助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの寝かしつけがラクになるポイントについて教えてくれました。日中〜夕方の遊びや昼寝をどう過ごせばいいのかをマンガで詳しく解説!生後2〜4カ月の赤ちゃんの夜の寝かしつけに悩んでいるママは多いかと思います。今回は、日中〜夕方の過ごし方で夜間の寝つきがよくなる方法についてお話ししていきます。 赤ちゃんは睡眠の機能が未熟睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があり、この2つを一定のリズムで繰り返しています。大人の周期は約90分ですが、生まれたばかりの赤ちゃんは40分ほどしかありません。成長するにつれて少しずつ長くなり、生後4〜10カ月で50〜60分になります。このように短いサイクルでレム睡眠が現れるので、赤ちゃんは夜中に何度も目が覚めてしまうのです。また、ノンレム睡眠が大人よりも浅く、連続して5時間眠れば十分と言われています。 そこで、夜中に起きてしまった赤ちゃんが、自力で再び眠ることができる「眠る力」を育てることが大切です。 夜間の寝つきは日中の過ごし方で変わる!生活リズムが整い始める生後2〜4カ月の赤ちゃんについてお伝えします。 1.朝は決まった時間に起こす(理想は7時)カーテンをあけて陽の光を入れたり、窓を開けて外気を取り込んだり、「おはよう」と声をかけて起こしてあげましょう。明るい部屋に連れて行き、おむつ交換や着替えで朝の支度をして、朝が来たという認識をつけるようにします。 2.日中はできるだけ散歩などの散歩に出かけるまだ歩かない赤ちゃんでも、外気に触れたり、外の世界でいろいろな物を見たり、聞いたりする刺激は、体力を使うと言われています。体力を使うことで、疲れて眠気が訪れます。 3.お昼寝は、朝・昼・夕の3回。生後4カ月以降は夕寝をなくして2回へ夜まとまって寝ていると想定すると、午前中の朝寝は生後3カ月までは2時間、生後4カ月を過ぎたら1時間を目安にしましょう。ちなみに15時ごろまでの午後の昼寝は生後3カ月までは2時間半程度、生後4カ月を過ぎたら長くても2時間を目安に。夕寝は1時間程度で生後4カ月以降は徐々になくすようにします。また、夜の睡眠に影響が出るため、17時までには起こすようにしましょう。夕寝をなくすのが難しい場合は、15分ずつ早めに起こすなど徐々に減らしていくようにします。 4.夜寝るときは部屋を真っ暗にする光が刺激になって寝付けないことがあります。反対にお昼寝は、暗くし過ぎないことが大切です。お昼寝はぐっすり眠らせる必要はないので、夜に熟睡させるために、体力を少し充電するくらいの軽い睡眠がよいとされています。 眠る環境を整えよう1.夕方にむけて夕日のようなオレンジの照明や薄暗い照明をオレンジ色の光はくつろぎモードに入ると言われています。夕方になったら照明やあかりを調整し、眠るときは暗くするようにしましょう。 寝る前には刺激のある遊びは控える赤ちゃんが眠る30分〜1時間前は、“たかいたかい”などの激しい遊びや、テレビなどの目に刺激のあるのを見せるのは避けて、静かな遊び(手遊び、絵本を読むなど)を心がけてみましょう。 3.入浴後1時間以内に寝かしつけるお風呂に入ると体があたたまりますが、お風呂から上がると体温がどんどん下がっていくことで眠気を誘うと言われています。 4.スキンシップでリラックスおやすみ前のスキンシップは、安心して眠りに落ちるためにもおすすめです。頭や頬をなでたり、腕や足をやさしくマッサージしてあげたりするのもいい方法です。ゆったりした音楽(クラシック音楽やオルゴール曲)をかけながらマッサージすると、自然と呼吸のリズムが音楽のリズムに同調し、リラックスできると言われています。 赤ちゃんが眠るまでのルーティン行動があると、それが始まると眠る儀式と徐々に理解して反射的に眠くなってくると言われています。例えば、お風呂に入って、薄暗い部屋でゆったりとした音楽を聞いたり、決まった絵本を布団でゴロゴロしながら読んだりしてもらうと眠くなってくるなどがあります。個人差はありますが、睡眠のリズムを作るためには繰り返すことが大切です。参考にしながら、ぜひ試してみてくださいね。 <参考>『ママと赤ちゃんがぐっすり眠れる本ー人気の夜泣き・発達外来の最新メゾットー』小山博史・三橋美穂監修/リベラル社 作画/山口がたこ 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年02月27日ファイナンシャルプランナーの大野先生が子どもの教育費について教えてくれました。文部科学省が調査している「子供の学習費調査」について詳しくマンガで解説。 文部科学省では、子どもを通学させている保護者に対して、子どもの学校教育・学校外活動のために支出した費用の実態を把握するための「子供の学習費調査」を1994年度より隔年で実施しています。最新のデータは2019年12月に公表されたものです。 調査は2018年度中のため、幼児教育無償化の影響は反映されていませんが、今後のお子さんの教育費を考える上で参考となるデータですので、内容を抜粋してお伝えいたします。 1年間あたりの教育費文部科学省が実施した、平成30(2018)年度「子供の学習費調査」によると、全国29060人を対象とし、24748人から回答のあった、1年間あたり教育費(学校教育費、学校給食費、学校外活動費)の平均は以下の通りとなりました。 なお、公立高等学校、私立高等学校はいずれも全日制(定時制・通信制除く)となっています。 公立幼稚園…22万3647円 私立幼稚園…52万7916円 公立小学校…32万1281円 私立小学校…159万8691円 公立中学校…48万8397円 私立中学校…140万6433円 公立高等学校… 45万7380円私立高等学校…96万9911円 また、文部科学省・令和元(2019)年度 私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果・国公私立大学の授業料等の推移によると、初年度の納付金(入学金、授業料、施設設備費の合計)の平均は、以下の通りとなりました。国立大学…81万7800円公立大学…92万8493円私立大学…134万723円また、私立大学の分野別の初年度納付金の平均は、以下の通りです。 文科系学部…177万2582円 理科系学部…154万9688円 医歯系学部…480万3378円 その他学部…145万1302円 ライフプランから考える教育費の準備ご家庭や地域に差はありますが、最も割合の多いお子さんの進路は、私立幼稚園、公立小学校、公立中学校、公立高等学校、私立文科系学部ですが、上記の統計をベースにすると、合計すると約1000万円かかります。そのうち、大学4年間で約400万円かかります。ご家族構成や年齢等で差が出ることもありますが、お子さんの進学費用を準備しようと思った場合、まずは大学4年間の教育費を準備するところから考えるご家庭が多いです。 お子さんが現在0歳で、18歳になるまでに400万円を貯めようとすると、利息や追加の積立がない場合には、月に18,519円を貯める必要があります。アメリカドル建ての養老保険やジュニアNISA口座等での積立であれば、普通預金と比べると利回りが期待できる反面、想定額を下回る可能性もありますので、ご自身の経験やお考えに基づいて資産運用を検討しましょう。自分には向いていない、理解できないと感じた場合には、無理をして資産運用をしないといった判断も必要です。 私立や医歯系の場合はより多くの金額が必要また、早い時期から私立学校に通わせる場合や大学は医歯系(医学部・歯学部)にする場合は、より多くの金額の準備が必要です。毎年の収入で教育費がカバーできれば事前準備の必要性は低くなりますが、毎年の収入で教育費がカバーできず、事前の準備ができていない場合には、お子さんが奨学金を借りるか、親御さんが教育ローンを組む必要があります。 返済計画ができれば、奨学金や教育ローンも選択肢となりますが、現在の家計に無理のない場合には、事前に教育費の準備ができないか検討することも大切です。目の前の保育園や幼稚園の費用だけでなく、社会人になるまでの教育費を考えたことのない方は、上記の統計をご参考にされるとよいでしょう。幼児教育の無償化や私立高校の授業料支援など、以前と比べて支援制度も拡充していますが、賃金が増えなかったり、消費税が上がったりと家計にとっては厳しい状況も続いています。お子さんの将来のためにも、今後かかる教育費を把握しつつ、準備できることは早めに準備できないか確かめるきっかけにしていただければと思います。 作画/山口がたこ 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志<p><span style="font-size:12px;">1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。</span></p>
2022年02月24日コロナ禍での出産でしたが、無事に第1子となる男の子を出産。義両親は息子をとてもかわいがってくれました。有難いと思う反面、義父の気になる行動についてお話します。 子煩悩でやさしい義父義父は普段からとても温厚で、やさしく気づかいのできる人です。妊娠中から私の体調をとても気にしてくれて、買い物に行くのも大変なつわり真っ最中の時期には、私の代わりに義母と一緒に買い物をしてきてくれたこともありました。 出産後は孫にデレデレ。義母は土日も仕事があるため、産後は義父だけでわが家へよく遊びにくるように。息子が泣いている姿さえもとても愛おしいようで、いつも義父は満面の笑みで息子をやさしくあやしてくれました。 義父の行動に鳥肌そんな義父の行動に違和感を覚えたのは、息子が新生児期のころ。義父だけがわが家へ遊びにきたときでした。いつものように義父が息子をあやしてくれていましたが、授乳する時間になったため「授乳してきますね」と義父から息子を預かりました。すると「おっぱいの時間でしゅか~!」と言って、まるでおっぱいを吸うように口を尖らせてチュッチュッチュと部屋に鳴り響くような音を出したのです。 私は一瞬、義父のおっぱいを吸うような仕草に不快感を覚えました。その場に夫もいましたが、特に気にしていない様子。いつも本当に良くしてくれる義父に対して、不快だと感じてしまったことに少し罪悪感を感じ、その日は特に何も言わずに終えました。 不快なのは私だけ?息子が生後3カ月のころ、大型連休を利用して県外にいる義姉家族と義実家で集まることに。いつものように義父が息子と遊んでくれていたとき、息子が泣き出しました。すると義父は「どうした? おっぱいか? ママのおっぱいチュッチュッチュするか!」と言い、口を尖らせて何度もチュッチュと音を鳴らすのです。やはり私はその行動に抵抗があったのですが、義父を見ていた義母、夫、義姉たちは誰も気にしていないようでした。 悪気があってしたことではないと頭ではわかっているものの、どうしても何か言いたくなってしまい、角が立たない伝え方を考えました。その結果、おっぱいと連呼する義父にあえて「授乳をしてきますね」と、“授乳”という言葉を強調してから部屋を出て行くようにしました。おっぱいを吸うような仕草は直すことができませんでしたが、ふと気付くと義父も“授乳”という言葉を使うようになっていました。 息子が1歳になった現在は、義父の行動に対して特に不快に感じることはなくなりました。今振り返ってみると、産後のホルモンバランスの影響で少し神経質になりすぎていたのかもしれません。とはいえ、産後はちょっとしたことでも気になってしまうので、これを反面教師にして、将来息子のお嫁さんには同じようなことが起きないよう、私自身と夫の行動には十分気を付けようと思ったのでした。 イラストレーター/山口がたこ著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。
2022年02月21日私は、息子が生後6カ月のころから、意識して声に出している言葉があります。1日1回、この言葉を必ず言うことを決めてから、私自身の気持ちが明るくなり、何でも前向きに考えられるようになりました。そして、驚くべきことに自分だけではなく、夫や息子にも徐々に良い影響を与えていることに気が付きました。 きっかけは息子が生後6カ月のときに見た、TV番組息子が生後6カ月のとき、夫の仕事による転勤で引っ越したあとでした。親戚も友人も引越し先にはおらず、夫の帰りも深夜。私は、ひとり孤独におこなう育児に疲れ始めていました。そんなときに見たテレビ番組で、「ありがとうと言う人は、言われる人よりもさらに幸福度が高い」というものでした。 ありがとうと言われたらうれしいのはわかりますが、言っただけで幸せな気持ちになるの? ……と私は疑問に思いながらも、子育てにも夫にもイライラしてしまうのをなんとか改善したかったため、とりあえず毎日1回以上「ありがとう」と意識して声に出すことにしたのです。 次第に感じた心の変化はじめは、何に対してありがとうと言えば良いのかわからなかったので、生後6カ月の息子に対して「生まれてきてくれてありがとう」と毎日言うことにしました。そうすると、ずっと欲しかった子どもに恵まれたこと、息子がここまで元気に育ってくれたことなど、自分は恵まれた存在なのだと感じるように。 夫にも毎日「仕事頑張ってくれてありがとう」と言うようにしたところ、夫が働いてくれているお陰で自分が育児に専念できること、不自由ない金額のお給料を稼いできてくれることなど、今まで育児に忙しくて考えられていなかった夫への感謝の気持ちが湧き出てきたのでした。 気づけば私の周囲にも変化がありがとうと息子に意識して言うことで、息子も2歳くらいから「ママありがと」と言ってくれるように。それを聞いて育児・家事のモチベーションを上げることができました。また、夫も毎日ありがとうと言われることで、仕事への集中力が上がって帰宅時間が早くなったり、私へ「ありがとう」と頻繁に言ってくれたりするように。 私は、息子や夫から感謝されると、鬱屈していた気持ちが明るくなり、近所を散歩するのが日課になりました。そうしているうちにいつの間にか近所の住人と仲良くなり、毎日笑顔で家事・育児をこなせるようになっていました。 藁にもすがる思いで始めた1日1回の「ありがとう」ですが、自分自身の気持ちが明るくなり、自分も周囲も笑顔が増えるうれしい結果に。はじめは意識して「ありがとう」と口に出していましたが、今では会話のなかでいつのまにか「ありがとう」と言っていることに気が付きました。毎日が幸せに感じられるようにしてくれた「ありがとう」のひと言を、これからも大切にしていきたいと思います。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:石垣 まり5歳男児のママ。大学病院で4年間助産師として勤務し、現在は筆耕業務をおこなっている。副業として、妊娠・出産・育児・芸能などの記事を執筆中。
2022年02月21日現在は4歳の娘と生後7カ月の息子を育てている私が、生後半年くらいの娘と夫と私の3人でショッピングモールへ出かけたときのことです。エレベーターに乗った私と娘に、急におばさんが近づいてきて……。逃げ場のないエレベーターで怖い思いをした体験談です。※コロナ禍前の体験談です。 夫と離れ、娘と2人だけでエレベーターへ3人で買い物をしていると娘の授乳時間になり、私は娘と2人で別の階の授乳室に向かいました。すぐ近くにあったエレベーターが来るのを待って乗り込んだそのとき、扉が閉まる前に1人のおばさんが乗ってきました。 エレベーターの中には、私と娘とおばさんの3人だけ。広いエレベーターでしたが、そのおばさんは乗ってきた勢いそのままに、奥に立っていた私と娘のほうに向かってずんずんと歩いてきました。 急に抱っこしようとするおばさんおばさんは「あらー! やだやだ! かわいい! ほら!!」と言って、急に手を出してきました。私は内心「何!?」と思いながら、おばさんの勢いが怖くて声が出せません。そのとき娘は抱っこひもで抱っこしておらず、私の腕で抱っこしている状態。おばさんは私の腕と娘の体の隙間に手を入れてきて、娘を抱っこしようとしてきました。 あまりの強引さに私は少しパニックになりながら「え!? あの! すみません!」と逃げようとしましたが、エレベーターは動き出したばかり。他の階に着くまで逃げ場がありません。それでもぐいぐいと娘を抱き上げようとするおばさんに、「いや、あの、人見知りなんで!」と言いましたが、「失礼ね! 何もしないわよ! 抱っこしたいだけ!」と譲りませんでした。 扉が開くと同時にダッシュ!「早く着いて!」と思いながら娘を渡すまいと体をねじらせ、ようやく他の階に着きました。エレベーターが止まり、扉が開くと同時に私は「失礼します!」と言ってダッシュ。そのときはものすごく長い時間のように感じましたが、実際時間にして数十秒だったと思います。おばさんはついてくることはありませんでした。 おばさん自身は本当に悪意もなく、「赤ちゃんがかわいいから抱っこしたい!」という気持ちだけだったのかもしれません。抱っこ以外の対応でも、もっとコミュニケーションをとることができたかもしれませんが、このときは知らないおばさんの勢いに焦ってしまいました。 もし同じようなことがあった際には、コミュニケーションをとりながら、じょうずに対応できたらと思いました。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年02月16日近所に住むママ友とは、子どもが同じくらいの年齢で2人いる、というところが共通しています。私はママ友より10歳ほど年齢が上ですが、いつもジェネレーションギャップを楽しんで会話をしていました。ある日聞かれたのは「旦那さんの給料いくら?」という驚きの質問。私は答えたくなくて話を逸らそうとしたのですが…… 近所に住む若いママ友私たち家族4人は現在、新興住宅地で生活し始めて4年目。住宅地には子どもの年齢が同じくらいの世帯が多く、子どもの人数は1人か2人です。親の年齢はそれぞれで、一番若いママは20代前半で私と10歳ほど差があります。 仲良くなった若いママ友の下の子と私の娘は、年齢と幼稚園が同じということもあり、会えば長話をするような間柄でした。話していると自分と感覚のズレを感じることが多少ありましたが、それも含めての会話が私の楽しみでもありました。 ママ友から驚きの質問娘が幼稚園に入ったタイミングで私はパートを開始。働き始めて数日すると、ママ友から仕事についてあれこれ聞かれました。ママ友も働くことを考えているのかな? 程度に思い、私は質問に答えていましたが、突然「ところで旦那さんって給料いくらなの?」と聞いてきたのです。 私は他人にそんなことを聞かれた経験がなかったので、驚いて固まることしかできませんでした。自分の給料ならまだしも、夫の給料を他人に軽はずみに伝えることは、私にはできません。夫の頑張りを数字で計られているような気がしたからです。 話を逸らしたものの……直接的に「言えない」と伝えると角が立つかと思い、私は話題を変えました。その日はそこで終わったのですが、なんとママ友は後日再び夫の給料の額を聞いてきたのです!私は「誤魔化してもだめだな」と思い、ハッキリと「悪いけど言えない」と伝えました。聞くと、子どもの人数が同じだから夫の給料がいくらでどんな家計のやりくりをしているのか知りたかったそう。 しかし、給料を聞いたところで、食費などにかける金額も、家や車のローン残高も、夫婦の年齢も違ったところで参考にならないのでは? と淡々と伝えました。ママ友は納得したようで、それから夫の給料の金額を聞かれることはありませんでした。 答えたくない話題だったため1度は話を逸らしたのに、それを感じ取ってもらえなかったことに驚きました。ただ、「言いたくない」とハッキリ伝えないとわからない人もいるんだと学んだできごとでした。反対に自分も、デリケートな話題や人にとって聞かれたくない話題に踏み込まないように気を配ろうと思います。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:樋山ゆり菜6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。
2022年02月15日コロナ禍でこまめな手洗いや消毒がすっかり定着してきましたが、一方で手の洗い過ぎやアルコール消毒による手荒れに悩まされている方も多いそうです。今回は4歳の娘さんを育児中のママ、がたこ(@gatako_w)さんが体験した娘さんの手荒れについての体験談をご紹介します。それはある日、突然の出来事でした。幼稚園が終わり、娘さんと手をつないで帰宅するがたこさん。あれ? 手の感触がいつもと違ってゴワゴワする……!? 娘さんの手の感触に違和感を覚えたので確認すると、手は赤く腫れ、ところどころにまだら模様があって……!? ※下記のマンガはマスクを省略しています。 「痛いよぉ」と泣く娘… ※手洗い後にタオルでゴシゴシと拭いてしまうと摩擦が生じるので、押さえ拭きをしてできるだけ肌の負担を減らすよう心がけましょう。 毎日の保湿はつい体がメインになりがちでした。まさか、手の甲がこんなに荒れるなんて……! ママ友たちに話したら、出るわ出るわ手荒れの話。みんな共感してくれました。 そして、子どもたちは親が思った以上に手洗い・消毒をしているという現実を目の当たりにしました。 子どもの手荒れが気になったら、手の拭き方や保湿の頻度を見直すほか、それでもよくならない場合は、できるだけ早めに小児科や皮膚科を受診することが必要だと痛感しました。子どもの肌はとてもデリケートなので、今後も引き続き娘の小さな変化も見逃さないように注意していきたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子 著者:ライター 山口がたこ漫画も描ける主婦ライター。2016年生まれの「ムスメ」と出来すぎた「神ダンナ」との大阪暮らし。Instagramでは、おうちごはんや子育てエピソードを更新中!
2022年02月04日初めての陣痛は予想を遥かに超える痛みでした。分娩台で助産師さんに囲まれている中、あまりの痛みでパニックになってしまい、思わず絶叫。天使の微笑みで励ましてくれていた助産師さんも、さすがにこの発言にはギョッとしていて……。私の出産体験と、そこから学んだ反省点をご紹介します。 ひとりで耐える陣痛に精神崩壊寸前コロナ禍での出産だったため、立ち合いは一切禁止でした。その日は私以外にも4人の妊婦さんが出産されていて、助産師さんは大忙し。そのため陣痛室でひとり痛みと闘いました。 陣痛が来るたびに腰が砕け散りそうな激痛に襲われ、少しでも痛みを和らげるため自力で背中を押して何時間も我慢。しかし、終わりの見えない状況をひとりで耐えるには無理があり、あまりの激痛にだんだんと心身ともに追い詰められていったのでした。 極限状態で大絶叫した言葉とは…お産がなかなか進まなかったため、陣痛促進剤を打って分娩台へ。助産師さん3人と先生に囲まれながら、陣痛促進剤の効果で、今までとは比べものにならない痛みにのたうち回りました。激痛で息がうまく吸えず、溺れてしまったような感覚に陥り大パニック。 しかし、赤ちゃんも頑張っているから私も頑張らなければ……そのために何か叫びたい、と思ったのです。でも何を叫ぶべきかわからず、結果出た言葉が「イクーーーー!!!」でした。分娩室中に響き渡る猛獣のような声量でそのセリフを大絶叫してしまったのです。 当時は意識もうろうとしていてそれどころではありませんでしたが、今思い返してみると、さすがの助産師さんもびっくりしたような表情をされていました……。 助産師さん直伝のいきみ方大絶叫をしたにも関わらず、私のいきみ方が下手くそすぎて、赤ちゃんはなかなか出てきませんでした。助産師さんから「陣痛の1番強い痛みが来るタイミングで思いっきりいきんで! いきむときは息を止めて自分のおまたを見る感覚で手すりをつかんで前屈みになって! 目は閉じないで開ける! これを陣痛の1番痛いときに2~3回やり続けて!」とアドバイスをしていただきました。 助産師さん直伝のいきみ方のおかげでパニック状態から少しずつコツを掴み、陣痛が始まってから13時間後、無事に元気な男の子を出産することができたのでした。 出産してから1年が経ちますが、恥ずかしすぎてあんなことを大絶叫してしまったことは、未だに夫の他には誰にも言えないでいます。いきみ方を事前に調べて練習していたら、もう少しうまく対処できていたかもしれません。2人目を出産するときは今回の件を反面教師にし、助産師さん直伝のいきみ方をたくさん練習して、出産に臨もうと心に留めた体験でした。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:米久 熊代0歳男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。
2022年01月27日保育士の中田馨さんが、ついやってしまいがちなことだけど実はNGなしつけについて教えてくれました。しつけのOK・NGや親の思いを伝える3つのステップをマンガでわかりやすく解説!こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが親の言うことを聞いてくれないとき、または言うことを聞いてほしいときに使いがちな「しつけアプリ」。「なかなか寝てくれないときに使います」なんて、ママから聞くことがあります。このしつけアプリを登場させると、子どもが言うことを聞いてくれて効果てきめんです。今回は、しつけアプリの使い方についてお話しします。 しつけアプリは使ってOK? それともNG?しつけアプリが登場するまで、私も親から「食べ物を残すともったいないオバケが出るよ」や、「そんなことしていると、オニがくるよ」なんて言われた経験があります。特に節分のあとなどは、オニの効果はてきめんでした。 つまり、しつけアプリが登場する以前も、私たち親世代が子どものときから、オニやオバケを使ってしつけされていたのです。なので、子育ての場面でしつけアプリを使ってもOK。ただ、その頻度を気を付けてほしいと思います。 例えば、節分のオニは、毎年2月3日だけに登場します。全国各地のお祭りで出てくるオニも、そのお祭りのときだけ出てきますね。ですので、しつけアプリは、日常的に使うのではなく、「ここぞ!」と言うときだけ使ってほしいのです。 しつけアプリは脅しになってしまうしつけアプリも、節分のオニも、日常的に何度も使うことによって、子どもを脅すことにつながります。今年も節分に、私の保育所にはオニがやってきました。 0・1・2歳は、中身が「かおり先生」と気付くことなく泣いたり怯えたりします。そして、節分のあと「オニさんこない?」と心配する子、写真を見ただけで「怖い」と泣く子がいました。1回の登場だけで、これだけ子どもの心に響いているのです。ですので、年中行事としての節分はこれで終了。これ以上、大人がオニを話題には出しません。それは、子どもの心を傷つけることにつながるからです。 しつけアプリも同じです。何度も繰り返し使い「オニ」と言う言葉を出しただけで怯える場合は、一旦「オニ」の単語やしつけアプリを出すことは休憩しましょう。しつけアプリの代わりに、子どもの心を傷つけずに大人の思いを伝えられるといいですね。 しつけアプリだと親の本来の思いが伝わらない例えば、寝てほしいときに「寝ないと、オニさんがくるよ」としつけアプリを使うとします。親としては「夜はたっぷり寝て、また朝スッキリ起きてほしい」という思いから、しつけアプリを使っているでしょう。 でも、子どもの立場で言うと「オニがくるから寝ないといけない」という気持ちになります。すると、本来の親の思いが伝わりません。また、子どもが成長するとともに、しつけアプリが怖くなくなり効果が薄れてきます。今はしつけアプリに怖がって寝てくれるかもしれませんが、子育ては継続していくものです。今だけ手軽にできる方法を取るのではなく、将来のことも見据えて、しつけアプリに頼らずに子どもに思いを伝える方法を見つけていくことが結果的に子育てをラクにしてくれます。 親の思いを伝える3つのステップでは、どうすればしつけアプリに頼らず、親の思いを子どもに伝えることができるでしょう? これには3つのステップがあります。 1.子どもの気持ちに共感するおそらく、親の言うことを聞いてくれないのは、子どもが今何かをしている(したい)のではないでしょうか? ですので、例えば「ブロックで遊びたいのね」と子どもの気持ちに共感します。でも「ごはんの時間なので片づけてほしい」というこのママの思いを伝えるために、次のステップに進みます。 2.ママの思いをママが主語で伝える「お片付けしなさい」と言うのではなく、「もうすぐごはんだから、お片付けしてくれると、ママうれしいな」と伝えるのです。このとき「ママと一緒に片づけよう!」と提案してももちろんOKです。 3.しばらく待つママの思いを伝えたなら、子どもの様子を見ながら待ちましょう。子どもは、もうすぐごはんで、ママが片づけてほしいことは知っています。なので、子どもが動き出すまで待つのです。 実は、私たち大人は子どもを待つ事がなかなかできません。なぜなら、子どもの時間と大人の時間の流れが違うからです。子どもは普通電車で、大人は新幹線と思って待ってみましょう。待っても動かない場合は、1と2を再度言ってみましょう。子どもが動いてくれたなら「ありがとう、ママとっても助かったわ」とうれしい気持ちを伝えます。この3つのステップを日々の生活の中で繰り返し使っていると、親の思いを伝えたあとの子どもの行動が、だんだん早くなってきます。すぐに効果が出るものではなく、ある程度の根気がいりますが、試してみてください。 作画/山口がたこ 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年01月27日現在私は2人の子育てをしていますが、第2子出産時に義母から言われたひと言が忘れられません。産後の気が立っていた時期だったから余計に衝撃的だったとも考えるのですが、子どもが大きくなった今思い出しても、出産直後の母親にかける言葉としてはヒドいな……と恨みを通り越し、笑えてくるほどです。 妊娠34週で突然の早産第2子は妊娠9カ月の早産児として生まれました。なんの前触れもなく出血とおなかの張りが起きて緊急入院し、出産。刻一刻と変化する状況に私は呆然としていました。やっと小さなわが子を腕に抱けたとき、安堵感から涙が止まりませんでした。 とはいえ、出生体重は保育器が必要とされる基準値をわずかに超える2,580g。正期産で生まれた第1子とはまったく違うか細い姿に、「もっと大きく産んであげられなくてごめん」という思いがこみ上げ、ますます涙が止まりませんでした。 「あと少しだったのにね!」出産翌日に義両親が産院までお見舞いに来てくれました。予想外に早かった孫の誕生に驚いてはいたものの、無事を喜んでくれていた義母が満面の笑みで「あと少しだったのにね!」と言ったのです。 私は最初「あと少しで臨月だったのにね」という意味だと思い、母親として1日でも長くおなかで育ててあげたかったという私の気持ちに寄り添ってくれた言葉だと捉えました。しかし会話を続けていくと、それは勘違いなことに気づかされたのです。 あと少しで臨月、という意味ではなく……義母によると最近自分の友人のところにも孫が誕生し、その赤ちゃんの出生体重が2,500gを下回っていたということでした。幸い赤ちゃんの健康状態には問題がなかったものの、ママが入っていた保険から保険金が支払われたというのです。 つまり、義母が言いたかったのは「あと少し小さく産んでいればお金がもらえたのに」という意味だったのです。もちろん冗談だとわかっていても、赤ちゃんの出生体重という非常にセンシティブな話題を笑い話にするセンスには思わず耳を疑いました。 義母は陽気な性格で、このときも場の空気を和ませようと思い「小さく産んでしまった」と落ち込んでいた私を励ますつもりで言ったひと言なのだと理解しています。そうはいってもやはり産後すぐの母親にかける言葉として適切だとは思えないので、私自身は他人にこうした発言は慎もうと思っています。 イラストレーター/山口がたこ著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2022年01月24日妊娠中から赤ちゃんの誕生を楽しみにしていて、「夜間対応も代わるから!」と張り切っていた夫。いざ長男が誕生すると夜間対応を代わってくれないどころか、休みの日の朝はのんびり朝寝坊をしてくる始末。あんなに張り切っていた夫はどこへやら……。私から何度も改善してほしいと伝えても変わらなかった夫に、まさかの人物から一喝が。その一喝の内容と、その後の夫の変化についてお話しします。 生まれる前から赤ちゃんを溺愛する夫わが家は夫、私、10歳の長女、1歳の長男の4人家族です。長男を妊娠したとき、夫は大喜び!生まれる前から育児用ミルクの作り方を調べたり、積極的に両親教室に参加したり、健診も仕事が休みの日は必ず一緒に来たりと、生まれてくるのをとても楽しみにしていました。「夜2時間おきに寝る子もいるらしいけど、俺、夜は頑張って起きる!」なんて言っていたので、私はとても頼もしく思っていたのです。 赤ちゃんが誕生! 夫の活躍ぶりは?長男が誕生し、1週間の入院期間を経てわが家に帰宅。長男は完全母乳だったせいもあってか、夜間は2時間おき、ひどいときは30分~1時間おきの授乳で私は寝不足状態でした。授乳したあとにすんなり寝てくれないことも多く、あんなに長男の面倒をみると張り切っていた夫は、まったく起きません。それどころか休日は、朝ごはん準備を終えて、長男を着替えさせて離乳食の準備をし、子どもたちにごはんを食べさせ終わったタイミングで起床する夫。「もっと早く起きてほしい」「授乳はするからその後の寝かしつけを代わってほしい」と何度伝えても、状況は変わらなかったのです。 まったく動かない夫に長女が一喝!夫が休みの日のある朝、私の寝不足が限界で寝ている夫のところに「長男を見ていてほしい、私も寝たい」と訴えに行きました。夫はすぐに起きてくれたものの、ぐずる長男をなぜか私のいる寝室であやし始めました。 泣き声が気になって私は眠れず「リビングに行ってよ」と思っていると、長女が寝室に入ってきて夫にひと言。「パパ! ママは夜もずーっと○○(長男)の面倒見てるんだから、代わってあげて!」夫は、「わかったよ、ごめんね」と言うと少し落ち込んだ様子でリビングに長男を連れて行きました。 その後の夫は……?長女が夫に一喝して以来、少しずつですが夫は変わり始めました。休みの日の朝は早く起きて、私に「長男を見ておくから寝室で寝てきていいよ」と声をかけて私の睡眠時間を確保してくれるように!長男が夜間寝ないときに寝かしつけを代わってくれたり、たまには朝ごはんも作ってくれたりするようになったのです。あんなに私から何度も伝えても変わらなかったのに、長女から言われるとさすがに意識が変わったようで、協力的な夫になりました。 私からこれまでに何度も何度も夜間対応を代わってほしいことや、休みの日の朝はもっと早く起きてほしいことを伝えましたが、まったく改善はされず……。長女がパパを一喝してくれたことで、少しずつですが協力的な夫になってくれました。情けなくて長女に申し訳ない気持ちと、ママのことをちゃんと見てくれているんだなぁとうれしい気持ちでいっぱいになったできごとでした。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:吉川 みきな12歳女の子と2歳男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2022年01月20日結婚してすぐに知らない土地へと引っ越した私。出産を機に、向かいに住むママ友と仲良くなりました。フランクで地域のことなどわからないことは丁寧に教えてくれるママ友。はじめはすごく親切でいいママだと思っていましたが……。 とても親切で話しやすいご近所ママ私は結婚してすぐに夫の住む家に引っ越しました。私にとっては知らない土地での新生活。故郷と離れていたので、友だちもいない日々を過ごしていましたが、私の出産を機に向かいの家のママが話しかけてくれるようになりました。 お互い子どもの年齢も近いので、すぐに仲良くなりました。そのママは地域のことや子育てについてよく知っていて、いつの間にか私もそのママを信用していました。 少しずつ見えてきたママ友の本性ママ友と仲良くなるにつれ、数年前から住んでいる夫は私に「気をつけたほうが良いよ。あまり深く関わらないほうが良い。良いところもあるけど家庭のことなど詳しく話さないように」と言われました。はじめはどういうことだろうと思っていましたが、少しずつ夫の言うことがわかるようになってきました。 ママ友は私にご近所の夫婦問題やお年寄りのご家庭のことなど、いろいろと話すようになってきたのです。段々と情報は内容が濃くなってきて、私の夫が過去に付き合っていた人の話なども教えてくれました。 夫のことについても……ある日、ママ友から「ご近所の自治会の人たちが私の夫のことを良いように思っていないみたい」と言われました。ちょうど夫は前年度の自治会の役員をしていましたが、仕事が多忙でなかなか会合などに出席できなかったようです。 毎回出席は難しいと事前に話したようですが、役員をする方がおらず、それでも良いからと言われて引き受けたそうです。その話を聞いたとき、ママ友はなんて言ったんだろうと気になってはいましたが、他の方から一緒になって私の夫のことを悪く言っていたというのを聞きました。 現在、そのママ友との関係は……その後もママ友は変わらずお茶やランチに誘ってくれました。ですが、私は段々とママ友に会いたい気持ちが減り、少しずつ誘われても理由をつけて断り、距離を置いていきました。 するとママ友からの誘いは減り、現在では顔を合わせばあいさつをする程度となりました。他のママからの情報では、今は別のママと仲良くしていてご近所のことなどの噂話をしていると聞いています。 いろいろと何でも話をしてくれる人は、私の話も他のママたちに喋っていたのだろうと思います。それと同時に、信用して何でも人に話すのはダメだ……と反省しました。でも、今となっては私自身もそのママ友だけではなく他のご近所の方ともコミュニケーションをとって、いろいろ情報や交流を深めるべきだと学ぶことができた良い経験だったと思っています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:中村 望8歳、6歳、3歳、0歳の4人育児中のママ。長年、事務員として勤務していたが出産を機に退職。1人目の育児が少し落ち着いたときに趣味として始めた習い事で、現在では指導者として教室を運営。ママ目線での執筆活動もおこなう。
2022年01月17日もともと妊娠希望で、職場の直属の上司にも相談済みでした。ついに、待望の妊娠! しかし切迫流産の診断! ハードな仕事内容のため勤務調整をしてもらおうと、職場の上司に報告すると、驚愕のひと言が返ってきました……。その内容とその後の体験についてお話しします。 上司にも事前に相談し、いつでも妊娠OK夫と入籍して2年経ち、「そろそろ子どもが欲しいね」とよく話すようになりました。当時、私は総合病院で看護師として勤務していて、毎日2~3時間の残業が当たり前で、16時~翌10時の夜勤もこなす不規則勤務。直属の上司である師長には、妊娠を考えていることを事前に伝え、師長からは「妊娠したらすぐ勤務調整するからね」と温かい言葉をいただいていました。 そして、妊娠のタイミングを取り始めて3クール目、生理が遅れて市販の妊娠検査薬を使うと、陽性。夫と2人で大喜び。病院受診の時期を迷いましたが、薄く茶色いおりものが出ていたのが気になったので、すぐ次の日に産婦人科を受診しました。 妊娠判明と同時に切迫流産の診断内診をしてもらい、医師からも「妊娠していますよ。今6週目ですね」と言われ、夫との赤ちゃんを授かることができ、うれし泣きしそうでした。 ですが、医師がエコーを動かしながら「あれ? 子宮の中に血豆ができてるね。これは、簡単にいうと切迫流産の状態。必要以上に動いたり、ハードなことはしないでね」と、子宮収縮予防薬も処方されました。 業務の調整依頼……上司の反応は?妊娠できたことがうれしい一方、切迫流産というワードで一気に不安になりました。病院帰りに自分の勤務先に寄り、師長に状況を報告して、有給休暇がたくさん残っているため、使わせてもらえないかと交渉しました。すると、師長からは驚きのひと言。 「それはできない。働いていても、働いていなくても、ダメになるときはダメになる。どうしても休みたいなら、診断書を持ってきなさい」あまりにショックな言葉に、私は泣きながら帰りました。すぐに帰宅してから、夫に師長とのやりとりを相談したところ、夫は怒りながら「そんな理解のない職場は辞めていい」と言ってくれました。 おなかの赤ちゃんを守れるのは私だけ!仕事に出るべきか……診断書をもらうべきか……と悩み、ママが集まるネットの掲示板で相談してみることに。すると、1人の方が「あなたの仕事の代わりはいるけど、おなかの赤ちゃんのお母さんの代わりはいない。あなただけ」と、回答をくれました。 この回答を見て、「赤ちゃんは私にしか守れない!」とやっと自覚することができ、翌日に診断書をもらい、2週間仕事を休むことにしたのです。2週間安静にして処方された薬を飲み、2週間後には切迫流産の状態ではなくなりました。産休に入る妊娠34週まで仕事を続けましたが、その後の妊娠期間はトラブルなく過ごすことができ、無事に出産しました。 妊娠判明と同時に切迫流産の診断を受けましたが、仕事もしていたためなかなか安静にはできない状況でした。ですが、おなかの赤ちゃんを守れるのは母親である私だけだ!ということに気付くことができ、職場に無理をいって休みをもらい、しっかりと安静を確保して切迫流産の状態を脱して、無事に出産をすることができてよかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師REIKO著者:吉川 みきな12歳女の子と2歳男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
2022年01月16日高円寺こどもクリニックの院長で、私生活では3児のママでもある保田典子先生のコラム。今回は、発達の視点からイヤイヤ期の乗り越え方についてです。「イヤイヤ」の正体、イヤイヤを起こさせないための工夫や、早く卒業するためにできることなどについてマンガでわかりやすくお伝えします!こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では3人の子どもを子育て中の母でもあります。わが家も例外なくイヤイヤ期が全員あり、1人目は1人目なりの、2人目は2人目なりの、末っ子は末っ子なりの大変さがありました。 今回は、発達の視点からイヤイヤ期の乗り越え方をお伝えしたいと思います。 “イヤイヤ期”の正体は…!?2-3歳のイヤイヤ期、思春期の反抗期、どちらもその正体は「自己決定したい年ごろのジレンマ」です。すべてにおいてお世話が必要で、親がいてくれれば幸せだった時期をすぎ、自分で考えて自分で決めたいけれど、まだうまく表現できない、まだうまく実行できない……そんな想いが子どもの中にうずまいています。そのことを親が理解してあげて、厄介なイヤイヤ期に付き合ってあげてください。 イヤイヤを起こさせない工夫3つ①子どもに選択肢を与えるイヤイヤの正体は「自己決定がしたい」なので、「イヤ!」を出さないために、子どもに「決定をしてもらう」という作戦があります。「靴を履いてお出かけしよう」だと「お出かけしない」になるので、「青と赤、どっちの靴を履く?」と聞いてみるのです。この声かけだと、お出かけをするかしないかはまったく会話に入らず、とりあえず履いたら出かけるとなり、お出かけしない、という選択肢をうやむやにできます。 ②見通しをきちんと伝えるスケジュールがよくわからないと誰でも不安です。まだ自我が目覚めたばかりの子どもだと、余計にさまざまなことが不安になります。また、目についたものにすぐ飛びついてしまったりします。今日のスケジュールをわかっている範囲で伝えてあげると落ちつくことがあります。そのとき、言葉で言うだけでなく、絵を使うと伝わりやすいです。お店に行ったときに「今日は、お菓子は買いません」と店に入る前に伝える、というのも見通しを伝えることです。 ③時間には余裕をもって!イヤイヤは突然発動します。子どものイヤイヤは早く対処しようとすればするほど泥沼になることが多いので、スケジュールは入れ過ぎず、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。とはいえ、わが家は時間を持て余してしまうと大変だったりするので、「余裕と持て余すのをどちらも良い感じにする時間配分」をすごく気をつかって行動していました。 イヤイヤになってしまったら… ①答えを求めないイヤイヤしているときに、「結局どうしたいの?」と言っても興奮している子どもには逆効果です。おもちゃを選んでもらうときなども、イヤイヤしちゃっているときに「買ってあげるよ、どっちがいいの?」と言っても火に油なことがあります。 イヤイヤ発動しちゃったときはとりあえず「そっか、こう思っていたんだね」と気持ちを代弁してあげて(その代弁した気持ちが正解である必要はありません)、ぎゅっと抱きしめてあげてみてください。(ちなみに、ギュッとされると大人でも気持ちが落ちつく効果があるそうですよ) ②待つイヤイヤ発動したら、とりあえず落ちつくまで待つしかありません。 ③時間がないときは力技で!待つ時間がないときは、子どもに根気よく付き合うことなく、泣く子どもを抱えて帰宅したり、とりあえずベビーカーに乗せて移動しちゃうこともありました。ギャン泣きのまま人の目に晒されることにはなりますが、実はそんなに長い時間は続かないことが多いです。 イヤイヤを早く卒業するためにイヤイヤの正体は「自己決定したい」「うまく表現できない」ということが主体なので、表現ができるようになってくると落ち着いてきます。つまり、言葉をうまく使いこなせるようになると減る傾向にあるのです。 イヤイヤになってしまったら①で書いたように、「〇〇〇なんだね」「○〇〇って思ってたんだね」と声をかけたり、「ママは○〇〇されると悲しくなっちゃう」などママやパパ自身も気持ちや、やりたいことを表現してもらうことで、どんな場合にどんな表現をすればいいかを学びます。言葉のキャッチボールも大切ですが、会話ではなくオウム返しになるような言葉もどんどんかけてあげましょう。絵カードなどを使って気持ちややりたいことを表現できるようになるのもいいですね。 生活の主導権は親が握ろう!子どものイヤイヤがひどいと、なんとか早く終わらせたくなってしまって、子どものワガママの言いなりになってしまうことがあります。例えば、お店でお菓子を買ってあげてしまったり、見せる気のないタブレットを見せてあげてしまったり。 でも、そうすることで解決するのはほんの一瞬です。子どもは「こうすれば親は〇〇〇をしてくれる」と学ぶとどんどん要求がエスカレートして、のちのち大変になってしまうことがあります。ワガママを聞いてあげるとき、絶対に聞かないときを親できちんと決めて、「生活のコントロールしているのは親」であることをわかってもらうことは大切です。こうすることで、お菓子や娯楽ではなく、“自分で自分のご機嫌をとる”ことを覚えることができます。 ただ、本当に困ったときなどはお菓子などを使ってもいいと思っています。これも、できればその日のスケジュールを決めたときに「ここでイヤイヤ発動したらお菓子を使う」など、親の中で事前に使うタイミングを決めておくのがおすすめです。イヤイヤ期は大変な時期ですが、過ぎてしまうとめちゃくちゃかわいい時期でもあります。子どものしょうもない言動をちょっとでも楽しみながら乗り越えましょう! 作画/山口がたこ監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年01月06日私の復職に伴い、1歳半で保育園に入園した娘。なかなか保育園での生活に慣れることができずに泣いてばかりの毎日で、親としてもとても不安でした。そんな娘が毎日保育園に通うなかで、少しずつ保育園に慣れていき、笑顔で過ごせるようになったエピソードです。※コロナ禍前の体験談です 登園するときから顔がこわばる娘慣らし保育初日で娘がまさかの胃腸炎になってしまい、ほとんど慣らし保育をせずに保育園生活がスタートしました。朝の送りは夫だったのですが、毎朝自転車で送る際、保育園が近づくにつれて娘はだんだんと喋らなくなり、顔がこわばっていったと言っていました。 そして保育園に到着して、バイバイするときには、「おっとー!」(娘は夫のことをこう呼んでいました)と叫び、大号泣していたそうです。毎朝こんな感じだったので、娘にこんなつらい思いをさせてまで保育園に通わせるべきなのか、悩んだこともありました。 不安が解消された先生からの言葉登園時の号泣は1カ月ほど続きました。私が迎えに行ったときも、私の顔を見るなり泣いてしまう娘。毎日泣いていて、「いつまで泣いて登園するのだろう、いつになったら保育園生活に慣れてくれるのだろう」と、とても心配でした。 しかしある日のお迎えのとき、担任の先生に、「今日はニヤニヤしながら、おしりふきのティッシュを全部出していましたよ!」と教えてもらいました。まだまだ保育園に慣れていないと思っていたので、そんないたずらまでできるほど、娘が保育園生活に慣れて楽しんでいるのだと驚きました。 ついに泣かずに登園できたその出来事から数日後、ついに登園時に泣かずにバイバイできたと、夫から教えてもらいました。それから私のお迎えのときにも泣かなくなり、にこにこして遊んでいる姿を多く見かけるようになったのです。あんなに毎日泣いてばかりだったのがうそのようで、楽しそうに通っている娘を見て、とてもうれしくなりました。 気づけばお友だちの名前やマークも覚えていて、保育園での生活を楽しんでくれているのかなと思うと、ずっと泣いてばかりだった娘を抱っこして世話をしてくれた先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。 泣いてばかりだった娘を見て、こんなに小さいうちから保育園に預けてしまったことがいけなかったのかな、と自問自答する日々でした。しかし娘が笑顔で通えるようになり、私もとてもうれしかったです。幼いわが子を預けて仕事をすることが正しい選択だったのかは未だにわかりませんが、親から離れている時間、少しでも楽しく笑って過ごしてくれていたらいいなと願うばかりです。 監修/助産師REIKO作画/山口がたこ 著者:北川なつみ4歳、2歳、0歳の3姉妹の子育て真っ最中のママ。保育士として約10年認可保育園に勤務し、現在は育休中。子どもたちと毎日たくさん笑って過ごしたいと、日々子育てに奮闘中。
2021年12月30日助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの寝かしつけがラクになるポイントについて教えてくれました。日中〜夕方の遊びや昼寝をどう過ごせばいいのかをマンガで詳しく解説!生後2〜4カ月の赤ちゃんの夜の寝かしつけに悩んでいるママは多いかと思います。今回は、日中〜夕方の過ごし方で夜間の寝つきがよくなる方法についてお話ししていきます。 赤ちゃんは睡眠の機能が未熟睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があり、この2つを一定のリズムで繰り返しています。大人の周期は約90分ですが、生まれたばかりの赤ちゃんは40分ほどしかありません。成長するにつれて少しずつ長くなり、生後4〜10カ月で50〜60分になります。このように短いサイクルでレム睡眠が現れるので、赤ちゃんは夜中に何度も目が覚めてしまうのです。また、ノンレム睡眠が大人よりも浅く、連続して5時間眠れば十分と言われています。 そこで、夜中に起きてしまった赤ちゃんが、自力で再び眠ることができる「眠る力」を育てることが大切です。 夜間の寝つきは日中の過ごし方で変わる!生活リズムが整い始める2〜4カ月の赤ちゃんについてお伝えします。 1.朝は決まった時間に起こす(理想は7時)カーテンをあけて陽の光を入れたり、窓を開けて外気を取り込んだり、「おはよう」と声をかけて起こしてあげましょう。明るい部屋に連れて行き、おむつ交換や着替えで朝の支度をして、朝がきたという認識をつけるようにします。 2.日中はできるだけ散歩などの散歩に出かけるまだ歩かない赤ちゃんでも、外気に触れたり、外の世界でいろいろな物をみたり、聞いたりする刺激は、体力を使うと言われています。体力を使うことで、疲れて眠気が訪れます。 3.お昼寝は、朝・昼・夕の3回。生後4カ月以降は夕寝をなくして2回へ夜まとまって寝ていると想定すると、午前中の朝寝は生後3カ月までは2時間、生後4カ月を過ぎたら1時間を目安にしましょう。ちなみに15時ごろまでの午後の昼寝は生後3カ月までは2時間半程度、生後4カ月を過ぎたら長くても2時間を目安に。夕寝は1時間程度で生後4カ月以降は徐々になくすようにします。また、夜の睡眠に影響が出るため、17時までには起こすようにしましょう。夕寝をなくすのが難しい場合は、15分ずつ早めに起こすなど徐々に減らしていくようにします。 4.夜寝るときは部屋を真っ暗にする光が刺激になって寝付けないことがあります。反対にお昼寝は、暗くし過ぎないことが大切です。お昼寝はぐっすり眠らせる必要はないので、夜に熟睡させるために、体力を少し充電するくらいの軽い睡眠がいいとされています。 眠る環境を整えよう1.夕方にむけて夕日のようなオレンジの照明や薄暗い照明をオレンジ色の光はくつろぎモードに入ると言われています。夕方になったら照明やあかりを調整し、眠るときは暗くするようにしましょう。 寝る前には刺激のある遊びは控える赤ちゃんが眠る30分〜1時間前は、“たかいたかい”などの激しい遊びや、テレビなどの目に刺激のあるのを見せるのは避けて、静かな遊び(手遊び、絵本を読むなど)を心がけてみましょう。 3.入浴後1時間以内に寝かしつけるお風呂に入ると体があたたまりますが、お風呂から上がると体温がどんどん下がっていくことで眠気を誘うと言われています。 4.スキンシップでリラックスおやすみ前のスキンシップは、安心して眠りに落ちるためにもおすすめです。頭や頬をなでたり、腕や足をやさしくマッサージしてあげたりするのもいい方法です。ゆったりした音楽(クラシック音楽やオルゴール曲)をかけながらマッサージすると、自然と呼吸のリズムが音楽のリズムに同調し、リラックスできると言われています。 赤ちゃんが眠るまでのルーティン行動があると、それが始まると眠る儀式と徐々に理解して反射的に眠くなってくると言われています。例えば、お風呂に入って、薄暗い部屋でゆったりとした音楽を聞いたり、決まった絵本を布団でゴロゴロしながら読んだりしてもらうと眠くなってくるなどがあります。個人差はありますが、睡眠のリズムを作るためには繰り返すことが大切です。参考にしながら、ぜひ試してみてくださいね。 <参考>『ママと赤ちゃんがぐっすり眠れる本ー人気の夜泣き・発達外来の最新メゾットー』小山博史・三橋美穂監修/リベラル社 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2021年12月29日義母は、私の夫と夫のお兄さん(義兄)の2人の息子を働きながら育てました。それに対し、私は長男を出産する前に退職したため専業主婦です。そして私の母もまた専業主婦でした。私は長男を育てるにあたり、幼稚園へ入園させたいと思っていたのですが、義母はそうではなかったのです……。※コロナ禍前の体験談です 早く保育園に預けるほうが社会性が育つ?義母は65歳になりますが、今でも現役で農家として朝から夕方まで働いています。子育て中も家計を支えるため、バリバリ働きづめだったそう。そんな義母は、子どもが1歳になったら預けて働くのが当たり前のような感覚でした。 私にも、長男が1歳になるのを前に「◯◯ちゃん(私のこと)も早く働いて早く(長男を)保育園に預けなさい。社会性も育つし、わがまま言わなくなるから」と言うのです。私は“保育園に預ける=社会性が育つ・わがままを言わなくなる”、という義母の主張にモヤモヤしました。 保育園に預けて働くことも検討しましたが、私は自分が育った環境からか幼稚園に入れたいと思っていました。 親がしっかり話し合って決断!幼稚園へ行くにしても、保育園へ行くにしても、どのように育つかはその子次第であって、どちらが良いか正解はないと思います。結局、私は「長男が1歳になったら働いて保育園に預ければ?」という義母の提案には乗らず、現在も専業主婦です。義母の意見も踏まえつつ、夫婦でしっかりと話し合い決めました。 現在3歳になった長男は、満3歳クラスへ入園を検討中で、絶賛幼稚園選び中です。ここまでの道のりは大変なことも多かったけれど、楽しいと思える瞬間が多かったのは間違いありません。これから長男の幼稚園生活が楽しいものであることを祈っています。 著者:森下ミメカ3歳男児と1歳男児の母。長男妊娠を機に専業主婦に。2歳差育児の大変さを痛感中。現在、子育てや暮らしについてのブログや体験談を執筆している。
2021年12月27日前職で英語圏の方々と接する機会が多かった私。私自身は英語が得意ではなく、仕事中英語ができない故に悔しい思いをしてきました。これからはグローバルな社会になっていくことが予想されます。そのため、出産後は、英語教育は学校だけではなく家庭内でもしっかりとしていきたいと思っていました。夫も学生時代海外に行く経験があり、英語がこれからの社会に必要というのは理解してくれていると思っていたのですが、夫婦でその理解にズレがあったようなのです。 英語教材を見て消極的になる夫娘を出産後、各場所でおこなっている育児イベントへ1歳になった娘と参加していた私。イベントにはさまざまな子育てにまつわるブースなどができており、そのなかに大手の通信英語教材の会社が何社かありました。 まずは情報収集と思い、イベント後にネットからパンフレットを取り寄せました。帰宅した夫に届いたパンフレットを見せながら、どの教材が良いのか、損なく英語をきちんと身に着けられるのだろうか……と模索をしていました。そこで夫に指摘されたのが、「金額が高いということと、本当に娘が英語教材を続けられるのか」ということでした。 英語教育に疑問を持つ夫英語教材の金額に関しては、安いと10万程で高いと100万円近いものもありました。正直、英語教材の金額にはちゅうちょしました。その日は答えが出ず、次回の話し合いへ持ち越しになりました。 後日夫が、「やっぱり必要ないんじゃない? 英語教育なんて別にいらないんじゃない?」と言ってきました。理由を聞くと、「金額が高い。そんな金額を出してまで英語が必要なのか。そして継続性。きみひとりで娘の英語力を伸ばせるのか」と聞いてきました。 絶対英語教育をやりたい私VS消極的な夫最高100万円といっても、幼児期しか使えない教材というわけではなく、教材自体は本やCD・DVD・おもちゃなど豊富にありました。0歳から18歳まで使える内容なので、私は小学校以降の長期の勉強を考えても、今出しても悪くはない金額だと思っていました。 また、何よりもせっかく始めるなら私だけではなく夫にも協力してもらい、みんなで英語ができるようにしたら良いのではと思っていました。しかし、夫の言い分は娘のために英語教育をやりたいのはあくまでも私。教材が届いてからも娘に教えるのは私で、自分は特に何もするつもりはなかったようでした。 英語教育は夫婦2人でしていくお金に関しては私が娘のために英語教材をさせたいという気持ちが強かったので、金額を多めに出すことで納得してくれました。英語教育に関しては、一緒に娘の英語ができるように工夫をしてほしいと夫と話し合いを重ね、渋々了解してくれました。 そして、おうちでの英語教育が始まりました。当初はノータッチだった夫ですが、たまたま参加した英語のイベントで、娘が楽しそうに英語の歌に合わせて歌っている姿を見てから、考えが変わったようです。 英語教育は必要という同じ考え方でも、どの道で英語ができるように教育していくかは夫と私で考え方が全然違っていました。英語のイベント参加をきっかけに、英語教育に興味が出てきた夫。今では娘と一緒に英語の歌を歌いながら、娘に英語を教えてくれています。英語の教育に関しては、夫婦でもっと話し合いながら娘が英語を話せるようなサポートを心がけています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:渡邉香澄0歳2歳の年子姉妹のママ。ベビーマッサージセラピスト・幼児食インストラクター・上級幼児食インストラクターの資格を取得。ベビーマッサージ教室を運営中。ベビーマッサージセラピストをしつつライター業も兼業。
2021年12月25日初めての出産を終えて、不安な毎日の中でママ友は頼りになる存在。しかし、そんなママ友の中で1人だけ、初めての子育てで戸惑う私に不安をあおるようなことばかり言うママ友がいました。そして、そんなママ友の言葉から私を救ってくれたのは、また別のママ友でした。当時のことを振り返って、人へのアドバイスの仕方について勉強になったお話をお伝えします。※コロナ禍前の体験談です 先輩ママからのアドバイスに不安がつのる産後2カ月ごろ、ママ友がお祝いをしてくれるとのことでランチ会をしました。他のママ友含め4人で集まり、とても楽しい時間になるはず……でした。しかし、会話の中で当時5歳の子どもを育てるママ友から、私へのアドバイスとしてさまざまなことを言われました。 「辛い食べ物は母乳が赤くなるから食べたらダメ」「抱き癖がつくからどんなに泣いても抱っこしたらダメ」など、「〇〇はダメ」ということをたくさん言われたのです。冷静に聞くと明らかに医学的根拠のないアドバイスですが、一緒にいた他のママ友が否定することもなかったので、私は先輩ママのアドバイスをそのまま受け取って不安になってしまいました。 ママ友のアドバイスに悩みは深まるばかりきっと今なら不安に思わず、他の誰かに聞いたり、自分で調べたりできると思います。しかし、初めての子育てに戸惑っている中でのアドバイスで、私は不安になりました。それからはカレーやキムチは食べたくても我慢し、寝かしつけで息子が泣いていても、抱っこせずにトントンだけで寝かせようと頑張っていました。 特に息子を抱っこしないようにすることは難しく、できないことに悩む日も。そしてランチ会から1カ月ほど経ったある日、ランチ会に来ていた他のママ友の1人から電話がありました。この電話で、私の悩みは解決の方向へ……。 他のママ友から言われて救われた言葉他愛もない話をしたあと、「この前ママ友が言っていた食べ物や抱っこの話、気にしてる?」と聞かれました。私はランチ会のときに言われたことを守り、辛い食べ物を我慢し、抱っこもなるべくしないようにしていることを伝えると「やっぱり……」と言われました。実はランチ会のとき、私の表情が曇っていたので心配していたとのこと。 電話をくれたママ友は、子育ての「〇〇したらダメ」は人の考え方によるものもあり、あいまいな情報も多いことを教えてくれました。そのような情報を正しいことのように話すママはよくいるので、ランチ会のときは特に否定はしなかったそうです。私はその電話で、すごくホッとしたのを覚えています。 結局、保育園で頑張る息子を家ではたくさん抱っこして育てています。 ママ友も、私のことを思ってアドバイスをしてくれたのであって、悪気がないことはわかります。でも、産後の神経質な状態では聞き流すことが難しい状態でした。 今後私が産後の友人にアドバイスをするときは、あくまで人それぞれの考え方であることを前提に、前向きなアドバイスができるよう心がけようと思っています。 イラストレーター/山口がたこ著者:海原えめ4歳の男の子を育てるアラフォー母。幼児食インストラクターの資格を保有。育児において食生活を大切にすることを重視している。
2021年12月23日子どもが生まれる前から仕事が激務で深夜帰宅、土日の休みも保障されていなかった夫。そんな夫を気づかい、初めての出産、育児もなるべくひとりでこなそうとしていた私。その結果産後に待っていたのは、父親になった意識のひどく低い夫とのストレス生活と、孤独な育児生活でした。なかでも、夫が私のことを気づかったつもりで購入してきたある物に絶望を感じたエピソードをお伝えします。 夫の健康を気づかいワンオペしてたのに初めての子どもを里帰り出産したあと、夫と暮らす家に戻ってきました。しかし、忙しい夫に育児休暇などはなく、休みの日におむつ替えやミルクをあげるのを何回か手伝ってもらうくらいで、平日はほぼワンオペで赤ちゃんのお世話をしていました。 まだ夜間の授乳もあったので、睡眠不足の状態でキツさもありましたが、毎日深夜に帰宅する夫にはちゃんと寝てもらおうと、むしろ赤ちゃんの泣き声で夫の睡眠を妨害してしまわないかと心配していたのです。そんななか、自宅に帰宅してから2週間ほどしたときのこと。夫がある物を買って帰宅し、うれしそうに報告する姿にあぜんとしてしまいました。 迷惑をかけずに自分の時間を楽しむ思惑の夫夫が購入してきた物は、テレビのヘッドフォンでした。「俺が夜帰ってきてテレビ見てるとうるさいでしょ。夜起こしちゃうとかわいそうだからさ」とうれしそうに言うのです。夫は出産前から帰宅後によく睡眠時間を削るようにしてテレビを見ていました。夫は純粋に私のことを思ってヘッドフォンを購入してくれたらしいのですが、これが産後の私にはひどくショックでした。 こちらは初めての出産後の不安定な心身で、慣れない育児をほぼワンオペでこなしている状態。本来ならば夜間授乳の何回かに1度くらい手伝ってほしいのです。夫の健康を気づかい我慢してそれをひとりでこなしているのに、夫はこれまでと同じように帰宅後はテレビを見て自分の時間を楽しむスタンスのようでした。 意識を変えるべく育児へ巻き込むように夫としては育児という私の仕事の邪魔をしないように、という気づかいをしてくれたようですが、私が求めていたのは一緒に育児してもらうことでした。仕事の都合上なるべく夫に負担をかけないようにと思っていましたが、このことがキッカケとなり、育児に対する考え方の違いが浮き彫りになました。その後もこの考え方の違いですれ違い、悲しい思いをすることが何度となくありました。 そんな日々から、仕事を理由に夫を育児から遠ざけ過ぎていたことを反省し、「育児は私だけの仕事ではなく、夫婦の仕事」ということを理解してもらうために、1人目が1歳になるころから少しずつ子どものお世話を頼んで、意識的に夫を育児へ巻き込むようにしました。 少しずつ変わっていった夫の意識育児に巻き込んだ結果、当初は頼まれたときにしか動かない人だった夫が、少しずつですが自分から「何か手伝えることはない?」と聞いてくれるようになりました。「手伝う」という言葉から、「まだ育児を自分の仕事とは思っていないのかな」と感じることもありますが、それでも徐々に意識は上がってきたと思います。 その後2人目も誕生したのですが、子どものお世話や相手を頻繁にしてくれるようになりました。それから次第に子どもたちもパパっ子になり、パパが大好きな様子です。子どもたちと夫との良好な関係のためにも、パパの育児参加は必要不可欠だと感じるようになりました。 1人目の出産時は里帰りでしたが、2人目出産は夫にサポートしてもらうため里帰りはしませんでした。出産のサポートをすることで、また夫の父親としての意識も上がったかなと思います。仕事も大切ですが、父親としての役割こそ、ほかの人に代わってもらうことのできない大切な仕事。今は夫の勤務に対して過度な気づかいや遠慮はしないようにしています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師REIKO著者:澤崎 凪1男1女の母。パーソナルカラーコーディネーターの資格を持ち、色彩関係、ファッション関係のほか、自身の体験をもとにした子育て関係のジャンルを中心にライターとして活動中。
2021年12月21日わが家には小学3年生の長女と、もうすぐ1歳になる次女がいます。長女はひとりっ子生活が長かったこともあり、次女を妊娠したことをなかなか受け入れることができませんでした。そんな長女の姿を心配していた私と、長女の心の成長をご紹介します。 待望の第2子、妊娠判明長女が小学2年生のとき、待望の妊娠が判明しました。うれしいのはもちろんですが、ひとりっ子生活の長かった長女がどんな反応をするのかが何よりも気になりました。夫にその話をすると、「そりゃうれしいんちゃう」と、のんきな言葉が返ってきました。一方私は、精神年齢が高くプチ反抗期な長女のことが心配でした。 そして私のつわりが始まったこともあり、妊娠2カ月のときに長女へ妊娠の話をすることに。すると、「ふ~ん」と気のない返事のあとにしくしく泣いたかと思うと、その声がだんだん大きくなり、「いやー!!ずっとママとパパと3人がいい!!」と泣きわめいてしまいました。想像以上に妊娠を嫌がる長女の姿に、私は先が思いやられました。 長女の受け入れ体制が整った日妊娠を長女に伝えてから、こちらからは妊娠や赤ちゃんを匂わせる話はしないよう気を付けました。長女は私の少し大きくなったおなかを見ても、「食べ過ぎやね」と言ってくるので、「そうやね」と返すこともありました。いつもなら私がつらそうにしていると「大丈夫?」と声をかけてくれますが、私がつわりでつらそうにしていても長女は気付かないふりをしていました。 しかし、妊娠7カ月を過ぎたころ。長女が「○○ちゃん(クラスメイト)って4人きょうだいなんやって~。私もきょうだいおるか聞かれたから、一応おるって言っといた」と少し照れたように言ったのです。もう私は大声で叫びたいくらいうれしかったのですが、冷静を装いながら「そうなんや~」と答えました。長女の心のなかでいろいろな気持ちを消化し、赤ちゃんを受け入れられるようになったんだな~と思った瞬間でした。 ついに出産!長女の反応は……?その後は長女から赤ちゃんの話をしてくるようになりました。おなかの赤ちゃんが妹だとわかり、「私の服を貸してあげる」「一緒にままごとをしてあげる」と言ってくれるなど。さらには名前を考え、おなかに話しかけてくれることもあり、次女が生まれてくるのをとても楽しみにしている様子でした。また、私の体がつらいときは、料理、洗濯、おつかいなどお手伝いをたくさんしてくれたので、大変助かりました。 そして無事に出産し、退院後初めて長女が次女と顔を合わせたとき。接し方がわからないのか、長女は次女に近づこうとしませんでした。ひとりっ子生活が長かった分無理もありません。こちらも自然に長女から動き出すのを待ちました。2時間ほど経ったとき、長女が何も言わずお気に入りのブランケットを次女にかけてあげていました。夫と顔を見合わせ、静かに喜びました。 今では長女が次女のお世話をよくしてくれるので、とても助けられています。これは歳の差育児ならではだと思います。ただ、歳の差があると、心のケアがとても重要だと感じました。わが家の場合は、長女を見守ることで、長女が自ら次女を受け入れられるようになってくれました。この1年で、長女の心は大きく成長したと感じました。 作画/山口がたこ監修/助産師REIKO著者:石井ゆうき8歳と0歳の女の子のママ。長女の反抗期に悩まされながらも、姉妹の戯れに日々癒され中。秘書として働いており、現在は育休中。1人目出産直後に夫が転職に失敗し、夫が転職に失敗したことを機に、お金にまつわることに興味を持ち、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
2021年11月29日現在3歳になった3人目の出産間近のある日。出産予定日が過ぎていたこともあり、自然に陣痛がくるのを待つか、産院へ行き陣痛促進剤で陣痛を誘発するか、私が選択できることになりました。産院へ行こうかどうしようかとなかなか決断できない私に、しびれを切らした義母から衝撃的な言葉を言われたのです。 出産は私のタイミング3人目妊娠中のとき、上の子どもたちもいるので思うように行動できないかもと思い、義母にお願いして出産予定日数日前から家に来てもらっていました。 出産予定日2日後の妊婦健診で、産院の先生から「子宮口が4cm開いていて胎胞も出てきている感じだから、今日〜明日中に生まれそう。一度自宅へ帰ってごはん、お風呂を済ませて気持ちの整理がついたら病院へおいで。出産予定日を超えているし陣痛促進剤しましょう」 と言われました。帰宅途中に夫へ電話し、産院の先生から言われたことを説明しました。夫は会社からすぐに帰宅し、私も産院から帰宅しました。しかし、なかなか気持ちの整理がつかず、産院へ行くのをちゅうちょしていました。 義母が放った衝撃的な言葉なかなか産院へ行かない私を見て、義母も我慢できなくなったのか、夕方の4時ごろ「さっさと行ったらいいのに。今から行ったらちょうどよい時間や」と言いました。1人目・2人目のときは、陣痛がきて約2時間で出産していました。そんな過去から義母は、今から産院へ行って陣痛促進剤で陣痛を誘発すれば、3時間ぐらいで出産して、夫は7時ぐらいに帰宅してくるだろうと思ったようです。 その言葉を聞いたとき、申し訳ない、気持ちの整理がつかない自分に情けないと思ったのと同時に、同じ出産経験があって出産の大変さや痛さなどをわかってくれていたと思っていたため、とても悲しくなりました。 味方だった夫予想もしなかった義母からの言葉に私は返す言葉がなくて、目から涙が溢れ出てきました。その様子に気付いた夫は義母に、「それは言ったらあかんこと。火の中に自分から入っていくようなものなんやから、気持ちの整理がなかなかつかないのは仕方ないこと。自分のタイミングがあるんだから、整理つくまで黙って待ってあげてくれ!」 と言ってくれたのです。 それを聞いた私は気持ちがとてもラクになり、味方がいてくれてよかったとホッとしました。 義母への反抗その後、気持ちの整理がつかないまま夜に。夜中の1時ごろにウトウトしていると、ドンッ!!とおなかに違和感を覚え、トイレへ行くと出血が! 急いで産院へ連絡して行くことになったのですが、寝ていたはずの義母が産院へ一緒に行くつもりで、化粧をしてリビングにいました。 義母に言われた言葉がずっと頭から離れず、このときばかりは顔も見たくなかったため、夫から義母に家で寝ている上の子どもたちと一緒にいてくれるように伝えてもらいました。そうして私と夫だけで産院へ向かい、午前4時ごろに無事出産しました。 今になって思えば、義母の言動は私の体調を心配してのことだったのかなとも感じますが、出産のときは不安と恐怖で気持ちもデリケートになっていました。そんなとき、出産を自分のことのようにと考えて行動してくれた夫がいて、とても心強かったです。周りのママたちや将来、自分の娘や息子のお嫁さんが妊娠、出産したときには自分の経験をいかして接したいなと思いました。 作画/山口がたこ著者:中村 望8歳、6歳、3歳、0歳の4人育児中のママ。長年、事務員として勤務していたが出産を機に退職。1人目の育児が少し落ち着いたときに趣味として始めた習い事で、現在では指導者として教室を運営。ママ目線での執筆活動もおこなう。
2021年11月29日息子が1歳を過ぎたころ、子ども同士の月齢が近く、生まれたときから仲良くしていたママ友の何気ない言葉にとても悩んでしまうことがありました。親しい間柄になれたからこその悩み相談に、私自身も悩んでしまった体験談を紹介します。※コロナ禍前の体験談です 子育ての1つの分岐点…子どもが1歳を迎えるころは、私の周りのママ友にとって子育ての分岐点だったように思います。育児休業を終えて保育園に入園させたり、2歳まで育休の延長をしていたり、幼稚園入園までは仕事をセーブするママ友もいて、それぞれの生活に合わせた子育てをしていました。 ライフスタイルが変わっても、子どもたちが生まれたころから家族ぐるみで交流のあるママ友の存在は、いわゆるなんでも話せる同志。その日も気心が知れた仲間だからこその悩み相談で集まっていました。 ママ友の悩みごときっかけは1人のママ友の発言。そのママ友は子育てで一度仕事を辞め、育児に専念している私とまったく同じ状況でした。仕事をしているママ友に対し、「子育てには仕事のような生産性がない。自分は何も生み出せていないから、仕事をしていることがうらやましい」と悩みを話し始めたのです。 周りはその言葉に「子育てってすごく大変だし、そんなことないよ!」と励ましてその場は和みました。しかし、同じライフスタイルを送っていた私にとって「子育ては生産性がない」という言葉がとても引っかかり、悲しい気持ちになりながらその場を終えました。 気づかされた義母からの言葉その後、時間が経ったあとも心にしこりが残るなか、義実家へ家族で遊びに行ったときのこと。義母は嫁姑の間柄ではあるものの、私にとって子育ての良き相談相手です。思い切って私は、義母に先日の友人のことを相談してみることにしました。 すると義母は「確かに手に取れる報酬や成果はないから、疲れてしまうときもあるよね。時代も変化していて、私たちの子育てのときは働いている母親が少なかったから、仕事と比べることはあまりなかった」と友人の気持ちを汲みつつ、「それぞれの生活があって働く人、働かない人、なかには働ける状況にない人もいるからね。捉え方もそれぞれだけれど、子育てって毎日違うでしょ? 成長してるって実感もあるでしょ? それが生産性だと私は思うよ」と言ってくれたのです。 もしかしたら私自身も子どもの小さな変化に気づいてはいても、慣れてしまっていたのかなと気づかされました。 ママ友の悩みで自分自身が落ち込んだということは、当時の私も子育てのちょっとした喜びや達成感を見失っていた時期だったのかもしれません。悪意のない言葉に傷つき悩んだときは、日々の生活のなかで自分なりに頑張り、小さな喜びに達成感を感じられることが大事だと義母から学んだ経験でした。もちろんそのママ友とは今でも子育ての良き仲間です。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師REIKO著者:伊藤 美里3歳の男児の母。多忙な夫との3人家族で、ほぼワンオペ育児を楽しんでいる。料理と子どもが好きで、食に関する情報や自身の子育て経験を中心に執筆活動中。
2021年11月25日子どもが1歳になって育児休業から時短社員へ仕事復帰をし、子どもも保育園に入園しました。仕事と家事で毎日バタバタ。そして、子どもの体調不良で何日も仕事を休むことがあり、仕事を続けるか辞めるかを毎日考えていました。そんな私がフリーランスになった経緯と、今感じることをお話します。 仕事復帰でクタクタの毎日育児休業後、仕事に復帰してからの私は、体力的にも精神的にもクタクタの毎日が続きました。1日中立ち仕事、帰宅後は家事と子どもの世話をして、夜は子どもを寝かしつけながら気づけば自分も寝てしまうような日々でした。 夫は帰りが遅く、実家も遠いため誰にも頼れない状況。自分の時間は皆無で、家事もきちんとはこなせず、家の中はいつもぐちゃぐちゃでした。 子どもの熱で欠勤が続いて謝る日々保育園に通い始めてから子どもが熱を出すことが多く、私が欠勤しなければいけない日が多々ありました。子どもが熱を出せば、当日の仕事で直接迷惑がかかる人にLINEで謝罪。 その他にも、職場に電話、保育園に連絡、病院を予約し、連れて行ったあとはまた職場に電話をして何日休むかの報告と謝罪。自分がお荷物社員になってしまったような気がして、つらい毎日でした。 仕事を続けるor辞めるべき?私は仕事を続けるか辞めるかを毎日考えていました。私たち夫婦には、「近いうちに2人目の子どもが欲しい」という希望があったため、転職は考えられませんでした。そんななか、私の義妹がフリーランスとして在宅で仕事をしていた姿に驚きました。義妹は自分のペースで仕事をしているため、常に余裕があり、フリーランスになって在宅ワークをするメリットを身近で感じました。 「自分のペースで仕事がしたい。人に迷惑をかけたくない」と考えていた私は、在宅ワークに憧れ、調べるようになりました。そして職場復帰してから4カ月後、仕事をする傍ら在宅ワークを受注して仕事をしてみることにしたのです。 フリーランスになって思うこと約半年間、正社員の仕事と並行してフリーランスの在宅ワークを続けました。在宅ワークを受注したときには、すでに退職を決意していた私。年度末をもって退職しました。フリーランスになってからは自分で仕事量を決められるようになりました。 子どもが熱を出しても、誰かに謝る必要はありません。自分にできる分だけの仕事を受けることで、子どもとの時間・子どもの笑顔が増えました。今では、思い切ってフリーランスへの転向に挑戦してみてよかったなと思う毎日です。 今の仕事を続けるか、専業主婦か。どちらも自分にはできない気がしていました。在宅ワークに憧れて飛び込んだフリーランスという働き方。収入は減ってしまったものの、子どものペースに合わせられる毎日に満足しています。私自身に余裕・笑顔が増えたことで家族にも笑顔が増えました。フリーランスという働き方を選んでよかったと心から感じています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師REIKO著者:本田 ひな1歳女児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。
2021年11月23日私の夫は小さなころからセミが大の苦手。幼少期の夫にセミを克服させようと義母が取った、衝撃の行動とは!? 少々……いや、かなり飛ばしすぎている義母の衝撃育児をご紹介します。 パワフルな義母の衝撃育児! この話を初めて聞いたときの衝撃は今でも覚えています。結婚して実際に義母と接してみると、とにかく何事にも一生懸命な人で、いつも独特な方向へ全力投球(笑)。この行動も、義母らしいなとは思うのですが、やっぱりちょっと違うような、今も衝撃は拭いきれていません。 監修/助産師REIKO著者:山口がたこ5歳児の母で、漫画も描ける主婦ライター。インタビュー記事や体験談マンガを執筆。Instagramでは家事育児など主婦の雑談をイラストで更新しています。 ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!
2021年11月06日私には同じ会社に勤め、入籍や結婚式の時期が近いことで仲が深まったママ友がいます。最初のころは物知りで情報収集をよくおこなっているママ友に感心していました。しかし、話題が貯金や資産運用の内容に変化してきたころ、あまりに他人のお金事情を知りたがり、自分の意見を押し通してくるママ友に嫌気がさしてきました。そんなママ友とうまく距離をとって付き合えるようになった体験談についてお伝えします。 はじめはよかった私とママ友は、お互い家を行き来してさまざまな情報交換をおこなっていました。入籍や結婚式は私が早かったので自分の体験談を話したり、ママ友が心配していることを聞いたりして楽しくお付き合いしていました。 先に私が出産し、間もなく彼女も妊娠。妊娠したころから、子どもの将来や自分たち夫婦の老後の資金のための貯金や、資産運用について気になり出したようで、同じように情報交換をしていました。 人の家のお金事情を聞きすぎ!ママ友は、貯金もですが特に資産運用に興味があるようで、自分が調べた情報をたくさん教えてくれました。はじめは自分のことを話しているだけでしたが話が進んでくると、わが家のことも把握しアドバイスしたい様子で、年収や夫婦の貯金、子どものための貯金、金額や貯金の方法まで詳しく聞いてくるようになったのです。 私はそこまで他人に詳しく話したくないですし、考えを押し付けてくるママ友との会話が苦痛になっていきました。 徹底的に対策!私は貯金や資産運用は夫に任せているとごまかして、自分の話はしませんでした。実際は話し合って決めており、夫婦共に把握済みです。また、ママ友がお金の話を始めたら、ある程度話したあとに子どもや芸能界の話題など関係ない話にすり替えました。自分の話したい話をできないママ友は、少しリズムが狂っていた様子で……。 さらに、コロナ禍ということもあり、連絡がきたら活動を自粛しているということを伝えて誘われないように対策をしました。 話したくない内容は話さない、別の内容の話をする、予定自体が合わないようにするをという対策をして、今はほどよく距離をとって付き合うことができています。少し徹底しすぎかなとも思いますが、話したくない話題でしか盛り上がることのできない付き合いであれば、無理に続ける必要はないと思っています。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師REIKO著者:大村じゅんこ急性期病院の看護師として働いており、現在は育休中。ファロー四徴症をもつ娘と在宅療養中。趣味は地元のJリーグ観戦。特技は字をきれいに書くこと。
2021年10月30日わが家の双子が1歳半のときのこと。洗濯物を取り込もうとベランダに出た私は、ガラス戸の鍵を閉められてしまいました。テレビで見たことのあるストーリーが、まさか自分自身に降りかかるとは! 時が経てば笑える体験談ですが、そのときは笑いごとではありません。その失敗から学んだ、私が日ごろからしている対策をご紹介します。 締め出された真夏の夕暮れ夏も盛りの8月のことです。洗濯物を取り込もうと夕方ベランダに出たとき、開けていたはずのガラス戸がカラカラと音をたて、「ガチャッ!」という血の気の引く音がしました。とっさに私が振り向くと、部屋の中にはニヤニヤといたずら顔のわが家の双子……。 当時1歳半、言葉は通じるけれども指示は通らない月齢です。鍵を開けるよう必死にジェスチャーをしましたが、私が遊んでいると思ったのかおもしろがって違う部屋へ行ってしまいました。 連絡手段がなく途方にくれるマンション7階のベランダに締め出された私の携帯電話は部屋の中。誰にも連絡を取ることができません。夫は仕事で毎日帰宅が遅く、加えて仕事中は携帯電話をまったく見ません。 頼みの綱のわが子は鍵を開けるどころか、部屋の奥の見えないところで遊んでいます。途方に暮れた私はとにかく誰かに気が付いてもらおうと、恥を忍び「すみませーん! 誰かいませんかー!」と叫び続けました。 偶然が重なった救出劇およそ30分ほど経ったころ、隣人がベランダに出てきてくれました。偶然その日は仕事がお休みだったそうで、私の声に気が付いてくれたのです。事情を話し携帯電話を借りたものの、夫や近くに住む義母の電話番号がわからず連絡を取ることができません。 しかしそこで急展開が! 隣人が管理人さんに相談しに行った際、偶然にも義母の知人と会い、その知人から義母へ連絡がいき、急きょ来てくれることになりました。そして義母からの連絡にたまたま気が付いた夫が早退してきてくれ、無事私は救出されることとなりました。 ベランダに締め出されるというハプニングは、周りでも経験者が多いことを後日知りました。対策として、ベランダに出るときは戸に大きい洗濯ばさみを挟み閉まらないようにする、家の中でも携帯電話を持ち歩く、近隣住民と普段からコミュニケーションをとり連携が取れるようにしておくなど、日ごろからできることを心がけるようになりました。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師REIKO 著者:村上 素子3歳の男女双子のママ。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。
2021年10月29日3年前、遠方に住む義母が「孫たちの様子をもっと見たい!」とガラケーからスマホに替えました。何度も電話がかかってきては手取り足取り操作を教えましたが、なにぶん言葉だけでは伝えることも難しく……。写真が送れたり、テレビ電話をしたり、スマホに替えてメリットもあるものの、使い方を教えるのにはだいぶ労力を費やしました。このストレスがまだ序の口であるとは、このときは思ってもみなかったのです……。 ここにも!? 孫がかわいいのはわかるけど義母がスマホに替えたのは、ちょうどわが家の双子が生まれたころでした。義母にとっては6、7人目の孫でしたが、まるで初孫かのように溺愛してくれていました。そして、遠方でなかなか会えないこともあり、写真を送ってほしいとよく言われていたのです。 しばらくして、義母からのLINEでアイコンが双子になっていることに気が付きました! よく見るとプロフィール背景画像までわが子に……。「別にいいけどひと言欲しかったな」と思う私は、心が狭いのかとモヤモヤしていました。 私が悪いの? モヤモヤは解消せずその後も義母は、断りもなくわが子の写真をLINEのタイムラインに投稿していました。さすがに不快感を隠せず夫に相談をしてみると、「かわいくてやっているだけで悪意はないから」と一蹴される結果に。 それでも「悪用されるかもわからないし、断りもなくこういうことをされたくない」と反論しました。「わかった、言っておくから」という夫の顔は面倒くさそうで、その様子に私のモヤモヤは解消せずにいました。 もう限界! 勝手すぎる義母に怒り爆発数カ月後、義母から「聞いて! この前、孫ちゃんの写真を応募したら、採用されてグッズになるのよ! やっぱり客観的にみてもかわいいのね」と耳を疑うような電話がかかってきました。 前回の件も夫は伝えていないのではと怒りが加速し、「いくらかわいい孫とは言え、勝手に応募するのはあんまりです! 濫用するならもう写真を送りたくありません」と言って電話を切ってしまいました。 送られてきた手紙の内容とはその後、義母は義姉たちに相談したようですが、「お母さんが悪い」と言われ、事の重大さに気付いたようです。孫のかわいさゆえに、自分だけに留めておくことができず軽率であったと、義母から謝罪の手紙が送られてきました。 グッズは採用された人に贈られるだけとのことで、少し安心し義母と和解することができました。夫も義姉からお叱りを受けたようで「自分の意識も改める」と言われ、一連の孫写真騒動は幕を閉じたのです。 便利な一方で、脅威も併せ持つインターネットの世界。子どもの写真1枚でも敏感になっているこの時代、義母の「かわいさを共有したい」という思いは尊重しつつ、子どもを守るためにもネットリテラシーや子どもの肖像権についてきちんと伝えていかなければと強く感じました。 イラストレーター/山口がたこ 著者:梟 うた5歳の娘と双子の3歳息子のママ。双子の出産を機に、東京から地元九州に移住。保育園勤務をしながら子育て、ファッション、旅行、インテリア、お得情報などを執筆中。最近の趣味は、絵本探し。
2021年10月28日長男の妊娠中、出産内祝いは出産前にリサーチしておいたほうが良いという情報は耳にしていました。しかし私は長男の出産後、「新生児は眠っている時間が多いし、その間に内祝いを選べば楽勝でしょ」と高を括っていたのです……。出産内祝い選びに苦労した私の体験談をご紹介します。 甘くみていた内祝い選び私は長男を出産するまで、出産内祝い選びを甘くみていました。里帰り出産だったため、赤ちゃんのお世話以外の家事は母親がおこなってくれるので、赤ちゃんが寝ている間にいくらでも出産内祝いを選ぶ時間があると思っていたのです。 しかし実際出産をしてみると、夜間授乳や慣れない赤ちゃんのお世話の疲れから、「暇さえあれば寝ていたい」という状態が続きました。ましてや初めての子育てでわからないことだらけ。そんなこんなで精神的にも参っていたので、物事を冷静に考えること自体が難しくなっていたのです。 種類の多さと金額リサーチの壁出産内祝いのことを調べるために私が見たサイトには、「出産内祝いは生後1カ月を目安に贈るのがマナーだ」と書いてありました。そこで急いでインターネットショップで探してみたところ、品物の種類があまりにも多いではありませんか! その上出産内祝いは、出産祝いで頂いた金品の半分〜3分の1程度の金額の物をお返しするのが基本とされています。そのため頂いた物が品物の場合には、その金額のリサーチも必要になります。しかし、産後の寝不足によって頭が回らない状態の私には、その作業をおこなうのはかなり困難でした。 生後3カ月でやっと完了結局私たち夫婦が出産内祝いを決定し無事に贈ることができたのは、自分たちが育児に慣れてきて、長男も少しまとまって寝てくれるようになった生後3カ月ごろのことでした。 出産内祝いを贈るのが遅かったことに対してお叱りを受けることはなかったものの、出産前にある程度候補を絞っておけばもっとスマートな贈り方ができたのに、と夫婦で後悔しました。 次男の内祝い選びではこの教訓を生かそうと、出産前にインターネットショップで気になった商品を「お気に入り」に登録しておくことに。そして出産後はスムーズにお返しすることができたのです。産後はなるべく休む時間を確保するため、また自分が本当に良いと思える内祝いを贈るためにも、出産前に候補を絞っておいたほうが良いと思った出来事でした。イラストレーター/山口がたこ監修/助産師REIKO著者:今岡めい6歳と3歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2021年10月25日寝かしつけをしていて、やっと寝た!と思ってもそばを離れると起きてしまう息子。セルフねんねができたらラクになるのに、パパも寝かしつけができるようになったらいいのに……と思っていたとき、あるアイテムが大活躍をしてくれました。そんな寝かしつけがラクになった体験談を紹介します。 なかなか寝ないわが子の寝かしつけ1歳を過ぎたころ、息子が風邪をこじらせたことをきっかけに断乳。それまで授乳での寝かしつけをしていたため、その後の寝かしつけについて模索状態でした。会話や絵本でおやすみの雰囲気をつくっても、なかなか寝ない息子に「寝かしつけ=私も寝てしまう」日々。 自分の時間も欲しかった私は、今日はパパに……と寝かしつけをお願いするのですが、そばにママがいないことに息子は泣き続けてしまい、耐え切れずバトンタッチしてその日を終えることもありました。わが家では、「ねんねのときはママ」が暗黙のルールになっていました。 きっかけは脱ぎっぱなしの…そんな日々に転機が訪れたのは、私が風邪をひいてしまい、寝かしつけをパパにお願いした日でした。部屋も分け、泣き声が聞こえてくるのもぐっと我慢するしかない……と思っていたとき、いつもだったらすぐに聞こえてくるはずの耐え切れない泣き声が聞こえてきませんでした。 不思議に思い、静まり返った部屋をそっと覗いてみると、そこには私が昨日脱ぎっぱなしにしたパジャマを着たパパと、隣でそのパジャマを握りしめる息子の姿が…⋯。思わず笑ってしまったパパが考えた寝かしつけは、無理に泣き止ますのではなく、私になりすます方法でした。 パジャマは息子の相棒に思えばそのパジャマは息子が生まれてから、授乳中もよく着ていた物でした。手ざわりやにおいに安心するのか、翌日からは起きている間も家にいるときに持ち歩くように。風邪でかまってあげられなかったからかと思い、いつも以上にコミュニケーションをとっても大事そうにパジャマを握る息子に、そのパジャマを譲りました。 すると寝かしつけもパジャマを大事に抱え、自然とひとりで寝てくれるようになり、寝かしつけの欠かせないアイテムとなりました。1つの成長として、うれしくもあり、少しさみしくもあるな……と思ったことを今でも覚えています。 お気に入りのぬいぐるみやタオルを肌身離さず持つ子がいるように、息子にとって私のパジャマは安心できるアイテムだったようです。現在3歳の息子は、いまだにそのパジャマを洗うと怒り、夜は大事に抱えて寝ます。パパのユニークな方法が生んだ寝かしつけアイテム。いつか使わなくなる日がまた、息子の成長する日だなと思いながら、寝顔を見る日々です。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師REIKO 著者:伊藤 美里3歳の男児の母。多忙な夫との3人家族で、ほぼワンオペ育児を楽しんでいる。料理と子どもが好きで、食に関する情報や自身の子育て経験を中心に執筆活動中。
2021年10月20日