幼稚園や保育園には保護者が送り迎えをしますが、小学校からは基本的に子どもひとりで登下校。わが家でも第一子である娘が小学校に入学するまでは、常に親子一緒に行動していたので、「ひとりで学校に行けるのだろうか」と不安で仕方ありませんでした。今回の記事では、そんな不安を解消するために入学前の2月頃から娘と開始した登下校の練習方法について紹介します。小学生はひとりで通学!?わが子にできるのだろうか?わが家が住んでいるのは、首都圏の田舎地域。娘が通う予定の小学校で2月に行われた入学説明会で、集団登校は年度初めの数週間と始業式の日のみ実施という話を聞きました。「学校まで子どもの足で10分かからない距離とはいえ、娘ひとりで歩いて行けるのだろうか?」と私は不安を覚えました。それまでは親が保育園に送り迎えしていましたし、友達と遊ぶときも親が常に付き添っていたので、ひとりでいる姿を想像できなかったのです。入学まで残り1か月ちょっと。娘自身は「小学校に通えるうれしさ」が先行して、登下校は不安ではなかったようでした。しかし、念のため一緒に登下校の練習を開始することに。娘は放課後に学童にも通う予定だったので、自宅と学校の往復、自宅⇒学校⇒学童のルートを確認しました。目印や危険な個所を確認しながら通学路をまわる娘の通学路は住宅街を横切るため、ほとんど歩道がありません。また、碁盤の目のように住宅が並んでいるため、視覚の悪い脇からの車の飛び出しも心配でした。娘には、・歩道があれば、歩道を歩く。歩道のないところでは、道路の真ん中を歩かずに端を歩く・車が飛び出してくることがあるので、「止まれ」の標識がなくても、左右の安全確認をしてから道路を横切る・車から子どもは見えづらいので、道路を渡るときは手を上げる・知らない人から声をかけられて「怖い」と感じたら、防犯ブザーを鳴らして、交番、自宅、学校、学童、こども110番の家やお店などに助けを求めるというルールをしっかり守るように伝えました。平日は保育園に通っていたので、練習は週末に行いました。1回目は、実際に歩く中で、「ここのカーブは車が見づらいね」「車が多そうだね」「この公園が見えたら、もうすぐ学童だね」など、1つ1つ時間をかけて確認。2回目は、1回目に歩いた道を思い出しながら娘に簡単な地図を書いてもらい、それを元に一緒に歩きました。足りない情報なども追加しながら、再チェック。3回目以降は、娘に私の少し前を歩いてもらうことで、最終確認を兼ねました。トータルで約1か月程度ののんびりペースで、道のりや交通ルールを覚えてもらいました。その他に登下校で親ができること登下校の確認を終えたとはいえ、ひとりで登下校させるのはやっぱり不安…。そんな場合は、親の時間が許すのであれば、朝だけつき添ってみたり、近所に同じ小学校に通うお兄さん・お姉さんがいれば、しばらくの間だけ一緒に登校してもらえるか相談する方法も。わが家の場合、同じ町内会で集団登校も同じグループだった3つ年上のお姉さんがいたので、親御さんに事情を話し、最初の2週間だけ一緒に登校してもらいました。娘の保育園から同じ小学校に通う予定の友達も少なかったからです。とはいえ、こういうことで、ご近所さんに頼っていいものなのかも悩みましたが、相談を持ちかけたところ、「不安な気持ち、わかるよ!」と快く受け入れてくれてありがたかったです。入学前に通学路を見慣れたものにしておこう小学校への登下校は、親からの自立の大きな一歩でもあるため、親もドキドキ。私も最初はとても不安でした。しかし、娘と登下校の練習をすることで、通学路上に何があるか、どんな危険が起こりうるのかを事前に共有できましたし、ご近所さんの助けも得ることができたので、入学時には安心して娘を見送れました。娘自身も、「これからは1人で学校に行くんだ!」と身が引き締まったようで、登下校の練習中、「この場合はどうするの?」など、気になったことを自ら質問してくれるようになりました。子どもの小学校入学前、私と同じように不安を抱えているママがいたら、子どもとの散歩がてら登下校の練習をしてみるこををおすすめします。集団登校がある場合は、そのルートに沿った道で覚えるのもよいですね。1か月程度かけて、ルートや交通ルールをゆっくりと覚えられるようにすると、子どもにも負担が少ないでしょう。登下校の道が入学前には見慣れたものになっているよう、親子で楽しみながら練習してみてください。<文・写真:ライターnanahi>
2020年02月11日こんにちわ、エェコです。今回は、小学校の参観日におきたちょっと切ないお話です。■クイズ形式の参観授業でのできごと発表などが大好きな息子。ついでにクイズも大好きなので、はしゃいでました。普段より字を丁寧に書いたり、絵をつけてわかりやすくしたりと、はりきって準備していました。■息子の順番にお友だちが割り込み…あまり友だちに強く言えない息子。そのまま意見も言えず流されてしまいました。そして…■集団生活で味わうくやしさ大号泣してしまいました。悔しいのと悲しいのと怒りがごちゃ混ぜになったのかもしれません。横入りした友だちにも悪気はなく、「自分のクイズを出したい」というはやる気持ちがあったのだと思います。それに、息子が泣いてしまったことで自分が相手に悪いことをしたのだと気づいたようですぐに謝ってくれました。先生も間に入ってくれましたが、残念ながら授業が終わってしまい、息子はクイズを全問出すことができませんでした。■見守る親は子どもになにができる?学校内で起こる悲しいことや、理不尽なこと。集団生活していればこんなことって、一度や二度じゃすまないと思います。もちろん、子どもから相談されたら、アドバイスするし、できるだけ解決に向けてサポートするつもりです。もしも必要であれば、場合によっては先生に相談することも必要なのかもしれません。でもまず、どうすれば解決するのか自分で考えてそれを実行する力をつけてほしいと思っています。泣いても親が助けられることは確実に減っていきます。そしてこの日は授業参観の場だから当然親の出番はありません。先生におまかせして気持ちをこらえました。でも、帰宅してから「悲しかったけど、頑張ったね」と言って息子をめちゃめちゃ抱きしめました。その後は、学校でできなかったクイズを出してもらって親子で楽しみました。難しいことですが、息子もつたないながらも自分で考えて行動できる年齢だと思います。これからもなにかあったときには支えになれるよう、そっと見守り続けたいと思います。
2020年01月26日あけましておめでとうございます! 鈴木し乃です。■幼稚園デビュー! 娘は内弁慶?旧年は、息子と娘がそれぞれ幼稚園と小学校にあがり「集団生活ならでは」の「これまでとは違う成長」に一喜一憂した1年でした。■小学校入学でパワーに圧倒された新しい年も、子どもたちのめまぐるしい変化に右往左往しながら楽しく過ごしたいと思います。上記のダイジェストの詳細や、日々の子どもたちとの生活で得た発見や気づきなど、楽しく記事にできたらな~と思います。■子育てと日常の忙しさのおかげ?本年もどうぞよろしくお願いいたします!
2020年01月14日こんにちわ、エェコです。今回は息子の小学校行事についてビックリしたお話です。■「発表系」は運動会と授業参観だけビックリしました!当然のようにあると思ってたので、最初は「学校行事のプリント間違っているんじゃないかな?」って思いました。だけど、息子の1つ年上のお子さんを持つママさんに聞いたら「この小学校はないんだよ~」と教えてくれました。隣町の小学校では音楽会があるんですが…こういうこともあるんだな~。息子的にはどう思ってるんだろ?■息子は行事がなくても気にしないみたい母もマラソンは嫌いだったよ…。血は争えない…!学校行事を見ると、当たり前かもしれませんが勉強が中心の日程。自分が小学生だったころと比べると、息子の学校では勉強以外の「遊び」というか「体験」が少ない気がします。うちの息子の場合、舞台で発表するのがそんなにきらいな風ではなかった…むしろ楽しんでたようにみえたので、「小学校でまた見られる」と勝手に期待していたという側面もあります。もちろん、校外学習なんかはありますが、ドキドキやワクワクなど何でも吸収する小学生だからこその体験もいっぱいできたらいいのにな〜って思いました。■先生のことを考えると難しいただ発表会などは、子どもも大変だけど、それを指導する先生はもっと大変ですよね…!その準備などが、普通の授業にプラスされちゃうと、先生の仕事量がさらに激務になってしまうというのも分かります。親の気持ちとしてはもっと子どもの活躍を見たい気持ちはあるけれど、先生や学校の取り巻く状況も理解していこうと思います。もうホント、親のワガママです…! 発表会がない代わりに授業参観で息子の勇姿を楽しみます!※記事の一部を修正して2020年1月15日に再度公開しました。
2020年01月12日「お支度ボード」という言葉を聞いたことがあるママは多いでしょう。3歳ごろから小学生の子どもを持つママに人気で、子どもの自立心を育むために活用できるアイテムです。お支度ボードとは何か・作り方・おしゃれな使い方アイデアについて紹介します。お支度ボードって何?お支度ボードとは、端的にいえば「子ども用のやることリスト」です。子どもの目に付くところに設置して、子どもが自分自身で身支度ができるように促します。忙しい朝や幼稚園・学校から帰ってきたときに、ママは毎回「歯を磨いたの?」「手を洗いなさい」などと子どもに口を酸っぱくして言うことが減り、イライラが解消されると評判です。お支度ボードの特長について、以下で詳しく見てみましょう。子どもの自主性を助けるチェックボード文字で表示される大人向けのやることリストと違って、子ども用のお支度ボードはイラスト・アイコンなど一目で分かりやすいのがポイントです。例えば、歯磨きであれば「歯ブラシの絵」にすることで、一目ですべきことが分かります。まだ字が読めない子どもでも活用できるでしょう。タスクが完了しているかどうかも一目瞭然で、忘れ物について子どもが自分でチェックすることができます。3歳ごろから始めてみようお支度ボードは3歳ごろから小学生までの子どもが使うのに適しています。成長に合わせたタスクや表示方法を考えましょう。保育園・幼稚園の頃は文字は無し、または少なめにして絵柄メインで表示します。小学生向けには、絵柄・文字と一緒に英単語を併記することもグッドです。お支度ボードの作り方とはお支度ボードは市販の物もありますが、手作りしているママも多いです。100均のお店で材料がそろうので、手軽に作れますよ。お支度ボードは子どもが理解しやすい・操作しやすいことをメインに考えて作りましょう。子どもの興味をそそるデザインであることも大切です。さらには、カードを裏返すと「頑張ったね」のメッセージが出てくるなどといったしかけがあると、ゲーム感覚で子どももより楽しくお支度ができます。お支度ボードを手作りする際のコツを3点紹介します。やるべきことをピックアップポイントはタスクの文言をシンプルにすることです。絵柄の補助的に使いましょう。例えば、朝ご飯を食べることは「ごはん」の一言でも十分伝わります。項目も欲張ってたくさん作りすぎないことです。タスクがありすぎると、全て完了させることを子どもが難しく感じてしまいます。全部完了できることを前提としてリストを作りましょう。マグネットを使う簡単な作り方お支度ボードを子どもが上手に活用するためには、シンプルなアクションでできることも大切です。マグネットを使う方法は簡単で汚れず、なおかつ繰り返し使えるのでおすすめです。マグネットを左の「やること」欄から右の「終わった」欄へ移動させるだけ・両面式の物ならタスクを終えたら裏返すだけなど、ワンアクションでできると長続きさせやすいですよ。時計を併用しても分かりやすいタスクの横に時計の絵を描いておくと、時間管理にも役立つので便利です。3歳ごろの子どもであれば、まずは時計の見方を覚えるよい練習となるでしょう。小学生ぐらいになると、何時に始めて何時までに完了するというリミットを入れることで、タスクの所要時間や制限時間を意識してテキパキとこなす手助けとなります。もっとおしゃれなボードにするには?「せっかく作ってディスプレイするならおしゃれなボードにしたい」というママもいるでしょう。インテリアや家具の雰囲気にもマッチするような、ハイセンスなお支度ボードを作るためのアイデア例を3つシェアします。おしゃれで簡単なフック形式に物をかけるフックを利用してお支度リストコーナーを作ると、おしゃれでスッキリした空間になりますよ。ミニマルな空間を好むママにおすすめです。1枚ずつカードの表にタスク・裏には「できた」の言葉を書きます。タスクが見えるようにカードをぶら下げておき、完了したら裏返します。カードはラミネート加工したり、表面をセロハンテープで補強したりすると長持ちします。黒板シートやモノトーンで「普通のホワイトボードじゃつまらない」という人は、黒板シートに白いチョークでタスクを書くと温かみがあっておしゃれなカフェ風ボードになりますよ。シックにキメたい都会派ママは、モノトーンで統一するのもすてきです。インテリアとしても空間になじむ上、ゴチャゴチャ感なくスッキリとディスプレイできます。イラストに凝ってみても手描きのイラストは味わいがあるものですよね。子どもの似顔絵を入れたり、好きなキャラクターや動物を描いたり、より子どもの興味を惹き付けるイラストを考えてみましょう。絵が苦手という人の場合は、かわいいステッカー・ネットの無料アイコン・テンプレートなどを活用するのもよいでしょう。自分でやりたい気持ちを持たせてあげようお支度ボードでは、子どもが自分で身支度をする習慣を身に付けることだけでなく、子どもが自分で気付き・考え・実行し・確認するというプロセスを尊重することが大切です。まだ完了していないタスクなど、ところどころでフォローをすることは必要ですが、なるべく子どもが自主的に実行できるよう、温かい目で見守ってあげてはどうでしょうか。
2019年12月28日就学時健診もおわり、いよいよ入学準備も本格化している頃ではないでしょうか。わが子が小学生になり、入学後半年ほどしてから実感した、事前に準備が必要だと思ったアイテムを紹介します。入学祝いのプレゼントとしてもおすすめです。「小銭入れ&パスケース」小学生になると公共運賃がかかる!小学生になると4月からは公共運賃がかかるようになります。私学や遠方の通学で公共交通機関を使うお子さんの家庭では当然意識すると思いますが、地元の公立小学校に徒歩で通う場合、忘れがちではないでしょうか。お出かけや習い事で、バスや電車を使う場合、子ども料金を支払うために小銭やICカードが必要になります。そこで、用意しておきたいのが「小銭入れ&パスケース」です。小銭入れは、公共交通機関の支払い以外でも、先々使うようになります。徐々にお友達同士で遊びはじめる頃になると、おやつやジュース代として小銭を持たせることも出てくるからです。パスケースは、児童館や図書館などのカード入れとしても使えるので、身に着けられるものを持っておくと便利です。人気のキャラクターや、キッズブランドのもの、小銭入れとパスケースの一体型などもあり、選ぶのも楽しいですよ。「えんぴつ削り」毎日使うから使いやすいものを小学生になると、毎日使うものの代表とも言える、えんぴつ。でも、ちょっと後まわしになりがちなのが「えんぴつ削り」ではないでしょうか。“学校の持ちもの”には含まれないため、あまり気に留められないかもしれませんが、実は重要です。娘は入学して3週間ほどは、以前から持っていたコンパクトな携帯タイプを使っていました。でも、時間もかかるし、なかなかキレイに削れません。1日の授業がおわると、4~5本のえんぴつはあっというまに先が丸くなります。毎日使うことになる「えんぴつ削り」は、使い勝手の良いものを事前にきちんと用意してあげるべきだったと反省しました。わが家では、シンプルで飽きがこないデザインで、価格も手頃な手動式のものを購入しました。削る感触が手に伝わり、自分の加減で削ることができるのも良いように感じました。電動式は早くキレイに削れるので魅力的でしたが、コード付きは置き場所を選んだり、子どもが自動で削れるのを面白がって必要以上にどんどん削ってしまいそうな気もしたので(笑)、手動式を選びました。電動式でも、削りすぎ防止や、オーバーヒート防止、中で折れた芯の自動除去など、かなり多機能のものもあるようです。お子さんに合ったものを選んであげるとよいですね。「スタンプセット」毎日の宿題チェックの必需品小学生になると、音読をはじめとした宿題が毎日出るようになり、親のチェックが必要になります。また、娘の小学校では、生活指導の一環として翌日の時間割や持ちもの・宿題を記入するプリントが配布され、子ども自身が記入したものを親が確認しなくてはならないことも。学校や担任の先生の方針によって違いはあると思いますが、親のチェック欄があり確認印を押す機会が出てくると思います。そんな時、私を含めた多くの保護者が印鑑やサインの代わりに「スタンプ」を利用しています。わが家では、プレゼントとしてもらったスタンプセットが大活躍!毎日使っています。わが家がもらったのは、サイズや絵柄が豊富なセット、日付用のスタンプも入っていて重宝しています。ほかには、幼稚園の卒園記念で贈られた「折りたたみ傘」も重宝しています。ランドセルに入るコンパクトなものがおすすめですよ。いずれも“学校で使うもの“ではないので、入学案内などにかかれていないことが多いというのが盲点。でも、実際は入学後すぐに使うことが多く、事前に用意しておくとよいアイテムです。参考にしてくださいね。<文・写真:ライター石川友美>
2019年11月30日息子の小学校入学から約1か月。小学校の横を通りかかったら、息子の担任の先生が子どもたちを怒鳴っている場面を目撃!あまりの迫力に驚き、息子に聞いてみると…。今回は、小学1年生になったばかりの息子の悩みを聞き出すことができたコミュニケーション方法と、私が担任の先生に不信感を持った時にとった対応をお伝えします。児童に対する先生の強い口調にびっくり!息子は小学校に入学してから1か月ほどは、「今日はこんなことをしたよ」「友達ができたよ」と、楽しかったことを話していました。しかし5月に入り、運動会の練習が始まったころから、「今日も楽しかった?」と聞くと「まあまあかな」と答えることが増えました。私としては、本格的に授業が始まったり、運動会の練習による疲れもあり、息子が小学校での出来事に対し口数が減ったことは「慣れてきた証拠」ととらえていました。そんなある日、下の子のこども園の送迎で小学校の前を通ると、偶然、息子の学年が校庭で運動会の練習をしていました。ダンスの練習をしていて、担任の先生が子ども達に「そうじゃないっていってるでしょう!」「違うでしょう!やり直し!」などと怒鳴っていました。それは一緒に登園していた友達親子も私も思わず足を止めてしまうほどの迫力でした。その時は、「そういう指導が必要な時もあるのかも」と思いましたが、その後も校庭で怒鳴る先生の姿を何度か見かけるように。「まだ入学したばかりの1年生の子ども達なのに、かわいそう」と感じるようになりました。「先生恐いんだね!」と言ってみると思わぬ反応がしかし息子は、家で担任に怒られたと話すことはなく、気にしている様子がまったくなかったので「うちの子はたくましいな」と安心していました。そのため、ある日の普段の息子との会話の中でためらいの気持ちもなく、「今日、運動会の練習見たよ。意外と先生恐いんだね!ママびっくりしたよ~」と伝えました。息子は、人懐っこく、わりとなんでも要領よくこなすタイプなので、きっと「怒るときもあるけど楽しい先生だよ」という感じの前向きな答えが返ってくる思っていたのですが…。実際の返事は「うん。すごく恐いし、毎日怒られてばっかり…」と意外なものでした。話を聞いていくと、「運動会の練習の時だけでなく、普段もきつく叱られることが多い。何がいけなかったのかわからない。でも自分が悪いから怒られていると思う」と暗い表情で話したのでした。この話を聞いて、以前の息子は楽しかったことも、イヤだったことも、なんでも話していたのに、いつのまにか「かっこわるいこと」は言いたくないという気持ちが育っていたんだと気づかされました。そして子どもが何がいけなかったかわからない叱り方をする担任に対し不信感を持ちました。親としての対応の仕方を先輩ママに相談それから「今日も怒られた」「明日、学校行きたくないなあ」と少しずつ自分から話すようになった息子。すぐに担任に状況を聞きたい気持ちを抑えてまず私がしたことは、情報収集でした。先輩ママ数人に相談すると「先生が恐くて学校に行きたくない」という経験をする子は多いと知りました。あまりにもひどい場合は、子どもが登校拒否になることもあるので、学校に相談した方がよいということも言われました。相談の手順としては、まずは「担任に連絡帳で伝える→電話で伝える」。改善されなければ「校長先生や教頭先生に相談する」。それでも改善されなければ「教育委員会へ相談する」ことになるそうです。しかし実際にそこまでしても、お互いに不信感が募り、対立してしまい、対応が変わらないこともあるとのこと。よかれと思った行動が、先生を追い詰める結果になってしまっては息子の学校生活が楽しくなるはずがありません。話を聞いて、学校に相談するなら、感情的にならず、相手を否定しない言い方が重要だと思いました。担任へ相談したら理解してくれたそこで、まずは連絡帳に「最近、先生に怒られた…と言って落ち込んで帰ってくることが続いています。1度学校での様子を教えてください」と書きました。するとその日の夕方担任から電話がありました。私は「先生に怒られてばかりいると言っていて、その理由がわからず、不安になっているようです」と伝えました。すると、担任からは「毎日怒られているわけではなく、がんばっている部分もたくさんある。最近叱ったことがいくつかあり、その際に理由を伝えきれていなかったので、恐いという思いをさせてしまったと思う。そんな思いをさせていたことを知れてよかった。これからは理由を伝えることに重点をおいて指導していく」という話がありました。詳しく話を聞くと「最近叱ったこと」のひとつに、息子を含めた男の子何人かで登ってはいけないところにのぼって遊んだという話がありました。それを聞いて私は、元気いっぱいの男の子たちには時には大声で危険なことを気づかせる必要があると想像できました。情報収集していた時に同じクラスのママ達から「先生は女の子より男の子に対して厳しいところがある」ということも聞いていましたが、限られた時間の中、安全に、スムーズに活動に参加させるために男の子に厳しい口調で伝える場面が多くなるのではと思いました。その注意だけで「これはいけないことだ」とすぐにわかってくれる子もいれば、息子のように「いけない理由を知りたい」とモヤモヤしてしまう子もいるのです。今回話をしたことで、担任は息子の性格を理解してくれたようでした。その後は、息子の性格にあった叱り方・伝え方をしてくれるようになり、息子自身も叱られた理由を理解するようになりました。だんだんと「先生がこんなことしてくれた」など楽しかった話もするようになり、いつのまにか「恐い」と言わなくなりました。私も、サバサバしているけれど、とてもいい先生という印象を持つようになっていきました。子どもが新しい環境に進む時、親ができること今回、担任とスムーズに話ができたのは、息子からよく話を聞き「息子に叱られる理由がわかるように伝えてほしい」という1点を担任に伝えるようにしたこと、親としての対応の仕方を先輩ママに相談したことで、感情的になったり相手を否定しないような言い方ができたことが大きかったと思います。また、先輩ママに聞いた話や、担任と話をして感じたのは、幼稚園や保育園と小学校の違いです。幼稚園や保育園では、言葉の発達が未熟な子どもたちの教育が前提のため、先生は「子どもの気持ちをくみ取ること」を大切にし、ひとりひとりの性格に合わせた対応をしています。しかし小学校では、話を理解できることが前提で、先生からの「指導」が中心になり、子どもが自分で考え状況を判断する力が必要になります。1年生にとっては、急に先生の対応の仕方が変わったうえに、まだ学校の決まりを理解していないので注意を受けることも多くなりがち。そのため先生が恐いと感じたり、小学校が辛く感じてしまうことがあるのだと思いました。そのような場合は、親が担任に子どもの様子を伝え連携をとっていくことで、学校での対応を工夫してもらうことができます。また学校では個々の対応が難しい場合も、親が詳しい内容を把握することで、家庭で子どもに理由が伝わるようフォローすることができ、子どもは少しずつ小学校生活に慣れていけると思います。もちろんこれから子どもが悩んだ時、親が解決してあげられることばかりではないとは思います。それでも「悩みを聞いて共感すること」だけはずっとしていきたいです。子どもは悩みがあっても、少しでも自分に非があることは親に言い出しにくいのだと思います。今回「先生恐いんだね!」と先生に非があるような言い方をしてしまい、親として正解ではなかったかもしれません。しかし、私が「恐い」という気持ちに共感するような声かけをしたことで、息子は「恐いと言っていいんだ」と思うことができ、本音を言いだすきっかけになったことは本当によかったと思っています。子どもの本音や悩みを聞きだすときには、子どもの気持ちに共感しながら、子どものつまずきを肯定する聞き方も大切なのではと思う出来事でした。<文・写真:ライターnicoai>
2019年11月26日プログラミング教育の必修化はいつから?小学校のプログラミング教育は、2020年4月から「全面実施」となります。一部の学校ではすでに取り入れられていましたが、2020年からは文部科学省の新学習指導要領にしたがい、すべての小学校で取り入れられることとなるのです。中学校では現行の学習指導要領でも簡単なプログラミング教育は必修でしたが、2021年からはさらに本格的なプログラミング教育が始まることが決まりました。技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実させることが決定しています。プログラミング教育が本格化することで、今後は高校入試でもプログラミングに関する問題が出ることが予想されています。知っていた?プログラミング教育、これは勘違い!「プログラミング」という科目が新設されるわけではない「国語」や「算数」などのように「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。現在の各教科の中に、情報技術を活用した学習が組み込まれます。【新学習指導要領の例示】・算数(5年生)プログラミングを通して正多角形をかく・理科(6年生)電気の性質を利用した道具をプログラミングを通して学習する他にも「情報化の進展と生活や社会の変化」「情報技術をいかした生産や人の手によるものづくり」などを全学年を通して総合的に学んでいくことになります。各教科とは別に、実際にプログラミングを体験してプログラミングの楽しさや達成感を味わう学習も始まります。学ぶのは専門的なスキルではなく「考え方」プログラミング教育では、専門的なプログラミング言語の習得を目指すわけではありません。今後のIT社会に必要な「プログラミング的思考」を身につけるのが目的です。プログラミング的思考とは、自分が「こうしたい」という動きを実現させるために、どういう動きの組み合わせが必要で、それらに対応した記号をどのように組み合わせていくかを論理的に考えることを指します。プログラミング的思考を学ぶ過程で、子どもたちは自然とプログラミング言語を覚えたり、プログラミングのスキルを身につけたりしていくことになります。実際の学習事例は?具体的にはどのような授業が始まるのでしょうか。ここでは新学習指導要領に例示された内容を見ていきます。【算数】プログラミングを通じて正三角形をかく【目的】コンピューターで正三角形をかく【学習の流れ】・コンピューターには正三角形をかくという命令は入っていないため、コンピューターに用意されている命令を組み合わせて、正三角形をかく必要がある・紙で作図するときの手順をパソコンで命令する・コンピューターに用意されている命令「長さ○cm 進む(線を引く)」「左に○度曲がる」などを組み合わせていく・順番に命令を組み合わせていくなかで修正、改善・正三角形ができたら「正三角形をかく」プログラムが完成正三角形をかくプログラミングの例としては、「ペンを下ろす」→【「長さ100進む」「左に120度曲がる」】を3回繰り返すなどが考えられます。このような授業によって、図形に関する数学的な知識を活用しながら試行錯誤するプログラミング的思考が身についていきます。【音楽】リズムやパターンを組み合わせて音楽をつくる【目的】リズム・パターンを組み合わせて音楽をつくる【学習の流れ】・プログラミング言語、創作用ソフトなどを用いる・教師が用意しておいた「ドンドン」「ドンドコ」「ドドンコ」といったリズムやパターンを実際に表現する・リズムやパターンを組み合わせていって、まとまりを意識した音楽をつくる・つくった音楽を実際に自分たちで演奏するつくった音楽を聴くなかで「これは意図した音楽ではない」「もっときれいな音楽を作りたい」という意見が出てきます。これが、問題を発見する・解決するといった「プログラムの変更」にあたります。音楽表現を高めると同時に、プログラミング的思考をみがくことができる学習です。プログラミング的思考を身につけよう現代の子どもたちが大人になるころには、IT化によって働き方が大きく変わるといわれています。小さいときからコンピューターを理解し活用する力を身につけることは、将来の可能性を大きく広げてくれるでしょう。プログラミングに詳しいママやパパもいれば、「プログラミングを教えることなんて自分にはできない」と不安に感じるママやパパもいるでしょう。しかし、小学校での必修化のメインはあくまでも「プログラミング的思考を学ぶこと」。プログラミング言語などの専門的なスキルの習得が目的ではないことがポイントです。必修化に向けて準備しておきたい場合は、プログラミング教室や子ども向けのプログラミング教材の利用を検討してみても良いですね。子どもと一緒に未知の分野に挑戦する姿勢で、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
2019年11月26日小学校入学以来、毎日給食になった息子。幼稚園で食べていた「お母さんのお弁当」が恋しくなったのか、ある日の昼食に弁当をリクエストされたときのエピソードです。■あなどれない? 小学生の機転数年ぶりに脳裏をよぎる離乳食に奮闘した日々…■食べないものは食べない…まさかここで、あの頃よく使っていた手「ハイテンション食レポ作戦」を息子に使われるとは! そしてまんまと息子の苦手なブロッコリーを代わりに完食してしまうとは!!息子が自分の離乳食を覚えているわけではなく、おそらく妹(娘)のときのことを何となく覚えていたのかもしれません。ちなみにこの手、娘にはあまり通用しませんでした。
2019年10月15日こんにちは、なきりエーコです。今日は外出先でのトイレのお話です。■外出先で何度もトイレに行きたがる娘と2人きりで遊びに行ったときのお話です。兄がパパと映画に行ったのでママと二人きり。今日はママをひとり占めできてうれしそうだったのですが、途中からトイレに行っては出る…の繰り返し。おしっこは最初に出ているから、スッキリしたのかと思いきやそうでもない…。ずっとモジモジしています。もしかしたら体調が悪いのかと思って聞いてみたら違うらしい。じゃあ一体…? と、ふと思いつきました。■トイレが恥ずかしいのは心の成長?やっぱり! おしっこじゃなかったらこっちだよね。「でもなんで出ないんだろう、引っ込んじゃったのかな?」と思い、聞いてみると私にも覚えがあります。小学校でうんちするのが恥ずかしかった思い出。バレるとからかわれたりするのがイヤなんだよね~。今、思うと自然現象だし、とてもくだらないことだったけど当時は必死だったよね。娘も、もうそんなことを思うくらいまで成長したんだね。■消臭スプレーなどで対策してみようおうちとは違って、リラックスした雰囲気でできないのも原因のひとつかもしれません。「がまんして具合が悪くなっちゃったらつらくなるし、せっかく遊びにきたのに楽しくなくなっちゃうよ」と教えました。幼稚園に通う今は納得していましたが、小学生になったらこういう問題がもっと本格的になっていくのかなぁ…。男子である息子に聞いたところ、息子は全く気にせずできるようです。性別や個人差でも違ってくると思うので、この先もフォローしてあげられるように私もいろいろ調べたいと思います。 ↑ウーマンエキサイトベストコミック大賞はこちらから!
2019年09月15日子どもが成長するに従い、子どもたちだけの社会が形成されていきます。そういったなかで、残念ながら時としていじめが起きてしまうことも。わが子には被害者にも加害者にもなってほしくないいじめ問題。今回はパパやママたちの体験談をもとに、親にできることを考えてみます。■3割以上が「いじめの被害者になったことがある」アンケートで、子どもがいじめに巻き込まれたことがあるかどうか聞いたところ、「被害者になったことがある」と答えた人が3割を超えて、もっとも多い結果となりました。また、「両方ある」、「傍観者または加害者になったことがある」とあわせると47.5%となり、約半数の親が子どもの何らかのいじめを経験したことがあるようです。Q.子どもがいじめに巻き込まれたことある?いじめの被害者になったことがある 32.8%ない 29.8%わからない 20.6%両方ある 7.2%傍観者になったことがある 4.1%いじめの加害者になったことがある 3.4%その他 2.2%■幼稚園や学校で…いじめの実態全体の3割以上が「いじめの被害を受けたことがある」と回答したアンケートには、具体的ないじめのエピソードがたくさん集まっていました。まずは、どのようないじめが起きているのか見ていきます。「小さい頃から仲良く遊んでいたお友だちが、幼稚園に入った途端にグループでうちの子をたたいているのを見たときは凍りつきました。その後幼稚園に行きたくないと言うようになり、夫が相手の家に話をしに行ったら、『いじめられる方が悪い』とピシャリ」(滋賀県 40代女性)「2年生のときに6年生にいじめられていました。学校に相談に行き、なるべく先生や支援員さんがいてくれる環境で対処してくれました。今年になって、息子は1年生をいじめています。やめるように言ってもなかなかやめません。今はどうしたら止められるのか試行錯誤しているところです」(静岡県 30代女性)「4月に小学校に入学したばかりですが、さっそくいじめのターゲットにされてしまいました。最初は様子見していましたが、階段で押されたり足を後ろから踏まれたり危険を伴ってきたので、担任に話していまは解決済みです。低学年でもいじめがあるという現実に驚がくしました」(三重県 40代女性)「娘が高校1年の時、部活でいじめにあいました。先輩や同級生から暴言、目配せして笑われる、仲間外れにされる。先生に相談しても『弱いおまえが悪いんや』って怒鳴られた。ようやく退部できて落ち着いたが、我が子がいじめにあうなど考えてもいなかったし、私が進めてしまった高校だったので責任を感じた」(埼玉県 40代女性)そのほかにも、「小学2年でいじめを受けた息子は精神的にダメージを受け、中学生になったいまでも通院治療中。心の傷は長期の戦い」とか、「子どもが『悪口ノート』を作られた」など、つらいいじめの告白が集まっていました。幼稚園や小学校低学年でもいじめがあるとは聞いていましたが、現実的にそこまでいじめの低年齢化が進んでいるのかと驚きです。また、いじめの連鎖やいじめの後も続く心のケアについて訴える声もあり、いじめの深刻さがより身近に伝わってきます。■いじめと遊びの境目とはいじめ問題の難しいところは、何をもって「いじめ」とするかというところ。コメントでも、その難しさについての悩みの声が寄せられていました。「いじめといじりは紙一重。長男はすごく体が小さかったので、担いで女子トイレや更衣室に投げ込まれたりして、先生からは『いじられキャラです』と説明されました。しかし家では、『つらい』と泣いてました」(大阪府 40代女性)「小3の息子が、よく消しゴムを粉々にされたり、鉛筆を折られたり、ノートや筆箱に落書きされたりして帰ってきます。相手はふざけてやっているのか、いじめや嫌がらせの分類なのか、難しいところ」(福島県 30代女性)「いじめまで発展してはいませんが、小3の息子がちょくちょく同じ子からちょっかいをかけられているみたいです」(岩手県 30代女性)「いじられキャラ」や「嫌がらせ」、「ちょっかい」などというキーワードからは、「いじめ」との明確な違いを見つけることの難しさを実感させられます。また、している方とされている方との間に、意識の違いが生じている場合もありそうで、「いじめ」の判定が簡単ではないことがよくわかります。■勇気ある行動に出る子どもたち親たちから寄せられたエピソードのなかには、いじめをみずから解決したり、仲裁したりという子どもたちの勇気ある行動がいくつも集まっていました。「中2の息子は平和主義で、いわゆる『いじめ』を嫌います。性格的にも、男女を問わず嫌がらせを受けている友人を無視することができず、『やめとけ!』と言えるような子です。親としては、『ターゲットが息子に向けられるのでは?』と心配もしましたが、『放っておけばいいから! オレは大丈夫!』と、強く逞しい内心を聞き安堵(あんど)しました」(広島県 40代女性)「いじめられている子、いじめている子、分け隔てなく仲良くしていたら 『あいつと仲良くするんだったら仲間はずれにする』と言われた。無視されたりしながら、それでも『どんな子でも差別したくない』と、どちらとも変わらず接することをやめなかった」(北海道 30代女性)「小学生のときに、『1つ解決しても、また違う子からいじめにあう』と言ってきたことがありました。その場で相手に、『なんでそんなことするのか聞いてみなさい』と言ったら、娘はそのとおりに加害者の子に直接聞いてこれまで解決してきました。いまでは、誰かがいじめていたら『そんなことはしちゃいけない!』と言える子になりました」(茨城県 30代女性)大人でもなかなかできないような勇気ある行動の数々に、子どもたちの持つ力の大きさを感じます。ただいじめの仲裁に入ることでみずからが標的になってしまうこともあるため、親としてはどのように伝えればいいのか、本当に実行して大丈夫なのか悩みどころではあります。でも子どもたちが勇気を持ってみずから起こした勇気ある行動には称賛を送ってあげたいですよね。■加害者がわずか「3.4%」に疑問の声もアンケートによると、「いじめの加害者になったことがある」のはわずか3.4%。いじめは1対多数となることが多いことが考えられ、本来は被害者の数よりも多くなるはず。この結果からはどのようなことが読み解けるのでしょうか。「被害者率が高いが、加害者側はただ知らないだけなんじゃないかって思うほど、子どもの世界を親は知らないものです」(滋賀県 30代女性)「加害者が少ないことにビックリ。わが子が学校でどうなのか、親子での話し合いをしてる家庭が少ないのかなって感じました」(茨城県 40代女性)「加害者にも被害者にもなってもらいたくないし、いままでもいじめはないとは思う。でも本当に『ない』とは言いきれない。他人がさ細なことだと感じるようなことでも当事者が『いじめ』だと受け止めれば、それは『いじめ』。『ない』と自信を持って答えている方々、大丈夫ですか?」(神奈川県 40代女性)たしかに、被害者だけではなく、子どもが「いじめの加害者になっている」ことにも、親としては気づきにくい現状があるかもしれません。アンケートでも「わからない」と答えた人が2割以上いることから、子どもたちのなかで、どのようなやり取りがあったのか、どんな関係性なのか、すべてを把握するのは至難の業です。筆者の小学1年生の長男も、最近友だちと帰宅中にもう一人の友だちを走って置き去りにしてきたことがありました。本人が帰宅後、「逃げてきた!」とうれしそうに言ってきたことで発覚。親同士も仲が良かったのですぐに謝罪して事なきを得ましたが、悪気のなかった長男の態度に驚き、反省させられました。その後、あらためて「なぜしてはいけないのか」「されたらどんな気持ちになるか」について、親子で話し合い、長男自身も涙目になって反省しましたが、「いじめの加害者」と相手には映った可能性もあった出来事でした。こうしたことは日常で頻繁に起こっているのかもしれません。そうだとすると、だれもがいじめの被害者にも加害者にもなりえるといえそうです。ではそんなとき、親としてはどのようなことができるのでしょうか。■子どもが加害者にならないためにいじめの加害者にどうしてなってしまうのでしょうか?「家では良い子の親こそ、学校ではおとなしい下級生に対して弱い者いじめをしているのに、『わが子は優等生だ』と思っている気がする。圧力を親からかけられてる子どもは外で弱い者に圧力をかけるのでは? ある意味子どもも犠牲者」(三重県 40代女性)「いじめをしてしまう子は、家庭で精神的な問題があるのだと思う。発見した場合は、いじめる側の子の心の問題も見つけてあげないと、ずっと変わらないのではないかと思います」(三重県 30代女性)たとえば家庭や習い事、そして学校などで、別の問題を抱え、そのストレスによっていじめを始めてしまう…、コメントにもあるように、こういったストレスなどがいじめる側が抱えている可能性はあるかもしれません。でもだからと言って、いじめはけっして許される行為ではありません。ただ家庭の対応が無力だとも思いたくない。もし家庭でそのストレスを少しでも受け止められれば、いじめの加害者が一人でも減らせるのではないか? そう信じたいものです。それでは、そのとき親は子どもにどのようなメッセージを伝えればいいのでしょうか。「『やられたらやり返せ』という教育はダメだと思う。人にやられて嫌だったことは誰かに対してもやっちゃいけないと教えるべき。我慢できないストレスを受けたら、やり返す以外の対処法を教えるべき」(千葉県 30代女性)「相手が嫌だと思ったらその相手にはそれをしないことを心がけることだと思います。言葉や行動で誰しも相手を陥れることがあることを、大人も子どももしっかり認識すべきだと思います」(神奈川県 30代女性)「どんな場合でも、大勢対一人は卑怯(ひきょう)。大勢で一人をいじめるのは絶対あってはならないことだと、親は厳しく教えていかなきゃいけないと思います」(佐賀県 40代女性)たしかに、「相手が嫌がること」を想像できたなら、「相手が嫌がることをしない」と子どもたちが立ち止まって考えられるかもしれません。さらに、あたり前のことではありますが、「大勢対一人」という構図は絶対にダメだということを伝え続けることも重要なポイントになりそうです。■子どもをいじめの被害者にさせない最後に、子どもがいじめの被害者にならないためにすべきこと、また、いじめの被害者になってしまったら親としてどう対処すればいいか、考えてみたいと思います。●子どもの出すSOSを見逃さない「いじめの被害者になったとき、子どもの目に覇気を感じなかったので問いかけました。自分から言えない子どもが多いので、『わが子は大丈夫』じゃなく、基本的に信じるべきですが、疑うべきでもあります」(徳島県 40代男性)「何でも話しやすいように小言はぐっと我慢して、子どもの学校の話を聞いてます。子どもも自分からいじめの話をしたくないんですよね。ふさぎ込んでたり、変なテンションだったりしないか、いつも気にかけます」(東京都 40代女性)●子どもに寄り添い守ってあげる「いじめまでとは言わないけれど、仲良くしていた子とギクシャクしていた。大切にしていたお友だちだったので、メンタルが心配でしたが、できるだけ寄り添って話を聞いてあげました」(岩手県 40代女性)「息子が幼稚園の頃、毎日のように意地悪されていた。幼稚園も学校も、先生がいるとは言え、大人の目が届きにくい子どもたちだけの社会。自分の子どもの声を拾い、子どもを守るのは自分しかいないのだと親は認識すべきでしょうね」(東京都 50代女性)●子どもを見守る「息子が一度いじめられてると話してきました。びっくりしましたが、本人は『自分で解決する!』と勇気ある一言。息子には『どうしてもうまくいかないときは相談してね』と伝えました。今では人の気持ちをくみとれる優しい息子になっています」(石川県 40代女性)●相手や学校に相談して連携する「深刻なからかいではなくふざけ合いの延長みたいな感じでしたが、どうしても許せないことは、話を聞いた上で相手の子に話をしました。学校の先生には恵まれたので、よく相談もして、学校、家庭、本人の連携で問題は乗り切っていたと思います」(山梨県 50代女性)●学校をやめることも視野に入れる「いじめられている友だちを助けて娘が標的に。下駄箱の上履きに画びょう、クラスに机がない、物がなくなるなど散々でした…。その後、学校を転校しました」(千葉県 50代女性)ここまで、子どものいじめについて、加害者、被害者どちらにもならないための方法について考えてきました。最後にこのようなコメントも紹介したいと思います。「いじめに関わらない人間なんていないと思うんです。見て見ぬふりもいじめだと思います。いじめられてつらい思いをしても、今度はいじめる側。大人になってもいじめはなくなりません。もっと相手を思いやる気持ちを持たないといけないですよね」(福島県 40代女性)「いじめがニュースになる度に、子どもに『あなたはどう?』といじめについての話し合いをして『傍観者になるな』って言っています」(茨城県 40代女性)もしかしたら、「傍観者になる」人たちが一番多いのかもしれませんね。いじめられるのが怖くて、見て見ぬふりをしてしまうということは、親の私たちにも身に覚えがある人は多いでしょう。いじめていた子が、次の日にはいじめられる側になるかもしれない。どんなときにも、「相手を思いやる気持ち」が必要だと感じます。「あなたは大切な存在」と親が子どもに伝え、子ども自身もそう思えたら、自分のことも相手のことも大切にしていこうという気持ちが芽生えるのかもしれません。そのことだけは、できる限り親から子どもに、言葉だけではなく行動でも示していきたいなと思います。「大人になってもいじめはある」というコメントも多く目にしました。実際に、いじめ問題は子どものものだけでなく、大人間でも問題となることがたびたびあります。親である自分たちが、お手本となれるように、相手に思いやりを持ち、普段から「いじめは絶対にしてはいけないことだ」と行動で示していきたいものですね。Q.子どもがいじめに巻き込まれたことある?アンケート回答数:5222件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年09月01日夏休みも後半に入りましたね。今のうちに、ランドセルや学用品など、子どもの持ち物を点検しておくと、新学期になってから慌てなくてすみます。また、工作や絵など、普段ついため込んでしまいがちな領域の整理にも手を出しやすいタイミングです。このチャンスを逃さず勢いにのることができれば、サクサク子ども用品の整理が進みますよ。夏休み後半でやっておきたい、子どもの持ち物チェックポイントを、まとめてご紹介します!■ 学用品のお手入れで新学期の心の準備を夏休み中にランドセルや道具箱のチェックと掃除を子ども自身にさせると、新学期に向けて心の準備も整います。道具箱は中身を全部出して、失くしてしまったものや、足りなくなっているものはないかをチェックしてみましょう。中身をいったん全て出すことで物の有無が確認しやすくなりますし、また、再度収納する際にも物を詰めやすく、キレイに整頓する力も身に付きます。ランドセルも同様に中身をチェック。合わせて拭き掃除も行い、気になる汚れを落としておきます。ランドセル、道具箱、上履き。夏休み明けに慌てない学用品の保管術3つ■ 子どものカバンが重すぎる問題・対策2つ「子どもの通学カバンが重すぎる」として話題になっているのはご存知でしょうか。実際に計ってみると、10キロを超えることが判明。成長期の子どもの体への負担を考えると、ちょっと不安になる重さです。夏休み中にできる対策は2つ。まず1つめは、カバンの中身を見直して、不要な教材や学用品が詰め込まれていないかチェックすることです。親が一緒に中身を確認しながらアドバイスした結果、2.2キロ分の荷物を減らすことができました。もう1つは、「かばん用パッド」で肩への負担を軽減することです。パットを付けると、荷物の重さが分散されて、肩紐の食い込みが和らぎます。思い立ったらすぐにできる子どものカバン問題への対策。試してみる価値アリですよ!10キロ超え!「小中学生のカバンが重すぎる問題」我が家の分析と対策■ 子どもの作品整理のための4つのステップ子どもが作品を持ち帰るタイミングは、学期末。1学期に持ち帰った作品は、夏休み中に整理を済ませておきたいものです。とは言え、たとえ子どもに「いらないから捨てていいよ」と言われたとしても、そのままゴミ箱にポイっと捨てる気にはなれませんよね。「子どもの頑張りを褒めてあげたい」と思うのが親というもの。しかし、単に作品を溜め込むばかりでは、いつまで経っても片付きません。そこでオススメなのが作品整理のための4つのステップです。1.【まずは鑑賞】季節ものは家族みんなで十分に愛でる2.【とりあえず保存】「とりあえずのかご」にポンポン入れる3.【作品ファイルに保存】幼稚園の工作は専用ファイルに収納4.【思い出保存】写真の中に思い出を閉じ込めよう家族みんなが満足する片付けの方法を、ぜひチェックしてみてください!大量の「子どもの作品」をどうする?4つのステップでサクサク整理
2019年08月17日みなさま。こんにちは。被り物イラストレーターのかわベーコンです。今回は記憶に新しい運動会についてのエピソードです。去年はリレーで頑張る娘の姿を動画におさめたつもりが、動画ボタンを押し忘れていて記録できないという大失態を犯し、自分をタコ殴りにしたい気持ちになりました。今年は場所取りもばっちり。動画ボタンも念入りに確認することを心に深く深く刻み、挑みました。■運動会あるある対策1、運動会でわが子を見つける方法昔、親が私の小学生のころの運動会のビデオを見せてくれたことがあったのですが、自分ではなくまったく別人の奮闘姿が収められておりました…。当時は「何で間違えんねん!」と思いましたが、親になった今なら何となくわかります。みんな、同じ…!集団に入ると、いつも見ているわが子も途端にみつけにくくなってしまいました。髪を少し目立つように結んだり、靴も少し特長があるものにしたので、見つけられるには見つけられたのですが、同じ体操服で同じような背格好の子だったらそりゃ親も間違えますわ…。運動会にふさわしい晴天ではあったのですが、この日は暑すぎるくらい。子どもたちはもちろんお父さん、お母さん方も本当にお疲れさまでした。そんな日でしたので、水分不足、熱中症の心配もありました。そこでわが家は…■運動会あるある対策2、親子の熱中症対策水分のほかに適度な塩分補給も大事なので、うちはこんなものを持っていきました。娘のために作ったつもりが、息子の方の食いつきがよかったという…。キュウリって栄養価についてあれこれ言われているらしいのですが、とてつもない暑さだったこの日。「体の熱を下げる効果がある」と言われるのを実感するほど、キュウリ&ナスは間違いなく優秀なお野菜でした!そしてお昼ごはんが始まる前からキュウリをむしゃむしゃしていた息子。その食べ姿がなんというか…おじさん…?大変貫禄のある姿でありました。完全にテレビを見ながらビール片手に漬物を食べるおじさんのそれです。いずれそうなるんだろうな…。すばらしいくらい晴れなのもいいけれど、できれば来年の運動会の日はもっと涼しければいいなぁ、と思う母なのでした。
2019年06月21日新学期が始まって1か月が過ぎました。学校にも慣れてきたし、生活リズムも整ってきた頃かと思います。そうすると、やってくるプリント大量問題!特に新1年生は、捨てていいものなのか、いつまで取っておけばいいのか、わかりませんよね。そこで、 小学生2人をもつ筆者が実践しているプリント整理術をご紹介したいと思います。1.紙用のゴミ箱はわかりやすい場所に置くプリントって「貼る」「捨てる」「提出する」「長期保存」基本的にこの4つしかありません。その中でも一番割合を占めるのが「捨てる」なんです。そのため、まず第一に捨てるハードルを低くするのがおすすめ。といっても、紙類専用のケースを机の横に置くだけで十分です。向こうの部屋のあの扉の奥にあるフタを開けて〜など、考えただけで捨てたくなくなりますからね。必要ならシュレッダーも用意しておくと安心ですね。そして、使う頻度は結構高いです。2.大切なプリントを貼り付ける場所を作る冷蔵庫に貼り付けたりファイリングしたり、整理の方法はいろいろありますが、家族全員が見える場所に貼り付けるのが一番ですね!毎日その場所を見る習慣がつけば提出物も忘れることはありません。我が家はリビングにマグネットボードを取り付けて貼っていますが、マグネットはつけ外しもラクなのでオススメです。景観が気になるなら家族しか見えない場所などに設置するといいですね。ただし隠しすぎると、家族が見てくれないだけじゃなく、予定も忘れるのでお気をつけて。3.家族で情報共有するこれから学校行事などもどんどん増えていきます。人別になど、一人で全部抱えるとキャパオーバーになりがち。そうなる前にLINEでもスケジュールアプリでも紙のカレンダーでもいいので、家族と共有して“保険”を作っておきましょう。ちなみに家族で共有してるアプリは「Time Tree」というスケジュールアプリです。無料なのに使いやすくてオススメです。4.プリントを見たらその場ですぐ判断するお子さんが持ち帰ったプリントは、すぐその場で判断するのが大事です。提出忘れの一番の原因は「後回しにすること」。わかるものはすぐその場で書くと決めるだけで、貼っておく量がかなり減ります。プリントだけでなく、不要になった教科書やノートもかなりの量になります。これらを「とりあえず」で取っておこうとすると、ものすごい量になってしまいます。これだけのものを収納するスペースってもったいないですよね。もちろん見返すものなら必要ですが。プリントはその都度判断し、もう使わない教科書は年に1度でも見直すことが大事です。量が少ないうちに習慣づけて、気持ちも部屋もスッキリ過ごしたいですね。
2019年05月14日こんにちは。私はこいしさんと申します。現在4歳差の姉妹を育てている主婦です。上の姉は現在6歳、今年の春から小学校1年生になります!!物品を購入をしたり、小学校で説明会があったりと、入学に向けて、着々と準備が進んでいます。この春はいつもと違い、新生活がはじまる! という期待感が漂うわが家ですが、その中でも一番緊張しているのはこの人です。■わが家のベストオブ緊張しているパーソン(お前…?)新生活が始まる娘の気持ちを汲んでの「緊張」だと思っていたのですが、どんだけ話を聞いてみても、しっかり当事者として緊張している様子。「何にそんなに緊張するの」と聞いてみると、「え~~?なんか…保護者とうまくやっていけるかどうか、とか…?(曖昧)」と答えました。(先生なん?)■当の6歳の様子は初めての「お勉強」に期待と不安が入り混じっているよう。恥ずかしがり屋だけど、やる気と好奇心に満ちあふれている娘なので、きっと大丈夫やと母は信じています!■母の気持ち親は親なりに試練がいっぱいで戸惑っています。そうだった、学校って楽しいけどめんどくさい場所だったなぁと懐かしい気持ちにもなりました。■まず最初の試練ズバリ、小学校に必要な物品の準備です。「おけいこセットの名前付け(途方も無い」「中途半端なサイズのお道具袋の用意(多分作ることになると思う)」「やたら細かく指定される文房具を探して買う作業(ちょっとぐらいええやん)」娘が…楽しく学校生活を送れるように…親もがんばりたいと思います…。娘が、自分が経験した「小学生になる」というのは本当に不思議。中学生になっても、高校生になっても、この不思議な気持ちは続くんだろうなぁと思います。親子共に慣れない新生活が始まりますが、みんなで協力してワーワー騒ぎながら乗り越えてゆきたいと思います。
2019年03月14日春を迎え、来月から新年度が始まります。小学校入学を迎える子どものパパやママの中には、「小1の壁」に対する不安を抱いている人もいるかもしれません。今回は先輩パパやママたちがどのような「小1の壁」を経験したのか、アンケート結果をもとに見ていきたいと思います。そして、どうすれば壁を乗りこえられるのか、子どもたちが小学校入学を迎える前に、その解決の糸口を探してみましょう。■「小1の壁」で大変だと思ったことは?アンケートでは、「小1の壁」で大変だと思ったことについて聞きました。その結果、「子どもの環境の変化」や「夏休みなどの長期休み対応」など、それぞれの回答数はどれも3割を超えず、バラついた結果になりました。 Q.「小1の壁」で大変だと思ったことは?子どもの環境の変化 26.5%夏休みなどの長期休み対応 17.5%勉強のサポート 14.4%子どもの安全の確保 14.2%預け時間の変化 7.8%特になし 15.5%その他 4.1%「小1の壁」とは、保育所と比べて学童保育の開所時間が短いため、子どもが小学校に入学するとこれまでの働き方を見直す必要が出たり、保護者の負担がかかってくることを指した造語でした。ただ、現在その意味は限定されず、子どもの小学校進学に伴うさまざまな変化や、親子が一般的に経験する環境の変化のことを指して使われることもあるようです。■「毎朝泣きながら登校…」環境の変化に戸惑う子どもたちアンケート結果でもっとも多かったのは、26.5%の「子どもの環境の変化」でした。これまで保育園や幼稚園に通っていた子どもたちが、新しく小学校という場に入っていくということで、心配してしまうパパやママも多いかもしれません。具体的なエピソードを見ていきましょう。「学校へ歩いて行くという不安からなのか、夏休みごろまでは毎朝泣きながら登校していました」(神奈川県 40代女性)「自由にのびのび育てる保育園だったので、硬い椅子にじっと座ることや、重くて大きなランドセルを毎日持っていくことなどに苦戦。小学1年の息子が “学校って大変なんだね” と言い、ちょっと泣きそうになりました」(山梨県 50代女性)「拘束時間が長く、帰ってきてもほとんど遊ぶ時間がないのが本人にはかなりストレスみたいです」(千葉県 30代女性)小学校に入ると、登下校や学習、遊びなど、時間の配分が大きく変わりますよね。その変化に対して子どもたちが不安な気持ちを抱え、その対応にまた親も大変さを感じるという状況がわかります。そのほかにも、「小学校ではこちらから質問しない限り何も連絡がなく、園時代とのギャップを感じた」というコメントも寄せられていて、小学校での子どもたちの様子がよくわからないことも親にとっては不安要素のひとつになっているのかもしれません。■「夏休みが長い!」共働き家庭の悲痛な叫びとくに共働きの夫婦にとって大きな壁となるのが、夏休みなどの長期休み中の対応です。例えばどのようなことに悩み、大変だと感じているのでしょうか?「長期休みに子どもが1人でいるのは心配で、児童館に毎日行ってもらいました。自由な時間がなく、子どもはとってもイヤがるし疲れるし、かわいそうになりました」(広島県 30代女性)「保育園と違い学童保育には給食がないので、1年生の入学前から春休み期間はお弁当生活が開始。娘より私が壁にぶち当たりました」(東京都 30代女性)「パート勤務の私は学童保育に入るポイントが低くて、優先順位から外れ結局入れず、長期休みが心配で仕事を辞めてしまいました」(東京都 40代女性)このほか、「仕事に出る時間が学童保育の開始時間より早かったので、子どもには学童が開くまで校庭で待ってもらっていた」という意見もあり、長期休暇中の預かり時間の短さに悩む親は少なくないようです。また、お弁当作りの大変さを訴える声は本当に多く寄せられていました。多くの保育園では、毎日給食が出されていたことと比べると、毎朝お弁当を作る親の苦労は想像に難くありません。学童によっては、給食を出したり宅配弁当を出したりといった対応をしているところもあるようですが、地域によってバラつきがあり、多くの学童が長期休暇では弁当に頼ることが現状のようです。■働き方、勉強サポート、安全の確保…さまざまある「小1の壁」それでは、集まったさまざまな意見について紹介していきたいと思います。▼預け時間の変化で働き方を変えたり仕事を辞めたりする人も保育園に比べると預かり時間が短くなった変化により、ママたちが働き方を変えたり、仕事を辞めたりしているという現状も見えてきました。「保育園は20時まで見てくれたが、小学生になると残業はできなくなりました。そのタイミングで昇格してしまい、仕事と育児で悩んだ」(鳥取県 40代女性)「保育園のときは正社員でずっと続けてきました。小学校にあがり、勤務時間に間に合わなくなりパートに切り替えました」(神奈川県 40代女性)「預け先がないため仕事を辞めました。子どもは中2になり、いまはパートしていますが、経済的にかなり厳しい」(新潟県 50代女性)そのほかにも、「朝の出勤時間がこれまで通りにいかなくなった」という意見も。小学1年生になったばかりの子どもを家に残して出勤するのはやはり不安な気持ちになりますよね。こうした働き方を見直さざるをえなくなってしまうというのは、まさに「小1の壁」にぶつかってしまったといえます。さらに、仕事を辞めた結果、人生設計が変わってしまうというのは、なんとも切ない話です。▼「仕事から帰ってから勉強を見る時間がない!」「毎日のプリントの確認と宿題のチェックと直しが大変で、仕事から帰って時間がない中でパニックになりそうでした」(広島県 30代女性)「長期休暇時の宿題のサポート。国語や算数のほかに日記や工作、作文、ポスター、標語など。夏休みは毎年恐怖です」(福島県 30代女性)小学校で初めて出される宿題や学習のサポートに対して、不安な気持ちを抱くパパやママもいるようですね。また小学校ではプリントが大量にあり、重要度の判断、親がフォローすべき持ち物、提出物など、1枚ずつ読んでいるだけで、時間がかかると聞いたこともあります。そして保育園、幼稚園と小学校の最大の違いは「勉強」があること。宿題のチェックや学習サポートが必要となり、親自身もアタフタしてしまいます。子どもにとっても「宿題」という存在に拒否反応を起こし、親子そろって家庭学習という壁にストレスを感じてしまうことも起こりそうです。▼子どもの安全の確保「自宅から学校が遠かったので、車の事故や不審者の心配がありました」(北海道 40代女性)「学区の一番端に自宅があり、下校では最後1人になってしまうことがとくに不安でした」(神奈川県 40代女性)保育園や幼稚園を卒園すると、親から離れての登下校が始まります。筆者も来年度から1年生の長男の登下校がいまから心配でたまりません。何か対策しようと考えていますが、ずっと張りつくわけにもいかないし…と悩んでいるところです。▼学級閉鎖、外遊び、荷物…そのほかにも、いろいろと意見が集まっていました。「保育園ではなかった学級閉鎖。仕事をする親にとっては死活問題!」(神奈川県 40代女性)「学童保育に入れたものの、芋洗い状態、外遊びがほとんどできない、つまらない、意地悪な上級生がいるなどの理由で、年度途中で辞めました」(東京都 30代女性)「夏休みや冬休み明けの荷物の多さ! 持ち帰るのは少しずつなのに、休み明けには大量に持っていかなくてはいけないのがかわいそうだった。学校で一番小さい子だったので」(神奈川県 40代女性)家庭によって、さまざまな壁が立ちはだかったということがわかります。子どもの個性によっても、感じる壁は人それぞれ違うのでしょう。■子どもの成長によって壁は厚くなったり、薄くなったりするそれでは、壁に当たったときの対処法は、どのようなものがあるのでしょうか。先輩ママ、パパたちの意見を聞いてみましょう。「学校自体があまり好きではないわが子たちでしたが、そのうちに友だちを作り、先生の声かけのおかげで徐々に慣れてきて、やっと大丈夫だなと思ったのは高学年になった時でした。愛情をかけて時間をかけて見守ることが大事だなと今でも思います」(神奈川県 40代女性)「小1に限らず、子どもの人数や成長過程によって、壁も厚くなったり、薄くなったりしています。子育ては楽しいことだけでなく、苦労も悩みも付き物だと痛感しています」(宮城県 30代女性)「成長とともに、少なからずいろいろな変化はあるのは当たり前。小1の壁、それはいろいろな意味でいろいろな壁があって、どの壁に打ちあたって成長していく。大変だと思うのは親ばかりではない」(茨城県 40代女性)本来、小学校入学は子どもの成長の証で、親としては心から喜んで送りだしてあげたいもの。ただパパやママたちにとっては、子どもの環境を守りながらも、仕事やら各家庭の事情などによって、多方面に気を配り、対処方法を探していかなければいけないというのが現状です。ただ、どんなに親の事情があっても、おそらく一番不安な気持ちを抱いているのは、環境が変わる子ども自身だろうと思います。仕事、預け先、通学などで親も焦る気持ちがあると思いますが、まずは子どもの様子を見守る心の余裕を持ちたいところ。筆者自身も、もうすぐ小1の子どもを目の前にすると、親の不安をまずは後ろに置いて、向き合っていきたいなと強く感じています。さらに今後増えるだろう共働きの親のリアルな現状が社会や会社に理解され、そして工夫された働き方ができるようになればいいなと思います。生きていく上ではいろんな壁が目の前に立ちふさがることでしょう。そんなとき夫婦でサポートしあったり、話し合ったりしながら、ひとつずつ壁を乗り越えていきたいもの。そして子どもも小学校という新たな場所でつまずいたり、転んだりもしながら、きっと成長していくと信じたいですね。Q.「小1の壁」で大変だと思ったことは?アンケート回答数:4588件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年02月24日子どもが成長する中で、自分の性別を認識し、異性との違いを把握するなど、「性」への目覚めを実感する人もいるでしょう。そうなってくると、悩ましいのが「性教育」の方法。そもそも必要なのか、先生か親どちらがするべきなのか、どこまで教えるべきなのか、難しいところですよね。今回は、パパやママ自身が子どものころに教えてほしかった性教育について聞いたアンケート結果をもとに、考えてみたいと思います。■「教えてほしかった性教育」がある人は半数以上アンケートでは、性教育について子どものときに教えてほしかったことがあるかどうか答えてもらいました。Q.性教育について、子どものときに教えて欲しかったことはありますか?ある 56.8%ない 38.9%その他 4.3%その結果、「ある」と答えた人が56.8%となり、半数以上の人は子どものころに受けた性教育に、何らかの物足りなさを感じているようです。一方で、「ない」と答えた人は38.9%と4割を切る結果になりました。■「妊娠、出産、不妊」正しい知識を教えてほしいそれでは、アンケートに「ある」と答えた親たちのコメントについて、具体的に知りたかった性教育の内容別に見ていきましょう。▼詳しい避妊方法や性感染症の予防方法について「生理中は妊娠しないと思っていたので、避妊しなかったら妊娠してしまいました。排卵と妊娠しやすい時期について教えてほしかった」(神奈川県 40代女性)「初めてできた彼氏が避妊してくれなくて病気をもらったりして、1人で悩んだことがある。もっと知識があればよかったと後悔した」(千葉県 30代女性)知識がなかったせいで、心や体が傷つく経験をしてしまったママも実際にいるようです。ほかにも「無計画で授かり婚をして、その後離婚してしまった」という声も寄せられていました。こうした経験から、「避妊の方法についてしっかりと教えてほしかった」と考えるのも無理はないのかもしれません。▼不妊について不妊治療を経験したママたちからは、女性の体の機能についてきちんと教えてもらいたかったという意見が集まりました。「学生の頃からもっと自分の体のことを知っていれば、不妊治療で苦労しなかったかもと、少し後悔しています」(神奈川県 30代女性)「年齢とともに卵子も衰えて妊娠しづらくなることや、高齢出産のリスクについては無知すぎたので、今かなり後悔している」(東京都 40代女性)「男性の不妊についても知りたかった」という声もあり、不妊にまつわるさまざま知識について教えておいてほしかったという思いが大人になってから生まれているようです。■子どもが性犯罪に巻き込まれないようにするために子どもが性暴力の被害者となるニュースが流れるたびに、怖い思いをしている親も多いことでしょう。被害者、加害者になるために、性教育でできることはあるのではないかと考えるパパママもいるようです。▼性交渉による精神的・身体的な苦痛について性交渉による身体的・精神的な負担について教えてもらいたいという意見も多く見られました。とくに男の子に、性交渉によって女性は心と体が傷つきやすいものであること、女性を大切に扱うことを伝えてほしいという声は多いようです。「女の子は自分の身体を大切にすることを、男の子は相手を大切に扱うことを、もっと伝えてほしい」(奈良県 40代女性)「安易な性交渉が女性に与える精神や身体への影響や、男性の責任など、リアルなところを教えてもいいんじゃないかな」(北海道 30代男性)また最近は、一番最初にインターネットで過激な動画や画像に触れてしまう場合もあり、その結果それが正しいと思いこんでしまうことへの心配の声もありました。筆者も2人の男の子のママですが、女性を大切にする心は小さいうちから少しずつ養っていきたいなと感じているところです。▼性犯罪について性犯罪は女の子に限らず、男の子も被害にあう可能性があります。また、時には加害者にもなりうるため、子どものときからの教育が必要だと感じるパパやママから意見が寄せられていました。「性犯罪の危険性や対処方法など、必要なことは教えてほしい。私の頃はさらっと流す感じでしか教わらなかったので」(茨城県 40代女性)「小学校低学年の時に、近所の中学生にレイプまがいなことをされてトラウマになりました。性教育をするのであれば、間違った方法を取ると相手はどれだけ傷つくのか教えてほしい。性犯罪をするとどうなるのか、された方の恐怖心を教えていただきたいです」(鳥取県 30代女性)子どもは知識がなく、それが犯罪だとわからないうちに巻き込まれてしまうこともあるため、問題意識を持つ親は少なくないようですね。■性教育、その裏に隠された思いとは 一方、教えてもらいたかったことは「ない」と答えた人も約4割いましたが、その人たちはどのような思いを抱えているのでしょうか。「性に関することはプライバシーの最たるもの。そんなことを他人から、ましてや親から教えてほしいなんて思わなかった。今は性教育を親がするものと言われるけど、なんか釈然としません」(茨城県 30代女性)「女性ですから、たくさん嫌な思いを経験してきました。でも、小中学生の時にそんな教育をされることもストレスです」(東京都 40代女性)「性に関しては学校じゃなく各家庭で 教えるべきでしょう。なんでも教育現場に押し付ける考えや風潮はおかしい」(徳島県 40代男性)性教育への思いは本当にさまざまで、教育をされること自体が本人の苦痛につながることもあるようですね。ほかには、「時が経てば自然とわかった」という意見も寄せられていました。筆者は、子どものときに親から性教育を受けた記憶はなく、ドラマのラブシーンになると気まずくなるような家庭で育ちました。しかし、「教えておいてほしかった」と思うことは不思議とありません。私自身はあのとき、性教育については話したくなかったと思うとともに、それが自分の家族の形だったのだと納得しています。おそらく、ここで「ない」と答えたパパやママの多くも同じような思いでいるのかもしれませんね。■学校での性教育の現状とその課題そもそも、現在学校ではどのように性教育が行われているのでしょうか。中学生の保健体育の学習指導要領によると、中学1年生は「心身の機能の発達と心の健康」について学びます。この学習では、次のように明記されています。受精・妊娠までを取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする出典: 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説「保険体育編」 つまり、妊娠に至る過程については取りあつかわないことが明記されているのです。また、3年生では「健康な生活と疾病の予防」について学ぶのですが、エイズなど性感染症の予防については次のように記載されています。その主な感染経路は性的接触であることから、感染を予防するには性的接触をしないこと、コンドームを使うことなどが有効であることにも触れるようにする出典: 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説「保険体育編」 ただし、「性的接触」の具体的な内容や、コンドームの使い方については言及されておらず、細かい指導内容は現場に任されている現状です。2016年度の未成年者の人工妊娠中絶件数は14,666件で、1,000人あたりに5人の女子が、望まない妊娠による中絶を経験していることがわかっています。さまざまな要因があるのでしょうが、適切な性教育を行うことの大切さを実感します。どの親にとっても性教育については、他人事とは言えない現状があるようです。■子どもにはどんな性教育を受けてほしい?親たちは自分の経験をもとに、子どもたちにどのような性教育をしてほしいと考えているのでしょうか。いくつか、パパやママたちの意見をご紹介したいと思います。「男女別に教えるのをやめたらいいと思います。その時々の体や心の変化を双方が理解し合わないと」(千葉県 30代女性)「当時の担任の先生が“この人とならと思える人とだけしてください”と、とても真剣な顔で言ったので、興味本位でしてはいけないんだと小学生ながらに感じました。大人は大事な子どもを守るために、ちゃんと教えなきゃいけないんですよね」(千葉県 30代女性)「子どもへの性教育は難しいですが、相手の気持ちを考えることが大前提だと言う事は伝えたいです」(千葉県 40代女性)「今の時代は、情報に溢れた時代。我が子には、自分で学び、自分で正しい判断をしてほしいです」(青森県 40代女性)理想の性教育については、多種多様な考えがあるようです。どの意見が正しいという正解はわかりませんが、性教育について、親として子どもにどう向き合うか考えるうえで、ヒントになるかもしれませんね。ここまで、性教育について、パパやママたちの思いを探ってきました。「教えてほしかったことがある」と「ない」とで意見が分かれ、どのような性教育が理想かという答えもさまざまでした。このような「多様性」こそが、性教育のあるべき姿なのかもしれません。また今回のアンケートではあまり触れられませんでしたが、「性」としての教育は、LGBTといったセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)も今後議論が進んでくることでしょう。そもそも、「性」についての認識は人それぞれ細かに異なっています。そうした多様性を認めたうえで、子どもへの性教育の方法についても考えてみるとスムーズに進められるかもしれませんね。また家庭で性教育をする場合での最大のメリットは、子どもの特性を見定めて最適な時期を選ぶことができることかもしれません。なかには性教育に対して拒否反応を持つ子どももいるかと思うので、そういった子どもの場合にはより慎重さが求められるでしょう。家族でどのように性教育と向き合うか。まずは、日ごろから家族間のコミュニケーションを適度にとるなどして、相手の気持ちを考えることを教えることからなのかもしれません。性別や年齢にかかわらず、相手を思いやって行動することの大切さを子どもたちにも伝えていきたいところですね。【参考】・文部科学省: 中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 保健体育編 (PDF:3130KB)・厚生労働省: 平成28年度衛生行政報告例の概況 (PDF:360KB)Q.性教育について、子どものときに教えて欲しかったことはありますか?アンケート回答数:4268件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年02月10日学習机探しは秋からスタートするとも言われますが、まだ決めかねている方も多いのではないでしょうか?目からウロコの「先輩ママの学習机・体験談」と、グッドデザイン賞受賞の「長く使える学習机」を、3本まとめてご紹介します。ぜひこれからの学習机探しにお役立てください!■ 1.学習机は勉強以外のことも学べる重要な場!小学校の入学前の準備として、ランドセルの購入と同時にスタートするのが「学習机探し」です。必需品と思われる学習机ですが、実際のところ、リビングで宿題をするケースも多く、学習机は物置状態となることも。「学習机はやっぱりいらないのでは?」と判断し、購入しないのもアリかもしれませんが、学習机を用意すると、子どもに「小学生のお兄さん・お姉さんになるんだ」という期待感を抱かせ、やる気や学習意欲を高めることができます。また、学習机があると、子どもがそこを「自分のスペース」と自覚し、整理整頓の大切さを学ぶ機会にもなります。「空間を使いやすくするために整理収納を行う」「物を管理する」など、学習机は、物への責任感や生活力を身に付ける場にもなるんですよ。詳しくは記事をチェック!小学校6年間で50回しか使っていない!? 子どもにも簡単な「学習机」の活用法■ 2.意外!使ってみて不便だった学習机の便利機能とは?TOSHI.K / PIXTA(ピクスタ)一口に学習机といっても、デザインや機能、お値段もさまざま。情報を集めれば集めるほど、何をどう選べばいいのか分からなくなってしまいます。そんなときは先輩ママの体験談に耳を傾けるのが一番です。「正直、いらなかったと思う機能」と、「学習机を買ってあげて良かったと思う点」について、先輩ママさんたちにリサーチを行いました!ふじよ / PIXTA(ピクスタ)いらなかったのは、「イスの下のランドセル置き場」「引き出し」「机上の本棚」など。あると便利そうなものばかりなのに、一体どこが良くなかったのでしょうか?購入してから「失敗だった!」なんてことがないように、ぜひ先輩ママの意見を参考に学習机を探してみてくださいね。詳しくは記事をチェック!学習机は秋から探し始めるのが正解!先輩ママに聞きました「正直、いらなかった機能は?」■ 3.長く使い続けられるグッドデザイン賞の学習机学習机は大人の目から見ても「カッコいい」と思えるデザインのものの方が、子どもが大きくなってもずっと愛用できます。「木とスチールのずっと使えるつくえ」は、高さを2段階に替えられる組み立て式の学習机。なんとこちら、脚と引き出しボックスを取り外すと、文机になり、幼児期から使うこともできるんです!素材はヒノキで、見た目の高級感はもちろん、手触りも心地よく、小さい頃から本物に触れさせることで、子どもの感性も育ちそう。素材の伐採から見学できる「学習机ツアー」も実施しており、2017年グッドデザイン賞を受賞。こうしたワークショップを体験すると、学習机への愛着がいっそう湧いて、ずっと大切に使い続けたくなりますね。詳しくは記事をチェック!子どもが大人になっても使える「勉強机」が発売【Editor’s セレクション】
2019年01月27日ペルルユーザーのみなさんの中にも、小学生以上のお子さまをお持ちの方も多いのでは?と思いまして、、今回、小学校の子どもを持つ母として、みなさんと共有できたらいいなと思いPTAコラムを設けさせていただきました。 ファッションツールやお洒落雑貨など、こだわりアイテムに目がないペルルユーザーにとってもしかしたら全然興味ないわー、っていう人もわかるわー、っていう人もきっといらっしゃるかなと思うのですが、小学生以上のお子さまのいるご家庭なら恐らく共感して頂けると思う、また大人女子ならいつかはぶち当たる人も多いであろう壁?!話題のPTA問題を取り上げさせていただきました! ペルルは、別に社会派のウェブサイトでもなければ、いわゆる女性のための生き方マガジンでもない。カジュアル系ファッションやライフスタイルを取り上げるモノマガジン系サイトなのですが、母になってもお洒落を楽しみたいと思う女性が多いペルルで、働く母向けに、ちょっとだけ共有して頂けたら、、ありがたいです。 Parent-Teacher Association、略してPTA。保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体のことなのですが、これが戦後アメリカから持ち込まれた組織のことで、基本的にPTAは任意です。が、ほとんどの学校の保護者は小学校、中学校に入るやいなやそのPTAにほぼ強制的に参加することになります。全員参加することが暗黙の了解になっているのです。学校によってはそのPTA役員をジャンケンで決めたり、アンケートで自薦他薦の枠を設け全家庭数に配布。どちらにも記入しなかったらアンケートを提出した本人が自薦とみなします、といった文面のもので次期PTA役員を選出する、いわばパワハラアンケートが夏休み明けで配られている学校もあります。このアンケート決めは、俗にいわれている推薦委員さんたちが配布したアンケートで、その中の自選者さん、表の多かった多選者さんに、次期役員さんのお願いをするかたちになります。じゃんけんで決めるのはもう本当に悪夢としか言いようがありません。。もちろん、PTAは任意ですので、加入しない手段もあるようで、各学校にある用紙にPTAの加入はしません、という書類を提出したらこのような役員決めには入らずに済む方法もあるようですが。。そんな方はほとんど1割にも満たないようです。。やっぱりないとないで困る活動なのかな?とも思いますもの。みなさん。 それでも大多数、恐らく7〜8割方の働く母たちはそんなPTA役員に関して、なるべく触れないように、やらなくても良いようになんとか逃げ切れるようにと考えている感じがします。なぜならば、その拘束時間の長さや業務量の多さ、また人間関係も大変だったり。。活動内容も入学式に始まり、親子行事、季節の学校行事、夏休みのプール監視、道徳時間の読み聞かせ、PTA新聞製作、備品管理などなど、まだまだたっくさんの細かな仕事があります。。開校100周年やら110周年ならという周年度では、他校との交流会など、プラスアルファの業務が課せられたりします。廃止してる学校もちょこちょこ見受けられるのですが、結局は、PTAとは言わずに「運動会係」「登校班係」「ベルマーク係」などといった具合で、PTA的な業務をやらざるを得ない状況なのです。 うーん。。PTAってとても大事な業務があるのだとは思うんです。でももっと簡略化して、このネット時代にプリントを配布して、集めてという作業も紙の無駄で労力の無駄もあったりするのでは?と思ってみたり。。いや、でも無くしてしまってはいけない気もするんです。運動会ではの受付や敬老席を設けたり、交通整備を行ったり、学校の特別授業、謝恩会の準備や卒業制作などもPTAさんがいなくてはならない場面も多くあると思います。いや、それを全部無償でやろうってのがやっぱり無理あると思うんです!今現在活動されているようなPTA業務は、やはりフルタイムのワーキングマザーにはかなり無理がある、というよりもできない。ちなみに私の子供の通う小学校では、1・2年生の半分以上が共働きで、学童はもうパンパン状態で午後の下校時間には学童ルームは子どもたちで溢れかえり監視の役員さんもアップアップしています。 となると必然的にPTA役員さんたちは、基本的に専業主婦の方々か融通の利くパートタイムの方などが担うことが多くなります。。専業主婦の方もパートタイムの方も全然ヒマなんかではないのに。兄弟姉妹が居たら尚更忙しい。。毎日の家事に、塾や下の子のお迎え、毎日の宿題&持っていくものチェック、学校行事、、それにプラスしてPTAって。。いやなかなかのハードワークですよ。しかも無償の。 アメリカなど、海外のようにシッターさんにちょっと子供の面倒をお願いできたりお迎え行ってもらえたりというのがスタンダードに行われていればなんとかなるのかも知れませんが、芸能人でもあるまいし、そんなお金使うくらいなら自分で行くよ!といいたくなるくらいシッターって手軽にお願いできる金額でないと思う。文頭にも触れてますが、PTAは戦後アメリカからやってきたものです。昭和の古き良き時代は、恐らく機能的にはまっていて、専業主婦の方々も多く、おじいちゃんおばあちゃんも同居したりした家庭も多く、町ぐるみで子育てしていたのではないかと思います。でも今平成も終わろうとしている現代で、PTAって、、この先も今の小学生が大人になる頃もまだこのかたちで残ってるの?えー大丈夫?!と心配になります。未来は今よりも少子化って進んでますもんね。。当然。 いや何度も書いてしまうのですが、PTA自体はあった方が良いと思う部分も多々あるんです。無償って言うのがほんとに意味がわからないんです。大切な保護者一人一人のかなりの時間を割いて、無償でやらなければいけないと言うのが。ちょっと思うんです。。PTA役員さんは有償化するべきなんじゃないかと。。 とても大変で大事な業務だからこそ、プライドと責任を持ってぜひ有償化で行って欲しいし、もし自分の子どもたちが大きくなった時にこんな風に学校のPTA問題で悩んで欲しくないな、と心から想うんです!そうしたらフルタイムで働いている人もPTA役員さんは物理的にできないけど、その分役員さんたちに業務料をお支払いしたいと思われる方々、わりといらっしゃるのでは?と思うんです! PTAは、全国の各土地土地にPTA連合会というしっかりとした組織が束ねているようです。戦争中から戦後の子どもたちを支えるべく、組織の方々が学校と保護者の間を取り持って活動されていて、産めよ育てよの時代の子どもたちの数も、現在とはまるで違っている状況だったと思います。 平成も終わる今日この頃、PTAがスタートされた昭和の時代に比べてどんどん子どもの数が減って少子化になり、働く人材がどんどん少なくなっている、だから政治家の方は主婦の方々がもっと社会に出て働いて税金を少しでも多く納入して、、などと思ってるようですが、いやいや、それであればちょっと制度を見直してもらえないかなあと、、思いますよね。。 政治家の方々がなんとかできる問題なのかわかりませんが。。「保育園問題」と合わせて、ワーキングママのお悩み「小学生の壁となるPTA問題」をもう少し取り上げて頂きたいですよね。女性はスーパーマンでないですよ。と、ちょっとした怒りの入った演説みたいになってしまいましたが(笑)、結構ググってみると、いろんなブログに吐き出している方も多くいるものですね。仕事もおしゃれもしたい、でも家事も子育てもPTAもある働く母たちの負担を少しでも軽くして頂きたい。。 くたばれPTA、されどPTA。。有償化や他の方法?で春の役員決めをスムーズにするのは恐らく平成をまたいだ新年号になるのでしょうか? 桜を素直に綺麗だなと思って春を迎えたいですよね。桜を見て、あー、PTA・係決めの時期だーと思いたくない。。働く母たちの切なる願いです。みなさんたちのお子さまの学校はいかがですか? txt:ymst
2018年12月20日ウーマンエキサイトで人気連載中のもづこさんの記事「 パニクらない心が欲しい! 保護者会が苦手なんです… 」で「保護者会」に関するアンケートを実施しました。子どもを持つと必然的に増える“親同士の集まり”。しかし、今回のアンケートで「保護者会のようなあらたまった場に行くのは気が重い…」と感じている人が大多数であることがわかりました。とはいえ、避けてばかりもいられない保護者会。ママたちの奮闘と対処法をご紹介します。■保護者会が得意なママは少ない!Q1.保護者会などの集まりは苦手ですか?とても苦手65.3%やや苦手23.9%苦手ではない10.0%その他 0.8%もづこさんと同じく、保護者会などの集まりに苦手意識がある人がなんと89.2%も! 逆に、「苦手ではない」と答えた人は全体の1割程で少数派であることがわかりました。しかも、「やや苦手」と答えた人(23.9%)に対して、「とても苦手」という人(65.3%)が圧倒的に多く、ママたちがかなりがんばって保護者会に参加している現状が浮き彫りになりました。すらすらと意見を述べているママも、ニコニコ笑顔のママも、じつは内心ドキドキしながら出席しているのかも。ほとんどのママが何かしら不安や緊張を抱えながらも参加しているとわかったら、なんだかほっとしませんか? きっと隣に座っているママも“子どものため”という共通の思いで参加しているはず。必要以上にうまく話そうと気構えなくてもいいのかもしれません。■上手く話せない、グループの輪に入れないママも多数続いて、保護者会でのエピソードについて伺いました。多かったのが、もづこさんのように「人前で話すのが苦手でパニクってしまった」というもの。「自分の意見を言うとき声が震えて、それに気づいたら余計にパニックになり、泣きそうになった」「緊張から声がうわずったり、震えたり…。 ほかのお母さま方の落ち着いていて、よどみない話し方にただただ感心しきり」「会話について行けなくて、突然話題を振られてテンパってしどろもどろ。後悔するようなどうでもよい答えしか出てこない」なかには、接客業で普段から人と話すことに慣れていたものの、いつもと違う雰囲気に「終った後の疲労感がとてつもなくあった」という声も。やはり保護者会は独特の緊張感が漂うようです。また、いわゆる“ママ友グループ”ができあがっていて入りづらかったという意見も見られました。「役員さんを含んだプレ保育からの仲良しグループが会話の中心になっていて、そのグループに属してない私は会話のリズムが合わないと感じることが多々ある」「保活負け組(認可外→幼稚園)のワーママです。周りは専業主婦の方が多いせいもあり、気づけばグループも出来ていて何だか楽しそう。私はいまだにお友だちとママの顔さえ覚えられず、いつもアウェイ戦」「知っている人やちょっと知っている人やよく知らない人や…。仲良しそうなグループがあちこちできていたりいろんな人がいて、どう振る舞ったらいいかわからなくなる。子供の話に集中したいけど、全然できない」「小学校になると出身幼稚園別にグループが出来ていて話しかけにくい…」■保護者会は“割り切り”も大事そんななか、「そもそも深い付き合いをしない」「情報を得る場」「気が合いそうな人を数人見つける」と割り切ることで、苦手を克服しているママがいました。「わが家は保育園に預けていて、ママたちもみなさん働いているので、そこまで深い付き合いはありません。保護者会でも深く人さまの家庭事情に入り込むことはないですが、やはり少数でも仲の良い人がいるといろいろ安心。話しやすそうな方を見つけては積極的に挨拶するようにしてます。数人と連絡が取れれば、何かあっても大丈夫かなと」「保護者会で発言しないで済んだのは数回のみ。頭が真っ白になり、名前を言ってよろしくお願いします、がほとんどです。でも、他のお母さんたちは口達者で、おかげでいろいろな情報をゲットできたので参加して良かった」また、趣味について話しかけられたときの回答として、とくに男の子ママには役に立つこんな意見も。「参観日の後の懇談会で、“自分の趣味を教えて”と言うテーマで冷や汗をかきました。外国のビデオゲーム(しかもダークなファンタジー)と洋楽ロックバンドだなんてとてもいえない…。読書とか音楽鑑賞とか言うと「どんな音楽?」とさらに質問されてしまうので、“息子の好きな戦隊ヒーローと仮面ライダー俳優がイケメンだから子どもと観てしまう!”という男の子ママあるあるな回答をしたら、そこそこウケて同意も得られて助かった」保護者会が苦手な人は、何もかもうまく振る舞おうとせず“子どもにとって必要な情報を得る場”と気持ちを切り替えて参加すると、少しはラクになるかも。余裕があれば、子どもの“あるあるネタ”を1つでも用意しておくと、ふいの会話でも慌てずに済むかもしれませんね。■保護者会を楽しむコツは、メリットに目を向けることでは、そもそも保護者会を苦手と感じていないママは、何か対策をしているのでしょうか?「うちの保育園はアンケートで事前にみなさんに相談したいことを書く方式。当日はみなさんからのアドバイスを直に聞けるので、助かっています。仲良くもなれるので、保護者会は楽しみ。プライベートでもよく遊ぶようになりました」「話したことがないママさんにも積極的に話しかけます。それによって園で過ごしやすくなり、知らなかった事も教えてもらえるので私としてはメリットの方が大きいです。気取らないで自虐ネタを話すと親しみを感じてもらえますよ〜」保護者会が好きと答えたママは、“保護者会で得られるメリット”の方に目を向けている様子が伺えました。また、“プライベートでも遊ぶ”“気取らない”というキーワードから、「等身大の自分のままで参加する」というのもポイントのようです。Q1.保護者会などの集まりは苦手ですか? 回答数:465Q2. 保護者会などの集まりについて、エピソードやご意見などをお聞かせください回答数:84アンケート集計期間:2018/11/10~11/28
2018年12月11日専門家・プロ:藤田由美子今回は、つくば市が取り組んでいるICT教育、プログラミング教育、英語教育を紹介します。ICTを活用して21世紀型スキルをはぐくむ茨城県つくば市は、「つくばスタイル科」を創設し、21世紀型スキルを育成しようとしています。21世紀型スキルには、コンピュータ活用能力や情報活用能力が含まれています。さらに、21世紀型スキルである協働力、創造力、市民性もICTの活用で身につけることができるととらえ、ICTの「C」に7つの意味をもたせ、「つくば7Cスタディ」と名づけました。この取組みは、2018年キッズデザイン賞*の奨励賞を受賞しました。※キッズデザイン賞……NPO法人キッズデザイン協議会が主催する顕彰制度。子どもにとって優れた製品・空間・サービス・活動・研究を顕彰している。「つくば7Cスタディ」の内容は以下のとおり。「つくば7Cスタディ」(出典「つくばスタイル科」単元プラン集)ICTを使って主体的・対話的で深い学びを実現つくば市立みどりの学園義務教育学校(小中一貫校)では、「つくば7Cスタディ」に基づいて以下のようなICT教育を行なっています。教室には無線LANが設置され、一人1台タブレット端末が配置されています。(1)タブレットを活用した主体的な体験活動タブレットを使って写真や動画を撮影したりして取材し、文字書き込み機能を使って課題を見つけます。また、協働学習ツールを使って、プレゼンテーション用のスライドを作成します。(2)課題解決を通じた対話的な学び課題を解決するために自分のタブレットに意見を書き込み、電子黒板に投影します。また、デジタル思考ツールを使って、タブレットに書き込んだ内容を電子黒板に映し、クラスで情報を共有します。(3)課題を追究する探究的で深い学び学校で解決できない問題は、他校、地域、研究所の研究員などとテレビ会議で話し合います。(4)一人ひとりに応じた主体的な学びつくば教育クラウド*には1年生から9年生(小学1年生から中学3年生)までの国語、社会、算数、理科、数学、英語の問題などが搭載され、児童生徒は、家庭からアクセスして、自分のペースで学習することができます。※つくば教育クラウド……インターネット上の教育用クラウドサーバーに学習コンテンツを置き、学校や自宅からアクセスし、学習できる。学習履歴も保存されるので、どれくらい自宅で学習したかも把握することができる。(5)プログラミング学習各教科でプログラミング学習を行ない、プログラミング的思考を培います。(6)プレゼンテーション、市民性課題解決型学習の成果として、電子黒板を使ったチーム弁論やプレゼンテーションを行なっています。つくば市の課題解決についても話し合い、まちづくりにも生かしています。小中学校でプログラミングを系統的に学ぶつくば市では、平成21年からプログラミング教育を行なっています。みどりの学園義務教育学校でも、系統的にプログラミング教育を展開。5年生の授業では、レゴマインドストーム*3を使って、モーターを組込制御できるおもちゃの自動車をプログラミングし、カーレースを行なっています。子どもたちはスピードを競い、楽しみながらプログラミングを学びます。※レゴマインドストーム……アメリカのマサチューセッツ工科大学とデンマークの玩具会社のレゴが共同で開発した教育用のロボットキット。自分たちでプログラミングしたおもちゃの自動車でカーレースを楽しむ5年生の子どもたち3年生の授業では、レーザーの動きをプログラミングし、動きを観察していました。小学1年生から英語を学ぶつくば市では、小学1年生から外国語活動を行なっています。同校の2年生の児童が、英語で学校を紹介してくれました。子どもたちがICT、論理的思考力、語学を駆使して、地域の課題に向き合い、解決のためにどのように行動したらいいかを考え、さらに日本、世界へと目を向けていくという新しい教育の姿を見ました。藤田由美子(ふじたゆみこ)株式会社ユーミックス代表取締役社長。1993年の創業以来、コンピューターリテラシー教育を数多く手がける。「生きる力」「社会力」の育成をめざして、子ども向けICT教育のカリキュラム作りにも力をいれており、大手携帯電話会社のケータイ安全教室の企画立ち上げ、ネット安全利用推進プログラムの開発など、実績多数。
2018年11月26日来年の4月に小学校入学を控えているご家庭は、子どもと共に親も楽しみになってくる時期だと思います。既にランドセルが手元にある家庭も多いと思いますが、使う日を心待ちにしているでしょうね。入学が楽しみであるのと同時に、遊びが中心だった園から勉強中心の学校に入るのは若干の不安もあるかもしれません。入学前に出来ておいた方がよいことや慣れておいた方がよいことはどんことでしょうか。地域や学校により差はあるかもしれませんが、我が子の経験を踏まえてまとめてみました。1. 読み書きや算数は入学後で大丈夫?「勉強は小学校に入学してからで大丈夫」という声も聞きますが、入学前に入学後の生活はピンとこないと思います。実際どの程度のことが出来ていると良いのか、またその理由も知っておきましょう。 (1) 字の読み書きができるひらがなの書き方は、入学してから学校で教えてくれます。しかし明日の時間割と持ち物を連絡帳に書くことは4月から始まります。字が書けない場合は見よう見まねで書くことになりますが、家に帰ってきてから本人がその字を読めないという事態もあると聞きます。何と言っても、書けない字を毎日書くことは子ども本人のストレスにもなるでしょう。全てのひらがなとまではいかなくても、入学前にある程度は書けるようにし、少しでも字を書くことに慣れておくといいでしょう。 (2) 数を数える、数字に慣れる算数は入学してすぐは易しい内容ですが、5月になると足し算が登場します。夏休み明けには繰り上がりの足し算、引き算が出てきます。数字に慣れるということは、入学前に教室に通ったり勉強したりしないといけないというわけではありません。例えばおやつを食べる際に「これが〇個、これが〇個あるから合わせたら〇個になったね」「〇個食べたら〇個になったね」など、日々のコミュニケーションの中に数字を取り入れることで少しずつ慣れることが出来ます。また、算数でもノートをとるので、数字の1~10まで書けるようになっていると授業にスムーズに取り組むことが出来るでしょう。 (3) 机に向かう習慣をつける入学すると、1コマ45分の授業が始まります。国語、算数以外にも道徳や生活などの授業中は机に向かっていなければなりません。45分間集中して話を聞くことは、今までの生活とは全く異なり、子どもにとってハードルの高いものです。入学前から机に向かう習慣をつけておきましょう。机に向かうと言っても勉強である必要はありません。お絵描きやお友だちにお手紙を書くなど、興味のあることで構いません。まずは机に向かう習慣をつけましょう。机に向かう時間も長時間である必要はありません。1日5分で良いので机に向かうことで抵抗感を減らしておきましょう。また、日々の生活で食事中は集中する、電車などを待つ間はじっとしている、など集中力を継続させる練習を少しずつしておくと良いでしょう。 (4) 時計を読めるようにしておく時計の読み方は、入学後に算数の時間に習います。しかし、学校では授業や休み時間が時間で区切られていたり、準備や移動の際に指示として時間を伝えられたりすることもあります。時計を読むことができ、時間の感覚を分かっている方が子どもはパニックにならず落ち着いて行動することが出来ます。今は時計の絵本もありますし、家のアナログ時計を見て生活の中で慣れさせることも出来ます。おすすめ出来る方法ではないかもしれませんが、我が家ではゲームの時間を決めたことで「30分だと長い針が2までだよね」など確認しながら自然と時計の読み方を覚えていきました。2. 入学前に出来るとよい生活面でのこと勉強以外でも、入学前に出来ておくと学校生活をスムーズに送ることができるものがあります。 (1) 交通ルールを守り通学路を歩く集団下校がある学校、ない学校など様々かと思いますが、自宅から学校までの通学ルートは入学前に何度か歩いて練習しておきましょう。日頃から交通ルールについても伝え、一人で歩いても事故に遭わないように教えておく必要があります。 (2) 着替えをスムーズにできる園でも着替えることはあると思いますが、学校では限られた時間の中で1人で着替えなくてはいけません。一人で着替える練習をしておくと共に、着替えやすい服装で登校することも大切です。入学前に先輩ママに聞いていて助かったことは、安全ピンを使えるようにしておくことでした。入学当初はバッジの付け外しをすることが多くありますので、家庭で練習しておくと良いでしょう。 (3) 食事時間の管理と箸の使い方小学校の給食は、配膳や片付けなどの時間を踏まえると実際の食事時間は20分程度しかありません。家庭でも、食べ終わるまでダラダラとするのではなく時間を考えながら食事をするという癖をつけておきましょう。また、給食のメニューよっては、箸のみが用意される場合があります。箸がうまく使えないと食べるのに時間がかかってしまいます。箸でスムーズに食べれるように箸の使い方を練習をしておきましょう。入学して1ヶ月の授業のカリキュラムを見ると、勉強らしい授業はほとんどなく学校探検、掃除指導、給食指導などばかりでした。学校生活に慣れることが最優先となっているのだと思います。「1年生はゆっくりと勉強に慣れるのだな」と思った矢先、5月の連休明けには急に勉強モードが強くなり、夏休み明けには繰り上がりの足し算・漢字など内容が高度になりました。読み書きなどでつまずいて、そこで授業についていけず学校が嫌になってしまうという可能性があります。入学後の急激な変化は、子どもにとって多かれ少なかれストレスとなります。楽しい学校生活を送り勉強に集中していけるように、入学まで半年ある今の時期から少しずつ色々なことに慣れていきましょう。
2018年11月19日11月初旬、小学校の運動会がありました~。というわけで今回はアラフォー夫婦の私たちの運動会の様子を描こうと思います。さすが沖縄ってわけで11月でも半袖で大丈夫な天気でした。むしろ暑かった…。場所取りは前日に終わっていますが、私たちは毎年それには参加していません。…が、そこそこに生徒数の多い学校なので、わが子を見つけるのも大変です。お昼前になると旦那が一旦帰宅しお弁当を持ってきます。そして、おもむろに簡易テントをはります。お昼ごはんを食べたら、今日のメインは終わったも同然です!ここまでくると親2人はへとへとです…。その姿はまるでゾンビのようです…。なにしろ40代夫婦なもので…疲労感半端ないのです~。だが、しかし…やはりわが子の頑張る姿はいいものです。だけど、運動会の全種目が終わって家に帰り着いたころは、もう何もできないほどに疲れてる…次女の卒業まであと5年間はこれを繰り返すのかー!体力つけておかないといけませんねえ。
2018年11月17日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「“入学までに教えるべきだった”と後悔! 私が未就学児ママに伝えたいこと」 で、“小学校入学前に教えておけばよかった”と後悔していることに関するアンケートを実施しました。 ちゅいママさんは、長男くんと次男くんが小学校に入学した経験から、「幼稚園時代にもっとできることがあったなぁ」と後悔することがあるそうです。当然知っていると思っていたことを理解していなかったり、いましかない子どものかわいらしい間違いを直さなかったこと…。日々の生活のなかでもっと子どもの話に耳を傾けることで、「語彙力や経験値を身に着けられたのではないか」と思ってしまうのだとか。アンケートでは、ママが実際に感じた“教えておけばよかったと思っていること”が集まりました。■“自分ですること”が多くなる小学校での大変さとは幼稚園や保育園にくらべて、小学校は“自分ですること”が圧倒的に多くなります。そんな自立した生活に慣れるまでには、苦労する子どもも多いことでしょう。自分の足で歩いて登下校する、勉強をする、板書する、休み時間に次の授業の準備をする、清掃をするなど、これまで経験していなかったことを、“自分で”やらなければならないのです。もちろん、小学1年生であれば先生の手助けも多くあるでしょうが、約30人くらいの生徒が1クラスにいる場合、先生がひとりひとりじっくり教えることは残念ながら厳しいといえるでしょう。そう考えると、学校生活の基本となってくる作業については、「事前に教えておけばよかった」と思うようです。ランドセルの開け方、物の入れ方、出し方、閉め方。入学式後のホームルームでうちの子だけランドセルを開けて、もらったプリントや教科書を入れて、終わったら閉める…という作業ができなかったから。完全に初っ端からつまずきました。一人目の子育てはほとんど、やっておけばよかったとあとから反省することばかりでした。ほかにも「アナログ時計の読み方」という声もありました。たしかに小学校ではアナログ時計が主流と聞きます。また小学校では教科書、ノート、筆箱、そして膨大なプリントと荷物がたさくん。それらをどうランドセルにしまっていくのか。これは、はじめて自分で荷物をしまう子どもにとっては慣れない作業ばかりで大変かもしれません。入学してから、子どもが試行錯誤しながらやり方を覚えていくのも大事な訓練のひとつ。でも、まわりがある程度できるなか、緊張しがちでどうすればいいのかわからなくなってしまうお子さんの場合には、「子どもに苦手意識を植えつけたくない」と願うママの気持ちも共感できます。■勉強面の“教えておけばよかった” 親にとっては一番気がかりとなるのが勉強面。あまりに小さいころから教え込んでしまって、勉強嫌いになられては困る。でも「最初が肝心」とも言えるし…。どこまで教えておく方がいいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。のびのびした保育園に通い、習い事もしていなかったため、机に向かって勉強する時間が圧倒的に足りていなかった。そのため、入学直後は授業中に立ち歩いてしまうことがありました。5月くらいからは落ち着いて授業を受けられるようになったけど、入学前に座って勉強する練習をしておけば、もっとスムーズに小学校生活に慣れていたのではないかと後悔しました。35までの数の順序と記数法。名簿順で後半の名字となる場合、27とか31といった番号を書く機会が多くあります。さらに小学校では、「番号順で並ぶ」または「逆に並ぶ」ということがあるので。また、鉛筆の持ち方、書き順といった、体で取得するものに“後悔”しているママのコメントもありました。鉛筆の持ち方。細かいことだけど、一度身に付いた癖はなおりませんね。でも、きちんとした持ち方をしていないと、きれいな字は書けませんよね。いまも、将来も、パソコンを使うから自分で字を書くことは少なくなるかもしれませんが、きれいな字が書ける人は、やっぱりすてきだなと思います。ひらがなの書き順。書き順までは先生も見きれない。誤算だった。子どもが授業にすんなり参加できるよう、ちょっとした準備をすることで、子どもの姿勢も変わってくることもあるかもしれません。■友だちとの関係性はどうすればよかったのか幼稚園や保育園に比べて、まわりのことが見えてくるようになる年頃。いままでの園生活より大人数の友だちに囲まれ、情緒面もぐっと成長する時期といえそうです。友だちや先生との会話の仕方や姿勢など、コミュニケーションの取り方についての“教えておけばよかったこと”もありました。人の気持ちをくみ取れるように、「悲しかった」、「楽しかった」などを実際のシチュエーションを交えて伝えられると、友だちとの関係性や、国語の長文対策にも良かったと思う。自分のことばかり話さず、人の言うことも聞く。これが足りていれば知識が足りていなくても新しい発見と感動の小学生らしい生きた勉強ができると思います。私立の幼稚園だったので、わりとおとなしい子どもたちが多く、保護者もしっかりした方が多かったので、もっと世の中にはいろんな人がいるということを教えれば良かったです。もしいじめに出会ってしまったときの対処の仕方など。■子どもならでの“かわいい言い間違い”直すべき?また、ちゅいママさんは、“子ども時代にしかない間違い”を訂正しなかったことに後悔しているそうです。アンケートでは、そのエピソードに対するコメントも寄せられました。夫婦ともに日本人で海外住まいです。娘に日本語力をもっとつけてあげれば良かったな、と4年生になったいまは思います。日本語で使える単語が少なすぎて、帰国したときなど日本語を話すと、ただの不思議ちゃんです。うちもかわいい間違いをそのままにしてしまうことはしょっちゅうでした。子どもならではの間違いを、「かわいい」、「今だけだから」と、説明しない(まだ理解できないだろう)・訂正しないということを私自身がされていました。たとえば、自宅から見える山を富士山だと思ってた、という感じ。小学校に上がり、友だちや先生との会話の中でものすごい恥をかきました。ショックだし、混乱しちゃいますよ。本当に恥ずかしかった。おかげで思春期には親の言うことをちゃんと聞けなくなり、会話も減りました。いま、自分の子には間違い覚えをしないようにわかりやすくうそのない程度に省いて、簡潔にですが教えてます。3歳でもちゃんと覚えてくれてますたしかに、いましか聞けない子どもの言い間違いはかわいいですよね。だからこそ子どもが大きくなっても、親はその言い間違いを覚えているものです。言葉にしても赤ちゃん言葉を使わずに正確な言葉を教えた方がいいと考える人、子どもが言いやすい言葉を使って音を出す楽しみを感じた方がいいと考える人など、さまざまです。言葉の言い間違いを直すかどうかは、家庭によって考え方が異なるでしょう。ただ小学校入学前を控えた時期からは、子どもの混乱を避けるためにも、夫婦でどうするか決めておいた方がいいかもしれませんね。■入学準備に焦る前にちゅいママさんの長男くん、次男くんの通う小学校では、「入学までにできるようになっておいてほしい事」として、以下の3点の説明があったそうです。「自分の名前が書ける・分かるようにしておくこと」「自分で服が脱ぎ着できること(整理整頓含め)」「規則正しいリズムで生活すること」はじめて子どもが小学校に入るとなると、ママも「準備をしなきゃ!」と力が入ってしまうでしょう。しかし、小学校にもそれぞれいろんなカラーがあります。たとえば、筆者の自宅近くの公立小学校ではチャイムがなく、子どもたちがそれぞれ時計を見て行動することになっています。そうなると時計の読み方はなるべく早く習得しなければいけないのかもしれません。自分の子どもが入学する予定の小学校がどんなところなのか(たとえば時計はアナログか、トイレは和式かなど)確認して、準備しておくというのもいいかもしれません。いま小学校に通っている先輩ママにお話を聞くのもいいですよね。小学1年生のうちは、まだできないことがたくさんあるかもしれませんし、最初は親も慣れないことだらけで疲れてしまうことがあるでしょう。たとえ入学後にもし後悔することがあったとして、ちゅいママさんのように家庭学習したり、家で練習したり、ママと一緒にやってみたりと、対処する方法はいくらでもあると思います。親がドキドキしすぎてしまうと、子どもにもその緊張が伝わってしまうかもしれません。あまり焦りすぎず、「学校が楽しいところ」と子どもに伝えながら、その子に合った入学準備をすすめられたらいいですよね。Q. 「入学までに教えてあげればよかった!」と後悔したエピソードがあれば、教えてください回答数:57アンケート集計期間:2018/10/18~10/29
2018年11月15日専門家・プロ:藤田由美子今回は、新学習指導要領に先駆けて、平成24年度からつくば市の全学校で実施されている独自の教育課程「つくばスタイル科」を紹介します。つくば市独自の教科「つくばスタイル科」を展開「つくばスタイル科」では、新学習指導要領が施行される2020年以降の学習スタイルを先行して実施しています。そこから新しいかたちの教育の姿が見えてきます。「つくばスタイル科」はつくば市独自の新しい教科で、総合的な学習の時間のすべて、特別活動、生活科、道徳の一部を活用して独自の学習を展開しています。「つくばスタイル科」では、総合的な学習の時間の目標をふまえながら、「つくば次世代型スキル」の育成を目標としています。「つくば次世代型スキル」の内容は以下のとおり。「つくば次世代型スキル」(出典:「つくばスタイル科」単元プラン集)「つくば次世代型スキル」は、「21世紀型スキル」※と共通している項目があります。※21世紀型スキル……ATC21s (Assessment of Teaching of 21st Century Skills)が提唱しているスキルで、4つのカテゴリーからなる10のスキルを定義している。「つくばスタイル科」は、発信型プロジェクト学習と外国語活動から構成されています(以下表)。発信型プロジェクト学習では、環境、キャリア、歴史・文化、健康・安全、科学技術、福祉、国際理解の7つの内容についての学習をします。「つくばスタイル科の構成」(出典:「つくばスタイル科」単元プラン集)プロジェクト学習を推し進め、「主体的・対話的で深い学び」を実現「発信型プロジェクト学習」は、以下のような学びを通じて、「主体的・対話的で深い学び」を実現しようとしています。主体的な体験活動対話しながら問題解決課題の探究児童生徒の一人ひとりに応じた主体的学びプログラミング的思考(論理的思考)力の養成チーム弁論やプレゼンテーションを行ない、シチズンシップ(市民性)をはぐくむ。また「発信型プロジェクト学習」では、学びの3つのステップ(In、About、For)を充実させ、子どもたちの資質・能力を育成し、高めていこうとしています。「学びの3つのステップ」(出典:「つくばスタイル科」単元プラン集をもとに作成)つくばスタイル科レポート~生きた情報を入手~実際にどんな授業なのでしょうか。今回と次回にわたって、つくば市立みどりの学園義務教育学校(小中一貫校)への取材を通じて、同校が取り組んでいるつくばスタイル科の授業を紹介します。みどりの学園義務教育学校は、2018年4月に新設され、現在の児童・生徒数は小1から中3まで738人。チャレンジ、チェンジをモットーにかかげており、Wi-FiやコンピューターなどのICT環境が完備されています。つくばスタイル科の「エコアクション」の授業では、環境問題について知識を得るだけでなく、つくば市の大学や研究機関の専門家に環境問題について気になっていることを直接教えてもらったり、家庭や学校などで行なっているエコ活動について実際に調べたりしています。専門家にヒアリングした情報や調べたことをもとに、子どもたちは節電のためのイラストをタブレットで描き、発表し合いました。小学5年生の授業「エコアクション」では、専門家へのヒアリングや調べたことをもとに、節電について発表そうした活動を通じて、子どもたちは、身近なところで環境に配慮したさまざまなエコ活動が行なわれていることを知り、知識をもとにどのように行動したらいいかを考えています。また、「水とともに生きる『ヤゴ救出大作戦』」の授業では、学校のプールや池などにいるヤゴなどの水生生物を救出して育てたり、近くの池などに放したりして、学校周辺の環境の変化や生命の尊さを理解します。時代の流れで、環境が変化していることを身近に学びます。「ヤゴ救出大作戦」のようす小学2年生は、ザリガニを実際に育て、調べたことを発表していました。「インターネットで情報を調べるだけではなく、生物を実際に育てて観察することが大切」と、校長の毛利靖先生は語ります。小学2年生の授業ではザリガニの飼育について発表する充実した学びの環境のなかで、子どもたちは主体的に自分の興味を掘り下げて調べ、また課題を発見してどのように解決したらいいかを考えながら、学びを深めています。次回は、ICTを使った発信型プロジェクト学習と外国語活動についてレポートします。藤田由美子(ふじたゆみこ)株式会社ユーミックス代表取締役社長。1993年の創業以来、コンピューターリテラシー教育を数多く手がける。「生きる力」「社会力」の育成をめざして、子ども向けICT教育のカリキュラム作りにも力をいれており、大手携帯電話会社のケータイ安全教室の企画立ち上げ、ネット安全利用推進プログラムの開発など、実績多数。
2018年11月12日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「日本の義務教育で本当に教えて欲しいことは? 夫婦で話し合ってみた」 で、日本の義務教育に関するアンケートを実施。「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」について、さまざまな意見が集まりました。■“お金”にまつわる社会の仕組みを教えて!2020年度から小学校でのプログラミング教育、英語の必修化が始まります。パパやママは、子どもたちが自分たちの小学校のときとは違う教育を受けることに不安や期待を抱いているのではないでしょうか。ちゅいママさんとご主人も、これを機に「義務教育」について話し合ったそうです。おふたりがまず「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」は、ずばり “お金” のこと。お金は貯金するだけでなく、「増やす」「活用する」方法もあるんだということを教えてほしいということで、それに共感するコメントや、税金や年金といった“お金”にまつわる社会の仕組みについて「教えてほしい」という意見が多数集まりました。社会の仕組みについて、しっかり学習すべきと思います。給料をもらうと、いくら、どこに、なぜ納税するのか。働き方、正社員と派遣社員、自営業の仕組み。年金や保険制度の意義、どんな場合にどのような社会保障があるのか教えてほしい。お金、税金、社会保険などなどの社会の基本的な仕組みを知らない人が多すぎる。確定申告(自分の税金の計算)くらい自分でできるようになるべき。FPの勉強内容を授業でやってほしい。政治についても、若い意見がより反映されやすいように選挙に行く姿勢を養ってほしい。性についても、生理が始まる頃から教えるのではなく、保育園、幼稚園から男女の違いを教えるべき。知ることが自分の身を守る事になると思うから。■多様性を認めないと、世界から遅れていくちゅいママさんご夫婦からは、「自分の意見を自分で考えて述べる」教育をしてほしいという意見も。これにも賛同の声が挙がり、 “ディスカッション” や “ディベート” を積極的に取り入れてほしいとのコメントが寄せられました。●ディスカッションと、働くことディスカッションは、自分の意見を持つこと、発信することの大切さ、さらには協調性や気配り、視野を広くもつ重要性を学べると思う。応用編でディベートも取り入れるとおもしろい。働き方について。まずは働くことの意味、働き方の選択肢、マイナーな職業についてなど小学生から取り入れてほしいです。マイナーでも生活を支えているお仕事も早くから知ってほしい。●性教育日本では、恥ずかしい事として隠してしまう傾向がある。でも、小さなときから性に関してオープンにして、きちんと知り理解する機会があれば、性の問題や不妊治療、望まない妊娠・中絶などで苦しむ人たちが今より少なくなるのでは? と思う。●人権・権利の大切さもっとかみ砕いて分かりやすく教えて欲しいです。いじめも、性犯罪も、暴力も、差別も、すべて相手の人権・権利を軽視・無視した結果起こるものだと思うので。相手を尊重することの大切さを具体的に伝えて欲しいです。●多様性を認める「みんなと同じが良い」という風潮、日本にはありますよね。多様性を認めないところに日本という国が他の国に遅れをとり、伸びていかない理由があると思います。その子らしさを認め、それを伸ばすような教育を。そして平均的に良いよりも、何か得意なこと、好きなことを見つけ伸ばすような教育が良いと思います。●インターネットリテラシー(インターネットを正しく使うための知識、能力のこと)子どもたちは生まれたときから当たり前のようにある世界。親が思ってるより子どもたちはネットの世界を自分たちでも使いこなすけど、それに伴うリスクなどは無知な子どもが多いと思います。だから学校でインターネットを使ったたくさんのメリットやそれにまつわる良くないことも教育していってほしいと思います。●交渉能力アクティブラーニング、生徒が能動的に学べるような授業を行うこと。●環境問題使い捨てが主流になりつつあるけど、その先を見据えて使い捨てているのか。もっと積極的に環境問題を取り上げて欲しい。そして、教育するべき問題だと思う。未来を生きるのは自分たちだから。親は未来の環境はどうにもしてあげられない。■「英語」「プログラミング」「道徳」は必要ない?一方、「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」についてはどんな意見が集まったのでしょうか。「見直してほしい教科」としては、2020年に新たに導入されることになる「英語」「プログラミング」、そして本年度から新たに教科化となった「道徳」に関しての意見が集まりました。●道徳の授業・違う意見を考える人をあぶりだして、弾くことにしかならないと思う・自分の意見を出したら先生からおかしいと言われ認められなかった。道徳の授業は、大人の考えの押し付けだと思う。・核心を教えない、上っ面だけの道徳の時間。学校の先生ではなく、ちゃんと心のスペシャリストを呼んで教えさせてほしい。●英語・数年先には機械が簡単に翻訳して話してくれる。それより自国の文化や習慣、言葉遣いは必須であり、自国を紹介できないのに多国語を喋れるだけになっても意味はない。・漢字学習ですら覚えるの大変なのに、なぜ英語までさせるかわかりません。・ムダな日本語英語習わせなくてもいいと思う。そんなのでは身につかない。いまの時代、言葉が通じなくても機械が何とでもしてくれる。他にすべき事を伸ばすべき。・英語のゲームや歌などはお遊び過ぎてまったくもって時間のムダ。●プログラミング・プログラミングは、教育する側の体制が整っていないなら、時期尚早かと。そもそも学校の先生、プログラミングの授業できるんですか?・子どもが大人になったら全然違う言語や仕組みになっていそうなので、役に立たないのでは?・義務教育でしなくてよくないですか。選択肢を与えて各々やりたい子に興味ある分野を深く学ばせたらいい。・いま習っても、習わなくてもパソコンはいつかは使えるようになる。パソコンなどのハード面に投資するのももったいない。その費用と時間を貧困対策や教育格差解消に使って欲しい。●計算・解き方がわかれば電卓つかっていいと思う。筆算ができるようになるメリットって?・計算するだけの宿題は不要英語教育を必要ないと考える人の根底にあるのは、「正しい日本語を使えるようにすることの方が大切では?」という意見が多くあるように思えます。またAI化が今後ますます進むことを考えたときに、コンピューターが得意とする分野(計算、翻訳を含む英語)に力を入れたり、暗記させるよりは、自分の考えを言えるための力やその土台となる国語力を育む教育をしてほしいとするコメントを多くみかけました。意見がかなりわかれたのが、歴史。「必要ない」とする人、「日本の黒歴史も教えるべき」とする人、「世界の国からみた日本の歴史を教えてほしい」など、意見がかなりわかれました。■個性をつぶす日本の教育方針を見直してほしい学校の教科だけではなく、勉強や学校の在り方から日本的教育方法など、大きな視点での意見も集まりました。みんな同じ、みんな一緒を重視する教育をやめるべき。海外の飛び級制度のような、個人の能力に合わせて教育を受けれるようにしてほしい。多様性の受け入れにもつながる。個性が認められる社会を作るきっかけにもなり、いじめも減る。「先生に注意されるから」、「みんなそうだから」、「集団生活を学ぶ場だから」、「何でかわからないけど決まりだから」と、いまだに個性をつぶす教育が横行している点は、早急に見直した方が良い。通知表も、他人の評価ばかり気にする子になってしまうから自己評価表にするべき。学力テストでの学力の差別化、子どもの能力の数字化はやめてほしい。授業のほとんどがただのテスト勉強に。過去問題をただ単にたくさんやった子が点数取れるテストなど意味がない。宿題は、時間がない先生が採点に忙しいだけ。宿題よりもっと家族や友人や地域で育む時間など大切なことがある。失敗してもいいって教えて欲しい。子ども自身の人生や自分自身の歩み方についての勉強や学びが、本当に少ないなと思います。教科書どおりに学ぶのではなく、子ども自身が興味があることを伸ばしつつ、それに基づく勉強もしっかりすればいいのかなもしれないなと思いました。好きなことや、やりたいことを摘み取ってしまったら悲しいし、何より時間がもったいないなと思います。それなら、もっと遊ぼうよ!と思ってしまいますね(笑)小学校でも留年させてほしい。教育を受ける権利。理解してから進級してください。分数を理解してない大人、人生損してるよ!学校は、足並みを揃えすぎ。はみ出た子どもを気にしすぎ。学校側から管理しやすいというのはわかるけど、人は人、自分は自分です。ほかに、校則や服装、生活指導といったルールの見直しを訴える声や、「1クラスの生徒数を少人数にして手厚い対応ができるようにしてほしい」といった意見も出ました。日本の平等教育とは、「同じ内容を一斉に教える」という一斉教育が主流で、そこには「理解している」は含まれていないこともあります。しかし海外などで考える「平等」とは、「ここまでは理解させて上の学年に行く」というもの。日本ではほとんどない留年も、海外ではあるとされています。「本当の教育とはなにか?」親自身も今後ますます考えていかなければいけない時代なのかもしれませんね。■パパママが望む“義務教育”のあり方とはアンケート結果を見てみると、パパやママによって義務教育に“重視してほしい”点、そして“減らしてもいいと思う”点はさまざまでした。かつて自分が学校で学んだことがどれだけ“今”に役立っているか。逆にどんなことを学校で学びたかったか。そんな経験を踏まえてパパやママが望むのは、教科というよりも、生きる力…、“将来子どもが生き抜くための力”を養ってほしいと思っているように感じました。必修科目が増え、今後どうなるかわからない点もありますが、学校、先生、地域、そして家庭でうまく連携を取りながら、子どもたちの豊かな成長を促していければいいですね。Q.「義務教育で今後重視してほしいと思うこと」についてのご意見をお書きください。回答数:184Q.「今の義務教育で見直した方がいい(減らしてもいい)と思うこと」についてご意見があればお書きください。回答数:159アンケート集計期間:2018/9/21~9/25ちゅいママさん記事で使用したデータ: 「こんな教育をしてほしい! 親が望む義務教育でやってほしいこと【パパママの本音調査】 Vol.298」
2018年10月18日私たち夫婦は2人とも目が悪いので、いずれ子どもたちも視力が悪くなる可能性が高いだろうと覚悟はしていましたが、その時はあっという間にやってきました。長男が一学期の検診で視力検査に引っ掛かったのです。「えーーー! ついこの間まであんなによく見えてたのに!?」悪くなる時は一瞬で悪くなるんですね…。それでも普段の生活では見えにくそうにしているそぶりがなかったので、にわかに信じられない気持ちを抱きながらも、眼科検診に行ってきました。そしたらやっぱり、視力が落ちていました!(涙) しかも、黒板の字が少し見えにくいという初耳情報まで。全然知らなかったー! ほんと、こないだまで…こないだまであんなによく見えてたじゃないー! お医者さんいわく……、「9歳でこの視力だと、この先視力低下が加速していくのは間違いないでしょう」ということでし分かってはいたけれど、私自身視力が悪くなったのが5年生頃だったので、自分よりも早く目が悪くなり始めたことに少しショックを受けました。眼鏡は今すぐかけなくてもいいけれど、教室の一番後ろの席では黒板の字が見えないだろうから、最後列はやめてもらえるように診断書を書いてくれるとのことでした。ここからさらにスピードをあげて目が悪くなっていくのか、それともじわじわと悪くなっていくのかはわかりませんが、おそらく、間違いなく! 眼鏡コースになると思われます。そこで、子どもの視力について調べてみました。みなさん、学校保健統計報告書というものをご存じですか?日本の幼児から高校生までの児童を一部抽出して、発育状態や健康状態を調査しまとめたもののことです。なかなか面白いのでよかったら皆さんも調べてみてくださいね。ネットで誰でも見れます。平成29年度の調査結果が出ていたので、そちらを確認してみると、なんと…昭和62年度以降、子どもの虫歯率は過去最低なのに対して、昭和54年以降、子どもの視力低下は過去最高となっていました。 そうそう! 子どもの虫歯はどんどん減少傾向にあるって検診で聞いたことあります! しかしその変わりに視力低下がどんどん増加しているとは知りませんでした。ちなみに余談ですが、身長は昭和23年から伸び続け平成13年あたりまでがピークでしたが、それ以降(かれこれ16年間)は横ばいだそうです。これ、子どもの外遊びの割合や運動量とも関係してるんじゃないかな? と個人的には考察していますがどうなんでしょうね…。さて、話を戻しまして…、子どもの虫歯についてですが、平成19年から平成29年までのデータを見ると、だいたい幼児から高校生までのどの区分においても、30~40%台の子に虫歯があるようですね。しかし、すべての区分で前年よりも減少傾向にあり、中高生にいたっては過去最低の記録だったそうです。また、虫歯があるのに処置されていない人の割合も過去最低になっているらしく、私たち親にとっても、子どもの歯に対しての心がけがしっかりと根付いてきている証拠なんだなと思いました。昔は、親の噛み砕いたものを子どもにあげたりしてたそうですが、今の子育てではタブーとされていますもんね。昔は知られていなかった虫歯菌についての知識が根付いてきた結果だと思われます。興味深かったのは、虫歯の割合を年齢別に見た時に一番割合が多いのが、(何歳が一番虫歯になる人が多かったか、ということです)8歳だったんです! ちょうど小学校2年生の頃ですね。これ、なんか分かる気がします。うちの長男はちょうど歯列矯正に取り組んでいたのでこまめに歯医者さんに通ったり、仕上げ磨きを丁寧にしていたので今のところ虫歯はないのですが、あの時歯列矯正を始めなければ仕上げ磨きからフェイドアウトしていたような気がします。 検診などでは10歳までは仕上げ磨きをしてあげてくださいと教えてもらいましたが、小学生になったあたりで仕上げ磨きからフェイドアウトしていってしまう場合が多いのではないでしょうか。かといって、磨けているようでまだ磨けていないお年ごろが8歳なのかもしれません。そして、本題の子どもの裸眼視力についてですが、1.0未満の割合はこのようになっているそうです。意外だったのは幼稚園児の多さです! 24%の子がすでに1.0未満なんですね。しかし、幼稚園と高校生の割合は前年よりも減少していて、増えているのは小学生と中学生の割合だそうです。これは過去最高をたたき出しています。昭和53年と比較してみようと思ったのですが、そんな昔と比べたところで結果が違うのは当然なので、今から10年前の平成20年の結果と平成29年の調査結果を比較してみました。平成20年に裸眼視力が1.0未満だった小学生が29.9%だったことに対し、平成29年では32.46%に増えています。平成20年には裸眼視力が1.0未満だった中学生が52.6%だったことに対し、平成20年には56.33%となっています。たった10年間だけを見てみても、視力低下している子が進んでいるのが分かります。やはり、この10年で増えたスマホやタブレットの普及率が影響しているのでしょうか。これはもう、私も思い当たる節アリアリです。子どもに静かにしていてほしくて、ついつい与えてしまいがちです。周りの明るさよりも明るい液晶画面ってめちゃくちゃ目に悪そうですよね……。しかし、 目に悪そうだと分かっていつつも、もはや生活の中に入り込んでしまっている文明機器スマホ。今さら切り離せるとも思えません。虫歯って歯磨きを丁寧にやっていれば防げるものですが、視力低下ってコレをやれば目が悪くならない!というものでもないので、(私自身気をつけていてもある年齢が来たら自然に目が悪くなりました)尚更難しいところがあります。子どもの視力についても、いろんな情報が入り乱れているので、何が本当で何が違うのか私たち親も勘違いしていることが多いかもしれません。 今や4人に1人が眼鏡っ子の時代。悪いよりかは良い方がいいに越したことがないので、やはり、より気になりますよね。子どもの視力。>>参考データ: ・学校保健統計調査-平成29年度 ・子どもの目 実態調査(ロート製薬株式会社)
2018年09月13日編集部:学研キッズネット編集部戸田第一小学校2018年度から小学校の教科のひとつとして加えられた「道徳」。どのような授業が行なわれるのか、どのような評価が下されるのか、保護者としては気になるところですね。『答えのない道徳の問題どう解く?』(ポプラ社)ところで今年の3月、『答えのない道徳の問題どう解く?』という本がポプラ社から出版され、話題となっています。作者は、やまざき ひろし(山崎 博司)さん、きむら よう(木村 洋)さん、にさわだいら はるひと(二澤平 治仁)さん。道徳の副読本として、また家庭での親子の対話のヒントとして「答えのない問題の本を作りたい!」と出版社に持ちかけたそう。この本を読んだフューチャーインスティテュート株式会社代表取締役の為田裕行さんが考えたのは「この本は学校で使ってこそ力を発揮する」ということでした。「親子だとどうしても考えが似てしまう。いろいろな考えをもつ人が集まっていて、かつ忌憚なく意見を言える環境があり、それらをまとめる指導者がいるところ。そんな場所でこの本を活用してこそ、真の価値を発揮するのではないか?」埼玉県戸田市でもお仕事をされていた為田さん、この話を戸田市教育委員会に持ちかけたところ、戸田第一小学校を紹介されました。かくして同小4年5組で『どう解く?』のテーマのひとつである「うそ、どう解く?」を使った道徳の授業が実現することに。はたして話し合いは盛り上がるのか?子どもたちは本音をぶつけ合えるのか?興味深い現場をのぞいてみましょう。※※この授業は2018年7月17日に行なわれました。うそをつくのはいい?悪い?「うそをつくのはいい?悪い?」4年5組の榮 亜耶(あや)先生が問いかけます。「いい!」「悪い!」「いい、いいでしょ」ちょっと茶化し気味の生徒も。「え?いいの?」と先生。「エイプリルフール以外はダメ!」先生「じゃあ、うそをついたことはありますか?」ほとんどの生徒が「ある」に挙手。『どう解く?』に書かれたエピソードを先生が読み上げます。うそ、どう解く?友だちから、好きじゃないプレゼントをもらった。「うれしい!」と嘘ついたら、友だちはよろこんでいた。「いいうそと悪いうそがある」いきなり核心をつくような意見を言う生徒もいました。ここであらかじめ配られたプリントに自分の意見を書いていきます。まずは「うそをついてもいい・うそをついてはいけない」どちらかに〇をつけ、その理由を書くというもの。この段階で「うそをついてはいけない」と回答した生徒は34名中4名でした。ワークシートに書き込んでいく。先生がそれぞれの理由をたずねていきます。Y……「うそをついてもいい」派の意見N……「うそをついてはいけない」派の意見Y「せっかくプレゼントをくれた友だちを悲しませたくないから」N「うそをついてしまうと、自分の本当の気持ちが言えなくなるから」Y「プレゼントをくれたという気持ちが大事だから。友だちを傷つけたくないから」N「うそをつき続けると、いやなものをずっと(心の中に)抱えることになるから」さまざまな意見が出るなかで、N「うそをついたら、信用されなくなるから」と発言した生徒がいました。この言葉に端を発して、意見交換が盛んになりました。Y「うそをつかないで本当のことを言ったらもっと嫌われると思います」N「友だちを悲しませたくなかったっていう素直な気持ちを言えば、許してもらえると思います」Y「でも、もし自分が逆の立場で、せっかくあげたプレゼントを『やだ』って言われたらいやな気持ちになります」Y「プレゼントをもらった時点で感謝すべきなのに、自分の好みを言うのはワガママのような気がします」N「……言い方にもよるんじゃないかな」クラス全体を見渡しながらバランスよく指名していく榮 亜耶先生先生が間に入ります。先生「じゃあ、うそがバレてしまったときの、友だちの気持ちはどうかな」「よけい悲しくなる!」「怒ると思う」「自分のためについたうそだからうれしい」「無理をさせてしまったかなと思う」「友だちの大切さによると思うけど……」「うそをついていいときと、うそをついたら悪いときがある」自分のうそがバレたとき、相手はどんな気持ちになるか。みんなの答えは広範囲にわたるものでした。先生は問いかけます。先生「ついていいうそと、ついてはいけないうそってどう違うんだろう」「ついていいうそはうれしいうそ。人が喜ぶうそ。許せるうそ」「ついてはいけないうそは、バレたときに相手が悲しむうそ。許せないうそ」「相手が喜ぶと思ってお世辞を言っても、バレたらまずいでしょ」「でも、お世辞で喜ぶ人もいる。中間のうそもあるのでは」「たとえば病院で、重い病気を軽い病気ですって言ったら、それはいいうそ?悪いうそ?」「相手が傷つくとわかってつくうそ、人を悲しませるためのうそはだめ」「では、グループごとに話し合ってみましょう」と先生。「その場の空気を和ませるようなうそはいい。場の空気を悪くするうそはダメ」「バレても相手がずっとうれしいうそならいい」「相手を喜ばせるためのうそだとしても、重みや限度がある」グループごとに話し合う。「天気予報が外れた場合ってうそになるの?」なんていう声も。2分間の話し合いを終えたところで「では、自分はどう考える?」と先生はうながし、生徒たちは再びワークシートに向き合うことに。夢中になってすらすらと取り組む姿も見られました。「うそをつくには理由があって、人を喜ばせるためうそ、バレても相手がうれしいようなうそはいいけれども、自分に都合のいいうそ、他人に罪をなすりつけるうそや自分が喜ぶためのうそはいけない」そんなことを書いた生徒もいました。最後に『どう解く?』に載っている谷川俊太郎さんの言葉を先生が朗読し、授業は終了。何人かの生徒に「授業の前と後とで考え方が変わった?」とたずねたところ、みんな「変わった」と答えていました。「うそをついてはいけない」とはじめ言っていた生徒は「ついていいうそがあるとわかった。『ついていいうそ』と『ついてはいけないうそ』はつながっていて、どちらかに決められるものではないことがわかった」と言っていました。「いいうそ」と「悪いうそ」は地続き。それを実感できただけでも大きな収穫だったのではないでしょうか。同じエピソードを耳にしても生徒によって反応は様々。それは頭の中に描く「どんな友だちにどんなシチュエーションで、どんなものをプレゼントされたのか」という想定が一人ひとり異なるからなのでしょう。4年生という段階で、どこまで深い友情が築けているのかといった経験値にもよりそうです。この「一人ひとり異なる」という感覚を、授業を通してクラスで共有できたことは、コミュニケーション能力や思いやりの気持ちを育むための大きな一歩となったように思います。ただ、「道徳」が「教科」であることを踏まえ、「この授業によって、生徒一人ひとりをどう評価するのか?」となると、やはりなかなか難しいものがあるように感じます。積極的に発言する子もいれば、手を挙げなくとも指名されたらしっかりとした意見を言う子もいます。深い理解をした子が高評価なのでしょうか?いえいえ、今まで「うそ」についてじっくり考えてこなかった子がはじめてこの授業で「うそ」に向き合い、新しく何かを考え始めるきっかけを得たのだとしたら、それはそれですばらしいはず。評価することを求められる先生方は大変ですが、子どもたちがこうした授業を経て、「聴く力」や「話す力」を深めていけるのであれば、保護者としては大変うれしいところです。『どう解く?』特設サイト特設サイトでは学校での活用が広まることを目指し、書籍の約半分にあたる13の「問いかけ」紙面を授業向けに加工して無料公開しています。特設サイト内の「授業用教材&ワークシート」コーナーをご覧ください。関連記事「道徳」の授業ってどんなもの?学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年09月10日子どもの大好きなプール。もうすぐ、保育園や幼稚園、小学校でもプール開きになり、目一杯水と触れ合って帰ってくるようになります。プールでたくさん遊んだり、水泳の授業を受けたりするためには、しっかりとした子どもの体調管理がカギとなります。水に触れ合う機会が増えてくるこの時期、気をつけておきたい体調管理ポイントをまとめました。■プール開きの体調管理その1:睡眠はしっかりとって体力回復プールに入ると大人でもグッタリ疲れますよね。それは子どもも同じです。暑くなった日にはプールに飛び込みたくなりますが、水を浴びてスッキリすると同時に体はとても疲れてしまいます。「最近、帰ってくると眠そうにしている」「夕飯を食べる前に寝てしまった」…。この時期、子どもがそうなってしまうのは、プール遊びがあることも理由のひとつ。できれば、小学生でも30分ほどお昼寝の時間を取ってあげると、スッキリ目覚めて宿題に向かえるようになります。ここで寝すぎてしまうと夜寝られなくなり、寝不足のまま園や学校へ行き、またプールに入って…となると、睡眠が不規則になってしまい、疲れはたまる一方に。すると、体力が落ちてカゼをひいてしまう…という悪循環に陥ってしまうので、お昼寝は短い時間にとどめましょう。保育園ではお昼寝の時間があらかじめ設けられていますが、それでも、いつもよりは疲れているでしょう。いつもより15分でも早めに寝かせられるように、夕食やお風呂のタイムスケジュールを組んであげると、体調を崩す心配がなくなりますね。 ■プール開きの体調管理その2:「あれ?」と感じたら見学に子どもの様子を見ていて「ちょっと元気がないかな?」「あまり食欲がないのかな…」など、いつもとは違うように感じたら、思い切ってプールは見学にしておくのも一手です。それは、少し体力が落ちていて、まだ熱は出ていないが体調を崩すかものサインかもしれません。プールは子どもの体力を奪うので、そのサインが出ている時に入ると、体調悪化につながるかもしれないからです。「せきをしはじめた」「熱はまだないけどだるそう」…そんな時には、ためらわずに1回プールを見学させて様子を見るのもいいでしょう。■プール開きの体調管理その3:アタマジラミに水イボ…感染症には気をつけてプールのシーズンになると出てくるアタマジラミの話。頭同士がくっついたり、頭をふいたタオルや脱衣カゴを共有することなどで人から人へ感染するそうです。子どもが1人感染すると、家族みんながアタマジラミに悩まされてしまうことも。子どもには、ほかの子のタオルは使わないよう言い聞かせるのはもちろん、家族内でもなるべくタオルは別のものを使いましょう。アタマジラミに感染すると、フケのような白いものが髪の毛の間に見えるようになります。それは、しっかりと髪の毛に生みつけられたアタマジラミの卵なので、フケとは違い、ちょっと触っただけでは取れません。専用のシャンプーを使えば1週間ほどで駆除できるといわれているので、きちんとケアをしましょう。また、プールの時期に注目される感染症として、水いぼ(伝染性軟属腫)があげられます。これも、患部のウイルスが直接ふれることでうつるため、プールサイドや脱衣所で肌が直接当たったり、ビート板や浮き輪などの共有などで感染する可能性があります。園や学校によっては、水いぼが完治するまでプールには入れないので注意しましょう。プールが始まると、普段よりも体調管理に気をつけなければならなくなります。でも、ここで少しだけ用心することで、「熱発で呼び出し!」「子どもがカゼを引いて予定が狂った」という状況になることも防げます。プールの季節は、いつもより休息を大切にし、夏を乗り切りましょう!
2018年06月14日お子さんのプール開きはいつですか? 小学校・幼稚園・保育園と、それぞれプール開きの時期は違うようですが、子どもは楽しみにしていますよね。しかし、親にとっては、その日までにプール用品を用意しておかなければならないため、事前準備にやや緊張感が走りますよね。わが家の息子3人は、小学校・幼稚園・保育園とそれぞれのプール開きがバラバラにやってくるため、“いつまでに”“誰の”“どんな”グッズをそろえておかなければならないのか、把握するだけでも必死です。今回は、プール開き前日やその朝にあわてないためにも、前もっておさえておきたい事前準備についてまとめました!■プール開き当日にあせらない準備その1:まずは“指定水着”かどうか確認学校や幼稚園、保育園によっては、ある程度、水着の規定を設けている場合があります。たいていの場合、子どもの体に合ったサイズの黒か紺、こんなデザインで…という指定のみで、あとはどこで購入してもいいというパターンがほとんどです。ただし、園や学校によっては指定水着が決まっていて、事前に、購入場所・購入日まで決まっているケースも。指定されたような水着がなかなか見つからない可能性もふまえて、できるだけ早めに用意をしておきたいものです。水着は、早めの購入がカギとはなりますが、直前であせってネットショップなどで買う場合には「到着日」を確認しましょう。「すぐに届くと思っていたら、1週間後の発送だった!」というミスは、私もよくやります。プール開きの日はカレンダーなどで管理し、1日でも早く水着はゲットしておきましょう。■プール開き当日にあせらない準備その2:たかがタオル、されどタオル…水泳帽は配布されることも多いのですが、タオルは特に指定がない場合がほとんど。そのため、タオルは家にあるものを持たせればいいかなと油断しがちなアイテムです。でも、プールの水には塩素が含まれるため、タオルの布地も早く傷んでしまいます。できればプール専用の丈夫なタオルを用意しておきたいところでしょう。指定がないぶん、気に入るデザインを選び、子どもそれぞれに用意して…となると、意外と水着よりタオルのほうが準備に手間取ります。あらかじめ、子どもと一緒に買いに行き、「これ」と決めたものを買っておきましょう。そうすれば、プール開き当日の朝に「これじゃイヤだ!」と子どもがダダをこねて大騒ぎ…という失敗は避けられますね。 ■プール開き当日にあせらない準備その3:見落としがちな“ゴーグルのサイズ”ゴーグルは、頭の大きさはもちろん、両目の間隔によってもサイズが変わってきます。「幼児サイズが合いそう」「大人用のほうがいいみたい」と、子どもの頭の大きさや顔立ち、成長スピードによって、購入すべきものが変わってきます。ゴーグルがブカブカだったり、逆にきつすぎて痛かったり…というので、プール自体が嫌いになってしまう子どもも。できるだけ、試せるサンプルが置いてあるお店に子どもと出向き、どのタイプを購入したらいいのか把握しておくと安心です。ちなみに、わが家の長男は頭のハチが大きく、幼稚園児の頃から幼児サイズは入らないタイプでした。サンプルで試せたから事前にわかりましたが、「うちの子、頭大きいかも/小さいかも」と思い当たる節のある場合は、ぜひ試着をおすすめします。■プール開き当日にあせらない準備その4:水着のゼッケンはひと手間かけて小学校では、スクール水着に学年・組・名前を記入したゼッケンを付けるところが多いでしょう。便利なのが、アイロンで簡単に接着できるシールゼッケン。これを使う場合、できれば四隅を糸で縫い付けておいたほうが、あとあと手間が少なくすみます。というのも、水着は伸縮性が高いうえ、ずっと水の中につかって激しい運動をするため、どうしてもシールゼッケンだけでははがれてきてしまいます。そのたびにアイロンで接着し直すのも面倒ですし、水着素材は熱に弱いので布地を傷めてしまうことも。少々面倒ですが、最初からシールゼッケンの四隅を縫い付けておけば、プールのたびにベロ~ンとはがれる心配がなくなります。プールバッグに水着にタオル、ゴーグルと意外と用意するものの多いプール。子どもが自分のものだとわかるように大きめに名前を書くのはもちろん、気に入って使ってくれるものを選んでおくのもポイントです。プール開き当日にあわてることのないよう、早めの準備を心がけましょう!
2018年06月09日