気が付けば時代はとっくに21世紀。ロボットと生活する日常が、現実世界にもひっそりとしかし確かに近づいて来ているのかもしれません。そんな近未来に備えてというわけではありませんが、秋の夜長にロボットアニメ鑑賞はいかがですか?20代のビジネスマンが「今観ても楽しめる!」と太鼓判を押した作品を、童心に戻って……もしくは大人目線で、ぜひチェックしてみてください!>>女性編も見るQ、大人でも楽しめるロボットアニメと言えば?1位機動戦士ガンダム35%2位ドラえもん34%3位新世紀エヴァンゲリヲン30%4位Dr.スランプ12%5位鉄腕アトム7%■『機動戦士ガンダム』が楽しめると思う理由は……・「単なるロボットアニメではなく、人間ドラマの要素が大きいから」(25歳/卸/総務)・「戦争についての細かい描写があったり、人間ドラマがあるから」(27歳/IT/営業)・「人間性や社会に対する問題提起が富野作品にはあると思う」(24歳/食品/製造)・「大人でも楽しめるというより大人が懐かしがるといった方が正しいかもしれないが……」(25歳/機械/マーケティング)■『ドラえもん』が楽しめると思う理由は……・「劇場版は特に感動する。子どもの頃とは違う感じ方ができる」(26歳/小売/総務)・「いいお話だから」(22歳/教育関連/クリエイティブ)・「子どもの頃から観ているが、飽きないから」(25歳/小売/販売)・「話に夢があるから」(25歳/ソフトウェア/SE)■『新世紀エヴァンゲリヲン』が楽しめると思う理由は……・「社会現象まで起こしたアニメだから」(22歳/IT/SE)・「エヴァを他のアニメと比べること自体間違っている。多感な時期の子ども心を鋭く捉えているので、大人になって見返しても楽しめる」(24歳/自動車関連/財務)・「主人公の子どもたちだけでなく、それを支える大人たちのこともきちんと描かれており、大人の視点から見ても面白い」(24歳/IT/システム)・「パチンコではまったから」(28歳/化学/営業)■『Dr.スランプ』が楽しめると思う理由は……・「幼い頃を思い出して、思わず笑ってしまうから」(24歳/自動車関連/営業)・「くだらないところが良い」(22歳/ソフトウェア/SE)■『鉄腕アトム』が楽しめると思う理由は……・「手塚治虫のアニメは深い」(27歳/鉄鋼/設計)・「大人も馴染みがあり、話が分かりやすいから」(24歳/運輸/総務)■いつか、こんなロボットアニメを観てみたい!・「ロボットを通した人間模様を見せたり、世界の流れを予感させたりするようなドキュメンタリーアニメ」(29歳/食品/生産管理)・「CGを駆使したリアルなロボットアニメ」(29歳/電気/営業)・「ロボットで地球環境を守るアニメ」(22歳/自動車関連/営業)・「主人公が人間そっくりのロボットに恋をするアニメ」(26歳/自動車関連/営業)完全版(画像などあり)を見る
2009年10月21日TV番組「エチカの鏡」や著書で、その創意工夫あふれる育児法が話題となっている、“脳科学おばあちゃん”の愛称で知られる久保田カヨコさんが、ついに公開を迎える『ATOM』について絶賛のコメントを寄せている。自身の子育てから編み出した独自の幼児教育方法がTVや書籍で紹介され、注目を浴びている久保田さんだが、実は手塚治虫の原作漫画「鉄腕アトム」の大ファン。息子さんにアトムの名をもじって「求(もとむ)」という名前をつけたというほどの熱の入れようだった。映画について「私は昔の単行本時代からアトムに親しんできたので、かつてを懐かしむ気持ちで観ました。美しいCGで表現された『ATOM』には新しい時代の息吹を感じます。大人は懐古的に、子供は全く新しい物語として観てくれればいいと思います。子供は子供の感覚でアトムを感じ、自分の中で新しい世界観を創っていくでしょう。大人は黙って子供と共にアトムとの出逢いを楽しめばよいのです。どこかに感動の接点を見つけられたら素敵ですね」と子供の教育という観点を交えつつ、感想を語っている。本作に関しては、公開直前に行われた親子での試写会のアンケートでも大人、子供を問わず5段階評価の最上位「とてもよかった」という答えが最も多く「漫画をもう一度読んでみたい」という声や「大人も子供も楽しめる」、「親子愛を見直すきっかけとなった」といった感想が多く寄せられているという。久保田さんも『ATOM』の物語、テーマについて「子供が成長する過程で物語に触れるたびに感動が更新される。アトムと共に自分の歴史を追体験できるところが素晴らしい」と絶賛している。公開後、どの世代が映画館に足を運ぶか注目だが、今回の映画化は、手塚治虫の生み出した国民的ヒーローが次に世代へと繋がっていくきっかけともなりそうだ。『ATOM』は10月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:ATOM 2009年10月10日より全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:役所広司「お風呂でいつもアトムヘア!」ASIMOもアトムの祝福に駆けつける『ATOM』上戸彩インタビューアトムに続いて声を演じてみたいキャラクターは…上戸彩つながりで誕生!『ATOM』×ソフトバンク“白戸家”が究極のコラボCM制作上戸彩&役所広司も来場!『ATOM』ワールドプレミア試写会に5組10名様ご招待上戸彩、等身大以上アトムに驚愕『ATOM』アフレコ公開「甥っ子と一緒に観たい」
2009年10月10日手塚治虫の不朽の名作「鉄腕アトム」をアメリカでフルCGアニメーション化した『ATOM』のワールド・プレミアが5日(月)、アトム誕生の地・日本で開催。日本語吹き替え版でアトムの声を担当した上戸彩に同じくテンマ博士の声を担当した役所広司、このプレミアのために来日したデヴィッド・バワーズ監督、手塚治虫の息子で本作の監修、宣伝プロデューサーを務める手塚眞らが来場した。上戸さんは「この仕事をいただいたとき、ヒーローの役をやれることが嬉しくて『やるやる!』って感じでしたが、作品を観て切なくて、悲しくてでも温かくて…前もってこの物語を知っていたら、怖くて出来なかったかもしれません。ファンの方を悲しませないように懸命にやりました」と語った。役所さんとの共演については「一緒に収録というのはなかったんですが、今日、お会いして『テンマ博士がしゃべってる!』って感じです(笑)。役所さんの渋くてかっこいい声のおかげで、アトムの声を入れるときも落ち着いて親子の関係を出せたと思います」と笑顔を見せた。役所さんは「僕は『アトム』で育ちました。お風呂ではいつも髪を“アトムヘア”にしていました」とおどけつつ「手塚さんのメッセージが、21世紀に映画としてさらに力強く伝わると思います」と胸を張った。役所さんにも上戸さんとの共演について聞いてみると「残念なことに僕の方が先の収録だったので、寂しくやってました…」と悲しそうに語り会場の笑いを誘った。バワーズ監督は「ワールド・プレミアがこうしてアトムの故郷の日本で行われることを嬉しく思い、また、みなさんにご覧いただけることに興奮してます!この映画化において僕に対して信を置いて下さったことにも感謝しています」と語りかけた。手塚眞さんは「本来ならこの場に手塚本人が立ってしかるべきなのですが、残念ながら“違う次元”で忙しくしておりまして(笑)。この映画に携わって、何度も作品を拝見しましたが、観るたびに涙しています。手塚の精神を感じさせる作品になっています!」と太鼓判を押し、監督、キャスト陣への感謝の言葉を口にした。さらにこの日は、着ぐるみ(等身大以上)のアトムと共に、同じ“ロボット”つながりということで、Hondaの2足歩行ロボット、ASIMOが祝福に駆けつけ、上戸さんらに花束を渡した。これに合わせて少年たちによる鼓笛隊がおなじみの「鉄腕アトム」のテーマソングを奏で、大きな盛り上がりの中、プレミアは幕を閉じた。『ATOM』は10月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:ATOM 2009年10月10日より全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:『ATOM』上戸彩インタビューアトムに続いて声を演じてみたいキャラクターは…上戸彩つながりで誕生!『ATOM』×ソフトバンク“白戸家”が究極のコラボCM制作上戸彩&役所広司も来場!『ATOM』ワールドプレミア試写会に5組10名様ご招待上戸彩、等身大以上アトムに驚愕『ATOM』アフレコ公開「甥っ子と一緒に観たい」コミコン『ATOM』にもうすっかり大人なフレディ・ハイモア&クリステン・ベル登場
2009年10月06日前回「読書の秋だけど……。あなたが読めなかった分厚い本は?」で、惜しくも途中で挫折してしまった名作エピソードをご紹介しました。『罪と罰』(フョードル・ドストエフスキー)や『雪国』(川端康成)などなど……、20代読者たちからたくさんのエピソードが集まり、大いに盛り上がりました。(たぶん)。今回は調子に乗って「読めなかった本」シリーズ第2弾「マンガ本」編をお送りします!「たかがマンガ」と侮るなかれ。集まったコメントを読んで、あなたも「これ、途中で挫折してた!」と思い出すことになるかも……?■『X(エックス)』(CLAMP)「CLAMP(=女性4人からなる創作集団)作品が好きで、世紀末というテーマにドキドキしながら読んでいました。ところが、月刊誌だった関係上、連載スピードが遅く、最終回より先に、現代が世紀末を無事に迎えてしまうという結果に。ラストを知ってしまったような気がして、読むのをやめました」(26歳/出版)こちらは映画にもなった、人気作品。『X』だけに、テーマソングをX JAPANが担当していたことをよく覚えています。そういえばこの作品、現在休載中なんだそうですよ。読み直すなら、今?■『ベルセルク』(三浦建太郎)「当時、つき合っていた彼氏が夢中で読んでいて、『彼氏の好きな物を知りたい!』という気持ちからチャレンジ。ですが、彼氏と別れたタイミングで読むのをやめました。正直、話が前後しすぎてわかりづらい!」(25歳/webデザイナー)私の友人はこの作品について「最終回を迎えるには、惜しい作品」と賞しておりました。とはいえ、最終回までの道のりはまだまだあるようですが。■『デスノート』(大場つぐみ、小畑健)「ちょうど友だちが『すごくおもしろい!』と騒いでいた時期に読み始めたものの……。なかなかみんなが騒いでいる段階に追いつかず、挫折。心もいっしょに折れた感じがしました」(24歳/税理士)「デスノート」というと、映画化・アニメ化され、いっときブームにまでなったマンガ。はやりから一歩遅れてスタートするのって、勇気がいるんですよね。あと、根気も。■『天使禁猟区』(由貴香織里)「キレイな絵が好きで読んでいましたが、あまりにも話がややこしすぎるのと登場人物が多すぎることに疲れ、ドロップアウト。マンガって、絵がキレイなだけじゃだめなんですね……」(29歳/公務員)いくら絵がキレイでも、ストーリーがよくなければ台無し!?厳しいです、マンガの世界。■『ブラックジャック』(手塚治虫)「オムニバス形式で読みやすく、毎回『おもしろい!』と思って読んでいました。ところが『どうせおもしろいんでしょ……』と思うようになり、読まなくなってしまいました。だって、どうせどこから読んでもおもしろいし、患者は助かるし」(28歳/ライター)あの手塚治虫作品を途中で挫折してしまうだなんて!おもしろすぎるのも、ときとして挫折の原因になってしまうのですね。マンガで挫折するということは、てっきりストーリー展開が遅すぎるとか、話が長く続きすぎているという理由が多いとばかり思っていましたが、そうでもない様子。あなたが途中で挫折してしまったマンガは、いくつある?(吉住夏樹/プレスラボ)【関連リンク】読書の秋だけど……。あなたが読めなかった分厚い本は?「読めなかった」シリーズ第1弾が、こちら!モテたい男子必見!モテワザ満載の少女漫画3冊!このなかに、最後まで読めなかったマンガは入っていますか?大人になっても"We Love漫画!"COBS世代のバイブルコミックとは?さすがに……このなかにはないですよねぇ?
2009年10月03日某CMの決まり文句ではないが、“ハツラツ”という形容がピッタリの笑顔でインタビュールームに入ってきた上戸彩。24歳にして女優としてはもちろん、声優としても数々の話題作に参加し、着実にキャリアを積んできた彼女だが今回、命を吹き込んだのは、日本人なら誰もが知っているヒーロー、アトム。“漫画の神様”手塚治虫の傑作「鉄腕アトム」をフルCGアニメーションとしてアメリカで映画化した『ATOM』に彼女はどのように挑んだのか?原作もアニメも見たことなくても歌まで歌える存在まずは今回のオファーが届いたときの様子について聞いてみた。実は、これまでにきちんと「鉄腕アトム」を見た経験はなかったという。「マネージャーに『話が来てるけどどうする?』って言われて、すぐに『やるー!』って(笑)。世界中の人が知ってるヒーローの声ができるなんて夢のようだし、子供たちの人気者になれたら嬉しい!断るなんてもったいなくて出来なかったです。漫画もアニメも見たことないのに知ってるってこと自体、その影響力の大きさを表してますよね、なぜか歌まで歌えちゃうという(笑)。ストーリーは全然知らないのに、でもアトムは好きだったし、お話いただいてやりたくて仕方なかったです」。このCGアニメーション版のアトム、我々日本人が見慣れているアトムよりも若干、年齢が上のように見える。上戸さん自身、少年の声を演じるということに不安や難しさはなかったのだろうか?ちなみにアメリカ版でアトムの声を演じているのは、フレディ・ハイモアである。「フレディ・ハイモアさんが演じたってことは収録のときは知らなかったんです。聞いてびっくりしてます、彼のピュアな目が大好きなので。私の声よりも大人っぽいですね。スタッフの方に伺ったんですが、日本のイメージのアトムだと、アメリカでは赤ちゃんのように受け取られてしまうそうで、少し上の年齢に設定しているそうです。監督は『上戸さんの声をそのまま活かしてくれればいいよ』とおっしゃってくださったんですが、私も(少年を)意識して少し低めの声で演じました。私は、自分の甲高い声が嫌なんですよ…。それが『ピアノの森』で少年の役をやらせてもらって、自分の声なのに自分じゃないような声が聞こえて感動したんです。その経験があったので、今回もやらせてもらいたいって思いました」。一方、アフレコではこんな事態も。「今回は、本番の前に練習があったんです。全部本気でやってたら3分の2くらいで声がつぶれました…。後半に大事なシーンが残ってたので、中断して翌日に回してもらいました。戦いのシーンが多くて、5時間くらい戦いっぱなしだったので(笑)。『エイヤー!』とか言うところは、普段から甥っ子と遊んでてよかったな、と思いました(笑)」。ちなみにその日は、のどを潤し、体をほぐすために岩盤浴に直行し、翌日には無事全てのシーンの収録を終えたとのこと。アトムについて上戸さんは「人間が忘れたものを持っている」と語る。「人と人を繋ぐ絆を持っていると思います。“自分”だけではなく、他人があっての存在であり、繋がりがなくちゃ価値がないということを教えてくれました。『こうだったらいいのに』という、うらやましくなるような存在です。でも彼はロボットであって人間じゃないってとこにこの物語の重みがあるんだと思います」。仕事を引き受ける上で「目標を高く設定し、それに立ち向かえるかどうか」を考えるという上戸さん。では今後、声を演じてみたいキャラクターは?「そうですねぇ…私は基本的に漫画ではなくアニメを見るので、すでに声優さんがいるキャラクターが多いんですよね…。あ、でも『あずみ』(※2003年と2005年に上戸さん主演で実写映画化)がアニメになったらやりたいですね。これだけはほかの人に取られたくないなって(笑)」。日本では字幕版よりも吹き替え版が中心に公開されるという本作。プレッシャーは?という問いに「プレッシャーよりも喜びの方が大きい」と力強く語ってくれた。生まれ故郷の日本で、日本人の声によって命を吹き込まれたアトムに注目してほしい。(photo:Yoshio Kumagai)上戸彩プロフィール1985年9月14日生まれ1997年「全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞後、2000年にテレビドラマ「涙をふいて」で女優デビュー。2001年「3年B組金八先生」に出演し高い評価を得る。ドラマ・映画・CMなど多岐にわたって活躍中。テレビ朝日系スペシャルドラマ「結婚」は年内放送予定。詳しくは■関連作品:ATOM 2009年10月10日より全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:上戸彩つながりで誕生!『ATOM』×ソフトバンク“白戸家”が究極のコラボCM制作上戸彩&役所広司も来場!『ATOM』ワールドプレミア試写会に5組10名様ご招待上戸彩、等身大以上アトムに驚愕『ATOM』アフレコ公開「甥っ子と一緒に観たい」コミコン『ATOM』にもうすっかり大人なフレディ・ハイモア&クリステン・ベル登場アトムの声に元気ハツラツ上戸彩!テンマ博士の役所広司とフルCGアニメで父子に
2009年10月02日漫画の神様・手塚治虫が生み出し、世界中を熱狂させた名作「鉄腕アトム」をフルCGアニメとして蘇らせた『ATOM』が10月10日(土)に公開を迎える。日本語吹き替え版でアトムの声を演じるのは上戸彩。そのアフレコ収録の模様が8月18日(火)、報道陣に公開された。この日、公開されたのは、地上界でのシーン。空中都市・メトロシティを飛び出し、地上界で少女・コーラたちと行動を共にするようになったアトムが、放置された建築ロボット・ゾグを見つけ、彼に生命を与える。いつもの上戸さんの声とは少し違った、やや少年っぽさを帯びた声がスタジオに響いた。因みにこの日のスタジオには、等身大…以上、というか上戸さんよりも一回り大きなアトムが登場し、上戸さんにアトムグッズをプレゼント。その大きさに上戸さんは一瞬、驚いた表情を見せつつ「ありがとう!」と笑顔でプレゼントを受け取った。その後、報道陣の取材に応じてくれた上戸さん。今回のアフレコについて「楽しかったです!力が入りすぎて声が枯れてしまったりもしました。ほとんどが戦いのシーンや何かに耐えるシーンだったので…」とふり返った。原作の「鉄腕アトム」については「リアルタイムで知っているわけでもないし、ストーリーも知らないけどなぜか歌は歌えます(笑)。(オファーが来て)すごく嬉しかったです」と笑顔で語った。最近、髪型を変えたことについて尋ねられると「アトムに合わせました…というのはウソです(笑)」とおどけ、さらに映画について「泣けるお話です!甥っ子と一緒に観に行きたいです」と自身も完成が待ちきれない様子だった。『ATOM』は10月10日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ATOM 2009年10月10日より全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:コミコン『ATOM』にもうすっかり大人なフレディ・ハイモア&クリステン・ベル登場アトムの声に元気ハツラツ上戸彩!テンマ博士の役所広司とフルCGアニメで父子にフルCG版“アトム”の新ビジュアル解禁!テンマ博士&お茶の水博士も登場ドラゴンボール以上の賛否必至?生まれ変わったハリウッド版“アトム”一部画像到着
2009年08月19日アメリカ・サンディエゴにて開催中の世界最大のコミック&ポップカルチャーの祭典「Comic-Con(コミコン)2009」。次々と話題作や人気俳優が登場し、賑わいを見せているが、7月23日(現地時間)、手塚治虫の傑作をフルCGで映像化した『ATOM』の英語版の声優を務めるフレディ・ハイモアとクリステン・ベルが本作のパネルディスカッションに登壇した。アトム人気は日本国内にとどまらない。全米では日本製の白黒アニメ「鉄腕アトム」の英語吹き替え版が1960年代〜70年代に、80年代にはカラー版も放送され、人気を博した。今回のフルCGアニメ版『ATOM』でアトムの生みの親であるテンマ博士の声(英語版)を務めるニコラス・ケイジもその頃からの熱狂的ファンの一人だとか。この「コミコン」にも「鉄腕アトム」を始めとする手塚治虫作品の熱狂的ファンが数多く訪れており、パネルディスカッションは大きな盛り上がりを見せた。昨年、日本でも公開された『スパイダーウィックの謎』の頃と比べても、かなり大人っぽくなったフレディ。今回演じたアトムという役について「日本ではミッキー・マウスのような存在なんだよ」とアメリカのファンに説明。「僕らはみんな、彼に共感するはずだよ。特に、みんなとは違う自分を家族や周りに認めてもらおうと必死になる姿にね。それに、アクション場面ばかりでなく、笑えるシーンもあれば、とても深いことを語り、悲しくなる場面もある。子供から大人まで楽しめる作品なんだ」と熱くアピールしてくれた。映画のオリジナル・キャラクターで、アトムと仲良くなるお転婆な少女・コーラの声を演じたクリステンは「この映画のテーマは、普遍的よ」と語り、こう続ける。「劇中、みんなが住んでいるのは、メトロ・シティという街なんだけど、宙に浮いている街なの。というのも、地表は廃品置き場になっていて、公害がひどくなったために、人類はメトロ・シティで暮らし、地表にはロボットを送りこんで働かせている。そう、ロボットは2等市民みたいな位置づけで扱われているんだけど、そんなところに、繊細な感情を持つロボット・アトムが登場するワケ。そして、人々は“違い”を受け入れる試練を味わうの」。またフレディは、この役を演じるに当たって旧作を予習したか?という質問を受け「新しいバージョンのアトムが必要だと思ったから、あえて既存のものにこだわらないようにしたんだ。およそ50年前にアトムが生まれたとき、彼はまさに斬新な存在だった。今回もそうした斬新さを踏襲しようって考えで、みんな一致したんだ」と明かした。さらにクリステンは、コーラという少女の役割について「コーラは、アトムの感情面を語るのに大切な存在よ。彼女もアトムものけ者扱いされてきたので、それで意気投合するの」と説明し「彼女は一見、とてもきつい感じだけど、本当はものすごく優しい心を持っている。彼女がなぜそうなったのかは、映画を観れば分かるわ」と完成を待ちわびるファンの期待を煽った。果たして、アメリカのファンはどのように受け止めるのか?『ATOM』は10月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:ATOM 2009年秋、全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:アトムの声に元気ハツラツ上戸彩!テンマ博士の役所広司とフルCGアニメで父子にフルCG版“アトム”の新ビジュアル解禁!テンマ博士&お茶の水博士も登場ドラゴンボール以上の賛否必至?生まれ変わったハリウッド版“アトム”一部画像到着
2009年07月25日今回の皆既日食は、場所によっては6分以上という長時間にわたり観測できたそうで、天体ファンには絶好の機会だったようですね。とはいえ、あいにくのお天気で場所によって見えたり、見えなかったりと悲喜こもごも。自然のご機嫌ばっかりは、科学の力でもどうにもなりませんね。そんな中、連日行われた報道によって私が初めて知ったのは、日食ハンターの存在。日食が観測できるところがあれば、世界のどこへでも馳せ参じる人々のことだそうですね。仕事は?会社は?ご家族は?と訊ねたくなりますが、何を犠牲にしても見たいものがあるということなのでしょうか。でも、そんな日食ハンターよりも、はるかに多くを犠牲にして、宇宙のロマンを追い続けた人々がいます。そう、宇宙飛行士たちです。今年はガリレオが天体観測を行ってから400年。そして、1969年にアポロ11号が人類初の月面着陸を成功させてから40年。その記念すべき、天文イヤーに公開されるのが、宇宙への夢を追い続けたNASAの歴史をまとめた映画『宇宙(そら)へ。』です。これは、『ディープ・ブルー』、『アース』でヒットを記録し、ドキュメンタリー制作に定評のあるBBCが、NASAの貴重な記録映像に史上初めて無制限アクセスを許されたことから生まれた作品。NASAが設立以来、厳重に保管してきたものをたっぷり使っただけあって、ロケット開発や打ち上げにまつわる緊張の瞬間、失敗や成功の裏側、関係者の表情など、これまでに見たことのない宇宙開発の真実がまるで動く図鑑のようにしっかりと収められています。NASAの資料映像を基にしているので、話はもちろんアメリカ中心。宇宙開発は、アメリカとロシアの冷戦、軍事技術の開発競争と切っても切り離せないものなのに、その辺の話が全く無いな…と思っていたら、どうやらこれは“どんな犠牲を払っても、宇宙探査の夢を諦めない人々の物語”のよう。リチャード・デイル監督によると…。「人類による“宇宙への旅”を調査する過程で、私は現代の英雄たちに会う機会を得ました。実際に月面を歩いた男たちと握手ができたことは私の人生のハイライトと言えます。彼らが放つ圧倒的なオーラには惹き付けられずにはいられませんでした。しかし、彼らは神ではなく、私たちと同じ人間であり、“死”を免れない存在です。“死”を恐れる気持ちがあるはずです。それでも彼らはやり遂げます。そしてそのことこそが、彼らを勇気ある英雄にしているのです。NASAで働く人々を実際に見たときには、その情熱と献身に心打たれました。テレビでロケット打上げのシーンを見るだけでも十分に心躍る感動的な経験です。ロケットが地上から飛び立つ瞬間の力、その爆発、炎、煙、そして爆音はあらゆる想像を超えるものです。その驚異的な爆発的推進力の先端に、ほんの一握りの男女が座っているのだと考えるにつけ、この物語が、科学技術を語るべきものではなく、夢を実現する勇気を持つ人間のドラマであることは明らかなのです」。ご存知の通り、人類は誰かの命を犠牲にしながら、宇宙へと一歩一歩近づいていきました。ロケットやスペースシャトルとともに消えていった命があります。でも、危険を十分承知の上で、彼らは命と引き換えにしてもかまわないと思うほどの“何か”を求めていたのです。そんな勇気ある人々について思いを馳せていると、ある一つの疑問が浮かんできました。どんな犠牲を払っても辿り着きたい、解明したいと思っている宇宙は人類を黙って受け入れざるを得ないのではないかということ。人間は自分たちの住む地球ですら満足に守ることができていないのに、外に目を向けてしまってもよいものかということ。人類は進化せずにはいられない生き物。様々な技術発展により、あらゆるものに手を伸ばしてきました。それと同時に、夢や希望、好奇心だけでなく、多くのものを宇宙へと放ってきました。故障した人工衛星、ロケットの破片など、宇宙開発にともなって、年々その数は増えているのだそうです。推定約数千トンの宇宙ゴミ(=space debris)が、地球の衛星軌道上をどうすることも出来ずに漂っているのだとか。実際に、宇宙ステーションや人工衛星などが衝突の危機にあり、宇宙飛行士たちの命の危険性もあるのだとか。自分たちの行動が、ゆくゆくは自分たちに危機として跳ね返ってくるというのは、まさにどこかで聞いたようなシナリオ。とはいえ、自らが蒔いた種なら自分たちで何とかしなければなりませんが、“受け入れ側”としては迷惑な限りでしょう。人類の行くところにトラブルあり。“ロマンを追求する”と言えば聞こえはいいけれど、行く先々で様々な問題を起こし続ける私たちの行動範囲が広がれば、どんなことになるのか見当はつくというもの。進化の弊害は、前回のコラムでも登場した手塚治虫の「火の鳥」に恐ろしいほどのリアルさで描かれていますし。宇宙を愛すればこそ、考えなくてはならない問題もあります。膨大な資料映像の中からもし『宇宙(そら)へ。』第二弾が作られるならば、美しい話だけでなく、もうちょっと広く公正な視点で眺めたドキュメンタリーを観てみたいなと思います。『宇宙へ。』公式サイト世界天文年2009公式サイト(text:June Makiguchi)
2009年07月24日生誕80周年を迎え、改めてその偉大な功績が脚光を浴びている“漫画の神様”手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」をフルCGによって、これまでにないスケールで映像化した『ATOM』。このたび、本作の日本語吹き替え版のキャストが正式に決定し、アトムの声を女優の上戸彩が、アトムの生みの親であるテンマ博士を役所広司が務めることになった。これまでに放映されたTVアニメシリーズでは、アトムの声を清水マリ、津村まことが演じており、今回の上戸さんは3人目となる。配給元の角川エンタテインメントは今回の決定について、己の過酷な運命を知ったアトムが、徐々に力強いヒーローへと成長していくさまを演じられる声優として、演技力があり、日本を代表する元気なキャラクターとして国民的な人気を誇る上戸さんがふさわしいとして白羽の矢を立てた、とその起用の理由を説明。上戸さんは「たくさんの方に愛されているアトムのイメージを壊さないようにがんばります!今回の映画『ATOM』は優しくて力持ちなアトムだけではなく、ちょっと切ない部分や深いメッセージがこめられているのでぜひ、たくさんの方に観てほしいです」と喜びと意気込みを語った。一方、役所さんが担当するテンマ博士は、不慮の事故で命を落とした最愛の息子・トビーを自らの手で、新型ロボットとして甦らせ、苦悩を抱えながらも本当の愛に目覚めていくというキャラクター。役所さんは「子供の頃、TVで『鉄腕アトム』を見ていましたし、初めて描いた漫画もアトムでした。この映画に描かれている、血のつながりや人種など関係なく相手を思いやる気持ちがあれば、親子にも友人にもなれるという部分に魅力を感じました」と作品への強い思いを語ってくれた。本作の宣伝プロデューサーを務める手塚治虫の息子である手塚眞氏も、今回のキャスティングについて満足している様子で、「若い世代の人々がこの映画を観て、次の世代に手塚の想いを伝え続けられればと思います」と期待を口にする。ちなみに、海外版ではアトムの声をフレディ・ハイモアが、テンマ博士を「鉄腕アトム」の大ファンを公言するニコラス・ケイジが担当。ほかにも海外版では、お茶の水博士(海外版ではDr.Elefun)の声をビル・ナイが担当するほか、ドナルド・サザーランド、シャーリーズ・セロンらの出演も決まっている。共に豪華声優キャストを揃えた本作、海外版と日本語版を見比べてみても面白いかも。『ATOM』は10月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:ATOM 2009年秋、全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:フルCG版“アトム”の新ビジュアル解禁!テンマ博士&お茶の水博士も登場ドラゴンボール以上の賛否必至?生まれ変わったハリウッド版“アトム”一部画像到着
2009年07月22日日本に暮らす多くの人にとって、この季節は一年で最も空を見上げる季節ではないですか?「ああ、また降ってる」「ひと雨きそうだな」「今日は久々に晴天だ!」「もうすぐ梅雨明けかな…」など。しかも、来る7月22日(水)は、日本では46年ぶりとなる皆既日食が。ひと際、空を見上げる機会が増えそうです。さて、空といえば鳥。この鳥にフォーカスし、なおかつ、知られざる地球、自然のミステリーに思いを馳せた素敵な作品が登場しました。『ディズニーネイチャー/フランミンゴに隠された地球の秘密』は、生き物と自然の不思議、神秘に満ちたドラマを、世界最高のフィルムメーカーによって映画化する自然ドキュメンタリーの新レーベル、ディズニーネイチャーの第一弾。生前、ウォルト・ディズニーが自然のドラマに魅了され、多くの自然ドキュメンタリー映画を熱心に製作していたことから、その精神を継承するレーベルが誕生することになったのです。後押しのきっかけとなったのが、大ヒット映画『皇帝ペンギン』の共同製作。あちらの“鳥映画”は白の世界でしたが、今回のフラミンゴ界は赤の世界です。壮大な生命の物語は、まずフラミンゴの赤の秘密からスタートします。フランミンゴの赤は、エサである藻類や動物プランクトンに含まれるカロチンによるそう。アフリカのリフト・バレーにあるナトロン湖は、ソーダ塩の強い毒性を持ち、ほとんどの生き物が生息できない湖。ところが、毎年数週間、雨が降る季節になると、水中の微生物が繁殖。この湖特有の赤とオレンジ色の湖に姿を変え、まるで炎の湖のようになるのです。すると、本能で機を悟ったフラミンゴたちが数百キロ、数千キロの道のりを繁殖のために飛来。その数およそ10万羽。圧巻です。ただし、そのときの羽や体は、お世辞にも綺麗と言えないうす茶けた色。この時期だけ育つプランクトンの色素を取り込んで、紅い美しい色に染まっていくのです(動物園のフランミンゴは、色素の入ったエサを食べているそうですよ)。その変身を待っていたかのように行われるのが、求愛ダンス。フラメンコの語源となったという彼らの優雅なダンスで、これをきっかけにカップルが一組、また一組と生まれ、新しい命を生み、育み、そして死んでいくのです。炎の湖に飛来し、そこで紅く姿を変え、子を産み育てる。そんなフラミンゴが、フェニックス伝説のモデルとなったとされていることをご存知ですか?永遠の命を持つとされるフェニックスは、燃える火の中に自ら飛び込んで灰となり、そこから甦るとされています。ちょうど、手塚治虫の「火の鳥」を読み返していたところだったので、なるほどことごとく符合するなと関心。手塚作品では、その血を飲んだ者はやはり永遠の命を得るとされていますが、実はそれにも由来が。親が雛に与える“フランミンゴミルク”は、親がエサを租借し吐き出す際に、喉の奥の組織が剥がれるため、それはそれは鮮やかな血の色をしています。まるで自らの血を絞るようにして、口移しで雛に真っ赤なミルクを与える姿は感動的。無表情だと思っていた鳥たちから、これほど豊かな表情を読み取れたのは、制作者たちの丁寧な取材の賜物です。美しい景色、華麗な鳥の生、雛たちの愛らしさ、そして天敵の衝撃的な攻撃シーンも含めて、地球、自然の壮大なドラマを見せてくれるこのドキュメンタリー。喜び、悲しみ、悔しさ、絶望、希望…など、生きていると感じる様々な思いが、1時間19分の間にぎゅっと凝縮された感じ。それを優しく促してくれるのが、ポエティックな映像と音楽。ただ真実を記録し提示するのではなく、真実の中にある生と死、誕生と再生というライフサイクルをストーリーとしてまとめ、観る者にその尊厳をしっかりと気づかせてくれるフィルムメーカーたちに拍手したい気分。もともと動物映画好きの私ですが、期待以上の美しさとドラマに、感激し涙してしまいました。日本の空を見上げてもフラミンゴは見えませんが、雀やカラスにだって、彼らなりの生と死、誕生と再生というライフサイクルのドラマがひっそりとではあっても存在するはず。本作を通して、そんなことに気づくようになれば、いつもより、もっと空を見上げたくなるはずですよ。(text:June Makiguchi)■関連作品:ディズニーネイチャー/フラミンゴに隠された地球の秘密 2009年8月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. AFRICAN CATS (原題)© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.HIDDEN BEAUTY (原題)© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.CHIMPANZEE (原題)© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.■関連記事:宮崎あおい、前世はフラミンゴ?ディズニー新レーベルの“大使”に就任宮崎あおいがディズニー新作ナレーション担当!大自然に生きるフラミンゴに思わず涙
2009年07月17日手塚治虫の代表作の中の代表作「鉄腕アトム」が海を越え、本格的フルCG技術を駆使し、新たに生まれ変わった。今秋、日本でも公開を迎える『ATOM』。世代を超えて愛される国民的ヒーロー、アトムが映画でATOMとしてどのような変貌を遂げているのか注目が集まるが、本作の新たなキー画像が解禁となった。これまでに日本国内で解禁されたビジュアル画像では、体にコードを巻きつけて吊るされ、影に隠れて表情の見えなかったアトムだが、今回解禁となった1枚では、目をつぶったままとは言え、その顔がはっきりとお目見え!また、アトムの生みの親であるテンマ博士と育ての親、お茶の水博士の原作よりもややシャープな印象を与える姿も明らかとなった。さらに、現在本作の公式サイトでは、公開に先駆けて7月13日(月)より、眠ったままのATOMを呼び起こす「10万馬力キャンペーン」がスタート。画面中央で吊るされ眠ったATOMに、1クリックにつき1馬力のエネルギーを注入できる仕組みになっているが、スタートしてから間もなくアクセスが集中し、早くも10万をはるかに超える馬力に達成するほどの人気ぶり。今後、こちらのATOMは7月22日(水)には目を覚まし、何らかの変化を見せるというが、果たしてどのような姿を見せてくれるのか――?徐々にその全貌が明らかになってきた本作。全米の配給元サミットによれば、メジャー級の公開規模を予定、世界50か国以上での上映を目指しているほか、日本語版でも豪華メンバーを声優キャストとして配する予定だとという。『ATOM』は今秋、全国にて公開。『ATOM』公式サイト■関連作品:ATOM 2009年秋、全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:ドラゴンボール以上の賛否必至?生まれ変わったハリウッド版“アトム”一部画像到着
2009年07月15日16年前に、ある島で起きた恐ろしい事件がひとりの“悪魔”を生み出した。事件によって地獄を背負うことになった男が犯罪に手を染めながら正義とは何かを問いただす――。生誕80周年を迎える手塚治虫の禁断の作品を映画化した『MW -ムウ-』が7月4日(土)に公開を迎え、山田孝之、山下リオ、石田ゆり子、石橋凌、そして岩本仁志監督による舞台挨拶が行われた。事件の生き残りの一人である神父・賀来を演じた山田さんだが、この日は映画の中の険しい表情とは打って変わって、リラックスした様子で「山田です。えー、どうも。ありがとうございます。無事、初日を迎えることが出来て華やかな気持ちです」と挨拶。この日は残念ながら不在の、主人公・結城役の玉木さんとの共演に話が及ぶと「結城との親密さが伝わるように『玉木さん、かっこいいな…。かっこいいな、いいなあ〜』って自分で盛り上げながら演じました」と説明。どんなところがかっこいいのか?とさらに深く突っ込まれると「顔が良くて背が高く、声もいいし、いたずら好きのかわいいところもあって…いい男ですね〜」と際限なくほめ続けた。新聞記者の京子を演じた石田さんは、初日を迎え「『MW-ムウ-』に携わった人間全員がこの日を待ちわびていました」と笑顔を見せた。作品については「最初に企画書を読んだときは『これ、どうやって映像化するんだろう?』って思いましたが、完成した映画を観て『見たことのないものを見た!』って思いました」と興奮気味に語った。さらに「三半規管が弱い人は注意してください!スピードとカメラワークがものすごいので。後は、社交的な玉木さんと人見知りの山田くんがいいコントラストになってますのでお楽しみに」とこれから映画を観る観客の期待を煽った。石橋さんは、結城に疑いを抱く刑事・沢木に扮したが「今日は、玉木くんが潜水艦に乗ってまして…」と先日公開された玉木さんの主演作『真夏のオリオン』に因んだコメントで会場の笑いを誘った。バンコクでの激しいカーチェイスのシーンについて「タイの警察、空軍の協力の下、いい関係で素晴らしい仕事ができました」と充実した表情を見せた。賀来の教会で孤児たちの世話をする少女・美香を演じた山下さんは、玉木さんと山田さんの印象を尋ねられ「玉木さんはお兄ちゃんみたいで、すごくかっこよかったです。山田さんは優しいです。すごく役に入られていて、見習うところがたくさんありました」と笑顔でふり返った。これには山田さん、隣りで「優しいですねぇ」とニンマリ。最後に登壇者から一言ずつ、観客に向けてメッセージをもらったが、玉木さんからはビデオメッセージが!「ぼくが最初にこのお話をいただいたのは5年くらい前でした。いままでのイメージを壊したいと思っていて、悪役にチャレンジしたかったので、その意味でこの作品はぜひやりたい作品でした。『何が善で何が悪か?』というテーマが詰まったアクションであり、観たことのない日本映画になってます」という、スクリーン越しの玉木さんの言葉に客席から拍手がわき起こった。さて、この玉木さんのビデオメッセージについて山田さんが何を思ったかというと、もちろん…「かっこいいな」。予想を裏切らないコメントで会場を笑いに包んだ。『MW -ムウ-』は丸の内ルーブルほか全国にて公開中。■関連作品:MW -ムウ- 2009年7月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 MW PRODUCTION COMMITTEE■関連記事:ダーク・ヒーロー役で新境地玉木宏、その変貌を語る「飽きられることが一番怖い」あなたがいま最も気になる“肉食系”を投票!「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント手塚治虫の問題作が映画化!『MW -ムウ-』試写会に15組30名様ご招待『MW』撮影現場で山下リオにそっと優しさを見せたのは玉木宏?それとも山田孝之?山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」
2009年07月06日役者の多くは自分に定着しているイメージを壊したがるものだ。ドラマ「のだめカンタービレ」の好青年・千秋真一役で人気を不動のものにし、その後も多くのドラマや映画に出演し、俳優として歌手として八面六臂の活躍を見せる玉木宏もそのひとり。だが、一度ついてしまった固定イメージを払拭してくれる役に巡り逢う率はそう高くはない。しかし、彼は手塚治虫原作のコミックの中で“禁断の傑作”と言われている「MW -ムウ-」の映画化でそれを手にした。演じるのは次々と凶悪犯罪に手を染めていくモンスター・結城美智雄──初の悪役だ。いままでと違う役に喜び「出演の話をもらったのは4〜5年前。当時から悪役に興味を持っていたのですごく楽しみでした。俳優という職業はイメージを作っては壊していく…その繰り返し。だからこそ、いままでと違う役を演じられることが嬉しかった。飽きられることが一番怖いですからね」。そう語るように、今回は天才的な頭脳と類いまれなる美貌を武器に犯罪を重ねるダーク・ヒーローに扮し、これまで見たことのないゾクッとする一面を披露している。けれど、結城は単なる犯罪者ではない。その背景には悲しくも恐ろしい事件が横たわる、複雑なキャラクターだ。そんな共感することの難しい人間性を理解することはチャレンジだったはず。「原作を読んでから脚本を読んで、結城美智雄という人物を自分なりにイメージして、そこに色々な情報を入れて肉付けをしていきました。僕が抱いた結城のイメージはスマートさ、繊細さ、ストイックさを持った男で、何に関しても必死な感じを見せないというか、どちらかというと何でも器用にこなしてしまう人間ですね」。また、面白いのは悪役であるのに結城が悪魔にも天使にも思えること。観客は、善とは何か?悪とは何か?という大きな問いかけにぶつかることで作品世界に深く引き込まれる。「例えば、普通に生活している中で、もしも自分の大切な人が外敵から攻撃されたらどうするのか…ということを考えさせられる作品だと思うんです。もちろん僕自身も考えました。でも、結局は何が善で何が悪かということは解からなくて…法の裁きでは悪になってしまうかもしれないけれど、被害者の胸の内を考えたら正義のような気がして。ただ、そういうことを考えることは生きていく上で必要なことだと思います。悪役だけど、どこか惹かれるものがあって応援したくなるような、そんな人物像を楽しんでほしい」と、言葉に力を込める。山田孝之の存在「このタイミングでまた一緒に仕事ができたことが嬉しかった」そして、「日本のアクション映画は多々あるけれど、これだけカー・アクションに力を入れた作品はそう多くはない」と、映画ならではの見どころを語る。思い出深いのはタイでの撮影で、結城を執拗に追いかける刑事・沢木(石橋凌)との追走劇は暑さとの戦いだったとふり返る。「タイはとにかく暑くて。確実に30℃は超えていたと思いますね。おまけに湿度100%(笑)。僕は要所要所で出てくるだけのシーンだったのでそれほどではなかったですが、走りっぱなしの石橋さんは本当に大変だったと思います。汗をコントロール?できないですよ(苦笑)。でも、役作りで痩せたことで汗が出にくくなったというのはあると思います」。ちなみに冒頭のカーチェイス・シーンはタイの軍隊を総動員して撮影。まさに規格外!日本映画では珍しいダーク・ヒーローもの、大規模なアクション・シーンもさることながら、現場で玉木の気持ちを高めたのは、神父・賀来裕太郎を演じる山田孝之の存在だったと言う。「ドラマ『WATER BOYS』の頃に比べたらお互いに場数を踏んできているし、このタイミングでまた一緒に仕事ができたことが嬉しかったですね。彼が役に没頭するタイプなのは知っていましたが、今回の現場で驚かされたことがあって…結城が賀来を殴るシーンが結構あるんです。普通はそういうアクション・シーンではあたかも当たっているように見せて撮るものですが、山田くんは殴られる自分の腕を何度も何度も殴っているんです。それは殴られた痛みを知るためで、賀来の気持ちにできるだけ近づくための役作り。その姿勢に僕自身も大きく引っ張られました」。様々な刺激を受け「これをきっかけに新しい役にチャレンジしたい」と、話す言葉には本作で得た自信が垣間見えた。好青年から悪役へ──玉木宏の変貌がどれほどのものなのかを『MW -ムウ-』で確かめてほしい。(text:Rie Shintani/photo:Shunichi Sato)■関連作品:MW -ムウ- 2009年7月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 MW PRODUCTION COMMITTEE■関連記事:あなたがいま最も気になる“肉食系”を投票!「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント手塚治虫の問題作が映画化!『MW -ムウ-』試写会に15組30名様ご招待『MW』撮影現場で山下リオにそっと優しさを見せたのは玉木宏?それとも山田孝之?山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」玉木宏は初の悪役、山田孝之は苦悩の神父に手塚治虫の異色作「MW」が遂に映画化!
2009年07月02日