“スパイ小説の金字塔”と謳われた、ジョン・ル・カレの傑作小説を名優ゲイリー・オールドマン主演で映画化した『裏切りのサーカス』が4月21日(土)より公開となる。舞台となる1970年代のロンドンを再現するため、監督からのラブコールを受けクリエイティブ面では英国を代表するデザイナー、ポール・スミスが名を連ねている本作。この公開を記念して、現在「ポール・スミス」丸の内店では、撮影現場で撮られた貴重な写真が展示されている。舞台は、東西冷戦下の1970年代前半のロンドン。英国情報局秘密情報部「MI6」とソ連国家保安委員会「KGB」の熾烈な情報戦が繰り広げられる中、引退した老スパイ・スマイリーは組織の幹部に潜り込んでいるソ連の二重スパイを捜し出すという、極めて危険で困難な任務を請け負うことに…。『シド・アンド・ナンシー』(’86)や『レオン』(’94)など強烈な存在感で多くに愛される英国の名優、ゲイリー・オールドマンが寡黙で孤独なスパイ・スマイリーを見事に演じ上げ、本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。ゲイリーを始め、コリン・ファース、マーク・ストロング、ジョン・ハートらベテラン勢からトム・ハーディ、ベネディクト・カンバーバッチら若手注目俳優まで、英国を代表する名優たちの競演に加え、このスリリングなドラマに決定的なリアルさをもたらしているのが、美術からスーツファッション、ポジショニング、細部に至るこだわり抜かれた演出だ。その立役者の一人となったのが、ポール・スミス。奇しくも本作の舞台と同じ70年代ロンドンに自らの店を立ち上げ、ファッションデザイナーとしての才能を開花させたスミスは、監督トーマス・アルフレッドソンとの幾度にもわたるミーティングの中で、この映画に重要な70年代の雰囲気や色彩、さらにカメラマンとしての視点などもアイディアも提供したという。そのことはデザイナーとしての彼にとっても新たな挑戦になったようで、スミスは「トーマスからのブリーフィングはとても簡単なもので、私の考え方を尊重してくれました。台本を読み、映画を取り巻くムード、色、撮影方法など色々なことへ思いを巡らせました。いままでこのようなことは行ったことがなかったので、果たして自分が正しいことをしているのか全く分かりませんでした。しかし、トーマスが私のプレゼンテーションに満足してくれたことを非常に嬉しく思います」と語っている。英国紳士たちが作り出す珠玉のドラマに、気品と渋みを感じさせる美術とメンズファッション。それぞれのこだわりを本作でぜひ感じてほしい。また今回、期間限定で行われる写真展では、ゲイリーとフォトグラファーのジャック・イングリッシュが映画の撮影中にスチルカメラで撮影した写真が展示される。モノクロ写真の中には、コリンやトムらキャストの劇中の役とは違った一面も楽しむことができる。会期は5月13日(日)まで。ぜひ映画とセットで足を運んでみては?『裏切りのサーカス』は4月21日(土)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。ポール・スミス『裏切りのサーカス』写真展会期:~5月13日(日)まで11:00~20:00(不定休)場所:ポール・スミス 丸の内店※入場無料■関連作品:裏切りのサーカス 2012年4月21日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開© All rights reserved. © 2010 StudioCanal SA.■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第25回)セクシーな“ナイスミドル”俳優は誰?壮絶な騙し合いについて来られる?『裏切りのサーカス』試写会に10組20名様ご招待第65回英国アカデミー賞発表、『アーティスト』が作品賞ほか7冠で圧勝!コリン・ファース、主演作プレミア&パーティ参加権をチャリティ・オークションに【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?
2012年04月15日元スパイの有名著書を映画化し、リアルな描写で本年度アカデミー賞3部門にノミネートされた『裏切りのサーカス』。4月の日本公開を前に、本作を鑑賞した赤川氏ら作家陣からコメントが届いた。関連動画本作は、元MI6諜報員だった作家ジョン・ル・カレのスパイ小説を、『ぼくのエリ 200歳の少女』のトーマス・アルフレッドソン監督が映画化。東西冷戦下の1970年代イギリスを舞台に、MI6を引退したスパイが、長年組織に潜り込んでいるソ連の二重スパイを突き止めるよう極秘命令を受け、4人の幹部の中から容疑者を捜し出すサスペンス。主演を務めた名優ゲイリー・オールドマンは本作で老スパイのスマイリーを好演し、初めて主演男優賞にノミネート。共演は『英国王のスピーチ』のコリン・ファース、『インセプション』のトム・ハーディら実力派俳優だ。実在の事件をベースに描かれ“スパイ小説の金字塔”との呼び声が高い本作について、『三毛猫ホームズ』シリーズなどで知られる赤川氏は「巨匠ル・カレが、スパイ映画を荒唐無稽なアクションやコンピューターゲームから、重厚な人間ドラマに取り戻した。肌を刺すような本物のサスペンスがここにある」と絶賛。『ストロベリーナイト』の著者・誉田哲也氏も「完璧な台詞回しと編集に嫉妬すら覚える。最低でも十回は観たい」と話しており、ほかにも「ラストの驚愕と、知的パズルを解いたような深い余韻は、観た者にしか味わうことはできない、まさしく大人のスパイ映画」とコメントが寄せられた。さらにスパイ漫画『ゴルゴ13』のさいとうたかを氏は「『ゴルゴ13』もリアルに近づけてはいるが、なかなかここまでのリアリティは出せない」と脱帽したようで、彼らのコメントから本作がリアルかつ本格的なサスペンスであることがうかがえる。『裏切りのサーカス』4月21日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
2012年03月23日初めての国内生保会社のインドネシア生保事業参入明治安田生命はインドネシアの生命保険会社アブリスト社に5%の資本参加を行い、戦略的な業務提携を行うことを発表した。日本の生命保険会社によりインドネシアの生命保険会社へ出資が行われるのは今回が初めてである。成長を続けるインドネシア生命保険市場アブリスト社はインドネシア国内で100万人以上の顧客を抱えるインドネシア主要保険会社の一つであり、世界第4位の人口を抱えるインドネシアでは生命保険市場が成長を続けているという。役員・人材派遣や協働で業容拡大に取り組む今回の提携により、明治安田生命はアブリスト社への役員および人材の派遣や、協働で団体保険市場などの開拓に取り組むなど、事業内容の拡大をはかっている。今後の持続的成長を実現するための戦略的パートナーとしての提携であり、市場の動向や業容拡大に応じ今後更に出資することも考えているという。
2010年11月11日明治安田生命保険が、遠隔地の保険引き受け手続きにテレビ会議システムを介して行う仕組みを導入するという。日刊工業新聞が、これを報じている。この背景には、”生命保険面接士”と呼ばれる資格者の減少がある。通常これまでは、保険の引き受けリスクを抑えるため、委託を受けた資格者が顧客の自宅を訪れ、健康状態の確認作業や告知書の記入説明などを行っている。TV会議活用し、都内の契約審査部門が一元遠隔作業でしかし同社の場合、04年には約850人いた委託者が減少、直近では500人強までになっており、今も毎年40人程度減り続けているという。このため同社では、全国的な引受体制を維持するため、各営業拠点にある職員の教育用TV会議システムを転用、保険引受時に必要な顧客の健康状態の確認作業を、都内の契約審査部門が遠隔作業により一元的に行うとしている。これを当面1年程度試行し、成果の確認ができ次第、来秋にも全面採用する見通しとのことだ。
2010年10月31日明治安田生命保険は、東京海上日動火災保険と損害保険の販売で提携し、2011年度中にも全国の営業職員が東京海上日動の保険を販売、将来は明治安田が東京海上日動に生保商品を供給することも視野に検討を進めるという。 朝日新聞などが報じている。販売提携は、両社ともにメリットが明治安田は、東京海上日動の自動車保険、火災保険、傷害保険を扱う予定といい、生保商品と一緒に損保商品も販売することになり、品揃え増加での生保契約者増につなげる期待がある。これまで同社は、日本興亜の損保商品を販売してきており、今後も続けるとのことだが、その日本興亜が4月に経営統合した損保ジャパンが競合相手の第一生命とも提携していることから、今回の調達見直しとなったようで、販売のメインは東京海上日動に移ると見られている。東京海上日動にとっても、4月の損保再編で長年の首位から3位に後退した経緯があり、今後の明治安田からの商品調達と提携による販売網強化の持つ意味は大きそうだ。
2010年09月26日