女優の宮沢りえが出演する、三井不動産リアルティ「三井のリハウス」の新CM「リハウスって何?」編と「家を売るって大変?」編が、4日より放送されている。宮沢は14歳の時に、初代リハウスガールとして、1987年に放送された同社のCMに白鳥麗子役で出演。新CMでは、その白鳥が母親となり“住みかえ”をして、当時住んでいた街(朝日ヶ丘)に戻ってきた姿が描かれている。また、「リハウスって何?」編では、現在と34年前の白鳥の共演も実現している。34年ぶりに白鳥を演じた宮沢は、「初めてセリフというものをいただいて、本当に緊張したことを覚えています。手も膝も震えていて撮影が終わった後は、絶対、女優さんにはなれないと思っていました。私という人間が認識された初めてのTVCMだったと思います」と当時を回顧。今回のCM撮影については「今回34年ぶりに白鳥麗子を演じて、34年間も自分はこの仕事をやってきたのだと思いましたし、とても思い出に残る撮影になりました」 とコメントした。
2021年06月04日窪田正孝が議員秘書を演じ、選挙活動をコミカル&シニカルに描く社会派コメディ『決戦は日曜日』。この度、宮沢りえが演じる父の地盤を継いだ新人候補の秘書軍団に、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真の出演が決定した。今回解禁となったのは、窪田さん演じる議員秘書・谷村と共に、宮沢さん演じる熱意だけは十分な世間知らず候補・川島有美に振り回されながらも、当選に向けてサポートする秘書軍団のキャストたち。川島有美の所属する民自党川島事務所にて、私設秘書を務めるのは赤楚衛二と内田慈の2人。「仮面ライダービルド」で注目を集め、昨年放送のドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」で人気急上昇中の赤楚さんは岩渕勇気役に。「事務所グループは独特の緩やかさや毒っ気を纏った空気感があり、監督の世界観も溢れていたので、凄く面白く、てんやわんやな選挙活動だったなと思います」とコメントし撮影をふり返る。また、「岩渕は将来の夢も希望もなく、モノゴトを深く考えないで生きているのですが、要領がいいので何事も上手くいくタイプ。常に楽観視を意識しながら演じました」と、これまでにない役柄を演じているようだ。坂下雄一郎監督の前作『ピンカートンに会いにいく』で主演を努め、昨年公開のW主演作『レディ・トゥ・レディ』が話題となった内田さんは「秘書の皆さんと力を合わせ忖度し合いながら調和を保とうとする田中菜々役。今作はそういったアンサンブルも大きな見どころ。笑えます」と自身の役どころを解説。「演じながら『普通って、何だろう?』と逆説的に問われているようで、坂下監督のシニカルな視線に終始晒させているようでした(笑)。坂下節全開!」と再タッグにコメントする。同事務所政策秘書・濱口祐介役を演じたのは、数多の作品で名バイプレーヤーとして活躍する小市慢太郎。「毎日、緊張感が半端なかったですよね。笑っちゃったらどうしようって。もう、クタクタですよね、撮影終わると。食い縛る訳にもいかないんですよ、脱力系なんで。いやー、嫌な汗一杯かきましたよ」と語り、本作での秘書役に全力投球の様子。また、公設第1秘書・向井大地を務めるのは音尾琢真。演劇ユニット「TEAM NACS」でのコミカルな役どころから『孤狼の血 LEVEL2』『日本で一番悪い奴ら』などのハードな作品まで幅広いキャラクターを演じる音尾さんは「シーンごとに『はたして今のは本当に映画を撮っていたんだろうか、、?』と、不思議な感覚の中で日々を過ごしていたことを思い出します。それを思い出し、坂下組でしか撮れない映画が生まれている悦びを噛み締めています」と話し、良い雰囲気で撮影されたことがうかがえるコメントを寄せた。さらに、前途多難な選挙戦に向け、忖度を武器に一丸となる秘書軍団の新場面写真が併せて解禁。谷村(窪田さん)と今回解禁となった4名の秘書が揃いの赤ジャンパーで選挙戦に挑んでいる。紅白の幕をバックに、各々固い笑顔を見せる彼ら。力を合わせ、わがまま初候補(宮沢さん)の当確を勝ち取ることはできるのだろうか。『決戦は日曜日』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年全国にて公開予定Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年06月01日PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』の初日前会見が14日に東京・PARCO劇場で行われ、渡辺謙、宮沢氷魚が取材に応じた。『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』は、16世紀、167人の寄せ集めの兵を率いて、2,400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペイン将軍・ピサロの物語。『アマデウス』『エクウス』などで、トニー賞最優秀作品賞、ニューヨーク劇作批評家賞など数多くの賞を受賞した英国を代表する劇作家ピーター・シェーファーによる傑作戯曲で、1985年に行われた日本初演では山崎努がピサロ、当時まだ無名だった渡辺謙がインカ帝国の王・アタウアルパを演じた。昨年、渡辺は自身に「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めさせる1本となった本戯曲にタイトルロールとして帰還し、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だったが、コロナ禍により初日を延期。さらに45回予定のところ、わずか10回の上演となった。今回はアンコール公演であり、渡辺ら出演者は「リベンジ公演」と呼んでいるという。渡辺は昨年の中止について「落ち着いてゆっくりお芝居を楽しみましょうという空気じゃない中で10回の公演をやっていました。パルコも休館せざるを得なくなり、『お客様の安全も考えたら、演劇を出来る状態ではないのかもしれない』ということで公演の中止を決めました」と振り返る。「僕の中でシャッターを下ろして止まってた感じだったんですけど、今年この稽古がもう1回始まるという中で、懐かしいメンバーと合って、読み合わせをしたときに、本当に時計が動き始めた感じがしたんです。そのくらい、時計が止まっていたんだ、秒針が止まっていたんだということに気がつきました」としみじみと語った。宮沢も「去年中止が決まった日に、謙さんが『また会いましょう』という言葉をかけてくれて、これはもう間違いなくやるんだなと、どこかで信じられた。やらないわけがないと思っていたので、中止になってすごく悔しい思いであったり、その思いをどこにぶつけていいかわからない瞬間もあったんですけど、その時の言葉を思い出すととても前向きになれる自分がいました」と感謝する。この1年を経て、宮沢が「同じ役を演じても全然違う景色が見えてきたり、自分の成長も少しですけども感じられる瞬間があって、僕個人として少し成長できた姿を皆さんにお届けできるのはとても光栄に思っております」と心境を表すと、渡辺は「かなり成長しています」と太鼓判を推した。36年前に自身が演じたアタウアルパを今回演じる宮沢について、改めて渡辺は「この衣装を見ていただいたらわかると思うんですけど、ある種超越してるわけなんです、神という存在なので。それでパフォーマンスをするのは非常にハードルが高いことだと、僕も36年前に自覚はしていたので、相当大変だったと思います」と慮る。一方で「去年1回やっているので、今年はもうそこありきの状態から始められる。彼としてはさらに何かいろんなことを考えられるいい稽古場だったと思っています」とも明かす。また、「外出するのもはばかられるような時勢の中で、演劇をご覧いただくことに、ある意味非常に胸を痛めるわけですけども、それでもやっぱり僕たちは届けたいものがあるんだという思いを強くこのカンパニー全員で持っています」と渡辺。「大変なことはよく存じ上げておりますので、くれぐれも養生しながら劇場に足を運んでいただきたいですし、くれぐれも感染にならないようにご用心していただければと思っています。しっかり届けていこうと思っています」と意気込んだ。
2021年05月14日渡辺謙主演の舞台『ピサロ』で、将軍ピサロが立ち向かうインカ王アタウアルパを演じる宮沢氷魚。昨年、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズを飾りながら、コロナ禍の影響によって10回だけで中止となってしまったこの作品の再上演に、どんな思いで向き合おうとしているのか。そして、あの気品に満ちた王は今度はどんな姿で立ち現れるのか。意欲あふれる宮沢の声を聞いた。昨年、公演が中断したときから宮沢は希望を持って過ごしていたという。「というのも、中止が決まったその日に謙さんが、『またやるぞ!』とおっしゃったので、謙さんが言うんだから間違いないと思っていたんです(笑)」。それでもそれが現実となったことには改めて喜びを感じずにはいられない。「やはり『ピサロ』には、始まったものが終えられずにそのまま止まっているという感覚があって。もっと多くの人に観ていただきたい作品だと思うので、再びチャンスを与えていただいた幸せを1回1回噛み締めながら、今度こそ最後まで走り抜けられればなと思っています」。アタウアルパという役に再び挑むにあたっての思いもひとしおだ。「謙さんが演じるピサロに対抗する重要な役なので、昨年はとてつもないプレッシャーのなかでこの役と向き合っていて。たぶん毎公演、精神的にも体力的にも100%に近いエネルギーを出して、一瞬一瞬に集中していたと思うんです。だから意外と、自分がやっていたことを覚えていないんですけど(笑)。今回はやっぱりそこを超えていかないといけないですし。作品の軸となる人物であるだけに、その幹をさらに太くしていかなければいけないと思っています」。具体的には、昨年は足に重りを付けてどっしりとした存在感を出す工夫をしたそうだ。「上半身で呼吸をして声を出すと弱い王に見えてしまうので、重心を下げて地面からエネルギーをもらうように呼吸することを意識したんですけど。今回はその感覚を稽古序盤から身につけたいなと思っているんです」。世界の状況が一変したこの1年。「アメリカで起こっているアジアンヘイトなど、ますます差別と分断が深まっている今、スペイン兵のインカ帝国の征服を描いている『ピサロ』という作品は、改めていろんなことを感じさせてくれると思います」と宮沢。愚かなことを繰り返す人間たちのなかで美しく強く生きようとする宮沢氷魚の王の姿は、この困難な道を照らす光となるに違いない。公演は5月15日(土)から6月6日(日)まで東京・PARCO劇場にて。チケット好評発売中。取材・文:大内弓子
2021年05月10日俳優の窪田正孝が、映画『決戦は日曜日』(2022年公開)の主演を務めることが20日、明らかになった。宮沢りえが出演し、初共演となる。同作は坂下雄一郎監督の脚本によるオリジナル作。とある地方都市を舞台に、衆議院議員・川島昌平の事務所で私設秘書として働いている谷村勉(窪田)が、次の選挙で川島の地盤を引き継ぐ人間として白羽の矢が立った川島の娘・有美(宮沢)に振り回されながら、有美の当選を目指す姿をコミカル&シニカルに描く。主演を務める窪田は、そつなく仕事をこなすが政治への熱意は今やない、衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉を演じ、初共演となる宮沢は突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった……といいながらも実はやる気満々で世間知らずなご令嬢・川島有美を演じる。宮沢は、本格的なコメディ映画に初挑戦となる。脚本は監督自らが手がけ、執筆には5年の月日をかけたという。作品の画像も公開され、有美の公示ポスターを前に「まいったな…」と言わんばかりに谷村が頭をかいている1枚は、前途多難な選挙戦が2人を待ち受ける様子を表している。○窪田正孝 コメント・本作に出演を決めた理由坂下監督とは、いつかご一緒させていただきたいと思ってたのでとても幸せです。監督の描く人の醜さ、谷村の視点から見る景色が滑稽すぎて笑いが止まりませんでした。ぜひ劇場にて坂下ワールドにどっぷり浸かってほしいと思います。・演じられた谷村というキャラクターはどういう人物ですか?谷村は何でも卒なくこなす事ができるけど、何かが欠けていてどこか屈折しています。そこが魅力的で演じる楽しみを感じてました。この仕事なんてこんなもんだとあきらめてる谷村も、有美と出会い少しずつ成長していき、忘れかけていた正義感に変化が起きます。・宮沢さんとは初共演ですが、共演していかがでしたか?有美役の宮沢りえさんとは今作が初でしたが、一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみでした。こんなりえさんを今まで誰も見た事がないのではないでしょうか。笑○宮沢りえ コメント・本作に出演を決めた理由滑稽で愉快だから、クスっと笑ってしまうのだけれど、、、よく考えたら笑えない。。。そんな事の連続で、、監督の強いメッセージが溢れていると感じました。今までに全く無縁な役柄だったので、演じられるか不安でしたが、演じてみたい、この作品に参加したいという気持ちが勝りました。・演じられた有美というキャラクターはどういう人物ですか?有美は、直球しか投げられない不器用さと強さがある人だと思いました。彼女の考える正義に皆んなを巻き込んでしまう不思議なオーラがあるようにも感じました。真剣になればなる程、滑稽で面白い人だと思ったので、面白さを一ミクロも考えず、、ただただ真剣である事に集中しました。。。結果、監督がモニターを見ながら笑っていたという噂を聞き、ホッとしました。・窪田さんとは初共演ですが、共演していかがでしたか?その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方だなぁと思いました。○坂下雄一郎(脚本・監督) コメント始まりは5年ほど前「なにかやりたい企画はありますか?」と聞かれました。そういう打ち合わせと思ってなかったのでなにも用意しておらず、その場でひねり出したのがきっかけです。軽い思い付きで始まったものの、議員事務所への取材など企画開発しながら、政治業界の持つ独特なルール、誰でも関わりがあるはずなのにあまり知らない選挙の世界に、この題材の可能性が膨らんでいきました。主人公を候補者本人ではなくその秘書にしたのは、体制に反発しがちな候補者側よりも、保守的な体制側の人間である秘書目線の方が皮肉さが増して面白いのではという定番の発想からです。脚本に何度も改稿を重ねた数年の間、政治に関する様々なニュースが物語に影響をおよぼしました。現代社会を描いた映画というと大げさですが、今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかもとは思っています。キャスティングに関して説明するのが難しいのですが、基本はいつも感覚です。役柄がどうとかあまり理屈で考えずに、脚本をその役者さんが演じている姿を頭の中で思い浮かべます。窪田さんと宮沢さんを想像したとき、曖昧ですが言葉では説明できない優れたイメージが浮かび興奮しました。これは絶対よくなるに違いない、と思いました。想像ですが。その後の撮影では当然自分の想像なんてちっぽけに感じるほど、お二人によって鮮やかな人間像が形づくられていきました。窪田さんが演じる真面目だけど諦念を抱えた秘書、宮沢さんが演じるお嬢様育ちでわがままにも見えるけど芯の通った候補がどうなったか、ぜひ劇場でご覧いただければ嬉しいです。(C)2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年04月20日窪田正孝と宮沢りえが初共演、事なかれ主義の議員秘書と熱意空回り議員候補者の選挙活動の行方を描く社会派コメディ『決戦は日曜日』が2022年に公開されることが決定した。主演を務めるのは数々のヒット映画・ドラマに出演し、2020年NHK連続テレビ小説「エール」で主演を務めた窪田正孝。そつなく仕事をこなすが、いまや政治への熱意はない衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉を演じる。そして、突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった…といいながらも実はやる気満々。世間知らずな令嬢・川島有美を演じるのは、本格的なコメディ映画は初挑戦となる宮沢りえ。初共演の2人は、新鋭監督の脚本に惚れこみ出演を快諾した。脚本・監督を務めるのは、一文字違いでアマチュア・オーケストラのコンサートを開催することになった市役所職員の騒動を描いた王道コメディ『東京ウィンドオーケストラ』、アラフォーの元アイドルたちが再結成のために恥も外聞も捨てて大勝負に出る『ピンカートンに会いにいく』など、オリジナル脚本で次々コメディ作品を世に発表してきた坂下雄一郎。執筆に5年の月日をかけた脚本、そしてこの上ない豪華キャストで選挙活動をコミカル、かつシニカルに描いた新境地に挑む。窪田さんは宮沢さんの印象について、「一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみだった」と話し、宮沢さんは「その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方」と称賛する。坂下監督も、この共演を想像以上だったと明かし、「お二人によって鮮やかな人間像が形づくられていった」と話す。「窪田さんが演じる真面目だけど諦念を抱えた秘書、宮沢さんが演じるお嬢様育ちでわがままにも見えるけど芯の通った候補がどうなったか、ぜひ劇場でご覧いただければ」と自信を込める。また、坂下監督は「主人公を候補者本人ではなくその秘書にしたのは、体制に反発しがちな候補者側よりも、保守的な体制側の人間である秘書目線の方が皮肉さが増して面白いのでは」という発想があったと語る。「脚本に何度も改稿を重ねた数年の間、政治に関する様々なニュースが物語に影響をおよぼしました。現代社会を描いた映画というと大げさですが、今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかもとは思っています」と明かしている。合わせて解禁された画像は、議員秘書・谷村(窪田正孝)と二世候補・川島有美(宮沢りえ)を映したもの。自由奔放で、一般常識からちょっとずれた有美を当選させるために奔走する。有美の公示ポスターを前に「まいったな…」と言わんばかりに谷村が頭をかく1枚は、前途多難な選挙戦が待ち受けていることを予感させている。『決戦は日曜日』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年04月20日主演の窪田正孝と、女優・宮沢りえが初共演を果たす映画『決戦は日曜日』が2022年に公開されることが決定。あわせて、新画像と窪田・宮澤からのコメントが到着した。本作は選挙活動をコミカルに、且つシニカルに描いた今を生きるすべての人に贈る笑いとアイロニーに満ちた社会派コメディ。数々のヒット映画・ドラマに出演し、2020年NHK 連続テレビ小説『エール』で名実ともに国民的俳優となった窪田が、そつなく仕事をこなすが政治への熱意は今やない、衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村勉を演じる。そして突然父の地盤を引き継ぎ、仕方なく出馬することになった……といいながらも実はやる気満々、世間知らずなご令嬢・川島有美を演じるのは、本格的なコメディ映画は初挑戦の宮沢。初共演のふたりが、新鋭監督の脚本に惚れこみ出演を快諾した。脚本・監督を務めるのは一文字違いでアマチュア・オーケストラのコンサートを開催することになった市役所職員の騒動を描いた王道コメディ『東京ウィンドオーケストラ』、アラフォーの元アイドルたちが再結成のために恥も外聞も捨てて大勝負にでる、イタいけどラストは胸が熱くなるコメディ『ピンカートンに会いにいく』など、オリジナル脚本で次々コメディ作品を世に発表してきた坂下雄一郎。執筆に5年の月日をかけた脚本、そしてこの上ない豪華キャストで選挙活動をコミカル&シニカルに描いた新境地に挑む。窪田と宮沢は本作が初共演。お互いの印象を聞くと「一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみだった」と窪田が話し、宮沢は「その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方」と称賛する。坂下監督もふたりの共演を想像以上だったとし「おふたりによって鮮やかな人間像が形づくられていった」と話すなど、今から公開が楽しみになるコメントだ。本作で窪田演じる主人公・谷村勉は宮沢演じる二世候補・川島有美の議員秘書を務めることに。そして、勉は自由奔放で一般常識からちょっとずれた有美を当選させるために奔走する。今回解禁となった画像は、有美の公示ポスターを前に「まいったな…」と言わんばかりに谷村が頭をかく一枚。前途多難な選挙戦がふたりを待ち受ける。映画『決戦は日曜日』は2022年公開。キャストや詳しい公開日などは、続報を待とう。映画『決戦は日曜日』2022年公開
2021年04月20日前日までのうららかな春の陽気から一転、寒気が日本を包んだ昼下がり。コート姿で東京・原宿の路上を悠然と歩くのは宮沢りえ(48)。そして、身を寄せ合うように隣を歩くのはもちろん夫の森田剛(42)だ。記念すべきりえの48歳の誕生日を迎えた4月6日。2人は高級ブランドが並ぶ原宿でも屈指の複合施設へと向かった。「2人はアンティーク家具も販売しているおしゃれなセレクトショップで、椅子に並んで腰かけて談笑するなどとても楽しそうでした。りえさんが熱心に見ていた約10万円もするシックなセットアップを森田さんが会計に持っていって、プレゼントしていましたよ。よっぽどうれしかったのか、りえさんは店内のBGMに合わせて踊っていました」(居合わせた客)買い物を終え、再び原宿の大通りを歩く2人。その手は固くつながれており、森田がりえを優しくリードしながらそのまま雑踏へと消えていった――。人目を気にすることなく、終始ラブラブな様子のりえと森田。本誌は結婚前から2人の熱いデート現場を何度も目撃している。’16年10月、旅行先の沖縄へ向かう飛行機内で森田にもたれかかるりえの姿を目撃。’17年12月には、訪れたゴルフ練習場で、ソファに座る森田にりえがそっと唇を重ねる一幕も。そして、練習場に入る際も2人の腕は固く組まれていたのだった。独身時代、森田は理想の夫婦像についてこう語っている。《結婚したら、奥さんを大切にするよ。安らぎがあって“空気”みたいな存在になるのも大事だけど、結婚記念日はデートするとか、ドキドキも必要かもね。そういう機会は、男性が作るべきだし。とにかく、ごくふつうの、あったかくて笑いの絶えない家庭を作りたい》(『ポポロ』’10年4月号)■悲痛のりえ救った娘と森田の交流’18年3月の結婚発表から3年たった今も、情熱的に愛を伝え合うりえと森田。しかし、そこにいたるまでの道のりは決して平坦ではなかった――。’16年10月、一部週刊誌による“お泊まり報道”で2人の交際が発覚。世紀のビッグカップルに世間は沸いたが、りえは“心の傷”を抱えていた。「’09年2月にりえさんは妊娠6カ月であることを発表。お相手の実業家男性・Aさんと4月に結婚し、5月に長女(11)を出産しました。しかし、それから3年後の5月にAさんと離婚協議中であることを発表し、約4年後の’16年3月にようやく離婚が成立。成立までに4年もかかったのは、娘さんの親権をめぐり、Aさんとの協議が紛糾したためといわれています。協議中、りえさんは女優業と並行しながら女手一つで娘さんを育ててきましたが、“りえがAさんに娘を会わせようとしない”といった報道が出たこともありました。また、’14年9月には最愛の母・光子さんが65歳の若さで亡くなりました。以来、りえさんはふさぎこむことも多くなったそうです」(スポーツ紙記者)相次ぐ悲劇からりえを救い出したのがほかならぬ森田だ。「2人は’16年8月に舞台で初共演。ともに尊敬する蜷川幸雄さん(享年80)の追悼舞台ということもあり、意気投合し、交際に発展しました。しかし、当初は娘さんが大きくなってきたこともあって、森田さんとの交際を続けることに迷いもあったそうです。そんなりえさんを気遣い、森田さんは人見知りながら娘さんと積極的にコミュニケーションを取ったそうです。娘さんもそんな森田さんのことを気に入り、“家族公認”の仲となりました。りえさんは彼にとても感謝しているそうです」(舞台関係者)■仕事のオファーも夫婦で事前に相談昨年4月、りえは本誌で行った瀬戸内寂聴さんとの対談で森田についてこう語っている。《私も愛する存在がいてくれることはエネルギーの源のような気がします》森田にとっても、りえは未来を照らす灯台のような存在だった。先日、森田は今年の11月1日をもってジャニーズ事務所を退所し、俳優業に専念することを発表。V6の解散も発表された。人生を左右する夫の決断をりえは陰で支えていたという。「’10年にもV6解散の議論がありましたが、当時の森田さんは『まだ燃焼しきっていない』と反対派だったと聞いています。それだけに今回の退所については、相当悩んだそうです。話し合い自体はメンバー6人だけで進められましたが、森田さんもりえさんには相談していたといいます。結婚発表時、連名で《表現者として志高く歩んでいきたい》とコメントしていたように、りえさんと森田さんは互いに俳優として尊敬しています。どちらかにオファーが来た際は、脚本などを見せ、事前に相談し合うそうです。そんなりえさんが背中を押してくれたことで、森田さんも退所を決断し、役者一本で勝負していく覚悟ができたのでしょう」(前出・舞台関係者)夫婦としてだけでなく“同志”としても手を取り合ってきたりえと森田。“長女をともに育てあげ、共白髪になっても手をつないで”という誓いを体現した誕生日だった――。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月13日現在放送・配信中の多彩な女性陣を迎えた新感覚ミュージカルドラマ「FM999 999WOMEN’S SONGS」(脚本・総監督:長久允)より、総勢28人の女たちが集結した新ビジュアルが到着した。本作は、誕生日を迎えたばかりの高校生・清美(湯川ひな)が主人公。彼女が「女ってなに?」と呟くと、突如として脳内ラジオ「FM999」がスタートし、DJ(声:TARAKO)が清美の悩みに応じた曲をオンエアすると告げ、3人の女が登場、“女のうた”を披露していく。そして、「女ってなに?」と呟く度にラジオは発動。清美の日常と並行して、頭の中では“女のうた”を聴きながら巡る、奇妙な冒険を描くオムニバスドラマだ。今回到着した新ビジュアルは、出演者の顔だけが集結したインパクト抜群の1枚となっており、清美を取り巻くように、宮沢りえ、ともさかりえ、松本穂香、西田尚美、真矢ミキら歌い手ゲストが配されている。全曲の作詞を務めた長久総監督が「この作品は先に歌詞があって、演技経験などがなくてもその歌を歌って欲しいなと思う方にオファーさせて頂きました」と語る通り、女優やダンサー、芸人など、実に多彩な女性陣が集結していることが分かる。そしてこれは、それぞれが歌いだす瞬間を切り取っており、何か内に秘めたような、こちら側に訴えかけてくる表情が印象的だ。なお、「まだ間に合う!1~3話一挙放送」と題して、4月18日(日)午前5時15分から、第1話~第3話がWOWOWプライムにて放送される予定となっている。WOWOWオリジナルドラマ「FM999 999WOMEN’S SONGS」は毎週金曜日21時30分~WOWOWオンデマンドにて配信中、毎週月曜日21時30分~WOWOWプライムにて放送中(全10話)。(cinemacafe.net)
2021年04月12日今回、ご紹介するのは、多彩で豪華なキャスト陣が登場する、新感覚のミュージカルドラマ『FM999 999WOMEN’S SONGS』。主人公の清美を演じた湯川ひなさんと、長久允監督にお話をうかがいました。【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 76「初めから終わりまで楽しめる作品です」短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』で、日本人として初めてサンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを受賞した長久監督。世界が注目する映像作家・長久監督が初めて手掛けた連続ドラマが『FM999 999WOMEN’S SONGS』です。主人公は、16歳の誕生日を迎えたばかりの女子高生・小池清美。彼女が「女とは?」とふとつぶやくと、突如として脳内ラジオ・FM999がスタート。DJが清美の悩みに応じた曲をオンエアすると告げた途端に代わる代わる女性が登場し、それぞれの想いを込めた、“女のうた”を披露していきます。ユニークな設定とともに、大きな話題を呼んでいるのが、歌い手として登場する多彩で豪華な女性キャストたち。宮沢りえさん、メイリンさん、菅原小春さん、塩塚モエカさん、太田莉菜さん、八代亜紀さん、モトーラ世理奈さん、後藤まりこさん、ともさかりえさん、アオイヤマダさん、三浦透子さん、ゆりやんレトリィバァさん、なみちえさん、研ナオコさん、豊田エリーさん、青山テルマさん、松本穂香さん、長井短さん、吉住さん、坂井真紀さん、眉村ちあきさん、真矢ミキさん、MEGUMIさん、西田尚美さん、水原希子さん、内田慈さん、坂本美雨さん……ひとつの作品に集結したことが信じられないほど、ミラクルなキャスティング!本作でしか観ることのできない、オリジナル曲の歌唱シーンは必見です。主人公の清美を演じたのは、若手実力派女優の湯川ひなさん。長久監督作『そうして私たちはプールに金魚を、』で映画初主演を飾り、本作で長久監督と3度目のタッグを果たしています。ーー『FM999 999WOMEN’S SONGS』のアイデアは、どのようにして生まれたのでしょう?長久監督今こそ、女性に対する問題提起をすべき、という使命感に駆られたんです。僕は男性ですが、性差についての社会構造や意識の問題について思うところが多くありました。難しいテーマですが、説教くさくならないよう、書き溜めてきたモチーフを散りばめて映像にしました。ーー主人公の清美役に湯川ひなさんを選んだ理由を教えてください。長久監督湯川さんは、チャーミングで無邪気なところを残しつつ、不機嫌さや苛立ちという細かい感情の表現ができる方なんです。役者として、とても精度が高い方だと思います。今回、たくさんの方をオーディションさせていただいたのですが、彼女を選びました。ーーオーディションで、主人公に選ばれたときのお気持ちは?湯川さん素直に嬉しかったです。ドラマは一話ごとに終わりがあります。私は連続ドラマ初出演でしたから、全体的な流れをしっかり把握して演じなければならないという責任を感じました。ーーオーディションの内容はどのようなものだったのでしょう。湯川さんイライラと歩きながら抜粋されたセリフを読む、怒りながら監督が用意した音楽に合わせて踊る、すごく早口でセリフを読むといった課題がありました。すごく難しかったです。ーー実際の撮影で踊るシーンは……。湯川さんほぼありません(笑)。ーー対応力を試すオーディションだったのでしょうか(笑)。歌い手の方々の顔触れを初めて知ったとき、どう思いましたか?長久監督僕が先に脚本を書いて、この方に歌ってほしいというお名前を挙げたのですが、これほどまでに集まっていただけるとは思えないほどの実現度でした。最初の打ち合わせの際、歌い手の方々が口をそろえて「どうして私なんでしょうか」「私はこういうイメージなんでしょうか」と戸惑い気味におっしゃっていたことを覚えています(笑)。このタイミングで歌声をお借りできて、本当によかったです。湯川さん歌い手さんの方々は、いろいろな分野で活躍されています。なかなか出会えない方々とご一緒することで、自分も刺激を受けるに違いないと思いました。現場では、みなさんのパフォーマンスをしっかり観察しようと意気込んで撮影に挑みました。ーーとくに印象に残った歌い手の方は?長久監督僕は劇中の歌をセリフや役柄の一部ととらえています。宮沢りえさんは、まさに「一番目の女」(第1話)がそこにいるという感じでした。ご自身の生き方やたたずまいも含めて、とても魅力的でした。湯川さん皆さん、とても純粋な方ばかりでした。撮影現場で宮沢りえさんは「緊張している」とおっしゃっていて。“あの宮沢りえさんが緊張するんだ、なんてかわいらしい方だろう!”と親近感を覚えました。八代亜紀さんと真矢ミキさんは、撮影が終わった後に「イエーイ!」と言いながらハイタッチをしてくださって、元気をいただきました。歌やお芝居などで人に元気を与える方は、陽のエネルギーをお持ちなんだなと実感しました。ーー監督の言葉で、印象に残っているもの教えてください。湯川さんあらゆる人を肯定できるような作品にしたいという言葉が印象に残っています。個人的には、ゆりやんレトリィバァさんが歌う「まゆげの女」の自己肯定に共感しました。どんな状態の自分でも肯定する、そんなことを自分もやってみたいなと思いました。ーーこの作品の見どころを教えてください。長久監督問題提起の観点からすると、男性に観てほしいと思っています。男性は戒められる気持ちで観ていただきたいですが(笑)、シンプルにエンターテインメントや歌番組を楽しむという感覚でも楽しめる作品です。湯川さんいろいろなメッセージを持った作品で、頑張って生きている方は性別に関係なく共感できる作品だと思います。でも初めから終わりまで楽しめる、エンターテインメント性の高い内容にもなっています。物語と音楽、そして歌い手の方々の個性を楽しんでいただきたいです。インタビューのこぼれ話湯川さんは、宝塚歌劇団に所属する柚香光(ゆずか・れい)さんの大ファン。宝塚歌劇団のレジェンドである真矢ミキさんと共演した際、宝塚が好きだという気持ちを直接伝えることができたそう。それに対して真矢さんは、「え、好きなの?宝塚」(真矢ミキさん風の、キリっとした言い方で)と、反応してくださったそう。真矢さんの凛々しいたたずまいを現場で観た湯川さんは、「本当にかっこよかったです!一生の宝物です(笑)」と感激しきりでした。Information『FM999 999WOMEN’S SONGS』3月26日(金)配信スタート毎週金曜よる9:30より配信/無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】3月29日(月)放送スタート毎週月曜よる9:30より放送【WOWOWプライム】(全10話)出演:湯川ひな岡部たかし倉悠貴/TARAKO宮沢りえメイリン菅原小春(第一話ゲスト)文・田嶋真理 スタイリスト・岡本さなみヘアメイク・山下亜由美文・田嶋真理 スタイリスト・岡本さなみ ヘアメイク・山下亜由美
2021年03月25日こういう役をやらせたら右に出る者はいない。そう周囲に思わせる個性を持った俳優は、強い。宮沢氷魚は、まさにそんな俳優のひとりだ。俗っぽさがまるでなくて、どこか謎めいている。そのミステリアスな佇まいで、これまでも衆目を集めてきた。3月26日(金)公開の映画『騙し絵の牙』で演じた矢代聖も、宮沢氷魚にしか演じられない役だ。突如世に現れた、正体不明の新人小説家。宮沢の浮遊的な存在感が、矢代のカリスマ性に説得力を持たせている。その笑みは、優雅でいて、底が知れない。曲者揃いの本作に、きっとあなたもダマされるはずだ。得意な役どころがあることが、役者としての自信になる「(監督の)吉田大八さんと衣装合わせのときにお話をして。とにかく何を考えているのかわからない男の子にしようと決めました」そう矢代聖として過ごした日々を、宮沢は追憶する。「矢代聖は、登場シーンからすでにもうミステリアス。一体どういう人間なのか誰もわからないというキャラクターです。だから、まずはあまり感情を表情で出さないようにしようと。実際に思っていることや感じていることと表情がいい意味でリンクしない方が面白くなるんじゃないかなと考えながら演じていました」その狙いは、当たった。矢代聖の初登場シーンは、本作の重要な転換点。宮沢の演じる矢代は、ただ立っているだけで、まとう空気が違っていた。こうしたミステリアスな役どころは、宮沢氷魚の十八番だ。「『賭ケグルイ』や『偽装不倫』もそうですけど、今いち掴めないというか、何を考えているのか読み取れない役柄をいただくことは確かに多いですね。その分、こうすれば面白いよねという今までの経験を活かせることもあったので、演じていてとても楽しかったです」絵画のような顔立ちからは、品格と、どことなく翳りがにじみ出る。俳優として、得意な役どころがあることはどんな気持ちなのだろうか。「うれしいです。特に僕はまだそんなに長くお芝居をやっているわけではないので、こういうことができるんだというものがひとつあるだけで自信になる。それに、得意な役柄があるからこそ、他のスタイルのお芝居にも恐れず挑戦していこうという気持ちにもなれる。そういった意味でも、自分にとってはプラスなんじゃないかと思っています」役者業を始めたことで、表情が豊かになった気がします『騙し絵の牙』は、オールスターキャストと呼ぶにふさわしい豪華な顔ぶれが揃った。一筋縄ではいかない演技派・個性派が立ち並ぶ中、役者5年目の宮沢も異質の空気感を放っている。「みなさん上手いし、クセのある方ばかりなので、勝とうと思ったら絶対に負けちゃう。だから、あくまで自分は自分のペースでやろうと。特に矢代においては、周りに左右されずに、自分の温度感を保ったまま佇んでいる方が、矢代らしさが出るんじゃないかなと思いましたね」一癖も二癖もある面々の中で、強烈なパワーを発しているのが主演の大泉洋だ。多くの映画で主演を張り、今や国民的な人気者となった大泉と現場を共にしたことで、宮沢はどんなことを学んだだろうか。「大泉さんはスイッチのオンオフがすごく上手なんです。カメラがまわっていないときから、みんなを笑わせようとしてくださる素敵な方なんですけど、『よーい、アクション!』の声がかかった瞬間から、また違うプロの役者の顔になる。でも、撮影が終われば役を引きずることなく、しっかりスイッチをオフにしてらっしゃるんです。僕は現場でオンオフの切り替えをするのがすごく苦手で。同じ日に何シーンも撮らなきゃいけないときとか、一度オフになっちゃうと集中力も切れちゃうし、役の気持ちがつかめなくて迷子になることがあって。だからこそ、大泉さんをはじめ、みなさんのメリハリのつけ方を見て、またひとつ勉強になりました」メガホンをとったのは、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八。初めて吉田組の現場を経験した宮沢は、長年CMディレクターとして活躍してきた吉田ならではの演出にまた新たな発見があったという。「吉田監督は立ち位置や台詞の間尺にもすごくこだわりがあって。台詞の言い出すタイミングにも細やかて、『芝居はいいし立ち位置もいいけど、この台詞を言い出すまでにあと0.何秒ほしい』と何テイクも重ねられる方。『言葉と言葉の間にもうひと息入れてくれ』とか他の現場では言われないような緻密なオーダーもたくさんいただきました。きっとそれは大八さんの中でイメージしている絵がはっきりとあるから。カット割りも事前にしっかりと決められるんです。広告の場合、このフレームの位置に誰がどういて、ということがすごく大事になってくるので、そこは広告出身の大八さんならではなのかなと。今までにない経験だったので、すごく面白かったです」モデルと俳優、二足の草鞋が活きるとき異なる2つのフィールドを持つという意味では、宮沢も同じ。『MEN’S NON-NO』専属モデルとしての顔を持ち、俳優とモデル、2つの世界を行き来しながらキャリアを重ねている。そのバックボーンが活きるのはどんなときだろうか。「モデル業も表現するという意味では同じ。映像とスチールの違いはありますが、いかに自分の着ている服をカッコよく見せるか、どう服を表現するかを考えながらカメラの前に立つので、それは役者をするときにも自分をどう見せるかという部分で通じるところはありますね」そして、二足のわらじを履き分けるからこそ、良い相互作用が生まれるのだと手応えを深めている。「役者をやって、またモデルの現場に戻ると、それはそれで面白い自分の成長があるんです。特に変わるのが、表情。1本、映画とかドラマをやったあとに、久しぶりにメンノンの撮影に行くと、そういう顔もできるんだってカメラマンさんや編集の方がびっくりすることが結構あって。そう言われてみると、確かに表情は豊かになった気がします」賞よりもうれしいのは、いろんな方からお話をいただけることその言葉通り、2017年の俳優デビューから着実に階段を上ってきた。作品を重ねるごとに、芝居が伸びやかに、感情のグラデーションがより細やかになった。宮沢自身も、自らの成長を実感している。「いろいろやっていくうちに、監督が求めているものとか他の役者さんが求めていることを聞かなくてもわかるようになってきたんですよ。最初のうちは考えなきゃいけないことが多すぎて、どういう気持ちで現場にいればいいのかわからなかったのが、今は無意識にそういうことがわかるようになったおかげで、より芝居に集中できるようになった。心の余裕がだんだん生まれてきた気がします」そんな成長が、結果をもたらした。2020年は主演映画『his』の演技で第12回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞、第45回報知映画賞 新人賞、第42回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞、第30回日本映画批評家大賞 新人男優賞を受賞。名実ともに日本映画界の次世代を担う存在と目されている。「賞は評価の面ではひとつの大きなものではあるんですけど、僕が役者をやっていていちばんうれしいのは、いろんな監督さんやプロデューサーの方から僕と仕事をしてみたいと言ってもらえることなんです。自分がやってきた過去の作品を観ていただいてのことだと思うので、どんどんお話をいただけることが役者としての評価なのかなと。最近は一度ご一緒した監督さんや演出家さんから何年後かにまたお話をいただけて、同じチームで仕事ができることがすごくうれしい。ある程度結果を残せないと次がないのが役者の仕事。そうやってまた呼んでいただけることが、役者にとっては最上級の評価のような気がします」5年かけて耕した土から、今、力強い芽が伸びようとしている。宮沢氷魚は、俳優としてこれからどんな色の花を咲かせるだろうか。「役者というのは、その人にしか出せない色や空気感を持っていないと長続きしないと思うんですね。だから、僕も自分自身の容姿や空気感、性格というものをちゃんと理解した上で、宮沢氷魚だから演じられる役をまずしっかりと確立させたい。そのためにも20代のうちはいろんなことに挑戦するのが必要なのかなって。絶対この役は自分にはハマんないでしょうと思うものでも、自分が気づいていない引き出しが意外とあるのかもしれない。今はいろんなことに挑戦して、自分で自分に驚かされたいですね。そうやって宮沢氷魚という俳優はどういう人間か発見していく時間を、この20代で過ごしたいです」きっとこの矢代聖という役も、宮沢が自身の可能性を知る手がかりのひとつとなるだろう。唯一無二の個性を持った青年は、いつか必ず他の誰にも出せない色の花を咲かせるはずだ。宮沢氷魚さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=83056027-01c4-463a-acd8-caafb3747199&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/須田卓馬、取材・文/横川良明
2021年03月24日映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』が国内外の映画祭を席巻した映像クリエイター・長久允と宮沢りえら豪華女優陣で贈るミュージカルドラマ「FM999 999WOMEN‘S SONGS」。今回、第4話の歌い手ゲストとして登場する、ゆりやんレトリィバァ演じる「まゆげの女」歌唱パートの本編映像が到着した。16歳の誕生日を迎えたばかりの主人公の高校生・清美(湯川ひな)が「女とは?」とふと呟くと、突如として脳内ラジオ“FM999”がスタート。DJ(声の出演:TARAKO)が清美の悩みに応じた曲をオンエアすると告げると、3人の女が登場し代わる代わる “女のうた”を披露していく…というユニークな設定で贈る本作。サンダンス映画祭にて日本人初のグランプリに輝いた長久允が脚本&総監督、そして全楽曲の作詞も担当した、独創的な世界観に想像と期待が膨らむミュージカル&オムニバスドラマだ。第4話「女とかわいい」では、“かわいい”をテーマに物語が展開される。“かわいいとは何か?”に悩む清美のもと脳内ラジオ“FM999”が発動。3人の女が登場し、その悩みにこたえる歌を披露していくが、その中のひとり、「まゆげの女」として登場するのが、ゆりやんレトリィバァ。ドラムを叩きながら歌い出すのだが、長久総監督の自ら担当したその歌詞はなんともキャッチ―で印象的!「わたしのまゆげかわいい」「わたしは最高」とアップテンポで歌い上げ、もっと自分自身を褒めてナルシストになれと清美に訴えかける。一度聴いたら、もう忘れられない中毒性のある楽曲だ。以前から、所属する「吉本坂46」などでも歌声を披露、渡辺直美との「Rain On Me」パロディではアリアナ・グランデに扮してきたゆりやんさんだが、今回演じる個性的、かつ独創的なキャラクターもまたチャーミング。初挑戦となるドラム姿も披露している。このほかにも本編では、宮沢さんや八代亜紀らを筆頭に女優・芸人・アーティストら各ジャンル第一線で活躍する超豪華な歌い手女性陣が続々と登場する。WOWOWオリジナルドラマ「FM999 999WOMEN‘S SONGS」は3月26日より毎週金曜日21時30分~WOWOWオンデマンドにて配信(無料トライアル実施中)。3月29日より毎週月曜日21時30分~WOWOWプライムにて放送(※全10話)。(text:cinemacafe.net)
2021年03月19日新感覚のミュージカル・オムニバスドラマ「FM999 999WOMEN’S SONGS」より、歌い手ゲストキャスト総勢17名が発表された。主人公の高校生が「女とは?」とふと呟くと、突如として脳内ラジオ“FM999”がスタートし、DJが彼女の悩みに応じた曲をオンエアすると告げると、3人の女が登場し、代わる代わる“女のうた”を披露していく。「女とは?」と呟くたびにラジオは発動、日常と並行して頭の中では“女のうた”を聴きながらめぐる奇妙な冒険が始まる――。先日の宮沢りえら第1弾の歌い手ゲストに続き、今回17名が一挙に発表。歌手・青山テルマが“インターネットの女”を。「この世界の片隅に」「病室で念仏を唱えないでください」の松本穂香が“エビで宇宙をゆく女”。元宝塚歌劇団花組男役トップスターとして高い歌唱力を持ち合わせる真矢ミキが“内臓宝石の女”。放送中のドラマ「にじいろカルテ」に出演中の西田尚美が“歌い終わりに死ぬ女”として出演。そのほか、世界的に活躍するダンサーの菅原小春、「羊文学」のギターボーカル塩塚モエカ、ラッパーとして一躍有名になったアーティストなみちえ、モデル・女優の長井短、昨年「THE W」で優勝を果たした吉住、弾き語りトラックメイカーアイドルの眉村ちあき。研ナオコ、豊田エリー、坂井真紀、MEGUMI、水原希子、内田慈、坂本美雨らも歌い手ゲストに決定した。「FM999 999WOMEN’S SONGS」は3月26日より毎週金曜日21時30分~WOWOWオンデマンドにて配信。3月29日より毎週月曜日21時30分~WOWOWプライムにて放送(全10話)。(cinemacafe.net)
2021年03月02日若手俳優の登竜門ともいえる雑誌『MEN’S NON-NO』で専属モデルを務め、昨年には念願の表紙を初めて飾った宮沢氷魚(26)。最新出演作の『ドラマWスペシャルあんのリリック−桜木杏、俳句はじめてみました−』(WOWOWにて前後編で放送・配信。前編は2月27日21時〜。後編は3月6日21時〜)では、若きコピーライター・連城昴役を演じている。「この役を演じてから、雑誌の企画名や見出しを意識して読むようになりました。僕が史跡や古い街並みをめぐる『タイムレスに会いに行く』という『MEN’S NON-NO』の連載も、すごくいいタイトルだなって。この『タイムレス』という言葉には、『古いなかにも無限の可能性がある』って意味が込められている気がしたんです。名づけてくれた編集さんは、本当にさすがだなと思います!」昴は、若くして才能を開花させた俳人という顔を併せ持っている。俳句を詠むシーンも多いため、クランクイン前には共演者やスタッフたちと「模擬句会」を行った。「僕は、『銀杏のにおい嫌えどかぎにゆく』という句を詠みました。銀杏のにおいってあんまりすきじゃないんですけど、秋を感じたいがために、思わずかいじゃうんですよね(笑)」「俳句にふれるのは小学生以来」と語るが、秋の情景が浮かぶ秀逸な一句からは、隠れた才能が感じられる。一方、劇中の昴はスランプに陥り、思うように才能を発揮できずにいるのだが……。「昴は、どんなに悩んでいても周りの人に相談できないんですけど、僕も同じようになんでも1人で解決しようとするタイプです。たぶん、小さいころから『強くて優しい人間でいたい』と思い続けてきたから、つい強がっちゃうんだと思います(笑)」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月01日俳優の宮沢氷魚が4日、都内で行われた「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」のレッドカーペット・授賞式に出席し、「若手俳優賞」を受賞した。同アワードは、中国最大のソーシャルメディアであるWEIBO(微博)で活躍し、中国で大きな影響力を持つ俳優やアーティスト、文化人、キャラクター、企業を表彰するもの。日本では3回目の開催となる。レッドカーペットを歩いた後、授賞式でトロフィーを受け取った宮沢。中国語も披露しつつ、流ちょうな英語でスピーチし、受賞の喜びを語った。そして日本語で「今年も個人的にたくさん面白い作品が控えていますので、みなさん応援よろしくおねがいします」と呼びかけた。撮影:蔦野裕
2021年02月04日大泉洋主演、崖っぷち出版社を舞台にした仁義なき騙し合いバトル『騙し絵の牙』より、ミステリアスな新人小説家を演じた宮沢氷魚のインタビュー映像と新たな場面写真が公開された。伝統ある文芸誌「小説薫風」編集部から、ビックマウスな男・速水(大泉さん)に引き抜かれた新人編集者・高野恵(松岡茉優)は、とある原稿に惹き付けられるが、連絡が取れず終い。そんなとき、速水がミステリアスな青年を編集部に連れてくる。実は彼こそ、高野が探し求めていた原稿の筆者である新人小説家・矢代聖(宮沢さん)。その才能を求めて、速水が編集長を務める雑誌「トリニティ」と、文芸誌「小説薫風」編集部との社内対立も勃発。矢代も巻き込まれていくが、彼もまた別の顔を持っていて――。「MEN’S NON-NO」専属モデルでもある宮沢さんは「編集部は身近で、他人事のように思えない不思議な感覚でした。(映画は)フィクションですけれど、結構リアルで現実に近いものが多いので、凄く楽しかったです」と撮影をふり返る。吉田大八監督については「セリフの間の取り方や、立ち位置、視線に目が行く方で、とても頭が良くて鋭い方なので、最初は戸惑いました」と話しつつ、「実際モニターを見ると全部成立しているので、全部任せています。僕としては新しい体験ですね」と語った。また、インターナショナルスクール通い、英語が得意な宮沢さんは「友達と話す時も、『今日、Dinnerどうする?』と(“Dinner”をネイティブの発音にしてしまう)ルー大柴さんのような日本語と英語が混ざる会話を大泉さんがすごく気に入ってくれて、会う度に新しいフレーズを注文されます(笑)」と大泉さんとの撮影中のエピソードも明かした。場面写真では、女性社員たちに群がられたり、とある大事件により記者たちに囲まれたり。華々しい作家デビューを飾るはずの記者会見でなぜか泣き出すシーンも切り取られている。『騙し絵の牙』は3月26日(金)より全国にて公開。※映像内で「2020年」との発言がありますが、この映像の撮影が昨年の公開延期になる前だったためです。ご了承ください。(cinemacafe.net)■関連作品:騙し絵の牙 2021年3月26日より全国にて公開©2020「騙し絵の牙」製作委員会
2021年02月03日2020年8月15日、コロナ禍での野外コンサートを開催し、生で音楽を伝える必要性をあらためて感じた宮沢和史が、この時期だからこそできるコンサートを、と10月から「詩の朗読と歌によるコンサートツアー」をスタートさせたが、ツアー終盤に新型コロナウイルス感染者数増大を受けて、山梨、札幌、小樽公演はやむなく断念…。【動画配信】宮沢和史 詩の朗読と歌によるコンサートツアー2020 ”未来飛行士” チケット情報中止したコンサートに来場予定だった方々、それ以外の会場に来場予定だったけれど断念された方々、行きたくても行けない環境におられるファンに対して、あらゆる場所で観られるよう、急遽、大阪市中央公会堂のコンサートを収録して動画配信することが決定した。また、2021年1月20日(水)にはニューアルバム『次世界』がリリースされる。“今”を宮沢和史の視点で捉えた上で、“未来”へ向けたメッセージとして新たに生み出された作品4曲や、1998年に発表され合唱などで歌われ続けている『旅立ちの時』の新録音源などが収録されている。動画配信は、12月6日(日)18:00から12月31日(木)23:59までPIA LIVE STREAMにて。チケットは発売中。この時期だからこそ胸に迫る楽曲、朗読、メッセージをお届けします。是非ご覧ください。
2020年12月04日俳優の宮沢氷魚が29日、東京・府中の森芸術劇場 どりーむホールで行われた第12回TAMA映画賞 授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。初主演作『his』で最優秀新進男優賞に選ばれた宮沢は「役者を3年やっていますが、賞をいただくのは初めてなので、一生忘れないものになると思います」と喜ぶ。『his』について「初主演映画ということでプレッシャーはあったんですけど、相手役の藤原季節くんに助けられて、すごく楽しい作品にもなった」と振り返る。「LGBTQをテーマに作ったので、どういう意見が飛び交うのかなと思っていたんですけど、実際公開されて、たくさんの方に見ていただいて、たくさんの意見をいただいて、本当に幸せに思っています」と感謝の気持ちを表した。藤原については「白川で10日間共同生活を送ったんですけど、本当に変わってる子で」と笑顔に。「Tシャツ1枚と下着1枚くらいしか持ってこなくて、『ごめん氷魚、タオル貸して!』というところから始まったので、季節くんが自分を開いて受け入れてくれたことに感謝しているし、季節くんじゃなければ成立しなかったと思います」と語る。今泉力哉監督についても「このタイミングで今泉さんに出会えたことは、役者人生の中では宝物ですし、また成長して今泉さんの作品に出られるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。同賞には俳優の北村匠海も選出され、ビデオメッセージで登場。「とにかく前に進んで色んな作品を打ち出したいと思っています。"新進"という言葉がさらに似合う俳優として、2021年も頑張っていきたいと思います」とメッセージを寄せた。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年11月29日俳優・宮沢氷魚の2021年日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」から、貴重な使用カットが一部解禁された。オフィシャルWEBサイトの開設とともに発売が開始された、宮沢氷魚の2021年日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」。“日をめくり(氷魚めくり)”と名が付いている通り、1日1枚ずつめくっていく形のカレンダーだが、2021年の365日分全てが異なるカットで構成されており、毎日違った表情の宮沢さんが1日を彩る、贅沢かつ大ボリュームな内容となっている。宮沢さんといえば先日、NHK連続テレビ小説「エール」への出演が発表されたばかり。物語終盤でのゲスト登場で朝ドラデビューを果たすなど、躍進が続いている。そんな宮沢さんの今回解禁されたカレンダー使用カットでは、俳優としてだけでなく、雑誌「MEN’S NON-NO」の専属モデルとして第一線で活躍する彼ならではの凛々しい表情や、ベッドに横たわっている姿や海の中で手を引くような仕草を見せていたりと、どれも貴重なカットばかりとなっている。宮沢氷魚日めくりカレンダー「HIOMEKURI CALENDAR 2021」は発売中。(text:cinemacafe.net)
2020年11月15日南カリフォルニアを拠点とするグローバルライフスタイルブランドのUGG(R) は、UGG(R)のウェザープルーフ技術を主要スタイルのシルエットに搭載した、2020秋冬コールドウェザーブーツコレクションの最新スタイル、CA805 Classic Weather(CA805 クラシック ウェザー)のキービジュアルに宮沢氷魚さんを起用することを発表します。10月21日より、「FEEL YOU. あなたらしさをUGG(R)で感じて。」をメッセージに、カリフォルニア出身、モデルで俳優の宮沢氷魚さんを起用したキービジュアルを展開します。UGG(R)ブランドのDNAであるCOZYな心地良さや、寒さから守られパワフルに感じるフィーリングなど、UGG(R) CA805 Classic Weatherを履いた気分を ”FEEL WARM. FEEL POWERFUL.”と表現します。今年7月に、 「明るく平穏な未来のために」と自ら版画でデザインしたチャリティTシャツを販売し、収益の一部をセーブ・ザ・チルドレンに寄付するプロジェクトをゼロから企画立案した氷魚さん。世界を襲ったコロナウイルス、アメリカや世界の黒人コミュニティへの人種差別問題、日本国内で大きな犠牲をもたらした自然災害。今のこの時代だからこそ、社会に対してアクションを起こせないかと考え、実行したという、その強い意志と行動力に共鳴し、起用を決定しました。宮沢氷魚さんが登場するアニメーションも同時公開。UGG(R)公式サイトおよびSNS(Twitter、Instagram、 Facebook、YouTubeなど)でご覧いただけます。YouTubeリンクはこちら: Classic Weather は、UGG(R)の新定番となったCA805 スニーカーの超軽量クッションソールに加えて、クラシックブーツのラグジュアリーな履き心地を楽しむことができる、スニーカーとブーツのハイブリッドデザイン。シームシールド構造、防水性のあるスエード、止水テープを使用したガゼットジッパーを採用した防水仕様だから、雨や小雪が降っても安心!着脱も簡単なサイドジッパーで、ブーツインやカジュアルなスタイルなど、タウンユースにも最適です。また、地表の冷気を遮断するチャンキーなソールユニットには軽量性と衝撃吸収性を兼備したEVA(エチレンビニルアセテート)を採用し、アウトソールには、抜群のグリップ性を確保するUGG(R)独自のテクノロジーTreadlite by UGG™を用いる事で実用的なトラクションとコンフォータブルな履き心地を具現化。ミニマムなブラックを基調にしたカラーリングの2色展開で、UGG(R)ならではの機能美を引き出しています。また、そのスタイルにアッパーが異なる、CA805 Classic Dalmatian(CA805 クラシック ダルメシアン)も新たに登場。毛付きレザーの高級感溢れるダルメシアン柄のブーツは、大人気のCA805 Dalmatian(CA805 ダルメシアン)スニーカーに次ぐ、ダルメシアンコレクションとして、フーディやバンダナ、ミトンなどと一緒にラインアップ。CA805 クラシック ウェザー (チェスナット)2万6,000円(税抜)CA805 クラシック ウェザー (ブラックTNL)2万6,000円(税抜)CA805 クラシック ダルメシアン(オフホワイト/ブラック) 2万7,000円(税抜)10月7日から11月30日までの期間、「#FEELUGG」インスタグラムキャンペーンを実施。是非この機会にUGG(R)を着用して感じたコメントと共に、ストーリーやフィードへ投稿してください。UGG(R)JAPAN公式インスタグラムのプロフィールよりダウンロードできるARフィルターを使って#FEELUGGをつけてUGG(R)商品とともに「あなたのベストFEELフォト」を投稿すると、UGG(R)からスペシャルなクリスマスプレゼントがもらえるチャンスが!詳細はUGG(R)JAPANの公式インスタグラムプロフィールをご覧ください。本商品は、全国のUGG(R)直営店、UGG(R)公式サイト(、正規取扱店でご購入いただけます。※アイテムにより取扱い店舗が異なるため、詳細に関しましては、フリーダイヤル0120-710-844までお問合せください。About UGG(R)1978年、カリフォルニアの海岸で一人のサーファーによって設立されたUGG(R)は、アイコニックなクラシックブーツで知られるグローバルライフスタイルブランドです。ハリウッドのセレブリティに続き、ファッションエディターに愛用され、やがて世界中に広がりました。以来UGG(R)は、品質、クラフトマンシップに対する妥協のない姿勢を貫きながら、フットウェア、アパレル、ファッション小物、ホームウェアのデザインと販売を手掛けています。世界各国の一流小売業者と提携しながら、UGG(R) のコンセプトストアおよびアウトレットストアを、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンジェルス、パリ、ロンドン、東京、上海、北京など、世界主要都市に130店舗以上を展開し、年間10億ドルを超える売上高を実現しています。詳しくは、www.ugg.com/jp/ @UGGJAPAN #FEELUGG #UGGブーツをご覧ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月22日『COCOONMovie!!』初日舞台挨拶が6日にBunkamuraシアターコクーンで行われ、松尾スズキ、大竹しのぶ、宮沢りえ、小池徹平、中井美穂(MC)が登場した。同企画はシアターコクーン過去作品の収録映像蔵出し上映会となっており、芸術監督の松尾がこの20年間シアターコクーンで上演した作品の中から3作品(『女教師は二度抱かれた』『キレイ-神様と待ち合わせした女-』『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』)、初代・芸術監督である串田和美作品(『もっと泣いてよフラッパー』)、二代目・芸術監督である蜷川幸雄作品(『下谷万年町物語』)、松尾が“演劇を始めたころの素朴な喜び”を求めプロデュースした二人芝居『命、ギガ長ス』と、その創作過程を追った WOWOWオリジナル・ドキュメンタリー『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』を上映する。演劇の配信なども増えているものの、松尾は今回の試みについて「大きなところでやったものは大きなところで見たいんじゃないか。どうせならコクーンという劇場が空いてる時間を使って、過去のものいっぱいありますから、上映できる機会があれば」と意図を明かす。大竹は「自分の出てる劇場中継とか見ること自体があまり好きじゃなくて。『アップになるな~!』みたいな」と苦笑。「あとは全体を見てお芝居なので……というのがあったんですけど、松尾さんのお話を聞いて、今だからこそできることだし、劇場の空気を味わいたいと思ってこの企画を考えてくれたことが素敵だなと思います」と称賛した。ラインナップの中でも、蜷川幸雄演出の『下谷万年町物語』に出演していた宮沢は「それまでも何度かご一緒できる機会があったんですけど、何せ弱虫な私はとけこむことができなくて。『下谷万年町物語』で改めて『ここで飛び込まなきゃ私はダメになると思ったところがあった」と振り返る。「本当にもう希望と絶望のシーソーに乗っているような。毎日稽古で叱咤を受け、死に物狂いでやってて、本番も暗転前にヒロポンを持って踊るシーンがあるんですけど、終わった直後にもう立てなくて。これ以上できないという限界を毎日超えていた」と語った。『キレイ-神様と待ち合わせした女-』に出演した小池は、「松尾さんが『歌を聞かせてくれ』というので、アカペラでWaTの『僕のキモチ』を1人で歌ったのを覚えています」と明かす。松尾は「小池君はコクーンのデビューが『キレイ』だったんだよね。すごく力が入ってます。力が入った小池君を見てください」と紹介し、小池は「ありがとうございます」と苦笑していた。
2020年10月06日『COCOONMovie!!』初日舞台挨拶が6日にBunkamuraシアターコクーンで行われ、松尾スズキ、大竹しのぶ、宮沢りえ、小池徹平、中井美穂(MC)が登場した。同企画はシアターコクーン過去作品の収録映像蔵出し上映会となっており、芸術監督の松尾がこの20年間シアターコクーンで上演した作品の中から3作品(『女教師は二度抱かれた』『キレイ-神様と待ち合わせした女-』『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』)、初代・芸術監督である串田和美作品(『もっと泣いてよフラッパー』)、二代目・芸術監督である蜷川幸雄作品(『下谷万年町物語』)、松尾が“演劇を始めたころの素朴な喜び”を求めプロデュースした二人芝居『命、ギガ長ス』と、その創作過程を追った WOWOWオリジナル・ドキュメンタリー『ノンフィクションW 松尾スズキ 人生、まだ途中也』を上映する。『女教師は二度抱かれた』に出演した大竹は、「とにかく阿部(サダヲ)ちゃんとか大人計画の方のお芝居がびっくりで、毎日楽しいんですけど、大人計画の方って舞台ではあんなに思い切ったことなさるくせに普段はすごい喋らなくて、おとなしくて。恥ずかしがり屋なのかよくわからないところがある」と振り返る。「私は誕生日だったんですけど、普通は稽古場でハッピーバースデーとかやるのに何にもなく終わっちゃって。そうなんだって思ったら帰りにプロデューサーの方が『しのぶさん、お誕生日おめでとう』ってケーキをくれて、『そんならみんなで言ってくれたらいいじゃんか!』と言ったのが思い出です」とエピソードを披露した。さらに大竹が「『松尾さん、お誕生日おめでとうくらい言ってださいよ』と言ったら、『僕はそういうの苦手なんで』と言ってそれからずっと変わってないです」と訴えると、松尾は「その後からやるようになりました」と苦笑。また、同作には星野源が出演し音楽も務めたが、大竹は「すごくいい、覚えやすいし独特なメロディ」と星野の楽曲を称賛する。「源ちゃんも繊細な方でした。みんな繊細だからいやになっちゃいます。でも大好きなんです」とラブコールを送った。
2020年10月06日外出自粛が続く中、子どもたちが少しでも楽しいお家時間を過ごせるよう、無料でダウンロードできるぬりえや工作を公開しているサイトをご紹介。人気イラストレーターや企業が提供する、ワクワクするようなぬりえ&工作で、笑顔あふれる毎日に!無料ぬりえ&工作 #01Twitter #イラストレーターにできること で拡散中!サタケシュンスケさんのアルファベット動物ぬりえ人気イラストレーター・サタケシュンスケさんが、幼稚園、保育園、学校がお休みになってしまった子どもたちに向けて、無料でアルファベット学習用の動物ぬりえ素材を提供。無料ぬりえはTwitterで「#イラストレーターにできること」 というハッシュタグをつけて拡散し、この動きに賛同してくれたイラストレーターやデザイナー、クリエイターが続々と素材をアップ。ぬりえ、工作、着せ替えなど楽しい素材がいっぱいなのでぜひチェックして!>>サタケさんのぬりえ・PDFダウンロードはこちら!無料ぬりえ&工作 #02HugMugで連載中の人気イラストレーターも参加!育児漫画家のぬりえ絵本リレー育児に関する連載や書籍を手掛ける人気育児漫画家のtomekkoさんが始めた“育児漫画家ぬりえ絵本リレー”。休校期間を親子で、そしてつくる側も楽しめるようなことがしたいという想いからスタート。「うさぎとかめっぽいおはなし」というタイトルで育児絵日記を描くイラストレーター総勢11名の協力のもと、楽しいアイディア満載のストーリーが完成。それぞれの個性を活かしたタッチや展開にワクワクが止まらない!>>ぬりえ絵本リレー・画像ダウンロードは、tomekkoさんのインスタグラム(@tomekomet)プロフィールのハイライト(ぬりえ絵本リレー)から!無料ぬりえ&工作 #03プリントアウトも無料!ローソンのポケモンぬりえ全国のローソンに設置されている対象のコピー機で無料プリントできる「おえかきローソン」。4/27(月)までの期間限定でポケットモンスターのぬりえを配布中。ピカチュウやその仲間たちが描かれたぬりえをローソンで無料プリントしてお家で楽しもう。プリントアウトしたぬりえに色をぬってTwitterに投稿すると、抽選で10名にピカチュウのぬいぐるみをプレゼントするキャンペーンも実施中!>>コンテンツプリントのご利用方法、キャンペーンの詳細はこちらから!>>webサイト「ポケモンイラストラボ」でもダウンロード可!※コピー機の設置がない店舗や一部サービス対象外のコピー機設置店舗がございます。©2020 Pokémon. ©1995-2020 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。無料ぬりえ&工作 #04工作やすごろくなどさまざま!『幼稚園』の人気コンテンツ大集合!ユニークな企業コラボ付録で毎回話題の『幼稚園』から、子どもが楽しく毎日を過ごせるようにお家で遊べるコンテンツを5/6(水)までの期間限定で無料公開中。漫画家の高野文子さんによる「くるくるアニメ」やアーティスト・くらもちあすかさんによる「おはなでふくわらい」など楽しいコンテンツがいっぱい! 遊んだあとは #おあそびえほん をつけてSNSに投稿しよう♪>>『幼稚園』の人気コンテンツのダウンロードはこちらから!無料ぬりえ&工作 #05難易度もいろいろ! 親子で楽しめるキリンキッズのペーパークラフト手軽につくれるものから難しいものまで盛りだくさんのキリンキッズのクラフト集。親子で組み立てに挑戦したいペーパークラフトは、食べ物や動物、乗り物などハイクオリティなものばかり。こちらのキッチンツールは、組み立てるとトースターとキッチンスケールが本物みたいに動く仕掛け付き。小さな子どもには紙コップを使った、つくって遊べるクラフト集がおすすめ。ついつい夢中になっちゃうユニークなアイディアのクラフトをつくって楽しもう!ペーパークラフトの製作者_坂 啓典さん>>ペーパークラフトやその他工作のダウンロードはこちらから!
2020年04月21日現在、PARCO劇場にて舞台「ピサロ」で渡辺謙とも共演中の宮沢氷魚が、8月からの舞台「アンナ・カレーニナ」にて宮沢りえと初共演。コメントが到着した。今回、氷魚さんが出演する「アンナ・カレーニナ」は、激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの不朽の名作。“破滅”か“希望”か、真実の愛を追い求め、揺れ動く人間たちが奏でる恋愛叙事詩。演じるのは、恋には不器用ながらも真実の愛を手に入れるコンスタンチン・リョーヴィン。そして、タイトルロールとなるアンナ・カレーニナには日本を代表する女優のひとり、宮沢りえ。社交界の華であったが“初めての恋”に燃え上がり、破滅の道へと突き進んでいくアンナを生々しく演じる。今回の出演に際し、氷魚さんは「出演のお話を聞いた時はとても嬉しく、感激しました。数々の名作を上演してきたシアターコクーンに立てることを光栄に思っております。宮沢りえさんと共演させて頂くのは今回が初めてなのですが、雲の上のような存在の女優さんで、ご一緒できることがとても楽しみです。苗字が同じなので勝手ながら少し運命も感じています(笑)」とコメント。「今作で舞台が5作目になりますが、毎回役者として自分が試されているなと感じます。舞台上では逃げ場がない。その中で一人の人生を生き抜く。その責任感を背に今回もたくさん悩み、試練が待ち受けていると思いますが、全力で駆け抜けて行きたい」と気合い十分。また、ほかにも白洲迅、川島海荷、大空ゆうひ、吹越満、段田安則と豪華キャスト陣が集結、万全な布陣で名作の新たな舞台を描き出す。ドラマ「コウノドリ」や「偽装不倫」、映画『his』でも注目を集めた氷魚さん。今回は立て続けに大作の舞台への挑戦。6月19日に公開となる映画『騙し絵の牙』への出演も控えるなど、人気俳優として本格的な躍進を遂げることとなりそうだ。なお、今回の舞台は、イギリスの気鋭の演出家フィリップ・ブリーンが新解釈で戯曲化し、演出。アンナ、青年将校ヴロンスキー、夫カレーニンの三角関係を中心に描かれることが多い作品だが、今回のフィリップ版では、破滅に向かうアンナの「愛」と、未来への希望を感じさせるリョーヴィンとキティの「純愛」とを対照的に描くという。激動する19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの長編大作が、フィリップの手によってどのように現代に蘇るか注目だ。DISCOVER WORLD THEATRE vol.8「アンナ・カレーニナ」は【東京公演】8月7日(金)~9月3日(木)Bunkamuraシアターコクーンにて、【京都公演】9月10日(木)~13日(日)京都劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2020年03月26日2月28日(金)今夜の「A-Studio」は、俳優の宮沢氷魚を迎えてオンエア。本番組初登場となる宮沢さんが、幼少期からデビューにいたる日々やプライベートなどをトーク。舞台「ピサロ」で共演する渡辺謙と大鶴佐助が語った宮沢さんの姿とは!?アメリカ・カリフォルニア州に生まれ、東京で育った宮沢さんは2015年、第30回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを獲得しモデルデビュー。2017年にはドラマ「コウノドリ」で俳優デビューを飾ると、翌年放送の「R134/湘南の約束」でドラマ初主演。「僕の初恋をキミに捧ぐ」や『賭ケグルイ』シリーズなどを経て、昨年夏に放送された「偽装不倫」では脳腫瘍に侵されたカメラマン役で鮮烈な印象を残した。また先日公開された主演映画『his』も話題を振りまいたのも記憶に新しい。そんな宮沢さんだが幼少期は照明スタッフに憧れていたという。父がミュージシャンをしていたこともあり、芸能界入りするもオーディションに落ち続けたというデビュー当初の苦悩などを語ってくれるほか、最近ひき肉のカレーにハマり中だという“料理男子”ぶりや、大学の卒論テーマが「東京都の川の環境変化について」だったという“川好き”な一面も明かされる。番組お馴染みの家族や親友への取材では、幼稚園から高校まで通ったインターナショナルスクールの同級生と野球部の先輩に極秘取材。仲間内で使う“インター語”とは!?カラオケでは沢田研二のモノマネも…!?さらに3月に開演する舞台「ピサロ」で共演する渡辺さんと大鶴さんへの取材では、渡辺さんの案内のもと鶴瓶さんと上白石さんがこっそり稽古場にも潜入する。舞台「ピサロ」は1985年にPARCO劇場で上演された伝説の舞台を復活させるもので、インカ帝国征服を主軸にした物語。85年当時インカの王アタワルパを演じた渡辺さんが今回ピサロを、当時渡辺さんが演じていたアタワルパを宮沢さんが演じるほか、栗原英雄、和田正人、大鶴佐助、首藤康之、長谷川初範ほか総勢約30名の出演者が壮大な歴史絵巻を描き出す。公演は3月13日(金)~4月20日(月)まで、PARCO劇場にて。宮沢氷魚のナチュラルな魅力がたっぷり詰まった「A-Studio」は2月28日(金)今夜23時~TBS系でオンエア。(笠緒)
2020年02月28日『MEN’S NON-NO』専属モデルであり、2017年以降は俳優としても活動している宮沢氷魚(25)。昨年は、杏主演の連続ドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系)で相手役を務め、俳優としての知名度を一気に上げた。そんな宮沢が映画初主演を務める『his』が1月24日に公開された。『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』(19)の今泉力哉監督が、8年ぶりに再会したかつて恋人同士だったふたりの青年の姿を軸に描く人間ドラマだ。宮沢は、自分がゲイだと周囲に隠して、ひとり田舎に移り住んだ青年・井川迅(しゅん)を演じている。「生きづらさ」を抱える迅を演じるにあたり、自らもクォーターというマイノリティの立場から、共感を覚えたという宮沢が、演じた迅のことだけでなく、自分自身について語った。さらに、俳優として強い影響を受けた先輩俳優とのエピソードを明かし、これからやってみたいこととして、意外な願望も告白した。○■迅の生きづらさには少なからず共感した――初主演映画です。どう臨みましたか?最初はプレッシャーがありました。作品の顔ですし、何よりもLGBTQを題材にした映画ということで、センシティブなテーマでもあるので、責任を強く感じました。でもプレッシャーがありつつも、こうした作品に出られる喜びや楽しみを大きく感じて、前向きに作品に入りました。僕はもともとLGBTQの友達もいるし、そうした友達や同じような境遇にいる人たちが住みやすい世の中になってくれればと思っていました。いまだセンシティブな問題ですけど、ゆくゆくはセンシティブだと思わない環境になってくれればという思いで挑みました。――お友達にLGBTQの方がいるとのことですが、今回の作品に携わったことで改めて感じたことはありましたか?僕も4分の1アメリカの血が入っていたりして、偏見の目で見られた時期があったし、それで辛いと思っていました。でも自分の経験してきた苦しみや居場所のなさといったものでは計り知れないくらいの生きづらさがあるのだと、迅を通じて感じました。――迅はもっと生きづらいと感じたとはいえ、宮沢さん自身、偏見の目で見られることは少なからずあったと。そうですね。なので、そうした部分では共感できます。でも迅には、誰にも言えない辛さとか、自分にウソをつく辛さがある。自分にウソをつくって一番辛いことだと思うんです。迅も(かつての恋人)渚(藤原季節)もそれを抱えていたので、大変だったなと本当に思いました。――宮沢さんも偏見に苦しんだとのことですが、田舎に移り住んだ迅に寄り添ってくれた緒方さん(鈴木慶一)のように、人から認めてもらったり肯定してもらえたといった出来事はありますか?ひとりの人物というわけではないのですが。僕はインターナショナルスクールに通っていたので、みんながみんな違うんです。国も言語も。僕にとってはそこが本当にオアシスのようでした。みんなもそれぞれに、色んな目に遭っていて、通学中や電車に乗っていて何かを言われたりしてきています。そういうことって経験してきた人にしか分からないことも多いですし、そうした仲間は今もすごく仲が良いです。――逆に考えると、そこがオアシスだったということは、外ではかなりの差があったということですよね。そうですね。今でも正直、感じます。でも日本も徐々に変わってくるだろうし、変わってほしいです。結局、教育がすべてだと思います。○■俳優として影響を受けた人、これからやってみたいこと。――迅は接してくれた緒方さんから影響を受けます。俳優としての宮沢さんが、強い影響を受けた人物はいますか?綾野剛さんですね。初めてのドラマ『コウノドリ』(第2シリーズ・17年TBS系)でご一緒したのですが、とにかく緊張していて、そこに立っているだけでもいっぱいいっぱいな状態でした。全く余裕がなくて。そのとき、ずっと剛さんが気にかけてくださったんです。吉田羊さんとか、星野源さんとか大森南朋さんとか、坂口健太郎くんとか。すごいキャストばかりで、本当に緊張していたんです。でも剛さんが、「いいよ、ミスして。みんなミスするんだから。何回でも付き合うから」って。何度も言ってくださったんです。そのひと言ひと言が、いまでもすごく残っています。やっぱりその場でミスするのが怖くて、萎縮して自分の納得いくものができないと、いいものはできないので。剛さんが「いいんだよ」と言ってくださったことで、すごく楽になれました。――先輩とのステキなエピソードですね。今、坂口さんのお名前も出ましたが、坂口さんも『MEN’S NON-NO』の元専属モデルです。現役の方でも元でも、メンズノンノ出身の俳優さんは多いですが、意識はしますか?『MEN’S NON-NO』の先輩方は、僕にとって一番近い存在なので、彼らの背中を見て頑張る部分はあります。仲間でもあり、ライバルでもあり。何か不思議な、兄弟に近い感覚ですかね。兄弟って負けたくないけど、近くにいて安心するし、尊敬もしている存在。そういう兄弟に近い存在なのかなと思うときがありますね。――これから挑戦したいことを教えてもらえますか?長期的な目標でいうと、いつか海外でお仕事をしたいです。今年に関しては、オリンピックの年なので、どこかで英語を使う機会があればなと思います。スポーツもカルチャーとしての影響力もあるし、人の感性を高めてくれるものだと思います。今年はスポーツの1年だけでなく、芸術の年にもなるような気がしているので、その波にしっかり乗っていきたいです。――モデル、俳優業以外のことにも機会があればチャレンジしたいということですか?取材をしてみたいんです。する側。普段は取材される側なので、どういう質問をしたら答えやすいかなとか、いい質問ができるんじゃないかなと思って。準備期間があれば、ですけど。アスリートの方は英語を話す人も多いし、通訳を介さずに直接お話ができるメリットってたくさんあると思うんです。アスリート以外にも、ハリウッドの俳優さんも、日本に来る機会があるので、お話をしてみたいです。――そうした宮沢さんを見るのも楽しみです。最後に、この作品を通じて、感化されたことがあれば教えてください。人はひとりでは生きていけないと改めて感じました。迅も、ひとりの力で生きていくという覚悟を決めて、田舎で生活を始めるわけですが、やっぱり近くに住む緒方さんだったり、村の方々の力なしでは生きていけない。迅や渚だけでなく、(渚が女性の玲奈と結婚してできた)空ちゃん(外村紗玖良)のお母さんの玲奈さん(松本若菜)も、玲奈さんのお母さん(中村久美)の力や渚の力なしでは空ちゃんを育てることができない。やっぱり人はひとりでは生きていけないと感じました。■プロフィール宮沢氷魚(みやざわ・ひお)1994年4月24日生まれ。アメリカ・カリフォルニア州出身。身長184センチ。2015年開催の第30回「MEN’S NON-NO」専属オーディションでグランプリを獲得し、芸能界入り。2017年のTBS系『コウノドリ』にレギュラー出演し、俳優デビューも飾った。以降も、『トドメの接吻』(18・日本テレビ系)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(19・テレビ朝日系)、『偽装不倫』(19・日本テレビ系)などのドラマに出演。2020年は、6月19日公開の映画『騙し絵の牙』を控えている。
2020年01月26日インタビューが行われたのは2019年の年の瀬。その年は、宮沢氷魚にとって間違いなく駆け抜けた、そして飛躍した1年だった。「コウノドリ」第2シリーズで俳優の門をたたいてまだ3年弱というのに、2019年はドラマ3本、映画1本、舞台1本と切れ目なく出演を続け、実績を積み上げたのだから。変化の2019年「この場にいていいのかな」から「今なら自信を持ってその場にいられる」「2018年の夏くらいから、ずっと何かが入っている状態で、振り返る余裕もないまま次が始まって、終わって、また次が、となっています。正直、2019年の一番最初の頃と、今とでは全然違うと思うんですけど、どこがどう変わったかとかは、いまいちまだわからないんです。何か大きく“ひとつの出来事があったから変わった”とかではないので。ひとつ、ひとつ、作品が終わっていくと自信がつくというか。ちょっとずつ、無意識なんですけどね」。一息で言い終えた後、宮沢さんは、「うまく説明できなくて申し訳ないんですけど」と前置きしてから、こう続けた。「こうして取材を受けたりして、スチールのときに特に感じたりもします。その場にズシッと自分の体があって、100%でいる感じがするというか。今までもそのつもりでいたんですけど、思い返してみると、どこかフワフワしていたような、“この場にいていいのかな”みたいな感覚が、どこかにあったみたいで。今なら自信を持ってその場にいられるから、そう思うのかもしれません」。冷静に自身を分析する宮沢さんは、常に穏やかなトーンで話し続ける。身長184cm、「MEN’S NON-NO」専属モデルという人目を引くプロポーション、透明感にあふれるたたずまいも彼の大きな持ち味だ。しかし、それ以上に、自分を過小評価も過大評価もしない真っすぐに生きているスタイルが、多くのライバルがいる若手俳優群の中でも注目を集める存在となっているのだろう。独特の魅力を放つ源泉を探りたくなる。「自分ひとりだけの考え方、生き方、物の感じ方だと、たぶん限界があると思うんです。僕は周りの人たちからいろいろ刺激を受けています。けど、それに流されてはいけないと思っていて、自分という人間を持ったまま、刺激を受けてどんどん自分に着せていくことが大事だと考えています。流されてしまうと自分ではなくなっちゃうし、その人の分身になってしまうから。けど、人から受ける影響は、いいことも悪いことも、すごく素敵だと思います」。「誰かのコピーにはなりたくないんですね」と確認すると、「そうですね、はい。それはよくないですよね」と、変わらず穏やかな口ぶりながら、はっきりとうなずいた。「偏見・差別を受けたこともあります」宮沢さんが語る『his』の役作り宮沢さんが映画初主演を飾った『his』が間もなく公開を迎える。宮沢さんは、8年たっても忘れられない初恋相手・日比野渚(藤原季節)の想いを胸に、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京から離れて、ひとり田舎に住まう井川迅を演じた。「同性愛の美しいところも描いていれば、そうではない醜いところ、苦しいところ、つらいところもすべて見せている作品です。実際の現代社会がLGBTQをどう見ているのか、偏見・差別もきちんと描いているので」と宮沢さんが説明する通り、男性同士の純愛を軸に置いている本作だが、「POPなBL」系統とは一味も二味も違う仕上がりだ。現代のLGBTQについて、田舎で生活することについて、夫婦間の価値観のズレのもの悲しさなどを通して、生きること、人と関わることという根底のテーマが照らし出される。華やかな世界に身を置く宮沢さんと、差別を恐れる迅は、一見まったく共通点がないように見える。伝えると、彼は小さく首を振った。「僕はアメリカ生まれで、向こうの血が4分の1入っているので、小さい頃偏見・差別を受けたこともあります。日本にいても、日本人扱いをされないときもあるから、いまいち居場所が見つからなかった。“向こうに行けば居場所があるかな”と思ってアメリカ留学したときも、ローカルの人とはまた別の“日本人”という見られ方をしましたし。そうなると、“自分の居場所ってどこにあるんだろう”と考える時期もあったので、当時の経験を思い出しつつ迅をやっていました」。さらには、「あまり周りに相談せず、自分ひとりで考えこむ」という宮沢さんの性格も、迅に重なるところがあり、寄り添いながら役を自分色にしていったという。けれど、「よほどのことがない限り、そういうことはないんですけど、結果、最後の最後まで役のことをあまりつかめなかったというか…。ずっと悩んでいたんです。撮影中もわからなくて、クランクアップしてからも“果たしてこれでよかったのかな”と残っているところがありました」。そうした宮沢さんの迷う気持ちは、ある種、今泉監督の「理想通り」だったようだ。「この間、取材で今泉監督とご一緒したときに“なるべく役者がその役のことをつかまないようにしていた”とおっしゃっていたんです。僕は“つかんだ”と思った瞬間はないんですけど、きっとあえてそうしていたのかな、と思いました。今泉さんが難題をどんどん与えてくれて、毎日悩んで、正解って何なんだろう、とずっと考えていました」。2020年は「自分の実力でどんどん仕事をしていきたいし、決めていきたい」宮沢さんと二人三脚でふんばり、10日間の共同生活をともにした藤原さんの存在なくして、本作はなしえなかったと、宮沢さんは感謝を忘れず口にする。「季節くんの存在は本当に大きかったです。とにかく傍にいてもらったことは、僕が季節くんにやってもらって一番うれしかったことでしたし、僕も同じことをしました。役もですけど、テーマもテーマで、自分ひとりで考え始めちゃうと、本当に孤立して孤独になっていくんです。僕も季節くんも、どちらかと言うと、自分の中にあるもので必死に答えを見つけ出そうとしてしまうので、どうしてもしんどくなってくる。そこで近くにいてくれて、僕がすごい悩んでるときにスッと一言かけてくれたりとかが救いでした。終わっていろいろ考えてみたら、ああいう瞬間ってすごく大事だったな、と思うんですよね」。全身全霊をかけた当然の結果か、撮影終了後はとてつもない疲労感に襲われたとも話す。「よかったなと思ったのは、終わった後、精神的にも体力的にも疲れた…ってグッタリしたこと。それだけ、エネルギーをこの作品に注ぎ込んでいた証拠だと感じられたので、やっぱり自分がやってきたことは間違っていなかったかな、と思っています」。そして、2020年に突入。『his』の公開後も様々な作品が宮沢さんを待ち受けている。先のことを尋ねると、「どうなりたいだろう~!」と口角をキュッと上げて、期待に満ちた微笑みをひとつ残した。「2018年の終わりから2019年いっぱいは、タイミング、作品、人にすごく恵まれた1年でした。役者を始めて間もないこともありますし、まだ謎が多いだろうから、“宮沢氷魚を使ってみたら面白いかな”“宮沢氷魚ってどんな人だろう”と、面白そうという興味本位(の起用)もゼロではないと思うんです。でも、これからは、それだけではダメだと感じるので、自分のスキルも気持ちももっと高めていき“役者としてどんどん使っていきたい”と思ってもらえる1年にしなきゃいけない。2020年以降、自分の実力でどんどん仕事をしていきたいし、決めていきたいというのがあります」。(text:赤山恭子/photo:You Ishii)■関連作品:his 2020年1月24日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2020映画「his」製作委員会
2020年01月20日ジャンルにとらわれずに多方面で活躍するゲストたちが自由気ままに語り合うトークドキュメンタリー「ボクらの時代」。1月19日(日)放送回は、俳優の成田凌、宮沢氷魚、清原翔、柳俊太郎の4人が登場。モデル仲間である彼らのプライベートや目標とは!?昨年は『カツベン!』で映画初主演を果たし「磯野家の人々」では国民的キャラに、「さんまが泣いた日」では明石家さんまを演じるなど怒涛の快進撃を繰り広げた成田さん。同じく昨年「僕の初恋をキミに捧ぐ」やドラマと映画で展開された『賭ケグルイ』シリーズに出演。夏クールの「偽装不倫」では脳腫瘍に侵されたカメラマンの青年・伴野丈を演じ多くの視聴者を虜にした宮沢さん。連続テレビ小説「なつぞら」や映画『PRINCE OF LEGEND』『うちの執事が言うことには』といった作品で昨年注目され、放送中の「アライブ がん専門医のカルテ」も話題の清原さん。『東京喰種トーキョーグール』シリーズに『ジョジョの奇妙な冒険』『勝手にふるえてろ』などの映画から「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」といったドラマまで多数の作品に出演する柳さん。「メンズノンノ」モデル仲間という共通項を持つ4人が今回集い、メンズノンノのモデルオーディションを受けたきっかけやモデルならではの悩み、憧れの存在に関するエピソードをはじめ、付き合いが長いながらもお互い知らないプライベートや幼少期の話からモデル、俳優としての今後の目標などを語り合う。成田さんが連続殺人鬼役で出演する『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』は2月21日(金)より全国東宝系にて公開。宮沢さんが藤原季節と同性カップルを演じる『his』は1月24日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。清原さんが薬でガン治療を行う腫瘍内科の研修医役で出演する「アライブがん専門医のカルテ」は毎週木曜22時~フジテレビ系で放送中。「ボクらの時代」は1月19日(日)7時~フジテレビで放送。(笠緒)
2020年01月18日今泉力哉監督が、最新映画『his』でテーマにしたのは同性愛。田舎町に住む迅(宮沢氷魚)のもとへ子連れで現れたのは、8年前に別れた恋人・渚(藤原季節)。二人は再び愛し合う関係になるが、渚とその妻(松本若菜)は親権を争い裁判へ発展してゆく…。宮沢さんと藤原さんにお話を伺いました。宮沢:LTBTQをテーマにした作品だけに、今回は相手役が重要だと思った。それが(藤原)季節くんだと知り、これまで季節くんが演じた役柄とか写真を改めて見たときに、ちょっと怖いかも…って、それが第一印象(笑)。藤原:(笑)宮沢:でも実際に季節くんに会うとすごく正直でいい人で。僕が演じる迅が、季節くん演じる渚を愛せると思ったし、宮沢氷魚として藤原季節を好きになれると思った。藤原:ありがとう。僕は、まず、宮沢氷魚×今泉力哉監督という組み合わせが想像つかなかった。だって、今泉さんがこれまで描いてきたのは、ありふれた日常の恋愛模様であり、群像劇だったから。そこに氷魚くんみたいなスターが入ってくるんだ、って。宮沢:いやいや…。藤原:今泉さんが氷魚くんの相手役になぜ僕を選んだのかに、必ず意味があると思ったんだよね。だから、迅と渚はお互いにないものをきっと持っていて、それを与え合える関係が作れればな、って。宮沢:(岐阜県加茂郡)白川町の現場に入ってすぐに、同じ部屋に住み始めたのはよかったと思う。毎晩夜中まで、鍋をつつきながら、熱く語り合ったよね。藤原:僕がその前の作品で訪れていた、熊本の天草で手に入れた焼酎を飲みながらね。宮沢:あれ、うまかった!そういえば撮影初日に、天草の教会で買った貝殻ももらったね。藤原:いつもはいきなりそんなものあげたりしないんだけど、きっとスタートの時点から自分が氷魚くんにとって異物でありたかったのかな。ただの映画の相手役じゃないという、枠組みを超えた間柄になろうとしていたのかも。宮沢:お互いに知らない世界に飛び込んでいくことに不安しかなかったし、撮影中も苦しいことのほうがはるかに多くて…。センシティブな部分と向き合っていくうちに、どんどんしんどくなったよ。藤原:渚が子供を連れて迅の前に8年ぶりに突然現れて、しばらく3人で暮らすシーンはただただ幸せだった。でもそのあとに、陰で傷ついている人がいると気づいてからが、僕は辛くて。宮沢:親権争いの裁判シーンは、季節くんはとくに辛かったと思う。藤原:辛かったね…。ちなみに僕が印象的なシーンは、迅が自給自足の田舎生活をしている中で頼りにしている、(鈴木)慶一さん演じる緒方と、山に鹿を狩りに行くところ。鹿を撃ったあとの迅の表情が、すごいんだよね。僕はいつも映画を観るときに、一見すると“ちょっとしてる”ふうに見えるけどじつは“ちょっとしていない”、ふとした瞬間を見たいんだけど、一つの命を奪ったときのあの言葉にならない興奮や激情が込み上げる表情は感動的だった。迅という人間の価値観が崩れ落ち、そして立ち上がるのを感じて。あの芝居はすごかった。宮沢:う~ん、今考えると自然とああなってたかも。慶一さんのオーラと緊張に引き込まれたのもあって、独特な空気が流れていた。藤原:あの瞬間だけが、社会や日常と関係のない、裸の迅だなって。迅と慶一さん二人のシーンは、僕の知らないところで、迅の核が見えるから、気がついたらすっかり一人の人間として氷魚くんを好きになってた。これって僕にとってすごく大事なことだったかもしれない。だって、僕とか氷魚くん、監督たちが唯一忘れちゃいけないのは、「この映画はただ2人の同性愛者の恋愛を描いたもの」なんだってこと。観てくれた人たちにも、「2人の人間がただお互いに好きだってことを描いた映画」だと思ってもらいたくて。特別なことじゃないんだよ、当たり前に存在している人たちなんだよって。宮沢:そうそう。でも、それを作り上げるのは本当に難しかった。藤原:そこにたどり着くために僕ら二人も、そして監督も相当悩んでいたもんね。宮沢:監督に相談すると、監督が一番悩んじゃうからね(笑)。藤原:そうなの(笑)。撮影が終わったからといって、僕らの仕事はまだ終わらない。ここからだと思うんだよね。こんなふうにインタビューを受けることで、自分の認識をどんどん更新していかなければならないって思う。宮沢:話せば話すほど、僕らの認識も変わるから、毎回言ってることが違ってしまうのは本当に申し訳ない気持ちがある。でも、僕らも日に日に新しい発見があって認識を更新していくし、取材で問われる度に考え直してしまう。でもそれでいいんだよね。藤原:考えないこととか、捉え方を更新しないほうが危ないと思う。とはいえ、古かったものが猛烈に新しくなっていくわけじゃないけど、でも10年後には、今はまだ当たり前じゃないことがごく当たり前になっていると思うし、同性愛者のカップルが手を繋いで街を歩いているなんて普通だと思うの。だからこの作品が、その“当たり前”を作るきっかけになればいいなって。10年後にこの映画を観返したとき、本当にこんな裁判があったのかよ、ってなったら楽しいよね。きっとそうなっているよ。宮沢:アンアンが60周年のときにはね!そうそう今年、アンアンは創刊50周年らしいよ。藤原:そうなんだ、すごい!宮沢:100周年になるまで出たいね。でも、僕は75歳か…。藤原:僕らが頑張らないと…(笑)。宮沢:めっちゃ頑固な役者になってたりして!藤原:(笑)。また『his』の続きを作りたいよね。子供の空ちゃんも大きくなって、やべ、反抗期だ、ってなったり!宮沢:あははは(笑)、作りたい!“複雑な感情こそが人間らしい”ということ。物語で描かれる幸せは、迅と渚、その子供・空(外村紗玖良)との日常のシーン。主演の二人も、撮影期間中は役に入り込むのが辛かったが、この場面は幸せに感じたと語る。空を連れ戻しにきた渚の妻。ともすれば悪人になりがちだが、そうはさせないのが監督の手法。それぞれの弱さや言葉足らずな部分から生まれる衝突を、低い温度で描いている。頭を寄せることで相手を求め合う感情を表現。「一人の人間にいくつもの感情がある。派手にしないほど繊細になり、また好きを伝えるパターンは無数にある」と監督。©2020映画「his」製作委員会みやざわ・ひお1994年4月24日生まれ、アメリカ出身。MEN’S NON-NO専属モデル。‘19年はドラマ『偽装不倫』(日テレ系)に出演し、大きな話題に。‘20年は舞台『ピサロ』が上演。ニット¥30,000(ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03・3470・6760)カットソー¥14,000(カイコー/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)パンツ¥39,000(ワコ マリア/パラダイストウキョウ TEL:03・5708・5277)靴¥42,000(リーガル シュー&カンパニー TEL:03・5459・3135)ふじわら・きせつ1993年1月18日生まれ、北海道出身。‘19年はU-NEXT『すじぼり』で連続ドラマ初主演を務めた他、『監察医 朝顔』(CX系)に出演。‘20年は映画『のさりの島』で主演。ジャージートップス¥29,000中に着たカットソー¥22,000靴¥58,000(以上トーガ ビリリース/TOGA原宿店 TEL:03・6419・8136)パンツ¥35,638(オフィシン ジェネラル/マッチズファッション TEL:0800・919・1268)※『anan』2020年1月15日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) スタイリスト・秋山貴紀(宮沢さん)八木啓紀(藤原さん)ヘア&メイク・スガ タクマ(宮沢さん)中村兼也(藤原さん)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2020年01月12日宮沢氷魚と藤原季節が初共演となった映画『his』完成披露試写イベントが、1月8日(水)、都内にて行われ、袴姿の宮沢さん&藤原さんが餅つきに興じた。その後はお餅を試食し、ふたりはともに登壇した外村紗玖良、今泉力哉監督と「おいしい~~」と目じりを下げていた。『his』は、『愛がなんだ』、『アイネクライネナハトムジーク』などを手掛けた今泉監督の最新作。周囲にゲイと知られることを恐れ、東京からひとり田舎にやってきた井川迅(宮沢さん)のもとに、初恋の彼・日比野渚(藤原さん)が6歳の娘を連れてやってくる。実は離婚調停中という渚に戸惑う迅だったが、ふたりを受け入れ始め、3人の同居生活がスタートする。しかし、彼らは世間の理解の壁にぶつかることになる。ふたりの共同生活は「超濃密」人目を避けて田舎暮らしを送る主人公を演じ、映画としては初主演を飾った宮沢さん。演じての感想を聞かれると、「男子校で、周りに同性愛者やバイセクシャルがいたので、もともとLGBTQを題材の作品に出たかったんです。当たり前だと思っていたけど、いざ社会に出たらそんなに甘くなくて、差別・偏見の毎日だったので何らかの形で、救いになりたいとずっと思っていました」と強い決意を明かす。「迅を演じることをとても光栄に思っていたし、周りにそういう人間がいる僕だからこそできることがあるかな、と前向きに演じました」と充実の表情をのぞかせた。そんな宮沢さんと劇中パートナーとなった藤原さんだが、本作の撮影中は本当に田舎で10日間、ふたりで共同生活をしていたという。藤原さんが「超濃密な10日間!」と言うと、宮沢さんは「誤解を招くからさ(笑)」と笑顔。さらに、宮沢さんは「最初は嫌でした。朝から晩まで一緒にいたので、寝るときくらい自分の時間がほしいと思った。けど、ひとりになったら不安になるくらい大変だったので…ありがとね」と隣の藤原さんに向きなおり、お礼を伝える。「キス何人目?宮沢さん、藤原さんにジェラシー?宮沢さんが本作での初体験として、「役者としてのファーストキスが藤原季節なんです!」と告げ、2019年に放送されたドラマ「偽装不倫」より前に行われた本作での撮影が、ファーストキスだったと明かす。藤原さんは「まったく知らなかったんです」と言えば、宮沢さんは「(撮影でのキスは)ちなみに何人目?」と食い込む場面も。藤原さんは「結構(笑)」と経験豊富な様子を見せ、宮沢さんは「ちょっとショックですね…」と苦笑いを浮かべていた。『his』は1月24日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:his 2020年1月24日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2020映画「his」製作委員会
2020年01月08日