母乳・離乳食ともによく飲み、食べてくれたので、食に関する大きなトラブルがなく成長した息子。普通食が始まってからもよく食べる子で、保育園の担任の先生に食べっぷりを褒められるほど。ごはんに関する問題を抱えることなく育った息子ですが、2歳半ごろから食事に手を付けなくなりました……。いろいろと工夫しても、食べてくれず私のイライラは募るばかりです。そんな窮地に追いやられた私を救ったものとは? 食べたくない!2歳児の心境変化のきっかけは? 母乳をよく飲み、離乳食もよく食べていた息子は、1歳半を過ぎて幼児食が始まってからも、好き嫌いをする子ではありませんでした。そのため、息子の食事に関する悩みを抱えることなく、すくすく育つ姿に喜びを感じていました。 2歳を過ぎると食べられる食材の幅が広がり、料理もラクになってきたと感じるように。ところが2歳半ごろから、急にごはんに手をつけなくなったのです。仕方がないので私が息子の口元へスプーンを近付けるも顔を背けます。息子の好物に変えても反応なく、大好きなふりかけをご飯にかけても食べたがらない息子。余裕のなくなった私は、罪悪感を抱きながら「ごはんを食べない子は公園にも行けないよ!」などと、脅すような方法で食べさせるように。 そんなある日、ごはんを食べてくれない悩みを抱えたまま外食する機会がありました。牛丼チェーン店で息子に「お子様とりそぼろ丼」を注文すると、自ら食べ始めたのです。さらに笑顔で「おかわりください」と意思表示まで! これにはびっくりし、喜びのあまり涙が出そうに。普段と違う環境だったことや息子好みの味付けだったことから、食べてくれたようです。これ以降、家での食事を少し甘めにするなど、息子好みの味付けに変えたことでごはんを食べるようになりました。 2歳も後半にさしかかり、心身ともに大きく成長した息子。冷静になって考えると、ごはんを食べないからと厳しく接していたことが良くなかったのかもしれません。今後は食事環境や味に変化を加えるなどし、たくさん食べてくれるよう工夫していこうと思います。 作画/becomachi85著者:上川ようこ
2023年08月14日母と担任の先生の不貞現場を目撃してしまったすみれさん。2人の浮気は5年前から続いていて、妹・咲の父親は先生であることがわかりました。母を問いただすと、両親にはたくさんの秘密があることが発覚! すみれさんは、父も浮気していたこと、そして自分は父と浮気相手の子どもだったという事実を知りました。その後、父と母は離婚を決め、それを知った先生も妻に離婚を持ちかけます。しかし、先生の妻・かすみは離婚に応じなかったので、先生はかすみが留守にしている間にこっそり家を出たのでした。離婚の話し合いは平行線のまま、勝手に家を出て浮気相手との生活をスタートさせた夫。怒ったかすみは、「先生が保護者と不倫をしていた」という噂を流しました。噂はあっという間に広がって……。噂の矛先は子どもへ…… かすみさんが夫である先生を苦しめるために流した噂によって、最もつらい立場に立たされたのは、他でもないすみれさんでした。 卒業を間近に控えていたすみれさんは転校を選ばず、両親が離婚してもなお、母の浮気相手が勤務する学校に通っていました。それだけでも苦痛な学校生活だったのに、追い打ちをかけるように噂によってからかわれる毎日……。 もちろん先生が助け舟を出すことはありません。 苦しむのは結局何の罪もない子ども。すみれさんは、この件で人生を棒に振るほどの傷を受けるかもしれません。大人の身勝手で起きた今回の騒動。子どもを悲しませることがないように、最後まで責任を持って対応してほしいですね。 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ぱるる
2023年08月12日広範囲で異常な暑さが続いていますが、胃腸の調子は悪くなっていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、今の時期は旅行や帰省などの環境の変化による生活の乱れや、屋内外の気温差で胃腸が疲労したり自律神経が乱れ不調を感じたりする人が多いそう。愛先生がNG習慣と対策を教えてくれます!最近、さらに疲れていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 226皆さん、夏は楽しめていますか?お盆休みが始まり、ゆっくり過ごしたり、渋滞にはまったり、キャンプにでかけたり、実家に帰省したり…思い思いのスタイルで過ごすこの時期、皆さんいかがお過ごしでしょうか。旅先や実家などで親しい人との食事やレジャーなどを楽しむ方も多いと思います。ただ、楽しい時間は、食べ過ぎたり、飲みすぎたり、偏食になったり、夜更かししたり、カラダにとってはさまざまな方向からダメージを受ける確率が高まります。お盆休みまでのラストスパートで仕事がてんこ盛りだった人は、休まる暇がなく疲労感満載になることもあるかもしれません。そこで、今週は夏の思い出を楽しくて充実したものとなるよう、夏バテの原因のひとつでもある胃腸の疲れを癒し、元気の浪費を防ぐ食薬習慣を紹介していきます。今週は、夏の疲れが気になるときの食薬習慣衝撃的な暑さをもたらす夏ですが、多くの人が大半の時間を過ごす場所は、エアコン完備の環境だと思います。それなのに、私たちが服装や食事を選ぶときには、外界の環境に合わせて行動することが多いと思います。基本冷えている環境にいるのに、外界に合わせて生活するとカラダを外と中から冷やすような行動をとることが増えてしまいます。内臓が冷えると食欲不振、膨満感、疲労感などを感じることがあります。これを漢方では、食事からの栄養の消化吸収能力が低下し、持久力が低下している『脾腎陽虚』といいます。それに加え、夏の気候で自律神経は乱され、さらに精神状態も落ち着かなくなることも。そこで、今週はこれから夏休みを謳歌するためにも『脾腎』を強化することで、胃腸の働きをサポートし、体力を取り戻していきましょう。今週食べるとよい食薬は、【なめこと長芋の生姜味噌汁】。逆にNG習慣は、胃腸と肝臓に負担を与え『肝脾不調』を生じさせる【偏食、寝不足、飲酒の常習化】です。食薬ごはん【なめこと長芋の生姜味噌汁】消化を助け、体力をつける食材の代表食薬ジアスターゼとDHEAを含む長芋、そして腸内環境を整えたり、胆汁の分泌を促す食物繊維が豊富ななめこを具材として、たっぷりの生姜とともに味噌汁にしたメニューが冷えて疲れたカラダには最適です。<材料>Aオクラ4本生姜2かけ(みじん切り)味噌大さじ1-2水400mlB長芋5cm(ポリ袋にいれ瓶底で荒くつぶす)ブラックペッパーお好みで<作り方>Aを加熱し、最後にBをのせたら完成。NG行動【偏食、寝不足、飲酒の常習化】今の時期、全国的に偏食、寝不足、飲酒が常習化する人が増え始めることが予想されます。それによって、肝臓が疲れてしまうことがあります。そうすると、油の消化吸収に関わる胆汁の生成が少なくなり、食欲不振や脂溶性ビタミン、CoQ10やオメガ3脂肪酸などの脂溶性の栄養素の吸収が低下するため、元気を作るミトコンドリア、ストレスや紫外線の対策に欠かせない抗酸化力、炎症関連などに影響を及ぼし、疲労感をもたらします。胃もたれや膨満感があり、疲れやすい人は生活スタイルにも注意しましょう。カラダの土台を作る胃腸機能、睡眠の質、ストレス耐性などが一気に低下しがちな夏。胃腸からお腹を温める生姜とブラックペッパーを入れた味噌汁を飲む習慣をつけたり、室内では腹巻やひざ掛け、カーディガンなど羽織りものを携帯し、状況に応じて防寒対策ができるようにしておくことも大切です。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages文・大久保愛
2023年08月09日暑い日が続き水分摂取を意識している人は多いでしょう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、やってはいけない水分の摂り方と脱水対策を教えてくれます!最近、水分を適切に摂っていますか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 225とろけそうなほど暑い日が続きますね。外出時には、太陽が低い位置に降りた夕方に、ようやく本来の自分を取り戻すかのように元気がでてきます。真夏の紫外線、高温多湿の気候には、圧倒的なパワフルさを感じますよね。カラダにこもった熱をさまし、干からびそうなカラダを潤すように水分摂取を行うことが必須となります。そんな環境の中、少しでもすぐに楽になろうと一目散にジュースをがぶのみしたり、アイスを食べたり、キンキンに冷えたビールを一気飲みすることもあるかもしれません。ただ、飲み方や内容も水分を補充するうえで大切な部分となるため、キンキンに冷えた甘い飲み物をがぶ飲みして、糖質過多になってしまうような飲み方は良いとは言えません。適切に水分を補うことができなければ、脱水症をおこしてしまうこともあります。頭痛、足がつりやすくなる、だるさなどを感じることがあり、ひどい場合には意識障害を起こしてしまうこともあります。ということで今週は、脱水の予防となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、脱水の予防となる食薬習慣突然ですが、直近の尿の色はどんな色でしたか?いつもより色が濃いなと感じたり、頻度が減ったと感じることはないでしょうか。トイレの回数が減ったり、尿の色が濃くなっていたりする場合には、かくれ脱水を起こしている可能性も。尿の色を一つの指標にしつつ、喉が渇かなくとも頻繁に少しずつ水分を摂るようにすると対策になります。また、喉が渇いたときには、がぶ飲みしたくなりますが、大量に水分を摂るとカラダの電解質のバランスが乱れてしまうことがあったり、キンキンに冷えた飲料で臓器の働きを低下させることもあるので、常温程度の水分を喉が渇く前に小まめにとることが理想。また、熱中症になりやすい人には根本的に脱水しやすい特徴を持っていることがあります。血液検査で“アルブミン”という名前を見たことはないでしょうか。アルブミンは、たんぱく質が不足していると低い値となりますが、アルブミンは水分を血管内に保持するために必要な物質です。そのため、夏に麺類やスイカやアイスなど糖質ばかり食べて、その分タンパク質の摂取が減ってしまっている人も注意が必要です。漢方では、水分を保持できない状態を『陰虚』とよび、見た目としては、舌の状態が赤みが強くなったり、亀裂が入っている状態であることが多いです。そこで、今週はタンパク質やミネラル、水分摂取に気を配ることで『補陰』することがすすめです。今週食べるとよい食薬は、【梅肉入り豚の生姜焼き】。逆にNGな習慣は、『内熱』を生じさせる【スポーツ飲料のがぶ飲み】です。食薬ごはん【梅肉入り豚の生姜焼き】タンパク質やビタミンB群、ミネラルを多く含む豚肉にニンニクと玉ねぎのアリシンを合わせることで『陰』を補う効率をアップ。また、生姜焼きのアクセントに梅干しを使うことで、クエン酸やミネラル、抗酸化物質も一緒に補うことができるので、夏の不調におすすめです。<材料>豚肉200g生姜2片(みじん切り)玉ねぎ1/2個(スライス)梅干し1個(包丁でたたく)大葉4枚(刻む)酒・みりん・醤油各大さじ1<作り方>生姜と玉ねぎと梅干しを炒める。そこに、豚肉と調味料を加え、全体が絡まりあうように炒める。大葉をちらしたら完成。NG行動【スポーツ飲料のがぶ飲み】夏はそうめんや冷やし中華、スイカなどを食べて糖質過多になりやすい時期。そのため、水分補給としてスポーツ飲料など甘い飲み物を過剰に摂ってしまうことは、血糖値を上昇させ、それによってさらに喉が渇きやすくなり、再び甘い飲み物を飲むというサイクルに入り、糖質過多でだるさをより強調させるペットボトル症候群とういう健康障害に該当してしまうことも。スポーツ飲料は適切な量を取り入れましょう。また、飲み物の量、頻度、内容にも気をつけて摂取していきましょうね。これからお盆休みもあり、楽しいことがたくさんあると思います。真夏の日差しの中でも疲れを引きずらずに楽しむことができるように日ごろから食薬をとりいれていきましょう。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Kagehito/Gettyimages文・大久保愛
2023年08月03日毎日暑くてなんだかぐったり…そんな体を助けてくれる、酸っぱい食材に注目!食欲不振に陥ったり夏バテ気味になったときこそ、気軽にパワーチャージできる夏の体に効くレシピをご紹介!【酸っぱい食材】消化液を分泌させ、食欲を増進!味も香りも爽やかな酸っぱい食材は、消化を助けるだけでなく、食欲増進効果も高いので暑い日もすっきり食べられるのが特徴。一番使いやすいのが、発酵食品のひとつである酢や黒酢。これらの主成分である酢酸には、消化液の分泌や腸のぜん動運動を促す作用があり便通改善にも効果的。またクエン酸を多く含むレモンやオレンジの果汁は抗酸化作用のあるビタミンCも豊富。紫外線が強い夏の肌ダメージも防いでくれるので、この時期にピッタリ。バテ気味で食欲不振でも酸っぱさを感じれば消化液が分泌されて胃腸も活発に。酸味の成分は高温の加熱で揮発しやすいので、生のままか70°C以下の加熱、もしくは最後にちょい足しが。大根とじゃこの梅じそサラダ梅と大葉の酸味が効いた無限サラダ。大根は太すぎない厚さに切ることで食感も良く、ちぎった梅干しの酸味、大葉の風味と好相性!夏に不足しがちなビタミンDが豊富なじゃこの食感も楽しい。【材料/2人分】大根…200g、じゃこ…大さじ3、梅干し…3個、大葉…5枚、醤油…小さじ1【作り方】1、大根は細切りにする。タネを除いた梅干しと、大葉をそれぞれ食べやすい大きさにちぎる。2、大葉を除く材料をボウルに入れて混ぜ合わせて馴染ませ、大葉を入れてさっと混ぜ合わせる。夏野菜のピクルスアレンジ自由、好きな野菜を漬けるだけ。夏の食卓を華やかに彩ってくれるので、作り置き必至!火の入れ具合で、酸味の加減を自由に調整できるので自分好みの酸っぱさにアレンジして。【材料/作りやすい分量】パプリカ(赤、黄)…各1/3個、カリフラワー…150g、酢…少々、セロリ…1本、生姜…5g、A[酢…1/2カップ、白ワイン、水…各1/4カップ、砂糖…大さじ2、はちみつ…大さじ1/2(はちみつなしで、砂糖を大さじ2強にしてもOK)、塩…小さじ2/3]、ローリエ…1枚、粒胡椒、唐辛子…各適量【作り方】1、パプリカはひと口大の乱切りに。カリフラワーは小房に分けて、酢を入れた熱湯で茹で、水気を切っておく。セロリは筋を除いて1.5cm幅の斜め切りに。生姜は千切りにする。2、鍋にAを入れてひと煮立ちさせ、3分ほど加熱し、粗熱を取っておく(ツンとするのが苦手な方は、ここでさらに煮詰めたり、砂糖やはちみつを増やしてもOK)。3、1とローリエ、粒胡椒、唐辛子を密閉容器に詰め込み2を注ぐ。半日以上漬け込む。トマトとひじきと大葉の黒酢和え食物繊維もしっかり摂れる!トマトと黒酢のW酸味のコラボレーション!大きめにカットしたトマトで、ひじきや大葉をすくって食べると美味。コクがあり、味わいまろやかな黒酢で和えることで風味も豊かに。【材料/2人分】トマト…1個、乾燥ひじき…大さじ2、大葉…5枚、A[黒酢、醤油…各大さじ1、砂糖…小さじ2、ごま油…小さじ1、白ごま…小さじ1/2]【作り方】1、ひじきをボウルに入れて、たっぷりの湯を注ぎラップをかけて8分蒸らす。もどったら水気を切っておく。トマトはくし形に切る。大葉は1cm角程度に切る。2、ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせ、1を入れて絡ませる。河村玲子さん管理栄養士、メンタル&フィジカルサポートスーパーバイザー。メディアの監修やレシピ開発、トレーナーとして活躍。『脂質オフで節約!やせるおかず』(ワン・パブリッシング)を監修。田村つぼみさん料理家、栄養士、フードコーディネーター。広告や雑誌でメニュー開発を幅広く手がける。カフェや居酒屋のメニュー開発も行う。著書に『朝ラク冷凍サンドウィッチ』(実業之日本社)など。※『anan』2023年8月2日号より。写真・中島慶子栄養監修・河村玲子レシピ作成、料理作製・田村つぼみ取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2023年07月29日毎日、お通じはありますか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、夏は汗をかくことでの水分不足や、暑さにより食事を簡単に済ますことでの食物繊維不足などで便秘になりやすいのだそう。愛先生がNG習慣と対策を教えてくれます!最近、お腹の調子はどうですか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 224便がコロコロしたり、残便感があったり、お腹が張ったりとスッキリしない毎日を過ごししてはいませんか?夏の環境は、便秘を助長する原因をたくさん秘めています。今、腸の調子があまりよくないなと感じている人は、夏はまだまだ続くので、何か工夫をして少しでも快腸、快適な時間を過ごしていきたいですよね。夏は汗をたくさんかく毎日になりますが、水分補給が単純に足りず、カラダが水不足になっていることもあるかもしれません。料理するのも面倒になり、サンドイッチや総菜パン、レトルトなどで食事をすませ、食物繊維が不足することもあるかもしれません。これらの習慣は、腸に対してマイナス習慣となってしまいます。便秘は、非常にメジャーなお悩みの一つだと思いますが、メジャーだから軽視していいというわけではありません。腸の状態は、お肌、免疫、メンタル、解毒システムなどさまざまな部分に影響してくるので、元気でキレイで若々しく過ごしたい人にとっては、絶対に整えておきたい部分でもあります。ということで、今週は腸内環境を整えコロコロ便対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、コロコロ便対策となる食薬習慣夏本番ですね。夏祭り、花火、バーベキュー、フェスなど燦々と降り注ぐ太陽パワーを浴びながら、満喫している人も多いのではないでしょうか。夏しかできない楽しみは、できるだけたくさん経験しておきたいですよね。ですが、楽しい時間が終わると、どっとだるさを感じ、ヘロヘロになってしまうこともあると思います。そうすると、面倒な作業は避けたくなりますよね。食事を準備するのも、食べるのも億劫になり、栄養状態が悪くなってしまうこともあるかもしれません。また、暑苦しい状況から一瞬で脱したいときには、アイスクリームやキンキンに冷えたジュースなどを飲むことで解放される人も多いかもしれませんね。胃腸から冷えて機能が低下してしまうこともあると思います。油断していると水分補給の量が足りていないときもあると思います。漢方では、このような状態を便秘の原因となる「脾気虚」や「陰虚燥結」などと表現します。そこで、今週は「気陰」を補うことで胃腸を潤し、腸の動きをサポートする食薬を紹介します。今週食べるとよい食薬は、【リンゴとカボチャの腸活ソテー】。逆にNGな習慣は、「痰湿・湿熱」を生じ腸壁にダメージを与える【ランチのサンドイッチ】です。食薬ごはん【リンゴとカボチャの腸活ソテー】ポリフェノールやペクチンを含むリンゴとβカロテンを含むカボチャは、抗酸化しながら腸を整えてくれる組み合わせです。この2つの食材を腸の働きをサポートする生姜やお酢、オリーブオイル、シナモンで味を整えることで、腸へのアプローチを強化したレシピです。<材料>カボチャ100g(スライス)リンゴ1/2個(スライス)オリーブオイル適量お酢(レモン汁)大さじ1生姜1片(みじん切り)シナモン適量<作り方>カボチャとリンゴ、生姜をソテーして、お酢を加える。お好みでシナモンをかけて完成。NG行動【ランチのサンドイッチ】時間がないとき、作業をしながら食事をとりたいときなど、どこでもすぐに手に入り、ラインナップも充実しているサンドイッチをチョイスすることはあると思います。動画を見ながら、SNSを見ながら、パソコン作業をしながら片手で食べられるサンドイッチはすごくコスパもタイパも高い魅力的なランチだと思います。ですが、腸の調子を整えたいと考えている人にとっては注意が必要です。小麦粉に含まれるグルテンには、腸にダメージを与える“ゾヌリン”を増やしてしまう作用があるからです。また、依存性もあるためパン食や麺類などの小麦製品をチョイスする傾向が高まるので、腸へ負担がかかる食習慣を定着させてしまう可能性があります。腸を元気にしたいなと考える人は、忙しいときにはサンドイッチではなくてお握りのチョイスがおすすめです。腸のコンディションを整えておくことは、健康や美容のために必ずしておくべき初歩的な行動です。便秘は女性によくあるものだから仕方ないとあきらめてしまったり、便秘薬に頼る日々を送っている人は、腸だけではなく全身的に体調がゆらぎやすくなっているかもしれません。ちょっと腸の調子がおかしいなと感じている人は、今日から美腸生活を始めてみてくださいね。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Rudzhan Nagiev/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2023年07月28日寝苦しい夜が多く、睡眠の質の低下など眠りにまつわる問題を抱えている人が増えているよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、良質な睡眠を妨げるNG習慣と対策を教えてくれます!最近、睡眠の質が落ちていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 223最近、よく眠れていますか?湿度が高かったり、汗でパジャマや枕がべとついたり、不快な夜は睡眠の質が低下してしまいますよね。除湿器をかけたり、エアコンの風向きを調整したり、タイマーをかけたり、空調設備の調節に苦戦しますよね。この時期は、エアコンの電気代よりも睡眠の質を下げない環境維持の方が価値が高いものとなるかもしれません。夏の疲れは、長期的に続き、だるさや風邪、秋の不調まで続いてしまうことがあるからです。そんな夏のダメージをいち早くリセットしてくれるのが、良質な睡眠です。ということで、睡眠の質が悪いのに寝る直前まで動画を見ていたり、寝酒をしたり、週末に寝だめをしたりと睡眠の質をさらに低下させるような行動をとっていたりしないか振り返ってみましょう。今週は、この時期の元気に欠かせない睡眠のリズムを整える食薬習慣を紹介します。今週は、睡眠のリズムを整える食薬習慣集中力が低下したり、昼食後猛烈に眠くなったり、横になりたいほどだるい日があったり、休日は昼まで起きることができなかったりすることはないでしょうか。思い当たる人は、もしかすると睡眠の質が低下しているかもしれません。暑いからとお風呂につからずにシャワーですませたり、食事をパンや麺、お惣菜などで簡単にすませたり、寝る前にアイスを食べたり、お風呂上りに冷たい水分をがぶ飲みしたりと間接的に睡眠の質を低下させる原因となる習慣が身についてしまっているかもしれません。思い当たる人は、注意しましょうね。漢方医学では、睡眠の質が低下しやすい人を栄養状態が悪い『心血虚』や『肝血虚』とよびます。暑さが厳しくなればなるほど、私たちは偏食になりやすく、栄養状態が悪くなりやすいので、暑い時ほど納豆や玉子、豆腐、枝豆、シーフードミックスなど手軽に糖質や脂質以外の栄養補給できる食材を常備しておきましょう。ということで、今週は『心血』や『肝血』などを補うことのできる食薬がおすすめです。今週食べるとよい食薬は、【梅干し納豆】。逆にNGな習慣は、『気血両虚』の原因となる可能性のある【寝る前のアイス】です。食薬ごはん【梅干し納豆】睡眠に必要なセロトニン、メラトニンの材料となるトリプトファンや記憶力を高めるレシチン、脳の血流を促すナットウキナーゼなどを含む納豆に疲労回復に役立つクエン酸やマグネシウムなどのミネラルを含む梅干しを組み合わせて睡眠サポートをしていきましょう。作り方は簡単!まぜるだけです。<材料>納豆1個梅干し1/2個(包丁でたたく)すりゴマ・あおさなど適量オリーブオイル・アマニ油など適量<作り方>材料を混ぜたら完成。NG行動【寝る前のアイス】まず、睡眠の質を高めるためには睡眠の2~3時間前に食事を済ませていることが推奨されています。さらに、胃腸を冷やすほど冷たく、血糖値を急上昇させてしまうような甘い食べ物は、睡眠の質を向上させたいときには避けるのが無難です。暑苦しくて、アイスが食べたいと気が向くままに行動してしまうと、結果的にカラダを疲れさせてしまう行動が習慣化されてしまうこともあるかもしれません。疲れたな、肌荒れしたな、やる気がでないな、頭痛がするな、むくんだなと様々な不調を感じた時には、やはり寝るのが一番のクスリとなりますよね。良質な睡眠がよいとわかってはいるけど、呼吸のように当たり前になりすぎて、その質を見直すタイミングが減ってしまっていることもあるのではないでしょうか。つらい夏ほど、睡眠の質を見直すことで不調を遠ざけていきたいですね。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ayakono/Gettyimages©Kathrin Ziegler/Gettyimages文・大久保愛
2023年07月21日卵はさまざまな料理に用いることができて、食卓には欠かせない食材です。それだけに食べる機会も多く、1日に何個も食べることもありますよね。かつて卵は「1日1個しか食べてはいけない」といわれていたこともありますが、現在は何個まで食べてもいいとされているのでしょうか。健康な人であれば何個まで食べていいのか『一般社団法人 日本養鶏協会』(以下、日本養鶏協会)に聞いたところ、このような回答がありました。健康な人であるならいくつ食べても問題ありません。卵にはコレステロールが多く含まれていますが、健康な人なら血液中のコレステロール濃度が一定に保たれるためです。※写真はイメージ卵が好きな人だと、オムレツに目玉焼きに卵焼き、スクランブルエッグなどさまざまな料理で卵を楽しみたいものですが、健康であるならば何個食べてもOKのようです。むしろ、日本養鶏協会はこのようにアドバイスします。卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養素が含まれている優れた食品です。そのため、毎日1個以上は食べることをお勧めします。「卵は1日1個」といわれていた理由『卵は1日1個が理想』というのは、厚生労働省の『食事摂取基準』で、コレステロール摂取量の上限が成人男性750mg、成人女性600mgと定められていたからです。この数字を基に『卵は1日に1個』とされていました。そもそもなぜ「卵を食べ過ぎてはいけない」とされていたのでしょうか。日本養鶏協会によると、その説の起源をたどると、ロシアの病理学者ニコライ・アニチコワに行きつくとのこと。彼が行った、『普段卵を食べない草食動物に卵を与える』とういう実験で、動脈硬化を発症したことから、卵を多く摂取するのは危険という説が広まったそうです。※写真はイメージしかし、この実験とその結果は信ぴょう性がないことが分かり、後年にアメリカで行われた研究でも、健康な人であればコレステロール摂取量の抑制は意味がないことが判明。科学的根拠がないことから、2015年の『食事摂取基準』(厚生労働省)からコレステロール摂取量に関する項目はなくなりました。かつては当たり前のようにいわれていた『卵は1日1個説』には、なんの科学的根拠がなかったとのこと。「卵が好き!」という健康な人は、『毎日1個以上』を目安に卵料理を楽しみましょう![文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]
2023年07月18日ちょっとしたことでイライラしてしまう、最近特に怒りっぽいのは暑さのせい?中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、イライラしやすい人の特徴とNG習慣、対策を教えてくれます!最近、怒りっぽくなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 222暑い日が続きますが、頭までヒートアップしていませんか?朝イチのメール、急な頼まれごと、仕事終わりの疲れなどをきっかけとしてイライラし始めたらとまらない!ということはないでしょうか。イライラして怒っているときには、冷静な判断ができないことがありますよね。少し時間をおいて、冷静に考えるとそこまでイライラする問題ではなかったり、きつい言葉を発してしまったことに深く反省することもあるかもしれません。このイライラは、暑さが原因でしょうか。いいえ、それだけではありません。自律神経を乱してしまう、日ごろのあなたの行動も原因となっていることがあります。暑苦しく、面倒なことは後回しにして、その場しのぎで生きていたい気分になりますが、イライラが収まらない!という人は、一度日常生活の見直しをしてみるのもよいかもしれませんね。ということで、今週は、夏のイライラ対策となる食薬習慣を紹介します。今週は、夏のイライラ対策となる食薬習慣最近、イライラしやすいと感じることはないでしょうか。ちょっとした他人の言葉が記憶に残り、何度も思い出してはイライラして、ああ言い返せばよかったなどと頭の中をモクモクと怒りの感情が巡ることはないでしょうか。お天気では最近停滞前線が多いですが、それに伴い頭の中にも怒りの感情が停滞してしまうことがあるようです。低気圧の状況下では、自律神経が乱れやすいのですが、漢方では水分代謝の悪い『脾腎』の働きが弱い人、甘いものやパンなどを食べ過ぎ『痰湿』がたまっている人、栄養バランスが乱れている『気血両虚』の人は、特にイライラ、頭痛、めまい、むくみ、寝つきが悪い、胃もたれしやすい、PMSなどの不調を強く感じることがあります。イライラしているなと思い当たる人は、食事の内容、運動習慣、睡眠のパターンなどの見直しをしてみましょうね。と、言葉では簡単に改善策を話すことができますが、実際に行動することは至難の業かもしれません。暑苦しいなか、運動や睡眠の質を高めることは難しいと思うので、簡単にできる朝食に食べるとよい食薬を紹介したいと思います。『脾腎』の働きをサポートしながら『気血』を補う食薬です。今週食べるとよい食材は、【鯖のトマトスープ】。逆にNGな習慣は、『気血両虚』の原因となる可能性のある【朝のパン】です。食薬ごはん【鯖のトマトスープ】朝食は、暑苦しいと、パンや栄養ドリンク、コーヒーなどで終わらせることもあるかもしれません。ですが、それでは自律神経を整えるために必要な『気血』の摂取が不十分です。そんなときには、鯖缶のストックをしているととっても便利。心とカラダに必要なタンパク質、ビタミンB群、ミネラル、オメガ3脂肪酸など穏やかで元気に過ごすために必要な栄養を手っ取り早くとることができます。また、トマトのリコピンと合わせることで、1日のストレスや紫外線で発生する活性酸素の対策をすることができます。<材料>鯖の水煮缶1個トマトジュース200ml味噌小さじ1<あれば>玉ねぎ1/2個(みじん切り)トマト1個(さいの目)<作り方>材料を煮込んだら完成。あっというまです。NG行動【朝のパン】朝のタイミングは、タンパク質と食物繊維、抗酸化物質の摂取が、心の安定、睡眠の質の安定、筋肉の構築、整腸作用、ストレス対策などによいと考えられています。そのため、朝にパンを食べる習慣がある人は注意が必要です。朝にパンを食べると多くの場合には、和食と比較するとタンパク質、食物繊維の量が減る傾向があるからです。毎日、パンにコーヒーという朝食が定番となっている人は注意しましょう。イライラするのは夏だから、暑苦しくて睡眠不足だからと何かのせいにすることもありますが、イライラして一時の感情にまかせて人に強い言葉を投げてしまうと、傷つくのは後の自分かもしれません。心の状態も栄養状態で変わることがあります。心とカラダの平穏のために食薬をとりいれてみてはいかがでしょうか。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©yopinco/Gettyimages©Anna Efetova/Gettyimages文・大久保愛
2023年07月14日栄養満点で、安くておいしい旬の食材。積極的に食べたいけれど、正直ちょっと準備が面倒なものもありますよね。夏が旬のモモ・キュウリ・トウモロコシ・スイカを、おいしく手軽に食べる裏技をご存じでしょうか。Instagramで暮らしの裏技を発信されているむう(hasemen.mask_life)さんが紹介されていたのは、夏が旬の野菜や果物をおいしく簡単に食べる4つの裏技です。包丁不要!モモの種を簡単に取り除く方法まずは、緩衝材の中でモモをひっくり返しておしりを上にします。キッチンバサミで十字に切り込みを入れたら、そのままグッと種を挟んで左右にグリグリねじりましょう。実と種が離れ、スポンと気持ちよく種が取り除けます。硬いモモは種が外れにくいので、あらかじめ種の周りに切り込みを入れておくとよいのだとか。ハサミの背で撫でれば、皮もツルンと剥けるそうです。苦いキュウリのアク抜きまずはキュウリのヘタを切り落とします。次に、そのヘタと本体の切り口を合わせ、ぐるぐると擦り合わせましょう。しばらくするとキュウリの断面から白い液体が溢れてきます。その液体こそが、えぐみを含むキュウリのアクなので、水で流してしまえばアク抜き終了です。塩を振ってまな板の上で転がす板ずりよりも、簡単に下ごしらえができます。トウモロコシの調理方法茹でるのが大変なトウモロコシは、電子レンジであっという間に調理可能です。皮ごとザッと洗ったら、電子レンジに入れて1本あたり600Wで5分間加熱します。ラップは必要ありません。端をカットしてから皮を掴んで振れば、皮も髭もキレイに取れたトウモロコシがするりと出てきます。スイカの種を一気に取る方法いちいち種を取るのが面倒なスイカは、切り方の裏技を使えば一気に種を取れるそうです。まずは、スイカを半分に切りましょう。断面をよく見ると、種がV字に並んでいるのが分かります。中心からこのV字に沿って包丁を入れると、なんとカットしたスイカの表面にずらりと種が並ぶのです。表面をスプーンでひと撫ですれば一気に種を取り除くことができ、食べている途中に中から種が出てくることはありません。これらの裏技を使えば調理のハードルが下がって、旬の食材も手に取りやすいですね。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る むう30秒でわかる暮らしの裏技(@hasemen.mask_life)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年07月10日最近の暑さで心身がバテて、パフォーマンスの低下からストレスが溜まり、甘いものやお酒で発散していませんか。そんな人は肌トラブルが生じやすくなっているかもしれません。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、肌荒れするNG習慣と対策を教えてくれます!最近、肌の調子が悪くありませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2217月に入りましたが、あつい、眠い、だるいの三拍子がそろい、もう溶けてしまいたい気持ちになることはないでしょうか。とりあえず、少し横になって動画など観て休んでから仕事をしようと、やるべきことを後回しにしたり、毎日のルーティンもいつも以上に時間がかかってしまう日ってありますよね。心とカラダがバテていると何をするにも億劫になり、タイムパフォーマンスが悪くなってしまいます。そんな毎日では、ストレスがたまり、自然と何かで発散しようとすることもあるかもしれません。最近、甘いものを食べる頻度はあがっていないでしょうか?甘いものは、食べた瞬間から幸せになり、ストレスも和らぎますよね。ですが、それを継続しているとメンタルは逆に不安定になり、甘いものの食べ過ぎは、ニキビやかゆみなどの肌トラブルを悪化させてしまうことがあります。そこで、今週はニキビやかゆみなどの肌トラブルの対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、ニキビやかゆみなどの肌トラブルの対策となる食薬習慣蒸し暑い日が続くと、汗や皮脂の分泌が増えたり、紫外線の刺激を受けることにより、ニキビやあせも、汗荒れ、日焼け、シミ、シワ、かゆみ、赤みなどの肌トラブルが増えていきますよね。この時期、紫外線対策やそれに伴う洗顔、保湿ケア、冷房による乾燥対策なども肌トラブルの対策として必須となりますが、内側からのケアも美肌を保つためには最も重要と考えられる時期となります。日々の蒸し暑さやだるさなど夏バテにより、生活の質が落ちたり、仕事の効率が落ちることでストレスが増え、甘いものやお酒など、瞬時にリラックスできる食に走ってはいないでしょうか。食べ物の内容も美肌の維持には欠かせないものです。最近、ニキビや肌のかゆみ、赤ら顔などで悩むことはないでしょうか。漢方では、ニキビやかゆみ、赤ら顔などの肌トラブルがある状態を『湿熱』『血熱』など慢性炎症を表す言葉で表現します。そこで、肌トラブルを感じたときには、炎症の原因となる腸内環境を整えたり、抗炎症作用のあるものをとることで、『清熱』していきます。そこで今週食べるとよい食薬は、【モロヘイヤとオクラのお浸し】です。逆にNGな習慣は、『湿熱』『欠熱』の原因となる可能性のある【グミの食べ過ぎ】です。食薬ごはん【モロヘイヤとオクラのお浸し】モロヘイヤには、紫外線によるシミやシワの対策となる抗酸化作用の高いβカロテンやビタミンC、代謝に関わるビタミンB群も豊富です。とくにβカロテンは乾燥肌に、ビタミンCはコラーゲンの生成に、ビタミンB群は肌荒れやニキビを防止のために役立ちます。 腸内環境を整えるオクラと一緒に合わせて、美肌を保ちましょう。<材料>モロヘイヤ1束(固いところを除き3㎝切る)オクラ5個(一口大)お酢・醤油各大さじ1<作り方>モロヘイヤとオクラをレンジ(600w)で1分、それをお酢と醤油であえて完成。NG行動【グミの食べ過ぎ】ストレスがたまった時には、頻繁に甘いものを食べたくなることもあるかもしれません。最近では、固めのものを咀嚼することでストレスの緩和につながったり、ビタミンCや乳酸菌、コラーゲンなどを含むものもあり、いろんな種類のグミを食べ比べたくなりますよね。ですが、そんなグミも美味しいからこそ、一度開けたら一袋食べきってしまったり、作業をしながら常に食べてしまったりと食べ過ぎてしまっては注意が必要になります。糖質過多になったり、腸内環境を乱す原因となってしまうことで、炎症体質となりニキビやかゆみなどの肌トラブルを感じることがあるからです。食べ過ぎに注意することで、癒しのアイテムとなるように距離感を保ちましょう。夏は、紫外線や汗、冷房の刺激などで、肌トラブルが起こりやすいときでもあります。外的ダメージが増える時期には、内側からのダメージを極力へらしていきたいですね。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ayakono/Gettyimages©momentimages/Gettyimages文・大久保愛
2023年07月07日高温多湿、気圧の変化などで自律神経が乱れ、早くも夏バテを感じていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、バテやすいNG習慣と対策を教えてくれます!最近、バテていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 220今年の夏は、各地で数年ぶりの花火大会やお祭り、フェスなどさまざまなイベントが再開し、心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。そして、徐々に蒸し暑さが定着してくる今日この頃、ジトっとした肌感にも慣れてきた頃だと思います。それに伴い、ジワジワと気力の低下、だるさ、日中の眠気など夏バテの始まりを感じることもあるかもしれません。楽しいことが多い一方で、不調の原因となる環境要因が非常に多いのも夏の特徴です。みなさん、早々とバテはじめてはいないでしょうか。高温多湿に低気圧、うっとうしい雨、強い紫外線に負けていては、せっかくの夏の時間がもったいないです。心とカラダの基礎は日々の生活習慣の積み重ねによって構築されます。ということで、今週は少しでも快適な夏を過ごすことができるよう食薬習慣を紹介していきます。今週は、夏バテに悩まないようにする食薬習慣今年も半年が早くも過ぎようとしています。上半期、充実した時間を過ごすことができましたか?そして、下半期も充実した毎日を過ごすことができるように健康管理はしっかりとしていきたいですよね。心とカラダが元気であるということは、やりたいこと、目標、計画などをワクワクしながら考えることができ、考えたことを効率よくアクティブに行動し、実現していく力があるということです。元気は、失いたくないですよね。ということで、まずは夏バテに悩まないようにすることが、今できることではないでしょうか。7月は、紫外線、冷房、湿度、低気圧などの環境要因により、自律神経が乱されやすい時期でもあるため、いつもなら問題なくこなしていたタスクやストレスに対する耐久性が低下しやすい時期です。なので、余裕をもった行動や丁寧な生活が必要となります。暑いからと適当にそうめんや総菜パン、栄養ドリンクなどで食事をすます毎日を過ごしてしまっていては、近い将来弱いカラダになってしまうかもしれませんよ。漢方では、夏バテしやすい状態を『気血両虚』と考えます。日頃から、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの『気血』を補う食材を取り入れておくことが対策になります。ということで、今週は『気血』を補う、胃腸が弱っているときにでも食べることのできるスープを紹介します。食べるといい食薬は、【ピーマンと手羽元の鶏白湯】です。そして、今週のNG行動は、【そうめん・冷やし中華の常食】です。食薬ごはん【ピーマンと手羽元の鶏白湯】骨付きの手羽元、手羽先などのお肉は、栄養満点のお出汁がでます。バテてきたと感じるときのスープやお鍋には、骨付きの鶏肉を使って、低分子化されたコラーゲンやミネラルなどで『気血』を補いましょう。また、ピーマンを入れることで、βカロテンやビタミンCなど抗酸化ビタミンを摂取することができます。紫外線量が増えるこれからの時期は、小まめに抗酸化物質の摂取を行い、紫外線疲労や光老化対策も常に意識していきたいですね。<材料>2人前手羽元5~10本生姜1片(千切り)ピーマン4つ(半分に切る)水500ml醤油大さじ1みりん小さじ2<作り方>中弱火で30分以上煮込んだら完成。NG行動【そうめんや冷やし中華の常食】暑苦しくなると、のど越しのよい食べ物が欲しくなりますよね。ちゅるんと食べられるそうめんや冷やし中華は、夏の風物詩ともいえるメニューです。暑い夏の間、氷の入った麺つゆでいただく麺類は涼しげな時間を作ってくれますよね。ただ、麺類は嗜好品の一つと考え、常食として定着させないように気を付ける必要があります。夏は、汗をかいてミネラルを消耗し、食材が傷みやすい時期のためインスタントや総菜が増えたり、簡単な食事で済ませようとしてしまう時期と考えることもできます。カラダの元気の源であるタンパク質やミネラル、ビタミンなどが不足し、夏バテを加速させてしまわないように、バランスの取れた和定食のような食事を目指しましょう。夏は、まだ始まったばかりです。コロナで中止していた夏のイベントも数年ぶりに開催したりと、今年の夏はアクティブに楽しみたいと考えている人も多いと思います。夏バテに悩まないように、早期に解消するように、食薬を活用してケアしていきましょう。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©tora-nosuke/Gettyimages©Giselleflissak/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月30日コストコの食材を活かしたヘルシーな70レシピを掲載2023年7月20日、幻冬舎から、ダイエット講師 松田リエ氏の新刊『コストコ瞬食ダイエット 運動ゼロで、食べてやせる。』が発売される。同書では、コストコの厳選食材を使った、お得においしくキレイを叶えるレシピを紹介。ほとんどのレシピが3ステップで完成するため、忙しい人やずぼらな人にもオススメだ。「コストコ瞬食ダイエット」中は、3食食べてもOK。ダイエット中でもお酒を楽しみたい人向けに、「野菜とモッツァレラのスパニッシュオムレツ」「ブロッコリーのピカタ」「レタスで巻き巻き おからのドライカレー」などのおつまみレシピも掲載している。販売価格は1650円。Amazonなどで予約を受け付けている。自身も食べるだけで12kgのダイエットに成功松田リエ氏は1986年5月5日生まれ。大阪府出身。看護師としての臨床経験や、保健師として食生活指導を行った経験を持ち、現在はダイエット講師として活躍。一般社団法人Belle Life Style協会代表理事、Belle Lus株式会社代表取締役を務め、これまでに2000人以上の受講生を、減量成功に導いている。インスタグラムのフォロワー数は42000人以上。著書には『ずぼら瞬食ダイエット』『1日1杯でデブ味覚をリセット!やせ調味料ダイエット』などがある。2児の母。(画像は松田リエオフィシャルブログより)【参考】※幻冬舎※Amazon※松田リエオフィシャルブログ※松田リエオフィシャルインスタグラム
2023年06月30日毎日かかる食費は、できるだけおさえたいもの。冷蔵庫にある食材を効率よく消費しようと思うと、代わり映えのしない食卓になってしまうこともあるでしょう。「思わず騙されてしまう」節約レシピをTwitterで紹介したのは、450種を超えるオリジナルのお酒を販売する、オンライン酒店『クランド』のTwitterアカウント(@KURAND_INFO)。投稿を見た人からは、「いいこと聞いた!」「明日からやってみる」など驚きの声が寄せられています!まるでホタテ?驚きのレシピとは…同アカウントが紹介した、レシピの写真がこちら。お酒がすすみそうなホタテのチーズ焼きですね。しかし使っている材料はなんと…ホタテではなくエリンギ!同アカウントによると、輪切りにしたエリンギに格子状の隠し包丁を入れ、醤油とチーズと一緒に焼くと、ホタテのような食感になるといいます。「今ホタテを食べているのか…!」と錯覚してしまうほど、格別なおつまみができあがるそうですよ。海苔にはさんで食べると、お酒がすすみそうです…。「ホタテを食べたいけれど、節約もしたい!」という思いを、同時に叶えてくれますね。晩酌のお供にしてもよし、食卓のプラス一品にしてもよしな、節約レシピ。今日は少しぜい沢気分を味わいたいという日には、ぜひ作ってみてください![文・構成/grape編集部]
2023年06月30日食材を長く保存できる冷凍保存はとても便利ですが、中には大根やキュウリなど冷凍に不向きとされる食材もあります。ヘルシー食材のこんにゃくも冷凍すると食感が大きく変化してしまうため、冷凍には向かないといわれてきました。ところが、「この食感がクセになる」と、あえて冷凍して食べる人もいるのだとか。本記事では、冷凍こんにゃくで作るから揚げを試してみたいと思います!冷凍したこんにゃくのから揚げまずはこんにゃくに熱湯をかけて臭みを取ります。次に、スプーンなどを使ってひと口大にカットします。冷凍用保存袋に入れて、こんにゃくを凍らせます。冷凍庫から取り出し、冷凍したこんにゃくに熱湯をかけて解凍しましょう。解凍したこんにゃくがこちら!もともとのぷるぷるとしたこんにゃくとは、似ても似つかないビジュアルになりました。触ってみると中に空洞があり、スポンジ状になっています。解凍したこんにゃくの水気を取り、すりおろし生姜小さじ1、すりおろしニンニク小さじ1、醤油大さじ1で下味を付けます。味付けの前にこんにゃくの中に含まれた水気もしっかり取ること、味が染み込むよう10分ほど置くのがポイントです。片栗粉をまぶしたらフライパンでこんにゃくを揚げます。冷凍こんにゃくで作るから揚げのでき上がり!食べてみると、スポンジ状のこんにゃくの中から味がジュワッと出てきて、ほのかにこんにゃくの香りがします。お肉のような噛みごたえのある食感はクセになりそうです。今回はから揚げにしましたが、酢豚やチンジャオロース、きんぴらなど、活用方法はさまざま!お肉の代わりに使うと、低カロリーのヘルシーメニューになりそうです。まるでお肉のような冷凍こんにゃく、気になった人はお試しくださいね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2023年06月30日気温や気圧の変化が激しく自律神経が乱れやすい今の時期、いつにも増して月経前の不調(PMS)を強く感じていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、PMSが酷くなりやすいNG習慣と対策を教えてくれます!最近、月経前の不調(PMS)が酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 219大きな雨粒が冷たく感じることもありますが、季節は夏のスタートである夏至を迎え、本格的な夏への扉を開けました。低気圧に高温多湿、室内の冷房、紫外線の強さに私たちのカラダは、てんやわんやしてしまいますよね。ジトっとしたべたつく汗は、蒸発しづらく体温調節に苦戦し、自律神経を乱してしまうこともあると思います。特に女性の場合には、月経前のほてり、のぼせ、寝汗、過食などで熱症状や爆発的な感情の波を感じることもあります。また、普段運動していない人の汗は、よりべとつきやすく、汗臭さが、ひときわ増してしまいます。爽やかな汗をかいで、余分な熱がカラダにこもらないようにするためには、自律神経を乱さないようにする食事や睡眠習慣、さらっとした汗をかくための運動習慣も大切です。ということで、今週は月経前の不調に対抗する食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経前の不調に対抗する食薬習慣春分・夏至・秋分・冬至と四季の切り替わりとなる日には、その季節の気候特性をはっきりと感じるようになります。それとともに、今年も半分以上過ぎてしまったんだなと時間の過ぎるスピードに驚いてしまいますよね。そして、月に1度やってくるのが、月経です。何も不調がないという方もいらっしゃいますが、PMSや月経痛、排卵痛などに当たり前のように悩まされている人は多いようです。とくにこの時期、月経前の不調を強く感じることはないでしょうか。体温調節のためにかいている汗はうまく蒸発できず、水分やミネラルの補充は間に合わず、寝苦しくて睡眠不足になり、低気圧で頭痛やむくみにイライラし、強い紫外線で活性酸素は増え…自律神経やホルモンバランスは乱れてしまいます。そのため、カラダに熱がこもりやすくなり、月経前には微熱がでたり、のぼせたり、手足が暑くて眠れなくなったり、過食になったり、猛烈にイライラしたり、落ち込んだりと不調が増えてしまうかもしれません。漢方医学では、この状態を『肝胆湿熱』、『陰虚火旺』などと表現します。そこで今週は、カラダを潤し余分な熱を冷ますように『補陰』をして、『清熱』する食薬習慣を取り入れていきます。食べるといい食薬は、【ササミのバンバンジー】です。そして、今週のNG行動は、【総菜パン】を食べることです。食薬ごはん【ササミのバンバンジー】バンバンジーといえば、清熱作用のあるキュウリ、カラダを潤すゴマをふんだんに使う料理です。また、PMSを感じやすい人は、糖質を好んで食べ、タンパク質が不足しているケースもあるため、高タンパク食材の代表ササミを使います。体調がすぐれないPMSの時期でも、ポリ袋を使ってすぐに完成する手抜きレシピです。<材料>ササミ2本味噌・みりん・酒各大さじ1すりゴマ大さじ2きゅうり1本(細切り)<作り方>ササミと調味料、ゴマを耐熱ポリ袋に入れレンチン。ササミ2本なら500Wで2分目安です。袋の上から手で調味料を和えながらササミをほぐす。きゅうりの上にササミをのせ、ゴマをまぶしたら完成。NG行動【総菜パン】まず、総菜パンは栄養価的に食事の代わりにはなりません。焼きそばパン、コロッケパン、カレーパンなどの総菜パンは満足感もあり美味しいですが、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルは少なく、糖質や脂質ばかり摂取してしまうことになります。自律神経やホルモンバランスを整えたいときには、なるべく定食スタイルの食事を選び、バランスよく栄養をとっていきましょう。毎月PMSに心とカラダを乱されていては、時間がもったいないですよね。心とカラダを整える習慣は、月経前だけではなく、日ごろから行い、カラダの土台作りをしていきましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ayakono/Gettyimages©Catherine Delahaye/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月23日不規則な生活や気圧の変化などで自律神経が乱れ、特に月経前などに肌トラブルを起こしがちな人が増えているよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、ニキビなどの肌荒れしやすいNG行動と対策を教えてくれます!最近、ニキビなどの肌トラブルに悩んでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 218朝起きて鏡を見たときにニキビがある、赤みがあるなど肌トラブルを発見してしまったときには、朝から気分がブルーになってしまいますよね。人に会うのが嫌になったり、外出する気がなくなってしまったり、一日の気分にも影響してしまうこともあると思います。また、自律神経が乱れやすい低気圧がやってくる高温多湿のこの時期には、ストレスに敏感になる、だるさを感じやすいなどに加え、ホルモンバランランスも連動して乱れてしまうことがあります。ホルモンバランスの乱れは、月経前のニキビの原因になってしまうことも。また、糖質、脂質の多い食事をとる習慣などがあったり、寝不足、ストレスが多い人は、当たり前の話になりますが、肌トラブルになやまされやすくなります。とくに高温多湿で肌がベトつき皮脂分泌も増えるこの時期、月経前にできやすいフェイスラインのニキビ対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経前の肌トラブルの対策となる食薬習慣じんわりと汗をかくようになりましたね。皮脂分泌も増え、毛穴が詰まりやすくなる今日この頃ですが、紫外線量も増え、角栓ができ、毛穴が黒ずみやすくなりますよね。さらに、低気圧やエアコンなどの影響から自律神経が乱れやすい時期とも言えます。そうすると、睡眠の質が低下したり、過食になりやすくなったり、ストレスに弱くなったりとお肌にとってダメージを与える要素がてんこ盛りになります。また、自律神経が乱れるとホルモン分泌も乱れやすく、月経前のにきび、過食、イライラ、気分の落ち込みなどに悩まされることも増えてしまいます。この状況を漢方医学では、『肝気鬱結』、『湿熱』がたまっている状態と考えます。そこで、自律神経を整えるために『気滞』を解消し、腸内環境を整え、抗酸化を行うために『清熱』し『湿熱』を除去することを考えます。ということで食べるといい食薬は、【アボカドとトマトのサラダ】です。そして、今週のNG行動は、常習的な【パスタランチ】です。食薬ごはん【アボカドとトマトのサラダ】味付けを粒マスタードとお酢で整えるので、香り高いイソチオシアネートやクエン酸などの酸味によって「気滞」の改善を促します。また、アボカドやトマトなど抗酸化作用の高い野菜を使うことで、「清熱」や「湿熱」の除去を行います。粒マスタードは常備していない家庭も多いですが、夏野菜のサラダやソテーにスプーン1杯くらい加えると味が締まり、さっぱりとして、機能性も高まるのでおすすめ調味料の一つです。<材料>酢・オリーブオイル・粒マスタード各大さじ1アボカド1/2個(一口大)レタス4枚(ちぎる)トマト2個塩お好みで<作り方>材料をまぜたら完成です。スライスマッシュルームやパプリカ、砕いたナッツなどを入れてもよいです。NG行動【パスタランチ】麺類は、たまには良いのですが、常習的になっていたら注意です。パスタランチを想像してみてください。野菜などの食物繊維、お肉や魚介類などのタンパク質が具材として含まれていたとしても、圧倒的に糖質の量が多くはないでしょうか。また、一般的なパスタは油と一緒に和えられていることが多く、糖質や脂質のとりすぎとなってしまい、栄養バランスが乱れやすいメニューの一つとも考えることができます。皮脂分泌が多く肌がベトベトしているとき、ニキビができているとき、便秘がちなときには、和食を中心とするようにしていきましょう。カラダの状態が反映されるのが、お肌です。毎月、ニキビで悩んでいる方は、肌トラブルだけに注目するのではなく、カラダ全体を整えるようにケアしてみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©toofuneko/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月16日じめじめとした梅雨の時期には、冷たくさっぱりしたものが食べたくなりますよね。日清製粉グループのInstagramアカウントでは、梅雨時期にぴったりな簡単レシピを紹介しています。じめじめした梅雨に食べたい!ナスと納豆の和風冷製パスタ同アカウントが紹介したのは、夏が旬のナスと納豆を使った『ナスと納豆の和風冷製パスタ』です。めんつゆとぽん酢ベースでさっぱりとしており、青じその風味が爽やかな味わいなのだとか。このレシピでは、太さ0.9㎜の細麺パスタ『ディ・チェコ No.9カッペリーニ』を使用しています。【材料(2人分)】・『ディ・チェコ No.9カッペリーニ』200g・ごま油小さじ2・ナス2本・ミニトマト4個・青じそ4枚・ひきわり納豆2パック(A)・ぽん酢大さじ4・めんつゆ(3倍濃縮)大さじ2・すりおろししょうが小さじ2・ごま油大さじ2・こしょう少々ナスは縦半分に切ってから、厚さ3㎜くらいのななめ切りに、ミニトマトは4等分に切りましょう。フライパンに多めの油を入れて熱し、ナスを炒めたら粗熱をとります。ボウルに(A)を混ぜ合わせ、炒めたナスと、ミニトマト、ひきわり納豆、付属のたれとからしも加え、ラップをして冷蔵庫に入れておきます。『ディ・チェコ No.9カッペリーニ』を、通常のゆで時間より1分長くゆで、冷水にさらして水気を切り、ごま油をあえたら、器に盛りましょう。冷蔵庫で冷やした具材をかけ、青じそをちぎってのせたら完成です!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 日清製粉グループ 公式アカウント(@nisshin.seifun_official)がシェアした投稿 同アカウントによると、色どりもよく簡単に作ることができるため、ランチにもおすすめだといいます。食欲が低下しがちな夏にも、ぴったりのメニューですね!レシピを見た人からは、「じめじめした時期にさっぱりとしていておいしそう!」とのコメントも寄せられています。梅雨時期に食べたいさっぱりパスタを、試してみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年06月12日皆さんは、義両親の行動に困ったことはありますか?今回は、食べさせるのが好きな義母のエピソードを漫画で紹介します。イラスト:junandkuu食べさせるのが大好きな義母アレルギーと伝えても…夫が止めてくれて…今でも恐ろしい投稿者さんにアレルギーがあっても、お構いなしで勧めてくる義母…。アレルギーに理解のない義母の行動に困惑したエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年06月10日関東甲信地方も梅雨入りとなり、心身の不調に悩む人が増えているよう。なかでも今回は便秘をクローズアップ。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、便秘になりやすいNG行動と対策を教えてくれます!最近、便秘に悩んでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 217今年も本格的にジメジメしはじめましたね。空模様がどんよりしていると、気分もどんよりしてきます。そして、低気圧が頻繁にやってくると、その都度自律神経は乱され、胃腸の不調やむくみ、頭痛、耳鳴り、やる気の低下などなんとなく感じる不調が増え始めます。心もカラダもスッキリしない毎日が続くと簡単にできるストレス発散法に手を出し始めます。例えば、甘いものを食べる、お酒を飲みすぎる、動画を長時間観る、夜更かしをするなど、思い当たることはないでしょうか。本来、ストレスがある、だるいなど不調を感じるときには、食事の内容に気をつけ、しっかり睡眠をとることがベストとされています。ですが、実際不調を感じるときには、思ったように行動できないものです。スッキリしない毎日から抜け出すためにとった行動の結果として悪化するもののひとつが便秘です。便秘で悩んでいる方は、最近の自分の行動パターンを見直してみましょうね。また、便秘が続くと免疫が低下したり、肌荒れしたり、メンタルが不安定になったり、太りやすくなったりと良いことはありません。そこで、今週は便秘の対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、便秘の対策となる食薬習慣最近、すっきり便はでていますか?コロコロしていて固かったり、黒っぽかったり、ベトリと便器についたり、ニオイがきつくなったり、残便感を感じたり、お腹がはったり…と便通があったとしてもすっきりしないときには腸内で悪玉菌が増えてしまっているかもしれません。漢方医学では、腸の働きが悪いことを『脾気虚』とよび、便が固い状態を『陰血不足』、粘性が強く黒っぽくニオイが強い状態を『湿熱』がたまっている状態、ストレスで便通が悪い時を『気滞』と考えます。便秘には、まだまだいろいろな分類が存在しますが、この時期多いのは、季節特有の高温多湿、低気圧によって自律神経が乱され、胃腸の働きが低下する『脾気虚』や食習慣の乱れや運動不足、夜更かしなどによって生じる『湿熱』の蓄積だと考えられます。そこで、今週は『脾』を整え、『湿熱』を取り除き、腸の働きを促す食薬がおすすめです。今週食べるとよい食薬は、【めかぶとトマトの和え物】です。そして、今週のNG行動は、【お肉の食べ過ぎ】です。食薬ごはん【めかぶとトマトの和え物】水溶性食物繊維の多いめかぶと不溶性食物繊維の多い切り干し大根をつかった腸活レシピ。さらに抗酸化作用の高いトマトとレモンで味を整えることで『湿熱』の除去にも役立ちます。乾物は、水でふやかして使うイメージがありますが、調味料の水分でふやかしてしまえば、手間もなく栄養素も水に流れず作れます。<材料>めかぶ1パックトマト2個(さいのめ)切り干し大根2つまみレモン汁小さじ2醤油小さじ1<作り方>ポリ袋に材料を入れ30分くらいおいたら完成。NG行動【肉の食べ過ぎ】ダイエットとして高たんぱく、低脂質、低糖質を掲げ、野菜や海藻などを食べずに肉ばかり食べる人も多いようです。その影響からか逆にダイエットの大敵となる便秘を強く感じたり、下腹部が張ってしまい、老廃物をため込んでいるケースもあるようです。お肉は、腸内で悪玉菌の増殖を促し、便秘の改善を妨げてしまうこともあります。お肉をたくさん食べるときには、一緒に野菜や海藻、キノコ類、発酵食品などもとりいれ、腸内環境を乱さないように気をつけましょう。また、逆に脂質の多いお肉を食べすぎた時には、お腹を下してしまうこともあるかもしれません。どちらにせよ、お肉の質や量は腸内環境に影響を与えるものとなるので、お腹と相談しながらタンパク質摂取を行っていきましょう。食物繊維が多い食材は、腸活にもなりますが、同時に血糖値の急上昇を抑えるためにも役立ち、一石二鳥です。食後の眠気がきつい人、太りやすい人、生活習慣病が気になる人は、食事の初めに今回ご紹介した小鉢を食べ、血糖の急上昇をおさえることで、不調の緩和にも役立ててみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月09日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は、食べ方に怒る彼女のエピソードを紹介します。彼女と一緒に、外食へ行った男性。注文したラーメンを食べ始めると…。彼女と外食へラーメンが大好物注文の品が届き…行儀が悪い?難しいリクエストわかったよ…ラーメンをすする音が嫌いな彼女。お付き合いをしていると、食事の機会が多くなるかと思いますが、この後2人にどんな展開が待っているのでしょうか。作画:多喜原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年06月08日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は、子どもが保育園に通っているという女性のエピソードを紹介します。前回、保育園に娘を迎えに行くと、先生に呼び止められました。義母に関連しているようですが、一体なにを話されるのでしょうか。先生から注意されたというのに逆ギレする義母には驚きを隠せませんね。自己中な義母に思わず呆れてしまうエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています作画:しのささむつ原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年06月07日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。今回は、自分勝手な元カノのエピソードを紹介します。彼女とお寿司屋さんへやって来た男性。お寿司を食べていると、過去に付き合った元カノのことを思い出しました…。彼女とお寿司屋さんへミートボール寿司不安になる理由数年前に付き合っていた彼女主導権を握りたがる彼女彼女から助けられていたが…【衝撃の理由】寿司をめぐった苦い思い出とは…!?昔付き合っていた元カノは主導権を握りたがるタイプ。どうやら彼には過去のトラウマがあるようですが、一体どんなつらい思い出があるのでしょうか。作画:ポン子原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年06月03日雨の多い時期となり、気圧の影響からか何をするにも腰が重くなっていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によれば、特に食生活がおろそかになると、体臭に変化が出るそう。愛先生がカラダのニオイがキツくなるNG行動と対策を教えてくれます!最近、カラダのニオイが気になりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2166月がはじまりましたが、早々に台風や梅雨前線が日本列島を覆い、雨雲に悩まされる地域も多くなりました。今後、徐々に梅雨入りする地域は増え続け、高温多湿・低気圧の環境に自律神経を乱されるタイミングが増えていていくことが予想されます。そうすると、私たちの行動変化として目先の面倒なことを避ける傾向になり、食事をインスタント食品や菓子パン、総菜パンなど加工食品で済ませてしまったりすることもあるかもしれません。さらに、人工的な味付けや糖質や脂質の多いものは依存性を生じるものが多く、夏に向けて偏食が進んでしまうこともあるかもしれません。その結果として、洗濯物が生乾きになりニオイが気になるシーズンではありますが、カラダからも気になるニオイを発生してしまうことになるかもしれません。そして、近年食生活の乱れによって、若年性加齢臭を発する人も増えているようです。そこで、今週はニオイが気になる梅雨時の体臭対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、体臭対策となる食薬習慣梅雨入りを迎える地域は増えてきていますが、梅雨といえば気になるのはニオイではないでしょうか。特に洗濯物は、乾くまで時間がかかるようになり、その間に雑菌が増殖し、特有のニオイを発生させます。同様に頭皮や髪の毛も悪臭を発するポイントとなってしまいます。さらに、このジメジメとした気候が作り出すのが体臭です。高温多湿の季節になると、足のはやい食材はすぐに傷んでしまうので、野菜の買い控えをする人も増えてきます。また、低気圧により自律神経を乱している人は、目先のことが面倒になり、レトルトやインスタント食品など手軽なものばかりを利用する機会が増えてくることが予想されます。その結果、偏食となり腸内環境も乱れ、漢方医学で考える『痰湿・湿熱』がたまり、皮脂の分泌が増えて酸化し、ぺラルゴン酸という加齢臭のようなニオイを発する物質が生じてしまうことがあります。そこで今週は『痰湿・湿熱』を取り除く食薬がおすすめです。今週食べるとよい食薬は、【セロリとパプリカのピクルス】です。そして、今週は取り入れるより、控える食材に注目することが大切です。今週のNG行動は、忙しいときの【カップラーメンや総菜パン】です。食薬ごはん【セロリとパプリカのピクルス】抗酸化作用の高い野菜とお酢の組み合わせで『痰湿・湿熱』を除去してくれます。また、抗酸化ビタミンであるβカロテンは、油と一緒にとると吸収が高まるので、ピクルス液にオリーブオイルやアマニ油などを加えるとさらによいのでおすすめです。<材料>パプリカ半分(一口大)セロリ1/2本(一口大)酢・みりん各大さじ2オリーブオイルお好みで<作り方>ポリ袋に材料を入れ30分くらいおいたら完成。NG行動【カップラーメンや総菜パン】体臭は、食事だけの影響ではありませんが、無関係ということもありません。そのため、体臭が気になるときには、食事の見直しを行うことも体臭対策となります。特に飽和脂肪酸や糖質を多く含む食事は、過剰に皮脂分泌を増やし、ニオイの原因となることがあるので注意が必要。面倒だから、忙しいからという理由でカップラーメンや総菜パンなどに頼るのは控え、コンビニでランチを購入するときにも、おにぎり、味噌汁、焼き魚、サラダなど単品で購入し、極力バランスをとるようにするのがベターです。梅雨時になると、毎年洗濯物、髪の毛、体臭、口臭とニオイ問題が悩みの種として話題になります。香水や制汗スプレーなどでの対処もよいですが、カラダの中からニオイを発する原因を取り除くために食事の内容に気を遣うことも大切です。体臭が気になるなという人は、食事の見直しも体臭ケアの一つとして組み込んでみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©SENRYU/Gettyimages©Catherine Delahaye/Gettyimages文・大久保愛
2023年06月02日マスクを外す人が増えた今、口臭を気にする人も増加しているよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が口臭対策と臭いがキツくなるNG行動を教えてくれます。最近、口臭が気になりませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 215蒸し蒸しした日が続き、以前にも増してマスクをする人が減ってきましたよね。そこで、気になることといえば、口臭ではないでしょうか。マスクがなくなると、口からのニオイがダイレクトに人へ届いてしまいます。今まで、マスクをしているとニンニクを食べたり、コーヒーを飲んだりしても口臭をそこまで気にしなくてもよかったと思います。ですが、マスクをしていない人同士で会話をすると、口臭について気になり始めるのではないでしょうか。とりあえず、マナーとしてニオイがきつい食材を避け、マウスウォッシュやガム、口臭タブレットなどで対策をとるというかたも多いかもしれません。そういった行動は、もちろん有効ですが、ほかにもできることがありますので、お困りの方は食薬や生活習慣の見直しを並行して行っていくとさらに効果的だと思います。また、口臭の原因となるものには、口呼吸や食事の噛む回数やストレス、歯周病、扁桃炎、副鼻腔炎、肝機能や腎機能の低下、糖尿病、胃腸の不調などさまざまな問題があります。そのため、一時的な措置だけではなく生活習慣を見直し、カラダの内側からのケアも行うことは、口臭だけではなく、健康管理にも役立つものとなります。口臭が気になり始めたことをきっかけに健康習慣をスタートしてみてはいかがでしょうか。ということで、今週は気になる口臭対策となる食薬習慣についてご紹介していきます。今週は、口臭対策となる食薬習慣マスクを取り外すと開放的な気分になりますが、今までの長期化したマスク習慣により、ほうれい線が増えたり、口元がたるんだり、ニキビができていたり、唇がむけていたり、口呼吸が癖になってしまっていたり、呼吸が浅くなっていたりと地味に後遺症を引きずるケースも多いようです。そして、自分だけの問題だけでも困りものですが、他人にまで迷惑をかけてしまう口臭まで発生させてしまったら、再びマスク習慣を始めたくなってしまいますよね。口臭の原因は多岐にわたるため、一時的な対処に加え、体調や習慣の見直しを行うことは必須としていただきたいものです。漢方医学で口臭が気になる状態を偏食や睡眠不足、運動不足、ストレスなどが原因としてできる『湿熱』がたまっていると考えます。また、舌の苔が増えたり、苔の色がうっすら黄色くなったりすることで判断することがあるので、舌苔の状態をチェックしてみるのも良いと思います。また、消化器系との働きがダメージを受けている『胃熱』の状態でも口臭が悪化するともいわれています。そこで、今週は『湿熱・胃熱』を清熱し、胃腸の働きを整える食薬がおすすめです。ということで今週食べるよい食薬は【キャベツとグレープフルーツのマリネ】です。そして、逆にNG行動は【チーズ、カフェラテ、クリーム系など乳製品】です。食薬ごはん【キャベツとグレープフルーツのマリネ】グレープフルーツやレモン汁などのほどよい酸味が唾液の分泌を促し、口腔内を乾燥の対策となります。また、キャベジン、ビタミンC、食物繊維が豊富で胃腸の働きを整えたり、清熱に働くことで『湿熱』『胃熱』の改善に役立つ食薬キャベツを活用することで口臭対策を行っていきます。<材料>キャベツ6枚グレープフルーツ1/2個オリーブオイル・レモン汁各大さじ2塩・ブラックペッパー適量<作り方>キャベツは千切りにする。グレープフルーツは薄皮を残し、皮をむいたら一口大に切る。ポリ袋にすべての材料をいれ、良く揉んで10分程度おいたら完成。NG行動【チーズ、カフェラテ、クリーム系など乳製品を摂る】乳製品には含硫アミノ酸が多く含まれているため、口腔内細菌のエサとなり、口臭の原因となる細菌が増殖し、不快なニオイを発することがあります。口臭が気になるときには、チーズや牛乳、クリーム系のメニューを少し控えてみましょう。同時に噛む回数が少なかったり、口呼吸になったり、ストレスが多かったりしても唾液の分泌は減少し、さらに口臭を強く感じさせてしまうこともあります。1口30回噛むことを目指したり、呼吸の見直しをしたりすることで、対策の強度をあげていきましょう。マウスウォッシュやガムでその場の対策をすることもできますが、食べるもの、食べ方、生活習慣などの見直しなども一緒に行い、口臭の原因を1つでも多く減らしていけるようにするのがおすすめです。そうすることで、口臭対策だけではなく、健康管理にもつながります。悩みを部分的にとらえるのではなく、カラダ全体の問題と捉え、日々の習慣を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©sashimi/Gettyimages©JGI/Jamie Grill/Gettyimages次ページ>>「口臭がキツくなるNG行動」まとめはコチラ文・大久保愛
2023年05月26日皆さんは、子どもの教育について意識していることはありますか?人気の先生でも、相性によってはやりづらさを感じることも…。今回は、担任の先生についてのエピソードを漫画で紹介します。新人の先生なんだか慌ただしい…影響を受けやすい時期担任の先生は重要2年生のときの先生とは、相性がよくなかったのでしょう。先生も生徒も人間同士ですから、合わないときもありますよね。次の学年では、相性のいい先生と出会えてよかったですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています
2023年05月25日”健康のために”と、特定の食材を日々意識して食べている人もいるでしょう。一般的に体に良いといわれている食材でも、実は食べすぎるとNGなものがあります。今回は管理栄養士の筆者が、食べすぎに注意したい食材を解説します。基本的に何でも食べすぎはNG!筆者が食事について相談を受けるときに、「食べてはいけないものはありますか?」といった質問をされることがあります。もちろん、健康上の理由で制限されているものや、明らかに毒性を持つようなものはNGですが、管理栄養士として“食べてはいけないもの”はないと考えます。しかし、一般的に健康的といわれているような食べ物でも、食べすぎると体に負担になります。たとえば、野菜や水でもとりすぎは体にとって毒に。つまり、何でもほどほどに抑えること、バランスの取れた食事をとることが大切なのです。食べすぎに気を付けたい食材5選ここからは、一般的に体に良さそうなイメージがある食材の中で、特に食べすぎに気を付けたい食材を5つ紹介します。大豆製品納豆や豆腐、みそなどの大豆製品は、健康に良い食品として昔から食べられてきました。しかし、食べすぎると腹痛や下痢などを引き起こすケースも。これは、大豆に食物繊維が含まれるためです。食物繊維は、適量であれば便通を良くする効果が期待できますが、とりすぎるとおなかの調子を悪くする可能性があります。また、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た構造をしていることから、適量であれば体に有益な成分であるといわれています。しかし、とりすぎることで健康を損なう可能性も示唆されているのです。ただし、食品安全委員会によると、短期間で大豆製品をとりすぎたからといって、すぐに健康被害に結びつくわけではないことが示されています(※1)。納豆であれば1日1パック、豆腐なら1/2丁(150g)、豆乳はコップ1杯(200ml)程度を目安として、大豆製品ばかりに偏らないように気を付けるのがおすすめです。ナッツ類アーモンドやくるみ、カシューナッツなどのナッツ類は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを多く含み、栄養価が高いため、おやつ代わりに食べている人もいるでしょう。ナッツ類は脂質を多く含むため、食べすぎるとカロリーオーバーにつながりやすい食品です。たとえばアーモンドは100gで約600kcalあり、ごはん100gよりもカロリーが高いのです(※2)。1日あたりの間食でとるカロリーの目安は約200kcalなので、ナッツ類だけで間食をとる場合は、30g程度に抑えておくとよいでしょう(※3)。また、製品によっては揚げたり塩が添加されたりしているものもあります。健康のためにナッツ類を食べるのであれば、なるべく無塩や素焼きタイプを選ぶことで、余分な脂質や塩分を抑えられますよ。ドライフルーツドライフルーツは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれる、果物を乾燥させた食品です。お菓子よりは体に良さそうだと思い、間食に選んでいる人もいるでしょう。果物を乾燥させたドライフルーツには、栄養価がぎゅっと凝縮されていますが、その分カロリーや糖分も凝縮。たとえば、ドライマンゴーの100gあたりのカロリーは、生のマンゴーと比べて5倍ほどあります(※2)。そのため、カロリーを摂取しすぎてしまう可能性があるのです。また、食物繊維が豊富に含まれるドライフルーツは、便秘予防などの効果が期待できます。しかし、食べすぎると腹痛や下痢など、お腹の調子を崩してしまうことも。ドライフルーツを食べるときは、1日あたり200kcal程度にしておくとよいでしょう。製品によってカロリーに差があるため、成分表示を確認してみてください。グラノーラグラノーラは、オートミールやナッツ、ドライフルーツなどを混ぜ合わせた食品です。手軽に栄養がとれるイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、先ほどもお伝えしたように、カロリーが高いナッツやドライフルーツが含まれているグラノーラは、食べすぎに注意が必要です。また、グラノーラには食感や味を良くするために、砂糖や油が加えられている製品もあるため、食べすぎると糖分や脂質のとりすぎにつながる可能性があります。グラノーラを食べるときには、製品に記載されている適量を守るようにしましょう。アボカド健康や美容に良いイメージがあるアボカドは、ビタミンやミネラルを多く含む栄養価の高い食品ですが、「森のバター」と呼ばれるほど脂質が高い食品でもあります。アボカド1個あたりのおおよその可食部(150g)のカロリーは約264kcalであり、これは、ごはん約1杯分(150g)と大きく変わらないレベル(※4)。カロリーや脂質のとりすぎが気になる人は、アボカドは1日1/2個程度にしておきましょう。食事は適量とバランスを意識しよう今回お伝えした食材に対し、どれもがヘルシーなイメージを持っていたという人もいるかもしれません。しかし、どれほど体に良いといわれている食材でも、食べすぎは栄養の偏りを招き、健康を損なう可能性あります。健康的な食事をとるためには、何でも適量を意識して、さまざまな食材をバランスよくとることを心がけましょう。【参考】※1 農林水産省.大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&;A※2 文部科学省.日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 第2章※3 厚生労働省.e-ヘルスネット間食のエネルギー(カロリー)※4 文部科学省.食品成分データベース©︎Cavan Images/HUIZENG HU/AlasdairJames/Westend61/gettyimages寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年05月20日気温差が激しかったり、新生活での慣れないことに戸惑っていたり…。この時期、睡眠の質の低下から疲労を強く感じている人が多いよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、疲労が取れないNG習慣と対策を教えてくれます。最近、特に疲れていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 214ここ最近、暑い日が続いたり、雨の日が続いたり、今は何月なのか分からなくなるような気温変化の多い気候が続いていますね。暑さに慣れない中、外にでると紫外線にやられぐったりしたり、寝苦しく睡眠の質が落ち日中の眠気を感じたりと、疲労感からいつもの自分の本領を発揮できないといった毎日を過ごしているのではないでしょうか。また、良かれと思って目覚ましのスイーツを食べたら血糖値の乱高下によって逆に猛烈な眠気を感じたり、目覚ましで夕方に飲んだコーヒーによって夜中目が冴えてしまったり、休日の寝だめで疲労を解消しようとしたら逆に生活リズムが乱れてしまったり、寝酒を飲んだら睡眠の質が落ちしまったりと、元気を出そうと即効性を期待をした結果、ずるずると疲れがとれないという負のスパイラルを作り出してしまっている人も多いのではないでしょうか。ということで、今週はため込んだ疲れを癒す食薬習慣を紹介していきます。今週は、疲れをため込んだときの食薬習慣朝からだるいな、カラダが重い、疲れが取れない、横になっていたい、むくむ、やる気が出ないなどシャッキリしない日はないでしょうか。例年、梅雨入り後にこのような不調を感じる方が多いと思いますが、湿度が高かったり、気温が異常に高かったり、低気圧がやってきたりすることで、本来穏やかな気候が特徴の5月にもだるさや疲労感を感じる方も多いようです。漢方医学では、栄養不足の『気血』が不足している状態や水分代謝が悪い『痰湿』がたまっている状態、自律神経が乱れている『気』の巡りが滞っている状態であるときに、気候の変化や低気圧にダウンしやすいとされています。そのため、今週は、『気血』を補い、『痰湿』を取り除き、『気』の巡りを促す食薬がおすすめです。また、疲労感がひどい時には、健康の基本である食事・運動・睡眠・呼吸などの見直しも同時に行うことが大切です。1年のなかでもバテバテになる時期といえば、これから夏に向けてだと思います。今の時期の気候の変動にダウンしていたのであれば、これから先が大変です。だるさ・疲労感を感じた日から生活習慣の見直しを強化していきましょう。ということで今週食べるとよい食薬は【ホタテとバジルのイタリアンオムレツ】です。そして、逆にNG行動は疲れたときにしたくなる休日の【寝だめ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:ホタテとバジルのイタリアンオムレツ】ホタテにはグリシンという良質な睡眠を得るために役立つアミノ酸が豊富に含まれています。また、ビタミンB群や脳疲労を和らげるプラズマローゲン、タンパク質、ミネラルが豊富に含まれていて『気血』を補います。そのため、睡眠不足と感じた時に食べたい代表的な食薬の1つとも言えます。また、香り高い食材は『気』の巡りを整え自律神経を整えるために役立つとされているため、たっぷりとバジルを入れてみましょう。そうすることで『痰湿』の除去にもつながります。また、アミノ酸スコア100の玉子で食材をまとめて、美味しく睡眠から疲労を軽減していきたいですね。<材料>玉子2個ホタテ4個バジル1つかみみりん・醤油各小さじ2<作り方>材料をよく混ぜ、クッキングシートを引いたフライパンで焼いて形を整えたら完成。NG行動【寝だめ】休日など自由に寝ても良い日には、いつもより2時間以上多く寝てしまうということはないでしょうか。そんな人には、睡眠負債があるといわれています。睡眠負債は、自分にとって適切な睡眠時間が確保できていない日が続くことによって、睡眠不足が慢性化した状態を表します。睡眠負債は、日中のパフォーマンスを下げてしまったり、あらゆる不調の原因となってしまうことがあります。睡眠は、貯金することができず、たまった負債は一度の寝だめで解消することはできません。例えば、40分の睡眠負債があった場合には、その返済に3週間もの時間がかかるともいわれています。寝だめで昼まで寝ていることは、その日の夜の睡眠の質の低下にもつながり、睡眠のリズムをさらに乱してしまいます。これを社会的時差ボケといいます。ですから、疲れていてもリズムを乱さないように、なるべく睡眠時間が通常に比べて2時間を超えないようにコントロールし、日ごろの睡眠のタイミングを見直していくことが根本的な疲れ対策となります。現代人にとって、睡眠の質の向上は永遠の課題といってもいいほど、睡眠の質を落としてしまうような出来事が身近にたくさん存在します。忙しいときには、時間を作るために睡眠時間を削る人がほとんどだと思いますが、実際は睡眠の質を上げ、日中のパフォーマンスを高めた方がタスク処理の効率的にも体にとってもプラスとなります。頭ではわかっていても、すぐに行動を改めることは難しい問題ですが、慢性的な疲れに悩む人は、日々の習慣から整えていきましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Natalia Vetrova/Gettyimages©aire images/Gettyimages次ページ>>「疲労が取れないNG行動」まとめはコチラ文・大久保愛
2023年05月19日GWが明け、いつもの日常が戻ってきました。今週は積もり積もったタスク処理に追われ、ヘロヘロに疲れている人も多いでしょう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、心身ともに疲れると自律神経やホルモンの分泌バランスが乱れ、婦人科系の不調が感じやすくなるのだそう。愛先生が月経痛が重くなりやすいNG行動と対処法を教えてくれます!最近、月経痛が酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 213GW直後はストップしていたものが、いきなり動き始め、やることが山のように積みあがりますよね。息をつく間もない1週間だったという人は多いのではないでしょうか。そして、忙しいときに私たちが感じるのは、プレッシャーや集中力が続かないことなどの多大なるストレスではないでしょうか。また、それに加え日中やりきれなかったタスクの処理に追われ、睡眠時間が削られてしまうこともあると思います。その結果として、女性の場合には、月経痛やPMS、おりものの変化、月経不順など婦人科系の不調を感じる可能性が高まります。今回の月経痛はちょっと重かったなと感じている人も多いかもしれませんね。1か月の通信簿のようにして現れる月経痛ですが、もしもいつもよりひどいと感じてしまっていたとしたら、睡眠、ストレス、食事、姿勢、運動、入浴などの見直しをして、1つでも改善できるポイントを増やしていくことをお勧めします。ということで、今週はストレスや忙しさが極まり月経痛を強く感じてしまった人のための食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経痛がひどいときの食薬習慣今週もお疲れさまでした。心身ともに疲れると女性のカラダにはさまざまな不調が現れてきます。男性と違い、1か月の中で女性ホルモンの分泌にリズムがあり、元気を保つためにはそのバランスを保つ必要がありますが、バランスの乱れが生じた場合には不調を感じやすくなってしまいます。女性ホルモンの分泌は、自律神経や血流、食事内容なども関わるため、忙しくなり何気ない毎日の生活をおろそかに扱ってしまうと、途端にカラダに不調として表れてしまいます。そのため、新年度で慌ただしかった4月、一息つくことができたGW、連休明けの激務と生活スタイルが翻弄されていた人は、婦人科系の不調を強く感じてしまう可能性があります。漢方ではこのことを自律神経が乱される『肝気鬱結』やそれによって血流も悪くなる『気滞血瘀』などと表現します。また、鉄欠乏ぎみである『肝血』が不足しがちな人は、より不調を感じる傾向にあります。そこで、今週は『肝血』を補い『肝気』を巡らせる食薬がおすすめです。食べるとよい食薬は、【アスパラの大葉肉巻き】です。そして、逆にNG行動は、骨盤のゆがみにつながり、血流を悪くしてしまう【足を組むこと】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:アスパラの大葉肉巻き】ストレスが多い時は、ストレス解消に役立つ香り高い大葉が『肝気』を巡らせてくれます。また、元気の源である豚肉、代謝を高めるアスパラを組み合わせることで『気血』を補い、多方面からサポートしてくれます。心身ともに疲れてしまったときには、豚巻きを作ってみましょう。豚バラまきに大葉はすごくあいますよ。<材料>豚バラ200gアスパラ1束紫蘇10枚塩・胡椒お好みで<作り方>アスパラに、紫蘇、豚バラの順番で巻き、巻き上がったらアスパラを3等分にする。フライパンで両面焼いて塩と胡椒で味を整えたら完成。NG行動【足を組むこと】足を組むと当然お尻のどちらかに体重が乗りつづけることになるため、骨盤のゆがみに繋がります。その結果、骨盤内臓器が圧迫されたり、血流が滞ったり、腰痛を感じてしまうことがあります。骨盤周りの血行が良いことは、婦人科系を整えるために必要なことだと皆さんご存じだと思います。不調を感じる人は、全部完璧にすることは無理なので、1つでもNG行動を減らしていけるように努力してみてはいかがでしょうか。体調を整えるためには、カラダの中と外からの両方のアプローチが大切です。女性の不調は、酷い人の場合、月経痛、排卵通、PMSと1か月の間ほとんど何かしらの悩みを感じることもあります。快適な時間をどれだけ増やすことができるかどうかということには、自分の日常の生活習慣も少なからず影響するものです。見直すことができるポイントはないか、一度考えてみてはいかがでしょうか。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©dafunia arieda/Gettyimages©DjelicS/Gettyimages文・大久保愛
2023年05月12日ちょっと気になっていたピアノの先生に告白されてしまった主人公。今回は、結婚後に通い始めたピアノの先生といい雰囲気になりつつも、夫の愛を再確認し踏みとどまる女性のエピソードを紹介します。ピアノの先生に告白され夫がピアノを夫の愛を再確認気持ちが揺らぐなか、夫の言葉で目が覚めます。夫の愛を再確認し、浮気を踏みとどまる気持ちになれたのはよかったですね。原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年05月08日