恋の始まりは「好き」という感情ですが、カップルとして長く一緒にいるためには、信頼関係がは欠かせません。どうやら最近では「自立系女子」が、理想の彼女として求められていることが多いのだとか。男性がずっと一緒にいたいと思わせる「自立系女子」とは、どんな女性のことをいうのでしょう?■ 計画的で余裕があるそばにいるのが、いつも余裕のない人だとしたら、疲れてしまいますよね。男性も、隣にいる女性には、いつも余裕があって、落ち着いていてほしいと思っています。たとえば、お金の使い方は収入に見合ったのものでしょうか? 貯金をしっかりしていて、いざというときに余裕をもって対処できるでしょうか?また、ダラダラすごして後で焦るということはなく、しっかりと前もって準備をしていますか?お金にしろ、時間にしろ、こうして生まれた余裕の一部を彼氏のために使ってあげられたら、ずっと一緒にいたい彼女になれるはずです。■ 頼りつつも自力で立ち直る女性に頼られると、男性は嬉しく感じるもの。でも男性が「ずっと一緒にいたい」と思うのは、ある程度自力で立ち直る術をもっている女性のようです。落ち込んだときは「聞いて~」と話を聞いてもらいたがったり、「○○してくれたら元気出るからお願い!」と、なにかリクエストをしたりするのもOK。ただ、それはあくまで、早く立ち直るためのブースター。基本的には、自分のなかで心の整理を付け、最後は自力で元気になる女性でいましょう。そうすれば、男性にプレッシャー感じさせることなく、ずっと一緒にいたいと思ってもらえるはずです。■ 他人のトラブルに巻き込まない人それぞれいろいろな人間関係があるため、ちょっとしたトラブルが起きることもありますよね。ただ、自分と友人、または家族内のトラブルなど、彼氏とは直接関係のいない問題でなら、彼氏は巻き込まない・心配させないという姿勢の女性は、自立しているかもしれません。もちろん、ある程度のアドバイスを求めたり、頼ることはあるでしょう。それでも、彼氏を不安にさせるようなことは絶対にしないのが、自立系女子ですよ。■ 体調が悪いときに賢い決定をする体調が悪いときもありますよね。でも、自立系女子は、そんなときでも賢く行動します。行きたいからと、ムリをして、結局体調を悪化させて迷惑をかける……なんてことは避け、そのときの体調に合わせたリクエストもできる彼女でいたいところ。自分の体調は自分しかわからないもの。自分が今どうするのが最善かを判断し、それを彼に伝えられるなら、彼も安心してOKしてくれるはず。余計な気を遣わず、言われた通りに対応すればいい女性なら、男性も安心して一緒にいられるでしょう。■ おわりに自分がどれくらい自立しているか、少し考えてみませんか?簡単に言えば、彼氏に余計な心配をかけず、安心して一緒にいられる女性が「自立系女子」です。不安が無い分、一緒にいるときの幸せをたくさん感じられるため、信頼関係を築きやすいカップルになれるでしょう。(橘 遥祐/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年09月08日みなさんのなかには、子どもを「甘やかす」ことに抵抗を覚える人も多いはず。たしかに、「甘やかしてばかりいると子どもはわがままになる」と誰もが言うように、過度な甘やかしは子どものためにもよくありません。では、「甘えさせ」はどうでしょう。親にたっぷり甘えた子ほど、成長後によりよい人生を歩むケースが多いことはご存じですか?今回は、「甘やかしと甘えさせの違い」や「正しい甘えさせ方」について考えていきます。親にたっぷり甘えた子ほど、しっかり自立する親に甘えたくない子どもはいません。自分のすべてを受け入れてくれる親だからこそ、子どもは甘え、優しくしてもらいたくなるのです。そして、親に甘えることは、子どもの心の成長に大きな影響を及ぼします。親にたっぷり甘えることができた子は、自立した人間に育ちます。児童精神科医の故・佐々木正美先生は、「幼少期にたっぷり甘えさせてあげた子どもほど、早く自立して、大きくなっても親に心配をかけない人間に育つ」と述べていました。佐々木先生によると、「子どもというのは、本来自立したいもの」であり、「自立をするために、甘えとわがままを繰り返す」のだそう。発達心理学・幼児教育の専門家である東京学芸大学の岩立京子先生も、「子どもが十分に甘えられる関係をつくることで、子どもは母親以外の人とも信頼関係を築けるようになる」と述べており、それが自立へとつながるのです。一方で、ずっと甘えられ続けると、「いつまでも甘えて親離れできなくなるのでは?」という不安もよぎります。しかし、ここで子どもを突き放してしまうと逆効果になってしまうので要注意。家庭教育の専門家である田宮由美さんによると、「『いつまでも甘えてちゃダメ!』と突き放すと、子どもは『いったんお母さんから離れると、二度と受け入れてもらえない』と感じて、いつまでも自立しようとしなくなる」そう。子どもの心は、「安心」と「不安」、「依存」と「自立」を行ったり来たりしながら、少しずつ成長します。すぐに結果を求めたり、「もう○歳なんだから」と決めつけたりせずに、子どもが甘えてきたときはしっかり甘えさせてあげましょう。ちゃんと親に甘えられた子は自己肯定感を手に入れるカリスマ保育士としてメディアなどでも活躍中のてぃ先生は、子どもの「甘え行動」について、「『基地』の安全を確かめる行動」だとコメントしています。お母さんやお父さんの存在は、子どもにとって「基地」であり、基地が安全だからこそ、外に出たときにいろいろなことにチャレンジできるというわけです。なにかに失敗したり、つらいことがあって落ち込んだりしたとき、基地で母親や父親にたっぷり甘えることができれば、安心感を得られます。それにより、弱った心が満たされ、元気になってまた挑戦できるようになるのです。もしそこで、「子どものため」と思って「甘えないの!」と突き放したり、「○◯くんは頑張ってるじゃない。あなたも頑張りなさい」と十分に甘えさせないまま背中を押したりすれば、子どもは「基地は安全ではない」と認識します。すると外に出ていく勇気が出なくなり、基地の安全を確かめるために延々と甘え行動を繰り返すように……。子どもを信じて励ますことと、甘えたい気持ちを無視して背中を押すことは違います。てぃ先生は、「子どもが甘えてきたときには十分に甘えさせればいい。ただそれだけのことです」と述べています。さらに、普段から「大好きだよ」「いつも応援しているよ」といった言葉をかけてあげていると、子どもの自己肯定感も上がり、親に甘えやすくなります。必要以上に甘やかすのではなく、子どもが自分から甘えてきたときには否定したり突き放したりせずに、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切なのですね。子どもの願いを叶えることが「甘えさせ」子どもが親に「甘える」ことは、子どもの心の成長によい影響を与えるばかりでなく、子ども自身の将来にプラスに働くことがわかりました。しかし、実際には「“甘えさせる” ことと “甘やかす” ことの線引きが難しい」「本当はたっぷり甘やかしたいけど、どうやったらいいかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。まず、「甘やかし」と「甘えさせ」の違いについてまとめます。■甘やかし・お菓子やおもちゃなど、「モノ」を欲しがるままに与える・子どもが自分でできることを、親の都合でやってしまう・「心配だから」「できないだろうから」と先回りしてやってしまう■甘えさせ・かまってほしがったり、スキンシップを求めてきたりする気持ちを満たす・いままでできていたことをやってもらいたがるなど、子どもから「やって」と言われたら突き放さずにやってあげる・子どもを信じて、助けを求めてきたら一緒に解決策を考えるこのように、「甘やかし」は “大人の都合” によって引き起こされることが多い一方で、「甘えさせ」は “子ども発信” であるという違いがあります。子どもが求めてもいないのに甘やかすのは、単なる「甘やかし」です。●子どもをたっぷり「甘えさせる」には?幼児教室コペル代表の大坪信之さんは、「『安心』を与えることが『甘えさせる』ということ」だと述べています。ですので、「抱っこして〜」と寄ってきたらちゃんと抱き上げて、「ねえ、お母さん(お父さん)聞いて」と話しかけてきたら、別のことをしていても手を止めて、「なあに?」と子どものほうを向いて話を聞いてあげましょう。しかし、忙しいときに限って子どもは甘えてくるもの。そこで「忙しいからあとでね」「(ほかのことをしながら)はいはい」と適当な対応をしていると、子どもは敏感に気づきます。どんなに忙しくても、1分だけでもしっかりと話を聞いてあげましょう。「子どもの気持ちを理解し、スキンシップを図るなど心理的な要求を受け入れてあげて」と話すのは、保育士として長年保育業務に携わる市川由美子先生です。たとえば、下の子が生まれてかまってもらえない寂しさから、面倒な要求をしてくるなどわがままが増えるケースもあるでしょう。そのような行為は、自分のわがままをどこまで受け入れてくれるのか、愛情を確認しているからであり、決して親を困らせようとしているのではありません。市川先生は、「子どもの気持ちを理解し、叱らずに、抱っこしたりひざの上で一緒に遊んだりして、スキンシップをとりながら子どもとの時間をつくってあげて」と述べています。また、前出の佐々木先生は、甘えさせるのが苦手な親御さんに対して、「食事で子どもの願いを叶えてあげるとよい」とアドバイスしています。たとえば、朝ごはんで食べる卵は目玉焼きがいいかゆで卵がいいか、子どもの要望を聞いてつくってあげるといいそう。佐々木先生いわく、「毎日の食事というのは、生きていくうえで欠かせない重要な要素。そういう大事な場で、自分の願いが受け入れられることが、子どもの自信につながる」のだそうです。***幼少期に親やまわりの大人に十分甘えてきた子は、思いやりのある人間に育ちます。反対に、そのような経験が乏しいと、人に要求ばかりする人間になる傾向が強くなります。甘えることによって子どもは親の愛情を実感し、周囲の人にも愛情をもって接することができるようになるのですね。(参考)HugKum|【今も心に響く佐々木正美さんの教え】子どもが自立するには「甘え子育て」が必要ですベネッセ教育情報サイト|自立する子に育てる!幼児の甘えさせ方【前編】甘えとわがままの違いとはAll About|子供を自立させる甘えと、ダメにする甘やかしの違いSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもが甘えん坊すぎて困るなら、親はシンプルにコレをすればいい【てぃ先生インタビューpart2】幻冬舎ゴールドオンライン|子どもを「甘えさせること」と「甘やかすこと」の違いとは?ベネッセ教育情報サイト|甘えてくる子どもの心理とは?思い切り甘えさせてあげよう!
2020年09月08日自立生活を選ぶ障害者の日常を描いた映画、『インディペンデントリビング』Upload By 発達ナビニュース大阪にある自立生活センターを舞台にした本作。監督は、自らも介助者として働く田中悠輝さんです。障害当事者からの「自分たちの姿を撮って欲しい」という声を受け、自立支援の現場で3年にわたり撮影を続けました。本作で描かれているのは、病気や事故などによりさまざまな障害を抱えながらも、家族の元や施設ではなく、自立生活を希望する人たちです。彼らにとって、自立生活は自由を得られる一方、多数のリスクや責任を負うことになります。家族との衝突や介助者とのコミュニケーションでのトラブルなど課題も多く、ときに失敗することもあります。しかし、そんななかでも、自ら決断し着実に変化していく当事者たちの様子が鮮明に描写されています。“自立生活運動”の現在をテーマにした本作。「自立生活運動は出会った人を元気にし、社会を着実に変えていく力をもつ」と言う監督の田中さん。しかし一方でこれまで、自立生活運動はあまり国内で知られていませんでした。そんななかで「これからが本当に『この運動の価値を伝える』段階になっていきます。」と田中さんは語ります。今まであまり知られていなかったテーマに踏み込んでいるのが、本作の大きな見どころのひとつです。【上映情報】インターネット配信で上映中※詳しくは公式ホームページをご覧ください障害のある人たちを、デザインで楽しく応援する!手帳ケースやバリアフリーグッズがフェリシモから発売中!Upload By 発達ナビニュース車いすの女の子を家族に持つ水戸川真由美さんらによる「ブルーナ バリアフリープロジェクト」。フェリシモは、このプロジェクトの「〜こころのボーダーをなくそう!〜すべての人が共存するやさしい環境をめざす」というコンセプトに共感し、障害のある人たちを応援する雑貨を共同企画しました。汚れから手帳を守り、両面窓で提示も楽な障害者手帳ケースや、カーステッカーなど、ブルーナのイラストを使った素敵な商品が目白押しです。デザイン性だけでなく、機能性も抜群で、絵本のようなA4ファイルポーチはメッシュ素材で中が見やすいなど、日常使いに優れています。また9月中旬には、伸縮性のある素材とかかとのない仕様で、幅広いサイズに対応するバリアフリーな靴下が発売開始!イレギュラーなサイズの多い車いすのお子さまを持つママたちの声で生まれました。いずれもフェリシモのオンラインショップから、お買い求めいただけます。※詳しくはホームページをご覧ください子どもとおとなが共に創る「あそび場」Upload By 発達ナビニュース一般社団法人谷中のおかってが運営する「ぐるぐるミックス」は、たくさんの出会いのなかで、子どもとおとなが一緒になって「あそび」を生み出す創作教室。いつもは教室を拠点 に、地域やご家庭と連携しながら、子どもたちの日常の延長線上に、子どもたち一人ひとりにあったもうひとつの「あそび」の習慣をつくっていくことができる環境を提供しています。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、zoomを使って「リモート版ぐるぐるミックス」という活動を実施中です。リモート版ぐるぐるミックスは、オンライン上でおとなと子どもが一緒に遊べるアトリエの時間です。アーティストのアイデアが詰まった「ぐるぐるキット」が事前に参加者一人ひとりのお家に届き、そのキットを使って、アーティストの講師と一緒に作品を作ったり試行錯誤を楽しんだりすることができます。また、今までは4,5歳の子どものみが対象でしたが、9月からは「ダイバーシティ枠」という、年齢不問で、障害がある子どもも参加しやすい枠を設けるそう!以下は秋開催で実施予定のプログラムです。<秋開催のプログラム>1)9/26(土) オリエンテーション +「みてみてツール」2)10/10(土) 「飛んで!フェンフェン」3)10/24(土) 「ひたすらぷすぷす♪」4)11/7(土) 「不思議生物じゃーしの旅」5)11/21(土)「ナガイさんの帯紙(おびがみ)」6)12/5(土) 「アルミホイルで乾杯!」開催概要や募集要項など、詳細はホームページをご覧ください。
2020年08月26日自立をしている女性は、男性から見ても魅力を感じるもの。依存心が強く自立していない女性に、引いてしまう男性も少なくありません。しかし、自立しすぎで可愛げがない女性も恋愛対象から外れてしまいがち……。そこで今回は、本命に選ばれる“自立してるけど可愛い女性”になるコツについて考えていきたいと思います。■ オンオフの切り替え上手仕事を頑張る女性は自立している印象が強く、男性からも好印象。でも、仕事に打ち込みすぎて仕事一本になってしまうと、「隙がない」「可愛げがない」と思われてしまう可能性もあります。仕事を頑張りつつ、プライベートも充実させるというオンオフの上手な切り替えが、自立しているけれど可愛い女性になるポイント。仕事とプライベート、どちらも充実させることで、心に余裕が生まれると、前向きな気持ちで恋愛に向き合うことができるはずです。■ 家族と仲良しだけど甘えない親離れできていない、金銭・精神的に親に頼り続けているといった姿は、自立していない女性の烙印を押されてしまいやすいもの。かといって家族と疎遠すぎる姿も、「わけありなのかな……」と、ネガティブな印象を持たれてしまう可能性があります。家族と仲良くいい関係を築きつつも、生活面、精神面において甘えないという姿でいれば、ちゃんと親離れしていて自立しているという印象に!家族関係において問題がないという印象が、将来を考えるうえでの大きなアドバンテージになることも少なくありません。筆者の場合は少々複雑な家庭なので、なるべく家族に対するネガティブな感情を見せないように心がけています。■ 意外と寂しがり屋ひとり行動を気にせずできる、ひとりの時間を楽しんでいるといった姿は、自立心が強い印象。そんな女性が、実は寂しがり屋というギャップにキュンとくる男性も少なくありません。露骨な寂しがり屋アピールは依存心が強く見えてしまうので、ここぞというときに「寂しかった」という気持ちを控えめに伝えることで、「自立しているけど可愛い」という隙を感じでもらえるでしょう。■ 甘えん坊なのにサバサバ一緒にいるときは甘えてくるのにお互いの時間を尊重する、会わない時間は自分の時間を充実させる……など、必要以上にベタベタしないのも、自立しているけど可愛い女性という印象につながります。「愛情を感じるけれど重たくない」「自立したお付き合いだけど寂しくない」という絶妙なバランスが、将来を意識する本命彼女へとつながっていくはず。見せられる部分があるなら、ぜひ意識してギャップを伝えてみてください。■ おわりにどんなに親密な関係だとしても、自立心のない依存する関係は、どこかでうまくいかなくなってしまうもの。「自立しているけど可愛い」というバランスを意識すれば、本命彼女として選ばれる女性になれるはずです。(白藤 やよ/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年08月18日最近の子どもは実年齢よりマイナス4歳ぐらい幼い印象の子が増えている、それは大人に原因がある。ということを前編でお送りしました。子どもが忘れ物をしてツライ思いをしないようにと、いつまでも学校の道具やサッカーの準備を親がすべてやってあげていませんか?進学塾「VAMOS」の代表で、日本サッカー協会登録仲介人として若手プロサッカー選手の育成も手がけ、アスリートと学習教育に共通する「成長プロセス」の体系化にも取り組む富永雄輔さんは、子どもの自立には勉強でもサッカーでも普段の生活の部分がとても大事だと言います。後編では、わが子を徐々に自立させるために保護者に意識していただきたいことを伺いました。(取材・文:前田陽子)(写真は少年サッカーのイメージです)<<前編:今どきの子は実年齢マイナス4歳幼い!?自分の事を自分でできる子にするために小学生の親が心得ておくこと■親に大切なのは我慢する勇気――子どもを甘やかしてしまう原因は何だと思いますか?子どもを子ども扱いして甘やかしてしまう原因のひとつに、SNSをはじめとする情報収集ツールがあると思っています。親御さん世代の人は盛んに使っていて、そこから典型的なマニュアルを入手している方もいるようですね。今の小学生の親世代は、ちょうど厳しい教えがNGとされてきた変換期で育っているため、教育への観念が同じ世代でも大きく異なります。そういった背景から親自身が結論を持っていないので自分の指針となるマニュアルを求める方が多いように思います。結果、「まだ子どもだから」「子どもを傷つけたくないから」など自分に都合のいい意見だけを切り取って子どもに対峙するので、子どもに甘くなるのだと思います。――親世代がちょうどマニュアルがあることが当たり前な世代ですよね。どうしても指針を欲してしまいます。親がブレると子どももブレます。親が真偽不明な情報に惑わされると子どもも混乱してしまうのはわかりますよね。また、甘やかされた子は勉強でもスポーツでも中途半端になってしまいます。自立させなければいけないことに、親は早く気が付かなければいけません。失敗した経験は子どもをおのずと成長させます。ですので早いうちにたくさんトライをして、たくさんエラーを経験させましょう。例えば、子どもが考えて実践した勉強のやり方で結果が出なくてもその方法を否定してはいけません。そのまま続けるのか、勉強法を変えるのか。それは子どもがまた考えて、トライすればいいのです。勉強なら、そんな経験を受験にまだ間に合う小学5年生、中学2年生の段階でたくさん失敗することは大切だと思います。失敗している間は、親は極力口出しを控えることも大事なことです。失敗を子どもに負わせ続けることを我慢する勇気が親に必要なのです。さらに、今は結果を見る時期なのか、経過を見るべき時期なのかを見極めること。勉強なら小5は過程を学ぶときで、小6は結果を見るときです。もっと短いスパンで考えてもいいですね。今度のテストは算数は結果を見て、苦手な国語はこれまでやってきたプロセスが良かったかどうかを見るとか。結果と過程のどちらに着目するかの基準を持っていると良いと思います。親が子どもにその時、何を学ばせたいかをはっきりすること。それをしないと、結局あれもこれもになってしまいます。■ゼロか100ではなく、徐々に手を放す――子どもの自立を考えたときに大切なのは日々の生活なのかなと思います。そう思います。現在海外で活躍しているサッカー選手の多くは、練習以外の時間を現地の言葉を習得するための勉強などに多くの時間を割いています。そういった努力はほとんど報道されませんが、一流選手たちは練習以外で努力していることがたくさんあります。親御さんにはそこに気づいてほしいですね。勉強にしてもサッカーにしても、上を目指すなら生活の部分がとても大事です。親が口を出し、手を出すことのすべてがダメではないと思いますよ。たとえば九九ができない子に割り算をしろと言っても無理なことです。ベースとなる知識は教えてあげないといけません。教えるステップと手を放すステップが重要なのですが、子どもが失敗することを心配して手を放せない親がとても多いと思います。いきなりすべてのことから手を放す必要はありません。部分ごとに手を放せばいいのです。例えばサッカーなら、練習場は試合会場まで一緒に行くけれど、準備はひとりでやらせる。試合会場へのアクセスを考えさせて、一緒に行くとか。少しずつで良いのです。いろいろな自立のさせ方があると思います。付くのと離れるのを段階的にすることを意識してほしいですね。中学生になったから、高校生になったからと、いきなりすべてをつき放すのではなく、子どもの様子を見ながら徐々にでいいと思います。そして親もトライ&エラーを繰り返していくこと。親がエラーする様子を見せることも、子どもにとっては「失敗してもいいんだ」という教訓になります。■親もアップデートが必要――子どもたちの習い事のスタートが低年齢化していると思います。やはり早く始めないとダメなのでしょうか?ひと昔前に比べて、塾もサッカーなどの習い事も、スタートする年齢が下がってきています。その結果、小1の段階でうまい子がたくさんいます。小学校から始めようとクラブに入った子が同じ練習をしたときに、幼稚園から始めていた子はできて、小学校から始めた子はできないということがたくさんあります。そんな時に小学校から始めた子が「自分はダメだ」とあきらめてしまう子がいるんです。できないのではなくて、やり方を知らないだけなのに。それなのに子どもも親も諦めてクラブを辞めてしまう、これはとても不幸なことだと思います。正当な競争をさせないことでつまづきやチャレンジがないので、ぬるい環境で甘えが出てきてしまうのです。そして甘えが多いと精神的に幼い子が増えます。そういった子を増やさないためには、正当な競争が必要だと思います。過度な椅子取りゲームは精神的にもきついですが、適度な刺激を子どもに与え続けると考え方は変わってくるはずです。一生懸命挑戦してみて、それでも思ったような結果が出なかったり、別の目標をに向かうことを決断することもあるかもしれません。ですが、目標を変えることは挫折ではなく新たなことへのチャレンジなのです。親はつい挫折をさせたくなくて手を出してしまいますが、チャレンジととらえられれば、応援することができるのではないでしょうか。今回のコロナ禍で実感された方も多いと思いますが、10年後どころか、少し先の将来は予想がつかない社会に変化する可能性もあるのです。大人が考えている以上に子どもを取り囲む環境は進化して、これまで以上に変わっていきます。AI、プログラミングなどを小学生時代から学ぶことは、親世代には経験がなかったこと。ですから、親もアップデートが必要です。向上心を持っている親は、子どもへの植え付け方がとても上手ですよ。子どものためにも、自分たちが変わることに躊躇しない親がいいですね。<<前編:今どきの子は実年齢マイナス4歳幼い!?自分の事を自分でできる子にするために小学生の親が心得ておくこと富永雄輔(とみなが・ゆうすけ)進学塾「VAMOS(バモス)」代表。京都大学を卒業後、東京・吉祥寺に幼稚園生から高校生まで通塾する進学塾「VAMOS」を設立。入塾テストを行わず、先着順で子どもを受け入れるスタイルでありながら、中学受験から高校受験、大学受験まで、毎年首都圏トップクラスの難関校合格率を誇る。少人数制の個別カリキュラムを組みながら、子供に合わせた独自の勉強法により驚異の合格率を実現して話題に。小さな学習塾ながら、論理的な学習法や、子供の自主自立を促し、自分で考える力の育成に効果的と、保護者から圧倒的な支持を集めている。日本サッカー協会登録仲介人として若手プロサッカー選手の育成も手がけ、アスリートと学習教育に共通する「成長プロセス」の体系化にも取り組んでいる。主な著書に『「急激に伸びる子」「伸び続ける子」には共通点があった!』(朝日新聞出版)、『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(文響社)、『男の子の学力の伸ばし方』『女の子の学力の伸ばし方』(共にダイヤモンド社)、『それは子どもの学力が伸びるサイン!』(廣済堂出版)などがある。進学塾「VAMOS(バモス)」ホームページはこちら>>
2020年06月30日「なぜ自分で決められないの」「それくらいひとりでやりなさいよ」——こうした言葉を日常的に子どもにかけてはいませんか?心当たりのある方は、おそらく我が子の自立を強く願っているからこそ、厳しく接しているのでしょう。子どもの自立を促すことは、親の重要な役割のひとつです。ですが、何でもかんでもひとりでやらせたり、決めさせたりする必要はありません。もっと気楽に構えてよいのです。今回は、その理由を説明します。子どもが決められないなら、親が決めてもいい親の過干渉は、子どもの自立心を奪うといわれています。たとえば、子どもが洋服を選んでいるとき、「こっちがいいんじゃない?」と先回りして口出しすると、子どもの自立心は育ちません。子どもがじっくり選んでいるなら、時間がかかっても決まるまで待つべきです。ですが、子どもが「お母さんが選んで」とお願いしてきた場合は別です。そこで、「ダメよ。自分で選びなさい」と言ってしまったら、いつまでも決まらないか、投げやりな気持ちで適当に選ぶかのどちらかになるのではないでしょうか。子どもが自分で決めたり行動したりできる、もしくはしたがるかどうかは、その子の成長段階にもよります。教育ジャーナリストのおおたとしまささんは、「幼い子どもにはまだはっきりした自我も判断力もありませんから、なんでもかんでも子ども自身で選ぶことはできません」「ある程度、親が決めてしまっていい」とコメントしています。また、同様に子どもの性格にもよります。人間関係研究家の稲場真由美さんによれば、人間の性格は大きく4つに分けられ、そのうちの2つのタイプは、「相手のために頑張ることによろこびを感じる」タイプなのだそう。それに該当する子どもは、自分より親の意見を優先したいと考えるのだといいます。つまり、すべての子どもに対して、何でもかんでも自分で決めさせるのが適切とは限らないのです。自立とは、素直に助けを求められるようになることそもそも、親が目指している子どもの「自立」とは、どういうものなのでしょうか。一般的には、「自分のことは自分でできる」など、親に依存していない状態を示すイメージがあります。しかし、実際のこの言葉の捉え方は多様です。たとえば、脳性まひによる障害を抱える、東京大学先端科学技術研究センター准教授の熊谷晋一郎さんは、上記イメージとは真逆といえる捉え方をしています。「自立」とは、依存しなくなることだと思われがちです。でも、そうではありません。「依存先を増やしていくこと」こそが、自立なのです。これは障害の有無にかかわらず、すべての人に通じる普遍的なことだと、私は思います。(引用元:全国大学生活協働組合連合会|大学生協の保障制度)たしかに、大人でも周囲の人たちの力を借りずに生きている人はいません。むしろ、自分の力だけでは解決できないことに直面したとき、「手を貸してください」「教えてください」と素直に助けを求められることが大事なのです。ここで、先ほど例に出した、「子どもが『お母さんが選んで』とお願いしてきた場合」を今一度思い浮かべてみましょう。親が「ダメよ。自分で選びなさい」と言ってしまったら、次から親に素直に助けを求めることはできなくなってしまうかもしれません。子どもが親以外の「依存先」をたくさん増やせるようになるまでは、親が手を差し伸べるべきではないでしょうか。もちろん、子どもがアドバイスを求めているときに限りますが。どんどん「甘え」を受け入れよう!では、子どもの自立を目指す親は、子どもにひとりでやらせたり、決めさせたりする以外に何をすべきなのでしょうか。多くの専門家が、意外なことに「甘えさせること」が子どもの自立を促すと言います。そのなかで、精神科医の佐々木正美さんの意見をご紹介しましょう。むしろ、幼少期にいうことをきいてあげ、たっぷり甘えさせてあげた子どもほど、早く自立して、大きくなっても親に心配をかけない人間に育ちます。その反対に、しっかり甘えられなかった子どもほど、いつまでも手がかかります。それは私の50年余りの臨床体験をはじめ、多くの子どもたちを見てきて実感していることです。(引用元:Hugkum|【今も心に響く佐々木正美さんの教え】子どもが自立するには「甘え子育て」が必要です)なぜ、「甘え」を受け入れられた子どもほど自立するのでしょうか。その理由について、佐々木さんは、「甘えやわがままを受け入れてもらうことで、子どもは自分に自信を持てるようになり、それが自立を促す力になるから」と述べています。また、「子ども時代にそういう受け入れ経験がないと、自立するのが難しくなって、人に要求ばかりする人間になる」とも話しています。しかし、ここでいう「甘え」には、物質的要求や金銭的要求は含まれません。子どもが「あれ買って、これ買って」と言ってくるのをすべて聞き入れるのは単なる「甘やかし」です。子どもの自立を促す「甘え」とは、精神的要求のことを示します。「抱っこして」「話を聞いて」や、先ほど例に出した「お母さんが選んで」もそれに当てはまります。最後に、こうした「甘え」はいつまで受け入れればいいのでしょうか。家庭教育の専門家である田宮由美さんは、「子どもは心が自立していくと、自然に親から離れ、甘えてこなくなる」としたうえで、「強いて時期を言うとすれば、9歳か10歳くらい」と言います。ですが、これはあくまでも目安であり、「子どもが甘えてこなくなるまで、充分甘えさせてよい」のだそうです。***これまで子どもを自立させようとひとりでやらせたり、決めさせたりすることに頑張りすぎていた親御さんは、少し力を抜いてみてもいいのかもしれませんね。そのぶん、子どもの「甘え」に向き合う時間を増やしてみましょう。また、ご紹介した佐々木正美さんは、「親御さんも人に甘えることが必要」と述べています。疲れたときは、家族や友人に愚痴を聞いてもらったり、頼ったりできるといいですね。(参考)こどもまなび☆ラボ|なんでも「自分で決めさせる」親が、子どもを追い詰めているかもしれない理由こどもまなび☆ラボ|子どもが言う「なんとなく……」に、親が「どうして?」と聞いてはいけないわけ。PHPファミリー|子どもにとって「自立」って何?全国大学生活協働組合連合会|大学生協の保障制度Hugkum|【今も心に響く佐々木正美さんの教え】子どもが自立するには「甘え子育て」が必要ですAll About暮らし|子供を自立させる甘えと、ダメにする甘やかしの違い
2020年04月04日「毎日、感情的に子どもを怒ってばかりで嫌になる」「子どもを褒めてあげたいのに、どこを褒めればいいかわからない」子育てをしていると、子どもの褒め方や叱り方についての悩みは尽きないですよね。そうであれば、思い切って褒めるのも怒るのもやめてみてはいかがでしょうか。……というのも、今、褒めない・怒らない「アドラー式子育て」が注目されているのです。いったいどのような子育て法なのか、ご紹介しましょう。アドラー式子育てとは?アドラー式子育てとは、フロイト、ユングに並ぶ心理学の3大巨匠とされる、アルフレッド・アドラーの心理学を取り入れた子育てのことです。ベースとなっているアドラー心理学は、その思想を解き明かした書籍『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)がベストセラーとなったことがきっかけで、今では多くの人に知られています。アドラー心理学において、特に大事にされているのが「共同体感覚」というもの。共同体感覚とは、一言でいうと、「一人ひとりが自分らしくいられ、お互いに協力し合える関係を周囲の人たちと築けている状態」のこと。メンタルコーチの平本相武氏は、「人が人を支配しないヨコの関係」と説明しています。この感覚を高めるには、自分が自分のことを好きになり(自己受容)、他者のことを仲間と認め(他者信頼)、人の役に立っていると実感する(他者貢献)という3つの条件を満たすことが必要です。また、これらの条件は「人間の幸せの条件」ともされています。子どもの共同体感覚を高め、最終的に「自立」させることがアドラー式子育ての目標です。アドラー心理学に詳しい株式会社子育て支援代表取締役の熊野英一氏の著書『育自の教科書〜父母が学べば、子どもは伸びる〜』(アルテ)では、自立の意味を下記のように定義づけています。<自立とは>1. 保護者(通常は親)の保護から精神的に独立して2. 自分のことを信頼しながら3. 社会(他者)との適切で建設的な関係を構築して生きていくこと(引用元:日経DUAL|アドラー心理学入門周りを「勇気づけ」できる人になる)この定義からわかるように、アドラー式子育てにおける自立は、単に独り立ちすることではありません。独り立ちしたうえで、社会と調和して暮らすことを目指すのです。褒めず、怒らず、やる気を引き出す方法では、こうした目標に向かって、具体的に何をすればよいのでしょうか。アドラー式子育てでは、「勇気づけ」という技法を使います。勇気とは「困難を克服する力」のこと。勇気づけとは、子どもの気持ちに寄り添い、共感する態度で接することで、子どもに「困難を克服する力」を与えることを指します。たとえば、子どもが何かしてくれたとき、「えらいね」「すごいね」と褒めるのではなく、「ありがとう」「うれしいな」などの気持ちを伝えるようにするーーこれが勇気づけです。「ありがとう」「うれしいな」などの気持ちを受け取った子どもは気分が良くなり、「自分の意思で」相手を喜ばせるような行動をとるようになります。ポイントは、この「自分の意思」という点。勇気づけは、子どもに自信を与え、「自らやってみよう」というやる気を引き出してくれるのです。こうした例を見て、「褒めたらダメなの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。もちろん、子どもを褒めることがいけないわけではありません。しかし、ちょっとしたことでも褒めてばかりいると、子どもにとって逆効果です。公認心理師・産業カウンセラーの大美賀直子氏によると、子どもを些細なことで頻繁に褒めていると「褒められる状況」が当たり前になってしまい、褒められない状況に不安を覚えるようになるのだとか。そうすると、進学や習い事、就職などで「褒めてもらえない環境」に属したとき、適応できなくなってしまいます。また、「自分がどうしたいか」ではなく、「大人はどう思うか」を基準に行動するようになり、「自分の意思で」行動する力が身につかなくなってしまうことも。また、子どもに感情的に怒ったり、嫌味を言ったりすることも逆効果です。たとえば、子どもが部屋の片付けをしないとき、「片付けなさいって言ったじゃない!なんでできないの?」と怒鳴ったり、怒りながら親御さん自身が片付け始めたりするのは、アドラー式子育てでは、「勇気くじき」と呼ばれている行動。子どものやる気を失わせ、学ぶ機会を奪ってしまいます。10歳になるまでに実践しようここまでの内容を読んで、「これまで毎日のように怒ってしまっていた……」「勇気づけなんて全くしてこなかったから手遅れなのでは……」と不安に思った方もいらっしゃるかもしれません。アドラー式子育てでは、子どもの人格や性格は10歳頃までに形成されると考えられています。そのため、10歳前後の関わり方が特に重要視されているのです。これまで勇気づけをしてこなかった方は、これから少しずつでも勇気づけを心がけてみましょう。では、これまで褒めたり怒ったりしていたシーンで、どうすれば勇気づけに変換できるでしょうか。具体的な例をいくつかご紹介します。褒める→勇気づける褒める行為は、基本的に上から目線です。当たり前ですが、上司などの目上の立場の人を「褒める」ことはまずないですよね。前出の熊野氏によると、褒める行為は、相手との間のタテの上下関係を前提に、立場が上の人が下の人を評価する行為だそう。これまで褒めていたシーンで勇気づけるときは、子どもの気持ちにいっそう寄り添って、自分の気持ちを伝えることがポイントです。●子どもが部屋を掃除してくれたとき「掃除してえらいね!○○ちゃんはきれいにするのが上手だね!」と褒める↓「きれいになって気持ちいいね!ありがとう!」と勇気づける●子どもがテストで100点をとったとき「すごい!さすが○○ちゃん!」と褒める↓「○○ちゃん嬉しそうだね。お母さんも嬉しいわ」と勇気づける 怒る→勇気づけるこれまで怒っていたシーンの多くは、子どもに「してほしいこと」があるときでしょう。前出の平本氏いわく、子どもを叱って行動させるのは、親が子どもを支配している状態にある「タテの関係」。子どもに行動を促したいときは、命令口調で伝えるのではなく、自分の気持ちを伝えてお願いしたり、どうすればできるようになるか子ども自身に考えさせたりすることがポイントです。●子どもが洗濯物をかごに入れないとき「ちゃんと洗濯物をかごに入れなさいよ!」と怒鳴る↓「○○ちゃんの洋服が洗えなくて困っているの。脱いだものをかごに入れてくれると助かるんだけど」と気持ちを伝え、お願いして勇気づける●子どもが門限を守らない「○時までに帰ってきてって言ったじゃない!なんで守れないの?」と怒鳴る↓「遅くなると、お母さん心配なの。どうすれば時間を守れるようになると思う?」と気持ちを伝え、子ども自身に考えさせて勇気づけるこのように、コツさえつかめば、あらゆる場面で勇気づけが行なえるのです。***アドラー式子育てで重要と言われていることのひとつに、「完璧を目指さないこと」があります。「失敗してしまう自分自身にも、勇気づけを行なえるようになろう」という考え方です。時には、子どもに対して、感情的に怒ってしまうこともあるでしょう。そういうときは、「自分はイライラしていたんだな」「どうすれば怒らないですむかな」と反省し、できるときにまた、子どもに寄り添うようにしましょう。(参考)原田綾子(2014),『子どもの「自信」と「やる気」をぐんぐん引き出す本』, マイナビ.日経DUAL|子どもの将来の幸せを願うなら、結果を早く求めない日経DUAL|「勇気づけ」と似ているようで違う「ほめる」の弊害ママスタセレクト|アドラー式子育てってどんなもの?子育ての「目標」を持って“ブレない軸”を手に入れよう #アドラー式子育て術から学ぶAll About|ほめすぎは逆効果?アドラー流・よりよい声かけのコツITmediaエンタープライズ|自分が好き?居場所はある?「幸せ」を実感するための3つの条件
2020年02月13日「俺って、自立した女性が好きなんだよね」……このようにのたまう大人の男性を見聞きしたことはありませんか?彼らの言いたいこと、よくわかります。しかし、実際にふたを開けてみると、そう発言をする男性ほど自立し過ぎた強い女性を敬遠する傾向にあります。そこで今回は、男性の求める自立した女性って具体的にどういうものかをご紹介します。自立し過ぎると「彼氏」として自信をなくす自立した女性とは精神的・物質的に男性に頼ることなく、つねに対等な目線で関係を続けられる人。これって男性からしたらとても魅力的な女性ですよね。男女ともに依存し過ぎずにお付き合いができるので良好な関係を長く続けることができます。しかし、この自立心が強すぎると彼のダメな部分が目についてしまうようになります。それを正すように指摘したり、正論を振りまいてしまうと彼は途端に「自立し過ぎてて、俺なんかいなくてもいいんだな」と勝手に萎えてしまうよう。つまり、彼女のほうがスゴイから彼氏としての立場に自信がなくなってしまうのですね。そうなると途端に彼女を大事にするどころかオカン扱いをしたり、最悪の場合、他のかよわそうな女性に目移りをする可能性が浮上します。ちなみに好きなタイプが強い女性と公言している男性でさえ、実際おつきあいする女性にはどこか不完全さを求める傾向があります。ちょうど良い自立心ってどういうもの?では、パートナーが本当に求めるちょうど良い自立した女性というのはどういうものでしょうか。私の個人的な憶測ですが、8割自立していて、2割ダメな部分を持ち合わせた女性だと想定しています。もちろん、これは女性に限らず男性にも言えること。パートナーが支えるスキもないほど完璧な男性って憧れる半面でどこか気後れをしませんか?何事もソツなくこなし、人の助けを必要としない、弱音も吐かない、だらしなくもない。人間味がなさ過ぎて逆に辛いですよね。そうなんです、実は自立し過ぎていることが悪いのではなく「恋人としての役割」をパートナーに与えられていないことが原因です。しっかり自分を律する力がありながらも、パートナーに頼る、甘える、弱さを見せることができることが、ちょうど良い自立心の在り方なのではないでしょうか。例えば、寂しい、悲しい、辛いという感情を素直に言葉にすることも大切です。自立心の強い方は弱さを人に見せたくない気持ちが働きやすく、強がってしまう傾向にあるので意識的に感情を伝えることから始めてみると良さそうですね。甘え方がわからない時は、彼の存在を認めようとはいえ、何事においても自分でこなしてきた自立心旺盛な女性は誰かに頼ることがなかなかできないもの。甘えて良いよと言われても甘え方がわからないと、どうすれば良いか困りますよね。そんな時は、無理に甘えようと意識しなくてもOKです。その代わり、彼氏としての立場を与えてあげましょう。それは彼に「〇〇くんがそばにいてくれるだけで頑張れる」と一言伝えるだけで良いのです。具体的に何か力になれなくても、一緒にいることに意味があるという意図が伝われば、彼もちゃんとあなたの彼氏としての立場を感じられるはず!
2020年01月16日「お支度ボード」という言葉を聞いたことがあるママは多いでしょう。3歳ごろから小学生の子どもを持つママに人気で、子どもの自立心を育むために活用できるアイテムです。お支度ボードとは何か・作り方・おしゃれな使い方アイデアについて紹介します。お支度ボードって何?お支度ボードとは、端的にいえば「子ども用のやることリスト」です。子どもの目に付くところに設置して、子どもが自分自身で身支度ができるように促します。忙しい朝や幼稚園・学校から帰ってきたときに、ママは毎回「歯を磨いたの?」「手を洗いなさい」などと子どもに口を酸っぱくして言うことが減り、イライラが解消されると評判です。お支度ボードの特長について、以下で詳しく見てみましょう。子どもの自主性を助けるチェックボード文字で表示される大人向けのやることリストと違って、子ども用のお支度ボードはイラスト・アイコンなど一目で分かりやすいのがポイントです。例えば、歯磨きであれば「歯ブラシの絵」にすることで、一目ですべきことが分かります。まだ字が読めない子どもでも活用できるでしょう。タスクが完了しているかどうかも一目瞭然で、忘れ物について子どもが自分でチェックすることができます。3歳ごろから始めてみようお支度ボードは3歳ごろから小学生までの子どもが使うのに適しています。成長に合わせたタスクや表示方法を考えましょう。保育園・幼稚園の頃は文字は無し、または少なめにして絵柄メインで表示します。小学生向けには、絵柄・文字と一緒に英単語を併記することもグッドです。お支度ボードの作り方とはお支度ボードは市販の物もありますが、手作りしているママも多いです。100均のお店で材料がそろうので、手軽に作れますよ。お支度ボードは子どもが理解しやすい・操作しやすいことをメインに考えて作りましょう。子どもの興味をそそるデザインであることも大切です。さらには、カードを裏返すと「頑張ったね」のメッセージが出てくるなどといったしかけがあると、ゲーム感覚で子どももより楽しくお支度ができます。お支度ボードを手作りする際のコツを3点紹介します。やるべきことをピックアップポイントはタスクの文言をシンプルにすることです。絵柄の補助的に使いましょう。例えば、朝ご飯を食べることは「ごはん」の一言でも十分伝わります。項目も欲張ってたくさん作りすぎないことです。タスクがありすぎると、全て完了させることを子どもが難しく感じてしまいます。全部完了できることを前提としてリストを作りましょう。マグネットを使う簡単な作り方お支度ボードを子どもが上手に活用するためには、シンプルなアクションでできることも大切です。マグネットを使う方法は簡単で汚れず、なおかつ繰り返し使えるのでおすすめです。マグネットを左の「やること」欄から右の「終わった」欄へ移動させるだけ・両面式の物ならタスクを終えたら裏返すだけなど、ワンアクションでできると長続きさせやすいですよ。時計を併用しても分かりやすいタスクの横に時計の絵を描いておくと、時間管理にも役立つので便利です。3歳ごろの子どもであれば、まずは時計の見方を覚えるよい練習となるでしょう。小学生ぐらいになると、何時に始めて何時までに完了するというリミットを入れることで、タスクの所要時間や制限時間を意識してテキパキとこなす手助けとなります。もっとおしゃれなボードにするには?「せっかく作ってディスプレイするならおしゃれなボードにしたい」というママもいるでしょう。インテリアや家具の雰囲気にもマッチするような、ハイセンスなお支度ボードを作るためのアイデア例を3つシェアします。おしゃれで簡単なフック形式に物をかけるフックを利用してお支度リストコーナーを作ると、おしゃれでスッキリした空間になりますよ。ミニマルな空間を好むママにおすすめです。1枚ずつカードの表にタスク・裏には「できた」の言葉を書きます。タスクが見えるようにカードをぶら下げておき、完了したら裏返します。カードはラミネート加工したり、表面をセロハンテープで補強したりすると長持ちします。黒板シートやモノトーンで「普通のホワイトボードじゃつまらない」という人は、黒板シートに白いチョークでタスクを書くと温かみがあっておしゃれなカフェ風ボードになりますよ。シックにキメたい都会派ママは、モノトーンで統一するのもすてきです。インテリアとしても空間になじむ上、ゴチャゴチャ感なくスッキリとディスプレイできます。イラストに凝ってみても手描きのイラストは味わいがあるものですよね。子どもの似顔絵を入れたり、好きなキャラクターや動物を描いたり、より子どもの興味を惹き付けるイラストを考えてみましょう。絵が苦手という人の場合は、かわいいステッカー・ネットの無料アイコン・テンプレートなどを活用するのもよいでしょう。自分でやりたい気持ちを持たせてあげようお支度ボードでは、子どもが自分で身支度をする習慣を身に付けることだけでなく、子どもが自分で気付き・考え・実行し・確認するというプロセスを尊重することが大切です。まだ完了していないタスクなど、ところどころでフォローをすることは必要ですが、なるべく子どもが自主的に実行できるよう、温かい目で見守ってあげてはどうでしょうか。
2019年12月28日無印良品の「自立収納できるキャリーケース」890円(税込)がいろいろ使えて便利! 細かく散らかってしまいがちな小物を立てて収納できて使いやすい、と話題になっています。みんなの実際の活用方法を教えてもらいました。 コスメ収納撮影/@s.k.m.f 撮影/@s.k.m.f shioriさん(@s.k.m.f)は、ぐちゃぐちゃだったというコスメをまとめて収納。多すぎるコスメを断捨離し、このケースに収納できる量に見直しをしたそう。ケース内には、同じ無印の「ポリプロピレンデスク内整理用トレー2」を3つ使用し、仕切りを作っています。「ナイロンメイクブラシポーチ」「ポリプロピレンメイクトレーミラー」がぴったりサイズで、気持ちいいですね! 裁縫道具撮影/@nimr___home撮影/@nimr___home撮影/@nimr___home あーさん(@nimr___home)は、裁縫道具をまとめて収納。ケース内には無印の「デスク内整理トレー2」を1個、「デスク内整理トレー3」を3個入れて仕切りを作り、縫い糸やメジャーなど細かい裁縫道具をしっかり分別。ケースの後ろ半分には、端切れやゴムなどをたくさん収納できるそう。フタにマグネットを貼りつけ、糸切りハサミをくっつけて収納しています。これは便利! お道具箱撮影/@nicohana.ouchi撮影/@nicohana.ouchi撮影/@nicohana.ouchi にこはな(@nicohana.ouchi)さんは、バラバラしがちな文房具やお絵描きセットをまとめて、子どもが自分でお片付けできるお道具箱にしているそう。色えんぴつやはさみ、テープなどを入れる仕切りを作って、折り紙やお絵描き帳はケースに立てて収納できます。工作やお絵描きをしたいときは、子どもが自分でお道具箱を出してきて、使い終わったらもとの位置に戻すという習慣がついたそう! 1年愛用し汚れても、細かいパーツを外して簡単にお掃除できるのも良いですね♪ 誕生メモリアルグッズ撮影/@flow_hayuka 撮影/@flow_hayuka yuさん(@flow_hayuka)は2人のお子さんの誕生メモリアルグッズを1人分ずつ分けて収納しているそう。エコー写真やへその緒、産院でかぶっていた帽子、産院の名前カード、命名書など、大切なメモリアルグッズをひとまとめにできるのは良いですね♪ みなさんの活用アイディアをご紹介しました。このほかにも、家計簿入れやおもちゃ(ラキュー)入れ、習字道具入れなど、さまざまなアイテムを入れて使っているそうです。もっときれいに、すっきり収納したい物がる方、この立てる収納アイディアを取り入れてみてはいかがですか。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2019年12月23日こんにちは、こしいみほです。保育園に通っている娘たち。夕食時、園での出来事を尋ねると「きょうは〇〇くんとあそんだよ」「みんな〇〇くんがかっこいいっていってる」「きょうも〇〇ちゃんとおててつないだの」とたくさんのお友達の名前が出てきます。家族以外との人間関係をどんどん築いている成長を喜ばしく思う反面、かわいい子どもたちをいつまでも私の庇護下におきたい、娘や息子を傷つけるもの全てから守りたいと思ってしまう自分もいます。 ■わが子を愛するがゆえの願望親と子として付き合いたいとは1ミリも思っていません。心の底から子どもたちの幸せを祈るこの思いだけはそのままに、子どもたちと同じ年頃の異性に転生して、お付き合いしたいと思っているだけなんです!付き合ってめっちゃ幸せにしてあげたいだけなんです!だって親として子どもたちに胸いっぱい幸せを与えられる期間なんて、超短いじゃない!だったらよきパートナーに生まれかわって、娘たちを幸せにしたいじゃない!?!?私だったら絶対に娘を泣かせる彼氏にはならないから!!!!■傷つき傷つけながら自分の人生を生きる わかっています、親は子をいつまでも守れないし、守るべきでもない。自分のパートナーだって、傷つき傷つけながら自分で見つけるものだとわかっているのです。しかし息子はすでに、自分で見つけたようで… 保育園行事でみおりちゃんを見かけたのですが、一緒に遊んでいた息子のほっぺをフワッ~っと両手で包み込んでニコニコしていました。かわいすぎる、ありゃ惚れちまう。 子離れの準備、始めます。というわけで、今回の人生訓は育児の超名言・子育て四訓を引用させていただきます! 乳児はしっかり肌を離すな幼児は肌を離せ 手を離すな少年は手を離せ 目を離すな青年は目を離せ 心を離すなお母さんの心はずっと君たちのそばにいるよ…
2019年12月11日「過保護」と「過干渉」は違います娘のこども園で、とても尊敬できるママ友と出会いました。「まずは自分でチャレンジしてみて」というスタンスの私の育児と比べると、そのママ友は、子どもがしてほしいと望むことは何でもしてあげる、どちらかというと「過保護」な育児。たとえば、子どもが自分でできることでも「ママがやって」と甘えることがあれば手を貸してあげています。一見すると、その行動は子どもの依頼心が強くなり、自立が遅れるのでは?と思いますが、実はそうではないのです。今回は、私が保育士として勤務していたときに学んだ「過保護」と「過干渉」の違い、そのママ友の子どもとのステキな関わり方についてお話しします。「過保護」は子どもの自立を助けるまず、「過保護」と「過干渉」について。「過保護」は子どもの求めること、望んでいることをしてあげることです。子どもの「甘え」をしっかり受け止める行為とも言えます。親としては「できることは自分でしてほしい」「甘やかすことはよくない」と思いがちですが、子どもは甘えを充分に受けとめてもらうことで安心し満たされ、自分でやってみる意欲をもつことができ、これが自立につながります。つまり、「過保護」は自立に必要なことなのです。子どもが求めるのであれば、これ以上してはいけない、ということはないそうです。それに対し「過干渉」は子どもが求めていないこと、望んでいないことまでも、親が先回りして手出しをしてしまうこと。また望んでいないことをすること、させること。子どもが自分でやろうとしていることを遮ってしまうので、意欲を持つことができなくなり、自立の芽を奪ってしまうのです。ママ友は、いつでも笑顔で子どもファースト!娘のこども園では、降園後に園庭解放があり、ママ同士はおしゃべりをしつつ、のんびりと子どもを見守っています。しかし、そのママ友はわが子の「かけっこしよう」「次はおすもうね!」という声かけにいつも快く笑顔で対応。自分の都合を優先することはありません。いつでも全力で遊ぶ親子の楽しそうな姿に、ほかの子ども達も集まってきます。また、帰り道、子どもが走れば一緒に走って車が来ないか見守り、子どもが遊び疲れると、おんぶして帰ることも。園での朝の身支度の時は、子どもに「ママがやって」と言われれば、本当は自分でできることでも笑顔でサポートしています。ほかにもこんなことがありました。園の帰りにママ友親子や数名の友達と一緒に公園へ遊びに行くことになりました。到着してしばらくすると、ママ友の子どもはちょっとしたきっかけで機嫌が悪くなってしまい、せっかく友達と公園に来たのに、ママにぴったりとくっついて離れなくなってしまいました。するとママ友は子どもを抱いてブランコに乗り、親子二人で遊びはじめました。しばらくすると、子どもはすっかり機嫌がよくなり、友達と追いかけっこをして楽しい時間を過ごすことができました。ママ友が瞬時にわが子の気持ちをしっかり受け止めてスキンシップをとったことで、子どもの気持ちが落ち着いたからだと思います。私が知っている限り、子どもの要求には、すべて「OK」をしている彼女。しかも、いつも笑顔で。その姿に心から尊敬の念を抱きます。今、ママ友の子どもは4歳。園内では自分でがんばっていても、ママがいるとサポートを求める甘えん坊なところがありますが、こんなふうにママが向き合ってくれていたら、これから成長とともにしっかり者に育っていくのだろうと思います。私にできる甘えの受け止め方はそのママ友親子と登降園で顔を合わせることで、私も「甘えを受け止める」ことを意識することができ、いつも感謝しています。しかし、実際に毎日繰り返される子どもの要求に、すべて笑顔で対応することは、難しいと思います。私自身は、「なにも聞いてあげられなかったな」という日もあれば、要求が多すぎてへとへとになってしまうことも。そんな日は寝る前に「大好きだよ」「本当にかわいい!」「ママの宝物だよ」と伝えたり、忙しい時期はその理由を伝えて、子どもが安心して1日を終えられるように心がけています。子どもが親を求めてくるのは小さなうちだけ。完璧じゃなくても日々のフォローを繰り返しながら、これからしっかり自立できるよう、今はたくさん甘えを受け止めていきたいです。<文・写真:ライターnicoai>
2019年10月22日こんにちは、保育士の中田馨です。将来「自立した心」を持つ子どもに育ってもらうためには「甘えさせる」ことが大切です。「甘えさせる」ことで、親に依存的にならないようになるのですが、具体的にどのようにすればいいのかを考えていきます。 「甘えさせる」と「甘やかす」の違い「甘えさせる」という言葉を出すと、よく比較されるのが「甘やかす」です。「甘えさせる」と「甘やかす」は一見同じような言葉に感じてしまいますが、実は大きく違います。 「甘やかす」とは甘やかすというのは、子どもがしようとしていることを、失敗しないように親が先回りをしてやってしまうこと。例えば、自分で靴下を履こうとしている子どもがいるとします。そんなときに、自分で履くと時間がかかるからと言って、先回りしてママが履かせるのは「甘やかす」です。甘やかすことを続けていると、自分でできるという達成感や、なかなかできないという悔しさなどを味わうことができません。 「甘えさせる」とは甘えさせるというのは、何か問題にぶち当たったときに「大丈夫だよ」と受け入れることです。前例で説明すると、自分で靴下を履こうとしている子どもがいます。なかなかうまく履くことができずイライラし始めました。そこで、「ママが少しお手伝いしようか」と声かけをする。これが「甘えさせる」です。少し手伝ってあげたあと自分で履けたら、子どもは「自分でできた」という自信がつきます。 「甘えさせる」が足りない子とは?「甘えさせる」というスキンシップを赤ちゃんのときからしている子どもは、十分に甘えてきたので、安心して一日を過ごすことができます。 実際に、保育現場で子どもたちを見ていると、お家で「甘えさせる」が少ない子は、保育士によく「抱っこをしてほしい」と訴えます。また、自分から進んで遊ぶことにも消極的です。自分が「甘えたい」という欲求を満たされている子とそうでない子は、心の成長に違いが出ることがあります。 自立した心に育てるためにママができることは?「赤ちゃんを甘えさせてあげましょう」といわれても、ざっくり過ぎて分かりづらいですね。そこで、ママが赤ちゃんにできることをお伝えします。 1. 赤ちゃんをほめる赤ちゃんに「イヤイヤ」という心が芽生えてくる時期になると、どうしても親がしてほしいことを押しつけてしまうことがあります。でもそこはグッとこらえて「そうか、イヤなんだね。イヤってよく言えたね」とほめます。イヤという気持ちを表現できることも成長のひとつです。そして、できることからチャレンジします。 例えば、おもちゃをかごの中に1個でも片付けられたらほめます。ほめられると赤ちゃんはできたことに自信を持つことができます。 2. 赤ちゃんを抱きしめるママとのスキンシップを十分に取ることが、やはり一番大切。スキンシップの取り方はいろいろありますが、まずは「抱きしめる」ことから始めてみましょう。赤ちゃんが甘えたいときはもちろんですが、そうでないときも抱きしめるというスキンシップを心がけてみてください。 ただ、1日中抱っこしているのではなく、一人遊びを上手にしているときはそっと見守るなど、メリハリをつけることも必要です。抱きしめられ、甘えるという欲求を満たされると安心し、自立していきます。赤ちゃんに「安心」の気持ちを積み重ねてあげましょう。 一人でできた経験を積み重ねるまずは、遊びの中から「一人でできた」経験を積み重ねていきましょう。「寝返りができた」「型はめを一人で入れられた!」「積み木を一人で1段積み重ねた!」このように分かりやすいこともそうですが、もっと小さいときから考えると「体の前で両手を組むことができた」「仰向けで足をつかむことができた」「うつ伏せで頭をグインとあげられた」というのも同じことです。赤ちゃんが一人でできたことをママが見つけてほめるのです。そうすると「一人でできた」という達成感を味わうことができます。日々の積み重ねが自立した心に育つことにつながります。 達成感を味あわせること、甘えさせ安心させること、ときには赤ちゃんの様子をじっくり見守り、できないことへの悔しさに共感すること、ママのこういった姿勢で赤ちゃんの心は「一人でチャレンジするぞ!」と育っていきますよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年10月03日4月に長男が幼稚園に入園。毎日元気に遊んでくるのはいいのですが、帰宅するときには全身ドロドロ…。そのままで家を歩き回られたら大変!と、帰宅後そのままお風呂に直行させることにしました。わが家には6か月の次男がいるので、入浴タイムがスムーズに進むことが最重要課題です。取り組みをはじめて4か月。母ひとりで2人の息子たちをスムーズに入浴させるための方法が確立できてきました。今回はその工夫を紹介します。長男の登園準備ボックスを浴室にまず考えたのは、長男には幼稚園から帰宅後、玄関から浴室に直行してほしいということ。そして、夕方の時間は特に忙しく長男にかかりきりにはなれないので、「自分のことは自分でできる」ようにするのが大切だということです。そこで、洗面所の一角に、幼稚園バッグを片づける場所と登園準備に必要なもの、着替えを入れるボックスを作りました。「自分のことは自分でやる」という意識をもってもらうために、引き出しにシールを貼ったり、収納場所の確認は長男と一緒に。ボックスは一番上がリュック置き場で、ループ付きタオル、靴下、パンツ、パジャマ上、パジャマ下が入っています。長男と、幼稚園から帰ってからの動きを考えました。・幼稚園から帰ったら洗面所へ直行(ママと次男がお風呂に入っている間に)・水筒とコップをリュックから出す。ループ付きタオルを洗濯カゴへ入れ、新しいループ付きタオルをリュックへ入れる・連絡帳袋に手紙があるときは手紙を洗面台へ置く・洗面所にある洗濯カゴに脱いだものを入れる・浴室に入るはじめに動きを説明したときは、よく分からない様子で不安気だった長男。でも、きちんとできるたびに、「すごいね!」「自分でできるってかっこいい」と声がけしていると、どんどん自信を持つようになっていきました。この流れで動き始めて1週間、一連の流れが問題なくできるようになりました。毎日1人で完璧に!とはいきませんが、動きが止まっていそうな時は、お風呂場から声かけもできるので、問題なく行えています。動線を意識した配置がポイントわが家ではお風呂から出て、長男がパンツを履いて保湿クリームを準備します。そのため、長男のパンツの引き出しには保湿クリームも一緒に入れています。同じ場面で使うものは、一緒に収納しておくと、「つい忘れた」を防げます。また、お風呂から出てすぐに使うタオルやオムツは、お風呂のドアを開けてすぐの引き出しに収納。そうすることで、お風呂場から手を伸ばせばタオルを取ることができ、さらに洗面台横へ次男を座らせ、そのままオムツを履かせることができています。このように、「できるだけ動きを少なくして、やるべきことを完了させる」ことが積み重なると、いろいろな流れがスムーズになると感じています。乳児とのお風呂に欠かせない、わが家の必須アイテム!わが家で大活躍しているのが、写真のバスチェア(スマートエンジェル/簡易バスチェアしろくまさん)です。このバスチェアのおかげで、腰すわりする前の次男と3歳の長男と一緒にお風呂に入ることができるようになりました。おしりの部分は深めにくぼんでいるので、座らせると安定感があり、くぼみにお湯がたまるのもうれしいポイント。上部が引っ掛けられる形状になっていて、つるして収納できるので、清潔に保管できるのも気に入っています。実はこちら、西松屋で1000円以下で購入。安いので「とりあえず」と思っていたアイテムだったのですが、今ではなくてはならない必須アイテムです!小さな子どもとのお風呂は大変ですが、今回の取り組みで、上の子が成長するいい機会にもなることが分かりました。それにきっと、こうして一緒に入れるのも、あと数年!今のこのお風呂タイムを愛おしみながら大切にしたいと思います。<文・写真:ライターかつき>
2019年08月13日近年、子どもを取り巻くお金の環境が大きく変わったことで、学校教育でも間もなく「お金の教育」がはじまります。日本はようやく国としてマネー教育に本腰を入れることになったのです。では、海外のマネー教育とはどんなものなのでしょうか。マネー教育の第一人者である横浜国立大学名誉教授の西村隆男先生にお話を聞きました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)いまの日本にもマネー教育はあるが……間もなく実施される新学習指導要領による公教育には、いわゆるマネー教育が組み込まれることになりました。とはいえ、現在も学校においてマネー教育がまったくされていないわけではありません。ひとつは日本銀行が組織している金融広報中央委員会によるもの。金融広報中央委員会のかつての名称は貯蓄増強中央委員会。もともとは、戦後間もない頃に、国民に貯蓄を奨励し、お金を財政と企業融資に使って日本の産業拡大を図るための組織でした。「貯蓄は美徳だ」と国民を教育していたわけです。現在も傘下の組織が各都道府県にあります。主な活動は、小学校、中学校、高校向けのマネー教育の教材をつくること。それから、金融・金銭教育研究校を指定して、「かしこい消費者になり、かしこい買い物をする」という教育をおこなっています。子どもの頃に通っていた学校が、「子ども銀行」の活動をしていたという方もいるかもしれません。それも金融広報中央委員会によるマネー教育の一環です。もうひとつは最近のものです。2012年に消費者教育推進法という法律が制定されました。これは、自分のためだけではなく、「世のなかのためにもいい買い物をしよう」という教育をおこなうための法律です。「世のなかのためのいい買い物」とは、たとえば持続可能な社会をつくるために環境にいいものを買う、あるいは人権のことも考えてフェアトレード商品を買うといったものですね。この法律により、現行の学習指導要領でも家庭科や社会科の学習内容に「消費者教育」という名称でマネー教育が盛り込まれています。たとえば、小学3年生なら、社会科の勉強として商店街や小売店のお金の流れやそこで働く人の視点を学ぶ。これも広い意味ではマネー教育といえます。欧米の教育は「生き方教育」とはいえ、授業時間全体からすれば日本のマネー教育はごく限られたものです。では、海外のマネー教育はどうなのかというと、特に欧米では日本よりもはるかに進んでいるといっていいでしょう。そのちがいは、教育そのもののとらえ方によるところが大きいと感じています。日本の中央集権的な教育の目的は、健全な勤労者を育てて経済のパイを大きくしようとするもの。いわばエリート養成のための「知識注入型教育」が中心です。一方、もともと子どもに自立心や権利意識を持たせることを重視する欧米の教育は「生き方教育」といえます。そのため、特に北欧の教育では、手に職を持たせるという意味もあってか、「ものづくり」を重視する。それどころか、小学4年生になると自分で仕事をつくって生活していくための「起業家精神」を教える授業もあるほどです。そういう教育ですから、当然、マネー教育にも力を入れています。スウェーデンでは子どもたちに生活設計をさせる授業があります。収入がいくらで家賃がいくらで、毎月いくら貯金できるとか、利息が○%だから年末には預金がいくらになるというふうに生活設計をさせる。しかも、面白いことにこれが算数の授業なのです。フィンランドでは図工の時間に広告をつくるという授業を視察しました。図工の授業とはいえ、ただのアートでは終わりません。子どもたちは「これなら商品が売れるだろう」と考えた文言を広告に入れる。売り手がどのように買い手を誘導しようするのか、マーケティング戦略を学ぶわけです。さらに、今度は消費者サイドに立ってそういう戦略に乗せられないための方法を学んでいました。求められる「実生活に根ざした教育」アメリカのマネー教育もわたしのなかでは強く印象に残っています。わたしがアメリカでマネー教育の視察をしたのは1987年頃。少し古い話になりますが、逆にいえばアメリカでは少なくとも30年以上も前から積極的にマネー教育がおこなわれていたということになる。さて、肝心の授業内容です。当時のアメリカは小切手社会でした。すると、小学生が小切手を切る授業を受けていたのです。子どもが「$100」と小切手に書いたら、先生は「それじゃ、駄目だ」という。ただ「$100」と書いたのでは、線を書き足されて「$400」にされるかもしれないし、0をふたつ加えて「$10000」に書き換えられるかもしれませんよね。不正防止のために「$100と書いたら、その下に『one hundred dollars』と書きなさい」と指導するのです。完全に実用的な内容でした。また、高校生になると、中古車ディーラーで車を買うシミュレーションをおこなう授業もありました。走行距離や事故歴、燃費など、車を買うときになにをチェックするべきかを教える。それこそかしこい消費者になるための教育をしているわけです。これは「コンシューマーエコノミクス(消費者経済学)」という教科の授業でした。独立教科でマネー教育をするアメリカ、さまざまな教科で横断的にマネー教育をするヨーロッパというちがいはありますが、学校でリアル経済を教える点では共通しています。そうして、子どもを社会のなかで自立した人間に育てることこそが教育だという思考があるのでしょう。二次関数や因数分解、微分積分を学んで数学の面白さに目覚めた子どもが数学者やエンジニアを目指す――そんな教育もたしかに大事なものでしょう。でも、日本の教育にももっと実生活に直結する内容が必要とされているのかもしれません。『子どもにおこづかいをあげよう!』藍ひろ子 著・西村隆男 監修/主婦の友社(2014)■ 横浜国立大学名誉教授・西村隆男先生 インタビュー一覧第1回:「子どもにお金はまだ早い」ではなぜダメなのか。マネー教育不足はこんなにも危険だ第2回:遅れが著しい日本の「マネー教育」。日本の子どもは“社会のなかで自立”できるのか?第3回:「会議・交渉・契約書」で自己肯定感が育つ。子どもをぐんと伸ばす“おこづかい”のあげ方(※近日公開)【プロフィール】西村隆男(にしむら・たかお)1951年生まれ、東京都出身。横浜国立大学名誉教授。経済学博士。高校教諭を経て、横浜国立大学教育学部で25年教壇に立つ。研究テーマは金融教育、消費者教育、パーソナルファイナンス(家計財務管理)など。金融広報中央委員会委員、金融経済教育推進会議委員、前日本消費者教育学会会長。著書に『消費者教育学の地平』(慶應義塾大学出版会)、『社会人なら知っておきたい金融リテラシー』(祥伝社)、『子どもとマスターする46の金の知識』(合同出版)など。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年03月29日「自立した女性になりたい」そんな風に思っている女性は多いのではないでしょうか。自立した女性は同性から見てもかっこいいと思いますし、異性からみても頼り甲斐があり、人気もありますよね。かといってバリキャリになると男性から敬遠される・・・なんて声も聞きますよね。今回は、みなさんの誤解を解くための記事を書きました、実は自立する、ということは「なんでも一人でできるようになること」ではないんです。■「自立する」とは、男性や友達を頼れるようになること仮に「自立=一人でも生きていける力を身につけること」だとするのであれば、「人は一人では生きていけない」という意見と矛盾することになってしまいます。実際に、「がんば張って一人で生きていけるようになろう!」と努力した結果、どんなに努力しても一人で生きていくことができないことを知り、挫折を味わう人はたくさんいます。この矛盾をなくすためには、自立するということの定義を変える必要があります。自立するということは実は、「一人で抱え込まずに、人の力を借りて問題を解決できるようになること」なのです。■依存する性格の人は「人に頼るのが下手」一方で、人に頼るのが下手な人は、依存気質な人が多いです。一見矛盾して聞こえるかもしれませんが、きちんと理由があります。人に頼るのが下手な人は、自分の問題を一人で抱え込みます。誰にも相談せず、なんとか自分だけで乗り越えようとします。しかし、結局は自分一人では乗り越えられない壁にどこかでぶちあたり、自分の無力感に苛まれてしまいます。そういった挫折を繰り返していった先に、自己解決能力を失い、誰かに問題解決を丸投げする依存気質な性格が出来上がってしまうのです。■モテる「自立した女性」の条件は、人に頼れるかどうか自立している女性がモテるのは、人に頼るのが上手だからです。男性は女性を「守ってあげたい」願望があるので、適度に頼られるとつい力を貸してあげたくなってしまうのです。そしてそのヘルプに依存することはなく、男性が助けてくれたあとは自分で問題解決をしていくことができるので、周囲からしても応援したくなるし、感情移入しやすいんですね。だから自立している女性は、同性からも異性からもモテるのです。■男心をくすぐる「自立した女性」になるための秘訣若い女性は特に、「嫌われたくない」という理由から、彼や友達に頼ることを遠慮する傾向がありますが、これが依存体質への第一歩なのです。自立した女性になるためには、「問題を一人で抱え込まないこと」。こんなこと聞いていのかな?こんなこと頼っていいのかな?こんなことして嫌われないかな?そう思った時にこそ、人にヘルプを出せるようになること。そしてそのヘルプに応えてくれる人とお付き合いをし、その人の信用を失わないように生きること。これが自立した女性になるための一番の近道なんです。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2019年03月05日2歳、3歳、5歳。まさに遊びざかりの子どもたち3人と暮らす吉川さん夫妻が家づくりをスタートしたのは2年前のこと。夫は現役保育士、妻も元保育士という夫妻が思い描いたコンセプトは「家族みんなが遊べる家」です。そしてできたのが、大きな「ハコ」を子どもたちの居場所にした家。そんな遊び心いっぱいの空間をご紹介しましょう。■ 子どもたちの自由な発想で空間の使い方を変えられる!「サイトを見て、面白い家をつくってくれそうだと直感して」と、設計は村井之俊さん+村井藍さんのユニットに依頼。設計にあたり、夫妻は「村井さんと一緒に子育てについてたくさん話をしました」と振り返ります。そうして完成した2階建ての住まいは、1階にLDKと水まわり、2階に子ども室と寝室を配置したプランです。なかでもユニークなのが2階の子ども室。約18畳の広い空間に、木製の大きな「ハコ」が3つ置かれているのです。「ハコは1人1つ。中はベッドで、ハコごと自在に移動できます」と村井之俊さん。ハコはキャスターつきなので自由にレイアウトを変えられるうえ、壁に大小の穴が開いていて、くぐったりハコからハコへと移動したり、子どもの遊び場としても大活躍。ハコの配置や並び順によって、子どもたち自身で空間の使い方を決められるというわけなのです。ハコは合板のラフな表情をそのまま生かして。3人の子どもたちは、みんなハコが大好き。「自分の場所」ができたのがうれしくて、夜はきちんとそれぞれのベッドで眠るようになったそう。「ハコの上からベッドに飛び降りるなど、体を動かせるのもいいですね」と妻。壁面にハコを縦置きすると、それぞれの開口が向かい合うのでにぎやかに。将来は柱の位置で間仕切りをつければ、小さな個室が3つできるプランです。さらに反対側の壁面には、造り付け収納と机が3つ並んでいます。机と収納の上部を階段のように上がればロフトに上がれる仕掛けで、家の中なのにアスレチック感覚!ロフトは夫の書斎スペースで、なんと夫は南西側のボルダリング仕様の壁から上り下りしているそう。2階の子ども室を見守れるよう、ロフトに壁は設置していません。■ 遊び場に団らんに、多彩に使える土間LDK1階のLDKにも、子どもが上って行き来できる全長9mの壁面収納が。この棚の上は、遊ぶのにもぴったりのスペースです。きょうだいのお出かけグッズが、1人ずつ整理して置かれているのもかわいい。広いキッチンは右奥に容量たっぷりのパントリーを配置し、見える場所はスッキリ収めています。そしてリビング脇には、アールのついた広い土間!外のデッキと合わせて庭のように使えるうえ、キッチンからも目が届きやすいので子どもの遊び場にも安心です。「土間は丸いので、来客時に何人も段差に腰掛けられて重宝します。子どもだけでなく大人も楽しめる家ですね」と夫妻。遊び心あふれる住まいですが、外観は黒い箱のようにシンプルに。外壁には彫りの深いガルバリウムスパンドレルを採用し、道路側はプライバシーに配慮して開口を少なくしています。子どもはもちろん、大人も毎日が楽しくなる住まいです。まさに子どもにとっては、家全体が遊び場のような吉川さん邸。取材中、ずっと3人の子どもたちのはしゃぐ声が聞こえていたのが印象的でした。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年10月号」も参考にしてみてくださいね。設計/村井之俊+村井 藍(アトリエ奏建築設計事務所)撮影/伊藤美香子住まいの設計2018年10月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】編集部がオススメ!あなたの「好き」を実現する家、教えます。 【第二特集】使いやすい。片付けしやすい。楽しい。そんなキッチンと暮らしませんか?
2019年03月01日洗面所でポーチが倒れて中に入っていたものが落ちちゃった……なんてことありますよね。今回はそんなアクシデントを防止してくれる〔無印良品〕の《TPU自立するポーチ》をご紹介します。自立してくれるので倒れる心配も少なく、とっても便利で使い勝手も抜群なんですよ♪使いやすい《自立するポーチ》が欲しい!《自立するポーチ》は、本体が水に濡れても拭き取りやすいTPU素材でできています。ファスナーは中身が漏れないように止水ファスナーで作られているので、ポーチの中で化粧水やシャンプーなどが漏れてカバンの中がぐちゃぐちゃに……などという可能性を抑えることができるんだとか!完全防水ではないですが、濡れると困るものや洗面道具を入れるのにちょうど良さそうですね♪カラーは黒と白の2色で、サイズはSとLの2つあります。Lは大きくて使いやすい商品名:《TPU自立するポーチ・L黒・約12×18.5×4cm》価格:750円(税込)はじめに《TPU自立するポーチ・L黒》をご紹介します。黒は中身が見えにくくていろいろと詰めやすい!触り心地もよく、シリコンを触っているような感触でした。重さも約30gと、とっても軽いのがうれしいですね♡Lは大きく、多くの小物を収納することができます。やわらかく柔軟性があるのでかさばりづらくなっています♪ちょこっと便利なS商品名:《TPU自立するポーチ S 白・約12×9×4cm》価格:550円(税込)白は半透明なので中に何が入っているか把握しやすいですが、ごちゃごちゃして見えず見栄えがいいですね。デスク周りに置いてもポーチが自立してくれるので、マスキングテープなどの文具入れやペン立てとしても使えます♪スペースを取ることなくスッキリ収納できて便利ですね!いろいろな場面で使えるスグレモノ♪今回は、〔無印良品〕のポーチを2種類ご紹介しました。シャワールームや温泉に持ち込んだとしても、ちょっと水がかかったくらいでは内部まで水は侵入してきません♪洗面所の他にも、小物の整理や旅行などにも使えちゃいますね!ぜひ店頭に足を運んで探してみてくださいね。シンプルイズベスト!快適な旅行には〔無印良品〕のトラベルグッズが欠かせない!これでストレスフリーな旅が実現♡【無印良品】パレット1つで自分好みのメイクが完成♡持ち運びがグンと楽になっちゃう!
2019年01月30日目標であり、ライバルであり、反面教師であり――。さまざまな親子のカタチがあるけれど、自分の人生は“母から自立できたとき”に始まります。そんな母と娘の関係について話を聞きました。題して「“母”が歩いた道、私が歩く道」。「私も、進んで母と縁を切りたかったわけではありません。正直、本の出版がきっかけになって、ごく普通の親子関係を取り戻せればという期待もありました」女優の小川真由美(78)の一人娘である小川雅代さん(49)が、母との壮絶な40年間を綴った『ポイズン・ママ』(文藝春秋)を出版したのは’12年春。2歳のときに両親が離婚し、雅代さんは母親に引き取られるが、売れっ子女優だった母は子育てを放棄。雅代さんは、虐待や、ときには餓死寸前になるほど心身共に追い詰められていく。20歳で家を飛び出し、仕事をしながらパンクロックバンドを結成したが、母の過剰な干渉は続き、38歳でうつ病とパニック障害で、心療内科医と弁護士の双方から、「母親に会ってはいけない」とドクターストップをかけられた。1カ月に13キロも痩せるほどの衰弱ぶりだったが、これを機に自立の道を歩み始めた。翌年には母にまつわる写真を、自分が赤ん坊時代の2枚だけを残して捨てた。『ポイズン・ママ』の出版は、さらに3年後。「実はその前年、母同様に向き合ってくれなかった俳優の父・細川俊之(享年70)に死なれていたので深く後悔しました。だから、せめて母とはやり直せたらと思い、最後の手段としての出版でした」ところが本が出た直後、母は雅代さんに言い放った。「あんた、また周囲やマスコミに洗脳されたんだね」かえって、吹っ切れたような気持ちになったとふり返る。「『洗脳』は、母が自分にとって都合の悪いことがあったときに口にする常套句。結局、いまだに本は読んでくれていないようです」母からは無視されたが、自分の心情を吐き出した本には、思いがけない反響があった。「母のファン世代からの“お叱り”は覚悟していましたが、『真由美さんがマーちゃんを理解するときが来ますように』との手紙が何通かあって、救われました。あとは、驚くほど多くの、『私も同じ体験をした』という女性からの声が届きました」その後は同じ「毒母」に育てられた人たちとフェイスブックでつながったり、毒母ミーティングを開催したり。一方で母親とは、出版から6年たった今も会っていない。「母は、現在は都内のマンションで一人暮らしをしています。性格の激しさは相変わらずのようで、生活を支えてくれるヘルパーさんらにもむちゃぶりして、担当がコロコロ代わっているとか。ただ、私がそこに介入するのは精神的負担も大きいので、一度だけ、ヘルパー事務所の責任者の方にご挨拶だけして帰ったことがありました。毒親との関係に傷ついた心に完治はないと思います。ただ、自立するなかで、自分を守るのは自分しかいないと知りましたし、親とのほどよい距離感も学びました」自身の体験から、毒母との関係に向き合い、それを客観視して文字にするという作業は“デトックス”につながると話す。「本でなくても、日記でいいと思うんです。ただし、私もそうでしたが、つらい作業でもあるので、専門家と相談するなど、無理のないよう取り組んでください」
2018年11月18日「コーチング」という言葉を聞いたことはありますか? コーチングとは、人の能力を開発することを言います。今回は、子どもとのコミュニケーションを円滑にし、自立を促す方法を教えてくれる、ママ向けのコーチングに関する本を紹介します。『子どもの心のコーチング一人で考え、一人でできる子の育て方』(菅原裕子 著)題名の通り、子どもの自立を目標に据え、親子のコミュニケーションの方法をわかりやすく教えてくれる本です。著者の考える自立とは、「人をあてにしなくても自分の力で生きられる」「自分ではできないときに素直に人に援助を求められる」スキルを持っていること。自立に「助けを求める」スキルが入っているのは意外でしたが、確かに、生きていく上でとても大切なスキルだと思いました。親は子どもをできない人と考え、かわりにやってあげよう(ヘルプ)としますが、できる存在だと考え、そばで見守り、必要なときには手を貸すこと(サポート)が大切だと筆者は言います。この本では、子どもへのサポートの仕方を丁寧に教えてくれ、また、子どもの話を聞くスキルも具体的に教えてくれるので、自立した子に育てたいママはもちろん、子どもとの関わり方を見直したいママにもおすすめです。『おかあさまのためのコーチング』(あべまさい 著)この本も具体例が豊富で読みやすい一冊です。筆者曰く、コーチングを一言で言うと、「相手の自発的な行動を促すコミュニケーションのスキル」であり、その特徴は「指示・命令型から質問・提案型へ」ということだそう。例えば、子どもの話を聞くことは、「最初から最後まで聞く、そして相手の言わんとしていることをその通りに理解しようとする、そして、それだけで完了する」こと。つまり、自分の考えや価値、判断はいったん脇に置いて、耳を開くことが「聞く」ことだと言います。この本には、子どもの気持ちを受け止めるためのスキルや、子どもに働きかけるためのスキルなどが、さまざまなエピソードとともにわかりやすく紹介されていて、気軽に読み進めることができます。この本の中で特に印象に残ったのは、「こちらが出し惜しみをしたり、比較したり、ほめる理由にこだわったりしなければ、今この瞬間に金メダルはざくざくあって、じゃらじゃらあって、いつでもそれを首にかけてやれる」という言葉。子どもの首にたくさんメダルをかけてあげられる親でありたいなと思いました。コーチングと聞くと難しそうですが、親が「子どもをサポートし、才能を開花させるコーチ」になるためのスキルと考えると理解しやすいかもしれません。最近、小言ばっかり言っている、子どものしつけに悩んでいるというママは、ぜひ手に取ってみてくださいね。
2018年08月22日子どもが年齢に応じた成長するためには、親がいつまでも面倒を見てあげるのはNG。良かれと思ってやっていることも、子どもの自立を妨げているかもしれません。そこで、パパママ世代に子離れできているかを聞いて見ました。Q.年齢に応じた子離れ、できてる?1.できていると思う 34.1%2.できていないと思う 27.5%3.わからない・どちらとも言えない 35.0%4.子離れの必要を感じない 3.4%できていると回答した人、できていないと回答した人、わからない・どちらとも言えないと回答した人がほぼ同数という結果になりました。心配する気持ちがついつい過保護になってしまっていると自分で気づいている親も多くいました。■子どもが離れていったときに親も離れるつもり親から離れるよりも、子どもから離れていくほうが先だから、そのサインを感じたら子離れを考えるという人も。そうは考えていても、いざとなったらなかなかできないかもしれませんよ。「子離れより親離れのほうが早い。それが子離れのサインだったり…」(神奈川県 40代女性)「そのうち子どものほうから離れていくだろうし、それまではベタベタしておきます」(神奈川県 30代女性)「息子と娘ではまた違うし、その子の状態でも違うのでなんとも言えません。子どものほうから親離れしていくときに、合わせて子離れしていくかも」(神奈川県 40代女性)「子どもが3人いれば3人とも違うし、甘え方も違うから、子どもが離れていけば自然と子離れになるかな。シングルマザーだから普通より子どもと絆は強いかもしれませんが…」(愛知県 40代女性)■子離れできない自分を自覚している親もどんな状態が子離れできているということなのかわからないという声も多くありました。ついつい口出しをしてしまったり、先回りしてお膳立てしてしまう自分に自己嫌悪を感じている人も。「どの年齢でどれくらいという基準がわかっていない気がします。目の届かない歳になればなるほど、心配で目に見えるときに色々言いたくなってしまう」(千葉県 40代女性)「小さなころは子どもを最優先に生きる母親ですが、ある時期になると、子離れをしていかないといけないのは、わかっていても寂しく苦しい時期ですね。子ども依存にならないように、少しずつ新しい人生に向けての種まきをしています」(東京都 40代女性)「なぜか一番上の子どもだけ子離れできません。3人のうち一人だけ男だし、手がかからなくなっても気になって仕方ありません。なんとかならんのか、私!」(東京都 40代女性)「現在高校3年生。つい先回りしてお膳立てしてしまう自分に反省しています」(東京都 60代女性)「できているようでできていないかな。心配してついつい口出ししてる」(三重県 30代女性)「ちょっとした買い物など、昔は必ずくっついてきたのに、今は留守番しています。一緒の買い物を初めて断られたときはビックリしました。なんか少しだけ寂しく感じましたが、今はそんな状況に慣れました。でも、正直ちょっと寂しいかな。完全な子離れって難しいですね」(福島県 40代女性)■親離れ子離れの狭間で揺れ動く子ども小学校卒業から中学入学時期は、親離れや子離れを感じるきっかけになるとき。とは言え、完全に親離れするのには時間もかかりますから、まずは子どもの様子を見て、甘やかすときと見守るときを見極められるといいですね。「子どもが離れだしたら、それに合わせようと思っています。もうすぐ小学校卒業を迎える息子。本人も甘えたいような、親を突き放したいような微妙な心境のようです。甘えたいときには甘えさせるし、生意気なことを言ってきたときには受け流しています。こうやって親の元から飛び立っていくんだなぁと感慨深いです」(神奈川県 40代女性)Q.年齢に応じた子離れ、できてる?アンケート回答数:5993件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年06月21日子どもが小さいうちは想像もつかないものですが、進学、就職、結婚などを機に親元から巣立つ時が、いつかはやってくるものです。お子さんがすでに家を出たご家庭では「何もやる気が起きない」そう感じる人が少なくないといいます。今まで一緒にいたはずのわが子が別の場所で暮らし始める、あるいは家をあけることが多くなり、さみしさを感じてしまうことを、鳥の親子に見立て「空の巣(からのす)症候群」と呼ぶそうです。子どもが離れていくのは誰だってさみしさを感じるもの。でも、なかには無気力や虚しさに押しつぶされてしまい、身動きがとれなくなってしまう人も…。子どもが巣立つ時、親はどんなことを心がけていればいいのでしょうか。■空の巣症候群に陥るタイプは「自分の楽しみを後回し」にしてきた人「結婚して私が家を出た途端、これまで完璧に家事をこなしていた母親が抜け殻のようになってしまい、実家が荒れ放題に」という話を若いママから聞いたことがあります。その程度はいろいろですが、子どもが家を出て自立したのをきっかけに、無気力になってしまうお母さんは少なくありません。 「子どものためにはごはんを作ろうと思うけれど、夫は帰りが遅いし、自分ひとりのためにわざわざ作る気がしない」と空の巣症候群に陥っている人はこんな風に思うようです。そう感じてしまうのは、これまで「自分の楽しみを後回し」にしてきたからでしょう。いつも自分のことは後回しにして、“自分ではない誰か”のために行動してきた人は、その誰かがいなくなってしまうと、とたんに張り合いがなく、やる気も起きなくなってしまうようです。自分を楽しませることを二の次にしてきたことが、空の巣症候群になってしまう大きな理由のひとつだと私は思います。■「自分を必要としてくれるもの」を自分で作る子どもがいなくなってさみしい、虚しい、やる気が起きない…。そんな状態から抜け出す方法は「自分を必要とするもの」を自分で作り出すことです。たとえば、地域のボランティアに参加すれば何かに貢献できていると実感できますし、ペットなどお世話が必要なものと共に生活すれば「私がいなきゃ」と張り合いが持てるようになるでしょう。私が特におすすめしたいのは、雑誌の読者モデルや読者モニターに挑戦してみることです。最近はシニア世代を対象とした雑誌も増えており、紙面上で募集しているところも少なくありません。新しい商品の体験レポートを書いたり、自身の知識やノウハウを紙面で提供したりといった活動をすることで、自分の行動が新たな活力となるでしょう。内に内に閉じこもり気味だった目も、自分を必要とするものの存在により自然と外に向くようになるかもしれません。もし、自分の母親に空の巣症候群のような症状が見られたら、前述した方法をすすめてみてください。また、子どもがまだ小さく「巣立つまでにはまだまだ時間があるから」と他人事のように感じている人も要注意。子ども以外に「自分を必要としてくれる何か」の存在が必要であることを、心に留めておいてはいかがでしょうか。 ■子どもとの距離は「埋めなくていい」子どもが親元を離れて自立しようとすると、追いかけるように距離を縮めて世話を焼こうとするタイプの親がいます。けれど、子どもが親から巣立っていくのは、ごく自然なこと。空の巣症候群になりたくなくて、離れていく子どもとの距離をわざわざ「埋める」必要はないのです。巣から飛び立っていった子どもを見送り、離れた巣から見守っていく。目は離さないけれど、手は出さず、そっと見守るだけにとどめる。巣立とうとする子どもを前に、親ができることはこれだけではないでしょうか。ただし、子どものほうからコンタクトがあった時はしっかり受け止めてあげましょう。何か不安や心配を抱えていれば「大丈夫だよ」と自信をつけてあげられるような言葉がけをしてあげると良いですね。子どもの巣立ちは当たり前のことですが、さみしいと感じる気持ちは、これまでどれだけあなたが子どもを大切に思い育ててきたかの証です。でも、子どもも親もまだまだこれから人生は続きます。「自分を楽しませる」ことに日ごろから意識を向けていれば、いざ子どもが自立する時を迎えても、さみしさと上手に付き合うことができるかもしれませんね。
2018年04月23日【元ホステスが語る男ゴコロの裏事情189】結婚するにあたって、求める条件は人それぞれでしょうけど、自立できてない男性と結婚すると大変です。事実、筆者のホステス時代の女友達がそういう男性と結婚してしまい、すごく苦労してますから……。そこで今回は、自立できてない男性の特徴についてお話ししましょう。優しくても、大企業に勤めてても、こんな男性は要注意ですよ!■ずーっと実家暮らし親の介護のために実家で暮らしてるとか、誰かの補助がないと生活が困難というのなら話は別です。が、特に問題もないのに、いい年こいて一回もひとり暮らしをしたことがない、ずーっと実家暮らしの男性は自立できてるとは言えないですね。「実家と会社が近いから、ひとり暮らしするより実家にいたほうが経済的だし、母親が家事してくれるしでラクなんだもん」という理由で実家から離れない男性もいるでしょう。通勤時間や経済的云々なんて関係なく、オトナなら自力で生活しなさい!と思うのです……。ラクだからという理由で実家に残る男性って、高確率で家事なんてできません。家事が一切できない男性と結婚してしまうと大変ですよ?あなたが高熱を出して寝込んでも「ご飯まだ?」とか言い出すかもしれないし。どんなにイケメンで高給取りでも、ひとり暮らし未経験者は気をつけたほうがいいかと。■収支のバランスがおかしい男はアウト親元から離れてひとり暮らししてても、収支のバランスがおかしい男性は自立できてるとは言えないですね。それなりの年齢なのに一切貯金をしてない、むしろ、遊ぶために借金してるなど、計画性のない男性はオトナになりきれてない子どもです。自分のお金すらきちんと管理できない男性と結婚してしまったら、ほぼ確実にお金で苦労するでしょうね。自己管理ができない男性は危険ですよ。■そもそも自立しようと思ってない……誰かにやってもらって当たり前!と甘ったれた考えを持つ男性は、まだまだ子ども。そもそも、自立しようと思ってない男性はいつまで経っても自立できないでしょう……。「僕が忙しいんだから、君が手伝ってくれるのは当然でしょ?」「彼女なんだから彼氏を労わるのは当たり前じゃない?」など、自分でどうにかしようと努力するのではなく、すぐ誰かの手を借りようとする、どこか依存傾向のある男性。彼らは自分のことで精一杯なので、人のことを考える余裕なんてないでしょう。自分のことすらできない、自分でどうにかしようと試みもしない男性との生活は、かなり難しいでしょうね。■終わりに「年収1,000万円以上で食の好みが合う人がいい!」「同じ趣味で、休日一緒に出かけられる人!」などの条件の前に、自立した男性を選ぶことが大事!そうじゃないと結婚後、彼のママ状態になってしんどい……という状況になりかねないですよ。結婚するなら、しっかりしたオトナの男性を選びましょう。
2018年04月19日学習机って、金額も機能も、本当にピンキリで、どんなものを選ぶべきか迷ってしまうもの。でも、そもそも学習机って必要なの?子どもの自立心と学習机の関係性について、植草学園大学発達教育学部の小川晶准教授は次のように話す。●学習机は必ずしも必要ない?「子どもの成長において、学習机がなければいけないとは思いません。わざわざ学習机を用意しなくても、リビングのテーブルで良いと思います。むしろ『どこでも学習できる環境を整えること』や『学習机に学習をゆだねないこと』が大切だと思います」(小川先生以下同)学習机に学習をゆだねてしまうこととは、「子ども部屋に学習机を置き、『自分の部屋で勉強しなさい』と言うことだそう。「親が『勉強しなさい』と言ったからといって、勉強する子にはなりません。それよりも、子どもは親が家で本を読んでいるのか、テレビをずっと見ているのかなど、日頃の行動に影響を受けます。また、親が子どもの近くにいて、安心感を得られるほうが、子どもの自発的な行動につながります」●子どもの呟きに応じられる場に学習机を置こうもし学習机を購入するとしても、どんなものを買うかよりも「置く場所」が大切だとか。「特に学童期の勉強は、発達段階的にも学習内容的にも、ひとりで集中して行うというより、何かブツブツ呟きながらやるほうが多いです。そのため、ひとりで部屋にこもるより、何か音がしていて安心できる環境に学習机を置くほうが良いですよ」ただし、親が励ましたり、子どもに張り付いたりして勉強を見てあげる必要はない。ときどき「できた?」と声をかけ、「めんどくさい!」という子どもの呟きがあれば「そう。面倒くさいんだ~」と相槌を打ってあげるだけで十分だそう。「子どもが宿題に取り組んでいるとき、お母さんは雑誌を見ていたり、お父さんはPCを開いたりして、その空間に一緒にいてあげるだけでも良いと思います」親が心がけたいのは、子どもにいかに勉強させるかではなく、子どもとの時間を共有すること。そうした親子の関係性は、良い学習机を与えることよりもずっと、子どもの学習意欲を高めることにつながるようだ。(取材・文:田幸和歌子編集:南澤悠佳/ノオト)
2018年04月13日そろそろ新入学や学年が変わる時期。模様替えを考えるママもいるのでは?ところで最近、埼玉県飯能市が子どもの能力開発として、「部屋のレイアウトによって子どもの自立心を育てることができる」とするプロジェクトを実施していることが話題になっているよう。子どもの成長とお部屋のレイアウトって、そもそもどう関係しているの?植草学園大学発達教育学部の小川晶准教授に聞いた。●子どもは「遊び=学び」を心に留めて!「『子どもは遊んで育つ』とよく言うように、子どもにとっては『遊び=学び』です。ところが、大人が子どもに対して自ら学んでほしいと思うことは、身辺のことや学習など、大人目線で『やらなければいけないと思うこと』。そのため、大人の望む学びと、本来の子どもの学びとはズレが出てしまうのです」(小川先生以下同)また、「自立」というと、なんでも自分でやることと思う人がいるが、大人でも他者の力を上手に借りながら立っているもの。そのため、「正しい他者」の力を借りることが大切なのだとか。では、大人が「正しい他者」として子どもに接していくには、どうしたら良いのか。「もともと子どもたちは、何かしたいという欲求をもっていますので、子どもの『~したい』という遊びの欲求が実現しやすい環境を設定してあげましょう」では、子どもの「〜したい」を伸ばすにはどういったおもちゃを用意すればいいのだろう?「例えば、空き箱などを渡して『どういうふうに使っても良いよ』と言ってあげるのがおすすめです。逆に、ボタンを押せば音が鳴るとか、遊び方をオモチャが命令してしまうモノは、子どもの想像力を育てるうえで望ましくありません」●子どもの自立心を養うおもちゃには何がある?子どもの自立心やクリエイティブな力を養うために、小川先生がオススメする上位5個のカテゴリは以下の通り。1)構成遊びができるもの……積み木など2)ごっこ遊びができるもの……キッチン台や赤ちゃんの人形、ご飯に見立てられるものなど3)絵本4)季節・時事問題に関連したもの……生き物を観察するスペースやパズル、ぬりえ、オセロ、将棋など5)戸外遊び「保育園はたいてい以上の5個のカテゴリでお部屋をレイアウトしています。全部が難しい場合は、できるものだけチョイスするのも良いでしょう。また、発達段階に応じて内容も変えていきましょう」●子どもが部屋を散らかすことにも意味があった!?ちなみに、子どもが部屋をおもちゃだらけにしても、「こんなに散らかして!」「早く片付けなさい!」などの言葉を言わないことが大切だとか。「大人にとっては単にモノを散らかしているように見えても、子どもにとっては身近にあるモノを触ったり、引っ張りだしたり、広げたりしながら『これはどうなっているのだろう』と考えていたり、自分なりに何かを作ろうとしていたりします。『観察』『研究』『実験』はどれも大切なこと。『こんなに散らかして!』と言われても意味がわかりません。まずは十分遊んで満足させてあげること。そのうえで、『たくさん遊んだね!』とほめてあげ、一緒に片づけを手伝ってもらうようにすると良いですよ」子どもの自立心を養う部屋は、大人目線で「キレイに整った部屋」でも「おもちゃがたっぷりある部屋」でもなく、子どもの「~したい」欲求を実現しやすい部屋ということ。模様替えの際には、ぜひ一度子どもの部屋を見直してみては?(取材・文:田幸和歌子編集:南澤悠佳/ノオト)
2018年04月07日寒さもやわらぎ、春めいてきました。そろそろ冬用のコートはクローゼットにしまって、春物の服にシフトしたい頃合いですね。もし、衣替えを予定しているなら、せっかくなので衣類の管理を見直してみませんか? 今回は、お片づけのプロ、整理収納アドバイザーの本田和さんに、子どもの衣類収納にまつわる工夫を教えていただきました。ポイントは、「子どもが自分でできる」こと。毎日忙しいワーママはぜひご参考に!■洗濯ものはたたまない「ゆるルール」家電の進化で、掃除やキッチン仕事などは一昔前に比べるとずいぶん時短できるようになりましたが、洗濯ものをたたむ・しまうは、まだ人の手ですることが一般的です。そして、これが案外時間を取られるもの。保育園児から小学生までのお子さんが3人いる本田さん家族は、毎日たくさんの洗濯ものをどうさばいているのでしょう。「洗濯ものを毎日たたむことって、ママにとってはけっこうな負担ですよね。私もこの作業がプチストレスでした。ただ、よく考えると子どもたちが通園通学で着るようないわゆる普段着は、常にクローゼットやタンスにピシッと入っていなくても不都合はないな、と気づいたんです。そこで、わが家では家族分+共通の『洗濯もの一時入れバッグ』を用意して、洗濯ものを取り込むときに、その場でそれぞれの衣類を仕分けして入れておき、あとは『自分の服は自分ができるタイミングでたたんでしまう』ルールにしました」(本田さん)このルールには、ママの負担の軽減ともうひとつ、子どもでも「自分の身の回りのことは、できるだけ自分でできるようにする」ことも狙いなのだそう。「わが家では、翌日の着替えの用意も子どもたちが自分でしています。平日はこのバッグから服を取り出して着替えをセットすることが多く、休日にまとめてタンスにしまっているので、私は子どもの衣類管理にはほぼノータッチ。3歳の末っ子も、上の子の真似をして自分で着替えをセットしたり、自分の服をしまったりしているんですよ。毎日、洗濯ものをタンスにしまって、そこから着替えセットを用意して…だと続かなかったかもしれませんが、できる時にたためばいい、とゆるいルールにしたのがよかったのかな、と思います。また、整理前の洗濯ものでもバッグに入っていればそんなに散らかった印象にならないので、私自身、『まだ洗濯ものを片づけてないの?』とキリキリしなくてすみます(笑)」(本田さん)一時入れバッグ選びにも、いくつかのポイントが。「バスケットなどにするとスペースが必要なので、使わないときにコンパクトにたためて、ものを入れると自立するタイプ、中身が透けず水や汚れに強いレジャーシートのような素材で探しました」(本田さん)ちなみに、今お使いのバッグは100円ショップで見つけたそう。シンプルなので、リビングの一角にあっても悪目立ちしませんね。 ■子どもと一緒に考える「子どもが使いやすい収納」いったんはバッグに入れて“収納待ち”の洗濯ものも、子どもたちができるタイミングでタンスなどにしまわれます。子ども任せにしていると、タンスの中がひっちゃかめっちゃかになりそうな予感がしますが…。本田さんはどう工夫されているのでしょう。「お片づけ術が流行っていることもあって、最近ではさまざまな収納方法が紹介されていますよね。私がお片づけで大切にしているのは、その人にとって、本当に合っているか、使いやすいかどうかの点です。それは子どもにも同じことがいえて、大人目線で整えたものが、子どもにとっては使いにくいことがあったりします。子どもって、ちょっとでも面倒、大変だと感じたことはやらなくなっちゃうので、使いやすさ、やりやすさを考えてハードルを下げることが近道です。そこで、わが家では、衣類の収納も子どもと一緒に考えながら整えていくようにしています。タンスの中を空っぽにした状態から、どこに、何が入っていたら取り出しやすいか、どんなたたみ方ならしまいやすいかを確認しながら、子どもがモノの位置やしまい方を決めていくんです。そうすると、靴下や下着などは立てて収納した方が使いやすいけれど、トップスは立てるとしまうときに大変そうだから別の方法にしよう、ぎゅうぎゅうに詰め込まず空きスペースを作っておこう、など、留意するポイントがわかります」(本田さん)■手出し・口出し無用! ほめて伸ばす「子どもの片づけ」習慣最初はちょっと大変ですが、子どもが自分で決めるプロセスを経ることでモノの定位置を把握でき、また使いやすいためにお片づけの習慣化もスムーズだそう。「大人は、子どもがより使いやすいシステムを作るお手伝いをするだけでいいと思います。例えば、小物を立てて収納するなら仕切りがあるケースを用意するなど。おうちにある空き箱を利用してもいいですね」(本田さん)そして、子どものやり方に、大人目線でつい物申したくなってもぐっと我慢! 「つい、ここはこうしたら? と言いたくなったりもしますが、細かいことには目をつぶったほうが、親も子も気が楽なのかなって。お片づけに限った話ではありませんが、むしろ、やったこと・できたことに対し、『上手だね、きれいにしまえたね!』とできるだけほめたほうが、子どもの向上心への刺激になる気がしています」(本田さん)洗濯ものをたたんでタンスにしまったり、子どもの収納を整えるのはママの役目、というイメージがありましたが、ある程度の年齢の子なら、衣類の管理をお任せすることは自分でできることを増やすレッスンの意味でもすてきなアイディアではないでしょうか。そして、子どもが続けられるようにするには、無理なくできる、ゆるめのルールを設定することがポイントになりそうです。子どもが自分でできることが増えれば、そのぶんママはらくちんに! 衣替えのタイミングで、ぜひお子さんと一緒に衣類の管理について考えてみてはいかがでしょう。<お話をうかがったのは…>▼本田 和さんパーソナルスタイリングサロン「フルリール」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。6歳、4歳、2歳のお子さんのママ。HP: フルリール
2018年03月03日人は誰だってひとりでは生きていけません。誰かに頼って生きている。ただ、それでも自立して地に足をつけて頑張っている人もいます。そんな女性に男は憧れる!ということで、男性たちに“精神的に自立した女の特徴”について聞いてみたので、ぜひ目指してみてください。文・塚田牧夫恋愛に依存していない「半年前ぐらいに彼女にフラれました。二年以上付き合っていたし、結婚も考えていたので、かなりショック。落ち込んで仕事も手につかないぐらいでした。うちの職場には、ひとりすごく仕事のできる先輩女子社員がいます。仕事熱心で上司からの信頼も厚い。まさに仕事が恋人って感じの人でした。恋愛で悩むことなんてないんだろうと、そんな彼女を見て“いいなぁ”とポロッと言っちゃったんです。そうしたら、それを聞いた別の先輩が“あいつも最近別れたらしいよ”と教えてくれました。しかも、“八年付き合っていたらしい”と。それなのに、まったく動じる様子がない。つ、強ぇぇ~。カッコいいなと思いました」リョウマ(仮名)/27歳人生設計が完璧「高校のときのクラス会に参加したときでした。集まったのは十五人くらい。そのなかに、イタリアから一時帰国しているという女子がいました。その子は、大学卒業後イタリアに渡り、自分のファッションブランドを立ち上げてバリバリ働いているそう。なんでも、高校のときにこれからの人生設計を細かく立てたんだと言います。何歳でイタリアに行って、ブランドを立ち上げてと、年齢で区切って計画し、それを今のところすべて実行しているとのこと。俺なんて、ほぼその日暮らしの生活。給料貰ったら、あるだけ使ってる。計画もなにもあったもんじゃない。その差は歴然……。もう、酒を飲んで“死んだら終わりじゃん!”とクダを巻くしかありませんでした」シンタ(仮名)/30歳間違っていることを的確に指摘「会社の同期七~八人でたまに集まって酒を飲むんです。そこでの話題は、最初は仕事の愚痴。そのうち恋愛事情へと移っていきます。そこで、ひとりの女の子の彼氏が酷いという話になりました。なんでも、まったく働かず、ヒモ状態。それでも好きだから離れられないと。すると、別の女の子が“別れたほうがいい”とピシッと言ったんです。こういうときって、女子の肩を持ちがちだと思うんですが、厳しく言ってのけた。そういう男はなかなか変われない。もし改心するとしても時間が掛かるし、そのときにあなたを選ぶとは限らない。今の関係は依存し合っているだけで、お互いのためにならない。と的確に指摘。そんなに厳しく言わなくても……という雰囲気に周りはなっていたけど。俺も叱られたい……と思いました」タカモリ(仮名)/28歳“男から愛される精神的に自立した女の特徴”をご紹介しました。自立している女性は強く見えます。強い女性は、美しくも見える。そんな女性に密かに憧れを抱く男性は多いので、自分が可愛らしいタイプではない……という方は、そちらにシフトチェンジしてもいいのでは?(C) nenetus / Shutterstock(C) g-stockstudio / Shutterstock(C) Y Photo Studio / Shutterstock
2017年12月25日フェリシモのユーモア雑貨ブランド『YOU+MORE![ユーモア]』から、かわいいカワウソたちのリアルなイラストがプリントされた自立するスリッパのウェブ販売が7月20日より開始されています。この「自立するカワウソスリッパ」は、YOU+MORE!の「妄想商品化道場」から生まれたアイテムで、お題「妙に存在感のあるスリッパ」へ、このじさんが投稿したアイデアが投票による支持を集め、商品化されました。まるでカワウソが「おかえり!」とお迎えしてくれているかのようカワウソが手を前にしてお行儀よくご主人の帰りを待っている様子がスリッパに描かれており、玄関に置くと、まるで「おかえり!」とお迎えしてくれているような気持ちに。ちょこんと立って待っている姿を思い出すたびに早く帰りたい気持ちがわいて、毎日癒されそう。そんな愛らしいカワウソの姿には、きっとお客さまとの会話も弾みます。「おかえり! 玄関で立って待ってる 自立するカワウソスリッパ」をユーモアBLOGでチェック自立する秘密は、インソールがスタンドの役割をしてくれるから。スリッパ立てや収納かごを置く必要がなく、玄関まわりがすっきり。【NEW】YOU+MORE!おかえり! 玄関で立って待ってる 自立するカワウソスリッパの会月1足¥1,950(+8%¥2,106)・素材/ポリエステル100%中材:EVA樹脂※手洗い可(インソール部分のみ)・サイズ/22.5~25cmに対応※この新商品は2017年9月分からのお届けです。(8月分ではお届けできません)・毎月1回、同じものをお届けします。(中国製)商品の詳細とお申し込み商品のご注文・お問い合わせ0120-055-820(通話料無料)0570-005-820(通話料お客さま負担)(受付時間:月曜~金曜/午前9時00分~午後5時)※携帯電話など「0120」を利用できない場合は、「0570」で始まる番号をお使いください。※お客さまからのお電話は、ご注文の内容を確認・記録するために録音させていただいております。※「0570」通話料は20秒につき10円(税別)かかります。※PHS・一部のIP電話ではご利用できない場合があります。
2017年08月23日河瀬直美監督の最新作『光』をご存知ですか?2017年5月に公開されたこちらの映画は、カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞しました。水崎綾女さん演じるヒロイン・美佐子の仕事は、視覚障害者向け音声ガイドの作成です。彼女の未熟な仕事ぶりを手厳しく批判する弱視の元カメラマン・雅哉を永瀬正敏さんが演じています。二人はぶつかり合いながら互いの過去を紐解き、だんだんと心惹かれていく…というストーリーです。◆バトルする人々この映画には、様々な「喪失」を体験した人々が出てきます。認知症で記憶を失った美佐子の母。幼い頃に父が失踪し、父親という存在を知らないまま育った美佐子。そして、視力を失いつつある元カメラマンの雅哉。彼らは「喪失」という現実を前にして、ままならない現実にもがき、苦しみながら、それでも「光」を見出そうとしています。戦い続ける美佐子と雅哉は、やがて恋に落ちるのです。そこまで壮絶な「喪失」を経験していなくとも、人は日々、何かと戦っています。忍び寄る老いに抵抗し、人間関係の狭間で神経をすり減らし、恋人とわかり合うために言葉と時間を費やす。それらも立派な「戦い」といえるでしょう。奮闘しながら、人は「自律」と「自立」の意味を学んでいきます。◆自律と自立誰の助けも借りずに自分のことは自分で行うのが「自律」、社会生活の中で他者と調和しながら自分のアイデンティティを確立するのが「自立」です。恋愛においては、精神的に幼い男性は「自律」をしようとしない傾向があり、心が未熟な女性は「自立」できないケースが多々あります。例えば、彼女のアパートに転がりこんで、定職に就くでもなくブラブラして自堕落に過ごす。いわゆる「ヒモ」状態の男性は「自律」できていません。また、彼が常に自分のそばにいてくれないと不安で、束縛しないと気がすまない。そういう女性は「自立」しているとはいえないでしょう。自分が決めた規範に従って自らを管理するのも、精神的に独行するのも、結局は「自分の弱さ」ときちんと向き合っているかどうか次第。己から逃げずに戦った人が、「自律」あるいは「自立」できるのです。◆手助けと甘やかしとはいえ、人には得手不得手があるし、時間の経過と共に今までやれたことができなくなることだってありますから、すべてを独力でなんとかするのは無理です。だから、能力・努力・適性ではどうにもならないことで、他人の協力を仰ぐのは悪いことではありません。むしろお互いが得意とすることを「交換」(パーター)することで、より絆が深まります。このような理想的な二人三脚を生み出す「手助け」は、どんどん行ったほうがいいでしょう。ただ、やろうとしたらできることを相手任せにしたり、相手がいなければ自分を保てないほど依存したり。これらは「協力」ではなく「甘やかし」です。相手が好きだから頼りたいのではなく、単に苦労したくない自分の弱さと向き合いたくないだけ。なんのことはない、身勝手さを相手に押し付けているだけなのです。◆まとめどこまでが手助けでどこまでが甘やかしか、その線引きのルール、ご理解いただけましたでしょうか。「愛していればこうしてくれるはず」「本当に好きなら受け入れてくれるはず」と、愛情をタテに自分だけの「思い込み」を相手に押し付け、過剰な要求をしていると自覚できていない人って多いんです。言っていることは、自分に構ってほしくてイタズラをして親の愛情を試そうとする幼児と同じ。このような「退行」は、関係を良くするどころか破壊しかねません。相手任せの恋愛をしている人は、自分の言動に「退行」が見られないか分析してみてください。その上で「自律」や「自立」ができていないようであれば、甘えを許さない強さを持ちましょう。それが、「光」ある恋愛を創り出していくのです。ライタープロフィール黒木蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
2017年06月24日子どものやることに、ついつい手を出していませんか?先回りばかりしていると、子どもが本来持っている「自分でやりたい!」という気持ちが奪われ、自立心が育たなくなってしまいます。“見守る保育”を園の方針に掲げる、新宿せいが保育園園長の藤森平司さんに「先回り育児」をしないための心得を聞きました。お話を聞いたのは:藤森平司さん新宿せいが保育園(東京都新宿区)園長。自由遊びの内容や、給食を誰と食べるかを選択制にするなど、1日の活動の多くを園児たち自らに決定させる「見守る保育」を園の方針に掲げ、全国の幼稚園・保育園長らが見学に訪れる。著書に「やってあげる育児から見守る育児へ」(学習研究社)。Q、子どもができること・できそうなことを代わりにやってしまうことはありますか?Q、やってしまうのはなぜですか?※2016年7月6日~8月9日、WEBアンケート、有効回答数1081人4位以下は「自分がやる方がきれいにできるから」「結局やり直すことになるから」「汚す・けがをするなど失敗するから」「どうせできないと思うから」などの理由が上がりました。また「特に理由はないけれど、つい手を出してしまう」という声も。子どもは生まれながらに「自分でやりたい!」気持ちを持っている子どもはもともと、「自分でいろいろなことができるようになりたい」という意欲を持って生まれてきます。その成長意欲がもっとも強いのは赤ちゃんのとき。生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の力だけではどこへも行けませんが、やがてハイハイができるようになり、歩けるようになり、自分の行きたい所に行けるようになります。もし、ママやパパがいちいち抱っこで、赤ちゃんの行きたい場所へ運んであげていたら、どうなるでしょうか。自分で歩く必要はないと思って、歩かなくなってしまうかもしれません。このように、「何かをやってあげる」というのは、「自分でやる!」という気持ちや、その能力自体を本人から奪ってしまうということなのです。子どもの自立を、「自分の手から離れるようでさびしい」と思うかたもいるかもしれませんね。ですが、そんな気持ちは敏感に子どもに伝わります。「僕が〝自分でやる〞と言うと、ママが悲しむから」と思い、いつまでたってもやってもらうケースが少なくないようです。「自分でやりたい!」気持ちは成長の証し。わが子の自立を喜べる親であってほしいと思います。あるある!? あなたはいくつ当てはまる!ありがちケース5■ありがちケース1時間がないとき親が代わりに着替えさせる■ありがちケース2「まだ無理」と思うことはやってしまう■ありがちケース3周りを汚しそうなことは親がやってしまう■ありがちケース4子どもが悩んでいるのを待てずに親が決めてしまう■ありがちケース5うまくできていないときいいやり方を教えてしまう先回りしないための4つの心得先回りがいけないと言われても、実際の場面ではつい手が出てしまうもの。そんなときには、この心得を思い出すことで、ちょっと意識が変わるかも?ママ&パパに覚えておいてもらいたい、4つの心得を藤森さんに聞きました。親の心得その1親が手を出すのは「やって」と言われたときだけ自分ができないことを人に頼めるのも、自立のひとつ。「ママがやって」と言うのは、何となく自分には無理そうだと感じているからで、自分の力量が分かってきた証しなのです。子どもが「やって」と言ったときに手を貸すのは、先回りではありません。「その度に手を貸していたら、いつまでたっても自分でできるようにならないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それは逆。子どもは、自分が求めたときには必ず応えてもらえることで心が満たされ、「今度は自分でやってみようかな?」と思えるようになるのです。理想を言うなら、親がやってあげるのは完成の一歩手前までがベストです。たとえば着替えなら、ポロシャツでも上着でも、最後の方のボタン留めだけを子どもにやらせましょう。普通、最初だけやらせて続きを親がやってしまうのですが、「これくらいならできるかな」と思えるところまで親がやり、完成したときの喜びを子どもに味わわせるのがコツです。そうすると、「自分でもっとやりたい!」気持ちが育っていきますよ。親の心得その2忙しいときは事情を説明して親がやってOK「先回りはいけない」けれど、忙しいときまで子どもに全部やらせていたのでは、ママたちのストレスはたまる一方。そんな無理をする必要はありません。その時の状況によって、手を出すことがあっても構わないと思います。「ごめんね。本当はあなたができることは分かってるんだけど、今日は忙しいからママがやるね」と事情を説明すれば、子どもも納得します。大事なのは子どもの「やりたい」という気持ちに向き合うこと。黙って取り上げたり、頭ごなしに「だめ!」と言うのはやめましょう。親の心得その3子どもが“自分で選ぶ”チャンスを増やす「自分で選ぶ」というのは、子どもの自立にとってすごく大切なことです。その理由の1つめは、決定を受け入れてもらうことで、「自分はできる!」という気持ち(自己有能感)が生まれるから。2つめは、責任を取ることを覚えていくからです。たとえばうちの園では、給食をどれだけよそうか子どもたちが自分で決めるのですが、この方法を取ってから残飯がすごく少なくなりました。先生が何も言わなくても、「自分で決めたんだから食べなきゃ」という意識が自然と芽生えるんですね。家庭でも、食べたい物や着たい物など、日常の小さなことで「これは子どもに決めさせても問題ないな」ということがあったら、できるだけ子どもが自分で選ぶ機会を多くつくってほしいと思います。そして、親がいいと思う物を子どもが選ばなくても、「そんなのだめ。こっちにしなさい」と否定しないこと。子どもの意思を大切にしてください。親の心得その4どれだけできたかという結果より失敗する過程が大事ママたちがつい先回りをしてしまう理由の多くは、「まだ無理」「周りを汚しそう」など、今の子どもの力では上手にできないことがあるから。また、うまくいく方法を教えたいがために、善かれと思って手を出してしまう場合もあると思います。けれど、これからいろいろな能力を身に付ける子どもにとっては、何度も失敗しながら、自分でいいやり方を見つけ出す経験こそが大切です。大人はついつい結果を重視してしまうので、上手にできるようにと手を出したくなってしまいますが、大事なのは試行錯誤を繰り返す過程。そう思えば、自然と先回りをしなくなるのではないでしょうか。ただし、いくら失敗が大事だとは言っても、危険過ぎることはいけません。安全な範囲で失敗を経験させることが親の役目です。藤森さんから終わりに「待てる親」が「自分で考える子」を育てる「将来、自分で考えられる子になってほしい」というのは、ママやパパに共通の願いでしょう。そのために親ができるのは、子どもの選択や、やろうとしていることを「待つ」ことだと私は思います。たくさん自分の頭で悩んで、考える機会を与えられることで、子どもは親の言うなりではなく、自分で考えられるようになります。ただし、子どもの力だけでは解決が難しいことももちろんあるでしょう。そんなときこそ、大人の出番です。「どこまでやってあげれば、子どもの考える力を邪魔しないか」を見極めることこそが、私たち大人の役割なのです。監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi
2016年11月02日