関係は破綻しながらもダラダラと夫婦を続けている男女。舞台『家庭内失踪』でこれを演じるのは小泉今日子さんと風間杜夫さん。その組み合わせだけで面白そうな予感大。「初日の稽古の冒頭30分で、すでにふたりの間にマンネリ化した夫婦の空気が表現されていて、そのあまりの面白さに笑ってしまいました」と話すのは、夫婦の前に現れ、ふたりの関係性を揺るがしてゆく若い男・多田を演じる落合モトキさん。「淡々としたセリフのやり取りは、どこかの家庭で誰かが言ってそうな日常の景色なのに、続きが気になって読み進んでしまう。小説を読んでいるような脚本だなと思いました」今回の役をオーディションで手にした落合さん。以前から、今作を手がける劇作家で演出家の岩松了さんのファンだったそうで、作品に参加できている喜びが口調や表情に滲む。「『図鑑に載ってない虫』という映画が好きなんですが、なかでも岩松さんが演じた役が大好きだったんですよね。ご本人にはその話はしていないんですが、毎日、挨拶するたびに心の中で“ファンです”って言ってます(笑)。岩松さんの作品も好きなんですが、とくに『水の戯れ』という舞台には衝撃を受けました。ミシンをかけながらセリフを言う場面があるんですが、ミシンの音でセリフがあまり聞き取れないんです。でも、何を言っているかより、その場面から伝わるものがすごく多くて、こういう表現もあるんだなと驚きました。ありふれた風景が描かれるからこそ、演じる側に繊細さが必要な気がするんです。その微妙な部分を演じられたらいいですね」岩松作品というと、状況や人物のバックボーンがセリフで説明されずに展開していくことも多い。多田も謎多き人物だが、それも含めて「台本に書かれた通りに演じたい」そう。「僕が演じる役は、多田っていう名字しかない役。そこから僕が勝手に読み取るのではなく、謎は謎のままにやれたらと思うんですよ。こういう役だって決めてしまうと、そこで何かが止まっちゃう気がするんで」子役出身で長いキャリアを持つが、「芝居に慣れるのが怖い」と話す。「岩松さんの描く微妙な表現を稽古でいろいろ試しながら探っていけるのが舞台。それをこの豪華なメンバーでできるなんて幸せですね」◇おちあい・もとき1990年、東京都生まれ。’96年デビュー。ドラマ『4TEEN』、映画『桐島、部活やめるってよ』など数々の作品に出演。現在、ドラマ『裏切りの街』がdTV配信中。◇information夫婦関係は破綻しながらも同居を続ける野村(風間杜夫)と後妻の雪子(小泉今日子)の元に、結婚した先妻の娘(小野ゆり子)が戻って…。3月11日(金)~23日(水)下北沢・本多劇場作・演出・出演/岩松了出演/ 小泉今日子、風間杜夫、小野ゆり子、落合モトキ、坂本慶介全席指定6500円U-25チケット4500円(25歳以下対象、要証明書)共に税込みM&Oplays TEL:03・6427・9486(月~金曜11:00~18:00)大阪、名古屋、岐阜、静岡、富山、広島、福岡、新潟、宮城、福島公演あり。※『anan』2016年3月16日号より。写真・土佐麻理子、三浦憲治インタビュー、文・望月リサ
2016年03月10日今回のテーマは「暴力からの卒業」である。まるでヤンキーの更生話のようだが、「カレー沢暴力」を名乗ってすでに2カ月、そろそろ面白くもなんともなくなってきているから戻しては、という提案であろう。正直言って、全然卒業したくない。暴力に留年しまくりたいと思っている。○実は多い「二つ名」の作家たち「カレー沢暴力」、やはり惚れ惚れするほどカッコいいペンネームだ。さすが他人が考えたものをパクってきただけのことはある。「カレー沢」というペンネームの唯一の利点は、エゴサーチがしやすいというところだ。確かな情報筋によると、ペンネームにカレー沢という苗字を持つ作家は日本に私一人らしい。自分の名前に「カレー」を入れると言うセンスの奴が2人も3人もいたら、いよいよ日本終わった感が漂うので、ひとまず安堵である。下の名が「薫」でも「暴力」でも、カレー沢である以上、エゴサのしやすさは変わらない。ならばカッコいい方を選ぶのが道理と言える。しかし、前も言ったが、ただでさえ無きに等しい知名度を、「薫」と「暴力」で分散させてしまうリスクを考えると、今のうちに「薫」に戻した方が利口ではあるだろう。だが、ペンネームを複数もっている作家というのは、実はそんなに珍しくない。成年向けやボーイズラブ漫画を描く時は別名義にする、という作家も多くいるのだ。よって、私も上記のような仕事が来た際には「暴力」と名乗れば解決である。しかし、ここで新たな問題が浮上する、私に仕事をよこす成年向けやBL誌がこの世に存在しないのだ。仮にいたとしても、私に仕事をふってくるようなところであれば、すぐにこの世から消滅するであろう。どうやら出版社には、皆既月食の如く数年に1度、編集や編集長の判断力が最も鈍る瞬間があるらしく、そういう時に私にお呼びがかかるのだ。とはいえ、どれだけ編集部全体が集団インフルエンザ状態でも、絵の上手さが特に重視されるだろう成年向けやBL方面からのオファーが来るとは思えない。ハレーすい星ぐらいの周期でならそういう瞬間がやってくるかもしれないが、だとしたら次は2061年ということになり、当方約80歳である。多分寝たきりか恍惚の人状態だろうが、耳元で「カレー沢先生!リブレ出版から依頼です」とでかい声で言ってもらえれば、おもむろにパラマウントベッドから立ち上がり、虚空を見つめていた目に光が宿るであろうから、逆に今から2061年に依頼をしてくれる成年向け、BL出版社を募集したいと思う。○「左のワキ出身のワキ毛」の矜恃しかし、私はよく「私はオタクだがBL好きのいわゆる腐女子ではない」という主張をしている。これは例えるなら、ワキ毛が「私は左のワキ生まれのワキ毛で、断じて右のワキから生えたのではない」と言っているような至極どうでもいい内容だが、「腐女子ではない」と明言している以上、BLの仕事がくるはずないだろうと思われるかもしれない。だが、デビュー前から乙女ゲーの二次創作をし、これだけ乙女ゲーが好きだと言っていても、今まで乙女ゲームの仕事が来たことは1回もない。だったら逆に、思ってもみない依頼が舞い込んできても良いはずだ。それにオタク女界も、BLが好きな女と嫌いな女しかいないわけではない。BLは好きではないが嫌悪感もない者、嫌いじゃないが自分の好きなキャラのBLは受け付けない者など、端から見れば全部ワキ毛であるが、かなり細分化される。メタルやデスメタル、ゴシックメタルを「全部同じ鼻毛じゃないか」と言ったら怒り出す人がいるように、ワキ毛にはワキ毛なりの棲み分けがあるものなのだ。私などは積極的にBLを見ることはないが、何か落ち込むことがあった時などに「ここは一発エグイBLでも読んでみるっぺか!」と景気づけBLを飲る(やる)ワキ毛である。話を戻すと、作家がどれだけ「この雑誌でこういう漫画が描きたい」と思っていても、なかなか実現するものではない。それができるならとっくにジャンプで描いている。結局、需要がないから話が来ないだけなのであるが、これではいつまでたっても「カレー沢暴力」が正式に名乗れない。2061年には名乗れるとしても、すでに鬼籍に入っている恐れもある。暴力を名乗れずに死ぬなんて、地縛霊になること必至だ。そこで、別名義を名乗る定義を持って広くしようと思う。今までいろんな雑誌で漫画を描かせてもらったが、ほぼすべて青年誌だ。なので、もういっそのこと、青年誌以外の依頼があったら「暴力」でいくことにする。というわけで少女漫画誌からなどの依頼を待ちたいと思うが、前に「少女漫画誌で描きたい」とつぶやいた後に連絡をくれたのは漫画ゴラクだったので、はっきり言って望み薄である。それに、よく考えてみたら、本名と違う名前を名乗れるのはペンネームやハンドルネームだけではない。例えば、大好きだと言い続けている乙女ゲーがまさにそれだ。灯台下暗しとはこのこと、青い鳥は割と近くにいたのである。よって、これから乙女ゲーをプレイする時は、ヒロインの名前を一律「カレー沢暴力」とする。2次元のイケメンに「好きだカレー沢…」「愛してる、暴力…」と囁かれながら、青年誌以外のオファーを待ちたいと思うので、何卒お願い申し上げる。―カレー沢暴力拝―<作者プロフィール>カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)、Web連載漫画「ヤリへん」(2015年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。連載作品「やわらかい。課長起田総司」単行本は1~2巻まで発売中。10月15日にエッセイ「負ける技術」文庫版を発売した。「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は2016年1月5日(火)掲載予定です。
2015年12月29日子どもがいる家庭で家庭内暴力を行うことを指す「面前DV」。「家庭内DVは児童虐待につながる--子どもが受ける『面前DV』の深刻な被害とは」と題した前編では、対策に力を入れている大阪府茨木市を例にして、家庭内のDVが子どもに及ぼす影響や、被害者の支援策についてご紹介した。後編となる今回は、被害の早期発見のため必要なこと、加害者にならないための予防策について引き続き茨木市に聞いた。○"問題児"の背景に面前DVがあるかもしれない「面前DV」に関して、DV担当と児童虐待担当が連携して支援に取り組んでいる茨木市。問題解決のために大切なのは、できる限り早期に被害を把握し、適切な対応を行うことだという。担当者は「DV・児童虐待の双方の視点を常に意識した感度の高い相談を実施できるよう、支援者のスキルアップと支援者同士の連携を図っていく必要がある」と語った。また、民生委員などさまざまな機関に寄せられたSOSを見逃さず、支援に取り組みたいとしている。さらに求められているのが「子どもたちの観察」だ。DV家庭で育った子どもたちは「自分は愛されている」という経験が極めて少ないので、自尊心が低くなる傾向がある。その結果、暴力的になったり、落ち着きがなくなったり、過覚醒、解離、引きこもり、不登校など、一見非行や問題行動と見られてしまうような形で変化が表れてくることが多いとのこと。「『問題児』として捉えられていることも少なくなく、その背景にDVや児童虐待があるかもしれないということを、子どもに関わる人たちがアンテナを高く見ていけるかが重要になってくる」と話してくれた。○加害者にならないための教育を"幼児"から加えて茨木市では、"幼児"の段階から、DVや虐待の加害者にならないための取り組みを進めている。そのひとつとして導入しているのが、アメリカで開発された「セカンドステップ」と呼ばれる教育プログラムの実施だ。ぬいぐるみやカードを使って、ある状況に置かれた登場人物の気持ちを想像し、子どもたちに自由に発言・話し合いをしてもらうというもの。「怒りの感情を自覚し、自分でコントロールする力」「自分の気持ちを表現し、相手の気持ちに共感してお互いに理解し合い、思いやりのある関係を作る方法」などを学ぶことができる内容となっている。「小学校でキレやすい」「相手の表情を見て怒っているのかわからない」などの子どもについての相談が親から寄せられたことをきっかけに導入を決定。市内の公立保育所・幼稚園の5歳児を対象に週1回、計28回のコースを実施している。市では、「日々の保育の中で訓練を繰り返すことで、子どもたちがよりよい人間関係を作れるようになり、ひいては虐待やDVの加害者になることを防げるのではないか」と期待を寄せている。加えて注力しているのが、若年層に向けた「デートDV」の啓発だ。「デートDV予防啓発冊子」の配布や、「デートDV予防啓発ワークショップ」を開催し、中学生や高校生、大学生などを対象に、お互いを尊重し対等な関係を築くことについて考えてもらう機会にしているという。「恋人から暴力を受けることが"当たり前"だと思ってほしくない。自分を大事にして、もし被害にあったらSOSを出すことが大事だと伝えたい」と語った。暴力の連鎖につながりやすいという「面前DV」。将来にわたって被害が続いていくのを防ぐためにも、被害の早期発見と「加害者にならないための教育」という予防策が必要となるだろう。※写真と本文は関係ありません
2015年12月22日こんにちは、ライターの矢沢ゆうです。男女トラブルでよく耳にする、ドメスティック・バイオレンス。元々、家庭内暴力という意味で使われていたDVという言葉ですが、最近では現在形、過去形関係なく恋人間でも使われるようになりました。DVの定義が幅広くなったためか、警視庁の調査によると、2014年で把握したDV被害件数は5万9072件と過去最多記録を更新しました。これは3人に1人がDVの被害に遭っているという数字になんだそう。いつ、誰が、DVの被害に遭うか分からない、とても恐ろしい時代になってきているんです。そこで今回は、実際にDV被害に遭った20~30代女性20人に、DVの被害に遭わないために気を付けるべきことを聞いてきました。■1.自己主張する力を身に付ける「私がそうだったんだけど、元彼の顔色ばかりうかがっていたから、自分の意見とか言えなかった。どこかで勇気出さないと、自分が辛くなるんだよね。」(32歳/書店員)DV被害に遭わないためには、この力が必要になってきます。「嫌なものは嫌!」とはっきり言えないでいると、どんどん相手のペースに巻き込まれていく一方です。この力を付けるためには、自尊心を高く保つことが大切になってきます。DVのパターンは、パートナーの自尊心を壊して精神的に追い込むことが多いので、それを理解しておくだけでも自尊心を保つ1つのキッカケになります。■2.盲目になりすぎない「相手のことが好きすぎると、何でも許しちゃうし言うことも聞いちゃう。ダメだって分かっているんだけど、捨てられたくなくて。」(26歳/美容師)相手に盲目になりすぎてしまうのも、DV被害者の特徴の1つです。大好きな彼だからこそ、嫌いな部分も受け入れてしまいがち。だけど、それで本当に幸せな恋愛ができるかどうか、よく考えてみて下さい。そこを真剣に見つめることができれば、1の力もきっと身につくはずです。■3.過度な期待を押し付けない「私は『いつか彼は優しくなる、きっと私が望んだ彼になる』って心のどこかで思っていた。そんな期待、自分も相手も苦しくなるだけなのにね(笑)」(25歳/花屋店員)「DV被害者にも悪い部分はある」なんて意見をちらほら見かけますが、それの1番の根拠はこれだと私は考えています。「彼はきっと変わる」という健気な女性ほど、DVの被害に遭いやすい傾向があります。その期待を過度に押し付ければ、相手はさらに本性を出してあなたを傷つけることをするという、悪循環を生みます。どこかで諦めがつけば、DVから離れられるので、諦める勇気を持つことも大切です。■4.相談できそうな友人を整理しておく「彼とののろけ話は色んな人に話せるけど、深い話はできなかった。そういう人を1人でも見つけられると絶対、楽になれるよ。」(33歳/医療事務)無料の相談機関などを頼るのも良いですが、1番良いのは身近に相談できる人がいるということ。自分のことをよく知っている第三者からの意見は、とても現実的で自分のためになります。普段から相談できそうな友人を整理しておくと、いざという時に力になってくれるかもしれません。■おわりにDVは今や社会問題にもなっている、身近な男女トラブルです。被害に遭わないためにも、自分自身で対策を考えておきましょう。またこの4つはDV被害だけでなく、恋愛依存体質にならないための対策にもなります。一石二鳥のこの対策、覚えておいて損はないはずですよ。(矢沢ゆう/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年11月01日「M&Oplays」プロデュースによる岩松了が作・演出の舞台「家庭内失踪」が、2016年3月より上演されることが決定。主演を、小泉今日子と風間杜夫が夫婦役で務めることが明らかとなった。本多劇場を皮切りに全国11か所で公演する本舞台は、岩松氏と「M&Oplays」(森崎事務所)が定期的に行っている公演であり、今上演は2015年3月の「結びの庭」(主演・宮藤官九郎、麻生久美子)以来の新作公演となる。物語は、もう40歳を過ぎ、年の離れた高校教師の後妻となった女・雪子と、既に定年退職を迎えた夫の夫婦を描いている。倦怠の空気が漂う二人のもとに、雪子にとっては血のつながらない前妻の娘があらわれる。微妙な3人の関係に、娘の夫の部下や行方をくらましていた近所の男がからみ、事態は思わぬ方向へ転がり始める――。そんな倦怠期真っただ中の年の差夫婦を演じるのは、2008年に同じく岩松了の作・演出の「恋する妊婦」でも夫婦役を演じた小泉さんと風間さん。他にも、『天空の蜂』の公開が控える落合モトキをはじめ、小野ゆり子、坂本慶介などの注目の若手俳優や、岩松氏自身が出演する。日常に潜む狂気を、独特のユーモアとおかしみとともに描き出す、鬼才・岩松氏の新作舞台である本公演。豪華キャストと共に、大きな注目を集めそうだ。「家庭内失踪」2016年3月より全国にて上演。(text:cinemacafe.net)
2015年08月24日NECとNECの子会社であるNetCracker(ネットクラッカー)は、ポルトガルの大手通信事業者ポルトガルテレコムと共同で、ブロードバンドルータなどの家庭内通信機器の機能を仮想化する実証実験を行い、成功したと発表した。実証実験では、ルーティングやIPアドレス割り当て、ネットワークアドレス変換といった家庭内通信機器の機能を仮想化し、ポルトガルテレコムのデータセンターにある汎用サーバ上でこれらの機能を動作させた。ポルトガルテレコムは、ネットワーク仮想化技術を用いて、将来的に家庭内通信機器の主要な機能を端末側からデータセンター側に移し、家庭内通信機器の保守・運用作業を効率化することを目指しており、今回の実証実験はその実現に向けた第一歩。NECは、ブロードバンドネットワークの普及やサービスの高度化に伴い家庭内通信機器の機能が増大しており、その修理や保守の工数が通信事業者にとって大きな負担となっていることから、この課題を解決する手段として、家庭内通信機器の仮想化(virtualized Customer-Premises Equipment:vCPE)ソリューションに注目している。vCPEソリューションにより家庭内通信機器の主要な機能をデータセンター側に移すことで、通信事業者は家庭内通信機器の修理やバージョンアップ作業の一部を自社データセンター内で完結できるようになるという。
2015年05月08日肉体的な暴力はないものの、言葉や行動で相手を精神的に追い詰める「モラルハラスメント」。今回は、そんなモラハラ被害を家庭内で受けたことはあるかどうか、マイナビニュース会員のうち既婚男女295名に聞いてみた。Q.配偶者から「モラハラ」を受けたことはありますか?はい (男性)5.6%/(女性)6.5%いいえ (男性)94.4%/(女性)93.5%Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どんな言動から「モラハラ」だと思いましたか?○男性が受けたモラハラ■批判される・「とにかく否定する」(43歳男性/電機/技術職)・「自分のやり方と相違するとなじりだす」(50歳以上男性/電機/技術職)・「気に入らなければ、出て行け」(49歳男性/通信/事務系専門職)■日常的なモラハラも・「夫を大事に思っていない言動」(49歳男性/自動車関連/事務系専門職)・「いつもそんな感じ、気にしていない」(43歳男性/建設・土木/営業職)○女性が受けたモラハラ■否定・バカにされる・「お前はダメだと言い続けられる」(31歳女性/医薬品・化粧品/技術職)・「昔だけど、あれは違うだのあーしろこーしろだのことごとく言われていた」(33歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)・「誰の金で生活しているといわれた」(42歳女性/小売店/販売職・サービス系)・「女のくせに」(46歳女性/その他/その他)■女性のつらい部分を……・「つわりでしんどい時に『妊婦は病気じゃない』と言われた」(38歳女性/電機/技術職)・「産前産後の体型の変化を揶揄された」(37歳女性/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)・「食事の味について」(27歳女性/小売店/営業職)■いわれのない疑惑・「旦那はすぐものをなくすんだけど、あるときに私が旦那の不在の時に男を家にあげてるんじゃないかって、疑われたこと……で、その男が犯人だと言い始めた、ありえん」(29歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「悪いことが起きると私に原因があるような言動をとるが、自分が原因だと分かっても謝らない……自分は好きに嗜好品を買うのに、私が買うのは止めないけどもったいないとわざわざ言ってくる」(30歳女性/その他/その他)■総評配偶者からモラハラ(モラルハラスメント)を受けたことが「ある」と回答した人は、男性は5.6%、女性は6.5%とごく少数だったが、深刻な内容が寄せられた。男性よりも女性の方が、配偶者からひどい言葉や仕打ちを受けやすいようだ。男性が受けたモラハラ被害の報告を見ると、主に「否定される」「なじられる」「怒鳴られる」など、きつい言葉によるものが多いようだ。「夫を大事に思っていない言動」を日々感じる、という意見も見られ、また「いつもそんな感じ」「全般的に」と、バカにされている現状を思いながらも、そのまま受け入れているかのような回答もあった。妻からひどいことを言われても気にせず、右から左に流している男性も多いのかもしれない。女性のモラハラ被害は、「ダメだ」「女のくせに」「誰の金だと思ってるんだ」など、夫が上からモノを言ってくるケースが多いようだ。また妊娠中のつわりの苦しい時期に「病気じゃない」と言われたことや、産前産後の体型のことなどを例に挙げる人もいた。男性には理解が難しいような状況下で言った何気ない一言が、ナーバスになっている女性を傷つける場合もあるらしい。中には、モノがなくなるのは「お前の不倫相手が犯人だ」とか、自分で嗜好品は買うくせに「そんなもの買うなんてもったいない」なんて、不条理としかいいようのない報告もあった。夫婦のモラハラは、直接的な暴力はないし、家庭内で行われることから外部には非常に見えにくい。あまりに深刻な場合は、まず身近な親や友人などに相談して助けを求めてみよう。調査時期: 2015年2月13日~2015年2月23日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性125名 女性170名 合計295名調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年03月02日CSRは2月9日、Bluetooth Smartソリューション「CSRmesh」のアップデートとして、暖房、換気、エアコン、ドア施錠、窓のセンサなど多彩な家庭内の各種制御・接続用途に最適な「CSRmesh Home Automation」を発表した。2014年に発表された最初の「CSRmesh」プロトコルは、照明制御に最適化されていた。今回の「CSRmesh Home Automation」ではこの機能を拡張し、ユーザーがメッシュネットワークに追加したいと考える多様なセンサまたはアクチュエータの制御を実現する。「CSRmesh」は、その構成および制御プロトコルを、同社の「CSR101x」ファミリをはじめとする各種Bluetooth Smartデバイスと組み合わせている。同プロトコルでは、Bluetooth Smartによってネットワーク内の他の機器に送信されたメッセージが、さらに他のデバイスへと順次リレーされる。同プロトコルを搭載した機器は、複雑な設定やペアリング、さらにはルータなどのアクセス機器を必要としない。このことは、エンドユーザーの日常的な使用を想定した場合に重要な要素になる。そして、Bluetooth Smart対応のあらゆるスマートフォン、タブレット、PC、ウェアラブルデバイスから制御できるだけでなく、Bluetooth Smartに対応した照明スイッチやコントロールパネルなど通常のリモコン機器で制御することもできる。同社が委託した最近の調査によれば、人々の「スマート・ホーム」関連機器やサービスへの関心はますます高まっている。たとえば、回答者の72%が、利用する部屋に応じて自動的に点灯/消灯する照明を求めているという。「CSRmesh」を使用すると、ドアや窓が未施錠のとき、家電が通電されたままのとき、または煙検知器がオフになったときなどに自動的に通知が送信されるものなど、多様なホームコントロールを一括管理したり、特定の作動をユーザー側で管理できるような各種クラウド接続型ソリューションを開発することができる。さらに、「CSRmesh Home Automation」では、チップからクラウドを介してインフラ全体を制御できるので、世界中のどこにいても、家庭内をリモートで制御し監視することができる。なお、「CSRmesh Home Automation」は、2015年第2四半期初頭にリリースされる予定。また、開発者が製品を迅速に市場に投入できるように、「Home Automation」に対応済みの「CSRmesh」開発キットがすでに用意されている。評価およびソフトウェア開発のための包括的なツールセットで、AndroidとiOSのソースコードも同梱されている。
2015年02月13日鉄道事業者共同制作による「暴力行為防止ポスター」が8日から、各社の駅構内や列車内に掲出される。駅・列車内での利用者同士のトラブルや、駅係員・乗務員などへの暴力行為が発生しやすい年末年始の時期に合わせて行うもので、暴力被害件数の減少と安心して鉄道を利用できる環境の実現を図る。ポスターは、「暴力は犯罪」の赤い文字が目立つデザイン。利用者同士や係員への暴力は社会的に許されない行為であるとのメッセージを直接的な言葉で表現したという。吊り革を円グラフに見立て、暴力行為が多い時間帯や発生場所などを視覚的に示す工夫も。ポスター掲出に参加するのは、日本民営鉄道協会加盟会社とJR東日本・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州など、全国の鉄道事業者79社局。駅構内に約7,400枚、列車内に約5万5,000枚が掲出される。掲出期間は2015年2月7日まで。
2014年12月05日「ケリング(KERING)」は、11月25日の“女性に対する暴力撤廃の国際デー”に向けて「ホワイトリボン・キャンペーン」を実施している。ホワイトリボンとは、女性に対する暴力を撲滅するために90年代初頭に男性が立ち上げた社会貢献運動。ケリングでは、ケリング基金の役員でもあるステラ・マッカートニーデザインによる「ホワイトリボン・バッジ」を11月29日までの同社傘下の世界38ヶ国、700以上のラグジュアリーブランドショップにて20万個配布している。日本での対象ブランド店舗は「グッチ(GUCCI)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)」「 ブリオーニ(Brioni)」「ブシュロン(BOUCHERON)」(ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、ブシュロンは一部店舗のみ)。また、現在オンラインでのキャンペーンも29日まで連動して実施。Facebook、Twitter、Instagramなどでデジタルバッジの配信やハッシュタグ「#WR4W」を付けての拡散も呼び掛けている。
2014年11月19日傷の修復から美容のための整形へ数年前までは、戦争や家庭内での暴力によって受けた傷や、酸を使った襲撃によるやけど、混乱した世への絶望で精神にも深く痛みを負ったことによる自傷行為の傷などを修復することがほとんどだったアフガニスタンの美容外科が変わりつつあるという。11日AFP通信が伝えている。それによれば、最近の首都カブールにある美容外科医院では、最も人気があるのは鼻の美容整形で、しわ取りや豊胸手術、腹部の整形手術など、先進国でも一般的な、理想の女性の見た目の美しさを求める整形が多くなっているという。(画像はイメージ)中流階級の勃興と平和への道のり鼻の手術は平均すると約300ドル(日本円で25000円程度)で、アフガニスタンの多くの人々にとっては、月給1カ月分に相当し、決して安いものではない。しかし、タリバン政権崩壊後、大量の支援金が流入し、中流階級が出現、こうした新たな階層を形成している人々は、イランやアラブ首長国連邦のドバイ、欧州諸国といった各国の流行に敏感で、美容にも関心が高く、整形手術にも出費を惜しまない傾向にあるという。傷の修復ではなく、美しくなりたいという気持ちで、こうした手術を考えられるようになったのは、一定程度の平和が訪れたからこそであろう。ただ一方で、ドバイなど、より開放的でリベラルな都市を見た経験から、妻を見た目で非難し、別れたいと切り出す男性なども出ており、結果、女性が整形をなかば強要されるようなケースもでてきているようだ。ベールの下でも、女性たちが自分らしく美しさを謳歌できる平和が、各地で少しでも早く、そして広く真に実現することを願いたい。元の記事を読む
2012年12月13日2011年度に発生した鉄道係員(駅係員や乗務員など)への暴力行為の発生状況が4日、発表された。暴力行為は依然として高い件数で推移しており、13日からは日本民営鉄道協会加盟会社やJR5社、東京都交通局など76社局で暴力行為防止ポスターを掲出する。鉄道係員への暴力行為の件数・発生状況について集計を行ったのは、大手私鉄16社とJR東日本、JR東海、JR西日本、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、大阪市交通局、東京モノレール、北総鉄道、愛知環状鉄道の計26社局。集計の結果、昨年度の暴力行為の発生件数は911件で、2010年度の868件より増加し、1,000件に迫る勢いとなっている。発生状況については、夜10時以降、飲酒をともなった場合に多発する傾向があり、とくに金曜日は161件(他の曜日は120~130件程度)と高い数値を示した。発生場所は改札が最も多く410件、続いてホーム(236件)、車内(116件)、通路(36件)の順に。年齢別では、40代以上による暴力行為が増加しつつあるという。こうした状況を考慮し、鉄道係員への暴力行為は夏期に発生しやすいことから、鉄道事業者76社局が共同でポスターを制作、掲出し、暴力行為の防止を呼びかけることに。今回のポスターのテーマは「STOP暴力」で、シンプルで直接的な言葉を視認性の高いデザインで表現することにより、暴力防止のメッセージをわかりやすく伝え、暴力行為を未然に防ぐことをめざす。「暴力行為防止ポスター『STOP暴力』」は13日より、駅構内に7,000枚、列車内に約4万9,000枚掲出する予定。掲出期間は9月12日までとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日永山絢斗と撲殺。何だか似合わない組み合わせだが、この男が暴力に次ぐ暴力の連鎖の口火を切る。目的はガールフレンドをボコボコにした不良への復讐。しかもターゲットは本人ではなく仇相手の祖母である。「あっという間に人の命を奪えるし、奪われちゃうものなんだなと思った」というのが“一線を越えた”永山さんの感想。決して出演シーンは多くないが、映画『ハードロマンチッカー』で永山さんは確実にこれまでとは違った新たな一面をさらけ出している。退廃の香りが漂う町で、暴力の果てに永山さんは何を見たのか?永山さん演じる辰による殺害シーンで幕を開ける本作。この事件が松田翔太演じる主人公・グーを始め、チョー高(朝鮮高校)の不良や暴走族、ヤクザや警察を巻き込んだ大騒動の引き金となる。だが当の辰は警察にしょっ引かれてもケロリとした様子。決して開き直っているわけではない。人ひとり殺したということの重大性を全く分かってないのだ。この一連のシーンにどのように臨んだのか?永山さんの“供述”を聞いてみよう。「そういうヤツっているじゃないですか?何となく(周りと)繋がっていて、そこでギリギリの生活を送っているヤツ。監督からは『辰は何も考えないで時間だけがどんどん過ぎて、気づいたらこうなってた男。自分が何をやっていたのかも全然分かってない』と言われました。警官に見つかったときに『ヤバッ』って言うんですが、最初にやってみたら監督が『そんな真面目にならないで軽い感じで』って。やることはやってるけど(笑)、どこかポップなんですよね。復讐のために緊張感持って忍び込んだけど、フッと緊張が切れた瞬間に相手に掴み掛られて、慌てて叩き落す、そして無我夢中で殴ってしまう。電気が点いたら我に返って『あれっ?』って感じで…。正直、(役柄と同じ)そのままの気持ちでそこにいられましたね。次どうしなきゃって考えずに自然にできました」。NHKの連続テレビ小説「おひさま」で井上真央演じる主人公の次兄を好演した永山さんだが、本作の撮影は「おひさま」出演の合間を縫って行われた。しかも、悪友の“共犯者”マサル役の柄本時生は「おひさま」でも共演した仲である。「『おひさま』の最中にこの作品に出られたというのは自分でもすごく楽しかったです。NHKで時生とも『明日から(映画の撮影)よろしくね』とか話してて、同じ便で向こうに行って残虐な暴力シーンを撮影して帰る…なんか変な感じでしたね(笑)」。実は、松田翔太とは「この仕事する以前から仲良くしてもらっている」という仲。『ライアーゲームザ・ファイナルステージ』に続いての“兄貴分”との共演は?「普段よく一緒に遊んだりしてる分、なおさら現場入ったときの緊張感、翔太くんの本番までの持っていき方とかは勉強になりました。正直、恐ろしくて視界に入れられなかったです(笑)。(視界に)入ってるけど見られないというレベルを超えてて…ワンシーンしか絡むシーンがなかったけど『すごいな』と。男でも好きになる、人としてすごいです」。「煮えきらないで暴力に走る10代の感じは、誰もが持っているものだと思う」と永山さん。クールな印象とは裏腹に、スクリーンの中を疾走する男たちの魂への共感を語る。「台本を読んだときからこの男クサさやギラギラ感をそのまま映画にしたらすごいことになるなと感じていました。男がヤワいって言われるいまの時代に、なかなかパンチのある男っぽい作品ができたなと。やっぱり男には男らしくいてほしい…まぁ、この男たちが男らしいかって言うとまた別ですが(苦笑)。男らしさ?うーん、何でしょう…。それが分かればおれも少しは男らしくなれるんでしょうけどね(笑)」。映画デビュー作『フレフレ少女』、初主演作『ソフトボーイ』など爽やかな好青年のイメージが強い。昨年公開された『悪人』では、どちらかと言うと観客の目線に近い位置、悪意を外側に立って眺めていた。今回、暴力の渦の中心に入り、改めて「命の“脆さ”“危うさ”を感じた」とふり返る。役柄を通じて自らに生じた内面の変化についても言及する。「映画をやると、やっぱりそこに引っ張られるところはありますね。毎回、役が自分に少しずつ足されて、積み重なっていく感じです。元の自分がどうだったかというのをあまり考えず、それが楽しいですね」。デビューから4年。こうしたインタビュー取材について「いまだに全然、慣れないです」と苦笑を浮かべつつ、今回の映画、そしてNHKの朝ドラを経て、この先の俳優としての自身の在り方についてこんな言葉も…。「今回、同世代の共演者も多かったんですが、俳優という仕事は『本番!』という声がかかれば芸歴とか関係ない世界。どんどん上の世代の人たちの背中を蹴っていきたいというか、『ちくしょう』と思わせるような芝居を見せていけたらいいなと思います」。内に秘めた熱い思いを垣間見せる22歳。「暴力」ではなく「表現力」を武器に歩み続ける。(photo/text:Naoki Kurozu)Hairmake:MiwakoTohyama(THYMON)/Stylist:Kikuchi Yohnosuke■関連作品:ハードロマンチッカー 2011年11月26日より全国にて公開© 2011「ハードロマンチッカー」製作委員会■関連記事:喧嘩で生きていく男たちの物語『ハードロマンチッカー』試写会に10組20名様をご招待【TIFFレポート】松田翔太、主演作上映前に「良くなかったら出てっていいです」金髪&傷だらけの松田翔太!『ハードロマンチッカー』衝撃的ポスターが到着
2011年11月22日