子どもに響く褒め方について、日本女子大学 人間社会学部 心理学科 教授の塩崎尚美先生にお話しいただきました!褒め方について、実践方法なども交えながら詳しく説明します。 「褒めること」でこんなに良い影響が…! よく「褒めて伸ばす」という言葉を耳にしますが、子どもを褒めることはとてもいいことです。褒めることで子どもは自己肯定感(自分自身の存在意義や価値などを肯定できる感情)を育むことができるほか、自信が持てたり、前向きに物事を取り組めるようになります。そのため、褒められるということは子どものやる気を育むうえでも大きな影響を与えています。 自己肯定感が高い子どもは自分自身を大事にすることができたり、良好な人間関係を築きやすいと言われています。周りの人からも大切にされている自覚があるので、物事に意欲的にチャレンジする傾向があります。 一方で自己肯定感が低いとされる子どもの特徴は、自分を否定的に捉えやすく、物事に対して諦めやすくなってしまう、情緒不安定になってしまうなどがあります。 「子どもに響く褒め方」とは!? 心からの共感が大切「子どもに響く褒め方」とは、子ども自身を見てよかった点を、具体的に心から褒めるということがポイントになります。子どもは大好きなママやパパに心から褒めてもらったり、一緒にうれしい感情を共有することで、自分の存在が認められている、ママやパパから愛されていると感じることができます。そしてそれは、子どもの精神的な部分での安心感につながっていきます。 しかし、子どもは大人の表情や口調、本心から言っているのかどうかなどをしっかりと見ています。子どもに響く褒め方でなければ、この大人は信用できない、いつも適当なことばかりで全然自分を見ていてくれないなどと感じてしまい、不信感へとつながってしまうこともあります。 一方、「子どもに響かない褒め方」は、ただやみくもに褒める、他者と比べて褒める、結果だけ褒める、条件が合ってそれをクリアしていれば褒めるなどがあります。 ▼こんな褒め方は子どもに響きません!・ただやみくもに褒める子ども自身が「どうして褒められているのか」がわからないと、褒めているという行為自体の意味がなくなってしまいます。相手が「適当に褒めている」と子どもが感じてしまえば「ちゃんと自分のことを見てもらえてない」「適当に扱われている」と思ってしまい、その人をあまり信用できなくなってしまう可能性も出てきてしまいます。 ・他者と比べて褒める他者と比べて褒められると、褒められていないその子のようになったときに「自分はダメなのか」「全部を受け入れてもらえないのか」という気持ちにつながり、自己肯定感を低くしてしまう可能性があります。また、比較されて褒められることに慣れてしまうと、他者より自分が優れていると思った際に、相手を馬鹿にしてしまうほか、相手のことを見下してしまう恐れもあります。 ・結果だけ褒める結果だけを褒めることで、子どもは「結果がすべて」だと認識していまい、失敗を恐れるようになるほか、結果に固執してしまい、嘘をつくようになるなどの悪影響を及ぼしてしまうこともあります。 ・条件が合ってそれをクリアしていれば褒める「●●できたからお菓子あげるね」など、条件付きで褒めると、親の顔色を窺うようになってしまったり、ママやパパからありのままを受け入れてもらえているという実感がなくなってしまうことが懸念されます。 また褒めることは、子どもの行動を実況中継することでもいいんです。子どもが頑張っている過程で「頑張っているね!」と伝えることも褒めることになるからです。そのため、「どうやって褒めていいかわからない」というママやパパは、実況中継を取り入れてみるのもおすすめです。 ここでのポイントは、ママやパパが子どもにちゃんと関心を向けていて、今やっていることを見ているよ! というメッセージが子ども自身に伝わることです。 「本当に心から褒めているか」がポイント!褒めすぎることを心配するママたちもいますが、本当に心から子どもが素晴らしい! と思ったときに褒めているのならば、褒めすぎにはなりません。子どものことをママやパパがしっかりと見ていて、子どもが喜んでいるときや、うれしいと感じているときに褒めてあげるということをしていれば、問題ありません。そのため、子どもをちゃんと見て、子どもの気持ちに沿った褒め方をしているかどうかが重要になります。 また、むやみに「すごいね~!」と褒めたり、すごいと思っていないのに言ったりするのは褒めすぎです。子どもがちゃんと自分のことを見ていてくれないなと感じたり、本当に自分ができたと思っても、喜びを共有してもらえないなと思ってしまうと、マイナスに働いてしまうこともあります。 ネガティブな感情を共有することも大切!褒めすぎるとよくないという話が出てくるのは、褒めること以外の関わりがないケースが問題になっているのだと思います。子どもは褒めれば育つと言われていますが、子育ては褒める以外にも子どもが落ち込んでいたり、悔しい思いをしていたりすれば、そういったネガティブな気持ちを共有していくことがとても大事になってきます。そのため、子どもは悔しさなどの気持ちをママやパパに共有してもらい、乗り越える力をつけていかないと、生きる力が育たなくなってしまいます。 しかし、褒めることだけしか見ていなくて、ネガティブな感情は子どもと共有しないということが起こってしまうと、子どもはできたことしか認めてもらえないと思ってしまい、「何かできないとダメだ」というふうにダメな自分を受け入れられなくなってしまう可能性があります。そうなってしまうといろいろな問題が起こりやすくなります。 そのため子どもの良いところだけを見ていると、子どもの発達にマイナスの影響を及ぼすことになるので、子どもが抱くネガティブな感情にもしっかりと寄り添い、一緒に乗り越えられるようにサポートしていきましょう。 子どもにとって大好きなママやパパから褒められるのは、とてもうれしく幸せなことです。ぜひ、子どもの良いところをたくさん見つけ、たくさん褒めて健やかな心を育めるようサポートしてあげてください!
2020年06月29日多くのママが悩みがちな子どもの叱り方について、日本女子大学 人間社会学部 心理学科 教授の塩崎尚美先生にお話しいただきました! 「叱る」と「怒る」の違いや、叱り方の実践方法などを詳しく説明しています。 「叱る」と「怒る」の違いとは!?子どもの叱り方について悩むママは多いですが、「叱る」と「怒る」を区別して考えるといいと思います。「叱る」とは相手の行動など良くない点を指摘し、ルールをしっかりと伝えていくことで、「怒る」は感情的になり、自分が腹立たしいことを相手にそのままぶつけることです。 ですから、子どもを叱るときは、できるだけ冷静に伝えたほうが子どもに伝わりやすくなります。そのため深呼吸などをし、リラックスして気持ちを落ち着かせることが重要です。感情的になり、そのまま子どもに言いたいことをぶつけるのではなく、冷静になってから子どもに伝わるような言い方で伝えましょう。 叱るときの注意点! 「短く何度も」が効果的叱るときに注意したいことが、子どもが傷つく言葉(人格を否定する言葉)を使ったり、感情的になったり声を荒げたりすることです。このような叱り方をすると、子どもの心がとても傷ついたり、萎縮してしまいます。そのため、叱るときは冷静になり、目線をしっかりと合わせて、「どうして〇〇してしまったのか」と子どもに理由を聞き、「何がいけなかったのか」などをしっかりと伝えることが大切です。 また、あまり長く叱らないということもポイントです。話が長くなると、子どもの頭の中に内容が入ってこなくなるので、様子を見ながら「もう話を聞いていないな」と思ったら、言うのをやめたほうが良いです。「言葉が子どもに入っているかどうか」ということが大切になるので、それを見極めて伝えましょう。 年齢にもよりますが、大体4~5歳までの子どもだと集中力は2~3分しか続かないため、手短に伝えるようにします。情報量が多すぎると、子どもの頭の中に何も残らなくなってしまいます。子どもの記憶は一度言われて定着するというわけにはいかないので、「その都度短く叱る」ということがママやパパの労力も少なくなるほか、子どもにも伝わりやすい叱り方です。 「叱り方のOK・NG例」◇NGの叱り方)「そんなことする子は嫌い」、「どうしてそんなに悪い子なの」 子ども自身の存在を否定するような叱り方になっているため、このような言い方をすると、子どもは傷ついてしまいます。叱るときは子どもの存在を否定する言葉を言うのではなく、子どもがやってしまったことに対して冷静に指摘することが大切です。 ◇OKの叱り方)「●●したら危ないからダメだよ」、「●●したらママは悲しいな」 子どもの行動について危険ということを知らせたり、ママ自身がどんな気持ちでいるのかを率直に伝えています。どちらも子どもの行動に対して指摘しているところが、NGの叱り方と違う点になります。 イヤイヤ期の叱り方は「その都度手短に!」イヤイヤ期は「手短に言うこと」と、「何回も繰り返す」ことが大切です。イヤイヤ期は長々と叱ってしまうと、ますます子どものイヤイヤが強くなり、火に油を注いでしまうような状態になってしまいます。そのため、子どもが悪いことをしたら理由などは言わずに「それはダメ! 」「それはいけないよ! 」と止めて叱るようにします。その都度止められることで子どもは「これは危ないことなんだ」と学習していくからです。 イヤイヤ期は「何度も伝える」ことが大切な時期なので、根気強く繰り返し伝えます。何度も言っていれば、1年くらいかけて子どもの中に入っていくので、イヤイヤ期の叱り方は長期戦と考え、手短に繰り返し伝えましょう。 言い過ぎたら…関係が修復される魔法の言葉でフォロー! 叱ったあとにフォローを入れることで、子どもも叱られたことを前向きに捉えやすくなります。ママやパパと子どものわだかまりを緩和するためにも叱ったあとは、ハグをする、少し言いすぎた場合は「言いすぎちゃってごめんね」と謝るなどフォローを入れることで、子どもも素直にママやパパが言ったことを受け入れやすくなります。 例えば、ママが子どもに言い過ぎてしまったら、パパが子どものフォローに入るといいでしょう。 パパは「○○ちゃん(くん)も怒られて悲しかったね」など、子どもの気持ちに寄り添いながらも、「ママは○○ちゃん(くん)のことが嫌いで叱ったわけではないよ」とひと言伝えます。そうすることで、子どもは「自分のことが嫌いでママは怒っているわけじゃないんだ!」と安心することができ、ママと○○ちゃん(くん)の関係性は修復されます。 あまりくどくどと言ってしまうと子どもは飽きてしまうので、このひと言だけでもパパがしっかりと伝えてあげると、子どもの気持ちが安心し、気持ちを切り替えやすくなります。 今回の「子どもの叱り方」についてのポイントは、「①子どもの集中力を考えて手短に叱る」ことと、「②子どものことが嫌いで叱っているのではないと伝える」の2点になります。特に②を伝えるのと伝えないのでは、子どもとの関係性がかなり違ってくるので、ぜひ伝えてみてください。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! イラスト/sawawa監修者:臨床心理士 日本女子大学 人間社会学部 心理学科 教授(臨床心理士・公認心理師) 塩﨑 尚美1986年上智大学文学部心理学科卒業、浜松医科大学精神神経医学教室研修生を経て、精神科病院、精神科クリニックに 勤務しながら、保健所発達相談も行う。その後お茶の水女子大学大学院に入学。2002年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達学専攻博士課程単位取得満期退学2003年相模女子大学学芸学部人間社会学科講師、准教授2007年日本女子大学人間社会学部心理学科准教授2015年同大学教授に就任 著書に「子どもを知る・臨床心理学」(共著北大路書房)「実践に役立つ臨床心理学」(編著北樹出版)「子育て支援の心理学」(共著有斐閣)「保育相談支援―保育内容・方法を知る」(共著北大路書房)「乳幼児・児童の心理臨床」(共編著放送大学教育振興会)などがある。
2020年06月28日自分が異性として意識されていないと感じたら、男性もその女性には興味が持てなくなるもの。そんなことになってしまわないように、気になる男性には誤解を生むような接し方はしないようにしましょう。そこで今回は、男子が傷つく“女子の接し方”を紹介します。■ 「友達」を強調してくる気になっている男性に、「私たち友達でしょ」とか「○○くんは最高の友達だよ」などと言うのは、ちょっと注意が必要です。親密であることや、仲がいいということを強調しているつもりかもしれませんが、男性はそんな風には感じていないもの。「友達以上の関係性にはなれない」と、釘を刺されているような気分になってしまう可能性が高いです。自分から「友達」という言葉はなるべく使わずに、「○○くんは大事な人だよ」といった言い方にすると、男性をドキッとさせることができますよ。■ 近づいたときに避けられる好きな男性や気になる男性が急にグッと近づいてきたら、かなりドキドキするはずです。そのドキドキや恥ずかしさなどから、思わず避けてしまったり、後ずさりしてしまったりすることもあるかもしれません。でも、近づいたときに女性に避けられたら、男性としてはかなりのショックを受けるもの。「俺のことが嫌いなんだな」と確実に思われることになるので、いくら緊張をしていても、嫌がっているかのような行動は取らないようにしたほうがいいですよ。■ 「いい男いないかな」と言われる彼氏がいないときには、「いい男いないかな」とボヤくかのように言ったりもするでしょう。でも、自分の目の前で言われたら、「俺は恋愛対象ではないんだな」と男性は感じるはず。彼氏を欲していることのアピールだとしても、このセリフは逆効果になってしまいやすいです。それならば、素直に「彼氏がほしいんですよね」と言ったほうが、男性も「チャンスかもしれない」と思ってくれますよ。■ 「他の男」のことを聞かれる他の男性のことを色々と聞かれたら、その男性のことが好きなのだろうなと感じるものです。しかも、「○○くんって彼女いるのかな?」といった質問内容だったら、なおさらそういった思いは強くなるはず。ただの会話の糸口として聞いているのだとしたら、気になる男性に対してはあまりオススメできない話題です。何か目的があって聞いているのであれば、そのことをきちんと伝えたほうが、誤解を生むようなこともなくなりますよ。■ おわりに女性としては深い意味はなく取った言動でも、男性はショックを受けている場合があります。特に好きな男性に対しては、きちんと好意を示したほうが、そういったすれ違いも生じにくくなりますよ。(山田周平/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年06月13日私には子どもが3人います。上の娘はもう3歳になり、私の子育ても3年目に入りました。だいぶしっかりおしゃべりができるようになった長女に言われた言葉で、自身の子どもへの接し方について振り返り、感じたことについてお話ししたいと思います。 娘からの一言でハッとしたある朝、保育園に行く身支度をしていると、「●●しなさいって言わないで。●●しようって言って」と言う娘。そのときは私も出勤時間が迫っていたので「準備をしようね」と言い直して、なんとかその場を乗り切ろうとだけ思っていました。 しかし、保育園への送迎も終わって落ち着いてからその言葉が妙に気になり、今までの子どもへの私の言葉を思い返してみました。するとたしかに、毎日忙しさを理由にして「●●しなさい」と口癖のように言っていることに気づいたのです。 母からの言葉を思い出した以前、娘が私の言うことを聞かないと母に相談したとき、母は「子どもは思い通りにならないものよ」と言いました。その言葉について改めて考えると、私は娘の立場に立って考えるよりも、どうやってこの育児や家事をこなしていくかに気をとられ、自分のペースで進めようとしていたなと思いました。 娘の立場に立って考えてみると、なぜなのかよく理解もできていない状況で「●●しなさい」と言われても理解できないし、私の言い方で娘も嫌な気持ちになっていたんだなと思いました。 夫に相談すると…そのことを夫に相談すると夫は、「俺は前からできるだけ●●しようかと声かけしているよ」と。そして「でも危険なことやどうしてもわかってほしいときは、●●しなさいとか、してはいけないと厳しく言うようにしているよ」と言いました。 確かに夫は、「●●しなさい」とは言いません。例えば食事のときなども、「もうすぐごはんだよ。自分の良いタイミングで席につくんだよ」と言っているのを思い出しました。 私は自分の娘への接し方について、さらに反省しました。 それからの私それから私は娘に何かしてほしいことがあるときは、きちんと理由を説明したうえで、「●●しようか」と促すような言い方を心掛けました。 すると娘は遊びの途中でも自分の中で気持ちを切り替えてくれるようになり、物事がスムーズに運ぶようになりました。また、危険な場面ではきつく言うことで、「これは本当にいけないんだ」と娘も理解してくれるようになりました。 これからの娘への接し方はもちろん、娘の下の1歳の双子への接し方もきちんと考えなければと思いました。まだ言葉はあまり理解できなくとも、威圧的な言い方や言葉は良くないと思うので、子どもたちをきちんと見守りつつ、子どもたちの意思も尊重した声かけをしていきたいです。 イラスト:(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2020年05月31日子育てをしていると、子どもを怒るという行為や怒りの感情と無縁ではいられません。「こんなに怒りたくないのに」「怒っても子どもに伝わっている気がしない」「怒った後に落ち込んでしまう」という人はいませんか。そもそも怒るというのはそのやり方を間違えてしまうと、大人の言いたいことが子どもに伝わらず、マイナスの効果しか生まないことがあります。今回は心理カウンセラーの筆者が、あなたの怒り方がどんなタイプかを4パターンに分けて分析し、言いたいことをきちんと子どもに伝えるポイントや注意点についてお伝えします。まず自分の怒り方パターンをチェック!人の怒り方はさまざまですが、いくつかのパターンに分類することは可能です。自分を振り返ってみて、どのような怒り方をしているかを考えてみましょう。複数の怒り方が組み合わさっていることもあります。■ 手が出る(子どもをたたく、モノに当たるなども含む)■ 大きい声を出す、乱暴な言葉遣いをする■ 「もう知らない」と言って無視する■ そもそも怒ることが苦手あなたの怒り方は、上記のどれに当てはまりますか?もしくはどれに近いでしょうか?では、それぞれの怒り方に隠された心理と、気をつけたいポイントとは…。【手が出る】⇒ひとりの時に話し方を考えるイライラしやすい人に多いのが、手が出てしまうというパターン。毎回手が出るわけではなく、自分にイヤなことがあった時などに子どもが失敗をすると、つい子どもに当たってしまう人もいます。たたいて怒られる子どもは、同じことを繰り返すことが多いようです。これは怒られるときにたたかれるために、「たたかれた!」というショックだけが子どもの中に残り、何が原因で怒られたのかを理解できないためです。モノに当たるのも同様で、大人が何かに対して暴力を振るっている間、子どもはそのことに注目しておびえてしまい、何が原因で怒られているかということを意識できなくなるのです。子育てするにあたって、力に訴える方法は、「百害あって一利なし」であり、まったく何の効果も生みません。しかも子どもは、なぜ怒られているかがわからないので、次も同じ失敗を繰り返しがち。大人は同じ事が繰り返されるために、ますますイライラするという悪循環が待っています。まずは、自分を落ち着かせる方法を学び、力を使わないことに注力しましょう。子どもがよくないことをしたと感じたら、「何がよくないのか」「なぜ、よくないのか」を語って聞かせることに、意識を集中します。また力を使う大人は、言葉を使うことが不得意であるケースも見られます。自分ひとりの時などに、子どもが何をしたら、どのように話せば理解できるだろうかとシミュレーションしてみるのも効果的でしょう。【大きい声を出す、乱暴な言葉遣いをする】⇒大人自身が自尊心を養う手は出さないけれど、大きな声を出してしまう…という人もいます。実はこのパターン、大人自身が心の傷を持っていることが少なくありません。子どもが自分のことを尊重してくれない、子どもにバカにされた!などと感じることでカッとなってしまう…自分の中に根強い劣等感を持っているケースがよくあるのです。子どもへの怒り方を考える前に、自分と向き合い、自分自身を癒すことが大切です。自分で自分の自尊心を養うことで、カッとする自分が抑えられるようになることも多いのです。大きな声を出し相手を威嚇したり、自分を大きく見せようとしたりしなくても大丈夫と思えるようになることで、少しずつ落ち着いて子どもと話せるようになるでしょう。また大きな声を出したり、乱暴な言葉遣いをすることで子どもはおびえてしまうので、子どもの自尊心も損ねてしまうことになります。大声を出すことは虚勢を張ることと同様と考え、今まで大きな声で話していたことを、小さな声で丁寧に話すようにしてみて。【「もう知らない」と言って無視する】⇒「自分で考えなさい」に変えて子どもとケンカになると、つい「もう知らないから!」と突き放してしまっていませんか?大声を出す怒り方もイヤだし、手を出すなんてもってのほか…と考えている大人が、時々やってしまいがちな怒り方です。この方法で怒ってしまうと、子どもは何がいけなかったのかを完全に理解する前に、自分が見放されてしまうという恐怖感でいっぱいになります。すると、悪いことを反省するのではなく、大人の気に入るような行動をして見放されないようにしよう…と相手の顔色をうかがい、自主性を失ったまま成長することに。つい「もう知らない」と言ってしまいたくなることはありますが、そんな時は、「知らない」というフレーズを使わないようにしましょう。何がいけないかを言い聞かせた後に、「どうしたらよかったのか、自分で考えて説明しなさい」と、子どもに考えさせた上でコミュニケーションの道を常に確保しておくといいですね。【怒ることが苦手】⇒子どもの目を見て返事をもらって怒ることが必要だとわかっていても、怒ることが苦手で逃げたくなってしまう人もいます。もうちょっとしっかり怒りたいのに…と思いながら、つい「まぁいいか」と、なあなあにしてしまっているなら、あなたはこのタイプかも。基本的に子どもの怒り方は、激しければよいというものではありません。肝心なのは怒るべきことが、子どもにしっかり話せているかどうかと、子どもがそれを理解できているかどうかということ。ですからあなたの言いたいことが子どもに伝わっているのか、子どもからレスポンスを受け取ることに注力するのがおすすめです。怒る時には自分がしゃがんで子どもの目線まで下り、子どもの目を見て話しましょう。ゆっくりとした話し方でも、目線が真剣なら子どもはちゃんと受け取ります。子どもが目を逸らすようなら、ママの目を見て!と自分のほうに向かせましょう。何がいけなかったか、どうしなくてはならないのかを話し終わったら、子どもが理解をしたかどうか「わかった?」と確認してあげるとよいでしょう。怒り方に正解はないけれど不正解はある!怒り方についてさまざまなことが言われていますが、実際には子どもの性格を観察し、その子がわかりやすいような話し方を選ばなくてはならないため、怒り方に正解はありません。そこが怒り方の難しいところです。一方で、大きな声を出して怒鳴る、手を上げる、無視をするといった怒り方では効果はありませんし、子どもがいけないことをした時に怒らずに済ませることもよくありません。これらの怒り方は、いわば不正解の怒り方と言えるでしょう。わが子の性格をよく見ながら、どのような言葉を選んだら子どもにわかってもらえるかを考えましょう。また大人でも一度言われただけで何かを正しく直せることは少ないもので、腰を据えて同じ事を何度も根気よく話すことが当たり前だと考えておくことも、自分の落ち着きを保つために大切ですよ。<文・写真:ライターあん茉莉安>
2020年05月18日初めての育児に神経が過敏になっていた私は、正解がわからないことで息子をほめるよりも叱ることのほうが多かったように思います。そんな私を救ってくれたのは、幼稚園の先生が見つけてくれた息子の長所でした。 息子の動きが止まらない!生まれたときから体が大きかった息子は、すくすくと成長し、歩き始めたころにはかなりやんちゃになっていました。同じ月齢の子と比べて体力があり、結構な距離をお散歩しないとお昼寝ができないほどでした。元気なのはいいことだと思いつつも、毎日のこととなると……。 それに他の子は絵や字に興味を持っているのに対して、息子は体を動かさない遊びは好きになれない様子で、もしかしたら発達に問題があるのではと考えてしまうこともありました。 ダメ出しばかりしてしまう自分に自己嫌悪「走らないの!」「ダメって言ったことをしないの!」「おとなしくして!」。息子の行動を制限することばかり言ってしまい、私自身が反省する日々が続きました。 発達に関してプレ保育で相談してみたり、幼稚園へ通い始めたら椅子に座っていられるだろうかと何度も母に相談したりしたのを覚えています。今思えば息子の良くない面ばかりが目に付いていたのは、入園を前にして母親として私の不安が強かったのだと思います。 幼稚園の先生が見つけてくれた息子の長所そんな息子を叱ってばかりの私を救ってくれたのは、幼稚園の先生からのおたよりでした。毎月出席カードに先生がコメントを書いてくださるのですが、あるとき先生が書いてくださった言葉に目からウロコが落ちました。 「息子くんは、自分で目標を決めてそのために努力できるところが素晴らしいです」。……確かに、考えてみると息子はよちよち歩きのころから公園に行くとなれば自分の足で最後まで歩く子で、幼稚園に入って鉄棒にはまってからは逆上がりができるようになるまで何度も練習し、今では空中逆上がりもできます。私が息子の遊びの一環としてとらえていたものを、先生は努力と評価してくれたのでした。 それからというもの、息子の行動を安心して見守ることができるようになりました。すると、息子がちょっと失敗してしまったときも「ダメでしょ!」ではなく、「頑張ったね!」と評価してあげられるようになりました。今では胸を張って「息子の長所は努力ができるところです!」と言うことができます。これからも息子の努力と成長を見守っていきたいと思っています。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 監修/助産師REIKO著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年05月02日私の育児と夫の育児は違って当たり前。そのことに改めて気がついた、子どものお手伝いとごほうびについてのエピソードです。■家庭のお手伝いに「ごほうび」は必要?子どもたちへの言葉や態度を大切にして、「ごほうびがなくてもすすんでお手伝いができる子」みたいなのが理想だった私。だから、夫の「物で釣ろうとする」対応がいちいち気に食わず、イライラする時期がありました。理想はあくまで理想ですが、「ごほうびがないと動かない子になってしまうのでは?」「オモチャが増えすぎて、大切にしなくなるのでは?」などとモヤモヤ…。あるとき、それを夫に伝えると、返ってきたのはこんな言葉でした。■母と比べ、子どもと接する時間が少ない父思い返してみれば、「オモチャ」と言っても高価な物ではなく、「一緒に遊べる物」であったり「自分で組み立てる物」あるいは「子ども自身に選ばせる」など、子どもたちとの時間を楽しく過ごすための試行錯誤ではないか…と妙に納得。そもそも、私の対応が「正解」ということでもないわけで…。夫婦でそれぞれ子どもと接する時間の長さやタイミングが違うのだから、そのときの内容が変わるのも当然なのかもしれない。それを一方的に「こっちのやり方で!」と言うのはあまりに狭量だなと気がつきました。自分とパートナーの試行錯誤を尊重したり共有したり…。子どもにとって何が最良か、一緒に模索していくのがいいのかなと思いました。
2020年04月21日「お家時間、何する?」と子どもとのお家時間の過ごし方を模索中のママにぜひチェックしてもらいたい! 子どもとのお家時間をもっともっと楽しくする、mercidays by HugMugの記事をここでご紹介します。親子クッキングやおやつづくり、ママのセルフネイル、収納・掃除術までさまざま。先の見えない毎日だけど、この機会にできることはたくさんあるはず。ここから、チャレンジしてみたいことをぜひ探してみてください!お家時間の過ごし方 #01【 親子クッキングに挑戦する 】子どもとつくる「ホットプレートレシピ」 tottoさんが教える3レシピホットプレートを使って、子どもと挑戦したい3レシピをご紹介! ダイニングテーブルを囲んでおしゃべりしながら作業ができるうえに、みんなでワイワイ食べられるのも魅力的。子どもが進んでお手伝いしたくなる“お手伝いポイント”も要チェック。記事はこちら人気料理家tottoさんに教わる 年齢別初めての料理[3歳・4歳・5歳]人気料理家のtottoさんに子どもの初めての料理にぴったりのメニューを教えてもらいました。3歳から、4歳から、5歳からと年齢別の挑戦しやすいメニューをワンプレートにしてご紹介します。記事はこちらお家時間の過ごし方 #02【 可愛いおやつをつくる 】一度に焼いて3日分のおやつが完成! 可笑しなお菓子屋 kinacoさんの塩麹ビスケットまとめてつくって毎日少しずつ、アレンジを変えて楽しめる塩麹ビスケは『可笑しなお菓子屋kinaco』さんの定番のおやつ。生地の厚みを変えたりトッピングを加えたりすることで、一度に3日分のおやつができちゃいます! 今回は、その基本のビスケットレシピとアレンジレシピをご紹介! 記事はこちらただ「たべる」だけじゃない、山フーズ 小桧山聡子さんのアートなおやつレシピちょっぴりユーモアのあるフードを提案するフードクリエイター・山フーズの小桧山聡子さんに、「アートなおやつ」レシピ5つを教えてもらいました。「たべる」視点をちょっぴり変えて、いつものおやつタイムに、新しい驚きと発見と笑いが起こるはず! ぜひ親子でチャレンジして。記事はこちらお家時間の過ごし方 #03【 キッチン収納を見直す 】北欧式整理収納プランナーの家事 「片付け習慣がつくキッチン収納」ママがたくさんの時間を過ごすキッチン。そこで使うものは、使いやすい場所に収納して、きれいな状態をキープしたい! そんな願いを叶えるべく、収納のプロが実践しているアイディアを教えてもらいました。手に入りやすいアイテムを使った収納アイディアは必読です。記事はこちらお家時間の過ごし方 #04【 セルフネイルをする 】簡単! 可愛い! ママのための時短セルフネイル難しい説明なんて一切いらない! 超簡単で可愛い時短セルフネイルをご紹介。ツヤっぽく仕上げたいなら最後にトップコートを、よりナチュラルな雰囲気にしたいならトップコートなしでも可愛い!! 毎日忙しいママでもすぐできるネイルばかりなので、早速取り入れてみて♪ 記事はこちらお家時間の過ごし方 #05【 子ども部屋の収納を見直す 】北欧式整理収納プランナーの家事 「子どもグッズの収納アイディア」気が付くと散らかっているオモチャやお絵描きグッズなどの子どものもの。どうやって片づければきれいがキープできる? ママたちが抱くこのお悩みをプロに解決してもらいました。すぐに真似できる収納アイディア、ぜひ参考にしてみてください。記事はこちら“子どものもの”がおしゃれに片付く 収納アイディア4選子ども部屋やリビングをはじめ、ありとあらゆる場所に散らばりがちな子どものもの。種類ごとにコンパクト&スマートに、かつ子ども自身にも扱いやすくお片付けしたくなる、そんなとっておきのアイディアをご紹介! 記事はこちらお家時間の過ごし方 #06【 読書をする 】ママのひとり時間に読みたい 新刊&キッズにおすすめの新刊〈2020年4月〉ママのひとり時間に読みたい 新刊&キッズにおすすめの新刊〈2020年3月〉家にいる時間がもっと楽しくなる! ママにおすすめの新刊やキッズにおすすめの新作絵本をここで一気にご紹介。オンラインで購入できるので、気になる本をチェックして、おこもり時間を楽しく過ごしてくださいね。4月の新刊はこちら。3月はこちら。モチコさんの育児コミックエッセイ第2弾が発売! 『育児ってこんなに笑えるんや! 二太郎誕生編』HugMugでも4コマ連載「モチコのツッコミ育児備忘録」が人気の関西人イラストレーターのモチコさん。2018年に発売し重版となったコミックエッセイ『育児ってこんなに笑えるんや!』から、待望の第2弾『育児ってこんなに笑えるんや! 二太郎誕生編』が好評発売中。その見どころをチェックしよう。記事はこちらお家時間の過ごし方 #07【 ナチュラル掃除で家中をキレイにする 】キッチンの汚れを全部きれいに! 子どもに安心なナチュラルおそうじ毎日、家族の食事をつくる場所だから、常に清潔さを保っておきたいキッチン。頑固な汚れが多いだけに、つい強力な合成洗剤を使ってしまいがちだけど、食べ物を扱うキッチンは、なるべくナチュラルな掃除を心がけたいですよね。ナチュラル掃除の専門家「クリーン・プラネット・プロジェクト」の岩尾明子さんに、正しい掃除の仕方を教えてもらいました。記事はこちら掃除はもちろん、おむつかぶれのケアにも使える 重曹で始めるナチュラル家事赤ちゃんがいる家庭では特に、掃除に使う洗剤やベビーケアグッズなど、なるべく自然に近い成分のものを使いたいですよね。万が一、子どもが口に入れてしまっても大丈夫なほど安心な成分で、手に入れやすい“重曹”。ナチュラル掃除の専門家「クリーン・プラネット・プロジェクト」の岩尾明子さんがおすすめする重曹の使い方やアレンジ法を紹介します。記事はこちらお家時間の過ごし方 #08【 子どもと折り紙ジュエリーをつくる 】気になるあの子に…!? 女の子が喜ぶ、折り紙ジュエリーをつくろう♡キラキラと光り輝くジュエリーは、女の子の永遠の憧れ。もし素敵なジュエリーが折り紙でつくれたら、とっても嬉しい! ホワイトデーのお返しにもいかがでしょうか!? ぜひ親子でチャレンジしてみてね。記事はこちらお家時間の過ごし方 #09【 晴れの日は大物寝具を洗濯する 】天気がいい日がチャンス! シーツやタオルケットなどの大物寝具を洗濯気持ちのいい晴れの日こそ、たくさん洗濯したいですよね。シーツやタオルケットなどの大物は特に、天気がいい日に洗ってさっぱりしたいところ。大物を洗濯するときの洗い方や干し方の注意点を洗濯のプロ・中村祐一さんに教えてもらいました。ちょっとの工夫でよりスムーズに洗濯をすることができるんです。記事はこちらお家時間の過ごし方 #10【 子どもとお花屋さんごっこをする 】良原リエさんに教わる工作&遊び方【お花屋さん】朝から雨……。そんな日は、子どもが楽しくて飽きないお家遊びならママも嬉しい。そこで、音楽家として活躍しながら、息子さんへのクラフトやお弁当づくりが話題の良原リエさんに、子どもと楽しめる手づくりのごっこ遊びのアイディアを教えてもらいました。ごっこ遊びの定番、お店屋さん。今日はお家の中に「お花屋さん」をオープンしちゃおう! お店のお花も手づくりして、スペシャル度も満点です。記事はこちら
2020年04月09日毎日バタバタと子どもたちと接している私。子どもの性格や本質は理解していても、関係がスムーズにいくとは限りません。すっかり反抗が増えた、娘との関係が、最近は気になっていました。そこで、現在、ウーマンエキサイトさんで無料開放中の『おやこ診断』( iOS / Android )をやってみることにしました。■母親としての傾向は…?『自立心を持って、独自の個性を伸ばして欲しいと願いつつ、つい可愛がり過ぎてしまう傾向があるのです。子育てばかりを考えず、自分の交友関係にも積極的に目を向けるようにしましょう。』すごくあたっていました。私は自分でも認識しているのですが、結構過保護。「自分でやって!」とか言いつつ、結局、途中で手伝ってしまいます。痛いところをつかれた気分です(笑)■知りたかった、娘から見た私のイメージ娘はいったい、私のことをどのように見ているのか…本人に聞いても、なかなか本当のことは言いません。私へのイメージは、一番気になるところでした。『自分のペースで動きたいところが共通点です。お互いに、人から指図されることは好きではないので、べったりした関係を望んでいません。お子さんは、目標を決めてから、効率よく取り組むのに対し、ママは環境や状況によって、その都度指示が変わります。ママの指示に、混乱しているかもしれません。』まさにその通り…。気をつけてはいても、どうしてもその都度、指示が変わることがあります。おそらく、マイペースに動きたい娘は、それについていけないのでしょう。 ■意外と難しいのが、叱り方・褒め方さっそく、娘の場合をチェック!『プライドが高いので頭ごなしに怒るのは逆効果です。叱る側は気にしなくても、お子さんは引きずってしまう可能性が高いでしょう。とにかく話をきちんと聞いて気にかけてもらいたいお子さんなので、じっくり接することです。計画を実行することに喜びを感じるので、家族のために計画を立てさせてみましょう。みんなが感謝してくれることが喜びとなります。』そうなんです…娘…叱ると引きずるタイプ。確かに、計画することは好きなので、何かを企画させてみるのもいいかも!近すぎてなかなか気がつきにくいところを、このおやこ診断でより鮮明に知ることができたように感じました。ほかにも父親と娘、息子の関係や、私と旦那のお互いのイメージなんかもわかります。夫婦関係を良好にするための参考にもなりますね!興味のある方は、ぜひやってみてください。無料開放キャンペーンの概要期間:2020年3月12日〜3月31日対象者:ウーマンエキサイトアプリをご利用のすべての方対象コンテンツ:おやこ診断の全て( 詳細はこちら )利用方法:下記よりアプリをダウンロードしてご利用ください(ダウンロードは無料です) iPhoneの方はこちら Androidの方はこちら ※4月1日からは、ご購入いただいた有料販売が再開となります。 以前購入された方は4月1日以降も引き続き結果を閲覧できますが、未購入のコンテンツは、4月以降は閲覧ができなくなりますのでご了承ください。
2020年03月26日“こじらせ女子”というと言葉がありますが、世の中にはこじらせている男子も多いです。好きな人や彼氏がこじらせ系なら、接し方もちょっと工夫しないと、あっという間に関係にヒビが入ったり壊れたりしてしまいます。そこで今回は、こじらせ男子の扱い方をご紹介しましょう。■ 冷たい態度は取らない傷つくのを極度に怖がる男子はこじらせ系が多いです。彼女が怒ったらほとぼりが冷めるまで逃げたり、未読スルーを決め込んでシャットアウトをしたり。あとは自分が傷つかないように、自分のプライドを守るために、逆に彼女を突き放したりすることも。恋愛に多少の傷はつきものなのに、プライドが高い男子は傷つくのを異様に怖がり避けようとします。なので、彼と長く付き合っていきたいのなら、極力冷たい態度は取らない、責める発言はしないことです。■ あなたから歩み寄る仮に自分が悪いとわかっていても「ごめんね」の一言が言えない男子もいます。十分こじらせていますよね……。こういう人を彼氏に持ったら、謝罪を待っても一向に謝ってはこないので、関係を継続させたいのなら、もうあなたから歩み寄るしかないんです。こういう人は精神的に子供なので、自分の非を認められないんですよ。彼のことは大きな子供と思うしかありません。正直一番いいのは、彼にガツンと喝を入れることです。あなたと別れたくないのなら、頑張って治すかもしれません。思った以上に彼のメンタルが弱いのなら、あなたの元から去ってしまうでしょうが……。交際中、あなたばかりが辛い思いをしないためには、彼にもしっかりしてもらう、人として当たり前のことをしてもらう必要がありますから。■ 自信をつけさせるネガティブ思考が強めで、「俺なんて……」と自分に自信がない彼なら、自信をつけさせてあげましょう。些細なことでも褒める、何かしてくれたら全力で喜び「ありがとう!〇〇君って頼りになるね」と頼りになることを伝える、彼の長所を言葉で伝える……。それを繰り返せば徐々に彼だって自信がつくし、自信与えてくれるあなたを大事にします。これはこじらせ云々に関わらず、円満な関係を築くならした方がいいことです。■ 彼の言葉を鵜呑みにしない彼がこじらせ男子だと思うのなら、彼の言葉を鵜呑みにしないことです。特に冷たい言葉、突き放すような言葉は鵜呑みにするのはやめましょう。傷つきたくないがために自分を守るべく、本心ではない冷たい言葉、突き放す言葉を彼女に言ってしまうこじらせ男子も多いです。彼自身も言った後に後悔していたりします。そう、いちいち鵜呑みにしては関係は続かないんです。あまりにもひどいのなら彼のもとを去って思い知らせた方がいいですが、そこまででないのなら言葉を流した方が関係を続けるにはいいでしょう。こじらせ男子と付き合う際は、スルースキルは必須ですから。■ “スルースキル”と大目にみることこじらせ男子は癖があるので、手がかかります。けど、あなたに懐いたらこじらせ具合も弱まるし、いくぶん付き合いやすくなります。こじらせ男子とうまく付き合っていきたいのなら、スルースキルを身につけることと、ちょっと彼を大目にみることですね。(美佳/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年03月25日ウーマンエキサイトの読者のみなさん、こんにちは! 8歳と5歳のやんちゃ兄弟を育児中のなーみんです。感染拡大防止のための休校で、いつもの3月とは違った過ごし方をされている方も多いと思います。保育園は開園していますが、小学校は休校…。学童はやっているのですがお弁当持参必須…。私はパートをしているのですが、PCがあればほぼ仕事ができてしまうので在宅で仕事をさせてもらう事になりました。学童と保育園は週1~2回ほど行かせていますが、体力があり余った子どもたちと1日ずっと家いるのには限界が見えてきました。そこで今回は、試行錯誤した我が家の【休校中の過ごし方】をご紹介します。■我が家の休校中の過ごし方運動不足解消のため眠っていたトランポリンを出してみました!結構楽しく飛んでいます! 私も飛んだら運動不足解消になりそうです(笑)工作系もいろいろやってみました!粘土、折り紙、塗り絵、プラバン。散らかるのでなるべくやらせたくない粘土を解禁。これだけで結構時間が稼げています(笑)折り紙はちょっとお高くて難易度高めの折り紙を買って時間をかけて折っています。塗り絵はネットでダウンロードしています。プラバンは子どもも大好きで、色々な絵を描いて楽しんでいますが一番ハマってるのは私です(笑)そして一番好評なのは…、お菓子作り!クッキー、パンケーキ、カップケーキなどなど。簡単なお菓子を作っています。全て計量すると面倒なので100均で売っているMIX粉を使うと時短にもなるし量がちょうど良くていろいろ作れるので楽しいです!小学生の長男はお菓子作りが一番楽しいみたいです! 男の子って意外と料理作りたがったりしますよね~。ゲーム、YouTubeもOKにしていますが〇時~〇時までは“違う事をやる時間”と決めてみました。そうしないと1日中ゲーム、YouTube漬けになってしまう気がするので…!その時間は私も仕事を中断して子どもと遊ぶようにしています。■長男の勉強面は…長男の勉強面ついて、我が家の場合はこんな感じです。学校から宿題のプリントが40枚出ているので「1日2枚は終わらよう!」と言ってがんばっています。普段やらない事をやるのは疲れますが、やってみると意外と楽しかったりしますよね!でもやっぱり通常通りの日常が一番と実感する今日この頃です…。早くこの大変な時期が終わり、安心して外に出られる日が来るといいですね。
2020年03月19日コロナウイルス感染拡大の影響で学校に休校要請が出たこともあり、先週からお休みになった子どもたちが多いと思いますが、保護者の方からは休校中の過ごし方やサッカーができないことの不安なども聞かれました。そこで先日サカイクは緊急読者アンケートを実施し、チーム活動状況、休校中の過ごし方、保護者の不安を伺いました。たくさんの方にリアルな声を寄せていただいたので、その結果を発表します。早くまた子どもたちが大好きなサッカーを楽しめるようになってほしいものです。写真はサカイクキャンプで夢中でプレーする子どもたち(写真提供:オールスポーツコミュニティ)<アンケートの回答>■お子さんのチームの活動状況について当初、「この1、2週間がカギ」ということで3/15(日)までの自粛要請が出ていたこともあって、約半数の答えが「3/15まで」という結果でした。ですが、日々状況が変わる中での判断にゆだねられることもあり、「状況により変わる可能性があります」という声も寄せられました。スポーツ少年団などは学校のグラウンドを使用しているチームも多いため「校庭が使用できない日は中止」など会場確保がカギになるようです。■休校中の過ごし方について休校中は主に自宅で過ごすという回答が最も多く、82%でした。その他の中には保護者の職場にお子さんの居場所を作ってもらったという回答や、どちらかの祖父母宅で過ごしてもらう、などの回答が見られました。もともと在宅ワークが可能だった方や、今回のことをきっかけにテレワークに切り替えることができる職業の方ばかりではないため、子どものお友達も一緒に自宅で面倒を見ている、など保護者が協力しあっているという声もありました。自宅での主な過ごし方については、多くの方が午前中または普段学校にいる時間は勉強、それ以外は遊んだり、サッカーの自主練をするなど自由にすごしているとの回答が寄せられました。ほかには、日常生活で必要な家事や趣味の楽器、お菓子作り、部屋の整理など、サッカー以外の事を親子で楽しみたいと言う声も多数ありましたので、その一部をご紹介します。<回答の一部>・子ども自身が、自宅内でできるジンガと家の前でリフティングと読書、と目標を立てていた・午前中は1時間ぐらい勉強した後読書、そのあと庭で軽く運動。午後は自由時間→サッカーの自主練かボール遊び、縄跳びなどをします。普段出来ないことをする機会として一緒に料理をしたり、ウクレレを始めたりなど、いろんなことを体験させています・親が仕事の時は留守番。運動不足が気になるので毎日親子で30分、縄跳びをする時間を作る事にしました。サッカーのボールタッチの練習もして欲しいのですが、そちらはあまり......(苦笑)・学校から家庭学習の時間割が決められており、午前中は宿題をしている。午後からはゲームしたりサッカーの練習をするなど(サカイク読者アンケートより)中には「家で勉強、もしくはゴロゴロしてます」「テレビ→テレビ→宿題→テレビ」など親御さんたちが「あー、わかる!」と共感しそうな回答や、「提出期限のある課題も出ているけれど、1時間も机に向かっていない。私が仕事の日はきっとテレビ三昧だと思う......」と、親御さんのため息が聞こえてきそうなご意見も見られました。■休校中の不安について一番多かったのは「運動不足・体力低下」で38%でした。学校やサッカーの活動が停止になり、普段の活動量が減ったためエネルギーを発散することができないことや、お友達と遊べないことなどがストレスにつながっているようです。サッカーの面でも「他の子より遅れそうで不安」という声もありましたが、学習面でも「遅れが心配」というご意見が多くありました。子どもたちも休みに飽きてきて、親が色々工夫するのもアイデアが続かない......と疲労が見えるご意見も。中には「学校から外出も自粛するよう言われているので、公園等に行くのもはばかられる」といった声もありましたが、多くのご家庭は人混みは避けているけれど、まったく家の外に出ないという回答は少なく、自宅の庭や公園、近所の河川敷などで身体を動かしたり親子で練習したりしているようです。活動量の低下は生活リズムの乱れにもつながります。文部科学省からも「屋外での運動を妨げるものではない」という見解が出ているので、いきなり活動を制限されてエネルギーを発散する場がなくなった子どもたちのストレス解消のためにも身体を動かしてリフレッシュしてください。学校だけでなく大人たちもいきなり在宅勤務(テレワーク)になったり、東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオジャパンなど大型施設の休園、Jリーグやプロ野球をはじめとするスポーツの延期、学生の大会は中止になり、食品や紙製品の買い占めが起こるなど未曾有の事態に不安を抱える方も多いかと思います。しかし、このタイミングだからこそできることがあるはずです。今までできなかったことに挑戦してみたり家族の時間を楽しむための参考にしていただければ幸いです。
2020年03月12日子どもに「意味までわからせる」ことの大変さ「2/5 ÷ 3/7」という計算問題の答えを出せる方は多いでしょう。「3/7」を逆数(分母と分子を入れ替えた分数)にして「7/3」にし、「2/5 × 7/3」として計算すればいいのです。ところでみなさんは、「どうして逆数をかけるのか」と聞かれたら、相手が「あっ、そういうことか!」と納得できるようにその理由を説明できるでしょうか。もちろん「できますよ」という方もいるでしょう。ですが多くの方は、「どうして分母と分子を逆にするのか」「どうして割り算なのにかけるのか」説明に困るのではないでしょうか。今の小学校の算数の教科書には、「どうして逆数をかけるのか」の説明が載っています。図などを交えながら、子どもに考えさせるようになっている教科書もあります。ですが実際は、この理由を小学生の子どもに考えさせたり教師が説明したりすることは、とても難しいこと。まじめな先生ほど、子どもに「意味までわからせよう」と頑張って説明するのですが、すぐに理解できる子ばかりではなく、多くの子がつまずいてしまうのです。じつは私も、分数の割り算で逆数をかける意味を子どもたちにわからせようとしたことが何度もありますが、成功したことはほとんどありません。先輩教師からは「教師が子どもに説明すればするほど、子どもはわからなくなるんだ!」とよく言われたものです。実際、子どもの様子を見ると、説明を聞けば聞くほど余計に混乱しているようでした。この例のように、子どもに意味までわからせようとすると多くの子どもが混乱しがちな学習内容は、ほかにもあります。代表的なのが、割合を求める学習です。中学・高校に進み数学を勉強するようになれば、さらに多く出てきます。それでも、子どもの勉強では常に「意味までわかる」ことを目指さなくてはいけないのでしょうか?今回は、「意味までわからせる」ことの意義について、考えてみたいと思います。「意味までわかる」状態がゴールになる学習の例学校では、意味がちゃんとわからないと次の学習に進めないことがあります。小学校2年生の例をあげてみましょう。一通り、九九の学習を終えたところで、次のような問題が出てきます。【問題】「5×3」になるもんだいを作りましょうかけ算の式は、「1当たり(1つぶん)の数×いくつぶん」だと教えます。(かけ算は反対にしても答えが同じなんだから順番なんてどうでもいいという人も意外に多くいますが、今の小学校では、このように教えることになっています。)「1当たりの数が先」ということまでわかっていない子は、正しい問題を作ることができません。誤った作問の例がこちらです。【間違い例】5人に3こずつあめをくばります。あめはぜんぶでいくつになるでしょう。この問題だと、「1当たり(1人ぶん)の数」は3ですから、かけ算の式は「3×5」になってしまいますね。正しい問題は、次のようなものになります。【正解例】5こずつ3人にあめをくばります。あめはぜんぶでいくつあればいいでしょう。これは、かけ算に出てくる最初の数字(「かけられる数」ともいいます)が1当たりの数を意味していることをちゃんとわかっていないとできない学習の例です。かけ算では、「できる(九九が言える)」だけでなく、「意味がわかる」こともゴールにしないといけない、というわけなのです。現実社会では「できる」がゴールになることが多い先に書いたように、小学校の学習では、意味がわかっていないとできない問題があることは確かです。となると、子どもには常に意味までわからせなければいけないようにも思えてきますよね。ですが、はたして本当にそうなのでしょうか。「わかる」と「できる」には次のような違いがあります。「わかる」:理由や理屈などを納得して理解していること「できる」:自分の力で何かを成し遂げられることこのどちらを目指すべきなのか考えるために、まずは現実社会での例をあげてみましょう。私にはかつて、「話し方教室」に通い、3分間スピーチの組み立て方や話し方などを勉強していた時期があります。授業時間は日曜日の朝から夕方まで。午前中には「話をどう組み立てればいいのか、そうするのはどうしてなのか」の理論を勉強しました。そして午後は、ほかの学生と講師の前で実際に3分間スピーチをするという実習の時間。「話し方教室」では、話し方の理論が「わかる」ようになるための勉強もしましたが、ゴールは3分間スピーチが「できる」ようになることでした。私の経験を、もうひとつ。一時期ミュージカル鑑賞に熱中していた私は、音痴で歌もダンスも全くできないのに、観るだけでは飽き足らず、実際に舞台の上に立ってみたくなりました。そこで、ミュージカル学校の面接を受けてどうにか入学許可をもらい、ミュージカルの歌と演技を学ぶことに。ここでも、やはりゴールは「できる(歌える・踊れる・演技ができる)」でした。「こうして歌えばいい」という理論だけわかっていてもダメ。よく言われる「畳の上の水泳」と同じ状態になってしまいます。「ダメでもともと」の挑戦であったとはいえ、ミュージカルは観客にみせるものですから、なおのこと「できる」がゴールでなければいけなかったのです。このように現実社会では、意味が「わかる」ことよりも、そのことをちゃんと「できる」ことのほうが求められます。もちろん、「意味がわかって、できる」のであれば一番よいのでしょうが、実際問題、日常生活の中には、意味がわからなくてもできてしまうことは多くあります。たとえば、テレビを見るとき、どうして映るのかわからなくても電源を入れさえすれば見ることはできます。自転車がなぜ動くのわからなくても、乗り方さえ身につければ乗ることができます。パソコンで文章を書くときだって、なぜ、キーボードを押すと文字が出てくるのかわかっていなくても文章を仕上げることができます。(現に今キーボードを打って文章を書いている私自身、パソコンで文字が書けることの仕組みなど、まったく知りません。)こうして見てみると、現実の世界では、多くのケースで「できる」がゴールになっているということがわかります。家庭でも「できる」をゴールにして教えよう日常生活では「できる」がゴールになることが多いとは言え、学校の勉強では「できる」だけではダメだとよく言われます。その一例が、先のかけ算の話ですね。ですが家庭の学習では、必ずしも「わかる」ことを目指さなくてもいい、と私は考えています。というのも、「わかる」ことに重きを置きすぎると、「わかっているのに、できない」という状態になりかねないからです。「わかっているのに、できない」とは、たとえば「先生から計算のやり方を聞いて“なるほど”とわかっても、いざ問題を前にしてみると解けない」「教科書を読んで“へえ、この漢字はこう読むんだ”とわかっても、何も見ずに書くことはできない」といったようなこと。まさに「知ってるけど、解けない・書けない」ということです。これでは明らかによくありませんよね。勉強では、わかりさえすればそれでいいのではなく、できないといけないのです。であれば、現実社会がそうであるように、家庭で子どもに勉強を教える際には、ひとまず「できる」をゴールにしてみてはいかがでしょうか。もちろん、「意味もわかるし、できる」ようになれば、それに越したことはありません。でも、最初から完璧に意味が分からなくても、「できる」をゴールにしていくうちに、「そういうことだったのか!」と「わかる」タイミングが訪れます。ではどうすれば子どもは「できる」ようになるのか。ここでは、国語の漢字と算数の計算問題を教えるときを例にして、家庭でできる「子どもが『できる』ようになる勉強の教え方」を簡単にご紹介します。すべて、先輩教師から教わった方法です。【漢字の書き取り】新出漢字を鉛筆で書く前に、ドリルなどのお手本の漢字を指でなぞる。ここで覚えてしまうぐらい、何度も指でなぞる。ドリルなどでなぞり書き用に薄く印刷されている文字を、鉛筆でなぞる。何も見ず、なぞらないでも書けるかどうか、確かめる。ここでは「できる(書ける)」をゴールにしているので、その漢字がどのようにしてできたかを「わかる」必要はありません。漢字の成り立ちの学習をすることもありますが、そのときのゴールと、漢字を書けるように学習するときのゴールは異なります。【計算問題】一通り問題を解き、答え合わせをする。間違えた問題にチェックを入れておく。1でチェックを入れた問題だけ、もう一度解き直し、答え合わせをする。間違えた問題にチェックを入れる。2でチェックを入れた問題だけ、再度解き直し、答え合わせをする。間違えた問題にはチェック。全問正解するまで、1~3を繰り返す。チェックがなくなれば、全部「できた」ことになります。これはどの教科、どんな学習でも使える方法です。***以前「日本地図があっという間に頭に入る!?【漢字】と【都道府県】の覚え方」で書いた都道府県の覚え方のように、「できる」ようになるための学習方法は、まだまだたくさんあります。ぜひ、今回ご紹介したことを、家庭で子どもに勉強を教えるときの参考にしてみてください。(参考)EDUPEDIA|「わかる」「できる」「身につく」「使える」の差サクセス塾|成功法則 ⑧『わかる』と『できる』は違う!!【自立学習応援塾】一進ゼミナール/ガウディア川越鯨井教室|「わかる」・「できる」の違い
2020年02月29日家でも外でもおかまいなしに、子どもが癇癪(かんしゃく)を起こして、泣いて叫んで大暴れ…。そうなると、お母さんはどうしていいかわからないですよね。「こんなに癇癪を起こすなんて、私の育て方が間違っているのかしら…」そう不安に感じるお母さんは多いでしょう。そもそも、子どもはどうして癇癪を起こすのでしょうか。その予防法はあるのでしょうか? 子どもの癇癪について、くわしく解説していきましょう。【監修】赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子 先生小児科医師、公衆衛生専門医、同時通訳者。東京外国語大学イタリア語学科卒業。帝京大学医学部卒業、東京大学医学部附属病院小児科入局。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了。同大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室客員研究員。2017年より赤坂ファミリークリニック院長、NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。著書・共著に『小児科医がすすめる最高の子育て食』など。テレビ番組「林修の今でしょ!講座」などに出演中。二児の母。■癇癪(かんしゃく)とは癇癪(かんしゃく)を起こすとは?「癇癪」とは、激しい感情を抑えきれず、大きな声を出したり怒ったり泣いたり、時には物を投げたり暴れたりすることです。英語で癇癪は「temper」、特に幼児期の癇癪は「tantrum」、癇癪持ちは「hot tempered」「short tempered」「quick tempered」といいます。hot、short 、quickといった形容詞が、癇癪を起こした時の様子をよく表しているといえるでしょう。【癇癪(かんしゃく)を起こしている子どもの様子】癇癪を起こしている子どもは、突然叫び声を上げたり、泣いたり、怒ったり、手足をバタバタさせたりします。感情が高ぶりすぎると、大きな声で泣きながら床に寝そべってゴロゴロ転がったり、手足をバタバタ振り回したりすることも。外出先で子どもが癇癪を起こすと、お母さんは本当に困ってしまいますよね。▼癇癪(かんしゃく)パターン1: 嫌なことを取り除こうとしている子どもは、癇癪を起こすことで「嫌なことを取り除こう」としています。例えば、公園で遊んだ後、「もう遅いから帰ろう」と子どもに声をかけると、「まだ帰らない! 遊ぶ!」と子どもが泣いて叫んで帰られない…というのはよくありますよね。これは、「嫌なこと=遊びをやめて帰る」を取り除こうとして、お母さんに訴えているわけです。▼癇癪(かんしゃく)パターン2: 困っているサイン子どもが癇癪を起こすもう一つの原因に、「何か困っているサイン」があります。例えば、ブロックが組み立てられない、服のボタンがうまくとめられないなどで、キーッと癇癪を起こし何もかも投げ出してしまう時がこれに当てはまるでしょう。子どもの癇癪(かんしゃく)の原因子どもが癇癪を起こす原因は、大きく分けて次の2つが挙げられるでしょう。▼生理的なもの子どもの癇癪は、欲求不満があったり、疲れていたり、おなかが空いていたりといった、「生理的なもの」が原因というケースが多いでしょう。例えば、おもちゃ売り場で「これ買って!」とダダをこねて、最後には泣いて暴れて…というのは、よくある子どもの癇癪のパターンです。しかし、実はこの癇癪の本当の原因は、「おもちゃが手に入らないこと」ではないことも。疲れていたり、眠かったり、おなかが空いていたりなどの生理的な原因がもともとあり、「おもちゃが買ってもらえない」をきっかけに感情が爆発する場合もあります。▼コミュニケーション手段になっている子どもが癇癪を起こす原因のもう一つには、「コミュニケーションを取るため」というのが挙げられます。親にかまって欲しい、人の注意を引きたいという気持ちから、癇癪という形であらわれるのでしょう。「上の子は聞き分けが良かったのに、下の子は癇癪持ちで…」とこぼすママは少なくありません。上の子に比べ、2番目、3番目以降の子どもは、親を独り占めできることが少ないですよね。もしかしたら、気を引こうとして癇癪という表現方法を取っているのかもしれません。癇癪は、子どもが親に気持ちを伝えるコミュニケーション手段の一つといえるでしょう。癇癪(かんしゃく)が始まるのは1歳になる少し前から?子どもの癇癪を起こし始めるのは、1歳になる少し前くらいからといわれています。ちょうど、少し言葉が出始めた頃ではないでしょうか。赤ちゃんの頃は泣くことしかできなかったのに、言葉という伝達手段を手に入れ、親子でコミュニケーションが少しずつ取れるようになり始めた1歳前後。しかし、子どもは当然、言葉ではまだうまく気持ちが伝えられません。そのジレンマが、癇癪を起こすという行動に結びついているのかもしれません。その証拠に、言葉でうまく感情を伝えられるようになる5歳頃から、ほとんどの場合、癇癪の頻度は少なくなっていきます。■子どもが癇癪(かんしゃく)を起こすのは育て方のせい? 発達障害なの?癇癪(かんしゃく)を起こすのは育て方のせいではない子どもが癇癪を起こすと「私の育て方が悪いのかな…」と心配になったり自分を責めたりするお母さんも多いでしょう。しかし、子どもの癇癪は、お母さんの育て方というより、子ども自身の性格や、その時の状況、環境、子どもの成長の過程とが複雑に絡み合って起こるものです。ごくまれに、心理学的、医学的などの理由で癇癪を起こす場合があります。一度の癇癪が15分以上続く、1日に何度も癇癪を起こすようなら、その可能性が考えられます。癇癪(かんしゃく)持ち=発達障害とは限らない次の3つに当てはまる子どもの癇癪は、その子の性格や環境、成長過程によるものが多いといえます。発達障害と安易に関連づけることはできないでしょう。▼ほかの人と関わるのが苦手子どもは、行動範囲が広がるにつれて、さまざまな人とコミュニケーションを取るようになります。最初はお母さん、お父さん、きょうだいといった家族だけ、次に一緒に遊ぶ同年代のお友だちやその家族、幼稚園・保育園に通い始めたら先生や違う年齢の子どもたち…。関わる人が多くなる過程で、子どもはほかの人とコミュニケーションをとる練習をし学んでいきます。ただし、それも子どもの性格や環境によって、得手不得手の差は出てくるもの。ほかの人との関わりが苦手な子どももいるでしょう。例えば、お友だちとおもちゃの取り合いになった、ブランコの順番を待っていたのに抜かされたといった子ども同士のトラブルは日常茶飯事ですね。そういった時、相手に合わせる、相手と交渉するというのが苦手な場合は、癇癪を起こしてしまうでしょう。▼言葉が遅い言葉がまだうまく使えず、思ったことが伝えられない。また、何か言われても十分に理解できない。そういった時、子どもは自分の気持ちが伝わらず、状況も理解できなくて不安に感じます。それが、癇癪という形であらわれるのです。ほかの子より言葉が遅い子は、同じ年齢のお友だちと遊んでいても、うまく気持ちが伝えられません。そのため、泣いて怒って、時には手が出てしまうこともあるのでしょう。▼気持ちをまだコントロールできない子どもと比べて、大人が感情のコントロールをできるのは、その経験値からです。不快なことが起こらないようにあらかじめ準備をして避ける、嫌なことがあっても人に話すなどして鬱憤(うっぷん)を晴らす、別の楽しいこと思い出して気持ちを切り替えるなど、これまでの経験から自分の気持ちや行動をコントロールする術を知っているわけです。しかし、子どもはまだそういった経験が浅く、感情を抑えることも下手です。嫌なこと、不快なことがあったら、泣く、大声をあげる、怒る、暴れる…。でも、そういった激しい感情の起伏で癇癪を起こすことで、子どもも大きなストレスを感じているに違いありません。それを何度か繰り返すことで、感情のコントロールを学んでいくのでしょう。今は、その途中なのではないでしょうか。発達障害の子どもに見られる症状の一つに、癇癪を起こしやすい傾向があるということで、心配になるお母さんも多いでしょう。たびたび癇癪を起こすからといって、すぐに発達障害と結びつけることはできません。ただし、あまりに頻度と程度のひどい癇癪を起こすようなら一度、専門の小児科医に相談することをおすすめします。■子どもの癇癪(かんしゃく)への対処法癇癪(かんしゃく)が起こる前にできること癇癪は一度始まると、子どもの気持ちが高ぶっている間は、何を言っても通じません。きつく怒ったり、無理やり連れて行こうとすると、火に油を注ぐ結果にも。そうなる前に、先回りして対処し、癇癪を起こさせないようにできると良いですね。▼環境を整える子どもがスムーズに気持ちを切り替えられるような声がけを心がけると良いでしょう。例えば、急いでいる時に子どもが公園で遊びたいと言った場合。「急いでいるからダメ」と言うと、子どもは癇癪を起こしてしまうでしょう。そんな時は、「急いでいるから、滑り台3回だけね」と声がけすることで、子どもはもっと遊びたい気持ちはあるけれど、急いで移動しなければいけないことも理解し、滑り台3回の間に、気持ちをある程度切り替えられるのです。この時、注意したいのは「じゃあ、ちょっとだけね」という曖昧(あいまい)な表現を使うこと。子どもには「ちょっと」「少し」の感覚がわかりにくいので、回数や時間で伝えるようにしましょう。▼子どもに伝わりやすいツールの用意先に紹介したように、子どもに曖昧な表現は通じません。「ちょっと」「少し」といった大人の表現をわかりやすく伝えるツールを用意しておくと良いでしょう。例えば、時計を見せて「長い針がここまできたら終わりね」とか、ゲームやテレビなどはタイマーを使って時間の制限をわかりやすく伝えるなどで、子どもにわかりやすいツールを活用するのも一つの方法です。また、言葉がうまく伝えられない子どものために、気持ちを視覚で表せるツールもあるといいでしょう。例えば、「イライラしている」「怒っている」「落ち着いている」といった感情を表せるイラストを用意して、それを使って子どもが気持ちを伝えられるようにするのも一つの手です。癇癪を起こすきっかけとなる「気持ちをわかってもらえない」という子どものフラストレーションが解消できるでしょう。同様な効果が期待できるコミュニケーション支援アプリなどもあるので活用してみてください。▼癇癪(かんしゃく)が起こった時のルールを子どもと決めておくどんなに予防線を張っても、子どもは何をきっかけに癇癪を起こすかわかりません。いざ癇癪を起こしたら、どう対応すればいいか子どもと話し合っておきましょう。「イライラしたり怒ったりした時は、どうしたらいいかな?」と子どもに聞いて、子どもに決めさせるのです。例えば、一人になれる場所へ移動する、気持ちが落ち着くような言葉をつぶやく、好きなアイテム(ぬいぐるみや毛布など)を触るなど決めておくと、その行動=気持ちの切り替えとなって、感情がクールダウンするきっかけとなるかもしれません。▼食生活を見直す偏食がひどい子どもに、癇癪を起こしやすい、情緒不安定、不安障害といった症状が出る場合があります。青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)や、たんぱく質、鉄分を積極的に取り入れ、糖質、添加物を控えるバランスの良い食生活によって改善する場合もあります。食生活から見直してみるのもおすすめです。癇癪(かんしゃく)が起こったら1: クールダウンさせる子どもが癇癪を起こした時、落ち着かせるために昔から取り入れられている方法に、「タイムアウト法」があります。タイムアウト法は、次の手順で進めます。1.子どもが癇癪を起こして、泣いて暴れたり人に迷惑をかけたりしたら、まずはそれがいけないことだと説明します。2.一定時間いすに座っているように伝えます(必要ならいすまで連れて行きます)。3.年齢の数だけの分数、例えば4歳なら4分間、子どもをそこに座らせます(最長5分間)。ただし、途中で子どもが立ち上がったら、時間はリセットして最初から始めます。4.時間になったら、どうして叱られたのかを子どもに質問します。理由を答えられない場合は、もう一度教えて、思い出させるようにします。このタイムアウト法は、癇癪を起こすことは悪いことだと理解しているのに感情が抑えられない子どもには有効な方法です。そのため、良い悪いがまだ判断つかない2歳未満の子どもには効果がない場合もあります。ただし、癇癪を起こしている真っ最中の子どもを、言い聞かせていすに座らせること自体が難しいですよね。そうなる前に、あらかじめ癇癪を起こした時にはどうするといったことを子どもと話し合っておくといいでしょう。癇癪(かんしゃく)が起こったら2: 感情的に叱らないようにする子どもが大きな声をあげたり暴れたりすると、お母さんもついつい感情的になってしまいますよね。子どもよりさらに大きな声をあげて、なんとか抑えこもうとしてしまいがちです。すると、子どもはそのお母さんの声や態度にさらに興奮してしまいます。感情的に叱るのは、子どもの癇癪には逆効果となります。癇癪(かんしゃく)が起こったら3: ご褒美で釣るのはNGもし、子どもが「お菓子買って!」とスーパーで床に寝そべって泣いてねだったら…。お母さんは恥ずかしくて早く立ち去りたいから、「まあ、いいか…」と買ってしまいそうですよね。特に外出先で子どもが癇癪を起こした時は、なんとか早くなだめようといつもはダメと言っていることも「いいよ」とお母さんは許してしまいがちです。しかし、それを繰り返していると、子どもは「癇癪を起こす=ご褒美がもらえる」と覚えてしまい習慣化します。難しいことではありますが、どんなに癇癪を起こしても、ダメなものはダメと筋の通った態度を見せることは大切です。■子どもの癇癪(かんしゃく)に引きずられないためにまずは大人が落ち着けるようにする子どもが癇癪を起こすと、お母さんも冷静でいるのは難しいですね。しかし、大人同士でも、お互いが感情的になってしまうと「売り言葉に買い言葉」でケンカがヒートアップしてしまいがちです。逆に片方があくまで冷静な態度を崩さなければ、感情的になっている相手もだんだんとクールダウンするもの。「子どもの不機嫌と自分の感情は別のもの」と割り切って、子どもの激しい感情に引きずられないのが肝心。お母さんは常に冷静を心がけ、フラットに淡々と対応するのがいいでしょう。イライラしたらその場を離れるのも◯癇癪を起こしている子どもを目の前にすると、「自分が何とかしなきゃ」とお母さんは焦りますよね。でも、癇癪が長引いてくると、お母さんもイライラしてしまいます。お母さん自身がストレスをためないためにも、子どもの安全を確認したうえで、その場から少し離れるのもいいでしょう。気配は感じられるくらいの距離、例えば隣の部屋やトイレなどに一時避難すると、子どもの姿が見えないだけでも気持ちがリセットできます。その場を離れられない時は耳栓も有効まだ小さくて目が離せない、物を投げたり暴れたりして危ないなどの時は、子どもから離れることは難しいですね。そんな時は、耳栓をするだけでも効果があります。お母さんが一番イライラするのは、子どもが叫んだり大泣きする声ではないでしょうか。それが聞こえないだけで、ずっと気持ちは楽になります。■大人にも癇癪(かんしゃく)持ちっている?大人の癇癪(かんしゃく)持ちとは? 子どもとどう違う?大人でも、子どもほど激しくはありませんが、怒鳴ったり叫んだり、場合によってはつい手が出るなど癇癪を起こしてしまう人はいます。子どもと大きく違うのは、大人は「癇癪を起こすことは悪いこと」と理解していること。大人はこれまでの経験値から、コントロールできない感情は周りの人に迷惑をかける、悪いことだと理解しています。それでも、癇癪を起こしてしまうのが、子どもと大きく異なるところでしょう。大人の癇癪(かんしゃく)への対処法自分自身が「怒りっぽい」「子どもや夫にきつく当たってしまう」「人前でも怒りが抑えられない」といった癇癪持ちの自覚があるなら、次のことを試してみましょう。・その場から離れ、刺激の少ない静かな場所へ移動する。・耳栓をして、耳からの刺激を減らす。・深呼吸をしたり、瞑想する。・自分の怒りを数値化する。・イライラした原因を紙に書き分析する。 など上記の方法で、怒りをコントロールしましょう。もし、夫やきょうだい、父母など近い関係の大人が癇癪持ちの場合、自分自身や子どもに被害があることもあるでしょう。対処法は、子どもの癇癪の場合と似ています。・イライラしていることを自覚させる。・一人にしてクールダウンさせる。・話し合いは落ち着いてから。上記に加え、大人ならではの対応法は「伝えたいことは紙に書いて伝える」こと。直接話すと感情的になってしまうことも、手紙なら冷静に受け取ってもらえるでしょう。■子どもの癇癪(かんしゃく)に悩んだら早めに相談しよう子どもの癇癪で悩んだら、お母さん一人で抱え込まず、次の機関に相談してみましょう。子育て支援センター主に乳幼児の子どもを持つ家庭を対象に、市区町村ごとに公共施設や児童館などで地域に根ざした子育て支援サービスを行っています。自治体ごとに内容はさまざまですが、育児講座や親子で参加するイベントの開催、遊び場スペースの提供、子育て相談、保育サービスの案内などを行っています。詳細は、お住いの市区町村のホームページをご確認ください。児童発達支援事業所・放課後等デイサービス子どもの特性や、心身の発達の遅れ、障害などに合わせた支援を行う福祉施設です。児童発達支援は、主に就学前の子どもを対象に、日常生活に必要な動作の指導、知識や技能の教示、集団生活への適応訓練などを行っています。一方、放課後等デイサービスは、小学生〜高校生が対象。生活訓練や社会交流などの療育プログラムを放課後や夏休みなどの長期休暇を利用して実施しています。事業所によっては言語聴覚士や理学療法士、作業療法士などの専門家による支援も受けられ、子どもの発達や子育ての相談にも対応しています。発達障害者支援センター年齢に関係なく、発達障害を持つ方とその周囲の方(家族や教師など)の支援を行っている施設です。子どもはもちろん大人の発達障害や、その周囲の悩み、困りごとなどの相談もできます。■まとめ心の成長に必要な過程の一つだとわかっていても、子どもの癇癪は、困るし悩むし疲れますよね。あらかじめ、癇癪を予防する方法や、クールダウンの仕方、周囲の適切な関わり方を知っておくと安心ですね。もし、子どもの癇癪があまりに頻繁であったり、長引いたり、激しいもので心配があるようなら、ご紹介した子育て支援機関に一度、相談してみましょう。参考資料:・国立特別支援教育総合研究所 発達障害教育推進センター 「かんしゃくを起こすのですが・・・」 ・国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター 「こんなときどうする?」 ・日本小児精神神経学会 「応用行動分析 ─子どものパニック・癇癪への対応─」 ・国立教育政策研究所 「非認知的(社会情緒的)能力の発達と科学的検討手法についての研究に関する報告書」 ・厚生労働省 「障害児支援の強化について」
2019年11月27日何を言っても「イヤ」と言われてしまう、2歳ごろから始まるイヤイヤ期。今まで赤ちゃんだった子どもに自我が芽生えはじめ、社会の一員としての一歩を踏み出し、ママのしつけのはじまりの時期とも言えます。でも、しつけといってもまだ焦ることはありませんよ。 多くの人が乗り越えなければならないイヤイヤ期イヤイヤ期は、寝てくれない、ミルクを飲んでくれないなどに悩まされていたママにとって、次にやってくる難関とも言えるでしょう。 何を言っても「イヤ」と言われてしまうので、ママとしてはイライラもしてしまうし、自分のやり方に不安を感じ、自信をなくしてしまう人も多いでしょう。けれども、イヤイヤ期の訪れは、それこそ息をするように普通のこと。イヤイヤ期が来てくれて、順調に育ってくれているのだと考えましょう。 両親や友人の話を聞いてみようイヤイヤ期の終わりが見えなくてつらいと感じたら、自分のお母さんや先輩ママに話を聞いてみましょう。みんなうんざりしながら、イライラしながら、イヤイヤ期を乗り越えたことがわかるのではないでしょうか。みんなもそうだとわかれば、少し心も軽くなるはずです。脅してしまう、怒ってしまう、いろいろ試して、だましだましやっていることに罪悪感を覚えてしまうこともあるでしょうが、子どもが自分の自我と向き合いはじめて戸惑っているように、ママが戸惑うのも実は当たり前のことなんです。 イヤイヤ期は子どももママも成長するための時期。自分がママとして成長している時期だと思って、自分を責めずに応援してあげてください。 ドンとかまえていよう「イヤイヤ」言ったら、うろたえず、危険でないかぎり「どうぞ、どうぞ、お好きなように」とドンとかまえていてください。自我が出始めた時期だけに「早いうちに悪いことは悪いと教えなくてはならない」と思ってしまいがちですが、おむつがなかなかとれない子でも、ある年齢にいったら必ずトイレでできるようになるように、まだまだ続く育児、焦ることはありません。2歳ですべてを教えこもうとする必要は全くないのです。 子どももまだ自分の変化に戸惑っている時期です。子どもが手探り状態の中でいろいろと教えようとしても、聞いてはくれません。それこそ「イヤ」と言われてしまうでしょう。本当にダメなことから少しずつ教えるようにしましょう。 イヤイヤ期の終わりは必ず来ます。とはいってもイヤイヤ期の次には、また新たな課題が出てくるのが育児。難題が次々と出てくる……と暗い気持ちにならずに、順調に成長してくれている! と前向きにとらえて過ごしてください。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年10月05日ウーマンエキサイトをご覧のみなさまこんにちは、ぴなぱと申します。現在5歳と1歳の姉妹を育てている私ですが、長女を妊娠するまでは絵画教室で講師として働いており、幼児、小学生、美大受験生のクラスを受け持っていました。今回はそんな私が親になって子どもの制作にどういう姿勢でいるかというお話です。あくまで個人的な意見ではありますが、そのつもりで読んでいただければ幸いです。まず、幼児の場合の褒めポイント。言葉にしてあげることで、子どもも「私〇〇が描けるようになったんだ!」と認識し、自信が持てます。子どもは思うがまま、あるいは自分に見えたままに絵を描いているので、例えば手を描くようになっても「人間には手があるのが当たり前だから描かなくちゃ」と思って描いているわけじゃないことがあります。娘の場合手を描き始めた時に話を聞いたら「妹と手を繋いでるところを描きたかったから、手がないと繋げないと思って描いた」と言っていました。私が気を付けているのは、子どもが自発的に描くようになるまで〇〇が足りないよ?とか、〇〇はこうじゃないでしょ?とかは言わないこと。あくまで自発的に描いたら褒めるのスタンスでいます。事実は事実として知る時が来るし、子どもには子どもにしか見えない世界があり、それを一般的な先入観を与えることで潰してしまうのはもったいないと思うからです。先入観についてこんなことも。星型がダメということではありません。でも星型じゃないからって間違いではありません。だって本物の星は星型じゃないし。太陽だって実際見たら形なんてわからないんだから、どんな風に描いてもいいんです。知識もなにもない状態でよく知らないものを描くこと自体がすごい!幼児期に限らず、自分で考えた物の描き方は絶対にその子の肥やしになります。色彩についても、口出しはしません。今より小さい頃、長女はいつもありったけの色を使って絵を描いていました。だけどそれはあくまで家での話。幼稚園や保育園に通うようになると、自然とそれは変わっていきます。周りが段々と「正しい色」を知っていくと、いつの間にかそれにならっていくんですよね。もちろんそれは悪いことではないんですが、少し残念ではあります。「正しい色」はあくまで子どもの絵としてのもので、必要な知識ではあるしどこかでそれにならうタイミングはくるものの、もし絵を続けていくとしたらいずれ邪魔になることもあると思うからです。どんな色も本物は写実的に描こうとしたら一色では表せないし、その先の独創性となると髪は黒、空は青なんて決まりごとは一切ありません。ここまで結局特に親は何もしないで子どもの好きにやらせてるだけじゃん!という感じなんですが、その通りで、結局は幼児期は好きにやらせるのが一番だと私は思っています。ただ、唯一それっぽいことを挙げるなら、我が家では絵の具を早くからやらせていました。自分で色を作るということ、色は無限に作れるということ、手の動かし方、道具の使い方、道具を大切に扱うということ、塗りたくるだけじゃなく時には引き算も必要なこと。絵の具から学べることはとても多いです。特に道具は絵を描く上で相棒とも言える大切な存在だと思っているので、準備から片付けまで初めにしっかり教えました。元々の性格もあるとは思いますが、初めは力を入れすぎて筆をボサボサにしてしまっていた長女も現在は道具の扱いがとても丁寧で、園で使う画材などでもクレヨン一本折らずに使っています。それから絵の具を使うときは、できるだけ大きい紙を用意してそれがいっぱいになるまで描かせるようにしています。子どもの絵って、年齢があがるにつれて段々とこじんまりしてくることがあるんです。細かいというのとは違って、画面に対して被写体が小さくて余白ができてしまうんですね。一度小さく描く癖が付くとなかなか抜けないので、腕を大きく動かして描く癖や余白を埋める癖をつけるためにも大きな紙で描く機会は大切だと思っています。最後に、褒めるだけなら私が勤めていたような幼児期の絵画教室には意味がないのでは?と思われるかもしれませんが、そんなことはもちろんありません。その子の伸ばすポイント、直した方がいいポイントを的確に指導してもらえるでしょうし、今回の話は家庭での姿勢のことなので教室となるとまた少し話は違ってきます。私は個人的には今のところ自分の子どもに本格的な絵をやらせようとは思っていないですが、もし将来やりたいと言った時のために、今持っている感性は潰さないでおきたいなと思っています。
2019年09月07日パピマミでは、パパ・ママが抱える子育てについてのお悩みや疑問の解決に役立てて頂きたいという思いから、保育園・幼稚園の先生など、子育てのプロの方へのインタビュー記事の連載企画をスタートします!第1回目は「幼稚園や保育園に行きたがらない子どもとの接し方 」について 保育歴35年の宮本先生 にお話を伺ってきました。多くのママを困らせる子どもの「保育園に行きたくない!」という行動にはどんな原因があるのでしょうか。また、そのような子どもにどうに接すればいいのでしようか。 保育のプロにお聞きした対応策をお教えします!目次 1 今回、インタビューした先生はこの方!2 宮本先生へのインタビュー3 まとめ今回、インタビューした先生はこの方!先生の似顔絵を幼稚園のお子さんが書いてくれました!宮本先生 幼稚園の5歳児クラスの担当 保育歴は35年 保育士になったきっかけは自分が幼稚園の時の先生が大好きで憧れていたから宮本先生へのインタビューそれでは、早速インタビューしていきましょう!「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもは何歳に多いの?多くのママが子どもの「保育園に行きたくない!」という言動に悩むようです。特に、働いているママ達の中には子どもが「保育園行きたくない!」と言うようになるとお仕事に遅刻したり、朝もっと早く起きなければいけなくなったりするのではないかと不安に思う方も多いです。幼稚園や保育園に行きたがらない子どもは何歳の子が多いのですか?A基本的に年齢に関わらず「幼稚園や保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもはたくさんいますが、2〜 4歳 のお子さんが特に多いです。「保育園に行きたくない!」とだだをこねる時期がなく、卒園まで楽しそうに幼稚園や保育園に通っていた子ども達もたくさんいらっしゃるので不安に思うことはないですよ 。子どもによって、「保育園に行きたくない!」とだだをこねる時期、期間も様々なようです。それでは、なぜ子どもは「保育園に行きたくない!」とだだをこねてしまうのでしょうか。保育園に行きたがらない原因はなに?ついこの前までは毎日笑顔で登園 していたのに急に保育園に行きたがらなくなるということもあるのだとか…。子どもが幼稚園や保育園に行きたがらなくなってしまうのはなぜでしょうか?A幼稚園や保育園に行きたがらない理由は子どもによってさまざま なのですが、考えられる理由としては、親と離れるのが寂しい、嫌だ お家で遊んでいたい お友達と気が合わない、自分のやりたいことができない 保育園や幼稚園で何か嫌なことがあったなどが挙げられます。子どもが登園を嫌がる理由も様々なようです。なぜ嫌なのか子どもの気持ちをよく理解してあげられるといいですね。無理にでも連れて行った方がいいの?子どもが幼稚園や保育園に行きたがらない場合、無理に連れて行くのは可哀想だなと思う反面、無理にでも連れて行かないと、いつまでも幼稚園や保育園に行かなくなってしまうのではないかと心配するママもいらっしゃいます。「行きたくない!」と泣いてる子どもを引っ張って無理にでも登園 させた方が良いのでしょうか?Aママのご都合によって対応は変わりますね。お仕事されているママの場合など、行かせなければならない時は無理にでも登園させるしかないですよね。幼稚園や保育園でママとお別れする時には泣き叫んでいた子でも、ママとバイバイしてみると嫌がっていたことがまるで嘘だったかのようにケロッとして遊ぶ子もいます。ですので、ママとお別れした後の子どもの様子はどうなのか 園の先生に聞いてみてください。ご家庭で子どもと一緒に過ごせる場合には、無理に連れてくる必要はないと思います。ただし、幼稚園や保育園を休ませる場合はご家庭での過ごし方が重要です。ダラダラして過ごすのではなく、一緒に公園で遊ぶ、家事を手伝ってもらうなど子どもにとって有意義な時間を過ごせるように 工夫してあげてください。ママの仕事などでどうしても登園させなければならない時もあるかもしれませんので、ママの都合に合わせて大丈夫なようです。登園 してみたら意外と楽しそうに遊んでいるということもあるんですね。園の先生にお子さんの様子をよく聞いてみましょう。「保育園に行きたくない!」と言う子どもと接する時のポイントは?「幼稚園や保育園に行きたくない!」と言う子どもに接するときのポイントは何かありますか?また、逆効果な接し方があれば教えてください。A「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもに接する上で1番大切なことは、通っている幼稚園や保育園が子どもにとって本当に合っているか、納得して通える園かを見極めてあげる ことです。そう簡単なことではないですが、通っている幼稚園や保育園の雰囲気、環境などが子どもに合ってない場合、保育園を選び直すこともひとつの方法かもしれません。逆効果な接し方としては、「保育園に行きたくない!」と泣き叫んでいるからといって「泣くんじゃない!」「行きなさい!」「いい加減にしなさい!」などと叱ることです。叱っても効果はありません ので、なぜ行きたくないのかしっかり聞いてあげること が大切です。そして、子どもを登園させた場合には、保育園から帰って来たらしっかりと抱きしめて1日頑張ってきたお子さんの気持ちを受け止めてあげてください。また、 本当は働きたい気持ちを我慢して育児や家事をしているとママにとっては辛いでしょうし、ストレスも溜まってしまいますよね。そのような場合には幼稚園や保育園を頼ってください。子どもを預けて働く分、子どもとの時間を大切に、子どものことを目一杯可愛がってあげましょう。「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもに叱っても、効果はないようです。むしろ、「行きたくない!!」という気持ちが大きくなってしまうかもしれませんので、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切なのですね。まとめ今回は、幼稚園や保育園に行きたがらない子どもへの対応について幼稚園教諭の宮本先生にインタビューしました。大切なのは、子どもが保育園に行きたがらない理由が何なのか、寄り添いながら理解してあげることです。ご自身だけで解消できないときは、幼稚園や保育園での様子、出来事を先生に聞いてみてもいいでしょう。焦らず、無理のないように子どもと接していきましょう。 第2回目のインタビュー企画もお楽しみに! ●ライター/パピマミ編集部
2019年08月22日何をするにしても「私には無理……」「こんなのできないよ……」と自信のないそぶりを見せる子どもに、私たち親はどう接していけばいいのでしょうか。「どんなことにもチャレンジして、困難や壁も自分で乗り越えていける力を身につけてほしい」と願う親御さんは特に、そんなお子さんの姿を前に気を揉んだり、もどかしく思ったりしていることでしょう。「自分にはできない」と思ってしまうのは、生まれ持った性格なのでしょうか。それとも、何かきっかけがあったのでしょうか。子どもたちが自信を持てない理由を探りつつ、親が子どもに自信をつけさせるために効果的な方法を3つご紹介します。自信のない子は、こんな経験をしていることがある「やってごらん」と声をかけてみても、お子さんから「そんなのできっこない」と最初から諦めているような言葉を返されたことはありませんか。自信のなさそうな顔をしているわが子を見て、この先を案じてやきもきしてしまう方も多いはず。「やりたくない」というはっきりした拒否の意思表示ではなく、「自信がない」と言う子どもの胸の内には、どのような思いがあるのでしょう。教育評論家の親野智可等さんは、次のような可能性を挙げています。特に親にたくさん叱られたというわけでなくても、生まれつき慎重な性格であるとか、用心深くて心配性であるとか、マイナス思考であるとかの理由で、こういう言葉が多くなっているのかもしれません。または、何でもうまくやりたいという完璧主義的な気持ちが強いのかもしれません。あるいは、自分の不安や緊張を解放するために、つまり一種のストレス発散として言っているのかもしれません。(引用元:ベネッセ教育情報サイト|自分に自信がない子[教えて!親野先生])一方、生まれ持った性格からくる「自信のなさ」ではなく、周りの人たちの態度や言葉で自信をなくすこともあります。たとえば、以下のような言葉かけはNGです。×NG×「やってもいないのに、どうしてできないなんてわかるの?もっと自信を持たないとダメでしょう」→親野氏いわく、このような言葉をかけると、子どもには「自分は、自信のないダメな子なんだ」という意識が残り、否定的な自己イメージができあがってしまうそう。×NG×「泣いたって仕方ないでしょう」→泣いてもどうしようもない場面で泣く子どもに対して歯がゆく思い、ついこんな言葉を言ってしまったことのある人もいるかもしれません。でも、子どもの感情を否定するのはNGです。家庭教育の専門家である田宮由美氏によると、子どもの感情を否定したり、子どもの感情を受け止める前に「こうしたらよかったじゃない」と解決策を言ったりするのは、子どもの自己肯定感を下げてしまうそう。子どもに「正しい自信」をつけさせるコツ何事にも果敢にチャレンジできる「自信」を子どもにつけさせるためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。岡山県で「こどもみらい塾」の塾長を務める楠本佳子さんは、子どもは「正しい自信」を抱くことが大切だと言います。「まず、『正しい自信』とは『自分は何でもできる!』といった自惚れ的なものとは違います。大人もそうですが、私が考える『自信』とは、やる前からムリだと思って諦めるのではなく、何事も失敗を恐れずに取り組む力がある、そういう姿勢でいられるということです。そして、それでもしも失敗したり、100%思い通りの結果にならなかったりしても、次にどうすれば成功できるのか、少しでも完璧に近づけられるのかを考えて、常に挑戦する気持ちを持ち続けられるということが大事なんです」(引用元:マナトピ|子どもに「正しい自信」をつける方法とは?12歳までに「自信ぐせ」をつけよう)つまり、子どもに身につけさせたい「正しい自信」とは、「自分はやれば何だってできる!」という過度な自負ではなく、たとえ失敗したりうまくいかなかったりしても、イメージするゴールに向かって、前向きに取り組む心の強さといえるでしょう。自信をつけさせるには「ひとつずつ確かめる」「できたことを認める」「他人と比べない」子どもに「正しい自信」をつけさせるためには、「自信を持ってやりなさい」と声をかけるだけでは十分とはいえません。これは、裏を返すと「自信がないとできない」と受け止められかねないからです。私たち親が子どもに自信をつけさせるために大切にしたいことは「ひとつずつ確かめる」「できたことを認める」「他人と比べない」の3つです。ここでは、「くり上がりのある筆算ができない」ケースを例にして考えてみましょう。ひとつずつ確かめるまずはお子さんのことをよく知りましょう。「くり上がりのある筆算ができない」のは何が原因なのか、ひとつずつ探っていきます。このとき「どこがわからないの?」と聞くのはNG。いろいろな角度から子どもをよく観察して、1桁のくり上がり足し算はできるか、筆算の書き方や計算の仕方は理解できているか、計算途中でミスをしていないか、文章題から筆算の式が起こせるかなどを一緒に確認していきます。できたことを認めるひとつずつ原因を探っていくと、「ここまでは理解できている」というラインが見つかります。1桁の繰り上がり足し算はミスなくでき、筆算の立て方も分かっているなら、「ここまではわかっているね」と子どもと一緒に確認します。「まったくできない」のではなく「ここまではできているんだ」という感覚が、次のステップを乗り越える自信につながります。15年以上保育業務に携わっている市川由美子氏によると、親に認められることは、子どもにとって「頑張ろう」という自信につながるそう。子どもができていることは、些細なことでも認めるのが大切です。他人と比べないお友だちや兄姉と比べて、「○○ちゃんは、もっと上手なのに」「お兄ちゃんは○歳にはできていたわよ」などと言ってはいけません。「子どものやる気を引き出せれば……」という一心で言っている人もいるかもしれませんが、前出の田宮氏いわく、言われた子どもは比較された相手に比べて自分は劣っていると解釈し、自己肯定感が下がってしまうそう。ただし、過去の自身と比べて「以前よりできるようになった」という実感は、子どもの自信につながります。子どもに成長が見られたら、前と比べてどれくらい成長したか、上達したかを言葉で伝えましょう。この3つに加え、もうひとつ大切なことは「否定的な言葉をぶつけない」ことです。できていないところにばかり目が行ってしまいがちですが、自信をつけさせるためには、否定的な言葉は封印しましょう。***子どものできている部分を認め、励ますことが「正しい自信」につながります。また、親御さん自身も「ここまではできる」「前より上手になった」ことを意識すると、お子さんに声をかけるときに前向きで肯定的な言葉が出やすくなりますよ。(参考)ベネッセ教育情報サイト|自分に自信がない子[教えて!親野先生]ベネッセ教育情報サイト|「自信がない」と言う子どもにかける言葉[やる気を引き出すコーチング]マナトピ|子どもに「正しい自信」をつける方法とは?12歳までに「自信ぐせ」をつけよう家庭学習研究社|自分に自信を持てない日本の子どもたち家庭学習研究社|子どもに自信を植えつける方法~その1~All About|子供の自己肯定感を低くする親のNG言動5つと高める方法ベネッセ教育情報サイト|上手に子どもを褒めて、自信をつけてあげよう!
2019年08月17日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが歩けるようになると、興味関心が増し気になるところにどんどんと歩いて向かっていくようになります。 そんなわが子の姿はとても微笑ましいのですが、「車が来たら危ないから止まる」「溝があるから落ちないように歩く」というような危険を予想して行動することはまだできません。興味関心があるものを見つけたら「危ない!」「ダメ!」といっても聞かずに走っていくのが子どもです。 今回は、そんな好奇心旺盛な子どもと一緒のお出かけで気を付けたい、年齢別の危険の教え方を話します。 子どもに危険を知らせるときのママの対応子どもに危険を知らせるときに大切なのが、ママの態度。「危ない」ことを、毅然とした態度で知らせます。毅然とした態度とは、真剣な表情・ゆるぎない態度・声かけです。 例えば、大通りで走り出したら「危ない!」と言い、手をしっかりと握って制止します。それでも行こうとするときは、しっかり抱きしめて止めます。そして、真剣な顔で子どもの目を見ます。「ママは本気で伝えている」ということを子どもに知らせることが最も大切なことです。 しかし、一度注意をしたらしなくなるものではありません。何度も起こる可能性がありますので、繰り返して伝えます。また、危ないことが起きたその場で子どもに伝えることが大切。「ヒヤリ」としたことを「ああ、危なかった」だけで流してしまわずに、伝えることを繰り返していくうちに、子どもは社会でのルールを学んでいきます。 そして、お家のルールを明確にしましょう。・道を歩くときはお母さんと手をつなぐ・駐車場では走らない・交差点ではいったん止まって車などが来ないか確認する、などパパとママが大切にしたいお家ルールを決めます。 1歳児への危険の伝え方1歳の子どもはまだ言葉の理解が未熟なため、特に「ママのゆるぎない態度」で伝えることが大切です。 例えば、手をつながずに道を歩こうとする、高い段差に上がろうとすることを「危ない!」と伝えることが大切です。高い段差に上がってバランスを崩したとしたら「怖かったね」と起きたことに対しての説明をして子どもの気持ちに共感します。 今はまだ言葉の理解はできないかもしれませんが、子どもの気持ちに共感することで次のステップにつながります。そして、ママは別の興味へ子どもの関心を向けてみましょう。「ママと歌を歌いながら歩こうか」「あっちに大きなトラックが走っているよ」など。1歳の子どもにはまだわからないだろうと思って伝えないのではなく、短い言葉で、繰り返し伝えていくことが大切です。 2歳児への危険の伝え方1歳のときに繰り返し伝えてきたことが、2歳になると徐々に分かるようになってきます。 例えば、触ると熱いもの・冷たいもの・痛いものなども、これまでの経験の中で理解し始めます。外に出たときも「ママと手をつなぐ」というルールがわかるようになります。とはいえ、まだまだ自分の興味関心のあるものがあるとパッと走り出したりすることもあるので、気を付けるようにします。引き続き「危ない」ことを短い言葉で伝え続けます。 3歳児への危険の伝え方これまでは危ないことを簡単な言葉で伝えてきましたが、3歳ごろになると理解力が増してくるので、さらに伝え方が変わります。「どうして危ないか?」を説明していきましょう。「車にぶつかったらケガをするし、とっても痛いんだよ」など、具体的に言うのもいいでしょう。さらに「こういうときはどうしたらいい?」と聞いてみると「こうしたらいい」と返事が返ってくるようになります。そうするうちに、危険を予想して、自分で自分の身を守るすべを身につけていくのです。 子どもは1回言ったら、その通りに言うことを聞くわけではありません。長期間かけて、大人が見守りながら繰り返し繰り返し伝えていくことで、社会のルールを身につけていくことが大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月02日2歳くらいに訪れるイヤイヤ期。何を言っても嫌。あれも嫌。これも嫌。この時期は、子どももよくわかっていないし、なんでも「嫌!」と言ってみているんだなとおおらかに構えていられました。娘が3歳を迎えるころになると、言葉はたどたどしくても、いろいろ理解して会話らしきものもできるようになってきました。ここで、娘との言い合いが増えてきたのです。 娘のわがままにイライラ! 思わず手が出そうに3歳近くになると、「嫌」と言う以外にも、「これをしたい」「あれをしたい」という要望も多くなってきます。たとえば、よくあるのは「お菓子を食べたい」「アンパンマンを観たい」など。こちらとしては、お菓子を食べるのはごはんを食べてから、アンパンマンを観るのはお風呂に入ってからなど、親としての都合がいろいろあります。 そこで、「ごはんを食べてからね」などと言うのですが、「お菓子を食べる!」と言って頑として聞かない。こちらも負けじと「ごはんを食べてから」を繰り返すわけですが、繰り返しているうちに娘が大泣きしてヒスを起こす……。こうなると、こちらもイライラして思わず手が出そうになります。 母に言われた「半分しかわかっていないんだから」これを毎日のようにやられると、イライラ度も増してきます。毎日、娘に対して怒っている自分を振り返り、「これって虐待に近いのかも……」と不安になることも。 すっかりイライラして、実家の母に愚痴をポロリとこぼしました。「本当に頑固で嫌になる。言い出したら聞かないし、言ってもいうことを聞かない」すると、母に言われたのです。「まだ半分しかわかっていないんだから」と。 まだ3年しか生きていない会話ができるようになって、すっかり対等に娘と話すようになっていましたが、相手はたったの3歳。まだ3年しか生きていないんだと、ふと我に返りました。娘にとっては、「今」したいことがすべて。なぜ、お菓子を食べたいと言っているのに、ごはんを食べなくてはならないのか、因果関係としてまだわからないんですよね。 そう思えてから、娘にとっての「今」を中心に話すように心がけるようにしてみました。たとえば、「お菓子を食べたい」という要望には、「ごはんを食べてから」という回答ではなく、「今はあげられない」と回答して、気を逸らせてから「ごはんを食べよう!」と違う話題に振ってしまう、という具合です。 子どもにもよると思いますが、この時期も今思えばちょっとの期間でした。3歳を過ぎた今では、「◯◯したら、お菓子食べようね」と自分の要望を叶えるためにまずしなければならないことを自分から言うようになりました。イライラしてしまったら、まだまだ半分くらいしかわかっていないんだと思ってみると、ちょっと心が軽くなるかもしれません。 イラスト:imasaku著者:ヒロコ ラメッシェ4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーの資格を持つ。
2019年07月14日みなさんはお子さんのどんな“ぐずり”で悩んでいますか? まわりの先輩ファミリーに聞いてみたところ、「忙しいときに限ってグズグズする」「急かすと逆効果になる」などの悩みを耳にしました。そこで先輩ママたちに「ぐずりを悪化させない接し方」について聞いてみました! 忙しい朝は「叱らない」保育園に通っているお子さん、1歳11カ月。朝起きて自宅を出るまでの1時間で、朝食や着替えなどを済ませなければなりません。しかし忙しいときに限って着替えを嫌がり、思うように準備ができません。「遅れるでしょ!」と急かすと、子どもは泣きわめくばかり。 叱るとかえって時間がかかることを知り、着替えを手伝うなど「叱らない」ことにしたそうです。そうすると準備がスムーズになった、とのことでした。 甘えてきたら、数分だけでも相手をする料理をしているときに限って子どもが甘えてきます。「ちょっと待ってね」と言っても、まだ1歳前後の子どもにとって「待つ」ことは難しいもの。しかし、しつこく言ってきたり、泣かれたりするとママもイライラしてしまいます。 そこで先輩ママは、甘えてきた時点で数分だけ相手をするそうです。しばらく相手をしたあとに「そろそろ行ってもいい?」と聞くと、「いいよ」とあっさり答えてくれたこともあったそう! できないことには「共感する」着替えを「自分でやりたい!」と言うものの、まだ1歳11カ月。実際はうまくできずにかんしゃくを起こします。手助けをしようとするのも気に入らない様子。 できると思って頑張っているわが子。うまくできない子どもの気持ちを考えると、叱って解決するものではないな。そう思い、「お袖を通すのって難しいよね」と共感しながら、できるようになるまでほめながら根気よく見守ることにしたそうです。 子どもがグズグズすると、ママもイライラしてしまいがち。先輩ママの経験談も参考に、できるだけぐずりを悪化させずに過ごしたいですね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年06月29日親であれば、訪れる前から気になるのが子どもの反抗期ではないでしょうか。すでに反抗期を迎えた子どもとの接し方に悩んでいるという人も多いはずです。そこで話を伺ったのは、アンガーマネジメントの専門家であり、「キレやすい子ども」をテーマにした著書も多い早稲田大学教育学部教授・本田恵子先生。反抗期とはいったいどういうものなのか?その意義も含め、反抗期の子どもとの接し方についてアドバイスをもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもに訪れる3つの反抗期子どもの反抗期には大きく3つの段階があります。ひとつは3歳くらいで訪れるもの。いわゆるイヤイヤ期と呼ばれるもので、これは自我が出てきたことによるものです。もちろん、自我がなければひとりの人間としてきちんと成長していくことなんてできませんから、イヤイヤ期は親としては歓迎すべきものでしょう。次が10歳頃の反抗期。これはさまざまな試行錯誤をして創造力が伸びる時期だからこそ出てくる反抗です。この時期にはルールで縛りつけ過ぎないように注意しなければなりません。「こうしたほうがいいよ」と親の理想を押しつけると、お手本どおりの解答はできるけど、独自性がない子どもに育ってしまうからです。独自性がないまま育つと、作文を書くにも、綺麗だけど面白みはない、どこかの誰かが書いたような文章しか書けなくなる。「個性が大事だ」とよくいわれますが、そう願うのなら、この時期の子どもには思い切り自由に発想力や創造力を働かせてあげてほしいのです。そうさせるうち、子どもは自分で自分なりのルールをつくるようになっていくでしょう。最後が14、15歳で訪れる反抗期です。反抗期というと、一般的にはこの時期のものをイメージするでしょう。この時期の反抗は、親などの大人や世のなかの価値観に対する反抗で、それらに対して「なぜ?」と疑問を持ち、その解決を通じて大人になっていくわけです。そういう意味でも、とくに14、15歳の反抗期にある子どもには、自分としっかり向き合ってくれて「世のなかとはこうだ」と答えてくれる大人の存在が必要です。そういう大人に対して子どもは自分の論理をぶつけて話し合う。そうしていきながら、大人になるために重要な道徳性や倫理を学ぶのであって、反抗してあたりまえなのです。対立するふたりのあいだに仲介者が入る対立解消法先に10歳頃の反抗期には、思い切り自由にさせてあげることが大切だとお伝えしました。ですが、親からすれば子どもに反抗されるのですから、「話し合いが必要だ」という場合もあるでしょう。でも、14、15歳の子どもとはちがって、10歳の子どもの場合は言葉が未熟なので、自分の論理をきちんと表現できないということもあります。そういう場合には、誰かがあいだに入ってあげるという対立解消の方法があります。仮にお父さんと子どもが対立しているのなら、お母さんがあいだに入って仲介する。こういう親子間の対立の場合、よくよく見てみると揉めているのは「方法論」だけという場合もよくあるケースです。たとえば、「子どもの成績を上げたい」と、お父さんは「あの塾に行くべきだ」と主張しているとします。それに対して、子どもは「別の塾に行きたい」「通信教育を受けたい」と主張しているといった具合です。この場合、「成績を上げたい」という目標はお父さんも子どもも共通しています。そうであるのなら、仲介者であるお母さんが「目標は共通している」ということを指摘して、お父さんと子どもを向かい合わせることができますよね。子どもは親の思いどおりには育たないここまでですでにおわかりとは思いますが、反抗期というのは子どもの成長に欠かせないものであり、あってあたりまえのものです。逆にいえば、反抗期がなければ「うちの子は大丈夫かな」と不安になってしまうかもしれませんね。でも、なかには本当に穏やかに育って反抗期がないという子どもも存在します。それは、子どもの欲求を上手に親が受け止めていた場合です。そういうケースにあてはまるかどうかはともかく、反抗期がないからと不安になる必要はありません。ただ、代わりに自分の言動はつねにチェックしてほしい。大切なのは、子どもの意見をきちんと聞いているかということ。子どもがなにかをいいだしたときに、子どもの言い分を最後までさえぎらずに聞いているか。それだけは意識的にチェックしてください。なぜ子どもの言い分を聞くことが大切なのか。それは、子どもをひとりの人格を持つ人間として考えることの証明だからです。親が自分の思いどおりに子どもを育てようとするのではなく、子ども自身がどのように育ちたいのかということをちゃんと受け止めることが大切です。子どもというのは、親の思いどおりには育ちません。子どもは親とは遺伝子もちがいますし、子どもをめぐる友だちや学校などの環境の影響も大きく受けます。それこそ、ジャガイモという同じ材料であっても、それをコロッケにするのか肉じゃがにするのかを決めるのは子ども自身なのです。そういう意味では、きちんと「自分で決められる」子どもに育てることこそ親が重視すべきことだと思うのです。自分で選んで自分で判断する――その力を子どもにつけてあげることこそ、親にとっての大事な役割だと思います。『キレやすい子へのアンガーマネージメント―段階を追った個別指導のためのワークとタイプ別事例集』本田恵子 著/ほんの森出版(2010)■ 早稲田大学教育学部教授・本田恵子先生 インタビュー一覧第1回:子どもが「キレやすい」人間に育ってしまう、“絶対にNG”な親の振る舞い方第2回:意外と言いがち!子どもがますます反抗する、親のフレーズ3パターン第3回:「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!【プロフィール】本田恵子(ほんだ・けいこ)早稲田大学教育学部教授。中学、高校の教員を経験したあと、教育現場にカウンセリングの必要性を感じて渡米。アメリカにて特別支援教育、危機介入法などを学び、カウンセリング心理学博士号取得。帰国後にスクールカウンセラー、玉川大学人間学科助教授等を経て現職。学校、家庭、地域と連携しながら、児童、生徒を支援する包括的スクールカウセリングを広めている。2000年代からは、矯正教育の専門家を対象としたアンガーマネジメント研修の講師も務める。著書に『改訂版 包括的スクールカウンセリングの理論と実践』(金子書房)、『脳科学を活かした授業をつくる 子どもが生き生きと学ぶために』(みくに出版)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年05月23日こんにちは!甥&姪大好きおばバカ平八です!今回は「幼稚園の感想の聞き方」について、私が考えた「3つのルール」についてのお話をさせて頂きます! 今年の4月、甥が幼稚園に入園をしました。今までずっと一緒にいた甥と離れている間、気になるのはやはり幼稚園での様子…。気持ちとしては担任の先生を捕まえて根掘り葉掘り聞きたいところですが、親でもない私がそんなことをしたら不審者まっしぐらなので当然できません!! となると甥っ子本人に聞くしかないのですが、育児書やインターネットの情報で「子どもにとって幼稚園のことを詳細に聞かれるのは、大人が職場の様子をしつこく聞かれるのと同じくらい疲れる」と読んだことがあり、どの程度どんな風に話を聞いて良いものか悩みました。甥に負担はかけたくないし、でも全く幼稚園の感想を聞かないのも不自然な気がするし…。色々と悩んだ結果、自分の中で3つのルールを決めて感想を聞くことにしました!まず1つ目のルールは… 「最初にポジティブな質問とネガティブな質問の両方をする」ことです。ポジティブな質問だけすると、甥は大人が「幼稚園を楽しむこと」を求めていると察知し「辛いこと・困ったことは話してはいけない」というプレッシャーを感じるようになるかもしれない…と考え、ネガティブな質問も同時にするようにしました。幸い今はまだ「楽しかったー!」と元気なお返事が返ってくることが多いのですが、甥が「辛いことも話して良いんだ」という意識を持ってくれたらと思っています。そして2つ目のルールは 「できるだけ答えやすいように具体的に聞く」ことです。答えにくい質問だと甥は「むずかちい」と困ってしまうので、YES・NOで回答できる質問をしたり、回答の選択肢を提示するよう心がけています。最後に3つ目のルールは 「本人が話すことに乗り気でない素ぶりが見えたら質問タイムは終了!!」あまりしつこく聞くと甥の負担になりますし、今後あまり話をしてくれなくなるかもしれないので、甥が嫌がったら潔く質問を止めます。少し幼稚園に慣れてきた最近は、元々甥が喋り好きなこともあってか話してくれる内容も増えた気がします。 今後も、甥の方から「幼稚園のことをいっぱいお話したい!!」と思ってもらえる良い聞き役になれるよう努力していきたいです!
2019年05月21日私には子どもが3人います。上の娘はもう3歳になり、私の子育ても3年目に入りました。だいぶしっかりおしゃべりができるようになった長女に言われた言葉で、自身の子どもへの接し方について振り返り、感じたことについてお話ししたいと思います。 娘からの一言でハッとしたある朝、保育園に行く身支度をしていると、「〇〇しなさいって言わないで。〇〇しようって言って」と言う娘。そのときは私も出勤時間が迫っていたので「準備をしようね」と言い直して、なんとかその場を乗り切ろうとだけ思っていました。 しかし、保育園への送迎も終わり落ち着いてからその言葉が妙に気になり、今までの子どもへの私の言葉を思い返してみました。するとたしかに、毎日忙しさを理由にして「〇〇しなさい」と口癖のように言っていることに気づいたのです。 母からの言葉を思い出した以前、娘が私の言うことを聞かないと母に相談したとき、母は「子どもは思い通りにならないものよ」と言いました。その言葉について改めて考えると、私は娘の立場に立って考えるよりも、どうやってこの育児や家事をこなしていくかに気をとられ、自分のペースで進めようとしていたなと思いました。 娘の立場に立って考えてみると、なぜなのかよく理解もできていない状況で「〇〇しなさい」と言われても理解できないし、私の言い方で娘も嫌な気持ちになっていたんだなと思いました。 夫に相談すると…そのことを夫に相談すると夫は、「俺は前からできるだけ〇〇しようかと声かけしているよ」と。そして「でも危険なことやどうしてもわかってほしいときは、〇〇しなさいとか、してはいけないと厳しく言うようにしているよ」と言いました。 確かに夫は、「〇〇しなさい」とは言いません。例えば食事のときなども、「もうすぐごはんだよ。自分の良いタイミングで席につくんだよ」と言っているのを思い出しました。 私は自分の娘への接し方について、さらに反省しました。 それからの私それから私は娘に何かしてほしいことがあるときは、きちんと理由を説明したうえで、「〇〇しようか」と促すような言い方を心掛けました。 すると娘は遊びの途中でも自分の中で気持ちを切り替えてくれるようになり、物事がスムーズに運ぶようになりました。また、危険な場面ではきつく言うことで、「これは本当にいけないんだ」と娘も理解してくれるようになりました。 これからの娘への接し方はもちろん、娘の下の1歳の双子への接し方もきちんと考えなければと思いました。まだ言葉はあまり理解できなくとも、威圧的な言い方や言葉は良くないと思うので、子どもたちをきちんと見守りつつ、子どもたちの意思も尊重した声かけをしていきたいです。著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
2019年05月12日GWはもう目前! どう過ごすか、みなさんは、もう予定は決まりましたか?GW中には「子どもの日(端午の節句)」もあります。男の子ママは特に「鯉のぼりや兜を飾らなきゃ」「どこに出かけようかな、何を作ろうかな?」と、忙しくもあり楽しみなのではないでしょうか。そこで、チェックしたいのが、ウーマンエキサイトのスペシャルサポーター「ママリーダーズ」のSNS。昨年の子どもの日シーズンのブログやInstagramをのぞいてみると、さまざまな楽しみ方、過ごし方をしていました。鯉のぼりイベントに出かけたり、鯉のぼりを手作りしたり、子どもの日ならではのメニューを考えたり…。先輩ママならではの工夫と愛情が込められた「子どもの日」をご紹介しましょう。■もりもとさん家の子どもの日「毎年恒例、加茂の鯉のぼりへおでかけ」教えてくれたママリーダーズは… もりもと りえさん/“猫変態”な専業主婦&インスタグラマー&ブロガー 息子たいと愛猫ザクロが仲睦まじく過ごす姿を、2014年からインスタグラムで投稿し始め人気に。2016年にはアメブロにて「ザクロとたい」を開設。公式トップブロガーに。2017年12月に初の著書となる「ザクロとたい」をぴあより出版。2018年2月ザクロが永眠し、現在はキジトラ白の保護猫コスモスを家族に迎え、「#たいとコスモス」で綴っている。こどもの日は、毎年恒例、「加茂の鯉のぼり」を見にいってきました。加茂川の上に、500以上の鯉のぼりが泳ぎます。この鯉のぼりは、使わなくなったものを地域の方々が寄付したものだそうです。毎年この日はものすごい暑くて、川に入って遊んだりするんだけど、今年(※2018年)は風が強くて、なかなか寒くて川遊びはできませんでした。…が、周りにいる子どもたちはみんな、強風にあおられる鯉のぼりを捕まえる遊びを始め、たいもばぁばに手伝ってもらってなんとかキャッチ!子どもって遊びを考える天才です。これは前の年のこどもの日の写真。たいとザクロに、折り紙の兜を作りました。たくましくなくていいから、しなやかに折れないように、そんな事を書いた気がします。今年も願うことは同じ。たくましい、強い子になんてならなくていいし、鯉のように 滝を登らなくてもいいよ。猫のように、しなやかに、おだやかに、自由に、ザクロのように。愛深き心に育ってね。おまけに、たいの 「鯉のぼりを見に行こう」の歌でお別れです…和む。 ■中山あいこさん家の子どもの日「鯉のぼりオーナメント」教えてくれたママリーダーズは… 中山あいこさん/ライフオーガナイザー “シンプルで、心地のよい暮らし”をテーマに、ブログ「生活のメモ」で日常を発信。2017年にライフオーガナイザー®1級を取得。著書に「家事がラクになるシンプルな暮らし」、「家事が好きになる暮らしの工夫」(共にエクスナレッジ)がある。鯉のぼりを和室に飾りました。以前つくったこいのぼりを、水色のトイクロスに貼り付けて壁掛け風に。前は両面テープで壁に直接貼り付けていたけれど、片づけるときにはがすのが大変でした。壁掛けなら、飾り付けも片づけもラクチンです。トイクロスは、マジックテープがくっつく布。壁掛けの作り方は、 このとき とまったく同じです。 クリスマスツリーのオーナメントをペタペタくっつけて、子ども2人でデコレーションをしてくれました。オーナメントはサイズアウトした子ども服等の端切れです。 GWの中頃は、家で子どもたちと柏餅を作ろうかなと思います。■さとえりさん家の子どもの日「レア献立のいなり寿司が登場」教えてくれたママリーダーズは… さとえりさん/料理レシピブロガー 料理は口から食べる愛情! をモットーに、3人の子どもたちの好き嫌いが少しでもなくなるようにと、悪戦苦闘しながら小さな努力を重ねる日々。2010年、笠倉出版より「ワンプレートごはん わたしカフェへようこそ」を出版。子どもの頃は苦手だったおいなりさん。実は、大人になってもそんなに好きではないのだけど、夫と子どもたちが好きなので、気の向いた時にたまーーーに作ります。たらの芽の天ぷらとお吸い物を添えて。少し早いけど子どもの日を意識した夕食。■原田あゆみさん家の子どもの日「鯉のぼりのミートパイでテンションアップ!」教えてくれたママリーダーズは… 原田あゆみさん/息子&娘ちゃん育児中の元看護士ママ 独身時代は看護師として勤務し、青年海外協力隊のエイズ対策隊員としてザンビア共和国で活動、帰国後に現在のご主人と出会い結婚。現在は息子さんと娘さんの2人育児中。こどもの日のごはん、おいなりさんはなかなか好評。鯉のぼりミートパイは、見た目にちょっと子どもたちのテンションも上がりました。■高羽ゆきさん家の子どもの日「タケノコ&山菜狩りで山の幸を満喫」教えてくれたママリーダーズは… 高羽ゆきさん/料理研究家 名古屋市在住の料理研究家。簡単なのに豪華に見えるレシピ、初心者にも作りやすいレシピが人気のママリーダーズ。GWに親戚の別荘に行き、恒例のタケノコや山菜を収穫し、おいしくいただきました!帰ったらすぐに下処理と調理。疲れていても、おいしくいただくために頑張ります。初日は、タケノコと山菜の炊き込みごはん、タケノコの煮物、わらびのおひたし。そして、海から別で届いたいただきものが。実家で収穫したにんにくの芽がひと束残っていたので、あさりと一緒にバター酒蒸しにしました。別の日は、山菜を天ぷらにしました。チビが大好きなので、とにかく山盛り揚げる! 親戚の皆さんはあまり持ち帰らないので、毎回我が家が全部いただき〜。ママリーダーズのみなさん、子どもの日の過ごし方は実にさまざまですね。鯉のぼりイベントに出かけたり、手作り鯉のぼりを飾ったり、いなり寿司を作ったり、山菜狩りを堪能したり。せっかくの10連休ですから、我が子と一緒に「子どもの日」を目一杯満喫してみてはいかがでしょうか。
2019年04月25日えんぴつやおはしなどの正しい持ち方。子どもにはなるべく早いうちに身につけさせたいものですよね。そうは言っても、教え方が分からない……そんな親御さんも多いはず。親子で一緒に、いろいろなものの正しい持ち方・使い方が学べる絵本をご紹介しましょう。学びと生活に役立つ「正しい持ち方」を解説『ただしいもちかたの絵本』WILLこども知育研究所 編・著/すみもと ななみ 絵子どものうちに身につければ、大人になっても苦労しない!おはし、歯ブラシ、えんぴつなど、子どもに身近なものの正しい持ち方を29項目掲載。わかりやすい絵と文で、間違った持ち方の例や、ものを上手に持ち、扱えるようになるための遊びも紹介。親子で楽しく実践できます。【広報担当より】子どもに教える前に、まず大人である自分自身が「できてない!」とギョッとするページもちらほら。おわんや歯ブラシ、毎日使うものほど、正しく、美しい所作で持ちたいですね。練習します!基本の道具の持ち方は、入園・入学前に。ものの持ち方なんて、そのうち身につくはず……と気楽に構えている方もいるかもしれません。ですが、一度子どもがえんぴつやおはしなどの持ち方を誤って覚えてしまったら、それを正すのは大変なこと。また、えんぴつを正しく持てれば、手が疲れることなくきれいな字が書けますし、おはしを正しく持てれば、ごはんをじょうずに食べることができます。道具を正しく使うことは、作業が上手になるということ。それがひいては、子どものさまざまな力を伸ばしていくことにもなるのです。おはしやえんぴつだけでなく、絵筆、はさみ、傘、フォークとナイフ、ほうき・ちりとり……など、今すぐには使わないけれど成長すれば必ず使うものの持ち方も紹介されています。基本の道具の持ち方を身につけさせたい入園・入学前のお子さんだけでなく、使う道具の幅が広がる小学校入学後のお子さんにもぴったり。長く手放せない1冊になりますよ。親子でチャレンジ!正しい持ち方クイズではここで、『ただしいもちかたの絵本』からクイズを出題します。次の3つの手は、どんな道具を持つ手でしょうか?難しい……と思われた方のために。ヒントは、【傘、歯ブラシ、ほうき、ぞうきん】のどれかです。ぜひお子さんと一緒に考えてみてください。(正解は、記事の末尾をご覧ください)【1】【2】【3】***上のクイズの正解は……【1】ほうき、【2】はぶらし、【3】ぞうきん(絞るときの手)でした。正解できましたか?この絵本をきっかけに、親子でいっしょに、道具の正しい持ち方・使い方に意識を向けてみてくださいね。
2018年11月19日子どもが1人、ゾウが2頭、ハトが3羽……。日本語には様々な数え方がありますね。親御さんでさえ、「あれ、単位は何だっけ……」と数え方に迷ってしまうことがあるのではないでしょうか?そんな数え方を楽しく・正しく学べる絵本をご紹介します。『ただしいかぞえかたの絵本』WILLこども知育研究所 編・著/すみもと ななみ 絵突然ですが、ここでクイズです。「お皿」「折り紙」「魚のひらき」はどうやって数えるか、知っていますか?ぜひお子さんと一緒に考えてみてください。クイズの答えは、この記事の末尾でご紹介します。お楽しみに。3歳から楽しめて、何歳になっても役立つ1冊!とりは1わ、ウサギも1わ。日本語って、おもしろい!人や動物、食べものなど、子どもに身近なものの正しい数え方を170項目紹介。数え方を知る知識のページと、実際に数える実践ページで、楽しく数え方を学べます。いろいろな数え方を知り、知的好奇心や言語表現力をぐんぐん育みましょう。小さな子どもが見て楽しい、可愛らしく親しめるイラストが魅力のこの絵本。対象年齢は3歳からで、未就学児のあいだはもちろん小学生以降も長く学び続けられる1冊です。この絵本で紹介されている数え方の中には、大人にとっても「目がウロコ」なものがたくさん!親も一緒になって楽しめば、子どももきっとワクワクしてくれるはずですよ。「数え方」は日本語独特の文化日本語の表現の中にあるたくさんの数え方。個、枚、本、台、冊……。日ごろ子どもと一緒に過ごす空間にあるものを数えるだけでも、いろいろな数え方をすることに気づくはず。日本語では多様な数え方をする背景について、この絵本の「おうちのかたへ」のページでは次のように解説されています。日本語には、さまざまな数えかたがあります。それは、日本人がむかしから、ものごとの姿や形にさまざまな視点をもち、それらと自分たちとの関係や、役割や存在などを「数えかた」として、ことばで豊かに表現してきたからとも考えられます。例えば、「ライオンは1頭だけど、猫は1匹」「ウサギは鳥ではないけれど1羽」といった数え方も、日本語における物の見方がベースになっているのです。いろいろな数え方があることを子どもに教えることは、子どもの語彙力・表現力の発達を促すだけでなく、「どうしてこう数えるんだろう?」という好奇心も刺激します。ひいては、学びを楽しむ姿勢にもつながっていくことでしょう。子どもにとって身近な野菜も、大きさや形によって数え方が違う!お絵描きや工作に使うもの、ちゃんと数えられるかな?【広報担当より】大きな川は「1ぽん」、にゅうどうぐもは「1ざ」、森は「1つ」など、普段意識していなかったものも出てきて面白い! 親子で絵本を楽しんだ後はお散歩して、ふと目についたものを数えてみるのも楽しいですね。***では、最初に出したクイズの正解を発表しましょう。「お皿」「折り紙」「魚のひらき」はいずれも「1枚、2枚……」と数えます!ひらたいものは「枚」と数えるのですね。お子さんは(親御さんは)正解できたでしょうか?「ことばっておもしろいね」そんなことに親子で気づける一冊です。ぜひ、手に取ってみてください。
2018年11月12日自分の感情を言葉にできず、泣きわめいたり、怒ってしまったり、物に当たってしまったり……。そんな場面で、保護者のみなさんは子どもにどう接していますか?親の接し方によっては、子どもが余計にストレスを抱えてしまったり、周囲の友だちとのトラブルを起こすきっかけになったりしてしまいます。そしてその積み重ねが、その子のコミュニケーション能力にも影響してくるでしょう。そこで、親としてどんな声がけをし、寄り添うべきか。さらに、子どもの「自己表現」を上手に引き出す方法をご紹介します。子どもの「気持ち」を親が「言葉」にしてあげるボキャブラリーがまだまだ未熟な幼少期の子どもにとって、自分の感情をうまく言葉にすることは難しいこと。しかし他者とのコミュニケーションを考えたときに、自己表現はとても大切なのです。では、気持ちを表現する言葉をどのように引き出していけばいいでしょうか。まず、自分の気持ちを表現するためには、子ども自身が自分の気持ちを知ることが重要です。親は、子どもの様子から気持ちを察知して、その気持ちを言葉にしてあげましょう。「子どもがとても「嫌な気持ち」でいる場合は、「イライラする」「悲しい」「悔しい」「寂しい」のように感情にもさまざまな種類があります。しかし、子どもが自分自身でどのように感じているのかを理解することは難しいです。周りの大人が、話を聞いてあげて、「それなら、その『嫌な気持ち』は『悔しい』ってことだと思うよ」というように、子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。子どもの気持ちに「ラベル」を貼ってあげるようなイメージです。」(引用元:NHKエデュケーショナル|子どもの気持ちを知るヒント「思いを『言葉』で伝えさせる」)このように、子どもが初めての感情に向き合っているときは、親がその気持ちに当てはまる言葉や表現を代弁してあげるのです。すると、子どもが自分の今の感情と言葉をリンクさせて、それを習得することができます。また、このような感情と言葉のリンクを繰り返していると、周りにいる友だちの気持ちも理解できるように。そして友だちが、自分と同じような気持ちをもっていることや、ときに違う気持ちになることがわかるようになります。子どもが言葉を選んでいるとき、親は「待つ」!子どもが自分の気持ちを表現できるように親が代弁してあげることが有効だと紹介しましたが、実は注意点もあります。大人が意図的な代弁をやりすぎてしまった場合、子どもはそうは思っていないのに、親の意見を押し付けられることになってしまうのです。また、自分の望みや気持ちを口に出して伝える前に、何でも大人が代弁してしまったり、叶えてしまったりすると、子どもが周囲の人に自分の思いを伝えようとする意欲が育ちません。もしお子さまが言葉を選んでいるようであれば、「今、この子は一生懸命考えているんだ」と、言葉が出てくるまで待ってあげましょう。大人であっても重要なことを相手に伝えるときは、言葉を選ぶと思います。つい気持ちが焦ってしまうかもしれませんが、「子どもの表現力を育む時間」だと割り切って、ぜひ考える時間を与えてあげてくださいね。この「考える時間」を奪ってしまうと、子どもは考えずに話すようになってしまいます。そしてその癖がついてしまうと、考えること自体が面倒になってしまうかも……。子どもが自分で気持ちを伝えるられるように、親が「待つ」ことはとても大切なのです。子どもが何かを伝えたとき、周囲の大人にしっかりと話が聞いてもらえたという経験は自信につながり、自分の思いを伝えようとする意欲を育てることになります。絵本から豊かな「感情表現」を学ぶもし、自分の言葉選びや表現に自信がない方は、感情表現が豊かな絵本を子どもと一緒に読むなどして、親自身も学んでいくことが有効なようです。たとえば、『どんなきもち?』(西村書店)などは、気持ちを表す言葉がたくさん登場するのでおすすめです。わくわく、びくびく、もじもじ、しょんぼり。むしゃくしゃ、やきもき、うっとり、どきん・・・・。どんな時に、わくわくするのかな。びくびくするって、どういうことかな。怒っていることを伝えるには、どんな言葉があるのかな。(引用元:EhouNaviStyle|「いま、どんなきもち?」 自分のきもちを考える絵本)子どもたちはこの絵本を読みながら、たくさんの気持ちがあることを知ります。「こんなときは〇〇〇という言葉がぴったりだね」など、親子で話し合いながら読んでみましょう。登場する魚たちに共感しながら、自分のもやもやした感情を整理することができるようになるかもしれません。お子さまのお気に入りの絵本にも、気持ちを表す言葉がたくさんあると思います。読み聞かせの際に、「どんなときに〇〇〇って気持ちにななるかな?」など、お子さまと話してみてくださいね。たくさんの言葉を知ることで、お友だちや先生とのコミュニケーションがスムーズになり、園生活や学校生活を今以上に楽しめるようになるでしょう。***最近では、親自身も感情を表現する言葉が貧困になってきていることが問題視されています。「ヤバイ」「マジ」などのボキャブラリーだけでは、複雑な人間の感情を表現することは難しいといいます。まずは、親自身が普段からどんな言葉で気持ちを表現しているのかを見直すことも必要なのかもしれません。子どもが上手に自己表現できるようになるには、小さな頃からの親の接し方や声掛けが影響するようです。子どもの気持ちを察して、事前に言葉選びをしてあげると、今の感情と言葉をリンクさせて習得することができます。もし、言葉選びが難しければ、気持ちについて考えさせる絵本を一緒に読んでみるのも効果的ですよ。文/内田あり(参考)NHKエデュケーショナル|子どもの気持ちを知るヒント「思いを『言葉』で伝えさせる」NHKエデュケーショナル|子どもが自分の気持ちをうまく表現できるようになるには?ベネッセ教育情報サイト|子どもの感情表現を人間的成長につなげる方法PHP Online 衆知|子供の「感情」を育てようEhouNaviStyle|「いま、どんなきもち?」 自分のきもちを考える絵本浦安に住みたい!web|子どもの才能を伸ばすお母さんの接し方その3~”待つこと”と”がまん”が子どもの可能性を伸ばす~ミース・ファン・ハウト作ほんまちひろ訳(2015),『どんなきもち?』,西村書店.
2018年11月03日子どもの様子に「あれ、なんだかいつもと違う?」と感じたことはありませんか? いつもと同じように見えるけれど、なにかが違う気がする…。それは子どもの心のなかにちょっとした変化があらわれているのかもしれません。もしもそれが親への「助けて!」「気づいて!」というSOSサインだったとしたら? 発見が早ければ早いほど、対応も素早くできるのではないでしょうか。今回は、子どもからのSOSの見つけ方、その対処法について考えていこうと思います。■子どものSOS「心が不安定になりやすい時期は?」助けを求めるSOSサインというものは、そもそも、タイミングが予想できる類のものではありませんよね。けれど、子どもの場合は「変化があらわれやすい時期」というものがあり、この時期に注意深く見守ることでよりSOSに気づきやすくなると思います。変化があらわれやすい時期というのは、「生活環境などが変わった時」。新学期や引っ越しのあとなど、毎日見ていたクラスの顔ぶれが変わる、街の風景が変わるなど「いつもの暮らし」が変化した時、子どもの気持ちは不安定になりやすいんですね。また、夏休みや冬休みなど、長いお休みが終わりを迎える時にも要注意です。大型連休の終わり頃は、大人ですら「ああ、明日からまた仕事か…」と、どんよりした気分になるものですよね。それは子どもも同じ。それも、お休みの期間が長ければ長いほど、休み明けは心が不安定になりやすくなるようです。長期休みが3カ月に及ぶアメリカでは、休み明けにうつを発症する子どもが多くなるともいわれています。■子どものSOS「どんなふうにあらわれる?」では、子どもからのSOSは具体的にどんなふうにあらわれるのでしょうか。実は、その内容によって第1段階、第2段階…と分けられ、だんだん深刻さを増していきます。初期のSOSとなる第1段階を放置してしまうことで、子どもの言動は第2段階へと進行。気づいた時には、対処に時間がかかる状態へおちいっていることも少なくありません。子どもが不安を抱えた時に発せられるSOSの行動について、年齢を2~5歳までの幼児期と、6歳以降の学童期に大きく分けて説明していきましょう。【2~5歳:幼児期のSOSサイン】話ができるようになるものの、まだまだ社会や他人との関わりのなかで「自分」という認識が薄い2歳~5歳の年代は、親との結びつきが強い時期です。この時期に見られるSOSの段階は下記の2つに分けられることが多いようです。第1段階 出かけようとすると「イヤ」とだだをこねる、逃げる。第2段階 泣く。最初はイヤイヤをしたり、逃げ回って自分の感情を表現します。そして、その気持ちを理解してもらえないことで第2段階の「泣く」という行動に変化します。5歳までのこの言動や行動はある意味分かりやすいですが、6歳以降になるとSOS行動は一気に複雑化します。【6歳以降~:学童期のSOSサイン】6歳以降になると、集団のなかで自分の気持ちを言葉にして表現することができるようになります。また、集団生活に慣れることで、ある程度の社会性が培われてくる年齢でもあります。この年齢になるとSOSの言動は下記のような4つの段階に分けられます。第1段階 張りきる、頑張るなどの行動で「見て! 見て!」と自分に注目を集めようとする。第2段階 わざと遅刻したり騒いだりしていたずらをする。第3段階 教室を飛び出す、意地悪をする、極度に反抗する。第4段階 無視する、不登校になる。6歳以降の子どもからのSOSはまず「僕(私)を見て!」という行動が見られます。そして、親や周囲から理解されず放置されると「いたずら」などの行動へと移ります。たいていの場合、第1段階ですでに、いつもと違う様子に気づくケースが多いでしょう。けれど、うっかり見過ごしてしまうと第2、第3段階へと進んでしまう可能性もあるのです。■子どものSOS「深刻度別 親ができること」SOSの発見は、早ければ早いほど素早く親も対処でき、子どもが長く深く悩まずにすみます。しかし、もし段階が進んでしまってから気づいたとしたら、どのような対応をすればいいのでしょうか?各段階に応じてどのような対応をすればいいのか、年齢別に解説していきましょう。【2~5歳:幼児期の対応】2~5歳の子はイヤイヤをしたり、だだをこねたり、逃げたりして親を困らせることで「行きたくない」「ママといたい」という気持ちを表現します。この状態に気づいたら「気持ちを吐き出させること」「楽しいことに転換すること」で対処していきましょう。例えば、わが子が幼稚園や保育園に行くのをいつも嫌がる、とします。事前にできる対処として、30分くらい早めに準備をすませておきましょう。そうすれば時間の余裕が持て、だだをこねられてもきちんと対応できますよね。そして、だだをこねだしたら「行きたくないよね。ママも○○と一緒に遊んでいたいよ」と共感しつつ「外の電信柱のところまで競争しようか」「○○公園で虫を見ていこうか」などと誘い、遊びながら園やバスの集合場所などに向かってみるといいでしょう。第2段階の行動となる「泣く」は、子どもに思う存分泣かせてあげます。と同時に、ギュッと抱きしめてあげてくださいね。そして、子どもが落ち着いて、ある程度話せるタイミングになったら「なにが悲しい?」と聞いてみます。「ママと離れるのがイヤ」なら、だだこねと同じ対応を。もし「幼稚園の○○がイヤなの」といった話が出てきた時は、園の先生に話して様子を見てもらうなどの対応をしましょう。【6歳以降~:学童期の対応】子どもが6歳以降の場合、第3段階のSOS行動である「極度な反抗」になる前に、なるべく早く気づいてあげてほしいですね。この段階までなら、子どもに寄り添う対処で不安を解消できる可能性があるからです。第1段階で「見て見て!」と話しかけてきたら「あとでね」などと後回しにせず、すぐに話をじっくり聞いてあげてましょう。その時「頑張ったね」「うれしいね」といった言葉をかけると子どもは「気持ちが通い合っている」という感覚になり、不安感が落ち着いてきます。わざと遅刻をしたり、目立つ行動をする第2段階の場合は「かまってもらいたい」という気持ちに気付いてあげましょう。「この子はかまってもらいたかったんだな」と受け止め、「勉強時間が減って困るから遅刻しないようにしようね」「騒いでいると先生の声が聞こえなくなるから静かに聞こうか」などと、怒らずに「教える」スタンスを保つようにすると良いでしょう。第3段階に入り、極度に反抗したり意地悪をしたりする場合も「そんなことしちゃダメ」と頭ごなしに否定から入らないようにします。子どもにはどんな出来事があったのか、その出来事があってどんな気持ちになったのかを聞きます。そして「そうなんだね」と一度共感をし、そのあと「どうしようか?」「どうしていく?」と聞いてみたり、一緒に考えたりすると良いですね。不登校などの第4段階となった場合は、親と子どもだけで解決するのは非常に難しくなります。こじれて長期化し、親子ともども傷つき疲弊することもあるので、第三者の力を借りることをおすすめします。すべてに共通していますが、子どもの心の中には「自分のことを気にかけてほしい」という気持ちがあるので焦りは禁物。いちばん大切なのは、時間を十分とって子どもに向き合っていくことです。「学校に行きたくない」「おなかが痛い」などといった子どもからのサインを決して「根性がない」「我慢が足りない」などと否定しないでほしいのです。そのサインは裏には、子どもの「親に認めてほしい、分かってほしい」という気持ちが隠されている場合があるからです。子どもは「行きたくないんだね」「痛いんだね」と認めてもらえると、親は自分の理解者なんだと安心できます。安心できれば「仕方ない、頑張るか」と子どもなりに気持ちを切り替える場合もあります。早急に答えを見つけようとしなくても大丈夫です。子どものSOSにはそれぞれの段階に応じて「ほめる」「教える」「受け止める」などの対処が大切です。なによりも子どもを「勇気づける」。自分は大丈夫なんだと自信を持たせてあげると良いですね。
2018年10月23日子どもの習いごとのコーチ、担任の先生など、子どもの指導役が「年の近い男性」であることは意外に多いものです。男性指導者には、女性と違った視点や接し方などがあり、子ども、特に男の子にとってはメリットがたくさんありますよね。けれど、心理カウンセラーとしてお仕事をしていると「子どもの男性指導者」との付き合い方でトラブルを抱えてしまう事例もちらほら聞こえてきます。その内容は「向こうからアプローチされて困っている」といったものから、反対に「会うたびにときめいてしまう自分がいる」といったものまでいろいろです。もしも当事者になってしまったら、どうすればいいのでしょうか?今回は、子どもの男性指導者とのほどよくうまい付き合い方について考えていきます。■男性指導者と子どものママ「え、こんなことが?」トラブル事例子どもの指導をしてくれる男性と、子どものお母さん。その2人の間で生まれるトラブルにはどんなものがあるのでしょうか。例えば、子どもをサッカークラブに通わせていれば、子どもと指導者との関係を良好に保つために、コーチに対して親しみのある接し方をするのは自然なことですよね。しかし、あるときコーチから「今日もおキレイでしたね」といった内容のメールが届いたらどうでしょう。子どもの先生だからとやさしく接していたことで「もしかして俺に気があるのかも」と勘違いされ、好意をもたれてしまうことも現実にあります。なかにはコーチからのアピールが露骨すぎて「あのママ、先生にえこひいきされているわよ」とあらぬウワサを保護者のなかでたてられてしまうケースもあるようです。 反対に、一生懸命指導してくれる熱意あるコーチの姿に、子どものママが好意を抱いてしまうこともあります。子どもの習い事を見に来ているつもりが、ついついコーチの姿を目で追うようになってしまった…。このような事例も少なくありません。では、こうしたトラブルやお悩みには、どう対処すれば良いのでしょう。■大炎上?「男性指導者とのトラブル」子どもを巻き込まないためには?男性指導者と自分との間でこれ以上の問題が起こらないようにするためにはどうしたらいいのか? まずは指導者からアプローチされている場合について考えていきましょう。このパターンはメールや電話など、相手からなにかしらのアピールをされている状況が多いことと思います。普通に考えれば無視すればよいだけ…ですが、子どもの指導者という立場の人を無下もなく拒否してしまうのは、母親として躊躇(ちゅうちょ)してしまうでしょう。では、どうすればいいのか。それにはいくつかの対処法が考えられます。例えば、以下のような対処が有効です。・メールの返信は、ほかのママたちもアドレスに加え、一斉送信にする。・2人っきりでは話さないようにする。・質問があるときは、ほかの保護者と一緒に直接聞きにいく。・必要のないプライベートなことは話題に出さない。・相手のプライベートについて聞かない。男性指導者からのアプローチには、上記のような具体的な行動が効果的です。メール連絡や質問などは第三者にも開示して、2人きりの話にならないようにしたり、プライベートな話題は出さないようにしたり…。こうした行動はすぐにでもトライしやすいと思います。では反対に、自分が相手に好意を持ってしまったときはどうしたらいいのでしょうか。この場合は、自分の気持ちが指導者に、あるいは周囲にもれないようにすることがとても大事です。好きな人がそばにいると意識しなくても目で追ってしまう…のは誰しも経験のあることではないでしょうか。こうなるのはごく自然なことですが、好意というものは客観視するのがなかなか難しいもので、自覚はなくても周囲に気づかれてしまう恐れがあります。周囲に気づかれ、あらぬウワサをたてられないためには、相手と極力接触しないことです。子どもではなく、指導者を見ている視線は必ず誰かに気づかれる。そう意識しておくだけで、気持ちは引き締まるでしょう。また、指導者に会うときだけ化粧が変わる、見た目を気づかうなどの行動も他人から見ると「あれ?」と思わせる変化となります。その点も注意するようにしましょう。■トラブル予防! 男性指導者との「線引き」向こうから「おや?」と思える不審なアプローチがあったときに頭に浮かぶのは、自分の返答次第で子どもに不利益が起きるかもしれない…といった不安ではないでしょうか。その不安がよぎるからハッキリとした拒絶の言葉を伝えること、行動することがためらわれてしまうものです。けれど、こうしたトラブルは抱える時間が長いほど心を憂鬱(ゆううつ)に、トラブルも大きくなりがちです。難しいかもしれませんが、子どものことはいったん横に置いておき、早めに「線引き」をすることが大切です。もし、どうしても身動きがとれないと思ったときは、心から信頼できるほかの保護者に相談してみるのもいいでしょう。フタを開けてみたら、実はほかの保護者にも男性指導者から猛烈アピールがあった…なんてことも少なくありません。「なんだ、私だけじゃなかったのか」とホッとして、ほかの保護者と共同戦線がはれる場合も。さらに、習いごとの送迎をお願いしたり、試合を一緒に見に行ったりと、夫に顔を出してもらうのも効果を発揮します。教え子のママに近づこうとする男性指導者の場合、夫という存在を目にすると気持ちがなえ、アピール行動がおさまることもあるようです。一方、ママが男性指導者に、本気で好意を持ってしまったケース。そこで一度、立ち止まって考えてほしいのが、今の生活をすべてなくしても一緒にいたいと思えるのかどうかということです。これをじっくり自問してみましょう。指導者という立場のため、相手のことが現実以上に美化されて見えていないでしょうか? 今の生活になにかしらの不満があり、相手は自分を別の世界に連れていってくれる王子様のように思ってはいないでしょうか? 気持ちをフラットにして、じっくり考える時間を持ってみると、本当の自分の気持ちが見えてくるかもしれませんね。ただ、指導者の存在が自分の活力となっている場合は、その気持ちを持ち続けるのは、決して悪いことではないと私は思います。元気な人と接すると、自分も元気になってきますよね。例えば、手の届かないアイドルに憧れるように、日常にちょっとしたうるおいを与えてくれる存在ととらえるなら、それもまたアリなのかもしれません。
2018年10月07日