『悪人』『怒り』の李相日監督の最新作『流浪の月』が13日(金)から公開になる。李監督はこれまで数々の作品で観客から高い評価を集めてきたが、本作は前作『怒り』から6年ぶりの長編作で、「ガラッと切り替えて新しいことをするつもりはないんですけど、次の映画で第二章と呼んでいいのか、また異なった次元に入っていきたいという感覚があった」と振り返る。長い期間を経て出会った原作小説、初めてタッグを組む撮影監督、そしてこれまでにない表現。李監督の“次なる章”が本作で幕を開ける。映画の原作は2020年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうの同名小説。かつて世を騒がせた女児誘拐事件の犯人・文(松坂桃李)と、被害女児だった女性・更紗(広瀬すず)の再会から物語は始まる。かつて人々は文が幼い更紗を誘拐して監禁したと思っている。しかし、本当は何があったのか? そして再会したふたりはどこへ向かうのか? 映画は現在のふたりの物語と、過去のエピソードを行き来しながら進んでいく。本作は様々なエピソードが描かれるが、そのすべては文と更紗の関係を描くために存在しているといっていい。ふたりは友達とも恋人とも違う、そして言うまでもなく事件の犯人と被害者というだけでもない。映画を全編観たあとにやっと朧げな輪郭が見えてくる関係。本作はその不思議な感覚を見事に描ききっている。「ふたりの間に何があるのか? 他人には理解できないふたりだけの真実。答えはわからないけど、そこにあるであろう“手触り”を掴みたい、ということかもしれません」と脚本も手がけた李監督は振り返る。「この感覚は『怒り』の時にも通じています。あの映画で描こうとしたことも言葉にできない概念、言葉にはおさまりきらない思いをすくい取りたかった。そういう部分は共通しているとは思います。『流浪の月』の脚本に取りかかる際に留意したのは、ラストに“閉じて”終わる映画にはしたくない、と。文と更紗は世の中から排除されたのではなく、自分たちから抜け出した/飛び出したんだと思うんです。世の理不尽に追いつめられて逃げるのではなく、ふたりが隣でいられる世界を目指しているんだというところで映画を終わらせたい。その点は最初から明確に意図していました」物語は現在と過去を行き来するが、そのバランスは徹底的に考え抜かれている。本作は150分あるが、どこかひとつのパートを外しても観賞後の印象は大きく変わってしまうだろう。「脚本を書く段階で見えていた部分と、撮影を経て編集作業の中で見えてきた部分もありました。15年前に過ごしたふたりの時間は、単なる回想として見せるのではなく、現在の更紗が置かれている状況や心境にも影響を及ぼす形で、繋がりをもって描かないと意味がない。脚本の段階から意識しつつも、実際に撮影することで発見することも多々ありましたね。つまり、今の更紗の心境を紐解き、寄り添う形で過去を見せる。言うは易しですが、これには編集の今井(剛)さんの力が欠かせませんでした。今井さんは『69 sixty nine』からすべての作品で編集をお願いしている方で、『怒り』では通常の倍の編集期間をかけて色々とトライしたんです。そこで蓄積されたもの、今井さんとの呼吸というか、お互いの信頼や経験値があっての本作だと思います。初めての方とここまでやるのは難しかったかもしれません」一方で李監督は本作で“初めて”タッグを組む撮影監督を招いた。イ・チャンドン監督『バーニング 劇場版』、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』を手がける名撮影監督ホン・ギョンピョだ。「ホンさんと初めてお会いしてご挨拶したのは『パラサイト…』の撮影現場に伺った時で、その時に“この方に撮影をお願いできればな”という願望が芽生えました。もちろん、簡単に叶うはずはないんですが、いざ『流浪の月』の世界観を思い描き始めると、ホンさんならどう撮ってくれるだろうか、と想像が膨らむばかりで衝動を抑えられなくなったんです」本作の画は単に美しいだけでなく、全カットが映画的な魅力にあふれている。俳優の感情や表情の変化を漏らすことなく描き出すのはもちろん、そこに差し込む光、吹く風、空気の澱みや動きまで感じとれるようなショットが次々に現れる。登場人物たちの生きる“世界の動き”を丸ごと描き出すような映像は圧巻だ。「ホンさん自身も、新しい映像を模索するんだ、とよく口にしていました。定石には縛られずに、意外性や”ちょっとした驚き”がある。それでいて、奇をてらう訳ではなく違和感なく俳優の演技に集中できるアングル。”そこでしかない”場所、つまりはカメラポジションをずっと探していくんです。大袈裟なことをいうと、映画の中に“説明カット”はひとつも入れたくないんです。状況や場所説明のために舞台の外観を映すカットはひとつも必要ない。それらは最初にホンさんと確認し合いました。ホンさんは現場でずっと「風!風!」って言ってましたね(笑)。撮影準備の段階でも、例えばカーテンを選ぶにはかなり時間をかけて、どんな揺れ方をするのか探っていく。空間と演技だけを撮るのではなく、俳優のセリフや芝居の奥には必ず何かしらの“揺らぎ”があるべきではないかと思っていて、他にも光の具合や流れる雲と飛び交う鳥など、常にフレームの外の状況も注視していました。セリフや演技だけでなく、映像そのものが雄弁であることがホンさんの卓越した美意識なのかもしれないですね。そしてそれは単に美しいだけではなくて、見方によっては残酷だったりもする。だからこれまでの撮影では考えられないほどスカイライン(フレームの中で空と建物や山などを隔てる輪郭)やマジックアワーを狙っています。脚本上夜設定のシーンでもあえてスカイラインの時間に撮影することで、シルエットがかもしだす儚さや限られた時間への愛しさが映像に焼き付けられていく。すべてのカットにおいて画にどうやって“艶(つや)”を出していくのかホンさんは腐心されていて、刺激を受ける毎日でした。撮影ではホンさんとそのシーンの“ファーストカット”を探すことにほとんどの時間が費やされました。現場で見つけたファーストカットを編集でどこに着地させるのか見つけていく。本作ではそういう連結もありましたね」撮影監督が変わるというのは、もうちょっと根源的な“感覚が変わる”に近い映画において撮影監督は作品の目であり、語り手でもある。李監督は「撮影監督が変わるというのは、単に映像が変わるってイメージが強いですけど、もうちょっと根源的な“感覚が変わる”に近いことで、俳優の演技も含め、すべての部分に波及している」と語る。本作で李監督はこれまで積み上げてきたものを発展的に継承しつつ、新たな語り、新たな視点で作品づくりにあたったようだ。「この物語は重くシビアな状況が常に背景にありながら、文と更紗の関係の美しさはともすると寓話的でもある。リアリティだけでは語れない、少し浮遊しているような感覚があるので、今回はあまり自分だけの生理で踏み固めない方が良いんじゃないかと意識していました。そこはかとない浮遊感を生かしてこそ、不寛容に覆われた現実との対比も際立つはずです。特に今回は美術が種田(陽平)さんでもあるので、ただ見た目に美しいものを描くのではなく、俳優たちの儚げな佇まいを、説得力のある美術で構築した空間で、ホンさんのカメラが捉える。まさに“この瞬間”が美しいんだ、という感覚でこの映画を満たしたい。そんな共通認識が皆にあったと思います。結果論にはなってしまうんですけど、前作から6年という期間が空いてしまった原因の中に、『怒り』で何かに届いた手応えがありました。ガラッと切り替えて新しいことをするつもりはないんですけど、次の映画で第二章と呼んでいいのかわか、また異なった次元に入っていきたいという感覚があったんです。もちろん、やっている間は何かを変えることが目的ではなくて、ただただ目の前のことに精一杯なんですけど、終わってみると変化というのは、偶然に起こるのではなくて、必然の積み重ねなんだなと思わされますね」ある過去を背負った男女の“言葉では簡単に説明できない関係”を描く『流浪の月』は、作り手が丁寧に描き出した“この瞬間”を積み上げることで成立する傑作になった。どの瞬間も、どのカットも見逃せない密度の高い本作は、多くの映画ファンを魅了するだろう。そして、前作から6年。本作が李監督の“第二章”を告げる作品なのかは、後年になって振り返ることになる。「次は早く撮りたいですよね(笑)。6年ぶりだと現場で疲れやすくなるんですよ! 映画ってこんなにも疲れるんだって(笑)。なので次の映画はもっと早く撮りたいと思っています」『流浪の月』5月13日(金)全国ロードショー(C)2022「流浪の月」製作委員会
2022年05月12日4月23日、浅利演出事務所主催の『ミュージカル李香蘭』が東京・浜松町の自由劇場で開幕した。日本人でありながら中国人女優としてスターになった李香蘭(山口淑子)が日本軍のプロパガンダに利用され、戦後祖国反逆の罪(漢奸罪)で裁かれるまでを描くミュージカルだ。日本初演は1991年。演出家の故・浅利慶太氏は「昭和の戦争を語り継ぐ責任が我々にはある」と語り、これまで繰り返し上演されてきた。今回は2019年同氏追悼公演以来3年ぶりの上演となる。タイトルロールを務めるのは、初演以来30余年にわたり李香蘭として舞台に立ち続ける、野村玲子。山口淑子氏本人が生前「李香蘭歴は私より玲子ちゃんのほうが長い」と語ったそうだが、舞台上に佇む姿は「李香蘭」そのものだ。隣り合う二つの国(日本と中国)が争うことに苦悩し、「心にも国境があるのですか」と問いかける姿に、現在の世界情勢が脳裏をかすめる。現在日本人が享受している平和は、先人たちの犠牲の上に成り立っていることを、我々は決して忘れてはならない。今回の出演者には17歳の高校生もキャスティングされているという。客席には戦争時代を知る年配層に混ざり、20代と思しき若者の姿も目立つ。こうして「戦争の悲劇を語り継ぐ」というバトンが次世代へ渡されていく。カーテンコールでは、涙を拭う観客の姿も多く見られた。2022年春、この作品が上演される意義を見つめ、世界の平和を願わずにはいられない。公演は5月8日まで。『ミュージカル李香蘭』チケット情報公演公式サイト
2022年04月25日CLAMPの伝説的大ヒットコミックの映画化『ホリック xxxHOLiC』は、柴咲コウ扮する侑子の印象的な言葉の数々が登場する。そこで今回、公開に先駆けて、そんな注目のセリフの一部を美麗写真と共に紹介。アヤカシが視える孤独な高校生・四月一日(神木隆之介)は、対価と引き換えにどんな願いも叶えてくれる【ミセ】に迷い込み、そこの女主人・侑子と出会い、不思議な運命に足を踏み入れていくことに。侑子はどんな願いも叶えるからこそ、対価が生じることを世の道理として説く姿は、柴咲さんの存在感も相まって説得力を持つのだ。「どんな願いでも叶えてあげる。ただし、対価を頂く」「何かを得るには、対価が必要。それがこの世界のルール」“対価”――。【ミセ】を訪れた四月一日や客に対して、侑子が投げかける言葉。この言葉について、蜷川実花監督は「何かを欲したら対価が必要である、それって真実だと思うんです。でも、私たちは、欲しがることや与えられることが当たり前になっている。現実は、ありとあらゆることがリスクと共にあって、何でも叶う楽園は世の中にはないのだよ、ということから目を背けてはいけない。それをきっちりと伝える楽しい映画にしたいと思いました」と、映画化したいと思ったきっかけの言葉として挙げている。「この世に偶然なんてない。あるのは必然だけ……。すべての出来事には意味がある」【ミセ】を訪れ戸惑う四月一日に対して、全てを見透かしているかのように投げかける言葉。「世界っていうのはね、在るんじゃない。自分で創るものなのよ」客である美咲(趣里)が、アヤカシに取りこまれてしまうのを目撃し、衝撃を受けながら「アヤカシが視えないようになりたい」と願う四月一日に、侑子が励ますように語る言葉。四月一日は、少しずつ自分の願いの奥にある思いに向き合うようになっていく。「未来はそれぞれの選択の先にある」自分にとって“大切なもの”を探し続ける四月一日を見守る、侑子の言葉。様々な選択肢の中で、自主的に何かを選びとることの重要性、選択したものがその後の運命を変えていく、ということを教えてくれる。侑子と出会うことによって、自らと向き合い、少しずつ変化していく四月一日。その中で投げかけられる侑子の言葉の数々は、厳しさの中にも優しさがにじむ。人生に悩んだときに思い返したくなる、背中を押してくれる心に残る名言に注目だ。『ホリック xxxHOLiC』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ホリック xxxHOLiC 2022年4月29日より全国にて公開©2022映画「ホリック」製作委員会 ⓒCLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
2022年04月18日アイドルグループ『AKB48』の元メンバーで、2015年に卒業した後は俳優として活躍中の川栄李奈さん。美しいロングヘアのイメージが強い川栄さんが、長年伸ばしていた髪をバッサリとカットしました!2022年4月3日に、クールなボブスタイルへとヘアチェンジした姿を、Instagramに投稿しています。 この投稿をInstagramで見る 川栄李奈(@rina_kawaei.official)がシェアした投稿 イメチェン&初めてのヘアドネーション31cm切ってもらいましたよ〜!rina_kawaei.officialーより引用川栄さんはヘアチェンジと合わせて、ヘアドネーションを行ったことを報告。さらに、投稿では「誰かの笑顔が増えますように」というコメントをつづっています。ヘアドネーションとは?ヘアドネーションとは、『髪の毛』と『寄付』という英語を組み合わせた言葉です。とはいえ、「よく知らない」「あまり馴染みがない」という人も多いのではないでしょうか。世界的には徐々に広まりつつあるヘアドネーション。病気や事故で髪を失った子供たちのために、寄付された髪の毛で作ったウィッグを、無償提供するボランティア活動です。ヘアドネーションをした川栄さんに、多くの称賛のコメントが寄せられました。・髪をもらった人は、りっちゃんからの愛を感じられますね。・ヘアドネーションのこと、あまり知られていないので広めてほしいなぁ。・私もヘアドネーションをやりたくて、髪を伸ばし中です!日本では、まだまだ認知度の低いヘアドネーション。川栄さんの行動をきっかけに、これからもっと広まり、身近な活動になっていくといいですね。興味のある人は、ヘアドネーションの活動を行っている法人・団体などを探してみてください![文・構成/grape編集部]
2022年04月07日俳優の神木隆之介と柴咲コウがW主演を務める映画『ホリック xxxHOLiC』(4月29日公開)の場面写真が30日、公開された。同作はCLAMPによる同名コミックの映画化作。人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が視えてしまう孤独な高校生・四月一日(神木)は、ある日一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着く。妖しく美しい【ミセ】の女主人・侑子(柴咲)のもとで暮らし【ミセ】を手伝うようになった四月一日は、同級生の百目鬼やひまわりとも仲を深めていき、悩みを抱えた人々と出会ううち、想像を超える大事件に巻き込まれていく。主人・侑子は、“同じ服を二度と着ない”というキャラクター。そのため演じる柴咲コウも劇中で16着もの衣装を披露しているという。華やかな緑の打掛に幅広の帯を合わせた花魁風コーデでは大きく結われた盛り髪に蝶や花が彩られた金色の簪を挿し、大きな黒いリボンのように結われた髪型で赤い牡丹の柄や大胆に見せた肩がポイントとなっている着物風ドレス、花を模した繊細なカチューシャに合わせたリボンや花柄をあしらった白いワンピース、様々な生地が幾重にも重なってできた深紅のドレスなど、妖艶で気品溢れる衣装が満載となっている。その他にも、エキゾチックなオレンジのワンピース、ベールで顔を隠したアラビアン風のコーデ、透け感のあるシフォン生地の袖と大ぶりのネックレス&ヘッドセットが神秘さを醸し出すコーデなど、現実離れした豪華絢爛な衣装が次々と登場する。さらに、藤棚や蓮の花が咲き乱れる美しい【ミセ】のセットや美術、登場人物が使用する小道具など、細部に至るまでこだわりをもって作られており、侑子が使う煙筒は特注で制作された。そこから煙が薫る様は優雅かつ幻想的で、監督の深いこだわりを感じさせるシーンとなっている。柴咲は衣装について「日が変わると衣装も変わる、毎回毎回、ファッションショーのような気分で楽しませてもらいました。ほんとに一瞬しか映らない衣装もあって、特に縁側でお酒を飲んでいるシーンの衣装が気に入っています。目の前にキラキラした装飾のある衣装で、見るものすべてがキラキラしていました」と振り返っている。
2022年03月30日CLAMPの伝説的大ヒットコミックを原作とした映画『ホリック xxxHOLiC』より、柴咲コウ演じる不思議な【ミセ】の女主人・侑子の衣装にフォーカスをあてた写真が一挙に公開された。人の心の闇に寄り憑くアヤカシが視えることで、孤独に生きてきた高校生・四月一日(神木隆之介)が、対価と引き換えにどんな願いも叶えてくれる【ミセ】に迷い込み、出会うのが侑子。彼女は、“同じ服を二度と着ない”というキャラクターで、劇中では16着もの衣装を披露。華やかな緑の打掛に、幅広の帯を合わせた花魁風コーデでは、大きく結われた盛り髪には、蝶や花が彩られた金色の簪が。また、リボンのように結われた髪型が印象的なカットは、赤い牡丹の柄や大胆に見せた肩がポイントとなっている着物風ドレス。妖艶で気品溢れる、様々な生地が幾重にも重なってできた深紅のドレス。一方、花を模した繊細なカチューシャに合わせたリボンや、花柄の白いワンピースという、可愛らしさもある衣装も登場。ほかにも、エキゾチックなオレンジワンピース、ベールで顔を隠したアラビアン風コーデ、透け感のあるシフォン生地の袖と大ぶりのアクセサリーが神秘さを醸し出すコーデなど、豪華絢爛な衣装がずらり。柴咲さんはそんな衣装について「日が変わると衣装も変わる、毎回毎回、ファッションショーのような気分で楽しませてもらいました」とふり返り、「ほんとに一瞬しか映らない衣装もあって、特に縁側でお酒を飲んでいるシーンの衣装が気に入っています。目の前にキラキラした装飾のある衣装で、見るものすべてがキラキラしていました」と好きな衣装も明かしている。さらに本作は、藤棚や蓮の花が咲き乱れる美しい【ミセ】のセットや美術、小道具など、細部に至るまでこだわりをもって作られている。特に、侑子の煙筒は、特注で制作されている。『ホリック xxxHOLiC』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ホリック xxxHOLiC 2022年4月29日より全国にて公開©2022映画「ホリック」製作委員会 ⓒCLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
2022年03月30日高橋一生主演、柴咲コウが共演する4月放送開始の新ドラマ「インビジブル」より、新キャストが発表された。本作は、事件解決のためなら手段を選ばない刑事・志村(高橋一生)と、犯罪をコーディネートするしたたかな女犯罪者・キリコ(柴咲コウ)がバディを組んで凶悪事件に挑む、異色の犯罪エンターテインメント。この度、個性的な新キャストが発表となった。警視庁捜査一課の面々とともに事故や事件現場に臨場する鑑識課の鑑識員・近松延武(ちかまつ・たけし)役に、舞台やドラマを中心に活動する谷恭輔が決定。主演の高橋さんとは今回で3度目の共演となる。「天国と地獄~サイコな2人~」では、高橋さん演じる容疑者を追いかけるという対立関係にある刑事役を演じたが、本作では一転、事件の解決をサポートする鑑識員役に挑む。そして、柴咲さん演じる女犯罪者“インビジブル”のキリコと深い関わりのある沢渡万太郎(さわたり・まんたろう)役には若手注目俳優、板垣李光人が決定。「青天を衝け」「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」などで高い演技力が話題となった板垣さんが演じる、キリコの片腕“マー君”に注目したい。また、志村が所属する警視庁・特命捜査対策班の班長・塚地敬一(つかじ・けいいち)役には、ドラマや映画に引っ張りだこのバイプレイヤー・酒向芳。警視庁管内で起きた未解決事件に関する記述内容に熟知しており、志村の捜査を後押しする心優しき班長役だ。そして同じく、特命捜査対策班の刑事・芝本菜穂(しばもと・なお)役を、モデル・女優としてキャリアを重ねる田中真琴、捜査一課の若手刑事で、原田泰造演じる捜査一課課長・犬飼の補佐的な立ち回りも多い岸幸介(きし・こうすけ)役に西村元貴、同じく捜査一課の刑事・朝倉環(あさくら・たまき)役には、「ドクターX ~外科医・大門未知子~」での妖艶な秘書役が話題を集めた結城モエ。さらに、捜査一課が追いかける事件や事故を発信するWEBニュースの記者・安野東子(あんの・とうこ)役に、女優・モデルとして活躍する大野いと。志村を“貴ちゃん”と呼び、親しげな雰囲気を醸し出す東子と志村の関係も気になるところ。そして、東子と共に事件を追いかけるWEBニュースのカメラマン・野間昇太郎(のま・しょうたろう)役には、舞台を中心に活躍している実力派俳優の村井良大が演じる。彼らが凶悪犯の巻き起こす様々な事件にどう関わり立ち向かっていくのか?そして志村とキリコにどんな影響を与えていくのか注目だ。「インビジブル」は4月15日(金)より毎週金曜日22時~TBSにて放送開始(初回は15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2022年03月22日女優の柴咲コウさんといえば、女性らしい黒髪ロングヘアのイメージでしたが最近ガラリとイメチェン!思い切りがよいハンサムショートヘアが「イケメン」と反響を呼んでいるんです。こなれた金髪ショートヘア姿には「なんだろう。このイケメン感!」 この投稿をInstagramで見る 柴咲コウ ???????? ????????????????????????????????????(@ko_shibasaki)がシェアした投稿 「冬眠から目覚めました」との自身のインスタには、髪の毛をバッサリカットして一瞬誰なのか目を疑うほどのイケメンが微笑む写真を公開。ストレートなラインもこなれたハンサムショートは、目にかかる長めの前髪がミステリアスさを添えてくれています。パキッとしたブロンドが輝き、金髪がショートにインパクトをオン。2枚目はダボッとオーバーシルエットの白Tシャツを着用したショットもアップし、韓国アイドルのようなルックスには胸キュン。女も惚れてしまうカッコよさには、変幻自在な女優の顔もうかがえます。この投稿には「カッコいい!」「なんだろう。このイケメン感!」「まるで別人に見える!」「コウちゃんにキュン死させられるわ」との声が寄せられ、柴咲さんの少年っぽい姿にドキドキさせられたファンもたくさん!カットした髪の毛はヘアドネーションした柴咲さん この投稿をInstagramで見る 柴咲コウ ???????? ????????????????????????????????????(@ko_shibasaki)がシェアした投稿 まずは黒髪のショートからチャレンジしていた柴咲さん。「髪の毛切りました」とのインスタには、黒髪ショートヘアの横顔を投稿。つやつやの黒カラーは金髪とはまた違う大人の妖艶さもプラスされ、エレガントな美しさ。「ショートヘアにしてドネーションも」とも続け、切った髪の毛は寄付するというアイディアも柴咲さんらしくて好感度大。「かっこよくて可愛くて何でも似合うコウさんは素敵すぎます!」とのコメントも届き、素の美しさを最大限に引き出せるショートはアラフォーだからこそ参考になります。4月からは高橋一生さんが主演を務めるTBS系ドラマ『インビジブル』に出演する柴咲さん。ドラマ内のショート姿の柴咲さんも要チェックしたいですね!
2022年02月16日2022年4月から放送をスタートするTBSの新テレビドラマ『インビジブル』で、高橋一生さんが主演を務めることが発表されました。高橋一生がTBS連続ドラマ初主演高橋さんにとって、TBSの連続ドラマ初主演作となる『インビジブル』は、刑事と犯罪コーディネーターという異色の2人がバディを組む犯罪エンターテインメントドラマ。主人公・刑事の志村貴文(しむら・たかふみ)役を高橋さん、そして志村とタッグを組む犯罪コーディネーターを柴咲コウさんが演じます。『インビジブル』で4度目の共演となる、高橋さんと柴咲さん。コメントでは、お互いに対する信頼感ものぞかせています。高橋一生さんコメント僕が演じさせていただく志村は、捜査畑を歩んできたものの、行き過ぎた捜査手法で独断専行をしてしまうことが多いので問題となり、左遷という形で警視庁管内の未解決事件の継続捜査をする部署に異動させられた刑事です。台本を読ませていただいて、今までに僕が演じたことのないキャラクターで、作品に対するワクワク感と共に志村を演じることがとても楽しみだと思いました。今回、アクションシーンにも挑戦するのですが、僕41歳なんですけれどというぐらいのアクションになってくると思うので、とにかく体を壊さないように頑張りたいと思っています。柴咲さんとは何度も共演させていただいていて、お芝居で会話ができる方なのでとても心強いです。柴咲さん演じる犯罪コーディネーターと刑事の志村は今後どういった関係になっていくのか…皆さんが毎週楽しみになるようなアクションあり、心理戦ありのおもしろい作品になると思っていますので、是非注目して見ていただけたらと思っています。柴咲コウさんコメント私が演じるのは、“インビジブル”と呼ばれる犯罪コーディネーター役です。原作のない作品で、オリジナルのキャラクターなので、スタッフの方と意見を交わしながら、どういうキャラクターなのか、1から構築していくのが大変でもあり楽しいですね。まずはビジュアルからと思い色々と試行錯誤を繰り返していますが、相手の演技やお芝居のぶつかり合いでもどんどん変わっていく。その感覚をキャラクターに落とし込んでいけたらなと思っています。一生さんとは久しぶりの共演になりますが、佇まいや演技の間合いが天才的な方なので、とても安心しています。これからの撮影がとても楽しみです。一般的に“正義と悪”っていうのは、白と黒で分けられることが多いと思うんですけど、時には白と黒が入れ替わることもあると思うし、本質では真逆だったりすることもあると思うんですよね。この作品で描かれる“正義と悪”ではそういう部分が見え隠れしてくると思うので、その人間模様も楽しんでもらえたらうれしいです。脚本を手掛けるのは、テレビドラマ『ROOKIES』(TBS系)をはじめ、シリアスな世界観や特殊なジャンルの人々を扱う作品を得意とする、いずみ吉紘さん。数々のヒット作を生み出してきたTBSが仕掛ける、これまでにない犯罪エンターテインメント作『インビジブル』は、2022年4月、金曜の夜10時からスタートです。TBS新ドラマ『インビジブル』あらすじ裏社会を牛耳り、あらゆる凶悪犯罪者たちの取引を仲介する犯罪コーディネーター『インビジブル』。その存在は警察内部でも一部の人間しか知らず、しかもその実像に迫ったことがないゆえに、都市伝説とささやかれていた。そんなインビジブルが突如、自身が関わってきた未解決事件や凶悪犯罪者の情報を提供し、犯人逮捕に協力すると警察に申し出る。条件はたった1つだけ。捜査一課から左遷された刑事・志村貴文を担当にすることだった。異色のバディが相対するのは、個性的すぎる犯罪のプロフェッショナルたち。悪を誰よりも憎む刑事の志村と、悪を誰よりも熟知したインビジブルが闇に隠れていた凶悪犯たちをあぶりだす!やがて2人に芽生える絆は、信頼か、友情か、それとも…。[文・構成/grape編集部]
2022年02月09日修学旅行…楽しみでもあり、不安でもあり?ASDとADHDのある息子コウ、小学6年生。「行けたらいいなぁ」と楽しみにしていた修学旅行が近づいてきました。Upload By 丸山さとこクラスメイトの子に『丸山、迷子になりそう』と言われたというコウは「僕もそう思う」と笑っていましたが、本当に迷子になりかねないコウなので笑いごとではありません。「見学で夢中になって群れから離れないように気をつけてね。周りを見るようにしてね」と改めて念押ししたものの、それで何とかなる子どもであればADHD治療薬の服用をすることもなかったでしょう。「もうあとは祈るしかないな…先生及び班員のみなさま、(多分)ご迷惑おかけします…!」という気持ちで支度を進めました。ただでさえ心配の尽きない修学旅行ですが、荷物の準備中に「日中持ち歩くリュックを自室から持っておいで」とコウへ言うと、「あー、それ、家庭科でつくったナップサックに入れるんだって」と驚きの返答。Upload By 丸山さとこ普段のお出かけはポケットを使い分けることで荷物を管理しているコウです。そんな彼が、ポケットのないナップサックに全ての荷物を入れたらどうなるのでしょうか…?「これだけ沢山の荷物をナップサックに入れたら、何か出すたびに道路や床に物を散らかすことになるのでは?」と、目に浮かぶ光景にゲッソリしながら、「これは何かしらの対策が必要だな」と思いました。Upload By 丸山さとこポーチと大判の袋で、荷物を分けて収納!班行動中にナップサックで持ち歩く荷物の数は結構多くて、全てナップサックへ入れたところ「これだけ荷物がギュウギュウに入ってると、底に沈んだ小さな物を探すのは大変だね…」という感じになりました。そこで、小さな物や薄い物はそれぞれポーチに入れることにしました。カッパ・マスク・ビニール袋は、分けて収納ができるメッシュケースにin!”収納場所のサイズとしまってある物のサイズ”を揃えることで、感覚的に分かりやすい収納になりました。Upload By 丸山さとこスポーツバッグに入れる衣類や洗面用具は、使用シーンごとに分けてまとめることにしました。Upload By 丸山さとこ・入浴時に持っていくタオルやパジャマなどをナップサックに入れた『お風呂セット』・2日目の朝に着替える服を巾着袋に入れた『2日目衣類セット』・予備のタオルや衣類をメッシュケースに入れた『予備の物セット』・そしてハブラシとコップの『ハミガキセット』浴場にいくときは『お風呂セット』、朝着替える時は『2日目衣類セット』、予備の着替えが欲しいときは『予備の物セット』と、使用シーンごとに使いやすいようまとめました。そうして荷物を整理してみた結果もし「細かく分けられると返って使いにくい」などコウから不評であればやめようと思いつつ用意してみた”袋分けシステム”でしたが、「分かりやすいしスゴく便利!」「見たら分かるし取り出しやすいよ」と喜んでくれました。Upload By 丸山さとこ「〇〇はどこ?」と聞いて取り出せるか確かめましたが、どれもスムーズに取り出すことができたので『大丈夫そうかな?』と思い荷物をまとめ、コウは修学旅行へ出発しました。『準備しているときに今分かっていても当日は焦って取り出せなくなるかもな~』と思っていましたが、その後修学旅行から帰ったコウは「大丈夫だったよー」と言っていました。後に担任の先生からも「移動中も集団から離れることなく行動できていましたし、支度も大きく散らかさずにできていました」とうかがってホッとしました。彼の”自称大丈夫”は今一つ信憑性に欠けるため出発前は心配していましたが、『荷物関連で困ったり焦ったりすることなく修学旅行を楽しめたのであれば、それはよかった!』と嬉しく思いながら、家族みんなでお土産のお菓子を食べました。Upload By 丸山さとこ執筆/丸山さとこ(監修:鈴木先生より)ADHDのある人のカバンや引き出しの中はゴチャゴチャしてしまうことが多くあります。カバンいっぱいに荷物を詰めすぎることがあるのでチャックが閉まらず開いたままということもあります。このようなことがよくある方の場合、カバンもナップサックも同じようなもので、手を入れて手探りで物を探す光景を私の外来ではよく目にします。カバンの中を見られるならば、色のついた子袋に分けるのも一つの方法でしょう。しかし、カバンの中が荷物で埋まっていて上から下まで見ることは不可能な場合も多いです。そういう場合、今回のように手触りでも分かりやすい袋などに分けておくといいでしょう。今回の場合、「使い慣れたリュックサックでもいい」という学校側の配慮もあったらよかったのかなと思いました。
2022年01月06日女優の川栄李奈が出演する、JRAシステムサービス・JRA-VANの新CM「アプリでアップデート」編、「NEXTでアップデート」編が、4日に放送を開始した。新CMでは、自己流で競馬を楽しみつつも「何かが足りない」と思っている競馬ファンたちに向け、川栄が「キミに足りないもの、わかる?」と鋭くツッコミを入れ、ドキッとさせる一言を投げかける。「アプリでアップデート」編では、週末の昼下がりに町中華で大好きな競馬を楽しむ一人の男性がなんとなく予想をしていると、川栄が突然現れる。そして「なんとなくじゃ、うまくならないよ、競馬」と話しかけ、呆気にとられる男性に「キミに足りないもの、わかる? 裏付けよ」と同サービスを説明していく。「NEXTでアップデート」編でも、カフェでいろんな予想家の動画を見比べている一人の男性の前に川栄が登場し、「ひとに左右されてたら、うまくならないよ、競馬」と詰め寄るといった内容だ。町中華での撮影では、あまりに上手にラーメンをすする川栄の演技に、思わずスタッフから「おいしそう……」と本音が漏れる場面も。共演者が驚いて立ち上がるシーンでは勢いのあまり椅子が倒れてしまうハプニングもあったが、川栄は終始笑顔で現場を和ませていた。
2022年01月05日俳優・板垣李光人は、まるで万華鏡のようだ。ドイツ語で「光」を意味する「Licht(リヒト)」という名を持ち、作品によって、色とりどりの光を放ちながら、私たちを魅了する。映画『約束のネバーランド』のノーマン役、主演ドラマ『カラフラブル 〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜』の相馬周役、大河ドラマ『青天を衝け』の徳川昭武役、土曜ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』の木崎誠役など、印象深い役柄が続く。どの作品も「芝居は流動的なもの。土台作りだけしたら、いつもこの身ひとつで現場に入っています」と語る、19歳。10代最後の出演作であるドラマ24『シジュウカラ』(テレビ東京系)では、どんな姿を披露してくれるのだろうか。計算高さやあざとさを意識しながら演じている澄んだ瞳を輝かせながら、今作のためにショートカットにして、「ずっと長かったから切りたかったんです」と微笑む、板垣李光人。今回、山口紗弥加演じる40歳の売れない漫画家・綿貫忍の、22歳のアシスタント・橘千秋役を演じるが、どこか影を感じさせる役柄だ。「役を作り上げていくなかで、大九明子監督からアドバイス頂いたのは『忍が見ていないところでも千秋の行動や所作には抱えている怒りや憎しみが表れるし、忍に見えているところではホストのように振る舞う』ということ。僕はそこまで千秋がわかりやすくはないと思っていたのですが、わかりやすいほうがいいということで、計算高さやあざとさを意識しながら演じています」夫のいる忍を誘惑する、千秋。ふたりは18歳の年の差があるものの、不倫という恋に落ちてしまう。だが千秋は、恋心から忍に近づくのではなく、どうやら真意は別のところにあるようだ。「何かしらの秘め事があるのは、もはや全人類共通かもしれません(笑)。ふたりは歳の差もありますが、千秋はある種、母親の面影をずっと探している側面もはらんでいるので、忍に対して複雑な思いを抱えています。だから千秋の心の中では、何色の糸が、何色絡んでいるのかなって思うんですよね」人間の性(さが)に共鳴してもらえたらうれしい『シジュウカラ』では、板垣李光人が演じる橘千秋ら、登場人物たちの感情や隠された過去が織り成す、人間ドラマも見どころのひとつだ。「テーマとして、『不倫』や『年の差』を扱うドラマだというイメージを強く持つこともあるかもしれません。でも、登場人物の忍や千秋ら、全員が抱えている深い闇、ある種の諦めのような心情が、まずしっかりと描かれているところにも注目してほしいんです。そんな暗闇の中に、だんだんと光を見出していくから」千秋は、とくに抱えているものが大きい印象がある。忍たちと接するなかで、それぞれがどのような反応を示すようになるのだろうか。「千秋にもすごく暗い影が落ちていて、忍と関わっていくなかで、忍がひとつの光のようになっていきます。でも、光が強くなってくるぶん、影も濃くなってきて。そのなかで、千秋がどんな選択をして、自分なりの正解や幸せを見出していくか、見守っていてほしいですね」忍の夫・洋平役に宮崎吐夢、忍の元カレの漫画編集者・岡野克巳役に池内博之も出演する。演技派が揃う、今作の登場人物たちが選ぶ道。その先には、幸せが待っているのだろうか、それとも――。「それぞれの選ぶ道が、世間的にいいとされていることか悪いとされていることかはまた別として、やっぱり自分自身で幸せを見出すことが大事といいますか。人間の性というものがあると思うんです。その部分に対して、共鳴してもらえたら、うれしいですね」忍と千秋は18歳という年の差がありながらも恋に落ちるが、現実的に、そのぐらい年の離れた相手との恋愛については、どう思っているのだろうか。「想像ができないです(笑)。どういう感じなのかは、自分自身で考えてみても正直わからないので、ドラマでは千秋役として没頭していますね。ただ、男女問わず、そのぐらい年上の方に対しての憧れみたいなものはあります。僕はどちらかというと、早く30代、40代になりたいと思っているから」アウトプットをしていないと生きていけない今作において板垣李光人は、山口紗弥加演じる漫画家・忍のアシスタント・千秋役ということで、同じ現場になることも多々。ストーリー自体はシリアスな印象だが、現場ではそうではないようだ。「山口さんは、本当に明るくて快活な方。現場でも、入ったらすぐ『李光人くん、おはよう!』と言ってくださいます。ビジュアル撮影があったのですが、山口さんが先に撮影されていて、僕がその次だったので待っていると、すごく大きな声で『李光人くん、待たせてごめんね』と、声をかけてくださいました。すごくパワーを感じますし、元気がもらえる方です」初共演のふたりは、徐々に親交を深めている様子。劇中では漫画に意味を見出す千秋だが、実際にイラストを描くことが趣味の板垣李光人が影響を受けたカルチャーも気になるところ。「僕の美的な感覚やセンスは、ティム・バートンの存在が大きいと思います。なかでも、ミュージカル・アニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、小さいときからずーっと観ていました。キャラクターのビジュアルや造形の仕方ももちろん好きですし、完全にいい人って、彼の作品には絶対出てこないから。ディズニー作品のアニメでも、主人公の嫌な面もちゃんと表していて、ただキレイなだけではないところが好きなんです」そうしてセンスを磨き、男性ながらたおやかさをまとう、凛々しくも麗しい板垣李光人から目が離せなくなるわけだ。今作の登場人物たちはそれぞれの幸せを見出していくが、彼自身の幸せを感じる瞬間は、どんなときなのだろう。「すごく真面目なことを言うと、僕は本当に、芝居やメイクやファッションというようなアウトプットをしていないと、生きていけない人間。だから、それらのことをしているときはすごく楽しくて、幸せです」20代も自分の気持ちに素直にやっていきたいアウトプットすることが、幸せな気持ちをもたらしてくれるのだ。そんな板垣李光人は、ドラマ放送中の1月28日に、20歳の誕生日を迎える。今作は、10代最後でもあり、20代最初の出演作となった。そこで、20代で成し遂げたいことをたずねたら、はにかみながらも、こう話してくれた。「20代は、この先自分がどんな経験をして、何をやりたがるのかは未知ですね。でもこれまで10代でも、ありがたいことに、やりたいと思ったことはやらせていただいていますし、自分でもやってきました。そう考えれば、20代も変わらずにまわりに迷惑をかけない程度にわがままを言って(笑)、そのときの自分の気持ちに素直にやっていきたいと思います」なんとも正直で頼もしい言葉。19歳ながら、ひとつひとつの質問について熟考し、しっかりと自分の言葉で話すことができる。20代になったらさらに、その聡明さも、増していくことだろう。色とりどりの光を放つ板垣李光人は、これからも変幻自在に進化していくに違いない。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント板垣李光人さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!撮影/古川義高、取材・文/かわむら あみり
2022年01月05日女優の柴咲コウが7日、都内で行われた映画『マトリックス レザレクションズ』(12月17日公開)のプレミアイベントに登壇。本作の日本語吹き替え版で声優を務めたことがサプライズ発表された。キアヌ・リーブス主演の映画『マトリックス』シリーズ最新作。キャストには、ネオ役のキアヌ・リーブスをはじめ、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミス、ランバート・ウィルソン、ダニエル・バーンハードらが続投した。イベントではまず、本作の日本版インスパイアソング「PARADOX」を手掛けたMY FIRST STORYから代表してボーカルのHiroが登場。続いてサプライズで柴咲が登場し、「実は本作で少しですが声をやらせていただきました」と明かし、「私自身のシーンは少しなんですがキアヌさんもいらっしゃいました。神のようでした」と本作でのキアヌの印象を語った。イベントで本編冒頭14分を特別上映。柴咲は「またあの世界が堪能できるんだという高揚感がすごくて、いったいどんな世界になっていくのか、ワクワクが止められない14分。ファン待望だと思うので胸アツですよね」と声を弾ませた。また、海外から主演のキアヌ・リーブスとキャリー=アン・モスがリモート出演。柴咲はキアヌとは共演した『47Ronin』以来の久々の“再会”となり、「感動します。胸がいっぱい」と感激。キアヌも「本当に最高の気持ちです。本当だったらそこにいてハグをしたり直接『こんにちは』と言いたいですが、再会できたことをうれしく思っています」と喜んだ。柴咲はまた、『47Ronin』でキアヌと共演したときの印象を「素直で真っすぐなピュアな方だなという印象」と告白。日本語で書かれた直筆の手紙をもらったことを明かし、「本当に感動しました。『これからよろしく』という内容だったんですけど、日本語を練習して書いてくださって感動しました」と振り返った。
2021年12月07日「HAFURI-ME」デビュー柴咲コウがプロデュースするスキンケアブランド「HAFURI-ME(ハフリメ)」が、2021年11月18日(木)にローンチ。第1弾アイテムとして、古くより日本人の間で親しまれてきた酒粕やウメの美容成分に着目した、「INORI」ラインを発売しました。コンセプトは“祈りは、私へと還る”同ブランドが目指すのは、ふっくらとキメが整い、潤いに満ちた肌。また日々のお手入れを通じて「心」と「身体」も満たされることです。地球にも肌にも優しいナチュラルかつ国産の原料にこだわり、その99%は天然由来成分で作られています。またパッケージにはリサイクル素材を、容器にはリサイクル可能な素材を採用することで、環境への優しさを最大限配慮できるよう注力しています。日本古来の素材で潤いう肌にブランド第1弾の「INORI」ラインは、スティック状美容液、オイルインミスト、二層式オイル美容液の3アイテムを展開。上質な酒粕エキスやコメヌカ油を贅沢に配合し、潤いに満ちた肌へと導きます。いずれも顔だけでなく身体全体にマルチユースできるアイテムです。(画像はプレスリリースより)【参考】※「HAFURI-ME」公式サイト
2021年11月21日10代にして、その幅広い演技で多くの人を魅了している板垣李光人さん。自己表現でも人気を集める注目の人だ。その根底にあるのは、目の前のことと誠実に向き合う姿勢だった。アンバランスの美に惹かれ、好きなものに嘘をつかない人。性別にとらわれないスタイルや生き方をするジェンダーレス男子、気品漂う徳川家の御曹司、他者とのコミュニケーションが困難になる高校生……。板垣李光人さんは、それぞれの時代や世の中の空気をまとったような役がよく似合う。どんなキャラクターにも染まれてしまうのに、役者を一歩離れるとファッションやメイクを自由に楽しんだり、得意のイラストをSNSで発表するなど、アーティスト肌なところを見せてくれる。その落差や多才さが魅力といえるが、板垣さん自身もアンバランスなものや人に美しさを感じるようだ。「ティム・バートン監督の映画が小さいときから好きだったんです。彼の映画に登場するキャラクターって、いわゆる“いい人”がいないんですよね。一見いい人だとしても、みんなちゃんとずるいところや、汚いところを持っている。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のような子ども向けといえる作品でさえ、その描き方は徹底しているんですよね」ファッションでも惹かれるのは、アンバランスさを持ち合わせた佇まい。伝説のデザイナー、マルタン・マルジェラが好きなことはかねて公言しているが、最近注目しているのがバレンシアガのデザイナー、デムナ・ヴァザリア。「メゾン・マルタン・マルジェラでデザイナーをしていた人なのですが、マルジェラの特徴といえる“破壊と構築”を彼の服にも感じるんです。たとえばすごくきれいなドレスにスポーティな要素が入っていたりして、アンバランスさを出すのが上手なんですよね」ファッションやメイクは、板垣さんにとって自己表現の手段として欠かせないものだが、こだわりの強さも重々自覚している。「好きなことだとアクセルを踏みすぎるところがあるので、これでも20%くらいに抑えているつもりなんです。100%出し切ったら、誰も理解の及ばないような領域に突入しちゃうと思うので(笑)。世の中とのつながりや共感が、ぎりぎり途切れないところを一応保っているつもりではあります」役へのアプローチでも、キャラクターのいびつな部分に自然と目が向く。最新作のNHKドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』は、新人女性騎手と廃業寸前の厩舎の人々の挑戦を描く物語。板垣さんは、人に心を閉ざした失声症の厩務員を演じている。「立て続けに心理的に重い場面から撮影が始まったので、テンションを持っていくのが大変で…。でもその分やりがいがありました。“役”の人間と自分が信頼できる関係になったうえで演じる時間は、日常では味わえない感覚なのでやっぱり一番楽しいですね」その楽しさを自己満足で終わらせず、欠点や偏ったところがあるからこそ、美しく輝く人物を演じる意味や影響についても考える。「SNSなどですぐに感想が届く時代なので特に思うのですが、僕が演じた役と同じような境遇だったり、感情を抱えている人から、ちょっと楽になったとか救われたと言っていただけると、つながれたなって思います。最近、いろいろ抱え込んでいる役を演じることが多いからかもしれないですけど、自分が人と作品をつなげる立場にいることを実感するんです」固定観念にとらわれず、自分らしさを貫く板垣さんの姿は、役を離れているときも、きっと多くの人を励ましているのだろう。「僕自身、ブレることもたくさんあるし、ブレないで生きていくなんてたぶん無理だと思うんです。だけど自分らしくいるためには、好きっていう気持ちに正直になることが大事だと思います。そこさえ守ることができていれば、人との出会いや経験によって考え方や価値観が変わることに引け目を感じる必要はないし、それをブレとは言わないと思うんです」現在19歳。「10代のうちにやれることはやり尽くしたので、早く20歳になりたい」と言う。「自分を偽らず、我慢せずに生きている人って、本当に少ないと思うんです。その状況を変えようなんて大それたことは思わないですけど、こうやって表に出る仕事をしているわけなので、僕を見てくれた人に少しでも変化があったら、それに越したことはないですね」いたがき・りひと2002年1月28日生まれ。土曜ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』(NHK総合)は12月18日・25日21:00~22:13放送予定。コート¥341,000ポロニット¥118,800パンツ¥124,300シューズ¥143,000ベルト¥45,100ソックス¥16,500(以上Maison Margiela/Margiela Japan Client ServiceTEL:0800・000・0261)※『anan』2021年11月3日号より。写真・成田英敏スタイリスト・三田真一(KiKi inc.)ヘア&メイク・KATO(TRON)取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年11月01日●岡田准一は「天下一品としか言いようがない」新選組副長・土方歳三の人生を描く、司馬遼太郎氏(遼のしんにょうは点2つ)のベストセラー小説を映画化した『燃えよ剣』。『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』などの原田眞人監督のもと、主演の岡田准一をはじめ、見ごたえのあるキャストが集結した本作で、岡田演じる土方と心を通わす女性・お雪を演じているのが、柴咲コウだ。主要キャラクターがほとんど男性のなか、紅一点で光り輝くお雪を好演している柴咲にインタビュー。あの時代にあって、自分で人生を選択しながら進み、自身のアーティスティックな面も消さなかったお雪に、共鳴する部分が多かったという柴咲の「自分を偽りたくない」生き方を聞いた。○■人間は抑圧すればするほどダメになる――岡田准一さんとは初共演です。率直に、一緒にお仕事された印象は?天下一品としか言いようがないです。お雪とのシーンではちょっとシリアスだったり、いわゆるラブシーンのような雰囲気が多いので、静かに過ごしていたイメージですが、殺陣のシーンになると鬼気迫るものがありました。圧倒的なものがありますね。あの時代に生きていてもおかしくないと思いましたし、その切り替わりがめちゃくちゃセクシーだと思いました。――柴咲さんの演じたお雪は、自分で生き方を選択している印象があって、現代の女性が見ても憧れると思いました。柴咲さんもご自身で選択して進まれている印象です。そうですね。お雪さんとは、かなり重なっていると思います。そういったところを原田監督は見てくださって選んでくださったのかなと。――そうしたなかにあって、お雪さんは強いですね。その場で自分ができることに貢献しようとしているし、なおかつ自分のアーティスティックな部分をなかったことにしない。自己表現としてやっている。ステキだなと思います。――この時代にお雪さんのように絵を描くことを止めないのは、大変なことだったでしょうね。人間って抑圧すればするほどダメになっていくと思うんです。お雪さんはそこを自分のなかで抑え込まずにきちんと肯定している。自分の生きる術を持っているんだなと感じました。○■表面的に取り繕って蓋をしたくない――土方とお雪は、人間の光り輝く部分と裏側にある影の部分の両面で惹かれあっているんじゃないかとコメントされていましたが、柴咲さん自身のキャリアという面であえて考えると、光だと感じた瞬間はいつですか?人生が大きく変わったなと思うのは、全国ロードショーとして公開されるような映画に出たときですかね。19歳くらい。人からどう見られているかではなく、そうした大きな作品の一部になれた、関われたという喜びという意味で光を感じましたね。――デビュー当時には自分の中と仕事をしている自分とにギャップを感じることも多かったそうですが。それは音楽活動に関してのことだと思います。公募で募集したものを歌わせていただく企画ものだったのですが、それをクリエイティブじゃないなと感じてしまって。カップリングで詩を書かせてもらえるならやりたいとお願いしました。そうした面での葛藤ですね。――10代のころからクリエイティブな面での葛藤をされていた。クリエイティブといえばカッコいい響きになるけど、内から湧き上がってくるものだから。それが闇の部分を打ち出しているときもあるし、光の場合もあるけれど、そういう湧き出しているものを、表面的に取り繕って蓋をしてしまうのが嫌で、20代前半などは、特に葛藤がありました。――影だと捉えられてしまうものでも、外へ出したかった。人から評価されたいという軸にないからです。そういう軸にあるなら出さないほうがいい。そうではなく、内から出てくるものをとにかく表現したかった。それは私の長所でもあり短所にもなりますが、でも偽りたくないんです。●インタビューの苦手な瞬間とは○■一番興味があるのは物の理(ことわり)について――音楽活動に関しては、とのことですが、お芝居では特に葛藤した時期もなかった?そこではあまりないと思います。もちろん自分が期待していたものじゃなかったとか、いろいろありますが、そういうものも含めて、全体的にお芝居の現場は楽しんで今まで来ています。とにかく頑張らなきゃとがむしゃらになって、それでもできなかったら、私の力不足だったと反省するしかない。出来上がった作品を観たくないなと思うこともあるけれど、その悔しさも次につなげて生きていってる気がします。――前に進んでいくしかない。だからインタビューとかでも「あのときはこう言ってましたね」とか言われるのが本当はすごく苦手なんです。そのときはそうだったかもしれないけれど、そのときとはもう違う細胞だから。誰だってどんどんアップデートしてるでしょ? だから過去の自分のことを聞かれても困る部分はありますね。――現在はいろんな活動をされたり立場に就かれたりしていますが、好奇心は旺盛ですか?旺盛ですね。人から言われることもあります。一番興味があるのは、物の理(ことわり)についてかな。プランターの土の配合とか。レモンの木にハエが卵を産んで、葉っぱが腐っていくんですけど、なぜこうなるんだろうと探ったり。些細なことが気になりますね。もともと自然科学的なものにはずっと興味がありました。だけど、お芝居の仕事をずっとしてきて、おろそかにしてきてしまった。去年、緊急事態宣言という初めての体験をして、いろいろ思っていたままだったものを実際に行動に移せました。――どんなことをされたのですか?農業です。動画でも配信しているのですが、実際に土を耕すところから始めました。都合主義はもうやめようと。いい分岐点だったと思います。○■今は社会の仕組みをみんなで作っていく時代――柴咲さんの、仕事人としてのポリシーを教えてください。自分の湧き上がる思いというのは偽れないし、偽りたくない。そこは追求していきたいと思っています。好奇心に基づいて。――現在はご自身の思っているところへ進めている感覚ですか?そうだと思います。――本作のお雪を「凛として生きる女性として素直に表現できれば」とコメントされていました。柴咲さんの生き方とも共鳴しそうですが、柴咲さんの思う「凛として生きる」とは?やはり物の理を知るということですかね。なぜこの社会の仕組みのなかで生きてるんですか? と問うたときに、「そういう仕組みなんだからしょうがないじゃないですか」と答える人が多いと感じるんです。でも私は、なんで作るほうに回ろうとしないんですか? と言いたい。もうみんなで作っていく時代ですよね。それが凛として生きるってことかなと思います。――ありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。こういう時代だからこそエンタメが必要だと2年前くらいから言っています。そこで学ぶものってあるし、『燃えよ剣』も彼らの生きざまだったり、勢い、魂を感じられて、いまに役立つものも色々あると改めて思えます。それに純粋に元気になりました。こんなに信念を持って生きられる姿を羨ましいと感じました。――お雪さんも本当に素敵でした。男性の多い作品ですが、お雪さんがいてくれてよかったです。そうですか? 私はずっと男性だけ観ていたかったですけどね(笑)。■柴咲コウ1981年8月5日生まれ、東京都出身。98年に芸能界デビュー。2000年公開の『バトル・ロワイアル』で注目を集め、翌年、『GO』にて日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など多くの賞に輝いた。02年には歌手としてデビューを果たし、翌年の『黄泉がえり』では主題歌も担当。17年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で大河ドラマ初出演にして主演を務めた。また16年にエンタメ・コマース事業を行うレトロワグラース株式会社を設立し、CEOを務めている。ほか女優としての主な出演作に映画『容疑者Xの献身』『大奥』『信長協奏曲』『ねことじいちゃん』、ドラマ『Dr.コトー診療所』『ガリレオ』『エール』『35歳の少女』などがある。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら
2021年10月24日コウが約束の重みに気づいたのは、ゲームがきっかけ!?Upload By 丸山さとこ息子のコウはゲームが大好きです。攻略本を読み込んだり動画サイトで攻略動画を見たりしては、新しい技を練習して楽しんでいます。そんな風にコウの毎日を充実させてくれるゲームですが、長時間遊ぶと翌日までコンディションを崩してしまうこともあるため、30分~1時間に1回休憩をとる約束をした上で、ゲーム機で遊んでいます。調子のいい日は大体約束を守って遊べるコウですが、夢中になり過ぎて約束の時間を過ぎてしまうこともしばしばです。そんなコウがある日、ゲームの約束時間を大幅に過ぎたことに反省して「学習ドリルやったから見てほしい」と私に報告に来ました。私は「約束を破ってしまったことの埋め合わせをしようとすること自体はいいことだと思う」と伝えた上で、改めてコウに質問を投げかけてみました。「学習ドリルが真面目さの表現手段なのは分かるけれど、『お母さんは学習ドリルをしてほしいと思っている』と思うの?」と聞くと、「ううん…お母さんがしてほしいのは約束を守ること」と答えるコウ。Upload By 丸山さとこ「僕は今からでも約束したルールを守りたいけど、今日はもう『ゲーム時間を守る』っていう約束を守れなかったから、今すぐお母さんと今日の『ゲームの時間を守る』っていう約束はしてもらえないし…」と考えていたコウは、「約束してもらえないってことは『約束を守る』ができないってこと…?」とつぶやいてショックを受けていました。約束には”相手”が必要今までコウは、例え結果としては約束を守れていないにせよ「約束を守ろうと思ってがんばっている自分は『いいこと』をしている」と考えていたのではないかと思います。もし「相手と約束する」ということが成立していなかったとしてもそれは”仕方のないこと”で、どこかに『自分は『いいこと』をしているのでOK』という感覚があったのかもしれません。そんなコウにとって、いくら「約束したい」とコウが思ったとしても、相手も「約束したい」「約束していいよ」と思わなければ約束はできない。という事実は大分重たかったようです。Upload By 丸山さとこ『信用を得るために約束を守って”信用できる人間であること”を証明したいのに、信用がないとそのスタートラインに立てない』という袋小路な状況に気づいたコウは、「何で僕は今まで約束の重さに気づかなかったんだろう…」と肩を落としました。「『約束』の重さに比べたら、今まで僕が言ってきた『だってこういう理由があったから約束が守れなかったとしても仕方がないんだ』の理由なんて全然重くなかったのに…。何が大切なのか優先順位を間違ってたって気づいてしまった…」とショックを受けるコウ。その様子を見ていた私は、『そこでショックを受けるのは大きな変化だな』と思いました。Upload By 丸山さとこ今までのコウであれば「なんだ、そういうことだったのか!」と分かった時点でスッキリして元気になっていただろうと思います。場合によっては、理解と発見の喜びでニコニコしていたかもしれません。しかし、今回のコウは今までの自分の行動を振り返って「自分がしてきたことは相手からの信頼を失う行動だったのかもしれない」とショックを受けて動揺しており、私はそんな彼の姿に少し成長を感じました。また、「約束を守る」ということについても、「『約束』は相手が応じてくれてこそ成立するもの、そして『約束』をしてくれた相手との信頼関係を築くために『約束を守る』はとても大切なこと」だと気づいたのは、彼にとって大きな変化だっただろうと思います。信用の土台をつくること、その上に積み上げていくということ今回の一件で、信用を積み上げるためには約束を守ることが大切・約束を結ぶためには”信用の土台”が必要なのだと知ったコウは、「まずは今残っている約束をきちんと守る」と言い、担当している家事や宿題や明日の支度などの”日常の中にある約束”を大切に守ろうとしています。とはいえ、それだけ『約束って重いんだ』と気づいたあとであっても、コウがまだまだ「約束」を守るということを完璧にできるわけではないだろうな…とも思います。Upload By 丸山さとこそういう意味では”コウの行動”自体を手放しで信じているわけではない私ですが、”コウが何かに気づいたこと”は信じています。これから先コウが約束を破って「気づいたと思ったのに全然変わらない、自分はダメだ」とめげてしまったときは、陰からひっそり応援していきたいなと思いました。執筆/丸山さとこ(監修:井上先生より)11歳で約束を破ることの重大性に気づいたことはすごいことだと思います。このあとの課題として自分が守れそうな約束をしていくこと、条件を交渉すること、守れそうにないときに代替案を提示することがあるかもしれません。お母さん自身が感情的にならずに子どもの成長を見守っておられる姿に感動しました。
2021年10月20日ジェンダーを超えた存在で注目を集め、活躍の幅を広げる板垣李光人さんと、同学年の写真家・葵さんが共鳴する瞬間。2歳からモデル活動を始め、小学校高学年には俳優の道を歩み始めていた板垣李光人さん。「小中学生の頃は、自分の知らない役を演じるのが楽しいという感覚でした。意識が変わったのは、映画『約束のネバーランド』あたりからです。役作りで一番大事なことは、役と板垣李光人という人間が信頼し合えているかどうか。役としての感情がありながら、板垣李光人としては立ち位置や段取りを考えながら演じなければならないので、ちゃんと互いが寄りかかれる態勢を作るようにしています。今は、役が85%、板垣李光人が15%くらいの感覚でやっていますね。芝居は、体力、メンタルの強さ、瞬発力が必要で、スポーツみたいです」今年放送されたドラマ『ここは今から倫理です。』では、愛着障害を持つ難しい高校生を好演。感情表現の巧みさで鮮烈な印象を残した。「すごく大変な役でした。でも、芝居は難しくて大変だから楽しいと改めて感じました。今は、作品を見た方がSNSとかで気軽に感想を送れるじゃないですか。みなさんから届く声に触れると、作品と人とを仲介できる立場にいられることも面白いなって。僕を介して出合った作品によって、誰かの人生を豊かにできているのなら、こんなに嬉しいことはないですね」今年は、情報番組『ZIP!』の金曜パーソナリティを務め、大河ドラマ『青天を衝け』にも出演。急速に知名度が上がっている実感は?「まだまだ未熟ですが、知名度が縦軸として、そこがある程度までいったら、横軸の時間の長さを大事にしたい。できるだけ長く俳優を続けていきたいんです。いずれは、芝居での“圧”を上手くコントロールできる人になりたい」ファッションセンスも抜群で、美容への関心も高い。そんな板垣さんが思う“美”とは。「自己中心的であるべきもの。誰にでも当てはまる『これが“美”』というサンプルはひとつもないし、あってはいけないものだとも思います。個人による美醜の判断は、あくまで自分の中だけのもので、それを第三者に当てはめることはできないんじゃないかなって」ファッションだけでなく、イラストなど自己表現の幅が広いが、アイデアの源はどうインプットしているのだろう。「特にインプットしようと意識してやっていることはなくて、音楽、空の色、匂い…生きているうちに見て、感じるものすべてが、僕にとってはインプットに含まれているんだと思います。小説は江戸川乱歩や夢野久作の作品が好き。今じゃ使わない言葉が多いのが逆に新鮮で飽きないんです。何も考えず、ソファでゴロゴロしながらひたすら配信を見ることもありますよ。最近は『ル・ポールのドラァグ・レース』をよく見ています」高い美意識、自分を客観視できる冷静さ、深い思考力…。そのどれもが、とても19歳とは思えないレベルに達しているが、板垣さん自身は“若さ”についてどう捉えているのだろう。「10代は一番、危険。澄んだ、無垢の生々しさが危なっかしい年代で、まだ調理されていない美しい霜降り肉のようだなって」来年1月には、「危険な」10代から20代へ。20歳の記念に欲しいものを尋ねると、ファッションラバーらしい答えが返ってきた。「僕はGUCCIのクリエイティブディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが好きで、GUCCIとBALENCIAGAのコラボのコレクションが、誕生日の頃にショップに並ぶはず。そのアイテムにしようかな。20歳の誕生日とか関係なく、何かにかこつけて、すぐに買っちゃうかも(笑)」RIHITO ITAGAKI2002年1月28日生まれ。’13年、俳優デビュー。『仮面ライダージオウ』で注目される。24時間テレビドラマスペシャル『生徒が人生をやり直せる学校』が8月21日放送予定。パンツ¥17,600(ワーダー)その他はスタイリスト私物AOI2001年10月1日生まれ、埼玉県出身。写真家。高1の時にフィルムカメラに興味を持ち、数千円の中古で撮り始める。’19年、三ツ矢サイダーのキャンペーンに抜擢。9月7日より、京都で個展「drop」を開催。※『anan』2021年8月4日号より。写真・葵スタイリスト・稲垣友斗(TRON)ヘア&メイク・KATO(TRON)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年08月03日女優の川栄李奈が、2日より放送されるコロプラ「ユージェネ」の新CM「ユージェネって、なに!?」編に出演する。新CMは撮影スタジオが舞台。「ユージェネを感じて」と声をかけるカメラマンに、言葉の意味がわからない川栄は困惑した様子だ。しかし、そんな川栄をよそに撮影は続き、言葉の意味を尋ねるも、カメラマンはクセのある表情を見せるだけで全く答えてくれる気配がない。そして最後は、ついに耐えられなくなった川栄が「どうせ、ユージェネで検索って言うんだろ!」とカメラマンへと迫る内容になっている。今回のCMについて、川栄は「とにかくユージェネがどんなゲームなのか気になってしまう内容です。私のテンションが高い演技にも注目してください」とコメント。また、ユージェネの内容にちなみ、「いま行ってみたい場所」を聞かれると、「私は沖縄に行きたいです。結構前に行ったことがあるんですけど海も綺麗でご飯もおいしかったので行きたいなぁと思うんですけど、今は難しいので……。ユージェネだと日本中移動し放題なのでそこも魅力だと思います」と話した。さらに「今後挑戦したい役」を聞かれると、「今まで女子高生だったり、テンションの高い役がすごく多かったんですけど、ダークな役だったりちょっと暗い役をやってみたいです」と意気込んだ。
2021年07月01日●理想と現実とのギャップにもがいた過去映画『バトル・ロワイアル』(2000)で注目を集め、『GO』(2001)で映画賞を総なめにしてから約20年、女優として第一線で輝き続けている柴咲コウ(39)。歌手としても活躍し、近年は実業家の顔も持つ。東京と北海道との2拠点生活をスタートさせるなど私生活も含めて進化を続けている柴咲だが、ディズニーの実写映画最新作『クルエラ』で主人公・クルエラの日本版声優を務め、デビュー当時の自分を掘り起こすような感覚があったという。過去の自分を振り返って何を感じたのか。本人にインタビューし、20年以上のキャリアを振り返りつつ、柴咲の生き方に迫った。名作アニメーション『101匹わんちゃん』に登場するディズニー・ヴィラン(悪役)、クルエラの誕生秘話を描く本作。ファッション・デザイナーを夢見るエステラは、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスとの出会いによって運命が大きく変わり、次第に狂気に満ちあふれたクルエラの姿へと染まっていく。エマ・ストーン演じる主人公・エステラ、のちのクルエラ役で実写映画の日本版声優に初挑戦した柴咲は「声という自分の一部で表現しなければいけない。しかも、すでにキャラクターや俳優さんたちの味が映し出されている完成した作品に、声だけでマッチさせるのは難しかったですが、やりがいがありました。完成した作品を見て自分が感じられるのは嫌なので、キャラクターの声として楽しんでもらえることが目標でした」と振り返る。そして、ファッション・デザイナーを夢見ながら、理想と現実の違いに苦しむエステラの姿を見て、自身のデビュー当時を思い出したという。「デビューしたのが16歳で、わけもわからず広告の仕事が決まり、映画に出演し、自分ができることと求められることのギャップを感じたり、自分が思い描いている理想になぜならないのだろうと過信している部分もあったり、いろんなギャップを抱えていた当時を思い出しました」。さらに、「現場で監督から『こういう風にやって』と言われることに納得できず、反論することもあったのですが、『言われたことができないのにえらそうな顔するな』と言われたり」と振り返り、「未熟だから自分が未熟であることに気づかず、自分は完成されていると思っていて、子供だったなと。今は足りないことだらけだと思いますが、あの頃は『自分は強い』と思っていないと生きていけなかったのかもしれません」と分析する。次第に自分の未熟さを認めていった柴咲。「結局、監督がOKを出さないとOKではない。提示されたことに応えられていないという中で、どうやら力がないらしいと思い知っていく。完全に自分の力不足だと思い、もっとうまくなりたいと火がつきました。『やる気ないなら辞めれば』『へたくそ』と言われると燃えました」と打ち明け、「人から習うことが苦手でしたが、そういうことも必要だと思うようになりました」と加えた。クルエラは反骨精神が原動力となっているが、柴咲の原動力とは。「私は昔から“不屈の精神”と言っているので、似たようなものはあると思います。逆境というか、持って生まれたものはそれぞれ違うし、誰かが持っていて自分は持ち合わせていない場合にどう生きればいいのかというのは、常々感じていたことです」と明かす。●「無難なほうを選ぶのではなく、自分の気持ちに正直に」不屈の精神で芸能界を生き抜いてきた柴咲。女優業において大切にしていることを尋ねると、「仕事に限らずプライベートでも大切なことですが、真実を知りたい、本質を見極めたいという好奇心は持ち続けています」と答えた。「真実・本質を見極める力」は、演じる役をつかむ上で重要だという。「この作品で言いたいことは何か、本質を見極められなかったら役を全うできない。監督やプロデューサーの指示に従って、ただ与えられたセリフを言えばいいという話ではなく、それをキャラクターにどう落とし込めばいいのだろうと、本質をつかむ必要があるので」。また、「正直に生きる」ことも大切にしていると言い、その思いは「特に今、加速しているかもしれません」と告白。『クルエラ』に参加したことで、改めてその大切さを感じたという。「私は新たなフィールドを増やしていくタイプなので、ずっと同じことをやっているという自覚はありませんが、とはいえ女優業として考えると20年以上続けている。長く続けていると無難になりがちで、冒険したくない、今のポジションを崩したくないという人もいると思いますが、私は無難なほうを選ぶのではなく、自分の気持ちに正直に生きたいと思っています」。続けて、「『あなたってこういう人なんだ』と言われるとその反対を向きたくなったり、以前は『キツそう』『怖そう』と言われていたのに最近はあまり言われなくなって、それもつまらないなと感じたので、また怖いほうを目指していこうかなと思ったり。ずっと同じイメージを持たれるのは新鮮味がなくて嫌なので(笑)」と、あまのじゃくな性格も明かす。「あなたって〇〇だよね」と言われるのは嫌だけど、その周囲からのイメージの逆を進む形で、結果的にその言葉によって導かれてきた柴咲。「そういう意味ではコントロールしやすいと思います。こう言ったらこっちに行くだろうと、実は誘導しやすい」と笑った。●年齢にとらわれず「今を生きている」そして、「性格は昔から全然変わってない」ときっぱり。「人に合わせるのは苦手だし、それを変えてまで生きたいとは思わないし、楽しいとも思わない」と言い、「ただ、人からの助言やアドバイスで変わったり、学ぶところもあるというのは、昔よりは大いに感じられるようになりました」と、根本は変わらないものの変化した部分もある。また、「正直に生きる」という生き方について、「正直に思ったことを言ってしまうデリカシーのない時期がありました」と反省も。「自分に正直に生きることは大切だけど、それが人を傷つけることになってはならない。人のことはとやかく言わず、でも、自分には正直に、というのが一番です」と語った。クルエラを演じたことで、自分が大切にしていることを再確認できたという柴咲。「これからも自分の気持ちに正直に、信念を持って力強く生きたい。そういう気持ちを忘れずに生きていくことが大切なのだと改めて感じることができました」。今年の8月5日で40歳を迎えるが、30代から40代に変わることについてはあまり意識していないという。「みんな年齢にとらわれすぎなのではないかな。必ず平等に年を取るわけですから」と笑いながら指摘。そして、「今を生きています」と言い、「今を生きましょう、みなさん」と呼びかけも。最後に「ファンの方は私の挑戦をいつも温かく見守ってくださっていますが、この作品は、期待を裏切らない、期待以上のものになっています。歌も歌わせていただき、自分の活動を集約できるような参加の仕方ができていますし、作品自体がとても楽しめるものになっているので、見ていただけたらと思います」とファンにメッセージを送った。『クルエラ』は映画館およびディズニープラス プレミアアクセスにて公開中(プレミア アクセスは追加支払いが必要)。■柴咲コウ1998年に放送されたTBSのテレビ番組『倶楽部6』でデビュー。1999年に出演したCMで注目を集め、女優としては映画『バトル・ロワイアル』(2000)や『GO』(2001)での演技が高く評価され、数々の映画やドラマに出演。2017年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演を務めた。歌手としては2002年に「Trust my feelings」でデビュー。2016年にエンタメ・コマース事業を行うレトロワグラースを設立し、持続可能な社会を目指した活動も行っている。柴咲コウ衣装=Shiatzy Chenスタイリスト=stylist Kei Shibata (tsujimanagement)
2021年06月12日最近、女優の柴咲コウさん(39)が何かと話題です。彼女はもともと、2016年にレトロワグラース株式会社を設立。昨年には長年所属していた事務所を退職し、自身の設立した会社所属に。女優や歌手活動だけでなく、環境問題に配慮した衣食商品をプロデュースする事業も積極的におこなっています。現在は東京と北海道の二拠点生活をおくっており、形にとらわれないライフスタイルに魅了されるファンも多いといいます。しかしここへ来て、陰りも見え始めています。彼女の運営する会社が四期連続の赤字で、厳しい経営状況にあるのではと言われているのです。さらに北海道で行う牧場の共同経営者である中華系英国人実業家、フウ・フェイフェイ氏との関係にも注目が集まっています。もともとはテレビ番組の企画で知り合ったというお二人ですが、柴咲さんが彼の考えに心酔しているのでは……と囁かれています。2人が現在、どういった関係性にあるのかはわかりません。また牧場の共同経営がどうなっているか、細かい経営状況も明らかにされていません。ただ強い思いを抱いた男女が経営をするという状況のなかで、不安に思うことがあります。それは一般的に“恋愛とビジネスをいっしょにすると、破局する可能性が通常よりもぐっと高まる”ということです。いったい、なぜなのでしょうか。■恋人同士の共同経営はなぜ上手くいかないのかそもそもビジネスで共同経営という形を取ると、メンバー間でトラブルが起きた際に収集がつかなくなりがち。その結果、元々の友情が壊れてしまうことも多いといわれています。最終決定権や各々の役割がどちらに、どの程度あるのか。こういった部分が「揉めたらしっかり話し合おう」といった口約束で済まされていると、いざビジネスが傾いたり上手くいったりした際にトラブルを引き起こすというわけです。もちろんビジネスの規模や経験、経営形態で一概にくくれるわけではありません。しかしどんなにビジネス上の役割や権利を線引きしていたとしても、恋人同士という関係性で起きたトラブルが割り込んでくる可能性はあります。恋人同士の波とビジネスの波。恋人同士の事業経営は、常にこの2つの波を乗り越える必要が出てきます。そのため通常の経営よりも、人間関係のトラブルが起きやすい側面があるのではないでしょうか。でも現実社会には夫婦経営をしている方々も、かなり多くいらっしゃいます。こうした場合はどうかというと、恋人同士の経営とは話がまた異なります。夫婦経営も、プライベートとビジネスが混在しているという点で難しさはあるでしょう。ただトラブルが起きた際に「それでも結婚しているし、何とかしなきゃ」という修復へのモチベーションが、恋人関係よりもかなり高くなる傾向があります。実際、夫婦関係もビジネス関係も解消するのはかなり困難です。そうした困難に直面するよりも今の関係を何とか修復した方がいいと思うのは、自然なことではないでしょうか。■「妻の家業をいっしょに継ぐ!」と決意した男性の話筆者は過去、「結婚と同時に妻の家業をいっしょに継ぐ!」と決意した男性に話を聞いたことがあります。彼は結婚して数年後に奥さま一族がおこなっている家業を手伝い始め、小さいながらも最終的に会社の副社長のポジションに上りつめます。しかし立場上はどんなに偉くなったとしても妻の実家に仕事も住居も”間借り“している感が拭えず、だんだんと夫婦の溝が深まっていったといいます。こうして夫婦関係はゆるやかに破綻の道をたどることに。ただいざ離婚などを考えた際もビジネス的なつながりが大きすぎるため、なかなか別居や退職といった“始めの一歩”を踏み出せなかったといいます。最終的には夫婦のこと、子どものこと、そしてビジネスのこと、3つを同時に話し合っていくことで少しずつ先に進んでいるそうです。ただ、かなりの面倒なのはハタから見ても明らかでした。こうした面倒くささが、良くも悪くも絆としての吸着力を発揮する。それが夫婦経営です。柴咲さんの活動は一人の女優や女性という枠を大きく変えるものであり、勇気や個性を感じます。ただそこに男性の影や「コミューン※」といった聞き慣れない言葉が混ざってくると若干、理解が追いつかない部分もあります。牧場経営がどういった形で行われているかは明らかではありませんが、より彼女らしい活動ができるような場であることを願いたいものです。※コミューンとは、フランスにおける、最小の地方行政区画の称。日本の市、町、ムラに相当する。西洋史においては、誓約をした市民たちによって構成され、封建領主の支配から脱却した、中性の自治都市。(新明解国語辞典より)(文:おおしまりえ)
2021年06月11日女優の柴咲コウが10日、都内で行われた映画『クルエラ』公開記念舞台あいさつに塩田朋子とともに出席した。ディズニーアニメーション『101匹わんちゃん』に登場するヴィラン(悪役)・クルエラを主人公とした本作。1970年代の英国ロンドンを舞台に、いかにして彼女はヴィランへ変貌したのか、その誕生秘話を描く。主演は『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞の主演女優賞を受賞したエマ・ストーンが務めており、柴咲はクルエラの日本語吹き替えを担当した。公開からしばらく経ち、周囲から反響も寄せられているという。柴咲は「友人が感想を送って、『声があっていたよ』と言ってくれた。柴咲コウが全面に出る吹き替えはしたくなくて、クルエラに入り込んで吹き替えをしたけど、『私の生き様とリンクするようなところもあったよ』と言っていただいてうれしかった」とにっこり。本作で実写吹き替え初挑戦となったが、「自分の中で合格点だったのかな。自分が出ている作品はどうしても粗探ししてしまうけど、今回は客観的に見られた」と胸を張った。塩田が演じたバロネスは、クルエラの運命を変えるカリスマデザイナー。役柄にあわせ「厳しい師匠がいたら?」という質問が出ると、柴咲は「師弟関係を結んだことないのでわからないけど、師匠がバロネスみたいだったら飛び出てどこか行っちゃうかも(笑)」といい、「私はお芝居を自己流できてしまった。師匠とか、誰かから影響を受けることも大切なのかなと思うので、そういう生き方をしてみたい。習う人が近くにいるのは幸せなのかな」と語った。前回のイベントでは目が覚めるような真紅のドレス姿だったが、この日は真っ白なスタイル。「今回は爽やかに白!東京はまだ梅雨じゃないけど湿気が多いので、さっぱりしたくて白にしました。黒で締めています」とファッションポイントを紹介した。本作が劇場公開中だが、ディズニープラス プレミアアクセスでも視聴可能。
2021年06月10日俳優の板垣李光人が2日、自身のオフィシャルサイト、ファンクラブ(板垣李光人 OFFICIAL SITE別邸『すもも庵』)を開設した。自らアートディレクションしたオフィシャルサイトは、役者としてさまざまな作品で見せてきた多面的な表情をモノクロの世界観の中で表現。ビジュアルは、クールでアンニュイな雰囲気が漂うカットをセレクトし、新たな一面を見せている。なおオフィシャルサイトでは、最新ニュースをはじめとする無料コンテンツのほか、会員限定で配信される情報や画像、動画、ライブ配信、ブログ、グッズ販売などスペシャルな特典を提供していく。また、日本家屋を彷彿とさせるファンクラブサイトは、自らイラストを担当している。○■板垣李光人コメントこの時代に皆さまとより密になるべく、他のSNSとは一線を画すといった意味でも"別邸"という名のファンクラブを設けることにいたしました。推しと服と麺類で構成された男の瑣末な話にお付き合いいただけるのであれば、ぜひおあがり下さい。(C)森康志
2021年06月02日今週5月27日(木)から公開される実写映画『クルエラ』の公開直前イベントが本日25日(火)に行われ、本作の日本語吹き替えに参加した柴咲コウが、クルエラ風のパンクファッションで登場した。真っ暗なステージに本作の日本版エンドソング「コール・ミー・クルエラ」が流れ、そして燃え上がる炎に包まれクルエラの吹き替えを務めた柴咲さんが華麗に登場。舞台となるパンク・ムーブメント吹き荒れる70年代ロンドンをモチーフに、赤と黒のパンクファッションで登場した柴咲さんは「映画の中の印象的なシーンでクルエラが赤いドレスを身に纏っているので、私も赤で合わせてきました」と衣装をアピール。また「アニメーションの声優はやらせていただいたことがあったのですが、映画として完成されていて役者さん達が120%の力で演じていて、さらに効果音もあったりと、全部出来上がっている中に声を後から入れるというのはすごく難しいし、口もあわせないといけないとかそういう技術的なところの難しさがありましたね」と実写映画ならではの難しさを語り、「自分自身が吹き込んだ声を聴いたときに自分を感じたくないと思って、本番を重ねました」と並ならぬ情熱を持って本作へ挑んだ様子。本作は、名作アニメーション『101匹わんちゃん』に登場するディズニー史上最も悪名高きヴィラン、クルエラの誕生秘話が、衝撃のパンクロック・エンターテインメントとして過激かつスタイリッシュに明かされるが、柴咲さんは「クルエラのバックグラウンドが描かれているわけですけど、葛藤ばかりなんですよ。正直に生きたくても生きられないって私たちも日々感じてると思うんですけど、正直に生きられたら一番いいけど、そうはいかないじゃないという矛盾に対峙したり、そういう社会に向き合わないといけないというときがありますよね。クルエラの葛藤を抱えていてこそ正直に生きる、自分の声に従うというのがすごく説得力もありましたし、私も見習いたいと思いました」と熱弁。クルエラのキャラクターに関しては「悪役というところでフィーチャーされるけれど、今回はどうしてそうなったのかという理由に共感してくださる人がたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います」とアピールした。今回吹き替えのみならず、日本版エンドソング、これまで抑え込んでいた本当の自分を解き放とうとするクルエラの葛藤と、その後に待ち受けるクルエラの切ない運命を描いた「コール・ミー・クルエラ」も担当した柴咲さん。レコーディングをふりかえり、「歌詞が本当にグッとくるというか、クルエラとして私を生きていくんだという覚悟や決意がすべてそこに閉じ込められているなと思ったので、私も覚悟をもって臨みました」と明かす。そして最後に「本当にファッションも素晴らしくてなにより音楽がかっこよくて、たくさん名曲が散りばめられているので、ぜひ映画館で楽しんでほしいなと思いますが、こういった状況があるので…今回はディズニープラスの方でも公開されるので、そちらでも楽しんでいただけたらなと思います。でもやっぱり映画館で見てほしいです。字幕と吹替で2度と言わず、3度、4度と楽しんでいただけたら嬉しいです」と日本公開に向けてコメントを寄せた。『クルエラ』は5月27日(木)より映画館、28日(金)ディズニープラス プレミアアクセスにて公開。※プレミアアクセスは追加支払いが必要(cinemacafe.net)■関連作品:クルエラ 2021年5月27日より劇場にて公開、2021年5月28日よりディズニープラスプレミア アクセスにて配信© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年05月25日女優の柴咲コウが25日、都内で行われた映画『クルエラ』の公開直前イベントに出席。作品の主人公であるクルエラをイメージした、パンク風のドレスを披露した柴咲。赤色の服は「10年くらい着ていない」といい、「その反動で最近は情熱を感じる色を身にまといたくなった。今日の気持ちとぴったり。色があると元気になる」とご満悦だった。本作は、ディズニーアニメーション『101匹わんちゃん』に登場するヴィラン(悪役)・クルエラが主人公。1970年代の英国ロンドンを舞台に、いかにして彼女はヴィランへ変貌したのか、その誕生秘話を描く。主演は『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞の主演女優賞を受賞したエマ・ストーンが務めている。柴咲はクルエラの日本語版声優を担当。アニメ声優は経験あるが、吹き替えは本作で初挑戦となった。「映画として完成されている作品声を入れるのは難しかった。口も合わせないといけないので。俳優さんが声優をやるとよくなりがちなのですが、120%出し切ってもその声を聞くと全然出せていないっていう。その現象が起こりましたね。役者は無言の芝居ができるけど、声優では声にすべてを吹き込まなければならず、そこが苦労しました」とアフレコを回想した。吹き替えのほか、エンドソングも歌唱している。「歌詞がぐっとくる。クルエラとして生きていくんだという決意がすべて閉じ込められている。“心の声に従う”というキーワードは大切だと思っていて、共感した」と魅力を力説。レコーディングは「覚悟を持って臨んだ」といい、収録後のミックスチェックも立ち会ったという。「もともと英語で歌われている曲。英語と日本語では響きが違うので、息を吸う加減とか色々細かく検証しました」と熱を込めた。本作ではクルエラが「心の声」に従って生きる様が映し出されているが、柴咲自身も「心の声に従って生きてきていると思う」と自己分析する。「協調性も大切だと思うけど、自分自身が一番の味方であり、応援者であり、支持者でありたい。これからも正直に生きていきたいですね」と語った。また、現在の夢について話題がおよぶと「夢というからには小さいことを言ってはいけない。大きいこと言う」とし、「コミューンを作ること!」と宣言。北海道と東京の2拠点生活を送っているが、「北海道で共同ファームを持っていますが、自分の思いに共感する人を集めてユートピアみたいなことができたらいい。馬に乗って、畑を耕して、みたいな」と願望を明かした。『クルエラ』は、5月27日より映画館で、5月28日よりディズニープラス プレミアアクセスで公開。
2021年05月25日集団行動が苦手なコウの姿に、不安を覚えた保育園時代Upload By 丸山さとこ保育園に着くと、まず下駄箱で靴を履き替え教室に入り、連絡帳を出してシールを貼ります。それから歯磨きセットやタオルを指定のフックにかけたりするのですが、コウは年中になってからもそれらの”登園後の支度”にもたつくことがありました。年少から通っている子はもちろんのこと、年中から入園した子であっても数週間もたてば1人で(ときに周りの子を見ながら)支度をすることができます。Upload By 丸山さとこ動きが止まったり所在無げにウロウロしたり、カゴの中の連絡帳などをそろえようとして涙目になったりするコウの支度を手伝いながら、「来年には年長、次は小学生…まだ1年半あるとはいえ、この調子で進学して大丈夫なのだろうか…?」と薄っすら不安を感じたことを覚えています。発表会で起きたハプニングに、コウのとった行動は…そんな園生活最後の発表会で劇を演じているのを見ていたときのことです。コウが演じるきつねが草むらに隠れて変身して出てくるシーンになり、コウ以外の子どもたちは次々と被り物を変えて現れました。ところがコウは一向に出てきません。Upload By 丸山さとこ「あれ?」と思ったころ、明らかに泣き顔のコウが草むらを出て舞台袖に降りていきました。さっと先生が駆け寄り、コウと何かを話しつつパネル裏に行くのを見て、「これは途中退場もあり得るかな…どうしたんだろう?」と首を傾げていると、コウが被り物を変えて出てきました。泣き顔のままではありますが、涙を袖でぬぐいつつダンスをしています。「あそこで『もう駄目だ!』とならずに続行できたんだ!?」…と驚きつつも心の中で応援し、無事発表会は終了。そのあとに先生に伺ったお話から、彼にとっては予想外のハプニングが起きていたことが分かりました。コウと先生からの話を総合すると、草むらのパネルの後ろに並んでいた被り物を子どもたちが取っていくときに、コウの被り物に当たってしまい、向きが”いつもと逆”になってしまっていたのが原因だったようです。Upload By 丸山さとこ最初に「コウ君の被り物の向きが逆になっていたので、『自分のがない!』って思って慌てちゃったみたいです」と先生からお話を伺ったときは、「いくらコウでも、逆向きになったくらいで混乱するかな?緊張していたからかな?」と思いました。ところが、話を詳しく聞いていった結果見えてきた理由はいかにもコウらしいもので、「なるほど~!そうなるとコウは混乱しただろうな~!」とパネル裏の光景が目に浮かぶ私でした。次回のコラムでは、”被り物はそこにあるのに「自分のがない!」となった理由”について詳しく書いていきます。
2021年05月10日吉沢亮が近代日本の礎を築いた渋沢栄一を演じている大河ドラマ「青天を衝け」から、いま話題の板垣李光人演じる徳川昭武のキャストビジュアルが公開された。「プリンス・トクガワ」の名で知られる徳川昭武は、第9代水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の十八男。慶喜(草彅剛)の異母弟にあたり、幼名は松平昭徳(あきのり)。将軍となった慶喜の名代としてパリ万国博覧会へ出向くことになり、随行した栄一(吉沢亮)と特別な絆を結んだ。パリで幕府の終焉を知り、大政奉還によって帰国を余儀なくされた昭武は、最後の水戸藩主となる。板垣さんは2015年の「花燃ゆ」以来2度目の大河ドラマへの出演。「仮面ライダージオウ」で一躍注目を集め、映画『約束のネバーランド』にてメインキャストのノーマン役に抜擢、映画『ゾッキ』やドラマ「ここは今から倫理です。」ほか、現在放送中の「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」ではドラマ初主演(吉川愛とW主演)を務めており、いま飛ぶ鳥を落とす勢いだ。今回の昭武役に、板垣さんは「日本を背負いパリに立ち、何を目にして何を感じるのか。そして、日本に戻った栄一と昭武は祖国といかに向き合っていくのか。自分自身もどう描かれていくのかを楽しみにしています。皆さまも、ぜひご期待ください」とコメント。6月13日放送の第18回から出演する。大河ドラマ「青天を衝け」は毎週日曜20時~NHK総合ほかにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2021年05月02日歌手で女優の柴咲コウが、実写映画『クルエラ』で主人公・クルエラの日本版声優を務めることが明らかに。特別映像も併せて公開された。本作は、名作アニメーション『101匹わんちゃん』のヴィラン、クルエラの誕生秘話を実写映画化したパンクロック・エンターテインメント。主演のエマ・ストーンがクルエラを演じるほか、エマ・トンプソン、マーク・ストロングらが出演。今回決定した柴咲さんが吹き替えるのは、エマ・ストーン扮するクルエラ。実写映画の声優は今作で初挑戦となる柴咲さんは「色んなことが積み重なってクルエラへと変貌していったということを表現しなければいけなかったので、そこの細かいニュアンスを出すことにかなり苦労しました」と明かし、「一度全部撮ったのですが、その後チェックしてまた何度も撮り直させてもらいました」とアフレコにはとてもこだわった様子。また、ファンの間で高い人気を誇るクルエラ。「今までスポットの当たっていないバックグラウンドが今回は描かれているので、そのカッコ良さや反発心や反骨精神みたいなもの表現したい」と思いを語り、「20年以上前の自分みたいなのを掘り起こすような感覚がありました。何も知らないところで生きていかなきゃいけない、生き残っていかなきゃいけないというハングリー精神というのに共感する部分がありました」とコメントしている。到着した日本版特別映像では、特徴的な高笑いを含め、狂気に満ちたクルエラを見事に表現している。なお、柴咲さん自身のInstagramでは、純白の衣装から白と黒ヘア、赤いドレス姿に変身する映像も公開されている。『クルエラ』は5月28日(金)より映画館andディズニープラス プレミアアクセスにて同時公開。※プレミアアクセスは追加支払いが必要(cinemacafe.net)■関連作品:クルエラ 2021年5月28日より劇場andディズニープラスプレミア アクセス同時公開© 2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2021年04月13日女優の柴咲コウが8日、都内で行われた「BVLGARI AVRORA AWARDS 2021」国際女性デー 発表記者会見に出席し、東京と北海道の2拠点生活を明かした。今もっとも輝く女性たちとその取り組みを讃え支援する「BVLGARI AVRORA AWARDS 2021」の受賞者発表に先駆けて行われた会見。2016年度受賞者である柴咲は、艶やかな着物姿で登場した。ライフワークバランスをどう保っているか聞かれると、「数年くらい前から、思っているだけではなくて行動してみようと思って、ゆかりのある北海道に土地を持って、そこで生活することを取り入れるようになってきています」と北海道との2拠点生活を明かし、「その比重が今後どう変わっていくかわからないですが、それが自分のモチベーションにもなるし、切り替えにもなるし、自分の中のバランス、調和を保つ秘訣になっていくんだろうなと思います」と語った。輝き続けるために心がけていることを問われると、「どう見られたいかより、自分がどうしたいか常に考えています」と答え、「好きだから、やりたいから、心が動くから、そっちのほうについ惹かれてしまうという、そんなことの積み重ねだったような気がします」と振り返る。そして、自分の中の調和を保つことが大切だと言い、「調和が乱れていると、周りのせいにしちゃったり、周りに期待しすぎちゃったり、外にいろいろ求めてしまう。自分の中で調和が保たれていることが私にとっては必要なこと」と説明。そのために「心の声を聞くようにしている」と明かし、「寝る前に何をしたほうがいいかなとか、小さな生活の積み重ねが自分の中の調和をバランスよく保ってくれることになると思います」と語った。会見には、2020年度受賞者の大島優子(女優)、同じく20年度受賞者であり21年度の推薦者となった伊藤詩織(ジャーナリスト)も出席した。
2021年03月08日【音楽通信】第72回目に登場するのは、アニメ「名探偵コナン」のエンディングテーマでも知られる次世代アーティスト、宮川愛李さん!【音楽通信】vol. 72賑やかな場所で音楽に触れて育つ東京の伊豆諸島にある、住民が600人ほどの式根島に生まれた、宮川愛李さん。現在アーティスト活動をしている兄の「宮川大聖(みやかわくん)」とともに、学生時代は「妹子(いもこ)」名義でSNSでも活動し、いまも注目を集め続けています。2019年1月、本名の「宮川愛李」でソローアティストとしての活動をスタートし、6月にミニアルバム『スマホ映えの向こうの世界』でメジャーデビュー。11月リリースの1stシングル「Sissy Sky」のミュージックビデオの再生回数は、現在180万回超えとなるなど、10代から20代の女性を中心に支持されています。そんな宮川さんが、2021年3月3日に1stフルアルバム『Reboot』をリリースされたということで、音楽的なルーツなども含めて、お話をうかがいました。ーー幼少時はどんな音楽を聴いていましたか。もともと音楽の道にいこうと思っていなかったこともあって、小さい頃は、なんとなく耳に入ってくる音楽を聴いていたような環境でした。いまは閉店していますが、私が中学生になる前ぐらいまで両親が式根島でビアガーデンを経営していて、お店で流れる音楽に触れる機会が多かったですね。夏だと、夏の歌がいっぱい流れていて、サザンオールスターズさんの曲がかかっていたのも覚えています。そういうかたちで、私も兄弟もみんな音楽には親しんできていて、父と母は音楽好きですし、お店はけっこう観光客の方もたくさんいらしていた賑やかな場所でした。いろいろな方にたくさんかわいがられて育ったので、音楽の思い出というと、ビアガーデンになりますね。ーー「宮川大聖」としていまシンガーソングライターとして活動されている、お兄さんの影響はやはり大きかったのでしょうか。影響はあったと思います。もうひとり兄がいて3人兄弟なのですが、私が一番下なので、なんでも兄たちのまねから入っていくようなところもあって。「妹子」としてSNSを始めたのも、兄の影響です。島には高校がなかったので、都心の高校に通うために島から離れたのですが、そのときすでに兄がふたりとも都心に住んでいたので、心強かったですね。高校時代は、祖父と兄と一緒に暮らしていましたが、兄を尊敬しながら仲良く過ごしてきました。ーー2018年に、みやかわくんのバースデーライブにゲスト出演された際、声をかけられてデビューが決まりましたが、それまでは将来なりたい職業は違ったのですか。中学生のときは、国語の先生になりたくて、式根島に帰って生徒たちに教えたいと思っていたんです。島の教職の方は任期が3年間で、3年経つと入れ替わるのですが、その3年で先生方との心に残る思い出がたくさんできたことが大きかったので、先生に憧れがありました。でも、高校ではあまり成績がよくなくて、夢を半分あきらめていたのですが、そうなると将来何を目指していいのかわからなくなって。高校を卒業すると、SNSでの活動も中途半端になるのがいやでした。卒業したらもっとSNSを活発にやるのか、仕事も始めなきゃいけないし、では何をするのかと進路で悩んでいたときにデビューのお話をいただいたので、そこで大きな決断をしました。私の力で作り上げていけるものがあるのかと考えたときに、いままで自分が主体になってSNSをやっていたわけではなく、兄の後にくっついてやっていただけで。私のフォロワーの方も、兄のついでに応援してくださっていた方も多いと思うんです。でも、デビューすると自立できますし、自分が主になって活動できるという思いも強かったので、この道を選びました。ーーTwitterでは、約18万人ものフォロワーの方がいらっしゃいますが、ご自身の影響力についてどう感じていますか。正直なところ、影響力があるとは感じていないんです。最近は、同年代の方ですごくクリエイティブな創作をしている方も多いと思うので、そういう人たちのなかの端に自分がいるような感覚。もともと私は、攻略的にツイートをしようと思っているわけではなく、活動報告をツイートするだけなので、インフルエンサーのように言ってもらうことも多いのですが、少し不思議な気持ちになります。最近は動画投稿やTikTokなど、若い人たちが活用できるSNSが増えてきていて、そういうものは必ず誰かが一番初めに動画を上げて、人気になりますよね。自分からそういったものを発信していける方の勇気を尊敬しています。20歳になり再起動する意味の1stアルバムーー2021年3月3日に1stフルアルバム『Reboot(リブート)』をリリースされましたね。収録曲の「Reboot」をアルバムタイトルにしていて、「再起動」という意味があります。2020年は思うように活動できないもどかしさであったり、ファンの方々と接することができなかったり、その寂しさやいろいろな感情が混ざった1年でした。そういうモヤモヤしたところをリセットすること、そして私が昨年の12月の誕生日で20歳を迎えまして「成人する」という良い切り替えの時期ということ、新たな自分を一から始めるという気持ちで作り上げるといった、複合的な意味をこめたタイトルであり、作品になっています。ーータイトル曲でもある2曲目「Reboot」は、すでに1月からアニメ『名探偵コナン』(読売テレビ・日本テレビ系 毎週土曜 午後6:00)のエンディングテーマとして流れていますね。同アニメのエンディングテーマ抜擢は、2019年以来2度目ですが、今回はどのように曲を作っていきましたか。今回は、ロックバンドのandrop(アンドロップ)の内澤崇仁さんに曲を作っていただきまして、私が作詞を担当させていただきました。前回、コナンくんの曲を担当させていただいたときに感じた、歌の力の大きさみたいなものや、いまの私の成長した姿を見せたいと思い制作して。内澤さんやスタッフさんと一丸となって、作り上げられた曲なんです。ーーコナンくんサイドからは、曲についてのリクエストはあったのでしょうか。コナンくんからは「がんばれ!」って応援してもらいました……ってそういうことじゃないですよね(笑)。コナンくんのスタッフさんからは「ロックな感じで」というお話はあったので、エンディングテーマとしては新鮮な楽曲テイストで、私の歌を届けられたと思います。ーー全曲の歌詞は宮川さんが書かれているとのことですが、「aireen」名義となっていますね。作詞をするときは名前を変えたいと思っていたのと、制作に関わってくださる愛李スタッフの総称という意味もあって、作詞するときのクレジットは「aireen」にしています。ーー3曲目「Stampede(スタンピード)」は、軽快で小気味の良いナンバーですが、これら含め新曲を作るときはどのように制作されましたか。私からの希望を伝えて、スタッフさんと一緒に相談して決める場合もありますし、今回は「いろんなテイストの私の顔を見せたい」という思いもあったので、さまざまなジャンルを取り入れていろいろな歌声も出せました。内澤さんとコラボするアルバムでもあったので、よりいっそう気合をいれて、1曲ごとにシーンが浮かんでくるように制作していきました。ーー新曲の7曲目「凪(な)ぐ」は、スケール感のあるバラードです。アッパーな曲と違い、バラードで何か歌唱において意識したことは。バラードは、めったに歌うことがなかったんです。今回、内澤さんが制作してくださった楽曲ということもあり、内澤さんの歌い方はもちろん、作詞だと「内澤さんだったらどう書くかな」と研究して、しっかり考えて歌いました。なかなか簡単にはいかなかったのですが、試行錯誤した分、濃い思いが声にのっていればいいなと思います。ーー歌詞はいつもどのようなシチュエーションから生まれるのですか。直接的な思い入れがそのまま歌詞になっているわけじゃないのですが、創作とはいえ、頭に出てきたことはいままで私が経験してきたことや聴いてきた音楽が、少なからず影響していると思います。でも、自分の思いを曲にこめたいというよりも、聴いてくださる方それぞれで解釈をしていただいて、曲を自分のものにしていただければと。自由に聴き手の方々が楽しんでくださるように歌詞を作っていますし、生まれ変わる私の新たな進化を遂げた、デビューから1年と少し経って得てきた経験や成長を感じ取ってほしいという思いもありますね。ーー今後、ライブのご予定もあるんですよね。オンラインでのミニライブなどを企画しています。ファンの方と同じ空間で作り上げる対面でのライブも好きなので、オンラインだと少し寂しい気持ちもあるのですが、この機会をいただけたので、ファンのみなさんとオンラインで会えることが楽しみです。未来のアーティストとしての自分自身が目標ーーおうちではどのように過ごしていますか。趣味などありますか。とくにこれといってハマっているものもなく、むしろ逆に、趣味の作り方を探しています(笑)。すごく熱しやすくて冷めやすいんですよ。読書はもともと好きなんですが、一気に読み漁りたいときと、まったく読まなくなるときと、波があって。もうすぐ結末が読めるというところでも、飽きちゃうと本を読まなくなるというのを繰り返していて、読書以外でもいろいろなことに手を出しながら同じように波があるので、それを季節によって繰り返していますね。ーー読書だと、好きな作家がいるのですか。とくに誰というのもないんですよ。ただ、「読んだ!」という感じがするので、ハードカバーが好きで(笑)。書店に行って、背表紙で気に入ったものやタイトルに惹かれたもの、運命を感じたもの、手になじむような本を探す時間が好きなんです。ーー現在20歳の宮川さんですが、10代の頃と20代の現在とでは、何か違いを感じることはありましたか。ないです(笑)! 20歳になったからといってお酒を飲むわけでもなく、もともとお酒にも興味がなく。もともと味のついた飲み物が得意じゃなくて、普段はお茶か水を飲んでいます。まだ20歳になったばかりなので、気持ちはまだ10代なんですよね。いまのところ、あまり大人らしい大人になれている自信はないですね(笑)。時が経つにつれて、今後は大人っぽさを身につけていきたいと思います。ーーメイクなどにも興味が高まる時期では?何もこだわりがないんです(笑)。日頃のケアにしても、乾燥しやすくて肌が弱いので、薬局で買った化粧水を使うような感じで肌を守る以外、あまり気を遣っていないんですよね。ーー今日は髪をまとめていますが、伸ばしているんですか。いま一応、髪を伸ばしてはいるんですが、それは長い髪をバッサリ切ったときが気持ちいいかなという意味で伸ばしていまして(笑)。あとは不器用なので、ヘアアレンジを研究したくて、三つ編みの練習用に伸ばしているかな。ーー20代はどんなふうになりそうでしょうか。20代になったら、25歳ぐらいまでで、区切りがつきそうだなと感じていて。区切りというのは、自分の感情だったり、精神的なものだったり、いつか考え方の大きな変化がくるタイミングがきそうな気がしています。そのときのために、たとえばすごくすてきなスタッフさんや素晴らしい演奏家の方々とご一緒することや、今回のように内澤さんと共作させていただくという、貴重な機会をどんどん吸収していきたい。音楽以外でも、自分の感性を高めていきたいと思っていますし、「これだ!」と思ったものを突き詰めていきたいですね。ーーでは今後の目標を教えてください。音楽の経験が浅いまま、この活動をさせていただいているので、いまはとにかくいろいろな方から刺激を受けています。素晴らしいアーティストの方たちをまっすぐ見て、勉強していきたい。自分の声もうまく使えているか見直したいですし、声の使い方や音楽性を磨いて、どんどんアーティストとしての自分を作っていきたいので、その先にある自分自身が、目標ですね。取材後記音楽が好きなご両親やご兄弟とともに育ってきた、宮川愛李さん。SNSを中心に支持を増やしてきた次世代アーティストとして、これからも着実に歩みを進めていくことでしょう。20代の飛躍も楽しみですよね。そんな宮川さんの1stフルアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・大内香織取材、文・かわむらあみり宮川愛李PROFILE2000年12月28日、東京都式根島生まれ。兄の宮川大聖(みやかわくん)の影響で、学生時代より「妹子」名義にてSNSで活動し、話題に。2018年、高校2年生のとき、みやかわくんのワンマンライブへゲスト出演したことがデビューのきっかけとなる。2019年6月、ミニアルバム『スマホ映えの向こうの世界』でメジャーデビュー。11月にリリースした1stシングル「Sissy Sky」が、アニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマに抜擢。12月、初の東名阪ワンマンツアー「あったまっていきなよ〜!!!」を成功に収めた。2020年1 月から、ラジオレギュラー番組 AuDee「宮川愛李のチャレモン!」(毎週金曜日21時より配信)を担当。6月、ファンコミュニティ「IRIS」を設立。9月、初の有料オンラインライブ「Re:rave」を開催。2021年3月3日、1stフルアルバム『Reboot』をリリース。表題曲「Reboot」が2度目となるアニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマに抜擢された。InformationNew Release『Reboot』(収録曲)01.スフィア02.Reboot03.Stampede04.プリムラ05.lyrical06.思案ブルー07.凪ぐ08.魅惑のカレイド09.Sissy Sky10.わすれもの11.メランコリック(Authentic)※ボーナストラック2021年3月3日発売*10曲目までの収録曲は全形態共通。*「メランコリック」は【通常盤】のみ収録。*【名探偵コナン盤】には、さらに「Sissy Sky(TV_Edit)」「Reboot(TV_Edit)」の2曲が収録。(通常盤)JBCN-9004(CD)¥2,750(税込)(初回限定盤)JBCN-9003(CD)特典DVD品番:JBBN-9003(DVD)¥3,630(税込)<DVD収録内容 >宮川愛李ワンマンツアー「あったまっていきなよ〜!!!」:スマホ映えの向こうの世界/メランコリック/Sissy Sky宮川愛李 ミュージックビデオ:欠落カレンドラ/Sissy Sky/プリムラ/スフィア/Reboot(名探偵コナン盤)JBCN-9005(CD+GOODS)¥3,300(税込)<GOODS>描き下ろしアクリルスタンド(ランダム封入/全2種):江戸川コナン/毛利蘭写真・大内香織 取材、文・かわむらあみり
2021年03月04日