そろそろ夏休みも中旬。お子さんの夏休みの宿題は順調ですか?自由度が高い分、何をすればよいか迷ってしまう「自由研究」。小学校低学年向けに、先生ウケがよく、これからでも間に合う自由研究について、大学で研究職についているAさん、現役小学校教師のBさんにアドバイスをもらいました。先生ウケする小学校低学年の自由研究って?「大きくは、何らかを学ぶ自由研究、創意工夫しながら何かを作る工作に分かれます。工作では、“◯◯するところが難しかったけど、こう工夫しました”などの感想や作り方のまとめが書いてあるとポイントアップ。その子ならではのオリジナリティが出ているものは好感が持てますね」(Aさん)「先生の好みもあるので一概には言えませんが、キットになっている工作などよりは、その子オリジナルの作品のほうが私は好きです。自由研究では“こんな実験をしました”だけより、その実験をしようと思ったきっかけ、実際にやってみてわかったことなどの振り返りがあるといいです」(Bさん)さらに、「何かを調べてまとめるというのは高学年でも難しいもの。本やパソコンから必要なことを選別するのも大変。低学年となると、まだまだ親の手伝いは欠かせません」(Bさん)とのこと。親が手助けしつつも、その子らしさが出ている自由研究が望ましいということでしょうか。具体的なアイデアもいくつか聞きました。調べたり研究したことをまとめる「自由研究」【星や月の観察】ただ「星空を眺める」だけだと自由研究になりません。図書館で夏の星座やその星座にまつわる神話などを読み、自分が興味のある星を探してみるなど、目的を決めて星を見るのはいかがでしょう?もし期間があるなら月の観察もオススメ。1週間もあければ、満月が半月になったり、見える時間が変わるなど、誰が見ても変化がわかります。月の満ち欠けの仕組みは4年生くらいで習うので、低学年の場合は自分が見た月の様子や時間を記録するだけでもいいと思います。【路線図を作ってみる】よく乗る電車、よく使う駅を大きな紙に書き、写真を貼ったり感想を書いたりしている子もいます。窓から見える景色や看板を書き込んでもオモシロイですよ。【国語で習った教材の同じ作者の本を読んでみる】前期で学習したことの発展もとてもよいテーマです。長い感想文が書けなくても大丈夫。同じ作者の本をたくさん探し、気に入ったものを数冊読んで、あらすじや短い感想を添えてみましょう。創意工夫する「工作系」【海で拾ってきた貝殻で工作】100均で買ってきたシンプルなフォトフレームに貼り付けるだけでステキな作品になります。【夏休みの思い出のスクラップブッキング】夏休みの思い出の写真を数枚選び、何をしているところか、どう思ったかなどを書き込んでいきます。子どもが好きな作業でもあり、あとで見返すのも楽しい、思い出のぎゅっと詰まったアルバムになります。【自分で育てた野菜のレシピを調べる】こちらも前期の学習の発展。2年生は野菜を育てている学校が多いと思います。自分で育てた野菜を使ったレシピを調べ、実際に調理をしてみるのはいかがでしょう。「自由研究の意図は、自由になる時間を使って、ちょっと特別なことをしてほしいということ。ですから、“体験・経験”があるとよいのでは?それを記録として残したり人に伝えたりする練習として“調べる・まとめる”があるのです。もちろん、特別な経験でなくても、1つのことにじっくり取り組むこと自体がよい学びになります」(Aさん)とのことでした。ヒントになることはありましたか?宿題を終わらせてスッキリと新学期を迎えられますように。<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年08月14日秋から始まる小学校受験は、合格を目指して1年くらい前から準備している家庭が多いようです。なかでも国立附属小学校は、学費が私立に比べて安かったり、ほとんどかからなかったりする学校もあり人気があります。しかし、だれもが国立小学校を受験できるわけではありません。そんな、意外と知られていない、国立小学校の注意点をご紹介します。■「国立」なのに受験できない?国立附属小学校は各都道府県にあり、地方在住でも受験するチャンスはあります。おもに国立大学の教育学部の附属校として位置づけられていましたが、大学直属に編成されてきています。しかし、学区はエリアや通学時間によって学校ごとに決められていて、その範囲内に住んでいないと受験資格さえ得ることができないことになります。受験のために引っ越したり、子どもが生まれる前から将来を見据えて家を決めたりするママもいるほど。学区の考え方は、学校によって異なります。国立小学校の受験を考える場合は、まずは自宅が学区内にあるかの確認が必須となります。■受験に合格しても入学できない!?国立小学校にも受験があり、試験内容は行動観察や運動試験など、学校によってさまざま。受験前に傾向を知り対策する必要があります。しかし国立小学校と私立小学校の大きな違いは、基準をクリアする能力を身につけても合格できるとは限らないことにあります。なぜなら、公平を期すため国立小学校は抽選を導入する学校が多いから。抽選を突破した子だけが試験に進む学校もあれば、試験後に抽選を行う場合もあります。これに漏れたら、どんなに考査で合格しても、不合格と同じ結末になってしまいます。試験については塾などでも対策できますが、抽選ばかりは運頼み。このため、子どものがんばりを無駄にしたくないと考え、抽選がなく努力が反映されやすい私立校を選ぶママも少なくありません。私が子どものころにも、国立小学校には抽選がありました。わが家は学区内にあったので親は受験を考えたようです。しかし、父も母もくじ引きではティッシュなどの末等しか当たらないほどくじ運がなく…。これでは入学できるはずはないと、受験をあきらめたそうです。■受験番号が早いほうがいいってホント?小学校受験では、「受験番号が早いほうが有利」という説があります。私立校の場合は、その学校に入学したいという熱意を示すためといわれますが、国立の場合はどんな理由があるのでしょうか?国立小学校の場合、よくいわれることが、行動観察などをスムーズにクリアするため。そのため、できるだけ早い番号を確保しようと、親が朝早くから並ぶ光景が見られます。このウワサは本当なのでしょうか? 実際に子どもが小学校受験を経験したママたちの体験談を紹介します。●集団行動で巻き込まれないために「国立校は塾に通う子だけでなく、家が近いからと記念受験する子が少なくないと聞きました。記念受験の場合、受験対策として集団行動の練習をしていないお子さんがいるので、もし一緒のグループになってしまっうと、巻き込まれやすいと塾で教わりました。受験番号が早いほうが本気で受験を考えている家庭が多い傾向にあると言われ、本命ではなかったけど早起きして並びました」(41歳・小学校5年生のママ)●受験番号は月齢順「受付後に受験番号を月齢順に並び変える学校もあるそうで、そんなに気にしなくていいといわれました。それでも、やっぱり気になるので早く並びましたが、抽選に漏れたのでわが子は公立通いです」(40歳・小学3年生のママ)学校によって条件が異なるようですね。志望校の情報を早めに収集して、対策したいところです。■「附属」といってもエスカレーター式ではない大学の附属学校であるならエスカレーター式を期待するところですが、国立の場合はそうではありません。中学入学時はあらたに外部生が入ってくるため、全員が進学できない場合もあります。だから日々の勉強は、とても大事です。在学中に、子どもがほかの中学校に魅力を感じることがあるかもしれません。もし外部の学校を受験をする場合は、内部進学の権利が失われる学校もあるようです。また、附属高校を設けていない学校もあり、その場合は必然的に外部受験することに。志望校がどのような仕組みになっているのか、あらかじめチェックしておきましょう。■授業中に常にだれかにみられている?多くの国立小学校は、教育研究校として位置づけられています。そのため、先生が研修などで不在になる可能性も。また、教育実習や視察なども行われるため、常にだれかに見られている状態で授業を受けることが多いようです。国立小学校出身の知人に話を聞いたところ、「教室に知らない人がいることが多かった」とのこと。最初は気になったものの、次第に慣れてきたそうです。この人に見られた環境での授業は、慣れる子と慣れない子がでるかもしれませんが、えてして子どもは順応性が高いため、あまり問題にはならないかもしれません。ちなみに前述の知人いわく「公立の高校では見学者がいないので違和感があった」とのこと。また、新しい教育を実験する場でもあるので、最新の教育を受けるチャンスがあります。これはほかの学校ではなかなか体験できないことです。国立というだけでブランド化されている現状。お受験を挑戦してみたくなるかもしれません。しかし、それだけを判断材料にするのではなく、子どもの将来を考えたうえで検討したいものですね。
2017年08月12日夏休みも半ばに差しかかってくると、たまっている宿題が気にかかるもの。特に、自由研究や自由工作の大物がまだ片付いてないと焦りますよね。そこで、「子どもがまだ何をやるかも決めてない!」という方のために、このテーマの強~い味方である東急ハンズに、低学年におすすめの自由工作&自由研究を聞いてきました。世界にたったひとつ!自分だけのオリジナル作品を作ろう1. 時計の勉強を先取り! 時計工作文字盤にいろいろなカタチのパーツを自由に貼り付けたり、好きな絵を描いたりして、自分だけのオリジナルの時計が作れます。もちろん、作った後は部屋の壁にかけて楽しむことも。小学2年生くらいから学校で時計の読み方を習うので、ちょうどいい勉強にもなりますね! 2. 組み立て心をくすぐる、太陽電池搭載のプラモデル式ロボット工作プラモデルなのでモノ作りの過程も楽しめ、作った後は動くロボットとしても遊べます。モーターの力を伝えるギアの仕組みが丸見え構造なので、どうして動くのか? という子どもの疑問を解くヒントにもなりそう。 3. 今も昔も根強い人気! どろ団子作り「小学生になってまで、どろ団子?」と思うかもしれませんが、意外に子どもは大きくなってもどろ団子作りが大好き。いかに美しく作るか? に燃えていたりします。自然の砂と粘土を使った「コロピカどろだんご」は、転がすほどに輝くツルツルの団子に。乾燥したらシールを張ったり、油性ペンで絵を描くことも可能なので、世界にひとつだけのオリジナルどろ団子が作れます。 子どもの好奇心をかき立てる!自由研究で不思議実験にトライ 4. 「水がつかめる」って本当? 不思議体験ができる実験キット実際に触ってみると、「水がスライムみたいに固まるのかな?」というおおかたの予想をくつがえす感触にびっくり。オブラートのような薄い膜の下は、液体のまま。ぷにぷにの感触を楽しんだり、中にビー玉を入れたり、タピオカみたいな細かい水の粒々を作ったり、いろんなバージョンを作って楽しめます。 5. 昆虫の不思議に迫る! 飼育セットを利用した観察日記例えば、アリの巣を立体的に観察できる「アリ飼育観察セット」。最初に、アリの巣の材料となるアリゲルを作り、公園などで捕まえたアリをゲルの入ったケースの中に入れるだけ。普段、土の下で見ることのできないアリの巣の中を観察するできるなんてワクワクしますね! 6. サイエンスプロデューサーの米村でんじろう先生のサイエンスキットは不動の人気プリズムを使って7色の光を観察する「レインボープリズム」や、感光紙を使って太陽の光で写真を焼く「わくわく日光写真」など、子どもには目新しく、親世代にはちょっと懐かしい実験が楽しめそうです♪ 7. 身の回りのミクロ世界を携帯顕微鏡で観察しよう「ハンディ顕微鏡Petit」は倍率20倍もあるのに、キーホルダーサイズの小ささと軽さで、ポケットに入れても邪魔になりません。持ち歩いていつでもどこでも気軽に観察ができます。 さらに、スマートフォンで撮影もできるので、プリントアウトしてファイルにまとめれば、立派な自由研究に! プロのカメラマンが子どものために購入するほどのクオリティーです。いろいろなミクロの世界を撮って「これは何でしょう?」のクイズ形式で自由研究をまとめるのもおもしろいですね。子どものワクワクや好奇心をかき立てるような自由研究や自由工作を、ぜひ親子でトライしてみてください!
2017年08月10日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。小学校低学年のうちにもらう通知表を見ても、どうもピンとこないという話を耳にしたことがあります。確かに、どのように見たらよいか、わからなくなるように感じますよね。でも、低学年のうちに大事にしておきたい項目もあるんです。今回は、小学校低学年時の通知表の大切なポイントを紹介したいと思います。●学習面の見るべきポイント学習面は、「よくできる」「できる」「もう少し」の3段階、もしくはABC評定になっているかと思います。教科ごとにさまざまな項目が書かれていますね。その中で一番大切なのは、“進んで学習に取り組もうとする ”の項目です。ここは、自ら課題に取り組もうとしているかという自主性についての評価です。どんな教科であっても、自主性があることが大切なのはお分かりだと思います。自分から進んで学ぼうとすることができれば、その他の項目も追々ついてきます。ここを低学年のうちから高い評価を取れるように導いてあげましょう。自ら進んで学習する力は、これから先絶対に必要になります。●生活面の見るべきポイント低学年のうちは、集団行動や心の成長など、生活の中で多くのことを学んでいきます。そのため、生活面は全般が大切 と考えてもいいでしょう。“もう少し”となっている項目を中心に家庭でも注意を向けることが大切です。・『身の回りの整理整頓』が“もう少し”の場合……休み中に一緒に片付けをしたり、片付け方を教えたりしましょう。・『創意工夫』が“もう少し”の場合……親が何でも指示を出すのではなく、子どもに考えさせながら取り組ませる(旅行の準備やお手伝いなど)ようにしましょう。・『勤労・奉仕』が“もう少し”の場合……お手伝いにゲーム性を持たせるようにしてみましょう。楽しくお手伝いができてほめることも増えます。そうすれば、子どもはやる気が出ますし、存在価値(自分は親の役に立っているなどの気持ち)を持つことができます。●良いところは、具体的にほめるとやる気がついてくる“よくできる”または“A評価”がついたところは、「この教科のこういうところが良かったんだって!すごいね。頑張ったんだね」と具体的なほめ方がおすすめです。具体的なほめ方をすると、理屈っぽい子でも素直な子でも、「この頑張りを評価された、ほめられた!」ときちんと心に届きます。そうすれば、目標を持つことができたり、工夫してもっと良くしようという気持ちも湧いたりしてきます。ほめられたことが心にあると、くじけそうになったときもそれがブレーキ(根気) となるので、とても重要なことですよ。●おわりに小学校低学年の通知表は、思っていたよりも大切なことを見ることができ、伸ばしてあげられるポイントがあるものです。そして、子どもをほめるツールとして大いに役立つものでもあります。「低学年の通知表は大したことない」と思わず、今回紹介したポイントをチェックして子どもの成長に役立てていただきたいと思います。【参考文献】・『伸びる子には秘密がある小学生・意欲を育てる勉強法』石井郁男/小学生の勉強法を考える会・編●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年08月09日小学生の夏休み。頭がイタイのはやはり夏休みの宿題。なかでも、低学年の「自由研究」はどうしても親の関与次第で成果が変わるのも事実。たいていの学校で自由研究は華々しく教室に飾られると思うので、超大作は難しいとしても、飾られて恥ずかしくないものは作りたいですね。楽しく、簡単に作れて、親子ともに満足できる自由研究のヒントを、野外教育インストラクターの光橋 翠(みつはし みどり)さんに伺いました。光橋さんは、野外教育の専門家であり、自然からインスピレーションを得て作る、自然のものを使った工作「ネイチャークラフト」の普及に取り組んでいます。今回は、自宅にある身近な素材を使って作れる、環境にもお財布にも優しい工作アイディア「たまごファミリー」の作り方を教えていただきます。■卵の殻で作ろう「たまごファミリー」利用するのは、普段はゴミとして捨ててしまう卵の殻。いつもは捨てる卵の殻も、顔をかくだけでかわいい人形に大変身します。小学校低学年でも作りやすく、付属品や背景を作りこめば高学年でも胸をはれる、立派な作品をつくることができます。【材料】・たまごの殻・うずらの卵の殻(小さな人形を作る場合)・紙コップ・フェルト、布、毛糸、レースなど人形の体を作るもの【道具】・はさみ・油性ペン・工作用接着剤■【まずは準備】卵の殻を捨てずにとっておこう!卵料理を食べる時に、卵の殻を割って、洗って乾かす作業も子どもに自分でやらせてみましょう。卵の殻の扱い方もわかり、その感想も書けばより自由研究らしくなります。卵の殻は割れやすいので、工作中も壊れる場合があります。実際に使う数より多めに用意しておくのがポイント。割れてしまったらどうしよう・・・」と恐れずにどんどん殻をさわって、「殻は割れやすい」ということを実感することも大切な経験になります。▼割り方のコツ1)殻の底をかたいものでたたいて割る。2)穴が2cmぐらいになるまで指で広げる。3)卵をゆするようにして中身を出す。殻を水でよく洗い、乾かす。 ■【いよいよ工作開始】動物や家族など、好きなものを自由に作ろう卵の殻がそろったら、人形作り開始! 大好きな動物やお話の登場人物、お友だちや家族など、子どもが作りたいものを自由に作るのが一番。作り方はとても簡単です。作り方1)殻に油性ペンで顔をかく。毛糸を頭にはり、人形の髪の毛を作る。2)紙コップを横半分に切り、体を作る。※卵の殻がピッタリはまる大きさに切る。3)2)の紙コップにフェルトや布を切ってはりつけ、洋服を作る。紙コップにペンで洋服をかいてもOK!完成! 遊んでも楽しいけれど、提出までは壊さないように扱いは要注意! 余裕があったら空き箱でお人形のおうちを作ったり、厚紙で家具を作ってもいいですね(※写真は既製品)。学校へ持っていく時は、割れないように注意しましょう。卵を買う時に入っている卵のパック容器に入れて持っていくのがおすすめです。参考図書: 『親子で作る! 自然素材のかんたん雑貨&おもちゃ』 光橋 翠/監修 まちとこ/編 日東書院本社どんぐりや葉っぱ、貝殻、石ころ…、外遊びで拾い集められるものを使って、かわいいおもちゃや雑貨が作れる、親子で楽しむネイチャークラフトの決定版。自由研究の工作にも使える作品が満載。光橋 翠(みつはし みどり)野外教育インストラクター、 サステナブル・アカデミー・ジャパン 共同代表、森のムッレ教室リーダー。スカンジナビア政府観光局での仕事を通じ、北欧諸国の野外教育の素晴らしさにふれる。退職後、おもに幼児を対象とする野外教育の普及活動をライフワークとし、野外教育プログラムの企画や人材育成を行う。掲載写真の制作協力:田中美穂
2017年08月04日夏が終わり秋の風を感じるころ、年中さんや小学校3年生の子どもを持つママ達が、顔を合わせれば必ず出る話題なのが「小学校(もしくは中学校)受験をするか、しないか」。受験派は、この頃から本格的な受験準備に入る時期だからです。最近は受験準備のスタート時期もどんどん早くなり、受験塾は増え、知育教材やおもちゃの売れ行きは伸びていると聞きます。子どもが生まれた時から「自分の出身校に入学させたい!」と受験を考えている家庭であれば、迷いなく受験の準備となるのでしょう。しかし、「周囲に受験する子どもが多いから、うちも考えたほうがいいのかな」、「なんとなく公立の教育に不安を感じる」など、受験に対して興味はあっても、迷いや不安が多いという方が大多数でしょう。■「大変な受験」になりやすいのは?この時期から、親子関係の相談では受験関連のことが多くなってきます。その中でもよく聞かれるのが「受験準備は親も子どもも相当負担がかかると聞くので、それに耐えられるのか不安」というものです。わたしのところに寄せられた数々の相談から分析するに、「親子ともに辛くて大変な受験」に陥りがちなのは「子どもの適正より、まず志望校ありき」のケースだと思います。自分の母校だから、親が通いたかった学校だから、自宅から近くて通いやすいから、大学付属でもう受験をしなくてすむから、兄弟がすでに通っているからなど、子どもの適正を見ずに親が志望校を決めてしまう理由はいろいろです。親が通わせたい学校に合わせて受験準備をさせると、子どもの精神年齢(学力ではありません)が受験勉強に追いついていかない場合、親子ともにかなり気持ちが追い込まれるケースが多いように感じます。不安を払拭するために、塾の講座をたくさんとったり、かけ持ちしたり、個別の家庭教師をつけたりとのめり込んでも、かえって子どものやる気を失わせてケンカになり、ますます疲れて「受験はやはり大変だ」という感想だけが残ります。■受験はあくまで子育て方針を確認する一つのきっかけに小学校や中学校受験を考えることは、改めて「どのように子どもを育てたいか」を夫婦で話し合う良いきっかけになると思います。高校受験や大学受験になると、もはや親の介入する余地はほとんどないからです。まずは、子どもの学力を含めた現状を見極め、伸びしろを期待しつつ、子どもに合いそうな学校を探し二人三脚、三人四脚で受験準備を進めれば、結果がどうであっても、机に向かう習慣がついたり、興味の対象が広がったりと、いろいろな意味で子ども自身のプラスになるでしょう。私立校はそれぞれ教育方針や学問に対する理念がありますから、学校説明会などに参加すると、賛同できたり「ちょっと違うな」と感じたりと、親のほうも教育に対する気づきを得られます。そのまま地元の小中学校に進学できるのに、あえて受験するのであれば、親子初の共同作業ととらえましょう。結果より「頑張ったね!」と笑顔で終えられるよう、充実した時間としていただきたいと思います。
2017年07月30日「おいしいものはカロリーが高い」、必ずしもそんなことはありません。今回ご紹介するのは、見た目も味もバツグンな低カロリーのおかずです。低カロリーだからといって食べすぎないようには気を付けてくださいね!低カロリー定番『おから』を使ったふわふわケークサレLIMIAグルメ部は、フランスで誕生した甘くないケーキ「ケークサレ」をおからで作りました。LIMIA グルメ部のアイデアをもっと見るこちらが完成品です!目玉焼きやサラダを合わせれば、彩りにもこだわった一皿になりますよ。【材料】・おから・豆乳・卵・ベーキングパウダー・塩・ブロッコリー・ベーコン・プロセスチーズ作り方はとても簡単です。ベーコンを小さくカットし、表面に焦げ色がつく程度に炒めます。ブロッコリーは小さく切り、沸騰したお湯で1分半ほどゆでます。ボウルに卵と豆乳を入れてかき混ぜたら、おからとベーコン、ブロッコリー、プロセスチーズ、塩、コショウを入れさらにかき混ぜます。一通りかき混ぜたらベーキングパウダーを加え、再度サッとかき混ぜます。シリコンカップに生地を入れ、180度に余熱したオーブンで25~30分程度焼いたら完成です!オーブンの温度を200度にすると、表面をよりカリッと仕上げることができます。お好みで温度調整を行ってくださいね。サクフワな食感を楽しめる他、おからのやさしい味わいが口いっぱいに広がります。ベーコンやブロッコリー以外にも、ほうれん草やミニトマト、にんじんなどを入れてもおいしく仕上がります。お好みの具材で作ってみてくださいね!▼LIMIAグルメ部のアイデアはこちら▼低炭水化物で低カロリー!おからを使ったふわふわヘルシーなケークサレのレシピ。『こんにゃくステーキ』なら低カロリーでお腹もいっぱい!わんたるさんは、こんにゃくをステーキ風にアレンジされています。わんたるさんのアイデアをもっと見る【材料】・こんにゃく・ガーリックチップこんにゃくをステーキ風に焼き、おかずにもお酒のおつまみにもぴったりな一品に仕上げています。低カロリーながら食べごたえはバツグンなので、物足りなさを感じる心配はありません。「がっつりステーキを食べたいけど、カロリーが気になる……」という方に、ぜひ試してほしいレシピです!▼わんたるさんのアイデアはこちら▼簡単ヘルシー★こんにゃくステーキ簡単『しいたけの唐揚げ』も低カロリーに作れますわんたるさんは、しいたけをカラッと揚げておいしい料理に仕上げられています。わんたるさんのアイデアをもっと見る【材料】・しいたけしいたけには、動脈硬化の予防が期待できるエリタデニンや、腸の働きを活発にする食物繊維など、たくさんの栄養素が含まれています。そんなしいたけをカラッと揚げて、外はサクサク、中はふわふわの唐揚げにアレンジしています。ご飯のおかずはもちろん、お酒のおつまみにもなる万能レシピです♪▼わんたるさんのアイデアはこちら▼簡単★シイタケの唐揚げ野菜たっぷり!低カロリー『マグロごま漬け』レシピダーリンのつまさんは、マグロを使ったオリジナリティあふれる低カロリーレシピを考案されています。ダーリンのつまさんのアイデアをもっと見る色鮮やかな見た目が食欲をそそる「マグロごま漬け」は、栄養バランスの整った料理です。【材料】・ヨコワ(マグロの幼魚)・水・塩・赤ピーマン・青ピーマン・しょうが・昆布八方・白炒りゴマ・竹炭塩ヨコワを解凍し、薄切りにしていきます。赤ピーマンと青ピーマンは千切り、しょうがは皮ごと千切りにし、切ったヨコワと一緒にボウルに入れます。そこに昆布八方と白炒りゴマを加え混ぜたら、竹炭塩を加えます。具材と調味料をしっかりと絡めたら、タッパーに入れて冷蔵庫で30分程度休ませます。最後に冷蔵庫から取り出し、お皿に盛り付けて完成です!野菜のシャキッ、ヨコワのもちもち、ゴマのプチプチと、さまざまな食感を楽しめる一品に仕上がりました。▼ダーリンのつまさんのアイデアはこちら▼マグロ、なめこ、おなじみの材料をヘルシーに美味しく、一人前241キロcalの献立おいしいのに低カロリー!『きのこの煮やっこ』のレシピダーリンのつまさんは、続けて「きのこの煮やっこ」も調理されています。ダーリンのつまさんのアイデアをもっと見る【材料】・なめこ・えのき・昆布八方・水・薄口醤油・豆腐・刻みネギなめことえのき、共に石づきを取り、水・昆布八方と一緒に鍋に入れます。弱火で10分程度煮たら一度かき混ぜ、昆布八方と薄口醤油を入れ、再度蓋をして弱火で10分程度煮て完成です。ヘルシーでおいしい料理が2品も出来上がりました!夕飯のメニューにお困りの方は、ぜひご参考ください。▼ダーリンのつまさんのアイデアはこちら▼マグロ、なめこ、おなじみの材料をヘルシーに美味しく、一人前241キロcalの献立まとめ今回ご紹介した5つのレシピは、どれも手軽にゲットできる食材がメインのメニューとなっています。自宅で調理して、その味を自身の舌で味わってみてくださいね♪グルメのアイデアをもっと見る
2017年07月19日息子が通う小学校の教室を初めて目にしたとき、エアコンが天井についているのを見てびっくりしました。うだるような暑さのなか勉強した自分の小学校時代と比べると、なんともうらやましい限り…。こんな風に比べてみると「昔とはだいぶ違うんだなぁ」と思うことがよくあります。そこで、小学校の今と昔で驚いたことをまとめてみました。■防災ずきんカバー、つくらなくていいの?私が子どものころ「防災ずきん」というものがありました。これは避難訓練の際に頭からかぶるもので、それを収納するカバーを親が手作りしなければなりませんでした。けれど、息子の通う小学校では市から折りたたみ式のヘルメットが支給されており、親がカバーを手作りする必要はありません。私が小学生のときには防災ずきんを椅子に敷いて座っていましたが、今はそんな光景も見られなくなっていました。■まるで大人!? 男の子も女の子も「~さん」づけ教室で先生たちは、「~くん」や「~ちゃん」など男女の区別をつけず、名前に「さん」をつけて生徒たちを呼んでいます。最初にこのことを知ったのは三者面談のときでした。先生が自分の子どもを「~さんはおしゃべりするのが大好きで…」と話している姿に大きな違和感を感じてしまいました…。まるで大人のような呼び方ですね。■給食の白衣は「アイロンがけ」で殺菌!?地味に驚いたのが、給食の白衣にアイロンをかけなければいけないことです。昔は「してもしなくてもいい」だったような気がしますが、息子の通う小学校では殺菌の意味を込めて白衣にアイロンがけをすることになっています。ちょっと面倒ですが、親以上に衛生面を考えてくれていてありがたい…!ほかのママさんに聞いてみると授業の合間にチャイムがならなかったり、1年間を2つに区切って2学期制となっている学校も。地域の不審者情報など情報がメールで一斉配信されるなどの安全対策はこの時代ならでは! 地域によってルールや方針が大きく異なる小学校事情。もうすぐわが子が小学校に入学する、というママは昔との違いをぜひ探してみてくださいね。意外とたくさんあっておもしろいかもしれません!
2017年06月10日小学生のころは忘れ物常習犯だった私が、息子の支援をするのは大変で…出典 : 私は小学生だった頃、忘れ物と宿題忘れの常習犯でした。どこかにメモを取れば良いのに、取ってこない…。メモを取ったとしても、どこに書いてあるのか分からない…。挙句の果ては連絡帳を毎日のように学校に忘れてくる…。そして家に帰ると、宿題のことなど綺麗さっぱり頭から消えているのです。翌日の授業中、先生の嫌味と怒号を聞いて「またやってしまった…明日こそは」と決意します。しかし、またその翌日には、宿題やその他の持ち物のことは綺麗さっぱり忘れてしまっているのでした。そんな私も今では母になり、発達障害の診断を受けた6歳の息子がいます。小学校時代には先生から「忘れ物大賞」をもらって泣いて帰った私が、息子の小学校の持ち物の管理をしなければならないなんて、どういうことになるかは火を見るよりも明らか…という感じでしょう。小学校からの連絡袋の中には、毎日大量のお手紙が投入されています。息子はもちろん、何がなんだか良く分かっていません。その情報を読んだだけでも、私の頭は大混乱になります。「○日までに△を持っていって」「×日までに○と△を持っていって」「宿題はこれとこれで…」と何度も何度も復唱しながら、家の中をウロウロするありさまの私。息子を登校させた後も、「今日は忘れ物ないだろうか」「あれを忘れたかも」と気になってしまい、気がそぞろになってしまいます。発達障害児の小学校生活の支援は、同じ特性を持つ私にとって、苦難の連続だったのです。気が気じゃない私をさらに追い詰めた「連絡帳」の内容とは…出典 : こんな状態で疲弊しきっていた私をさらに追い詰めたのは、連絡帳でした。息子の連絡帳には毎日、忘れ物や持ち物のミスについて必ず記載がされていました。息子が小学校でどんな風に過ごしているかのような情報は一切なく、ただひとこと、「○○を忘れていました」「××のサイズが違います」「◇◇の切り方が違いました」というような言葉だけ。これを読むたびに、私は小学校の頃に先生に叱られて、下を向いているときの気持ちが蘇ってきてしまいました。そのうちに、私は息子の連絡帳を開くのも怖くなってきてしまったのです。「また先生に叱られちゃう…」「どんなに気を付けても、いつも何か書かれている」「私はやっぱりダメな人間だ~」私の心は小学生の頃に逆戻りです。さらに、「私がこんなミスばっかりしているから、息子があんななんだって思われているかもしれない」とあらぬ方向に思考がいってしまいました。毎日連絡帳を見てはガックリとうなだれながら、自分の子を通して、自分の過去を思い出してしまう辛さに苛まれました。連絡帳に落ち込んでいた私。でも励ましてくれたのも、また連絡帳だった!出典 : 息子の連絡帳を見るたびに、過去の自分も今の自分も責められているような気がして落ち込んでいた私。しかし、私は途中で大きな励ましを得ることができたのです。それは、息子の支援級通級が始まったことがきっかけでした。支援級通級が始まると、もう一冊、支援級用の連絡帳を準備するのです。支援級は少人数なので、先生は息子の生活や学習について毎日びっしりとコメントを書いてくださっています。そして、支援級の連絡帳には、「息子くんは今日はこんなことを頑張りました」「この問題は自分で頑張って解きました」「毎日楽しそうに学校に通っています」というような、息子を褒める言葉がたくさんたくさん書かれています。息子の支援級の先生は、「通常級で頑張ってきてるんだから、支援級ではとにかく褒めるんです」とおっしゃってくださる方です。それが連絡帳のコメントにもよく表れています。私は支援級の連絡帳を読んでいるうちに、なんだか「お母さんも頑張ってますね」「息子くんは大丈夫ですから、お母さんも肩の力を抜いて」と言われているような気がして、大きな救いと癒しになりました。通常級の連絡帳を見るたびに自分を責めていた私ですが、支援級の連絡帳を読んで気持ちを取り直すことができるようになったのです。「支援」は親の心をも支えてくれる出典 : そして私は気づきました。「支援」とは、子どもだけではなく、ときに親の自信まで回復させる役割もはたしてくれるのだと。発達障害の子どもを育てていると、実は親も自信を失いがちになります。思うようにいかない育児に振り回され、周囲からの視線を気にしているうちに、どうしても「自分はダメな親だ」と自分を責めるようになります。私のように、子どもと同じ特性がある場合は困難はさらに倍々になります。自分の管理ができないのに、子どもの管理まですることは、そうたやすいことではありません。「支援」とは、「こんな風にお手伝いしたら、こんなことができるようになりましたよ!」というものでもあると思います。自分の子どもが「できましたよ」「頑張りましたね」と言われることで、日ごろ自信を失いがちな親も、活力を得ることができるのです。支援級の「連絡帳」の記録、それは親へのエールでもある。そう捉えると、困難が多い毎日を進んでゆくための新たな活力源が生まれたように感じることができました。
2017年06月01日じつはわたしは、携帯電話を持つ小学生とは、電車やバスで通学する私立小学校に通っているものだと思ってばかりいました。しかし、最近では公立小学校でも、防犯のために低学年から持たせているママが増えているように感じます。子どもにケータイを持たせる場合、どのようなことに注意すべきでしょうか。■持ち歩き始めたらチェックすることまずは、使い方。デジタルネイティブのキッズたちは、私たちの想像以上にすぐ使いこなせます。だからその点は、あまり心配する必要はないかもしれません。それでも、使いやすいことが重要なので、子どもにも扱えるかショップで確認してから購入したほうがいいですね。防犯が目的で持たせる場合なら、登録した番号にワンプッシュでかけられる、キッズ用のケータイが便利です。軽くて使いやすいし、防水・防塵(ぼうじん)対応のものもあります。GPS機能付きであれば、万が一のときに、「子どもがいま、どこにいるか」を探すことができます。メールもSMS(ショートメッセージサービス)でよく使う言葉を登録すれば、「今、学校出た」「家着いた」など子どもからの連絡も確認できます。なかには、防犯ブザーとしても使えるタイプのものも。しかし子どもを狙う犯罪者が携帯電話に気づき、捨てる、壊すといった恐れがありますので、防犯ブザーは別に持ち歩いたほうがいいでしょう。持ち始めは毎日、バッテリー残量や通話履歴、故障していないかどうかを親がチェックしてあげましょう。充電が必要なら子どもにやらせるといいですね。■どうしてケータイを持つの?ケータイを持たせる理由は、各家庭ごとに異なると思います。どうしてケータイで連絡を取る必要があるのか、どういったときに利用するためのものなのか、どういうときに役立つのかなどを子どもに説明してあげましょう。また次のようなルールも家庭で決めましょう。<低学年のケータイ使用で家庭で決めること(例)>・ケータイを使用してよい場所、してはいけない場所・電話をかけてよい人、かけてはいけない人・メールを送ってよい人、いけない人・携帯番号をだれかに教えてはいけないこと・友だちとケータイでの連絡はしないこと■ケータイのルールは年齢によって変わってくるガラケーを子ども用ケータイとして利用する場合、スマホと違ってアプリはあまり使えないと安心しているかもしれません。でもたとえガラケーでもインターネットに接続できるうえに、ゲームなどのアプリが最初からインストールされている場合もあります。ゲームには、大人だって夢中になるのですから、子どもにとっては最高の遊び道具になってしまうことも。とくに親のスマホをゲームがわりにしてすでに使っている場合、自分のケータイでも遊びたがることがあります。ケータイでのゲーム使用についても、家庭の方針をきちんと子どもに伝えるか、もしくは子どもと話し合って決めるようにしたいものです。また、中高学年になると、お友だちとおしゃべりしたくて電話やメールを使いたがることが増えるでしょう。キッズ用ケータイからスマホへの買い替えのお願いも、この時期に増えるようです。このように年齢によって利用したいサービスも異なっていきます。そして利用するサービスが増えることは、利用料金も伸びていくことが考えられます。ケータイなどのルールは、子どもの年齢に応じて見直しをする必要がでてきます。また同時にインターネットの利用についても各家庭によってルールを決め、子どもが犯罪などに巻き込まれないように親が見守る必要があります。私の友人も小学3年生の子どもにケータイを持たせていて、友だちに電話したいときには、固定電話や親のスマホを使わせているそうです。こうすれば使用時間を把握でき、無駄遣いも防げるといいます。■学校での対策は?小学生の携帯電話所持率が高くなっているとはいえ、持ち込みを禁止している学校も少なくありません。どうしても持たせる必要がある場合は、購入する前に先生に相談しましょう。このとき、「家庭の方針だからいいだろう」「防犯対策だから仕方ないでしょ」などと上から目線でものを言わないように注意して。どうしても必要な理由をていねいに説明することが大事です。学校での対策は、子どもに対しても必要です。それは、友だちに自慢しないようにしっかり話しておくことです。周りの子が持っていなかったりすると、優越感からか見せびらかしたりしたくなることがあるかもしれません。しかし、これが子ども同士のトラブルに発展することも。ケータイをなぜ持つのかの理由がきちんと説明して、子どもも理解していれば、こうしたトラブルは防げるはずです。ケータイはただ与えるだけでなく、使い方、ルールなども含めて親がフォローすることが大事です。また、ケータイを子どもに持たせたくないと考える家庭も少なくありません。どちらが正しい、間違っていると決められるものではないので、自分の考えを押し付けないように気をつけたいですね。<参考サイト>・内閣府 インターネット利用環境整備 保護者向け普及啓発リーフレット「ネットの危険からお子様を守るために、保護者ができること」 (平成29年1月版)・一般社団法人 情報教育研究所 「家庭ルールの作り方」 ・中央区役所 中央区消費生活センター 「家庭でのケイタイのルールを決めましょう」
2017年05月06日よく聞く、「小学校は別世界」という言葉出典 : 発達障害のある子どもを育てている親にとって、小学校入学というステージはとても不安なものだと思います。それまで楽しく遊んでいれば良かった幼稚園・保育園の頃と違い、学習という活動がメインとなるのが大きな理由でしょう。また、幼稚園や保育園では手厚い支援をしてもらい、とにかく褒めて育ててもらえていた状態だったお子さんにとって、集団のルールを守ることに重きが置かれている小学校では、息苦しさを感じることが多いのです。幼稚園・保育園ではのびのび楽しくやっていたのに、小学校に入ってから急に自信を失うようになって…というようなお話を、私は幾度となく発達障害児の保護者から聞いてきました。ですから、発達障害のある息子の小学校入学は私にとって緊張感が漂うものでもあったのです。今のところ、息子は小学校の先生たちに手厚く支援していただいているおかげで、毎日楽しく通っています。けれどもやはり、小学校生活のさまざまなことで混乱をしている様子。それは、幼稚園時代にはなかったことでした。トイレに行ってはいけない!?息子の混乱例えば、小学校から帰ってきた息子が、こんな相談をしてきたことがあります。「今日ね、授業中におしっこもらしそうになって。先生にトイレ行きたいです!って言ったんだ。そしたらね…」Upload By モビゾウ「『小学校ではトイレは休み時間に済ませましょう』って先生に言われたの。それなのにね…」Upload By モビゾウ「先生は休み時間に済ませましょうって言ったのに、『はい、じゃあ行ってらっしゃい』って言われたんだよ。意味が分からないでしょう?」なるほど、先生は「本当は休み時間に済ませるのがルールだけど、今日は特別に行ってもいいよ」ということを言いたかったのでしょう。けれども息子は、この「今日は特別に」という部分が先生の言葉から読み取れないのです。先生の言葉をそのまま理解するため、「行ってはいけない」「はい、行ってらっしゃい」という言葉を同時に言われたことに混乱してしまったのでした。Upload By モビゾウさらに息子は、「小学校ではトイレは休憩時間に済ませるってことは、授業中にお腹痛くなったり気持ち悪くなったりしてもトイレに行っちゃいけないのかあ。どうしようどうしよう。お腹痛くなったらどうしよう」と悩み始めたのです。息子の発達障害の特性の一つなのですが、言外の意味を読み取るのが苦手なだけではなく、思考が0か100の両極端に偏りやすいのです。息子は「トイレは休み時間に済ませましょう」という先生の一言を、「具合が悪くても、何があっても、授業中のトイレは我慢しなければならない」という風に、極端な形で解釈してしまうのでした。無数にある集団生活のルール。それを把握することの困難さ出典 : このように、小学校には集団生活を円滑に送るための無数のルールが散らばっています。さらに、そのルールには例外や変更が沢山あるのですが、発達障害児にはそれを把握することがなかなか難しいのですのびのび遊ぶこと、褒められることがメインだった幼稚園時代に比べて、小学校に入ると「こういうルールがあるからダメ」ということが増えていきます。発達障害児は、なんとなく周りとうまくやれる程度にルールを把握するということが苦手です。小学校が別世界というのはこういうことだったんだな、と毎日混乱する息子を見ながら、私もなんとなく理解できたのでした。
2017年04月20日春にお子さんが小学校入学を控え、親子ともにワクワクドキドキしているご家族も多いかと思います。その反面、未知な小学校ワールド。「PTAって大変!?」「親の負担はどれくらい!?」と不安でいっぱいの方もいらっしゃるでしょう。■学校からたくさんのプリント。本当に参加しなければいけない行事はどれ!?小学校に入学してまず驚くのは、持ち帰ってくるプリント類の多さ。校長や学校から出されるもの、PTAから出されるもの、地域から出されるものなど重要なものも、そうでないものも玉石混合で、どっさりと子どもが持ち帰ってきます。その中には、保護者会のお知らせ、講座などのお知らせ、ボランティアのお願い、授業参観など学校への参加を呼びかけるプリントが入っています。できるだけ学校にも協力したいし、子どもの様子も知りたいけれど、働いていたり、小さなきょうだいがいたりすると難しいのが現実。年に数回ある保護者会は、毎回の出席が難しければ、係りや委員を決める最初の保護者会にはできるだけ顔を出し、それ以降のものは調整がつく範囲での出席、などと優先順位をつけるのがおすすめです。■PTAの係りや委員、あなたはどうする?加入が任意であり、加入しない保護者が出てきたことも話題になっているPTA。それでもほとんどの人が加入するのが現状です。考え方や事情によって立場は人それぞれですが、筆者は、公立小学校は学校側だけでできることにも限界があり、保護者の協力が学校生活には欠かせないと感じています。だから、「がんばりすぎず、できる範囲での協力」を心がけています。「がんばりすぎず」というのは、小学校ママ歴も5年近くなり、PTAの仕事というのはやはり「子育て観」が関わってくるもので、子育て観ほど全員一致が難しいものはない、と実感しているからです。特に公立小学校は、「この学校のここが気にいって子どもを行かせている」というわけではないので、ますます価値観はバラバラです。利益の追求という共通の目標を持って動く会社などの組織とは異なり、目標も熱意も集まってくる人もバラバラ。そこで子育て観をぶつけ合うのもなかなか大変なので、「与えられた仕事」をきっちりこなすことや、自分の得意な仕事(例えば書類作成)などで貢献するようにしています。■どうやって「できる範囲の協力」をする!?「働いているから」というのがPTAの仕事の免除の理由にはならなくなってきています。でも、現状平日の昼間をPTAの仕事に割ける人は限られています。それではどうしたらいいでしょう。係りによっては家や土日でもできることも多かったり、特定の時期だけ忙しかったりと働いていても比較的参加しやすいものと、平日の集まりが多くまず難しいものがあります。ただ、表面上はなかなかそれが見えにくく、係りを決める段階でほとんどの人がよくわかっていないのが現状です。係り決めを運任せにするのではなく、リサーチが重要。上の学年にきょうだいがいるママなどに早めに係りや委員の仕事の内容を聞いておき、どの係りや委員なら比較的できるか目星をつけておくことをおすすめします。希望者がいないと、くじ引きやじゃんけんで決められる場合もあるので、大変な係りになってしまうリスクを避けるために、事前にリサーチした比較的やりやすい係りに立候補してしまうのも作戦のひとつです。係りをやると学校の事情もよくわかったり、他学年の知り合いもできたりなど、プラスの面もあります。小学校は、子どもが自分で登下校して、親同士が知り合う機会も園時代よりぐんと減るので、知り合いを作りたい場合は、思い切ってできそうな係りに立候補してみてもいいでしょう。【まとめ:小学校PTAをのりきる 3つのコツ】1)どの係りならできそうか事前にリサーチをしておく2)学校の事情を知りたいならできそうな係りをやってみる3)PTAと仕事は違うと考え、仕事のやり方をそのままPTAに持ち込まないように注意
2017年03月06日「癒やしブーム」は過ぎ去ったようですが、いまだにスーパー銭湯などのお風呂屋さんは一定の人気を持っているようです。やはり大きな湯船でくつろぐことは、日々の生活で蓄積された身体の疲れをとってくれます。そんな銭湯で困ってしまうのが、子どもの扱い。小学校高学年の男子が女湯に入ってきたりすると、やはり嫌なものです。小学生とはいえ男子が明らかに性的な目で女性をみているのは不愉快以外のなにものでもなく、「やめろ」と怒鳴りたくなります。逆もまた、気分のいいものではないでしょう。しかし店側が認めているから入ってくるわけで、注意もされないのが現状。かなり納得のいかないものを感じます。法律的に規定はどのようになっているのでしょうか?和田金法律事務所の渡邊寛弁護士に見解を伺いました。 Q.小学校高学年が異性用の風呂に入ることをやめさせることはできないのですか?*画像はイメージです:都道府県の条例で定める年齢を超えていればやめさせることはできます。「銭湯に適用される公衆浴場法3条は、営業者が取るべき公衆浴場の衛生及び風紀に関する措置の基準を都道府県の条例で定めることとしています。そのため、何歳まで混浴が許されるかは各都道府県によって異なります。もっとも、厚生労働省の通知である“公衆浴場における衛生等管理要領”では、“おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと”としています。都道府県条例の年齢制限もこの基準に沿って10歳以上は混浴不可(9歳までOK)とするものが多いので、多くの都道府県では小学校高学年男子は女湯に入れないことになります。逆に小学校高学年女子が男湯に入ることもできません。制限年齢が1番低い都道府県は京都府で、混浴は6歳までです。他方、制限年齢が高い都道府県は北海道、岩手県、山形県、栃木県、岐阜県、香川県で、条例上は11歳まで混浴OKですので、小学校高学年でも男女湯どちらも入れることになります(北海道では、条例の制限年齢にかかわらず、浴場組合が混浴を9歳までとする基準を採用しているようです)。混浴の制限年齢は地域によって異なりますし、見た目と年齢が離れていることもあります。制限年齢以上の男女を混浴させてならないのは浴場営業者ですので、大きな子どもの混浴に疑問を感じたときは、その銭湯の方に相談するのがよいでしょう」(渡邊弁護士) 入浴に関する年齢制限は各都道府県ごとの条例によって決められるため、バラつきがあるようです。できれば統一してほしいような気もしますが、これが現状のようです。あまりにも不愉快な場合は、銭湯運営会社に相談してみましょう。 *取材協力弁護士: 渡邊寛 (和田金法律事務所代表。2004年弁護士登録。東京築地を拠点に、M&A等の企業法務のほか、個人一般民事事件、刑事事件も扱う。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*IYO / PIXTA(ピクスタ)
2017年02月22日まもなく新年度がスタートします。みなさんは、前学年の教科書や使い終わったノートはどうしていますか? 学校からは「当分の間とっておくように」と言われるものの、結局開かずじまいのご家庭は少なくないかもしれません。古い教科書やノートはとっておいたほうがいい? 上手な活用法はあるの? そんな疑問をミリオンセラー作家としても知られる教育評論家の後藤武士(ごとう・たけし)先生にお聞きしました。お話を伺ったのは、後藤武士(ごとう・たけし)先生1967年岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。作家。教育評論家。児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象とし、全国津々浦々を講演する日本全国授業ライブ「GTP」主宰。代表著書に『読むだけですっきりわかる』シリーズがある。また、わかりやすく実践しやすい学習法本も多数執筆。■小学校の教科書は「自習用教材」としては不向き?―小学校からはとっておくように言われる前学年の教科書ですが、我が家では出番はゼロです。春休み中のおさらいなど、活用する手立てはありますか?(後藤先生)「結論から言うと、小学校の教科書は復習や中学受験対策用の教材としては不向きです。小学校の教科書は教師が授業で指導しやすいようにつくられています。そのために細かい説明は割愛されています。お子さんの自習用としてはつくられてないんですね」―では、とっておいても使い道はなさそうですか?(後藤先生)「子どもの復習教材としては使い勝手はよくありませんが、教科書には想い出がつまっているでしょう。記念にとっておくのはありです。また、地図帳は大人の実用に重宝しますし、小5、6年生の社会の教科書は、その分野をすっかり忘れてしまった大人にとっての学習書になりますよ」―では、スペースがあればとっておいてもよさそうですね。■中学校の教科書、とっておくべき教科は?―中学の教科書は、とっておいて高校受験の勉強に役立てるべきでしょうか?(後藤先生)「英語と国語の教科書は言ってみれば『題材集』です。自習者向けの説明はほとんど載っていないので、高校受験対策用の教材としては、ほぼ使えません。数学、理科、社会の教科書は使おうと思えば使えますが、実際に活用するシーンは少ないでしょう。なぜなら高校受験用の学習を自分で教科書を使ってやろうとすると膨大な時間がかかってしまうためです」―なるほど、やはり高校受験対策となると、教科書だけでは心もとないのですね。「最近の公立中学校では、各教科別に中学3年間の学習内容をまとめた教材を購入希望者に斡旋(あっせん)していることが多いのですが、その教材のほうが使い勝手がよかったりします。また、塾や模試などに通っているお子さんなら、そちらで入手できる教材のほうが受験に特化されています。ただし、これらをやってみて、できなかった単元を見直す際には教科書が役立ちます。子どもが自分だけでは理解できない部分を親が教えるときにも活用できるはずです」―小学校の教科書同様、記念や実用書の意味でとっておく価値はありますか?(後藤先生)「国語と英語以外の教科書にはひととおりの説明は載っているので、大人の公務員試験や資格試験対策、一般教養履修のための参考書としての用途はあります。また、理・社・国の資料集や年表、地図帳、便覧などは、コンパクトにまとまっていて文体も容易なので市販されているものより見やすかったりしますよ」■使い終わったノートは、どうする?―教科書のほか、使い終わったノートのその後も悩ましいところです。授業内容を上手にまとめられたノートなら、もしかしたら見直しに役立つかな? とも思うのですが…。(後藤先生)「ノートは今週習ったところのおさらいなど、短いスパンでの復習には活用できます。しかし、例えば中学校に進学するときは、基本的に小学校で学んだ科目は数学を除いてイチから学び直しますので、小学校時代のノートをとっておいても出番はないと考えた方がよいでしょう。また中学の数学は算数からの引き継ぎになりますが、算数のノートには、計算したり、問題を解いたりした跡が残っていますので、あとから見直しするものとしては使いにくいでしょう。ですから、算数のノートも不要です。つまりまとめると、総復習のためにノートをとっておく必要はありません。ただし記念としてとっておくのはOKです。各学年、各科目1冊ずつでも保存しておけば、数年後、あるいはもっと経ってから、家族団らん時の話のネタになりそうですね」―高校以降も同じように考えてよいですか?(後藤先生)「そうですね、中・高生が学習の見直しにノートを使うのは、主に定期テスト前でしょう。ですので、定期テストが済めば、ノートのそこまでの記述は役割をほぼ終えます。そして、高校の学習は中学のものとまったく異なりますので、中学時代のノートを見直し用に保存しても出番はないでしょう。しかしながら、きちんと使いきったノートは自信につながります。大学受験が終わるまで手元においておき、不安になったときは開いてみるようにすると安心感を与えてくれるかもしれません」―ノートは「短いスパンでの見直し用」に役立つもの、と考えるとよさそうですね。■小学生のうちに身につけたい! ノートのとりかたのコツ―数多くの子どもたちを導いてきた後藤先生の経験のなかで、これだけは小学生のうちに身につけておきたいノートのとり方があれば教えてください。(後藤先生)「先にお伝えした通り、ノートはテスト前など短いスパンでの見直しに役立ちます。そのためには、見やすいことが大切です。まず、ノートのページに日付をつける習慣をつけましょう。板書をした日、問題を解いた日を入れておけば、復習するときにいつ習ったのかがすぐわかります。中学生なら正式発表より先に定期テストの範囲を予想することも可能です。そして、数日後に自分や他の人が見ても読める文字・数字を書くよう心がけましょう。もうひとつ、ノートには十分なスペースをもうけることも意識します。見やすくなりますし、あとから問題を解き直したり、補足を書き込むこともできますよ。これらのクセを、小学生のうちから身につけておくのをおすすめします」―ありがとうございました!■まとめ後藤先生のお話をまとめると・教科書は、とっておかなくてもさしつかえないが、記念や大人の実用書としてとっておくのはあり・ノートは基本的には「短期スパン」での復習に役立てるもので、こちらも長期保存は必要なし。記念としてとっておくのはありとのことでした。学年の総復習や、受験対策用教材としては活用しにくい教科書ですが、子どもにとっては思い入れがあったりするものです。ノートもまたしかりです。年度末に教科書やノートを整理するときは、保管スペースはもちろん、お子さんの声にも耳を傾けながら行えるとよさそうです。役目を終えた教科書やノートも、たとえばリビングの本棚など目につくところに置いておけば、ふとしたときに手にとって懐かしんでいる子どもの姿が見られるかもしれません。
2017年02月13日中学生のADHD息子との朝は、いつも闘い!Upload By かなしろにゃんこ。毎朝アニメキャラの髪型のような、派手な寝ぐせのあるADHDの息子。不器用なので、寝ぐせ直しのスプレーや櫛を使って上手に寝ぐせを直すことがもともと苦手なのですが、息子は寝ぐせの場所を教えてあげても直そうとはしません。「身だしなみ」が面倒くさくてたまらないようなのです。ヒゲも生える年頃ですから、身だしなみを気にして欲しい親心から口うるさく言ってしまいますが反抗期の誰にも指図されたくない気持ちと重なって注意すると過剰に反抗してきます。息子流!?身だしなみに対する考え方は…Upload By かなしろにゃんこ。集団生活では、周りに不快感を与えないための身だしなみもマナーだと伝えると、「学校に行くだけで、そんなの関係なくね?」「見た目がよくないだけで文句を言うヤツのほうが悪い」「そんな小さいことにこだわっていたくない」と、あぁ言えばこう言う…言っても言っても聞き入れてもらえませんでした。高校生になると、色気が出てきたのか!? 徐々に自分から格好を気にするようになりましたが、オシャレ度はまだまだな息子なのでした。
2016年11月08日小学校に上がるまでに、もう1年あったら…そんな事を考えたことありませんか?出典 : 「我が子も来年は小学校へ入学…だけど、病気や障害があって体が小さく体力も十分についていない。小学校でみんなと一緒にやっていけるのか」「小学校へ上がるまでに、せめてあともう1年あったら、体力も同年代に追いついて、心配せずに入学できるのに…」お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて、そんな風に悩まれているご家庭もあるかもしれません。今回のコラムでご紹介するのは、発育不全や病気等を理由に、教育委員会の許可を得て主に小学校に上がる年を1年遅らせることのできる就学猶予という制度です。以下は数年前に未熟児で生まれ、発達の遅れのため就学猶予をしたお子さんを持つ方のお話です。3ヶ月早く、3月末に産まれてしまいました。早生まれになったことで学年は1つ上に、でもそのせいで発達面や学力面で余計差が開いてしまう状態でした。690グラムで産まれた我が子ですが幸い障害はなく、猶予という形を取って本来の位置に戻し可能性を伸ばしてあげたいというのが猶予を決めた一番の理由です。現在は、特別支援教育の充実とともに、就学猶予の取得は以前より難しくなっていると言われています。ですが、上記の体験談のように、お子さんが未熟児や低体重で生まれた場合、就学猶予・免除を利用できる場合もあるようです。以下では、就学猶予の制度や背景、申請・利用方法などを中心に解説していきます。就学猶予・就学免除とは?義務教育との関係は?出典 : 一般的に義務教育といわれているものは、保護者が負っている「教育を受けさせる義務」(教育義務)によって子どもが受ける教育のことをさします。保護者は、児童を小中学校などに通学するように取り計らう「就学義務」という義務を負っています。一方子どもには、基本的人権の一つである教育を受ける権利があります。国民は国家に教育を受ける権利を要求できます。憲法第26条第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定されており、また、教育基本法第5条第1項に「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。」出典 : 就学猶予・免除とは、保護者が負っている就学義務に猶予を設けたり、免除を与える制度です。通常、保護者は児童が6歳になった時に所属していた学年の最初の日(つまり6歳になる年度の4/1)から、15歳になった時に所属している学年の最後(15歳になった年度の3/31)まで、児童に教育を受けさせる義務があります。就学猶予・免除を取得すると、その就学義務を負う時期を遅らせる、または場合によっては義務を放棄することができます。ただし、保護者または児童が日本国籍を持っており、かつ日本に住んでいる場合に限ります。例えば、保護者は日本国籍で日本にいるが、児童が海外で学んでいる場合や、児童が重国籍で日本外で教育を受けている場合などは、就学猶予・免除の対象外となります。ちなみに、就学猶予と就学免除の間には、明確な違いはありません。というのも、就学猶予を認められた場合でも、就学義務期間は延長されず、満15歳の時に子どもが所属していた学年の終わりで、親の就学義務は消失するからです。ですので実質、猶予された期間は免除されたことと同じことになります。Upload By 発達障害のキホン日本では明治時代の中期ごろから義務教育の基盤が出来上がり始めました。しかし、当時は障害のある児童が学校で義務教育を受けるための環境はほとんど整備されていませんでした。そのため、障害のある児童の保護者は、就学義務の猶予・免除を受けとなり、結果として児童は教育をほとんど受けませんでした。上のグラフが示すように、第二次世界大戦の直後1945年は、就学猶予者・免除者の人数はとても多くなっています。これは、障害のある児童のための学校、例えば盲、聾、知的、肢体不自由児向けの養護学校は、国が定める義務教育として扱われていなかったという背景があります。そのため保護者が障害のある児童を盲、聾、知的、肢体不自由児向けの学校に通わせる場合、就学義務を果たしたことにはならないが、就学猶予・免除を受けるという形を取っていたのです。しかし、1979年からは、養護学校が義務教育とみなされるようになり、就学猶予や免除制度を利用する必要のある家庭は急激に減っていきました。今日では、特別支援学校、支援学級の整備・充実により、障害を理由に就学義務を果たせず、就学猶予・免除を受けるという場合は非常に少なくなっています。では、現在では、どのような場合にこの制度が利用されているのでしょう。どんな理由なら就学猶予・免除が認められるの?出典 : 保護者は、児童を就学させる義務を負っていますが、例外として、その児童について以下で説明するような理由が認められた場合は、一定手続を経て就学義務の免除を市町村の教育委員会から受けることができます。学校教育法では、就学猶予・免除が認められる理由を、「病弱、発育不完全、その他やむを得ない事由のため就学困難と認められる場合」としています。病弱、発育不完全とは、治療や生命・健康の維持のために療養をしなければならず、教育を受けることが困難である場合、学校教育に耐えることができない程度の障害がある場合などを意味します。その他のやむを得ない理由とは、以下のような場合が挙げられます。1. 児童自立支援施設等に入所し、就学ができない場合2. 重国籍者で、将来外国籍を取得することを前提として、在日外国人学校等に就学を希望する場合3. 帰国子女で、日本語の能力が養われるまでの一定期間、適当な機関で日本語の教育を受ける等の措置が講じられている場合4. 低出生体重児等であって、教育上及び医学上の見地等の総合的な観点から、市町村教育委員会が就学を猶予又は免除することが適当と判断する場合一方、経済的な理由では就学猶予・免除は認められません。学校教育法では、経済的理由によって就学困難と認められる学齢児童の保護者に対しては、必要な援助を市町村が与えなければならないとされているからです。そのような場合は、就学援助制度を利用できます。就学猶予・免除を受けたい場合は教育委員会の許可が必要です出典 : 前述した理由に該当し、就学猶予・免除を受けたい場合は、在住する市区町村の教育委員会に申し出を出すことが必要です。申し出の際には、就学猶予・免除を受ける理由を証明する書類が必要です。市区町村によっては指定の医師の診断書が必要なこともあります。理由を証明する書類とを参考に、保護者の申し出を教育委員会が審議し、就学免除・免除が認められた場合は許可通知が出されます。Q&A障害のある子どもの就学事務手続の手引就学免除・猶予を利用しても、子どもは中学校を卒業できる?出典 : 就学免除・猶予を利用した場合でも、子どもは、1年または数年遅れて中学校を卒業することができます。保護者が児童に教育を受けさせる義務は、就学猶予を1年受けた場合、子どもが中学校2年生の時になくなりますが、これは保護者の就学義務がなくなるだけであって、引き続き児童は教育を受ける権利を持っています。学校に行かず、不登校やフリースクールに通っている場合は?出典 : 現在、文部科学省の見解では、厳密には不登校やフリースクールの利用では、保護者が就学義務を果たしたことにはなりません。しかし、学校長の裁量などにより、学校外の施設等における学習活動を学校への出席として扱うことができる場合もあります。また、長期の不登校により中学校卒業資格を得られなかった子どもに対する救済措置として、中学校卒業認定試験という制度が存在します。この試験に合格すれば、中学校に通って卒業することができなかった子どもも、高校へ進学することができます。まとめ出典 : 就学猶予・免除は、その制度の確立当初、重い障害がある児童が義務教育を受けられない場合に利用されてきました。その後、特別支援学校や支援学級での教育も義務教育とみなされるようになり、就学猶予・免除を利用する必要のある家庭の数は大幅に減っています。しかし、近年でも、低体重児など、病気や発育不全がある場合に、就学猶予・免除が適応されることがあります。お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて悩まれているご家庭は、こうした制度の活用も選択肢の一つとして参考にしてみてください。
2016年10月23日めまいがしたり、朝から疲労を感じる。もしかすると低血圧が影響しているかも知れません。体に優しい方法で低血圧に負けない習慣を見てみましょう。1.早い動きや急な動きを避けるしゃがんだり、座った姿勢からすばやく立ち上がったりしない。2.水をたくさん飲む水や果汁100%のジュースなどを多めに飲みましょう。自然のナトリウムを摂ることができます。3.塩分を少し多めにとる特に夏は発汗をします。おやつを食べるなら、チーズや塩味のアイスクリームなどを食べてみましょう。動脈の働きを良くします。4.カンゾウを摂るカンゾウエキス配合の食品やお茶がオススメです。 市販のカンゾウパウダーも売っていますよ!5.野菜、果物を食べる朝食で野菜や果物を食べるようにしましょう。ミネラルが豊富で天然の塩分を補給できます。6.むくみを取る足のむくみをとるようにマッサージをすると、静脈の働きを良くしてめまいを防げます。7.同じ位置に立ちっぱなしでいない同じ姿勢で立ちっぱなしでいるよりも歩いたりして体を動かす方がいいです。8.涼しい場所にいようクーラーが効きすぎて寒いのもいけませんが、涼しい場所や扇風機は血圧が下がるのを防ぎます。9.日中気温の高い時間帯は外出しないナチュラル素材で風通しの良いものを着て汗をかきすぎない工夫をしましょう。外出する時は帽子をかぶりましょう。生活習慣で少しでも低血圧を改善して、元気に1日を過ごしましょう!
2016年08月24日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいのは志望校をどこにするかということです」と言う。志望校が決まったら、いよいよ本格的な受験対策が始まる。小学校受験の「もっとも大切な対策」とは? ■「学校が求めている子」とは?「小学校受験とは、いわば学校とご家庭のお見合いのようなものです。学校が求めている子とは、端的に言えば『学校の教育方針と一致したご家庭のお子さま』です」(浅木さん)。小学校受験が親の受験といわれる所以(ゆえん)は、家庭の教育方針や雰囲気が、さまざまな考査や面接を通じて試され、合否が決定されるところにある。「ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念の一致点を明確にし、一致点を意識しながら、お子様の教育をしましょう」(浅木さん)。■家庭の教育方針を明確化させる 浅木さんが主宰する柊会では、毎月、保護者に願書・面接対策となる作文を提出してもらっているそう。入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化することで、「こんな子どもに育ってほしいけれども、今、わが子はこういうことができていない」「わが家の教育方針では、○○を子どもにしてあげたいけれども、時間的にしてあげる余裕がない。その代わりに、△△をしてあげよう」など、さまざまな思いが出てくる。これがとても効果的な面接対策となるようだ。「志望校を決定し、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いくらいで、早すぎるということはありません」(浅木さん) ■両親の教育方針のすり合わせも大切願書作成や面接対策のために考え抜いた教育方針で子どもに接することで、入試当日の子どもの言動と、面接での保護者の回答が一致する。家庭の教育方針を明確化する時には必ず、パパとママの意見のすり合わせも必須だ。両親の意見が異なると、子どもは混乱する。特別な時間をとらずとも、仕事の合間にメールでやりとりをするなどして、できるだけお互いの負担にならない工夫をしよう!次回は、「小学校受験をするならチェックしたい6つのこと」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月24日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日小学校受験。そんな言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか? 今回は、「小学校受験って、どうなの?」という素朴な疑問について、幼児教育研究所柊会・代表の浅木真里さんにお話を伺いました。■浅木さんが幼児教室を始めた理由浅木さんは、灘、ラ・サールなどの難関私立中学受験指導や医学部受験をメインとする学習塾の教務部長、役員を経て、幼稚園・小学校受験指導を行う柊会(ひいらぎかい)を設立した。「思春期以降の子どもを指導して感じていたことは、幼少期の親子関係は、その後の人生に大きく影響するということです。ですから、少しでも多くの親子に小学校受験対策を通じて、より良い親子関係を育んで欲しいと思い、柊会を設立しました」(浅木さん)■オリジナル教材が必要だと思っていたが…小学校受験と聞くと、「お受験」という言葉で揶揄(やゆ)されるように、高額な幼児教室に通わせないと合格しないのではないか? というイメージがある。「私自身、小学校受験に携わっていなかった頃は、『合格するためには幼児教室の特殊なオリジナル教材が必要だ』と考えていた時期もありました。けれども、実際に指導に携わってみると、そのようなことはありませんでしたね」(浅木さん) ■大切なのは子どもの現状把握と正しい対策「皆さまが考えているほど、小学校受験は難しくありません。大切なのは、お子さまの現状を的確に把握し、正しい対策を行い、志望校からご縁をいただける確率を限りなくあげていくことです」(浅木さん)過去の入試情報については、大手幼児教室が毎年夏に発行する私立小学校の入試問題集にすべて掲載されているそう。また、学校の求める児童像については、学校のホームページや学校説明会で知ることができる。幼児教室の先生から聞いた、学校が求める児童像を鵜呑みにするのではなく、保護者が学校説明会、公開行事の日程を自ら調べ、足を運び、学校を知ろうという姿勢を持つことが合格につながるとのことだ。「過去の入試問題と学校が求める生徒像を正確に知ることできれば、わが子を志望校に合格させるために何をすべきか? という問いの答えは、おのずと導き出されます」(浅木さん)次回は、「小学校受験で得られるメリットとは?」です。今回取材を受けてくだ下さった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月20日朝日新聞出版はこのほど、低カロリー・低糖質・グルテンフリーの新しいパンのレシピ本『クラウドブレッド(吉川文子 監修 / 朝日新聞出版 編著)』(1,296円・税込)を発売した。「クラウドブレッド」は、雲(クラウド)のような形をしたパンのこと。卵、クリームチーズ、砂糖、ベーキングパウダーだけで作ることができる。インスタグラムなどで話題となり、欧米では人気となっているという。生地は、室温にしたクリームチーズに卵黄を加えて混ぜ、メレンゲ状に泡立てた卵白とベーキングパウダーを加えるだけ。生地を成形し、160℃のオーブンで15~20分焼けば完成する。パンなのに発酵不要で、30分もあればできあがるという。焼きあがったパンは、メレンゲの力で生地を持ち上げているので、外はサクッ、中はしっとりした食感とのこと。クラウドブレッドは小麦粉を使用していないため、糖質制限をしている人にもおすすめだという。 食パン(6枚切り)1枚はカロリー172kcal、糖質28.9gだが、クラウドブレッド1枚(直径9cm)はカロリー38kcal、糖質0.6gと、カロリー・糖質とも低くなっている。焼き上がったクラウドブレッドは、ジャムやクリームを塗ったり、具をのせたり挟んだりするなど、アレンジも自由にできる。基本の生地に、ヨーグルトやマヨネーズ、つぶしたバナナ、抹茶を混ぜこんだり、ハーブをのせたりするなど生地にバリエーションを出すことも可能とのこと。冷凍保存もできるので、一度焼いておけば、いつでも気軽に食べることができる。同書では、オープンサンド風やピザ仕立てにして味わう「食事系クラウドブレッド」、パンケーキ風やスポンジ代わりに使用して仕上げる「スイーツ系クラウドブレッド」など、計65レシピを掲載している。
2016年07月08日もうすぐ夏休み。小学生の子どもを持つママたちは特に、遊びはもちろん、勉強にもやる気を出して、充実した夏休みを過ごしてほしいと願っているはず。そこで、夏に差がでる自宅での効率的な勉強方法について、教えるプロである塾の先生に聞きました。小学校低学年~中学年はものすごく伸びる時期「うちの子なかなか勉強してくれなくて…」。そんなよくあるママの悩みに、個別指導塾スタンダードの石黒先生は次のように話します。「小学生で勉強が大好きという子はめったにいないですよ。基本的には勉強はきらい、めんどうくさい、と思っている子がほとんどです(笑)」前提として、自分が嫌いなことをやっている。だから、言われたこと以上はやらないのも当たり前、というわけです。「でも小学生の場合、とくに小学校1年生から小学校4、小5年生前半くらいまでは、ちゃんとやらせるとものすごく伸びる。高学年になるほど伸びづらくなってくるので、早いうちに正しく勉強の習慣づけをすることが、とても大切なんです」効率的な家庭学習のための3つのコツ具体的にどうすればよいのでしょうか? 石黒先生は、効率的な家庭学習のコツとして、以下の3つを挙げてくれました。1.参考書は薄めのものから分厚い参考書は見た瞬間にやる気をそがれてしまうもの。“一冊終わった”という達成感を何度も味わいつつ、量を増やすのがおすすめ。2.時間を決めて勉強する夏休みには“毎日この時間に勉強する”と決めて習慣化することが大事。長時間だと集中力がもたないので時間を区切って。まずは10分、20分程度からでOK。3.勉強のあとはご褒美を「アメとムチ」ではないですが、終わったあとのお菓子や遊び、ゲームなどを明確に示してあげるとモチベーションがアップします。ちなみに「苦手なところを夏にやろう」というのはよく聞く話ですが、それだと続かないことも多いので、逆に好きな科目を夏休みに伸ばすのも一案だそうです。家庭学習と塾を併用する必要性とはただ、こうしたコツを実践したとしても、家庭学習だけではどうしても補えない部分もあります。「中学生は部活、小学生は習い事をしている場合が多いので、勉強する時間を確保して、自分だけで自宅でずっと勉強するというのは、なかなか難しいもの。ちゃんと近くで見てくれる人が必要です」(石黒先生)親がみてもいいのですが、忙しかったり、成長につれて子どもが親のいうことを素直にきいてくれなかったり…。そこを補完してくれるのが塾。しかも、スタンダードのような個別指導塾なら、個人にあったカリキュラムで授業を進めてもらえるから安心です。もちろん、塾に通っても家庭での反復学習は不可欠。家庭学習はただやらせればいいのではなく、中身が大切だといいます。「宿題の選定というのは、実はものすごく大事なんですね。多すぎるとやる気をなくすし、少なすぎると意味がない。塾の講師は多くの子どもたちを見ているので、“この子にはこういうやり方がいい”というのが客観的に判断できます」(石黒先生)。スタンダードなら、その子に最もあった内容と量の宿題を出してくれるので、家庭学習もスムーズ。家庭学習が充実し、さらに定期的に塾に通うことで理解が確実なものになり、“できるようになった”という実感がやる気アップにつながります。スタンダードに通った子どもたちからの成功の声続々実際に個人学習塾スタンダードに通ったお子さんの声を紹介しましょう。小学2年生 勉強する習慣がつきました!勉強が嫌いにならないように、早めに机に向かって勉強する習慣をつけたいと思い、スタンダードに入会させました。息子の性格上、個別の塾が向いていて、スタンダードは堅苦しくなく、とても良い雰囲気だと思います。以前より、文章問題が理解できるようになり、集中力と計算力がついてきていると思います。息子も塾に通うのが楽しいと言っていて、「次は100点とる!」と頑張っています。小学6年生 スタンダードで成績アップ!他の塾へ通っていましたが、国語の文章問題が苦手で、中学受験に向けてスタンダードに入会しました。わからなかった問題を先生がわかりやすく教えてくれたおかげで、難しい問題も理解できるようになりました。国語の文章問題にも少しずつ慣れてきて算数ではテストの点数が20点アップしました!このようにスタンダードならではの効率的な勉強方法とやる気を引き出す指導方法で、子どもたちは「やれば、できる」を実感しているのです。教室は全国にあり、すべて本社直営なので、講師陣の質も高く、それでいて値段もリーズナブル。無料体験が全国の教室で開催されているので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。 個別指導塾 スタンダード 小学校から高校までを対象にした、完全マンツーマンの個別指導塾。全教科に対応し、プロの講師が一人ひとりのやる気を引き出してくれます。無料体験授業や3ヶ月体験コースに加え、夏期講習会の受け付けも開始中。<PR>
2016年07月06日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。小学校に入ってすぐは、宿題をうれしく迎え入れて、自発的に行う子が多いです。でも、次第に中だるみが出たり、やり始めるまでに時間のかかる子も出てきたりします。親としては「ちゃんとやらせたい!低学年から自主的に家庭学習ができるようになってもらいたい!」と思うことでしょう。心理的なサポートなどをすることで、忙しいママでもやる気にさせる声かけが可能です。●親の言葉を絶対的と受け止める「児童期:7歳ごろ」児童期は、物事の善悪などを判断するための道徳観を身につける時期です。しかし、幼児期と児童期の中間にある7~8歳は、まだまだ親の言葉や意見を絶対的な判断基準として受け入れやすい時期 と言えます。多少の個人差はありますが、この時期に家庭学習を一緒に始めると、良い意味での癖として、成長しても残せます。それが楽しく励まされるような状況であれば、なおのことです。●親子関係だからこそのピグマリオン効果『ピグマリオン効果』 とは、教師が生徒に対して期待するような言葉を示せば、生徒の成績が上がるというものです。1998年に行われた心理学実験がありました。「学力の伸びが期待できるとされた生徒」と「それ以外の生徒」では、前者にIQの増加が見られたというものです。特に小学1~2年生の結果は著しい差がありました。このピグマリオン効果は、教師だけに生じる現象ではありません。親子関係にも起こります。親が心から子どもに期待をかけることで、子どももそれに応えようとする のです。低学年であれば、前項目のことから、その関係がとても築きやすいと言えます。ただし、ここで大切なのは口先で言うのではなく、本心で期待をかけることです。言葉かけとしては、「この計算がこんなに速くできるのすごいね!まだまだ記録伸びるね!」「字がとても上手だね。本当に見やすい!これを続けていこうね!」「テストの結果は残念だったけど、次は大丈夫!間違えたところを一緒にやってみよう!」などと、事実を認め、褒めたり励ましたりして低めの階段(目標)を目指すようにしていきましょう。低めの階段を設定してあげると、効果が出たときにさらに褒めることにつなげられます。●低学年の学習ポイントは国語学習のポイントが国語というのは、全ての基礎になるからです。他のどの教科を見ても日本語で書かれています。だからこそ、“読んでわかる力” が必要なのです。テストなどの問題を解くにしても意味がわからなければ、解けませんしわかりません。まずは内容がわかることのできる力をつけるための学習を家庭学習に取り入れましょう。ひらがな・カタカナ・漢字と、低学年ではさまざまな文字を学びますから、音読は毎日必要です。教科書の音読は、宿題として出されてくるでしょうから、絵本などの文章を音読するのでもいいでしょう。実際に私が学習塾で教えていたときは、どの子にも音読をさせていました。その子に応じて、テキストだったり、絵本だったり書籍だったりとさまざまでした(低学年のうちは、読む文の長さも短め)。読む力がつくことで、最初は文章問題などを諦めていた子や、問題を読まずにやっていた子が、しっかりと問題を読み、解くようになっていきました。学習としてのポイントは、最初のうちは一緒にやる ことです。低学年の家庭学習は、20~40分と言われています。音読はそのうちの数分です。ぜひ、一緒にやってみてあげてほしいと思います。●おわりに心理学の面から褒めて励まし、学習面から“読んでわかる力”を学ばせてあげることで、低学年のうちに学習する癖をつけることができます。自分の子どもだけでなく、講師をしていたときも多くの生徒に実践してきました。ですから、忙しいママたちにも必ずできます。まずは、「勉強、一緒にやろっか」からスタートしてみましょう。問題文を声に出して読むことも音読です。何でも読むことを取り入れるようにしてみてください。もちろん、褒めること励ますことを忘れずに!【参考文献】・『伸びる子には秘密がある―小学生・意欲を育てる勉強法』石井郁男・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
2016年06月22日今では珍しくなくなりましたが、それでもまだ「キラキラネーム」については賛否両論。子どもの友だちに多いからと安心していても、小学校受験などで不利になることもあるといわれています。このキラキラネームについて、教育の現場ではどのように思われているのでしょうか。小学校の先生たちに話を聞きました。■名前を覚えるのが大変!小学1~2年生を受け持つことが多い女性教諭は、新学期を迎える前に「正しい漢字と読み方を覚えるのが大変」といいます。「とくに低学年の子どもは、名前を間違えられることをとても嫌がります。まだ漢字を覚えていないので、名簿にもひらがなで名前が書いてあると思っている子も多いんですよ。間違えてしまったときに『先生なのにひらがなが読めないの?』と指摘されてしまったこともありました」また、読み間違いからいじめやからかいに発展することもあるので、春休み中に漢字の書き取りのごとく覚えるようにしているのだとか。彼女はキラキラネームをつけることに否定的ではないものの、「覚えやすい、書きやすい名前のほうが助かる」というのが本音だそうです。 ■偏見はよくないキラキラネームの子は悪ガキといわれることもありますが、「それは偏見だ」と語るのは、教師歴20年のベテラン男性教諭。周囲の大人がこうした先入観を持つことのほうが、子どもに悪影響を及ぼすといいます。「友だちとも仲良くしている子が多いですよ。たしかに想像できないような当て字もありますが、その名前には意味があります。これを知れば自分の名前に誇りをもてるし、親の愛情を感じられていいのではないでしょうか」最近では、「●●子」といった古風な名前が「シワシワネーム」といわれることもあるほどキラキラネームは一般的になり、名前だけでその子を判断することはできないそうです。■親に問題アリ!?30代の女性教諭は、キラキラネームの子どもに対して問題を感じたことはないものの、その親に対して警戒してしまうそうです。「言い方は悪いけれど、ちょっと変わった、こだわりが強い方が多いかもしれません。学芸会での配役や、運動会の種目に対してクレームをよこす、いわゆるモンスターペアレントが目立ちます。子どもは素直でいい子でも、親に対して注意するようにしています」もちろん、キラキラネームを名づけた親すべてがこのタイプではないけれど、先輩からも注意するようにいわれることがあるのだとか。世論だけでなく、教育現場でもキラキラネームは賛否両論。しかし、名づけられた子どもに対して批判的な意見はほとんどありませんでした。子どもが大きくなるまでに状況は変わるかもしれませんが、こうした現状も把握したうえで名前を考えていきたいですね。
2016年06月04日一昨年の流行ドラマ「きょうは会社休みます。」の影響でかなり浸透した言葉「こじらせ女子」。このドラマでは自己肯定感の低い「三十路にもかかわらず処女」の主人公のことをさしていました。しかし、20歳にしてすでにこの状態に陥っている女子も最近急増しているようなのです。■1.ディズニーでは悪役キャラに共感「小学校高学年になったぐらいからディズニープリンセスに素直に共感できなくなっちゃって・・・。その代わりヴィランズにはめちゃくちゃ共感できるんですよ。映画『アリス・イン・ワンダーランド 』のハートの赤の女王がから白の女王へのセリフで『いいわよね、あなたは。昔からその可愛いお目々をパチクリすれば周りがなんでも言うことを聞いてくれたものね。』みたいなセリフがあったんですけどもうめちゃくちゃ共感できました。」(24歳/女性/グラフィックデザイナー)可愛いお目々をパチクリ・・・。自分に自信がないと間違いなくできない凄技ですよね。白の女王が故意にやったかどうかはさておき、こんな風に王道をいけない人生を積み重ねると、人は知らず知らずのうちにこじらせてしまうのかもしれませんね。人は人、自分は自分。ひがんだ考えは捨てたいところですね・・・。■2.自分のことを「オバさん」と言っちゃう「自分は恋愛市場にいる人間ではないってアピールなのか自虐なのか知らないけど、自己肯定感の低い子ってよく自分のことオバさんって言いますよね。」(25歳/エステティシャン/女性)これは筆者も耳が痛い限りです。なんだかついつい照れくさくなると使っちゃうんですよね。自分で「オバサン」ということで女子のマウンティングの舞台から逃げているのでは?ちょっとした自虐は距離を縮めますが、使い過ぎることで自分の価値をさらに下げてしまうかもしれませんよ。■3.男子に使う形容詞は「カッコいい」ではなく「可愛い」「こじらせがちな子ってあえてかっこいいじゃなくてかわいいって言うことで一線を引いてるんじゃないかな~オタクの子が2次元のキャラやアイドルに使うみたいに」(23歳/女性/アパレル)なるほど、あくまで服や小物と同じ感覚で「恋愛対象ではありませんよ」と言った意思の表れでしょうか?オタクかどうかは置いといて、確かにそういう人は一定数いますよね。「かっこいい」と言うのはなんとなく気恥ずかしいというあなた。知らず知らずのうちにこじらせ女子になっているのかも。■4.ファッションはモノトーンやモード系「私服がオシャレで大人っぽい子ってなぜ意外と自分に自信の無い子が多い気がする。そういう女の子が好きな男性も確実に一定数いるからもっと自信持っていいのにって思う」(25歳/女性/営業)確かに好みの問題と言ってしまえばそれまでですが王道モテファッションを進んでできるかどうかって大きな差ですよね。「ピンクの服なんか死んでも着れない!」と言わんばかりに私服がモノトーンやモード系の服に偏りがちな女子って筆者も含めて確かにこじらせてる場合が多い傾向にありますよね。なぜ「ピンクなんてムリ!」と思うのか、一度自分に問いかけてみましょう。■おわりにいかがでしたか?結構当てはまる人も多いのではないのでしょうか。当てはまる項目が1つならまだしも複数当てはまる状態で恋愛をしたいというのであれば考えモノ・・・。自分が「女子であること」をうまく受け入れられていない可能性大です。恋愛したければ考え方を変えるもよし。このままでよければ己を貫くもよし。ちなみに筆者は全てに当てはまります!(笑)(ばやし子/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年06月01日【ママからのご相談】年長の男の子がいます。家から遠い保育園に通っているためか、息子と同じ小学校に通う知り合いがいません。このままでは小学校まで1人で登校するのか、行けるのかとかなり心配です。新1年生の登下校の様子はどんなものでしょうか。何かアドバイスをお願いします。●A. 皆さん同じ心配をしている仲間です! 積極的に自分から地域とかかわっていきましょう。ご相談ありがとうございます。男ばかりの三兄弟の母をしています、ライターりょんぺいです。子どもの小学校入学で、親が一番最初に心配するのが登下校かもしれませんね。男の子ということで、なおさら心配なお気持ち、大変よくわかります。1年生になったばかりのお子さんがいらっしゃる保護者の方に、最新の1年生登下校事情についてお話をお聞きしました。●新小学校1年生の「登下校」エピソード7選(1)『集団下校は入学式後3日間だけでした。4日目からは子どもたちがバラバラに帰宅となり、半数近い保護者の方々が自主的に下校を少し離れたところで見守っていました。子どもたちも浮ついているので保護者の目は大いに越したことはないと思いました』(40代女の子ママ)(2)『同じマンションに同じ幼稚園だった仲良しの女の子がいたので安心していたのですが、入学した途端に男子・女子という意識が強くなった ようでした。入学後一週間もたたずに一緒に登下校をしなくなってしまい、一緒に登下校できる男の子のご近所の友達を私と息子で情報共有しながら急いで探しました』(30代男の子ママ)(3)『登校は地域の子がほぼ同時間帯に重なり、高学年の子もいるので心配はすぐになくなりましたが、問題が下校……。1年生の4月は給食が始まっても午後の授業がなく下校時に高学年の子の姿はありませんでした。疲れた体に重いランドセルを背負ってヨタヨタ歩いてる姿を見て、可能な限りは下校を目の届くギリギリの距離で見守りたいと思いました』(40代女の子ママ)(4)『息子の入学と合わせて半年間、休職することにしました。時間もあるので下校時は息子にバレないように遠くから見守り 、家の近くになったら近道で急いで先回りし、インターホンを息子が押したとき対応できるようにしました。私にとっても新鮮でキラキラした小学1年生たちを見ていると元気をもらえます』(40代男の子ママ)(5)『女の子と男の子がまるで違うことに驚きました。女の子は信号待ちの間も微動だにせず落ち着いて待っていましたが男の子の集団ときたら、横断歩道の手前でふざけあったり、回りながらジャンプして待っていたり、後ろを向いていたり……誰一人として落ち着いて信号を待っていませんでした。あまりに見過ごせない状況だったので過保護と周りに思われても自分の子やその友達の安全を可能な限り見ておきたいと思いました』(30代男の子ママ)(6)『小規模の保育園を卒園したので、近所の同学年の子を知りませんでした。このままではまずいと思い、年明けくらいから町内の掲示板や区のホームページを見て子育てイベントがないかチェックしました。また、近所の公園やスーパーマーケットなどで同学年くらいの子どもを連れた家族がいたら自分から積極的に声を掛ける ようにしました。親より子どもの方が仲良くなるのがはやいものです。勇気を出して声を掛けたことがきっかけでその子と登下校を一緒にするようになったので、あのとき声を掛けて本当に良かったです』(40代女の子ママ)(7)『幼稚園からの仲良し3人組がいるので登下校も一緒で安心と思っていたら見事にバラバラのクラスになりました。登校はいいのですが、下校はクラスによって時間にバラつきがあり、他のクラスの子は待てない雰囲気があるとのことでした。結局同じクラスの同じ方向の子と帰ってくるようになりました。ただ、名前を覚えてきてねとお願いしても「忘れた!」の連続。お互い名前も薄ぼんやり ながら、仲良く帰ってくる子どもの力に脱帽です』(40代男の子ママ)いかがでしょうか。やはり新1年生の子の登下校について、保護者の皆さん誰もが心配していたということがよくわかりました。また、予期せぬ出来事も起こります。筆者の長男が小学1年生になった直後、帰宅途中におなかが痛くなったものの、トイレの場所がわからずパニック状態 で泣きながら帰ってくるということがありました。翌日、学校から家までの距離で立ち寄ることができるトイレを一緒に歩いて見て回りました。10か所近くあることがわかり、「次またおなかが痛くなっても大丈夫!」と安心した様子でした。●小学校入学前に子どもの「登下校の不安」を解消するための心得3つ先輩ママの経験を踏まえ、登下校での不安を解消する、入学前の心得として知っておくとよいと感じることは以下の通りです。●(a)心配をため込まず、ご近所との関わりを自分から積極的に持ってみる新入学時の登下校に不安を抱えているのは皆さん共通なので仲間です。子どもをフックに声を掛けてみる と悩める者同士の解決策が見えてきます。ご近所の公園、スーパーマーケット以外にも、入学前に近所の文房具店や学用品売り場では新1年生の親子に会う機会も増えますので足繁く通うと良い出会いがあります。●(b)入学してみてわかることが多いもの。考えすぎないことも大事!クラス分けや男女の意識が芽生えるなど、事前の想定と異なる関係性が子どもの間に生まれてきます。状況に応じて、臨機応変な対応 が親に求められます。子どもから毎日情報収集することが大事です。●(c)自分の子どもだけを見るのではなく、地域の子どもたちを大人の目で守るという意識が重要!大人の目線による子どもの見守り活動が大事。できる限り行動すると、子どもの安全、自分の住んでいる地域の安全につながります。新1年生の登下校姿は、自分の子どもでなくても輝いて見える良いものです。知らない子であっても積極的な目配りをする と元気いっぱいの子どもたちの姿に大人も活力をもらえます。大人の足で10分の通学路でも、入学したばかりの子どもにとってはまさに大冒険とばかりに登下校を楽しんでいるようです。新小学1年生には自分の子でなくても特別な愛情を持てる不思議な力があります。心配で仕方ないという共通認識を味方にして、自分からお住まいの地域に積極的に関わってみてください。みんなで子どもを守ろうという地域の共通認識が受け皿となり、予想以上の歓迎が待っていることと思います。●ライター/りょんぺい(ママライター)
2016年05月21日『小学一年生』『小学二年生』などでおなじみの小学館発行の「学年誌」と、TVアニメ『おそ松さん』が奇跡のフュージョン! まったく新しい"遊べる"本として、スペシャルBOOK『おそ松6年生(仮)』が今夏発売されることが決定した。おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松の6つ子に色々なコスチュームを着せ替えられる紙人形や、TVアニメの名場面を集めたミニ図鑑、『おそ松さん』キャラクターをあしらったデコレーションシール、イラストが飛び出して見える3Dメガネ、プレゼントに応募できる銀はがしなど、豪華ふろくが6種類! また本体は、6つ子のイラスト描きおろしの表紙に加え、キャラクターそれぞれにちなんだ"6つ子と遊べる"カラーページ、書きおろしミニ小説など読み応えのある内容になるという。詳細については今後の続報を待ちたい。■スペシャルBOOK「おそ松6年生(仮)」2016年夏頃発売 / 価格未定【収録内容】・おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松の"遊べる"企画ページ・書きおろしミニ小説 などを予定【付録内容】◎銀はがし、シール、メモ帳 など6種を予定※内容は変更になる場合がある。(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
2016年03月24日いよいよ入学・入園シーズン。わが子が新しい環境に溶け込めるか、不安でいっぱいのママも多いのでは。そこで、現役の小学校の先生による、子どもが新入学の迎える親へのアドバイスをまとめてみました。子どもの小学校入学で、ママが抱える悩みとは特に第1子が小学校入学を迎えるママにとって、子どもの学校生活は不安ばかりと言っても過言ではないでしょう。「こんなことを心配しているのは自分だけ?」と、さらに不安を覚える人もいるかもしれませんが、安心してください。不安なのは皆一緒です。4月に行われる初の懇談会では、実際に以下のようなことが話題になっています。友だち関係についてやはり一番気になるのは友だちのこと。わが子に友だちができるか、みんなと仲良くできるかが心配なママが多数いるようです。しかし、そうした大人の心配をよそに、子どもは案外なんとかうまくやっていくもの。さまざまな場面を通してクラスの友だちと関わりを持ちながら、ゆっくり人間関係を築いています。トラブルや行き違いはよくあることですので、ママは焦らず見守りましょう。たとえ子ども同士でトラブルが起きたとしても騒がず慌てず。まず担任教師に相談し、指示を待ってください。勝手に行動すると、かえって話がこじれることがあります。給食について小学校1年生の給食は、担任が時間をかけてゆっくり指導します。嫌いなものを無理に食べさせることはないので、あまり心配せずに、むしろ給食が楽しみになるような声かけをしてあげてください。なお、アレルギーがある場合は必ず担任に伝えましょう。そのほか、どうしても食べることができないものがある場合や、食の細い子どもの場合はそのことも伝えておくと安心です。PTA活動について「PTA活動は大変」というイメージが先行しているかもしれませんが、本当のところは実際に体験してみないとわかりません。フルタイムで働いている人は、そのためにお休みをとることが難しいかもしれませんが、すべての活動に参加しなくても大丈夫。自分のできる範囲で協力すればOKです。ちなみに、実際にPTA活動に参加したママによると「普段の子どもの様子を垣間見ることができる」「先生に気になることを聞くことができる」などのメリットもあるのだとか。教師の人柄や学校全体の様子を知ることで、より安心しますよね。さらにPTA活動をきっかけに、卒業しても子どもなしでママ同士の交流が続く友だちになることだってあります。できる範囲で関わるぐらいの気持ちで参加すると、肩の力を抜いて楽しめますよ。放課後の過ごし方について放課後は親の目がないところで友だちと遊ぶことが多くなります。幼稚園のときのように、ママが遊びの日にちや場所を決めることはほぼありません。友だちと待ち合わせするときのルールを子どもと話し合って決めておきましょう。特に「何時」に「どこ」で待ち合せるのかは大事です。そして、待ち合わせ場所は人気が少ないところは避けるようにします。行き違いになることもあるので最初のうちはママが確認やフォローをしてあげると安心です。もし会えなかった場合どうするかについても、事前に決めておいたほうがいいですね。入学して間もなくはわからないこともたくさんあり、大変な日々が続くでしょうが、そんなときだからこそ、ママはゆったりと構えて、子どもを温かく見守っていきましょう。<のりこ(フォークラス)>
2016年03月23日受験の低年齢化が進んでいる現代。実り多い人生を歩んで欲しいと願うからこそ、教育方針が合い、カリキュラムの充実した幼稚園・小学校で学ばせたいと願うのは当然のことです。では、どう受験させたらよいのか、受験の内容は? 今回は、受験を考えているパパやママが最低限知っておきたいことを紹介します。受験には幼児教室が必須?幼稚園・小学校を受験するにあたり、まず「国立か私立か?」の選択を迫られることがあるでしょう。国立の学費は公立並みとなっていて手頃なのが魅力的。しかしその分、人気があり、入学するのは狭き門であるという認識が必要です。私立は校風にあった家庭を好む傾向があります。願書には親の勤務先や役職を記入する必要もあり、さらには家柄を重視する幼稚園もあると聞きます。つまり、子どもが置かれている環境に着目する幼稚園が多いということなのでしょう。合格するためには出題傾向をしっかりと把握し、これに対しての対策を行うことが大切です。このとき頼りになるのが幼児教室の存在です。幼児教室では多様化する試験内容に対してネットワークを駆使し、情報を収集、合格のためのカリキュラムを組んでいます。また、第三者の立場から公平に子どもの様子を評価・フォローしてくれます。家族と二人三脚で合格への道を目指すので、親としても心強いのです。本番さながらの雰囲気を体感できるの、幼児教室も魅力のひとつです。どんなに力がある子どもでも試験当日に実力を発揮できなければ合格は難しいでしょう。幼児教室では集団で授業を行うことで人前でも実力を発揮できる精神力を養います。受験当日の様子をシミュレーションした練習を行うところもあります。入試の雰囲気を前もって知ることができるのは、子どもとしてもプラス材料となるでしょう。受験のために幼児教室が必須かどうかは、各家庭の状況にもよりますが、両親ともにお受験の経験がない場合は、入っておいて損はないと言えます。知っておきたい面接対策まずは幼稚園の場合です。子どもに対しての質問は、自身の名前や家族の名前、好きな遊びや動物など、簡単に受け答えができるものがほとんど。小学校受験の際はこれに加え、簡単な数の問題や、どちらが正しいか選択させるような質問もあります。これらを明朗に答えられるだけでなく、理由づけができるようにしておいてください。同時に親の訓練も必要です。なぜその学校を志望したのか、家庭での教育方針はどうか、園や学校に求めることをあらかじめ整理しておくこと。特に幼稚園の場合は子どもよりも親の印象で面接の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。受験では、どんな問題が出るのか従来の受験内容としては主に2つのタイプがあります。ひとつはある決まりのもと友達と遊べるかなど協調性を見るもの。もうひとつは先生との約束が守れるかなど生活習慣を見るものです。そのほか、自由に絵を描かせたり、運動をさせたりするところも。今後の傾向としてはPISA型の読解力(※)を試す問題も多くなりそうです。たとえば、数人のグループ全員で協力をしてパズルを完成させたり、簡単な物語をつくったりと学習能力を試す問題も多くなるでしょう。(※)単に文章を読んで理解するだけでなく、そこから発展して自分の意見を言ったり、わかりやすくまとめ直したりする力のこと。詳しくは、 文部科学省のWebサイト を参照してください。幼稚園や小学校は、子どもが1日の大半を過ごす場所です。受験するならば、家庭の教育方針が合うところを選び、また悔いが残ることのないよう入念に準備したいですね。(EKKO<フォークラス>)
2016年03月19日