お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!今回は、鍵を落とした女性の話。親切な人が交番に届けてくれたのだが――。【人間まおから一言】鍵って簡単にコピーできちゃうから危ないですよね……。この方の場合、交番から家までつけられていて家がバレたらしい。私の友達は寮に帰ったら知らない人が部屋のお風呂に入っていたことがあるそう。生きている人間が一番怖い!>前回:19コワ目「“パワー”ハラスメント【後編】」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2024年03月02日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は上司の“パワ”ハラの話。【人間まおから一言】“念”のようなものってあるんですね。私の友達が、車でやたらと事故や盗難に遭うなと思っていたら、ある日、車に乗った霊感のある友達が嘔吐(おうと)して「この車はやばい。過去の男と今の旦那の生き霊が詰まってる」と言われたそう……。>前回:18コワ目「“パワー”ハラスメント【前編】」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2024年02月24日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は上司の”パワ”ハラの話。移動先の部署では、早々に不穏な雰囲気が――。【人間まおから一言】看護師時代に勤めていた病院でも、ある医師の先生だけ情報共有がされなかったり、みんなの前で理不尽なことで怒鳴られたりしていました。いい人はどんどん辞めていくから、癖のある人ばかりの病棟が出来上がっていた…。>前回:17コワ目「最悪の初詣(2)」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2024年02月10日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。初詣に向かう電車の中、ヤンキーがおじさんに絡んで騒いでいるなと思ったら、実はおじさんが自分を盗撮していたことが判明!そのあと、友達と合流したのだが――。【人間まおから一言】相手の反応を見て盛り上がるセクハラ野郎は面倒ですよね。10代の頃、原付に乗っていたら、隣に停まったバイクのおじさんが下半身丸出し。私は見事にギャー!と反応してしまい追いかけられました。今はもう無反応でいられますが……。>前回:16コワ目「最悪の初詣(1)」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2024年02月03日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は初詣で起こったヤバい話。向かう電車の中、ヤンキーが騒いでいるなと思ったら……。【人間まおから一言】勝手にオカズにされるのは本当に不快ですよね。20代の頃、用事があってラブホ街を通りかかったら、たまたまそこにいた男性と目が合ってしまい、ひたすら「お茶しよ!」と追いかけられたことが。絶対お茶だけじゃ済まない。>前回:15コワ目「嘘つきの友達に振り回された話(2)」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2024年01月27日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は、友達の過激な発言に振り回されてしまった人の話。【人間まおから一言】中学生の頃、同級生がストーカー被害に遭っていて、下駄箱に「○○ちゃんの唾液飲みたい」という手紙が入っていたことが。結局犯人はその子の友達だったことが判明!ストーカーの相談をされるのが頼られていて嬉しかったみたい…。>前回:14コワ目「嘘つきの友達に振り回された話(1)」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2024年01月20日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は、友達の過激な発言に振り回されてしまった人の話。【人間まおから一言】小学生の頃、突き指で包帯をぐるぐる巻きにしたら、みんなから心配されるようになった子がいた(給食運ぶよ、とかランドセル持ってもらったり)そしたら何故か、順番に他の指も包帯ぐるぐる巻きに…。気持ちはわかるけど(笑)>前回:13コワ目「プロポーズ後に彼氏が豹変した恐ろしい理由2」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2024年01月13日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は、別れたのにつきまとってくる彼氏の話。やっと連絡が来なくなったと思ったらまさかの展開に……。【人間まおから一言】私の友人で、恋人とうまく別れられず監禁され、山に連れていかれそうになったコがいます。途中で車から飛び降りて逃げたそうです。恋人と別れる時こそ、慎重にうまくやらないと本当に怖い。別れるのは命がけ!>前回:10コワ目「妻がちょっと怖くなった話」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2023年12月09日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は、妻の意外な一面を知ってしまった夫の話。ふだんは優しくても、とっさに取った対応が本心だったりするよね……。【人間まおから一言】昔付き合っていた彼氏が、ちょうど来た電車に乗るために階段を三段飛ばしでホームまで疾走して、自分だけ乗って行ってしまったことがあったなぁ。山手線だからすぐ来るのに何で?って思いながら1人で帰りました。>前回:9コワ目「玄関のドアポストが怖くなった話」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2023年12月02日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は、深夜の玄関で起こった怖い話。【人間まおから一言】そういえば小学生の時、家の鍵を忘れてドアポストの穴から手を突っ込んで鍵開けようとしたことがあったなー。腕の皮がずる剝(む)けになって終わったけど。お兄ちゃんも同じことをやっていて血のつながりを感じました。>前回:8コワ目「テレビで知った常連客の正体」【PROFILE】人間まお‘18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2023年11月18日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は、変わった常連客の話。【人間まおから一言】昔、BBQパーティーに行った時、有名人の妻に焼けたお肉をせっせと運ぶ、優しそうな旦那さんがいたんです。その旦那さんが、後日DV(腎破裂させた)で逮捕されてニュースになっていたのは、さすがに怖すぎました。> 前回:7コワ目「出産後に起こった“イケメン”夫の豹変」【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2023年11月11日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、”ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は出産を機に変わってしまった夫の話。【人間まおから一言】赤ちゃん返りする夫の話は結構聞きます。ハイハイできた子供を褒めてたらいきなりハイハイしだして「オレも褒めて」、風呂上がりに「オレのパンツは?」と言いだしたり……。それは自分で出せるでしょ!結婚って大変!> 前回:6コワ目植物成長カメラが捉えていたまさかの瞬間【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2023年11月04日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回は病院で起こった盗難事件の話。【人間まおから一言】この人は他の先生のロッカーからも色々盗んでいたことがわかりました。感じのいい人だったからショック。盗難事件は院内で何度かあったけど、一番謎だったのが入れ歯。盗(と)られた人はしばらくお粥(かゆ)生活で気の毒すぎた。> 前回:5コワ目不要品を押し付けてくる嫌~な知人【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2023年10月28日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。今回はひさびさに会う約束をした知人がカフェに持ってきたあり得ないお土産の話。これ、いったい誰が持って帰るの……?【人間まおから一言】しかもサイズがXLばかり!泣く泣く持って帰ったそうです。私も昔、友達から服をもらってその場で着てみたら骨盤デカすぎて破けてしまったことが。その友達は申し訳なさそうに全部持って帰っていったな……。ごめんね。> 4コワ目「手作りジャムにはいっていたもの」【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2023年10月21日お化けよりも身近で怖い存在は、やっぱり“人間”だった――。『人間まおのヒトコワ実話』では、筆者や読者の周りでおこった、“ヒトコワ”な体験談を紹介。漫画でいろんな実例を学んで、人生のトラブルを避けよう!読者からの体験談投稿も絶賛募集中。【人間まおから一言】下着はまだマシなほうで使用済みの生理用品やGPSを仕込んだプレゼントを送ってくる人もいるらしい。こええわ!真面目にプレゼント渡している人の迷惑になるので、そういうの喜んでくれる人に渡してあげて!> 2コワ目耳がちぎれた患者【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気
2023年09月30日アウシュヴィッツの収容所から生還した男性ハリー・ハフトの息子アラン・スコット・ハフトが、父の半生について書き上げた実話を映画化した『アウシュヴィッツの生還者』。『レインマン』でアカデミー賞監督賞やベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたバリー・レヴィンソン監督が映画化した本作について、アラン・スコット・ハフト自身が語るコメントが到着した。ナチスの収容所から生還しボクサーとして活躍するハリーは、生き別れた恋人のレアを探していた。彼はナチス主催の賭けボクシングで、ユダヤ人と闘って勝ち続けたため生き延びたと告白し、一躍時の人に。引退後、別の女性ミリアムと新たな人生を歩んでいたハリーだったが、レアが生きているという報せが届き……。幼少期について、アランは「父は強制収容所で過ごした記憶から決して逃れることができず、生涯悪夢とともに生きていた。子どもの頃は『いつでも爆発する』可能性があったため、うまく話すことができなかった」と振り返る。また、父の半生を綴った著書に関して、「父は自分の話を伝えたくて、この本を書くように勧めた」と証言する。「精神疾患(PTSD)を患っており、それが暴力に発展することもあった。大人になってからずっと、愛してもらおうと努力してきました。この本の執筆は私の最後の試みでした」と執筆に関わる自身の想いを語った。壮絶な過去を抱えつつも、生き別れた恋人レアを探す日々の中で出会ったミリアムに心を開き、新しい人生を踏み出したハリー。過去を乗り越えようとする父の苦悩を間近で見つづけ、また、その被害を受けることもあったものの、忍耐強く理解しようとしたアランの深い愛情がうかがえる。劇中では、自身の過去についてハリーが幼い息子に語りかけるシーンが登場する。終戦後も抱え続けた苦しみに親身に寄り添い続けたハリーの一番の理解者、妻ミリアムにさえ打ち明けることのできなかった残酷な過去を、息子に「一度きりだ」といい、ついに打ち明けるのだ。出版の翌年にハリーは亡くなっており、本作が死を前にした父が遺した最後の証言記録となった。『アウシュヴィッツの生還者』8月11日(金・祝)公開(C)2022 HEAVYWEIGHT HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年07月25日日本発のドライビングゲーム「グランツーリスモ」のトッププレイヤーが本物のプロレーサーを目指した実話を映画化した『グランツーリスモ』。その初の予告映像が全世界で解禁され、日本公開は9月に決定、日本版ポスターと場面写真も解禁となった。世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」のプレイに夢中なヤン。ゲームに明け暮れる姿に「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」と父親にはあきれられる。そんな時、ヤンにとって一生に一度のチャンスが訪れる。世界中から集められた「グランツーリスモ」のトッププレイヤーたちを、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成するため、競い合わせ、選抜するプログラムだ。その名も「GTアカデミー」。プレイヤーの並外れた才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたひとりの男と、ゲーマーが通用する甘い世界ではないと思いながらも指導を引き受ける元レーサー、そしてバーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレイヤーたちがそこに集結。彼らが直面する、想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々。不可能な夢へ向かって、それぞれの希望や友情、そして葛藤と挫折が交錯する中で、いよいよ運命のデビュー戦の日を迎える――。この実話を映画化したのは、『第9地区』『エリジウム』『チャッピー』で知られる異才ニール・ブロムカンプ監督。GTアカデミーを発足したダニー役にオーランド・ブルーム、レーサーを目指すゲームのトッププレイヤーたちを指導するジャック役に『ブラック・ウィドウ』や「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シリーズのデヴィッド・ハーバー。そして主人公ヤン・マーデンボロー役に『ミッドサマー』のアーチー・マデクウィらが名を連ねる。時速320キロの世界は、まるで実際にレースに参加しているような感覚になるはずだ。『グランツーリスモ』は9月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年05月02日インターネットやコンピューターといえばいまや誰の生活にも欠かせないものですが、日本のIT史を語るうえで外せないのは2002年に起きたWinny事件。今回ご紹介するのは、その一部始終といかにして天才開発者の技術が国家権力によって潰されてしまったのかを描いた話題作です。『Winny』【映画、ときどき私】 vol. 5562002年、ユーザー同士で直接データのやり取りができ、簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発したプログラマーの金子勇は、試用版を「2ちゃんねる」に公開。彗星のごとく現れた「Winny」は、瞬く間にシェアを伸ばしていく。しかし、その裏で大量の映画やゲーム、音楽などの違法なアップロードとダウンロードが続出し、社会問題へと発展していくのだった。違法コピーした者たちが次々と逮捕されていくなか、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑をかけられ、2004年に逮捕。サイバー犯罪に詳しい弁護士の壇俊光は、弁護を引き受けることになる。裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまう。しかし、いつしか世界をも揺るがす事件へと発展することに……。“夭折の天才プログラマー”と呼ばれる金子勇と弁護団の長きにわたる戦いと、知られざる真実に迫った本作。そこで、その裏側についてこちらの方にお話をうかがってきました。松本優作監督2022年に『ぜんぶ、ボクのせい』で商業映画デビューを飾り、高く評価されている松本監督。今回は、企画から約 4 年の歳月をかけて完成させた本作の見どころや現場の様子、そして自身の映画にかける思いなどについて語っていただきました。―まずは、本作の監督をやりたいと思ったきっかけから教えてください。監督事件当時はまだ小学生だったので、Winnyのことをまったく知りませんでした。ただ、いろいろと調べていくなかで、これはどうしても映画にしなければいけないという思いがどんどん強くなっていった感じです。―「映画にしなければ」と思ったのは、金子さんの生き方に興味を持たれたからか、それとも日本の警察や裁判の在り方に対して思うところがあったからでしょうか。監督その両方ですが、特に日本における刑事裁判の問題点はいまにも通じる部分があると考えています。金子さんは第一審で有罪になったときに罰金を払っていれば自分の好きなプログラム作りをそのまま続けることもできたのに、そうせずに戦ったところに未来へ残そうとしたメッセージがあると感じました。あとは、金子さんに対して有罪のままの印象を持っている方もたくさんいますし、無罪になるまでの7年間をお姉さんがどんな思いで生きてきたのかについても映画として表現したいなと。外には出ていないさまざまな情報を知るなかで、金子さんがどんな人かも徐々にわかってきたので、そういった思いがすべて組み合わさっていきました。東出さんはとにかく役に対してストイックな人―今回、金子さんを演じた東出昌大さんも、体重を18キロ増量するなどしてかなり作り込んで挑まれたそうですが、間近でご覧になってどのように感じましたか?監督東出さんは、とにかく役に対してストイックな方ですね。撮影の初日から金子さんが乗り移っているような感じがしたので、すごくびっくりしました。東出さんも「誰よりも金子さんのことを理解しているのは自分だ」と自信を持っているくらい入り込んでいたと思います。―そんな東出さんの様子に、撮影現場では金子さんのご家族も涙されたことがあったとか。監督僕は金子さんにお会いしたことがないので、正直わからない部分もたくさんありました。でも、東出さんを見たお姉さんが泣きながら「似ている」とおっしゃっていたので、それが1番の信頼できるお言葉だなと。そのおかげで自信が持てましたし、このまま映画を撮ってもいいんだと思うこともできました。あと、これは弁護士の壇さんがおっしゃっていたことですが、金子さんと東出さんはどちらも純粋で疑いもなく人と接するところがあって、そこが似ているそうです。外見がどんどん似てきて驚くこともありましたが、根本的な部分で2人がリンクしていると感じることはありました。―また、弁護団を演じられたみなさんも本当に素晴らしかったですが、演出するうえで意識されていたことはありましたか?監督今回は、壇弁護士に裁判や弁護士の在り方について監修していただきました。いい環境で映画が撮れたと思います。裁判シーンでは、とにかく緊張感がすごかったですね。キャストのみなさんだけでなく、僕も緊張しました。吹越満さんや渡辺いっけいさんといったベテラン俳優さん同士のぶつかり合いも見られたので、そういう部分も面白かったです。裁判のシーンでは、とにかくリアリティを追求した―壇さんは「これまでの日本の映画のなかで、法廷シーンのリアリティはこの映画がナンバーワン」とおっしゃっていますが、今回は映画的な見え方よりも、リアルに近づけたいという気持ちのほうが強かったのでしょうか。監督僕もそこは一番に考えていたことです。というのも、壇さんとお話をした際に、「いろんな裁判映画を観てきたけど、間違っていることがたくさんある。リアルな裁判劇が日本にはない」とおっしゃっていたので、僕がリアリティを追求したものにしたいと思いました。―具体的には、どういったところにこだわりましたか?監督壇さんには、特に目線や動きなどを細かく監修していただきました。たとえば、相手を尋問しているとき、「決まったな」と確定したときは裁判官のほうを見て合図を送るとか、嫌なことを言われたときのカラダの動きとか、裁判ではお決まりのことがあるそうです。知らないことばかりでしたが、実際の裁判を傍聴したときにもそういうところを見れたのは面白かったです。そのほかには、生の臨場感や緊迫感を映像に収めたかったので、なるべく何回もテストをせずに進めました。たとえ言葉に詰まったとしてもそれもリアルなので、今回は1発オッケーのシーンが多かったと思います。―完成までは制作が止まってしまったこともあったそうですが、心が折れそうになったこともあったのでは?それとも逆に燃えるタイプですか?監督うまく進まないことが何度もあって、「もしかしたらできないかも」と思ったことはありました。でも、どうしても成立させたいという気持ちが強かったので、どちらかというと燃えていたと思います。「これは映画にならざるを得ないくらいのテーマなんだ」という自信もずっとありましたから。それと、天国にいる金子さんが世に出るように仕向けてくれているんだろうなと感じてもいたので、そういう意味でもあまり心配していなかった気がします。金子さんは人生を捨てても未来に何かを残そうとした―日本には技術者を大切にしないところや出る杭は打たれるという風潮がいまだにありますが、本作を制作する過程で思うこともあったのでは?監督そうですね。やっぱり怖いものには蓋をするような文化はいまでも残っていると感じました。ただ、その怖さは無知や正義感からくるものだと思うので、メディアも情報を受け取る側もきちんとリテラシーを持っていないとまた同じようなことが起きてしまうのではないかと懸念しています。というか、すでにいまも似たような出来事は起きているので、この映画をきっかけに少しでも状況がよくなってほしいなと。1本の映画によって日本の刑事裁判が抱える問題や日本のよくない部分について知ってもらい、考えてほしいです。―ちなみに、ご自身もそういった経験をされたこともありますか?監督僕の場合は、出会ってきた方々が本当にいい人たちばかりだったので、逆に引き上げていただいたと思っています。まあ、まだ杭が出てないから打たれていないだけかもしれないですが(笑)。でも、そのおかげで、いろんな作品を撮ることができているので、いつか自分が上に行ったら、若い人たちを引き上げたいという気持ちは強いです。そうしないと文化は発展しないですし、映画界も廃れていくだけですから。―もし金子さんの周りにもそういう方々がもっとたくさんいたら、違う形で技術が広がっていた可能性もあったかもしれないですね。監督それはあると思います。金子さんのことを理解しようという気持ちが日本にはなかったのが、アメリカと大きな差がついてしまった原因ではないかなと。「この裁判には勝者はいない。結局どちらも敗者でしかない」と壇さんがおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。―同じクリエイターとして、金子さんから影響を受けたことはありますか?監督金子さん自身は、出る杭を打とうとする人たちとは真逆で、自分のプログラム人生を捨ててでも未来に何かを残したいという思いが強い人だと感じました。形は違いますが、僕もそういう作り手になりたいと考えています。映画の文化を広げて、変化を与えられる人になりたい―日本では技術のみならず、芸術に対しても支援が足りない部分が多いと思います。映画監督として今後変えていきたいことはありますか?監督たとえば、韓国を見ると作り手たちが自ら動いて政界やシステムを変えていますが、日本も同じように根本的なところから取り組まないと難しいのではないでしょうか。いまの日本映画界をよくするにはどうしたらいいかということはよく話題になることですが、僕たちの世代にはそれをする責任があると感じています。そのために、まずは1本1本いい作品を作っていかないといけないなと。長年かけてやっていくしかないですが、変化を与えられる人になりたいですし、映画という文化を広げていけるようにがんばりたいです。―本作が20代最後の監督作品となりましたが、30代に入ったいま、どんなことにチャレンジしたいですか?監督基本的には最初に映画を作りたいと思ったときの気持ちと変わっていませんが、とにかくこれからも真剣に向き合っていくしかないですね。20代の頃は失敗しても挑戦と捉えてもらえる部分はありましたが、僕のなかで30歳を越えると失敗は失敗と見なされてしまうと思っているので、責任はより重くなるのかなと。ただ、それを怖がっていても仕方がないので、いままで以上に突き進みたいです。不条理や理不尽があるなかでどう生きていくべきなのかということはずっと考えていることですが、この作品のように絶望的な場所に行ったからこそ見えた光はあると思っています。これからもそういう部分は表現していきたいですし、映画で世界や社会を動かしたいと思っています。―最後に、ananweb読者に向けて見どころをお願いします。監督おそらくほとんどの方がこの事件を知らないと思うので、まずは知っていただく機会にしていただきたいです。それと同時に、映画を通していまを見つめていただけると、よりよい社会になると信じています。すべてが地続きだと思うので、自分たちとは関係ない出来事ではないということも伝わったらうれしいです。諦めずに戦い続ける姿に心が動かされる決して過去の話ではなく、現在にも通じている問題について突きつけられる本作。金子勇という一人の天才の生きざまから多くのことを学ぶだけでなく、時を越えて届くメッセージを受け止めた私たちがこの先の未来をどう変えていけるのかについても考えさせられる1本です。取材、文・志村昌美引き込まれる予告編はこちら!作品情報『Winny』3月10日(金) TOHOシネマズほか全国公開配給:KDDI ナカチカ️(C)2023映画「Winny」製作委員会
2023年03月09日大好評!mamagirlWEB実話マンガシリーズ。今回はどの職場にもひとりはいる困ったちゃんについて。人に頼ってばかりの女子社員が巻き起こした騒動とは?...同期は特別な存在ですが、チームのコミュニケーションだって大切です。同僚とのランチを目撃したユウカ……波乱の予感……!?原作:mamagirlWEB作画:やしろんあわせて読みたい🌈「いきなり脱ぎだして…」厄介な同僚が起こしたトンデモ騒動、顛末は?
2022年11月10日両目の眼球がなく、重度の障害を抱えて生まれた少女・千璃(せり)。ニューヨークで暮らす親子の実話をもとに描くオリジナルミュージカルだ。夫婦の葛藤、医療裁判、度重なる手術…多くの苦しみを超えて育まれた、愛と希望の物語。原作は実在の千璃の母・倉本美香が書いた手記『未完の贈り物』。千璃にはE-girlsを経た山口乃々華が得意の身体表現で難役に挑む。母・美香には舞台を中心に活躍する実力派の奥村佳恵、父・丈晴は2.5次元作品で人気の和田琢磨。ほかに植本純米ら出演者たちが親子に関わる複数の役を演じ分ける。演出は、振付に定評のある下司尚実が初めてミュージカルに挑戦。桑原まこによる約30曲の楽曲が出そろった9月下旬、稽古場で3シーンを紹介、オンラインで見学した。『conSept Musical Drama #7 SERI~ひとつのいのち』チケット情報笑顔の多い明るい稽古場で、まずはプロローグから。“愛してる何もかもを。でも誰よりも孤独。そんな命の話聞いて。~これはきっとあなたの物語”と千璃が歌う。山口の透き通った歌声に奥村が絡み、桑原の美しく優しいメロディに乗って全員の歌とダンス。脚本・歌詞は高橋亜子で、歌とセリフの境界線を無理なく超える。コンテンポラリーダンス初挑戦の山口は、千璃の心の声を身体表現で流れるように綴る。次に、千璃と名付け、初めての子供を待つ幸せな夫婦のシーン。奥村と和田のデュエット。ふたりの背後では、お腹の中にいるだろう千璃がうれしさを体現し、誕生へ。舞台セットはシンプルだ。キューブや円柱型などカラフルな箱が様々に組み合わされ、出産台にもなる。場面転換でそれらを動かすのは出演者たちだ。「開けている優しい空間で、千璃ちゃんという命をキャストのみんなで見守っていくような流れを作りたくて」と下司。そしてニューヨーク・タイムズスクエアのシーン。障害を持つ千璃をベビーバギーに乗せ散歩する夫婦。が、行き交う人々の中で母・美香の心は…。物語は主に両親と千璃の6歳まで、最後に18歳の千璃が登場。山口が体現するのは千璃の命のエネルギー(魂)や感情だ。「千璃ちゃんの持つ愛くるしさや皆に愛される力を自分の中に見つけながら大切に演じたい」と話す。「千璃を守ることに必死なようで実は千璃に守られている」と言う奥村は「とにかく丁寧に。作品の中で起きる奇蹟のような瞬間を信じて」。また和田は「この作品の本当の良さを伝えるためには、常に新鮮さを持っていないと」と初の父親役に臨む。最後に下司よりメッセージ。「千璃と両親の3人によって育まれた愛を描き、命が教えてくれるきらめきがたくさん詰まった時間をお届けします!」。公演は、10月6日(木)から16日(日)まで、東京・博品館劇場、10月22日(土)・23日(日)大阪・松下IMPホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2022年09月21日今回はmamagirl読者から、ご自身のエピソードをお聞きして実話をストーリー化しました!子どもの自慢のママでいるために日々オシャレ&メイクを完璧にして、美人ママの地位を確立した白石レミさん(仮名)。幼稚園の夏まつり会にいつも以上に気合を入れて向かったが、なんとそこで悲劇が起きる!?....息子の絵で本当の姿がバレてしまいましたが、結果ママ友たちとの仲がより深まったコウジくんママ。恥ずかしい思いをしても、楽しければ結果オーライ!原作:mamagirlWEB編集部作画:タバタユミあわせて読みたい🌈【実話】美人ママの秘密を大暴露!実は〇〇してるんです
2022年07月14日今回はmamagirl読者から、ご自身のエピソードをお聞きして実話をストーリー化しました!子どもの自慢のママでいるために日々オシャレ&メイクを完璧にして、美人ママの地位を確立した白石レミさん(仮名)。幼稚園の夏まつり会にいつも以上に気合を入れて完全武装で向かったが、なんとそこで悲劇が起きる!?前編はこちら⇒【実話】美人ママの秘密を大暴露!実は〇〇してるんです。...息子の絵で本当の姿がバレてしまいましたが、結果ママ友たちとの仲がより深まったコウジくんママ。恥ずかしい思いをしても、楽しければ結果オーライ!原作:mamagirlWEB編集部作画:タバタユミあわせて読みたい🌈【実話】美人ママの秘密を大暴露!実は〇〇してるんです。
2022年06月10日今回はmamagirl読者から、ご自身のエピソードをお聞きして実話をストーリー化しました!子どもの自慢のママでいるために日々オシャレ&メイクを完璧にして、美人ママの地位を確立した白石レミさん(仮名)。しかし、実はある秘密を抱えていたみたいです。一体どんな秘密なのでしょうか?...夏まつり会当日に「キレイな私を見せつけるチャンス!」と、新作のワンピースをおろして、髪も巻いて、気合いの入った完全武装で登場したコウジくんママ。期待した通りママ友たちに早速噂をされていますが、この後彼女に衝撃の大事件が…!?原作:mamagirlWEB編集部作画:タバタユミあわせて読みたい🌈【実話】美人ママの悲劇!息子の描いた絵で大事件!?
2022年06月10日好き合って結婚した夫婦とはいえ、日常生活では多少の意見の食い違いはどうしても起こるもの。好みの味つけ、物事に対する考え方やセンス……と挙げればキリがありませんが、そんな小さな“もやもや”がやがて大きな溝になるのかも!?今回は、出産を控えたmamagirlWEB読者の体験談をもとに、ベビーグッズの準備をする夫婦のエピソードをストーリー化。どんどん届く謎の段ボール箱、暴走する夫の不可解な行動……夫の言い分に仰天!...出産にあたってはお金が飛ぶように出ていくのも事実。夫の気持ちもわからないでもありませんが、しかし物事には程度というものがあり、「捨てるものをください」というのはあんまりかもしれません。結果的に買取業者に依頼して引き取ってもらったものの、出産を控えた大変な時期のプレママにとって大きな負担になったのは言う間でもありません。一言相談するなり、夫婦間で協力して初子を迎えたいものですね。原作:mamagirlWEB編集部作画:NAO YOSHINAGAあわせて読みたい🌈【実話】連日届く謎の段ボール箱…暴走夫の不可解行動、一体何が!?
2022年06月03日「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように、作り込まれたフィクションを凌駕するような観る者の心を大きく揺さぶる実話モノ。今回、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで実際に起きたゴヤの名画盗難事件の知られざる真相を描いた映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』の公開を記念し、2022年劇場公開される洋画作品から“驚きの実話”を描いた注目作をピックアップした。ジム・ブロードベント×ヘレン・ミレン共演『ゴヤの名画と優しい泥棒』世界中から年間600万人以上が来訪・2300点以上の貴重なコレクションを揃えるロンドン・ナショナル・ギャラリー。1961年、“世界屈指の美の殿堂”から、ゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。彼は生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相があった…。誰もが虜になるチャーミングな主人公に名優ジム・ブロードベント。そして長年連れ添った妻を演じるのはヘレン・ミレン。イギリスを代表するオスカー俳優の共演による、ユーモアあふれる軽妙な夫婦の会話劇も見どころ。また、『ダンケルク』のフィン・ホワイトヘッドが息子役を演じる。監督は2021年9月、惜しまれながら逝去し、本作が長編遺作となった『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル。『ゴヤの名画と優しい泥棒』は2月25日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。ダークウェブの真相を追う『シルクロード.com ー史上最大の闇サイトー』2011年、検索エンジンではヒットしないダークウェブと暗号通貨“ビットコイン”という二つの暗号化技術を用いて、違法ドラッグから武器の売買、殺人依頼まで完全匿名で取引可能にした闇サイト<シルクロード>が誕生した。“闇のAmazon” “ドラッグのeBay”とも呼ばれ、1日の売上げは1億円超。やがて警察、FBIのサイバー捜査を完璧にかわしていた闇サイトに追い詰めたのは、パソコンも使えないアナログ捜査官だった!<シルクロード>を立ち上げた天才ロス・ウルブリヒトには『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソン、捜査官リック・ボーデンには『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジェイソン・クラーク。驚愕の実話から生まれたサイバー・ダーク・サスペンスだ。『シルクロード.com ー史上最大の闇サイトー』は1月21日(金)より全国にて公開。FBIが追う伝説のジャズ・シンガー『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ』グラミー賞ノミネート歌手、アンドラ・デイがゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し話題を呼んだ、伝説的歌手ビリー・ホリデイとFBIの対決を描いたサスペンス・エンターテインメント。地上にひとつしかないと称えられた歌声で肌の色や身分の違いを超えて当時の人々を魅了し、没後60年以上経っても、その強烈なカリスマ性が現代のアーティストたちに影響を与え続けているビリー・ホリデイ。彼女は、人種差別を告発する禁断のヒット曲「奇妙な果実」を歌い続けたことから、長きに渡り執拗にFBIに追われ続けていた。「この歌だけは捨てない」とステージに立ち続けた彼女の壮絶な人生をFBIとの対決に焦点を当てて描く。監督は『大統領の執事の涙』のリー・ダニエルズ。『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ』は2月11日(金)より全国にて公開。アカデミー賞最有力!ウィル・スミス主演『ドリームプラン』過去に2度アカデミー賞にノミネート、人気、実力共にハリウッドのトップを極めたウィル・スミスの最新作。世界最強のテニスプレイヤー、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育て上げた実父リチャードの「計画書=ドリームプラン」にまつわる驚きの実話を映画化した。リチャードは姉妹が生まれる前にTVで優勝したテニスプレイヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿を見て、「娘を最高のテニスプレイヤーにしよう!」と決意。テニスの教育法を独学で研究し、「世界チャンピオンにする78ページの計画書」を作成する。お金もコネもない劣悪な環境下で、途方もない苦難、周りからの批判や差別を受けながらも、揺るがぬ信念を持ち、娘たちの可能性に人生の全てを捧げるリチャード。2022年の第94回アカデミー賞最有力として注目されている。『ドリームプラン』2月23日(水・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シルクロード.com ―史上最大の闇サ イト― 2022年1月21日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2020 SILK ROAD MOVIE, LLC ALL RIGHTS RESERD. VEドリームプラン 2022年2月23日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reservedゴヤの名画と優しい泥棒 2022年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020ザ・ユナイテッド・ステイツ VS ビリー・ホリデイ 2022年2月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2021 BILLIE HOLIDAY FILMS, LLC.
2022年01月08日皆さんは、町内会(自治会)での付き合いに悩んたことはありますか? じゃがいもころりんさんが結婚して最初に住んだ地域の自治会のトラブルエピソードに、読者から“共感”や“私の地域問題”が多数届きました。まずは大反響をよんだ実話漫画「町内会で困ったこと」をダイジェストでご紹介します。■町内会の参加費が驚くほど高すぎる!!引越すとすぐに町内会への誘いをいただき、高額ではあるものの、入会を決め…。■高額な参加費は派手な飲み会のためだった…!?豪華な食事やお酒の数々…。金額はもちろんのこと、男尊女卑なしきたりも気になり…。■夫も撃沈!? 太刀打ちできない歴史あるしきたり…夫への勧誘も止まる様子がなく、困り果て…。■目的だった子ども会に入会するも…強烈なボスキャラが登場!遅れてきては、話をひっくり返す人がいる…なぜ誰も文句を言わないの…? こちらのエピソードに読者から“非常識すぎるご近所問題”が多数寄せられました。今でもこういった人や地域の付き合いに悩まされている方…多いようです。■うちの地域も同じ! 共感した読者から届いた衝撃的な実話・ウチの地域も同じくらいの自治会費です。殆ど飲み食いや、役員手当です。男親のいない家庭に対して差別やイジメを平気でする地域で、人権も何もない。ダメ元で自治会長に箇条書きで改善願書を出したところ、私を抜きに集会をしたそうで、少しだけ改善されました。ですが、いつかこの村を出たいと思っています。・ものすごい共感を覚えました! ほんとに今の時代に会わない自治会制度だと思います。・話を読んで、「え? 私のところだけではないのか!」と夢中になって読みました。 私は九州に住んでいます。 町内会もですが、子供会がとても厳しく子どもが居るなら「入らない」と言う選択肢はありません。強制と言っても過言ではないでしょう…。係はもちろん強制で、子ども1人に対して小学6年生になったら会長、副会長が回って来ると言う話でしたが、ある年からどうなったのか中学生に子どもが居たり、下に子どもがいる人は、1番最後の子どもが6年生になったらやりましょうと変更になり…。低学年の子供にも係がすぐに回って来る状態になってしまいました。あぁ…お金があったら引越したい!・入りたくないのを無理矢理入らせるのは違うと思う。私も近所付き合いは最低限にとどめたいので、会合なんか行きたくないし、入らなくてもいいものは入りたくないですよね。田舎であればあるほどそういう風習が残っているようですね。・約50年前、地域の予備消防加入しました。本消防の前段と語るも、訓練は年2回、計2時間程度のみ。 メインは村社祭典と伝統(?)踊りの保存。 踊り練習は1ケ月、祭典前後3日は欠席すると1日5000円の負担。 バカバカしくて代表に脱会届郵送しました。 団では揉めたそうですが…。「火事になっても消してやらん」この意見が多数だったそうです。 ムラの悪弊。今じゃ本消防すら絶対拒否が多数とか…。・トラブルではありませんが、引っ越して来た当初、区会班長を名乗る老人が玄関ドアをバンバン叩き「電気消しても無駄だぞ。わかってるんだー」と高圧的にまくしたてられました。夫婦ともフルタイムの共働きなので、早朝から夜まで家は留守にしていたのですが、ご老人には理解できなかったので暴挙に出たのでしょうね。区会勧誘だったのですが、勿論入る気はないので「検討させていただきます」と言ったら「この地は〇〇さんがご苦労されたから今アンタらが住める様になったんだから有難く思え」と謎の苦情を言われました。・町内会入るか入らないか問題、よくわかります。 入らなかったらどうなるのでしょうか。ゴミ出しが出来なくなる? くらいでしょうか。 うちの町内は災害用の備蓄があるわけでもないので、その点ではもらえないとかいう問題はありません。 町内会に入ってないと近所ですれ違っても無視されるとか? そんな恐ろしいことがあるのなら入っておかなきゃ怖いですね。でも町内でたいして活動もないし、祭りもないしいったいなんのための町内会費なのかなとは思います。敬老の日のお祝い。こどもの日のお祝い。そのくらいです。 仲良しサロン? ゲートボール大会!? 全く参加したくありません。ちょっと考えてしまう記事でした。■うちご近所問題を聞いて! 読者のストレスが爆発・私が住んでいる向かいの家の駐車場(敷地内)に、毎日動物のフンを捨てる人がいて、気持ちが悪いと警察に相談した結果、警察沙汰に発展したことがありました。・毎日迷惑駐車する家があります。うちの市は軽自動車は車庫証明が必要ありません。 それをいいことに、駐車場を契約せず何年間も青空駐車をする家がありました。住宅街の細い路地への駐車は本当に迷惑で、その家以外の住民は激怒でした。あるとき、その家は墓穴を掘りました。よりによって駐車禁止の標識の前に駐車し始めました。1か月分以上、毎日です。私は匿名で警察に通報し、今までずっと青空駐車をしてたこと、今も駐車禁止の標識の前に駐車してることを警察に全て言いました。すぐに警官がきて、持ち主はあれやこれや注意されていました。その日をさかいにその家の迷惑駐車はなくなりましたが、あまりにも非常識だと思いました。・近所の方が猫を放し飼いにしていて、庭に悪さをしたりするので困っているのですが、注意しても全然やめてくれません。 うちも3匹飼っていますが、完全室内飼いにしていて、それが常識だと思っているようですが…もう少し考えて欲しいですよね。・町内で掃除用に買い置きしてある、指定のごみ袋を勝手に個人で使用する人がいます。だまってストックが無くなるまで使用して、あとは知らん顔です。 その為、町内の掃除で足らなくなった分はその年の役員が自腹で足していました。町内会費からもごみ袋買い足しの費用は出せないと言われています。今年は私がその役員です。自腹で買い足すのはおかしいと考えているので、ごみ袋を自宅管理して掃除の度に持っていくことにしました。そうすると、そのごみ袋を勝手に使用する人は他の役員に「何度もごみ袋が無いから用意するように言っているのに、あいつは用意しない」と言いまわっていました。まわりは事情を知っているので、この人また何か訳のわからない事を言うてる。そんな風に言っています。 ごみ袋を勝手に使用する人は、普段からみんなから困った迷惑な人と認識されています。・隣のアパートの住人が、夜車で帰宅した時に大音量で音楽をかけていて、それが窓を開けていなくても聞こえてきてうるさいです。・早朝のラジオ体操で集まる小学生の集団が中々帰宅せず何時間も騒ぐのでマンションの住人から地域の子供会に苦情が入った。 その騒ぎで私もずっと寝不足でした。さまざまな地域問題を浮き彫りになった漫画「町内会で困ったこと」。じゃがいもころりんさんは、どうやって乗り切った…!? 気になるその後は、ウーマンエキサイトに掲載されています!▼「町内会で困ったこと」
2021年12月01日アフガニスタンで米兵が一般市民を殺害していたという衝撃的な実話を基に描き、全米配給権を「A24」が獲得した『キル・チーム』(原題:THE KILL TEAM)の公開日が2021年1月22日に決定。日本版アートワークと予告映像が到着した。ドキュメンタリー作家として2度のアカデミー賞ノミネートを誇る俊英ダン・クラウスが、2010年に起きた事件を題材に手掛けたドキュメンタリーを自ら劇映画化。全米では気鋭の映画制作・配給スタジオ「A24」が配給権を獲得したことも大きな話題となった。俳優陣は軍隊でトレーニングを受けさせたうえで撮影に入るなど、実話に基づく唾棄すべき戦争の暗部を徹底したリアリズムで描くその姿勢は、観る者の心を激しく揺り動かす。主演を努めたのは、アメリカ版『Death Note/デスノート』の主演や『きっと、星のせいじゃない。』などで知られる若手実力派俳優ナット・ウルフと『ターザン:REBORN』の主演を務めた人気俳優アレクサンダー・スカルスガルド。理想に燃える若き兵士と、戦場のリアルを知るがゆえに自らを正当化し殺人に手を染めてゆく“英雄”という対照的な役柄を、圧倒的説得力をもって演じ切る。今回解禁となる日本版アートワークでは「ようこそ、戦場へ。」のキャッチコピーと向かい合う2人の姿が印象的なもの。予告編でも、その対照的なキャラクターが対峙する様と、終始不穏な戦場のリアルな空気を目の当たりにできる。『キル・チーム』は2021月22日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キル・チーム 2021年1月22日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2019 Nostromo Pictures SL/ The Kill Team AIE / Nublar Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年12月07日人の心理とは、思いがけないことで動くからこそ面白いものですが、まもなく公開の話題作で描かれているのも、予測不可能な人間関係について。まさかの実話を基にした映画をご紹介します。それは……。注目のクライム・スリラー『ストックホルム・ケース』【映画、ときどき私】 vol. 338何をやってもうまくいかない悪党のラースは、“自由の国”アメリカに逃れるため、アメリカ人風に変装して、ストックホルムの銀行へ強盗として押し入る。そこで働いていたビアンカという女性ら3名を人質に取り、刑務所から呼び寄せた仲間と一緒にお金と車を要求することに。ところが、警察が取ったのは、犯人と人質を一緒に銀行のなかに閉じ込めるという作戦。外には報道陣が押し寄せ、事件は長期戦に突入するが、そんななか犯人と人質との間に、不思議な共感が芽生え始めるのだった……。本作の基になっているのは、1973年に起きた“スウェーデン史上、最も有名な銀行強盗事件”として知られる立てこもり事件。この事件こそが、誘拐事件や監禁事件などの被害者が犯人と長い時間を過ごすことによって、犯人に連帯感や好意的な感情を抱いてしまう「ストックホルム症候群」という心理現象の語源とされています。そこで、こちらの方にさらなる見どころについてお話いただきました。ロバート・バドロー監督スウェーデンで実際に起きた事件と「ストックホルム症候群」に魅了されたことをきっかけに、本作を制作したバドロー監督。2015年の『ブルーに生まれついて』に引き続いて、イーサン・ホークさんと再タッグを組んでいることでも注目を集めています。今回は、現場での様子や監督にとってインスピレーションの源となっている存在などについて、語っていただきました。―まずは、この役をイーサン・ホークさんに演じてほしいと思った理由を教えてください。監督この役に必要だったのは、いい人であることを自然と感じさせるものを持っている人で、どんなバカなことや悪いことをしていても思わず応援してしまうような人。それが表現できて、観客を共感させる力を持っている役者はイーサンだと思ったので、彼にお願いしました。あとは、ストックホルム症候群に陥った相手が恋してしまうような人であることも重要な要素でしたね。よく考えてみると、イーサンが『ブルーに生まれついて』で演じたチェット・ベイカーも、同じような人物だったなと。バカなことをやらかしたり、ダメなところもあったりしたけれど、みんなに愛されていた人物だったというところは似ているかなと感じています。―では、イーサンさんがこの役を演じてくれたからこそ生まれたシーンもありましたか?監督人質であるビアンカと一緒に金庫のなかにいるシーンや変装のために着けていたウィッグを脱ぐシーンではイーサンらしさがすごく発揮されていると思いました。最初はラース自身も別のキャラクターを演じていたわけですが、ウィッグを取ったことで現れるのは、その人物の本当の姿。ラースの場合は、良き心を持ち、葛藤を抱えていましたが、そういったことがイーサンの素晴らしい演技によって伝わってくるので、彼のすごさが光っているシーンだと感じました。イーサンとは一緒にベストな方法を見つけることができた―現場ではイーサンさんの仕事の向き合い方からも、刺激を受けた部分はあったのでは?監督そうですね。彼は俳優として活動しているだけではなく、脚本家でもあり、監督でもあるので、一緒に仕事をしていると、どんどんキャラクターに関するアイディアを出して膨らませてくれるんですよ。しかも、そのアイディアがいいものでも、そうではなかったとしても、怖がることなく、とりあえず実験的に試してみるのが彼のやり方。そういうアプローチの仕方は僕とも似ているし、すごく好きなので、ベストの方法を一緒に見つけていくことができました。それは、前作の現場から引き続き行われていたことだったと思います。―そのなかで、驚かされたアイディアなどもありましたか?監督すごく印象に残っているのは、初日に撮った銀行に押し入るシーンですね。今回の撮影のなかでも、そのときが一番アドリブを入れられる日だったからというのもあったと思います。冒頭では、ラース自身が別のキャラクターを演じているという設定でしたが、それはイーサンにとっては大きな演技ができるということを意味していましたから。そして、実際にイーサンはいきなりカウンターに飛び乗ったり、クレイジーな演技をしてみたり、たくさんアドリブを入れてきましたよ(笑)。そのときは驚かされましたが、結果的にそのときの彼の演技がこの作品のトーンにもつながっていったと思っています。あとは、コメディタッチの演技もたくさんしてくれたので、その様子にはワクワクしました。残念ながら、編集の関係ですべては使えませんでしたが、笑えるような楽しいアドリブもいっぱいしてくれたんですよ。それは、前作のときには見られなかった部分なので、非常におもしろかったです。危険ななかで人間は驚くべき行動を取ることがある―そういう部分も前作と比較すると、また違う楽しみがありますね。では、ストックホルム症候群についてもおうかがいしますが、そもそもこの題材に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか?監督まずは、ストックホルム症候群の症状というのが、予想以上に早く進行するというのを知ったことが大きかったと思います。というのも、人質にされて生命を脅かされていたのに、その翌日には被害者と犯人との間に絆が生まれ、性的な関係にまで発展してしまうなんて……。しかも、それは決して必死な思いや不幸な状況にあるからとかではないんですよね。そんなふうに人間というのは、危険な状況にさらされているときに、驚くような行動を取ってしまうところがあるので、そういった部分には非常に惹きつけられました。―実際に、経験者の方にお話を聞く機会もあったのでしょうか?監督事前にリサーチはかなりしましたが、個人的に話を聞くことはありませんでした。ただ、ビアンカ役のノオミ・ラパスの友人にストックホルム症候群を経験した人が複数いたので、彼女から話を聞かせてもらいました。そのほかにも、スウェーデンの方々にとって、あの事件は忘れられない重要な出来事で、どんな意味を持っているのかということについても教えてくれたので、今回はノオミが僕の情報源だったと言えますね。実際、当時の彼女にとってこの事件がどんな意味を持っていたのかということについても、聞かせてくれました。―リサーチを重ねるなかで、はじめて知るようなことも多くありましたか?監督今回、驚かされたのは、スウェーデンがいかに無垢な国だったのか、ということでした。当時は、人質事件がテレビ中継されたこともなく、そういった事件に対応できる警察組織も存在していなかったようですから。特に、スウェーデンとアメリカでは、政治的背景もまったく異なるので、その違いに驚くことはたくさんありました。ボブ・ディランの曲がラブストーリーを象徴している―さまざまなエピソードを聞くなかで、もし自分も同じような立場にいたら、ストックホルム症候群のようになってしまうかも、と感じたこともありましたか?監督もちろん状況にもよりますが、自分にも起きうることだなと思いました。というのも、僕はもともと他人をジャッジすることはありませんし、どちらかというと相手のいい面に目を向けるタイプで、共感力も高いほうですから。おそらくストックホルム症候群を経験した方たちも、同じような性格の人が多いのではないかなと考えています。非常に特殊な状況だと思うので、実際にそのときになってみないとわからないですけど、可能性はあると感じました。―また、今回は「新しい夜明け」「今宵はきみと」「明日は遠く」「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」などボブ・ディランの曲が効果的に使われています。監督にとって思い入れのある曲はありますか?監督「新しい夜明け」は、ディランの楽曲のなかでも大好きなラブソングで、彼のことをアーティストとしてほれ込んだ頃からずっと好きな曲。今回の4曲のなかでは、一番思い入れがあります。作品のなかでも、少し軽い印象を受けるほかの3曲に比べて、この曲はラースとビアンカの間に生まれるラブストーリーを象徴する大事な役割を果たしていると感じました。今後もさまざまなジャンルに挑んでいきたい―同じアーティストとして、監督がディランから影響を受けているところはありますか?監督たくさんありますね。特に、自分と向き合っている世界に、つねに挑みながら進んでいるところに対しては敬意を持っています。彼が新しいことにどんどんチャレンジしていく姿を見ることが、新しいジャンルや題材に挑戦しようとする映画作家としての僕に影響を与えているのかもしれません。あと、彼は昔の音楽に新しいアプローチをして命を吹き込むことがありますが、僕も古い映画が大好きで、そこからインスピレーションを得ることもあるので、そういうところも似ているのかなと。彼のドライなユーモアだったり、アウトローに対する愛情だったりという部分も、僕の作品づくりにはすごく影響を及ぼしていると思います。―そんななか、次はどんな作品に挑戦したいと思っているのか、今後について教えてください。監督いまは「Delia’s Gone(原題)」という次回作の準備中で、これは前から好きだった田舎を舞台にしたスリラードラマです。そろそろ撮影に入るところなんですが、今回はイーサンのスケジュールが合わなかったので、残念ながら出演は叶いませんでした。でも、彼とはなるべく早くまた一緒に仕事をしたいですね。あと、これからチャレンジしたいものとして脚本を進めているのは、前からやりたかったSF。それから、西部劇の企画も立ち上がっています。そんなふうに、今後もさまざまなジャンルにどんどん挑んでいきたいです。あなたなら、どっちの味方になる?人質立てこもり事件というスリリングな展開を見せるいっぽうで、人と人の間に生まれる絆や感情の揺れ動くさまが丁寧に描かれている本作。どこか憎めないラースの姿に、思わず観客も「ストックホルム症候群」に陥ってしまうかも!?驚愕の予告編はこちら!作品情報『ストックホルム・ケース』11月6日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、UPLINK吉祥寺ほか配給:トランスフォーマー©2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. All rights reserved.
2020年11月05日2020年もだんだんと終わりが見えてくるなか、ラストスパートをかけるべく、新たな決意を固めている人もいるのでは?そんなときにオススメの映画といえば、実話を基にした感動作『キーパー ある兵士の奇跡』。そこで、こちらの方に本作についてお話をうかがってきました。主演のデヴィッド・クロスさん!【映画、ときどき私】 vol. 332『愛を読むひと』などで知られるドイツの実力派俳優デヴィッドさんが本作で演じたのは、実在の人物であるバート・トラウトマン。第二次世界大戦中に捕虜としてイギリスの収容所へ送り込まれたナチス兵士の青年がサッカーのゴールキーパーとして活躍し、イギリスとドイツを結ぶ平和の架け橋となる姿を描いています。今回は、演じるうえで学んだことや苦労などについて、語っていただきました。―もともと、バート・トラウトマンについてはご存じでしたか?デヴィッドさん僕はサッカーファンであるにもかかわらず、彼については名前すら知りませんでした。だから、彼の信じられないような物語を監督から聞いたとき、「えっ!?それ、作り話じゃないの?」と言ってしまったくらい。本当に驚きましたが、同時に「映画にすごくぴったりな題材だなぁ」というふうにも感じたのが最初の印象です。彼は“平和の大使”のような役割も果たしているので、映画によって当時起きたことをみんなに思い出してもらう、あるいは知ってほしいと思いました。いかにキャラクターの真実に迫れるかが挑戦だった―演じるなかで、トラウトマンをどのような人物像としてとらえましたか?デヴィッドさん彼はもともとナチス・ドイツで若い頃を過ごしたのち、ナチスの青少年組織であるヒトラーユーゲントに入り、そういったイデオロギーというものを刻み付けられて兵士になった人物。でも、自分が犯罪に加担している政権の一部なんだということに気がついて、それに向き合っていくわけですよね。戦争捕虜となった英国で新しい家と家族を見つけても、彼はずっとその罪悪感を抱えて過ごしていたんです。最終的にそれはユダヤ人コミュニティの代表者が「一国の罪を人に背負わせてはいけない」と言うまで続いたわけですが、1956年のFAカップの決勝では首を骨折しているにもかかわらずプレイし続け、彼はサッカーのヒーローに。無意識だったとは思うけれど、2つの国をつなぐような役目を果たした人物だと思いました。―今回の役を演じるうえで、難しかったことがあれば教えてください。デヴィッドさんキャラクターとして、成長していくところをいかに見せるのか、というところがひとつの挑戦でした。もちろん、リアリティに寄り添ってはいきたいけれど、当然ドラマ的に作っているところもありましたから。たとえばマーガレットのために、いきなり試合中に踊り出すところとか、あれは本当にあったわけではないですよ(笑)。そんなふうにバランスをとりながら、いかにキャラクターの真実に迫れるか、というところがひとつのチャレンジではありました。あと、短い時間しか映し出されていませんが、しっかりと見せたいと思ったのは、ヒトラーユーゲントの一員となり、兵士に志願して戦争に赴いたときの彼の姿。その後、彼が自身の抱えるトラウマとどのように向き合ったのか。個人としても、国としても大きな罪悪感や葛藤を抱えているなかで、つねにそれが彼の脳裏にあり続けていましたから。楽しい瞬間でさえも、どこかそれが脳裏にあるということを感じさせることは苦労したところでもありました。偏見を持たずに個人を見ることの大切さを学んだ―そんな彼の生き方から、現代の私たちが学ぶべきところがあるとすれば、どんなことだと思いますか?デヴィッドさんまず、「スポーツにはすごい力がある」ということ。“インテグレーション”と呼ばれるいろいろな国をひとつに融合するような力があることを学べるんじゃないかな。これは、チームのキャプテンが控え室で「ここには戦争はない」という言葉からも伝わってくると思います。いろいろと抗議は受けたけれど、「スポーツを通してみんなひとつになるんだ」「チームスピリットが大事なんだ」という訴えが政治的な違いを乗り越え、強さに繋がっていったと感じました。スポーツにはそういう力があるということを彼から学べるのではないかなと。―確かに、改めてスポーツの持つ力を目の当たりにしました。デヴィッドさんあとは、人を見たときに、その人個人と向き合うことの大切さですね。お互いを分け隔てようとする人がいるかもしれないけれども、そういったものに引っ張られずに、しっかりと個人を見つめること。そして偏見を持って人を見てはいけないということも、学べるのではないかと思います。愛を見つけていく姿は感動的だった―いまの時代にも通じるところですね。では、想像を絶する誹謗中傷を浴びるトラウトマンを支えていたものは何だと感じましたか?デヴィッドさんそれは、妻のマーガレットの存在だと思います。彼女は彼のために立ち上がり、そして彼のために戦う女性でしたから。この映画では、そういった彼女の姿もしっかり描かれているので、ぜひ見てほしいところです。彼女がどんなことを経験して、どんなふうにそれと向き合い、どんなふうに彼と歩んでいったのか。そもそも敵だとみなされていた人とともに生きるなかで、いろいろと葛藤があったはずですからね。そんななかでも立ち上がる姿を通して、人というものをカテゴリーとかで判断するのではなく、その人自身をしっかりと見つめていこうとする気持ちが伝わってくると思います。―では、マーガレットの女性としての魅力をどのようなところに感じましたか?デヴィッドさん彼女の魅力は、強いところ。自分が信じているものからブレない女性ですよね。トラウトマンの人生において、彼女はすごく重要な一部分だったと感じました。捕虜になったあと、ドイツに戻らずにイギリスに残り続けるというのは、彼の人生においてもすごく大きな決断だったと思いますから。彼らは戦争による違うトラウマをお互いに抱えていたので、最初は話すことも通じ合うこともなかったですが、それが少しずつオープンになっていき、2人の間に愛を見つけていく。その姿はすごく感動的でした。デヴィッドさんにとってのヒーローとは?―素敵な瞬間ですよね。本作ではナチス兵がイギリスの“国民的ヒーロー”となっていく様子が描かれていますが、デヴィッドさんにとってのヒーローは誰ですか?デヴィッドさんいっぱいいるからなぁ。もう引退してしまったので今後映画に出演するかわからないけれど、役者だったらダニエル・デイ=ルイスかな。あとは、小さかったころは僕の兄がヒーローでした。つねに兄のあとを追いかけ、つねに一緒にいたいと思っていたような弟でしたから(笑)。―それでは最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。デヴィッドさんこの作品は、サッカーのシーンがあるのでスポーツ映画としても観れますが、ユーモアがあって、ドラマチックな瞬間があって、わくわくできるプレーは、サッカーファンじゃなくてもきっと楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています。トラウトマンが当時のイギリスでも一番大きなチームのゴールキーパーになり、サッカーのヒーローになっていくまでの道のりを考えると、すごく大きな変遷のある物語ですよね。そのあたりも映画的にとても面白いところですし、あとは何と言ってもラブストーリーの部分にも共感してもらえるのではないかなと期待しています。憎しみも愛に変えることができる!どんな逆境のなかでも、信念を貫き続けることの大切さを教えてくれる本作。環境や社会的状況など、自分ではどうにもならないことに対する悩みを抱えることもあるけれど、後ろ向きになりそうなときこそ、トラウトマンの生き方と愛の持つが強さが私たちの背中を押してくれるはずです。ストーリー第二次世界大戦中、ナチスの兵士として戦っていたバート・トラウトマンは、連合国軍の捕虜となり、イギリスのランカシャー収容所に送り込まれていた。終戦を迎えてもすぐには帰国できず、過酷な労働に従事していたドイツの兵士たち。そんななか、地元のサッカーチームの監督であるジャックにゴールキーパーとしての才能を見出されたトラウトマンは、無理やり試合に出場されられることとなる。ところが、ジャックの娘であるマーガレットは大反対し、トラウトマンに敵意をぶつけるのだった……。気持ちが高ぶる予告編はこちら!作品情報『キーパー ある兵士の奇跡』10月23日(金)新宿ピカデリーほか全国公開配給:松竹Photo by Jeanne Degraa©2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann
2020年10月21日17歳のアーティスト、ザック・ソビアックの実話を基に製作したディズニープラスオリジナル映画『クラウズ~雲の彼方へ~』より予告編が到着した。ザック・ソビアックは楽しいことが好きな音楽の才能を秘めた高校生。だが3年生の年、ずっと好きだった子をデートに誘った後、彼の世界は一変。癌が転移してしまったのだ。残された時間の中で、親友であり音楽パートナーのサミーと共に夢であるアルバムを制作。それが思いもよらず、多くの反響を巻き起こすことになる。しかし病状も悪化、ザックは残された時間を誰とどう過ごすのか選択を迫られていた。ついに彼は皆に別れを告げる最高の形は音楽であると気づき、「Clouds」が生まれる――。本作は、音楽の才能に恵まれながらも、癌を患い余命6か月と宣告された17歳のアーティスト、ザック・ソビアックの実話の映画化。彼の母が著した回想録「Fly a Little Higher」(原題)が基となっている。死と向き合いながら、愛する人たちに伝えたい思いを込めた楽曲「Clouds」は、当時、iTunesでダウンロード数1位となり、日本でも話題に。予告編では、曲作りを決意し歌唱する場面や、何やら言い争うシーン、「Clouds」の譜面もチラリと映し出され、レコーディングの様子も描かれている。ザックを演じたのは、新進気鋭のフィン・アーガス。サミー役はディズニー・チャンネルのドラマ「ガール・ミーツ・ワールド」のサブリナ・カーペンターが演じている。『クラウズ~雲の彼方へ~』は10月23日(金)よりディズニープラスにて独占配信。(cinemacafe.net)
2020年10月20日