに共感したり、想像したりすることが難しい傾向にあります。また、比喩やたとえ話も理解しにくい傾向があります。そのため相手の気持ちを考えずに、思ったことをストレートに口に出してしまって相手を傷つけたり怒らせたりしてしまうこともあります。対人関係を築くのが苦手でコミュニケーション障害もあることから、広汎性発達障害の子どもにとって友達を作ることは困難な作業です。例えば、一緒に遊びたいなと本人が思ったとしても、友達を誘う方法自体が分からないこともあります。【対処法】「君太ってる」「あのひと臭い」など、相手を傷つけるような発言をした場合は「そんなこと言っちゃダメ!」と抽象的に叱らずに「太ってると言われると○○さんは悲しいと思うから言わないで」と相手の気持ちを推測できるように促し、具体的に何を言ってはいけないかを提示してあげましょう。相手の気持ちを理解する練習をすることで、言っていいことと悪いことの区別をつけさせるのが大切です。他人とのコミュニケーションをとるのが難しい場合、具体的に友達の誘い方を教えてあげたり、親が遊びの場を作ってあげることも大切です。例えば療育機関などで、社会的スキル訓練や、集団療育を行うことも有効です。広汎性発達障害のある子どもの多くは感覚の過敏性や鈍さを抱えています。電車の音や騒音などにとても強く反応してしまうことがあります。赤ちゃんの泣き声などにも強い拒否反応を示し、自分が癇癪を起したりパニックになったりする子もいます。また、体に触れられることを嫌ったり、温度に敏感でお風呂に入りたがらなかったりなど、少しの刺激でも本人のストレスに繋がってしまい、パニック状態を起こしてしまうこともあります。【対処法】無理に触ろうとはせず、機嫌がいい時や心の準備ができているような時に声かけをしてあげましょう。「今からお風呂にはいろうね、お風呂で○○して遊ぼうか」「今から背中を触るね」など、いきなり体を触らずに声かけしてあげると心積もりができるようになります。にぎやかな場所へいく場合はイヤーマフを使用してみたり、なぜその音が鳴るのか、どうして賑やかなのかを落ち着いているときに説明してあげるとよいでしょう。それでも嫌がる場合は無理をせず、苦手なものを避けてあげるのも一つの手です。広汎性発達障害のある子どもは、こだわりが強く、変化が苦手な場合が多いです。規則や法則など、一定の安定したルーティーンを好むため、少しでも自分のマイルールが侵されることを嫌がることがあります。よって、イレギュラーな対応や予定の変更についていくことができず、癇癪やパニックを起こしてしまうこともあります。【対処法】「○時になったら○○するよ。約束ね」と一緒に時計をみて確認し、一つひとつ理解を促すようにスケジュール管理を行うようにしましょう。言葉で言っても理解しづらそうなときはイラストや写真などを使うのも有効です。見通しが立つと安心することが多いので、予定をあらかじめ把握し、お子さんに伝えてあげるようにしましょう。広汎性発達障害のある子どもは、集団内で暗黙に共有されている「常識」や"空気"を理解するのが難しい傾向にあります。人との距離感や場に合った振る舞いなど、抽象的で境界線がはっきりしないことについて理解が難しく、友達が表情で悲しさや怒りを伝えてきても、感情を読み取れないこともあります。【対処法】指示は分かりやすく伝えるようにしましょう。例えば静かにしなければいけない場面の場合、具体的にルールを短い言葉や文字で示してあげることが大切です。また、「会場内は静かにしましょう」というアナウンスだけでは、何をすべきかがわからないので、「お絵描きしながら静かに待ちましょう」など具体的にどうすればいいかを指示の中にいれると良いです。広汎性発達障害の子どもへの日常の接し方のコツ9選これまで、広汎性発達障害の子の困難とそれらの対処法をご紹介してきました。以下では、広汎性発達障害の子の日常生活の子育てにおいて、どのようなことに気をつければ良いかを紹介します。出典 : 広汎性発達障害のある子どもは聴覚刺激よりも視覚刺激を利用すると効果的な場合もあります。紙に文字を書いて説明するのもよいですが、言語能力の発達に遅れが見られる場合は絵や写真、図表にして説明すると理解しやすくなります。例えば、時間管理をする際はタブレット上に大きいタイマーを表示して、視覚的に「あと何分あるか」を提示しながら取り組んだりするといいと思います。耳よりも目から入った情報の方が記憶にも残りやすいと言われているので、遊びやスポーツのルールを伝える際も紙に書いて説明するとよいでしょう。曖昧な表現を理解することが難しいため、できるだけ具体的な表現や手順を使うことが大切です。例えば、「ちょっと」ではなく「何分、何個」という具体的な数を使って話したり、片付けの際も「ちゃんと片付けて」「キレイにして」ではなく「おもちゃ箱におもちゃを入れる」といった具体的にやるべきことを伝えます。ついつい曖昧な表現を使いがちですが、どうすれば伝わりやすくなるかを常に頭に入れて指示するようにしましょう。その際、上記で挙げた絵や写真を使うのも効果的です。広汎性発達障害の子どもを持つ保護者は、できないことや、やめさせたい行動が多く目につき子育てが不安になってしまうこともあるかもしれません。ですが否定的な言葉を使ったり、大声で叱ることは控え、できるだけ褒めることを心がけることも子育てのコツの1つです。褒めることで「褒められた→嬉しい→またやろう」とやる気を促すことにも繋がります。また、子どもによっては大げさに褒められることを嫌う子もいますので、その子にあった褒め方をしていきましょう。広汎性発達障害のある子どもは、他人と比べて自分ができていないと感じて自信を失ったり、自暴自棄になってしまうケースもあります。子どもの得意分野を見つけて、できることをさらに増やし、成功体験を積むことが大切です。例えば食べ物が好きな子であれば調理やお菓子作りを教えたり、家事を手伝ってもらったりすることも今後の生活に役立ちます。広汎性発達障害のある子どもは、人の気持ちを理解するのが苦手な傾向があります。そのため、嬉しいことは嬉しい、嫌なことは嫌と、気持ちをはっきり言葉にして伝えることも大切です。友達とケンカした際も相手がどう思っていたかを伝え、どう対処すれば良かったかなどを、絵や文字にして具体的に教えることが大切です。頭ごなしに否定してしまうと、やる気をなくしたり、物事自体を拒否するようになってしまいます。まずは子どもの気持ちに寄り添い、なぜそういうことをしてしまったのか子どもの考えを聞いたり、どうすればよかったのかを一緒に考えることが大切です。子どもが興奮したり、泣きわめいてしまった場合、落ち着いてから話をするようにします。広汎性発達障害のある子どもは、急な予定の変更や初めての場所が苦手です。場合によってはパニックとなってしまう可能性もあります。こういった状況を避けるため、できるだけ予定を早めに伝えておき、初めての場所でも子どもが安心できるように、事前に写真やビデオを見せるなど、工夫をしてみましょう。広汎性発達障害のある子どもは、推測することが苦手な場合が多いです。そのため遊びの中でルールを自然に理解することが難しいこともあります。あらかじめ、絵や図にしてルールを予習をしておくと、子どもが理解しやすくなります。また、自由時間といった何をすればよいか曖昧な時間も不安になってしまうことが多いので、何をするとよいか、選択肢を提示したり、選ばせてあげるとよいでしょう。自分ひとりだと子育てのコツが掴みづらい場合は、ペアレントトレーニングのような子育てトレーニングや療育相談を受けることも有効です。専門的なトレーニングを受けた講師から、子どもにあった子育て方法を学ぶことができます。これらのプログラムでは、子どもが危険な行動をとったときに上手に止める方法や褒め方のコツなどを知ることができます。広汎性発達障害の子どもに接する際に注意するべきこと普通の子には当たり前にとる対応や反応でも、広汎性発達障害の子だとパニックを起こしてしまうこともあります。以下のポイントを頭に入れておいて、広汎性発達障害の子とよりよいコミュニケーションがとれるようにしましょう。出典 : ついつい大声で叱りたくなる気持ちも分かりますが、大声は広汎性発達障害のある子どもにとってトラウマとなる可能性があります。怒られるという恐怖心で何もできなくなってしまうこともあります。一度深呼吸をして落ち着く、感情的になったら一度その場を離れるなどして、冷静になってから具体的に悪いことを伝えて、どうすればいいかを指示するようにしましょう。手をひらひらさせたり、ぴょんぴょん飛び跳ね続けたりするなど、広汎性発達障害のある子どもの中には同じ行動を長時間続ける常同行動が見られる場合があります。これらは視覚支援によって見通しを持てる環境を作ったり、コミュニケーションスキルを学んだり、適切な遊びにかえることなどで改善することが多いです。無理に止めさせようとするとパニックに陥ることもあるため、何回やったら終わりと決めたり、何か違うことに集中するための課題などを与えてあげたりするとよいでしょう。何度伝えても伝えたことができない場合、「どうしてできないんだろうか」と悩んでしまう人もいますが、「今日はできなかったな」ぐらいの気持ちで受け止めてみることも大切です。また、自分では上手く伝えていると思っていても、子どもにとっては理解しづらい可能性があります。絵や図などを使い、伝え方を変えてみるなど工夫してみましょう。他の子にとっては当たり前でも、広汎性発達障害のある子どもにとって困難なことは多々あります。親としてはつい他の子と比較したり、同じことができないことに悩んだりすることもあると思います。しかし大切なのは、子どものできることや、頑張っていることに目を向けることです。それらのことを褒めたり認めていくことは、子どもの成長に繋がっていきます。まとめ出典 : 広汎性発達障害のある子どもの子育ては、その子の特性を理解し、視覚的な情報の活用や事前の予告など、工夫を学んでいく必要があります。一人で悩まずに、療育機関や支援センターなど周りの環境を上手く利用しましょう。ペアレントトレーニングや療育相談など、様々なサービスがありますので、地域の情報を探してみましょう。参考文献: 田中康雄 (2014) 『発達障害の子どもの心と行動がわかる本』 西東社
2016年08月18日そのカミングアウトは誰のため?出典 : 発達障害とわかったら、周囲の人に伝えるべきなのだろうか?子どもの特性をどういう言葉で伝えるか?…と、頭を悩ませる方も多いかと思います。しかし、「何のために、そして誰に、どう伝えるのか?」と整理して考えると、答えが出てくることがあるかもしれません。紆余曲折を経て、「息子のために伝えよう」と思えるようになった、私なりのカミングアウトをお話します。息子の障害を隠し続けた理由出典 : 息子が発達障害と診断されたのは7歳のとき。今から7年前のことです。当時は学校の先生へは診断名を伝えたものの、周囲の人にはひた隠しにしていました。学校の先生からは「同じクラスの子どもたちには、伝えたらどうか?」という提案がありました。ですが私はそれを断り、通級指導教室に参加するために、息子がクラスを抜ける際も、「毎週病院へ行っている」と、苦しい言い訳をしていました。周囲にバレないように、細心の注意を払い、息子の通級の送り迎えをしていたのです。当時の私には、息子の障害をどう伝えたら良いのか分かりませんでしたし、何よりも親としての余計なプライドを捨てられず、周囲の偏見を恐れていました。今思えば、息子の障害を受容したつもりでいましたが、気持ちの根底には障害を認めたくない自分がいたのかもしれません。もうこれ以上は誤魔化せない!出典 : そんな中、あるきっかけで息子の障害をカミングアウトすることになりました。通級のたび「病院へ行くので授業をお休みします」と説明されることに混乱した息子が、「ぼくは病院へ行っていない!」と学校でパニックになってしまったのです。息子に予定を偽るなんて、この頃の私は自閉症の子どもの苦手な事を、まるで分かっていなかったのだと思います。このまま偽り続ければ、息子がまたパニックを起こす可能性があります。こうして私は、クラスの同級生に「担任の先生から伝えてもらう」ことを決めたのでした。相手は同級生でしたし「自閉症」という障害名ではなく「苦手なことがあって、それをお勉強しに行っている」という通級の説明を中心に伝えることにしました。「子どもたちを通して、保護者の中で噂が広がるだろう!」私は内心、とてもハラハラしていました。しかし、そんなネガテイブな考えとは裏腹に、噂や誤解は広がりませんでした。少なくとも私の耳には入りませんでした。それどころか、困っている息子を積極的に手伝ってくれる同級生が何人も現れたのです。通級へ行く息子を見送ってくれる子、通級から戻ったときに先生を呼びに行ってくれる子、教室に入れず、1人で給食を食べている息子に、おかわりを持って来てくれる子…。こんな同級生の様子を見て、息子よりもむしろ私が救われたのです。伝えることが息子のためになる、とわかり…出典 : 息子と同級生との関わりを見て、「カミングアウトすることで生きやすくなる場合がある」と知り、私は息子の障害を隠さなくなりました。でも、はじめから障害名だけを伝えることや、懇談会などで大勢を前に伝えることは、ほとんどありません。大切なのは、息子のために、協力者となって欲しい人に、分かりやすく伝えるという視点。また、伝え方も工夫しています。「あれが苦手」「こういう配慮は混乱しやすい」など、ネガティブな言葉だけで終わらずに、療育で学んでいる話など前向きな情報も一緒に伝えるようにしています。ネガティブで深刻な話というのは、聞くだけでも気持ちが重くなり、相手が負担に思うかもしれません。私の経験から言うと、周囲の人は、親が子どもの障害と向き合っているという事実に安心するような気がします。怖かったカミングアウトだけれど、伝え方を考えることで深まったのは…出典 : 診断前は、息子の行動や私のしつけに関して、批判されることもありましたが、障害を受容し、療育に励むことで周囲からの批判は収まってきました。私は今、発達障害児の保護者のコミュニティを運営していますので、息子の障害については、かなりオープンにしています。不思議なことに息子の障害をオープンにしてから、あれ程心配していた嫌な思いをしたことは、ほとんどありません。そしてオープンにするにつれて、私自身の障害への理解、そして障害を受容することも、深まってきたと感じています。カミングアウトは、家族それぞれの形があって当然ですし、私の経験は一例にすぎません。場合によっては、言わないということが賢明なこともあるでしょう。ですが、言う言わないはひとまず考えずに、「伝え方」だけイメージしてみるのはいかがでしょうか。子どものために、「学校に」「友達に」「保護者に」、そして「身内に」、どうやって伝えるか?それは様々な場面にいて、子どもが過ごしやすい環境を考えることでもあります。子どもにも周囲にも、メリットをもたらす伝え方を考えることで、そのプロセスがより子どもを理解し、受容させてくれるかもしれません。
2016年08月17日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。“お酒とたばこは20歳を過ぎてから”。法律でそう決まっていることは、誰もが承知しているはずです。でも、どれくらいの人がそれを守っているでしょうか?20歳前に飲酒やたばこを覚えたという人は少なくないでしょうが、10代後半の大学生がする飲酒や喫煙と、小中学生がするそれとでは意味合いが違います。でも、実際には中学生の17.1%が飲酒経験ありと答えた調査結果もあるように、一部の低年齢層による飲酒、そして喫煙は公然の秘密となっています。そもそもなぜ飲酒と喫煙が20歳からなのか、低年齢層がお酒やたばこに手を出す理由は何なのか、それに周囲の大人はどう対応していくべきなのかなどを考えてみましょう。●どうして“お酒もたばこも20歳から”?法律で“20歳から”と決められているのには理由があります。何もイジワルをしているわけではなく、体と心の成長に大切な制限なのです。心身共に未発達な未成年にとってのお酒やたばこは、記憶力が低下する、肺疾患にかかりやすくなる、性機能発達異常などの可能性がある恐ろしい存在です。さらに、心が未発達で不安定な未成年の場合、「少しぐらい」「みんなだって」と好奇心から気楽に体験した結果、それが習慣化してしまいやすい という特徴もあります。これはお酒やたばこ以外の“危険物(ドラッグなどの犯罪行為)”に対する体験へのハードルも低くしてしまう可能性があり、未成年の将来に大きな影響を与えてしまうこともあります。“20歳”は、体の成長に加え、精神的判断力の発達が見込まれるボーダーラインなのです。●どうして子どもたちはお酒やたばこに手を出すのか?大人のアルコール中毒やヘビースモーカーのように、「飲まずにはいられない!」「吸わずにはいられない!」という状態であるはずもない子どもたちが、なぜお酒やたばこに手を出すのでしょうか?考えられる理由は“好奇心・興味”“認識不足”“情報不足” 。未知のものに好奇心を持つのは人として当たり前の行動です。お酒やたばこが興味の対象になるのは当然かもしれません。ただ、そこにお酒やたばこに関する十分な情報があり、それなりの認識を持っていれば“ストップ”もかかるのです。ストップがかからず手を出してしまった子どもたちに共通するのは、親や周囲の大人たちが飲酒や喫煙に関する十分な情報を与えていないために、その害を認識できていないという状況です。●子どもたちのサインはどこに?好奇心のサインは家庭内でも表れているはずです。親の飲むお酒の匂いをかぎたがる、「どんな味がするの?」と聞いてくるなど、最初は些細な言葉や行動で、分かりやすいサインを見せてくれるものです。これを見逃さないことが大切です。子どもの好奇心はちょっとした経験さえあれば満たされます。親の目の届くところで、彼らの好奇心を情報という形で満たしてあげましょう 。これが満たされずにうやむやなままだと、その好奇心を満たす場所を家庭の外に求めるようになってしまいます。そうなると、サインを見つけるのが難しくなります。たばこに関しては、匂いという独特のサインが表れます。このとき、必ずしもたばこの匂いばかりがサインではありません。たばこの匂いを消すために香りの強い制汗剤を使う、オーデコロンをつけるなどの変化も要注意です。昨今はたばこの価格が高いため、お小遣いの使い方にもそのサインが表れやすくなります。さらに、子どもにはお酒やタバコを購入しにくいこともあり、親に紹介したがらない年上の友人の存在 なども、サインの一つとして考えられます。●子どもの疑問には誠意を持って対応すべき親の方でも、子どもが出したサインに気づいたとき、もしサインがなくともなんらかのきっかけがあったときには、お酒とたばこの害について十分な情報を与えることのできる親 でいる必要があります。親のうやむやさこそが、子どもを見えない場所での飲酒や喫煙に走らせてしまうからです。たとえ親が晩酌好きでもスモーカーであっても、“子どもにとっての飲酒と喫煙の害”については、胸を張って「いけないことだ」と言い切れるだけの知識を持ち、その情報を子どもに与えることができれば、子どもは“飲酒や喫煙はまだ早い”ということを正しく認識できます。これが、子どもたちのストッパーになるのです。●まとめとして「法律で決まっているからダメ」とか「大人だけの楽しみなんだ」といった理屈では子どもは納得しません。重要なのは「なぜ」の部分です。「なぜ法律で20歳からと決まっているのか」に対して、「子どもの心と体の発達に悪影響を与えるから」と答えてその具体例をあげられること。「なぜ大人だけが楽しめるのか」に対して、「適量を判断できるだけの十分な心の発達を経ていること。大きな影響を与えないだけの体の発達を終えていること」と、堂々と回答できること。これらが、子どもたちにとってのストッパーの強さにつながります。ただ、その言葉に信ぴょう性を加えるためには、大人の方でもお酒やたばこの量や飲み方吸い方などで負い目を感じないだけの、正しい態度や行動を心がけておく必要があるのもまた、言うまでもありません。【参考リンク】・青少年の喫煙と飲酒について | 中央調査社()・未成年者の飲酒実態 | キリン()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年08月14日絵を描くのが上手だったり、お歌を唄うのが上手だったりと、小さなころから“才能”の片りんを見せはじめる子どもは多いもの。「ウチの子、どんな才能があるの?」そんな素朴な質問に、エキサイト電話占いの 神花(かか)先生 が答えてくれました! 子どもの誕生年でわかる「秘めた才能の伸ばし方・育み方」、ぜひチェックしてくださいね。■「本命星」の出し方子どもが生まれた西暦を10以下になるまで足し算する。「1」で出た数から11を引いた数が子どもの「本命星」です。1:一白水星、2:二黒土星、3:三碧木星、4:四緑木星、5:五黄土星、6:六白金星、7:七赤金星、8:八白土星、9:九紫火星例)1974年生まれの場合1+9+7+4=21 ⇒ 2+1=3 ⇒ 11-3=8(八白土星)■「本命星」から子どもの秘めた才能をチェック【本命星:一白水星】・秘めた才能忍耐強さは九星中No.1。静かに潜行して、進む。寡黙でマイペースな哲学者タイプ。・才能の伸ばし方、育み方全体的にゆっくりしているので、成長もゆっくりペース。あれこれ指図するとかんしゃくを起こしてしまうこともあるので、待ってあげることが大切です。話しかけるとき、ゆっくり話すように心がけるとお子さんが安心できますよ。【本命星:二黒土星】・秘めた才能やさしさ、世話焼き。コツコツ目標に向かって進む。あれこれ人の世話を焼くのが大好きな奉仕家タイプ。・才能の伸ばし方、育み方お手伝いが大好きなので、家事を一緒にやってもらうといいでしょう。お手伝いをしてもらうなかで、「ありがとう、助かったわ」と言うと、さらにやろうとするタイプです。勉強に関しては、一番を目指すガリ勉タイプではありませんが、好きなものにはトコトンこだわるタイプです。【本命星:三碧木星】・秘めた才能陽気でのびのびとした性質。良く動き、良くしゃべり、感情表現が豊かなスポーツマンタイプ。・才能の伸ばし方、育み方運動不足がストレスになるので、倒れるくらいまで体を動かすことが、精神的な発達にもつながるタイプです。ずっと走りつづけていても、疲れを感じずさらに動こうとするくらい、動いたり、しゃべったりすることが大好きです。【本命星:四緑木星】・秘めた才能独立独歩。何ものにもとらわれず、自由を好むタイプ。・才能の伸ばし方、育み方気ままな自由さがあり、型にはめられることが嫌いなので、伸びたい方向へ好きなだけ伸ばしてあげると、才能を発揮するでしょう。グローバルスタンダードな教育がとても向いているタイプです。世界を意識した育て方をすると良いでしょう。【本命星:五黄土星】・秘めた才能強気は九星中No.1。義理人情に厚い、グループのボスタイプ。・才能の伸ばし方、育み方非常にガンコで、言いだしたら絶対に聞かないところがあるため、手を焼くことがあります。自分の決めたとおりの生き方をするので、よく話しを聞いてあげることが大切です。整理が苦手なので、より良い方向へ導くなど、思考の整理ができるようなアドバイスをすると良いでしょう。このとき、上から目線はうまくいかないので気をつけてくださいね。【本命星:六白金星】・秘めた才能静かでクールな感性の持ち主。知的なリーダータイプ。・才能の伸ばし方、育み方プライドが高く、頭が良く、研究熱心です。明朗な性格のため、多角的なものの見方が出来るようにサポートすると才能を発揮します。経営、政治経済、株式など、有識者的な教育の方向性を持つと良いでしょう。【本命星:七赤金星】・秘めた才能おしゃべり、楽しいことが大好きなブルジョワタイプ。先天的な審美眼を持っており、非常にユニークな発想の持ち主。・才能の伸ばし方、育み方芸術的な才能があるので、美しいものやダンス、音楽など、さまざまなジャンルのものを観たり体験したりして、感性を高めるサポートをすると良いでしょう。やみくもな努力はまったくしませんが、自分の好きなことには打ちこむため、何が好きかを早く見つけてあげることが大切です。【本命星:八白土星】・秘めた才能真面目、大きな器。万全の信頼を得る位置で力を発揮するNo.2。・才能の伸ばし方、育み方温厚な性格で、山を感じさせる懐の深いものを持っています。全体を把握することを得意とするので、見晴らしの良い場所を好みます。小さなことよりも、大きなことを見るのが得意です。小の集積が大になることを学ぶと、さらに飛躍するので、日々の小さな努力の継続をサポートするといいでしょう。【本命星:九紫火星】・秘めた才能華やかな輝き。魅惑的な性格と才能で、ファンをつくるアーティストタイプ。・才能の伸ばし方、育み方モデル、タレント、芸術家など、人から注目されることを好みます。発表会などの人前に出るようなチャンスを多くつくってあげると、自信が芽生えて、大きな成長をするでしょう。美しいもので着飾ったり、人とはちがうファッションセンスを持ったりするなど、自分の独自性にこだわりを持っている性格です。自分で着るものなどを選べるようにサポートをしてあげると良いでしょう。「あれ? この子、こんな一面もあったの?」なんて、小さな驚きが才能発見につながるかもしれません。子どもの才能をいち早く見つけて、良いところを伸ばしてあげたいものですね。●取材協力:エキサイト電話占い 神花(かか)先生
2016年08月11日親が子どもの発達障害を受け入れられるようになるまで出典 : お子さんに発達障害があることが分かったとき、まず最初に「なんとかしたい」「どんなことをしてもいいから、普通の子にしたい」と考える親御さんも少なくないと思います。でもそんな親でも、専門家の先生から「子供に無理にストレスを与えてはいけません。逆効果です。」「子供のあらゆる行動は、子供の『こうしたい』という自己主張なので、子供の全てを受け入れて抱きしめて下さい」と言われると、当初の「普通の子にしたい」という思いから、「発達障害を何とかしようというのは間違っていた。子どものすべてを受け入れなければならないんだ」という気持ちにだんだんと変化していくようです。本当にお子さんの「障害を受け入れて」いますか?出典 : この気持ちの変化は、お子さんのありのままを受け入れて、お子さんに本当に必要な教育やトレーニング、支援方法は何なのかを考え得るために大切なことです。しかし、お子さんの「障害を受け入れる」ということの意味ををはき違えてしまっている保護者の方も多いように思われます。例えば、障害がない兄のことは厳しく育てていたのに、弟に発達障害があると分かった途端に何もしなくなり、なんでもその子の自由にさせているご両親がいました。その子が人の物を壊しても、「この子はこうしたかったんです。分かってください」といって、子どもに「謝る」というコミュニケーションをまったく教えようとしません。他にも、「この子は今まで大人しかったが、最近は癇癪がでてきた。これも立派に自己主張するようになったということ。成長を感じるよ。」と言っている保護者の方がいました。もちろんそういった場面でお子さんの成長を感じる場面はあると思います。でも、その方はあまり嬉しそうな顔をしていませんでした。これは本当にお子さんの「障害を受け入れている」と言えるのでしょうか。子どもの発達障害に向き合うということ出典 : 私は、「発達障害を何とかしよう」と考えることは、「障害を受け入れていない」ということにはならないと思います。むしろ、子どもに障害があることが分かった後「この子は障害があるから」と言って、その子が社会に適応するための支援や教育を何もしないことこそ、「障害を受け入れていない」ことになるのではないでしょうか。そういった親の教育の仕方は、問題を後回しにしているだけのように私は思います。私の娘は学校での勉強を習得するのに、他の子どもたちの何倍も時間がかかります。もしかすると、娘は他の子どもたちと同じように勉強ができるようになることは難しいかもしれません。でも私は、発達障害を理由に娘の成長を諦めたわけでは決してありません。私は娘に、勉強はほどほどにして家事を教えることにしています。娘には、洗濯物を干してもらったり、味噌汁を作らせたり、ご飯を炊いてもらったりしています。障害のある私の娘には、こういった社会に適応するための教育こそが必要なのです。確かに今はできなくても、成長とともに出来るようになることもあります。しかし、親が子どもの障害をきちんと受け入れられれば、子どもが将来自立して生きていくためには何を教えればよいのかが見えてくるのではないでしょうか。子どもが将来、社会の一員として生きていくために出典 : 障害のある子どもでも、将来は社会の一員として自立して暮らしていく必要があります。そしてそのように生きる権利もあります。そのため、障害があろうとなかろうと、社会で生きていくうえで最低限必要なスキルやマナーは身につけている必要があると思います。もしかすると、障害のある子どもとない子どもの育て方は違うと考えている人が多いのかもしれません。しかし、「その子の得意な部分を見つけて伸ばしてあげるようにすること」が親の役目だとするならば、基本的には変わらないと私は考えています。子どもにいろいろなことを経験させることで、その子のの得意不得意が分かると思います。その経験をさせるきっかけを与えたり、その後に子どもにとって適切な支援は何なのかを考えることが、本当に親がやらなければならないことではないでしょうか。どんな子どもでも、社会で生きていく1人の人間として育てる事に変わりはありません。子どもの障害を本当に受け入れられたのであれば、社会で生きるために必要なことを一つずつ教えていくのが、親の役目だと私は思っています。
2016年08月09日思春期の子どもが「病院に行こう」と言われたときの気持ちUpload By ヨーコ子どもに発達障害の疑いを感じたとき。知能検査を受けるために、私たち親は「一緒に病院へ行こう」とわが子に切り出さなければなりません。思春期の子どもは「病院に行こう」と言われたとき、どのように感じるのでしょうか。そう言われて断る子どもは、もしかしたら少ないかもしれません。「私はおかしいのかもしれない」「どうして友達と仲良くできないのだろう?」「断るのは親に申し訳ない…」など、子どももいろいろ考えているのでしょう。何も口にはしないかもしれませんが、病院に行く子どもの心の中は、大人が考えている以上に複雑です。実際に、私の子どもが抱えていた2つの不安をお話します。子どもは大人が思っている以上に、自分たちが「他の子とは何かが違う」ことに気づいています。今は何でもインターネットで調べることができます。娘は、「今の自分はどういう状態なんだろう」「他にも私のように悩んでいる子はいるのだろうか」と、日々検索していたようです。そのため娘は、「知能検査を受ける意図」も、だいたい理解していました。ですが、その大切さや意義、検査で分かることが今後の生活や人生にどのように生かせるのか等は、分かっていなかったようです。本来の知能検査は、ありのままの自分の得意・不得意を診断するものだと私は考えています。その結果をもとに、どうやって得意なところを伸ばし、不得意なところをカバーしていくかを周りの大人とともに考えるのです。娘ははネットの情報で、知能検査は「テスト」とイメージしていた様子で、知能検査の意義を理解しないまま、「できなかったらダメなんだ」「分からなかったらどうしよう」と不安に思ってしまったのです。たとえ大人でも、自分は発達障害なのかどうかについて病院で診断を求めたとき、いざその結果を見たらショックを受けるでしょう。それが思春期の子どもとなれば、なおさらショックは大きいはずです。子どもは発達障害についての知識もまだ断片的です。例えば、アスペルガー症候群は、正しい知識や情報が浸透しないまま、「アスペ」という言葉がひとり歩きしています。この言葉はネットスラングにもなっていて、空気を読めない人や要領の悪い人に対しての蔑称になってしまっています。私の子どもは、そんなふうに世の中で軽蔑されているアスペルガー症候群であると自分が診断されてしまったら、自分はこの先もずっと周りの家族や友達とうまく関われないんだと思い込んでしまったようです。私はぜひ、子どもたちに正しい発達障害の知識を持ってほしいと思い、ブログでメッセージを発信しています。あなたは何も悪くない。あなたの親も何も悪くない。これは脳の個性なのです。ただ今の社会で生きていくのには、しんどい個性を持っているというだけ。あなたの価値は何も変わりません。友達と比べて劣っているわけじゃありません。あなたの個性なだけです。子どもの不安をやわらげるために、周りの大人ができる2つのことUpload By ヨーコ子どもは正しい知識を得られないまま、誰にも相談できずに悩み苦しんでいます。大人がしっかりと情報を提供することで、子どもの不安を少しでも和らげることが必要です。私は病院に行って知能検査を受けることのメリットは、自分の特性を知ることができることだと思っています。検査を受けることで、自分は視覚・聴覚どちらから情報を受け取る方がわかりやすいのか、短期的な記憶はできるのか、空気を読むことが苦手なのかといった自分の取り扱い説明書を手に入れることができると私は考えています。それを自分の中でしっかり納得して、自分を知ること。これからどういう生き方をするのか、生活ではどんな工夫をすればいいのかを考える手がかりとすることが、一番の有効利用法だと思います。子どもたちが知能検査を「テスト」だと思ってしまうことは、年齢的にも当たり前のことです。そのため、テストを受ける不安は大人がくみ取ってあげなくてはいけないと思います。知能検査の結果がいきなり子どもに伝わることはないと思います。どうやって伝えるか、またいつ伝えるか悩んでいる保護者の方が多いのではないでしょうか。私の娘は、小学4年生のときにアスペルガー症候群と診断されました。でも、いろいろな人に相談した結果、まだ娘には伝えないことにしています。ただでさえ自尊感情が低くなっている娘に、アスペルガー症候群であることを伝えれば、娘はさらに自信をなくしてしまうと判断したからです。様子を見ながらタイミングを計り、主治医から告知してもらう計画を立てています。主治医の先生など周りの人に相談しながら、誰がいつ告知するかの計画を慎重に進めていくことをおすすめします。子どもの気持ちに寄り添うために出典 : 思春期は自分を作り上げていくための時期であり、子どもたちの心はより複雑で、傷つきやすくなっています。まだ正しい知識を身につけていない子どもが少しでも不安なく病院に行くためには、周りの大人たちのサポートが不可欠です。子どもは何も言わないかもしれませんが、本当の心の中は分からないことだらけ、不安でいっぱいです。子どもの気持ちをできるだけ理解して、寄り添いながら一緒に歩いていきましょう。
2016年08月05日「そういえば、今日何か褒めたかな?」と、叱ってばかりの子どもを褒めていないことに気付いたことはありませんか? 叱る機会が多いと、ママは「言いすぎたかな」と後悔したり、子どもは「また叱られるかも」とかまえてしまったり。でも、大人も子どもも基本はみんな「褒められて伸びるタイプ」と私は思っています。叱るべきところは叱りつつ、1日1回以上子どもを褒めてみてはいかがでしょう。褒めること自体が苦手という人や、褒めるところが見つからないという人に、褒めポイントの見つけ方と上手な褒め方を紹介します。やって当たり前でも褒めるたとえば、子どもが毎日1人で起きられるようになっていても「ママが起こさなくても起きれたね!」と褒めてみましょう。あるいは「もう準備できたの!? 早いね! さすが!」と、いつもより時間がかからずにできたことや、いわなくてもできたことを褒める。普段であれば「褒め対象」ではないことも、積極的に褒めポイントとしてとらえてみましょう。何でもないことでも褒めるなかなか褒める理由がないと困っている人は「何でもないこと」でも褒めるようにしましょう。たとえば、わが家では月に1回子どもが散髪した後に「やっぱり○○(子ども)の坊主頭は最高だね!」と褒めるようにしています。ほかにも「その色の洋服、やっぱり似合う!」「本を読んでるときの顔がシブくてかっこいい!」など、主に子どもの外見や表情を見て感じたことを「褒め」にして伝えています。自分が「いいな」と感じた瞬間に褒めるようにすると、何通りもの褒めポイントが見つかるかもしれません。結果じゃなく、やってきたことを褒める運動会のリレーで子どもが3位になってしまったとき、1位を目指していた息子に「毎日ちょっとずつ、かけっこの練習がんばったもんね!」と声をかけました。結果がでないことはたくさんあります。だから結果がだせなかったときは「どうがんばってきたか」を褒めるようにしてみてはいかがでしょうか。あるいは泣かなかった、あきらめなかった、気持ちの切り替えが早かったなど「できなかったけれど、したこと(しなかったこと)」を褒めるのもいいですね。ささいなできごとも、声にだして褒める。これだけで家の中の雰囲気がとても明るくなります。こうした親子関係のベースがあれば、叱られてしまったときも子どもは必要以上に落ち込んだり、すねることが少なくなるのではないでしょうか。できれば1日1回、子どもを褒めるようにしましょう。そうすれば子どもを育てる親にも、気持ちの余裕が生まれると思います。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
2016年08月04日子育て研究所代表の佐藤理香です。先日、お子様が思春期を迎えたママが「もう小さな子どもでもないし、大人でもないし、接し方が難しい!」と言って嘆いていました。子どもが思春期に入ると、これまで以上に衝突したり、 葛藤したりする機会が増えると思います。口をきかない、全く話をしなくなったというケースも聞きます。これは思春期特有の心理状態が影響しているためで、成長のための重要なプロセス です。子どもの心の状態を理解できれば、反抗的な態度や不安定さにも慌てることなく対応できます。今回は、思春期の子どもの心理と接し方をお伝えしていきます。●思春期を迎える子どもの心思春期のとらえ方は男女差があるようですが、おおよそ10~18歳ごろといわれています。この時期の子どもには、次のような変化がみられるようになります。●依存と自立に揺れる思春期の子どもは、依存(甘えの行動)と、自立(反抗的な行動など)の行ったり来たりが激しくなります。親に干渉されて「うるさい」と怒鳴ることもあれば、「聞いてよ~」と甘えてくることもあるなど、子ども自身が葛藤する時期 なのです。精神科医の明橋大二氏によれば、“甘えない子が自立する”のではなく、“甘えた子が自立する”のだといいます。親に依存しながら甘えてくる言動も、反抗的な行動も、子どもの自立につながるステップなのですね。●自我意識の強まりこの時期の子どもは、大人への準備をし始めるので体に大きな変化が見られるようになります。体毛や胸のふくらみ、初潮など外見的な変化とともに、異性への関心も強くなります。また、交友関係が複雑化し、友達の言動から大きな影響を受け始めます。自分と他人の違い、自分は周囲からどう見られているかなど、他人との比較や競争で劣等感や敗北感を感じることもあり、心理的にはストレスが多く不安定な状態になりやすい時期 といえます。●子どもとの接し方思春期の心の変化をお伝えしましたが、一緒に生活する親御様はやはり心配になるものだと思います。続いては、子どもとの接し方と、その前提となる考え方についてお話しします。●親にはどう接してほしいか? 子ども目線で再考するご自身が中学生や高校生だったころを思い出してください。学校生活や部活動、友達に遊びと、思い出すことは家庭以外のことが多いのではないでしょうか。この時期は、周囲の環境から影響を受けやすいので、記憶のインパクトは家庭外のことが多くなります 。では、親との関係はどうだったでしょうか?「いつも叱られてた!」という人、「親は何も言わなかった」という人、中には「記憶がない」という人もいることでしょう。これは、親からの干渉を嫌っていた表れともいえます。しかし、親は要所要所で関与してくれたはずです。べったりではなく、子どもが必要とするときに支えてあげるというスタンスが大切なのです。●子どもはただ受け入れてほしいだけ!?思春期の子どもは、知恵や知識、思考力がついてくるので、物事に自分なりの考えを持つようになります。思春期は“対話が重要”と言われることが多いですが、対話すらままならないということもあります。そのような場合でも、子どもからの発信が必ずあるものです 。その発信がどのようなものであれ、はじめから否定したり、話を遮ったりしたら子どもが心を閉ざしてしまいます。大人は正解を知っていることが多いので、考えを誘導したり、押し付けたりしたくなりますが、まずはそこをガマンすることがポイントです。子どもが話しだすのを待つ、そして落ち着いて聞くという受け入れの心を持ちましょう。●家庭は甘え&リラックスができる場所に子どもを尊重して対応しようとしてもうまくいかないこともあります。感情のタイミングや個性、家庭の事情もありますので通り一遍の正解はありません。しかし、これだけは重要だということがあります。親の愛情 です。家庭では甘えてよい、好きなようにリラックスして時間を過ごせるのだという安心感が必要です。そして、子どものことを愛していて、どんなときも必ず味方であること、これを言動で継続的に示すことが大事なのです。ふと子どもがもらす悩みや葛藤、心配や不安をキャッチできるように、喜びを共感できるように、家庭は子どものすべてを受け入れるという場所になるとよいですね。【参考文献】・『見逃さないで! 子どもの心のSOS 思春期に がんばってる子』明橋大二・著●ライター/佐藤理香(株)
2016年08月04日小さい子どものいる家庭って、毎日が戦争ですよね。とくに、朝や夕方の時間帯などはバタバタするあまり、子どもについ「早くしなさい!」と叱ってしまう方も多いのではないでしょうか?2015年の『保育科学研究』によると、全国の保育園・幼稚園などで保護者3,669名に社会福祉法人 日本保育協会 保育科学研究所がアンケートを実施したところ、子どもに「早くしなさい!」と言うことが「よくある」「時々ある」と回答した人が83%にものぼっています。でも、実は「早くしなさい!」と親が子どもに言うのは逆効果なんです。そこで今回は、7万部のベストセラーを記録した『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』(講談社)の著者shizuさんに、叱らなくても未就学児の子どもが自分から動いてくれる声かけのコツについてお伺いしました。■子どもも心地がいいと恩返しをしたくなるたとえば朝、子どもがなかなか起きないとしますね。その寝ぼけ眼なところで「じゃあ、絵本を読もうか」と親が声をかけて、その子が好きな絵本を読んであげる。目が覚めてきたところで、「お着替えができたら、もう1冊読もうね」と声をかけると、叱らなくても朝の準備がスムーズにいくのだとか。「子どもといえども、心地いい気分にさせてもらったら恩返しをしたくなるもの。モチベーションが上がれば、行動にもうつしやすくなるんです」とshizuさん。しかし、「もう1冊読んであげるから、着替えなさいよ」のような声のかけ方だと逆効果になってしまうので、言い方には注意が必要です。また、ホワイトボードを利用したお仕度表で視覚的に自分から取り組みやすくする方法もあります。■子どもが心の準備できるような声かけを!たとえば公園で遊んでいるときに、帰る時間になっていきなり「帰るよ」と言っても、子どもの心はついていきません。「子どもにも心の準備というものが必要なんです。『ママ、ご飯作らないといけないから、30数えたら帰ろうね』などと、事前に話をしてあげてください」とshizuさんは言います。ただしこのとき、子どもが聞き流していたら意味がありません。そのため、目線をしっかり合わせて言うのがコツなのだそうです。「わかった?」と子どもに質問して、しっかり「うん」という返事をもらいましょう。子どものほうも、「自分が言ったことには責任を持たなきゃ」と思うようになるので、ちゃんと約束を守ってくれるようになるのだとか。■非言語でほめることでも子どもは落ち着くshizuさんは著書の中で、「1日30回ほめる」ことを推奨されています。この数字だけ見ると、「1日30回もどうほめたらいいの?」と思われるかもしれませんね。しかし意外にも、回数は重要ではないとshizuさんは言います。「これはあくまでも目安。特に発達障害の子どもを抱えるママはどうしても子どもの『できない』部分に目が行きがち。だからその意識を変えたかった。30回は無理でも、『10回はできた!』なんて思ってもらえたらうれしいですね」(shizuさん)たとえば『宿題、がんばっているね』『○○ちゃんの笑った顔かわいいね』などの具体的な言葉はもちろんですが、子どもと目線が合ったときにニコッとしてあげるということも『ほめる』ことになるそうです。「そういった『非言語でほめる』ことも、子どもを認めてあげることにつながります。すると、子どもの絶対安心感が高まり、子どもは落ち着いて行きます」(shizuさん)言葉で表さなくても、「あなたを見ているよ」というメッセージを発することによって、「できる・できないに関係なく、あなたの存在自体が大事だよ」と伝えることができるんですね。■子どもの心に届きやすい声かけのコツとは子どもというのは、大きくなるにつれてだんだんと自我が目覚め、親の思い通りにはならなくなってくるもの。子どもに自ら行動してもらうようにするには、子どもも一人の人格として尊重した上で、声かけをしていくことが大切だとshizuさんは言います。「例えば、『早く着替えなさい!』という命令形の言葉は、『早く着替えようね♪』『お着替えできたかな~?』という丁寧語や疑問形に変えていくこともポイントです。そうすれば子どもも『責められている感』がなくなり、動作が早まります」(shizuさん)あとは、きちんとママの気持ちを説明することもいいそうです。「『ママね、◯◯ちゃんが××してくれないと、会社に遅れちゃうかもしれなくてドキドキしてるの』と話してあげると、子どものほうも『しょうがないなぁ。じゃ、やろうか』という気になるんですよ」(shizuさん)「キレイなママ」より、周りに何を言われても動じない「肝っ玉母ちゃん」になりたいというshizuさん。そんなshizuさんが本の中で紹介している声かけの方法は、どれもすぐに実践できるものばかり。全国のパパ・ママのみなさん、ぜひ今日から実践してみてくださいね。(取材・文/あさき みえ) 【取材協力】※shizu・・・自閉症療育アドバイザー、『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』(講談社)の著者。2児の母。講演会などで、子どものことで悩んでいる保護者に、日常生活のなかでできる楽しいかかわりや言葉かけを紹介している。 【参考】※shizu・平岩幹男(2013)『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』講談社※発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉:ABAで自閉っ子と楽しく生活※叱らなくても子どもがサクサクやることをしていく仕掛け(やること表)-発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉:ABAで自閉っ子と楽しく生活※ABAで発達障害の子どもと楽しく生活する7つのコツ-発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉:ABAで自閉っ子と楽しく生活
2016年06月17日“魚の食べ方”なんて気にしなかった子ども時代、しかし大人になってから「魚を上手に食べられない」とコンプレックスを抱く人も多いのだとか。わが子が苦手意識を持ってしまう前に、魚の食べ方の練習を始めてみませんか。まず、どんな魚を選べばいい?大人でも敬遠しがちな魚、「一人できれいに食べられた!」という達成感を味わいながらステップアップしていってもらいたいもの。それにはまず“魚選び”と“部位選び”が重要となってきます。・小骨が少なく、身ばなれがよい魚小骨が少なく、骨から身がはなれやすい魚を選びましょう。スーパーで手に入れやすい、サバ・カレイ・ホッケなどがスタートには向いています。・骨のついた切り身、しっぽ側を与えるどの魚にも腹部には多くの骨があります。(写真:青の部分)人間の肋骨のように内臓を守るための骨ですが、この骨の扱いが結構難しい。その部分を避け、しっぽ側から与えます。(写真:黄色の部分)まずは身の開き方と骨を探すことに慣れるのが大切、苦痛に感じさせない程度の大きさでチャレンジしてみましょう。魚の食べ方1.2.31.大きな骨(背骨)に沿って箸先を入れる「人間の背骨のように、魚も頭からしっぽに向けてまっすぐ大きな骨があるのよ。その背骨にそって箸を入れてみようか」と、魚の体の説明も加えながらやっていきます。実はこの説明が意外と大切。どこにどのような骨があるのかイメージを抱けると、解体するのが楽になります。実際に背骨を中心に身を開いていくと、身がきれいにはなれて骨も見つけやすく、食べやすくもあります。2.背中の身を開いて、食べる箸を入れたラインから上側の身を開きます。骨が見つかれば骨を外しながら食べていきます。口の中でも骨がないかを確認しながら、ゆっくり食べます。もぐもぐ、ごっくん!と勢いで飲み込まないように気をつけましょう。3.骨から下の部分の身を開き、食べる前述したように、骨より下の部分の腹部に近いところは骨が多いので、注意して食べます。骨やあらなどはお皿の上側の一か所に集めておくと、食べている途中に骨が混じることがなく、食べ終わりも美しい。4.しっぽの方から大きな骨を外すしっぽの方から頭に向かって骨を外し、その後は2.3.と同じような順番で食べていきます。ひれの部分など、食べられない部位はお皿の端によせて。やってしまいがちなのが魚をひっくり返すこと。魚の頭は基本左側、頭なしの場合は背側を上にしてお皿に盛ります。半身食べて裏にひっくり返すというのは実はマナー違反。しっぽ側から骨をはずしましょう。その他のメリット魚の食べ方トレーニングには、いろいろなメリットが隠れていました。・箸の使い方が上達する箸をうまく使えなければ、きれいには食べられません。魚の身をほぐす作業は、箸の使い方の練習にもなります。・集中力もアップ魚の解体、骨探しには集中力を要するので、そういう面でも良いトレーニングに。・魚好きに変身何よりも魚はおいしくヘルシー。苦手意識がなくなり魚にプラスのイメージを持つことで魚好きになる!これが最大のメリットとも言えます。我が家では子どもが4~5歳の頃から骨付きの魚で挑戦し始めました。子どもに説明しながら手伝わなければならない、いつもの食事よりも時間がかかってしまう、と最初はとても面倒に感じました。けれどこの練習は子どものため!そして数年後に親の私が楽をするため!と月に1回だけ辛抱して付き合うことに。その結果、最近ではサンマ一尾、煮魚一尾を嫌な顔をせず一人で食べるまでに成長!おまけに魚の日は「やったー!」と言うくらい魚好きになりました。外食やおよばれで魚料理がでてきても、もう怖くない!これからも“魚”と“食”をめいっぱい楽しみながら、大きくなってほしいな。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年04月07日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 “個性” “らしさ” と言われた時に、みなさんはご自身の “自分らしさ” をどのようにイメージされますか?私が顧問を務めている企業では、社員ひとりひとりの “個” を会社の目標に反映させるための指導をしています。“個”を主張しすぎると収拾がつかなくなるイメージがあると思いますが、 “個” “らしさ” は財産です。なぜなら、ひとりひとりが自分軸を明確に持ち、基軸があることによって、自己責任をもって主体的に動くようになります。きっと、その主体性も経験値や立場からも様々なものが出てくることでしょう。「私!私!」と押し通すということではなく、コミュニケーション力を養い、個性の出し方のバランスも考えられるようになると、それぞれが楽しくラクに生きる方法を見出すことができるようになります。「ひとりで行動をすること」を楽しんでいますか?孤独を極端に怖がる人がいます。常に誰かと繋がっていたい。そばにいて欲しい気持ちの強さ。人間関係に対する依存感情(関係嗜癖)が酷くなり共依存関係になってしまうこともあります。依存感情を否定しているのではなく、自分を見失うほどの依存関係はお互いを苦しめてしまう傾向があるため、お互いを尊重しあえる、程よい心の距離感を保ちたいものです。みなさんはどのように「ひとりで過ごす時間」をもっていますか? イメージしてみてください。カフェなどでお茶や仕事をしていると、ひとりでお店に入ってくる女性が増えてきたと最近感じますが、ゆったりとひとりでお茶を楽しみに来たという空気は無く、そわそわ落ち着かない方が多いように見受けられます。スマートフォンを見ていたかと思ったら、周囲をキョロキョロ。カバンの中をがさがさしていたと思ったら、時間が来てしまいコーヒーを一気に飲み干す。勿論、仕事の合間に少しだけ休憩を…とカフェに入ったのかもしれませんが、なんだか心がザワザワしていることが伝わってきます。ひとりでも「凛とした女性」になるにはひとりでいる姿が美しく、凜としていて、そして女性の柔らかさやしなやかさを感じるしぐさや振る舞い。環境にもよりますが、それでもその気品は忘れたくないもの。そういった立ち居振る舞いを自然とできる女性は自信があり、自分なりの世界観を持っているため “個” “らしさ” の基軸が定まっているのです。それは、揺るぎない確固たる何かがそうさせているのだと思います。そう生きるためには、自分時間を楽しむ習慣を持つこと。常に彼やご主人、友だちと一緒に行動をし、ワイワイすることが日常的になり過ぎていると感じたら、ひとりになる恐怖や抵抗感に緩みをもたらし、ひとりでのんびり過ごす時間を設けてみてくださいね。自分の言葉、感情に素直になり、「自分」の言葉で情報を発信する情報が溢れている現代。上手に付き合えば自分自身の糧になりますが、翻弄されてしまうと自分を見失い、本当の自分の価値観がわからなくなります。受け売りで話してしまうことに違和感を覚えたら、一度自分の価値観や感覚を呼び戻すようにしましょう。そのためには “自分” という人間を知ることも必要です。自己理解をしていると、心にゆとりが生まれます。自分なりの感覚で物事を受け止め、そこに自分の言葉で伝える勇気や責任感を持てるようにもなります。また、相手の気持ちに寄り添い、相手が話しやすい内容のことや、求めていることを客観的に理解できるようにもなり、大人としてのコミュニケーションがお互いに負担にならずにとれるようになるのです。 夢をもち、自分の価値観を大切にする私はカウンセラーになって10年。いえ、そのずっと前から夢を持っています。それは身近で日常的なこと。そして、とても平凡ですぐに叶いそうな夢ではありますが、だからこそ大切にしていきたい気持ちが強く、慎重になり時間もかかっているのでしょうね。夢を実現することは、自分の信念を持ち続けられるかがキーワード。自分を信じ、自分の価値観を大切にする。まさに自分の “個” 、 “らしさ” を人生に反映させ、自分なりの姿勢や取り組み方を貫きとおすことなんですよね。多少の意固地はOKです。その意固地さと柔軟性やしなやかさを兼ね揃え、自分が過ごす時間を心から楽しんでいると、夢はいつしか現実のものとして叶うと感じています。そうやって、夢と向き合うクライエントさまと一緒に、ゆっくりと焦らず確実な “その” 夢を叶えてきましたから。
2016年04月03日【女性からのご相談】40代女性。既婚。旦那と二人で暮らす日々がとても楽しく、気がついたら子どもがいないままアラフォーになっていました。別に“仕事に生きる女”をやってきたわけでも何でもなく、収入は高くなくても今の仕事が自分に向いていたため楽しんで携わること20年。今さらもうこの暮らしをやめて子育て生活に入ろうとは思いません。でも最近、「少子高齢化は生理的な問題がないのに子どもを持とうとしないアラフォー既婚女性のせいだ」と言う人が職場にいて、息苦しくなることがあります。直接的に私が言われているのではありませんが、ひどいときは胸の痛みが現れ気分も重く沈んでしまいます。同じ部署の同じ立場の友人も全く同じ症状を訴えることがあります。これは“うつ病”の一種なのでしょうか?●A. 今の暮らしが楽しければOK。念のため精神科を受診してもいいが多分大丈夫。こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。ご相談者様も旦那様も、お二人での結婚生活がとても楽しくて幸せであるならば、それ以上何を望むことがあるでしょうか。何もありません。心ない人たちの妄言など、気にするだけバカバカしいです。無視して、そういう人たちの悪口を言ってご夫婦で楽しんでしまってください。念のために胸の痛みや気分の落ち込みについて、精神科や心療内科を受診されるのもいいかとは思いますが、多分そんなに心配なさらなくても大丈夫 かと思います。宮子あずささんという看護学の博士号を持つ現役の看護師で著述家でもある、お子さんのいないアラフィフの既婚女性がいらっしゃいます。その方が各方面のメディアに書かれた文章をご紹介しながら、ご相談者様のお悩みが“悩むことなどない”問題であることを、お話しさせていただこうと思います。●だって幸せなんだもん~ある子なしナースのホンネ~**********『少子高齢化をめぐる議論が盛んですね。マスコミで関連の話題を目にするたびに、「子なし」の宮子は、「私も一役買っているよなあ」と思います。高校の同級生だった夫と学区内結婚をしたのが26歳のとき。そろって42歳になる宮子夫婦に子どもはなく、猫を愛でながら暮らしております。この先も十中八九、家族構成に変化はないでしょう。こうなった理由は簡単で、看護師として働き、雑文を書き、夫と楽しく遊んで暮らしていたら、子なしのまま来てしまいました。結局子どもの優先度は低かった。それだけのことです』**********これは宮子さんが42歳、ちょうど今のご相談者様くらいの年齢のときに発表されたエッセイの抜粋です。まさに、ご相談者様と同じような“空気”を感じておられたことを伺い知ることができますが、宮子さんの場合は“割り切”っていますよね。どうしてこのように割り切れたのかといえば、その理由は宮子さん自身の言葉によるところの『だって幸せなんだもん』という日常であったからだと思います。やさしい旦那様とお互いの仕事、お互いの趣味を認め合い、助け合い、いたわり合って二人で生きている日常。子どもがいてもいなくても、これほどの幸せな夫婦生活があるでしょうか。子どもがいない既婚女性を冷視するなど論外。“無視”してしまいましょう。近年、わが国の厳しい財政事情もあって、子どもを産まない既婚の女性に対して「あなたたちは社会保障費に“ただ乗り”している」といった趣旨の、きわめて筋違いな批判が寄せられている事実を目にすることがあります。これは、まったくもって見当違いな暴論であり、看過することはできません。子どもを持つか持たないかの選択は、完全にその夫婦の自由であって、誰にもその選択を批判する資格や権限は無い のです。現在52歳になられた宮子あずささんは、東京新聞の『本音のコラム』等で、おりにふれて“子なしの幸せ”について書いておられ、子どもを持つ人がその幸せを語るように子どもを持たない人がその幸せを堂々と語れる世の中がいいとおっしゃっています。子どもがいる幸せ、孫がいる幸せを知る筆者も、全く同感です。ただ最後に、お子さんがいない既婚女性であるご相談者様が“ハラスメント”と感じる言動を受け、息苦しさ、胸の痛み、気分の沈みといった症状が思いのほか長引いている場合は、やはりお近くのメンタルクリニックを受診なさってください。精神神経科や心療内科の専門医に、言いたいことを思いっきり吐き出すことによって、症状の改善が期待できる のではないかと拝察いたします。【参考文献】・『看護学雑誌(2005年8月号)』医学書院・発行●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
2016年03月22日こんにちは。ライターのNANARUKAです。みなさんは子どもを褒めるときにどんな言葉をかけていますか?年齢や能力、その子の性格によって、褒め方や声かけは異なりますよね。言葉などあえて選ばず、その瞬間の感情のままに表現することも多いでしょう。たとえば、「すごいじゃない!」「上手だね」「やったね!」などという言葉とともに。小さい子どもに対する褒めとは、「ブランコを自分でこげるようになった」、「ジャングルジムのてっぺんまで登れた」、「縄跳びができた」など、昨日までできなかったことができるようになった喜びを、「すごいね!」「頑張ったね」と親子で“共感する” ということ。しかし、子どもが大きくなるにつれ、声のかけ方、言葉の選び方は変えていくように心がけてみましょう。●「褒めて伸ばしたい」「子どもの話はしっかり聞こう」と思っていたのに……ある日、小学生の娘とこんなやり取りがありました。「ねぇママ、聞いて聞いて~」子どもって、大人が忙しいときに限って、こんなふうに話し出すものなんですよね。その日も食事の支度の真っ最中に、「今日図工でね、○○っていうのを作ったんだけどね、材料がね……」と、工作を作り上げるまでの手順をノンストップで話し始めたので聞いていると、図工の時間がとても楽しくて作品も満足いく仕上がりだったのがうれしかったようなので、「すごいね!頑張ったんだね!」と、ちょっと感激した雰囲気を作りながら言葉を返しました。子どもの話にはなるべく耳を傾けたいし、褒められたことを次の自信に変えてほしい とも思うので……。ところが、当の娘はあまりうれしそうではないのです。それからしばらく経って、また同じような状況がやってきました。「あれ?まただ。しっかり顔を見て褒めてるのに、あまり満足いってないみたい……」どうしてだろう?●“どんな褒め方をされたらうれしいか”に気付いた出来事それから少し経ったころ、今度はこんなことがありました。下の子のお気に入りのズボンの膝に穴が開いてしまったので修繕をしました。ただ塞ぐのも味気ないので、穴の部分に赤白の当て布をして口に見立て、目を縫い付けてモンスターの顔をパッチワーク。輪になっている膝に細かく針を刺すのはとても大変だったのですが、それを見た娘が、「わぁ!かわいい!この目のところどうやってやったの?この歯はどうなってるの?」と目を輝かせながら尋ねてきたのです。一番苦労した部分に興味を持ってくれた娘 に気付かされ、答えが見えた気がしました。●子どもが本当に求めているものとは?娘が私を褒めてくれた言葉によって、子どもの自信につながるものとは単なる褒めではないということ、評価や賛辞よりも大切なことは興味を持って過程を知り認めてあげる心 だとわかりました。親野知可等著『親ががんばらないほうが子どもは伸びる』の中で、**********人間の見る目には限界があって、結果だけ見てもその人の努力の過程はなかなか見抜けない**********とあります。そのため、「褒める前にできるだけ注意深くそこを見極めなければならない」のだそうです。子どもの成功はオーバーリアクションで褒める、ということがあたり前として染みついていた自分が少々恥ずかしくもありました。子どもが幼いうちはそれでよいかもしれませんが、成長するにつれ、心に響く言葉と態度が必要 で、むしろ親は子どもが幼いうちから、その子がそれをやり遂げるにあたり、どこに力を入れて、どこに思い入れがあるのかということをわかってあげる努力が必要だと感じました。“ツボ”を押さえられた子どもの充足感あふれる笑顔、一所懸命に話を伝えようとする姿はほほ笑ましいものです。同じような場面を体験したことのあるお父さん、お母さん。次はぜひ“過程を知る”ということを意識して褒めてみてください。【参考文献】・『親ががんばらないほうが子どもは伸びる!』親野智可等・著●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年03月05日前編 では、子どもの脳をもっとも発達させるのは親子のコミュニケーションであるということをお話ししました。後編では、子どもとコミュニケーションをとるときに気をつけたいことを紹介します。こんなコミュニケーションは間違っている! 子どもとのコミュニケーションは真剣勝負で子どもも3歳を過ぎると、幼稚園などに入り、その後は小学校に入学します。これらは子どもにとっては、ひとつの社会です。子どもがそうした社会に入ったら、コミュニケーションのとり方で気をつけてほしいことがあります。それは、子どもが話しかけてきたら、親の心をしっかりと子どもに向けて聞くということ。つまり、真剣に子どもの話を聞くということです。もちろん3歳以前でもこれは同じことですが、社会の中に入ると子どもたちは、親が知らないところでたくさんのことを体験してきます。だから、家に帰ったらそのことを早く親に伝えたくてたまらない状態なのです。聞いてもらえなければ、この気持ちを満足させることはできません。それに、一度体験したことを後から親に話せば、その出来事を振り返ることになり、「あのとき、もっとこうしたらよかったな」などと自分の行動を省みることもできますし、「あぁ、そうか、あの人はだからこうしたのか」などと改めて気づくこともできるのです。これは、物事を客観的に捉えたり、多面的に考えたりすることであり、かなり高度な脳の使い方をしている(訓練している)ことになります。子どもの話を聞いているとき、うわの空ではありませんか?さぁ、今度はあなたのいつもの行動を思い出してみてください。子どもに話しかけられたとき、こんな言動に心当たりはありませんか?・うわの空で、あまり反応しなかった・忙しいからあとでね、と断った・先に宿題でしょ、と子どもの話を遮った残念がならこれらは皆、子どもと真正面から向き合っていない言動になります。子どものことを真面目に考えているのかどうか、それは子どもには何となくわかるものです。子どもに対してはいつも真剣勝負! いつも100%の意識を向けて! そうしていれば、たとえきつく叱ることがあったとしても、子どもは親の考えを理解し、親を信じてくれるでしょう。会社勤めの経験のあるお父さん、お母さんなら、おわかりになるかと思いますが、子どもに対してだけではなく大人同士であっても、コミュニケーションを真剣に取ることは信頼関係につながり、仕事を効率的・効果的に回したり、人間関係を円滑にしたりすることの基本とされています。コミュニケーションによる効果を最大限に引き出すには、「真剣勝負!」これが一番の方法なのです。(子育ての達人)
2016年02月28日