パリ在住のカメラマン松永学さんのイケメンスナップ。落ち着きを取り戻したパリで、男性たちの今一番したいことは旅行のようです。パリで見つけた「愛される男前」6人パリで見かけた素敵な男性6人に突撃インタビューを敢行!いまのお仕事についてや、これからしてみたいこと、日本への思いなどをお聞きしました。フルク 22歳インターネットデベロッパー-天気がいいのでハンバーガーを買ってきたというフルクは水泳が大好き。日本にはとても興味があります。仕事の関係上、ハイテク、テクノロジーが進んでいる日本には絶対に行きたいんです。アキハバラという場所でしたっけ?一度日本を舞台にしたドキメンタリー番組を見て、すごいなって思ったのです。巨大なIT関係グッズを扱っているスーパーマーケットもあるのですね。手に取って見られるなんて最高です。僕は、南フランスの海の近くモンペリエで育ったので海で泳ぐのが日常でした。スポーツはテニスもやっていました。今年の夏休みにはナルボンヌというスペイン国境近くの都市で友達と過ごす予定です。ここも海があって存分に泳ぎたいと思っています。女性については心が広くて、おしゃべりな人が良いです。そして誰にも似てないその人なりのキャラをもっていれば一緒にいて楽しいです。容姿でいえばエマ・ワトソンみたいな人です。ノアム 24歳バーマン-バーマンのノアムの得意なカクテルはピニャ・コラーダです。僕の好物ココナッツとパイナップルの入ったカクテル、ピニャ・コラーダはこの季節にはぴったりな飲み物です。人気のモヒートは仲間とわいわいしながら飲むのが最高ですが、ピニャ・コラーダはもっとセクシー感がありますね。女性が私はピニャ・コラーダがいいと言っただけで溶けてしまいそうです。この夏はようやくバー関係も再開なので、パリで働くつもりで夏休みはありません。例年と違って今年はパリを楽しむ人が多いのではと予想しています。僕も今年は友人とパリで過ごすことを決めました。今一番行きたいところはフランス人に人気のあるタイランドです。僕はカンフーをやっているのですが、タイにはムエタイという国技があるのでこの目で見てみたいと思っています。理想の女性は?僕はこう見えてもシャイなので女性から積極的にアプローチしてほしいのです。人種は関係ありません。ナタリー・ドーマーはイギリスの女優で、ちょっと変顔なのですがけっこう僕のタイプです。ジュール 25 歳バーマン&ミュージシャン-音楽を聴きながら日なたぼっこをしていたジュールはジャズ、ファンクが好き。僕はジャズを教えてくれる音楽院を出てから、ベースを中心としたジャズセッションをしながら、レストランのバーマンもやっています。日本のファンクミュージックもいいものがたくさんありますね。一番好きなジャズミュージシャンはロイ・ハーグローヴ!残念ながら早くに亡くなってしまいましたが、彼が残した作品は素晴らしいものばかりでよく聴いています。今一番行きたいところはメキシコです。メキシコには優れたミュージシャンも多くいるので一緒にセッションしてみたいです。ラテンジャズにも興味を持っているのです。女性?愛がなくちゃね、のひと言しかありません。タイプはスカーレット・ヨハンソンからティナ・ターナーまで幅が広いです。シプリアン 22歳3Dアニメーション映像クリエーター-今1番の注目はビットコインとシプリアンは熱弁しています。サトシ・ナカモトって知っていますか?日本が生んだ僕の英雄です。ミステリアスな存在と革命的ITの開発をしているので僕の周りではよく話題になっています。日本はいつかは行きたいです。お寿司屋さんで日本酒を飲みながら楽しみたいと密かに夢を見ています。それから、ほかに行きたいと思っているところは北欧の寒いところです。風景も素晴らしいし、3Dアニメーション制作をやっているせいかもですが、どこまでも続く地平線を見てみたいのです。ガールフレンド募集中ですが、女性はよく話す人、そして僕の仕事に理解がある人、そして日本が好きな人、そんな彼女なら一緒に日本に行ってみたいと思います。スカーレット・ヨハンソンのような美貌を持っている女性なら最高です。シルヴァン 36歳映像モンタージュ会社の経営者-日本の体験を語ってくれたシルヴァンの理想の旅とは。2015年に2週間、日本を旅行しました。フランス人がよく行くルートでしたが、それでも初心者の僕には大満足でした。東京、京都、広島、とそれぞれ違う特色があって十二分に楽しめました。日本食も大好きなので最高の旅行でした。今の状況が改善されたならまた行きたいと思っています。ほかに行きたいところはニュージーランドやアイスランドなど、大自然の中を旅してみたいです。女性については僕はフェミニストなので、自立できている強い女性が大好きです。この世界には性差別はもってのほかです。幸い僕の会社はみんな同じ意思で集まっているので才能の差別も皆無です。そんな僕ですが好きな女性のタイプは?と聞かれるとスカーレット・ヨハンソンと言ってしまいます。え、もう彼女は何人も話に出てきたんですね(苦笑)。ユーゴ 24歳経済学専攻学生-今から友達と夏休みの計画を立てようとしているユーゴの好きなこと。僕はスポーツ観戦が大好きです。サッカーだったらクリスティアーノ・ロナウド、テニスだったらロジャー・フェデラー!タフで強い人が好きなんです。怪我さえも乗り越えられる強靭な精神をもって挑む姿は素晴らしいと思います。今日は今から仲間とカフェのテラスで夏休みの計画を話し合います。8人で行くので一軒家を借りてゆっくりできるところを探しています。今1番の候補はギリシャのクレタ島!一度行ったことがあるのですが、大自然と、食事、海と満足できたので今日はみんなを説得します。女性は面白くて明るい人が理想です。ジョルジャ・スミスの声と彼女のスタイルにはとてもグッとくるものがあります。写真、文・松永学写真、文・松永学
2021年06月16日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ。パリは街中が華やかになってきたとのこと。自由を得て楽しむ、ある日曜日のイケメンたちです。パリで出会った、6人の男性にインタビュー!活気づいてきたパリはイケメンの宝庫。そのなかから、6人の男前が登場です。現在の心境、今後のことなどを語ってくれました。フェリックス 24 歳セラミックアーテイスト-セラミックの学校を出てこれから作家になろうとしているフェリックス、カフェのテラスでこれからランチを。コロナで悶々としていた生活もおしまい!最近はできるだけ出歩くようにしています。今日はお気に入りのカフェの特設テラスで友達とランチをします。座って友達とお茶して、温かい美味しいものが食べれるなんて!今までみんな、この幸せからずいぶん遠ざかっていたのです。美術館も通常通りオープンしたので、セラミックを中心とした美術館に行こうと友達と話していたところです。特に『ケ・ブランリ美術館』はアフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカの作品が多くて見どころ満載ですし、『ギメ東洋美術館』はアジア各地の作品が集まっていて楽しめます。あ、あと磁器、セーヴル焼で有名な『国立陶芸美術館』はパリの中心からは少し離れていますが、1日中滞在できる空間なのでおすすめです。でも、今の作家を扱うギャラリーのほうが自分のインスピレーションを刺激してくれる場所なのかもしれません。日本の焼き物も素晴らしいですね。日本人の現代作家の作品を時々ギャラリーで見ると驚く発見がいっぱいです。今一番行きたいところは南アメリカ、コロンビアやチリ、ペルーなど民族色が強いところです。女性はキャラクターが強く、いろいろな国の血が混ざっている人に惹かれます。自分のアイデンティティをいつも探しているような人なら恋に落ちてしまうかもです。レオ 22歳法律専攻学生-従兄弟となんと一年ぶりに再会したレオは超ご機嫌です。いつも一緒に遊んでいた従兄弟と、一年ぶりにマレ地区にあるカフェのテラスで再会しました。話が尽きなく長居してしまって他のお客さんにちょっと悪いかもです。スポーツはエスカラードをやっていますが、コロナのせいで閉まっているところも多く体が鈍っています。6月初めに開く予定なので今から楽しみです。パリの一番くつろげる場所はパンテオン寺院周辺、僕の学校も近いので第二の故郷です。日本にはいつかは行ってみたいです。都会の夜景や、日本の伝統芸術「能」をこの目で見てみたいです。芝居もとても好きなので、今年は開かれる予定のアヴィニヨンの演劇祭にこの夏行く計画です。理想の女性は僕の母のように、あたりが良くて、インテリで政治的発言もしっかりできる人。イングリッド・バーグマンは昔の女優ですが優しさ、強さ全てを持ち合わせている女性です。ダニエル 20 歳パリ音楽院学生-セーヌ川でコーヒーを売っていたダニエル、学費を得るためのアルバイト中。週末や日曜、祭日は『Trip Bike Café』というところが準備してくれたカフェマシーン一式を電動自転車にくくり付けて、パリのあちこちの路上で出店しています。今日は天気もそんなに悪くはないのでセーヌ川沿いで働いています。お客さんも多いので写真も話も仕事しながらでもいいですか?僕は元々ダンサーを目指していてクラシックバレエを小さい頃からやっていました。同時にピアノも習っていたのですが、14歳の時、もっと音楽の道に進みたくてクラシックバレエは辞めました。今の夢は作曲家になることです。パリのお気に入りはもちろんセーヌ川が一番で、ここからサンルイ島を超えて5区のカルチェラタンの散歩がとてもロマンチックなんですよ。今、一番行ってみたいところは北欧、ノルウェーやフィンランドにあるフィヨルドです。大自然の中で自分の頭の中からどんな音楽が作り出せるのか、自分発見の旅をしてみたいです。女性に関してですか?コーヒー待ちのお客さんに聞こえてしまうので今は答えられません。ノエル 34歳グラフィックデザイナー-1か月前にパリにやってきたノエルは、まだフランス語を話せません。僕はニューヨークから1か月前にパリに引っ越してきました。その前はロスにも住んでいました。一緒にいる犬はハニーという名前の男の子で4歳、カリフォルニア生まれです。パリは散歩していてもいろいろなタイプの犬に出会えるのでハニーとさまざまな地区を探索中です。ノートルダムが見えるセーヌ川は車もなく歩行者天国なので、とてもゆっくりできますね。パリは自由な感覚が街自体を包み込んでいるようで気に入っています。日本は東京に行ったことがあって、渋谷でグラフィックのインスタレーションをしました。東京も独自なスタイルがあって滞在中はとても楽しかったです。女性の魅力はとにかくファニーな人。僕を笑わせてくれる人がいいですね。女優のルーニー・マーラは演じる役も含め大好きです。ダン 33 歳自転車屋勤務–日曜日の朝これからツーリングに出るダンは自転車が大好き。僕は『VanMoof』という自転車屋で働いています。おもに電動のものを扱っていて最近人気が出ています。休みの日はもっぱらツーリングに出かけます。今日はパリから100km東にあるBièvreという町まで仲間4人と行ってきます。日が長くなったのと移動制限が解除されてからの初めての遠乗りなのでワクワクしています。トライアスロンの大会もじきに開かれる予定なのでトレーニングも兼ねています。今、仲間と考えている自転車の旅はギリシャ、エジプト、メキシコとまだ意見がまとまっていないですげど、個人的には泳げるところがいいので僕はギリシャを提案しています。日本は自転車で旅行するのはどうでしょうか?友達が住んでいるのでいつかは訪れてみたいです。理想の女性は、旅好きで一緒にスポーツできる人、体力があって一緒にツーリングできる人ですね。女優のダイアン・クルーガーはインテリで素晴らしい美貌も持ち主で大好きです。アリ 31 歳欧州議会勤務-スポーツなしでは生きられないとアリ。アドベンチャーが大好だそう。ここ、マレ地区にある『Le Peloton Café』は自転車が好きな人や、アドベンチャー好きが集まる活気のあるお店です。必ず日曜日の朝はここでコーヒーを飲みます。同じ趣味の人も多いのでいろいろ交流できて楽しいです。普段はどちらかというと硬い仕事をしているので、息抜きはもっぱらスポーツをしています。サーフィン、マウンティングバイク、水泳…。水泳に関してはコーチの資格も持っています。日本には今年の秋に行こうかと思っています。紅葉がきれいだと聞いているのと、僕は肉より魚が好きなので食文化にいろいろチャレンジしてみたいです。それまでには新型コロナが収束できることを願っています。行きたいところはたくさんあって、ニュージーランド、パタゴニア、グリーンランド。趣味でアドベンチャー風景を撮影しているので、自分のインスタのフォトストックに加えたいです。女性はよく笑ってチャーミングな人。映画はあまり観ないので女優さんはわかりません。写真、文・松永学写真、文・松永学
2021年05月29日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ。新型コロナでの活動制限が解除されつつあるパリのイケメンにインタビューしました。親日家も!パリで見つけた「ステキな男前」厳選6人パリはカフェのテラス席はもうすぐ再開、その日が来るのをみんなが待ち詫びています。国境が開放されたら行きたいところも聞いてみました。ユーゴ 21歳デジタルマーケティング専攻学生-公園でも勉強中のユーゴは4歳から空手をやっています。空手以外にもテコンドーは11歳の時からやっています。それからスケートではなくローラースケートをバスチーユ広場でよくやっています。空手に柔道、日本の武道は素晴らしいと思います。今年は東京でオリンピックが開催される予定ですが、なんか微妙な感じですね。もしも観戦できる状況ならすぐにチケットを購入して日本に飛んで行きます。そして大好物のラーメンを毎日食べます。いいなと思う女性は笑わせてくれる面白い人!女優には詳しくはないですが、歌手のジェニファー・ロペスやケイティー・ペリーはいいですね。いつも勉強中のパソコンから彼女たちの音楽が流れています。アルチュール 33 歳スマートフォン用ゲーム会社経営-日本に4回も行ったことのあるアルチュールは日本語を猛勉強中。日本語は少し喋れます。日本には何度も旅行で訪れました。本当に日本も日本人も大好きです。特に京都は毎回訪れていて、その度に新たな発見があります。自由に行き来できるようになったらすぐに日本行きチケット購入します。それからついでにベトナムにも足を伸ばしたいと思っています。パリにあるアルベール・ カーン美術館って知っていますか?素晴らしい日本庭園があるのです。日本シックになったらよく行くんですよ。スポーツは仕事柄もっぱらeスポーツです。僕の会社もその分野でいろいろと開発しています。女性はとにかく当たりが柔らかくて、優しい静かな方が理想です。エマ・ワトソンは大ファンです。彼女、優しそうな顔していますよね。アントワーヌ 23 歳音楽コーディネーター-アントワーヌの相棒は12歳の犬のダンディ君。僕の相棒は写真の犬、僕が11歳の時にやってきました。いつでも一緒に行動していて気の知れた相棒です。日本には行ったことはないのですが、アパレルやカフェなどを展開している『MAISON KITSUNÉ』の黒木理也氏とは一緒に音楽を編集していました。僕がアーティストとのパイプ役になる仕事だったのでいい思い出です。旅はロサンゼルス (L.A.)に行きたいです。小さい頃に両親と旅をしたのですがあまり覚えていなくて…。その時の写真を持参して過去の自分の足取りを追いかけてみたいです。でも、ダンディはお留守番かな?理想の女性は自分のお母さんのような人。母はよく働き、優しくて、愛情深く僕を支えてくれました。歌手のリアーナが大好きです。セクシーでとても知性的な女性だと思います。アレックス 28歳レストランディレクター-アレックスはレストランのテラスオープンに向けて忙しそう。僕は2015年からこの「Restaurant Le Square Trousseau」で働いています。今はディレクターとしてお店を任されています。ようやく来週からテラス席の許可が出るので、このいい季節で人がいっぱいになると思います。でもソーシャルディスタンスには最新の注意を払いますので安心してください。ここはファッションウイーク時にはおしゃれな日本人もたくさん来ています。あと映画関係者も多いので、隣の席に「あ、あの人だ…」という体験もできるかも。体力作りのために週に2回はクロスフィットをしに通っています。僕はブラジル人で、家族は皆地元にいるので年に1回は帰省していましたが、コロナのせいでしばらく帰れませんでした。お店が始まれば忙しくなるので今度はいつになるか未定です。でも長い間パリに缶詰状態なので、休みがもらえたらマヨルカ島に遊びに行きたいです。女性はなんと言ってもビヨンセ!才能豊かでいつも戦っている力強い美しさにあふれていますよね。ブノア 33 歳不動産関係-コロナ騒ぎになる寸前に日本を旅したブノアはうなぎが大好物。日本に初めて行ったのは2019年の秋でした。紅葉も素晴らしくて今思い出しても夢を見ているようです。まず関西空港に降りて京都を見学してから、そこで友達とレンタカーを借りて北陸、日本アルプスを回って東京まで車での2週間の旅でした。東京に着いた時は疲れ果ててあまり観光できませんでした。次はもっと東京を見て回りたいです。うなぎが大好きなので滞在中は何度も食べましたよ。スポーツは冬はスキー、他はゴルフを趣味にしています。国境が開放されたなら南米のアルゼンチンに旅をしたいと思っています。こちらとは季節が逆なのも魅力的ですよ。女性は、僕の好きなようにさせてくれて同時に彼女も自由でいてくれる関係をもてればいいですね。女優のナタリー・ポートマンの容姿なら最高です!アリックス 25 歳ストリートダンサー-移動制限が解除されてマルセイユから初めてパリに来たアリックスは迷子に。母親と観光にパリに来たのですがはぐれちゃって、今連絡を待っているところです。パリは初めてなのでちょっと緊張しています。やっぱりマルセイユのほうが自分に向いていると感じています。海があって、開放的だし、エスニックな雰囲気が好きな自分はマルセイユを離れられません。でも旅行できるのなら、メキシコやタイに興味があるのでいつか行ってみたいです。女性はユーロピアン風より、ラテン系やアジア、オリエンタル系の女性に魅力を感じます。Sopranoというラッパー知っていますか?マルセイユ出身の大スターです。彼の音楽で踊るのが僕の定番なのです。ぜひ聴いてみてください。写真、文・松永学写真、文・松永学
2021年05月16日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ。今回は、ロックダウンがやや緩んだパリから、久しぶりの紹介です。美しくてカッコいい…!「世界の男前」厳選6人パリは良い季節になりました。まだまだ制限も多いですが夢を持っている男性達を紹介します。トマ 25 歳モードテキスタイル関係–これから公園で友達とチェスをするトマの勝負セーターは、ハートのエース。日本といえばラーメンですよね。パリのほとんどのラーメン屋さんを制覇中です。でもこの時期お店が閉まっているのでしばらく我慢です。レストランが再開したら熱々のラーメン食べられるのが楽しみです。あ、絶対京都に行ってお寺めぐりもしたいです。京都にもラーメン屋さんありますか?スポーツは中学生からスケボーをやっていて今でもバスティーユやレパブリック広場で仲間とよく遊んでいます。もしも自由にどこにでも行けたならオーストラリアに行ってみたいです。スケボーを抱えて、それからコアラも抱っこしたいです。女性に関してはノーコメントでお願いします。アントニー 23 歳レバノン料理店勤務–パリに来てまだ2年目のアントニーはスウェーデン生まれです。父がレバノン人、母がスウェーデン人で、生まれたのは母の故郷です。今は両親はレバノンに住んでいます。しばらくスウェーデンには行く機会がなかったので、コロナ後はゆっくりとスウェーデンを旅したいと思っています。あまりパリは詳しくないのですが、お店の近くの11区と12区界隈からあまり出たことないんですよ。今はお店はイートインができなくてテイクアアウトのみですが、ヘルシーなレバノン料理は人気があるので相変わらず忙しいです。日本の料理もヘルシーと聞いているので本物の料理を食べに日本を旅行したいと思っています。スポーツはボクシングをやっています。格闘技が好きなので相撲を生で観たいと思います。女性は歌手のシャキーラのような風貌がいいですね。彼女はコロンビア出身ですが、レバノン女性に通じるものがありますね。ピエール 35 歳サプリメント販売店主–お店の前で友達と立ち話中。本人もムキムキでした。僕の経歴はちょっと長くなりますが、パリで生まれてL.A.育ち、そして16歳から3年間リヨン近郊にあるレストラン『ポール・ボキューズ』の料理人として働いていました。その後パリで5年間フレンチレストランのオーナーシェフになり、当時は日本の雑誌でよく取り上げられていましたよ。日本には行ったことがないですが、中国やインドネシアへは行きました。残念ながらレストラン時代には日本人の料理人とは一緒に仕事できなかったので今では残念に思っています。この店は、自分の時間を使いたくて5年前に転職しました。昔からスポーツマンだったので筋力作りのノウハウをお客さんに伝えるのが楽しいです。お店には有名俳優なども来て、彼らにカラダ作りのアドバイスもしています。僕は192cmもあるので女性も大柄な人がいいですね。一緒にジムトレーニングに通える女性なら最高です。ニコラ 21 歳経済専攻学生–韓国料理が大好きなニコラは激辛でもウェルカムとのこと。今はまだ遠くには行けない世の中ですが、あと18か月で学校もおしまいなので、その後には旅行で韓国に行く予定をしています。そもそも韓国映画『チェイサー』に衝撃を受けて以来韓国映画の虜です。最近は『パラサイト』も素晴らしい映画でした。今は両親とヴェルサイユに住んでいてアルバイトのために1時間以上もかけてパリに来ています。スポーツは苦手なほうで、もっぱら食べるのが専門です。こんな時期なので運動不足でちょっとお腹が出てきました。(笑)理想の女性はマーゴット・ロビーと歌手のジョルジャ・スミス!けっこう幅広いでしょうか?アルチュール 23 歳経営学研究科学生–ニース出身でパリに勉強のためにやってきたアルチュールの従兄弟は日本に住んでいるとのこと。この夏で学校は卒業、すぐにシンガポールに行く予定です。シンガポールにはフランス企業が多くあるので、今働く場所のあたりをつけています。日本には従兄弟が日本人女性と結婚していて住んでいるので、行き来がしやすくなりそうです。6年前に日本に行ったきりで、昨年も予定はしていましたが新型コロナウイルスのせいで断念しました。日本は外国人にも優しいし、スピリチュアルな側面もあり、他のアジアの国とはちょっと違いますね。女性?もちろんアジアンの女性のピュアさに惹かれます。アレックス 21歳ブティック販売員–アレックスのお母さんはレバノン人、ちょっと中東の血が入っていました。僕は『DIOR』のブティックの販売員をしています。今はお店が閉まっていますが、5月には再開できればいいのですが。日本のことはあまり知りませんが韓国K-POPに関しては詳しいですよ。エアポッドからはいつもK-POPが流れています。パリではもちろんBTSやEXOのコンサートにも行きました。ファッションもダンスも完成度が高いし、ビデオクリップもよくできていますね。好きなタイプの女性?もちろんK-POPから選びます。ガールズグループBLACKPINKはみんなきれいですね。ひとり選ぶとしたらJISOOです!写真、文・松永学写真、文・松永学
2021年05月07日最近はバラエティ番組でも活躍する、ヒップホップユニット・Creepy NutsのDJ松永さん。ここでは松永さんの純度が発揮される、音楽について伺いました。音楽を「好き」っていうことががんばるうえでの動機として一番強いと思うんです。――‘19年、DMC(世界最大のDJ大会)で優勝されました。そもそもグループ活動と並行して、出場しようと思ったワケは?DJ松永:DJの技でスクラッチってあるじゃないですか。みんな当然やるのかと思いきや、実はあれは特殊技能で、なかなかできる人がいないんです。俺はDJをやるために高校2年で学校を中退したんですけど、当時、地元の新潟ではまだDJとかヒップホップカルチャーに理解のある人が少なくて。俺のことを半笑いで見ている友達に、DJって何なのかを瞬間的にわからせるためには、やっぱりスクラッチじゃないと難しいなって思ったんですよね。そのスクラッチの技を競い合う最高峰の大会がDMCだと知ったので、それを志すしかないだろうと。――何度か挑戦したうえでの世界一でしたが、呪縛から解放されるなど気持ちに変化はありましたか。DJ松永:世界一になるまでは、自分が勝ちきれない呪いみたいなのにかかっていたので、ずっとしんどくて。片や相方のR-指定は、MCバトルの日本一を3連覇しているから、そこと自分を比べて疲弊している部分も大きかったんです。MCバトルだと国内大会までしかないから、日本一っていうのが最高峰。それを3連覇だから、これ以上ない成績を残しているわけですよ。自分はDJがうまいことをアイデンティティにしていたので、うまいと腹をくくっていたら落ち込んだり、Rと比べたりすることもなかったと思うんですけど、自分に自信を持ちきれない部分もあって。でも身の丈以上のプライドとか、自分を大きく見積もるクセがあるから、最低でも日本一とか物理的な結果がないと、自意識に殺されてしまう。そのしんどさに24時間さいなまれていたので、それが解けたのはデカいですね。めちゃめちゃラクになりました。――R-指定さんと自分を比べることもなくなりましたか?DJ松永:そうですね。幸か不幸か相方がめちゃめちゃ優秀なやつなので、相方と比べて落ち込むことも多かったんですけど、自分は自分の持ち場でがんばって、Rが仕事で成果を上げることに対しても、100%すばらしいっていう感情だけで生きられるようになりました。世界一を獲らないと、そうならないっていうのも、なかなか厄介だなって思いますけど(笑)。――そんな優秀な相方さんと音楽を作ることに対しては?DJ松永:好きなアーティストはいろいろいますけど、結局、あいつが上げてくるデモが一番楽しみな新譜だったりするので。そう思えるやつと組めているのは、めちゃめちゃ幸せだなって思いますね。俺らは友達の延長で組んだグループで、二人とも楽しく音楽をやろう、みたいな気持ちが大きいんです。楽しむための音楽なのに、途中で義務感とかビジネスになったら、切ないじゃないですか。ちゃんとやっている瞬間が楽しい。そこが一番大事っていうのは、俺とあいつの中で共通しています。――グループを組んだ時から、変わらずずっと楽しいんですね。DJ松永:とくに俺らがやっているみたいな芸事に関しては「楽しい」「好き」みたいなものが、がんばるうえでの動機として一番強いと実感したんです。名声とか何かを得よう、みたいなのは、返りが少なすぎる。バーンと売れても下がることがあるから、不安定なんですよね。だから成果みたいなものを自分のがんばる動機にすると、落ちた時に辞めちゃうと思います。でも、やっている瞬間が最高だったら、落ちたところで「音楽やれているから楽しくない?」みたいな心持ちでいられるし、またがんばれる。そして、がんばったら楽しくなってまた上がれるから。結局、「好き」っていう動機が一番強いって、やればやるほど思います。ミニアルバム『かつて天才だった俺たちへ』が発売中。表題曲のMVは1100万回再生以上。毎週火曜深夜に放送されている『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)も人気。バラエティ番組では『イグナッツ!!』(テレビ朝日系)にレギュラー出演中。ゲスト出演も多数なので、HPをチェック。ディージェイまつなが1990年8月23日生まれ、新潟県出身。中学2年生の時にヒップホップと出合う。2013年、ラッパーのR-指定さんとCreepy Nutsの活動を開始。‘17年、メジャーデビュー。おもな楽曲は「よふかしのうた」「かつて天才だった俺たちへ」など。‘19年、「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS 2019」で優勝。世界一のDJとなる。ジャケット¥45,000パンツ¥29,000(共にタクタク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)シャツ¥10,000(スリック/ブライト TEL:03・5843・0411)シューズ¥23,000(トス/HEMT PR TEL:03・6721・0882)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2021年2月24日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・鹿野巧真ヘア&メイク・藤井陽子インタビュー、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年02月20日ヒップホップユニット・Creepy NutsのDJ松永さん。最近はソロでバラエティ番組に出演すること多数。その憎めない、というより愛すべきキャラの魅力を深掘り!「え、俺っすか」みたいな気持ちで毎回新鮮にビックリしています。Creepy Nutsが初めてananに登場したのは‘19年夏。セックス特集号の音楽コーナーだったが、その後DJ松永さんは、世界一のDJを決める大会でチャンピオンとなるなど、あれよあれよと大注目の存在に。最近は、バラエティ番組での活躍が目覚ましい。いい意味で空気を読まない瞬発力あるトークが持ち味だけれど、言葉の端々ににじみ出るひたむきさと人柄の良さ。売れっ子の自覚のないプライベートの話など、じっくりと。――この頃ますますご活躍ですね。年末年始の特番にもたくさん出演されていました。DJ松永:本当にありがたいことですよね。『CD(カウントダウン)TV』で年越しの瞬間を任されたのは、だいぶビックリしましたけど。俺らでいいの?攻めすぎでしょって。あと『さんタク』もビックリしました。共演がさんまさんとジャニーズと俺らって。ああいうところに出るなんて、思ってもみなかったですからね。ヒップホップの活動の延長線上には、本来ないじゃないですか。不思議な気持ちでした。――anan的には、昨年末に放送された『「任意同行」願えますか?』のドッキリ企画が気になりましたが…。テレビや雑誌の事前アンケートと偽って用意されていた3媒体のうち、ananだけやたらと未回答が多かったという。DJ松永:あははははは!いやあれ、おかしいと思ったんですよ。雑誌のアンケートって聞いたことがなかったから。ananは何回か出させてもらっていますけど、事前アンケートとかしたことないし、変だなって思ったんです。――そうだったんですね。現在松永さんの衣装を担当されているスタイリストさんとの出会いもananの撮影だったと思いますし、勝手ながらご縁を感じていたので。DJ松永:そうですよね。あの撮影(昨年夏頃)以前は白いTシャツしか着ないっていう謎の決意を決め込んでいたんですけど、白いTシャツは全部捨てました(笑)。今はすべての格好が、ananの延長線上になっています。――(笑)。最近は一人でテレビに出られることも多いですが、松永さんが求められている理由は何だと思いますか?DJ松永:全然わからないですね。自己分析みたいなのが基本的にあんまり得意じゃないんです。毎回、「え、俺っすか」みたいな気持ちですし、毎回新鮮にビックリしています。――でも、お声掛けいただいたら、積極的に出たい?DJ松永:そうですね。必要としていただけるなら。なかなか願っても出られるようなところではないじゃないですか。一人の限られた人生の中で、こういう機会ってそうないので、トライしてみようかなっていう気持ちです。実際に自分に返ってくるものもたくさんありますし、人生経験にもなる。そもそもヒップホップって音楽に興味のある人にしかリーチできないですけど、テレビだとまったく無関係の人に知ってもらえるから、そういう機会は本当にありがたいですね。――時に失礼にもなりかねない素直な発言が的を射ていておもしろいのですが、“良く見られたい”みたいなことは考えないですか?DJ松永:いーや、それを意識できるほど器用じゃないです。ただ、気にはしているんですよね。「嫌われること言っちゃったかな」とかあとから気にして、わーっと落ち込んだりするんですけど、その都度考えて行動できないので。脊髄反射でしゃべるから。ゆっくり考えて言葉を精査して、配慮しながら角を立てずに…っていうしゃべりが、基本的に苦手なんです。だから、制作側から「こういうスタンスでお願いします」って言われてもマジで無理。できませんって説明します。それぐらい苦手で。興味のない話題の時とか、めちゃめちゃ天井見ています。――以前ラジオで、テレビに出るのは本業じゃないから、出るたびに落ち込むと話していましたが、それは緩和されてきましたか?DJ松永:ちょっとずつ慣れてきましたね。最初は自分に期待しすぎて、うまくできなかった事実を深く考え込んでしまうこともあったけど、やればやるほど結局ミュージシャンなんだなって思うようになったので。ずっと音楽をやりたくて、がんばってきて、音楽で一定の成果が出たからスポットライトがあたるようになって。それで離れた世界の人たちが、おもしろそうだなって拾い上げてくれたんだと思うんです。それに実際にバラエティの現場にお邪魔させていただくと、その現場にいるタレントさんや芸人さんは、その世界で一から積み上げて、切磋琢磨してそこに立っている人たちだから、そもそも太刀打ちしようと思うのがおこがましいわけで。去年の秋ぐらいからかな。そう徐々に切り替え始めたら、収録中に天井を見ることに負い目を感じなくなりました(笑)。――今や売れっ子と認めざるを得ない状況だと思いますが。DJ松永:全然なんですけど。――何か環境は変わりましたか?モテるようになったとか。DJ松永:どうなんですかね。人間関係増えていないですし。テレビの仕事も、カメラが回っていないところで親交を深めるとか基本的にないから。LINE交換してください、みたいなことも全然ないっすね。――以前「好きになった人の全部を好きになる」と言っていたのを聞いたことがありますが、ではどんな人を好きになるのでしょう。DJ松永:俺、好きなタイプって聞かれた時に、ポンと出せる答えがなくていつも困っているんです。自分の経験が豊富なわけじゃないから、こういう人が好きとか苦手とか、蓄積されていないんです。うーん…。かわいらしい人もいいなって思うし、大人っぽい人にもその良さがあるし…。選べないよって。――困らせてしまってすみません。DJ松永:恋愛に関しては、マジ小学生なんですよ。そこから成長していなくて。でもほんとに、好きなタイプって聞かれた時に、答えられるようにしたほうがいいですね。ミニアルバム『かつて天才だった俺たちへ』が発売中。表題曲のMVは1100万回再生以上。毎週火曜深夜に放送されている『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)も人気。バラエティ番組では『イグナッツ!!』(テレビ朝日系)にレギュラー出演中。ゲスト出演も多数なので、HPをチェック。ディージェイまつなが1990年8月23日生まれ、新潟県出身。中学2年生の時にヒップホップと出合う。2013年、ラッパーのR-指定さんとCreepy Nutsの活動を開始。‘17年、メジャーデビュー。おもな楽曲は「よふかしのうた」「かつて天才だった俺たちへ」など。‘19年、「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS 2019」で優勝。世界一のDJとなる。ジャケット¥45,000パンツ¥29,000(共にタクタク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)シャツ¥10,000(スリック/ブライト TEL:03・5843・0411)シューズ¥23,000(トス/HEMT PR TEL:03・6721・0882)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2021年2月24日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・鹿野巧真ヘア&メイク・藤井陽子インタビュー、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年02月20日2021年1月26日、演歌歌手の松永ひとみさんが亡くなったことが明らかになりました。53歳でした。松永さんは『おんな笠』や『ねぶた風恋歌』などで知られ、美しい歌声で人気を博していました。サンケイスポーツによると、浴室で転倒したことが原因とみられています。関係者によると、松永さんは独身で1人暮らし。連絡が取れないのを心配した親族が今月21日、マンションの管理人と警察の立ち合いのもと、チェーンロックのかかっている玄関から室内に入り、浴室で倒れているところを発見された。検視の結果、頭部に裂傷をともなう脳挫傷の後があり、転倒した際に頭部を強く打って出血多量などで亡くなったとみられる。死亡推定時刻は19日午後2時から午後3時頃。前日18日に所属レコード会社の社員が電話で2月上旬に予定する仕事の打ち合わせをしたときは、元気な様子だったという。サンケイスポーツーより引用ネットからは、松永さんの旅立ちを惜しむ声が上がっています。・53歳って…早すぎます。足が滑ったのか、体調が悪かったのか。残念でなりません。・一人暮らしだと、浴室での転倒は怖いです。ご冥福をお祈りします。・突然のことで驚きました。同じ青森出身の者として応援していました。残念です。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2021年01月26日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ。今回は、パリが再度ロックダウンになる寸前に街で出会ったマチスを紹介します。写真(1、2枚目)・文 松永学マチス 26歳 都市計画アーバンデザイナー僕はアーバンデザイナーの資格を取ったばかりです。なじみのない仕事かもしれませんが、街をデザインして効率的に快適な生活をするために必要な役目だと思っています。日本には姉が住んでいるので2012年に1か月間、2017年にも15日間滞在しました。東京を中心に西方面へ京都、奈良、広島、直島と旅行していい思い出がたくさんあります。パリは19区ビュット・ショーモン公園近くがお気に入りです。ナポレオン3世治世後期の1867年に有名な都市計画の主でもあったジョルジュ・オスマンのもと、土木技術者で造園家のジャン=シャルル・アルファンによって完成されました。自然がいっぱいのように見えて計算された街づくりの一環として僕は評価しています。スポーツは? 実は僕は自分の馬を持っているのです。小さい頃からは乗馬をしていて、今でも時間があれば馬に会いにいっています。試合などとは関係なく単なる趣味です。女性はなんといっても自由に生きている人に魅力を感じます。ロックダウンの日常を教えてください。–1. 家で何をしていますか?僕は今年の3月、最初のロックダウンの直前に両親と一緒に暮らすようになり、今回も父と母のところに戻ってきました。この期間は家の工事やら実家のことを手伝っています。–2. 現在、自宅で仕事をしていますか?僕は資格を取ったばかりで、街の計画、土地利用の計画をする新しい仕事を探しています。それまでの間、テラスの改造とガーデニングを行います。–3. あなたの現在の食事は何ですか?僕は2年間ベジタリアンです。閉じ込められていると、食事を作ったり、お菓子を焼く時間が増えますね。自分でマフィンを焼いたりジャムを手作りして楽しんでいます。–4. 自宅でのストレス解消は何ですか?アパートに閉じ込められるとすぐに不安になるのは事実です。でも実家にいて本を読んだり、絵を描いたり、テラスの窓の外を眺めたりできるのは幸運なことです。–5. 自宅でどのようなスポーツをしていますか?ジムマットとウエイトをいつも取りだせるところに置いています。時々オンラインスポーツレッスンを受けます。ソーシャルネットワーク上でライブを提供している先生のお世話になっています。–6. 最近家で見た映画は何ですか?シリーズものをよく見ています。フランスの『10 Pour Cent』、それから素晴らしいクラシック作品の数々、一番好きな映画『Raise the Red Lantern』をもう一度見直しました。–7. 最近はどんな音楽を聴いていますか?音楽は一日中聴いています。Ascendant Viergeのアルバムをよく聴いていますが、Lapsley、Miley Cyrus、Rhita Nattahなどのアーティスト、LissやMashrou’Leilaなどのバンド、Sylvesterなどのクラシックも聴いています。すべて私の気分次第です。–8. この状況であなたの恋人に会っていますか?僕は独身です。現在の状況を考えると、しばらくはその状態が続くと思います。–9. この状況が終わった後、最初に何をしたいですか?難しい質問ですね! でも、まだ小さい甥に会いたいです。–10. 自由に外出したら何を食べたいですか? どのレストランで?絶対にラーメン! 日本食が大好きなんです。普段は日本食レストランで友達と会うことが多いです。–11. この状況が改善した時、どこに旅行したいですか?この夏は東京に住む姉と過ごすことになっていたのに叶わなかったので、東京へ行くのが1番目です。それとずっと夢見ているアイスランドに旅行したいです。–やりたいことがいっぱいのマティスですが、両親のお手伝いは楽しいらしいです。そしてまた、遠い日本にいるお姉さんに会う日を待ち遠しくしています。今の状況が改善されることを祈っています。
2020年11月08日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ。新型コロナウイルス第2波の影響でロックダウンになったフランス。イケメンはどんな日常を過ごしているのでしょうか?今回はパリの大学生で、実家に戻っているマチスに話を聞きました。写真(1、8枚目・文 松永学マチス 19歳 ソルボンヌ大学経済学部学生–1. あなたは家で何をしていますか?パリでは学校に行きながらアルバイトをしてひとり暮らしをしていましたが、お店も閉まってしまい、今は実家に戻って家族と過ごしています。自分の部屋で勉強をオンラインで行い、本を読んだり、体が鈍らないようにスポーツをして過ごしています。–2. 現在、自宅で授業を受けていますか?大学は閉鎖されているため、勉強はすべてリモートビデオ会議で行われます。–3. あなたの現在の食事はどうしていますか?僕は食事に神経質なので、テーブルで他の人と同じように食べることはありません。果物をたくさん食べます。食事にはサーモンが多いと思います。野菜と鶏肉、デザートには柿、この時期は季節が感じられて幸せな気分になります。–4. 自宅でのストレス解消は何ですか?パリ南郊外の一軒家で庭があるので、3歳になったばかりの雄猫ネイコと、思いっきり遊ぶこと。昼間でも夜でもベッドで寝っ転がってガールフレンドとFaceTimeをしているとき。–5. 自宅でどのようなスポーツしていますか?ラグビーを小さい頃からずっとやっていたので、この時期は体を動かさないと調子が悪くなります。プッシュアップ、シットアップ、縄跳び。すべての体重管理に基づいてやっています。–6. 最近家で見た映画は何ですか? 最近はどんな音楽をよく聴いていますか?2016年のフランスのコメディ『Five』(ファイブ)は、共同生活でお互いの夢を持ち、生き残るために薬を売り始める5人の幼なじみの友人の物語です。とても面白いです。音楽は勉強中にYouTubeチャンネル『Chilled Cow』をよく聴いています。落ち着く効果があります。夜寝る時はピアノ曲を、特に今よく聴いているのは「Ludovico Einaudi」、彼は最高のピアニストです。–7. この状況で恋人に会いますか?残念ながら叶いません。彼女をとても恋しく思っています。–8. この状況が終わった後、最初に何をしたいですか?最初はまずガールフレンドに、そして友達に会い、外に出て、パーティをしたり、洋服のブティックを見て回り、今は閉鎖中のジムにトレーニングに行きたいです。–9. 自由に外出したら何を食べたいですか?マレ地区にあるファラフェル屋さん『As duFallafel』、またはパリ5区のontrescarpe広場にあるレストランに行きたいです。–10. この状況が改善したら、どこに旅行したいですか?とにかくどこへでも! 冬は友達や家族と一緒にスキーに行けたら。以前から仲の良い2人の友達とロサンゼルスに行く計画を立てていましたが、今の状況が変わって実現できるのことが目下の夢です。–家族が近くにいて一緒に過ごせるのは幸せですね。普段会えない愛する猫と遊ぶマチスは嬉しそうでした。
2020年11月06日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるパリのイケメンスナップ。この時期パリはちょっと暖かくなって、日中は薄着でも平気です。こんな日はパリの街にたくさんの人出がありました。写真、文・松永学バスチャン 30歳 デパート販売員-ちょっと疲れ気味? バスチャンは日本通でした。僕は昨年1年間日本にワーキングホリデーで滞在していました。下北沢に住んで、フレンチレストランで働きました。衝撃的な食べ物は『Sukiyaki』です。飽きずにいつでも食べられます。日本語は挨拶程度しかわからないのですが、これから勉強しようと思っています。今度は沖縄に長期間住んでみたいと思っています。女性は賢い人、風貌はレティシア・カスタのような人が理想です。シグリアン 21歳 レストランバーサーバー-カフェで寛ぐシグリアンはイケイケ美女2人連れでした。以前はアメリカのファッションブランドの店員をしていましたが、2週間前に転職して今レストランバーで働いています。仕事中はずっとマスクなのでこうしてカフェのテラスでマスクなしで過ごせるのが今のところの唯一の楽しみです。パリの好きな場所はここマレ地区。ニューヨークのソーホーのようでとても居心地がいいです。僕は日本のアニメ好きで、今見始めた『黒子のバスケ』はとても面白いですね。スポーツは最近何もやっていませんが以前は10kmランナーでした。彼女にはお互いの共通の言葉で通じ合え、ファッション、音楽の趣味が合う人を望みます。音楽はおもにラップを聴いています。マキシム 20 歳 デパート研修生-ソバカスがかわいいマキシム、遠目では女の子だと思いました。今研修生としてデパートの洋服売り場にいます。スポーツカジュアルの洋服が好きなので、いろいろなブランドの服を試着できて楽しいです。実は、僕はスポーツは苦手なほうです。休みの日にはパリのブティック巡りをしてよく歩きます。パリはレアール界隈が楽しいです。アクテイブな地域だし、若者がたくさんいます。付き合う女性とはお互い信頼できる関係になりたいと思っています。歌手のリアーナのような女性なら一緒にいて最高です。ジュリアン 22歳 エコ環境専攻学生-異様にテンションが高いジュリアンは短い間のパリ滞在を楽しんでいます。実家はスイスのジュネーブです。今イギリスの大学に通っていますが、2週間の休みになったので帰省する前にパリに立ち寄って友達に会うところです。幸運なことに両親がパリのアパートを持っているのでそこに2日間だけ滞在です。日本は遠くて知らない国ですが、漫画『ONE PIECE』に出てきたゾロが3本の剣を使う僕のスーパーヒーローで、日本に行ったらその刀を買いたいと思っています。パリの好きな場所はアパートがあるモンマルトル地区、スイスやロンドンから来るととても異国情緒があって気に入っています。スポーツは小さい頃からテニスをやっていて、永遠のアイドル、ロジャー・フェデラーもスイス人なので鼻が高いです。女性は共通した趣味を持っていて楽しい人が理想です。アナ・デ・アルマスは、キューバ出身の女優、こんな女性なら付き合いたいです。カンタン 31歳 洋服ブランド店長-ちょっと控えめなカンタンは、写真は自分のお店の上着でお願いしますと。モード学校を4年前に出て、今はイタリアンブランドの『NAPAPIJRI』のマレのブティックの店長をしています。今きている上着はカラフルで素敵でしょう? 女性にも着てほしいものがたくさんあります。お待ちしています。日本にはいつかは行きたいと思っています。アニメも大好きで『DEATH NOTE』『NANA』などちょっと風変わりなもの選んで観ています。スポーツは小さい頃から乗馬をやっていて、今でも時間が許せば馬のところに飛んでいきます。今日とは全く違う格好ですが乗馬のウエアも大好きなスタイルです。女性はかわいくてインテリジェンスがあるアーティスティックな女性に惹かれます。レイラ・ベクティ(Leïla Bekhti)はフランス女優の中でもまさに僕の求める女性像です。ティボー 32歳 ロックミュージシャン-薄着のティボーは熱いロッカーでした。兄と一緒に「Two Bunnies in Love」というバンドをやっています。YouTubeでも僕たちのバンドの様子が観られるので検索してください。ジャンルでいえばオルタナティヴ&インディです。最近はイベントコンサートが制限されているので曲作りに専念しているところです。大好きなパリのコンサートホールはラ・シガール (La Cigale)です。プログラムも充実していておすすめですよ。早く再開できるようになればいいですね。住んでいるのはマレ地区。ここは大好きなエリアなので離れたくありません。日本には行ったことはないのですがコンサートをやってみたいです。甘いものも好きで「Taiyaki」の形も面白いしよくできたお菓子だと思います。一緒にいて心地いい女性はやっぱりロックな人。女性シンガーではジャニス・ジョプリンが世界最高のロックな女性です。
2020年10月27日パリ在住のカメラマン松永学さんによるイケメンスナップ。寒くなってきたパリ、ニット帽は必需品です。コロナのせいで夜遊びはできないパリですが、昼間も輝いている男たちです。写真・文 松永学ルイ 22 歳 ファッションブランドマーケティング-長身のルイはパリに来てまだ6か月。僕はボルドー出身です。4歳の時ロナウジーニョを見てサッカーを始めました。地元FCジロンダン・ボルドーも昔は(僕の生まれる前)強くて、ジネディーヌ・ジダンが在籍していてUEFAカップ優勝もしたんですよ。多分父が地元のチームサポーターだったから、自然にサッカーをやり始めたわけです。プロチームには行けませんでしたが、アマチュアチームでのポジションはアタッカーでした。パリに来てまだ6か月ですが、何度もパリに来たことがあるので詳しいですよ。ルーヴル未術館の周りや左岸では6区がとてもパリらしい佇まいでお気に入りの場所ですね。今はマレ地区にある洋服ブランド『HOMECORE』でマーケティングコミュニケーションをしています。今日着ているジャケットもここのものです。スポーティで着やすくて大好きです。付き合う女性は僕が背が高いので最低でも175cmはほしいですね。あと洋服や音楽の趣味が合う人かな。女優はよく知らないのですが歌手のジョルジャ・スミスの大ファンで、アムステルダムのコンサートに行った時、楽屋裏まで行ってあなたのことが好きですと告白しました。マチス 19歳 ソルボンヌ経済学部学生-ファッション大好き人間のマチスはラグビー大好き青年。今は大学生で経済学を勉強していて、将来は銀行などファイナンス系の仕事をしようかと思っていますが、洋服が大好きなので有名ブランドグループの経理担当もいいかもと迷っています。日本に行けたなら大好きなブランド、『Comme des garcon』や『Yoji Yamamoto』のお店を見て回りたいです。パリではサンジェルマン界隈がシックでとても好きです。今住んでいる13区と違って昔ながらの洗練された街なのです。付き合う女性はモード好きで趣味があってアート好き、そして旅行好きな人が理想です。アデル・エグザルホプロスはけっこうタイプな女性です。ミカ 34歳 家具ギャラリーマーケティング-お昼休みに外の空気を吸いに出てきたミカは実際の歳より若々しかったです。若さの秘訣ですか? 仕事の昼休みに週2回はスイミングプールに行って思い切り泳いでいるから(笑)ですよ。日本のことですか? KARAOKEにPOKEMONがパッと浮かびます。前にパリでよく遊んだ日本人の2人の友達が日本に戻ってしまい、日本においでよ! と僕を誘ってくれています。このコロナ騒ぎが落ち着いたら絶対に会いに行くと伝えてあるんです。でも行きたいところがいっぱいあって、南アメリカは未知だし、取引先のドバイのお客さんがうちの家具をたくさん購入してくれていますのでドバイのモダンな様子も見てみたいです。ちょっとだけ宣伝です『NV GALLERY』で検索してみてください。実は僕はオランダのロッテルダム出身です。15年前にパリに出てきてここを離れなくなりました。住んでいるのはモンマルトル地区、ここも大好きで他には移りたくありませんね。女性はとにかく面白い人がいいです。あと文化的な教養のある人。女優のエマ・ロバートソン! 役も面白いし彼女の笑顔は最高です。ランセロ 24歳 ミュージシャン-恋人と買い物中のランセロはエレクトロダンスミュージシャン。今音楽作りに集中していますが、今日は恋人と一緒にマレに買い物に来ました。マレ地区はよく好きで特にマルシェ・デ・ザンファン・ルージュには頻繁にきています。ここでは美味しいレストランがいっぱいあって楽しい場所ですよ。日本には去年の桜の時期に東京だけに20日間滞在しました。東京のクラブの夜遊びも楽しかったですが、なんと言っても忘れられないのが生の魚が動いていてそれを食べた時! ODORIGUIっていうんですね。いや~驚きましたが、本当においしかったです。こんな体験パリではできないので貴重な体験でした。魚のダンスが口の中で…(笑)音楽にしてみようかと思いました。僕の作品YouTube で『Lancelot Atx』を検索して見てください!テニスは3歳の頃からやっていて今でもたまに息抜きでプレーしています。女性は例えたらシュガーのように甘い人。女優で言ったらアデル・エグザルホプロスのような人かな?ジョアキム 22歳 美術学生-マレ地区を物色中のジョアキムはインテリアショップ巡り中。僕は4年前にフランス南部のアルビというところからパリに出てきました。アルビは画家のトゥールーズ=ロートレックの出生地として有名ですね。まだ学校は2年残っているのですが、目指す道は家の中で使えるデザインオブジェを制作することです。テーブルや椅子などの家具など模索してる段階です。幼少の頃は父が石油関係会社で働いていたので転勤する度についていろんな国を回っていました。フラジルやアルゼンチン、南米ばかりでした。日本は知らないことが多いのですが、FUKUSHIMAには訪れて今の状況を見てみたいです。地域復興中の南米で育ったから特にそう思うのです。パリは素晴らしい場所だと思います。特に5区は昔からの佇まいが保存されているのと、都会の中にあっても静けさが残っていて散歩するのが楽しいです。女性はシックでパリジェンヌエスプリがある人、例えて言うなら女優のファニー・アルダン、フランソワーズ・ドルレアック。女性もファッションもデザインも60~70年代が大好きなんです。マチス 31歳 画家-ひとり美味しそうにカフェのテラスでコーヒーをすすっていたマチスは抽象画家です。イタリアのトスカーナで生まれ育ちました。16歳の時パリに出てきてアートの学校に通い始めました。以前は女性の絵、もちろんヌード(笑)も描いていましたが今は抽象画ですね。日本食は大好きで月に一回はオペラ座近くの日本食レストラン街に行きます。フランスからは日本のアーティスト村に行く知り合いも多くて話には聞いています。いつかはそんな環境で作品制作できたらと思っています。タイプの女性? これはいい質問ですが、難しいから答えられません。でもナタリー・ポートマンは女性の魅力が全て詰まっていると思います。
2020年10月24日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるパリのイケメンスナップ。今回は、カフェや街頭にて。ソーシャルディスタンスを守り、好きな人に会ったり、美味しいコーヒーを飲んだり、料理を楽しんだりしている男たち。みんな目がキラキラしていました。写真、文・松永学テオ 19歳 自転車修理工-自転車修理に来るお客さんに対応するテオはなんでも修繕してしまいます。日曜日の今日は自転車持ち込みの人がたくさん来てとても忙しいです。今、パリでは次から次と自転車レーンができて自転車人口が急増しています。ここに来る人はほとんど古い自転車だけどみんな愛着を持っていますね。このお店はいろいろな部品のストックがあるので、時間があればなんでも直せます。実は僕のお父さんは日本人で画家なんです。日本語は少しだけ話せます。父は日本から来てモンマルトルに住んでいた時にフランス人の僕のお母さんと知り合って僕が生まれました。日本にも5回ぐらい行きました。一番好きな日本の食べ物はざる蕎麦です。お蕎麦は毎日食べても飽きません。パリでも何か所か蕎麦を食べられるところがあるので父と一緒に行ったりします。スポーツは小さい頃は水泳、今はスケートボード、もちろん自転車も大好きです。恋人は日本人がいいな~。でも容姿は女優のマーゴット・ロビーみたい人。アヤ・ナカムラという歌手知っていますか? 日本人のような名前ですが、日本人とは血縁は無いアフリカのマリ出身です。彼女の歌声にはいつも癒されています。シモン 21歳 建築学生-週末に友達に会いに来たシモンは北フランスのリール出身です。これからTGVでリールに戻るところです。友達と別れる前にまた再会できるようにと乾杯しました。こんな時期なので好きな人には会っておきたいと思い、週末は他の街に散らばってしまった友達に会い、近況を報告しあっています。今回はマレ地区にあるギャラリー巡りであっという間のパリ滞在は過ぎてしまいました。今建築家になるべくたくさんの課題勉強をしています。ル・コルビュジエ、ビャルケ・インゲルスが僕にとっての建築の世界でのスターです。日本の建築家ではTerunobu Fujimori(藤森 照信)の作品にとても興味があります。日本の建築や職人技術も素晴らしいと思います。日本庭園はこの目で見たいです。フランス人のYouTuberが日本の料理のシリーズを公開していてよく観ています。美味しそうなものがいっぱいありますね。好きな人のタイプは女優のマーゴット・ロビー! え? 他の人も答えたのですね。でも僕ら世代には絶大な人気があるんですよ。ラファエル 27 歳 有機野菜ショップ勤務-長身のラファエルはヴェジタリアン、商品の飾り方もセンスがあります。僕は3歳からサッカーをやっていました。走ることには自信があります。エコに興味があるので、移動はもっぱら自転車でどこへでも行きます。あとヴェジタリアンなので、ここ『FAIDHERBE bio』で働けて幸せです。お店の外に季節の果物を色合いを考えて配置したり、お店を清潔に保つのも僕の仕事です。パリでは11区と20区が好きでヴェジタリアン仲間でレストランによく行きます。日本といえばMIYAZAKI! 彼のアニメ映画が大好きです。特に『Le Château ambulant 』(ハウルの動く城) は何度見ても面白い要素が発見できます。今、陶芸家の彼女がいます。お店で余りそうなものをいつも持ち帰って、カラフルな有機野菜をふんだんに使い、彼女が創作したお皿で二人で料理をして盛り付けるのが楽しいひとときです。ピエール・ジャック 35歳 バリスタ・カフェオーナー-舞台俳優からバリスタに転向したピエール・ジャックは美味しいコーヒーに情熱をかけています。以前は俳優業をしながらカフェでも働いていましたが、コーヒーの魅力に取り憑かれバリスタ研修を経て、1年半前から『KABANE』というお店をパリ11区に持ちました。とてもゆったりとした空間なのでぜひいらしてください。美味しいクッキーも用意してお待ちしています。日本茶も少し置いています。昨年マレ地区にできた『OGATA』という日本の今を代表するお店によく通っています。お茶の種類も豊富で試飲しては気に入ったものを購入し、僕の店でも提供しています。残念ながらまだ日本には行ったことはないのですが、機会があったら日本料理、お茶の世界など体験したいと思っています。日本のセラミックも興味があるので、たくさんいろいろなものを持ち帰ってきたいです。女性は自由奔放で表現豊かな方に魅力を感じます。亡くなってしまいましたが歌手のフランス・ギャル、そして今でも活躍中のフランスを代表する女優イザベル・ユペール、この二人はかけがえのない女性です。ジャルマン 21 歳 経済専攻学生-パリに出てきて2年のジャルマンは学校を卒業したらパリ以外で働きたいと。僕は評判になった戦争映画『ダンケルク』のロケ地で生まれ育ちました。ベルギー国境からたった10キロですよ。ル・アーヴルとマルセイユに次ぐフランス第3の港湾都市として機能していて、フランス経済にとっては重要な場所です。スポーツは10歳の頃からハンドボールをやっていました。地元のダンケルクチームも強くて、以前日本チームとの試合で日本に遠征したと聞いています。学校を出たら銀行などフィナンス関係のコンサルタントになりたいと思っています。そしてパリ以外の比較的大きな地方都市で職を見つけたいと考えています。パリの好きな場所はヴァンドーム広場。宝石街ですが特に時計に興味を持っているのです。いろいろほしい腕時計がいっぱいあって、働きだしたらコレクションしようと思っています。理想の女性は素直で真っ直ぐな性格の人がいいです。そして僕と性格が違う相手なら、一緒にいてお互いの魅力を感じあえるのではないでしょうか? ジェニファー・アニストンは素敵だし彼女のビジネスモデルとしての才能にも興味があります。レミー 21歳 美術史専攻学生-雨の日、自転車で信号待ちのレミーの夢は、大きなミュージアムでキュレーターになること。僕はナント出身で2年前からパリに出てきて美術史を勉強中です。いつも自転車で移動しています。最近パリは自転車専用レーンが増えて移動が楽になりました。雨の日や寒い日などはあまり好きではないのですが、こいでいると体は冷えないですよ。でも手袋、帽子はいつも持参しています。特に夜のセーヌ川を走っていると、きれいなイルミネーションと風景が交わって最高の自転車クルーズです。将来はルーヴル美術館で働きたい夢を持っています。女性の魅力についてはノーコメントでお願いします。あ、フランス女優のアデル・エネルのことは触れさせてください。彼女は俳優の才能しかり、話題性があるセクシャルハラスメント発言にも注目です。勇気を持って立ち向かう強い女性です。
2020年10月15日パリ在住のカメラマン、松永学さんのイケメンスナップ。残暑も少し落ち着きました。パリの週末夕暮れを楽しむイケメン達です。写真・文 松永学ポール 25歳 料理人-週末の夜のカフェでポールは生ビールを飲んでいました。僕はフランスのバスク地方バイヨンヌ出身です。幼少の頃からずっとサッカーをやっていました。17歳の時パリに出てきてアラン・デュカス系のレストランで働き始めて、『Papillon』というレストランの後、今の職場『Septime』に来て1年経ちました。人気のレストランですが、やはりコロナウイルスの影響で外国からのお客さんがかなり少なくなりました。それでも地元客を中心にいつも満席状態で忙しいです。レストランは11区にあり、この地区はたくさん美味しいレストランもあるし、スノッブでない街の雰囲気なのでとても気に入っています。日本にはいつか行きたいと思っています。食材にもとても興味があります。包丁は日本製のものを使っていて1週間に2回は自分で砥石を使って手入れしています。食いしん坊でよく食べる人、アクティブ&スポーティブな女性がいいです。フランスの女優メラニー・ロランがタイプです。セバスチャン 40歳 ガラス職人-女性仲間と男ひとりのセバスチャンは人気者でした。僕はガラス製品を作っている職人です。パリ生まれですがこれから南仏のニースに1か月間仕事に行くので、そこに移住してもいいかなと今計画中で仲間に相談しているところです。コロナ騒ぎの前からパリ以外の場所に住んでみたいと思っていてようやく実現しそうです。気分を変えて新しい生活も今の自分に必要なことだと思っています。スポーツはエスカラードを週3回、パリの北のパンタンにあるスポーツセンターに通っています。南仏に行ったら自然の中、野外でエスカラードできるところも多いので楽しみです。理想の女性? 今周りにたくさんの女性がいるので回答は控えさせてください(笑)。サミー 21歳 ミュージシャン-夕方になりサミーは友達といつもの公園にやってきました。僕は『MAHABA』というグループのミュージシャンで担当はギターです。ヘアスタイルの通りレゲエですよ。腕の刺青は『Pink Floyd』でスタイルは違いますが、僕のエスプリそのままなんです。日本のことはあまりよく知りませんが、漫画『NARUTO-ナルト-』を小さい頃から読んでいました。日本の音楽界にも今興味を持ち始めています。いつかは行ってみたいです。パリの好きな場所はメニルモンタン界隈です。自由奔放な雰囲気とライブハウスもあっておすすめです。タイプの女性? 難しい質問ですね。でも、ひとり挙げるならナタリー・ポートマンでしょうか!ルーベン 21歳 楽器製作職人-ルーベンは音楽、スケボー、自転車大好き!僕は楽器を作っています。おもにカリンバやディジュリドゥなどの民族楽器です。日本のミュージシャンMatsumoto Zokuは大好きで、よく聞いています。彼らも民族楽器をベースにヨーロッパでライブをやっていて人気ですよ。いつも街中ではスケートボード、自転車でいつも動き回っています。女性はともかく元気でアクティブな人がいいです。そして一緒にダンスできる人! 好きなミュージシャンはDezarie。女性のレゲエアーティストです。ミラン 22歳 アーティスト-旅好きのミランは今カナダとニュージーランド旅行を計画中。僕はパリで育ちましたが大学はナントのボザールに行っていました。学校を出たばかりでアーティストとしてのクリエーションを模索しています。日本は1950年代から独特なアートムーブメント(Gutai=具体)がありましたね。インスパイアを受ける活動がたくさんあって驚きです。自然が大好きで、カナダやニュージンランドの風景の中で自分の作品と向かい合いたいと思っています。女性は全てをわかち合える人、なんでも一緒の興味で進んでいける人がいいですね。女優ではシャルロット・ゲンズブールの繊細さ、ジャニス・ジョップリンのような力強さを持ち合わせている女性は素晴らしいと思います。アルノー 46歳 警察官-休暇で1日だけパリにやってきたアルノー、彼の制服姿も見てみたいです。今日は友達のパーティがパリであるのでフランス東部のナンシーからきました。たったひと晩過ごして戻るのでちょっと残念です。ナンシーには3つの広場がユネスコの世界遺産に登録されていて見どころも多く、ナンシー派美術館はアール・ヌーヴォーの芸術家たちの作品も展示されています。とてもいい雰囲気の街なので日本の方におすすめです。理想の女性像は特に決めていませんが、サルマ・ハエックとシャーリーズ・セロンの風貌に弱いんです。
2020年09月26日パリ在住のカメラマン松永学さんによるイケメンスナップ。今回はパリからヴァカンスへ出発!ブルターニュで出会ったイケメン。海で過ごす男たちです。写真・文 松永学マエ 17歳 工学科学生-お父さんと買い出し中のマエは長身で大柄でした。僕はいつもは南仏のマルセイユにいますが、ここブルターニュにも家族の夏の家があるので、毎年夏の1か月はここで家族と過ごします。父はサーフィンが好きで小さい頃から僕も一緒にやっています。南仏とは違った波があるし、空いているスポットがたくさんあるので楽しんでいます。マルセイユからここまでは1300km、時間にしたら12時間以上かかりますね。父ばかり運転させてしまうのが最近ちょっとかわいそうなので、そろそろ運転免許を取らなきゃと思っているところです。女性はとにかく面白くて笑わせてくれる人がいいですね。女優はエマ・ワトソンが大好きです。ニノ 18歳 映像学科学生-今日パリから着いて、初めて海に入るニノに話を聞きました。友達家族がヴァカンスで家を借りているので、パリからたった3日間ですが遊びにやってきました。パリで生まれ育ったのですが、初めて来るブルターニュはいいところですね。思ったより寒くもなく海もきれいで気持ちがいいです。日本のことは母からよく聞いています。母はジャーナリストで、震災の後、福島へ何度も出向いてテレビ番組を作りました。その影響で僕も将来は映像関係に進むべく勉強をしています。パリではクリッシー広場界隈が気に入っています。ヌーベルバーグ時代とあまり変わっていない雰囲気がまだ残っています。好きな女優はグウィネス・パルトロウ! スマートで美人だし、彼女のキャリアも素晴らしいと思います。ロマン 23歳 料理人-レストランの休みに釣りにやってきたロマンは完全防備で。レストランの休みの日には決まって海に釣りをしにきます。おもにスズキを狙っています。僕はここで生まれ育って16歳からレストランで働いているので魚の捌きにも自信があります。スポーツは柔道をやっています。JUDOって日本から来ていますよね。ブルターニュのレストランでは日本人の料理研修生が来ているようで、うちのレストランにはいないのですが、友達になってみたいです。日本の魚料理にとても興味があります。理想の女性? 難しくて答えられません。休みはひとりで釣りに来て、その他の日はレストランで忙しすぎて、恋愛は当分先な気がしています。ダミアン 30 歳 ガイド本プロダクション-スポーツマンのダミアンは純粋ブルターニュ人。週に3回はサーフィンをやっています。今日は波が静かなので友達と集まってレストランで食事をするところです。あと、仲間とバスケットボールをやったりもしています。生まれ育ったブルターニュは人もいいし、食材の宝庫で、産業もフランス国内の重要な生産地でもあります。今、田舎の過疎化が問題になっていますが、ここの県は珍しく人口が増えている地域でもあります。冬は滅多に雪も降らずに温暖で、夏は涼しくて本当に過ごしやすいところです。魚も美味しいので日本人の方々にもおすすめします。付き合う女性も海好きの人がいいですね。フランソワ 30歳 高校科学教師-フランソワもブルターニュ人。暇があれば釣りに行くそう。ここは釣りをする人が多いところです。スズキや海マスが釣れます。日本には行ったことがないのですが、僕の父が日本が大好きで、今日本語を勉強をしています。テレビで「活け締め」を紹介する番組があってとても感動しました。魚のストレスを軽減し美味しくいただける日本の手法を取り入れ、最近ブルターニュの業者も「活け締め」をするところが増えていると聞いています。女性はいつも生き生きとしていてコニュニケーションが上手な人が理想です。歌手のエイドリアン・レンカーってご存知ですか? 彼女の歌声も容姿も大好きなんです。レミ 29歳 コンピューターエンジニア-高速道路のステーションで休憩中のレミはひとり旅中。僕はパリ生まれでパリに住んでいます。ロックダウンが明けてからまずはオートバイを買いました。なぜかというと自由に移動できるようになった時もっと自由を手に入れたかったから。日本製のヤマハの新車です。今回、友達に会いにパリから900kmのトゥールーズにひとりで行ってきた帰り道です。途中ボルドーの友達に会うことができて、いい夏休みになりました。でもまだまだコロナウイルスには注意しなくてはならない状況ですが、バイクに乗ってひとりで旅して考えごとをするのもいい体験だったと思っています。パリではモンマルトル界隈がいいですね。たまにバイクで坂道を登って高台に行ってヘルメットを外した時の開放感っていったら最高です。女優のアン・ハサウェイは美しく役作りにも素晴らしい女性だと思います。
2020年08月19日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ、再開です。新型コロナとともに生活するパリのイケメンたちにインタビューしました。写真・文 松永学夏祭りで見つけたイケメン6人!バカンスに出かける人が多いパリですが、残留組は楽しむことを求めて集まる行事もちらほら。パリ夏祭りにて、野外パーティで楽しむイケメンたちです。エドウィン 37歳 モード学校広報-パティ・スミスがいちばんのお気に入りのエドウィンは、動物が大好き。今日は友達に誘われてと一緒にやってきました。夕暮れから野外で一杯できるのは最高ですね。この時期パリでは大きな公園で過ごすことも多いです。例えばベルヴィル公園。本当に気持ちがいいところなんですよ。今この状況ではあまり遠いところに行く気はしません。でも自然が好きなので、この夏は南フランスのドロームに行こうかと思っています。パリのアパートは広くないのですが動物好きなので犬か猫を飼おうかと迷ってるところです。女性? クリエイティヴな女性歌手のパティ・スミスが一番ですね。クリストファー 26歳 美容師-映画『レオン』のTシャツが似合っていたクリストファーはヘアサロンで働いています。20歳の時オーベルニュからパリにやってきました。以前から、美容師でやっていくのはやっぱりパリなのかなと思っていました。田舎ではいつも自転車に乗ってたので、パリでもエクササイズ的にどこに行くのも自転車です。パリで出没するのは11区界隈、良い感じのバーやレストランが多いところですよ。今日の会場になっているところは9区と18区の境目ですが、この辺りも気に入っています。女優のナタリー・ポートマンが大好きで、買ったばかりのTシャツを着てきました。もちろんこの映画も大好きです。ヴァンサン 29歳 エネルギー会社広報-小さい頃からバレエをやっていたヴァンサン、今日はパリオペラ座のダンサーが踊るので楽しみと。3歳の時から19歳まで本格的にダンスをやっていました。仕事にはしませんでしたが、今でもよく観に行きます。特にパリオペラ座ガルニエで見るバレエはいつも素晴らしいものばかりです。建築も内装もここに来ると、今でも小さい頃の夢が思い出せるのです。日本についての質問? 村上春樹! 小説『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に衝撃を受けました。女性ダンサーの Skylar Brandtはアメリカン・バレエ・シアターにいて今、目が離せない存在です。アルチュール 31 歳 紅茶サロン勤務-日本が大好きなアルチュールはすでに3回も日本に行ったことがあるとのこと。今日は大好きなパリオペラ座ダンサーのフランソワ・アリュが特別に踊るということでやってきました。夜7時に会場に一番で入場しましたが、踊るのが10時過ぎになるそうで、屋台でスナックやワインを買って友達と寛いでいました。僕はナントで生まれて、学校はアンジェの美術学校を出て、パリにやってきました。今は大好きな紅茶サロンで働いています。お茶好きとしては日本は外せませんね。すでに3回訪れたことがあるのです。今年も10月に計画しているんですが、この時勢にどうなるのか様子を見ているところです。梅干しが大好物です。梅が入ったお茶は精神的にも良い作用になりますよね。あと温泉も大好き! 日本には春にしか行ったことがないので、紅葉の季節にも行ってみたいです。女優のイザベル・ユペールは美人だし、難しい役もこなせる魅力的な女性です。フランソワ 35歳 劇作家-劇作家のフランソワは今日の野外舞台を研究中。この夏はパリ残留組ですが、野外の小さい舞台があちらこちらでやっているので友達を誘ってよく繰り出しています。遊びと言うより観客の反応や、会場を参考にしたりと学ぶことが多いです。9月に入ったらバルセロナに仕事と休暇を兼ねていく計画です。パリの好きな場所はサン=ルイ島です。とても詩的で時代感覚が麻痺しているように感じられる場所です。特にこの夏は観光客が少ないのでタイムトリップできますよ!パリで知り合った女優の美波は友達で、日本のことをたくさん彼女から聞いています。女性は面白くてセクシーな人に弱いんです。シモン 30歳 イベント企画会社勤務-女性に囲まれて人気者のシモンは友達がたくさんいます。メインのイベント企画はブルターニュが中心で、夏は例年いつもは忙しいのですが、今年は新型コロナの影響で中止になるところが多くて残念です。今日ここのイベントにはたくさんの人が集まってよかったです。お客さんもソーシャルディスタンスを守って飲食の時以外は舞台を観るときもマスクを着用しています。それでも人に会うこと、生の舞台を見られることがどんなに幸せかと感じます。その後みんなのさまざまな感想も直接聞こえてきて、ソーシャルメディアで読み聞きしているものとの違いを感じています。女優サラ・フォレスティエが出ている映画は素晴らしいものばかりです。僕は彼女の大ファンです!
2020年08月14日家庭教育の話題としても耳にすることが増えている「アドラー心理学」。そもそも、アドラー心理学とはどんなもので、子育ての場面ではどのように生かせるのでしょうか。そのポイントを、株式会社子育て支援代表取締役であり、日本アドラー心理学会/日本個人心理学会の正会員でもある熊野英一さんが教えてくれました。熊野さんは、アドラー心理学の考え方を生かすことにより、親子間のコミュニケーションが格段にスムーズになると言います。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人一般人でも実践的に使えるアドラー心理学アドラー心理学は、心理学の一分野です。その創始者であるオーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーは、フロイト、ユングと並ぶ心理学の3大巨頭ですが、日本ではほかのふたりと比べて少しマイナーな存在でした。それが大きく変わったのが、2013年。アドラーの教えを伝える書籍『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社/岸見一郎・古賀史健 著)が大ヒットしたことで、日本にもアドラーの名が知れわたったのです。もちろん、アドラー心理学が注目を集めるようになった要因は、書籍のヒットだけではありません。なにより、その使い勝手の良さが大きかったと思います。アドラー心理学は、非常にシンプルでわかりやすい理論のため、子育てのほか、夫婦関係や職場での人間関係など、さまざまな対人関係に適用しやすいのです。では、アドラー心理学とは具体的にどういうものなのでしょうか。アドラーは、簡単に言うと、「どうすれば人は仲良くできるのか」ということを追求した人です。アドラー以前の心理学は、基本的に、心の問題を抱えている人を精神分析したりトラウマなど心の闇をまさぐったりして、「問題の原因を解明していく」というスタンスでした。でも、それでは即座に問題を解決することは難しい。いままさにけんかしている目の前の人とどうすれば仲直りできるのか、これから仲良くできるのか――。アドラーはそこにフォーカスしました。だからこそ、心理学について特別に学んでいない人たちであっても実践的に使える心理学として、アドラー心理学の注目度がどんどん増しているのだと思います。「子育ての最終目標」とは「子どもを自立させる」ことそのアドラー心理学の観点から、「子育ての最終目標」とは「子どもを自立させる」ことだと私は考えています。普通に考えると、親は子どもより長く生きることができません。そうであるなら、子どもが親から離れて自活し、自らの幸せをつかめるような人間に育てること、すなわち自立させることが親の役割だと言えます。また、自立に加えて、もうひとつの大事なキーワードが、アドラー心理学の専門用語で「共同体感覚」と呼ぶものです。わかりやすく言うと、「公共心」とか「思いやり」になるでしょうか。どんな人間にとっても自分は大事ですから、必要以上に自分を犠牲にする必要はありません。その一方で、社会生活を営む人間としては、「自分さえよければいい」という考え方はNGでしょう。自分を大事にして自らの幸せを追求しながらも、困っている他者に対して手を差し伸べることができる感覚――。共同体感覚を誰もがもっていたとしたら、その社会はきっとハッピーであるはずです。そういう点では、自分も他者も大事にできる共同体感覚をもっている人間が、自立している人間だと定義できるかもしれません。もちろん、アドラー心理学を学んだ経験がない人でも、親であれば誰もが「子どもに自立してほしい」「自分も他人も思いやれる人になってほしい」と願うものでしょう。ところが、実際の子育てとなると、さまざまな問題に直面します。その筆頭が、子どもに対する「イライラ」や「怒り」の感情ではないでしょうか。親は子どもを愛しているからこそ、イライラしてしまうでは、イライラや怒りとはなにか?それらは、心理学的には「二次感情」と呼ばれるものです。でも、二次感情以前に別の感情である「一次感情」があります。それらが増大して沸点に達した結果、イライラや怒りになるのです。代表的な一次感情は、「落胆」「心配」「不安」「寂しい」「悲しい」の5つ。「いい子に育ってほしい」と期待しているから落胆がある。「健康でいてほしい」と願うから心配するし不安にもなる。子どもと離れると寂しいし、子どもと愛し合えなくなったら悲しい。どれも親が子どもに対してもちやすい感情ですよね。つまり、これらの感情は親としての子どもへの愛情とセットのものです。親はみんな子どもを愛しています。だからこそ、一次感情が膨らんでイライラや怒りを抱えてしまうのです。つまり、親が子どもに対してイライラや怒りを覚えるのは当然のこと。問題は、親の気持ちの伝え方にあるのです。二次感情のイライラや怒りをそのままぶつけるから、親子関係がうまくいかなくなる。そうではなく、冷静に一次感情を伝えることを考えましょう。親子間に欠かせない「共感」は、「同意」とはまったくの別物そして、それ以前に子どもの話をきちんと聞くことを心がけてください。その際のキーワードとなるのが、「共感ファースト」。まずは子どもの話を聞いて、その思いに共感することが重要なポイントです。ただ、注意してほしいのは、「共感」と「同意」はまったく別物だということ。「共感=同意」だと考えると、すべて子どもの言いなりになるしかありません。それではやはり、親としては納得できない。「同意できないから、私は共感もしない」と考えてしまい、きちんと子どもの話を聞いてあげられなくなり、親子間の衝突が起きるのです。同意しなくてもいいのです。でも、まずは共感してみましょう。たとえば子どもが友だちに暴力をふるったとします。その行為自体はいいものではありませんから、絶対に同意はできないでしょう。でも、その行為の裏には、暴力をふるってでも守りたかった自分の正義があったのかもしれない。その本心をきちんと聞いて共感してあげないことには、子どもはいつまでたっても「どうしてわかってくれないんだ!」と親に対して不信感を募らせるだけです。でも、親がしっかり子どもの話を聞いて共感してくれたら、「お父さん、お母さんは、自分のことを本当にわかろうとしてくれているんだ」と子どもは思いますよね。そうすれば、そのあとのコミュニケーションもスムーズになる。「あなたの気持ちはよくわかった、でもやっぱり暴力はよくないと思う」と同意できないことを伝えても、自分に共感してくれた親の言葉になら、子どもは素直に耳を傾けてくれるはずです。『アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたいパパのための本』熊野英一 著/小学館(2018)■ 株式会社子育て支援代表取締役・熊野英一さん インタビュー記事一覧第1回:「○○ファースト」がポイント!アドラー心理学で親子間のコミュニケーションがうまくいく第2回:大事なのは我が子を無条件で信じる「信頼」。「信用」しかできないのはとても危険(※近日公開)第3回:子育てでは“ほめないこと”が大切なわけ。アドラー流・子どもを「ほめずに勇気づける」方法(※近日公開)第4回:つい叱りたくなるときでも、親は「インタビュアー」になれば落ち着いて我が子に向き合える(※近日公開)【プロフィール】熊野英一(くまの・えいいち)1972年1月22日生まれ、フランス・パリ出身。株式会社子育て支援代表取締役。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。メルセデス・ベンツ日本人事部門に勤務後、米国Indiana University Kelley School of Businessに留学(MBA/経営学修士)。製薬企業イーライ・リリー米国本社及び日本法人を経て、保育サービスの株式会社コティに統括部長として入社。約60の保育施設の立ち上げ・運営、ベビーシッター事業に従事。2007年、株式会社子育て支援を設立し、代表取締役に就任。日本アドラー心理学会/日本個人心理学会正会員。主な著書に『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館)、『アドラー子育て・親育て 家族の教科書 子どもの人格は、家族がつくる』(アルテ)、『アドラー子育て・親育て 育児の教科書 父母が学べば、子どもは伸びる』(アルテ)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年06月12日パリ在住のカメラマン、松永学さんのイケメンレポート。世界中は新型コロナウイルスで活動自粛が続いています。あのイケメンたちはどうしてるのか?デンマークのコペンハーゲンから便りが届きました。イケメン番外編です。写真・文 松永学【番外編】ジェレミー 24歳 作家コペンハーゲンのヒップなホテルで出会ったジェレミー、今は作家になっていました。ジェレミーとのQ&Aーー1. ロックダウンの状況で、家で何をしていますか?アパルトマンのバルコニーでたくさんの本を読んでいます。自分の馬も飼っているので、2日おきに会いに馬小屋に行って散歩に連れ出しています。ーー2. 現在、在宅勤務していますか?はい、今は作家活動をしているので一日中家で本を書いているところです。ーー3. 現在の食生活は?最近は天気がいいのでバルコニーでフルーツたっぷりの朝食から1日が始まります。ーー4. 自宅でのストレス解消法は?作家としてこもる時間が多いですが、その間はストレスはありません。ーー5. 自宅でできるスポーツは?体型を維持するために食事に気をつけていること、外での散歩が主です。ーー6. 最近、自宅で何の映画を見ましたか?僕はイタリア人ですが、フランス映画をよく見ています。昨年公開の『Les Misérables(レ・ミゼラブル)』と『A Bigger World(原題:Un monde plus grand)』は面白かったです。ーー7. 現状でよく聴く音楽は何ですか?特別今に限ったことはないのですが、家ではもっぱらオペラを聴いています。ーー8. こんな状況で恋人と会っていますか?恋人とは、コペンハーゲンの湖のほとりで1日1回一緒に散歩しています。ーー9.自由に出かけたら何を食べたいですか? どのようなレストランで?絶対に最初はコペンハーゲンの『Restaurant Skt』です。ホテルのレストランで、バーだけでなく食事も楽しめます。他にも行きたいところはたくさんあります。ーー10. この状況が改善されたらどこに旅行に行きたいですか?このウイルスのために計画して中止になった旅行を再開したいです。特に、ギリシャに1~2週間は滞在したいと思っています。もちろん、実家のイタリアとフランスの自分の家にも戻りたいです。春の日差しのきれいなコペンハーゲンの景色に、こちらも癒されますね。こんな季節に行ってみたいものです。
2020年05月04日パリ在住カメラマン、松永学さんのイケメンレポート。新型コロナウイルスでロックダウン中の彼らの近況をお届けします。イケメン番外編です。写真・文 松永学【番外編】クレモン 38歳 オンラインショップ経営クレモンに出会ったのは外出制限が出る直前。マレ地区でポップアップストアをやっていました。13のブランドを販売する、自身のオンラインショップを運営しています。以前は全然違う分野の仕事をしていて、パソコンのスキルを得て転職。今はオンラインでの仕事なのでコロナ危機にはあまり影響はないそうです。日本通で、すでに2回ほど日本に来たことがあるそうです。もちろん日本食は大好き! 桜が咲く日本のことを思い描いているそうです。夢は原宿でお店を開くこと。パリではツーリストが多くない場所、例えば11区がお気に入り。実は妻子持ちのイケメン!ロックダウン中の生活を聞いてみました。クレモンとのQ&Aーー1. ロックダウンの状況で、家で何をしていますか?読書、ゲーム、スポーツ、映画、料理、娘の学校の勉強。ーー2. 現在在宅勤務をしていますか?はい、私も在宅勤務を続けています。オンラインショップが主なのでいつもと変わりませんが、いつも娘が家にいるので、娘の世話にも時間を割いています。ーー3. 現在の食生活は?いつもと変わらず私たちは「普通に」料理をしていて、その習慣は変えていません。ーー4. 自宅でのストレス解消法は?家族と一緒に料理して、食前酒を嗜むことです。ーー5. 自宅でできるスポーツは?Toy Boardを購入しました。家でやるにはとてもいいですよ。あとはヨガと有酸素運動もやっています。ーー6. 最近、自宅で何の映画を見ましたか?娘とは『トイストーリー4』、妻とは昔の映画『太陽がいっぱい』、特にコーエン兄弟の『赤ちゃん泥棒』は面白かったです。ーー7. 現時点でよく聴く音楽は何ですか?『Therapie Taxi』『Shook』、 80年代のプレイリストやファンク、そして『Aloise Sauvage』はお気に入りです。ーー8. こんな状況で恋人と会っていますか?そばにずーっと居ますよ。ーー9. この状況が終わった後、最初に何をしたいですか?いま会えていない家族、友人に会いたいです。可能であれば自分の商品イベントに参加したいです。ーー10. 自由に出かけたら何を食べたいですか? どのようなレストランで?『IPPUDO』の熱々のラーメン。ーー12. この状況が改善されたらどこに旅行に行きたいですか?イタリアのナポリか、アフリカの島カーボベルデ(ケープベルデ)に行きたいです。オンラインショップをやっているクレモンの仕事はいつもと変わらない様子。でも娘さんが家にいるのでそのケアもしているそうです。この時期、子どもと過ごす期間は貴重ですね。
2020年04月30日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンコラム。新型コロナウイルスが蔓延しているいま、あのパリのイケメンたちはどうしているのか?ミュージシャンのフィリップは自宅にこもって音楽制作中とのこと!イケメン番外編です。写真・文 松永学【番外編】フィリップ 25歳 ミュージシャンミュージシャンのフィリップはFuckUrGoodMoodという名前で活動しています。音楽作りはこもっての作業が多いので、以前は体力作りのために毎日のようにジムに通っていました。フィリップとのQ&Aーー1. ロックダウンの状況で、家で何をしていますか?家でできるスポーツをしたり、自宅でたくさんの音楽を作っています。ーー2. 現在、在宅勤務していますか?もちろん。私は国の決まりを守って、できるだけ家にいます。ーー3. 現在の食生活は?普段と同じくらいの運動をすることができないので、いつもより食べる量は少ないかもしれません。ーー4. 自宅でのストレス解消法は?ストレスを和らげるために瞑想を始めました。また、外出の許可1時間以内で考えごとをしなから散歩をしています。ーー5. 自宅でできるスポーツとは?これまでは毎日のようにクロスフィットをしていましたが、ジムに行けないのでダンベルを使った筋肉トレーニングと、いくつかの弾性バンド(抵抗バンド)を使ってトレーニングしています。ーー6. 最近、自宅で何の映画を見ましたか?『バッドボーイズ フォー・ライフ』と『バイキング』シリーズを全て見ました。ーー7. いまよく聴く音楽は何ですか?外出制限になってからは、自分の作ったオンライン上での音楽を再確認するために聴いています。それ以外の場合は、『LULU』や『Alchemist』の最新アルバムがお気に入りです。「The New Toronto 3」は最高ですよ。ーー8. こんな状況で恋人と会っていますか?残念なのか幸運なのか? 現在ガールフレンドはいません。ーー9. この状況が終わった後、最初に何をしたいですか?自分の人生、生活をを元通りに再開したいです。ーー10. 自由に出かけたら何を食べたいですか? どのようなレストランで?レピュブリック広場近くにあるお気に入りのU.S.A.風レストラン『Baba Zulu』に行きたいです。ーー11. この状況が改善されたらどこに旅行に行きたいですか?絶対にニューヨークに行きます!以上、こもっていても自宅でできることをし続けているフィリップからのレポートでした。
2020年04月27日池袋自動車暴走事故から1年。被害者遺族・松永拓也さん(33)の、最愛の妻と娘とのかけがえのない日常は、突然奪われた。遺された夫が、悲しみと苦しみのなかでもがきながら、踏み出せた“一歩”とは――。『起きて「お父さんお仕事お休みがいい~」と何度も言っていた。公園で1h近くずっとぶらんこに乗っていた』真菜(まな・当時31歳)は、莉子(りこ・当時3歳)が生まれた日から1日も欠かさず育児日記をつけていて、これは、事故の起きる3日前の16日の日記です。几帳面な文字とぎっしりの書き込みを見ただけで、彼女の人柄がわかると思います。当時、莉子は、毎日のように、僕に「仕事を休んでほしい」と言っていました。それから、「おかあさんが焼いたパン、公園で一緒に食べようね」。ずっと母親べったりだったのが、やっと3歳ごろから、お父さんっ子になってきてた。ですが、この先も莉子の成長がつづられるはずの日記は、いきなり中断させられました。日記帳の最後に記された『たく(拓也)帰ってきてたくさんあそんだ。』という青いインク文字をいとおしげになぞるようにしながら、松永さんが言う。松永さんは、2019年4月19日に豊島区で起きた「池袋自動車暴走事故」の被害者遺族だ。妻の真菜さんと一人娘の莉子ちゃんの命を、瞬時に奪い去ったあの忌まわしい事故から1年が過ぎた――。壁のカレンダーも、’19年4月のままです。6月にはディズニーランドに行く予定で、3人とも楽しみにしていました。初めて「イッツ・ア・スモールワールド」に乗ったときの、莉子の目のキラキラが忘れられなくて。カレンダーをめくっちゃうと、自分の時だけが進んでしまう気がするんです。2人の時間は止まったままなのに……。かつて一緒に暮らしたこの部屋にいると、扉の陰からひょっこり2人が顔を出すんじゃないかと思ったり、3人の暮らしが夢だったような錯覚に襲われるのがつらすぎて、僕は事故以来、ずっと近所にある実家に身を寄せています。僕自身、自殺も考えた事故当初の時期を経て、この1年間、多くの転機となる出来事がありました。被害者の会への参加、署名活動、ブログやツイッターでの交通事故防止へ向けての発信など。自分でも精神医学などの本で勉強して試みましたが、なにより多くの出会いや支えもあり、ようやく年明けくらいから気持ちをコントロールできつつあります。とはいえ、正直、まだ無理くりですが……。事故防止に向けて、精力的な活動を続けていた松永さんだが、今回のインタビューのなかで印象的だったのは、終始抑制された加害者の飯塚幸三被告(88)への感情だった。率直に「憎しみはありませんか」と尋ねた――。いえ、絶対、ありますよ。人間ですから、それは否定しません。でも、憎しみを抱いている間は、相手だけにとらわれてしまい、それでは自分がしんどいです。それだったら、生前の2人の顔を思い浮かべて、愛と感謝を思っていたほうが心も安定します。苦肉の策ですが、それが僕なりのやり方。そうして憎しみと処罰感情を分けて考えるように、1年をかけてマインドチェンジしていくことができたという感じです。たぶん、真菜も莉子も、生前に僕の怒っているところは見たことがないはず。だから、2人にそんな姿を見せたくないという思いも、正直ありました。実は、事故の朝、こんなことがあったんです。前日の帰宅が遅くて、寝坊していました。そしたら、キッチンで莉子にご飯を食べさせていた真菜がすごい勢いで僕のもとに駆け寄って、おなかの辺りにギュッとしがみついてきたんですよ。「どうしたの!」「ううん、なんでもない」あのときのことを思い出すと不思議な気持ちになりますし、あの重みは生涯忘れません。僕の中に残っている真菜や莉子の温もりや肌の感触が、今、事故防止の活動でも、日々の生活でも、僕が前に進もうとするときに、そっと背中を押してくれるんです。「女性自身」2020年5月5日号 掲載
2020年04月27日妻・真菜さん(まな・当時31歳)と娘・莉子ちゃん(りこ・当時3歳)の命を奪った池袋自動車暴走事故から1年。被害者遺族の夫・松永拓也さん(33)の、初の実名告白160分。松永さんの心の支えは、今でも、肌に残った妻と娘の温もりだという。1年前、“いつも通りの日々”を送るはずだった、あの日の家族の様子を語ってくれた――。事故当日の19日は、いつもどおり、朝7時10分くらいに家を出ました。莉子はそのころ、彼女のブームだった“おしりバイバイ”で見送ってくれました。お昼休みの、スマホを使ってのテレビ電話も、いつもと同じ。あの日、2人は、自宅から10分ほどの南池袋公園にいました。「お父さん、今日は定時?お仕事、がんばってね」「あれ、珍しく今日は自転車なんだ。気をつけて帰るんだよ」「じゃあね」それが、最後の会話となりました。僕のスマホに、突如、警察から、「奥さんと娘さんが交通事故に遭いました」という電話がかかってきたのは、午後2時ごろ。パニックになりながらも電車に飛び乗って、病院に着くと、医師が「即死でした」と。もう、泣き叫ぶしかなかった。対面した2人の遺体には、顔に布がかぶせられていました。まず真菜の顔をめくったらズタズタなんです、もう、傷だらけで。次に莉子を見ようとしたら、看護師さんが、「娘さんは、見ないほうがいいと思います」。親族からも、「将来、莉子ちゃんの顔を思い浮かべるときに、あのかわいい顔を思い出せなくなるよ」。そうか、と思って。莉子は、その後、業者の方から、遺体を修復するエンバーミングに「顔だけで3日かかります」と言われたほどのひどい損傷でした。後日、遺体が自宅に戻ったとき、やっぱり、どうしても最後に莉子に会いたくて、顔の布を0.5ミリだけでも下げようとして、これはダメだとわかりました。あれ以上、動かしてたら、僕の心は一生壊れていたでしょう。松永さんが、1つ年下の真菜さんと出会ったのは、13年夏だった。わが妻ながら、僕は真菜を人間として尊敬していました。人の悪口や愚痴を言うのを聞いたことは一度もありません。結婚当時、僕はまだ若くて、家計的にも豊かではありませんでした家族を幸せにできるか不安で、つい彼女の前で弱音を吐きました。すると、「私も5人きょうだいで、けっして裕福じゃなかったけど、幸せというのは、お金だけじゃないんだよ。私、今、すごい幸せだよ」。そんなやさしくて気丈な真菜を絶対幸せにする、と胸に誓いました。莉子が生まれたのは、16年1月11日でした。出産は、僕も立ち会いました。生まれた瞬間には、2人同時に「かわいい!」で、うれし泣きでしたね。つくづく、あの場にいられてよかったと思うんです。命の重みというか、一つの生命が生まれるというのはこんなに大変で、神秘的なことなんだと知りました。大変ながらも充実した子育ての日々が、ずっと続くものだと信じていました。事故からおよそ1カ月後には職場にも復帰し、事故防止に向けても精力的な活動を続けていた松永さん。今でも、原動力は、天国で見守っている家族の存在だという。年明けに、こんな夢を見ました。少し背の伸びた莉子が、お風呂から1人で出てきたから驚いて、「えっ、莉子ちゃん。1人でお風呂に入れるの?」「そうだよ、すごいでしょ!お父さん」「すごいね!」そう言いながら抱きしめてたら、横から真菜がいつのも笑顔で、「たく!気持ちはわかるんだけど、体が心配だから、お酒は飲みすぎないでね。飲むんだったら、コレにして」と、ポンと炭酸水を手渡されたところで、目が覚めました。最近、苦手なお酒が増えてるのをわかってたんだなぁ、それにしても炭酸水かぁと、ほんとに久しぶりに笑っている自分に気づいて。僕はもう取り戻せないけど、これ以上、ほかの人たちの、かけがえのない日常が失われてほしくない。いつか自分の寿命が尽きたとき、天国で真菜と莉子が出迎えてくれて、僕は1人でも2人でも「命を救うお手伝いができたよ」と報告できたらそれでいいのかなと、そう思うんです。「女性自身」2020年5月5日号 掲載
2020年04月27日池袋自動車暴走事故から1年。被害者遺族・松永拓也さん(33)の、最愛の妻・真菜さん(まな・当時31歳)と娘・莉子ちゃん(りこ・当時3歳)とのかけがえのない日常は、突然奪われた。遺された夫が、悲しみと苦しみのなかでもがきながら、踏み出せた“一歩”とは――。2人のお通夜の日、僕は葬儀場に泊まって、一晩中、真菜と莉子の棺桶を交互に開けていました。真菜の手を握りながら、「真菜。ありがとう、愛してるよ」。莉子のほうに行ったら、大好きだった『ノンタン』の絵本を読み聞かせて、「莉子ちゃん、ありがとうね。お父さん、莉子ちゃん、大好きよ」。告別式でも、供花の間も、もうこれで2人の体にふれられるのは最後とわかってたから、僕は棺桶の蓋を閉められたくなくて、取り乱してしまった。それから花で埋まって少しだけ見えていた真菜と莉子のおでこにキスして……。最後は親族から、「もうそろそろ」と促されて。それで、なんとか喪主の挨拶を終えると、やがて棺桶も閉じられて。それが、2人との本当のお別れでした。事故以来、最初の1週間はほとんど食べられなかったし、眠れなかった。本気で死ぬことも考えました。初めての記者会見は、事故から5日後だった。松永さんは、真菜さんと莉子ちゃんの写真とともにのぞんだ。時には嗚咽を漏らしながら心情を吐露する姿は、日本中に、高齢者ドライバーの運転についての議論を巻き起こした。実況見分後、加害者の飯塚幸三被告(88歳・旧通産省工業技術院元院長)は、8月にも逮捕されるだろうとの大方の予想を裏切り、任意の取調べが続き、世間やマスコミでは“上級国民”なる言葉が話題となる事態に――。ちょうど事故から1カ月が過ぎたころですが、1通の手紙が届きました。「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」代表の小沢さんからで、「どうか1人で悩まないで」という手紙と一緒に、被害者と遺族の道標となる「被害者ノート」も同封されていました。交通事故防止に向けて社会に訴えていこうとしている思いを知り、自分もともに活動したいと、事故後に初めて希望を感じました。この後、松永さんは7月に署名活動を開始。約39万筆の署名を集めて東京地検に提出した。署名活動と同時に、家族ビデオも公開しました。内容は、事故前年のわが家の父の日の様子です。玄関先で、真菜と莉子が僕をサプライズで迎えてくれる、いわば家族の日常。何げない日常がある日突然奪われるのが交通事故なんだと、実際に奪われてしまったんだと、それを伝えたかった。9月には、自転車や血まみれの真菜の衣服など遺品が戻ってきました。あの頑丈な自転車が真っ二つになっているのを目の当たりにしたときはショックでした。いちばんきつかったのは、莉子が使っていたチャイルドシートの足元が割れていたこと。せめて痛みを感じていなければ、と願うしかなかったです。年が明けて20年2月6日、飯塚被告を東京地検が過失運転致死傷罪で在宅起訴。ようやく、あとは裁判の開始を待つところまできた。それを受けての記者会見。「この10カ月、悲しみと苦しみのなかでもがきながら、ようやく一歩が踏み出せます」。そう、松永さんは語った。2人の命が戻らないのはわかっていますが、真実を明らかにしたい。そうでなければ、再発防止のタネに使えないじゃないですか。加害者には命の尊さを知ってほしいし、犯した罪に相応の処罰を受けることが、今後の事故防止にもつながると思います。そのためには、僕も被害者参加制度を使って、公判では自分なりに真実を追求したい。正直、事故から1年たったというのは、遺族の僕にとっては、ただの日付に過ぎない。この先も日々、2人の死と向き合っていくのは変わりません。たとえ裁判が終わっても、あいの会の活動を通じて、交通事故防止に向けて取り組んでいくことも同じです。「女性自身」2020年5月5日号 掲載
2020年04月27日パリ在住のカメラマン、松永学さんのイケメンスナップ。世界中に新型コロナウイルスが蔓延。あのイケメンたちはどうしてるのか?ロックダウン中の彼らの近況をお届けします。イケメン番外編です。写真・文 松永学【番外編】アルベール 26歳 社会文化コーディネーター日本人の血も少し入っているアルベールは、新型コロナウイルスで移動制限が始まる直前にブリュッセルから母親のところに来ました。田舎にある家はオリーブ畑に囲まれています。アルベールとのQ&Aーー1. ロックダウンの状況で、家で何をしていますか?私はフランスのドローム県にあるニヨンというところに閉じ込められています。至る所にオリーブの木があります。パソコンで作業する時間のほかは、普段会えなかった家族と一緒に料理して楽しんだりしています。 そして家族と共にたくさん笑う生活です。ーー2. 現在在宅勤務していますか?はい、私は1日8時間仕事をしていますが、これはおもにコンピュータと電話に費やしています。 仕事は楽しいですね。同僚はとてもいい人ばかりで同時に楽しくチャットしています。ーー3. 現在の食生活は?今の田舎生活は、地元の素晴らしい食材が手に入るので幸せです。 そのおかげでいつもよりよく食べています。ーー4. 自宅でのストレス解消法は?ここは母の家ですが、山が近いのでひとりでサイクリングが気晴らしです。ーー5. 自宅でできるスポーツは?バランスをとるためにステンカ(ロシアの伝統武術)のエクササイズを兄のギスターヴと練習中です。ーー6. 最近、自宅で何の映画を見ましたか?最近、フランスの『Validé』という音楽の世界についてのシリーズもの(少し暴力的)を兄と一緒にを観ました。下の写真は兄です。ーー7. 現時点でよく聴く音楽は何ですか?Damilyの『ELA LIA』はヘビロテ中です。たくさんのサンバ音楽を仕事中に聞き、リラックスするためにトラップ音楽、YUNG HURN の『PONNY』をよく聞いています。ーー8. こんな状況で恋人と会っていますか?山の向こう側の田舎の家に恋人が住んでいます。 会えていませんがよく電話で話しています。ーー9. この状況が終わった後、最初に何をしたいですか?一人で気ままに数週間旅行したいです。ーー10. 自由に出かけたら何を食べたいですか? どのようなレストランで?普段住んでいるベルギーのブリュセルに戻って、行きつけのオリエンタルレストランでコリアンダー、レモン、ニンニク、タブレ、トマトがたっぷり入ったレバノンのサンドイッチを食べたいですね。今からもう待ちきれません。ーー12. この状況が改善されたらどこに旅行に行きたいですか?この状況が続くならシェンゲンは9月まで閉鎖されていると思います。私は遠くに行けませんが、スイスやドイツの友達に会いに行きたいと思っています。こんな状況下でも、いい環境の中で母親と仲の良いお兄さんと一緒に過ごせて幸せそうですね。
2020年04月22日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンレポート。世界中が新型コロナウイルスと戦っています。この状況で、あのイケメンたちはどうしているのか聞いてみました。イケメン番外編です。写真・文 松永学【番外編】ポール 25歳 ライブハウスのコミニュケーションマネジャーパリの人気のライブハウスもしばらく休業中。夏までには再開できそうもありません。ポールとのQ&Aーー1. ロックダウンの状況で、家で何をしていますか?パソコンで仕事、スポーツもしています。あとは料理をして映画やシリーズもののTVを観ています。ーー2. 現在在宅勤務していますか?はい、家で働いています。 『La Maroquinerie』コンサートホールで計画されたコンサートのキャンセルや延期調整に明け暮れています。ーー3. 現在の食生活は?料理が大好きなので自炊は飽きません。魚中心にバランスの取れた食事を心がけています。そしてイタリアンのケーキ、ティラミスが得意料理です。ーー4. 自宅でのストレス解消法は?TVシリーズを観たり、料理をしたり、庭の世話をしたりしています。これら全てが私をリラックスさせてくれます。ーー5. 自宅でできるスポーツは?サイクリングをたくさんしています。トレーナーがいて毎日トレーニングをしています。制限時間いっぱい、毎日1時間自転車に乗っています(※)。※パリでは4月7日まで、ジョギングやサイクリングなどの運動のために1時間以内であれば外出してもよいということになっていました。8日からは10時から19時の間の、スポーツ目的の外出は禁止になっています。今は体力作りが一番! お気に入りの愛車です。ーー6. 最近、自宅で何の映画を見ましたか?今、Netflixで『Skins』や『Unorthodox』のような多くのシリーズものを見ています。そして最近、傑作である『The Lobster』を見ました!ーー7. いまよく聴いている音楽は何ですか?今はThe Strokes というバンドの最新アルバム『The New Abnormal 』をよく聴いています。Spotifyでこもるための自分の選曲プレイリストを作ったりしています。ーー8. こんな状況で恋人と会っていますか?いまは彼女はいません。ーー9. この状況が終わった後、最初に何をしたいですか?私たちがついに外に出ることができたら、友人と会って一緒にバーにワインを飲みに行きます。ーー10. 自由に出かけたら何を食べたいですか? どのようなレストランで?パリのお気に入りのレストラン『Big Mamma』に巨大なピザを食べに行きたいです。ーー12. この状況が改善されたらどこに旅行に行きたいですか?バスク地方でサーフィンをしたり、故郷のイタリアに帰りたいです。以上、ポールの現状でした。自転車と音楽が大好き。早くライブハウスが再開できるといいですね。ポールの作ったプレイリストがSpotifyにあります。Paul Ciamporceroで検索してみてください。少しでもリラックスしてくださいね!
2020年04月19日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンレポート。新型コロナウイルス感染拡大のいま、あのパリのイケメンたちはどうしてるのか?聞いてみました。イケメン番外編です。写真・文 松永学【番外編】ヴァンサン 25歳 フランス政府公認ガイド日本語も堪能なヴァンサンも、新型コロナウイルスで自宅にこもっています。ヴァンサンとのQ&A彼女とラブラブの写真が届きました。2人ともワイン愛好家としてよく飲みますからこんな感じにしました、とのこと。ーー1. ロックダウンの状況で、家で何をしていますか?もっぱら家でNetflixやInstagramを見たりしています。ーー2. 現在、在宅勤務をしていますか?3週間目までは通常営業時間の在宅勤務になっていましたが、先々週から部分的失業者として勤務時間が7割に減りました。ただし、出かけられるようになっても私の会社は観光関係なので直ぐに復活することは難しいとの判断で、今週から基本失業者扱いに変更されました。ーー3. 現在の食生活は?もともと外食が大好きな自分が、まさかの毎日自炊をしています。でも料理は楽しいです。野菜などもちゃんと食べるために気をつけています。ーー4. 自宅でのストレス解消法は?ストレス解消のため、彼女と一緒に近所を散歩しています。ーー5. 自宅でできるスポーツは?軽めの筋トレなど、少しだけ運動をしています。庭のある家だと球技とかもできていいですね。ーー6. 最近、自宅で何の映画を見ましたか?最近、日本の『テラスハウス』を見ていましたが、ブラジル人の彼女に見せたらすぐにハマってしまって、全部見てしまいました。ほかには映画よりもアメリカのドラマを見ています。Netflixの『OZARK』がおもしろいですね。ーー7. 現時点でよく聴く音楽は何ですか?私はほとんどフランスのラップしか聞きません。今SCHというラッパーの、『ROOFTOP』というアルバムをよく聞きます。ーー8.こんな状況で恋人と会っていますか?外出制限が出る少し前から同棲しています。今となっては何か月も会えそうもなかったので、幸せ者です。ーー9. この状況が終わった後、最初に何をしたいですか?自由に出かけるようになったら、いちばん最初にどうするかはまだ考えていません。その時の気分によって彼女とふたりでパリのどこかに出かけると思います。ーー10. 自由に出かけたら何を食べたいですか? どのようなレストランで?自分の誕生日祝いとして、日本人である小林圭シェフの3つ星レストラン『KEI』に彼女と一緒に。もちろん彼女に奢ってもらいます。今からとても楽しみにしています。ーー12. この状況が改善されたらどこに旅行に行きたいですか?3月末にバルセロナに行く予定でしたが、残念ながら叶わず。自由になったらマルセイユから南フランスのいろいろなところをまわりたいと思っています。以上、ヴァンサンからのお話でした。こんな状況でも愛する人と一緒で羨ましいですね。
2020年04月18日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンレポート。世界中に新型コロナウイルスが蔓延しています。この状況で、あのイケメンたちはどうしてるのか?聞いてみました。イケメン番外編です。文・松永学【番外編】ジュリウス 20歳 3代目のチョコレート職人ベルギーはブルージュにあるショコラティエ『The Chocolate Line』の御曹子、ジュリウス。彼の住んでいるブルージュは普段は超観光地なのですが、今は全く観光客がいなくなって静かな田舎町となっています。ジュリウスとのQ&A飼い始めた愛犬のフェルナンド君とのプライベート2ショットが送られてきました。ーー1.ロックダウンの状況で、家で何をしていますか?今、季節がいいので、私は庭でチョコレートの新しい味を開発中です。ーー2.現在在宅勤務していますか?いいえ、チョコレートファクトリーで新しいチョコレートを研究しています。従業員はお休みしていて、工場には僕ひとりだけです。ーー3.現在の食生活は?庭で作った野菜でおもにバーベキューをしています。ーー4.自宅でのストレス解消法は?新しく子犬を飼ったので遊ぶのが楽しいです。ーー5.自宅でできるスポーツは?幸運にも田舎暮らしなので、広い庭を走っています。ーー6.最近、自宅で何の映画を見ましたか?映画『グッドフェローズ』。イタリアのマフィアに関する映画でとても良かったです。ーー7.現時点でよく聴く音楽は何ですか?サルサ、バチャータ音楽。ラテンミュージックは最高です。ーー8.こんな状況で恋人と会っていますか?たまにですが彼女に会います。家で一緒に家庭料理を作って、これからの話をします。ーー9.この状況が終わった後、最初に何をしたいですか?いつも家にいるばっかりなので、美味しい料理を求めてレストランに出かけたいです。ーー10.自由に出かけたら何を食べたいですか? どのようなレストランで?日本食レストラン。刺身が大好物なんです。ーー11.この状況が改善されたらどこに旅行に行きたいですか?また日本に行って東京以外の場所を発見したいです。以上、ジュリウスからのお話でした。ヨーロッパのイケメンたちも、この状況下でがんばっています。
2020年04月14日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ。ファッションウイークも無事終了!しかし新型コロナウイルスのせいで展示会のお客が少なく腐っている大人のイケメンたち。それでも、みんなやる気満々でした。写真・文 松永学ベルトラン 39 歳 アーティスト&デザイナー–写真は「ここで撮って」とベルトランが自ら描いた壁絵の前で。絵も描き、デザインしている手袋もダイナミック!僕はニーム出身です。若い頃は絵描きでした。今も絵を描いています。『ARISTIDE』という僕の手袋ブランドは、もともとは面白い表現をしたいと思ってやり始めました。このブースも世界観を表現するために自分で壁にペイントしました。展示会はパリとミラノに定期的に参加しています。日本でも扱っていただいてるのですが日本にはまだ行けていません。大都会のモダニズムももちろんですが、日本の田舎、特に風景を見てみたいのです。パリは18区、バルベス界隈はコスモポリタンな匂いがいっぱいで、旅行に来たような気分になれます。理想の女性像はもちろんキレイな容姿で、家族を大切にしている人ですね。僕の手袋をうまくコーディネイトしている人を見るとグッときます。アドリアン 28歳 ブランドコマーシャル–中国に6年いて昨年パリに戻ったアドリアン。日本にも住んでみたいと。今日は『BÉTON CIRÉ』のブースで働いています。6年間中国にいたので中国語も話せますが、日本語も勉強したいですね。昨年は日本に行きました。このブランドに関しての仕事でした。このブランドは日本人にも人気です。日本の音楽が好きで渋谷系もよく聴くし、特にPerfumeの大ファンです。うどんやお好み焼きが美味しかったですね。日本に住んでもっと日本のことを知りたいです。パリでは10区、11区は好きなレストランもいっぱいあるしクリエイティヴな人もいっぱいいて楽しめる界隈です。中国が長かったので現地の女優さんをたくさん知りました。特にzhou xun(ジョウ・シュン)。彼女が出ている映画はほとんど観ました。大女優ですね。トマ 31歳 デザイナー–パリを脱出して北フランスのリールでブランドを立ち上げたトマのファッション感とは?僕は以前パリに6年間住んでいました。『Christian Lacroix』や『Burberry』でデザイナーアシスタントを務め、そのあと自分のブランド『VOIR(E)』を4年前に立ち上げました。ベースは北フランスのリールで制作していますが、年に数回はパリで展示会に参加しています。日本はまだ行ったことがありませんが、日本のことはよく知っています。黒澤映画の大ファンなんです。以前観た彼のドキュメンタリーが素晴らしく、もの作りの姿勢が僕の心に響きました。宮崎映画の『千と千尋の神隠し』の世界観も大好きです。日本に行けたらスピリチュアルな山々を見てみたいんです。温泉に猿が入っている映像を見たのですが、彼らと混浴もしてみたいです(笑)。日本酒、特に純米酒が大好きでよく飲みますね。パリではパレ・ロワイアル庭園が大好きです。パリの中心にあってもとても静かなところで、ミステリアスな歴史が詰まっている場所ですよ。僕の作る洋服はちょっと『Yoji Yamamoto』的でもあってマスキュリンっぽい女性に似合うと思っています。女優のTilda Swintonは最高なスタイルを持った女性だと思います。ソラバー 37 歳 デザイナー–刺繍が大好きなソラバーは3年前に自分のブランドを立ち上げました。僕は、以前は『Martine Sitbon』のスタジオで働いていました。刺繍のインスピレーションは、自然、歴史、芸術、時にはおとぎ話などから受け、そして繊細さで物語を作る作業です。日本でも僕の作品は手に入るので見てみてください。でもまだ日本に行ったことがないんです。日本人がどのように着こなしているのかとても気になっています。パリではヴォージュ広場やセーヌ川近くで夏のピクニックが最高ですね。でもまだ夏には遠いですが……。モントルグイユ界隈は集まる人たちもブランシェでいい感じですよ。女性はアート好きで詩的な人がいいですね。女優のGwyneth Paltrowは大好きです。僕が作ったものが似合いそうです。バンジャマン 38歳 ブティック勤務–日本でも人気のブランド『Edward Achour』の展示会場にいたバンジャマンのキャリアは?僕はプロのダンサーになりたくてパリでダンスのレッスンを受けました。同時にモデル業も長い間やっていて、劇場で俳優も経験し、その後バーマンをやったり、テレビドラマに出たり、テレビ番組の司会者を務めたりしました。ショービジネスの世界で生きてきましたね。2年半前からは『Edward Achour』のブティックで顧客対応をしています。今でもダンスは続けていてフランス以外でもスイスやベルギーで踊る機会もあります。残念ながら日本に行ったことがないのですが、日本食は大好きでEdwardから日本のことをいろいろ聞いています。パリはオペラ・ガルニエが大好きな場所です。建築、デコレーション、全て完璧ですね。好きなタイプはダンサーのMarie-Claude Pietragalla、歌手のMylène Farmer、女優はFanny Ardant。3人とも個性的で自分の表現に忠実なんです。サミュエル 31歳 BtoBマーケティング–マルセイユでBtoBマーケティングをしているサミュエルはいい笑顔で答えてくれました。僕の仕事は、企業と企業の取引仲介で、忙しい毎日ですが、この仕事は大好きです。もともとカナダに7年間住んでいてシューズデザインもしていました。同時にBtoBを始めて、今は年4回の展示会でパリに来ています。僕はバーベキューや鉄板焼きが大好きなのでワイワイ仲間と食事するのが楽しいひと時です。あとタパス系もみんなで分け合って食べられるからいいですね。パリに来たらマレ地区にはよく行きます。小さなブティックやバーも多くて楽しめる場所ですよ。女性はいつも楽しくて元気な子がいいですね。歌手のリアーナは僕のアイドルです!ユーゴ 24歳 コメディアン–展示会ブースで給仕中のユーゴ、実はコメディアンでした。僕はフランス南西部トゥールーズ出身で小さい頃からラグビーをやって育ちました。パリには3年前にやってきて劇場でコメディアンをしています。仕事がない時はアルバイト的に今回のように展示会内のレストランブースで働くことが多いです。コロナウイルスのせいで人出は少ないようですが、このレストランはお客さんでいっぱいです。食には不景気はないのでしょうか?パリの好きな場所はノートルダムです。映画や芝居でいろいろな世界観が表現されていてイメージも膨らむ場所ですね。火事以降工事は進んでいるようですが、早くもと通りになってほしいと思っています。女性はNatalie Portmanが役者としても最高です。Selena Gomezもいい感じです。音楽は好きじゃないですが(笑)。
2020年03月07日パリ在住のカメラマン、松永学さんのイケメンスナップ。まだストライキ中のパリですが男性たちは元気です。写真・文 松永学ローガン 18 歳 電機技師–ローガンのお守りは猫とのこと。大の漫画のファンです。『NARUTO』は全巻読みました。家には100冊くらいあってキリが無いのでこれ以上買うのをやめました。神道に興味があって日本に行ったら神のいる田舎を旅したいと思っています。都会ではなく山奥に! パリでもプティト・サンチュールという鉄道跡地は静かで気配が良いのでよく行きます。猫の小物のコレクションもしていて、猫が僕を守ってくれるお守りなのです。音楽も大好きで。女性歌手ならジョルジャ・スミス、エイミー・ワインハウス、それからピンクも忘れちゃいけないですね。ピエール 26歳 映画カメラマン–マルシェで買い物を終え、カフェのテラスでミントティー中のピエール。6年前にグラフィックの勉強を終えてから、映画のカメラマンとして働いています。カメラマンと言っても分野がたくさんあるのですが、カドラージュといって画角を決める担当です。有名どころではロマン・ポランスキー監督とも仕事しました。アジア映画も興味深いものが多いので、いつかは日本でも仕事の機会があれば良いですね。パリの好きな場所はマルシェ・アリーグル! ここは月曜日以外毎朝市が催されていて、とても庶民的で最高の雰囲気です。好きな女優? イメージと現場でのギャップがあるので答えるのはとても難しいですね。テオ 17 歳 学生–寒いけどテラスでショコラショーを飲みながらのテオ、これから友達とカードゲームを始めます。将来はスポーツジャーナリストになりたいと思っています。8歳からサッカーとテニスをやっているので、スタープレーヤーに直接話を聞きたいと思っています。日本のことはあまりよく知りません。最近『7SEDDS』というアニメを観たのですがとても面白かったです。女性はお互いを尊重できて、会話が弾む方が理想です。ニノ 18歳 商業科学生–寒がりなニノはふわふわのカーリーヘアーでした。8歳からバスケットボールをしていて今は学生なのですが、将来はスポーツのマーケティング関係で働きたいと思っています。日本に行ったことはないです。牛肉が好物なので神戸牛を味わいたいですね。好きなパリの場所はマレ地区! 生まれも育ちもここです。特にここ、ヴォージュ広場から抜けたシュリー館の庭はおすすめですのでぜひ来てください。ジャン・ポール 18歳 医学学生–早歩きで捕まえたジャン・ポール、時間がないので急いで答えてくれました。これから病院のインターンに行くのであまり時間がありません。将来は脳外科医になるべく勉強中です。適正な治療が人々を助けられるのではと使命を感じているところです。パリでは学校があるカルチェラタンが落ち着きます。好きなタイプの女性? キーラ・ナイトレイはディスレクシア(識字障害)ですが、努力と知性を併せ持った素晴らしい女性だと思います。ピエール 28 歳 アーティスト–アーティストのピエールは、時には刺青デザイナーもやっています。僕の両親もアーティストなので、環境のせいか物心ついた時からアートの世界に入っていました。おもな活動はストリートアート、大きな壁面に絵を描くのと、時々ストラスブルグ=サン=ドニの刺青屋さんで働いています。日本にも行ってみたいですが、ここと違って刺青は嫌がられているみたいですね。ニューヨークに行った時ははパリと違ってストリートアートの規模に驚きました。JonOneというグラフィックアーティスト知っていますか? 彼はアメリカで活動していて今パリを拠点にしています。僕のヒーローでもあるんですよ。女性は大きくて痩せている人が理想です。歌手のジョルジャ・スミスが大好きで制作中のテーマソングになっています。サシャ 31歳 家具デザイナー–リンゴとサーモン缶を持ったサシャに話を聞きました。昨年、仕事で東京に滞在しました。仕事中心だったので今度は大阪にも行ってみたいです。日本は大好きでパリの『La maison du sake』というお店でコラボもしています。僕は1年前からベジタリアンなので食べ物には制限がありますが、日本は食べ物の種類が多くて楽しめましたよ。日本酒も少しなら(笑)。カナル・サン・マルタン近くに住んでいるので週2回は運河沿いをジョギングしています。有名人で好きな女性を答えるのはできませんが、知性を感じる方に惹かれます。
2020年01月11日パリ在住のカメラマン、松永学さんのイケメンスナップシリーズ。ゼネスト中のパリでもイケメンは生き生きしていました。写真・文 松永学メジ 25歳 バリスタ–ストのため交通手段がないのでUber待ちのメジに話を聞きました。ストでタクシーもいないし、Uberもなかなか来ないので少しなら時間がありますよ。僕はバリスタになって3年です。その前は故郷のブルターニュのブレストにいました。大の漫画好き! 『トーキョーグール』はベスト10に入ります。山が好きなので富士山に行ってみたいです。女性は笑いの絶えない人がいいですね。歌手のANGELEは最高です。デュボ 24歳 ブティック勤務–デュボはプロじゃないけど日曜日は毎回サッカー試合をしています。僕の仕事は洋服の販売員です。『Lacoste』で1年前から働いています。その前は『Adidas』にいました。仕事以外ではパリに魅力を感じません。うるさいですよね(笑)。週2回はサッカーの練習をやっていて、毎週のように試合があります。なのでもっぱら僕のホームグラウンドはパリ近郊のサッカー場です。お菓子好きなのであんこや抹茶のお菓子を日本でいっぱい食べてみたいです。女性は、派手じゃなくてナチュラルで自分に正直な人が好みのタイプです。ジェックス 27歳 フードスタイリスト–胸のマークに注目! ジェックスはカナダから来ました。僕はカナダ人です。パリにはヴァケーションでおもに食関係の視察に来ました。オペラ通りに新しくできた『セドリック・グロレ』が目当てです。並んでようやく二階席で僕の大好きなモンブランを食べました。とてもいい気分になりましたよ。和菓子にもとても興味があるので日本にもいつかは行ってみたいです。女性は瞳のきれいな人。スウェーデンの歌手スノー・アレグラに今夢中です。フィリップ 25歳 ミュージシャン–クロスフィット帰りのフィリップはマンガ好き。クロスフィットに通い始めて3年です。今は週に3回はジムに通っています。出身は古城があるので有名なロワール地方です。仕事はラップミュージック関係が少しと、ミュージシャンの写真を撮ったりしています。サーモンが大好きなので、お米と一緒に醤油で食べるのが大好きです。日本のファッションにもとても興味があります。女性は僕を頼ってくれる人がいいですね。ミュージシャンのChillaはお勧めですよ。ルカ 23歳 木工師–ラーメンが大好物のルカはオペラ周辺で日本食を探していました。僕の大好物はラーメンですよ。フランスの北の街、リール出身ですが、パリは日本レストランがいっぱいあって嬉しいです。パリはビュット・ショーモンがお気に入りです。高台になっているところからパリを見渡すのが気持ちがいいです。昔からナタリー・ポートマンのフアンです。『ブッラクスワン』でもいい役でしたが、子役の『レオン』時代の彼女もいい感じでしたね。ミカエル 24歳 学生–カフェで友達と待ち合わせ中のミカエルの恋人は日本人。日本に行ったことはないですが、恋人が日本人で今渋谷に住んでいるので会いに行こうと思っています。パリの好きな場所は15区です。静かでツーリストがいないのが気に入っています。女優のダイアン・クルーガーは素敵です!ルシアン 22歳 家具職人–ルカと同じ街出身のルシアンは絶対に日本に行ってみたいと。もし日本に行ったなら、まずは富士山に行きたいです。都会にはあまり興味はないのです。仕事上、木工細工を見て回りたいです。あと、日本の漫画のダークファンタジーものが好きなので休みの日はどっぷりハマっています。パリではベルシー公園が大好きです。ゆっくりできる空間です。女優ではユマ・サーマン! 映画『パルプ・フィクション』が今まで観たなかで最高でした。もうひとり挙げると、ジェシカ・アルバも!
2019年12月21日パリ在住のカメラマン、松永学さんのイケメンスナップです。パリはすっかり冬景色。今回はオペラ座周辺で出会ったイケメンたち、パリ男子はいつも熱いです!写真・文 松永学マルコム 22歳 モデル–クルクルヘアーがイケてるマルコムはPSG(パリ・サンジェルマンFC)のサーポーターです。小さい頃からフットボールが大好きでプレーもしていました。パリ生まれの僕はもちろんPSGの大ファンです。パリの好きな場所はPSGのホームグラウンドのparc des princes!女性はやっぱりフィーリング重視です。ベルギー人の歌手のAngèleは今一番注目の女性です。日本には行ったことはないのですが、今日本のエージェントを探しているところです。近いうちに日本で仕事がしたいです。オルザ 24歳 モデル–ちょっと東洋風なオルザはカザフスタン出身です。2018年に初めて日本に行こうと思っていたのですがビザの関係で断念しました。僕はマンガ、『鬼滅の刃』の大ファンです! ほかにも好きな日本マンガはいっぱいありますよ。いつかは日本に行きたいですね。パリはマレ地区によく遊びに行きます。面白いものがいっぱいあって飽きませんね。ジェニファー・アニストンはテレビドラマ『フレンズ』で大好きになった女優さんです。ヴァンサン 24歳 ガイド–日本語で答えてくれたヴァンサンはフランス政府公認ガイドの資格を持っています。シャンパーニュで有名な街、ランスで生まれて高校の時から日本語の勉強を始めました。高校生の時、交換留学で日本人家庭に3週間ホームステイをしていました。日本史に興味があり、特に江戸時代の文化が大好きです。好物は煮込み料理、この時期になるとおでんが恋しくなります。鍋料理はもちろん大好きです。仕事を始めて、今の会社のインターンで1か月日本に滞在しましたが、東京の周りしか知らないんですよ。今度は関西のほうにも行ってみたいと思っています。日本のことばかり喋ってしまいました。僕はファッション好きなので恋人は一緒にショッピングできる人がいいですね。マキシム 26歳 コンサルタント–抹茶が大好きなマキシムは日本で本物のお茶を飲んでみたいと。日本の食事にはとても興味があります。甘辛い料理はあまりヨーロッパにはないので、そんな料理が大好きです。あと日本人はよく小鉢でいろいろなものを食べると聞いています。味のハーモニーは日本人は優れていると思います。パリはモンマルトル周辺が大好きです。歴史的なものも多く残っていて素晴らしいと思います。女性は強く、いつも自信を持って行動する人に惹かれます。女優で言えばアンジェリーナ・ジョリー、歌手でいえばビヨンセといったところでしょうか。ポール 25歳 デザイナー-黙々とデザインの型紙を切っていたポールはハンブルグ出身。僕はドイツのハンブルグ出身で1年前からパリに来て、いま人気の『botter』というブランドで働いています。日本には桜の季節に行ってみたいですね。友達はこの季節が最高だって言っています。モダンアートが好きなので、パリではポンピドゥセンターが大好きです。僕はドイツ人なのでバウハウスデザインに誇りを持っています。女性はユーモアがあって、ロングヘアで体がシェイプされた人、自分に厳しい人がいいですね。音楽は最近はアレサ・フランクリンばかり聞いています。ギヨーム 28歳 パティシエ–小雨の中で新しいお店の試食にやってきたギヨームはお菓子職人。僕は15歳の時から研修生で『ホテルプラザアテネ』、『ル・ムーリス』で働き、6年前から『ル・フーケ・パリ』でお菓子を作っています。パリはオペラ座界隈が好きです。いつも人が多く活気がありますね。ちょっと足を伸ばして大好きな『ホテルクリヨン』のバーにはよく行きます。理想の女性は人生をわけ合える方がいいです。食事の趣味が合う人は絶対です。日本にはいつか行きたいですね。新婚旅行で行けたらと思っています。ステファン 34歳 プレス–おしゃれなステファンはモードのプレスとして働いています。日本には3回ほど行ったことがあります。最初はヴァカンスでしたが、あと2回は仕事でした。日本で食べた牛肉に驚き、炭火焼き用の機械を購入しました。理想の女性は、自信を持っていて自由に振舞っている人です。例えばシャルロット・ゲンスブールなんて最高ですね。
2019年12月07日