ベネッセホールディングスはこのほど、顧客情報の登録が不要となる新しい教育サービス「BenePa」の発表を行なった。○情報登録不要、学習教材の新しい形同発表会には、代表取締役会長兼社長の原田泳幸氏のほか、国内教育カンパニーマーケティング本部本部長の的場一成氏、国内教育カンパニー中高生教育サービス本部本部長の上田朗子氏が登壇した。「BenePa」は、「住所・氏名の登録が不要」という、従来の通信教育モデルを覆すもの。インターネットに接続されたWindows/Macのパソコンで使用できるオンライン学習プログラムで、専用の機材などは必要としない。価格も500円からとリーズナブルなプリペイド方式で、やりたいところだけ、ニガテなところだけなど、学習するコンテンツを自由に選んで購入できることがポイントだ。従来の継続型通信教育モデルであれば、学校の進行度にあわせて次々に教材が届くため、ニガテや理解不足のところがそのままになってしまうこともある。だが、「BenePa」であれば学年を遡って購入することもできるため、個人に合わせたペースで学習を進めることができる。ラインナップは幼児向けから高校3年生までの豊富な教材が揃っており、「小学4年生の計算」「中学1年生の英文法」など、必要な単元ごとに購入する。今後、ラインナップも順次追加されるという。原田氏は「BenePaは教育事業ビジネスモデルのパラダイムシフト。BenePaをきっかけにして、進研ゼミや塾などの利用につなげたい。顧客との接点を増やしていく」と、「BenePa」を足がかりにグループ内での相乗効果を狙っていく考えだ。○動画や音声でわかりやすく学習「BenePa」には、「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」で研究されてきた教材設計に加え、デジタルならではの設計が施されている。まず、理解度の調査のための「診断問題」で、どこが理解できていないのかを確認する。それがオンライン上で誤答率調査の反映がなされ、その結果を受けて「授業」、「応用」とステップアップ。効果的に、理解不足だった部分を「わかった」と実感できるように作られている。また的場氏は、「プリペイドカードを使い終えたら終わり、という教材ではない。住所や氏名は不要だが、個別のIDで学習履歴は管理できるようになっている。どこまで学習できているか、次にどのような学習が必要かまで管理できる」と、学習履歴をIDごとに管理することで、理解度などの把握もできるようなっていると話した。また、発音や作図など回答を見ただけは理解しにくい問題には、音声や動画でフォローするなど、デジタル教材ならではの学習コンテンツが用意されている。上田氏は、「オンラインならではの音声や動画を積極的に取り入れてあり、ひとりでもきちんと考えられる、わかりやすい解説になっている。必要なところだけを学べることが特長」とこれまでのノウハウに加え、デジタルならではの強みを合わせたつくりになっているとアピールした。○体験イベントには長蛇の列この日、エリアベネッセ青山には「BenePa」をいち早く体験しようと集まった人々で長蛇の列ができた。特に、子どもは初めて触れる学習教材に興味津々で、親子で並んで動画の解説などを熱心に見入っていた。「BenePa」はローソンのプリペイドカード売り場・書籍売り場で2月17日より発売される。今後、ローソン以外のコンビニなどにも順次販路を拡大していく予定。家庭学習の新たな選択肢として、強い味方になってくれそうだ。
2015年02月10日ジーニーは2月2日、受験教育サイト「インターエデュ・ドットコム」を運営するインターエデュ・ドットコムと共同で、教育業界で初となる「Geniee Private DMP」を用いた受験ユーザー向けのオーディエンスターゲティング商品「受験・教育特化型ターゲティングクリック」の販売を開始した。同商品では、インターエデュ・ドットコム来訪者のユーザーデータをプライベートDMPに蓄積し、プライベートデータとWeb上に蓄積されるパブリックデータを統合。高校や大学といった受検段階でのターゲティング実施など、条件に合わせて広告配信に活用することができる。また、クリック課金型にて提供するため、広告主サイトへ一定数を誘導することが可能。インターエデュ・ドットコムのPV数に依存せず、F2層(35~44歳女性)を中心とした受験を考える家庭への効果的な広告配信を実現する。
2015年02月04日信託協会は2日、2014年12月末の教育資金贈与信託の受託状況を発表した。それによると、12月末の教育資金贈与信託の契約数は10万1,866件となり、前期(9月末)から1万2,765件増加した。信託財産設定額合計は前期比925億円増の6,973億円だった。教育資金贈与信託は、孫の教育資金として祖父母が金銭などを信託した場合に、1人当たり1,500万円まで贈与税が非課税となる制度を利用した信託商品。同協会によると、2014年4月1日の取扱い開始以降、新規の契約数・信託財産設定額が安定的に増えており、多くの人が利用しているという。
2015年02月03日コアネット教育総合研究所は1月31日、「私立教育の校風調査」の結果を発表した。調査期間は2014年9月、対象は首都圏の中学受験生(小学6年生)の保護者約4,800人。○保護者の8割が「MARCH以上」を希望「あなたは、高校卒業後の子供の進路として、どのような希望を持っているか」と尋ねたところ、「国公立難関大学」が39.7%で最多に。「私立難関大学(早慶上智)」が23.4%、「MARCHレベルの大学」が21.6%、「その他・無回答」は15.2%であった。2009年の同調査結果と比較すると、「国公立難関大学」希望は約1.2倍、「難関私立大学」は1.1倍に増加した。男女別に見ると、「国公立難関大学」を希望する保護者の割合は、男子が48.5%、女子は31.3%。「MARCHレベル以上」を希望する親は男子が87.9%(5年前の6.8ポイント増)、女子が81.8%(5年前の10.9ポイント増)という結果となった。
2015年02月03日ブルームバーグはこのほど、同社がまとめた世界の国別イノベーションランキング トップ50で日本が総合2位(総合得点90.58)にランクインしたとことを発表した。同ランキングは、世界200カ国以上の国を対象に、ブルームバーグをはじめIMF(国際通貨基金)、世界銀行、OECD(経済協力開発機構)、ユネスコを含む複数の国際専門機関のデータに基づいて6つの指標を算出し、各国のイノベーションの高さを0~100の得点で評価し、まとめたもの。総合ランキングでは、日本は昨年それぞれ2位、3位であったスウェーデン、米国を抜き、昨年の4位から2位に上昇した。1位は昨年に引き続き韓国(総合得点96.30)となっている。指標項目別では、日本はGDPに占める研究開発投資、先端企業数、特許活動の3つの項目で5位以内にランクインしたが、高等教育では29位と下位ランクだった。総合で1位だった韓国は、研究開発投資額、高等教育、特許活動においても1位を獲得している。また、高価値製造で1位だったスイスは、総合では16位、先端企業数で1位だった米国は、総合では昨年の3位から6位に下落した。研究人材項目では、総合で4位のフィンランドが1位となっている。<データ出典先>ブルームバーグ、IMF(国際通貨基金)、世界銀行、OECD(経済協力開発機構)、世界知的所有権機関(WIPO)、ユネスコ
2015年01月23日革新性、リーダーシップ、卓越した教育に関して、Appleのエコシステムを導入し、模範的な学習環境のビジョンを体現する学校を選定するプログラム"Apple Distinguished Program"に、日本から大阪府東大阪市の近畿大学附属高等学校・中学校が選出された。同プログラムには毎年、世界中から5校が選出されている。マイナビニュースは同校の岡崎忠秀校長らにお話を伺うことができたので、本稿ではその様子をお届けする。──ICT(Information and Communication Technology)教育なるものが人口に膾炙しつつある中、それを取り入れても失敗してしまうという事例も増えているようだ。どう使っていいのか分からない、教員も利用できないような操作性の低いデバイスを採用してしまったなど、ICT教育を導入したはいいものの、現場ではさまざまな問題が生じている。そういった状況下、近畿大学附属高等学校・中学校は、成功事例として、さまざまなメディアで紹介されてきた。まずは学校がどういったビジョンを持って取り組んできたのか、岡崎忠秀校長に伺ってみた。岡崎校長私どもの学校は、生徒というのは未来からの留学生であるという認識でいます。彼らが大学に進学、あるいは社会に出た時にiPadなどのデバイスは必要とされるものであることは間違いありませんから、在学時に使用法を習得し、未来で活躍できるよう送り返す、というスタンスですね。こういった機器を使うことで自ら学ぶという心を芽生えさせ、考えて自分自身を育んでいってほしいという願いもあります。──岡崎校長はまた、以前から「変化」が必要と考えていたという。では、その「変化」は何故、必要だったのだろうか?岡崎校長教育はやはり将来活躍する人間を育てるというのが使命であると考えています。今、自分が生きていくだけでも精一杯な時代ですが、本校では卒業生に、世のため人のために活躍してほしいという想いがあります。これは学園の建学の精神でもあります。──その中でiPadに期待した役割とは何だったのだろう? 何故、iPadを選択したのであろうか?岡崎校長我々の持っているものだけでは限界があると思ったからです。そこでiPadの力を借りない手はないと。教育の常識を覆すだけの力があるという期待もありましたし、実際に導入してみて、生徒たちが自分たちで学ぶ気持ちがどんどん顕在化している、興味の幅も広がっている、そしてなによりも目の輝きが変わってきたと感じました。日本の学校というのは、生徒にとって、どうしてもストレスの場なのですが、iPadを導入してからは、それが一変し、学ぶことの喜びが表れる場になっています。──導入してみて、保護者の反応はどうだったのだろう?岡崎校長入試説明会の段階で情報として発信してますが、保護者の方、特にお父様方は、特にこういったICT教育が必要だと感じられているようです。こういうことをやってくれる学校に預けたいという気持ちが大きいように思われますね。iPadは全員購入してもらっているので、負担はそれなりにあります。が、それ以上のものであるという認識でいてくれてます。──iPadは岡崎校長の発言通り、一人一台、購入しているとのことだ。金銭的な負担ということを考えれば、一台を数人のグループでシェアするという方法もあるが、そうしなかったのは何故だろう? 同校のICT教育推進室・室長の乾武司教諭はこう答える。乾教諭凄く個人的なデバイスじゃないですか? タブレットの面白いのは、アプリを入れていくことで自分に馴染んでいって、個性的なものになっていくところだと思います。楽しい思い出も写真の中に沢山残っていて、辛いテストの点数も残っていて、さらにカスタマイズされることで相棒になっていく、そういった感情が芽生えるのは貸し与えらえたり、共有したりといったことからではないんですね。生iPadで良かったなと思うのは、あのアクセサリーの数ですよね。ケースも色とりどりで、それが個性の一部にもなってます。誰のだか分からなくなるから、最初は本体にマジックで名前書かないといけないかなあなんて話もしていたのですが。自分仕様のiPadを誇らしげに持っているのを見ると、やはり一人一台で正解だったなと思います。──また、岡崎校長はこうコメントしてくれた。岡崎校長携帯電話をグループで使えとは言わないですよね? それと同じですよ。かつて、電話は家の中にあったものですけど、それがパーソナルなものになってますよね。ラジオも家族で聴くものだったのが、トランジスタラジオの登場で個人のものになりました。デスクトップパソコンも今までだと、学校でしか使えなかったですけど、iPadはそれに代わるようになっているのではないかと。時代ともに、変化していっていますよね。──前述の通り、同校は稀有な成功例として、さまざまなメディアで取り上げられている。だが、何を以て成功といえるのだろうか? 今度は森田哲教頭に伺ってみた。森田教頭実は、もう少し定義をしっかりしないといけないなという見方をしております。評価をあまり急がないでほしいというのが正直な気持ちです。偏差値がどれくらい上がりましたか? という質問が結構あるのですが、それが如何に的外れなものか実感する部分がありつつ、今後、日本の教育が変わっていく中での結果は出したいと考えています。ただ、自分で成功だと思っているところもありまして、それは、教員自身も使っていて楽しくなってきているというところです。昨年11月にApple Store心斎橋で、イベントを開催させていただいたのですが、iPadを駆使して授業を進めている先生たちをできるだけ沢山プレゼンできるようにと、無茶なお願いをしたのですね。その時の様子は、教員も活き活きとしてるなという印象でした。自分で考えた授業方法をWebで公開したり、中には本を上梓したりという先生も出てきたりしました。学校を変えるとか、生徒を変えると言っても、まずは教員が変わらないと絶対に無理なんですよね。その点に於いては、この変化が今後の成功の鍵となるようにも思えます。今回、Apple Distinguished Schoolに選ばれたことで、さまざまな教育現場と繋がるようになりましたから、彼らには是非、世界中を飛び回っていってほしいですね。──それぞれの先生たちの取り組みについて、もう少し訊いてみた。また、彼らのサポートはどのような形で行っているのだろう?森田教頭実はiPad導入の際、教員に、授業で必ず使用するようにといった強制はしなかったのですね。インフラさえ整っていれば、いずれは必要に応じて使われるだろうし、便利だと感じられたら後戻りしなくなるので、そこは自由な環境づくりが大事だと考えています。ある先生は、センター試験の問題の解説をするのに、iPadを使うと倍のスピードでできるようになるということに気付かれて、それ以降は、指導のスタイルが変わりましたね。職員室でも誰かが必ず使っているので、お互いに情報や意見の交換はしておりますし、また教員対象の講習会も実施しています。ただ、なんでもかんでもデジタルにすれば良いというわけではないので、ハイブリッドな方法論を取り入れてる先生もおります。今の段階は今の段階で最良の選択をされているのかなという見方をしています。──それでは、実際の授業はどのように行われているのだろうか? 同校は、新たな学習内容を動画などで事前に予習し、教室では生徒同士が協働するなどして理解を深めるという「反転授業」を取り入れていることでも有名であるが。乾教諭反転授業はあくまでも手段のひとつであって、それがキーになっているということではありません。授業を進める中で、反転したい先生は反転している、という案配ですね。先に動画を視聴させて、それを授業時間中に演習させるという、ステレオタイプな反転授業を行っている先生はむしろ少ないと思います。変な縛りをせず、授業の自由度が欲しいなら、講義の部分を前に出しましょうとか、iTunes Uで先に資料を配布し、最初に考えておいて、ディスカッションを授業でやりましょうといったものも反転授業と呼べるのですね。日本の教育界では流派のようなものがあって、そこの方法論に拘束されるような側面があると思いますが、それが生徒にとって意味があるものなのか、生徒に何をさせたいのかという自分の想いがないと、形式的なものに終わってしまいます。──それは恐らく、反転授業に限らず、手法が目的化しないようにすることが肝要であるということなのだろう。その中で、先生たちがやりたいこと、目指しているものは一体何なのか?乾教諭生徒が学校に集まるのが当たり前と思っていたのですが、今は動画を作ってiPadで視聴出来るようにすれば外に出せる、前もって資料も配れる、そうなった時、彼らが教室に集まっている意味を考えなければならなくなります。個人的には生徒が学問に向かって頭を使うということだと思いますが、そのためにこちらがどういう仕掛けを作るのか。そこで、教師という枠の中で事を進めるのに拘りはないんです。生徒たちが世界に広がっていける窓を持っているわけですから、どんどん調べて、互いに意見を交わして、知識を共有できればそれが最善であると。先ほど学校がストレスの場であるという話が出ましたが、そうでなく、皆が集まれる貴重な場所であるという認識になりつつありますね。生徒たちには自分の学校の事を誇らしく語ってほしいです。こんなに面白いところなんだ、と。──こうした学校生活を送っていれば、日々これ驚きであるに違いないが、そこで敢えて、iPad導入後、ビックリしたエピソードがないかどうか訊いてみた。乾教諭いっぱいあります(笑)。最近だと当たり前の光景になってますが、こういうことしたいのだけれど良いアプリないか? と聞くと、二、三日中に生徒が見つけてくれるんですよ。元素記号覚えるのに良いのを探してくれて、ゲームアプリなんですけど、ゲームがそのまま試験範囲なったということがありました。基本的にアプリのインストールは自由にさせてます。ここで制限をかけてしまうと例えば検索する能力にも限界が生まれてしまうのです。学校の中でのインターネットの使用には有害サイトへのフィルタリングをかけてますが、家に帰ってからのポリシーは各家庭に任せています。ただ、それで家庭に責任を転嫁するようなことはせず、きちんとリテラシーを身につけるという指導を行っています。──話を聞いていると、生徒たちの良い意味でのクリエイティビティを養う環境が整備されているという印象を受けるが、その他に、どのような能力が伸びていると感じられるのだろうか?森田教頭プレゼンテーションの能力は確実に上がっていると感じます。僕らの感覚でプレゼンテーションというと、「Keynote」がパッと浮かびますが、彼らはまず「iMovie」ですね、動画です。その動画も「iMovie」に取り込む前に加工するアプリがあって、という具合ですから。iPadを導入してみて、もうひとつ良かったなと思ったのが、今までだったら完全に埋もれてしまったであろう才能が、開花するチャンスができたということなんです。これで評価の物差も変わりましたよ。これまでは勉強できる生徒は評価される、これ一本だけだったのが、iMovieの編集がもの凄く上手かったりとか、様々な局面で自分たちの能力を発揮できるようなステージが出来たのは素晴らしいことではないでしょうか。──なるほど、隠れた才能を発掘するという点でもiPadは大きな役割を果たしているというわけだ。乾教諭が「iPadは多機能であると同時に沢山の評価軸も提示してくれる」と続ける。また、「機動力がノートパソコンとは全然違う」とも指摘する。多機能性と機動力、これを兼ね備えるのはiPadならではだ。同校ではWindowsマシンを使ったカリキュラムも採用しているとのことだが、生徒たちはマウスやキーボードは要らない、iPadのタッチパネルがあれば何でもできる、とも考えているようだ。文化祭でもiPadを活用しているとのことで、生徒たちは準備からなにから殆ど全部、iPadで片付けてしまうらしい。やらされている文化祭から、何をしたい、何が出来る文化祭に変わり、ここでも自主性が発揮されるようになった。岡崎校長は「ICT教育と言うが、私は『ICTT教育』だと考えます。Thinkings Technologyではないかと。考えることで、学ぶことの喜びを見つけていると感じます」とも話してくれた。こうなってくると、今までの生徒と先生の関係も変わっていくのだろう。最後に、ではiPadが教育の現場の風景をどう変えていくと思うかを訊いてみた。森田教頭効率が良くなるというのが一番だと思いますし、どういう風に授業を構築するかという自由度も高くなっていくだろうとも思います。その中で、教員は根源的に教育が何をしたいのかを考えていかないといけないというところで変わっていくのではないでしょうか。こういったテクノロジーが入ってくることによって、常に自身に向けた問い掛けが起き、より良い方向へ向かうのではないかとみています。先ほど、先生たちに世界に出て行ってほしいと言いましたが、エデュケーターたちとやりとりして、その中で最良のものを生徒たちに齎すということになっていってくれたらなあと思います。それまで出来なかったことをやってほしいですね。
2015年01月21日ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジーは、主に教育機関向けに、iPadを利用するための環境復元ソフト「iRecovery」を発売すると発表した。「iRecovery」は、不具合時に復旧するための用途ではなく、一度、授業やセミナー等で利用したのち、その間の更新を無効にし、次の生徒ために元の状態に戻すためのソフト。iTunesやiCloudなどを利用して1台ずつバックアップや復元を行うことは可能だが、1台ずつバックアップ・復元する手間や時間を考えると実用的ではない。「iRecovery」では、Windows PCからすべてのiPad端末を管理でき、iPadをUSB接続すれば1クリックで復元が可能。複数の復元ポイントを設定することができ、ファイルやアプリケーションソフトのほか、OSの設定も復元できる。1台のWindows PCで127台までのiPadを管理できるという。また、iPad用収納キャビネットと併用することによって充電中に復元を完了することもできるという。
2015年01月20日Amazon.comの創立者ジェフ・ベゾス、英国王室のウイリアム王子とヘンリー王子。国外の多くのロイヤルファミリーや著名人が特に実は幼少時代にモンテッソーリ教育を受けていることをご存知でしょうか? 特に、Google.com の創業者、ラリー・ペイジ&サージェイ・ブリンは、かつて受けたインタビューで「幼児期に受けたモンテッソーリ教育なしでは、現在の成功はありえない」と語っているほどです。このように近年、海外で注目されているオルタナティブ教育法「モンテッソーリ教育」。国内でもこの教育方法を導入している幼稚園もありますが、日本ではまだ、馴染みが浅いのが現状です。そんなに素敵な教育方法であれば、試してみたくなるもの。実際、家庭でも、日常生活で取り組めるモンテッソーリ教育方法があれば取り入れてみたいのではないでしょうか? 「敏感期(0歳~6歳)」は、モンテッソーリ教育で発達の第一段階とされる一番大切な時期。今回は、2歳~6歳の子どもさんを対象に、日々の生活の中で無理なく取り入れられる環境作りのポイントを3つご紹介します。■家庭でできるモンテッソーリ教育(1)毎日の「ルーティーン」をしっかり決めよう幼児期の子供は、「今日」「明日」「明後日」という時間の区切りが理解できない時期です。正確な時間でなくとも、朝この時間には起きて、ごはんをたべて、お昼寝をするといった1日の流れ、大まかなルーティーンを家庭でも習慣づけてみましょう。■家庭でできるモンテッソーリ教育(2)サポートしながら自分のことは自分でやらせるモンテッソーリ教育の1つに「日常生活の練習」という分野があります。日常生活の取り組みを自分で行うことにより、自立心を養うというのが目的です、モンテッソーリの幼稚園などでは、子供用サイズのティーセットを使用してお茶を実際に入れてみたり、洗濯板を使い洗濯をしてみたりという日常生活を学習しています。家庭でも日々の生活、たとえば、・子供が自分で着替えやすい洋服を購入して、時間をかけてでも1人で着替えさせる・手を洗う時は、小さなボウルを用意して自分で手を洗わせるといった小さなことでも、できるだけ子供が1人でできるように、親がサポートしてみましょう。■家庭でできるモンテッソーリ教育(3)親は子供のお手本になるように行動するイライラして思わず子どもを怒鳴りつけてしまったり、TVを見ながらご飯を食べたり、「子どもには真似してもらいたくないな」と親が思う行動は、まず親自身が日常生活でしないように心がけましょう。親が本を熱心に読めば、子どもも自然に本を手に取るようになります。親は、援助者であるのと同時に子どものお手本です。そのことを忘れずに行動しましょう。どれも、簡単に行動を起こせる取り組みです。皆さんもぜひ、今日からご家庭で実践してみてはいかがでしょうか?
2015年01月16日テクトロニクス社は1月7日、教育現場や汎用の電子機器のテスト用に高いコストパフォーマンスを備えた、入門レベルの任意波形/ファンクションジェネレータ「AFG1022型」を発表した。従来、入門クラスのファンクションジェネレータには、限られた性能、機能、操作性しか装備されていなかった。同製品は2チャネルで、最高25MHzのサイン波、12.5MHz方形波/パルス波の出力が可能な他、20MHzの周波数帯域、1μHzの周波数分解能、1mVp-p~10Vp-pの出力、14ビットの垂直分解能を備え、さらに125MS/sのサンプルレートにより最大8kポイントの任意波形出力にも対応可能である。そして、機能面では、50種類の標準波形と任意波形、連続、変調、スイープ、バーストによる出力機能を内蔵し、基礎教育ラボや汎用的に行われる電子機器設計のテストに幅広く対応する。また、200MHz、6桁分解能のカウンタを内蔵しており、周波数、周期、パルス幅、デューティサイクルなども、簡単、正確に測定できる。この他、直感的なユーザインタフェースと3.95型TFT-LCD、ショートカットボタンとロータリノブを装備しており、素早く設定、調整が行える。加えて、軽量・小型なため、貴重な作業ベンチを有効に利用することができる。これらの機能を備えながら7万9800円と手頃な価格で提供されるという。この価格には任意波形の出力機能が含まれており、無料で提供されるソフトウェア「ArbExpress」を利用することにより、必要な波形をすばやく生成して「AFG1022型」にインポートし出力することができる。
2015年01月09日●教育投資の現状デスクトップ仮想化ならびにアプリケーション仮想化技術が市場で普及していく中で、ほとんどのシステムインテグレーターおよび導入後の自社運用を行うユーザー企業の運用管理部門でデスクトップ仮想化ならびにアプリケーション仮想化技術者の育成を進めている状況になってきました。技術者育成については先行している会社、これから本格的に育成を始めようとされている会社など様々ではありますが、どのように技術者を育成していくべきか、またその効果についてお伝えします。○教育投資の現状情報処理推進機構(IPA)の『IT人材白書2013』によると、42%の企業が「教育・研修費は(総人件費の)3%未満」と回答し、4.8%の企業が教育・研修費は3%以上と回答しています。この数字が多いのか少ないのかを知る上で各国の教育・研修費の比較が参考になります。厚生労働省大臣官房統計情報部「労働統計要覧(平成24年度)」によりますと、労働費用合計に対する日本の教育・研修費の割合は0.2%に対して、イギリスおよびドイツは0.5%と約2.5倍、フランスは2.2%と実に11倍もの差になっています。日本と海外という環境の違いはあるかもしれませんが、これらのデータより欧米諸国では、日本よりも多くの教育・研修費を計上していることがわかります。日本電気(NEC)の育成事例では、シトリックス認定資格者育成により、ユーザー企業からの信頼を獲得して案件数が6割増加、一方、技術問い合わせを3割低減したという事実があります。カスタマーフェーシングの技術者のスキルが高ければ高いほど、現在の状況およびユーザー企業のビジネス要件と技術要件(機能要件および非機能要件)を正確に把握し、計画段階、設計段階、導入段階、本番稼働等システム導入のすべてのフェーズにおいて、企業に求められているシステムを技術力で落とし込むことができ、結果的に安定した本番環境を迎え、プロジェクトの成功率も高まるということに他なりません。ここでの「プロジェクトの成功」の定義は、「予算の範囲内で、ビジネス上の目的を計画どおりに達成し、利用者側と経営者側の両方を満足させ、スケジュール通りに安定稼働を迎える事、かつ運用がスムーズに行える事」です。仮に、日本の企業の大半が3%未満の教育・研修費とすると、大半の日本の企業のプロジェクト成功率は非常に低いものと予測されます。社内勉強会を定期的に行っていたり、1日程度で行われる概要レベルの無償セミナーへ参加したりする会社は多いかと思いますが、導入フェーズの実践トレーニングの年間予算を取り、受講を推奨している会社はまだまだ少ないのではないでしょうか。有償トレーニングはもっとも短時間でスキルを取得する方法として確立されており、独学者が自身で本を読んだり、Webで調べたり等の一方向学習形式ではなく、短期間で必要な要素が整理されたテキストブックのみならず、フィールド経験者である講師や他受講者から提供される「生きているコンテンツ」である「考え方」、「経験の共有」などの両方向のインタラクティブな講義、さらに知識の定着を計るため効果的な実機での実習がお互いに相乗効果を生み出すため、時間的にも学習内容としてもとても投資対効果が高いものとなります。効率的なスキル習得のために、システムインテグレーターおよびユーザー企業には是非有償トレーニングの予算枠の拡大を検討してほしいと思います。○NECの育成事例にみる有資格者育成とサポート件数の相関データ当社のデータで恐縮ですが、具体例として、シトリックス認定資格を活用しているNECの効果を見てみましょう。下記のグラフにある通り、NECでは技術者育成により、2011年に25件だったシトリックス認定資格取得数が3年間で約10倍に増加しています。2014年には450件の資格取得数を見込んでいます。また案件数に関しては、2011年と比較し、2012年には5割増、2013年には6割増と着実に増え、2014年には8割増を見込んでいます。一方、シトリックスに対する技術的な問い合わせ(Case)の件数は、2011年と比較して、2012年は約2割、2013年には約3割減少しており、2014年は約4割減を見込んでいます。この結果に対して、NEC ITプラットフォーム事業部 基盤ソフト統括部 マネージャー 鈴木 久美子氏は次のように語ります。「定量的な効果はもちろん、提案力が向上していることや、お客様の信頼感を得られたことも技術者育成の大きな成果です。これらの成果は、技術者育成から資格取得、お客様へのご提案、システム構築、そして運用サポートまでの一連のサイクルがうまく回り始めている結果だと思っています。」NEC ITプラットフォーム事業部 基盤ソフト統括部 鍵谷 年哉氏は、「資格取得者が増え、案件数も増えている一方で、障害やトラブルなど、大きな問題につながる問い合わせが減少しています。またお客様とのサポート契約数は増えていますが、前線のSEからの問い合わせが減っています。これらは技術者育成の大きな成果だと思います」と話しています。さらに、資格取得による効果を、現場で活躍するSEであるNEC ソリューションプラットフォーム統括本部 主任 奥山 聖氏は、「2012年に2日間の集合研修を受講して、仮想化アドミニストレーター資格(Citrix Certified Administrator: CCA)を取得しました。CCAを取得する前はシトリックス製品について独学で勉強していました。CCAを取得したことで、システム全体を体系的に理解することができました。実プロジェクトにおいて設計や構築を推進する上で非常に役立っています」と話しています。●業績に貢献するデスクトップ/アプリケーション仮想化技術者育成方法と認定資格○業績に貢献するデスクトップ/アプリケーション仮想化技術者育成方法と認定資格ここまでで、技術者育成を行うことで、全体のシステムの最適化および安定稼働させることにより、障害発生率の低減と売り上げに貢献できることをご理解いただけたと思います。では、技術者育成において必要なカリキュラムとはどういったものなのでしょうか。その答えは、対象とする技術分野によって様々ですが、以下では、すでに企業を支えるシステム基盤の1つとなりつつあるデスクトップ仮想化、アプリケーション仮想化、モバイル化基盤に関するシトリックスの取り組みをご紹介しましょう。デスクトップ仮想化およびアプリケーション仮想化基盤は、全社規模で利用されている特性上、高可用性が求められます。また特性として、ユーザーレイヤー、アクセスレイヤー、デスクトップ アプリケーションレイヤー、コントロールレイヤー、インフラストラクチャー レイヤー(ハイパーバイザー、ネットワーク、サーバー、ストレージ)の5つのレイヤーで構成されます。これらのITインフラの複雑に絡み合うすべてのレイヤーの経験とスキルがエンジニアに求められ、かつ各導入フェーズに応じた現状分析、要件定義・設計、構築、パイロット導入、本番稼働、そして運用の知識と経験も担当するフェーズの役割毎に求められています。シトリックスでは、こうしたエンジニアの役割やプロジェクトフェーズごとに求められるスキルに対して、下記ラーニングマップのようなトレーニングを用意しています。分析・設計、構築・テスト、管理・運用の各フェーズにフォーカスし、Citrixソリューションを成功に導くために必要なスキルを効果的に習得できる構成になっています。これらすべてのスキルをまとめて習得できれば理想的ですが、実際は、それぞれのフェーズで求められるスキルが膨大なため、一度にすべてを身に付けるのは現実的ではありません。そこで、Citrix認定資格では、アセスメント・設計-Citrix Certified Expert(CCE)、構築-Citrix Certified Professional(CCP)、管理・運用・モニタリング・トラブルシューティング-Citrix Certified Associate(CCA)の3つのレベルを用意しています。さらに、ソリューション別にVirtualization資格、Networking資格、Mobility資格に特化した3種類を用意しており、各資格取得に必要なスキルセットを習得するために認定トレーニングの受講を推奨しています。なお、2013年にはCitrix XenDesktop 7リリースにあわせて資格体系を見直し、ソリューションベース(デスクトップ仮想化ならびにアプリケーション仮想化、ネットワーク、モビリティ)と導入におけるプロジェクトライフサイクル(=役割)に焦点を当てたカリキュラムにリニューアルしました。システム全体を最適化および安定稼働させ、障害発生率の低減と売り上げに貢献するような技術者を育成するには、企業の多様化するニーズに対応するためのIT技術の革新に十分に対応できる技術スキルが必要であり、そのスキルを効果的に短期間で身につけるカリキュラムが最適であるという考えからリニューアルに踏み切っています。さらには、各国に合わせた言語での実施、またフィードバックや要望を活かし、受講者のニーズを取り込んだカリキュラムを常に検討しており、かつ多くの経験と高いスキルと持った講師とクラスルームにて双方向の効果的な教育を提供しています。こうした取り組みにより実践的で最先端の「現場力のあるデスクトップ/アプリケーション仮想化技術者」の育成を進めています。著者プロフィール○藤野 智宏(Fujino Tomohiro) - シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 サービス本部 本部長シトリックス・システムズ・ジャパンのサービス部門として、計画段階の上流から導入段階における設計から実装に至る全てのライフサイクルを担当するコンサルティングサービス、およびお客様の管理・運用フェーズに必要なスキル、パートナー様が設計や実装に必要なスキルセットを得るための技術者育成を提供するエデュケーションサービスを統括している。
2015年01月05日1年の区切りとなるこの時。今自分が立っている場所をしっかり把握した上で、1年というスパンで仕事の目標を考えるのは、とても良いことだ。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、2015年に仕事でやりたいと考えていることを教えてもらった。Q.2015年に仕事でやりたいことを教えてください■仕事ができる人に・「もっと知識を増やしてこなせる業務を着々と増やしたい: 大きなことより、基本から身に着けて役に立つ人材になりたいから」(25歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)・「効率化: 時短できるものはしたい」(34歳女性/商社・卸/事務系専門職)・「1人で仕事を回せるようになる: 上司なしで働きたいから」(23歳女性/食品・飲料/営業職)・「もっと周りを見て動けるようになりたい: 今年は周りにたくさん助けてもらったからお返しをしたい」(30歳女性/印刷・紙パルプ/事務系専門職)・「積極的に自分の意見を言う: 自分の意見を言えずにただ仕事をこなしていることが多かったから」(22歳女性/学校・教育関連/専門職)■とにかくスキルアップ・「責任ある仕事を任されたい: レベルアップしたいから」(28歳男性/建設・土木/事務系専門職)・「専門的な業務: この仕事ならこの人、と頼られるようになりたいから」(25歳女性/情報・IT/事務系専門職)・「PCスキルを磨きたい: 未熟だなぁと思うことが多々あるので」(35歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)・「労務関係も学びたい: 人事のプロを目指したいから」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)■資格を取りたい・「介護福祉士の資格を取る事: 仕事に自信がもてそう」(32歳女性/医療・福祉/専門職)・「仕事に関わる資格をとる!: 任せてもらっているので知識をつけて、期待に応えたい」(29歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)・「仕事をやめるために、資格を取りまくる: 仕事やめるため」(24歳女性/情報・IT/技術職)・「勉強: がんばりたい」(30歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)■成果を上げる・「契約を増やす: 昇進したいから」(23歳男性/金属・鉄鋼・化学/営業職)・「大口案件をとる: 売り上げを伸ばしたいから」(32歳女性/金融・証券/営業職)・「積極的なセールス: 会社の業績を上げるためには必要不可欠だから」(25歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)・「ぶっちぎりで1番になる: 上司や周りにぐちゃぐちゃ言わさない」(26歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/経営・コンサルタント系)■独り立ちしたい・「マネジメント: そのくらいの年齢なので」(31歳男性/商社・卸/営業職)・「リーダー: リーダー業務をこなして行きたいから」(33歳女性/医療・福祉/専門職)・「自分主導での企画: より成長するため」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)・「先輩の手を離れたい: 自分で頑張ってみたいから」(25歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「年数も重ねてきたので、自分の仕事だけではなく、会社のことなど広く考えて行動したい: 年数を重ねてそのままじゃいけないと思うから」(28歳男性/食品・飲料/営業職)■人を育てる・「教育関係: 新人教育大事だから」(35歳女性/不動産/専門職)・「後輩を育てたい: 新事業で忙しくなるので、独り立ちして力になってほしい」(41歳男性/情報・IT/営業職)・「新しい人の育成と引き継ぎ: 産休中も心おきなく休めるようにしっかり引き継ぐ」(36歳女性/ソフトウェア/技術職)・「部下の教育をもう少ししっかり: 自分の給与にもつながるから」(28歳女性/情報・IT/経営・コンサルタント系)■違うフィールド希望・「新しいプロジェクトにかかわること: 維持管理の仕事もしっかりとできるようになりたいが、もっと違うこともやってみたいから」(24歳女性/情報・IT/技術職)・「持っている資格を仕事で生かしたいです: 経理以外の仕事も任せてもらえるようになると良いなと思います」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)・「お客さま対応: 直接お客さまと会って対話するのも、自身の経験としていいと思えるから」(26歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「数字にかかわる仕事をしたい: 損益をみれるようにしたいから」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/専門職)・「アロマ関係の仕事: 自分も好きだし広めていきたい」(34歳女性/小売店/販売職・サービス系)・「海外転勤等: 語学力が活かせるので」(23歳女性/その他/事務系専門職)■転職・起業・「転職活動: 塾業界で働きたい」(27歳男性/情報・IT/技術職)・「ペット関連ビジネス: コンピュータ系のプログラマを辞めたい」(44歳男性/情報・IT/技術職)・「ハンドメイド委託: 自分の作った物を売ってみたいから」(32歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)・「デザイナーとして独立したい: 夢だから」(34歳女性/アパレル・繊維/クリエイティブ職)■安定を目指す・「今していることを続けたい: 今の仕事が好きなので、もっと極めたい」(26歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)・「けが、体調不良なく過ごすこと: 安定的に過ごしたいから」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)・「とにかく我慢、しのぐこと: バタバタしてもしょうがない」(43歳男性/建設・土木/営業職)・「従来通り: 従来通りでいければ幸せ」(41歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)・「平穏にすごす: 特別な仕事ではないので毎日の仕事をちゃんとこなしたい」(33歳女性/その他/その他)■その他・「外国に日本のPRをしたい: たくさんの外国人に観光に来てほしいから」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「街おこし: 街を元気に盛り上げたい」(23歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「新商品の発売: 夢だから」(26歳女性/農林・水産/技術職)・「世界と日本を変える: 自分の夢」(23歳男性/商社・卸/営業職)■総評2015年仕事でやりたいこと、新年へのやる気に満ちあふれた回答が多数寄せられた。まずは「自身のスキルアップ」を目指すという意見。効率化、周囲への配慮、臨機応変な行動、積極性、知識を増やす……などなど、自分の課題を克服して、来年はさらなるレベルアップを目指したいという前向きな人が多かった。パソコンのスキルアップや、資格取得を考えている人もいるようだ。また、売上アップ、契約を増やす、収益を増やすなど、数字をとることを目指し、収入やステータスの向上をもくろむ野心家も多かった。どの人からもプロ意識を感じる。20代後半から30代の人たちは、そろそろ独り立ちしたい、という希望も出てくるようだ。リーダーになりたい、上司や先輩の手を離れたい、自分主導の企画をもちたい、とさらなる飛躍の場を望んでいた。また「教育」を目標にする人たちも「後輩に頑張ってほしい」「自分がいなくても大丈夫な状況に」と、全体を把握する余裕を感じた。今までとは違う新規事業や他部署、異業種・職種に携わることを2015年の目標に据える人たちもいた。マンネリ払拭に違う仕事してみたい、という願望もあれば、転職、独立、起業まで、さまざまなレベルではあるが、新フィールドに飛び込む時機を窺っているよう。海外勤務を望む声もあった。これまでどおり現状維持で、と安定を望む人もいるようだ。「もっと今の仕事を極めたい」「従来通りでいければ幸せ」と満足している様子の人に交じって「とにかくガマン」なんて声も。仕事に夢をもって羽ばたきたい人も、今の生活をキープしたい人も、どの人にとっても充実した良い1年になりますように。調査時期: 2014年12月8日~2014年12月9日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性127名 女性173名 合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2014年12月31日これからの時期、直近ではお年玉、進学を控えている子供がいる場合はランドセルや勉強机など、何かと入り用になる。そんな親たちの手助けをしてくれる存在が祖父母たちだろう。最近では“孫消費”や“イクジイ”といった言葉も生まれ、ますます孫の教育・育成に対する祖父母の存在感が高まっている。そんななか、ベネッセは「祖父母と孫の関わり調査」を行った(調査実施機関:インテージ)。対象は小学1年~6年の子供を持つ504人の親。調査によると、普段から祖父母が孫のために支出してくれると答えた人は68.3%にのぼった。7割近い親が祖父母からの援助を受けているかたちだ。また、援助してもらってうれしかったものとして「教育費(ランドセル・机・教材・習い事含む)」が76.2%とダントツで、続いて「外食」が50.8%、「衣料」が49.0%、「おもちゃ・ゲーム」が42.9%となっている。一方、援助してもらいたいものについての質問では「教育費(ランドセル・机・教材・習い事含む)」が80.8%、「外食」が42.1%、「衣料」が40.9%、「おもちゃ・ゲーム」が26,6%となる。援助してもらってうれしかったものと比べると、教育費がさらに高い割合になり、外食や衣料、おもちゃなどは数値を下げている。このことから、親がいかに教育費への援助を望んでいるのかがわかる。こうした中、にわかに注目を浴びているのが“勉強にもつながるタブレット”だ。タブレットに学習向けアプリをインストールするという例もあるが、学習機関が用意する専用端末にも注目が集まっている。たとえばベネッセが展開する「チャレンジタッチ」。これは2014年3月から開始された専用端末を使った小学生向け講座で、すでに40万人以上が受講しているという。チャレンジタッチは、タブレットで学習するだけでなく、国語の文章問題や記述問題など、紙による学習が効果的なものは紙で学習するよう設計されており、さらにベネッセが以前より取り組んでいた「赤ペン先生」による添削も行われる。同社の調査によれば「保護者の 68.4%が『学習習慣がついてきた』、お子さまの 85.4%は『やる気が続いている』」という。
2014年12月26日楽天銀行は22日、「楽天銀行教育ローン」の取り扱いを開始した。「楽天銀行教育ローン」は楽天銀行が提供する初めての教育資金専用のローンとなる。楽天銀行は2009年4月より「楽天銀行スーパーローン」(カードローン)、同年5月より「フラット35」、2012年1月より「フラット35」と変動金利住宅ローンを組み合わせた「固定と変動」、そして2013年11月より「楽天銀行住宅ローン(金利選択型)」を提供してきたが、このたびの「楽天銀行教育ローン」の取扱い開始で、より顧客の資金用途に合わせたローンニーズに対応できるようになるという。○「楽天銀行教育ローン」の特徴簡単な申し込み方法申し込みフォームの入力は楽天銀行ウェブサイトから行う。また、必要書類はスマートフォンのカメラで撮影し、「楽天銀行アプリ」から送ることができるので、郵送の必要はない。「楽天銀行アプリ」を利用しない顧客は、必要書類を郵送する必要があるスピーディーな融資審査結果は原則翌営業日に回答する。また、申し込みから最短で翌営業日に融資するので、急ぎの顧客も利用できる。申し込み受付時間によっては審査結果の回答が翌々営業日以降になる場合がある選べる金利タイプと魅力的な金利金利タイプは「変動金利」と「固定金利」を用意したので、顧客のプランに合わせて選ぶことができる。また、「変動金利年3.36%」(22日現在)、「固定金利年3.90%」(同)と、魅力的な金利で提供しているという○商品概要なお、楽天銀行アプリはAppStoreおよびGooglePlayから無料でダウンロードできる。楽天銀行は、今後も魅力ある商品・サービスの提供を続けていくとしている。
2014年12月26日35歳以上の結婚・出産が増えています。人生の持ち時間は長くなったけれど、生涯収入の手取りは減少傾向、社会の変化も激しい時代です。常識にとらわれ過ぎないお金との向き合い方を考えます。○手をかけるか? お金をかけるか?40歳前後で子どもに恵まれたら、それはもう可愛くてしょうがないですね。とはいえ無尽蔵に子どもにお金をかけることができないのも現実です。アラフォー結婚では、残り時間が限られているので、子育て費用の支払いと並行して、自分たち夫婦の老後資金の準備もしなくてはなりません。現在の資産状況から考えて、今後の収入から貯蓄に回す分と、使える分をシビアに線引きする必要があります。必要なことにはお金をかけるとしても、不要なもの、中途半端なものはバッサリ切るくらいの覚悟が必要です。子育て費用も聖域ではありません。子ども2人を、有名な国立大学付属小学校に入学させた女性に話を聞いたことがありました。通常は、お受験のための塾に通うところ、彼女は自分で教育して見事に合格させたのです。その方法は、いわゆるお勉強のみならず、なんでも本物を見せること、その季節ならではの体験をさせることでした。虫、植物、食べ物…。面倒だったり、意識しないと遠のきがちだったりすることも、こまめに取り組んでいました。「自分が楽しいから」と語っていましたが、子どものためとか教育のためというよりも、例えば子どもに虫を見せて、その反応を楽しんでいる、ついでに子どもの様子を見ながら説明することが当たり前の行為としてできるのです。生まれながらの教育者なんだなあと感心したものです。自宅には子どもが興味を持ちそうなものがたくさん揃っていました。こんな有能な人がほうっておかれるはずがありませんね。ウチの子にも教えてという近所のお母さんたちの要望で、知る人ぞ知る私塾みたいになっていました。凡人の私にはとても真似をすることはできませんし、親自身が教育する場合、親の性格と能力が大きく影響してきます。しかし、何かをしようとしたとき、ついお金を払ってその商品やサービスを買うことを考えがちだけれど、自分がすればタダか、相当に安く済むという単純な原理は、子どもの教育についても当てはまることに改めて気付かされました。家事で言えば、クリーニング代を払うか、自分でアイロンをかけるか。料理を手作りするか、お惣菜を買うか、外食するか。教育を家事に例えるのは不謹慎かもしれないけれど、子どもを塾に通わせるのは、外食に近い感覚ではないでしょうか。問題集を買ってきて自分で教えれば、もっと安上がり。費用の安い通信講座の教材を利用して、子どもが自分で解けなかった問題だけを見てやるという方法もあります。○子育てのアウトソーシング費用の効果を考えるつまり、「自分でできないのか?」ということは一考の余地ありです。共働きの人からは、そんな時間はないという声が聞こえてきそうですね。私自身もずっとそう思ってきました。けれど、塾に通わせてもいっこうに成績が上がらない次男の勉強を、覚悟を決めて自分で見てみると、どこでつまづいているのか、はたまた子どもの能力の程度、小学生でここまで難易度の高いことを学ぶのか、などなど、情報収集にもなり、自分が塾に何を求めるかの考えもはっきりしました。ここ数年、個別指導塾が人気を集めて業績を伸ばしていますが、その理由もよくわかりました(次男の場合も集団授業ではついていけず、不得意分野がわからないままになっていたということです)。お金も有限なら時間も有限。1日は24時間きり。手をかけると言っても、子どもの教育のすべてを自給自足することはできません。母親が働いているかいないかに関わらず、多くの家庭では、学校教育に加えて、民間の教育産業が提供するサービスを選択して利用するわけですが、どんなサービスをいくらで買い、得られる効果はどれくらいかをシビアに検討するべきです。少子化の流れの中で、またIT化の進展で、例えば塾なら、集団指導のみならず、個別指導、映像による授業、通信講座などまで、サービスの種類と価格帯は広がっています。アラフォー結婚の共働き夫婦の場合、子どもにかかる主な費用は、食費や衣類などの生活費に加えて、小学校入学前の保育料、入学後の学童保育料、塾やスポーツクラブの費用、家族で楽しむ外食やレジャー費用、そして義務教育終了後(家庭によっては中学から)の学校教育費です。これらの費用を今後の収入の範囲内でまかなうには、おのずと予算が決まってきます。安くできるものは安い方を選択すべきです。保育料や学校教育費については、私が言うまでもないことですが、私立よりも公立の方が安くコストパフォーマンスが高いことになります。仕事をしていると子どもと接する時間は限られていますから、その時間をどう使うか、何を優先するか、アウトソーシング出来るものと費用、自分が手をかけることをしっかり考えたいものです。その際、教育費の節約とか義務感が先に立つと気が重くなりますから、自分が得意な分野で子どもと一緒に楽しむくらいの感覚で取り組みましょう。子どもはなかなか親の思い通りにはならず、親子の関係は案外難しいもので、たびたび喧嘩も発生しますが(うちだけではないと思います)、勉強を上達させることよりも、子どもの状況を把握することを目的にすると気が楽になります。この子どもの状況を把握しておくことは、実はコストパフォーマンスの高い教育と表裏一体である、合わない進路に進ませて無駄なお金や時間を使わないために有効です。受験対策には、塾の持つプロフェッショナルなノウハウを活用しつつ、子どもの性格や能力の把握は、学校任せ、塾任せにはせず、親が冷静に判断すべきです。大学は、推薦やAO入試で入る学生が増えています。国立大学では入試制度の改革が検討されていて、今後、より丁寧に受験生を見る方向になるそうです。基礎的な学力検査に加えて面接や小論文、高校での状況、得意分野等が考慮されるようです。私の解釈ですが、学校の成績は悪かったけれど受験勉強に励んで筆記試験で一発逆転の合格は難しくなるのではと思います。基礎学力をしっかりつけた上で、どのようなことに興味を持ち、どのように子ども時代を過ごしたかが重要で、そこには親子のコミュニケーションも含まれます。お金をかけないためだけではなく、親としてのかかわり方が大事になってきます。自分に合う進路で社会人になることができたら、子どもにとっても幸せですね。40歳前後まで社会人として仕事をしてきたアラフォーは、このようなことを総合的に判断する際、若い親よりも有利といえるのではないでしょうか? 教育産業、大学受験、専門学校の状況などをしっかり情報収集して、ちゃんと家計の収支が取れると同時に、親子で納得できる教育費のかけ方を考えてみてください。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>ファイナンシャルプランナー坂本綾子20年を超える取材記者としての経験を生かして、生活者向けの金融・経済記事の執筆、家計相談、セミナー講師を行っている。著書『お金の教科書』全7巻(学研教育出版)、セミナー『子育て力のあるお金の貯め方、使い方』『小さな消費者へのお金の教育』など。
2014年12月23日アップルは11日、12月8日から14日までのコンピュータサイエンス教育週間に合わせ、コンピュータプログラミングの基礎を学べるジュニア向けワークショップ「Hour of Code(コーディングの時間)」をApple Store各店で実施した。本稿ではApple Store, Ginzaで開催されたワークショップの様子をお届けする。Hour of Codeは、コンピュータサイエンス教育普及を推進するNPO団体であるCode.orgが提唱している運動だ。180カ国以上の生徒数千万人が参加しており、誰でもどこでもHour of Codeのイベントを主催することができる。アップルは以前よりHour of Codeの運動を支援してきたが、この度、世界規模でスペシャルイベントを開催する運びとなった。受講に際してプログラミングの経験は必要なく、4歳から104歳までを対象としているとのことだが、Apple Storeでのワークショップは小中学生向けに実施された。このワークショップは、コードの謎を解き明かし、誰もがプログラミングの基本を1時間で習得できるような内容になっている。用意されたチュートリアルを進めることで、プログラミング言語のイロハを学べるというわけだ。実際にチュートリアルを動かす前に、Apple Storeのスタッフから、プログラミングとは何ぞやという講話が。その存在を知ることで、コンピュータやモバイル端末以外の電子機器でもプログラミング言語が背景で動いていることが分かるようになる、など、小学校低学年の参加者にはちょっと難しい話もあったが、皆、退屈せずに注意して聞いている様子だった。チュートリアルはiPadを使って進められた。ゲームアプリ『Angry Birds』に登場するキャラクターを実際に動かしてみるというもので、スタッフからの「『Angry Birds』知ってる?」という問いかけに「知ってるー、この鳥は『Red』って言うんだよー」と、子供たちのリアクションも上々。Redを動かしてブタを捕まえるという動作を実行させるのだが、プログラムの構築は命令が書かれたブロックをつなぎ合わせて行っていく。「前方に移動します。」「左に曲がる」「右に回転」といった基本的な動きが書かれたブロックをくっつけて組み立てていく中、上手くいく子もいれば、苦労する子もいる。そこで、スタッフから、実際にブロックを組み立てる前に、絵を良く見て、どういう動作がどういう順番で必要なのか先に考えてみると良い、というヒントが出された。このヒントを上手く飲み込んで、子供たちはブロックをつなげていく。なるほど、プログラミング言語を学ぶ以前に思考方法を鍛錬できるというわけだ。作成したプログラムを実行し、課題がクリアできると、「おめでとうございますあなたはパズルを完了しました」というダイアログがあらわれ、その中で書いたコード(JavaScript)を表示できるのだが、そのコードは不可視化されており、実際はこういうものが動いているのだけどね、といった記述にとどめてある。ここで重要なのはプログラミング言語そのものを習得する以前に、プロセスの重要性を説き、発想を柔軟にしていこうというスタンスを示していることだろう。チュートリアルを進めていく中で、インターミッション的にスタッフの四方山話が挿入されるのだが、それらも学習者には興味深いエピソードだったはず。例えば、Appleの共同設立者の一人でもあるスティーブ・ウォズニアックは、とてもエレガントなプログラムを書いた、とか、映画『アポロ13』でも描かれた、当時の技術ではごく限られた量しか送ることができないプログラムを、搭乗を認められなかった船員がギリギリまでシェイプアップして送信したことでアポロは地球に戻ってくることができたといった話は、大人でも惹きつけられてしまう。テーマパークにある巨大迷路は、常に右に行く、あるいは常に左に行く、とタスクを実行し続ければ出ることができる、プログラミングもそのアナロジーを使って書き上げることができるという例え話は実に秀逸だった。予告どおり、約1時間でワークショップは終了。参加した子供たちからは「とても楽しかった」「マウスで動かすのより、指で触るだけで命令が出せるのが楽しかった」「綺麗なコードを書く大切さがわかった」といった感想が飛び出した。今回の参加者は、Apple Storeが用意したiPadを使用していたので、成果をそのまま持って帰るというわけにはいかなかったが、Code.orgでは、本ワークショップと同じ体験ができる。Webサイトでは、映画『アナと雪の女王』に登場する、アナとエルザがナビゲートするチュートリアルも用意されている。このチュートリアルでは雪の結晶をプログラミング言語を使っていくというものだが、進めるにつれて、さまざまな絵を描けるようになっているという。是非、こちらも試していただきたい。
2014年12月12日■最近よく聞く「オルタナティブ教育」っていったいどういう教育?みなさんは、「オルタナティブ教育」という名前の教育スタイルを耳にしたことはありますか?オルタナティブ教育は、学力だけでなく人間性を高める独自の教育スタイルを取り入れている海外では、ずいぶん前から人気がある教育です。世界中には、各種フリースクールを含めて大小さまざまな「オルタナティブ教育」が存在していますが、現在、世界の2大「オルタナティブ教育」といえば、オーストリア生まれの哲学者ルドルフ・シュタイナーが1919年にドイツで始めた芸術性を教育実践に多く取り入れた「シュタイナー教育」と、20世紀初頭イタリアの医学者、マリア・モンテッソーリが知的障害の幼児教育の成功から提案した感覚教育を行う「モンテッソーリ教育」です。■オルタナティブ教育(1)シュタイナー教育哲学者ルドルフ・シュタイナーが自身の哲学に沿った芸術性を重んじている教育法です。人間は、7年ごとに節目がくるという理念に従い、7歳までは体や心作りを重視して文字の書き方や読み方などは、まったく教えません。第二期である7歳から14歳までの時期は、芸術性を重視した授業を展開。家を建てたり、楽器を作ったりといった実践を通して知識を学び、教科書は一切使用しないという伝統的教育とはまったく異なるスタイルをとっています。それぞれ子どもの成長時期に合った感性を重視した授業で、自発性や個々の発想力を身につけていくようです。■オルタナティブ教育(2)モンテッソーリ教育感覚教育ともいわれているモンテッソーリ教育。特に、3歳から6歳の間を敏感期と呼び、子どもの五感が一番発達する時期だと、モンテッソーリ教育では考えられています。感覚の発達は、知識の発達の基礎になるという考えから、シュタイナー教育とは正反対に、幼少期から独自に開発した日常生活に密着した豊富な教材を使い教材を実際に手で触った教育を行います。知識を高める感覚を養うと同時に、自発的に自分から選択する能力を学ぶため、自分から教材を選ばせます。そして、その子どもがその教材をもっと続けたいという意思を表現すると、同じ教材を一定の時間以上、続けさせることもあります。この方法は、モンテッソーリ教育が、集中力と自発性を授業内で無理なく自然に身につけることができる理由のひとつのようです。■世界の著名人も受けていた! モンテッソーリ教育「モンテッソーリ教育」は、・英国王室のウィリアム王子、ヘンリー王子をはじめとした、各国王室教育・Google創立者であるラリー・ページとセルゲイ・ブリン、Amazon創業者 ジェフ・ベゾス、Facebook創業者 マーク・ザッカーバーグ、Wikipedia創業者 ジミー・ウェールズなど、現代を代表するトップ起業家・オバマ現米国大統領、クリントン元大統領にヒラリー・クリントン元米国務長官とする政治家このほかにも多くの著名人が幼少時に受けていた教育として近年、国内外での注目度が高くなっています。日本では昨年、2013年には教育再生実行会議が、国公立大学の入試2次試験を学力試験から、人物像を重視する面接に変更するという法案に変更する案を検討しているという動きがあります。グローバルに世界を渡り歩かなければいけない時代に生きる未来を背負う子ども達。学力以上に、人間性を重視する幼児期のオルタナティブ教育に日本でも今後もっと注目が集まりそうですね。
2014年12月11日ベネッセ教育総合研究所は9日、中学1年生から高校2年生9,468人を対象にした「ICTメディアの利用実態・意識に関する調査」の結果を公開した。同調査結果によると、高校生の4割が、勉強中にもメールやLINEなどのチャットアプリをしているという。まず、インターネットの利用について質問したところ、中学生の87.3%、高校生の96.9%が「普段からインターネットやメールを使っている」と回答した。インターネットを利用していると回答した人に、アクセスツールを複数回答形式で聞くと、高校生の86.1%は「スマートフォン」と回答。中学生は「スマートフォン」が42.1%、「パソコン」が54.6%、「携帯音楽プレーヤー」が28.5%、「タブレット端末」が18.7%、「ゲーム機」が23.8%だった。次に、インターネット利用者に対し、コミュニケーションに関する質問をすると、中学生では64.8%、高校生では92.1%が週に1回以上、メール、LINE、Twitter、SNSのいずれかを行っていると回答。コミュニケーションを目的とした1日のインターネット利用平均時間は、中学生高校生ともに、1時間を超えていた。また、「メールがきたらすぐに返事を出す」としたのは、中学生が63.3%、高校生が59.8%だった。一方で、「メールのやりとりが嫌になることがある」(中学生28.2%、高校生51.6%)、「メールやチャットを終えるタイミングが難しい」(中学生31.6%、高校生40.4%)と、やり取りに煩わしさを感じている中高生も多い。続いて、オンライン上で知り合った人がいるがいるか聞くと、中学生では24.7%、高校生では24.3%が、本来ならば知り合いにはなりにくかった人とのつながりを持っている。また、中学生の21.8%、高校生の22.4%が、オンライン上で趣味のつながり(情報発信やコミュニティ参加)があると回答している。そのほか、ニュースなどの情報に関しても質問。社会の出来事に関する情報やニュースの入手にインターネットを使う比率は、中学生で50.2%、高校生で68.3%と半数を超えた。特に「Twitter」の利用率が高く、高校生では39.6%と「家族との会話」(35.1%)、や「友だちからの口コミ」(21.9%)を上回っている。ただし、「インターネット上の情報について、正しさを確認する方法がわからない」と不安を感じる中高生も多く、中学生では38.9%、高校生では49.2%が「あてはまる」と回答した。最後に、勉強中のインターネット利用について聞くと、「メールやチャット(LINEなど)を書きながら(返事を出す場合も含む)」勉強することがある比率は、中学生で24.3%、高校生で37.5%だった。こうした調査結果について、ベネッセ教育総合研究所は、将来子どもたちにはICTメディアのメリットを享受しながらも、自律的に使いこなす力を身につけることが求められると分析。周りの大人がICT環境の変化に合わせた情報リテラシー教育や生活習慣の大切さを啓発するなど、社会全体としてサポートしていく必要があるとしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月10日多くの日本人は自己表現があまり上手じゃないですよね。そこで今回は、「日本人は外国人と比べてどのくらい自己表現力が低いと思うか」を30代男女100人に調査してみました。すると、日本人の自己表現力は外国人に比べて、平均36%も低いと感じていることが判明しました!しかし、その中身は意外な答えが……。では、意見の一部をご紹介します。■日本人は慎み深さが美徳だから!日本人の自己表現力が低い理由として、半数以上の人が“文化や国民性”だと答えました。「内気な国民性がそうさせているから」「恥の文化があるから」「日本人の美徳でもあるから」「奥ゆかしいから」「日本人は遠慮する文化があり自己主張する人が少ない」「自分の意見より、まず周りの空気を見たりするから」「昔からの風潮で控えめなところが日本人の良いところとされているので」そうそう!これって、日本人はこんな人々って説明するときに真っ先に浮かぶ特徴ですよね。あと、『YouTube』などで海外の赤ちゃんのリアクション映像を見ると、ネジが外れたみたいに喜怒哀楽を表していますよね! まだしつけを受けていない赤ちゃんでも、すでに国によって表現が全然違うって不思議です。■日本の教育は個性が尊重されないさて、ここですごく興味深い結果が見えてきました!自己表現力が低い理由は文化や国民性だと答えた人のうち、約44%の人が親や学校の影響が大きいと思っているのです。しかも、学校や集団生活のなかで、出る杭は打ちまくる教育や個性を許さない日本人の体質が原因だという声が散見されました!「皆と違うことを異端だと思ってしまう傾向が強からではないか」「自己表現させることを悪と教え込む教育現場に問題」「親やその上の世代の保守的な考えに影響されているから」「国民性だと思う。自己主張すると嫌な思いをすることが多いので。小学生でもその辺に気をつけて生きています」う~ん、これって十人十色ってやつを認めて育む度量が、この国には足りないってことですよね。こんな意見が少なくないっていうことは、左利きの子が右に矯正されるように、日本人キャラに合わせて窮屈に揃えられてきた人って結構居るのではないでしょうか……。でも、今はネットのおかげで、ブログやSNSを通して発信することで自己表現は上手になったし、受け入れられやすくもなった気がしませんか?おいしいものを食べたら超満足な顔をするとか、合コンでつまんない男には愛想笑をしないとか、あと数%は自己表現力を発揮してみたいですね!(文/茶柱ズバ子)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年11月18日(火)調査対象:全国30代男女計100名
2014年12月06日近年、企業における情報漏洩事件が多発している。特に2014年7月に発覚した大手教育関連企業の顧客情報漏洩事件は、内部関係者(業務委託先元派遣社員SE)による国内最大級の情報漏洩として注目された。犯人は、顧客企業が持つ個人情報を名簿業者へ売り渡す目的で、外部記憶媒体にコピーして持ち出したと言われており、その被害総額は、少なくとも200億円に上るという。○約80%! 内部関係者による情報漏洩実は、情報漏洩事件の約80%が、「内部関係者」による犯行であると言われている。実際、米国では企業の37%(※1)が、内部関係者によるセキュリティ・インシデントを経験しているとの調査結果も報告されている。内部関係者に対する情報漏洩対策は、企業のリスク管理にとって重要な経営課題である。/派遣先や委託先など、社外のルートからも情報流出のリスクがある現在、必要なのは外部記録媒体の利用を、正しく制御できるソフトウエアである。エヌ・シー・エル・コミュニケーションが提供する「SecureCore RSS」は、USBメモリや外付けハードディスクなどの外部記憶媒体をはじめとした、各種デバイスの利用を管理し、情報漏洩を未然に防止するデバイス制御ソフトウエアである。オンライン、オフライン、スタンドアロンなど、クライアント環境に依存することなく利用できるのが特徴だ。2012年の製品リリース以降、累計出荷ライセンス数は15,000を超える。あらかじめ設定したポリシーを基に、外部記録媒体を利用禁止にしたり、読込み/書込みを制限したりできる。ポリシーの反映は、例えば、USBメモリを抜き差しした瞬間に適用されるので、ユーザに特定の作業を強いたり、業務効率を低下させたりすることはない。※1 出典「2014年9月:IPA(独立行政法人情報処理機構)発表「組織における内部不正防止ガイドライン」改訂版○スマホもデジカメも制御可能SecureCore RSSの主な機能は、「デバイスの登録と許可機能」「デバイスコントロール機能」「ログ機能」に大別される。「デバイスの登録と許可機能」では、業務内容に応じて使用する外部記録媒体を登録する。利用者(ユーザー)がデバイスを申請し、管理者が許可することで、許可されたデバイスのみの利用が可能となり、未登録利用デバイスや外部から持ち込まれたデバイスの利用を制限できる。こうしたデバイス利用者が自発的に利用デバイス申請する仕組みは、社員のセキュリティ意識を向上させる観点からも効果を発揮する。「デバイスコントロール機能」は、USBメモリなどの外部記憶デバイスを自動で認識し、デバイスへの読込・書込などのアクセス制御を行うものである。例えば、デバイスへの読込・書込をすべて許可する/ファイルの閲覧のみ許可する/デバイスへの読込・書込をすべて禁止するなど、運用ルールに沿った制限を個別に設定することが可能だ。ポリシー設定はサーバ上で行い、クライアントPCにはエージェントをインストールして利用する仕組み。これによりPCグループごと、ユーザグループごと、または、PC/ユーザごとに設定済みのポリシーに従い、デバイスを利用できる。制御可能なデバイスは、USBメモリや外付けハードディスクといったストレージはもちろん、デジタルカメラ/スマートフォン/プリンタなどまで幅広い。さらにIrDA(赤外線)、モデム、FireWire、Bluetoothなどポートの制御も可能だ。エヌ・シー・エル・コミュニケーションでセキュリティ事業部営業課長代理を務める佐藤隆幸氏は、「大手教育関連企業の顧客情報漏洩事件では、データの持ち出しにスマートフォンが利用されたと聞いている。しかし、私物のUSBメモリやオーディオプレーヤー、スマートフォンを接続禁止にすれば、そもそも持ち出すことはできなかっただろう」と指摘する。外部記録媒体/データは自動暗号型もしくは自己復号暗号化ファイルとして書き込まれる。これにより、例えば社外PCでデータを読み込む場合でも、パスワードで暗号化を解除できる。最近は、リモート環境で作業をしたり、取引先とコラボレーションしながらプロジェクトを進めたりするケースは多い。そのような場合でも、一定の制限を設けることで、データを安全にやり取りすることが可能になるのだ。○セキュリティが厳しい国家機関での導入実績SecureCore RSSで特筆すべきは、ログ機能の充実である。詳細な管理者操作ログ、クライアントのデバイス利用履歴などがすべて記録される。管理者やクライアント端末利用者の外部デバイス抜き差し記録はもちろん、ファイル操作記録やログオン/ログオフ、印刷記録、申請・承認状況などがすべて記録される。また、一部オプションでHDDやファイルサーバ上での操作ログも収集することが可能だ。エヌ・シー・エル・コミュニケーションのセキュリティ事業部技術担当部長を務める佐村恭敏氏は「万一の際の追跡調査では、誰が、どのデバイスで、どのファイルにアクセスし、どんな外部デバイスでデータを持ち出したかといった記録を確認する必要がある。SecureCore RSS導入していれば、そうしたログはすべて記録されている」と説明する。こうした詳細なログを取得できるのには理由がある。SecureCore RSSは、内閣官房情報セキュリティセンターが定めた「府省庁対策基準策定のためのガイドライン」を基に開発されており、主に導入しているのは、情報セキュリティ管理がもっとも厳しい国家機関なのだ。佐藤氏は、「民間企業においては国家機関と同水準のセキュリティ対策を講じなければならないことはないだろう。ただし、業種/業態によって堅牢にすべきセキュリティポイントは異なる。様々な運用形態とリスク要因を考えれば、決してセキュリティ対策をやり過ぎるということはない」と強調する。もう1つ、SecureCore RSS導入には大きなメリットがある。それは、自社のセキュリティの運用を棚卸しできることだ。同製品はオンプレミスでの運用となるため、導入時のサーバの構築やポリシー設定などもエヌ・シー・エル・コミュニケーションのエンジニアがサポートする。自社の運用に最適なポリシー設定が行えるというわけだ。「セキュリティ製品は、運用設計が要となる。われわれはセキュリティ要件の高い機関への導入で培ったノウハウとナレッジがある。その経験を基に、お客様の様々なセキュリティ課題に対し、解決に向けたお手伝いをさせていただいている。」(佐藤氏)。セキュリティ対策は費用対効果が見えにくいと言われていた。しかし、大手教育関連企業の顧客情報漏洩事件のように、一度インシデントが発生すれば、その金銭的損出は計り知れない。今後、企業が保有するデータ量は増加の一途を辿る。情報を、そして顧客と社員を守るという観点からも、SecureCore RSSの利便性についてセキュリティ担当者はお分かりになるのではないだろうか。
2014年12月03日「失業した時の保険」というイメージが強い雇用保険。でも、雇用保険の仕組みの中には、資格を取得するなど個人の能力開発に対してお金を支払ってくれる「教育訓練給付金」という制度がある。今年の10月から教育訓練給付金制度が拡充したので、この機会に一度、内容をチェックしてみよう。「教育訓練給付金」とは、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講し、修了した場合に、掛かった費用の一部を本人に支給する制度だ。平成26年10月から、従来の枠組みを引き継いだ「一般教育訓練の教育訓練給付金」と、拡充された「専門実践教育訓練の教育訓練給付金」の2本立てになった。○一般教育訓練の場合は最大10万円一般教育訓練の教育訓練給付金がもらえるのは、下記の表の通り2パターンある。給付金は受講費の20%で上限は10万円。受講費が10万円を超える場合は、戻ってくるお金は10万円まで。戻ってくるお金が4,000円を超えない場合は支給されない。初めて利用する人受講開始日までの間に、雇用保険の一般被保険者であった期間が通算1年以上の場合以前、利用したことがある人前回の受講開始日から今回の受講開始日までの間に雇用保険の一般被保険者であった期間が、通算3年以上の場合。さらに、前回の教育訓練給付金受給から今回の受講開始日までに3年以上経過している場合○専門実践教育訓練の場合は最大年間48万円平成26年10月1日から中長期的なキャリアアップを支援するため、「専門実践教育訓練の教育訓練給付金」が始まった。受講前に中長期的なキャリア形成支援のためのキャリア・コンサルティングを受け、受講開始日の1カ月前までにハローワークで所要の手続きなど、一定の要件を満たした人が対象。「専門的・実践的な教育訓練」として指定された講座に通うと、受講費用の40%(年間上限32万円)、さらに資格等取得し、被保険者として雇用されるまたは雇用されている場合には、20%が追加支給される。つまり最大で合計60%、年間上限48万円まで給付される。ただし、一般教育訓練と同様に戻ってくるお金が4,000円を超えない場合は支給されない。専門実践教育訓練の教育訓練給付金がもらえるのも、下記の通り2パターンある。なお、詳細は厚生労働省のホームページを参照していただきたい。初めて利用する人受講開始日までの間に、雇用保険の一般被保険者であった期間が通算2年以上の場合以前、利用したことがある人前回の受講開始日から今回の受講開始までの間に、雇用保険の一般被保険者であった期間が通算10年以上の場合。さらに、前回の教育訓練給付金受給から今回の受講開始日までに10年以上経過している場合○訓練受講を支援するための給付も専門実践教育訓練の教育訓練給付金を受給できる人のうち、受講開始時に45歳未満で離職しているなど、一定の条件を満たす場合には、訓練受講をさらに支援するため、「教育訓練支援給付金」が支給される。こちらは平成30年度までの暫定措置だが、資格をとって転職したいと思っている人にとっては経済的な支えになるはず。支給申請の詳細については、住まいの地域を管轄するハローワークで確認できる。○「指定講座」の確認を忘れずに!「一般教育訓練の教育訓練給付金」「専門実践教育訓練の教育訓練給付金」ともに、給付の対象になるのは厚生労働大臣が指定する講座。同じような講座でも、事業者やコースによって指定講座でない場合もあり、その場合は給付金対象とならないので、必ず「教育訓練給付金の指定講座であること」を確認しよう。一般教育訓練の教育訓練給付金の指定講座は、近くのハローワークで一覧表が閲覧できるほか、教育訓練講座検索システムでも検索可能。また、専門実践教育訓練の教育訓練給付金の指定講座一覧はコチラ。○お金が戻ってくるのは"受講後"なお、一般教育訓練の場合、給付金が支給されるタイミングは"講座修了後"であることもポイントだ。出席率や成績など講座ごとの「修了の認定基準」を満たして、初めてハローワークで給付金の申請手続きを始めることができる。一方で、専門実践教育訓練の教育訓練給付金は訓練期間中6カ月ごとに申請を行い、教育訓練中から支給を受けられる。また、一口に"受講費"といえども、一定のルールがある。例えば、受講に必ずしも必要ではない補助教材やパソコンの費用、スクールまでの交通費などは対象にならない。こういったお金を含めて計算し受給しようとした場合、「給付金が支給されない!」などということもあり得るので申請は正しく行おう。※本文と写真は関係ありません○筆者プロフィール : 楢戸 ひかる(ならと ひかる)1969年生まれ大手商社勤務を経てフリーライターへ。中学生と小学生の男児3人を育てる主婦でもある。生活に役立つ情報を「主婦er」にて更新中。また、長期投資を始めた日々の記録をメルマガ「主婦が始める長期投資」で配信中。メルマガ申込みは「主婦er」より。
2014年11月28日インテルは26日、教育市場向けの取り組みに関する説明会を開催した。小学校、中学校、高等学校などの教育市場でICT利活用の促進を図り、合わせて各学校をはじめ自治体や官公庁との協業などを推進する。また、教育向けのタブレットの提供で、2015年以降の国内PC/タブレット市場の拡大を目指す。説明会では、インテル常務執行役員ビジネスデベロップメントの平野浩介氏が登壇。国内ビジネスクライアント市場のPC出荷台数は過去10年間、約800万台で安定的に推移しており、今後もその傾向が続くと想定する。ビジネス市場としてはエネルギーや金融サービス、行政、医療、製造など幅広い分野がある中で、特に教育市場を「市場として成長のチャンスがある」と捉え、特に教育分野に注力する方針を示した。教育分野では、グループ学習用のタブレットの活用や、デジタル教科書の導入やLTE/WiMAXなどモバイルネットワーク環境の普及などが進んでおり、同社は2020年の教育現場では「PC教室の設置」から「一人1台」の方向に加速すると予測する。取り組みの中では、「教育向けプラットフォーム開発」「教育向けコンテンツの開発」「流通パートナーの支援」「政府・官公庁・教育委員会・学校との連携」を行い、一人1台端末の拡販を推進する。プラットフォームの提供に関しては、耐衝撃性の確保や強化パネルの採用、スタイラスペンの標準装備など、大人がオフィスで使うタブレットとは差別化した教育向けのリファレンスモデルを同社が提供。既にNEC「VersaPro タイプVT」、富士通「ARROWS Tab Q555」、東芝「dynabook Tab S80」などから教育向け製品が登場している。コンテンツ開発では、同社と東芝が協働で開発している教育タブレット向けノート編集アプリ「デジタルノート」を紹介した。児童・生徒向けのデジタルノート作成が行えるアプリで、紙とデジタルとの融合を図ることが特徴。例えば児童が書いた紙のノートを撮影し、データ化した紙のノート上に、タブレットで撮影した写真や動画を配置したりデジタルペンで書き込んだりできる。また、2013年に米Intelが買収した、教育用コンテンツの開発・配信会社Knoに触れ、マルチメディア教科書の提供や教師・生徒間のコミュニケーショの推進、教育用ソフトウェアのクラウド上配信といった取り組み予定を発表した。流通/販売パートナーに関しては、株式会社内田洋行代表取締役の大久保昇社長が、教育現場での活用を紹介。学校教育市場への教育機器やコンテンツの製造などを手がける内田洋行は、教育ITC分野はブームとして1985年、1995年、2011年と発生してきたが、2014年は佐賀県や東京都荒川区など自治体主導による教育ITCへの取り組みがみられたことや、文部科学大臣から中央教育審議会に諮問された次期学習指導要領に"一人一人の可能性を伸ばす"内容が盛り込まれたことに触れ、「実際に教育ITCが根付く土壌ができてきた」とコメントした。その要因としてインテルと千葉県柏市で行った一人1台の実証実験、それを基に全国20校で行った国の実証実験などを挙げ、教育ITCの取り組みにより、学力向上や共同作業(コミュニケーション)などで一定の成果を上げたとした。また、教育ITCの発展には特に端末自体の頑丈さや安定した無線LANインフラの整備が重要とした。政府・官公庁・学校などとの連携に関しては、Google for Education日本統括責任者である菊池裕史氏が、Chromebookの学校導入事例を紹介。Googleが提供するChrome OSを載せたChromebookは、26日時点でAcer「C720」、日本HP「Chromebook 11G3」、ASUS「C200MA」「C300MA」「Chromebox」、デル「Chromebook 11」といったラインナップが揃う。菊池氏は従来のWindows PCと比べ、特にクラウドベースによる端末・コンテンツの管理が特徴だとし、特にクラスや教員・学生など、組織ごとにアプリケーションを手軽に管理できる「管理コンソール」が教育機関向けの強みとした。Chromebookの管理者向けプラットフォーム「管理コンソール」では、対象別にパッケージのコンポーネントを設定でき、全端末の機能制限や機能追加などを手軽に設定できる。Windows PCの端末管理ではOSやハードウェア、アンチウイルス、データ暗号化、ブラウザ(アプリ)などを別個に管理・更新する必要があったが、Chromebookでは、自動アップデートするOS/ブラウザ(アプリ)と、ハードウェアの2点のみを一括で管理できることが特徴。また、年単位での維持コストの低さ、教員による端末セットアップの手軽さも、特に教育向け端末としてメリットと強調した。インテルの平野氏は、「教育市場用モバイル/タブレットには、iPad以外にもAndroidやWindowsタブレットが増えており、Chromebookも登場してきた。インテルは企業活動を通して、考える力を高める21世紀型スキルの向上を加速させていく。日本はLTEの普及や子供の学力の高さなど、世界的にみても学習環境が恵まれている。活動を進めていきたい」と締めくくった。
2014年11月26日日本労働組合総連合会は20日、「学校教育における『労働教育』に関する調査」の結果を発表した。同調査は10月3日~8日の期間、現在就業中の18歳~25歳の男女を対象に実施。回答者数は1,000名であった。「働いていて経験したことのある困ったこと」がある人は全体の58.0%。具体的な内容を聞いたところ、「募集時の労働条件と実際の労働条件が異なった」(27.2%)が最多に。続いて「所定の労働時間が守られなかった(早出や残業を強いられた)」(23.7%)、「職場の人から嫌がらせを受けた」(15.6%)、「残業代が支払われなかった」(15.1%)、「パワー・ハラスメントを受けた」(12.7%)が上位となった。「困った経験があるが、何もしなかった」と回答した211名に理由を聞いたところ、最も多かったのは「面倒だったから」(44.5%)。他は「改善されると思わなかったから」(39.8%)、「みんなも我慢していると思ったから」(29.4%)、「会社にいづらくなると思ったから」(27.5%)など、諦めや我慢が上位となった。雇用形態別に見ると、「みんなも我慢していると思ったから」「忙しく、時間が作れなかったから」と回答した正規雇用者の割合は、非正規雇用者より高くなった。「勤務先に改善してもらいたいこと」は「賃金・給与」(49.7%)、「人手不足の解消」(34.7%)、「作業量の軽減」(21.7%)、「残業時間の削減」(21.6%)、「年次有給休暇の消化率の向上」(21.2%)がトップ5となった。男女別に見ると、「賃金・給与」の項目では女性が男性を上回り、「残業時間の削減」の項目では男性が女性を上回った。「働く上での権利や義務について、内容を知っていたもの」を選んでもらったところ、認知率が半数以上となったのは「有給休暇」「雇用・労働契約」「最低賃金制度」「育児休業」であった。男性同士で職場の宴会で裸踊りを強要すること、女性同士で「なぜ結婚しないの?」と聞くなど、「同性同士でもセクシュアル・ハラスメントが起こり得ること」の認知率は48.3%となった。一方、「割増賃金」「36協定」「労働組合」に関する内容の認知度は3割台,「相談窓口」に関する認知度は19.1%にとどまった。
2014年11月21日ソニービジネスソリューションは11月18日、10月に早稲田大学新3号館にICT教育支援システムを納入したと発表した。納入した製品は、レーザー光源プロジェクター「VPL-FHZ55」「VPL-FHZ700」の合計72台とHDネットワークカメラ「SNC-VB630」が32台。早稲田大学ではこれらの機器を組み合わせて、Web上で授業内容を公開。ネットワーク上から各教室のAVシステムを監視できるほか、FeliCaを搭載した職員証からシステム起動ができる。また、ビジョンプレゼンター「PWA-VP100SET1」を納入。ビジョンプレゼンターは、動画や静止画などの画像データとスライド、Webサイト、ビデオ会議といった複数のソースを大画面に表示できる。早稲田大学では、CTLT(Center for Teaching, Learning and Technology)教室でビジョンプレゼンターを利用する。なお、ソニービジネスソリューションと早稲田大学は、以前からデジタルペーパーの実証実験も行っている。
2014年11月19日日本政策金融公庫は13日、同社が取り扱う「国の教育ローン」のうち、海外留学資金の2014年度上半期融資実績の件数が前年同期比30%増の774件、金額では同45%増の18億円となり、件数・金額ともに大幅に増加したと発表した。特に金額は比較可能な過去10年間で最高となり、1件当たりの平均融資額についても10年前に比べて1.4倍の232万円に増加した。政府は2013年6月に策定した「日本再興戦略」において、グローバル人材の育成を目的として、2020年までに日本人留学生を12万人に倍増させることを目指しており、2013年10月から、留学促進キャンペーン「トビタテ! 留学JAPAN」を開始。また、スーパーグローバルハイスクールおよび大学を指定するなど、意欲と能力のある若者の海外留学を支援している。このような現状を踏まえ、同社は政策金融機関として、2013年5月および2014年4月に海外留学者向け制度を拡充。具体的には、海外留学資金として利用する際の世帯年収上限額を、特定の条件を満たした場合は990万円(子ども1人または2人の世帯、事業所得者は770万円)に引き上げたほか、海外留学支援施設の対象要件を拡充するなどした。同社は、今後も留学を目指す人や教育資金を必要とする人を積極的に支援していくとしている。
2014年11月14日日本IBMは、学校教育における教育内容の拡充と未来のデータサイエンティスト育成の推進を目的に、特定非営利活動法人 企業教育研究会と共同で、データ分析に関する中学生向け授業プログラムを発表した。同プログラムは、中学生が数学や統計的な手法を身近に感じながら活用できるよう、未来の学校における選挙予測を題材としたプログラムだという。両社は、「データの規模を数万件程度とすること」や「未来の学校の選挙予測を扱うこと」「デジタル教材を扱い、ゲストスピーカーを招くこと」の3つを基本方針に掲げ開発を実施。7月には、千葉大学教育学部附属中学校3年生の選択数学授業にて、1コマ45分の試験授業を行った。使用するデジタル教材には、報道番組やある種のテレビドラマに近いデザインを採用。内容は、生徒が「西暦2200年の巨大な学園の新聞部の生徒」の立場を想像し、新聞部部長から与えられる選挙予測報道に関するミッションに向かうシナリオとなる。日本IBMは、同プログラムを活用し、2015年3月までに練馬区立上石神井中学校と港区立御成門中学校、四街道市立四街道中学校にて展開し、未来のデータサイエンティスト育成を推進する予定だ。
2014年11月13日ソフトバンクとベネッセホールディングスは合弁会社「Classi(クラッシー)」を設立し、学校教育におけるICT活用をソフト・ハードの両面から総合的に支援するサービスの提供を2015年度から開始すると発表した。両社によると、「学習状況などの記録・共有で、生徒一人ひとりの学習の見える化」「量と質を備えたコンテンツの活用により、生徒の学習を充実化」「安心安全なICT環境の構築」を実現するという。Classiは、小テストや宿題で活用できる問題などのコンテンツと、教師が生徒の学習状況などを記録し、面談などで活用できる各種指導用アプリケーションを提供。これらのアプリケーションは、教師がタブレットなどに簡単に記録・閲覧できるようなユーザーインタフェースを採用しており、自動集計や情報共有の促進により世界一勤務時間が長いと言われる日本の教師の校務の効率化を可能にする。ソフトバンクグループは、各学校の必要に応じて、安心安全なセキュリティシステムを備えたタブレットやクラウドサービスなどを提供。一方でベネッセは、全国各地区の学校担当者によるコンサルテーションを通じて、各学校に最適な提案を行うなど、それぞれの強みを生かして、ICT教育を推進するための総合的なサービスを提案する。Classiは4月4日に設立しており、今年度は全国100校がモニターとして利用。学校現場の課題や先生の活用実態についての検証を重ねた上で、2015年4月より、高校および中学校向けに正式サービスを開始する。今後、小学校や大学などにも順次拡大していく予定だという。また、教科書や問題集、動画などの教材を持つパートナー各社と連携することで良質なコンテンツを拡充し、生徒の状況に応じた教師の個別指導や生徒自身の個別学習を支援していく。3社は、教育におけるICT活用の重要性と今後の一層の高まりを見据え、学校教育、家庭学習の両方の領域で、最新のテクノロジーも活用しながら、未来を生きる子供たちによりよい学びを提供できるよう新たな教材・サービスの開発に取り組んでいく。
2014年11月12日米Appleは、同社のWebサイトに教育に関するページを開設した。「教育は、すべての人にとっての根源的な権利である」という見出しとともに、同社の教育に関する理念、取り組みが綴られている。開設された教育に関するページでは、"Education is a fundamental human right for everyone."(教育は、すべての人にとっての根源的な権利である)というメッセージとともに、Appleの教育に関する理念、取り組みが記載されている。そこでは、米国内での教育制度の格差に触れ、教師や家族の奮闘にも関わらず生じているテクノロジーや知識にアクセスすることについての不平等な状況、特に人種的マイノリティ、低所得者層の不利益な状況は、どうにかして改善すべきだと語気を強めている。そして、「私たちは、世界中のもの凄い数の、可能性ある未来の発明家、未来の夢を描く人、未来のリーダーのために、道を切り開きたい」と気勢を上げている。Barack Obama米大統領は、幼稚園から高校までの公立学校に通う、人種的マイノリティを中心とした低所得家庭の生徒がインターネットや教育ツールにアクセスできるように支援する"ConnectED"プログラムを推進しているが、Appleもこの支援活動に参加しており、iPadやMac、Apple TVなど1億ドル相当の機材提供を行うことを確約している。最初のステップとして、今回、29の州、114の学校に支援を行った。これらの学校の92%はヒスパニック、黒人、ネイティブアメリカン、アラスカンネイティブ、アジア系の生徒たちが通学しているという。また、単に機材を提供するにとどまらず、支援する学校が、その教育目標を達成するために、学校を支援するパートナーとともに専門知識を提供し、積極的に人材も投入していくとしている。同社CEOのTim Cook氏はTwitterのアカウントで「ConnectEDのパートナーになった114校の生徒、教師、および理事らに触発された」いうツイートを投稿しているAppleは教育市場でのシェア拡大を睨んでいると言うより、この"ConnectED"への参加、さらに従業員の人種的多様性の改善、環境問題への対応もあわせて考えると、単にマーケットにフォーカスするのではなく、企業としての責務を全うするべく社会貢献に取り組んでいると評価するのが妥当なのかもしれない。
2014年10月30日日本の初等・中等教育の普通教室におけるICT導入・利活用の促進を行う、業界の枠を超えた61社で構成されるWindows クラスルーム協議会は10月27日、学校ICT環境における運用管理のノウハウなどの知見の共有や、機器整備費用の軽減などを通して日本の教育現場に対して包括的に支援する「Windows クラスルーム 圏域包括プログラム」を発表した。プログラムの主な内容は、「教育ICTの利活用における知見の提供」「Windows クラスルーム 圏域包括メニューの提供」「文部科学省やICT教育の推進自治体とシンポジウムなどを開催」など。「教育ICTの利活用における知見の提供」では、学校現場に即した運用管理やネットワーク環境の整備・構築、児童生徒の個人情報などのセキュリティ対策などについて知見を有するWindows クラスルーム協議会に参加する企業が、これまでの経験をもとに情報提供することを通して、教育委員会や教育現場を支援する。「Windows クラスルーム 圏域包括メニューの提供」では、同一地域(都道府県)で、同種の教育ICT環境整備を行う計画を持つ複数教育委員会が取りまとまることにより、整備費用の観点から、規模の経済性を発揮できる特別メニューを提供することで、日本のICT教育に民間企業として貢献する。個々の教育委員会が単独で整備する場合と比較し、整備規模が拡大することにより費用の最適化が実現される。さらに、ICT教育を推進していく意義や、全国で行われているICT教育に関する好事例を広く紹介・共有するために、都道府県や自治体向けのシンポジウムなどのイベントを全国において随時開催。この催しの開催にあたり、文部科学省やICT教育に積極的な自治体との共同プロジェクトとして実施することを目指す。なお、同プログラムはWindowsクラスルーム協議会に参加する教育機関に提供実績があるメーカーからそれぞれ提供される。
2014年10月28日連載『老後サバイバル』では、フィデリティ投信株式会社 フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史氏が、同社が勤労者3万人を対象に実施したアンケート結果などをもとに、退職後にいかに備えるかについて考察します。資産形成のためのコストである税金は収益にかかってくる分、高い資産成長を求めるほど重く感じるものです。その対策として、第7回のコラムでは確定拠出年金制度をまとめました。今回は今年からスタートしたNISA、少額投資非課税制度を紹介します。○階段状に考えるとわかりやすいNISAは年間の非課税限度枠100万円までの投資元本に対して、そこから得られる配当収入、値上がり益などを5年間非課税にする制度です。非課税期間が5年で、制度は2023年までの10年間の時限措置となっていることから、複雑でわかりにくくなっています。そのため、少しでも理解しやすくするために、グラフの通り制度を階段状にしてみました。NISAの考え方2014年から制度がスタートして、口座の開設や資金の拠出は2023年まで可能です。年間の非課税枠は100万円で、毎年100万円を投資に回したとすると都合1000万円の資金を非課税枠に通すことができます。ただ、非課税期間は5年と定められていますので、6年目には非課税口座から資金を外に出す必要が出てきます。そのため、ある年の非課税投資総額は常に5年分まで、すなわち500万円までとなります。とはいえ、1人1口座開設できるので、夫婦それぞれに口座をつくれば5年間累計の非課税投資は1000万円まで広げることができます。現役層にとっては十分な規模の投資が可能になります。○長期投資を念頭に利用NISAでは一度買い付けた資金額は枠を使ったことになり、途中で売却してもその枠を再利用することができません。そのため長期投資ができる投資対象を選ぶことが大切になります。また新規投資が原則となっており他の口座で保有している既存投資商品を移管することはできません。ただ、NISA口座内で保有する投資商品を次の非課税期間に移管することは認められていますので、これを使って5年の非課税期間をつないでいくことができます。すなわち、2014年に購入した投資商品は2018年末まで5年間保有して、6年目に2019年の非課税枠100万円に移管することができるわけです。これをロールオーバーと呼びますが、これをすることで合計10年の非課税期間を活用することができます。ここで問題なのが、制度自身が10年の時限措置になっていることです。2019年にロールオーバーした投資商品は5年の非課税期間を保有すると2023年末になってしまい、ここで制度が切れては、もう一度ロールオーバーをすることができません。これでは長期投資と言っても限界があります。ただ、既に制度の恒久化の議論も出ていますので、それほど遠くない時期に10年の時限措置は撤廃されるだろうと予想しています。そのほかにも2015年から毎年違う金融機関に口座を開設できるように制度が変更され、さらに最近では年間の非課税枠引き上げの議論さえ出始めており、NISAは少しずつながら改善されていくものになってきています。○NISAは使い方が大切NISAは英国のISA、Individual Savings Accountを参考に設計されていますが、なかなか自由で機動的な英国のISAの特徴をそのまま日本に取り入れることができていません。それどころか使い方もまだまだ英国のISAのようにはできていないように思えます。英国ではISAのことを「Wrapper(包み紙)」と呼びます。中身は何を包んでもいい「非課税の包み紙」ということです。そのため、NISAに向いた商品があるのではなく、自分に合った投資の一部をNISAの非課税枠に包んで行うという考え方が日本でも大切になります。まずは自身の投資スタイルを継続することが大切です。NISAを使うから何か新しいことをする必要はありません。ある人には向いている商品でもある人には不向きだったりしますから、NISAならこの商品ということもありません。例えば若年層ではNISAで積立投資をすることが重要な資産形成の方法です。とはいえなかなか年間で100万円の非課税投資枠までは届かないでしょう。それでもロールオーバーを続けながら、何年かかけて年間投資額100万円まで継続すれば、非課税期間5年分の累計でいつかは500万円の非課税運用資産をつくり上げられます。この時には、個別株や分配金を出さない投資信託など成長を重視する投資対象を活用することが大切になります。退職を直前に控えている50代にとっては年に1回投資収益を非課税で受け取る仕組みが大切です。この年代なら年間100万円の投資は十分可能です。その元本から得られた投資収益を5年後に非課税で受け取り、元本は6年目にロールオーバーするという仕組みを作っておくことは、これから迎える退職後の生活には頼りになる方法でしょう。毎月分配型の投資信託は分配を出すことで途中売却をすることと同じ投資行動をすることになりますから、NISAの「一度使った枠を再利用できない」という点で無駄を生じさせます。そのため、もったいない使い方になると言われます。事実、資産形成をしようとする現役世代にとってはその通りもったいないのですが、「使いながら運用する」退職世代には、普通分配金だけでも非課税で受け取れることにメリットがあるのです。現在、さらにもっと若い、子供世代向けに、英国のJunior ISAの日本版を作ろうとする動きがあります。英国と同様な仕組みになれば、18歳まで引き出すことができなくなるため、長期投資のスタートに相応しい制度となります。しかも拠出が祖父母世代でも可能になれば、世代間の資産移転にも大きく貢献する可能性があります。生涯を通じた資産形成の制度をうまく活用したいものです。(※写真画像は本文とは関係ありません)○執筆者プロフィール : 野尻 哲史一橋大学卒業後、内外の証券会社調査部を経て、2006年からフィデリティ投信株式会社フィデリティ退職・投資教育研究所所長。大規模なアンケート調査をもとに投資家への提言をするなど、投資教育に従事。「退職金は何もしないと消えていく」(2008年)、「老後難民50代夫婦の生き残り策」(2010年)、「40代のサイフ」(宝島社、2012年)、「50歳から始めるお金の話し」(2013年2月、小学館文庫)など著書も多数。現在、日本アナリスト協会検定会員、日本FP協会、日本証券経済学会、行動経済学会などの会員。
2014年10月28日NECは23日、Windows 8.1 Pro Updateを搭載したデタッチャブルPC「VersaPro タイプVS」や15.6型ノートPC「VersaPro J タイプVF」など、教育・ビジネス向けPC新製品11シリーズ31モデルを発表した。出荷開始は10月28日より順次。税別価格は141,000円から。「VersaPro タイプVS」は、着脱式キーボードを取り付けられるタブレットPC。microHDMIやWiDiに対応し、教室用の設置端末に加え、課外授業への持ち出しや背面カメラを使う授業用端末としての利用を想定する。「VersaPro J タイプVF」は、22.6mmの薄型15.6型ノートPC。外部記憶装置とのデータ入出力を制限するソフト「DeviceLock Lite」を制限するソフトウェア「DeviceLock Lite」が標準添付される。発表されたPC新製品と価格、出荷時期は下記の通り。
2014年10月23日夏休みになると、自由研究の課題などで何を作るか悩むママとお子さんもいると思います。手先を動かしクリエイティビティを伸ばしてくれる工作。工作は雨の日の暇つぶしにも、お子さんとの絆作りにも役立ちます! そこで、子どもとできる工作アイディアをま…
今も昔も子供の習い事として人気の水泳。体を鍛えらたり、水遊びの時に泳げると安心だったりなどの理由のほか、学校の授業の対策として通っている人も多いようです。そこで、水泳教室に通うメリットや水泳に関する注意点など、子どもの水泳教室についてまと…
大学入学時など、奨学金の存在はとてもありがたいですが、卒業後の返済はなかなか負担がかかるもの。賃金が増えにくい今のご時世、滞納やトラブルになってしまったというケースが多々見られています。わが子が将来利用するかもしれない奨学金制度。返済方法…
子どもができると、家計の中で大きなウェイトを占めるようになる学費。子どもが生まれてから大人になるまで、進路によっては数千万円かかると言われています。これだけの大金ですから、早いうちに計画的に準備しておきたいですよね。そこで、子どもの学費の…