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ポケモンカードゲームとコラボレートした展覧会「Pokémon Card Art Walk in Yokohama Minatomiraiー横浜みなとみらいを歩いて巡る、ポケモンカードアートの展覧会ー」が、2023年6月27日(火)から9月30日(土)までの期間、横浜・みなとみらいエリアで開催される。横浜みなとみらいを舞台にしたポケモンカードの展覧会横浜・みなとみらいエリアの複数施設を舞台にした本イベントは、ポケモンカードゲームのカードイラストに焦点を当てた展覧会。期間中、みなとみらいの街で異なるコンセプトの展示イベントが同時多発的に行われ、様々な視点からポケモンカードの展示が楽しめる。「ポケモンカード 151 イラストコレクション」初代ポケモン151匹に焦点たとえば、6月27日(火)よりマークイズみなとみらいにて行われる「ポケモンカード 151 イラストコレクション」では、シリーズの原点である「ポケットモンスター 赤・緑」に登場する151匹のポケモンのカードイラストを展示。全151点のイラストを館内の様々な場所に掲出することで、アート性の高いポケモンカードの魅力を施設全体で楽しめる企画となっている。「ポケモンカード アートウォーク」1,000種を超えるカードを大型展示また、グランモール公園(グランモール軸)、ランドマークプラザ・クイーンズスクエア横浜(クイーン軸)を主な舞台とした「ポケモンカード アートウォーク」は、1,000種類を超えるポケモンカードのイラストを大型展示する企画。初代「ポケットモンスター 赤・緑」から、シリーズ最新作「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」まで、世代を超えて愛されるポケモンカードを、横浜・みなとみらいエリア各所で楽しめる。実物カードの展示、伝説ポケモンの特大カードもこのほか、同じく1,000種類を超えるポケモンカードの実物を展示する「ポケモンカード 美術館」、伝説のポケモンたちにフィーチャーした特大カードを展示する「ポケモンカード 伝説の回廊」、ポケモンカードをモチーフにした立体オブジェ「ポケモンカード アートフォトスポット」など、様々な企画が行われる。開催概要「Pokémon Card Art Walk in Yokohama Minatomiraiー横浜みなとみらいを歩いて巡る、ポケモンカードアートの展覧会ー」開催期間:2023年6月27日(火)~9月30日(土)※各イベントで開催期間が異なる。開催場所:横浜ランドマークタワー・ランドマークプラザ、マークイズみなとみらい、スカイビル、グランモール公園、クイーンズスクエア横浜、その他近隣エリア各所時間:各施設の営業時間に準ずる■「ポケモンカード 151 イラストコレクション」開催期間:2023年6月27日(火)~9月30日(土)時間:施設の営業時間に準ずる場所:マークイズみなとみらい館内■「ポケモンカード アートウォーク」開催期間:2023年8月1日(火)~9月30日(土)時間:施設の営業時間に準ずる場所:グランモール公園、ランドマークプラザ、クイーンズスクエア横浜、マークイズみなとみらい■「ポケモンカード 美術館」開催期間:2023年7月15日(土)~9月30日(土)時間:10:00~19:00場所:スカイビル 10階(中央広場)■「ポケモンカード 伝説の回廊」開催期間:2023年7月15日(土)~9月30日(土)時間:施設の営業時間に準ずる場所:ランドマークプラザ館内(3階公共歩廊)■「ポケモンカード アートフォトスポット」開催期間:2023年8月1日(火)~9月30日(土)時間: 開催期間中は常時展示場所:山下公園、元町プラザ、横浜公園、横浜市役所、マリン アンド ウォーク ヨコハマ■「ポケモンカード デジタルスタンプラリー」開催期間:2023年8月1日(火)~9月30日(土)時間:7:00~24:00場所:ランドマークプラザ、マークイズみなとみらい、スカイビル、山下公園、元町プラザ、横浜公園、 横浜市役所、マリン アンド ウォーク ヨコハマ※内容は予告なく変更となる場合あり。©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
2023年06月23日展覧会「佐藤健寿展 奇界/世界」が、2023年7月15日(土)から9月18日(月・祝)まで群馬県立館林美術館で開催される。写真家・佐藤健寿の展覧会これまで世界120カ国以上を巡り、“奇妙なもの”を撮り続けてきた写真家・佐藤健寿。佐藤の造語をタイトルとして出版された写真集『奇界遺産』3部作は、異例のベストセラーとなった。写真集『奇界遺産』『世界』の作品を中心に約200点展覧会「佐藤健寿展 奇界/世界」では、そんな佐藤の代表作『奇界遺産』と、過去20年にわたる旅を振り返る『世界』の2つの写真集の作品を中心に、200点あまりを紹介。多様な文化や建築、自然が生んだ奇景など、見る者に多くの驚きと発見を与えてきた作品を豊富に取り揃える。世界遺産・富岡製糸場を撮影した撮り下ろし作品また、佐藤が紹介する世界各地の多様な文化に関連した国立民族学博物館所蔵の民族資料も展示。さらに、映像作品の《WONDER/MICROCOSM》や《SATELLITE》、会場となる群馬において関心を持ったという世界遺産・富岡製糸場を捉えた撮り下ろし作品も交えながら、写真家・佐藤健寿の魅力に迫る。【詳細】展覧会「佐藤健寿展 奇界/世界」会期:2023年7月15日(土)~9月18日(月・祝)休館日:月曜日(ただし7月17日(月・祝)、8月14日(月)、9月18日(月・祝)は除く)、7月18日(火)開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)会場:群馬県立館林美術館 展示室2~4観覧料:一般 830円(660)円、大高生 410(320)円※( )内は20名以上の団体割引料金。※中学生以下、障害者手帳等所持者とその介護者1名は無料。※群馬在住の65歳以上は平日のみ2割引。【問い合わせ先】群馬県立館林美術館TEL:0276-72-8188(代表)©KENJI SATO
2023年06月19日鈴木マサルの展覧会「テキスタイルの表と裏」が、東京・西麻布のカリモク コモンズ トウキョウ(Karimoku Commons Tokyo)にて、2023年7月1日(土)から7月22日(土)まで開催される。テキスタイルデザイナー・鈴木マサルの展覧会鈴木マサルは、鮮やかで奥行きのある色彩を活かした傘やバッグ、ソックス、タオルといったテキスタイル製品のデザインを多数手がけるテキスタイルデザイナーだ。テキスタイルにとどまらず、近年では商業空間やギャラリーのインスタレーションデザインも担当するなど、その活動は多岐にわたる。テキスタイルを主役に展覧会「テキスタイルの表と裏」は、これまで傘やバッグなどのプロダクト商品をメインに展示を行ってきた鈴木が、テキスタイルを主役に据えて実施する展覧会。会場では、両面からプリントされた色柄がそれぞれ裏側に染み込むことで、かすれた色面とベタの色面が重なり独特の表情を楽しめるテキスタイルの新作「表と裏がない」を発表する。プロダクトとしてより自立して存在させるにはどうすればよいか考えた鈴木は、平凡な形状のテキスタイルには表側と裏側が存在し、特に服などは表側だけを装飾している事実に気が付く。もしテキスタイルに裏表がなければ、使い方もマインドも自由になり、自立し、様々な制約から解放されるのでは?そのように考えた鈴木は、テキスタイルの平凡な形状ゆえの表層や表面性に着目。空間により自由に存在させることを目指し、新作テキスタイルを考案したのである。石巻工房 by カリモクとのコラボアートオブジェも会場では、テキスタイル作品のほか、鈴木と「石巻工房 by カリモク」とのコラボレーションによるスツールやベンチなど木製の家具や、オブジェ作品「KARIMOKU BIRD」の展示販売も行う。展覧会概要鈴木マサルの展覧会 2023「テキスタイルの表と裏 Looking through the overlays」会期:2023年7月1日(土)~7月22日(土)会場:カリモク コモンズ トウキョウ住所:東京都港区西麻布2-22-5時間:12:00~18:00定休日:日曜日【問い合わせ先】Karimoku Commons TokyoTEL:03-6805-0655
2023年06月16日手塚治虫によるマンガ『ブラック・ジャック』の連載50周年を記念した展覧会『手塚治虫ブラック・ジャック展』が、10月6日(金) から11月6日(月) まで東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催されることが決定した。1973年に「週刊少年チャンピオン」で連載が開始された『ブラック・ジャック』は、現在第一線で活躍する医療従事者の多くに影響を与えたといわれている作品。無免許医でありながら天才的な外科技術を持ち、不可能と言われる手術もこなしてしまうブラック・ジャックは、命を救った患者に莫大な報酬を要求。彼は、常に医者とは何か、生命の尊さとは何か、金より大事なものは何かを問い続け、患者の死に対する恐怖や周囲の人間のエゴイズムをもあらわにし、社会そのものに立ち向かっていく。そんな『ブラック・ジャック』のすべてが一堂に会する本展では、本作を通して、誕生秘話から作品そのものが持つ手塚の深いヒューマニズム、そして新型コロナウイルスを経験した現代においても斬新に感じる医療のリアルな描写など、作品の魅力を存分に解き明かす。<開催概要>『手塚治虫ブラック・ジャック展』10月6日(金) ~11月6日(月) 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)開館時間:10:00~22:00(最終入館21:00)公式サイト:※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記
2023年06月15日「アンリアレイジ(ANREALAGE)20周年記念展覧会 ANREALAGE 20TH EXHIBITION “A=Z”」が、東京・表参道のスパイラルガーデンにて、2023年6月16日(金)から7月2日(日)まで開催される。アンリアレイジの20周年を記念する展覧会ブランド設立20周年を記念する「アンリアレイジ20周年記念展覧会“A=Z”」は、世界中の人々が非日常的な日々を経験した「2020~2023年」の間に発表されたコレクションで構成される展覧会だ。2020~23年発表のコレクションにフォーカス会場では、パリコレクション全体がデジタルショーのみの開催となった21年春夏“HOME”、21年秋冬“GROUND”、22年春夏“DIMENSION”、22年秋冬“PLANET”の4シーズンに加えて、対面での開催を再開したパリコレクションでの23年春夏“A=Z”、23年秋冬“=(イコール)”など、世界中が非日常から日常を取り戻していく過程で作られた洋服を一挙紹介。たとえば記憶に新しい“=(イコール)”では、“全く別の視点から見る世界と自分が見る世界は、決してイコールではない”という点にフォーカスし、等しく異なる世界を表現。物事を見る際、人間は「可視光線」に、ミツバチやモンシロチョウなどは人間の眼では捉えられない「紫外線」の光に頼っていることから、特殊な材料を使用した白いコートやドレスに光を浴びせることで、色や模様を浮かび上がらせた。“HOME”では、衣と住の境界を超えるような「家のような服。服のような家」を目指し、テントを体全体を守る家に見立て、骨格部分を外し紐を引っ張ると流麗で柔らかなシルエットを描く洋服へと変化する仕掛けを。また“GROUND”では、天と地が逆転した際に衣服はどうなるかという点に着目し、逆立つ襟やめくれ上がるジャケットなどの裾、ショルダーや襟部分に寄せ集まる模様などを表現した。このように、毎シーズン斬新なショーで見る者を魅了し、「日常」と「非日常」を融合、もしくは超越させるような対極的な思考を反映するアンリアレイジのコレクション。本展覧会は、そんなコレクションに登場した洋服たちを間近で鑑賞することができる特別な機会となっている。3つのエリアで構成会場は、3つのエリアで構成。パッチワークに原点回帰した23年春夏“A=Z”にフォーカスしたエリアでは、無数の継ぎ目が露出したルックをはじめ、様々な種類のパッチワークが施されたルックが立ち並ぶ。壁にはアンリアレイジ20周年を記念し、2003年から2023年までのコレクションの軌跡が分かる“WALL OF THE COLLECTION LOOKS OF 20 YEARS”を掲示。20年分に及ぶルックが並ぶ様はまさに圧巻だ。映像を活かしたルック展示黒い幕で覆われたエリアでは、デジタルとアナログの融合を象徴するように、真っ暗な空間で光の演出が行われる。21年春夏“HOME”、21年秋冬“GROUND”、22年春夏“DIMENSION”、22年秋冬“PLANET”の4つを取り上げ、21年春夏から順にモデルがスクリーン上のランウェイを歩き、ルックが展開されていく。それぞれ、コレクションテーマを反映させた映像が流れるのが印象的。たとえば22年秋冬“PLANET”を表す映像では、地球の6分の1の重力の中、浮遊し身体を弾ませながら真っ白な洋服に身を包んだモデルたちが右から左へと歩みを進めていく。スクリーンに登場したルックに連動して、画面の背後に展示されている洋服もライトアップされるなど、デジタルを巧みに融合させた仕掛けが用意されている。光が色が浮かび上がるインスタレーションもまた、23年秋冬“=”に焦点を当てたエリアでは、回転する台の上にウェアを展示。ゆっくりと回転する台に乗る真っ白な洋服は、光を当てるロボットアームの前に来ると色や模様が浮かび上がる。光を浴び続けないと白く戻ってしまう仕様のため、色や模様が浮かんでは真っ白な状態へと戻るといった再生が繰り返されるような演出となっている。デザイナー森永邦彦にインタビュー“洋服における本当の当たり前とは?”コレクションを通して日常と非日常を融合もしくは超越させるような、対極的な思考を反映するのが得意なアンリアレイジのデザイナー・森永邦彦。ブランド誕生から20周年を記念して開催される展覧会「アンリアレイジ20周年記念展覧会“A=Z”」に際して、制作の根底にあるものや、こだわりなどについて話を伺った。アンリアレイジでは、毎シーズン様々な仕掛けで(デジタルやアナログ、リアルやバーチャルなど)驚きをもたらすコレクションを展開していますが、そのインスピレーション源はなんでしょう?<日常と非日常>という、相反する2つの要素がずっと自分の中のテーマになっています。日常ってごく当たり前のものではあるけれど、“ファッションや洋服における本当の当たり前”とはなんだろう?と、疑問を持つことを大切にしていて。固定観念に囚われず、身の回りに溢れることを、ひとつひとつ考えていくことが自分にとっても主題になっています。逆に自分から遠いようなテーマを設けることは、あまりないですかね。具体的な例を教えてください。たとえば、紫外線を浴びせることで、洋服の模様や色を浮かび上がらせた2023年秋冬コレクション“=”は、ユクスキュルの環世界の概念(※1)を表現したものですが、これは僕が“色ってどのようにできているんだろう?”という疑問からスタートしたものでした。色というのは“光の反射”が非常に関わっているらしいんですけど、光の中のいろんな波長が反射することによって、僕たちは青や赤だと識別することができるらしいんです。そこからさらに光の反射について探求していくと、“人の目に見える波長と見えない波長”があることに辿りつきました。つまり、人間には白が赤に変わるように見えていても、ミツバチやチョウだったり他の生物からしたら、もともと違う色で、それがピンクだったり青に見えていたりする。環世界の概念には、“すべての事象は、自分がどのように物事を見ているかに懸かっている”という哲学的なテーマを感じ、コレクションで表現しようと思いついたのです。(※1)ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提唱した生物学の概念。すべての動物はそれぞれに種特有の知覚世界をもって生きており、それを主体として行動しているという考え。とても壮大なテーマなんですね。生物が世界をどのようにして見ているかという観点に着目した写真作品やアートは数多くありますが、ファッションに落とし込む上で難航した点は?やはり着る人によって形も変わりますし、またその人がどこにいるかで色に変化があるという点ですかね。暗いところと明るいところにいる時では、見え方が変わるように。けれど、それこそがより環世界に親和性のあるものだとも感じています。2023年秋冬コレクション“=”のランウェイにはない、今回の展覧会ならではの演出のこだわりは?今回の会場となるスパイラルガーデンの「スパイラル」というワードは“螺旋”を表していて、この空間のスパイラル自体と、“=”で表現した洋服の色の移ろいなどコレクションが持つ意味を上手く調和できることに気が付きました。中央のウェアが並んだ台がずっと回り続ける中で、色があらわれて、また消えて真っ白に戻り、そしてまた色が現れて…というこの演出は、この会場だからこそ作れたもの。またそこには、再生を繰り返すファッションとしての意味合いや、アンリアレイジが進んでいきながらも、またブランドの原点を通っていくというメタファーも表現しています。今まで見たことがない、ユニークかつ素敵な演出でした…!ありがとうございます。そして種明かしをすると、実は“=”の服は本当は紫外線は必要なくて、太陽光のもとでも色が変わるっていう洋服なんです。でも室内では、太陽光の紫外線を当てないと色が変化しないので機械を用いて光を当ててるんですけど。ここで面白いのは、ここで使ってる紫外線っていうのは一定の波長を出しているため、“本当の太陽の光”の下では、また違う見え方をするということ。当たり前ではあるのですが、太陽光は日ごとはもちろん、国や季節によっても波長が異なるので、毎日絶妙に異なる表情を洋服から伺うことが出来るという仕組みが隠されているのです。洋服というより“アート”の領域ですね…!こういったアプローチは、20年間のブランドの軌跡の中でも、常に根底にあるものなのでしょうか?そうですね。この20年間、僕の中では<日常・非日常>という大きなテーマは常にあるのですが、そこから生まれるシーズンごとのテーマを、どのように楽しく魅せるか?ということも大切にしています。最後となりますが、展覧会を通して伝えたいことはなんでしょう?入場無料の展覧会なので、ぜひ肉眼で色が変わるのを見るという体験をしてほしいです。目の前で色が変わるというのは、画面では伝わりきらないと思うので。またブランドが築き上げてきた20年の中で、変わる部分と変わらない部分があって。洋服は変わってきてるけど、根底にある変わらない思想も、展覧会を通して感じてもらえたらと思います。オリジナルグッズを販売なお、会場ではオリジナルグッズや書籍、“光で色が変わる”バッグやバッジなどを販売。アイテムもあわせてアンリアレイジの世界観を楽しめるようになっている。展覧会概要「アンリアレイジ20周年記念展覧会“A=Z”」会期:2023年6月16日(金)~7月2日(日)会場:スパイラルガーデン住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F入場料:無料
2023年06月05日展覧会「MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art(アイコンズ オブ アーバン アート)~バンクシーからカウズまで~」が、大分市美術館にて2023年7月22日(土)から10月9日(月・祝)まで開催される。その後、京都、東京へ巡回予定。ドイツ・ミュンヘンの美術館「MUCA」コレクションが集結ドイツ・ミュンヘンに拠点を置く「MUCA(Museum of Urban and Contemporary Art)」は、ヨーロッパ最大級のアーバン・アートや現代アートのコレクションを収蔵する美術館。現代の都市空間で発達した視覚芸術である、壁や建物、道路や橋などの公共の場所に描かれたアートを差すアーバン・アートや、現代アートにおける20・21世紀の有名アーティストの作品を展示している。MUCAは、この分野での作品収集の第一人者として知られており、都市の景観を作品の一部として主に収蔵している。ポップ・アートからニューリアリズムまで、都市環境の中の芸術、抽象絵画、社会・政治問題など多様なテーマを扱い、そのコレクションは1,200点以上を誇っている。「MUCA展 ICONS of Urban Art~バンクシーからカウズまで~」は、MUCA所蔵の60点を超える貴重な作品が集結するドイツ国外初となる展覧会。バンクシーやカウズ(KAWS)などのアーティストたちのアイコニックな作品の展示を通して、彼らの軌跡を辿り、人気の秘密に迫る。会場では、バンクシーらのほか、インベーダーやフランスのストリートアーティストであり写真家のJR、アメリカのストリートアートを代表するシェパード・フェアリー、サンフランシスコを拠点に活動するバリー・マッギー、黒いシルエットの人物をモチーフにした作品で知られるリチャード・ハンブルトンなど、国際的に有名なアーティストのキャリアを決定づけた作品を展示する。約40年間にわたる現代アートの革命的なムーブメントに触れることができる、今までにない規模と迫力を兼ね備えた展覧会となっている。展覧会概要「MUCA展 ICONS of Urban Art~バンクシーからカウズまで~」会期:2023年7月22日(土)~10月9日(月・祝)会場:大分市美術館住所:大分県大分市上野865時間:10:00~18:00(最終入館17:30)休館日:9月11日(月)・19日(火)・20日(水)・25日(月)入場料:一般 1,800円、高大生 1,500円、中学生以下無料【問い合わせ先】大分市美術館TEL:097-554-5800
2023年06月03日6月7日(水) より代官山ヒルサイドフォーラム&エキシビションルームにて、木梨憲武の展覧会『GOKAN~5感~』が開催される。とんねるずとして活躍する一方で、画家として1994年に「木梨憲太郎」名義で初個展『太陽ニコニカ展』を開催。以降、日本国内では9度の個展を行い、アメリカ・ニューヨーク(2015年)およびイギリス・ロンドン(2018年)での2度の海外個展も行うなど、広く作品を発表し続けてきた木梨憲武。『GOKAN 〜5感〜』と題した今回の展覧会では、人々への感謝を色彩鮮やかなドットで表現した代表的シリーズ「感謝」の新作のほか、国内では未発表の作品、さらにはTBSラジオ「土曜朝6時 木梨の会。」のリスナーから集めたシールをさまざまな日用品に密に貼り、その間合いに木梨憲武がその日の些細な出来事やいまの想いを描いた日記的作品「STICKER DIARY」シリーズなどを展示。国内の展覧会では初めての試みとなる木梨の原画の販売も実施し、その売上は社会貢献を目的とした活動に使われるという。ほかにも、美術家の西村陽平との出会いから、西村の代表作および西村が所蔵するハンディキャップアーティストの作品も展示。6月10日(土) 、6月17日(土) には、西村主催の造形ワークショップも開催される予定だ。<開催情報>『「GOKAN~5感~」 木梨憲武』6月7日(水)~6月25日(日) 代官山ヒルサイドフォーラム&エキシビションルームにて開催※日時指定入場制詳細はこちら:
2023年05月30日展覧会「アニメーション 呪術廻戦展『劇場版 呪術廻戦 0』編」が、2023年5月31日(水)から6月12日(月)までの期間、阪急うめだ本店9階阪急うめだギャラリー・アートステージにて開催される。映画『劇場版 呪術廻戦 0』の展覧会が阪急うめだ本店でシリーズ累計発行部数6,000万部を突破している、芥見下々による人気漫画作品『呪術廻戦』。今回の展覧会では、既刊単行本の中でも特に人気のエピソードの一つである前日譚「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」、通称“0巻”をアニメーション化した映画『劇場版 呪術廻戦 0』に焦点を当て、多彩なコンテンツを通して『呪術廻戦』の原点となった物語を紹介する。アニメ原画や設定資料、呪具、衣装などを展示会場には、『劇場版 呪術廻戦 0』の貴重なアニメーション原画や絵コンテ、設定資料などが集結。作品の世界観をより深く追体験できるよう、夏油傑の衣装や劇中に登場する呪具、特級過呪怨霊・折本里香の2度目の完全顕現シーンを用いたフォトスポットコーナー、五条悟の等身大フィギュアなども展示される。TVシリーズ第1期・第2期の資料もまた、TVアニメ『呪術廻戦』第1期の作中シーンをイメージした装飾や原画、絵コンテ、2023年7月6日(木)より放送開始する第2期「懐玉・玉折」の設定画、五条悟と夏油傑の高専時代の制服といった、TVアニメシリーズの資料も用意されている。オリジナルグッズ&コラボメニュー展覧会の為に描きおろされたキービジュアルをデザインしたオリジナルグッズが販売されるほか、9階カフェ「丸福珈琲店」では作品をモチーフにしたコラボレーションも楽しめる。入場特典なお、入場特典として原画をデザインしたスタンド付きポストカードがランダムに1枚プレゼントされる。デザインは、乙骨憂太、禪院真希、狗巻棘、パンダ、五条悟、夏油傑の全6種類となっている。開催概要「アニメーション 呪術廻戦展『劇場版 呪術廻戦 0』編」開催期間:2023年5月31日(水)〜6月12日(月)※入場は各日閉場の1時間前まで、最終日は18:00閉場。場所:阪急うめだ本店9階阪急うめだギャラリー・アートステージ※入場有料※混雑緩和・安全対策等のため、全日程数量限定の「全日日時指定制」となる。<チケット>価格:■前売一般 1,800円、高校生 800円、中学生 600円、小学生 400円、未就学児 無料■当日一般 2,000円、高校生 900円、中学生 700円、小学生 500円、未就学児 無料日時指定入場区分:■2023年5月31日(水)~6月12日(月)10:10〜、10:30〜、11:00〜、11:30〜、12:00〜、12:30〜、13:00〜、13:30〜、14:00〜、14:30〜、15:00〜、15:30〜、16:00〜、16:30〜、17:00〜、17:30〜、18:00〜、18:30〜※6月12日(月)は17:00以降の区分の販売なし。チケット販売:イープラス©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会© 2021「劇場版 呪術廻戦 0 」製作委員会 © 芥見下々/集英社
2023年05月28日メディア・アートの先駆的存在であるニューヨーク在住のアーティスト、ダラ・バーンバウムの作品を紹介する展覧会『ダラ・バーンバウム』が、6月1日(木) から8月28日(月) までプラダ青山店で開催される。1946年、ニューヨーク生まれのダラ・バーンバウムは、50年以上にわたる長いキャリアを通じて、ビデオアート、テレビ、音楽、そして進化し続けるコミュニケーション技術の可能性を深く探求することで、芸術と大衆メディアに挑戦し続けてきた。その作品はこれまでニューヨーク近代美術館やホイットニー美術館をはじめ、日本国内では恵比寿映像祭、広島現代美術館などで紹介されている。かつてニューヨーク近代美術館でヴィデオ・キュレーターを務めていたバーバラ・ロンドンによるキュレーションのもとに行われる同展では、1979年から2011年に制作された作品のうち、代表的な作品《Kiss the Girls: Make Them Cry》と《Arabesque》を含む4作品を紹介する。《Kiss the Girls: Make Them Cry》(1979年)は、かつてテレビで高い人気を博したアメリカの長寿ゲーム番組『Hollywood Squares』(1965~1980年)から選んだ画像を編集し、女優たちのステレオタイプな身振りや表情を、テレビの文脈から取り除くことによって強調したもの。さらに、このメインストリームな番組の画像に、TOTOやアシュフォード&シンプソンといった当時ディスコフロア流れていた大ヒット曲を合わせている。Dara BirnbaumKiss the Girls: Make Them Cry, 1979(Video still)Two-channel video installation (color, stereo sound, 6:50 min.), two video shipping cratesCourtesy of the artist and Marian Goodman GalleryCopyright: Dara Birnbaum《Arabesque》(2011年)は、ロマン派の作曲家夫妻クララ・シューマンとロベルト・シューマンの活動とそれぞれが残した異なる功績を考察した作品。夫妻の人生を描いた伝記映画『愛の調べ』から切り取ったスチールと、YouTubeに投稿されているクララとロベルト、それぞれの楽曲を演奏する女性奏者の映像が交互に流れるよう構成。さらにクララの日記の抜粋も使用し、女性芸術家が正当な評価を受けられなかったという歴史や、そのような状況を生み出した社会や家族、文化の仕組みに焦点を当てた作品となっている。Dara BirnbaumArabesque, 2011Four-channel video installation (color, four-channel stereo sound, 6:26 min.); dimensions variableInstallation, Marian Goodman Gallery, New York, 2011Courtesy of the artist and Marian Goodman GalleryCopyright: Dara Birnbaum / Photo credit: John Berensさらにミュージシャンや作曲家とのコラボレーションで新たに制作された音楽作品《ブルックナー:交響曲第5番変ホ長調》と《New Music Shorts》も、同展のために制作された新作映像とともに紹介。Dara BirnbaumNew Music Shorts, 19815’41”, color, stereo soundCourtesy Dara Birnbaum ed Electonic Arts Intermix (EAI), New YorkテレビやYouTubeに対する批判的な立場だけでなく、古典音楽への異なる解釈や、ハイカルチャーとローカルチャーの両方における女性の表象についての鋭い洞察が伺える、ダラ・バーンバウムの作品世界を体感できる貴重な機会だ。<開催情報>『ダラ・バーンバウム』6月1日(木)~8月28日(月) プラダ青山店にて開催
2023年05月27日リモワ(RIMOWA)によるブランド史上最大規模の展覧会「SEIT 1898」が、2023年6月9日(金)から18日(日)まで、東京・渋谷にて開催される。アーカイブピースが多数並ぶリモワの展覧会「SEIT 1898」「SEIT 1898」は、リモワのブランド創設125周年を記念した展覧会。これまでリモワが手掛けてきた“旅のために開発されたツール”の歴史を解くものだ。会場では、19世紀、20世紀、21世紀の3世紀に渡る素材の変化を辿りつつ、新たな旅のお供となるリモワのラゲージの進化を紹介。例えば、1955年製のアルミ製スーツケースは、ブランドで初めてオールメタル仕様となったもの。ジュラルミンという特別な合金素材を用いたラゲージは、ブランドの躍進のきっかけとなった貴重なピースだ。アルミやポリカーボネートなど様々な素材のスーツケースリモワのスーツケースは、アルミニウムをはじめとする、様々な素材を用いているのも特徴だ。中でもリモワが2000年に業界で初めてラゲージに用いたポリカーボネートは、1969年の月面着陸の際に宇宙飛行士のヘルメットに使用された素材。耐久性の高さを保ちつつ、鮮やかなカラーやスケルトンなど、ユニークなスーツケースに仕上げている。ユニークなトラベルアイテムバリエーション豊かなスーツケースの他にも、旅のお供となるアイテムの収納や、特別な目的をもったケースを展開しているリモワ。テレビケースやゴルフクラブケ-ス、ウォッチケース、ワインケースなど、主に趣味のためのグッズに向けたケースや、ギター、キーボード、ストラディバリウスのために特別にカスタムされたユニークなラゲージも会場に並ぶ。コラボレーション&個人所有の貴重なラゲージも展示のフィナーレを飾るのは、これまでの様々なブランドとのコラボレーションアイテムや、個人所有のケース、特別企画のための作品。ディオール(DIOR)やフェンディ(FENDI)、アディダス(adidas)、イソップ(Aēsop)などジャンルレスな協業によるアイテムが展示される。さらに、アーティストやクリエイターによる作品や、テニスプレーヤー、ロジャー・フェデラー、タトゥーアーティストのドクター・ウー、藤原ヒロシ、村上隆らが所有する貴重なラゲージもラインナップする。【詳細】リモワ「SEIT 1898」期間:2023年6月9日(金)~18日(日)場所:東京都渋谷区神宮前6-35-6 ヨドバシJ6ビル(旧ジング)入場料:無料※混雑時は予約済みの人を優先的に案内。公式サイト(【問い合わせ先】リモワ クライアントサービスTEL:03-4571-1319
2023年05月25日いま小さな子どもから大人にまで大人気の絵本作家、石黒亜矢子さん。これまで手掛けた絵本を中心とした展覧会「石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ」が、満を持して開催される。大人も夢中!異世界の住人たちの自由奔放な絵物語。石黒さんといえば、独自のキャラクターを描き込む熱量が圧倒的。それゆえ引き込まれる人も多いだろう。「石黒さんの作品には妖怪、化け猫、不思議な生き物たちなど、私たちのDNAに刻み込まれているモチーフが現代的なセンスでダイナミックに描かれています。パッと目を引くフォルム、異世界の恐ろしさや不気味さをちょっぴり感じさせるキャラクターたちが面白く、かわいらしい。巧まざるユーモアも魅力です」と世田谷文学館学芸員の瀬川ゆきさん。また一枚の絵として眺めたときの楽しさについてこう語る。「脇役やモブ(その他大勢)も含めて、絵の隅々まで細かい設定のもと描き込まれているので、つい背景にある物語を読み解きたくなってしまうのです」和紙に筆で描くのが石黒さん流だが、印刷では伝わりにくい「毛筆の線のふくよかさやキレ」はぜひ会場で自分の目で確かめてほしいと瀬川さん。そのほか本番の別バージョンというべき迫力を持つ下絵の展示や、ぬいぐるみ作家・今井昌代さんとのちょっと変わった仕掛けのコラボレーションコーナーもお楽しみだ。絵本のストーリーテリングでは自由奔放、下ネタまでOKなおおらかさを見せると同時に「絵師」として異彩を放つ石黒さん。この存在感、現在の日本でどう位置付けられる?「日本美術には曾我蕭白(しょうはく)や歌川国芳、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)といった奇想天外な発想で作品を生み出した鬼才がいますが、石黒さんはその流れを継承する作家ではないかと思います。対象へのゆるぎない愛情とこだわりが作品から立ち上り、清々しいまでに自由。オタク文化や推し活が人びとの心の支えにすらなっている現代日本で、石黒さんの作品に人気が集まるのは、当然すぎるくらい当然のことなのかもしれません」《どっせい!ねこまたずもう》2018年新作《化け猫天邪鬼成敗絵図》とんいち2023年新作《地獄十王図》2022年(部分)絵本の中の石黒ワールド。『いもうとかいぎ』では姉の横暴に耐えかねた不思議生物の妹たちが奮起。『えとえとがっせん』は絵本が突然縦開きになり、クライマックスがバーンと出現する楽しさも。『いもうとかいぎ』(ビリケン出版 2016年)『えとえとがっせん』(WAVE出版 2016年)石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ世田谷文学館 2階展示室東京都世田谷区南烏山1‐10‐10開催中~9月3日(日)10時~18時(入場は17時30分まで)月曜(7/17は開館)、7/18休一般1000円ほかTEL:03・5374・9111※『anan』2023年5月24日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年05月22日展覧会「ちひろ 子ども百景」が、ちひろ美術館・東京にて2023年6月24日(土)から10月1日(日)まで開催される。いきいきと魅力に溢れる愛らしい赤ちゃんや子ども水彩の柔らかな筆致で子どものいる情景や物語を数多く描いた絵本画家・いわさきちひろ。ちひろの描く赤ちゃんや子どもは、やわらかな髪やふっくらとした肌、つぶらな瞳、短い手足に愛くるしい仕草など、愛らしい特徴が見事に落とし込まれ、いきいきとした魅力に溢れている。ちひろは、10か月と1歳の赤ちゃんの月齢を描き分けることができたという。こうした画風は、1951年、32歳で母親となり息子・猛やその友達をモデルにしたスケッチや、育児書のためのカットを描いた中で生み出されたものだ。展覧会「ちひろ 子ども百景」では、息子をモデルにしたスケッチや、季節のなかで遊ぶ子どもたちを描いた作品に加え、ちひろ自身の幼少期にも重なるような少女像の代表作、夏休みをおばあちゃんの家で過ごす少女が愛犬ぽちの到着を待ちわびる様子を描いた絵本『ぽちのきたうみ』などの作品を展示する。育児書の仕事にも着目また、『私は赤ちゃん』『育児の百科』など、医師・松田道雄の育児書の仕事にもフォーカス。寝返り、おしゃぶり、ハイハイ、つかまり立ちなど、育児書の中に差し込まれた、様々な仕草や表情を見せる赤ちゃんや幼い子どもを描いたカットも、拡大パネルを交えながら紹介する。【詳細】展覧会「ちひろ 子ども百景」会期:2023年6月24日(土)~10月1日(日)時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)会場:ちひろ美術館・東京 展示室3・4住所:東京都練馬区下石神井4-7-2休館日:月曜日(祝休日開館、翌平日休館)出展作品数:約60点※展示室4では、ピエゾグラフによる展示を行う料金:大人 1,000円 / 高校生以下無料※団体(有料入館者10名以上)、65歳以上、学生は800円。※障害者手帳提示者、付き添い者1名まで無料。※年間パスポート3,000円。※会期は予告なく変更になる場合あり。【問い合わせ先】TEL:03-3995-0612
2023年05月21日「100年の時を越えて 展覧会 金子みすゞの詩(うた)」が、東京・松屋銀座にて、2023年5月24日(水)から5月29日(月)まで開催される。東京を皮切りに2年間巡回予定。童謡詩人・金子みすゞ金子みすゞは、「大漁」「私と小鳥と鈴と」「積った雪」などの作品で知られる童謡詩人だ。20歳で童謡を書き始めたみすゞは、本名の金子テルではなく金子みすゞの名前で最初の作品を投稿。初の作品は『童話』『婦人倶楽部』『婦人画報』『金の星』4誌の1923年9月号に一斉に掲載され、たちどころに読者の心を掴み「若き童謡詩人の中の巨星」と称賛されるようになった。投稿詩人のあこがれの星となったみすゞだが、26歳という若さでこの世を去り、その存在は長く忘れ去られていた。しかし、彼女の童謡に魅了された多くの人々の思いは途切れることなく繋がり、矢崎節夫が3冊の遺稿手帳を発見したことで多くの作品が知られるに至り、今日まで読み継がれている。童謡という分かりやすい言葉でうたわれたみすゞの作品は、彼女が生きた大正時代から100年の時を越えてなお、多くの人に愛されているのである。童謡同人誌『曼珠沙華』 を初展示展覧会「金子みすゞの詩」では、みすゞが情熱を注いだ童謡の世界を、遺稿手帳や当時の資料で紐解くと共に、みすゞ直筆の童謡や絵本の原画約100点などを通して作品の魅力を紹介。これまで存在は知られていたものの、数年前にようやくその実物が発見された、みすゞが当時参加した童謡同人誌『曼珠沙華』の初展示にも注目だ。このほか、遺稿手帳に書かれた約60篇に及ぶみすゞ直筆の詩のパネル化や、詩の世界を立体的に表現したアート作品も鑑賞することができる。【詳細】「100年の時を越えて 展覧会 金子みすゞの詩(うた)」会期:2023年5月24日(水)~5月29日(月)会場:松屋銀座 8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1開場時間:10:00~20:00※5月28日(日)は19:30、最終日は17:00閉場。入場は閉場の30分前まで。※混雑の際は、待ち時間が発生する場合や整理券を配布する場合あり。入場料:一般 1,200円(1,000円)、高校生 1,000円(800円)、小中学生 600円(400円)※( )内は前売り料金、ローソンチケット(Lコード:33617)にて取扱い。※画像の無断転載を禁じる。<アート作品出展作家>有川京子(陶芸)、いわたまいこ(切り絵)、シダミホコ(ワイヤーアート)、須佐沙知子(羊毛フェルト作品)、高木栄子(紙わらべ)、マカベアリス(刺繍)<出展作家>浅沼とおる、伊藤智之、上野紀子、尾崎眞吾、きくちちき、黒井健、高畠那生、羽尻利門、松本春野、森川百合香、さかもとすみよ(イラストマップ)【問い合わせ先】TEL:03-3567-1211(松屋銀座大代表)
2023年05月15日展覧会「エミール・ガレ ―アール・ヌーヴォーの花器と家具」が、広島の下瀬美術館にて、2023年5月14日(日)から9月24日(日)まで開催される。エミール・ガレの初期から晩年までの軌跡を辿るフランスのアール・ヌーヴォーを代表する工芸家であり植物学者でもあるエミール・ガレ。主にガラス工芸を手掛け、陶器、家具も多く制作した。下瀬美術館では、館長の下瀬ゆみ子により多数のガレの作品が収集・所蔵されており、下瀬美術館の所蔵作品の中でも重要な位置を占めている。展覧会「エミール・ガレ ―アール・ヌーヴォーの花器と家具」では、ガレの初期から晩年に至るまでの軌跡を辿ると同時に、ハートモチーフの《ハートの涙(ケマンソウ)》といった愛らしいガラス器から、大型の家具まで60点以上を初公開。また、花器や家具に施された装飾のモチーフとなった草花を植栽する「エミール・ガレの庭」を散策することで、ガレの作品や自然に対する関心をより一層感じることができる。日本と西洋の近代美術も紹介さらに、水盤に並ぶ8つの可動展示室では、各部屋ごとに異なるテーマを設け、日本と西洋の近代美術を紹介。たとえば、ガレと関わりの深いフランスのガラス工芸家・ドーム兄弟による作品、印象派の画家カミーユ・ピサロや昭和期に活躍した小磯良平による絵画、彫刻家の籔内佐斗司の彫刻作品など、多様な所蔵作品を展示する。展覧会概要「エミール・ガレ ―アール・ヌーヴォーの花器と家具」会期:2023年5月14日(日)~9月24日(日)会場:下瀬美術館住所:広島県大竹市晴海2丁目10-50開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(祝日の場合は開館)観覧料:一般 1,800円(1,500円)、高校生・大学生 900円(800円)、中学生以下 無料※( )内は20名以上の団体・大竹市民【問い合わせ先】下瀬美術館TEL:0827-94-4000
2023年04月30日展覧会「ピーター・シスの闇と夢」が、東京・八王子市夢美術館にて、2023年6月30日(金)から8月31日(木)まで開催される。絵本作家、ピーター・シスの世界を堪能現代アメリカを代表する絵本作家、ピーター・シス。これまでに数多くの絵本イラストやポスターなどを手掛けており、その作品は国際アンデルセン賞など数々の絵本賞で称えられ、多くの人々を魅了している。1949年にチェコスロヴァキア(現チェコ共和国)に生まれ、首都プラハや留学したロンドンでアニメーションを学んだシスは、ベルリン国際映画祭アニメーション部門で金熊賞を受賞するなど、高い評価を獲得。しかし、当時のチェコスロヴァキアは冷戦の暗い影にのみこまれ、独創的な表現が許されがたい状況にあった。国際的に活動していた映像作家の父や、一時期をアメリカで暮らした祖父の影響で、幼いころから多様な文化に親しんでいたシスは、より自由な表現を求めアメリカでの活動を選ぶことになる。シスの絵本は、祖国チェコへの想いを描いた作品、小さな子どもたちのための作品、広い世界を旅した英雄の物語、ダーウィンやガリレオなど強い意思を貫いた偉人の伝記など、そのテーマは様々。また、アニメーションや新聞・雑誌の挿絵、公共空間のためのアートプロジェクトなど、その創作の軌跡には表現することの渇望と喜びが溢れている。展覧会「ピーター・シスの闇と夢」では、影から光へとたどってきたシスが人生をかけてつむいだ、闇と夢が織りなす作品の数々を公開。ピーター・シスの絵本やアニメーションの原画、ポスターなど、その幅広い創作活動を紹介する。【詳細】「ピーター・シスの闇と夢」会期:2023年6月30日(金)~8月31日(木) 10:00~19:00※月曜休館※各日入館は18:30まで場所:八王子市夢美術館住所:東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子 2F入場料:一般 900円、学生(高校生以上)・65歳以上 450円、中学生以下 無料【問い合わせ先】八王子市夢美術館TEL:042-621-6777
2023年04月30日展覧会「さくらももこ展」が2023年4月22日(土)から5月28日(日)まで神奈川・横浜のそごう美術館にて開催。本展を記念した限定メニューやグッズがそごう横浜店にて展開される。「さくらももこ展」を記念した限定メニュー&グッズ展覧会「さくらももこ展」は、漫画『ちびまる子ちゃん』や『COJI-COJI』、エッセイ『もものかんづめ』などで知られているアーティスト・さくらももこにフィーチャーした展覧会。会場では、代表作から、約300点のカラー原画や直筆原稿を一堂に展示する。可愛らしい“キャラクターモチーフ”のメニューそんな「さくらももこ展」の開催を記念して、そごう横浜店では限定メニューやグッズを展開する。10階のレストラン「イー・エー・グラン」では、さくらももこが描くキャラクターをモチーフにしたメニューを用意。注目は、かわいらしいコジコジの顔を描いた「コジコジのフルーツケーキ」だ。スポンジやオレンジ、カスタードクリームをクレープ生地で包みこんでいる。「さくらももこの桃色ソーダ」は、さくらももこの名前にちなんだ、ピーチ味のクリームソーダ。上にはバニラアイスやカラフルなおいりを飾って、華やかな見た目に仕上げた。展覧会オリジナルグッズまた6階ミュージアムショップでは、展覧会オリジナルグッズを販売。さくらももこワールドに迫る図録をはじめ、キーチャームやステーショナリーグッズ、Tシャツなど、ファンにはたまらないアイテムを豊富に取り揃えている。【詳細】「さくらももこ展」限定メニュー&グッズ■限定メニュー提供期間:2023年4月22日(土)~5月28日(日)場所:そごう横浜店 10階「イー・エー・グラン」メニュー例:・コジコジのフルーツケーキ(約直径12.0cm※フルーツ、ホイップ部分を除く) 2,401円<各日限定30個>・さくらももこの桃色ソーダ 851円<各日限定30杯>※上記メニューを注文した人各日先着50名に「さくらももこ展 オリジナルクリアコースター」をプレゼント。■限定グッズ提供期間:2023年4月22日(土)~5月28日(日)場所:そごう横浜店 6階 ミュージアムショップグッズ例:・さくらももこ展 公式図録 3,500円・キーチャーム 各550円※画像はイメージ■「さくらももこ展」情報会期:2023年4月22日(土)~5月28日(日)開館時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)※そごう横浜店の営業時間に準じて、変更になる場合あり。会場:そごう美術館住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階休館日:会期中無休入館料:一般 1,400円(1,200円)、大学・高校生 1,200円(1,000円)、中学生以下無料※( )内は、前売りおよび、クラブ・オン / ミレニアムカード、クラブ・オン / ミレニアムアプリ提示者の料金。※前売券は4月21日(金)まで、そごう美術館、公式オンラインチケットまたはセブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにて取り扱い。※展覧会・イベントの中止や延期、一部内容が変更になる場合あり。最新情報は、そごう横浜店HP、そごう美術館HPを参照。【問い合わせ先】TEL:045-465-5515(美術館直通)
2023年04月24日展覧会「アニメージュとジブリ展」が、2023年4月22日(土)から6月11日(日)までの期間、名古屋の松坂屋美術館で開催される。展覧会「アニメージュとジブリ展」が名古屋に初上陸1978年5⽉26⽇に創刊した、⽇本初の本格的商業アニメ雑誌・⽉刊『アニメージュ』。業界初となる作家や制作陣を取り上げた内容で話題を呼び、アニメブームの火付け役を担った雑誌だ。宮崎駿の連載作品『⾵の⾕のナウシカ』のアニメーション映画化、およびスタジオジブリ設⽴のきっかけにもなった本誌は、創刊44周年を迎えた今でもアニメとファンを繋いでいる。スタジオジブリの誕生まで本展では、1978年の『アニメージュ』創刊当時から80年代までにフィーチャー。まだ“アニメ”という言葉が一般的でなかった時代から、『機動戦士ガンダム』の大ヒットともに勃興するアニメブーム期。そして、後に2代目編集長となる現・スタジオジブリの鈴木敏夫が、高畑勲・宮崎駿の両監督を見出し、『風の谷のナウシカ』が誕生、『天空の城ラピュタ』に向けてスタジオジブリを設立していく過程を辿る。そんな「アニメージュとジブリ展」が全国6会場の巡回を経て、名古屋に初上陸。ガンダムブームを紹介する紙面イラストをはじめ、高畑・宮﨑両監督がジブリ以前に制作した作品『未来少年コナン』や『ルパン三世カリオストロの城』、1984年の『風の谷のナウシカ』誕生、スタジオジブリ創設の歴史などを展示する。展覧会オリジナルグッズも会場では『魔女の宅急便』や『となりのトトロ』のキャラクターや名シーンをクローズアップしたフリーカップや豆皿、『天空の城ラピュタ』モチーフの刺繍トートバッグや大判ハンカチーフなど、「アニメージュとジブリ展」オリジナルグッズが展開される。【詳細】アニメージュとジブリ展期間:2023年4月22日(土)~6月11日(日)会場:松坂屋名古屋店 南館7階 松坂屋美術館時間:10:00〜18:00※入場は閉館の30分前まで※最終日は17:00閉館入場料:一般・大学生 1,500円/中高生 1,000円/小学生 600円アイテム例:・フリーカップ 各1,540円・豆皿 各1,320円・大判ハンカチーフ 各1,650円・刺繍トートバッグ 天空の城ラピュタ 3,960円
2023年04月20日千葉・ホキ美術館では、展覧会「瞳の奥にあるもの -表情でみる人物画展-」を、2023年5月25日(木)から11月5日(日)まで開催する。写実絵画作品の名作を展示ホキ美術館は、2010年に開館した日本初の写実絵画専門美術館。巨匠から若手の作品まで、日常生活や現実をそのまま表現する写実絵画を約60作家500点所蔵している。展覧会「瞳の奥にあるもの -表情でみる人物画展-」では、画家がモデルと対峙する中でその表情を引き出して作り上げる、人物画の“表情”に着目した作品を取り上げる。人物画に描かれるのは穏やかなほほえみばかりではなく、何かを訴えているような表情や、戸惑いや不安、微笑んでいるのか緊張しているのか、一言では言い表せないあいまいな表情たち。その受け取り方に正解・不正解はなく、答えは鑑賞者へとゆだねられる。たとえば、廣戸絵美の《冬萌》には、2児の母である彼女が抱く、今この瞬間のかけがえのなさと愛おしさ、未来への思いが宿る。静謐な筆致で家族や親しい人たちを描き出す廣戸の、描く対象の核心に迫ろうとするような、緻密で力のこもった写実を見て取れる作品だ。台湾出身の作家・羅展鵬による《小徑分岔的花園》は、時間や空間の分岐点の中で、現実、自然、身体、幻想の次元における、複数の異質な時間と空間の形態を提示する。彼の鮮やかで精巧な肖像画は、絵を“台無しにする”要素を加えることで、見る者に強烈でユニークな視覚体験をもたらし、また抽象的な概念を目に見えるものへと変換しているのが特徴だ。美術作家である石黒賢一郎が、自身のオリジナルストーリー「Injection Devices」をもとにつくった《細胞融合増殖抑制装置001》にも注目。「Injection Device」は、AIと人類が等価になった時代を舞台に、インジェクションデバイスでワクチンを注入しながら戦う女性主人公の物語だ。ほかにも、会場には塩谷亮《想》、松永瑠利子《奏でる》、藤田貴也《A girl》といった気鋭の作品が集う。開催概要瞳の奥にあるもの -表情でみる人物画展-開催期間:2023年5月25日(木)〜11月5日(日)会場:ホキ美術館(ギャラリー1)住所:千葉県緑区あすみが丘東3ー15開館時間:10:00~17:30 ※入館は17:00まで休館日:火曜日※火曜日が祝日の場合は開館、翌平日に休館※お盆期間の8月15日(火)は開館、8月22日(火)・23日(水)は休館、入館料:一般 1,830円、大学・高校生・65歳以上 1,320円、中学生 910円、小学生 760円(ただし保護者1人につき子ども2人まで無料)<障がい者手帳の提示>一般 910円、高校生・大学生・65歳以上 660円、中学生 450円、小学生以下 380円(保護者1人につき2人まで無料)【問い合わせ先】ホキ美術館TEL:043-205-1500
2023年04月20日展覧会「虫めづる日本の人々」が東京・六本木のサントリー美術館にて、2023年7月22日(土)から9月18日(月・祝)まで開催される。虫にまつわる作品が一堂に古来より日本美術では、草木花鳥に重きが置かれてきたものの、虫もまた重要なモチーフであった。現代において昆虫に分類されるものだけでなく、蜘蛛、蛙、蛇なども虫として親しまれ、物語や和歌、様々な美術作品に登場している。中でも、源氏絵や伊勢絵などを見ると、蛍や鳴き声が美しい鈴虫などが愛好されていたことが分かる。さらに草花や虫を描き吉祥を表す草虫図が中国からもたらされ、中世から長きにわたり日本で珍重された。江戸時代に入ると、本草学の進展や古典学習、俳諧などの文芸の発達により、草虫図の範疇には収まらない多彩な虫の絵が生み出される。江戸時代中期以降は、虫聴や蛍狩が娯楽として市井の人々に広まり、その風習は今日にまで受け継がれている。そんな虫を愛でる日本独特の文化は、大衆化が進んだ江戸時代をピークのひとつとして捉えられるだろう。展覧会「虫めづる日本の人々」では、江戸時代を中心に中世や近現代の「虫めづる日本の人々」の様相に触れつつ、虫と人との親密な関係を再考。展示を6つの章に分けて紹介する。虫めづる国にようこそ日本の物語や和歌に数多く登場してきた虫たち。時に主人公を助ける名脇役、またある時には自ら和歌を詠んでその優劣を競ったり、人間さながらの恋愛劇を演じたりと、擬人化され多彩な活躍を見せる。第1章では、『源氏物語』や『伊勢物語』など、文芸と深く結びついた日本の虫たちの姿にフォーカス。住吉如慶『きりぎりす絵巻』などを展示する。生活に用いる道具を彩る虫たち&草虫図の受容また第3章では、中国で成立した草虫図に着目。画中には多種多様な草花と虫が描かれており、それぞれ立身出世、子孫繁栄などの吉祥を表している。孔子による「詩を学ぶことで鳥、獣、草木の名前を多く知ることが出来る」という論も相まって、多くの生き物を知り、自らの知識を増やせる草虫図が愛好されるようになった。伝 趙昌《竹虫図》などを通して、中国で画題として確立した草虫図が、日本で将軍や大名など時の権力者たちに愛好された様子を紹介する。西洋の科学技術流入により進展する草虫図18世紀以降の江戸時代は西洋の技術の流入により、本草学や、書物に登場する動植物の名前を同定する名物学が飛躍的に進歩。これら学問の発展、古画学習、文芸などが互いに影響し、草虫図という枠組みを越えて、多彩な虫の絵が制作されるようになった。たとえばこの時代は、伊藤若冲、酒井抱一、喜多川歌麿、葛飾北斎といった絵師たちにより、虫をモチーフとした草虫図が数多く生み出された。第5章では、伊藤若冲による重要文化財《菜蟲譜》、喜多川歌麿『画本虫撰』など、虫の特徴を的確に捉えた精緻な図譜なども公開する。展覧会概要「虫めづる日本の人々」会期:2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)※作品保護のため、会期中展示替を行う会場:サントリー美術館住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階開館時間:10:00〜18:00※金・土曜日および8月10日(木)、9月17日(日)は20:00まで開館休館日:火曜日(9月12日(火)は18:00まで開館)入館料:一般 1,500円(1,300円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下 無料※( )内は前売券料金(展覧会開幕前日まで販売)※チケットはサントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、ローソン チケット、セブンチケットにて販売※サントリー美術館受付での販売は開館日のみ※あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引(割引適用は1種類まで)※会期や開館時間などは変更となる場合あり(最新情報については美術館ウェブサイトを確認のこと)【問い合わせ先】サントリー美術館TEL:03-3479-8600
2023年04月17日嵐・櫻井翔の初の展覧会「櫻井翔 未来への言葉展 SHO SAKURAI:WORDS FOR THE FUTURE」が、14日から東京・六本木ミュージアムで開催される。嵐、歌手、作詞家、キャスター、司会者、俳優など、さまざまな立場や活動を通じて何かを「伝え続けて」いる櫻井。個人としては初の開催となる同展覧会は、2019年に行われた「ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会」をまとめた図録に櫻井が言葉を添えた際に、その言葉に感銘を受けた出版プロデューサーが言った「いつかソロの展示を」という一言をきっかけに開催。硬軟あわせた“伝え続ける人”櫻井の人となりと、その視線の先に見ているものを、視覚化し共有していく。櫻井の言葉から発展した7つのインスタレーションを通して、よりよい未来と社会をつくるきっかけになればという願いが込められている。会期は14日から5月24日まで。インスタレーションの一部は下記の通り。「SHO ROOM」櫻井翔と“言葉”の歴史。取材に過去8大会臨んだオリンピックや、報道番組での取材メモ、嵐のrap詞を書きためたノート、会員向けモバイルサイト・Johnnyʼs webでの連載「オトノハ」をしたためてきた歴代の“ガラケー”とPC、青少年時代に影響を受けた映像作品など貴重な私物を展示し、櫻井の“言葉”を形成してきたその原点に触れる。「NO MORE WAR」真珠湾攻撃・日米開戦80年の2週連続特別企画として、『Newsweek日本版』2021年12月14日号・21日号に「櫻井翔と戦争の記憶」の特集が掲載。特集のための取材を基に、海軍士官として戦没した櫻井大伯父の最期までをたどった貴重な史料や写真を立体的に展示すると同時に、櫻井が『Newsweek』に寄稿した原文から抜粋・編集して収録したナレーションを展開。さらには「今、記しておきたい」と自ら新たに書きおろした後記の発表も行なう。「サクラップサウナ」嵐の楽曲になくてはならないものは、言わずと知れた、櫻井翔の手によるrap詞。“サクラップ”と称されるそのパワフルで熱くたたみかけてくるリリックを、ソニー独自の360立体音響技術を活用した「360 Reality Audio」で体感できる。櫻井の言葉の真骨頂でもある熱い“サクラップ”を、サウナを模した空間で一身に“浴びる”ように聴くことが実現する。「来年も再来年も」櫻井は2011年の東日本大震災以降、日本テレビ系『news zero』(毎週月曜~木曜23:00~、毎週金曜23:30~)で被災地のこと、立ち上がる人々の取材を重ねてきた。10年以上にわたる長期取材で見えてきたもの、被災者の方々とのふれあい、果てしない復興の歩み。ここでは番組の取材映像を本展用に特別編集し、櫻井が感じたこと、発してきた言葉、伝え続ける思いを届ける。「ありがとうの交換。的な。」櫻井とアーティスト・AYAKA FUKANO氏がコラボレーションし、1冊の絵本が誕生。櫻井がこの絵本のために自身の話をもとにして書きおろしたエピソードへ、AYAKA FUKANO氏が愛とやさしさに満ちたイラストで命を吹き込んだ。展示は、巨大な絵本型のスクリーンに、2つのエピソードを1枚1枚のスライドショー形式でゆっくりと投影。だれの心にも響く感謝の気持ちが、ほっこり、クスッ、ときに胸にしみいる絵本に込められている。■櫻井翔インタビュー――改めて、そもそもの「始まり」は?僕の言葉を面白がってくれた人がいた、というのが「始まり」ですね。Journeyの図録に書いた前書きと後書きを見たスタッフが「櫻井くんの言葉は面白いですね。言葉の展覧会とか興味ある?」、「やってみませんか?」と言ってくれて。僕としては、「そんなこと出来るの?」って驚くばかりで(笑)。これまで仕事で数々の美術館とか展覧会を見させてもらったけれど、ほとんどがアートだったから。本当に実現するのかな? 面白いものになるのかな? という不安がありましたが、いろんなセクションのプロ、一流の人たちが集まってくれて。それこそ、自分には想像もつかないような展示になったと感じています。――昨年の6月から準備を始めて。ここまでの思い出、喜びややりがい、苦心した点とは?みんなでブレストで意見を出し合っていくと、いろいろ形になる案もあれば、浮かんでは消えていく案もあって。「これは結果的に自分の首を絞めるかもしれないんですけど……」という自らの提案もいくつかあって(笑)。それこそ、展示と同時にグッズの「ことばの箱」にも入れた「10年後の自分への手紙」とかはまさにそうなんだけど。案の定、スタッフが面白がってくれたから「じゃあ、やるか!」ってなったものの、一番難しかったかもしれない。「それで、何を書けばいいんだろう?」という(笑)。ただ……本当に(「SHOROOM」で展示の)ガラケーにせよ、(「僕です。」で展示の)週記帳にせよ、実家に、あるいは自分の家にあるだけでは、“ただの物”であり、ともすれば“ガラクタ”だったものにも、スタッフと一緒に息を吹き込むことができた。救われた、報われたところがたくさんあったから。それはすごくよかったなと思う。――いよいよ完成直前。自身で展示を巡ってみての率直な感想は?ほんとすごいなぁ! と思いました。やっぱり言葉の展示は、アートとかともまた少し違うから。展示というものに則しているかどうか? ということも僕の中では未知数だったんだけど。本当にさすが、展示のプロの方々が集まっているから。「こうやって表現するんだ? 伝えるんだ?」って。それはやっぱり……僕が自分の家でパソコンを叩いてるときには想像もつかない表現というか……すごいなぁって思いましたね。――会場のいたるところに“小ネタ”の「僕です。」があるのも楽しいです。これまで書いてきたもので構築していくと、やっぱりどうしても堅いものになってしまうんだよね。ラップとか音楽の要素があるにしても。そうなると結局、普段の僕の“ふざけた部分”があまりないかもね? となって(笑)。それでちょっとした息抜きというか、まさに小ネタという表現で見せることになりました。――展示コーナーの所感、見どころは?展示されているもの全てが、本当に“これまでの積み重ね”なので。オトノハとかラップとか、今までファンの人に、あるいは自分のために書いてきたものの積み重ねと、“伝える”“取材”ということの一部と、あとは言葉×アートのコラボレーション。という、大きく3本立てなのかな。Newsweekの特集原稿(戦争)を書く時(21年)に、調べても調べても出てこなかった、自分にとっての大伯父が乗っていた船の写真が、このタイミングで見つかったんですよ。Newsweekの時にお世話になった歴史家の先生、アメリカの歴史家の方がとにかくご尽力くださり、アメリカの膨大な資料を掘り起こしてくれました。この開催に際して、その新しい事実、新しい資料が出てきた、しかもそれがアメリカから出てきた、っていうのは、個人的に大きなトピックではありますね。――開幕に向けて、今の心境と来てくださる方へのメッセージをお願いします。「このメッセージを伝えたい」とか、「未来へ、この提言があります」っていうような大それたことではなくて。これまでファンの人に、あるいは自分のために、蓄えてきた言葉たちを、自分のことを応援してくれている人に感じて欲しい。というだけのものだから。足を運んでくださる方がどう感じるか? というのは、全くの未知数ではあるんだけど。なんていうか……「一流のスタッフたちと手作りで、見てくださる方に喜んでもらえるものを、精一杯作りました!」っていうことなのかな。結局、説明が難しいんだよね。言葉の展示を、言葉で説明するっていうことが難しい(笑)。アートの場合、“感じる部分”という余白があるけど、展示が“言葉”である以上、この会場の中でその全ての説明が済んでいるようなものだから。なんなら「一言一句読み逃さないでくれ」っていう空間だからね。「ふらっと来て、流し見しても楽しめます」っていうよりは、「ごめんだけど、一文字たりとも読み逃さないでもらいたい」という(笑)。取材に来てくれたzeroのスタッフが、「前に知覧の特攻平和会館に行った時くらいの感覚」ってポロッと言ってくれたんだけど……それは僕にとっては褒め言葉で。情報量も多いし、正直疲れるかもしれないけれど、逃さず見てもらえるとうれしいです。
2023年04月15日井田幸昌にとって初めてとなる国内美術館での展覧会「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」を開催いたします。本展覧会は、2023年7月22日(土)〜8月27日(日)の期間、故郷である米子市美術館、9月30日(土)〜12月3日(日)の期間、京都市京セラ美術館にて開催される巡回展です。井田は、これまで「一期一会」をテーマとし、絵画作品を中心に制作してきました。移りゆく時のなかで存在する様々なもの・こと・ひとの存在。それらの関係性なくしてこの世界は成り立ちません。今、私たちが此所に存在し、ときに出会うことのできる奇跡。その一つ一つを拾い集め、自身の感じたリアリティを日々、画面に残しています。本展では、国内未発表作を含むこれまでの絵画作品、立体作品に加えて、絵日記のように日々綴る “End of today” シリーズ、そして最新の作品までを一同に展示いたします。展示する作品群は、井田の生きた軌跡でもあります。点から線へ、線から面へと広がり、さらに過去から未来への流れとなる井田の「変わり続けるもの」また「変わらないもの」を同時に感じていただけるでしょう。この時、この場所でしか出会えない力強い井田の芸術をご堪能いただける機会になれば幸いです。■■井田幸昌 | Yukimasa Ida■■[Profile]1990年、鳥取県生まれ。絵画のみにとどまらず、彫刻や版画にも取り組み、国内外で発表を続けている、画家・現代美術家。「一期一会」をテーマに、家族、友人や著名人をモチーフに描いた「Portrait」シリーズ、自身の心象風景や身近な無名の人々を出会ったその日に描く「End of today」シリーズなどが代表作。作品は国内外のコレクター、美術館に収蔵されており、日本の民間人として初めてISSに滞在する宇宙旅行を行った前澤友作氏によって、作品《End of today - L’Atelier du peintre -(画家のアトリエ)》がISSにも設置されたことで話題を集めた。主な個展に「King of limbs」(カイカイキキギャラリー、東京、2020)、「Here and Now」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、シカゴ、2021)「YUKIMASA IDA visits PABLO PICASSO」(ピカソ生誕地ミュージアム、マラガ、2022)、「Now is Gone」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、パリ、2022)。■■開催概要■■[鳥取展]会 場 :米子市美術館(鳥取県米子市中町12番地)会 期 :2023年7月22日(土)〜8月27日(日)休館日 :水曜日開館時間 :10:00~18:00 ※最終入場は17:30まで料 金 :一般/当日1,300円(1,000円)、高大生/当日900円(800円)、中学生以下無料( )内は前売料金 ※税込※その他各種割引あり。販売場所・方法について詳細は公式WEBサイトを参照主 催 :米子市、米子市教育委員会、(一財)米子市文化財団 米子市美術館特別協賛 :中海テレビ放送協 賛 :株式会社サンエムカラー協 力 :IDA Studio後 援 :米子市美術館後援会、米子市文化協議会、日吉津村、日吉津村教育委員会、鳥取県西部医師会、鳥取県西部歯科医師会、鳥取県薬剤師会西部支部、BSS山陰放送、TSKさんいん中央テレビ、日本海テレビ、テレビ朝日鳥取支局、新日本海新聞社、山陰中央新報社、朝日新聞鳥取総局、産経新聞社、毎日新聞鳥取支局、読売新聞鳥取支局、共同通信社鳥取支局、エフエム山陰、DARAZ FM(順不同)お問合せ :米子市美術館 0859-34-2424 art-museum@yonagobunka.net [京都展]会 場 :京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階(京都市左京区岡崎円勝寺町124)会 期 :2023月9月30日(土)〜12月3日(日)休館日 :月曜日(祝日の場合は開館)開館時間 :10:00~18:00 ※最終入場は17:30まで料 金 :一般/当日1,800円(1,600円)、高大生/当日1,500円(1,300円)、中学生以下無料( )内は前売料金 ※税込主 催 :京都新聞、京都市協 力 :読売テレビ、Link Up Inc.、IDA Studioお問合せ :京都市京セラ美術館 075-771-4334 info@ida-2023.jp (井田幸昌 展「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」運営事務局) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月11日展覧会「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」が金沢・国立工芸館で2023年6月11日(日)まで開催される。「ポケモン×工芸展」“ポケモン”と“工芸”。一見意外な組み合わせだが、実は共通項が少なくない。たとえば工芸の原材料や製造工程のエネルギーには、土・草・金属・水・炎・電気などが挙げられ、いずれもそのままポケモンのタイプといっても通用するかのよう。また、わざを磨いたり、育てたり、収集や交換といったシステムも工芸にかける作り手や愛好者の想いと重なるところが多い。人間国宝から注目の若手まで20名が参加「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」は、“ポケモンと工芸、正面切って出会わせたとしたら、どのような化学反応が起きるだろうか?”という問いに、アーティストたちが本気で挑んだ作品を展示する展覧会。人間国宝から注目の若手まで20名のアーティストが、工芸の多種多様な素材と技法で作り上げた新作約70点を初公開する。会場で展示されるのは、銅や金などで作られた吉田泰一郎による《サンダース》や、陶器で表現した今井完眞の《フシギバナ》など立体的な工芸作品。また、ピカチュウなどのキャラクターを落とし込んだ城間栄市の《琉球紅型着物「島ツナギ」》や、全面にゲンガーとゴーストを表現した小宮康義の《江戸小紋 着尺 「ゲンガー・ゴースト」》なども鑑賞できる。【詳細】展覧会「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」会期:2023年3月21日(火・祝)~6月11日(日)休館日:月曜日(ただし5月1日は開館)、5月14日(日)開館時間:9:30~17:30※入館時間は閉館30分前まで。会場:国立工芸館住所:石川県金沢市出羽町3-2観覧料:一般 900円(600円・800円)、大学生 500円(350円・450円)、高校生 300円(200円・250円)※( ) 内は20名以上の団体料金・割引料金の順で記載。※オンラインによる事前予約もあり。※中学生以下、障害者手帳の所持者と付添者1名は無料。出品作家:池田晃将、池本一三、今井完眞、植葉香澄、桂盛仁、桑田卓郎、小宮康義、城間栄市、須藤玲子、田口義明、田中信行、坪島悠貴、新實広記、林茂樹、葉山有樹、福田亨、桝本佳子、水橋さおり、満田晴穂、吉田泰一郎[五十音順]【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年04月08日精緻な線で描かれた植物の断面、写実的なのはもちろん、羽毛まで丹念に描かれた鳥の姿。一見、「絵」に見えるのに実は「版画」と聞いて驚く人も多いかもしれない。自然という書物 15~19世紀のナチュラルヒストリー&アート展示は17世紀から19世紀にかけて西洋で発行された植物誌や博物誌の挿絵が中心。今でいう図鑑の図版にあたるもので、木版画や銅版画、リトグラフ(石版画)などの技法が用いられている。町田市立国際版画美術館・学芸員の藤村拓也さんは言う。「版画は美術であり、技術でもあります。現在ではアートの分野に括られていますが、絵を写し印刷する複製技術としての役割も担ってきました。写真が発明される以前、何世紀にもわたり、視覚的なコミュニケーションができるメディアとして情報のやりとりを支えてきたのです」版画による印刷物は、聖書や宗教的な寓意を含む物語などが主流の時代から、大航海時代に入ると珍しい動植物や地形を描いたものへ力点が移っていく。顕微鏡が発明されると、肉眼では捉えられなかった世界が観察の対象に。マクロからミクロまで、貪欲な探究心はどこから?「キリスト教圏の西洋社会では、自然物は神に創られたものであるという考え方が支配的でした。そこで神学者が聖書の一字一句を読み解くように、1枚の葉や小さな昆虫にも神の意図を汲み取ろうとする姿勢が生まれたのです。聖書が神の第一の書物とするなら、自然は第二の書物といえるでしょう」この時代、世界を探究することは神を知ることだった。そして世界を見たままに再現しようと、版画の技術もレベルアップしていく。「銅版画では陰影をつけたり、油彩のタッチや水彩の淡い感じを出す工夫が凝らされ、リトグラフになるとより絵に近づくようになりました」初期の木版画に始まり、絵と見まごうばかりの進化を遂げた版画は美しい。真剣な観察に加え、そこに神の存在を感じたいという強い願いが同居する、今の私たちにはない情熱のせいかもしれない。15~16世紀に磨かれた想像力と観察眼。中世ヨーロッパの自然観は主に創造主である神の存在によって形づくられていた。15世紀に入ると観察に基づき自然が描かれ始める。『キリストの生涯注解』より一葉1482年頃刊木版・手彩色町田市立国際版画美術館蔵技術が発展した17世紀。ミクロに、精緻に。17世紀、顕微鏡の発明により植物の細部が明らかに。技法も精緻な表現ができる銅版画が主流になっていく。ネヘミア・グルー『植物解剖学』1682年刊東京大学大学院理学系研究科附属植物園18~19世紀に進んだ世界の分類。18世紀には探検家が世界を巡り、各地の動植物を紹介。博物学の基礎が固まった。多色刷りの技法が進歩し、リトグラフが発明された。フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト『日本動物誌』第1巻1833年刊リトグラフ・手彩色放送大学附属図書館デザインやファンタジーへとつながる自然。15~19世紀の西洋では動植物は紙面を彩る装飾モチーフとしての役割も果たした。植物の花や葉の形を生かした「デザイン」、自然をインスピレーション源とする「ファンタジー」といったキーワードから、自然と「美術」の関わりを読み解く試みにも注目。エレノア・ヴィア・ボイル(画)『終わりのない物語』1868年刊木口木版(多色)町田市立国際版画美術館蔵オーウェン・ジョーンズ『装飾の文法』1856年刊リトグラフ(多色)文化学園大学図書館自然という書物 15~19世紀のナチュラルヒストリー&アート町田市立国際版画美術館企画展示室1 、2 東京都町田市原町田4‐28‐1開催中~5月21日(日)10時~17時(土・日・祝日は~17時30分。入場は閉館の30分前まで)月曜休一般900円ほか(4/19は無料)※前期(~4/16)と後期(4/18~5/21)で一部展示替えあり。TEL:042・726・2771※『anan』2023年4月5日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年04月03日詩人・谷川俊太郎の展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が、東京・立川のプレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)にて、2023年4月12日(水)から7月9日(日)まで開催される。その後、全国数会場へ巡回予定。詩人・谷川俊太郎日本を代表する詩人・谷川俊太郎。1952年に『二十億光年の孤独』でデビューして以来、詩だけでなく翻訳や脚本など、言葉を駆使し多くの作品を生み出し続けている。1960年代から現在に至るまでは、様々な絵描きや写真家と共に、200冊にも及ぶ絵本を作ってきた。扱うテーマは、世界のありようを認識する手掛かり、生きることの面白さや大変さ、死や戦争など。テーマは違えど、共通するのは“読み手に対する谷川俊太郎の希望の眼差し”だ。ことばあそびや絵、さらには谷川の明るさに溢れた目線を通して、これらのテーマの表現を試みている。約20冊の絵本をピックアップ、絵本原画や言葉が動き出す映像などを展示展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」は、そんな谷川のバラエティに富んだ絵本の数々を紹介する「百貨店」のような場。イラストや絵画だけでなく、写真やコラージュなど視覚的な表現を伴う媒体を用いて生み出される絵本を、視覚的に楽しめる展覧会となっている。会場では、『もこ もこもこ』や『まるのおうさま』『へいわとせんそう』など、約20冊の絵本をピックアップ。アートディレクターや映像作家、建築家など多彩なクリエイターと共に、絵本原画や絵、言葉が動き出すアニメーション、朗読といった作品を展示する。また、巨大な絵巻や描き下ろしのインスタレーション作品も出現。子どもから大人まで楽しめる仕掛けが盛り沢山となっている。加えて、車やトンネルなど“谷川が好きなもの”に唐突に遭遇するストーリーの新作『すきのあいうえお』も用意するため、気になる人は要チェックだ。“言葉”にまつわるオリジナルグッズもなお、展覧会タイトルをもじり「絵本★百貨店」に様変わりするショップでは、“言葉をもちかえる”をテーマに、ステーショナリーやアパレル、食品、インテリアなどを展開。ワタナベケンイチによる描き下ろしイラストをベースにした特製ショッピングバッグも用意する。さらに、展覧会にあわせて図録『谷川俊太郎 絵本★百貨典』も出版される。【詳細】展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」会期:2023年4月12日(水)~7月9日(日)場所:プレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 2FTEL:042-518-9625開館時間:10:00~18:00(最終入場17:30)※当日券で入場可能。入場料:一般 1,800円、大学生 1,200円、高校生 1,000円、中・小学生 600円、未就学児無料■割引制度(併用可能)・[立川割]一般 1,200円 、大学生 700円、高校生 600円、中・小学生 400円※立川市在住・在学を確認できるものの提示が必要。・[障害者割引]障害者手帳を提示した人とその介添人1名は半額・[相互割引]「一般」入場者は、PLAY! PARKを200円引きで利用可能※特典つき。
2023年03月31日大阪にある江崎グリコの企業ミュージアム「江崎記念館」では、展覧会「グリコのおもちゃ100年」展を、2期にわたって開催。前期は2023年3月20日(月)から9月29日(金)まで、後期は10月10日(火)から2024年2月29日(木)まで。江崎グリコの歴代おもちゃが一堂におもちゃ入りの栄養菓子「グリコ」、「子どもにとって“食べることと遊ぶことは二大天職”。栄養補給源となる菓子『グリコ』におもちゃである豆玩具を入れれば、子どもの知識と情操の向上、さらには心の穏やかな発育に役立つだろう」という江崎グリコの創業者・江崎利一の思いにより誕生。「グリコ」に込められた「食べることと遊ぶことの大切さ」をもとに、2022年に迎えたグリコグループ創立100周年を記念した特別展を開催する。おもちゃのデザイン画やジオラマなどを展示江崎記念館特別展「グリコのおもちゃ 100年」展では、常設の歴代おもちゃ約4,000点に加えて、各時代のおもちゃを解説するパネルやパッケージなどを展示。また、普段見ることのできないおもちゃのデザイン画や、当時のおもちゃを使ったジオラマなども鑑賞することができる。本展の前期では、1920年代から1980年代の創業期に展開された「絵カード」から「独自のキャラクターおもちゃ」までを、一方、後期では1980年代から現在までの展示を行う。これらの展示を通して、「グリコ」に込められた創業者・江崎利一の思いや、現在まで続く「子どもの心の健康を育むおもちゃづくり」を紹介する。【詳細】グリコ創立100周年 江崎記念館特別展第3弾「グリコのおもちゃ100年」展会期:・前期 2023年3月20日(月)~9月29日(金)・後期 10月10日(火)~2024年2月29日(木)場所:江崎記念館 二階展示フロア 期間限定展示コーナー住所:大阪府大阪市西淀川区歌島4-6-5休館日:第1・第3土曜日以外の土曜日、日曜日、祝日、夏期、年末年始時間:10:00~ / 11:30~ / 13:00~ / 14:30~※完全予約制入場料:無料予約:06-6477-8257受付時間:開館日の10:00~16:00※完全予約制のため、予約を行っていない場合入場不可。
2023年03月30日あべのハルカス美術館では、日本美術や西洋美術、現代アートなど多彩な展覧会を開催しています。2023年度は4月22日(土)から6月18日(日)まで「幕末土佐の天才絵師絵金」、7月1日(土)から9月3日(日)まで「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA」、9月16日(土)から11月12日(日)まで「安野光雅展」、 11月23日(木・祝)から2024年1月21日(日)まで「コシノジュンコ 原点から現点」を開催予定です。(既報のとおり。詳細は別紙参照)上記の展覧会に続き、「あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空―旅して、彫って、祈って―」の開催が新たに決定しましたのでお知らせいたします。「あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空―旅して、彫って、祈って―」会 期 :2024年2月2日(金)~4月7日(日)共 催 :NHK大阪放送局、NHKエンタープライズ近畿、朝日新聞社開催趣旨:修行の旅に人生を捧げ、人々のために祈りを込めて仏を彫った円空。生涯に12万体の神仏を造る誓願を立てたといわれ、飛神の剣のようにノミを振るい、神仏を彫り続けました。謎の多い一生ですが、その生きた証として、優しく微笑む観音像、迫力に満ちた護法神像など、今も5千体を超える神仏の像が伝わり、人々に愛されています。本展では初期から晩年までの代表作により、創造の足跡をたどります。別紙: ※上記の画像データは貸出が可能です。ご希望の方はお問合せください。また、事前に原稿の確認が必要になります。(画像の使用は、本展覧会をご紹介いただく媒体に限ります。ご使用後は破棄をお願いします。)※開催1ヶ月前を目処に詳細なプレスリリースを皆様のもとへお送りします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月30日6月29日(木) に東京・東京ドームで行うワンマンライブ『Bye-Bye Show for Never』をもって解散するBiSHが、その唯一無二のヒストリーを辿る展覧会『美醜秘宝館 EXHiBiTiON OF BiSH』の完結編『PART3 THE FiNAL』を4月29日(土・祝) から5月7日(日) まで東京・渋谷ストリームホールで開催することが決定した。昨年8月に開催された『PART1』『PART2』では、2015年のデビューから2020年までの歩みを様々な資料で展示し話題となった。完結編となる今回は、2021年から2023年までのライブやミュージックビデオの衣装、そしてメンバーの私物など、膨大なアイテムを集め振り返るほか、2015年から2020年の衣装もプレイバック展示。レコーディング時の資料など「いつか展覧会があった時のために」とメンバーが保管していた貴重なものも初公開される。『美醜秘宝館 EXHiBiTiON OF BiSH』(2022年開催)より『美醜秘宝館 EXHiBiTiON OF BiSH』(2022年開催)よりまた、メンバーがライブなどで実際に使った衣装を買うことができるオークション「美醜秘宝館売買Show」も実施予定。会期中毎日開催され、日替わりで貴重な衣装が登場する。なおオークションはネットからも参加することができる。<イベント情報>美醜秘宝館 EXHiBiTiON OF BiSH PART3 THE FiNAL日程:4月29日(土・祝)~5月7日(日)会場:渋谷ストリーム ホール展示のみ鑑賞:各日12:00~19:00(1時間ごとの日時指定入場/18:00の回は18:30最終入場)オークション参加付き鑑賞:各日10:00開始チケット料金:展示のみ、オークション参加付きとも3,500円(税込)※日時指定FC先行先着受付:3月29日(水) 22:00~ 3月31日(金) 23:59一般発売:4月4日(火) 22:00~オークション:各日10:00より開始/会場またはネットから参加可能※事前に「うぶごえ」への会員登録(無料)が必要公式サイト:
2023年03月28日トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が若手アーティストの活動支援として開催する展覧会『TOKAS-Emerging 2023』が、第1期:4月8日(土)〜5月7日(日)、第2期:5月20日(土)〜6月18日(日)の2期に分けてTOKAS本郷で開かれる。『TOKAS-Emerging』は、2001年から、日本在住の35歳以下のアーティストを対象に個展開催の機会を提供してきたプログラム。『TOKAS-Emerging 2023』では全国から81組の応募があり、審査を経て6名のアーティストが選ばれた。各会期の初日には、審査員を招いて出展アーティストとのトークも開催される。第1期に発表するのは室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒。表現とは他者への暴力性を少なからず内包する行為であると捉える室井は、幼少の頃に描いた絵とエピソードを現在に繋げるような絵画やインスタレーションとして展開する。井上は、個(人)が日々感じる怒り、違和感の原因ともいえる差別の構造や、周縁と中心との関係を、海岸沿い出身者との対話を起点として、絵画や映像、テキストなどで示す。宇佐美は、性暴力によって身体を物体にさせられた過去を持つ人間の話をもとにビデオゲームを制作。他者の経験を追体験するシミュレーションを通じて考える機会をつくる。いずれも暴力や差別をさまざまな視点から考える作品となりそうだ。第2期に発表するのはちぇんしげ、大東忍、岡本大河。ちぇんしげは、自らが住むアパートの大家との関係を一連の記述/記録として提示し、虚実入り混じる展示を試みる。大東は、秋田県の風景を舞台に、身体を澄ますために踊り、風景を「踏み慣らす」ことで境界や道をつくり、「踏み鳴らす」ことで風景の声に耳を傾け、鎮魂し、祝福を表現。それを描いた木炭画などを展示する。他者の言葉や時間に触れるとき、それは虚構として立ち現れると語る岡本は、現実と虚構(=他者の現実)の間で新たな現実を見つめ、豊かに夢想する術を探る。いずれも人々の営み、記憶などをあらためて捉え直す場となりそうだ。新しい世代の視点を通じて、世界を見つめ直してみたい。参加作家:Part 1|室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒Part 2|ちぇんしげ、大東忍、岡本大河<開催情報>『TOKAS-Emerging 2023』会期:Part 1|2023年4月8日(土)~5月7日(日)Part 2|2023年5月20日(土) ~6月18日(日)会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷時間:11:00~19:00 (入場は18:30まで)休館日:月曜日料金:無料公式サイト:
2023年03月28日設備の入れ替え及び建物のメンテナンスのため、4月10日(月) より2024年秋までの予定で長期休館に入る三菱一号館美術館。休館前最後の展覧会となる『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』が4月9日(日) まで開催されている。江戸後期を代表する浮世絵師、歌川国芳のもとで学び、良きライバルとして当時人気を二分した落合芳幾(おちあいよしいく)と月岡芳年(つきおかよしとし)。同展では、国芳の門弟として腕を磨いたふたりの作品が、江戸から明治という激動の時代のなかでどのように変化していったのか、両者を対比させながら紹介。大阪で書店を営んだ浅井勇助氏が収集し、幕末明治の浮世絵を網羅する「浅井コレクション」をはじめとする貴重な個人コレクションを中心に構成されている。ともに江戸に生まれた芳幾と芳年は、10代のほぼ同時期に国芳に入門。慶応2-3(1866-67)年には、幕末の不穏な世相を反映し歌舞伎や講談の残虐シーンを分担して描いた「英名二十八衆句」を共作し人気を博すが、明治維新を迎え、浮世絵が衰退していくなかで、芳幾は新聞錦絵などの新しいジャンルを開拓。芳年は浮世絵での表現にこだわり続けるなど、それぞれの道を模索していく。(左):月岡芳年《英名二十八衆句 勝間源五兵衛》1866年、(右):月岡芳年《英名二十八衆句 姐妃の於百》1866年、ともに西井コレクション(左):落合芳幾《英名二十八衆句 濱島正兵衛》1867年、(右):落合芳幾《英名二十八衆句 十木伝七》1866年ともに西井コレクション展示の序盤では、二人の師である国芳の作品や、国芳の作風を継承し、芳幾、芳年それぞれが描いた武者絵を中心に紹介されている。(左):歌川国芳《初代沢村訥升の春永 六代目岩井半四郎の蘭丸 四代目坂東三津五郎の武智光秀》1834年浅井コレクション武者絵に役者絵、美人画、風俗画にいたるまで幅広く描き、幕府の規制をかいくぐって風刺を続け、江戸庶民の人気を得ていた国芳。なかでも最も得意としていたのは武者絵で、芳幾は国芳が手掛けた武者絵の人気シリーズ「太平記英勇伝」(1848-53年)の作品を引継ぎ、1867年に同名シリーズを発表。両者を見比べると、芳幾がいかに師の作風に非常に忠実に描いているかということがわかるだろう。(左):歌川国芳《太平記英勇伝 根来小水茶》1848-53年浅井コレクション落合芳幾「太平記英勇伝」1867年浅井コレクション※前後期で頁替えあり。写真は前期展示のもの一方の芳年も、1883年から4年の歳月をかけて武者絵のシリーズ「芳年武者无類」を出版している。こちらは、無地の背景や人物の配置など独特な構図で描かれた芳年の武者絵の金字塔的シリーズで、芳年が国芳から継承した画風を革新的なものに変えていったということを見て取ることができる。(左):月岡芳年《芳年武者无類 日本武尊 川上梟師》1883年(右):月岡芳年《芳年武者无類 相模守北條最明寺入道時頼》1883年ともに浅井コレクション明治に入り、芳幾が活路を見出したのが「新聞錦絵」というジャンルだ。芳幾は、戯作者の條野採菊(じょうのさいぎく、鏑木清方の父)らとともに東京初の日刊紙「東京日日新聞」を発刊。新聞からゴシップ的な記事を選び、テキストに即して描いた錦絵「新聞錦絵」を刊行するとたちまち人気となり、多くの追随者を生むことになった。のちに刊行された「郵便報知新聞」の新聞錦絵では、芳年が起用されている。(左):落合芳幾《東京日々新聞 四十号》1874年毎日新聞社新屋文庫(左):月岡芳年《郵便報知新聞 第四百二十五号》1875年毎日新聞社新屋文庫芳幾が新聞錦絵で成功する一方で、芳年は西洋絵画にも学び、自らの表現を突き詰めていく。歴史画も数多くのこしている芳年だが、晩年には100図からなる大作シリーズ「月百姿」に取り組んだ。これは、歴史上の人物や物語の登場人物などを月にちなんだ風景のなかに描いたもので、文学的で静謐なその作品世界は、芳年が試行錯誤のうえにたどり着いた境地を示しているといえる。(左):月岡芳年《月百姿 朱雀門の月 博雅三位》1886年(右):月岡芳年《月百姿 竹生島月 経正》1886年ともに浅井コレクション江戸から明治へ、浮世絵衰退の時代に生き、それぞれのやり方で時代に抗った芳幾と芳年。同じ師に学んだふたりの対照的な生き様を、それぞれの作品を通して感じとってみてほしい。<開催情報>『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』2月25日(土)〜4月9日(日) 三菱一号館美術館にて開催詳細はこちら:
2023年03月27日1994年にロンドンで設立されたヘザウィック・スタジオは、ニューヨーク、シンガポール、上海、香港など世界各地で革新的なプロジェクトを手掛け、世界のデザイナーや建築家から注目されるデザイン集団。彼らが手掛けた仕事といえば、上海万博の英国パビリオンや、ロンドン五輪の聖火台、グーグルの新社屋など、そのいずれも独創的!今をときめく建築界のトップランナーだ。世界が注目するデザイン集団の革新的な仕事術。本展はそのヘザウィック・スタジオの主要プロジェクト28件を、大空間で紹介する日本初の展覧会。創設者トーマス・へザウィックは、自身の信条を「建築という大きな建物や空間にも、魂を込める」と語る。これは人々が集い、対話し、楽しむという空間づくりを見据えてプロダクトや建築物のデザインをするという意味だ。なかでも特徴的なのがバイオフィリアに基づいて生まれた作品の数々。バイオフィリアとは、“人は本能的に自然とのつながりを求めている”という概念で、植物や水、太陽の光など、自然のゆらぎの中に、人は居心地の良さを感じると彼は説明している。自然界のエネルギーや建築物の歴史を取り込みつつ、小さなプロダクトも大規模な都市も創る。革新的なデザインの着想は、人を想う心が原点だと語る。展覧会は、彼らの仕事を〈ひとつになる〉〈みんなとつながる〉〈彫刻的空間を体感する〉〈都市空間で自然を感じる〉〈記憶を未来へつなげる〉〈遊ぶ、使う〉の6つのセクションで構成。日本の暖簾や垂れ幕に着想を得たユニークな展示デザインになっている。また会場では、彼らが手掛けたロンドンバスの高さ4mを超える原寸大模型も展示。さらに彼らがデザインした回転椅子《スパン》に座って、展望台からの眺望を楽しむこともできる。「作品は抽象芸術のようなもの。すぐに理解できなくても、時代や地域を超えて自由な解釈をしてもらえたら」とヘザウィック氏。足を運べば建築の魅力の正体がわかるはずだ。ヘザウィック・スタジオ《上海万博英国館》2010年撮影:イワン・バーン「たんぽぽ」の愛称が付いた上海万博の英国パビリオン。中核を6万本以上の透明なアクリルのポールが覆う。ヘザウィック・スタジオ《リトル・アイランド》2021年ニューヨーク撮影:ティモシー・シェンクNYの《リトル・アイランド》は彫刻風プランターが連なった水上公園。ヘザウィック・スタジオ《スパン》2007年-Courtesy:Magis撮影:スーザン・スマート座ると弧を描きながら360度回転する椅子。ヘザウィック・スタジオ《新ルートマスター(市バス)》2012年ロンドン撮影:イワン・バーンロンドンバスも彼らの手により50年ぶりにリニューアル。ヘザウィック・スタジオ《麻布台ヒルズ/低層部》2023年(予定)東京©DBox for Mori Building Co., Ltd.今秋に誕生する麻布台ヒルズ。低層部の建築は日本初のプロジェクト。Thomas Heatherwick1970年、英国生まれ。マンチェスター工科大学、RCAで3Dデザインを学び、’94年ロンドンに自身のスタジオを設立。以後は建築、空間デザインを軸に、世界10か国30以上のプロジェクトを担う建築界のスター。撮影:ラケル・ディニス※『anan』2023年3月29日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2023年03月24日