もっと早くに気づけていたら現在中学3年生の息子は、自閉スペクトラム症と強度行動障害があります。診断を受けたのは中学1年生の時でしたが、初めて児童精神科を受診してから診断を受けるまで3年近くかかりました。私が息子に発達障害があることを疑いだしたのは、小学3年生で行き渋りを始めた頃からでした。初めての育児で私の知識が乏しかったこともあるかもしれませんが、息子が突然学校に行けなくなるまで、「発達の特性があるかもしれない」と考えたこともありませんでした。息子は1歳半健診で言葉の遅さを指摘されたくらいで、そのあとの健診も幼稚園でも就学時健診でも、何ひとつ問題はありませんでした。小学校1〜3年生頃の家庭訪問や懇談では、担任の先生に相談することがなさすぎて5分もかからず終了。テストの点数もよく勉強もよくできてクラスの人気者。今では考えられないですが、それが学校に行けなくなる前までの息子の姿でした。Upload By 花森はなもしかして?と児童精神科を受診学校に行けなくなった = 児童精神科を受診しよう!とすぐに決断できたのは、私自身に精神科への受診経験があったからです。今は児童精神科を受診しようとすると私が住んでいる地域では半年は待たなくてはいけませんが、当時は1ヶ月程度で受診できました。初めての児童精神科で診察が始まりました。息子は、教室にいるのがとてもしんどいこと、担任の先生が強く叱るところを見るのがつらいことなどを話してくれました。話をしていくうちに、次第に息子の真の姿が見えてくるようでした。いつも私が見ている「優等生」の姿は、すごく無理をして彼自身が懸命につくり上げていたもので、もうその無理ができなくなってしまったのではないかと思いました。そのことも含めて病院の先生にお伝えしましたが、発達検査などには至らず、不安を和らげる薬の処方を提案されました。Upload By 花森はな転院をすすめられ……児童精神科に通い始めて3ヶ月、薬を飲み続けても気持ちが安定しないので、病院の先生から大きな病院への転院をすすめられました。そして、「この病院ではこれ以上のことはできないので、もっと詳しく知りたいなら転院しましょう」と言われました。その際に「発達障害ではありませんか?」とお聞きすると、「いろいろお子さんを診てきましたが、息子くんの場合は違うと思います」と言ってくださいました。ホッとする反面、私の中で「それでも、もしかして……」という気持ちがくすぶり始めたのがこの頃です。Upload By 花森はな小学4年生で大きな病院Aに転院し、通院し始めた頃に最初に出た診断は「幼児返り」。そして、その次に出たのは「解離性障害」でした。新しい診断が出るたびに「発達障害の可能性はありませんか?」とお聞きしましたが否定され、発達検査を希望しましたが「必要ありません」とのことでした。今思えば、まだかろうじて元気が残っていたこの時期に検査ができていたらよかったと思います。本人が元気じゃないと検査自体が受けられないですし、通院もできませんので……。その後、こちらのA病院の治療方針とも合わず、もっと大きなB病院でセカンドオピニオンを受けることになりました。息子は、実はずっと困っていたのかもしれない病院は「違う」という診断を出してくれているのに、「発達障害ではないか?」と疑問を持ち続けた私に対して、ほかの家族の目はとても冷ややかでした。「通院よりももっと子どものことを考えて」「息子を病気にしたいのか」とまで言われましたが、そこで折れてしまっては、息子の学校の困りごとも生きづらさも何も解消しないと私は思いました。学校に行きづらくなってくると、息子はこれまでは口にしなかった教室の雑音がつらい、何もしないで「待つ」という時間が怖い、ノートの字が荒れてきたり書けなくなる、突然癇癪を起こすなど、さまざまな問題が一気に出てきました。学校が合わないこと、教室をイヤだなぁと思ってしまうのは、そういった特性上の理由が隠れているのかもしれません。息子の話は、これまでもずっと聞いてきたつもりです。それでも足りなかったし、学校に行けなくなる前にもうちょっとできることがあったのではないかなぁと、何年も経った今も後悔の念が消えないです。たぶん、この先もずっと消えることはないだろうと思います。Upload By 花森はな執筆/花森はな(監修:室伏先生より)息子さんの診断が分かるまでの経緯について、共有くださりありがとうございました。はなさんも息子さんも不安や葛藤を抱えながら、いくつもの医療機関で受診を重ねられ、本当に大変な日々でしたね。他のご家族さんからの理解を得るのが難しい状況でも、「そこで折れてしまっては、息子の学校の困りごとも生きづらさも何も解消しない」と考えて行動され続けたはなさんを尊敬いたします。幼児期のお子さんとは違って、学童期以降のお子さんでは、ご本人と信頼関係を構築するのに時間がかかってしまったり、ご本人の頑張りや取り繕いなどにより特性が分かりにくかったりして、診断に時間がかかってしまうこともあります。発達障害は生来お持ちの特性によるものなのですが、息子さんのように、それまではご本人の努力で、適応して生活されてきていたけれど、学童期になって人間関係が複雑化したり、思春期になって身体も心も不安定になったりして、困りごとが表面化する、ということもあります。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。前の記事はこちら
2024年04月11日イラストレーター&漫画家のフカザワナオコさんによる、アラフィフ女子の日常を描いたマンガ。今回は、フカザワさんが血管について「なるほど!そういうことか」と納得した例えについてお届けします。血管って見えないし、イメージにしにくいこれまで血管について、全然気にしたことがなかったフカザワさん。健康に関するネット記事をあれこれ見ていたら……。45歳を過ぎたぐらいから小さな不調が出るようになって、健康にも気を付けるようになったのですが、血管のことって全然気にしたことがなかったなーと。ちょっと前にいつものように健康に関するネット記事をあれこれ見ていたら、血管についての記事がたまたま続きまして。50歳を過ぎたら血管も詰まりやすくなるから気を付けましょう! みたいなことが書かれていたのですが、その時点ではあんまりピンと来なかったのです。血管って見えないし、イメージにしにくいなと。でも、血管を水道管に例えて説明している記事もたくさんあって、50年以上使われた水道管は中もボロボロで汚れもたまっているし詰まりやすいけど、血管もそれと同じっていうことだそうで……。それまで意識もしたことなかった血管だけど、長年使い込んだ水道管をイメージしたら「なるほど、そういうことなのか……!」と、理解度が一気に増しました。わかりやすい例えって大事!アジやマグロ、大豆製品を食べようそんなこんなで50歳の私の血管がどれだけ年季が入っているのかもなんとなくわかったので、血管が詰まることで起こる病気についても調べてみたのですが、脳の血管が詰まったら脳梗塞だし、心臓の血管が詰まったら心筋梗塞っていうことなのだそう。血管の健康って、本当に大事なんだな……。そんな血管の詰まり予防に効果的な食べ物といえば、アジやマグロなどの魚や、豆腐や納豆といった大豆製品や、緑黄色野菜なのだそうです。大豆製品や野菜は結構食べているほうだと思うけど、アジとかマグロはあんまり食べてないかもなー。あとはやっぱりすべての健康の基本だけど、規則正しい生活や適度な運動も大事なのだそう。今まで自分の血管がどんな状態かとか気にしたこともなかったしイメージもできなかったけど、これを機に食事や生活習慣に気を付けていかないといけないなと思いました。血管のことを考えるようになるなんて、自分も年を重ねたなって実感しますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。著者/フカザワ ナオコ(50歳)イラストレーター&漫画家。コミックエッセイを主に描いている。2023年9月27日に新刊『もうすぐ50歳、調子のいい日がほとんどありません』(1540円/幻冬舎)が発売。絵日記ブログ「ひとこま作者」を日々更新中。 Instagram:@fukazawanaoko1973
2024年04月08日お笑いコンビ・ココリコの遠藤章造の妻・まさみさんが23日に自身のアメブロを更新。慢性副鼻腔炎と診断された次男・歌楽(うた)くんの現状を明かした。2023年12月24日に更新したブログで、まさみさんは「大きな病院でCT検査をしたら、、、なんと両方の肺に肺炎 さらに慢性の副鼻腔炎だと言うことが判明しました」と歌楽くんの検査結果を報告。「鼻の骨が曲がっている事も判明」したといい「まだ子供なので元々狭い鼻腔が粘膜の腫れでさらに狭くなるため鼻づまりの症状が悪化し、慢性副鼻腔炎になっていたみたいです」と説明していた。この日は「抗生剤を数ヶ月少量投与するという治療をやってきて咳が改善して喜んでいたばかりなのに、、、なんで」と述べ、歌楽くんが嘔吐や咳をしていたことを報告。「翌日レントゲン撮り診察してもらうと肺炎などの症状も無し」「胸の音もキレイ」と説明し、医師からは「慢性副鼻腔炎罹患中に花粉症で鼻水も大量に出てそこに風邪を引いてしまった事で鼻水や痰さらに気管支も過敏になっているからひどい咳に繋がったのではないか」と伝えられたことを明かした。続けて「色々な要因がありすぎてこれが原因!と特定しにくいらしいです」と述べ「厄介だ」と悩ましい様子でコメント。「普通の風邪を引いただけでもひどい咳になってしまうなんて、、これからの小学校生活不安で仕方がない」と明かし「いつ嘔吐されてもOKセッティングで寝てますNOW」と眠っている歌楽くんの姿を公開した。最後に「本当に咳だけなのになぁー 早く、元気になりますように」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年03月23日下の子どもが2歳になったばかりのころ、遊んでいるうちに耳を触り始めました。中耳炎か何かだろうか……と、ひとまず近くの小児科を受診しました。すると、思いもよらぬ大ごとが判明したのです――。 耳を触る子ども私が家事をしていて子どもがひとりでおもちゃで遊んでいたとき、少し離れた場所から見守っていた私は、途中から子どもが片方の耳をやたらさわっていることに気が付きました。まだ子どもはうまく話すことはできなかったので、中耳炎か何か、耳に何か異常があるのかしらと思い、近くの小児科へ連れて行くことにしました。 判明した衝撃の原因小児科を受診した結果、なんと小さなビーズが耳の奥にあるせいだと判明。中耳炎ではなく、バラバラになっていたビーズの1つを、耳の中に入れてしまっていたのです。小児科から耳鼻科を紹介されましたが、そこでも「これは取れない、医療センターに行ってください」と言われてしまい、あたふたする私。 痛みはなく、すぐに害が出るわけではないが、早く取ったほうがいいようでした。この時点で上の子の幼稚園のお迎え時間が来てしまったため、上の子を連れて3人で医療センターまで向かいました。 まさかの…!医療センターの外来でも「取れない、耳が小さすぎる」とのこと。そこでなんと、急きょ麻酔をして手術することに……! 待合室で、下の子は長い待ち時間と、ここまでの疲れで大泣き! リスクのある麻酔は不安でしたが、手術は無事成功。年齢が低いので入院措置になり、そのまま着替えもないままひと晩泊まりました。取れたビーズは本当に小さいものでした。 何でも口に入れる時期は過ぎていたので、小さなおもちゃに油断してしまっていました。まさか耳に入るとは思わなかったので、ショックを受けた出来事でした。麻酔から覚めた子どもは何事もなかったようにニコニコしていてホッとしましたが、申し訳なかったと今もきちんと見ていなかったことをとても後悔しています。今後は子どもから目を離さないようにするのはもちろん、危険なおもちゃを与えないようにしようと誓った出来事でした。 ◇◇◇ 子どもの耳におもちゃが入っていたらとても驚いてしまいますよね。日本小児科学会によると、子どもは好奇心旺盛なので、子ども自身が小さなものを自ら耳や鼻に入れてしまうことがあるそうです。さらに、偶然入ってしまうこともあるのだとか。小さな物を近くに置かない、近くで大人が見守るなど、日ごろから注意が必要ですね。 なお、もしも入ってしまった場合、入った物が何であっても奥へ押し込んでしまう可能性があるため、ピンセットなどで取り出そうとしてはいけないとのこと。BB弾・ビーズなどの小さなおもちゃや豆類が耳に入った場合は、耳たぶを後ろ上方に引っ張って下向きにし、反対側の頭の横を軽く叩くと出てくることがあるそうです。取れない場合や子どもが耳を触っているなど、いつもと違う仕草が見られるときは早めに病院で診てもらうと安心ですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/海乃けだま著者:橘つばき監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月19日2歳半から早期療育!親子通園クラスで学んだことわが家の息子は1歳半健診の時点で指差しがなく、発語はほぼ喃語の単語のみ、 何事にも興味が薄い子どもでした。保健センターの発達教室に通い、1歳10ヶ月で受けた発達検査で「10ヶ月程度の発達年齢」と分かりました。その後、2歳半でASD(自閉スペクトラム症)と診断され、親子通園クラスがある療育園に通うことにしました。まだ0歳児だった娘と、喃語しか話せず意思疎通が難しい息子を連れての通園は、肉体的にも精神的にも本当ーーーーに大変でした。しかし、療育の専門家である先生が、息子へどのように関わっているのかを間近で見られたことは、大きな学びとなりました。療育園では、あの手この手で反応の少ない息子の気をひいて、"人と関わることはこんなに楽しいんだよ"ということを、遊びやプログラムの中でも教えてくれました。また、親子で一緒に活動する中で、家庭では気づかなかった息子のさまざまな面を知ることができました。例えば、息子が特にリトミックとミュージックケアという音楽療法が好きなことを知りました。逆に、スライム遊びはあまり得意ではないことも分かりました。苦手な活動でも息子なりに取り組み、克服していく姿を間近で見守れたことは、発達の遅れに闇雲に焦っていた私の心を落ち着かせてくれたように思います。Upload By 海乃けだま就学先を見据えての園選び息子は2歳9ヶ月になった頃、喃語から少しずつ2語文を話し始めましたが、まだまだ発音が不明瞭で、ママしか理解できないレベルでした。衣服の着脱はズボンを履けるのみ、食事はスプーンをなんとか握るように持つことはできましたがほぼ手づかみ、排泄に至っては尿意の訴えもなく完全にオムツ……。このように、言葉の発達も身辺自立も進んでいませんでした。私たちの住んでいる地域では、多くの子どもが3歳児から幼稚園の年少クラスに入りますが、その時点では、地域の幼稚園は息子には難しいと考えていました。そのため、年少の間は少人数で手厚くサポートしてくれる療育園の単独通園クラスに通うことを決めました。療育園の単独通園クラスで過ごした1年間で、息子はできることがかなり増えました。言葉については、まだ一方通行な会話でしたが、発音もしっかりしてきて、ママ以外の人にも聞き取れるようになりました。身辺の自立も、衣服は前後ろを間違えることはあれど、自分で着脱できるようになり……なんとオムツも外れました(療育園の先生方には感謝してもしきれません…(涙))!!自分でできることが増えてきたので、年中の年は地域の幼稚園に転園することも視野に入れ始めた時、療育園の先生との面談がありました。先生は「ひとでくんは、地域の小学校に行けると思います。なので、地域の小学校に通うなら、もう1年療育園の単独通園に通って、集団に対応する力をつけてから幼稚園に転園するほうが、ひとでくんにとっても良いと思います」と話してくれました。その頃の息子は、療育園で自信をたくさんつけてもらい、みんなの前で発表する時や当番などに俄然やる気を出していました。先生からのアドバイスを受け、今はまだ、より大きな集団で過ごすことを目指すよりも、少人数で手厚くサポートしてくれる環境のほうが息子にとってプラスが多いと感じました。その結果、年中の間は引き続き療育園に通い、年長から地域の幼稚園に転園することに決めました。Upload By 海乃けだま年長で療育園から幼稚園へ転園した息子は?そして小学校入学へ……さらに1年間療育園へ通った後、息子は地域の幼稚園の年長クラスに転園しました。息子が転園した幼稚園は、1クラス十数人ほどの比較的少人数の園です。1学期の間は、まるで息子専属のように、加配の先生がぴったりついていてくれました。転園してきて最初の2ヶ月ほどは、息子も新しい環境にすぐにはなじめず、幼稚園での活動に参加しないことや、家で不機嫌になったりすることもありました。今では、多少の登園しぶりをすることはあるものの(家でマイペースに遊びたいため)、幼稚園に着いてしまえば笑顔で「ママいってきます!」と言ってクラスに入っていきます。運動会・保育参観・展示作品の製作・音楽会・劇の発表……この1年間でさまざまな行事がありました。しかし、息子は自分の出番まできちんと椅子に座って待っていたり、セリフを言って役を演じたり、楽器をリズムに合わせて鳴らしたり……思わず目頭が熱くなる思いでした(涙)。加配の先生も、3学期の今では息子に付きっきりではなく、少し遠くからの見守りで対応してくれています。このように息子の成長を感じる一方で……当然ながら同級生のお友達も、年長の1年間でぐんぐん成長していきました。療育園の時にはあまり気にならなかった周囲との差に驚かされ、内心ショックを受けることも多々あります。しかし、小学校へ入学する際に顔見知りのお友達がいることは、息子にとって安心材料となっているようです。そして、1年間幼稚園で一緒に過ごしたお友達は、息子のことをよく分かってくれているので、息子が困っている時に声をかけるなど気を配ってくれて、とてもありがたく思っています。先日小学校の体験入学があり、息子がどんな感想を伝えてくるのかドキドキしていましたが、小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんにも優しくしてもらい、とても楽しかったようでホッとしています。Upload By 海乃けだま今回は、発達ゆっくりマイペースなわが家の息子の、就学に向けた園選びの経験をお伝えしましたが、同じように悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。執筆/海乃けだま(監修:鈴木先生より)言葉の遅れがあるお子さんを診た時、小児科医がまず考えるのは「難聴」の有無です。2歳までに単語が、3歳までに2語文が出てくれば正常範囲内と考えます。聴性脳幹反応(ABR)という寝かせて行う検査で難聴の有無は判定可能です。もし難聴が判明すれば耳鼻科で補聴器などの相談に入ります。先天的な難聴は新生児期に産婦人科で行うスクリーニング検査でほぼ分かりますが、後天的には中耳炎後などが多いため、ABR検査が必要になります。言葉が出ていたとしても、一度はABR検査をすることをお勧めします。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月15日ここ数年、耳のかゆみや耳あか、痛みなどのトラブルに悩まされ続けていました。40歳になったころ、あまりの痛みに驚き、耳鼻科で診察してもらうと外耳炎と診断されました。処方薬で治療し完治したと思った数カ月後、また同じ症状で耳鼻科を通院という繰り返しが、数年間続いていました。そんな悩みを友人に話すと、友人が通う耳鼻科を紹介されました。診察の結果、長年の悩みが一気に解決! その治療法に驚いた体験談を紹介します。習慣になっていた毎日の耳掃除ちょうど40歳になったころ、突然、車を運転しているときに左耳のかゆみに襲われました。運転中にもかかわらず、すぐに耳掃除をしたいほどの強いかゆみで、思わず手の小指を耳の穴に入れて、爪の先でかいてしまったほどでした。その後数日は、かゆみは治まっていたのですが、なぜかまた運転中に、同じ左耳がかゆくなり、また爪の先でかいてしまうということが数回続いたのです。自宅に戻り、かゆみはないけれど綿棒を使って耳掃除をしてみると、いつも通り乾燥した耳あかが少し綿棒の先についた程度で、特に問題はなさそうでした。これまで、耳掃除を積極的にする習慣はなかったため、この機会にと思い、その日は少し念入りに、綿棒でくるくると耳の中を掃除して終わりました。耳の掃除もしたし、これで少しはかゆみがなくなると思っていた数日後、また同じ左耳がかゆくなり、自宅で綿棒を使って掃除をすること数回。最初はかゆいときの耳掃除程度だったのですが、いつの間にか毎日の習慣となってしまっていました。かゆみがないときでも耳の穴の奥の方や側面を綿棒で少しこすると気持ちが良く、毎日顔を洗うように、耳の中も毎日きれいに掃除している感覚になっていました。いつもは乾燥した耳あかだったのに… しかし、この習慣が始まってから、いつもは乾燥していた耳あかが湿ったような耳あかに変わっていったのです。最初はそこまで気にするほどでもない湿り気だったので、綿棒できれいに取り除き、毎日の習慣となった耳掃除を終え、すっきりした気分で過ごしていました。しかし、それから数日後、これまで見たことのない白っぽい、膿のようなものが綿棒に付着していたのです。さすがにこれには驚きつつも、この膿のようなものを耳の中に放置しておくことのほうが嫌で、綿棒で拭い取るように、さらに耳掃除に注力してしまったのでした。掃除をしているにもかかわらず、膿のようなものは一向になくなる気配はなく、1日に数回、綿棒で取り除き続けるという、無限ループに陥っていったのでした。そんな状態が数週間続き、ある朝目覚めると、左耳が詰まったように聞こえが悪く、何もしていなくても、痛みを感じる状態になっていました。鏡で左耳を見てみると、耳の穴がふさがっているような状態で、これはさすがにダメだと思い、その日のうちに耳鼻科を受診しました。診察の結果は外耳炎でした。内服薬をもらい、このときは2週間ほどで治ったのですが、また突然左耳がかゆくなり、同じことを繰り返し、耳鼻科に通うという流れが数年が続きました。そんな簡単なことだったのか…2023年の春、また左耳が同じような状態になり、数年に渡るこの耳の悩みを友人に話したところ、友人が通院している耳鼻科を紹介してくれました。早速、医師に診察してもらうと開口一番、「綿棒で耳掃除するの好きでしょう?」と言われました。「え、はい、どうしてわかるのですか?」と返事すると、医師は耳の中をカメラで写しながら、「綿棒は、こんなふうに(カメラの画像を私に見せてくれながら)耳あかを耳の奥に押し込んでしまうから使っちゃだめだよ! アメリカでは使用しないことが推奨されているんだよ~!」と言うのです。さらに医師は、「耳には自浄作用があって、耳あかは自然に外に出てくれるから触らないことが一番!」と言いながら、耳の中に軟膏を塗り、診察と処置は5分程度で終了。診察の翌日まではかゆみが残っており、綿棒で掃除したい気持ちでいっぱいでしたが、医師の言葉通り、ぐっとこらえた結果、その後はかゆみも痛みもまったく感じず、約1週間で治りました。その後の生活でも、医師の教えの通り耳掃除はほとんどしていません。これまでのような突然の耳のかゆみに襲われることもなく、ストレスなく過ごせる日が続いています。まとめ今回、医師からはっきりと「綿棒は耳あかを耳の奥に押し込んでしまうから使っちゃだめだよ!」と言われたことや、耳の自浄作用と耳掃除の話しを聞けたことで、私の考え方が変わり、これまでの習慣も変えることができたと思います。今回のように、医師に診察してもらう状態になる前に防げる病気はあると思います。今後は、情報元をしっかりと見極めた上で、自分の知識や情報のアップデートをおこない、意識や習慣を変えるだけで防げる病気にはならないような努力や対応をしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。イラスト/マメ美著者/バニラ(44歳)独身。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!
2024年03月13日小学3年生の3学期、突然学校を行き渋るようになった息子息子が学校に行きづらくなってしまったのは、小学3年生の3学期。いつものように集団登校で出発したはずが、突然家に帰ってきてしまいました。私は、行き渋る息子を学校に半ば強引に連れて行き、校門で先生へ受け渡す日々。そんなある夜、息子が「先生がこわいから学校に行きたくない」と告白してくれました。Upload By 花森はな小4の春休み、初めて児童精神科を受診幸い3学期ということもあり、残りの期間は無理をせず何とか登校。春休みに児童精神科を受診してみることにしました。この時は息子に自閉スペクトラム症があることは分かりませんでした。医師から「不安を取り除くお薬を処方しますね」と言われ、「新学期からは学校に行けると思いますよ」とのことでした。私は「本当に行けるようになるのかなぁ?」と不安に思いつつ、息子の投薬生活が始まりました。Upload By 花森はないざ新学期になってみると……行けない。行けませんでした。学校では泣いて暴れて、手がつけられず。それまで反抗的な言動も特になく、クラスメイトと同じように教室で勉強をして、友達と楽しく遊んでいた息子とはまるで別人のようでした。そして、薬の副作用で朝起きられなくなり、ますます息子は学校へ行きづらくなりました。そもそも息子の心はギリギリ状態で新学期のストレスが大きすぎたのか、ほかにもいろいろな要因が絡み合っていたのか……当時の私は、一人で悩みを抱えこむことしかできませんでした。Upload By 花森はな小6でコロナ禍の一斉休校。学校にも、外にも行けなくなってしまったその後、息子は特別支援学級に転籍し、4年生の間は私が付き添いをして何とか登校。5年生になると、送迎は必須であるものの何とか一人で学校にいられるようになりました。しかし新型コロナウイルス流行による一斉休校をきっかけに、6年生から本格的な不登校に突入。とうとう外へ出ることもできなくなってしまいました。その後、息子は中1で自閉スペクトラム症と診断され、強度行動障害も判定されました。中学3年生になった現在は現在の息子は、特別支援学校の中等部3年生に籍を置いていますが、学校に通えるのは年に数回だけ。それでも、前を向いて通信制高校にチャレンジしようとしています。不登校や行き渋りをきっかけに、子どもの抱える困難さや特性に気づくこともあると思います。私ももっと早くに気づくべきでした。たくさんの後悔があります。それでも、不登校になったことで、濃密な親子の時間を過ごすことができたと思っているし、子どもたちとの仲も以前よりずっと深まった気がしています。そういったことをこれから書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!Upload By 花森はな執筆/花森はな(監修:初川先生より)初回のコラム(息子くんについての不登校の経過紹介)をありがとうございます。小学3年生で不登校になった際の学校側の環境調整はどうされたのかなとか、はなさんお一人で抱えることとなったと書かれていますが、そのあたり相談できる人がいなかったのはとても大変だったことと思います。そして息子くん本人が「怖くて行きたくない」と言っている中で、薬で不安を下げて登校させるアプローチを提案されたのは、はなさんからするとなかなか悩ましかったのではなかろうかなど感じます。どうにか登校が安定しつつあった小4、5を経て、コロナ禍……。そして中学校生活。「元気な不登校やっています」に至るまでさまざまなことがあったとお察しします。これからのコラムでこのあたりのいろいろも語られてゆくのかなというところで、今後のコラムを楽しみにしています。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年03月10日カナダのバンクーバーに、ハンナさんとゾーイさんという、大の犬好きの女性がいます。友人同士である2人は2022年に、非営利の犬の保護組織『ウエストコースト・ポウズ・ドッグ・レスキュー』を設立。主にメキシコで家族を必要としている犬たちに、カナダで里親を見つける活動を行っています。2日間倒れたままだった高齢犬2023年11月、『ウエストコースト・ポウズ・ドッグ・レスキュー』のInstagramに1匹の犬の写真が投稿されました。8歳のシュナウザーとプードルのミックス犬のグレイくんは、同年初めにメキシコシティからほど近い町で発見されたそう。現地の保護団体の人が救助に来た時、グレイくんは栄養失調で丸2日間起き上がることもできず、体はノミだらけでハエがたかっていたといいます。幸い、手遅れになる前に助けてもらったおかげで、グレイくんは少しずつ回復していきました。投稿では、そのグレイくんについに里親ができたことが報告されたのです!3枚目の写真が保護された時のもの。すっかり健康になった現在の姿と比べてみてください。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る West Coast Paws Dog Rescue(@wcpdogrescue)がシェアした投稿 発見された時のグレイくんは、まるで命の炎が消えかかっているかのよう。それが今ではこんなに嬉しそうな表情を見せるようになりました。グレイくんは保護された当初は臆病で、人に触られるのを嫌がっていたのだとか。しかし、今では信頼できる人になでてもらうのが大好きなのだそうです。2024年2月現在、グレイくんはバンクーバーで家族と一緒に暮らしています。飼い主さんのことが大好きなグレイくんは、飼い主さんと離れていると大きな不安を感じる『分離不安症』になってしまったとのこと。そのため飼い主さんは3分以上、グレイくんをひとりぼっちにしないように努めているそうです。 この投稿をInstagramで見る West Coast Paws Dog Rescue(@wcpdogrescue)がシェアした投稿 これらの投稿には「テディベアみたいでとてもかわいい犬だ」「よかったね。新しい家族と幸せに長生きするんだよ」などの声が上がっています。グレイくんは人を怖がっていたことや分離不安症であることから、もしかすると過去に虐待や飼い主との別れなどつらい経験をしたのかもしれません。里親になった人はグレイくんの行動がトラウマによることを理解した上で、グレイくんにたっぷりと愛情を注いでいるのだとか。犬の8歳は高齢ですが、まだまだ元気に生きられる年齢です。つらい経験をした分、グレイくんがこれからは毎日幸せに過ごしていけるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年02月27日発達障害の診断の流れとは?発達障害の診断は以下のような流れで行われます。1.診察、問診子どもの場合は、保護者に子どもの普段の様子、症状、困り事や、生育歴についての問診を行います。また、遊びの空間などで子どもを遊ばせるなどの行動観察も行われます。2.検査等必要に応じて知能検査、発達検査などの検査を行います。質問紙を用いた評価を行うこともあります。発達障害と似たような症状を引き起こす身体疾患が疑われる場合には、血液検査、聴力検査、脳波検査、頭部画像検査を行うこともあります。3.診断診察、問診、検査の結果を踏まえ、診断基準に沿って総合的に判断されます。発達障害の検査方法にはさまざまなものがあります。知能検査知能の水準あるいは発達の程度を測定した検査です。主な知能検査法として以下のようなものがあります。・田中ビネー知能検査V・WPPSI-III知能検査・WISC-V知能診断検査・WAIS-IV知能検査・KABC-II参考:知能指数 / IQ(ちのうしすう)|e-ヘルスネット発達検査発達検査とは、子どもの認知面・言語面・運動面などの発達の度合いを調べる検査です。主な発達検査法として以下のようなものがあります。・新版K式発達検査・遠城寺式乳幼児精神発達検査・津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法・日本版Bayley-III乳幼児発達検査・ASQ-3・KIDS乳幼児発達スケール・ブラゼルトン新生児行動評価法・日本版デンバー式発達スクリーニング検査質問紙等また、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)の評価には以下のような質問紙が用いられる場合もあります。・SDQ・CBCL・MSPA・Vineland-IIASD(自閉スペクトラム症)の評価には以下のような質問紙が用いられる場合もあります。・M-CHAT・PARS-TR・自閉症スペクトラム指数(AQ)ADHD(注意欠如多動症)の評価には以下のような質問紙が用いられる場合もあります。・ADHD-RS・QCD子どもの知能検査・発達検査には主に「WISC-V」 、「田中ビネー知能検査V」、「新版K式発達検査」がよく使われます。このコラムでは、・発達障害の診断を受けるメリット、デメリットは?・療育や合理的配慮は診断がないと受けられない?・発達障害は何歳くらいから診断される?など、発達障害の診断についてのギモンを専門家の先生のアドバイスを交えてご紹介します。【医師回答】発達障害の診断を受けるメリットは?デメリットはあるの?合理的配慮や療育、診断される年齢などここからはさくらキッズくりにっく院長・小児科専門医の藤井明子先生に、発達障害の診断についての質問にお答えいただきます。Q:年中の子どもがいます。3歳児健診のときに「要観察」と言われましたが、抵抗感がありお医者さんにはかかっていません。最近幼稚園でトラブルなども増えてきて、受診を悩んでいますが発達障害があるか診断を受けるには何科にかかったらいいのでしょうか?診断を受けることのメリットやデメリットなども知りたいです。A:年中の4、5歳頃になると、集団生活での様子で気になることがでてきます。まずは、かかりつけの小児科の先生に相談してみましょう。発達障害かどうかは、一般の小児科で診てもらえる場合もありますが、難しい場合には発達外来をおこなっている小児科、療育センターなどで相談するとよいでしょう。診断を受けることで、お子さんの気になる行動の背景が分かり、対応の仕方を親御さんと園の先生の間で共有しやすくなります。また、学年が変わったり、転園したりと環境が変わったときにも、相談がしやすくなります。発達障害の症状は、環境によって変わってくることもあります。デメリットというほどではないかもしれませんが、あるときには診断がついたが、あるときにはそこまで強くないと言われたなど、発達障害があるのか否かを困惑される場合があります。発達障害の診断の有無だけでなく、今現在お子さんが落ち着いて過ごせているかどうかを同時にみてあげていくことがとても大切です。Upload By 発達障害のキホンQ:年長の子どもがいます。小学校での合理的配慮をお願いしたいのですが、診断がないと配慮してもらえないのでしょうか?A:診断がなくても合理的配慮はお願いできます。令和3年に障害者差別解消法が改正され、合理的配慮の提供が義務化されました。小学校での合理的配慮の提供にあたっては、お子さん、親御さん、小学校との間の「建設的対話」を通じて相互理解を深め、共に対応案を検討していくことが重要になります。たとえば、音楽の授業の音が気になるので、イヤーマフの装着を可能とするなどです。対応の仕方などは、お子さん一人ひとりによって違ってくるため、学校の先生との連携がとても大切になっていきます。参考:障害を理由とする差別の解消の推進|内閣府Upload By 発達障害のキホンQ:2歳の子どもがいます。発達に遅れがあり療育に通いたいのですが診断がないと通えないのでしょうか。A:診断がなくても、発達の遅れに対して療育が必要という医師からの意見書があれば、児童発達支援施設に通うために必要な通所受給者証を取得でき、療育に通うことは可能です。発達の遅れについて、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。Upload By 発達障害のキホンQ:年少の子どもがいます。ADHD(注意欠如多動症)ではないかと思っているのですが、何歳くらいから診断されるのでしょうか?A:ADHD(注意欠如多動症)は、幼少期より寝つきがわるい、落ち着きがなく目が離せないなどの症状がありますが、診断されるのは年中以降であることが一般的です。多動、衝動性がなく、不注意のみの場合には、小学校での忘れ物・なくし物が目立つことで気づかれ、小学校入学以降に診断を受けます。ASD(自閉スペクトラム症)は、早いお子さんでは1歳半健診で言葉の遅れを指摘されることがあります。さらに、アイコンタクトがない、あやし笑いに反応しないなどコミュニケーションの遅れを認めた場合、1歳から診断されます。言葉の遅れは顕著ではないが、集団生活の苦手さ、興味の偏りが顕著といった症状から気づかれる場合には、園などの集団生活をおくる3歳から4歳以降より診断されます。SLD(限局性学習症)は、小学校入学後、一定の学習機会があるにもかかわらず、学習の定着が顕著に遅い場合に、検査などで診断されます。早い場合で小学1年の夏以降くらいで診断がされます。あくまで診断される年齢は一般的な目安ですので、お子さんの発達・知的能力によっても個人差があります。ご心配なことがあれば、この年齢に達してなくても、かかりつけ医に相談することをお勧めいたします。Upload By 発達障害のキホン(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2024年02月26日「すぐにトイレに行きたくなる」「排尿するときに痛い」、そんな症状をきたす膀胱炎。実は、意外と多くの女性が経験したことのある病気の一つです。しかし、その原因や予防策については意外と知られていないことが多いもの。この記事では、女性に膀胱炎が起きやすい理由と効果的な予防策について解説していきます。膀胱炎とは何か?膀胱炎にはいくつか種類があるのですが、ここでは一般的に膀胱炎と呼ばれる急性膀胱炎についてお話していきます。急性膀胱炎は、細菌の感染によって膀胱で炎症が起こる病気です。女性に多く、実は男性ではほとんど起こらないとされています。急性膀胱炎は健康な女性でも起こるのですが、ストレスがあるときや体調を崩したときに起こりやすいとされています。尿意があるのについついトイレを我慢してしまったりすることも原因となります。症状としては、頻繁にトイレに行きたくなる(頻尿)、排尿時の痛みや焼けるような感覚(排尿時痛)、排尿しても出きっていない感覚(残尿感)、下腹部の痛みなどがあります。炎症が強くなると、尿が濁ったり、血尿が出たりすることもあります。女性が膀胱炎になりやすい理由女性の尿道の長さは男性に比べて短いため、細菌が外部から膀胱に侵入しやすい構造になっています。また、外尿道口の近くに肛門や腟があり、細菌が尿道に入り込みやすいことも理由といえます。特に、性行為による物理的な刺激は、細菌が尿道を通じて膀胱に入る一因となり、膀胱炎を誘発することも……。免疫力が低下しているときには、本来ならば害を及ぼさない細菌も病原性を持つことがあるのです。膀胱炎の予防策デリケートゾーンの清潔保持デリケートゾーンは常に清潔に保ち、細菌の繁殖を防ぎましょう。入浴時は、デリケートゾーン専用の刺激が少ないソープを使用し、しっかりと清潔に保つことが重要です。また、月経中は腟内に雑菌が繁殖しやすい状態になっているため、特にケアが大切。ナプキンは定期的に取り替えて、経血量が少ないときでも一日中つけっぱなしにするなどは避けるようにしましょう。性行為の後は必ず排尿する性行為も膀胱炎の原因になることがあります。そのため性行為の後は必ず排尿することが重要です。排尿することで、尿道に侵入した細菌を体外に洗い流すことができるとされます。排泄後の正しい清拭方法トイレットペーパーで拭く際は、前から後ろに拭くことで、肛門周辺の細菌がデリケートゾーンへ移動するのを防ぎやすくなります。逆の方向に拭くと、細菌が尿道口に入りやすくなり、膀胱炎の原因になることがあるので注意しましょう。さいごに膀胱炎は軽度であれば自然に治ることもあります。ですが、なかなか改善しない場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。繰り返し発症する場合は、婦人科や泌尿器科での専門的な診断と治療が必要になります。日々の少しの注意と予防策で、膀胱炎を防ぐことは可能です。安心して健やかな毎日を送るために、今回ご紹介したような対策を実践してみてくださいね。©leszekglasner/Adobe Stock ©Pixel-Shot/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は15万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2024年02月23日障害受容をし、息子に無理させないよう丁寧に育てたつもりだけれど、二次障害として強迫性障害(強迫症)に現在、息子は23歳。知的障害(知的発達症)を伴うASD(自閉スペクトラム症)です。息子は療育手帳を持っていますが、中学の時に二次障害として強迫性障害(強迫症)を発症したので、精神障害者保健福祉手帳も持っています。息子は2歳3ヶ月のとき自閉症(※)が分かり、診断を受けました。医師からは「こんなに小さいうちから自閉症の診断を受けられたんだから、将来二次障害を起こさないように特性にそった子育てをしましょう」と何度も何度も言われました。私は療育の鬼になるのをやめ障害受容をし、息子に無理をさせることなく丁寧に丁寧に育てたつもりでしたが、その10年後に強迫性障害(強迫症)になったのでした。※以前は「自閉症」という診断名が用いられていましたが、アメリカ精神医学会発刊の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)において自閉的特徴を持つ疾患が統合され、2022年(日本語版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』では「自閉スペクトラム症」という診断名になりました。私も強迫性障害(強迫症)だった実は私も、就職した直後に強迫性障害(強迫症)を発症しました。そして、通院治療では治らないほどこじらせ、精神科に9ヶ月入院した経験があります。退院後も自宅に帰ると再発するといわれたため、1年間社会復帰施設に入所していました。入院中はベッドに手足を縛られ拘束され、オムツをし、たくさんの服薬をするという毎日で、今振り返っても地獄の日々だったと感じます。今までの人生の中で一番つらい時期でした。その後、未婚の母として息子を産み、シングルマザーとして育てているなかで息子の障害が分かり、さまざまな茨の道もありましたが、こんな経験があったので、いつも「あの入院時代に比べると、こんなことは大したことない」と思え、乗り越えられたのだと思います。そういう意味では、私のつらく悲しい入院生活は意味があったことだと思うようにしています。息子の異変にすぐ気づくことができたのは、私の経験があったから自分が強迫性障害(強迫症)になった経験があったので、息子の異変にはすぐに気づきました。ある日、いつものようにスイミングスクールに行く際、息子が道中プールの道具を何度も何度も確認するのです。ASD(自閉スペクトラム症)の子どもは同じことを繰り返したり、確認行為を繰り返したりすることがありますが、強迫性障害(強迫症)の場合も同じような確認行為をすることがあります。でも、本人が望んで確認行為をするASD(自閉スペクトラム症)の行動と強迫性障害(強迫症)のそれとは似て非なるものです。忘れ物の確認、ガスの確認、物が同じ向きになっていないと気になって仕方がないなどの不完全恐怖、「4」などを極端に避ける縁起恐怖などの強迫性障害(強迫症)、本人も「こんな行為はばからしい」と自覚していても、それをしないと苦しくなってしまいます。息子の強迫性障害(強迫症)は発見が早かったため通院治療で済んでいますが、もし「これもASD(自閉スペクトラム症)の特性だ」と放置していたら、こじらせて入院していたかもしれません。ASD(自閉スペクトラム症)の特性による行動なのか、強迫性障害(強迫症)なのか……判断がなかなか難しいと思いますが、私の経験が生きた出来事でした。執筆/立石美津子(監修:森先生より)お子さんに愛情をかけて、お子さんをよく見ているからこそ気付けたのですね。ご自身のつらい経験も活かされましたね……。お子さんは、保護者の方や療育の専門家と接する場だけでなく、あらゆる環境に晒されてストレスを受けながら育つもの。「気をつけたから二次障害を起こさない」というものではありませんよね。お子さんの異変にすぐに気付いて、お子さんに合ったやり方を模索したからこそ、重症にならずに踏みとどまれたのでしょう。療育には正解はなく、愛情を持って一人ひとりに合わせた支援をしていくことが大切ですね。前の記事はこちらUpload By 立石美津子Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年02月10日長男は乳児のときからベビースイミングに通っていました。あるとき、耳を気にする様子があったので中耳炎だと思って耳鼻科へ行ったのですが……。 良かれと思ってしていたことが…長男が1歳のとき。耳が痛いのか、かゆいのか気にしている様子がありました。ベビースイミングに通っていたので、中耳炎になったんだ!と思って耳鼻科を受診。 すると、医師から告げられたのは意外な診断名。鼓膜より外側の器官である外耳(がいじ)に炎症が起こる外耳炎でした。「お母さん、耳かきを頻繁にしてるのでは?」との質問が。寝かしつけのとき、綿棒で耳掃除をするとよく寝たので、毎晩のように耳かきをしていました。耳鼻科を受診した後の数日間は塗り薬を使い、耳かきの頻度を減らしたら再発することもなく良くなりました。気持ち良さそうにして寝てくれる!と良かれと思ってしていたことが悪い結果につながってしまい、申し訳なかったです。 ◇ ◇ ◇監修いただいた松井先生によると、外耳炎は過度のしめり(水泳や入浴など)、その逆の乾燥(耳垢の欠如)、外傷(綿棒の使いすぎ、指を入れる癖)などが原因で発症。耳垢はワックス状の保護コーティングなので、少なくなると外耳炎を起こしやすくなるようです。水泳後はドライヤーで湿気をとり、痛みがある場合は早めに耳鼻科を受診したいですね。 作画/さくら著者:のぶりんご監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生
2024年02月08日今回は、人気のマンガをクイズ形式で紹介します!マンガのストーリーがどんな結末になるか考えてみてくださいね。イラスト:CHIHIRO医師の診断はある朝「足が痛いよ~~!!」と泣き出した息子。主人公は息子の足の様子を見ようとしますが、立つこともできません。焦った主人公は幼稚園に休みの連絡を入れ、急遽病院へ向かいます。出典:愛カツレントゲンも撮影出典:愛カツ主人公だけ診察室へ出典:愛カツここでクイズ医師の診断結果はどのようなものだったのでしょうか?ヒント!主人公は呆気に取られてしまいました。医師の診断は出典:愛カツ正解は…正解は「仮病」でした。医師から「息子君は問題ありません、おそらく仮病でしょう。」と言われ、診断結果に驚愕した主人公。ホッと胸をなでおろし、帰宅途中に息子に「足痛くない?」と尋ねました。すると息子は「昨日友人とケンカになり、幼稚園に行きたくなかった」と話してくれたのです。事情を理解した主人公は「明日仲直りしよう」と息子に提案したのでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2024年02月07日女優の秋野暢子が1月31日に自身のアメブロを更新。胃腸炎になったことを報告した。この日、秋野は「昨日の午後からなんと胃腸炎になってしまいました」と報告し「午後から脱水でフラフラ」だったといい「なにも食べないで半日暮らしました」と説明。「今朝は御粥に卵落としてゆっくり食べます」と述べ「気持ち悪いのは少し良くなりました」とつづった。続けて「季節の変り目、体調崩すこと久しぶりです」と明かし「皆さんも気を付けて下さい」とコメント。「夕方、小夏の外耳炎ノ治療に」(原文ママ)と愛犬の治療のために病院を訪れることを報告し「それまでにフラフラ治るといいんだけど」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「胃腸炎辛いですね」「心配です」「お大事にしてください」などのコメントが寄せられている。
2024年02月01日ある朝、小学5年生の息子が急に「足が痛い!」と言い出し慌てて病院へ! 捻挫? 骨折? と不安な気持ちで診断結果を待っていると……?長男が5年生のときのお話です。ある日の朝、長男が突然「足が痛くて歩けない」と言い出しました。すごく痛がっていたので「捻挫!? それともまさか、骨折!?」と心配になり、学校を休ませて整形外科へ連れて行くことに。 レントゲンを撮って先生にみてもらったのですが、なんと先生から「何も異常はないですね、ただの筋肉痛です。普段から良く運動をしましょう」と言われたのです! 何か大きなケガだと思い込んでいた私はとても驚きましたが、大事がなくて安心しました。 「湿布を貼れば数日で治るでしょう」と先生に言われたのでそのとおりにすると、無事に良くなりました。それからは、息子に運動をさせようと思い、家族みんなでアスレチックがある大きな公園へ行くようにしています。 作画/森田家著者:齋藤 紬
2024年01月26日最近、YouTubeで骨格診断(生まれ持った骨格や体形を生かして美しく魅せるスタイル)やパーソナルカラー(肌や瞳、唇などの色に調和する色)診断を見るようになり、自己判断ですが「骨格ウェーブでブルベ夏」ということがわかりました。それを踏まえて美容院に行ったときのお話です。診断結果をもとに美容院でオーダーパーソナルカラー診断の結果を踏まえて、お世話になっている美容院の担当さんに「ブルベなので、ピンクブラウン系でお願いします」と伝えました。それまでは特に何も考えず、控えめに染めたいという理由だけでアッシュ系にしていたのです。大好評だったイメチェンすると、私の希望を見事にかなえてくださって、すてきなピンクブラウンの髪色になりました。また、久しぶりに前髪も作ったので少し若返り、家族にも大好評でした。骨格診断で長さも調整私は「骨格ウェーブ(上半身が薄く、曲線を描くようなボディライン)」なので、長さもあえて残したのは正解だったと思います。まとめ私の場合、産後はどうしても子どもが優先になり、自分のことは後回しになりがちで、服装や髪形も特に気にしていませんでした。ですが、子どもがある程度大きくなって、自分のことにも時間を使えるようになったので、まずは骨格タイプや似合うカラーをYouTubeで学ぶことにしました。そのおかげで自分に似合う色や髪形がわかり、新しい自分に出会えたのだと思っています。(40代/女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/まげよ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年01月23日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。※この物語はフィクションです。胃腸炎の娘を義母に預けた結果主人公の娘が胃腸炎になってしまいました。主人公も夫もすでにずいぶん仕事を休んでいたため、義母に娘を預けることに。義母に娘を預ける出典:Grapps義母に「お昼はうどんを用意してます」と伝え、アレルギーについても説明してから主人公は仕事へ向かいました。主人公が帰宅すると、娘が「今日ばあばがね…!」と今日あったことを教えてくれます。そして主人公は驚きの事実を知ることになるのでした。ここでクイズ胃腸炎の娘に「うどんを用意している」と義母に伝えていた主人公ですが、帰宅後に判明した事実とは?ヒント!主人公は義母に預けたことを後悔しました。ハンバーガー?出典:Grapps正解は…正解は「ハンバーガーを与えていた」でした。義母が胃腸炎の娘にハンバーガーを与えていたことを知り、主人公は「もうだめだ…」と頭を抱えるのでした。イラスト:つるなこ※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2024年01月22日私は息子に関するある出来事をきっかけに、私は10年務めた会社を辞め、在宅ワークをすることにしました。新しい生活の中で、今まで見えなかったものが見えるようになったのです。子育てをしながら働くということ子どもを育てながら、長い間福祉施設で働いてきました。職場は子育てをするスタッフに比較的理解があって、休みも柔軟に対応してくれる職場です。 しかし、外で働くことで子どもとの時間に余裕がなく、慌ただしく過ぎていく毎日に私は「このままでいいのか」と思うようになっていました。 下校中にトラブルを起こす息子外的刺激に弱く、小学校に入ってからは登下校が他の子の倍以上かかる息子。朝は送ってあげられるのですが、帰りは私の仕事の関係上なかなか迎えに行けません。 他の家族の迎えも期待できない状況で、息子はひとりで帰っては行方不明になったり、友だちとトラブルを起こしたり……。息子に言って聞かせても改善する様子はなく、私は仕事をしていても息子の下校時刻になると心が落ち着かない毎日でした。 思い切って在宅ワーカーに!小学2年生になった息子は、集中して授業を受けられなくなり、周りの音に過剰反応するなど学校生活に問題が出てきました。このことをきっかけに、専門医から発達障害の診断を受けたのです。 服薬が始まることで、今まで以上に息子へのケアが大切になってくることを実感し、私は家族や職場の上司と相談を重ね、仕事を辞める決意。10年務めた会社を辞めるのは本当に勇気がいることでした。しかし、今、私がするべきは子どもたちのケアだと強く思い、短期間でしたが引継ぎをおこない退職しました。 今は在宅ワークでWebライターの仕事をしながら、朝は余裕を持って子どもたちと接し、夕方は一緒に料理をしたり宿題を見たりしてあげられるようになりました。「ママが家にいてくれてうれしい」という子どもたちの言葉を聞いて、毎日に余裕を持って暮らすことの大切さを実感しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/ななぎ著者:夏目 柚木
2024年01月12日幼稚園では特に目立っていなかったのに……小学校入学後、先生から叱られるように今回は、ASD(自閉スペクトラム症)・ADHDと診断されている長男ハル(現在高1)が、小学校に入学した頃のお話です。幼稚園では特に目立った困りごともなく、集団行動もできていたハルは、地元の公立小学校の通常学級に入学しました。しかし入学したとたん、担任のベテラン先生から頻繁に叱られるようになったのでした……。Upload By 安田ふくこ小学校生活についていけるように……親子で必死だった日々入学して3週間も経たず先生に呼び出されて、一番私が衝撃だった言葉は「クラス中の34人ができることが、ハルくんにはできません!」でした。先生は明らかにイライラしていた様子でしたが、私は頭をガーンと殴られたような気持ちでした。具体的には、以下のような指摘を受けました。・全体指示で集合場所(例えば校庭など)を伝えても、ハルくんだけ来ないことがあった・コツを教えても、逆上がりや縄跳びが全然できない・ちょっかいを出してくる子を、無視できず反応してしまう(流せない)「ハルが、みんなができて当たり前のことをできない」と言われたショックと、「小1の子どもは、そんなに先生の言うとおりに一度でできるの!?」というショック……。幼稚園の頃、周囲の人たちにハルの発達について相談した時には『子どもなんてみんなそんなものだよ』と言われていたのに……やっぱりウチの子だけだったの?と、私は焦りました。ここからは私も必死でした。「先生のお話をちゃんと聞きなさい」「縄跳びの練習をしよう!」「逆上がりの練習をしにいくよ!」「イタズラしてくるお友達には反応しないの!」なんとか小学校に慣れさせなければ……!そう思って何度もハルに禁止事項を伝えて、やらなければいけないことも伝えて。縄跳びや逆上がりの練習を、一緒にしていきました。その頃は、まだ下の子どもたちも小さかったので、ただでさえ大変な中、ハルに付きっきりになるのは至難の業でした。ハルのことで一生懸命になる私を、さすがに仕事ばかりの夫も見るに見かねたのでしょうか。少しの時間ですが、縄跳びや逆上がりの練習に付き合ってくれることもありました。Upload By 安田ふくこ発達特性への理解がまだ乏しかった当時を振り返って今思えば、親として厳しくやりすぎたところもあったかも知れないと、猛省しています。先生のお話を、覚えていたくてもすぐに忘れてしまう特性(ワーキングメモリーの低さ)。何回みんなと同じように頑張っても、協調運動が苦手(DCD(発達性協調運動症))。納得いかないことを言われたりされたりすると、スルーできず気になってしまう……。全部ハル自身が、したくてしてるわけではないのに。それでも、見た目では分からないそういった特性を、理解してもらうのも、するのも、当時は難しかったのでした。『みんなができることができない。努力不足』――担任の先生からそんなふうに言われたことで、まるで自分がやってきたこれまでの子育てを否定されてる気がして、私はショックと焦りでいっぱいでした。※ハルの担任の先生のように、当時50代後半で、定年間近な年代の先生の中には、発達特性について詳しくない方がまだ結構いらっしゃいました。今の私であれば「それでもハルのペースを大切にします!」と、堂々と言っていたかもしれません。その頃の私は経験不足で、年上ベテラン先生からの言葉を、うまく受け流すことができませんでした。しかし、ここでハルと一緒に頑張ったことは、全くの無駄ではなかったようでした。縄跳びや逆上がりの練習に加え、帰宅後にやるべきことのルーティンが定着するまでは、私も下の子どもたちの面倒を見つつハルにこまめに声をかけたり、目立つよう予定を紙に書き「見える化」したり、ハルの側で見守り続けました(補足いたしますと、「コツを掴むまで注意し、そばで共に練習しつつ見守る」というサポートの仕方が向いていたのが長男でした。同じ診断名であっても次男は同じタイプではありません)。Upload By 安田ふくこハル自身が努力するタイプだったということもあり、その後は何とか小学校のルーティンを覚え、縄跳びや逆上がりもだんだんとコツを掴んできて……。ついにできるようになりました。『最初こそ周囲の子よりも物事を理解する力の差が目立つものの、一度ルーティンを覚えれば、人一倍真面目にそれを「熟す」努力をする』。注意深く見守っている中で、「ハルはそういうところがあるのだなぁ」と私は気がつきました。ですが今思えば、それも発達特性の一つだったのだ……と分かるのです。小1最後の学習参観で、先生からとても褒められたけれど小学校のルーティンを覚え、縄跳びや逆上がりもマスターしたハルは、先生から見ても目を見張る成長っぷりだったのだろうと思います。小1が終わる頃の学習参観では、「ハルくん!クラスの中で一番成長しましたよ!本当によく頑張りました、立派です!」と担任の先生から声をかけられたのでした。Upload By 安田ふくこ発達障害のことをまだ知らなかった私は、褒めてもらえて笑顔になったハルを見て、単純にうれしかったですが……。心のどこかに、モヤっと引っ掛かる「何か」を感じていました。この引っ掛かりとは一体何だったのか?ハルが小学校高学年になった頃にようやく、明らかになるのでした。その話は、またの機会に書かせていただきたいと思います。執筆/安田ふくこ(監修:新美先生より)小学校入学時のお話を聞かせていただきありがとうございます。1年生入学した早々の、担任の先生からの『みんなができることができない』というようなご指摘は、あまりにも無慈悲な暴言ですよね。時代がちがう?いえいえ、数年前でも十二分に暴言だと思いますが、まぁそれは置いておいて、安田さん、それまでの子育てを否定されたように感じてしまい、親子二人三脚で努力を重ねられたのですね。お疲れ様でした。あとになって振り返れば、頑張らせ過ぎたと思うところもあるのかもしれませんが、協調運動が苦手でも信頼関係のある親子で自分のペースで練習を重ねることで、できるようになることもありますし、生活のルーティンをつくるために本人に分かりやすく「見える化」の視覚支援をすることで、スムーズに生活が流れるようになったことはとても良かったのではないのでしょうか。苦手を努力だけで克服しよう、全てみんなと同じ水準にと頑張りすぎると、いずれかの時点でキャパオーバーすることもあることに留意しながら、本人のやりやすいやり方を取り入れたり、繰り返して練習したりしてカバーしていくことはある程度は有効ですよね。さて、安田さんの心の引っ掛かりがなになのか、次の記事も楽しみにしています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年12月07日「胃腸炎」というと身近に感じる方も多いのではないでしょうか。体験者のママは、胃腸炎という診断結果と、発熱もなく嘔吐が治まっていることから、お正月の帰省を決行しました。まさか、娘のはなちゃんの身にあんなことが起こるとは思ってもみなかったのです……。はなちゃんを失うのではないかという恐怖に陥ったママは、当時のことをとても後悔しているそうです。 胃腸炎でけいれんが起きた日のこと 2歳の女の子のはなちゃん。保育園がお休みに入った年末のある夜、突然嘔吐をしました。翌日すぐに病院へ行くと、「胃腸炎」との診断。処方された薬を飲んで嘔吐は落ち着き、熱もなかったことから、年明けに予定通り義実家へ行くことにしました。 義実家に到着後、元気そうだったはなちゃんでしたが、なんとお昼過ぎに突然意識を失って倒れてしまいました! 胃腸炎が起きてから3日目のことです。 全身が強張って、ガクガクと激しく震える様子から、ただならぬ状況だと思ったママは、パニックに! 「いやぁぁ!!」「誰か来てっ」 顔も唇も真っ白で、次第に青白くなって白目を剥いて呼吸が止まっているように見えました。 駆けつけた義父が救急車を呼び、病院へ。 はなちゃんは病院に到着するころには意識を取り戻しました。そして医師からは告げられた病名は、「胃腸炎関連けいれん」でした。病院にいる間にも2回目のけいれんが……。その日は入院して経過をみましたが、その後は薬が効いてけいれんは起きませんでした。 退院後も、はなちゃんにけいれんは起きていません―。はなちゃんはすっかり元気になりました。 ◇◇◇ 胃腸炎関連けいれんは、ウイルス感染による胃腸炎が原因ということでした。ウイルス性胃腸炎にかからないことが予防につながるようですが、気を付けていてもかかってしまうこともありますよね。けいれん発作が起きたときの対処法も、頭に入れておいて、いざというときあわてず対処できるようにしておきたいですね。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター まめねこ
2023年12月04日いろいろなことに興味を持ち始めた2歳半の息子。自宅の電子ピアノのふたに手を挟まないようにテープで固定していたのですが……。そっち!? 思わぬところに危険があったのです。そして痛がるので受診したところ、思いもよらぬ診断結果が返ってきました……。 驚きの診断結果わが家には子どもが自由に出入りできる部屋に電子ピアノがあります。ピアノのフタは重く、指を挟むと危険なのでマスキングテープで固定し、子どもが触っても開かないようにしていました。ある日、少し目を離した隙に子どもが一生懸命何かを運ぼうとしている姿が……。よく見ると重たいピアノ椅子を運んでいるではありませんか……! あわてて駆け付けましたが、駆け付けるより先にピアノ椅子が重過ぎて倒れ、子どもの足の甲に直撃! その後足を引きずっていたので病院を受診。すると……。 医師から「ひびが入っているかも」と告げられてしまいました。ピアノのフタを固定したから大丈夫だろうと、ピアノ椅子の危険を見落としてしまっていたことを反省……。それからわが家の安全対策はやり過ぎと思うくらい徹底しておこなうようになりました。 イラスト/はたこ著者:田中蘭子
2023年11月25日皆さんは、子どもを心配したことはありますか?今回は「息子を病院に連れていったら」を紹介します。イラスト:CHIHIRO息子を病院に連れていったらある朝突然「足が痛いよー!」と泣き出した息子。前日に幼稚園で転んだと聞いていた主人公は「泣くほど痛いの?」「病院行かないといけなかった?」と焦ります。泣き続ける子どもを連れて病院に行くと…。足の痛みの原因は…出典:愛カツ診察してもらい、レントゲンも撮ってもらった後、主人公だけが診察室へ呼ばれました。すると医者が微笑みながら「おそらく仮病でしょう」と言ったのです。その言葉に驚いた主人公は、帰り道、息子の話を聞くことに。「もしかして幼稚園行きたくなかった?」と聞くと、友達と喧嘩してしまったから行きたくなかったと話してくれました。そんな息子に「話してくれてありがとう」「明日友達と仲直りしようね」と伝えた主人公。これからは息子と話す時間をちゃんともとうと思ったのでした。もっと息子と向き合おう息子が足が痛いと言った原因が、友達と喧嘩したからだったと知った主人公。もっと息子と向き合う時間をつくろうと思ったエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2023年11月25日こだわりもなく、場面の切り替えに何の困難さもなかった乳児期から2歳頃わが家の息子は2歳半で自閉スペクトラム症と診断されました。乳児期から2歳過ぎまで、何に対しても興味が薄く反応が少なかった息子。当時はおもちゃで遊んでいても、おもちゃが目の前からなくなればすぐに諦めてくれたため、場面の切り替えの困難さとは無縁でした。それよりも当時は、敏感でお昼寝中にすぐ起きてしまうことや、運動面の発達がゆっくりなことに悩んでいて、良く遊んでいたママ友があの手この手で子どもを次の行動へ誘っている姿を見て、「大変な部分はそれぞれ違うんだなぁ」と感じていました。Upload By 海乃けだま(この時は知らなかった……そう遠くない未来にめちゃくちゃ悩むことになろうとは!!)少しずつ興味も増え、切り替えが難しくなってきた…3歳前になると、何に対しても興味の薄かった息子も徐々に好きな遊び、物事が増えてきました。その中でも特に電車が好きだった息子のため、実物の電車や踏切を見に行ったりしていたのですが……そこで徐々に「おしまい」を拒否するようになってきました。まだまだ切り替えの困難さは序の口だった息子なので「自我が芽生えてきたなぁ!!成長だぁ!」なんて喜ぶ余裕がありました(……すぐそんな余裕なくなります(笑))。Upload By 海乃けだまこのように成長してきた息子でしたが、息子の1歳下に生まれた娘もまた、当然成長していきます。1歳半を過ぎ、一人歩きもしっかりとしてきて行動範囲も広がった娘は、自我が炸裂するようになってきました(娘は3歳9ヶ月頃にADHDと診断されています)。娘は歩き回りたい、息子は止まって電車を見たい……2人のかみ合わない欲求のしわ寄せは全て私に降りかかります(笑)。あの手この手の切り替え方法一覧月並みですが、わが家の5歳児と4歳児を切り替えている方法がこちらです。・より興味のあるおもちゃや物で誘う→違う遊び(公園や虫取り、外遊び)に誘う→みんな大好きシャボン玉→おやつタイム・カウントダウンで終わりを決める→あと〇回で終わり→時計の針が〇の数字で終わり→タイマーがなったら終わり→10秒カウントダウンする・次の予定を伝える→絵・文字で予定を描いて視覚的に伝える→予定を伝えた後「次は何するんやった?」と確認する・ご褒美作戦→できたらシールを貼る→そのシールが〇枚集まったらご褒美(お菓子orおもちゃ)→頑張れたら行きたいところ(電車に乗る、遊園地に行くなど)に行ける・自分で決める→終わり(回数・時間)を自分で決めてもらう→お昼ごはん前なら、何をお昼に食べたいか決めてもらう・説得する→おしまいにしなきゃいけない理由を説明する→お気に入りのぬいぐるみで説得・説得できたほうと先に楽しい雰囲気を出す→特にお風呂の時、先に入って遊ぶ声を大袈裟に聞こえるようにする・2人とも説得できなかった時は、それぞれのお気に入りのぬいぐるみと先に行くUpload By 海乃けだま上記をその時その場で組み合わせて切り替えられるように持っていきますが、もちろん全てお手上げの場合もあります(白目)。そんなときは時間が許す限り"無"で過ごします。時間がないときはもう力ずくです……。終わりたくない、まだ遊びたいと言う気持ちは大切にしたいけど…切り替えが難しいのは、いろんなことに興味を持ち始め、楽しめること・没頭できることが増えた証なので喜ばしいことなのですが……遊びがやめられずトイレを我慢して結果チョピ漏れすることもしばしばです。私自身が幼少期にトイレを限界まで我慢するタイプだったので気持ちは分からないでもないですが、やはり毎日漏らされてしまうと「いい加減にしろー!」と叫びたくもなります(泣)。行動の切り替え、今後の見通しを立てることはまだまだ長い付き合いになりそうです(白目)。執筆/海乃けだま(監修:新美先生より)みんなが苦労する切り替えできない問題の対策アイデアをたくさん教えて下さりありがとうございます。自閉スペクトラム症のお子さんは、興味のあることに没頭しやすく過集中しやすいこと、今置かれている状況の把握がイマジネーションの弱さからパッとスムーズにいかないこと、社会性の理解の幼さから相手に求められてる行動をとろうするモチベーションが働きづらいことなどから、遊びがやめられず切り替えできなくて次の行動にうつすのに苦労するということは非常にしばしば起こります。興味あることに没頭しやすい特性からは、より強い興味、楽しみを切り替え時に挟むというのもよいですし、イマジネーションの弱さ対策として事前にスケジュールを伝えて、早めに予告するというのも有効です。あいまいな言い方で伝えるよりも、回数やタイマーなど具体的な目安があったり、視覚や音で注意を引き付けるといったこともいいですね。また、自分のペースだと行動しやすい、納得できると行動できるので、自分で決める、理由を本人に分かりやすくメリットがあるように伝えるというのもとても良い方法だと思います。さまざまな観点から、発達特性にあった工夫をされていて勉強になりました。何がヒットするかは、その時の状況によるので、このようにいろんな対策の手数を増やしておくのは素晴らしいです。そして何をやってもヒットしない時、結局泣かせて終わるか大人が諦めるかという日があるのも正直しょうがないですよね。あるあるだよと思って楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年11月15日【ブルベイエベ診断レポ 第6話】友人・サクさんに誘われ、「パーソナルカラー診断」を受けるアラサーOLの「かどなしまる」さん。2人とも「ブルベ」と診断され、かどなしまるさんブルベのなかでも「冬」タイプだとわかり……? かどなしまるさんが「ブルベ冬」と診断され、続いては友人のサクさんの番となりました。サクさんは自身のパーソナルカラーを「イエベ秋」だと思っていましたが、「ブルベ」と診断されびっくり! さらに細かく見ていくと、サクさんはパステルカラーが似合う「ブルベ夏」だと判明。自分が診断されているときはピンとこなかったようですが、診断の様子を客観的に見ると「似合う・似合わない」が一目瞭然で驚くかどなしまるさん。 「ブルベ夏」のなかでも特に淡いピンクが似合うとわかり、サクさんは驚きます。自分に似合わないと思っていた色が実は一番似合うとわかり、うれしそうなサクさん。新しい扉を開いたときの感動がこちらにも伝わってきますね♪ かどなしまるさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター かどなしまる
2023年11月05日皆さんは、義家族との関係に悩んでしまったことはありますか?今回は「義母に息子を預けた女性のエピソード」とその感想を紹介します。イラスト:ひより(@sareduma.hiyori)息子を義実家へ預けると…主人公は、息子と夫と暮らす3人家族です。ある日、外せない用事があった主人公は、1時間ほど息子を義母に預けることにしました。用事を済ませ、急いで息子を迎えに行くと、義実家から「イヤー!!」という異様なほどの泣き声が…。主人公が慌てて息子の様子を見てみると、頭に大きなたんこぶを見つけます。ケガの報告をしない義母に、思わず声を荒げる主人公。ところが義母には「過保護ね」と軽くあしらわれてしまい…。さらに怪我を見つける出典:instagram他に痛いところがないかと息子に聞くと、腕を指差し泣き続けていました。主人公は心配になり、病院を受診すると結果は「肘内障」だったのです。思わぬ大きなケガが判明し、主人公は唖然としてしまい…。その後、事の成り行きを夫へ話すと、怒った夫は「もう母さんには会わない」と義母に言い放つのでした。しかし、それを聞いた義母はそれでもなお言い訳を続け、主人公は我慢の限界に達してしまうのでした。読者の感想もし迎えに行くのが遅くなっていたら、息子がずっと痛がっていたかと思うと胸が痛みます。夫が義母に対して、きちんと距離を置くとを伝えてくれてホッとしました。(40歳/主婦)謝罪をしたり、詳しく事情を説明してくれるのなら許せると思うのですが、義母から何も報告がないのは信じられません。夫がもう会わないことを、はっきり言ってくれてよかったです。(32歳/主婦)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。
2023年11月04日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。もちおくんとママは経過を見せに病院へ行きました。もちおくんの病状を見た医師から「だいぶ良くなってきていますね!」とうれしい言葉が。「熱が出ると再燃する可能性もあるので、無理はさせないでください」と言われ、まだまだ気の抜けない日々が続きます。 一方、もちおくん本人は元気を取り戻し、つい走ってしまうことも。良くなったと思えば痛みや紫斑が出てしまうので、目が離せません。5歳の子どもにおとなしくしてもらうことは、難しいと感じたママでした。 保育園も徐々に通えるようになり、ママもひと安心。少し経ってから、再び病院を受診することになり……。 「うちの子の病状は…」医師に聞くと? 安静にしなければいけないものの、保育園に通えるようになったもちおくん。病院を受診すると医師から「かなり良くなってきています。半年間の経過観察にしましょう」と言われ、ホッとするママでした。 その後、病気が再燃することはなく、もちおくんは小学生になりました。今ではすっかり元気になって、小学校に通っています。 発熱だからといってあなどれません。とりあえず自宅で様子を見て、悪化したら病院へ行くという方もいるのではないでしょうか? もちおくんのように、病気のサインである可能性もあるので、少しでも異変を感じたらすぐに病院を受診することをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月31日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。もちおくんは足が痛くて歩けないので、お風呂もトイレも抱っこで連れていきます。 もちおくんの看病をしつつ、10歳の長女と0歳の次女のお世話をする日々に目が回りそうなママ。実母もパートがあるため、お手伝いは難しく疲労はピークに達します。 そんな中、ママともちおくんふたりの頑張りによって、だんだんと病状は良くなっていきました。 経過を見せに病院へ行くと……。 息子の病状は? もちおくんの病状を見た医師から「だいぶ良くなってきていますね!」とうれしい言葉が。「熱が出ると再燃する可能性もあるので、無理はさせないでください」と言われ、まだまだ気の抜けない日々が続きます。 一方、もちおくん本人は元気を取り戻し、つい走ってしまうことも。ママが何度も安静にするよう声をかけますが、じっとしていられないもちおくん。良くなったと思えば痛みや紫斑が出てしまうので、目が離せません。5歳の子どもにおとなしくしてもらうことは、難しいと感じたママでした。 保育園も徐々に通えるようになり、よかったですね。このままもちおくん体調が回復し、再燃しないことを願うばかりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月30日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。ママは初めて聞いた「IgA血管炎」という病名にパニックになってしまいました。「どうしてうちの子が……」といろいろなことが頭に浮かびます。 また、足が痛いと泣くもちおくんは、体の痛みで体を動かすことができません。機嫌が悪く、寝ても目が覚めてしまうので、かわいそうな様子でした。 医師から安静するように言われていたので、保育園も休むことに。数日後、熱は下がったものの、痛みは残ってしまいました。 「もう限界かも…」ママを苦しめたこととは? 3人きょうだいなので、もちおくんにつきっきりでお世話をすることはできません。もちおくんは足が痛くて歩けないので、お風呂もトイレも抱っこで連れていきます。 もちおくんの看病をしつつ、10歳の長女と0歳の次女のお世話をする日々に目が回りそうに……。実母もパートがあるため、お手伝いは難しく疲労はピークに達します。 ママともちおくん、ふたりの頑張りによって、だんだんと病状は良くなっていきました。もちおくんは熱が下がり、少しずつ歩けるようになり安心したのでした。 もちおくんの病状が悪化することなく、快方に向かい安心しました。もちおくん本人も頑張りましたが、きょうだいのお世話をしながら看病したママに頭が下がる思いです。このまま完治に向かうといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月29日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。もちおくんを診察した医師から「IgA血管炎だと思います」と告げられました。「IgA血管炎はまだ詳しい原因がわかっていない病気なんです」と医師から説明を受け、ママは不安でいっぱいな気持ちに。 痛み止めや薬などを処方してもらい、10日間ほど自宅で安静するよう言われました。「足の痛み、腹痛、便や尿に血液が混じることがあれば早めに病院へ来てください」と言われるのでした。 帰宅したもちおくんは……。 突然の出来事に母はパニック ママは初めて聞いた「IgA血管炎」という病名にパニックになってしまいました。「どうしてうちの子が……」といろいろなことが頭に浮かびます。 また、足が痛いと泣くもちおくんは、体の痛みで体を動かすことができません。機嫌が悪く、寝ても目が覚めてしまうので、かわいそうな様子でした。 医師から安静するように言われていたので、保育園も休むことに。数日後、熱は下がったものの、痛みは残ってしまいました。 痛みで寝つけない子どもの姿を見るのは、とても苦しいですよね。「代わってあげたい……」と思う保護者も多いのではないでしょうか? 1日も早く病気が治り、保育園に通える日が来るといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月28日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。関節の痛み、発疹が広がってきたもちおくんが整形外科を受診すると、医師から「ここでは無理です。今すぐ大きい病院へ行ってください。紹介状を書きます」とまさかの言葉が……。 医師の言葉を受け、「え、緊急事態……?」とママの頭は真っ白に。不安でいっぱいになりながらも、紹介してもらった大学病院をもちおくんを連れて行きました。 そこで医師から告げられた病名は……? ただの風邪はまさかの病気だった? ※とはとは→とは もちおくんの発疹を見た医師から「IgA血管炎だと思います」と告げられました。精密検査を受けるもちおくんを廊下で待つママですが、もちおくんの泣き声を聞いて涙がこぼれます。 医師から「IgA血管炎はまだ詳しい原因がわかっていない病気なんです」と説明を受け、不安でいっぱいな気持ちに。痛み止めや薬などを処方してもらい、10日間ほど自宅で安静するよう言われました。 「足の痛み、腹痛、便や尿に血液が混じることがあれば早めに病院へ来てください」と言われるのでした。 体調が悪い中、いろいろな病院を回ったもちおくんですが、やっと病名が判明しました。病気のことは心配ですが、ひとまず病名がわかってよかったですね。1カ所で病気が判明しないときは、もちおくんのママのようにいろいろな科に連れて行ってあげたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月27日