日によって気温差はありますが、薄着の季節となりました。となると、肌の露出が増えてお肉のたるみが気になるところ。ダイエットやトレーニングを意識し始めている人も多いでしょう。ですが中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、美や健康に通じるある行動が、おならを臭くする一因になり得るのだとか。愛先生がそのNG行動と対処法を教えてくれます!最近、おならが急に臭くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2114月もあっという間でしたね。怒涛の日々を過ごし、度胸やストレス耐性などが身についた人も多いかもしれませんね。ですが、それに伴い忙しく過ごした結果、不摂生が蓄積され、お腹周りにどっしりとお肉までもが身に付き、心とともに見た目もたくましくなってはいないでしょうか。初夏の暑さを感じつつGWが近づくと、少し開放的な感覚が頭をよぎり、ダイエットを意識し始める人も多いかもしれません。そんなときには、プロテインを採り始める人も多いことでしょう。コンビニやスーパーでもタンパク質がたっぷり入った健康食品が手軽に手に入るので、栄養管理には困らない時代になりましたよね。ただ、ここで注意したいのがおならです。もし、おならのニオイが急に臭くなり始めた人は、ダイエットや健康に良いと思っている行動がその原因となっているかもしれません。ということで、今週はおならが急にクサくなった人のための食薬習慣を紹介していきます。今週は、おならがクサイ人のための食薬習慣全力で走り続けた4月もあと少し!GWというゴールが見えてきましたね。お出かけしたり、おしゃれをすることもあるかもしれませんが、そんなときに気になるのは、ウエスト周りのお肉ではないでしょうか。忙しいなか、とりあえず栄養バランスではなくエネルギーを補充という感じで、その日を必死に生きている感覚だった人も多かったかもしれませんね。そんな状況に運動不足や寝不足が重なり、代謝は落ち、疲れやすさや強烈な日中の眠気などの不定愁訴が、ポコポコと出てきては気合で乗り切る体育会系の人も増えたことでしょう。そして、少しでも健康維持、ダイエットにつながるようにタンパク質をたくさんとろうと考える人が多いのではないでしょうか。このように心身ともに疲労困憊で、代謝がおちている状態を『脾気虚』といいます。そこで、気を補う食薬が必要となるため、タンパク質を採ることは非常に有効です。ですが、良いからといって過剰にタンパク質だけを採ろうとする人がいます。そして過剰に採りすぎると、人によっては、胃や腸、肝臓、腎臓などに負担がかかってしまうことも考えられます。また、採りすぎの目安となるのが、おならのニオイです。急におならが強烈にクサくなってきたという人は、胃腸に負担がかかるほどタンパク質を採ってしまっている可能性があります。タンパク質の適正量は個人差があります。今の流行として高タンパク=健康・ダイエットというイメージが先行しがちですが、腸と相談しながら消化を助ける梅干しやレモンやオレンジなど酸味のあるもの、ワカメや切り干し大根など腸内を整えるものなども取り入れつつ、タンパク質の摂取量を自分にとってちょうどいい量で調整することをおすすめします。おならや便の強烈なニオイはカラダからの「生活を改善してほしい」という合図となりますので、真摯に受け止めましょう。そこで今週は、『脾』の働きを助ける食薬をとり入れることも意識していきましょう。食べるとよい食薬は、【白菜と切り干し大根のサラダ】です。逆にNG行動は【プロテインの採りすぎ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:白菜と切り干し大根のサラダ】タンパク質の分解を助ける胃酸分泌を促すお酢と腸内環境を整える白菜、切り干し大根、ゴマを合わせた消化器系応援セットが4月のラストスパートには。また、フェンネルシードには、胃腸を整える働き、口臭予防、デトックス作用などがあります。切り干し大根の食物繊維と合わせることでより、腸からの排泄力を高めるので、香りが嫌いでなければ加えてみましょう。<材料>白菜4枚(一口大)切り干し大根20gすり胡麻大さじ1酢・みりん・水各大さじ2醬油お好みでフェンネルシードお好みで<作り方>材料をポリ袋に入れ、よくもみ15分程度おいたら完成。切り干し大根が硬いときはお水を少し足して調整してください。NG行動【プロテインの飲みすぎ】これだけでプロテイン15gが採れる20gが採れるといったおやつなどの食品は多いですよね。忙しいと食事をおろそかにして、そういった食品だけに頼り切ってしまい、過剰に食べてしまうことはないでしょうか。過剰に摂取したプロテインの一部は腸内の悪玉菌に分解され、硫黄のようなクサイおならを作り出したり、便秘につながってしまうことも。どうしてものときのサポートに活用し、胃腸のケアを合わせつつ、過剰摂取にならないよう胃腸と相談しながら量を調整するようにしましょう。私たちの日々の習慣は、おなら、便や痰、鼻水、汗、おりものなど分泌物に反映されることが多いです。ちょっといつもと違うなと感じた時には、その原因を見つけ、改善するようにしてみましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー®』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Satome Yokote/Gettyimages©Ezra Bailey/Gettyimages文・大久保愛
2023年04月27日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、自律神経の乱れから心身に不調が出るもののひとつに、肩こりが挙げられるそう。そして、今の時期はその肩こりが酷くなる人が多いとか。愛先生が対処法と、逆に肩こりが悪化するNG行動を教えてくれます!最近、肩こりが酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 210夏のような季節外れの暑さや日差しの強い日が続いたエリアもありましたね。そして、1日の中で気温差が10度以上にもなる日もあり、カラダに負担がかかる気候だったと思います。ただ、そんなエリアも少しずつ寒さが逆戻りすると予報されています。これもまた負担となりますが、さらにこの時期特有の花粉や黄砂、強風、連休前の忙しさ、人間関係の変化によるストレスなどの環境的な変化が加わり、自律神経も大荒れとなってしまうこともあるかもしれません。肩こり、頭痛、不眠、冷え、頻尿など病気とは言えないさまざまな不調がでてくることもありますよね。最近、寝つきが悪く、寝たと思ったら何回もトイレで起きてしまい、ぐっすり眠れず疲れが取れなかったり、イライラして歯ぎしりや食いしばりをしたりと心身ともに休まらないということはないでしょうか。ということで、今週は自律神経を乱す原因がたくさん存在する今の時期の肩こりを軽減する食薬習慣を紹介していきます。今週は、自律神経と血流を整え肩こりを軽減する食薬習慣生活環境も自然環境も目まぐるしく変化を重ね、変化に弱い私たちは、心とカラダの余裕がなくなってきていることがあるかもしれません。カラダには、恒常性といって外界に変化があってもカラダを一定の状態に保とうとする機能が備わっています。そのため、周囲の目まぐるしい変化は、私たちの自律神経を乱します。漢方では、このことを『肝気鬱結』といいます。また、春は1年のなかでも『肝』の働きにダメージを受けやすく、『肝気鬱結』が生じやすい季節ともいわれています。そして、『肝気鬱結』が悪化することで『瘀血』という血行不良の状態が起りやすいと考えられています。そのため、もともと肩こりや頭痛を感じていた人は、コリの悪化を感じてしまうかもしれません。また、良質な睡眠は自律神経を整えるためにも大切な働きを担っていますが、そもそも自律神経が乱れていることによって睡眠の質が低下させてしまいます。その結果、春の自律神経の乱れは負のスパイラルに陥りやすく、心とカラダが健全な状態を取り戻すためには時間がかかってしまうこともありそうです。そこで、今週は『肝気』と『血』の巡りを促す食薬をとりいれましょう。また、自律神経を乱し、睡眠の質を低下させるカフェインが入った飲みものを遅い時間に摂取することを控えることが意識すべき点です。ということで、今週食べるとよい食薬は、【玉ねぎカレー】です。逆にNG行動は睡眠の質を低下させる【おやつの時間以降のコーヒー】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:タマネギカレー】無駄をすべて省いた超簡単カレーです。香り高く『肝気』と『血』の巡りを改善する玉ねぎとスパイスの組み合わせが肩こりや頭痛などの不調をやわらげてくれます。また、鶏ひき肉もたっぷりで、自律神経を整えるために必要な脳の神経伝達物質の材料となる鉄やタンパク質、ビタミンB群の摂取もできます。さらに、カレールーではなく、カレーパウダーを使うことで『気血』の巡の不調につながる余分な脂質や小麦粉などの摂取も控えることができます。シンプルな食材だけの組み合わせで簡単にできるので、自律神経の乱れや血流の悪さを感じている人は、ぜひお試しください。レシピはこちらです。<材料>Aみじん切りタマネギ1個鶏ひき肉150gニンニク1片オートミール大さじ2トマト2個(なくても良い)水 500mlB味噌大さじ2カレーパウダー大さじ1.5醤油お好み<作り方>タマネギとひき肉とニンニクを炒めて、Aの材料をすべて入れて10分くらい煮込み、Bを加え味を整え完成。仕上げにブラックペッパーをかけても美味しいです。NG行動【おやつの時間以降のコーヒー】ランチの後、午後の仕事は集中力がもたなかったり、眠くなったりすることで、コーヒーを飲むタイミングが増えることもあるかもしれません。ただ、夜中にトイレで起きてしまったり、睡眠の質が低下しているようなときには、おやつの時間以降からの飲み物の内容を見直すほうが良い場合もあります。睡眠時の不快感に関しては、寝る直前の飲食物や生活スタイルなどが影響しているように感じられますが、覚醒や利尿に働くカフェインの摂取は夕方くらいから注意してみたほうがよさそうです。というのも、カフェインによる影響は個人差が非常に大きく、半減期も2~8時間と幅があるからです。寝つきが悪く、夜中にトイレで起きてしまう人は、おやつの時間以降のカフェイン摂取の内容を見直してみましょう。毎日何かに追われるように過ごし、気絶するように寝て、それでも夜中に起きてしまい、疲れやストレスも日に日に蓄積されてしまう人は、食べるとよいものや食べないようにするもの、そしてタイミングなどにも目を向けて、カラダの中から自律神経を整えるように食事を整えてみましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Takao/Gettyimages©Willie B. Thomas/Gettyimages文・大久保愛
2023年04月21日新年度になり、仕事や家事、学業に追われ、ストレスフルな生活を送っている人が多いかもしれません。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、ストレス&疲労対策を教えてくれます!最近、ストレスが溜まっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2094月も後半に差し掛かり、あっという間にGW目前となりましたね。そろそろ日ごろの人間関係や終わらないタスクにストレスを強く感じる人も増えているのではないでしょうか。ピリピリとした空気を醸し出してしまう人や他人の何気ない発言にひどく傷つき落ち込んでしまう精神状態と戦うこともあるかもしれません。今月は、毎日を楽しむというよりも毎日をこなすように生活し、みんなの心とカラダに余裕がなくなってしまいやすい時期でもあります。大変な時期だから仕方のないことではありますが、とげのある発言やちょっと悪意のある行動などは、人の記憶から消去されるまでなかなか時間がかかるものです。今の時期は、他人に寛大に自分に優しく過ごすようにしていきたいですね。ということで、今週はストレスフルな中、心穏やかに過ごすための食薬習慣を紹介していきます。今週は、穏やかな毎日を取り戻すための食薬習慣突然ですが、その場で大きく息を吸い込み、背筋を伸ばし、その2倍の時間をかけて息を吐ききってみましょう。どうでしょうか。今まで猫背で呼吸が浅くなっていたことに気がつきませんか?忙しくストレスが多い時には、姿勢までもが前のめりになり、首への負担がかかり、背中が丸まり、座りっぱなしで骨盤周辺の血流も低下していることが予想されます。忙しい時ほど、日常の中で、姿勢や呼吸といった部分の質を高めるよう意識して、カラダに良いことがゼロにならないように気をつけましょうね。漢方医学ですぐに傷つく繊細な人、もしくはすぐにイライラしてしまう人を「肝気鬱結」や「肝血虚」などと考えます。そして、これを加速させるのが、胃腸へ負担のかかる食事や寝不足の蓄積によって作られる『脾腎陽虚』というタイプです。みなさん、こんな経験ないでしょうか。イライラしてしまった日の深夜に一息ついてアイスを食べながら動画を観て夜更かしといった、リラックスタイム。こんな時ほど、睡眠の質を高めることを意識して、冷たい物や血糖値が急上昇しやすいものを寝る前に採り睡眠不足に追い打ちをかけるような行動で疲労を増してしまうようなことは控えたいものです。ということで、今週食べるとよい食材は、『肝血』を補い『肝気』の巡りを促す【青梗菜とササミのバンバンジー】です。逆にNG行動は『脾腎』にダメージを与える【寝る前のアイス】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:青梗菜とササミのバンバンジー】春は「肝血虚」になり心が繊細になりがちなシーズンです。チンゲン菜には、鉄と鉄の吸収を高めるビタミンCが豊富なため『肝血』を補うために役立ちます。また、食物繊維や肝臓の働きを支えるイソチオシアネートなども同時に摂取できるので『肝気』の巡りを促すために役立ちます。また、高たんぱくなササミをバンバンジーにすることで、整腸作用のある味噌とオリゴ糖と胡麻、胃酸の分泌を促したり、血糖値の急上昇を抑えるお酢で味付けることができるので、心とカラダが整うスペシャルな一品となります。5分くらいで完成するので、生活リズムが乱れた慌ただしい日の副菜にピッタリ。レシピはこちらです。<材料>ささみ3本すり胡麻大さじ2味噌・みりん・酢大さじ1醤油・オリゴ糖小さじ1青梗菜1/2株ブロッコリースプラウトお好みで<作り方>1.ササミの筋をとり、ポリ袋に入れレンジで5分温め、ほぐす。2.青梗菜をレンジで2分温め皿に盛り付ける。1に調味料を加えよくなじませ、2にのせたら完成。ブロッコリースプラウトはお好みで。NG行動【寝る前のアイス】今日も一日お疲れ!という気分で、ほっと一息ついて寝る前にアイスを食べるという日もあるかもしれません。ですが、寝る前にお腹を冷やしたり、血糖が急上昇してしまうことは、疲労回復には逆効果。こういった夜のリラックスタイムは日中のストレスに対する感受性を高めてしまう可能性もあるので、なるべく睡眠の質を落とさないように、お風呂にアロマを入れたり、軽くストレッチしたり、穏やかな音楽を聴くことでストレス対策をして、睡眠の向上を目指すことをお勧めします。今の時期、忙しかったり、ストレスが多かったりするのは、みんな同じです。自分だけがつらいわけではなく、強く当たってくる人も、実はつらいのかもしれません。ストレスフルな状況を変えるために頼る先として、他人でも気合いでもなく、食事の内容というように視点を切り替えてみてはいかがでしょうか。ちょっと気分が軽くなるかもしれません。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ichico/Gettyimages©Tatiana Buzmakova/Gettyimages文・大久保愛
2023年04月14日生活や環境がガラリと変わることが多い今の時期、おりもののにおいや色がいつもと違うということはありませんか?中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、カラダの不調がおりものの異常として現れることも多いのだそう。そういった場合は生活習慣を見直すことが必要。そこで、愛先生が対策とNG習慣を教えてくれます。最近、おりものの色やにおいに異変を感じていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 2074月がスタートし、怒涛の毎日を送っている人は多いのではないでしょうか。忙しくてあれもこれもしないと…と思っていると、一番初めに手を抜き始める部分といえば、食事や睡眠、運動の時間ではないでしょうか。生活に支障がないように恥をかかないようにと大量のタスクをこなしていくために、健康管理がおろそかになってしまうことってありますよね。ただ、一時的と思ってた生活の乱れをそのまま引きずってしまうと、5月にうつうつとした気分になってしまったり、肌トラブルや便秘、体重の増加などに悩んでしまったりすることもあるでしょう。そんなときに、カラダの状態を確認することができるポイントがあります。それは、便、おりもの、舌の苔などさまざまな分泌物です。それぞれ、健康管理に気をつけましょうね!というカラダの合図をいち早く教えてくれる部分でもあります。そこで、今週はおりものの状態が気になる人のための食薬習慣を紹介していきます。今週はおりものが気になるときの食薬習慣3月、4月と生活が激変し、食事や睡眠のリズムなどが大きく乱れた日々が続いていたというかたも多いのではないでしょうか。そして、注意しなければならないのが、そのまま生活習慣が乱れた状態をスタンダードとしてしまうことです。実際は、忙しい時ほどカラダに加わるダメージをその都度軽減するために、健康管理が重要となりますが、時間がない中で生活習慣を整えることはかなり強い意思が必要となりますよね。ただ、乱れた毎日も長期化するとさまざまな何となく感じる不調の種となってしまいます。漢方医学では、体調のチェックをするために、おりものの状態をチェックすることがあります。基本的に半透明から白っぽい色で、少し粘り気がある状態は正常です。また、月経周期によってある程度質的な変化が生じるものでもあり、膣内でデーテルライン桿菌という善玉菌がカンジダや大腸菌などの雑菌が繁殖しないように働いてくれています。抗生剤をよく飲んだり、膣内を過度に洗いすぎることも膣内環境を乱し、バリア機能を低下させてしまうことがありますが、小麦製品や精製糖などが多いときにもおりもののニオイや色、質に違和感を感じることが増えます。食事がダイレクトに影響する腸内細菌と膣内環境はお互いに関連していることもあり、おりものシートやデリケートゾーン用のソープなどにたよってばかりいても根本的な原因を絶つことにはなかなかつながりません。漢方では、黄色みが強く、ニオイがきついおりものがでるとき慢性炎症の原因になる『湿熱』がたまっていると考えます。そして、『湿熱』を放置しているとアレルギー症状や肌トラブル、口臭や体臭などさまざまな迷惑な症状へと進展していくと考えるため、おりものの指標を確認したときには生活の見直しが必要と考えます。ということで、今週食べるとよい食薬は、『湿熱』対策になる【キャベツとオレンジのサラダ】です。逆にNG行動は悪玉菌の餌となり『湿熱』を生じる【朝のパン習慣】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:キャベツとオレンジのサラダ】時間がない時、そしてストレスがある時には、甘い物や揚げ物などちょっとジャンクなものが食べたくなりますよね。ですが、そういった食材は体調を整えるためにはプラスに働きません。そこで、食物繊維が多く、抗酸化力があったり、血糖値の安定に役立つことでメンタルの安定にもつながる『湿熱除去』サラダがおすすめ。おすすめ食材であるキャベツには胃の働きを助けるキャベジンや腸の働きを助ける食物繊維、炎症を抑え解毒作用のあるスルフォラファン、抗酸化作用のあるビタミンCを含むキャベツ。ストレスや肌トラブルに対してもオールマイティにサポートしてくれます。また、オレンジも粒マスタードに含まれる香り成分にも、『気』の巡りを促しストレス緩和につながるため、突発的にイライラした日のメニューにもぴったりです。レシピはこちらです。<キャベツとオレンジのサラダ><材料>キャベツ4枚(千切り)オレンジ1個(薄皮はとらず輪切りに)オリーブオイル大さじ1粒マスタード大さじ1塩・レモン汁お好みで<作り方>ポリ袋に材料を入れて、よくなじませたら完成。NG行動【朝のパン】朝は時間がないからパンに決めているということはないでしょうか。たまに、パン屋さんの美味しいパンを味わって食べるのであればよいですが、毎日の日課になっていたら腸内環境や膣内環境の悪化につながる可能性があります。また、『湿熱』を作り出す食材でもあるので、おりものに異変を感じているときには小麦製品と精製糖は控えめにすることが、おりものだけではなく全身的な健康管理につながります。忙しい時ほど、和食をチョイスするようにしてみましょうね。おりものの変化は、食生活の見直しの合図である可能性も考え、ほかの不調が増える前にチェックして行動を変えてみましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©mari_matayoshi/Gettyimages©Dimitri Otis/Gettyimages次ページ>>「おりものに異常が出やすいNG習慣」まとめはコチラ文・大久保愛
2023年04月07日母から電話でおばあちゃんのことを聞き、実家にかけつけた芸子。何年も前に賞味期限の切れた食材を食べてしまった芸子のおばあちゃん。いったいおばあちゃんの身になにが!? 心配する芸子だが……。 おばあちゃんの様子は…? 認知症が始まったおばあちゃん。昔はあんなに威勢のいい人だったのに、今は私のことも思い出せないなんて……。 とにかく私は実家のことが心配で、「なんかあったら言ってよ!」と言ったけれど、「大丈夫大丈夫!」とお母さん。 そんな矢先にまさか、今度はこんなことが起こるとは……!? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 芸子2017年、2019年生まれの姉妹ママ、芸子さん。Instagramでほっこり可愛い育児エピソードやあるあるネタを更新中!
2023年04月04日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。前回の話に引き続き、中学生の頃に仲良くしていた塾の先生と再会した女性からのエピソードを紹介します。交際中の男性との関係が上手くいっていないことも相まって、先生と関係を持ってしまった主人公。その後、男性とは別れ、先生とも連絡はつかないようです。後悔先に立たず。周りに流されない気持ちが大切ですね。作画:しのささむつ原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年04月02日今の時期は気候や環境の変化で、ちょっとしたことでイライラしたり、些細なことをいつまでも気にかけてしまったりと、気持ちが不安定になる人が多いようです。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、すぐできるメンタル不調対策と、逆にしてはいけないNG行動を教えてくれます。最近、気持ちが不安定になっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 206最近、時間に追われ、心もカラダも余裕がなくなるタイミングが増えてはいないでしょうか。やることや考えることがありすぎて、神経過敏になって怒りっぽくなってしまったり、そうかと思えば急に集中力が途切れたり、仕事に追われ睡眠時間を削り疲労困憊したりとギリギリで生きている方も多いと思います。いっときであればよいのですが、例年4月いっぱいは多くの人が慌ただしく過ごしている印象です。GWに入るまで怒涛の日々が待っていることだと思います。実は漢方医学でも春の不調の特徴として、些細なことに怒ってしまったり、処理する情報量が増え、それに伴い目を酷使することになり、頭痛や肩こりなどの不調を感じることが増えるといわれています。これを『肝』の働きがダメージを受けていると表現したりします。ということで、今週は春のイライラが悪化してしまうNG習慣と食べるとよい食材を紹介していきます。今週は、イライラの対策となる食薬習慣突然ですが、ちょっと思い返してみてください。最近、いつもなら流せるようなことに言い返してしまったり、他人の一言にひどく傷ついてしまったり、一人になると反省会をしてしまうようなことはないでしょうか。春の寒暖差に気圧の変化、人間関係の変化、目を使う前かがみの姿勢の長時間作業など、不調につながる環境が存在しています。その結果、神経過敏になったり、感情が顔や行動、言葉に出てしまうことが考えられます。人間関係やさまざまな段取りにも影響してしまいますよね。さらに、女性の場合には月経周期によってもイライラが加速する時期もあり、余計に怒りや食欲などを爆発的に感じる機会が増えてしまうこともあるかもしれません。この症状を漢方医学では、『肝血虚』や『肝気鬱結』であると考えます。そこで、自律神経を整えるべく鉄やビタミンB群、タンパク質を補給することで『肝血』を補い、ストレスによって発生する活性酸素を減らす『疎肝理気』作用のある食薬を取り入れることがおすすめです。ですが、ストレスが多い時には、すぐにストレスから解放してくれて満足感が高いメリットがあり、体内でイライラの素となる『痰湿・湿熱』に変換されるデメリットのある食事を欲してしまう可能性が高まります。その代表的存在がスイーツです。さらに、お菓子だけでお腹が満たされ栄養補給するタイミングが減ってしまい、『血虚』の後押しをしてしまうことも考えられます。そのため、『肝血』を補い『疎肝理気』してくれる食材を十分に食べ、なるべく『痰湿・湿熱』の材料となる食べ物を控えることが必要です。今週食べるとよい食薬は、【ピーマンの海老詰め】です。逆にNG行動は【ご褒美スイーツ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:ピーマンの海老詰め】『肝血』を補う高タンパク食材でビタミンB群やミネラルも豊富な海老と鶏肉を『理気』作用のあるビタミンE、ビタミンC、βカロテン、クロロフィルなどの抗酸化物質を含むピーマンに詰め込んだメニューが便利。また、海老の赤い色素アスタキサンチンや鶏肉のイミダゾールジペプチドも疲れた頭を癒してくれます。レシピはこちらです。<材料>タネむき海老100g(荒くミンチ)鶏ひき肉200gオートミール大さじ1味噌大さじ1生姜1かけ(みじん切り)ーーーピーマン4つ(種は捨てずに半分に切る)ーーー調味料酒・水大さじ1醤油小さじ1<作り方>タネの材料をポリ袋に入れてよくこねて、ピーマンに詰める。クッキングシートを長めに切ってフライパンに敷き、ピーマンを並べ、調味料を回しかけ、クッキングシートで包むようにたたむ。フライパンとクッキングシートの隙間に水を150ml程度入れ、蓋をして10分程度中弱火で蒸したら完成。※面倒な人は軽くラップをかけ5~6分レンジにかけてもOK。NG行動【ご褒美スイーツ】気分転換やご褒美として食べるスイーツがNGです。私たちは忙しくて感情がコントロールできないときほど、甘い物を欲しやすくなってしまいますが、そんなときこそ間食や食事の質を、自分のカラダにとって必要な栄養素になるように調整することがベターです。とはいえ、即リラックスでき幸福度をアップしてくれるスイーツは、魅力的で意識的に控えることは難しいかもしれません。そのため、食べてしまったときには、血糖値の急上昇を抑えるように片付けや掃除をして歩き回ったり、お散歩をしたりと気分転換の行動となる運動習慣もセットで取り入れるようにしましょう。血糖値の安定は、感情の安定にもつながりますよ。イライラした時ほど、負のスパイラルに陥らないように食生活を整えたいものですが、なかなかそうはいかないものです。思うようにコントロールできないと感じた人は、忙しさや月経前のイライラがひと段落した心もカラダも元気な時の生活を見直すことから始めてみましょう。体調が悪い時に、生活習慣を変えることは難しいです。元気なときに健康意識のレベルを少しずつ上げて体調の波を小さくできるようにしていきたいですね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Alexey Yaremenko/Gettyimages©Aja Koska/Gettyimages文・大久保愛
2023年03月31日毎回大好評の【材料1つで完成するおかず】シリーズ。熱いご支持に応え、おうちにあるどんな食材でも探せるように一挙に総まとめにしました。キャベツ、ジャガイモ、サツマイモ、キュウリにズッキーニと全15種類、これさえあればもう夕飯のおかずに迷わない人気シリーズの集大成です!■「キャベツだけ」で作る簡単スピード副菜&汁物レシピ25選〜【材料1つで完成するおかず】キャベツには、ビタミンC、カリウム、カルシウムをはじめ、胃腸の働きを整ええるビタミンU、別名キャベジンが豊富に含まれています。生でも火を通しても栄養を効果的に摂れて栄養価の高い野菜。サラダや和え物、煮物や汁物のレシピ「25選」をご紹介します。■ 「ジャガイモだけ」でできる万能レシピ9選~節約&大量消費!子供も大好き代謝を促してくれるビタミンB、老化防止対策に役立つビタミンCが豊富な上、鉄分や食物繊維も含まれている万能野菜。「ジャガイモだけ」で作れるレシピをご紹介します!■「サツマイモだけ」でできる絶品レシピ15選【材料1つで完成するおかず】日持ちして栄養価の高い「サツマイモだけ」で作る材料1つで完成するおかずをご紹介。揚げ物、煮物、サラダなど、和洋中様々な副菜に対応できるものばかり。■「ニンジンだけ」でできるおかず21選~サラダからお弁当、揚げ物、葉も使い切る!【材料1つで完成するおかず】「ニンジン」の栄養やニンジンだけで作るおかずを21選ご紹介。サラダや揚げ物、お弁当に便利な作り置きなど、葉も無駄にしないエコな万能レシピはどれも使えるものばかり。■「ナスだけ」で作る絶品おかず23選【材料1つで完成するおかず】使い勝手が良いナスを使った焼く・炒める・揚げるレシピやレンジで作る時短のものを中心にナスだけで作る絶品おかずレシピ23選をご紹介します!■「キュウリだけ」でできる超スピード料理人気レシピ14選 大量消費にも◎【材料1つで完成するおかず】大量消費に、作り置きに重宝するキュウリだけのレシピを集めました。副菜としてももちろん、部活帰りのおやつにいいシンプルレシピも!■「ズッキーニだけ」でできる満足レシピ7選【材料1つで完成するおかず】「ズッキーニ」=洋風と思ったら大間違い!お醤油ベースで和風にも、ごま油ベースで中華風にと万能。生食も美味しく保存が効く料理も多数!「ズッキーニだけ」で作る人気レシピをご紹介します。■「セロリだけ」でできる材料1つで完成するおかず15選セロリの栄養や下ごしらえの基本、そして爽やかな香りとシャキシャキ食感を楽しむための「セロリだけ」でできる材料1つで完成するおかず15選をご紹介します。■「アボカドだけ」でできる簡単人気レシピ10選 副菜にもおつまみにも【材料1つで完成するおかず】「アボカドだけ」でも美味しい料理が作れるのをご存知ですか?アボカドの選び方や下処理から「アボカドだけ」で作れる簡単レシピをご紹介します!■「ジャガイモだけ」で作る和洋中副菜レシピ15選【材料1つで完成するおかず】副菜に悩む…という方はまずジャガイモの副菜を思い浮かべることをオススメします。さて、そんな特に役に立つ「ジャガイモ1つで作れる和洋中副菜レシピ」をご紹介しましょう!■大根だけで作れる大根のおかずレシピ集【材料1つで完成するおかず】毎日のご飯作りを楽にしてくれる大根を使った副菜と、お肉をプラスして白いご飯が進むおかずをご紹介します。■「長芋」だけで作れちゃう和洋中簡単副菜【材料1つで完成するおかず】生でシャキシャキ、すりおろしてトロトロ、火を通せばホクホク食感が楽しい「長芋」だけで作る和洋中なんでもこいの簡単副菜レシピをご紹介します。■人気野菜「玉ネギ」だけで作る万能レシピ【材料1つで完成するおかず】「玉ネギ」が主役の万能レシピをご紹介します!きっと今よりもっと玉ネギが好きになりますよ。■「カブ」と「カブの葉」だけでできる、あと一品ほしいときの救済副菜【材料1つで完成するおかず】副菜を楽に考えるには栄養があって安価な旬食材で材料少ないものにするのがコツ。「カブ」だけで作る、和洋中の副菜レシピをご紹介します。■材料ひとつで【磯部揚げ】人気レシピ11選 時短で子供パクパク基本のちくわの磯部揚げだけでなく磯部揚げでおいしくなる意外な食材や、イタリアの磯部揚げ「ゼッポリーニ」など簡単でおしゃれなレシピもご紹介します!家にあるもので、もう一品。材料ひとつでできるレパートリーを増やして、食事作りの負担をすこしでも軽くしていきたいですね。
2023年03月30日花粉症などのアレルギー症状に悩まされていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、その対策と症状が悪化してしまうNG習慣を教えてくれます!今年は花粉症が酷くなっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 205桜が満開となる地域が続々と増えてきていますね。春分の日も過ぎ、暖かい陽気の日も長く続くようになり、ようやく長かった冬も終わりを迎えた印象になりました。そして、マスクとの距離感も徐々にもとの生活に戻りつつあります。ですが、花粉症を強烈に感じている方は、マスクとの距離感がより強固なものへと変化していることだと思います。そして、卒業、入学、進級、転職、転勤などさまざまな区切りとなり変化のときとなる3月。みなさん、健やかにお過ごしでしょうか。今までお世話になった人たちや4月に新しく出会う人たちに対して、爽やかな印象を与えておきたいと考えるかたは多いと思います。ですが、花粉症で常にポケットティッシュを持ち歩き、鼻の周りは赤くむけ、会話をしながら鼻水がたれたり、くしゃみがでてきてしまっては、相手が気にしていなかろうが本調子ではない自分の状態に悲しくなってしまいます。そこで、今週は花粉症が悪化してしまうNG習慣と食べるとよい食薬について紹介していきます。今週は、花粉症の対策となる食薬習慣肌寒いタイミングもありますが、徐々に暖かくなり、お散歩するのが心地よい季節がやってきました。春のピンク色の花が映えた街並みを思い浮かべるだけで、外出の楽しみが一つ増えてラッキーな気分になりますよね。春の美しさは、あっという間に過ぎ去る儚さも心を動かされるポイントだと思いますが、桜日和のポカポカ陽気のタイミングだ!と狙って外に出ると必然的に降りかかるのが花粉です。今年から花粉症デビューしたというかたも多いのではないでしょうか。花粉症などアレルギー症状は、漢方では腸内環境が悪化し『湿熱』というアレルギーの原因が体内に存在すると考えられています。また、花粉や黄砂、ウイルスなどの病原菌、寒暖差などから身を守っているものを『肺』や『衛気』とよびますが、これらの働きが低下しているときにも花粉症に悩まされると考えられています。そのため今週は、『肺』や『衛気』を補う食薬をとりいれて体を守る力を強化し、アレルギーを引き起こす『湿熱』の原因となる食材を食べないようにしましょう。ということで今週食べるとよい食薬は、【キノコたっぷりブリしゃぶ】です。そして、逆に今週のNG行動は、『湿熱』の原因となる【ラーメンを食べる】ことです。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:キノコたっぷりブリしゃぶ】『肺』と『衛気』を養う栄養素といえば、免疫のサポートに働くビタミンD、炎症を抑えるオメガ3脂肪酸、腸から整える食物繊維です。これらを1品で叶えてくれるのが、キノコたっぷりブリしゃぶです。ブリにはオメガ3脂肪酸が、キノコ類には食物繊維が豊富に含まれています。そして、キノコ類とブリには共通してビタミンDも多く含まれています。レシピはこちらです。<材料>ブリ2切れ(4ミリくらいにスライス)舞茸・しめじたっぷりお好みで干しシイタケ3つ千切り生姜2片昆布3cm醤油・みりん各大さじ1水400ml<作り方>ブリ以外の材料をお鍋でコトコト煮て、ブリをしゃぶしゃぶにして食べる。NG行動【ラーメンを食べる】花粉症がひどい!と鼻をかみながらラーメンを食べてはいないでしょうか?小麦製品とオメガ6脂肪酸が多い食材ですよね。腸内環境を乱し免疫を低下させたり、炎症を促したりすることで『湿熱』を作り出し、アレルギー症状を悪化させる原因となってしまいます。花粉症がつらいと思っている人は、ちょっと控えてみましょうね。そして、花粉症に悩む人は、なるべく和食を心がけ、肉と魚があったら魚を選ぶようにしてみましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代では様々な研究が進み明らかになっていることが増えています。様々な研究が進み『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Hiro Kamijo/Gettyimages©Hello World/Gettyimages文・大久保愛
2023年03月24日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、気圧や気温、環境の変化が重なる今の時期は、めまい、頭痛、肩こり、微熱などの不調が起こりやすいそう。特に女性は月経時に酷く感じる人が多いとか。愛先生がすぐできる対策を教えてくれます!最近、頭痛やめまいなどの不調が続いていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 204桜のつぼみが開きながら日本列島を少しずつエリアを拡大し北上していきます。今年は例年より早いともいわれている桜の開花です。例年より過ごしやすい春になりそうですね。いよいよ3月21日には春分の日もむかえ、本格的に冬の終わりを告げます。ただ、油断をしていたらすぐにやってくる低気圧に寒暖差。カラダにこたえますよね。漢方医学では、春になると1年の中でもめまい、頭痛、肩こり、微熱、立ち眩みなどの不定愁訴が増えると考えられています。大きく天気が変化するとき、月経前、寝不足が続いたときなど、カラダが弱っているタイミングで前述した不調を強く感じることはないでしょうか。ということで、今週は季節の変わり目かつ月経前に増えるめまいや頭痛などの対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、月経前のめまいや頭痛などの対策となる食薬習慣春が近づくと寒かった冬の記憶など吹き飛んでしまうような気分になりますよね。ですが、一気に冬の記憶が蘇るような日もまだまだ一定のペースでやってきます。そのたびに、低気圧と寒さがやってきてしまい、漢方では『肺・腎・脾』などが弱く、水分代謝や耳鼻科系に関わる臓器が弱く雨の日に不調になるタイプの人、貧血気味で自律神経が乱れやすい『血虚』タイプの人はつらい思いをすることになるかもしれません。さらに、この時期は天気の変化に伴って花粉の飛散が増えたり、4月からの新しい生活環境に向けて準備を整えるため、心もカラダも慌ただしいという特徴もあります。本来は、常に戦闘モードで段取りよく、テキパキと行動していたいと思う時期ですよね。ですが、気持ちだけが先走り、行動が伴わないと自分に対してうんざりしてしまう機会も多いかもしれません。とくに月経前には、自分の心とカラダのコントロールが上手にできなくなることがあります。そこで、今週は春に不足しがちな『肝血』を補い体調を底上げし、環境変化に備えて『肝気』の巡りを整え、月経前に起こりがちなめまいや頭痛などの不調の対策となる食薬を紹介します。食べるとよい食薬は、『キャベツの豚汁』です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:キャベツの豚汁】レシピはこちらです。<材料>豚肉200gキャベツ6枚(ちぎる)ニンニク1かけ(スライス)鰹節1にぎり(粉々に)味噌大さじ2みりん大さじ1水600ml七味唐辛子お好みで
2023年03月17日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、今の時期は花粉や発汗による皮脂分泌過多などの外的影響と、ストレスや睡眠不足といった内的影響が重なり、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすいそう。愛先生がすぐできる対策を教えてくれます!最近、肌トラブルが増えていませんか【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 203朝起きて鏡を見るとプツンと赤いニキビができていたなんて日には、一日テンションが下がりますよね。春に向けて暖かい日が増えることはうれしいですが、それに伴い皮脂の分泌が増えたり、マスクの中が蒸れたり、花粉が刺激になったり、紫外線が強くなりはじめたりとお肌にとってはちょっとずつダメージを受ける機会が増えてくることだと思います。そんななか、年度末の忙しさや環境変化でストレスがたまったり、暴飲暴食したり、夜更かししたりすることで不摂生がたたり、カラダのベースが崩れていると余計に肌トラブルを感じやすくなってしまうことでしょう。なんだかんだ、人に会う機会も増えがちな3月でもあるので、美肌を保つために外側からだけではなくカラダの中からできる食薬も取り入れてみてはいかがでしょうか。ということで、今週はニキビなど肌トラブルに悩む人のための食薬習慣を紹介していきます。今週は、ニキビなど肌トラブルに悩んだ時の食薬習慣春のような陽気の日も増えてきましたが、それに伴い発汗する量も増えます。同時に皮脂分泌も増える傾向があり、角層の水分と油分のバランスが乱れてしまうことがあります。そんななか、花粉の影響で目や鼻などの炎症がおこったり、搔いてしまったりと外的な影響があったり、ストレスや睡眠不足などで内面的な影響が重なったりすることで、春にはニキビなどの肌トラブルが増えるといわれています。肌トラブルが気になるのにお菓子や麺類などの精製糖やグルテンが多いものばかり食べてストレス発散などはしていないでしょうか。もしお肌のことで悩んでいるのであれば、食べ物のコントロールも肌の状態のコントロールにつながるので気をつけましょう。また、ニキビなど肌トラブルが起こりやすい状態を漢方では、『肝や肺』に熱をもったり『湿熱』がたまっている状態と考えます。そのため、自律神経を整えたり、偏食や睡眠不足、乾燥や紫外線などのケアをきちんと行うことで『清熱』を促し、炎症の原因を少しでも減らしていくことを目指します。ということで、今週は、『肝』と『肺』の働きをサポートし、『清熱』する食薬を紹介します。食べると良い食薬は、『たこハンバーグのカイワレ添え』です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:たこハンバーグのカイワレ添え】レシピはこちらです。<材料>タコハンバーグ(4個分)鶏ひき肉200gタコ50g(適当でOK・粗みじん切り)オートミール大さじ1味噌大さじ1タマネギ1/4個(みじん切り)生姜1かけ(みじん切り)飾りカイワレ大根1パック<作り方>材料をポリ袋にいれて、よく混ぜて丸く形を整えます。フライパンにオリーブオイルをひいて、両面焼いたらお皿に並べ、カイワレ大根をたっぷり添えたら完成。【タコ】肌の新陳代謝や自律神経を整えるためにも必要なビタミンB群、アミノ酸、血流を促し、抗酸化作用のあるビタミンEを含むため春の変化に大切な栄養をとることができます。また、タウリンも含むため、肝機能を助けデトックスを促しお肌の炎症などの緩和にも役立つため『肝』をサポートしたり『清熱』するためにも役立ちます。【カイワレ大根】大根の新芽がカイワレ大根です。ビタミンやミネラルも豊富ですが、特徴は辛みですよね。この辛味には、イソチオシアネートといって、抗炎症作用や抗菌作用などの働きがあり『肺』と『肝』の働きをサポートします。また、消化器系の働きが低下していると肌荒れや疲労感にもつながりますが、カイワレ大根には、ジアスターゼなどの消化を助ける酵素が含まれるため胃腸のサポートにも働いてくれます。すぐにできるストレス発散法として、甘い物やジャンクフードを食べるという人は多いですが、この行動は肌トラブルを増やしてしまいます。そして、肌トラブルは、さらなるストレスを生み悪循環へとつながってしまうこともあります。ストレスを感じたとき、肌トラブルを感じたときは、初心にもどり、好き放題食べるのではなく、食事内容の見直しをすることから始めてみましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…経験則により構築されている『歴史ある漢方医学』と近年急成長している分子栄養学や腸の考え方、生命科学などの『最先端の予防医療』を融合することで、より理論的で具体的な食の提案ができるようにしたものです。東洋医学と西洋医学の良いとこどりをしています。また、漢方医学では、人は自然界の一部として存在し周囲と柔軟にバランスをとることで、よい状態を維持できるという『生体観念』という考え方を根幹としています。そのため、『食薬』では、日照時間、気候、土壌(LPS、ファイトケミカル)、微生物(口腔内細菌や腸内細菌)などの環境変化と連動して体調変化もするものと考えています。季節の移り変わり、日々の気候の変化、腸内細菌の変化などとの関係にも注目し、1年を通して季節や体調にに合わせ食薬を選び習慣として取り入れることで体調のコントロールをしていきます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©hisa nishiya/Gettyimages©Westend61/Gettyimages次ページ>>すぐできる、ニキビなどの肌荒れを防ぐコツの特設ページはコチラ文・大久保愛
2023年03月10日三寒四温という言葉通り、寒暖差の激しい時期となりました。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、そうした気温や気圧の差で自律神経やホルモンが乱れ、月経前の不調が酷くなりやすいのだそう。愛先生が、すぐできるPMS対策を教えてくれます!今の時期は寒暖差で自律神経が乱れ、PMSが酷くなることも【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 202少しずつ春色のお花が街並みを彩り始めました。今年の桜の開花は例年よりも早くなると言われています。今年の3月は暖かくなりそうです。でも暖かい日が続けば、寒い日もやってくるのだと思います。4月に近づくにつれて寒暖差の振れ幅は大きくなり、自律神経やホルモンの乱れを感じる人が増えてくることが予測されます。その結果、月経前に怒りっぽくなったり、過食してしまったり、気分がズーンと落ち込んでしまったりという不調に悩まされることもあるかもしれません。春は、新しいことをワクワク楽しみながらスタートさせたいところですが、気分がダークサイドに振り切っていたらうまくいくものもうまくいかなくなってしまいます。ということで、今週はPMSに悩んでいるときの食薬習慣を紹介していきます。今週は、PMSに悩んでいるときの食薬習慣ピンクの蕾が少しずつ開き始め暖かくなったと思えば、急に冷たい風が吹き込み厳しい寒さを感じるような日々を短いスパンで繰り返すのが、春の風物詩でもあります。ですが、繰り返す変化は、ジワジワと私たちのカラダのバランスをとる機能である自律神経や内分泌系などに負担をかけてしまい、月経にまつわる不調を感じさせてしまうことがあります。いつもよりも月経前に怒りやすくなっている、些細なことばに引っかかってしまう、食欲が収まらないなどちょっといつもの自分と違うと感じたら月経前だったということもあるかもしれません。個人差がありますが、今の時期とくにひどく感じやすいタイプを漢方医学では、貧血まではいかなくても鉄欠乏ぎみである『肝血虚』、ストレスがうまく発散できていない『肝気鬱結』のタイプの人が症状を強く感じる傾向があります。そこで今週は『肝血』を補い、『肝気』の巡りを改善する食薬を紹介します。食べると良い食薬は、『レバーとパセリのクミンソテー』です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:レバーとパセリのクミンソテー】レシピはこちらです。<材料>レバー150g(下処理したもの)トマト1個(くし切り)クミン10振りパセリ1束(ちぎる)塩・胡椒適量<作り方>材料をすべて炒めたら完成。【レバー】鉄分が多い食材の代表といえば、レバーです。貧血ではないけどフェリチン値が低かったりする、鉄欠乏な状態から貧血傾向なものを含め漢方では『肝血虚』といいます。女性が不足しがちな鉄は、脳の神経伝達物質の材料でもあるため鉄不足はメンタルの不調を起こしやすくさせてしまいます。【パセリ】鉄が豊富なレバーと鉄の吸収を促すビタミンCが多いパセリを一緒にとると鉄の吸収が高まります。また、料理の名脇役パセリですが、今週は主役にしてみましょう。香り高く『肝気』の巡りを改善するためにも役立ちます。栄養素的には、鉄、ビタミンCの含有量が野菜の中でもトップクラスで実力もあります。喉や鼻の調子が悪いときには、βカロテンも豊富なので、粘膜を強化しバリア機能を高めてくれます。カラダに炎症がある場合や腸内環境が乱れている状態も鉄の吸収を抑制してします。鉄剤を服用しても体調がよくならないときには、抗炎症作用や抗酸化作用があるビタミンCやファイトケミカルなど、香り高い食材や腸内環境を整える食物繊維をたっぷりとるようにすると鉄の吸収がUPしますよ。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…経験則により構築されている『歴史ある漢方医学』と近年急成長している分子栄養学や腸の考え方、生命科学などの『最先端の予防医療』を融合することで、より理論的で具体的な食の提案ができるようにしたものです。東洋医学と西洋医学の良いとこどりをしています。また、漢方医学では、人は自然界の一部として存在し周囲と柔軟にバランスをとることで、よい状態を維持できるという『生体観念』という考え方を根幹としています。そのため、『食薬』では、日照時間、気候、土壌(LPS、ファイトケミカル)、微生物(口腔内細菌や腸内細菌)などの環境変化と連動して体調変化もするものと考えています。季節の移り変わり、日々の気候の変化、腸内細菌の変化などとの関係にも注目し、1年を通して季節や体調にに合わせ食薬を選び習慣として取り入れることで体調のコントロールをしていきます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Ponomariova_Maria/Gettyimages©Sean Anthony Eddy/Gettyimages文・大久保愛
2023年03月03日アースグループにおいてペット事業を展開するアース・ペット株式会社(本社:東京都港区新橋4-11-1/代表取締役社長:長田 俊之)は、『食べられる歯みがきロープ』愛犬用3種6品・愛猫用2種3品を、2023年3月1日(水)にリニューアル発売いたします。『食べられる歯みがきロープ』シリーズ愛犬・愛猫への健康志向の上昇などから、ペットオーナー様のデンタルケアへの関心が高まっており、日々のケアだからこそ、手間なく簡単にできることを望んでいます。(自社調べ)発売から27年目を迎える「食べられる歯みがきロープ」は、愛犬・愛猫の“歯”のことを一番に考えた<こだわり>をあらためて伝えるべく、リニューアルしました。コラーゲン素材を本物のロープのように1本1本丁寧に編み込んで作った噛み応えのある「愛犬・愛猫用コラーゲン」。ロープ部分は編み込んだ何層ものコラーゲンがフロスとなり歯間を掃除し、両端の結び目部分は、愛犬・愛猫の喜ぶエキスがたっぷりしみこんでいるので、噛めば噛むほどおいしく歯みがきができます。愛犬・愛猫用コラーゲンのロープ一方、TPPとお茶成分配合の歯みがき層と愛犬・愛猫が喜ぶエキス配合のおいしい層をねじって作った「愛犬・愛猫用かため・やわらか」。それぞれ異なる役割のある2層を噛むことで歯垢をとり、お口のニオイをスッキリさせながら、おいしく歯みがきができます。愛犬用やわらか、愛犬・愛猫用かためのロープこだわりの素材と成分からなる層をおいしく噛むだけできれいにお口スッキリ、愛犬・愛猫とのふれ合いを楽しめます。製品名 :歯みがきロープ 愛犬用コラーゲンサイズ :SS/S内容量 :7本/5本製品名 :歯みがきロープ 愛猫用コラーゲンサイズ :-内容量 :7個/15個製品名 :歯みがきロープ 愛犬用かためサイズ :SS/S内容量 :55g/65g製品名 :歯みがきロープ 愛犬用やわらかサイズ :SS/S内容量 :45g/55g製品名 :歯みがきロープ 愛猫用ややかためサイズ :-内容量 :20g<全商品共通>価格 :オープン発売日 :2023年3月1日(水)販売店舗:全国 ホームセンター、ドラッグストア、スーパー、ペットショップなど<歯みがきロープ コラーゲン 製品特長>・コラーゲン素材を編み込んだ噛み応えのあるロープ形状・素材のうまみとエキス配合(愛犬用:ビール・ポーク、愛猫用:鯛)で美味しくケア・食べかすが出にくく衛生的<歯みがきロープ かため・やわらか 製品特長>・歯みがき層とおいしい層をねじった2層構造・歯みがき層に、お茶成分+TPP配合、噛んで歯垢をとりお口のニオイスッキリ・おいしい層に、愛犬用:ビーフ・ポーク・酵母エキス、愛猫用:かつおエキスでおいしくケア・噛む力にあわせて選べる(かため・やわらかめ)<本件に関する消費者の方からのお問い合わせ先>アース・ペット株式会社 お客様窓口TEL:0120-911330アース・ペット株式会社(アース製薬株式会社100%子会社)は、ペットケア用品・ペット生活用品・ペットフードの製造販売を行うメーカーです。代表的なブランドとして、ペット用虫ケア用品の『アース』シリーズ、ペットケア用品の『JOYPET(ジョイペット)』シリーズ、ペットフードの『ファーストチョイス』シリーズ、ペット生活用品の『HANDLER(ハンドラー)』シリーズがあります。詳しくはホームページをご覧ください。( ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月01日あなたは、『好きなこと』を仕事にできていますか。「その通り!」を胸を張って答えられる人もいれば、「いや…」と自信がない人もいるはず。自分が興味を持っていることや好きなことを仕事にしたいと考えても、現実はそう簡単ではありません。挫折したり、苦しんだりすることもあるのです。好きなことで生きていくには?画家と先生として働いている、夏目にーに(@212natsume)さん。夏目さんは、実話をベースにした創作漫画を描き、Twitterに投稿しています。『攻めろ』と題し投稿した漫画に登場するのは、進路相談に訪れた1人の女子生徒と、先生です。生徒は、イラストレーターとして働きたいと考えており、先生に対し「この仕事で正直、食べていけますか?」と尋ねました。攻めろ 1/2好きなことで食べていけますかの問い pic.twitter.com/WDbgsOXf2G — 夏目にーに (@212natsume) February 25, 2023 イラストレーターをはじめ、画家や作家といった職種で働く人は、実力があっても多くの場合、それだけで生活していくのは厳しいと考える先生。「発表して終わったり、作品のウェブサイトを立ち上げて放置したりして、多くの人はただ待っているだけだから」と理由を語りました。仮に作家や画家として生きていきたいなら、待つだけでなく自ら売り込みに行く『攻めの姿勢』も1つの手だと、先生は生徒にアドバイスしています。この漫画に対し、多くの人が「攻めることって大切なことだとハッとしました」「とても心に刺さり、『今すぐ行動しなきゃ!』という気持ちになっています」と気付かされたようです。先生が最後にいった、「待たないほうが、学びはある。何事も勉強だよ」という言葉。何も、画家や作家といった仕事だけに当てはまるとは限らないはずです。「新しいことを始めたいけど、できるかどうかが不安」「思い切って自分を変えてみたい」など、さまざまな葛藤や迷いがある時にこそ、思い出してみるといいかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月27日2月中旬、寒風が強く吹き、通行人が身を震わせているなか、レジ袋に詰まった食材を持って歩いていたのはトリンドル玲奈(31)。彼女が買い物を済ませたのは都内でも有名な高級スーパーで、1個800円近くもするアボカドなども迷いなくカゴに入れていた。「そのスーパーの近くには、彼女のご実家があるのです。いまトリンドルさんは一人暮らしをしているのですが、とても家族思いです。テレビ番組では、自宅で家族の写真や手紙を見て、涙を流す日もあると明かしていました。おそらくその日は、ご実家で料理をふるまうために、買い物をしていたのではないでしょうか」(トリンドルの仕事関係者)料理好きとしても知られるトリンドル。かつては「身体にいいものを」「おいいしいものを」といった考えが、食材にこだわる理由だったが、昨年秋にはテレビ番組『それはまるでトリンドルな1日でした。』(北海道文化放送)で、農作業現場を訪れていたこともあり、さらに“別の理由”もできたという。《これまでは、『高いから買わない』という選択をしていたかもしれない。けれど今は少しがんばって買って、大切に調理していただきたいと思うように。大変な思いをされている生産者さんを応援したいなという気持ちが芽生えました》(『FRAU the Earth』2023年1月27日付)家族への愛、食材への愛、2重に愛がつまった娘の手料理に、実家の両親は身も心も温まったことだろう。
2023年02月25日2023年は、例年より大幅に多いスギ花粉飛散量と言われています。中医学士で漢方薬剤師の大久保さんが、花粉症の症状が強く表れやすい人の特徴と対策を教えてくれます!2023年は要注意!花粉シーズンの到来です【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 201今年も花粉がちらほら飛び始めるようになってきました。例年よりも飛散数は全国的に増えるといわれていますね。もうすでにアレルギー症状に悩まされている人もいるのではないでしょうか。長い時間空中を漂う杉やヒノキの花粉は、1日の中でもランチ前の時間と日が沈む前の帰宅時間の2回のタイミングで、空気の対流の影響により飛散量が増加します。なるべく浴びたくないですが、ちょうど外に出るタイミングでもあり、つらい状況が待っていることだと思います。花粉症歴の長い人は、花粉をガードして身を守る手段はプロ級だと思うので、カラダの中からアレルギー体質を少しでも軽減できる方法をお伝えします。ということで、今週は本格的な花粉シーズンの到来を目前に食べるとよい食薬を紹介していきたいと思います。今週は、花粉症対策となる食薬習慣まず、食薬としての花粉症対策といえば、腸活やビタミンDの摂取を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。近年、健康志向が高まり、免疫の向上といえば、この2つのワードが一般的になってきましたよね。そして、漢方医学でアレルギー体質の人は、『肺・脾・腎』のどこかが弱っている状態。粘膜のバリア機能は『肺』の役割、胃腸など消化器系統は『脾』の役割、炎症を抑える副腎機能は『腎』の役割と考えます。そのため、乾燥して粘膜が乾燥したり、便秘がちだったり、下痢気味だったり、疲れがとれない状況だったりする人は、花粉症の症状が強く表れやすくなることが予想されます。そして、『肺・脾・腎』を整えるために必要なものが腸活とビタミンDでもあります。さらに、炎症の原因となる小麦製品や甘いもの、揚げ物などオメガ6脂肪酸を含む食材のとりすぎも『湿熱』をため込み、症状を悪化させてしまいます。そこで提案ですが、花粉症がひどいと感じたときから、3日間など短い時間でもよいのでプチ節制を行うことで症状軽減を目指してみてはいかがでしょうか。続けられる人は、花粉シーズンだけでも炎症の原因物質は控えるようにしましょう。ということで、今週は『肺・脾・腎』を支え『湿熱』を除去する食薬を紹介します。今週食べるとよい食薬は、【ブリと水菜のカルパッチョ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:ブリと水菜のカルパッチョ】ブリに含まれるビタミンDや水菜に含まれるβカロテンなどの脂溶性ビタミンは、カルパッチョのようなオイルと一緒に調理することで吸収が高まります。さらに、レモン汁など酸味のある食材を合わせると胃酸の分泌が促され、タンパク質の消化吸収を促し『脾』の働きを支えてくれます。レシピはこちらです。<材料>ブリ刺身100g水菜1束レモン汁大さじ1オリーブオイル大さじ1醤油小さじ1塩・ブラックペッパー適量<作り方>ブリと水菜をお皿に盛り付け、合わせ調味料を全体にかけたら完成。【ブリ】ブリには、免疫向上に必要なビタミンDやオメガ3脂肪酸が豊富で『腎や肺』の働きを支えます。さらに、疲労回復に役立つイミダゾールジペプチドやカラダの基礎となる『気・血・水』の材料となる鉄などのミネラル、タウリンも含みます。【水菜】水菜には、粘膜を強化するβカロテンが多く含まれ『肺』のサポートに役立ちます。また、ブリに含まれるミネラルの吸収を高めるビタミンC、腸の働きを助ける食物繊維が豊富に含まれ『痰湿除去』にも役立ちます。アレルギー症状がひどい時には、対処療法も必要ですが、合わせて食習慣の見直しを行うと生活の質の向上がより期待できると思います。鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどの不快症状には、控える食べ物への意識も非常に大切なことです。控えるもの+食べた方がよいものを考えながら日々の食事を選択してみましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…経験則により構築されている『歴史ある漢方医学』と近年急成長している分子栄養学や腸の考え方、生命科学などの『最先端の予防医療』を融合することで、より理論的で具体的な食の提案ができるようにしたものです。東洋医学と西洋医学の良いとこどりをしています。また、漢方医学では、人は自然界の一部として存在し周囲と柔軟にバランスをとることで、よい状態を維持できるという『生体観念』という考え方を根幹としています。そのため、『食薬』では、日照時間、気候、土壌(LPS、ファイトケミカル)、微生物(口腔内細菌や腸内細菌)などの環境変化と連動して体調変化もするものと考えています。季節の移り変わり、日々の気候の変化、腸内細菌の変化などとの関係にも注目し、1年を通して季節や体調にに合わせ食薬を選び習慣として取り入れることで体調のコントロールをしていきます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Kiku/Gettyimages©Westend61/Gettyimages次ページ>>すぐできる、花粉症が酷くならないコツの特設ページはコチラ文・大久保愛
2023年02月24日シベリアンハスキーのユキちゃんと、猫のサンちゃんは、種族の違いを感じさせないほど、大の仲よしです。飼い主である、かもしか(@b09a2032c)さんは、その様子を撮影し、Twitterに投稿。全身で愛を表現しているそんなひと言とともに投稿された動画は反響を呼び、4万件以上の『いいね』が集まりました。ユキちゃんとサンちゃんの仲のよさが、画面上からひしひしと伝わってくる動画が、こちら。全身で愛を表現してる… pic.twitter.com/m84liLYqDg — かもしか (@b09a2032c) February 20, 2023 サンちゃんは、四肢を大きく広げてユキちゃんに体を預け、毛づくろいをしています。されるがままのユキちゃんの表情は、『うっとり』という言葉がぴったり!見た人にも伝わるほど、愛があふれている光景に、さまざまな声が寄せられました。・温かい気持ちになりますね。癒される~!・ユキちゃん、「幸せだなぁ」っていっていそう。・尊い!かわいすぎる!・2匹の関係性、うらやましい。愛や信頼がないと、体を預けることも、預けられることも難しいといえるでしょう。2匹の仲むつまじい様子を見ていると、心が安らぎますね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月24日便が硬くコロコロしていたり、便が出にくい人は、食事や日々の生活スタイルを見直すべきなのかもしれません。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が誰でもすぐできる対策を教えてくれます!便の状態は、生活スタイルの通信簿【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 200便がコロコロしたり、すごく力まないと出てこないような硬い便になっていることはないでしょうか。便の状態は、私たちの日ごろの生活スタイルの通信簿のようなもの。硬くて出にくいということは、食物繊維や水分摂取量が少なかったり、糖質や脂質の量が多すぎたり、日ごろの姿勢が悪く内臓を支えるインナーマッスルが衰えてしまっている状態かもしれません。便秘気味という女性は多いと思いますがが、腸の状態は美容・免疫・メンタルすべてにかかわるものです。即効性のある便秘薬に頼ってばかりではなく、自分の生活スタイルを見直してほしいというカラダから合図であることを忘れないようにしましょう。とくに、乾燥しやすく、寒くて動かなくなりやすい今の時期、便秘で悩む人は増えてしまうと思います。そこで、今週は便が硬くて困っている人のための食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、便が硬くて困っている人のための食薬習慣バレンタインデーは過ぎましたが、いただき物や自分へのご褒美として購入したチョコレートを少しずつ消費している人も多いのではないでしょうか。チョコレートも高カカオのものであれば、カカオポリフェノールやカカオプロテインで抗酸化や腸活になりますが、カカオの含有量が少なかったり、砂糖がたっぷり含まれていたりすると、カラダに良いものとは言い難くなります。甘いものは食べ癖を作ってしまい、おやつの量が増えてしまう傾向があります。そして、甘い食べ物は、腸内で悪玉菌の餌となり腸内環境を乱してしまうこともあります。さらに、甘いものを食べすぎた結果、日ごろの食事が減ってしまい、トータルの食物繊維の摂取量が減ってくると便が硬くなったり、黒くなったり、粘り気が強くなってきます。肌荒れを起こしてしまう人も多いでしょう。漢方では、便秘気味で、肌荒れや過食気味になる状態を『湿熱』がたまっている状態と考えます。また、便が硬い状態を『陰』が不足していると表現します。そこで、今週は『湿熱』を取り除き、『陰』を補う食薬習慣を紹介します。今週食べるとよい食薬は、【白菜の胡麻和え】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:白菜の胡麻和え】レシピはこちらです。胡麻は思いっきりたくさん使いましょう。<材料>白菜1/8(一口大に切る)すり胡麻大さじ4醤油大さじ1オリゴ糖大さじ1<作り方>材料をポリ袋に入れて和えたら完成。【白菜】白菜は、食物繊維が多く腸を整えることに役立ち、カリウムも多いため水分代謝を整えることを助け、『湿熱除去』ができます。また、芯や中心部付近にグルタミン酸やイソチオシアネートなど旨味や抗酸化物質、カリウムなどのミネラルが多く含まれています。外側に向けては、ビタミンCやβカロテンが多く『補陰』に役立ちます。食べ方としては、中心部には生長点があり、周りから養分を吸い取るため、中心部から先に食べていくのがベター。白菜は部位で栄養分布が異なるので、白菜の良さを得るためには丸ごと食べるようにしましょう。【胡麻】胡麻は、半分が油分でできているため腸を潤し『補陰』するために役立ちます。漢方では、タネは総じて潤腸通便を助けるとされています。また、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、セレンなどのミネラル、ビタミンB群、食物繊維、抗酸化作用の高いゴマリグナン、ビタミンEなども含まれているスーパーフードです。また、胡麻の殻は硬いため、すり胡麻を選ぶと栄養の吸収が高まります。便秘がちになると下腹部が出る、お腹が張ってつらい、痔になりやすいなどの直接的なデメリットもありますが、毒素が腸から全身をめぐることで、肝臓や肌にダメージを与えたり、精神状態が不安定になってしまったり、免疫が低下しやすくなったりしてしまいます。慢性的な便秘を感じている人は、その状態に慣れてしまわずに改善点を探していきましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…経験則により構築されている『歴史ある漢方医学』と近年急成長している分子栄養学や腸の考え方、生命科学などの『最先端の予防医療』を融合することで、より理論的で具体的な食の提案ができるようにしたものです。東洋医学と西洋医学の良いとこどりをしています。また、漢方医学では、人は自然界の一部として存在し周囲と柔軟にバランスをとることで、よい状態を維持できるという『生体観念』という考え方を根幹としています。そのため、『食薬』では、日照時間、気候、土壌(LPS、ファイトケミカル)、微生物(口腔内細菌や腸内細菌)などの環境変化と連動して体調変化もするものと考えています。季節の移り変わり、日々の気候の変化、腸内細菌の変化などとの関係にも注目し、1年を通して季節や体調にに合わせ食薬を選び習慣として取り入れることで体調のコントロールをしていきます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©aki-sugimoto/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages文・大久保愛
2023年02月17日寝ても疲れが取れなかったり、夜中までスマホをいじってしまう人は睡眠の質が低下しているかもしれません。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、快眠につながる簡単な方法を教えてくれます!夜、きちんと眠れていますか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 199みなさん、爽やかな朝を迎えることができていますか?睡眠によってカラダを休めていたはずなのに、カラダが重くスローペースでしか動けないような疲労感を感じていたり、カラダが硬直し寝返りを打たずに寝てしまい肩こりを強く感じてしまう人もいらっしゃいます。さらには、日中すごく疲れていて大事な時に眠くなるのに、夜遅くなるにつれてだんだんと元気になり、寝る時間には目がさえてしまう人もいるようです。その結果、夜食を食べたり、夜中にスマホを見ながらゴロゴロして過ごしてしまうことで夜型が定着し、翌日にはさらに疲労感が増していくという、つらい循環に陥ってしまうこともあります。そんなときには、日々のストレスにより副腎がダメージを受けていたり、体内時計が乱れてしまっていることが考えられます。この悪循環から、良い睡眠を取り戻すためには苦戦してしまうことでしょう。そこで、今週は夜に目がさえてしまい睡眠の質が低下している人のための食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、夜に目がさえてしまう人のための食薬習慣立春をむかえ、今年も1か月が過ぎました。時が過ぎるのは早いもので、やるべきことがなかなか進まず、イライラしたり、プレッシャーを感じたり、怒りっぽくなったり、気分が急に落ち込んだりとストレスが蓄積してきてはいないでしょうか。そんな状況では、あっという間に年度末がやってきて、そうこうしているうちに4月へと時は過ぎてしまうことだと思います。ですが、今の瞬間を常に大切にして丁寧に過ごすことができたとしたら、忙しい毎日にも充実感を感じることができることでしょう。そためには、睡眠の質を向上し、その日のうちに脳とカラダの疲れをリセットすることが必要だと考えられます。この睡眠の質が低下している状態を漢方医学では、睡眠に関わる神経伝達物質やホルモンの材料となる『血』の不足だったり、ストレス過多による交感神経の過緊張である『気』の滞りがあると考えます。そこで、今週は『血』を補い、『気』の巡りを改善する食薬を紹介します。今週食べるとよい食薬は、【牡蠣と大葉の炊き込みご飯】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:牡蠣と大葉の炊き込みご飯】レシピはこちらです。<材料>Aお米2合牡蠣100g生姜2片醤油大さじ2酒・みりん各大さじ1水適量B大葉6枚<作り方>Aを炊飯器に入れ、炊いて、Bの刻んだ大葉をまぜて完成。【牡蠣】亜鉛・マグネシウム・鉄などのミネラル、ビタミンB群、必須アミノ酸などとにかく心とカラダを元気にする栄養が豊富です。食材の中でもトップレベルでバランスの取れた、栄養価の高い食材ということができると思います。ストレスが多く交感神経の過緊張がおきていたり、ストレスに関わるホルモンが分泌される副腎の疲れているときに『血』を補い心を穏やかにしてくれます。【大葉】ストレスや緊張したときに無意識にカラダに力が入り、うまくリラックスできないことがあります。そんなときに、カラダを緩ませて『気』の巡りを改善してくれるのが大葉のような香り高い食材です。また、強い抗菌作用ももつため風邪を引きそうなときにもおすすめです。睡眠の質が低下しているときには、夜のタイミングだけ悩むのではなく、日中の栄養管理やお風呂やストレッチ、運動などの習慣の見直しが大事です。睡眠の質は、日中の行動の通信簿のようなものです。そのため、睡眠の質が悪い人は日中の行動に改善できる点がたくさん存在していることが考えられます。その原因一つとして栄養の偏りに心当たりがあるとしたら、ぜひ炊飯器に今週の食薬を詰め込んで、美味しく体調管理をしてみてくださいね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…経験則により構築されている『歴史ある漢方医学』と近年急成長している分子栄養学や腸の考え方、生命科学などの『最先端の予防医療』を融合することで、より理論的で具体的な食の提案ができるようにしたものです。東洋医学と西洋医学の良いとこどりをしています。また、漢方医学では、人は自然界の一部として存在し周囲と柔軟にバランスをとることで、よい状態を維持できるという『生体観念』という考え方を根幹としています。そのため、『食薬』では、日照時間、気候、土壌(LPS、ファイトケミカル)、微生物(口腔内細菌や腸内細菌)などの環境変化と連動して体調変化もするものと考えています。季節の移り変わり、日々の気候の変化、腸内細菌の変化などとの関係にも注目し、1年を通して季節や体調にに合わせ食薬を選び習慣として取り入れることで体調のコントロールをしていきます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©alpacako/Gettyimages©ShotPrime/Gettyimages文・ 大久保愛
2023年02月09日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、寒い冬の今、食欲が止まらなかったり、午前中は眠く夜は目が冴えてしまったりと、心身のコントロールをうまくできない人が増えているそう。愛先生が今すぐできる対策を教えてくれます!今の時期、食欲が止まらないのはなぜ?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 198突然ですが最近、おやつの量が増えている、コーヒーがないとやる気がでない、晩酌や寝酒の回数や量が増えてしまったなど、食に対する欲求が止まらなくなってきたということはないでしょうか。日々、慌ただしく過ごす現代人にとっては、ほっと一息つく時間として、おやつやコーヒー、お酒は欲するタイミングが増えてしまうのも仕方ないことかもしれません。ですが、今の時期、気候的にも食欲が止まらない原因はほかにも秘めています。暦の上では春といわれる立春をむかえますが、「春」とは裏腹に一年でもっとも寒い時期ともいわれています。大雪になったり、急に冷え込んだりとまだまだ心地よい環境とはかけ離れていますよね。そんなとき、私たちは精神的ではなく肉体的にストレスを感じることになり、自律神経や副腎などに負担がかかってくることがあります。その結果、食欲が亢進してしまうことがあります。ということで、今週は食欲が止まらないときの食薬習慣について紹介して行きたいと思います。今週は、ストレスによる食べすぎ対策となる食薬習慣仕事や家事をしていて、集中できない時間が増えていないでしょうか?そのたびに、クッキーやコーヒーなどで気合をいれているうちに甘いものやコーヒーがやめられなくなったり、ストレス解消に晩酌や寝酒をするようになって飲酒の習慣がついてしまったりしてはいませんか。お砂糖や小麦粉、カフェイン、アルコールなどは、徐々に量が増え、癖になりやすいものです。そして、日ごろのストレスに加え、寒さや気圧の変化によるカラダへのストレスが加わることで、自律神経を乱したり、ストレスに対抗するコルチゾールというホルモンが副腎から分泌され、心身ともにコントロールが難しくなってしまうこともあります。その結果、妙に甘いものやカフェインが欲しくなったり、集中力が低下したり、すぐに疲れてしまったり、夕方になるにつれて目が冴えて眠れなくなる、PMSや生理痛が悪化してしまうこともあるのです。そして、その生活がループしてしまう可能性もあります。また、睡眠時間が短くなると食欲が増大するようにホルモンの分泌が調整されてしまうので、より過食ぎみになってしまいます。これらの状況を漢方では、『湿熱』がたまっている、栄養バランスが悪く『血』が不足し精神的に安定しづらい状況と考えます。ということで、今週食べるとよい食薬は、『湿熱』を取り除き『血』を補う【鶏ひき肉ともやしの玉子とじ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:鶏ひき肉ともやしの玉子とじ】レシピはこちらです。<材料>もやし1袋ニンニクの芽1袋鶏ひき肉150g溶き玉子2個みりん・醤油各小さじ2<作り方>もやし、ニンニクの芽、鶏ひき肉を炒め、溶き玉子にみりんと醤油を混ぜたものを加え、火が通ったら完成。【もやし】気兼ねなくたっぷり食べることができ、シャキシャキとした歯ごたえがあるため食べ応えもあり早食いも防ぐことができるので満腹感を感じさせてくれます。もちろん、食物繊維も含むため腸活にも役立ちます。コントロールしがたい食欲を感じさせる『湿熱』の除去に役立ちます。【鶏ひき肉】食欲のコントロールに働くセロトニンなど神経伝達物質の材料となる鉄、ビタミンB群、アミノ酸などを含み『血』を補うために役立ちます。そのほかにも脳の疲労をやわらげるイミダゾールジペプチドも含まれています。食欲が止められないときには、しっかりと食べていても栄養バランスが悪かったり、きちんと食事が消化吸収できていなかったり、不摂生やストレスによって無駄にビタミンB群やミネラルが消耗されていることなどもあります。そんなときには、比較的消化の負担が少ないミンチにしたお肉や玉子などをかさまし食材の代表もやしと一緒に食べることで満足感を得るようにして取り入れるのがおすすめです。不摂生なループから抜け出すことは簡単ではありませんが、少しずつ改善を目指していきましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…経験則により構築されている『歴史ある漢方医学』と近年急成長している分子栄養学や腸の考え方、生命科学などの『最先端の予防医療』を融合することで、より理論的で具体的な食の提案ができるようにしたものです。東洋医学と西洋医学の良いとこどりをしています。また、漢方医学では、人は自然界の一部として存在し周囲と柔軟にバランスをとることで、よい状態を維持できるという『生体観念』という考え方を根幹としています。そのため、『食薬』では、日照時間、気候、土壌(LPS、ファイトケミカル)、微生物(口腔内細菌や腸内細菌)などの環境変化と連動して体調変化もするものと考えています。季節の移り変わり、日々の気候の変化、腸内細菌の変化などとの関係にも注目し、1年を通して季節や体調にに合わせ食薬を選び習慣として取り入れることで体調のコントロールをしていきます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Mono/Gettyimages©Milan Markovic/Gettyimages文・大久保愛
2023年02月03日強い寒気により寒さが一段と厳しくなっています。暖房や厚着、カイロなど外からの保温はもちろん必須ですが、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、それでも冷えを感じる人は、代謝が低く、体内で熱をうまく作り出せないのだそう。そこで愛先生が、今すぐできる寒さ対策を教えてくれます!冷えは、さまざまな不快症状を引き起こします【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 197今週は、10年に一度レベルともいわれる強烈な寒波がやってきましたね。雪が降る地域も多かったようで、その様子は窓から眺めている分には白銀の世界が美しく感じられますが、扉を開けた瞬間に急激な寒さと交通麻痺の影響などが体調や日常生活に影響してきますよね。冷えるとカラダに力が入りやすくなり、肩や首のこりを強く感じたり、手先や足先がしもやけになったり、下半身のむくみが悪化したり、寝つきが悪かったり、朝方起きてしまったりと睡眠の質が低下したりと、ちょっとした不快症状が増えてしまうことがあります。ただ、暖房や厚着、カイロなどに頼ることに加え、栄養バランスを気にかけることで、外部からの保温だけではなくエネルギーを効率よく作り出しカラダの中からも温まる食薬を取り入れることも大切です。ということで、今週は10年に1度レベルの寒さに対抗する食薬習慣を紹介したいと思います。今週は、温活対策となる食薬習慣最近、寒さから肩こりや頭痛、腰痛がつらい、お腹痛くなる、生理痛がひどくなった、夜中にトイレに何度も起きる、むくみがひどくなったということはないでしょうか。これらは冷えに付随する症状ですが、これだけ寒いと『温活』しないと!と考えはじめることもあると思います。みなさん、『温活』と聞くとどんなことを想像しますか?腹巻、レッグウォーマー、白湯、カイロを貼る、ショウガや唐辛子を使った料理などでしょうか。どれも冷えの緩和につながりますが、自ら熱を作り出すことを促すためにはちょっと弱いかもしれません。そんなときに漢方では『脾腎陽』を補い対策をとります。イメージとして『気』を補うだけでは、暖房やカイロや厚着に頼っている状態。『脾腎陽』を補うことは、エネルギーを作り出す仕組みから改善していくことを表します。そのため、根本的に冷え体質を改善していきたいときには、『脾腎』の働きを支えることが大切です。ということで、今週食べるとよい食薬は、エネルギーを作り出すミトコンドリアの働きを助けてくれる【アサリとホタテの海鮮鍋】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:アサリとホタテの海鮮鍋】レシピはこちらです。<材料>ベビーほたて80gあさり100g昆布3㎝水500mlもやし1袋椎茸4つ醤油・みりん各大さじ1ネギおこのみで<作り方>材料をお鍋にいれてコトコト煮込むだけ。野菜や魚介、肉などお好みで加えてください。【ホタテ】『気』を補うタウリンを含み、低脂質であるため胃が弱い『脾気虚』のタイプの人にとってもおすすめ食薬。エネルギーを作り出すミトコンドリアの栄養となる鉄やビタミンB群、マグネシウムを含み『腎陽』を補うためにも役立ちます。さらに、脳疲労の改善に役立つプラズマローゲンも含むため集中力の低下を感じる人にもおすすめです。【アサリ】貝類は共通して、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラル、タウリン、ビタミンB群が豊富です。さらに旨味も強いので、顆粒出汁いらずの天然出汁で十分美味しく仕上がります。『補気血』『気滞血瘀』『補腎』の働きが期待できます。寒い時には、カラダを暖める空調や洋服、入浴、腹巻、カイロ、スープなどを取り入れることは自然なことだと思います。それでも、寒さを凌ぐことができない人は、代謝を向上し熱を作り出すために必要な栄養素を補ってあげましょう。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…経験則により構築されている『歴史ある漢方医学』と、近年急成長している分子栄養学や腸の考え方、生命科学などの『最先端の予防医療』を融合することで、より理論的で具体的な食の提案ができるようにしたものです。東洋医学と西洋医学の良いとこどりをしています。また、漢方医学では、人は自然界の一部として存在し周囲と柔軟にバランスをとることで、よい状態を維持できるという『生体観念』という考え方を根幹としています。そのため、『食薬』では、日照時間、気候、土壌(LPS、ファイトケミカル)、微生物(口腔内細菌や腸内細菌)などの環境変化と連動して体調変化もするものと考えています。季節の移り変わり、日々の気候の変化、腸内細菌の変化などとの関係にも注目し、1年を通して季節や体調にに合わせ食薬を選び習慣として取り入れることで体調のコントロールをしていきます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Yukarina/Gettyimages©Tara Moore/Gettyimages文・大久保愛
2023年01月26日おならは臭いもの、お腹が張るときはあるけどあまり気にしない、そう捉えている人は多いかもしれません。ですが、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によるとそういった不調は、自律神経の乱れや腸内環境が悪いことのサインなのだそう。愛先生が、すぐできる対策を教えてくれます!お腹の調子は、過去の自分の食習慣や行動の結果です【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 196最近、おならがよく出る、お腹が張る、おならが強烈にクサイなどでお困りの人はいないでしょうか。「なんでだろう?」と考えてもその瞬間が過ぎてしまえば、そんな悩みもすぐに忘れてしまうことでしょう。でも、本当はその「なんでだろう?」は忘れないでほしいのです。私たちの食習慣の結果が、分泌物や排泄物などとなって現れるケースが多いからです。おならがクサイ、お腹が張って苦しいなどの結果は、自分の過去の行動が原因となっています。明らかな不調として表面化する前におならの状態を元に戻していくように食事を変化させていきましょう。とくに寒さを感じるときには、すぐにエネルギーとなる甘いものやカロリーの高い揚げ物やクリーム系の食べ物を食べたくなりがちです。こういった食材は、腸にダメージを与えてしまいます。ということで、今週は食の見直しとおなら対策をするための食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、おなら対策となる食薬習慣寒い日はぬくぬくと布団にくるまったり、暖かい部屋でゴロゴロしているのが幸せですよね。暖かい時期と比べると冬は外に出るのが面倒になり、動画や漫画などを見ながら、お菓子を食べてご褒美タイムを過ごす頻度が増えている人も多いのではないでしょうか。このような生活を続けていると増えてしまうのが、お腹の張り、おなら、おならの強烈なニオイです。漢方医学では、体質を判断するときに、便、おなら、舌苔、痰、鼻水、汗など分泌物や排泄物の状態を確認することでカラダの状態を紐解くことがあります。ということで、おならの状態はカラダの状態を知らせてくれるありがたい指標と考えることもできます。漢方では、クサイおならが増えているときに『湿熱』が生じていると考えます。そして、ストレスや気候の変化などにより自律神経が乱れてお腹がパンパンになっているときを『気滞』と考えます。そこで、悪玉菌が増えてしまっている腸から『湿熱』を取り除き、腸の動きをサポートして『気』の巡りを改善する食薬をとっていきます。食べるとよい食薬は、【エノキのステーキ山椒風味】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:エノキの石づきステーキ山椒風味】レシピはこちらです。<材料>エノキの石づき1つオリーブオイル大さじ1塩・山椒適量※「エノキの石づき」は一番下のおがくずがついたところを1センチ程度を切り落とした、茎が固まっている部分のこと。<作り方>エノキに塩と山椒を振り、両面をオリーブオイルで焼いて、味を整えたら完成。【えのき】水溶性の食物繊維の一種βグルカンを含み腸内環境を整え『湿熱』の除去に働きます。また、ビタミンDも含むため腸壁を強化したり、免疫を強化する働きもあります。さらに、リラックス作用があり『気』の巡りを改善するGABAも含んでいるので、おならが気になるときにはおすすめな食材です。【山椒】サンショオールをはじめとした香り成分が、胃腸の働きをサポートしてくれます。とくに腸にたまったガスをとりのぞく『理気』作用が期待できます。放置していると腸内環境が悪化して、免疫が低下し風邪をひきやすくなったり、例年より花粉症などのアレルギー症状が悪化したり、肌トラブルが悪化してしまう可能性もあります。腸は、元気な心と体にとって大切な存在です。腸の悩みは早めに解決していくようにしましょう。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Aleksei Morozov/Gettyimages©Maskot/Gettyimages文・大久保愛
2023年01月20日小学生の娘さんを育てている、真楠ヨウ(@yomakusu)さん。娘さんから課外授業があった日の出来事を聞き、驚いたことがあったそうです。その日、みんなでお弁当を食べる前に、先生から生徒たちにこのような指示がありました。「1人でお弁当を食べる人がいないようにね」普段、教室で席について給食を食べる時と違い、課外授業での昼食は、友人同士で自由に集まってご飯を食べます。そのため先生は、うまく輪に入れず1人でご飯を食べる子が出ることを心配し、生徒たちに周囲に気を配るようお願いしたのでしょう。その指示をしっかりと聞いて理解した、娘さん。1人ぼっちでいる人を発見し、早速、自分たちのグループに誘ってあげたそうです。その人物は、なんと…。※写真はイメージ校長先生でした!娘さんと友人たちは、校長先生とともにお昼の時間を楽しく過ごしたようです。むっすめ、学校の課外授業で弁当の時間に「一人でお弁当食べる人がいないようにね」と言われた結果、一人でお弁当を食べていた校長先生を誘って一緒に食べたらしい。その発想はなかったな— 真楠ヨウ (@yomakusu) January 17, 2023 校長先生にとって、この日の出来事は大切な思い出になったことでしょう。この投稿には、5万件以上の『いいね』が寄せられ、娘さんの行動に対し、さまざまな声が上がりました。・校長先生、とっても嬉しかっただろうな。担任の先生も、校長先生が誘われているのを見て誇らしい気持ちになったと思う!・私が校長先生だったら、嬉しくて泣いちゃうね。・なんとほほ笑ましい…。娘さん、周囲に気を配れる優しい子ですね。素晴らしい。・温かいエピソード…。みんな、この娘さんのような優しさを持って生きよう!娘さんのまっすぐで優しい心遣いを見習いたいものですね![文・構成/grape編集部]
2023年01月20日中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、これからの時期は、気温差が激しくなることから自律神経の乱れや血流低下が生じやすくなり、めまいや耳鳴り、だるさに悩む人が増えるのだそう。そこで愛先生が、自律神経を整え、血流を改善する簡単な方法を教えてくれます!最近、めまいや耳鳴り、だるさに悩んでいませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 195正月モードからようやくいつものリズムに戻ってきた頃でしょうか。集中力を取り戻し、テキパキと動いていきたいですよね。そんな中、1月の気候は寒くなったり、暖かくなったりとちょっと不安定です。ですが、これはまだ始まりです。2月、3月と気圧や気温の変化は今以上に大きくなっていくことが例年の傾向です。これによって起こるのが自律神経の乱れや血流の低下。外を歩いていて耳が冷たいなと感じることはないでしょうか。耳周辺には体温調節を行う血管であるAVA(動静脈吻合血管)や心を落ち着かせる神経が密集しています。そのため、今の時期の気候の変化が、自律神経を乱し、私たちのやる気を邪魔してしまう耳鳴りやめまい、だるさを引き起こしてしまうことがあります。ということで、今週は気候の変化に負けないように自律神経を整える食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、耳鳴り・めまいなど自律神経の乱れ対策となる食薬習慣最近、耳鳴りやめまいで悩む人の声をよく耳にします。毎年、寒い時期になると耳鳴りが増加していく傾向があります。まずは、首の太い血管を温めるマフラーや耳を覆う帽子などで防寒対策、冷えたカラダを温める入浴も忘れないようにしましょうね。また、日照時間が短いことも自律神経の乱れに関係するので、毎朝しっかりと朝日をあびるように心がけ、生活リズムを正していきたいですね。そして、イライラしたり不安になったり、夜更かしをしてスマホをみることも自律神経を乱すので、調子の悪い人は、のんびりしながらリハビリのように正月から日常に戻していくことがベター。また、漢方医学では、冬の耳鳴りは冷えによる『腎陽虚』、自律神経の乱れや血流の低下による『気滞血瘀』などと考えます。そこで、体を温め血流を促し、ストレスにも強くなるように『腎』をサポートしつつ『気や血』の巡りを解消していく食薬をとっていきます。食べるとよい食薬は、【シシャモの南蛮漬け】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:シシャモの南蛮漬け】レシピはこちらです。<材料>タマネギ1/2個(スライス)人参1/3個(千切り)シシャモ5尾お酢大さじ4みりん大さじ1塩お好みで<作り方>シシャモ以外の材料をポリ袋にいれ放置(A)。シシャモを両面焼いたら、Aにシシャモを加えつかるようにした状態で1時間くらいおいたら完成。【シシャモ】シシャモは、骨や頭、内臓まで丸ごと食べることのできるお魚で、『腎』の働きを支えるために役立つ食材です。冬に不足しがちなビタミンDやセロトニンの材料となる鉄やアミノ酸、ビタミンB群なども豊富です。さらに、集中力や記憶力もサポートするオメガ3脂肪酸も含んでいます。【玉ねぎ】『気滞血瘀』を解消するために役立つ食材です。血流を促したり、抗酸化作用や血糖値の上昇を抑えたりする働きもあるため、冬の不快症状やお正月太りなどの解消にも役立ちます。ツーンとする香りのもとアリシンは、シシャモのビタミンBの吸収をサポートしたり、代謝を助け疲労回復を促したり、感染症対策もできます。シシャモは塩味が強いので、塩や醤油などの味付けが不要な便利な食材です。酸味と相性がよく、生臭さも消してくれます。新年早々に不調を感じる人は、少なくはありません。無理やりやる気を振り絞らずに、生活スタイルや食事の見直しを行うことで、カラダの中から改善して根性論ではなく円滑にすごせるようにしていきましょう。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©MADUAart/Gettyimages©BartekSzewczyk/Gettyimages文・大久保愛
2023年01月13日投稿者さんが働く幼稚園には、友人の娘さんが通っています。遠足でなかなかお弁当を食べられない友人の娘さんに対し、主任の先生が衝撃的なことを言い……。今回は、実際に募集した「お弁当トラブルエピソード」をご紹介します。かわいいキャラ弁を……私が働いている幼稚園のお話です。働いているのが地元ということもあり、友達の娘が通っています。私の友達の娘が実際に先生に言われたエピソードです。遠足の日に、ママがかわいいプリンセスのキャラ弁を作ってくれたそうです。お弁当を食べる時間になっても、かわいくてなかなか食べられなかったそう。元々小食なのと、もったいなくて食べるのにかなり時間がかかったそうで……。すると総括主任の先生に「キャラ弁なんて作ってもらうから」と言われたそうです。小食な娘のお弁当をすごく工夫している友人だったので、その言い方はひどすぎるなと思いました。(35歳/保育士)先生の一言に衝撃……なかなかキャラ弁を食べられなかった友人の娘さんに対して、主任の先生が衝撃的なことを言って驚いたという体験談。皆さんはこのエピソード、どう感じましたか?※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年01月12日「家庭料理は、ご飯を炊いて、具だくさんの汁ものを作れば十分」という、『一汁一菜』の食事スタイルを提唱している、料理研究家の土井善晴先生。Twitter上でたびたび公開される味噌汁の写真が話題を呼んでおり、多くの人が柔軟な料理の発想に驚かされてきました。2023年1月9日に投稿されたのは、『正月明け』を感じさせる1枚。土井先生が食べた味噌汁の中に入っていた、具材は…。ひと椀に守られた自由お味噌汁有限の無限を幸いと知る pic.twitter.com/AbebE5PUnS — 土井善晴 (@doiyoshiharu) January 9, 2023 卵焼きとあんこの餅が入った、味噌汁!意外な組み合わせですが、味噌あんもあるので、甘さとしょっぱさが絶妙なバランスで共存し、おいしいはずです!正月に、あんこと餅の汁粉を食べる人は多くいるでしょう。材料が余った時、どう消費するかと迷いがちですが、これなら手軽に食べられそうですね。投稿には「昔おばあちゃんがお餅の味噌汁を作ってくれたのを思い出した。懐かしい」「お味噌汁の世界は、深くて楽しい」「おいしそう!意外だけどこれもアリですね。真似してみます」などのコメントが多数寄せられていました。味噌汁の具材の組み合わせは、無限。土井先生の自由な試みから、和食の面白さを改めて気付かされます。[文・構成/grape編集部]
2023年01月11日寝正月で過ごしていた人にとって、休み明けは心身がキツくて当然かもしれません。そこで中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、正月ボケを軽減し、気力アップにつながる方法を教えてくれます!正月ボケでカラダがだるさを感じていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 194今年もそろそろ世の中が動き始めますね。長期休暇でやる気は十分チャージできたでしょうか?2023年も実りある充実した一年にしたいなと考えながら横になってしまうという、気持ちに行動が伴わないということはないでしょうか。とはいえ、年末年始の休みをゴロゴロ、ヌクヌクとリラックスしながらゆっくりしていた日々から急にテキパキと動き出すのは酷なことですよね。そこで、今週は新年を清々しく過ごし、今年の目標に向かって真っすぐ行動し始めることができるように後押ししてくれる食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、正月ボケを軽減し、気力アップにつながる食薬習慣久々にのんびりできた人も多いのではないでしょうか。両親や親せき、地元の友人などと久しぶりに会ったり、美味しいものを食べたりとリフレッシュできたことだと思います。ただ、急に日常に戻り、一年の初めだからとやる気100%で走り始めるにはちょっと無理がありますよね。お正月にだるくなるのも冬の風物詩の一つではないでしょうか。ですが、それなりにだるくなったりやる気がなくなったりする理由はあります。一日の歩数は1万歩なんてほど遠く、夜更かししてしまい、朝はゆっくり起きて、起きている時間は横になっているか食べているかという生活スタイルになってしまうことも多いのではないでしょうか。もしそうだとしたら、人間のカラダとしてだるくなってしまうのは仕方のないことかもしれません。また、年末からの食べ続けで胃腸や肝臓が疲れてしまっていることもありますよね。多くの人が、一年の始まりだから全速力で突っ走ろう!なんて次元には至ることはできないと思います。漢方では、この動かず、偏食して、夜更かしして疲れやすくなっている状態を『腎陽虚』と考えます。睡眠のリズムが乱れたり、日光に当たらない日々は『腎』の働きを低下させ、動かず偏食しているとカラダのエネルギーである『陽』が不足すると考えます。そこで、今週は気力アップのために『腎陽』を食薬で補っていきましょう。食べるとよい食薬は、【カレー風味の鱈のムニエル】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食薬:カレー風味の鱈のムニエル】作り方は簡単です。鱈に塩、胡椒とカレーパウダーと、おからパウダーか高野豆腐を擦りおろした粉などをまぶして、両面を焼いてレモン汁を絞ったら完成です。【鱈】冬に不足しがちなビタミンDが豊富で、免疫や骨密度の低下の予防に役立つため『腎』の働きを助けてくれます。また、『陽』を補うタウリンやビタミンB群、タンパク質なども豊富なので、正月のだるさを優しくサポートしてくれます。【カレーパウダー】複数のスパイスの複合体であるカレーパウダーは、血流を促しカラダを温めたり、消化の働きを高めたり、やる気アップを手伝ったりと冬に必要とする効能を兼ねそろえている『陽』を補う食材です。保存食が多いこの時期はカレーパウダーで味変させると味覚的にも体調的にもプラスになりますね。一年の始まりは、できるだけ元気に明るく前向きな姿勢ですごしていきたいですよね。心とカラダのオンオフがしっかり切り替わらずに困っている人は、気合だけでどうにかしようとはせずにカラダの中から整える努力をしてみましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©emma/Gettyimages©Ridofranz/Gettyimages文・大久保愛
2023年01月07日疲労がどっと出やすくなる頃です。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、心とカラダに元気をチャージする簡単な方法を教えてくれます!最近、特に疲れていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 193仕事納めも近づき今年もゴールが見えてきましたね。ただ、ほっとするのも束の間に年越し準備や帰省の準備なども忙しくなります。息をつく間もないのが師走ですね。そろそろ、今月だけではなく1年の疲れがどっと出始めている人も多いのではないでしょうか。皆さま、今年一年も本当にお疲れさまでした。自分にエールを送りたくなりますよね。今年の残り時間は、そんな頑張った心とカラダの疲れをリセットして、気持ちよく新年を迎える準備をする時間にもしていきたいですね。ということで、今週は心とカラダに元気をチャージする食薬習慣を紹介していきます。今週は、心とカラダに元気をチャージする食薬習慣朝起きると寒い、眠い、だるいの3拍子が揃い始める時期だと思います。ただ、今年もまだまだ忙しい人が多いのではないでしょうか。毎日に疲れてしまい、朝は起きられなくて朝食を抜いたり、昼はぱっと食べられるもので済ませたり、夕飯は遅い時間になってしまったりと食事の内容とリズムが崩れてしまいやすいですよね。栄養のバランスが乱れ気力が低下してしまうことが考えられます。さらに、寒さからカラダを動かす習慣が減ってしまうことで基礎代謝の低下につながってしまったり、寝る時間が遅くなってしまうことでカラダの修復が思うようにできていなかったり、ストレスが積み重なることで自律神経が乱れてしまったりと、心とカラダの疲れを感じさせる原因が地道に蓄積していきます。漢方では、心もカラダも疲れやすい状態を『気血両虚』とよびます。私たちの心とカラダを元気にするためには、食事・睡眠・運動が必須であることは皆さんご存じだと思います。ですが、すべてを正すことは難しいですよね。その中でも、食事の内容は比較的コントロールしやすいのではないでしょうか。ということで、今週は『気・血』を補い心とカラダに元気をチャージする食薬を紹介していきます。食べるとよい食薬は、【長いもの豚バラまき】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:長いもの豚バラ巻き】作り方は簡単です。皮ごと細く切った長いもに豚バラを巻いていきます。フライパンでニンニクと鷹の爪と一緒に全面焼いて、みりん・醤油を全体に絡めたら完成です。【長いも】心身ともに疲れるといくら寝てもだるい、ホルモンバランスが乱れる、やる気がでないなどの深い症状を感じることはないでしょうか。長いもには、心身ともに疲れているときに疲弊している副腎を支えるジオスゲニンという成分が含まれています。また、消化を助けるジアスターゼも含まれているので、忘年会続きで疲れている胃腸にも最適です。【豚肉】心の元気には『血』が、カラダの元気には『気』が必要です。豚肉には、『気・血』の両方を補うタンパク質、ビタミンB群、ミネラルが豊富に含まれています。アリシンを含むニンニクやネギ、ニラなどのネギ類を組み合わせるとさらに効果的です。今年の仕事も疲れも今年のうちにリセットして、2023年を軽快にスタートできるようにしておきましょうね。それでは皆さま、心とカラダが健やかなよいお年をお迎えください。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Aleksei Morozov/Gettyimages©Catherine Delahaye/Gettyimages文・大久保 愛
2022年12月28日「私たちは毎日食べたものでできあがった、いわゆる“作品”です。よい作品を作るには、まずは“よい食べ物”が必要です」こう話すのは栄養学博士の白鳥早奈英さんだ。体にとって必要な栄養素は食材からとることができるが、栄養素が足りていないと、不足のサインが体に“症状”として出るという。「特に50歳を過ぎたら、そのサインはテキメンです。風邪をひきやすくなったり、胃腸の働きが弱くなったり、肌のハリやツヤが落ちて血色が悪くなったり、シワが目立つようになったり……。若いころは無理がきいたり、お化粧でごまかせても、50歳を過ぎると、そうはいきません」(白鳥さん・以下同)若いころはできていた寝だめや食いだめも、年齢とともにできなくなっている。さらに、この年代から免疫力が低下し始めるため、風邪をひきやすくなったり、冷えやすくなったり、倦怠感が抜けにくいなど、体調を崩しやすく、若いころに比べて回復も遅い。そうした“症状”をいち早く察知し、食事で補おうというのが今回の提案だ。この時季に起こりがちな「風邪系」「消化器系」「ストレス系」「冬の美容系」「婦人科系」の5項目から、さまざまな症状を改善する「おくすり食材」を白鳥さんに教えてもらった。気になる症状がある人は、その栄養素が不足しているという体のサインだそう。積極的にその食材や栄養素を含む食材をとるようにしよう。■冬の不快な症状に効く「おくすり食材」【風邪の症状】〈鼻水・鼻づまり〉おくすり食材:ブリ青魚は良質なタンパク質を多く含む。さらに、寒ブリは脂溶性の血行をよくするビタミンEを多く含んでいる。〈のどの痛み・声がれ〉おくすり食材:みょうがみょうがに含まれる辛味成分、ミョウガジアールには抗菌作用や解毒作用があり、のどの痛みを和らげる。〈咳〉おくすり食材:ブロッコリーコラーゲン合成に欠かせないビタミンCが豊富で、白血球を活性化させて免疫力を高め、咳を和らげる。〈頭痛〉おくすり食材:ミント/ナッツ類ミント:ミントに含まれるメントールには抗菌・解毒・鎮痛作用があるほか、自律神経に作用して頭痛を和らげる。ナッツ類:ナッツに含まれているマグネシウムとビタミンB2には血行を促進する働きがあり、頭痛の緩和にも効果がある。【内臓・消化器系の症状】〈口内炎〉おくすり食材:チーズ/カツオチーズ:チーズのビタミンB2は、タンパク質や脂質の代謝にかかわり、細胞の再生やエネルギーの代謝を促す。カツオ:水溶性ビタミンのビタミンB6は、体内でタンパク質が有効に使えるよう働き、皮膚や髪、歯の成長を促す。〈食欲が出ない〉おくすり食材:わさびシニグリンという辛味成分が、血行促進、食欲増進、利尿作用などに働き、食欲を活性化する。〈胃の疲れ〉おくすり食材:大根大根に含まれている消化酵素のジアスターゼが、食べ物の消化を促して胃腸の働きを助けてくれる。〈腸の不調〉おくすり食材:りんご不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれていて、腸のぜん動運動を盛んにし、胃腸の働きを助ける。〈二日酔い〉おくすり食材:梅干しクエン酸などの有機酸が多く含まれるため、肝臓のアルコールを分解するスピードを速める効果がある。【ストレス系の症状】〈目の疲れ〉おくすり食材:レーズンアントシアニンには強い抗酸化作用、さらに血流を促進して目の毛様体筋の緊張をほぐす効果・効能がある。〈首・肩こり〉おくすり食材:レモン/かぼちゃレモン:酸味成分であるクエン酸は、ブドウ糖の代謝に欠かせず、乳酸がたまるのを防ぎ、疲労回復に働く。かぼちゃ:脂溶性ビタミンのビタミンEが豊富で、抗酸化作用で活性酸素の害から体を守り、血行をよくする。〈イライラする〉おくすり食材:ライ麦水溶性ビタミンのビタミンB1は脳内の神経伝達物質を正常化するのに働き、精神の安定を助けてくれる。〈不眠〉おくすり食材:青魚安眠効果があるホルモン、メラトニンはトリプトファンから生成される。青魚はそのトリプトファンを多く含む。〈気分が沈む〉おくすり食材:セロリ独特の強い香りや精油成分であるアピインやセネリンには、ストレスによる精神不安を緩和する働きがある。〈体がだるい、疲れやすい〉おくすり食材:にんにく/アスパラガスにんにく:アリインをアリシンに変えるビタミンB1はエネルギーを生み出して疲労回復の効果を高める。抗菌作用も強い。アスパラガス:アミノ酸の一種であるアルギン酸が新陳代謝を活発にし、疲労回復やスタミナアップに効果をもたらす。【冬美容の症状】〈肌の乾燥〉おくすり食材:生芋こんにゃく生芋こんにゃくのタンパク質は肌、筋肉、内臓などを作るもとになる栄養素で、セラミドの生成をサポートする。〈目の下のクマ〉おくすり食材:アボカドアボカドに含まれるビタミンEには肌荒れの改善や細胞の新陳代謝を促す効果がある。美白効果も期待できる。〈脂肪がつく(太る)〉おくすり食材:冷やご飯冷蔵庫で4度以下で冷やご飯にすると、でんぷんがレジスタントスターチに変わり脂肪の吸収を妨げる働きをする。〈髪の毛のパサつき〉おくすり食材:牡蠣髪の毛を作ってくれる栄養素であるタンパク質と亜鉛、ビタミンB群が豊富。これらがすべてそろっている食材。〈爪が割れる〉おくすり食材:レバー丈夫な爪を作るケラチンの形成にビタミンAが不可欠。動物性食品のレバーに含まれるビタミンAからだと吸収が速い。【婦人科系の症状】〈ホルモンバランスの乱れ〉おくすり食材:山芋若返り効果の高い性ホルモンの材料となるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)を多く含む。安眠効果もある。〈冷え・血行不良〉おくすり食材:鶏むね肉代謝の過程でエネルギーを生み出して、体を継続的に温めてくれる良質なタンパク質が豊富に含まれている。〈むくみ〉おくすり食材:キウイフルーツ体内にたまった塩分が水分をためこむ結果、むくみが生じる。水分を排出する働きのあるカリウムが多い。■50代以降に積極的にとりたいたんぱく質寒さが厳しくなるこれからの季節は寒暖差による冷えや、ストレスからくる体調不良など、不調を招きやすい。こうしたトラブルにまず必須なのがタンパク質だと白鳥さんは言う。「中年期以降になると、ぜひ、しっかりとっていただきたいのが良質なタンパク質です。肉や魚、大豆食品は、筋肉や内臓、血管や皮膚など、私たちの体を維持する器官を作ってくれます。体温を維持したり、血流に関係する器官も、タンパク質によって作られているのです」しょうがやとうがらしなどの辛味成分は血流を促進するが、それは一時的なこと。「持続的にエネルギーを燃焼させるためには、タンパク質は不可欠。でも、タンパク質をとりながらさらに辛味成分をとるのであれば、より効果が期待できます」さらに、免疫力を上げたり、体の回復・修復をするのに取り入れたいのが、ブロッコリーやナッツ類、山芋、かぼちゃなど、ビタミン豊富な食材。「ビタミンはタンパク質や脂質など、多くの栄養素の代謝や吸収を高める働きがあり、血流を促進したり、肌にハリやうるおいをもたらしてくれます」ビタミンには水溶性と脂溶性があるが、どちらも必須だ。たとえば、これからの季節は風邪の症状が出やすくなるが、血流を促進してくれる寒ブリは、脂溶性のビタミンEを多く含み、鼻水や鼻づまりの改善にも働いてくれる。「肉、魚、卵にもビタミンは含まれていますが、緑黄色野菜には、ビタミンだけでなく、抗酸化作用があるポリフェノールも多く含まれているため、積極的にとってほしいですね」■季節の旬のものは吸収がよく高栄養価おくすり食材には、冬が旬の食材が多く入っているが、旬の野菜やフルーツは栄養価が高く、効率よく栄養素を吸収できるので、特におすすめなのだそう。「牡蠣、青魚は強くおすすめしますし、かぼちゃ、大根、りんご、キウイフルーツなどもいいですね」お酒の席も増えるこの季節は、顔や手足がぱんぱんにむくみがちになる。「むくみは血流の悪化により体内に老廃物がたまった状態になって起こります。カリウムの多いキウイフルーツは水分の排出を促す働きが高いのでおすすめです」ちょっとした体の異変や体調不良に気づいた時点で、必要な栄養素をきちんととると、回復も早くなるそう。ただ、基礎代謝が落ちてくる中年期以降は、食べる量を抑えよう。満腹になるまで食べていると食べすぎになってしまう。「若いころは消費できていたカロリーも、この年代から肥満につながりやすくなります。腹六~七分目くらいが適量でしょう」これから迎える寒い季節。食事は重要な体調管理のひとつだ。
2022年12月27日年末、やるべきことが山積みでストレス過多になっていませんか。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、ストレスに負けないカラダを作るための心身の整え方を教えてくれます!年末、ストレスが溜まっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 192今年の仕事ができる日も残りわずかになってきましたね。今年中に済ませておきたいことと、長期休暇中に備えておきたい仕事と、やることが山積みになってはいないでしょうか。残り時間はどんどんなくなり、優先順位をつけていくのも一苦労に感じられるかたも多いと思います。そんなときに、私たちが感じるのがストレス。あれもこれも中途半端で、明日やることもたくさんある…という状態では、何かに追われるような悪夢を見てしまったり、睡眠の質を低下させるようなこともあると思います。私たちは、忙しくなればなるほど、食事の内容や睡眠時間などをおろそかに考えてしまいがちですが、日中のパフォーマンスを上げて、仕事をすぐに処理するためにもカラダ作りが大切になります。そこで、今週は心とカラダを整えてストレスに負けないカラダを作るための食薬習慣を紹介していきたいと思います。今週は、ストレスがたまったとき食薬習慣毎日、あわただしく寝る直前までやるべきことに追われていると頭は夜中までフル回転し、睡眠の質が落ちてしまうこともあるのではないでしょうか。寝つきが悪くなったり、朝方目が覚めてしまったり、リアルな怖い夢を見てしまったりすることもあると思います。ただ、この怖い夢は日常のストレス耐性を上げるための予行練習だともいわれています。怖い夢を見た時には、カラダがストレスに対して負けないように準備してくれているものだと考えてみましょうね。また、ストレスが多い時には、カラダの基本として亜鉛や鉄などのミネラルやビタミンB群の補充と腸内環境を整えることが大切になります。これらの栄養が不足していてストレスに弱くなっている状態を『血虚』といいます。さらに、短期的なストレスに負けている状態を『気滞』といいます。これ関しては、香りが高いものを取り入れるとよいとされています。そこで、今週は突発的なストレスに備えて『気』の巡りを改善する食薬を紹介します。食べるとよい食薬は、【セリと塩昆布の混ぜごはん】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:セリと塩昆布の混ぜごはん】作り方は簡単です。炊いたごはんに、みじん切りにしたセリ、塩昆布、ジャコ、ゴマなどを混ぜるだけです。セリは生でも食べることのできる野菜です。セリの香りを楽しむことでリラックス効果を期待していきます。【セリ】セリは、漢方で『水芹』とよばれ、冬のトラブルに役立つ野菜とされています。オイゲノールやピラジンという成分が、『気』の巡りを改善したり、解毒や鎮静、血栓予防、肝機能強化などに役立ちます。【塩昆布】旨味が強い塩昆布は、心とカラダがバテてしまっているときにおすすめな調味料です。カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富であったり、腸壁を強化する食物繊維が含まれています。忙しいときには、食事に対する意識が下がってしまいがちですが、忙しくて効率を上げたいときほど栄養バランスを整えることの必要性も上がります。最近、食事を適当にしているなと感じる方は、最後の踏ん張りがきくカラダを作るためにも食薬を取り入れていきましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもがカラダに影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人のカラダも約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©wakashi1515/Gettyimages©fizkes/Gettyimages文・大久保愛
2022年12月21日