イヤイヤ期と思春期の間で訪れると言われる中間反抗期。イヤイヤとやさしいお姉ちゃんの間で揺れる、5歳の長女に訪れた中間反抗期に、日々苦悩しながら向き合う家族のお話です。 中間反抗期があるなんて聞いてない! はじまりはイヤイヤ期からで…? 今年で育児5年目に入る私は、長女が3歳3カ月のとき、次女を出産。 長女のイヤイヤ期が重なることから、次女の出産前から赤ちゃんの話をしたり、出産後の生活のシュミレーションをしたりしていました。 事前に対応していたおかげか、長女の赤ちゃん返りは無事回避。しかし長女は普段はやさしいお姉ちゃんだけれど、些細なことがきっかけではじまるイヤイヤがあって……? 育児5年目に入るとんがりめがねさんは、長女に「妹が生まれなくてもよかったのに」と言わせるような状況をつくってしまい、何がいけなかったのだろうと苦悩していました。次女が生まれる前も、生まれてからも長女を優先し、なるべく長女と1対1の関係をつくってきたのにと悩みます。 長女のイヤイヤ期は2歳半ごろからはじまり、たたく、物を投げる、ツバを吐いて床に塗るなど、自分の思い通りにならないとイヤイヤしてしまいます。些細なことがきっかけで火がついたようにはじまる長女のイヤイヤは、3歳前半のときは漠然と「イヤ」という感情のものが多く、ほとんどが父に向けられました。そのため、次女の世話を父に任せ、とんがりめがねさんは長女担当に。 「長女を優先する」という思いで育児をしていたため、ワンオペ時には次女の世話をするときも、長女の相手をしながらやっていました。当然次女との1対1の時間はほぼありません。 そのような事情もあってか、とんがりめがねさんは、次第に次女との大事な時間を長女のために犠牲にしてきたという思いを抱くようになったのでした。 子どもがかわいい時期だけではないことはわかっているし、別の人間だからこそ考えていることがわからないという難しさが、子どものイヤイヤにはありますよね。次女との大切な時間を犠牲にしてまで向き合ったからこそ、親側の感情の整理は難しいものです。どうすれば子どもに伝わるのか、どうすれば子どもを理解できるのか、年代を問わず、育児中の永遠のテーマかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター とんがりめがね3歳差姉妹(2016生と2019生)の母。ブログとInstagramで育児マンガを投稿中。
2023年01月26日どうして癇癪(かんしゃく)を起こすの?癇癪にまつわるギモン子育てしていく中のお悩みとして多い「癇癪(かんしゃく)」。大声で泣き叫んだり、壁や床に頭を打ちつけるなど、激しい癇癪への対応に周りの保護者の方もヘトヘトになってしまうという声も多くあります。発達ナビQ&Aコーナーでも、これまで癇癪に関する質問の投稿が1,000件以上寄せられています。発達障害との関係や、家での対応策、服薬するボーダーラインまで、みなさんの疑問とは。「子どもはどうして癇癪を起こすの?」「優しく声をかけてもダメ、怒ってもダメでノイローゼになりそうです。子どもの癇癪はどう対応したらいいのでしょうか」「2歳3ヶ月の癇癪が激しく、切り替えが極端に苦手、落ち着きのないなどの特性もあり、発達障害があるのでは?と感じています」「癇癪がひどく、小児科医で薬を処方されましたが、飲み始めてから子どもの元気がないような気がしていてこのまま飲ませ続けてよいのか心配です」このコラムでは、癇癪のなぜ?から、癇癪への対応、服薬についてなど、体験談や、専門家の先生のアドバイスを交えてご紹介します。癇癪(かんしゃく)とは具体的にどのような状態のことをいい、原因にはどのようなものがあるのでしょうか。◆癇癪(かんしゃく)とは癇癪(かんしゃく)とは興奮を伴う混乱状態を指します。個人差はありますが、大声で泣き叫ぶ、壁や床に頭を打ちつける、物を投げるなどの激しい行動が見られることが多くあります。赤ちゃんのころから幼児期、児童期にも見られ、人によっては思春期や大人になっても続くこともあります。気持ちのコントロールがうまくできないときに起こりやすく、コミュニケーションの手段として習慣化することもあります。◆癇癪(かんしゃく)の原因赤ちゃんの癇癪は、空腹や眠気、痛み、おむつが濡れたなど生理的に不快な刺激によって引き起こされることが多いです。幼少期以降になると発達段階やその場の状況によって原因は異なるものの、癇癪が起きているときには、「何か不都合を取り除こうとしている」そして「困っているというサインを発している」と考えられます。発達ナビのQ&Aコーナーに寄せられた、具体的な悩みと解答について紹介します。年少の娘は自閉症です。上手くいかない事があれば、すぐ大声をだしたりグズグズします。原因不明の癇癪や、人形の靴が履かせれないなどなど…ささいな事でキーキー、グズグズ叫んで怒ります。(中略)私も主人もノイローゼになりそうです。助けてください。こちらの質問には以下のような回答が寄せられました。A. 保育園や療育先で相談してもわからないのは辛いですね…わかりやすい癇癪は、例えば自分の要求が通らない時がありますが、他にも大人には理解に苦しむ癇癪が多々ありますよね。まだ生まれて3年です。上手く表現出来ないのです。親としても3年。成長と共に少しずつ理解出来るようになりますよ。例えば息子ですが、保育園時代の昼寝が地獄だったと小学生になってから教えてくれました。 癇癪は言葉で対応しようとしても、興奮していたり、怒っていたりしている場合がほとんどであり、気が立ってる時に働きかけても悪い方向に物事がすすんでいきます。癇癪を起こしてるときは、ものを側におかない、ものをこわしたり投げさせないよう気をつける、頭を叩いたり、ぶつけたりしないように気をつける、などし、興奮がなるべく短い時間に済むようにすることが大事です。癇癪している場合は、さらっとかわす。わたしは、スルー、やり過ごす、これでのりきりました。怒っても、もっとひどくなるだけです。こえかけは火に油になることも多いです。癇癪の対応に関するギモンと体験談をもとにした回答をご紹介いたしました。聞いてみたい質問があればぜひQ&Aコーナーに投稿してみてください!癇癪(かんしゃく)と発達障害の関連とは。自閉スペクトラム症やADHDなどがある子どもの癇癪の特徴は?激しい癇癪に服薬は必要?癇癪にまつわるギモンとして発達障害との関連や薬の服用について気になっている方も多いと思います。発達ナビのQ&Aコーナーにも以下のような投稿が寄せられています。子どもについて初めて投稿します切り替えが極端に苦手、落ち着きのなさ、人を叩く引っ張る噛む等々、上の子よりも激しいことが多々…。特に切り替えの苦手さで言うと、床に寝そべって泣き喚くことは日常茶飯事、何かで釣るのも普段はしないウチですが仮にしたとしても無意味、他の提案も聞いてすらもらえず、機嫌を損ねて癇癪を起こしたら最後で、何をしても無駄です。私は落ち着くのをひたすら待ちます。(中略)診断してほしい!とかうちの子は発達障害!と言い切りたいわけではないのですが、もう少しこの子や周りが上手に楽しく過ごせる方法はないのかな…と日々考えています。こちらの質問には以下のような回答が寄せられました。A. 保育園児さんということで、年齢が分からないので何とも言えませんが、年長さんなら就学相談を含め早めに次の対応を考えられても良いのかな、と思います。年中さんなら、年長に上がる前に、担任や主任の先生とゆっくり、家庭と園の現状について話し合われれ、次のステップにいくかどうか相談されても良いのではないでしょうか。 親が大変かどうかで踏み込んで良いと考えています。「仮に何もなくても、相談して情報が得られるなら」と自治体の保健センターに相談しました。主治医からまさに「親御さんにしか困り感がわからないタイプだね」と言われて支援が始まりました。3歳すぎでASDの診断がおりています。初期の相談から2年経ち、息子も4歳過ぎましたが色々と形を変えた困りごとと向き合い続けているので当時の感覚は合ってたなという結論です。比較的早い年齢での着手でしたが、それでも児童精神科の受診や検査、療育先の契約までにそれなりの待ち時間がかかりました。逆算すればやはり早いに越したことはありません。癇癪がひどくわずかな事にイラつき暴言を吐いたり壁を殴ったりします。ストラテラを服用し始めて約2ヶ月たつのですが すごく改善されていた癇癪がまた元通りになってしまいました。こんな事ってありますか?こちらの質問には以下のような回答が寄せられました。A. 我が家の主治医からは、薬を服用した際、そのような事例があると聞いていますよ。なお、これはストラテラに限らず、他薬でも似たような結果となる話は聞きます。その薬がどのような働きをするのかなど専門的見解から考えると、現状の癇癪がまた元通りになったというのは、特別おかしな状況ではありません。あくまでも基盤となる生活が毎日同じような繰り返しであっても、些細な気候の変化など様々な動きが生じます。そのなかで、さらに本人自身の体調の変化なども合わさりますと、薬の効果が感じないという事はよくある話でもあり、この場合においてはもう一度病院を受診されるなど、医師にご相談が無難ではと思われますよ。癇癪を頻繁に起こすからといって発達障害があるというわけではありませんが、発達障害のある子どもに見られることが多い傾向が癇癪を起こしやすくしている場合があります。◆癇癪の原因となり得る発達障害のある子どもに見られる傾向・感覚の問題とこだわりの強さ・自分の意思や気持ちを他者に伝えるのが苦手・他者と自分の意図をすり合わせるのが苦手・気持ちのコントロールが難しいこれらの傾向が癇癪のきっかけになり得る場合があります。◆癇癪と自閉スペクトラム症(ASD)自閉スペクトラム症(ASD)のある子どもには、感覚過敏がある場合が多くあります。周りの子どもにとっては気にならない刺激であっても過敏に反応して癇癪を起こしてしまうことがあります。また、自閉スペクトラム症(ASD)のある子どものこだわりや不安の強さによって、普段と違うことが起きたり、突然の予定変更に気持ちがついていかず、癇癪につながってしまうこともあります。また、相手の気持ちや意図を理解するのが難しかったり、こだわりが強い、他人のペースに合わせるのが苦手、ということもあります。◆癇癪とADHD(注意欠如・多動症)ADHD(注意欠如・多動症)がある場合は、衝動性から「やりたい」という気持ちを抑えるのが難しいために、相手の気持ちが分かったとしても、その気持ちを譲ることができないことと、感情がすぐに表面化することで、爆発的に怒ってしまうことがあります。【小児科医に聞く】発達障害がある子どもの癇癪(かんしゃく)の対応のコツ、服薬のギモンここまで発達ナビのQ&Aコーナーに寄せられたギモンを中心にご紹介しました。次に、小児科医の藤井明子先生に発達障害がある子どもへの対応のコツ、服薬のギモンについてお答えいただきます。A. 癇癪を起こす背景として、感覚の問題、こだわりの強さ、気持ちを伝える苦手さなどがあります。癇癪を起こした際に、なぜ癇癪を起こしているのか、お子さんの視線に立って少し考えてみましょう。物事が思い通りに進まなかった、暑かった、いつもと違った順序で嫌だった、など理由が思い当たるかもしれません。癇癪を起こしている最中には、まずはお子さんが落ち着く・クールダウンできるように見守り、少し落ち着いたら、「〇〇できなくて悲しかったね」「思い通りできなくて悔しかったね」と気持ちの言語化を代わりにして、声をかけてみましょう。つい、癇癪を抑えようとして、お子さんの言いなりになりそうになるかもしれませんが、まずはお子さんの言いたい気持ちを受け止めて、言語化してみましょう。事前の対策は、これから起こりうる物事に対して、見通しを持った声かけをしておくと良いでしょう。「今日はいつもと違う道を通って帰るよ」「スーパーに行くけど、おやつは一個だけ買います」など、事前に見通しを立てておくと、気持ちのコントロールの手助けになることがあります。Upload By 専門家インタビューA. 親もヘトヘト、という時点で病院に受診することをおすすめします。特に、お子さんが小さい場合には、親御さんがヘトヘトでも目は離せません。親御さんの疲れがたまると、その皺寄せがお子さんへのイライラにつながってしまうことも多々あります。どうか、一人で悩まずに、医療機関、療育機関などに相談してください。病院に相談したから、すぐに薬の内服が始まるわけではありません。私の外来では、選択肢の一つとしてお薬の話をし、それ以外ご家庭でできる工夫などもお話ししています。また、すぐに癇癪が減るわけではないですが、第3者に相談して、一人でないのだと親御さんが思われるだけでも、少し気持ちに余裕が出てきて、お子さんの癇癪に対して、適切な対応を取れるようになってくる親御さんもいらっしゃいます。Upload By 専門家インタビューA. 服用に際しては、メリット、デメリットについてバランスをみて、服用のメリットがあると判断される場合に処方されます。もし、副作用など疑問があれば、主治医の先生に相談することをおすすめします。小児科で処方する癇癪に対する内服薬は、眠気や怠さなどの副作用が少ない薬を選択することが多いです。副作用があったり、内服中に気になることがあった場合には、主治医の先生と相談のうえ、中止ないし、ほかの薬への変更など考えていきましょう。Upload By 専門家インタビュー癇癪(かんしゃく)の理由は?クールダウン方法や対応は?自閉スペクトラム症など発達障害があるわが子の癇癪エピソード発達ナビライターの方々の癇癪にまつわるエピソードをご紹介します。子どもの癇癪(かんしゃく)で親もつらくなってしまうようなときは、迷わず専門機関に相談を癇癪にまつわるみなさんの疑問や回答、癇癪と発達障害との関係や、癇癪が起こってしまったときのクールダウン方法や事前の対策、病院を受診するタイミングなどをご紹介しました。癇癪が起こると、本人はパニック状態になってしまうため、まずは安全な場所でクールダウンできるように見守り、落ち着いたタイミングで本人の心に耳を傾けることが大切です。また、癇癪には何かしらの理由が隠れています。お子さんがパニックを起こさないで済むように事前に見通しを持てるような説明をしておくことが、癇癪を防ぐことにつながることがあります。癇癪に対して「通院」や「服薬」を聞くと、不安を抱いたり、「自分が我慢すればよい」「そこまで必要かな?」と思うこともあるかもしれませんが、子どもの癇癪で親御さんもつらい状況にある場合は、迷わずに小児科などの専門機関に相談してみてください。Q&Aにぜひ投稿してください!発達ナビはみんなでつくるポータルサイトです。一人ひとりの質問や回答が誰かの支えになっています。参考になる質問や回答を投稿してくださるユーザーの方々いつもありがとうございます!「ぜひ参考にしたい!」というユーザーの方々の声も多いことから話題の投稿などをご紹介し、専門家の先生にもコメントいただければと思っています。子育てに関する疑問や知りたいこと、身近な人には相談しにくいこともあるかもしれません。そんな質問をぜひ発達ナビのQ&Aに投稿してみてください!
2023年01月09日みなさんは、自分が反抗期だった頃のことを覚えているでしょうか。「あの頃は、親に反抗ばかりしていたな」という人もいるかもしれません。一方で、わが子のこととなると、「こんなに素直だけれど、本当に反抗期なんて来るのかしら……」と思っていませんか?今回は、「思春期と反抗期の違い」や「反抗期がある子とない子の違い」について、詳しく解説していきます。思春期は人生に一度誰にでも訪れる!反抗期は……?まずは、混同されがちな「思春期」と「反抗期」について考えてみましょう。■【思春期】人生に一度 “誰にでも” 必ず訪れる京都市こころの健康増進センターが作成した資料によると、思春期とは「子どもからおとなへと心身ともに大きく成長する時期」とのこと。どうやら、思春期は「心」と「身体」がどちらも急速に変化する時期のようです。同資料では、身体の変化のひとつ「第二次性徴」について以下のように説明されています。思春期におけるからだの成長スピードはとても速く、学童期まで慣れ親しんだ自分像は、あっという間に過去のものになってしまうほどです。新たなからだのイメージを自分のものとして受け入れられるようになるまで、不安や戸惑いを感じる子どもも少なくありません。(引用元:京都市こころの健康増進センター|思春期のこころをはぐくむためのガイド)みなさんにも、第二次性徴はあったはず。そう、思春期は人生に一度、誰にでも必ず訪れるのです。そして同資料では、「親に対してよそよそしくなる」「批判的な態度を示す」といった、思春期のあいだに訪れる心の変化を「一般的に反抗期と呼ぶ」と書かれています。■【反抗期】人生に2回訪れる(※個人差あり)和洋女子大学こども発達学科教授の大神優子氏は、反抗期は2回訪れると述べています。1回めは2歳前後のいわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる「第一次反抗期」。この第一次反抗期は、親に反抗するというよりも、心と体が未発達なのに「何でも自分でやりたい」という気持ちだけが強くなり、「やりたいのにできない」ことが引き金になっているとのこと。そして2回めは、中学生・高校生時期にピークを迎える「第二次反抗期」です。大人の言うことを素直に聞かなくなる、いつもイライラしていて「ウザい」「ダルい」と言ってばかり、親とあまり話さなくなるなど。大神氏によると、このような反抗的な態度は、早い子で小学校中学年くらいから始まり、高校生頃までには落ち着く傾向があるようです。ただし、「第二次反抗期」は、必ずしも全員に訪れるわけではありません。みなさんのまわりにも、「反抗期がなかった」という人がいませんか?次項では、「反抗期がないまま大人になった人」について考えてみます。反抗期がない子どももいる!?精神科医の菊池秀明氏によると、親離れや反抗期は「子どもが社会の中で親に頼らず同世代の仲間とともに自分の力を信じてやっていく、大人になっていくという過程の一部」なのだそう。そのうえで菊池氏は、親に反抗しない・できない子どもについて次のように危惧しています。むしろ、思春期になっても親に甘え続けてしまう。自分では何も決められない。親を恐れて全く反発できない。親や仲間に気を遣い過ぎて何も言えない。親や仲間の言いなりになってしまう。家や学校で良い子を演じてしまう。そのような子どものほうが、不登校や摂食障害などの問題を引き起こしてしまうことがあります。(引用元:公立学校共済組合 関東中央病院|反抗期について)しかし、昨今の親子関係に着目すると、反抗期がないことは一概に悪くないという見方もあるようです。京都女子大学教授で臨床心理学が専門の正木大貴氏は、「反抗期がない子どもが増えている」とし、その理由をふたつ挙げています。ひとつは、上記同様「反抗したくても、親のコントロールや押さえつける力が強い」から。この場合、正木氏が「大人になったときにどこかで爆発してしまう可能性がある」と注意を促すように、社会に出てから人間関係で苦労するケースもあるようです。ふたつめは、「子どもが親に対して反抗する必要がない」から。この場合、子どもに対して理解のある親が増えてきたという時代背景が関係しているようです。正木氏によると、最近では多様な趣味や生き方が広く知れ渡り、「いろんな価値観があっていいよね」と、子どもの意見を尊重する親御さんが増えているとのこと。その結果、「うちの親は比較的自由にやらせてくれる」「何を言っても否定せずに聞いてくれる」と、反抗する理由がなくなるというわけです。アンガーマネジメントの専門家である本田恵子氏もまた、「うちの子、反抗期がないけど大丈夫?」と心配になる親に向けて、「穏やかに育って反抗期がないという子どもも存在します。それは、子どもの欲求を上手に親が受け止めていた場合です」と話します。もちろん子どものわがままをすべて聞き入れて、子どもの言いなりになるという意味ではありません。大事なのは、わが子の話に耳を傾け、共感して受け止めてあげること。教育評論家の親野智可等氏も、思春期の子どもの話に共感することの大切さについて見解を述べています。まず、一番よくないのが「反抗期の子どもを “子ども扱い” する」ことなのだそう。いつまでも小さい子ども扱いして小言ばかり言ったり、正論を押しつけたり、すぐに励ましやアドバイスをしたりするのもNGです。親野氏によると、「まずは共感すること。『そうなの?それは嫌だよね』と共感してあげると話しやすくなり、親への信頼も高まる」のだそう。そして何より、親を信頼し、親の愛情を実感できている子は、自分を大切にするようになると言います。たとえ悪い誘惑があったときも、「大切にしてくれる親に心配かけたくない」という意識がはたらき、ブレーキがかかるようになるのです。子どもはしだいに、親の目が届かない世界に足を踏み入れていきます。だからこそ、親子の信頼関係をしっかり築き上げることで、安心して外の世界に送り出してあげることができるのではないでしょうか。「男の子の反抗期」と「女の子の反抗期」の違い最後に、「男の子の反抗期」と「女の子の反抗期」の違いについて解説していきます。「男の子は言動が荒々しくなる」「女の子はイライラして不機嫌になる」など、反抗期特有の言動は男女によって変わるケースもあるので、ぜひ参考にしてください。■【男の子の反抗期】ありがちな言動と解決法1. 口が悪くなる口を開けば「うっせー」「うぜー」「ムカつく」など、反抗的な言葉ばかり。うんざりしそうになりますが、心理カウンセラーで医学博士の芳川玲子氏によると、「ホルモンが不安定で、感情がコントロールできない」ことも一因なのだそう。「そういう時期なんだ」と割りきって、一歩離れて見守ってあげましょう。2. 部屋にこもりがち前はよくリビングで家族団らんの時間を過ごしていたのに、気づけば自分の部屋にこもってばかり……。心理学者の諸富祥彦氏は、「これまで過干渉気味だったのでは?」と指摘し、思春期に入った男の子は「部屋や自分の殻にこもり、コミュニケーションをしないことで親の干渉を遮断して、『自分』という新しい存在を一生懸命形成しようとしている」のだと言います。親子関係が新しいステージに入ったという自覚をもち、それまでとは違う距離感で関わっていきましょう。3. 出かけるときに行き先を教えてくれない「10歳くらいから、男の子は自分の力を試したい気持ちが強くなります」と芳川氏が言うように、この時期は親の手を離れて友だちどうしで遠出することが増えてきます。行き先や帰る時間を聞いてもはぐらかされたり、うっとうしそうにされたりすると、親として心配になりますよね。認知科学者の松井智子氏は、「まずは起こりうる危険を具体的に話して聞かせましょう。そのうえで、一度親御さん自身もその場所へ足を運び、お子さんと同じ風景を見て共感することも大事です」とアドバイスしています。■【女の子の反抗期】ありがちな言動と解決法1. 自分の容姿を人と比べるようになる産婦人科医の高橋幸子氏によると、反抗期の子どもは「周囲からどのように思われているのだろう」と他人からの評価にとても敏感になるため、容姿や体型などの外見的特徴を必要以上に気にするようです。「特に女の子によく見られますが、それは自我の順調な育ちです」とのことなので、スキンケアや脱毛、おしゃれのことなどは常識の範囲内で親が協力してあげると、子どもの安心感にもつながります。2. 注意するとふてくされるいままでは注意すると「ごめんなさい」と素直に答えてくれたのに、ふてくされたり、にらんできたり、かわいげのない態度をとるようになった……。諸富氏は、「学校や友だち関係で思い通りにならないことがあって、イライラしているのかも。心を許しているからこそ、親に甘えている」とし、過剰に反応せずに「あらあら」と流してOKとのこと。諸富氏によると、思春期の女の子の人間関係は毎日目まぐるしく変化し、感情のアップダウンが激しくなりがちなのだそう。わが子の機嫌に振り回されるのではなく、親として大きく構えておいたほうがよさそうです。3. だらしなくなる以前は元気で活発だったのに、いつの間にか「めんどくさい」「疲れてるからやらない」とダラダラ過ごす時間が増えてきた気がする……。親としては見過ごせませんが、芳川氏によると「第二次性徴が始まると、成長にエネルギーがもっていかれるので、どうしても疲れやすくなる」のだそう。「外では気を張ってちゃんとしているからこそ、家のなかではリラックスしているんだな」と解釈して、あまり口うるさく注意しないようにしましょう。***「反抗期なんてまだ先」と思っていても、気づけば思春期に差しかかり、お子さんの体も心もあっという間に成長してしいきます。嬉しくもあり、ちょっと淋しいお子さまの成長に寄り添えるように、充実した親子関係を築いていきたいですね。(参考)たまひよ|似ているようで違う、イヤイヤ期の反抗と、思春期の反抗京都市こころの健康増進センター|思春期のこころをはぐくむためのガイド公立学校共済組合 関東中央病院|反抗期についてYAHOO!JAPAN ニュース|「反抗期ない」若者増加か 専門家「親の考え方のゴリ押しが減少」SNSで発散する『隠れ反抗期』に注意STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!東洋経済オンライン|反抗期の子を絶望させる「親たちの最悪な対応」AERA with Kids 特別編集(2020),『自己肯定感を高める本』, 朝日新聞出版.諸富祥彦(2016),『反抗期乗り切りマニュアル』, 主婦の友社.
2022年12月19日■前回のあらすじワル美のことが客観的に見えてきたことで、もう怖くないと感じるようになったモモ。何も持ってないから、力と圧でねじ伏せてくるのだと、冷静にワル美を分析するようになります。■存在感をなくし、孤立するワル美■思春期女子の恋愛ルールを破るのはご法度なぜ、ワル美がそんな態度に出たのか?わたしにはワル美の思考パターンが理解できないのでした。次回に続く「伝説のいじめっ子が泣いて謝った話」(全34話)は17時更新!
2022年12月14日中高時代、反抗期がなかった私多くの若者が反抗期を経験する中高時代、私には反抗期が訪れませんでした。今思えばそれは、親との関係性が緊迫していて、安心して反抗できるような安定と信頼感のあるものでなかったことによると感じます。当時、父と母の関係は良くありませんでした。共働きだったわが家では、母は都内でのフルタイムの仕事から帰ってくると仕事着のまま腕まくりして夕食を作ります。このときの母の機嫌はたいてい悪く、皆が母の機嫌を伺ってビクビクしている状態でした。父は家族に対して冷淡で拒絶的。母はそれに対して常に愛情や絆の確認を求めている感じで、このやり場のない母の愚痴は娘の私に向かいました。私は母の感情のはけ口のようにされていたわけですが、当時母に抱き込まれすぎていた私にはその自覚がありませんでした。「弱々しくてかわいそうなお母さんを私が守ってあげなければ!」と、母のための小さなナースやナイト(騎士)のようになっていたのです。中学生の頃、庭先で母の首を締めようとする悪夢を見ましたが、何かとんでもないものを見てしまったと恐怖した私は、この夢のことを必死に忘れようとしました。私はなんて血も涙もないひどい子なんだと…。親が、成長途中の子どもが安心して反抗できるだけの自立した強さを持っていない。このような状況で、私に反抗期が来るはずがありませんでした。ルーズソックスに茶髪が全盛期だった当時、私はルーズソックスを履くことも髪を脱色することも、母を「クソババア」と罵ることもなく、極めてまじめな優等生として中高生活を終えました。私が「悪い子」になったりしたら母がどれだけ動揺するかと思うと、怖くて何もできなかったのです。大学入学後、世界が広がって… 親への激しい拒絶大学入学後、私は校則の厳しい中高一貫の女子校の環境から解放されて自由な環境に身を置くようになり、一挙に生きる世界が広がりました。恋人もできたりして、ようやく親と学校の勉強以外の世界に居場所を感じるようになると同時に、母の私への執着や束縛を生理的に受け入れられないほど気持ち悪く感じるようになりました。母は、私が大学をさぼった日などは、私をつかまえて半日でも話につきあわせ、陶然とした顔で「ああ、こんな時間がいつまでも続けばいいのに。このまま一生一緒に暮らそうよ」と言うのです… そう言われた瞬間には背中にぞわーっと悪寒が走り、吐き気を覚えました。これからの新しい人生を控えた若い女の子をつかまえて、どれほど異常なことを言っているのか自覚がないんだろうか…。母はだんだん私に対する家庭内ストーカーのようになり、出かけていると今どこにいて誰と何をしているのか、いつ帰るのかと、何十回と電話をかけてくるように。帰ってきたら帰ってきたで家の中で私を追い回して、夜中の2時3時でも話しかけてきます。私は母から逃れたい一心で家出をし、一時期、母からの電話を着信拒否して、当時つきあっていた人の下宿に転がり込んでいたほどでした。「安心して反抗できる関係性」は大事今となっては、私は母に「安心して反抗できる相手」でいてほしかったなあと思います。反抗というのは、「この人はちょっとぐらい攻撃しても崩れないぐらい強い」という信頼、「この人になら甘えを攻撃という形で出していい」という安心がなければ成り立たないものだと私は自らの経験からも思います。反抗期は親にとってはちょっと怖いものでしょうし、程度にもよるとは思うのですが、反抗期が来たらむしろ「私は子どもから信頼され甘えられている、子どもは健全に順調に育っているし、親子の関係性も健全だ」と思って安心してもいいのかもしれません。文/宇樹義子(監修・鈴木先生より)神経発達症の二次障害である反抗挑発症は周囲の無理解や保護者の過干渉からくることが多くみられる傾向がありますが、今回のケースは大学に入学後に母親の過干渉が起因となり、家出までした反抗につながってしまったのでしょう。小学生で少し早い反抗期と心配される親ごさんがいますが、適切な手段を講じないと反抗挑発症という二次障害に陥っている場合が少なくありません。それを放置するとさらに素行症という二次障害へ進展していきます。父親にASD傾向があり家族に対して冷淡、母親にADHD傾向があり父親からDVを受けたり子育てを一切任されたりされている、といったケースをみることがあります。そういう場合、母親がカサンドラ症候群となってうつ状態になっている場合が少なくありません。宇樹さんが、弱弱しく見えたお母さまの気持ちをカウンセリングのように傾聴し、ナイトのように救ってあげたことでお母さまのうつ病への進行を防いだのだと思います。
2022年10月01日娘は穏やかな性格で、育てやすいタイプだと思っていました。しかし、中学3年生になって態度が激変。高校1年生までの約2年が反抗期のピークでした。当時は私も更年期が始まり、心身ともに不調を感じていました。娘の思春期と私の更年期が重なり、親子関係は最悪でした。★関連記事:「こんな家族をつくるんじゃなかった…」家庭崩壊の危機!長男の反抗期と重なった最悪のプレ更年期【体験談】母の更年期と娘の思春期が重なり喧嘩ばかり…娘、中3になり部屋から出てこなくなる娘はのんびり屋さんで穏やかな性格。幼いころから、子育てで苦労することはあまりありませんでした。家ではよく会話していて、親子関係は良好でした。そんな娘の態度が激変したのは中3のときです。学校から帰ってきてもあいさつもせず、自分の部屋に直行して出てきません。「どうしたの? なんかあったの?」と聞いても、返ってくるのは「うるさい」という返事。ついにきたか思春期、と思いました。部屋にこもりたいからか、娘はこれまで共用スペースに置いていたタオルや洗面用具などをどんどん自室に持ちこみます。そのせいで、娘の部屋がどんどん汚部屋に……。「片づけたら」と言うと、「うるさいっ部屋を見るな!!」とドアがばたーんと乱暴に閉められました。娘が別人になってしまったようでショックでした。大喧嘩で約1週間無視され続け…私自身も10代のころ親をうざいと思い避けていた時期があったので、娘の態度も仕方ないとは理解していました。しかし、母親にも感情があります。特に私が怒ってしまったのは食事のことでした。ある日、娘が「ごはんいらない」というので、「じゃあおなかがすいたら食べてね」と娘の食事を片づけていました。すると、娘がお菓子を出して食べ始めたのです。ひどい! と思いました。「食べられるならちゃんとごはん食べなさいよ!」とキレ気味でお菓子を取り上げると、「だってごはん食べたくないんだもん」と娘。私は料理は得意ではありませんが、栄養バランスなどを考えて食事を用意しています。せっかく用意した食事を拒否され、傷つきました。怒る私に、「もうごはん作らなくていい、食べたいものだけ食べる」という娘。「そうはいかない、栄養をとらないとダメ」と怒る私。大喧嘩になり、その後1週間ほど無視され続けました。食事のことだけではありません。日常のささいなことですぐに喧嘩になりました。女性ホルモンの乱れのせいでしょうか。お互いすぐに不機嫌になってしまいます。大した理由がなくても毎日のようにぶつかり合う日々が続きました。あいさつしただけなのに文句を言われたり、話しかけても無視されることは日常茶飯事。イラついた娘から、私が畳んだ洗濯物を投げつけられたこともありました。ひとりになって考えたこと中3から高1にかけては、思春期というだけでなく、高校受験や環境の変化など、娘もいろいろ大変だったのだと思います。そう頭ではわかっていても、私も当時45歳で更年期の始まりを自覚しており、心身共に不安定な時期で、過剰に怒ったり落ち込んだりしていました。家にいると娘のことでストレスがたまり、「こんな家にいたくない」と思うときもありました。あるとき、ストレスから家にいるのがつらくなり、夜にひとりで近所のファミレスに逃げました。そこでひとり時間を過ごしながら、「私が時々ひとりになりたいように、娘もひとりになりたいのかな」と考えました。子離れのときなのかもしれません。私は私、娘は娘。「私が娘のことを気にしすぎるからお互いにつらいのかもしれない。少し距離を置いて、娘のことはそっと見守ろう」と思いました。まとめ娘が中3になってからの約2年間は、私の更年期と娘の思春期が重なったこともあり、母娘の喧嘩が絶えずつらい日々でした。私が意識を変え、娘と少し距離を取ることで親子関係に良い変化があったと思います。これからも娘と適度な距離感を保ちつつ、見守る子育てをしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。マンガ/あさり著者/もめん(46歳)高校生の娘が1人の働く母。世界中のおいしいものが食べたい。特に甘い物が好き。おいしく食べるために常にダイエット中。食べること以外の趣味は、語学学習、読書、ヨガ、散歩。
2022年08月28日「反抗期になったらどうしよう!」Upload By 丸山さとこ息子コウは小学校の中学年ごろ、しばしば「反抗期になったらどうしよう…」と心配していました。周囲の変化や図鑑などの本の情報から反抗期の存在を知ったそうです。『思春期の身体的な変化は特に抵抗ないものの、ホルモンの精神的な影響により自分は変貌してしまうのでは?と心配になる。親にはいつもお世話になっているのに、酷い態度をとるようになるかもしれない』と不安げな様子です。「お母さんに日ごろよくしてもらっているのに、突然乱暴な態度をとるようになってしまうのでは…?」と言うコウに「親の方も思春期に起こりうる変化は織り込み済みだから大丈夫」と説明すると、「そっか~!気が軽くなったよ!」とコウは安心していました。そんなコウも現在中学生。思春期や反抗期の真っ只中な年齢になった彼に「そろそろ思春期に入り反抗期も起こりがちな年齢ですが、どうでしょう?」と聞いてみると、「なんか、思春期に入って情緒が安定してきた感じがある」とのこと。Upload By 丸山さとこ特に不安定だった小学校中学年から今までの間、彼の中にどういう変化があったのか、改めて過去を振り返りつつ本人に聞いてみました。白黒思考に周囲も自分も振り回されて今よりもずっと何事においても「0か100か」の白黒思考が強かったころのコウ。「絶対!」と言い切る思い込みの強さや融通の利かなさがあり、パニックになることも多くありました。そんなコウの不安定で極端な言動に、周囲の人のみならずコウ本人も振り回されていました。Upload By 丸山さとこ今のコウは、当時の自分を振り返って「今でもそうなんだけど…あのころはもっと、本当に自分絶対主義だった。自分以外の存在がよく分かってなかったと思う」と言います。「今は、『人からどう見られるかな?』とか、『人はどう思うかな?』とか考えるようになってきたし、前より気にするようになったと思う」とうなずくコウは、もう思春期に入っているのだろうと思います。Upload By 丸山さとこまた、コウが自分のことを表現した「自分絶対主義」は、他者が認識の中にいない結果として起こっていることなのかもしれないなと感じます。「見えているのに無視しているのではなく、見えていないから無視していると感じられてしまう状態だったのだろうな」と思いました。コウとしては自然にふるまっているつもりの言動に対して、「自己中だ!」と周りから非難を浴びる状況は、とてもつらかっただろうと思います。周りがよく見えていなかった小学校中学年までのコウは登下校の「いってきます」も「ただいま」も憂うつそうで、よく「家が一番いい」「家にいるのが落ち着くし楽しいしリラックスできる」と言っていました。Upload By 丸山さとこ小学校高学年に入り少しずつ他者の存在に気づき始めたコウ。6年生のころには担任の先生からも「クラスメイトとぶつかることが少なくなりました」と言われ、中学生になった今では「学校は楽しい!」と毎日元気いっぱい登下校しています。中学校では気をつかうことや頑張ることは多いそうで、ほぼ毎日「疲れた~!」と言いながら帰ってきていますが、その声と顔は明るく喜びが感じられます。そのことをうれしく思いつつ、「『相手からどう見られるか・相手がどう思うか』を気にするようになったコウは、以前のように学校生活がつらくなったとしても、それをそのまま家族など周囲にストレートに表現していないだけかもしれないな…」とも思っています。「産まれてからずっと反抗期みたいな状態」と言うコウの今かつては「僕は産まれてからずっと反抗期みたいな状態だよね。反抗的な気持ちはないんだけど、やってることが反抗期」と言っていたコウも、思春期に入り他者が少し見えるようになってきたことで、以前よりも他者の言葉や心情が入りやすくなったなと感じます。Upload By 丸山さとこ毎日明るくニコニコといろいろな話をするコウですが、親に見せない面や言わない話の方がきっとたくさんあるのだろうと思います。そして、そここそが、今の彼の世界の中心なのだろうなと思います。それを無理に探ろうとしないことと同時に、「コウが話しやすい関係を(できる範囲で)つくること」「それとなく調子を見ておくこと」が大切なのだろうなと感じるこのごろです。Upload By 丸山さとこ『突然驚くような話が出てくる覚悟もしつつやっていこう…』と改めて思う、突然驚くような話を聞きがちな私でした。執筆/丸山さとこ(監修:初川先生より)思春期になったら「ホルモンの影響で精神的に大きく変わってしまうのでは」と不安になる。コウくんには申し訳ないですが、とても面白い不安の持ち方だなと感じました。なるほど、そういう不安を感じることもあるのかと勉強になりました。さて、世間一般的には、思春期とは第二次性徴が来て、精神面では反抗期に突入する、そんな風に思われています。実際そうなのですが、脳の発達として、多くの場合だいたい11歳ごろより、客観視できるようになるという面もあります(もちろん個人差あり)。客観視できるようになることで、大人の言うことの理不尽さなどに気がつくことで反抗的な態度になる面もあります。コウくんの場合には、イライラする、反抗的になるという面よりも、客観視できるようになる、もっとざっくばらんに言えば、周りが見えるようになってきた、そういった側面が強く感じられたのかもしれませんね。自分を中心に物事を考えること、それは幼ければ当然の側面ですが、そのことによって、コウくんはイライラさせられていた色合いが強そうなので、視野が広がったり、客観視できるようになったことで、そうしたイライラとは距離ができてきたように感じました。丸山さんも書かれているように、思春期になり、周りがよく見えるようになると、自分の気持ちを語らなくなるお子さんもいます。また、親に言って悲しませることになるなら言わないでおこう、といった考え方をしたり、恥ずかしいから言わないとしたり、思春期になると自分の気持ち・出来事をなんでも語るわけではないフェーズに入ることが多いです。それも成長の一過程ではありますが、とはいえ保護者としては心配になることもあるでしょう。さとこさんが心がけていらっしゃるように、「話したいと思ったときに話せる関係をつくっておく」、「それとなく調子を見ておく」はとても素晴らしい対応です。私も相談場面でそのように助言することが多いです。
2022年08月21日心身共に大きな成長を迎える、思春期。気持ちが不安定になりがちで、イライラして攻撃的な態度を取ってしまうことがあります。反抗期に親とバトルになり、壁に穴をあけてしまったという黒歴史は、『思春期のあるある』かもしれません。母親の『告白』3兄妹を育ててきた、母親の、おのゆき(@snow3999)さん。すでに成人をした長男と次男が思春期の頃は、激しい反抗期があったそうです。おのゆきさんは、そんな修羅場を振り返り、ある告白をTwitterに投稿。内容に、思わず吹き出す人が続出しました。「思春期の時、壁に5つ穴があきました。そのうちの3つは私がやりました。ごめんなさい」正直に言います。私には「男、男、女」3人の子どもがいます。長男と次男は2才はなれており成人しています。思春期のとき壁に5つ穴があきました。そのうちの3つは私がやりました。ごめんなさい。— おのゆき| (@snow3999) August 15, 2022 まさかの5つ中3つの穴が、お母さんによる作品…!反抗期真っ盛りの我が子と、日々向き合い続けるのは、相当大変なこと。壁や物に当たるのはダメだと頭では重々理解していても、親だって人間です。時には行き場のない感情が爆発してしまうこともあるでしょう。ちなみに、一番下の娘さんは1度も穴をあけたことがないそうです。投稿には、ツッコミや共感の声などが相次ぎました。・いや3つは、あなたかい!強すぎで吹いた。・私もサッシを割ってしまい、息子がガムテープを貼ってくれました…。・今日イチ笑いました!親近感がわきます。「あの時は修羅場でしたが、穴を見るたび思い出して少し反省しております」と語っていた、おのゆきさん。壁の穴は全力で子供たちに向き合った、闘いの証でもありますね![文・構成/grape編集部]
2022年08月17日ADHDがあり、我慢が苦手な息子ADHDのあるわが子。今はもう成人していますが、幼児期のころから我慢することが苦手でした。勉強や運動は苦手ですが、明るく活発で友達付き合いはそこそこ上手でしたので遊びに誘われることが多く、中学では仲良くなった友人と繁華街のゲームセンターに入り浸って遊ぶようになっていきました。そのころには電車に乗って遠出もするようにもなっていました。よく遊ぶ友人のお家は共働きなことも多く、毎日いくらかお小遣いをもらっているようでしたが、わが家は毎月のお小遣いを月初めにあげるのみでした。お金の管理があまり上手くなく、月初にお小遣いを使い切ってしまうことも多かった息子。友人たちに遠方に遊びに誘われても一緒に行くお金がなく、よく「電車賃と飲み物代をちょうだい」と催促をしてきました。ですが私は月のお小遣いの中でやりくりをしてほしいという気持ちがあり、息子がそのように言ってきても追加のお小遣いをあげないようにしていました。Upload By ユーザー体験談夏休みのある日…警察から電話が!?そんな息子が中2の夏休みのある日……普段通りに過ごしていると夕方警察から電話がかかってきたのです。「息子さんが○○駅で不正乗車をしたので○○署で補導しました」不正乗車!補導!?一瞬耳を疑いました、○○駅!?そこは地元ではなく遠く離れた都内の駅でした。そんな遠くに行っていたの!?Upload By ユーザー体験談私は大急ぎで支度をして息子が補導されている警察署に向かいました。少年課のドアを叩くと、息子と友人2人が刑事さんにお説教をされているところでした。息子と友人は子ども運賃で電車に乗り、降りる際に音が鳴って職員に呼び止められました。年齢を確認され、不正乗車であると分かり、駅の事務室に入り警察に連絡が入ったということでした。(子ども用の切符で改札機を通るとピヨピヨと音が鳴るため、それで分かったそうです)3人は駅からパトカーに乗り、警察署へ…。私はひたすら謝りました。保護者の教育や管理が至らないことで起きたことであると、私も刑事さんに注意を受けました。Upload By ユーザー体験談夏休み期間中は地方から都内に遊びにくる中高生が多くいます。その中でも不正な乗車や無賃乗車があとを絶たず、鉄道員の方の業務が妨害されていることを知りました。家庭で不正乗車は犯罪であることをよく教えるようにと促され、子どもと帰ることになりました。その足で迷惑をかけた駅の職員の方に謝罪に行きました。その間も駅の職員のみなさんの忙しそうな姿を見て本当に申し訳ない思いでした。そして同時に情けなさと悲しさでいっぱいになりました。息子の気持ちとこれからについて息子には「友達から誘われてもお金がないときは断る」こと、それに「電車を運営するのに莫大な経費がかかっていて一人ひとりの運賃がなければ走らせられない」のだというインフラの話をしながら帰りました。息子の言い分としては「不正乗車はいけないことだと分かっていても、友達から誘われると断れなかった。僕も遊びに行きたいと思って、無理してでもついて行こうとしてしまった」「自分だけ行けなくなるのはとてもつらくて悲しくなった」とのことでした。しかしパトカーに乗り警察署まで行ったことを恥ずかしく感じたようで、「もう絶対にやらない」と約束してくれました。その後は友人と遠くに遊びに行くときは電車賃分のお小遣いを前借りして遊びに行くようになったり、そもそもお金がないときは遠くに出かけずに、わが家に友人を呼んでゲームで遊ぶようにしたりして、遊び方を変えました。それ以降は警察にご迷惑になることはなくなって安心をしています。Upload By ユーザー体験談(監修:井上先生より)毎月渡すお小遣いをすぐに使ってしまう子や逆に全く使えない子など、上手にお金を管理するのは意外に難しいものです。かといって「その都度渡していくと際限なくお金を要求するようになるのでは」、「前借り可能にすると癖になるかも」など、親御さんも不安になられるのではないでしょうか。一つの方法として、最初からお小遣いを月ごとに渡すよりは、週ごと、あるいは3日ごとなど小分けにして渡すことから始めたり、「おやつ」「ゲーム」など用途ごとに袋に入れて管理させるようにしたり、お小遣い帳のアプリなどを利用するなどの方法があります。年齢とスキルに応じて、本人が管理するお金の金額や用途を少しずつ増やしていけるとよいでしょう。イラスト/かなしろにゃんこ。エピソード参考/星野 真弓あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年08月14日発達障害のある子どもの「思春期・反抗期」エピソード!思春期は周囲の影響を受けながら、子どもから大人への変化を遂げる大切な時期です。見た目の変化に加え、精神面では子どもらしさと大人らしさの両面性を持つようになります。また、周りとの人間関係も複雑になってきて、この時期の仲間関係はその後の人間関係にも大きな影響を及ぼすと言われています。わが家流の思春期の乗り越え方、まだまだ幼いと思っていた娘の成長エピソード、進学による環境の変化からの反抗期、自閉スペクトラム症のある子どもの金銭、友達トラブルなど…今回はそんな「思春期・反抗期」についてのコラムを集めました。小4発達障害娘に反抗期がやってきた!?母のイライラは限界、発達外来で相談してみると…!小学4年生ごろから反抗期が始まった広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のあるあーさん。SAKURAさんは発言と行動の矛盾に困り果てて発達外来を受診することに。医師の言葉をもとに始めた「娘が自分で解決策を出せる」ための関わり方とは…!全3部作でお届けします。反抗期なんだから仕方ない!?理論派な発達障害娘との思春期の乗り越え方とは広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のあるあーさんは、現在小学6年生。現在、思春期・反抗期の真っただ中!理論派のあーさんに思春期・反抗期というものを発達のちゃんとした知識として、教えた方がいいと思ったSAKURAさんでしたが…あーさんの反応は!?「一緒に寝てほしい」まだまだ幼いと思っていた娘の成長を感じて吉田いらこさんの長女・ゆいさんは小学6年生。ASD、軽度知的障害、場面緘黙の診断を受けています。精神面で実年齢より幼いところがあるかな、と感じていた吉田さんでしたが、小学6年生になったある日…!学校からの呼び出し、停学、家庭教師問題…中学生活はトラブル続出!中学受験をし、中堅の私立中学に進学した息子さん。小学生のころは幼く、可愛かったけれど、中学に進学したら環境の変化からか学校からの呼び出し、中1でいきなりの停学とトラブルが続出で…!飛び降り、リスカ未遂、金銭トラブル、友人関係…自閉症娘の思春期はストレスだらけで12歳のころに自閉スペクトラム症の診断を受け、現在21歳の娘さん。自分の気持ちを伝えることが苦手で子どものころはいつもイライラ…そんなある日、娘が祖父から何度もお金をもらっていたことが発覚して…!そのほか人気コラムはこちらから!
2022年08月12日元気いっぱい、幼くてママ大好きな小学生だった小学生のころは幼く、可愛かった息子。家でも学童でも工作やブロック遊びをしたり、友達と走り回って遊んだり、楽しそうに過ごしていました。そんな息子でしたが、小学4年のころから塾に通うようになり、中学受験をして、中堅の私立中学に進学しました。小学校は小規模校で1クラスしかなく、6年間持ち上がり、クラスメートとも阿吽の呼吸で、思いを伝えなくてもみんな分かってくれる、平和な6年間を過ごしました。ところが、私立中学に入ると、急に同級生が200人近くになり、クラスメートのキャラもよく分からない、友達との距離感のとり方も分からないまま、「悪いことするのも度胸試し」的なところもあったのでしょうか。ある日学校から呼び出しが…!?ある日突然、学校から呼び出しがありました。何事かと思ったら…息子がクラスメートと一緒に、学校のカフェテリアの食券を偽造をしたとのこと。もちろん学校は停学処分に。息子の通っていた学校では、停学を何度か繰り返したら退学になってしまいます。あんなに頑張って勉強して合格した学校なのに、目先の数百円のために退学になるかもしれないことをするなんて…とショックでした。面談に伺うと、担任、学年主任、副校長などの面々がずらり…。息子は、先生方に、社会で同じことをしたら刑事罰を受けるのだと諭されました。Upload By ユーザー体験談突然の停学。母は孤独を抱えて停学は1週間以上、停学期間中はもちろん保護者の見守りが必要でした。停学の間は、夕方、学校からの確認電話に保護者が出て、その日書いた反省文のレポートをファックスで送らなくてはいけません。フルタイムで仕事をしているわが家。1週間も連続して職場を休めず、祖父母にも日中来てもらい、夕方の学校からの電話タイムには間に合うよう早退する日々。入学したばかりで、学校にはママ友もほとんどおらず、ほかにも停学になった生徒はいるのか、停学になったときはどんな風にほかの親御さんは対応しているのかもよく分からないままの、孤独な日々でした。Upload By ユーザー体験談息子のWISCの結果で特性に気づきそのことをきっかけに、精神科にも相談に行きました。息子は検査(WISC)も受け、偏りが大きいことも分かりました。処理速度やワーキングメモリなどはものすごく高かったのですが、少し先の見通しを持つ力がそれにくらべると低いのだといわれました。そのスコアの差は50近くもあり、アンバランスさを指摘されたのです。息子は、「食券偽造する」⇒「ただで食べられる」⇒「得だ」という風に考えがちで「食券偽造する」⇒「ただで食べられる」⇒しかし、規則違反の行為のために「停学、退学になるかもしれない」⇒「数百円の得しても停学になるならやらないほうがいい」とまでは思い至らなかったのではないかというのです。反抗期の息子…家庭教師は辞めていき…反抗期にも突入し、学校の成績は右肩下がりで、その後も学校に呼び出されることも複数回。息子に対し、どう接したらいいのか悩みが深かった時期でした。中学受験で無理させすぎてしまったのかも、とも考えました。いっそ、退学し、転校したほうがいいのか?と思ったほどです。学業で悩んでつけた家庭教師も、あまりにやる気がなく授業態度が悪い息子に愛想をつかし、「息子さんに教えたくない」と複数人が辞めていきました。Upload By ユーザー体験談中学2年になるときに、思い切って学校のPTA活動に参加することにしました。委員会活動で学校に毎月行くようになり、ママ友もできました。学校の様子もよく分かるようになり、子どものことを相談できる仲間もでき、先生方とも話しができる機会が増え、少しずつ肩ひじ張らずに過ごせるようになって心も軽くなっていき、「口うるさくいっても、関係が悪くなるだけ」「どうしてもダメなことは、きちんと伝えよう」と思えるようになりました。結局、息子が落ち着いていったのは、高校生になってからです。それまでは、テスト前になっても置き勉している教科書を学校から持ち帰らないので、教科書や学校で使う問題集はもう1セット購入し、自宅にも置いていたのですが「お金がもったいないからもう買わないでいい」と言われたのです。そして、テスト前には教科書をきちんと持ち帰ってくるようになりました。読めないほど汚い字で書いていたノート(汚すぎて読めないのでテスト勉強にも使えない)も、下手なりに読める字に変化していきました。特に高校3年生になってからの頑張りはすさまじく、自立して勉強に取り組むようになり、成績も急上昇し、学校の先生方に驚かれるほど。中学3年の頃からみてもらっていた家庭教師の先生にも「別人のよう」としみじみと言われました。息子は、精神的な成長が奥手だったのかな?と今なら思えます。おそらく、高校2年生くらいで、一般的な中学3年生くらいの精神年齢だったのかなぁ…と。現在大学生になった息子を見て現在大学生になった息子は、ときどき偉そうな物言いをすることもありますが「いつまで中2病やってるの。そういうの、カッコわるくない?」と軽くいなすと、それもそうだな、と思うようで、最近は大人同士の会話もできるようになってきました。車の免許も取ったので、助手席にのって練習に付き合うこともあります。息子の運転でドライブしていると、なんだか頼もしくて、つい数年前に悩んでいたことが嘘みたいに成長したなぁ、としみじみしてしまいます。Upload By ユーザー体験談エピソード参考/あっきーイラスト/keiko(監修:三木先生より)発達の偏りが大きい子は、見通しや精神面の成長が遅いことが往々にしてあります。そのため、年齢相応をイメージしているとギョッとするような不適切な行動を取ることがあります。周りの大人たちの温かい見守りのおかげでゆっくりと成長ができたようで良かったですね。あなたのエピソードもコラムになるかも?体験談募集中!保護者の方が日々子育てをする中で「こんなトラブルがあった」「こんなハプニングがあった」など悩みはつきないと思います。そんな発達ナビユーザーのみなさんの「困った」エピソードを募集しています。テーマは「反抗期・思春期」「自傷」「学習」「不登校」「ゲーム」「不器用」「ママ友・保護者」「ご近所トラブル」などに加え、今回より「パートナーや両親(義両親)、親族間トラブル」「冠婚葬祭」のお悩みも追加募集!パートナーなどとの意見の相違、冠婚葬祭でのルールが分からない、反抗期による親との言い争い、癇癪を起こして自分の頭を叩く、地団太を踏むなどの自傷行為…読み書きや計算の困りはもちろん、授業を落ち着いて受けられないなどの学習の悩み…行き渋りや不登校などの悩み…いろいろなお悩みエピソード、お待ちしております。お寄せいただいたエピソードの中から数作品、発達ナビの連載ライターさんにコラムとしてコミックマンガエッセイ化していただき、発達ナビで公開いたします!あるあるのエピソードからヒヤリとしたエピソード、SNSなどではなかなか言えないような家族やママ友とのトラブルまで。いろいろな「困った」エピソードをぜひ教えてください。
2022年07月20日思春期・反抗期は、成長のプロセス。広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、現在小学6年生。思春期・反抗期の真っただ中です。発達外来の受診で、発達障害児の思春期・反抗期についてや、娘の状態に合わせた療育方法を先生からアドバイスしてもらい、少しずつよくなってきました。しかし、そもそも思春期・反抗期は、正常な発達。娘の自立力を伸ばすことが目的であり、反抗的な態度をゼロにしようとは思っていません。日常生活では、反抗は引き続きあるのが現状です。Upload By SAKURA自分の発達に関して、興味津々。わが家では娘に「発達障害」の告知をしています。そのことも関係しているのか、娘は自分の発達状態にとても興味津々です。自分は何歳で歩いたか、何歳のときにしゃべったか、オムツが外れたのはいつか、小さいときはどんな子だったか…。決して後ろめたいという聞き方ではなく、「私のことを知りたい!」「教えて!」と楽しそうに、何度も聞いてきます。Upload By SAKURA正しい知識を教える。そんな娘には、思春期・反抗期というものを発達のちゃんとした知識として、教えた方がいいと思った私たちは、思春期・反抗期についてよく説明しています。Upload By SAKURA元々、理論的な説明が大好きな娘。自分のイライラや、親に反抗してしまう言動が、発育として説明がつく状態が面白いようです。私ともめたときも…Upload By SAKURA自らの態度の理由を「思春期・反抗期」と言う娘。それを言うことで、娘の反抗が急に可愛く見え、私は笑いをこらえるのに必死になってしまいます。自分の経験も話して聞かせる。元々、あまり他人に興味を示さない娘ですが、思春期・反抗期に関しては自分だけではなく、ほかの人がどうだったかを知りたいようで…Upload By SAKURAUpload By SAKURAこんな会話をしていると、まだまだ娘は、反抗期じゃないような気さえしてきます。話して、向き合って、乗り越える!私たちの場合、思春期・反抗期というものを会話なくただ過ぎるのを待つより、「あなたは今、思春期・反抗期に入っていますね」と、状態を説明してからの方がお互いどこか冷静になれます。この方法が全員に通用するとは思いませんが(たぶん私の場合、そういう言い方されると余計イライラしていたかも…)、思春期・反抗期についてあえて話すというのも、乗り越えるための一つの方法かもしれません。執筆/SAKURA(監修:初川先生より)思春期・反抗期について、説明されたのですね!すてきなエピソードのシェアをありがとうございます。思春期・反抗期は、体感としては、「なぜだかはっきりしないけれど、なんだかイライラする」「今まではイライラしなかった『宿題やったの?』の声掛けになんだか無性に腹が立つ」、そんなイライラ先行かと思いきや、ときには、親に甘えたくなったり、友達と比較して悲しい気持ちになったりと、今までとはなんだか違う…といった感覚にとらわれることが多いです。そうした内発的な変化について、学校の保健で習ったり、言葉として「思春期」「反抗期」と知っていたりはあるにしても、そこと結びつけて「あー、これが噂の思春期か…」と認識できる子は少ないと思います。多くの場合、「なんでそんなに反抗的なのよ!」と親に言われるなどして、気づくことが多いです。自閉スペクトラム症のある方のように、自分の体感をモニタリングしづらかったり、未知のことに出合うことの衝撃を大きく受けたりする場合には、早めに説明するということが安心安全につながることがあります。SAKURAさんのされたように、それは正常な発達なのだということを伝えることがとても大切です。これまでとの違いに違和感やしっくりこない感じ、終わりの見えない感じ、そして、大人になるということへの不安がないまぜになって感じられる場合もありますが、それは正常な発達で、いずれ落ち着くということ、その見通しを伝えることが大切です。SAKURAさんの娘さんの場合には、そのあたり理解され、自分のことを「思春期・反抗期」とカテゴライズして語ることができるようになりました。自分の状態が何であるか知っていること、自分の状態の手綱を握れていること。とても素晴らしいですし、大人への第一歩だなと感じます。
2022年07月06日「私が20代だった’90年代は、きれいとか、かわいいの幅がすごく狭かったんです。海外でも日本でもスタイルがいいといえば細い。かわいいといったら背が小さいという意味でした。でも今は『ラ・ファーファ』(文友舎)というプラスサイズの女性ファッション誌ができたり、『H&M』の店内にあるポスターのモデルが体形、人種、年齢など多様になったりしています。だから、いまの若いコたちは『どんな人も美しいんだな』という価値観で育ってきていると思うので、うらやましいですね」そう語るのは、コラムニストのジェーン・スーさん(48)。雑誌『美ST』での連載「それゆけ!私立美魔女学院」をまとめたエッセイ集『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)も好評発売中だ。アラフィフになって、考え方や生き方が変わってきたというスーさん。古い価値観を押しつけられてきたアラフィフ女性も、「自分なんてどうせ」という思い込みを捨てて、自分のことを好きになってほしいと話す。「まずは、自分の好きなところを1個作ってみる。たとえば、手先をきれいにするとか足の裏をツルツルにするとかでもいいんで。そうすると自尊感情も上がっていきます。そこから自分の好きなところを増やしていけばいいじゃないですかね。私は髪の毛がきれいだと言われることが多かったんで、それを大事にしました」自尊感情の高まりとともに、スーさんはさまざまなことに挑戦するようになった。「メークをいい加減にしていたんで、YouTubeのメーク動画を見てやってみると、確かに違う!きれいな人は起き抜けからみんなきれいなわけじゃなくて、ちゃんと努力してることがわかりました(笑)」こんな発見もあった。「20代で、肌がつやつやになるサプリを飲んでも爪が伸びるのが速くなるくらい(笑)。でも40歳を超えると、てきめんに効いて、めっちゃおもしろい!たとえばエステで顔の輪郭を引き上げるマッサージをやると、本当に引き上がる。『自分の顔がこんなふうに変わるんだ』とか『そういえばこんな顔してたな』って」■8年ぶり“シングル”に。恋愛の新ルール勉強中年齢を重ねることを楽しんでいるスーさん。更年期による心の変化すらも楽しんでいるという。「最近、今までになくメンタルが落ち込むことが増えてきて。前までは、喜怒哀楽がないみたいな感じで、心を鍛えて一生懸命頑張って働いていたんですよ。なのに、気づけば『私なんてホント生きている意味もない』みたいな感じで家でしょんぼりしたりして……。『また人間らしい感情が戻ってきた?』と思ってびっくりしました(笑)」そんなときは、心が不安定だった10代のころに戻るという。「めちゃくちゃ悲しい曲や映画を聴いたり見たりします。10代20代のときの懐かしい曲を聴いてソファから起き上がれないぐらいまでボロボロ泣いて、一回底まで落ち込む。そしたら『はぁ〜スッキリ』って。第二の思春期みたいに楽しむんです(笑)。もちろん、本当にひどいときは医師の力を借りるべきですけど、私みたいな楽しみ方もできるんじゃないかな」更年期だけではなく、親の介護にも直面し始めるのがアラフィフ世代だ。スーさんの父は84歳。母は20年ほど前に亡くしている。「父と一緒に“ピンピンコロリ”を目指してます。父は一人暮らしなんですが、まずプロの清掃を入れて、自宅で転んだりしないようにして。食事は毎食写真を撮ってLINEで送ってもらって栄養のバランスを見たり、ふくらはぎが鍛えられる電動の機械を郵送してやらせるとか。父は『監獄みたいだ』って言ってますけど(笑)。まぁ遠隔介護って感じですね」自尊感情を高めて、ものの見方をちょっと変えるだけで、多くのことが楽しくなっていく。これから、スーさんはどんなふうに人生を楽しんでいくのだろう。「20代は『男女を超えたところの人間として評価してくれ』みたいなことをやってたんですよ。だから今後は髪の毛を伸ばしたり、巻いてみたり、服も今まで付き合ってこなかったピンクとかを積極的に身につけてみるとか、女性に生まれたことを楽しむつもりで50代60代を過ごせればいいなと。恋愛もするかもしれません。じつは最近、8年ぶりにシングルになったんですよ。今って、以前よりも男性の積極性がなくなってたり、マッチングアプリが当たり前になってたり……。“シャバ”のルールが変わってるので勉強中です(笑)」“好きな自分”でいるために、あなたもきれいになりたい気がしてきませんか?(取材・文:インタビューマン山下)【PROFILE】ジェーン・スー’73年、東京生まれの日本人。コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』、ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」などのパーソナリティを務める
2022年04月15日株式会社すばる舎(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:徳留慶太郎)は道山ケイ先生出版記念“無料”オンライン勉強会 を5月15日(日)13時より開催します。”思春期の子育てアドバイザー”として1万組以上の親子関係の改善をサポートした道山ケイ先生が実際にあった親子関係の解決方法を具体例をあげながら伝授します。 「しなさい言葉」を減らす!「なかよし貯金」を貯める!等、効果抜群のスゴ技満載です。URL: 【本勉強会におすすめの人】勉強をしない子どもに悩まれている方。だらしない生活態度に困っていらっしゃる方。スマホやゲーム依存を心配してらっしゃる方。不登校や激しい反抗期でどう対応すればよいのかを苦しんでいらっしゃる方。思春期の子育てに悩まれている親御様全般。【内容】思春期になると、子どもは勉強しなくなります。それどころか、スマホやゲーム依存、不登校になるなど、激しい反抗期を迎えることになります。そこで思春期の子育てアドバイザーである道山ケイ先生に、思春期の子どもの複雑な心を踏まえた、効果的な子育て法を紹介してもらいます。その方法はシンプルで、子どもにいちいち指示をする「しなさい言葉」を使うのをやめ、子どもの気持ちに寄り添い、愛情を伝える 「なかよし貯金」を貯めるという発想で接することです。これだけで、またたく間に子どもが心を開いて素直になり、やる気を出して、何事も前向きに取り組むようになります。本勉強会は道山先生の新刊『ウチの子、最近、思春期みたいなんですが親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!』を元に、特に大事なところを解説、そして、その場でマスターしてもらうことを目指しています。*勉強会内にて「日頃の子育ての悩み等ご質問」をお受けします。(可能な限り道山先生にご回答をしていただく予定です)【概要】・日時:2022年5月15日(日)13:00~15:00(受付開始時間12:45~)・参加条件:キャンペーン期間中(4月14日~5月8日)に『ウチの子、最近、思春期みたいなんですが親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!』(道山ケイすばる舎)をご購入いただいた方のみ無料ご招待 *事前申し込みフォームに購入店名(*web書店も可)と購入月日を記載してください。・開催形態:オンライン配信・申込方法URL: より申し込み可能・主催:すばる舎*お申込みの方で、当日ご都合によりご参加できなかった方の為に、後日Youtubeにて「限定公開」をいたします。【講師プロフィール】◆道山ケイ(ミチヤマケイ)思春期の子育てアドバイザー。親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化している。勉強嫌いでスマホ依存の子が次のテストで5教科合計113点UP、反抗期が激しく親と食事すらとらない子が5教科合計481点獲得、不登校だった子が学校に行けるようになり5教科合計462点獲得。道山流で子どもに接すると成績が上がると話題になっている。元中学校教師で、学級崩壊の地獄と学年最下位クラスを9ヶ月でTOPに変えた天国を経験。この体験から思春期子育て法を確立。母親から絶大な人気があり、有料勉強会がすぐに満席になる。主な著書には「高校受験志望校に97%合格する親の習慣」(青春出版社)「親子で一緒にやるからできる中学生の勉強大全」(主婦の友社)がある。YouTube思春期の子育てChの登録者は、5万人を超える。1万組以上の親子をサポートした、”思春期の子育てアドバイザー”道山ケイ先生新刊『ウチの子、最近、思春期みたいなんですが親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!』出版記念【無料オンライン勉強会】5月15日(日)13時より開催! : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月14日多くの母親が経験するであろう息子の反抗期。今では成人してすっかりやさしくなった長男も、思春期は毎日が戦闘モードでした。対する私も、よせばいいのにまさかの臨戦態勢! 更年期VS思春期の親子バトルを繰り広げてしまったのです。仲が良さそうな周りの親子を見るたび、うらやましいやら情けないやら…… 。ホルモンバランスの波にさらされた親子の泥仕合は、約2年間続きました。更年期VS思春期の親子バトルイライラする長男とオロオロする私陽気で愛されキャラだった長男が、ささいなことでイライラするようになったのは、中学2年生のころでした。野球バッグのファスナーを無理やりこじ開けて壊したり、ポロシャツのボタンを外さずに脱いで引きちぎったり。そうかと思えば上機嫌で話しかけてくる日もあります。これがうわさに聞く思春期男子の反抗期なのか!? と、私は実感し始めました。このとき私は46歳。長男が14歳、次男が11歳とまだまだ子育てに忙しく、更年期の不調もそれほど強く感じてはいませんでした。思春期男子の反抗期に漠然とした不安はあったものの、理由もなくイライラするような精神状態ではなかったのです。そんななかで始まった長男の反抗期。最初のころは、何が気に入らないのかまったくわかりませんでした。うっかり地雷を踏んでは怒らせてしまい、オロオロする私。長男のご機嫌を損ねたくなくて、次第に話すのが怖くなっていきました。中学校には休まずに登校するし、野球も頑張っている。そこに悩みがあるのはわかるけれど……。ひたすらイラついている長男に戸惑うばかりでした。更年期のイライラが発動しバトル開戦!ささいなことで怒りを爆発させる長男の様子にショックを受けながらも、引きずられるように私も長男に対してイライラを募らせるようになりました。怒らないで話し合いたいのに、話せば喧嘩になるという悪循環。一度衝突したら、売り言葉に買い言葉の泥仕合が始まります。何がきっかけでこんな大喧嘩になったのだっけ? と、原因すらわからなくなる始末。強い疲労感やめまいなどの更年期症状もイライラに拍車をかけ、コントロール不能な迷走が続きました。その後も長男の荒れっぷりはエスカレート。私と言い争いになった腹いせに、照明のスイッチを力まかせに叩いて壊すわ、部屋にバリケードを築いて立てこもり食事を拒否するわ、まるでドラマのような展開を見せ始めたのです。それでも私に手を上げることは決してありませんでした。物に当たったり、暴言を吐いたりするけれど、必死に自分を抑えてもがいている。部屋の前に置いておいた食事をきれいに平らげ、キッチンに下げてきた長男のばつが悪そうな顔を見て、私はようやく自分の愚かさに気付きました。心配だから、歯がゆいからと、つい口うるさくしてしまったけれど、そんなことは本人が一番よくわかっていたはず。多感なお年ごろの長男にとって、私はさぞかしウザい母親だったことでしょう。夫や次男の協力で事態は好転へ私は深く反省し、ひたすら母としてやるべきことだけをやりました。食事を用意し、弁当を作り、野球のユニフォームを洗濯する。長男の生活に必要なことだけをおこない、必要でないことに口を挟むのをやめたのです。長男の態度はそう簡単には変わりませんでしたが、言い争いは劇的に減っていきました。また高校受験など、これから先に控える長男にまつわるほぼすべてのことを夫に任せ、私はフォローに徹することにしました。私と長男がバトルを繰り広げていたとき、夫は中立の立場を取っていました。私のことを責めないけれど、長男のことも怒らない。そんな態度に不満を感じていましたが、結果的にはそれが正解だったようです。長男は素直に夫の話を聞いて勉強や野球に打ち込むようになり、高校生になるころには反抗期を卒業していきました。わが家のもう一人の男子である次男はどうなったのかというと、彼は大変クールな男性に成長しました。暴れることなく思春期を過ごしたのは、紛れもなく母と兄のバトルを見ていたからでしょう。冷静沈着で母にはとてもやさしいけれど、あっという間に親離れしてしまいそう。なんだか物足りない? いやいや平和で何よりと安心しています。まとめあれから7年。成人した長男とは今、あの嵐のような2年間を笑って振り返ることができます。でも当時の私は、荒れる彼を鎮めるどころか、さらにあおるような言動をしていたのです。更年期のイライラだったのかもしれませんが、親としての器が小さかったと反省しています。親子バトルは長男が高校生になるころには終結。中学時代と同じように悩みはあったはずですが、周囲に当たるようなことはめっきり減りました。私が更年期を自覚し、夫に任せたことで事態は好転していったように思います。次男の反抗期がなかったことも大きな要因。そういえば夫も次男だったな……。私の更年期卒業まであと数年。このまま平和な日々が続きますように!※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/しおみなおこ著者/みやび(53歳)大学生と高校生の男子2人の母。夫の自営業を手伝いながらマイペースにライター活動中。息子の野球に全集中した12年間が終わり、燃え尽きたあとにやってきたのは更年期と介護だった……。趣味のヨガで体を整え、すべてを乗り切る所存!
2022年02月27日低学年の頃は素直だったのに、学年が上がるにつれて親に反抗して生意気な態度をとるようになった――。これって反抗期!?思春期に「親がうざい」と感じるようになるのは、親御さん自身も経験があるはず。でも実際にわが子の反抗的な態度を目の当たりにすると不安になりますよね。今回は「子どもが反抗期に突入したときに親が心がけておきたいこと」について、とことん考えます。反抗期はいつから?「親がうざい!」のメカニズム反抗期なんてまだまだ先のこと――。そう思っていたのに、いつのまにかわが子がそっけない態度をとるようになって困惑していませんか?反抗期と聞くと中学2年生前後の思春期をイメージしますが、じつは小学校中学年くらいから「前思春期」が始まっているのです。学校心理士スーパーバイザーとして子どもの心のケアに従事している医学博士の芳川玲子氏は、「これまでと違う姿に保護者は不安になるかもしれませんが、子どもは、生理的な発達にともなう変調、対人関係の難しさ、自我の形成にともなうしんどさなど、大変さを同時に抱えています」と話します。第二次性徴が始まる10歳前後は、ホルモンの分泌が盛んになり、成長に体力がとられて疲れやだるさから体内バランスが崩れやすくなります。さらに心理面でも、自我が芽生えて不安定に。ですから、親の干渉がうっとうしくなるのも、この時期の子どもにとっては当たり前のことなのです。■10歳の壁俗に言う「10歳の壁」とは、小学3、4年生になった子どもたちがぶつかる学習面での壁を指します。勉強がぐんと難しくなる時期であり、抽象的なことが理解できないとそこでつまずいてしまうのです。さらに学習面以外でも、10歳を境にして心身ともにさまざまな変化が訪れます。幼さゆえの万能感が次第に薄れて、現実が見えてくることも内面的変化のひとつ。それにより、自分と他人を比較してコンプレックスや自我が芽生え、感情が複雑化していきます。親御さん自身も、その時期は意識が自分ばかりに向いていませんでしたか?その感情は子どもが大人に向かって成長している証なのです。法政大学文学部心理学科教授の渡辺弥生氏が述べるように、「10歳の壁」ではなく「10歳の飛躍」ととらえてみると、この時期の子どもを温かい目で見守ってあげられるかもしれません。■「親がうざい!」のメカニズム脳科学者の中野信子氏は、著書『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』のなかで反抗期のメカニズムを詳しく解説しています。子どもの「親がうざい!」という感情には、神経細胞が関わっているようです。一般的に、脳のなかでは、神経細胞(ニューロンといいます)が枝のような突起を伸ばし、情報を伝えるためのネットワークをつくって成長します。このとき、逆にネットワークから、いらない部分を刈り込むことも成長には必要なのです。(引用元:中野信子(2021),『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』, フレーベル館.)親から「○○してはダメ!」「こうしなさい」と行動を修正される(= いらない部分を刈り込まれる)ことで、子どもの脳のなかではどんどん情報が整理されていきます。つまり、親のアドバイスは子どもの成長に欠かせないということ。しかし、小言を言われた側の子どもは、せっかく成長したネットワークが、親に勝手に “刈り込まれる” と感じてしまうので、「親がうざい!」という気持ちになるのです。わが子に「うざい!」と言われて、「そんなつもりはないのに……」と必要以上に落ち込んで傷つかなくても大丈夫。中野氏が指摘するように、「うざい」のは「脳が引き起こしている感情のひとつ」なのです。反抗期にありがちな子どもの言動妙にイライラしたり、すぐ不機嫌になったりと、これまでとは明らかに違う「複雑さ」を抱えるようになるのが反抗期です。前出の芳川氏、渡辺氏、産婦人科医の高橋幸子氏などの専門家の意見を参考に、反抗期にありがちな子どもの言動をいくつか挙げてみます。反抗期にありがちな子どもの言動「おはよう」「ただいま」「おやすみ」などの日常のあいさつを自分からしなくなった。学校での出来事を話さなくなった。親が聞いても「別に」とそっけない態度……。「うるさいな!」「いまやろうと思ってたのに!」など強い言葉で言い返してくる。自分の部屋にこもるように。一緒にテレビを観るなど親子で同じ空間にいる頻度が減った。父親とあまり話さなくなり、避けるようになった。片づけや整理整頓がおろそかに。「片づけなさい!」と注意するとムッとされる。親のちょっとしたミスに対して揚げ足をとるようになった。ドアを思いきり閉めたり、物を投げたり、荒っぽい動作が目立つようになった。 「ちょっと前まではあんなに素直でかわいかったのに……」「お母さん、お母さん、とまとわりついてきてくれた頃が懐かしい……」親としては少し切なくなりますが、この変化こそが子どもがまっすぐに成長している証でもあるのです。次項では、反抗期の子どもへの対処法や親の心構えについて考えていきます。子どもの反抗期。親の心構えと対処法3つ反抗期は成長の証だとわかってはいても、子どもに生意気な態度をとられると、ついカッとなってしまったり落ち込んだりしてしまいますよね。こんなとき、親はどのように気持ちを切り替え、どのように対処したらいいのでしょうか。「反抗期に親が対応を誤ると、子どもがうまく自立できず、あとあと大きな問題に発展することもある」と話すのは、子どもの心理に詳しい東京成徳大学教授の田村節子氏です。田村氏によると、反抗期とは、「蚕でいえば、いままで幼虫だったのが自分のまわりに “まゆ” をつくっているような状態」なのだそう。“まゆ” という壁で親と距離をとって、自分なりに決断をする機会を少しずつ増やすなどして、じっくり自分をつくっていくのがちょうどこの時期。そして自分をつくり終えて、殻を破って出てくるのです。ただし、その途中で親が間違った行動をとると、子どもがうまく自立できなくなるので注意しなければなりません。反抗期への対処法1:子どもが望む距離感を心がける先に述べたように、子どもの反抗を「自立への第一歩を踏み出した!」と考えるようにしましょう。実際に、反抗期は子どもから大人へ成長するための通過点です。わが子がちゃんと育っていることが実感できるなんて、「反抗期ってありがたい!」と考えてみませんか。無理に子どもに干渉せずに、どんと構えて適度な距離を保ちましょう。先ほどの “まゆ” の例えに照らし合わせて、蚕がまゆのなかでじっくり自分をつくろうとしているのに、外から無理矢理糸を切ったり、中身を出したりしてしまったら成長しません。強引に対応すると、子どもはますます親を拒絶するようになり、反抗期を終えても親との心の距離は広がったままになってしまいます。反抗期への対処法2:干渉はしない。でも「関心」は向ける年頃の子どもに過剰な干渉はNGだということは理解できても、どの程度放っておくべきかわかりませんよね。前出の渡辺氏によると、「関心を向けてくる相手を追っ払ってひとりになることと、関心がまったく向けられず、ほったらかしにされてひとりでいることは全然違う」のだそう。親は子どもが心配なときにだけ「大丈夫なの?」「ちゃんとやってるの?」としつこく声をかけてしまいがちですが、それは子どもの心をますます閉ざすことにつながります。できれば子どもが頑張っているときや、楽しそうに過ごしているときこそ、「集中して勉強してるね」「そのマンガ、おもしろそうだね」と声をかけてあげましょう。子どもに関心を寄せていることを伝えるのが大切です。反抗期への対処法3:「あまのじゃく」を逆手にとる教育評論家の石田勝紀氏もまた、「反抗期ではなく “自立の一歩” ととらえるべき」と指摘しています。いままで反抗したくてもできない状況だったけど、自我が芽生えてようやく親の指示や命令に反抗できるようになったのは、まぎれもない成長です。それでもつい「反抗期」と呼んでしまうのは、「子どもは親の言うことを聞くべき」という思考にとらわれているから。まずはその考えを改めて、「親が言うことと逆のことをしたがる=あまのじゃく」な子どもの性質を利用して対処しましょう。「勉強しなさい!」「ゲームはやめなさい!」と注意してさらに状況が悪化した経験がある人も多いはず。このように親の理想と逆方向に向かう原理を応用して、試しに「勉強なんかしないで遊びに行こう」と誘ってみるなど、あえて「やってほしくないこと」を言ってみてください。きっと思わぬ反応が返ってくるでしょう。***子どもの反抗期は、私たちが考えるほど深刻な問題ではありません。それどころか、わが子の成長を目の当たりにできる「嬉しい出来事」でもあるのです。親がしっかりと子どもに向き合い、関心を寄せ続けてあげることで、子どもの心はまっすぐ育ちます。反抗的なわが子がどんなに心配でも、「干渉せずに見守る」ことだけは忘れずに。(参考)『AERA with Kids特別編集自己肯定感を高める本』,2020年2月,朝日新聞出版.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」ではなくて「10歳の飛躍」!親が我が子の10歳をもっと面白がるべき理由STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「親がうざい!」と感じるのは成長の証?脳科学者・中野信子先生がひもとく、子どもの「イヤな気持ち」の仕組みmsn|「クソババア」暴言を吐く反抗期の子を枯らす親の間違った行動ベネッセ教育情報サイト|反抗期の子どもには、どう声をかけたらいいの?実は聴いているからこその「伝え方」東洋経済オンライン|今日もわが子が「思い通りに動かない」理由3つ「観察」を超えて「監視」することの悪影響
2021年12月28日■有馬家のこれまでの話発達に偏りがある娘・優は、公立中学校に進学した場合の内申が気がかりだったことをきっかけに、私立中学の受験を決めたのですが…。個別指導塾に通うようになると、伸び悩む成績や塾との関係に悩まされることもありながら、少しずつ娘のやる気もアップ。それに伴い、成績も徐々に伸びてきました。でも、小5の娘は思春期を迎えていて…。計算問題を解いたら、丸付けをして、間違えたところはすぐにやり直すこと。これは、前々から娘に言い続けてきたことでした。これまでは、ぶつぶつ言いながらもその約束を守っていた娘ですが、この日は私に強い言葉を投げかけたまま自分の部屋にこもってしまい…。気にはなりましたが、この時は「学校や個別教室で嫌なことがあったのかな」くらいにしか考えていませんでした。しかし、その日から娘の態度が少しずつ変わり始めていったのです。塾のテスト直前だというのに、まったくやる気のない娘にこちらもストレスが溜まるばかり。それにしても、ついこの前まで「ママ大好き」と言ってくれていたのに、この変わりようって…?次回に続く(全8話)毎日8時更新!※この漫画はフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ふゆ
2021年12月10日■ 前回のあらすじ 子どもたちとおとうがついに初対面。長男とおとうは仲よくなったけれど、長女は無反応で近づこうとしませんでした。長女とおとうはどちらも整理整頓好き…という共通点から意気投合!長女もおとうと仲よくなることができ「旅行に行って仲良くなろう」作戦は見事成功したのでした。次回に続く「アラフォーが子連れ再婚した話」(全11話)は17時更新!
2021年12月06日多感な時期に、家族へ冷たく当たってしまうことはありますよね。漫画家の枇杷かな子(@BiwaAmazake)さんは、思春期に後悔したことがあるそうです。それは、祖母にいってしまったひと言。枇杷さんが漫画として描いた祖母とのやりとりに、多くの人が心を打たれました。『祖母とあの恥ずかしい気持ち』忙しい両親に代わって、枇杷さんに行事があるたびに参観していた祖母。中学生になると、枇杷さんはいつも見に来る祖母を、うとましく感じるようになりました。2/2 pic.twitter.com/suuruxAHSD — 枇杷かな子@単行本発売中 (@BiwaAmazake) November 2, 2021 高校生になった枇杷さんは、思春期特有の気持ちが落ち着いて、祖母と自然に会話できるようになりました。修学旅行の集合場所に祖母がついてきた時、たくさんの友達がいる中で、別れ際に祖母へ抱きついた枇杷さん。これでもかというほど抱擁した後、祖母は照れながら枇杷さんを見送ります。中学生の時に感じていた「祖母の存在が恥ずかしい」という気持ちは、成長した今はありません。枇杷さんと祖母のエピソードに、多くの人がコメントしました。・自分のおばあちゃんを思い出して、泣きそうになりました…。・心温かくなる話をありがとうございます。・思春期の時、自分も同じだったから、懐かしくて切なくなる。枇杷さんの祖母は、距離を置かれた時も、自然に会話できるようになった時も、変わらず枇杷さんを大切に想っていたことでしょう。成長してみて、初めて気付くことは多いです。後悔している言動があったとしても、今ならば違った立ち振る舞いができるかもしれません。ずっと一緒にはいられないからこそ、親しい人たちを大事にしていきたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年11月10日11歳と7歳の姉妹を育てている、吉田いらこ(irakoir)さん。ふとした時の次女とのやり取りを、SNSに投稿しました。吉田さんが、1人で留守番をする長女を心配していると、次女は「いいじゃん、ひとり時間」と返答。「長女は、すでに思春期に入っているのではないか」と続けます。時々、大人みたいなことをいう。次女の言葉を聞いた吉田さんは、大人びた発言に驚いたようです。親が思っている以上に、子供はさまざまなことを理解しているのかもしれません。投稿には、多数の『いいね!』が寄せられました。我が子の成長は嬉しいものです。しかし、親離れを予感させる子供の言葉に、ちょっぴり切なくなりますね。[文・構成/grape編集部]
2021年11月01日出したい期・開けたい期のお子さん。片付かない・散らかるとイライラしていたパパとママの体験談を紹介しています。でも考え方を変えてみると、子育てがとてもラクになったそうです。 私は3人の子育てを経験していますが、うちの子どもたちも例外なく大変だったことがあります。それは、子どもがつかまり立ちをし始めた時期。引き出しの物や箱の中に入っている物を見境なく出しまくる、開けまくるで、なかなか家が片付きません。そんなわが家で実践した出したい期・開けたい期の関わり方をご紹介いたします。 出さないでと叫ぶ妻つかまり立ちを始めたわが子。小さな足を一生懸命につっぱって、ゆらゆらと不安定に揺れながらも、こちらを振り向くうれしそうな顔は私たち親の心を癒してくれました。しかし、その笑顔とは裏腹にまるで小悪魔のように扉やテレビラックの戸を開け、ティッシュをはじめ、おむつやおしりふきまでいろいろなものを出すように。 子どもの心の出したい欲求・開けたい欲求が湧き出るたびに、妻の叫び声が……。わが子の後ろを追いかけながら出したものを片付けていく、妻と子どものイタチごっこ。妻も疲労困憊でした。 出さないにようにしてみたついに妻が「扉にはテープを貼って、子どもの手に届くところには何も置かない」という提案をしてきました。保育士をしていた私は、妻の提案に対して「この時期の子どもはたくさんの物に触れて、見て、いろいろな感覚を身に付けるらしいよ。だからもうちょっと様子を見させて。片付けは俺がするから」と、子どもの発達の道すじを伝えました。 妻は、あなたが片付けるのならばと納得してくれましたが、やってみると本当に大変で、仕事と子育ての両立は大きな労力も伴うことを実感しました。 様子を見て気付いたこと子どもの目線を観察していると、何か物を取り出すときに子どもは必ず手を見ていることに気付きました。指先の感覚を養っていると共に「どうなっているんだろう?」という探求心が芽生えているのではないかと思いました。 とするならば、命の危険がない限り多少の痛みも必要な感覚であったり、家が散らかることは、子どもがどれだけ学んでいるのかという物差しになるだろう。 そうやって考え方をプラスに転換していきました。例えば、引き出しに指を挟んでしまったことも、「痛み」と「危険」を覚える良い経験になるだろう。先回りして止めてしまっては獲得できないもので、生きていく上ではとても重要な感覚だと考えるようにしました。 イライラしがちな、子どもの出したい期・開けたい期の考え方を「見てみたいという探求心やできた喜び、痛みや危険などたくさんの経験をしているんだ」とプラスに捉えるようになったことで、私も妻もずいぶんラクになり、笑顔で乗り切ることができました。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:藤田直樹10歳長女・6歳長男・2歳次男の3人を子育て中のパパ。現役男性保育士ならではの保育経験や子育て経験を執筆している。
2021年09月15日ADHDの症状は2歳ごろからUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンADHDは先天性の発達障害です。学習や対人関係、社会生活に困難を抱えることが多いため、ある程度成長するまではなかなか障害に気づきにくいのも特徴のひとつです。ADHDと診断された人たちの中には、乳児期にも「なかなか寝付かない」「寝返りが多く、落ち着きがない」「抱っこされることを嫌がる」などの傾向があった、と振り返る声も。ただ、このような行動は定型発達の赤ちゃんにも見られるもので、一概にADHDと結びつけることはできません。ADHDの特性がはっきりしてくるのは、早くても2歳ごろからです。「じっとしていられない」「かんしゃくを起こすことが多い」「ものを壊したり、乱暴な遊びを好む」などの様子から、専門機関に相談したり、医療機関を受診して気づくケースが多いようです。また、3歳児健診のときにADHDの疑いがあるということで、フォロー対象になることもあります。2~3歳の時期に多く見られる特徴は、多動性や衝動性であると報告されています。落ち着いて座っているのが苦手、電車やバス、公共の場など、静かにするべき場所でも騒いでしまうなど、多動性の特徴は親にとってもヒヤヒヤするもの。周囲の視線が突き刺さり、肩身の狭い思いに苦しんだ経験を持つ方も少なくないでしょう。ADHDと診断されるのは7歳ごろからが多いADHDの特性がよりはっきりとあらわれるのは、幼稚園〜小学校に入学する7歳ごろです。ADHDの診断を受けた時期も、就学前の7歳ごろからが多いと言われています。低年齢のころは「ADHDの疑い」として確定診断をせずに、慎重に診断・検査を行う医療機関もあります。また、大人になってからADHDと診断される人もいます。ちょっと変わった子、問題児として扱われ、本人の性格の問題として見過ごされてきたものの、社会に出てから仕事や対人関係で困難を抱え、受診に至ることも多いようです。最近ではADHD(注意欠如・多動性障害)という名称が広がり、発達障害への認識が広まってきたことから、子ども時代に診断を受ける方も増えているといえるでしょう。ADHDの主な症状は?チェックリストで確認!ADHDのある人によく見られる困りごとの一部を紹介します。ADHDの症状は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つですが、これらの症状は関係しあったり、重なったりしている場合も少なくありません。Upload By 発達障害のキホン年齢や環境によっても現れる特性や困りごとは異なります。また、ADHDの特性があるからといって、必ずしも生きづらさや困難を抱えるとも限りません。ただ、もし上記のリストの特性や困りごとに当てはまるものが多く、長期にわたって日常生活や学校生活に支障が出ている場合は、相談機関に相談をしてみるのがよいでしょう。思春期になるとADHDの特性による多動は減少傾向思春期になると、授業中にふらふらと立ち歩いたり、会話の流れを無視して突然周りの人に話しかけたりといった、幼児期や小学生時代に目立っていた行動は落ち着いてくることが多いようです。その一方で、発達障害のある子どもは、思春期に入ると劣等感を抱きやすい、という傾向も報告されています。中学、高校では校則や定期テスト、部活動、さまざまな行事など、規律を守って集団行動をする場面が増えていきます。また、第二次性徴をきっかけに、他者との違いも意識し始める時期です。思春期特有の悩みに寄り添いながら、自分自身の得意なところにも目を向けることができるように、サポートしていくことが大切です。
2021年08月07日友人との会話で「あれって中二病だよねー」そんなフレーズを聞いたことはありませんか?みんな当たり前のように使っているので、「どんな意味?」と聞けない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「中二病」の意味と使い方、由来をご紹介します。「中二病」の意味「中二病」は、中学二年生ごろの思春期に見られる、背伸びしがちな言動を自虐した言葉です。思春期特有の考え方や行動、価値観などが過剰に発現している状態を指し、自己愛に満ちた空想や思想を巡らせることを揶揄したネットスラングとしても多用されています。派生語として、中二病の症状が悪化した「高二病」、高二病の症状が悪化または中二病に原点回帰する「大二病」があります。「中二病」の使い方大人になっても、反抗期のような子どもっぽい態度をとっている人に対して、「いい年してまだ中二病をこじらせてる」。中二病だったころの自分を客観視すると笑えることから「中二病の症状をみんなで言い合うと、お酒の席が盛り上がる」。このような使い方や、自己愛に満ちた発言を堂々とする友人に「それって中二病じゃん」と揶揄するときに使います。「中二病」の由来・成り立ちラジオ番組「伊集院光のUP’S 深夜の馬鹿力」の人気コーナー、「かかったかな?と思ったら中二病」が由来といわれています。伊集院光さん本人が指標として挙げた例は、「大人が汚いと言い出す」「本当の親友を探そうとする」など。「中二病」を判断する一般的な基準は、「親にわざと冷たい態度をとる」「孤高を愛する」「飲めないブラックコーヒーを無理に飲み始める」など。ネットスラングでは「中二病」を「厨二病」と表記するのが一般的になっていて、どちらの漢字も間違いではありません。「病」という漢字が使われていますが、医学的な意味の病気や精神疾患ではないことを覚えておきましょう。まとめ「中二病」は、思春期特有の言動などを自虐する言葉です。ネットスラングでは「厨二病」と表記することもあり、相手に対して揶揄するときにも使われています。褒め言葉ではないので自分に対して使う分にはいいですが、相手に対して使うときはその人との関係性などを考慮して、不快な思いをさせないようにしてくださいね。"
2021年07月09日私が15歳のとき、使いたい生理用品がありました。でも、当時は母に相談することも恥ずかしく、自分でこっそり使ってみたら、失敗の連続……。でも、ひょんなことからその経験が役立つことになったのです。 従妹からある日思わぬ相談が私の自宅の近くにある中学校に通っている従妹は、放課後、部活の帰りなど立ち寄っては夕食を食べて帰ることもしばしば。あるとき、いつものように私の自宅にきていた従妹から相談を受けました。多分、従妹にとって自分の母親より妹の私のほうが年齢も少し近いし、気楽に相談しやすかったのかもしれません。 従妹は運動部に入っているので、生理のときの失敗が少ないタンポンを使ってみたいものの、やはり異物を体内に入れるという不安があるらしく、いろいろ聞きたいようでした。たしかにタンポンデビュー前の不安は私もはるか昔に感じたことだったので、従妹の気持ちは手に取るようにわかりました。 私のデビューはつまづきばかり思い返すと、私のタンポンデビューは、今でも忘れられないほどつまづきばかりでした。当時15歳だった私は、生理中の臭いが気になっていたのと、経血の量が多かったので、タンポンを使用したかったのですが、母親に話すことがなんだか恥ずかしく……。おこづかいでこっそり購入しました。 ただ、生理前に試したため、スムーズに挿入できず何度も繰り返した結果、あまりの痛さにその日は諦めることに。 数日後に生理が始まり、すると今度はスムーズに入れることができました。でも今度は、どこまで入れたらいいのかわからなくて……。説明書には奥まで挿入すると書かれていましたが、結局入口付近にしか挿入できませんでした。すると、しばらくすると痛みが出てきたり、タンポンが出てきてしまったりと踏んだり蹴ったりでした。 従妹のタンポンデビューは大成功私は、従妹にこのような私の失敗談を話して聞かせました。やっとタンポンを無事に挿入することに成功してからも正しい位置に装着できなかったりと、今考えると想像もつかないような失敗に従妹と大笑い。でも当時の私にとっては誰にも相談することできずに、失敗しながら慣れていきました。 これを聞いた従妹は気持ちがラクになったのか、その後生理が始まってからしっかりと奥まで入れるように頑張ってタンポンデビューを無事に成功させたのです。今回のことで私もずっと忘れていたことを思い出すことができ、懐かしさでいっぱいになりました。 従妹は今でも私のタンポンデビューの失敗談のおかげで、不安が和らぎ勇気をもらえたと言ってくれています。私も、このようなきっかけがなければタンポンデビューの失敗など思い出すこともなかったと思いますが、たまには昔の自分を思い出すのも楽しいものだなと感じました。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 監修/助産師REIKO----------著者/SAKURA
2021年06月26日子どものころって、変なところが気になるものだなぁと思います。小学6年で初潮を迎えた私の場合も、あることが気になり、変なことにこだわってしまった結果、失敗をしてしまいました……。 小学6年生で初潮。でも気になることがあって…私が通っていた小学校は、私服登校。当時の私はスキニーパンツのような体にぴったりとしたパンツをはくのがお気に入りで、私は毎日はいて学校に通っていました。そして、12歳になった小学6年生のとき、初潮を迎えました。生理がきたらナプキンを使うということは教わっていたのですが、私は「うまくつけられるかな」のようなことよりも、なぜか「ズボン越しにナプキンを敷いているのがバレちゃうかも!!」ということが頭をよぎり、不安で仕方ありませんでした。 思いついた代案は?今となっては「そんなこと気にしなくても大丈夫だよ!」と言ってあげたいところですが、当時の私にしてみたら由々しき事態。私は子どもなりに知恵を絞って解決策を編み出しました。「そうだ、あのうすーいシートを使えばバレないんじゃない!?」。うすーいシートとはおりものシートのこと。母が使っていたので、おりものシートの存在は知っていました。だから、おりものシートを2枚重ねて敷けばナプキンでなくても乗りきれるんじゃないかと思いついたのです。早速私は、これを実践してみることにしました。 結局、保健室にお世話になる羽目に…しかし、当然のことですが、期待は見事に裏切られました。2枚重ねにしたところで経血が収まるはずもありません。 結局私は、毎回のように経血漏れを起こしては保健室でナプキンをもらっていました。ズボンにも漏れていたことがありますが、幸いなことに指摘されたことはなかったので友だちにはバレてなかったと思います。そんなことがありつつも、私はどうしてもタイトなズボンをはきたい!と思い、2~3カ月の間は、生理中もおりものシートで過ごす日々を続けました。 大人となった今では「いったい当時は何を気にしていたんだ……」と思いますし、「下着に何か敷いてるってバレることより、経血漏れしちゃうほうが大変でしょ!」とあきれるばかりですが、あのころの私は、好きなズボンをはきたい気持ちと、それによってナプキンをつけているとバレたくないという、思春期ならではの気持ちが相当強かったのだと思います。 また、当時は母と生理や性教育について、あまり話した記憶がなかったなとも感じます。母ともう少し話をして、正しい知識を得ていれば、こんな失敗はしないで済んだかもしれません。もうすぐ自分の子どもが生まれる今、私はちゃんと子どもと生理に向き合いたい、そして、対話をしたり、生理期間をどう過ごすべきかフォローしたり、性教育についても避けることなく堂々と話せる母親になりたいと思います。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 監修/助産師REIKO----------文/上村 趣里さん
2021年06月23日恋バナでモテ期の話題が出ると、「自分にはモテ期なんて来たことない!」と思ったことはありませんか?実はハッキリとしたモテ期以外にも“隠れモテ期”というものが存在します。今回は、そんな超絶わかりにくい“隠れモテ期”到来のサインを4つ紹介します。■ 1.立て続けにイベントに誘われるアウトドアや合コン、誰かのホームパーティーなどに、立て続けに誘われたことはありませんか?こんなイベントへのお誘いが増える時期は、「隠れモテ期」到来のサインです。イベントに誘われる人は、誘ってくれた人が「友達に紹介してもいい」と認定してくれた人ということになります。特に男女が集まるイベントの場合、「こんな友達を連れてくるなんて」と思われ、自分の女(あるいは男)としての格が下がりそうな人は誘われません。誘ってくれたのが男性でも女性でもそんなお誘いが複数あれば、すでに十分人として、あるいは女性としてモテているに等しいのです。イベントでは新しい出会いも発生します。いつ恋が訪れてもおかしくないので、気合いを入れて参加してみましょう。■ 2.恋愛相談をされる男女問わず、最近誰かから恋愛相談をされたことはありませんか?これも、重要な“隠れモテ期”到来のサインです。普通、恋のアドバイスは明らかに非モテな、恋愛とは無縁な人には求めません。恋愛相談を持ちかけられたら、“普通に恋愛できる人”と思われていることは確実です。そして、他人の恋愛相談を受けている時、自分ならどうするかと考えるはずです。その瞬間、相手のために親身になりながら、実は自分自身も恋愛について向き合っているのです。人との恋バナを通じて、脳は“恋愛再開モード”になります。そんなとき、異性に対する態度などが前向きになり、モテやすくなるのは確実です。■ 3.大げさに褒められる初めて知り合った男性などから、社交辞令だとわかっているけど、大げさに褒められた……。そんな経験、ありませんか?これも、実は“隠れモテ期”の始まりなのです。いくらその男性が“口から出まかせ男”だったとしても、結婚詐欺師などは別として、100%当てはまっていない褒め言葉は、なかなか口にしないものです。どんな褒め言葉にせよ、あなたには人として、あるいは女性として魅力的に思わせる要素があったのです。ここで、ちょっと褒められたからと調子に乗ると、モテ期は去ってしまうのでご注意を。何かを褒められたら、次は「もっとこの子と話してみたい!」と思わせる会話で男性をさらに惹きつけましょう。■ 4.“好みのタイプ”を暴露される最近、男性の前で自分の“好みのタイプ”を暴露したような機会はありませんでしたか?そんなときも、“隠れモテ期”到来のサインなのです。たとえば、冗談で好きではない男性との仲をひやかされたような時に「あんな人タイプじゃないよ!」と言って、自分の好みについて力説するなどです。男性は本能的に「どんな男が女性にモテるんだろう」「目の前の女性に選ばれる男はどんな男なんだろう」ということに強い関心を持ちます。この時、その女性の語る好みのタイプに自分が当てはまっているか、という視点を必ず持ちます。その瞬間に少なくともその男性からは、異性として見られていることは確実です。男性との恋バナの機会=異性として見られる機会です。合コンなど、自分からそんなチャンスに飛び込んでみるのをオススメします。■ “モテ”の兆しをキャッチしてモテ期というと「高嶺の花」のように扱われたり、複数の男性からグイグイアプローチされるイメージを抱く人が多いかもしれません。しかし、恋愛というのは一種の心理戦であり、“暗黙の了解の世界”では、すでに戦いの幕が上がっているのです。そんな暗黙の世界では、日常の中での“女性扱い”こそ“モテ”の兆しです。そんなとき、確実に誰かがあなたを“いい女”だと思っている、恋愛対象として見ている、という現象が起きているはずなのでもっと注目してみましょう。そんな“隠れモテ期”に自信を持って自分から男性を誘ってみると、恋がうまくいくはずです。(ちりゅうすずか/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年02月18日「父親とのハグがいやだ」と言い始めた娘たち。ついに思春期が来たか……と思いきや!?■ 父の悲しき誤解ああ~~~(納得)こちょこちょ自体がイヤだというのではなく(もしかしてイヤなのかもしれないけど)、ハグしてくれると思ったら、こちょこちょされた、という「裏切り」がイヤだったんだろうなと思う。そして「いやだ、やめて」って言っても、また同じことを繰り返したのが良くなかったと思われ……。本人はスキンシップのつもりだったのかもしれないけど、完全に裏目に出てしまったっぽい。こちょこちょされてキャッキャしていたのは、もっと小さい頃だからね……!ただ「キモイ」とかいう理由だったら救いがなかったけど、「こちょこちょを二度とやらない」って誓えば、「なんかイヤだ」が解消されそうな気がするから、ちょっとホッとしたよ(汗)。
2020年12月19日小学4年生…思春期真っただ中?広汎性発達障害の娘は、9歳(小学4年生)。4年生になってからは、思春期だと感じることが増えました。返事をしなかったり…不機嫌な表情をしたり…。Upload By SAKURA私にも身に覚えがあることだったので、その態度に込められた感情は、なんとなくわかりました。娘は、やることが多い状況も苦手なため、スケジュールが立て込んでいるときは、疲れているのだと理解していました。Upload By SAKURA少し距離をとることもしてみましたが、まだまだ声かけなしでは、動けない娘の特性上、どうしても、最低限の声かけは必要。私はいろいろ考えすぎてしまったことで、娘に声かけや注意をするときに、どういうふうに言えばいいかや、距離感に迷うようになっていきました。いってらっしゃいの声かけに、無反応。そんな迷い迷いの日々を送っていた、ある朝のことです。私はいつものように娘を学校に送って行き、見送るときに「いってらっしゃい」と声をかけました。Upload By SAKURAしかし、娘は無言のまま学校の門へ入っていきました。いつもなら、「いってきます」という言葉が返ってきていたのに…。私の声が、聞こえなかったのかな?私はその場で娘に声をかけることはせず、そのまま見送りました。Upload By SAKURA「いってきますは?」と言いたいけれど…その翌日、学校へ送ったとき、私は昨日より大きな声で、顔をのぞき込むように「いってらっしゃい」と言いました。私は娘としっかり目が合ったと思ったのですが…Upload By SAKURA娘は何も言わず、また門へと入っていきました。「いってきます」が返せないぐらい疲れている…?何か不安がある…?これも思春期だから?言葉を返さなかった娘がどういう感情なのか気になりましたが、娘と揉めるのが嫌だったので、何も聞くことができませんでした。娘のためにならない?夫の言葉で、気がついたこと。その日の夜。子どもたちが寝た後、夫に昨日と今日の娘の様子を話しました。Upload By SAKURA私は娘と朝からぶつからないように自分なりに気をつかったと思っていたのですが、夫の言葉から、結果的には娘が損してしまうと気がつきました。Upload By SAKURA娘には、聞こえていなかった!翌日、私は朝、家を出るときに、娘に話をしました。Upload By SAKURAなんと、娘は私の「いってらっしゃい」が、聞こえていないようでした。おそらく、娘に直接聞かなかったらわからなかったでしょう。「そうか、なるほど!わかった!」と言って、私はそのまま車に乗り込みました。車の中で、私にはある考えが浮かんでいました。言う前に予告してみたら…学校へ着き、いつも通り、門の前に来たとき…Upload By SAKURA娘は、元気に門へ入っていきました。私は朝の会話から、このまま私が「いってらっしゃい」と言っても、また聞こえず、『いってきます』は返ってこないかもしれない…と思いました。もし『いってきます』が返ってこなかったとき、「今、ママ…いってきますって言ったんだけど…」と言っても、娘は『いってきます』を言わなかった自分を確認できません。Upload By SAKURAいってらっしゃいを言う前に、「今から言うよ」と予告をした方が、意識は向くし、娘にとっては成功体験になります。その方が翌日からのやりとりにいい影響を与えると思ったのです。親として、言わなければいけないこと。それから、朝の「いってらっしゃい」に娘は100%返してくれるようになりました。いろいろ考えて「言わないほうがいいかな…」と気づかったことでも、親としては言わなければいけないこともあります。もちろん、なんでもかんでも指摘してしまっては娘も疲れてしまいますが、娘の将来にとって、とても大事なこともあります。思春期真っただ中である娘の状況を考えつつ、言い方を考えて上手く伝えなければならないな~と、改めて考えさせられました。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月09日誰にでも1つや2つある黒歴史(えっ! ありますよね?)私にもあれやこれやあるのですが、今回このテーマを頂いた時にまず浮かんだのがこれでした。■ぽっちゃりで陰キャラだった過去の私思春期に入るまで、ずーっとプックプクのムチムチコロコロキッズでした。健康であるなら体型を気にする必要はないと思うので、細いか太いか自体はそこまで重要ではなく…問題はそれに加えてド陰キャオーラ丸出しだったことです。コミュ障であり当時ファッションにも無頓着だった私は「暗くてパッとしないオーラをまとったおでぶ」だったので、闇に葬り去りたい暗黒時代と化しているのです…。とはいえ人様に子ども時代の写真を見せることなんてないので、特に困りはしなかったのですが…夫と結婚する時に問題が起きました。私の実家で、昔のアルバムを見る流れになったのです。夫がページをめくるたびに、内心肝を冷やす私。昔のことは話していましたが、前述の通り問題はそこに陰オーラがプラスされていることなので、ただ“昔太っていたことを知られている”のと“実際にその姿を見られる”のは訳が違うのです。まぁ、実家の家族もそのへんは察してくれているので大丈夫だろうとは思いつつ、冷や汗が止まらない乙女心でした。■本気で困ったのは結婚式で恒例の…!そして更に困ったのが、結婚式の生い立ちムービー!使える写真がないよ~~~~!!なので私の生い立ちは、幼稚園の次がいきなり中3くらいになってるというすっ飛ばし具合になりました。生い立ちムービーを悩まず作れる人ってすごいよね。ちなみに夫はいまだに時々、私の暗黒期の写真を見たというような匂わせ発言をして私を惑わせてきます。からかわれているだけとわかっているのに、まんまと焦ってしまう悔しさ……。そして私は改めて、あの頃の写真はすべて墓場まで持っていくことを決意するのでした。
2020年11月13日こんにちは。渋谷です。最近、私とおっとぅんの間でよくあがる話題。それは、「娘(みったん)に親離れの時期が来たら…」なのですが。■「親離れ」と「子離れ」難しいのはどっち?とくに男親であるおっとぅんは、溺愛しているみったんに「おっとぅんくさい!」「おっとぅんと洗濯物別にして!」「おっとぅん嫌い!」などなど思春期特有のディスを受けるのかヒヤヒヤしているのです。そんななか、突如みったんにある変化が…!そんななか、唐突にやってきた「はずかしい」期。いままで他人の目など気にしてこなかったのに、突如急成長し始めた自我。すげー!こんないきなりやってくるもんなんだ!私がある意味感動していたとき、浮かない顔のおっとぅん。思わぬところで洗礼を受けていたようです。この調子だとみったんが親離れして自立していくのも時間の問題かしら…いやそんなことよりも、「甘えてくれる今のうちにめちゃくちゃ抱っこしとく!!」と、がぜん張り切ってしまったおっとぅんの子離れの方を先に心配するべきだなと気づきました。もしかして親バカ以前にただのバ…「反抗」期といえど成長のひとつ。だからもしみったんに反抗期が来たら、夫婦で見守ってあげられるといいなと思います。
2020年10月06日