ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、小学校への入学前から予約していた発達検査を受けるため、ねこじまさん親子は大学病院の心理発達科へ。 まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していました。 ついに、検査結果を聞く日がやってきて……。 じゃあ、どうすればいいの…? 検査の結果、特に診断名はつかないとのこと。人の手を借りないと生活できないわけではなく、常同行動(※)やこだわりなどに関しては、年齢とともに緩和してくることもあるため、「様子を見ていきましょう」と言う先生。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返すこと 淡々と事実を話す先生の雰囲気にのまれてしまい、「もしかして、ものすごくたいしたことない相談してる……?」と不安になったねこじまさん。「何を聞きたかったのか、話したかったのか、わからなくなった」と振り返ります。しかし、実際にいろいろなことが原因で登校しぶりが起きているため、「今現在、どう対応すれば良いのかが知りたかった」というのがねこじまさんの本心。 病院の先生が相手となると、どうしても自分の意見や気になっていることを伝えるのに気が引けてしまうこともありますよね。子どもと一緒にいるときなら、なおさらかもしれません。専門家の見解や診断は、ヒントや方向性を示してくれることも多いですが、一方で期待と現実のギャップに戸惑いを感じることも少なくありません。疑問に思ったことや不安なことは、臆せず素直に質問することが大切ですね。 小学1年生は幼稚園や保育園と環境が変わる上に、まだ体力がないこともあって、今までとの違いに混乱してしまうことも。そのため、発達専門の先生の診断により大きな問題がなければ経過を見たり、学校生活の不安は担任の先生と相談したりするのが良いでしょう。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月15日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。仲良くなりたいと思っていた転校生のムツミに話しかけたすみかさん。帰り道、雪で遊んだことでふたりの仲はグッと縮まり、仲良しの友だちに。ふたりが話していると同じクラスの友だち・ノナちゃんがやってきます。そして「ムツミと一緒の班になりたい!」など、すみかさんの気持ちを無視して、ムツミに話しかけます。すみかさんの方が先にムツミと仲良くなったこともあり、なんだかモヤモヤ……。ノナちゃんはムツミと仲良くし、すみかさんを仲間はずれにしようとしてきます。ノナちゃんに仲間はずれにされたすみかさん。ですが、翌日登校するとノナちゃんの機嫌は直っており、何事もなかったかのように接してきました。そして、ノナちゃんの家に遊びに行ったとき、すみかさんは彼女からキラキラのペンをもらいます。翌日、学校で先生が「最近、ペンがなくなっている人がいる……」と話し始めました。それから、同じクラスのウタちゃんのカバンやノートがなくなったり、図工で作ったものが壊されたりということが続き……。すみかさんとノナちゃんが教室で2人になったときのこと。ノナちゃんはウタちゃんの机にあるメモ帳を見て、「も〜らい♡」と自分のカバンに入れてしまいました。盗った!?と衝撃をうけたすみかさん。ウタちゃんのものを盗っているのはノナちゃん?という疑惑をもち……。 自分は犯人を知っている… ウタちゃんのメモ帳を自分のカバンに入れたノナちゃん。すみかさんに、「この前、ウタちゃんにつねられて痛かったから仕返しで盗った」を話します。そして、他のクラスから盗ってきたというペンやメモ帳をすみかさんに見せてきました。すみかさんは、ノナちゃんからもらったキラキラのペンも盗んだものなのかな……と思い始めます。自分のものはあげたくないけれど、人のものは欲しがるノナちゃん。犯人を知ってしまったすみかさんは動揺します。 ペンやメモ帳の紛失が続くため、先生が一人ずつに事情を聴き始めました。ウタちゃんの気持ちを考えると辛くなり、涙がでてきたすみかさん。ですが、犯人を知っていて言わなかったことが先生にわかると怒られるかなとも思い、「誰がやったか知ってる?」と聞かれて「知らないです」と答えてしまいました。そして、この日から盗難はなくなります。 このまま黙っていて良いのか……と迷うすみかさん。ノナちゃんのことを黙っているならば、自分はこれからも変わらずノナちゃんと友だちでいるしかないんだなと思うのでした。 仲の良い友だちが人のものを盗んでいると知ったとき、どうするべきか悩みますよね。犯人が誰かを知るとウタちゃんが悲しむのでは、黙っていたことを先生に怒られるのでは、ノナちゃんに裏切り者と思われるのでは、などいろいろ考えると余計に何も言えなくなると思います。こういうとき、第三者的な立場の人がいてくれると話やすいかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月15日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。事を荒立てないよう平静を装うほや助さんを尻目に、キュアおじはエスカレート。「かわいいなぁ」とほや助さんの頭に触れようとするばかりか、今度は女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と迫るのです。小学4年生の女児にいきなり話しかけ、コスチュームの着用まで求めてくるキュアおじ。ほや助さんは当然、困惑の色を隠せません。 お下がりなんて、絶対にウソ… 「すぐわかったんだ! 『着てもらうならこの子がいい』って」 キュアおじは身長の高さを理由にほや助さんを選んだと話し、さらには「変身セットは姪っ子のお下がり」だと主張します。 しかし、それはフィルムに包まれたバリバリの新品。ウソをついていることは明らかです。 「無理ですっ! ほんとに時間ないんで……」 「そんな意地悪なこと言わずにさ! 似合ってるか見てあげるって!」 ほや助さんがどんなに断っても、キュアおじは聞く耳を持ちません。会話は通じないと判断し、ほや助さんが逃げ出そうとしたそのとき…… 「それはダメでしょ」 その瞬間、空気がどっと重くなります。 「本当にごめんなさい。もう行かなきゃ……!」 「いいから、早く着替えて」 キュアおじは目の据わったような表情で、しつこく着替えることを要求。泣きそうになりながらも懸命に断り続けるほや助さんに対し、さらに恐ろしい提案をしてきたのです。 キュアおじは「車の中で着替えるのが恥ずかしいんだね!?」と的外れなことを言い出します。それでも、どうにかあらがおうとするほや助さんに対し…… 「それじゃ……おじさんの家でお着替えしよっか!」 小学4年生の女児を自宅に誘い、着替えを要求する——。あまりに突拍子もない提案にほや助さんの足は凍りつき、逃げ出すこともできなくなってしまったのでした。 突然、声をかけてきたおじさんから自宅に誘われたとしたら、大人であっても足がすくんでしまいそうです。 万が一、こうした事態に遭ったときにはどうしたらいいのか。子どもと話し合うことはもちろん、自分自身が危険に遭遇したときの対策も、事前に考えておくことが大切かもしれません。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月15日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてししまい、夫婦で話し合うことに。 話し合いの結果、登校しぶりに対する考え方は違えど、「自分で乗り越えられる心の強い人になってほしい」と、まっちくん願うことは夫婦で同じだということを再認識。 後日、ねこじまさん親子が発達検査のために大学病院の心理発達科を訪れると、先生からのヒアリングは、すべてまっちくん本人の前でおこなわれました。「本人の前で話しづらい」と感じたねこじまさんは、言葉を選びながら、まっちくんの特性や性格を説明したのでした。 そして、検査の日程を決め、病院を後にしたふたりは……。 検査を受ければ解決するよね? ねこじまさんは、・この先、何か困ったことがあったとき、お母さんにできる手助けは何かを知りたい・先生に相談した内容について、それがダメとか嫌という意味ではないということをまっちくんに伝えました。 まっちくんのためだけではなく、ねこじまさん自身の迷いや悩みを解決する糸口が見つかればいいなと期待していたと振り返ります。 悩み事や心配事があるとき、専門家の意見や助言は、新しい視点やヒントを得るきっかけになることもあるでしょう。小学校に入学してはや2カ月。発達検査を受けることで、ねこじまさんの悩みが軽くなり、まっちくんが学校生活を過ごしやすくなるようなアドバイスがもらえるといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月14日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。C君に胸をタッチされたすみかさんは、突然のことに動揺しながらも状況を冷静に分析。触ったのはC君だけど触らせたのはヨッシーだからヨッシーが悪いという結論に。仕返しとして身長測定のときにヨッシーの胸をタッチしますが、やり返したところでスッキリしなかったすみかさんでした。またある日、同じクラスの友だち・ノナちゃんと歩いていたとき、水泳部の友だちとすれ違いました。水泳部の友だちが「すみかー」と親しく話しかけてきたことで、ノナちゃんは不機嫌に……。どうやら、すみかさんに自分より仲のいい友だちがいるのがイヤだったようです。5年生のクラスではノナちゃんと仲良くなっていくのですがーー。仲良くなりたいと思っていた転校生のムツミに話しかけたすみかさん。帰り道、雪で遊んだことでふたりの仲はグッと縮まり、仲良しの友だちに。ふたりが話していると同じクラスの友だち・ノナちゃんがやってきます。そして「ムツミと一緒の班になりたい!」など、すみかさんの気持ちを無視して、ムツミに話しかけます。すみかさんの方が先にムツミと仲良くなったこともあり、なんだかモヤモヤ……。ノナちゃんはムツミと仲良くし、すみかさんを仲間はずれにしようとしてきます。 えっ!?親友の行動に衝撃を受ける ノナちゃんに仲間はずれにされたすみかさん。ですが、翌日登校するとノナちゃんの機嫌は直っており、何事もなかったかのように接してきました。すみかさんのことを心配する、やさしい一面もあるノナちゃん。放課後に2人で遊んだり、おしゃべりをしたり、楽しい時間を過ごしていました。 ノナちゃんの家に遊びに行ったとき、すみかさんは彼女からキラキラのペンをもらいます。翌日、学校で先生が「最近、ペンがなくなっている人がいる……」と話し始めました。紛失したペンは色付きやキャラクター付きのものばかり。すみかさんは、ノナちゃんに貰ったペンのことが少し気になりました。 それから、同じクラスのウタちゃんと遊んでいると、ウタちゃんのカバンがないことに気づきます。クラスみんなで探しましたが、見つかりませんでした。その後もウタちゃんのノートがなくなったり、図工で作ったものが壊されたりということが続き……。 そして、すみかさんとノナちゃんが教室で2人になったときのこと。ノナちゃんはウタちゃんの机にあるメモ帳を見て、「も〜らい♡」と自分のカバンに入れてしまいました。盗った!?と衝撃をうけたすみかさん。ウタちゃんのものを盗っているのはノナちゃん?という疑惑をもつのでした。 いつもかわいい洋服を着て、ぬいぐるみやシールもたくさん持っているノナちゃんですが、なぜメモ帳を盗ったのか気になりますね。それを見てしまったすみかさんは、先生に話すのでしょうか……。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月14日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。ほや助さんは事を荒立てないよう、平静を装いますが、キュアおじの勢いはさらに加速。「かわいいなぁ」と、ほや助さんの頭に手を伸ばします。ほや助さんは間一髪のところで手を振り払いますが、キュアおじは「頭ポンポンしようとしただけだよ!」と笑顔……。しかし、その目はねっとり、粘着質な雰囲気をまとっていたのです。笑っているようで笑っていない、キュアおじの粘着質な視線。ほや助さんは全身の毛穴があわ立つほどに恐怖を覚えます。 にこやかなのに、目は笑っていない… 「本当にごめんなさい。もう行かなきゃいけないです……」 「チッ……。あと少しだけ! ねっ?」 笑顔を見せながらほや助さんを引き留めるキュアおじですが、その表情とは裏腹に、聞こえてきたのは舌打ち。しかも、目は明らかに笑っていません。 恐怖におののくほや助さんをよそに、キュアおじは車から何かを取り出そうと後ろを向きます。その間に逃げ出すことを考えますが、タイムーバー。 「絶ッッッ対!! 君にぴったりだと思うんだよね!」 「えっ? な、なんですか、それ……?」 キュアおじが車から取り出したのは、女児向けアニメの変身セット。 「なんでおじさんが、こんなの持ってるんだ? 自分で着られるわけないし……」 あまりの衝撃に、ほや助さんはどうにか事態を理解しようと努めますが、キュアおじの異様さばかりが際立ちます。 困惑するほや助さんに対し、キュアおじは、さらなる驚きの言葉を投げかけます。 「これをさ……今、ここで着てみないかな? と思ってさ……」 「!?」 「姪っ子が、もう着ないっていうから……」と主張するキュアおじですが、信じられるはずもありません。悪びれる様子もなく、むしろ不適な笑みを浮かべながら、車の中で着替えることを勧めてきたのでした。 残念なことに、子どもへの不審な声かけは、日々少なからず発生しています。各自治体の公式サイトで声かけ事案についてアナウンスされているほか、警察庁や都道府県警察の公式サイトでは子どもを犯罪から守るための情報が配信されています。お子さんの安全のため、一度、チェックしてみてはいかがでしょう?>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月14日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてししまい、夫婦で話し合うことに。話し合いの結果、登校しぶりに対する考え方は違えど、「自分で乗り越えられる心の強い人になってほしい」と、まっちくん願うことは夫婦で同じだということを再認識。 まっちくんのことを「小さいころから神経質なところがあるし、不思議な空気がある」と感じていた夫に、発達検査時に登校しぶりのことも相談するつもりだと共有したねこじまさん。 そして、まっちくんと一緒に大学病院の心理発達科へ行くと……。 言葉を選びながら話す自分 まっちくんの特性や性格について先生に説明したねこじまさん。話し始めてから、「本人を前にしては話しにくい……!」と気づいたそう。このときの教訓を生かして、現在通う児童精神科外来の診察は、状況によってねこじまさんのみのときを作ってもらっているそうです。 「私が人に相談している姿を見せることで、話している何気ない言葉によって、息子に不信感を与えてしまわないか気になった」とねこじまさんは振り返ります。 小学生にもなると、大人同士の会話の内容を理解できるようになってきますよね。特に子どもに関する相談の場合、あまりにも親が悩んでいる様子を見せると、本人が気にしてしまう可能性も。専門機関や医療機関などに相談する場合は、必要に応じて、親子別にしてもらうなどの配慮をお願いするのもいいかもしれませんね。 >>次の話 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月13日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。5年生になったある日、4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけます。C君に胸をタッチされたすみかさんは、突然のことに動揺しながらも状況を冷静に分析。触ったのはC君だけど触らせたのはヨッシーだからヨッシーが悪いという結論に。仕返しとして身長測定のときにヨッシーの胸をタッチしますが、やり返したところでスッキリしなかったすみかさんでした。またある日、同じクラスの友だち・ノナちゃんと歩いていたとき、水泳部の友だちとすれ違いました。水泳部の友だちが「すみかー」と親しく話しかけてきたことで、ノナちゃんは不機嫌に……。どうやら、すみかさんに自分より仲のいい友だちがいるのがイヤだったようです。5年生のクラスではノナちゃんと仲良くなっていくのですがーー。 先に仲良くなったのは私なのに… ノナちゃんはすみかさんと仲良くなる前からウタちゃんと親しくしており、3人組になることもしばしば。2人組を作るときはノナちゃんはウタちゃんと一緒になるため、すみかさんはひとりぼっちに……。そんなとき、転校生ですみかさんが仲良くなりたいと思っていたムツミがひとりで座っているのを発見。すみかさんから話しかけ、一緒に帰ることに。 帰り道、雪で遊んだことでふたりの仲はグッと縮まり、仲良しの友だちに。ふたりが話しているとノナちゃんがやってきます。そして「ムツミと一緒の班になりたい!」など、すみかさんの気持ちを無視して、ムツミに話しかけます。すみかさんの方が先にムツミと仲良くなったこともあり、なんだかモヤモヤ……。ノナちゃんはムツミと仲良くし、すみかさんを仲間はずれにしようとしてきます。 学校生活において3人組などグループをつくるときなど、イヤな思いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。高学年あたりから仲良しグループができ始め、友だち関係は複雑になってきますよね。以前より心が強くなったすみかさん。この後、どう行動するのか気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月13日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。いつも歩き慣れた道で、突然、見知らぬおじさんに声をかけられます。ほや助さんのすぐそばで車を停め、声をかけてきたのは、一見、害のなさそうなおじさん。警戒心が薄れますが、おじさんは大声で女児向けアニメ「プイキュア」について語り出します。これが通称“キュアおじ”との出会いです。最初は警戒心の薄かったほや助さんですが、すぐにキュアおじの異様さに気づき始め……。 このおじさん、何かが変だ… 「何かされたわけでも、露出狂でもない。でも、このおじさん、何かが変だ」 とはいえ、相手は車。逃げても追いつかれることは明らかです。大声を上げることも考えましたが、普段は人通りのある通りも、今は誰も見当たりません。 「あからさまに逃げても、何が起こるかわからない……! 自然に逃げだそう……」 しかし、平静を装ったことが、かえってほや助さんを窮地に追いやります。 「かわいいなぁ。おじさんねぇ、そういう子とお友だちになりたかったんだ」 キュアおじは不敵な笑みを浮かべながら、ほや助さんの頭に触れようと手を伸ばします。 身の危険を感じ、とっさにキュアおじの手を振り払うほや助さん。 「ははっ、やだなぁ。『背が高いね』って、頭ポンポンしようとしただけだよ!」 キュアおじはそう言いながら、パッと手を引っ込めるのでした。 間一髪のところで、キュアおじの手を振り払ったほや助さん。 ほや助さんの身長が高かったことは確かですが、笑顔を見せるキュアおじの目はねっとり、全身の毛穴があわ立つほどに、粘着質な雰囲気をまとっていたのです。 キュアおじの手を振り払うことができていなければ、どうなっていたのか……。想像するだけでも、身の毛がよだちます。「これはおかしい!」と感じる人の直感は、案外、当たっているのかもしれません。 もし不審者に遭遇してしまった際には、警視庁少年育成課と東京都教育庁指導企画課が考案した防犯標語、「いかのおすし」を思い出して行動できるように、日頃から親子で一緒に確認しておくことが大切ですね。 ▼防犯標語「いかのおすし」「いか」……知らない人にはついて「いか」ない「の」……知らない人の車には「の」らない「お」……あぶないと思ったときに「お」おきな声をだす「す」……あぶないと思ったらその場から「す」ぐに逃げる「し」……何かあったときには大人に「し」らせる >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月13日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、クラスでのまっちくんの様子を見に行ったお姉ちゃんによると、いつもひとりで過ごしているとのこと。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいるようでした。その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」と考える夫には、生まれつき四肢障害があります。小学校でつらい思いをしたとき、お父さんには「そんなことで負けるな。行きなさい」と言われ続けたそう。そして努力していくうちにできることが増え、楽しく学校へ通えるようになりました。その経験があるからこそ、夫は休まずに学校へ行くべきだと強く思っています。 そんな夫の話を聞いたねこじまさんは……。 夫婦で願うことは同じ※訂正:(誤)身を持って→(正)身をもって 登校しぶりに対する考え方は違えど、「自分で乗り越えられる心の強い人になってほしい」と、まっちくんに願うことは夫婦で同じ。まっちくんのことを「小さいころから神経質なところがあるし、不思議な空気がある」と感じていた夫に、発達検査時に登校しぶりのことも相談するつもりだと共有しました。 SNSのコメント欄には、「こんなふうに夫婦で話し合いできる関係、理想です! ついつい衝突しまいがち……」 「お互いを尊重し合い、話し合えるのは素敵」 「夫は夫なりに、妻は妻なりに、子どものこと考えてるんですよね。子どもを思う気持ちは一緒ですよね」と、夫婦でしっかり話し合える関係性が素敵だという感想が集まりました。 子どもの幸せを願う気持ちは一緒だからこそ、感情をぶつけるのではなく、冷静に自分の思いや考え方を伝えることで、お互いが相手の意見を聞き入れやすくなるのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月12日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きます。そして、同じ水泳部の仲間・夏子ちゃんのお母さんは「勉強しなさい」と言っていることを知り……。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるようになりました。頭がいいお姉ちゃんと比べられたこともなく、自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始め、よそのお母さんと比べるのはやめようと思いました。低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。5年生になったある日、4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけて……。 体の特徴を指摘されると… C君に胸をタッチされたすみかさんは、突然のことに動揺しながらも状況を冷静に分析。触ったのはC君だけど触らせたのはヨッシーだから、ヨッシーが悪いという結論に至ります。仕返しとして身長測定のときにヨッシーの胸をタッチしますが、やり返したところでスッキリしなかったすみかさんでした。 その後、クラスの友だちと廊下を歩くすみかさん。「ノナちゃんは一番小さいから先頭だね」と言うと、ノナちゃんは「どうせチビだもん」と不機嫌に……。背が小さいと写真撮影や舞台鑑賞など何でも前の方なので羨ましいなと思っていましたが、傷つくこともあるんだなと学びました。そして、体のことは人知れず悩んでいたりするので、言わないようにしようと思うのでした。すみかさんはノナちゃんの気持ちを分かっていませんでしたが、身長が大きいすみかさんは生理やブラジャーについて他の子から質問されることもあり、みんなだって自分の気持ちを分かってないなと気づきます。 またある日、同じクラスの友だち・ノナちゃんと歩いていたとき、水泳部の友だちとすれ違いました。水泳部の友だちが「すみかー」と親しく話しかけてきたことで、ノナちゃんは不機嫌に……。どうやら、すみかさんに自分より仲のいい友だちがいるのがイヤだったようです。5年生のクラスではノナちゃんと仲良くなっていくのですがーー。 何気ない言葉だったとしても、言われた本人にとってはショックなことってありますよね。親しい仲であっても体のことや本人が気にしていそうなことは、相手が話してくるまで触れないほうがいいことも……。関係性によりますが、お互いに気持ちいいお付き合いをしたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月12日ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。いつも歩き慣れた道で、突然、見知らぬおじさんに声をかけられます。ストーカー被害やバイト先店長からの嫌がらせをはじめ、数々の衝撃的な経験をしてきた、ほや助さん。 そんなほや助さんですが、子どものころにも驚くような出来事に遭遇しています。それは小学校4年生のときに起こった、恐怖の「誘拐未遂事件」……。 害のなさそうなおじさんに見えたのに… 「じゃぁ、練習行ってくるね! お迎え、お願いします!」 小学校4年生のとき、バドミントンの練習に通っていたほや助さん。自宅から練習場の体育館までは、歩いて10分もかからないほどの近距離。お迎えは両親にお願いしていたものの、行きはいつもひとり。 週に何度も通る、歩き慣れた地元の道で、まさかあんな被害に遭うなんて……。 練習はいつも、放課後か土日の朝の時間帯。その日も放課後に練習に向かいましたが、ちょうど雨が上がったばかり。滑らせないよう、足元に気をつけて歩いていると……。 「こーんにちはっ!」。ほや助さんは、見ず知らずの男性に声をかけられます。 「知らない人とは話してはダメ」——。 両親や学校からの言いつけを思い出すも、声をかけてきたのは、特に害のなさそうなおじさん。自宅を出てからほんの数分の道とあって、ついつい警戒心が薄れてしまいます。 「あのさ……ちょっと聞きたいんだけど、君……プイキュアって……知ってる?」 「……えっ?」 唐突に始まった女児向けアニメの話。これがプイキュア大好きおじさん、通称“キュアおじ”との出会いです。戸惑うほや助さんをよそに、キュアおじは怒濤のように話を続けます。 「あの……ごめんなさい、見てないです……!」 「えっ……! 嘘だろ」 プイキュアを見ていないことを正直に答えるほや助さん。まさかの返答だったのでしょう、キュアおじは愕然とした表情。 さらには「プイキュアはみんなのお手本」だと語り、まるで押しつけるように見ることを勧めてきます。 「君たちみたいな……ちっちゃくて、かわい〜い子たちが、毎週、頑張ってるんだよ……? 強くてかわいい女の子たちをッ! 僕たちみんなで応援してあげなきゃッ!」 女児向けアニメについて大声を張り上げながら語り出した相手を見て、最初は警戒心が薄れていたほや助さんもようやく、「とんでもない人に捕まった」と気がついたのでした。 「知らない人と話してはダメ」。そう、子どもに教えている親御さんは多いはず。しかし、今回のほや助さんのように、子どもたちはついつい警戒心が薄くなってしまうことも……。 子どもが犯罪に巻き込まれないよう、子どもの名前は見えるところに書かないようにしたり、道を聞かれても、その場で自分ひとりでは答えないように教えたり、より具体的な対策をしておくことが大切ですね。>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ほや助
2023年10月12日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。子どもを心配する気持ちからですが、遊びに行くときに誰と?どこに?と口うるさく言ってくるお母さんを、すみかさんは疎ましく思っていました。洋服や流行のモノにも興味がないので、一緒に話せるお母さんが良かったなと考えることもーー。あるとき、お母さんの友だちとの食事会にすみかさんも参加。そこで、お母さんがあまり輪に入れていないことに気づきました。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と思ったすみかさん。ほかの子のお母さんが気になり……。ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きます。そして、同じ水泳部の仲間・夏子ちゃんのお母さんは「勉強しなさい」と言っていることを知り……。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるようになりました。頭がいいお姉ちゃんと比べられたこともなく、自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始め、よそのお母さんと比べるのはやめようと思います。学校では同じクラスや水泳部で仲良しの友だちもでき、平穏に過ごしていたのですがーー。 友だちの不意打ちな行動に… 小学5年生のとき、転校生としてムツミがやってきました。転校した経験のあるすみかさんは、話しかけられずにいる転校生に親近感が湧き……。ムツミと仲良くなりたいなと思います。また同じころ、一部の男子が同じクラスのFくんに意地悪しているところを目撃します。しかし、すみかさんや他のクラスのみんなは男子に同調することはありませんでした。 低学年のころに比べると、平穏な学校生活を送っていたすみかさん。ある日、小学4年生のときに交換日記をしていた、いーちゃんに体操着を貸してほしいと頼まれました。すみかさんは自分の体操着を渡します。自分から交換日記をやめたいと言い出し、そこから話しかけられなかったので、仲直りをした気持ちに。 なので、同じく交換日記をしていたうちの1人、ヨッシーに話しかけられたときは何の疑いもなく、呼びかけについて行きました。すると、そこにいたC君がすみかさんの胸をタッチ、そしてヨッシーが笑っています。その場は「やだぁーー」と言いつつも、ひどい!とショックをうけたすみかさんでした。 転校生や意地悪をされている子を気にかけるなど、以前に比べるとぐっとお姉さんになったすみかさん。ヨッシーは、すみかさんがいーちゃんと話しているのを見て意地悪をしようと思ったのかもしれませんが、本人は遊び感覚のつもりでも絶対にやってはいけないことですよね。ただ、もう以前のようにクヨクヨするだけのすみかさんではなく……ヨッシーに対して何を言うのか気になるところです。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月11日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、まっちくんのことを気にして休み時間に様子を見に行ってくれたお姉ちゃんは、まっちくんが机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんに、ねこじまさんは「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。 「泣いてもわめいても行かせなよ」と言うくらい、学校へ行くべきとう強い信念を持つ夫は、自身の過去につらい経験があって……。 夫は生まれつき四肢障害 生まれつき四肢障害がある夫は、学校でつらい思いをしたことがあり大嫌いだったそう。お母さんは「無理しなくていいよ」と言ってくれる一方、お父さんは「そんなことで負けるな。行きなさい」の一点張り。 そして努力していくうちにできることが増え、楽しく学校へ通えるようになりました。その経験があるからこそ、夫はまっちくんが学校に行くべきだと強く思っています。 「自分が子どものころできたのだから、きっと自分の子どももできるはず」と前向きに信じるのも一つの考えです。 ・子どもの力を信じて、無理にでも学校に行かせる・子どもの特性を考えて、今は様子を見てみるどちらもまっちくんのことを思ってのこと。子どもの登校しぶりが続いたとき、皆さんならどのような対応をしますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月11日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。友だちがかわいい靴を履いているのを見て、お母さんに買ってもらおうと思ったすみかさん。ですが、靴はデザインより機能性ということで買ってもらえませんでした。洋服もすみかさんの意見を聞くことなく選ぶため、言っても分かってくれないと諦めます。そして、前の学校で親友だったモモちゃんとの文通にもお母さんが口出ししてきました。手紙には「彼氏ができた」と書かれており、すみかさんのテンションは上がります。しかし、それを聞いたお母さんは、すみかさんとモモちゃんのタイプが違うと判断。「友達やめたら?」と助言します。なんて事を言い出すんだと思ったすみかさん。お母さんに対していろいろ思うことがあり……。子どもを心配する気持ちからですが、遊びに行くときに誰と?どこに?と口うるさく言ってくるお母さんを、すみかさんは疎ましく思っていました。洋服や流行のモノにも興味がないので、一緒に話せるお母さんが良かったなと考えることもーー。あるとき、お母さんの友だちとの食事会にすみかさんも参加。そこで、お母さんがあまり輪に入れていないことに気づきました。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と思ったすみかさん。ほかの子のお母さんが気になり……。 友だちのお母さんと比べたところ… ある日、すみかさんは親友のノナちゃんと話し、ノナちゃんのお母さんが宿題を見ることに驚きました。すみかさんはお母さんから宿題について聞かれたことがなく、通知表を渡しても見ている様子はありません。そこで、お母さんは私に興味がないのかなと感じます。ですが、お母さんは家でも持ち帰ってきた仕事をしており、夜はお酒を飲んで寝落ち……。疲れているから仕方ないとも思いました。 またあるとき、同じ水泳部の夏子ちゃんと話していたすみかさん。「スイミングスクールには通わないの?」と聞いたところ、「勉強する時間がなくなるからダメなんだ。成績が下がったら部活も辞めさせるって言われてるし……」という返答が。「勉強しなさい」という親がいることを知り、夏子ちゃんの家は厳しいんだなと思います。すみかさんは母親のことをうるさいと思っていましたが、算数がわからなくても怒られたことはなく、案外何も言わない方なのかな!?と考えるように……。 すみかさんのお姉ちゃんが中学校のテストで学年1位になったときも、すみかさんと比べることはなく、「努力よ、努力」と冷静なお母さん。自分たち3姉妹のことを見た目や成績で比べない、いいお母さんなのかも……と思い始めます。ほかのお母さんも厳しそうだし、よそのお母さんと比べるのはやめようと思ったすみかさんでした。 友だちのお母さんが子どもにどのように接しているかを知ったことで、自分のお母さんの良いところを見つけていったすみかさん。きょうだいがいると勉強や運動面など比べてしまうこともありますが、すみかさんのお母さんは一人ひとりの個性を尊重しているのかもしれません。すみかさんが思っているより、子どものことをよく見ているのかも……。今後の親子関係の変化が気になりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月10日今回は、人気のマンガをクイズ形式で紹介します!マンガのストーリーがどんな結末になるか考えてみてくださいね。イラスト:高橋まい主人公が小学生のとき…出典:愛カツ教室から異臭が…出典:愛カツ臭いの元を探すことに…出典:愛カツここでクイズ子どもたちが見つけた臭いの原因は何だったでしょうか?ヒント!臭いの原因は生徒の「あるモノ」でした。もしかして…出典:愛カツ正解は…正解は「雑巾」でした。クラスのみんなで臭いの原因を探していると、ある雑巾が見つかりました。その雑巾は昨日給食の時間にこぼした牛乳を拭いたままになっていました…。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2023年10月10日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。登校しぶりが続く中、まっちくんのことを気にして休み時間に様子を見に行ってくれたお姉ちゃんは、まっちくんが机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんに、ねこじまさんは「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝、出勤が遅めだった夫にまっちくんの登校しぶりについて「そんな甘やかしとって、あかんてぇ。行きたくないなんて理由にならんぞ」とつっこまれてしまったのです。 ねこじまさんは、毎日葛藤しているということを打ち明けて……。 毎朝対応しているのは私… 「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」と考える夫と、「頑張りたくても、できないことがあるかもしれない」と考えるねこじまさん。夫は、自分自身が学校が嫌いな子どもだったからこそ、「行ったほうがいい」という強い信念があるようです。 ねこじまさんは「夫とケンカをしたいわけではないので、意見を受け止めて、うまく話をするよう心がけています」と話します。 夫婦で意見が合わないとき、常に近くにいる存在だからこそ「どうしてわかってくれないの!?」「じゃあ、あなたがやってよ!」と口に出してしまいそうになりますが、子どものことを思う気持ちは2人とも同じ。相手の意見を一度受け止めて、感情的になりすぎず冷静に話し合いをしたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月10日幼いころに癇癪を頻発し、自分として生きる大変さや自分の内面に悩み続けたすみかさんが、幼少期の記憶をたどります。小学5年生になったすみかさん。演劇発表会の練習中、すみかさんは登場のタイミングがつかめず、先頭だった順番を変えられてしまいます。そのことを何気なくお母さんに話すと、「あんたって情けない子ね!ちゃんとやりなさいよ!」と返されました。その言葉にショックを受けたすみかさんは、癇癪を起こします。本当はお母さんから「先頭じゃなくても大丈夫」という言葉が欲しかったのですが……。お母さんとの意見の食い違いは続きーー。親友のノナちゃんは体育がない日はかわいい靴を履いて通学してきます。それを見て、いいなぁと憧れたすみかさん。お母さんに買ってもらおうとしますが、靴はデザインより機能性ということで購入ならず。洋服もすみかさんの意見を聞くことなく選ぶため、言っても分かってくれないと諦めました。そして、前の学校で親友だったモモちゃんとの文通にお母さんが口をはさみます。手紙には「彼氏ができた」と書かれており、すみかさんのテンションはアップ。しかし、それを聞いたお母さんは、すみかさんとモモちゃんのタイプが違うと判断。「友達やめたら?」と助言します。なんて事を言い出すんだと思ったすみかさん。お母さんに対していろいろ思うことがあり……。 母親に言わないことが増えていく… ある日、すみかさんのお姉ちゃんはコンサートに行くことを、すみかさんに伝えました。コンサートのことはお母さんには内緒だと姉妹で約束していましたが、チケットがお母さんに見つかってしまいます。案の定、誰と?どうやって行くの?と質問責めに。 「うるさいなぁ」と言おうものなら「だって心配なのよ!」と返されるので、何も言えなくなってしまいます。そして当日は何事もなく送り出してくれるのですが、であれば最初から笑顔で「楽しんできてね!」と言ってくれたら……とすみかさんは思います。お母さんに話す=面倒なことになるから隠し事をするのになと考えるのでした。 ときは過ぎてお正月。すみかさんのお父さんの妹・ユイコさん一家が遊びにきました。ユイコさんの子どもたちが母であるユイコさんに甘える様子を見て、自分も母親に甘えたくなりますが、母はクールな対応……。一緒にファッション誌を見たり、流行りのテレビ番組の話ができたりするユイコさんが母親だったらいいのにと思いました。 お正月が明けて……学校をサボった日、お母さんからショッピングに誘われました。その日はお母さんの機嫌が良く、すみかさんが選んだ洋服も買ってくれます。そして行った先はママ友とのランチ会。食事をしながらお母さんを観察していると、みんなの輪に入れていない?ことに気づき……。家にいるときはおしゃべりで怒りん坊、外では大人しい、自分と同じじゃん!と気づくのでした。 小学校高学年になってくると、親に秘密にしたいことができたり、親のことをうるさく感じたり……。すみかさんの気持ちが分かる人も多いのではないでしょうか。でもたまに、甘えたくなったりもするんですよね。ママ友と交流するお母さんを客観視して、自分に似ているところがあると気づいたすみかさん。反発心を抱くことが多かったお母さんに対して、少し親近感をもったのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター すみか自身の体験をもとにエッセイ漫画を描いている主婦です。
2023年10月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたまっちくんの様子が気になり、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれていたお姉ちゃん。休み時間中のまっちくんは、机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。気になったねこじまさんが、さりげなくまっちくんに学校生活について聞いてみると、「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでいる様子。「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくんにとって、周囲の大人から「友だちできた?」と聞かれること自体がストレスだったのです。ねこじまさんはそんなまっちくんの気持ちを受け入れ、「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 その後、まっちくんが学校を休んだある朝……。 ほんと甘やかしすぎだわ 出勤が遅めだった夫にまっちくんが休んでいることをつっこまれてしまいました。まっちくんのことが心配だからこそ、あえて厳しく学校に行かせようとする夫。「休みが続いてしまうと、ますます行きづらくなるのではないか」というのが夫の考えでした。 そんな夫にねこじまさんは、これまでまっちくんができる範囲で頑張ってきたことや、自身の葛藤する気持ちを伝えたのでした。 夫婦で意見が異なることはよくありますよね。お互いに家族のことを思うが故にぶつかってしまう場合、正解がないからこそ折り合いをつけるのが難しいことも。ねこじまさん夫婦は、まっちくんが学校に行ったタイミングで、冷静に話し合いました。 皆さんはこのような場合、夫婦でどのようにしてコミュニケーションを取りますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたまっちくんの様子が気になり、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれていたお姉ちゃん。 休み時間中のまっちくんは、机の周りをぐるぐる歩き続けるなど、「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。 気になったねこじまさんは、さりげなくまっちくんに「休み時間、いつも何してるの?」と聞いてみると、「何も」という答え。 そして、「友だち」についての話題になり……。 どこからが「友だち」? 「心から信頼し本当に心を許せる子=友だち」だと考えているまっちくん。そうでなければ、友だちと呼べないと思っているそう。だからこそ、「友だちができる気がしない」「友だちが欲しいけれど、どうしたらできるかわからない」とひとり悩んでしまっていたのでしょう。 周囲の大人から何気なく「友達できた?」と聞かれること自体が、まっちくんにとってはストレスだったのです。ねこじまさんはそんなまっちくんの気持ちを受け入れ、「たくさんじゃなくてもいいから、ひとりでも気の合う子と出会えるといいね」と気楽に考えるようアドバイスしました。 「友だち」という概念は、人それぞれで違うものですよね。 SNSのコメント欄には、 「普通に『楽しかった?』『友だちできた?』とか聞いていたけど、こういう捉え方もあるということを学びました。なんとなく聞いたひと言に、子どもがプレッシャーを感じることもあるんですね」 「何気なく聞いちゃう質問だよね。ハッとさせられる!」 「なるほど! 本当に人それぞれ価値観は違って、『自分の当たり前=相手にとっても当たり前』だと思ってはダメだということを、まっちくんに教えてもらった気がします」 など、まっちくんの言葉から新たな気づきを得られたという感想も。学校での様子が知りたいからこそ何気なくアレコレ聞いてしまいがちですが、受け取り方は人それぞれ。大人側がもっとおおらかに構えていてもいいのかもしれませんね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月08日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしているまっちくんの様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。翌日は学校に行けなかったまっちくん。心配した先生から電話があり、ねこじまさんはまっちくんから聞いた話や、自身の見解を伝え、小さいころから「順番や列を覚えて並ぶこと」が苦手であることも話しました。 その後、先生は相手の子とまっちくんと一緒に話をして誤解をとき、和解させてくれました。さらに、体育の授業ではビブスを着て色と順番をつけて並ぶようにし、まっちくんにもわかりやすくなるよう対策してくれたのです。 しかし、今回のことが解決しても、相変わらずまっちくんの登校しぶりは続きます。そんなある日、お姉ちゃんから気になる話が……。 クラスでの様子を知って心配に… (※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと まっちくんのことが気になって、休み時間にクラスをのぞきに行ってくれたお姉ちゃん。まっちくんが休み時間に「いつもひとりで謎の動きをしている」と教えてくれました。 気になったねこじまさんは、さりげなくまっちくんに「休み時間、いつも何してるの?」と聞いてみると、「何も」という答え。鬼ごっこに誘われてもうまく入れず、友だちがなかなかできないことを気にしている様子だったそうです。 「もちろんひとりで過ごしたいときもあると思うし……」と理解しつつも、心配になってしまったねこじまさん。とりあえず、まっちくんが好きなお絵描きができるように、自由帳だけは絶やさず渡していたとのこと。 学校で起きたことの話を後から聞くことはできても、実際に本人が困っているその瞬間には、親は何もしてあげられません。話を聞いていて、もどかしい気持ちになることもあるでしょう。親のそばを離れ、ひとりで頑張っている子どもに対し、「家族は常に味方だよ」ということを伝え続けることで、心の支えになってあげたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月07日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしているまっちくんの様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。翌日は学校に行けなかったまっちくん。心配した先生から電話があり、ねこじまさんはまっちくんから聞いた話や、自身の見解を伝え、小さいころから「順番や列を覚えて並ぶこと」が苦手であることも話しました。 先生は当時の状況に気づいていなかったとのことで、謝罪の言葉とともに、「相手の子の言い方もよくないので、話した上で学ぶ機会にさせていただきます」と言ってくれました。 そしてその翌日、嫌と言いつつも学校へ行ったまっちくん。先生はまっちくんのために、体育の授業で対策を考えてくれたようで……? 先生のあたたかい言葉に感謝 先生は相手の子とまっちくんと一緒に話をして誤解をといて和解させてくれました。そして、並ぶ場所が分かりにくいというまっちくんのために、ビブスを着て色と順番をつけて並ぶという対策を講じてくれたのです。 先生からは、「普段、当たり前に『できるだろう』と思い込んで接してしまっていた部分があったので、勉強になりました」と感謝されました。 「自分にとって当たり前でも、相手にとってはそうじゃない。大人同士でもありますよね。大人は経験して知っていることが多いし、子どもよりできることも多いから『できる』と錯覚して声かけを間違えてしまうときがあります。特に大きくなるにつれてその意識が薄れていくので、気をつけなくてはと思ってます」と自身の行動を振り返るねこじまさん。 相手の気持ちを想像することはできても、100%理解することはできません。たとえ親子であっても、自分が子どものころはできたからといって、「わが子もできるはず」と思い込まないように配慮が必要です。逆に、「子どもにはまだ無理」と思っていたことが、予想に反してできることもあるでしょう。自分の考え方や経験に固執するのではなく、子どもの成長に合わせて対応していきたいものですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月06日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。傷ついたまっちくんの気持ちに寄り添いつつ、次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 しかし案の定、翌日は学校に行けず、心配した先生から電話がかかってきて……。 先生に苦手なことを伝えてみた 先生に、昨日まっちくんから聞いたことをすべて伝えたねこじまさん。その上で、・以前からちゃんと並んでいないまっちに、相手の子も不満が募っていたのでは・まっち自身は悪さをしたつもりはないので、まったく気づいていなかったと、ねこじまさんの見解を伝えました。 小さいころから並ぶ場所が分からずにウロウロしてしまうことがあったというまっちくん。今回のように、まっちくんの苦手なことを担任の先生に伝えておくことで、スムーズに学校生活を送れるようになるかもしれませんね。 学校の先生に電話することは「過保護だと思われないか」「迷惑がかかるのでは」と思ってしまいがちですが、今回のように包み隠さずすべて伝えることは、先生と生徒が話し合って学ぶ機会となることもあります。子どもが快適に学校で過ごすために、親と先生の連携は大切です。気になることがあれば、ねこじまさんのように冷静に伝えるようにするといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月05日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。傷ついたまっちくんの気持ちに寄り添いつつ、次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 しかし、翌朝になると……。 生きづらさか、わがままか ※訂正:(誤)伺ってさ→(正)うかがってさ ※訂正:(誤)熱苦しさ→(正)暑苦しさ 人の目が気になるまっちくんの気持ちがすごくわかる、というねこじまさん。「『嫌なことがあったからすぐ逃げる』というふうになっていないだろうか。休む日も多かったので、甘やかしているだけになっていないだろうか。逃げる癖がつかないか。弱い大人にならないか。不安で、自分自身、葛藤していました」と振り返ります。 まっちくんの気持ちが痛いほどわかるねこじまさんだからこそ、前向きな言葉をかけて無理やりにでも学校に行かせるべきか、それとも「無理なら休もう」と言い続けてしまっていいかどうか、親としてどの選択が最善なのか悩んでいたそうです。 大人になっても人生にはいろいろなことが起き、さまざまな困難も訪れるでしょう。子どものころから困難を少しずつ乗り越えていくことで、自分なりの軸を見いだせるといいですね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月04日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。どこに並べばいいのかわからずにウロウロしている様子が、クラスの子にとってはふざけているように見えてしまったのでは?と、ねこじまさんは推測します。「ショックだったよね」と気持ちに寄り添って話を聞き、今後どうすべきか悩んだねこじまさんは……。 これって過保護!? まっちくんにどうしたいかを聞いたところ、「とりあえず、もう言わないでほしい」とポツリと話してくれました。次回の体育の前に並ぶ場所を先生に確認することを提案し、「お母さんはまっちの味方だよ」と伝えました。 ただでさえ学校に行くのが嫌だったのに、ショックな言葉を言われてしまうと余計に気持ちが重くなってしまいますよね。こんなとき、親がどこまで出ていっていいものか悩みどころ。 「先生に状況だけでも伝えたほうがいいのか」「まずは自分で解決させるべきか」「先生にどう思われてしまうか」など、ねこじまさんもさまざまな考えが頭をよぎったそうです。 正解のない難しい問題。皆さんならどのような対応をしますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月03日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになりました。無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から体育の時間に「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。場所がわからず迷ってウロウロしているまっちくんに対して、不満に思っていた子が「変な子」と言ってきたのではないかと推測したねこじまさんは……。 親としても胸が痛む… 長女が小学校に入学したときも、今まで会ったことのないタイプの子から、驚くような言葉を言われたことがあったので、「こういうのも経験だ」と振り返ります。 「ショックだったよね……」とまっちくんの気持ちに寄り添って話を聞いたねこじまさん。気持ちを言葉にまとめることが得意ではないまっちくんが、先生に頑張って伝えようとした行動を認めて褒めました。 子どもが学校で傷つくような出来事があると、親としても心が痛みますよね。しかし、相手を悪く言うのではなく、現場でのまっちくんの様子や状況を想像して冷静に対応したねこじまさん。子どもが嫌なことを言われてしまったときには、本人がどう感じたかをくみ取って話を聞き、「あなたがダメな子だから言われたわけじゃないよ」と伝えるように心がけているとのこと。さらに、好きなものを一緒に食べたりして、プラスの気持ちに上書きしているそうですよ。 もし子ども同士の人間関係で嫌なことがあっても、信頼できる大人がじっくりと話を聞いて味方になってくれることで、少しずつ心が回復するのかもしれません。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年10月02日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動(※)の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約していました。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになったのです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 無理をしない範囲で行けるときだけ登校し、4月が終わろうとしていたある日、まっちくんがクラスの女の子から「変な子」と言われ、砂をかけられるという事件が起こりました。 驚いたねこじまさんが詳しく話を聞いてみると……。 お母さんの予想では… 「順番や列を覚えて並ぶこと」が小さなころから苦手だったまっちくん。場所がわからなくなって迷ってウロウロしているまっちくんに対して、不満に思っていた子が「変な子」と言ってきたのではないかと、ねこじまさんは推測しました。 ただ、まっちくんはふざけているわけでも、わざとしているわけでもありません。きっとその女の子は、まっちくんが本当にわからないということが理解できなかったのでしょう。 小学校では、自分とは性格や考え方が違う友だちと一緒に過ごす時間が増えることで、少しずつ協調性が育まれていきます。友だちと自分の違いを尊重し、お互いを理解し合うことが大切ではないでしょうか。 “みんなちがって、みんないい”。こんなふうに相手を受け入れるやさしさを、小学校のうちに学んでほしいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月20日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。幼稚園年長の終わりごろ、特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る常同行動(※)の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約していました。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学することになったのです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 無理をしない範囲で行けるときだけ登校していたある日、学校で事件が起きました……。 「変な子」って言われた… 落ち込んだ様子で学校から帰ってきたまっちくん。何があったのかは「言いたくない」と、目に涙を浮かべています。 その夜、まっちくんは「変な子って言われた」「砂をかけられた」と打ち明けてくれました。まったく原因がわからないようで、困惑するまっちくん。 「変な子」という言葉は、繊細でやさしい心を持つまっちくんにとって、当時一番言われたくない言葉だったそうです。 SNSのコメント欄には、 「小学生になるといろいろな子がいるから、今まで言われたことのない言葉をかけられることもありますよね。嫌なことをちゃんと話せてえらいし、話せる信頼関係があるんだなぁ」 「砂をかけられたうえに変な子呼ばわりって、ショックな出来事ですよね……。まっちくん、よく話してくれた」 「想像すると胸が締め付けられる。冷静にお話を聞けるお母さんもすごい!」 など、まっちくんとねこじまさんの気持ちを想像すると心が痛むという声が寄せられました。 子どもは、相手の気持ちを想像するのが難しいことも……。悪意を感じる言葉や行動を直接ぶつけられると、親としてもショックを受けてしまいますよね。お母さんに話を聞いてもらうことで、まっちくんの気持ちが少しでもラクになることを祈るばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月19日小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。朝6時に起き、満員電車に揺られて通学していたもちこ。人がまばらな帰りの電車で、ウトウトしながら過ごす時間が至福の時となっていました。ある日の帰りの電車で、同じ車両には数人しか乗客がいないにもかかわらず、もちこのすぐ隣に座ってきた見知らぬ男性。その男性は、触っているかいないか微妙な触り方で、もちこの体に触れてきたのです。「怖い! 泣く……! でも泣いたらもっと怖いことになるかもしれない……」と、涙をこらえながら次の駅で下車。降りたことのない駅でしたが、なんとか改札を出たもちこは、母に電話をかけました。 「なんでそんなところにいるの!?」と驚くお母さんですが、もちこは電車で起きた出来事を話すことができず、もごもごとごまかします。そして、迎えにきてくれた母とともに帰宅しました。 その後、大人になり結婚して子どもができても、母に話せずにいるもちこ。当時のことを思い出し、モヤモヤとした気持ちを抱えていました。 時は戻り、痴漢被害からしばらく時間が過ぎたころのこと……。 同じ被害に遭った妹は… 痴漢被害からしばらく経ったある日、もちこの妹が似たような被害に遭ってしまいました。 母に相談した妹。母はすぐに警察に連絡し、女性警官が主となって、聞き取り調査がおこなわれました。 「警察の人もお母さんも、すごく心配して話を聞いてくれてる……」 妹の様子を見ていたもちこは、「自分もすぐに声を上げていれば、こうなっていたのかな」と後悔するのでした。 学生時代には、痴漢に遭ったクラスメートから「その場で捕まえて駅員さんと警察の人に突き出してきた」という話を聞いたもちこ。その後、その痴漢は捕まったそう。 「自分が被害を受けたと認識したらすぐ反撃していいんだ……!」 妹やクラスメートの出来事で気づきを得たもちこ。そして、幼い子どもを狙うすべての痴漢を憎らしく思っていました。 クラスメートが警察官から聞いた話では、新入生や新社会人が増える4月は、「遅刻したくないから言えない」という気持ちを狙い、痴漢が増えるそう。同じ理由で、期末テストの期間も被害が多く、中高生が無差別に狙われるというのです。 「最低すぎ……」 もちこは、小さな子どもはもちろん、すべての人たちが痴漢被害で苦しむことがなくなるよう、心から願うのでした。 自身が痴漢に遭った際、誰にも言えなかったもちこですが、「自分が被害を認識したら声を上げていい」と気付きました。「勘違いだったらどうしよう」「恐怖から声が出ない」など、さまざまな理由で痴漢の被害を訴えることが難しいときもあると思います。 しかし、ひとりで抱え込まず、身近な誰かに相談することで、きっと周囲が親身になって聞いてくれることでしょう。それによって、次の被害者をなくすことができるかもしれません。 そして、「何かあれば声を上げていいんだよ」と、日頃から子どもに伝えておくことも大切なのかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター mochiko.
2023年09月19日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくん。4月に入学してからすぐ、「学校に行きたくないよぉ」と登校しぶりが始まりました。まっちくんが教えてくれた理由の中には、慣れていけば解決しそうな問題だけでなく、音に関する問題もありました。普段の様子からも、まっちくんは音に少し敏感なところがあると、ねこじまさんは感じていたそうです。そしてまっちくんは、小さなころから「特定の物を持って、それをずっと眺めながら同じ直線を何度も行ったり来たり走る行動」(常同行動※)が見られました。一見すると不思議な動きですが、その行動はまっちくんにとって、気持ちを癒やす大切な時間だったようです。(※)常同行動:一見すると目的もなく、一定の行動(動作)を繰り返しおこなうこと 幼稚園年長の終わりごろ、常同行動の頻度が増えたこともあり、発達検査を予約。しかし予約待ちのため、検査する前に小学校へ入学すること。 入学直前、ねこじまさんが常同行動のことについてまっちくんに話をしてみると、「変な人って思われたら嫌だから、学校ではやらないよ」と思わぬ返事が返って来ました。まっちくんなりに自分の行動を客観的に捉えていたのです。 しかし入学後、常同行動をする際のお気に入りのおもちゃを学校へ持っていけないことに不満を漏らすまっちくん。その様子に、ねこじまさんも悩んでいて……。 無理にでも行かせるべきなのか… ねこじまさんが意識をしていたのは、「学校に行けない=ダメな子」とは感じさせないようにすること。まっちくんには、良いところがたくさんあるから、学校に行けないというだけで本人を否定しない・追い詰めないようにしていたとのこと。学校へ行けなかった日には、まっちくん自身が「明日は頑張るね」と言うときもあり、「気楽に考えて」と声をかけていたそうです。 当時、ねこじまさん自身が働いていない時期で対応可能だったこと、長女のときに似たような経験があったことや、まだ小さな下の子がいたこともあったため、登校に関して「無理をしない」という選択をしたねこじまさん。今振り返っても、このときはこの選択でよかったと思っているそうです。 正解がわからない選択を迫られたとき、どうすれば最善なのか?と悩んでしまいますよね。その時々でじっくりと考えて納得できる選択をすることで、あとから振り返ったときに後悔が少なくなるかもしれません。 「失敗は成功のもと」という言葉にもあるように、うまくいかなかったときには、また試行錯誤すればいいだけ。手探りでも前向きに行動することで、最後には納得できる結果に結びつくのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年09月18日