皆さんは、子どもの行動に驚いた経験はありますか?今回は「食玩フィギュアを買った息子」にまつわる物語とその感想を紹介します。※この物語はフィクションです。イラスト:モナ・リザの戯言食玩を買いにいく主人公は夫と小学3年生の息子の3人家族です。ある日、息子と一緒に食玩を買いにスーパーを訪れました。しかし、お菓子コーナーでは転売ヤーらしき男性が売り場を占領しており…。警備員が注意してくれて、何とか息子のお目当ての食玩を買うことができました。しかし息子は間違えて別の食玩も購入してしまったようで…。すると、それを見た先ほどの男性が「よこせ!」と詰め寄ってきたのです。どうやら息子が手に入れた食玩フィギュアはレアで、5万円もの価値があるらしく…。お金に目が眩んだ男性は、強引に食玩を奪おうとしてきます。息子は笑顔で…出典:モナ・リザの戯言すると息子は笑顔で「どうぞ」と言い、その食玩を男性に譲ったのです。「より大切にしてくれる人が持っていたほうがいい」と笑顔で伝える息子。転売目的の男性とは違い、善良で優しい息子の行動に主人公は驚くのでした。読者の感想転売ヤーが得をする結果になったのは少し腹立たしいですが、息子の優しい行動に感動しました。息子にはこのまま心優しい大人に成長してほしいと思います。(30代/女性)転売目的の大人のせいで買えないかと心配になりましたが、警備員の対応には感謝しかないですね。とはいえ、子ども相手にも食玩ひとつに目が眩んで強引に奪おうとするなんて、あまりにひどいなと思います。(40代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(Grapps編集部)
2024年06月01日夫婦で楽しむ行事食もよきもの「やってあげた」と思わなければ心穏やかに過ごせる!子どもの頃には親にしてもらっていて、1人暮らしをするようになってから全くやらなくなり、そして娘・ふーみんが生まれてから久しぶりにやり始めた年中行事……それはひなまつりです。ふーみんも2歳になり、年齢的にはいろんな行事食が食べられるようになりました。が、しかし、ふーみんはとっても偏食です。気分によっては普段の食事さえ食べないのに、見慣れない&食べ慣れない味の行事食はほぼ確実に食べません。ひなまつり向けの食材がたくさん並ぶスーパーの棚を見ながら、「ひなまつりを行事食でお祝いしたいけど、ふーみんが食べないとイラっとしてしまいそうだから……やるべきかやらないべきか……」と悩んでいました。一緒に買い物していた夫は、そんな私の言葉をうけて「やればいいじゃん」と一言。「やりたいのなら、自分のためにやればいいのではないか?」と言ったのです。「え?でもひなまつりは子どものための行事じゃないの?」と答えたら「でも行事をしたいのはユウなんだよね?」と。確かにそうです。ふーみんから「ひなまつりを祝ってほしい」と頼まれたわけではありません。夫は「子どもが喜ぶかどうかを主軸やゴールにしてしまうと、そうでなかったとき親子でしんどくなるから、自分を軸に楽しんではどうだろうか」とも。そう言われて、その通りだなと思いました。「あなたのため」「やってあげた」で動くと、相手が意にそぐわない反応を示した時に、イライラしたりしんどくなったりしてしまいます。折角のお祝いや楽しい行事なのに、親子で疲弊するのでは面白くないし、相手がどう思うかは自由だということに気づきました。夫は「もしも自分のためだけだとつまらないなら、僕も入れて。行事食、好きだよ」と言いました。幸い、夫はどんなご飯も喜ぶタイプ。夫婦2人で楽しんでもいいなと思いました。そしてひなまつり当日。大人が大好きな海鮮ちらし寿司を作りました(一応、ふーみん用に海鮮抜きのミニちらしも作りましたが、ついでなので負担はゼロ)。夫の好きなおかずに、ふーみんが普段よく食べているうどんも用意して、ひなまつりの食事のスタート!自分が大好きな食材ばかりの行事食にしたおかげで、とっても楽しく食べられました。案の定、ふーみんはちらし寿司を食べなかったのですが、そこをゴールにしていなかったので、心穏やかに「まぁ、そうだよね(笑)」と受け流すことが出来ました。子どもの行事だからといって、子どもが喜ぶことありきでがんばりすぎないこと。そして「行事をしたいのは誰なのか」ということをちゃんと自覚しておこう。そう思った出来事でした。投稿募集楽しいひなまつり!こんなご飯作ったよ、我が家はこんなお祝いしたよ、などというエピソードがあればぜひ教えてください。#我が家のひなまつり#ふうふう子育て※匿名ご希望の方はマシュマロをお使いください。※いただいたエピソードを作品で取り上げてさせていただいたり、出典を明記のもとシェアさせていただくこともあるかもしれません。予めご了承ください。======================================次回更新は、3/10(日)の予定です。どうぞお楽しみに!<<『青鹿ユウの夫婦でふうふう子育て』をすべて読む>>======================================(編集協力:大西まお)この記事の執筆者漫画家青鹿ユウ漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。→記事一覧へ
2024年03月03日今回は、物語をクイズ形式で紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。子どもから玩具を奪った“転売ヤー”の末路主人公は、お目当ての食玩を買うためにお手伝いをしてお駄賃を貯めていました。そしていよいよ食玩の発売。主人公は、欲しかった食玩が買えて大喜びです。しかし、選ぶときに慌てていて、間違えて別の食玩も買ってしまったのです。主人公が間違えて買った食玩は、とても貴重なものだったらしく…。それを見ていたのは転売ヤーの男。転売ヤーは、半ば無理やり主人公から奪ってしまったのです。喜ぶ転売ヤー出典:Grapps落札価格5万円越えになるという、レアな玩具を手に入れた男は「絶対出品してやる…!」と走って帰ろうとしました。と、そのときです。「うわあああああ」という叫び声と共に、男は足を滑らせて盛大に転んでしまったのです。ここでクイズ子どもから玩具を奪い、高額転売を目論む転売ヤー。転売ヤ―の身に起きた悲劇は一体なんだったのでしょうか?ヒント!転売ヤーの男は、転んだ拍子に手に持っていた玩具を落としてしまいました。猫が!出典:Grapps正解は…正解は「猫に奪われる」でした。急いで帰って奪った玩具を出品しようとした転売ヤーでしたが…。猫にフィギュアを奪われて思わず涙するのでした。イラスト:モナ・リザの戯言※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2024年02月17日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。※この物語はフィクションです。食玩フィギュアを購入したら…小学生の主人公は、スーパーで食玩フィギュアをいくつか購入しました。しかし1つだけ間違えて他のフィギュアを買ったことに気づきます。どうやらそのフィギュアはレアものだったようで、近くにいた男性が5万円で転売するために、主人公からフィギュアを奪いました。代わりに男性は、自分も間違えて買ったというフィギュアを主人公に投げつけます。走り去る男性出典:モナ・リザの戯言男性にフィギュアを奪われた後、主人公は「やったあ!」と喜びました。ここでクイズフィギュアを奪われたにもかかわらず、主人公が喜んだ理由は?ヒント!実は、男性が投げつけたフィギュアは…。レアなフィギュアだった出典:モナ・リザの戯言正解は…正解は「欲しかったレアものだったから」でした。フィギュアを奪った男性が投げつけたのは、主人公が欲しかったレアなフィギュアだったのです。こうして主人公は本当に欲しかったフィギュアを手に入れることができたのでした。イラスト:モナ・リザの戯言※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2024年01月12日同店は、2023年に創業15周年を迎えました。今後、より多くの世代の人たちにつけ麺の美味しさを伝えていく活動の一環として、今回の活動をスタートしています。三田製麺所の食育活動「#子どもせいめんじょ」概要この取り組みを通じて、「食の大切さと幸せ」を発信。同社ではこれを、三田製麺所オリジナルの食育活動のスタートと位置付けています。ママパパとシェアしながら食べるのも良いですが、一人前のメニューを心ゆくまで楽しみ、お腹いっぱい幸せになる。そんな経験を、より多くの子どもたちに届けます。2024年1月より第3日曜日を 「#子どもせいめんじょ」の日とし、小学生以下の子どもたちへつけ麺全メニューを半額にて提供します。また、「#子どもせいめんじょ」の取り組みを多くの人に知ってもらうため、2023年11月1日から12月31日の期間中は、”毎日”半額で提供。同社では、「これを機に、三田製麺所の食育活動を普及していければ幸いです」とコメントしています。※トッピングつき商品は対象外となります。※同伴もしくは同行者に麺類一杯以上を注文してもらうことが同サービスの適用条件となります。「つけめん」をたべたことがない、おともだちへつけ麺専門店 三田製麺所について三田製麺所は2008年に東京港区の三田に1店舗目をオープンしたつけ麺専門店。本店の三階には屋号の由来となった1台の小さな製麺機が置かれ、ここで試行錯誤を繰り返しながら、長年愛される王道の「濃厚豚骨魚介つけ麺」が生まれました。2023年7月現在、全国41店舗に加えてデリバリー拠点を全国28都道府県に展開。つけ麺普及の伝道師として、進化を遂げながら多くの人々のお腹と心を満たし続けています。公式HP:エムピーキッチン(マイナビ子育て編集部)
2023年11月02日取手市教育委員会では、子どもたちへの食への興味や関心、理解を深めるためさまざまな取り組みを行っています。このたび、公益財団法人パナソニック教育財団の助成により、取手市立取手西小学校で、最新のICT機器を活用して学校給食に関連付けた生活科の授業を実施しました。給食室で稼働するkubi(左)と揚げパンを仕分ける調理員(右)■給食室模擬探検授業の概要給食室模擬探検授業は、9月27日(水曜日)、取手西小学校(取手市稲70)で実施されました。給食調理を観察する児童と工程を説明する学校栄養士授業では、給食室に設置した「テレプレゼンスロボット(※1)」と呼ばれるICT機器(kubi ※2)を、教室にある数台のタブレットとつなぎ、大型提示装置にも同じ動画をうつしだします。教室にいる児童が「kubi」を遠隔操作し、調理が進む給食室の状況をリアルタイムで観察します。タブレット端末から給食室の様子を観察栄養士による映像解説や現場にいる調理員とのオンライン交流によって、自身が食する給食に、より深い理解と関心を持てるよう促します。さらに、給食後の食器洗いや片付けの状況もリアルタイムで観察しました。自分たちの食べ残しや給食用生ゴミ処理機から作った堆肥などを見ることを通じて、食品ロスへの意識づけを行うとともに、生活を支えてくれる人々への感謝の気持ちを育てます。○※1 テレプレゼンスロボットとはテレプレゼンスロボットとは、ロボット本体とタブレット越しのビデオチャットを組み合わせることで、遠隔地とリアルタイムでのコミュニケーションをとれるもので、パソコンやスマートフォンで操作することができます。○※2 kubiとは日本語の「首」を由来とするテレプレゼンスロボットです。左右に300度、上下に90度、自由自在に稼働します。■参加した児童の感想参加した児童からは「給食室は、少ない人数でいろいろな役割がある人が働いていた」「お皿は汚れをきれいに落とすため、1回だけでなく、何回も洗う必要があると分かった。」「おいしい給食を作ってくれている調理員さんに感謝したい。もったいないので、食べ残しをしないよう気をつけたい。」といった感想が寄せられました。映し出される給食室の映像に興味しんしん■学校関係者コメント取手西小学校 校長 石塚 康英本校では先進的な教育の実現に向け、各種研究助成等への応募を積極的に行っています。テレプレゼンスロボットも、こうして獲得した資金で整備をしました。児童がタブレット端末でロボットを操作しながら、日常の教室では経験できない「新しい景色」に触れることでその世界を広げ、自分事としての課題意識を高めた上で、自分の思いや考えを豊かに表現してほしいと願っています。取手西小学校・石塚 康英校長■学校給食を通じた取手市教育委員会の食育への取り組み取手市教育委員会では、これまで、子どもたちの食への興味・関心を深めるため、さまざまな観点からユニークな取り組みを進めています。○食品ロス削減取手市教育委員会は、国が定める毎年10月の食品ロス削減月間をはじめとして、子どもたちが給食と各教科を中心とした学びを通して食品ロスを意識することで、「残さず食べる」、「食べ物への感謝の心を持つ」など望ましい食習慣を身に付けることができるよう取り組んでいます。令和4年10月から学校給食で提供する一部根菜(ニンジン・ダイコン・レンコン)の皮をむかない取り組みを始めました。これは、本来食べられる根菜の皮が捨てられてしまう食品ロスを減らそうと提案されたものです。さらに、皮をむかない一部根菜や茎まで使うブロッコリーを中心に組み立てたSDGs給食が市立小学校・中学校で提供されています。食品ロス削減に配慮した「SDGs給食」市公式ホームページ「学校給食において一部根菜の皮をむかずに提供しています」 市ホームページ「SDGs料理 チリビーンズ、ブロッコリーのマリネ、揚げパン(学校給食のレシピ)」 ○取手市立永山小学校での「デザート選挙」実施社会科で選挙制度について学んだ小学校6年生たちが、令和5年3月の給食で提供される卒業のお祝いデザートを本格的な選挙形式で選びました。デザートの材料や献立に関心を持ち、食育の視点の一つである「食品を選択する能力」を養うとともに、選挙のやり方や意味を学び、選挙への関心を深めるための取り組みです。お祝いデザート選出選挙の投票用紙や候補の掲示本物の投票箱で実施されたデザート選出選挙市公式ホームページ「永山小学校でデザート選挙を実施しました」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月12日子どもにとっておやつは“第4の食事”といわれるほど大切な栄養補給のひとつ。大人にとってもホッとひと息ついたり、次のタスクのモチベーションに繋げたり、おやつは日々の暮らしに欠かせないものです。でも、子どもも大人もいっしょに食べられるおやつって、意外と少なくありませんか?この秋、子育て家族のための新ブランド「食育企画 by the kindest」から新発売となった “子どもにあげたい、大人においしい”「家族で楽しむおやつシリーズ」は、子どもに安心して与えられる原材料とシンプルな配合ながら、大人でもおいしいと感じるコクや味わいが楽しめるおやつ。開発に携わったのは、4人のお子さんを持つサッカーJ1・FC東京に所属する長友佑都選手と妻であるタレントの平愛梨さんご夫婦。それに10万人以上のママパパの顧客データを活かし、1年半の歳月を経て完成しました。家族で楽しむおやつシリーズは全3種類。すべて着色料や香料、ショートニングや白砂糖など余計なものは使わず、北海道産牛乳や国産米粉、国産発芽玄米やバターなどこだわりの原材料でおいしさを追求しているので、家族みんなでカラダも心も幸せになれるおやつタイムが過ごせます。先月行われた発表会では「原材料はもちろん、味は本当に厳しくジャッジしました。製造会社の人やパティシエの方が僕のことを嫌うくらい(笑)」とおっしゃっていた長友さん。実際にお子さんたちからも忖度なく感想をいわれ、最終的には“パパ、これおいしい!”といってもらえる自信作が出来上がったそう。写真左から、株式会社MiL・代表取締役CEOの杉岡侑也さん、長友佑都選手、株式会社モントワール・代表取締役社長の長伸也さん。子育て家族のための新ブランド「食育企画 by the kindest」は、 赤ちゃんからの食育をサポートする「kindest(カインデスト)」を展開するMiLのほか、MiLの株主であるサッカー元日本代表 長友佑都・平愛梨さん夫婦、オリジナル菓子の企画・開発・輸入及び販売を行う株式会社モントワール、菓子専門商社のリーディングカンパニーである株式会社山星屋と共同で開発された。今回発売となった商品は、この3種類食育企画 by the kindest 「家族で楽しむおやつシリーズ」・「北海道産牛乳と国産米粉のしっとりバタースコーン」・「スペルト小麦粉と小麦全粒粉のバタービスケット」・「国産発芽玄米のリングスナック(うすしお味)」どれも自然の甘みやコクが感じられ、子どもが持ちやすく食べやすい形状や大人でもおいしいと感じる食感など、満足度の高いおやつとなっています。▼北海道産牛乳と国産米粉のしっとりバタースコーン価格:646円(税込) 内容量:195gクリームやバターを使うことで濃厚な香りとコクを実現。食材本来のミルキーでやさしい甘みが特徴で、リッチな味わいのスコーンには実は米粉が入っており、お米の甘みを生かしながら、外はこんがり、中はしっとり! 子どもでも手に持ちやすく食べやすい形状なのもうれしい!▼スペルト小麦粉と小麦全粒粉のバタービスケット価格:754円(税込) 内容量:90g(15g×6袋)香ばしい香りとコクが特徴のスペルト小麦粉とバターの豊かな風味、全粒粉の旨みで噛むほどに味わい深いおいしさに。食物繊維、カルシウム、鉄がたっぷり含まれているため、おいしいだけでなく身体にも◎▼国産発芽玄米のリングスナック(うすしお味)価格:538円(税込) 内容量:40g(8g×5袋)噛むほどに甘みが広がる発芽玄米を使用することで、シンプルな原材料ながら、風味豊かな仕上がりに。程よい海塩のアクセントは、子どもから大人まで納得のおいしさ。また、サクッと軽やかで楽しい食感は、ワクワクするおやつ時間にぴったり。旨みの余韻だけが残るのは、ノンフライならではの嬉しいポイント!添加物に不安になったり、糖質に罪悪感を感じたり、濃い味付けに与えるのを躊躇しなくてもいい、今までありそうでなかったおやつ。これからは子育ての味方になってくれる「食育企画 by the kindest」の“家族で楽しむおやつシリーズ”で、ぜひ家族のコミュニケーションのひとつとして「おやつタイム」を楽しんでみてはいかがでしょうか。\ 編集部 VOICE /ビスケットとスナックは小袋になっているので外出先に持っていきやすくて助かる〜! 普段ビスケットが苦手な息子も「これ、おいしい!」と翌日もリピート。食物繊維やカルシウム、鉄といった栄養も補えるので罪悪感も手間もなく一石二鳥。我が家の常備おやつになりそうです。(ライターS)お問い合わせ:食育企画
2023年10月05日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは! PUKUTY(プクティ)です!野菜嫌いの超偏食&全然食に興味がない我が子たち…毎回ご飯を食べさせるのに苦労しています。■食に興味がない兄弟私は子どもの時から食べるのが大好きで、今でもストレス発散は食です!(ただ太りやすい体質もありかなり我慢していますが…w)それとは真逆に、全然食に興味がない我が子たち…ご飯を作っても全然喜んでくれません。長男に関してはお菓子もあまり興味がなく、家では基本おやつや完食をすることもないのです…。■試行錯誤しかし唯一の救いなのが、ふたりとも保育園の給食はほぼ完食してくれていること! 野菜嫌いなふたりだけど、なぜか保育園では野菜もすべて食べているようなのです。だけどやっぱり家でもご飯をもりもり食べてほしい! と思い、最近はご飯作りを手伝ってもらうようになりました。■食べてくれる方法2人とも料理を手伝うのが大好きで、お願いをすると喜んでやってくれます!やはり自分で作ったものだとふたりともたくさん食べてくれるのです!長男に関しては作ったことがとても誇りに思うのか、「長男くんが作るとすごく美味しいでしょ?」としきりに聞いてくるのがまた可愛いですw手伝ったもらうのは手間が増えるし、監視しないと危ないし、片づけも増えるしで色々大変な事は多いですが、子どもたちが食の楽しさに気づいてくれるようこれからも試行錯誤していきたいと思います。
2023年08月27日~「おにぎりづくり」から子どもたちが学ぶこと~生きる力を育むために 保育園での食育を通して成長する子どもたちメインビジュアル株式会社コドモン(本社:東京都港区、代表取締役:小池義則)は、6月22日(木)に食育イベントを開催した、しおどめ保育園八潮駅北にて現地取材を行いました。毎月19日は「食育の日」です。平成17年7月に農林水産省により食育基本法が施行されて以来、保育園では様々な食育のための取り組みがなされてきました(※1)。第4次食育推進基本計画においては毎月19日を「食育の日」と定め、一年を通じて継続的に食育の活動に取り組むよう推進しています(※2)。今回コドモンでは、保育施設での「おにぎりづくり」の食育活動を取材しました。乳幼児期における食育は子どもの成長のために欠かせない活動ですが、実際保育園ではどのように食育に取り組んでいるのかを取材を通してご紹介します。※1 農林水産省「第4次食育推進基本計画」令和3年3月 ※2 農林水産省「第4次食育推進基本計画 」令和3年3月P.29食育月間及び食育の日の取組の充実 保育園における食育と保護者支援東洋大学福祉社会デザイン学部生活非常勤講師太田百合子太田百合子(おおたゆりこ)管理栄養士。「こどもの城」小児保健クリニックを経て、現在は大学などの非常勤講師、指導者や保護者向け講習会講師、NHK子育て番組出演や育児雑誌などの監修を務める。日本小児保健協会の栄養委員や学校保健委員を担当。東京都小児保健協会理事、日本食育学会代議員。研究テーマは小児肥満、離乳食、幼児食。保育園における食育について園の食育とは、安心できる環境のもとで、乳幼児期を通して食べ物に興味を持ち、一緒に食べたい人がいる中で、食事作りや準備に関わることで、「やってみたい」「食べてみたい」といった意欲につなげていきます。これが食を営む力の基礎となり、豊かな人間性を育み、生きる力を身につけていくことにつながります。子どもたちが食を楽しめるようにしていくには、普段の生活や遊びの中で、一人ひとりの子どもの発達や意欲にあわせて、食に関わる五感を通した体験を積み重ねていくことです。食べることを楽しみ、食を楽しみあう子どもに成長することを願いながら関わっていきます。乳幼児にふさわしい食生活が展開され、適切な援助が行われるよう園全体で食育計画を共有します。さらに、子どもたちをよく観察し、声に耳を傾けながらやりたいこと等を計画に盛り込んでいきます。保護者には、園での発達支援を含めた食育の様子を丁寧に伝えて、家庭での食を楽しむ行動や環境づくりにつなげていきます。これも園としての食育です。家庭と園で連携できれば、よりよい子どもの育ちにつながることでしょう。具体的な食育事例を参考にして、自園の食育に活かしていきましょう。しおどめ保育園 八潮駅北 「おにぎりづくり」レポートしおどめ保育園 八潮駅北食育の様子しおどめ保育園八潮駅北では、子どもたちの「生きる力の土台作り」の一つとして、食育活動に力をいれています。今回は園で毎年恒例だという「おにぎりづくり」の様子を取材させていただきました。子どもたちの様子だけでなく、先生たちの伝え方にも注目です。■見て、聴いて、触って、五感で楽しむ「お米研ぎ」3歳児クラスでは、五感を使った体験ができること、そして簡単にできることを目的として、お米研ぎを実施しています。お米を手で触れたときの感触、そして水がどんどんきれいになっていく変化を目で見て、体感します。自分たちが研いだお米がおにぎりに変わってまた登場することへのワクワクを感じてほしいという想いも込められています。お米研ぎについて説明する様子給食室の先生からの手紙を読む担任の先生エプロンと三角巾を身に着けて、円形になって座っている子どもたち。そこへ担任の先生がやってきて、給食室の先生からみんなへのお手紙を持ってきました。午前中は給食業務があり給食室の先生は立ち合いができないため、手紙で「お手伝いのお願い」をしています。お手伝いとしてお願いをすることで、お米研ぎをやり遂げたときの達成感や研いだお米がおにぎりに変化するまでのワクワク感も増します。担任の先生が、給食室の先生からのお手紙を読み上げます。「くもぐみのみなさんへきょうのおやつは『そぼろおにぎり』です。みんなでおこめをといでください!」「おこめをとぐ」という言葉に初めて出会った子もいるかもしれません。真剣な様子で給食室の先生からのお手紙の内容を聞いていました。始める前に、写真をもとにお米の研ぎ方の説明です。まずは研ぐときの手の形について、「ねこのて で ぐ~るぐる」混ぜることを話すと、子どもたちもぐるぐる混ぜる動作を真似しています。次に、お米のとぎ汁の変化について、水の色の変化を写真をもとに説明します。「お米から出るお水は最初はこんなに白いけど、洗って汚れを落とすときれいになるよ」と子どもたちに伝えます。やり方を教わったら、先生が大きなボウルにお米をいれました。すると「さらさら」と聞こえてきて、「さらさら音がしてるね」という先生の言葉に、立ち上がってボウルの中身を覗き込む子も。「いつもみんなが食べているごはんはモチモチだけど、もともとは硬いんだよ」という話に子どもたちも興味津々です。準備ができたら、まずは先生がお手本を見せます。ねこの手でぐるぐる研いで、真っ白になったお水を1人ずつに見せて回ると、真っ白な水をみて「牛乳みたい!」という子どもたち。お手本をみたあとは、2人ずつ順番にお米を研いでいきます。とぎ汁を見せる様子お米を研ぐ様子子どもたちはみんな、教わった通りねこの手でぐるぐるお米を真剣に研いでいます。研いでいるときは集中していますが、終わると真っ白になったとぎ汁をみて「すごい!」や、「水が気持ちいい!」と、笑顔をみせていました。実際にお米を研いでみてどうだったか聞くと、声をそろえて「楽しかった!」と言って、最初よりもリラックスした様子でした。全員がお米を研ぎ終わったら、先生たちで仕上げです。先生たちの慣れた手つきをじっと見る子や、お気に入りのエプロンについて話している子もいました。すると1人の子が、落ちたお米を拾って先生に渡しました。「拾ってくれてありがとう!お米一粒でも、大事だよね」という先生の言葉を聞いて、1人、また1人とお米を拾い始めました。ボウルに戻すことはできないので、「ごめんねっていって、そこに入れてね」とゴミ箱を指していますが、決して「捨てる」「ゴミ箱」という言葉を使わずに子どもたちに声かけをしています。なぜこのような声かけをしているのか、活動後のインタビューでお伺いしました(「食育の取り組みについてインタビュー」参照)。お米を研ぐ子どもたちお米を拾う様子仕上げが終わると、きれいになった水をみんなに見せて回ります。「下が見えるくらい薄くなったね」という言葉に、「わあ、すごい!」「ほんとだ」とボウルの中を見つめる子どもたち。「よくがんばりました!」とみんなで拍手をしたら、最後はおさらいです。ねこの手でぐるぐる、水がきれいになるまで研いで、お米研ぎは完成です。「おうちでもお手伝いできるかな?」の問いかけに、元気よく「お手伝いする!」と答えています。お昼寝のあとのおやつの時間に、今日といだお米で作ったおにぎりが出ることを伝えると、楽しみ!とはしゃいでいました。三角巾とエプロンをロッカーにしまったら、紙芝居の時間です。今日はお米研ぎをしたので「おむすびころりん」の紙芝居。食育と連動させた通常の保育で、子どもたちの学びを深めます。■自分で作ると美味しいね!「そぼろおにぎり」ができるまで4歳児クラスでは「ごはんと具を混ぜて握る」というシンプルな工程が年齢に適していること、そして自分の好きな具とごはんがあれば子どもでもできる「手作りの第一歩」として、おにぎりづくりに取り組んでいます。おにぎりを握るときの手の形や力加減など、おにぎりづくりを通して手の感覚も養われます。午後は4歳児クラスで実際におにぎりを握る時間です。3歳児クラスで研いだお米を使って、そぼろおにぎりを作ります。今回は栄養士の先生が直接子どもたちに説明をします。説明を始める前に、先生からの「おにぎり好き?」の問いかけに、「好き!」「遠足で食べた!」「焼きおにぎりが好き!」などみんな話したくて仕方ない様子です。そんな大好きなおにぎりをつくることにワクワクしている子どもたちへ、まずは作る順序を説明します。おにぎりの作り方先生の話を聞く子どもたち3歳児クラスのみんながお米を研いでくれたことを伝え、おにぎりができるまでの工程を話します。「お米をお水でといたら、お鍋にいれて水につけます。お米がお水を吸ったら、お鍋に火をつけて火がいっぱい入ると、ホカホカのごはんになります。ここまでは給食室でやってきたので、今日はこの先をみんなにやってもらいます」そして、具を混ぜて好きな形に握ることを伝えます。「さんかく」「まる」「たわら」の3種類を見せると、「たわら知ってる!」「わたし、ハートも作れる!」「四角も作りたい!」とワクワクしています。「強く握りすぎるとおもちになっちゃうから、優しく握ろうね」という声かけのあと、実際にご飯と具材が各テーブルに運ばれました。具材は青のり、ごま、そぼろです。混ぜる前に各テーブルで役割分担をするため、1~4の順番を決めます。子どもたちは「ぼく、4番がいい」「〇〇ちゃん、2番がいい?」など、喧嘩することなく、先生の助けも借りながらじゃんけんや話し合いで順番を決めていました。ごはんやそぼろのラップを取ったり、ごはんにそぼろを入れたり、グループのみんなで分担します。配られたごはんを覗き込む子どもたちごはんにそぼろをかける様子そぼろのラップを外すと「いいにおいがする」と、子どもたちがお皿の上を仰ぎ始めました。最後に青のりとごまをかけて、1番の人から順番に5回ずつスプーンで混ぜます。みんなで1から5まで数えたら、次の人に交代します。全員混ぜ終わったら、「きれいだね。美味しそうだね」という声かけをしながら先生が仕上げをします。いよいよおにぎりを握る時間です。お皿とラップが渡され、先生がご飯をそれぞれわけてくれました。先生がわけている間も「食べたくなっちゃった~」と待ちきれない子どもたち。準備ができた人から握っていきます。ハートの形にしたい子が先生にどうしたらいいか聞くと、「まずは三角のおにぎりを作って、ひっくり返して、反対側をへこませるとできるよ」と説明。「むずかしい~」「丸できたよ!」「たわらできるかな?」と、子どもたちは思い思いの形に作っていきます。おにぎりを握る様子そぼろおにぎりを食べている子どもたちそれぞれ好きな形のおにぎりが完成しました!先生が麦茶をもってきてくれたら、お待ちかねの実食タイムです。「いただきます」をみんなで言ったら、自分で握ったおにぎりをそれぞれ食べ始めます。たくさん頬張る子や、形が崩れたら握り直す子、おもちになっちゃったけどおいしい!と言いながら笑顔の子など、さまざまです。先生たちも、上手にできたね、美味しいね、と声かけをしながら、こぼれてしまった子の手助けをしつつ、それぞれのテーブルを回っていきます。全員食べ終わったら、ごちそうさまをして片付けの時間です。自分のエプロン、三角巾をロッカーにしまってお片付けをしたら、帰る時間が近づいてきました。「お腹いっぱいで今日の夜ご飯食べれないかも」「おうちでも作りたいけど、おうちにはそぼろがない。あ、スーパーに行けばいいんだ」「自分でにぎったのおいしい」といつもと違う時間を過ごせて、子どもたちはとても満足そうな様子でした。食育の取り組みについてインタビュー栄養士 松田典子様 (左) 園長 廣川淳子様 (中央) 3歳児担任 中島菜月海様(右)今回のおにぎりづくりを始めたきっかけや、当日までの準備についてなど、先生方にお話をうかがいました。また、しおどめ保育園八潮駅北では、今回の取り組みの他にもさまざまな食育活動に取り組んでいます。園長の廣川様、栄養士の松田様、保育士の中島様にお話をおうかがいしました。栄養士 松田典子様 (写真左)園長 廣川淳子様 (中央)3歳児担任 中島菜月海様(右)■シンプルだけど幅広く、子どもが楽しめる食育をできるように━━ 今回のおにぎりづくりについて、子どもたちの反応はどうでしたか?また、この取り組みを通してどういったことを子どもに体験してほしいですか?3歳児担任 中島様(以下、中):3歳児クラスでお米研ぎを担当した中島です。今日の子どもたちですが、お米を順番に洗っているときはいつもよりもドキドキしながら、集中しているように感じました。「どんな音がするかな」「お米を研ぐの、どんな感じかな」など声かけをしていたのですが、いつものようにたくさん喋らずすごく集中していて、一生懸命やっていましたね。今回はお米でしたが、いつもいろんな食材に触れてほしいと思っています。触れて、楽しんで、クッキングって楽しいな、と感じてほしいです。なので、楽しい空間を作れるように、あまり注意事項が多くならないよう工夫したり、声かけの言葉選びに気をつけたりしていました。━━ 子どもへかける先生の言葉がどれも印象的でした。中:そうですね、できるだけ、否定の言葉にならないようには意識しています。どうにか自分の頭の中でプラスに言葉を変換して発してます。例えば、今日は子どもたちが落ちたお米を拾ってくれましたが、落ちてしまったからそれをゴミとは言いたくなかったので、「ゴミ」や「捨てる」といったワードを選ばないようにしていました。あとは、その子にあった声かけをしたいので、それぞれの性格だけでなく、子どもたちのその日の雰囲気とかも考慮しながらやっています。子どものことを考えながらも楽しく食育に取り組めるのは、給食室の先生たちが前向きにどんどん提案をくれるからです。━━ この取り組みをしようと思ったきっかけや理由を教えてください。また、当日までの準備についても詳しくお聞かせください。栄養士 松田様(以下、松):栄養士の松田です。クッキングについては、子どもたちに食に関する充実した経験をしてもらいたいという思いで取り組んできましたが、感染症が流行するなかで接触や集団での行動に制限がかかるようになりました。そのような状況の中、どうやったらクッキングの機会を減らさず、安心して実施できるかを考え、「お手伝い」と「調理」に分ける方法にたどり着きました。本当は、おにぎりづくりであれば、お米を研いで、炊いて、それを握って、という風に一連の流れが全てできればいいのですが、子どもの集中力に限度があることや、担当する栄養士の時間的な制約もあり、時間を区切った内容にしています。「お手伝い」では、食材丸ごとの形や感触を体感しながら下ごしらえをして、「調理」で料理を完成させることで、工程がシンプルになって子どもたちも取り組みやすくなりました。結果的に各クラスのクッキングの機会も増えました。園長先生とは、今のクッキングの形になるまでたくさん話し合いました。また園で収穫した野菜をどのように子どもたちに提供するかなど、子どもたちが喜んでくれる方法を日々相談しています。お米研ぎに使用したパネル━━ 準備から当日の進行まで、先生方がお互いに協力していることがとても伝わりました。保育士・栄養士・調理師・園長先生など、園全体でどうやって連携しているのですか?松:保育士の先生とは、クッキング以外でも給食を食べているときのお子さまたちの様子をうかがったり、月に1回の給食会議で行事食の案内や食育についての要望など情報を共有しています。話を聞くだけじゃなくて、教室におじゃまして食べている様子を見せていただいたり、食事の介助に一緒に入って直接子どもたちの食べ方を確認することで、給食提供のヒントをいただいています。クッキングのときはスムーズに進むように手助けしてくれたり、子どもたちに声かけをしてくれるので、とても助かっています。調理のスタッフとは、保育士の先生から聞いたことや自分が見たことの情報共有をすることを心がけています。調理しているときや、ミーティングを通して、困っていることや、もっと子どもたちに喜んでもらえるような給食を提供するにはどうしたらいいか話ながら業務を進めています。クッキングのときには毎回実施計画をたて、実施後には担任や栄養士で評価、反省を行って、次回に向けて改善点を挙げています。この振り返りの記録を次のクッキングに活かして、担任や担当する栄養士が代わってもクッキングが実施できるようにしています。■0歳から5歳まで、年齢にあった食育を。取り組みに込めた想い━━ 園全体としては、どんな想いで食育に取り組まれているのでしょうか。園長 廣川様(以下、廣):園長の廣川です。食育というのは、やはり子どもたちの成長、日々の生活のなかで重要な要素の一つです。「食べる」ということだけでなく、「育てる」「作る」「食材に触れる」といったこともすべて繋がっています。そしてなにより、好奇心を育んだり、ワクワクドキドキする体験となることをすべての食育活動において大切にしています。体験を通して子どもたちの感性も豊かにもなりますし、自分の体のことを考えるきっかけにもなると思います。あとは、感謝の気持ちを育むことも大切です。「豚さんや牛さんをわたしたちはいただいているんだよ。ありがとうの気持ちを持っていただきますっていおうね」ということを伝えることで、世の中の様々なことへの理解にも繋がると思うんです。━━ ありがとうございます!どういった課題感を持って取り組まれていますか?松:子どもたちの経験値という点では、おにぎりづくりのような1日で完結するクッキングのほかに、年一回恒例となっている「梅ジュース作り」も行っています。梅ジュース作りは他のクッキングと異なり、その日のうちに味わうことはできませんが、梅を丁寧に扱い梅と氷砂糖が日々変化していく様子を観察できます。子どもたちも梅を漬けたビンを見ながら「いつ梅ジュース飲めるのかなぁ」と楽しみにしています。このようなできあがるまでの変化を見守り、心待ちにするような経験も今後増やしていきたいと考えています。梅ジュース廣:運営面でいうと、まずは先生たちの感じてる課題感やどんな取り組みがよいかを吸い上げることが重要だと感じて取り組んでいました。先生たちがやりたいこと=理想と、実際どこまで子どもたちに取り組ませてあげられるか=現実を照らし合わせていました。「園としてこうやります」と示すのではなく、保育士、栄養士、調理師と、みんなのアイデアを引き出して食育の方針を決め、取り組みを実現できるよう努めています。この2年間くらいですかね、試行錯誤しつつもみんなで話し合い課題を出し合ってきました。例えば、すべての工程を子どもたちにやらせてあげたいという方向で最初は進んでいましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、すべてを子どもたちにやらせよう、ではなく、先生が仕上げをするなどどう分担していくのか、ということをアイデアを出し合って今回のような食育の形が完成しました。なので、おにぎりづくりでは3歳児さんがお米研ぎで、4歳児さんがおにぎりを握るという役割分担になっています。これもすべて給食チーム、保育士さん、パートの職員の方、など先生たちの力によるものだと思っています。━━ 0,1,2歳児のお子さまについてはどういった食育に取り組まれていますか?廣:0~2歳児のお子さまも、外で一緒に日々遊んでいますが、そこで畑に日常的に触れることが食育となっています。2歳児だと、3~5歳児が野菜の収穫をしているのをみて、一緒にやってみたいと興味を持った子も一緒にやったりしますし、ナスとかきゅうりとか、花が咲いて野菜ができるというのを自分の目でみて知ることができています。あとは年に2回「食育週間」という形でテーマを決めて、各クラスごとに給食の前の時間にお話をする時間を設けています。0,1,2歳児も含む全クラスをまわっているのですが、次のテーマが「噛むこと」なんです。0,1,2歳児だと話して伝えるよりも絵や写真、製作物で視覚的インパクトを持たせることを大切にしています。ライオンさんは牙を使って噛むよ、とか、シマウマさんは奥歯を使ってすりつぶすよ、など噛むことについて人形などをつかって説明すると、0歳児でも楽しそうに見ていますし、そのまま給食の時間に入って一緒に噛む練習をしています。3,4,5歳児になると、お話のパートを増やして噛むことでどんないいことがあるかを伝えます。よく噛むことのメリットを知ったうえで給食の時間になることで、より噛むことを意識してもらっています。こんな感じで年齢にあわせた食育をやっています。茄子の花先生と野菜をみる子どもの様子━━ 最後に、普段の食育の取り組みに対して保護者の方への伝え方や反応についてお聞かせください。松:食育については、色々な方法で保護者の方へ伝えています。SNSやブログではクッキングの様子や行事食の紹介と献立に込めた想いなどを、また、コドモンの連絡機能を使って給食だよりを配信して、食や健康に関する情報を発信しています。園の玄関先には給食を展示していますが、保護者の方はお子さまと一緒に今日食べたものを確認したり展示を写真に撮ったりしています。やはり、お子さんが好き嫌いなく食べているかとか、どれくらい食べているかは皆さん気にしていらっしゃるようです。年に1回、コドモンのアンケート機能を使って、保護者向けに食生活アンケートを配信しています。朝食を食べているか、好き嫌い、食事に関して気になること、間食のとり方やタイミング、排便について、などを聞いています。回答はデータにまとめてフィードバックしたり、保護者の方が食事に関して気になることについては簡単なアドバイスを添えて返信しています。たとえば、結構多いのは「好き嫌い」「野菜を食べない」「早食い」「時間がかかる」などです。好き嫌いなどは保育園では食べてるけどおうちだと食べないという声もあります。お友達と一緒だったり先生がいると、ちょっと頑張って食べてる部分もあると思うので、お家では嫌いだからといって全く口にする機会をなくしてしまうのではなくて、間をあけてたまに出してみましょう、といったことを伝えています。早食いや食べるのが遅い、といったことについては、早食いだったらちゃんと噛めてるかどうか、お家でもちょっと食べ方の確認をしてみましょうとか、食べるのに時間がかかりすぎるのは、どうしても食べるのに飽きてしまうということがあるので、時間をちょっと上手に区切ってみるとか、ここまで食べたら今日はオッケーとか、「時計の針が12になったらごちそうさまだよ、それまでに食べれるようにしようね」といった声かけなどをちょっとアドバイスをしてます。━━ ありがとうございました。先生同士の連携だけでなく、保護者の方とも食育についてどうコミュニケーションをとっているか、非常に参考になりました。これからも食育を通して子どもたちの健やかな成長に繋がることを願っております。今年も、夏休みの保護者の献立・お弁当作りを応援するTwitterキャンペーンを開催します長い夏休み「家でも食育を」と考えている保護者の方もいらっしゃるかと思いますが、現実は思うようにいかず難しいこともあります。毎日栄養バランスを考えて食事を作ることは、とても大変なことです。お子様が夏休みを迎えるこの時期に、保護者の方も一緒に献立を考える時間をお休みしてみませんか?子どもと触れ合う時間を作り、保護者の方も無理なく「食」と付き合っていくために。時間がないときには、簡単に作れるものを。時間が取れるときには、「食」を通して子どもと一緒に特別な経験を。毎日献立をご紹介します。夏休みの保護者の献立・お弁当作りを応援!一緒に夏を乗り切ろう Twitterフォロー&RTキャンペーン2023詳細はこちら→ 期間:7/21(金)〜8/31(木)たくさんの方のご参加をお待ちしています。【株式会社コドモン会社概要】◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F◆資本金:68,250,000円◆代表者:代表取締役 小池義則◆WEB: ◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」の開発・提供。2023年6月末時点で、全国約14,500施設、職員約29万人が利用。全国約386の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位(※)◎保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる採用・園児募集支援サービス「ホイシル( 」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、保育学生や再就職希望者が採用情報にアクセスしやすいような情報提供を行う。その他、保育園向け写真ネット販売「コドモンプリント( 」こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア( 」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ( 」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。※(2023年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)<<お問い合わせ・ご質問等>>株式会社コドモン広報 press@codmon.co.jp 080-7303-6026/080-4466-6738TEL: 03-6459-4318FAX: 050-3737-7471 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月19日食育がテーマの絵本 01お口に入った食べ物がたどる道を楽しく解説『たべもののたび』『たべもののたび』 作:かこさとし(童心社)対象年齢:4歳くらいから「食べものがお口の中に入ったあと、いったいお腹のなかでどんな旅をするのでしょう? 黄色い栄養かばんを持った食べ物たちは、口のトンネル、広い胃袋公園、小腸ジェットコースター、など、子どもの遊び場に見立てた消化器官を経て、どこでどう栄養になり、どう排泄されるのか。その様子を身近な言葉で遊びのように説明しています。見えない体の中に興味を持った小さいお子さんはもちろん、高学年での学習にも役立つはず。ずっと読み継がれている『かこさとしからだの本』シリーズの第2巻。です・ます調の日本語も美しいです」食育がテーマの絵本 02食べ物の音に着目してみよう『おいしい おと』『おいしいおと』 文:三宮 麻由子 絵:ふくしま あきえ(福音館書店)対象年齢:3歳くらいから「幼児期、そろそろおはしを使う子もいるでしょう。ますます食べ物に興味を持つ時期に、ちょっと目を閉じて聞いてみましょう。白ごはん、ワカメ、プチトマトにカボチャ。今お口に入れたものは、どんな音がするかしら? カコッ ホッ カル カル……。ポホッ モワーン ムッチ ムッチ……。ああ、ほんと! 食べ物が口の中で響かせるリアルな音に納得。読み手は少しばかり練習が必要かもしれませんが、愉快な音も子どもたちは大好き! 楽しくなって食欲も湧きやすい。三宮麻由子さんにしか描けない聴覚の世界が素晴らしい作品です」食育がテーマの絵本 03苦手なものを工夫して食べるお話『ぜったいたべないからね』『ぜったいたべないからね』作:ローレン・チャイルド 訳:木坂 涼(フレーベル館)対象年齢:3歳くらいから「野菜どころか、お肉もパンも、何にも食べてくれない、という子もいるでしょう。偏食を無理に直そうとするのはよくないと言われていますが、ちょっとしたきっかけで食べてくれるのなら、それに越したことはありません。まずは、この作品でお試しあれ。こちらの女の子、偏食ぶりは半端ありません! お兄さんも呆れるほどに、ニンジンや豆はもとより、子どもが好きそうなソーセージもバナナも、絶対食べないからね、と言い張るんです。そこで、賢いお兄さんは、とある戦略を思いつきます。さあ、頑固な妹は? そしてこれを読んだお子さんは? 写真と絵のコラージュがユニークで、ウィットに富んだ素敵な作品です」食育がテーマの絵本 04食器と仲良くなれば食欲アップ!?『おさじさん』『おさじさん』 文:松谷 みよ子 絵:東光寺 啓(童心社)対象年齢:0歳くらいから「赤ちゃんに食べさせるのはひと苦労。お口をきっちりすぼめたままだったり、そっぽむかれたり、最後にはスプーンを弾かれたり。そんなときにぜひ! おやまをこえて、のはらをこえて……、姿を現したのは『おさじさん』。可愛いうさぎさんの『ぼく』のところにやってきます。小さい子が、無理なく食に関心を向けられるよう、やさしく、楽しくお話が進んでいきます。作者の言葉は声がけのヒントになるので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。もしかしたら、自分も同じものを持っている、と誇らしげに『myおさじ』を見せてくれるかも? 松谷みよ子さんの赤ちゃん向け絵本シリーズ一冊です」食育がテーマの絵本 05食と体の関係について学べる!『はらぺこさん』『はらぺこさん』 作:やぎゅう げんいちろう(福音館書店)対象年齢:5.6歳くらいから「お腹がすいて、ぺっこぺこ! そんな『はらぺこさん』になるときって、どんなとき? たくさん遊んだあとや、おいしい匂いをかいだとき。そうなるとパワーが出なくなったり、気持ちが悪くなることもありますよね。みんなの気持ちに寄り添ったあと、頭の中にある『のう』の仕組みや、体が燃料を必要として動いていることなど、科学的な説明を小さい子向けに砕いて書いてくれています。食欲そそるコロッケや餃子、お友達の笑顔などの写真も織り込んで飽きさせません。いわゆる『おねえさん』ぽくない『おねえさん』や、お料理するお父さんなども、手垢がつかない所以でしょう」食育がテーマの絵本 06食べ物の役割を簡単な言葉で解説『もったいないばあさんの いただきます』『もったいないばあさんのいただきます』 作:真珠 まりこ(講談社)対象年齢:3歳くらいから「絵本界の名物ばあさんといえばこの人です! 『もったいないばあさん』シリーズの『もったいないばあさんのいただきます』は、食べ物を粗末にするといつもの頑固ばあさん口調で、『もったいない』と、子どもたちに戒めてくれる一冊。『じょうぶになるよ』『おおきくそだつよ』『きもちよくすごせるよ』と、ギロリ。ビタミン、タンパク質、ミネラルなど、栄養学の基本となる食べ物の役割を小さい子に簡単な言葉で伝えてくれます。ばあさんに睨まれながらも、その姿にほっこりするのも魅力です」食育がテーマの絵本 07さまざまな種類の野菜を知ることができる『おやおや、おやさい』『おやおや、おやさい』文:石津 ちひろ 絵:山村 浩二(福音館書店)対象年齢:2歳くらいから「『きょうは いよいよ マラソンたいかい』! だれが競争するのかと思いきや、野菜たち。ピーマン、トマト、ニンジン、といったお馴染み野菜だけでなく、ニンニク、パセリ、ラディッシュなどなど、いろいろな種類が登場します。『りっぱな パセリは つっぱしる』。『ラディッシュ だんだん ダッシュする』。それぞれの名称にゴロを合わせて、競技に参加する姿をリズミカルに書き出しているのがとても愉快です。野菜自体の絵もリアルなのにお茶目。さまざまな野菜に親しめ、語彙もどんどん増えるでしょう。さあ、意外や意外? 一等はだれでしょう! 」食育がテーマの絵本 08ダイズを使った食べ物が繰り広げる愉快なお話『ヘルシーせんたい ダイズレンジャー』『ヘルシーせんたい ダイズレンジャー』 作:やぎ たみこ(講談社)対象年齢:3歳くらいから「ここはダイズの畑が広がる『いそふらのくに』。みんな健康に暮らしていた矢先、とつぜん殿様からの変なおふれが!『だいずきんしれい』です。人々は困り果てました。そこでわれらの力をみせてやる! とダイズたちは戦士の姿に変身し、ダイズ由来の食べ物がどんなにおいしいか知らしめようとします。栄養素を時代劇風の戦隊モノ化した、おもしろ絵本。おいしそうな、納豆、きなこ、ユバ、がんもを見るうちに食欲もそそられ、食べ物の名称も豊富に。イソフラボンやプロテインといったちょっと難しい用語も覚えられ、その役目もちゃんと理解できるでしょう。そして、殿様は……? お楽しみです」食育がテーマの絵本 09調理される生き物への感謝が生まれる!『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』『おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで』 文:おかだ だいすけ 写真:遠藤 宏(岩崎書店)対象年齢:5歳くらいから「お魚好き、お寿司好きにはこれ! 寿司職人による、こだわりの食育写真絵本。自分で魚を釣り、自分でさばき、最後はお寿司にして、さあ召し上がれ! 生き物が食べ物になるまでのプロセスを子どもたちと一緒に楽しく体験します。キンメダイ、アナゴ、イカと、それぞれ生き物としての特徴も説明してくれ、驚きや発見もある展開で、食物連鎖も理解できる内容です。おもしろさがあり、食欲もそそられ、自分が生きていくために、たくさん命をもらっているという大切な学びがあり、さらには感謝の気持ちへと導いてくれます」食育がテーマの絵本 10心躍るカラフルな色使いが魅力的『ボードブック はらぺこあおむし』『はらぺこあおむし』 作:エリック・カール 訳:もりひさし(偕成社)対象年齢:2歳くらいから「赤ちゃんも惹きつけられる、何度読んでも飽きない名作中の名作。心躍るカラフルな色使い。簡単な数の感覚への導入。野菜や果物への興味。掻き立てられる食べることへの意欲。どきどきする仕掛け。はっとするサプライズ。どこをとっても素晴らしい。小さい子が何度も楽しめるよう、ページが痛みにくく、持ち歩ける小型のボードブック版がおすすめですが、少し大きくなったらより色彩が美しい大型版で、子どもにじっくりエリック・カールワールドに浸らせてみてはどうでしょうか」アンヌさんモデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2022年10月19日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、食べる側の気持ちを理解する女性、「食をエンタメにする女」になりきり。“食べたい”と思わせる工夫をすることが大事!ロケで『びっくりドンキー』に行った時に、子どものための「もぐチャレ!!」があることを知りました。頼んだ料理を残すことなく全部食べたら賞状がもらえるというもの。今、私の子どもがあまりごはんを食べないこともあって、すごくいいなと思ったんです。実際にトライさせてみると、子どもが完食して助かりました。さらにスタンプを集めるとデザートがもらえるという嬉しいサービスもあったのですが、子どもからすると、そもそも賞状をもらえることが嬉しいようでした。たしかに自分の小さい頃を振り返っても、そういうものがすごく欲しかったな~と。自分で賞状や折り紙のメダルなどを作って、家でもやってみたいと思いました。また、この間、ベビーシッターさんが来てくれた時、お茶碗に残っていたご飯を「おにぎりにしようか」と言って、子どもと一緒に握ったところ、なんと全部きれいに食べていました。「おにぎりおにぎり」と言いながらパクパク。普段、おかずばかり食べることが多いのですごく驚いたのですが、そうして食事に楽しませる工夫をプラスするだけで、すんなり食べるようになるんだなと発見があり、すごく勉強になったんです。私はそれまで、“どうにかして口にご飯を入れなければ…”ということばかりを考えていたけど、そうじゃなかったんだなと気づかされました。まずは、“自分が作ったごはんを食べさせる”ではなく、“食べたいと思わせる”という発想に切り替えることが大事。以前、かわいくていいのでは?と思ってクマの形をしたオムライスを作ったのですが、「かわいそう」と言って全然食べないこともありました。自分の気持ちではなく、子どもを主体にして考えることを大切にしようと思います!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年10月に第二子を出産。※『anan』2022年10月5日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2022年10月02日全国有志子どもを思う会は、マスクや黙食などのコロナ対策による制限が続く子ども達の学校生活に対し、子どもの声を直接聞こうと、子どもを対象としたアンケートを実施。全国から1,593件の回答がありました。子ども達からのSOSとも言える心の声を、教育や行政の現場に届ける必要があると判断し、こどもえがおプラットフォームとの合同で、全国の知事・市区町村長・教育長に子どもの声を届けるプロジェクトを立ち上げました。子どものアンケート結果を冊子にまとめ、2022年7月25日に全都道府県庁、全市区町村役所へ発送しました。子どもの心の声、届いていますか?また、子どもの声を届けるだけでなく、知事・市区町村長・教育長に今後の子ども達への制限に関する考え方を問う公開質問状を送付しました。返送いただいた回答をまとめ、子どもの声と合わせて、文部科学省と厚生労働省に要望書を提出することを予定しています。このプロジェクトは、署名サイトVoiceを活用して署名も集めており、3,446人(2022年7月25日現在)からの署名が集まっています。(署名募集〆切は2022年8月13日)下記URL参照 子ども達の声はSOSとも言える内容がほとんどであり、この声を無視してはならないと考えています。例えば、このようなものがあります。「お願いします。僕たちのマスク外して下さい。黙食も無くしてください。」「しゃべるな、手を触るな、と言われ続けて本当に限界です。」「大人は好きに喋ってごはんを食べたりマスク外したりしてるのに子どもばかり禁止されてひどいと思う。」「もう学校行きたくない。」「わたしたちの未来を守ってください。」これらをまとめた回答集を下記にて紹介しています。 回答集表紙回答集グラフページマスクを外したいと答えた子どもは、89.5%でした。給食をお話しながら食べたいと答えた子どもは、90.4%でした。コロナ禍が始まって2年半以上が経ち、子ども達が強いられている制限はあまりに過剰なものとなっています。成長の過程にある子ども達にとって、マスクや黙食といった制限だらけの学校生活は、心や体の成長に大きな影響を与えると考えられます。子ども達が元気に成長できる環境を守ってあげたいと私たち保護者は考えています。知事・市区町村長・教育長から、子ども達の成長を第一に考えていただけるご回答が届くことを願っています。チラシ表面チラシ裏面【全国有志子どもを思う会について】「子ども達の声を聞きその声を伝えていく」そんな子どもを思う母や父だけではなく大人が全国で集まっている会です。現在全国に約250名ほどです。なぜ子どもの声を集めるのか。必要なのか。子どもが何を望みどうしたいのか。隠された本音。伝えられなくなった本心。そこに耳を傾けあくまで私たちは子どもの代理として。伝えていきたいと思っています。そして子ども達が自由に健やかに成長出来る環境へしていきます。URL: 【こどもえがおプラットフォーム】こどもコロナプラットフォームに賛同するこどもの健やかな成長を願う保護者が中心となり、2022年5月5日に立ち上げました。子ども達に対するコロナ感染症対策の見直しを求めるために、全国の同じ思いを持つ方々を繋ぐプラットフォームを作る活動をしています。そして全国で請願書や陳情書、要望書を提出する動きが広がっています。こども達の「今」を大切にできるやさしい社会の実現を目指しています。URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月27日食育の日によせて保育施設ならでは、子どもたちの「食べたい」気持ちを育てる食育活動とは?毎月19日は「食育の日」です。2005年6月に食育基本法が施行されて以来、保育園では様々な食育のための取り組みがなされてきました(※1)。2006年3月に出された食育推進基本計画においては毎月19日を「食育の日」と定め、一年を通じて継続的に食育の活動に取り組むよう推進しています(※2)。今回コドモンでは、2つの保育施設へのインタビューを通して、保育園ではどのような取り組みがなされているのか紹介していきます。さらに、保育園で子どもたちが食べる給食はどのように考えられ、作られているのか、現役の管理栄養士とコドモン給食チームとの対談を通してお伝えします。※1 「食育基本法」平成17年6月 ※2 農林水産省「第4次食育推進基本計画 」令和3年3月P.29食育月間及び食育の日の取組の充実 「食育」とは?なぜ保育園では食育に取り組むのか食事は空腹を満たすだけでなく、人間的な信頼関係の基礎をつくる役割もあります(※3)。そのため、乳幼児期の子どもたちが通う全国の保育園では、食育を推進するため様々な取り組みが行われています。その取り組みが「食育」です。食育とは、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものです。さらに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることとされています(※1)。「保育所における食事の提供ガイドライン」においても、乳幼児期からこうした食育に取り組むことが、子どもたちの心身の健全育成のために必要だと述べられています(※3)。食育の方法に決まりはなく、どうしたら食を通して子どもの成長に寄与できるかを施設ごとに考え、進められています。では具体的にどんなことをしているのか、2つの保育施設での取り組み事例をご紹介します。※3 厚生労働省「保育所における食事の提供ガイドライン」 北国分駅前しゃりっこ保育園 管理栄養士 佐々木さまインタビュー北国分駅前しゃりっこ保育園管理栄養士佐々木さま北国分駅前しゃりっこ保育園(2~5歳児、50名程度)管理栄養士佐々木 香菜実家が農家であり、幼い頃から豊富な食材が身近にある環境で育つなど様々な経験を通して管理栄養士となる。保育園での勤務歴は19年目を迎える。■「好きのきっかけ」を作りたい。子どもが「やりたい!」と思ったタイミングを大切に。━━ 食育のためにどのような取り組みをされているか教えてください。基本的に子どもから出てきたことに応えること、そして子どもの興味関心が一番高いタイミングで「これやろう!」と実行することを大切にしています。それまでは毎年同じ内容で取り組むことが多く変わり映えがないなと考えていたところ、調理師の方が専属で入ってこられました。そこから調理をお任せできるようになったので保育室で子どもと触れ合う機会も増えました。「給食の先生」ということが子どもたちに分かってもらえるようになり、「これやってみたい!あれ教えて!」という声が子どもたちから出てきて、子ども主体の食育に取り組むようになりました。━━子ども発信の取り組み、素敵ですね! 中でも特に印象的だった内容を教えてください。トウモロコシの皮むきをしたときに、「トウモロコシのひげでお茶を作りたい」という声が子どもからあがりました。私も初めての取り組みでしたが、担任の先生も「やろう!」と言ってくれて、作り方を調べるところから始めました。ひげを乾かして、煎じて、みんなで飲んでみる、という活動が印象に残っています。記憶に残った子どももいたようで、卒園のときに「トウモロコシのお茶飲んだよね」と言ってくれた子もいました。他にも、芋掘りをしたときに干し芋にしたいというリクエストがありました。さらにその干し芋を水に戻したらまたサツマイモに戻るの?という疑問を持つ子がいて、干し芋を水につけたら元に戻るのか試したこともあります。取り組みの中で大人が学ばせてもらうことがとても多いですね。とうもろこしのひげ干し芋作り━━子ども発信の食育に変えてから子どもたちの反応は変わりましたか?また、保護者の方からはどういった反応がありますか?興味のある子や発案した子は飛びついてきます。子どもたちの間で口コミが広がってそこから興味を持つ子も出てくるようになりました。活動に使った食材を給食に出すと「これさっきやってたあの野菜だよね!」という子もいて、食への興味が増していると感じます。「うちでもやってみたい!」という声がかかったら個別にお伝えし、反響が大きかった時には、給食だよりにレシピを載せて全体的にお知らせしています。中でもジャム作りが特に反響があり、夏みかんのジャム作りをみんなで一緒にしたこともあります。「お家でもイチゴでジャム作ったよ~」という声もあり、家庭での食育にも繋がっているようです。夏みかんのジャム作り夏みかんのジャム試食の様子━━ 佐々木さんにとって食育とは?大切にしていることや実現したいこと、今後取り組んでみたいことを教えてください。食育は、出会いのきっかけ・好きのきっかけ作りだと思います。食べていくことは生きていくために欠かせないことなので自分で食材を選べる子になってほしいです。そのためには様々な食材を知っていたり好きじゃないと選ばないと思うので、出会いと好きのきっかけを作りたいです。最終的には季節に合わせて「夏になったね!この野菜食べたい!」といったような子どもからリクエストが出てくると嬉しいです。今後やってみたいこととしては、クラスを超えてやりたい人みんなで取り組める環境を作ることです。その中で大人から子どもに教えるのではなく、年長さんが経験したことを年少さんに教えるなど子ども同士で教え合えるようになると嬉しいです。今後もきっかけ作り・タイミングを大切に取り組んでいきたいと思います。コビープリスクールおおたかのもり 園長 三鍋さまインタビューコビープリスクールおおたかのもり園長 三鍋さま2003年に入社し、2011年より園長職を務める。コビープリスクールおおたかのもりの開園に伴い、2021年より現職。ICT保育を実践して注目を集めるほか、保育設備を活かした多彩な食育を展開する。■ライブキッチン、こだわりの逸品など、ここでしかできない体験を子どもたちに━━ 食育のためにどのような取り組みをされているか教えてください。調理する手元を大型モニターで映し出して子どもたちの食への関心を高めたり、「こだわりの逸品」というオリジナルカレーの提供や食材の食べ比べをする企画を実施したり、野菜栽培を行ったりしています。テーブルマナーという点では、プラスチック製ではなくあえて陶器のお皿やガラスのコップを使って割らないように大切に扱うことや、ワンプレートにせず、いくつかお皿を用意してお茶碗を持って食べることを教えています。どの取り組みにおいても「体験」や「五感」を大切にしています。━━ キッチンのライブ映像が映し出されるのは特長的な取り組みですね!どんな風に料理が作られているのか4つのモニターに映し出し、子どもたちが見られるようにしています。家庭では台所は子どもたちの目線より上にあり、まな板や包丁を使っているシーンをなかなか見ることがないと思いますが、自分たちが食べるものが目の前で作られている様子に子どもたちは興味を持ちますし、「今日のごはんなに?」とガラスの扉越しに調理の先生に聞くようになりました。作ってくれる人がいるから食事が取れるということを伝えながら、従来だとあまり見えないキッチンをオープンにして、調理の先生と子どもたちの交流を大切にしています。ライブキッチンが映し出されるモニター調理師と子どもたちが会話する様子━━ 毎日のメニューにはどういった工夫をされていますか?「こだわりの逸品」プログラムについても詳しく教えてください。献立は月ごとに考えており、同じ月でメニューが重ならないようにするほか、毎月10品以上の新メニューが登場し、飽きのこないバラエティ豊かな食事を提供しています。3月には年長児のリクエストを取り入れることで、好きな味を卒園前にもう一度楽しめるようにしています。はんぺんチーズフライ、ハンバーグ、唐揚げ、オリジナルの「コビーカレー」、ちゃんぽんなど幅広くリクエストがきます。「こだわりの逸品」は調理師たちが集まって毎回テーマを決めて試行錯誤する中で生まれたこだわりのものを提供しているプログラムで、10年以上前から続いています。先日はコビーグループがオリジナルに開発した水と水道水(白湯)との飲み比べをしました(※1)。その他にも塩や芋の品種の食べ比べや、出来上がりにこだわった調理方法の味の比較も体験しました。今度はお酢の味比べを予定しています。こだわりの逸品※1 コビーグループが子どもたちのためにオリジナルに開発したミネラルウォーター「AQULIA for coby(アクリア)」と「水道水」の飲み比べ。■食事は楽しく幸せになる時間。美味しいと感じる経験を大切に。━━ 様々な取り組みをされる中で、保護者への働きかけも大切にしているのですね。とても大切にしています。毎月の献立だよりに「Coby FUN FUN Cooking」というコーナーがあり、園のメニューから家庭でも再現しやすいレシピを記載しています。エントランスにも当日のメニューと実際の料理をディスプレイしています。当園には保護者さま向けのスペースがあるので、時には焼き菓子などのおやつを提供しご自由に食べていただけるようにしています。子どもたちが食べているものを知ってもらう機会も大切にしています。保護者向けレシピ「Coby FUN FUN Cooking」エントランスにディスプレイされているメニュー━━ 三鍋園長にとって食育とは?大切にしていることや今後取り組んでみたいことを教えてください。食育は、生きるために欠かせない「食を楽しむ体験」を重ねることだと思います。だから、子どもたちに「食事は美味しくて楽しくて幸せになる瞬間だな」と感じてほしいという思いがあります。美味しいと感じる体験を重ね、さらに、どうやって美味しく作られているのかを子どもたち自身も学んでほしいと思います。「美味しかった」という体験は「好き」に繋がる貴重な学びですので、特に大切にしています。今後は、子どもたちが自分たちで作ったり育てる体験をさらに増やしていきたいです。「食べさせられる」のではなく、自分たちから「食べたい」と思える環境作りをして、たくさんの食材や味を好きになってほしいです。子どもたちの心と体の成長を願ってコドモン給食チーム×北国分駅前しゃりっこ保育園 佐々木様 対談コドモン給食チーム×北国分駅しゃりっこ保育園佐々木様子どもたちが食べる給食はどのように考えられ、子どもの成長に対しどのような想いを込めているのでしょうか。コドモンの給食チームと北国分駅前しゃりっこ保育園の管理栄養士佐々木さまとの対談を通してその秘密に迫ります。■安心安全を考え、みんなが楽しめる食事を━━ 日々の献立はどのように考えられているのか、詳しく教えてください。佐々木さん私はアレルギーがある子もない子も食事が楽しいなと思ってもらえる献立を作ることを心がけていて、アレルギー対応のための除去食が多くならないようにみんなで食べられるものを作るようにしています。あとは季節の野菜を多く取り入れて、家庭の食卓には並ばない食材もあるかもしれないので、子どもと食材の出会いのきっかけを作れるといいなと思っています。子どもが好きな定番メニューだけでなく、味付けが「大人向け」と言われる野菜独特の苦味や酸味を体験できるようにもしています。森山そうなんですね。私が保育園に勤めていたときは、アレルギーがある子は別メニューを提供していたので、「アレルギーがある子もない子も楽しめる」という佐々木さんのような考え方もあるんだなと思いました。川口たしかに、佐々木さんの考え方だと、食事を提供する保育士さんたちの心の余裕にも繋がりますね。佐々木さんそうですね。保育士さんたちは日々の保育に集中して取り組んでいるので、給食の時間は少しでも子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごしてほしいなと思います。━━ 献立を考えるサイクルはどのくらいですか?佐々木さん1ヶ月ごとに献立を考えています。前年度の同じ月の献立を参考に、子どもたちが食べたいメニューも取り入れるようにしています。森山毎回1ヶ月分の献立を被らないように考えるのは大変ですよね。川口ちなみに行事食や旬の食材などは、どう配慮しながら取り入れているのですか。佐々木さん「食べやすい」が一番配慮していることです。行事食はなぜその行事に合わせて食べるのかということを知ってほしいので、食べやすいメニューに変更した上でなぜこれを食べるかの説明をしています。例えば、「お月見はお団子を食べるよ」というのを伝えつつ、白玉粉の代わりにじゃがいもで作ったお団子を使ったりと、特別なメニューでも安心安全を考慮しています。━━ ありがとうございます!子どもたちにどのように成長してほしいと考えているか、それぞれの想いを教えてください。森山私たちは給食や食育などの「食」を通して子どもたちと関わっていますよね。佐々木さんは食を通して保育園の子どもたちにどのような体験をしてほしいと思いますか?佐々木さんそうですね。私は子どもたちの「好きのきっかけ作り」を大切に考えています。給食ではじめて出会う食材やメニュー、味付けもあると思うので、その中で好きなものを増やしていってほしいなと思っています。給食を通して子どもから大人にも発信してほしいです。川口「好きのきっかけ作り」という言葉、すごく素敵ですね!森山今日はお時間いただき、ありがとうございました!私たちは今は現場を離れている立場ではありますが、佐々木さんと同じように子どもの成長を願っています。今後も現場で働く管理栄養士・栄養士をはじめとした給食に携わる方たちがもっと働きやすい環境を作れるようお手伝いをしていきたいなと思っています。今年も、夏休みの保護者の献立・お弁当作りを応援するTwitterキャンペーンを開催します長い夏休み「家でも食育を」と考えている保護者の方もいらっしゃるかと思いますが、現実は思うようにいかず難しいこともあります。毎日栄養バランスを考えて食事を作ることは、とても大変なことです。お子様が夏休みを迎えるこの時期に、保護者の方も一緒に献立を考える時間をお休みしてみませんか?子どもと触れ合う時間を作り、保護者の方も無理なく「食」と付き合っていくために。時間がないときには、簡単に作れるものを。時間が取れるときには、「食」を通して子どもと一緒に特別な経験を。毎日献立をご紹介します。夏休みの保護者の献立・お弁当作りを応援! 一緒に夏を乗り切ろう Twitterフォロー&RTキャンペーン2022詳細はこちら夏休みの保護者の献立・お弁当作りを応援!一緒に夏を乗り切ろう : 期間:7/22(金)〜8/31(水)【株式会社コドモン会社概要】◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F◆資本金:68,250,000円◆代表者:代表取締役 小池義則◆WEB: ◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育ICTシステム「コドモン」の開発・提供。2022年3月時点で、全国約11,000施設、保育士約20万人が利用。全国220の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位(※)◎保育士採用を支援するウェブサービス「ホイシル( 」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、保育学生や再就職希望者が採用情報にアクセスしやすいような情報提供を行う。その他、保育園向け写真ネット販売「コドモンプリント( 」こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア( 」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ( 」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。※(2022年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)<<お問い合わせ・ご質問等>>株式会社コドモン広報 press@codmon.co.jp 080-7303-6026/080-4466-6738TEL: 03-6459-4318FAX: 050-3737-7471 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月19日皆さんの周りに、ちょっと厄介なママ友さんは居ませんか?そんなママ友とは距離を取って接したいですよね…。今回は実際に募集したママ友トラブルエピソードを2本ご紹介します!「食育にうるさいママ友」我が家は割と自由な育て方をしていて、好き嫌いも「そのうち食べるようになるだろう」くらいに捉えていたのですが、ママ友は「それはダメだよ!食育っていうのがあってね!」と頼んでもいないのに食育とやらを語り始めました。お菓子を禁止して必然的にお腹を空かせて、否が応でも嫌いなものを食べさせる…とのこと。個人的にはそこまでしたくないのですが、そこまでしないといけないのか…とモヤモヤしました。「余計な一言が多いママ友」2歳の息子が着ている服に関して、格安の子ども服店で購入したことを伝えると「いつもデパートで購入するから、そんな店いったことない」と言われて若干イラつきました。それでも「一緒に買い物に行きたい」と言うので「店舗は〇〇町にあるよ」と伝えると「そんな民度の低い街には行けない!」と言うママ友…。もうどうしたらいいのやら…会話に困るので、それ以来会っていません。いかがでしたか?こんなママ友だと距離を取って接したいですよね…。狭いコミュニティだからこそ、付き合う人は選びたいと思えるママ友トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年03月31日国際結婚というとなんだか甘〜いイメージを抱きがちですが、実際のところどうなのでしょうか?育った国が違えば、文化や価値観が違うのも当然、といえば当然。そこで、お互いの歩み寄りが必要になるわけですが…。スイス人の夫と、新婚当初から食にまつわるカルチャーギャップに困ってしまったケイコモエナさん。また、その悩みは娘の偏食問題に発展し…。■スイス人の夫と国際結婚。しかし夫の謎行動が気になるスイス人の夫と結婚したケイコモエナさん。結婚後、食のカルチャーギャップが頻繁に起こり、理想と現実という壁にぶち当たることに…。特に、魚料理では問題続出!夫の食文化に合わせるとみるみるうちに太ってしまったので、やはり健康的な日本食を作ろう!と張り切ってみたものの…。■今度は息子や娘の食問題に悩み炸裂!?お互いの好みを把握し、嫌いなものは作らないことでようやく落ち着いた食バトル。しかし、息子が生まれたことでやはり、息子には健康的な日本食で育って欲しいと思ったところ…。、息子はモリモリ食べてくれるので自信がついてきました。しかし、次に生まれた娘は真逆!どんなに頑張っても食べてくれません…。しかし、そんな悲愴感漂う日々にラジオから一筋の光が!なんでもバランスよく食べないといけない…! とガチガチの子育てになっていたケイコモエナさん。あるラジオや友人の言葉がきっかけで、ハッと大切なことに気づきます。それは、一体何だったのでしょうか?読者からも国際結婚や子育てにまつわるコメントがたくさん届いています!■国際結婚に食の悩みはつきもの?国際結婚をしている読者からも、食にまつわるお悩みコメントが!・旦那はオージーで、動物を殺してまでは…との考えのベジタリアン(卵や調理されたエビと鮭は食べます)、娘もかなりの偏食あり…。旦那と娘は、自分の好きな物ならたくさん食べますが、あまり好きで無いものに関しては、小食です。なので、毎回3人それぞれ違った物を作ったり…。料理する事が段々苦痛になっています。・うちも国際結婚です。おまけに食生活、文化は日本と全く異なる国の出身です。最初は私も彼に歩み寄る努力をしましたが、疲れてしまいました。そして、子どもを授かり、離乳食が始まると国際電話で姑に「幼い頃から辛い物を与えないと、ずっと食べられない」と意味不明な指導が入りました(夫は辛い物が溢れてる国の出身です)。・外国人の夫は魚、特に青魚が好きではないようです。嫌いとは言いませんが何で魚?と尋ねてきます。休日の晩御飯にお魚を出すと、明日からまた仕事なのに、魚…と言います。お刺身やお寿司は食べるので、魚の匂いに抵抗があるようです。■国際結婚だけじゃない、食のあるある問題に共感の声国際結婚に限らず、家族の食卓についても様々な声が寄せられています。・食が合う人と、うまくやっていきやすいとは聞いていたのですが、奥さん工夫して料理されているなと思いました。ソース味で料理を味付けして、食べられるものが増えるといいですね。トマトソースが食べられるなら、またそれで他の料理をしてみるとか。魚が苦手なら無理して食べることないと思います。体質的に向かない食べ物はありますから。 あと、ちゃんとご主人の幼い頃の気持ちを理解しようとされているところも、いいなと思いました。描かれている漫画、すごく面白いです。・日本人の家庭でも それぞれ親の方針が違うんだから、外国の家庭でも、同じなんだなあと。結婚するというのは やっぱり生活だから食事の相性は重要だし、思いやりだし、努力だなあ と改めて思いました。・異国との文化の違いに限らず、国内でも地域による味付けの違い、家庭環境による嗜好の違いがあると思います。また息子に関しては、学校から家庭での栄養管理も促され、私も一日30品目!6大栄養素!と思っていましたが、家族ならこそお互い歩み寄り、著書のように楽しい食卓を囲める事に幸せを見いだせていければと思いました。・夫さんの食問題から始まって、家族の食事作りに対しての努力がとても素晴らしく、こんな伴侶やお母さんがいる夫やお子さんはとても幸せですね。ゆあちゃんのベジタリアンのお話で、留学時代のスイス人の女の子を思い出しました。ある日一緒にランチをした時に彼女がベジタリアンだと知りました。小さい時からお肉のにおいがダメで、家族の中で唯一ベジタリアンだと言ってました。小さい時からお肉が無理とかあるんだなぁ、それでもこんなにすらっと背が高く、健康的に育つんだなぁと感心したのを覚えています。ゆあちゃんもきっと素敵な女の子になっていくんだろうなぁと思いました。もちろんイチくんも! 貴重な経験のお話、ありがとうございました。家族内でも食の好みが違うと料理を作る人は大変ですよね…。ケイコモエナさんはどのように折り合いをつけたのでしょうか? また、固定観念から救ってくれたラジオや友人の言葉とは何だったのでしょうか? 気になる連載はウーマンエキサイトに掲載されています!▼スイス人夫vs日本人妻 結婚と同時に「食の好みが合わない」バトル勃発!?/スイス人夫VS日本人妻〜家族の偏食、どう乗り切る?〜
2021年10月30日JA全農は、子ども向けの食育プロジェクト「ひとつぶ」を10月15日より特設サイトで公開しました。特設サイトURL: お米の消費は年々減少している現状にあります。こうしたなか、JA全農では国産米の消費拡大の一環として、子どもたちにお米に関する興味を持ってもらうため、お米をテーマとした幼児向けの食育プロジェクト動画を制作しました。動画は、Twitter上で毎日お米知識を発信するJA全農オリジナルキャラクター「ライスライダー」が登場。お米やごはん食に関するクイズの出題や、パパイヤ鈴木さん振付による、お米をテーマとした歌・ダンス「ひとつぶ」を一緒に踊るなど、子どもがお米に興味を持つきっかけとなる内容です。動画は特設ホームページで公開しています。特設ホームページでは、食育の機会に活用していただくことを想定し、上記の動画のほか、動画に登場するクイズパネルや、ライスライダーに変身できるお面・ベルトをダウンロードすることができます。また、実際にライスライダーが子どもたちにデモンストレーションする様子をイメージ動画として公開しています。なお、企画の一環として、動画と連動したシール付き冊子を制作し、全国の保育園・幼稚園に配布しております。全農は、本企画を通じて、子どもたちのお米に対する関心を高め、お米の消費拡大につなげます。■米消費拡大ポータルサイト「NO RICE NO LIFE PROJECT」内特設サイト食育プロジェクト「ひとつぶ」URL: ■特設ホームページ イメージ特設サイト■HPで公開中のアイテム【クイズパネル(抜粋)】ダウンロード素材例1ダウンロード素材例2【変身グッズ】変身グッズ お面変身グッズ ライダーベルト 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月15日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。「こしょく」という言葉を聞いたことがありますか?「こしょく」と言って私がパッと思いつくのが「孤食」。でも、それ以外にも「こしょく」があります。今日は大人も気を付けたい「7つのこしょく」についてお話ししますね。 赤ちゃんが気を付ける「7つのこしょく」人が生きるうえで欠かせない「食べる」という行為。赤ちゃんや子どもにとって「食べる」ことは楽しいことであってほしいという思いから、気を付けてほしいのはこの「7つのこしょく」です。 1.小食食事を少ししか食べないことです。たとえば、痩せたいから食事を減らすなど。赤ちゃんや子どもにとって食事は成長するために欠かせないものです。たとえば少しぽっちゃりしていたとして、食事の量を大人の自己判断で減らすことはおすすめできません。気になる場合は必ず医師に相談しましょう。 2.個食家族でバラバラなものを食べていることを言います。家庭環境にもよりますが、好きなものばかりを食べるようになり、栄養が偏る可能性も。同じ食事を食べることで「これ、おいしいね」という共感の会話が自然と出てくると思いますが、「個食」の場合はそういったコミュニケーションも取りづらくなります。 3.粉食パン・麺類などの粉ものばかり食べることです。ご飯だと汁ものやおかずと一緒に食べることが多いと思いますが、粉ものはおかずがなくても食べられるので野菜が少なくなりがちです。 4.孤食家族と一緒に食事をとらず、ひとりで食べていることです。ひとりで食べるので会話がなく、コミュニケーションを取ることができません。また、何を食べても注意されることがないので、栄養が偏ることもあります。 5.濃食味が濃いものばかり食べていることです。たとえば、お総菜やお弁当、外食など、外でできたものを食べていることです。濃い味は、糖分・塩分・油分が多く含まれていますので、生活習慣病の原因になる恐れがあります。 6.固食いつも同じものばかり食べていることです。自分の好きなものを好んでそればかり食べると栄養が偏ります。 7.コ食コンビニ食を頻繁に食べることです。「濃食」と理由は同じです。糖分・塩分・油分が多く含まれていますので生活習慣病の原因になる恐れがあります。また、味覚形成をするこの時期に、このような食事を続けることはおすすめできません。 こしょくにならないために離乳食期にできる2つのこと「7つのこしょく」にならないためにも、次の2つを心がけてみてください。 和食を心がける手作りだしだと、煮るだけで調味料がなくても野菜がおいしく仕上がります。素材の味を生かした和食を赤ちゃんも大人も心がけてみてくださいね。 家族でそろって食事をする1日1食からでもいいのでチャレンジしてみてください。家族と食べるといつもの食事がさらにおいしく感じます。 家族の食事を楽しくするためにも、この7つのこしょくにならないよう、心がけてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年05月06日一度、味わうとやみつきになる、「トロトロ食感」の料理。食べ応えのある料理も多く、一品でお腹を満たすことができます。育ち盛りの子どものご飯のおかずにもピッタリ! そこで今回は、トロトロ食感を堪能できる人気レシピ5選をご紹介します。トロッとした食感をたっぷりお楽しみください。■失敗知らずで簡単! トロトロプリプリ牛すじ煮込み冬場に無性に食べたくなる牛すじ煮込み。このレシピならトロトロ&プリプリ食感を思う存分、堪能できます。牛すじで気になる臭みも、下処理することで一切感じません。圧力鍋調理を使うので、時短にもなりますよ。トロトロの歯応えで、子どもから大人まで大満足できそう。味噌の風味がアクセントとなり、ご飯がもりもり進みます。牛すじの下処理は、鍋に牛すじ肉、白ネギの青い部分、ショウガの半量を入れてかぶるくらいの水を加えましょう。中火にして沸騰したら10分煮て、ザルに上げてアクと脂を洗い流してから、ひとくち大に切ればオッケーです。■米ぬかを使って下茹でする、トロトロ豚の角煮煮すぎて固くなってしまうことがある豚の角煮。なかなか上手く作れず、悩んでいる人もいるのでは? こちらのレシピなら誰でも簡単にトロトロの豚の角煮を作れます。柔らかい角煮のヒミツは米ぬかです。圧力鍋を使わなくても、ジューシーでトロトロな角煮に仕上がります。甘辛のタレがたまらない味わいで、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにも最適です。このレシピでは、豚バラ肉と青菜を使っていますが、卵や大根などを追加しても美味しいです。お好みで、練りからしを添えてからいただきましょう。子どもにも大人気なレシピです。■家族に好評! リピートしたくなるとろとろ親子丼トロトロ卵がのった親子丼は、一度食べるとやみつきになります。こレシピは、卵を2回にわけて加えることで、トロトロ食感に! 家族に好評で、リピートしたくなること間違いありません。お好みで七味唐辛子を振り、お漬け物を添えてからいただきましょう。フライパンを使えば、一度で2人分の卵とじを作ることができて便利です。柔らかい鶏肉とトロトロの卵が見事にマッチし、満足度の高い一品に仕上がります。このレシピを上手に作るコツは、残りの溶き卵をまわし入れた後、蓋をして火を止め、1~2分蒸らすこと。親子丼を初めて作る方にもオススメです。■夕食の主菜にピッタリ、豚肉のトロトロあんかけ食べ応えのある主菜を作りたくなったら、こちらのレシピをお試しください。揚げた豚肉にトロトロあんかけがたっぷりとかかっています。あんかけの中の、すりおろしたレンコンが美味しいアクセントに。作り方は、豚もも肉に片栗粉をまぶし、160度の揚げ油に入れてカリッと揚げ、油をきります。続いて、白ネギ、水煮タケノコ、シシトウも同じ揚げ油に入れ、少し揚げ色がつくまで揚げましょう。揚げた豚もも肉と白ネギ、水煮タケノコ、シシトウを盛り合わせ、レンコンのあんをかければ完成です。夕食の主菜に最適な一品をぜひお試しください。■旨味がジュワッと広がる、とろとろ白菜と厚揚げの中華風うま煮トロトロ白菜がたっぷり入った中華風うま煮がこちら! 厚揚げと白菜をくたっとなるまで煮て、中華風の味付けに仕上げます。一口頬張った瞬間に、旨味がジュワッと広がり、一度食べ始めると止まりません。作り方は、鍋にゴマ油とショウガを中火で熱し、香りがたったら、白菜、厚揚げ、ニンジン、シイタケを加えて炒めます。そこにスープを加え、蓋をして10分くらい煮ましょう。水溶き片栗でトロミをつけ、器に盛れば出来上がりです。ご飯との相性もバツグンで、何度も味わいたくなりますよ。多めに作り、お弁当のおかずにしても良さそうです。料理のアクセントとなる食感。トロトロ食感の料理を味わって、家族で美味しいひと時を過ごしましょう。いずれのレシピも作り方を覚えておくと、いざというときに役立ちますよ。
2021年02月20日料理は味も大事ですが、食感の良さも重要。特にカリカリ食感は、料理全体に小気味よいアクセントを加えてくれます。食感が良いとご飯が進んだり、食べ応えを感じる可能性も大。そこで今回は、カリカリ食感の絶品レシピを5つご紹介。カリカリとした食感を楽しみながら味わえる美味しい料理がいっぱいです。子どもから大人まで大満足できますよ。■油処理の手間もかからなくて便利、豚のカリカリ南蛮豚の南蛮と言えばジューシーで肉汁あふれる料理を想像するでしょう。しかし、こちらのレシピで作る豚の南蛮は、カリカリ食感でたまらない味わいです。豚肉は少量の油で揚げ焼きにするので、油処理の手間もかかりません。仕上げにタルタルソースをかけ、お好みでキャベツと、くし形に切ったトマトを添えてからいただきましょう。カリカリの豚肉はまるでベーコンのようで、パクパクと食べることができます。また、このレシピではタルタルソースを手作りしていますが、時間がないときは市販のタルタルソースを使っても問題ありません。家族からも大好評の一品です。■魚が苦手でも食べられるかも!? イワシのカリカリソテーカリカリの魚料理であれば、魚が本来持つ食感や臭いが苦手な人でも食べることができるかも!? 手開きをしたイワシにマスタードをぬり、フライパンで焼いたイワシのカリカリソテーです。マスタードが苦手な場合は、からしや、マヨネーズに代えても美味しくいただけます。仕上げに器にベビーリーフをしいてイワシをのせ、ドレッシングをかけ、お好みでレモンとプチトマトを飾ってからいただきましょう。カリカリ食感がアクセントとなり、食べやすい一品です。レモンを絞ってからいただくと、よりサッパリとした味わいになりますよ。■香りと音を楽しめる、白菜のカリカリジャコサラダ香りと音を同時に楽しめるレシピがこちら。白菜のカリカリジャコサラダです。白菜に熱したゴマ油とカリカリジャコをジュワッとかけてからいただきます。ゴマ油の良い香りと、ジャコのカリカリ食感で一度食べ始めると止まらない美味しさです。作り方は、器に白菜、ゆで卵を盛り合わせます。そして、フライパンにゴマ油を熱し、チリメンジャコと松の実を加え、ジュワジュワと泡が出なくなったら、油ごと白菜とゆで卵にかけましょう。お好みでポン酢しょうゆをかけてから召し上がれ! ご飯のおかずとしてはもちろん、おつまみにもピッタリです。■ヘルシーでやみつきになる食感! カリカリ豆腐ステーキ年末に向かいお酒を飲む機会が増え、体調がイマイチ、なんてこともありますよね。そんなときにオススメなのがこちらのレシピ。ヘルシーなカリカリ豆腐ステーキです。チリメンジャコと松の実をカリカリに炒めて、絹ごし豆腐の上にのせていただきます。サッパリと滋味深い味わいがたまりません。辛めで味わいたいのなら、しょうゆを加えるときに、分量外の豆板醤小さじ1を一緒に加えてもいいでしょう。ピリ辛でお酒のおつまみにも最適! バターしょうゆの香ばしさに加え、カリカリのチリメンジャコと松の実が食欲をそそる一品です。■リピート間違いなし、簡単なカリカリ梅のゴマ油おにぎりカリカリ食感のおにぎりが食べたくなったら、こちらのレシピを試してみませんか? 簡単に作れる、カリカリ梅のゴマ油おにぎりです。カリッとした梅の食感とゴマ油の香りがくせになります。作り方はとっても簡単。カリカリ梅の種を除き、粗めのみじん切りにします。ご飯に具材の材料をよく混ぜ、おにぎりのカタチにしましょう。大葉を巻いて出来上がりです。大葉がない場合は、海苔を巻いても大丈夫。また、材料にチリメンジャコや塩昆布を加えるのもいいでしょう。具材をプラスするだけで、簡単にアレンジができますよ。ホクホクとした食感の料理が主流の冬ですが、カリカリとした歯応えのある料理を味わうのもいいものです。少し苦手な食材でも、カリカリ食感にすれば食べられる人もいるでしょう。「食感をとことん楽しみたい」と思ったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
2020年12月02日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。「こしょく」という言葉を聞いたことがありますか?「こしょく」と言って私がパッと思いつくのが「孤食」。でも、それ以外にも「こしょく」があります。今日は大人も気を付けたい「7つのこしょく」についてお話ししますね。 赤ちゃんが気を付ける「7つのこしょく」人が生きるうえで欠かせない「食べる」という行為。赤ちゃんや子どもにとって「食べる」ことは楽しいことであってほしいという思いから、気を付けてほしいのはこの「7つのこしょく」です。 1.小食食事を少ししか食べないことです。たとえば、痩せたいから食事を減らすなど。赤ちゃんや子どもにとって食事は成長するために欠かせないものです。たとえば少しぽっちゃりしていたとして、食事の量を大人の自己判断で減らすことはおすすめできません。気になる場合は必ず医師に相談しましょう。 2.個食家族でバラバラなものを食べていることを言います。家庭環境にもよりますが、好きなものばかりを食べるようになり、栄養が偏る可能性も。同じ食事を食べることで「これ、おいしいね」という共感の会話が自然と出てくると思いますが、「個食」の場合はそういったコミュニケーションも取りづらくなります。 3.粉食パン・麺類などの粉ものばかり食べることです。ご飯だと汁ものやおかずと一緒に食べることが多いと思いますが、粉ものはおかずがなくても食べられるので野菜が少なくなりがちです。 4.孤食家族と一緒に食事をとらず、ひとりで食べていることです。ひとりで食べるので会話がなく、コミュニケーションを取ることができません。また、何を食べても注意されることがないので、栄養が偏ることもあります。 5.濃食味が濃いものばかり食べていることです。たとえば、お総菜やお弁当、外食など、外でできたものを食べていることです。濃い味は、糖分・塩分・油分が多く含まれていますので、生活習慣病の原因になる恐れがあります。 6.固食いつも同じものばかり食べていることです。自分の好きなものを好んでそればかり食べると栄養が偏ります。 7.コ食コンビニ食を頻繁に食べることです。「濃食」と理由は同じです。糖分・塩分・油分が多く含まれていますので生活習慣病の原因になる恐れがあります。また、味覚形成をするこの時期に、このような食事を続けることはおすすめできません。 こしょくにならないために離乳食期にできる2つのこと「7つのこしょく」にならないためにも、次の2つを心がけてみてください。 和食を心がける手作りだしだと、煮るだけで調味料がなくても野菜がおいしく仕上がります。素材の味を生かした和食を赤ちゃんも大人も心がけてみてくださいね。 家族でそろって食事をする1日1食からでもいいのでチャレンジしてみてください。家族と食べるといつもの食事がさらにおいしく感じます。 家族の食事を楽しくするためにも、この7つのこしょくにならないよう、心がけてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月12日子どもに安全な食材でおいしいご飯を毎日作ってあげたいという思いはどの親にも共通するでしょう。ただ、家事に育児に仕事に忙しい日々の中で、それを実現するのは簡単なことではありません。星野源さんなど多くのアーティストを輩出している私立自由の森学園(埼玉県飯能市)では、創設時から35年に渡って、安全な調味料や食材を厳選した食事を提供し続けています。今回は、食生活部の泥谷さんに、子どもに必要な食について、話を聞きました。 「子どもに『自由』をどう教える?」 の続きです。お話をうかがったのは…●泥谷千代子(ひじや・ちよこ)さん自由の森学園食生活部のリーダー的存在。栄養士の資格を持ち、学園創設時から学食の運営に携わり続けてきた。■ここがすごい! 自由の森学園の学食――そもそも、自由の森学園の学食はどのようにしてできたのですか?35年前に自由の森学園が創設されることが決まったとき、学食で「本来の食事」を提供したいという話になったのです。伝統的な製法で作られた調味料や農薬や添加物を使用しない食材で、丁寧に作った食事を子どもたちに食べさせたいと。軌道に乗るまでは手探りの状態でしたが、5~6年たつと、メニューが決まり、食材の仕入れやローテーションも確立されてきて、だいぶ落ち着いてきました。食堂が大きく注目されたのは、2010年に「日本で一番まっとうな学食」(家の光協会)という本が出された時からでしょうか。今では、全国の学食の方々からの視察や、メディアからの取材もたびたび受けるようになりました。――自由の森の学食は、どういったことをモットーにしているのでしょうか。自由の森では、子どもたちに「自分が何をしたいか」をじっくり見極めさせるような教育をしています。私たちはそのサポーターで、家庭でお母さんが作っているような食事を、安心できる食材で提供したいと考えているんです。――調味料や材料について厳選されたもののみを使っているというのは、すごく特別なことのように思えます。「その子がその子らしく生きてほしい」ということが、この学校の根本的な考えです。だから、食堂でも余計なものを使わない、本来の自然の生き方を子どもたちに伝えていきたいと思っています。自然はお日様をもらい風を受けて、小さな種から大きくなりますよね。私たち人間も、そもそも自然の生き物なので、いろいろ加えるのではなく、本来のおいしさをそのまま体に入れる状態もいいんじゃないかなと。だから、特別なことをしているとは思っていませんね。■大人気メニューのカレーにこめた思い――カレーのバリエーションが多く、とても人気のメニューなんですよね。ポークカレー、チキンカレー、ドライカレー、ベジタブルカレー、豆のカレー、ラムカレーなどがあります。生徒たちの要望に応える中で、どんどん増えてきたのですが、「ラムカレーなら食べる!」と言う生徒などもいて、好みはわかれているようですね。――どんなところが、他のカレーと違うのでしょうか。スタッフがインドで学んできたレシピをベースに、市販のルーではなく、複数のスパイスを調合して、それを乾煎りしてから使っています。チキンカレーの場合は、鶏肉をヨーグルトなどの下味に漬けてから調理して、味をまろやかにしてみたり、仕上げにガラムマサラで香りづけをしています。――手が混んでいますね。インドでは、日本での「みそ」のように、各家庭でカレーの味が違うそうなんです。だから、それと同じように、ここの学食でもいろいろなスパイスの調合を試して、今に至ります。毎年入ってくる生徒によって、食の好みが違うのですが、それに合わせながらこちらも提供するものを調整していきます。本来の家庭の形を目指しているんですよね。――子どもたちは、学食の食事についてどう思っているんでしょうか。ここの学食が特別だということは、あまり感じていないと思います。卒業生に聞くと、多くの子は「ここで食べていた時はもちろんおいしかったけど、それが普通だと思っていた。気づいたのは卒業してから」と話しますね。■簡単に家庭でもできる「本来の食事」――ここまでお話を伺ってきて、素晴らしい食事を提供されていると思ったのですが、家庭では同じようにするのは難しそうに思えてしまいます。今のお母さんたちは、とても忙しいですよね。仕事をして、子どもにきちんとした教育を受けさせたいとなると、ゆっくりお茶を飲むとか、好きな映画をみにいくといった何か自分のための栄養になるようなことをする時間が取りにくくなっているように思います。――その中で、どういった食事作りができるか、何かアドバイスはありますか?材料を入れるだけでさまざまなメニューが作れる電気調理鍋を使うのはいいですよね。煮込み料理など、とてもいいと思います。また、冬の間は鍋がおすすめです。いろいろな味、食材が入れられますから、野菜もたくさん食べられるし、豆腐の日だったりお魚の日だったり、メインも変えられます。――「本来の食事」と聞くと、一汁三菜を用意しなければいけないのかなと思っていました。学食では、マグロの刺身や、きゅうり、山芋、納豆、温泉卵などを全部ご飯にのせて食べる「とろとろ丼」というメニューも出しています。それに、おみそ汁さえあれば十分ですよね。ほかにも「豆腐丼」とか「焼肉丼」とか、どんどん「丼チャレンジ」するのもいいですよ。親が何を考えて出したかが子どもの栄養になるので、そこが一番大事だと思っています。豆腐だけはお豆腐屋さんでおいしいものを買おうとか、それだけでもいいんです。完璧主義にならなくていいんです。――生徒の約6分の1が寮に住んでおり、三食をここでとっているそうですが、栄養バランスについてはどのように工夫していますか?朝と夜はバイキング形式にしているので、食材をたくさん使うことで、「これは嫌いだけど、これなら食べられる」と、栄養が偏らないようにしています。舌が未発達な子どもたちは、苦いものが食べられなかったりしますが、大人になる中で変わってくるので、「少しずつでも食べてみて」と言っています。――一食だけで栄養バランスを完璧にするのは、家庭でもなかなか難しいところです。毎食、栄養バランスを完璧にするのは無理ですよね。三食でバランスを考えると、なんとか整えることができます。みそ汁の中にたくさん野菜を入れたり、カレーにも定番の具材だけじゃなく、キノコやカブなどちょっと違う野菜を入れて一緒に煮込んでいくと、栄養バランスがとれるだけでなく、違う味も楽しめますよ。■子どもにとって本当に「いい食事」とは?――子どもに「本来の食事」を提供したい、でも完璧にやり始めると、その弊害もあるように思います。これは子どもに「食べてほしくない食物」は、親しか防ぐことができません。でも、友だちの家でおやつをいっぱい食べたらだめだということではないと思うんです。友だちと仲良く過ごす時間だって、とても大事ですよね。親は、「家ではこういうものを選んでいるよ。こういうものもあるけど、こういった危険性もあるんだよ」と、食を学びの場にしていけばいい。子どもは必ず、舌で安全なものを覚えるから、そうした学びがあれば、安全なものを選んでいってくれると思います。――たしかに、食にこだわりすぎて完璧にやろうとすると、親自身が疲れてしまいそうです。食にいくらこだわっていても、家族仲が悪かったら意味がないですから、何よりも家族が仲良くいることが一番大切です。その仲良くしているところを見て、子どもは育つから、それが大きな心の栄養になります。そこに安全なおいしいという要素が加わったら、最強じゃないですか。――忙しい中でも、やはり食事は未来の子どもたちにつながるから、大切にしていきたいところですよね。本当にお母さんたちは忙しいけれど、その中でも自分も楽しみ、家族も楽しむような時間を作れるような生活の仕方にシフトしていけるといいですよね。外食をしてもいいし、買ってきてもいい。そこにちょっと何かを付け加えて家族が好きな味にしたり、安全なものを選んだりする。気持ちをそこに添えてあげるだけで全然違うんです。食を通じて、「お母さんが自分を見てくれている」というふうに子どもたちは感じられると思います。それが、一番の「いい食事」なのではないかしら。ここまで、子どもたちの食について、自由の森学園食生活部の泥谷さんに話を聞きました。学食の素晴らしさだけでなく、家庭でも生かせるヒントを多くもらえたのではないでしょうか?二回にわたって自由の森学園の教育と学食についてお話を聞いてきました。「自由」との付き合い方はとても難しいけれど、やはり大人が子どもを温かく見守ることの大切さは、共通していたように感じます。親自身も自分の好きなことを実現しながら生きていけるよう、しっかりと子どもと向き合っていきたいものですね。■今回お話を伺った「自由の森食生活部」を取り上げた書籍 『日本一の「ふつうの家ごはん」 自由の森学園の学食レシピ』 (自由の森学園食生活部/講談社 ¥1,300(税抜))
2020年02月10日肉や魚、野菜も好き嫌いなく何でも食べる娘の姿を見て「どうして好き嫌いがないの?」と友人によく聞かれます。わが家では、娘が「食」に興味を持ったきっかけと思われる、乳幼児期におこなっていた習慣がありました。今回はその習慣を紹介します。 ママがおいしそうに食べる表情は大切子育てを振り返ると、娘を産んでからの私は1日3回の食事とは別に軽食をとっていました。なぜかというと、娘に母乳を与えると空腹になるからです。母乳を与えながらきゅうりやちくわなど片手で食べられるものを、「あぁこのきゅうり(ちくわ)、おいしい」と娘に話しかけながら食べていました。 生後4カ月くらいのときの娘は、母乳を飲みながら時折、私が食べている食べ物に手を伸ばすようになった記憶があります。 食に興味を持ったタイミングで離乳食スタート生後5カ月になったばかりのころ、保育園の先生から「はぁちゃん、ミルクじゃなくて離乳食に興味があるみたいなんです」と言われました。 月齢に差があるクラスで離乳食を食べているお友だちの姿を目で追うようになったこと、生後4カ月のころから食べ物に興味を示すようになっていたこともあり、保育園の給食を育児用ミルクから離乳食に変更してもらいました。 スムーズに離乳食をスタートできたのは、娘の様子を見てくれる保育士さんの協力があったからだと感謝しています。 保育園帰りに買い物で野菜の名前を覚える0歳児から保育園に預けていたので仕事先から保育園へお迎えに行き、その帰りにスーパーで買い物をするというのが習慣でした。買い物中は、前向き抱っこをして「これはおいしいにんじんだよ」などと娘に食材を見せて常にコミュニケーションをとります。 歩き始めた1歳のころには野菜をカゴに入れるお手伝いをしてくれるようになりました。カゴに入れるときに「トマト」「キューキュ(きゅうり)」などと話すようになったので、野菜の名前を覚えているんだなぁと感心しました。 台所のお手伝いは1歳から台所で食事を作る私にずっとくっついていた娘に、「レタス剥いてみる?」とお手伝いをしてもらったのは1歳になったばかりのころです。娘に初めて包丁を持たせたのは1歳の終わりごろでした。一緒に食事の用意をしながら、野菜や魚の話をよくしました。 そのころ娘がお気に入りだった本は、野菜の絵が大きく描かれた絵本や魚の図鑑でした。 野菜に触れることで興味を持つようになってくれた、とうれしくなったのを覚えています。 現在、小学生の娘の夢は「シェフになること」です。私がおいしそうに食事する姿を見て、「食べることは楽しいこと」が娘に伝わっていたのだと思います。また、食材を身近にすることで娘は「食」に興味を持ち、自然と好き嫌いのない子になりました。 監修/助産師REIKO 著者:佐藤つかさ軽度発達障がいの1女の母。子育てに迷いながらも最後は楽しむことをモットーにしている。農業の経験を活かした野菜のコラムや大好きな芸能関係の執筆などフリーランスとして活動中。
2020年01月11日まずは「手洗い・あいさつ」の習慣づけを0歳の頃から保育園に通っていたわが子。私のずぼらでいい加減な性格も相まって、「保育園でちゃんと1食食べているからいいでしょ」とあまり食にこだわりがありませんでした。しかし、最近小さいお子さんをもつママから食事について質問されることも多く、さすがにわが家流をお伝えしていてはダメかなと、子どもが小さいうちに気をつけるべきことについて、食育インストラクターに聞いてみました。開口一番に出てきたのは、「まずは手洗いとあいさつが大事!」「え?」ちょっと拍子抜けしてしまいました。それなら、わが家もできているかも…。これが食育で大事なこと?という気もしますが、「食べる」にあたって大切なことをきちんと「習慣づける」ことが重要なのだそうです。色だけ気にして栄養面クリア!そして、私が一番知りたかった栄養面で大切なこと。ちょっと気にするだけで、栄養面での偏りが改善されるというポイントを教えてもらいました。私はあまり細かいことを言われるとやる気をなくしてしまうので「ちょっと」が大事…きっとそう感じるのは私だけじゃないはず!栄養管理という点で大切なことは、「毎食における3色を気にすること」だそう。3色の具体例は以下の通り。赤=タンパク質(肉・魚・大豆・卵など)黄色=炭水化物(ご飯・パン・麺・芋類)緑=ミネラル(野菜・くだもの・きのこ・海藻類)これらをひとつずつ取り入れたメニューにする、それだけ!この3色が頭に入っていれば、組み合わせを変えるだけでメニューのバリエーションは多種多様にアレンジできます。たとえば、オムライスやピザは、1品で3色揃っているので、メニューを考えるのがめんどうな時にいいですね。特にピザは手づかみメニューとして小さい子にもおすすめとのこと。もし、あともう1色、ちょっと足りないなという時には、こんなものを1品プラスしてみてください。赤:納豆、目玉焼き黄:ふかし芋や焼き芋緑:野菜やきのこ炒め何はともあれ、みそ汁をプラス基本メニューは、「主菜・副菜・汁物」という3種で考えるそうですが、栄養面で心配な時は、汁物を具だくさんみそ汁にするといいそう!みそ汁の具は、野菜だけでなく、肉でもで魚も何でもOK。食材の組み合わせで、洋風にもできるので、ひと言でみそ汁と言ってもバリエーション豊富です。特にささっと済ませたい朝ごはんは、具だくさんにすることで副菜と汁物をひとつにできてしまうし、お腹も満たされて、洗い物も減るというメリットも。何よりも、家族で楽しい食事タイムなにはともあれ、食事の時間は、「楽しい」「おいしい」と笑顔になれる環境づくりを心掛けることが一番。子どもが野菜嫌いなのは、「苦い=毒」という生き物本来の防御作用が働くからなのだそう。まわりの大人がそのあたりの不安を取ってあげることが大事で、食べなくても「まだ慣れていないだけ」と思って、出し続けて、「おいしいね〜!」とたくさん語らいながら徐々に食べられること目指しましょう。「苦い=毒」という思い込みから、「毒ではない」という理解にかわり、そのうちに嫌いな野菜も食べられるようになるそうです。どんなに小さい赤ちゃんでも、親の顔を見ているので、親がニコニコしながら「おいしい」と食べている様子を見て、初めての食材にも安心して挑めたり、「おいしいね」の語りかけで、「毒」だと判断してしまう食材も、毒ではないという理解に変わっていくようです。今回お話を聞いて、栄養面は色とみそ汁でクリアできると知り、気持ちが軽くなりました。そして、これからも食事タイムを「楽しい」「おいしい」と笑顔になれるような環境づくりを心掛けていこうと思います。取材先:食育インストラクター蛯名智子さん<文・写真:ライター鳥山由紀>
2019年10月05日「食育」への関心が高まるなか、「親元を離れたときに困らないように……」と考えて、子どもを料理教室に通わせている親が増えています。でも、調理経験によって子どもが得るのは、調理の知識や技術だけではない――。そう語るのは、食育、家族社会学を専門とするお茶の水女子大学生活科学部非常勤講師の松島悦子先生。では、松島先生が考える「調理経験によって子どもが得られるもの」とはどんなものでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)料理は子どもの自己肯定感と自己効力感を高める「食育」とひとことでいってもその中身は幅広いもので、「実際に調理をする」ということも含まれます。いま各地で子ども向けの料理教室やイベントが開かれていることを見ても、食育の重要性を親が強く意識していることがうかがえます。また、子ども向けの料理教室やイベントのニーズの高まりの背景にはジェンダーに関する価値観の変化もあるように思います。いまは男女問わずに料理ができる人が尊敬されるようになってきて、古くからある「料理は女性の役割」という偏見がなくなってきました。だからこそ、男の子であれ女の子であれ、子どもに料理を学ばせようとする親が増えているのではないでしょうか。もちろん、調理経験は子どもにさまざまなものをもたらしてくれます。多くの手順がある調理は「小さな成功体験」を積み重ねる作業ですから、自己肯定感を高めることになる。そして、「目標を達成できる!」という「自己効力感」も高めることになります。以前、わたしが中高生を対象に行った調査では、「普段、料理をする」という子どもは、料理をしない子どもに比べてチャレンジ精神や達成感、工夫する楽しさ、人に食べてもらうよろこび、褒められるよろこびなどを強く感じていて、自分の性格を肯定的にとらえるだけでなく、将来の夢を持つといった生きるうえでの積極性が強いことがわかりました。日本人の子どもたちは、外国の子どもたちと比べ自己肯定感が顕著に低いことが問題とされています。でも、料理をして小さな成功体験を積めば、自己肯定感と自己効力感を高められると推測できるのです。調理は成功体験を積み重ねるプロセスそれから、調理経験が子どもにもたらすもっとも重要なものとしては、問題解決能力が挙げられます。変動が激しいこれからの時代は、さまざまな問題が次々に立ち現れるでしょう。いままでのように知識と技能を習得するだけでは、それらの問題を乗り越えることはなかなか難しいはずです。そこで求められるものこそ、問題解決能力です。その力は、実際に問題を解決して成功体験を重ねることで得られます。調理というのは、わずかな時間でその一連のプロセスを完結できる素晴らしいものなのです。どんな料理をつくるかという課題を決めて、レシピや調理の手順という計画を立てる。その計画を実行してつくった料理を食べれば、美味しかったかどうかという評価、振り返りもできる。仮に失敗や反省すべきことがあれば、それは「次」への課題になります。しかも、その「次」は、それこそ翌日にだって試せるものです。成功体験を重ねるというプロセスを、どんなことよりも手っ取り早く家庭でもできるものが調理なのです。小学生くらいの子どもなら、それこそ目玉焼きをつくるという簡単なものでいいでしょう。子どもが一生懸命に目玉焼きをつくってくれたなら、つくってくれたことを褒めてあげてください。そして、「ありがとう」と感謝し、「美味しい」と褒めて、もし改善すべきところがあれば「今度はこうしようね!」とアドバイスしてあげましょう。目玉焼きのような簡単な料理をつくることであっても、先にお伝えしたプロセスを子どもはしっかり経験することになります。「興味を示したとき」が子どもに料理をさせるチャンス!子どもの発達はそれぞれ個人差がありますから、調理を経験させるべき適正年齢というものはありません。「子どもが調理に興味を示したとき」が、そのチャンスだと思ってほしいのです。料理をしている親の姿をじっと見つめたり、「やらせて」といってきたりする子どももいます。そのタイミングは、早い子どもなら2、3歳くらい。ピークは5歳頃です。もちろん、いくらそのタイミングがきたからといって、調理をするには多少の危険も伴いますから、親が忙しい平日に無理をして調理をさせる必要はありません。週末にでも時間をつくって、親自身がゆったりした気分でいられるときに子どもに調理をさせてみるのがいいでしょう。最初にやらせるのは、本当にちょっとしたもので構いません。調理器具を使ってなにかをかき混ぜるといったことでも、小さな子にはハードルが高いことなのです。最初は手を使ってレタスをちぎるとか、クッキーのうえにレーズンやアーモンドを乗せる、ハンバーグの種をこねるといったことがいいでしょうね。そのときのポイントは、あれやこれやと口出しをしないこと。危ないことをしようとした場合は別ですが、しっかり手順を教えたらあとは極力見守ってほしい。そうでないと、調理への興味を失いかねないからです。小学校に上がる頃になって危険性が理解できるようになったら、包丁やコンロを使った調理にも挑戦させてあげてください。大切なのは、子どもの成長を親がしっかり観察すること。ひとつできるようになったら、次は「ちょっとだけ難しそうなこと」をさせてあげることで、得られる達成感や次へのモチベーションも高まっていくはずです。ただ、そうした調理経験が子どもにもたらす「効果」に親が期待するのもわかりますが、わたしとしては別の視点も持ってほしいと思います。親子で料理をつくるときには、相対するのではなく基本的に横に並びますよね?狩りをして生きていた時代の名残なのでしょう。相対する相手に対しては、人間は本能的に「敵」だとみなします。一方、横に並ぶ相手は「味方」、大事な存在だとみなすのです。つまり、親子が同じ方向を見て並び、おしゃべりをしながら料理をつくることは、親子の絆を深めることになる。きっと、親子の関係をより良くしてくれるはずです。『白熱教室 食生活を考える』松島悦子 他 著/アイ・ケイコーポレーション(2016)■ お茶の水女子大学生活科学部・松島悦子先生 インタビュー一覧第1回:「食育=食生活の教育」ではない!?常識を超えた、食育の“真のねらい”第2回:「家族で食べたい」と素直に言えない子どもたちに、親がすべき“食事の場”づくり第3回:子どもに「調理」をさせるメリット。料理をする子・しない子の“内面”の大きな違い第4回:「父親のかかわり」で食は2倍豊かになる!料理が苦手でもできる食育の方法とは?(※近日公開)【プロフィール】松島悦子(まつしま・えつこ)お茶の水女子大学生活科学部非常勤講師。専門は食育、家族社会学、消費者科学。お茶の水女子大学家政学部食物学科卒業、同大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了、博士(社会科学)。東京ガス都市生活研究所勤務、お茶の水女子大学食育プロジェクト講師、和洋女子大学家政学群准教授を経て現職。著書に『子育て期女性の「共食」と友人関係』(風間書房)、『白熱教室 食生活を考える』(アイ・ケイコーポレーション)、『食物学概論』(光生館)、『消費者科学入門』(光生館)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年06月19日2005年に食育基本法が制定されたこと、また、教育意識そのものの高まりもあって、子どもを持つ親の「食育」への関心は高まっています。ただ、食育、家族社会学を専門とするお茶の水女子大学生活科学部非常勤講師の松島悦子先生は、その傾向を歓迎しながらも、「懸念している部分もある」と語ります。それは、「孤食」をめぐる問題でした。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)子どもの好き嫌いに表れる食育意識の高まりここ十数年で「食育」への意識はかなり高まったように思うのですが、それは「子どもの好き嫌い」のデータにも表れています。30代、40代といういまの親世代が子どもの頃に嫌われていた食べものというと、ピーマン、セロリ、ナス、アスパラガス、グリーンピース、トマト、シイタケ……などが横並びで挙げられていました。ところが、いま、子どもたちがいちばん苦手としているのは、ニガウリ。いわゆる、ゴーヤだというのです。その嫌われ方は断トツで、ある調査データによれば2番目に嫌われているナスは小学生の9.4%が苦手としているのに対し、ニガウリはなんと27.5%の小学生が苦手としています。なぜこんな変化が起きたのでしょう?沖縄料理ブームによってゴーヤが全国的に浸透したことも理由のひとつとして考えられますが、健康志向が高まるなか、子どもに対して親が積極的にゴーヤを食べさせようとしているのだろうと推測されます。また、給食でも頻繁にゴーヤが出されるようになったということもあるでしょう。なぜゴーヤを子どもに食べさせたいのか?それは、ゴーヤが持つ栄養価の高さや病気の予防効果などにあります。ニガウリは、沖縄の伝統的な野菜のひとつで、ゴーヤチャンプルやてんぷらなどの料理で食されています。果実や種子には、ビタミンCやポリフェノールといった抗酸化物質や各種生理活性物質が多く含まれることから、古くから薬用として糖尿病予防などに用いられてきました。近年の研究では、血糖低下作用や脂質代謝調節作用、抗がん作用、抗炎症作用などの生理作用を有することが次々報告されています。また、特有の苦み成分は、食欲増進効果など、様々な生理作用があるといわれています。食育への意識が高まっている親たちが、健康への期待を込めてゴーヤを子どもに食べさせようとした結果、独特の苦味があるゴーヤが嫌われてしまったようなのです。ゴーヤと同様のことはレバーにもいえます。いまの親世代が子どもの頃と比べて、レバーが苦手という子どもの割合が増えているのです。これもまた、栄養豊富なレバーを親が子どもに食べさせようとした弊害なのでしょう。研究者としては面白く感じられて興味深いことですが、食育に対する関心が高まるなかでの結果としては、皮肉なものです。「孤食」の拡大は時代の流れによる必然?食育への関心が高まることは歓迎すべきことですが、わたしは懸念も抱いています。それは、「孤食」をめぐる問題……。孤食とは、現在はNPO法人食生態学実践フォーラム理事長である足立己幸先生が1983年に出版された『なぜひとりで食べるの 食生活が子どもを変える』(日本放送出版協会)の内容がテレビ放映されたことによって広まった言葉で、文字通り、「ひとりで食べる」食事形態を指すもの。当時は、高度経済成長期を経て、大型冷蔵庫や電子レンジが普及した時代でした。さらに、美味しい冷凍食品がどんどん登場し、お惣菜やお弁当を買ってきて家などで食べる「中食」という選択肢も登場したことで、子どもひとりでも食事ができるようにもなった。加えて、2000年代以降でいえば、共働き世帯が急激に増えたことも孤食の傾向に拍車をかけている要因だと見ることができます。しかも、いまは親も子どももすごく忙しい時代です。働き方改革が推進されているとはいえ、やっぱり長時間労働を強いられている親は多いですし、子どもだって小学校5、6年生になればお弁当持参で塾に通っている。そうなると、家族全員で食事をする機会は必然的に減っていきます。そんな時代にあって、家族がそろって食事をする「共食」に対して、「孤食は良くないものだ」ととらえられがちです。でも、これは時代の流れによる必然のことであり、わたしは「いい、悪い」の問題ではないと思っています。「共食」はその頻度より中身が大切それなのに、食育への意識が高まった結果、子どもに孤食をさせることに対して親が必要以上に罪悪感を抱いたりプレッシャーを感じたりするようになれば、それこそ問題ではありませんか?職業にはさまざまなものがあります。看護師など就業時間が不規則な職業もあるし、夜間に働いている親だっているでしょう。では、そういう親のもとに育ち、孤食をしがちな子どもがみんな健全に育たないかというと、そんなわけはありませんよね。もちろん、家族がそろって食事をする場合には必然的に品数が多くなり栄養面で優れているとか、家族の会話によってコミュニケーション能力が育つといったように共食のメリットはたくさんあります。ただ、共食については、その頻度というより中身が大事なのです。いつも家族全員がそろって食事をしたとしても、誰かがスマホをいじっていれば共食とはいえません。会話がなければ家族関係が良くなることも子どものコミュニケーション能力が育つこともないでしょう。つまり、共食の頻度が減っているいまだからこそ、週末など家族が集まれるときの食事をいかに楽しい場にするかということを意識してほしいのです。先述の足立先生が小学生を相手に行ったグループインタビューで、子どもたちは興味深いことを答えています。子どもたちは、「家族全員で食事をしたいと思っている」「でも、親にはそれをいわない」のだそうです。なぜならば、幼いながらも親が忙しいことをきちんとわかっているからです。その健気な思いを考えれば、家族みんなで食事ができる限られた時間こそスペシャルなものにしてあげてほしいですね。『白熱教室 食生活を考える』松島悦子 他 著/アイ・ケイコーポレーション(2016)■ お茶の水女子大学生活科学部・松島悦子先生 インタビュー一覧第1回:「食育=食生活の教育」ではない!?常識を超えた、食育の“真のねらい”第2回:「家族で食べたい」と素直に言えない子どもたちに、親がすべき“食事の場”づくり第3回:子どもに「調理」をさせるメリット。料理をする子・しない子の“内面”の大きな違い(※近日公開)第4回:「父親のかかわり」で食は2倍豊かになる!料理が苦手でもできる食育の方法とは?(※近日公開)【プロフィール】松島悦子(まつしま・えつこ)お茶の水女子大学生活科学部非常勤講師。専門は食育、家族社会学、消費者科学。お茶の水女子大学家政学部食物学科卒業、同大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了、博士(社会科学)。東京ガス都市生活研究所勤務、お茶の水女子大学食育プロジェクト講師、和洋女子大学家政学群准教授を経て現職。著書に『子育て期女性の「共食」と友人関係』(風間書房)、『白熱教室 食生活を考える』(アイ・ケイコーポレーション)、『食物学概論』(光生館)、『消費者科学入門』(光生館)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年06月18日我が子には健康に育ってほしい――。子を持つ親であれば誰もがそう願います。その観点からも、普段の食事の栄養面に気を配り、子どもの「食育」に対しての関心が高い人も増えています。しかし、食育の意味をぼんやりとはイメージできても、本来はどういったものを指すのかを知っている人は少ないかもしれません。食育、家族社会学を専門とするお茶の水女子大学生活科学部非常勤講師の松島悦子先生に、食育の定義や意義を教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)人間は食を通じて多くのことを学んでいく「食育」という言葉もいまではかなり一般的になりましたから、多くの人が聞いたことがあるでしょうね。その定義は、2005年に制定された食育基本法の前文に書かれた次の内容になるでしょうか。表現は固いのですが、食育とは「生きるうえでの基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置づけるとともに、さまざまな経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」となります。したがって、食育は、心身の健康を維持増進するための食習慣を身につけ、食の管理能力を育てることを目標としているといえます。この定義でもそうですが、「食育」という言葉からも、食育とはどうしても食生活に限定された教育と思われがちです。食育で学ぶものというと、栄養や食品の知識、調理の技術といったものをイメージしますよね?もちろんそれらも食育の基本ですから、身につけることはとても大切です。ただ、食育はそこにとどまらないものだとわたしは考えています。というのも、人間は食を通じて本当にたくさんのものを学ぶことができるからです。ひとつ例を挙げるなら、親や友だちなどと食卓を囲めば、子どものコミュニケーション能力が伸びることは容易に想像できるでしょう。日本では現在進行形で外国人労働者がどんどん増えています。いまの子どもたちは、たとえ海外に行かなくても、価値観や文化がちがうたくさんの外国人と接していくことになる。そして、彼ら外国人とうまく共生して人間関係をきちんと築いていくために欠かせないものといえば、やっぱりコミュニケーション能力ですよね。コミュニケーション能力を磨けば、多様な人々と円滑な人間関係をつくったり、互いに譲り合って調和を図る協調性といった大切な能力を身につけたりすることにもつながります。そのように、これからの時代に必要とされるさまざまな力を食がもたらしてくれるのです。わたし自身は、食育とは「食を通じた人間教育」だと考えています。食を大切にすることは人生を豊かにすることもちろん、さまざまな力を身につけるという点以外でも、子どもにとって食育は大切なものです。たとえば、生活リズムを身につけることも食育の大きな目標のひとつです。食習慣はそれこそ離乳期から徐々に形成されていきますから、きちんと食事の時間を決めることできちんとした生活リズムを身につけることができます。また、食を大切にすることは、人生を豊かにすることにもつながります。たとえば、幼児期になると、自我が芽生えてなんでも自分でやりたがるときがきます。食べ物をスティック状にするなど子どもが自分の手で持って食べる楽しい経験を存分にさせてみる。一緒に食卓を囲んだ大人が子どもに話しかけながら、美味しそうに食事を食べる。そういった食卓での経験は、その子どもの人生における食への意識や態度に表れるようになります。食事が「楽しいもの」だと思えれば、それだけ人生は豊かになりますよね。では、逆にそういう経験がなかったとしたら、子どもはどんな大人に育つか想像してみてください。食事に対しての関心が薄く、食事が楽しいものだと思えなかったら、やっぱり人生のなかのひとつの大きな楽しみを自ら手放すことになるのではないでしょうか。1日に3回の食事が楽しいと思える人なら、長い人生のうちに何万回もの楽しみを味わえます。でも、それがまったくないとしたら……その人生はちょっぴり寂しいですよね。毎日の食事中の会話で行う食育また、食育と聞いて多くの人がイメージするのが、食品や栄養などの知識を得ることでしょう。もちろん、そのポイントも食育の重要な側面です。将来、親元を離れたときに、自炊は苦手だったとしてもより体にいい食事を選べることは大切です。それこそ、現在はさまざまな冷凍食品の他、「中食」と呼ばれるお弁当やお惣菜など、なにを食べるかという選択肢がどんどん広がっている時代ですから、きちんと知識さえ身につけておけば自ら調理することなく自分の健康を考えた食事を組み立てることができるのです。そういった教育は、なにも学校の家庭科の授業でしかできないものではありません。むしろ、家庭での普段の食事でこそ、子どもに学ばせることができるはずです。食事中には、積極的に食べ物に関する話をしてあげましょう。幼い子どもに対してなら、炭水化物だとかビタミンといった専門用語を使う必要はありません。「色の濃い野菜を食べると元気が出るよ」とか、「お肉を食べてパワーアップしよう!」といった栄養のことや、食文化、調理法、季節の食材などの話をしてみてください。もちろん、そのようにして親子でコミュニケーションが取れれば、家族の関係をより良くすることにもなります。せっかく目の前に料理という素晴らしい会話の題材があるわけですから、それを話の種にして家族の絆を深めていきましょう。それが子どもの食育にもつながれば一石二鳥だと思うのです。『白熱教室 食生活を考える』松島悦子 他 著/アイ・ケイコーポレーション(2016)■ お茶の水女子大学生活科学部・松島悦子先生 インタビュー一覧第1回:「食育=食生活の教育」ではない!?常識を超えた、食育の“真のねらい”第2回:「家族で食べたい」と素直に言えない子どもたちに、親がすべき“食事の場”づくり(※近日公開)第3回:子どもに「調理」をさせるメリット。料理をする子・しない子の“内面”の大きな違い(※近日公開)第4回:「父親のかかわり」で食は2倍豊かになる!料理が苦手でもできる食育の方法とは?(※近日公開)【プロフィール】松島悦子(まつしま・えつこ)お茶の水女子大学生活科学部非常勤講師。専門は食育、家族社会学、消費者科学。お茶の水女子大学家政学部食物学科卒業、同大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了、博士(社会科学)。東京ガス都市生活研究所勤務、お茶の水女子大学食育プロジェクト講師、和洋女子大学家政学群准教授を経て現職。著書に『子育て期女性の「共食」と友人関係』(風間書房)、『白熱教室 食生活を考える』(アイ・ケイコーポレーション)、『食物学概論』(光生館)、『消費者科学入門』(光生館)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年06月17日給食が苦手だった子ども時代出典 : 私の小学校では、お昼ごはんは給食でした。この記事を読んでいる方の中には給食が好きだった方も多いと思いますが、私はその給食がとても苦手で、お昼の時間はいつもゆううつでした。家では鶏の唐揚げやカレー、麻婆豆腐など、子どもの好きな味の料理が食卓に並ぶことが多かったのですが、給食で出てくる料理は家とは違う味付けや種類のものが多かったのも苦手になった理由です。そのため子どものころの私には味がまったく想像できず、毎日おそるおそる給食を食べていました。カレー味のものやあんかけ料理などは、匂いから味が想像しやすいため食べられたのですが、反対に味の薄い野菜炒めや焼き魚などはそのままでは食べられず、しょうゆをたくさんかけて味をごまかしていました。その中でも特に苦手だったのは魚類でした。父が魚釣りが趣味で、家で食べる魚はとれたての新鮮なものが多かったこともあってか、給食で出てくる魚にはどれも生臭さや変な風味を感じ、美味しいとは思えず…私の小学校では原則的に給食を残すことができなかったので、焼き魚などが給食で出てきたときは昼休みになっても食べきれず、遊んでいるクラスメイトを横目に見ながら嫌々食べていました。味と匂いと食感が苦手だったナス出典 : 苦手なものが出てきても、食べきらなければいけないというのが通っていた小学校のルール。実はそれがきっかけで苦手になった食べ物があります。それはナスです。ある日の給食で、ナスと野菜にゴマだれをかけた料理が出てきました。洋服のタグを切り取らないと服を着られなかったり、ヌルヌルした感覚が苦手で石鹸で身体を洗うのが嫌で夏でも身体を洗わなかったくらい触覚が過敏だったり、香水の匂いや生臭い匂いなどを嗅ぐと具合が悪くなったりしていた私は、食べものに関してはベチャベチャしているものやヌルヌルしているもの、匂いが強いものが苦手です。そのため、見た目から味がまったく想像できず、さらに箸で触ってみても微妙に柔らかい触感のナスに対してはもともと抵抗感が強く、それまで一度も食べたことがありませんでした。勇気を出して口に入れてみたところ、やはり食感は変に柔らかくて気持ち悪く、さらにゴマだれと野菜の組み合わせによる匂いや酸味に耐えきれず、食べたとたんに吐き気がして体調不良に…。このときの強烈な印象が原因となり、それからしばらくは家でも給食でもナスを食べることはありませんでした。家で麻婆ナスを食べてから大好物に!出典 : 小学校高学年になったある日、家の食卓に麻婆ナスが出てきました。中華料理が大好きな私は台所から漂ってくる香りにわくわくしていたのですが、出てきた料理にナスが入っているのを見てものすごくがっかりしました。母が無理して食べなくていいと言ってくれたため、最初はナス以外の具材のみを食べていましたが、薄いナスが大好きな中華の味にひたひたと浸かっているのを目にしたとき、ちょっと食べてみようかなと思いました。「薄いものならそんなにナスの味もしないだろうし、好きな中華の味がしみ込んでいるのだから、試してみる価値があるな」と思ったのです。そして勇気を出して食べてみたところ、給食のときとはまったく違い、ただただ私の好きな味がしました!食事を終えた後に「おいしかったからまた作って!」と母親にお願いしていたほどです。それからは徐々に厚めのナスも食べられるようになり、いまでは素揚げしたナスが大好物。外食でも好んで食べています。子どものころから大好きな納豆と苦手だったとろろ出典 : ネバネバした触感が苦手な方は多いのではないかと思いますが、私はネバネバはそれほど気になりませんでした。ただ同じネバネバの中でも、味や匂いによって食べられるもの・食べられないものがあります。中でも、納豆は昔から大好きでした。食感が独特なものや匂いが強い食べものが苦手な私ですが、大好きなごはんと一緒ならネバネバも匂いも気にならずおいしく食べることができたのです。(ちなみに納豆単品では匂いが強すぎるため、いまでもあまり食べられません…)それなら同じネバネバで独特の匂いがあってごはんにも合うとろろなども食べられそうなものなのですが、こちらは子どものころは好きではありませんでした。とろろは両親が好きでよく食卓に出ていたため、一度私も食べてみたことがあったのですが、ごはんと一緒でも消しきれない独特の匂いが気になり好きにはなれませんでした。そのときの印象が強かったため、長芋も食わず嫌いのままになっていました。とろろを食べられるようになったきっかけは、山かけうどん出典 : 中学生だったある日、弟から「とろろをうどんにかけて食べる『山かけうどん』というものがあるらしい」という情報がわが家に寄せられました。弟いわくとてもおいしかったということだったため、家族で食べてみることになりました。それまでとろろは「ごはんにかけて食べるもの」という認識で、うどんにかけるという発想がなかった上に、もともとの苦手意識もあり試してみるのは渋っていました。しかし横で弟がとてもおいしそうにバクバクと山かけうどんを食べているのを見て、勇気を出して食べてみることに。ほんの少しだけとろろをうどんにかけてみたところ、うどんのつゆがからんでとてもおいしかったのです!うどんのつゆのおかげで苦手だった匂いもなく、ただただおいしく食べることができました。それからは少しずつごはんにかけても食べられるようになりました。加えて、焼いてほくほくの食感になっている長芋は私の好物になっています。食べるまでに時間がかかる食べものは基本的に苦手出典 : 最後はもしかしたら私だけかもしれませんが、実は食べるまでに時間がかかる食べものが昔から苦手です。たとえばジャムなどを塗らなければいけない食パンだったり、みかんやグレープフルーツなどの皮をむかなければならないくだものなどです。食パンは食卓に出てくることもよくあったのですが、わたしは基本的には食べませんでした。ジャムを塗るのが面倒で、そのまま食べるほうがマシだと思っていたからです。どうしても食べなければならないときには、何もつけずに牛乳などで流し込むように食べていました。いまでも家で食パンを食べることはありません。特に苦手な柑橘類たち出典 : 食べるまでに時間がかかるものの中でも特に、皮をむく必要があるくだものは今でも好んでは食べません。子どものころ、父がよくみかんを箱で買ってきていたので私も食べてみたのですが、飲み込むときに薄皮がのどに詰まりそうになり、とても苦しい思いをしました。この出来事がきっかけで柑橘類は基本的に薄皮までむいて食べるようになったのですが、パンにジャムを塗ることすらめんどくさがる私ですので、当然薄皮をむいて食べるまでが面倒すぎるように感じ、いつの間にかまったく食べなくなりました。せっかく買ってきても私がまったく食べないので、あるときから母親があらかじめ薄皮までむいた状態で食卓に出すようになりました。その状態であればのどに詰まらせる心配がないので、私もバクバク食べられました。いまでも皮をむく必要があるくだものを自分で買うことはなく、たまに家に置かれているときには妻を頼り、薄皮までむいてもらっています...。どうも私は、食卓に座り「食べるぞ!」という気持ちになってから実際に食べるまで時間がかかることにとてもストレスを感じるようです。ですので、カニや殻つきのゆで卵もあまり作りません。どれも味そのものは好きなので、すぐに食べられる状態になっていればバクバクと食べるのが自分でも不思議でなりません。苦手な食べ物に関する私の経験をまとめてみると…出典 : ここまで記事を書きながら振り返ってみると、子どものころの私が食べられなかったものにはいくつか特徴があるようです。食感:口に入れたときにベチャベチャしていたりヌルヌルしているもの。見た目:味が想像できないもの。ベチャベチャ・ヌルヌルしていそうなもの。匂い:生臭かったり独特な匂いのもの。これらは私の触覚過敏と、匂いに敏感なことに起因した特徴なのかなと思っています。中でも匂いについては、苦手な匂いに勝る濃い味付けをしたことが、その食材を食べられるようになるきっかけとなった例を紹介しました。もし私と同じように特性による過敏さによって食べられないものがある当事者の方が周りにいる場合、調理方法や味付けを変えてみることで食べられるようになるかもしれません。それでも私が時間のかかる食べものが食べられないように、どうしてもダメなものもあるかもしれません。そんなときは本人に、食べられないもののどこがどうダメなのかを直接聞いてみるのも良いかもしれません。私が子どものころは特に聞かれたことがなかったので自分から話した記憶はありませんが、もし両親に何がどうダメかを聞かれていたら話していたのではないかなと思います。言語化が難しい場合には、お子さんが食べないものの共通点を探したり、特性から考えてみたりすると、そのこだわりについてのヒントが見つかり、食事での困り感やストレスを軽減できるかもしれませんね。そして私の経験談になりますが、食べられないものがあっても身長が180cm近くまで成長することもありますし、子どものころ食べられなかったものが大人になってから突然食べられるようになることもあります。お子さんの食べられないものについて、何とか食べられるようにしてあげたい!と毎日いろいろな工夫を重ね、ふと疲れてしまうこともあるのではないでしょうか。そんなときには一度肩の力を抜き、お子さんやこの記事をご覧になっているあなた自身が好きなものを食べて、まず楽しく食卓を囲んでみてほしいなと思います。
2019年05月27日子どもが魚をイヤがる一番の理由は魚の独特の“生臭さ”と“骨”。この2つをクリアし、簡単な調理で、子どもがぱくぱく食べてくれる魚料理に挑戦してみませんか?魚のにおいの原因や骨を上手に取りのぞく1.におい魚の独特なにおいは、魚のぬめりと表面についた水分が原因。切り身をパックで買ってきた場合、表面の水分と、ドリップとよばれる魚から染み出た水気を、やさしくしっかりとふきとります。これだけでもかなりにおいの発生が抑えられます。その日のうちに食べない場合は、さっと水洗いをして水分をふきとり、しっかりとしたキッチンペーパーで巻いた上に、酸化を防ぐためラップをして冷蔵保存しましょう。※水洗いしすぎると身がボロボロになり、うまみまで流れ出てしまうので注意そして、魚の生臭みには“塩”が有効です。塩をふることにより余分な水分が出て臭みもとれ、身もしまります。塩をした後に出てきた水分も必ずふきとりましょう。塩は魚の臭みをとる以外にも保存性を高めるので、冷蔵庫で2~3日は保存可能になります(購入時の鮮度にもよります)。2.骨大人も苦手な人が多い、魚の骨。骨のついている部分を知ると簡単に切りとることができます。中骨は体の頭部分から尻尾にかけて真っすぐあるので、思い切って縦に切りとります。腹部の骨も、なるべく骨に添うようにしてそぐように切りとります。これで骨なしの切り身に!次に簡単でおいしい魚料理のレシピを紹介します。子どもがパクパク!魚レシピ白身魚はフリッター1.白身魚は塩をふり5~10分程おいて、出てきた水分をふきとる2.揚げ衣(薄力粉50g、炭酸水75ml、塩少々)を混ぜ、魚をくぐらせ、約180度に熱した油で揚げる青海苔やカレー粉を入れてアレンジも美味。この衣は、ホタテやイカ、ちくわなどにも使えるので、わが家の定番です。サバなどの青魚は竜田揚げ青魚は揚げる前にタレに漬け込むひと工夫で、臭みを感じずおいしく食べることができます。1.一口大に切った魚を漬けタレ(しょうゆ大さじ3、酒大さじ2、おろししょうが小さじ1)に10~15分つける2.汁気をキッチンペーパーでふきとり、片栗粉をまぶして180度に熱した油で揚げる甘辛の味でご飯もモリモリ!イワシやサンマで蒲焼き丼1.3枚におろした切り身に軽く塩をふって5分程おき、水分をキッチンペーパーでやさしくふきとる2.片栗粉をまぶし、やや多めの油を入れたフライパンで揚げ焼きに3.蒲焼きのタレ(しょうゆ大さじ3、酒、さとう、みりん各大さじ2水大さじ4)を鍋に熱し、揚げ焼きにした魚を入れて熱しながらからめる4.とろみがついたら熱々のご飯にのせてできあがり揚げ焼きにすることで、小骨も気にならなくなります。お店によっては3枚におろしてくれるところもありますので、気兼ねせずにお願いしてみましょう。本当においしい魚を食べると、子どもがこれまでと違う反応を見せてくれ、料理をする親も励みになるもの。体や頭にもよいといわれる魚料理、ぜひ挑戦してみてください。<文・写真:ライター林未香>
2019年05月24日日本全国の“食”を楽しむイベント「ふるさとの食 にっぽんの食」全国フェスティバルが2019年3月9日(土)・10日(日)に、代々木公園およびNHKホール前広場、NHKみんなの広場ふれあいホールにて開催される。第17回目の開催となる今回は、各地の農水産物や食材について学びつつ、日本各地のふるさとの食を思う存分味わえるブースを展開。北海道から九州まで全国のグルメが代々木公園に集結する。会場の「ほかほかフードコート」では、産地直送の新鮮な素材を使った郷土料理や名物料理を堪能することが可能。名古屋の「味噌煮込みうどん」をはじめ、茨城の「あんこう鍋」、熊本の「からし蓮根」などが登場する。また、2018年に発生した大阪北部や北海道の地震、西日本豪雨の被災地を支援するチャリティープログラムとして「復興応援ゾーン」を設置。現地の食材を使用し、料理研究家の土井善晴ときじまりゅうたが特別メニューを提供する。【詳細】「ふるさとの食 にっぽんの食」全国フェスティバル開催期間:2019年3月9日(土)・10日(日)開催時間:10:00~16:00会場:代々木公園およびNHKホール前広場、NHKみんなの広場ふれあいホール入場料:無料【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年03月03日「うちの子、野菜を全然食べなくて困っているのよね…」子どもの好き嫌いを心配するママの悩みはつきません。私自身も幼少の頃を振り返ってみれば、「好き嫌いしないで食べなさい!」と言われて育った昭和世代。そんな中、交換留学生として渡米した高2の夏、ホストファミリーから「嫌いな食べ物はない?」と聞かれて、「グリーンピースが嫌いなの」と答えると、「じゃぁ、グリンピースを出さないようにするね!」と言われて、「えっ!嫌いなものは食べなくてよいの?」と驚いた経験があります。アメリカと日本の好き嫌いの考え方の違いアメリカは人種・文化の多様性に比例して、食も多様です。しかし、その一方でハンバーガーなど単一な味を好む層が多く、野菜はもちろん、見慣れない食べ物には手をつけないというタイプの子どもたちが多いのも事実。でも、好き嫌いをするわが子を見ても、個々の相違を尊重する意識が強いお国柄か、親が怒ることはありません。対する日本では「好き嫌いはダメ」と言う考え方が主流です。その背景には子どもに様々な味を教え、バランスがとれた食生活の大切さを伝えたいという親の思いが垣間見えます。偏食の息子に効果があったのは実はわが家の小3男子も最強の"picky eater"(偏食っ子)。それでも幼児期から比べると食べられるものも段々と増えていきました。私がやってみて「これは効果があった」と思えるプチ好き嫌い克服法を一部ご紹介します。1.観察して子どもの苦手を知る子どもの好き嫌いには何か理由があります。生まれつき味覚や嗅覚が人一倍敏感な子どももいます。息子をじっくりと観察していると、どうも野菜のシャキッとした食感が苦手の様子。そこで、サラダに添えるミニトマトの皮は湯むきする、ハンバーグに入れる玉ねぎはあらかじめ炒めてやわらかくしておくなど、食感が気にならない調理法を取り入れました。2.ソフリット(野菜のみじん切りを炒めたもの)を常備するにんじんや玉ねぎをみじん切りにして炒めた「ソフリット」を常備し、とにかく色々な料理に混ぜ込みました。ぎょうざはもちろん、おやき、たこ焼き、肉だね、粉モノ、混ぜ込むことができる料理であればとにかく混ぜ込む!野菜をそのまま食べさせることが難しい時は、他の食材にも助けてもらいましょう。3.時間が許せば一緒に作ってみるわが家では息子とねんど遊び…ではなく、よくパンをこねていました。カラフルな野菜パウダーやかぼちゃを練りこんだパン生地を用意して、好きなものを作ってもらいます。「忙しくてパン作りなんてしている時間はないわ!」というママはお子さんをキッチンに座らせて、料理をしている過程を見学してもらってもOK。「食」に触れることによって、子どもの好奇心や食べたい意欲もふくらみます。わが家のルールは「どんな食べ物も一口はトライ!」息子を観察していると、好奇心旺盛だということがよく分かったので、好き嫌いが始まった時点で「どんな食べ物も一口はトライ」ルールを作りました。好きだろうが、嫌いだろうが、とりあえず一口トライ。見たことない料理も、食べたことのない食材も、とりあえず一口トライ。結局はこのルールに一番助けられた気がします。しかし、幼少期は本能的に酸味や苦味を危険な味と認識し、食べられないケースもあるので、好き嫌いとのお付き合いはのんびり構えた方がよさそうです。子を思う親の気持ちは万国共通。みなさんもお子さんをじっくりと観察し、親子で楽しみながら食べられるものを少しずつ増やしてあげてくださいね。<文:フリーランスライターhanaco>
2018年12月20日