「子どもが我慢できなくて困っている」という悩みを抱える親は多いものです。しかし、我慢には、子どもにとって良い影響をもたらすものと、そうでないものがあることをご存じですか?今回は、子どもの成長に欠かせない我慢と、子どもをダメにしてしまう我慢についてご紹介しましょう。「我慢できる子ども」は将来伸びる!生きていくうえで、我慢しなければならない場面は多々存在します。スーパーで買い物をしてレジの行列に並ぶときや、車の運転中に赤信号で止まるとき。怠けたくても学校や会社に行かなければならないときや、人間関係……。もし我慢ができなければ、多くの人に迷惑がかかったり、事故やトラブルが起こったりするのは当然。子どものうちから我慢することを覚えるのは、協調性を育てて周囲の人々と良好な関係を保つために、そして社会の一員として生きていくために、欠かせないことなのです。また、米コロンビア大学の心理学者ウォルター・ミシェルが考案した「マシュマロ・テスト」という実験では、我慢と学力に関係があることが示されています。この実験は、186人の4歳児の目の前に1個のマシュマロを置いた状態で「しばらく我慢すればマシュマロを2個食べられるけど、もし今すぐにマシュマロを食べてしまったら2個目のマシュマロは食べられないよ」と告げたあとの様子を観察し、自制心の高さを測るというもの。その結果、マシュマロを食べることを我慢して2個目のマシュマロを獲得できた子どもは、全体の2~3割しかいませんでした。そして、マシュマロ・テストを受けた子どもたちが22歳になるまで追跡した結果、当時我慢できた子どもは我慢できなかった子どもに比べて、青少年期に問題行動が少なく、アメリカの大学入試で標準的に用いられているSAT(大学進学適性試験)で平均より高い点数を取っていたことがわかったのです。また、成人後の肥満指数が低く危険なドラッグなどに手を染めていない、さらに対人関係が良好で自尊心が高いとの報告もありました。幼少期に我慢できるかどうかは、その後の人生に大きくかかわってくるといえるでしょう。しなくてもいい我慢、させてない?しかし、子どもの我慢する力を育てたいからといって、何でも我慢をさせればいいというわけではありません。文京学院大学大学院特任教授の平山許江氏によれば、子どもに我慢をさせすぎると、次第にやる気を失い、「やりたい!」という気持ちや意欲が減退してしまうのだとか。やりたがらなくなってしまった子どもに「やりなさい」と促すのは、やりたがる子どもを「やめなさい」と制するよりも難しく、成長に支障をきたす恐れもあると言います。何でもかんでも我慢をさせることは、子どもにとってストレスです。「あれもダメ」「これもダメ」と妥協させられ続けた子どもは、「どうせきっとこれもダメなんだろう」と諦めてしまい、意欲を失い、主体性が損なわれていきます。自分の欲求を我慢するのは、大人でも難しいですよね。幼い子どもにとってはもっと難しいもの。子どもの意欲を殺さずに、我慢する力を育てるためには、子どもに合わせた我慢の度合いを考え、時には我慢しなくてもいい環境を与えてあげることも大切なのです。子どもが伸びる我慢・子どもをダメにする我慢我慢のなかには、「子どもでも必ずしなくてはいけない我慢」と「子どもにとって悪い我慢」があります。しなくてはいけない我慢は、子どもが伸びるきっかけにもなる大切な要素です。まずは、子どもが伸びる我慢についてご紹介しましょう。精神科医で評論家の和田秀樹氏は、我慢が伸ばす3つの力について次のように述べています。◎こんなことをしたらカッコ悪いと考えて我慢する→社会性が伸びる和田氏いわく「おもちゃを買ってもらえないから、泣いて駄々をこねたい。でも、周りの人に笑われるから、できない」「すごく楽しくてはしゃぎたい気分だけれど、今は電車の中だからそんなことをしたら恥ずかしい」などの「こんなことをしたらカッコ悪い」という感覚が自分を高めたいという欲求につながり、我慢する力が育っていくのだそう。こうした経験を重ねるうちに、人の目を意識するようになり、社会性が育っていきます。 ◎相手の気持ちを想像して我慢する→思いやりの心が育つ集団生活を送るなかで、時に失敗を重ねながら「こんなことをしたら○○くんは怒るだろうな」「これを言ったら△△ちゃんは傷つくな」ということを覚えて、自分の感情をコントロールできるようになると、相手の立場を考えた思いやりのある行動ができるようになると和田氏は言います。親はどうしても子ども同士のケンカや争いを避けようとしがちですが、子どもはこれらを通して我慢することを覚え、思いやりの心を育てるのです。 ◎我慢することで「ひとりでできた!」という快感を覚える→自立心が育つたとえば、小さい頃はオムツが必須ですが、ある程度成長すると、一定時間我慢してからおまるやトイレで用を足せるようになりますよね。すると、親御さんが「よくできたね!」と褒めてくれます。和田氏いわく、このとき子どもは「お母さんに頼らずに自分の力でできた!」という自立の快感を味わうのだそう。子どもは、その快感をもっと味わいたいためにまた我慢し、さらに自立の快感を味わう……というループで、我慢する力と自立心を伸ばしていきます。そのため、我慢と自立には、親が褒めてあげることが欠かせません。子どもが我慢できたら、きちんと褒めてあげましょう。 一方の「子どもにとって悪い我慢」について、東京家政大学ナースリールーム主任の井桁容子氏は以下を挙げています。×大人の都合で子どもを我慢させる自宅では許していることを、ほかの人に「だらしない親だ」と思われたくないがゆえに、人前でだけ「ダメ」と叱ったことはありませんか?普段なら許していることを、イライラして「ダメ」と禁じたことはありませんか?このように、大人の都合で我慢させるのはNGです。子どもには、大人の都合はわかりません。井桁氏いわく「あるときは良いけど、あるときはダメ」と対応を変えると子どもは混乱し、その行為が良いことなのか、我慢するべきことなのかわからなくなってしまうそう。 ×威圧的に「ダメ」と我慢させる「子どものため」「しつけ」という理由でなんでも「ダメ」と我慢させたり、子どもがやりたがらないことを無理にやらせたりすることはNGです。なぜダメなのか、子どもがきちんと理解できなければ、禁止してもまた同じことを繰り返してしまうでしょう。威圧的に我慢させるのではなく、「なぜダメなのか」「なぜやらなければならないのか」を説明してあげることが大切だと、井桁氏は言います。反対に、理由を説明できないものは我慢させるべきではないと言えますね。 ×人のせいにして我慢させる「店員さんに叱られるよ」「あのおじさんが怒ってるよ」「先生はこう言ってたよ」など、第三者のせいにして叱ったことはありませんか?このように、親以外の誰かのせいにして我慢させると、子どもは「その人の目の届かないところならやっていい」と解釈してしまい逆効果です。なぜダメなのか、親自身の思いを説明してあげなければ、我慢ができるようにはなりません。 井桁氏によると、こうした悪い我慢を強いられた子どもは、無気力になったり、人間関係がうまく築けなかったり、自分の感情をうまくコントロールできなくなったりする可能性があるそう。子どもに悪い我慢をさせていないか、親は日頃の言動を振り返ってみることも必要ですね。***我慢は生きていくために大切なことではありますが、状況や言い方によっては悪影響を及ぼす場合もあります。子どもに我慢を教える際には、それが子どもにとって本当に必要な我慢なのかどうかを考えてみることも大切でしょう。文/田口 るい(参考)こどもまなび☆ラボ|我慢ができない子どもは “親の愛” を試してる!?「自制心」が育つ親の言葉こどもまなび☆ラボ|「辛抱強い子」を育てるヒント。「我慢する力」を伸ばすのは “○○上手な親” だった!PHPファミリー|子どもにさせていい我慢、わるい我慢PHPファミリー|わるい我慢をさせてない?子どもに我慢を教えるコツPHPファミリー|「我慢する力」は、どう育まれるのかPHPファミリー|子どもを我慢させる時、受け止める時東洋経済オンライン|「おやつの我慢勝負に勝つ子」が優秀なワケベネッセ教育情報サイト|小学校以降の成長のベースとなる「我慢をする力」は家庭で伸ばす!【前編】
2019年07月27日2歳くらいに訪れるイヤイヤ期。何を言っても嫌。あれも嫌。これも嫌。この時期は、子どももよくわかっていないし、なんでも「嫌!」と言ってみているんだなとおおらかに構えていられました。娘が3歳を迎えるころになると、言葉はたどたどしくても、いろいろ理解して会話らしきものもできるようになってきました。ここで、娘との言い合いが増えてきたのです。 娘のわがままにイライラ! 思わず手が出そうに3歳近くになると、「嫌」と言う以外にも、「これをしたい」「あれをしたい」という要望も多くなってきます。たとえば、よくあるのは「お菓子を食べたい」「アンパンマンを観たい」など。こちらとしては、お菓子を食べるのはごはんを食べてから、アンパンマンを観るのはお風呂に入ってからなど、親としての都合がいろいろあります。 そこで、「ごはんを食べてからね」などと言うのですが、「お菓子を食べる!」と言って頑として聞かない。こちらも負けじと「ごはんを食べてから」を繰り返すわけですが、繰り返しているうちに娘が大泣きしてヒスを起こす……。こうなると、こちらもイライラして思わず手が出そうになります。 母に言われた「半分しかわかっていないんだから」これを毎日のようにやられると、イライラ度も増してきます。毎日、娘に対して怒っている自分を振り返り、「これって虐待に近いのかも……」と不安になることも。 すっかりイライラして、実家の母に愚痴をポロリとこぼしました。「本当に頑固で嫌になる。言い出したら聞かないし、言ってもいうことを聞かない」すると、母に言われたのです。「まだ半分しかわかっていないんだから」と。 まだ3年しか生きていない会話ができるようになって、すっかり対等に娘と話すようになっていましたが、相手はたったの3歳。まだ3年しか生きていないんだと、ふと我に返りました。娘にとっては、「今」したいことがすべて。なぜ、お菓子を食べたいと言っているのに、ごはんを食べなくてはならないのか、因果関係としてまだわからないんですよね。 そう思えてから、娘にとっての「今」を中心に話すように心がけるようにしてみました。たとえば、「お菓子を食べたい」という要望には、「ごはんを食べてから」という回答ではなく、「今はあげられない」と回答して、気を逸らせてから「ごはんを食べよう!」と違う話題に振ってしまう、という具合です。 子どもにもよると思いますが、この時期も今思えばちょっとの期間でした。3歳を過ぎた今では、「◯◯したら、お菓子食べようね」と自分の要望を叶えるためにまずしなければならないことを自分から言うようになりました。イライラしてしまったら、まだまだ半分くらいしかわかっていないんだと思ってみると、ちょっと心が軽くなるかもしれません。 イラスト:imasaku著者:ヒロコ ラメッシェ4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーの資格を持つ。
2019年07月14日こんにちは! ユウコトリトリです。前回は、私の幼少時の思い出の1コマでもある「誤飲」の話でした。今回も子どもの頃を思い出し、今では理解できない行動を振り返ります。皆さんはお子さんを叱る時、どんな言葉をかけますか?あまりに言うことを聞かないと、イライラしたりカーッとなって、つい心にもないキツイ言葉が出てしまう事もあるのでは…?今回は、そんなつい出てしまったお説教時の「売り言葉」で、幼少時の私が巻き起こした騒動の思い出です。■寝る前に叱られて…叱られた理由は覚えていません。母はしつけの上で強めに諭すことはあっても、キレたり、大声で怒鳴ったりする叱り方はしない人でした。滅多なことで雷は落ちないので、その時は私が相当な悪事を働いたのでしょう…。堪忍袋の尾が切れた母は母に雷を落とされ、私は玄関から締め出されてしまいました。(今は締め出しってあまりないですね…)今思えば「外で寝なさい」なんて、もちろん本心からの言葉ではありません。しかし私は反省どころか、真に受けて行動に移しました。■締め出されて向かった先は「お母さん怒ってたなぁ…」そんな事を思いながらも、「外で寝なさい」の言葉にワクワクを隠しきれない私。そう、叱られたショックよりも、外で寝る冒険心の方が圧倒的に上だったのです。母としては突き放す勢いで、つい発した言葉でしたが、見事に逆効果でした。そして当時家族でもあった、外飼い犬の小屋の前に到着。今夜の寝床は犬小屋に決めたのでした。突然の子どもの侵入に、さぞや犬も驚いたことでしょう。犬にとっては大迷惑ですが、私にとってはかつてより憧れていた「犬と寄り添って寝る」が実現できて満足でした。当時よく見ていたテレビアニメで、主人公が白い大きな犬と旅をする番組があったんです。ふかふかの犬に寄り添って寝ているのを見て、いいなぁ〜と憧れたものでした。そして、私は夢の中へ…■そのころ家では…反省して玄関で泣いているはずの娘が忽然と姿を消し、母がパニックに陥っていました。近所中を探し回っても見つからず、いよいよ警察に…と思いながら帰宅したところ、自宅の犬小屋で発見され、私は再び雷を落とされました。でもまぁ、まさか犬小屋にいるとは…思いませんよね。■子どもに冗談は通じない。親の言葉はそのまま受け止めてしまう。「外で寝なさい」なんて、親が本気で言うはずもなく、勢いで放った一言でしたが、私は真に受けて行動しました。子どもには「ちょっと言ってみただけ」「本気で言ったわけじゃない」なんてのは通じません。深く考えずに発した一言で、子どもが予想もつかない行動をとるかもしれません。皆さんも勢いにまかせた「売り言葉」にはお気をつけくださいね…。
2019年07月09日みなさんはお子さんのどんな“ぐずり”で悩んでいますか? まわりの先輩ファミリーに聞いてみたところ、「忙しいときに限ってグズグズする」「急かすと逆効果になる」などの悩みを耳にしました。そこで先輩ママたちに「ぐずりを悪化させない接し方」について聞いてみました! 忙しい朝は「叱らない」保育園に通っているお子さん、1歳11カ月。朝起きて自宅を出るまでの1時間で、朝食や着替えなどを済ませなければなりません。しかし忙しいときに限って着替えを嫌がり、思うように準備ができません。「遅れるでしょ!」と急かすと、子どもは泣きわめくばかり。 叱るとかえって時間がかかることを知り、着替えを手伝うなど「叱らない」ことにしたそうです。そうすると準備がスムーズになった、とのことでした。 甘えてきたら、数分だけでも相手をする料理をしているときに限って子どもが甘えてきます。「ちょっと待ってね」と言っても、まだ1歳前後の子どもにとって「待つ」ことは難しいもの。しかし、しつこく言ってきたり、泣かれたりするとママもイライラしてしまいます。 そこで先輩ママは、甘えてきた時点で数分だけ相手をするそうです。しばらく相手をしたあとに「そろそろ行ってもいい?」と聞くと、「いいよ」とあっさり答えてくれたこともあったそう! できないことには「共感する」着替えを「自分でやりたい!」と言うものの、まだ1歳11カ月。実際はうまくできずにかんしゃくを起こします。手助けをしようとするのも気に入らない様子。 できると思って頑張っているわが子。うまくできない子どもの気持ちを考えると、叱って解決するものではないな。そう思い、「お袖を通すのって難しいよね」と共感しながら、できるようになるまでほめながら根気よく見守ることにしたそうです。 子どもがグズグズすると、ママもイライラしてしまいがち。先輩ママの経験談も参考に、できるだけぐずりを悪化させずに過ごしたいですね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年06月29日子どもに社会できちんとした振る舞いをしてほしい、正しい対応をしてほしい、と親なら思うもの。それゆえ悪いことをしたら、親としてはきちんと叱らなければならないとも思いますよね。 けれど、それ、本当に叱っていますか? 怒っていませんか? 「怒る」と「叱る」の違いママが言ったとおりに動かない、ママの言うことを聞かない……など、「ママ」が主語になっていたら要注意です。ママの思う通りに子どもが動いてくれないことで感情的になって怒っている可能性があります。一方、冷静に、何が悪くてどうしてそれをやってはいけないのか、きちんと説明できていたら叱っていると思っていいでしょう。 それは本当に「子どものため?」とはいえ、「怒る」と「叱る」の境界線は日々の中ではかなり曖昧です。たとえば、電車の中で騒いでしまったわが子に「静かにしなさい」と言ったとき、人に迷惑をかけるのが悪いこと、と思う前に、ママが車内の人の目が気になって「早くやめさせなければ」という気持ちが先走り、怒り口調で言ってしまうということも多々あるかと思います。 ママが感情をぶつけてしまうと、子どもは反省する前に「怖い」という感情を持ってしまい、結果、なぜ悪いのかの根本を理解できないままになってしまう原因にもなります。 怒りが出てきたときの対処法怒りをコントロールするスキル「アンガーマネージメント」によれば、怒りの感情がピークにあるのは6秒程度と言われています。まず、“子どもが悪いことをしている“と感じたら、1、2、3……とゆっくり6まで数えてみましょう。それから、子どもにどう言えばわかってもらえるか考えて、ことばを発してみましょう。 感情に任せて怒ってしまうと、子どもにとって悪い影響になりかねないだけでなく、ママにとっても気持ちのよいものではありません。怒らなければ、と思ったら、子どもにことばを発する前に、6秒間待ってみてください。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年06月02日ウーマンエキサイト読者の皆様、こんにちは。koyomeです。現在、長女ムスメは4歳年中さん、いい意味でも悪い意味でも生意気ざかり。次女オコメは2歳のイヤイヤ期真っ最中。ということで、どうしても叱る機会が多い我が家。冷静に、正しく叱って、きちんと「しつけ」が出来れば理想ですが、そうもいかないのが現実。私もどうしてもイライラしてしまい、必要以上に声を荒げてしまうことがありました。叱るというより怒ってしまうことがあるので、なるべく冷静に…と気を付けてはいるのですが、なかなかの修行です。大きな声で叱っても…大きな声で怒るのは、ただの「威嚇」、怯えて「ごめんなさい」を言わせてしまう。わかっているのに、ついつい声を荒げて、ムスメに後から苦情を言われます。(…叱られるようなことをしないでほしいのが本音だけどね)オコメに関しては、制止して、大きな声を出しても全く響かないことも多々あり、母親の威厳とは…?と落ち込んだことも。最近はとにかく冷静に、しっかり目を見て伝えるということを気を付けています。子は親の鏡を痛感…した日あるとき、ムスメ(姉)がオコメ(妹)を諭していたのですが…その話し方が私そっくり!!子どもは、本当によく親をみているんだなぁと感心しました。同時に、大きな声で叱っていたら、ムスメも周りに対して、そのような態度で接していたのかもしれないと。子どもは、本当に親の鏡かもしれないですね。ムスメを見ていると、今の叱り方もまだまだ恐いな…と思いました。今後も叱り方、話し方、気を付けたいと思います。
2019年05月31日新学期が始まってすぐのゴールデンウイークは、子どもにとって楽しみな連休の1つ。普段の休みとは違って、特別な外出や宿泊旅行に心を躍らせます。とはいえ、子どもが大きくなればなるほど、家族でお出かけをさせるか友だちを優先させるか悩んでしまいますよね。そこで今回は、ゴールデンウイーク中の子どもの適切な過ごし方を見ていきましょう。家族の時間は作るせっかくのゴールデンウイーク、家族との時間は大切にしたいですよね。普段、学校やプライベートで家族との時間が少ない人は特に、この連休中に関わりを持っておきたいところ。旅行に行くだけではなく、少し遠出をして1日出掛けるだけでも関係性を保つには有効です。とはいえ、思春期の子どもと一緒に出掛けようと思っても、「行かない」と言われてしまうこともあるでしょう。そんなときは特別な夕食メニューで食卓を囲むだけでもOK!その子に合わせた家族の時間というのを作ってあげると、一緒に過ごしてくれるかもしれませんよ。友だちとの時間も作れる子どもが小学生以上になると、友だちとの関係性がどうしても優先されてしまいます。この日は友だちと遊ぶ約束をした、家族よりも友だちと一緒にいたい、と、思う子どもも多いでしょう。中学年以上になるとなおさら。そのため、ゴールデンウイークのすべてを家族に合わさせるというのは難しく、子どもとぶつかる原因ともなるため、友だちとの関係も大事にさせるよう、ある程度は自由にさせることも必要です。それすらさせてもらえない子どもは、家族との時間も大切にしようとは思わないのですね。家族と友だちとのバランスを考えて長い連休であるゴールデンウイークでは、家族と友だちのバランスがとても重要。家族と過ごしたあとは友だちと遊べる、そんな状況は、子どもの成長にもとても良い影響を与えるのです。どちらも大切にすることを学ぶためには、どちらの時間も有意義に過ごすことが必要なのですね。子どもに対する信頼も、そういった親子の関係性から生まれてくるのです。いかがでしたか?ゴールデンウイークは家族にとっても大切な時間。しかし、子どもが友だちを1番に考えている時期は、親は一歩引いて見守る姿勢を保ちましょう。親が子どもを信頼すれば、子どもも親のことを信頼し、大切に想う心が育まれますよ。
2019年05月01日GWはもう目前! どう過ごすか、みなさんは、もう予定は決まりましたか?GW中には「子どもの日(端午の節句)」もあります。男の子ママは特に「鯉のぼりや兜を飾らなきゃ」「どこに出かけようかな、何を作ろうかな?」と、忙しくもあり楽しみなのではないでしょうか。そこで、チェックしたいのが、ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のSNS。昨年の子どもの日シーズンのブログやInstagramをのぞいてみると、さまざまな楽しみ方、過ごし方をしていました。鯉のぼりイベントに出かけたり、鯉のぼりを手作りしたり、子どもの日ならではのメニューを考えたり…。先輩ママならではの工夫と愛情が込められた「子どもの日」をご紹介しましょう。■もりもとさん家の子どもの日「毎年恒例、加茂の鯉のぼりへおでかけ」教えてくれたママリーダーズは… もりもと りえさん/“猫変態”な専業主婦&インスタグラマー&ブロガー 息子たいと愛猫ザクロが仲睦まじく過ごす姿を、2014年からインスタグラムで投稿し始め人気に。2016年にはアメブロにて「ザクロとたい」を開設。公式トップブロガーに。2017年12月に初の著書となる「ザクロとたい」をぴあより出版。2018年2月ザクロが永眠し、現在はキジトラ白の保護猫コスモスを家族に迎え、「#たいとコスモス」で綴っている。こどもの日は、毎年恒例、「加茂の鯉のぼり」を見にいってきました。加茂川の上に、500以上の鯉のぼりが泳ぎます。この鯉のぼりは、使わなくなったものを地域の方々が寄付したものだそうです。毎年この日はものすごい暑くて、川に入って遊んだりするんだけど、今年(※2018年)は風が強くて、なかなか寒くて川遊びはできませんでした。…が、周りにいる子どもたちはみんな、強風にあおられる鯉のぼりを捕まえる遊びを始め、たいもばぁばに手伝ってもらってなんとかキャッチ!子どもって遊びを考える天才です。これは前の年のこどもの日の写真。たいとザクロに、折り紙の兜を作りました。たくましくなくていいから、しなやかに折れないように、そんな事を書いた気がします。今年も願うことは同じ。たくましい、強い子になんてならなくていいし、鯉のように 滝を登らなくてもいいよ。猫のように、しなやかに、おだやかに、自由に、ザクロのように。愛深き心に育ってね。おまけに、たいの 「鯉のぼりを見に行こう」の歌でお別れです…和む。 ■中山あいこさん家の子どもの日「鯉のぼりオーナメント」教えてくれたママリーダーズは… 中山あいこさん/ライフオーガナイザー “シンプルで、心地のよい暮らし”をテーマに、ブログ「生活のメモ」で日常を発信。2017年にライフオーガナイザー®1級を取得。著書に「家事がラクになるシンプルな暮らし」、「家事が好きになる暮らしの工夫」(共にエクスナレッジ)がある。鯉のぼりを和室に飾りました。以前つくったこいのぼりを、水色のトイクロスに貼り付けて壁掛け風に。前は両面テープで壁に直接貼り付けていたけれど、片づけるときにはがすのが大変でした。壁掛けなら、飾り付けも片づけもラクチンです。トイクロスは、マジックテープがくっつく布。壁掛けの作り方は、 このとき とまったく同じです。 クリスマスツリーのオーナメントをペタペタくっつけて、子ども2人でデコレーションをしてくれました。オーナメントはサイズアウトした子ども服等の端切れです。 GWの中頃は、家で子どもたちと柏餅を作ろうかなと思います。■さとえりさん家の子どもの日「レア献立のいなり寿司が登場」教えてくれたママリーダーズは… さとえりさん/料理レシピブロガー 料理は口から食べる愛情! をモットーに、3人の子どもたちの好き嫌いが少しでもなくなるようにと、悪戦苦闘しながら小さな努力を重ねる日々。2010年、笠倉出版より「ワンプレートごはん わたしカフェへようこそ」を出版。子どもの頃は苦手だったおいなりさん。実は、大人になってもそんなに好きではないのだけど、夫と子どもたちが好きなので、気の向いた時にたまーーーに作ります。たらの芽の天ぷらとお吸い物を添えて。少し早いけど子どもの日を意識した夕食。■原田あゆみさん家の子どもの日「鯉のぼりのミートパイでテンションアップ!」教えてくれたママリーダーズは… 原田あゆみさん/息子&娘ちゃん育児中の元看護士ママ 独身時代は看護師として勤務し、青年海外協力隊のエイズ対策隊員としてザンビア共和国で活動、帰国後に現在のご主人と出会い結婚。現在は息子さんと娘さんの2人育児中。こどもの日のごはん、おいなりさんはなかなか好評。鯉のぼりミートパイは、見た目にちょっと子どもたちのテンションも上がりました。■高羽ゆきさん家の子どもの日「タケノコ&山菜狩りで山の幸を満喫」教えてくれたママリーダーズは… 高羽ゆきさん/料理研究家 名古屋市在住の料理研究家。簡単なのに豪華に見えるレシピ、初心者にも作りやすいレシピが人気のママリーダーズ。GWに親戚の別荘に行き、恒例のタケノコや山菜を収穫し、おいしくいただきました!帰ったらすぐに下処理と調理。疲れていても、おいしくいただくために頑張ります。初日は、タケノコと山菜の炊き込みごはん、タケノコの煮物、わらびのおひたし。そして、海から別で届いたいただきものが。実家で収穫したにんにくの芽がひと束残っていたので、あさりと一緒にバター酒蒸しにしました。別の日は、山菜を天ぷらにしました。チビが大好きなので、とにかく山盛り揚げる! 親戚の皆さんはあまり持ち帰らないので、毎回我が家が全部いただき〜。ママリーダーズのみなさん、子どもの日の過ごし方は実にさまざまですね。鯉のぼりイベントに出かけたり、手作り鯉のぼりを飾ったり、いなり寿司を作ったり、山菜狩りを堪能したり。せっかくの10連休ですから、我が子と一緒に「子どもの日」を目一杯満喫してみてはいかがでしょうか。
2019年04月25日2019年3月15日(金)~3月28日(木)までの期間、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」の台詞でおなじみのNHK番組「チコちゃんに叱られる!」の物販イベント「チコちゃんフェスティバル」が、東京駅一番街の「いちばんプラザ」にて開催されます。NHKの雑学クイズ番組「チコちゃんに叱られる!」「チコちゃんに叱られる!」は、NHK総合で毎週金曜19:57~放送されている雑学クイズ番組です。司会はナインティナインの岡村隆史さん。「いってらっしゃーいってお別れするとき、手を振るのはなぜ?」5才のチコちゃんが問いかける素朴な疑問に答えられないと、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」とチコちゃんに叱られてしまいます。すぐに誰かに話したくなる情報が満載の番組です。東京駅で「チコちゃんフェスティバル」開催「チコちゃんに叱られる!」の物販イベント「チコちゃんフェスティバル」が、東京駅にて開催されます。2019年3月20日(水)からの一般発売に先立って、チコちゃんの新商品が勢ぞろい。人気キャラ「キョエちゃん」のグッズも初登場します。さらに会場には、チコちゃんとキョエちゃんのフォトスポットが出現。お客さまご自身のカメラで撮影することができます。チコちゃんとキョエちゃんの先行発売商品が買える!チコちゃんとキョエちゃんの「ちょっこりさん」左から「ちょっこりさん チコちゃん」「ちょっこりさん チコちゃん(シカリガオ)」「ちょっこりさん キョエちゃん」・価格各1,300円(税抜)文明堂コラボ商品「チコちゃんに叱られる!どらやき」・価格1,500円(税抜)チコちゃんとほっこり「チコちゃんに叱られる!湯のみ」・価格1,300円(税抜)チコちゃんとおそろい!「チコちゃんなりきりTシャツ」・サイズ/価格M・L/2,800円(税抜)120/2,300円(税抜)一年中大活躍「手ぬぐい」・商品名本染め手ぬぐい ちらし/目かづら/タイトル・価格各1,800円(税抜)・商品名本染め手ぬぐい 縁側・価格2,000円(税抜)おまけ付き!「ボーっと生きてんじゃねーよ!スナック棒」・価格900円(税抜) 12本入り、おまけ付きお買い上げ特典会場にて「チコちゃんに叱られる!」グッズを3,240円(税込)以上ご購入したお客さまには、「チコちゃんに叱られる!」オリジナルバッグ(不織布)がお買い上げ特典としてプレゼントされます。ぜひゲットしてくださいね。※1会計につき1枚(デザインは期間によって異なります)、なくなり次第終了「チコちゃんフェスティバル」概要日程2019年3月15日(金)~3月28日(木)時間10:00~20:30※最終日は18:00まで場所東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街B1F いちばんプラザイベント情報イベント名:チコちゃんフェスティバル催行期間:2019年03月15日 〜 2019年03月28日住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街B1F いちばんプラザ【NEW】「チコちゃんフェスティバルin大阪」も開催決定大阪会場 先行発売グッズ・ガーゼハンカチ:各450円(税別)・本染め手ぬぐい ちらし ピンク:1,800円(税別)・キョエちゃんマグカップ:各1,200円(税別)・紅茶缶 ティーバッグ 8袋入り:各950円(税別)日程2019年5月24日(金)~6月10日(月)時間11:00~21:00※最終日は18:00まで場所大阪府大阪市北区茶屋町16-7梅田ロフト1F ロフトマーケットイベント情報イベント名:チコちゃんフェスティバルin大阪催行期間:2019年05月24日 〜 2019年06月10日住所:大阪府大阪市北区茶屋町16-7梅田ロフト1F ロフトマーケット
2019年04月25日子どもは褒めて伸ばす――。よく耳にする言葉ですが、とくに最近は教育業界で頻繁に聞かれるキーワードです。そして、EQWELチャイルドアカデミーの主席研究員・浦谷裕樹先生もその重要性には賛同するひとり。先生が注目する、自己肯定感、忍耐力、協調性、やり抜く力、自制心、共感力、リーダーシップ、誠実さ、創造性、コミュニケーション能力といった「心の知能指数」である「EQ」を伸ばすためにも、「褒める」という姿勢は大切な要素だといいます。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/榎本壮三(インタビューカットのみ)「安心感」が子どもの心と才能を育む子どものEQを伸ばす、心を豊かにするためには「褒める」ことが大切です。そして、まずは「褒める」以前に「認める」必要があります。親に自分の存在を認めてもらえる、丸ごと受け止めてもらえると、「自分はここにいていい存在なんだ」と子どもは「安心感」を得る。この安心感こそが、子どもの心と才能を育むために重要なものだからです。これは大人でも同じではないでしょうか。たとえば、新たに入社した会社にはじめて出勤するときは、誰もがドキドキするものでしょう?そういう心理状態では、なかなか本来の力を発揮できません。でも、新しい会社に徐々に慣れ、上司や先輩に仕事ぶりを認められ褒められれば、「自分はここにいていいんだ」「組織に必要とされているんだ」と思えるようになる。そして、より自分らしく仕事ができるようになり、持っている能力を発揮できるようになるのです。親が子どもを認めることの効果は、東大生へのあるアンケートにも顕著に表れています。そのアンケートでは、「東大生の親の96%は子どもの話をよく聞いた」という結果が示されました。しかも、興味深いことに、これは親ではなく東大生自身におこなったアンケートなのです。東大生が自分の子ども時代を振り返って、「親はよく話を聞いてくれた」と答えたわけです。着目すべきは、親が自分を良く見せようとしたわけではなく、子ども自身が親に認めてもらえたと感じていたということです。もちろん、このことが直接的に学力を高めたとはいえないかもしれません。でも、EQが高まれば、学力がさらに大きく向上することがわかっていますから(インタビュー第1回参照)、親が受け止めてくれたことで子どものEQが高まり、東大に入学できるほどに学力も高まったという推測もできるのではないでしょうか。子どものEQを高める褒め方のコツさて、子どもの存在を認めたら、今度はしっかり褒めてあげましょう。ただ、褒めて伸ばすことが大切とはいえ、やたらに褒めればいいというものではありません。たとえば、いわゆる「能力褒め」は子どもの成長にとってマイナスにも働きます。もともと持っている能力を褒めると、やる気を失ってしまうことにもなるのです。このことは、ある実験の結果ではっきりと示されています。その実験では、まず小学生を対象に知能テストをおこないました。そして、同じくらいの点数だった子どもたちをふたつのグループにわけ、ひとつのグループに対しては「能力」を褒めた。「頭がいいね、かしこいね、天才だね」といった具合です。一方、もうひとつのグループに対しては、「よく頑張ったね、最後までやり抜いたね」といったふうに「努力」を褒めました。その後、2回目のテストではわざと難しい問題を出しました。どちらのグループも能力は同じくらいの子どもたちですから、全員の点数ががくんと落ちます。続いて、3回目のテストでは1回目と同じくらいの難易度のテストを出しました。すると、能力を褒められたグループは1回目より点数が下がったのに、努力を褒められたグループは1回目より点数が上がったのです。これはどういうことなのでしょうか?ポイントは2回目のテストで「点数が下がった」ということです。その要因を、能力を褒められた子どもたちは、「これは自分に能力がないからだ」と考えてしまう。「自分には能力がない、だからこれ以上勉強をしても仕方がない」と勉強をやめてしまった。そして、3回目のテストでは1回目より点数が下がるという結果になったのです。一方の努力を褒められたグループはどう考えるかというと、2回目のテストで点数が下がった要因を「努力が足りなかったからだ」と考える。努力が足りなかっただけなのですから、子どもたちは「もっと頑張ろう!」と思い、いっそう努力をします。そうして、3回目のテストでは点数が上がったというわけです。やり抜く力やチャレンジ精神といったEQの伸びに関して、褒め方のちがいが大きく左右したことの証といえるでしょう。叱るときは子どもを「教え諭すチャンス」もちろん、「褒めて伸ばす」とはいっても、子どもが約束を破った、他人を傷つけたといった問題を起こした場合にはきちんと叱る必要もあります。意識してほしいのは、そういう場面を「子どもを教え諭すチャンス」だととらえるということ。子どもがなんらかの問題を起こしてしまったときは、子ども自身も「まずい、どうしたらいいんだろう……」と思っています。つまり、学びやすいタイミングなのです。そのとき、教え諭すのではなく、「子どもを怒るチャンス」だととらえて感情任せに怒りを爆発させては、子どもはほとんどなにも学ぶことができません。「怒る」のではなく、起こしてしまった問題への対処法を「教え諭す」のです。そのためにも、親自身が冷静になり、「1分以内」くらいの短い時間で叱ることを心がけましょう。お説教が長時間に及ぶと、子どもは途中からなぜ叱られているのかすらわからなくなるものです。結果的に、子どもの行動にはなんの変化も起こらないということになりかねません。もちろん、理性的に叱るべきだと頭ではわかっていても、子どもが起こした問題によっては、つい感情を爆発させてしまいそうにもなるものです。わたしも、こう語りながらも、自分の子どもに対してはそうなってしまいそうになることもありますけどね……(苦笑)。そういうときにおすすめしているのが、「一度、その場を離れる」ということ。物理的に距離を取るのです。「一度、見なかったことにする」といってもいいでしょう。さらには、特定の言葉を使うことも効果的です。「ま、いいか」「そういうこともあるよね」と口にする。これらの行動で、感情ではなく理性のほうに脳がスイッチするため、冷静になれるわけです。子どもをしっかり認めて褒めて、必要なときには怒るのではなく叱る。子どものEQを高めるため、つねに心がけてみてください。『子どもの未来が輝く「EQ力」』浦谷裕樹 著/プレジデント社(2018)■ EQWELチャイルドアカデミー・浦谷裕樹先生 インタビュー一覧第1回:幼児教育ブームのなかで今注目の「EQ、非認知能力」って何のこと?第2回:「頭の力」には「心の力」こそ必要。EQが高いと優秀な子に育つ納得の理由第3回:父親流の「厳しい愛情」が子どものEQを伸ばす。人間性と学力を高める親のかかわり方第4回:お説教は「○分以内」で。子どものEQを高める“叱り方の正解”とは【プロフィール】浦谷裕樹(うらたに・ひろき)1972年7月31日生まれ、東京都出身。EQWELチャイルドアカデミー・新未来教育科学研究所主席研究員。工学博士、理学博士。京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科修士課程修了。高校時代に「人間の可能性はどこまで伸ばせるのか」との問いを抱き、学生時代より古今東西の能力アップ法を研究開始。現在は「楽しく、わかりやすく、ためになる」をモットーに全国で講演活動中。とくに参加型のトレーニングやワークを盛り込んだセミナーを得意とする。著書に『メンタルウェルネストレーニングのすすめ』(エコー出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年04月06日東の旗艦店「キデイランド原宿店」と、西の旗艦店「キデイランド大阪梅田店」をはじめとするキデイランド45店舗にて、NHKのバラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」のミニキャンペーンが、2019年3月20日(水)~4月21日(日)まで開催されます。NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」「チコちゃんに叱られる!」は、ナインティナインの岡村隆史さんが司会を務める、2018年4月からNHK総合テレビで放送されているバラエティー番組です。好奇心旺盛でなんでも知っている5歳児の「チコちゃん」が問いかける素朴な疑問に、大人たちが解答します。答えられない大人にはチコちゃんから「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と一喝。ここ最近、「チコちゃんに叱られたい」という大人が急増しています。キデイランド45店舗でミニキャンペーンを実施キデイランド45店舗にて「チコちゃんに叱られる!」の商品を1,000円(税込)以上のお買いものをすると、購入毎に非売品の「ポストカード」をプレゼント。2019年3月20日(水)からと、4月6日(土)からの2回の期間に分けて実施されます。・2019年3月20日(水)~第一弾「チコちゃん」・2019年4月6日(土)~第二弾「キョエちゃん」キャンペーン開催店舗・東北青森店・北陸福井店 / 武生店・関東原宿店 / ヴィーナスフォート店 / 光が丘店 / 吉祥寺店 / 二子玉川店 / 池袋サンシャインシティ店 / 港北ニュータウン店 / 武蔵小杉店 / ららぽーと湘南平塚店 / 新越谷店 / 埼玉羽生店 / ららぽーと富士見店 / 浦和美園店 / 宇都宮店・中部沼津店 / 清水店 / 大曽根店 / 上小田井店 / 大高店・関西大阪梅田店(3月21日~) / 高槻店 / 香里園店 / 大日店 / くずは店 / 四條畷店 / ららぽーとEXPOCITY店 / 堺鉄砲町店 / 豊岡店 / 神戸店 / 三宮店 / ピオレ姫路店 / 草津店 / 和歌山店・中国・四国米子店 / 広島府中店 / 山口店 / 高松店・九州穂波店 / 福岡パルコ店 / 大塔店 / アミュプラザおおいた店 / 鹿児島店※無くなり次第終了となります。※大阪梅田店では第一弾が3月21日(木・祝)からになります。キデイランド原宿店に「等身大チコちゃん」が登場※イメージキャンペーン中は、「キデイランド原宿店」もチコちゃん仕様に変身。店頭では、チコちゃんがお出迎えしてくれます。等身大(?)のダイカットパネルも登場するので、チコちゃんと一緒に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。キデイランド大阪梅田店で「NHK-Character FAIR」を開催「キデイランド大阪梅田店」では、2019年3月21日(木・祝)~5月6日(月・祝)の間、B1Fランキングスクエアで、「NHK-Character FAIR」を開催。NHKのキャラクター「チコちゃんに叱られる!」「びじゅチューン」「おしり探偵」「ねほりんぱほりん」「みいつけた!」「いないいないばあっ!」「どーもくん」「ざんねんないきもの事典」「ガラピコぷ~」が一堂に会する初めての売り場となります。さらに、キャラクターグリーティングや「ざんねんないきもの事典」クリエイター・ウチヤマ先生のサイン会なども、お買いものとあわせて楽しめます。限定商品・「どーもくん」ジョッキ:1,600円(税抜)・オフロスキーなりきりパーカー大人用:3,900円(税抜)・オフロスキーなりきりパーカー(90~110):2,900円(税抜)・コッシー・サボさんの総柄パーカー(90~110):2,900円(税抜)「チコちゃんに叱られる!」関西先行販売商品・「チコちゃんに叱られる!」ナノブロック チコちゃん/キョエちゃん:各1,800円(税抜)・「チコちゃんに叱られる!」スピンマッチ 2種:各980円(税抜)・「チコちゃんに叱られる!」ちょっこりさん チコちゃん/キョエちゃん:各1,300円(税抜)大阪梅田店お買い上げ特典1:「チコちゃんに叱られる!」商品1,000円(税込)以上お買い上げで「ポストカード」プレゼント(第1弾3月21日(木・祝)~、第2弾4月6日(土)~)2:「みいつけた!」「いないいないばあっ!」「ガラピコぷ~」商品1,000円以上お買い上げで「キャラクターシール」1枚プレゼント3:「ざんねんないきもの事典」1,000円以上お買い上げで「ポストカード」プレゼント大阪梅田店グリーティング2019年4月30日(火)には、「フームにおいますね」が口ぐせの紳士「おしりたんてい」のグリーティングを開催します。レディーにやさしく推理はキレキレ、見た目はおしりの「おしりたんてい」に会えるチャンスです。・イベント名「おしりたんてい」グリーティング・開催2019年4月30日(火)・時間13:00/15:00・定員各回30名さま※キャラクターショーではありません。大阪梅田店サイン会2019年3月23日(土)には、アニメ「ざんねんないきもの事典」にてちょっぴりシュールな会話劇のパートを担当しているアニメーションクリエイター・ウチヤマユウジ先生を招いて、サイン会を開催します。・イベント名「ざんねんないきもの事典」アニメーションクリエイター ウチヤマユウジ先生サイン会・開催2019年3月23日(土)・時間13:00/15:00・定員各回30名さま・参加方法サイン会当日、3,000円以上お買い上げで参加券フォトスポットも登場!「キデイランド大阪梅田店」の店内には、「チコちゃんに叱られる!」をはじめとしたNHKの人気キャラクターと一緒に写真が撮れるフォトスポットも登場します。・「みいつけた!」10周年撮影スポット・「おしりたんてい」ダイカットパネル・「チコちゃんに叱られる!」ダイカットパネル・20周年「どーもくん」ダイカットパネル「チコちゃんに叱られる!」の限定特典をゲットして「チコちゃんに叱られる!」のミニキャンペーン期間でしかゲットできないグッズや特典が続々登場します。特別なアイテムを購入したり、シュールでかわいいNHKのキャラクターたちと写真を撮ったり。ぜひ期間中に「キデイランド」へ足を運んでみてくださいね。「ガラピコぷ~」「チコちゃんに叱られる!」©NHK「いないいないばあっ!」「みいつけた!」©NHK・NHK エデュケーショナル「どーもくん」©NHK・TYO/「ざんねんないきもの辞典」©TAKAHASHI SHOTEN/NHK,NEP,ファンワークス
2019年03月14日こんにちは、ちょっ子です。今回は我が家での子どもの叱り方のお話です。私には「きゃん太」という小学一年生の息子がいます。彼は言動のひとつひとつがロマンティックで母親の私が言うのも何ですが、心の優しいスーパーイケメンなのです。しかしそんな彼にもイケてないところがあるのです。それは…面倒くさがりでのんびりしすぎているということ!動かざるごと山の如し!小学生一年生ともなると、そろそろ自分の身のまわりのことは自分でできるようにならなければいけない年ごろです。朝は遅刻しないよう時間配分を考えて支度をしなきゃならないし宿題、明日の持ち物の準備など帰宅後のタスクも盛りだくさん。しかしきゃん太ときたら、私が何度も何度もしつこく言わないと何にもやろうとしないのです。毎日毎日毎日毎日、何度も何度も何度も何度も「早く◯◯しなさい!」を言い続けた私は飽きました。同じ事を何度も言うのにウンザリした私は、言い方を変えてみることにしたのです。このように、急かすのではなく「これをやらなかったら困るのはママじゃない、君だ」というメッセージ性を込めた言い方で(きゃん太が虫歯になったり、勉強についていけなくなったりしたら本当は私だって辛いし困るんですが…)何のためにそうするべきなのか?を、ちょっとイメージさせてみる作戦に出てみたのでした。そうすると「あ、困るわ」とハッとしたのか、(はたまた単に私の言い方が不気味だったのか)以前よりきゃん太が自主的に行動を起こすことが増えてきました。しつけとは、感情的にガミガミ言ってしまいそうになる自分との戦いでもありますが「怒られるからやるのではなく、自分のためにやるのだ」という意識を育てるような言い方、叱り方を心がけねばと思っています。
2019年01月22日「イヤイヤ期」「子どもの食」「叱り方」…はじめての子育ては、わからない事だらけの毎日。そんなパパママ達のために、新米保育士・きっちょむ先生が立ち上がる!現役保育士さんが「今」実際に保育園で使っている、家庭でも使える育児テクニックをどーんと紹介★子育ての「困った!」ぜーんぶ解決しちゃいます!コンテンツ提供: ベビモフ 『今日から使える保育士のワザ! おしえて!きっちょむ先生 子育てQ&A』 購入はコチラ
2019年01月19日叱るって難しい…。母になってもう6年、でも、まだ6年。いまだに「叱る」が難しくて、試行錯誤の日々です。■叱ってばかりの日々…子どもの一言がグサリ!!子どもたちが幼稚園から帰ってきたら、なんだかずっと叱ってばかりいるような気がします。もともとのどが弱い私は、夜寝るころにはのどガラガラに。それにしても、なんで子どもって同じことを何度もしてしまうのでしょう。「3歩歩くと忘れるニワトリか!」と突っ込みたくなります。まあ、こういう軽い「叱り」はまだいいのですが(根気はいりますが)、お友だちをたたいたり、道路に飛び出そうとしたりと、深刻なときの「叱り」は難しい。「怒り」「心配」「不安」、いろんな感情が飛び交うときは、つい「叱り」を超えて感情を込めた「怒り」になりがちだからです。気持ちの切り替え下手な私は、一度「怒りモード」になると、「ニコニコモード」に切り替えるのが大変。「叱り」が終わったあとも、自分の中のイライラが解消できずに不機嫌になってしまったり、その後子どもが普通に接してきても、ぶっきらぼうな対応をしてしまったりすることがありました。そんなときに子どもに言われた一言が…ズキューンと胸に突き刺さりました。せっかく子どもは気持ちを切り替えて普通に接してきてくれているのに、母である私は自分の感情をコントロールできずにずっとウジウジ怒っている。それに対して、夫は大人の対応をしている。しかもそれを子どもに悟られている…!いまでもやっぱり気持ちのモード切り替えは苦手ですが、母になった今、そんなことは言っていられない。ひとしきり叱ったあとは、無理やりにでも、見た目だけでも気持ちを切り替えるように心がけるようにしています(顔は引きつってるかもだけど…苦笑)。最初は無理やりでも笑顔で接していくことで、自然に「ニコニコモード」になっていくのが不思議。■「わかってくれるだろう…」で起こる「叱る」の悪循環また、これまで叱るときに「まだ子どもだから、ただ叱るだけではピンとこないんじゃないか」と考えて、具体例をだしたり、長々説明したりしていました。「自分がされた側だったらどう思う?」 なんてことを、グダグダと叱ってしまっていたのです。これだけ手を変え品を変え諭したんだから、わかってくれるだろう…そう思ってみると、ある程度物事がわかる年であれば、いろんな例を出すなどの諭し方は効果的かもしれません。でも、まだそうではない年齢の場合、集中力が続かず逆効果だったみたいです。結果として、聞いていないことにさらに「叱る」という悪循環…。また、日々生活するうえで、娘と息子では効果的な「叱り方」が違うように感じてます。息子には、回りくどい間接的な叱り方よりも、直接的な叱り方の方が効果的な気がします。わが家の場合は姉弟ということ、年齢によるものなどの違いもあるのかもしれません。ただ私の周りの兄妹を育てている先輩ママも同じようなことを言っていたので、もしかしたら男女差もあるのかもしれませんね。そんなこんなで「叱る」に試行錯誤を繰り返すわが家。私自身に課している「叱る」の目標があります。『自分の感情を巻き込まず、短く簡潔に短時間で「叱る」。そしてひきずらない』まだまだ100%実施とまではいかないけれど、これを意識することで、少しずつ「叱る」が「良い叱る」になってきているように感じます。何度注意しても同じことを繰り返す子ども。これからも、私は、子どもが大人になるまで何万回、何十万回と叱ることになるのでしょう。世のお母さんお父さん、めげずにがんばって子どもと接していきましょうね。
2019年01月11日こんにちは。とりです。今回は我が家のしつけについて描いてみました。2歳2ヶ月となったむすめ。元気いっぱいなのは良いことなのですが、元気いっぱい力いっぱい母を叩いてくることがあります。それも突然に。どうやらテンションが高くてじゃれつきたいらしいのですが…普通に痛い。そんなとき、私は驚きとともに笑ってしまうことが多く、いくら言葉で叱っても「遊んでもらってる」と認識されてしまう模様…。痛いでしょ!と伝えても私の顔が笑っていたらそれにつられてキャッキャと笑い、また懲りず叩いてくるのです。このままじゃダメだ、そのうちお友達を叩いてしまう…。意を決して怖い顔を作り、怒っているのが伝わるようにしっかりとダメなことはダメと伝えることにしました。だめだ、全然きいてない。聞いてないし効いてない。目を逸らして現実逃避をするむすめ。その様子までも正直面白く感じてしまうのですが、ここで笑ったらまた同じことになってしまう。きちんと叱らないといけない…。きちんと顔を見て話を聞きなさい。伝えるとぐっとこらえたあと泣いてしまいました。むすめはまだ何が悪いかもわからずじゃれついていただけなのに…と胸がちくりと痛みます。でもこの先むすめが誰かとコミュニケーションをとるときに面白半分で人を叩いてしまったりしないように、しっかりと教えなければなりません!余談ですが、最近は「明らかな失態」をしたときに「ごめんね」と謝れるようになりました。「ありゃりゃ…ごめんねえ…ごめんねえ〜…」と可愛い声ですごく申し訳なさそうに謝られると、全力でフォローしてしまいますね。2歳に近づいた頃からぐんぐんと「人間」になってきたなと感じます。いろいろなことがわかるようになってきた様子なので、だめなことはだめと叱る。それ以上に良かったこともどんどん褒めながら育てていきたいと思いました。
2019年01月09日娘が小学生になると、計算や漢字の読み書きなどだんだんできるようになったり、習い事も上達したり、目に見えて成長を感じることがあります。発言も急に大人びてきて、ドキッとすることも。しかし、娘が急成長中であっても、幼児期と同じように声かけをするというパパもちらほら…。小学1~3年の娘にどのようにほめたり叱ったりすれば効果的なのでしょうか? パパはどんな点に気をつければいいのでしょうか?発達心理学にくわしい小野寺敦子先生に教えていただきました。お話をうかがったのは…小野寺敦子(おのでら・あつこ)先生心理学博士。目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授。主な著書に『小学生のことがまるごとわかるキーワード55』(金子書房)、『「エゴ・レジリエンス」でメゲない自分をつくる本~ego-resilience~』(一藝社)、『親と子の生涯発達心理学』(頸草書房)、『手にとるように発達心理学がわかる本』、『ゼロから教えて発達障害』(ともに、かんき出版)など。■娘のほめ方「すごいね!」だけではほめられた気がしない小学校低学年女子――日ごろ娘の宿題を見たり、学校であったことを聞いたりするなかで、ママは娘の成長を感じるわけですが、多くのパパはたまに見たり聞いたりするくらいです。パパが娘の成長に無頓着な場合、保育園や幼稚園のころと同じように娘をほめたり叱ったりするのはよくないのでしょうか?小野寺敦子先生(以下、小野寺先生): そうですね。なるべく発達に合わせた言葉をかけてあげたほうが、効果的です。とくに女の子は言葉に敏感なので、パパは声をかけるときに気にかけてあげるといいですね。ほめるときに、幼児のころは「すごいね!」と言えば、娘は満足そうな表情を浮かべていたでしょう。でも、小学生になるとそれだけでは心に響きにくくなります。具体的な「ほめ」が大切になってきます。たとえば、お手伝いをしてくれたとき、「みんなの食器を下げてくれてありがとう。パパもママもとても助かったよ」などと具体的にほめてあげましょう。感情のこもったほめ言葉なら、娘の反応は良くなるはずです。――「すごいね~」だけだと、小さいうちは無邪気に喜んでいますが、大きくなってくると「何が? 何をほめているの?」と疑問に思うのかもしれませんね。小野寺先生:どこまで思っているかはわかりませんが、具体的なほうが伝わりやすくなります。勉強や習い事で上達したことをほめるときには、前よりも進歩していることを伝えてあげると効果的ですね。「こないだよりも計算が早くなっているね」「一生懸命練習したから、間違えないでピアノを弾けるようになったね」といった具合に、ほめてみましょう。頑張っていることがあれば、応援してあげるといいですよ。きちんとほめてあげることで、娘の自己肯定感はぐんぐん高まっていきます。■娘の叱り方「〇〇しなさい」パパの命令口調はNGワード――「ほめ」の積み重ねが大事なのですね。叱るときはどういうことに気をつければいいのでしょうか?小野寺先生: NGワードの一つは「〇〇しなさい」という命令口調です。子どもであっても、威圧的な印象を受けます。早熟なタイプの娘なら「命令しないで!」と反発されるかもしれません。また、娘のわがままな発言にカッとなって感情的に叱るのも当然良くないですね。親子でヒートアップしてしまいます。――宿題しない娘にパパが厳しく言ってくれたほうがやりそうですけど、そうではないのですね。感情的になるのはパパもママも気をつけたいですね。小野寺先生:はい。そのうえで、叱るときにはいくつかポイントがあります。娘にも自分なりの主張がありますから、「頭ごなしに否定をしない」ことが大切です。たとえば、ケンカをして娘が下のきょうだいに手を出してしまったとき。「たたいちゃだめだよ」ではなく、「なにがあったのかな?」と言い分を聞き出しましょう。肯定できる部分は「そうだね」と相づちを打ちます。聞いてみると、「〇〇ちゃん(妹)にプレゼントしようと折り紙で作ったのに、途中で取られてぐちゃぐちゃになったから、たたいちゃった…」など理由を言うはずです。――親としてはつい叱ってしまいそうになりますが、グッとこらえるわけですね。小野寺先生:そのうえで、「なぜ叱るのか」を伝え、「問題の原因となったことだけを叱る」+「さわやかに主張する」ようにしましょう。さきほどのたとえなら、「イヤだったんだね。でも、たたくのは良くないと思うな。そういうときは、言葉で『やめて』と伝えてみようか」という感じで言えればいいですね。間違っても「昨日もたたいたよね。いつもすぐに手を出すからだめなんだ」など関係のないことや、娘の人格を否定するような発言にはくれぐれも気をつけたいですね。また、パパは悪気なく言ってしまいがちなのですが、たとえば娘が九九を覚えるのに苦戦していたとしましょう。そのとき「お姉ちゃんは、すぐに覚えたのになぁ」など誰かと比較することを言ってしまうと、娘の心をじわじわと傷つけるので気をつけたいですね。とはいえ、あまり難しく考えないでください。ほめるのも叱るのも、自分なりの言葉でいいんですよ。■パパの役割「父娘で“特別な場所”へおでかけ」が娘の好奇心を引き出す――ママでも参考になる、ほめ方と叱り方ですね。この時期の娘にパパだからできることはありますか?小野寺先生:小学校前半の娘は、幼児期と比べてできることが格段に増えるので、パパと娘のふたりで遠くに出かけたり、さまざまなことに挑戦できるようになったりします。好奇心の引き出しを増やしてあげるのもパパならでは。休日などを利用して、普段は行かない「特別なところ」に連れて行ってあげるといいでしょう。たとえば、博物館や美術館に行ったり、ボランティアをしたり、登山やキャンプをしたり。パパの得意分野である場所や体験がいいと思います。遠くではなくても、たとえば雪が積もったら、雪合戦を思いっきりやってみるのもおすすめです。後になって、進路選択や就職のときなどキャリア形成に影響を与えることもあります。パパとの思い出は娘の記憶にしっかりと残りますから、思春期になる前に娘と楽しい時間を過ごしてくださいね。 次回 は、「思春期にさしかかって親離れしていく小学校4~6年生の娘への接し方」について、引き続き小野寺先生に教えていただきます。参考図書: 『パパのための娘トリセツ』 (講談社)パパにとってはナゾだらけな、女の子の子育て。幼児期、小学校から社会人になるまで、娘はどういう発達段階なのか、どう接すればいいのか、ほめ方やNGワードなど著者の心理学博士・小野寺敦子先生がくわしく解説しています。
2019年01月02日どうもこんにちは、のばらです。子どもの叱り方って難しいですよね。おそらくほぼ8割くらい、とっさに怒鳴ってしまってるんですが、そのあとハッと我に返り、それぞれに合った話し方を心がけています。どんな時にも感情的にならず、子どもが素直に聞き入れる諭し方ができたらいいのですが、まだまだ修行が足りません…。結局同じようなことで毎日怒っている、母も子どももあんまり成長してない我が家なのでした…涙
2018年12月21日イヤイヤ期が始まってから、息子を叱る回数がグンと増えました。叱っても叱っても、全く効き目がありません。朝から晩まで息子のためを想って、叱る毎日。ただ…息子のために叱っていたつもりが、最近はイライラをただ単に息子にぶつけているような気が…。しつけしているつもりが本当はできていないかも。息子からしたら、私はどんな感じに見えるんだろう。ちゃんと私が教えていることが伝わっているのだろうか。まずは叱る際に自分が冷静にならないと。1. 怒ると叱るの違いをハッキリと意識する。2. 感情的にはならず、『なにが悪いことなのか』を伝える。3. どうやるべきなのかを教える。もちろんイヤイヤ期は感情的になりやすく(叱る回数が多い)、つい「ああああああああ!!!」ってなるんですが(笑)このルールを念頭に置くと、一瞬だけ冷静になれる自分がいます。叱っているつもりが実は単に怒っているだけだった…ということはよくあると思うので、今後もマイルールを意識してしつけをしていきたいと思います!
2018年12月14日悪い子の家にはサンタが来てくれない…クリスマス間近になると、日本の大人が子どもを叱るときによく使うセリフです。プレゼントがもらえなんて、子どもにとっては一大事!しかし、クリスマスの本場である欧米では、もっと恐ろしいクリスマスの逸話があるようです。悪い子をこらしめる『黒いサンタクロース』!?ドイツでは、いい子には聖ニコラウス(サンタクロース)がご褒美を、悪い子には黒いサンタクロースが罰を与えると言われています。その黒いサンタは『クネヒト・ループレヒト』といって、まるで悪魔のような身の毛もよだつ姿をしているそう。プレゼントの代わりに子どもの親がムチとして使う枝を置いていくらしく、悪い子をこらしめる存在として恐れられています。この話を筆者はとある博物館のクリスマスイベントで聞いたのですが、その場にいた子どもたちはドイツの黒いサンタをとても恐ろしがっていました。ドイツのクリスマスイベントでは実際に『クネヒト・ループレヒト』が登場することもあるそうですが、慣れていない子どもはきっと泣いてしまうでしょう。ドイツの『クネヒト・ループレヒト』のような存在はヨーロッパ各国で知られており、オーストリアや東ヨーロッパでは『クランプス』、フランスでは『ペール・フェタール』、オランダでは『ズワルトピート』など、いろいろな呼び名があるようです。悪い子をムチで叩く、袋に詰めて連れ去ってしまうといった逸話もあり、子どもとしては怖がらずにはいられません。悪い子にはサンタが『炭』を置いていく筆者のルーマニア人の夫によると、ルーマニアのクリスマスでは黒いサンタ「クランプス」に加え、悪い子に木炭というのが定番だったそうです。「いい子にしていないと、サンタに木炭しかもらえないよ!」なんて、大人が説教のために言うだけでほとんど冗談のはずですが、夫の同級生のいたずらっ子は本当に木炭しかもらえなかったそう。当時、夫は小学生でしたが、その同級生はとても落ち込んでいたそうです。サンタがプレゼントの代わりに炭を置いていく話も欧米ではよくあるそうで、アメリカでは石炭が定番。石炭にそっくりな黒いキャンディをクリスマスの靴下にしのばせて、子どもをからかうこともあるそうです。知っていると、ちょっぴり楽しい外国式クリスマスの話。欧米のクリスマスは日本以上に、悪い子を正すという意味合いを強く持っているようです。「いい子のところにだけサンタがやって来る」という日本式クリスマスの話に飽きている子どもには、外国式クリスマスの話を聞かせてあげると面白いかもしれません。<文・写真:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年12月07日子どもをしっかりしつけなきゃ、いつもいいママでいなきゃと思うゆえに、息苦しくなってしまっているママも多いようです。2019年からは「◯◯しない」子育てで、少し気持ちをラクにしてみませんか?いつも頑張るママたちに、2人の専門家がエールを送ります!あんふぁん読者アンケートから アンケート実施期間:2018年9月5日~10月3日、有効回答数1218人20年以上幼稚園を見守り続けている平山許江さんのアドバイス!わが子と本気の感情で向き合っていれば子育ての9割は終えています子育てで大事なことは何だと思いますか。感情的にならないこと? 子どもを正しくしつけること?私は「子どもに本気の感情で向き合うこと」という一言に尽きると思います。親が本気で向き合ってくれた記憶は、子どもの中に蓄積していきます。熱が出たとき、タオルで冷やしてくれたこと。お風呂で遊んでくれたこと。ガミガミ口うるさいことも含めて、親が自分に向けてくれた関心は、「ママやパパは自分の味方でいてくれる」という他者への信頼と、「僕はできる子なんだ」という自分への信頼を育てます。この2つが両輪となってその子の「生きる力」を支えるのです。親が本気で向き合ってくれていると実感している子どもは、生きる力を持ち続けるもの。「すぐ感情的になる私は、ダメなママ」なんて思わなくて大丈夫。自然な感情で子どもに向き合うことこそ、親の仕事です。子育てがラクになる3つの“しない”1.いつも100%の親でいようと思わない親だって人間ですもの、手を抜くところがあって当然です。でも、「今日はずっとテレビを観せてしまった」と思ったら、「明日は絵本を読んであげよう」と自然にバランスを取っているのではないでしょうか。それでも、やっぱり毎日は続けられなくてまた手を抜くわけですが、こうした「揺れ幅」の中でトータルとして「まあまあの親」でいれば大丈夫。それが生身の人間の子育てです。2.叱ることをタブーと思い過ぎない「褒めて育てよ」という言葉の本来の意味は、子どもはそうそう褒められるような行動を取るものではないから、いいことをしたときには忘れずに褒めましょう、ということ。「叱らずに育てる」ということではありません。叱り過ぎてしまったときは、叱った言葉が「5」だとしたら、愛情のこもった言葉も「5」だけ掛けてあげましょう。3.子どものうぬぼれや図々しさを否定しないうまく紙が切れないと、「だってはさみが悪いんだもん」と物のせいにする。何かにつけて偉そう。こうした態度に悩んでいるママもいるかもしれませんが、これはママやパパからの絶対的な庇護があり、「自分は大丈夫なんだ、できるんだ」という自信があるからこそのうぬぼれです。この自信があるから、「生きる力」につながっていくのです。お話を聞いたのは:平山許江さん(ひらやま・もとえ)/東京学芸大学大学院への入学や子育てなどをはさみ、幼稚園に断続的に20年以上勤務。大学教授を歴任し、現在は青木幼児教育研究所所員、立正大学大学院非常勤講師。著書に「子育ては、どたばたがよろしい」「保育の『ツボ』100」(ともに世界文化社)など。「保育楽者」として保育の楽しさを探究中。「おやこ保育園」でママたちに向き合う小竹めぐみさんのアドバイス!理想のママじゃなくていい。子どもたちはありのままのあなたが大好きなんです現代のママたちを見ていると、「子どもを感情的に叱らずに育てなきゃ」「正しい生活リズムをつけてあげなきゃ」など、頑張り屋さんが多いなぁという印象を受けます。でも、その気持ちが強いあまり苦しくなったり、溢れる情報に振り回されたりしていませんか?私は以前、自分のクラスの子どもたちに「ママのどんなところが好き?」と聞いたことがあります。答えは「あったかいところ」「ママの匂いが好き」がダントツ。「生活リズムがきちんとしているところ」なんて言う子はひとりもいませんでした。子育てに迷ったときは、わが子に「ママと何をしているときが楽しい?」「どんなことをしてほしい?」と聞くといいかもしれません。「ぎゅっとして」など、素朴な答えが返ってくるはず。子どもは大人が思うよりもずっと、ありのままのあなたが大好きなのです。子育てがラクになる3つの“しない”1.自分のつくり出した“いい親”像にとらわれないあなたの思う“いい親”とはどんな親のことでしょうか。この答えは人によってさまざま。「子どもをしっかりしつけるのがいい親」「子どもを伸び伸び育てるのがいい親」など、人によって真逆のこともあります。“いい親”とは、結局は自分の思い込みに過ぎず、どこかに1つの正解があるわけではありません。だから“いい親”にとらわれる必要はないのです。2.心に余裕のないときは他のママのSNSを見ないSNSは情報を取捨選択できません。同じ時間を使うなら、自分が確実に元気になれるものを見たり聞いたりするのが得策。また、「料理は苦手だけど、子どもをなるべく褒めている」「裁縫はダメだけど、絵本を毎日読んでいる」など、日々子どものために無意識にやれていることに目を向けてみてください。あなたのそんなところを他のママは「すごいな」と見ているものですよ。3.わが子の未来を心配して予防し過ぎないママたちは「コミュニケーション力をつけるために、たくさんの友達と遊ばせなきゃ」「将来のために習い事をさせなきゃ」と、わが子の未来を心配しがち。でも予防策ばかりで動いていると今のその子に必要なことを見逃してしまいます。予防も大切ですが、何より大事にしてほしいのは「今」 。成長とともに日ごとに変化する、わが子との大切な1日1日を味わってくださいね。お話を聞いたのは:小竹めぐみさん(こたけ・めぐみ)/幼稚園、保育園・こども園で保育士として勤務した後こどもみらい探求社を設立。あらゆる企業や地域と、子どもに関連するコラボレーション事業を展開。主催する親子で通う習い事「おやこ保育園」が瞬く間に口コミで広がり、関東・関西で展開中。著書に「いい親よりも大切なこと」(新潮社、共著)、「70センチの目線」(小学館集英社プロダクション、共著)。1歳6カ月の女の子のママ。他のママと比べていませんか?今のままのあなたで大丈夫!アンケートでは60%のママが「他のママと自分を比べることがある」と答えました。「自分なんてダメ」と思ってしまったときにそっと背中を押してくれるアドバイスを、平山さんと小竹さんに聞きました。子どもの叱り方を比べて● 感情的にならずに子どもと向き合っているママを見ると、こういう優しい人がママの方が、わが子も幸せだろうなと思ってしまいます。(大阪府・年少ママ)いいなと思うことは自分に合う形で取り入れて「こんな接し方ができたらいいのに」と思えるあなたは、自分の目指したい目標が分かっているということ。ただ、全部をそっくりそのまままねしなければと思うと苦しくなります。ファッション誌を読んで手持ちの服の組み合わせの参考にするのと同じで、ヒントの一つに留め、身の丈に合わせて取り入れていけばいいと思いますよ。(平山さん)日頃愛情を伝えていれば叱るときがあっても大丈夫私は娘を叱るとき、「常に仏のような心でいる必要なんてない。人間なんだから、怒る気持ちも大事にしよう」と決めています。なぜなら娘には自分の気持ちを大事にできる子になってほしいから。一方普段は、ぎゅっと抱きしめる、「好きだよ」と言葉でストレートに伝えるなど、シンプルな表現で愛情を伝えることが大切です。(小竹さん)子どもの育ち方を比べて● あいさつをきちんとする、ひらがなが上手に書けるなど「この子すごいなぁ」と感じると、自分の育て方はだめなのかなと落ち込みます。(千葉県・年中ママ)他の子ではなく1年前のわが子と比べて他の子と比べるのはキリがないし、「不幸探し」になってしまいます。ママだって、「◯◯さんちの奥さんは料理上手なのに」とパパから言われたら、やる気がなくなってしまいますよね。それよりも過去のわが子と比べて「幸せ探し」をしてみましょう。必ず成長を見つけ出せるはずです。大丈夫、来年の今頃はもっと成長していますよ。(平山さん)模範的な「いい子」よりわが子らしさを大切に他の子を「すごいな」と思えるのはすてきなこと。ただ、大人から見た「模範的ないい子」を求め過ぎないように気を付けたいものです。ママがわが子に対して「他の子と同じようにできない」と思うときは、その子が自分らしく行動しているとき。世間的に見て「いい子」かどうかだけでなく、わが子らしさも大切にしたいですね。(小竹さん)子どもの人数を比べて● 子どもが4人いるため、一人ひとりに愛情が届いていないのではと思う。(岩手県・年長ママ)● 子どもを複数人育てるママはすごい。私は一人でもこんなに必死なのに…。(三重県・年少ママ)親ならではの悩みが持てる幸せにも目を向けて一人っ子はママの愛情を一身に受けられます。でもきょうだいがいれば、子ども同士の学びがあります。たった一人の親友がいるのと、親友まではいかないけれど複数人の友達がいるようなもので、「どちらがいい」とは言えません。この二つのお悩みから分かる通り、親というのはどこまでいっても満足しないし、傍から見るとそんな姿が愛おしいもの。「親ならではのぜいたくな悩み」と肯定的に捉えてほしいですね。(平山さん)ママ自身の社交性を比べて● 私がママ友をつくらないため、園のお友達を家に呼ぶことがありません。わが子のコミュニケーションの機会を奪っているのかも。(神奈川県・年長ママ)幼稚園にいる間に遊べているなら十分です子ども同士は、その時々にその子にとって必要なコミュニケーションをとり、人間関係を学んでいます。帰宅した後のことまでママが過剰に心配する必要はありません。「自分の社交性の無さが似てしまわないか心配」という思いがあるのかもしれませんが、近所の人にあいさつするのも立派な「社交性」です。ママ友の輪に入ることだけが全てではないので安心してくださいね。(小竹さん)仕事をしているママを比べて● 仕事をしているママ友に会うと、何もしていない自分が恥ずかしくなってしまいます。(東京都・年中ママ)「何もない1日」を守るのは立派な仕事です主婦の仕事は褒められにくいものです。ゴミが出されていることも、お皿が洗われていることも、できていないとすぐ気付かれますが、普段は当たり前だと思われています。でも、その「当たり前」を守るために、一家の経理も在庫管理も、慰安旅行まで一手に引き受けているママは一家の社長のようなもの。今日も平穏無事な「何もない1日」を守った自分を讃えてください。(平山さん)ママたちのお悩みを読んで● 農家の人は天気が心配だし、受験生は試験の結果が心配です。悩むというのは本気で向き合っている証拠。ママとしての自分を気に掛け、時に反省するあなたは100点満点です。大丈夫、大丈夫。(平山さん)● 他のママと比べて落ち込んだときは、わが子が産まれたときの写真や日記など、自分が初心に帰れるものを手に取ってみてください。子どもと「おはよう」と言い合える今の幸せに気付けるはずです。(小竹さん)illustrationSHIBATA Keiko
2018年12月05日8月で3歳になった娘のイヤイヤ期もやっと終わりがみえてきた今日この頃。最近では身の回りのことをいろいろ自分でやりたがります。2〜3歳は自分をコントロールする力を身につけながら、生活習慣を身につけてく時期。ママは子どもが1人でできることを見極めながら、自立を促すような褒めかたや、正しい叱り方をまとめてみました。2〜3歳の成長過程をおさらい2歳には自分で歩けるようになり、歩くことを楽しむようになります。手先も発達し、積み木遊びやブロック遊びが楽しめるようになります。言葉も「まんま」「ぶーぶ」などの2語文で話すように。そして…、この頃から「いや」という言葉を覚え、いわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる時期に入ります。でも、この「イヤイヤ」は子供の自立の始まりでもあります。しっかりと気持ちを受け止め、「どうしたいの?」と聞いてあげることが大切。2歳はまだまだ理解力が未熟なので、長々と叱るのではなく、できれば1~3語の間で叱るのがベストだとされています。3歳になってくると、ジャンプしたり、片足立ちなど運動能力が著しく成長してきます。手先もさらに器用になり、ハサミを使ったり、折り紙で簡単な三角や四角を折ることができるように!この頃からある程度、時間の流れでお話もできて、ますます会話が楽しめるようになります。ですので、叱り方に工夫が必要になります。短い言葉で「なんで悪いことなのか」をわかりやすく説明してあげるのが大切です。例えば、「オモチャをなげたら、弟が怪我するかダメだよ」という感じ。子どもの年齢によって、正しい伝え方があるのです。褒め方、叱り方のポイントって?褒め方のポイントこの時期は、身のまわりのことにチャレンジしたことに対し、注目して褒めるようにします。「ひとりでお着替え頑張ったね」「お野菜もちゃんと食べれてえらいなー」など「えらい!すごい!」だけでなく、その行動を言葉にして褒めてあげるようにしましょう。「ちゃんとママはみてくれてるんだ」と子どもも安心して、また頑張ろうという気持ちになります。〈我が家の褒めリスト〉「元気におはようって言えたね」「ちゃんと座ってごはん食べれてカッコいいな」「トイレ行きたいって言えたね」「お片づけひとりでできたね、きれいになって気持ちいいね」などなど。最近は、お手伝いもよくしてくれるようになりました。もし上手くできなかったり、失敗しても意欲を褒めるようにしましょう。「なんで失敗したのか?」、「次からはどのようにすればいいか」をしっかり伝えることも忘れずに。叱り方のポイント「ダメっ!危ないから触らないで!」など、ダメダメばかり言ってませんか?感情的に怒ってしまうこともあると思いますが、感情的になったり、人格を否定するような叱り方は✖️!叱るときは何度同じ間違いをしても、初めて叱るときのように叱ります。なぜダメなのか、何回でも教えてあげましょう。叱るときは「短く」「わかりやすく」伝えることがポイント。理解してくれるまでに時間はかかりますが根気よく伝えていきましょう。我が家は必ず叱った後には、なぜ叱ったのかきちんと説明して、ぎゅーっとハグしてあげるようにしています。三つ叱って五つほめ、七つ教えて子は育つ「三つ叱って五つほめ、七つ教えて子は育つ」という言葉があるのを知っていますか?私も子育てで悩んでいた時に、先輩ママから教えてもらいました。子どもは少し叱って多くほめ、たくさん教えて育てるのがいいという諺です。日々子どもに向き合っていると、その付き合い方に悩みはつきもの。そんなときは、この言葉を思い返してみてくださいね。①子どもが何かをして、つい叱りたくなったときはまず深呼吸危ないときやイライラしているときに、一度冷静になるのって結構難しいもの。私もなかなかできないですが…出来ることから少しずつ、試しています。まずは深呼吸して、一拍おいて。②その日に頑張ったことなど、7つ褒める褒めると、子供がちゃんと聞く耳をもってくれます。7つ褒めることがなくても、とにかく何か出来たことを1〜2個でも褒めればOK!「今日はご飯も全部食べれて、お片づけもちゃんとできてえらかったね!」など。③さっきの叱りたかったことを、なんでダメなのか、それをするとどうなるのか5つ教える例えばオモチャを投げた場合は、「オモチャを投げたら、弟に当たっちゃうよ!オモチャが当たったら痛くて、血が出ちゃうよー」、「病院にも行かないといけなくなるし、いいのかな?」と子どもにも考えてもらいます。④最後に「〇〇したらダメだよ」と叱る叱るときは両手を繋いで、目を見ながら伝えるのがポイント。すると、子どもだってちゃんと理解してくれます。子育ては、忍耐強く教えることの繰り返し。ママだって人間だから、うまく出来ないときだってたくさんありますが、そんな時は叱る前に是非思い出してみてくださいね。
2018年12月04日子育て中のパパ、金星です。子どもを叱るときに父親として私が気をつけていることは、母親と一緒になって長々と説教はしないということです。この時はたまたま妻が叱り役でしたが、叱り役はどちらかに任せるようにしています。もう片方は、子どもに理由までちゃんと伝わっているか確認したり、次からどうすればよいか一緒に考えたり、叱った側はあなたを想って叱ったんだということを伝えたりするフォロー役に徹する ようにしています。うちの場合、どっちも叱ったのでは叱られた印象だけを引きずって、本当に伝えたいことが伝わらないことがよくあるので…。ただ母親にどんなに叱られても、どんなに父親である私がフォローしようとも、最終的にはお母さんが一番みたいですね(泣)●ライター/金星
2018年12月03日えんぴつやおはしなどの正しい持ち方。子どもにはなるべく早いうちに身につけさせたいものですよね。そうは言っても、教え方が分からない……そんな親御さんも多いはず。親子で一緒に、いろいろなものの正しい持ち方・使い方が学べる絵本をご紹介しましょう。学びと生活に役立つ「正しい持ち方」を解説『ただしいもちかたの絵本』WILLこども知育研究所 編・著/すみもと ななみ 絵子どものうちに身につければ、大人になっても苦労しない!おはし、歯ブラシ、えんぴつなど、子どもに身近なものの正しい持ち方を29項目掲載。わかりやすい絵と文で、間違った持ち方の例や、ものを上手に持ち、扱えるようになるための遊びも紹介。親子で楽しく実践できます。【広報担当より】子どもに教える前に、まず大人である自分自身が「できてない!」とギョッとするページもちらほら。おわんや歯ブラシ、毎日使うものほど、正しく、美しい所作で持ちたいですね。練習します!基本の道具の持ち方は、入園・入学前に。ものの持ち方なんて、そのうち身につくはず……と気楽に構えている方もいるかもしれません。ですが、一度子どもがえんぴつやおはしなどの持ち方を誤って覚えてしまったら、それを正すのは大変なこと。また、えんぴつを正しく持てれば、手が疲れることなくきれいな字が書けますし、おはしを正しく持てれば、ごはんをじょうずに食べることができます。道具を正しく使うことは、作業が上手になるということ。それがひいては、子どものさまざまな力を伸ばしていくことにもなるのです。おはしやえんぴつだけでなく、絵筆、はさみ、傘、フォークとナイフ、ほうき・ちりとり……など、今すぐには使わないけれど成長すれば必ず使うものの持ち方も紹介されています。基本の道具の持ち方を身につけさせたい入園・入学前のお子さんだけでなく、使う道具の幅が広がる小学校入学後のお子さんにもぴったり。長く手放せない1冊になりますよ。親子でチャレンジ!正しい持ち方クイズではここで、『ただしいもちかたの絵本』からクイズを出題します。次の3つの手は、どんな道具を持つ手でしょうか?難しい……と思われた方のために。ヒントは、【傘、歯ブラシ、ほうき、ぞうきん】のどれかです。ぜひお子さんと一緒に考えてみてください。(正解は、記事の末尾をご覧ください)【1】【2】【3】***上のクイズの正解は……【1】ほうき、【2】はぶらし、【3】ぞうきん(絞るときの手)でした。正解できましたか?この絵本をきっかけに、親子でいっしょに、道具の正しい持ち方・使い方に意識を向けてみてくださいね。
2018年11月19日子どもが1人、ゾウが2頭、ハトが3羽……。日本語には様々な数え方がありますね。親御さんでさえ、「あれ、単位は何だっけ……」と数え方に迷ってしまうことがあるのではないでしょうか?そんな数え方を楽しく・正しく学べる絵本をご紹介します。『ただしいかぞえかたの絵本』WILLこども知育研究所 編・著/すみもと ななみ 絵突然ですが、ここでクイズです。「お皿」「折り紙」「魚のひらき」はどうやって数えるか、知っていますか?ぜひお子さんと一緒に考えてみてください。クイズの答えは、この記事の末尾でご紹介します。お楽しみに。3歳から楽しめて、何歳になっても役立つ1冊!とりは1わ、ウサギも1わ。日本語って、おもしろい!人や動物、食べものなど、子どもに身近なものの正しい数え方を170項目紹介。数え方を知る知識のページと、実際に数える実践ページで、楽しく数え方を学べます。いろいろな数え方を知り、知的好奇心や言語表現力をぐんぐん育みましょう。小さな子どもが見て楽しい、可愛らしく親しめるイラストが魅力のこの絵本。対象年齢は3歳からで、未就学児のあいだはもちろん小学生以降も長く学び続けられる1冊です。この絵本で紹介されている数え方の中には、大人にとっても「目がウロコ」なものがたくさん!親も一緒になって楽しめば、子どももきっとワクワクしてくれるはずですよ。「数え方」は日本語独特の文化日本語の表現の中にあるたくさんの数え方。個、枚、本、台、冊……。日ごろ子どもと一緒に過ごす空間にあるものを数えるだけでも、いろいろな数え方をすることに気づくはず。日本語では多様な数え方をする背景について、この絵本の「おうちのかたへ」のページでは次のように解説されています。日本語には、さまざまな数えかたがあります。それは、日本人がむかしから、ものごとの姿や形にさまざまな視点をもち、それらと自分たちとの関係や、役割や存在などを「数えかた」として、ことばで豊かに表現してきたからとも考えられます。例えば、「ライオンは1頭だけど、猫は1匹」「ウサギは鳥ではないけれど1羽」といった数え方も、日本語における物の見方がベースになっているのです。いろいろな数え方があることを子どもに教えることは、子どもの語彙力・表現力の発達を促すだけでなく、「どうしてこう数えるんだろう?」という好奇心も刺激します。ひいては、学びを楽しむ姿勢にもつながっていくことでしょう。子どもにとって身近な野菜も、大きさや形によって数え方が違う!お絵描きや工作に使うもの、ちゃんと数えられるかな?【広報担当より】大きな川は「1ぽん」、にゅうどうぐもは「1ざ」、森は「1つ」など、普段意識していなかったものも出てきて面白い! 親子で絵本を楽しんだ後はお散歩して、ふと目についたものを数えてみるのも楽しいですね。***では、最初に出したクイズの正解を発表しましょう。「お皿」「折り紙」「魚のひらき」はいずれも「1枚、2枚……」と数えます!ひらたいものは「枚」と数えるのですね。お子さんは(親御さんは)正解できたでしょうか?「ことばっておもしろいね」そんなことに親子で気づける一冊です。ぜひ、手に取ってみてください。
2018年11月12日2018年の日本人のノーベル賞受賞が報じられました。研究者となりノーベル賞を受賞するには子どもの頃からよっぽど優秀だったのではないかと感じてしまいますが、必ずしもそういったわけではないようです。ノーベル賞受賞者の子ども時代はどんなものだったのか、過ごし方や共通点について見てみましょう。日本人とノーベル賞ノーベル賞には、物理学賞、科学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6つの部門があり、毎年1回各部門3人まで賞が贈られます。今年、日本人でノーベル賞を受賞したのは、京都大学の本庶佑特別教授。ノーベル医学生理学賞を受賞しました。日本人のノーベル賞受賞者(外国籍取得者含む)は、1949年湯川秀樹氏を始めとして合計27人に。その内2000年以降の受賞者が19人となっており、特に2008年以降は物理学や科学、生理学・医学での受賞者が増えています。何年も続けて科学者が受賞している背景としては「研究への長年にわたる安定したサポート」「常に危機感を持っている」「若い人材の育成重視」があると言われています。物理学・科学・医学、生理学などの部門は研究成果が見られるまでに時間がかかるものがほとんどで、日本の堅実な研究成果は今後もノーベル賞などにより世界から注目されることになるのではないでしょうか。幼少期に勉強好きだったわけではない!?ノーベル賞を取るのはどんな人なんだろう?と考えた時、子どもの頃によっぽど勉強をして成績が良かったのでは?と思うのではないでしょうか。実際のノーベル賞受賞者がどんな子ども時代を過ごしていたのかを見てみましょう。・2008年ノーベル物理学賞益川敏英教授子どもの頃は勉強せず遊ぶ方が多く、宿題を全くやらずに怒られるような子でした。知的好奇心のバランスを欠いていて興味のないものは一切やらない。数学や物理、化学は得意でも、国語や英語は0点を取る程苦手で、特に国語は漢字が全く覚えられなかったそうです。好きな本だけを徹底的に読み、数学関係の本は古本屋をまわってでも読みあさっていたといいます。・2015年ノーベル生理学・医学賞大村智教授農家の出身で、子どもの頃は毎日農作業の手伝いをしていました。姉によると「私たちより勉強していなかったのに信じられない。いたずらっ子で、近所では悪玉と呼ばれていた。ベルトを振り回してしょっちゅうけんかをしていた」とのことです。・2014年物理学賞中村修二教授小中学、高校時代は暗記科目が嫌いでしたが、小さいころから理数系の科目は好きで成績も良かったそうです。じっくり考えることが好きで、数学や物理の問題を考えて解くのを楽しんでいたといいます。・2012年生理学医学賞山中伸弥教授子ども時代は夕方遅くまで園庭でタイヤを転がしたり、ブランコやシーソーや鉄棒で創意工夫を凝らして自由に遊ぶ子だったといいます。科学少年で理科の実験が大好きで、ひまを見つけてはラジオを分解して親に怒られていたそうです。ノーベル賞受賞者の子供時代の共通点ノーベル賞受賞者が特別に幼少期から勉強好きとは限らないということが分かりました。受賞者の子ども時代の共通点について見てみましょう。 (1) 好きなことへの集中力が高い受賞者の一番の共通点としては、興味をもったことを徹底的に解決しようとする傾向があり、その好奇心と集中力が並外れているということです。興味を持ったことへの集中力の基礎は、大半が子ども時代に作られています。子どもが興味を持つものは、その対象がどんなものであっても否定せず温かく見守ることが必要です。 (2) 強い信念を持っている受賞のための研究成果が出るまでには、たくさんの挫折や困難があったはずです。また、未だ受賞していない研究者も日々そういったものを乗り越えながら研究を続けているはずです。それを乗り越えるための強い信念を持っていることが大切ですが、どうしたら子どもに強い心と信念を持ってもらうことができるでしょうか?多くの受賞者が言うのは「子ども時代に見聞きした、周りの大人たちの行動が今の自分に重要な影響を与えている」とうこと。あれこれ口出しするより、行動で示す方が子どもはたくさんのことを学ぶようです。強い信念を持つ子になるには勉強だけではなく、柔軟な発想、親の温かい見守り・尊敬される行動が必要なようです。 (3) アクティブ気質研究者に多い気質というのは、アクティブタイプであるということ。特徴としては、わんぱく、やんちゃ、ずっと動き回って落ち着きがない、テンションが高め、考えずに行動しトラブル多め、運動はわりと得意など。知性とは程遠いイメージがありますが、このタイプは好奇心が旺盛で、気になることは自分で試して理解したいという子が多く、研究者にピッタリです。かのアインシュタインもこのタイプだったと言われています。子供がわんぱくで手を焼いているというママも、こういった行動を規制せず危険じゃない限りは興味の持つ事をとことんやらせてあげるといいかもしれませんね。息子は好きな漫画の影響でノーベル賞をとりたいと言っていて、そのタイミングで日本人の受賞というニュースを聞き、受賞者の子ども時代についてとても興味を持ちました。息子も好奇心を持つものには集中して取り組む傾向があり、一見するとかなり偏りがあると感じますが、科学者の多くはそういった偏りを持っていたのだなと感じました。科学者になる、ノーベル賞をとる、ということだけではなく、子どもの能力を引き出し伸ばしていくためには、子ども時代からの大人の関りが必要だと実感しました。子どもの可能性は無限であり、大人には想像できないような未来につながることもあります。大人から見たら大したことないと思うことであっても、興味を示した時にはとことんやらせてあげることが大切なのではないかと思います。
2018年11月06日子どもの様子に「あれ、なんだかいつもと違う?」と感じたことはありませんか? いつもと同じように見えるけれど、なにかが違う気がする…。それは子どもの心のなかにちょっとした変化があらわれているのかもしれません。もしもそれが親への「助けて!」「気づいて!」というSOSサインだったとしたら? 発見が早ければ早いほど、対応も素早くできるのではないでしょうか。今回は、子どもからのSOSの見つけ方、その対処法について考えていこうと思います。■子どものSOS「心が不安定になりやすい時期は?」助けを求めるSOSサインというものは、そもそも、タイミングが予想できる類のものではありませんよね。けれど、子どもの場合は「変化があらわれやすい時期」というものがあり、この時期に注意深く見守ることでよりSOSに気づきやすくなると思います。変化があらわれやすい時期というのは、「生活環境などが変わった時」。新学期や引っ越しのあとなど、毎日見ていたクラスの顔ぶれが変わる、街の風景が変わるなど「いつもの暮らし」が変化した時、子どもの気持ちは不安定になりやすいんですね。また、夏休みや冬休みなど、長いお休みが終わりを迎える時にも要注意です。大型連休の終わり頃は、大人ですら「ああ、明日からまた仕事か…」と、どんよりした気分になるものですよね。それは子どもも同じ。それも、お休みの期間が長ければ長いほど、休み明けは心が不安定になりやすくなるようです。長期休みが3カ月に及ぶアメリカでは、休み明けにうつを発症する子どもが多くなるともいわれています。■子どものSOS「どんなふうにあらわれる?」では、子どもからのSOSは具体的にどんなふうにあらわれるのでしょうか。実は、その内容によって第1段階、第2段階…と分けられ、だんだん深刻さを増していきます。初期のSOSとなる第1段階を放置してしまうことで、子どもの言動は第2段階へと進行。気づいた時には、対処に時間がかかる状態へおちいっていることも少なくありません。子どもが不安を抱えた時に発せられるSOSの行動について、年齢を2~5歳までの幼児期と、6歳以降の学童期に大きく分けて説明していきましょう。【2~5歳:幼児期のSOSサイン】話ができるようになるものの、まだまだ社会や他人との関わりのなかで「自分」という認識が薄い2歳~5歳の年代は、親との結びつきが強い時期です。この時期に見られるSOSの段階は下記の2つに分けられることが多いようです。第1段階 出かけようとすると「イヤ」とだだをこねる、逃げる。第2段階 泣く。最初はイヤイヤをしたり、逃げ回って自分の感情を表現します。そして、その気持ちを理解してもらえないことで第2段階の「泣く」という行動に変化します。5歳までのこの言動や行動はある意味分かりやすいですが、6歳以降になるとSOS行動は一気に複雑化します。【6歳以降~:学童期のSOSサイン】6歳以降になると、集団のなかで自分の気持ちを言葉にして表現することができるようになります。また、集団生活に慣れることで、ある程度の社会性が培われてくる年齢でもあります。この年齢になるとSOSの言動は下記のような4つの段階に分けられます。第1段階 張りきる、頑張るなどの行動で「見て! 見て!」と自分に注目を集めようとする。第2段階 わざと遅刻したり騒いだりしていたずらをする。第3段階 教室を飛び出す、意地悪をする、極度に反抗する。第4段階 無視する、不登校になる。6歳以降の子どもからのSOSはまず「僕(私)を見て!」という行動が見られます。そして、親や周囲から理解されず放置されると「いたずら」などの行動へと移ります。たいていの場合、第1段階ですでに、いつもと違う様子に気づくケースが多いでしょう。けれど、うっかり見過ごしてしまうと第2、第3段階へと進んでしまう可能性もあるのです。■子どものSOS「深刻度別 親ができること」SOSの発見は、早ければ早いほど素早く親も対処でき、子どもが長く深く悩まずにすみます。しかし、もし段階が進んでしまってから気づいたとしたら、どのような対応をすればいいのでしょうか?各段階に応じてどのような対応をすればいいのか、年齢別に解説していきましょう。【2~5歳:幼児期の対応】2~5歳の子はイヤイヤをしたり、だだをこねたり、逃げたりして親を困らせることで「行きたくない」「ママといたい」という気持ちを表現します。この状態に気づいたら「気持ちを吐き出させること」「楽しいことに転換すること」で対処していきましょう。例えば、わが子が幼稚園や保育園に行くのをいつも嫌がる、とします。事前にできる対処として、30分くらい早めに準備をすませておきましょう。そうすれば時間の余裕が持て、だだをこねられてもきちんと対応できますよね。そして、だだをこねだしたら「行きたくないよね。ママも○○と一緒に遊んでいたいよ」と共感しつつ「外の電信柱のところまで競争しようか」「○○公園で虫を見ていこうか」などと誘い、遊びながら園やバスの集合場所などに向かってみるといいでしょう。第2段階の行動となる「泣く」は、子どもに思う存分泣かせてあげます。と同時に、ギュッと抱きしめてあげてくださいね。そして、子どもが落ち着いて、ある程度話せるタイミングになったら「なにが悲しい?」と聞いてみます。「ママと離れるのがイヤ」なら、だだこねと同じ対応を。もし「幼稚園の○○がイヤなの」といった話が出てきた時は、園の先生に話して様子を見てもらうなどの対応をしましょう。【6歳以降~:学童期の対応】子どもが6歳以降の場合、第3段階のSOS行動である「極度な反抗」になる前に、なるべく早く気づいてあげてほしいですね。この段階までなら、子どもに寄り添う対処で不安を解消できる可能性があるからです。第1段階で「見て見て!」と話しかけてきたら「あとでね」などと後回しにせず、すぐに話をじっくり聞いてあげてましょう。その時「頑張ったね」「うれしいね」といった言葉をかけると子どもは「気持ちが通い合っている」という感覚になり、不安感が落ち着いてきます。わざと遅刻をしたり、目立つ行動をする第2段階の場合は「かまってもらいたい」という気持ちに気付いてあげましょう。「この子はかまってもらいたかったんだな」と受け止め、「勉強時間が減って困るから遅刻しないようにしようね」「騒いでいると先生の声が聞こえなくなるから静かに聞こうか」などと、怒らずに「教える」スタンスを保つようにすると良いでしょう。第3段階に入り、極度に反抗したり意地悪をしたりする場合も「そんなことしちゃダメ」と頭ごなしに否定から入らないようにします。子どもにはどんな出来事があったのか、その出来事があってどんな気持ちになったのかを聞きます。そして「そうなんだね」と一度共感をし、そのあと「どうしようか?」「どうしていく?」と聞いてみたり、一緒に考えたりすると良いですね。不登校などの第4段階となった場合は、親と子どもだけで解決するのは非常に難しくなります。こじれて長期化し、親子ともども傷つき疲弊することもあるので、第三者の力を借りることをおすすめします。すべてに共通していますが、子どもの心の中には「自分のことを気にかけてほしい」という気持ちがあるので焦りは禁物。いちばん大切なのは、時間を十分とって子どもに向き合っていくことです。「学校に行きたくない」「おなかが痛い」などといった子どもからのサインを決して「根性がない」「我慢が足りない」などと否定しないでほしいのです。そのサインは裏には、子どもの「親に認めてほしい、分かってほしい」という気持ちが隠されている場合があるからです。子どもは「行きたくないんだね」「痛いんだね」と認めてもらえると、親は自分の理解者なんだと安心できます。安心できれば「仕方ない、頑張るか」と子どもなりに気持ちを切り替える場合もあります。早急に答えを見つけようとしなくても大丈夫です。子どものSOSにはそれぞれの段階に応じて「ほめる」「教える」「受け止める」などの対処が大切です。なによりも子どもを「勇気づける」。自分は大丈夫なんだと自信を持たせてあげると良いですね。
2018年10月23日子どもの習いごとのコーチ、担任の先生など、子どもの指導役が「年の近い男性」であることは意外に多いものです。男性指導者には、女性と違った視点や接し方などがあり、子ども、特に男の子にとってはメリットがたくさんありますよね。けれど、心理カウンセラーとしてお仕事をしていると「子どもの男性指導者」との付き合い方でトラブルを抱えてしまう事例もちらほら聞こえてきます。その内容は「向こうからアプローチされて困っている」といったものから、反対に「会うたびにときめいてしまう自分がいる」といったものまでいろいろです。もしも当事者になってしまったら、どうすればいいのでしょうか?今回は、子どもの男性指導者とのほどよくうまい付き合い方について考えていきます。■男性指導者と子どものママ「え、こんなことが?」トラブル事例子どもの指導をしてくれる男性と、子どものお母さん。その2人の間で生まれるトラブルにはどんなものがあるのでしょうか。例えば、子どもをサッカークラブに通わせていれば、子どもと指導者との関係を良好に保つために、コーチに対して親しみのある接し方をするのは自然なことですよね。しかし、あるときコーチから「今日もおキレイでしたね」といった内容のメールが届いたらどうでしょう。子どもの先生だからとやさしく接していたことで「もしかして俺に気があるのかも」と勘違いされ、好意をもたれてしまうことも現実にあります。なかにはコーチからのアピールが露骨すぎて「あのママ、先生にえこひいきされているわよ」とあらぬウワサを保護者のなかでたてられてしまうケースもあるようです。 反対に、一生懸命指導してくれる熱意あるコーチの姿に、子どものママが好意を抱いてしまうこともあります。子どもの習い事を見に来ているつもりが、ついついコーチの姿を目で追うようになってしまった…。このような事例も少なくありません。では、こうしたトラブルやお悩みには、どう対処すれば良いのでしょう。■大炎上?「男性指導者とのトラブル」子どもを巻き込まないためには?男性指導者と自分との間でこれ以上の問題が起こらないようにするためにはどうしたらいいのか? まずは指導者からアプローチされている場合について考えていきましょう。このパターンはメールや電話など、相手からなにかしらのアピールをされている状況が多いことと思います。普通に考えれば無視すればよいだけ…ですが、子どもの指導者という立場の人を無下もなく拒否してしまうのは、母親として躊躇(ちゅうちょ)してしまうでしょう。では、どうすればいいのか。それにはいくつかの対処法が考えられます。例えば、以下のような対処が有効です。・メールの返信は、ほかのママたちもアドレスに加え、一斉送信にする。・2人っきりでは話さないようにする。・質問があるときは、ほかの保護者と一緒に直接聞きにいく。・必要のないプライベートなことは話題に出さない。・相手のプライベートについて聞かない。男性指導者からのアプローチには、上記のような具体的な行動が効果的です。メール連絡や質問などは第三者にも開示して、2人きりの話にならないようにしたり、プライベートな話題は出さないようにしたり…。こうした行動はすぐにでもトライしやすいと思います。では反対に、自分が相手に好意を持ってしまったときはどうしたらいいのでしょうか。この場合は、自分の気持ちが指導者に、あるいは周囲にもれないようにすることがとても大事です。好きな人がそばにいると意識しなくても目で追ってしまう…のは誰しも経験のあることではないでしょうか。こうなるのはごく自然なことですが、好意というものは客観視するのがなかなか難しいもので、自覚はなくても周囲に気づかれてしまう恐れがあります。周囲に気づかれ、あらぬウワサをたてられないためには、相手と極力接触しないことです。子どもではなく、指導者を見ている視線は必ず誰かに気づかれる。そう意識しておくだけで、気持ちは引き締まるでしょう。また、指導者に会うときだけ化粧が変わる、見た目を気づかうなどの行動も他人から見ると「あれ?」と思わせる変化となります。その点も注意するようにしましょう。■トラブル予防! 男性指導者との「線引き」向こうから「おや?」と思える不審なアプローチがあったときに頭に浮かぶのは、自分の返答次第で子どもに不利益が起きるかもしれない…といった不安ではないでしょうか。その不安がよぎるからハッキリとした拒絶の言葉を伝えること、行動することがためらわれてしまうものです。けれど、こうしたトラブルは抱える時間が長いほど心を憂鬱(ゆううつ)に、トラブルも大きくなりがちです。難しいかもしれませんが、子どものことはいったん横に置いておき、早めに「線引き」をすることが大切です。もし、どうしても身動きがとれないと思ったときは、心から信頼できるほかの保護者に相談してみるのもいいでしょう。フタを開けてみたら、実はほかの保護者にも男性指導者から猛烈アピールがあった…なんてことも少なくありません。「なんだ、私だけじゃなかったのか」とホッとして、ほかの保護者と共同戦線がはれる場合も。さらに、習いごとの送迎をお願いしたり、試合を一緒に見に行ったりと、夫に顔を出してもらうのも効果を発揮します。教え子のママに近づこうとする男性指導者の場合、夫という存在を目にすると気持ちがなえ、アピール行動がおさまることもあるようです。一方、ママが男性指導者に、本気で好意を持ってしまったケース。そこで一度、立ち止まって考えてほしいのが、今の生活をすべてなくしても一緒にいたいと思えるのかどうかということです。これをじっくり自問してみましょう。指導者という立場のため、相手のことが現実以上に美化されて見えていないでしょうか? 今の生活になにかしらの不満があり、相手は自分を別の世界に連れていってくれる王子様のように思ってはいないでしょうか? 気持ちをフラットにして、じっくり考える時間を持ってみると、本当の自分の気持ちが見えてくるかもしれませんね。ただ、指導者の存在が自分の活力となっている場合は、その気持ちを持ち続けるのは、決して悪いことではないと私は思います。元気な人と接すると、自分も元気になってきますよね。例えば、手の届かないアイドルに憧れるように、日常にちょっとしたうるおいを与えてくれる存在ととらえるなら、それもまたアリなのかもしれません。
2018年10月07日子どものしつけ、叱り方というのは家庭によって様々です。もちろんこれは自分の子どもに対することが前提ですが、今回は自分の子ではなく、よその子を叱るとしたらどうするか?についてのお話です。日本では、あまりこういうことってないですよね。ところが、アメリカでは、よその子を叱ることも、育児の中でよくあることなのです。もし、ママさん自身が、そういう場面に遭遇したらどうするだろう?と考えてみる参考になるかもしれません。まずは日米比較・子どもの叱り方日本では、子どもを叱るときこんな風に叱りますよね。例えば、ご飯を残していたら、「ちゃんと食べないと大きくなれないんだよ。頑張って食べようね」。何か悪いことをしていたら、「コラコラ、そんなことしたら危ないでしょ? 〇〇ちゃん怪我しちゃうし、痛いからやめようね」など。なぜ叱っているのか、まずは理由を説明して、だからダメなのよ、叱っているのよ、というスタイルが殆どでしょう。しかし、アメリカの場合は、「全部、食べなさい」「こっちに来なさい。それダメだから。やめなさい。今あなた何したの?」と、まずはダメなものはダメ。理由を先に説明するのは無し、もしくは後回しです。子どもと同じ目線では叱りません。まずは、親と子どもの上下関係をはっきりさせておくことを徹底しています。自分の子を叱るのは簡単。でも、よその子は?日本の場合だと、よその子を叱るなんて場面、そうそうないと思います。もしも、よその子を叱ったとしたら、その子のママさんたちに、「うちの子に何を言うの?」なんて思われかねませんよね。よほどの危険を感じない限り、見て見ぬ振りをするのが一般的でしょう。ところがアメリカのママさんたちの場合は違います。違うんです。よその子だとしても、自分の子同様に叱るのです。例えば、公園で子ども達がワイワイと遊んでる中、悪い言葉を使ってる子がいたら、「それは言ってはいけないよ、ダメだよ」とはっきり伝えます。何か行動で悪いことをしてる子がいる時も「それはやってはいけないことだよ、わかった?」などと直接的に伝えます。もし、目の前にその子達の親がいたとしても、悪いことをしていると目に入ってきたならば、迷わず叱るのです。「うち」の子と「よそ」の子を叱る時の違いって?自分の子にも、よその子にも迷いなく叱ることができるアメリカのママさん達。それって両方とも分け隔てなく叱るのか、それとも叱り方に違いがあるのか、気になるところですよね。実はちょっとした違いがあります。自分の子を叱るときは、親子の上下関係をはっきりさせて叱るのですが、よその子を叱るときは、少し優しいトーンで、理由を説明しながら叱るのです。これって何か聞き覚えがありませんか? そうです、日本のママさん達のスタイルそのもの。ですから、何ら難しいテクニックではないのです。確かによその子を叱るのは勇気が要ることです。周りの目も気になります。ところが、アメリカのママさん達の考え方は、「みんな平等に」。一個人として向き合うので、自分の子もよその子も、特別分けないのだそうです。だからこそ、説明を付け加えるという配慮をしながら叱るそうです。また、直接その子のママさんに同じように言うこともあるそうです。どうしても見過ごせない場面に遭遇した時は、こういう考え方もありなのかもしれませんね。Yuka RiverfieldPHOTO/Yuka Riverfield
2018年09月30日ほんの少し前に入園したばかりと思っていたわが家の長男も、早いもので来年4月には1年生。早生まれということが関係しているのか、甘えん坊で好きなこと以外やる気なし。小学校に上がったらちゃんとやっていけるのか心配です。小学校入学に向けて子どものやる気を引き出したい! と思い、以前もお世話になった発達心理学・教育心理学が専門の東北文教大学准教授 永盛善博先生に、子どものやる気の引き出し方を教えてもらいました。先生の話によると「子どもがやる気がない時は、疲れや眠気など自分ではどうしようもない統制不可能な要因。難しすぎる、逆に簡単すぎてつまらない、そもそも興味がないといった内的要因。慣れない環境、親しい人がいないなどの外的要因が考えられます。子どものやる気を引き出すには、やる気がない原因を大人が明確にすることと、『この子のスキルは今どのくらいのレベルなのか』を見極めることが必要です」。年長さんのママに実際の悩みを挙げてもらい、先生にアドバイスしてもらいました。お悩み1:夢中で遊んでいて、片づけになった途端やる気がなくなる子どもには「もっと遊んでいたい」という気持ちがあるので、お片づけになると急にテンションが下がってしまいます。ただ、5、6歳にもなると物事を頭で理解することができるようになってくるので、「何時になったら片づけようね」と事前にいつまで遊べるか伝えておきましょう。事前に伝え忘れた時は、いきなり遊びを中断させず「あと10分遊んだら」と気持ちを切り替える時間を与えます。また「ご飯を食べないといけないから」「幼稚園に行く時間だから」と、片づけないといけないはっきりとした理由を伝えることで生活習慣が身についていきます。ワンポイントアドバイス:やる気があってスキルもあるパターン子どもが好きなこと、興味があることは、どんどん伸ばしてあげたいですね。子どものやる気を今以上に引き出したい時は、「今できるレベルより4%上のこと」=「背伸びすればできるくらいのこと」に挑戦させるともっとも効果的。求められることが自分のスキルより低すぎても、高すぎても子どものやる気は失われてしまいます。お悩み2:運動会やお遊戯会、保育参観など、思い出に残る行事の時やる気を出してほしい幼稚園の行事で自分の子だけなんだかやる気がない…と悩む人もいますね。イベント当日は、お父さんお母さんたちがいて、いつもと違った雰囲気で集中できない子もいます。元々の性格なのか、環境のせいなのか、それともスキルが足りないせいで不安なのか見極めが必要です。子どもが不安を抱えている場合は、子どもと話をして原因を掘り下げてみましょう。「面白くない」ならなぜ面白くないのか、「できない」から面白くないのであれば、どうやったらできるようになるのか親子で考えてみましょう。当日は、できなくてもそれまでの頑張りを認め、できていなかったことも含め、受け入れてあげます。自分のことを理解してくれる人に励まされることで安心感が得られ、子どもの自信に繋がり失敗を恐れず挑戦できる子に育っていきます。ワンポイントアドバイス:やる気があるけどスキルがないパターンやる気があっても、目標を達成するスキルが足りない時は「スモールステップ」と言って、小分けにして課題を与えます。いきなりできないことをさせてもやる気を失ってしまうので、やはり子どものスキルの4%上のことに挑戦させるのがベスト。小さな課題をひとつずつクリアしていくことで自信がつき、やる気にも繋がります。お悩み3:水泳(習い事)で壁にぶつかった時、マンネリになってきた時やる気がなくなる最初は子どものやる気があったけど、だんだんやる気がなくなってきたり、壁にぶつかったりするのが習い事でありがちな悩みです。壁にぶつかった時は、その先にどんな楽しいことが待っているかを教える。努力や頑張りをほめることが大事です。この時期は、同年代のライバルの存在がやる気に大きく関係してきます。競争相手がスキルも年齢も離れすぎていると「負けて当たり前」「できなくて当たり前」と感じてしまいますが、同じくらいの年齢の子と一緒だと「自分にもできる!」「負けたくない!」という気持ちが芽生え、そういった環境に連れて行く、見せることでやる気が出る場合もあります。ワンポイントアドバイス:やる気がなくてスキルがあるパターン一度スキルを身につけてやる気を失ってしまった場合、これ以上スキルを伸ばす必要があるかどうか、親子で話し合いが必要です。もっと伸ばしたい場合、興味を失ってしまった理由は何か、原因があるなら解決します。目標が明確ではない場合は、目標を設定してそれができるようになるまで続けてみる。簡単すぎてもう飽きた場合は、少し難易度を上げてみるなど、今やっていることが子どものレベルに合っているか再確認しましょう。お悩み4:小学校準備で勉強をしていますが、まったくやる気を感じられない親が始めさせた勉強や習い事に対しては、子どもの興味がすぐなくなってしまうことがあります。まわりの子が読み書きができたり、計算ができると焦ってしまうかもしれませんが、「みんなやっているから」という理由だけでは、「なぜやらなければいけないのか」分からず、子どもはやる気が出ません。入学前の学習は、勉強内容を身につけることを目的にするよりも、学習することで身につけられることに注目すべきです。例えば「自分で本が読めるようになりたい」だからひらがなの読み方を勉強する。「知りたい!」という知的好奇心を満たすために調べる。やればできるという「成功体験を積み重ねることで自信をつけさせたい」など、目的をはっきりさせた上で、子どもに合った勉強方法を見つけましょう。ワンポイントアドバイス:やる気がなくてスキルもないパターン興味がなくてやる気がない時は、興味を持ってもらえるように働きかけ、それでも興味を持たない場合「本当に今やる必要があるのか」を、もう一度考えてみましょう。できないことをできるようになってほしいという気持ちもあると思いますが、子どもの良いところに目を向けて、できることを伸ばしてあげることも大切です。お悩み5:子どもは“ほめて伸ばす”と聞いたけどそれって間違いなの?“ほめて伸ばす”という言葉が一人歩きして、何でもでもほめればいいという風潮が見られます。ですが、ほめられ続けると「失敗したらどうしよう」「できなかったらどうしよう」と、子どもはプレッシャーに感じることもあります。また、プライドが高い子にできて当然のことをほめると「自分はその程度しか評価してもらえない」と傷ついてしまうんです。極端な話、6歳の子に「すごい! 上手に歩けたね!」とほめても、嬉しくないどころかバカにされているように感じてしまいますよね。やみくもにほめるのではなく、子どものレベルより上のことができた時ほめるのが効果的。特に大事なのは“できたこと”(結果)だけではなく、できるまでのプロセス(過程)をほめること。できなかった時も、努力したことを認めて励ますことで自信に繋がります。子どもは、頑張ったことに対してほめられると認めてもらえたと嬉しくなります。また、できるのにやらない時に叱ることも、子どもの能力を認めていることになります。ほめることと叱ること、真逆のように感じますが、実はどちらも子どものことを認めている証になります。ほめるばかりではなく、『励ますことや叱ることも子どものやる気を伸ばすために必要』ということを頭に留めておきたいですね。
2018年09月25日自分の子どもと違い、特に言葉選びが重要となってくるのがよその子を叱るとき。注意する必要があれば、よその子にだって正しいことを伝えなければなりません。そこで今回は、よその子を叱るときに気を付けるべきポイントについてチェックしておきましょう!「うちでは〇〇だから!」と自分の家のルールを持ちださない自分の価値観で考えてしまいがちですが、よその子を叱る際には絶対に自分の家のルールを持ちださないよう気を付けましょう。「お前の家のことなんか知らないし!」と子どもを逆なでして、解決どころか悪化させてしまう危険性があります。躾は家庭によって様々ですし、温度感も大きく異なります。自分の家庭が正解とは限らないので、自分の家のルールをよその子どもに押し付けたところでなんの説得力もありません。自分の家のルールは持ちださず、的確に良くなかった行いについて指摘するのが一番です。「ママからは何も言われてないの?」と親を批判するのはNGうちだったら絶対にそんなことさせないのに…という気持ちになると「お家の人からはどんな風に言われているの?」とか「ママからは何も言われてないの?」と、よその子の親について問いかけてしまいそうになります。でも、叱る対象なのはその子本人。もちろん、大きな怪我や事故、事件につながるようなときは親にも関わってもらうのが当たり前ですが、些細なトラブルを注意するくらいなら親を引き合いに出す必要はありません。子どもにとって、自分の親は絶対的な存在です。その親を否定したり、蔑んだりするような発言があれば、その子からあなた、そしてあなたの子どもまでが「敵」とみなされてしまいかねません。親を否定することは絶対に避け、冷静に叱るように気を付けましょう。存在そのものではなく、叱るべき行動のみに言及を!よくありがちなのが、叱る相手を悪い子認定してしまうこと。「もう! 悪い子なんだから!」といったように存在そのものを否定してしまうような物言いは子どものプライドを傷つけてしまうので、避けましょう。あくまでも、叱るのはその子の性格ではなくその子の行い。どんな行動が間違いだったのかを的確に指摘し、間違いを認めさせることだけに集中しましょう。頻繁に近所の大人から注意されてきた世代は、今では祖父母世代になりました。わたしたち親世代は、近所の子に対しても対処の仕方に困ることがしばしば。それでも、伝えなければならないことは誠意をもって伝え、子どもに善悪を知ってもらうことが大人の努めではないでしょうか。PHOTO/Fotolia
2018年09月08日