パリに本店を構え、日本では東京・浅草橋、札幌に店舗を構えるセレクトショップ、「アナトミカ」が9月27日に「オペーク丸の内」に「アヴァン・アナトミカ」をオープンした。ピエール・フルニエ氏と寺本欣児氏が作り上げる「アナトミカ」は、パリに本店を構えるコンセプトショップ。体に合う、心地よさにこだわったアイテムを厳選し、ユニセックスで品揃え。今回のオペークのインショップ「アヴァン・アナトミカ」は「完全なるアナトミカ店舗の手前」という意味で、オリジナルの日本製デニム、20年代の米国のワークウェアに使用されていたビーチクロスという素材を使ったベスト、ジャケット,コートなどのアイテムなどに加え、オールデンのシューズなど“民芸コンテンポラリー”をテーマに、アナトミカのスピリットをより強く打ち出した店舗となる。10日からはオペーク店舗の仲通りに面しスペース「The Style」で、ピエール・フルニエが手がけた最初のレディスシューズ「アルハンブラ」のポップアップイベントを23日まで展開。70年代のサンローランのコレクションシューズを手がけた職人が木型から手がけたその履き心地は、パリに多くのファンを持つことで知られる。
2013年10月09日芸術の秋! 都内のアートスポットを巡って、気分に浸るデートはいかが? この秋開催中のオススメアートイベントをご紹介します。 ■森美術館が10周年六本木ヒルズの森美術館では2014/1/13まで、森美術館10周年記念展 「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」を開催中。日本のアートシーンを総覧する3年に一度の展覧会シリーズ「六本木クロッシング」の第4回目。今回は日本の現代アートの「いま」を、歴史やグローバルな視点とともに見つめます。森美術館「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」 公式サイト tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)■アメリカン・ポップ・アート!アメリカン・ポップ・アートの個人コレクションとしては世界最大級の“パワーズ・コレクション”の全貌を、世界で初めてまとまった形で紹介する「アメリカン・ポップ・アート展」が、国立新美術館で10/21まで開催中。日本初公開のアンディ・ウォーホル『200個のキャンベル・スープ缶』をはじめ、必見の作品が満載です!国立新美術館「アメリカン・ポップ・アート展」 公式サイト tel.03-5777-8600■チェコの映画ポスターに注目!絵本、人形劇、アニメーションなど、心惹かれる作品の多いチェコスロヴァキア。映画ポスターも注目すべき名作が数多く生み出されています。東京国立近代美術館では12/1まで、「チェコの映画ポスター テリー・ポスター・コレクションより」を開催中。82点に及ぶチェコ映画ポスターのほか、ヨーロッパ各国、アメリカ、日本の映画ポスターにも注目した展示会です。東京国立近代美術館「チェコの映画ポスター テリー・ポスター・コレクションより」 公式サイト tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)■国際的プロダクトデザイナーゆかりの品々世界的な工業デザイナーとして有名な柳宗理さんが、約30年間にわたり三代目館長を務めた日本民藝館。11/21まで、「柳宗理の見てきたもの」を開催中。柳宗理さんが蒐集してきた日本民藝館 コレクションの逸品をはじめ、陶磁器や染織品、仮面などを展示。柳宗理さんがどのようなものを見つめながら生活し、デザイン活動の糧としてきたのかを紹介します。日本民藝館「柳宗理の見てきたもの」 公式サイト tel.03-3467-4527
2013年10月01日渋谷・鹿児島おはら祭実行委員会は5月19日に、南九州最大の祭である「おはら祭」を東京・渋谷で再現する「第16回 渋谷・鹿児島おはら祭」を開催する。同イベントは、鹿児島市と渋谷区が歴史的に深い縁があることから、1998年より開催。「おはら祭」はもともと鹿児島県で行われている祭りで、その由来は鹿児島の代表的な民謡「おはら節」からきているという。今回は58組の踊り連、総勢約2,000人の踊り手が、「おはら節」、「ハンヤ節」、「渋谷音頭」の3曲に合わせ、渋谷の道玄坂と文化村通りで「踊りパレード」を実施する。パレードは小雨決行。第一部パレードは13時20分から、第二部パレードは14時50分から実施する。また、5月18日、19日の2日間、鹿児島名産の食品や焼酎などを販売する「さつまの食品展」を開催。東急百貨店本店正面口前、渋谷マークシティ(1F イベント広場とウェーブ広場)、ユニクロ渋谷道玄坂店前 、ソフトバンク渋谷店前、渋東シネタワー前(5月19日のみ実施)で実施する。更に渋谷ハチ公前広場では5月18日・19日に、渋谷と鹿児島の魅力を紹介する「渋谷・鹿児島観光案内」を実施。5月16日~22日までは、「東急フードショー 鹿児島の味覚特集」を渋谷駅・東急東横店地下1階東急フードショーで開催する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月03日JRタワーホテル日航札幌は5月31日に開業10周年を迎えるにあたり、35階レストラン&バー「SKY J」にて2月1日よりカクテル「札幌駅」を販売している。「札幌駅」は、1952年開業の4代目旧駅舎の外観をイメージした青色のカクテル。ジュニパー・ベリー(杜松(ねず)の実)で香り付けをした蒸留酒ジンをベースとしたお酒で、グラスに乗せたオレンジの皮は、東京駅と札幌駅を結ぶ線路をイメージした。星型のレモンは北海道開拓使の五稜星(ごりょうせい)を、グレープフルーツ氷はオホーツク海の流氷をイメージしている。また、2012年10月に赤れんがの東京駅舎にリニューアルオープンした東京ステーションホテルのオリジナルカクテル「東京駅」(1,320円)も、特別に提供する。価格は、カクテル「札幌駅」900円、カクテル「東京駅」1,320円。20時~23時30分は、カバーチャージとして1人750円別途。レストラン&バー「SKY J」の営業時間は、17時30分~23時30分(ラストオーダー)、24時閉店。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年02月04日北海道札幌市は17日、日本外国特派員協会(東京都)のゲストディレクターである坂本龍一氏と上田文雄札幌市長による記者会見を実施。坂本龍一氏から、2014年度に開催する現代アートの祭典「札幌国際芸術祭2014」のテーマ&メッセージが発表された。テーマは「都市と自然」、サブテーマは「自然」「都市」「経済・地域・ライフ」。各テーマを生かした作品を、ふさわしい場所に展示する予定という。坂本氏は、「一過性のものでなく、例えば北海道庁赤レンガ庁舎や札幌市資料館などのような歴史的建造物を、市民に開放されたアートセンターとして活用するためのコンペを提案したい。同様に、日本の近代化のエネルギー政策の一端を担ってきた炭坑跡、例えば夕張に残る施設を補修し、アート作品として残せたら素晴らしい」などとコメントした。同芸術祭は、北海道立近代美術館、札幌芸術の森美術館をメイン会場としつつ、北海道庁赤レンガ庁舎や、北海道大学、モエレ沼公園、さらには公共空間として札幌市内地下鉄駅・札幌駅前通地下歩行空間などとの連携も考えているとのこと。詳細は同市公式ホームページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代美術の国際芸術祭「瀬戸内国際芸術祭」。2013年に行われる第2回目の日程などがこのほど決定した。第1回「瀬戸内国際芸術祭」は2010年7月19日から10月31日までの105日間にわたって行われ、8つの国と地域から75組のアーティスト、プロジェクト、16のイベントが参加し、93万人の来場者があった。第2回目となる2013年は、4月28日(日)から9月23日(祝)までの期間を、「ART SETOUCHI 春(4月28日~5月6日)」「ART SETOUCHI 夏(7月14日~8月19日)」「ART SETOUCHI 秋(9月15日~9月23日)」の3つの期間に分けて開催。会期総計は108日間に及ぶ規模となる。会場も前回の会場となった高松港周辺、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、宇野港周辺に加え、中西讃の五つの島が新たに加わることになった。参加アーテイストもベテランから新進の作家まで、22カ国・地域の175組・プロジェクトが名乗りを上げている。美術家の横尾忠則氏は土庄町の豊島の民家を改修し、絵画などを展示する「豊島横尾館」を整備する。また、写真家の荒木経惟氏も、JR予讃線のラッピング車両を手掛け、来場者の足をアートで彩る計画だ。アーティスト日比野勝彦氏が参加するほか、俳優の南果歩氏が演劇などを計画している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日札幌市円山動物園(札幌市中央区宮ヶ丘3番地1)は、2013年1月11日から12日に、札幌市内の小学4年生から6年生を対象として、夜の動物の生態観察などができる1泊2日の体験プログラム、「冬のZOOナイトキャンプ」を実施する。募集人員は先着32名、参加料10,000円。同イベントでは、グループ活動・園内観察活動をはじめ、飼育員へのインタビュー、ナイトハイク(夜の動物たちを観察)など多彩なプログラムを用意。動物園のエゾシカ・オオカミ舎の2階に宿泊しながら、普段見ることができない夜の動物たちを観察することができる。参加申し込み・問い合わせは、札幌市青少年女性活動協会(冬のZOOナイトキャンプ担当)まで。詳細は、同園ホームページで見ることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日モバイルコンテンツの企画・制作などを行っているメディア・マジックは、開催中の「エヴァンゲリオン展×札幌」にて、非売品オリジナルグッズがもらえる「お正月キャンペーン」を、2013年1月1日から1月15日まで実施する。同キャンペーンは、アニメーション映画「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」の公開を記念して実施。期間中、同展併設のグッズショップ「エヴァンゲリオンストア in 札幌」で、5,000円以上購入した人先着300名に、エヴァ展札幌オリジナルグラス(非売品)をプレゼントする。なお、詳細は同展公式ホームページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日京都市左京区の京都造形芸術大学はこのほど、「芸術教養学科」を通信教育課程に新設。2013年4月より授業を開始する。同学科は、「手のひら芸大」を通称として、卒業までのすべての課程をスマートフォンやタブレット端末によるインターネット学習に特化した通信教育学科。近年急速に進むスマートフォンやタブレット端末の普及に合わせ、まとまった時間が取れない社会人が、自宅、通勤途中などで芸術を学び、仕事やくらしをより豊かにしてもらうことを目的に開発されたものだという。「総合教育科目(一般教養)」「学部共通専門教育科目」「学科専門教育科目」の3つの科目群に、全71科目135単位を用意。1本あたり3~5分の動画教材を1科目あたり75本視聴してレポートを提出する「Webスクーリング科目」と、電子テキストで学習し、レポート提出と単位修得試験の受験で単位取得をする「Webテキスト科目」の2種類の履修方法をベースに、すべての課程をスマートフォンやタブレット端末で履修できる。募集定員は460名。大学入学資格保有者を対象にした芸術学部正規課程で、卒業と同時に学士(芸術)の学位を取得できる。年間授業料は17万円。初年度は入学金3万円および入学選考料2万円が別途必要となる。前期募集期間は2013年2月1日10時~4月15日5時。授業開始は2013年4月1日10時。無料体験講座への参加など詳細は「手のひら芸大公式ページ」で閲覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月19日札幌で美容イベント「美力UP! Beauty & Healthy Viking」の開催が決定12月11日・12日の10:00~16:00に北海道の札幌市にあるコミュニティスペース「三好商会KOZY HALL」で、美容イベント「美力UP! Beauty & Healthy Viking」が開催される。株式会社三好商会の謝恩祭期間中(12/10~14)の特別企画として開催されるこのイベントは、酒器をメインにしたオンラインセレクトショップ「月の兎(SHUKI GALLERY)」の主催によるものだ。カフェサロンのような落ちついた空間の中で、道内で活躍する美容のスペシャリスト達によるサービスが手軽に体験できる内容となっている。入場料は無料で、事前の予約も不要だ。美容のプロによるスペシャルサービスが手軽に体験会場にはカラーセラピー、ネイルケア、ヘアメイク、タロット占い、カイロプラクティック、ハンドマッサージ、リフレクソロジーの7つのブースが設けられ、それぞれ専門家によるサービスを受けることができる。料金および時間は、どのサービスも一律1,000円/15分(ヘアメイクのみ、ヘアメイクorヘアセット1,000円/15分、ヘアメイク2,000円/25分の2コースあり)というリーズナブルなものなので、短時間でさまざまなサービスを体験することが可能だ。元の記事を読む
2012年12月14日2012年7月14日(土)から新潟県新潟市内で開催中の「開港都市にいがた水と土の芸術祭2012」。当芸術祭の「アートプロジェクト」は閉幕日の12月24日(月・休)までメイン会場「万代島旧水揚場」の入場料が半額になる。「アートプロジェクト」は芸術専門家などから高い評価を得ている。この来場者数が10月末時点で前回の約40万人を超えたことから、閉幕日の12月24日(月・休)まで「水と土の芸術祭感謝月間」とすることになった。これにより、当日入場料通常一般1,000円が500円、学生・65歳以上800円を400円、高校生300円を100円に割引する。中学生以下は無料。ただし、チケットはメイン会場の窓口のみでの販売となる。同会場は、2年前まで魚のせりや水揚げが行われていた施設。漁業や港町の記憶の残る4つの施設全体に、全66作品のうち、20作品を展示している。約5カ月半にわたり開催されている同芸術祭は、2009年に続き2回目の開催。今回は「転換点」をテーマに、メイン会場をはじめ市内48カ所にアート作品を制作・展示する「アートプロジェクト」と、市民の企画実施による「市民プロジェクト」、自然との共生を考える「シンポジウム」を3本柱に、ライブ・パフォーマンス、食のイベントなども数多く開催している。メイン会場での今後のイベントとしては、12月2日(日)に当芸術祭ディレクターでありダンサーの堀川久子によるパフォーマンスや、12月13日(木)には映画『阿賀に生きる』の上映なども控えている。最終日の12月24日(月・休日)には、「大友良英オーケストラNIIGATA」が同市内にあるNEXT21市民プラザホールで開催される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月03日札幌市が運営する札幌市円山動物園は、12月12日、13種類の動物を展示する「アジアゾーン」(愛称「わくわくアジアゾーン」)を新施設としてオープンする。同施設は、希少種の保存や生息地域保全の大切さを伝えることを目的とした施設であり、「寒帯館」、「高山館」、「熱帯雨林館」の3棟で構成される。展示方法は、動物が生息している自然環境を再現し、動物本来の行動を引き出すとともに、動物と観客のいる場所が一体となって感じられる「生息環境展示」を採用。シベリアのタイガの森に生息するアムールトラが木々の間を歩いたり、イランやネパールなどに生息するヒマラヤグマが、高い丘や木に登ったりする様子を見ることができるという。また、屋内の観覧スペースを広く設けたので、季節や天候に関わらずゆっくりと観覧を楽しめるとのこと。なお、同園ではアジアゾーンの他にも、「北海道・北方圏ゾーン」(エゾシカ・オオカミ舎、エゾヒグマ館)、「野生復帰・自然体験ゾーン」(猛禽(もうきん)類野生復帰施設、動物園の森)、「爬虫(はちゅう)類・両生類館」などを設けており、今後はアフリカゾーンの新設に着手する予定とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月20日人口190万の都市とは思えない、溢(あふ)れる緑や自然の静寂を楽しむことができるスポットが、市の中心部および近隣に点在する札幌。そんな美しいこの街で、カフェに立ち寄りながらのちょっぴりマニアックな秋の散策コースをご紹介。秋はグルメの季節。おいしい食を求めて札幌を訪れる人は多いが、この街の魅力は食だけではない。札幌では都市部の周辺だけでなく、市内でも広大な緑を楽しむことができる。自然豊かな北海道の都市らしい魅力のひとつといえるだろう。冬の気配が間近に迫る晩秋は、紅葉に色づいた木々の葉も落ち始め、札幌が最も北の都らしい美しさを見せる季節。立ち寄った際には、ぜひ散策していただけたらと思うのである。札幌への旅行者の多くは、中心部に宿を取るケースがほとんどだろう。その中心部からさほど遠くない、気軽に散策できるスポットを紹介するのがこのレポートの目的だ。徒歩と札幌市電(路面電車)で巡り、途中カフェに立ち寄りながらのんびりと北の都の情緒を楽しんでいただきたい。スタートは、ススキノの南側に広がる「中島公園」。面積21万416平方メートルの広大な公園で、多くの樹木に覆われた園内には、モニュメントや音楽ホール、文学館などの施設が点在している。1歩足を踏み入れた途端に騒がしさが遠ざかる、まさに都会のオアシス。イチョウの落ち葉がじゅうたんのように敷き詰められる晩秋の風景は大変美しい。中島公園の園内を案内に従いながら西に向かうと住宅街に出る。その住宅街をさらに西に進むと、電車通りに出る。公園を出たすぐの場所にひっそりたたずむ「渡辺淳一文学館」や、公園内の東側にある「北海道文学館」内にはそれぞれカフェスペースがある。北海道文学館のカフェからは眺望もいい。公園を出て路面電車の通り沿いにある「オレンジペコ」は、札幌では珍しい紅茶専門のカフェ。店の外に掲げた大きなユニオンジャックが目印のこの店では、種類豊富な紅茶によく合うスイーツが人気だ。●information オレンジ ペコ 札幌市中央区南12条西6丁目1-20サンピア中島公園 1F路面電車の「中島公園通」停留所から西4丁目方面の電車に乗り、藻岩山(もいわやま)に向かってみよう。「ロープウェイ入口」という停留所で降りると、そこはもう札幌市民の母なる山、藻岩山の麓である。トレッキングや観光でも親しまれている藻岩山は、500m級の低山。藻岩山を麓から見上げるだけで物足りなければ、昨年リニューアルオープンしたばかりの展望台に、ロープウェイで行ってみるのもいい。展望台にはレストランやプラネタリウムなどがある他、眼下に見下ろす札幌の風景は昼も夜も人気がある。「麓から藻岩山の原生林を眺めるだけでいい」という人は、ロープウェイ入口の停留所に程近い「カフェ ブラン」に立ち寄るのがオススメ。落ち着いた佇(たたず)まいのフレンチ風のしゃれたカフェで、コーヒー、フード共に評判だ。再び西4丁目方面の路面電車に乗り、終点を目指してみよう。少しずつ中心部へと舞い戻り、終点の西4丁目のひとつ手前「西8丁目」の停留所を降りる。東方向に2丁ほど歩くと、近代的なビルに挟まれるように建つ「第2三谷ビル」という、小さくて古風なビルがある。個性的でユニークなショップが多く入るこのビルの2階にある「BUND CAFE」が今回のゴールだ。コーヒーや紅茶、手づくりの絶品スウィーツを用意しているこのカフェの自慢は、上質な台湾茶。常時12種類、季節に応じてさらに数種類用意している台湾茶を飲むことができる。これからの寒い季節にぴったりの、体が温まる焙煎(ばいせん)系のお茶ももちろんある。台湾茶の味はもちろん、香りも満喫できるとひそかな人気があるカフェで、雑踏の気配を感じさせないゆったりとした雰囲気もまた魅力的だ。札幌だけでなく、地元民ならではの散策コースというのはどこの街にもあるはず。今回紹介したのはほんの一例だが、より深く札幌の魅力を感じられる散策コースはまだまだある。ぜひ、あなただけのコースも見つけていただきたい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月14日地中からくみ上げた源泉を直接浴槽にためて入る「完全天然」の温泉が、札幌市内にある。その名は「豊平峡(ほうへいきょう)温泉」。優れた泉質と深い山々を望むロケーションを楽しめる露天風呂に加え、ここで食べられるカレーが、「異常においしい!」と口コミで広がっている。カレーの話の前に札幌の温泉事情を少し紹介すると、札幌市内には、人口約190万を抱える大都市らしからぬ温泉街がある。南区にある定山渓(じょうざんけい)だ。その定山渓の温泉街をやや過ぎた場所にポツンとたたずむのが、「豊平峡温泉」。住所的にはここも定山渓となる。しかし、巨大施設が林立する温泉街とは異なり、深い山々の懐に包み込まれたロケーションは抜群だ。3つある露天風呂からは、その山々の四季折々の景色を満喫できる。今ならまだ紅葉を愛(め)でながらの入浴も間に合うかもしれない。葉が落ちた山々の風景、そして雪景色……どれをとってもハズレ無しの眺望に出合えるのである。青森産のヒバを使用して造作した内風呂も、風情たっぷりだ。ロケーションも素晴らしいが、温泉の命である「湯」も、キッチリ源泉100%かけ流しだ。地下からくみ上げた源泉に、沸かす・薄めるという行程を一切加えず、ダイレクトに湯船につぎ込まれる名湯。札幌を訪れる際にはぜひ一度味わっていただきたい。前置きはこのくらいにして、冒頭で紹介した肝心のカレーを紹介する。豊平峡温泉は平成4年(1992)にオープンして以来、札幌っ子おなじみの温泉として定着している。しかしここ3年ほどは、札幌の知人と豊平峡温泉の話題が出るたび、ほぼ100%の確率で「ところで、あそこのカレー食べた?」と会話が飛び交うようになった。そして、ほぼ100%の確率で、「いや、なまら(=北海道弁で「とても」という意味)うまいんだわ!」との言葉が続くのである。お風呂にはなじみのある筆者だったが、カレーを食べたことはなかったため、先日食べに行ってみた。カレーの種類は8種類。北インド風のカレーで、ルーには小麦粉を一切使用していない。長時間煮込んだ玉ねぎと数10種類のスパイス、インドの薬草などでできているのだ。全品、ご飯ではなく釜焼きのナンと一緒に食べるようになっており、辛さは5種類からチョイス。しかも、素材にこだわっているだけでなく、本場インドから来た複数の料理人が腕を振るっているのもポイント。ひと口食べると、多彩なスパイスがバランスよく効いた奥深い味わいと、玉ねぎやその他の野菜の甘みが、口の中に広がる。どちらかというと甘口のカレーか?と一瞬思うが、後から辛さがゆっくりと効いてくるのである。ゆっくりと身体が温まっていくような辛さなので、「辛いものはちょっと苦手」という人でも食べられるはずだ。そんな懐の深い味わいのルーが、香ばしさ満点のナンと実によく合う。筆者は基本的にカレーはご飯といっしょに食べる方が好きなのだが、豊平峡のカレーに限ってはナンと一緒に食べるのがベストである。カレーはテイクアウトもOK。お客さんの出入りを見ていると、温泉に入らずカレーを食べるためだけに来店、あるいはテイクアウトしていく人もたくさんいる。しかし、豊平峡温泉とカレーはまさにワンセット。カレーを食べずに帰ってしまえば、それは豊平峡温泉の魅力を半分しか味わっていないと言っても過言ではない。こちらに立ち寄られた際には、なんとしてもカレーを味わっていただきたいと思うのだ。豊平峡温泉からは、札幌市の中心部への無料送迎バスも出ている。温泉に入浴してたっぷりとリラックスした後、そのまま空港に向かって帰路につく。家に着くまで、ホカホカ幸せな気持ちに満たされたままなこと間違いなし!【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月13日渋谷芸術祭実行委員会は、東京都渋谷区と共にアート・映像・音楽・ダンスパフォーマンスなど独自の「渋谷カルチャー」を発信する「渋谷芸術祭」を10月27日・28日に開催する。今年のテーマは「キラリ!渋谷は文化の“光”差点」。会場は渋谷ハチ公前広場や渋谷マークシティ、区役所前広場、今年から会場に加わる渋谷ヒカリエ、宮益御嶽(みやますみたけ)神社など、渋谷エリア内の11カ所。計15以上のアートイベントを展開する。ハチ公前広場・東急東横店特設ステージでは、ライブパフォーマンスのほか、ハロウィンにちなんだフォトコンテストを実施。フォトグラファーによる参加者の写真撮影を行い、渋谷芸術祭公式Facebookページに画像をアップ、後日「いいね!」の数が多かった人にはプレゼントを贈呈する。渋谷ヒカリエでは、1階から4階までのイベントスペースにてライブペインティングやアート作品を展示。区役所前広場では、放置自転車を使ったデコチャリのワークショップや、様々なタイプの自転車の試乗会を行う。宮益御嶽神社では野外映画上映を実施する。今年は「東日本大震災復興支援プロジェクト」として、東北と渋谷のコラボーレションペイントアートを企画している。東北の子供たちと渋谷の子供たちがそれぞれ布に絵を描き、その布をオブジェとして縫製。完成作品はハチ公前広場に展示する。また、仙台市にはサテライト会場を設置し、インターネットラジオ番組配信を実施する。区役所前広場には東北3県のアンテナショップ・マルシェを設営して、東北と渋谷の交流を行う。同イベントの入場は無料。詳細は渋谷芸術祭公式ホームページで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月24日札幌市円山動物園(札幌市中央区宮ヶ丘3番地1)では、19日より双子のレッサーパンダの赤ちゃんを一般公開する。同園の人気者レッサーパンダの「ココ」(メス、6歳)が、7月20日に待望の双子の赤ちゃん「キン」「ギン」(共にメス)を出産してから約3カ月が経過した。赤ちゃんたちは元気にすくすく育ち、生まれた時には150gほどしかなかった体重も、今では1,700gにまで成長。最近はようやく産箱から出てくるようになったため、19日より一般公開することを決定した。現在、レッサーパンダを飼育している「カンガルー館」が工事中のため館内での観覧はできず、屋外で公開される。また、赤ちゃんたちがまだ外の環境に慣れていないこともあり、毎日午前10時から12時までの時間限定となる。天候・気温などにより、日によって公開を中止することや、公開時間が短くなる場合もある。11月中旬から12月11日までの間は、新施設「アジアゾーン」への移動のため、レッサーパンダは観覧できなくなる予定。同園では、「お早めにご来園ください」と呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月19日札幌市円山動物園(札幌市中央区宮ヶ丘3番地1)で12月12日、新施設「アジアゾーン」がオープンする。「アジアゾーン」は、地理や気候の違いなどアジアの環境の多様性とともに、希少種の保存や生息域保全の大切さを伝えることを目的とした施設。「寒帯館」「高山館」「熱帯雨林館」の3棟で構成される。展示方法は、動物が生息している自然環境をできるだけ再現し、動物本来の行動を引き出すとともに、動物と観客のいる場所が一体となって感じられる「生息環境展示」を採用した。屋内の観覧スペースを広く設け、屋内からも外放飼場にいる動物を観覧できるようにし、季節や天候に関わらずゆっくりと観覧を楽しめるという。同園では、展示エリアごとに伝えるべきメッセージを設けるゾーニング化を進めることとし、これまでも北海道・北方圏ゾーン(エゾシカ・オオカミ舎、エゾヒグマ館)、野生復帰・自然体験ゾーン(猛禽類野生復帰施設、動物園の森)、は虫類・両生類館などの充実を推進してきた。「アジアゾーン」はこれらに続く展示充実であり、今後はアフリカゾーンに着手する予定となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日アメリカンホームは1日、札幌オフィスを拡大し、保険金の支払業務を継続できるBCP(事業継続計画)体制を強化した。このたびの札幌オフィス拡大にあたっては、従来より札幌に開設していた自動車保険金サービスセンターに、東京・大阪などの他拠点で行っていた保険金支払業務の一部を移管し、スタッフを増員すると同時に、富山リレーションシップセンター内で実施していた傷害保険・医療保険・火災保険・賠償保険の保険金請求受付機能を札幌に移管した。アメリカンホームでは、以前より本社機能のある東京の他、沖縄、富山、大阪、札幌などに各機能の拠点を設置していたが、災害時であっても顧客からの電話を受け、保険金支払業務を継続することを最重要課題の1つであると考え、1月からそれぞれのエリアに機能を分散する取り組みを行ってきた。1月には、東京のみに設置していた傷害保険金サービスセンターを沖縄オフィス内にも開設し、5月には東京のみに設置していた医療保険金サービスセンターを大阪オフィス内にも開設。また6月には、東京の事務センター機能を富山に移管し、沖縄と富山でリレーションシップセンター(コールセンター)と事務センターをそれぞれ持たせ、相互バックアップを行いやすい体制とした。今回の札幌オフィス拡大で、よりいっそう顧客に安心してもらえる環境が整ったという。同社は引き続き、顧客の信頼を得て、顧客に選ばれる会社になることを目指し、災害時などでも高い品質のサービスを安定して提供できるよう、顧客サービス体制を強化していくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月05日札幌市は、国内外観光客向け公式スマートフォンアプリ「札幌いんふぉ」が、21日に発売された「iPhone5」に搭載されている新OS「iOS6」の新機能「Passbook」に対応したと発表した。同アプリは、札幌の観光に役立つ、さまざまな情報を集約した観光アプリ。札幌市内・周辺の主要な観光スポットを動画で紹介するほか、地図やパンフレットを電子化してアプリ内で閲覧できるようになっている。最新のイベント情報や、おすすめ情報を随時配信。位置情報を利用して、周辺の観光情報を提供するなど、まちめぐりを楽しむことを念頭に開発されているという。さらに、市内の観光スポットで入場料などが割引になる、同アプリ独自のクーポンを提供。今回、クーポンやチケットをまとめて保管することができる新アプリ「Passbook」に対応したことで、このクーポンを、「Passbook」で保存・管理できるようになった。「Passbook」では、クーポンなどの情報を自動更新できるほか、GPS機能と連動し、クーポン提供スポットに近づくと通知する機能を用意。クーポンの使い忘れや見逃しを防ぐことができるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月25日水や土に支えられ、育まれてきた新潟の文化を、アートの力で国内外に発信することを目的に、2012年7月14日(土)~12月24日(月)まで新潟市で開催されている「水と土の芸術祭」。親子で楽しめる見どころも多く、なかでも子どものアート活動の拠点となるのが「みずっちみなとスタジオ」。芸術祭メイン会場である万代島旧水揚場の無料スペースに設置された同スタジオには子どもたちの作品「つながりの円柱画」が飾られ、さまざまなワークショップやイベントが開催されている。(C) 内藤雅子秋からは「ハートがうごくプログラム」と題した4ジャンルのワークショップを展開。第1弾は「どきどき ~つながる よろこび~」と題し、デザインやコミュニケーションをテーマにしたワークショップを実施している。今後の予定は以下のとおり。いずれも申し込み不要で当日直接会場へ行けばOK。すべて無料で楽しめるのも嬉しい。(C) 内藤雅子(1) ”わたしの新潟”を表現しよう、交換しよう♪日時:9月22日(土)、23日(日)10:00~13:00内容:新潟との思い出や出来事、想いや願いなどを大募集!色紙をつかって、”わたしの新潟”を表現したら、”みんなの新潟”と交換できる ※こども・親子での参加やおとなも歓迎(2) ウォーターパズル パート2日時:9月22日(土)13:00~完成次第終了内容:カラフル色水で巨大モザイク絵をつくる(3) 星空マグネット日時:9月23日(日)14:00~16:30内容:粘土できれいな星を作って星座にする(4) 海の仲間たちをつくろう!日時:9月29日(土)10:00~12:00/14:00~16:00内容:さまざまな材料で海の仲間をつくり、海に見立てたビニールテープにはりつけて大きな作品を完成させる次いで10月4日(木)~10月23日(火)の第2弾「わくわく ~つくる おもしろさ~」では、絵・クラフト・建築などのワークショップを実施。さらに、10月25日(木)~11月20日(火)には第3弾「ほっこり ~たべる うれしさ~」として食のワークショップ、11月22日(木)~12月11日(火)には「きょろきょろ ~みつける たのしさ~」と題して鑑賞・実験・写真などのワークショップを集中的におこなう。各ジャンルともに全6回程度開催予定とのこと。 ※詳細は公式サイト( )などでご確認ください。上越新幹線を使えば、東京から新潟まで約2時間と意外に近く、週末旅行にもぴったり。芸術の秋、自然豊かな新潟の地で、親子でアートに触れてみては。(C) 内藤雅子開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012会期:2012年7月14日(土)~12月24日(月・祝)会場:万代島旧水揚場、新潟市内各地パスポート:一般2,000円、学生・65歳以上1,500円、高校生600円、中学生以下は鑑賞無料HP: 取材/古屋江美子
2012年09月18日今年も佐渡で和太鼓を中心とした芸術祭、アース・セレブレーション2012が8月17日~19日の3日間、それぞれ10:00から開催される。みどころは、城山公園で行われるメインイベント、和太鼓を中心とした音楽フループ「鼓童」のステージ。期間を通じてコンサートが行われるが、日により内容が違い変化に富んでいる。17日は「まつりはじめ」と題されたステージ。18日は坂東玉三郎演出の「打男DADAN」アース・セレブレーションスペシャル。今年2月にパリ・シャトレ劇場で4日間連続”SOLDOUT”となったステージをアース・セレブレーションのために再構成した。19日は津軽三味線の上妻宏光をゲストに迎える。太鼓と三味線の融合、「祝祭」がフィナーレを飾る。観客席は芝生の上で、まるで花火見物をするかのように気軽に見ることができる。また、ステージ両脇にはダンスエリアもある。太鼓は演奏者のノリがプリミティブに反映される楽器でもある。ノリを感じて自ら歌い、踊り、飛び跳ねるのも可能だ。佐渡は古くから流刑の地で知られている。鎌倉時代では、日蓮や、鎌倉幕府打倒を目指し承久(じょうきゅう)の乱で敗れた順徳上皇、正中の変で捕縛された日野資朝の流刑地だった。また、室町時代には能を大成させた世阿弥もこの地に配流させられた歴史がある。しかし、配流により京の上流階級の人々との間に交流が生まれ、佐渡での能を始めとする芸術文化発展の一因となった。15日と16日には、アース・セレブレーション2012のプレイベントとして、佐渡市内の能舞台で薪能の公演も行われる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月13日東京・池袋の東京芸術劇場が1年半の大規模改修工事を終え、9月1日(土)にリニューアル・オープンする。これに先立ち8月9日、記者発表会と内覧会が行われた。東京芸術劇場のチケット情報1990年10月に開館した同劇場は主に貸しホールを中心に運営を行ってきたが、2009年2月に劇作家で演出家の野田秀樹を初代芸術監督に迎え、創造発信型劇場への転換を目指してきた。開館から20年経ち、建物の老朽化と機能面での見直しが必要となり、大規模な改修工事を行った。リニューアルに要した総工事費は約84億円。野田は今回のリニューアル・オープンについてビデオで次のようにコメントを寄せた。「改修工事の当初より全ての空間に関わりました。大勢の人が集いやすい場所になったと思います。劇場というのは器だけがよくなっても何も変わらないので、中身の作品と、それに関わる人が変わらないといい劇場になっていかないと思います。改修工事をしたから新しくなったということではなく、新しい劇場になるためのキッカケとして改修工事が行われたと考えています。プログラムに関しては大勢の方々と練っていいものを揃えることができました。今後は海外や地方の公共劇場との提携を増やし、また若い才能を支えていくことが公共劇場の役割だと考えています」。今回の改修工事の主なポイントは「イメージの一新」。鉄、木、土の素材をモチーフに各ホールが特徴を持った空間に生まれ変わった。ホールの名称も変え、大ホールはコンサートホール、中ホールはプレイハウス、小ホール1・2はシアターイースト・ウエストとなる。なお今後の主なラインナップは、演劇はハンガリーから招聘する「TACT/FESTIVAL 2012ジャンク・オペラ『ショックヘッド・ピーター ~よいこのえほん~』」を9月1日(土)から9日(日)までシアターイーストにて、野田の作・演出「NODA・MAP第17回公演『エッグ』」を9月5日(水)から10月28日(日)までプレイハウスにて、蜷川幸雄演出のギリシャ劇『トロイアの女たち』を12月11日(火)から20日(木)までプレイハウスにて上演。クラシックは下野竜也&読売日本交響楽団「マーラー交響曲第2番『復活』」を9月1日(土)に、エリアフ・インバル指揮の東京都交響楽団「 [新]マーラー・ツィクルス」を9月15日(土)、29日(土)、10月28日(日)、11月3日(土・祝)、2013年1月20日(日)に、G.ロジェストヴェンスキー&読売日本交響楽団「チャイコフスキー後期交響曲チクルス」を10月6日(土)・7日(日)・8日(月・祝)にいずれもコンサートホールで開催する。
2012年08月10日新潟県越後妻有地区で行われているのが、3年に一度の国際的芸術祭である「大地の芸術祭アートトリエンナーレ2012」だ。「人間は自然に内包される」というコンセプトのもと、現代社会の効率化、合理化により環境破壊を引き起こすパラダイムをシフトする契機としようというものだ。そのため、「非効率」を徹底。360近い作品を6地域、200集落、約760平方キロメートルという広大な地域に点在させている。芸術作品を鑑賞するとともに、越後妻有地区の自然豊かな里山の美しさにもふれることができる。作品の配置場所である6つの地域にはそれぞれ特色がある。まずは、織物と農業の町、十日町エリアには越後妻有里山現代美術館「キナーレ」がある。「絵本と木の実の美術館」は廃校になった校舎を修復した美術館だ。次に、稲作を中心とした地域である川西エリアには光のアーティスト、ジェームズ・タレルの作品世界を体感できる「光の館」がある。また、ナカゴグリーンパークには芸術祭の作品はもちろん、パターゴルフも楽しむことができる。さらに、縄文時代中期の火炎型土器が出土したことで有名な沖の原遺跡がある津南エリアには、蔡國強(中国)や金九漢(韓国)、クイビーン・オフラハラ(アイルランド)の作品群が展示されている。日本三大渓谷のひとつ、「清津峡」がある中里エリアにはフィンランドの芸術家グループの手による「ポチョムキン」と名付けられた美しい公園がある。稲作が主体の松代エリアのみどころは、築150年の古民家にのべ3,000人が2年半をかけて彫刻を施した「脱皮する家」や、屋内外に約40のアート作品が点在する「農舞台」がある。山菜やきのこなどの特産品、また、松之山温泉で知られる松之山エリアには、豪農の古民家と庭を博物館にした村山家旧宅があり、芸術祭の展示のほかに小説家坂口安吾の遺品も展示されている。期間は7月29日から9月17日まで。作品鑑賞パスポートは一般3,500円、高・専・大学生3,000円。中学生以下無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月08日パリを拠点に活躍中の世界的ヴァイオリニスト諏訪内晶子が芸術監督を務める新たなクラシック音楽祭、国際音楽祭NIPPON」の記者発表会が、7月6日に行われた。諏訪内晶子の公演情報1990年の第9回チャイコフスキー国際コンクールで第1位(史上最年少、日本人初の優勝)の快挙を成し遂げて以来、世界を舞台に活躍を続けているヴァイオリニストの諏訪内晶子。ここ10年来「演奏活動以外に、何か世の中に恩返しができないか。次の世代に伝えていけることはないか」ずっと考えてきたという彼女が、長年温めてきた構想を実現させるのが今回の音楽祭だ。諏訪内が考えるこの音楽祭の柱は3つだという。「まず1つは、現在演奏活動を行っている同世代の方たちと一緒に作ること。2つ目は、音楽祭のための作品の委嘱とそれを世界に向けて発信すること。そして3つ目は教育。マスタークラスを含め、私はまだ日本では教えたことがないのですが、自分が経験してきたことを今後定期的に伝えていきたいです」と思いを語る。音楽祭は、諏訪内自身が10年以上住んだことのある思い入れのある横浜と、仙台を中心に開催。出演者には、諏訪内晶子のほか、エサ=ペッカ・サロネン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)、ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)、江口玲(ピアノ)らが予定されている。内容は、リサイタルやオーケストラとの共演、諏訪内初の室内楽コンサートに加え、美術館とのコラボレーション、0歳児から入場できるコンサートや小学生のためのヴァイオリン教室などの子ども向けプログラムも計画中だ。また東日本大震災復興支援として、公演の収益金の一部を被災地へ寄付するほか、仙台でのコンサートやヴァイオリン教室も行われる。「国際音楽祭NIPPON」は、2013年2月2日(土)から16日(土)まで、横浜みなとみらいホール、横浜美術館(以上・神奈川県)、電力ホール(宮城県)などで行われる。公演内容の詳細、チケットの発売日などは随時発表される予定。
2012年07月10日水と土の芸術祭実行委員会は7月14日~12月24日、「転換点~地域と生命の再生に向けて~」をテーマとした「水と土の芸術祭2012」を開催する。万代島旧水揚場をメインに、旧齋藤家別邸、信濃川やすらぎ堤ほか、新潟市内各地が会場となる。同芸術祭は、水や土に支えられてできた新潟の文化を、アートの力で国内外に発信することを目的に開催され、2009年に続き2回目となる。会期中は、開催プロジェクトを「アートプロジェクト」、「市民プロジェクト」、「シンポジウム」の3つのポイントにわけ、芸術祭だけではなく、新潟市民が主体となった地域の魅力を発信するイベントなどを実施。各所でプロジェクトやアート作品の展示が展開される。また、ロゴのデザインはアートディレクター・コミュニケーションディレクターの森本千絵が担当。新潟のクリエイティブチームが、芸術祭を通し、モノやコトをクリエイトし発信するなど、デザインの視点からも楽しむことができる。アートプロジェクトには、石川直樹(作品名「異人 the stranger」)、大友良英×飴屋法水たち(作品名「Smile」)、王文志(ワン・ウェンヂー)(作品名「浴火鳳凰(よっかほうおう)」)など、多数の作家が参加している。同芸術祭の全作品を鑑賞できるパスポートは、前売り(7月13日まで):一般1,500円、学生・65歳以上1,200円、高校生400円、当日:一般2,000円、学生・65歳以上1,500円、高校生600円。中学生以下無料。なお、会期中はパスポートがあれば、新潟市内の文化施設の入館料が割引され、市内の飲食店や温泉でもお得なサービスを受けることができるという。詳しくは、同芸術祭WEBサイトのパスポートのページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月22日カンヌ映画祭、ベルリン映画祭、ヴェネツィア映画祭と、世界最高峰の映画祭から選りすぐった作品を上映する“三大映画祭週間”が昨年に続き、今夏にヒューマントラストシネマ渋谷で開催されることが決定した。その他の写真今年、本映画祭で上映されるのは全8作品。愛する家族と幸せに暮らしていた男がある日妻を事故で失い、子供たちを守り抜こうと奮闘する姿を描いた『我らの生活』(カンヌ映画祭/2010年男優賞受賞)や、少年院の刑期をあと5日に控えた少年の、母親に対する葛藤を描写した『俺の笛を聞け』(ベルリン映画祭/2010年銀熊賞受賞ほか)、サーカス団を舞台に、ふたりのピエロが美女を奪い合う『気狂いピエロの決闘』(ヴェネツィア映画祭/2010年銀獅子賞受賞ほか)など、高い評価を受けながら日本では未公開だった作品も含め、一挙に上映される。さらに、『8人の女たち』(2002年)などで知られる巨匠、フランソワ・オゾン監督作『ムースの陰遁』は、ドラッグによって生活が一変したカップルを題材にした作品で、2009年のサン・セバスチャン映画祭審査員賞を受賞。こちらも日本初登場なので見逃せない。映画ファンの熱い要望により、今年も開催が決定した本映画祭週間。日本未公開の作品が楽しめるのはもちろん、世界の隠れた名作を鑑賞できるこの機会に足を運んでみてはいかがだろうか。三大映画祭週間20128月4日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次開催〈カンヌ映画祭〉『ミヒャエル』(2011年コンペティション選出)『我らの生活』(2010年男優賞)『フィッシュ・タンク』(2009年審査員賞)『イル・ディーヴォ‐魔王と呼ばれた男‐』(2008年審査員賞)〈ベルリン映画祭〉『俺の笛を聞け』(2010年銀熊賞/アルフレッド・バウアー賞)〈ヴェネツィア映画祭〉『気狂いピエロの決闘』(2010年銀獅子賞/オゼッラ脚本賞)『時の重なる女』(2009年女優賞)〈特別上映〉『ムースの隠遁』(2009年サン・セバスチャン映画祭審査員特別賞)※全作品デジタル上映※当日券:一般1800/大・高・専1500/中学以下・シニア1000(税込)
2012年04月27日毎夏、札幌を中心に開催されるクラシック音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)の2012年度開催概要が発表された。「PMF2012」の公演情報パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、20世紀を代表する作曲家・指揮者レナード・バーンスタインが、1990年に札幌を拠点に創設した国際教育音楽祭。これまでの受講生は世界70か国から延べ2700名以上。第一線で活躍中の演奏家たちによる講師陣のもと、音楽家の卵たちが研鑽を積み重ね、その成果を演奏会で披露する。2012年度の音楽祭では、PMFアカデミーの充実、初の海外公演の開催、ガラ・コンサートの新設と、新しい取り組みがスタート。PMFオーケストラ・アカデミーの弦楽部門では、世界を代表する音楽学校より優秀な学生を招待する推薦コースを試験的に導入する。今年の推薦枠には、ヨーロッパ2校、日本1校より各3名ずつ合計6名が採用されている。またアジア地域の若手音楽家の育成を目的とするPMFアジア・フレンドシップ・アカデミーも新設する。初の海外公演は、日中国交正常化40周年を記念して中国で開催。8月2日(木)に瀋陽(遼寧大劇院)、8月4日(土)に北京(中国国際青年交流センター世紀劇院)で、PMFオーケストラによる演奏会が予定されている。また新設されるガラ・コンサートは、会場のKitaraのパイプオルガンを生かしたプログラム、室内楽の名曲のほか、PMFオーケストラによる演奏を予定。フィナーレでは、ホルスト作曲「惑星」を題材に新たに書き下ろされる「PMF賛歌」を初披露。作詞は北海道に縁のあるなかにし礼、編曲はロサンゼルス在住の田中カレンが手がける。「PMF2012」は、7月5日(木)から29日(日)まで、札幌コンサートホールKitara、札幌芸術の森 野外ステージにて開催。またPMF芸術監督ファビオ・ルイジ指揮によるPMFオーケストラ東京公演が、7月30日(月)・31日(火)にサントリーホールで開催される。いずれもチケットは発売中。
2012年04月24日アル・パチーノが国民芸術勲章(National Medal of Arts)を受章、13日にホワイトハウスでオバマ大統領から勲章を贈られた。国民芸術勲章は、アメリカ文化に素晴らしい功績を残した芸術家や学者、団体に対して政府から贈られる最高の栄誉と見なされている。『ゴッドファーザー』シリーズや『セルピコ』(’73)、『狼たちの午後』(’75)など数々の傑作に主演し、『セント・オブ・ウーマン夢の香り』(’92)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたパチーノの「銀幕での強烈な存在感」が評価されたという。ホワイトハウスのイーストルームで行われた授与式では、パチーノを始めカントリー歌手のメル・ティリスや詩人のリタ・ドーヴら15人と2団体に勲章が贈られた。様々な背景を持つ人々を「結びつける力が芸術にはある」とスピーチした大統領は、受章者たちに「平穏なとき、危機のとき、勝利のとき、そして悲劇のときも、あなたたちは我々が人として成長するよう、導いてくれました」と語りかけた。会場にはサラ・ジェシカ・パーカーやジョン・リスゴーの姿もあり、受章者たちと大統領のスピーチに惜しみない拍手を送っていた。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO
2012年02月15日札幌市の上田文雄市長がこのほど行った記者会見で、路面電車(札幌市電)のループ化について言及し、西4丁目停留場とすすきの停留場を結んで狸小路近辺に新しい停留場を設ける意向を明らかにした。市電に導入される新型低床車両のデザインも発表されている。会見によれば、路面電車のループ化は2014(平成26)年度の実現をめざし、検討されてきたという。西4丁目停留場とすすきの停留場を結ぶ区間では、札幌駅前通に「サイドリザベーション」と呼ばれる方式を導入。電車は車道の中央ではなく、歩道側を走ることに。途中、札幌を代表する商店街のひとつ・狸小路付近に、新たに停留場も設置する意向だという。会見で上田市長は、「(西4丁目停留場とすすきの停留場が)切れていることにより、行きたい所に遠回りしなければならないことから、利用を抑制されることがあったと思います。電車の使い勝手をよくすることによって、街を歩く、あるいは回遊性のある活動を保障することに役立つと考えているところです」と述べている。今後は市電の札幌駅への延伸が大きな争点になるのでは、との指摘に対しては、「新幹線が札幌駅に来ますという正式決定が年度内にあるとお聞きしており、やはり駅からの市電は必要なのではないか。駅との接続は非常に大事な論点だと思っております」と発言した。札幌市電で新たに導入される低床車両は、市民から寄せられたアイデアを参考にデザインされ、「札幌にふさわしい、シャープでモダンなデザイン。平成25(2013)年の春にデビューさせたい」(上田市長)とのこと。ループ化や新型低床車両の導入、経営の効率化など、路面電車事業の基本的な考え方を路面電車活用計画として策定し、今年度中にまとめる予定としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月07日北海道を舞台にした原田知世&大泉洋主演の映画『しあわせのパン』が札幌パルコとのコラボレーションを展開。札幌パルコの冬の宣伝キャンペーンとして、原田さんと大泉さんのビジュアルが札幌の中心部をジャックすることが明らかになった。東京から北海道へと移り住み、洞爺湖のほとりでカフェを始めたりえさんと水縞くんの夫婦。様々な事情や思いを抱えてこのカフェを訪れた客たちが、水縞くんが作るパンとりえさんの淹れるコーヒーと料理、そして美しい自然に癒され、心を再生させていくさまが優しく描き出される。2012年にデビュー30周年を迎える原田さんと舞台である北海道出身の大泉さんを主演に迎えた本作。メガホンを握るのはNHKで数々のドキュメンタリー作品を手がけ、本作が長編映画初監督となる三島有紀子。主題歌にもなっている矢野顕子と忌野清志郎が歌う「ひとつだけ」にインスパイアされる形で三島監督自ら脚本を書き下ろし、オール北海道ロケに臨んだ。大泉さんにとっては『探偵はBARにいる』に続いての北海道を舞台にした主演映画で、来年1月の公開に向けて地元での期待が高まっているが、ご当地の札幌パルコとのタッグは大きな話題を呼びそう。「HEARTFUL WINTER」をテーマにした今回のキャンペーン。公開されたポスターでは、1本の長いマフラーに原田さんと大泉さんが一緒にくるまり笑顔を見せており、頭上にはパンで作った大きなハートが。冬を楽しんでいるような2人の姿からは映画そのままの温かいムードと、人と人の結びつきの大切さが伝わってくる。こちらの広告は、11月23日(水)の札幌PARCO5Fのニューオープンに合わせて、札幌駅から大通りにかけて各所に掲出される予定。2人のほっこりとした笑顔が札幌の街を優しくジャック!『しあわせのパン』は2012年1月21日(土)より北海道先行公開、1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開■関連記事:原田知世×大泉洋主演『しあわせのパン』北海道先行で全国公開決定!
2011年11月10日