閉経して生理がなくなれば、更年期症状も治まるのでしょうか? 更年期症状は治まっても、閉経すると一気に老け込んでしまうのでしょうか? 気になる閉経後の体の変化を産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:【更年期】閉経までのつらい更年期症状には低用量ピル、ホルモン補充療法のどっちを使う?いつになったら更年期症状は落ち着くの?更年期とは、閉経の前後5年間を指し、日本人女性の平均的な平均年齢は50.5歳といわれています。閉経を迎えても、その後5年間は更年期症状が続きます。それでも50代後半にはエストロゲンがない状態に体が慣れ、落ち着くといわれています。女性ホルモンであるエストロゲンの急激な分泌低下に体が慣れるからです。ただし、ストレスや環境などよっても違い、個人差があります。そのため、50代後半になっても症状が治まらないものは更年期によるものではなかった、ということです。日常生活に支障を来すほどのつらさがあれば、一度検査をしてみると良いでしょう。検査で問題がない場合は、自律神経失調症ということになります。自律神経失調症になる原因の多くは、上質な睡眠が足りないことにあります。生活リズムを整え、適度な運動習慣を持つなど、まずはしっかり眠れる生活を習慣にしてみましょう。エストロゲンがなくなると一気に老け込む?エストロゲンがなくなると一気に老け込みそう……と心配になりますが、必ずしもそうとは限りません。60代、70代でも肌ツヤの良い女性はたくさんいます。たしかにエストロゲンは髪のコシや肌のハリ・ツヤを保ったり、肌のターンオーバーを促したりする作用があります。閉経後はエストロゲンの効果には頼れなくなりますが、なくなるのなら自分で補えばいいのです。それならば高級コスメやサプリで!という選択肢もありますが、せっかくの良い成分も、体内に吸収できないのではもったいないもの。閉経後は血流、筋肉量が落ちて栄養成分を運ぶ力が落ち、加齢とともに細胞も衰えていきます。そこで必要な成分を体内に吸収するためには、「胃腸を健康に保つこと」がとても大切です。閉経後もきれいでいるために必要なこととは?胃腸を健康に保つためには①下痢・便秘をしない、②冷やさない、③もたれさせないの3つに注意が必要です。中でも「もたれさせない」については、何を食べると胃がもたれるかは、個人差があるもの。世間一般で健康に良いとされるものが、必ずしもすべての人の胃腸に合うとは限りません。自分は何を食べるともたれるか、それまでの経験を思い出しつつ、知っておくと良いでしょう。そして、胃腸のケアと一緒におこなうといいのが、水分補給と保湿です。閉経後は血流が減りますが、水分が少ないと血流は増えません。こまめな水分補給とともに、肌への水分保湿もできるだけたくさん、こまめにおこなうと血流改善に効果的です。まとめアラフィフ世代は、「しっかり眠ること」「胃腸をケアすること」「水分をたっぷりとること」が健康で快適に過ごすためには大切ということでした。50代は若かったときよりも努力が必要なんだなと改めて実感しました!取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年12月25日株式会社ツムラが20代〜60代の男女を対象に行った更年期の調査によると、8割の男性が、自分の更年期の症状への「対処方法がわからない」と回答したことがわかりました。人によってはQOLにも影響する更年期。あなたのパートナーや大切な人も無関係ではないかもしれません。男性にとっての更年期はネガティブなイメージ20代〜60代の男性600人に調査した結果によると、更年期という時期に対するイメージについて、「老化を実感・もう若くはいられない」(73.5%)、「自分に更年期が来てほしくない」(70.0%)、「更年期になるのは不安、心配」(64.8%)といった声が多く、約7割が「ネガティブな時期」(71.0%)と回答しました。一般的だと思う男性の更年期症状を選んでもらう質問では、「イライラ」(46.3%)、「疲れやすい」(36.3%)、「発汗やほてり」(29.7%)の順となりました。また更年期症状を自覚する40代~60代の男性100人に、自身の更年期症状として当てはまるものを聞くと、「疲れやすい」(66.0%)が最も多く、「頻尿」(41.0%)、「不眠」(40.0%)の順となり、年代別でみても共通して「疲れやすい」と感じる人が最も多いことがわかりました。更年期症状のイメージとしては「イライラ」が多いものの、実態としては6割以上が「疲れやすい」と感じているようです。「言いにくい」「認めたくない」「対処方法がわからない」という課題が浮き彫りに更年期症状は男女ともに生じると思うかと聞くと、男性の74.8%、女性の73.8%が「男女ともに生じる」と正しく認識しています。さらに更年期症状に対する知識を得ておきたいかと聞くと、男性の74.7%、女性の83.3%が正しい知識の習得を希望していることがわかりました。ところが、自分の更年期症状への対処方法について、「わかっている」と答えたのは男性15.7%、女性28.7%と少なく、「どう対処していいかわからない」男性が84.3%、女性71.3%と圧倒的に多くなっています。更年期症状を自覚する男性に更年期症状に対する意識を聞くと、約2人に1人は「自分に更年期症状が出るとは思わなかった」(55.0%)と感じ、約6割の男性が更年期症状について「周りに言いにくい」(63.0%) 、「更年期症状があっても認めたくない」(58.0%)と答えていることからも、気づいていないだけでなく、相談しにくいと感じている人が多いことがわかります。悩まず泌尿器科に相談を男性ホルモンの低下に起因する疾患の診断と治療を行い、日本の泌尿器科医療をリードする第一人者の堀江重郎先生は、「男性は自分が更年期であることを認めてしまうと、加齢を受け入れて“現役”から遠ざかるような気がしてしまう」と、男性が自分の更年期を認められない背景を指摘します。一方で、「更年期は、例えるならサッカーやラグビーのハーフタイムのようなもの」ともコメント。ここでうまくコンディションを整え、良い後半戦に臨むことが肝心だと言います。人生の後半戦をより良く過ごすために、家族や友人で更年期症状に悩んでいる男性がいれば泌尿器科をすすめてあげてはいかがでしょうか。【参考】※ツムラ
2022年12月20日更年期とは閉経の前後5年を時期を指すそうですが、現在50歳の私はまさに更年期真っただ中と言えるでしょう。32歳のときに子宮筋腫摘出手術をしてからは生理痛もラクになり、生理は順調でした。きちんと4週間周期でやってくるので、予定も立てやすく、温泉旅行なども楽しめました。しかし、48歳ぐらいから、生理痛がまた重くなり始め、始まる日も遅くなったり早くなったりするようになってきました。更年期の私の生理について紹介します。★関連記事:「大量出血が続き、いつ来るかわからない…」40代になって生理不順や体調不良に悩まされるように【体験談】生理不順がひどくなり、いつ来るかわからないように生理周期は、初めは2~3日くらいのズレだったので、気にしていませんでしたが、だんだんと1週間ズレたり、3週間ズレたりと、生理がいつ来るのかがわからなくなってきました。ズレるのも早くなったり遅くなったりといろいろでした。量についてもとても少ないまま3日くらいで終わったり、いつまでもダラダラと10日ぐらい続いたりすることもありました。また、出血が多いときもあり、トイレに行きたくなったときに行くのでは間に合わないため、しょっちゅうトイレに行かなければならず、家から持ってきた生理用品が足りなくなり、仕事中にドラッグストアに生理用品を買いに行ったこともあります。周囲の先輩たちに聞くと、「スパッと終わって、全然困らなかった」という人もいれば「3カ月来ないときもあったし、月に2回来るときもあった」という人もいて、人それぞれのようです。閉経はまだ先?婦人科で診察してもらった結果32歳で子宮筋腫の手術をし、その後定期的に検査に行っていたので、35歳のときには子宮筋腫が再発していることは知っていました。しかし、引っ越しをして手術した病院が遠くなってしまったため、しばらく婦人科にかかっていませんでした。そろそろ更年期だし、何か筋腫以外に悪いところがあると嫌だなと思い、45歳のときに一度婦人科検診を受けました。そのときは「卵巣もきれいだし閉経はまだ先じゃないかな。筋腫はたしかに再発しているし、子宮後屈でもあるので、生理痛は重くなるかもしれない」と医師に言われました。「そうか閉経はまだなのか、それはそれで面倒くさい」というのが私の感想です。もう子どもを産むわけじゃないのだから、正直言って「早く終わってほしい」と思いました。だんだんと生理の間隔が読めなくなってきて、4週間ではなくて、6週間空いたり、3週間で来たりするようになったので、48歳のときにまた婦人科に行き、診察してもらったところ、右の卵巣が小さくなっていてエコーでほとんど確認できないとのこと。また、子宮は筋腫なのか、腺筋症なのかもわからないくらいぼこぼこになっているとのことで、子宮壁がかなり分厚くなっていると言われました。子宮後屈もさらにひどくなっていました。そのころは生理痛がひどいときは寝込むほどで、量が少なくあっという間に終わるようなときは何でもありませんでした。50歳の今、生理の現状と対策50歳になった今は生理がまったく読めません。いつ来るかの前兆もわからず、毎日生理用品を持ち歩いています。ただ最近はコンビニでも生理用品が手に入るのでとても助かります。旅行のときも生理用ナプキンとタンポンを必ず持っていきます。生理用品は重くないのですが、かさばるので荷物が大きくなりがちなので、困ります。また、最近は量が多いときは「出血している」のを自覚できるほどの出血で、夜用のナプキンを1時間ごとに変えないと漏れてしまうくらいです。これがいつそうなるのかがわからないため、外出の予定も立てづらく、また、仕事中になってしまった場合は、仕事中に席を立てないときもあるので、非常に困ります。たまたま家にいるときにそうなってしまったことしかないのですが、下着どころかスカートも汚してしまい、1日で3回も着替えたこともあります。座っていた椅子ももちろん汚してしまいました。家にいるときだったのでよかったですが、これが外出先だったらと思うと困ります。最近はいつ生理が始まるかわからないので、夜用ナプキンも持ち歩き、服も黒っぽい、もし汚れても目立たない色のボトムスしか着られません。知り合いで、やはり同じような症状があった方がいて、その方は貧血を起こして倒れてしまったそうで、しばらく入院になり、しかも輸血されたそうです。私は出血がひどいのは1日だけなので、今年の健康診断で貧血も引っかかりませんでしたが、もしかしたら今後ひどくなるかもしれないので、また婦人科にかかって相談をしてこようと思っています。まとめ外出の予定を立てづらいのと、荷物が毎日多いのと、服を選ぶのが大変なのとが憂うつで、早く閉経してしまわないかと思っています。閉経してしまった方は、皆さん口をそろえて「終わってしまったらラクよ~!」とおっしゃいます。早くそうなりたいと願うばかりです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/大森美樹(50歳)独身ひとり暮らし。本業が新型コロナで大打撃を受け、さらに回復が見込めないため、Webライターを始めた。元々精神障害を抱えており、不安定な毎日を送っている。最近は年齢的に「難しいお年ごろ」(更年期的な意味で)である。親の介護もそろそろ始まるため、なんとか自立した生活を送るべく、日々勉強中。
2022年12月15日更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、さまざまな不調が表れがちになります。年を重ねても女性ホルモンを保つことはできないのか……、そんなとき、ときめくと女性ホルモンの分泌が増えるという情報を知りました。産婦人科医の駒形依子先生に真相を聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:40~50代でもイキイキした女性の共通点!「若返りホルモン」を増やすためにできること【美容専門医】女性ホルモンの分泌は30歳をピークに減る一方ときめきホルモンについて紹介する前に、まず、更年期の女性ホルモンの変化をおさらいしましょう。「卵巣から分泌される女性ホルモンは2種類あります。加齢により卵巣機能が低下することで、これら2つのホルモンの分泌は減少していきます。エストロゲン(卵胞ホルモン)女性らしい体形をつくるホルモンとして知られ、妊娠を促すさまざまな働きをしています。骨や血管、脳の働きのほか、自律神経や感情も整える働きがあります。プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠が成立しやすいよう子宮環境を整える働きがあります。妊娠しなかったときには、不要になった子宮内膜を剥がして血液とともに体外に排出できるよう、生理を起こす働きをしています。閉経の平均年齢は50.5歳。更年期は閉経前後10年間(45~55歳)と定義されていますが、この時期女性ホルモンに劇的な変化が表れるのです。30歳をピークに女性ホルモン(エストロゲン)の量は年々減少していきます」(駒形先生)ときめくと女性ホルモンは増える?ときめきホルモンとは、どんなものなのでしょうか。また、本当に女性ホルモンの分泌は増えるのでしょうか。「ときめきホルモンと呼ばれるのは、PEA(フェニルエチルアミン)というホルモンです。PEAは恋愛の初期段階で活性化し、濃度が上がるとドーパミン(快感ホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)、エンドルフィン(陶酔感を感じるホルモン)といった、高揚感をもたらすホルモンが活性化されます。これらのホルモンで満たされると、いきいきと若々しく幸せな気持ちになりますが、女性ホルモンが分泌されるかは検査してみないとわかりません。しかし、女性ホルモンと同じ働きをすると十分に考えられます。ときめきホルモンは、女性ホルモンの代わりになると言えるでしょう」(駒形先生)あえて自分のコンプレックスにアプローチをときめきホルモンが女性ホルモンの代わりになる……更年期の女性にはうれしい話です。でも、ときめくものがないという場合はどうすれば良いのでしょう。「ときめく対象はなんでも良いのです。アイドルや俳優、映画やドラマ、小説、まんがやアニメでもいい。人でもモノでもなんでもOKです。でも、それでも思い付かないという場合は自分にときめいてみてはいかがでしょうか。ちゃんと自分の体や顔を鏡で見ていますか? ときめくためには、あえて顔、肌、髪、体形など自分のコンプレックスを見つめてみてください。そして、そのコンプレックス解消のために自分に手をかけてみてください。ときめきホルモンは、相手やモノに好意を持ったとき出されます。自分が自分のことを好きになれるように努力してみましょう」(駒形先生)まとめ70歳、80歳になってもキラキラ輝いている女性を見ると、美しさは女性ホルモンだけではないのだなと実感します。家事や育児、仕事などで忙しくてもときめけるものが何か1つでもあれば、これからの毎日が楽しく過ごせそうです。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年12月14日おいしい&ヘルシーな食事で更年期を乗り切ろう!2022年11月30日(水)、世界文化社から、藤井恵氏の新刊『藤井恵さんの更年期ごはん 心と体がラクになる食べ方の工夫』が発売された。監修は産婦人科医の高尾美穂氏が務めている。同書では、おいしく食べて健康になれる「更年期ごはん」を紹介。大豆イソフラボンやたんぱく質がたっぷり摂取できるアイデアレシピが満載だ。冷えなどの不調に悩んでいる人や、大豆イソフラボン&たんぱく質を手軽に補いたい人、腸活&骨活に関心がある人などにオススメだ。販売価格は1,760円。Amazonなどで販売されている。藤井恵オフィシャルインスタグラムのフォロワーからは、「更年期に備えたいです」「タイトルに食いつきます!!明日本屋さんへ行ってみます」などのコメントが寄せられている。自身も更年期を乗り切った経験持つ藤井恵氏藤井恵氏は1966年生まれ。管理栄養士の資格を保有し、料理研究家として活躍。おいしくてヘルシーなおうちごはんが人気を集める。オフィシャルブログのフォロワー数は25,000人以上。インスタグラムのフォロワー数は54,000人を超えている。『藤井恵のちょっと具合のわるいときの食事』など著書多数。(画像は藤井恵オフィシャルブログより)【参考】※藤井恵オフィシャルインスタグラム※藤井恵オフィシャルブログ※Amazon
2022年12月09日プレ更年期、更年期世代には、この時期の体調に合ったダイエットを選ぶのが大切です。ただでさえこの世代は体や心が不安定になりがちなので、体に負担をかけるようなダイエットをおこなうと体調を悪化させ、やつれて老けて見えるようになってしまうことも。そこで産婦人科医の善方裕美先生にダイエットでやっていいことやダメなことを聞きました。教えてくれたのは…監修/善方 裕美 先生(よしかた産婦人科院長)横浜市立大学産婦人科 客員准教授。日本産婦人科学会専門医。女性ヘルスケア専門医。日本骨粗しょう症学会認定医・評議員。約30年にわたって多くの悩める更年期女性と向き合い、更年期障害についてカウンセリング、HRT(ホルモン補充療法)、漢方薬、食事、運動、代替医療など多方面のアプローチで治療をおこなう。著書『最新版だって更年期なんだもーん 治療編』(主婦の友社)。★関連記事:空腹を我慢するのはNG!?更年期世代のダイエットはストレスフリーで!じょうずな間食の方法とは食事の回数を減らすダイエットはしてもいい?【善方先生の回答】栄養不足やリバウンドに注意!食事の回数を減らすダイエットは栄養素が不足し体調が悪くなり、一時的に痩せてもすぐにリバウンドしてしまう可能性が高いです。特に朝食を抜いてしまうと食事の間隔が極端に空くため、エネルギーを体内で作るサイクルも崩れて筋肉量が落ち、太りやすい体になってしまいます。ダイエットサプリを活用してもいいの?【善方先生の回答】ダイエットにはサポニンがおすすめサプリメントは健康補助食品といわれるもので、食事や運動をサポートしてくれる力強い味方となります。ダイエットには脂肪燃焼効果のあるサポニンを含むサプリメントがおすすめです。糖質制限やカロリー制限ダイエットで痩せられる?【善方先生の回答】極端な制限は健康を損ねかねないので×極端な糖質やカロリー制限のダイエットはおすすめできません。長く続けるのが難しく、健康を損ねてしまいかねません。特にプレ更年期、更年期世代は急激なダイエットなどでただ脂肪を落とすだけの痩せ方では体力や肌ツヤがなくなり、老けて見えることもあります。無理はしないでできることを長く続けるダイエット法を選び、健康的に痩せることが大切です。まとめ間違ったダイエット法では、長続きせず、リバウンドの可能性も高くなります。無理のないダイエット法を選び生活習慣に取り入れ、健やかでスリムな体をキープできるようにしましょう。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/善方 裕美 先生よしかた産婦人科院長。横浜市立大学産婦人科 客員准教授。日本産婦人科学会専門医。女性ヘルスケア専門医。日本骨粗しょう症学会認定医・評議員。約30年にわたって多くの悩める更年期女性と向き合い、更年期障害についてカウンセリング、HRT(ホルモン補充療法)、漢方薬、食事、運動、代替医療など多方面のアプローチで治療をおこなう。著書『最新版だって更年期なんだもーん 治療編』(主婦の友社)。
2022年12月05日頭が急に熱くなってぼーっとしたり、カッカと熱くなったり。いわゆるホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)は、代表的な更年期症状とされています。つらくても「更年期だから」と我慢している人も多いと思いますが、実はちょっとした習慣や工夫で改善されると産婦人科医の駒形依子先生は言います。具体的な方法を聞いてみました。教えてくれたのは監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「汗が噴出、動悸も始まり…」更年期のホットフラッシュと不眠を解消するためにやってよかったことは…なぜ更年期にホットフラッシュが起こる?更年期症状の例として必ずと言っていいほど挙げられる、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)。なぜ更年期世代の女性に起こりやすいのでしょうか。「女性ホルモンのエストロゲンの減少により、自律神経が乱れ血管が拡張して体温調節機能が働かなくなることで起こります。また、更年期になると血流の方向が変わることも要因です。加齢とともに女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ると、子宮周りへの血行が悪くなります。ですが、血の量は更年期だからといって変わりませんし、血流というのはもともと上半身に向かいやすい特徴があります。そのため、上半身に血流が集中して脳への血流が増えることで、ホットフラッシュが起きるのです」(駒形先生)ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)の原因となる女性ホルモンの分泌を増やすことはできませんが、更年期症状は改善できると駒形先生は言います。こまめな水分補給で予防できる!駒形先生によれば、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)は体の脱水が進んでいるときに起きやすいと言います。「体内の水分が足りないと、下半身への血行がさらに悪くなってさらにのぼせやすくなります。例えば朝方にのぼせやすいという人はお風呂上がりの水分補給が少ないことが原因かもしれません。夜中にトイレに行くのが嫌で水分補給を控えることで脱水が進み、朝にのぼせて起きてしまうということもあります。水分を補給するときはお茶という人も多いと思いますが、お茶は利尿作用が高いものが多いので、経口補水液が効果的です。経口補水液ならミネラルや塩分も補給できます。アルコールも利尿作用が高いので、寝る前は控えたほうが良いでしょう。一番脱水が進んでいて喉が渇く朝とお風呂上がりは必ず水分補給をして、日中も少量でいいのでこまめに水分をとるようにすると良いですよ」(駒形先生)経口補水液というと、熱中症対策用の飲料というイメージがありましたがホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)の対策にも効果的なんですね。下半身の血流を良くする“骨盤ストレッチ”にトライ下半身の血行が悪くなることで起こりやすいホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)。それでは下半身の血行を良くすれば改善するのでしょうか。「血行を良くするには下半身を温めたり、動かしたりすることはホットフラッシュの予防策として効果的です。特におすすめなのが、骨盤周りのストレッチ。骨盤ストレッチをすると、足首から肩まで全身の筋肉がほぐれ、緩みやすくなります。そのため、全身に血が巡るようになり、酸素や栄養が運ばれるようになります。さらに、胃腸も温まるので胃腸の働きが良くなり免疫機能も上がり、子宮の状態も良くなります」(駒形先生)骨盤ストレッチの方法は以下のとおり。イラストと併せて、ぜひトライしてみましょう。①背筋を伸ばして、膝を直角に曲げて椅子に座る。足の裏全体を床につけて両足をそろえ、両足の内くるぶしと膝の内側をくっつける。②かかとを床につけたまま、骨盤の左側と右側を交互に上に持ち上げるように動かす。このとき、骨盤だけを動かし、背中が左右に揺れないように注意する。③慣れてきたら「左肩を下げながら左骨盤を上げる」「右肩を下げながら右骨盤を上げる」という動作を交互に繰り返す。まさに、良いことずくめの骨盤ストレッチ。少しずつでいいので思い立ったときに、毎日続けることが大切だそうです。まとめかくいう私も、ホットフラッシュで早朝に起きてしまう日々が続いていましたが、経口補水液をこまめに飲むようにしたら、なんと次の日に改善しました! これに骨盤ストレッチをプラスすれば、もうホットフラッシュで悩むことはなくなるかもとワクワクしています。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/サトウユカ著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年11月25日日本産科婦人科学会によると、日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳だそうです。だから、40代前半の私には、閉経なんてまだ先の話と思っていたのです。それなのに、こんなに早く考えることになるとは……。きっかけは友人のひと言でした。私が最近生理が来ていないことを軽く話したところ、絶対病院に行ったほうが良いと強くすすめられました。生理が来ないことで困ることは1つもなく、「ラクで良いじゃん」と軽く考えていた私。しかし、婦人科を受診して告げられたのは、「閉経」の2文字だったのです。★関連記事:「早期閉経になる!?」42歳、女性ホルモン減少のためホルモン補充療法をした結果…【体験談】子宮の状態は50代!?2児の母である私は、32歳で1人目、38歳で2人目の子どもを出産しました。2人目は不妊治療で授かりましたが、出産後も特に婦人科系のトラブルもなく健康に過ごしていました。生理が来なくても特に気にしていなかったのですが、今回、友人にすすめられたことで久々に婦人科を受診しました。そしてエコーで子宮の状態を診てもらうと、なんと私の子宮は50代の様子だとのこと。そして医師から「ほとんど閉経してるね」と告げられたのです。ショックで頭は真っ白になりましたが、感傷に浸っている間もなく、閉経のリスクについて聞くことになりました。閉経のリスクを知りホルモン補充療法を決意「最近、生理が来ないな」と思うくらいで他に自覚症状のなかった私ですが、医師の話からこのままではまずいと理解することになりました。閉経の主なリスクとしては、女性ホルモンの減少により起こる骨粗しょう症、脂質異常や動脈硬化、更年期の症状などだそうです。自分のこととして話されている実感が湧かないまま聞いていると、「要は老化が早まるってこと」と、医師からとどめのひと言が。難しい話はよくわからないけれど、老化が早まるのは嫌だということはわかりました。そこで、減少した女性ホルモンを補うためのホルモン補充療法をおこなうことを決めたのです。ホルモン療法ってどんなものなの?ホルモン補充療法は、ほぼ閉経している私の体に不足している女性ホルモンのエストロゲンを補充するのが目的でした。これを平均閉経年齢の50歳前後まで続け、老化のリスクを減らすとのことでした。これにより定期的に生理が来るようになり、それが薬が効いているという目安になるそうです。私の場合、ホルモン補充療法に使用したのは飲み薬と塗り薬の2種類でした。1カ月に12日間だけ飲み薬を服用し、ジェル状の塗り薬を毎日肌に塗るというもの。これらの薬は、更年期障害の治療で処方される、ほてりや発汗を抑える薬と同じものだそうです。治療を始めて約1年。私の場合は薬が合っていたようで、治療開始から1カ月たったころから毎月ちゃんと生理が来るようになりました。まとめ加齢により減少するという女性ホルモンですが、私はその時期が少し早かったようです。40代に入ると体調の変化などいろいろな悩みが出てきますが、少しでも異変を感じたときには安易に考えずにすぐに病院を受診することが大切なんだなと改めて痛感しています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/かなすけ(42歳)小学生男子2人の母。あちこちガタはきているけど、きれいで明るいお母さんでいたい! 体調管理とダイエットのために、緩くマラソンを始めた。
2022年11月24日ずっと血圧が低かったのに更年期前後から高血圧になった、という女性は少なくありません。これは女性ホルモンの減少やストレスも血圧を上げる要因となるため。更年期高血圧の仕組みを、高血圧・糖尿病などの生活習慣病を専門とする工藤内科院長の工藤孝文先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/工藤孝文先生工藤内科院長。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学し、帰国後、大学病院などを経て現職。糖尿病・ダイエット指導・漢方治療を専門とし「ガッテン!」(NHK)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)等メディア出演多数。『疲れない大百科』(ワニブックス)、『おいしく飲んでみるみるやせる緑茶コーヒーダイエット』(日本実業出版社)等著書多数。★関連記事:医師の言葉に驚き!40代前半で突然起こった高血圧の正体とは【体験談】そもそも「高血圧」はどんな状態?血液が血管の壁を押す圧力のこと。高血圧は血管障害の要因に心臓は収縮と拡張を繰り返しながら、1日に約10万回も血液を押し出します。血圧とは心臓から押し出された血液が血管の壁を押す圧力のことをいいます。血圧値は以下のように分類されます。血圧は収縮期血圧(最高血圧)が120未満、拡張期血圧(最低血圧)が80未満が正常とされています。正常高値血圧は、高血圧の一歩手前で注意が必要なレベルのことをいいます。高血圧にはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3段階に分けられます。■成人における血圧値の分類(mmHg)分類診察室血圧診察室血圧家庭血圧家庭血圧収縮期血圧(最高血圧)拡張期血圧(最低血圧)収縮期血圧(最高血圧)拡張期血圧(最低血圧)正常血圧<120<80<115<75正常高値血圧120-129<80115~124<75高値血圧130-13980ー89125~13475~84Ⅰ度高血圧140ー15990ー99135~14485~89Ⅱ度高血圧160ー179100ー109145~15990~99Ⅲ度高血圧≧180≧110≧160≧100※日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」より※血圧は条件によって変化するため、病院・クリニックなどで測る血圧を診察室血圧、自宅で自分で測る血圧を家庭血圧と呼びます。血圧の単位はmmHg(ミリメートル・エイチジー)。水銀式の血圧計の目盛りに基づいていて、目盛りが1mm上がると「1mmHg」となります。水圧に換算すると、水銀の比重は水の13.6倍なので、最高血圧が120mmHgであれば噴水なら約1.63mの高さまで吹き上がる計算に。高血圧ラインである最高血圧140mmHgは噴水で約2.17mの高さになります。高血圧とは、それほどの強い圧力が毎日血管にかかっている状態。血液の勢いで血管はダメージを受け、内壁が傷ついたり弾力が失われて硬くなったりして、動脈硬化などの血管障害につながります。更年期高血圧の特徴は?高血圧は体質、塩分の過剰摂取、運動不足、肥満、加齢、ストレスなどさまざまな要因が重なって起こります。「更年期」もそうした要因の1つ。厚生労働省の調査によると、高血圧症有病者の女性の割合は、30代=4%、40代=12.7%、50代=36.3%と年齢が上がるにつれて上昇しています(平成22年 国民健康・栄養調査結果の概要)。更年期高血圧は女性ホルモンや自律神経のバランスと関わっているため、頭痛やめまいといった不調を伴うこともあります。ストレスで一時的に血圧が上昇するなど、不安定でメンタルに左右されやすいのも特徴の1つ。そのため閉経後、更年期症状が落ち着いてくると、血圧が改善される人もいます。更年期高血圧の原因1:女性ホルモンの減少にる自律神経の乱れ閉経の前後10年が更年期です。日本人の閉経年齢の平均は50.5歳といわれています。この時期、女性ホルモンのバランスが乱れることに連動して自律神経のバランスも乱れやすくなります。自律神経には血圧をコントロールする役割があるため、血圧が上がりやすくなります。2:気持ちが不安定になりストレスで血圧が上昇自律神経には活動しているときに優位になる交感神経とリラックスしているときに優位になる副交感神経があります。更年期で自律神経のバランスが乱れ、交感神経が過剰に高まると、イライラや不安といったストレスを抱えやすくなるように。ストレスを感じると血管は収縮するため、血圧の上昇を招きます。3:内臓脂肪が増えて高血圧に女性ホルモンのエストロゲンは脂質代謝にも関わるホルモンで、更年期に減少することでコレステロール値が上昇。これにより内臓脂肪が増えてしまうことがあります。内臓脂肪がおなかにたまると、血管が収縮したり血液をドロドロにする悪玉物質が分泌されたりして、血圧を上げる作用が多くなります。更年期高血圧には早めの対策を更年期を迎えて血圧が上昇するのは誰にでも起こることです。ただ、高血圧は自分自身で数値を改善することも可能。これまで低血圧だったからと油断せず、定期的に血圧を計測することが大切です。正常高値血圧になったら生活習慣を見直しましょう。高血圧の2大原因は塩分の過剰摂取と内臓脂肪なので、健康的な食生活や定期的な運動を心がけることが有効に。ストレスも血圧に影響してくるので、休息を取る、好きなことを見つけて楽しむなど、自分なりの発散方法を探してみてください。まとめ仕事や家族、お金のこと。40~50代の更年期は何かとストレスを抱えやすい年代です。「患者さんを見ていると、更年期を過ぎると精神面でも安定される方が多い」と工藤先生。つい無理をしてしまいがちなので、血圧を意識しながら、体の声に耳を向けて健康を維持できるようにしたいですね。取材・文/中澤夕美恵(49歳)出版社、編集プロダクションを経てフリーになって約20年。2021年よりスポーツジム通いに目覚め、せっせと運動に励むものの1年で1kgしか減量しておらず、ズッコケる。いつか痩せると信じて今日もジムへ……。著者/監修/工藤 孝文 先生工藤内科院長。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学し、帰国後、大学病院などを経て現職。糖尿病・ダイエット指導・漢方治療を専門とし「ガッテン!」(NHK)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)等メディア出演多数。『疲れない大百科』(ワニブックス)、『おいしく飲んでみるみるやせる緑茶コーヒーダイエット』(日本実業出版社)等著書多数。
2022年11月20日私は現在57歳。閉経して更年期の時期はすでに終わっています。更年期の時期には加齢に伴いさまざまな症状に悩まされました。中でもとりわけ大きな事件は子宮筋腫が発見されたこと、それによって引き起こされる貧血との闘いでした。今思い出しても、とてもつらい経験でした。そのときの症状と経過についてお話しします。★関連記事:「40代では2人に1人にある!?」子宮筋腫ってどんな病気? 原因は? 受診したほうが良い?【医師監修】生理周期が短く経血量が増加、不調も…私が最初に変化を感じたのは40代後半のこと。生理の周期がだんだんと短くなり、生理痛が増すとともに経血の量も多くなってきたのです。生理中だけでなく普段から動悸、息切れがひどくなり、2階に上がるだけでも「はぁはぁぜいぜい」、時にはめまいで部屋中がぐるぐる回転し、しばらく横にならないと動けないという状態になることもありました。ほかには、手足が異常に冷えてなかなか寝付けない、気分がすごく落ち込む……ということも。もしかして、これがいわゆる更年期症状というやつか~と思い、婦人科を受診しました。検査で子宮筋腫があることが判明総合病院の婦人科で血液検査とMRI検査を受けました。その結果、私の場合は子宮筋腫があり、そのせいで貧血がかなりひどくなっているということでした。子宮摘出手術か、ホルモン補充療法で生理を終わらせるという治療を勧められましたが、義母の介護や子どももまだ小さいこともあり、手術での入院や頻繁に通院することが難しいため、もう一度婦人科専門の病院を受診してみました。幸いに良性の筋腫でしたので、閉経すれば筋腫は小さくなるとのこと、薬で症状を和らげる治療をしましょうと言われました。血流を良くして手足の冷えを解消し生理痛を和らげる漢方薬や、鉄分を補うための鉄剤を処方されました。3カ月ほど薬を服用したところ、手足の冷えや生理痛が緩和され、動悸、息切れもだんだんと治まってきました。どうしてもつらいときは、市販の鎮痛薬にも頼りながら閉経までなんとか乗り切りました。★子宮筋腫のマンガを読む:「嫌な予感」人間ドックで子宮筋腫の相談をしようと思ったら… #人間ドックで指摘された子宮筋腫 1貧血改善のため食事療法も試みた貧血の治療で鉄分を補う鉄剤を服用しましたが、自分でも勉強し、毎日の食事で鉄分を含む食材をとることで少しでも貧血の症状が良くなるように努めました。まずはレバーや赤身肉、赤身の魚、卵、乳製品などのたんぱく質をとること。また、ビタミンCを含み、鉄分の吸収率をアップしてくれるという野菜、果物、いも類も積極的に食べること。つまりバランスの良い食事を心がけるようになりました。さらには市販の鉄分入りの飲料も試してみました。また料理のときに鉄製の鍋やフライパンなどの調理器具を使うのも良いようです。あとコーヒー、紅茶、ウーロン茶は鉄分の吸収を悪くするタンニンを含むので控えたほうが良いとのことなので気を付けています。まとめ更年期かと思って婦人科を受診してみたところ子宮筋腫が見つかったので、思い込まずに病院に行くことが大事だと実感しました。また加齢に伴い身体的、精神的な悩みも多くなる年ごろですが、新しいことに挑戦したり楽しみを見つけて明るく生活していきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★子宮筋腫の記事をもっと読む★貧血の記事をもっと読む著者/ラベンダーミント(57歳)子育てを終え、今は義母の介護と仕事に忙しい毎日を送る主婦。日々の楽しみは、おいしいものや体に良いものを見つけてお取り寄せしたり、趣味の手芸でかわいいものを手作りすることにはまっている。
2022年11月18日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」。神夫(かみおっと)を配偶者に持つやましたさん。妻を思うあまり、時々風変わりなことをしてくるようで……。★前の話:「結婚はギブ&ギブ」神夫(かみおっと)からのありがたい愛に妻は… #脱力系ゆる更年期日記 51神夫(かみおっと)言動は昔から不思議なことも多く…ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。私は、わが家の神夫が、少しでも気分良く神夫(かみおっと)を続けていけるように、彼の家事・育児にはあまり口を出しません。実は彼、昔から人と少し違う、不思議な言動をすることがよくあるのです。その自分とはまったく違う、理解できない不思議な言動も、好奇心を持って受け止めるよう心がけています。食事後、歯に何かが挟まっている私を見て…先日、外出中にこんなことがありました。ごはんを食べたあと、歯に何か挟まって気持ち悪がっている私を見て、夫は、自分の体の周りで何かを探し始めました。そして、「あったあった!」と彼のズボンから、おもむろに糸くずをちぎって、私に渡してくれたのです。「コレ使ってみ! 意外にいけんで」と言いながら……。は?人生で初めて聞く「糸くずフロス」に軽く衝撃を受けつつも、私は、その糸くずを笑顔で受け取り、歯に挟まった繊維状の何かを速やかに取り除き、ミッションが完了したことを夫に告げました。娘たちにじゃれつかれながらも、夫はこちらを向き、悩みが解決した私を満足そうな笑顔で見ていました(バカ夫婦がしていることです。決してまねしないでください)。※歯茎を傷つける可能性があり、衛生面も心配なため、専用のフロスを使いましょう。これからも末長く神夫を続けてもらうために、私は今日も、明日も、あさっても、この風変わりな夫の言動を、笑顔で堂々と応援したいと思います。★1話から読む:見苦しくあがき中…老化症状とどう付き合う?#脱力系ゆる更年期日記1★前の話:「結婚はギブ&ギブ」神夫(かみおっと)からのありがたい愛に妻は… #脱力系ゆる更年期日記 51★脱力系ゆる更年期日記連載一覧★人気マンガ作品が無料で読める!40代、50代向けのマンガ作品を毎日大量配信中♪ 無料でザクザク読めちゃいます!著者/イラストレーター/ やましたともこ(50歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年11月17日閉経前後は女性ホルモンが減り、性交痛などのトラブルが起きやすいもの。今回紹介するのは、そんな性交痛の痛みを軽減してくれるセルフマッサージです。2つのマッサージを提案する、産婦人科医の駒形依子先生に教えてもらいました。教えてくれたのは監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:【医師が提案】閉経前後のセックスが痛い!を和らげるセルフケア「腟トレ」って?方法は?「腟トレ」とおこないたいマッサージとは?性交痛の軽減に効果的なのは、腟の筋肉である腟括約筋を締める腟トレです(詳しくは、【医師が提案】閉経前後のセックスが痛い!を和らげるセルフケア「腟トレ」って?方法は?参照)。ただ、「腟トレ」だけをおこなうと、筋肉がこり固まってしまう可能性があります。そのため、筋肉を締めたらほぐすマッサージをおこなうとより効果的なのです。そのマッサージとは「会陰マッサージ」と「腟マッサージ」です。基本的には「腟トレ」「会陰マッサージ」「腟マッサージ」は3つで1セット。締める→緩める→伸ばすのサイクルが、筋肉を育てるためには一番効率的だからです。筋肉を緩めて血流を促す「会陰マッサージ」腟と肛門の間にあるツボが会陰です。東洋医学では、気は経絡というルートを流れると考えられています。そして、子宮(胞宮)は任脈という経路とつながっています。この任脈の始まりにあるのが会陰というツボなのです。そのため、会陰をマッサージして血流を良くすると、腟はもちろん子宮を温めることにつながります。他人にはなかなか触れられない場所にあるからこそ、自分で自分のためにできるマッサージがおすすめです。方法は簡単です。人さし指から小指まで4本の指を会陰に当てて、10回ほど円を描くようにマッサージします。服の上から、または入浴時におこないましょう。腟を伸ばしてしなやかにする「腟マッサージ」もう1つの「腟マッサージ」は、組織を伸ばすことを重視し、腟にしなやかさを出すことを目指しています。腟にしなやかさを持たせることで、久々のセックスでも痛みを軽減することができます。腟に小指を入れて腟の上部を時計の0とした場合に、5時と6時、7時の方向に入り口を広げるように数回動かせばOK。入浴時がおこないやすいです。1日1回以上、腟トレで筋肉を締め、会陰マッサージで筋肉を緩め、腟マッサージで組織をのばす、この3セットをまずは毎日続けてみてください。まとめいかがでしたか? どちらのマッサージも、入浴時にできるので試しやすいです! 紹介した2つのマッサージを毎日おこなうことで腟や子宮の冷えが改善され、ふっくらした腟を目指せるそうです。性交痛で悩んでいる方はぜひ、試してみてはいかがでしょうか?参考文献/『膣の女子力 女医が教える「人には聞けない不調」の治し方』(KADOKAWA/駒形依子著)取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。★関連記事:閉経前後はセックスが痛い?腟は使わないと小さく干からびるってホント?【医師回答】著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年11月14日本来、セックスは気持ち良く、幸せを感じるコミュニケーションのはずが……!? 閉経前後に「セックスが痛い」「セックスが苦痛」というアラフィフ女性の声がよく聞かれます。なぜ閉経前後に性交痛が起こりやすくなるのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「気付けば半年以上していない…」レスを克服するためには…。わが家の場合【体験談】閉経後は腟がかたく、伸びも悪くなる性交渉のとき腟から出る分泌物は、子宮からのもの、腟壁からのものの2種類あります。閉経すると子宮からの分泌物が減り、腟壁もコラーゲンが減少することで腟粘膜の萎縮や乾燥が起こりやすくなるのです。さらに、腟は使わなければどんどん小さくなってかたくなり、伸びも悪くなっていきます。このような症状は萎縮性腟炎といい、かゆみ、黄色いおりもの、悪臭といった症状を伴う場合もあります。卵巣を摘出した人にも、ありがちな症状です。外陰部が癒着して閉じてしまう場合もあります。閉経前後の久々の性交渉は、痛くないはずがないというくらい性交痛になる条件がそろっているのです。症状が強いなら婦人科で検査すると安心萎縮性腟炎は閉経前後の女性のほとんどがなるといってもいいほど起こる症状です。自覚症状があるかないかの違いではありますが、中にはパンツがこすれるだけでも痛いという人もいます。症状が強く感じられるときは、婦人科を受診して検査をおこない、ほかに考えられる重大な問題がないことを確認するほうがベターです。例えば、茶色いおりものは子宮体がんなどに伴う症状の可能性もあります。自分のペースで性交痛は防げる!とはいえ、性交痛があるというだけで受診する人はほとんどいません。多くの人は痛くても我慢しているのです。たくさん性交渉を持てば腟はよみがえってきますが、性交渉はパートナーありき。誰かにしてもらおうと思うと回数が限られてしまいます。誰かに、ではなく、自分でケアができればラクですよね。セルフケアとして、最も効果的なのが骨盤底筋群運動です。いろいろなトレーニングがありますが、中でも腟周りの筋肉を鍛える「腟トレーニング」(腟トレ)がおすすめです。腟周りの筋肉を動かしてあげることで血流が良くなり、萎縮を防ぐことができます。まとめ使わないものは不要なものとみなされてどんどん衰えていく……怖いけれどこれが現実です。性交痛を和らげるには腟をどんどん動かすことが効果的ということでした。取材・文/mido(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年11月12日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」。神夫(かみおっと)を配偶者に持つやましたさん。夫いわく、「結婚はギブアンドギブ」だとのことで……。★関連記事:「鬼嫁でごめん」神夫(かみおっと)からの誕生日プレゼントに、つい… #脱力系ゆる更年期日記 50神夫(かみおっと)の信念は…ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。「結婚はギブ&ギブだ!」これは鬼嫁で有名な川崎カイヤさんの元夫である、俳優の川崎麻世さんのセリフ(らしい)です。前回のお話でも描いた通り、わが家の夫は神夫(かみおっと)です。家事・育児に積極的に取り組み、私にやさしく接してくれます。これはすべて、川崎麻世さんがテレビで語っていた「結婚はギブ&ギブだ」という言葉に、夫が強く感銘を受けて、胸に刻み込んでくれているからなのではないかと思います。そう、彼にとって結婚は「ギブ&テイク」ではなく、「ギブ&ギブ」なんです。もしも、夫が「俺はコレをやってあげたから、お前はアレをやって」と私に対して思っていたら、私たちの結婚は長続きしていなかったかもしれません。神夫を持つ妻が気を付けていることそして、夫から「テイク&テイク」を受けている、何もしてない感じの私が、本当に何もしていないかというと、実は、そうでもありません。こんなに家事・育児が苦手な私でも、夫に「ギブ&ギブ」を続けてもらうために、心がけていることがあります。それは、夫の行動にはなるべく口を出さないことです。家事で言えば、夫が予備洗いなしに食洗機に食器をブチ込んでいても文句は言いません。私のお気に入りのグラスを夫が割ってしまっても文句は言いません。もちろん、彼が作ってくれた料理が口に合わなくても、絶対に文句は言いません。小さい風呂がまの掃除に洗剤を大量にプッシュしていても文句は言わないし、私の洗濯物だけ袖が内側にクルンと裏返っていても、文句は言いません。昨日も、今日も、明日も、明後日も……ずっと彼の「ギブ&ギブ」に感謝しつつ、ありがた〜く「テイク&テイク」させていただいております! ありがたや〜、ありがたや〜。著者/イラストレーター/ やましたともこ(50歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年11月04日眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。へそさんは更年期になってから朝起きたときに、右手の指がうっすら痺れていたことがあったそう。痺れだけではなく、指が曲げにくくなっていたらしく……!?★関連記事:「にがっ!」抗酸化作用があると聞き、食べ続けたものとは… #アラフィフ主婦ちゃんねる 28こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。アラフィフの私は更年期真っ只中! 体に不調が出てくることもしばしば……。朝起き抜けに右手の指がうっすらと痺れていることがありました。痺れるな〜と思っていたら、日に日に指が曲げにくくなってしまいました。指がこわばってしまって自然な動きができず、固い棒を折ったときのようにカクッと指を曲げにくいと思うことが増えていました。どうやらバネ指というらしく、悪化すれば指が動かなくなることもあるらしい。とうとう関節が曲がらない! と大騒ぎになってしまい、急いでネット検索。「関節リウマチ」という恐ろしい文言が!リウマチ科、こう原病科、整形外科での受診がおすすめとのことだったので、近所に病院がないか調べました。指が曲がらなくてもしばらくすれば治まるし、近いうちに予定が合えば病院へ行こうと思っていたら夫に「明日行け! 絶対行け!」と怒られてしまいました。ー--------------更年期症状だと思っていたら別の病気かもしれない可能性が出てきたへそさん。不調を感じたら早めに病院へ行くことが大切ですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長・医学博士)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2022年11月01日「更年期」。女性、特にアラフォー以上の女性にとって、このワードは最も気になるトピックのひとつではないでしょうか。43歳で閉経し、現在、更年期症状の治療をされている大塚貴子さん(仮名)にお話を聞きました。更年期に対して前向きな気持ちになる秘訣を紹介します。更年期、どのように始まるの?更年期とは、閉経の前後、約10年間のこと。この期間中、個人差が大きくありますが、動悸、ほてり、だるさ、イライラ等の更年期症状に悩まされることがあります。43歳で閉経し、現在更年期症状の治療をされている大塚貴子さん(仮名)に症状や治療、感じたことなどをうかがいました。――どのような症状で更年期かもしれないと感じましたか?当初は、更年期と結び付かなかったのですが、今となっては、なんとなくだるい日々が続いていたなと思います。また、元々肩こりもちなのですが、その肩こりが少し酷くなったり、頭痛もいつもよりあったと思います。ただ、私にとって、更年期症状とは、イライラや止まらない汗というイメージ。だから、そのような怠さや肩こり頭痛がそれだとは思いませんでした。また、普段の生活でも少し忙しかったり、疲れがたまりがちな時にもなりますよね。だから、しんどいなぁ、でもわざわざ病院に行くほどでもないし…、寝ていたい、という感じでした。ただ、イライラ症状が出てきで、これはもしや…と感じるようになりました。月経前に多少イライラすることはありましたが、この頃のイライラは、今までに感じたことのないカラダの内側から沸き立つようなもので、我慢できませんでした。――月経周期はいかがでしたか?月経は、来たり来なかったりという状況でした。というのも、実は子どもの授乳が完全に終わっていなかったということもあり、それで乱れているのだと思っていたんです。――病院へ行こうと感じたのはなぜですか?またどうやって病院を選びましたか?先ほどのイライラ症状が、これまでの自分が感じたものとは明らかに何か違う、という違和感があったからです。この頃は、もしかしたら更年期かも…、もしそうだったら病院とは長い付き合いになるなぁ、と考えていたので、近所の通いやすいところで婦人科を探しました。これまで年に1回子宮頸がんの検査等で婦人科には行っていましたが、月経不順等もなく、かかりつけの婦人科はありませんでした。今通院している病院を選んだ決め手は、自宅から通いやすいことに加え、女医さんであるということと、ホームページを見て院長先生の考えかたに共感できたからです。――病院では、どのような検査をしましたか?血液検査と問診、内診をしました。だるさ、肩こり、頭痛、イライラ、月経周期の乱れという症状と、さらに血液検査の結果から更年期が始まっているのかも、という診断でした。症状を和らげるために、治療を開始することにしたのですが、授乳が終わっていなかったこともあり、まずは漢方とエクオールというサプリメントを処方してもらいました。この2つを1か月ほど続けると、どちらが効いたのかはわかりませんが、諸症状が穏やかになったように感じました。その後、薬の処方等で、クリニックには2~3か月に1回のペースで通院していたのですが、2021年秋を境に月経が止まりました。以降、1年間月経が来なかったので、私は43歳で閉経となりました。――閉経を迎えた時の気持ちはいかがでしたか?更年期症状の改善のために通院していたので、ショック等はありませんでした。また、実は私の母親も40代半ばで閉経を迎えていて、その話も聞いていたので、「閉経=女性としての終わり」という考えも元々ありませんでした。夫に伝えても「そうなんだね」という様子で、特段接しかたが変化したということはありません。元々、婦人科に通い始めた時も、辛いことは我慢しなくていいよ、薬で緩和されるといいねと言ってくれていて、家庭内で嫌な思いはしていません。子どもにも、私がイライラしてしまっているのは、更年期の症状だと伝えています。ただ、すごく親しい友人以外には、更年期や閉経のことをなんとなく言えていません。わざわざ宣言することもでもないので。ちょうど私が通院を開始した頃って、吸水ショーツなどフェムテック商品がすごく身近になった時期と重なるんです。周りがその商品についてあれこれ言っている中、その会話に入れない一抹の寂しさを感じることもありました。更年期は誰もが迎えることで、恥ずかしいことではないということもわかっています。また、お医者さんからは「体質だね。少し早いと感じるかもだけど、人それぞれだよ」と言われ納得もしています。しかし、インターネットで検索すると「セックスレスだったから」「カラダを冷やしていたから」など、真偽のわからないありとあらゆる情報が出てくるため、すごく親しい友人以外には伝えていません。――現在はどのような治療をされているのですか?先ほどもお伝えしましたが、通院し始めてから1年間は子どもの授乳もあり、漢方とエクオールを続けていました。その後、授乳が終わり、また、ホットフラッシュの症状が出始めたので、ホルモン補充療法に切り替え、現在も続けています。私は元々汗かき体質ではないのですが、胸の谷間、首の後ろ、額と、特に上半身から滝のように汗が出てきて止まらなくなったんです。ホルモン補充療法は、経口薬、張り薬、ジェルと3つの選択肢があるのですが、私は飲み忘れをしそうだったので、週に2回貼りかえるだけの貼り薬を選択しました。500円玉くらいの半透明のシールを、お腹の柔らかいところに貼っておくだけです。治療開始時は不正出血や少しの吐き気がありましたが、ホットフラッシュの症状がピタッと止まりました。――更年期になって感じたことはありますか?実は、私が婦人科に通院し始めた頃、たまたま昔からの親しい同級生2人も不調に悩まされていて、それぞれ婦人科に行っていたんです。1人は更年期症状だったようで、私とほぼ同時期に閉経を迎えました。閉経の平均年齢は50歳前後と言われていますが、40代前半で更年期症状に悩んでいる人って意外と多いのでは?と感じました。もう1人の友人は、不調の原因は更年期ではなかったのですが、貧血ということがわかったそうです。この年代の不調って更年期だけじゃないんだと改めて感じました。――最後にこれから閉経を迎えるかたにアドバイスをお願いいたします。まずは、1人で抱え込まずに、パートナーに素直に症状などを伝えるのがいいと思います。頑張ることは大切です。だけど、少しだけ自分ファーストになったり、周りの人に頼ることも必要だと思いました。閉経ってマイナスイメージをお持ちのかたが多いかもしれません。しかし、実際になってみて、新たなスタートが切れる一つのきっかけになると感じるようになりました。というのも、今度スイミングかホットヨガに通おうかと思っています。閉経前だったら、月経の日と被ると気持ち悪いなと感じていたので、行こうとは思わなかったんですが、その心配がありません。また、旅先で月経の心配をすることもなくなりました。閉経を迎えて、自分が思っていた以上に、月経が妨げていたり、月経に縛られていたものやことがたくさんあったんだなと感じます。同時期に閉経を迎えた友人は、月経がなくなってカラダがすごく楽になったと言っています。閉経は初潮があった人に誰でも訪れるものなので、恥ずかしいことではありません。構えたり、過剰に心配する必要はないと思います。ただ、カラダの違和感を感じた時に、ほったらかしにしないことが大切です。忙しい年代だからこそ、カラダのちょっとしたSOSに耳を傾けて、そして婦人科へ行くという選択をしてほしいなと思います。病院へ行って、何もなかったら、それはそれで良かったなということですし。どんな不調でも早めに、小さいうちにコントロールすることで、これから先の未来が変わっていくると思います。閉経はコントロールできないけど更年期症状はコントロールできる初潮と同じように、閉経のタイミングはコントロールできません。しかし、症状の差は大いにありますが、更年期症状はある程度コントロールでき、また治療の選択肢もひとつではないところがいいですね。これからの人生を健康で充実して過ごすために、カラダのちょっとした変化を無視せずに、クリニックや周りの人に頼らなければならないですね。(C)zoranm/Getty Images(C)Westend61/Getty Images(C)Marc Romanelli/Getty Images文・小田原みみ
2022年10月22日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」。神夫(かみおっと)を配偶者に持つやましたさん。なんでも自主的にこなしてくれて、女子力(?)もめちゃくちゃ高いのですが……。★関連記事:「生まれて半世紀!」テンションMAXで誕生日パーティーが始まるも… #脱力系ゆる更年期日記 49私の夫は世間一般に言う、神夫(かみおっと)ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。わが家の夫は、世間一般に言う「神夫(かみおっと)」です。2人の子どもの遊び相手はもちろんのこと、毎日の晩ごはんの片付けや風呂掃除、洗濯、休日の掃除や食事の準備&後片付け、さらには、金魚の世話や植物の水やりなどなど、なんでも自主的に(←ここ大事)こなすスーパーな配偶者です。私と違ってきれい好きで、繊細で、いちご味のお菓子や、ピンクの服が好きということもあり、娘たちからは「女子力高い認定」もされています。そんな夫が先日、私の50歳の誕生日にプレゼントをくれました。ちなみに、夫は「神夫」なので、もちろん誕生日や母の日、クリスマスなどなど、記念日に必ずちゃんと包装されたプレゼントをくれます。私や娘のみならず、私の母にまで、記念日には欠かさず何かを用意してくれます。私のために早めに誕生日プレゼントをくれたのに…今年の誕生日プレゼントは、シルバーのショルダーバッグで、以前、家族でショッピングモールに行ったときに、私が目を付けていたものをこっそり買ってくれていました。厳密に言うと、私が目を付けていた物は少し作りが雑だったそうで、同じお店の違うデザインの物でした。今年は、私の誕生日の少し前に、人生初の「ファンミーティング」で神戸にお出かけをする予定があったので、「そのときに使ったらえ〜やん」と言って、少し早めにプレゼントをくれました。ちなみに、ファンミーティングとは、韓国の有名人がファンサービスとして開くイベントで、トークやゲーム、ちょっとしたライブなどをおこなう小規模なイベントのことだそうです。当日、初ファンミーティングにもワクワク、プレゼントのショルダーバッグにもワクワク、ダブルのワクワクで出かける用意をしてクローゼットの鏡をのぞき込むと……。「ん? なんかギラギラし過ぎ??」そのシルバーのショルダーバッグは、キラッキラに輝いているので、なかなかに頑張った感が……。思わずそっとバッグを外して、元にあった場所に戻し、その日は、100均で200円で買った別のバッグでお出かけをしました。せっかくのプレゼントなのに悪いことをしたなと思い、後日、神夫と近所のスーパーに行くときにプレゼントのバッグを使ってみることに。でも、なんだかチェーンが鎖骨にグイグイと当たって痛い上に、ジッパーが硬くて、中の物を取り出すとき、指がまぁまぁ傷付くことが判明。「もともと私が目を付けていたほうのバッグやったら、もうちょっと使いやすかったかも……」と悪魔のような感情が芽生えてしまった自分の鬼嫁っぷりに、ガクブル恐怖体験でした(笑)。鬼嫁の陰に神夫あり!著者/イラストレーター/ やましたともこ(50歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年10月20日今まで順調だった生理周期が、45歳のときに乱れる経験をしました。日本女性の平均閉経年齢が50.5歳であるという知識はあったため、このまま終わるのかと焦りながら待っていたところ、45日後にはやってきました。これをきっかけに、自分の体に何が起こり、閉経までどうなるのか道筋を知りたくて調べたこと、そして2年後の今、私の生理事情がどうなっているかをご紹介します。★関連記事:「閉経時期が気になる!」初潮年齢や出産経験、ホルモン補充療法と閉経年齢は関係ある?【医師監修】生理が来ない間の体調変化と生理中のこと45日間も生理が来ないという生理周期の乱れが起こる前の4カ月間の生理周期は、23、26、26、24日と、一般的なものより若干早めでした。そのため、まさか生理が45日も来なくなるとは思ってもおらず、いつも通りに待っていたのです。しかも、そのころに頭痛や下腹、腰に痛みがあり、全体的に体調が悪く、これはPMS(生理前症候群)と思われる症状でもありました。にもかかわらず、出血は1滴もなかったのです。その後、前回の生理から45日がたってやってきたのですが、ホッとしたのもつかの間、いつも以上に激しい生理痛との戦いでした。四六時中ひどい頭痛で、貧血時のようなめまいがあり、下腹と腰に激痛が走り、常に眠気が襲ってきたのです。それに対して、出血は思ったより少なく、2日目が多めだっただけで、3日目以降は一気に減少し、その後1週間以上ダラダラと少量の出血が続きました。閉経までの道筋を調べてみた生理が45日間も来ないことを体験したことで、閉経に向かっていることが現実味を帯びてきた私は、終焉(しゅうえん)までの道筋を知りたくなり、複数の産婦人科医の記事を検索してみました。35歳以上になると、徐々に卵巣機能が衰えていって女性ホルモンの分泌が不安定になり、40代半ばの更年期に突入すると、生理周期が短くなったり長くなったり、出血量も多くなったと思えば少なくなったりと、一層不安定になっていくそうです。当然、閉経までの道筋は個人差がありますが、50歳くらいで閉経(治療をせずに生理が1年以上ない状態)を迎えるそうです。自分に照らし合わせてみると、たしかに第2子の妊活をしていた30代後半に生理周期がすでに短くなり23から26日周期でした。その後、37歳で妊娠・出産し、また通常の28日周期に戻りましたが、42歳ごろから再び短くなっていきました。そして、45歳で生理周期が45日空いたのです。閉経に向けてするべきことは45歳にして何もしなければ、どんどん卵巣機能は衰えて、いつ閉経を迎えてもおかしくないことに気付いた私は、少しでも長く元気に卵巣を機能させるにはどうすべきか調べてみました。ポイントは9つあるそうです。生活習慣を見直す、基礎体温を測る、無理なダイエットをしない、適度な運動を心掛ける、バランスの取れた食生活にする、生活に楽しみを見つける、過度の飲酒や喫煙はしない、下腹部を冷やさない、かかりつけ医を持つ。検索後、心を入れ直して生活を変えようと思ったのですが、忙しさにかまけて何もできずにいました。それでも周期は短いものの、生理は毎月来ていましたが、46歳になった途端、生理周期がぐちゃぐちゃになり、体も激太りしてしまったのです。そこで、睡眠を確保し、食事を整え、毎日適度な運動をおこない、飲酒を控え、下腹部の冷えにも注意を払うようにしてみました。残念ながら生理周期は整わず、47歳になった今は3カ月に1回の生理周期となっています。着実に閉経へのステップは進んでいますが、生活を整えたことで、体重や体脂肪が落ちて活発に動けるようにはなりました。まとめ50.5歳で閉経するということは知っていたとはいえ、いざ自分の身に生理が来ない! という現象が降りかかってくると、想像以上に焦り戸惑いました。やはり、閉経までの道筋を事前に知っておくことは大切だと思いました。人生100年時代に突入しようとしている今、女性には閉経後に50年もの長い生活が待っています。そう、閉経は一通過点に過ぎません。第2子妊活中からお世話になっている産婦人科で、毎年定期健診をしっかり受けて、これからも長く続く人生を健康に過ごしたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/竹みか(46歳)小4男子と高1女子の母。食べるのも作るのも大好きぽっちゃりオバチャンでしたが、半年前に一念発起。ダイエットに目覚め、体重15kg、体脂肪率7%落とすのに成功。今も絶賛継続中!
2022年10月20日私が閉経したのは50歳のとき、その数年前から睡眠がちゃんと取れていないと思う日が増えてきました。寝付きは良いのですが、早朝に目が覚めてしまうのです。私は夫の仕事の都合で朝5時には起床しますが、ひどいときには目覚まし時計が鳴る1時間以上前から目が覚めるようになってしまいました。私が睡眠の悩み解消のためにおこなった生活習慣の見直しとその結果を紹介します。★関連記事:「朝までぐっすり眠れるように」更年期の中途覚醒が改善した方法【体験談】50歳前からしっかり睡眠が取れないように年齢とともに睡眠の質が下がり、睡眠時間も徐々に短くなると思っていました。ですが、同年代の友人に尋ねても、皆「そんなことはない」と言うばかり。たしかに50歳前から、睡眠が取れなくなるというのは私にとっても考えにくく、どこか自分はおかしいのではないかとまで考えるようになりました。昼間は眠くてたまらず、昼寝をする回数も増えていきました。諦めて早朝から起き出すと、今度は疲労が激しくなり、困った毎日が続きました。更年期の悩みにはさまざまな種類があるため、自分の症状が当てはまるのかがわからず、睡眠の悩みが更年期と結び付きませんでした。私が相談したのは同年代の友人だけ。母親や周りの年上の女性たちにちゃんと話を聞いておけば、もっと早く悩みが軽くなったかもしれないと残念に思っています。更年期と睡眠の関係について知り…当時、自分が更年期に突入しているのかどうかわからなかったため、閉経の前に婦人科で診察を受けました。そのとき医師にすでに更年期に入っていること、もうすぐ閉経を迎えることを教えてもらいました。いろいろな不調は出て来るけれど、自分で我慢ができるならそれほど心配はしなくても良いと言ってもらいました。自分の体の状態をわかっていると、睡眠の悩みについても心配し過ぎずに済みました。更年期に起こることに対して、前向きに対処できるようになったようです。そして、睡眠の悩みが更年期と関係あるのではないかと考えるようになったのは、閉経してから5年目のこと。だんだんとその悩みが気にならなくなってきたからです。ネットで調べてみると、女性ホルモンは睡眠中枢と大きな関係があり、更年期で女性ホルモンが減ることで、睡眠に影響が出る人もいるということがわかりました。これがわかったことで自分は異常ではない、ちょっと更年期で睡眠のリズムが乱れただけなんだと前向きに考えることができるようになりました。3つの対処法で睡眠が改善私が睡眠の悩み解消のためにおこなったことは3つありました。1つ目は生活習慣の見直しです。まず、昼寝の習慣を見直しました。早朝から目が覚めてしまう私にとって昼寝は大切でしたが、寝付いたところに玄関でチャイムが鳴ったりして、昼寝ができないことがストレスになることもありました。だから昼寝は諦めて就寝時間を1時間早くして、起床時間もその分早めることにしました。結果として全体の睡眠時間は同じでも、夜早い時間に眠れていると、体の負担がかなり軽減されていると実感できました。 2つ目は、お酒を飲む日を減らしたことです。私はお酒を飲むと夜中にトイレに起きることもあったため、1週間の半分はお酒を飲まないようにしました。お酒を飲まないと眠れないと思っていましたが、実際は飲まないほうが翌朝にスッキリと起きられ、睡眠の質が良くなったように感じました。 3つ目は、寝る前の腹式呼吸です。寝る前におこなうとリラックスできると知人に勧められて始めましたが、本当にその通りでした。腹式呼吸をしていると呼吸することに集中するので、眠れるかどうかをあまり気にしなくなりました。結果的にそれが睡眠によかったのだと思います。まとめ私の周りでは年上の女性たちが集まると、更年期の悩みや睡眠の悩みについての話をしていました。よく聞いておけば、自分の更年期の悩みに対する知識がもっと早く得られたのにと今も残念です。 ただ私も生活習慣を見直すことや夜寝る前の腹式呼吸で、薬に頼ることもなく無事に生活ができています。地味で小さなことですが、毎日の生活は小さな積み重ねで良くできると実感しています。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。著者/ゆみこ(55歳)20年以上専業主婦をしており、成人した娘が2人。5年ほど前から、体のお悩みがいろいろと出て来るようになったが、自分なりにうまくやり過ごしている。
2022年10月15日更年期なんて言葉はまだまだ未来の話だと思っていたのですが、あっという間に突入してしまいました。気持ちはまだまだ若いつもりなのですが、体は正直で50代に差し掛かりさまざまな不調を感じるようになりました。私が更年期症状を緩和のためにおこなったことを紹介します。★関連記事:「更年期の症状」ってどんなもの?いつから?正しく学ぼう【更年期の基礎知識1】更年期真っただ中更年期と自覚するようになったのは、3年前からです。心身ともにいろいろな症状が出始めました。症状は人によってさまざまだと聞きますが、私の場合は以下のような症状が出ました。朝、目が覚めてもなかなか起き上がれない仕事に行く元気が出ない動悸ホットフラッシュカッとのぼせる気がするぼーっとして仕事でミスをしてしまう不安な気持ちに突然襲われる目が乾く(ドライアイになってしまう)食後やたら汗をかく急にイライラしてしまう料理をするのが本当に面倒時々「揺れた?」ということがある鏡を見ると落ち込む同期だった友人に話を聞いたりするうちに、「更年期」というワードが出てきて婦人科へ行くことにしました。婦人科で漢方薬の処方とプラセンタを注射婦人科は女性専門(付き添いでも男性は外で待っています)の女性の先生だけのところに通っています。同じ女性の先生のほうが、気持ちをわかってもらえると思い、ネットで調べて見つけた病院です。とても気さくで同じ犬好きの先生ですし、信頼して通っています。「そろそろ子宮頸がん検診もね〜」など提案してくれるのもうれしいです。婦人科には2カ月に1度通い、漢方薬の処方とプラセンタ注射をしてもらっています。漢方薬は血の巡りを良くする効果がある「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」を毎食後2袋(6粒)服用しています。漢方薬は即効性は感じませんでしたが、漢方薬を飲み始めて半年ぐらいたったころ、少し体がラクになった気がしたので、続けて飲んでいます。私の更年期症状では、プラセンタの注射は毎日でも良いと先生に言われていますが、少し婦人科が遠いので2週間〜1カ月に1度は行くようにしています。保険適用になり1回500円というのもお得感を感じます。中には毎日、注射をしに来る患者さんもいらっしゃるそうです。プラセンタ注射を打った次の日の朝は、すっきり目が覚めるという効果を感じています。女性ホルモンと似た働きをするサプリも服用中漢方薬とプラセンタ注射に加えて、婦人科ですすめられた「エクエル」というサプリも飲んでいます。大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをするというので、1カ月に1度購入して毎日飲んでいます。最初は婦人科で購入していましたが、市販されているため、私は定期お届け便で購入しています。飲むタイミングは特に決まっていないようですが、婦人科の先生は「寝る前がオススメ」と言われたので、寝る前に飲むようにしています。「エクエル」も飲むと体がラクになる気がします。また、婦人科の先生の友人も飲んでいると聞いたのが安心材料となり、飲み続けていますまとめ人生100年と考えると今はちょうど折り返し地点です。半世紀生きていますから自分の体や生活のことなど見直す良い機会でもあると、思うようになりました。そういえば婦人科の先生にも「お誕生月までには子宮頸がん検査もしましょうね」と言われていたことを思い出しました。いつも気にかけてくださる婦人科の女医先生には、感謝です。更年期と共存しながら、楽しいアラフィフの日々を送っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/takaramomo(52歳)2021年に歯科助手を退職し、現在はWebライターとして活動中。夫と生まれる前から反抗期の25歳の娘、宝物わんこの桃太郎くんが唯一の癒やし。好奇心旺盛なアラフィフゆえ寺・国内地理・城郭・日本茶・救急救命指導員・アマチュア無線など多数の資格を保持。
2022年10月09日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」。50歳の誕生日を迎えたやましたさん。体と心の衰えを感じて少し歳をとることに抵抗が出てきていたのですが、ハッピーな出来事があり……。★関連記事:「これが私?」美容院迷子のまま、久しぶりに髪を切るとまさかの… #脱力系ゆる更年期日記 48生まれて半世紀、50歳になりました!ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。私、やましたともこ、先日ついに50歳になりました。おぎゃ〜と生まれて半世紀、長いようで短かった50年。今まであまり年を取るのに抵抗がなかった私ですが、最近の想像をはるかに超える、心と体の老化からか、少し年を取ることに抵抗が出てきました。そんなおセンチな私に先日、やっぱり誕生日最高!と思う、とてもハッピーなサプライズがありました。なんと、ママ友がマンションのキッズルームで、私の生誕半世紀祝いを企画してくれたのです。そのママ友たちとは、たまにそのキッズルームを借りて、子どもたちを遊ばせたりしていたこともあり……。当日はいつものように、特別感のないパジャマに毛が生えたようなリラックスが過ぎる服装&ノーメイク、サンダルという姿で、ダラダラとパーティーがおこなわれるキッズルームに向かいました。いつもの軽〜い感じでその部屋のドアを開けると、なんとピシッと背筋を伸ばしたホテルマンのような、カッコイイ姿勢でママ友の子どもたちが、私たち親子を出迎えてくれていたのです。おもてなしに驚いていると、さらに……!その丁寧なおもてなしに驚きながら、パーティー部屋に入ってみると、そこには想像をはるかに超える光景がありました。キラキラのバルーンでデコられた壁に、お祝いのメッセージボードやデコ写真、わが家の娘が大好きな「蒲焼さん太郎」と「うまい棒」で作られたガーランドなどが、所狭しと飾ってありました。テーブルに目をやると、私たち家族の写真で作られたオリジナル紙コップタワーがあり、豪華にセッティングされたお寿司やオードブルには、これまた私たち家族のオリジナルのフラッグピックが……。カンパーイ!と娘の顔で作られた紙コップで缶酎ハイをひと口飲み、コースターに紙コップを置こうとすると、コースターには、USJの被り物をかぶった私と夫のバカップルな写真がキラキラと輝いていました。ひぇ〜! どんだけ〜!! いつの間に〜!!!あまりの豪華さに、恐縮しまくりでしたが、誰がなんと言おうと、最高の50歳の誕生日パーティーでした。手の込んだ数々の仕掛けにテンションアゲアゲで、わ〜い!!と始まったこのパーティー、平均年齢46.6歳ということもあり、1時間後には全員、床に横になって残りの時間を静粛に過ごしました(笑)。ママ友たち、ありがとう。これからもよろしく〜♡著者/イラストレーター/ やましたともこ(50歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年10月06日顔から汗が噴き出したり、猛烈に悲しい気分になったり。「これが更年期か」とすぐ気づく人はまれで、多くの場合苦しさを1人で抱えこみがち。“更年期にはどんなことが起きる?”“どんな対処法がある?”ーー。そんな、更年期の症状と対策を「あゆみクリニック」院長の宮沢あゆみ先生が教えてくれました。正しく知れば、更年期は怖くない!「更年期とは、思春期と同じように誰しもに訪れる、人生という山の上りと下りの狭間にある転換期。女性の場合は閉経前後の約5~10年間をさします。日本人女性は、閉経の平均年齢が50歳なので、更年期とは45~55歳の間となりますが、最近は若くから症状が現れる人もいます」(宮沢先生・以下同)症状も、ほてり、発汗、倦怠感もあれば、不眠、鬱を訴える人もいる。一方、ほとんど症状を感じない人もいて、百人百様。「症状がつらいと自分を責めがちですが、そんな必要はありません。なぜなら更年期の症状は、ホルモンバランスの崩れが原因だからです。この時期、女性ホルモンのエストロゲンの分泌は、ピーク時の5分の1まで一気に低下します。これを察知した脳(脳下垂体)は、卵巣に『エストロゲンを分泌せよ』と指令を送るホルモンを大量に分泌しますが、機能低下した卵巣は反応できず、エストロゲンは減少したままです」このホルモンバランスの乱れにより、心身にさまざまな不快な症状が起きるのが更年期障害だ。「でも、この不快感を敵視し、完全に取り去ろうとするとストレスがたまります。心身の変化を受け入れ、つらい症状を少しでも快適に過ごす方法を探すのが、賢い対処法です」治療には、ホルモン補充療法だけでなく症状に応じて抗不安薬や自律神経調節薬、循環系作用薬や漢方薬などさまざまな選択肢がある。「ただ、つぎの症状を更年期と思い見過ごすと、思わぬ病気が隠れている可能性も。更年期かな?と思ったら、安易にホルモン関連のサプリメントに手を出すのではなく、まずは更年期専門の医師に相談して悩みの交通整理をしてもらってください」宮沢先生は、「更年期は、人生の後半戦に備えるための『作戦会議』の時期」と語る。「1人で抱え込まず、人生の伴走者として専門医を味方につけてください」■更年期の代表的な症状【多汗】滝のような汗が突然噴き出して、体が熱くほてるようになる。【月経周期の乱れ】ホルモン分泌が安定せず、月経がとんだり月に2回きたり。【抜け毛】頭皮が乾燥することで、抜け毛が増えていく。【ホットフラッシュ】体温調節ができず、季節に関係なく体がいきなり熱くなったり、ぞくぞく寒くなったり。手足は冷たいのに顔が熱いといった分離現象も。【むくみ&体重増加】代謝が低下し、体がむくみ体重も増える。【膝・腰痛】骨や関節が弱くなり、膝、腰、関節などに痛みを感じるように。【首・肩のこり】エストロゲンが減少し、血の流れが滞り、肩こりや首のこりが起きる。【だるい・やる気がでない】疲れやすく、だるい。慢性的な疲労を感じるが、人には理解されにくい。【頭痛・耳鳴り】頭が重く、痛い。耳鳴り、めまいが起きる場合も。【鬱症状】気分が落ち込み、憂鬱で気力が出ない。何に対しても興味がわかない。【物忘れ】記憶力や集中力が低下しやすい。【イライラ&不安】イライラし、怒りっぽくなり、つい声を荒らげてしまう。気になることがあると頭から消えず、どんどん不安感が増す。【不眠】自律神経が乱れ、汗をかいて目覚めることも。眠りが浅く睡眠が妨げられる。【口や目の乾き】ドライマウス、ドライアイなど皮膚や粘膜が弱くなる。ほかにも膣の乾燥による性交痛、頻尿、尿漏れも。【骨粗しょう症】膝や腰が重く感じて痛む。姿勢も悪くなる。立ち上がるときに足腰が痛い。くしゃみをするだけで肋骨が折れることも。【高脂血症】閉経後、脂質の調整をしているエストロゲンが減少するとコレステロール値が上昇する。悪玉コレステロールが増えると、血管がつまりやすくなり、心臓血管疾患のリスクに。【更年期高血圧】自律神経の乱れにより血圧のコントロールが不安定になり変動しやすくなる。【動脈硬化】閉経後、エストロゲンの減少により、高血圧、高脂血症、糖尿病のリスクが上がり、動脈硬化が進むと心筋梗塞、脳梗塞のリスクも高くなる。■更年期のセルフケア&治療<閉経前45歳ごろ>エストロゲンの減少が始まり、不調を感じ始めるころ。理由がわからず1人で悩む人も多い。【月経周期を把握】月経の遅れ、乱れなど、日ごろから自分の月経周期をメモして把握しておくとよい。【不快・不調を自覚】なんとなく不快、どうしようもなくだるい……。不快感、苦痛を感じる箇所や思い当たる原因がないか、振り返ってみる。【ストレスのもとを探る】子の巣立ち、親の介護がスタート、夫との関係の変化、家計の問題と、ライフステージが変化しやすい時期。ストレスの原因がどこにあるのか探り、生活環境を見直す。<閉経のころ50歳前後>心身ともに不調がピークに達し、本格的に病院にかかる人が増える。【更年期外来を受診】最近は、更年期外来も増えているので、症状があれば、まずは更年期治療を専門に扱っているクリニックへ。エストロゲンの分泌が減っていないのに症状がある場合には、ほかの疾患も考えられる。【更年期治療を受ける】更年期の専門医に、自分の体と心の状態を打ち明けよう。カウンセリングを受けて、医師とともに、更年期を乗り越えるために自分に合った治療法を選ぼう。⇒ホルモン補充療法ほてり、発汗、イライラ、動悸など女性ホルモンであるエストロゲンの減少が原因の不快症状には、ホルモン補充療法が現在ではもっとも効果的な治療。適切に使用すれば心身が若返り、不快な症状を軽減でき、QOLを改善することができる。ただし、乳がん、子宮体がん、血栓症などの疾患がある場合は使用できないので、治療前には検査が必要。⇒漢方薬生薬の組み合わせで体調を整える。自分の体質に合わせて生薬を選ぶので専門医に処方してもらおう。桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遙散、補中益気湯など。【話せる人を見つける】1人で抱えこまず、できるなら家族や信頼できる友人に話をしたり、更年期外来の先生に、今の状況を相談してみる。<閉経後55歳ごろ>エストロゲンの分泌量が完全に低下。さまざまな病気のリスクが増える時期。【深呼吸】静かに座って目を閉じて深呼吸をし、自律神経を整えよう。【香りを取り入れる】植物由来のアロマオイルの香りで、感情や自律神経を落ち着かせる。【体を動かす】エストロゲンが減少すると骨粗しょう症になりやすいので、治療と並行して、エクササイズやランニングなど適度に体を動かすことが大切。【食事療法】治療をしながら、日ごろの食事も天然の女性ホルモンと似た「イソフラボン」を含む大豆製品をしっかり食べる。野菜、青魚、海藻類、きのこ、など栄養バランスにも気をつける。【楽しめる趣味を持つ】没頭できたり、気分転換ができる趣味を持つことでストレスを発散させる。【PROFILE】宮沢あゆみ先生「あゆみクリニック」院長。婦人科・内科・思春期外来・更年期外来など女性の健康全般に関する診療を行う
2022年10月06日私の更年期の体調変化は、閉経前の50歳のときに激しい頭痛に頻繁に襲われるようになったことでした。下の娘はまだ小学1年生。夏休みも終わって、娘は小学校生活に慣れてきたとはいえ、まだまだ世話は必要で、宿題も見なくてはいけません。頻繁な激しい頭痛をいつもと違うと感じたので、病院へ。今にして思えば、母が感情のムラが激しかった時期があり、更年期だったのだろうと合点がいきました。通院と自分の状況を言葉にして伝えることで改善した私の更年期の体験をお話しします。★関連記事:更年期の頭痛、頭が重い…原因は? 何科を受診すべき?【更年期の基礎知識8】私の更年期症状は激しい頭痛だった私は51歳で閉経しましたが、その少し前から激しい頭痛に襲われることが度々ありました。頭痛に襲われると家事ができないばかりか起き上がっているのもつらかったので、横になっているしかありませんでした。娘はまだ小学校1年生。幼稚園の友だちが多い小学校だったので、娘は毎日楽しそうに学校に通っていますが、まだまだ世話は必要ですし、準備するものも多く、宿題もひとりではできませんでした。子どもたちが学校に行っている昼間なら横になっていましたが、帰ってくるとそうもいかないので、痛み止めを飲んでごまかしていました。あまりに激しい頭痛なので、いつもと違うと感じた私は内科を受診しました。すると医師から「更年期を疑ったほうがいい。婦人科へ行くように」と言われました。紹介してもらった婦人科は出産は扱っておらず、女医が女性ならではの不調を診察する病院でした。問診に時間をかけてくれることと、女性同士の気安さから、おしゃべりをするように症状を話すと、「更年期症状ね。誰もが通る道だから」と言われ、すとんと納得することができました。医師から処方された薬が適切だったので、今では頭痛の症状がほとんど出なくなりました。思い出される母の感情の起伏の激しさ私は更年期症状であると医師より診断されました。更年期症状は人によってさまざまであると聞かされました。それを聞いて、母のことが思い出されました。私が成人式を迎えるころに、とても感情の起伏が激しくなったのです。母はもともとハッキリした性格でしたが、さらに感情の起伏が激しくなりました。母は1日のうちでも感情の起伏が激しく、朝はニコニコしていても、数時間後に怒りっぽくなっていて、私は訳がわからず、戸惑いました。母の顔色をうかがうようにして過ごしていたことを思い出しました。そのころの母と同じ年齢になって、母は更年期症状だったのだろうと推測できました。「イライラする」「更年期のせいかも」と言ってくれたら、私たち家族も理解できたし、何より母の気持ちがラクになったのではないかと思いました。私も同じだと気が付きました。私は医師から「更年期症状である」と言われたので、不快な症状にも納得しています。しかし、夫や子どもたちには言わなければ伝わらないのです。そこで夫には「病院で更年期症状って言われた」「そんな年なのね」と話し、子どもたちには「今日は頭痛いの」と言うことにしました。最初は戸惑っていた夫や子どもたちも少しずつ、年齢による症状だと理解してくれるようになりました。自分の置かれた状況や体調について言葉にすることでお互いに理解することができて、ラクになりました。好きなことをして毎日を快適に過ごす私は夫や子どもたちに「更年期症状だ」と話せたことによって、更年期を素直に受け入れられるようになりました。50年も持つ機械はあまりないでしょう。冷蔵庫も洗濯機も故障します。家は古くなっても使えますが、古くなるほど手入れは重要ですし、時には修理も必要でしょう。それと同じだと考えられるようになりました。自分の体の変化を受け入れて、更年期とうまく付き合って行けばいいのです。薬を飲まなくちゃいけないではなくて、薬を飲んでいれば快適に過ごせると前向きに考えられるようになりました。私はおいしくごはんを食べて、よく眠れるとニコニコと過ごせることがわかりました。そこで、おいしそうなお店を調べて、歩いてそのお店に行くようにしました。もとから好きだった食べ歩きと散歩を組み合わせているのです。おいしそうなパン屋を見つけて家族へのお土産にすることもあります。家から歩ける距離にスポーツジムがあることもわかったので、ジム通いも始めました。鈍くなってしまった体幹を整えることで転んだり、けがの予防につながることがわかりました。散歩やジムで汗を流すと、おなかが空きます。おなかが空くとおいしくごはんが食べられます。散歩やジムのほど良い疲れは快眠につながります。こうすることで私はニコニコと機嫌良く過ごせることがわかりました。これからも好きなことをして快適な暮らしを続けていこうと考えています。まとめ私の更年期症状は激しい頭痛でした。運よく問診に時間をかけてくれる女医のいる婦人科に巡り合えたので、投薬治療を続けています。私の母は「更年期のせいだ」と口にすることがなかったので、母自身もつらく、私たち家族もぎくしゃくしてしまいました。私は夫や子どもたちに更年期症状であると話せたことによって、更年期症状は古くなった家の手入れをするようなものだと考えるとラクになりました。私の場合、おいしく食事を食べること、よく眠ることで更年期症状とうまく付き合えるので、いつもにこやかでいられることを最優先に過ごしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/marine(55歳)晩婚&超高年齢出産で、高校生の息子と中学生の娘を持つ。閉経のころから更年期ゆえの体調変化が生じる。今はWEBライターをしながら、趣味の食べ歩き、カフェ巡り、ジム通いなど好きなことをして生活を満喫している。
2022年09月30日人気ヨガ講師・サントーシマ香氏の新刊更年期前後の女性に向けて、ヨガによる日々のセルフケアを紹介している新刊『おうちでできるセルフケア 更年期のヨガ』が発売された。著者はヨガ講師でアーユルヴェーダ・セラピストのサントーシマ香氏であり、A5判、128ページ、1,760円(税別)の価格にて大和書房から発売中となっている。「ながら」でできるポーズなどで軽やかにカリフォルニア州のバークレーYoga Mandala Studioで、全米ヨガアライアンス認定指導者講座を修了したサントーシマ香氏は、インストラクターの活動を開始し、その後、インドのティラック・アーユルヴェーダ大学で、医療従事者向けアーユルヴェーダ・コースを修了。多数の著作も好評である。女性にとって更年期はライフステージの大きな変化となる。サントーシマ香氏のヨガクラスにも、更年期世代の女性たちが通っているが、気分の落ち込みや、不眠などの不調を抱えつつも、少しでも健やかに過ごしたいと参加しているという。新刊では、更年期を迎える女性のためのヨガを掲載。毎日の暮らしの中で、自分を大切にするケア習慣に興味がある女性のために、「ながら」でできるポーズなどを紹介する。なお、レッスンの動画をスマートフォンから見られるようになっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※更年期のヨガ - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。新刊案内、書籍目録、連載エッセイ、読者の広場。
2022年09月29日平均的な閉経年齢は50歳。その前後、5年の期間(45~55歳)が更年期にあたります。世界保健機構の健康の定義に基づく「体も気持ちも楽になる」整体院。堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂(大阪府堺市西区、院長:市川 猛)では、2022年9月28日(水)から当院公式webサイトにおいて、更年期障害のページをリニューアル公開いたしました。◇ さかい快福整体堂:更年期障害◇ 更年期障害とは、更年期に卵巣機能が衰えることで女性ホルモンの一種エストロゲンの分泌量が少なくなり、体に様々な不調があらわれることの総称のことを示します。医学的に更年期障害は以下の3つの条件を満たすものです。① 更年期の年齢に該当する② 他に原因がないこと③ 日常生活に支障をきたしている【更年期によく表れる代表的な体の不調】・頭が重たい・ホットフラッシュ・ふらつき・スポンジの上を歩いているようなふわふわ感・夏なのに汗をかかない、冬なのに体がほてる・耳鳴り・睡眠時間をとっても体の疲れがとれない・気分が悪い(吐き気)日が多い・倦怠感がずっと続き、すぐ横になりたくなる・関節のこわばり更年期障害が起きるメカニズム女性ホルモンの一種エストロゲンは卵巣ホルモンと呼ばれ、妊娠や出産だけではなく女性らしさを高めてくれるホルモンで知られています。このエストロゲンは脳の視床下部と呼ばれる所から卵巣にエストロゲンを作るようにと伝達されて分泌します。※ 脳から卵巣へのは指令は自律神経がおこなっています卵巣が十分に働いている時の脳は、自律神経を通じてエストロゲンが作られていることを確認しています。しかし、更年期にさしかかり卵巣の機能が低下してくると、エストロゲンの量が少しずつ減少してしまいます。この時の脳は「あれ?おかしいな」と減少したエストロゲンを増やそうと卵巣に指令を送るのですが、卵巣の機能は低下をたどる一方。それでも脳は「エストロゲンが足らない!」と卵巣に指令を送りつづけ、混乱してしまいます。更年期障害のメカニズムそうなると脳と卵巣との伝達役である自律神経も疲れてしまいます。自律神経の声を代弁するなら「きちんと伝達しているのに、お互いに何をしてるんだよ!他の器官の調整も行わないといけないのに!」と不満な気持ちをぶつけてしまいます。といいますのも、自律神経は卵巣だけではなく内臓の働き・血管の収縮・拡張瞳孔・汗腺・唾液の分泌など、体の機能を24時間体制でコントロールをしてくれる要の神経だからです。自律神経の説明このように卵巣機能が低下する中、脳はエストロゲンを増やそうと指令をつづけ、その伝達役である自律神経が疲れてくる。つまり自律神経が大きな影響を与えているのです。更年期障害を改善させる方法その① 自律神経機能を向上させる自律神経機能とは、自律神経を構成する交感神経(がんばる神経)と副交感神経(休む神経)の働き度合いのことです。自律神経機能が低く交感神経が優位な状態更年期障害は、脳と卵巣との伝達役である自律神経が疲れていることから自律神経機能を向上させていく必要があります。具体的には、①無理をしない、何ごともいい意味で半分あきらめる②マッサージなどのボディケアを受ける③聞き上手な他人に話しを聞いてもらうその他にも、湯船につかる・湯たんぽ・根菜類・発酵食品など体を冷やさないこと。公園・海・山など自然に触れることなど、体を労わる日常生活が自律神経を労わることにつながるため自律神経機能が向上していきます。更年期障害を改善させる方法その② 脳疲労のケア【事例】更年期に脳が疲労をする要因さかい快福整体堂にお越しくださる更年期の方にヒアリングをすると、概ね以下が代表的です。・考え事が多く睡眠の質が低下している・職場で責任のある立場になり、上司と部下の間に挟まれて気苦労をする・パートナーとの関係、価値観の相違・子供の体調や進学、就職など心配事・親の体調を心配される、介護など・子育てが落ち着き、やりがいを失う(自由な時間が増えているのに何をすればいいのか分からない)・老後の貯蓄、財形これらの脳疲労の要因を一括りにすると、精神的ストレスと言っても過言ではありません。そのため具体的な脳疲労のケアとしては、①聞き上手な他人に話しを聞いてもらう②問題を解決させるために専門家の意見を聞く③趣味を楽しむ、興味・関心のあることに取り組むなど本能脳をワクワクさせる。その他にも、睡眠時間を確保する。思考の整理を目的に日々感じていることをノートに書きとめる。一人で抱え込まない、他人を頼る。ここで述べたことを一つでも取り入れていただき脳疲労のケアをしてみてください。当院の自律神経整体は精神的ストレスにも対応できます精神的ストレスの影響による更年期障害には、大きく別けて2つのルートがあります。一つは、交感神経を刺激する自律神経ルート。もう一つは運動神経を刺激する脳脊髄神経ルートです。感情の抑圧や怒り、喪失感など精神的ストレスの影響を受けると、自律神経ルートは交感神経が優位になり血管を収縮させます。一方、脳脊髄神経ルートでは脳が受けたストレス情報が神経線維に伝わり筋肉を緊張させてしまいます。どちらも血行悪化を引き起こすため、更年期障害になり得る要因となります。そうした理由から、当院では首の筋肉をゆるめたり脳疲労のケアをおこなっています。そうすることで、交感神経が優位な状態から副交感神経が優位になり緊張が緩和する。さらに、精神を安定させる脳内の神経伝達物質「セロトニン」が分泌される。その結果、精神的ストレスが低下していく。それがさかい快福整体堂の自律神経整体です。動画でご紹介|さかい快福整体堂の自律神経整体◇ さかい快福整体堂:更年期障害◇ 店舗情報商号:堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂代表者: 市川猛所在地: 〒593-8322大阪府堺市西区津久野町1丁14−12 ナカノハウジングビル202設立: 2013年4月事業内容: 整体・カウンセリング資本金: 500万円URL : GoogleMapはこちら : 本サービスに関するお客様からのお問い合わせ先堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂℡072-289-5992取材のご依頼についてメディア掲載履歴 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月28日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第47話。ずっとお願いしていた美容師さんがいなくなってから、美容院迷子になっていたやましたさん。意を決して、近所の美容院に髪を切りに行くと……。★関連記事:「かっこよ過ぎる」外国のおばあちゃんを見習おうと決意するも、現実は #脱力系ゆる更年期日記 47めっちゃ久しぶりに髪を切ることに!ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。髪を切りました。実は、私は髪を切るのが、めちゃめちゃ久しぶりでした。40代になってから、ずっと良い感じにカットしてくれていたスタイリストの方が、数年前に遠くのお店に移ってしまったことで美容院迷子を続けていたのです。そして、以前1度だけ行ったことのある近所の美容室に行きました。すると、今月いっぱいで辞めま〜す!というピッチピチの色黒のスキンフェードの20代の男の子が私を担当してくれることになりました。その男の子は、私がググりまくって必死で用意したスマホの画像を2〜3秒チラリと見て、早速、チョキチョキと髪を切り進めてくれました。仕上がりを鏡で見てみたら、まさかの…15分後、でき上がった髪形を見て驚愕(きょうがく)しました。イメージ画像のかわいい髪形のモデルさんを想像しながら、ワクワクと鏡をのぞき込んだ私の目に飛び込んで来たのは、60歳くらいのおばあちゃんでした。え? これ(私の髪)がこれ(イメージ画像)??あまりの違いに衝撃を覚えたのですが、モデルも違うし、美容院で切ってもらった髪形が気に入らないことはよくあったので、家に帰って試行錯誤してみればいいか、と深く考えず家路に着きました。ところが、今回は、何をどう工夫しても鏡の中には相も変わらず、ず〜っと60歳の私がいるのです。今思えば15年ほど前から、いろいろ老化を感じるたびに自虐ネタにして楽しんできたのですが、もうすぐ50歳になる私。これほどに、髪形の仕上がりで老化がリアルになると、まったくもって笑えず途方にくれてしまいました。もうどうしていいのかわからなくなった私は、何とか笑える程度にカットしてくれるスゴ技の美容師さんと出会えるといいな〜と夜空に祈りました。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年09月22日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第45話。周りにどう思われようと、基本は着たい服を着る派のやましたさん。そんなやましたさんが、「絶対に手を出さない…」と思っているアイテムがあるそうで……。★関連記事:「派手な色で攻める!」体形をカバーしながらおしゃれするには… #脱力系ゆる更年期日記 45ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。基本、着たい服を着たい派の私ですが、そんな私でも、もう絶対に手を出さない代物が1つだけあります。それは、つま先が丸い系のブーツです。あれはどんなにハートが強い時期であろうと、手を出さないようにしています。数年前、若いころに高いお金を出して購入したブーツが、靴箱の隅で眠っているのを発見し、玄関でひっそりと試着したときのことです。懐かしいな〜。昔の私はお金持ちだったな〜。あのころは楽しかったな〜。などと、昔のことを懐かしみながらそのブーツを履きました。そして玄関先にある全身鏡をのぞき込むと、鏡には疲れ切った中年の私が……。加齢とともに目立ち始めたほうれい線、しまりのない口元にたるみきった輪郭、たるんだ肉が乗った膝……。学生が履くかのような、つま先が丸い系のブーツはおばさんには似合いませんでした(涙)。この日を境に、私は、そういう系の靴とは永遠におさらばしたのです。さようなら、つま先の丸い靴たち〜。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年08月25日閉経後の女性に見られる病気の1つである「尿路結石症」。腎臓にできた結石が尿管などの尿の通り道を通過することで、激痛をもたらす病気です。どうして閉経後の女性の罹患率が高いのか。泌尿器科医の窪田徹矢先生にお伺いしました。教えてくれたのは…監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:突然の激痛に二度となりたくない人が続出する尿路結石症。ついやりがちな発症のリスクとは【医師監修】どうして閉経後にリスクが上がるのか閉経によるエストロゲンの減少尿路結石症の主な原因は暴飲暴食や運動不足といった生活習慣の乱れです。しかし、体内のホルモンの分泌が減ることでも尿路結石症になるといわれています。尿路結石症の罹患は男女比が2:1と男性に多い病気。男性は食生活が乱れがちな30〜44歳の罹患率が最も高いのに対し、女性は閉経を迎える40〜50代に多い病気とされています。なぜ、男女間で罹患する年齢差があるのでしょうか。「女性ホルモンであるエストロゲンは、尿中のシュウ酸を減らす働きがあります。結石の種類で代表的なのがシュウ酸カルシウムなので、エストロゲンの分泌が活発なうちは結石ができにくい状態です。そのため、エストロゲンが減少すると結石ができやすくなり、尿路結石症に罹患する可能性が高まります。ですから更年期に入り閉経を迎えた女性は、同年代の男性に比べて尿路結石症の発症リスクが高くなっています」(窪田先生)男性ホルモンと尿路結石症の関係女性ホルモンであるエストロゲンが尿路結石症のリスクを下げるのとは反対に、男性ホルモンであるテストステロンは尿路結石症の発症と大きく関わっています。「尿路結石症の結石は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊です。テストステロンにはシュウ酸を増やす作用があり、シュウ酸は結石の成分になります。シュウ酸が体内に増えれば増えるほど、シュウ酸が体内に吸収されてしまい結石ができてしまうのです。特に筋肉質な人は男性ホルモンを多く分泌しているので、尿路結石症になりやすいとされています」(窪田先生)男性更年期などでテストステロンの分泌が減ってしまったという人は、尿路結石症のリスクは下がります。ホルモン注射などで男性ホルモンを足したとしても、正常値の範囲内であれば問題ないそうです。40代から増えるあの症状も尿路結石症?尿路結石症は痛みが先にやってくる!尿路結石症の症状の1つに「頻尿」があります。40代を過ぎると、骨盤底筋の緩みや過活動膀胱による頻尿に悩まされる人も多いですよね。尿路結石症と過活動膀胱などによる頻尿には大きな違いがあります。尿路結石症による頻尿は、結石が膀胱の中やその周辺を刺激することで起こります。それよりも先に、結石が腎臓から尿管までの尿の通り道である尿路を通過するので激痛が発症します。過活動膀胱などによる頻尿は慢性的なものであり、痛みを伴いません。何だか最近トイレに行く回数が増えたな……と思うだけにとどまります。激痛で救急車を呼ぶ人もいるくらい尿路結石症とは急性的な病気です。なので、頻尿になったら尿路結石症だということはありません。まとめホルモンの分泌が減ると、心身にさまざまな変化が起こりますよね。尿路結石症もその変化の1つ。ただ、ホルモンの分泌が減っても尿路結石症の予防策はあります。まだまだ長い人生、健康に過ごしていきたいですね。取材・文/ウーマンカレンダー編集室著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2022年08月15日更年期症状といってもたくさんありますが、私が感じたのは「寒け」。それも極寒でした。春でもヒーターが欠かせず、夏はクーラーの効いた部屋で凍える毎日。そんなつらい症状をある健康食品を毎朝摂取することで改善することができました。★関連記事:更年期になって冷えが悪化!受診は必要?対策は?【更年期の基礎知識7】1日中襲ってくる寒け同年代の人と集まり更年期の話題になると、急に汗が出る、暑くて暖房を消すなどの話をよく聞きます。しかし私はほてりなどの症状はほとんどなく、51歳のころ、1日中寒けがするという状態が半年ぐらい続きました。特に寒けを感じていたのは4月から5月。私が住む東北地方では、その時期は気温が上がってきて家の中では寒さを感じないはずですが、なぜかとても体が冷えてしまいました。上半身は下着、シャツ、セーター、ダウンのベストを重ね着。下半身は下着、スパッツ、ズボン、さらに巻きつけるタイプのキルティングスカートを着ていました。足には靴下とふかふかした室内履きを履いて……まるで極寒の冷凍庫に入っているかのような格好。特に足元が寒くて、椅子に座っているときはファンヒーターが欠かせませんでした。しかし部屋が寒かったわけではなく、同じ部屋にいる人は春先の装いをしていました。そのときはまだその寒けが更年期の症状だと思いつかず、夏場になりました。夏でも長袖・腹巻き着用&白湯を飲んでも寒い夏場は6畳ぐらいの部屋で、60代半ばの痩せ型の女性と一緒に仕事をしていました。エアコンの設定温度は21度ぐらい。半袖では少し寒いと感じましたが、一緒に働いている女性は半袖でも汗をかいていました。室温をもう少し上げてもらいたいと思ったのですが、汗をかいている人には言いづらかったので、長袖を着たり、腹巻きをしたりして寒さ対策をしていました。昼休みには熱めの白湯を飲んでいましたが、体の中から冷え切っているのかなかなか温まりません。何日かそうやって寒けをやり過ごしていると、寒がっている私を見た先輩が「どこか体調が悪いのでは?」と心配してくれました。しかし、同じ部屋で犬を飼っていて、室温が23度より高くなると犬の体調が悪くなるのでこれ以上は室温を上げられないということでした。そこで私は、運動で寒けを改善しようと考え、ウォーキングを開始。週に1度のペースでヨガにも通うようになりました。昔から体に良いと言われるアレを飲んで改善しかし、運動をしても寒けが改善されなかったので、何か良い方法はないかとネットで検索したところ、高麗人参が更年期に効くという口コミを発見しました。子どものころに周りの大人が「高麗人参が健康に良い」と口にしていたことを思い出して、早速試してみることに。私が購入したのは月額2,000円弱のもの。毎朝1粒程度飲んで、1年がたちました。今では寒けが治まり、周りの人と同じくらいの感覚です。後からネットで調べてみると、高麗人参は栄養価が高く、40種類近くのサポニンを含んでいるそうです。このサポニンという成分が全身の血流を良くして、冷え性の改善に結びつくとのことでした。また、寒けのほかに更年期症状として高血圧になり、薬を飲んでいましたが、寒けを感じなくなったころに血圧も改善。今は薬を飲んでいません。まとめ更年期は汗をかくなどほてりの症状が出る人が多いようですが、私の場合はものすごい寒けに襲われました。適度な運動では寒けが治まりませんでしたが、高麗人参が入った健康食品に出合ったことで、症状を改善することができました。これからも元気な体を維持し、何歳になっても今の自分がこれまでの人生において最高のコンディション!と感じていける50代を目指したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。イラスト/きびのあやとら著者/おもだか(53歳)社員はエレベーター禁止の職場で一日に何度も1階、2階を昇り降り。おかげで健康増進中!
2022年08月07日閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生殖機能が衰え、性生活にも変化はあるのでしょうか。性科学に詳しい、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「44歳で恋人ができた」誰にも聞けない40代性生活のリアルなお悩み【体験談】閉経後の腟・子宮・卵巣はどう変わる?全体的に衰えて機能が低下生理がなくなると、腟・子宮・卵巣にはどんな変化が表れるのでしょうか。「閉経すると子宮と卵巣は基本的には機能しなくなります。卵巣は女性ホルモンのエストロゲンを分泌する機能がありますが、閉経とともに分泌されなくなります。エストロゲンには、コラーゲン、脂肪組織、水分の保持能力があるため、閉経後分泌されなくなると、肌や粘膜の弾力性が失われて薄くなり、バリアー機能も抵抗力も低下してしまいます。また、腟の粘液が減り、組織が薄くなります。乾燥して自浄作用が弱まり、細菌などに感染しやすくなります。腟の粘液が減り、乾燥しやすくなるので性交時には痛みを伴うことが多くなります」(駒形先生)。閉経しても濡れるの?興奮すれば、閉経後も濡れるそれでは、閉経後は粘液が減る=濡れにくくなるのですね。「はい。閉経に向かう更年期の前半からエストロゲンは減っていくので、すでに濡れにくくなっている方も多いでしょう。でも、エストロゲンは急激に減っても、男性ホルモンのテストステロンは緩やかに減るので、一定量を維持しています。そのため、閉経後は相対的にエストロゲンよりテストステロンが多い状態になるので、ちょっと性欲が上がる女性もいるのです」(駒形先生)。やる気はあっても濡れないという……。閉経後はもう濡れることはないのでしょうか。「濡れるか濡れないかは、実は興奮の度合いで決まります。どんなことで興奮するかは人によって違いますが、触覚、視覚、聴覚など性的刺激を五感で感じられるシチュエーションがあれば、閉経後でも濡れます。もちろん、量的には若いときと同じというわけではありませんが」(駒形先生)。やっぱり濡れないときは?マッサージをしたり、潤滑ゼリーを活用したりしても長年連れ添った夫には興奮しないという女性も多いでしょう。やっぱり濡れないときはどうすれば良いでしょうか。「腟口と肛門の間にある会陰をマッサージしてみましょう。人差し指から小指までの4本の指を会陰に当てて、やさしく円を描くようにマッサージします。会陰のツボを押すことで、東洋医学において女性特有の症状の治療に使う任脈という経路を活性化させることができます。市販されている潤滑ゼリーを活用しても良いですよ。ただ、品質に差があるようなので、いろいろ試してみると良いでしょう。痛みを我慢しながら性交するのは楽しくないですし、濡れないまま性交を続けて傷がつき、細菌感染をして膀胱炎や腟炎などになる原因にもなります。無理をせず夫婦のコミュニケーションを楽しみましょう」(駒形先生)。まとめ濡れるために一番必要なことは「興奮」ということ。濡れない原因は、体だけではなく、心、気持ちも関係していることに改めて驚きました。40代、50代で「興奮」するシチュエーションをどう作るか。痛くない夫婦生活のカギはそこにあるようです。取材・文/mido(50歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年08月05日