特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」が、2024年11月6日(水)から2025年2月24日(月・休)まで、東京・お台場の日本科学未来館にて開催される。AR技術を駆使した体験型展覧会「パリ・ノートルダム大聖堂展」ゴシック建築の代表作として知られ、ユネスコ世界遺産にも登録されるノートルダム大聖堂は、聖母マリアに捧げられたパリのシンボルとして、パリ市民のみならず世界中の人達から愛されてきた。しかし、2019年に火災が発生。大きな被害を受けたノートルダム大聖堂では、ドローンやCG分析といった最新のIT技術、熟練工の磨き抜かれた建築・美術品修復の技を駆使しながら、2024年現在も修復作業が続いている。専用端末で歴史的な瞬間にタイムトラベル特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」は、12世紀にパリのシテ島で建設が始まったノートルダム大聖堂の豊かな歴史や、最新技術による修復作業の様子を、デジタルとリアルの双方から体感できる展覧会。“ヒストパッド(HistoPad)”と呼ばれる専用端末を使えば、世界遺産・ノートルダム大聖堂の創建時から現代までをタイムトラベルできる「デジタル体験型展覧会」を楽しむことができる。会場では、ノートルダム大聖堂創建時の様子や、ナポレオン1世の戴冠式など、歴史的な瞬間へと旅したり、AR技術を通じて修復作業の様子を学んだりと、まるで大聖堂の中にいるかのような没入感を味わうことが可能だ。なお「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」は、これまで2021年のドバイ国際博覧会、2022年パリ、上海、ワシントンDC、2023年メキシコ、ベルリン、2024年ロンドンを初めとする、世界16の都市において巡回してきた特別展。今回が待望の東京開催となる。詳細特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」会期:2024年11月6日(水)~2025年2月24日(月・休)会場:日本科学未来館1階 企画展示ゾーンa住所:東京都江東区青海2-3-6休館日:火曜日 ※ただし、2月11日(火)は開館、12月28日(土)~1月1日(水・祝)の年末年始は休館。料金:大人(19歳以上) 1,800円(1,600円)、18歳以下(中学生以上) 800円(600円)、小学生 500円(400円)、未就学児(6歳以下) 無料※( )内は8名以上の団体料金。
2024年06月02日NHK杯国際フィギュアスケート競技大会(以下、NHK杯)は、日本で行われるフィギュアスケートの国際競技会だ。その歴史は1979年にさかのぼる。日本スケート連盟創立50周年を記念し、アジア初の国際フィギュアスケート競技大会として、東京・国立代々木競技場で初開催。1995年からは国際スケート連盟(ISU)のグランプリシリーズに組み込まれるようになった。グランプリシリーズとは、日本を含む、アメリカ、中国6大会と、6大会の上位選手が出場するグランプリファイナルを含めた総称のこと。1月下旬から月に開催されるシリーズの、今年は第4戦目となる。NHK杯は日本全国、2022/2023シーズンは、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ、2023/2024シーズンは大阪府・東和薬品RACTABドームで開催された。2024/2025シーズンは、11月8日(金)から10日(日)まで東京で開催されることが決まっており、出場選手は6月上旬に発表される。日本で、ISUの国際大会がチャンス!なお、昨年、男子は、2022年北京オリンピック銀メダリストの鍵山優真が3年ぶりの優勝を果たした。日本勢の最多優勝は、高橋大輔の5回と、伊藤みどりの6回を数える。世界最高峰のパフォーマンスを日本で見ることができる喜びはもちろん、開催地としての日本人選手の活躍にも期待が高まる。国際スケート連盟公認グランプリシリーズ2024/252024 NHK杯国際フィギュアスケート競技大会日程:2024年11月8日(金)〜11月10日(日)会場:国立代々木競技場第一体育館主催:公益財団法人 日本スケート連盟共催:NHK協力:東京都スケート連盟出場選手やチケットのご予約に関する詳細は6月上旬に公式ホームページで発表予定です。 公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月28日日本国際観光映像祭 バーチャルツーリズム部門実行委員会は、2024年5月16日(木)・17日(金)に日本国際観光映像祭バーチャルツーリズム部門第2回大会を神戸と東京の2会場で開催することをお知らせいたします。画像1映像は人々の感性に直接語りかけ、そして、メディアを通じ多くの人々に同時に届きます。だからこそ、地域が疲弊し、しかしながらそこには確かに残る“地域の魅力”を活用して、観光客を誘致し蘇らせる、リジェネラティブ(再生)には、映像の力が必要です。観光映像はこのような日本の再生のために活用すべきツールです。今も全国津々浦々で観光映像が制作され、私たちに地域の魅力を伝えてくれます。しかし、この映像の作り方、使い方にはまだまだ改善の余地があります。新型コロナウイルスの拡大が始まる前、全国で広がる観光の投資の中で、多くの観光映像が制作されましたが、一方で問題のある映像も多く生まれました。それは観光映像が、商業CMとも映画とも違う、一つの確立すべきジャンルであるにもかかわらず、観光映像を専門とする映像作家が少ないからです。事実、諸外国にはフランスやスペインといった、観光で生きることを選んできた国があり、それらの国では観光映像のあり方は数十年にわたって議論されてきました。日本が観光で生きていくことを決めた国となった今、観光先進国から観光映像のあり方を学び、同時に国内の映像作家を観光業界をあげて育成する必要があります。■世界から注目されているアジア唯一の国際観光映像祭2024年3月に6回目となる日本国際観光映像祭が北海道阿寒湖で開催されました。日本国際観光映像祭は、UNWTO(国連世界観光機関)が認定する国際観光映像祭ネットワーク CIFFTに加盟するアジア唯一の国際観光映像祭です。CIFFTは11の国際観光映像祭で構成され、よりよい観光映像のあり方を議論し、毎年、観光映像の世界ランキングを発表しており、JWTFFは開幕戦となる映像祭のため、その受賞結果は世界から注目されています。■バーチャルツーリズム部門観光映像事業でのXR技術活用の高まりを受け、JWTFFの独自施策としてバーチャルツーリズム部門を2022年に設立しました。実行委員長に和歌山大学・副学長(2022年当時)・尾久土 正己教授、理事には三井住友銀行・関西成長戦略室(2022年当時)・林 俊武室長が就任しました。このバーチャルツーリズム部門では国内のバーチャル観光映像を一堂に集めて優秀な作品を表彰する制度を設けています。表彰式に加え、有識者のセッションや機器製造、ソフト開発など各社のデモ展示などを通して、国内の「バーチャルツーリズム」産業創造の一助となるべく活動を開始しました。新しい産業発展のための議論を行う場として、2023年5月に第1回イベントを開催しました。2024年5月には第2回大会を神戸市立青少年科学館(バンドー神戸青少年科学館)( )とNEUU XR Communication Hub( )の2会場で開催いたします。VRコンテンツが市民権を得た今、技術中心のコンテンツから楽しめる「作品」としてのコンテンツへとその評価軸は大きく変わろうとしています。第2回大会では観光VRコンテンツの「作品」としての在り方をおおきなテーマとして開催いたします。1. 概要■開催日2024年5月16日(木):ご優待者様、事前申込いただいた法人様のみ入場可能2024年5月17日(金):一般の方も事前申込なくご自由にご入場いただけます(一部有料施設あり)■会場・アクセス神戸メイン会場: 神戸市立青少年科学館(バンドー神戸青少年科学館)兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目7-6※ 神戸新交通ポートライナー線「三宮」駅より北埠頭方面「南公園」駅下車徒歩3分*神戸新交通ポートライナー線「神戸空港」駅より「市民広場」駅で北埠頭・三宮方面行に乗り換え「南公園」駅下車徒歩3分 画像2(神戸会場)東京サテライト会場: NEUU XR Communication Hub東京都新宿区西新宿1-5-11 ※ 東京サテライト会場は、2024年5月16日(木)のみの開催となります。画像3(東京会場)■内容大会初日の5月16日(木)は、神戸メイン会場では、開会式及び実行委員会及び審査委員、講演企業様による基調講演、セッションが行われ、本大会にエントリーされた映像作品のうち、ノミネート作品のドームシアター上映と特別作品 JR西日本プレゼンツ「スワローエンゼル C62形2号機の一日」の上映を行います。また、展示スペースエリアでは、XRやVRなどの最新技術のデモンストレーションも行われます。東京サテライト会場においてはセッション、基調講演は大型スクリーンで常時、視聴ができ、ノミネート作品は会場に設置されているVR機材で体験ができます。また、企業出展による体験コーナーもございます。神戸メイン会場と東京サテライト会場では展示内容が異なりますので、詳しくは公式ホームページをご覧ください画像4(第1回大会の様子)MCには、タレントで株式会社ツキハナの代表を努める河島 あみる様をお迎えします。画像5(河島氏)河島 あみるNHK 大阪「とっておき!朝から笑タイム」、KBS 京都「おはよう!輝き世代」、eo 光テレビ「河島あみるのくらしイチおし」などテレビ、ラジオ番組レギュラー多数。父、河島 英五主宰の阪神淡路大震災チャリティーコンサートをきっかけに10代の頃からライブの企画運営を経験。2021年株式会社ツキハナを設立。2. 基調講演とセッション■基調講演1画像6(基調講演1)ドームシアター研究の第一人者である尾久土 正己と観光学を専門領域としてアジア唯一のCIFFT加盟国際観光映像祭を実行委員会の一員である木川 剛、朝日放送テレビでドキュメンタリー番組を数多く制作する藤田 貴久。観光立国を目指す日本において観光映像はその重要性を増している。しかし、この分野ではプロフェッショナルの育成が欧米に比べ立ち後れが目立つ。こうした課題をいかに解決するか?日本国際観光映像祭・ディレクター木川教授と気鋭のドキュメンタリスト藤田氏によるトークセッションを展開。さらにはバーチャル映像の可能性についても尾久土教授がセッションに参加。観光映像の未来を探ります。■基調講演2画像7(基調講演2)いよいよ来年にはAppleが参戦し盛り上がりを見せるバーチャル世界。メタバースに大きくシフトしたメタ社の動向などこれからの未来を日本トップクラスのインタラクティブ・エンタテイメント集団を率いる澤邊 CEOがその未来を大胆に予測します。■セッション1画像8(セッション1)足立氏はVR草創期からその未来性に着目し様々なコンテンツを生み出してきたクリエイティブ。2021年に開催された国際競技大会では、国内のプラネタリウムに生配信を行う実証事業が行われ、足立氏がその映像監修を務めました。本セッションではこうした知見を持つ両者が課題も含めスポーツ・ツーリズムとXRの未来を読み解いていきます。■セッション2画像9(セッション2)京都鉄道博物館のVR・ドームシアターコンテンツ「スワローエンゼル C62形2号機の一日」の製作とVR映像活用の未来についてを報告します。■セッション3画像10(セッション3)2023年創業75周年を迎えた阪急交通社。添乗員付きツアーを中心に全世界を舞台とした旅行事業を展開しております。基幹ブランド「トラピックス」をはじめ、ゆとりの旅の「クリスタルハート」、今年50周年を迎えた「阪神航空フレンドツアー」、自由な旅の「e-very」、思い通りの贅沢をかなえる「ロイヤルコレクション」の多彩な5つのブランドを新聞広告や情報誌、Web、テレビ通販などのメディアを通し、販売している。2023年10月にインテックス大阪にて開催されたツーリズムEXPOジャパン2023では、30台以上のVRゴーグルを導入し、VRたびこと講座を開催するなど、積極的にバーチャルツーリズム事業を展開している。阪急交通社が取り組むバーチャルツーリズム事業の添乗員による実演でご紹介します。■セッション4画像11(セッション4)実写とCGの融合が進むドームシアターコンテンツ。2Dのアニメコンテンツを3D空間に溶け込ます魔術師集団イメージファクトリーのリーダー大竹社長と業界のリーディングカンパニー、コニカミノルタプラネタリウムの藤掛取締役によるドームシアターの未来について討論します。3. デモンストレーション■株式会社 阪急交通社たびコト塾~ VRで巡る世界のたびXperia開発チーム協力により、カッパドキアの熱気球、青の洞窟などの絶景をXperia Viewを使って高画質でバーチャルツアーを体感いただけます。■株式会社シャガデリック(神戸メイン会場)イマーシブオーディオドラマ Moving into the future~チンチン電車の想い出を手繰り寄せて~ 立体音響(Dolby Atmos)の技術を駆使した音声ドラマです。大阪で唯一のチンチン電車である阪堺電車に乗り歴史ある気風の良い路線で懐かしい想いに心弾ませていただくドラマ。VR視聴のようにHMD(ヘッドマウントディスプレー)をつけずともスマートフォンやタブレットのみで体験できコスト削減も可能です。また規格に対応したオーディオセットを使えばさらにグレードの高い楽しみ方も出来ます。Webでの配信も可能で観光誘致のプロモーションとしての活用も見込めます。■観光VRコンテンツ体験(神戸メイン会場)VR同時再生システムを使った様々な観光VRコンテンツを体感いただけます。4. 表彰2024年5月16日(木)バンドー神戸青少年科学館( )にて開催されます日本国際観光映像祭*1 第2回バーチャルツーリズム部門イベントでノミネート作品の上映と表彰を行います。応募作品は、放送番組制作者やデジタルクリエイターをはじめ様々な分野で活躍されている方々で構成された審査委員会で厳正な審査を行います。最優秀賞 1作品優秀賞 1作品吉住千亜妃賞 1作品5. 審査員■審査委員長 藤田 貴久画像12(藤田氏)朝日放送テレビ・テレメンタリー事務局長。社会保険庁の年金不正免除問題スクープ。社会問題の取材のほか、ドキュメンタリー制作では、太地町のクジラ・イルカ漁の漁師を描いた「勇鯨(ISANA)」で、ニューヨークフェスティバル銅メダル。「満州崩壊はここから始まった(The Fall of Manchuria Began Here)」でアメリカ国際フィルム・ビデオ祭のSilver Screen受賞。「戦争が生んだ子どもたち(Children Born of War)」が、ワールドメディアフェスティバルで銀賞など。北朝鮮取材にも取り組んでいる。■足立 光画像13(足立氏)株式会社電通ビジネス・ディベロップメント&アクティベーション局 バリューチェーン戦略室 新領域開発部 ディレクター。1990年入社。当初からDTP、CG、VR、AR技術を活用した表現を模索し、最新テクノロジーを駆使した海外向けデジタルタルクリエーティブ業務に従事。20年以上にわたりVRを活用したメソッドに携わり、2016年に電通VR事業を推進する社内タスクフォース「Dentsu VR Plus」の代表として、VR/ARのメディア化、大衆化を目指す。■澤邊 芳明画像14(澤邊氏)1973年東京生まれ。1992年京都工芸繊維大学入学後、18歳の時にバイク事故に遭い、手足が一切動かない状態となる。大学に復学後、24歳でワントゥーテンを創業。現在は、XRとAIに強みを持ち、総勢約120名からなる近未来クリエイティブカンパニー1→10(ワントゥーテン)を率いる。■濱崎 加奈子画像15(濱崎氏)専修大学文学部准教授を経て、現在京都府立大学文学部准教授、日本文化による人間育成の場として再興した京都の御所西にある学問所 有斐斎弘道館(公益財団法人有斐斎弘道館)の代表理事兼館長伝統文化に込められた知恵と美意識から学び・遊び・広める「伝統文化プロデュース連」を2003年に設立。これまで、日本の伝統文化の継承にかかわる、さまざまな問題解決に携わってきた。部准教授を経て、現在京都府立大学文学部准教授。また、北野天満宮和歌撰者の他、Living History 京都・二条城協議会会長として、2026年に400年の節目を迎える「二条城・寛永行幸四百年祭」の開催し、文化や文化財を未来へつなぐとともに、そのような事業を推進できる人材の育成に取り組んでいる。6. 大会実行委員会 実行委員会は、以下のメンバーで構成されています。理事) 林 俊武理事) 株式会社 日本HP ワークスステーションビジネス部 部長 大橋 秀樹委員長) 公立大学法人奈良県立大学 尾久土 正己副委員長) 関西テレビ放送株式会社 小形 正嗣副委員長) 株式会社 日本HP ワークスステーションビジネス部 小俣 裕二7. 後援及びご賛同頂いた企業・団体★ 後援及びご賛同頂いた企業・団体 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月18日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)は、国際的な写真家集団「マグナム・フォト」のフォトグラファーであるアレック・ソスとの写真展「トウキョウ プレイタイム(Tokyo Playtime)」を東京・神宮前にて2024年4月14日(日)まで開催する。なお、予約を公式LINEアカウントから受け付け。ボッテガ・ヴェネタ×国際的写真家アレック・ソスの写真展国際的な写真家集団「マグナム・フォト」の正会員であり、アリメカ人フォトグラファーであるアレック・ソスは、大判カメラを用いた写真やプロジェクトで知られ、“旅の途中”を切り取るようなドキュメンタリー・スタイルの作品を世に送り出している。開催した写真展は50以上。2021年には、英国王立写真協会から名誉フェローが授与されるなど、数々の称号や賞を獲得している。ボッテガ・ヴェネタの2024年夏コレクションの写真を中心に構成ボッテガ・ヴェネタとともに開催する写真展「トウキョウ プレイタイム」は、アレック・ソスが東京近郊で撮影した、ボッテガ・ヴェネタの2024年夏コレクションの写真を中心に構成。動物、植物、きのこといった、様々な形状の遊具とともに映しだされている。また、遊びをテーマに、ソス自ら厳選した作品も展観できるのが今回の写真展の魅力だ。日本やアメリカで撮影したものや、個人的なコレクションも登場する。藤ヶ谷太輔や玉森裕太らが来場なお、開催に先駆けてKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔と玉森裕太、磯村勇斗、稲垣貴子らが来場した。【詳細】TOKYO PLAYTIME An exhibition by Alec Soth and Bottega Veneta開催期間:2024年3月29日(金)~4月14日(日)場所:seeen住所:東京都渋谷区神宮前4-13-12 1F/B1F※公式LINEアカウントから予約受付
2024年04月05日一般社団法人 情報オリンピック日本委員会は、2024年9月1日~9月8日 エジプト・アレクサンドリアで開催予定の「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」の日本代表選手4名と、本年7月21日~7月27日 オランダ・フェルトホーフェンで開催予定の「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」の日本代表選手4名を発表しました。IOI 2024日本代表選手 左から 尼丁さん、太田さん、林さん、平澤さん「第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)」予選に参加した2,508名からJOI本選での選考を経た、成績優秀者28名(内1名欠席)による「JOI春季トレーニング」(3月20日~24日)をNTT DATA 駒場研修センターで実施しました。JOI春季トレーニングでは4回の競技(各5時間3課題)・解析・解説を中心に実施し、その結果に基づき、3月24日「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」の日本代表選手4名を決定しました。日本代表選手は以下のとおりです。「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」日本代表選手尼丁 祥伍 (アマチョウ ショウゴ) 灘高等学校 高2太田 克樹 (オオタ カツキ) 筑波大学附属駒場高等学校 高1林 涼太郎 (ハヤシ リョウタロウ) 筑波大学附属駒場高等学校 高2平澤 由埜 (ヒラサワ ユウヤ) 神奈川大学附属中学校 中2(氏名は五十音順、学年は2024年3月現在)この4名は、2024年9月1日~9月8日 エジプト・アレクサンドリアで行われる予定の「第36回国際情報オリンピック(IOI 2024)」に日本代表選手として参加します。「日本情報オリンピック第4回女性部門(JOIG 2023/2024)」では、予選に参加した666名から、JOIG本選を経て成績優秀者10名(内1名欠席)が、NTT DATA 駒場研修センターで開催された「JOIG春季トレーニング」(3月20日~24日)に進みました。JOIG春季トレーニングでは、講義・演習等に加え、2回の競技(各5時間4課題)を実施し、その結果から、以下の日本代表選手4名を決定しました。EGOI 2024日本代表選手 左から 植田さん、志村さん、籏智さん、藤居さん「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」日本代表選手植田 奈々子 (ウエダ ナナコ) Rugby School 高2志村 瑛美 (シムラ エミ) 東京都立新宿山吹高等学校 高1籏智 里奈 (ハタチ リナ) 洛南高等学校附属中学校 中2藤居 星 (フジイ アカリ) 北海道札幌南高等学校 高2(氏名は五十音順、学年は2024年3月現在)この4名は、2024年7月21日~7月27日 オランダ・フェルトホーフェンで開催される予定の「第4回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2024)」に日本代表選手として参加します。【国際情報オリンピックとは】国際情報オリンピック(IOI = International Olympiad in Informatics) は、情報科学(informatics)を対象とするものであり、毎年、ホスト国を変えながら1週間程度にわたり開催されます。世界の約80の国・地域から高等学校3年に相当する、学年以下の生徒達が集まり、数理情報科学の能力を競う智の競技会です。競技では、現実の問題をモデルにした与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらに、それをプログラムとして適切に実装することが求められます。「第23回日本情報オリンピック(JOI 2023/2024)」実施要領: 【ヨーロッパ女子情報オリンピックとは】ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI = European Girls' Olympiad in Informatics)は、高等学校3年に相当する学年以下の女子生徒を対象としたプログラミングコンテストです。競技では、与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらにそれをプログラムとして適切に実装することが求められます。EGOIは主にヨーロッパの国・地域を中心に開催されますが、ヨーロッパ以外の国・地域も招待されており、日本は2021年、第1回スイス大会から参加しています。「日本情報オリンピック第4回女性部門(JOIG 2023/2024)」実施要領: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月25日合同会社マーケットテイラーは、日本映画「Rules of Living(邦題:ハジマメシテ!)」が第30回「セドナ国際映画祭」のディレクターズチョイス:最優秀長編コメディ賞を受賞したことをお知らせいたします。第30回「セドナ国際映画祭」のコンペティション部門にノミネートされ、2024年2月28日にワールドプレミアを上映。3月3日にディレクターズチョイス:最優秀長編コメディ賞を受賞しました。賞を授与したプログラミングディレクターは、「選考の段階から審査員達の評価が最も高く、映画祭開催中も最も話題になっていた作品の一つで、一貫してトップの座を貫いた素晴らしい作品。最もこの賞に値する作品。」とコメントしています。ワールドプレミア同映画祭はアメリカはアリゾナ州のセドナで毎年開催されており、三大映画祭に次ぐセカンドレベルの国際映画祭の一つで、近年評価が高まっている注目の映画祭です。日本映画で同部門の同賞を受賞するのは今回が初めてとなります。「Rules of Living」のプロデューサーはジェフリー・ロウ、監督はグレッグ・デール。どちらも日本在住歴が長く、彼ら独特の目線で、日本の美しさや文化、人情、習慣などをフレッシュに、そしてユーモラスに描いています。国籍・文化を超えた友情と、人生半ばの自己再発見がテーマで、日本語と英語の両方で展開され、笑いあり涙ありの心温まるラブコメディです。ワールドプレミア(プロデューサー:ジェフリー・ロウ、監督:グレッグ・デール)映画祭での上映では、チケットが売り切れるほど好評で、「泣いて笑って心温まるキュートな映画」「今まで20年間セドナで観てきた映画の中で最も感動した!」「言葉の壁を超えた深い友情がテーマの映画」「この映画は世界を癒すことができる」等、アメリカ人視聴者から大変ポジティブなレビューを頂きました。セドナの美しい景色と(女優&監督の妻:宮本弥生、監督、プロデューサー、プロデューサー妻&エグゼクティブプロデューサー:鈴木由布子)南果歩、グレッグ・デール、椎名桔平、河北麻友子、すみれ、ジェフリー・ロウ、ヴィナイ・マーシーらが出演しています。■Rules of Living概要・作品名 :Rules of Living (邦題「ハジマメシテ!」)・副題 :「人生のセカンドチャンス」・製作年 :2023年・監督 :グレッグ・デール・プロデューサー:ジェフリー・ロウ・作品尺 :113分・ジャンル :長編ドラマ/コメディ・あらすじ :主人公・美久子は、49歳のバツイチ女性。母親の介護、キャリア、子供の自立等さまざまな悩みを抱え、義務感に押し潰されそうになりながらも、何の情熱や楽しみもなく淡々と毎日を過ごしている。そんなどこにでもいる女性が、事情により外国人男性をルームメイトに迎え入れ、交流する中で考え方や文化の違いなどから様々な気づきを得、人生のあり方を見つめ直していく心温まるストーリー。異文化が交差する中のコミカルなシーンや、日本的な情感が溢れる美しい場面も多く、国籍や世代を問わず楽しんでいただける作品になっています。本作品は、様々な生きづらさを感じる人が多い現代において、美久子と同世代の女性のみならず、幅広い世代に「本当の幸せな生き方」を問い、流される人生を見つめ直すきっかけになることを願って制作しました。作品紹介ページ: 予告編動画 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月07日2024年3月に日本国際観光映像祭が北海道阿寒湖で開催され、その独自施策であるバーチャルツーリズム部門の第2回が5月に開催されます。この度、バーチャルツーリズム部門の映像作品募集を2024年3月4日(月)より開始いたしました。画像1■募集背景映像は人々の感性に直接語りかけ、メディアを通じ多くの人々に同時に届きます。だからこそ、地域が疲弊しながらも、そこに確かに残る“地域の魅力”を活用して観光客を誘致し蘇らせる「リジェネラティブ(再生)」には、映像の力が必要です。観光映像はこのような日本の再生のために活用すべきツールです。今も全国津々浦々で観光映像が制作され、私たちに地域の魅力を伝えてくれます。しかし、この映像の作り方、使い方にはまだまだ改善の余地があります。新型コロナウイルスの拡大が始まる前、全国で広がる観光の投資の中で、多くの観光映像が制作されましたが、一方で問題のある映像も多く生まれました。それは観光映像が、商業CMとも映画とも違う、一つの確立すべきジャンルであるにもかかわらず、観光映像を専門とする映像作家が少ないからです。事実、諸外国にはフランスやスペインといった、観光で生きることを選んできた国があり、それらの国では観光映像のあり方は数十年にわたって議論されてきました。日本が観光で生きていくことを決めた国となった今、観光先進国から観光映像のあり方を学び、同時に国内の映像作家を観光業界をあげて育成する必要があります。■世界から注目されているアジア唯一の国際観光映像祭2024年3月に6回目となる日本国際観光映像祭が北海道阿寒湖で開催されます。日本国際観光映像祭は、UNWTO(国連世界観光機関)が認定する国際観光映像祭ネットワークCIFFTに加盟するアジア唯一の国際観光映像祭です。CIFFTは11の国際観光映像祭で構成され、よりよい観光映像のあり方を議論し、毎年、観光映像の世界ランキングを発表しており、JWTFFは開幕戦となる映像祭のため、その受賞結果は世界から注目されています。■バーチャルツーリズム部門観光映像事業でのXR技術活用の高まりを受け、JWTFFの独自施策としてバーチャルツーリズム部門を2022年に設立しました。実行委員長に和歌山大学・副学長・尾久土 正己教授、理事には三井住友銀行・関西成長戦略室・林 俊武室長が就任しました。このバーチャルツーリズム部門では国内のバーチャル観光映像を一同に集めて優秀な作品を表彰する制度を設けています。表彰式に加え、有識者のセッションや機器製造、ソフト開発など各社のデモ展示などを通して、国内の「バーチャルツーリズム」産業創造の一助となるべく活動を開始しました。新しい産業発展のための議論を行う場として、2023年5月に第1回イベントを開催しました。2024年5月には第2回イベントをバンドー神戸青少年科学館( )で開催いたします。VRコンテンツが市民権を得た今、技術中心のコンテンツから楽しめる「作品」としてのコンテンツへとその評価軸は大きく変わろうとしています。第2回大会では観光VRコンテンツの「作品」としての在り方を大きなテーマとして開催いたします。1. 作品募集について募集期間:2024年3月4日(月)~2024年4月15日(月)応募方法:応募は、以下URLより 公式WEBページ 2. 表彰2024年5月16日(木)バンドー神戸青少年科学館にて開催されます日本国際観光映像祭*1 第2回バーチャルツーリズム部門イベントでノミネート作品の上映と表彰を行います。最優秀賞:1作品優秀賞 :1作品吉住千亜妃賞:1作品応募作品は、放送番組制作者やデジタルクリエイターをはじめ様々な分野で活躍されている方々で構成された審査委員会で厳正な審査を行います。3. 審査員● 審査委員長 藤田 貴久審査委員長 藤田 貴久氏朝日放送テレビ・テレメンタリー事務局長。社会保険庁の年金不正免除問題スクープ。社会問題の取材のほか、ドキュメンタリー制作では、太地町のクジラ・イルカ漁の漁師を描いた「勇鯨(ISANA)」で、ニューヨークフェスティバル銅メダル。「満州崩壊はここから始まった(The Fall of Manchuria Began Here)」でアメリカ国際フィルム・ビデオ祭のSilver Screen受賞。「戦争が生んだ子どもたち(Children Born of War)」が、ワールドメディアフェスティバルで銀賞など。北朝鮮取材にも取り組んでいる。● 足立 光審査員 足立 光氏株式会社電通ビジネス・ディベロップメント&アクティベーション局 バリューチェーン戦略室 新領域開発部 ディレクター。1990年入社。当初からDTP、CG、VR、AR技術を活用した表現を模索し、最新テクノロジーを駆使した海外向けデジタルクリエイティブ業務に従事。20年以上にわたりVRを活用したメソッドに携わり、2016年に電通VR事業を推進する社内タスクフォース「Dentsu VR Plus」の代表として、VR/ARのメディア化、大衆化を目指す。● 澤邊 芳明審査員 澤邊 芳明氏1973年東京生まれ。1992年京都工芸繊維大学入学後、18歳の時にバイク事故に遭い、手足が一切動かない状態となる。大学に復学後、24歳でワントゥーテンを創業。現在は、XRとAIに強みを持ち、総勢約120名からなる近未来クリエイティブカンパニー1→10(ワントゥーテン)を率いる。● 濱崎 加奈子審査員 濱崎 加奈子氏専修大学文学部准教授を経て、現在京都府立大学文学部准教授日本文化による人間育成の場として再興した京都の御所西にある学問所 有斐斎弘道館(公益財団法人有斐斎弘道館)の代表理事兼館長伝統文化に込められた知恵と美意識から学び・遊び・広める「伝統文化プロデュース連」を2003年に設立。これまで、日本の伝統文化の継承にかかわる、さまざまな問題解決に携わってきた。専修大学文学部准教授を経て、現在京都府立大学文学部准教授。また、北野天満宮和歌撰者の他、Living History 京都・二条城協議会会長として、2026年に400年の節目を迎える「二条城・寛永行幸四百年祭」を開催し、文化や文化財を未来へつなぐとともに、そのような事業を推進できる人材の育成に取り組んでいる。4. 注釈・参考データ*1:日本国際観光映像祭は、世界の15の国際観光映像祭から構成される観光映像祭ネットワークCIFFTに所属する東アジア唯一の映像祭です。また、観光映像だけを対象とした映像祭は国内唯一であり、地域の「持続的な発展に寄与する観光」を促進するため、世界的な観光プロモーションを行う場として運営されてきました。5. 実行委員会について実行委員会は、以下のメンバーで構成されています。理事 :SMBC関西成長戦略室 室長 林 俊武理事 :日本HP ワークスステーションビジネス部 部長 大橋 秀樹委員長 :和歌山大学 副学長 尾久土 正己副委員長:関西テレビ放送 小形 正嗣副委員長:日本HP ワークスステーションビジネス部 小俣 裕二 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月04日誰かに手紙を送る時に、欠かせないのが切手です。貼る場所や額を間違え、「しまった…」と思った経験はありませんか。株式会社アーツが運営する『スピード印刷センター封筒印刷の専門店』の公式サイト情報より、貼り付けてしまった切手をはがして、再利用する裏技を紹介します。用意するのはハサミと水切手の裏にはあらかじめのりが付いていて、少量の水を含ませるだけでしっかりと貼り付けられる仕組みです。途中で剥がれ落ちるリスクも少ない便利なアイテムではありますが、「いったん貼ったものをもう一度はがしたい」と思う時には注意が必要です。「結局手紙を出さなかった」「封筒が汚れてしまったので入れ換えたい」といった場合でも、ぴったり貼り付いている切手を、きれいにはがすのは至難の業。無理をすると、切手が破れたりヨレヨレになってしまったりする恐れがあります。このような場面で使えるのが、株式会社アーツの公式サイトで紹介されている方法です。封筒からきれいに切手をはがすには、まずハサミと水を入れた容器を用意します。切手の周り数3を残して、封筒をハサミでカットします。それをしばらく水に浮かべておきましょう。少し時間が経つと、ペラッと簡単にはがし取ることができます。はがし取った切手は濡れていますので、どこかに貼り付けて自然に乾くのを待ちます。株式会社アーツ運営『スピード印刷センター封筒印刷の専門店』ーより引用封筒はだめになってしまいますが、切手は水に濡れても大丈夫です。しっかり乾燥させた後、再利用する場合は自分でのりを付けて使ってください。封筒を無駄にしない方法も『スピード印刷センター封筒印刷の専門店』公式サイトでは、前述とは別に、封筒をカットしなくても切手をはがせる方法を紹介しています。やや難易度は上がるものの、封筒も再利用したい場合は非常に有効な方法です。ぜひ試してみてください。【封筒を再利用して使いたい場合】ハサミでカットせず、切手を貼ってしまった部分に、ぬるま湯を付けるとよいそうです。霧吹きを利用したり、筆で水を付けるのも効果的!株式会社アーツ運営『スピード印刷センター封筒印刷の専門店』ーより引用きれいに仕上げるポイントは、ぬるま湯でベタベタにしすぎないことです。様子を見ながら、少しずつ慎重に作業を進めてみてください。間違えて貼ってしまった切手も、ハサミと水を用意すれば無駄にはなりません。特に1つ目の方法は、水に浮かべておくだけでOKなので非常に簡単です。株式会社アーツの公式サイト情報によると、冷たい水よりもぬるま湯のほうが効果的とのこと。素早く作業したい時には、ぜひ水の温度にも注目してみてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2024年03月02日北アルプス国際芸術祭実行委員会(実行委員長:牛越徹 大町市長)は、第3回展となる「北アルプス国際芸術祭2024」を、2024年9月13日(金)から11月4日(月・祝)までの約50日間の会期で長野県大町市にて開催します。2024年秋、コロナ禍を乗り越え、世界中からアーティスト、サポーター、そして多くの人々が北アルプスの麓・信濃大町に再び集います。「北アルプス国際芸術祭2024」の開催概要、芸術祭のコンセプトや地域の特徴、メインビジュアル、アーティスト、作品鑑賞パスポート等の情報も併せてお知らせいたします。【開催概要】会期 :2024年9月13日(金)~11月4日(月・祝) 休祭日設定予定開催地:長野県大町市主催 :北アルプス国際芸術祭実行委員会名誉実行委員長 阿部守一(長野県知事)実行委員長 牛越徹(大町市長)総合ディレクター 北川フラム(アートディレクター)ビジュアルディレクター 皆川明(デザイナー)風景(1)■芸術祭のコンセプト信濃大町を訪れて、全身の五感を揺らすのは、圧倒的な水の奔流です。ところどころでほとばしる水、高瀬川や鹿島川の水が用水に流れ込み、冷たい水をやわらかく田圃に引き入れるための「わっぱらんど」のプール、そして家の床下を走る水路、さらに東と西の樹種が混ざり合った森。回廊ともいえる山の中腹を渡って見下ろす扇状地。やがて日本海へと流れ落ちる仁科三湖から広がる盆地。昔、扇状地からアルプスまで含めたこの地域は海でした。西に連なるアルプスと東山に挟まれるように、南から北へと走るフォッサマグナにより、東と西の地質はまったく違います。そうした地質的な特質が極めてダイナミックにあらわれているのが信濃大町です。これらの地盤は、季節風に運ばれた寒流と暖流の水蒸気が列島の脊椎山脈にぶつかり、降り落ちる水によって豊かな土をつくり、何度もの褶曲によって変化することで、土の多様さを生み出しました。その上に営まれた生活文化が深く見てとれるのです。そして信濃の人が一生仰ぎみる、高い、青い空。私はそれを水・木・土・空の世界と言ってみたくなりました。そこには透明さと、重さがある。これらの風土、時間の積層を見ていただきたい。さらに、ここに暮らすアーティストがそこから生み出したもの、他所から来たアーティストがここに見出したもの、それらによって芸術祭はつくられます。そして外来者を迎えるべく郷土の食材をアレンジした料理。地殻・土壌の成り立ちだけではなく、信濃は東日本の中心となる地域です。海を渡ってきた人たちは出雲から東へと流れ、フォッサマグナの西端(後の「塩の道」)を通り、独自の文化を生み出してきました。諏訪の御柱はその象徴とも言えるものです。後の時代をみても、木曽義仲、そして信濃教育に至るまで、それは中央にまつろわぬ、高い志の生まれる場所でありました。いま、このグローバルの時代にあって、芸術祭は、バーチャルなだけのグローバル経済とは違って、人々が移動し、生活文化と世界の志が出合う場になろうとしています。海の向こうのアジアの人々との交流、そして都市と地域の交換・交感が始まりました。信濃大町もそうでありたいと、この芸術祭は企画されました。北川フラム (北アルプス国際芸術祭2024 総合ディレクター)■メインビジュアル北アルプス国際芸術祭2024のメインビジュアルは、大町の土地の特徴でもあり大切な資源でもある水をテーマに、山々にしみ渡りやがて川となり湖へと繋がる姿を青の線と点で表現しています。それは、芸術が社会の事象と作家の思考や創造性と結びつき、精神に蓄積されやがて作品として再び社会の中に湧いてくることと重なります。そんな想いを込めてビジュアルを描きました。皆川明 (北アルプス国際芸術祭2024 ビジュアルディレクター)メインビジュアル皆川明|Akira Minagawa1995年にブランド「mina perhonen」の前身である「mina」を設立。ハンドドローイングを主とする手作業の図案によるテキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど、日常に寄り添うデザイン活動を行っている。主な著書に、「皆川明 挿画集 本日の絵」、「Letter」、「生きる はたらく つくる」、主な展示に「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」がある。■5つのエリアについて長野県の北西部に位置する大町市は、3,000m級の山々が連なる北アルプスの麓にあり、清冽な雪解け水と澄んだ空気、四季折々の景観に恵まれ、古くから塩の道「千国街道」の宿場町として栄えました。北アルプスの山々の姿を映す仁科三湖や豊富な温泉などの自然にも恵まれ、いまも登山の拠点として、また立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口として、多くの観光客でにぎわう地域です。北アルプス国際芸術祭では、そのような大町市の多様な特色がみられる5つのエリアを舞台に、国内外のアーティストによるサイトスペシフィックなアート作品を展開します。▼市街地エリア千国街道の宿場町として栄えた歴史を持つこの地域では、古い水路が多く残っており、趣深い町屋造りの家々の床下を水が流れる風景が見られるなど、随所に小さな発見や驚きが潜んでいる。アートを道標に街を巡ると、過去と現在、ふたつの時代を行き来するような独特の雰囲気を味わえる。▼ダムエリア大町市はアジア最大級の土木建築物である黒部ダムの玄関口であると同時に、北アルプス山麓に大町ダム、七倉ダム、高瀬ダムを有している。人々が土木技術を通して水と関わってきた軌跡であるダム。その歴史や意義、圧倒的な造形美を、アーティストによるあらたな視点から発見する。▼源流エリア北アルプスの雪解け水や湧水が豊富な鹿島川流域は、水にまつわる地名が多く残る。また大町温泉郷には高瀬渓谷の葛温泉から引湯された温泉旅館やホテルが並び、多くの観光客を迎えてきた。南側には安曇野・松本方面に平野が広がり、特徴的な神社仏閣も数多くみられる。▼仁科三湖エリア大町市の北の玄関口となる仁科三湖(にしなさんこ)は、かつて「塩の道」と呼ばれた道筋に位置する3つの湖である。北から長野県有数の深度と透明度を誇る青木湖、四季折々の景観を湖面に映す中綱湖、アートやスポーツのアクティビティが豊富な木崎湖が並び、それぞれ異なった特徴を持っている。▼東山エリア大町市街地を挟んだ北アルプスの反対側には豊かな里山が広がり、人々の営みを色濃く残す集落が点在する。鷹狩山展望台から大町市全域を一望すると、この場所が南北に走る糸魚川静岡構造線という活断層上にあり、東西で異なる地質や生態系が広がっていることが見えてくる。風景(2)■作品・アーティスト《参加候補アーティスト(2023年12月1日時点)》◎ソ・ミンジョン|Seo Min Jeong1972年韓国生まれ・在住場所の歴史や物語などを起点に、小さなスケールから大きな空間まで、多様なインスタレーション作品を制作するアーティスト。[参考作品] 《Sum in a Point of Time - Existence》 2014ソ・ミンジョン[韓国]◎ムルヤナ|Mulyana1984年インドネシア生まれ・在住かぎ針編みによるカラフルな生き物の世界を作り出すアーティスト。折り紙や水引などの日本文化から着想を得た作品も制作する。[参考作品] 《Tools of Conviviality》 2021ムルヤナ[インドネシア]◎ルデル・モー|Ledelle Moe1971年南アフリカ生まれ・在住遺跡や風化した建造物を思わせる中空の彫刻を通して、強さと弱さ・過去と現在のような、異なるものの間に迫るアーティスト。[参考作品] 個展「When」展示風景、2019ルデル・モー[南アフリカ]◎エカテリーナ・ムロムツェワ|Ekaterina Muromtseva1990年ロシア生まれ・アメリカ在住哲学や舞台美術を学んだ経験と、叙情的かつコンセプチュアルな方法によって、人々の記憶を辿る作品を展開するアーティスト。[参考作品] 《全てもって、ゆく》 2021エカテリーナ・ムロムェワ[ロシア/アメリカ]その他の参加候補アーティスト(既存作品を含む):淺井裕介[日本]、ダナ・アワルタニ[サウジアラビア]、川俣正[日本/フランス]、木村崇人[日本]、イアン・ケア[イギリス]、平田五郎[日本]、松本秋則[日本]、目[me][日本]、ヨウ・ウェンフー(游文富)[台湾]、ジミー・リャオ(幾米)[台湾]「北アルプス国際芸術祭2024」では、国内外から30-40組のアーティストが参加予定です。2024年3月中旬には参加アーティストの詳細を発表します。詳しくはお問い合わせください。■芸術祭の巡り方・楽しみ方~作品鑑賞パスポート (税込価格)~《一般》当日価格:3,000円前売価格:2,500円《16歳~18歳》当日価格:1,500円前売価格:1,000円・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかの提示で一般 1,000円、16~18歳 500円(当日・前売一律)・前売価格:2024年3月14日~9月12日、当日価格:2024年9月13日~11月4日・前売引換券販売:2024年3月14日予定 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月22日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2024年1月16日(火)から2月18日(日)まで、企画展「未来につなぐ日本画展‐松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在2‐」を開催します。本展では、松伯美術館公募展の歴代の優秀賞受賞作家の現在の作品をご紹介します。松伯美術館では1994年の開館以来、毎年、日本画を模索する作家達の育成と伸長を企図して公募展を開催してまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大等の諸事情により、2020年度に公募展の開催を残念ながら中止しました。そこで、作家の育成という公募展の歩みを振り返る機会として、これまでに大賞および優秀賞を受賞した作家の現在の作品をご紹介する展覧会を企画しました。一昨年の大賞受賞作家に引き続き、優秀賞受賞作家については、受賞者が多数なため昨年と本年の2回に分けて開催することとし、本展は、第2回の開催となります。作家の皆さまには、それぞれ与えられた展示スペースに、今現在のご自身の仕事を自由に発表していただきます。個性溢れる多彩な表現の作品をご高覧いただき、本展が環境や価値観の激しい変化の中で日本画の未来について問いかける貴重な機会となるよう願っています。詳細は別紙のとおりです。谷野 剛史(第1回松伯日本画展)「朝の詩」出戸 須央妃(第3回花鳥画展)「月桃」別紙本展では、松伯美術館公募展の歴代の優秀賞受賞作家の皆さまが自らセレクトした現在の作品をご紹介します。また、会期中、特別展示室では上村松園・松篁・淳之の作品も展示します。入館料は、現代日本画家の制作を応援し、その作品をより多くの皆さまに紹介するという企画展の趣旨から、通常に比べて、ご入館していただきやすい特別入館料[大人:410円(通常820円)、高校生・大学生:無料(通常820円)、小学生・中学生:無料(通常410円)]とします。1. 名 称 「企画展未来につなぐ日本画展―松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在2―」2. 開催期間 2024年1月16日(火)から2024年2月18日(日)3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館4. 協 賛 一般財団法人 京都花鳥館5. 後 援 読売新聞社6. 会 場 松伯美術館7. 休 館 日 月曜日(ただし、2月12日(月・祝)は開館、翌13日(火)は休館)8. 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)9. 入 館 料 大人:410円、 学生(高校生・大学生を含む):無料* 高校生・大学生の方は学生証をご提示ください。* 特別入館料のため割引の取扱はございません。10. 展示作品数 約48点(出品者29名)※展示作品数に特別展示は含まない11. 展示作品 ※( )内は優秀賞受賞公募展出戸 須央妃(第3回花鳥画展) 「月桃」東端 哉子 (第5回花鳥画展) 「Harmonia」、「Vapor」江原 三保子(第7回花鳥画展) 「夏が降る」、「ミモザ」竹森 裕 (第8回花鳥画展) 「有情」藤田 哲也 (第8回花鳥画展) 「ぬくい日」、「虚空蔵菩薩」森 桃子 (第8回花鳥画展) 「白銀の山」廣瀬 貴洋 (第9回花鳥画展) 「想う」青谷 紀久代(第11回花鳥画展) 「森の話」、「こもれび」藤井 聡子 (第12回花鳥画展) 「たわやか」、「和」、「ほがらか」真鍋 修 (第12回花鳥画展) 「川辺」佐伯 千尋 (第13回花鳥画展) 「あの日・・・」福田 浩之 (第13回花鳥画展) 「March of Branches and Ivy」橋田 純 (第14回花鳥画展) 「宴の朝」小川 咲葉子(第16回花鳥画展) 「春の記憶1」、「春の記憶2」、「やわらかな風」楠瀬 和子 (第16回花鳥画展) 「春を待つ」藤原 玲子 (第17回花鳥画展) 「ユウスゲの咲く刻」小杉 侑未 (第18回花鳥画展) 「春舞」大原 奈穂子(第20回花鳥画展) 「Teatime」、「Library」岸本 志津 (第20回花鳥画展) 「仰ぐ」山口 由紀子(第20回花鳥画展) 「記憶のカケラ1」、「記憶のカケラ2」、「記憶のカケラ3」牟田 芙佐子(第21回花鳥画展) 「鳳凰図」杉山 佳 (第1回松伯日本画展)「椅子と窓」谷野 剛史 (第1回松伯日本画展)「朝の詩」永井 学 (第1回松伯日本画展)「遠きに在りて~豊後の春に」中井 美智子(第23回花鳥画展) 「Love and Peace」、「移ろう季」三好 温人 (第23回花鳥画展) 「闘牛」吉澤 光子 (第23回花鳥画展) 「綯い交ぜ」池庄司 淳 (第3回松伯日本画展)「風化」小田 賢 (第3回松伯日本画展)「湖北」特別展示 上村松園「初春」、上村松篁「鴛鴦」、上村淳之「梅薫る」他≪松伯美術館の公募展について≫松伯美術館の開館(1994年)以来、毎年開催している公募展で、これまで26回開催してきました。2014年度まではテーマを花鳥画に限定し「松伯美術館花鳥画展」として23回開催し、2015年度からはジャンルを限らず広く日本画を対象とした「松伯日本画展」を隔年で交互に開催することとし、これまで3回開催しました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等の諸事情により、2020年度から開催を中止しています。≪松伯美術館の企画展の取組みについて≫今後も松伯美術館は、今回のような現代日本画家の制作を応援し、その作品をご紹介する場としての展覧会開催も企画してまいります。自然との共生の中で日本の風土、日本人の感性によって培われ、描き続けられてきた花鳥画。日本画にしかない花鳥画に深く取り組むことにより、日本画の独自性への理解を深めていただきたいという願いを変わらず発信しつづけます。以 上《参考画像》永井 学「遠きに在りて~豊後の春に」吉澤 光子「綯い交ぜ」青谷 紀久代「こもれび」牟田 芙佐子「鳳凰図」大原 奈穂子「Teatime」中井 美智子「移ろう季」楠瀬 和子「春を待つ」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月20日以前から、国際結婚をしていると言うと、「うらやましい!」と言われることがあります。しかし、まったく違ったバックグラウンドを持つため、日本では常識であることが、夫の国では思いもつかないことであることも。若いころはそれでもその都度話し合いなどをして解決していたのですが、だんだん年齢を重ねてくると話し合いをすることも面倒に感じるようになってきました。モットーは「慌てない」「ひと休み」夫は気候の暖かい国の人間です。非常にのんびりとしており、走る姿を見たことがありません。信号が赤になりかかっても悠然と歩道を渡り、途中赤に変わってクラクションを鳴らされることもあります。すると少し早足になりますが、決して走ることはありません。夫の国には「運動会」なるものもなく、もしかして生まれてこのかた走ったことがないのでは?と思うことも。一緒に歩いていると、私だけがどんどん先に行ってしまい、夫は後ろからゆっくり歩いて来ます。夫の国に1年ほど住んでいたときも、皆で買い物に出かけても、気付くと私だけがひとりで歩いていて、夫の兄弟たちはかなり後方にいるということがありました。話しながら歩いているわけでもなく、ただ単に歩みが遅いのです。夫の国にいたときはまだ30代で、私も若く順応する力があったように思いますが、日本へ帰って来て、40代後半ころから、今まで耐えていたことがすべて神経に触るようになってきてしまいました。そこで内科で血液検査をしたところ、更年期障害の可能性が高いとの診断を受けました。包丁で荷物をほどく夫宅配便が届くと、夫ははさみではなく台所の包丁を使用して箱を開けます。これは夫の国でははさみやカッターが、子どもの文房具という認識が強く、大人はほとんど使わないことから来ているようです。夫の実家にもはさみやカッターはありません。要は「開けられればいい」といった具合で、料理に使う包丁を外から配達された箱に突き立て開封するのです。不衛生であることと、箱を開けることに使うと包丁の切れ味が悪くなってしまうことを説明し、これは早々にやめてもらうことができました。同じ理由で、お皿を洗う洗剤がなければ洗濯機用の洗剤も使います。夫の実家でも家族がそうしていたので、なぜ洗濯用洗剤を使うのか聞いてみると、「泡立てば良い」とのことでした。さらに「きれいに水で流すので大丈夫」と言うのです。口に出して言うことはなかったのですが、特に更年期は「日本人だったら、こんなことはなかったのに」という思いが強くなりました。40代半ばからは日常的に頭痛もあり、疲労感も激しく、在宅の仕事を中断して横になることも少なくありませんでした。フタ・蛇口を閉めない「閉めない」というと語弊がありますが、「ちゃんと」閉めないのです。フタというフタ、クッキーの入った缶、醤油のフタ、ペットボトルのフタなど、どれも「ちょっと」開いているのです。調味料はたちまち劣化しますし、クッキーおせんべいは湿気ってしまいまする。夫の国ではお菓子の袋など、開けっ放しで保存します。なので翌日食べると湿気っていることもありますが、誰も気にしません。夫の実家の冷蔵庫に入っているもののフタはだいたい「半分閉じかかっているだけ」でした。しかし一番困るのは蛇口です。日本で一度、家に帰ったら玄関の脇にある浴室から水があふれていました。見ると、洗面所の蛇口が開けっ放し。水がどんどん出ており、あと少しで浴室の段差を越えて玄関にあふれ、そのままマンションの廊下に水が流れ出るところでした。これにはさすがに私がキレてしまい、大喧嘩となりました。ただでさえ更年期でイライラし疲れやすいところへ、夫の言動が火に油を注ぐ役目をしているのです。今ならあんなに大声で文句を言うことはなく、落ち着いて話ができたと思いますが、当時は一旦カッとなると、自分をコントロールすることができませんでした。まとめ同じ日本人でも、まったく違った習慣を持つ場合もあります。刺し箸、引き寄せ箸をする夫に嫌気が差したという話も聞いたことがあります。しかしやはり根本的に何か違う!と思うことが度々ある国際結婚は、おもしろくもあり、ストレスになることもあります。特に更年期の症状がひどかった数年は、夫のやることなすことがいちいち神経を逆なでし、耐えがたき日々でした。毎日のように文句を言い、時には言い争いにもなりました。しかしルールを取り決め、お互い譲歩できるところは譲歩し、なんとか乗り切ることができました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/へそ著者/平田昭子(57歳)東京生まれの東京育ち。校正の仕事が休みの日は、映画や読書を楽しむ。最近は着物にもはまっている。父の認知症をきっかけに、高齢者と病気について考えるようになった。
2023年12月19日2019年の東京国際映画祭にて『悪なき殺人』(原題:Only The Animals/映画祭当時は『動物だけが知っている』)が観客賞と最優秀女優賞を受賞し、日本公開でも口コミでヒットしたドミニク・モル監督による最新作『12日の殺人』が、2024年3月15日(金)より劇場公開されることが決定した。10月12日の夜、女子大学生クララが突然焼死体となって発見される。事件を担当することになったのは、昇進したばかりの刑事ヨアン(バスティアン・ブイヨン)とベテラン刑事のマルソー(ブーリ・ランネール)。捜査が進む中、彼女の周りの容疑者となり得る関係者への聞き込みをするが、男たちは全員クララと関係していたことがわかる。クララの殺害が明らかに計画的な犯罪であることは判明したが、取り調べに浮上する人物たちを誰一人として容疑者と特定することができない...。事件解決への糸口が見えなくなるなか、班長に昇格したばかりのヨアンは、事件の闇へと飲み込まれてしまう。彼はまだ知らなかった。この事件が、未解決事件として自分自身を蝕んでいくことをーー。本作は、2020年のノンフィクション本ポリーヌ・グエナ作「18.3. Une année passée à la PJ」を基に、ドミニク・モル監督がジル・マルシャンと共同執筆した脚本によるスリラー作品。第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門に出品されたほか、第48回セザール賞で10部門にノミネートされ、作品賞・監督賞・助演男優賞・有望若手男優賞・脚色賞・音響賞と6部門で受賞。さらには、第28回リュミエール賞で作品賞、脚色賞を受賞するなど、世界で高く評価された。キャストは、前作『悪なき殺人』にも出演しているバスティアン・ブイヨンが主人公の刑事ヨアン役を務めている。さらに、今回解禁される場面写真では、ヨアンとマルソーが事件にのめり込んでいく心情を想像させる。物語は警官たちの熱い士気と絆、そして日常生活をも描きながら、彼らの心の奥底に存在する弱さも段階的に映し出していく。舞台となる辺境の小さな町では、誰もが顔見知り。そんな環境が住民たちを未解決事件の闇にいざない、一層の混乱を巻き起こす。『12日の殺人』は2024年3月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月25日近現代の日本画を中心とした充実したコレクションを誇る山種美術館で、12月2日(土)から2024年2月4日(日)まで、特別展『癒やしの日本美術 ―ほのぼの若冲・なごみの土牛― 』というなんともほっこりしたタイトルの展覧会が開催される。日常が大きく揺らぎ、不安定な世界情勢が続くなか、日本美術の鑑賞を通して、心の癒やしを得てもらいたいと企画された展覧会だ。近現代の日本画コレクションで有名だが、同館は江戸絵画も所有する。今回は、伊藤若冲や長沢芦雪が描いたゆるくてかわいい作品を、個人所蔵のものも含めて展示している。素朴でのんびりとした表情が魅力的な若冲の《布袋図》(個人蔵)や、とぼけた表情の伏見人形の行列が愉快な《伏見人形図》、かわいい子犬たちがじゃれ合う姿にユーモアがあふれる芦雪の《菊花子犬図》(個人蔵)など、目にするだけで自然と笑みがこぼれてしまう作品が多い。愛らしさでは、近代絵画も負けていない。奥村土牛の《兎》や竹内栖鳳の《鴨雛》など、日本画の巨匠たちがフワフワの小動物を描いた作品や、洋画家・小出楢重が幼い我が子をモデルにした《子供立像》などからは、対象をいとおしむ画家の愛情が伝わってくる。見た目のかわいらしさに心が和らぐとともに、温かい気持ちになれる作品群である。そのほか、古き良き日本の自然を描いた川合玉堂の風景画や、鳥のさえずりに耳を傾ける女性の姿に心地良い音が連想される上村松園の美人画など、観る者の気持ちをリラックスさせてくれる作品も登場する。また、奥村土牛の《浄心》のように、故人となった師を偲び、仏の姿を描くことで、画家自身の心を癒やすことになったという奥深い作品もある。同展では、様々なかたちで心に安らぎをくれる日本美術が約60点並ぶ。静けさをたたえた心地のよい展示室で、ゆったりと癒やしのひとときを過ごせる展覧会となっている。<開催情報>特別展『癒やしの日本美術 ―ほのぼの若冲・なごみの土牛―』会期:2023年12月2日(土)~2024年2月4日(日)会場:山種美術館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(1月8日は開館)、12月29日(金)~1月2日(火)、9日(火)料金:一般1,400円、大高500円(冬の学割)公式サイト:
2023年11月20日熱帯ドリームセンターでは「沖縄国際洋蘭博覧会」を2023年11月18日(土)~11月26日(日)に開催します。今回で36回目を迎える本博覧会は、国際的なラン展としては日本で最も古い歴史があります。国内で唯一「内閣総理大臣賞」を授与される大賞株は必見です。沖縄国際洋蘭博覧会2022 大賞(内閣総理大臣賞) Lcn.(Lnt. Dulatiaca × Ctt. Porcia)’Arakaki’ 新垣 紫吉 氏(沖縄県)◆内容国内外から出展された様々な美しいランの展示だけではなく、写真映えする色鮮やかなランのフォトスポットや、世界各地のランを展示し、幻想的な花の世界をご覧いただけます。期間:2023年11月18日(土)~26日(日)※期間前後の11月16日(木)・27日(月)は休館時間:8:30~17:30(入館締め切り17:00)場所:熱帯ドリームセンター料金:入館料のみ 大人(高校生以上)760円小人(中学生以下)無料ランのフォトスポット(前回の様子)_1◆メイン展示■「内閣総理大臣賞」受賞ラン展示日時:期間中毎日時間:8:30~17:30(入館締切17:00)「内閣総理大臣賞」受賞ラン展示■フラワーデザイン展示日時:11月18日(土)~20日(月)時間:8:30~17:30(入館締切17:00)フラワーデザイン展示■いけばな展日時:11月23日(木・祝)~26日(日)時間:8:30~17:30(入館締切17:00)協力:沖縄県華道連盟会員いけばな展◆関連イベント■栽培相談コーナー日時 :期間中毎日時間 :10:00~16:00(随時受付)会場 :カトレア温室前特設テント協力 :沖縄県蘭協会、北部らん友会申込方法:当日受付■ランの栽培教室日時:期間中の土日時間:14:00~15:30会場:カトレア温室前特設テント協力:沖縄県蘭協会、北部らん友会■スタンプラリー日時:期間中毎日時間:8:30~17:30(入館締切17:00)■ランプレゼントクイズ日時:期間中毎日時間:8:30~17:30(入館締切17:00)■ランに関する講演会日時:11月18日(土)時間:13:30~15:30会場:無料休憩所うりづん■フラワーアレンジメント教室日時:11月18日(土)~20日(月)時間:10:00~16:00(12:00~13:00 休憩)※20日は13:00~16:00会場:9番催物展示室料金:100円■沖縄国際洋蘭博覧会特別展~沖縄に生きる野生ラン~日時:期間中毎日時間:8:30~17:30(入館締切17:00)上記の他、ボディージュエリーやいけばなデモンストレーションなどのステージイベントも開催予定!詳細はWEBサイト( )をご確認下さい。◆概要■熱帯ドリームセンター熱帯ドリームセンターには、常時2,000株以上のランを展示している3つの温室があり、一年を通じて花を絶やすことのないよう、ランのほか熱帯果樹・花木等熱帯性の植物を演出展示しています。場所: 国営沖縄記念公園 海洋博公園 内〒905-0206 沖縄県国頭郡本部町字石川424番地TEL : 0980-48-2741/FAX:0980-48-3339URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月13日今や外国人観光客の多くが「日本の最大の魅力」と答えるほど、世界中が注目している和食。その本質に迫る特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」では、日本列島の自然が育んだ食材や、人々の知恵によって生み出された技術、和食の成り立ちなどを、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史など多角的な視点から全6章で解き明かしていく。知れば知るほど食べたくなる!和食が進化した理由。まず注目したいのは食材の豊富さ。食の基本となる水をはじめ、キノコ、山菜、野菜、海藻、魚介類と、恵まれた環境にある日本列島。この地がもたらす食材について、会場では実物大模型やレプリカ、標本などで紹介する。例えば、日本の野菜は実はほとんどが外国原産。その野菜がどうやって日本に渡ってきたのか、品種改良によってどれだけの種類が生まれたか、その系譜から驚くべき事実がわかる。また、昨今注目されている発酵の技術や、出汁についても、科学的な視点から解説する。もうひとつ、和食の発展を知る上で重要なのが歴史。会場では卑弥呼や徳川家康など、歴史上の偉人たちの食卓を再現模型で紹介するほか、江戸時代のファストフード・寿司、天ぷら、そばの屋台も再現。さらに、古代から発展し続けてきた道具と料理人の技術、そして四季折々の風景と美しい料理の映像インスタレーションも楽しめる。未来へと続く和食の展望紹介も、見どころのひとつだ。いつの時代も、日本の伝統食の基本にあったのはおもてなしの心。そんな心温まる事実を読み取ることができるのも本展の魅力だ。織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理の再現模型 奥村彪生監修 御食国若狭おばま食文化館蔵信長が家康に用意した宴席では5つの膳に24種もの料理が並んだ。奈良時代の貴族の宴会料理の再現模型 奥村彪生監修 奈良文化財研究所蔵奈良時代の貴族の食事は米、海の幸、山菜など15品目も。多彩な地ダイコンのレプリカ(2020年の展示風景) 国立科学博物館蔵日本に流通する代表的な大根の種類を紹介。各地に固有種も。マグロの実物大模型(2020年の展示風景) 国立科学博物館蔵魚の多彩さは世界屈指。イワシからマンボウまで実物標本も。特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」国立科学博物館東京都台東区上野公園7‐20開催中~2024年2月25日(日)9時~17時(入場は閉館の30 分前まで)月曜(12/25、1/8、2/12、2/19は開館)、12/28~1/1、1/9、2/13休一般2000円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2023年11月8日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2023年11月06日ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(以下、WWFジャパン)が事務局を務める「国際プラスチック条約企業連合(日本)」に参画したことをお知らせします。■当社が「国際プラスチック条約企業連合(日本)」参画する背景当社は「SDGs: Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の達成に貢献することをパーパス(存在意義)とし、事業活動を通じて環境問題や社会課題の解決に取り組んでいます。この一環として、2020年に公表した「環境目標2030」では「プラスチック問題」への対応を重点テーマに設定し、グループ全体で取り組みを強化しています。このような活動との親和性を踏まえて、2022年6月1日に開催された「プラスチック・サーキュラー・チャレンジ2025」に参画するなどWWFジャパンと協働しています。今回の「国際プラスチック条約企業連合(日本)」への参画は、このような経緯に基づくものです。■「国際プラスチック条約企業連合(日本)」とは2022年3月に行われた第5回国連環境総会再開セッションにおいて、175カ国の合意によって「プラスチック汚染を終わらせる法的拘束力のある国際約束に向けて」が採択されました。これに伴い、政府間交渉委員会(INC:Intergovernmental Negotiating Committee on Plastic Pollution)が発足し、ケニア・ナイロビで本年・2023年11月13日~19日に、プラスチック汚染対策の国際条約の制定に向けた政府間交渉第3回会合(INC-3)が開催されます。このような背景から、プラスチック汚染の解決に取り組むことにコミットした企業が、日本政府に対し国際条約の締結を呼びかけるための新たな枠組みとしてWWFが事務局を務める「国際プラスチック条約企業連合(日本)」が発足しました。なお、「国際プラスチック条約企業連合(日本)」では、「プラスチック問題」への対応として、以下3つの取り組みを表明しています。1. サーキュラーエコノミーのアプローチによるプラスチックの生産数量と使用量の削減2. すべてのプラスチック製品の循環3. プラスチック流出の防止と回収■WWFとはWWFは100を超える国・地域で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来を目指して、サステナブルな社会の実現を推し進めています。(関連情報)ユニ・チャーム Kyo-sei Life Vision 2030 ユニ・チャーム 環境目標2030 WWFジャパン ■会社概要社名 :ユニ・チャーム株式会社設立 :1961年2月10日本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地本社 :東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー社員数 :グループ合計16,206名(2022年12月)事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月01日TBSグロウディア(東京都港区:代表取締役園田憲)は、2023年11月15日(水)から千葉市・幕張メッセで開催される「2023年国際放送機器展(Inter BEE 2023)」に在京放送局システム会社6社による『在京放送局システム会社アライアンス』として、共同出展します。今後、共創・協調をキーワードとして、プログラムを推進していく予定です。ブース内ではTBSグロウディアのソリューションもあわせて展示します。<共同出展>「在京放送局システム会社アライアンス」『在京放送局システム会社アライアンス』は、放送業界のDX推進を加速するための協力体制です。共創・協調の活動をご紹介するため、6社共同でブースに出展します。『在京放送局システム会社アライアンス』(※50音順)株式会社NHKテクノロジーズ、株式会社TBS グロウディア、株式会社テレビ朝日サービス、株式会社テレビ東京システム、株式会社日テレWands、株式会社フジミック現在の放送局システム会社にはいくつかの共通して抱えている課題があります。人的リソースからITインフラに至るまで、広範囲の課題をスピード感を持って解決するには限界があります。この背景から、各社との協調領域を定義し、協力体制を構築する試みを開始しました。その第一歩として『在京放送局システム会社アライアンス』をスタートし、新機軸と最適化軸の両輪で放送業界のDX推進を目指します。<TBSグロウディア展示内容>「JNN-GRID・TBS Qs」(1)JNN-GRID(読み:ジェイエヌエヌ グリッド)「JNN-GRID」は、JNN次世代データ放送設備(センター化されたデータ放送設備)のサブシステムで、データ放送の掲載情報流通プラットフォームです。JNN系列全体としてデータ放送設備のセンター化によるトータルコスト削減や、JNN-GRIDを利用することで、系列全体でデータ放送コンテンツ情報の共有や管理を効率化、局毎の放送設備に起因する情報格差の解消などデータ放送設備の最適化に応えるシステムです。(2)TBS Qs(読み:ティービーエス キューズ)「TBS Qs」は、スマートフォンで手軽に参加できるブラウザベースの番組連動型クイズシステムです。スマートフォンで手軽に参加できるシステムであると同時に、リアルタイム視聴の価値を向上させる様々な仕組みを用いることで、大小様々な番組でも利用しやすい双方向システムになっています。従来のテレビ視聴に加え、インタラクティブな要素と合わせて番組をより楽しめる+αの要素として、放送業界の共通ニーズに応えるプロダクトです。<Inter BEE 2023 開催概要>【日時】 11月15日(水) 10時00分~17時30分11月16日(木) 10時00分~17時30分11月17日(金) 10時00分~17時00分【場所】千葉市幕張メッセ 【紹介url】 【ブース】在京放送局システム会社アライアンスホール4 メディア・ソリューション部門 No. 4606※【Hall4】が最寄りの入り口となります。本件に関するお問い合わせTBSグロウディア広報部03-3582-5220株式会社TBSグロウディア概要本社所在地:〒107-6112 東京都港区赤坂5-2-20赤坂パークビル12階代表取締役社長:園田憲設立:2018年6月29日事業内容:デジタル技術、ITサービス、映像企画制作、コンテンツ販売、TVショッピング、EC、ショップ運営、ラジオ番組制作、イベント制作、文化事業公式HP: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月01日2020年に国立科学博物館で開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止となった特別展『和食 ~日本の自然、人々の知恵~』が、2023年10月28日(土)より開催される。「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年。世界中でますます注目の高まる和食を、バラエティ豊かな標本や資料とともに、科学や歴史などの多角的な視点から紹介する展覧会だ。「和食」とは、西洋料理や中華料理など、世界の料理との差別化をはかるため、明治時代に生まれた言葉である。食の基本となる水に、キノコや山菜、野菜、海藻、魚介類……。南北に長く、世界有数の生物多様性を持つ日本列島では、約4万年も前から人が住み、自然環境に即した食事をとってきた。日本列島の豊かな自然がもたらす食材と、それらを美味しく食するための「出汁」、発酵技術や養殖技術、野菜の品種改良にも挑んできた日本人。結局のところ「和食」を考えることは、日本全体を考えることになるだろう。同展では、ダイコンをはじめ、実はほとんどが外国原産という野菜や、世界屈指の種類を誇る日本の食用魚、あるいは昆布や貝の実物大標本や模型で、多彩な食材を改めて可視化し、和食を支えるスーパー技術「発酵」の仕組みなども解説する。日頃何気なく食べている和食が、日本の自然と、日本人の知恵や技術が生み出した、文化的な食べ物であることがわかる。また、縄文時代から現代まで和食の歴史を紐解くコーナーも興味深い。卑弥呼や徳川家康は何を食べていたか?寿司、天ぷら、そばなど、江戸っ子が愛したファストフードは、どんな屋台で供されていたか?など、偉人たちの食卓や江戸の街並みを模型で再現する。さらに、魚影に手をかざすと解説が飛び出るなど、魚の生態や旬をより実感をもって学べるインタラクティブな映像も。四季折々の美しい和食の映像にも注目だ。<開催情報>特別展『和食 ~日本の自然、人々の知恵~』会期:2023年10月28日(土)〜2024年2月25日(日)会場:国立科学博物館時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(12月25日、1月8日、2月12日・19日は開館)、12月28日(木)~1月1日(月・祝)、1月9日(火)、2月13日(火)料金:一般・大学2,000円、大高中600円公式サイト:
2023年10月13日六本木一丁目に位置する泉屋博古館東京では、2023年11月2日(木)より、特別企画展『日本画の棲み家』が開催される。かつては床の間に掛けたり、屏風絵や襖絵として座敷を飾るなど、人々の暮らしの中にあった日本絵画。しかし、明治時代以降、展覧会制度が導入されると、日本画は展覧会の会場に合せてサイズは大きく、画題や色彩も濃厚なものとなり、家の中で楽しむこともままならなくなっていく。以来現在にも続く日本画の「棲み家」の問題や、今後の日本画の鑑賞とあり方などを考える展覧会だ。まず第一章では、住友家第15代住友左衛門友純(1864~1926、号春翠)の、いくつもの邸宅を彩った日本画を展示。床の間を飾った軸、座敷の間仕切りとして使用された屏風や衝立を紹介することにより、家を「棲み家」とした日本画の諸相を紹介する。第二章では、「床の間」と日本画の関係について考える。明治期、庶民の間では接客空間として床の間のある家が普及するが、大正期に入ると空間の合理性という観点から「床の間無用論」が叫ばれるようになる。と同時に、展覧会で展示される革新的な日本絵画を「展覧会(会場)芸術」、床の間を飾るような旧来の日本画を、時代遅れの「床の間芸術」と呼ぶなど、「床の間」の受難が始まった。今でも、床の間がテレビや荷物置き場と化している家を見ることがあるが、第三章では現代における「床の間芸術」を考える。一般的には、日本画を所有し、日常的に楽しむこと自体ハードルの高い習慣に感じてしまうが、コロナ禍の巣ごもり生活で、「おうち時間」の大切さを知った私たちには、まったく理解できないことではないだろう。同展では、日本画の「おうち鑑賞」を目指して、6名の現代作家が新しい「床の間芸術」を発表する。イベントやラーニングプログラムも盛りだくさんなので、興味のある方はホームページで確認を。<開催情報>特別企画展『日本画の棲み家』会期:2023年11月2日(木)〜12月17日(日)会場:泉屋博古館東京時間:11:00~18:00、金曜は19:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜入館料:一般1,000円、高大生600円公式サイト:
2023年10月12日国立新美術館(東京・六本木)では、モードの帝王、イヴ・サンローランの没後日本初となる大回顧展「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」が開幕しました。オフィスでのイヴ・サンローラン、パリのマルソー大通り5番地のスタジオにて、1986年/© Droits réservésイヴ・サンローランはクリスチャン・ディオールの急死をうけ、1958年にディオールのデザイナーとして鮮烈なデビューを飾り、1962年からは自身のブランド「イヴ・サンローラン」を発表します。それ以来、2002年の引退まで約半世紀にわたって世界のファッションシーンをリードし、サファリ・ルックやパンツスーツ、ピーコート、トレンチコートといったアイテムを定着させるなど、女性たちのワードローブに変革をもたらしました。イヴ・サンローラン、アンヌ=マリー・ムニョス、ピエール・ベルジェ、パリのマルソー大通り5番地のスタジオにて、1977年/© Guy Marineau本展はイヴ・サンローラン美術館パリの全面協力を得て、没後日本で初めて開催される大回顧展です。わずか21歳で衝撃的なデビューを果たしてから、自身のブランドとして初のコレクションを成功させ、美術作品や舞台芸術、そして日本にも影響を受けながら独自のスタイルを確立するまでの40年にわたる歴史を、ルック110体のほか、アクセサリー、ドローイング、写真を含む262点によって、12章構成で余すところなく紹介しています。20世紀後半における偉大な才能であるイヴ・サンローランから生み出される、唯一無二でありながら、豪華絢爛な美の世界を間近で堪能できる大変貴重な機会となります。Photo by FASHION HEADLINE■会場構成Chapter 0ある才能の誕生Photo by FASHION HEADLINE幼い頃、家で絵を描くことが好きだったイヴ・サンローランは、絵本の装丁や挿絵を手掛けた後、ファッションに情熱を傾けるようになりました。1953年、17歳でパリに渡り、コンクールのドレス部門で入賞したことをきっかけに、クリスチャン・ディオールのアシスタントに抜擢されます。1957年にクリスチャン・ディオールが急逝した後、21歳の若さでディオールのチーフデザイナーを務めることとなりました。1958年にはディオールで最初のコレクション「トラペーズ・ライン」を発表し、後継者として熱狂的に迎え入れられます。Chapter 11962年:初となるオートクチュールコレクションPhoto by FASHION HEADLINEディオールで6つものコレクションを手掛け、デザイナーとして成功を収めた後、1961年にピエール・ベルジェらと共にオートクチュールメゾン「イヴ・サンローラン」を設立。翌年に発表された初のコレクションでは、船乗りの作業着に着想を得たピーコートなどを発表し、大きな注目と賞賛を浴びました。Chapter 2イヴ・サンローランのスタイル:アイコニックな作品Photo by FASHION HEADLINEイヴ・サンローランの代名詞的存在となったデザインの中でも特に革新的だったのは、紳士服からヒントを得て作られたタキシードやジャンプスーツ、サファリ・ルック、トレンチコートなどです。彼は、紳士服のカットの美しさ、快適さ、実用的な側面を維持しつつ、シンプルさとエレガンスを組み合わせた女性のシルエットを生み出しました。これらの作品の発表は女性解放運動が興隆した時期と重なっていたこともあり、時代の空気と呼応したスタイルは、人気を不動のものにしました。そのほか、ネイビールックなど女性らしくアレンジが施された服装も手掛けました。Chapter 3芸術性:刺繍とフェザーPhoto by FASHION HEADLINEイヴ・サンローランの作品は、織工、染色、捺染(なっせん)、刺繍、金細工、銀細工など、多くの熟練した職人たちによって支えられていました。長年にわたって受け継がれてきた技術を持つ職人たちと密接な関係を保つことで、展示作品に見られるように極めて精緻なデザインを実現可能にしました。彼の厳格なまでの完璧主義は、一つの作品を完成させるのに、何百時間もの作業を必要としました。Chapter 4想像上の旅Photo by FASHION HEADLINE読書や美術作品の収集によって想像を巡らせる「机上の」旅を通じて、モロッコ、サハラ以南のアフリカ、ロシア、スペイン、アジアといった遠い土地へ抱いた幻想をデザインで表現しました。やがて、鮮やかな色彩や独特な形によって表された「異国情緒」は、イヴ・サンローランの作品にとって不可欠な要素になりました。Chapter 5服飾の歴史Photo by FASHION HEADLINEPhoto by FASHION HEADLINEキャリア全体を通じて、イヴ・サンローランはヨーロッパの様々な時代に特徴的な装いを自身のデザインに取り込みました。古代ギリシア・ローマ彫刻がまとっているようなドレスや、中世の装いを思わせるガウンなど、幅広い時代のスタイルを自在にデザインソースとしていることから、過去の服飾の歴史に敬意を払いながらも、自由な創造性を発揮していることがわかります。Chapter 6好奇心のキャビネット:ジュエリーPhoto by FASHION HEADLINEアクセサリーはイヴ・サンローランの表現にとって非常に重要な要素でした。天然の真珠や宝石に固執することなく、木 材、金 属、ラインストーン、ビーズなどのイミテーションを多用することで、素材の無限の組み合わせを可能とし、想像力と表現の幅を広げていったのです。Chapter 7舞台芸術─グラフィックアートPhoto by FASHION HEADLINE生きた芸術に魅了されたイヴ・サンローランは、演劇、バレエ、ミュージックホール、映画などの衣装を数多く制作しました。色彩や素材を駆使した絵画的手法と、綿密で生き生きとしたコントラストの強い線から伝わる描画の才能は、本展で展示されるスケッチに色濃く表れています。Chapter 8舞台芸術─テキスタイルPhoto by FASHION HEADLINEイヴ・サンローランは、オランで過ごした少年時代から演劇や舞台に夢中になりました。カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画『昼顔』やジャン・コクトーの演劇『双頭の鷲』、ローラン・プティが芸術監督を務めたミュージックホールなど、生涯を通して様々な演劇や映画の衣装を手掛けています。Chapter 9アーティストへのオマージュPhoto by FASHION HEADLINEPhoto by FASHION HEADLINEイヴ・サンローランは画家や作家など多くのアーティストたちと交流し、彼らの才能へ敬意を払った作品を多く発表しました。特にピカソ、マティス、ブラック、ファン・ゴッホ、ボナールといった過去の画家への強い尊敬と親愛の念は、作品の中でも表現されました。美術作品とファッションの融合は、伝統的なオートクチュールの世界に新風を吹き込んだのですChapter 10花嫁たちPhoto by FASHION HEADLINEオートクチュールのファッションショーに欠かせないのがフィナーレを飾るウエディングドレスです。イヴ・サンローランは、19世紀の終わりから続く伝統的なガウンの形式と、新しい女性像として斬新なデザインの両方を展開しました。Chapter 11イヴ・サンローランと日本Photo by FASHION HEADLINE1963年の来日をきっかけに、イヴ・サンローランは日本の文化や伝統工芸品に魅せられ、その後の創造にも多くの示唆を与えました。一方、彼が発信するスタイルは、日本のファッションやデザインの世界にも様々な影響を及ぼすものでもありました。本章では、イヴ・サンローランと日本の関係を、資料を通して紐解きます。初来日時のイヴ・サンローラン、1963年4月/© Droits réservés展覧会実施概要【展覧会名】イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル Yves Saint Laurent, Across the Style【会期】2023年9月20日(水)~12月11日(月) 毎週火曜日休館【開館時間】10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで【会場】国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 【主催】国立新美術館、産経新聞社、TBS、ソニー・ ミュージックエンタテインメント【特別協力】イヴ・サンローラン美術館パリ【特別協力】SAINT LAURENT【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、BS- TBS、TBSラジオ【協賛】SOMPOホールディングス、野崎印刷紙業【協力】日本航空【企画協力】Ueki & Associes【展覧会HP】 【お問合せ】050-5541-8600(ハローダイヤル)【音声ガイド】津田健次郎
2023年09月21日貼り間違えてしまったり、貼っても出す必要がなくなったりという事情で未使用のまま封筒に貼られた切手はありませんか。再利用したくても、うまくはがせず困ってしまうことも。この裏技できれいにはがしましょう。切手がするりとはがれて気持ちいい!切手を貼ったものの、出す必要がなくなった封筒やハガキ。切手を再利用して使いたいものの、ノリで張り付いているためきれいにはがしづらいですよね。破損しないように周囲を切り取ってまた貼り付ける方法もありますが、それでは見た目がよくありません。そこでおすすめしたいのが、暮らしの便利な裏技を発信しているまも(lifehack.mamo)さんが紹介する切手はがしのテクニックです。驚くほどするりときれいにはがれますよ。用意するものは切手が貼ってある封筒やハガキ、ハサミ、少量の水を入れた小皿です。最初に切手を封筒から切り離します。切手の周囲にハサミを入れ、切手を切らないように注意しながら切り取りましょう。次に、切り取った切手を水に浸します。3分ほど浸けてください。浸けた切手を端からそっと持ち上げるときれいにはがせました!これでまた使えますね。水に浸けていても、切手が水分でブヨブヨになっている様子はありません。このまますぐに使えるようにも思えますが、念のため、しっかり乾かしてから再利用しましょう。というのも、料金部分に破れや欠けがある切手は使えなくなってしまうためです。それではせっかくはがした意味がありません。急いでいる時でも少し時間を置いて乾かし、破損の心配がなくなってから使いましょう。もしも破損してしまい、「これ、使えるかな?」と悩んだ場合には、郵便局で確認してみてください。貼り間違えた切手もこれで安心切手の貼り間違えに困っていた人が多かったのか、この投稿には多くの「いいね!」やコメントが集まりました。「知らなかった」「なるほど!今まで全然思い付かなかった」あまりにもするりとはがれるためか、なかにはこんなコメントも。「こんなにペロンとはがれるんですね。なんか気持ちいい」「するんとはがれてくれるからストレスフリーですよね」確かに、動画を見るだけでもスムースにはがれる様子が分かります。実際にやってみるときっと気持ちいいのではないでしょうか。「本当に取れるかな」と思っているときにこんなにするりとはがれれば、「やった!気持ちいい!」という達成感も味わえそうですね。まもさんはほかにも暮らしに役立つ情報を多数発信しています。日常生活のプチストレスを解消したり、もっと早く知りたかった!と思ったりする情報が満載です。ぜひ参考にしてみてください。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る ライフハック まも☻ ̖́-(@lifehack.mamo)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年09月21日うどん県の冬の熱い戦い香川丸亀国際ハーフマラソンは、2024年2月3日(土)と 4日(日)に香川県丸亀市で開催します。同大会は、世界新記録も出た「超高速コース」でおなじみの大会で、国内外トップランナーが駆け抜ける姿を見ながら走ることができます。開催概要会場は、Pikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)、種目は、2月3日が、3km(一般・高校生男女、中学生男女)、小学生駅伝男女、2月4日がハーフマラソン、参加申し込みは1人1種目に限ります。参加費は、3kmが一般5,000円、高校生3,000円、中学生2,000円、小学生駅伝男女は、1チームが3,000円、ハーフマラソンは、一般が10,000円、高校生が3,000円です。好記録を充分期待でき丸亀ハーフマラソンコースは、Pikaraスタジアムをスタートとフィニッシュとし、県道33号線を坂出市で折り返すコースです。穏やかな気候で高低差が少ないコースなので、市民ランナーも自己ベストを狙える大会です。また、ハーフマラソンの制限時間は3時間と外ので、初めてハーフマラソンに挑戦するランナー安心して走れタイム設定です。(画像は公式サイトより)【参考】※「香川丸亀国際ハーフマラソン」の公式サイト
2023年09月19日東京国立近代美術館では、2023年10月6日(金)より、『棟方志功展メイキング・オブ・ムナカタ』が開催される。「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)の生誕120年を記念して開催される大回顧展だ。分厚い瓶底眼鏡に、愛嬌のある笑顔。一転、制作時には鬼気迫る迫力で版木に覆いかぶさり、一心不乱に彫刻刀を動かす棟方志功の姿は、一定の年齢以上の人なら懐かしく思い出せるかもしれない。生前の棟方はテレビなどでもお馴染みの、お茶の間の人気者だったのだ。1903(明治36)年、青森市に生まれ、文芸雑誌『白樺』に掲載されたゴッホの《向日葵》に感動した棟方は、油彩画家になることをめざして上京。東京では活動の中心を油彩画から版画に移し、柳宗悦の民藝運動などと緊密の関係しながら活躍する。第二次世界大戦中は富山に疎開、戦後は第3回サンパウロ・ビエンナーレで版画部門最高賞、第28回ベネツィア・ビエンナーレで国際版画大賞を受賞して、「世界のムナカタ」となっていった。そんな棟方志功の初期から晩年までの作品を、青森、東京、富山と、彼が暮らした土地をたどりながら一望する同展では、書や本の装画、包装紙のような商業デザインや壁画など、優れたタデザイナーとしての側面も紹介。さらに、映画やテレビ、ラジオへの出演など様々なメディアでの活動も加えて、「近寄りがたい」という従来のイメージを覆した、棟方志功の親しみやすい芸術家像にも迫っていく。注目作は五島美術館蔵の《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屛風》(1953年)と、躅飛山光徳寺蔵の《華厳松》(1944年)。前者は縦3mの巨大な屏風で約60年ぶりの展示、後者はほとんど寺外で公開されることのなかった倭画の傑作で、非公開の裏面とあわせて展示する。<開催情報>『生誕 120 年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』会期:2023年10月6日(金)~12月3日(日)会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(10月9日は開館)、10月10日(火)料金:一般1,800円 大学1,200円 高校700円公式サイト:
2023年09月12日ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』が、第96回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品として出品されることが分かった。日本映画製作者連盟が発表した。7名の選考員が、8作品の中から選出したという。近年、同部門に出品された作品には早川千絵監督の『PLAN 75』、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』、河瀬直美監督の『朝が来る』などがある。海外メディアも報じており、「The Hollywood Reporter」は「日本からこの部門に、日本人以外の監督が手掛けた作品が出品されるのは初めて」と報じている。ヴェンダース監督は『パリ、テキサス』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』などの名作を世に送り出してきた映画界の巨匠。主演の役所広司は今年のカンヌ国際映画祭で、日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞する快挙を成し遂げた。また、本作は同映画祭でエキュメニカル賞も受賞した。監督はドイツ人だがキャストは日本人で言語も日本語。役所さんのほか、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、三浦友和、田中泯が出演している。『PERFECT DAYS』は、10月23日から11月1日に開催される第36回東京国際映画祭のオープニング作品に決定しており、ヴェンダース監督がコンペティション部門の審査員長を務めることも明らかになっている。日本公開は12月22日。(賀来比呂美)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年09月05日広島県福山市の元高校社会科教員のデジタル版画家、山口史男(71)は2023年のアート国際展「AAmA International Art Exhibition」の招待作家として参加することになりました。版画経験ゼロ、定年後の趣味として独学で始めましたという異色の経歴ながら国内外で活躍しています。【名刺も肩書もなくした定年後の過ごし方】厚生労働省の発表した令和3年簡易生命表によると、日本の平均寿命は男性が81.49歳、女性が87.60歳になりました。さらに、2040年には男性の平均寿命が83.27歳、女性が89.63歳まで延びることが予測されています。まさに人生100年時代が到来しようとしています。この流れの中で、定年後の人生の過ごし方を個々に考え、趣味の時間を充実させることが大切になってきました。出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」 【独学で始めた趣味から国際展の招待作家に】広島県福山市の元高校の社会科教員、山口史男は65歳で定年後、在職中から興味のあった版画(ジグレ)を始めました。これは写真を元に版を作る版画様式で、版画家のアンディ・ウォーホルや野田哲也氏が有名です。山口は自分の写真を何枚か組み合わせ、パソコンを使って版をつくり、リトグラフの作品に仕上げていきました。美術経験ゼロにも関わらず、独学で作り上げた版画作品は、徐々に定年後の趣味の段階を越え、国内外のコンテストで評価をうけはじめ、2019年にはデューロ国際版画展(ポルトガル)では招待作家として出展。次の年には、ルネ・カルカン国際版画展(ベルギー)にて1等賞を受賞。その後も東京藝術大学教授など、トップクラスの版画家と共に、国際展の招待作家に選ばれるようになっています。ベルギーで1位獲得の掲載【65歳で始めてまさか!と自分でも驚き】「1960年代以降、写真と版画の区別がなくなってきたことで、若いころからの写真の趣味が活かされたとも思う。とはいえ、在職中は仕事に追われ、日々目の前のことで精一杯の毎日だったが、定年後にはそのストレスから解放され、自由時間が手に入ったことで、趣味にのめりこんでいったように思う。定年後にこれなら自分でもできそうと、65歳から始めた版画で、まさか自分がプロの版画家と共に国際展にも招待されるとは夢にも思わなかった。」と山口史男は言います。学生時代に森林生態を専攻していたこともあり作品は、自然の木や鳥をモチーフにしたものが多いのが特徴です。現在出品中の国際展での招待は「AAmA International Art Exhibition」で、この国際展は、世界50か国から160の作家が選ばれていて、そのうち日本人は山口を含め13人が招待されています。この国際展は、5月のポルトガル開催を皮切りに、7月14日からイタリア・ミラノ、スペイン、北マケドニア、アルゼンチンを回り、9月に中国・杭州の美術館で会期を終える6か国の巡回展です。山口個人の国内の個展としては、2024年3月に、京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクで招待作家として作品展が予定されています。山口史男HP 《山口史男 プロフィール》経歴:1950年 福岡市に生まれる1974年 宇都宮大学林学科森林生態学専攻卒業1978年 島根大学農学研究科修士課程修了、農業及び社会科教員免許取得1978年~2010年 岡山理科大学附属高校教諭、歴史、地理など担当受賞歴:2016年 第5回FEI PRINT AWARDS 求龍堂賞2016年 第10回大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ 入選2016年 第84回日本版画協会展 入選2017年 第13回浜松市美術館版画大賞展 入選2017年 第16回南島原セミナリヨ現代版画展 ケーブルテレビ島原賞2017年 第94回春陽会版画部 入選2017年 第85回日本版画協会 入選2018年 第85回CWAJ現代版画展 入選2019年 第18回南島原セミナリヨ現代版画展 JA雲仙島原組合長賞2019年 第63回CWAJ現代版画展 入選2019年 第2回国際版画ビエンナーレ(エレバン、アルメニア) 入選2019年 国際リトグラフトリエンナーレ キールツェ(ポーランド)2018~2019年 第4回デューロ国際版画展(ポルトガル)招待出品2020年 第10回デューロ国際版画ビエンナーレ(ポルトガル)招待出品2020年 ルネ・カルカン国際版画展(ベルギー) 一等賞2021年 第11回高知国際版画トリエンナーレ展2021年 オカナガン国際版画トリエンナーレ(カナダ)2022年 個展「草・樹・鳥のバラード」醇風会ギャラリー(岡山)2023年 個展「Le Collage~写真と版画の狭間に~」京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク2023年 AAmA International Art Exhibition(Italy Spain Argentine China 巡回)招待出品 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月19日切手を間違えて貼ってしまった時、「わずか数十円だから」と諦めていませんか。間違えて貼り付けた切手も、きれいに剥がせれば再利用が可能です。日常に役立つさまざまなライフハックを発信中のえみ(home_kagaya_o1)さんのInstagram投稿から、切手をきれいに剥がす方法を紹介します。用意するのは「水」と「ティッシュ」のみ切手を間違えて貼ってしまった時、慌てて剥がそうとする人も多いのではないでしょうか。しかし、切手の裏面に使われているのりは意外と強力なため、力任せに剥がそうとすると切手や封筒を破いてしまう恐れがあります。えみさんによると、間違えて貼ってしまった切手も、水があればきれいに剥がせるのだとか。まず切手の上から、スプーンで少量の水を垂らします。ティッシュで余分な水気を拭き取りましょう。5~10分ほどそのまま放置します。切手の端のほうから指を入れて、優しく剥がしてみてください。ぺろっときれいに外せるはずです。切手も封筒も水気でしんなりしているかもしれませんが、しっかり乾けば問題なく再利用できるでしょう。ただし切手の裏側ののりは剥がれてしまっているため、新たに自分で用意してください。また、封筒の内部に水がしみこむ可能性もあるので、封筒から中身を取り出してから行うことをおすすめします。きれいに剥がせる理由は「のりが溶ける」から10分ほどでノリが溶けて、切手が自然とはがれてきます。バイセル切手買取ーより引用切手に水を染み込ませるときれいに剥がせるのは、接着面ののりを水が溶かしてくれるからです。のりで紙を貼り付ける時、湿った状態では本来の粘着力は発揮されません。切手に水を含ませるのは、この状態を人工的に再現しているというわけです。水気が完全に乾いてしまう前に剥がすようにしてください。さらに効果を高めたいなら、水よりもぬるま湯を用意するのがおすすめです。「封筒は再利用できなくても構わない」ということであれば、切手の周辺のみを切り出して、水やぬるま湯に浮かべて処理するのもよいでしょう。汚れたり、破れたりしていないものであれば所定の手数料にて交換させていただきます。郵便局ーより引用水に濡らしたことで切手がよれてしまったら、郵便局で交換してもらえます。汚れたり破れたりしていないものであれば、所定の手数料(1枚当たり5円)を支払うことで、新たな切手に交換可能です。「上手に剥がせるか不安…」という場合は、封筒に貼った状態のまま郵便局に持ち込んでも対応してもらえます。えみさんが紹介しているライフハックは、のりの性質をうまく利用したもの。だからこそ、特に力を入れなくても、するんときれいに切手を剥がせるでしょう。この裏技は、使用済みの切手にも有効な方法です。「珍しい切手を収集したい」と思う時にも役立つので、ぜひ挑戦してみてください。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る えみ|生活をラクにするためのお役立ち情報(@home_kagaya_o1)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年07月10日LGBTQ+などのセクシュアル・マイノリティをテーマとした映画を、ジャンルを問わず国内外からセレクションして上映する「第31回レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」。7月15日(土)から開催する今年の上映プログラムが決定した。第31回を迎える今年の映画祭ではスパイラルホール(青山)とユーロライブ(渋谷)の2会場で、計6日間にわたり、全11プログラム21作品を上映。21作品のうち11作品が日本初上映(ジャパン・プレミア)であり、本映画祭でしか観ることのできない貴重な作品も多い。今年の幕開けとなるオープニング作品は、釜山国際映画祭やサンフランシスコ国際映画祭にも出品された韓国映画『孔雀』。家族や故郷の人々と絶縁しているトランスジェンダー女性の物語。『孔雀』今年のベルリン国際映画祭をはじめ、サンダンス映画祭やシアトル国際映画祭などで受賞つづきの『マット』にも注目。主人公の運のない24時間を描いた閉塞感のある映像に加え、主人公のトランスジェンダー男性を演じる新星リオ・メヒエルが圧倒的。デンマークから届いたレズビアン映画『ヴィーナス・エフェクト』は、美しい自然の中で様々な形の人間関係や愛、家族を描いた北欧発のドラマ。『ヴィーナス・エフェクト』オーストラリア映画の『ローンサム』は、ゲイアプリで知り合ったふたりのセクシュアリティと孤独、心の傷を探求した野心作。昨年、2本の長編が大好評だった日本作品では、今年は長編に『幸運の犬』が選出。ほかにも、コメディやドキュメンタリー、ショートフィルムなど、多岐にわたる充実の上映ラインアップとなる。さらに、今年は上映後のイベントが目白押し。『孔雀』では、来日予定のピョン・ソンビン監督とのトークイベントや、『秘密を語る方法』ではショーン・ダン監督とのオンライントークイベントを予定(※いずれもスパイラルホールのみ)。また、2017年(第26回)以来、6年ぶりとなる「レインボー・リール・コンペティション」の開催が決定。日本人の映像作家たちによる渾身のショートフィルム7本を上映し、観客投票によりグランプリ作品が決定する。「レインボー・リール・コンペティション」でもキャスト・監督たちによる舞台挨拶が予定されている。近年日本では、6月に福岡地裁が「同性婚を認めないのは違憲状態」という判断を示し、前進しつつある一方で、「LGBT理解増進法案」を巡る様々な議論や反発などもあり、LGBTQ+を取り巻く状況は一進一退を繰り返している。そのような中、セクシュアル・マイノリティを取り巻く“いま”をリアルに切り取った世界中の珠玉のヒューマンドラマやドキュメンタリーに触れることができる機会となりそうだ。<上映プログラム>『クリッシー・ジュディ』★日本初上映クリッシーとジュディは親友同士。今年こそドラァグクイーンとして大ブレイクを目指すジュディだったが、コンビの相棒であるクリッシーが恋人と同居するため街を離れることに。1人取り残されたジュディは、30代にして恋愛・就職・孤独といった現実的な問題と向き合わざるを得なくなる。製作・監督・脚本・主演のトッド・フラハティが、親友と離ればなれになるという普遍的な痛みをモノクロ映像で物哀しくも優しく描いたコメディドラマ。『エッグヘッド&トゥインキー』★日本初上映ある朝、17歳のトゥインキーは両親に同性が好きだとカミングアウト。その勢いのままプチ家出をし、ネット遠恋中の彼女(?)にリアルで会うために親友の男子エッグヘッドが運転する車でテキサスへの旅に出る。ところが、道中はトラブル続きで…!?テンポの良い会話とフレッシュなキャラクター、アニメーションなどを使った映像演出が楽しいキュートでカラフルな青春ラブコメディ。『秘密を語る方法』★アジア初上映21歳でHIV陽性と判明したロビーは、5人の元交際相手に連絡を取る。その1人が本作の監督ショーン・ダンだった。このことをきっかけに、ショーンはHIVと共に生きる人々からヒアリングした経験談を再構築し、俳優が演じる舞台、ドラァグアーティストのストリートパフォーマンス、当事者同士が語り合うワークショップといった多彩な手法で「秘密を語る方法」を表現。言葉の力が魂を震わせるハイブリッド・ドキュメンタリー。★上映後にトークイベントを実施予定『ココモ・シティ』★日本初上映アトランタとニューヨークでセックスワーカーとして働く4人の黒人トランスジェンダー女性たち。彼女らの生の感情を捉えたインタビュー映像から、性労働の実態と構造的差別の存在が皮肉を交えて赤裸々に暴かれる。粗い白黒の映像やエネルギーに満ち溢れた演出が話題を呼び、世界中の映画祭で観客賞を受賞した異色のドキュメンタリー。なお、本作に登場するココ・ダ・ドール(本名ラシーダ・ウィリアムズ)は今年4月に銃殺された。『ローンサム』★日本初上映田舎町でスキャンダルに巻き込まれたケイシーは、ヒッチハイクで大都会シドニーへ向かう。金も寝床もない彼は、ゲイアプリを通じて知り合ったティブの家に居候しながら仕事を手伝うことに。セックスを通じて2人の距離は縮まり、互いに心を開くようになるが、どちらにも抱えきれない暗い過去があった。初長編『Teenage Kicks(原題)』(2016)でオーストラリア映画界にその名を知らしめた気鋭のクィア映画監督クレイグ・ボアハムが、セクシュアリティと孤独、心の傷を探求した野心作。『マット』★日本初上映ニューヨークに暮らすトランスジェンダー男性のフェーニャのもとに、性別移行をして以来疎遠になっていた相手が次々と舞い戻ってくる。ノンケの元カレ、13歳の妹、そして外国に住む父親の登場に戸惑いながらも、フェーニャは過去の関係と折り合いをつけようとする。人種とジェンダーの狭間で生きる主人公の最も運のない24時間を閉塞感のある映像で描く。フェーニャを演じる新星リオ・メヒエルの演技に釘づけになること必至。『孔雀』★日本初上映家族や故郷の人々と絶縁しているトランスジェンダー女性のミョン。性別適合手術の費用が必要な彼女は、賞金目当てにワッキングダンスの大会に出場するが、優勝を逃してしまう。そんな時、ミョンは父の訃報を受け、「四十九日の法要で伝統舞踊のソゴチュム(小鼓舞)を踊れば遺産を渡す」と父が遺言を残していたことを知る。短編『神の娘のダンス』(2020)で世界に注目された実力派ピョン・ソンビン監督が、同作主演のヘジュンと再びタッグを組んだ長編デビュー作。プロダンサーであるヘジュンの迫力あるダンスも見どころ。★上映後にトークイベントを実施予定『ヴィーナス・エフェクト』★日本初上映20代のリウはデンマークの田舎町で両親が営む植物園に勤め、平凡ながら穏やかな生活がずっと続くものと思っていた。しかしある日、エキセントリックで不思議な魅力を持つレズビアンのアンドレアと出会い、リウの日常は一変。2人の恋は燃え上がる一方、それぞれのライフスタイルがぶつかり合い、リウの家族にまで思いも寄らない影響が生じる。美しい自然の中で様々な形の人間関係や愛、家族を描いた北欧発のドラマ。『幸運の犬』精力的にゲイ映像作品を続々と制作しているちくわフィルム。その長編映画第3弾『幸運の犬』が満を持して、今年のレインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~の大スクリーンに登場する。仕事も全くうまくいかず、46年間一度も彼氏ができたことがないヒゲポン。「クソみたいな人生だった。1回くらい『GOGO BOY』みたいなイケメンとキスしたかった」と嘆きながら自殺を図るヒゲポンの前に、突然1匹の「犬」が現れる。何気にその犬を連れて行きつけのバーに行くと、隣に居合わせた超絶イケメンのTENから「かっこいい方ですね。嫌なことは忘れましょう」と熱いハグをされ、人生最大級の幸運にすっかり舞い上がるヒゲポン。だがその犬が起こす奇跡は、まだ始まったばかりだった。ちくわフィルムで監督としても活躍するヒゲポンを恋の虜にする“TENくん”には、「GOGO BOY」のTENが起用され、演技の才能も開花。ほかにも、バーのマスター役に「GOGO BOY」の千葉優人や、ちくわフィルムの名俳優・雄太が“TENくん”の兄役で好演するなど、魅力的なキャストが出演。★上映後に舞台挨拶を実施予定FANTASTIC ASIA!~アジア短編プログラム~アジアの短編映画を集めたプログラム。ファンタジー、SF、ミュージカル、コメディなど、様々なジャンルの異色作が勢ぞろい。クィア映画の可能性を広げる“ファンタスティック”な作品揃い。『孤独な王子』インド映画『孤独な王子』は日本初上映、彫刻家を宮廷に招き、芸術作品を作らせる孤独な王子。彫刻家が大理石の塊を彫っていくうちに、王子もまた新たな自分を発見していく。壮大な世界観と映像美が見どころのファンタジー・ロマンス。同じく日本初上映『U・ラブズ・ユー』は、『ロザリンドとオーランドー』(第30回上映)のチェン・ホンイー監督による近未来的でポップなSFロマンス。配達ロボットのUが在宅勤務の映像編集者リンミンに恋をする。しかし、ロボットと人間の交際は禁じられていて…。『U・ラブズ・ユー』そのほか、インドネシア『マカッサルはサッカーファンの街』、台湾『タンクフェアリー』、韓国『ティンダー時代の愛』(海外初上映)を上映。レインボー・リール・コンペティション2023★上映後に舞台挨拶と表彰式を実施予定いまのショートフィルムも傑作揃い。観客投票でグランプリを決定する。『Veils』小さな書店経営者・谷あゆみと、会社員・村上紗香は同棲中のカップルだ。日々、LGBTQ当事者としての息苦しさを感じつつも、2人には交際5年の節目に結婚写真を撮る楽しみが待っていた。ある日、紗香はフォトサロン検索サイトで「LGBTQ対応可」の文字を見つけ問い合わせるが、返答に落胆と怒りを隠せない。抗議に行くあゆみと、それを止める紗香。ベテランスタッフの大島に、あゆみの言葉は届くのか。そして、2人の幸せが満たされる場所はあるのか。『カゾクノキョリ』紗香とあゆみは交際7年目のカップル。ある朝、大寝坊した2人…果たして、どうなる?2022年に国内外の映画祭で約50ものノミネートを果たした短編映画『Veils』(上記)の後日譚。『チェンジマイノリティ』異性愛者がマイノリティの世界で暮らす、サラリーマンの優紀。女性のパートナーがいて結婚を考えているが、異性婚が認められていない社会で、法的な家族になれない苦しさが続いている。同性愛が当たり前とされる社会で、家族へのカミングアウトや、職場での同性愛規範の押し付けに、日々悩み苦しみながら生きつつも、本来の自分を取り戻していく。『変わるまで、生きる』NPO法人パープル・ハンズで行われている中高年の性的マイノリティによる持ち寄り食事会を取材したドキュメンタリー。偏見や法制度の不備など、様々な要因で孤独に陥りやすい性的マイノリティの老後。不安に感じている当事者も多い。「実際の“プラチナ世代”の当事者たちが楽しく過ごす様子を知ることで、将来への不安が少しでも和らぐと嬉しい。また彼らの経験談から、性的マイノリティに対する社会の眼差しが少しずつ変わってきたことを知り、より良く変わってゆく未来への想像へとつなげて欲しい」との監督の思いで制作された。『フツー』春。“フツー”のレズビアンカップルである愛美と杏子。2人は約束された幸せな未来をともに過ごしていくはずだったが、事態は一転する……2人の“フツー”を桜が見届ける愛の物語。『GMT+9』カップルとして新たな生活を始めようと、ベルリンへやって来たマキとユイ。新しい土地に降り立ち、家族の支援を受けながら自由奔放に生きるマキ。その一方で、東京で生活しているかのように偽り、テレビ電話越しに映る母親に嘘をつき続けて生きるサキ。仕事を辞めて日本を離れた彼女は、チャット・レディの仕事でひとまず生計を立てようと、部屋に閉じこもり日本時間で生活する。そしてその時差と次第にベルリンで生きる目的を失っていく……。『ストレンジ』塾に通い、勉強漬けの日々を過ごす内気な高校生のオデコちゃん(荒木飛羽)が出会ったのは、夜の公園で涙を流す、ドラァグクイーン姿のクマさん(ドリアン・ロロブリジーダ)だった。交流を重ねるうち、もがきながらも自分に正直に生きようとするクマさんの姿勢は、次第にオデコちゃんにも変化を与え――。「第31回レインボー・リール東京 ~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」は7月15日(土)~17日(月・祝)スパイラルホールにて、7月21日(金)~23日(日)ユーロライブにて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年06月28日大阪の国立国際美術館にて、特別展「ホーム・スイート・ホーム」が開催される。会期は、2023年6月24日(土)から9月10日(日)まで。“ホーム”をキーワードにした現代美術日本国内外の現代美術作家たちが参加する今回の「ホーム・スイート・ホーム」展。“ホーム”というキーワードのもと、作品を通じて、私たちにとっての「ホーム」――家、国そして家族とは何か、私たちが所属する地域、社会の変容、普遍性を浮かび上がらせることを試みる。本展に出品する作家の一人である鎌田友介は、日本のみならず、韓国や台湾、ブラジルなどに建てられた20世紀の日本家屋をリサーチ。忘れ去られようとする現代日本の歴史を再構築する『The House』シリーズが展示される。ジョージア出身のアンドロ・ウェクアが贈る《Levan Portrait》。自身の実体験を踏まえながら、独特な色調で描いた絵画だ。そのほか、フィリピンで生まれたマリア・ファーラの絵画《テラスのある部屋》や、潘逸舟が段ボールを使って構成したサウンドインスタレーション《ほうれん草たちが日本語で夢を見た日》などが展示される。【詳細】「ホーム・スイート・ホーム」会期:2023年6月24日(土)~9月10日(日)時間:10:00~17:00 ※金・土曜日は20:00まで。休館日:月曜日(7月17日は開館)、7月18日(火)場所:国立国際美術館 地下3階展示室住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55料金:〇通常一般 1,300円/大学生 800円/高校生以下・18歳未満 無料〇団体一般 1,100円/大学生 500円/高校生以下・18歳未満 無料■出品作家アンドロ・ウェクア、マリア・ファーラ、鎌田友介、石原海、竹村京、潘逸舟※入場は、閉館の30分前まで。※20名以上で団体料金を適用。※画像の無断転載禁止。【問い合わせ先】国立国際美術館TEL:06-6447-4680(代表)
2023年06月22日株式会社ひまわり(本社:山口県下関市、代表:穴見 俊一)は、公益社団法人 日本図案家協会の「日図展」デザインを用いた新柄のステッキを、2023年6月1日(木)に発売いたしました。■公益社団法人 日本図案家協会とは前身である日本染織図案家連盟の結成より創設60余年の歴史を有する、文部科学省認定の日本最大の図案家(デザイナー)集団です。京都市左京区に、事務局を設置し、併設の日図デザイン博物館の運営と共に、伝統的な図案文化の継承新しい作品の発信と人材の育成に努め、展覧会、公募展、日本文様検定、図案の調査・研究など様々な事業・イベントを行っています。■日図展とは日図展は、日本国内の図案家やデザイナーが参加し、独自のデザインやアートワークを発表・展示する場です。多様なテーマやスタイルの作品が披露され芸術性や創造性の豊かさが評価されます。■新発売のステッキについて近年、杖が一般に普及し市場には多様な杖が存在しています。ひと昔前の単なる補助具としてのイメージとは異なり今ではスタイリッシュなアクセサリーとしての役割を果たすようになりました。各デザインは独自のテーマやアートワークを持ち個性的な柄や色彩が特徴です。この特別なステッキは、自分自身へのご褒美や、大切な方へのプレゼントとしても最適です。■抗菌グリップ仕様抗菌グリップが杖に新たな価値をもたらし、ユーザーの健康と安全を守ります。抗菌グリップイメージ■雨の日の転倒リスクを軽減する杖先ゴムを標準装備杖先ゴムイメージ杖先ゴムデータ【商品スペック】《2段伸縮タイプ》品名 :ささえ細首抗菌グリップ 雨にも負けず(全6種類)付属品:ワンタッチストラップ(ブラック)、取扱説明書、保証書、タグ梱包 :PVC袋 SGマーク付きささえ細首抗菌グリップ 雨にも負けず 2段伸縮タイプ《4つ折伸縮タイプ》品名 :ささえ細首抗菌グリップ 雨にも負けず(全4種類)付属品:ワンタッチストラップ(ブラック)、取扱説明書、保証書、タグ梱包 :PVC袋 SGマーク付きささえ細首抗菌グリップ 雨にも負けず 4つ折伸縮タイプ【株式会社ひまわり について】株式会社ひまわり■会社概要社名 : 株式会社ひまわり本社所在地: 〒751-0817 山口県下関市一の宮卸本町3番30号代表取締役: 穴見 俊一設立 : 昭和60年9月1日事業内容 : 介護用品・福祉用具の製造、卸、販売HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月20日一般社団法人日本国際バレエ協会(神奈川県川崎市、代表:吉元祐美)は、2023年8月17日(木)カルッツかわさきホールにて、ウラジーミル・マラーホフ、針山愛美、井関エレナ、中野伶美など世界で活躍する一流ダンサーを迎え、「日本国際バレエフェスティバル ガラコンサート2023」を開催することをお知らせします。カンフェティにてチケット発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 日本国際バレエフェスティバル ガラコンサートの魅力は、世界で活躍する著名ダンサーが集う華やかなガラ公演であるとともに、次世代のダンサーたちが共に舞台を創る、未来を見据えたバレエ人材育成の場となっていることです。2019年から始まったこのフェスティバルは、コロナ禍でも開催を継続して今年で5回目となりました。ウラジーミル マラーホフウラジーミル・マラーホフ&針山愛美今回は、ウラジーミル・マラーホフを筆頭に、針山愛美、井関エレナ、中野伶美など世界各国で活躍するダンサーが集います。ウラジーミル・マラーホフはウクライナ出身の世界的ダンサー。アメリカン・バレエ・シアターで最高位のプリンシパルに就くなど、「20 世紀を代表するダンサー」といわれて、2004 年から14 年までベルリン国立バレエ団の芸術監督を務めています。当協会設立時からの特別顧問でもあります。繊細な美しさを具えた踊りは見るものを魅了し続けています。針山愛美はボリショイバレエ学校を首席で卒業後、モスクワ音楽劇場バレエ団、米国バレエインターナショナル、ボストンバレエ団などでプリンシパルとして活躍、ウラジーミル・マラーホフ率いるベルリン国立バレエ団で10 年間活躍。クラシックから新古典派へのレパートリーの広い範囲を持ち公演活動する傍ら、最近では後輩の指導、海外との架け橋になる活動を積極的に行っています。井関エレナは、ベルリン国立バレエ団で活躍する若手ダンサーです。日本国際バレエフェスティバルの前身である、バレエコンペティションin奈良で1位受賞。その後、ベルリン国立バレエ学校へ留学。ヨーロピアンバレエグランプリにてグランプリ、ペルミ国際バレエコンクール「アラベスク」2位、ヴァルナ国際バレエコンクール3位受賞。2020年に18歳でベルリン国立バレエ団に入団後は数々の舞台で活躍しています。中野怜美はシビウ州立バレエ団で活躍する若手ダンサーです。ユース・アメリカ・グランプリ日本予選1位、同コンクール・ニューヨークファイナルtop12入賞をはじめ、数々の著名コンクールで1位を受賞し、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール留学、米国のアトランタ バレエⅡ入団を経て、シビウ州立バレエ団で活躍する期待のダンサーです。JCDC(ジャパンコンテンポラリーダンスカンパニー)による、コンテンポラリーダンスも披露します。コンテンポラリーダンスは、海外のクラシックバレエ団ではいまや演目の半分以上を占めるようになっています。JCDCは、ドイツ出身の振付家で世界的に活躍するポール・ジュリウスを芸術監督に迎え、国内・海外で意欲的にクリエーションをしています。純粋なコンテンポラリー作品に加え、コンテンポラリーと新古典主義の美学を融合させたスタイルの作品は好評です。「日本国際バレエフェスティバル」は、世界を見据えたバレエ・ダンスの次世代の人材育成を図るという理念のもと、ワークショップで学ぶ ⇒ コンクールでレベル達成度を知る ⇒ ガラコンサートで一流の舞台を学ぶ、という構成となっています。ガラコンサートは一流の舞台の創り方を学ぶ機会となっており、他のコンクールには無い特長として、世界を目指す子供・生徒らが全国(一部海外)から集まり、大変好評を博しています。若手ダンサーたちは、世界的なプロフェッショナルたちと共演することで、卓越した技術を間近に見て学び、さらなる自信を深める場となっています。コンクールで審査員が選抜した「未来のスターダンサー」の踊り、コンクール参加者が著名ダンサーらと創りあげるグランドフィナーレも必見です。一般社団法人日本国際バレエ協会について国内でも世界で通用するバレエダンサーを育成できる環境を整え、バレエ等の舞踏芸術の認知度を高めること、また国内のダンサーが海外で活躍できる場(公演)の機会を作り、バレエ芸術の更なる活性化を図るために、2018年11月に設立いたしました。主に次のような活動を行っています。①日本国際バレエフェスティバル②ジャパンコンテンポラリーダンスカンパニー(JCDC)による公演海外バレエ団では重要な位置を占めているコンテンポラリーダンスに特化したカンパニーを設立し、世界的に活躍している振付家・ダンサーのポール・ジュリウス氏の振付、指導による公演を行っています。③ダンサー育成のための指導・情報提供「バレエダンサーのための食事講座」な「パドドゥコース」など、バレエに関するさまざまな情報を届けています。④留学サポート日本国際バレエフェスティバルでのスカラシップ、留学権利等受賞者に対し、希望者に学校への申込ならびに入学手続きをサポートしています。公演概要『日本国際バレエフェスティバルガラコンサート2023』公演日時: 2023年8月17日(木)18時開演(開場17:30)会場:カルッツかわさき(神奈川県川崎市川崎区富士見1-1-4)【出演】ウラジーミル・マラーホフ元ベルリン国立バレエ団芸術監督針山愛美元ベルリン国立バレエ団井関 エレナベルリン国立バレエ団(過去の受賞者)中野 伶美 シビウ州立バレエ団JCDC / ジャパンコンテンポラリーダンスカンパニー未来のスターダンサーたち(8月14日から行われるコンクールより審査員が選抜)日本国際バレエコンクール出場者※出演者は、やむを得ず変更になる場合があります【チケット料金】一般2,900円川崎市民割引2,500円学生1,500円〇主催:一般社団法人日本国際バレエ協会共催:カルッツかわさき〇協賛:株式会社アンデポンドンスダンスネッツチャコット株式会社株式会社シルビア〇後援:神奈川県川崎市川崎市国際交流協会川崎市教育委員会川崎商工会議所朝日新聞川崎支局読売新聞川崎支局神奈川新聞tvkNHK横浜放送局 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月19日