最近、姉弟の反抗期が重なってしまい、朝の登園時にかんしゃくを起こすことが頻発してるのですが…■なにがきっかけになるか分からない「車に乗って登園する間、姉弟(みんな?)でしりとりをすることがあるのですが、このときは「ぼ」から始まる言葉が思い浮かばず、大あばれ…。こんなふうに何がスイッチになるかわからないですし、そのまま30分ほど泣き続けることも多々あります。平日はワンオペで育児をしているので1人で2人の対応をするのはなかなかハードでした。■ストレスは早めに発散するに限る!かんしゃくの原因に同調してあげるといいとのことで、気持ちを聞きながら「これがイヤだったねー」「●●●したかったんだねー」などの声がけをしていますが、それだけでうまくいくケースは少ないです。子どもたちから手がでてくるときもあり、そういうときは自分の気持ちを落ち着けるためにも、少しの間ほおっておくことも必要だと考えています。あとはとにかく自分へのご褒美! です! 夕飯を自分の大好物にする、とかカフェラテを飲む、とかチョコを食べる、などで自分を労ってあげてください。(食べ物しか思い浮かばなかった)
2019年12月04日わが家の4人の子どもたちの 反抗期エピソード記事 では、それぞれの反抗期がどんなタイプだったのかと、それを経験した私が思う反抗期とは、について書きました。「誰もが通る道」だと思っていても、親もかなりストレスフルな日々でした…。今だから思うツラい反抗期を乗り越え方について考えました。「クソババア」発言で傷ついた私を癒やしてくれたのは…上2人の女の子は年子で、反抗期が被った時期(W反抗期)があったのですが、娘の口から「クソババア」だの「育て方が悪い!」だの「こんな家出て行ってやる~!」などなど数々の棘のある言葉が飛んでくることが…ありました。私も傷ついて疲弊していったのですが、そんな気持ちを癒やしてくれて「また頑張ろう」って思わせてくれたことがありました。当時、小学1年生だった末っ子。急にお味噌汁を作った裏にはこんな気持ちがあったようです。上手に作れたので、そのあとそのレシピを自分のノートに(まだ知らない漢字ばかりなのに)一生懸命書き写していました(涙)弱気になって末っ子を不安にさせてしまったな~と反省しきり。私は4人のお母さんなんだ、なんのこれしきと気持ちを仕切り直すことができました。そしてちょっと冷静になると、他にも励みになることがあることに気が付きました…子どもが4人もいたからですが、子どもの反抗期によるストレスを癒してくれるのもまた子どもだったのです! また、こちらが子どもの不機嫌に振り回されずに冷静になると子どもが本当に言いたいことが見えてくることも。反抗期が終わった後はもしお子さんが激しい反抗期を迎えたとしても、親が親であることを放棄しない限り、また、それまでの信頼関係が築けていたら大丈夫だと思います。子どもが自立するためにがんばっているところなんだから、親のあり方も変わる時期だな…と一歩引くと感情の波に巻き込まれることが少し減ると思います。反抗して態度は悪くても、親の言葉を聞いていないように見えたけど子どもには届いていたと今だからこそ思います。そして反抗期が終わった後の子どもは、一段と成長して頼もしくなります。わが子とはいえ、イライラしている人の近くにいるのは本当に大変です。反抗期の子どもは通常とは違うモードなんだなと割り切って、「あなたの味方だよ」という気持ちだけは伝えつつ、親もそこだけに囚われずに気分転換して乗り切りましょう! 子どもが成長して戻ってきたと思える瞬間は、とても嬉しいですよ〜!
2019年10月31日子どもの成長は嬉しいけれど、思春期の時期に起こるとされている「反抗期」に不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。わが家の4人の子どもたちのうち3人はもう反抗期の荒波を通り過ぎました(末っ子は現在その最中!?)…というわけで、4人とも違ったパターンだった反抗期、それぞれどんな反抗期だったのかを紹介したいと思います。そして経験から思ったことをお伝えできたらと思います。まずはそれぞれの反抗期のエピソードから。長女の反抗期は戦闘型で激しかった…以前長女の 不登校体験記 でも触れましたが、ちょうど反抗期と不登校期間が重なったこともありそれはそれは激しい反抗期でした。ちょっとしたことに引っかかっては家族とケンカする日々。私も初めて子どもの反抗期と向き合ったわけですが、今まで可愛がって育ててきた子どもの暴言や暴れようにショックを受け、また、こんなこと許してはいけない! と正面から相手してしまい火に油を注いだ状態に…。イラストはコミカルですが、現実はかなりお互いエネルギー消耗する日々でした(涙)次女は口が達者で「生意気」を言う典型的なタイプ長女の反抗期後半と重なって次女の反抗期。そう、世にも恐ろしいダブル反抗期だったわけです!ただすでに長女で経験してたので反抗期に入ったことは気が付きましたから、「ああ~、反抗期ならもう生意気も仕方ないや」という気持ちになれた部分もあったので、二倍疲れたわけではありませんでした…1.5倍くらいかな。次女は暴れはしないものの…口が達者で神経を逆なでされっぱなしでした(苦笑)長男はとにかく静…というか「沈黙」系長男の反抗期は静でした。静なら楽かな~、うん確かに動の反抗期に比べたら大したことないのですが、いやどうしてなかなか…。必要最低限の会話すら怪しいんです! あとどうでもいい話はほぼスルーされる…。人間無視されるというのは精神的ダメージ受けるものなんですね~。特に子どもの無視はキツイ! 寂しい! 話したい!…私がどうでもいいこと話しかけすぎてたんでしょうね…(笑)新しいパターンきた! 次男はなんと自己申告…はい、次男はこんな感じで面白い反抗期のはじまりとなりました(笑)そしてその後少しイラついてたけれど、そのあとはイラつくこともなくなりほんとうに反抗期だったのか~?って思うくらい穏やか君です。4人を育てて…私が思う「反抗期」とはさてさてここからは私が思う反抗期とは、です!※専門知識があるわけではなく、体験から思ったことを書いてるだけですので「この人はそう思うのね」くらいで読んでいただけたらと思います。子どもから大人に変わりつつあるこの微妙な時期、反抗したくなること自体は成長過程において自然なことなんですよね。成長と共に自分を取り巻く人や環境などを、だんだん客観視できるようになってきます。多くの人と接するうちに理不尽などにも気が付くし、これまで絶対的存在だった親に対しても疑問や不満が生まれてきたりするわけです。さらに、急激な体の成長と心の成長がアンバランスになってイライラしたり、学校での人間関係も子どもと大人の間で難しくなるなど、本人がストレスを感じやすくなるのは必然な気がします。でも反抗期の現れ方には個人差があります。その子の性格や資質はもちろんなのですが…家庭環境や外的要因(学校の人間関係)など、いろいろなものが重なって「親に反抗する」という形で出てくるので、反抗の度合いはその子が感じてるストレスに比例しているように感じました。4人それぞれの反抗期の対処法長女は学校に居場所を見つけられず…なかなか大変な反抗期でした。私がそのツラさを理解することで収まっていきました。次女は、外で上手く立ち回りすぎる傾向があったので疲れていたようです。ですから娘のストレスを受け流すようなスタンスで干渉しすぎず、「時々話をして~」と放ったらかしにしすぎず距離感を大切にしているうちに収まっていきました。長男はなにか必要があれば伝えてくるのは信じてたので、基本的にはそっとしておきました。…が話さないし部屋に籠っていて様子が分からないのでちょっと心配もしたのですが、学校行事などを見に行くと友達とワイワイ仲良くやってて拍子抜けだったりします(笑)末っ子は上3人を見てきたせいか冷めてるので今のところ反抗する理由がそんなにない?…ようです(笑)それともこれからかな?子どもの反抗期と向き合うために…そして、現在…次男以外の3人は、もうすっかり大人。みんな仲良くおしゃべりしたり出かけたりとてもいい関係になっています。反抗期がきたなと思ったら、いよいよ大人になってくのね~! とどんと構えられるといいですよね。腫物を触るような扱いをするのではなく、当たらず触らず、でもいつも気にかけているよってことは伝わるようにしたいですね。反抗期という厄介な状態の自分でも受け止めてもらえた子はしっかり自分の足で人生歩いていけるようになると思います。とはいえ親も精神的にしんどい…です。まずは、反抗してきた子どもにつられないこと、できるだけ感情的にならないことをオススメします。上手にストレス発散しつつ、乗り切りましょう!
2019年10月19日何を言っても「イヤ」と言われてしまう、2歳ごろから始まるイヤイヤ期。今まで赤ちゃんだった子どもに自我が芽生えはじめ、社会の一員としての一歩を踏み出し、ママのしつけのはじまりの時期とも言えます。でも、しつけといってもまだ焦ることはありませんよ。 多くの人が乗り越えなければならないイヤイヤ期イヤイヤ期は、寝てくれない、ミルクを飲んでくれないなどに悩まされていたママにとって、次にやってくる難関とも言えるでしょう。 何を言っても「イヤ」と言われてしまうので、ママとしてはイライラもしてしまうし、自分のやり方に不安を感じ、自信をなくしてしまう人も多いでしょう。けれども、イヤイヤ期の訪れは、それこそ息をするように普通のこと。イヤイヤ期が来てくれて、順調に育ってくれているのだと考えましょう。 両親や友人の話を聞いてみようイヤイヤ期の終わりが見えなくてつらいと感じたら、自分のお母さんや先輩ママに話を聞いてみましょう。みんなうんざりしながら、イライラしながら、イヤイヤ期を乗り越えたことがわかるのではないでしょうか。みんなもそうだとわかれば、少し心も軽くなるはずです。脅してしまう、怒ってしまう、いろいろ試して、だましだましやっていることに罪悪感を覚えてしまうこともあるでしょうが、子どもが自分の自我と向き合いはじめて戸惑っているように、ママが戸惑うのも実は当たり前のことなんです。 イヤイヤ期は子どももママも成長するための時期。自分がママとして成長している時期だと思って、自分を責めずに応援してあげてください。 ドンとかまえていよう「イヤイヤ」言ったら、うろたえず、危険でないかぎり「どうぞ、どうぞ、お好きなように」とドンとかまえていてください。自我が出始めた時期だけに「早いうちに悪いことは悪いと教えなくてはならない」と思ってしまいがちですが、おむつがなかなかとれない子でも、ある年齢にいったら必ずトイレでできるようになるように、まだまだ続く育児、焦ることはありません。2歳ですべてを教えこもうとする必要は全くないのです。 子どももまだ自分の変化に戸惑っている時期です。子どもが手探り状態の中でいろいろと教えようとしても、聞いてはくれません。それこそ「イヤ」と言われてしまうでしょう。本当にダメなことから少しずつ教えるようにしましょう。 イヤイヤ期の終わりは必ず来ます。とはいってもイヤイヤ期の次には、また新たな課題が出てくるのが育児。難題が次々と出てくる……と暗い気持ちにならずに、順調に成長してくれている! と前向きにとらえて過ごしてください。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年10月05日「魔の2歳児」という言葉があるように、2歳ごろは多くのママが頭を悩ます時期ですよね。こんなに怒りたくないのに、やさしいママでいたいのに……。実際に経験すると思うようにいかないことが多いもの。今回は、わが子のイヤイヤ期に私が感じた悩みとその対応策について紹介します。 とにかく泣き声がつらい!イヤイヤ期の悩みの1つに、「とにかくわが子の泣き声がつらい」というものがありました。私の場合、泣き声を聞くだけで精神的ストレスを感じてしまいました。こうした悩みを抱えているママも少なくないと思います。 私が経験をして学んだのが、「泣き」と「イヤ」にうろたえないことです。何をしても泣き止まないときは、周りの迷惑にならない場所で思いきり泣かせてあげることも。その間に私も心を落ち着かせることができました。 何が「イヤ」なのかわからない!わが子のイヤイヤのなかでは、理由のわからないものも多くありました。「何がイヤなの?」と問い詰めても泣いて暴れるだけ。こんなとき、対応に困り果ててしまいます。大人の反応を見たいがための「イヤ」、親の指示に対する「イヤ」など、理由はさまざまだったように感じます。 なかには、子ども自身も理由がわからずに泣いていることもあるようでした。理由がわからない「イヤ」もあることを知っておくと、仕方のないことかな、とも思えました。 イヤイヤ真っ最中のしつけは大変!わが家では、イヤイヤ真っ最中の2歳のときにトイレトレーニングを開始しました。ただでさえ大変な時期に生活習慣を教えていくのは、本当に大変です。 夏までにおむつをはずしたいなど、私自身が目標を立てていたのですが、スムーズにいかずイライラしたこともありました。私の焦りが怒りへと変わっていき、子どもにも伝染して、逆効果でした。イヤイヤ期は「あれもこれも」より「これだけは」と思うしつけに絞ってみるのも方法だったと感じています。 そのほか、イヤイヤを予測して退屈させないおもちゃなどを用意しておくなどの工夫をしたことも。子どもによって合う・合わない対応があるかと思います。わが子に合った対応ができると良いですね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年09月19日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。中川マナです。今回は、海外で子育てをしていて気がついた、言葉がうまくでないころの子どもの葛藤と、語彙の大切さの話です。■言葉で伝えられないって、もどかしい!私は今年から、フィリピンのセブ島に家族で暮らしています。セブ島は英語が公用語。小学校から英語で授業が行われるので、2人の子どもたちの英語力は、目覚ましく成長しています。私の耳も慣れてきたと思いますが、話せる英語はそれほどでもなく、特に文法がひどい。私と夫、フィリピンの人の3人で会話をしているとき、だんだん隣にいる夫がイライラして「何て言いたいの?」と聞いてきます。英語で考えていたところから、日本語で考え直すので、言葉を発するまでに3秒くらいかかります。このことで私が気付いたのは…、「話し始めたころの子どもってめっちゃストレスフルだろうな!!」ということ。思考は言葉という枠がないことで全体的にぼんやりします。気持ちも大枠でしか感じられません。これが2~3歳のイヤイヤ期や癇癪に一役買ってるんじゃないかな。英語でうまく考えを伝えられないとき、2歳児や3歳児を疑似体験しているような気分にります。■言葉を細分化すると、冷静になれる「最悪!」と感じたとき「どのくらい最悪なのか?」を細分化して捉えると、意外と冷静になれる、というのがあります。実は、ひと言で言いがちな言葉ほど、色々なグラデーションがあるのです。「最悪」という言葉、私も興奮するとよく使ってしまうのですが、これはその典型ですよね…。気持ちを細かく把握できる人は、そうでない人に比べて3割も感情のコントロールが上手だという調査結果があります。例えば、子どもが片付けなかったブロックを思いっきり踏んだときの「最悪」と、パートナーの浮気が発覚したときの「最悪」は違いますよね。おおざっぱに「最悪」と言いたいところを、別の言葉で言い換えていくうちに、「意外と気分で盛ってたわ…」と気づいて冷静になれることもあります。単に「最悪」の代わりに「痛い…!痛すぎる」と言うだけでも良いですし、私は軽めな言葉を選ぶようにしています。気持ちは言葉にひっぱられるので、ユーモアを持って軽めな言葉にすると、ネガティブな気持ちが高まりにくいです。■細分化していくには、「語彙力」が大事違う言葉で言い換えていく方法は、大人が自分の気持ちを整えるのに使えるテクニックのひとつです。でも、それも語彙力があってこそ。話せない、もどかしい、伝え方が分からない…日本を出てみて、そんな気持ちを日々じっくり味わい中。そして改めて子どもにも、気持ちを表す「ことば」をたくさん教えてあげたいと思うのでした。言葉といえば、文法がめちゃめちゃな英語…私ももう少し、頑張ろう…!それではまた!
2019年09月18日わが家の子どもたちのイヤイヤ絶頂期は2歳前後。1人目のときはどう対応すればいいのか悩んだものです。しかし、つらい経験は糧になります。2人目は子どもの「イヤ!」に動じないようにしようと決意。そのとき私が実践していたことを紹介します。 外出時には退屈させないグッズを用意する私の経験上、退屈すると子どもの機嫌が悪くなることが多々ありました。わが家でよくあったのが買い物中です。 子どもにとって親の買い物に付き合うのは退屈。だからいろいろな商品に目を奪われて、手が出てしまうんだと感じました。でも、親には「触ったらダメ」と叱られる。これでは悪循環ですよね。そこで外出時には、退屈させない「グッズ」を用意しました。目新しい絵本やおもちゃを出すと効果的でしたよ。 選択肢を増やして自分で選んでもらう事前準備でもダメなら、次は予防策です。2歳前後は、自分の欲求を抑え切れない時期。一度欲求があふれ出てしまうと、なかなかおさまりません。 また、親が一方的に決めてしまうとヒートアップしてしまうことが多々ありました。その裏にはきっと「自分で決めたい」という意思があるのではないかと思った私は「選択肢を増やして自分で選んでもらう」ことに。たとえば、着替えの際は「どっちの服にする?」と、あえて選択肢を増やして子ども自身に決めてもらいます。すると自分で決められたことで満足してくれることもありました。 ママも子どもも飲み物でクールダウンする事前準備や予防策でもダメ。想定外なイヤイヤは日常茶飯事ですよね。そんなときは「飲み物」でクールダウンするのがわが家の鉄則でした。 理由はなんであれ、一度感情があふれ出してしまうとコントロールできなくなってしまうのが子どもです。イヤイヤのスイッチが入った! と感じたら、まずは飲み物をひと口飲ませてみます。私自身も深呼吸をしながら飲み物を飲み、一緒にクールダウン。親子ともに、冷静になれるきっかけになります。 仕事がお休みのときは、パパもぐいぐい巻き込みました。「子どもは好きな人にだけ反抗するんだよ」と言って、しばらく任せることもしばしばでした。ひとりで抱え込まずに、周りの協力も得ながら子どものイヤイヤに付き合っていけるといいですね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年08月19日当時、1歳11カ月でイヤイヤ期だったわが子。何を言っても聞く耳をもたず、イライラしてつい感情的になってしまうこともありました。怒鳴りつけるとぐずりはエスカレートする一方です。今回は、私が冷静になるためにおこなったこと、わが子がぐずったときにやってよかったことをお伝えします。 「大好きだよ」と言って抱きしめるなかなかぐずりがおさまらず、つい怒鳴ってしまうことがありました。しかし、そのあとに「大好きだよ」と言ってわが子をギュッと抱きしめると、ピタッと泣き止んでくれることが度々ありました。 きっと自分のことを大切にしてくれていると安心したのだと思います。私自身にとっても冷静さを取り戻すいいきっかけになりました。子ども自身も「ママは自分のことを思って叱ったんだ……」と気持ちが伝わりやすいように感じます。 子どもの言い分を否定しない当時1歳11カ月だったわが子は自我が大爆発していました。特に大変だったのは食事中です。嫌いな野菜があるとお皿を投げ、泣きわめきます。 ついカッとなって怒鳴ってしまうこともありましたが、「何が嫌だったの?」とわが子の話に耳を傾けると、泣き止んで落ち着くことが多かったです。 自分の気持ちをママにわかってもらえたと、満足するようです。どんなときでも子どもの言い分を否定しないことが大切だと感じました。 どうしてもイライラしたときは別室へ子どもだけではなく、大人も感情コントロールが難しいときもあると思います。親子ともに頭に血が上っていると、問題は解決しませんよね。イライラが頂点に達する前に、まずは冷静さを取り戻すことが必要だと痛感します。 私の場合は別室へ行き、深呼吸をしてイライラを落ち着かせていました。またお茶を飲んだり、自分のほっぺたをたたくのも効果的でした。落ち着く時間を確保することも大切だと感じます。 「早くしなさい!」など、子どもを突き放して怒ってしまうのは、不愉快な感情を子どもにぶつけているだけだと気づきました。子どもが何歳になっても「向き合うこと」はこれからも変わらず大切なことだと感じています。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年08月14日数年前、次女が反抗期で機嫌の悪い日々がありました。ある日特に機嫌が悪くて口論に…。反抗期の時期は何もなくてもイライラしてるので、何かあればイライライライラは増すのです。このあとさりげなく軽食を出したらイライラはだいぶ収まりました…(笑)夫にとって、子どもは思春期であっても幼いころのままの感覚なようで、んなことあるかい! って思ったんですが当たってました。普段一緒にいない方が客観視できることもありますね〜。そして、その数日後…反抗期の娘も、何かあったであろう夫も、ご機嫌!な〜んだ夫もそんなんで機嫌直るのか!そんなことって思われるかもしれませんけどこれなかなか効果あると思います。普段からいつも好きなもの出していたら効果はないかもしれませんけど…好きなものの中でもここぞという時のメニューがあるといいようです。大好きなメニューを作ってくれるということは、「ああ自分のこと、考えてくれてる、気にしてくれてるんだ」って感じられますよね。話を聞くことももちろん大切ですが、いろいろ言うよりも胃袋を満足させるほうが良い時もあるようです!
2019年08月12日次男4歳、年少3学期のころ。なんだかずーっと機嫌が悪い時期がありました。■「ママ大っ嫌い!」×20回の連呼にゲンナリこんな調子で1日20回くらい「ママ大っ嫌い」を連呼されまして…。子どもの言うこととはいえ、さすがに理不尽に「大嫌い」と言われ続けて怒りが爆発しました。ええ、頭の中には育児書なんかにあるテンプレアドバイスが浮かんでいましたとも。私はそんなん無理。聖母になれない。ムカつく。わが子だけどムカつく。大っ嫌いなんて簡単に言わないでよ!!久々に泣きました。二人目の育児は比較的楽で苦労してなかったので、次男のことで私が泣くのなんて初めてだった気がします。これは4歳の反抗期なのか? なんなんだ、これ。今までは何をしてもかわいいだけの次男だったのに、今は全然かわいいと思えない。未熟ゆえに言葉のチョイスがうまくできない、ちゃんと意味を理解できていない、というのも頭ではわかっていました。でもやっぱり事あるごとに「ママ大っ嫌い」と言われ続けたら、さすがにこたえますって。そんなことがあった翌日は、幼稚園の発表会の日でした。■もやもやした気持ちのまま、発表会当日に正直、見に行くのも嫌でした。ええ、完全に私のメンタルも壊れてましたね(苦笑)しかしそれでもまぁ、当然見に行くわけですよ。完全に親としての義務感だけでした。だけ。でも…次男が一生懸命踊る様子を見ていて、やっと気づいたんです。ここ数日の次男のイライラ具合、珍しくお昼寝をする姿を思い出しました。みの、ストレス溜まってたんだな…。それを家で発散するしかなかった。なんだか、自分がとった幼稚な態度が情けなくなってきました。苦労を乗り越えて、次男は今、舞台に立っている。驚くことに、この日を境に「ママ大っ嫌い」がピタリと止まりました。前日に夫が「そんなこと言ったらダメだよ、ママ悲しんでるよ」という内容のことを次男に言い聞かせていたらしいのですが、その効果もあったのか?発表会が終わって気持ちに余裕が生まれたからなのか?本当に、憑き物が落ちたかのよう。私の見ていない所でも、次男は着実に成長しています。今回の件では私にも反省することが多々ありました。これからも親子でいろいろな問題を乗り越えていきたいと思います。
2019年07月31日2歳くらいに訪れるイヤイヤ期。何を言っても嫌。あれも嫌。これも嫌。この時期は、子どももよくわかっていないし、なんでも「嫌!」と言ってみているんだなとおおらかに構えていられました。娘が3歳を迎えるころになると、言葉はたどたどしくても、いろいろ理解して会話らしきものもできるようになってきました。ここで、娘との言い合いが増えてきたのです。 娘のわがままにイライラ! 思わず手が出そうに3歳近くになると、「嫌」と言う以外にも、「これをしたい」「あれをしたい」という要望も多くなってきます。たとえば、よくあるのは「お菓子を食べたい」「アンパンマンを観たい」など。こちらとしては、お菓子を食べるのはごはんを食べてから、アンパンマンを観るのはお風呂に入ってからなど、親としての都合がいろいろあります。 そこで、「ごはんを食べてからね」などと言うのですが、「お菓子を食べる!」と言って頑として聞かない。こちらも負けじと「ごはんを食べてから」を繰り返すわけですが、繰り返しているうちに娘が大泣きしてヒスを起こす……。こうなると、こちらもイライラして思わず手が出そうになります。 母に言われた「半分しかわかっていないんだから」これを毎日のようにやられると、イライラ度も増してきます。毎日、娘に対して怒っている自分を振り返り、「これって虐待に近いのかも……」と不安になることも。 すっかりイライラして、実家の母に愚痴をポロリとこぼしました。「本当に頑固で嫌になる。言い出したら聞かないし、言ってもいうことを聞かない」すると、母に言われたのです。「まだ半分しかわかっていないんだから」と。 まだ3年しか生きていない会話ができるようになって、すっかり対等に娘と話すようになっていましたが、相手はたったの3歳。まだ3年しか生きていないんだと、ふと我に返りました。娘にとっては、「今」したいことがすべて。なぜ、お菓子を食べたいと言っているのに、ごはんを食べなくてはならないのか、因果関係としてまだわからないんですよね。 そう思えてから、娘にとっての「今」を中心に話すように心がけるようにしてみました。たとえば、「お菓子を食べたい」という要望には、「ごはんを食べてから」という回答ではなく、「今はあげられない」と回答して、気を逸らせてから「ごはんを食べよう!」と違う話題に振ってしまう、という具合です。 子どもにもよると思いますが、この時期も今思えばちょっとの期間でした。3歳を過ぎた今では、「◯◯したら、お菓子食べようね」と自分の要望を叶えるためにまずしなければならないことを自分から言うようになりました。イライラしてしまったら、まだまだ半分くらいしかわかっていないんだと思ってみると、ちょっと心が軽くなるかもしれません。 イラスト:imasaku著者:ヒロコ ラメッシェ4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーの資格を持つ。
2019年07月14日篠原涼子主演の映画『今日も嫌がらせ弁当』が、6月28日(金)に公開されます。子どもの手を握りながら、親子で将来の夢を語る時が過ぎ…やってくるのが反抗期。本作で描かれるのは、母親の嫌がること(=反抗)をする娘には、母親も「嫌なことをする」と始めた、あまりに強烈なキャラ弁を通した母娘のバトル(!?)の記録です。物語の原作は、アメブロランキングで総合1位を獲得(「kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」)、エッセイが累計発行部数20万部を突破した、ある実話。親子だからこその複雑な感情や距離感をみごとに映し出した本作には、不器用にそれぞれを思う母娘の愛があふれていました。■反抗期の娘には“嫌がらせ弁当”で対抗!?舞台となるのは、東京都八丈島。夫を事故で亡くしたシングルマザーの持丸かおり(篠原)は、面と向かって会話してくれない反抗期の娘・双葉(芳根京子)との距離感に頭を悩ませていました。その状況を打破する秘策として思いついたのが、娘が嫌がる“キャラ弁”を作ること。かおりは「どうだ!ウザいだろ?」と、目には目を、歯には歯を、嫌がらせには嫌がらせをと言わんばかりに、娘が反抗的な態度をあらためるまで“嫌がらせ弁当”を作り続けることを決意するのです。どんなに嫌がられてもキャラ弁を作り続ける母と、それを嫌がりながらも完食を続ける娘。互いに折れることない飽くなきバトルは、“ほほえましい”を飛び越えて、思わず口を押さえてしまうほどの笑いに満ちています。とはいえ、ただのキャラ弁作り&戦いの記録ではないのが本作。昼間はお菓子工場、夜は居酒屋勤務、家では内職までして生計を立てるかおりには、シングルマザーとしてのある思いがありました。■育児の後悔が生んだ、母の強い意志個性的なキャラ弁ブログが大人気となったかおりのもとに、ひとりの男性からメッセージが届きます。それは、妻を亡くし、幼稚園に通う息子のお弁当作りに悩むシングルファザー・岡野信介(佐藤隆太)からでした。初めはキャラ弁作りについてアドバイスをしていたかおりでしたが、やがて岡野から子育て相談を受けるように。一方かおりも、女手一つで娘を育てることに必死だったからこそ生まれてしまった、育児の後悔と本音を明かします。かたや実生活では、恋愛や進路に悩む、多感な娘を抱える母としての葛藤が尽きない日々。それでもかおりは強い意志を胸に、どんなに忙しくても、疲れていても、イライラしていても、欠かすことなく“嫌がらせ弁当”を作り続けます。言葉では「ウザい」連呼の娘ですが、そんな母の姿に心が動かされないはずもなく…。まるで我慢比べだった“嫌がらせ弁当”は、いつしかこれ以上ない“愛情弁当”となり、本音で語ることができない母娘にとって、かけがえない“意思疎通の手段”となっていくのです。■子どもの反抗期に、母親としてできることウーマンエキサイト読者世代の多くのママが、これから経験するであろう我が子の反抗期。よくわからないけれど親がムカついてたまらない、何があったわけではないのに口答えしてしまう、感謝しているのに素直になることができない。そんな反抗期がママ自身にもあったはずなのに、親の立場としてそれを迎えるとなると、どうしても構えてしまうものです。その不安をパワフルに吹き飛ばしてくれるのが、この作品。ずっと見守り続けてきたかわいい我が子のことだって、わからないこともたくさんある。そのとき、母親としてできるのは「なぜだろう」「何を考えているんだろう」と頭を抱えて思い悩むことばかりではないのかもしれません。子どもの気持ちがわからなくても、たとえ一方通行に思えても、ドーンと構えて自分なりの愛を送り続ける。“愛情”だけを武器に挑んだ母のガムシャラな戦いは、あとあと「あの頃は大変だった」と、笑いながら反抗期を振り返るためのヒントになるのではないでしょうか。■個性豊かなキャラ弁の数々は必見!また、劇中に登場する“嫌がらせ弁当”のクオリティの高さには、感嘆するばかり。木工用ボンドから貞子、ダンディ坂野まで、インパクト抜群のキャラ弁の数々は、原作者・ttkk(Kaori)さんの手を借りて作られたもので、物語の大きな見どころとなっています。バラエティ豊かなおかずのごとく、子育ての苦労と楽しさがめいっぱい詰め込まれた『今日も嫌がらせ弁当』。親に反発する娘の言葉は、リアルだからこそグサッと胸に来るものがありますが、「生意気でも、反抗期でも、あなたが娘でよかった」。そんなかおりの思いがあふれ出すラストには、涙が止まりません。ウザいけど愛おしい娘と、ウザいけど大切な母親による、笑って泣ける壮大なバトル。自身の反抗期を思い起こして懐かしい気持ちが込み上げる一方で、「次はあなたの番!!」と、不安を抱えるママの背中をバシッと叩いてくれるはずですよ。映画『今日も嫌がらせ弁当』自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしているシングルマザーの持丸かおり。幼いころは「大人になったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた双葉も、最近ではすっかり反抗期に突入し、生意気な態度で何を聞いても返事すらしない。そんな娘への逆襲にと、かおりは双葉の嫌がる「キャラ弁」を作り続けているのだが、やがてそのお弁当は、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていく。原作:「今日も嫌がらせ弁当」ttkk(Kaori)(三才ブックス刊)監督・脚本:塚本連平出演:篠原涼子、芳根京子、松井玲奈、佐藤寛太/佐藤隆太 公開日:6月28日(金)全国ロードショー公式サイト:
2019年06月27日子どもが親の意見に対して口答えしたり、反抗的な態度を取ったりするようになると、「もしかしたらうちの子、反抗期?」と思うパパママは多いことでしょう。今回、「子どもの反抗期」についてアンケートを取ったところ、「反抗期の時期」や「反抗期がある、ない」については、必ずしも一律ではなく、子どもによって異なってくることがわかりました。まだ子ども自身が小さくて反抗期はまだ先と思うパパママも、なんとなく気になるこの話題。すでに突入している人たちからお子さんの反抗期の態度、親が取った対応などを聞きながら、乗り越えるコツについて考えてみたいと思います。■「子どもの反抗期」7割以上があると回答アンケートでは、子どもに反抗期があったかどうか聞きました。その結果、「小学校低学年から高校生までの間に反抗期があった」と答えた人はあわせて74.4%となり、7割以上の親が子どもの反抗期を経験していることがわかりました。また、「まだ反抗期になっていない」と答えた人は23.3%で、その回答の裏には「これから反抗期を迎えるだろう」という予測も含まれていると考えられそうです。一方、「反抗期はなかった」と答えたのはわずか6.2%で、多くのパパやママたちが子どもの反抗期を経験しているか、もしくはこれから迎えるだろうと考えているといえそうです。Q.子どもに反抗期あった?小学校低学年であった 15.1%小学校高学年であった 18.4%中学生であった 20.5%高校生であった 20.4%まだ反抗期になっていない 23.3%反抗期はなかった 6.2%わからない 8.2%その他 5.1%■反抗期の特徴1、暴言、暴力「反抗期」と一口に言っても、実際に子どもとの具体的なやり取りは、家庭によって異なります。今回いただいたエピソードから多かった反抗期で起こる子どもの態度を3つにまとめました。まずは、親にとってもっとも過酷と思える暴言、暴力に関するエピソードです。「中学のとき喜怒哀楽が激しくなって、私に対していつも怒っていましたね。『お母さんにしかあたれないんやな』と理解していました」(三重県 50代女性)「高校受験前は反抗期が一番ひどかった。朝、『おはよう、今日はゆっくりだね』と言っただけで『死ね』と言われていました。最高に険悪でしたが、高校になったら落ち着きました」(東京都 40代女性)「高校生の息子とバトル。ああ言えばこう言う、みたいな言葉戦がエンドレス。口だけは達者!」(神奈川県 40代女性)「小学校5年生くらいから中学3年生までありました。一番ひどかったのは中学生のときで、『食器棚のガラスは割る』、『ドアに穴を開ける』、『壁に足跡のへこみをつける』など大変でした」(千葉県 40代女性)理由もないのに「死ね」と言われたり、家の中を壊されたりという、驚きの体験談が寄せられていました。ほかにも、「高校生になった娘とは毎日口ゲンカが絶えなかった」というコメントもあり、反抗期の子どもたちはなかなか手ごわそうです。■反抗期の特徴2、会話が成立しない暴言、暴力はなくても、話してくれない、会話にならないといった、「子どもとのコミュニケーション」がスムーズにできなくなったという声も多く寄せられました。「次男が中学3年のときに突然反抗期が始まり、いつもニコニコして明るかったのに一切しゃべらなくなり、その変貌ぶりにとても悲しい思いをしました」(大阪府 50代女性)「娘が小5から中2までひどかった。何もかもにつっかかり、文句をつけて人のせいにする、そして無視される日々。『人が真面目に話してるんだから聞けー』って叫びながら戦ったこともあります」(青森県 30代女性)「中3の反抗期は最悪。受験の大事な時期なのに、志望校を決める話し合いすらできませんでした」(千葉県 50代女性)こうした子どもの変化は、親としてもなかなか認めたくないと感じてしまうもの。また受験、進路を決める時期といった子ども自身の将来を考える上で大切なときに、話さえできなくなると、親も焦ったり、追い詰められたりと言った気持ちになるのかもしれません。■反抗期の特徴3、親の言うことを聞かない「こうしなさい、ああしなさい」など、親が子どもに対して指示したことは、かえってやりたくないというのは、子どもの反抗期の特徴的な態度と言えるかもしれません。「男の子ですが小5で反抗期に。怒られるとわかっていることをして、怒られるとふてくされる」(千葉県 30代女性)「上の子は小2ですが小1から反抗期。毎日の宿題や家庭学習、日々の最低限の片付けや生活習慣などについてケンカばかりで、情けないですが母親をやめたいと思ってしまうほどです」(北海道 40代女性)「うちの子は『うん、わかった』と返事はいいのですが、言ったことはやらず、行動は反抗的です。いろんな反抗期があるんだな~と勉強になりました」(茨城県 40代女性)自分が子どもだった頃を思い返してみれば、その気持ちも理解はできそうですが、親となってみると自分の話をまったく聞いてもらえないと、悲しく感じたり、イライラしてしまったりするものですよね。■反抗期はいつから? いつまで?また、「反抗期の時期」については、「小学生」と答えた人があわせて3割余り、「中高生」と答えた人が約4割という結果になりました。アンケートの選択肢にはありませんでしたが、期間をまたいで反抗期が長期に渡って続いたという声も多くありました。「長女は、年長で2人目ができてからずっと反抗期だった気がします。高校生になって少し落ち着いたかな」(広島県 50代女性)「小学校高学年から高校3年のいまに至るまで、ずっと反抗期が続いています。家庭に平和はいつ訪れるのでしょう…」(静岡県 50代男性)「14歳の息子、もともとあまのじゃくで言うことを聞かないし、ああ言えばこう言うので、いつが反抗期なのかわかりません」(千葉県 40代女性)そもそも、反抗期とそうではない時期というのは、子どもの性格の違いや親自身の感じ方の違いなどもあるため、明確に線引きできるものではありません。ただ、そのなかでも長期間にわたって反抗期が続いていると感じている親たちは多かれ少なかれ、「いつ終わるかわからない」というストレスを抱えていることは想像がつきます。さらに、「兄弟間でも反抗期の有無や反抗期の時期が異なっているため、回答はしぼれない」というコメントも複数ありました。子どもの反抗期を一括りにして説明することの難しさをあらためて感じるとともに、兄弟間でもまったく異なる成長をしていくのだと気づかされます。■反抗期は必要!? 「反抗期はない」も不安一方で、反抗期がないがゆえの悩みを持つ親もいるようです。「長男が高校生、次男が中学生、長女が小学生のとき、私にガンが見つかった。みんなで落ち込み、見つかった当初は私は泣いてばかり。主人は自分の仕事が一番で、手術日以外は病院に来てくれませんでした。それを見ていた子どもたちだから、もしかしたら反抗する機会がなかったんじゃないかとも思います」(神奈川県 40代女性)「4年生、2年生、年長の三兄弟がいますが、まだ反抗はなく、それどころか言い返すことさえしないので心配。私は愛情を注いでいるつもりですが、『怖いのかな』とか、仕事で帰りが遅かったりするので『甘えたいのかな』とか。逆に悩みどころです」(島根県 40代女性)「反抗期は子どもが親にきちんと気持ちをさらけ出せているということ」、「愛されていることがわかっている証拠」などと言われることもあります。こうした考えを聞いてしまうと、「反抗期がないことが心配」と、悩みを抱えてしまう場合もあるのかもしれませんね。あればあるで大変な反抗期、されどなければないで心配な反抗期、つくづく子どもの反抗期とは、親の悩みのタネだと言えそうです。■反抗期を経験した親たちから学ぶことそれでは、子どもの反抗期をどのように乗り越えればいいのか、コメントをもとに考えてみましょう。▼子どもとあえて距離をとる「何を話しても無視でしたが、中学に入ったらピタッと反抗期が終わった。反抗期の子どもにはかまわないのが1番だと思います。その方が早くその時期を抜け出せる気がしています」(新潟県 40代女性)子どもたちがコミュニケーションを拒否する場合、親は干渉せずに、あえて距離をとる。子どもが中学、高校生といった場合には、この対処を選択する人は多いかもしれませんね。子どもが自立を考えるような気もちでの反抗期の態度であれば、この対処もある一定の効果が期待できそうな気はします。ただもし、子どもが学校などで悩んでいる場合に起こっている感情の不安定さだったことを考えてしまうと、親としても決断するのは難しそう。また「子どもには子どもの人生がある」と十分わかっていても、親がはたして距離を取ってしまうことが本当にいま現在良いことなのか、悩む親が多い気がします。▼根気強く子どもと向き合う「息子がちょっとづつ反抗し始め、いつか笑って話せるようにと思いつつ、子どもの間違ったところには命懸けでぶつかり合う覚悟で向かっています」(千葉県 50代女性)「長女とは中学生のときに取っ組み合いのケンカをしました。社会人のいまはお互い1番信頼できる関係です。ストレス解消として、『家に帰ってあたれるところがある』というのはいいのではと思います。取っ組み合いでも大ゲンカしてでも子どもがそれで発散できたらいいと思います」(埼玉県 50代女性)「根気強く子どもと向き合って話し、体ごと真剣に受け止めてあげることが大切。親になるための試練でもあるので、親子としての絆を深めるためには必要な過程だと思う」(北海道 50代男性)子どもがいくら反抗的な態度だったとしても、「間違っていることは間違っている」とはっきり言葉で伝える。ときには体でぶつかって、子どもと向き合うと心がけている。という真正面から子どもと向き合う親からのコメントもありました。子どもとぶつかり合うのは、親の時間、体力、精神力が必要となってきます。場合によっては、真正面からぶつかり合うことで、お互い消耗してしまうこともあるかもしれません。それでも、「子どもとは向き合う」を重視している声が聞かれました。▼「命令」ではなく「提案」をする「『~しなさい』という指示ではなく、『~しよう』と提案するよう意識しました。提案だと、受け入れるかどうかを子どもに委ねることになり、子どもは『やるかやらないかを自分で選んだ』という気持ちを持てるし、結果の責任も自分になります。そして、うまくいかなかったときに、『だから言ったじゃない』と言わないようにしています。そうすると、子どもなりに次から気を付けるようになります」(埼玉県 30代女性)子どものためだからと、ついつい「あれしなさい、これしなさい」と、命令口調になってしまう。これは日々自覚しながらも、あらためようと思っている親も多いのではないでしょうか?自分が子どもの立場になってみると、命令ばかりされては、なかなか行動に移せないとわかります。さらに「子どものため」と言いつつ、それは「親の都合」「親の責任転嫁」だったりすることも…。コメントのように、「提案」とすることで、「決めるのは子ども」と実感させることは、とても大切なことだと思えます。ただ、どこまで任せられるのか、結局何もしなかった場合にどこまでなら「子どもの決めたこと」を通せるのか。親としての度量の深さも問われていると言えそうです。▼子どもに寄り添う「自己主張できるのはすばらしいこと。本人の言い分をまずは聞いてあげたいです」(東京都 40代女性)「まずは言い分を聞いてあげたい」、「子どもにとっていい距離を模索している」など、子どもに寄り添いたいと考えているパパやママからの声が集まりました。反抗期とは言っても、これまで親子で築いてきた時間がなくなってしまうわけではありません。たしかにその関係性が変わることもあるかもしれませんが、それも子どもの成長の証と認められると、あらたな親子関係を模索していくことができるのかもしれません。ここまで、子どもの反抗期について考えてきました。子どもによって反抗期の有無、その大小や種類は異なっていて、大変な思いを抱えているパパママがたくさんいることがわかりました。そして同じだけ、いえもっと多くの子どもが自分の感情のゆれや大人になっていく体と精神のギャップに悩んでいるのかもしれません。記事中では反抗期について種類を分類して、対処法についても考察しましたが、目の前にいる子どもにはここで挙げたような方法がうまくいかない場合も多いことでしょう。そして日々の摩擦で、悩んでいるパパやママもいるかもしれません。最後に、こちらのコメントもご紹介します。「反抗期の娘、なかなか毎日がハードです。お母さんだって人間だもの、参考書どおりの対応がいつもできるわけじゃない。その代わり自分に余裕があるときは思いきり甘やかすし全力で一緒に遊ぶ! 子どもの心の成長に寄り添えていたらいいな」(岩手県 20代女性)日々、トゲトゲした感情に触れていて、疲弊してしまっているパパママもいるでしょう。「反抗期の親のNG行動」「反抗期のやってはいけない接し方」といった情報をみながら、日々格闘している人も。そんなときには、一度パパママも子どもと真正面から向き合うことを横に置いてしまってもいいかもしれません。家のなか全体がギスギスして、金切り声だけが響いている環境というのは、やっぱり親も子も苦痛でしょう。それならまずは自分の元気を取り戻すことに注力して、日々をリセットしてみるのも悪くはないのではと思います。反抗期は、親子関係をあらためて考えなおす「試練の時」という気もします。寄せられたエピソードのなかには、「子どもが巣立つときが必ず来るから、いま一緒にいる時間を大切にしたい」といったコメントもありました。もう一度、親子関係を構築することで、子どもはより自立した大人へ、親も手を繋いで守ってきた子どもとの子離れへと進んでいかれるのかもしれませんね。Q.子どもに反抗期あった?アンケート回答数: 5324件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年06月23日子どもは、幼年期から児童期、思春期と成長する過程で、変化する環境のなか、たくさんの人と関わるようになります。特に、園生活や学校生活では、友だちとの関係、先生との関係、学習面のことで、不安や悩みを抱えたりストレスを感じたりしてしまうこともあるでしょう。そのようなときに、私たち親はどのような対応ができるのでしょうか。親ができる3つのポイントをご紹介しましょう。不安の感じ方には個人差がある!集団生活が始まるまで、毎日お父さんお母さんと一緒に過ごしていた日常が、ある日を境にがらりと変わり、お友だちや先生との日々が始まります。また、小学校に就学すると、これまで遊び中心だった幼稚園・保育園の生活から、机に向かって勉強をする「学習」が始まります。このような環境の変化は、子どもにとって楽しみでもありますが、同時に不安を感じる原因になることも。不安に感じるかどうかは、個人差があります。同じ場面であっても、子どもによっては不安に感じる子もいれば、そう感じない子もいるでしょう。このように、不安や悩み、ストレスの感じ方はひとりひとり異なるので、親御さんは自分のお子さんがどんなときに不安を感じやすいかをよく観察してみましょう。具体的に、子どもが不安を感じやすいシチュエーションはどんなものが考えられるでしょうか。<幼年期>■母親と離れて、はじめての幼稚園や保育園での生活■園生活や、児童館・プレ幼稚園での集団生活に馴染めない■お友だちとの関係性での不安■トイレで失敗してしまった、失敗してしまうかもという不安<児童期>■じっと座って授業を受けなければいけない■学校の授業中に発言を求められる■苦手な食べ物でも、給食で食べなくてはいけない■勉強や体育などで、友だちができることが自分はできない■クラス替えなどのタイミングなど、友だち関係の不安このように、幼年期や児童期は、園生活や学校生活の中での不安や悩みを抱える場合が多いようです。特に、新生活が始まるタイミングなどは、お子さんの様子を見守っていくことが大切です。子どもの不安やストレスをキャッチするまた、子どもは不安を感じても、大人のように上手に言葉にできないことも。そこで、親御さんがその気持ちを汲み取ってあげたり、体に現れる変化などに気づいてあげたりする必要があります。不安やストレスを感じている子どものタイプは大きく4つに分類できます。■頭に現れるタイプ不安になる、落ち着きがなくなる、悩んでいる様子を見せる■気分や感情にあらわれるタイプイライラする、苦しいと感じる、憂鬱、無口になる、表情がない■身体にあらわれるタイプお腹を痛がる、胃を痛がる、眠れない、おしっこがしたくなる■行動にあらわれるタイプ兄弟などをいじめる、物にあたる、お友達に手を出す、泣く、引きこもる、怒る、抱きつく、指をしゃぶる、甘え行動が増える子どもが不安を抱えている状態では、このような反応を見せる場合が多いと言われています。また、低学年から中学年ぐらいまでの子どもは悩みを言葉にするのは難しいため、「お腹が痛い」など、身体的な不調を訴えるケースが多いのだそう。一方、高学年になると、頭に現れるタイプが優勢になり、頭を抱えて悶々と悩んだり考え込んだりするようになります。どんなことで不安を感じるかに個人差があるように、不安を感じているときの子どもの反応もその子それぞれ。直接不安を口にする子もいれば、口にせず不安な様子を見せる子、身体的なストレス反応で出てくる子などさまざまです。親御さんは、お子さんがどのようなタイプなのかを把握したり、年齢によって反応の現れ方に変化があることを知っておきましょう。子どもが不安を感じていたら、親がすべき3つのことお子さんがいつもと違う様子だったり、不安を口にすることがあったとき、親御さんはどのようなことをすべきなのでしょうか。親御さんがすべき3つのことをご紹介します。<その1>不安やストレスか、病気なのかを判断するNPO法人 子育てひろばほわほわの顧問である永瀬春美さんは、「“おなか痛い”には病気の可能性もあるので、診察を受けることが大事。そのうえで、慣れない新生活に加え、不安な気持ちを表現できないことなどが重なって、腹痛の症状が出ることがあります」と言います。このように、「お腹が痛い」「頭痛がする」など、身体的な不調として訴えてきた場合は、まずは病気かどうかの判断をすることが必要です。毎日一緒に過ごしているご両親であれば、その様子からある程度は判断できると思いますが、やはり小児科へ行って医師の診察を受けることが大切です。医学的に明確な病気や原因が確定できなかった場合に、ストレスを疑ってみるのがいいかもしれません。<その2>子どもの話をじっくり聞いてみる身体的な不調がストレスや不安感からくるものだとわかったら、次は子どもの話をよく聞いてあげましょう。声をかけるときは、困っていることを前提とした声かけをするといいと言います。たとえば「最近〇〇していることが多いけど、大丈夫?」や「何か学校で困っていることはある?」などのように、子どもが困っているのだと訴えやすいように話しかけてみましょう。また、話を聞くときは、子どもの話が終わるまで「聞き役に徹する」ことが重要。子どもの話を聞いている最中、親御さんとしてはさまざまな感情や考えが湧き出てくると思いますが、とにかくまずは聞き役に徹しましょう。子どもの話を遮って、自分の思いを言い出すのは最悪の対応なのだとか。子どもの感情をそのまま受け止めて、「そうだったんだね」と頷いてあげるといいでしょう。教育ジャーナリストのおおたとしまささんも、子どもの気持ちを受け止めることについて以下のように言っています。気持ちが凹んでいるとき、「自分の気持ちをわかってもらえた」と思うだけで、ひとは前に進む意欲を復活させることができます。そういう経験を繰り返すことで「自分は一人じゃない」「やるだけやってみよう」「なんとかなるさ」と思える心の強さが育まれます。(引用元:日経DUAL|子どもの「折れにくい心」を育てるマジックワード)大切なのは、「お母さん(お父さん)はいつでも、あなたの話を聞いてあげるよ」という姿勢を見せること。何か不安なことがあれば、「いつでもお母さん(お父さん)が聞いてくれる」という安心感があるだけで、子どもは勇気を持って不安を乗り越えられるかもしれません。<その3>解決策は子どもに決めさせる「聞く」ことができたら、今度はこれからどうするのかの「相談」をします。子どもがどうしたいのかを聞いて、どのように問題解決をしていくか話し合いましょう。そのときに、親御さんのアドバイスを踏まえたうえで、子どもに今後の方向を選択させます。解決策は子ども自身に決めさせるのがポイントです。谷町こどもセンター(大阪市)で所長を務める、臨床心理士の日下紀子さんも次のように話しています。小学生の場合は、「スモールステップを用意する」「がんばりを認める」ことが大切なのだそう。「勉強や体育で遅れをとっていることがストレスにつながっているのなら、少し頑張れば乗り越えられそうな目標を一緒に立ててあげるのがいいでしょう」(引用元:いこーよ|新生活こそ要注意!)不安を抱くことは、決して悪いことではありません。不安というのは、人間が自己防衛するための本能であり、そのおかげでいろいろなトラブルを回避できたり、乗り越えられたりするのだそう。ですから、無理に不安を取り除いたり回避するのではなく、不安な気持ちが少しでも改善するにはどんなことをしたらいいのか、その方法を親子で一緒に考えましょう。不安や悩みを抱えることは、成長過程において自然なことなのです。***子どもが不安になりやすい時期は、4月の新学期が始まった直後、ゴールデンウィークなど大型連休前後、夏休み明けと言われています。せっかく整って慣れてきた学校生活のリズムが崩れてしまう時期でもあり、子どもは不安やストレスを抱えやすくなりますので、このような時期はとくに注意が必要です。ご家庭では、子どもがサインを出しやすい、不安や悩みを言葉にしやすい環境を作ったり、普段からお子さんの言葉に耳を傾けるようにすることも大切ですね。文/内田あり(参考)さぽナビ|子どものストレス対処法(1)さぽナビ|子どものストレス対処法(2)仙台市教育委員会|子供の不安・変化を見逃さないための生徒指導ハンドブックいこーよ|新生活こそ要注意!子どものストレス原因&親の対処法NHK生活情報ブログ|おなか痛いをわかってほしい日経DUAL|子どもの「折れにくい心」を育てるマジックワード
2019年06月02日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)■産後うつで、とてつもない反抗期がやってきた「産後は母親が田舎から2か月くらい来てくれた。でも中学の頃以上の反抗期がやってきて、すごいけんかしたんだよね(笑)。それこそ取り戻せないぐらい酷いことも言っちゃって。たぶん産後うつみたいな感じになっていたんだと思う」出産後の身体って、大怪我をしたのと同じような状態だと思う。その身体で、これ までとガラッと変わった生活を送らないといけないというのは、想像するだけで身震いしてしまう。「でも、やっぱり産後うつにならないためには、人に手伝ってもらうのが、すごく大事だと思う。私はもともと誰かが家に来るのがすごく苦手だったけど、一人の友達がしょっちゅう遊びに来てくれて、その間ずっと子どもを抱っこしてくれたの。その子は子どもを二人育てているから、本当に任せられて、気分もリフレッシュできて。お昼ごはんも買ってきてくれるから、それがすごく助かった。やっぱ人に頼らないとダメなんだなって、甘えられるようになった」人に頼るのって、本当に大切。私も生きていく上で痛感していることだ。でも、やっぱり一番頼りにしたいのは夫だと思うんだけど、夫にはどういうふうに接してもらうのがいいのだろう。「イエスマンになれ! 夫も頑張ってるのは分かるんだけど、この時期はとにかく『ありがとう』の気持ちで接してほしいかなあ。でも夫とは、妊娠中がいままでで一番仲良かったな。すっごく優しくなって(笑)。出産したら行けなくなるからって、高級 なお店に食べに行ったり。でも産んだらケンカばっか!」これも他の人から聞いたことがある。出産後、とにかく夫にイラつくと。私も、「もし妊娠・出産したらそうなるかも」ということをつるちゃんに伝えたら、だいぶおびえていたな……。それでなくても怖い私が更に怖くなるって、彼にとったら恐怖だろう。「でもいまはもう元通り。ケンカも少なくなって普通に戻ったんだよね。というか、とにかく子どもがかわいくてしゃーないから、子どもを通じて会話が生まれるんだよ」最終的にFさん、めっちゃニコニコしていた。私が尊敬していたFさんは、相変わらず尊敬できる人で、さらに強くなった感じがした。つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年05月31日「子育ては完璧じゃなくていい。毎日ご飯を作る余裕なんてないから、お惣菜や出前の日もある。でも、それでいいと思うんです。子どもたちが思っているほど親は立派じゃないということを見せることも大事。私はいつも “そのままの私” で体当たりしてきました」と語る小川菜摘さん。2人の息子さんもそれぞれ成人し、ようやく子育て一段落。改めて、駆け抜けた日々を振り返り子育てのお悩みに答えます。【読者からのお悩み】モノにあたり時には暴力も……反抗期真っ只中の息子とどう向き合えば?反抗期真っ最中の息子がいます。少しでも気に入らないことがあると壁を殴り、壁が穴だらけに。私も殴られて傷だらけになっています。もう無視しておこうと食事だけ用意して相手にしないようにしています。しかしまだ子どもで、たまにわざわざ寄ってきて話しかけてきます。そんな反抗期中の息子との関わり方がわかりません。【小川さんからのアドバイス】1人で抱え込まず夫と2人で正面から向き合ってみて。[ 画像が省略されました ]うちの息子たちも、やはり反抗期は四六時中イライラして、時にはものに当たるようなこともありました。私は、親が「反抗期だからいまは我慢するしかない……」と無視したり腫れ物に触るような態度を取っていたりすると、増長させてしまうのではないかと考え、「なんだ、その態度は!」「こっちに不満があるなら言ってみろ!」と正面から向き合って、時にはケンカしていましたね。それが正しかったかどうかはわかりませんが、我が家の場合はそうでした。言いたいことを言い合って、親に非がある点は「そうだよね、そこはお母さんが悪かった」と謝ることもありましたし、息子が間違っていれば「お母さんはそうは思わない。こう思う」と彼が納得するまで説明したことも。親だから、子どもだから、ということではなく、なるべく対等に接することを心がけていました。……というと理想的な親のように聞こえるかもしれませんが、私も息子達と衝突することが多々ありましたし、何度も言って聞かない場合は、最終兵器として夫に怒ってもらったことも。相談者さんの場合、旦那さんがどのように関わっているのかが書かれていないところが気になります。相談者さん1人ではなく、夫婦で一緒に息子さんに向き合ってほしいですね。息子さんには、自分から話しかけてくる冷静なときに、「壁に穴を開けられて悲しい」「殴られて悲しい」と何回も伝えるしかないように思います。そして、「あなたの味方だよ」ということを示して、なにか不満や問題を抱えているようならそれを引き出していく。面と向かって話しにくいのであれば、今ならLINEで聞いてみるのもいい。たとえ無視されても「心配しているよ」と繰り返し根気よく発信する。私だったらそうすると思います。最近の小川さん5/11は、家族で主人のお誕生日をお祝いしました。PROFILE26歳で結婚、28歳で第1子、31歳で第2子を出産。小川菜摘Natsumi Ogawa東京都出身。1978年『ゆうひが丘の総理大臣』でデビュー後、文学座演劇研究所入団。数々のテレビドラマや映画に出演。Photo:Reiko TohyamaText:Yukiko AnrakuComposition:Shiho Kodamaあなたのお悩み募集中!2人の男の子を育て、家事に、仕事にと奮闘した経験を持つ大先輩である小川菜摘さんに「親にも話せない悩みをこっそり相談したい」「自分では解決できない悶々とした感情を諌めることができない」などなど、心に引っかかっていることについて小川さんと一緒に考えてみませんか?※子どもの性別、年齢は問いません。※子どもが生まれてからの夫婦間のお悩みや、親との関係性など。※お母さんだけでなくお父さんからのお悩みも募集中です。お問い合わせありがとうございます。
2019年05月28日正常な月経周期において、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンバランスや卵巣、子宮内膜などが時期によって変化していきます。卵巣の変化に着目してみると、「卵胞期(らんぽうき)」→「排卵期」→「黄体期」という変化を繰り返しています。今回は黄体期にどのような変化が起きているのか、妊娠している場合の変化などについて解説します。 黄体期とは?妊娠しているとどうなる?月経が終わると、卵巣では再び妊娠の準備に向けて卵胞が成熟していきます。卵胞が完全に成熟すると、卵胞から卵子が出され(排卵)、残った卵胞は黄体になります。妊娠が成立しなかった場合、黄体はおよそ14日間程度で白体(はくたい)へと変わり老廃物となります。この一連の変化のうち、排卵の時期を排卵期といい、排卵期より前の時期を卵胞期、後の時期を黄体期といいます。黄体期の特徴としては、黄体から分泌されるプロゲステロンの効果によって体温が上がります。そのため、黄体期に入ると基礎体温のグラフは上がり、次の月経が始まる2日ほど前まで体温が高い状態が続きます。妊娠が成立すると黄体は妊娠黄体となり、胎盤ができるまでの間、プロゲステロンを分泌します。そのため、月経予定日を過ぎても基礎体温は下がらず、高温相がつづきます。妊娠をしていない場合には、月経予定日の前に基礎体温は下がり、月経が始まります。 黄体期にみられる症状卵胞期にはプロゲステロンよりもエストロゲンの方が多く分泌されていますが、黄体期では、エストロゲンよりもプロゲステロンの分泌量が多くなります。 プロゲステロンの分泌量が増えることで、基礎体温が上昇するほか、乳腺の発育・発達、子宮内膜が厚くなる、頸管粘液が透明から白色で少なくなるなどの変化が生じます。そのほか、月経前症候群(以下PMS)が現れる方がいます。 PMSは、月経予定日の3~10日に心や体にあらゆる症状が出るものです。原因はまだはっきりわかっていませんが、今のところ、PMSはエストロゲンとプロゲステロンのアンバランス、ホルモン異常、カルシウム不足や精神状態の影響など、さまざまな原因が考えられています。 【PMSの代表的な症状】・眠気または寝つきが悪い・頭痛・体のむくみ・乳房の張りや痛み・倦怠感・イライラする・やる気が起きない・集中力の低下 PMSの症状が出る方とそうでない方、症状として感じるものやその程度は個人差があります。PMS症状が重い方では学業や仕事を休まざるを得ないケースもあり、日常生活への影響も大きくなります。気になる症状がある方は、産婦人科に受診をするとよいでしょう。 基礎体温の変化からみる黄体期の異常正常な基礎体温の変化は低温相と高温相の二相性を示し、高温相が陥落することなく10日以上持続することなどがあげられます。しかし正常な基礎体温の変化が見られない場合、以下のような異常が生じていると考えられます。■高温相が不安定で10日以内の場合黄体機能不全が考えられます。本来、排卵後、卵胞は黄体に変化し、プロゲステロンを分泌し体温を上昇させますが、黄体機能不全の場合はプロゲステロンの分泌が不十分なため、高温相を維持できなくなり、不安定になってしまいます。黄体機能不全の原因は明らかになっていませんが、ホルモンの分泌異常や子宮内膜の異常などの要因が関連して起こると考えられています。■高温相がない無排卵性月経ということばで聞いたことがあるかもしれませんが、無排卵周期症が考えられます。無排卵周期症では、ホルモンの分泌異常により卵胞が発育せず、排卵が起こらないため、卵胞が黄体に変化せず、体温の上昇が起こりません。どちらの場合でも、月経様の出血が見られるため、基礎体温を習慣的に測っていない人は、異常に気付きにくいかもしれません。黄体機能不全や無排卵周期症は、不妊の原因にもなりえます。 まとめ黄体期は排卵期の後から次の月経が始まる前日までの期間のことをいい、基礎体温では高温相にあたります。妊娠していない場合には月経予定日の前日には基礎体温が下がり低温期に入って月経が始まりますが、妊娠している場合は月経予定日を過ぎても高温相が持続します。基礎体温を計測することで、自分の黄体期の有無を確認することができます。黄体期を示す高温相に異常がある場合は、黄体機能不全や無排卵周期症の可能性があり、不妊の原因にもなります。基礎体温は妊娠の可能性や体調の具合を表すひとつの指標になりますので、基礎体温計測が習慣化できるとよいですね。 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士
2019年05月27日現在、わが家の第4子は2歳、イヤイヤ期真っ只中です。子どもを4人育てていると「経験があるからイヤイヤ期も簡単に乗り越えている」と思われがちですが、何人目でも気力・体力を使い果たしてバテバテです。それでも、ようやくイヤイヤを落ち着かせる対応ができるようになった! そう感じる方法をご紹介します。 イヤイヤの本当の気持ちは「やりたい」が多かった「イヤイヤ」と聞くとマイナスなイメージがありますが、子どもが伝えたいのは「やりたい」という気持ちなのではないかと私は思いました。 2歳の息子がイヤイヤしているときの気持ちでよくあるのは、「ママは僕のもの。取られたくない」「僕も同じようにやってみたい」「僕も同じものが欲しい」という能動的なもの。それが叶わないときにイヤイヤが始まります。物を投げる、やりたい気持ちが叶うまで泣き続ける、抱っこをせがむといった行動でその気持ちを表現することが多いようでした。 イヤイヤの気持ちを代弁してあげると落ち着いた2歳の息子はおしゃべりがじょうずなほう。でも、まだ繊細な自分の気持ちまで話すことはできません。物を投げてイヤイヤしているとき、私は息子の目を見て「さみしくて抱っこしてほしいから怒っているの?」と聞いてみました。 すると息子は「うん」とうなずき、「さみしかった」と言ってイヤイヤが落ち着きました。パパやママも自分に余裕がないと、「物を投げちゃいけない!」と否定から入ってしまいがちですが、まずは気持ちを代弁してあげることが必要なのかもしれません。 気持ちを聞いてもイヤイヤが収まらないとき気持ちを聞いてもイヤイヤが収まらず、泣き続けることも多々あります。そんなときは、「泣きたいときなんだ」と思うようにしています。大人でも泣きたいときってありますよね。 「泣かないで」と言っても聞ける年齢ではないので、何も言わずに泣かせて落ち着くまで見守っています。私はイライラしたまま声をかけると、自分自身の口調でさらにイライラが増してしまうので、お互いに落ち着くまであえて無言でいるようにしています。 特に外出先でのイヤイヤは本当に大変ですよね。そんなときは無理せず、スマホやおやつに頼ることもあります。イヤイヤ期が大変なのは、「将来、やる気のある人になるからだ!」と思うようにして、付き合っていきたいと思っています。 イラスト:sawawa著者:武山あゆみ三男一女の母。ワンオペ育児に奮闘するかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年05月25日親であれば、訪れる前から気になるのが子どもの反抗期ではないでしょうか。すでに反抗期を迎えた子どもとの接し方に悩んでいるという人も多いはずです。そこで話を伺ったのは、アンガーマネジメントの専門家であり、「キレやすい子ども」をテーマにした著書も多い早稲田大学教育学部教授・本田恵子先生。反抗期とはいったいどういうものなのか?その意義も含め、反抗期の子どもとの接し方についてアドバイスをもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもに訪れる3つの反抗期子どもの反抗期には大きく3つの段階があります。ひとつは3歳くらいで訪れるもの。いわゆるイヤイヤ期と呼ばれるもので、これは自我が出てきたことによるものです。もちろん、自我がなければひとりの人間としてきちんと成長していくことなんてできませんから、イヤイヤ期は親としては歓迎すべきものでしょう。次が10歳頃の反抗期。これはさまざまな試行錯誤をして創造力が伸びる時期だからこそ出てくる反抗です。この時期にはルールで縛りつけ過ぎないように注意しなければなりません。「こうしたほうがいいよ」と親の理想を押しつけると、お手本どおりの解答はできるけど、独自性がない子どもに育ってしまうからです。独自性がないまま育つと、作文を書くにも、綺麗だけど面白みはない、どこかの誰かが書いたような文章しか書けなくなる。「個性が大事だ」とよくいわれますが、そう願うのなら、この時期の子どもには思い切り自由に発想力や創造力を働かせてあげてほしいのです。そうさせるうち、子どもは自分で自分なりのルールをつくるようになっていくでしょう。最後が14、15歳で訪れる反抗期です。反抗期というと、一般的にはこの時期のものをイメージするでしょう。この時期の反抗は、親などの大人や世のなかの価値観に対する反抗で、それらに対して「なぜ?」と疑問を持ち、その解決を通じて大人になっていくわけです。そういう意味でも、とくに14、15歳の反抗期にある子どもには、自分としっかり向き合ってくれて「世のなかとはこうだ」と答えてくれる大人の存在が必要です。そういう大人に対して子どもは自分の論理をぶつけて話し合う。そうしていきながら、大人になるために重要な道徳性や倫理を学ぶのであって、反抗してあたりまえなのです。対立するふたりのあいだに仲介者が入る対立解消法先に10歳頃の反抗期には、思い切り自由にさせてあげることが大切だとお伝えしました。ですが、親からすれば子どもに反抗されるのですから、「話し合いが必要だ」という場合もあるでしょう。でも、14、15歳の子どもとはちがって、10歳の子どもの場合は言葉が未熟なので、自分の論理をきちんと表現できないということもあります。そういう場合には、誰かがあいだに入ってあげるという対立解消の方法があります。仮にお父さんと子どもが対立しているのなら、お母さんがあいだに入って仲介する。こういう親子間の対立の場合、よくよく見てみると揉めているのは「方法論」だけという場合もよくあるケースです。たとえば、「子どもの成績を上げたい」と、お父さんは「あの塾に行くべきだ」と主張しているとします。それに対して、子どもは「別の塾に行きたい」「通信教育を受けたい」と主張しているといった具合です。この場合、「成績を上げたい」という目標はお父さんも子どもも共通しています。そうであるのなら、仲介者であるお母さんが「目標は共通している」ということを指摘して、お父さんと子どもを向かい合わせることができますよね。子どもは親の思いどおりには育たないここまでですでにおわかりとは思いますが、反抗期というのは子どもの成長に欠かせないものであり、あってあたりまえのものです。逆にいえば、反抗期がなければ「うちの子は大丈夫かな」と不安になってしまうかもしれませんね。でも、なかには本当に穏やかに育って反抗期がないという子どもも存在します。それは、子どもの欲求を上手に親が受け止めていた場合です。そういうケースにあてはまるかどうかはともかく、反抗期がないからと不安になる必要はありません。ただ、代わりに自分の言動はつねにチェックしてほしい。大切なのは、子どもの意見をきちんと聞いているかということ。子どもがなにかをいいだしたときに、子どもの言い分を最後までさえぎらずに聞いているか。それだけは意識的にチェックしてください。なぜ子どもの言い分を聞くことが大切なのか。それは、子どもをひとりの人格を持つ人間として考えることの証明だからです。親が自分の思いどおりに子どもを育てようとするのではなく、子ども自身がどのように育ちたいのかということをちゃんと受け止めることが大切です。子どもというのは、親の思いどおりには育ちません。子どもは親とは遺伝子もちがいますし、子どもをめぐる友だちや学校などの環境の影響も大きく受けます。それこそ、ジャガイモという同じ材料であっても、それをコロッケにするのか肉じゃがにするのかを決めるのは子ども自身なのです。そういう意味では、きちんと「自分で決められる」子どもに育てることこそ親が重視すべきことだと思うのです。自分で選んで自分で判断する――その力を子どもにつけてあげることこそ、親にとっての大事な役割だと思います。『キレやすい子へのアンガーマネージメント―段階を追った個別指導のためのワークとタイプ別事例集』本田恵子 著/ほんの森出版(2010)■ 早稲田大学教育学部教授・本田恵子先生 インタビュー一覧第1回:子どもが「キレやすい」人間に育ってしまう、“絶対にNG”な親の振る舞い方第2回:意外と言いがち!子どもがますます反抗する、親のフレーズ3パターン第3回:「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!【プロフィール】本田恵子(ほんだ・けいこ)早稲田大学教育学部教授。中学、高校の教員を経験したあと、教育現場にカウンセリングの必要性を感じて渡米。アメリカにて特別支援教育、危機介入法などを学び、カウンセリング心理学博士号取得。帰国後にスクールカウンセラー、玉川大学人間学科助教授等を経て現職。学校、家庭、地域と連携しながら、児童、生徒を支援する包括的スクールカウセリングを広めている。2000年代からは、矯正教育の専門家を対象としたアンガーマネジメント研修の講師も務める。著書に『改訂版 包括的スクールカウンセリングの理論と実践』(金子書房)、『脳科学を活かした授業をつくる 子どもが生き生きと学ぶために』(みくに出版)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年05月23日正常な月経周期において、卵巣は卵胞期→排卵期→黄体期→卵胞期…というようなサイクルで変化をしています。「排卵期」は、よく耳にする「排卵日」とは違うのでしょうか?ここでは、排卵期についてくわしくご説明したいと思います。 排卵期とは排卵期を理解するには、まず正常な基礎体温の変化を知る必要があります。正常な基礎体温は低温相と高温相の2相性であることが原則です。低温相から高温相に移行する数日の間に排卵が起こっていると推測され、この数日間を「排卵期」といいます。 排卵期に起こる体の変化●基礎体温排卵期には、基礎体温が低温相から高温相に移行しますが、低温相と高温相との温度差が0.3℃以上、高温相への移行が3日以内であり、高温相が10日以上続くことが正常といわれています。 ●ホルモンの変化卵胞期に分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)によって、エストロゲンの分泌が促進され排卵期の前にピークとなります。また、排卵に向け、LH(黄体形成ホルモン)の分泌が上昇し、排卵期にはLHの分泌がピークとなり(LHサージ)排卵が起こります。 ●おりものの変化排卵期が近づくと、おりものの粘稠度が低下し、無色透明のおりものが増加します。 排卵期に出現する症状排卵期には、下腹部痛や腰痛、おなかの張り、乳房の張り、便秘・おりものの変化といった症状がみられる場合があります。また排卵にともない排卵痛が起こったり、卵巣出血がみられたりすることがあります。 〈排卵期にみられる症状〉・下腹部痛や張り感・腰痛・胸の張り・倦怠感・めまい・頭痛・眠気 排卵痛と排卵出血の症状と対処法排卵は、卵巣の中で卵胞が成熟し、卵巣の表面に突出して破裂し、卵巣の外に卵子が排出されることをいいます。その際に、痛みを感じることがあり、それを「排卵痛」といいます。 痛みに対しては個人差がありますが、痛みの程度はそれほど強くないとされているため、安静にすることで対処できます。 また、排卵の際に卵巣に傷がつき、卵巣出血が起こることがあります。卵巣出血は、排卵時に限らず排卵後から次の生理までの期間に起こりやすいとされています。また、性交後にも卵巣出血は起こりやすく、性交後の急激な下腹部痛は、卵巣出血が疑われます。 卵巣出血は、出血量が少なければ安静にすることで症状が収まりますが、痛みや出血がひどい場合は溜まった血を取り除く手術をおこなうこともあります。 排卵期の過ごし方排卵期はどのように過ごせばよいのでしょうか?排卵痛が気になる・排卵時の体調不良に悩んでいる方は、一度生活習慣を見直してみましょう。さらに妊娠を望む女性にとって排卵はとても重要です。 ●妊娠を目指している場合排卵期は自然妊娠をするにはベストな時期となります。妊娠を望んでいる場合は、この排卵期に積極的に性行為をおこなうようにしましょう。激しい性行為をしてしまうと、卵巣に傷がつき出血してしまうこともあるため注意が必要です。 ●体調不良や軽い排卵痛がある場合体の不調を改善するために、趣味やリフレッシュに励みましょう。軽い運動もおすすめですが、自分の体と相談しながらおこないましょう。また、体を温めてなるべく冷やさないようにすることも必要です。ストレスや体の不調を感じた場合は、無理せずに安静にしましょう。 まとめ排卵期には、下腹部痛や腰痛、おなかの張り、乳房の張り、便秘・おりものの変化、排卵痛や卵巣出血といった体のトラブルが生じる可能性があります。痛みや出血が出てしまった場合は、まずは体を休めましょう。症状が強い場合は、病院を受診することをおすすめします。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月09日映画の話になると、会話が止まらなくなる役者家族。家族の危機を救うのも映画だった。柄本明さん(70)がロケで家を空けることが多かった時期、長男の佑さん(32)が中学2年生で反抗期になり、妻の故・角替和枝さん(享年64)が手を焼いた。しかし、オーディションに受かって初主演した佑はロケの厳しさで“更生”して帰ってきたのだ。その後、次男の時生(29)も後を追って俳優に。年間500本の映画を見る長女は映画製作スタッフに。「子どもには興味ない」といいながら、父は映画の力を信じて子どもを育ててきた――。ドキュメンタリー映画『柄本家のゴドー』(4月20日、東京・渋谷ユーロスペースにて公開)。カメラは’17年1月、下北沢・ザ・スズナリで上演された舞台『ゴドーを待ちながら』の稽古初日から上演直前までを淡々と追う。演じるのは柄本明さんの長男・佑さんと次男・時生さんの兄弟で組むユニットET×2。明さんが演出を務める。『ゴドーを待ちながら』は、アイルランド出身の劇作家、サミュエル・ベケットによる有名な戯曲だ。2人の老人(佑さん演じるウラジミール、時生さん演じるエストラゴン)が、ゴドーという人物をひたすら待ちながら、とりとめのない会話を繰り返す。「退屈」「難解だ」などといわれる一方で、不条理演劇の傑作として演劇史にその名を残すこの作品は、多くの劇作家、俳優たちに強い影響を与えてきた。初演は’53年、パリ。日本では’60年に文学座で初上演され、明さんも’00年、石橋蓮司さんと組んで、エストラゴンを演じている。その舞台を当時13歳の佑さんが見ていた。ET×2でこの作品を初めて演じたのは、兄弟そろって人気俳優に成長した’14年のことだ。父に演出を依頼した理由を、佑さんは映画のなかで、こう話していた。「初めて2人で演じたとき、一生、時生と2人で付き合っていける戯曲と出合ったなという手応えを感じていて。だからこそ、早いうちに親父の演出でやってみたいなっていうのがあった」明さんは、家族のことを話すのが照れくさい。《世間的にみっともないよね。僕の演出で彼らが演じるってことだけでも》(映画『柄本家のゴドー』より)そんな明さんに代わって、『柄本家のゴドー』を監督・撮影した山崎裕さんが補足する。「映画の撮影中も、よく、下北沢の喫茶店で、家族でお茶を飲んでいました。もちろん角替さんも一緒です。そんなときは仲のいい親子です。ところが、いざ芝居となると、柄本さんは一線を引く。“芝居の鬼”になるんです」“芝居の鬼”の厳しさは、東京乾電池の女優でもあった角替さんにも向けられた。昨年2月、「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」でのインタビューで、佑さんは、こんなエピソードを披露している。「(乾電池の公演後)親父の顔が、目が、怖くなっているんです。母ちゃんは『怒られるぅ』って、顔が青くなっているし。それで、俺は、(自宅に)親父と2人だけの密室を作らないように、母ちゃんから人質に取られたんです。『一緒にいて』って(笑)」時生さんの思い出話も面白い。「幼いころは、学校から僕が悪いことをしたという内容の文章を受け取ると、親父が読み上げるんです。そして、それを急に渡されたと思ったら、2~3時間、声に出して読まされた。陰湿なんです」叱るというより、まるでセリフの練習ではないか。日常生活のなかで、兄弟は知らず知らずのうちに芝居の稽古をしていたようだ。明さんとて無意識だったことだろう。とはいえ、明さんは放任ではなく、むしろ繊細に、息子たちの成長を見守っている。「佑も時生も学芸会に積極的に出るタイプではないね。でも、下のガキは、一度、ジャンケンか何かで演出になっちゃって。学芸会に行って、見ましたね。パソコンのトラブルか何かで、たしか原稿がおかしくなった。それで手伝わなきゃいけなくなった」原稿直しだけで終わらず、舞台を見に行くところが、明さんだ。息子2人が俳優になったことについてはこう語る。「長男が中学のときに、事務所マネージャーがオーディションに出したいということで、出したら通っちゃった。下のガキもそんなことです。『お父さん、俳優になりたいんだけど……』なんてあらたまった話はなかったです、うちはね。ダラダラ、ダラダラと」それでも、子育てをするなかで、映画の仕事をしていてよかったという思いもある。佑さんがオーディションに通ったときのことだった。「佑は中2で、反抗期だったんです。俺も長期ロケで、家を空けることが多く、カミさんが手を焼いていた時期でした。で、夏休みの2カ月間、『美しい夏キリシマ』(’03年)の主役の少年役で、映画の現場に放り込んだんです。映画の世界は縦社会。周りは大人ばっかりでしょ。寂しくて、ひとりの部屋で泣いて電話をかけてきたりした」明さんは心配になって、撮影現場まで様子を見に行っている。「みっともない親でね。監督に迷惑かけましたけどね。(故・原田)芳雄さん、石橋蓮司さん、僕が尊敬する先輩がいるなかで『佑、佑』と呼ばれて、もまれてね。すっかりいい子になって戻ってきました」他人のなかに入る。社会人の枠のなかで生きていく。映画の現場での経験が、佑さんを大きく成長させ、“家族の危機”を救った。「その流れで、時生にもオーディションを受けさせて。うちは皆、姉ちゃんもそうだけど、映画というもの、映画館、撮影現場、それら映画に関する何かに触れて、学んでいって、反抗期を免れたって感じかなぁ。なんですかね、その『映画の力』というものは」
2019年04月22日子どもの心の教育のひとつとして大切なのが、「倫理観を育てる」ことです。倫理観を育てるためには、敏感期と呼ばれる時期の過ごし方が大きく関わっています。今回は、倫理観と敏感期の関係や、倫理観を育てるための具体的な方法についてご紹介しましょう。「自分さえよければいい」という行動倫理観とは、「人として守るべき社会的な秩序や規律に対する考え方」を指します。倫理観が欠如してしまうと、自己中心的な考え方になってしまったり、「自分さえよければいい」と、相手の気持ちや周囲の人々との関係性を全く考えない行動を起こしたりするようになってしまいます。また、善悪の判断がつかなくなってしまうこともあり、最悪の場合は犯罪に走ってしまうことも。昨今、問題視されているSNSに非常識な行動をアップするという行為や、「SNS映え」のために所かまわず写真を撮るといった行為も、倫理観の欠如が関わっているといわれています。そうならないためには、敏感期に倫理観を育てる必要があるのです。子どもの吸収力が非常に高い時期は?敏感期とはモンテッソーリ教育に基づいた考え方で、子どもが母親のお腹の中にいる7ヶ月の胎児期~6歳前後までの間にさまざまな物事に興味を持ち、ある一定のこだわりが強くなる時期を指します。この敏感期は、子どもの吸収力が非常に高い時期なので、親は子どもが興味を持った物事を肯定的に見ることが大切です。・胎児7ヶ月~3歳前後【話し言葉の敏感期】子どもはこの間に聞いた言葉や音をもとにして話し始める・生後6ヶ月〜3歳前後【秩序の敏感期】物の位置や順序などにこだわりを持つ・0~3歳前後【運動機能の発達の敏感期】歩く・座る・持つ・運ぶといった動きの獲得※3~6歳になると今度はそれらの動きよりもさらに高度な運動を獲得するための敏感期が訪れる・4~6歳前後【数の敏感期】数字に対して興味を持つ【文化の敏感期】生き物、地理や歴史に興味を持つイヤイヤ期と考えないで!子どもの倫理観を育てるためには、上記の中でも「秩序の敏感期」が重要となってきます。場所に対して強いこだわりを見せる時期なので、自宅のダイニングテーブルで自分の定位置以外の席に座ることを嫌がる子が多いようです。また自分が座る位置はもちろん、家族がいつもと違う席に座ることにも抵抗を感じます。ほかには、おもちゃの置いてある場所がいつもと変わったというだけで大泣きすることも。このとき、親は単なるワガママやイヤイヤ期だと考えてしまいがちですが、子どもとしては場所が変わったことに対する抵抗の背景に「秩序を守りたい」という意識があるのです。子どもはまだまだ、この世の中がどんなふうに回っているのか、どんな仕組みになっているのかわかりません。そのため、毎日自分が慣れている場所や物事(秩序)を確認します。そして、その通りになっていないと、途端に不安になってしまうのです。逆に、場所や物事が一定だと、安心して生活を送ることができたり、新しいことに挑戦できたりするようになります。ゆえに、場所へのこだわりを認めてあげることは、物事に正しい道すじがあることへの理解や自分の中での基準を作ることにつながり、倫理観を育てるのに非常に有効なのです。子どもの倫理観を育てるには?子どもが場所へのこだわりを見せるようになったら、以下のポイントに注意しながら生活してみてください。「秩序を守りたい」という子どもの気持ちを優先することで、「イヤイヤ!」や「ダメー!」といった行動が改善されるかもしれません。そして、秩序を守ることが、子どもの倫理観を育てることになるでしょう。■何事も一定を保つ自宅のダイニングテーブルの席などはもちろん、洋服や靴を置く場所、おむつを替える場所など、できる範囲で位置・場所を決めておきましょう。子どもにとっての「ここは○○をする場所だ」という秩序を守ってあげることで、倫理観を育てることはもちろん、日々の行動がスムーズになりますよ。「○○はここに片付けようね」と導いてあげれば、子どもが率先して片付けをするように。■変更時には理由を説明する自宅の場合はある程度、子どもの秩序を守った場所を決められるものの、外出先などではそれが難しいこともあるでしょう。そうした場合は「なぜ今日はいつもと違うのか」についてしっかり説明し、子どもの不安を取り除いてあげることが大切です。大人にとっては些細な変化でも、子どもにとってはパニックになってしまうほどの大きな変化だということを理解してくださいね。***場所の敏感期の子どもは、イヤイヤ期と混合されるような行動も多いため、親としてはストレスが溜まったり、イライラしてしまったりすることもあるかもしれません。しかし、場所の敏感期の過ごし方は、子どもの倫理観に大きく影響します。敏感期の仕組みを理解して、倫理観を育てるチャンスを逃さないようにしましょう。文/田口るい(参考)東洋経済オンライン|家でもできる「モンテッソーリ教育」のコツ東洋経済オンライン|超厄介な2~3歳児にイライラしない人の心得日経 xTECH|第12回・価値観力を高めるためにStudy Hackerこどもまなびラボ|モンテッソーリ教育に学べ!子どもの才能が伸びる「敏感期」に親がするべきこと。社会福祉法人 聡香会 きたしば保育園|言語敏感期はいつごろから
2019年02月10日【今週の悩めるマダム】中学1年生の息子が反抗期で手のつけようがありません。学校の不良グループに片足を突っ込んでおり、殴り合いの喧嘩で先生に呼び出されることも。平和な4人家族で、次男である息子は天使のような良い子だったのに……。いまは話し合おうとしても怒鳴られて終わり。どうすればいいのでしょう?(兵庫県在住・40代主婦)中学1年生は本当に難しい時期ですよね。お手紙からしか分かりませんが、きっと奥様のご家庭は絵に描いたような平和な家族なのですね?それだけに中学になって不意に息子さんの不良化がはじまり、頭を抱えていらっしゃるのでしょう。でも、不良だった子というのは成人後に立派になるケースも多かったりします。逆にゲームばかりやっていたような目立たない子が大人になって驚くような事件を引き起こすケースもあります。不良を推奨するわけではありませんが、世の中を知っているからこそ大人になってから安心、という側面もあるんです。殴り合うことで人の痛みを知っている。これはとっても大事なことです。人の痛みを知らないでそのまま大人になった子が、突然猟奇的な事件を引き起こすこともしばしばあります。しかも「殺してみたかったから」というとんでもない動機だったりしますね。それは痛みが分からないからじゃないですか?そして、社会で戦ったことがないから、組織の中での生き方が分からない。不良グループも、ある意味ひとつの社会です。その社会の中に息子さんは片足を突っ込んでる、のであれば、それだけ周囲の力関係や人間関係を学んでいるわけです。いい情報としては「片足だけ突っ込んでる」ところかな。どっぷりつかる前に、別の方向へその力を向けられるといいですね。僕も不良でしたけど、僕が本当の悪の世界に行かなかったのは音楽との出会いがあったから。ちょうど中学1年生の時に音楽と出会って自分の存在理由を見つけることができました。親の助言には耳を貸しませんでしたが、かっこいい先輩の話は聞くものです。スポーツか音楽か、なにかしら彼が傾けられる情熱の発露があればいいわけです。また、彼の世代に近い第三者のお兄さんらの胸を借りるのも方法です。うちは息子が9歳のころに2人きりの生活が始まったので、息子は心に大きなトラウマを抱えながら中学生活を送りました。僕はなんとか息子の心を開きたく、息子が好きなものを一緒に見聞きするようになりました。YouTubeが好きだと気付き、毎日一緒に見るようになったんです。自分の好きな世界の理解者を子どもは拒絶しません。いまだに反抗期ですけど、先週、彼は15歳になりました。息子の助言で、僕はYouTubeの2Gチャンネルを開設し、今は一緒に運営しています。親子であると同時に、いまは仲間でもあります。世界中、2人で旅をしました。嫌がる時期もありましたが、番組作りに旅が必要だと分かると積極的に参加してくれるようになりました。周囲に相談できる先輩たちがいない場合、お母さんが相談できる仲間になればいいんです。なんとか彼に寄り添いたいのであれば、同じ目線で彼の世界を見つめてください。【JINSEIの格言】僕と息子が一緒に作っているYouTubeの2Gチャンネルを見てみてください。カメラ、編集、音楽は息子が担当。59歳の男だって、15歳の反抗期の息子と仲良くなれるんですよ。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2019年01月29日子どもの心身の健康に欠かせない「睡眠」。必要な睡眠時間は、幼児期(3〜5歳)で11〜13時間、学童期(6〜12歳)で10〜11時間といわれています。しかし、不足している子どもが多いのが現状です。みなさんのご家庭ではいかがでしょうか?子どもの睡眠が足りているかどうか、きちんと把握し、十分な睡眠時間を確保してあげられていますか?今回は、子どもの睡眠不足の危険性についてお話ししたうえで、寝不足な子に共通してよく見られる傾向と、十分な睡眠をとらせるための秘策をご紹介します。睡眠不足は「学力」や「人格形成」にも影響する!睡眠不足は健康にはもちろんのこと、学力や心にも影響をおよぼすことがわかっています。具体的には、どんなことが懸念されるのでしょうか。【健康への影響】睡眠不足は、体に様々な症状を引き起こします。その一つが、免疫力の低下です。通常、睡眠中は様々なホルモンが分泌され、それらが体の機能を整えるうえで重要な働きをします。それが、睡眠不足になると少なくなり、体のバランスが崩れてしまうそうです。また、睡眠不足は体温や交感神経、副交感神経の異常を招くといわれています。それらの異常は、朝起きれなくなったり、肥満や高血圧を引き起こしたりする、非常に厄介なものです。さらに、幼少期の睡眠不足は、その後の生活習慣にも影響するといわれています。手遅れにならないうちに改善しないと、大人になってから健康に支障をきたすこともあるのです。【学力への影響】学力への影響も無視できません。ある調査では、成績が上位の子ほど早い時刻に寝ていることがわかっています。睡眠には、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があり、およそ90分おきに訪れるレム睡眠の間に、脳が記憶を整理するといわれています。ですから、睡眠時間が短ければ短いほど、そのチャンスが減ってしまうのです。つまり睡眠不足は記憶が定着せず、せっかくの学習努力が無駄になってしまうかもしれません。勉強したことをしっかり身につけるには、十分な睡眠が欠かせないのです。【心への影響】子どもが睡眠不足になると、感情のコントロールが難しくなるということが指摘されています。遊んでいてもイライラしてしまい、友だちと喧嘩してしまうことも。気づかないうちに友人関係を悪化させてしまうかもしれません。昌仁醫修会瀬川記念小児神経学クリニック理事長の星野恭子先生は、「夜型の幼児は攻撃性が高く、不注意が多い。夜型の5歳児は三角形が書けない」と話しています。このように、睡眠が不足すると、心にも影響がおよびます。小さな子どもが、コントロールのきかない感情を抱え、心を痛めてしまうのです。寝不足な子が出している3つのサインさて、こうした様々な危険にさらされている寝不足な子たちは、共通して何かしらのサインを出しています。それを親御さんが敏感に察知することで、早期に睡眠不足を解消させてあげられるかもしれません。そこで、下記に寝不足な子によく見られるタイプや行動、様子を挙げていきたいと思います。【寝不足のサイン1:自己肯定感が低い、イライラしている】子どもの態度や発言に注目してみてください。理由やきっかけもなく常にイライラしていたり、「どうせ自分なんか」「頑張っても無駄だし」といった投げやりな言葉を口にしたりしていませんか?文科省の調査から、睡眠不足の子どもには、自己肯定感が低く、イライラしやすい子が多いということがわかりました。自己肯定感が低いということは、自分の能力に自信がなく、自分の存在価値が見出せないということ。自分で自分のことを好きになれないのです。子どもの態度や発言に「あれ?」と思うような点があれば、それが要注意のサインと考えられるでしょう。【寝不足のサイン2:昼間の居眠りが多い、休日に遅くまで寝ている】日常的な行動にも、睡眠不足のサインは潜んでいます。昼間に居眠りをしていることが多かったり、休日に寝溜めをしたりする行動は、まさに普段の睡眠が足りていない証拠です。授業中も居眠りしてしまい、授業の進度についていけなくなってしまうことも。対応が遅れると、不登校になるケースもあるといわれています。こうした行動は、周囲から「怠け者」と誤解されることが少なくありません。せめて親だけでも、子どもの睡眠が足りていないということに気づいてあげたいところです。【寝不足のサイン3:毎日忙しい、何事にも頑張りすぎてしまう】何事にも真面目に、一生懸命取り組む頑張り屋さんは、睡眠不足になりやすいといわれています。学校や塾、習い事など、忙しい毎日を送る子どもは少なくありません。それらを無理矢理すべてこなそうとすれば、睡眠時間を削るしかない、ということになってしまいます。子どもの様子を見て、「ちょっと頑張りすぎているな」と気になるなら、それが要注意のサインといえるのではないでしょうか。まずは親の睡眠時間を確保するべき我が子の睡眠が足りていない――。その事実に気づいたとき、親はどのようにして、子どもの睡眠時間を確保すればいいでしょうか。実は、親だからこそできる秘策があるのです。睡眠文化研究所が行なった調査「都市生活における家族の睡眠の現状」によれば、親子が同じ部屋で眠る家庭は全体の80%で、子どもの睡眠は親の睡眠と密接に関係しているそうです。そして、「夜型の母親が夜型の子どもをつくる」「両親の睡眠の健康が悪いと、子どもの睡眠健康も悪い」ということが明らかになっています。つまり、子どもの睡眠時間を確保するなら、その前に親の睡眠時間を確保するべきなのです。とはいえ、家事や仕事で忙しい親にとって、睡眠時間を増やすことは大変なことでしょう。その場合は、親子で寝る部屋を別々にしてみたり、夜行なっていた家事を朝に回してみたりと工夫してみましょう。子どもの未来を決めかねない「睡眠」。家族で話し合い、できることから少しずつ試してみてくださいね。***子どもの睡眠不足に気づき、それを改善できるのは、親だということがわかりました。これを機に、ぜひ家族で睡眠について話し合ってみるのはいかがでしょう。部屋の環境を整えたり、就寝時間を調整したりなど、家庭ごとに異なる最適な改善策が見つかるかもしれませんね。(参考)ALL About暮らし|子どもの夜型化には危険がいっぱい!オークローンマーケティング|子どもの睡眠に関する調査結果東洋経済オンライン|「成績のよい子」は、だいたい何時に寝るのかダイヤモンドオンライン|睡眠不足で脳に恐ろしい影響が?子どもの最適な勉強・読書時間とは睡眠屋オンラインショップ|理想の睡眠時間で子供の成長の手助けをヤフーニュース|大人よりも深刻――子どもの「睡眠負債」その実態とは文科省|睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査の結果(概要)産経WEST|「早く起きることが苦痛」塾通い・スマホで体内時計リズム“崩壊”、寝不足の子供続出…睡眠教育の効果は睡眠文化研究所|都市生活における家族の睡眠の現状
2019年01月25日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「なぜなぜ期の4歳児に困惑! すさまじい“なんで?”攻撃への最終回答」 で、“なぜなぜ期”に関してのアンケートを実施しました。知的探求心が育ったことから、幼児期の子どもが次々と疑問を投げかけるようになる“なぜなぜ期”。その時期がおとずれたら“わが子の成長”だと素直に喜べればいいのですが…、簡単にそう思えないのが“なぜなぜ期”のつらいところのようです。答えが明確にあるものなら答えられますが、質問はママが知らないこと、疑問にも思ってみなかったこと、さらには答えのないもの(偶然できたものなど)にまで渡り、子どもが納得するまで質問が続くことも…。ママたちはこの終わりなき“質問攻め”にどう対処しているのでしょうか。■“なぜなぜ期”に頭を抱えるママが8割!アンケートで「子どもの“なぜ?”に困ったことはありますか?」という質問に答えてもらったところ、「よくある」が43%、「たまにある」が39%で、82%を占めました。Q.子どもの「なぜ?」に困ったことはありますか?よくある 43%たまにある 39%ほとんどない 11%全くない 5%その他 2%質問に「しっかり答えたい!」と思ってはいても、家事や育児に追われるなかで“なんで?”が永遠に続けば、ママは「やめてー!」とお手上げ状態に。また、時間の関係などで子どもの“なんで?”にじっくり付き合えなかった場合、それがストレスになるママもいるようです。■どう返すのが正解? 止まらない子どもの“なぜなぜ”実際にママたちは、“なぜなぜ期”の子どものどんな様子に “困っている” のでしょうか。今まさに対応の仕方に悩んでいるママの声をお届けします。ネットや育児本で、「『○○くんは何でだと思う? わかったら教えてね』とママは答えて、自分で考える癖をつけましょう」的なことを目にして試しましたが…『お!ち!え!て!!』と激怒です(笑)。それからは説明できる範囲まではちゃんと説明しますが、それ以上は『そういうモンやねん』としてます。どうするのが正解なんですかね…。仕事帰りのボーッとしてる頭に「なんで〜?」を連呼されると完全にギブアップ。運転もおろそかになるので、「帰ってからね」と言います。ただし、「帰ってからね」にも「なんで〜なんで帰ってからなの〜」がくるのであとは無視する。「ゆっくり向き合うために、今できることはやった」と思って。「どうして1番小さいのに、この指はおとうさん指っていうの?」と。返答に困っていると、「ママは何も知らないの?」…。豚肉を食べているときに、「このお肉は何からできてるの?」、「豚さんを食べているんだよ」と答えると、アホを見るかのような目で見られました。「ちゃんと教えて」って…教えとるわ。4歳に食育がまだ早いのかしら…。こうして読んでいると「かわいいなぁ」と笑えてしまうのですが、自分の子どもに同じように(それも毎日レベルで)されたらグッタリしてしまうでしょう…。しかし、“なぜなぜ期”になってしまった子どもは止められません。ママたちはどんな方法で乗り切っているのでしょうか。対処法別に見てみましょう。■子ども目線がすごい! とことんお付き合い法まずは、子どもの「なんで?」にとことんお付き合いする対処法をご紹介。説明の仕方を工夫したり、一緒に調べたり考えたり…。子どもの“なぜなぜ期”を一緒に楽しんでいる様子が目に浮かびます。●とことん答えるむしろ何でも聞いてほしい! 子どもの「なんで?」にかかってこい状態でウキウキ答えます。子どもががんばって考えてる過程が見えるのがおもしろい。いかにわかりやすく説明できるかめっちゃ考えるし、納得させられるとうれしい。大人は当然だと思ってたことに対して子ども目線の指摘が「たしかに! ごもっとも!」って思うこともあっておもしろいです。●夢のような返答を返す「まじめに答えなくて大丈夫」と聞いたことがあるので、夢のある回答をすることにしてます。「しいたけ何でハートなの?」と聞かれれば、「隣のしいたけさんがカッコよくて胸がドキドキしたんだってー!」とかふざけたこと言うと、うちの子も男の子なのでふざけあって笑い合ってるうちに“なんで? なんで? タイム終了”。でも納得いかずにしつこく聞いてくるときもあるので、そのときは最終的には「なんでだろうね〜。わかったらママに教えてー! ママも知りたいから。」と答えます(笑)。これが吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知る。●一緒に答えを考える答えませんでした。「何でだろうね?」と一緒に考えてました(笑)。「こうかな? ああかな?」っていろいろ話して、2人でこういう事じゃない?と納得できるところまで持っていってました。私もわからないことは、「母ちゃんもわからないわ~。明日、幼稚園で聞いてきて! そしてわかったら母ちゃんに教えて!」と使命を与えてました。■おもしろ珍回答の宝庫! 質問返し法お次は、子どもからの「なんで?」に、「なんだと思う?」と質問返しをする対処法。子ども自身が疑問に対し答えを探すことで想像力が育まれるでしょうし、その上で獲得した答えはしっかり身につくような気がします。「何でだと思う?」と聞く。的外れでも合っていても自分なりに理論立てて答えてくれるのがおもしろい。正解すれば「よくわかったね! 自分で考えられたの!? すごいね!」と褒めて、間違っていても「おもしろい考え方だね! そういう考え方お母さん好きだよ!」と褒める。「わからない」と言ったらヒントを出したり、自分自身もわからないことならスマホで一緒に調べたりしている。なぜなぜ攻撃には、すべて「何でだと思う?」と逆質問でかわして来ました(笑)。そうすると、一生懸命考えてまさかの正解のときもあるし、あさっての方向からの答えが返ってきておもしろかったりしましたよ。あとはひたすら「そんなところに気がついて不思議に思うってすごい~!」と褒めちぎりながら少しずつほかの話にスライド…(笑)。■探究心がすごすぎる!「なんで?」連発で強制終了法ちゅいママさんは長男くんが“なぜなぜ期”になったとき、最初はしっかり答えていたけれど“なんで?”攻撃に追い詰められ、最終回答として「こういう仕組みになってるの!」とごまかしてしまったと言います。アンケートでは、このエピソードに多くのママから「わかる!」と共感のコメントが集まりました。最初はまじめに答えてるんだけど、後半燃料切れて「そういう決まりなの」になっちゃう! 子どもの探究心、大事に育てたいんだけどもねぇ…。最終的に困ったら「神様が決めたから」と言うしかないかな、と思ってます。1番困ったのは言葉の意味の説明。普段使ってる言葉の意味って、「どうして?」と聞かれても説明できなくて困ってしまいました。あまりにも深く追求されると、どう答えていいのかママも言葉が出なくなってしまいますよね。ほかにも、こんなコメントがありました。●「パパに聞いてみよう」とその場にいない人に振る●難しい言葉で回答することで質問するモチベーションを下げさせる●ママから子どもに「なんで?」と次々に質問することで質問攻めにされる気持ちを味あわせる■正解を教えるより大切なことアンケートでは「なぜなぜ期がなかった」というコメントもあり、その表れ方やどれくらい続くのかは子どもによって個人差があると言えそうです。ママにしてみても、その対応はさまざま。しかし、コメントを読んでいるとママたちが真っすぐ子どもと向き合っているからこそ“困るんだなぁ”と感じました。子どもを納得させようと思ってません。子ども自身に「なぜ?」について、どう考えているのか聞いてみます。大抵は、ファンタジーなかわいい答えなので、そこから話を広げて会話します。現実的な正論とは程遠い内容になるけど、本人も私も楽しく会話できるのでよしとしています。その質問にのっかって、ネットで本気で調べてわかりやすく教えています。意外と自分が気にしてなかったことを質問されるので、自分にとってもあらたな発見で、自分も楽しむようにしたらイライラしないかな。もしかしたら、きちんと正解を教えることよりも、“子どもと会話を楽しむ”という視点で考えられたらママも少しラクに構えられるのかもしれませんね。ちゅいママさんは、現在10歳になった長男くんが“なぜなぜ期”だった時のことを思い出すと、「うっとうしく感じたこともあったけど、かわいかったなぁ」と懐かしく思うのだそうです。子どもにとって、世界はまだ知らないことだらけ。そんな不思議ボックスのなかで、たくさんのクエスチョンが頭に浮かぶのはとても大切なことだと思います。まだ発音がしっかりしていなかったり、知らないことだらけの子どもとのやり取りはかわいくて、思い出に残ることも多いでしょう。この時期だけの会話を少しでも多く楽しめたらいいですね。Q. 子どもの「なぜ?」にどのように対応しているかについて、エピソードやご意見があったら教えてください。回答数:138アンケート集計期間:2018/12/13~12/18
2019年01月24日ウーマンエキサイトで、子どものイヤイヤ期をテーマにした特集 「脱イライラ…イヤイヤ期を乗り切ろう!」 を組んだところ、コミックエッセイでたくさんのイヤイヤエピソードが披露されました。個人差はありますが、2〜3歳ごろにおとずれることから「魔の2歳」とも呼ばれる「イヤイヤ期」。自我が芽生えた証や成長している証ともいわれ、発達の段階のひとつとして大切なものなのだそうです。でも理屈ではそう分かっていても、毎日子どもと向き合う保護者にとっては、本当に大変な時期ですよね。今回は、イヤイヤ期をテーマにした記事に集まった、読者のリアルな「イヤイヤ期エピソード」をご紹介します。■ごはん系イヤイヤ食べることが好きな子どもの場合、ごはんやおやつにまつわるイヤイヤがたくさん発生するようです。「あれがいい」「これは食べない」など、保護者が実現可能なイヤイヤならまだいいかもしれませんが、もちろん「魔の2歳」ですから、そんなに簡単にはいかない様子。大好きなおかず(ナスのせハンバーグ)のお代わりを母と同じ大きいお皿に入れてほしかったのに、自分用の小さいお皿に盛られてきたのを見た瞬間、「チーガーウー!」と大泣き。「おっきいの、おっきいの!」と泣くので大きいお皿に移し替えると、今度はおかずも大きいものを自分で選びたいと主張。結局、抱っこしてキッチンのフライパンを見に行き、サイズを見比べ大きいものをみずから選択したのでした。じつは、筆者もイヤイヤ期まっただ中の子育て中なので、似たような状況になったことがあります。何度もキッチンと往復するのは、地味に面倒くさいんですよね。でも、最終的には納得してくれたようでよかった…!バナナをむいてる途中で、誤って折ってしまうともうだめ。元に戻せと大騒ぎ。それが最後の1本だったりするからこちらが泣きたくなります。さらには、ドーナツの穴の部分をくれと、大騒ぎ。食い意地すごいです…。大学芋のタレがたくさん入っていなかったことがイヤだったようで、イヤイヤ泣いて暴れてた。完全にむいているのに、リンゴの皮をさらに「むけー!」と大泣きされた。「ドーナツの穴の部分がほしい」とは、なんという食への探究心! しかし、言われた方は途方に暮れてしまいますね…。宇宙の真理でも追究しそうな子どもの食べ物へのだわり。この究極の疑問への解答を導き出さなくてはいけない母は、本当に大変です。■こだわり系イヤイヤ少しずつできることが増えてくるからか、なんでも「自分でやる!」と主張が始まるのも、いろいろなところでよく聞くイヤイヤ期のエピソードです。でも、まだ小さいから身の回りのことをスムーズに自分でできるわけではありません。思うようにできないことがきっかけで、イヤイヤが発動してしまう場合もあります。自分ルールがあって、それが少しでも違うと最初からやり直すまで「もう1回」と言って泣きじゃくります。もう手が追えません。お片付けは自分でしないとダメ。親が片付けると全部元に戻す。さらに、片付ける順番があるらしく、一切手伝わせてくれなかった。声をかけ、ひたすら片付くのを待つ…。イヤイヤされる方がダメージが大きかったので、忍耐が試されました。自分でやりたいが多い! 鍵を開けたい、ドアを開けたい、電気を消したい、エレベーターのボタンを押したい…うっかり私がやってしまうとやり直させられます。お菓子の袋を開封してしまったのをやり直したいと泣かれたときは困りました。お気に入りのおもちゃを探していたので、一緒に探し「あったよ〜!」と渡したら「●が取りたかったぁぁあ!」と絶叫し、泣きわめく。なので発見した場所に、再びおもちゃを戻し、息子に拾ってもらうという茶番が1日に何回もある息子は「ボタン押したい病」でした(笑)。けどエレベーターなどで「押すでしょ?」と先に抱き上げたときに限って、なかなか押そうとしないですよね。「僕が押す」「いいよ」のやり取りをしてから押さないと納得しないので難しかった「大人が先にやるとダメ」なイヤイヤ期。余裕のあるときはやらせてあげられますが、いつもそんなふうに忍耐強く接するのは、なかなか難しいですよね…。「こだわり」はこれからの未来を生きていくうえでも大切な素質のひとつだとしても、イヤイヤ期のこだわりは、親の心の広さを測られている気がします。■ねそべり系イヤイヤスーパーでも公園でも、時と場所を選ばずやってくるイヤイヤ。とくに、抱き上げてもとれたての魚のように体をよじらせたり、寝そべって号泣したりするタイプのイヤイヤは保護者を困らせます。こうなると「どうにかしよう」と思っても、ほとんどの保護者の行動が裏目に出てしまうように感じます。ただ、子どもの安全を確認し、周囲の状況へ配慮しつつ、連れ帰れるようになるまで見守るのみ…。スーパーの床で転がり、暴れられたこともありました。そのときはケガのないよう見守るしかなかったです。本人も放っておかれると何に腹を立てていたのか忘れたり、つかれてしまったんだと思いますが、少し大人しくなりました。時が解決するまで待つしかないと思います。とくに雨の日は地獄。カッパを着て傘をさして、徒歩10分の距離を1時間以上かけて帰宅。突然、家と真逆の方向へ走って行かれ、それを止めるのに必死。最終的にはイヤイヤと、雨のなか地べたに座り込む長男。いろいろと絶望したことを覚えています。うちの現在7歳になる息子も壮絶でした。時と場所を選ばず、何が地雷になるかわからないので、毎日ヒヤヒヤでした。公園でも幼稚園の園庭開放でも、うちの子だけ帰りたくないと泣きわめいて「なんでうちの子だけ、いつもこうなんだろう…」と思ってました。でも徐々に落ち着いてきました。定番の「スーパー寝転がり」も困ってしまいますが、「雨の地べた座り込み」に遭遇してしまったら、もうどうしたらいいかわからなくなってしまいそうです。言うことを聞かせようとキツク言えば大わめき、抱っこしようとすれば大暴れ、その場から離れようとすると大号泣。ただただ嵐が過ぎゆくのを待つしかないというこの修羅場。周囲の視線が針のように刺さりまくり、ひそひそ声が心をずたずたにして、親の気持ちを絶望の淵へと突き落としてしまいます。■なんでもかんでも全部「イヤ!」どう乗り切る?多くのコメントにもあるように時が解決するのを待つしかないのかもしれませんが、やっぱり「自分の対応が良くなかったのか?」「ほかの子はここまでじゃないのでは?」と反省したり不安になったりすることだってあります。でもイヤイヤ期って、保護者の対応がどうのこうのということは、ないような気もします。というのも、保護者がどうすることもできない、こんなエピソードがいくつも寄せられているからです。いままさにイヤイヤ期。朝起きて、おはようの返事が「イヤ」です。家で遊んでいて泣く。散歩に行くにも泣く。公園から帰りたくなくて泣く。お腹が空いてて泣く。お腹いっぱいで眠くなって泣く。何をするにも娘はぐずぐず…。朝起きてのあいさつがいきなり「イヤ」だと、もう脱力してしまいそうですね。そんなイヤイヤ期をみなさん、どのように乗り切っているのでしょうか?今日も娘のイヤイヤが激しく、出先のショッピングモールでの他の方の視線が痛かったし、楽しみにしていたお出かけもつらかった‥。私もイライラしてしまい、自分の何が悪かったのか、1人反省。でも今回の「イヤイヤ期特集」の記事を読んで、気持ちが軽くなりました。毎日くり返すイヤイヤに、イライラしてしまったら、ときには人のイヤイヤ期エピソードを読んでみるのもいいかもしれません。「大変だなあ」と思いつつも、同じようなエピソードに「うちの子だけじゃないんだ」と安心したりクスッと笑えたり…。ほかにも「笑いにかえる」「友人や保育所の先生に話を聞いてもらって気持ちを保つ」「けがしなければいいと考え、感情を無にする」など、保護者それぞれのイヤイヤ期の乗り切り方が寄せられました。1歳9ヶ月の男の子の母です。最近いろいろなイヤイヤでうんざりさせられているのですが、ギャンギャン言われながらやっと服を着させて、少し目を離したらオムツ一丁になっていたときはうんざり通り越して笑えました…。「あ、脱げるんだ…」と少し感心すら覚える出来事でした。子どものかわいいおむつ一丁姿を見たら、もう笑うしかありません。「着させた服を脱ぐイヤイヤ」は筆者の子どももやるんですが、おむつ一丁になったとたんに冷静になったふうを装っていて、かわいいんですよね。ただ、その後、また着させるのが大変!笑たしかに一生懸命考えた対応がうまくいって、イヤイヤを回避できるときもあります。でも、もし避けられなかったからといって、自分を責める必要はないんだなあと思います。だって、それがイヤイヤ期なのですから。できる範囲で子どもに寄り添いつつ、できなくても「数年後にネタにしよう」という気持ちで…。どうにか、みなさん一緒にがんばりましょう!Q. 「イヤイヤ期」についてエピソードや、乗り切り方、ご意見などを教えてください 回答数:97アンケート集計期間:2018/10/16~11/6
2019年01月20日女子高校で教師をしているAさん(男性)は、生徒の対応に頭を悩ませています。非常に反抗的で、体育の授業後などに教室に入ろうとすると「まだ着替え中」などと入室を拒否され、授業が30分以上遅れることもあるそうです。教師によるわいせつ事件が横行する現在では、強行突入することも難しい状況。仮に教室内に入った場合、罪となるのでしょうか? 高島総合法律事務所の高島秀行弁護士にお聞きしました! 教室に入ったら罪になる?高島弁護士:「着替えをのぞく行為となり、軽犯罪法違反となります。」やはり着替えている最中に教室に入り、着替えているところを見てしまうと、罪になってしまうのですね。 着替えが嘘だった場合は?着替えが終わっているにもかかわらず、「着替え中」と生徒が嘘をついている場合、罪になるのでしょうか?高島弁護士:「着替えが終わっているにもかかわらず、着替えが終わらないなどと嘘を言って授業を妨害した場合は、偽計業務妨害罪となります。」 言うことを聞かない生徒を殴ったら?仮に着替えが嘘で、日常的に嘘をつき続けられ、再三注意してもやめない場合、誤って教師が体罰に至る可能性もゼロではありません。正当な理由がある場合でも認めてもらえないのでしょうか?高島弁護士:「体罰で殴れば、暴行罪、けがをすれば傷害罪となります。」いかなる理由があろうとも、暴力は犯罪になってしまうようです。 どうすればいい?教師を下に見て、一向に言うことを聞かない生徒たち。教師はどうすればいいのでしょうか? 高島総合法律事務所の高島秀行弁護士に見解を伺うと…高島弁護士:「上記の解決方法としては、ほかの教員などの協力が必要となります。まず、体育の授業が終わってから次の授業開始まで、十分に着替えられる時間が確保されているかの確認が必要です。移動時間や体育用具の片付け時間などもあります。時間が確保されている場合、着替えが終わらない理由を確認する必要があります。着替えについては、女性教員などの女性職員が着替えの終了を確認する体制が必要かもしれません。上記を含め、生徒が言うことを聞かないのであれば、時間を割いて生徒と話し合う必要があります。それでも言うことを聞かないのであれば、親に協力を求めることになるかと思います。」 体罰に情状酌量の余地はない高島弁護士:「生徒にからかわれていると思うので、教員側の対応が真剣ではないことから生徒もまた同じことを繰り返すのであって、教員側がからかわれていると思っても、事実関係や原因を調査し、それを解決する方法がないかなど、真摯に問題に向き合えば、そのようなことは起きなくなると思います。そのような教育や指導で解決する問題であって、(特に学校では)着替え中に男性教員が教室に入ったり、言うことを聞かないから体罰を加えたりしてよいということにはなりません。いずれの行為も男性教員が行えば、犯罪となり、情状酌量の余地はないと思います。情状酌量は、問題解決に向けて、男性教員が努力をしたにもかかわらず、生徒たちが言うことを聞かずに反抗的な態度を取ったような場合だと思いますが、上記のような解決の具体的方法を取っても、生徒たちが反抗するということはあまりないと思います。質問者は教育者なのですから、生徒にからかわれて頭にきたからといって、どうしたらやり返せるかを考えるのではなく、生徒がそのような問題行動を取らないためには、どのように教育したらよいかを考えるべきということになります。」いかなる理由があろうとも、着替え中と主張する女子生徒がいる教室への男性教師の突入や暴力は犯罪行為。学校全体で問題に取り組み、解決していくことが求められます。 *取材対応弁護士:高島秀行(高島総合法律事務所。相続・遺産分割をする前に読む本」「訴えられたらどうする!!」等の著作もあり、相続・遺産分割問題について詳しいベテラン弁護士。ブログ「資産を守り残す法律」を連載中)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)反抗的な生徒に苦しむ女子高の男子教師「指導」の体罰でも罪になるのか?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。反抗的な生徒に苦しむ女子高の男子教師「指導」の体罰でも罪になるのか?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年11月26日「魔の2歳児」という言葉があるように、2歳を迎える頃の子どもにはとても手を焼きます。わが家の息子たちもご多分にもれず、何に対してもとりあえず「イヤ!」と返事する時期がありました。また始まったよ…と大人はゲンナリしてしまいますが、それって本当に子どもが悪いのでしょうか?例えば公園に誘って「イヤ」と言われた時。「おうちで遊びたい」「その靴は履きたくない」「昨日公園に行った時に転んだのを思い出した」など…何か理由があるのかもしれない。でもまだ2歳だからうまく自分の気持ちを伝えられない。“自分の気持ちが伝えられない”ことって大人になってもあると思います。例えば海外に行って言葉の壁にぶち当たったら…例えば風邪をひいて声が出なくなったら …自分が信頼をおいてる相手にそんな風に言われたら、すごく傷つくだろうなと思います。伝える側、聞きとる側。どちらかが悪いわけではありません。いろんなことを吸収して成長している子どもたちに「話せば分かる」は、まだもうちょっと先のこと。親子でスムーズに意思の疎通ができる日が来るのを信じて、子どもに言うことを聞かせるのは一旦諦めましょう!とはいえ、これは自分の気持ちに余裕がないとなかなか行動に移せません。いつ終わりがくるか分からない「イヤイヤ期」と付き合っていくには、子どものことばかりでなく自分にも目を向けて、少しだけ気持ちに「ゆとり」を持つようにできるといいですね。
2018年10月25日どうもこんにちは!のばらです。さて今回は「イヤイヤ期」について。子どものイヤイヤ期は母の「イライラ期」。まさに負のスパイラルですよ。わが子の場合、長女はそこまでひどくはなかったものの、次女の自己主張にはそれはそれは手を焼いたもんです…。私の場合、そもそも車の運転が好きだったこともあるのですが、車の中って「自由」なんですよね。子どもの泣き声とか自分の大声とか、家の中よりも周囲の目を気にする必要がなくて。日中はなかなか子どもと離れる機会がないので、子どもを寝かしつけた後、夫の帰りが早ければ、その後のことは夫に任せ。子どもが泣いてしょうがない時には、なんなら子どもも連れてドライブ。「絶対にこの時間までに寝かせなきゃ」とか「必ずやらなきゃ!」という考えは、かなり自分を苦しめることになるので、いつも完璧じゃなくても良いではないですか。半分でも目標達成できりゃたいしたもんですよ。…とか余裕ぶっこいてみたものの、わが家の末っ子長男が、まさにイヤイヤ期に片足突っ込みはじめた訳で…。3度目の戦いが今、開幕…!
2018年10月18日専門家・プロ:松井美香「うちの子、今、反抗期で困っちゃう。」や「なんでもかんでもイヤイヤするのは反抗期だから仕方ない。」あるいは逆に「反抗期がなくて心配。おとなになって反動が出るんじゃないかしら。」このような話を耳にしたことはありませんか。子どもが素直に親のいうことを聞かなくなったとき、「反抗期」という言葉が使われますが、あなたが子どものころにも心あたりがあるのではないでしょうか?今回は、アドラー流子育てでは「反抗期の子どもについて」どのように考え、具体的にどうするかをお伝えします。反抗期という言葉に惑わされないで一般的には、幼少期に第一次反抗期、そして思春期に第二次反抗期があるといわれています。言葉が話せるようになった頃の子どもが、スーパーなどで親の言うことを聞かず「イヤイヤ!」と駄々をこねている姿をよく見かけます。また、思春期になった途端、子どもが「うるせぇ!」などといった乱暴な言葉を家庭で使うようになった、というような話も聞きます。でも、彼らは本当に反抗期なのでしょうか?あなた自身は子どもの頃、親に反抗したことはありますか?反抗したことがあるとすれば、それは一体どんなときだったでしょうか?おそらく、親にろくに話も聞いてもらえず、一方的に叱られたり責められたりしたときに、反抗したくなったのではないでしょうか?これは、幼少期の子どもも同じ。年齢を問わず同様のことが考えられます。親が一方的に叱ったり責めたりしたとき、まず子どもは「自分の意思をなんとかして通したい」という意思表示をします。同時に、どんな子どもも親の反応をうかがっています。言い方を変えれば、親の対応の仕方で、子どもの行動も変わってくるということです。「イヤイヤ!」に対して、親が感情的に叱ったり、逆に言うことを聞かせるためにおだてたりすれば、「イヤイヤをすればかまってもらえる」ことを、子どもは覚えていくので、ますます「イヤイヤ」を言うようになります。思春期によくある乱暴な言葉遣いも、同じように考えてみると良いでしょう。子どもが急に暴言を吐くようになったとしたら、そこには何らかの理由があるのです。行動には必ず目的がある子どもがそのような行動をすることには目的があると、アドラー流では考えます。反抗することの目的、それはなんだと思いますか?それは「自分をわかってほしい、認めてほしい」と言う気持ちの表れです。わかってもらい、認めてもらう適切な方法を知らないので、態度や言動をあれこれ変えて試し、おとなの反応を見て探っているのです。つまり、こちらが対応を間違えてしまうと、不適切な行動が強化される恐れがあります。ここは、わたしたちがしっかりと学び、適切な対応で切り抜けましょう。具体的に、どうすればいいのでしょう?子どもの挑発にのらず、冷静に受け止めることが重要です重要なのは、子どもの不適切な行動に過剰に反応しないことです。「イヤイヤ」を言い始めたら、感情的にならず冷静に、あわてず、騒がず、叱らず、子どもの要求をまずは受け止めます。そのうえで、きちんと伝えたいことを伝えます。小さな子どもだからわからないだろうと思いがちですが、そんなことはありません。どんな小さな子どもでも対等に話をすることで、子どもの脳もじょじょに育っていくのです。乱暴な言葉を使ったときも同様です。一瞬、「なんて生意気な・・・」と感じてしまうことでしょう。叱りたい気持ちがむくむくと湧いてくることでしょう。でも、ここで「なんでそんな言い方をするの!」「そんな言葉遣いは許しません!」などと怒鳴ったり、感情的に言い返してはいけません。子どもの挑発に乗ってはいけないのです。ここでもやはり冷静に、受け止めます。その上で「そんな言葉を言われたら、お母さんは悲しい気持ちになるよ」と「I(アイ)メッセージで、「わたし」を主語にして自分の気持ちを伝えるのです。アドラー流の子育てをすれば、子どもの反抗期というものはほぼなくなると言われています。なぜなら、一方的に命令をしたり、支配・強制したりすることがなくなるからです。また、子どもの意思を尊重し(これは子どものわがままを聞くことでも、言うなりになることでもありません)、親子で共に成長するという考えのもとに、子育てをするからです。あなたもアドラー流子育てを取り入れ、「反抗期」というとらえ方をせず、子どもに対する見方や接し方を変えてみませんか?関連記事思春期の反抗期でお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてみてください。「思春期の子どもと良い関係を保つには」松井美香(まついみか)東京音楽大学ピアノ専攻卒業。「勇気づけの音楽家」。大学卒業後約10年間公立中学校に勤務。その頃偶然、教員研修でアドラー心理学に出会い、岩井俊憲氏の元で学び約25年が経過。自身のピアノ教室や子育てにおいてアドラー心理学を実践する中、子どもたちが音楽や部活動を続けながらも有名大学に続々と合格し夢を叶えている。長男(21歳)と双子(18歳)三人の男子の母。現在、保護者や音楽指導者に向け、執筆やセミナーを通して「勇気づけの指導法」を広める活動をしている。*学研「おんがく通信」にて、コラム「勇気づけのピアノレッスン」連載中。*学研プラス出版「あなたの想いが届く愛のピアノレッスン」にて、手記「ある教室のささやかなサクセスストーリー」を執筆。松井美香公式ホームページ:
2018年10月15日