最近ではゲームだけでなく、インターネット視聴やスマホのSNSなど、子どものメディア接触が増えているという問題があります。親としては視力や学力の低下などが気になりますが、制限を設けている人はどれくらいいるのでしょうか。Q.お子さんの、テレビやスマホ、パソコンなどのメディア接触時間に制限を設けていますか?1.設けている 51.3%2.設けていない 43.8%3.その他 4.9%意外にも設けているという人は51.3%にとどまりました。ある程度子どもが大きくなると、言っても聞かないこともあるようです。■制限を設けていない親の意見メディア接触時間の制限よりも、やることをしっかりやっているかを重視しているのが、制限なしの親たちの意見のようです。その他、反抗期なので一時的にそっとしているという人も。「やることをやっていれば、基本的には自由です」(埼玉県 40代女性)「一日中みているようだと注意はしますが、基本的には勝手にして状態。自分の興味のあることに関する動画を見ているみたいなので、意外と勉強になっている気もします」(神奈川県 40代男性)「言っても聞かないです。反抗期の子どもたちなので、今はそっとしています」(和歌山県 40代女性)「もう中3なので、細かい口は挟まず自主性に任せてます。自分のやるべきことはやらずに人のせいにしたときには、メガトン級の雷を落としてます」(茨城県 40代男性)■接触時間を設けている親の意見やはり親が管理するのが当たり前という人も半数近くいます。メディア接触を制限する方法としては、Wi-Fiを繋げないようにしたり、就寝時間を決めるなど間接的な方法を取る人もいました。「ゲームはやりだすとキリがないので、パソコンやスマホを含めたゲームは1時間です。中学生のスマホはラインの返信以外使えないようにロックしてますし、高校生もリビング意外では使わないようにしています」(三重県 40代男性)「約束だけでは解決しないので、今は子どものスマホだけ夜10時から朝8時まではWi-Fiを繋げないようにしてます」(神奈川県 40代女性)「スマホは使わせてません。テレビも特に時間は決めてないけど9時に寝ることが約束です」(島根県 30代女性)「30分たったらアラームが鳴るようにセットしてます」(三重県 30代女性)■親のメディア接触時間が子供に影響する?もっとも影響があるのが親のメディア接触時間。子どもに制限をするのであれば、やはり親もそれなりに制限をすべきなのかもしれません。週に1回はノーメディアデーを作るのもいいアイデアかもしれませんね。「自分たち親も制限なしにメディア接触しているから、子どもたちに何も言えない親も多いのでは? 恥ずかしながら私もそんな親です」(宮城県 50代女性)「ゲームもしませんし、テレビもあまり見ません。私か夫の携帯で夕食後にYouTubeを少し見たり、ネットで調べものをするくらいなので、制限することもありません。その代わり本が好きで読みまくっています」(北海道 40代女性)Q.お子さんの、テレビやスマホ、パソコンなどのメディア接触時間に制限を設けていますか?アンケート回答数:4507件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年12月22日子どもが大きくなるにつれて、言葉の乱れや汚い言葉遣いなどが気になることがあることも。友だちの影響を受けたり、または自分の子どもが周りの子に悪影響を与えてしまうこともある言葉遣い。親たちの悩みを聞いてみましょう。Q.お子さまの言葉遣い、気になるときがありますか?1.ある 94.0%2.ない 6.0%ほとんどの親たちが子どもの言葉遣いが気になるときがあるという結果になりました。小学生くらいから徐々に気になる親が多いようです。■怖い言葉を平気で使っている子どもに不安を感じる最も多かったのが、暴言などの汚い言葉や人を攻撃する怖い言葉に対する意見。発した本人にそのつもりがなくても、相手に深い傷を負わせてしまうこともあり、親たちは心配をしているようです。「『ヤバイ』の使い方。OKなのかNGなのか、私の年代になってくると何事も一言で済ますなとつい憤りを感じます」(神奈川県 50代女性)「怖い言葉を平気で使っている子どもが多い気がします。殺すとか消えろとか…」(神奈川県 40代男性)「小学生になり、うるせぇ! ぶっ殺す! 黙れ! などなど汚い言葉を言っている友だちがいるらしく、うちの子もいつか話すようになるのかと心配しています」(岩手県 30代女性)■親こそ言葉遣いに気をつけなければいけないやはり手本になるためには親が正しい言葉遣い、きれいな言葉遣いをしなければいけないということ。夫や周りの人に言われてやっと気づく人も。「下の娘が私の口調にそっくり。『もっと優しい言い方があるでしょ!』と注意すると、旦那さんに『自分のことは棚上げだね』と言われて、最近反省しました」(三重県 30代女性)「先日、私の友だちに子どものしゃべり方がそっくりって言われました。悪い言葉も良い言葉も、親が使っていたら子どもも真似してしまうので、子どもの前だけは言葉遣いに気をつけています」(神奈川県 40代女性)「私の話し方のクセが似ちゃってます。言葉遣いを気をつけないと…」(千葉県 40代女性)■大人になれば使い分けができる?なかには、大人になれば自然と使い分けができるようになるから、子どものうちは心配しなくてもいいのではという人もいました。そのときに正しく話せるようにするためにも、親としては正しい言葉遣いをして接するに越したことはないですね。「まあ、気にすることないと思いますよ。私たちも若いころは、言葉遣いで注意されたものです。でもある程度の歳になれば使い分けられます。大きくなっても使い分けできなければ、ただのバカですね」(神奈川県 40代女性)「ちゃんと場所や相手で使い分けできたらいいんじゃないかな。仲間内なら悪い言葉遣いで結束を強めたりすることもありかと思います」(滋賀県 30代女性)Q.お子さまの言葉遣い、気になるときがありますか?アンケート回答数:5123件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年12月20日現在、日本テレビ系で放送中の『先に生まれただけの僕』。櫻井翔ふんする教育現場のことなどなにひとつ知らない若きビジネスマンが旧態依然とした学校に風穴をあけていく奮闘劇です。ただし、その大筋だけで見てしまうのはちょっともったいない。学園が舞台なのでティーン向けに思われがちですが、このドラマは違います。むしろ子どものいる親ほど意義深い内容になっているからです。■社会の理不尽や格差を伝えることの意義とは5話までの個人的な見解ですが、もっとも考えさせられたのが、「社会の本音と建て前」をどこまで子どもに伝えるべきかということ。本音と建て前は、「社会のいいところ、悪いところひっくるめてのリアル」と言い換えていい。もっといえば、はたして自分はいまの現実社会の“明と暗”を子どもにきちんと伝えることができているかということです。本ドラマの主人公で新米校長の鳴海涼介は、社会に“理不尽や格差”があることを生徒たちに隠しません。ちょっと前のめりの性格もあってか自分が良かれと思ったら、ネガティブなことも生徒にズバズバ伝えていきます。●デジタル万引の愚かさと罪ある生徒がコンビニエンスストアで漫画の全ページをスマホで写真に撮るデジタル万引をしでかしたとき。担当教師は、メールをみていただけとしらを切る生徒を、注意にとどめて一度見過ごす選択をします。本音のところでは追求しなくてはならないと思っているが、ここは穏便に済ます建て前を選択するのです。対して、鳴海はどうか? 生徒を責めることはないが、「デジタル万引の愚かさと罪」を徹底的に説明。漫画家の著作権のこと、お店が被害をこうむること、価値あるものには対価が必ず生じることなど安易な隠ぺいには走らずに、きちんと説明することで反省を促していきます。●企業の有名大学採用の現実あるときは大学進学を前にした3年生に、学歴が及ぼす就職の現実を話します。「うちの学校の学力でいける大学は、たかがしれている。そういう大学に入っても、残念ながら就職に有利になるとはいえません。企業は採用する際、優秀な大学の生徒をポイントに置いている現実がある。ですから、みなさんは人間力で勝負しなければならない」と。●奨学金が借金である覚悟家庭の事情で大学進学をあきらめかけた生徒に対して、担任は奨学金制度があることを報せ、大学進学を進めます。でも、鳴海は奨学金はじつは借金で、大学卒業したらすぐに返済が始まること、それで苦しむ学生が多い現実を伝えます。それでこう問います。「その覚悟があるか」と。■理想論だけでは子どもは不安を増すだけなのか?たしかにいずれも厳しい言葉です。夢も希望もない(笑)。その言葉を受けた登場人物たちもはじめは戸惑いを隠せません。ただし、ドラマ上ではありますが、いずれも生徒たちは現実をきちんと受け止め、自分という人間について考えをめぐらせます。先行きが不透明な時代。世界情勢をみてもけっして楽観視はできない。いま、社会に厳然とある現実は、それがたとえひどいことであっても変に包み隠さず、子どもには伝えるべきではないのだろうかということ。むしろへんな理想論や絵空事だけ伝えていると、結果として子どもたちにわからないことの不安感を与え、かえって将来像を描きづらくさせているのではないだろうかという心配です。厳しい現実であっても情報を与えないことによって、きちんと物事を考える機会を奪ってしまっているのではないだろうか。親としてどう行動すべきなのか、突き付けられている気がします。■危険を遠ざけてしまう親の立場を見直すべき?ふり返ってみると、社会人になったとき、“これは学生時代に知っておきたかった”“子どものころに教えてほしかった”といった仕事や社会の常識があります。逆に“夢が壊れるので知りたくなかった”という経験をした人もいるかと思いますが…。いざ自身が親の立場になってみると、すっかり抜け落ちて子どもに伝えていない。わが子かわいさか、どうしても起きそうな危険や危惧されることをいち早く察知して、そこから子どもを遠ざけようとしがちです。それでいて子どもになんでダメなのか聞かれると、“悪いことは悪いんだ”“これはいいことなんだからやっておきなさい”と、具体性に欠ける説明ですましがちです。私自身も思い返すと、そんな対応をした記憶がちらほら…。ただ、そこは子ども。もし現実を伝えるならば、実例をあげてしっかり説明してあげなければならない。あいまいな説明では、大人ならなんとなく察しますが、子どもは納得できない。もちろん、時と場合をしっかり考えることが必要になるでしょう。鳴海はいい意味で、子どもを子ども扱いしません。人として向き合う。人生の先輩として社会のリアルを伝えていく。それがいま必要ではないか? このドラマからはそんなメッセージが聞こえてくるようです。もちろんこれが正解かはわかりません。ただ、やはり、現実の厳しさはいずれ体験するもの。いましきりに“説明責任”という言葉が報じられますが、われわれは大人として、子どもに説明責任を果たしているのか? 現実を見せないままでいいのか? そんな問いがなげかけられているように思います。今後、どんな展開を見せるかわかりません。でも、本ドラマは大人が子どもに伝えるべき社会の現実のひとつの目安、ひとつの指針を与えてくれるような気がします。
2017年11月17日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。モチコです。幼稚園の送迎では、よく保護者の方とすれ違います。同じ園の保護者同士とはいえ顔見知りではないので、控えめにあいさつをしていました。聞こえる聞こえる聞こえちゃうぅー!!! 元気がないわけじゃなくて、友達じゃないからこうなるのー!でも確かに、子どもには「元気よくあいさつをしましょう」って言うよなぁ…。そう思うと、おかしいのは大人の方かも!? イチコのひと言で基本的なことに気がつきました。ま、気まずいひと言でしたけどね!そして、また別の日のこと。 微塵(みじん)も怒りなんて感じていなかったのに、イチコに怒っていると思われてしまいました…大ショック!普段どんだけ怒ってしまっているのか、真顔がどんだけ怖いのか…考えるほど凹みます。ベコー!モデルのアン・ミカさんは、常に口角を上げてらっしゃるそうです。確かにハッピーオーラを放ってらっしゃる…!ということで、口角を上げることを意識して生活していこうと思います。2017年の目標です。(もう2ヶ月ない)
2017年10月30日危険性が叫ばれていながら、逮捕者が耐えない薬物事件。最近も二世タレントがホテルで使用したとして逮捕され、芸能界に衝撃が走りました。この事件については親の監督責任を指摘する声と、「もう成人なのだから親に責任はないのではないか」との意見で、賛否両論となっているよう。離れて暮らしている場合はともかく、同居の場合、責任は発生するのではないでしょうか?あすみ法律事務所の高野倉勇樹弁護士に見解を伺いました。Q.親と同居している息子が覚せい剤を使用…親が罪に問われることはある?*画像はイメージです:同居者が処罰されるのは「共犯」である場合に限られます。共犯とされる可能性がある場面はいくつかあるものの、相応の関与がなければ処罰されません。「覚せい剤は、所持、譲渡、譲り受け、使用などが禁止されています。覚せい剤を所持又は使用していた人の同居者は、所持・使用に関与していたのであれば、共犯として処罰されます。同居者が共同して覚せい剤を保管していたのであれば、“共謀”して“所持”していた共犯者として処罰されます。どの程度の関与があれば共謀があったといえるかは事件毎の事情によって異なります。覚せい剤が自宅に持ち込まれることを知ってあえて許可していた場合(保管場所を提供した場合)には、共謀して所持していたと認定され、処罰される可能性が高いと思われます。他方、保管されていることすら知らなかった場合には、共謀していないと認定され、処罰されることもないでしょう。また、“共謀”といえる程の関与はしていないとしても、覚せい剤の所持や使用を手助け(法律用語でいう“幇助”)したという程度に関与した場合には、共犯(幇助犯)として処罰されます。どの程度の手助けが“幇助”といえるのかは、やはり事件毎の事情によって異なります。覚せい剤を秘密裏に使うために便利な部屋(完全防音の地下室など)をあてがったという場合、それだけでは幇助とはいえません。その部屋が専ら覚せい剤を使用するために使われると認識していたような場合には、所持や使用の幇助が認められる可能性があります。裁判になれば、検察官は、同居者も覚せい剤があると知りながら保管していたことや保管場所・使用場所を提供していたことなどを立証する必要があります。その場合、同居者であることだけを立証して、“同居者なのだから、当然、保管されていることや使用されていることは知っていたはずだ”と主張するだけでは、共謀や幇助を立証できたことになりません」(高野倉弁護士) 親と同居していたとしても、共謀や幇助が立証されない限り、子どもの覚せい剤使用によって親が逮捕されることはないようですね。 *取材協力弁護士:高野倉勇樹(あすみ法律事務所。民事、刑事幅広く取り扱っているが、中でも高齢者・障害者関連、企業法務を得意分野とする)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)
2017年10月27日昔から「子どもは親の鏡」といわれますが、確かに子どもは親のふるまいや言動をよく見ています。善悪がわからないまま、親の真似してほしくないことまでコピーしてしまいがち。みなさんも「どうして、こんなことまで!?」と自分とそっくりな子どもの言動・行動に驚かされた経験があるのではないでしょうか。そんな失敗&反省エピソードとともに、改善策を考えていきましょう。■家族だからと遠慮のない物言いはNG! 夫への言葉・態度に要注意「夫の加齢臭が気になりだして、毎朝のように指摘していたんです。すると、子どもまで『パパ、くさい』というようになってしまい反省…」(34歳・4歳児のママ)枕に残った加齢臭、気になるんですよね。家族だから軽い気持ちで口臭なども指摘したくなりますが、子どもの前ではご法度。エスカレートすると、子どもがお友だちにも「くさい」と言ってしまうかもしれません。ナイーヴな部分でもあるので、見えないところでこっそり伝えましょう。■トイレは図書館? 本を読みながら〇〇する夫のヘンなクセを真似る娘「夫はトイレで本を読む習慣があるのですが、娘もこれを真似て自分の絵本を置くようになりました。片付けてしまいたいけど、夫は本を読みながらじゃないと便意をもよおさないようで…。お客さんがきた時に正直、恥ずかしい!」(41歳・小学5年生のママ)私の父も、トイレで本を読んでいました。ここが一番、落ち着くそうで…。その気持ちはわからなくはないのですが、子どもには真似してほしくないですよね。夫にこの習慣をやめさせるのは難しいので、本を子どもの目の届かない場所へ置くか、その都度、こっそり持ち込むなどして、見られない工夫をしてみては? ■いつまでも恋人気分! しかし、突然子どもから下の名前で呼ばれるハメに「独身時代と同じように、今でも名前で呼び合っている夫と私。これを子どもが真似するようになってしまって…。注意しても『ママの名前をどうして呼んじゃいけないの?』と言われてしまいました。子どもの前ではパパ・ママと呼び合うべきでしたね」(29歳・3歳児のママ)確かに、親は子どもを名前で呼ぶのですから、親を同じように呼ぶことが悪いとは言いきれません。いくら子どもの前だけは気をつけていても、つい口を出てしまって子どもに聞かれることもあります。とくに未就学児は面白がって真似しやすいので、子どもに名前で呼ばれることに抵抗があるママ・パパは、自分たちも名前で呼び合うのを控えるようにするといいかもしれません。■子のフリ見てわがフリ直せ! 子どもに真似てほしくない恥ずかしい食べ方「子どものころからのクセで、シガールやバームクーヘンを外側からはがしながら食べるのが好きなんです。何度もやめようと思ったけど、ついこのクセが出てしまうことがあり…。ママ友の家で、自分の子どもがまったく同じ食べ方をしていてハッとしました」(39歳・小学1年生のママ)食べ方や話し方は、身近だからこそ真似されやすいですよね。自宅以外でも恥ずかしくない言動・行動を心がけたいものです。大人にとっては気に留めないようなことでも、子どもはしっかり見ています。真似されても大丈夫なように、ふだんの言動・行動を見直したいものです。
2017年10月26日『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。「どこに出しても恥ずかしくない子でいなさい!」「人に迷惑をかけない子でいなさい!」幼い頃からこんな風に言われ続けて育った人が、やがて母になり、生まれた子に障害があると知ったら…。子どもの障害について、幼稚園の先生やママ友などになかなか言えない人もいます。「障害があることは恥ずかしい」という気持ちがどこかに潜んでいるのかもしれません。Upload By 立石美津子ダウン症候群であったり、障害が重い場合は、理解を得られやすいためか、周りに伝えたり相談したりできる人も多いようですが、自閉症児の場合は見た目でわかりにくいこともあり、わが子の障害を周りに伝えず、知的発達の遅れがあっても療育手帳を取らないで隠し通そうとする人もいます。けれども、これでは親一人で孤軍奮闘して頑張らなくてはならない事態に陥ってしまいます。福祉は自己申告制、役所からの案内を待たずに行動を障害のある子のいる家庭に、役所から「3歳になったら療育手帳を取り、必要な支援を受けてください」といった連絡は来ません。税金の滞納があれば督促状が送られてきます。障害基礎年金は年収が一定額越した時点で段階的に支給停止になります。けれども、税金の戻し(例えば、確定申告時に医療費控除を受け、還付金を受け取ること)などは、自分から申請する必要があります。これと同様に、親が自分から動かないと、障害のある子に必要な支援については、役所からの案内はこないのです。療育手帳や身体障害者手帳などを持っていると…・ヘルパー派遣を受けられる・特別支援学校への入学許可が出やすい・法定雇用率の中で就労できるなど、様々な支援を受けることができます。「診断を受けて療育手帳を取得して、障害者のレッテルを貼られてしまうと伸びるものも伸びなくなる」という考えでいると、かわいそうなのは子どもだと私は思います。療育手帳がないために、支援の網の目からこぼれ落ちてしまう可能性が高まるからです。手帳を持っているだけではダメ、使える支援制度について知ろうけれども、療育手帳を持っているだけでは実は不十分なのです。なぜなら手帳取得者に対して、「お子さんに合った、こんな支援がありますよ。あんな支援がありますよ」と親切に細かく連絡は来ないからです。そうなると、受け身の状態で待っていればよいのではなく、自ら役所に出向くなど、受けられる支援を調べる姿勢が必要になってきます。その一つの例が「自立支援医療制度」です。私の住んでいる自治体では中学3年生までは医療費は無料です。しかし、高等部になると3割負担となります。実は、「精神障害や発達障害などで、それに関わる医療機関に係る場合、自立支援医療受給者証を発行してもらうと薬や診察代は1割負担」になります(所得に応じた、月当たりの負担上限額も設定されています)。でも、これを知らない人がたくさんいます。参考:自立支援医療制度の概要 l 厚生労働省Upload By 立石美津子東京都の場合、交通費は愛の手帳を提示すれば割引になります。また、都営交通(都営バス、都営地下鉄、都電など)は本人は無料になります。しかし、これは区役所に行き「都営交通無料乗車券」を申請し、受け取らなければ無料にはならないのです。Upload By 立石美津子私も上記2点は友達から教えてもらい役所に申請に行きました。これ以外にも自己申告によって受けられる支援がたくさんあります。親だけで頑張りすぎないで、周囲にSOSを出すことも視野に入れてつまり何が言いたいのかと言うと…我が子に障害があるとわかったら、隠したり、「親の力だけで何とかしよう!」と頑張るのではなく、「うちにこんな子が生まれました。皆さん気にかけてください。助けてください」とSOSを出す姿勢が大切だと言うことです。多くの場合、親が子どもより先に死ぬことになります。親亡き後は、様々な支援に頼らなくては生きていけない子ども達です。幸いにわが国は、社会と接点があれば、どこかで救ってもらえる体制が準備されています。でも、そのつながりは親が作っておかなくてはならないのです。だから、子どもを囲い、隠すのではなく、発信してほしいと思います。先日、読んだこの二冊の本には、障害のある人が受けられる支援や、親が元気なうちにしておくべき準備にについて具体的に書いてあります。とても役に立ちましたので是非皆さんお読みくださいね。Upload By 立石美津子
2017年10月24日こんにちは。ママライターのマエジマシホです。子どもが食べる食材や飲む水の産地にはとても気を遣っている、というママさんパパさんも多いと思います。親なら子どもにより良いものを選んであげたいと思いますよね。ところで、お風呂でほとんどの人が毎日使うものにシャンプーとリンスあるいはコンディショナーがあります。時々トリートメントをする、という方もいるでしょう。子どもにはまだリンスやコンディショナー、トリートメントは使わせていないという方もいるでしょうが、いずれ使うことになりますよね。そこで今回は、リンス、コンディショナー、トリートメントの違いについて詳しく見ていきます。●リンス、コンディショナー、トリートメントの役割まずは、リンス、コンディショナー、トリートメントのそれぞれの役割について見ていきます。リンスの役割について、シャンプーやリンス、コンディショナー、トリートメントの商品を多く販売している花王のホームページでは、**********リンスとコンディショナーはどちらも、主に髪の表面をなめらかにするものです。髪のすべりをよくすることで、キューティクルの傷みを防ぎ、パサつきにくくします。最近では、髪の表面層(内部)に浸透し、髪の傷みを補修するトリートメント効果を併せ持つタイプもあります。**********とあります。つまり、リンスとコンディショナーの役割に明確な違いはない 、ということです。主に髪の表面を滑らかにし、摩擦によるダメージや汚れの付着を減らす のがリンスやコンディショナーの役割とされています。では、トリートメントの役割について、同じく花王のホームページから以下に引用すると、**********トリートメントは髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整えるもの。髪の傷みをケア・補修したり、髪の質感をコントロールしたりするものなどがあります。**********主に髪の内部のダメージを補修 するのがトリートメントの役割とされています。●定義なし?コンディショナーやトリートメントは同じ?ただ、引用した花王のホームページに気になる記述を見つけました。以下に引用すると、**********リンス・コンディショナーとトリートメントの定義については、メーカー間で統一されているわけではありません。表示でその製品の特徴を確かめてからお選びください。**********とあります。つまり、法律で具体的に何かが入っているものはリンス(コンディショナー、あるいはトリートメント)と表記しなければならない 、と決まっているわけではないということです。ましてや洗髪製品を販売しているメーカー同士で業界ルールとして決まりがあるわけでもないということになります。リンスやコンディショナー、トリートメントを開発、販売しているメーカーが独自の基準 でこれはリンス、これはコンディショナーなどと決めているということになりますね。ということは、髪をきれいに保つために同じメーカーのシャンプー、リンス(コンディショナー)、トリートメントを使いましょう、というメーカーのアドバイスはあながちセールストークではないということになります。メーカーが研究した結果、ライン使いをすることで髪をきれいにすることができる という結論に至っているからです。●抑えるべき3点では、花王のホームページのアドバイスに従うとすると、リンス、コンディショナー、トリートメントの各製品に配合されている成分を確認するのか、と思ってしまいますね。それも成分名がわかったところで、化学的な知識がなければ正確な判断は不可能です。一般の消費者にそれは無理な注文ですね。ですので、ポイントだけを押さえておきましょう!ポイントは、・リンスとコンディショナーに機能的な違いはない。・リンス、コンディショナーは髪の表面をケアする。・トリートメントは髪の内部をケアする。以上の3点になります。それさえ分かっていれば、これまでと同じように使用しても問題はないでしょう。機能面からみると、使う順番は、シャンプーからトリートメント、そしてリンスかコンディショナーとなります。シャンプーで髪や頭皮の汚れを落とし、まず、髪の内部をケアします。そして髪の表面をケアすることでトリートメント成分を閉じ込めることも期待できます。●シャントリー分野での新たなカテゴリも誕生リンスとコンディショナーの垣根が曖昧になっているのと同様に、コンディショナーとトリートメント垣根も曖昧になってきています。トリートメント イン コンディショナーという二つの役割を持っている商品が登場したからです。これは、『トリコン』と呼ばれています。トリコンを使えば、ひとつ買う手間とコストが減るというメリットがありますね。加えて、お風呂時間の時短にもつながります。はっきりと分けられていない分、さまざまなカテゴリがどんどん誕生して、使いやすくなっていくといいですね。----------大切なことは、それぞれの機能をきちんと知って、機能に合った使い方をすることです。“なんとなくみんな使っているから”というものにこそ疑ってみる余地があるのかもしれませんね。【参考リンク】・Kao 花王株式会社●モデル/ゆみ●ライター/前嶋志保(ママライター)
2017年10月12日こんにちは、佐原チハルです。ママ・パパのみなさま、“子ども”のことは好きですか?ご自分のお子さんということではなく、“子ども一般”のことです。「子ども嫌い」と言ってしまうとあまり印象はよくないかもしれませんが、嫌いまではいかなくとも「ちょっと苦手で……」という人もいるでしょう。そんな中で言われるのが「自分の子どもができたら変わるよ!」という言葉。これって本当なのでしょうか?今回は、「子どもが好きじゃなかった」けれど自分の子どもができたというママ・パパに、心境の変化について聞いてみました。●「ものすごく変わった!」というパターン『以前の自分が信じられないです。子どもって本当にかわいいなって思います』昔の自分のことを思い出すと笑っちゃうんですよ、といいながら話してくれたのは、3歳の子を持つパパさん。『妻が妊娠したときも、「20年、いやとりあえず15年くらいは耐えよう……」って覚悟してたんですけど、問題なかったです』とのこと。ご夫婦で同じ職場に勤めていることもあり、ママさんが休みにくい勤務体制であることを理解していたため、率先して育児休業を取得し、お子さんが生後半年から1年のころはほぼ“ワンオペ育児”の時期を過ごしたそう。『離乳食も夜泣きの対応も、ほとんど俺がどうにかしましたよ。あの時期のおかげで、いろいろ自信がつきました』お子さんが生まれたことをきっかけに、驚くほど子どもへの見方が変わった というこちらのパパさん。子どものことは“尊敬”しているのだそうです。『驚くほどいろんなことを覚えて、いろんなことに気づいて、日々成長してるっていうのがすごくわかる。子どもの成長ってすごいんですよ。言葉は追いつかなくても大人のことよく見ていろいろわかってもいるし。すごいんです。自分の子はもちろんですが、他の子どもたちのことを見ていても思います。みんなすごいし、みんな本当にかわいい』筆者はこのご夫婦のママさんの方と友達なのですが、『激変としか言いようがなくてすごく驚いている』と今でも時々言っています。『子どもが生まれても、子ども嫌いな人は嫌いなまま別に変わらないのが普通、って周りの人たちを見て思っていたから、びっくり。私はラッキーだった』とのこと。こちらのママさんは、現在第2子を妊娠中。パパさんの“イクメン”ぶりを見て、これなら大丈夫そうだと思えたのが2人目を積極的に考えられた理由だそうです。子どもと遊んでいるだけ、ちょっと手伝うだけといった“なんちゃって”ではないイクメンパパたちの存在は、少子化対策のためにも重要ですね。●「嫌いなのは子どもじゃなかった」と気づいたパターン『ずっと子どもが嫌いだと思ってたんですけど、思い違いだったなってことに気づきました』こちらは、現在1歳のお子さんを育てているママさんの言葉です。こちらのママさんには8歳ほど歳の離れた妹さんがいるのですが、ご両親はお店を持っていたため忙しく、小学生のときから妹さんのお世話をするのでとても大変だったそう。遊びに行く暇もあまりなく、勉強よりもお世話が優先。ワガママで、すぐに泣き、何かと騒がしい妹さんのことをとても疎ましく思っていたそう。『今から思えば、赤ちゃんとか歳の小さい子がすぐ泣くのもワガママなのも騒がしいのも、別に普通なんですよね。私が嫌だったのは、妹じゃなくて両親 の方でした。いろいろ仕方がなかったんだろうってわかってもいますが、私に子守をさせたこと、私の学校生活とか友達と遊びたいとか勉強がわからなくてツラいとか、そういうのを助けてくれなかったこと、それがツラかったんです』自分が親になり、親として子どもを育てる中で、そのことに気付いたそうです。親になって初めて気づけるのは、何も子どものことばかりではありません。子ども時代の自分の気持ちや自分の親について、改めてわかることもあるでしょう。『子どもが嫌いなわけではなかった』と気づけて、こちらのママさんはとても気持ちが楽になったそうです。子どもが好きではないという方は、そうなった理由について、自分の気持ちを振り返ってみてもいいかもしれません。●「子どもが苦手なのは変わらなかった」パターン『正直なところ、今でも子どもは苦手です』そう話してくれたのは、4歳の子を育てるパパさんです。共働きのご夫婦ですが、パパさんの方が在宅でのお仕事のため、子どものお世話をする割合は多いそう。『自分の子どものことはもちろん好きですし、かわいいですけど、子ども全般は苦手なままですね。自分の子どものことだって、子どもだからかわいいとかはなくて、うちの子だからかわいいだけ というか』以前は『子どもが苦手な自分が親になるなんて大丈夫だろうか』と不安を抱いていたそうですが、今では『子どもが得意かどうかってそれほど関係ないな』と思うようになったそうです。『子どもが苦手だって意識があるからこそ、自分の子どものことをよく見て、この子にはどうするのがいいのかなっていちいち考えるし、妻にも相談するから、一緒に育ててるなって実感も持てるようになる。子どもが苦手なのって、子育ての上で悪いことばかりじゃない 気もしています。子育てって、単純に義務と責任だよなって思いますし。逆に“子どもが得意”って何だよ、とも思います。子どもって、そんな甘いもんじゃないでしょう』苦手・不得意を自覚することや、その上で誰かに頼るというのは、難しいことも少なくありません。しかしパートナーに相談ができ、一緒に子育てできる環境が作れているというのは、とても素晴らしいことと思います。苦手であろうとなかろうと、親として、子どものことはしっかりと見て考えていくことが重要なのですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。子どもが好きじゃない・苦手だという場合、日々の育児がツラいこともあるでしょう。「子どもが大好き!」という人であっても、大変なことも多いのが育児です。そんな中、子どもへの尊敬の気持ちを見つけたり、子どもを苦手と感じていた理由を見つけて処理できるようになったりして、苦手なままでも保護者としての責任を果たしている人たちがいるというのは、とても心強いことです。子どもを育てていく上で大切なのは、子どもを好きか・嫌いか、ということではなく、責任感やパートナー同士の協力、自分にできないことをフォローするための対策を見つけ出してくることなのかもしれません。●モデル/赤松侑里●ライター/佐原チハル
2017年09月29日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。子どもが「習い事をやめたい」と言い出して、親が困る・怒るということって結構あると思います。子ども自身が習い事に興味を失ってしまう前に、心に働きかける声かけをすることで、 気持ちが習い事に向くことがあります。特に有効的だと考えている声かけのコツを紹介します。目次動機づけ要因を満たしてやる気アップ上達だけにこだわらない子どもの声を聞くおわりに●動機づけ要因を満たしてやる気アップモチベーションには、2種類あります。・衛生要因……人間関係や習い事の環境、通いの不便さなど、不満のタネとなる・動機づけ要因……おもしろさ・やりがい・評価・成果など、やる気のタネとなるこの2つのうち、『動機づけ要因』の方を満たしてあげることができると、やる気がアップして「習い事をやめたい」ということにはなりません。この部分を満たすために、ちょっとした成果でもほめてあげる ことが大変有効です。ポイントは、“具体的にほめる”です。それがうれしさのツボを突いて「もっと頑張ってみよう!」という気持ちになりやすくなります。●上達だけにこだわらない親は、月謝を払っているため、どうしても上達することに目がいってしまいます。これは仕方のないことです。しかし、子どもにしてみれば、習い事の上達ばかりに目を向けられてしまうと「うまくできればほめられるけど、できないとなじられる」という状態になってしまいます。これでは、やる気や習い事の楽しさを阻害 してしまい、本末転倒です。親が、“上達”という部分にではなく、練習などのプロセスにも目を向けましょう。頑張りをほめてあげたり、励ましてあげたりすることが大切なポイントとなってきます。●子どもの声を聞く子どもが「やりたくない」と言ってきたとき、「は?なんで?」と少し怒り口調で聞いてしまいがちになってはいないでしょうか。なぜかというと、親の心の中にこんな気持ちが少なからずあるからです。・「高い月謝を払っているのに」・「やらせてあげているのに」・「自分ができなかったから、できるようになってもらいたいのに」これらの気持ちに共通するのは、親が主体となっていることです。習い事をするのは子どもであって、親ではありません。ですから、まずは子どもを主体とするために、「どうしたの?」と理由を聞いてあげましょう。解決できることなら親が手を貸すことができますし、相談することでやめないで頑張れる方向に向かわせることだってできます。だから、まずは怒らずに話を聞く ことを大切にしてあげてください。●おわりに習い事をやめたいと言ってきたときに、親ができることを書かせていただきました。モチベーションをアップさせることも大切ですが、不満に思っていることがありましたら、少しでも解消してあげるといいですね。また、親はどうしても習い事に力が入ってしまい、記録を出すことや発表会などを重視してしまいがち です。子どもも最初のうちは楽しいと感じますが、次第に子ども主体から親主体に変わってきたことを察知して、習い事がイヤになったり、苦手意識を持ったりすることもあります。子ども主体で子どもが好きなことや楽しいと思えることを頑張らせるようにすることを中心にするようにしてみてください。たとえやめることになったとしても、少しの期間でも習ったことは経験という財産になります。そこを大切に思ってあげると親の考え方も見え方も変わってきますよ。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方〈3〉小学生編』明橋大二・著●モデル/KUMI●ライター/桜井涼
2017年09月27日みなさんこんにちは。ママライターのあしださきです。「親ペナルティ」という言葉を聞いたことがありますか?2017年9月5日にプレジデントオンラインに掲載された、フリーライターでコラムニストの河崎環さんの記事が大きな反響を呼んでいるそうです。この「親ペナルティ」という言葉、子育てしている者にとっては何かひっかかると言いましょうか、言葉自身の破壊力を感じずにはいられませんよね。単純に「ペナルティ」という言葉を調べると、**********『罰則。処罰。また罰金、違約金』【出典:デジタル大辞泉(小学館)】**********とあります。そこに、「親」がつくことで私は、親になったことがある種の“処罰”のような意味であると勘違いをしてしまったのです。目次親ペナルティの正しい意味とは「保育園落ちた、日本死ね」納得できるポイントを探してライフステージを追った調査報告を見たい●親ペナルティの正しい意味とは河崎さんの記事をよく読めば正しい意味が分かるので、ここではまず正しい「親ペナルティ」の意味を理解していきたいと思います。そもそも、「親ペナルティ」という言葉は、社会学の学問用語のようです。その意味としては、子どもを持つ夫婦と持たない夫婦が感じる幸福度のギャップ を指すといいます。そしてその幸福度は子どもを持つ夫婦の方が低い、とも。その傾向が表れるのは、国家レベルの子育て支援制度が手薄である国ほどより顕著に見られるといい、その代表のような国がアメリカであるといいます。そして今現在の日本でも、この「親ペナルティ」の傾向が出てきており、それとどう向き合うのかということを記事の中で読者に呼びかけています。●「保育園落ちた、日本死ね」記憶に新しいこの社会問題のクローズアップは、世間で大きな注目を集めましたね。働く母親をどんどん増やしていこうというこの国が、働きたい母親たちの足を常に引っ張り続けています。子どもを預けないと働けません。当たり前ですよね。でもお腹に子どもがいるうちに保育園を探さなくては預けられないくらいの熾烈な競争が、いたるところで起こっているのはみなさんご存知のとおり。そんな子育て世代の方々に「今幸せですか?」と調査したのでしょうか。“幸福度”の調査方法がイマイチ分かりませんが、子どもを育てている夫婦とひと言に言ってもその方々の生活の背景が全く違うこと、一体どのタイミングでの幸福度であるかは重要ではないのでしょうか。また一方で、子どもを持たない夫婦とひと言に言ってもその背景にもさまざまな要素がある のも事実ですね。「子どもを持たないという選択を主体的にしている」のか、「やむを得ない状況により子どもを持たないという選択になった」のかというだけでも大違いです。保育園に預けられず、職場復帰のチャンスを諦めなくてはならなくなってしまった母親の幸福度は低かろうと容易に推測できますよね。ですから、私はこの「親ペナルティ」があまりしっくりこないのです。日本で子育てしているすべての人には当てはまらないことをあれこれ議論するのがちょっと馬鹿らしいといいますか。子育て支援制度の恩恵を受けたい、それが受けられないとなったとき幸福度が低くなる ということではないのでしょうか。ですから「子どもを持つと幸福度が下がる」という勘違いをしてはいけないと思います。●納得できるポイントを探して内閣府が行っている幸福度の調査に関する資料を見て、少しヒントを得た気がしたのでご紹介したいと思います。この資料の年代別・男女別の幸福度を判断する際に重視する項目に注目してみましょう。・男性の25歳から29歳は「家計」、一方の女性は「家族」・男性の30歳から34歳は「家族」、女性は「家族」・男性の35歳から39歳は「家計」、女性は「家族」・男性の40歳から44歳は「家計」、女性は「家族」という結果が出ています。一般的な子育て世代である25歳から44歳までを追って見てみると、女性は常に「家族」を幸福度の判断をする際に最重要視しているということが分かりました。一方男性は、30歳から34歳までの年代でのみ「家族」だっただけで、他の年代では「家計」が最重要項目という回答だったのです。夫婦といっても担っている役割が違う。幸福感に対するものさしも違う ということ。男性は家族よりも家計が幸福度の判断材料になると単純に考えると、仕事が充実していたりキャリアアップで社会的地位が上がったりすることでも幸福度を上げることが可能です。給与という対価が伴ってくれるからですね。では女性はどうでしょうか。もちろん女性も社会進出が進んでキャリアを積み、男性に劣らないほど出世することもありますが、女性の幸福度の重要項目は「家族」なので給与という対価があっても幸福度に直接反映されないこともあるということでしょう。家族に関する項目が幸福度に一番影響を与えるということは、やはり子どものことに関しての満足度が関係してきますから、“子育て支援制度”の充実が女性の幸福度を上げていくポイントになると言えます。●ライフステージを追った調査報告を見たいこのまま「親ペナルティ」という言葉だけがひとり歩きしてしまうと、ますます「子どもを持つとこの国では幸福に暮らせないらしい」という誤解が生まれてしまいます。確かに、北欧の国々のような充実した子育て支援制度がない日本。働く母親に厳しい日本。このことを声に出して改善を訴え続けていくことは必要だと思います。そしてこの「親ペナルティ」を調査していく中で、調査対象が年を重ねてその生涯を終えるまでのライフステージのさまざまなポイントでさらに“幸福度”を調べてもらいたいと思うのです。「親ペナルティ」がどのような変化をしていくか、これは追跡調査を見なくては分かりません。政府の方も、「親ペナルティ」などという新たなワードが登場して、ますます少子化が進むのではないかと驚異に感じているでしょうね。子育て支援制度の改善は早急に進めるべき課題 だと再認識させるきっかけにはなったでしょうか。ただ筆者は、幸福度を“子どもを持つか持たないか”の判断材料にするのには意義を唱えていきたいものです。【参考リンク】・幸福度に関する研究会報告 | 内閣府()●文/あしださき
2017年09月25日あなたのお子さんは家でどんなことを話してくれますか。その内容について調査したところ、友達や交友関係についてがもっとも多い結果となりました。スマホやLINEなどで人間関係が複雑化する今どきの子どもたちは、家で親に話をすることでストレス発散をしているようです。Q.学校での出来事、お子さまはどんなことを話してくれますか?1.勉強・進路について 11.7%2.友達・交友関係について 72.9%3.恋愛・異性関係について 0.9%4.先生について 6.3%5.わからない・その他 8.2%友達や交友関係についてのことを話すことが多いと答えた人が72.9%。一時的に反抗期で話してくれないという人もいましたが、親子の仲の良さがうかがえる結果となりました。■家でマシンガントークをして発散小学生から高校生まで男女問わず、子どもたちは家で親にたくさん話しをしているようです。学校や部活の様子がわかるのはもちろん、何より子どもたちの話が楽しい親が多数いました。「中3の娘も小6の息子もずーっとしゃべっています。小さい頃から……。嫌なことがあれば吐き出して発散しています。親子の会話は多いと思います」(神奈川県 30代女性)「高校生の娘は授業中のエピソードや部活の様子などマシンガンのように話してくれます。友達とけんかしたり仲直りした流れも話してくれます。毎日楽しい報告ばかりではありませんが、見ていないところでの様子がわかってうれしく思います」(鹿児島県 40代女性) 「中3息子。割とよく話す方だから勉強のことも、友達のことも、先生のことも話しにあがるけど、今気づいた! 異性のことは聞いたことがないぞ! 話すことがないのか、それとも隠しているのか。どっちなんだろう」(神奈川県 40代女性)■口数か少ない子や聞かないと答えてくれない子どももおしゃべりな子どもだけでなく、口下手だったり、聞かないと話してくれないという子どももいます。反抗期などで一時的に会話が少なくなる時期もあるのかもしれませんね。「あまり話してくれないので、今日はどうだったかいろいろ聞いています」(神奈川県 40代女性)「進路のことと部活のことは話してくれますね。それ以外のことはあまり話してくれなくなりました」(埼玉県 30代女性)「反抗期なのでほとんど話してくれません」(神奈川県 40代女性)■恋愛話をする子どもは少数派話してくれる内容でもっとも少なかったのは異性関係の話。でも、彼氏や彼女を家に連れてきて紹介してくれている家もありました。自分は親に話しづらかったからこそ、話してくれる雰囲気づくりを大切にしている人も。「我が家は高校生が2人、小学生が1人。高校生の2人は彼氏や彼女を家に連れてきて遊んだりします。いろんな話もするので比較的オープンな子どもたちかも。私が親になんでも話せる環境ではなかったので、子供達には同じ思いをさせたくなかったし、何より若い子のパワーをもらえてます」(三重県 40代女性)Q.学校での出来事、お子さまはどんなことを話してくれますか?アンケート回答数:2826件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年09月20日子どもの憧れでもある自分の部屋。とは言っても、部屋が散らかしっぱなしで汚部屋になってしまっては大変です。そこで、子ども部屋の片づけや掃除は子ども自身がやっているのか、大人がやっているのかを調査してみました。Q.こども部屋掃除、どうしてる?1.親がすべて掃除している 20.1%2.少し掃除を手伝っている 25.7%3.子どもに任せている 42.1%4.わからない・どちらとも言えない 9.4%こども部屋の掃除は子どもに任せているという人が42.1%ともっとも多い結果になりました。親がすべて掃除をしているという人は20.1%と少数派ということがわかりました。■声かけは親。やるのは子ども声はかけても、片づけは子ども自身にやらせるという親が多いようです。また、片づけは子どもがやって、掃除は親というパターンの人もいました。「リビングから子ども部屋はつばがっているので、散らかっているのが見えたら速攻で『片付けて!』と言います。使ったら元に戻す。片付けないなら出さないを徹底しています」(鹿児島県 40代女性)「小2です。片付けは自分でさせますが、掃除は他の部屋のついでに私がかけています」(神奈川県 30代女性)「たまにチェックして汚いときには注意します。親は手は出しません」(神奈川県 40代男性)■自主性を重んじて子どもに任せる派子どもの年齢にもよりますが、自分の部屋は自分で掃除をするのが当たり前という考えを持つ親もいました。片づけと掃除ができないなら、部屋を返してもらうとまで言う人も。「自分の部屋くらい自分たちで管理するのが当たり前だと思います」(神奈川県 40代女性)「週一で片付け、掃除き、拭き掃除を必ずやっています。部屋がほしいと言ったときからの約束です。約束が守れないのなら部屋は与えません」(千葉県 40代女性)■子供部屋の汚部屋化に悩む親も子どもに任せている人の中には、そのまま汚部屋化してしまっているパターンも。あまりひどくなる前にチェックはこまめにした方がよさそうです。「子どもに任せているのでとっても汚いです。学校に行っている間は、私が窓を開けて換気はしてます。たまに父親に部屋をのぞかれて怒られ、やっと掃除するって感じです」(神奈川県 40代女性)「自分で掃除してほしいのですが…。いつも足の踏み場がなく、見かねて親がしています」(宮崎県 40代女性)Q.こども部屋掃除、どうしてる?アンケート回答数:6274件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年09月10日私のところには家族との問題を相談しにくる人もたくさんいます。親の立場からだったり子どもの立場からだったり内容もいろいろなんですが、その中に「親が愛してくれない」という悩みを打ち明ける人がいます。「他の兄弟ばかりかわいがるんです」とかね。だけど、基本的に自分の子どもがかわいくない親なんてまずいません。本当にまったくかわいいと思っていないなら、私のところに相談に来るようになるまで育てることなんてできませんよ。ただね、同じ兄弟姉妹でも愛情や手のかけかたに差が出ることはあるんです。病気などの事情で、どうしてもひとりの子に手を取られる場合もありますし、跡取り意識の強い家庭だと長男を特別扱いする傾向があったりもするでしょう。また、親は意識していないけれど、いつのまにか愛情が偏っていることもあるわね。親子にも相性ってありますからね。でも「愛してもらえない」と相談に来る人は、たいてい雰囲気が暗いの。「自分が疎まれてるんじゃないか」なんてクヨクヨするよりも、まず笑顔を心がけてみなさいね。それは親にも責任があると思いますよ。きょうだいのうちひとりを溺愛して、ひとりを敬遠するようなことになると、敬遠された子が卑屈になって、どんどん暗くなってもしょうがないわね。でもね、そこで親やきょうだいを恨んでみてもよけいにギクシャクしちゃうだけ。暗い子って親に対しては「おねえちゃんばっかりかわいがって」とか、きょうだいに対しては「弟のせいで私がかわいがってもらえない」とか、たいてい親きょうだいを恨んでいるんですね。それを全部家族のせいにしているの。 だからどんどん卑屈になって暗い顔になっていくし、親も人間ですから、ついつい、そうでない子のほうに話しかけちゃったりして、また暗くなって…という悪循環に陥ってしまうのね。でも、だれだって暗い顔をしている人よりパッと明るい印象の人のほうが話しかけやすいでしょ?親だって同じです。意識して分け隔てしているわけじゃないんですよ。だから直接「なんでおねえちゃんばっかりかわいがるの?」って聞かれても親には自覚がありませんから「どうしてそんなふうに思うのかしら」と思われてしまうのがオチ。親に変わってもらいたいなら、まず自分が変わることです。暗い気持ちだから暗い顔でいるんじゃなくて、そういうときこそ笑顔でいてほしいの。ちょっと難しいかもしれないけど、悲しくても笑ってみる。笑顔でいられる時間が長くなればなるほど、いままで冷たいと思っていた親の態度も変わってくるはずよ。がんばりなさいね。 ≪新しいあなた≫への第一歩!【最重要◆転機】恋/仕事/お金/人脈
2017年09月01日高畑充希さん主演のドラマ『過保護のカホコ』(日テレ系)が注目を集めていますね。ヒロインのカホコこと根本加穂子は、今まですべて親任せに生きてきた箱入り娘。ある日、同じ大学に通う画家志望の麦野初に「お前みたいな過保護がいるから日本が駄目になる」と批判されます。自分は何がしたいのか?そんなことさえ考えたことなかった加穂子。初の言葉は、今まで見えなかった加穂子の内面の扉を開く大きなきっかけとなったのです。◆自立できない親と子ども働いた経験のない加穂子は、「人を幸せにするための仕事がしたい」と、自分の中に秘めた願望があることに気づきます。子どもが漠然とでも自分の進路や進みたいと思う道を見つけたら、親は応援するのが一般的ですよね。しかし、加穂子の母親である泉は違います。就職活動より花嫁修業をするべきだ、と主張するのです。さらに、初に恋心を抱く加穂子の変化を察知し、初と会わないように命じます。泉にとって、加穂子は常に「自分が保護し愛玩できる存在」でなければならず、精神的に独立することを許そうとしません。つまり、自立できないのは加穂子だけじゃなく、加穂子の母親である泉も同じなのです。◆度がすぎるか過干渉はただの支配子どもが一人でもできることなのに、「危ないから」「何かあってはいけないから」といって不必要な援助を押し付ける、泉のような親はとても危険な存在です。親側に悪意がなくても、やっていることは子どもの自信や自尊心を傷つける行為なんですね。そのような過干渉によって、子どもは潜在的なフラストレーションを溜めることになってしまいます。幸いにも加穂子はそのフラストレーションを爆発させ、「うるさい!うるさい!うるさい!」と、親に対して初めて自己を主張することができました。過干渉を退ける、ということは大きな自立の一歩になります。しかし、実際にはフラストレーションを溜めたまま、自分を主張できない子どものほうが多いのです。そういった子どもは親に管理されていることに気づくことができず、ただ親の期待に応えることのみを考え、絶えず人の目を意識して、自分にいまひとつ自信が持てない…そんなパーソナリティが形成されてしまいます。行きすぎた干渉は、子どもから「自分らしさ」を奪うだけに留まりません。いつか大人として独り立ちしていくのに必要な学びの場をも奪う、「優しい虐待」であり「支配」なのです。◆支配からの自立愛情は、相手に服従することではありません。ありのままの自分で幸福に生きられるよう支援できるのが、愛情です。阻害しようとする時点で、その人は保護者ではなく支配者。このような支配者から自立するためには、相手が自分に与えているのが「善意の教育」ではなく「抑圧」だと認めること。その上で、改めて「自分はどうしたいか」を問いかけ、心の声に耳を傾ける習慣を築いていく必要があります。意欲的に自分に向き合って、自分の意思で一歩を進み出しましょう。そこから得られる手ごたえが、あなたを成長させ、支配から脱却させてくれます。失敗しても構いません。失敗もすべて、自分が成長する糧になるのですから。◆まとめ過干渉からどうしたら卒業できるか、ご理解いただけたでしょうか。よく「悪気はない」と言いつつ、慣習やルールを押し付けてくる人っていますよね。実は「悪気」=「悪意」というわけではありません。「自分の都合しか考えてない」ことを押し付けるのが、「悪気」なんです。「あなたのためを思って」と、管理下に押し込めようとするのは立派な「悪気」です。身のまわりにひしめく悪意を取り払い、自分らしく生きる楽しさに目を向けてください。そういうあなたをありのまま受け止めてくれる人こそ、あなたを本当に「愛してくれる人」といえるでしょう。ライタープロフィール黒木蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
2017年08月12日こんにちは、こじらせ美容オタク家のともです。“自分の子どもを愛する”という感情は母性本能からくるもので、親が子を愛し、子も親に愛されることを必要とするのは当然のこと。ただ、度がすぎると「子離れできない」「過保護」と呼ばれてしまうので、さじ加減は大切なのです。“子どもを愛する”を超えて“溺愛”してしまう、つまり溺れるほど愛してしまうと“自立できない子ども”を育ててしまうという弊害が……。愛する対象に溺れれば溺れるほど、自分はそれに気づかずお互いの幸せをむしろ遠ざけてしまう場合があるのです。そこで今回は、子どもを溺愛するママの心理をリサーチしました。●子どもを愛するのは自分のため“全ては子どもの将来の幸せのため”と正義を振りかざし、自分をよく見せるための道具 として子どもを使っているママ。お受験から始まり、複数の習い事に塾。子どもが嫌がっていることでも“他のママさんがやっている”と聞けば、すぐに“負けたくない”とその子と同じ習い事を始めるママも然り。その言動は“子どものため”というより“他のママ友より優れている子どもを連れて歩きたい”と、子どもを自分のブランド化しているにすぎないのです。“子どもが褒められれば自分も褒められた気になる”“子どもが他の子に勝てば自分が勝った気になる”と子どもでママの承認欲求を満たそうとしている 、ということ。子どもがよい成績や賞をとると、ママ友に話をしたりSNSにそれを報告することも決して忘れません。子どもがすごいということを誰かに見せたり、伝えたりすることが重要なのであって、子どもの本当の幸せは実はどうでもよいものだったりします。“子どもにブランドの服を着せるのをやめられない”“子ども服に異常に執着する”と、身の丈にあっていないのに高い服を子どもに着せたがり、着せ替え人形化させるのも“自分の誇れるもの”を可視化しようとする簡単な方法の一つ。そして残念なことに、子どもに自分の理想を押し付けるママは、自分が子どもをブランド化していることにすら気がついてないのです。●自分の寂しさをただ埋めたい自分は親から愛されず、愛に飢えて育ち、「子どもから愛されたい」という思いで子どもを産んだママは、子どもを“自分の寂しさを埋めるツール ”として使うことも。“自立よりママに依存して欲しい”と自立させることなんてそっちのけ、大きくなってもなんでもママが子どものことをやってあげ、ひたすら尽くし、子どもの自立心というものを根こそぎ取り除いてしまいます。とにかく子どもが自分から離れていくのがこわく、ずっと一緒にいたいと強く願うのです。これを『代償行為 』(本来の欲求、願望が満たせないときに、代理の対象・方法によって、その欲求・願望を代償的に満たそうとすること)と呼び、日頃の満たされない寂しさを子どもで埋めようとしている というワケ。昔は恋愛依存体質だった、という女性にも多く、対象が男から子どもに代わっただけということも。何かに依存していないと生きていけない……そしてその体質が自分の一番大事な子どもの人生の邪魔をしているという皮肉な結果に。子どもは親の“モノ”ではありません。親の義務として子どもを社会で生きていけるようにきちんと自立させてあげるように育てることこそが本当の愛なのです。●夫に対する不満を見つめ直してみよう子どもを溺愛してしまうママは“夫との関係がうまくいっていない ”ことも原因の一つにもあげられます。夫との満たされない関係を子どもにフォーカスすることで、一時的に問題から目をそらしたり、子どもで埋めようとしたりしているのです。だから、見直すべきは“夫との関係”。子どもに今まで注いでいた愛を夫に向けてみたり、できるだけ夫を構ってあげたり……と、夫婦関係の不調和を日々調整していくことは必要。夫との関係を避けて子どもとの関係を深めようとすればするほどそれは悪化していってしまいます。子どもに執着することをやめられない……そう感じていれば、夫からの愛情が不足してないか?そしてそれは自分のせいでもあるのではないか? と考えてみましょう。ママがやっていることは子どもに対する本当の愛からなのか、ただ自分のために子どもを使っているのか、という線引きは難しいところ。ただ“子どもが笑顔で毎日過ごして欲しい”という気持ちを優先して子どもに接してみれば、本当の愛が見えてくるかもしれませんね。【参考文献】・『面白いほどよくわかる!恋愛の心理学』渋谷昌三・著●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年08月02日「終活は読んで字のごとく人生の終わりについての活動です。いわば死に支度。子どもから勧められると『死ねと言っているの?』と、傷ついてしまう親もいるでしょう。生前に実家を片づけることは、人生を生ききるための前向きな活動。私は“生き活”と呼んでいて、正しくやれば、親はどんどん元気になるんですよ!」 そう話すのは、掃除・片づけ・生前整理のプロで生前整理アドバイザー認定指導員も務める大津たまみさん。「終わり」に向けた作業と考えるのか、新たな「始まり」への第一歩と考えるのかで「実家の片づけ」はガラッと変わってくるという。大津さんによれば、やればやるほど親が元気になる理由は2つ。1つ目は、物理的にモノが減ることで、安全・快適に暮らせるということ。 「家の中にモノがあふれていると、災害時に落下物がぶつかったり、邪魔になって逃げ遅れる可能性が。日常生活でも、つまずいてケガをする可能性が高まります。家が片づけば、当然そうしたリスクも減少。さらに家の中に十分なスペースが生まれ、孫が喜んで遊べる家にもなります。孫の笑顔が見たい親は多いものです」 2つ目の理由は、親の潜在的な望みがわかること。 「モノというのは、言ってみれば“思いがカタチになったもの”ですから、片づけをいっしょに行うことで、親のひそかな思いに気づくことができるのです。“紙類”などは、老親が捨てられないモノの代表ですが、『なんでこんなモノを!?』というチラシやパンフレットに、意外な願いが込められていたりするんです」 実際に大津さんが片づけの手伝いに訪れた80代の女性の家からは、大量の旅行パンフレットが見つかったことがあった。じつはそれらは「いつか息子と一緒に行きたい」と、女性がひそかに集めていたものだったというーー。いっしょに家を片づけていくと、一見不要に思えるそうした「モノ」たちが、親の気持ちや願いを知る糸口になってくれるのだ。 「だからこそ、親が元気なうちにスタートしてほしいのです。早ければ早いほど、親の願いをかなえるお手伝いもできますからね」 実際に片づけを始めるにあたって、まず大切なのは親の気持ちに寄り添うこと。そのために大津さんは、ぜひ、自分の家の片づけから始めてみてほしいという。 「生前の家の片づけは、楽しいことも大変なこともたくさんあります。自分はそれらを経験していないのに『やれ』と言っても、親は納得してくれません。それに、親が片づけにつまずいたときに冷たい態度をとってしまうことになり、最終的にはお互いが意固地に……。ですから、まずは自分の家の片づけを写真に撮って『こんなにスッキリしたよ』と見せてあげてください」 さらに、親世代は、モノをの持ち方の基準が違うことも理解する必要がある。 「戦中、戦後の貧しい時代を体験した親世代は『モノが多い=豊か』『モノを捨てるのはもったいない』という価値観が根強くあります。その価値観を否定してしまうのは、親の人生を否定するようなもの。ですから、片づけの際も『捨てる』という言葉は厳禁!『使わないなら、もったいないから手放そうね』という言い方に変えましょう」 実家の片づけのポイントは、一気に終わらせるのではなく、ゆっくり、焦らず、でも止まらず、確実に進めること。 「最終的な目的は、モノを極限まで減らすことではなく、あくまでも『大切なものをあぶり出すこと』。ですから、片づけと同時に、親御さんにとってもっとも大切な品を入れる『思い出箱』も、ぜひ作ってあげてください。理想的な大きさはみかん箱大が目安です。極端な言い方をすれば、これさえ作ってあれば『ほかのものは処分しても大丈夫』と割り切ることができますよ」 そして、くどいようだが始めるのは「今」! 「まさに、親孝行したいときには親はなし。『いつかやろう』の『いつか』は、待っていてもこないのです」
2017年08月02日愛するわが子にはできるだけ幸せになってほしいというのは、子どもを持つ親なら誰しも考えることではないでしょうか。熾烈な受験戦争や就職活動など年代ごとに競争が行われているだけに、心配な気持ちをもつのも仕方ないのかもしれません。しかし、親の期待が大きすぎるために、子どもがそれを負担に感じてしまうこともあります。また、あれこれと大切に育ててきたにも関わらず、子どもが思ったような成果を出せないことがあると、失望してしまう親もいるでしょう。今回は、手塩にかけて育てた子どもが期待通りにならなかった人の声と、その対処法をご紹介します。●(1)正しいレールに乗ってくれなかった『小学校受験をさせて、いわゆる人気校に入学させることができました。合格するためにお金や時間は惜しまず、そのためにさまざまな努力を続けてきたのです。しかし中学に入って徐々に成績がさがり、高校では学校に行かない日が増えてきました。最終的に不登校となり、きちんとした企業に就職するという夢は叶わなくなってしまいました。「こんなはずじゃなかった。こんな子、私の子じゃない」とまで思ってしまいましたね。普通の幸せを願っているだけだったのですが』(40代女性/パート)有名な大学を出て、一流の企業に就職し、平穏な結婚をするのが幸せだと思っている親は少なくないでしょう。しかし、子どもが自分で行った選択を尊重することも重要です。子どもの人生は子どものものであり、決して親のものではありません。親は、レールを敷いてそれに乗せるのではなく、あくまで見守ることに徹する のです。「夜更かしする」「学校を休む」「勉強をしない」というのは、すべて子どもが選んだこと。それを認めず、「親の教育が悪かった」と思い込むのは、エゴと言うほかないでしょう。たとえ親の望んだレールが一般的には正しいものだったとしても、子どもの成長には失敗することも必要なのです。●(2)身に付かなかった生活習慣『健康な体と規則正しい生活習慣さえあれば、他にはなにもいらないと思っていました。最低限のしつけができていれば外で恥ずかしい思いをすることもないでしょうし。しかし、私の思いは子どもに伝わらなかったようで、散らかし放題の部屋に暴力的な態度。一人暮らしを始めてからは外食や弁当ばかりできちんとした食事も取っていないようです。これまでの私の努力はなんだったのでしょうか……』(40代女性/主婦)わが子のこととなると、日頃の些細なことも気になってしまうという親は多いでしょう。あらゆる行動にケチをつけ、望み通りの行動ができなければ叱責する……。しかし、これを受けた子どもはどう感じるでしょうか。そもそも、規則正しい生活などをそもそも望んでいなかった可能性もあるでしょう。それに加え、押し付けられ、さらには批判までされるとあれば、反抗する気持ち になっても仕方ありません。「恩着せがましい」とさえ言えるのではないでしょうか。●(3)苦手なことが多い子どもになってしまった『うちの子は他の子どもたちより「できないこと」「苦手なこと」が多いように感じます。普通のことができないというか……。それが原因でいじめのターゲットになってしまうようなことがあれば、後悔してもしきれません。子どもをきつく叱ることも多いですが、その後「どうしてわかってくれないの?できるようにならないの?」と自己嫌悪してしまいます。かといって、褒めて伸ばすというのも違う気がして、子育てに自信がありません』(30代女性/事務)親というものは、子どもの欠点を見つけると心配になり、平穏な状態ではいられなくなります。「あれはしちゃダメ」「どうしてこんなこともできないの」という言葉は、「他のみんなができることを当然のようにやってほしい」という思いがあるからです。これは“否定”することを意味します。しつけや教育を、欠点をなくすことだと思っているから です。しかし、親の失望は子どもを次第に無力にしていきます。弱みを見つけて指摘するのは簡単です。人と違う部分を探して、それがおかしいと言うだけ。反対に、強みというものは人と違うからこそ強みなのであり、それを見つけ、良い部分だと考えることは簡単ではないでしょう。しかし、これは褒めればいいということでもありません。結果に着目して褒めることは、子どもが親の目を気にして行動することにつながるためです。大切なのは、子どものことをよく観察し、しっかりと対話することです。----------いかがでしたか?最近では毒親という言葉も注目され、親のあり方というものが考え直されているのかもしれません。安易に叱るのは簡単です。時には我慢を強いられることもあるかもしれませんが、忍耐強く向き合ってみることが大切ではないでしょうか。●文/パピマミ編集部●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年07月31日『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。「○○さえ出来たら…」親の価値観で子どもに期待を寄せていたあの頃子どもを産んだ瞬間は「元気であればそれでいい」とそんなに高望みはしていなかったのに…。ほかの誰かと比較することなく、我が子の存在そのものに喜びを感じていたのに…。定型発達児であれ発達障害児であれ、親になるとつい周りの子どもと比べてしまいます。「みんなと同じ行動がとれますように…」「お友達のようにお喋りができますように…」「集団行動がとれますように…」無意識のうちに、こんな言葉が頭をよぎることはありませんか?でも、これらは親が持っている独自の価値基準。「ここさえ改善されたら、私もこの子もきっと幸せになるに違いない」と勝手に思っているだけなのです。Upload By 立石美津子もし、親が定型発達で、子どもが発達障害児であればなおのこと、子どもは苦しみます。何故なら親に“共感”してもらえないからです。親が定型発達の場合「みんなと同じことが出来るようになることが幸せだ」「お友達がいることが幸せだ」という考えにとらわれていることも多くあります。私自身もそんなことを感じた出来事がありました。発達障害当事者のママに言われた衝撃の一言私は定型発達で、息子はバリバリの自閉症です。ですから、私も前記のような親の期待と子どもの状態のずれに悩んでいました。これは、14年前、息子が3歳だったときの保育園での写真です。皆と同じように帽子をかぶって合唱することはなく、息子は一人読書をしています。私は保育参観でこの光景を目の当たりにし、もの凄く悲しい気持ちになりました。Upload By 立石美津子当時、息子を病院内の療育施設に通わせていたのですが、そこで知り合ったあるママがアスペルガー症候群の当事者でした。そのママにこの写真を見せたことがあります。そこでの会話私「ねえ、うちの子を見てよ。何度叱ってもみんなと同じ行動がとれないのよ…」当事者のママ「この前列に立っている子ども達、どうしてみんな同じ格好をして歌を歌っているのかしら?後ろで本を読んでいる方が楽しいのにね」意外性のある回答を聞いてびっくりしました。同時に「このママは他人なのに、息子の気持ちがわかるんだ。そんな視点も存在するんだ~」と思ったのです。そして、私が自分の枠組みでしか子どもを見ていなかったことに気付かされました。個性を伸ばしたいといいながら、子ども自身の「世界観」を無視していた出典 : どんな子どもにもそれぞれ個性があります。ところが「個性を伸ばしたい」と口では言いながら、実際にやっていることは人並みを求めたり、平均値を意識する子育ての人が多いように感じます。ダウン症、視覚障害、肢体不自由などの障害は一目見ただけでわかるので、親自身も受け止めざるを得ないですし、いちいち説明して回らなくても周囲の理解を得られやすい場合もあります。でも、見た目が定型発達児と変わらない発達障害の子どもに対しては、まず親自身がなかなか受け入れられないことがあります。中には「このまま私が一生懸命育てれば、いつかきっと普通の子どもになるのではないか」と錯覚してしまう人もいます。また、母親が理解していても、姑から「しつけがなっちゃない!」となじられたり、理解のない夫から「お前の育て方が悪いからこうなったんだ。愛情不足だ」と責められている人もいます。こうなると誰も理解者がいなくなり、母親は更に苦しみます。偉人の母たちの行動から学ぶしかし、自分の育て方が間違っていると、苦しむことはありません。歴史上には学校に匙を投げられても、偉大な人物に成長した人、その人を育てた母の話がいくつも残っています。徹子さんは初めに入学した小学校で問題児扱いされました。教室の机のふたが珍しくて授業中何度もパタパタ開け閉めしたかと思うと、今度は窓際に行き、外を歩くチンドン屋を呼び込んだり…。学校からは迷惑がられて、とうとう退学処分となりました。立派なのはその時のお母さんの姿勢です。徹子さんを変えようとしないで「この子を受け入れてくれる学校を探そう」という視点で転校先を探しました。しかも、本人が傷つくことを恐れて、転校理由(退学について)は本人には絶対に伝えませんでした。この母親の配慮により、徹子さんは“自分の存在を否定された”と感じることなく、その後、転校先で素晴らしい先生に出会うことになりました。転校先で校長先生からかけられた「君は本当はいい子なんだよ」の言葉に元気づけられ、徹子さんの今があると『窓際のトットちゃん』に書かれています。出典 : 粘土を使って“1+1=2”を教える小学校教員。エジソンは「粘土と粘土を合わせたら1」だと言い張りました。これに対して担任は「腐れ脳みそ!」と言い放ったそうです。そのこと知った母親は子どもの発想力をつぶす教師と学校側に抗議し、とっととエジソンを退学させます。母がとった決断の結果、のちにエジソンは人類の生活を変える電球の実用化を果たしました。もちろん、みんながみんな偉人になるわけではありません。でも、こうした偉人のエピソードから親が学べることはあると思うのです。子どもを変えるのではなく、親が変わる。そうすれば、子どもは「この世に生まれてきて良かった。毎日が楽しい、幸せである」と感じます。親が子どもを産んだときに「この子が幸せな人生を歩んでいきますように」と願ったことは、親が子どもの立場に立ち、子ども自身の世界観を大切にすることでこそ、叶うのではないでしょうか。まとめ出典 : 親が定型発達であると、どうしても既成概念で物事を捉えがちです。「友達がいないことは可哀想だ。友達と一緒に遊ぶことが楽しいだろう」と考え、地面の虫や石ころとたわむれる一人遊びをする子どもを「そんなことしていないで皆のところへ行って遊びなさい」と連れ出します。部活を選ぶときも、みんなと協力しなくてはならないサッカーや野球をやらせたくなります。でも、子どものことを考えたら人と関わらないで済む個人プレイの体操、マラソン、テニス、卓球などをやらせた方が楽しめる子もいるはずです。我が子に対しては「こうあってほしい」と願いを託すのは親として自然な感情ですが、子どもを無理に変えようとしたら本人には無用な大きなストレスがかかります。もしかして…変わらなくてはならないのは親なのかもしれませんね。『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』
2017年07月28日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男(小3)、次男(年長)、三男(年少)の3兄弟の母です。「大変なことこそ笑いに変えて」をモットーに日々子育てに奮闘しています。■わが子には「やりたい習い事」がない!?みなさん、子どもの習い事ってどうしてますか?私自身は、自分でやりたい習い事を決めて、自分で「やりたい!」と言って通わせてもらった幼少期でした。私が通ったのはエレクトーン、ピアノ、習字、そろばん。どれもそこそこ習って中学生頃でやめてしまったのですが、今になってみたらこういった勉強以外の教養が役に立つ場面が多々あります。その経験があるので、自分の子どもにも習い事はさせてあげたいなって思っていました。子どもが「これやりたい!」っていうものがあればどんどん応援しようって思っていました。がしか~~~し、待てど暮らせどうちの息子たち、「これがやりたい!」って言ってきません。3人もいるのだから誰か一人ぐらいは言ってくるかなーと思ったんですが誰も言ってきません(あ、あれ?)別にいいんですよ。別にいいんですけど周囲を見渡してみれば3歳頃になると何かしら習い事始めたりするんですよね。そして、「え…うちも何かやったほうがいいのかな。」って急に焦り始めるんです。えぇ、もちろん私も流れに乗って習い事を探したましたとも。私、実は憧れがあるんです(恥)■母の憧れ、「ピアノ男子」みなさんも「子どもが産まれたらこれを習わせたい」って夢見ることありませんか?私の場合、なにか楽器をやらせたかったんですよね。特にピアノが弾ける男子!!ピアノ男子に憧れてうちの息子にも習わせたいなぁって思ってました(広く言えば楽器ならバイオリンでも太鼓でもなんでもいいです)。楽譜が読める、ピアノが弾けるって結構役に立つんですよね。私自身、保育士試験や幼稚園の行事で役にたちましたし、耳で聞いただけで音程を取れるのも結構役に立ちます。「これ、知ってる?」って即興でリコーダー吹けたりしますから(あ、役に立つレベルが低いって? 汗)そこでわが子をピアノ男子に育てるためには、まずは親である私がピアノを楽しそうに弾けばいいんじゃないかと思ったんですね。親が楽しむ姿を見せて子どもの関心をひこうと一時期ピアノを弾きまくっていました。がしか~~し、弾けども弾けども誰も寄ってこない!え。嘘やん。見てぇぇぇ!! 今、めっちゃママピアノ弾いてるよ~~~! ほらほら弾いてますよーー!!しーーーーーーん(無視)え・・・誰も興味なしー!!! カァカァ。こうなったらしょうがないと全員に直接「ピアノやってみない!?」と聞き、超絶技巧の動画を見せては「これ、格好いいと思わない!?」と聞きまくり、最終的には「ピアノ習おうよぉ~~」と懇願しましたが、3人:「べつに」「やだ」「やらない」カーーーーン!!!!息子が3人もいるのに…誰一人…ピアノ男子への夢…叶わず。ちーん。続いて、私がさせてみたかったのが「道」のつく競技。■男の中の男! 「柔道」なかでも柔道がさせてみたかったんですね。格好よくないですか!? ビターン! って倒してご飯モリモリモリィー! おかわりーーー!!! みたいな。(はあ?)男の中の男! って感じがして、うん、良いではないか!男たるもの柔道じゃ。と思い、さっそく道場に連れて行ったのですが、え。何しに来たん、これ。師匠が「おいで」と言っても、「なかなか良い体格じゃな」と言っても、「やらない」「やらない」の一点張り。一歩も畳の上に踏み入れず、ひたすら私の影に隠れて終わっただけでした。もぉぉぉ~~~!!(笑)親がやらせてみたい習い事をことごとく拒否する息子!理想どおりにはいきませんね~~(汗)■親が「レールを敷く」のは難しい…字が汚すぎるので書道に通わせようと思っても、断固拒否。スイミングスクールも一回連れていったことあるけど断固拒否。そろばんも私がお願いして通ってもらったけど一瞬でやめちゃいました。野球やサッカーなどもってのほか。ダンスもないない。なんやこれ。無気力か。長男があれいやこれいや言うもんで、次男も三男もそういうもんだと思って「これが習いたい」って一切言ってきません。私なんてやりたい習い事が多くて困ったぐらいなのに、自分の子どもが自分と違いすぎてとまどいます(これ、習い事に限らずよくあります。自分の子どもながら3人とも自分と違いすぎて、わが子というより、他人みたいな感じで不思議な感覚です)。他のお母さんたちが「うちはあれもやりたい、これもやりたいで絞らせるのが大変よ」なんて事をおっしゃっているのを聞くと、うらやましく思います。なかなか思ったようにはいかないですね(汗)親がレールを敷くって私にとっては逆にすごく難しい。でも、きっと息子が「やりたくない」っていう理由もあると思うんです。■無理やりやらせても続かない長男の場合は、ママと離れたくないとか(ほんっっとーーにヘタレ!!)みんなが出来るようになってるところに一人だけ出来ないまま入っていくのが嫌だとか。次男の場合は、そもそも話が面白くないとか、一人で行くのが嫌とか。三男は…なんとなく嫌なんだと思います(笑)本人たちがやりたくない理由をしっかり持ってる以上無理やりやらせることはできませんし、やったとしても長続きしないのは経験上よーくわかりました。習い事って「やりたい!」「うまくなりたい!」っていう意志がないと習っててもあんまり意味がありません。ですので、彼らが「これやりたい!」と言ってくるのをいまかいまかと待っているのですが、果たして来るのでしょうか。もうこのまま来ないかもしれません(笑)あーーあ。私の憧れのピアノ男子ぃ…誰か一人だけでもやってほしかったな…。(まだ言うか)ちなみにですが、私が親になってみてから自分の親に感謝したことは…やめたいって言った時にすぐやめさせてくれたことです。■一度始めたら最後までやらせるべき?これねぇ~、親になってわかりました。入るはよいよい、出るのは怖いんですよ。私、子どもが「やめたい」って言いだしたら「もうちょっと続けてみたら?」とか「せっかくここまで来たのに」とか口出ししちゃうと思うんですよね。実際止めたことありますし。でも、私自身はそれを言われた記憶がなくて、「やめたい」って言ったら母がすぐに「やめます~」って伝えに行ってくれました。お母さん、あのときはごめん!!(笑)しかも親になると、一度始めたものは最後までやり抜くべきだ! みたいなスポコン精神(?)が不安を煽るんですよね。簡単にやめてしまうような子では忍耐力が育たないんじゃないか~~みたいな。大丈夫!私、あちこちかじってどれも中途半端にしか成し得てないけれど、自分の好きなものはとことん頑張れる性格に育ってます。ちなみにうちの弟、意気地なしで体操教室入った瞬間速攻やめたんですが、現在普通に会社員してます(姉ながらに「もうやめんのかーい!! 大丈夫かこいつ」って思ってました 笑)まさに好きこそものの上手なれだと思います。うちの子たちにも早く「これが好き!」が見つかりますように!
2017年07月06日皆さんは、自分が“毒親”になってしまっていると感じたことはありませんか?毒親とは、子どもにとって“毒”になってしまっている親のことで、具体的には、過保護もしくは育児放棄などで子どもに悪影響を与えている親のことを指します。あなたの周囲にも、子どもに対して過干渉に接していたり放置しすぎていたりという親が一人はいるのではないでしょうか。毒親は子どもの健全な成長を奪ってしまいます。そんな親には絶対になりたくないですよね。しかし、中には子どもを愛しすぎるが故に自分が“毒親”になってしまっているのではないかと悩むママもいます。そこで今回は、ママたちが「自分は毒親かも」と不安になったエピソードをご紹介します。あなたは、自分を“ダメな親”だと感じたことがありますか?●(1)なんでも否定してしまう『私は子どもにちゃんと育ってほしいと思うあまり、いつも否定から入るクセがあります。子どもが将来の夢を語っても「それは現実的じゃないよね?」と言ったり、母の日に「プレゼント何がいい?」と聞かれても「お金がもったいないから貯金しなさい」などと言ってしまったりします。すべては子どもに良かれと思ってやっているのですが、子ども自身はそんな私の態度が気に食わないようで、「ママはいつも僕の言うことを否定するね 」と悲しげな顔で言われることが良くあります。最近は子どもも私とあまり口を利かなくなってきました。私の子育ては間違っているのか、と日々悩んでいます』(38歳女性/小学4年生男児のママ)「否定が多くなってしまう」……子育てをしていれば、多くのママが経験することではないでしょうか。親としては、子どもにとって最善の結果が訪れるように助言しているつもりなのですが、子どもからしてみると「ママに否定された」という感情だけが残ってしまいます。よかれと思ってやっていることなのに、逆に子どもを苦しませている……。そんなジレンマに陥ってしまうのです。自分の言動を否定されて育った子どもは、そのうち自分の考えや行動に対して「どうせダメなんだ」とネガティブに捉えてしまうようになる可能性があります。●(2)いつまでも“子ども扱い”してしまう『うちの息子はもう高校生になりますが、いまだに“子ども扱い”してしまっている自分に嫌気がさします。頭では分かっていても、過保護になってしまうのです。たとえば、門限はいまだに6時 のままですし、この前は受験前の息子に過度のシフトを入れるバイト先にクレームを言ったこともありました。とにかく息子のことが心配で、ちょっとしたことでいてもたってもいられなくなるのです。息子は私に何も言いませんが、私は毒親なのでしょうか?』(41歳女性/高校3年生男子のママ)子どもに対してつい過保護になってしまったという経験は誰もがあるのではないでしょうか。子を持つ親にとってはある程度仕方のないことではありますが、それが度を越してしまうと、子どもをコントロールしようとする毒親になってしまう危険性があります。この方は高校生になる息子さんをいまだに子ども扱いしている自分に悩んでいるそうです。●(3)子どもに進路を強要してしまう『私たち夫婦は某有名大学を卒業しているのですが、自分の中で無意識に「子どもたちもそこに通うだろう」という思い込みがあり、長男が高校生になるまでずっとそう信じていました。ところが、長男は別の大学に行きたいと言い出し、しかも偏差値が比較的低い大学だったので猛烈に反対しました。結局夫に説得されて息子の希望を優先する形で受け入れましたが、冷静に考えるとほとんど無意識的に子どもに進路を強要しようとしていた 自分にゾッとしました。自分がやられていたら相当親を嫌っていたはずですから』(44歳女性/高校3年生男子、高校1年生女子のママ)親の中には自分のたどってきた道を子どもにも歩ませたいと思う人がいます。政治家や医者などの家系はその傾向が強いと言われていますが、子どもの希望をきかずに進路を決めてしまうことには賛否あります。今回お話いただいた方も、ほとんど無意識的に子どもに自分と同じ道を歩ませようと思っていたそうです。しかし、子どもは自分のコピー人間ではありませんから、自分と同じ道を進むとは限りません。この方は夫に諭されて、そのことを受け入れられるようになったそうです。●毒親にならないために子育てをするということは、ニコニコ子どもに笑いかけていればいいというものではありません。時には厳しく叱る必要がありますし、誤った道を歩もうとしていれば、本人の意思を多少無視してでも正しい道へ引き戻すことも必要です。そうした中で、「自分は毒親なのだろうか」と不安になってしまう人も少なくないと思います。毒親にならないために、親が心がけておいたほうがいいことがあります。それは、“子どもの人格を尊重する ”ということです。子どもは親の所有物ではありませんし、一切成長をしない人形でもありません。彼らは私たち親と同じように自分で考え、行動します。また、その自由があります。その権利を奪うことはたとえ親でも許されることではありません。しかし、親も人間ですから失敗もします。子育てをしていて「しまった!」という経験をしたことは数えきれないはず。でも、そんなときは落ち込み過ぎず「次から気をつけよう」とポジティブに考えることが大切です。親は誰だって毒親になる可能性を秘めています。しかし、毒親になるかならないかを分けているのは、“自覚する心”と“改善する心”を持っているかどうかです。失敗しても軌道修正しながら、最終的には親子ともに笑い合えるような関係を築けるといいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年07月05日こんにちは、ママライターのましゅままです。子どもの激しい人見知りの性格で悩むママが多い中、誰にでもニコニコ明るく話しかけられる人懐っこい性格の子どもはどこへお出かけしても楽しく過ごせ、得することも多いので羨ましがられることも多いですよね。しかし、人懐っこい性格の子どもも、特有の注意すべき点があるのです。今回は、人懐っこい性格の子どもの注意すべき点をご紹介します。●人懐っこい子どもの注意点●(1)愛情不足と勘違いされないようにする『たいていの方は子どもの人懐っこさに喜んでくれるのですが……。義理の姉の子が非常におとなしい子で、うちの子の人懐っこさが気に入らないのか「愛情不足の子は人懐っこいって言うよね」としきりに言っていたのがとてもつらかったです』(3歳女の子ママ)親以外の大人に執拗に懐く子どもは、親から十分に愛情を受けていないのかな? というイメージを持たれがち。しかし、愛情いっぱいに育てられたからこそ人に笑顔を振りまける子どもとそうでない子どもの違いは、良識ある大人ならだいたい見抜くことができます。子どもの人懐っこい性格を妬むように愛情不足と非難されてしまうこともあるので、そんな場合は軽く受け流しましょう。●(2)犯罪に巻き込まれないように目を離さない『うちの子はとにかく赤ちゃん時代から人見知りゼロで、幼稚園に上がるころには親のわたしをさしおいていろんな人にかわいがってもらうような子でした。人懐っこい子は人に対する好奇心がものすごく旺盛なので、いろいろな人に懐きすぎて良い人かどうかもわからない全く知らない大人についていこうとする場面もあり、犯罪に巻き込まれないかヒヤヒヤすることもありました』(6歳男の子ママ)人懐っこい性格の子は人への警戒心より人への好奇心の方が勝ってしまい、どんな人にも話しかけたりついていってしまったりすることがあるので、日ごろ一緒にいるときは危ない目に遭っていないか目を離さないようにし、登下校などで親元から離れる時間ができる際は知らない人には絶対についていかないよう 言い聞かせておく必要があります。●(3)人懐っこすぎる子どもが苦手な大人もいることをわきまえる『人懐っこいことは悪いことではないのですが、うちの子は外出先でちょっと目を離したすきに探検に出かけ、よそのご家庭に紛れ込んで一緒に食事をしていたり若いカップルのあいだに入ってかわいいがってもらっていたりしていました。しかしいつも歓迎してもらえるばかりでなく、うちの子が話しかけた方があまり子どもが好きじゃない様子で迷惑をかけてしまったようで、大変申し訳ない気持ちになったこともありました』(5歳女の子ママ)自分の子どもにしか興味のない方や、そもそも子どもが好きではない方などさまざまな可能性がありますので、子どもが人様に話しかけているときは、迷惑をかけている様子はないか 目配せをするようにしましょう。●(4)「うちの子は人懐っこいからどこへ行っても大丈夫」という過信はしない『1歳前から保育園に入れていたおかげか、うちの子は対人関係が上手でどこに行ってもすぐにお友達ができる子だったので、小学校に上がってもすぐに打ち解けお友達ができると思っていました。ところが、なかなかクラスの子とは打ち解けなかったようで……人懐っこいうちの子に限ってそんなことあるわけないとずっと思い込んでいたのが間違いで、子どもが学校に行きたくないと言い出してやっと気付きました。人懐っこい性格の子でも、節目節目で子どもの様子は細かくチェックすべきですね』(8歳男の子ママ)親元では人懐っこい性格だった子どもでも、環境が変わると周囲に馴染めなくなってしまう こともあります。「人懐っこい性格の子だったのに」と親をガッカリさせたくない思いで悩みを打ち明けられない場合もありますので、「うちの子はどこでもうまくやれる」と決めつけてしまわないようにしましょう。●人懐っこい性格ゆえの危険もあるいかがでしたか?一見いいことだらけに見える“人懐っこい性格”ですが、それが災いとなり思わぬトラブルを招いてしまうことも。必ずしも人懐っこい=コミニュケーション能力が高いという訳では無いので、ママは子どもが人と上手に距離感をつかめているかどうかを十分観察してあげるようにしましょう。●ライター/ましゅまま(ママライター)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年06月26日子どもが思春期に入ると、いろいろ難しい問題が出てきます。子ども同士の人間関係もそのひとつ…。親としては、やはり「良い子」が友達でいてくれるほうが安心できるわよね。親なら当然の気持ちでしょう。でも、子どもの友達を批判するのは避けるべきです。悪友を受け入れる懐の深さが、親には必要なのよ。子どもには良い刺激を受けて育ってほしいと思うでしょう?そして、その理想的な形が良きライバル。友だち同士で切磋琢磨し合い、お互いが成長していく関係。相手の存在が良い刺激となり、勉強や運動に精を出す…、こんな素晴らしい友人関係はありません。でもね、こう願う親心には打算も入っていると思うのよ。成績優秀な子が友だちなら、うちの子も勉強をガンバってくれるかも…とか、運動部で活躍している子が友だちなら、困難に立ち向かう精神力を見習ってくれるかも…など、親にとっての理想的な友人関係を期待しているんですね。いっぽう、子どもにとって友だちとは「自分を映すカガミ」でもあり、打算で選ぶことはありません。何となく波長が合う、一緒にいて楽しいなど、お互いに引かれ合う何かが、そこにあるんですね。大人の目から見て悪い子であろうとも、子どもにとっては大事な友だち。大人にはわからない悪友のいいところを子どもは知っているんですね。 子どもにとって自分の友だちを悪く言われることは、自分を否定されたのと同じことよ。親が悪く言えば言うほど反発するし、傷つきます。特に、九紫火星のお母さんは子どもの友達の悪口を平気で言ってしまう傾向が…。正直で思ったことをすぐ口に出す性格からでしょうけど、自重しましょうね。また、悪友のせいで自分の子どもまで悪くなる、と考えるお母さんが多いようだけど、それは違います。親に信じてもらえないことで荒れるんです。勉強だって、周りがやらなくても本人がしっかりやりさえすれば済むこと。わが子の友だちなら悪友も受け入れる。そんな母親の姿勢を見ながら育った子どもが横道にそれることは、絶対にありません。大人の価値観に逆らうことも、自我を確立するうえで、ある程度は必要なことなんですよ。大切なのは自分の子どもを信じることなの。 新宿の母・伝説占! 次起こる出来事【1年/3年/5年~老後まで】
2017年06月23日新年度に行われる視力検査。視力低下の判定を持って帰ってきた場合、親のショックも大きく、戸惑うことも多いのではないでしょうか?実は私もその1人でした。今回は私が実体験から学んだことをまとめてみました。視力低下判定をもらってから、メガネをかけるまでの注意点1.「様子を見ましょう」には要注意わが家の長女が小学3年生になった春、視力検査の結果を持って帰ってきました。結果はC判定、眼科を受診するように書いてあります。両親共に視力は良く、ゲームもないわが家。正直「ウソだよね?」と思いながら眼科へ。眼科での検査の結果、近視になりつつあり、「目薬をさして、また少し様子を見ましょう」とのことでした。学校に検査結果を提出、教室では黒板が見えやすいように前の席にしてもらい、これで授業も大丈夫だと安心していたのですが、1年後にさらに悪くなった結果を持って帰ってきた娘。今さらながら母子でショックを受けます。眼科受診の結果、メガネが必要となり、処方箋を持ってメガネ屋さんへ直行しました。視力に関しては子どもが目の痛みを訴えるわけではないので忘れがちになり、また「様子を見る」という言葉に私が油断してしまったことで、眼科通いが後回しになったことを反省しました。2.成長期、頭痛も要注意思い起こせば、視力低下が進んだ時期はぐんぐんと背が伸びている成長期でもありました。その時期、寝る前に頭痛を訴えることもしばし。それが眼精疲労からくることもあるとは知らず、ひと晩様子を見てやり過ごしていたこともありました。3.親の思い込みも要注意視力で困ったことのない私たち夫婦は「メガネはなるべく遅いほうがいい」という勝手な思い込みがありました。今でもいつのタイミングがベストなのか、私にはわかりません。ただ視力や環境には個人差がありますし、弱視のように早くメガネをかけなければならないケースもあります。勝手な判断をするのではなく、眼科に通い相談をし続けることが大切だと思いました。初めてメガネをかけた娘、「こんなにくっきり見えるんだ!」と言ったときの明るい表情は、今でも忘れられません。そしてその日にメガネ屋さんで「お子さんはこんな感じでものを見ていますよ」とかけさせてもらったメガネ、そのメガネ越しの景色に私自身もハッとさせられました。「こんなにぼんやり見えていたら、生活に支障がないわけがない…」これまでメガネなしで自転車に乗っていたことを思い出します。自転車で私の後をついて走る娘、大きな段差でもない場所で大転倒したことがありました。どうしてこんな場所で転倒するの?と不思議で仕方なかったのですが、当時の娘には段差が段差として見えていなかったのでしょう。車道横でのことだっただけに、今思い出してもゾッとします。周囲がぼんやりとしか見えないことで、状況判断が瞬時に正確に行えず、危険察知は遅くなります。と同時に、その後の行動もワンテンポ遅くなってしまうわけです。これらのことから、メガネは子どもの生活の質をより良くするために必要な道具であることが理解でき、ようやく前向きにメガネを作ることになったのでした。メガネをかけてからも注意すべき点しかしメガネをかけたら安心、でもありません。その後も日常生活で気をつけるべきことは多くあります。1.姿勢や勉強の環境に気をつけるまずは勉強や読書の姿勢。眼科でも注意されますが、本や教材を目から30センチ離すこと。それには机と椅子の高さが子どもの体に合っていないと30センチ離すことができません。子どもの成長に応じて机と椅子の高さの見直しが必要です。2.時間を決めて目を休める意識的に目を休めることは、メガネをかけていない人にも大切なこと。1~2時間続けて目を使い、目の疲れが続くことはNGです。タイマーで時間をはかり、できれば20~30分ごとに目を休ませる習慣をつけます。3.定期的な視力検査で、本人に意識させるメガネをかけてもじわじわと視力が低下してくることもあります。それに伴い、メガネの度も合わなくなっていきます。ゆっくり進むので本人も気づきません。定期的に眼科やメガネ屋さんで視力の測定をし、親も子も共に意識することも大切だと思いました。小学校低学年の頃からメガネをかけている友人のSさんは「視力低下にショックを受ける母の姿を見る方がつらかった」そう。わが家の場合も同じで、動揺する私の姿に娘が心を痛めたかもしれません。しかし今回この記事をまとめることで、一番大切なのは、子どもが明るくまた安全に生活できることであり、親の私は前向きな気持ちでしっかりと子どものサポートをしてあげなければならないこと、そこを再認識することができました。<文:フリーランス記者林未香>
2017年06月08日「親の育て方の問題よ!」発達障害の子どもを育てる親を苦しめる一言こんにちは。モンズ―スーです。みなさんは自閉症児の光くんとお母さんの成長をつづったマンガ『光とともに…』を読んだことはありますか?このマンガに、私たち発達障害のある子どもを育てる親にとって、とても印象的なシーンがあります。光くんが自閉症の可能性を指摘されたばかりの頃、親子が慣れない法事に出席したときのエピソードです。普段から光くんのおばあちゃんに子育てを批判されていた母の幸子さん。親戚の前でなんとかお行儀よくしていてほしい、と願いますが、とうとう光くんは大声で泣き出し、親戚に白い目で見られてしまいます。お経の音や見知らぬ大人たちの話声に、感覚過敏のある光くんは耐えられなかったのでしょう。ところが、エスカレートしていく泣き声におばあちゃんは「テレビにお守りさせて、しつけもしないで手抜きばかり考えているからわがままになった」と幸子を責めます。ついに、幸子さんはおばあちゃんに「光くんに自閉症の疑いがある」ということを告げたのですが……Upload By モンズースー発達障害は先天性の脳機能障害。育て方や本人の努力不足が原因じゃないのに…自閉症を含む発達障害の原因ははっきりとはまだわかっていませんが、先天性の生まれ持った障害だと言われています。ですが以前は「自閉症は親の育て方でなる病気」と考えられていた時代があったこともあり、光くんのおばあちゃんのように「育て方のせい、子どもがちゃんとできないのは全部親が悪いからだ」と考えている方も少なくなかったようです。今でも、同じように発達障害児を育てているママ達から「幼稚園でしつけに問題があると言われた」「子どもの泣き方が激しく近所で虐待を疑われた」「義実家で育て方が悪いから自閉症になったと誤解されている」などというようなお話を聞いたことがあります。「発達障害は何のせい?」思い悩むなかで私が見つけたことUpload By モンズースーUpload By モンズースーUpload By モンズースーUpload By モンズースーただでさえ「育てにくい子」と表現されることの多い発達障害児育児、中には病院の医師に「この子を育てるのは定型発達の子ども3人を育てることと同じくらい大変」と言われたお母さんもいました。そんな大変な育児を頑張っているなかで、「この子が他の子と違うのは親の育て方のせい」などと責められ、光くんのお母さんのように辛い思いをしている方は少なくないのではないでしょうか?しかし、よくよく考えてみると、育て方で子どもが変わっていくというのは、発達障害のある子ない子も同じことだと思います。発達障害のある子は、生まれ持った特性の凸凹の大きさから、その子に合った関わり方や育て方を見つけていくのに時間がかかるため、定型発達の子ども達と比べてしまうとゆっくりではありますが、それぞれに成長していきます。周囲の方は「育て方のせい、親が悪い」などと責めるのではなく、その子なりの成長過程を見守ってくれたら嬉しいと私は思います。※このコラムは『光とともに・・・~自閉症児を抱えて~』の場面の中から発達障害の事例を取り上げてご紹介しています。秋田書店『フォアミセス』誌でも掲載しています。よかったらお手にとってご覧くださいね!フォアミセス|秋田書店Upload By モンズースー新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~Upload By モンズースー新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~
2017年06月02日みなさんは子どものころの夢を覚えていますか? 私が小さいころの人気な将来の夢は、パン屋さん、花屋さん、アイドルにお嫁さんでした。でも、夢は成長するにつれ変化するもの。小学生・中学生になったとき、どのように変わっているものなのでしょうか。このほど実施されたアンケート調査により「親が子どもに就いてほしい仕事」と「子どもが就きたい仕事」がそれぞれ明らかになりました。■親の希望は堅実的! 子どもに就いてほしい職業No.1は?アデコ株式会社が、全国の小・中学生の子を持つ父母1000人と、その子ども1000人を対象に「就いてほしい・就きたい仕事」についてアンケートをおこないました。<親(父親・母親)が「将来子ども(男女)に就いてもらいたい仕事」(n=1000)>「将来就いてもらいたい仕事」および「将来就きたい仕事」(アデコ株式会社)その結果、親が子どもに就いてほしい仕事第1位は「公務員」。第2位は「会社員(サラリーマン・OL)」、第3位は「医者」という結果となりました。去年実際レた同様アンケートと、7位までが同じ結果に。しかし、昨年8位だった「経営者」が10位にランクダウン。かわりに「自営業・個人事業主・フリーランス」が8位にランクアップしました。また昨年はランク外だった「パティシエ(お菓子職人)」が9位にランクインする結果となりました。■親と子どもの希望は一致する? 子どもの就きたい仕事No.1は?<小・中学生が「将来就きたい仕事」(n=1000)>「将来就いてもらいたい仕事」および「将来就きたい仕事」(アデコ株式会社)親の希望と子ども自身が就きたい仕事は、どのくらい一致しているものなのでしょうか。小・中学生が就きたい仕事の男子・女子総合ランキング1位は昨年同様「会社員」。2位は「医者」、3位は「パティシエ(お菓子職人)」、4位は「公務員」と続きます。男女別にわけたランキングでみると、女子はあらたに「専業主婦」が、男子は「ゲームクリエイター」がランクイン。「自営業・個人事業主・フリーランス」は男女両方でランクインする結果となっています。■今年の傾向、今後の傾向子どもが就きたい仕事は、親の希望第2位にもなっている会社員。親の希望を感じとって応えようとしているのか、「会社員が妥当だよね」とリアルに考えているのか…。ランク外だったものの今年からランクインした「自営業・個人事業主・フリーランス」は会社に雇われることなく、自由に仕事するイメージを高く評価する子どもが多いのかもしれません。男子にランクインしている「ゲームクリエイター」は、別の調査でも男子中学生がなりたい職業として上位にランクアップされています。『Pokémon GO』のようなゲームが一大ブームとなった2016年の結果が反映されているのかもしれませんが、子どもにとっては身近なゲームが将来の夢につながるのかもしれませんね。そんな独立志向、起業思考を持つ子どもがいる一方で、専業主婦(主夫)として家庭にはいりたい、と考える子どもが多いのもおもしろい結果。小学校では今後プログラミング教育が必修となってきます。そうなると「プログラマー」などのIT関連が小学生の夢に登場する日もくるかも。仕事をとおして「なりたい自分」になることが大切なのかもしれませんね。ちなみに将来の夢を私の7歳の息子に聞いてみたところ「魔王」という回答が…。「世界征服したい」という野心あふれる心意気をこれからも見守っていきたいと思います。<参考サイト>アデコ株式会社 「将来就いてもらいたい仕事」および「将来就きたい仕事」に関する調査の結果
2017年05月21日自分の子供の行動や思考など、すべてを支配・コントロールしたがり、子供に依存してしまう親のことを毒親(毒になる親)と呼ぶのをご存知ですか?毒親に育てられた子供は、精神的にも悪い影響を受けてしまい、将来的に幸せな恋愛ができなくなる傾向があるようです。「私はただ一生懸命なだけなのに、なぜか幸せで安定した恋愛ができない」と悩んでいるあなた。もしかするとそれは「毒親」のせいかもしれませんよ。今回は、毒親育ちの恋愛事情についてご紹介しましょう。子供の自己肯定感を奪い、人生を支配する毒親とは、肉体的な暴力やひどい暴言や否定の言葉をくり返すことで、子供の心を傷つけながら、子供の心も人生も支配しようとする親だそうです。しかし、トラウマになるような大きな虐待などがなかったとしても、親が子供を否定し続けたり、子供の意見を認めてあげなかったりすると、その心の傷が子供の将来に深く大きな影響を与えてしまうことがあります。例えば「あなたはブスね」「あなたって友達に嫌われるタイプね」「あなたはどんくさいから、周りの人に迷惑がられるでしょうね」などと親からネガティブなことばかり言われると、子供は「私はブスで嫌われもので迷惑な存在なのだ」と無意識のうちに思い込むようになり、自分のことを肯定できない大人に成長してしまいます。つまり親の心無い言動によって、子供の自己肯定感は大きく壊れてしまうのです。また毒親は子供を支配したがるため、友達付き合いや趣味、着る服や就職先にまで口を出し、自分の思い通りにしたがるようです。もちろん、娘の恋愛にも口を出します。「医者でないと認めない」「○○大学以下は認めない」「同居してくれる次男でないと許さない」などと条件をつけることもあり「子供の自主性に任せて、見守る」ということはできないのが毒親です。なぜ毒親育ちの女性の恋愛は上手くいかないのか恋愛においても、幼い頃に毒親によって「自己肯定感」をめちゃくちゃに破壊されてしまった女性は、男性に対しても「自分は愛される価値がない」と思い込んでしまいます。ですから常に相手の気持ちが信頼できず、今相手が何をしているのか、本当に自分のことが好きなのかを常に確かめたがるなどの束縛をしてしまい、男性から重たがられて捨てられたりします。また、彼が本当に自分をどこまで愛してくれているのかを確かめるために、彼にモラハラ発言や暴力をして振り回してしまう女性もいるようです。親から無償の愛を貰えずに育った毒親育ちの女性たちは、男性からの「無償の愛」も信じることができず、いつも裏を探ってしまう傾向にもあります。そのままの自分に自信が持てないので、相手に少しでも好かれるよう、見捨てられないようにと、過剰に尽くしてしまったり、相手好みの顔に整形したりするなど、極端な行動に走ってしまうこともあるようです。このように、毒親育ちで、無償の愛や親に認められ、尊重されるという経験がない女性たちは、穏やかで安定した恋愛がしにくくなってしまうというわけです。娘を束縛して、幸せを邪魔することも!毒親は、子供を束縛し、支配していると同時に、子供に依存しています。つまり子離れできていないのです。娘が交際相手と順調に行っていると「私の面倒は見てくれるの」「あなたが出ていったら、誰が家事を手伝うの」「ここまで育ててやった親を置いて、遠くに嫁ぐことはないでしょうね」などと精神的なプレッシャーをかけ、娘に「幸せになることへの罪悪感」を持たせることもあります。毒親は口では「子供の幸せのため」と言っていても、結局は自分の思い通りにしたい、自分を尊重してほしいというエゴのかたまりなのです。自分を大切にすることが幸せな恋愛への第一歩幼い頃から1番身近にいた親が毒親だった場合、子供の未来にどれだけ多くの悪い影響を及ぼすかお分かりいただけましたでしょうか。しかし、いまさら親に「あなたのせいで私はこうなったのよ!」「もっと私を認めてほしかった!」などとクレームを入れても仕方がないかもしれません。そんなあなたの気持ちすら、毒親は否定するかもしれませんから。あなたの過去のトラウマを癒すのは、あなた自身です。親から言われたことは「親が思っていたこと」であって、真実ではありません。あなた自身には、かけがえのない価値があります。自分をもっと大切にしましょう。「こうしたら他人(親)はどう思うだろうか」と考えるのではなく、あなた自身がどうしたいのか、自分の心に聞いて、従ってあげましょう。これをくり返すことで、少しずつ、あなたは自己肯定感を取り戻すことができるのではないでしょうか。自分を大切にできるようになって初めて、他人を大切にでき、幸せな恋愛を出来るようになることを忘れないでくださいね。
2017年05月17日子どもを叱らずに育てられたらいいのに…と多くの親なら思うことです。やさしいママでありたい、寛大な親でありたい、そう思いつつも、現実は毎日怒鳴ってばかりの日々。親たちもそんな自分の行動を反省していることがわかるアンケート結果が出ました。1万2000人の親たちの本音をのぞいてみましょう。Q.お子さまを叱りすぎて反省したこと、ある?1.ある 95.0%2.ない 3.0%3.わからない・どちらとも言えない 2.0%95%の人がお子さまを叱りすぎて反省した経験があると回答しました。親だって人間ですから、いつも冷静に叱れるわけではありません。子育ては毎日が葛藤の日々というのが親の正直な気持ちのようです。■もっとやさしくなれたらいいのに……理想はいつも笑顔のたえないやさしいお母さん。でも、現実は毎日怒ってばかりの怖いお母さん。「いつになったら宿題やるの?」「早く寝なさい!」「ダメって言ってるでしょ」のオンパレードに疲弊している親が多数いました。「寝顔を見ては反省の日々。明日はやさしくしよう、そう思いながら今日も叱る…」(千葉県 30代女性)「あります、あります。言いすぎたな〜と思っているときに、子どもがあやまってくると、一人猛反省します」(宮崎県 40代女性)「後悔の日々です。もっとやさしいママになろうと思えば思うほど、逆のことをしてしまう。でも、周りにはこんなこと相談できないし、しんどいです」(千葉県 30代女性)■大切でかわいい我が子だからこそ叱ってしまう他人の子ならそこまで叱らないことも、自分の子だからこそ強く言いすぎてしまうことも。愛情や心配の裏返しなんですが、子どもにはそれが伝わっているのか不安な面も。親が叱るのは子どもがかわいいからなんです!「逆に『ない』と言い切れる方がいるのが信じられないくらいです。私は日々、罪悪感と葛藤しているので」(千葉県 40代女性)「命がけで産んで育てているかわいい子どもです。叱りすぎることもあると思います。それだけ真剣なんです」(北海道 40代女性)「本気で叱ります。叱りすぎることも多々あります。子どもにも本気は伝わると信じています。危険なことになったときにはいつも怒ります」(茨城県 40代女性)■深呼吸で一度冷静になる子どもが成長すると口も達者になり、痛いところを突いてくることも。そうなるとついつい口げんかのようにヒートアップしてしまいます。怒鳴りたくなったときには、ゆっくり深呼吸をしてから言いたいことを伝えましょう。また、自分とは違う子どもの考えを認める心の広さは必要です。「冷静になったとき、後悔したことがあります。その時は子どもに対し、強く言いすぎてごめんなさいと謝りました。今は怒る前に深呼吸して、冷静な気持ちで話します。子どもを一人の人格として意識するようにしています」(青森県 40代女性)Q.お子さまを叱りすぎて反省したこと、ある?アンケート回答数:12179件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年05月12日新生活が始まり1ヶ月が過ぎましたが、慣れてきたころに連休に入り、日常生活に戻った時に集中力を欠くことも多くなるかもしれません。この時期に関わらず集中して物事に取り組むことは大事なこと。日常生活に取り入れられる集中力アップ法を家庭で取り組んでみましょう!子どもの集中力は思う以上に短い子どもは飽きっぽいと感じる親御さんは多いと思いますが、実際にはどのくらい集中力が続くものでしょうか?幼児期の集中力は年齢プラス1分と言われています。4歳であれば5分ということです。こんなに短いとは驚きですね。これを知らずに「うちの子は集中力がない」と決めつけて、周りの子と比較してはいけません。個人差もありますし、取り組んでいることでも変わってきます。積み木で遊んだり絵本を読んだりするなど、子どもが好きなことをしている時に時間を計って、集中力がどのくらい続くのか確認してみましょう。集中力が長続きする時、なくなる時子どもの集中力はどんな時に長続きし、どんな時になくなるのでしょうか。長続きするのは楽しい時です。さらに同じ遊びをしていても、親と一緒に過ごすことで長い時間続けることができるはずです。親との時間は子どもが「楽しい」と感じ、集中力が続くきっかけとなります。一人で遊んでいても、途中で一緒に本を読むなど、一緒に過ごす時間を増やしてみましょう。逆に集中力がなくなるのは次の3つです。・他のものに興味が移った・外からの刺激で集中力がきれる・心の中で別のものが気になっている急に集中力がなくなったと思ったら、子どもの様子を観察してみましょう。子どもの集中力を高める5つの場面日常のさまざまな場面で子どもの集中力を高めるきっかけはあります。どんな時にどうすればよいのでしょうか。1.身支度をする時子どもの身支度は時間がかかるので、つい親が手を出してしまいがちですが、実は集中して取り組んでいる時間です。常に時間に余裕を持ち、じっと待つようにしましょう。「やって」と言われたら手を貸してもいいですが、全てを手伝うのではなくできるところとできないところを見極めて最低限の手助けに留めましょう。2.「何で?」と聞いた時幼児期には「何で?」「どうして?」という質問攻めに合うことが多いと思います。すぐに答えるのではなく、子どもが内に持っているかもしれない答えをまずは聞いてみましょう。集中してものを考えるという意欲につながります。「どうしてだろうね」と一緒に考えてみる時間も、子どもにとって楽しい時間になります。3.指先を使う時指先を使うことは、器用になるだけではなく集中力も鍛えられます。ビーズ遊びや折り紙など、指先を使う時は親が見本を見せて一緒に取り組みましょう。4.遊ぶ時特に体幹を鍛える遊びをする時は、集中している時です。一本橋や平均台を渡ったりする遊びは、バランスを崩すと失敗してしまうので集中力アップに効果があります。家の中でも布団などで不安定な場所を作り、はいはいで渡らせるなど、工夫してバランスを取る状況を作ることができます。5.遊びを切り上げる時遊びに夢中になっている時に声をかけてしまうと、せっかく続いていた集中力が途切れてしまいます。声をかける際は、集中が途切れた頃を見計らいましょう。一つの目安は、子どもが「ふうっ」と息を吐いた時です。日々のトレーニングで集中力は少しずつアップできます。読み書きや勉強なども子どもが楽しいと思える工夫をしながら、少しづつ取り組ませるようにすると段々集中できるようになります。子どもの集中力の土台を作るのは7歳までと言われています。楽しいことを増やしながら、集中力アップを図りましょう!
2017年05月11日発達障害があると恋愛は難しいと、あきらめていませんか?出典 : 恋愛や結婚は、自分と相手がお互いに思いやりながら関係を築いていく必要があります。そのため楽しさや嬉しさの反面、辛いことや悲しいこともたくさんある、複雑で難しいものです。発達障害がある人は、その特性から対人関係やコミュニケーションに困難を感じることが多くありますが、これは恋愛に関しても多く当てはまります。苦手意識をもっていたり、半ば諦めてしまったりしている人もいるのではないでしょうか。パートナーが発達障害のある人の場合、その特性や個性ゆえに悩んでしまったり不満を抱えてしまったりすることもあるかもしれません。また、発達障害の子どもがいる親は、「自分の子どもに好きな人ができたら、どうなるの?交際、結婚はできるの?」と不安に思ったり、恋に悩む子どもをどう見守ったらよいか迷ったりするかもしれません。こうして見ると、「発達障害があったら恋愛や結婚は難しい?」と思ってしまうかもしれませんが、発達障害がある人で恋愛を楽しんでいたり、幸せな結婚生活を送ったりしている人はたくさんいます。本人やパートナーが少し意識したり、一工夫したりすることで、恋愛や結婚がうまくいくことは十分可能です。発達障害がある人やそのパートナーの、恋愛や結婚でよくある困りごとと解決方法について考えながら、素敵な恋愛ができるコツを一緒に探っていきましょう。発達障害のある人が恋愛で困ることって?出典 : 発達障害のある人は恋愛をするにあたって、具体的にどのようなことに困ったり、難しさを感じたりするのでしょうか。今回は発達障害の中でも、ADHDと自閉症スペクトラム(自閉症・アスペルガー症候群など)を中心に、その特性と恋愛における困りごとをご紹介します。ADHDとは、不注意(集中力がない・忘れっぽい)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。この不注意、多動性、衝動性が恋愛においてもうまくいかない原因になっていることがあります。例えば、不注意性ゆえにデートや記念日を忘れて恋人を怒らせてしまう、衝動性ゆえに思いついたら相手に構わず行動したり発言したりしてしまう、というようなことが考えられます。自閉症スペクトラム障害とは、社会的コミュニケーションの困難と限定された反復的な行動や興味、活動が表れる障害のことです。診断基準によっては自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などの診断名で呼ばれている場合もあります。恋愛をするうえでは、自閉症スペクトラムの症状の一つである、コミュニケーション能力の乏しさが困り感につながることがよくあります。自閉症スペクトラムの人は、相手の気持ちや感情を読み取ったり、目的のない雑談をしたりすることが苦手と感じることが多いと言われています。そのため、恋人の気持ちがわからず無意識に怒らせてしまったり、会話のやりとりがうまくできず、不満を与えてしまったりすることがあります。特定非営利活動法人(NPO法人)東京都自閉症協会恋愛したいと思ったら?発達障害の人が心がけるべきこととは?出典 : では、発達障害のある人が「恋愛をしたい、恋愛関係をうまく続けたい」と思った時、何に気をつければ良いのでしょうか。発達障害がある人が恋愛に関して悩みをもった場合、まずその原因を自分自身で理解することが大切です。自分自身で考えるのはもちろん、わからなかったら誰かに相談しつつ、うまくいかない背景を探ってみましょう。例えば、ADHDの人が「デートを約束した日時や場所を忘れることが多く、恋人に怒られてしまう」と悩んでいるとします。このような場合、ADHDがゆえの自分の特性と、恋愛面の悩みごとを照らし合わせてみましょう。「自分はADHDの不注意性が強く、忘れっぽいところがある。デートの約束をしても時間や場所をすぐ忘れてしまう。だから恋人を待たせ、嫌な気持ちにさせてしまっているんだ」と気づくことができます。困り感の背景にある自分の特性を理解することで「だからうまくいかなかったんだ!」と納得することができます。また、原因が分かれば解決策もおのずと見えてくる場合もあります。自分の中で困り感と特性が結びついたら、それを相手にも伝えてみましょう。自分の特性について相手にも理解してもらうことで、2人で協力して解決していくことができます。先のADHDの人がデートの日時や場所を忘れてしまう、という例の場合、「忘れっぽいのは自分の特性だから、忘れた時に思い出せるように記録を残しておけばよい」と考えることができます。カレンダーに日時や場所を書いておいたり、携帯電話やスマートフォンのリマインダー機能を活用したりして、すぐにデートとその詳細が思い出せるようにするといった工夫をすれば、悩みごとが改善できるかもしれません。また、恋人に「自分には忘れっぽいという特性があって、どうしてもデートの日時や場所を忘れてしまいやすいんだ」と伝えてみることで、「じゃあ当日や直前にもこまめに確認し合おうか」などと、2人で協力して、困り感を補うことが可能です。発達障害、特に自閉症スペクトラム障害の人は、相手の気持ちを読み取ることを難しいと感じている人が多くいます。恋愛をするうえでは、多少なりとも相手の気持ちを感じ取り、行動することが求められます。相手の気持ちになって理解する、ということに苦手意識がある場合、家族や友人など信頼できる人に相談してみましょう。相手の何が分からないのかを話してみると、「相手はこういう気持ちだったからあなたにそんな行動をしたんじゃない?」「あなたのこういうところが嫌だったから怒ったのでは?」などと考えられる相手の気持ちを教えてくれます。最初は相手の気持ちがわからないことが多くても、第三者に相談してみることで相手の気持ちと行動のパターンが見えてきたり、相手の感情を読み取ることを少しずつ習得できたりします。発達障害の子どもが恋愛で困ることは?親はどう接すればいいの?出典 : この記事を見ている人の中には、子どもが発達障害で、将来恋愛や結婚ができるのか不安、という親御さんもいるのではないでしょうか。ここでは、発達障害がある子どもが恋愛で困ること、親にできることをご紹介します。発達障害の有無に関わらず、思春期にさしあたると、異性や恋愛に興味が出てくる子どもがだんだん増えてきます。そのわりに、恋愛におけるマナーやルールは学校で詳しく教えてもらえるものではなく、体験や経験を重ねて自然と学んでいくことを暗に求められています。思春期の子どもは、恋愛がどのように進んでいくのか、相手の気持ちを考えるとはどういうことなのかがまだわかっていないことが考えられます。発達障害がある子どもの場合、周囲とコミュニケーションを苦手とすることが多いので、特にこのような傾向が多いと言えます。そのため、自分が相手のことを「好き」という一方向の気持ちだけで突っ走ってしまうことがあります。例えば、発達障害の子どもがいるご家庭で、子どもの恋愛に関するこんな体験談があったようです。最近告白して相手もOKだったらしく、息子はもうこの世の春だったんですが、何故か彼女が電話をしても全く出ない、LINEをしても既読スルー・・・もう、息子はパニックでずっとイライラしてて、とうとうこの前テレビのリモコンを投げて、それがテレビに当たってしまい壊れてしまいました…恋愛でうまくいかないことが、本人にとってもストレスとなり、家族にあたってしまうなど、家庭でトラブルになってしまうこともあるようです。出典 : 自分の子どもが恋愛で悩んでいる時、親として声をかけてサポートしてあげるべきなのか、それともただそっと見守るだけの方がよいのか迷いますよね。こんな悩みがある親御さんは少なくありません。息子君になにげなく「好きな子いるの?」と聞いたところ、素直に「いるよ」と言われたので、「中学校は忙しいから、そういうことは高校生になってからにしようね」と思わず言ってしまいました。今落ち着いて考えてみると、広汎性で人との付き合いが苦手な部分があるので、付き合ってみるのはどうかと勧めた方が、本人も人付き合いに自信が持てるようになるのかな?なんて思いました。今まで、小学校時代、ずっと問題児で子供だと思っていた息子君が、恋愛について話しているところをみると、やっと中学生になったんだなと実感しました。今後、こういう問題ってどう対処すれば良いのでしょうか?一番大事なことは、子どもが抱いている恋愛感情や恋愛に関する悩みを否定しないということ。そして、子どもの必要に応じて相談に乗ってあげたりアドバイスをしてあげたりするということです。親御さんの中には「うちの子に恋愛なんてできるのだろうか。うまくいかなくて傷つくだけなら止めた方が良いのではないか。」と心配してしまう方もいるかもしれません。恋愛は誰にとっても難しいものです。さらに発達障害の特性ならではの困りごとがあると、恋愛をすることがより難しく、高度なものに感じられるのも無理はありません。ですが、恋愛は相手を思いやったり、人とうまくやるにはどうしたらいいかを学ぶ良い機会であると言えます。もし恋愛に失敗して傷ついたとしても、そのプロセスも子どもを成長させます。自分の思い通りにいかないことを学ぶのも、子どもにとって非常に大事なことなのです。親はまず、子どもが抱く恋愛感情を受け入れてあげましょう。そのうえで、親に相談をしたいのか、気を紛らわせたいのか、それともそっとしておいてほしいのかというような子どものニーズを受け止め、それに合わせたサポートをしていきたいですね。■子どもの相談相手になる発達障害のある子どもの場合、まわりに信頼して話せる同年代の友人がいないことがあります。恋愛に関しては嬉しいことも悲しいことも話せる人がいた方が、本人の気持ちも楽になり、より恋愛がうまくいくことが多くあります。友達に恋愛相談することが難しく、子ども本人が望む場合、親が恋愛相談に乗ってあげるのも良いでしょう。この時、子どもの気持ちを否定せず、人生の経験者・先輩としてアドバイスしてあげるのがおすすめです。また、子どもが相談したいような素振りを見せない場合も、悩んでいる時に気分転換を促してあげたり、一緒にストレス発散ができるような機会を与えたりしてあげるだけでも子どもの支えになるでしょう。■わかりやすいルールを明示してあげる恋愛に関するマナーやルールは「何となく知っていく、暗黙の了解」として扱われていることがほとんどだと思います。ですが、発達障害のある子どもの中には「何とはなしに察する、感じ取る」ということを難しく感じている子が多数います。そのため、親から恋愛に関するルールをわかりやすく具体的に伝えてあげることもよいでしょう。例えば、以下のようなことを話してあげたら良いかもしれません。・自分が相手のことを好きだからといって、相手も自分のことが好きかどうかはわからない・気持ちを確かめる、伝える方法は色々ある・勇気を出して気持ちを告白したとしても、断られる場合もある・メールや電話は直接顔を合わせないが、相手のことを考えてする必要がある・相手の気持ちは言葉だけでは図ることができないなどまた、トラブルや犯罪を防ぐために、やってはいけないことは明確に伝える必要があります。子どもの心身の成長に寄り添いながら、このようなことも忘れずに伝えましょう。・許可なく急に異性に触らない・夜遅くまで子どもだけで出歩かない(門限を守る)・必ず、誰とどこに行くか、何時に帰るかを親に伝えてから出かけるなど年齢に応じて性に関することなども本人にわかりやすく伝えられるとよいでしょう。社団法人日本自閉症協会/著『自閉症ガイドブックシリーズ4成人期編』2006年成人になって恋愛で困ることは?うまくいく方法は?出典 : 成人になると、自分の意思で行動し、その行動に責任を持つ必要があります。これは恋愛に関しても同じことが言えます。恋愛だけでなくその先の結婚を考えに入れることもありますし、ただ「相手が好き」という感情だけではうまくいかないケースも増えてくるかもしれません。また、それまでの恋愛にまつわる失敗経験がある場合、それが影響して大人になってもなかなか恋愛に積極的になれない、恋愛が怖いと感じている人もいるかもしれません。繰り返しになりますが、発達障害があるからといって恋愛や結婚ができないというわけではありません。周りの力を貸してもらいながら自分の特性を理解し、自分にあったペースで恋愛をしていきたいですね。中には大人になって、素敵な異性と出会うきっかけがない、と感じている人もいるかもしれません。最近は障害のある人向けの婚活パーティーなど、真剣な恋愛を求めている人へ出会いのきっかけを与えてくれる場も増えてきています。このようなイベントに参加してみるのも、一つの手ではないでしょうか。障害者婚活という特性上、発達障害のことは最初から伝えた。それをわかっている上で「付き合わない?」と言ってくれたことが、なによりも嬉しかった。それに加え、もうお互いが30歳超えてるから、出会ってすぐ付き合うでもいっか、と思った。パートナーが発達障害だったら?出典 : では、恋愛や結婚のパートナーが発達障害のある人の場合、どのようにサポートしていけばよいのでしょうか。また、発達障害の特性により悩みや困りごとがある場合の解決策を見ていきましょう。「忘れっぽくて困っている」「こちらの考えや気持ちに対しておかまいなしに行動している」など、発達障害があるパートナーに対して、さまざまな不満や困り感を抱いている人は少なくないのではないでしょうか。このような不満と、パートナーの発達障害ゆえの特性を合わせてみてみると、共通していたり、関係性が見出せたりすることがあります。「どうしてこんな行動をするのだろう」と不満と疑問でモヤモヤしていたのが、「発達障害の特性が影響しているんだ!」とわかるだけでもすっきりとすることがあります。先ほどもご説明したように、発達障害がある人は相手の意図や感情を読み取るのが苦手な傾向があります。そのため、こちらが困った、直してほしいと思っていても、パートナーは悪気無くそのような行動や発言をしている可能性があります。もし嫌だな、直してほしいなと思うことがあったら、具体的に何が嫌だったのか、なぜ嫌だったのか、どうしてほしいのか(謝ってほしいのか、何かを手伝ってほしいのか、など)を一つひとつ丁寧に伝えることを心がけましょう。このように伝え方を工夫すれば、パートナーにも素直に受け入れてもらえたり、嫌だと思うところを直してくれたりするかもしれません。野波ツナ/著『旦那(アキラ)さんはアスペルガー‐うちのパパってなんかヘン!?‐』2011年/コスミック出版発達障害がある人、またそのパートナーの恋愛や結婚生活を描いた書籍や漫画がたくさん出版されています。読みやすい文と親しみやすいイラストが入った本や漫画を通して、発達障害への理解を深めることができます。また、発達障害があるパートナーと楽しく過ごしているエピソードもたくさん紹介されています。パートナーとの付き合い方の参考にできたり、共感できるエピソードに触れて元気がもらえるかもしれません。くらげ/著『ボクの彼女は発達障害』2013年/ヒューマンケアブックス逢坂みえこ/著『プロチチ(1)』2011年/イブニングKCある程度の距離を置くことで、抱えている悩みやストレスが改善する人もいます。夫婦や家族の場合、別居という形をとるなどしてストレスのもととなる対人関係から離れることで、気を休めることだけではなく、冷静になったり状況を見つめ直したりすることができる場合もあります。少し距離を置きたいな、と思った場合は、パートナーに何が不満だったのか、どうして距離を置きたいのかきちんと話すことを忘れないようにしましょう。突然何も言わずに距離を置いてしまうと、発達障害がある人は「今まで仲よくしていたのに、どうして?」と思い、あらゆる方法で理由を探ろうとしたり、嫌われたと思ってひどく落ち込んでしまったりすることがあります。発達障害のある人は、「距離を置きたい、少し1人になりたい」という言葉の裏側に、どのような気持ちがあるのか読み取ることを難しく感じている人が多くいます。丁寧に自分の気持ちを伝えることがパートナーとの関係を改善するきっかけにもなります。「そこまで言わせないで、察してよ!」と感じることもあるかもしれませんが、行動や発言に含まれた気持ちもきちんと伝えてあげるようにしましょう。カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群がある人とのコミュニケーションがうまくいかないことで心身の不調が生じる二次障害を指します。家族や友人、恋人など、アスペルガー症候群の人の身近にいる人が、悩みやストレスが解決されないままに悪化した結果、カサンドラ症候群を発症することがあります。症状は、偏頭痛や自律神経失調症といった身体的なものから、自己評価の低下や抑うつといった精神的なものまでさまざまあります。家族は毎日の生活の中で接する機会は多いですし、パートナーであればなおさら、愛する夫や妻、恋人と心を通わせたいと思う気持ちは強いでしょう。それが難しいときストレスを感じるのは、ある意味当然のことかもしれません。その結果、体調不良や抑うつといった症状に陥ってしまうのです。自分がカサンドラ症候群かもしれないと思ったら、専門機関や病院に相談したり、時には1人で落ち着ける時間をつくることをおすすめします。そして、無理のないペースで自分自身とも、相手とも向き合っていきましょう。宮尾 益知、滝口 のぞみ/著『夫がアスペルガーと思ったときに妻が読む本』2016年/河出書房まとめ出典 : 発達障害がある人で恋愛に悩んだり困ったりする人は多くいます。中には、自分の特性や経験から、「発達障害だから恋愛や結婚はできない…」と悩んでいる人もいるかもしれません。ですが、発達障害の方で恋愛をしたり結婚したりしている人は多くいます。発達障害であることで恋愛や結婚をあきらめる必要は全くないのです。自分が発達障害の場合も、パートナーが発達障害である場合も、恋愛において大事なのはそれぞれにある特性や個性、困り感をお互いに理解することです。こうされたら嬉しい、心地よいと思うこと、反対にどうしても苦手なことや嫌だと思うことを伝えあい、理解することが恋愛関係を深め、良いものにするために不可欠です。また、自分とパートナーだけではどうすればよいかわからない時には、周囲に相談するなどサポートを得ることも大切です。これらのことを意識しながら、素敵な恋愛を楽しんでいきたいですね。
2017年04月27日