「小児慢性特定疾患」について知りたいことや今話題の「小児慢性特定疾患」についての記事をチェック! (5/10)
体のことで慢性的に気になる症状があるという方も多いのでは?病院を受診するなど早めに対処をすることで、悩みが解消されるかもしれません。そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医Gさんの場合……40歳を過ぎた頃、何も特別な症状がないなかで手足のかゆみに悩まされました。皮膚科で受診し、アレルギーの薬を処方されました。当初は一時的なものと思われた蕁麻疹でしたが、時間が経つにつれて慢性的なものに。皮膚科の医師は甲状腺の病気の可能性を考慮し、採血をすすめました。その結果、橋本病が発覚しました。どんな治療を受けましたか?橋本病の診断後、薬の内服によって甲状腺の数値を安定させる治療が開始。妊娠中は定期的に受診し、医師の指示に従いました。出産後は内服をやめましたが、半年に一度の受診と採血が続いています。世の女性陣へ伝えたいことは?橋本病の症状がないまま、皮膚科で病気が発覚するとは思ってもみませんでした。しかし、こんなこともあるのです。早期発見と治療は重要です。自身の体調に異変を感じたら、素早く専門医に相談しましょう。違和感があるときは早めに専門医へ手足のかゆみは、橋本病が原因だったというGさん。皆さんも、違和感を覚えたときは早めに専門医に受診してみてくださいね。今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切な対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月05日女性の体はデリケートでさまざまな症状に襲われることがありますよね。ときには、隠れた疾患が原因で体調不良になることも……。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Bさんの場合……ある日、経験したことのないような腹痛に見舞われ、嘔吐してしまいました。夜間救急の病院で受診しましたが、理由がわからず……。その日は点滴とお腹の超音波検査をして帰りました。後日、カンジダにかかり産婦人科で受診し、内視鏡検査をしてもらったときに偶然、卵巣腫瘍が見つかりました。腹痛も卵巣腫瘍が原因だろうとのことでした。どんな治療を受けましたか?大きな病院で検査をし、良性の卵巣腫瘍だとわかり安心しました。しかし、放置するのはよくないとのことで、腹腔鏡手術で摘出することに。産婦人科での受診が早期発見につながったので、こまめな定期検診は大切だと思いました。世の女性陣へ伝えたいことは?とにかく怪しいことがあればすぐに病院に行ったほうがいいです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。体に異常を感じたら早めに婦人科へ腹痛や嘔吐の症状は、卵巣腫瘍が原因だったというBさん。Bさんは、腹腔鏡手術での治療を受けたようですね。皆さんも、定期的な婦人科検診を心がけ、体に異常を感じたときは早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月04日女性にとって長い付き合いとなる生理。生理痛や貧血の辛い症状に悩む方もいるでしょう。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Fさんの場合……私は妊娠をきっかけに「子宮筋腫」があることが発覚しました。妊娠の初期検査でエコー検査をしたときに医師から「生理痛重くなかった?」と聞かれました。なぜかと思ったら子宮筋腫があるとのこと。たしかに生理痛は重く、貧血のような症状にも悩まされていました。どんな治療を受けましたか?妊娠中だったため、子宮筋腫の治療はとくにありませんでした。個人病院では対応しきれないとのことで、総合病院で妊婦健診と出産をすることに。ご飯がおいしいと有名だった個人病院で出産したかったのですが、流産のリスクがあるとのことで総合病院で出産することになりました。生理痛が重いという自覚症状があったのだから、早めに受診して治療をしておけばよかったです。産後授乳が終わった後は、ピルを服用しています。生理の出血量がかなり減り、生活が楽になりました。世の女性陣へ伝えたいことは?生理痛がひどく、出血量が多いときは早めに婦人科で受診してみてください。もしかしたら子宮のトラブルがあるかもしれません。ピルを服用することで、出血量は減り生理痛も和らぎます。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。辛い症状は我慢せず医師に相談を生理痛や貧血のような症状は、子宮筋腫が原因だったというFさん。Fさんは産後、授乳が終わってからピルの服用による治療を始めたようですね。皆さんも辛い症状は我慢せずに、早めに医師に相談してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月03日重い生理痛や、生理不順は辛いですよね。生理痛や生理不順には、婦人科疾患が原因となっているケースもあるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Dさんの場合……私の場合は、子宮筋腫、卵巣嚢腫でした。若い頃から生理不順があり、生理も重かったので婦人科で受診したものの、異常は見つかりませんでした。あるとき、旅行の車移動で渋滞に巻き込まれ、何時間もお腹が窮屈な姿勢でいました。旅行から帰った次の日、仕事中にお腹の激痛で救急搬送され、CTやMRIなどで詳しく検査をすることに。その結果、卵巣から血が漏れだしてお腹の中に溜まっているとのこと。それをきっかけに、病気が発覚しました。どんな治療を受けましたか?卵巣から血が漏れだしたことに対しては、入院し安静の5日間を過ごし、血が体の中に吸収されるのを待ちました。このときわかった子宮筋腫と卵巣嚢腫に対しては投薬治療で、生理を止める薬を飲み子宮内膜が厚くならないようにしています。周囲の方に打ち明けましたか?夫は一緒に検査結果を聞いてくれたので、知っています。夫自身は静かに結果を受け入れて、体を気遣ってくれました。世の女性陣へ伝えたいことは?生理がおかしいのは異常なことです。自分では日常化してしまい気づかないこともありますが、どんな病気でも進行していけば体は辛いです。我慢せずに、検査の設備が整った病院で見てもらい、早く治療につなげて欲しいです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。違和感を覚えたときは早めに婦人科へ旅行の後のお腹の激痛は、子宮筋腫、卵巣嚢腫が原因だったというDさん。Dさんは入院し安静に過ごした後、投薬で治療したようですね。皆さんも違和感を覚えたときは、早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月02日婦人科疾患は日常生活では気づきにくいものもあります。中には、妊娠中の妊婦健診で異常が見つかることも……。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Sさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。第2子妊娠中に妊婦健診で、子宮筋腫があると指摘されました。指摘があるまで自覚症状はありませんでした。「子宮筋腫があるね。今後、大きくならないか産後も定期的に診せてね」と医師から言われたので、産後に婦人科で受診しました。どんな治療を受けましたか?出産後に同じクリニックで定期的に経過観察をしてもらっていました。出産から2年ほど経過したため、MRIで検査をしたところ子宮筋腫が5cmほどになっていました。今後、月経が続く限り子宮筋腫が大きくなり続ける可能性があり、月経量が増えたり貧血などの症状が出たりする場合もあるため手術をすすめられました。私の母も子宮筋腫で子宮全摘手術をしていたので、全摘しなければならなくなる前にと思い、子宮筋腫摘出術を受けました。お産でお世話になっていたので先生への信頼があり、人生初の手術でしたがあまり不安は感じずに手術を受けられました。周囲の方に打ち明けましたか?まずは経験者である母に話してから、主人にも話をしました。「できるだけ早く手術してもらった方がいいだろう」と手術をする方向に話が進みました。母は自分の経験を話してくれ、先生を信じてすべてをお任せするようにと励ましてくれました。世の女性陣へ伝えたいことは?婦人科の診察を恥ずかしく感じる方もいらっしゃると思いますが、自分の体のことなので定期的に見てもらうことは大切だと思います。私は妊娠中に子宮筋腫を見つけてもらいましたが、妊娠・出産のときだけでなく、定期的に婦人科検診を受けておくと、いざというときに相談しやすいと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。定期的な婦人科検診を……第2子妊娠中の妊婦健診で、子宮筋腫が見つかったというSさん。Sさんは子宮筋腫摘出術を受けたようですね。皆さんも定期的な婦人科検診を心がけ、いざというときに相談しやすいかかりつけ医を見つけてみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月01日体に異常を感じても、婦人科へ行くのは勇気がいるもの。ついつい後まわしにしてしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Aさんの場合……20代のとき、性交渉のたびに出血するようになりました。最初は少量だったので、あまり気にしてなかったのですが、だんだん出血量が増えてきて、怖くなりました。当時のパートナーが一緒に婦人科についてきてくれると言ったので、怖かったですが受診し、子宮頚部ポリープとわかりました。どんな治療を受けましたか?子宮頚部ポリープと判明してすぐに、切除手術を受けました。その場ですぐに取ってもらえたので、安心しました。手術自体は痛くもなく一瞬で終わります。病院は仕事帰りにパートナーと待ち合わせするのに都合のよい場所を選択しました。予約制で待ち時間も少なく、このクリニックでよかったです。周囲の方に打ち明けましたか?パートナーが出血を気にしている気持ちをわかってくれて、一緒に病院に行こうと言ってくれたので、受診する決心がつきました。1年くらい悩んでいたので、もっと早く相談して受診していたらよかったです。世の女性陣へ伝えたいことは?何事も早期発見、早期治療がよいと思います。婦人科へ行くのは怖いかもしれませんが、早く受診した方がよいです。あっという間にポリープも取れて、ずっと悩んでいたのが嘘のように心が軽くなりました。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。性交渉に違和感があるときは早めに婦人科へ性交渉での出血は、子宮頚部ポリープが原因だったというAさん。Aさんは切除手術により治療したようですね。皆さんも、性交渉で違和感を覚えたときは早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月30日結婚したら不妊の治療を始める方もいるでしょう。中には、不妊の検査のため婦人科で受診し、意外な疾患が見つかることもあるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Sさんの場合……私の場合は、高プロラクチン血症でした。この病気は、「妊娠していないのに母乳が出る」「年に数回しか生理が起こらない」などの症状が出るようですが、私は自覚症状がありませんでした。不妊の検査のために婦人科で受診して、採血によるホルモン検査の結果、高プロラクチン血症と診断されました。どんな治療を受けましたか?プロラクチンの正常値は5ng/ml前後なのですが、私は15ng/ml以上の数値が出ました。妊娠を希望していたのでプロラクチンの値を下げる薬を服用しました。早めに治療や検査をしてもらえる病院を選択してよかったです。世の女性陣へ伝えたいことは?私自身も婦人科には行きづらいと感じていました。しかし、早めに行き検査や治療をしてもらうことが大事だと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。定期的な検診や婦人科受診を……不妊の検査のために婦人科で受診し、高プロラクチン血症と診断されたSさん。Sさんは内服薬の服用で、無事に妊娠できたようですね。皆さんも、定期的に検診を受けたり、婦人科で受診してみたりしてくださいね!今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月27日結婚して子どもが欲しくなり、妊活を始める方もいるでしょう。実は、妊活をきっかけに婦人科疾患に気づくこともあるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Fさんの場合……私の場合、妊活をするために、婦人科で受診したところ、多数の子宮筋腫があると判明しました。それまでは毎年、子宮がん健診を受けており、とくに何も指摘されていませんでした。筋腫があると妊娠しにくいということでした。どんな治療を受けましたか?個人の病院で、生殖医療科という不妊治療に特化した診療科で受診しました。たまたま腹腔鏡手術が得意な先生だったので、後の妊娠のことを考え、腹腔鏡手術を行いました。全身麻酔で2〜3時間ほど。傷口も小さく5日で退院しました。周囲の方に打ち明けましたか?主人には「遠まわりにはなるけれど、妊娠するために手術をしようと思う」と話しました。両親には決めてから報告しました。世の女性陣へ伝えたいことは?その後、無事妊娠・出産しました。手術は不安なこともありましたが、結果的にはやってよかったです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。妊娠希望の方は早めに婦人科へ妊活のために、婦人科で受診したところ、多数の子宮筋腫があると判明したというFさん。Fさんは腹腔鏡手術で治療したようですね。皆さんも、妊娠を希望するときは早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月26日生理の出血がいつもと違い違和感を覚える方もいるでしょう。経血量の変化にはいったいどんな疾患が隠されているのでしょうか。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Dさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。PMSの軽減のため、低用量ピルを処方してもらい、服用を始めてから2ヶ月ほど経過した頃のことです。いつもとは比べ物にならない経血量の月経が来ました。夜用のナプキンでも1〜2時間ももたず、安心して眠ることもできません。そのときは、「1週間もすれば出血は止まるだろう」と思い何もしませんでした。しかし、1週間経っても出血が止まる気配はなく、ひどい貧血の症状に悩まされることに。さすがに異常だと思い、病院に行こうと思いましたが、立ち上がるだけでも辛く、とても外出できるような状態ではありませんでした。オンライン診察を受けてみたところ、「10日ほど様子を見て、それでも駄目なら病院に来て欲しい」と言われました。そこで、言われた通り様子を見ましたが、出血が止まる様子はなく改善には至りませんでした。しかし、婦人科まで距離があるので、すぐに病院に行くこともできません。藁にもすがる想いで近所のクリニックに駆け込み、鉄剤と止血剤を処方してもらいました。点滴をしてもらったお陰で、なんとか婦人科で受診することができ、子宮筋腫が発覚しました。どんな治療を受けましたか?投薬治療を受けています。まだ30代なのもあり、なかなか手術をしてもらえず、これからも暫くは投薬で様子を見ることになりそうです。婦人科に限らず、今後の治療方針についてなど、しっかりと細かい説明をしてくれる病院を選択するといいと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?もし仕事に行けないほど辛いのであれば、傷病手当の申請を受けられるか調べてみてください。子宮筋腫などの病で仕事ができないと、金銭面に影響が出るかと思うので、安心して休息をとるためにも確認してみるといいと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。生理で悩んだら婦人科へひどい出血と貧血は、子宮筋腫が原因だったというDさん。Dさんは投薬で様子見となりましたが、ひどくなりすぎる前に病院に行けると安心ですよね。生理で悩むことがあったら、早めに婦人科を受診しましょう。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月23日生理痛や生理不順などは、女性によくある症状ですよね。しかし、中には婦人科系疾患が原因で起こることもあります。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Aさんの場合……私の場合は、子宮筋腫でした。いつも周期が安定していた生理が、なかなか来ない月があり、妊娠しているのではないかと思い婦人科へ。検査の結果、妊娠ではなく子宮筋腫の可能性が高いと診断されました。どんな検査を受けましたか?クリニックでエコー検査を受けました。その後、クリニックから「念のために、検査センターでMRI検査を受けるように」と言われ検査した結果、子宮筋腫と診断されました。世の女性陣へ伝えたいことは?子宮筋腫は生理のときに経血がドロドロとした感じになり、貧血になりやすいです。早めに婦人科で検査をしてもらってください。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。いつもと違うと感じたら早めに病院へ生理がなかなか来ないのは、子宮筋腫が原因だったというAさん。Aさんは妊娠しているかもと思い、婦人科で受診し気づいたようですね。皆さんも、いつもと違うと感じることがあったら早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月23日こんにちは。3児の母小児科医の保田典子です。今回は、小児科医から見た「親のNG行動」についてマンガでお話ししたいと思います。そのうちの1つが、予防接種などお子さんが痛かったり、嫌がることの多い処置をするときの親御さんの対応です。お子さんの予防接種をするときの親御さんのNG対応について、紹介したいと思います。意外と知らない!?NG行動とは… NG行動1:子どもに伝えない予防接種は元気なときに病院に行っておこなうものなので、「あらかじめわかっている受診」ですよね。 そんな受診のときに「なぜ病院に行くか」をお子さんに伝えずに病院に連れて来る親御さんがいらっしゃいますが、これはなるべく避けてほしいなと思います。「〇〇に行くよ」など病院ではない所へ行くと騙して連れ出すのも避けたほうがいいです。もちろん、その子の特性などに合わせて対応するのは大切ですが、不意打ちで痛いことをされるのは誰でもびっくりしますし、傷つきます。 国立成育医療研究センターでは、目安として2~3歳には数時間前、4~6歳は前日、小学生以上には1週間前に伝えると良いでしょう、とアドバイスしてくれていますので、参考にしてみてください。 NG行動2:「痛くないよ」と言う注射は、多かれ少なかれ痛いものです(インフルエンザワクチン、私も痛いので嫌ですが毎年打っています)。接種の前に「痛くないよ」など、ほぼウソになってしまうことは言わないようにしましょう。これは病院だけでなく、どこでも同じです。 「ちょっと痛いんだけど、病気にならないようにするために大切なんだよ」と伝えることが大切です。 ちなみに、接種後泣くお子さんに対して「泣かないの!」と言う親御さんもいますが、小児科医としては全然泣いてOKです。だって痛いんですから。 大事なのは痛いことを共感してあげることが大切です。その上で「痛いから泣いちゃうよね」と理解してあげるほうが良いと思っています。もし、泣かなかったときは「痛いのに泣かなかったね」と褒めてあげましょう。 事前の準備で「見通し」を!子どももれっきとした1つの人格なので、何か子どもが嫌なこと、慣れていないことをするときは、注射に限らず事前説明をするようにするといいでしょう。きちんと説明し、納得まではいかずとも、しっかり予防接種をする意図を伝えてから接種に臨めるといいですね。 伝える方法としては、子どもは目で見たほうが理解できることが多いので、ひらがなが読める子には、このメモのような「目で伝えるツール」なども使えますよ。 ▲保田先生が実際に使っているメモ 病院では、「プレパレーション(準備)」と言って、これからおこなう手術や治療の手順を、画像や人形などを使ってごっこ遊びのように説明をすると、子どもの心の準備ができるので、泣くことが減ったりすることもあります。▲保田先生が実際に使っているメモ 予防接種なら、病院の受付のところから手順を遊びつつ説明できるといいですね。例えば予防接種なら、「受付→待合室で待つ→診察室に入る→問診する→診察する→消毒する→注射する→絆創膏を貼る」という感じです。 やったあとには「褒める、認める」を!今回の小児科NGは予防接種についてでした。病院はお子さんにとって嫌なことをすることが多い場所ですが、とても大切なことをする場所でもあるので、少しでも安心して受診できるといいですね。 どんなことでも、「見通し」がたつと人は安心します。もちろん、痛いことなので見通しを立てれば必ずうまくいく訳でもないのですが、親が病院での見通しを教えてくれると思うと、他の新しい場所へ行くときでも、見通しを教えてあげることでグズグズが減ることがあるかもしれません。そして、お子さんが嫌なことを頑張ったあとは、しっかり褒めてあげてください。「痛いのにがまんしたね」「あまり動かず頑張れたね」など、お子さんの頑張りをしっかり認めて、声をかけてあげてくださいね。 作画:はたこ監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2023年06月20日女性にとって月経の悩みはつきものですよね。生理痛や生理不順など、いつものことと思いそのままにしていませんか?そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Rさんの場合……年に一度の健康診断で検査方法が新しくなり、婦人科系のがん検診の内容が変更に。検査の結果、「総合的な点数評価で、卵巣ガンの疑いがある」とのことで、総合病院へ行き詳しい検査をしてもらいました。その結果、ガンではなく卵巣に水が溜まっているとのこと。卵巣に水が溜まっていても自然に治るようですが、その後判明したのは「子宮筋腫」でした。思えば、若い頃から月経が不規則だったり、経血の量もまちまちだったりなどの自覚症状がありました。筋腫のできた場所が悪さをしない場所で、筋腫自体も小さかったため、重い症状はありませんでした。健康診断で「疑い」という結果がなければ、早期発見はできなかったと思うと幸運だったのかもしれません。どんな治療を受けましたか?総合病院での治療をするほどの筋腫ではなかったため、その後の通院はクリニックに戻しました。筋腫自体が小さく症状もないため、半年に一度の検診と体を冷やさない食生活などの指導を受けました。あれから2年ほど経ちますが、現状維持の状態です。世の女性陣へ伝えたいことは?「経血が多いな」と思ったり、「ちょっと変だな」と思っても、次の月経が普通だとなかなか婦人科に行かない方も多いと思います。いつもと違うと思ったときは、早めに病院で受診した方がいいと思います。私の場合は健康診断で婦人科系のがん検診のオプションを付けていたので、子宮筋腫に気づくことができました。健康診断もきちんと受け、大したことではなさそうでも「疑い」「要観察」という結果が出たときは、早めに病院で受診してください。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。異常を感じたときは早めに病院へ健康診断をきっかけに子宮筋腫が見つかったというRさん。Rさんは定期的な検診を続けているようですね。皆さんも定期的な健康診断を心がけ、異常を感じたときは早めに病院で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月20日皆さんは、生理の予定じゃないのに出血を経験したことはありますか?排卵による出血などもありますが、中には疾患が隠れていることもあります。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医Sさんの場合……私の場合は、卵巣嚢腫でした。気づいたきっかけは、生理でもないときに出血をしたこと(いわゆる不正出血)です。なぜ不正出血を起こしたのか、その当時はわかりませんでした。ただ、お腹が妊婦さんと同じくらいパンパンに膨らんでいたので、病気を疑いました。どんな治療を受けましたか?最初にかかりつけ医へ行き、お腹を診てもらいました。その結果、「卵巣が腫れている。卵巣嚢腫だと思うからすぐに大きい病院へ」と言われ、紹介状を書いていただきました。近隣で一番大きい隣市の総合病院の婦人科へ行き、内診、腹部エコー、CT、MRを受けました。血液検査などすべての検査をした結果、「巨大腫瘍で卵巣嚢腫だと思うがお腹を開いてみないとわからない。卵巣がんの可能性も高いから開腹手術となります」と言われ、開腹手術となりました。開腹手術をして、左側の卵巣を全摘出。世の女性陣へ伝えたいことは?卵巣嚢腫は、私のように不正出血や腹部膨満感、お腹の膨らみが出てくるまでわからない怖い病気です。私の場合、幸いにも命は助かりましたが、このまま不正出血も何も起きず放置していたら「卵巣破裂を起こして危険な状態だった」とはっきり言われました。大事なことは、年に一度の婦人科検診を受けることです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。卵巣嚢腫って?不正出血とお腹の膨らみは、卵巣嚢腫が原因だったというSさん。Sさんは手術を受け、事なきを得られたようですね。卵巣嚢腫は、子宮の左右に一つずつある卵巣は通常2~3cmぐらいの大きさですが、ここに発生した腫瘍が「卵巣嚢腫」となります。症状として、お腹が張って苦しくなったり頻尿になったりなどあるようです。しかし、小さいうちは無症状で経過することが多いようです。皆さんも、「いつもと違う」と感じたときは、早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月18日定期的に健康診断を受けている方は多いでしょう。自覚症状がなくても、健康診断をきっかけに疾患に気づくこともあります。そこで今回のMOREDOORでは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医Fさんの場合……私の場合は、乳管内乳頭腫でした。自覚症状はなく乳房のしこりにも気づきませんでしたが、健康診断で受けたマンモグラフィー検査で、「所見あり」と記されていました。近くの病院で乳腺エコーの検査を行って、その結果「悪いもの(=乳がん)ではないように見えるが、何かがあるのは確かなので、大学病院を紹介する」と言われ、紹介状をもらいました。どんな治療を受けましたか?大学病院では、乳腺外科でマンモグラフィーとエコーの検査を念入りに行われ、見た目から悪いもの(=乳がん)ではないようには見えるが念のためMRIを撮ろうと言われ、数週間後にMRI検査を受けました。結果は、乳がんの疑いが否定できないもので、乳房に針を刺して細胞を取る「生検」を受けることに。悪性の細胞は見つからず、乳管内乳頭腫という病名をつけられました。半年〜1年に一度の経過観察が続いています。今年も「生検」を受け、再び良性と診断されました。世の女性陣へ伝えたいことは?自分では気づかないレベルの腫瘍を見つけられるので、検診を受けるのは大切だと思います。私は乳がんで親族や知り合いを複数亡くしました。マンモグラフィー検査は痛いし、何か見つかったら怖いし、生検(これもかなり痛い検査です)にまで至ったときは検査結果を待つのに生きた心地がしませんでした。それでも、検査は受けた方がよいです。定期的な健康診断を……健康診断をきっかけに、病院で受診し乳管内乳頭腫という病名をつけられたFさん。Fさんは診断後は、経過観察を続けているようですね。皆さんも、定期的な健康診断を受け、気になる症状があるときは医師に相談してみてくださいね。今回は「疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月18日毎月の生理痛や出血の量で悩んでいる方も多いでしょう。生理の辛い症状には、婦人科疾患が隠れていることもあります。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医Yさんの場合……10代の頃から生理痛は重い方で、鎮静剤が欠かせない生活を送っていました。経血量も多く、貧血になることもしばしばあり、鉄分のサプリやドリンクも摂取するようにしていました。20歳のある日、生理が始まり経血を見るといつもはナプキンに血の跡があるだけだったのですが、初めて500円玉ほどのレバー状の塊がありとても驚きました。一度だけでなく何度も出る塊に恐怖を覚え、婦人科で受診し検査してもらいました。その結果、子宮頸管内にポリープ、左卵巣にチョコレート嚢胞があると診断されました。幸い、チョコレート嚢胞は手術するほど大きくはなく、すぐに病院に行ってよかったです。どんな治療を受けましたか?ポリープに対しては切除術を受けました。診断を受けた後、2週間ほどかけて内診室で手術を受けました。手術は椅子に座って行いましたが、5分もかからず終わったと思います。チョコレート嚢胞は3センチほどで、まだ手術適応ではないので対症療法としてピルを内服しています。世の女性陣へ伝えたいことは?生理が重い方、経血が多い方など少しでも気になる症状があるときは、婦人科で受診してみて欲しいです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。異変を感じたときは早めに婦人科へ生理が重く経血量が多いのは、子宮頸管内のポリープと左卵巣のチョコレート嚢胞が原因だったというYさん。Yさんはポリープを切除し、チョコレート嚢胞の治療のためピルの服用を続けているようですね。皆さんも、生理が重いと感じたり、経血量が多いと感じたときは、早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月18日女性の乳房の疾患には、乳がん以外にもさまざまなものがあります。早めに気づいて対処したいですよね。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Rさんの場合……私の場合は、線維腺腫でした。25歳くらいのときに、左胸の上のほうにしこりのようなものをみつけました。お風呂上りで体を拭いていたときに、偶然しこりに触れたように感じたので、触ってみるとしっかりと感じ取れました。大きさは1〜2cmくらいで痛みはありませんでした。どんな治療を受けましたか?乳がんを疑い、かかりつけの婦人科で受診しましたが、詳しいことはわからず大きな病院の乳腺外科を紹介されました。そこで触診、マンモグラフィー、CT検査、組織の採取などの精密検査を受けました。その結果、乳がんではなく線維腺腫という良性の腫瘍であることが判明。経過観察をしながら20年以上経ちますが、乳がんに変化することはありません。乳房にしこりを感じたら、まずは最寄りの乳腺外来のある病院で受診してみるのとよいと思います。婦人科でもよいのですが検査できる項目に限界があるので、できればそこから大きな病院を紹介してもらうとよいでしょう。世の女性陣へ伝えたいことは?まず乳房にしこりを見つけたら、すぐに最寄りの乳腺外科か婦人科で受診してみてください。「しこり=乳がん」と思ってしまいがちですが、私のように良性の腫瘍である場合も少なくはありません。仮にがんだったとしても、早期発見ならば完治も望めます。どうか恐れずに速やかに受診してください。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。違和感を覚えたら早めに受診をお風呂上がりに見つけたしこりは、線維線種だと判明したRさん。Rさんは偶然しこりが見つかって婦人科で受診しましたが、皆さんも違和感を覚えたら早めに受診しましょう。事前にかかりつけ医を見つけておくと、いざというときに相談しやすいかもしれませんね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月15日毎月の生理では、多少の痛みは仕方ないと思う方もいるでしょう。しかし、痛みには何か疾患が隠れていることもあるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Wさんの場合……産婦人科で不妊の相談をした際に検査を受けたところ、チョコレート嚢胞があることがわかりました。ずっとお腹の痛みはあったのですが、「よくあることだろう」と思い放置していました。どんな治療を受けましたか?ピルで一定期間生理を止めて、まずはそれ以上嚢胞が大きくならないようにしました。その後、漢方やホルモン剤を組み合わせ、腫れた卵巣が小さくなるのを待ちましたが上手くいかず……。最終的には腹腔鏡手術で片方の卵巣を摘出しました。手術までの間、病院によって提案される治療法が違い、摘出となる目安の大きさや手術に踏み切るタイミングなどもバラバラで戸惑いました。子どもを授かるという目標にフォーカスして、治療を進めてくれる先生に出会うまでが一番つらかったです。世の女性陣へ伝えたいことは?生理痛が重くなく、経血の量も多くない私のような人でも婦人科系疾患にかかっている場合があります。自分は大丈夫と思い込まず、定期的な検診を受けてください。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。定期的に婦人科で受診を……「よくあることだろう」と放置していたお腹の痛みは、チョコレート嚢胞が原因だったというWさん。Wさんは、不妊の相談がきっかけで疾患が見つかりましたが、定期的に婦人科で受診することが大切なのかもしれませんね。皆さんも、少しでも違和感を覚えたときは、婦人科を受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月13日女性ならおよそ月に一度訪れる生理。「いつもと様子が違う」と感じたことがある方もいるでしょう。そこで今回は、読者の方から寄せられた「婦人科系の疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)に輝きました。新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。「しあわせの見つけ方予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」Wさんの場合……中学校1年のときに月経過多と診断されました。生理は小学校高学年で始まり、まだ間隔や量が一定しない時期でした。なので、若干多いくらいでは気にしていなかったのですが、その日は朝起きたらベッドが血の海でした。夜用のナプキンが限界に達し、吸収しきれない血が大量にあふれていたのです。起きようとしたら貧血でベッドから落ち、その音で母親が目覚めて様子を見に来ました。その日は学校を休んで様子を見ましたが、その後も夜用のナプキンが2時間もたないほどの出血が続いたので、これはおかしいと思い午後に婦人科で受診しました。どんな治療を受けましたか?ホルモンバランスの乱れだということで、しばらく薬を飲んで生理周期を調整することになりました。同時に週1回くらい通って造血剤を打つこともすすめられました。当時、私は治療内容をあまり理解していなかったのですが、今思えば、このときの薬は低用量ピルだったと思います。たぶん親も理解していなかったのではないかと思います。その後も定期的に通って薬をもらっていましたが、たまたま大学病院から来ていた先生の診察を受けた際に「この年代はみんなそうだし、そのうちリズムが整うから無理に治療しなくて大丈夫。造血剤もあまり意味ない」と言われて通院をやめました。その後はとくに問題はなかったので、治療方法の説明や本当に必要な治療かどうかをきちんと判断する力は、学生でも必要だと思いました。世の女性陣へ伝えたいことは?気になることがあれば、我慢しないで病院に行った方がいいと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのも良いので、検討してみてください。気になることがあれば婦人科へベッドが血の海になってしまった原因は、月経過多だったというWさん。Wさんはホルモンバランスの乱れが原因だったようで、たまたま診察を受けた先生がきっかけで治療が終わったようですね。皆さんも、生理にいつもと違う違和感を覚えたときは、なるべく早く婦人科で受診してみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:新見正則医院院長、新見正則※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月04日生理の重さや出血量は、人それぞれです。とはいえ、つらい症状が長期的に続いているとなると不安になってしまいますよね。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。24歳/保育士Cさんの場合……私の疾患は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)です。初めての生理から規則的に来ることはなく、半年程度の間隔で来ることもありました。しかも、生理中は激痛で嘔吐や失神することもあり、月経の出血量も多く、小さめの夜用ナプキンが1時間でいっぱいになるほどでした。高校2年生の時から気になっていましたが、結局20歳になった時点で初めて病院を受診しました。どんな治療を受けましたか?ホルモン検査により、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の診断を受けました。妊娠希望するまでは、出血のリズムを整え、月経量を減らす目的でピルを服用しました。その後妊娠を希望したため、ピルを中止して自然に経過をみたのですが、排卵が起こりませんでした。そこで排卵誘発剤の使用を始め、不妊治療を行いました。担当医ときちんと相談できたためスムーズに治療することができました。世の女性陣へ伝えたいことは?まだ学生であっても病気の可能性はあるので、勇気を出して一歩踏み出してください。がんの可能性もあるので、世間体は気にせずに行くことが大事です。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのも良いので、検討してみてください。自分の未来のために踏み出そう重い生理痛や出血量の多さは、PCOSが原因だったというCさん。たとえ学生でも生理でつらい症状があるのなら、思いきって病院に行くことを検討するとよいかもしれません。生理で悩んでいることがあれば、近くの婦人科に足を運んでみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月01日同じ疾患だとしても出てくる症状には、個人差があります。症状がない場合でも、定期的に検査を受けることで早期発見につながるかもしれません。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。33歳/栄養士Aさんの場合……32歳に受けた子宮頸がん検診で、自覚症状は全くありませんでしたが「要精密検査」と結果が出ました。かかりつけの婦人科で触診やHPV検査を受け、HPVは陽性、その後のコルポスコピー検査の結果と合わせ子宮頚部高度異形成の可能性があると医師から伝えられました。今後手術が必要となる可能性が高いとのことで総合病院への転院を指示され、そちらで再度触診、コルポスコピー検査を受けた結果、正式に子宮頚部高度異形成と診断され手術を受けることになりました。どんな治療を受けましたか?2泊3日の入院で子宮頚部円錐切除術を受けました。入院前に血液検査をはじめとした術前検査を一通り受けてから入院する流れでした。1日目はとくに行動制限はなく、2日目は朝食と昼食のみ絶食で午前中に手術しましたが、静脈麻酔で1時間もかかりませんでした。術後は出血と生理痛程度の下腹部の痛みのみで、食事は夕食から再開。翌日に異常はなかったため退院しましたが、大事をとって2週間程度仕事は休み、自宅でゆっくり過ごしました。世の女性陣へ伝えたいことは?私が受けた手術では、切除した細胞を検査し異形成部分を切除しきれているか、どこまで進行していたかを診るのがセットでした。手術を無事終えても最後的な結果を聞くまで気が気じゃなかったです。将来子どもを持つ意思がなくても選択肢を断たれるとなると、やはり辛いものがあります。多くの方は2年に1度子宮頸がん検診を受けていると思いますが、毎年受けて損はないと思います。定期的に自分の体と向き合おう自覚症状がないまま、子宮頚部高度異形成だと診断されたAさん。自覚症状が出た時点で症状が進んでしまっている場合があるので、定期的に検診を受けて自分の体と向き合ってみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)公式Instagram公式TikTok
2023年05月31日3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「子どもの注射」についてお話をお聞きしました。こんにちは。小児科医の保田典子です。先日、「注射を脅しに使う」件で世間的に話題になりました。私のクリニックでも、「いい子にしてないと注射するよ!」と子どもに言う親御さんがたまにいらっしゃいます。 でも、お子さんには注射に恐怖心を持ってほしくありません。今回は、私が思うことをお伝えしたいと思います。 子どもの脅しに「注射」は使わないでください私は、「良い子にしていないと注射する」には2つの意味があると思います。① 良い子にしていないと「痛い注射」という罰則がある② 良い子にしていないと「いい子にしてもらう注射」で良くなってもらいたいという気持ちおそらく、親御さんとしては②の要素も強いのかもしれませんが、子どもは100%近く①の意味でその言葉を捉えるでしょう。そうすると、注射に恐怖心を感じやすくなったり、怖がるようになる可能性があります。 ワクチンの注射は病気を予防してくれて、点滴の注射は病気を治してくれる、いずれもお子さんにとって「良いもの」です。少し痛みはありますが、医師が考えてメリットがあるものを提供してくれているので、痛みよりも「良いこと」があると考えられるのです。 それを恐怖の対象にしてしまうのはもったいないですよね。なるべく多くのお子さんに「これをすると良いことがあるから頑張ろう」という気持ちになってもらいたいと思います。 注射の前には「プレパレーション」をしてみよう!プリパレーションは、準備、予習、心構えを意味する言葉です。小児医療のなかでは、「子どもの不安や恐怖を最小限にし、子どもの対処能力を引き出すために、その子どもに適した方法で心の準備やケアを行い、環境を整えること」と定義されます。 たとえば、これから入院するお子さんに対して、なぜ入院するのか、入院中にどんなことをするのか事前にしっかり伝えます。このプリパレーションを通して、子どもたちはこれから起こる出来事を正しく理解することで、不安や恐怖心を和らげることができるのです。具体的には、「病院に行くとこんな手続きをして(受付をして診察室に入る、診察をされる)、それから注射をこのあたり(場所をだいたい教える)にします。この注射には病気になりにくくするお薬が入っていて、あなたが病気にならなくなったり、病気がすごく軽くなったりします」と説明します。 保育園・幼稚園生より前のお子さんの場合は、病院ごっこの遊びを通して「注射したら元気になったねー」という遊びを取りいれるのも良いでしょう。 注射の前に心がけたいことお子さんの性格によるので一概には言えませんが、注射を打つ予定があることは一般的に、小学生では1週間前くらい、保育園・幼稚園生では2~3日前くらい、それ未満の子では当日の病院に行く前に予告をすると良いと言われています。 できれば、ワクチン接種の意義を説明してあげると良いでしょう。例えば、インフルエンザはワクチン接種しないで罹患すると本当につらい症状が出るうえ、子どもは重症化しやすいと言われています。重症化するとインフルエンザ脳症になったり、後遺症が残るおそれもある病気です。 予防接種は少し痛いですが、十分接種するメリットがあると考えられます。未就学児のお子さんでも理解できる子はいますので、お子さんの成長や理解度に合わせて、注射を打つ意味をやさしい言葉で伝えてあげてください。今は小児がんなどの重い病気であっても、お子さんにもしっかりする時代です。子ども自身にはつらいことも、なるべく本人にしっかり説明して、できる限り同意を得られるといいと思います。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年05月31日生理痛は、多くの女性が経験したことのある症状です。しかし、以前よりも強く痛むようになったら、不安になってしまいますよね。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Gさんの場合……20代後半から急に生理痛がひどくなり、私生活に支障が出るほど痛くて動けませんでした。何件か産婦人科に受診しましたが原因は分からず、ピルで対処していました。その後、妊娠の可能性があったので産婦人科へ行ったところ、子宮内膜症と診断されました。どんな治療を受けましたか?私の場合は、妊娠したことで生理をなくせたことが効果的な治療になり、出産後の検診では腫れは引いていました。1年経った今でも生理痛はありません。先生によるとピルを飲んでいたことが良かったんだろうと言われました。世の女性陣へ伝えたいことは?おかしいと思ったら、すぐ婦人科を受診してください。その時分からなくても、数年経って「あの時治療受けていれば……」と後悔してほしくないので。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのも良いので、検討してみてください。つらい症状は我慢せずに病院へひどい生理痛の原因は、子宮内膜症だったというGさん。Gさんはピルを服用していたことで良い方向に向かったようですが、生活に支障が出るほどの症状は何かの疾患が原因である場合もあります。つらい症状があるのなら、我慢せずに婦人科を受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:新見正則医院院長、新見正則※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月26日同じ疾患でも、症状には個人差があります。なかには、自覚症状のないまま進行してしまう場合も。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。主婦Aさんの場合……子宮筋腫と診断されたことがあります。自覚症状は全くなく、子宮がん検診を受けた時に「筋腫があるね」と言われて初めて気づきました。どんな治療を受けましたか?検診の時に紹介状を出され、1番大きい病院に行きました。現在は3ヶ月に1回診察を受けて経過観察しているところです。先生は女性の先生の方が受診しやすいですが、男性の先生でも良い先生もたくさんおり、相性が大事だと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?自覚症状がなくても健診は必ず行った方が良いです。婦人科の診察は、内診、がん検査、超音波検査があります。会社の健診や人間ドックなどは内診とがん検査しか行わないことがほとんどです。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などは超音波検査を行わないと分かりません。私の場合、たまたま分かりましたが、自覚症状が全く無くても症状が進行している場合があります。血液検査で「貧血がある」「月経痛が強い」「月経量が多い」「腹部の違和感がある」ような場合はきちんと婦人科を受診することをお勧めします。定期的な検診を受けよう子宮がん検診で、子宮筋腫だと判明したAさん。Aさんは自覚症状がないまま発見されましたが、自分の体を定期的にチェックする機会を持つことは大切かもしれません。忙しい生活を送っている方も多いでしょうが、年に1度は定期検診を受けてみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋 裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年05月10日指定難病とは?種類は?どんな疾患が指定されている?厚生労働省は治療が確立されていないなど、一定の条件を満たした疾患を「難病」としています。さらにそのなかで、患者数が少ないなどプラスの要件を満たす疾患を「指定難病」としています。難病と指定難病にはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの条件を比べることで、難病と指定難病の違いを確認していきましょう。難病の条件・治療法が確立されていない・発症の構造が明らかではない・希少な疾患である・長期の療養を必要とする指定難病の条件上記、難病の4つの条件に加えて以下の2つの条件が加わります。・患者数が一定の人数に達しないこと(現在の基準は、18万人未満あるいは人口の0.142%未満となっている)・客観的な診断基準、またはそれに準ずる基準が確立している日本の難病政策は1965年ごろから始まりました。その発端となったのが「スモン(亜急性脊髄視神経症)」という疾患です。スモンは原因不明の奇病と社会問題になり、「難病」という言葉が社会に認知されるようになりました。1972年には政府が難病対策要綱を策定。難病は以下のように定義されています。(1)原因不明、治療方針未確定であり、かつ、後遺症を残す恐れが少なくない疾病(2)経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家族の負担が重く、また精神的にも負担の大きい疾病引用:難病とは |厚生労働省政府は難病政策として「調査研究の推進」「医療施設の整備」「医療費の自己負担の解消」の3つを掲げ、研究などによる疾患の解明はもちろん、診療整備、医療費を公費負担なども目指すことになったのです。当時調査研究の対象だったのは、スモンを含む8疾患のみでした。しかし、その後疾患の数は増え続け、56疾患が特定疾患治療研究事業(医療費助成事業)の対象となったのです。2011年には対象患者数はおよそ78万人に。予算は400億円を超えました。その後、「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)」が2014年に成立しました。これは、持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革推進に関する法律として成立したものです。その1年後、2015年に施行され、治療費の公費負担は都道府県と国が半分ずつ負担することになりました。特定疾患は、指定難病へと名称が変わり、その数は2015年から2018年で56疾患から331疾患にまで拡大したのです。2023年3月現在は338の疾患が認定されています。現在指定難病に認定されているのは338の疾患です。そのうち、患者数が多い上位5位の指定難病は以下の通り。それぞれの症状を紹介します。・潰瘍性大腸炎持続する血便、下痢、腹痛があり、発熱や体重減少、貧血などを起こすこともあります。・パーキンソン病ふるえや動作緩慢、筋固縮、転びやすいなど、体の動きに障害があらわれます。・全身性エリテマトーデス本来体を守る免疫系が自分自身を攻撃することで発熱、関節炎、湿疹などが起こります。・クローン病口から肛門までの全消化器管で炎症が起こり、下痢や腹痛、発熱、貧血、体重減少などを引き起こします。・後縦靱帯骨化症下肢の脱力やしびれなどが起き、重症になると歩行困難などの症状も出現します。指定難病医療費助成制度とは?限度額はある?助成内容、対象者、申請手続きなど指定難病医療費助成制度は、指定された疾患の医療費の自己負担分の一部を公費で負担するものです。その内容や対象となる費用、また申請手続きなどを紹介します。指定難病医療費助成制度は、指定された医療機関で行う医療費のみに適用されるものです。対象になるのは指定難病治療にかかった費用のみ。指定難病以外の疾患、たとえば風邪などの治療にかかった医療費は助成の対象にはなりません。対象となる費用・指定医療機関で難病の治療(保険診療)にかかった窓口での自己負担額・薬局(指定医療機関)での保険調剤の自己負担額・訪問看護事業者(訪問看護ステーション)を利用したときの利用者負担額など対象とならない費用・認定された難病以外の病気の医療費・指定医療機関以外の医療機関で受けた治療の医療費・入院時の食費、差額ベッド代など指定難病医療費助成制度を使う場合の医療費の自己負担上限額は、最低2,500円から最高30,000円です。全ての人が同一の限度額というわけではなく、加入している健康保険の世帯単位の市区町村民税の課税状況や申請の時期によりそれぞれ違いが発生します。ただし、人工呼吸器などの装着者の自己負担上限額は1,000円です。Upload By 発達障害のキホンまた、長い期間に渡って高額な医療必要な患者には、軽減された負担上限額が設定されています。指定難病の医療費が総額5万円を超える月が申請日の月以前の12ヶ月で既に6回以上ある患者が対象です。指定難病医療費助成制度を利用するには、以下の必要な書類を揃えて都道府県・指定都市に申請します。受付窓口は、都道府県によって異なる場合がありますので、事前の確認が必要です。Upload By 発達障害のキホン提出した書類を基に都道府県・指定都市による審査が行われるのです。症状の程度が認定基準に該当するとき、認定基準には該当しない場合でも、高額な医療の継続が必要と認められた場合に支給が認定されます。その後、特定医療費(指定難病)受給者証が交付されるという流れです。申請から医療受給者証の交付までは3ヶ月ほど。その間に指定医療機関でかかった医療費は、医療受給者証が交付された後で払戻し請求をすることができます。指定難病医療費助成制度について、よくある疑問を専門家に聞いてみました指定難病医療費助成制度について解説してきましたが、「より詳しいことを知りたい」「まだよく分からないことがある」という方も少なくないのではないでしょうか。今回は指定難病医療費助成制度についてよくある疑問を専門家に質問してみました。Q&A形式でその内容を紹介します。Q:指定難病医療費助成制度と小児慢性特定疾患の医療費助成制度の違いや関連を教えてください指定難病医療費助成制度は、「難病の患者に対する医療等に関する法律」に基づいて実施されていますが、小児の場合は、「児童福祉法」に基づいて小児慢性特定疾病の医療費助成制度が施行されています。Upload By 発達障害のキホンQ:小児慢性特定疾患は788疾患が対象ですが、指定難病医療費助成制度は338疾患です。小児のは助成対象でも、大人になって助成対象ではなくなってしまった場合、医療費の負担が大きくなってしまわないのか不安です。また、難病がありながら働けるのかも心配です。サポート体制などはあるのでしょうか指定難病のある方でも働いている方は多く、ハローワークなどで職業相談と職業紹介を実施しています。それぞれの症状や障害の特性に応じたきめ細やかな対応はもちろん、福祉や教育関連機関と連携したチーム支援により、就職の準備段階から職場定着までを一貫してサポートしています。そのほか、療養生活、日常生活の不安や相談がある場合には各都道府県にある「都道府県・指定都市難病相談支援センター」に相談をしてみましょう。参考:都道府県・指定都市難病相談支援センター一覧|難病情報センターじっくり相談に乗ってほしい、時間をかけて就職の準備を進めたいという方のために、ハローワークの障害者専門援助窓口に「難病患者就職サポーター」を配置。難病患者の就職準備のサポートはもちろん、就職した後に難病を発症した患者の総合的な就職支援なども行っています。また、地域障害者職業センターにおける職業リハビリテーションや障害に応じた委託訓練を行う機関も。希望する方は都道府県の窓口にお問合せください。まとめ今回は、「指定難病医療費助成制度」をさまざまな視点から紹介しました。難病に罹患すると、その症状に苦しむだけではなく、治療費などの負担も重くのしかかります。しかし、指定難病医療費助成制度の存在でその負担の一部が軽減され、自分の体や治療に向き合うことができるようになったという患者も多いはずです。該当するかもしれないという方は、都道府県・指定都市への申請のためにまずは主治医や、窓口に相談してみてはいかがでしょうか。
2023年03月31日3児のママで、小児科医の保田典子です。今回は「やりがちだけれど実はNGな親御さんの行動シリーズ」から、「良いおやつ」と「NGなおやつ」についてお話しします。子どもの生活習慣を見直したいと考えているご家庭も多いのではないでしょうか。今回は子どもの「おやつ」について。「お菓子」ではなく「おやつ」のお話です。 子どもにとっての「おやつ」とは?おやつは「補食」のことです。厚生労働省の指針でも「食事は1日3回のほかに1日1~2回の補食を必要に応じて与える」と記載があり、離乳後の子どもにはおやつが必要だと明記されています。 生まれたばかりの赤ちゃんは3時間おきの授乳が必要だったように、体も胃も小さい子どもには、1日に必要なエネルギーを3回の食事だけで摂取するのが難しいのです。補食がないと、次の食事までにエネルギーが枯渇してしまうことがあります。 また、おやつは栄養補給の観点からだけではなく、活動と活動の合間の休息や、親子のふれあいの時間としても有効です。 「NGなおやつ」のリスクとは?3歳以降のおやつの総合エネルギーは、主食の約10~15%とされていますが、近年、おやつの摂取エネルギーが1日の摂取カロリーの25%程度になり、肥満などのリスクが懸念される場合があるようです。 私が病院で診療していても、肥満や肥満傾向にある子は、食事の量が多いというよりスナック菓子やアイスなどの摂取量が多い印象があります。 おやつはあくまで食事の一部ですから、おやつとしてチョコレートやアイスなど糖分の多いお菓子やスナック類など油脂の多いお菓子を頻繁に与えてしまうと、食事に影響するだけでなく、甘い物や塩分が強い物を好むようになるといった味覚形成にも影響を及ぼします。虫歯や肥満などの生活習慣病につながります。 親がどのように、どのようなおやつを食べさせるかという療育態度が、お子さんの嗜好の形成や将来の健康に大きく影響することを知っておきましょう。 「良いおやつ」とは?授乳やミルクが終わったお子さんのおやつには、カルシウム入りのおせんべいや、鉄分入りウエハースがおすすめです。 このほか、バナナや蒸かしいも、りんごなどのくだもの、ヨーグルトなどの乳製品、おせんべいなどの市販のお菓子、蒸しパンなどのおやつを、月齢にあった量で与えましょう。 外出先では、鮭おにぎりやおやきなどを持っていって食べるのも良いですね。 ◇◇◇ 乳幼児期は規則正しい食習慣を身につけて、生活リズムをつくっていく大切な時期です。おやつの時間を利用して、生活リズムと食事習慣を作りましょう。おやつも大事な食事の一部です。ながら食べをしない、ダラダラ食べない、立って食べたりしないなど、食事の基本的なルールを再認識できる場にもなるといいですね。 食事のバランスは1食だけで見るのではなく、1日や数日単位で見て、つじつま合わせしていけると親御さんの気持ちもラクになりますよ。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2023年03月25日子供が幼い頃は、体調を崩して小児科を受診することがよくあります。症状が重ければ、採血や点滴などの処置が必要になる場合もあるでしょう。子供が処置を受ける時、「診察室の外でお待ちください」といわれたことはありませんか。泣いている子供の声を、診察室の外で聞きながら待つ時間はつらいですよね…。実は、家族に診察室の外で待ってもらう理由は、単に医療者側が安全に処置をするためだけではないのです。新生児集中治療室の看護師として働く、ゆり(yuri_baby_nurse)さんのInstagramに、その理由が投稿されていたので紹介します。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ゆり✩.*˚赤ちゃんの119番(@yuri_baby_nurse)がシェアした投稿 家族に診察室の外で待ってもらう一番の理由は、子供の味方でいてほしいから。痛い処置をしている時、暴れる子供を家族が一緒に押さえてしまうと、「どうして助けてくれないの」と子供が不信感を持ってしまう可能性があるそうです。小児科の「外で待ってて」の本当の理由には、さまざまなコメントが寄せられました。理由が分かってスッキリしました。理由は分かるが、部屋の隅でもいいので見守っていたいな…。そんな理由があるなんて…医療従事者のみなさんには感謝でいっぱいです。病院によって、付き添える処置の範囲が異なります。しかし、外で待ったほうがいい理由を知っているだけで、付き添う家族の気持ちは違うでしょう。処置が終わったら、「子供をたくさん褒めてあげてほしい」と伝える、ゆりさん。声かけの注意点として「かわいそうに…」や、処置の内容が分からない状態で安易に「痛くないよ」といわないでほしいともいいます。小児科の「外で待ってて」の本当の理由が、多くの子育て中の人たちに届いてほしいですね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2023年03月17日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじエコー検査で穴の大きさを調べると、娘には手術が必要だとわかる。しかしこの病院では、小児の手術ができる医師がいないため転院することに。奇跡的に自宅から車で20分の病院を見つけ予約が取れるのだった。■いざ手術をする病院へ産後のメンタルはジェットコースターのように上下しますよね? 退院して実家から県外の家に戻るとき、病児と暮らすことより家事育児スキルがまだ0のパパと暮らすことが不安で不安で…。車の中で胸がギューっとなってボロボロ涙が出てきました。そして転院先の病院は大きな総合病院ですが、小児循環器科の人の多さは他科と比べて桁違いに多くて…。もともと患者数も多い中、子ども相手なので機嫌によってエコーできなかったり、採血に時間がかかったりするみたいです。■私、頑張れていたんだ…総合病院は検査も多く、そして何より待ち時間が長くて驚きました。13時に行って、帰ったのは17時…。それだけの人数を見ているお医者さんは本当に大変だと思いました。そして先生からの「頑張りましたね」の一言がすごく心に響いて…。しかし、また娘の状態が悪くなっていきます。次回に続く「娘と心疾患のお話」(全18話)は12時更新!※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年03月06日NPO法人 日本腎臓病協会(東京都文京区、理事長:柏原 直樹、以下「日本腎臓病協会」)と協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)は、2019年5月に締結した「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、腎臓病に対する啓発活動の一環として、慢性腎臓病(CKD)の疾患認知に関するアンケート調査を継続的に実施しています。今回は2022年11月に実施した最新の調査結果についてお知らせします。CKDは脳卒中、心臓病、認知機能障害とも関係しており、国民の健康寿命を損なう要因となっています。日本では1,330万人の患者がいると言われています※。これは成人の約8人に1人という計算になり、特に高齢者では有病率が高いとされています。※:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018(編集 日本腎臓学会)より今回は、20歳から70歳代の一般市民1,630名を対象に、慢性腎臓病(CKD)に関する認知度について、インターネットによる全国アンケート調査を実施しました。その結果、慢性腎臓病(CKD)を「症状も含めてよく知っている」あるいは「病名だけは知っている」と回答したのは全体の63.9%でした。年代別にみると、若年層(20及び30代)においては半数以下の認知度であるが、年齢層が上がるにつれて認知度が向上し、70代では83.7%でした。図1 慢性腎臓病の認知度慢性腎臓病(CKD)に当てはまる症状に関する設問に対して、むくみと回答した割合が63.9%と最も多く、次いでタンパク尿58.4%でしたが、両項目ともに、20~30代の若年層ではその割合は低いものでした。また、健康診断における腎機能と尿検査の項目(複数回答可)では、尿蛋白が55%と最も高く認知されており、次いで血清クレアチニン28.5%、eGFRの認知度は16.9%にとどまりました。今回の調査結果について、日本腎臓病協会理事長、川崎医科大学副学長 腎臓・高血圧内科学 主任教授の柏原 直樹先生は次のように述べています。「慢性腎臓病(CKD)は糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満症と関連が深く、20代、30代といった若年期からの生活習慣が発症に大きく影響していることから、若年層への啓発活動や健康診断における尿蛋白の意義やeGFRの認知を高めていくことが重要です。その一方で慢性腎臓病に罹患している方の重症化を防ぐためのサポート体制や早期の診断・治療の体制を全国でさらに整備していくことも望まれます。」今回のアンケート調査の詳細については、今後学会発表を予定しています。日本腎臓病協会と協和キリンは今後も「腎臓病の疾患啓発活動に関する連携協定」に基づき、慢性腎臓病に関する疾患認知度調査の実施をはじめ、医療連携に関する医師向け講演会や報道関係者対象のセミナーの開催など、腎臓病の疾患啓発と対策活動に協力して取り組みを進めていきます。【eGFRとは】Estimated glomerular filtration rate(推算糸球体ろ過量)の略。腎移植ドナーなど正確な腎機能評価が必要な場合にはGFR測定のgold standardであるイヌリンクリアランス法を実施しますが、日常臨床では血清クレアチニン値の測定結果を基に算出されるeGFRが用いられます。【日本腎臓病協会について】日本腎臓病協会は、医療者、市民、関連企業、行政等が連携し腎臓病を克服するために、立ち上げた組織です。腎臓病の普及啓発、診療連携体制の構築、腎臓病療養士制度の運営、患者会との連携、アカデミアと関連企業、行政等が連携するプラットフォームである「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」を運営します。日本全国どこにいても、良質な医療の恩恵を享受できる環境の実現に尽力します。「腎臓病の克服」が私共の願いです。詳細は をご覧ください。【協和キリンについて】協和キリンは、Life-changingな価値をもつ新しい医薬品を創出し、患者さんへ届けることに真摯に取り組んでいます。70年以上の歴史をもつ日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、腎、がん、免疫・アレルギー、中枢神経などの様々な治療領域において、抗体医薬品の研究をはじめ最先端の科学・技術の応用に邁進し、患者さんと社会のニーズに応えます。4つの地域 -日本、アジア/オセアニア、北米、EMEA- にわたり、協和キリンは共通の価値観であるコミットメント・トゥ・ライフ、イノベーション、チームワーク/和・輪、インテグリティのもと、病気と向き合う人々に笑顔をもたらすために尽力します。協和キリンの事業について、詳しくはこちらのサイトでご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月02日のどに痛みや詰まりなどの違和感があっても、病院の診察では異常が見つからず、症状も改善しないという経験をもつ方がいらっしゃいます。近年、その原因はのどではなく慢性上咽頭炎にあると指摘されるようになりました。。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )では、専門医が疾病について解説するコンテンツ疾患ナビを公開しています。2月1日に公開の疾患ナビでは、「慢性上咽頭炎」の原因、症状、治療・対処法、予防法について、みらいクリニック 院長 今井 一彰 先生に解説いただきました。慢性上咽頭炎は鼻やのどの症状だけでなく、呼吸器や歯科、口腔外科の疾患、頭痛、さらには皮膚病などの原因になっているとも考えられています。疾病の早期発見、日々の健康管理に、ぜひお役立てください。◆新着情報疾患ナビ「慢性上咽頭炎」 ◆目次・慢性上咽頭炎の原因・慢性上咽頭炎の症状・慢性上咽頭炎の治療・対処法・慢性上咽頭炎の予防法大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】みらいクリニック 院長今井 一彰 (いまい・かずあき)先生1995年山口大学医学部卒業。内科医、日本東洋医学会漢方専門医、NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長、日本加圧医療学会理事。息育、口呼吸問題の第一人者として全国を講演で回る日々。「あいうべ体操」、「ゆびのば体操」の考案者であり、TV、ラジオ等への出演多数。漢方治療の他、上咽頭炎治療(Bスポット)も行う。著書に『健康でいたければ鼻呼吸にしなさい』(河出書房新社)、『免疫力を上げ自律神経を整える舌トレ』(かんき出版)、『世界一簡単な驚きの健康法 マウステーピング』(幻冬舎)など。◆ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。●Twitter「大正セルフケア」 健康お役立ち情報、商品情報、キャンペーン・イベント情報などを楽しくお届けする大正製薬の公式アカウントです。【大正健康ナビ】慢性上咽頭炎.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月01日こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では3人の子どもを子育て中の母です。今回は「野菜ジュース」について。離乳食が果汁からだった時代もありますが、今はなるべく子どもに果汁(ジュース)をあげないほうが良い、という時代になってきています。実は、野菜不足が心配でついつい飲ませてしまう(!?)野菜ジュースも同じです。なるべく飲ませないほうが良いと言われるようになってきています。なぜでしょうか?ジュースがダメな理由世界保健機構(WHO)などでは「幼児までの子どもには100%ジュースも糖分のとり過ぎになるとして飲ませないほうが良い」としています。糖分のとり過ぎは虫歯のリスクが高まったり、肥満のリスクが高くなるためです。 一方、フルーツそのものに関しては、食べないほうが良いということはありません。フルーツそのものであれば、食物繊維など糖分以外の物も含まれるため、栄養素の吸収も変わってくるからです(もちろん摂取目安量はありますが、そこまで厳しくしなくても良いと私は考えています)。 そのため、現在、小児科では「そもそもジュースは子どもに与えるものではない」という指導をしています。 糖分の摂取目安WHOでは、「1日の遊離糖類摂取量を総エネルギー量の10%未満に抑えましょう、5%未満だとさらに良い」と言われています。 厚生労働省健康局から出ている「標準的な健診・保健指導プログラム【平成30年度版】 」によると、「遊離糖類とは、グルコースやフルクトース等の単糖類、スクロースや砂糖等の二糖類等食品や飲料の加工調理で加えられるもの、並びに蜂蜜、シロップ、果汁、濃縮果汁等に自然に存在する糖類のこと」を指します。※はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは絶対に与えないようにしてください。 例えば、1〜2歳の推定エネルギー必要量は1,000kcal程度(厚生労働省資料より)なので、5%未満とすると遊離糖類摂取量は12.5g程度が望ましいということです。 スポーツドリンク500mLだと約30g、100%ジュースでも200mLで20g、野菜ジュース720mLで約50gの炭水化物(糖質+食物繊維)が含まれています。ジュースに食物繊維はほとんど含まれていないことを考えると、このうちの“ほとんどが糖質”ということになります。 糖質はジュースにだけ含まれているわけではないので、ジュースだけで糖質の必要量をとってしまうと、明らかに糖質のとり過ぎになってしまうのです。 野菜不足を野菜ジュースで補わないで野菜をあまり食べないことが多い子どもたち。ついつい野菜不足が心配で野菜ジュースを飲ませてしまうこともあると思います。もちろん、野菜はたくさん食べてほしいものですが、野菜の栄養素よりも余計なものをとってしまっては本末転倒です。 子どもが好きな味つけにしてみたり、食感に変えてみたりなど、子どもが食べやすいようひと工夫することで、食べてくれるようになることもあります。野菜不足はしっかり野菜で補い、水分は水や麦茶を飲ませるようにしたほうがいいと思います。 とはいえ、子どもが野菜を食べてくれないというご家庭も多いと思います。わが家では子どもたちが嫌いな野菜もありますが、好きな野菜を重点的に出すようにしています。 さまざまな野菜を食べてほしいので、いろいろ出すようにしますが、食べてくれないこともよくあります。それでもめげずに出し続けることと、ビタミンは他の食べ物からもとれるので、焦らず無理して食べさせないようにしています。好きな野菜も出してあげて「おいしいね」と食事を楽しむことが大切かなと考えています。 ジュースなどの甘くおいしい飲み物の味を一度覚えると、頻繁にジュースを欲しがるようになってしまいます。小さいうちから毎日ジュースを与えてしまい、水や麦茶を一切とらなくなってしまったというケースもあります。 子どもに野菜ジュースなどのジュースを与えないという選択は、子どもに水分をとらせることに苦労したり、虫歯治療に通うことになったりと、将来的に後悔しないために今できる「ラクになる育児」の1つです。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年01月07日