太陽化学株式会社(本社:三重県四日市市、代表取締役社長:山崎 長宏、以下「太陽化学」)は、中央大学ソングリーディング部選手を鉄サプリメント「サンアクティブFeタブレット」でサポートする取り組みを開始したことをお知らせいたします。写真:中央大学ソングリーディング部「Garnet Girls」1. 女性アスリートと鉄分鉄分は赤血球のヘモグロビンに多く存在し、酸素を全身に運び、老廃物である二酸化炭素を回収する役割を果たしています。また、鉄分はミトコンドリアのはたらきにも必須であり、エネルギーを産生するために欠かせない成分です。さらに、抗酸化酵素であるカタラーゼの構成成分として活性酸素を除去する働きも担っています。このように、鉄分は身体活動を行う上で非常に重要なミネラルであり、鉄分の不足はアスリートのパフォーマンスに大きく影響を及ぼすとされています。しかし、鉄分を豊富に含む食材は限られ、また体内に吸収されにくいため、食事から十分に摂取することが難しいという問題点があります。実際、現代の日本人女性(成人)においては、食事摂取基準(2020年)の1日の鉄摂取推奨量が10.5mg(月経あり)であるのに対し、実際の鉄摂取平均値は6.5mgであり、4割近くも不足しています。とりわけ女性アスリートにおいては月経により定期的に鉄分が失われる上、発汗や運動時の物理的な衝撃による損失が上乗せされるため、特に不足しがちな栄養素といえます。このような背景から、太陽化学は中央大学ソングリーディング部「Garnet Girls」の女子選手を、鉄サプリ「サンアクティブFeタブレット」でサポートすることにいたしました。本活動を通じて、選手に鉄分の重要性に関する知識を身につけていただくことを目的に、鉄分に関する勉強会、定期的なヘモグロビン測定やパフォーマンス・疲労などに関するアンケート調査なども実施しながら、栄養サポートを行ってまいります。2. 中央大学ソングリーディング部「Garnet Girls」2008年に結成され、現在では世界トップクラスの大学チアダンスチームです。初心者から経験者まで、踊ることが大好きなメンバーが集まり、学年の壁を越えてメンバー同士仲が良く、笑顔の絶えないチームです。国内外で高い実績があり、これまでに、世界大会で3度の優勝をし、コロナ禍下のこの数年間も全国大会での優勝、上位入賞を果たしています。さらなる高みを目指して、コーチの指導の下、日々練習に励んでいます。Garnet Girlsロゴ3. サンアクティブFeタブレット太陽化学の独自技術を用いて開発された、「吸収率」の高い、「体へのやさしさ」を考慮した鉄サプリです。鉄分不足に必要な3つの栄養素(鉄、ビタミンB12、葉酸)を1粒で摂れるうえ、鉄特有の嫌な味やにおいがありません。また、胃にやさしく鉄剤にありがちな胃の不快感(むかつき、痛み)なく摂取でき、ヘム鉄に比べ124%の吸収率など、優れた特徴があります。さらに2021年7月にアンチドーピング認証である「インフォームドスポーツ※」を取得いたしました。鉄分を主体としたサプリメントにおいては初の認証取得で、アスリートの鉄分補給にも適した商品です。写真:サンアクティブFeタブレット※インフォームドスポーツ英国LGC社が認証する、国際的にも非常に透明性の高いアンチドーピングプログラムの名称です。LGC社は世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が定めるドーピング禁止規程に基づいて様々なスポーツサプリメントの検査分析を行っております。本認証はサプリメント選択の基準として、多くのトップアスリートに支持されています。■太陽化学株式会社概要商号 : 太陽化学株式会社代表者 : 代表取締役社長 山崎 長宏所在地 : 〒512-1111 三重県四日市市山田町800番設立 : 1948年1月事業内容: 乳化剤、安定剤、鶏卵加工品、機能性食品素材等の開発、製造。資本金 : 77億3,062万円URL : 伝統的な天然素材から、最先端技術を応用した新規素材まで様々な食材・工業用途向素材を取り扱うと共に、研究開発型企業として、無限の可能性を秘めた機能性食品素材の創造に取り組んでいます。太陽化学ロゴ■中央大学概要学長 : 河合 久所在地: 〒192-0393 東京都八王子市東中野742-1創立 : 1885年(英吉利法律学校として創立)URL : 1885年の創立から「實地應用ノ素ヲ養フ(じっちおうようのそをやしなう)」という建学の精神のもと、いつの時代にも社会を支え、未来を拓くことを使命とし、実社会の課題に対応する教育・研究に取り組んでいます。8学部26学科を有する総合大学として、現代社会が抱える課題を解決するための新しい価値を創造・提供してまいります。中央大学ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月31日朗読劇『いつもポケットにショパン 〜2nd Lesson〜』が、1月13日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕した。くらもちふさこの同名コミックを原作とした朗読劇シリーズ第2弾となる本作。ピアニストを目指す主人公・須江麻子とその幼なじみ・緒方季晋のすれ違いと成長が、甘酸っぱい青春模様を交えて描かれる。キャストは日替わりで8組の俳優・声優陣がラインナップ。2019年の第1弾と同じく、脚本を吉田玲子、演出を酒井麻衣が続投する。取材日だった初日のキャスティングは、尾崎由香&高野洸ペア。尾崎は三つ編み姿が初々しく、高野はピンク色の大きなポケットが印象的なジャケットを羽織って登場した。ピアニスト・里見有香が生演奏するショパン「小犬のワルツ」に乗って、尾崎と高野は同じピアノ教室に通う麻子と季晋の仲睦まじい幼少期を微笑ましく演じながら、客席を劇世界へといざなう。季晋のドイツ留学と滞在先での列車事故を機に、幼い二人は離れ離れとなってしまう。やがて音楽高校に進学した麻子は、有名ピアニストの母と比較される劣等感を拭えず落ちこぼれていた。そんなある日、帰国した季晋が別の音楽高校へ通っているという話を耳にする。再会の喜びに湧く麻子に対して、季晋はまるで別人のように彼女を憎んでいた。幼少期の麻子は明るく純粋で、おしゃべりな少女だった。しかし成長するにつれ、母へのコンプレックスから感情表現が乏しくなり、演奏にも表れるように。朗読はモノローグを中心に進行するため気持ちを饒舌に語っているように聞こえるが、尾崎は高校生になった麻子の屈託を、幼少期のあどけない声音と比べてトーンを下げることで獲得していた。これに対して先輩や教師、そして季晋との交流を通じて次第にピアノに“覚醒”していく様子も鮮烈に造形する。「あいつ(=麻子)よりすごいピアニストになるんだ」──。列車事故でこの世を去った母の無念を知り、麻子に対して異様な競争心をたぎらせる季晋。高野は時に台本から目を離しながら、親の仇を討つような険しい視線を麻子に向ける。激しい苦悩や葛藤の描写がバラエティ豊かだったのはもちろん、麻子の先輩や教師など多様なキャラクターなどにも声色を変えて扮する巧みな演じ分けが光っていた。麻子との雪解けシーンでは“身長差”に萌えた観客も多いだろう。上演時間は100分ほど(休憩なし)。公演は1月23日(日)まで。チケットぴあでは現在、当日引換券を販売中。取材・文:岡山朋代
2022年01月14日リーディング・ドラマ『ラヴ・レターズLOVE LETTERS~31st Season Anniversary Special~』が、2022年2月3日(木)、7日(月)に東京・PARCO劇場で上演される。1989年にアメリカ・ニューヨークで初演された『ラヴ・レターズ』は、幼なじみの男女の50年間を描いた朗読劇。日本では、1990年に青井陽治の翻訳・演出により初演され、青井の死去後、2017年からは、藤田俊太郎が演出を務めている。昨年2月には500回公演、8月には日本初演30周年を迎えた。31周年記念公演となる今回は、2月3日に溝口琢矢、仙名彩世ペアが出演。さらに7日には、岡本健一、奈良岡朋子ペアが登場する。岡本と奈良岡は2011年公演にも出演しており、11年越しの再演にして、このカップルでの上演は最後となる。奈良岡の演技に岡本が感銘を受け、劇団民藝で二人芝居を上演するなど、師弟関係ともいえるような強いきずなで結ばれたふたり。92歳の奈良岡は、1994年に愛川欽也と初めて出演して以来出演を重ねた本作への出演は今回が最後と語っており、万感の想いがこもっているようだ。溝口は舞台のみならず、映画やドラマに出演し、活動の幅を広げる人気上昇中の若手俳優。仙名は2017年~2019年に宝塚歌劇団花組トップ娘役を務め、退団後もミュージカルを中心に活躍中だ。岡本&奈良岡とも異なるこのふたりのフレッシュかつ繊細な愛の物語にも注目である。【演出:藤田俊太郎コメント】これまでの上演の中で、402回目に登場したのが岡本健一さんと奈良岡朋子さんです。’同年代の2人が出演する’という慣習となっていた上演の在り方を塗り替え、レジェンドとなったお二人が再び「ラヴ・レターズ」に挑戦します。またフレッシュで気鋭の溝口琢矢さん、仙名彩世さんカップルと共に、31シーズン目の新たな1ページを演出していきたいと思います。観客の皆様にはいつの時代も変わらない手紙のやりとりの愛や慈しみを感じていただけたら幸いです。【溝口琢矢コメント】去500組以上のカップルによって読み続けられてきた「ラヴ・レターズ」。この度お声をかけて頂けたことに感謝すると同時に、ご一緒させて頂く仙名彩世さんと共に、素敵なラヴ・レターズを紡ぎたいと思います。【仙名彩世コメント】長く愛され続けるこの作品に携われること、ただただ嬉しく思います。「手紙」って、私にとって特別なもので…元気がほしい時に読み返すこともあるんですよね。大切に物語を紡いでいきたいです。一度だけの舞台、とても楽しみにしています。【岡本健一コメント】2011年の2月に念願が叶って初めての奈良岡さんと共演。一回しかない本読み稽古の時、私は舞台役者の神髄を知りました。目の前で体感しました。その声、それはそれは見事でした。冒頭から、当時80歳を過ぎた奈良岡さんが幼馴染みの無邪気な女の子にしか聞こえなかったのです。そこから物語が進み、時代が過ぎて行く全ての情景、不思議なことに成長していくメリッサの姿までが、頭の中、心に浮かび上がっていました。同時に自分の下手くそさと伝わらなさを感じました。奈良岡さんには「あなた何にも出来てないわよ」と言われ、私は「すみません。ちゃんとした舞台役者になりたいんです!今までもやってきて、それなりに評価もあったから自分勝手に自信を持っていて、今に至ると思っていたのですが、奈良岡さんと本読みをして、ハッキリと自分は基本が出来ていない、これは駄目だ、舞台役者でもなんでもないことに気付きました。舞台役者になるために必要な事を教えて下さい!お願いします!そして『ラヴ・レターズ』の本番では、ちゃんと存在します」なんて思いを伝えました。有り難いことに奈良岡さんは受け止めてくれて、短時間で基礎を叩き込まれ、自主稽古をして1週間後に本番に挑みました。40歳の歳の差カップルの私達の公演は、後になって伝説になっていることを演劇関係者に聞きました。自分でもそうだと思うというくらいに、アンディーとメリッサでした。今回、奈良岡さんの「10年を経た私達で、『ラヴ・レターズ』をやらない?やってみたいのよ!」という言葉を聞き、驚きと喜びが溢れ、是非ともお願いします!と今に至ります。心から感謝します。10年を経た私達はどんな二人になるのか、この哀しみに満ちた愛の物語は、何処へ行くのだろうかという未知の世界に、気持ちが上昇して行きます。みなさま、是非とも劇場で二人の肉声に耳を傾けて下さい。【奈良岡朋子コメント】岡本さんと会うと芝居の話が尽きません。どうしても舞台から離れられない二人のようです。11年ぶりの「ラヴ・レターズ」でどんな世界が描けるのか、2月7日が今から楽しみです。『ラヴ・レターズLOVE LETTERS~31st Season Anniversary Special~』2022年2月3日(木)、7日(月)東京都 PARCO劇場作:A.R.ガーニー訳:青井陽治演出:藤田俊太郎出演2月3日:溝口琢矢、仙名彩世2月7日:岡本健一、奈良岡朋子
2021年12月24日モルディブは、ワールドトラベルアワード2021の「ザ・ワールド・リーディング・デスティネーション賞」を昨年に引き続き2年連続で受賞しました。受賞は、2021年12月16日にオンラインで開催されたワールドトラベルアワード2021授賞式で発表されました。ワールドトラベルアワード20211993年に創設されたワールド・トラベル・アワードは世界の旅行業界において最も栄誉ある賞とされています。デスティネーションにとってこの賞の受賞は、特にこのような困難な時期においてとても意義深いことです。モルディブは、ドバイ、インドネシア、スペイン、ベトナム、アメリカ合衆国など、競合する18のデスティネーションを抑えての受賞となりました。モルディブ政府観光局(MMPRC)のトイブ・モハメド氏は、モルディブに投票していただいた全ての方々に感謝するとともに、今回の成果は、モルディブ政府、観光省、その他の観光産業関係者の努力と協力無くしてはなし得ることができなかったと述べました。また、モルディブを安全安心なデスティネーションとして日々、プロモーションに注力したスタッフの献身的な働きぶりを称えました。今回の受賞は、昨年に引き続き2年連続で2回目となります。モルディブは昨年、世界の旅行産業が新型コロナウイルス感染症拡大により大打撃を受けている最中、初めて、ワールド・トラベル・アワードを受賞しました。モルディブ政府の主導のもと、世界各国からの観光客を受け入れられるという自信と努力による結果だと言えるでしょう。モルディブが安全安心なデスティネーションであるということを伝える際に強調されたのが、モルディブの地理的な条件です。モルディブは、千を超える島々からなる島嶼国家で、ワンアイランド・ワンリゾートをコンセプトとするリゾートホテルが有名です。このような特徴が、安心して休暇を過ごしたいと思う世界各国の旅行者から支持されたと言えます。今年は、ワールド・トラベル・アワードのインド洋部門でも、モルディブはリーディング・デスティネーション、リーディング・ビーチ・デスティネーション、リーディング・ダイビング・デスティネーション、リーディング・ツーリストボードの4つの賞を受賞しています。インド洋部門のリーディングデスティネーション賞は過去18年間で14回受賞しています。2020年7月に国境を再開して以来、2020年、モルディブを訪れた観光客は555,494人。2021年は既に12月8日までに1,197,409人の観光客をお迎えし、年末までの合計観光客数は120万人を超えることを予想しています。これは、パンデミック前の2019年の年間150万人に迫る人数です。■モルディブ政府観光局Website : (English)Facebook : Instagram: Twitter : YouTube : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月21日朗読劇『よろず占い処 陰陽屋春らんまん』が2022年3月6日(日)、なかのZERO 大ホールで開催されることが決定した。原作は、累計発行部数130万部を超える大人気小説『よろず占い処陰陽屋へようこそ』シリーズ(天野頌子・著)。2022年に発刊15周年を迎え、クライマックスに向けて盛り上がりを見せている。本公演は2年ぶりの有観客での上演。全13巻の原作の中から選りすぐりの物語に、朗読劇ならではの脚色を加えたスペシャルバージョンとなる。キャストには諏訪部順一や松元惠、小野友樹、遊佐浩二らの豪華声優陣が集結。さらに朗読劇以外にも原作者・天野頌子による書き下ろし作品の朗読や、毎回恒例のメインキャストによるアフタートークも準備されている。なお、12月18日(土)より、最速抽選先行販売の受付が開始される。■公演情報朗読劇『よろず占い処 陰陽屋春らんまん』2022年3月6日(日)昼公演:開演15:00 / 夜公演:開演18:00(予定)※開場は開演時間の30分前を予定会場:なかのZERO 大ホール
2021年12月16日朗読劇「リクエストをよろしく」が12月3日シアター1010にて開幕した。本作は、2014年10月号〜2019年12月号まで『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載され、第9回ananマンガ大賞にて準大賞を受賞した、河内遙の漫画「リクエストをよろしく」を原作にした朗読劇で、くせ者だらけのラジオ局を舞台に、売れない芸人・朝日屋颯太と、颯太の元相方でラジオ放送作家の水無月の2人の成長を描く物語。脚本・演出を村上大樹が手がけ、浜中文一と室龍太がW主演で元お笑いコンビの水無月と朝日屋颯太を演じる。そしてラジオ愛溢れる颯太のバイト先の同僚 佐々木役に小泉萌香、ラジオ局で働くミキサー 松戸役に岩崎諒太・岡田雄樹(Wキャスト)、颯太とともにラジオ番組に出演するアイドル 星野チーコ役に速瀬愛、さらに水無月と颯太を支えるディレクター雪室ハジメ役に矢島舞美が出演する。“ラジオ”という声だけの世界と“朗読劇”という声の芝居の親和性の高さ、また舞台上に建てられたラジオブース、無茶振りが飛び交うライブ感が合間って、観客はまるでラジオ番組の公開生放送を見ている感覚に陥る。しかし、それだけでなく台本を読みながらも舞台上を動き周りながら繰り広げられる掛け合い、さらには台本を置いて行われる水無月と颯太の漫才シーンなど、朗読劇の枠に収まらないと「Radiotrack Stage」と銘打った理由が納得できる舞台となっている。2日に行われたゲネプロの際に行われた浜中・室・矢島による囲み取材では、浜中は本作を「朗読劇というイメージをしている人からしたらアクションぐらい動くという意味での“朗読アクション大作”」と表現。室も「活発に動くし朗読もする、朗読活劇」矢島も「朗読劇と舞台の間」とコメントした。朗読劇の枠に収まらない「朗読劇『リクエストをよろしく』」は12月5日(日)までシアター1010にて公演される。朗読劇「リクエストをよろしく」【あらすじ】元・芸人の朝日屋颯太(室龍太)の元に、半年ぶりに逃げたはずの相方 水無月(浜中文一)が現れる。ラジオの放送作家になったという水無月は、一緒に連れてきた美人ディレクター 雪室ハジメ(矢島舞美)とともに、颯太をラジオの世界へと連れて行く。そして元・相方として颯太をうまく導いていく水無月と、徐々にラジオの世界で才能を開花させていく颯太。音響スタッフの松戸(岩崎諒太/岡田雄樹)やアイドルので星野チーコ(速瀬愛)、颯太のバイト先の同僚 佐々木(小泉萌香)など、個性派揃いのメンバーを巻き込みながら成長していく2人の青春物語朗読劇「リクエストをよろしく」公演概要【出演】浜中文一室 龍太小泉萌香 / 岩崎諒太岡田雄樹(Wキャスト)速瀬 愛矢島舞美【スタッフ】■原作:『リクエストをよろしく』(河内遙 作/祥伝社)■脚本・演出:村上大樹■企画:MMJcitrolemon■製作:朗読劇『リクエストをよろしく』 製作委員会【公演日程】2021年12月3日(金)〜12月5日(日)全6公演12月3日(金) 13:00/18:0012月4日(土) 13:00/18:0012月5日(日) 12:00/16:00■場所:シアター1010■チケット代: ¥8,800-(税込)■公式HP: ■Twitter: @Radio_T_S【チケットに関するお問い合わせ】サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12時〜18時)【公演に関するお問い合わせ】(平日11時~17時)メディアミックス・ジャパン 原作『リクエストをよろしく』とは?原作の『リクエストをよろしく』は、漫画家・河内遙氏による漫画作品。2014年10月号から『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて掲載された。売れない芸人・ソータの爽快ラジオパーソナリティ物語!「こいつにはラジオの才能がある。」売れない芸人・朝日屋颯太(あさひやそうた)は相方に逃げられ仕事がない!そんなある日、半年ぶりに現れた元相方が放送作家になって美人ディレクターを連れてきた。2人の手引きで颯太はラジオ業界に足を踏み入れるが…!?超マイペース男とくせ者だらけのラジオ局の爽快ラジオ群像劇!! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月03日NPO日本朗読文化協会(名誉会長:加賀美幸子)主催による上野誠講演と朗読『令和と万葉集と』が2021年12月13日 (月)にニッショーホール(東京都港区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティでチケット発売中 公式ホームページ 月13日%e3%80%80上野誠講演と朗読「令和と万葉集と」/日本最古の歌集である万葉集の話題とともにはじまった令和の時代。その「令和」と「万葉集」に焦点をあて、これまで和歌になじみがない方々にも理解しやすいよう、「万葉集を体感する」をモットーとする日本文学者上野誠氏の講演と、当協会会員の万葉集の朗読を会場の皆さんにお届けする。会員は万葉の時代に想いを馳せ、古代衣装を纏い万葉集を朗読します。耳で、目で、お楽しみください。NPO日本朗読文化協会設立は2001年。自らの朗読を楽しみ深めつつ、更に、人々に聞いていただき古今東西の様々な作品の心と内容を伝えることをモットーに活動。朗読会や朗読教室を広く開催している。名誉会長は加賀美幸子氏。公演概要上野誠講演と朗読『令和と万葉集と』公演日時:2021年12月13日 (月) 13:30~15:30会場:ニッショーホール(東京都港区東新橋1-1-19 ヤクルト本社ビル)■出演者上野誠NPO日本朗読文化協会会員(天沼澄夫、飯島晶子、池田雅子、稲葉慶子、臼田敦子、大槻之子小川弘子、小黒三重子、川口和代、木村さおり、佐藤すみ江佐藤文哉、関まさ子、添川江利子、田中邦子、富田欽一、永井喜代子野澤遵宜、羽村郁子、深澤真理子、前尾津也子、松島邦)■スタッフ舞台監督: 大内昇三音響: 都甲英次郎照明: 志村雅幸構成: 飯島晶子衣装: 山口千代子(古代衣装研究家)■チケット料金全席自由:3,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月02日今井翼が、リーディング・コンサート『ベートーヴェンからの手紙』で朗読劇に初挑戦する。劇中では、楽聖ベートーヴェンの死後、彼が“不滅の恋人”に宛てたラブレターをめぐるミステリーが、読売日本交響楽団チェリスト・渡部玄一率いるトリオによるベートーヴェンの名曲の生演奏に乗って繰り広げられる。ベートーヴェンの弟子フェルディナント・リースに扮する今井は、どのような想いで作品に取り組もうとしているのか──。稽古前の心境に、耳を傾けた。師匠ベートーヴェンの音楽を毎朝聴いて、弟子リースの役イメージつかむ──台本を拝読して、たった2日間の上演ではもったいない作品だと思いました。本作へのご出演が決まった際の率直な想いをお聞かせください。年齢やキャリアとともに挑戦を重ねていきたい──という思いが役者としてあるので、初めて取り組む朗読劇にワクワクしています。“不滅の恋人”はいったい誰なのか、師匠の愛した女性を探す旅に出かけるリースは、劇中でストーリーテラーの役割を果たします。台本を読むだけでなく、登場人物の想いをきちんと咀嚼して臨みたいですね。──今井さん演じるフェルディナント・リースは、ベートーヴェンの前でどんな弟子だったと思いますか?台本を拝読する限り、リースはベートーヴェンのいちばん近くにいた理解者だと思います。彼のつくる音楽に魅せられ、一緒に過ごす時間も長かった。音楽家として致命傷の難聴になって、絶望に苛まれた師匠の胸の内も察していたと思います。遺された手紙には、会うことが叶わない“不滅の恋人”に一刻も早く伝えたい──という情熱がほとばしっていた。誰よりも繊細であるがゆえに、情熱的な音楽をつくってきたベートーヴェンの横顔を知っていたからこそ、リースは“不滅の恋人”探しに出たんじゃないでしょうか。僕には自然な感情の流れに感じました。──やがてリースは出会った“不滅の恋人”候補の女性たちからベートーヴェンの素顔を知ることになります。いまお話しいただいたような彼の人物像を、今井さんは初めての挑戦となる朗読劇でどのように立ち上げていこうと考えていらっしゃいますか?いまは台本を頂戴したのみで、ベートーヴェン役の宮原浩暢(LE VELVETS)さん、ベートーヴェンが初めて結婚を意識したジュリエッタ・グイチャルディ役の小宮有紗さん、“不滅の恋人”として最も有力視されているアントニー・ブレンターノ役の貴城けいさんとのセッションはこれからなんですよね。だからこれまで意識していなかったベートーヴェンの音楽を聴いて、イメージをたくさん膨らませているところです。朝起きて、すぐベートーヴェンの音楽をリビングで流すようにしています。リーディング・コンサート『ベートーヴェンからの手紙』──本作にはベートーヴェンの名曲が10ほど登場します。リビングで聴いているのは劇中のナンバーですか?いえ、登場しないナンバーも聴いていますね。ビギナーなので、できるだけベートーヴェンのいろんな音楽に触れたくて。毎朝聴いていると気分が高揚してきて、活力になる気がしました。繊細なベートーヴェンだからこそ生まれた情熱的なメロディに、きっと影響されているんでしょうね。──本作に登場する・しないを問わず、今井さんの中で印象に残っているベートーヴェンの楽曲を教えてください。そうですね、いっぱいあって困ってしまいますね(苦笑)。有名な「交響曲第5番(運命)」や「交響曲第6番(田園)」は自然と耳に残りますけど、やっぱり持っているCDの1曲目を一日のはじまりに聴く、という意味で「交響曲第1番 ハ長調」ですね。いまやすっかり生活の一部に溶け込んで、僕に“癒し”をもたらしてくれています。──非常に穏やかな楽曲なんですね。ビギナーでいらっしゃるなら、「運命」や「第九(交響曲第9番:歓喜の歌)」のように、リズムを強調した迫力あるメロディが特徴的な代表曲を選ばれるものかと思っていました。そうですよね、ベートーヴェンといえばたしかに「運命」や年末に合唱される「第九」のイメージが強い。でも台本から受け取った僕のベートーヴェン像は、すごく繊細で。愛する人を原動力に想像力が掻き立てられて、どんどん曲が生まれる。そうした楽曲は力強い旋律ではなく、優しく穏やかな作品が多いんじゃないかな……と感じました。リースとして師匠に寄り添う劇中の旅路を前に、自然とベートーヴェンを理解したい気持ちで聴いているのかもしれません。チャレンジ精神を忘れない東山紀之“先輩”に触発され、初挑戦の朗読劇をこれまで、今井さんは歌やダンスで熱量を見せる舞台に数々出演してこられたと思います。対して自身の声や必要最小限の動きのみで魅せる“朗読劇”は、これまで培ってきた武器が封じられているのかな、と感じるのですが……どのように受け止めていらっしゃいますか?「言葉だけの表現」はおっしゃる通り、なかなか奥深い世界ですよね。ただ自分がやるからには、これまで経験させてもらったこと、病を経て得た実感、活動再開して2年目を迎えた“いま”だからこそ血肉になっていることを、初挑戦となるこの朗読劇に注ぎ込めたら……と思っています。──ちなみにリースにとってベートーヴェンが敬愛した“師匠”であったように、現実世界の今井さんにとってそういった存在はどなたになるのでしょうか?若いころから長くお世話になってきて、事務所は変わりましたがいまでも可愛がってくださる東山紀之さんが、僕にとってのすべてにおいて“心の師”なんですよね。東山さんって、歳やキャリアを重ねる中でも常にチャレンジ精神を忘れない方。その真摯な姿勢を後輩として近くで拝見していたからこそ、僕も初めて朗読劇に挑戦してみようと感じました。いちばん尊敬する先輩であって、僕の行動指針となるような存在ですね。──その東山さんにもしっかり作品世界を届けるには、要所で奏でられるベートーヴェンの音楽も欠かせませんよね。朗読と生演奏(トリオ)が融け合うことで生まれる相乗効果を、今井さんはどのように捉えていらっしゃいますか?僕たちキャストの朗読で“不滅の恋人”に対するベートーヴェンの内面や楽曲が生まれた背景が語られたあと実際に生演奏が入るわけですから……すごく贅沢な空間になる予感がしています。劇場で朗読と生演奏が溶け合う時間を体感したら、より高揚してくるんじゃないかな。まずリースを演じる僕自身が、幸福感を抱きつつ形にしていけたらと思っています。──最後に、お誘いのメッセージをお願いします。舞台に限らず、食事やファッションといった趣味嗜好って自分の好きなチョイスに偏りがちですよね。だけど、これまでと異なる栄養を摂ってみると体に変化が訪れるように「あ、こんな世界もあるんだな」って新たな発見に繋がると僕は常々感じているんです。初挑戦の朗読劇も「尊敬する師匠を理解したい」というリースの旅路と似ていて、まだ見ぬ景色を体感したいから。経験できた喜びを、皆さんとも分かち合うことができたら幸いです。声と音楽による、シンプルながらも上質な空間に身を委ねていただきたいですね。取材・文:岡山朋代リーディング・コンサート『ベートーヴェンからの手紙』日程:2021年12月3日(金)・ 4日(土)会場:彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールチケット情報
2021年12月01日『関根くんの恋』や『夏雪ランデブー』などで知られる河内遙の同名漫画を舞台化。朗読劇『リクエストをよろしく』として、浜中文一と室龍太のW主演で上演される。そこでキャストのひとりである矢島舞美に話を訊いた。元芸人の朝日屋颯太と、彼の元相方でラジオの放送作家である水無月の成長を描く本作。主な舞台はラジオ局となるが、矢島本人もラジオとの関わりは深く、12年もの長きに渡りパーソナリティを務めてきた。「ラジオってリスターの皆さんの日常の中にあって、そっと寄り添ってくれるような、とても身近な存在だと思うんです。私自身、お便りを通して、応援してくださっている方々と会話出来ることがとても楽しくて!顔は見えなくても人柄がわかる。ラジオのそんなところが大好きなんです」パーソナリティとしてのデビューは16歳の時。当初は失敗の連続に落ち込むことも多かったという。だがそんな矢島を支えたのが、ラジオディレクターの存在だ。「ディレクターの方には本当に助けていただきましたね。正直初めのころは、こんなに難しいものだとはわかっておらず、収録に向かう足がいつも重かったんです(苦笑)。でもディレクターさんを始め、スタッフの皆さんの協力のもと育てていただいて!今の自分があるのは、あのラジオでの経験がとても大きかったと思います」今回矢島が演じる雪室は、まさにそのラジオディレクター。水無月とともに颯太をラジオの世界へと導くキーパーソンだ。「雪室ってくすぶっている颯太や水無月を引っ張り上げる、ふたりの人生を変えるような存在なんですよね。ただ原作を読むと、雪室自身ももがいているというか、まだまだ試される立場でもあるのかなって。そしていろいろ葛藤を抱えながらも、自分の感覚を信じてチャレンジしていく。そんな雪室の魅力をしっかり伝えられるよう、頑張りたいと思います」ラジオの現場で声の表現力を磨いてきた矢島だが、その経験は、この朗読劇でも大いに生かされていきそう。「私、朗読劇大好きなんです。動きがない分、観る側が作品の世界を自由に想像出来る。その幅が素敵だなって。ただ演じる上では、雪室のクールさも温かみも声だけで表現しないといけない。それってとても難しいとは思います。でも今回は声優のお仕事をされている共演者の方も多いので、たくさん勉強させてもらいたいなと。そしてお客さまには、この作品を通して、少しでも元気を与えられたらいいなと思います」取材・文:野上瑠美子
2021年11月11日11月6日と7日に浜離宮朝日ホール・小ホールで行われる朗読劇『クローバーに愛をこめて』(作・演出:大浜直樹)。この朗読劇は、舞台『刀剣乱舞』など2・5次元の舞台で活躍する俳優の高本学と、『おそ松さん』や『鬼滅の刃』などに出演している声優の山下七海が声で紡ぐ、愛の物語である。幼馴染である英雄と愛美が幼少期に出会い、小学、中学、高校と過ごし、やがて結婚し子どもが生まれる……2人の人生を日記を読むような形でそれぞれの視点で紡いでいく朗読劇。その物語に触れた感想、そして、それぞれの子どもの頃を振り返ってもらった。英雄として違う人生を歩むことで、自分の人生も豊かになった感じがしましたーー朗読劇にはどんな印象を持っていますか?高本学(以下、高本)僕は基本的に2.5次元舞台と言われる、アニメや漫画を原作にしている舞台によく出ているので、朗読劇はあまり経験がないんです。舞台では身体表現をしながら芝居をするのですが、朗読は、声の心地よい音色とか体に頼らずに感情を伝えるのが魅力だと思うので、それを最大限引き出していければいいなと思いました。僕の場合、演じながら手とかが動いてしまうんですけど、それも役者がやる朗読劇の見せ方なのかなと思うので、自分なりの表現ができればいいですし、それが山下さんの表現と合わさることでいい化学反応を起こせば、すごく面白い朗読劇になるのではないかと思います。ーー声優と朗読の違いというのもありますか?山下七海(以下、山下)声優は顔が出ないところでお芝居をするので、頭の中ではキャラクターと同じように動いているんですけど、声だけのお芝居ではまた違ったスキルや表現方法が必要とされるところがあると思います。逆に私は舞台の経験があまりないんですけど、他の人がセリフを言っている間も、そのキャラクターとして生き続けることがすごく新鮮だったんです。目線ひとつひとつに意味があって、そのすべてを見られている状況が、私にとっては難しい印象がありました。だからそれをいつも経験されている高本さんと一緒に朗読させていただくことで、私もいい刺激を受けながら一緒に読めたらいいなと思っています。ーーそれぞれの良さが生きるところが朗読劇にはあるかもしれませんね。本の読み合わせをされたそうですが、そこではアプローチの違いのようなものを感じましたか?高本違和感があることもなく、すごく心地良い音色だったので、新しい感覚でお芝居することができて面白かったです。普段演劇でセリフを掛け合うときは正面で真っ当に向き合ってやるんですけど、朗読の場合は正面(客席側)を向きながらセリフを言い合ったりするので、また違う魅力があるんですよね。そうしながらも、お客さんにすべての感情をもらっていただけるように作り上げることは難しいところであり楽しみなところでもあるので、やりがいを感じています。山下お芝居をしている意味ではいつもと変わらないことだったので、普段舞台をやっている方だから違和感があるとかは私もまったくありませんでした。これから一緒に作っていくことを想像して、ワクワクしながら本読みをさせていただきました。ーーそうなると、あまり変わらないのかもしれないですね。高本発声の仕方とかがもしかしたら違うのかもしれないですけど、お芝居をするという意味では一緒なのかなと思います。観た方が愛美に寄り添いたいと思うシーンはいっぱいあるーー今回の朗読劇『クローバーに愛をこめて』は、幼馴染の英雄と愛美の出会いから結婚、そして添い遂げるまでを描いた物語なのですが、台本を読んだ感想を教えていただけますか?高本僕はすごく感動しました。台本を読むときは基本的に声を出しながら読むんですけど、初めのほうから涙が出てきてしまって……。すごく感情移入できる本ですし、お客さんにもその感情が伝わりやすい内容になっていて、クスッと笑えるところもあるので、観ていて飽きないと思います。僕はこの主人公たちの半分くらいしか生きていないですが、希望に満ちた内容になっているんですよね。これからいろいろなことが人生にあるんだろうなって。英雄として違う人生を歩むことで、自分の人生も豊かになった感じがしました。山下幼馴染という近い存在なんですけど、英雄ちゃんと愛美の生き方が全然違っているんですよね。ひとつのことに全力で向かっていく英雄ちゃんと、いろんなものに向き合いながら時に苦しんだりしている愛美。このふたりがどうなっていくのかは、ラブストーリーという意味でもそうですが、人生として考えさせられました。みんなどこかに共感ができるような本になっているので、観て聞いてくださる方も、気持ちがわかるシーンがたくさんあると思います!ーー演じている役柄について、教えていただけますか?高本英雄は真っ直ぐで、いつまでも純粋な少年のような人間なんです。物語は5歳から始まるんですけど、愛情もちゃんと知っていますし、愛美と過ごす時間の大切さを経験してオトナになっていく姿がキラキラ輝いているんですね。今回朗読することによって、山下さんが演じる愛美からさまざまな感情を受け取りながら、役が芝居中に進化していけば、より英雄に近づけると思うし、その感情の交換が楽しみです。でも実際、これだけ真っ直ぐで行動力のある人はなかなかいないと思います(笑)。だからこそ憧れるし、魅力的な人間だと思うので、そこは最大限引き出していきたいなと思います。山下愛美は英雄ちゃんとはうってかわって人間味のあるキャラクターです。人生の中で苦しいことも幸せなことも経験していくのがわかりやすく書かれているので、誰しもが抱えている「こういう気持ちあるよね」というのを表現しているのが愛美だと思っています。好きなことに突進していける英雄ちゃんが本当に羨ましいし、そういう存在が近くにいる愛美はどう感じているんだろうと私も思うんですよね。そのほかにも、観た方が愛美に寄り添いたいと思うシーンはいっぱいあると思います!ーー英雄はある意味ヒーローであり、愛美はいい意味で普通というか、すごく共感できるキャラクターだなと思いました。山下そんなにキラキラできないよ!って英雄ちゃんを見ると思ってしまいます(笑)。“幼馴染み”のふたりは基本的に報われない?ーー作品では時間がどんどん過ぎて成長していきますが、これはどのように演じていくのでしょうか?高本今回は日記のような感じで、小学生になったとか中学生になったと台本にも書いてあるので、そこはお客さんにも伝わりやすいのかなと思います。だから、その年齢になったという違いも芝居で見せられたらと思っています。ーーどこかの地点から振り返るとかではなく、そのときの年齢で読み進めていくのですね。高本そうですね。5歳から始まるので、5歳のときは5歳の読み方になるので、年齢によって読み方は変わってくると思います。ーー高本さん的には、幼少期が大変ですよね。高本そうなんですよ! 嘘っぽくならないようにとかはいろいろと考えているのですが、そこは振り切って、5歳からやるのがいちばんなのかなと思っています(笑)。声変わりもしていますからね……そこは課題だと思って頑張っていきたいです。山下5歳って、アニメの場合はだいたい女性が声をやりますからね。そういう意味では大変だと思います。ーーあとは自分の年齢を越えてから、結婚、出産と続いていくので、そこも難しそうです。山下私は、母性を表現できるかがキーになってくるんだと思います。母性……ないような気もするんですけどね(笑)。猫ちゃんを飼っているので、その子に対する母性はありますけど、自分の子供ってまだイメージができていないから、稽古までにイメージを膨らませて挑もうかなと思います。ーー今回、幼馴染というキーワードも出てきましたが、幼馴染にはどんな印象がありますか?高本アニメとかではよく幼馴染って設定、ありますよね?山下でも基本的に報われないですけどね(笑)。現実はどうなんだろう。高本現実もそうじゃないですか。幼馴染同士で結婚するって、なかなか聞かないですから。山下確かに結婚している人とかはいないかもしれないですね。高本でもいいなとは思いますよね。オトナになっても仲良くできている幼馴染がいるとか、自分のことをずっと知ってくれている人がいるのって、すごく安心感があると思います。ーーでも実際は、引っ越しとかのタイミングで疎遠になってしまいますよね。高本そうですね。どこかのタイミングで会わなくなったりしてしまいますよね。でも僕からしたら理想ですよ。幼馴染の人と好きで結婚しようってなるのは。山下私、現実に幼馴染はいるんですけど、英雄ちゃんのキャラクター像からはかけ離れているんですよね(笑)。でも昔の経験は参考にしつつ、朗読に活かそうとは思っています。俳優と声優、ふたりのいい化学反応がうまれればーー朗読劇では幼少期の話も出てきますので、作品に絡めつつおふたりの幼少期のお話を伺ってもいいでしょうか?高本英雄と絡めるのは難しいなぁ(笑)。でも小学生の頃は活発だったので、英雄ちゃんに近かったです。小学生の男の子って無防備というか、やたら高いところから飛んでみたりしますよね?あと、無理だろ!っていうような小さい穴をすり抜けられるかチャレンジしたり、触ったらダメと言われている危ないものを触ってみたり……だから小学生の頃はよく怪我をしていました。でも中学生になってからは、おとなしくなったんですよ。友だちもそんなに多くなかったので、地味な中学生で、そこからは落ち着いた学生時代だったかなぁと思います。ーー中学生から落ち着いてしまうのは早いですね。高本そうなんですよ。小学校を卒業したくらいで、物事がちゃんと見えるようになったというか、考えられるようになったんです。危ないことには挑戦しないとか(笑)。小学生の頃は怪我ばかりして、あんなに親に迷惑をかけたのに。山下私はどうだったかなぁ。四つ葉のクローバーは探した記憶がすごくあります!男の子はあまりしないのかな?高本探しましたよ。山下そうですよね!小学校1~2年だったと思うんですけど、学校のこのあたりにあるらしいよって噂があって、放課後にみんなで探しに行ったりしました。それで見つけて、連絡帳に挟んで先生にプレゼントをしたり、そういう経験はあります。そんなふうに私も小学生までは外で遊ぶことが多かったです。逆上がりの練習をしたり、クラスで絶対にいちばんにできるようになる! と思っていたので、縄跳びの二重跳びも誰よりも練習したり、活発だったと思います。ーー山下さんはいつ頃落ち着いたのですか?山下私もやっぱり中学生の頃ですかね。吹奏楽部に入って、周りが女の子ばかりだったので、校庭で走り回ろうみたいな感じにならなかったので、そのあたりから落ち着きました。ーー愛美はピアノをしていますし、おふたりの幼少期の経験が朗読劇に活かせるのではないかと思いました。では最後に、読者へのメッセージをお願いします。高本素晴らしい内容の本になっていますし、観ている人にいろいろな感情を受け取って帰っていただけるような朗読劇になると思います。山下さんと初めて朗読劇をやらせていただくので、そこでいい化学反応が生まれ、観ているお客さんがこのふたりで良かったねと思っていただけるような内容になるよう稽古をしていきたいと思っていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。山下英雄ちゃんというキャラクターも愛美というキャラクターも、素直なところが似ていると思うんです。生き方は全然違うんですけど、そういう素直なところに聞いてくださる方は胸を打たれるのではないかと思うので、私も素直にお芝居をしたいと思っています。高本さんとは「はじめまして」での朗読になるのですが、普段俳優さんと関わることもないので、良い刺激を受けながら頑張っていきたいと思っていますので、楽しみにしていてください。取材・撮影・文:塚越淳一朗読劇『クローバーに愛をこめて』2021年11月6日(土)、7日(日)会場:東京・浜離宮朝日ホール・小ホール出演:高本学、山下七海
2021年11月02日女優の森七菜が、27日に配信リリースする新曲「背伸び」の歌詞を朗読する映像が19日、公開された。女優のみならず歌手としても注目を集める森。新曲「背伸び」は、YOASOBIのコンポーザー・Ayaseがプロデュースを手掛けた楽曲「深海」に続く、2021年第2弾配信シングルとなる。「背伸び」の歌詞を手掛けたのは、森が天野陽菜役を務めたアニメーション映画『天気の子』の新海誠監督。「監督の言葉を歌いたい」という森の熱いラブコールで実現した。○■森七菜コメント新海さんに初めてお会いしたのは『天気の子』のオーディションで、緊張している私を褒めてくれる新海さんにこれでお会いできるのが最後かもと思い、「『言の葉の庭』好きです」とお伝えした時です。最後どころか一本の映画を経てさらに、まさかこんなにも素敵な曲を一緒に制作させていただくことができるとは、思っていませんでした。アフレコ当時、私の発する言葉や息遣いを一つ余さず大切に育ててくれた監督が次に私に与えてくれたものは、皆さんにとっても心地の良いものになるはず。片思いも、こんなにロマンチックなら悪くない。と、思います。
2021年10月19日森七菜が、10月27日に配信リリースする新曲「背伸び」の歌詞を朗読する映像を公開した。同曲は森が天野陽菜役を務めたアニメーション映画『天気の子』の新海誠監督が作詞を手がけた楽曲で、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyase氏を迎え、8月に配信リリースされた「深海」に続く、2021年第2弾配信シングルとしてリリースされる。公開された映像は、森本人も「片想いも、こんなにロマンチックなら悪くない。」と語るように、新海監督のロマンチックな歌詞の世界にぐっと引き込まれるような内容となっている。森七菜「背伸び」朗読映像<リリース情報>森七菜「背伸び」2021年10月27日(水) 配信リリース森七菜「背伸び」ジャケット森七菜「深海」2021年8月20日(金) 配信リリース森七菜「深海」配信ジャケット配信リンク:森七菜「深海」MV関連リンク森七菜 音楽オフィシャルサイト:森七菜 音楽スタッフTwitter:森七菜 スタッフInstagram:森七菜 Official YouTube Channel:
2021年10月19日講談社が2020年にスタートした朗読公演『STORY LIVE』が、dTVで独占配信スタートした。『STORY LIVE』は、ひとりの声優が人気小説家の短編小説や書き下ろし小説を朗読する配信ライブ。ホラーやミステリー、恋愛小説など様々な物語を、豪華声優陣が「朗読」という形で表現し、新たな世界を作り上げる。dTVでは『STORY LIVE』から、三津田信三×佐倉綾音による『避難小屋の体験』など6作品を独占配信する。○■dTV独占配信の『STORY LIVE』6作品Vol.1 三津田信三×佐倉綾音『避難小屋の体験』Vol.2 花房観音×上坂すみれ『たかむらの家』Vol.4 神永学×山下大輝『妹の部屋』Vol.7 行成薫×江口拓也『MASTERMIND』Vol.8 三津田信三×大原さやか『忌名に纏わる話』Vol.9 矢樹純×徳井青空『天神がえり』
2021年10月15日総合光学機器メーカー株式会社ビクセン(本社:埼玉県所沢市、代表取締役:新妻和重)は、ポケットルーペシリーズ「ポケットリーディングルーペP50」のケースをレオパード柄へリニューアルし、2021年10月15日(金)に発売します。ビクセン初となるアニマルプリントは、ルーペ選びに「柄」という選択肢を設けることで、「お気に入りを選ぶ楽しさ、そしてそれを使う楽しさ」を感じていただけるように、という思いから採用しました。倍率は、外出先でちょっとした細かい文字を見るのに適した3.5倍。やさしいパステルカラーのレオパード柄で、ブラウン、グレー、ピンクの全3色からお選びいただけます。【見やすい大口径50mmガラスレンズ採用】大口径50mmレンズながら、回転式収納ケースにくるりとコンパクトに収まります。レンズが大きいため、見える範囲が広く、とても見やすい設計となっています。傷つきにくいガラスレンズを使用。【ビクセン初アニマルプリント:パステルカラーのレオパード柄】丈夫で上品な人工皮革素材に、優しいパステルカラーのレオパード柄をデザインしました。ブラウン、グレー、ピンクの3色展開のため、どんなファッションにも合わせやすく、オシャレが引き立つワンポイントアクセサリーとしても最適です。【細かい文字を見るのにぴったりの倍率3.5倍】倍率は、パンフレットや商品ラベルなど、お出かけの際に細かい文字を見るのに適した3.5倍です。商品名:ポケットリーディングルーペP50(LBR)レオパードブラウン<発売日>2021年10月15日(金)<メーカー希望小売価格>¥2,200(税抜¥2,000)<商品コード>46301<JANコード>4955295463015<製品ページ> 商品名:ポケットリーディングルーペP50(LGY)レオパードグレー<発売日>2021年10月15日(金)<メーカー希望小売価格>¥2,200(税抜¥2,000)<商品コード>46302<JANコード>4955295463022<製品ページ> 商品名:ポケットリーディングルーペP50(LPK)レオパードピンク<発売日>2021年10月15日(金)<メーカー希望小売価格>¥2,200(税抜¥2,000)<商品コード>46303<JANコード>4955295463039<製品ページ> 仕様(全色共通)倍率: 3.5倍レンズ径: 50mmケース: 回転収納式、人工皮革素材レンズ材質: ガラス重さ: 50g原産国: 日本<Vixen WEBサイト>株式会社ビクセンが企画・協力・協賛しているイベントは、以下のページでお知らせします。株式会社ビクセン Facebookページ また、ビクセンでは星空観望会を始めとする「星を見せるイベント」各種のご依頼を随時承っております。 <株式会社ビクセン会社概要>代表取締役新妻和重創業1949年本社埼玉県所沢市天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡、フィールドスコープ、ルーペなどの設計、製造を行う光学機器メーカー 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月08日日本古典の名作を“朗読×日本舞踊”で届ける新感覚エンターテインメント、朗読舞踊劇Tales of Love「お七-最初で最後の恋-」が9月10日(金)に開幕、9月12日(日)まで東京・よみうり大手町ホールにて上演された。『朗読舞踊劇Tales of Love』とは、日本の古典芸能の中で生まれ育まれてきた数々の恋の物語を解きほぐし、“朗読×日本舞踊”という異色のコラボレーションで伝えるエンターテインメント・シリーズ。今回はその第1弾として、実在したといわれる“八百屋お七”(井原西鶴『好色五人女』巻四「恋草からげし八百屋物語」より)を題材に、少女・お七の命を賭した激しく切ない初恋を描く。主演のお七を演じたのは女優の大空ゆうひ、お七の心情を舞い踊った舞踊家・花柳幸舞音、日替わりで吉三郎を演じたのは声優の、中島ヨシキ〈9月10日(金)出演〉、福山潤〈9月11日(土)出演〉、神尾晋一郎〈9月12日(日)出演〉。さらにギタリスト・KOHKIと尺八奏者・大河内淳矢が生演奏で参加した。上演台本は与田想。演出は中屋敷法仁(劇団「柿喰う客」)。艶やかな振袖姿の花柳が膝をついてうなだれ、頭にはすっぽりと白い手拭いがかけられているという、ショッキングな姿から始まった本作。そのすぐ近くで朗読が始まり、声優が演じる奉行が、大空演じるお七に対し、火付け(放火)の罪を確かめている。舞台セットは、KOHKIと大河内が演奏するための台と、段がひとつだけあるシンプルなカタチで、演者はそこに立って朗読したり、段に座って朗読したりする。衣装もシンプルで、声で物語を届けることを際立たせていることがわかる。冒頭の朗読で、お七の16歳という年齢を知り、大空の朗読をどこか大人っぽくも感じた。けれどそれが、この物語でこれからお七が体験する“最初で最後の恋”を経て辿り着いた姿であることは、そこからの朗読でじっくりと感じることになる。お七を表現する花柳の舞は実に表情豊か。朗読と舞が説明のしあいにならず、「掛け算」や「化学変化」とはまさにこれなのだと納得させるほどに、朗読が広げる世界に舞が色彩を乗せ、舞が表すカタチのないものを朗読が鮮やかにし、これまでに観たことのないコラボレーションが生まれていた。そして中島、福山、神尾は、吉三郎役をはじめ、お七の家に仕える下女・お杉、お七を裁く奉行と、演じ分けが見事。それぞれの姿がありありと浮かんでくるような朗読は、一人ひとり違う温かさや慈しみを感じさせ、それがこの物語をより切なく繊細なものにしていた。朗読と舞と音楽が三位一体となり、お七の恋が劇場を満たす作品となった。取材・文:中川實穗
2021年09月15日朗読と能で描く陰陽師と鬼の世界幽玄朗読舞『KANAWA』が2021年8月31日(火)、東京・博品館劇場で開幕した。本作は、能作品『鉄輪』のストーリーを、3人の声優による朗読(キャストは公演回で異なる)と、古典舞踏家・山村楽千代による舞などの手法を融合させて作り上げる、新しい形のエンターテインメント。初日を飾った、浜田賢二(安倍晴明)、廣瀬大介(藤原和人)、三上枝織(鬼女)の回を見た。舞台上には、貴船神社を思わせる朱色の春日灯籠と大鳥居、満ち欠けする月が見える。笛の音が不気味に響くと、平安時代の京の世界に観客は誘われる。『鉄輪』のあらすじは、桔梗という女が、自分を捨てて新しい妻を娶(めと)った夫・美努を恨み、丑の刻参りを行い、鬼となって復讐するというもの。本作ではそこに、陰陽師の安倍晴明、晴明の弟子である藤原和人、和泉式部らを絡めることで、切なく悲しい物語にほっと息がつける場面が生まれていた。キャストは、立ち位置の変化はあれど、複数の人物を声だけで演じ分ける。実力派声優が顔をそろえるだけあって、聴きどころが満載だ。また、朗読の合間に、山村楽千代による地歌舞(地歌という歌に合わせた舞)が挟み込まれるのだが、そのコラボレーションに全く違和感はなく、むしろ、舞によって平安時代の空気感や質感をより堪能できる気がした。上演時間は約85分(途中休憩なし)。光と音楽の効果を駆使して、観客の想像力を刺激しつつ、後半はかなり意表をついた演出も。たとえ能に造詣が深くなくとも十分に楽しめると思う。公演は9月5日(日)までの全9公演。その他の出演者は、赤羽根健治、伊藤健太郎、井上和彦、笠間淳、神尾晋一郎、木島隆一、沢城千春、土屋神葉、中澤まさとも、中島ヨシキ、三木眞一郎、逢田梨香子、岡村明美、香里有佐、古賀葵、森優子、柚木涼香、吉岡茉祐(男女五十音順)。組み合わせなどの詳細は公式ホームページ()参照のこと。取材・文:五月女菜穂
2021年09月02日朗読と日本舞踊のコラボレーションという、新しい形のエンターテインメントが誕生する。第1弾のテーマはお七の物語。禁じられた恋の相手に会いたい一心で、16歳のお七は江戸の町に火をつけた…。朗読でお七を演じる大空ゆうひと、日本舞踊で表す花柳幸舞音が、作品の魅力を語り合った。大空 : 「ロミオとジュリエット」を思わせる、許されぬ中での一途な恋に共感できるのはもちろん、要所要所に出てくる火の情景が印象的ですね。お七の気持ちと相まって、恋心をメラメラと燃やしているよう。花柳 : お七の物語は日本舞踊の定番で、私もお七の実年齢に近い年頃で清元の「幻お七」を踊ったことがあります。その時、駒込にあるお七の比翼塚(心中した男女の墓)にお参りに行ったことを覚えています。大空 : 恋を知らなかった少女が、吉三郎との恋愛を経て、強く芯の通った女になっていく。この物語はお七の成長する様がとても魅力ですね。花柳 : はい。お奉行は放火の罪を犯したお七をどうにか救済しようとしますが、彼女はそれを断り江戸市中を3日間引き回されることになります。その際、お七は綺麗な着物を着て、前を向いて堂々と歩いた、その姿がとても美しかったとか。まっすぐな思いが切ないです。大空 : この物語が朗読と日本舞踊でどう立ち上がるのか、とても楽しみです。相手役の吉三郎は日替わりなので、私はその変化も楽しみたいです。日本舞踊は型がある分、より熱い感情を表現できる気がします。お七の押さえつけられた、けれども燃え上がる恋心と重なる部分もあるのでは?花柳 : そうですね。私は型を基本としながら、必ず心重視で踊るようにしています。日本舞踊は扇一本で無いものを有るように見せることが出来ます。また踊りを通して心の温度をお客様に伝えたいです。そのためには時代背景を調べたり、現地を訪れるなどのリサーチは欠かしません。大空 : それは演劇も同じです。今回、朗読と舞踊が調和して、より想像しやすいエンターテインメントになるでしょう。皆さまの心に火をつけて、燃え上がり、ドキドキする気持ちを感じていただけたら。ぜひ、いろんな世代の方に見ていただきたいです。花柳 : 大空さんたちが語ってくださることで見えてくる人物像や世界観が楽しみです。現代人は理性や理論で動きがちですが、根本は心に支配されている。観客の皆様にそんなことを思い出していただけるといいですね。公演は9/10(金)~9/12(日)よみうり大手町ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文/三浦真紀
2021年09月01日オーディオブック作品として発表された川上未映子さんの新作小説『春のこわいもの』。朗読を担当した岸井ゆきのさんとの化学反応から生まれた“新しい小説体験”に迫ります。川上未映子:オーディブルで小説を発表するということになり、真っ先に、「岸井さんに朗読していただきたい!」とお名前が浮かんだんです。以前、ワコールの『ウンナナクール』というブランドの公式サイトで、私の短い作品を読んでくださったじゃないですか。あれが衝撃的にすばらしくて。記憶に残っていたんですよね。岸井ゆきの:今回、川上さんからご指名をいただいたと聞いて、素直にうれしかったです!いま初めて直に感想をいただけて、ああいう感じで間違いじゃなかったんだと、すごくほっとしています。川上:最初の短編「青かける青」の録音をアシスタントから送ってもらったときも、「聴きましたか」「聴きました」「ヤバイですよ」「ヤバイですね」「天才」「天才」と語彙力ゼロのLINEメッセージが(笑)、取り交わされました。岸井:そんなふうに言っていただけて、本当にありがたいです…。川上:物語に感情を込める上で、岸井さんはこんなふうに表現しようとか頭で考えているというより、実はもっと「声帯」の使い方などフィジカルな技術に懸かっているんだとおっしゃっていた。あれも感動しましたね。岸井:収録中、ブースには私しかいないので、読むときのテンポや間(ま)、抑揚はこれでいいのかなとひとりで試行錯誤するんですよね。どこから声を出そうかとか、それしか変える手段がないので、声の出し方もいろいろ探りました。川上:あんなふうに朗読していただくと、私の文章だけではわからなかったものが見えてくる気がするんです。もちろん私も登場人物たちの細部を考えながら書いてはいるんですが、声に出して読まれることでいっそう人物ひとりひとりの姿がはっきりと現れてくるというか。私はお芝居が好きでよく観に行くけれど、朗読はまた違うものですね。いい朗読、いい声の世界って、聴いているとそこにないものまで喚起させるのだなと。岸井:いままで映画や舞台にはいろいろと出演させていただきましたが、そこでは演出の方や音声さん、照明さんなどそれぞれのプロフェッショナルなお仕事に助けられてきた部分もあったと思うんです。それだけに、声だけで表現する難しさを実感したというか。朗読ってこんなに大役なのだとあらためて感じました。川上:練習などされましたか。岸井:黙読くらいです。こちらが「こういう物語だとわからせてやろう」的な、前のめりなくどい感じは要らないのだろうなと。生活の中で自然に自分の内に物語が流れ込んでくるような軽やかさで読みたかった。自分がこの小説を初めて読んだときの思いを大切にしたかったんです。川上:確かに、聴いていると、自分が映画の中に入ってしまったような気になりました。岸井:川上さんは、『春のこわいもの』の6編を、オーディオブックという形式を意識して書かれたんですか。文体や選ぶ言葉など、これまで書かれた小説とは意識して変えたりしましたか。川上:私は詩も書くし、小説も一作一作文体を変えるし、そのつど変えているんですね。その上でさらに意識したことは、一回では耳で拾えない音、言葉は避けるようにしました。漢字はいわばデザインなので、マンガなどと同じ構造ですよね。目で理解するという。耳にまず残って、意味の理解はあとからついてくる歌やおまじないのようなものはあるけれど、基本的に日本語はビジュアルで理解することに慣れている言語だと思うんです。とはいえ、じゃあ耳に優しい、韻や、音を開いたりして拾いやすい言葉に寄せていくのがいいかというと、それも疑問で。岸井:読んでいてもすっと物語が入ってくる感じでした。川上:物事は何でもぶつかってみて初めて前進があるから、ぎりぎりのところを狙いたい。目で読むものとしても従来の強度で成立し、耳で聴いても高水準で成立する。それが理想ですよね。たとえば、夕焼けを書こうとしたら、夕焼けは誰もが知っているけど、「あの小説のあそこに夕焼けのステキな描写があった。あそこでしか体験できない」と思われるものを言葉で表現したい。でも声を加えることで、それを超える瞬間があって、胸がいっぱいになりました。岸井:何て言うんだろう、『千と千尋の神隠し』に文字が紙から離れて空中を浮遊するシーンがあるんですが、読んでいるときはああいうイメージです。最初に収録された「青かける青」にしても、まず私が川上さんから受け取ったその物語を、文字を、紙の上から逃がしてあげている感覚。だから想像はします。不特定多数に向けてというより、まだ見ぬひとりに向けてという心持ちで読んだかな。特にあれは手紙文の小説なので。川上:ちなみに、私のオーディオブック体験って英語の勉強で聴いたりするくらいはあったのですが、岸井さんはどうですか。岸井:私は、このお仕事のお話をいただくまで知らなかったです。川上:うちの息子世代だと、YouTubeのような“見るもの”を、もうラジオ感覚で“聴いて”いたりするんですね。ボカロや合成音声のナレーションになじんでいて、あれこそにリアリティを持っている世代がいるんですよ。岸井:オーディオブックは、ラジオ文化とはまた違う感覚だし、これから広まっていく気がします。川上:日本語の“音”が秘めている可能性はまだまだありますよね。聴く人に合わせて本の内容も変革していくと思うし、長編小説を散歩しながら楽しむとか、通勤時間に人文書で知識を増やすとか、生活形態や様式そのものを変えていくかもしれません。いずれにせよ、オーディオブックは日本ではまだこれからのチャレンジ。その未来がより豊かになるために、俳優さんたちが読む作品ももっと増えるといいなと思っています。岸井:私も、誰が読むかで表現される世界は変わるんだなと実感しました。ぜひまた挑戦したいです。ながらで楽しむのに最適!耳で読む、新たな読書習慣。文学からビジネス書、ライトノベルや落語まで、さまざまなジャンルの本をプロのナレーターが朗読するオーディオブックは、通勤中や料理中など他のことをしながらでもハンズフリーで聴くことができるサービスで、新しい読書体験を楽しめる。Amazon オーディオブックAudible(オーディブル)では、本作のように俳優をキャスティングするなど新たな試みも。“聴く読書”の魅力はますます高まっていきそうだ。©鵜澤あかね『春のこわいもの』川上未映子さんが「Audible」のために書き下ろした初出し小説を、岸井ゆきのさんが朗読。港区女子のモエシャンに憧れているトヨが受けた痛烈な洗礼を描く「あなたの鼻がもう少し高ければ」など6編。月会員制1500円、毎月付与される1コインで購入可能(初回登録時は30日間無料)。単品価格3000円Audible Studiosかわかみ・みえこ(写真左)大阪府生まれ。2008年『乳と卵』で芥川賞受賞ほか受賞多数。『ヘヴン』『すべて真夜中の恋人たち』、『みみずくは黄昏に飛びたつ』(村上春樹との共著)など著書多数。『夏物語』は英、米、独、伊でベストセラーとなり、世界40か国以上で刊行予定。ブラウス¥58,000(パルマ マーティン/CPR TOKYO TEL:03・6438・0178)その他はスタイリスト私物きしい・ゆきの(写真右)1992年、神奈川県生まれ。2009年に俳優デビュー。NHK朝ドラ『まんぷく』などで活躍。映画『ホムンクルス』がネットフリックスで配信中。現在、TBS金曜ドラマ『#家族募集します』(22:00~)に出演中。※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・小川久志スタイリスト・酒井美方子(川上さん)森上摂子(岸井さん)ヘア&メイク・吉岡未江子(川上さん)森 智里(岸井さん)取材、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年08月08日朗読劇 恋を読む in クリエ『逃げるは恥だが役に立つ』のLIVE映像が配信されることが6日、明らかになった。同作は海野つなみによる同名人気コミックの朗読劇。原作は2015年に第39回講談社漫画賞8少女部門)を受賞し、翌年連続テレビドラマ化もされ大ヒットとなった。ラブストーリーの朗読劇シリーズ「恋を読む」第2弾として2019年に舞台化され、同シリーズ第4弾として今回再演される。劇団「ロロ」を主宰する日本演劇界の俊英・三浦直之脚本・演出を担い、朗読劇の枠に収まらない舞台セットと映像、演劇ならではの斬新な演出手法で表現するなど、原作の魅力を最大限に生かした、第三の「逃げ恥」となっている。現在、緊急事態宣言下で観劇できない観客も多数いることから、急遽LIVE映像配信の実施を決定。12日14時の回(太田基裕、桜井玲香、立花裕大、シルビア・グラブ)、16日18時30分の回(立石俊樹、花乃まりあ、牧島輝、春野寿美礼)を配信する。プラットフォームは、KDDIの「uP!!!オンラインライブ」で、視聴券料金は各回税込3,500円(※GoToイベント適用で各回2,800円)。○LIVE映像配信・8月12日14時の回太田基裕(津崎平匡役)、桜井玲香(森山みくり役)、立花裕大(風見涼太役)、シルビア・グラブ(土屋百合役)※アーカイブは8月12日20時〜20日23時59分、販売は20日20時まで・16日18時30分の回立石俊樹(津崎平匡役)、花乃まりあ(森山みくり役)、牧島輝(風見涼太役)、春野寿美礼(土屋百合役)※アーカイブは8月17日0時〜24日23時59分、販売は24日20時まで
2021年08月06日朗読劇『「ピース」 -peace or piece?』の公開稽古が27日、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで行われ、アイドルグループ・A.B.C-Zの橋本良亮、俳優の篠井英介、上演台本・演出を手掛けた鈴木勝秀氏が取材に応じた。同作は、橋本と篠井英介による二人芝居を全編生演奏で盛り上げる朗読劇。衛生的=正義という考え方が蔓延した近未来に生きる、ウォーター・バーの店主・オカモト(篠井)と、その店に通うレンジョウ(橋本)。物語が進むにつれ、過去にオカモトが政府転覆を狙う革命運動に参加していたことやレンジョウの正体が明らかになっていく。取材会でオリンピックの話題を振られ「今、まさにサーフィンの決勝の試合中なのですごく気になっています」と答えた橋本。篠井にどこでやっているのか聞かれると「九十九里浜です。台風が来たから前倒しでやっているんです」と詳細に説明した。初日は明日からスタート。橋本は「オリンピックで盛り上がってるなか、国立競技場のすぐ隣で熱い演劇を繰り広げています。最後まで皆様に温かく見守られながら頑張りたいと思っていますので、応援よろしくお願い致します」と意気込んだ。『「ピース」 -peace or piece?』は、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで7月28日~8月8日に上演される。
2021年07月27日朗読劇 恋を読むin クリエ『逃げるは恥だが役に立つ』の合同取材会がこのほど行われ、立石俊樹、牧島輝が登場した。同作は海野つなみによる同名人気コミックの朗読劇。原作は2015年に第39回講談社漫画賞8少女部門)を受賞し、翌年連続テレビドラマ化もされ大ヒットとなった。ラブストーリーの朗読劇シリーズ「恋を読む」第2弾として2019年に舞台化され、同シリーズ第4弾として再演となる。院卒だけど内定ゼロ、派遣切りで無職になってしまった森山みくりが、恋愛経験ナシの独身サラリーマン・津崎平匡の家事代行として働き始めることから、契約結婚をすることになる……というストーリーの同作。平匡役には細谷佳正、太田基裕、戸塚祥太(A.B.C-Z)、立石俊樹、荒木宏文、みくり役には仙名彩世、桜井玲香、大原櫻子、花乃まりあ、城妃美伶、内田真礼が決定した。さらに平匡の同僚・風見涼太役に梅津瑞樹、立花裕大、有澤樟太郎、梅原裕一郎、水田航生、牧島輝、矢田悠祐、みくりの伯母・土屋百合役に壮一帆、シルビア・グラブ、友近、春野寿美礼、朴ロ美(※ロは王偏に路)が集い、8月11日~8月18日まで東京・日比谷シアタークリエにて様々な組み合わせで公演が行われる。○互いの印象に変化は?今回は、8月16日の公演(14:00~/18:30~)で平匡を演じる立石と、風見を演じる牧島が取材に登場した。すでに共演経験もある2人は共に稽古に挑んでおり、牧島は「トシくん(立石)の稽古をしている姿を見てたんですけど、『ドキドキさせてくれるんじゃねーの!?』という感じで、新しい一面にドキドキしちゃったりして、ラブコメは素敵だなって体感できた」と、ラブコメにも目覚めた様子。立石も牧島について「本人(牧島)にも伝えたんですけど、『風見、めっちゃいいじゃん!』って、シンプルに感情移入しちゃいました。恋愛もので共演するのは初めてなので、牧ちゃんの新しい一面、新しい表現方法に、胸を打たれました。初回で感動しました」と互いに讃え合う。「牧ちゃんとは2作品で一緒だったんですけど、どちらもタイプが違った。今までは強い役だったりど根性タイプだったり、逆に器用だけど少し気持ち悪さを感じるくらいの愛を表現する役だったり振り幅がけっこうあって、しかもそれを繊細に突き詰めて毎公演新鮮に表現できてるところがすごい魅力」と説明する。逆に牧島は「いいところはたくさんあるんですけど、1ついつも思うのは、すごく純粋な方なので、それが作品に対していい影響が出る。舞台の上だけじゃなく、楽屋にいる時とか、プライベートな部分でトシくんの純粋さ、天然さに助けられていて、すごく尊敬できるいいところだなと思っております」と、よく知っている仲だからこその視点で語った。初対面の時は「役同士で会話する機会がなかった」というが、「当時からガッツがあるし、負けず嫌いな面もあるし、役がどういう気持ちなのかとかしっかり演出の意図を汲み取っていた。僕はまだ、お芝居が駆け出しだったので、初対面からすごいなと思ってた」(立石)、「顔も綺麗でカッコいいし、背も高くて歌もうまいし、すごいなあと思ってたんですけど、距離が近くなるにつれ、とっても天然で愛らしいギャップがある方だと気付きました」(牧島)と互いの印象を表す。そこからの成長について聞かれると、牧島は「トシくんは、コミュニケーションが上手になったな。ごめんなさい、偉そうなこと言って!」と明かし、立石は「その通りですね」と爆笑。牧島は「もともとスキルがある方だと思いますけど、たくさん現場を通して、人との付き合い方が上達しているというというか、スキルが上がっているなと思います」と評価し、立石は「面白いなあ」と笑い続ける。「トシくんは面白い方なんですけど、昔は隠してて、それを出せるようになってきてるのかな。どの現場でも愛されてるだろうなというのが、伝わってきます」という牧島の言葉に、立石は「嬉しいですね。舞台を通して人見知りがなくなったのは、大きいです」と喜び、逆に牧島について「いい意味で最初から変わらない。日々成長しているのはわかるけど、僕からしたらもう最初から色々やれていると思ってたので、ずっとその感じ」と語った。そんな立石の天然エピソードについて、牧島は「今日1つあった。彼はこれから名古屋に行かなきゃいけないんです。でも移動日は、明日なんですよ。だけど今日、大きいキャリー持ってきてました。 荷物パンパンに詰めて、大きいキャリー引きずって来てました」と暴露。立石は「もうシンプルに、今日この後、移動するものだと思って来ました」と苦笑していた。○作品に感じた魅力は?今回は朗読劇となるが、立石は「(演出の)三浦(直之)さんの構成の付け方や演出方法に触れて、とてもわかりやすかった。牧ちゃんのお芝居を客観的に見た時にもすごく心にくるものがあった」と稽古を振り返る。牧島も「ハグをするシーンも、直接ハグするわけじゃなくて、台本を一緒に持ってページをめくるのがとっても素敵だなと思って。実際にハグするのもいいと思うんですけど、よりドキドキする感じ。実際、春野さんと一緒にベージをめくった時、恋、しましたね」とニヤリ。「座って読むだけの朗読劇ではなくて、シーンによっては動いたり走ったり、臨場感がある作りになっているので、お客さんも一緒に見ていて楽しめるんじゃないかな」と期待する。立石も「"ムズキュン"というテーマにぴったりの演出方法だね。じれったさがあるのが魅力」と同意する。一方で、同作には個性豊かなキャラが様々な視点を持っているという魅力もあり、牧島は「色んな解釈をする人たちがいて『こうあるべきだ』というものがないのが楽しい。『女の人だから家事しなきゃいけない』みたいな決めつけで進んでいかないし、理解がある男性たちにも、それを言っている女性陣にも好感が持てた。互いが互いを理解するために自分の意見を言い合うところが、気持ち良い」と、感想を述べる。「朗読では4人しか登場しないけど、漫画ではキャラの濃い人たちがもっといて、色々な愛の形がある。みんな自分の一本通った道があって、色んな人がいて面白い。色んな解釈があるのはすごく現代的で、魅力だなと思いました」と表した。立石も「"契約結婚"というところだけでも身近にはいないし、個性豊かな人たちが出てきて、『まだまだ世界は広いな』と思いました」と、しみじみ。「自分が体験してることってまだまだちっぽけなことなんだな、ほんの一つに過ぎないんだな、と。『逃げ恥』のおかげで視野が広がったので、そういうことを考えに入れて生活できるんじゃないかな」と新たな世界が広がったことを示した。写真提供:東宝演劇部
2021年07月21日燃え殻の書き下ろし小説が、成田凌、黒木華を出演者に迎え、朗読劇となることが発表された。作家である「私」が「謎の美女」により現実とも虚構ともつかない世界に誘われるという物語の本作、朗読劇「湯布院奇行」。その主人公、小説家の「私」役を務めるのは、NHK連続テレビ小説『おちょやん』などの好演で全国的な人気を誇る成田凌。そして彼を翻弄する「謎の美女」役を、映画・ドラマ・舞台と数多くの作品で主演を務める実力派女優・黒木華が演じる。脚色は『シリーズ江戸川乱歩短編集』の奇才・佐藤佐吉、演出を映画『花束みたいな恋をした』の土井裕泰が務める。9月28日(火)から30日(木)まで新国立劇場 中劇場にて。●コメント成田凌脚本を読ませていただき、次の行にどんな言葉が来るのか、わくわくが止まりませんでした。少し不気味で、美しく愛おしい、湯布院奇行という旅に没入していただきたいです。信頼できるスタッフ、心強い共演者と共に、初の朗読劇を楽しみたいと思います。黒木華土井監督と成田凌さんと朗読劇という形で、燃え殻さんの不思議で色気のある世界をどう広げられるのか、想像を膨らませて楽しみたいと思います。燃え殻宛のない物語を書いてしまったのは、去年の夏のことでした。今回のプロデューサーの佐井さんに、その物語を送ったことですべてが始まりました。素晴らしいスタッフの方々、出演者の皆さまと一緒に作品作りができることを、期待半分、恐怖(武者震いと思いたい)半分で、いまから楽しみにしております。佐藤佐吉デビュー作からファンだった燃え殻さんの原作。演出が土井裕泰監督。脚本のお話をいただいた時お断りする理由は全くなかったので即答でお引き受けしました。今までとはちょっと肌触りの違う燃え殻ワールドご堪能ください。土井裕泰「これを朗読劇にしたいのです」とある日私のPCに送られてきたファイルには“湯布院奇行”という標題が記されていて、その時抱えていたままならぬ仕事のままならなさにほとほと疲弊しきっていた私は、何かから逃れるように、縋るようにそのファイルを開き、頁をめくってしまった。そしてその日から、この不可思議な「湯布院」の物語と人間たちが私の中に棲みついてしまったのです。成田凌、黒木華という敬愛する俳優達との、この奇しき道行きがどこにたどり着くのか、「朗読劇」という新しい扉の前で立ち竦みながらも、わくわくと震えが止まらないでいるのです。朗読劇 「湯布院奇行」9月28日(火)〜9月30日(木)原作:燃え殻脚本:佐藤佐吉演出:土井裕泰出演:成田凌、黒木華会場:新国立劇場 中劇場公式サイト:
2021年07月20日成田凌と黒木華が出演する朗読劇「湯布院奇行」の上演が決定した。本作は、作家である「私」が、「謎の美女」により、現実とも虚構ともつかない世界に誘われるという物語。「ボクたちはみんな大人になれなかった」の燃え殻による書き下ろし原作を、「シリーズ江戸川乱歩短編集」の奇才・佐藤佐吉が脚色し、『花束みたいな恋をした』の土井裕泰の舞台初演出という、豪華クリエイター陣が集結している。そして、『くれなずめ』『竜とそばかすの姫』、連続テレビ小説「おちょやん」などに出演する成田さんが、小説家の「私」。「凪のお暇」「イチケイのカラス」が話題となり、今後は主演映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』の公開を控える黒木さんが、彼を翻弄する「謎の美女」を演じる。成田さんは「脚本を読ませていただき、次の行にどんな言葉が来るのか、わくわくが止まりませんでした」と物語の印象を明かし、「信頼できるスタッフ、心強い共演者と共に、初の朗読劇を楽しみたいと思います」と意気込む。黒木さんも「土井監督と成田凌さんと朗読劇という形で、燃え殻さんの不思議で色気のある世界をどう広げられるのか、想像を膨らませて楽しみたいと思います」とコメントしている。なおチケットは、9月1日(水)に一般発売、8月11日(水)にオフィシャル抽選先行が行われる。朗読劇「湯布院奇行」あらすじ「今、君の目の前に立っている女を私たちで共有しないか?」店先で女から渡された手紙に、そう書かれていた。都会での生活に疲れた作家の「私」は、知り合いの芸術家の勧めで湯布院へ向かう。そこで瓜二つの2人の女性に翻弄され、徐々に現実と虚構の境がわからなくなっていき――。朗読劇「湯布院奇行」は9月28日(火)~30日(木)新国立劇場 中劇場にて上演。(cinemacafe.net)
2021年07月20日彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールで、ストーリー・コンサート『クララ-愛の物語-』を再演が決定した。この作品は世界的に有名なドイツの2人の天才作曲家ロベルト・シューマンとヨハネス・ブラームスと彼らを愛し、支えたクララ・シューマンの物語を読売日本交響楽団のチェリスト渡部玄一が生み出した本格的な演奏と朗読で構成したかつてないスタイルの公演だ。本作は昨年12月の東京公演において大きな反響と高い評価を得た。この度、早くも再演が決定。今回の再演ではさらに内容をブラッシュアップし、人気と実力を兼ね備えたキャスト陣2組による上演が決定した。クララ役には初演に引き続き、元宝塚男役トップスターの水夏希。退団後も確かな表現力でミュージカルをはじめ、様々な舞台で活躍している。そして声優としての活躍をはじめ、数々のミュージカル、舞台において瑞々しい存在感を放つ伊波杏樹が演じる。またシューマンとブラームスの2役を演じるのは、ヴォーカルグループ LE VELVETS のメンバーとしての音楽活動をはじめ、ミュージカル等で実力を発揮している佐賀龍彦と数々の舞台、TV、映画において比類なき個性と演技力で幅広い活躍をみせる渡辺大輔という充実のキャストが決定。公演は彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールにて7月14日(水) 15日(木) 。一般発売は2021年6月26日(土)午前10:00予定。
2021年06月04日コロナ禍で不安な気持ちやストレスを抱く人に向けて贈る、おやすみ前の大人向け・朗読放送「深夜文学」。さまざまなジャンルの出演者が文学作品の名作を朗読し、オンラインにて配信するシリーズで、第三弾となる今回は、シンガーソングライター藤原さくらが『不思議の国のアリス』をお届け。【動画配信】深夜文学「不思議の国のアリス」 チケット情報本作は、好奇心旺盛な少女・アリスが不思議な世界を旅する姿を描いた、世界で愛される珠玉の名作。第一夜<たいくつな昼下がりのぼうけん>、第二夜<おおきくなったり、ちいさくなったり>、第三夜<トランプのクイーンさま>に続き、第四夜<おさばきをうけるのはだあれ?>が5月16日に配信された。クイーンさまのタルトを盗んだ罪でおさばき(裁判)が始まり、連れていかれたアリス。だれが犯人で、だれがキングとクイーンのおさばきをうけるの――?深夜文学『不思議の国のアリス』第一夜から第四夜は、5月23日(日)までPIA LIVE STREAMにてアーカイブ配信を実施中。通常の視聴券の他、第一夜から第四夜の通し視聴券も販売中。
2021年05月19日「ケムリ研究室『砂の女』を研究する~リーディング&トーク~」が6月11日(金)にLOFT9 Shibuyaで行われる。この度、イベントの詳細が決定し、5月15日(土)よりチケット発売開始となった。2020年、劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と、女優・緒川たまきが結成した演劇ユニット「ケムリ研究室」。8月からは第2回公演として安部公房の小説『砂の女』を上演する。本イベントはそれに先駆けて行われるもの。小説『砂の女』から一部抜粋して緒川によるリーディング、KERAと緒川とで『砂の女』について語り合うトークを織り交ぜながら進行していく2時間だ。客席数は新型コロナウイルス感染予防対策のため70席限定だが、同時にツイキャスにて配信も予定されている。そちらでも楽しんでほしい。<ケムリ研究室・コメント>ケムリ研究室ではこの夏、舞台『砂の女』を上演予定です。それはそれはワクワクする演目で、是非ご期待いただきたいのですが、ケムリ研究室としてどの様に手をつけるべきか悩み多き高き山でもあります。安部公房の原作小説をもとに、ああでもない、こうでもない、ああしよう、こうしよう、を地道に繰り返していくその過程を、ちょっとご見学いただくというのはどうだろう、そこから何か、ピリッとしたものが生まれるかもしれない。生まれなければそれはそれでよいではないか。というのがこのイベントの趣旨です。きっと楽しい時間になることでしょう。やがて来る夏に(『砂の女』の上演は夏であることが必須でした)客席から観てくださろうとしている皆様にも小粋な予習になることでしょう。ケムリ研究室、初めての研究会、どうぞ気軽にご見学ください。ケムリ研究室ケラリーノ・サンドロヴィッチ緒川たまき■イベント情報「ケムリ研究室『砂の女』を研究する~リーディング&トーク~」6月11日(金)開場17:00 / 開演17:30(19:30~20:00終了予定)会場:LOFT9 Shibuya※イベント開催時間が開場19:00 / 開演19:30(21:30~22:00終了予定)から変更になりました(5/28追記)会場チケット:前売3,000円 / 当日3,500円(+ドリンク代)70席限定配信チケット:2,000円*6月20日(日)23:59までアーカイブ配信ありチケット発売開始:5月15日(土)10:00詳細: ■公演情報ケムリ研究室no.2『砂の女』8月22日(日)~9月5日(日)会場:シアタートラム(9月兵庫公演あり)東京公演チケット一般発売:7月予定最新情報:
2021年05月12日さまざまなジャンルの出演者が文学作品の名作を朗読し、オンラインにて配信する「深夜文学」シリーズ。シンガーソングライター藤原さくらによる『不思議の国のアリス』が四夜にわたり配信されている。【動画配信】深夜文学「不思議の国のアリス」 チケット情報「深夜文学」は、コロナ禍で不安な気持ちやストレスを抱く人に向けて贈る、おやすみ前の大人向け・朗読放送。石崎ひゅーいによる第一弾『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治 著)、flumpool山村隆太による第二弾『星の王子さま』(サン=テグジュペリ 著)に続く第三弾となる今回、シンガーソングライターであり、役者としても活動する藤原さくらが『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル 著)を朗読している。本作は、好奇心旺盛な少女・アリスが不思議な世界を旅する姿を描いた、世界で愛される珠玉の名作。第一夜<たいくつな昼下がりのぼうけん>、第二夜<おおきくなったり、ちいさくなったり>に続き、第三夜<トランプのクイーンさま>が、5月9日に配信された。アリスはついに不思議な世界を支配するトランプのクイーンさまに出会う。クイーンは何かにつけてすぐに処刑しようとするので、アリスも住民たちもびくびくどきどき――。深夜文学『不思議の国のアリス』は公開後、5月23日(日)までPIA LIVE STREAMにてアーカイブ配信中。第四夜<おさばきをうけるのはだあれ?>は、5月16日(日)夜10時配信スタート。通常の視聴券の他、第一夜から第四夜の通し視聴券、グッズ付き視聴券なども販売中。
2021年05月11日コロナ禍で不安な気持ちやストレスを抱く人に向けて贈る、おやすみ前の大人向け・朗読放送「深夜文学」。シンガーソングライター藤原さくらによる『不思議の国のアリス』が、4夜にわたり配信されている。【動画配信】深夜文学「不思議の国のアリス」 チケット情報さまざまなジャンルの出演者が文学作品の名作を朗読し、オンラインにて配信するこの「深夜文学」は、昨年7月から8月にかけて石崎ひゅーいによる第一弾『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治 著)を配信。続く11月には、flumpool山村隆太による『星の王子さま』(サン=テグジュペリ 著)をお届けした。そして第三弾となる今回は、シンガーソングライターであり、役者としても活動する藤原さくらが『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル 著)を朗読している。本作は、好奇心旺盛な少女、アリスが不思議な世界を旅する姿を描いた、世界で愛される珠玉の名作。4月25日に配信された第一夜<たいくつな昼下がりのぼうけん>に続き、5月2日には第二夜<おおきくなったり、ちいさくなったり>が配信された。不思議な世界に迷い込んだアリスは、白うさぎを追いかけながら住人と話しているうち、自分自身もおおきくなったりちいさくなったり、不思議な体験を重ねていく――。深夜文学『不思議の国のアリス』は公開後、5月23日(日)までPIA LIVE STREAMにてアーカイブ配信されており、何度でも視聴可能だ。第三夜<トランプのクイーンさま>は5月9日(日)夜10時より配信スタート。通常の視聴券の他、第一夜~第四夜の通し視聴券、グッズ付き視聴券なども販売中。
2021年05月07日シンガーソングライター藤原さくらによる朗読配信「深夜文学」が、4月25日にスタートした。【動画配信】深夜文学「不思議の国のアリス」 チケット情報この「深夜文学」は、コロナ禍で不安な気持ちやストレスを抱く人に向けて贈る「おやすみ前の大人向け・朗読放送」。さまざまなジャンルの出演者が文学作品の名作を朗読し、オンラインにて配信する企画だ。昨年7月から8月にかけて配信された第一弾では、石崎ひゅーいによる『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治 著)を、11月に配信された第二弾ではflumpool山村隆太による『星の王子さま』(サン=テグジュペリ 著)をお届けした。第三弾となる今回は、シンガーソングライターであり、役者としても活動する藤原さくらが『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル 著)を四夜にわたって朗読する。好奇心旺盛な少女、アリスが不思議な世界を旅する姿を描いた、世界で愛される珠玉の名作だ。4月25日に配信された第一夜は、<たいくつな昼下がりのぼうけん>を朗読。何もなくてたいくつな昼下がり、アリスはチョッキに手持ち時計のへんてこな白うさぎを追いかけて穴の中にまっさかさま。落ちた先には不思議な世界が広がっていた――。「深夜文学」シリーズは、夜10時に配信。落ち着いた部屋の中、電気を落とし、リラックスした状態でゆったりと聴くのがおすすめだ。プロローグでは藤原が「今日も一日お疲れ様でした。これからどんな夜を過ごすのでしょうか?」と挨拶し、自身の近況報告。そして「今夜から4日間、藤原さくらと、へんてこで愛すべき登場人物たちと一緒に夜を過ごしましょう」といざない、物語が始まる。可愛らしいルックスからは意外な、落ち着いたトーンの声が心地よく耳を抜ける。不思議の国に迷い込んだアリスの困惑した様子や焦り、喜怒哀楽を、表情や声の抑揚で表現する藤原。遅刻して慌てる白うさぎや、アリスに天敵である猫の話をされて憤るネズミとのやり取りなど、動物たちの会話もどこかコミカルで、目を瞑ってその声に耳を傾けると、よりイメージが膨らんでくる。まるでその世界をのぞき見しているような感覚だ。配信期間中は何度でも視聴可能なので、就寝前に安らぎのひとときを過ごしてほしい。深夜文学『不思議の国のアリス』第一夜<たいくつな昼下がりのぼうけん>は、5月23日(日)までPIA LIVE STREAMにて配信中。第二夜<おおきくなったり、ちいさくなったり>は5月2日(日)夜10時配信。通常の視聴券の他、第一夜~第四夜の通し視聴券、グッズ付き視聴券なども販売中。
2021年04月30日ドラマ『カルテット』、映画『花束みたいな恋をした』などで知られる人気脚本家、坂元裕二が作・演出を務め、複数の俳優が男女でペアを組み物語る「坂元裕二朗読劇 2021」が4月13日(火)、東京で開幕した。4月28日(水)から開幕する初の大阪公演を前に、小芝風花とのペアで出演する福士蒼汰が会見で見どころを語った。坂元裕二 朗読劇2021 「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」 チケット情報朗読劇は初めてという福士。「ソファに座って一歩も動かないので自分にできるのかなと最初は不安から入りました。でも台本を読むほどに没入感があって、小芝さんとの稽古では意外なほどより深く主観的にその空間に入り込めている自分を発見して面白かった。声だけで伝えられることがたくさんあるなと可能性を感じました」。公演では、さまざまな男女の関係を描いた3作品を朗読する。「行動の動機や立場、人柄も全然違うキャラクターを演じられるのは役者として楽しい」と福士。新作書き下ろしの『忘れえぬ 忘れえぬ』では、ある特徴的なキャラクターを演じる。「10代前半から20代半ばまで時系列で進む物語です。少数派を描いた物語ですが、今の世の中、少数派はハンディキャップを背負っているように捉えられてしまうけど、じつはそうじゃない、という風にも見える作品です。僕自身、人それぞれ誰しもが少数派な面を持っているんじゃないかなといつも思うので、3作品の中で一番共感性の高い作品です」。『不帰(かえらず)の初恋、海老名SA』は男の元に初恋の女から手紙が届くところから始まる。「中学生時代と大人になってからの2つのパートがあるような感じで、主にピュアな恋愛模様を描いた作品です」。『カラシニコフ不倫海峡』はアフリカまで地雷除去のボランティアに向かった妻が現地の少年兵に銃殺されたとの知らせを聞いた男の元に、見知らぬ女性から妻の生存を知らせる手紙が届くというもの。福士は「ひとりの男性としてのずる賢い部分やちょっと汚れた部分が見えてくる」とし、30代ぐらいをイメージして朗読する。当初はたった2人で1時間半の朗読劇と聞いて想像がつかなかったと明かす。「でも読んでいくうちに身体表現を使った演技との違いが分かりました。坂元さんの脚本だからこそのジェットコースターのような感覚もあって、階段の上からバーンと落とされるような衝撃的な台詞や描写が結構ある。何気ない描写も積み重なるとひとつの意味を成したり、3作品に共通して同じ人物や台詞が出てきたり。それがそうなっちゃうんだ、と回収されることもある。多分、この作品から朗読劇に触れた人はドはまりしちゃうんじゃないかな」。いずれも人間の本質を描いている点で共通している。「それゆえいろんな解釈が可能だし、聴く人によってさまざまな感じ方ができると思う。坂元さんの朗読劇には言葉にパワーがあるので、たくさんの方に楽しんでいただきたいです」。4月28日(水)から5月2日(日)まで、松下IMPホールにて。大阪公演では、福士蒼汰×小芝風花、風間俊介×松岡茉優の2組が出演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年04月23日