2016年の春、出産予定日よりも10日早く長女を出産したぷにらーさん。出産後、授乳をおこなう際は陥没乳頭ということもあり、赤ちゃんが乳首を吸いにくく、体重が思うように増えなかったため悩んでいました。新生児健診では体重が半分しか増えていないことを指摘され、ショックを受けてしまったぷにらーさん。母乳をあげたあと、育児用ミルクを追加するように指示されたため、その日からその通り実践することに。その3日後、近所で赤ちゃんの測定・相談会があったのでそこで体重を測ってもらおうとしたのですが、助産師さんに話しかけられると、突然涙がこぼれ落ちてしまいました。 ぷにらーさんが授乳の悩みを伝えると、温かい言葉をかけてもらうと同時にアドバイスももらいました。すると、ひと月くらいであんなに大変だった授乳がラクにできるようになったほか、無事に1カ月健診を終えることができたのでした。 小児科に予防接種を受けにいくと、医師から衝撃的な言葉が! 予防接種を受けるため、小児科を受診したぷにらーさん。 すると、医師から耳を疑う言葉が……。 「心臓どうしたの?」 戸惑っていると、医師は言葉を続けます。 「この子ね、心臓に雑音があるよ。穴が空いてるかもしれない」 その後、改めて診察を受けると、「心室中隔欠損症の可能性が高い」と言われてしまいます。 「大きい病院で診てもらってください」 医師からそう言われ、早速大学病院の予約を調べるのですが、なんと予約が取れるのは2カ月も先―。 夫に今日のことを報告しようとスマホを打っていると、涙が溢れてきてしまったのでした。 授乳の問題が解決したかと思ったら、突然見知らぬ病名を告げられてしまったぷにらーさん。今の段階ではあくまで「可能性が高い」というだけで、診断が確定されたわけではないですが、そのショックは計り知れなかったと思います。大学病院の予約が2カ月先なのでヤキモキしますが、気を確かに持ってほしいです。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者:マンガ家・イラストレーター ぷにらー2016年生まれの長女と2018年生まれの次女の姉妹を育児中。旦那の行動力に振り回されつつ、愉快な日常や体験談を描いていきます。
2024年05月29日お笑いタレントのだいたひかるが22日に自身のアメブロを更新。小児科での待ち時間に貸してもらったものを明かした。21日のブログで、夫でグラフィックデザイナー・小泉貴之さんは息子が嘔吐したことを明かし「原因がよくわからないのでこの後病院連れて行く予定です」と病院を受診することを予告。続けて更新したブログでは、小児科を受診したことを報告し「結果は胃腸炎とのことで、いま流行ってるみたいです」と息子が診断された病気を説明。胃腸炎に罹ったのは初めてだそうで「子どもの胃腸炎、見てるの辛いなぁ 早く良くなるといいね」とつづっていた。この日、だいたは「実は昨日、病院で待っている間にも嘔吐してしまい」と小児科を受診した際の出来事を明かし「夫が抱っこしていたので、夫のズボンと息子の服が汚れてしまい…私が床など掃除していた」と説明。受付の職員がその様子に気づいたそうで「『そのままで良いです。サイズいくつですか!?』と直ぐに服と場所を貸してくれて…」とつづった。続けて、病院で借りた服を着用した息子の写真を公開。「良くなるまで連絡をとりあう、手厚い先生がいる小児科が近くにあるのは心強いです」とコメントし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「良い病院ですね」「助かりますよね」「ありがたいですよね」「服まで用意してあるなんて素晴らしい」などのコメントが寄せられている。
2024年05月22日皆さんは、家族の体が心配になった経験はありますか? 今回は「突然足が動かなくなった娘」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!娘の足が動かない主人公は娘2人を育てる母親です。下の娘が生まれたばかりで、忙しい日々を送っていたある日…。4歳の長女が「まま、あしがうごかない…」と倒れたまま動けなくなってしまったのです。主人公は急いで長女を病院に連れて行きますが、原因は不明で…。他の病院にかかっても診断結果は同じでした。数日後、1つの小児科を訪れた主人公と長女。その病院の医者は、冗談を言って長女を笑わせて少し診察をした後に…。「ちょっと先生とお散歩しようか」と長女を誘います。お散歩しようか出典:エトラちゃんは見た!長女は不思議そうに「おさんぽ?」と聞き返しますが…。医者が上手く長女を乗り気にさせ、外に出ることに。医者の予想外な提案に、主人公は「え?あの…先生…?」と戸惑ってしまうのでした。読者の感想思いもよらない医者の行動に、戸惑ってしまう主人公の気持ちがよくわかりましたが…。子どもにとっては、親しみやすい先生のほうが心を開きやすいのかもしれませんね。(30代/女性)突然、足が動かなくなってしまった娘を見た主人公は、とても焦ったと思います。小児科の医者に診てもらったようですが、お散歩の提案はどういう意図があったのか気になりますね。(40代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年05月20日3児のママで小児科医、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「子どもの五月病」について解説してもらいます。こんにちは。小児科医の保田典子です。今日は「子どもの五月病」についてです。5月から6月は大人も子どもも体調不良が出やすい時期です。そのような兆候があれば参考にしていただけると幸いです。 子どもの五月病って?五月病とは病名ではなく、4月に新年度が始まってしばらくたってから現れる心身の不調の総称です。特別な診断基準があるわけではありません。また、子どもの五月病といっても大人と変わりがあるわけではありません。大人があるように、子どもにも体調不良が出やすい時期ですよ、ということです。 五月病に限らずですが、夕方だけ微熱がでる、木曜日や金曜日になると熱がでる、食欲が減ってくるなどは疲れがたまってきている兆候です。 特に、4月から保育園や幼稚園に新しく入園した子は、最初緊張しながら頑張って体調を維持していたのが、5月ごろには疲れがたまってしまい、体調不良が出ることがあります。4月は風邪症状のみで熱を出すことはなかったのが、熱を頻繁に出したり、悪化すると肺炎になったりもします。 大人は集中力の低下など精神症状が前面に出ることが多いようですが、子どもは身体症状に出ることが多いです。朝に腹痛が出たり、頭痛などを訴えたりする子もいます。症状が出た場合は、受診しましょう。 五月病の予防と対処法五月病は心身の疲れなので、特別な治療法があるわけではありません。その代わり、当たり前の生活習慣を整えることが最大の予防であり対処法です。 ① 早寝(早起き)特別早寝をする必要はありません。いつもの時間より早寝をするのは睡眠学上難しいともいわれています。いつもの時間に、いつものように寝る習慣を心がけましょう。 ② 入浴:湯船に入る熱のない子は湯船に入りましょう。湯船に入ると自律神経も整いやすく、体の循環にも良いです。入浴後1時間から1時間半後に寝ると睡眠が深くなり良質な睡眠が得られると言われています。鼻水がある子は入浴によりすっきりしやすいというメリットもあります。咳がひどい子は長湯をしないほうが良いでしょう。 ③ 食事の栄養バランスに気をつける食事の栄養バランスも大切ですが、疲れているときは胃腸も弱っているので、脂っこいものを避けたほうが体にも良いでしょう。食欲がないときのおやつは、スナック菓子など脂っぽいお菓子を食べさせないほうがベター。補食はおにぎりなどが理想的です(が、食べられるものを食べましょう)。 理想の生活はありますが、無理せずに!5月は大人も子どもも疲れがでやすい時期。「無理なく、大人も子どももラクな生活」を目指しましょう。理想の生活を目指して子どもにつらく当たってしまっては本末転倒です。 4月に環境が大きく変わった家庭は、週末は遠出ではなく、お家の近くで遊ぶなど週末に体調を整えるのも良いですよ。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2024年05月10日子どもを保育園に預ける親御さんが増えるこの時期、耳にする機会が多くなる「3歳児神話」。実は根拠がないって本当!? 3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「3歳児神話」について教えてもらいました。こんにちは。小児科医の保田典子です。今回は子どもを保育園へ預ける親御さんを悩ませる「3歳児神話」について解説したいと思います。 実は「3歳児神話」に根拠はありません!「子どもが3歳になるまでは母親によって育てられるべき」という考え方から生まれた「3歳児神話」。これはイギリス出身の精神科医ボウルビィの報告書がきっかけになっています。3歳児神話が生まれた背景を遡ってみると、実は、もともとの考え方とちょっと違う解釈が広まってできた言葉のようです。 第二次世界大戦後、戦争孤児や家族から離れた経験のある子どもの多くに、精神発達に遅れが見られるという報告がありました。しかし、保護者のいない子どもが暮らす施設の環境や療育状況の改善とともにそれらが減少したため、「3歳以前の母性的養育の欠如が、発達障害の要因である」と分析され「子どもが健やかに成長するためには、3歳までに少なくとも一人の養育者との愛着関係が必要」と唱えられました。 これが「愛着理論」として広まったそうです。日本では、この母性的養育という言葉が、母親による養育として広まってしまったようです。 また、厚生白書(平成10年版)でも「3歳児神話には,少なくとも合理的な根拠は認められない」とされています。 家庭で母親と過ごした子と、共働き家庭の子に違いはある?アメリカでは1990年代に1357家族を対象として、大規模で長期的な研究が行われました。その研究結果では、母子間の愛着の質は、保育時間や保育開始時期、保育所の質によって影響を受けることはない、ということでした。 愛着の質に影響を及ぼすのは、一緒にいる時間の長さではなく、母子間の関わり方そのものだったのです。子どもの発達は、母親が働くか育児に専念するかという形だけでは、議論できないのです。 保育園に通わせた方が、言語発達が良い傾向があるとも言われています。人より早く言語発達する必要はありませんが、言語発達があると、かんしゃくなども減りやすいので、保育園のメリットもあるのではないでしょうか。 子どもの愛着形成、発達に大切なのは、母子ずっと一緒にいることではなく、母子の信頼関係を強固なものに構築することだと言えます。 保育園でも、家庭保育でも子どもとの時間を幸せなものに子どもの健やかな発達のためには、人の目を見て、表情を感じてコミュニケーションを取っていくことがとても大切です。そして「親(母)が自分にとっての安全基地で、一番応援してくれる人」であることが、子どもが生き生きと過ごせる一番大切なことでしょう。 そのためにも親の心身が健康であることが大切です。働いていても、働いていなくても、ママたちはご自身を大切にして、自分を大切にした分で子どもに笑顔を向けてあげてください。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2024年04月30日幼い子供は、目の前のことに全力になりやすいものです。1つのことに夢中になると、ほかの物事はどうでもよくなってしまうでしょう。5歳の子供を育てる、おしそ(@_______aona)さんは、小児科で見かけたある子供のエピソードをX(Twitter)に投稿しました。小児科で見かけた子供が…?投稿者さんが我が子の診察のために、小児科へ行った日のこと。待合室にあるテレビの画面に、アニメ『それいけ!アンパンマン(以下、アンパンマン)』(日本テレビ系)の映像が流れていたといいます。『アンパンマン』は、幼い子供たちにとって、見逃せない名作でしょう。投稿者さんが待合室で診察待ちをしていると、ある1人の子供が、食い入るような目で『アンパンマン』を観ていました。診察のためか、その子供の名前が呼ばれた、次の瞬間。子供は、次のように叫んだのです。「ちょっと待って、この後バイキンマンが優しくなるやつだから!」※写真はイメージ診察の順番が回ってきてもなお『アンパンマン』を観ることに全力投球しようとするのは、幼い子供ならではの集中力…!この時流れていた『アンパンマン』は、主人公のアンパンマンに敵対しているバイキンマンの優しい一面が描かれる、普段以上に展開が熱い、いわゆる『神回』でした。『アンパンマン』に釘付けだった子供は、恐らく前にもこの回を観たことがあったのでしょう。話の展開を知っていても熱くなれるのは、純粋な心を持っている証拠ですね!投稿者さんは「待合室にいた保護者たちみんなが、その後の展開を食い入るような目で見ていました」と語っています。1人の幼い子供が興奮する様子に感化された大人たちが、みんな一斉に童心に帰ったようです…!投稿には、多数のコメントが寄せられています。・幼い子供の集中力、本当にすごいですよね。・これが平和ってやつか。優しい世界だ。・子供の純粋な興奮って、素晴らしいですよね!・バイキンマンの胸が熱くなる変化に、感動したのでしょうね。歳を重ねれば重ねるほど、幼い頃に持っていた純粋さは、徐々に薄れてしまうもの。たとえ薄れてしまっても、心の片隅に『あの頃の純粋な気持ち』をしまい続けたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年04月28日日本公認心理師ネットワークが、2024年4月18日(木)から2024年9月末までの期間限定で、「病気を持った子どもに対する認知行動療法〜小児科領域における心理職に必要なスキル〜」に関するオンラインセミナーをオンデマンド配信します。講師は、尾形明子先生(広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授)です。この配信は、2024年3月30日(土)に開催されたオンラインセミナーの見逃し配信です。モデレーターは、日本公認心理師ネットワーク主宰の安東大起(一般社団法人パーマネント・クリエイティブ・マインド代表理事・公認心理師・臨床心理士)が務めます。【内容】このセミナーでは、小児がん、糖尿病、喘息、肥満といった慢性疾患を持つ子どもを支えるための認知行動療法(CBT)の有効性と、家族に対する支援の重要性について深く掘り下げます。また、多職種の医療チーム内で心理師が果たすべき役割と、効果的なチームワークの構築について紹介します。例えば、医療者と患者家族の関係を強化するために、心理師ができることについて学びます。・病気を持った子どもに対しての認知行動療法(メインは小児がん、糖尿病・喘息・肥満など慢性疾患をもつ子どもの話も含む)・ご家族の支援・この領域で働こうとする心理師に求められること(チームの中で、どのように関与できるか)・医療者と患者さん家族の関係を調節する方法・医療者の患者さんご家族への行動変容を促す方法・さらに学びたい方向けのリソースの紹介などの内容を含む予定です。【受講対象者】公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士などの対人援助職の方また、それを志す大学院や大学生【講師】尾形明子先生(広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授)【配信の概要】公開期間:2024/4/18 (木)から2024/9/30 (月)23:55まで視聴方法:配信されたURLより視聴チケット料金:4,980円【資料】講演資料は、別売りです。希望者のみ1000円で購入することができます。こちらのサイトで販売しております。【参考】1.鈴木伸一 編著 (2016) 『からだの病気のこころのケア チーム医療に活かす心理職の専門性』北大路書房定価:3,300円(税込)*尾形先生は、「第14章小児がん患者へのケア」を執筆されました。2. 鈴木伸一 編著(2008)『医療心理学の新展開チーム医療に活かす心理学の最前線』北大路書房定価:2,750円(税込)*尾形先生は、「第7章 小児医療」を執筆されました。"pcmhimeji powered by BASE : お申込みはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月22日私が新米ママのころ、息子が初めて熱を出し小児科に連れて行くと、先生に細かく症状を聞かれました。熱でぐったりしている息子に動揺して、逆に先生へ質問してしまった私。すると、その質問に対して先生に怒られてしまいました……。その日から先生に対し、「怖い」という印象を持ってしまったのですが、何度か小児科へ通ううちに、その印象が変わっていったお話です。 生後7カ月、初めての発熱長男は、呼吸障害で生まれてすぐNICU(新生児集中治療室)に入院。3,572gとやや大きめで生まれていたので育児用ミルクも飲め、回復も早く、10日ほどで退院することができました。ただ、その後遺症は成長してみないとわからないということで、夫とともに経過を見守ることに。 予防接種は近くの小児科でよいということで、家の近くの小児科に通っていましたが、息子が生後7カ月で初めて発熱。仕事復帰のことを考え、病児保育のある小児科に行くことにしました。 淡々としていて怖い先生初めて訪れた小児科で私もどうしたらよいかわからず、熱で体温が高い息子を抱いて待っていると、診察室へ通されました。先生は笑顔もなく淡々と症状を聞かれ、私は動揺しながらも答えました。 体温が何時に何度と細かくメモはしていなかったので、覚えている範囲で答えていたのですが、焦ってしまって思わず「風邪ですか?」と逆に聞いてしまったのです。すると、「風邪かどうかは私が診断します! ちゃんと症状をメモしておいてください!」と怒られてしまいました。 実はやさしかった先生「次は〇日後に来てください」と、薬と発熱が時系列に記入できるメモ帳をもらい、帰ることに。数日後熱は下がり、体中に発疹が出てきたので、突発性発疹と診断されました。先生は、熱が出たら頭や脇の下を冷やすことや、水分を十分にとらせることなど教えてくれました。 そのとき、ふと先生の机の上を見ると、かわいいおもちゃが置かれていたのです。初診のときは、初めての発熱と病院で余裕がなく気づきませんでしたが、診察の回数を重ねると先生のやさしさを見ることができました。 今では子どもの病気のときに焦らず対応できるようになりましたが、初めてのときにあの先生に教えていただいたことで、発熱した時間や症状をきちんと伝えることが大事なのだとわかりました。体調がもう問題ないとわかったときに、「もう大丈夫ですよー」と、息子にキャラクターのついたペンを見せてくれる先生にほっこりしました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年04月19日1歳になり、初めて耳鼻科を訪れた息子。待ち時間には隣に座っていたおばあちゃんに遊んでもらい、泣かずに待つことができました。しかし、診察後に向かった薬局で、先ほどのおばあちゃんが息子にお金を渡してきて……? なんで急にお金を!?1歳の息子と初めての耳鼻科へ。受診予約していたものの、待合室は1時間は待つだろうと予測できる人の多さです。幸いにも隣に座ったおばあちゃんがいい人で、息子がぐずりそうになるたびに遊んでくれて、息子は待ち時間を楽しく過ごせました。 診察が終わり、耳鼻科で処方された薬をもらいに近くの薬局へ行くと、先ほど息子と遊んでくれたおばあちゃんの姿が! 息子がニコニコと駆け寄ると、おばあちゃんは待ち構えていたかのように懐に忍ばせていた何かを息子に握らせました。息子に近づいて確認すると、手の中には100円玉が2つ。慌てて返すも、おばあちゃんは「えぇから、もらって!」と譲りません。困った私は「子どもが口に入れてしまうので」と理由を添えて断ったのでした。 おばあちゃんの「何かしてあげたい」という気持ちはうれしいのですが、お金はもらえません。今回は「子どもが口に入れてしまう」と伝えたことで、おばあちゃんは納得してくれました。ただ断るだけでなく、ちゃんと理由を伝ることで穏便にすむケースもあると学んだ出来事です。 作画/yoichigo著者:木村メイ
2024年04月12日婦人科を受診するのは、不安を感じる女性もいるでしょう。しかし、適切な準備をすることで、その不安を和らげることができます。そこで今回MOREDOORでは、「婦人科に行く時の事前準備」について実際に経験した投稿者の声をご紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。着脱しやすい服装で行く生理周期や体調の把握ナプキンの持参ムダ毛の処理適切な準備を婦人科受診の事前準備について、実際の経験を通して紹介しました。事前に準備をすることで、受診の不安を和らげることができるようですね。皆さんは、婦人科に行くときにの事前準備は何をしていますか?※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年04月11日食用油には、定番のサラダ油のほかにもオリーブオイルやゴマ油、ココナッツオイル、えごま油など、さまざまな種類があります。これらの食用油は、つくる料理やお菓子によって使い分けることで食材のおいしさをより引き立て、料理の出来をワンランクアップさせてくれます。食用油の使い分けについて、東京ガスの暮らし情報メディア『ウチコト』からご紹介します。料理別に見る食用油の使い分け食用油はさまざまな料理に使います。なかでも特に頻度が高い揚げ物や炒め物、サラダなどの調理について、それぞれの食用油をどう使い分けるかご紹介します。揚げ物や炒め物揚げ物や炒め物など、油を加えて加熱する調理方法には熱で酸化しにくいタイプの食用油がおすすめです。オリーブの実を搾ってつくられるオリーブオイルにはオレイン酸が豊富に含まれていて、酸化しにくいという特長があります。オリーブの自然な風味をまとっているため、揚げ物や炒め物の味わいに独特のアクセントをプラスしてくれるのもポイントです。焙煎したゴマからつくられるゴマ油も加熱調理におすすめ。空気や光、熱の影響をあまり受けないといわれており、香ばしく食欲をそそる風味から中華料理や和食の仕上げにもよく使われます。米ぬかからつくられる米油は揚げ物におすすめ。抗酸化成分が多く含まれていて劣化しにくいのだそう。こめ油は油切れが良いので、天ぷらやフライがカラッと仕上がるそう。また、素材の甘みを引き出すのでお菓子作りなどにもオススメのようです。ウチコト(東京ガス)ーより引用サラダ、カルパッチョサラダやカルパッチョをはじめとする加熱調理をしない料理に使う食用油は、加熱しない状態でおいしさを楽しめるものがおすすめ。エクストラバージンオリーブオイルはオリーブの独特の香りや風味を豊かに味わえる食用油で、サラダなどの加熱しない料理にぴったりです。また栄養素の面では、えごま油がおすすめ。えごま油は、「α-リノレン酸(アルファリノレン酸)」を含んでいます。α-リノレン酸は、身体に必要なものの体内で作ることができないことから、食品からの摂取が必要な成分だそうです。ウチコト(東京ガス)ーより引用α-リノレン酸は熱に弱いため、加熱調理をしないサラダやカルパッチョなどの料理に取り入れて摂取するのがぴったりです。お菓子づくりにおすすめの食用油お菓子づくりには、酸化しにくいだけでなく、クセのない味わいの油がおすすめです。菜種からつくられるなたね油は、まさにクセが少ないあっさりとした食用油。お菓子の味を邪魔しません。先ほど紹介した米油も、素材の甘みを引き立てるため甘いお菓子づくりに向いています。オイルの持つ風味自体がお菓子に合っているのはココナッツオイルです。ココナッツの風味がお菓子の味わいを引き立てるでしょう。食用油にはさまざまな種類があり、個性も味わいもそれぞれ異なります。料理によって使い分け、ワンランク上のおいしさを引き出しましょう![文・構成/grape編集部]
2024年04月07日花粉症(アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎など)の原因とは?子どもの花粉症が増えている!?花粉症の原因は、スギやヒノキなどの植物の花粉(抗原)が体内に入ることで起きる抗原抗体反応です。花粉を体内に取り込むと、それを排除するために抗体(IgE抗体)がつくられます。その抗体が蓄積されると、花粉と反応することによって「ヒスタミン」などの化学伝達物質が産生され、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎などを発症します。代表的な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどですが、頭痛や肌荒れ、熱っぽさ、のどの痛みといった症状もみられます。近年、大人だけでなく子どもの花粉症も増えているといわれています。この原因として、花粉の飛散量の増加や食生活の変化、空気汚染の悪化などとの関連が指摘されていますが、明確にはなっていません。ハウスダストアレルギーなど、すでにほかのアレルギーがある子どもは、花粉症にもなりやすいということが分かっています。参考:「花粉症環境保健マニュアル2022」|環境省参考:アレルギーについて|国立成育医療研究センター子どもの花粉症(アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎など)、検査や治療にはどんな方法がある?花粉症の症状は、風邪の症状との区別が難しいこともあります。診断は、問診(症状が始まった時期や持続期間、症状、ほかのアレルギー疾患の有無や家族歴の有無など)、血液検査・鼻汁検査(お子さんの負担を考えて行わない場合もあります)などを行い、総合的に判断されます。花粉症の治療には、大きく分けて対症療法、根治療法があります。対症療法は、点眼薬や点鼻薬、内服薬のほか、抗IgE抗体治療薬の注射やレーザー治療(重症例のみ)などがあります。根治療法は、アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法、皮下免疫療法)などがあります。どのような治療が受けられるのかは病院によっても異なりますので、耳鼻咽喉科や小児科などに問い合わせてみましょう。参考:大久保公裕(日本医科大学耳鼻咽喉科)監修『的確な花粉症の治療のために(第2版)』平成22年度厚生労働科学研究補助金 免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業 公益財団法人日本アレルギー協会事業より|厚生労働省花粉症(アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎など)と発達障害の関係は?花粉症(アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎など)と発達障害には直接的な関係はありませんが、感覚過敏などの特性により症状が悪化したり、逆に花粉症の症状の影響から精神的に不安定になったりすることも考えられます。・感覚過敏でマスクがつけられない、どうしても薬が飲めないなど・花粉症の症状でイライラしやすいなど・不器用さから鼻がうまくかめないなど病院で治療を受けるだけではなく、花粉の飛散量が多い日にはできるだけ外出しない、帰宅前に衣服や髪についた花粉をよく払う、洗顔やうがいをする、掃除をこまめに行うなどの工夫で、花粉との接触を減らし、花粉症の症状を軽減できる可能性があります。花粉症の薬を飲まない、マスクを嫌がる、かゆみでイライラ、鼻がかめない……発達障害や発達に特性のある子どもへの対処法【医師QA】ここからは、小児科医の室伏佑香先生に、発達障害や発達に特性がある子どもの花粉症についての質問にお答えいただきます。(質問)子どもにASD(自閉スペクトラム症)と花粉症があります。薬を処方してもらおうかと思ったのですが飲みたくないの一点張りです。服薬以外の対応方法はありますか?(回答)内服薬以外のお薬には、鼻水や鼻づまりの症状を緩和してくれる点鼻薬(鼻に噴霧して使用します)や、眼のかゆみの症状を和らげてくれる点眼薬などがあります。ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは、感覚過敏があることも多く、薬物治療を嫌がる原因の一つともなりえます。花粉症の治療に関わる感覚として、口腔内感覚(内服薬の味や風味、食感など)、嗅覚(薬のにおい)、鼻腔内の感覚(鼻腔内噴霧の刺激)、眼表面の感覚(点眼による刺激)、触覚(薬の投与のために介助者が体を押さえることによる刺激)などがあげられます。人それぞれに苦手な感覚が違いますので、お子さんが許容できるお薬を選べるとよいですね。内服薬を選択する場合も、内服回数の工夫(1日1回の内服でよいものもあります)、剤型の工夫(粉薬や一般的な錠剤以外に、OD錠と言ってラムネのように口の中で速やかに溶けて服用できる錠剤などもあります)、味や食感の工夫(薬によって味や食感も違いますので数種類試してみるのもよいでしょう)などを、お子さんと相談しながら行い、できるだけ苦痛を減らしてあげたいですね。Upload By 発達障害のキホン(質問)子どもにASD(自閉スペクトラム症)があり、感覚過敏の特性からマスクを嫌がります。無理につけなくていいとは思いますが花粉の季節は顔全体がかゆそうでイライラしています。どのように対応したらよいでしょうか。(回答)お子さんがマスクを嫌がってしまうというご相談はよくいただきます。花粉症の症状のせいでイライラしているのに、その上にマスクによる苦痛な感覚にさらされ、余計にイライラしてしまいますよね。かゆみを含めた花粉症の症状については、内服薬や点鼻薬、点眼薬による治療で軽減することもできます。お子さんにとって許容できる感覚、許容し難い感覚は異なりますので、お子さんと相談しながらより許容できる方法を選んでいくことができたらよいですね。Upload By 発達障害のキホン(質問)子どもに不器用さがあり、小1になってもうまく鼻がかめません。鼻がうまくかめるようになるコツや声掛けなどあれば教えてほしいです。(回答)鼻をかむ動作、なかなかコツを掴めないということも少なくありません。大人が鼻をかむ動作を見せても、空気は目に見えないので分かりにくいですし、お子さんは鼻から空気を出すという動作自体を意識して行うことも難しいためです。まずは、鼻から空気を出す練習として、ティッシュなどの目に見えるものを鼻息で吹く練習をしてみましょう。その時には口をしっかり閉じて行うということがポイントです。これができるようになったら、ティッシュを鼻に詰めて鼻息で飛ばす練習をしてみましょう。片方の鼻の穴に、軽くこより状にしたティッシュを詰めます。この時、ティッシュをちぎって小さな丸い塊にするのではなく、一枚のティッシュの端をこより状にしていただくことで、鼻の中にティッシュが入ってしまって取れなくなってしまうことを防ぎます。次にティッシュを詰めていない方の鼻の穴を指でふさぎます。しっかり口から息を吸い込んで、勢いよく鼻から息を出してティッシュを吹き飛ばす練習をします。これらの練習は、お子さんと楽しくゲーム感覚で取り組める工夫ができるとよいですね。Upload By 発達障害のキホン(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月28日この年末に、娘と夫と一緒に、3人で帰省しました。帰省中、夫に娘を連れて小児科を受診してもらったのですが……。3週間後にびっくりするようなことが起こりました。おなかの調子が悪い娘を連れて、夫が小児科を受診。しかし…年末に、生後7カ月の娘を連れて、家族で私の実家へ帰省しました。到着後、娘のおなかの調子がどうもよくない様子。「寒くておなかが冷えたのかな?」と思い、近くの小児科を受診することにました。ただその日、私の予定があったため、娘を連れて行くのは夫にお願いし、受診してもらいました。 帰宅後、「便検査したの?」と夫にたずねると、「診てもらったよ。大丈夫だって」というので、私はひと安心。しかし、娘は、帰省中ずっと下痢が続いていました。 そして3週間の帰省を終え、自宅へ戻った翌日、皮膚の相談をしていたため、私は娘を連れてかかりつけの小児科を受診しました。その際に、帰省中にずっと下痢をしていたこと、便のことを話すと、念のため検査をしようということに。すると、検査結果でノロウイルスであることが判明したのです! 私はビックリ! ただ、帰省中の病院でも便の検査してもらったと言っていたはずなのに……と思い、夫に再度聞いてみると、「便は見てもらった。おしりが赤くなってたから、皮膚の検査はした」とのことで、便の検査はしていなかったのです。私はてっきり、便の検査をして異常なかったと思っていたのに……。夫に娘の受診をまかせたときに、「何のために病院に行くのか」を伝えたつもりでしたが、うまく伝わっていなかったようです。 そして、娘がノロウイルスと診断された翌日、なんと夫もノロウイルスに感染。私は自分も感染しないかと怯えながら、私ひとりで2人の世話をすることになりました。こういうとき、近くに頼れる家族がいないのはツラいです…! しかし、3週間も感染しなかったのに、診断が出てから夫が感染するとは……。やはり病は気からでしょうかね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※ノロウイルスに感染して発症するまでの期間平均で24~48時間で、通常1~3日程度で回復します。しかし、ウイルスは、感染後1週間、長いときは1カ月程度の期間、ふん便中に排出されるので、衛生管理には注意が必要です。 作画/加藤みちか著者:堀田 咲監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月23日婦人科をはじめて訪れる時、不安や恥じらいを感じることもあるかもしれません。そこでMOREDOORでは、「みんなのはじめての婦人科はどうだったのか?」アンケートを実施!その結果をご紹介します。監修:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。みんなの本音アンケート〜はじめての婦人科編〜女性にとって大切な場所女性の健康は非常に複雑で、年齢やライフステージに応じてさまざまな変化があります。婦人科への訪問は、当たり前の選択肢のひとつ。妊娠した女性だけが行く場所ではないので、気になることがあったら婦人科へ相談に行って大丈夫です。自分自身の身体を大切にしてくださいね。(MOREDOOR編集部)ーーー調査主体:MOREDOOR編集部調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査調査期間:2024年3月6日〜3月13日有効回答数:70名の女性ーーー※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
2024年03月21日下の子どもが2歳になったばかりのころ、遊んでいるうちに耳を触り始めました。中耳炎か何かだろうか……と、ひとまず近くの小児科を受診しました。すると、思いもよらぬ大ごとが判明したのです――。 耳を触る子ども私が家事をしていて子どもがひとりでおもちゃで遊んでいたとき、少し離れた場所から見守っていた私は、途中から子どもが片方の耳をやたらさわっていることに気が付きました。まだ子どもはうまく話すことはできなかったので、中耳炎か何か、耳に何か異常があるのかしらと思い、近くの小児科へ連れて行くことにしました。 判明した衝撃の原因小児科を受診した結果、なんと小さなビーズが耳の奥にあるせいだと判明。中耳炎ではなく、バラバラになっていたビーズの1つを、耳の中に入れてしまっていたのです。小児科から耳鼻科を紹介されましたが、そこでも「これは取れない、医療センターに行ってください」と言われてしまい、あたふたする私。 痛みはなく、すぐに害が出るわけではないが、早く取ったほうがいいようでした。この時点で上の子の幼稚園のお迎え時間が来てしまったため、上の子を連れて3人で医療センターまで向かいました。 まさかの…!医療センターの外来でも「取れない、耳が小さすぎる」とのこと。そこでなんと、急きょ麻酔をして手術することに……! 待合室で、下の子は長い待ち時間と、ここまでの疲れで大泣き! リスクのある麻酔は不安でしたが、手術は無事成功。年齢が低いので入院措置になり、そのまま着替えもないままひと晩泊まりました。取れたビーズは本当に小さいものでした。 何でも口に入れる時期は過ぎていたので、小さなおもちゃに油断してしまっていました。まさか耳に入るとは思わなかったので、ショックを受けた出来事でした。麻酔から覚めた子どもは何事もなかったようにニコニコしていてホッとしましたが、申し訳なかったと今もきちんと見ていなかったことをとても後悔しています。今後は子どもから目を離さないようにするのはもちろん、危険なおもちゃを与えないようにしようと誓った出来事でした。 ◇◇◇ 子どもの耳におもちゃが入っていたらとても驚いてしまいますよね。日本小児科学会によると、子どもは好奇心旺盛なので、子ども自身が小さなものを自ら耳や鼻に入れてしまうことがあるそうです。さらに、偶然入ってしまうこともあるのだとか。小さな物を近くに置かない、近くで大人が見守るなど、日ごろから注意が必要ですね。 なお、もしも入ってしまった場合、入った物が何であっても奥へ押し込んでしまう可能性があるため、ピンセットなどで取り出そうとしてはいけないとのこと。BB弾・ビーズなどの小さなおもちゃや豆類が耳に入った場合は、耳たぶを後ろ上方に引っ張って下向きにし、反対側の頭の横を軽く叩くと出てくることがあるそうです。取れない場合や子どもが耳を触っているなど、いつもと違う仕草が見られるときは早めに病院で診てもらうと安心ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/海乃けだま著者:橘つばき監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月19日日本公認心理師ネットワークが、2024年3月30日10時00分から12時00分まで、「病気を持った子どもに対する認知行動療法〜小児科領域における心理職に必要なスキル〜」というテーマでオンラインセミナーを開催します。【内容】このセミナーでは、小児がん、糖尿病、喘息、肥満といった慢性疾患を持つ子どもを支えるための認知行動療法(CBT)の有効性と、家族に対する支援の重要性について深く掘り下げます。また、多職種の医療チーム内で心理師が果たすべき役割と、効果的なチームワークの構築について紹介します。例えば、医療者と患者家族の関係を強化するために、心理師ができることについて学びます。セミナー代が最大1,050円お得になる書籍付きチケット(※二冊セットの書籍付きチケットの場合)もございます。ぜひ書籍も併せてご検討ください!・病気を持った子どもに対しての認知行動療法(メインは小児がん、糖尿病・喘息・肥満など慢性疾患をもつ子どもの話も含む)・ご家族の支援・この領域で働こうとする心理師に求められること(チームの中で、どのように関与できるか)・医療者と患者さん家族の関係を調節する方法・医療者の患者さんご家族への行動変容を促す方法・さらに学びたい方向けのリソースの紹介など、以上の内容を含む予定です。【講師】尾形明子先生(広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授)【イベント概要】日時:2024/03/30 (土) 10:00 - 12:00(見逃し配信あり)方法:オンライン開催参加費:¥4,980~¥9,980【資料】当日の講演資料は、別売りです。希望者のみ1000円で購入することができます。準備ができ次第、こちらのサイトに掲載いたします。見逃し配信は一週間後に配信を開始いたします。2024年9月末まで視聴可能です。【参考】1.鈴木伸一 編著 (2016) 『からだの病気のこころのケア チーム医療に活かす心理職の専門性』北大路書房定価:3,300円(税込)*尾形先生は、「第14章小児がん患者へのケア」を執筆されました。2. 鈴木伸一 編著(2008)『医療心理学の新展開チーム医療に活かす心理学の最前線』北大路書房定価:2,750円(税込)*尾形先生は、「第7章 小児医療」を執筆されました。pcmhimeji powered by BASE : お申込みはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月14日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?3歳児健診で引っかかった数日後、心理相談へ向かいます。 そこで、夜泣きの原因が昼寝だと言われ、ポカンとするママ。すでにお昼寝対策をしていると伝えても、夜泣きの原因は「お昼寝時間」の一点張りで会話が噛み合わず。 続けて、かんしゃくについて相談すると「ママはどういう対応してる?」と質問され、ママは普段の様子を伝えます。 その話を聞いた心理士さんは「それでいいと思うよ!」と言い、相談終了。こっちゃんの困りごとに対して解決の糸口が見つからないまま、相談終了となるのでした。 小児科で夜泣きの相談をすることに 後日、かかりつけの小児科でこっちゃんの夜泣きについて相談してみることに。 すると、先生はこっちゃんの肌荒れを指摘し、かゆみも原因の1つかもしれないと言います。先生は保湿剤と自律神経を落ちつかせる漢方を処方すると言い、診察は終わりました。 子どもがあの苦い漢方を飲むの?と疑問に思ったママは、薬局で漢方の飲ませ方を聞くことに。すると、服薬専用ゼリーに混ぜると飲みやすくなるとアドバイスをもらいます。 自宅へ戻りさっそく試してみましたが、やはり苦くて飲めずに終了。続けて、小児科で処方された肌荒れの薬を塗っても起きてしまいます。 結局、何を試してもこっちゃんの夜泣きはなくならないのでした。 ◇◇◇ 子どもが小さいうちは夜泣きをするのも仕方のないことですが、こっちゃんのように何年も続くとママも疲れてしまいますよね。夜泣きの経験がある方は何か対策はしていましたか? 早く朝までぐっすり寝てくれることを願います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※夜泣きについて一般的に夜泣きは、早い赤ちゃんだと生後6カ月ごろから始まり、遅い子だと2歳になっても夜泣きをするケースもあります。考えられる主な原因としては、不安や興奮、日中の刺激やストレス、睡眠サイクルの乱れといったことが考えられています。昼寝は3〜5歳ころまで続き、以降は昼寝をしなくなります。年齢を重ねても睡眠リズムが不安なときは小児科へ受診をしてみてください。発達障害がある場合、小児の精神科や小児神経の先生に相談するのも良いでしょう。また、かんしゃくが強いときの対処方法も相談すると良いでしょう。気分転換にお茶など飲んでみるなど、ちょっとした工夫で本人も家族もラクになることがあります。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2024年03月12日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は、離乳食についてです。献立を考えたり、量や硬さに気をつけたり、何かと手間のかかる離乳食。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話の中で、「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生がご紹介します。 ここが大変① 朝は忙しくて離乳食を準備できない 調理いらずの食材を活用手間をかけなくても、パンやチーズ、果物といったそのまま食べられるメニューで十分です。大人の分から取り分けられる味噌汁やスープも便利です。また、ベビーフードを活用するのもおすすめ。硬さや味つけの目安の参考にもなります。 1〜2回食の時期ならば、朝は母乳や育児用ミルクにして、昼や夕方を離乳食にすると時間にゆとりができますね。 極端な偏食ではない限り、毎食ごとの栄養バランスはこまかく気にしなくても大丈夫です。離乳食の栄養素は2~3日単位で考えます。他の食事で補いながら、バランスをとるように心がけましょう。 ここが大変② 食べこぼしが多く、後片づけが疲れる エプロン&敷物で負担を軽減服や床を汚したり、皿をひっくり返したり……赤ちゃんの食事の片づけはひと苦労ですね。とはいえ、汚れるのが嫌だからといって、すべてお母さんが食べさせるのは避けましょう。赤ちゃんがスプーンなど道具を使う経験も必要です。 ポケット付きや大きめのお食事エプロンをしたり、床に新聞紙や敷物を敷くなどの対策をすると、着替えや後片づけの負担が軽くなります。 手づかみ食べは1品だけでもOK生後9カ月ごろになると見られる手づかみ食べも、触感を養ったり、自分で食べるための練習になるなど成長に必要なことです。食べる意欲が出てきた証拠と思い、パンやバナナなど汚されにくい1品だけでもさせてあげましょう。 ここが大変③ 好き嫌いが激しく苦手な食材を食べてくれない 赤ちゃんの好き嫌いは気にしなくてもOK好き嫌いのない子に育ってほしいという思いから、心配になる気持ちもわかります。しかし、赤ちゃんの味覚は未発達で、将来的な好き嫌いにはつながりません。味覚が形成されるのは3歳ごろになります。 嫌いな物はおかゆに混ぜたり、食感を変えてみたりと工夫をしながら、気長に様子を見ていきましょう。無理に食べさせなくても、ある日突然食べるようになったりもします。 離乳食の目安量はあくまで参考程度に考えて食べる量も月齢や離乳食の進み方の目安がありますが、大人もひとりひとりで食べる量が違うように、赤ちゃんもそれぞれ違います。基本は食べたいだけ食べさせて構いません。目安量に達しなくても、体重が順調に増えているならば、その子にとっての適量と思って見守りましょう。 まとめ離乳食で疲れないために大切なのは、「離乳食は手抜きで作る」ということです。ママが一生懸命作れば作るほど、食べてもらえなかったときの不満は、つい赤ちゃんに向かいがち。お母さんが怖い顔をしてスプーンを口に持ってきたら、赤ちゃんは食事が楽しくなくなってしまいます。笑顔で食事の時間を過ごせるように、肩の力を抜いて取り組んでいきましょう。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生 著者:ライター 大浦綾子
2024年03月09日食器や調理器具を洗う際に、使用するのがスポンジやたわしです。何にどちらを使うべきか、悩んだ経験はありませんか。「いつもなんとなく選んでいる」という人必見の使い分けのポイントを、たわしメーカーとしておなじみの株式会社亀の子束子西尾商店公式サイトより紹介します。スポンジとたわしを使い分けるポイントとはスポンジとたわしは、どちらもキッチンに欠かせないアイテムです。それぞれに合った使い方をすれば、日々の食器洗いの負担も少なくできるでしょう。両者の使い分け方法について、亀の子束子西尾商店公式サイトでは以下のように解説しています。・スポンジは面で洗うのでつるつるしたお皿を洗うのに適しています。・たわしは繊維一本一本の点で洗うので、ザルの穴やまな板の包丁傷の汚れを掻きだすのに適しています。亀の子束子西尾商店ーより引用どちらを使えばいいのか悩んだ時は、ぜひ洗うものの表面の質感に注目してみてください。どちらを使うか、悩むような場面も少なくなるでしょう。たわしは、ザルやまな板以外にも、せいろやすり鉢といった複雑な形状をしたものを洗うのに便利です。包丁やおろし金など、刃が付いているものも効率よく洗えます。汚れが付着した調理器具も、たわしでざっと汚れを落としてからスポンジを使うことで、スポンジの劣化を防いだり、使用洗剤量を減らしたりする効果が期待できるでしょう。たわしといえば『1本1本の繊維が硬い』というイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。亀の子束子西尾商店では、硬いものから柔らかいものまで種類豊富に取りそろえています。適度に柔らかいものを選べば、調理器具や包丁に傷が入るようなこともありません。野菜の下ごしらえにもたわしが大活躍株式会社亀の子束子西尾商店の公式サイトでは、洗い物をする以外にもたわしの活用方法を紹介しています。それが『野菜の下ごしらえをする』というもの。天然繊維で適度な硬さがあるため、ダイコンやゴボウなどの新鮮な根野菜の泥を落としたり、薄皮をむいたりと料理の下ごしらえにも適しています。亀の子束子西尾商店ーより引用包丁を使って処理するよりも簡単かつ安全なので、子供のお手伝いにもぴったりです。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。スポンジとたわしを正しく使い分けることで、キッチン作業を楽にできる可能性があります。「これまであまり意識していなかった…」という人は、ぜひ亀の子束子西尾商店公式サイト情報も参考に、正しい使い分けを意識してみてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2024年03月08日お小遣いは1年に1回ASD(自閉スペクトラム症)の太郎には、小学6年生の正月からお小遣いを渡しています。お小遣いを渡すタイミングは年に1度、お正月のタイミングのみです。その時に1年分のお小遣いをまとめて渡しています。今は中学2年生なので、今年の正月で3回目のお小遣いを渡しました。お小遣いを渡そうと思ったきっかけUpload By まゆん小学6年生の夏に太郎は初めて友達と外へ遊びにでかけました。遊びから帰宅した太郎が初めに口にした言葉が「お母さん!町で猫がカゴに入っていて、募金箱に千円を入れてきた!」でした。数千円しか渡していなかったうちの千円を太郎は募金に使ったのです。私はその行動に「なんて優しい子なんだろう」とは思わず、逆に不安感と危機感をおぼえました。それを募っていたのがどのような団体なのか分からないこと、小学6年生の太郎が千円という私からしたら大きな金額を募金に使ったこと。募金をする金額などの価値観は人それぞれではあるとは思いますが、私は募金に使用した金額を聞いて太郎の金銭感覚を養わなければと思いました。私は太郎にこう言いました。「今度から、募金をするときはお母さんがいる時にしよう」「千円という金額は、お母さんは大きすぎる気がする。太郎が自分で稼ぐようになったら、いくらでもしていいから、それまではお母さんと相談してから募金しよう」真剣な顔で私が言うと、太郎も少し固くなりながら「うん!分かった!もうしない!」と、どこまで真意を理解しているかどうかは分かりませんが、そう返事がありました。そして、金銭感覚を養うために、お小遣いを渡すことを決めました。1年に1回と決めた理由では次になぜ一年に一回のお小遣い制になったのか。主に3つの理由があります。Upload By まゆん理由その1:元同僚がお子さんにそうしていたと聞いて良いと思ったから元同僚のお小遣い事情について聞いた時に「年に1回まとまった現金を渡しているだけ」と答えがきて衝撃を受けました。私の中のお小遣いは毎月渡すものという考えがあったからです。そもそも年に1回にまとまったお金を渡して一気に使ってしまうのではないか?そういう考えもありました(私なら使いそう)。衝撃でしたが、よく考えてみると1年先までの使い道を考える力もつくのでは?というか太郎に使い方を教えるいい方法なのでは?と思った記憶があります。理由その2:お金の見える化が視覚優位な太郎にはピッタリだと考えたから太郎は視覚からの情報を得ることを得意としています。逆に目に見えないものの理解を不得意としています。そこを理解した上で現金が目の前にあった方が太郎も1年間の計画を立てやすいだろうと考えました。理由その3:お年玉のありがたさを感じ、使い道を考える機会になると考えたからまとまった現金の準備はお年玉のタイミングを利用しています。太郎は親戚が多く、ありがたいことにそれなりの金額になります(ここはあえて金額の詳細は伏せておきます)。そこに少し足した金額が太郎の1年間のお小遣いとなっています。環境に感謝です。お年玉が1年間のお小遣いと認識づけることで「お年玉」がどれだけありがたいものなのかを理解できるいい機会になるなとも思っています。太郎のお金の使い方についてさて、これで本人が管理できるのかというと完全にはできません。祖母と私と太郎で定期的に残金を数えています(お金を使うタイミングがある時もその都度)。そしてお金の使い方ですが、好きな物に惜しみなく利用しています。とはいえど、やはり残金が見えているため計算をしている太郎をよく見かけます。「えーと、1750円足す1750円はああ」という風に。Upload By まゆん好きな物が出てきたり物欲が出てきたりしたのがここ1年ほどの間だったので、お小遣い制度導入のタイミングはちょうど良かったと感じています。今のところ、お小遣いがなくなってきつくなることはなく、逆に余りが出て翌年に繰り越しできている状況です。次はキャッシュレス?現代社会はキャッシュレスの時代。現金でのお金の使い方を覚えたらキャッシュレスも試してみようかと考えています。視覚優位であるため恐らくキャッシュレスでの金銭管理は困難なのでは?と思う面もあるのですが、やってみないと分からないのでとにかくチャレンジです。急に本人にキャッシュレスでの管理を任せるのもリスクがあると思うので、ゆっくりとお試し期間を設けながら進めていきたいです。時代に合わせつつも、太郎の個性を活かしながら社会に適応していけたらと思っています。執筆/まゆん(監修:森先生より)お子さんの特性を理解されて、将来を見据えてしっかりとしたお考えで教育されていますね。実際、発達障害の傾向がある方では、お金の管理が苦手な方は少なくありません。欲しいものがあると衝動的に買ってしまったり、計画的に使うことが難しくて生活費が足りなくなってしまったり、ゲームやギャンブルにのめり込んでお金を使い切ってしまったり……ということがあります。自立する時までには、長期的なお金の管理を自分でできるようになることが必要です。一ヶ月ごと、一年ごとなど期間を決めて一定額のお小遣いを渡して、「計画的に使わないとあとで自分が困る」という経験をつむことに意味があります。また、視覚優位なタイプですと、「現金」や「残高」は管理できるけれどクレジットカードを打ち出の小槌のような感覚で使ってしまうというパターンもありますので、子どものうちにキャッシュレスも経験しておくのは重要ですね。今のうちにいろいろな経験をして自分の傾向を理解しておけば、自立してから「クレジットカードは使いすぎてしまいそうだから限度額を低くしておこう」といった工夫もできます。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月28日みんさんは夫と息子ミーくんの3人家族。ミーくんは消化管アレルギーがあり、小麦や大豆、卵黄が食べられません。ある日、ミーくんがパン粥と豆腐を食べて嘔吐! 小児科を受診するものの、アレルギーの確証はなく、一旦様子見することに。前向きに離乳食づくりをするみんさんでしたが、ミーくんはパン粥を食べて再び嘔吐してしまいました。小児科の医師からは「消化管アレルギー」の可能性があると指摘され、後日総合病院を受診するよう言われます。落ち込んでばかりいられないと、離乳食を進めたいみんさんですが……? 私がしっかりしないといけないのに…ミーくんのアレルギー症状が恐怖だった私は、だんだんとアレルギーの出やすい食材や新しい食材を避けるように。今まで問題のなかったメニューばかり食べさせるようになっていたのです……。 豆腐をつかった離乳食を食べたあとに嘔吐してしまったミーくん。以前は大丈夫だっただけにみんさんは動揺しました。 その後小児科で、みんさんが離乳食を進めるのに慎重になっていることを感じた医師は、あまり怖がりすぎないようアドバイスします。 そして、総合病院の紹介状を貰ったみんさんは、ミーくんを連れて受診することに。病院では、人見知りと場所見知りでミーくんが大泣きすることも多く、待ち時間もなかなか落ち着かないみんさんなのでした。 アレルギー症状に苦しむわが子を見るのはつらいですよね。医師から離乳食の進め方をアドバイスをされても、なかなかみんさんの心は晴れませんでした。管理栄養士さんによると、アレルギー症状が出た場合、完全食物除去(アレルギーの原因となる食物を完全に取り除くこと)と診断をされる場合もあるそうなのですが、栄養不足や偏りが出てきてしまうケースもあり、アレルギー専門の医師に相談することが大切なのだそう。 通っている小児科から紹介してもらった総合病院のアレルギー専門の医師と詳しく話すことによって、みんさんの気持ちが少しでも上向きになり、みんくんの食事も一歩進めたらいいですよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 >>次の話 監修者・著者:管理栄養士 久野多恵 著者:マンガ家・イラストレーター みん
2024年02月27日保育士として働きながら、2人の男の子を子育て中のArareさん。ある日、3歳の長男が40度以上の熱を出し、小児科に診てもらうと川崎病と診断されました。長男が入院することになったため、保育園を休ませてもらいたいと園長にお願いすると3日間しか休みがもらえず…。■息子が川崎病で入院することに Arareさんの長男が3歳のときのこと。ある日、突然40度以上の高熱を出し、小児科に診てもらうと…。すぐに大きな病院で診てもらうと、やはり川崎病の疑いがあるため、長男は即入院することに。病院からは、長期入院の可能性があること、また保護者の付き添いが24時間必要と言われたため、保育士として働いていたArareさんは職場の園長に電話し、休みのお願いをしました。すると最初は「いいよ!」と快く言われたのですが…夫も両親も働いている状況で、24時間付き添いが必要となるとどうしても休みが必要なのに、園長からまさかの言葉が。そして、まだ川崎病とは確定していなかった長男でしたが…長男の発熱はしばらく続いていました。すると長男の主治医から話があり、このまま熱が下がらないようなら、もう一度詳しい検査をしたいので、検査に立ち会ってほしいとのこと。ダメ元で相談してみてよかった、と思っていた矢先、時差勤務表を見ていた園長が…すると園長が…!■園長が休みを許可してくれない!結局、休みについてOKをもらえず、撃沈。するとそこに…園長も驚いたようで、その日はすぐに病院に行かせてもらえました。そして…しかし長男は2週間入院することが決まり、Arareさんはまた職場との板挟みに苦しむことになるのでした。こちらは、Arareさんの体験を元に、2020年8月14日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に対する読者からのコメントをご紹介します。■読者からは体験談もまずはArareさんの置かれた状況に、共感する声が多く届きました。・私も15年目の保育士です。保育士あるあるです。特に正規職員や正規に近い臨時職員は、休むことをすごく拒まれます。自分の子どもより人の子どもを優先する正規の先輩方や主任の考えにはついていけない職員が多く。子どもを優先するために辞めたり、パートになったりする方が多いです。人手不足も大いにありますが、働きやすい環境かどうかと言われたら、子どもや保護者を支援する機関なのに、職員のことは後回しになってしまうのが現状のようです。・投稿者さんにすごく共感できるエピソードでした。病気や看病でどうしても休みが必要なことってありますよね。ましてや子どもを預かる施設の園長が、子育てに奮闘しているママの味方になれないなんて残念だなと思いながら読ませていただきました。もっと休みが必要なときに休みやすい世の中になってくれたらいいのに。・まさしく同じことがありました。職場と子どもの病気の板挟みを一人で抱えていました。周りが助けてくれるわけでもなく、女が働くってなんなんだろうと今でも思い出すと辛いです。自分は会社を辞めたのですが、この記事を読み、自分の選択は間違いではなかったと思いました。・かなり共感できる部分がありました。世の中は少子化だし、会社では人手不足なのでマタハラもすごいです。子育てをしながら仕事復帰しやすい世の中になってほしいです。・幼少期の入院はとにかく親の負担が大変です。私のときは育児休業中だったのでなんとかなったけれど、普通の勤務体制だったら、職場がどんなに理解を示してくれても厳しいかもしれません。この記事のママさんの勤務先も、無理解というわけではなさそうですが、人手が足りないのは事実だと思いますし、悩ましいですよね。あとは入院先を紹介してもらうときに、親が付きっきりでなくても大丈夫な病院をリクエストするくらいしか、打開策がわかりません。・保育士です。読んでいて悲しくなりました。痛いほど気持ちがわかる、わかりすぎます! 申し訳ない気持ちはあるけど、自分の子どもも心配。うちは幸い職員の人数が多く、快く休ませてもらえるので、本当にありがたいです。でも、若い頃に働いてた所は人数がギリギリだったから、自分に熱があっても休ませてもらえなかったです。・私も保育園で働いていました。育休が開けて出勤したものの、保育園生活1年目はとにかく具合が悪くなるんですよね…。鼻水が出たら、すぐに耳鼻科に行って薬をもらってと、治療してもダメなものはダメで、お母さん、耳垂れが出ているのでお迎えお願いします…なんて連絡が来たこともありました。幸い義父母が子ども好きで具合が悪いときは一週間くらいずっと見てくれてホントにありがたかった。子育ては誰かの手を借りないと厳しいなあと思いました。・このお母さんの気持ちはよく分かります。私はパートを休ませてもらいましたが、なかなか休めずにいるお母さんたちもいました。常に気が張って本当にしんどいですよね。・保育士をしていたので、気持ちはよくわかります!病気の我が子を親に預けて、他人の子をみる…。園長先生はこんな感じの人が多いです。保育士が減って子どもに何かあったら…と考えるんでしょうね。でも、保育士も人の親。 今の保育士の不足や、課題の多さ。一般企業等よりカツカツの人材。本当に問題山積みだと思います。読者のコメントを見ていると、保育士の現場ではあるあるのようですね。園長に対しては「考えが古い」など批判的な声が多数見られました。・園長先生の考えもわからなくもないが、園児同様、職員の子どもの気持ちをくめないのはいかがなものか。・私は仕事が看護師だから日勤は休み取りやすいです。お互い様ですよね。たしかに迷惑はかかるけど、それをどうにかするのが上司の仕事だし、大変なのを部下に言うべきでない。若い年代だけでなく、孫の出産や親の介護や夫の病気など誰にでも何がおこるかわからないんだから。・園長は頭が固く考えが古いなと思いました。私も子どもがいて仕事をしているので、仕事も大事なのはわかりますが…。こんな園長のもとで仕事をしなくてももっと良い職場はあると思います。これをきっかけに勇気を出して辞めて新しい職場を探してみては?と思いました。・私も保育士をしていますが、 園長次第でやはり対応が変わるなと思いました。主任や他の先生たちがいくら言っても、保育園や幼稚園は園長様様で、園長が絶対なところが多い気がします。今までの園は病気などへの対応は優しかったですが、これから就職先を探すときは、園長の雰囲気を重視するポイントになりますね。・ありえない…。同じ子どもを持つ親としても、子どもの保育に携わる人間としてありえない。自分のことしか考えていない上司。お気の毒にとしか言いようがないですね。・子どもを預ける身として、こんな園長がいる保育園なんかには絶対通わせたくないですね。自分の子どもまで雑に扱われそうで無理です。・保育園の園長なのに川崎病についての知識がないことに驚きました。確かに症状が軽いお子さんもいますけども。自分だったら保育士の仕事を辞めていたと思います。このお母さんは責任感が強い。・その園大丈夫ですか? 園長先生、確かに軽症の川崎病もありますが、ほとんどは入院必須ですし、自分の子がグロブリンなどをやっている時点で仕事よりも我が子をとりたかったですよね。この記事は本当に読んでいて悲しく、辛くなりました。子どもって親がいなかった時のことをよく覚えているので、病気のときは側にいて安心させてあげたいですよね。・お母さんの気持ちがよく分かって涙が止まりません。きっと仕事を辞めてでも子どもさんに付いてあげたかっただろうな。子どもにとって母親が側にいるっていうだけで安心感が全然違うと思います。だからこの園長の対応に腹が立って仕方ないです。自身も母親、そして幼稚園の園長ともある人がそんなこともわからないなんて。・怒りを覚えたのは川崎病に知識がなく、理解が全くなかった園長です! 園を仕切っているのなら、現在密かに流行り、増えている怖い病気の知識を、子どもはいつ何時に発病するかわらないので最低でも持っていてほしかったです。私には子どもは居ませんがもし自分の立場だったら…その場でブチ切れています。・幼稚園の園長、すなわち幼児教育に携わるプロでありながら、川崎病に対する知識がここまでないというのが信じられません。そして、自分やその周りの人が川崎病にかかったことがある読者からのコメントも目立ちました。・娘が1歳になったばかりのときに川崎病で入院しました。グロブリンの点滴で、一旦症状がおさまったものの、血液検査の結果がよくなく、結果的に再発を繰り返して一ヶ月半にわたり、4回入退院を繰り返して今に至ります。現在は落ち着いて定期通院のみですが、私が育休とはいえ、上の息子の面倒を見る人がおらず、本当に大変でした。・息子が一年前、1歳の時に川崎病にかかりました。とても心配で息子が死んじゃうんじゃないかと人生で一番辛い一週間でした。早期にかかりつけの病院で病名がわかったおかげで、すぐに治療してもらい熱は下がりましたが、小さな手に何本もの点滴や薬の管がしてあり、なんともかわいそうで。今は元気に生活していることだけで幸せだと思います。仕事を辞めてでもそばにいたいと思わないのかなと思いました。・同じ川崎病になった子どもの親として、すごく共感できました。下の子が生まれるときに仕事は辞めてしまっていたので、仕事を続けていたらどうなっていただろうかと考えました。・私も3才の時に川崎病になり、入院しました。たくさんの検査や注射、レントゲンを撮りました。母は今でも当時のことを苦しく思っているようですが、私自身は辛い苦しいことは記憶になく、同室の友だちができたこと、保育士さんや看護師さんが遊んでくれたり、優しくお世話したり、絵本を読んでもらったこと、夜、看護師さんに眠るまでうちわで仰いでもらったこと。家族や親戚が心配して看病してくれた温かさなど、良かったことしか覚えていません。川崎病のおかげで、後遺症の検診をし、そのおかげもあり、健康に気をつけて元気でいられることに感謝できる人生を歩んでこられています。家族に心配や負担をかけてしまいましたが、私にとってはむしろ感謝するくらいの経験でした。私の経験と考えで、筆者さまの気持ちが少しでも軽くなればうれしいです。・川崎病は友だちの子どももかかりました。本当に怖い病気です。子育てしていく中で知っておきたい病気のひとつだと思います。・当時年少の息子が2週間ほど川崎病で入院したことがあり、入院中の経過は共感だらけでした。私は専業主婦ですが、この方は職場に理解がない保育士さん。ただでさえ心身共に消耗させられる事態なのに、あの園長の発言。よくぞ乗り切った!ってねぎらって差しあげたい。うちも両家祖母の援助があって万全の態勢での入院でしたが、退院後半年くらい人間不信状態でしたから、退院したからって一筋縄ではいかないんだろうな。・川崎病は昔に比べてカテーテルでなんとかなることもあるけれど、本当に原因不明なことをみんなに知ってもらいたいです。自分自身、幼少期に川崎病になり 完治は一応したが、川崎病が原因だと思われる心臓の痛み(原因不明)などかあります。大人になってからそうした副作用みたいなものがあることも知ってもらいたいです。今回の漫画と読者のコメントを読んで、改めて川崎病はとても怖い病気だと思いました。毎年1万人以上の子どもがかかっていて、原因も解明されておらず、個人によって症状もさまざまなようです。病気への無理解が減ることを願わずにはいられません。園長との戦いはその後どういった展開になるのでしょうか。入院生活はまだまだ続きます。▼漫画「長男の川崎病と職場の板挟みで大変だった話」
2024年02月25日息子の吐き戻しが気になり、小児科に訪れたときのエピソードをご紹介します。 なにかおかしい…息子が生まれ、退院後自宅で過ごしていると、生後2週間ほどで息子が育児用ミルクを少量吐き戻しするようになりました。数日続いたので近所の小児科で診てもらうことに。医師からは「よくある新生児の吐き戻しですね」と診断を受け、そのまま帰宅し様子を見ていました。 ですが、次の日から育児用ミルクを飲んでいる最中に大量に戻すようになり、夜中も噴水のように吐き戻していました。やはりおかしいと思い、出産した産婦人科で診てもらうと、「ここでは診れません」と言われました。元々黄疸の数値が高く、それもおかしいと思っていたのですが、黄疸の数値が高い・吐き戻しが酷いという点が引っかかったようで、すぐに大学病院へ緊急搬送されました。 大学病院での診断は「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう:生後2~3週ころから吐きもどしがみられ、徐々に「噴水状」になることが特徴。薬剤による治療法と手術による治療法があるが、病院によって方針が異なることがある)」でした。翌日すぐに手術し、無事回復に向かいました。黄疸の数値が高かったのも肥厚生幽門狭窄症で育児用ミルクが腸に届いていなかった、消化し切れていなかったことが原因とのことでした。 初めての子育てで、周りに前例もなくとても不安でしたが、病院の先生から「ママの勘が1番当たる」と言われました。「毎日一緒にいるママが少しでも異変を感じたらそれは病院に行くべき」と教えてもらい、そこからはすぐ病院に行くようにしています。 作画/大福監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:田中愛 1歳の息子を持つママ。医療事務にてパート勤務。趣味はライブ参戦
2024年02月21日漫画家のあさの☆ひかりが17日に自身のアメブロを更新。50軒以上の小児科などから受診を断られた結果を明かした。この日、あさのは「発熱したのに病院が見つからない」というタイトルでブログを更新。「ボーイ、朝から発熱38度」と子どもが38℃の発熱に見舞われたことを明かし「とりあえず近場の小児科、発熱外来に電話しまくるも50軒以上全部断られた」と説明した。続けて「東京の休日診療、特に小児科は飽和状態で予約できないとは聞いてはいたけどここまで取れないものなのか」とコメント。その後について「リサーチ能力がCIA並のうちの父が100軒ほど電話かけまくり、なんとか見つけてくれた病院が診療できるかもとのことで3時間ほど待機してから連絡がきて、どうにか診療していただきました」と父親が電話をかけた病院に足を運んだことを報告した。最後に「よかった」と安堵した様子で述べ「初の発熱 縮み上がりました」と子どもの写真とともにつづり、ブログを締めくくった。
2024年02月18日夫(慶さん・仮名・34歳)に日頃から不満を抱いていた瑠衣さん(仮名・32歳)。息子(蒼さん・仮名・5歳)が体調を崩しては、小児科へ連れて行く日々を送っていました。子どもが病弱だと悩んでいた時に、担当医(郁人さん・仮名・38歳)が優しく励ましてくれて。それを機に、瑠衣さんは郁人さんに猛アプローチ…二人はやがて不倫関係に。しかし、郁人さんがシングルマザーのママ友(柚希さん・仮名・29歳)とも交際していることが発覚。彼は開き直るばかりで、瑠衣さんは仕方なく身を引くことにしました。瑠衣さんは元不倫相手の郁人さんの裏切りに相当ショックを受けたそう。離婚するつもりはなかったものの、彼に誰より愛されていると信じて疑わなかったからだと言います。でも、夫に不倫がバレていなかったので、とりあえず元の生活に戻ることにしたのだとか。元不倫相手の婚約者から浮気の事実を責められて…「数日後、ママ友の柚希さんから呼び出されました。何事かと思ったら『あなた、郁人さんと浮気していたでしょ!』と怒鳴られて…なんと彼との不倫がすでにバレていたのです。どうやら彼女は先日の電話を盗み聞きしていた様子。すると『私、郁人さんの子を妊娠したから、彼と再婚することになったの』『彼のことはもう諦めて…お腹の子の幸せまで奪う気じゃないでしょうね』とすごまれて。私はただ『郁人さんとはもう終わっている』と答えることしかできませんでした」このタイミングで瑠衣さんは急に体調が悪くなったそう。「不倫相手との別れがつらかったので、最初は精神的なものだと思っていました。でも、ひどい吐き気が続いて…まさかと思い妊娠検査薬を使うと、なんと私自身も妊娠していることがわかったのです。不倫するようになってから夫とカラダの関係はなかったので、確実に郁人さんの子ども…あまりのことに私は頭が真っ白になってしまって。彼と別れた以上、どうにか実の子として出産しなければ…と考えました」夫に妊娠をごまかして報告…その時彼が放った思いもよらぬ言葉とは…?「私は、ひとまず夫に『二人目ができた』と告げました。辻褄が合わないけれど、子どもを授かった喜びでなんとか言いくるめようとしたのです。すると夫は『俺の子じゃないだろう…不倫していたくせによくそんなことが言えるな』と声を荒らげて。よくよく話を聞くと、息子が夫に『ATMって何?ママがパパのことをいつもそう呼んでいるよ』としゃべったのだとか。それで、夫は息子のポケットにボイスレコーダーを仕込んで、私の不倫の証拠を集めたのだと語りました」その場で夫に録音した音声を流され、瑠衣さんはぐうの音も出なかったそう。「夫の怒りはとどまることを知りませんでした。『俺が家族のために働いていたのに、ATM呼ばわりするなんて許せない』『君とは離婚する…これからは高収入な不倫相手に養ってもらえばいいだろう』と怒鳴り散らしたのです。次の瞬間『俺が話したことはすべて本当だったでしょう』と夫が言ったので、後ろを振り返るとそこには私の両親が…。どうやら夫から私の不倫の事実を聞かされ『そんなわけがない』と娘をかばいに来た様子。両親は『瑠衣には失望した…もう顔も見たくない』と言い残し、足早に去っていきました」その後、瑠衣さんは夫に家を追い出されてしまったのだとか。「住む場所もなく、かと言って実家にも戻れないので、ホテルを転々とする日々を送っています。私が不倫していたこともあり、息子の親権も失って…子どもに会いたくても今は会うことすら叶いません。夫に慰謝料を払うため働かなければならないけれど、身重なカラダで職を探すのはとても難しいです。先日、産婦人科を訪れた際に元不倫相手の郁人さんと婚約者の柚希さんに出くわして…彼女に『旦那さんと仲直りしたの?二人目ができてよかったね』と言われて。彼は私が自分の子を妊娠したと悟ったはずなのに、冷たい視線を向けるばかり…今頃になって、自ら不倫に走ったことをただただ後悔しています」不倫に溺れてしまった瑠衣さん。結局のところ、あんなに熱を上げていた不倫相手でさえも手を差し伸べてくれることはなかったようです。一時の感情ですべてを失うことがあると覚えておきましょう。©ryanking999/Adobe文・菜花明芽
2024年02月17日ほんの出来心で不貞を働いてしまう人は少なくありません。今回は、我が子を担当する小児科医とひょんなことから不倫に陥った32歳人妻のエピソードをご紹介します。夫に不満を抱きつつも…ワンオペ育児に追われる日々瑠衣さん(仮名・32歳)は結婚しているにもかかわらず、現在とある独身男性(郁人さん・仮名・38歳)と不倫関係にあると言います。なぜ瑠衣さんは先の見えない恋愛に足を踏み入れてしまったのでしょうか。「私は、夫(慶さん・仮名・34歳)と息子(蒼さん・仮名・5歳)の三人家族です。夫は仕事が忙しくいつも帰りが遅いため、結果的にワンオペ育児を強いられています。加えて、息子はカラダが弱く年中病院へ通う日々を送っていて。一人で頭を悩ませることが多く、子育てに無関心な夫に不満を募らせていました」そんな瑠衣さんに大きな転機が訪れます。「その日も、息子が熱を出したので小児科へ連れて行きました。あまりにもつらくて、主治医の先生の顔を見るなり『私が至らないから息子が病気ばかりして…』とその場で泣いてしまったのです。すると、先生は『子どもは体調を崩しやすいものです』『僕はお母さんの頑張りをずっと見てきましたよ』と励ましてくれて。こんなに優しい言葉をかけてもらったのは初めてだったので、彼の思いやりに大感激。私は一瞬で郁人さんに心奪われました」恋心に火がついた瑠衣さんはいけないと思いつつも、郁人さんにアプローチを試みたそう。「以前とは打って変わって息子の通院が楽しみになりました。診察室で看護師さんが席を外す隙を狙って『あなたみたいな人と結婚したかった』『恋人になって私を支えてほしい』と先生の耳元でささやくことに。最初は冗談だと受け流されたものの、徐々に彼も私の本心に気がついたようで…ある日連絡先を書いたメモをそっと手渡してくれたのです。郁人さんと個人的にやり取りするようになり、やがて私たちは不倫関係になりました」二人はどのように密会を重ねたのでしょうか。「私は不倫がバレることを恐れ、彼と会う時は『子どもの病院へ行く』と夫に嘘をついていました。郁人さんが子ども好きということもあり、いつも息子を連れて密会していたんです。三人で顔見知りのいない遠方まで出向いては、彼は子どもが楽しめるよう遊園地や動物園に連れて行ってくれて。周りから見れば、私たちは理想の家族そのものに映ったはず。夫が出張の際は、そのまま彼の自宅に泊まってカラダの関係を持ちました」不倫にのめり込んでいた瑠衣さんですが、夫と離婚するつもりはさらさらなかったのだとか。「たしかに郁人さんのことは好きだったけれど、今が楽しければいいと思っていました。何より私には子どもがいるし、小児科医の彼にも社会的立場があるからです。彼といる時『夫はあなたよりずっと稼ぎが少ないのにいつも忙しくしている』『それを不満に思っているけれど、私にとって夫はATMだから必要不可欠な存在なのよ』といつも愚痴っていて。夫の悪口を不倫相手に言うことで、思いきりストレスを発散していました」しかし、ここで思いもよらない出来事が起こります。「ある日、シングルマザーのママ友(柚希さん・仮名・29歳)から相談を持ちかけられました。なんと、彼女から『小児科医の郁人さんって知っているでしょ?』『実は彼とずいぶん前から付き合っていて…そろそろゴールインしたいと思っているの』と聞かされたのです。どうやら逆プロポーズの相談だった様子。私は『うちの息子も先生にお世話になっているよ』と話すので精一杯で…彼の裏切りを知りかなりショックを受けました」とりあえず瑠衣さんは素知らぬ顔でその場を乗り切ったそう。不倫相手に二股疑惑が浮上して…その時彼が放った信じられない言葉とは…?「私は真相を確かめるため思い切って郁人さんに電話することにしました。柚希さんから相談を受けたと告げ『付き合っていたのは私だけじゃないの…?』と詰め寄ると、彼は『僕は来るもの拒まずだから…君のこともそれ程好きじゃないよ』と言い放ったのです。さらに『柚希さんと僕は独身同士…不倫関係じゃないのだから、なんらやましいところはないよ』と正論を振りかざして…。彼の発言がもっともだと思った私は、ただ黙って身を引くしかありませんでした」身勝手に不倫に走った瑠衣さん。相手が本気じゃなかったとしても、自分も家族を欺いていたのだから文句ひとつ言えないのではないでしょうか。©kapinon/Adobe文・菜花明芽
2024年02月17日3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、子どもの自己肯定感を上げる方法について、教えてもらいました。こんにちは。小児科医の保田典子です。ちょっとした親の言動で子どもの脳が傷つけられるというデータが出てきています。子どもには前向きに、自分の能力や才能をいかんなく発揮してくれる子になってほしいですよね。 子どもたちを褒めることで、自己肯定感を育むことができます。今回はその方法についてお話したいと思います。 そもそも「叱る」と「怒る」は違う「叱る」というのは、冷静に話して言い聞かせることを言います。「怒鳴る」というのは、「自分は怒っている」という感情を子どもにぶつけている状態のことを指します。 その場の感情をぶつけてしまうと、子どもは怒られた内容(何が悪かったのか)よりも、「怒られた! ママが怖かった!」という気持ちが先にたってしまい、結局言い聞かせたいことがかえって伝わらなかったりします。 感情的になって子どもに怒鳴り続けると、子どもは次第に「何をやってもママは怒る」「自分は何もできない」と覚えてしまいます。何をしても過激に怒鳴られると、常に大人の顔色を見て動くようになり、子どもの自由さ、豊かな発想は潰されてしまいます。 すると自己肯定感は低くなり、子どもにとって悪影響を及ぼすのです。頻繁に怒鳴られると、子どもの脳が傷つくという研究結果もあります。 ポジティブな声掛けや褒めることで、自己肯定感を育てようここ何十年かの研究で、「怒られるから〇〇をする」という、嫌なことを回避するための行動より、「うれしいから、やりたいから〇〇をする」という行動の方が長続きして効果的である、とわかってきています。前向きに良い行動ができるようになるためのには、ポジティブな声かけがおすすめです。 ポジティブ声掛けのコツ1:スモールステップで褒めるまずは、褒める回数を増やして、たくさん褒めましょう!親御さんたちは、ついつい「全部できたこと」を褒めがちなのですが、やってほしいことを細分化して、こまめに褒めるのがコツです。片づけが全部終わった後に「お片付けできてえらいね」ではなく、片付けをするそれまでの過程一つ一つを褒めてみてください。 例えば、お片づけをしてほしい場合、お片づけをしようと動き出したときに1回褒める、実際に片づけの行動をしはじめた時にまた褒める、片づけの方法を自分で試行錯誤してやっていたらまた褒める……などです。1回のタスクで5~10回褒めるのを最終目標にしましょう。 ポジティブ声掛けのコツ2:笑顔で大げさに褒めるマスク時代になってしまって、人前で顔を見せることが少なくなりましたが、子どもにとって大人の表情を見て会話をすることは、発達の上でとても大事です。親が自分の行動で喜んでいるかどうかを表情で敏感に感じます。ぜひ、良いことをしたら笑顔で、大げさに褒めてあげてください。 たくさん褒めてあげましょう!子育ては、「叱らない」「指導しない」ことが大切なわけではありません。良くない言動は適切に叱って、良い行動はしっかり褒める。これを繰り返していれば、きっとお子さんの良い行動が引き出されるはずです。なかなか地道な作業ですが、コツコツ積み重ねていければいいなと思います。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2024年02月17日「精神的にも体力的にも大変だった」ここ1週間ほど体調を崩してダウンしていたと明かした菊地さん。風邪を引いた娘のこあみちゃん(愛称)を家で看ていたところ、菊地さんにも風邪がうつってしまったといいます。子どもから風邪がうつってしまうのは「あるある」ですよね。しかし、風邪をひいていても「家のことやらなきゃいけない」という現実。夫は「ゆっくりしてていいよ」と言ってくれるものの、「私の方がテキパキ動けちゃう」ことから、頑張って家事をこなしていたとか。とはいえ風邪で体力を消耗し、徐々に気力も低下。その状態で体調不良のこあみちゃんの面倒をみながら家事をするのはやはり「精神的にも体力的にも大変だった」といいます。子どもが風邪のときは、普段以上に体にいいものを食べさせたいと思ってしまいますが、3歳のこあみちゃんは食べられるものが少なく「そもそも偏食」。お医者さんから「本人が食べられるものを、なんでもいいから食べさせてください」と言われたことに救われたといいます。また「療養中は好きにさせてあげたい」と思い、スクールをお休みしている間は、こあみちゃんが好きなお菓子もどんどんあげてよいことに。菊地さん自身、具合が悪かったので「(こあみちゃんの)好きにさせた方が楽」だったとか。普段からおやつ食べ放題とはいきませんが、体調が悪い親が無理をしないためにも、風邪のときの「特別」なら全然アリですよね。現在では体調も回復したそうですが、菊地さんもこあみちゃんも病み上がりなのでたっぷり睡眠をとったところ、こあみちゃんがベッドの2カ所に「おねしょ」をしてしまったそう。こあみちゃんはすでにオムツを卒業しているものの、今回は13時間ほど眠り続けていたというので、仕方ないかもしれません。この日、菊地さんはおねしょで汚れたシーツや敷きパッドを洗濯し、マットレスをクエン酸消毒。これらが普段の家事に追加され、「それだけでもひと苦労」「主婦ってやること多いよね」と明かしていました。今回、風邪でつらいのに家事をせざるを得ない、ゆっくり休むこともできないという期間を過ごした菊地さんは、「完璧を求めず」「毎日生活することだけを考えよう」と改めて実感したようでした。おねしょ後の寝具、すぐ洗えない時の臭い対策子どものおねしょは仕方がないもの。しかし、忙しいときや体調不良のときにおねしょで汚れたシーツや敷きパッドなどを洗濯するのは負担が大きく、どうしてもイライラしてしまうかもしれません。毎日のようにおねしょが続いたときは「比較的時間にゆとりがあるタイミングで洗濯すればいい」と割り切ることもひとつの方法です。「すぐに洗濯したほうが気持ちにゆとりが持てる」のか、「時間に余裕があるときの方が気持ちにゆとりが持てる」のか、この2つを天秤にかけてみて、その時に楽だと感じる方を選択してみましょう。嫌な家事をどのタイミングですると気持ちが軽くなるのかは、人それぞれ。家事は毎日のことですから、自分が楽にできる方法を選ぶことが大切なんです。ただし、おねしょが付いた状態でシーツを放置するのだけはNG。シーツを水かぬるま湯で軽くすすいで、バケツの水に浸けるまではやっておくと後悔しません。アンモニア臭対策として、バケツにクエン酸を溶かした状態で浸けるのがおすすめです。
2024年02月16日幼稚園入園と同時に表れてきた息子の困り年少の4月から幼稚園に入園した息子。まず先立って心配だったのがトイレのこと。トイレトレーニングがなかなかうまくいかず、難航していた息子。なんとか入園式の5日前にトイレで排尿ができるようになり、入園式には布パンツで行けました。しかし心配事はほかにも……。まず息子は幼稚園のエントランスにある掲示物が気になって、登園してもなかなか上履きに履き替えられませんでした。息子の幼稚園にはさまざまなポスターや、かわいらしい壁面飾り、ときには天井にぶら下がるような飾りも掲示してあります。息子は朝登園するたびにそれらに釘付けになり、なかなか上履きに履き替えられませんでした。Upload By ネコ山息子の幼稚園は通園バスで登園するのではなく、毎朝幼稚園のエントランスまで保護者が送っていきます。年少の靴箱の前で私は何度も外靴を脱ぐように促すのですが、息子の耳には入っていないようす。息子に触れながら話しかけたり、大きめの声で声かけしたりしましたが掲示物に見入っている息子は「今それどころじゃないんですけど?」のような表情で掲示物に見入り、取り合ってはくれません。最終的には先生と一緒に靴の履き替えを促したり、そばにいたお友達と一緒に行こうと声かけするなどをして、毎朝なんとか年少の部屋まで送り出していました。Upload By ネコ山壁面飾りや掲示物に夢中で……というと、3歳児のあるあるエピソードのように感じますが、毎朝毎朝幼稚園に行くたびに上履きに履き替えるというただそれだけのことに、親としてこんなにも労力がいるとは思ってもいませんでした。幸い息子は入園当時、行きしぶったり母親である私と離れることを不安がったりするタイプではありませんでした。行きしぶりや母子分離不安ならまだ理解がしやすいのですが、ただ上履きを履き替えるだけのことでこんなにも手こずるとは思ってもみませんでした。結局、年少の1年間は毎朝、上履きに履き替えることに時間がかかっていました。また「今日は幼稚園で何したの?」と聞いても、私が聞きたいような「お砂場した」や「ねんどした」などの活動内容を答えてはくれず、いつも「おにくたべた」とお昼ごはんのメニューを答える息子。息子は幼稚園でやっていけているのだろうか……不安がつのっていきました。幼稚園、最初の個人面談では入園して3ヶ月後に、担任の先生と初めての個人面談がありました。息子は幼稚園でやっていけているのか……不安な気持ちの中、思い切って息子の幼稚園での様子を聞いてみました。すると、お友達の名前をすぐに覚える、お友達の名前を呼んでコミュニケーションをとっている、絵が上手で同級生はまだ顔だけか頭足人を描くことが多いけど息子は胴体がある絵を描くことができている、など予想以上に担任の先生は息子のことを褒めてくれました。Upload By ネコ山担任の先生が息子のいいところを見つけてくれていることに、ひと安心しました。しかし、毎朝上履きの履き替えがスムーズにいかないこと、また、1歳の頃から多動でその印象が強いことから集団生活でやっていけているのか、私は不安が拭えていませんでした。思い切って「発達的にはどうですか?」とうかがうと「朝の登園の様子なども、3歳児という幼さからなのか、発達によるものなのかまだ分からない」とのこと。続けて「気になるようだったら発達センターを紹介しますが、まずは3歳児健診を受けてみてもいいかもしれません」と、『受診目安は3歳半過ぎてから』と(私の住む自治体では)なっている、まだ受けていなかった3歳児健診を奨められました。何も指摘されなかった3歳児健診。しかし幼稚園では……幼稚園の個人面談から2ヶ月後、3歳児健診を受けました。1歳半健診では「様子見」と言われた息子。今日こそ、息子の発達について指摘される……。問診票には、発達障害のスクーニングと思われるような内容もあり、息子は多くの項目に当てはまっていました。医師の診察・問診では、イスに1人で座って問診を受け答えする息子。問診票を提出しましたが、息子は発達について何も指摘されずに3歳児健診が終わりました。確かにイスに一人で座って、先生とも受け答えできていたので、問題ないとの判断だったのでしょうか……。担任の先生のその旨を伝えると、少し驚いた表情をしたような気がしますが、それ以上は何も言われせんでした。私は絶対に発達について指摘されると思っていたので、医師にそれを全く触れられないことに意表を突かれ、むしろ自分が『息子は発達障害』だと思い込んでいただけなのでは……? ホッとすると同時にうれしささえ感じていました。しかし、夏休みが終わり2学期に入ると、息子は日に日に幼稚園での癇癪が激しくなっていきました。「やっぱり発達障害があるのかな……」と、私は再び不安になっていくのでした。執筆/ネコ山(監修:新美先生より)掲示物に目を奪われて没頭してしまうというのは、自閉スペクトラム症の特性のあるお子さんでしばしばみられることですね。ですが、今回のエピソードをうかがうと、朝の登園の時にそれが顕著に目立ったということからは、おそらく視覚刺激に没頭しやすいという特性がある上に、入園して慣れない集団生活の場にこれから入っていくという朝の園のエントランスで、掲示物に没頭することで、ある種の現実逃避というか、尻込みする気持ちの表れともいえるのかもしれないと思いました。「行きしぶり」というような分かりやすく「行きたくない」と伝えるのではなくても、家を出るときにこだわりが発揮されて時間がかかる、登園の道のりで何かに没頭してしまう、今回のように保護者との別れ際でフリーズしてしまうというようなエピソードの多くは、本人なりの集団生活への不安や抵抗感が反映されていることも多いです。とはいえ、健診の場ではそうした些細な本人の特性ある行動は気付いてもらえないことも多く、保護者としては振り回されたりやきもきすることも多いですね。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年02月16日病気をしたことがない息子が初めての高熱(※写真はイメージです)長男が1歳6ヶ月の時のことです。それまで病気どころか1度も高熱を出したことすらなかった長男が、38度を超える発熱。めずらしくぐったりとしていました。初めての子どもであり、いつも元気な姿しか知らなかったため、父親である私はうろたえてしまうばかりでした。その日はたまたま妻が急用で外出中だったので、私が仕事を休んで病院に連れて行くことになり……。近所の小児科に到着するも、診察まで1時間待つことに……(※写真はイメージです)家の近くに評判の良い小児科があるので、タクシーで連れて行くことにしました。診察時間をよく見ないまま慌てて向かったため、病院に到着してから診察開始まで1時間ほど待たなければならない状況でした。病院の前で長男を抱きかかえながら、立ち尽くしていた私。しかしそんな私の姿を発見した受付の方が、素早く扉を開けてくれて、待合室で待たせてもらえることになりました。あまりにも私が慌てていたからでしょうか、医師の先生にも交渉してくださり、診察時間より前に長男を診てくださったのです。「大丈夫ですよ」と安心させてくれた(※写真はイメージです)初めてのことで不安がる私にも「大丈夫ですよ」と声をかけてくれ、子どもの病気や高熱に関するアドバイスをくれたり、資料をくれたりしました。イレギュラーな診察時間にも関わらず、医師の先生も丁寧に対応してくださり、本当に感謝しています。親子共々優しくしてもらった良い経験です。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2024年02月13日