「生活様式が大きく変わって、みんなが何となく不安な気持ちを抱えながら自宅で過ごしている昨今。そんな日常だからこそ、いつものおやつタイムや、ディナーのあとのひとときに、少しだけ豊かな気持ちになれるおいしいものを贈りたいな、と思います」と、ギフトコンシェルジュの真野知子さん。気持ちが明るくなる、夢あるお菓子や縁起物。ローカルエリアの有名スイーツに、誰もが心動かされる焼き菓子の詰め合わせ。受け取った相手のほころぶ顔が目に浮かぶような、見た目にも洗練されたアイテムをセレクトしてくれた。「まだまだ緊張感が続く日々なので、日本の伝統文化である縁起の良いモチーフや色使いのものを厄よけの意味も込めて贈るのも、今年ならではのアイデアなのでは」真野さんの「手みやげマイベスト5」をご紹介します。ドルミール金沢 クアチュオーレ 4個入り¥3,800(税込み)選ぶ楽しみも分かち合える、手のひらサイズの美しいパフェ。「金沢で人気のパフェ専門店の、ボリュームたっぷりのパフェを、お店で楽しめる上品な味わいはそのままに小さめにリサイズ。バラエティ豊かで、見た目も華やかです」。冷凍で届くので、2時間半ほど冷蔵庫で解凍してから食べるのがおすすめ。内容は季節によって変わるのでHPで確認を。石川県金沢市広岡1-5-3クロスゲート金沢1FTEL:076・260・030010:00~19:00 Webで購入可。薫るバター サブリナ フランスの小さな旅 L¥2,950物語が始まりそうな、可愛らしい焼き菓子のアソート。フランス西部・シャラント地方で作られる上質なバターを中心に、世界中のバターを使ったスイーツを展開する『薫るバター サブリナ』の、フランス各地に伝わる焼き菓子のアソート。「可愛らしいフォルムは誰もが楽しめて、お子さんがいる方への手みやげにもおすすめです」。季節により内容に変更あり。東京都千代田区丸の内1-9-1グランスタ東京 TEL:03・6206・32158:00~22:00(日曜、連休最終日~21:00)通販なし。デメル デメルアドヴェントカレンダー ¥12,000一日の終わりに箱を開く、ささやかな喜びをギフトに。クリスマスに向けて1日にひとつずつ、小箱を開いていくアドヴェントカレンダー。中にはデメルの人気商品やクリスマス限定のお菓子が。「特別な時間を、毎日楽しんでもらえるアイテム。BOX型の華やかなパッケージも素敵です」デメルショップ店頭にて予約受付中、11月下旬から引き渡し予定。一部取り扱いがない店舗があるほか、数が限られているため、詳しくは各店舗で確認を。この商品は通販なし。HIGASHIYA GINZA 赤飯、ちまき 各¥500(税込み)邪気を祓って福を招く伝統食を、上品な包みで。小豆ともち米が邪気を祓うとされる赤飯と、厄よけと招福を願うちまき。「不安を抱えながら暮らす日々に、こんな手みやげをもらったら嬉しいですよね。香の物が入っているのも嬉しい、気の利いたシリーズです」。竹皮で包んで茅の輪が巻かれた姿もスタイリッシュ。東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル2FTEL:03・3538・3230(売店)11:00~19:00(茶房は18:00LO)無休Webで購入可。パレスホテル東京 プティ フール セック缶 メッセージクッキー付き ¥4,000ひと目で心を掴むビジュアルは、どんな場面にもおすすめ。「缶を開けたときのインパクトに、ホテルメイドならではの上質な味わい。それぞれのお菓子ごとに異なる食感も存分に楽しめて、おやつタイムに彩りを添えてくれる、魅力的なひと品です」。和三盆のサブレなど、この商品限定のフレーバーも含め、全11種類。ペストリーショップ「スイーツ&デリ」東京都千代田区丸の内1-1-1-B1TEL:03・3211・531510:30~19:00無休Webで購入可。真野知子さんギフトコンシェルジュ。シーンや贈る相手に合わせたきめ細かなギフト提案に定評が。雑誌やWebに寄稿するほか、シーズンイベントなどの監修も手がける。小誌のリレー連載「Food news」では〈真野知子のおいしいギフト〉を担当中。※『anan』2020年11月18日号より。写真・山口 明スタイリスト・野崎未菜美取材、文・新田草子プロップ協力・AWABEESUTUWA(by anan編集部)
2020年11月15日オンラインで手に入る地方の名店のスイーツから、ひとりのお茶タイムにも嬉しいカスタマイズ菓子まで。この時期だから贈りたい、そして贈って喜ばれる手みやげを、chicoさんに厳選してもらいました。スタンダードな中に新しさもあるお菓子を。ショートケーキにペストリー、寒天菓子。スイーツライターのchicoさんが今回挙げてくれたのは、そんな、どこかなじみがあってホッとできるお菓子たち。「贈るほうも贈られるほうも安心感がありつつ、その中に新しさや感動があるもの。そうしたイメージで選びました」シンプルながら味わいをとことん極めたチーズケーキやデニッシュ、斬新な素材の組み合わせに未知のおいしさを堪能できる生ケーキ。作り手の思いが詰まったスイーツは、親しい人とゆっくり楽しむひとときにぴったり。「繊細なお菓子を大切に運ぶ時間も、相手への贈り物。箱を開けたときの驚きと一緒に、ワクワクする食体験を楽しんでほしいです」chicoさんの「手みやげマイベスト5」をご紹介します。乃し梅本舗 佐藤屋 空ノムコウ ¥1,200心にしみる夜明けの空の色を、懐かしく、優しい味わいとともに。淡い紫と青のグラデーションは、まるで夜明け前の空を切り取ったかのよう。「寒天と砂糖が原材料の伝統菓子“錦玉”を独自の感性で表現したネオ和菓子。あえて閉じ込めた気泡も、無数の星のように輝いてきれいです。見た目は斬新ですが、味わいは生姜糖のように優しく、心和みます」山形県山形市十日町3-10-36TEL:023・622・31088:30~18:00無休(元日を除く)Webで購入可。Patisserie ease(パティスリー イーズ)シャンティセゾン いちじくとカシス ¥639ソースをかけることで完成する、口溶けの良いショートケーキ。今年オープンした話題の店。注目したいのが季節のショートケーキ。「意外な素材の組み合わせ、そしてその食材に合わせてクリームにも工夫を凝らすなどのこまやかな心配り。自分でソースをかけて完成させる仕掛けも素敵です。この赤ワイン入りのカシスのソースは色も香りも華やかで、心躍ります」東京都中央区日本橋兜町9-1TEL:03・6231・168111:00~19:00(18:30LO)不定休この商品は通販なし。アンフィニ 九品仏本店 パルファン ¥600誰もが幸福感に包まれる香りを、優雅なフォルムに閉じ込めて。気鋭の若手シェフ・金井史章さんの、シグニチャーともいえるのがこちら。「高知産のベルガモットにジャスミン、ローズ、しょうが、ベリー…。個性が強めの香りを口溶けの順番も考慮しながら重ねて、見事に調和させたドラマティックなお菓子です。優雅なルックスも手みやげにぴったり」東京都世田谷区奥沢7-18-3TEL:03・6432・352811:00~19:00水曜休(祝日は営業)この商品は通販なし。Laekker(レカー)和栗の焼きモンブラン 1個¥550小さな専門店が手がけるデニッシュ。焼きたての香ばしさをおみやげに。「エッジが立って層が美しく、気持ちがいいくらいザクザクした生地に、丁寧に作られたフィリング。専門店だから極められた、ギフトにふさわしいデニッシュです」。季節商品のこちらは、砕いた栗入りのカスタードクリームを詰めて和栗のクリームを焼き込んだ、秋の恵みをたっぷりと味わえるひと品。東京都渋谷区代官山町9-7サインビューハイツ代官山1FTEL:なし10:00~18:00(売り切れ次第終了)火・水曜休通販なし。golosita.(ゴロシタ)No.1 Cheesecake ¥5,000(送料込み)上質なナチュラルチーズのようなおいしさ。塩で味の変化を楽しんで。最近のトレンドのひとつが、レストランメイドのチーズケーキ。「冷凍で配送される商品が多い中、こちらは注文後に焼き上げたものを冷蔵で送ってくれます。30分ほど常温に置くととろっと滑らかになり、クリームチーズの香りとコクをより堪能できます。コーヒーはもちろん、ワインにもぴったり。添えられた塩をひとつまみかけると味の輪郭が際立ち、また違う印象に」オーダーはWebのみ。chico スイーツライター、コーディネーター。作り手の情熱が感じられるスイーツを、日々エネルギッシュに探求中。雑誌やWebで、スイーツ関連の記事の執筆や企画の監修などを手がける。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズも監修。※『anan』2020年11月18日号より。写真・山口 明スタイリスト・野崎未菜美取材、文・新田草子プロップ協力・AWABEESUTUWA(by anan編集部)
2020年11月14日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「耳鳴り」です。疲れたときや寝不足時にキーン、ジージー、などと外には存在しない音が聞こえてくる、耳鳴り。一過性の場合がほとんどですが、頻繁に起きると気になりますよね。耳鼻科などで検査をしても異常が見つからないことが多く、医学的にも謎の多い不調です。この耳鳴り、中医学では体内に余分な熱が溜まっていることによって起きると考えます。熱はさまざまな影響を及ぼしますが、耳に不調が出るケースの多くは、「腎(じん)」が関係しています。以前も解説しましたが、腎や「肝(かん)」「心(しん)」などの体の5つの基本システム「五行」にはそれぞれ呼応する器官があって、腎と対応しているのが耳だからです。腎は、水分と熱、両方のバランスを保つところ。腎が、潤い=陰が足りない「腎陰虚(じんいんきょ)」になると熱が余って暴走し、耳にも影響するのです。熱は、本来澄み渡っているべき頭を曇らせ、音の聞こえを阻害します。すると耳は外からの音をキャッチしようと、感度を上げる。その過剰な反応の表れが、耳鳴りというわけです。ストレスも熱を生む一因。小さな気晴らしを大切に。熱をこもらせず、腎を健やかに保つことが耳鳴り予防の秘訣ですが、そのためには、過剰な熱を生む原因を避けることが先決です。まずは暴飲暴食、とくに脂っこいものの食べすぎに注意を。「脾(ひ)」や肝に熱が溜まり、それが腎の乾燥も招きます。こってりとしたものを食べたくなる季候ですが、過剰にならないよう気をつけましょう。そしてもうひとつ、おなじみのストレスにも要注意。イライラや不安感は体の中に熱を生み出すだけでなく、気のスムーズな循環を妨げます。気が滞ると、熱はさらにひとところに溜まりやすくなります。とりわけ細身で舌が赤く、お腹にガスが溜まりやすい人は、気滞になりやすいタイプ。耳鳴りの原因にストレスが関わっていると考えられる場合は、まずはそのケアから始めることが肝要です。僕の最近のおすすめは、お気に入りの曲を5曲ほど用意して、いつでも聴けるようにしておくこと。好きな曲は脳をダイレクトにリラックスさせ、耳鳴りをカバーする利点もあります。曲が思いつかなければ、写真集や香りなど何でもいい。小さな「気晴らし」で、嫌なことを考えない時間を増やしましょう。イライラして耳鳴りが…というとき、ぜひ試してみてください。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年11月18日号より。イラスト・momokoharada文・新田草子(by anan編集部)
2020年11月13日青山ミスコン2020で準グランプリに選ばれた新田さちかが芸能事務所・ホリプロに所属し、12月18日に初のフォトブック『Sachika』を発売する。これまでに、滝川クリステル(1996年準グランプリ)や田中みな実(2007年準グランプリ)を輩出してきた青山ミスコン。新田は、AbemaTVの“ドラ恋”こと『恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss On The Bed~』に出演し、Instagramのフォロワーは23万人を超えるなど既に知名度抜群だ。記念すべき1stフォトブック『Sachika』(主婦の友社 1,760円)は、プライベートファッションやメイク、ヘアアレンジのほか、SNSだけでは語り尽くせない魅力を凝縮。地元・金沢でのカフェ巡り、ウエディングドレス撮影に加え、初めての水着ショットにもチャレンジした。ホリプロ所属にあたり新田は「ずっと憧れていた深田恭子さんが所属されているホリプロからお声掛け頂き、1日も早く先輩方と共演できるよう、お芝居やバラエティなど、色々なことに挑戦していきたいです!」とコメント。フォトブックについては、「Instagramでは見せてこなかった、自分でも知らなかった新しい私をたくさん撮って頂きました!」と明かし、「初挑戦の水着ショット、ぜひ見ていただけると嬉しいです!」と呼び掛けている。
2020年11月12日「人の行き来が限られがちな今年は、訪問先の相手が1人や2人など、少人数のケースも多いはず。そんな状況でも日持ちを気にせず味わってもらえる、焼き菓子を中心に選びました。バターケーキのようなお菓子なら、温度や、1日目、3日目…などと時間による味わいの変化も楽しめます」。そう話すのは、ライターの齋藤優子さん。時間をかけて楽しめる、上質な焼き菓子をぜひ。もうひとつ、今年のキーワードとして挙げてくれたのが、“カスタマイズ”。「自分で詰めたりして完成させるお菓子は、できたてを堪能できるのはもちろんですが、アレンジが自在で、手作業のひとときも楽しんでもらえる。家での滞在が多いときなので、そうした時間も含めて贈れたら素敵ですよね」齋藤さんの「手みやげマイベスト5」をご紹介します。実と美 モナカ 8個入り 右から、抹茶餡、大納言、炒り玄米¥1,500 ミルク餡、フランボワーズ¥1,500 栗餡、カカオ、ヘーゼルナッツ¥1,700洋菓子みたいなトッピングでいただく、ころんと小ぶりのカスタマイズ最中。少し前から注目が集まっているのが、自分ではさむ最中。「こちらはひと口サイズであることと、オリジナルのあんにトッピングが付いているところがユニーク。出来上がりのマカロンのような姿に、キュンとする女性も多いのでは。可愛いもの好きの方に、オリジナルの茶葉と一緒に贈りたいです」大阪府大阪市天王寺区上汐3-5-19TEL:080・6666・732611:00~18:00火曜休Webで購入可。ナンポルトクワ りんごのタルト 約φ30cm、幅15cmの半円¥2,820一度食べたら忘れられないタルト。大切な人への手みやげに。「薄切りのりんごを一枚一枚重ねた、本当に繊細なタルト。ショーケースに並ぶや売り切れてしまう大人気商品が、オンラインで買えるようになりました。時期によってりんごの品種が違うのも、楽しみのひとつ」京都府京都市中京区堺町通錦小路上ル菊屋町527-1TEL:075・708・374211:00~18:00月・火・水曜休、その他不定休ありWebで購入可(毎週木曜22:00より予約受付開始、数量限定)。Amy’s Bakeshop パウンドケーキ詰合せ「ベーシック+こだわり」8個入り¥3,900食べ応えあるケーキを、選ぶ楽しみごと詰め合わせて。開店10年目、待望のオンラインショップがスタート。「どっしりとアメリカンな雰囲気がありながら、フランス菓子のような繊細さも垣間見えるパウンドケーキは、どんな人にも喜ばれるおいしさ。詰め合わせは、日を置いたほうがおいしくなりそうなものを後回しにするなど、選ぶ楽しみもあります」東京都杉並区西荻北3-13-18TEL:03・5382・119311:00~19:00月・火曜休Webで購入可。メルヴェイユ クグロフ キャラメリゼ φ13cm¥3,150少しずつ切り分けて食べる幸せを贈る、ホールケーキ。数々の名店で研鑽を積んだ楊井佑輝緒シェフが手がける、クグロフ専門店のアイテム。「切る厚さや温度で味わいが変わり、日を追うごとに劇的においしくなっていく。ひとり暮らしの方にホールで贈っても、飽きずに最後まで楽しんでもらえるケーキです。お酒が利いているので、男性にも」兵庫県神戸市中央区三宮町1-10-1TEL:0120・17・996210:00~17:00土・日・祝日休Webで購入可。シチリアーモ おうちでカンノーロセット4種入り4本セット¥1,750ざくざく生地を、リコッタチーズベースのクリームで。カンノーロは筒状にして揚げた生地にクリームを詰めた、シチリアの伝統菓子。「カンノーロを買えるお店自体が少ない中で、自分でクリームを詰めてクリスピーな生地を楽しめるところが素晴らしい。スイーツに詳しい人にも喜ばれるはず」大阪府大阪市西区北堀江1-10-2クレストギザビル1F(ラ・クチーナ・イタリアーナ・ウエキ)TEL:06・6110・003912:00~19:00水曜休Webで購入可。齋藤優子さんライター。ジャンルを問わず、おいしいものに精通し、雑誌やWebなど幅広い媒体で執筆を担当。京都を中心に関西圏にもアンテナを張り巡らせる。甘いものは買う専門。作るのはもっぱらインド中心の辛いもん。※『anan』2020年11月18日号より。写真・山口 明スタイリスト・野崎未菜美取材、文・新田草子プロップ協力・AWABEESUTUWA(by anan編集部)
2020年11月11日あったかお鍋が恋しい季節。みんなでワイワイもいいけれど、今年はひとりで気ままに楽しむ「小鍋」がブームの予感!ということで、この冬食べたい絶品小鍋を、フードコーディネーターの美才治真澄(びさいじ ますみ)さんに教えてもらいました。乃木坂46の北野日奈子さんが「栄養バランスも。私も作ってみよ!」と絶賛のレシピとは?チキンとアボカドの小鍋ピリ辛スープに鶏肉とアボカド。女子受け間違いなしのメキシコ風。【材料】(1人分)鶏もも肉…1/2枚、じゃがいも…1個、トマト…1個、アボカド…1/2個、鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ1、タバスコ…小さじ1、塩…小さじ1/3、ミックスチーズ…ひとつかみ、ナチョス…適量、イタリアンパセリ(好みで)…少々、輪切りにしたライム…適量【作り方】1、じゃがいもは皮をむいてひと口大に切り、トマトとアボカドは1.5cmの角切りにする。2、鍋に鶏もも肉とじゃがいも、水400mlと鶏がらスープの素を入れて火にかけ、煮立ったら弱火にして15分ほど煮て火を止める。3、2の鍋から鶏もも肉を取り出し、粗熱が取れたら繊維に沿ってひと口大にちぎる。4、鍋にタバスコ、塩を入れて味を調え、鶏肉とトマト、アボカドを入れ中火にかける。5、煮立ったらミックスチーズを散らし、ナチョスを加える。好みで刻んだイタリアンパセリを散らし、ライムを添える。びさいじますみフードコーディネーター、管理栄養士。雑誌や広告でのレシピ提案のほか、商品開発など幅広く活躍中。定番メニューにひとひねり加えた、おしゃれなレシピが女子に人気。きたの・ひなこ1996年7月17日生まれ、北海道出身。2期生。「パクチーが苦手だったけど、番組の罰ゲームで試してから食べられるようになりました!」パーカ¥6,900(ヘルスニット×ビームス ボーイ)サロペット¥25,000(レッドカード×レイ ビームス) 共にビームス ウィメン 原宿 TEL:03・5413・6415※『anan』2020年11月11日号より。写真・kimyongduckスタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)料理作製、スタイリング・美才治真澄取材、文・新田草子(by anan編集部)
2020年11月07日この冬は、ひとりで気ままに楽しめる絶品“小鍋”で温まろう!フードコーディネーターの美才治真澄(びさいじ ますみ)さんが美容鍋レシピを教えてくれました。乃木坂46の岩本蓮加さんも「鶏肉好きにはたまりません!」と絶賛!?鶏手羽で作る参鶏湯風小鍋材料をすべて入れてコトコト煮るだけ。コクのある美容鍋の出来上がり。【材料】(1人分)鶏手羽元…4本、しょうが(薄切り)…4枚、ご飯…1/2膳分、塩…小さじ1/3、こしょう…適量、クコの実、糸唐辛子(好みで)…各適宜【作り方】1、鍋に鶏手羽元、しょうが、ご飯、水400mlと好みでクコの実を入れて、火にかける。2、煮立ったらアクを除き、蓋をして弱火で30分ほど煮る。塩、こしょうで調味し、好みで糸唐辛子を散らす。びさいじますみフードコーディネーター、管理栄養士。雑誌や広告でのレシピ提案のほか、商品開発など幅広く活躍中。定番メニューにひとひねり加えた、おしゃれなレシピが女子に人気。いわもと・れんか2004年2月2日生まれ、東京都出身。3期生。お料理は目下少しずつ挑戦中。「卵好きなので、卵焼きが上手に焼けるようになりたいな」ニット¥15,800(ビームス ボーイ/ビームス ウィメン 原宿 TEL:03・5413・6415)パンツはスタイリスト私物※『anan』2020年11月11日号より。写真・kimyongduckスタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・武田尚子(メランジ)料理作製、スタイリング・美才治真澄取材、文・新田草子(by anan編集部)
2020年11月07日寒い季節にぴったりな、絶品“小鍋”レシピをフードコーディネーターの美才治真澄(びさいじ ますみ)さんが伝授!ひとりで気ままに楽しもう!スパイシーミートボールとミニトマトの小鍋挽き肉をこねる手間いらず!かわいいスキレットで挑戦して。【材料】(1人分)合い挽き肉(トレイに入った状態のもの)…120g、ミニトマト(赤、黄など好みのもの)…10個、[A:クミンシード…小さじ2、粗びき黒こしょう…小さじ1、赤しそふりかけ(ゆかり)…小さじ1]、オリーブオイル…小さじ1、コンソメスープの素(顆粒)…小さじ1【作り方】1、合い挽き肉を、トレイに入れたまま空気を抜くように上から押して平らにし、ほぐれないくらいの硬さに密着させる。混ぜておいたAを表面全体に散らして押し付け、包丁などで3cm角程度に切れ目を入れる。2、スキレットなど小さめのフライパンまたは鍋にオリーブオイルをひき、1の合い挽き肉をトレイから出してそのまま入れる。木べらなどを使って切れ目に沿って切り離し、両面を色よく焼く。3、コンソメスープの素をお湯150mlで溶いて2に注ぎ入れ、煮立ったら半分に切ったミニトマトを入れる。トマトが軽く煮崩れたら出来上がり。びさいじ ますみフードコーディネーター、管理栄養士。雑誌や広告でのレシピ提案のほか、商品開発など幅広く活躍中。定番メニューにひとひねり加えた、おしゃれなレシピが女子に人気。※『anan』2020年11月11日号より。写真・kimyongduck料理作製、スタイリング・美才治真澄取材、文・新田草子(by anan編集部)
2020年11月07日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「お腹のハリ」です。せっかちな人は要注意!よく噛む習慣を。便秘は女性に多い悩みですが、次いで多いお腹のトラブルが「ガス溜まり」です。お腹が張って苦しい、静かなときに限って音が出そうになり緊張する…、そんな声をよく聞きます。ガスが溜まっているとき、体では「気滞(きたい)」が起きていると考えられます。中医学でいう「気」は、体を動かすエネルギーを意味し、これが滞るとさまざまな不調が生じると考えます。月経前に胸が張って痛むほか、イライラするなどの情緒不安定感、不眠など、メンタルにも影響大。症状が安定しないことも気滞の特徴で、気持ちが浮き沈みする、便秘と下痢を繰り返す、など相反する状態を行ったり来たりします。箸置きで早食いを予防。補気(ほき)の食材も控えめに。こうした気滞体質の人はたいていせっかちで、食事も早食いの傾向が見られます。短時間で済ませる食べ方は、食べ物と一緒に空気をたくさん飲み込んでしまうため、ガスが溜まる要因に。また、よく噛まないで食べることは消化吸収と気の配分を司る「脾(ひ)」にも負担をかけるため、さらに気の滞りを生んでしまいます。早食いでガスが溜まりがちな人はまず、ゆっくり噛んで食べることから始めましょう。僕のおすすめは、食事の際に箸置きを使うこと。ひと口食べたら箸を置き、よく噛みます。最後までそれで通すのが難しければ、せめて最初のひと口めは100回噛むことを目標に。それだけでも、食べるスピードは落ち着いていきます。同時に食事の内容も見直しを。気を補う働きのある、いもや豆類をたくさん食べていませんか?補気食材は元気のない方には積極的に食べてほしいものですが、気が十分足りていて流れが滞っている場合は控えめにするのがベター。ほくほくした食べ物が多くなっていないか、チェックしてください。そして、食後はみかんやグレープフルーツなどの柑橘類を。香りのよい食べ物は、気の巡りを助けてくれるのです。セロリやしそ、ミントなどの香味野菜も有効です。気滞気味の方は、何ごとにもエネルギッシュに取り組むタイプが多いようです。知らない間にストレスが溜まってしまい、それがもとで気が滞っていることも少なくありません。お腹のハリは体からの大事なサイン。「たかがガス」と軽視せず、養生を心がけてくださいね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年11月11日号より。イラスト・momokoharada文・新田草子(by anan編集部)
2020年11月05日ひとりで気ままに楽しめる、この冬食べたい絶品“小鍋”を、フードコーディネーターの美才治真澄(びさいじ ますみ)さんが教えてくれました!牡蠣の水餃子小鍋もちもちの餃子の皮で牡蠣を包んで、パクチーもたっぷり、大人な味わいに。【材料】(1人分)牡蠣…8粒、香菜…1株、餃子の皮(大判)…8枚、万能ねぎ…10本、出汁…400ml、[A:生クリーム…50ml、酢…小さじ1/3、塩…小さじ1/6]、[B:黒酢、しょうが…各適量]【作り方】1、牡蠣は流水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭く。香菜は茎を小口切りに、葉はざく切りにする。万能ねぎは食べやすい長さに切る。2、餃子の皮1枚に牡蠣をひと粒のせ、香菜の茎を適量散らす。皮の縁に水少々をつけ、半分に折ってしっかり閉じる。半円の片方の端に水少々をつけ、もう片方の端を重ねてしっかりくっつける。残りの牡蠣も同じようにして包む。3、2種のたれを作る。A)生クリームはゆるく泡立てて酢と塩を加える。B)しょうがを千切りにして黒酢と合わせる。4、小さめの鍋に出汁を入れて煮立て、2を入れる。餃子が浮いてきたら万能ねぎ、香菜の葉を加える。3のたれでいただく。びさいじ ますみフードコーディネーター、管理栄養士。雑誌や広告でのレシピ提案のほか、商品開発など幅広く活躍中。定番メニューにひとひねり加えた、おしゃれなレシピが女子に人気。※『anan』2020年11月11日号より。写真・kimyongduck料理作製、スタイリング・美才治真澄取材、文・新田草子(by anan編集部)
2020年11月04日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「腰痛」です。人類の二足歩行が始まったときから運命づけられていたとさえいわれる腰痛。とくにデスクワークが多い人には、肩こりに次いで多い悩みですね。腰痛にはさまざまな原因がありますが、多いのが、生命力を司る「腎(じん)」が弱っている状態。腎は「腰の器」といわれるほど腰と密接に関係していて、歩くことで刺激を受けて活性化するところ。長い間座ったままでいるとエネルギーが蓄えられず、その不調が痛みとなって表れます。こうした、エネルギーや栄養が足りずに起きる痛みを、中医学では「不栄則痛(ふえいそくつう)」といいます。鈍痛が慢性的に続くのが特徴で、マッサージをしても良くならないことが多い。高齢者に多いのはこのタイプです。一方で時々強く痛む場合は、「不通則痛」であると捉えます。「通(つう)」は血の流れを意味し、血流の滞りで生じる痛みをこう表現します。マッサージによって多少改善することもありますが、滞りを解決しない限り繰り返す場合がほとんど。女性は男性に比べて「血(けつ)」に関するトラブルが多く、腰痛も血流障害による不通則痛型が多いようです。温かな血を巡らせて、腰を冷やさないことが大事。血流が悪くなる原因はいろいろですが、まず挙げられるのが血自体の少なさです。ちょろちょろとしか流れなければ、当然滞りが生まれますね。また、血が汚れて粘り気があることも、詰まりの原因になります。さらに大事なのが、温度。漢方では血には油のような特性があるとし、温めるとよく流れ、冷やすと固まって循環が悪くなると考えます。先ほど腎の機能低下も腰痛の一因とお伝えしましたが、腎には体を温めるストーブのような役割もあり、同じく冷えに弱い場所。ぎっくり腰のように急性のトラブルを除き、冷やすことは腰には大敵です。以上のことから、腰痛の養生としてまず心がけたいのは保温と補血です。とりわけ下半身を冷やさない心がけを。腰まわりを温かくして、デスクワーク中も時々歩き回るようにして血を巡らせることは、腎を元気に保つのにも有効です。その上で、血を補う食べ物を日々の食卓に。レバーやにんじんのほか、今ならほうれん草もおすすめです。血液をどろどろにする、脂っこいものや甘いものは控えましょう。もう11月。とくに冬に痛むという方は、どうぞ早めの養生を。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年11月4日号より。イラスト・momokoharada文・新田草子(by anan編集部)
2020年10月28日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「眠り」です。10月も半ばを過ぎ、過ごしやすい季候になりました。「秋の夜長」といわれる通り、夜更かししたくなる時期でもあります。ごくたまにならいいのですが、たびたびとなると、それがもとで睡眠リズムが狂ってしまう心配も。今回は、中医学の視点で「睡眠」について考えてみたいと思います。私たちの体は気(き)・血(けつ)・水(すい)という3つの要素で成り立っているのですが、このうち睡眠ととくに大きく関わっているのが「血」です。血は体のすみずみを巡って、栄養や水分を届ける存在。精神を安定させる作用もあります。この血をコントロールする役割を担っているのが、五臓のうちの「肝(かん)」です。中医学では臓器はそれぞれに活発になる時間帯があると考えるのですが、肝と、付随して働く「胆(たん)」がもっとも力を発揮するのは、23時から3時の間。つまり眠っている間なのです。一日じゅう体を巡っていた血はこの間に肝に戻って蓄えられ、浄化されたのちに、また体を巡り始めます。ところがこの時間に起きていると、肝が働くためのエネルギーを他の臓器が消耗してしまう。その結果、きれいな血が作られず、さらには血が不足する「血虚(けっきょ)」を招いてしまいます。23時以降は目を休め、肝を健やかに保って。血が足りなかったり汚れたままだと、何が起きるのでしょうか。まず挙げられるのは冷えや肌の乾燥、貧血など、水分や熱、栄養が行き届かないことで起きる不調。血は目を使うときに必要なものなので、かすみ目や疲れ目といった目の症状も引き起こします。また、イライラしたり集中力が低下するなどのメンタルトラブルも、血虚が一因。血はこのように、心身の状態に深く関わっているのです。肝の働きをスムーズにし、活き活きとした血で体を満たすには、遅くとも23時には眠りにつきたいもの。寝付けないなら、横になって目を閉じるだけでもOKです。目を休め、血をムダに消耗しないようにしましょう。同時に、血を補う作用のあるレバーやごま、黒豆、しいたけなど赤や黒の食材を意識して摂ることをおすすめします。冬至に向かって日照時間が短くなっていくという自然のリズムに則れば、秋は本来、徐々に睡眠時間が伸びていく季節。気候も良く、深い眠りを得やすいときです。この機会にぜひ、ご自身の眠りを見直してみてくださいね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年10月28日号より。イラスト・momokoharada文・新田草子(by anan編集部)
2020年10月23日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「脚のつり」です。起き抜けに伸びをするなど、急に動いた拍子に脚が痙攣し、つってしまった。そんな経験はありませんか?高齢の方に多いトラブルと思われがちですが、比較的若い世代でも悩まされている人が少なくありません。脚のつりは、中医学ではまず「血虚(けっきょ)」が原因と考えます。筋肉は繊維の束で構成されていて、それらが伸び縮みすることで力を発揮します。ところが血が足りないと筋肉に栄養や水分が行き渡らず、収縮するときにひっかかりが起きてしまう。これが、脚がつる、「こむらがえり」と呼ばれる状態です。とくに脚の筋肉は心臓から遠いので、血の不足を生じやすいと考えられます。脚のつりは妊娠中の女性にも多いのですが、それも、赤ちゃんへの水分や栄養が優先されて、血が不足しがちになることが一因です。補血(ほけつ)&補陰(ほいん)がカギ。辛いときは頓服薬も。血は体に欠かせない要素のひとつですから、不足すると肌の乾燥や疲れ目、慢性的な疲れなど、さまざまな不具合が生じてきます。いまはこうした症状がなくても、脚がよくつるようならいずれ起きる可能性大。とくに目のあたりがよくぴくぴく痙攣するのは、血虚の典型的なサインです。早めに対策を始めましょう。血を補ってくれるのは、赤や黒の食べ物。鶏レバーやひじき、にんじん、黒豆などをこまめに食べるようにしてみてください。また、血は潤いを表す「陰」に属するので、陰を補う働きのある白い食材もおすすめ。豆腐や白菜など水気の多い食べ物のほか、白ごまや卵もいいでしょう。同時に血不足の人は血液がどろどろになって流れが滞る「お血(けつ)」も生じやすいので要注意。下半身を冷やさないことや、ストレッチなどの軽い運動で血の流れをよくしておくことが、お血防止につながります。ただ、こうした養生を心がけてもしょっちゅう脚がつるという人が時々います。どうしても困るようなら、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」を常備しておくのも手。これは筋肉の緊張や痛みを和らげる漢方薬で、一般のドラッグストアでも扱っています。頓服薬があるだけで安心するのか、脚がつる頻度が減ったという声もあります。薬剤師と相談しながら、試してみるのもいいでしょう。脚のつりは、潤いや栄養不足のサインです。折しも、空気の乾燥が進む時期。しっかり養生したいですね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年10月21日号より。イラスト・momokoharada文・新田草子(by anan編集部)
2020年10月17日いつものお茶やジュースが、ちょっとした工夫でカフェ風のドリンクに。一杯で満足感のある温かな飲み物は、秋が深まるこの時期にもぴったりです。お茶の時間が充実する絶妙アレンジを試したい。家での時間が長い今、ティータイムもちょっぴり凝ってみたい。「意外性のある素材を取り合わせるなどの、ひとひねりがコツ」とは、料理家の田中美奈子さん。「例えばミルクティーを紅茶ではなく玄米茶で淹れてみると、香ばしい香りでさらりと飲めて、あんこのお菓子によく合います。コーヒーはチョコレートを溶かしてもおいしいし、マシュマロを浮かべると“大人のラテ”風に。りんごやしょうがを煮て作るドリンクも、手軽ながらちょっとしたおやつ感があっておすすめですよ」秋冬にぴったりの、ホットドリンク4種を教えてもらった。カフェ気分のあったかドリンク。ジンジャーシロップシロップを作り置けば、いつでも手軽に楽しめる。【材料/作りやすい分量】しょうが(スライス)…200g三温糖…200g黒こしょう(ホール)…10粒唐辛子…1本レモン汁…20ml【作り方】ジンジャーシロップを作る。しょうがと水240ml、三温糖、こしょう、唐辛子を鍋に入れ、弱火にかける。10分ほど煮て火を止め、レモン汁を加える。冷めたら清潔な保存容器に移す。シロップをしょうがとともに好みの量カップに入れ、お湯で割る。マシュマロコーヒー溶け出したマシュマロのコクを楽しむコーヒー。【材料/1人分】ドリップコーヒー、マシュマロ、ココアパウダー…各適量【作り方】カップにコーヒーを注ぎ、マシュマロを好みの量浮かべて、ココアパウダーをふる。玄米ミルクティーカフェイン控えめだから、夜のリラックスタイムにも。【材料/1人分】玄米茶葉…3gお湯…90ml牛乳…120mlきな粉(好みで)…適量【作り方】ポットに茶葉を入れ、沸かしたてのお湯を注いで蓋をし、3分ほどおいて抽出する。カップに注ぎ、温めた牛乳を注ぐ。好みできな粉をふる。ホットアップルサイダーシナモン香る、アップルパイのような贅沢な味わい。【材料/作りやすい分量】アップルジュース(濁っているタイプ)…300mlりんご…1/4 個シナモンパウダー、あればクローブパウダー…各適量【作り方】りんごは芯を除き、皮ごと2mm幅にスライスして鍋に入れる。アップルジュースを加えて火にかけ、りんごが柔らかくなるまで加熱する。火を止めて、シナモンパウダーと、あればクローブパウダーをふる。田中美奈子さん料理家、カフェディレクター。商品開発などの傍ら行うケータリングは予約が取れない人気。著書に『ケータリング気分のBox Food』(文化出版局)。※『anan』2020年10月21日号より。写真・宮濱祐美子取材、文・新田草子撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2020年10月17日“スーパーやコンビニで買える材料で、3ステップ&ワンボウルでできるもの”をテーマに、超簡単おやつを提案してくれたのは、料理家の田中美奈子さん。レモンのオイルパウンドケーキ【材料/18 cmのパウンド型1本分】卵…2個三温糖…50g好みの植物油(くせのないもの)…30g薄力粉…100gベーキングパウダー…小さじ1牛乳…20mlアイシング・粉糖…75g・レモン汁…15mlレモンピール…適量【作り方】1.卵と三温糖、オイルを混ぜ、粉類を加える。ボウルに卵を割り入れ、三温糖、植物油を加えて泡立て器でよく混ぜる。薄力粉とベーキングパウダーを一緒にふるい入れて混ぜる。2.型に流し込み、オーブンで焼く。牛乳を加えて混ぜ、オーブンシートを敷いた型に流し入れる。180度に温めておいたオーブンに入れ、30分ほど焼く。竹串を刺して生地がつかなければOK。3.アイシングをかける。アイシングの材料を混ぜ、2が冷めたらかける。削ったレモンピールを散らし、固まれば完成。田中美奈子さん料理家、カフェディレクター。商品開発などの傍ら行うケータリングは予約が取れない人気。著書に『ケータリング気分のBox Food』(文化出版局)。※『anan』2020年10月21日号より。写真・宮濱祐美子取材、文・新田草子撮影協力・UTUWA(by anan編集部)
2020年10月16日人気漫画を原作に、新田真剣佑主演、三浦春馬、松山ケンイチら豪華キャストを迎えた映画『ブレイブ ‐群青戦記-』の公開日が来年3月12日(金)に決定。新田さんが戦場で弓を手にこちらを見つめるティザービジュアルや、初解禁となる待望の特報映像、そして追加キャストが一挙に発表された。高校生たちがある日突然、学校ごと戦国時代にタイムスリップ。歴史上の戦国武将たちが身命を賭して時代を駆け抜けている中、戦場に放り出されたスポーツの名門校で活躍していた彼らは、部活で培った身体能力と未来を知る現代人の知識を活かして、戦国時代を生き抜くというのが本作のストーリー。到着した特報映像では、新田さん演じる主人公・西野蒼ら高校生アスリートたちが、突然戦国時代へタイムスリップし、それぞれの競技種目の“武器”を手に対陣を組む、勇ましい姿から始まる。三浦さん扮する後の家康、松平元康や、松山さん扮する信長が登場する中、蒼の「あいつが無茶苦茶にした歴史をもとに戻さないと」という気になるセリフも耳にすることができる。さらに蒼らと同じスポーツ強豪校に通う高校生アスリートたちを演じるキャストが一斉発表。蒼の幼なじみで剣道部の主将、蒼と遥(山崎紘菜)を引っ張っていく松本考太を、現在、主演ドラマ「俺たちはあぶなくない~クールにさぼる刑事たち」が放送中の「劇団EXILE」鈴木伸之。蒼たちに先駆けて戦国時代へタイムスリップし、歴史の操作を目論む不破瑠依を、「恋はつづくよどこまでも」「MIU404」で存在感を発揮した渡邊圭祐。そのほか、頭脳明晰だが性格に難あり、科学部の吉元萬次郎役に濱田龍臣。ライト級インターハイ優勝のボクシング部・黒川敏晃役に鈴木仁。単細胞で好戦的、空手部の相良煉役に福山翔大。超がつくほどのナルシストなフェンシング部の成瀬勇太役に飯島寛騎。猪突猛進で熱い男、アメフト部主将の高橋鉄男役に長田拓郎。甲子園ベスト4の実績を持つ藤岡由紀夫役に足立英が決定した。『ブレイブ ‐群青戦記-』は2021年3月12日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年10月15日女優でグラビアアイドルの新田ゆうがこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD『Only You』(発売中 4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)の発売記念イベントを行った。浅田真央や安藤美姫と練習仲間でもあったという新田ゆうは、フィギュアスケートの選手として活躍したこともある異色の経歴の持ち主。2016年から活躍の場を芸能界に移すと、モデルや女優としてキャリアをスタートさせ、昨年からグラビア活動も本格化させた。その彼女が昨年2月に発表した1stDVD以来、1年6カ月ぶりとなるグラビアDVDをリリース。フィギュアスケートで鍛え抜いた170cmの超絶スタイルをセクシーな水着姿などで披露している。「安全性ゼロ(笑)」という自作ビキニを着用して報道陣の取材に応じた新田は「今回は1年半ぶりで緊張したんですが、キャッチフレーズでもある"9.5等身の超絶スタイル"を堪能できるような衣装や水着を着ました」と満足げ。シーンとしては「メイドさんだったりレオタードを着て踊ったりプールでわしゃわしゃ遊んだりしたシーンがあります」と紹介し、「気に入っているのが朝ベッドのシーンです。初めて"彼シャツ"を着ました。実際に脱いでワイシャツ姿だけになったので、大胆なシーンです。"彼シャツ"ってなんかエロいじゃないですか(笑)。日常ではやったことがないので、いい予行練習にはなったかもしれません」と振り返った。1年半ぶりのグラビアに手応えを感じたのか、「これからもグラビアもやりたいと思っています。1stDVDの時は当時23歳でフレッシュ感が強かったと思いますが、今回は爽やかながらも大人びた仕草を意識し、それがちゃんと表現できました」と自信も。今後はセクシーなシーンにも意欲的で「顔が割と童顔でそういうタイプではありませんが、コテコテのエロというより爽やかなエロを表現していきたいと思います」と目を輝かせていた。
2020年10月08日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「アレルギー」です。ようやく秋めいてきましたが、この夏も酷暑でしたね。照りつける太陽による肌トラブル、それも今年はストレスが関係してか、アレルギー性の湿疹やかゆみなどに悩む声を多く聞きました。今回は、アレルギーについての養生法をお届けしたいと思います。アレルギーを引き起こすアレルゲンは、紫外線のほか、ハウスダストや花粉、最近では香料成分など多岐にわたります。中医学ではこれらはすべて、体に悪影響を及ぼす「邪気」のひとつ。邪気は常に外界に存在しますが、それらが体に入り込まないようにバリアの役割を担うのが「衛気(えき)」です。これは体表にある「気」の層で、地球に例えるならオゾン層のような存在です。アレルギー反応が起きやすい人は、この衛気の働きが弱い可能性が大。汗が止まらない、エアコンの風が苦手というなら要注意です。衛気は毛穴を開け閉めして体を守っているので、衛気が弱いと毛穴が閉じず、いったん汗をかくと止まらないほか、わずかな風なども刺激になりやすいのです。脾(ひ)を養うのは温かい料理。定食スタイルがベスト!邪気=アレルゲンから体を守るには衛気を厚くすることが第一。そのためには衛気が作られる場所、脾=胃腸を健やかに保つことが欠かせません。とりわけ、腸を元気にすることは必須です。西洋医学でも腸を整えることがアレルギー制御に有効であることが知られていますが、中医学でも、腸は必要なものを吸収して不要なものを排除する、体の要となるところ。気を十分に作り出すには、原料となる食べ物を選びつつ、それを胃腸に負担をかけない方法で食べることが大事です。衛気を作り出す食べ物は、米やもち米、栗、さつまいもや山芋、かぼちゃなど。甘みがある、あるいはほくほくした食感の穀類や芋類は、おおむね気を補う効果があります。しいたけやしめじ、ひらたけなどのきのこ類もおすすめ。さばや鮭、かつおも優秀な補気食材です。これらを、温かく、さっぱりとした味付けの料理で摂るのがポイント。生ものは脾を弱らせてしまうので、刺し身や揚げものは控えたほうがいいでしょう。先に挙げた食材は、いずれもこれから旬を迎えるものばかり。例えば栗ご飯と焼き鮭に、きのこたっぷりのお味噌汁。秋らしい定食メニューで脾を健やかに保ち、体のバリア機能を高めましょう。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年10月7日号より。イラスト・momokoharada文・新田草子(by anan編集部)
2020年09月30日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「不安感」です。自然物の力で、ネガティブ感情を静めて。ここ数か月、世界的に何かと心落ち着かない状況が続いていますね。不安で心が覆われる時間が長引き、気づかぬうちに心身のバランスを崩している人が少なくないようです。今回は、こうした場面で必要な養生について、お話ししたいと思います。不安などのストレスを受け止めるのは、五臓のうちの肝の役割です。肝は脾=胃腸を制御する働きも担っているのですが、肝にストレスがかかり続けるとこの制御機能が暴走し、脾を必要以上に押さえつけてしまう。結果、食べられない、消化がうまくいかないなどの胃腸機能障害が起こります。脾は気(き)や血(けつ)など、体に不可欠なものを生み出す大事な工場です。そこが弱れば当然、体じゅうに影響が出てくる。気が足りないことはそのままエネルギーの枯渇を意味しますし、血不足は精神統括を司る「心(しん)」の活動を阻害するので、落ち着きがなくなるほか、集中力低下の原因にも。結果、不安がますます増幅し、それらがさらに肝を刺激して…という悪循環を生んでしまいます。気持ちを整える条件が揃っているのは、神社。五臓が互いに影響し合い、成り立っているのが私たちの心身。不調改善にも多くの方法がありますが、とくにメンタルに関する要素は複雑です。ここでは、優先順位の高い2つの対策法をお伝えしたいと思います。気持ちが落ち着かないと感じたら、まずは不安のもとである情報から離れることが先決。ニュースを検索するのをやめましょう。心理学の領域の話ですが、もともと人は情報を探すとき、不安を強化する方向に目が行きがちです。スマホの見すぎは血を消耗するので、心に悪影響。視線の固定は気の停滞にもつながります。スマホもパソコンも、TVもオフを。そして自然に触れられる場所に出かけること、これが2つめ。中医学では感情にも自然の事物が呼応すると考え、緊張を静めるには水に、思い悩むときは木に、恐怖を感じたときは土、そして怒りを感じたときは金属に触れるのが良いとされています。そうした観点からいうと、個人的におすすめなのは神社。どんなに小さくても、神社にはこのすべての要素が揃っています。視界が広がり、気を巡らせるのにも有効。通勤や休日の散歩で、気持ちを整えに立ち寄ってみてください。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年9月30日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年09月25日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「骨」です。体表にある器官と違って、直接目にする機会がないのが骨や内臓です。とりわけ骨は、大きなケガなどをしない限り、普段は意識にのぼることすらないのではないでしょうか。けれど、日々私たちの体重を支えていて、活動のためにはなくてはならない存在。今回は骨について考えてみましょう。骨が属しているのは歯と同じ「腎(じん)」のシステム。腎は五臓の中でもとりわけ重要な働きを担うところです。ストーブのように熱を起こして体を温めるほか、水分の分配をコントロールするなどさまざまな役割を持ちますが、同時に発育や成長、生殖を司る場所でもある。つまりエイジングと密接に関係しているところなのです。よって腎が弱ると、熱配分のアンバランスによる足腰の冷えやのぼせのほか、やる気や記憶力の低下など、いわゆる「老化」と呼ばれる現象が起きてきます。骨が弱ることもそのひとつ。高齢者は転倒で骨折しやすくなりますが、これも腎の力の衰えによって骨がもろくなるからなのです。将来の体のことも考え、腎の養生を習慣に。人は腎のエネルギー「腎精(じんせい)」を先天的に持って生まれてきますが、何もしなければそれは、年齢とともにどんどん減っていきます。腎を健康に保つには、この目減りしていく腎精を補うことがカギ。いくつか方法がありますが、腎の衰えは下半身から現れるので、まずは腰から下を冷やさないようにします。通勤途中のウォーキングなどで適度な刺激を与えるほか、夜は湯船に浸かって一日の冷えを取り除くようにします。デスクワークで座りっぱなし、という人はぜひ習慣に。そして、補腎(ほじん)に欠かせないのがやはり食養生です。筋や骨を強くする「強筋骨」の作用がある食べ物を摂りましょう。山芋、カリフラワー、キャベツ、ぶどう、いわしにうなぎ、たこ、牛すじ。変わったところではクジラ肉もいいでしょう。いずれも腎精を増やすのに有効ではありますが、腎の補強は短時間ではできないので、日々コツコツと食べることを心がけましょう。年齢とともに腎は確実に弱っていきます。とくに女性のほうが骨粗鬆症のリスクが高いことは、西洋医学でも指摘されているとおり。若いからまだ大丈夫と油断せずに、腎を養う生活は早めに始めるのが得策です。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年9月23日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年09月21日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「喉の痛み」です。9月になりました。まだ暑さの厳しい日が続きますが、季節は少しずつ秋へと向かっています。空気が乾燥し始めるにしたがって、この時期からだんだんと増えてくるのが喉のトラブル。今回は喉の痛みの原因と対処法について、お話ししたいと思います。喉の痛みは何らかの炎症が起きているサインですが、漢方では炎症を「熱」として捉え、熱が過剰になるのは体内の潤いを表す「陰(いん)」と、「衛気(えき)」が不足しているためと考えます。陰が不足する要因はさまざまで、辛いものの食べすぎや過度なストレスによっても消耗しますし、陰は夜作られるため、睡眠不足も原因のひとつです。さらに夏は汗によって水分が失われがちですし、熱帯夜によって睡眠の質も悪くなりやすい。猛暑を経た夏の終わりは、実は非常に乾燥しやすい時期なのです。もうひとつの「衛気」は、生命エネルギーを表す「気」のひとつで、体表をバリアのように覆っている存在。食べ物の偏りや疲労によってこの衛気が不足すると、炎症を起こす邪気が体に入り込みやすくなってしまいます。この「気」を全身に巡らせるのは肺の役目なのですが、肺もまた乾燥に弱い部分。衛気=バリア力にとっても、乾燥は大敵だと心得ましょう。漢方薬に匹敵する、炎症を鎮める果物とは。ということでこの時期喉がいがいがしてきたな、と感じたら、まずは体内の乾燥を防ぐ養生を。中医学では喉の痛みには「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」という漢方薬を使うのですが、これと同じパワーを持つのが、これから旬を迎える梨。熱を抑える「清熱(せいねつ)」作用があるうえ、呼吸器系を潤す「潤肺(じゅんぱい)」の効果もあって、一石二鳥のフルーツです。生のままだと体を冷やすことがあるので、食養生的には蒸して食べるのがおすすめ。蒸し器で数分加熱すると、甘みも増しておいしくなります。ほかに菊花茶やミント、緑茶にも清熱作用が。香りの良いものにはストレスを鎮める効果もあります。熱をこもらせる辛いものや脂っこい食べ物は、喉が痛い時は避けたほうがいいでしょう。潤いが足りていない「陰虚(いんきょ)」体質の人は、たいてい舌が赤く、時にひび割れていたりするのが特徴。舌苔(ぜったい)もほとんどありません。当てはまる場合は乾燥しやすい体質であることを念頭に、ふだんから潤いを補う生活を心がけてくださいね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年9月9日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年09月08日モデルで女優のの新田ゆうが、最新イメージDVD『Only You』(発売中 4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。浅田真央や安藤美姫と練習仲間でもあったという新田ゆうは、フィギュアスケートの選手として活躍したこともある異色の経歴の持ち主。2016年から活躍の場を芸能界に移すと、モデルや女優としてキャリアをスタートさせ、昨年からグラビア活動も本格化させた。その彼女が昨年2月に発表した1stDVD以来、1年6カ月ぶりにグラビアDVDをリリース。フィギュアスケートで鍛え抜いた身長170cmの超絶スタイルをセクシーな水着姿などで披露している。170cmの高身長にスリーサイズは上からB85・W60・H90。バストもFカップと豊満で、グラビア映えした超絶スタイルだ。水着は三角ビキニやチューブトップ風水着、オープンブラをモチーフにした変形水着など露出度も高めで、彼女の超絶スタイルをたっぷりと堪能することができる。年齢は今年で26歳を迎えるが、キュートな仕草も彼女の魅力。メイド服や制服姿も見どころとなっている。
2020年09月02日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「秋バテ」です。冷温へ、体もそろそろシフトチェンジを。アイスクリームやアイスラテ、そばにそうめん。蒸し暑い日が続くと、冷たくて喉越しのよいものが欲しくなりますよね。一日の終わりの冷えたビールが格別、という人も多いことでしょう。これらも時々ならいいのですが、毎日となるとちょっと心配です。冷たいものは一時的に爽快感を与えてくれますが、実はそれ以上に体にダメージを及ぼすものでもあります。消化を司って、体を働かせるエネルギー、「気」を生み出す大事な場所である「脾(ひ)」は、冷えることが大嫌い。冷たいものの摂りすぎは、てきめんに脾を弱らせます。ただでさえ夏は、暑さに抵抗しようと体がエネルギーを消耗し、気が不足しやすい時期。一方で冷房によって外側から冷やされる時間も長く、それが脾をさらに失調させてしまいます。こうした生活が続くと体は徐々に元気を失い、気づくとだるさや疲れがいつまでも抜けない状態に。秋口に体調を崩すいわゆる「秋バテ」は、知らない間に積み重なった夏のダメージが大きな原因です。今のうちに汗をかいておくことも大事。秋のだるさや疲れを防ぐには、夏の間に気を回復させておくことがカギ。まずは気を作る工場、脾を弱らせる冷たいものを控えることが先決です。朝一番の冷たい水を白湯に替える、もりそばを頼みたいところを具入りの温かいそばにする、アイスラテは今日は我慢…。そんなちょっとした心がけで、脾は調子を取り戻していきます。そして毎日の食卓に、気を補う食べ物を増やしましょう。米や芋、大豆のほか、えびやかつお、まぐろなどの魚介類、きのこもいいですね。この時期においしいものは全般的に補気の作用が強く、おすすめ。よく噛んで食べることも、脾を休めるために大切です。また、冷たいものを好む人は、汗をかくことを嫌う傾向にあります。適度に発汗できていないと体には熱がこもり、その熱が陰(いん/潤い)を浪費するため、かえって乾燥しがちに。喉や肺が乾燥すると、秋に風邪をひきやすくなります。今のうちに、入浴で汗をかく習慣をつけておきましょう。8月もそろそろ終わりです。まだ暑いのでつい夏の感覚で過ごしがちですが、自然界では秋への準備が始まっています。体もそれに合わせて徐々に「秋支度」を。冷やさない生活を、早めに始めてくださいね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年9月2日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年08月26日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「疲れ目」です。長時間パソコン作業をしたあと、ひと休みしようと手に取るのがスマホ。そんなふうに、一日じゅう目を酷使している現代の私たちにとって、目のかすみや疲れ、乾きなどのトラブルは、つきものといえます。目の疲れからくる頭痛や肩こり、不眠などに悩む人も少なくありません。中医学では、目をたくさん使うことは体を構成する「気血水(きけつすい)」のうちの「血」の消耗を招くと考えます。血は体に栄養を巡らせて潤し、また精神を安定させる働きもある大切な要素。足りなくなると皮膚や髪などの乾燥だけでなく、イライラなどメンタル面にも影響を及ぼします。さらに、目は五臓のうちの「肝(かん)」とつながっている器官。肝は、血を一時的に溜めて浄化すると同時に、血によって養われている場所でもあります。したがって、目の酷使によって血を消耗すると肝も弱り、それに関連したトラブルが起きやすくなる。お腹にガスが溜まる、生理前に胸が張る、などは代表的な肝の不調のサイン。目の疲れとともにこうしたトラブルがあるようなら、肝からのSOSと考えましょう。菊花茶とクコの実をデスクに常備して。血の消耗を防ぎ、肝を養うためにも、目の疲れを感じたら放っておいてはいけません。少しでも目を休めるのが先決です。無意識にスマホを手にするクセのある人は、食事の間や夜のリラックス時には電源をオフにする、といったことから行動を。シンプルなことですが、画面を見る時間を減らすことが、何よりの目の養生になります。そして、パソコン作業中の疲れ目におすすめなのが菊花茶とクコの実。どちらも目に栄養を巡らせて養う力があり、「飲む目薬」といわれる漢方薬、「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」にも使われています。菊花茶は、最近は通販などでも手に入るよう。飲みにくく感じたらウーロン茶などと混ぜてもいいでしょう。クコの実も、コンビニで売っているドライフルーツミックスに入っていたりと、身近になりつつある食材。デスクワーク中のおやつにいかがでしょう?また、ホットタオルで目を温めたり、目頭にある「晴明(せいめい)」やこめかみの「太陽」というツボを刺激したりするのも、血を巡らせて目を休めるのに有効。日頃、気づかないうちに負担をかけているのが目です。こまめな養生を心がけてくださいね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年8月5日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年08月04日レバーに赤身の魚、雑穀まで、優秀食材を駆使した鉄分チャージレシピを料理家のワタナベマキさんが伝授。鉄分の吸収を助けるビタミンC豊富な夏野菜もたっぷりのひと皿で、疲れ知らず、肌も気持ちも上向きに!夏の疲れの救世主、鉄分をあの手この手で。鉄分は全身に酸素を届けるヘモグロビンを増やし、メラニンの代謝にも関わるマルチプレーヤー。「動物性食材のヘム鉄を中心に、野菜や大豆に含まれる非ヘム鉄も摂って。鉄分は動物性タンパク質やビタミンC、酢などの酸味と一緒だと吸収率がアップします」(管理栄養士・森さやかさん)レシピ提案は、自身も普段から鉄分補給を心がけているという料理家のワタナベマキさん。レバーや青魚などクセのある食材もおいしく食べられる、工夫ありのひと皿を教えてもらった。「ごまやナッツも鉄分が豊富。料理の仕上げにかけると栄養もおいしさも増して、おすすめです」ワタナベマキさんに教わる、鉄分ごはん作りのコツQ&A。Q. レバーが苦手なんです。牛乳に浸しておくと独特の臭みを抑えるのに役立ちます。あとは流水で血などをしっかり洗い流して。しょうがなどの香味野菜や、スパイスを使って料理するのも手ですよ。Q. 魚や貝を扱うのが面倒で…。缶詰やパウチパック製品のほか、あさりや牡蠣は加熱用のむき身を利用すると手軽です。魚は切り身やお刺し身、あるいはししゃものように丸ごと食べられるものもいいですね。Q. 酸味の上手な合わせ方って?柑橘類はそのままかけるほか、お酢は加熱するとまろやかさとうまみが出るので、酸味が苦手な人にもおすすめ。料理に酸味を加えづらいときは、添えるご飯を梅干し入りに。Q. 鉄分を上手に摂るコツはほかにも?実は鉄のフライパンは優秀な鉄補給源。焼いたり炒めたりするだけでなく、煮る調理にも使ってみて。スープ料理なら、溶け出した鉄分をそのまま摂ることができます。牛もも肉ととうもろこしのバルサミコソテー柔らか牛肉にしゃきしゃきコーン。パスタの具にしてもおいしい!材料(2人分)牛もも肉(スライス)…200gとうもろこし…2本玉ねぎ…1/2個にんにく(薄切り…1かけ分片栗粉…大さじ1オリーブオイル…大さじ1白ワイン…大さじ1バルサミコ酢…大さじ1しょうゆ…大さじ1塩…小さじ1/4パセリ(みじん切り)、こしょう…各少々作り方1. 牛肉は1cm幅に切り、片栗粉をまぶす。とうもろこしは包丁で実を芯からこそげておく。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。2. フライパンににんにくとオリーブオイルを入れて中火にかける。香りがたったら1を入れて炒める。3. 牛肉に焼き色がつき、玉ねぎが透き通ってきたら白ワイン、バルサミコ酢、しょうゆ、塩を加えて絡める。器に盛り、パセリとこしょうをふる。ワタナベマキさん料理家。身近な食材を使った軽やかな料理で人気。大の酸味好き。近著に『疲れないからだになる鉄分ごはん』(家の光協会)。森さやかさん女子栄養大学 栄養クリニック管理栄養士。医師と提携しての指導に定評のある、ヘルシーダイエットコースで調理・栄養相談を担当。※『anan』2020年7月29日号より。写真・津留崎徹花スタイリング・ワタナベマキ取材、文・新田草子(by anan編集部)
2020年07月28日体を作るタンパク質に、ストレスから守ってくれるフィトケミカル、過剰な水分や疲労物質をオフするカリウム&クエン酸etc…。夏を快適に乗り切るなら、味方に付けるべき栄養成分はこの7つ!皮膚科医の山崎まいこ先生と管理栄養士の森さやかさんが教えてくれました。タンパク質すべての細胞の“モト”。これがなければ始まらない。「英語でタンパク質を指す『プロテイン』は、『最も重要なもの』という意味のギリシャ語から派生したもの。その言葉どおり、体じゅうで必要な“原材料”です」(山崎先生)しゃきしゃきと動ける体でいるためには、必要不可欠な栄養素。「肌や髪、骨を健やかに保つためにも必須です。タンパク質は体内で常に合成と分解を繰り返すうえ、夏は消耗が激しく不足しがち。毎食しっかりと摂りましょう」(森さん)目安は1食につき片手に乗る程度の肉や魚、卵、大豆製品を。毎回種類を変えるのもポイントだそう。「そうすることで食べ方が変わり、ほかの栄養成分をバランスよく摂るのにも役立ちます」摂り方のコツタンパク質の代謝を助けるのはビタミンB2。肉や魚、卵や豆類自体に含まれることが多いけれど、さらに増やすなら乾物やアーモンドなどと一緒に摂ろう。ビタミンB群タンパク質や糖質を働かせる大事な立役者。ビタミンB群とはB1、B2、B6など8種類のビタミンの総称。「なかでも大切なのが糖質の代謝に関わるビタミンB1と、糖と脂質、タンパク質の代謝に広く関わるビタミンB2、体内の酵素の作用を助けるビタミンB6です。これらがしっかり働いてくれると、肌荒れや肥満の予防になるだけでなく、イライラなどメンタル面のトラブルを抑えるのにも役立ちます」(森さん)豚肉やうなぎ、豆類、にんにくはビタミンB群が多くおすすめ。「また、ビタミンB群は腸内でも作られています。食物繊維やオリゴ糖などを摂って腸内環境を整えることも、ビタミンB群を増やすことにつながります」(山崎先生)摂り方のコツ尿で排出される率が高い水溶性ビタミンなので、こまめに摂ることが必要。疲れ対策には、ビタミンB群とブドウ糖がバランスよく含まれる甘酒もおすすめ。鉄分現代女子に圧倒的に不足中。こまめに補給を。血液内で酸素を運ぶヘモグロビンの材料となるミネラル。メラニンの分解にも関わっている。「鉄分が行き渡った体は疲れにくく、肌ツヤにも好影響。夏は汗で排出される量が増えるので、意識して摂りたいですね」(山崎先生)比較的吸収のいい「ヘム鉄」は赤身の肉や鶏のレバー、しじみ、かつお、あさりに豊富。「非ヘム鉄」はひじきや大豆、切り干し大根などの植物性の食材に多く含まれている。「吸収されにくいミネラルなので、多彩な食材でこまめに摂りましょう。吸収を促すビタミンCやクエン酸のほか、造血作用のある葉酸と一緒に摂ると効果的。葉酸はマンゴーやほうれん草に豊富です」(森さん)摂り方のコツ紅茶やコーヒー、緑茶に含まれるタンニンには、鉄の吸収を阻害する働きが。鉄分不足が気になる人は、食後の飲み物のタンニンは控えめに。カリウム脚や顔のむくみを防ぐ、お助けミネラル。「夏は汗によって塩分も失われるため、ある程度は塩分を補給する必要がありますが、実際は排出よりも摂取している量のほうが多くなりやすい。食欲を刺激するために料理の味付けを濃くしたり、辛いものが食べたくなることが原因です」と、山崎先生。過剰な塩分は水分を呼び、むくみの大きな原因に。「ナトリウムを排出し、体内の水分バランスを整えてくれるのがカリウム。トマトやきゅうり、すいかなどの夏野菜や、アボカド、わかめ、アスパラガスなどに豊富です。水に溶け出しやすいミネラルなので、生で食べるか、加熱するときはスープなどにするのがよいでしょう」むくみが気になる人は、ぜひ。摂り方のコツ塩分排出のメリットを生かすために、調理時は塩を控えめに。調理用の塩を、カリウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含む自然塩に替えるだけでも効果的。ビタミンC美肌作りとストレス対策に必須のビタミン。メラニンの生成を抑えてコラーゲンの合成を助け、高い抗酸化力で細胞の老化を予防…と、美肌にうれしい働きがいっぱいのビタミンC。「肌にいいだけではなく、鉄分が体内に吸収されるのを助けるのもビタミンCですし、白血球の働きを活発にしたりと免疫力アップにも関わっています」(山崎先生)多く含まれているのは、キャベツや小松菜などの緑黄色野菜に、大根、カリフラワーといった淡黄色野菜、じゃがいも、フルーツなど。「野菜は生なら1食につき両手のひらに一杯、加熱したものなら片手に一杯分を。ビタミンCはストレスで消耗されるので、暑さが厳しい時期はしっかり補給を」(森さん)摂り方のコツビタミンB群と同じく水溶性のビタミン。「熱に弱いので、生野菜や果物もバランスよく食べることが大事。ジュースにするのも一案です」(森さん)フィトケミカル植物の自衛成分に、強力な抗酸化力が。フィトケミカルとは、野菜や果物が持っている色素や香り、苦みなどに含まれる成分のこと。「植物が紫外線や外敵などから身を守るために作り出したもので、人にも良い働きをしてくれるものがたくさんあります」(山崎先生)とくに紫外線にさらされる夏野菜は抗酸化作用を持つものが多く、「代表格はトマトの色素“リコピン”。油と一緒に摂ると吸収率が高まります。また、しょうがやみょうが、ねぎ、しそなど、香味野菜の香り成分も有用。香りでリラックスできるだけでなく、血流改善や、ビタミンB群の吸収、肝臓での解毒を助ける働きも。野菜は、色や香りにも注目して選んでみましょう」摂り方のコツリコピンは油とともに加熱すると吸収率アップ。香味野菜は、しょうがやねぎ以外は加熱によって香味成分が消失しやすいので、できれば生で食べるとよい。クエン酸酸味に頼って、疲れも肌荒れも寄せ付けない!体が、糖質をエネルギーに変えるときに必要になるのがクエン酸。「酸っぱいものが疲れを取ることは経験上よく知られていますが、それはこのクエン酸が働いているから。ほかにもミネラルの吸収を助ける、抗酸化成分の働きを促進するといった作用があり、夏の体に欠かせない成分のひとつです」(森さん)クエン酸は、酢のほか、柑橘類やいちご、梅干しなど、酸味のある食材に多く含まれている。「ハイビスカスティーもおすすめです。クエン酸と、ビタミンCも豊富。ほんのり赤い色は、フィトケミカルも含まれているしるしです」疲れオフも美白も期待できるハーブティーを、夏の定番ドリンクに。摂り方のコツビタミンB1を多く含む豚肉や豆、未精製の穀類、糖質とともに摂ると効果的。玄米入りご飯と梅干しや、豚肉とレモンのパスタなどは良いメニュー例。山崎まいこ先生皮膚科医、まいこ ホリスティック スキン クリニック院長。消化吸収と腸内環境に着目した「ホリスティック栄養学」を提唱。体の中から美を導く診療に定評がある。森さやかさん女子栄養大学 栄養クリニック管理栄養士。医師と提携しての指導に定評のある、ヘルシーダイエットコースで調理・栄養相談を担当。※『anan』2020年7月29日号より。イラスト・oyumi取材、文・新田草子(by anan編集部)
2020年07月27日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「食欲減退」です。つい増えがちな冷たいものと早食いが原因。夏になると食欲がなくなる、という悩みをよく聞きます。でも、高い気温が直接食欲を抑えるわけではないし、そもそも暑くても食欲がなくならない人もいますよね。中医学では、夏の胃腸=脾(ひ)の不調は、まずは水分や冷たいものの摂りすぎで起こると考えます。さらに冷房による冷えが重なり、ますます胃腸は動かなくなります。異変に気づいたら、すぐに“温める”生活にスイッチしましょう。冷たいものは摂らない、お風呂でお腹を温める、冷房の影響を受けない服装を心がける。どれも地道ですが、徹底することで、胃腸は自然と良い状態を取り戻していきます。それでも、冷たい麺を食べたい日もあるでしょう。そんなときは、体を温めるしょうがやねぎ、しそなどをたっぷり添えるようにしてください。そして、よく噛むこと。実はこれがとても大切なんです。基本的なことですが、消化器のうち、食べ物を細かく刻むことができるのは歯だけです。胃の中の消化液はあくまで化学物質なので、入ってきたものをすり潰す作業はできない。食べ物をよく噛まないで飲み込むと、胃は粘膜と筋肉を一生懸命動かして消化液と混ぜ合わせなければなりません。水と一緒にビニール袋に入れた固形物を混ぜることを想像すると分かりやすいのですが、固形物が大きいほど、混ぜ合わせるのに時間も労力も必要ですよね。早食いは胃腸に負担をかけるだけでなく肥満にもつながり、体にとっていいことはありません。口はミキサーの役割を担うところ。そんな意識で、ゆっくりと噛むようにしてください。脾を養う力がある、あの野菜を積極的に。そうして食欲が戻ってきたら、普段から脾を丈夫にする「健脾(けんひ)」の働きがある食材を摂るのもよいでしょう。代表格はキャベツ。有効成分の名がついた胃腸薬が有名ですね。もちろん生ではなく、火を通して食べるようにしてください。さつまいもやにんじんも、脾を養ってくれる食べ物です。反対に、脾が弱りやすい人におすすめできないのは、海藻以外のねばねば食材。おくらや山芋は生で食べることも多く、避けるのが無難です。暑いときこそできるだけ温かいものを選び、よく噛んで食べる。シンプルな養生ですが、続けることで胃腸の調子は上向きになっていきますよ。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年7月29日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年07月23日今年も猛暑の季節が到来。この時期になると体調も気分もイマイチ…という女子が年々増えている。なぜ、夏は栄養不足になりがち?「必要な栄養が摂れていないことが大きな原因です。いまの若い女性は、普段から鉄分やタンパク質の摂取量が不足気味。貧血などの不調を抱える人が多いのですが、夏はさらに栄養不足になりやすいのです」と、皮膚科医の山崎まいこ先生。「第一の理由はやはり、過酷な暑さ。食欲が落ちて栄養の摂取量が減る一方で、高温や湿気のストレスに常にさらされ、体は多くのエネルギーや抗酸化成分を消耗しています。さらに、体の機能調節に欠かせないミネラルも汗とともに流出。夏は、不調を増す要素が重なる季節です」さらに「胃腸の機能の低下も一因」と管理栄養士の森さやかさん。「胃や腸は37℃前後で健康的に働くのですが、冷たいもので急激に温度が下がると消化・吸収機能に支障が。エアコンが効いた室内と外界の温度差でも自律神経の働きが乱れ、それも胃腸がダウンする原因に」栄養不足を招く食生活や、胃腸を弱らせる生活習慣を続けていると、疲れや冷え、むくみだけでなく、シミやシワなどあらゆる問題に…。「摂るべき栄養成分はしっかり摂って、不要なものは遠ざける。夏こそ食べ方を見直しましょう」夏の不調(1)とにかく疲れる…。足りてない!鉄分、タンパク質、ビタミンB群、カリウム、クエン酸「栄養が全般的に足りていないサイン。原因として、さっぱりとした食事や清涼飲料水の摂りすぎなどが考えられます。糖質が多くなる一方で、それをエネルギーに変えるビタミンやミネラルが足りていません」(森さん)なかでも鉄分やビタミンB群の不足は、「気分を安定させるセロトニンや、眠りを誘うメラトニンの分泌も減少させます。やる気が起きない、眠れないなどの不調を招き、それがさらなる疲れの原因に」(山崎先生)夏の不調(2)肌や髪がパサパサ(涙)。足りてない!タンパク質、ビタミンB群、ビタミンC、β-カロテン乾燥が気になる人がまず見直すべきは、タンパク質の不足。「肌や髪の細胞そのものはもちろん、肌の潤いを保つ天然保湿因子もタンパク質から作られています。タンパク質は体内でアミノ酸に作り替えられることで働くのですが、その合成に関わるビタミンB6も一緒に含まれるのが動物性のタンパク質。暑さで食欲がないとつい避けがちですが、肉や魚、乳製品、卵もしっかり摂りましょう」(山崎先生)夏の不調(3)日焼けが!シミが!!足りてない!鉄分、ビタミンC、フィトケミカル、β-カロテンなかなか元に戻らない日焼けに、思わぬところにできたシミ。それは、肌の代謝をサポートする栄養素が足りていないしるしかも。「大事なのは、メラニンを分解する酵素を助ける鉄分と、メラニンの生成を抑えてコラーゲンの合成にも関わるビタミンC。抗酸化作用の高い、β-カロテンやフィトケミカルもマストです」(山崎先生)夏の肌には、UVケアだけでなく体の中からの栄養補給も欠かせないと心得よう。夏の不調(4)冷えが辛い。足りてない!鉄分、タンパク質、ビタミンE、フィトケミカルどこでも冷房が効いている夏は、むしろ冬よりも冷えやすい季節です」(森さん)暑さで運動量が落ち、湯船にも浸からないなど冷える生活習慣は加速する一方で、「食事面では体に熱を作り出すタンパク質や、血行を促進する鉄分やビタミンEが足りない傾向に。また、夏は熱帯夜で睡眠も乱れがち。時間がないからと朝ごはんを食べずに出かけると体温が上がらず、一日中冷えてしまいます。朝食は抜かないようにして」夏の不調(5)脚も顔も、むくんでる。足りてない!タンパク質、カリウム、ビタミンE暑さで料理をする気が起きないと、テイクアウトや外食を利用する機会が増えるもの。「こうした食事は塩分が多めで、むくみの原因に。排出を助けるカリウムや、水分バランスを整えるマグネシウムを意識して摂って。血管内の水分量の調節に関わるタンパク質も、不足しないように注意を」(山崎先生)「ビールのおつまみもつい味が濃いものに偏りがちですが、枝豆など薄味で良質なタンパク質が含まれるものを選んで」(森さん)夏の不調(6)風邪をひいてばかり。足りてない!タンパク質、ビタミンB群、ビタミンC、β-カロテン栄養不足は、免疫力ダウンにもつながる。「風邪をひきやすい人は、体の基本的な栄養素であるタンパク質と、その代謝に関わるビタミンB群、さらに抗酸化作用があって白血球の働きも活発にしてくれるビタミンCが足りているかチェックを。体内で粘膜を保護するビタミンAに変わるβ-カロテンも、にんじんやほうれん草、かぼちゃなどで補給するのがおすすめです」(山崎先生)しっかり食べて、風邪に負けない体に!山崎まいこ先生皮膚科医、まいこ ホリスティック スキン クリニック院長。消化吸収と腸内環境に着目した「ホリスティック栄養学」を提唱。体の中から美を導く診療に定評がある。森さやかさん女子栄養大学 栄養クリニック管理栄養士。医師と提携しての指導に定評のある、ヘルシーダイエットコースで調理・栄養相談を担当。※『anan』2020年7月29日号より。イラスト・oyumi取材、文・新田草子(by anan編集部)
2020年07月22日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「低気圧」です。低気圧が近づくとだるい、眠い、頭が痛いといった不調を訴える人が時々います。こうしたトラブルは「気象病」とも呼ばれ、最近注目されているようですが、中医学的にも気圧の変化は外界からの刺激のひとつ。体調を左右する要因と考えられます。気圧が高いときは体にも圧がかかるため、体はタイトに保たれます。反対に、低気圧が来ると圧が弱くなって、体はゆるむ傾向に。このとき、健康であれば体表にあるエネルギー=気が圧着タイツのように体を守ってくれるので不調は起こりませんが、気が足りないと体が外へと膨らみ、むくみや疲れなどのトラブルを生じます。この体表にある気、「衛気(えき)」が少ない人は、その他の外界の変化にも敏感です。風邪をひきやすい、アレルギー気味である、汗をかくといつまでもダラダラと止まらない。普段からそうした傾向があるようなら、衛気が低下している可能性大です。また、水分を過剰に摂っている人も低気圧の影響を受けやすいようです。体に余分な湿気=湿邪(しつじゃ)が溜まると、体は当然むくみやすくなり、それが重さやだるさなどの不調に。水分の摂りすぎは胃腸にも負担をかけるため、エネルギーを作り出す力が弱くなり、さらなる気虚(ききょ)につながります。餅やおこわ、えのきで、体のバリア力を高める。気圧の変化によって調子が悪くなるという人は、衛気が不足していないか、体の水はけが悪くなっていないか、その2点をチェックしてみてください。その上で、衛気が足りないと感じたらまずはエネルギーを取り込む生活にシフトチェンジ。疲労を払拭するために、少しでも長く眠りましょう。とくに夏は明るくなるのが早いので、睡眠時間を確保するためには早めにベッドへ。そして、餅やおこわ、えのきなどで気を補います。とくに餅は、胃腸に問題がなければ、気を補強する効果が高いのでおすすめです。水分コントロールは、水を飲みすぎないことも大切ですが、水分を発散できているかどうかにも注目を。一日中エアコンが効いた室内にいた日は、お風呂で発汗するようにします。むくみによる冷え解消にももちろん有効です。夏は台風の季節です。最近は大型台風も頻発していますし、油断大敵。気候によるトラブルを抱えている人は、どうぞ体調も早めの備えを。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年7月22日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年07月15日中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「スポーツ」です。筋肉を整えるなら、胃腸=脾(ひ)の養生を。薄着の季節になりました。体を引き締めるべく、運動を始めたいと思っている人も多いのではないでしょうか?今回は、筋肉を整えるための養生について考えてみましょう。以前、中医学では体の働きを「肝」や「心」などの「五臓」に分けて考えるとお伝えしました。それぞれ西洋医学の概念とは少し異なる働きがあって、体の各器官も五臓のいずれかに属すると考えられています。中医学では筋肉を「肌肉(きにく)」という言葉で表しますが、この肌肉が属しているのは「脾」。何度か出てきましたが、脾は消化・吸収を司る場所です。つまり、筋肉の健康には、胃や腸が重要な役割を果たすというわけです。胃腸と筋肉がつながっているとするところがユニークですが、思えば当然のことかもしれません。例えば筋肉を作るにはタンパク質が必要ですが、いくらいい食材を摂っても消化・吸収ができなければ、ただの不要物。かえって体の負担になってしまいます。筋肉をつけて体を引き締め、肌も整えたいというなら、胃腸がしっかり働ける食べ方が大切なのです。いつもお伝えしているように、脂っこいものや味の濃いもの、辛いもの、甘いものの食べすぎに気をつけて、火を通した野菜を多めに摂る。その基本を、ぜひ思い出してください。消耗を避けることも、大切な養生のひとつ。気や血の巡りが良くなり、汗をかくことで邪気を追い出す効果もあったりと、中医学でも、適度に運動することは日常的に取り入れたい健康法です。しかも、秋や冬が体の内側にエネルギーを溜め込むべき季節であるのに対し、春と夏は発散のシーズン。今は運動に向いている時期といえます。一方で何ごともニュートラル、中庸であることが望ましいとするのが漢方です。激しい運動はかえって気や潤いを消耗し、健康を損ねると考えます。とくに暑さ、「暑邪(しょじゃ)」に狙われやすい夏場に運動する際は、事前の備えを忘れずに。芋や豆、牛肉など気を補う食材を摂るように心がけ、すいかやきゅうり、豆腐など陰=潤いを生む補陰(ほいん)食材を運動前に摂りましょう。テレワークの浸透などで運動不足気味の人が増えつつある昨今です。胃腸を整え、暑さに気をつけながら、無理のない範囲で。この3つを念頭に、気持ちよく体を動かしたいですね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年7月15日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年07月09日