ベネッセコーポレーションの社内シンクタンク「ベネッセ次世代育成研究所」は、「妊娠期から育児期における家族のQOLと子育ての環境との関連性調査」を実施した。2011年11月に妊娠期・0歳・1歳・2歳の第1子を持つ妻と夫を対象にし、有効回答は4,737名だった。同調査は、初めての子どもを持つ夫婦の子育て意識・環境はどのように変化したかを明らかにするために、2006年11月に第1回を実施。今回は第2回目の結果となる。第1回目調査の有効回答数は5,773名だった。まず、夫の出産立ち会いについて聞いたところ、前回と比べて6.6ポイント上昇して63.3%が出産に立ち会ったという結果になった。夫の育児の頻度についても、「おむつ替え・トイレ」は「週3回以上」が7.3ポイント上昇で58.2%、ぐずりへの対応は「週3回以上」が14.9ポイント上昇で、47.3%となった。次に、託児施設や保育サービスについて質問。定期的な託児を利用していると回答した割合は、5.2ポイント上昇して23.2%。特に、1歳、2歳児で預けている比率がそれぞれ、7.9ポイント上昇している。預け先との信頼関係についても、「十分に保育を行ってもらっていると思う」と回答した割合は14.1ポイント上昇した。また、妊娠・出産や子育てに関する情報を得るために、利用したことがあるものについても調査。すると、育児期の妻は「インターネット」が11.2ポイント上昇して81.6%という結果に。「携帯サイト・配信サービス」はさらに利用比率が高まり、21.5ポイント上昇で41.1%という結果になった。子どもを通じた近所付き合いについて尋ねると、「子ども同士を遊ばせながら、立ち話をする程度の人が1人もいない」と回答した妻は、8.7ポイント上昇して34.3%となった。子育ての悩み相談や、声をかけてくれる人も減る傾向にある。特に子どもの年齢が低い0歳代で、母親の年齢が若いほどその傾向は顕著なようだ。育児期妻・夫の生活満足度について調査したところ、いずれも満足度は上昇。「家と家の周りの環境に満足している」と回答した育児期妻は、7.2ポイント上昇で55.9%。一方、育児期夫は6.0ポイント上昇で52.6%など、環境領域の生活満足度が上昇している。子育てに関わる施設、病院などの利便性が高くなっていることがひとつの要因のようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月19日結婚して、これから子どもを作ろうと思っているカップルや、これから子育てを始めるファミリーにとって、住まう街の子育て環境は気になるところ。「マイナビ賃貸」では、幼稚園や小中学校などの教育環境や事件、事故の発生件数、自治体の子育て支援制度などを元に、東京都内の各市区町村における子育て事情を調査しました。これからお部屋探しをする人は、参考にしてみては?●教育環境を重視したい方にオススメ「文京区」夏目漱石や森鴎外も住んだ歴史と文化の街。東大など15の大学が集まり、アカデミックな雰囲気が魅力です。お茶の水女子大付属、東京学芸大付属、筑波大付属と、国立幼稚園・小中高校が集まっているだけでなく、有名私立校も多数。都内では珍しく区立幼稚園も10カ所(うち6園が3年保育)と多く、教育環境を重視したい方にお勧めです。刑法犯発生件数が23区で最も少なく、交通人身事故発生件数も23区で下から2番目(いずれも警視庁調べ、2011年)という安全性もポイントが高いですね。ただ、坂が多いのでベビーカーで移動しやすいかどうかはチェックが必要かもしれません。区長自らが育児休暇を取ったことも話題になりました。●豊かな自然環境や子育て支援が充実「武蔵野市」人気の吉祥寺を抱える武蔵野市は、動物園もある井の頭公園をはじめ、豊かな自然に恵まれています。子供を思い切り遊ばせられる環境は抜群で、のびのび子育てができそうです。自治体の子育て支援も充実しており、市としては珍しく中学卒業までの医療費自己負担分は全額補助ですし、「0123吉祥寺」「0123はらっぱ」「おもちゃのぐるりん」といった親子で遊べる公的施設は、満足度の高いものばかり。また、全小学校で放課後、スタッフを付けて教室・校庭・図書館開放をしており、学童保育でなくても安心してフルタイムで働けると評判です。全国で初めてコミュニティーバスを導入したように、子供やお年寄りに配慮した街づくりが光ります。●都心へアクセスの良さと閑静な住宅街「杉並区」「世田谷区」どちらも都心へのアクセスが便利なのに、緑が多く閑静な住宅街。適度な華やぎもあり、子連れでのお買い物やお散歩が楽しいのも、ママには嬉しい点です。教育熱心な家庭が多い印象で、公立学校のレベルも高いよう。独自の子育て支援策として、杉並区では、一時保育や習い事などに使える「子育て応援券」(出生時に4万円分、2歳まで年1回2万円分を配布、5歳まで一部負担で購入可)が便利。世田谷区には、普通の公園ではなかなかできないたき火や泥遊び、木登りなどができる「プレーパーク」が4カ所もあります。ただ、ワーキングマザーにとって気になる待機児童数(2012年4月1日付)は、杉並区が52人と比較的少なく、世田谷区は都内で最も多い786人でした。働くママの場合、その点の考慮が必要かもしれません。このほか、出生率が23区トップの江戸川区は、都内有数の子育て支援制度を誇り、面積に対する公園の割合も都内一。18歳まで医療費の助成制度がある千代田区と北区、出産時に上限60万円の助成がある港区も、子育て関連の予算が潤沢な街です。共働きの家庭なら思い切って都心に住み、職住近接にするという方法も。土日も静かで、過ごしやすいそうですよ。“子育てしやすい街”というと、緑が多くて近くに遊べる公園や施設があって、教育環境がよく、安全で、公的支援も充実していて、なおかつお買い物も便利で……と、挙げればきりがないほどいろいろな条件があります。なんといっても家族みんなが無理せず楽しく過ごせる場所が一番。まずは優先順位を決めて、より良い環境を見つけたいものですね。(文・エフスタイル)参考資料・刑法犯認知件数、交通事故発生件数(警視庁HP)・待機児童数、公園面積・人口割比率、出生率(東京都HP)・子育て支援施設(武蔵野市HP)・子育て支援について(北区HP)(千代田区HP)(港区HP)(世田谷区HP)・武蔵野市HP子供のいる家庭への手当・助成(平成24年7月26日更新)・杉並区HP「杉並子育て応援券」の概要(平成19年6月より事業実施)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月26日結婚して、これから子どもを作ろうと思っているカップルや、これから子育てを始めるファミリーにとって、住まう街の子育て環境は気になるところ。「マイナビ賃貸」では、幼稚園や小中学校などの教育環境や事件、事故の発生件数、自治体の子育て支援制度などを元に、東京都内の各市区町村における子育て事情を調査しました。これからお部屋探しをする人は、参考にしてみては?●教育環境を重視したい方にオススメ「文京区」夏目漱石や森鴎外も住んだ歴史と文化の街。東大など15の大学が集まり、アカデミックな雰囲気が魅力です。お茶の水女子大付属、東京学芸大付属、筑波大付属と、国立幼稚園・小中高校が集まっているだけでなく、有名私立校も多数。都内では珍しく区立幼稚園も10カ所(うち6園が3年保育)と多く、教育環境を重視したい方にお勧めです。刑法犯発生件数が23区で最も少なく、交通人身事故発生件数も23区で下から2番目(いずれも警視庁調べ、2011年)という安全性もポイントが高いですね。ただ、坂が多いのでベビーカーで移動しやすいかどうかはチェックが必要かもしれません。区長自らが育児休暇を取ったことも話題になりました。●豊かな自然環境や子育て支援が充実「武蔵野市」人気の吉祥寺を抱える武蔵野市は、動物園もある井の頭公園をはじめ、豊かな自然に恵まれています。子供を思い切り遊ばせられる環境は抜群で、のびのび子育てができそうです。自治体の子育て支援も充実しており、市としては珍しく中学卒業までの医療費自己負担分は全額補助ですし、「0123吉祥寺」「0123はらっぱ」「おもちゃのぐるりん」といった親子で遊べる公的施設は、満足度の高いものばかり。また、全小学校で放課後、スタッフを付けて教室・校庭・図書館開放をしており、学童保育でなくても安心してフルタイムで働けると評判です。全国で初めてコミュニティーバスを導入したように、子供やお年寄りに配慮した街づくりが光ります。●都心へアクセスの良さと閑静な住宅街「杉並区」「世田谷区」どちらも都心へのアクセスが便利なのに、緑が多く閑静な住宅街。適度な華やぎもあり、子連れでのお買い物やお散歩が楽しいのも、ママには嬉しい点です。教育熱心な家庭が多い印象で、公立学校のレベルも高いよう。独自の子育て支援策として、杉並区では、一時保育や習い事などに使える「子育て応援券」(出生時に4万円分、2歳まで年1回2万円分を配布、5歳まで一部負担で購入可)が便利。世田谷区には、普通の公園ではなかなかできないたき火や泥遊び、木登りなどができる「プレーパーク」が4カ所もあります。ただ、ワーキングマザーにとって気になる待機児童数(2012年4月1日付)は、杉並区が52人と比較的少なく、世田谷区は都内で最も多い786人でした。働くママの場合、その点の考慮が必要かもしれません。このほか、出生率が23区トップの江戸川区は、都内有数の子育て支援制度を誇り、面積に対する公園の割合も都内一。18歳まで医療費の助成制度がある千代田区と北区、出産時に上限60万円の助成がある港区も、子育て関連の予算が潤沢な街です。共働きの家庭なら思い切って都心に住み、職住近接にするという方法も。土日も静かで、過ごしやすいそうですよ。“子育てしやすい街”というと、緑が多くて近くに遊べる公園や施設があって、教育環境がよく、安全で、公的支援も充実していて、なおかつお買い物も便利で……と、挙げればきりがないほどいろいろな条件があります。なんといっても家族みんなが無理せず楽しく過ごせる場所が一番。まずは優先順位を決めて、より良い環境を見つけたいものですね。(文・エフスタイル)参考資料・刑法犯認知件数、交通事故発生件数(警視庁HP)・待機児童数、公園面積・人口割比率、出生率(東京都HP)・子育て支援施設(武蔵野市HP)・子育て支援について(北区HP)(千代田区HP)(港区HP)(世田谷区HP)・武蔵野市HP子供のいる家庭への手当・助成(平成24年7月26日更新)・杉並区HP「杉並子育て応援券」の概要(平成19年6月より事業実施)
2012年10月26日株式会社マインドシェアは、ママの声を集めたランキングサイト「ママこえ(」で、子育て家族とその親世代との居住スタイルに関するアンケートを実施したと2日発表した。アンケート期間は1月下旬~2月下旬の1カ月間で、サンプル数は平均約360。子育て世代の親との同居率は13%。同居のきっかけは育児支援の期待やパパの仕事の都合、経済的な問題や実家の増築などがある。親の介護がきっかけで同居するようになったという訳ではなさそう。今後の同居の可能性を感じているのは4割弱。「主人が一人っ子だから」、「長男長女だから」という意見が多かったが、「親が一人暮らしをするようになったら考える」など、親の状況次第では同居もやむを得ないとの覚悟もある。居住スタイルについては、ママ自身の両親とは「近居」が理想と考えるママが62%と圧倒的。夫に気を気を遣わせず、親には助けてもらえる距離感を求めているようだ。これに対しパパの両親とは「中距離居住」を理想とするママが34%にのぼる。ママ親から受けている援助の種類が、毎日の暮らしで必要不可欠な食品や日々の子守りであるのに対し、パパの親からの援助は「帰省の際の交通費」など特別なタイミングで差し伸べられるものである可能性が高い。援助の差もこの結果を生んだ原因のひとつと言えそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月06日