「インド」と聞いて“美的”女子のみなさんが真っ先に頭に思い浮かべるのはヨガやアーユルヴェーダ、無難なところでやっぱりカレーライスでしょうか?いやいや、いまは俄然「インド映画」です。今年5月に日本で公開された『ロボット』は「なんだかよく分からない“しっちゃかめっちゃか”な展開」が受け、久しぶりにインド映画で大ヒットを記録。そんな『ロボット』と同じ製作チームが手がけた『ボス その男シヴァージ』も、『ロボット』のさらに上をゆくハチャメチャ度満載。『ムトゥ踊るマハラジャ』(’98)、『ロボット』の主演俳優・ラジニカーントが序盤から逮捕され、踊りまくり、宙を飛び、肌の色を変え、気づけばなぜかツルッパゲ…という奇想天外、摩訶不思議なパラレルワールドに誘ってくれます。そんなラジニ扮する強引&積極的なシヴァージのテンポに観客同様、惹きこまれていくのが古風で奥ゆかしい性格の女性・タミルを演じた、シュリヤー・サラン。今回、初来日を果たした彼女に同性ながらまず目がいってしまうのは、やはりその肉感的なボディー。しかし、インタビューではラジニへの称賛、尊敬を表しながらも自身に関する考えはなんとも男前。「ぶっとび映画」に真面目にぶっとんだ、ラジニカーントの新ミューズ、シュリヤー・サランの心意気をご覧あれ。――インドの超ビッグスター、ラジニカーントさんとの共演はいかがでしたか?「ラジニと共演して、本当に学ぶことが多かったわ。彼は、あれだけ多くのことを経験しているにも関わらず、未だに努力し続けているの。読書が好きな方なので、普段から本を読んで勉強してたわね。そんな勉強熱心な彼を尊敬してるわ。独学でスーパースターの座まで上りつめたんですもの。質素で貧しい家の出身であったけど、自力で地位を築いた彼は、本当に素晴らしいと思う。そして彼にはユーモアがあるの。周りを笑わせるのが好きな人だから、私もたくさん楽しませてもらったわ。彼は私の目標よ。彼のように私もなれたらいいなと思うの」。――どのシーンもインパクトが強烈ですけど、その中でも特に印象的だったシーンはありますか?「今回の映画で一番印象に残っているのは、美しいロケ地と素晴らしいセットね。トーダ・タルニーさんの美術、そしてオスカー受賞者であるラフマーンの音楽も素晴らしかった。そしてやっぱり、ラジニカーントという非常に謙虚でインドで一番有名と言ってもいい俳優と共演できたということね。この映画はミュージカルシーンが本当に美しく素晴らしいの。監督たちが準備した完璧な土台に乗って、私は演じるだけで良かった。とてもやりやすかったわ。いままでのキャリアをふり返る中で、この作品は私のハイライトと言えるかもしれないわね。そのくらい素晴らしい作品であり、参加できたことにいまでも感謝しているわ」。――大変だったけど、俳優としての「学び」もあったんですよね?「そうね。今回一度だけ体調を崩したときがあったの。本当に気分が悪かったんだけど、撮影せざるを得ない状況で…。そんなときに、ラジニが『僕のシーンを先に撮って、その間彼女を休ませてあげて』と言ってくれたの。そのときに学んだことが、“Show must go on”。『演技は止められない、撮影は続けなければいけない』ということ。俳優である以上、オフ日以外は撮影をしなければいけない。しかも、そのときは200名もの俳優がいたので、撮影せざるを得なかった。だから、『ギブアップしてはいけない』ということを撮影で学んだわ。何事もそうよね」。――ところで今、日本の男子は「草食系」、「ロールキャベツ男子」などと言われているんですが、インドの男性はシヴァージのように超積極的にアタックしてくる「肉食系」の方が多いのでしょうか?「そうねぇ…私も“真の男”という人にいままで会ったことがないのよ。そういう人に会えたらいいわね。どんな国でも追いかけるタイプの男性もいれば、女性が追いかけなきゃいけないタイプの男性もいるわよね。インドでも日本でも同じね(笑)」。――シュリヤーさんの衣装を始め、劇中衣装がどれも色鮮やかで素敵でしたが、インドの女性たちの間でいま流行っているファッションはありますか?「私が着た赤や青の目が覚めるような衣装は本当に素敵だったでしょ(笑)?今回は、マニーシュ・マルホトラさんと、ニータ・ルーラさんというインドでとても優秀なデザイナーの2人が衣装を担当してくれたの。彼らの衣装が素晴らしすぎて、今回は何も言うことがなかったわ。インド女性のファッションについては世界の流行とあまり変わらないと思うわ。インドの女性でも、世界中を旅している人はいるから、ファッションに敏感な人も多いの。インドの伝統的な服を着る人もいれば、世界のファッションを楽しんでいる人もいる。インドにおいて、ファッションはとても大切なものだから、ファッション業界においてもインドは強いといえるんじゃないかしら」。――シュリヤーさんのしなやかなダンスとグラマラスなスタイルに同じ女性ながら見とれてしまったんですが、日頃からどのようにして見事な体型を維持されているんですか?「できるときは、1日40~45分くらい運動してるの。ジムでトレーニングしたり、ヨガをしたり。泳げるときはできるだけ泳ぐようにもしてるわ…あ、あと、瞑想もするわね」。――外見的な美しさはもちろんですが、シュリアさんは慈善団体での活動もされていますよね。今後「女性」としてどんな生き方を目指していますか?どんな女性になりたいですか?「どんな女性…。ん~…分からないわね。というのも、人間というのは変わっていくものよね。様々な環境の中で生きているわけだし。でも、人間の、その人の“核”というのは同じであるべきだと思うわ。私はこれからもできる限りチャリティ活動を続けていきたいし、人の助けになるような事をしていきたい。そして何よりも幸せになりたいと思う。ジョン・レノンが子供のときに、学校で先生に『将来、何になりたい?』と聞かれて、『僕は幸せになりたい』と答えたら、先生が『質問の意味を理解してないわね』と彼に言ったんだけど、彼は『いや、先生の方こそ人生を理解してないね』と言ったの。彼のように、私も自分自身、そして周りも幸せにしたいと思って生きていきたいわ」。(text:Tomomi Kimura)photo:Tsuyoshi hashimotoHairmake:Noriko Aizawa(Kamidoko)■関連作品:ボス その男シヴァージ 2012年12月1日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開© 2007 Ayngaran International (UK)Ltd. All Rights Reserved.
2012年11月27日多くの女性が憧れを抱く「結婚」。いつか自分も愛する人と……と夢見ている人も少なくないのでは。そんな女性たちの結婚願望が高まるきっかけとは? 今回はマイナビニュース会員のうち独身女性300名に、結婚したいと思う瞬間はどんなときか聞いてみた。Q.結婚したいと思う瞬間はどんなときですか?(複数回答)1位 さみしくなったとき 37.7%2位 友達が結婚したとき 35.3%2位 仕事が嫌になったとき 31.3%4位 幸せそうな夫婦に出会ったとき 31.0%5位 結婚式に出席したとき 30.7%■さみしくなったとき・「孤独死したらどうしようなどと悲観的に考える瞬間があるから」(30歳女性/不動産/その他)・「寂しくなったりすると、なんとなく結婚していろいろな面からの安心が欲しいな……と思う事があるから」(29歳女性/医療・福祉/専門職)・「もともと幸せな家庭には憧れがあったので、一人暮らしをしていると、ふと人のぬくもりが恋しくなるときがある」(37歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)■友達が結婚したとき・「友人の結婚式に出ると必ず結婚したくなる病を発症する(笑)」(24歳女性/商社・卸/その他)・「友達や親戚など身近な相手の幸せは特に際立ってうらやましく思ってしまうし、かわいい赤ちゃんを連れたご夫婦を見たときも同じ感覚になる」(28歳女性/医薬品・化粧品/技術職)・「友達が結婚したので自分もしないと……という焦りから」(26歳女性/金融・証券/専門職)■仕事が嫌になったとき・「仕事で帰りが遅いとき、ただいまって言ってくれる人がいてほしい」(24歳女性/機械・精密機器/営業職)・「今の仕事が嫌だけど、円満に辞めるためには寿退社が一番だから」(24歳女性/金融・証券/専門職)・「精神的にも金銭的にも頼れる(依存できる)存在がほしいから」(26歳女性/警備・メンテナンス/営業職)■幸せそうな夫婦に出会ったとき・「こんな夫婦になりたいなという妄想から、自分だったらなと自然と結婚を意識するようになるから」(25歳女性/学生/その他)・「子連れで幸せそうな若いカップルを見ると、自分もあんな風になりたいと思うことがあるから」(25歳女性/情報・IT/技術職)・「友達や後輩が結婚して、そのブログやSNSの日記を読んだりしていると、大変そうだけど幸せそうだなと思うので」(28歳女性/医療・福祉/事務系専門職)■結婚式に出席したとき・「幸せそうな結婚式に出席すると、自分もそこに立ちたいと思うので」(24歳女性/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)・「人の幸せを見ると自分も幸せになりたいと思うから」(23歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「周りが結婚しだすと自分も意識してくる」(25歳女性/小売店/販売職・サービス系)■総評1位は「さみしくなったとき」。1人暮らしには慣れているものの、ふとした瞬間、1人でいることへの不安や孤独を感じるという女性が多かった。特にクリスマスなどイベントが多い季節は寂しさもひとしお。「2人で居る幸せを実感したい」という気持ちが高まるようだ。また愚痴を言い合ったり、楽しい事や面白いことがあった時に分かち合えたりするパートナーが欲しいという人も。2位となったのは「友達が結婚したとき」。やはり身近な友人の結婚に焦りを抱く人は多く「つらい」という率直な意見も。「友人が結婚すると親がプレッシャーをかける」という人もいた。友人の幸せを願うものの、気持ちは複雑だ。続いて3位は「仕事が嫌になったとき」。仕事をやめて専業主婦になりたい!という人が多かった。専業主婦も決して楽ではないが、仕事がつらくなると精神的にも金銭面でも支えとなる相手が欲しいと願うようだ。4位は「幸せそうな夫婦に出会ったとき」。仲の良い夫婦に出会うと憧れの気持ちから「自分も幸せな家庭を築きたい!」という気持ちが強まるとのこと。特に最近は、ブログやSNSを通じて幸せそうな結婚生活を目にする機会も増えた。そうしたものをうらやましく感じ、結婚願望が強まる人も多いのでは。そして5位は「結婚式に出席したとき」。2位の「友達が結婚したとき」と回答が重なる部分もあるが、やはり人の幸せを目の当たりにすると「自分も幸せになりたい!」という感情は高まるもの。幸せそうな新郎新婦の姿を自分に置き換えて見ている人もいるようだ。女性たちの複雑な結婚観を垣間見ることができた、今回のアンケート。仕事もプライベートも今現在は充実している…とはいえ、ふとした瞬間に心細さや焦りを抱く女性が少なくないようだ。ロマンチックな結婚を望む人もいれば「仕事から逃げたい」「つらいから結婚したい」という現実逃避として結婚を考えている人が多くいることも印象的だった。結婚願望を抱く理由は人それぞれだが、焦らず無理せず自分だけの幸せをつかみたい。調査時期: 2012年10月3日~2012年10月4日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 女性300名調査方法: インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月23日