新アルバム『FUTURE』に収録されている「RAINBOW」が、「今後、グループにとって大事な一曲になると思う」と言う、三代目 J Soul Brothersの山下健二郎さん。「ダンスミュージックだけど、聴いているとジーンと感動したり、心が動かされる、これまでの三代目にはない新しい感性を持った楽曲だと思いました。7人が考えていることがリンクしたことや、海外の音楽プロデューサーと一緒に作るというチャレンジをしたからこそ完成した楽曲なので、思い入れはすごく強いです」各メンバーに密着した長編ドキュメンタリー映画『SEVEN/7』では、今まで知らなかった自分の表情を発見した。「最初は1年間も密着する意味があるのかと思っていたけど、そのときの気持ちや体調で変化する自分が映っていて、ものすごく人間味のある映像になっています。三代目というグループはもちろん、山下健二郎という一個人を知ってもらいたいですね。自分を客観的に見ることは恥ずかしいんですけど、海外で歩いていたり、リラックスしているときの何気ない顔が見られたのはよかった。自分を知るいい機会になりました」そこには、素の表情のほかに、充実した一年も映っている。「映画やドラマなど演技の機会もいただいたし、大好きなバラエティや話すお仕事ができたことも嬉しかったです。『オールナイトニッポン』も、4年目に突入しました。フリートークで2時間生放送というのはプレッシャーがあり、最初はすごく苦手意識がありました。でも、話す技術やゲストとのクロストークのやり方が学べたり、何より自分の生の声をリスナーに届けられることの大切さを教えてもらいました。心に浮かんだことを瞬時に話すので、スリリングだったり言葉が出てこないときもありますが、今の自分を100%リアルに伝えられる気がしています。今は『ZIP!』もやっていますが、ラジオの生放送で培ったものがなければ務まらなかったと思いますし、度胸がつきました」そうした個人の仕事は、すべてグループのため。「メンバー個人の仕事は、結果として三代目に返ってくることが一番だと思っています。そのためにもいろいろなレギュラー番組やCMに出たいし、欲は計り知れません。でも、ずっと先の未来、老後はゆっくりと釣りをしながら過ごす生活を思い描いてます。自分の幸せをどこに置くかということは大事だし、僕の場合は、それが小学3年のときに始めた釣りでした。DIYも好きなので、湖の前に家を建てて、ブラックバスを釣りながら暮らしたいですね」やました・けんじろう1985年5月24日生まれ、京都府出身。パフォーマー。『ZIP!』(日本テレビ系)の火曜MCを担当。『三代目 J Soul Brothers山下健二郎のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に出演中。ブルゾン¥254,000(BEN TAVERNITI TM UNRAVEL PROJECT/リステア TEL:03・5413・3708)その他はスタイリスト私物オリジナルアルバムとしては約2年ぶりとなる新作『FUTURE』を6月6日にリリース。今市隆二・登坂広臣それぞれのソロを含めた3枚構成。映像ディスク付き7枚組のタイプでは、各メンバーの1年間を捉えた長編ドキュメンタリー映画『SEVEN/7』も完全収録。※『anan』2018年6月6日号より。写真・YASUNARI KIKUMA(symphonic)スタイリスト・渡辺康裕(W)ヘア・宇津木 剛(PARKS)メイク・船引美智子ヘア&メイク・千絵(H.M.C)下川真矢取材、文・菅野綾子河野友紀重信 綾瀬尾麻美古屋美枝保手濱奈美(by anan編集部)
2018年06月04日ダンス&ボーカルグループ・三代目 J Soul Brothersの山下健二郎がパーソナリティを務めるニッポン放送『三代目 J Soul Brothers 山下健二郎のオールナイトニッポン』(毎週金曜 25:00~)。8日深夜の放送では、三代目 J Soul Brothersメンバー全員が登場する。これは三代目 J Soul Brothersが6日、ニューアルバム『FUTURE』が発売することを記念したもの。過去にも、同グループの今市隆二や岩田剛典などが出演しているが、メンバー全員の登場は今回が番組史上初となる。ニューアルバム『FUTURE』の制作裏話はもちろん、普段あまり聞くことのできないメンバー7人全員でのトークを予定している。また15日深夜の放送回には、お笑いコンビ・コロコロチキチキペッパーズとガンバレルーヤが出演予定だ。
2018年06月02日4月24日、山下智久(33)が米国のラッパーで俳優のウィル・スミス(49)のInstagramに登場。ファンから驚きと称賛のコメントが寄せられ反響をよんでいる。 ウィルはInstagramに息子で俳優のジェイデン・スミス(19)と山下、そして歌手のニッキー・ジャム(37)との4ショットを投稿。山下のことを「yamap」と紹介している。 動画も投稿されておりウィルとニッキーが踊る後ろで、ジェイデンと山下が一緒にダンスをしている姿が写り込んでいる。またニッキーのInstagramにも別角度の4ショットとダンス動画がアップされている。 これを発見したファンはウィルやニッキーのInstagramに「なぜ山Pがそこに!?」「やまぴーだ!!」「え!なんで!!何でなの!?やばーっ」と驚きのコメントをしている。 また、ファンの間で「ウィル・スミスと山Pって~すごすぎるっ」「山Pすごいなぁ」など称賛のコメントとともにSNSで拡散が広がっている。
2018年04月25日俳優の山下真司とタレントの壇蜜が、17日より全国で放送されるスクウェア・エニックスのスマートフォン用ゲーム『星のドラゴンクエスト』の新TVCM「山下先生シリーズ」2編に出演する。勇者役の山下真司と、保育園の先生から女戦士に変身する壇蜜山下が約30年前に“泣き虫先生”役で主演した人気学園ドラマを髣髴とさせる「山下先生シリーズ・部活」編では、部室でうつむく生徒たちに、「お前ら、なんでモンスターに負けたかわかるか!」「装備が弱いからだ!」と涙を流しながら、星ドラにおける装備の重要性を熱血指導。「山下先生シリーズ・壇蜜先生登場」編では、壇蜜が美しすぎる保健室の先生から勇ましくセクシーな女戦士に変身し、そんな壇蜜を前に、"メタスラそうび"を身に着けた山下は「うわぁ!」と大興奮して鼻の下を伸ばし、鼻血を出すというコミカルな演技を披露している。山下は「ドラクエをやっている人たちを、アっと言わせたいですね。"メタスラそうび"を身に着けた俳優が出演するCMは今までなかったし、今回は壇蜜さんのスタイルを見て驚く人もいるでしょう。とても楽しみです!」と感想を語り、CMの見どころについて「壇蜜さんが女戦士に変身するサプライズが、最大の見どころでしょう。そこにボクが間抜け面してビックリする、コメディな雰囲気を楽しんでいただきたい」とアピール。壇蜜は「ありがたいのと光栄なのと…でも、恐れ多いとも思います」と出演に恐縮気味で、「(ドラクエは)歴史のあるゲームですから。実写化したCMに自分が入ることで景観を損ねてはいけないと思い、今朝、ヘソの周りの産毛を剃ってきました」と撮影前の準備を明かした。
2018年03月16日3月13日、三代目J Soul Broters from EXILE TRIBEの山下健二郎(32)が、日本テレビ系情報番組『ZIP!』の火曜メインパーソナリティーになることが明らかになった。発表を受けYahoo!トレンドランキング上位にランクインするなど話題となっている。 これまで火曜日のメインパーソナリティーを務めてきたEXILE MAKIDAI(42)が3月いっぱいで卒業。4月から山下が引き継ぐことになる。 この日の放送で、山下は映像で出演し「おはようございます!4月から『ZIP!』の火曜日メインパーソナリティーを務めます三代目J Soul Brotersの山下健二郎です」と挨拶。 続いて、「先輩のマキさんが7年間やられたということで、背中を見てしっかり勉強して、僕なりの朝の顔になれれば。」と意気込み、「みなさんに元気をお届けできたらなと思っているので、笑顔でがんばっていきます」とコメントした。 これに対しファンは「山下健二郎がZIPのメインパーソナリティとか嬉しすぎでしょ」「今世紀最大のはぴねす朝からこんなに号泣するの初めてかも(笑)」「MAKIDAIさんの次は健ちゃんやん!! やばーー!もう毎週火曜録画やん」「健ちゃん頑張って〜!!嬉しすぎるよ〜」など喜びと応援コメントが相次いでいる。
2018年03月13日(写真:最初に会場入りした新垣結衣) 「クランクアップの際、山下さんは感無量だったようで涙ながらに挨拶していました。『このメンバーと一緒に最後まで走り切ることができたこと、本当に嬉しく思います』と締めくくると、新垣さんが抱きしめる一幕も。他のメンバーたちも駆け寄っていて、本当にいいチームだと感じさせました」(芸能関係者) 9月18日に放送された最終回の平均視聴率が14.8%を記録し、有終の美を飾ったドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)。前作から7年ぶりだったが、1話も視聴率首位を譲らないダントツのヒット。来年に映画が公開されることも発表された。 そんなドラマの打ち上げが9月21日、都内のホテルで行われていた。19時半のスタートを前に、主要メンバーで最初に姿を見せたのは、新垣結衣(29)。続いて山下智久(32)や戸田恵梨香(29)、比嘉愛未(31)や浅利陽介(30)らも笑顔で会場入りしていた。 「総勢200人ほどが参加していました。フジテレビの局長が『高視聴率で局を元気にしてくれた。今後もシリーズが続いてほしい』と挨拶すると、会場は大盛り上がり。抽選会も行われて、キャストがそれぞれ豪華景品を準備。山下さんが海外旅行ペアチケットを用意していると発表されると、どよめきが起こっていました」(テレビ局関係者) この日、出演者たちは熱い思いを語っていたという。 「比嘉さんは感極まって涙を流していました。新垣さんは『このドラマが自分にとっていかに大切か、改めて感じました』とコメント。山下さんが『コード・ブルーと自分の人生を重ねる部分がありました。最高のスタッフとキャストに囲まれて本当に幸せです』と話すと、割れんばかりの拍手が起きていました」(前出・テレビ局関係者) 1次会は23時ごろに終了。だがここで終わるはずもなく、一向は近くのカラオケ店へ。局側がマスコミから出演者をガードすべく、黒い傘の壁を作る超厳戒態勢だった。 「2次会ではスタッフによるダンスが披露されるなど、歌えや踊れの大宴会。主題歌であるMr.Childrenの『HANABI』をみんなで大合唱していました。結局2次会終了の朝5時まで、出演者が誰も帰らないほどの大盛り上がりぶり。映画化が決定しているので湿っぽい感じはなく、山下さんが『映画撮影でまた会おう!』と“再共演の約束”をしていました」(ドラマスタッフ) 深夜の熱唱で山下はチームの絆をさらに固めたようだ。
2017年09月27日アル・ゴア元アメリカ副大統領が出演し、地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー『不都合な真実』の続編となる『不都合な真実2:放置された地球』。この度、本作から我々へ警笛を鳴らす、目を背けずにはいられない特報映像と、本ポスタービジュアルが公開された。第79回アカデミー賞にて、長編ドキュメンタリー賞と歌曲賞の2部門を受賞したドキュメンタリー作品『不都合な真実』。また、アル・ゴアは地球環境問題啓発に貢献したとしてノーベル平和賞を授与され、映画はドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットを記録。その10年ぶりに製作された第2弾が、本作『不都合な真実2:放置された地球』だ。到着した特報映像では、数々の報道番組でもナレーションを務め、本年度の声優アワードで助演男優賞を受賞した声優界の重鎮、大塚芳忠のナレーションで進められていく。氷河融解、超巨大嵐、豪雨、洪水、大気汚染など地球温暖化の影響により起こる様々な異常気象が発生する現状に対し、「地球が悲鳴を上げている!もう限界なんだ!」と声を荒げるアル・ゴア。その一方で、映像ラストでは「地球温暖化が必要だ!寒すぎる!」と訴える米大統領ドナルド・トランプの姿も映し出され、シリアスな中にも皮肉がたっぷり込められた映像に仕上がっている。米国によるパリ協定の離脱が発表され、同盟国や米経済界などで波紋が広がる中、トランプの決断に対しアル・ゴアは「無謀で全く擁護できない行動」と一蹴。「これにより、世界の中での米国の立場は弱まり、限られた時間の中で気候問題を解決することが危ぶまれます」と警笛を鳴らし、「今回のトランプ大統領の決断は、多くの米国人が望んでいる結果とは異なりますが、彼が何をしようとも、我々のこの革命は続きます」と声明を発表、改めて地球環境問題解決への取り組みに対する確固たる決意を表明した。また、ボニー・コーエンとジョン・シェンク監督もまた、今回の決断に対し「非常にショックを受けるとともに失望しています」と声明を発表。本作について「当時パリ協定を実現させるために裏で奔走した人々の努力や情熱が描かれています」と語り、「トランプ大統領が世界に対する米国の貢献を邪魔するのであれば、我々ひとりひとりがこの地球のために立ち上がろうではありませんか」と訴えかけている。『不都合な真実2:放置された地球』は2017年秋、TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年06月29日6月13日で芸人を引退し女性自身記者となった、オモロー山下こと山下しげのり(48)。翌14日の「よしもとオススメ芸人2017お披露目会」で芸能記者デビューを飾った彼に、初めての取材原稿を書いてもらったーー。 6月14日、「よしもとオススメ芸人2017お披露目会」にのものまねでお馴染みの芸人・おばたのお兄さん(29)が出席。交際報道のあったフジテレビ・山崎夕貴アナウンサー(29)を連想させる質問が飛び交い、タジタジの展開となった。 同イベントは、芸人たちが学園祭に呼んでもらおうとアピールするために開かれたもの。司会をライスが務め、会場には学園祭の実行委員会の学生らの姿も。芸人たちが順番にネタを披露していくなか、トップバッターがおばたのお兄さんだった。 お得意の小栗旬ネタでしっかり笑いを取っていくおばたのお兄さん。ネタ終了後のトークでは、司会のライスがフジテレビの山崎アナを連想させる質問を連発する。簡単な計算問題の答えはすべて「8」。「好きなウイスキーの銘柄は?」との質問で「山崎」と答える方向に追い込まれたおばたのお兄さんは、「山崎ハイボールがいちばん好きです」と回答。「一見お高く見えるようですけど、意外に素朴な味がする」とコメントし、会場を沸かせた。 またおばたのお兄さんは次の仕事に急いで行かなければならず、最後にライスの田所仁(34)が「次の現場までノンストップで行って下さい」と山崎アナの出演番組をもじって送り出すと会場は笑いに包まれていた。 この日は他にも安倍総理のものまねで知られるビスケッティやマツコ・デラックス(44)のモノマネタレント・北条ふとし(40)、ガンバレルーヤ、尼神インター、ムーディ勝山(37)、天津・木村(41)、トレンディエンジェルらも参加しイベントを盛り上げていた。 その後の囲み取材ではおばたのお兄さんの交際について「知っていたんですか?」と投げかけたが、尼神インターから「声が震えてる」とイジられる始末。レポーターからも「芸人さんとかぶり過ぎ」とダメ出しされるなど、散々な記者デビューとなった。 現在大ブレーク中のおばたのお兄さんだが、昨年学園祭に呼ばれた数は0校。だが今年はすでに母校である日本体育大学からオファーが届いていることを聞き、嬉しさのあまり小栗旬のものまねを忘れるほど喜んでいた。この勢いなら、今年の学園祭キングも夢ではなさそうだ。
2017年06月15日「吉本を辞めて、女性自身の記者になります!」 そう意気込みを語るのはオモロー山下(48)だ。91年11月にお笑いコンビ「ジャリズム」を結成した山下だが、11年にコンビ解散。元相方の渡邊鐘(47)は「世界のナベアツ」名義でも活動していたが、桂三度として落語家転身を果たしている。 そして今回、相方の後を追うように山下が決断したのは、なんと「芸人引退」という一大決心!よしもとクリエイティブ・エージェンシーとの契約を終了し、女性自身の記者として再出発するというのだ。だが、そもそもなぜ引退なのだろうか? 「体力ならぬ、能力の限界ですね。これまでいろんなことに挑戦してきました。ゆるキャラが流行れば自分でも作って『ゆるキャラグランプリ』にエントリーしたし、YouTuberがブームになれば動画も投稿しました。でもどれも絶望的な結果でした(笑)。それなら本業をと思い、今年の『R‐1ぐらんぷり』にも出場しました。でも結果は1回戦落ち……。デビューから25年目、そろそろ区切りをつけようと思ったんです」 12年に都内でオープンしたうどん店「山下本気うどん」の経営は続けるが、芸能界から完全に離れることは考えられない。そこで選んだのが“芸能記者”の道だった。だが取材される側から取材する側へ転身するというのは異例のケース。その理由を山下はこう続ける。 「自分が取材を受けてきたなかで、さまざまなタイプの記者さんがいました。リアクションのいい人だと話しやすかったし、逆に重い雰囲気のなかだと話しにくいこともありました。そうした“受け手側の気持ち”がわかるからこそ、取材対象に寄り添う記者になれると思ったんです。芸人として培ってきた“話芸”も活かしていきたいですね」 「オモロー!」と叫ぶ持ちギャグで知られるも、“スベリ芸人”と称されてきた山下。だがこの日の彼の表情は、真剣そのものだった――。実際、世話になった近しい先輩芸人たちにも転身は報告済みだという。だが当初は厳しい反応もあったようだ。 「連絡先を知っている松本人志さん(53)や今田耕司さん(51)、東野幸治さん(49)や宮迫博之さん(47)には、直接お会いしてお話ししました。最初は驚いていたし、複雑な気持ちだったと思います。『会いにくくなるし、賛成はできないな』など警戒しているようでした。でも思いを伝えていくと、次第に『おもしろいやん!』と応援していただけるようになりました。元相方の渡邊とも連絡を取りました。『頑張れよ。俺も取材してもらえるように頑張る』と送り出してくれました」 今後、どんな記者になりたいのか。山下は最後に居住まいを正し、抱負を語った。 「芸人をやってきて思うのは、まだ世に出ていない面白い若手がいるということ。そうした人をクローズアップしたいですね。あとは先輩芸人へのインタビューなど、これまでの人脈をいかした取材もしていきたい。頑張りますのでよろしくお願いします!」 異色の芸能記者・山下の挑戦が、いま始まる。
2017年06月13日ドキュメンタリー映画『不都合な真実』の続編となる、『不都合な真実 2:放置された地球』が2017年11月17日(金)に公開される。『不都合な真実』とは2006年に公開された『不都合な真実』は、アル・ゴア元アメリカ副大統領が出演し、地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー映画だ。地球温暖化によって引き起こされる数々の問題を説いた衝撃的な内容で話題となった。カンヌ国際映画祭で特別上映され大喝采を浴び、第79回アカデミー賞では2部門(長編ドキュメンタリー賞/主題歌賞)を受賞、ドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットに。さらに、2007年には地球環境問題啓発に貢献したとして、アル・ゴアはノーベル平和賞を授与された。10年の時を経て描かれる“放置された地球”10年の時を経て、その続編となる本作が完成した。世界的エコムーブメントが巻き起こった後のこの10年間で果たして何が起こったのか、カメラは衝撃の現実を映し出していく。前作では見られなかった、必死の形相で、声を荒げ、祈るように使命を全うしようとするゴアの姿も追う。今も世界中を飛び回り、地球環境問題に取り組む人材の育成を支え、国際的に影響を与え続けている彼は、一体どんな「真実」を突き付けるのだろうか。『グッド・ウィル・ハンティング』や『スポットライト』の製作陣製作陣には、前作『不都合な真実』の監督であるデイヴィス・グッゲンハイムを筆頭に、当時のスタッフ陣が集結。さらに『スポットライト』に関わったジェフ・スコール、『グッド・ウィル・ハンティング』『キル・ビル』シリーズのプロデューサーであるローレンス・ベンダーが参加している。なお『不都合な真実 2:放置された地球』は、2017年10月25日(水)から11月3日(金・祝)まで開催される東京国際映画祭のクロージング作品にも選ばれている。作品詳細『不都合な真実 2:放置された地球』公開日:2017年11月17日(金)監督:ボニー・コーエン、ジョン・シェンク製作総指揮:ジェフ・スコール、デイヴィス・グッゲンハイム、ローレンス・ベンダー、ローリー・デイヴィッド、スコット・Z・バーンズ、レスリー・チルコット製作:リチャード・バージ、ダイアン・ワイアーマン全米公開日:2017年7月28日(金)(C)2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年05月13日亀梨和也が恋愛に運がない主人公を演じ、主人公の“運命の人”を木村文乃が、山下智久が“神様”役で出演、亀梨さんと山下さんの約12年ぶりとなる主題歌ユニットも話題のドラマ「ボク、運命の人です。」が4月15日(土)今夜放送開始となる。今回亀梨さんが演じる主人公の正木誠は、なぜか付き合う女性たちには大きな難があって挙句別れを告げられるような恋愛を重ねてきたという、とにかく“女運”がない男。この4月、都内の会社に異動してきた誠の前に、山下さん演じる自らを“神”を名乗る謎の男が現れることから物語は始まる。“神”は誠が“運命の人”と信じ交際中の女性について「残念ながら君は騙されている」と告げる。“神”がTVを点けるとそこには美人局の容疑者として逮捕されている彼女の姿が。みずからの不運を嘆く誠に“神”は「それは君に『本当の運命の人』がいるからだよ」と1枚の写真を差し出す。その写真こそ木村さん演じる今作のヒロイン・湖月晴子のもの。誠は晴子のことを知らないのだが“神”いわく5歳の頃海水浴場で、大学受験のとき試験会場で、今年の初詣でも神社で…人生のなかでこれまで何度も「運命」のすれ違いを重ねてきた女性だという。さらに彼女は誠が異動してきた会社の壁を挟んで背中合わせで仕事する「運命」の距離にいるという。一方の晴子も今年で30歳を迎えるものの男運に恵まれず「次こそ最後の恋愛にしよう」と、堅実で地に足の着いた人と恋愛することを願っていた。会社のビルで晴子と同じエレベーターに乗り合わせた誠は焦るが、勇気をふり絞って「あの…ボク、運命の人です…」と声をかけるも、突然の発言を晴子は気味悪く感じてしまう…最悪の出会いから始まる最大の運命の物語。運命を武器にした男の恋の冒険が始まる!…というのが本作の物語。亀梨さん、木村さん、山下さんを取り巻くキャストには、ヒロイン・晴子と同じ会社で働く親友・四谷三恵役に菜々緒。「A LIFE~愛しき人~」や「サイレーン刑事×彼女×完全悪女」など数々のドラマで“悪女”のイメージが強い菜々緒さんだが、今作で演じる三恵は超自由な性格で晴子の恋に大きな役割を果たすという役どころ。“悪女”イメージを一新する菜々緒さんの演技も見どころだ。そのほか誠の会社の超自然派な部長・烏田翔吉役に田辺誠一、晴子の両親役で杉本哲太と石野真子、誠の上司・関原卓役に大倉孝二といったベテラン勢から、誠の同期・葛城和生役でハライチ・澤部佑、晴子と三恵が勤務する会社を取り仕切る女上司で“行き遅れ”の鳩崎すみれ役に阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子といったバラエティに富んだキャストが出演。亀梨さんと山下さんは2005年に大ヒットしたドラマ「野ブタ。をプロデュース」以来の共演。当時“修二と彰”名義で発表した主題歌「青春アミーゴ」が大ヒットしたが、今回12年ぶりに亀梨さんと山下さんがユニットを結成。“亀と山P”として主題歌「背中越しのチャンス」を担当するのも注目ポイント。成長した2人の姿に感慨深い想いを抱く視聴者も多いのではないだろうか。誠は晴子と付き合うことはできるのか!?“運命の恋”の行方をお楽しみに。ドラマ「ボク、運命の人です。」は4月15日(土)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2017年04月15日女優の山下聖菜(18)が演じる白蛇の化身・白娘(パイニャン)の姿が、このほど明らかになった。山下は、5月25日から東京・新宿の「紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA」で上演される舞台『幻想奇譚 白蛇伝(げんそうきたん はくじゃでん)』で主演する。中国では四大民話として著名な純愛映画『白蛇伝』。ある日、深い傷を負って下界へと落ちた白蛇の妖・白娘は、心優しい薬売りの青年・許仙によって一命を取り留める。白娘は許仙への愛を誓うが、それを許さない者たちが現れ、2人の仲を引き裂こうとする。2.5次元作品からサスペンスまでを幅広く手掛けてきた菅野臣太朗氏が脚本・作・演出を担当する。かつては天界でも大暴れしていた白娘は、人間界ではその姿を隠して懸命に生きようとする。今回公開されたビジュアルは2つの姿を写したもので、白娘になりきった山下からは切なく妖艶な雰囲気が漂う。山下は、2015年の舞台『NEW WORLD』で本格デビューを飾った女優。出演情報が発表された当時、その鋭い眼差しが同事務所・スウィートパワーの先輩である黒木メイサをほうふつとさせるとしてマスコミでも注目を集めた。本作でも眼力は健在だ。
2017年04月13日子連れでの外食やお出かけは、何かと大変なもの。私の場合、下の子が4歳になりましたが、まだまだ大変。話がわかるようになったとはいえ、食事が終われば席を立ち歩きまわり、まわりの人に迷惑をかけないか心配したり、上の子の小学校の参観日では飽きてしまい、騒いだり走ったりが始まる始末。仕事の打ち合わせなどは(私が集中できないので)子ども同伴では、絶対にできないと改めて思います。子どもと一緒にできる楽しいこともたくさんあるものの、たまには子どもと離れてリフレッシュしたいのがママの本音でもあります。託児付きでランチやエステが楽しめる「ここるく」に注目!そんな子育て中のお母さんに嬉しいサービスを提供しているのが、“ママのお出かけプラットフォーム”「ここるく」。託児付きで、レストランでランチをしたり、エステでリフレッシュしたり、習い事ができるという、なんともありがたいサービスです。託児スペースは、ランチする店内にある個室や、エステで施術を受ける部屋の隣など、徒歩5秒から2分以内という近さの「スグそば保育」を実施。心配になった時にも、すぐに見に行ける距離感が安心です。子どもを見てくれるスタッフ「だっこママ」は、保育士や幼稚園教諭の資格を持っている方や育児経験者なので、安心して子どもを預けられます。託児付きのホテルランチが4880円! 兄弟姉妹の保育の追加も可能具体的なプランと料金を見てみると、5月10日(水)11:30〜13:30に開催される第一ホテルアネックス『ラ・パランツァ』(銀座)のランチでは、コースプラン、ブッフェプランのどちらかが選べて、コースプランなら5400円、ブッフェプランでは4880円(どちらも1名託児付き)。兄弟や姉妹がいる人は、託児の1名追加も2160円でできるそう。エステは、4月27日(木)11:00〜13:00で開催される一軒家隠れ家サロン『TIRAVI』(五反田)のプランでは、フェイシャルコースは8640円、ボディコースは1万1880円(どちらも1名託児付き)。こちらも託児の追加が2160円でできます。当日の流れは、子どもを預けた後にウェルカムドリンクで迎えられ、カウンセリング、そして施術後には、管理栄養士さんが手がける美容に良いランチがいただけるのもポイントです。魅力的なプランを最小限の手間で利用でき、なおかつ料金は手頃、きちんと保育をしてくれる人が付くという手厚いサービスがママ心をくすぐります。ママがリフレッシュ&良い状態をキープし、楽しく子育てをする「ここるく」の代表である山下真実さんに、「ここるく」への思いを聞きました。「私自身が5歳と0歳の二児のママです。5年前に子育てを始めた頃、それまで何の苦労や心配もせずに行けていたお店が、子連れになった途端、手が届かない・行けないお店になってしまいました。しばらくは我慢していましたが、この先何年も行けないと思う疎外感や、思うようにお出かけできないストレスを感じました。それが、このサービスを始めたきっかけです。『ここるく』は、ママが普段できないことをできる嬉しいサービスで、ママがリフレッシュすることで本来の状態をキープし、良い育児ができることを目指しています。ママのコンディションが良ければ、子どもにも良い環境が生み出せるはずです」今後はレストランの拡充、親子交流の場となるサービスを提供したい今後の新たなプラン、充実させたいサービスなどについても聞いてみました。「現状の『すぐそば保育付きレストラン』のプランでは、ママが本当に行きたいレストラン、行きたいエリアのレストランをさらに増やしていきたいです。新たなサービスとしては、子どもと一緒に、親子で交流できる場所やプランの提供、ワークショップなどの展開をしていく予定です。たとえば、小児救急を学べるワークショップや、リトミックができるプランを検討しています。そういったサービスを通じて、ママ同士の新たな出会いの場になったり、子育てに役立つことを学べたりとする良いと考えています」「ここるく」は、日本商工会議所主催の第14回「女性起業家大賞」で最優秀賞を授賞し、各メディアでも多く取り上げられています。「子育てがちょっと息苦しくなった」「子連れだけど、ゆっくりランチをしたい」というときに、ぜひ「ここるく」のサービスを利用して、リフレッシュしてみてはどうでしょう。※記事の内容は、2017年4月現在のものです。写真提供・取材協力:ここるく<文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年04月04日あなたの日焼け対策、完璧ですか?「大丈夫」と思っていても、意外に日焼けしちゃってることってありますよね?紫外線対策の真実、おさらいしましょ。真実①日傘には使用期限がある数年前に買った日傘をデザインが気に入ってる等の理由で大事に使い続けてはいませんか?しかし、傘の表面にUVカット加工がされた日傘の寿命はなんと2年~3年と言われており、それを過ぎるとUVカット効果は消えてただの日よけになってしまうのです。晴雨兼用傘は、雨での使用頻度が高まるとそれだけUV 加工がはがれる速度が速まるので注意しましょう。半永久的な使用を望むなら、チタンやカーボンなど、素材自体にUVカット効果があるタイプの購入がおすすめです。真実②「SPF50の日焼け止めを塗れば1日日焼けしない」わけではない日焼け止めに記されたSPFという表記は「紫外線が当りだしてから日焼けするまでの時間(人により約15分~20分)を、その数字倍だけ遅らせてくれる効果がある。」という意味を指しています。すなわち、日焼け開始まで20分かかる人がSPF50の日焼け止めを使った場合、単純計算で1000分。つまり16時間半ほど日焼け開始を遅らせてくれる。というわけです。こう聞くと、日照時間を考慮しても、朝塗れば1日守ってくれそうな気分になりますよね?しかし、これが大間違い。汗や皮脂で日焼け止めは確実に取れたりムラになってりしているので、こまめに塗りなおすことが重要です。 真実③サングラスは目そのものより目の周りの皮膚を守るためにかけるべき「目から紫外線が入る」「目から紫外線を浴びるとシミになる」と、最近はよく耳にするようになりました。もちろん、日を直接目から浴びることで眼の病気も発症しかねませんし、シミの原因になることも考えられます。でも、実際には、目そのものには本来紫外線から守る力が備わっているため、日常生活レベルではそこまで神経質になる必要はありません。では、なんのためにサングラスをかけるのか。それは、「目元の皮膚を守るため」です。目の周りの皮膚は非常に薄くできています。スキンケアやメイクオフの際も「優しく」がポイントであるのは有名な話ですよね。よりデリケートな目元の部分に、強度な日焼け止めを毎日塗るのは負担がかかります。でも、ここを守らなければシワになってしまう。そんな時に活躍するのが紫外線カット効果のあるサングラスです。あなたの紫外線対策は正解でしたか?夏を楽しみながら、ずっと綺麗な肌でいるために、隙のない対策をしましょう!
2016年07月17日フラワーアーティストの山下郁子が手掛けるFLOWER ART AND ARRANGEMENT TSUBAKIは、フランスの子供向けライフスタイルブランド・ボントン(BONTON)とコラボレーションし、5月8日に母の日に向けたギフトアレンジメントのワークショップを開催する。同ワークショップでは、ボントンの16SSコレクションをイメージした色鮮やかな草花を丸く束ねて、小さなジョウロに生ける可愛らしいギフトアレンジメントを制作できる。ジョウロはブルーとピンクから選択が可能。子どもたちは季節の花にふれながら、花をいける楽しさや植物の面白さを体験する機会となっている。なお、ワークショップは5月8日午前11時から12時まで(満席)、13時から14時まで、15時から16時までの3回で、定員は各回10名。応募期間は4月30日まで。【イベント情報】「MOTHER’S DAY WORKSHOP」会場:BONTON 代官山店住所:東京都渋谷区鉢山町13-16会期:5月8日時間:11:00~12:00(満席)、13:00~14:00、15:00~16:00料金:税込6,000円対象:3歳から予約方法:CONTACT@TSUBAKI-TOKYO.JP にメールにて受け付け。なお、申し込み時には下記1~3の項目が必要。1.子供の名前、年齢、性別 2.保護者の名前と電話番号3.ジョウロの色希望(水色またはピンク色)
2016年04月27日共演は今回で4度目。24歳での初共演以来、プライベートでも親交の深い伊藤英明は、山下智久にとって「頼れる兄貴」。映画『テラフォーマーズ』への出演オファーを受け、山下は「主演が英明さんと聞いて、すぐに『ぜひ参加したい!』と思った」と明かす。その他の写真伊藤は共演者として俳優・山下智久の成長をつぶさに見てきたといえるが「印象は、最初に会った時から全く変わらない。口数は少ないけど熱くて、ストイックで男らしい。礼儀正しいし、家族をすごく大切にする優しい男なんですよ」と俳優として、人間として最大限の称賛を送る。これまでの共演と違ったのは、メガホンを握るのが、山下にとっては初体験となる三池崇史監督であり、累計発行部数1500万部を超える大人気漫画の映画化であるということ。ふたりの“共闘”は物語の上での大きな見せ場だが、この挑戦にはどう向き合ったのか?昆虫の特性・能力をミックスされて火星に送り込まれた15人の乗組員が、火星で恐るべき進化を遂げた“あの”害虫を駆除すべく戦うさまを描くアクション・エンターテインメント大作。当然、戦いのシーンが重要になる。総重量20キロを超えるスーツに昆虫への“変異”の特殊メイクをまとい、アクションする。ただ激しく動けばいいだけなら、伊藤も山下も身体能力、パワー共に問題ない。難しいのは後から加わるCGを想定して、緻密な計算の下で、相手がいない状態でアクションをしないといけないという点。伊藤は「ひとつのシーンでも、最初にゆっくりと合わせて、それから僕がエアーでやる、次はCG用のテラフォーマーの動きを撮るためにもう1回……と最低でも3~4回は繰り返す。制約の中で緻密に計算して作っていかないといけない難しさがあった」と明かす。山下が演じた仁は、キックボクサーでバッタの特性を埋め込まれた男ということで、キックが特徴。「下半身のアクションはほぼCGで、上半身と下半身の動きを合わせるのは大変でした」と振り返るが、実際に完成したシーンを見て「クオリティに驚きました。想像していた何倍も素晴らしく、自分が自分じゃないような動きでした」と目を輝かせる。目指したのは「勢いとテンポのあるアトラクションのような映画」(伊藤)。「男はこういう映画にワクワクする――それを見て、女性は『男ってこういうのが好きなんだ』と“上から目線”で見て楽しんでほしいです」(山下)。『テラフォーマーズ』4月29日(金)より全国ロードショー取材・文:内田涼
2016年04月18日先日とある企業の人事担当者からこんなお話がありました。「エース級と呼ばれていた女性社員が、出産後に復帰したら働きぶりがガラリと変わってしまって……」。このエース級と呼ばれていた女性は、指示がなくとも率先して動いて、同僚の仕事が遅れていたらカバーし、自分がコミットした成果を着実に上げる。そんな働き方を出産前までしていました。産後は予定通り復帰したものの、以前ほど仕事への意欲が感じられないというのです。彼女の働く意欲が本当に減退したのかはさておき、周囲は「以前の彼女とは違う」と感じて少なからず困惑している状況です。きっと彼女自身も、周囲のそんな空気は察知していると思います。○仕事への意欲低下は本当?私たちの働き方、いわば「スタイル」はそれぞれ異なります。そのスタイルは外からも見えやすいので、周囲の人は相手のスタイルを見て「あの人は仕事が好きだよね」といった風に勝手に位置付けていくものだと思います。これとは別に、同じく一人ひとりが持っているものとして、何のために働くのかという仕事における「目的」があります。これはスタイルとは違って、外からは非常に見えにくいもので、基本的には本人が口に出して言わなければ分からないものです。この「目的」が見えないので、周囲はスタイルからその人の目的を勝手に推測します。いわゆるバリキャリ・ゆるキャリと言われる分け方も、外から見た誰かが勝手に分類したものではないでしょうか。このように他人から見えるのは仕事のスタイルでしかないので、産育休から職場復帰したものの、これまでより早く退社するようになったり、今まで1人で完結していた仕事を同僚に振ったりするようになると、周囲は「あの人なんか変わった……」と違和感を感じるようになるのです。実際には「スタイル」だけでなく「目的」も同時に変化していることが多いのですが、ここで問題なのは、スタイルの変化だけが目立って、目的が変化したことに周囲の誰も気づいていないことです。そうこうしている間に、周囲は仕事のスタイル変化から勝手にネガティブな推測を始めます。その結果として、冒頭の人事担当者の発言のように「以前は意欲的だったのに、最近やる気が感じられないなぁ」などと捉えられてしまうのです。○職場では、出産後の価値観の変化を伝えよう出産というライフイベントが母親に与える影響は大きく、価値観がガラリと変わることだって珍しくありません(むしろ、変化して当たり前だと筆者は思っています)。そんな中では、仕事に対する目的だって当然変わるでしょう。そこでオススメしたいのが、出産を経て職場に復帰する際には、産休前から変化した部分を自分自身で捉えて、「今後、私はこんな風に働いていきたいんです」と自分から口に出して伝えることです。そして、そんな女性社員を迎える側の上司や同僚も、以前と同じではない・変化してしかるべきという視点に立って、その変化を知る努力をするべきです。最近では、復帰前に面談をする企業が増えてきました。この面談では、単に条件や業務内容について話して終わるのではなく、この重要な変化について話し合う時間にしてもらいたいと思います。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィールここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年04月13日歌手・俳優の山下智久が脱毛サロン「エターナルラビリンス」の新CMキャラクターになったことが8日、わかった。CMは、映像ディレクター・田向潤監督のもと、ダークなおとぎ話のような世界観のなか、山下扮する"ジョーカー"が女性を美の世界へ誘うという内容。山下の31歳の誕生日である、4月9日より展開する。山下は「女性の皆さん、キレイになるために努力している姿はとてもすてきだと思います。引き続き、美を追求していってください」と、世の女性たちにメッセージを送った。また、「どうすれば運命を変えられるか」という質問に対しては「なりたい自分を想像して、そのためにどうしていくのかという考えと、実行力が一番、必要不可欠かなと思います」と語る。「ついついやらなければいけないことを後回しにしてしまったりすると思うのですが、なるべくそういう時間を少なくして、自分のなりたい自分になるための行動を起こしていくことが大事かなと思っています」と、ストイックな姿勢を見せた。
2016年04月08日厚生労働省は3月28日、「待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策」を発表した。保育所の認可化促進、施設整備費の支援、保活の実態調査などが盛り込まれている。その中でも議論が生まれているのは、小規模保育所の定員拡大だ。この点について、託児付きサービスを提供している「ここるく」の代表取締役で、保活事情に詳しい山下真実さんに聞いた。○待機児童解消までの"緊急的な取り組み"今回発表された施策は、平成27年4月1日現在、「待機児童数が50人以上いる114市区町村」もしくは「待機児童を解消するために受け皿拡大に積極的に取り組んでいる市区町村」を対象に実施されるもの。待機児童解消までの緊急的な取り組みとしている。「受け皿確保のための施設整備促進」「企業主導型保育事業の積極的展開」など大きく5つの枠組みに分かれているが、中でも議論となっているのは「規制の弾力化・人材確保等」に盛り込まれている取り組みであろう。主な内容は以下だ。(1)保育士の人員配置など、国の定める基準を上回る基準を設定している市区町村において、基準緩和を要請(2)自治体が支援する認可外保育施設(東京都では認証保育所)の認可化を促進するために補助金を出す。さらに積極的に認可をしない自治体には是正を要請(3)0~2歳児を対象とする小規模保育所の定員を19人以下から22人以下まで引き上げる(併せて例外として認められている3歳児以降の継続入園を推進する)(4)保育士の勤務条件を改善(短時間正社員制度の推進や、保育士の子どもの優先入園など)○「3歳の壁」を甘く見てはいないかこの中でも特に小規模保育所の定員緩和について、山下さんは「0~2歳児の枠を増やしても、3歳児以降の子どもが保育所に入れない可能性がある」と懸念を示した。小規模保育所については、対象が0~2歳児となっている。そのため、3歳児以降は新たに保育施設を確保しなければならない。いわゆる「3歳の壁」が立ちはだかるのだ。「3歳児の受け入れ枠が不足している認可保育園は、都市部で増えています」と山下さん。国は小規模保育所の定員緩和に併せて「小規模保育園等の卒園児の3歳以降の入園が円滑にできるよう、連携施設の設定に市区町村が積極的に取り組むよう促す」としているが、促すだけで果たして定員が確保できるのかは疑問が残る。一方、施策の中で国は「小規模保育所において例外として認められている3歳児以降の継続入園をしやすくする」という提言もしている。小規模保育所の定員が拡大すれば、次の保育施設が見つからなくても、3歳以降の継続入園が可能になるという論理だ。しかし国によれば、受け入れ枠が増えても人員基準や面積基準は満たす必要があるとのこと。つまり小規模保育所が受け入れ枠を増やすためには、保育士の数を増やしたり、保育所のスペースを確保したりといった措置が併せて必要になるようだ。山下さんは、「保育士が足りない、保育スペースが確保できないといった状況の中で、すぐに定員増とはならない小規模保育所も少なくないだろう」と語った。"緊急的な取り組み"として出された今回の施策。根本的な取り組みの着手に、国がいち早く取り組むことを期待したい。※写真と本文は関係ありません
2016年03月29日前回の連載で紹介した、育休中の母親たちがスムーズな職場復帰に向けて学ぶ「育休プチMBA勉強会」。私は自分の意見をどんどん発する参加者の姿に、衝撃を受けました。というのも、特に乳児と暮らしていると非言語でのコミュニケーション(泣き声から要求を判断する、表情から察する等)が中心になるため、どうしても母親は自分の言葉を失いやすい傾向にあります。そんな状態で、さらには初対面の人どうしが集まって、いきなり議論させるのは実はとてもハードルの高いことだからです。その視点に立つと、育休プチMBA勉強会では、有効なディスカッションを生み出すための精巧な仕組みがきちんと存在していることに気づきます。そこで本編では、代表者の国保祥子さんへのインタビューを通して、この勉強会がどのように母親たちの学びを最大化しているかについて掘り下げていきたいと思います。○初対面の母親たちが議論しあえる理由まずは会の進行役でもある「ファシリテーター」の存在。ファシリテーターは、過去の勉強会参加者の中から立候補し事前にトレーニングを受けた人が、各回1名配置されます。ファシリテーターの育成は、代表者である国保さんが直接担当する形をとっており「Teaching noteと呼んでいる進行計画を各自作成してもらい、それに対するフィードバックを繰り返してブラッシュアップしていきます」とのこと。育休中にその作業をこなすのは容易なことではなさそうですが、「育休中でもファシリテーション手法の勉強や自己研鑚(けんさん)に意欲のある人が、毎回手をあげてくれている」といいます。「ファシリテーターとは別に、勉強会の運営に携わる運営チームのスタッフが3名程度存在することに加えて、ディスカッションをする際に各テーブルでの議論を見るディスカッションリーダーが配置されます」と国保さん。このように比較的小さく明確なミッションを担う人材を適所に置くことで、ファシリテーターを補強する複層的な運営体制となっていることが特徴的です。そしてこのことが、はじめましての母親同士でもきちんと議論し合える環境を作っているのでしょう。○「両立は無理」の諦めムードをなくしたい勉強会で用いられるケースは、その場ですぐに読めるよう作成した国保さんオリジナルの資料が中心。労働時間や場所に制約を抱える制約人材(=参加者)のマネジメント思考をトレーニングすることに特化して編さんされたもので、母親自身にマネジメント視点に立った解決策を考えさせる内容のものが多くなっています。最終的には「あなたはどう行動しますか? と投げかけ議論に落とし込む」ことで、自分自身の足りないものに気づかせることを意識しているとのこと。インタビューの最後では意外にも「この勉強会は、今育休中の人のためにやっているというより、実はこれから出産・育児・復職する人のためにやっている」と語ってくれた国保さん。2つの大学で経営学を教える国保さんにとって最も身近な存在である20代の若者の間に「将来育児と仕事を両立したいけど、無理だろうな」と諦めムードが広がりつつあることに危機感を感じたそうです。そういった意味でも、今子育てをしている世代が育休プチMBAのような場で学ぶことで、また違った背中を後輩たちに見せていくことができるのではないでしょうか。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィールここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年にここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年03月16日東京都・池袋駅近くにあるオフィスの1室。子連れの母親たちが集結したその部屋は、赤ちゃんのほんわかした匂いが。いつもなら楽しい歌声でも聞こえてきそうなシチュエーションですが、そこで出会ったのは次々と自分の意見を発言しあう母親たちでした。この日私が訪れたのは、「育休プチMBA勉強会」という育休中の母親たちがスムーズな職場復帰に向けて学ぶ勉強会の会場。そこでは復帰にあたって、「自分自身が労働時間や場所に制約を抱える”制約人材”になる」という状況を客観的に捉え、制約に関わらず組織に必要とされる人となるためにどう行動すればいいかを学びます。運営の中心となっているのは、経営学博士を持ち、会の代表を務める国保祥子氏と、副代表の小早川優子氏。一般的にはマネジメント思考と呼ばれる思考技術で、なんとなく小難しい印象を受けるかも知れませんが、勉強会そのものは参加者である母親たちによる等身大の会話が中心となります。○職場復帰に向けた自信づくりに勉強会は、ある職場における状況や課題をテーマにした短いストーリー(ケース)を読み、それに対して参加者がコメントし合う形で進められます。4~5名ごとに島を作って座り、それぞれの島に議論のファシリテーションを担うリーダーが配置されますが、そのリーダーも基本的には他の参加者と同じ立場の人です(3回以上勉強会に参加している等、一定の条件はあります)。ケースを読み終えると、次は互いに意見を出し合う時間となります。テンポよく手が上がり、次々と発言が出ます。会話し始めると参加者の表情が変わり、頭の中が仕事モードに切り替わっていくのがよく分かります。言葉遣いも変化して、まるで職場でミーティングしているようなトーンで会話が進みます。このように自分の意見を他人に伝える機会や仕事モードに切り替えて思考する時間は、なかなか個人の努力だけでは作り出せないものですが、復帰を見据えて準備するには不可欠です。「育休プチMBA勉強会」では、そういった環境そのものを構築することにも十分な配慮と工夫がなされていることが、参加者の姿から伝わります。「育休プチMBA勉強会」では講師から答えを教えてもらうのではなく、自分の意見を言語化して発信することを通して、自分の考え方や視点、そしてその特徴について気づかせる内容になっています。MBAというネーミングから「なんだか難しそう」と思う方もいるかもしれませんが、自分がインプットしたものがそのまま自分の得るアウトプットになる感覚で、むしろ最も自分に合ったペースで学べる場なのではないかと感じました。そして、ここで得られる「自分で自分を鍛えた経験」は、復帰に向けた大きな自信につながることは間違いないでしょう。続いて次回も、「育休プチMBA勉強会」についてお伝えします。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年03月02日共働きを続けたい働く母にとっては、そのライフスタイルを上司が理解してくれないことで余計な苦労をする場合があります。共働きを批判されたり、文句を言われたりするといったケースはごくまれですが、会話の端々でかみ合わない部分が出てきてストレスになることが多いようです。しかし、今の20~40代の働く親世代の現状を見てみると、専業主婦の妻を持つ男性上司のもとで働いているケースが大半ではないでしょうか。そんな上司とうまく付き合っていくには、どうすればよいのでしょうか。そもそも、専業主婦の妻を持つ男性上司は、今の働く母たちをどう思っているのでしょうか。○無意識のうちに自分の人生が主軸に妻が専業主婦で、自分が働いて家庭を養っている男性にとっては、当然「家族のためにがんばろう! 」と思って働いています。その気持ちは共働きの母や父と全くもって同じであり、お互いプライドを持って働いています。一方で、今までずっと1人で家庭を養ってきた片働き上司にとっては、それ以外のライフスタイルを経験したことがありません。そうやって一生懸命やってきた結果、家族みんなが幸せに暮らせているとしたら、それは彼にとっての「幸せな生き方」といえます。自分が片働きすることで家族の幸せに貢献しているという自負や達成感を得ているはずです。(もちろん、その妻や子どもたちもそれぞれの役割で幸せな暮らしに貢献しているのですが)。そんな日常を送る上司にとっては、共働きの部下たちの”働く意味”を同じ温度感で理解できない時があるのかもしれません。幸せそうな専業主婦の妻をいつも見ている上司にとっては、共働きの女性部下を上司として幸せにできているのか、と考えてしまうかも知れません。それは彼にとっての正義感であり愛情なのですが、残念ながら受け手である共働き部下には余計なお世話でしかないでしょう。では、部下としてはどのように対処すればよいのでしょうか。まずは、「私は働くことを自ら選んでここにいる」ということを上司に発信していかなければいけません。ちょっと面倒くさいかも知れませんが、片働き上司にとってはそこが一番確信の持てないところなのです。逆にその気持ちが共有できてさえいれば、上司だって喜んで部下の仕事やキャリアアップに協力してくれるはずです。職場の同質性が高かった時代から、多様性を受容する時代になりつつある現代は、部下から生き方を発信する時代と言ってもいいかも知れません。※写真と本文は関係ありません○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年02月17日政府が整備を進めている「事業所内保育所」。平成27年度からは従業員以外の子どもを受け入れるなどの条件付きで、国から給付金が支給される制度が導入。さらに、次年度の予算案の中にも、企業が保育施設を整備するための補助金が新たに盛り込まれている。しかし、子どもを預ける立場の親にとって、本当にニーズがある施設なのか。託児付きサービスを提供している「ここるく」の代表取締役で、保活事情に詳しい山下真実さんに伺った。○企業が設ける保育施設で約5万人の受け皿を確保事業所内保育所とは、企業が主体となって開設する従業員向け託児所のこと。国は平成27年度から、従業員以外の子どもにも保育を提供する事業所内保育所に対し、市町村の認可事業として財政支援を行っている。さらに、平成28年度の予算案には「企業主導型保育事業」と呼ばれる取り組みにも補助金が投入されている。この制度は、市区町村の関与なく、1つもしくは複数の企業が企業内やその周辺などに保育施設を設置した場合、整備費や改修費、賃借料などを国が支援するというもの。利用日数や時間帯、それに地域枠なども自由に設定できる。政府は「事業所内保育を主軸とした企業主導型の多様な就労形態に対応したい」として、これにより、約5万人分の保育の受け皿を確保したい考えだ。○会社の近くは一見便利そうだけど……ますます整備が推進されている事業所内保育所。果たして子どもを育てる親にとってニーズの高い施設と言えるのか。山下さんによれば、働く女性に対してコンサルティングを行う中で、出産・育児を経験していない女性からは、将来的に「利用したい」という声が多く聞かれるという。一方で、双方を経験した女性では「できれば利用したくない」という意見が大半を占める。それはどうしてか。事業所内保育所は、都心の企業の中、もしくは周辺に開所されていることが多い。出産・育児を経験している女性は、通勤ラッシュの中、子どもを保育所に通わせるのは厳しいという現実が容易に想像できるからだという。「預け先がないよりは、あった方がいいという回答になると思う」とした上で、企業のある都心ではなく、「ベッドタウンのような場所に保育所を設けるというのが賢い手なのではないか」と提言した。○自分の目で見極めをしかし、デメリットばかりではないと山下さんは続ける。メリットとしてあげられるのが、子どもが熱を出したとき、または災害が起きたとき、すぐに駆けつけられることだ。「震災の時には、子どものお迎えが地震の翌日になってしまった人もいた」という。特に勤務先と自宅が離れている人にとっては、働いている場所の近くに子どもがいるのは大きな安心材料となるだろう。山下さんは最後に、「どんな形態の保育所であっても、保育の質を親の目でしっかり見極めることが大切だ」とアドバイスしてくれた。厚生労働省では平成29年度末までに50万人分の保育の受け皿を確保していく方針で、今後も保育所の数は増えていくだろう。事業所内保育所をはじめ、認可保育所や認証保育所など、さまざまな形態の保育所が整備されていく中で、大事なのはその形態ではなく、保育の中身。自分たちの生活や働き方にあった保育施設をぜひとも選んでほしい。
2016年02月04日子育てしながら仕事を続けていくためには、職場環境は重要なテーマです。子育てしながら働く人が、組織内で(特に日々の業務で接する人たちの中で)どう受け止められているかによって、働きやすさや居心地の良さは変わってくるでしょう。そして、これに強く影響してくるのが、チームをまとめるリーダー・管理職の考え方です。上の立場の人間がどのような雰囲気を作り出しているかによって、チーム内の受け止め方は大きく違ってくるでしょう。この手の会話で度々トピックに上がるのが、上司が女性で、しかもストイックな働き方をしている独身女性だと、子育て中の女性部下はやりづらいという話。やはり「女の敵は女」なのでしょうか?○部下も上司も実は同じ悩みを抱えている!?「結婚や出産といったライフイベントを経ても女性が働きやすい職場のイメージは? 」と聞くと、女性がたくさん働いていて女性管理職も当たり前のようにいる会社、という答えが大半の人から返ってきます。このように、女性がたくさんいた方が働きやすいとイメージする一方で、女性の上司だからこそ「やりづらい」と感じてしまうのは、自分の中に働き方像が確立されていないからではないでしょうか。女性はこんな風に働くものだ、こんなキャリアパスを目指すべきだと、どこかの雑誌やネットで見たイメージをなんとなく描いていて、それが自分の思いだと思い込んでいる人が案外多いと感じています。自分自身に問いかけて、自分の中から出てきた「こう働いていきたい! 」という思いが見いだせていないと、他人の働き方に翻弄(ほんろう)されたり、自分と他人の働き方が違ったとき、不安を感じやすくなったりします。先ほどの例でいうと、ストイックな働き方の独身女性を上司に持った時に「私も彼女みたいな働き方をしないといけないんじゃないか」というプレッシャーをより強く感じてしまうのです。そして、同じことが上司側の女性にも言えるのですが、上司自身も自分の働き方に自信がなかったり迷っていたりします。だからこそ、自分と他人(部下)の働き方が違うことに不安を感じてしまい、結果的に「私のように働きなさい」という無言のプレッシャーを部下に感じさせてしまうのです。もしかしたら、あなたの身近な上司だって、実際には弱気な面を隠しつつ無理して頑張る日々と実力のギャップに悩んでいるのかもしれません。そして、その姿にどこか引け目を感じてしまうあなた自身にも、似たような悩みがあるのではないでしょうか? そんな風に、上司も部下も同じ悩みを抱えているのだと知ると、お互いイライラして対立していること自体がなんだか滑稽な気もしてきます。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年02月03日子育てしながら仕事を続けていくためには、職場環境は重要なテーマです。子育てしながら働く人が、組織内で(特に日々の業務で接する人たちの中で)どう受け止められているかによって、働きやすさや居心地の良さは変わってくるでしょう。そして、これに強く影響してくるのが、チームをまとめるリーダー・管理職の考え方です。上の立場の人間がどのような雰囲気を作り出しているかによって、チーム内の受け止め方は大きく違ってくるでしょう。この手の会話で度々トピックに上がるのが、上司が女性で、しかもストイックな働き方をしている独身女性だと、子育て中の女性部下はやりづらいという話。やはり「女の敵は女」なのでしょうか?○部下も上司も実は同じ悩みを抱えている!?「結婚や出産といったライフイベントを経ても女性が働きやすい職場のイメージは? 」と聞くと、女性がたくさん働いていて女性管理職も当たり前のようにいる会社、という答えが大半の人から返ってきます。このように、女性がたくさんいた方が働きやすいとイメージする一方で、女性の上司だからこそ「やりづらい」と感じてしまうのは、自分の中に働き方像が確立されていないからではないでしょうか。女性はこんな風に働くものだ、こんなキャリアパスを目指すべきだと、どこかの雑誌やネットで見たイメージをなんとなく描いていて、それが自分の思いだと思い込んでいる人が案外多いと感じています。自分自身に問いかけて、自分の中から出てきた「こう働いていきたい! 」という思いが見いだせていないと、他人の働き方に翻弄(ほんろう)されたり、自分と他人の働き方が違ったとき、不安を感じやすくなったりします。先ほどの例でいうと、ストイックな働き方の独身女性を上司に持った時に「私も彼女みたいな働き方をしないといけないんじゃないか」というプレッシャーをより強く感じてしまうのです。そして、同じことが上司側の女性にも言えるのですが、上司自身も自分の働き方に自信がなかったり迷っていたりします。だからこそ、自分と他人(部下)の働き方が違うことに不安を感じてしまい、結果的に「私のように働きなさい」という無言のプレッシャーを部下に感じさせてしまうのです。もしかしたら、あなたの身近な上司だって、実際には弱気な面を隠しつつ無理して頑張る日々と実力のギャップに悩んでいるのかもしれません。そして、その姿にどこか引け目を感じてしまうあなた自身にも、似たような悩みがあるのではないでしょうか? そんな風に、上司も部下も同じ悩みを抱えているのだと知ると、お互いイライラして対立していること自体がなんだか滑稽な気もしてきます。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年02月03日「夫が料理してくれて助かるんだけど、後片付けはいつも私。結局、手離れ感はないのよね」。――こういう経験、働く女性なら一度はあるのではないでしょうか。せっかく家事分担に時間と労力を割くのであれば、お互いうまく分担してタスクを完了させたいと思うのは、夫と妻の共通見解のはずです。それなのに、「分担してもらったのに満足できない妻」と「分担してるのに不満を持たれている夫」が生まれてしまうのは、なぜなのでしょうか。実は、近年の家族心理学の研究において、夫が家事・育児を分担している量と妻の満足感はあまり関係していないとの研究結果が出ています。つまり世の中には、家事分担は平等とはいえないがお互い満足している夫婦と、互いにめいっぱい頑張っているのに満足していない夫婦がいるということになります。この違いを追求した研究から、次のような要因が示されました。○妻の伝える力が高いほど満足度が高い?!妻側に"自分の気持ちや意図を伝える能力"高く備わっているほど、「夫がサポートしてくれている」と認識している度合いが高いことが、同領域の研究を通じて示されています。これを要約すると、妻の伝え方が妻自身の満足度に影響しているということになります。妻としては、夫は子育ての当事者であるという考え方が根底にあるが故に、「手伝って」と援助要請しなくとも動いてくれて当然だという期待感があり、それが背景となって「夫は言わなくてもやってくれるだろう」と考えやすい傾向にあります。その結果として、協力してほしい内容やその方法を明確に伝えることなく、待ちの姿勢になりがちだと、研究結果は指摘しています。これらの結果が示唆するところは、「言わずとも分かってほしいと期待するよりも、自ら伝えようと試みた方が結果的に自分自身の満足度が高まる」ということ。そう聞くと「お願いすること自体がストレスなんですけど……」と感じる人も多いかもしれません。確かに、何かをお願いしてもなかなか動いてくれなかったり、拒否されたりして、「頼まなければよかった」と余計にイライラした経験のある人もいるでしょう。しかし、こういった援助要請を控えてしまう行為は、さらに夫婦関係を悪化させる要因となることも指摘されています。ですから、最初は辛くても、夫に伝えることから目をそむけてはいけないのです。女性は男性よりも非言語の情報を敏感に捉える傾向もあることから、「この状況を見れば分かるでしょ!? 」と察してもらうことを期待しがちです。しかし、残念ながら当の男性側はそういった情報からメッセージを読み取るのが苦手なようです。であれば、妻が夫に家事・育児の分担をお願いする際には、態度ではなく言葉で伝えることが大切です。例えば洗濯を分担してもらいたいのであれば、「洗濯をお願いね! 」というだけでなく、「毎日の洗濯と洗った後の洗濯干しまでお願いね。朝やっておいてくれれば、夜帰宅して私が畳めるから効率が良いと思うんだよね」といった風に、タスクの内容、頻度、タイミングやその結末まで明確に伝えた方が良いようです。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年01月20日「小さい子どもがいるんだから、早く帰りなよ」と上司に言われたら、あなたはどう感じますか。子どもが生まれても働き続けることは男女問わず当たり前の世の中ですし、母親も父親も働きながら家庭と育児の時間を大切にしたいと考えている今の世代にとっては、上記のような上司の言葉掛けはありがたいはずです。しかし、実際にはそんな上司の一言に傷ついたり、働く意欲をそがれたりという人は少なくありません。一体この背景では何が起きているのでしょうか。「早く帰りなよ」発言以外にも、「復帰する時は時短を取るんでしょ? 」「○君には、今度こっちのプロジェクトを担当してもらうよ」などといったフレーズも、働く親たちを何気に傷つけてしまう言葉の典型例です。○傷つく理由は部下側にもある!?言葉を掛ける側である上司本人はどう思っているかというと、まさかその一言が部下を傷つけたりやる気をそいだりしているとは思ってもいません。実際、上記の各フレーズを改めて客観的に見てみると、言葉そのものからは悪意やネガティブさは感じられないと思います。むしろ上司としては部下を思って良かれと思って言っており、配慮や応援の気持ちの表れであることが多いのです。にもかかわらず言葉を受け取る部下側が傷ついてしまうのは、「きっと今の私は期待されていないんだ」という弱気さや、「残業ができないからしかたないよな…」と制約がある中で働くことへの不安や後ろめたさとの葛藤が自分自身の中にあるからです。一概には言えませんが、ずっとバリバリ働いてきて、親としても頑張って働きたいとやる気のある人ほど傷つきやすい傾向もあると思います。「早く帰りなよ」といった上司は、仕事と育児の両立を応援しているからこそ、帰れる時には堂々と帰っていいよと言いたかっただけかもしれません。また、今までのようなプレーヤーとしての働き方だけでなく、マネジメントの力もつけてもらいたいと考えているからこそ「別のプロジェクトを担当してみないか」と言っているのかもしれません。そういった意図を部下にきちんと表現できない上司にも問題があることは否定しません。しかし受け取る側も、「どうせ私なんて期待されてないわ」と最初から否定的に捉えてしまうのは、上司の意図を理解するためのコミュニケーションを怠っていることと同義です。上司と部下がお互い信頼し合える関係にあれば、子育て時期特有の制約がありつつも組織に貢献し、個人の能力を伸ばす環境はもっともっと整うはずです。親となって働く今後を考えるにあたっては、はじめは勇気がいるかもしれませんが、お互い腹を割って話してみることが重要なのではないでしょうか。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2016年01月13日○ノー残業や時短でも能力開拓はできる!働く親たちの年末は目が回るような忙しさ! それでも年末が近づいてくると、この1年を振り返って自分を褒めたり反省したりと「総まとめ」することが増えますよね。働き方に制約が生まれやすい子育て時期には、結果や成果で仕事の出来栄えを測ってしまうと反省点ばかりが目に付くかも知れません。残業ができない、時短勤務で働いている、急な休みが発生する……。そういった働き方への制約がどうしても生まれやすいので、制約なしに働いている人と結果だけを比べると満足いかない人も多いことでしょう。でも、制約があるからこそ鍛えられた能力って結構あるのではないでしょうか。この1年であなたが努力や工夫をしてきたことを振り返ると、新たに獲得した能力が見えてくると思います。例えば、処理能力の向上。同じ時間でも、処理できる業務の量がアップしていませんか。以前はタスクに着手するまでにだらだらと時間がかかっていたけれど、復帰してからは気持ちの切り替えが早くなってテンポ良く仕事をこなせるようになり、集中力を高めてより効率的に処理できるようになったという実体験はよく耳にします。これは、時間的に制約のある働き方をしているからこそ得られた能力でしょう。そして、これまで頼り下手を自覚していた人でも、時間内に業務を回していくために上手に周囲を巻き込む努力をして、個人戦ではなくチームで戦う力が身についたかもしれません。こういった経験はマネジメント能力やリーダーシップ力を鍛えるのにぴったりで、将来的なキャリアの道を開くことにもつながります。また、子どもという難解な人物と日々過ごす経験をしたことで、職場でのコミュニケーションがやりやすくなったと感じる人も多いようです。例えば上司に仕事を振られた際、以前なら「指示が曖昧でどうすれば良いか分からないよ」といら立っていたようなシーンでも、「もう少し具体的に指示してもらえますか。○が分かればすぐに処理できると思うのですが」と返せるようになったり、伝え方に苦心している相手の立場で考えられるようになったりと感じることがあるのではないでしょうか。このように、子育て中に制約がありつつ働くことは決して悪いことばかりではなく、そういう状況だからこそ得られるものがあるのだと思います。この1年で獲得した力を確認できれば、新年からの仕事にもより前向きな気持ちが高まります。自分と向き合う振り返りの時間をもって、皆様よい年末年始をお迎えください。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年12月30日これから共働きで子育てしていくとなった時、子育てに関することだけでなく、復帰に向けた準備や両立方法など複数の視点で考えなければならず、不安を抱えがちです。そんな皆さんに知っておいてもらいたいのが、前回ご紹介した日本版ネウボラです。具体的にどういった点が子育てしながら働く皆さんのメリットとなるのか、日本版ネウボラの先進地域である埼玉県和光市にて子育て世代包括支援センターの施設長をされている榊原久子さんにお話を伺いました。○産後の復帰を見据えたアドバイスを妊娠中から受けられるネウボラの特徴でもある妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援体制は、産後の職場復帰を見据える際の一助となります。例えば、母乳育児を続けながら復帰することを希望している方であれば、育休中からどんなことに気を付けておくとよいか、復帰までに何を用意すればよいか、復帰後の母乳育児をどう続けるかなど、一緒に個別プランを作ってくれます。もちろん母乳育児に限らず、個別のニーズに合わせて様々な相談にのって支援方法やプランを考えてくれます。○夫婦が良いチームとなれるよう支えてくれる仕事復帰するにあたって産後の女性の身体がどのような状態になるか。また、その際にパートナーとしてできることは何か、といった知識を夫婦そろって学べる場と機会を得られるのも、子育て世代包括支援センターの特徴の1つです。夫婦がチームとして産後の子育てと社会復帰に向かえる。そんな夫婦関係を作るための支援を受けられる。これらは初めての子育てに向かう夫婦にとってはとても心強いサポートとなります。母親が復帰後に精神的にいっぱいいっぱいになり、母親自らがSOSを発する余裕すら無くなっているケースは少なくありません。そんな時、夫が妻の状況を把握してサポートしたり、夫から子育て世代包括支援センター等に子育てのSOSを発することができれば、母親だけに負担が行くことを防ぐことができます。そういったチームとしての強さを育むことを、育児がスタートする前(妊娠期)から意識することができれば、産後の復帰や両立生活にも安心して臨めるのではないでしょうか。ネウボラ拠点では、母子保健ケアマネージャーが相談に訪れる人(家庭)の状況に応じてオーダーメイドで子育てに役立つプランを作ってくれます。個別にご家庭の状況をお伺いしながら、家族に合わせたより具体的な支援が得られるという点で、これまでの支援体制ではカバーしきれなかったニーズに対応しているといえます。和光市以外の自治体でも続々と導入が進んでいるので、お住いのエリアのネウボラ拠点を訪れてみてください。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年12月09日働くお母さん・お父さんの育児支援に向けた制度の中でも、育児休業や短時間勤務(時短勤務)などは特に浸透しており、皆さんの周りにも制度を利用したことがある人がいらっしゃるのではないでしょうか。過去に筆者が主催したセミナーでも「復帰する際には時短勤務を選択する予定ですか」との問いかけ対して、参加していたお母さんの8割近くの手があがったことがあります。しかし同時に、「育休明けに復職する=時短勤務」といったイメージが先行してしまい、実際に時短勤務を選択した後どうなるのかを事前に確認しないまま、なんとなく時短を選択する人が多いのではと感じています。制度利用が当たり前となった今だからこそ、意識しておかなければはまりやすい「時短トラップ」が存在しているようです。そもそも時短勤務には、勤務時間を短くすることで育児との両立がしやすくなるというメリットがあります。通勤時間が長い人などは、時短勤務にしなければ保育園のお迎え時間に間に合わないという場合もあるでしょう。ただでさえ時間に追われる仕事と育児の両立生活において、時短勤務はそうしたメリットがある一方でデメリットもあります。実際に時短勤務で復帰した女性から多く聞かれるのは次の様なもの。○お給料が予想以上に減った産休前の7割程度のお給料が得られれば多い方といえるくらいで、6割、場合によっては半分程度にまで減ったという人も少なくありません。お給料の減少がやる気の減少へと形を変えてしまわないように、事前に確認しておきましょう。○時短のために異動業務内容によっては、実質的に異動しなければ時短を取れない人もいるでしょう。復帰直前になってその事実を知ってもきちんと対処できないので、あらかじめ把握しておかなければいけません。時短を取ることで得られる時間的なメリットと異動先での仕事内容をトータルで考えて、納得して働き続けられるか検討してほしいと思います。産休に入る前に上司や人事とじっくり話し合って、復帰前にも再度話し合うのがベストです。○業務量はそのままで時間内に終わらない勤務時間が短くなっても業務量は以前のままで、キャパシティーオーバーが常態化しているケースもかなり多く見受けられます。そのせいで仕事が度々遅れたりして、周囲に迷惑を掛けているというプレッシャーを強く感じたり、会社を出たあとも自宅で作業せざるを得ない状況になるなど、結果的にストレスが増大する原因になる場合があります。○アウトプットが減ったと評価時短で働いた結果、仕事のアウトプットが減ったと評価されてしまい、昇進・昇格に影響が出たり、社内でのキャリアパスに制約が生まれたり可能性があります。成果主義が根付いた企業も増えてきましたが、まだ今の日本では働いた時間と成果を結び付けて考えやすい風潮があり、時短で働いている人の貢献度合いを正当に評価できていない職場は多いと感じています。時短勤務でも生産性を上げる努力をして成果を出そうと考えている人にとっては、きちんと評価を得られず消耗するリスクがあるといえます。時短勤務は産後に働き続けるにあたって非常に心強い制度です。とはいえ、自動的に適用されるものではなく復帰する人が自ら申し出るというプロセスを経ます。そんな中では、仮に他に選択肢がなく時短を取らざるを得なかったとしても、周囲から見れば「自ら希望して時短勤務をしている」と捉えられてしまう現状があります。だからこそ、少なくとも上司や一緒に仕事する仲間には、あなたがどんな風に働きたいと考えていて、限られた勤務時間でもどんな努力をして成果を上げているのか知っておいてもらわなければ、どんどん自分が苦しくなってしまいます。復帰にあたっては、職場でのコミュニケーションをこれまで以上に大切にしましょう。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール株式会社ここるく 代表取締役 山下真実「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起業家。投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。同サービス運営を通じて得られる働くママ達のリアルな視点とコンサル経験を活かして、企業に対する女性活躍推進コンサルティングを行う。全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」
2015年11月25日