私の実家は三世代同居が当たり前の田舎で、介護の必要な家族がいたら家族(特に嫁や娘)が担当するのが当たり前で、「福祉サービスなどを使うのはもってのほか」という考え方が当たり前とされていました。それは想像以上の大変さでした。自宅で家族が介護する大変さ私の実家の祖父母は仲が良く、祖父が病死した後、祖母は家の中に引きこもるようになりました。歩かずに寝てばかりいるようになったある日、亡くなった祖父を探したり、子どものころに仲良しだった人の名前を大声で呼んだりするようになりました。病院に連れて行った結果、アルツハイマー型認知症(認知症の一種で、脳の一部が縮んでいくことにより物忘れなどが生じる病気)と診断されました。私は仕事があったため、母が中心になって介護を引き受けていましたが、昼間寝てしまうと夜ウロウロ歩き回ったり、食事をさせてもそれ以上に食べたがり、部屋中に失禁したりと、そのたびに祖母を探したりなだめたり掃除をしたりと、母も私も疲れ果てていきました。そのころは、「介護は嫁か娘の仕事」という考え方が根付いていた地域に住んでいたため、限界まで我慢してしまったのだと今では思います。祖母の入院を機に施設へある日、祖母が高熱を出したため病院に行くと、肺炎と診断され、そのまま入院となりました。祖母がいるときとはまったく別の家のように静かになったわが家で、母も私も久しぶりにぐっすりと眠りました。母は親戚に何を言われてもいいという覚悟で、退院後の祖母を施設に入所させました。そして毎日、祖母のところへ通っていました。その数年後、祖母は施設で亡くなりました。家族が救われた認知症になった祖母の介護は、いつ終わるのか出口が見えないこともあって、家族だけが担うには肉体的にも精神的にも負担の大きなものでした。症状にもよりますが、家族に介護の必要な人が1人いたら、世話をするのはひとりというわけにはいきません。介護施設に入所させてからは、私の母は毎日祖母のもとへ通っていました。少なくとも夜は何の心配もなく眠れるようになったことで、介護施設で働く方々のおかげで私たち家族は救われたのだと今でも思っています。まとめ福祉サービスを使うのは恥ずかしいという考えがあった土地柄、施設に家族を預けるという母の決意は思い切ったものだったと思います。でも、もし祖母が認知症でなかったら、家族に迷惑をかけるのは嫌だと考えたに違いないと私は思っています。家族全員が自分の心身の健康を守るためにも、自分たちだけで何とかしようと思わず、「施設や福祉サービスを使うのは恥ずかしいことではない」ということを、身をもって学びました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。文/吉田三子ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年02月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが部屋で使っているテレビを買い替え、そのテレビが届く日。姉・なーにゃんは設置が完了したのを確認するために、何度も電話をするもつながらず……。やっとつながったと思ったら、口もきかないほど不仲になっているはずの父・たんたんと仲良くお出掛けをしていたと言われて絶句。ずっと悪口を聞かされて育ったワフウフさん姉妹にとっては、かなりモヤモヤしてしまう出来事でした。たまにはこんな日があっても…あーちゃんはふとしたときに、これまで自分は精一杯の愛情を注いで子育てをしてきたと、ワフウフさん姉妹に言ってきます。それ自体を否定する気はありませんが、あまりにも自分に都合良く記憶が書き換えられていることもしばしば……。聞いているほうもラクではありません。ある日、姉と一緒に行った占いで「あーちゃんのお世話に追われるのは今年いっぱい」と言われ……。なんだか、いろいろな考えが頭を巡るのでした。ここ最近の疲れを癒やそうと、マッサージへ行きました。気持ちよかった……!ごはんを作る気にもなれず、今日はちょっとサボることに決めました。この前、姉と一緒にとある占いに足を運びました。ここ最近はあーちゃんに振り回され続ける日々が続いていて、誰かに何かを進言してもらいたくなったのかもしれません……。それだけ、精神的に弱っているということ。占いでは、「あーちゃんの世話に追われるのは今年いっぱい」と言われました。もしかして、今年あーちゃんの身に何かが起こる!? と思いつつ、逆に自分の身に何かがある可能性もあるのか……ということに気付きました。どちらでもないことを願うばかり。そして、たまには体のメンテも必要ということで、通院の付き添いを終えたある日、ふらりとマッサージへ。あまりの気持ちよさに昇天し、ごはんはタイムサービスでお安くゲットしたお弁当で済ませてしまいました。たまにはこういう日もあっていいですよね!--------------言われたことがすべて当たるなんて思ってもいないのに、何か心が弱っているときに占いを頼りたくなるというのは、女子あるあるかもしれません。そして、姉妹で分担しているとはいえ、病院の付き添いや実家の片付けなど、介護の負担は決して軽くないでしょう。自分自身の心身のメンテナンスも忘れずにいたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年02月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症は日に日に進行しているようです。先日も、診察を終えて先生から「ご家族の方は何かありますか?」と聞かれ、堂々と「はい! ありません!」と答えたあーちゃん。会話の内容が理解できていないようで、まったくかみ合っていません……。そんな様子を見て、ワフウフさんは困惑してしまいます。あーちゃんの認知症が進行している中、お正月がやってきました。ワフウフさんはあーちゃんと一緒に姉・なーにゃんの家で食事をします。そのとき、あーちゃんは食事よりも先に、デザートとして用意されたお菓子を完食してしまい、食欲のコントロールがきかなくなっていることを目の当たりにしたのです。 どう制御すれば…? 糖尿病の注射を打つため病院に行く日、いつもの時間にあーちゃんが現れず、心配していましたが……。 遅れた理由もしどろもどろ……。 この状態だと、どう考えてもあーちゃんが忘れていると思うのですが。 病院の帰り、お茶に立ち寄ると、うれしそうにケーキを選び始めるあーちゃん。 私が糖尿病のことを言うと……。 え?? えぇぇ……??? 糖尿病の注射へ向かう日。あーちゃんはいつものバス乗り場とは違う方向から登場しました。理由を聞くと、バスに乗り遅れてタクシーで来たのだと言います。乗り遅れた理由はコロコロ変わるので、曜日や時間を間違えたのを認めたくないのかもしれません。 そして、あーちゃんの携帯電話をチェックしていると、ダンスの先生から2回も着信が入っていました。あーちゃんいわく「お休みしたと言ったのに、先生が忘れちゃったのよ!」だそうで……。この状態で先生のせいにするのは、ある意味スゴイと思ってしまいました。 ドタバタだったけれど、無事に病院が終わり、お茶をして帰ることに。あーちゃんはケーキを食べようとしていましたが、糖尿病の数値が思わしくないので我慢するように言うと「甘い物は我慢しているから!」とキッパリ言い切りました。今、うれしそうにケーキを選んでいたのでは……? この調子だと、制御は難しそうです。 --------------待ち合わせがうまくいかないだけでも、事故に巻き込まれているのか忘れているのか、向かっているのに迷子になってしまったのか……と、いろいろと考えてしまうので落ち着きませんね。バスに乗り遅れた理由は定かではありませんが、とにかく無事に予定をこなせて安心できたのではないでしょうか。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。>>次の話 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年02月22日私の父はもともと膝が悪かったため、寝たきり状態になる前からその都度介助をしていました。しかし、骨折をきっかけに寝たきり状態になってしまい、完全在宅介護をすることになりました。その父の介護の体験談について紹介します。カーテンが真っ黒に!?父はもともとボクシングをしていて、体格が良く、体重も常に80kg以上ありました。そんな父が膝を悪くして、ひとりで立ち上がるのも難しく、病院に行くことも介助なしではできなくなりました。肩を貸してあげながら車まで移動して、病院に着いたら車椅子で先生のところへ運ぶだけだったので、そこまで大した労力ではなかったのですが……。ある日、父がベッドから落ちて、股関節まわりの大腿骨転子部骨折(だいたいこつてんしぶこっせつ)を経た後は完全な寝たきりになってしまいました。寝たきり状態になってからは、完全在宅介護体制で面倒を見ていました。病院にも行くことはなく、先生に直に家に来てもらうようになりました。しかし、毎日何もすることなく寝ている状態で過ごしているうちに、父の認知症がどんどん進行してしまい、あるとき父のベッドのそばにあるカーテンを見たら真っ黒になっていたのです。何かと思って見てみると、それは父の便でした。父は介護用おむつに手を突っ込んで、自分の便をカーテンに塗りたくっていたのです。私はカーテンを急いで洗って「もう二度としないでくれ」と言いましたが、それでも父のその行動は止まることはありませんでした。初めて声を荒げてしまい何度も同じことをやるので、父に向って初めて声を荒げてしまいました。すると、父はしょんぼりとした面持ちになり、何も言い返しませんでした。ちょっと怒り過ぎたかなと反省しましたが、それからはカーテンに自分の便を付けることはなくなり、私はホッと安心しました。しかし、声を荒げた日から2週間が過ぎたころに悲劇が起こりました。いつものように朝起きて仕事の準備を終えて父のいる居間に入りました。父も珍しく「おはよう」とあいさつしてくれて、今日は良い日になりそうだと思いながら朝食を作りました。あたり一面に異物が…いつもの朝食ができ上がり、早速父のベッドに持っていこうと、ベッドまであと1mというところで、私は何か柔らかいものを踏んで滑って転んでしまったのです。お膳に乗せた味噌汁、ご飯、鮭、サラダが見事に空中を舞いました。私は腰を強く打ちましたが、床中に飛び散ったおかずを片付けようとあたりの物をつかんでいると、変な感触があったのです。温かくて柔らかい感触で、「こんなもの作ったかな?」と見てみると、それは父の便でした。父はあたり一面に便をまき散らしていたのです。まとめおむつに手を突っ込まないように、専用の介護服を購入してからは二度とそんなことはなくなりましたが、できればもっと早く対策をするべきだったと今でも後悔しています。認知症が進むと、いくら言葉で伝えても相手を説得することがなかなか難しいです。やめてほしい行動があれば、どうすればその行動自体ができなくなるかという視点で、医師やケアマネジャーさんにアドバイスをもらうことも大事だと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。文/えうせウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年02月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんから、やめるかどうか迷っていたダンスのレッスンを続けようと思っていると聞いたワフウフさん。早速先生に連絡をします。すると「前回、レッスンをやめるとハッキリおっしゃいました」と言われてしまい、ビックリ……。結局、事情を話してなんとかレッスンは継続できることになりましたが、思っている以上に時間の感覚が狂ってきているのかもしれません。なんだか虚しくなる…先日、部屋で使うテレビを買い直したあーちゃん。姉・なーにゃんはちゃんと設置ができたのかが気になり、何度も電話をするもつながらず……。やっとつながったと思ったら、なんと口もきかないと言っていたはずの父・たんたんと仲良くお出掛けをしていたと言われて絶句……。いつも夫の悪口を言っていて、何かあれば娘たちを巻き込んで大騒ぎするのに、一緒にお出掛けをしていたと思うと、なんだかモヤモヤしてしまうのでした。たまに聞くこのセリフ。否定する気はまったくありませんが……。その昔、一番最初のダンスの先生が、発表会であいさつをしただけのワフウフを気に入ったらしく……。あーちゃんはお見合いの仲人さんのごとく、ノリノリ。※ミラニンくん:あーちゃんの孫当時、その思考回路が理解できませんでした……。この話が、すっかり自分に都合の良い話に書き換えられていて、さすがに見過ごせず。幸い、姉もこのときのことを覚えていて、一緒に全否定してくれましたが……。ひと言で終わり。なんだかモヤモヤします。そして迎えた次の通院。こんなことを言いだしましたが、もちろん来ています。さらにこの日は、お金を下ろすつもりだったらしく、こんなことを言い始めました。でも、お金は昨日下ろしたばかりです。それを伝えても……。と、すっかり昨日のことは忘れてしまい、ピンときていない様子。それなのに、たんたんがしてくれたささいなことは覚えているなんて……。※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんとは不仲病気とはわかっていても、虚しくなってしまいます。あーちゃんはたまに、自分は精一杯の愛情を注いで私たち姉妹を育てたと言います。それを否定する気はありませんが、あーちゃんの中で過去が自分に都合良く美化されていると思うこともしばしば。さすがに見過ごせないレベルになっているときは否定するけれど、「あら、そうだった?」のひと言で終わり。この記憶の上書きが「老人あるある」なのか認知症の症状なのかは、いまだにわからず……。そして、上書きされる記憶もあれば、完全になくなる記憶もあり……。前日一緒に銀行でお金を下ろしたことは忘れているのに、あーちゃんのお金を狙っているかもしれない父・たんたんにお茶をおごってもらったことは覚えている……。仕方ないとはわかっていながらも、あーちゃんのためにやっていることをどんどん忘れられていくと、やっぱり虚しくなってしまいます。--------------記憶が美化されてしまうのは、疑問を抱きながら聞き続けるのもラクではないですよね。そして、ワフウフさん姉妹が覚えていてほしいことは忘れ、そこまで重要ではないことはしっかりと覚えていて……。実際にあーちゃんを身近で見守っている家族からすると、気持ちの整理は難しそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年02月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。認知症と診断された当初、母・あーちゃんは病院の付き添いを頑なに拒否していましたが、最近では「自分がおかしいから」ではなく「自分が愛されているから」付き添われているという解釈になったようで、受け入れてくれています。病院に到着するなり、周りの人に娘が一緒に来てくれていると話すこともあり、少しうれしそうにも見えます。いつものように診察を終えたあーちゃん。先生から「ご家族の方は何かありますか?」と聞かれると、「はい! ありません!」と堂々と答えました……。ワフウフさんが慌てて「短期記憶がかなりひどくなっています」と伝えたところ、「大丈夫よね!」と答えるあーちゃん。まったく会話がかみ合わず、困惑してしまうのでした。 「結局」の説明がいつまでも続く… お正月、姉の家でごちそうをたんまりと食べました。 同じ話のループも、姉妹2人で聞くからストレスも半減。 そして、気付くとあーちゃんは食事よりも先にデザートのお菓子を完食していました……。 もう、食欲のコントロールはできないのかもしれません……。 ここで突如、あーちゃんから亡くなった叔母の話が。 姉妹で協力して伝えようとするも……。 全然伝わっていなかった! そして、食べ過ぎたあーちゃんは、お正月からリバース……。 あーちゃんと一緒に姉の家にお邪魔したのはお正月。お料理じょうずな姉が、おいしいごちそうをたくさん作ってくれて、ゴージャスなおせちも注文してくれていました。「普段はこんなごちそう食べられないから」と、あーちゃんは何度もリピートしていました。 おせちは、ちょうど1人ずつ分けられるように入っていたのですが、気が付くとあーちゃんが中に入っていたお菓子をすべて完食していました……。おそらくデザートとして入っていたもので、他人の分まで食べてしまったことよりも、食欲のコントロールができず、食事を終える前にお菓子を食べ尽くしていたことが衝撃で……。 さらにその日、急に亡くなった妹が住んでいた家の管理がどうなっているのか聞いてきました。できるだけわかりやすく、シンプルにまとめて説明したのですが、「結局どういうこと?」の言葉で振り出しに戻り……。「結局」をエンドレスで説明することに。しかし、何度説明しても理解はできなかったようです。 --------------何度も同じ言葉を聞かされ、何度説明しても理解ができず……。それでも本人に悪気はなく、誰が悪いわけでもありません。認知症がもっと進行していくと、こういったもどかしい状況も増えると思うと、よりひとりで背負うのは難しくなってきますね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。>>次の話 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年02月21日私の祖母は、祖父の他界がきっかけで認知症を患ってしまいました。私にとって何よりつらかったのは、症状の悪化とともに自分の存在を忘れられたことです。認知症の祖母の介護生活での苦労や経験から学んだことについて紹介していきます。症状の発症と私への態度の変化私の祖母は70代後半のときに認知症を患いました。きっかけの1つは祖父の他界で、最初は調味料などストックがあるにもかかわらず繰り返し購入してくる、数十分前に話したことを繰り返すといった程度でした。家族は認知症に対する理解が浅く、「加齢による物忘れ」と軽く考えていました。この時点で早く病院に相談をしていれば進行を遅らせることもできたかもしれませんが、何もしなかったことで急激に症状が進んでいったのです。1年もたつと娘である私の母のこともかろうじて名前は覚えているものの、親戚の子どもだと言い張るようになりました。自分の子どもですら存在が曖昧な状態のため、当然私のことなど存在すら認知されていません。認知症を発症して2年ほどたったころ、1人暮らしをしている祖母に会いに行くと玄関先で「セールスはお断りだから帰ってくれ」と言われました。「あなたの孫だ」と言っても、「私に孫なんかいない。帰らないなら警察に電話をする」と怒鳴られたため、悲しみに暮れながら帰りました。後悔しないために必要なこと祖母がひとりでいると、薬の飲み忘れや過剰摂取などで命に関わるトラブルが起きるかもしれないと医師に忠告されたため、現在祖母は介護施設に入っています。症状の進行は止まらず、最近は祖父がまだ生きていると思い込んで食事を作るために家に帰ると騒ぐことも頻繁にあるそうです。介護施設に入居後に一度面会に行ったのですが、私を他人だと認識しているため会ってもらうこともできません。祖母と孫という関係で話をすることは二度とできないのだと考えたとき、涙が止まりませんでした。もしもあのとき…祖父が亡くなったとき、1人暮らしをさせずに家族が引き取っていれば、認知症を発症しなかったかもしれないし、自分が定期的に顔を出して話し相手になっていれば存在を忘れられることもなかったかもしれません。現在、母は認知症を発症してもすぐに対処できるように病気について勉強しています。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、できることはやっておくつもりです。まとめ認知症は、対処する時期が早ければそれだけ病気の進行も遅らせることもできるので、もし身近な家族に疑わしい症状が現れたときは、すぐに医師に相談したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。文/山上たつひこウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年02月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが、体力の低下と金銭的な負担を理由に、大好きなダンスのレッスンをやめたいと言いだしました。しかし、認知症のあーちゃんにとって、ダンスは良い刺激もあるはずだと思っているワフウフさん姉妹は、なんとか続けてほしいと思い、ペースを落として年に一度の発表会には出ずにレッスンを続けられるよう交渉しました。そして、最終的な判断はあーちゃんに任せることに……。自分のことしか見えていないのね病院の付き添いをしたとき、あーちゃんからダンスのレッスンを続けようと思っていると聞かされたワフウフさん。そこで、先生に早速連絡をしたところ「前回、レッスンをやめるとハッキリおっしゃいました」という衝撃の返信が……! 結局、なんとか事情を話してレッスンは継続できることになり、一件落着です。購入したテレビがちゃんと設置されたか心配で、姉は何度も電話をしていました。たんたんと出掛けた……?! 仲良しか!※たんたん:ワフウフさん姉妹の実父。あーちゃんの夫。あーちゃんとは不仲疲れが影響しているのか、いつもよりも会話がかみ合わない気がしました。これは覚えていてほしい……!あんなに楽しみにしていた孫たちとの食事会すら、忘れてしまった様子……。写真を差し出すと、あーちゃんはうれしそうにしていました。最初は和やかな雰囲気でしたが……。※メラニンくん:あーちゃんの孫ん……? 孫を見ているのではないのかな?ええええええ……。先日、通院帰りに購入したテレビの設置日。無事に終わったのかどうかを確認するため、姉が何度も電話をするもつながらず……。やっとつながったと思ったら、なんと口もきかないと言っていたはずの父・たんたんと出掛けていたと言われ、絶句。いつも悪口を言っていて、何かあれば私たちを巻き込んで大騒ぎするのに、仲良くお出掛けしていたなんて……。電話がつながらず、心配していた分だけ怒ってしまった姉は、いつもより強めの口調で今週の食事会について確認しましたが、あんなに楽しみにしていた孫の大学入学を祝う食事会も忘れてしまっていて、ガッカリです。昔から私たち姉妹は、孫の写真をあーちゃんによく渡していました。その習慣は今でも続いていますが、この前写真を渡したときには、自分の写り方ばかり気にしていて、他の人は視界にも入っていないようでした。他者への関心がなくなってきているということ……!?--------------今まで、ずっと夫のたんたんの悪口を聞かされてきたワフウフさん姉妹にとって、あーちゃんが夫婦でお出掛けしていたのは衝撃的でしたね。夫への負の感情も、忘れているということでしょうか。さらに、他者への関心も薄れている様子を見るとより不安が募ってしまいますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年02月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが認知症と診断されて、数年前から初期症状と思われるような言動があったことを思い出したワフウフさん。あのとき、もう少し疑念を抱いていれば、今は違う結果になっていたのかもしれないと思うこともあります。日に日に進行するあーちゃんの認知症は、ワフウフさん姉妹の生活にも大きな影響を与えているのでした。あーちゃんは、最初は頑なに病院の付き添いを拒んでいました。しかし、今では「自分が愛されているから付き添われる」という解釈をしているようで、付き添われていることを病院で周りの人に大げさに伝えるほどに。他人と会話を楽しむスキルは、認知症が進行しても高いまま変わっていません。 誤魔化さなくていいのに… 診察を終え、先生から尋ねられると……。 なぜか堂々と答えるあーちゃん。 まったく会話がかみ合いません……! その後、飲食店のトイレでは並んでいる人がいるのに……。 当たり前のように割り込みをしてしまいます……。 ここまでひどくなる前にも、数日前に会ったことを忘れて姉・なーにゃんと話していたこともありました。 この日は、なーにゃんの家に行くことになったのですが……。 案の定、迷子に。 いつものように診察を終えると、先生が「ご家族の方は何かありますか?」と聞いてくれました。すると、なぜかあーちゃんが朗らかに「はい! ありません!」と堂々と答えていて……。 私が「短期記憶はかなりひどくなっています」と伝えると、それに対する返事なのか? 「大丈夫よね!」と横で言っています。まったく会話がかみ合わず、改めて症状が進行していることを実感したのでした。 それからしばらくして、あーちゃんと姉の家に行くことになりました。もうひとりでは行けないだろうと思い、最寄り駅で待ち合わせをしたのですが、案の定あちこち歩き回り、目印の建物も通り過ぎる始末。もうそんな必要はないのに、必死で誤魔化そうとしている姿に、心が痛みます。 --------------もしかすると、あーちゃんは他人と会話をしている姿を娘に見せて、自分はまだまだ大丈夫だと思ってほしいのかもしれませんね。迷子を誤魔化しているのも、自分自身の変化を受け入れらずに葛藤しているのかもしれません。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。>>次の話 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年02月20日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんから、自分の部屋で使っているテレビが壊れたので、買い替えたいと言われたワフウフさん姉妹。通院帰りにランチをしてから、買いに行くことに。しかし、ランチを終えるころには疲れが見え始め、会話も記憶もめちゃくちゃに。さらに、「お金がない」としきりに訴え、家にあったウン十万円の現金の行方もわからなくなってしまいました……。ビックリ発言体力の低下と金銭的な理由から、大好きなダンスのレッスンをやめたいと言いだしたあーちゃん。しかし、ワフウフさん姉妹としては、良い刺激にもなるはずなので、続けてほしいと考えています。そこで、先生にも事情を話し、レッスンのペースを落として続けられるよう交渉しました。最終的にどうするのかは、あーちゃんにしばらく考えてもらってから決めることに。私も一緒に話していたことは忘れているようで、詳しく説明してもらえました。知ってますけど……。※なーにゃんちゃん(姉)ん? なんか先生にお願いされたという話になっているような……?よかった! 続ける意思が本人にありそうだったので、早速先生にレッスンのお願いをしたのですが……。先生からはあーちゃんからダンスをやめると言われたと連絡が来ました。えぇ……!?どうやら、時間の感覚が狂ってしまっているようで、聞いているこちらも困惑……。続けると決めた後も、ところどころでやめる発言を繰り返しています……。ダンスのレッスンを続けるのかどうか、病院の付き添いをしたときに改めてあーちゃんに確認したところ、続けようと思っていることがわかりました。そこで「1年に一度の発表会には出ず、週1回なら続けたいと言っているので、よろしくお願いします」と先生にメールをしたところ……。「前回いらしたときに、本日を持ちましてレッスンをやめますとハッキリおっしゃいました」という返信が……! ええええ!? これには姉妹でビックリ。おそらく、あーちゃんの中で時間の感覚が狂っていて、自分がおかしなタイミングでやめると言ってしまったのがわかっていないのだと思います。結局、なんとかレッスンは継続できることになり、ひと安心です。--------------すったもんだがあったものの、ダンスのレッスンを続けることに決まってよかったですね。週に1回でも、自分が大好きなことに熱中できる時間は良い刺激になるのではないでしょうか。ただ、体力の低下も目立つようになってきたので、そこは少し心配ですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年02月20日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。久しぶりにきょうだいと食事をした母・あーちゃん。しかし、帰宅後にワフウフさんと話していると、なんだか話がかみ合いません。よく聞いてみると、どうやら一緒に付き添っていた娘やきょうだいの1人が、存在ごと記憶から消えているようでした。食事会でも普段の生活とは真逆のことを報告するなど、理解に苦しむ発言が増えていき、ますます心配になっていきます。今になって思うと、数年前から母・あーちゃんには認知症の初期症状と思われるような言動がありました。あのときもう少し疑念を抱いていれば……と思うこともありますが、時間は戻せません。徐々に進行していくあーちゃんの認知症は、私たち姉妹を振り回していくのでした……。 お母さんが大好き…? 病院に到着すると、やや大げさにこんなふうに言うあーちゃん。 周りの人にもしっかりアピールします……。 こう言われることが多々……。 (※これは妄想です)その言葉を聞くと、こうしたい衝動が……! 心の中では、こう叫んでいるのです……。 もう、こう言うしかない……。 あーちゃんと姉・なーにゃんのお姑さんは同い年で、季節のごあいさつは欠かさない仲。 運転免許の更新の話で盛り上がった2人ですが、すでにあーちゃんは免許返納済みのはず…。 最初は頑なに病院の付き添いを拒んでいたあーちゃんも、だんだんと受け止めてくれるようになりました。「自分がおかしいから付き添われる」という考えから「私のことを心配するやさしい娘たち」に変わり、最終的には「自分は愛されている」という解釈になってきたようです。 病院に着くと「来なくていいって言ってるのにぃ!」とやや大げさに言い、周りの人に話しかけています。そうすると、「お母さんが大好きなのね」といった言葉をいただくことが多いのですが、残念ながら私は、もうそんなことを言う年齢ではないのです……。付き添いをするのは、シンプルにあーちゃんひとりでは無理だから。それだけです。 認知症の症状が進んでも、人と話すのは大好きなあーちゃん。つい先日も、姉のお姑さんと運転免許の更新について、電話で盛り上がっていたようです。……あーちゃんは、何年も前に運転免許は返納しているはずなのですが。相変わらず会話のスキルは高くてビックリします。 --------------理由はどうあれ、付き添いを受け入れてくれたことで、通院がスムーズになったのであれば、結果オーライですね。そして、症状が進行する中でも、会話のスキルはそのままというのは、人と話すのが大好きなあーちゃんらしいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。>>次の話 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年02月19日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。前回の通院に付き添ったとき、母・あーちゃんが無気力でボーっとしているように見えたのが気がかりだったワフウフさん姉妹。しかし、孫の大学が決まったことがとてもうれしかったようで、お祝いの食事会を楽しみにしている様子に少し安心しました。しかし、孫のことは覚えていられる半面、手帳に書かれている予定をすっかり忘れていたりと、認知症の症状は一進一退です……。やめないでほしい…!あーちゃんが部屋で使っているテレビが壊れてしまったとのことで、通院帰りにランチをしてから買いに行くことになりました。しかし、いざ買い物へ向かうと疲れが見え始め、会話も記憶もめちゃくちゃに。さらに、しきりに「お金がない」と訴えるようになり、ワフウフさん姉妹は困惑してしまいます。家には結構な額の現金があったはずなのに、一体どこへ行ってしまったのでしょうか……!?あーちゃんも、自分の状態はわかっているらしい……?ここは言葉をグっと飲み込みます。現実的に、1年に一度の発表会「デモ」に参加するのは厳しそうなので、そこは先生に相談することに……。先生はデモへ参加をしなくても、週に1回のレッスンでもいいと言ってくれました。それを聞いて、前向きに考える素振りも見せつつ……。後ろ向きな発言もありつつ……。とりあえず、しばらく考えてもらうことにしました。大好きなダンスをやめたいと言いだしたあーちゃん。体力の低下とお金がかかることが理由のようです。毎月のレッスン代が月に5万円程度、さらに1年に一度のデモと呼ばれる発表会の費用がかかっているのですが、このデモというのがあーちゃんいわく何十万円もかかるとのこと。ただ、あーちゃんの場合、本人は忘れているかもしれませんが、私たち姉妹が預かっているお金もあるので、金銭的な負担はそこまで大きくありません。できれば趣味のダンスを続けてほしい、やめないでほしいというのが姉妹の思いです。体を動かすのも、週に2回おしゃれをして電車に乗ってお出掛けするのも、認知症のあーちゃんにとって大事な刺激になっていると思うので。しかし、デモに参加するとなると、当日は1日がかりで普段行き慣れていない場所へ行くことになるので、今のあーちゃんには厳しそう……。そこで、デモには参加しないという条件でレッスンが続けられないか先生に相談してみたところ、了承をいただけました。それを伝え、最終的な判断はあーちゃんに少し考えてもらうことに。--------------ワフウフさん姉妹が認知症の母にダンスを続けてほしい思う気持ちは、とてもよくわかりますね。先生も事情を理解してくださっているようなので、なんとかこれまでの生活を担保しつつ、あーちゃんがイキイキと過ごせるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室★関連記事:著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年02月19日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの通院には、いつもワフウフさん姉妹のどちらかが付き添っていましたが、どうしても2人の都合がつかない日が出てきてしまい、仕方なくあーちゃんひとりで行ってもらうことに。本人は「全然大丈夫!」と自信満々ですが、これまでも「注射に来るのを忘れたり、来たこと自体を忘れたり、毎回のように注射は毎週必要かと確認している」ことがあり、心配だと告げると、記憶も自覚もないようでショックを受けている様子でした。ウン十万の現金はどこへ…?前回の通院に付き添ったときは、無気力でボーっとした様子だったあーちゃんも、孫の大学が決まったのがとてもうれしかったようで、お祝いの食事会も楽しみにしていました。その様子に、ワフウフさん姉妹もひと安心。しかし、手帳に書かれている予定が何の予定か思い出せずに考え込む姿も見られ、当日まで覚えていられるのか、待ち合わせにちゃんと行けるのかなど、気がかりなことも……。「お金がなくて不安」とよく口にするようになったあーちゃん。でも、家にはかなり現金があったはず……。趣味で習っているダンス代に使ったと言うけれど、レッスン代はそこまで高額ではありません。でも、本人に使った記憶はないというので、きっとどこかに置き忘れているはず……。押し問答が続き、ついに姉・なーにゃんは怒ってしまいました。……気持ちはわかるけど。最近、何もしていないのに疲れたと訴えることが増えたあーちゃん。体力が低下している……?たしかに、通院の帰りにランチをして、少し寄り道するだけで足元はフラフラになっています。ある日の通院帰り、持ってきた総菜を渡し忘れた姉のなーにゃんが、慌てて渡しに行くと……。目の前に現れた人物が娘のなーにゃんだと、すぐに認識できなかったようでした。ある日、あーちゃんの部屋にある小さなテレビが壊れたから買い替えたいということで、通院の帰りにランチをしてから買いに行くことにしました。しかし、だんだんと疲れが見え始め、会話も記憶もめちゃくちゃに……。この日は、しきりに「お金がない」と訴えていたあーちゃん。でも、実家で押入れチェックをしたときに、かなりまとまった額の現金があったことは把握しているので、足りないことはないはず。通帳もすぐに失くしてしまい、ATMが使えずに手持ちの預金が引き出せず、現金を渡してもすぐにないと言って不安がる……。もう一体どうすればいいのだろう? 「何に使った?」「使ってない!」「それなら家にあるはず!」「ない!」。こんな押し問答を続け、この日あーちゃんと姉は言い合いになってしまいました。病気が原因だとわかっていても、怒りたくなる姉の気持ちは、痛いほどわかります。そしてこの日、バイバイをして別れてから、持ってきた総菜を渡し忘れたことに気付いた姉は、駅のホームまであーちゃんを追いかけて総菜を渡したのですが、突然現れた姉に反応できず、誰かわからないような表情で姉を見ていたそう……。なんだか、話を聞くだけでも悲しくなってしまいます……。--------------お金関係には執着する傾向があったあーちゃんですが、どこかに置いて忘れているのではなく、実際に使ってしまっているようなら、何か新たな対策を講じる必要があるかもしれません。そして、一瞬でも家族を認識できていない雰囲気を感じてしまうと、やり場のない気持ちになってしまいそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年02月17日今回は、物語をクイズ形式で紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。介護を押しつける夫主人公は義母の介護をしながら仕事をしています。主人公が夫に協力を求めても、夫は介護をしようとしません。しかも突然、夫は海外旅行に行ってしまいます。介護を主人公に押しつけ、海外で趣味のサーフィンに興じる夫。そんななか、義母の容体が急変してしまいました。義母の容体が急変出典:Youtube「Lineドラマ」主人公は夫に「大変よ。お義母様が!」と伝えますが…。慌てる主人公に対し、夫は衝撃の発言をしたのです。ここでクイズ夫の衝撃発言とは?ヒント!夫は主人公が話を大袈裟にしていると思っています。夫の衝撃発言出典:Youtube「Lineドラマ」正解は…正解は「バカンスを楽しんでるのにじゃまするな」でした。「早く帰国させたくて話を盛ってるだろう」と言い放つ夫。主人公が説得しても聞く耳をもちません。夫は「救急車を呼ぶなりすればいい」と主人公に対応を丸投げし…。「邪魔をするな」と連絡を断ったのです。しかし夫が帰国し、連絡がついたときには義母はもう亡くなっていました。「お義母さんは亡くなりました」と主人公は夫に伝えます。しかも通夜も葬式も終わっており、夫は「は?」と驚くのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年02月17日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ワフウフさん姉妹は、ずっと気になっていた実家の押入れチェックをおこない、母・あーちゃんが「食事」と言い張る菓子パンや賞味期限切れの食べ物など、いろいろと衝撃的なものを発見してしまいます。しかし、母・あーちゃんが問題なく電子レンジを使える様子を確認できたので、今後は宅配食も選択肢に入れられそうだということがわかり、少し安心したのでした。うれしい!でも心配…毎週、姉妹のどちらかが通院の付き添いをしていましたが、どうしても2人とも都合がつかない日があり、その日は仕方なくあーちゃんひとりで行くようにお願いをしたところ、「私はひとりでも全然大丈夫なのよ!」と自信満々。しかし、「注射に来るのを忘れたり、来たこと自体を忘れたり、毎回のように注射は毎週必要かと確認している」と伝えると、本人はショックを受けている様子で、記憶も自覚もないことを再確認したのでした。孫の大学が決まったことを、うれしそうに話すあーちゃん。※正しくは「合格」何度も、お祝いの食事会について話していて、ちょっとほっこり。しかし、通院時に手帳に書いてある予定を確認されると……。自分で書き入れた予定を眺めて考え込んでしまいました……。しばらくして思い出せましたが、当日までちゃんと覚えていられるのか……?前回の通院時、あーちゃんの無気力でボーっとした様子にショックを受けましたが、今回の通院では少し調子が戻っていたように見えました。孫の大学入学が決まったこともしっかり覚えていて、お祝いの食事会も楽しみにしているように見えました。最近は、何でも数分で忘れてしまいがちですが、孫がどこの大学に行くのかはしっかり覚えていて、孫への愛は認知症に勝るのかと、ちょっと感動!でも、やはり忘れてしまうこともあるようで……。予定を管理している手帳に書かれた内容について確認しても、すぐには答えられず……。最終的には、お友だちとのお出掛けであることを思い出しましたが、予定があるとわかれば、ちゃんと待ち合わせの時間に行けるのか、会話は成立するのかなど新たな心配が出てしまいます。--------------孫の大学が決まったことだけではなく、大学名までしっかり覚えているとは不思議ですね。 記憶と自分の興味や関心が関係しているということでしょうか。お祝いの食事会まで、ちゃんと忘れずにいてくれるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年02月17日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの通院前日。ワフウフさんは、いつものように確認メールを送りますが、メールの最後に「朝一番で行こうね」と書いたところ、あーちゃんからすぐに電話がかかってきました。「朝一番って何時……?」と心細そうな声で聞かれ、ゆっくりと説明しましたが、もしかして時間の感覚が狂ってしまったのかも? と、心配になったワフウフさんでした。記憶も自覚もない…ようやく実家に行き、ずっと気になっていた押入れチェックができたワフウフさん姉妹。そこには「食事」と言い張る菓子パンや、賞味期限切れの食べ物など、いろいろと衝撃的なものが隠されていました……。しかし、電子レンジは問題なく使えていたため、今後は宅配食も選択肢に入れられそうだとわかって安心したのでした。次回の通院は、付き添いの都合がつかないからひとりで行ってほしいと伝えると……。あーちゃんは、自信満々に大丈夫だと言いました。姉・なーにゃんが心配する理由を伝えても……。本気でわかっていない様子。仕方がないので、注射に来るのを忘れたり、行っても「先週来てないわ!」って言ったり、毎回のように「注射は毎週なの?」って聞いたりすることを伝えると……。記憶も自覚もないようで、とてもショックを受けていました。なんとかひとりでの通院をクリアした次の週。ずっとボケーっとしていて、無気力に見えるあーちゃん。1週間もしないうちにこんなにも変化してしまうのかと、認知症の怖さを感じてしまうのでした。姉とともに実家をチェックした翌日の通院日。あーちゃんは時間通りに現れました。そして糖尿病の数値も、本当に少しだけですが、先月より減っていてひと安心。そして、次の通院日は私も姉も予定があって付き添いができないため、ひとりで行ってほしいとあーちゃんに話したところ「私はひとりでも全然大丈夫なのよ!」と自信満々。でも「注射に来るのを忘れたり、来たこと自体を忘れたり、毎回のように注射は毎週必要かと確認しているから心配だ」と告げると、自分の発言や行動をまったく覚えていないようで、ショックを受けていました……。結局、無事にひとりでの通院を終えたあーちゃんでしたが、次の通院で姉が会ったときは、なんだかいつもよりもボーッとしていて無気力に見えたそう。それだけ、毎週娘と通院することが刺激になっていたということなのかもしれませんが、1週間抜けただけでそんなに変わってしまうなんて、ただ進んでいくだけの認知症の怖さを感じました。--------------ただ進行するだけで戻ることは難しい認知症……。毎週繰り返している通院の付き添いが刺激を与えて、進行を緩やかにしていたのかもしれませんね。たった1週間会わなかっただけでハッキリとわかるくらいの変化が出てしまうのは、家族としてもショックですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年02月16日日本は世界の中でも最も速く高齢化が進む国の一つです。目を健康に保つことが認知症予防につながるということから、大阪府大東市と連携して複合施設を運営する株式会社フロムアースキッズ(所在地:大阪府大東市諸福、代表取締役:池田 有志)は、2024年2月27日(火)に大東市老人福祉センターにてビジョントレーニングイベントを開催します。ビジョントレーニングの様子【視力が認知症の発症に関連か】認知症高齢者の増加が深刻です。2025年には65歳以上の5人に1人が認知症となり、700万人を超えると推計されています。認知症やその疑いがあり行方不明になった人は去年、全国でのべ1万8,700人余りと、この10年でほぼ倍増しています。その他、認知症の患者の交通事故問題や自分が認知症になると家族に負担をかけることが不安だという声も上がっています。出典元厚生労働省認知症施策推進総合戦略 65歳以上の高齢者を対象にした調査によると、視力の良い人はそうでない人に比べて認知機能が高いというデータがあります。また、視力の悪い人は、認知症の発症リスクが良い人の2倍という研究結果も発表されています。【目の前しか見えていなかった視野が広がる】株式会社フロムアースキッズは2024年2月に大東市老人福祉センターにてビジョントレーニングイベントを開催します。ビジョントレーニングとは、ものを目で捉える力を高め、見たものを正しく認識したり、体を自分のイメージ通りに動かしたりする機能を高めるトレーニングです。自分の指を上下左右や斜めに動かし、動く対象物を目で追う運動や、両手を上下左右や斜めに広げ、2点間をメトロノームなどのテンポに合わせて両目を動かせていく運動を行います。トレーニングを行うことで目と体の連携が円滑になり、認知症予防だけでなく高齢者のフレイル(加齢により心身が衰えていく状態)、転倒予防、交通事故防止などの効果が期待できます。前回体験会参加者(80代女性)「目で自分の指を追いかける運動やパネルの数字を追いかけるゲームなどやりました。今までは目の前しか見えていなかった視野がどんどん上や下へ広がっているのが実感でき、またやりたいと思いました。次やったときには必ずもっといい点数が取れるはずと久しぶりにワクワクしました。」【認知症の介護で悩んでいる方を助けたい】ビジョントレーニングはスポーツ界から広まっていきました。プロボクサー元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太さんも推奨、「このトレーニングがなければ全然今のレベルには達していない。」と話しています。アスリートの間ではビジョントレーニングはもはや常識になっています。株式会社フロムアースキッズでは子供のころから取り入れると効果的ということで、野球やサッカーなどのスポーツの分野でパフォーマンスアップを目指す子供や、発達に課題のある子供たちに指導してきました。ビジョントレーニングを数多く実体験したことにより、高齢者の認知症予防にも効果があることを知り高齢者向けのイベントを開催するようになりました。代表より「親が認知症になり介護しているという方が私の周りでも増えてきています。親の介護で悩まれている方を少しでも助けたいと思い、高齢者向けの眼球運動を取り入れることにしました。日常生活の中に取り入れやすい運動なので、今回の催しをきっかけに認知症の予防に役立ててほしいです。」《ビジョントレーニングイベント詳細》日時 : 2024年2月27日(火)開催時間: 11時から11時半まで所在地 : 〒574-0044 大阪府大東市諸福1丁目12-12 諸福老人福祉センター【会社概要】会社名 : 株式会社フロムアースキッズ代表 : 代表取締役 池田 有志本社 : 〒574-0044 大阪府大東市諸福1-12-12事業内容: 福祉施設運営URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月14日人間誰しも、老いからは逃げることができません。歳をとるほど身体機能が衰えていくのは、有限の命を持つ生き物として、仕方のないことといえるでしょう。いつか必ずやってくる老い。社会で生きる多くの高齢者をサポートするため、多くの介護士がプロフェッショナルとして活躍しているのです。新人の介護士たちが教育係にいわれた『ひと言』介護施設で働いている、ジッピー(@zippy_desu)さんがX(Twitter)に投稿したのは、自らの仕事にまつわるエピソード。プロとして職に就いた介護士も、仕事を始めたばかりの頃は、先輩からさまざまなことを教わって成長していく必要があります。ある日、新人の介護士が集まる中、教育担当者はこのように呼びかけました。みなさん、初日のレポートを提出してください。そのひと言を聞いて、新人たちはざわつきました。なぜならば、新人たちはレポートの提出が必要なことを、誰一人として知らなかったのです。彼らは、あせりながらこう思ったことでしょう。「自分が聞き落としていたのかもしれない」「忘れてしまったら怒られるのかも」…と。場がざわつく中、レポートの提出を求めた教育担当者は、このように告げました。提出物なんてものは元からありません。今みなさんが感じたことが、認知症の方々の気持ちです。この気持ちを忘れないように。※写真はイメージ加齢によって発症する病気の代表格といえる、認知症。歳をとるほど発症率が上がっていき、65歳以上になると5~6人に1人が罹患するといわれています。主な症状はその名の通り、認知機能の低下。ついさっき起こった出来事を忘れてしまうなど、物忘れが多くなってしまいます。教育担当者が求めた、レポートの提出は真っ赤なウソでした。新人たちが忘れたわけではなく、一度たりともレポートの提出について告げられていなかったのです。「覚えていない」という不安やあせりは、認知症の当事者が日々感じているもの。その気持ちを身をもって体感してもらうため、教育担当者はウソをついたのでしょう。これから何度も向き合っていくであろう、認知症の人の気持ちを、新人たちに実感させた教育担当者。その対応に、ネットからは称賛の声が上がりました。・ハッとさせられた。自分も理解しているつもりでも、実際はできていないのかも。・言葉の説明だけでは理解できないことも多い。身をもって実感するって本当に大事だ。・「なるほど」と納得させられた。これが続くとなると、当事者は本当につらいんだろうな。人と接する上で大切なのは、相手の気持ちを感じ取ること。しかし、自分が経験したことのない立場の人の気持ちは、理解するのが困難です。介護も、人と人とのコミュニケーション。今回のエピソードによって、多くの人が、他者を理解する大切さを再認識させられました。[文・構成/grape編集部]
2024年02月12日一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。次も同じ状態が続くようなら退会しようと決めていた、デイサービス予定日の前日。おしりの状態が悪化していることを理由に、義母はデイサービスをお休みすると言いだしました。そんなわけで、1回も通うことなくあっさりデイサービスの退会が決定しました。まる子さん的には予想通りの展開で、特に落胆することもありませんでした。モヤモヤが止まらない…義母がデイサービスに通うことになって、まる子さんの家の玄関先には手すりが設置されました。しかし、デイサービスの退会が決定したため、不要になった手すりを撤去することに。すると、ご近所さんから「家族構成が変わった」と勘違いされてしまい、そんなふうに思われることもあるのか! とまる子さんは驚き、義母は家の中で元気に過ごしていることを伝えました。義母から大学病院を転院したいという話が出たので、早速担当医に相談してみることに。担当医から言われたことを義母に報告すると……?いろいろと理由を並べて、結局「転院はしなくていい」という結論に。※ちょっとまがままな義母のときは「女王」、攻撃的な義母のときは「女玉」と表現しています夫が改めて義母と話したところ、何年も持病の薬を飲んでいないという衝撃の事実がわかりました。夫からの言葉を聞いて、自分の負担は軽くなるけど素直には喜べませんでした……。若いころからの持病の経過観察のため、定期的に大学病院を受診している義母。しかし、大学病院の付き添いはとにかく手間がかかって大変です。それを心配してくれたのか、ある日義母から「まる子さんの負担を減らすためにも、近くの病院に変わったほうがいいと思う」と提案され、早速次の受診時に担当医に相談しました。答えは、採血できる近くの病院なら転院は可能。持病が再発しないよう、治療の継続は必要……ということでした。それを義母に伝えたところ「できてすぐの新しい病院は信用できない」「こんなおばあさん診てくれるの?」など、ネガティブな発言が飛び出します……。そして、最終的には「まる子さんがお仕事を休んで付き添ってくれるから、転院はしなくていいわ」と自己完結。私の負担を減らすための提案だったのでは……? しかも、夫が話をしたところ、圧迫骨折をしてから飲む薬が増えたため、たくさんの薬を一緒に飲みたくないという理由で、勝手に持病の服薬をストップしていたらしく……。それなら、もう通院自体が必要ないのでは? という結論に。それを聞いて、今までずっと仕事を休んで代理受診までしていたのに……と、私の中でモヤモヤが込み上げてきてしまいました。--------------代理受診までしてもらっていた薬なのに、飲まれていなかったというのは衝撃的でしたね……。今後のためにも、かかりつけ医に事情を話して相談してみたほうがいいかもしれません。何はともあれ、何事もなくてよかったですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/まる子はじめまして。まる子です。アラフィフのアナログおばさんです。ブログを始めたくて一念発起。専門用語に四苦八苦しながらもマイペースに更新中です。一つ屋根の下の同居、完全同居している義母との嫁姑問題、介護がメインのブログです。似た環境の方々がストレス溜めすぎないようにクスッと息抜きできるような文章を心がけていきたいです。
2024年02月12日一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。義母が積極的に動かなくなってしまい、介護の負担は増すばかり……。なんとかならないものかと、何げなく介護福祉センターからもらった資料を眺めていると、そこに「要介護区分の変更」という一文を発見! これだと思い、早速手続きをしたところ、運良く訪問調査員がすぐに来てくれて、前回よりも悪化している状況をわかってもらえました。ある日、義母から食事に出したゆで卵はいつのものか聞かれ、先週買ってきたものだと答えると、それがあたって気持ち悪くなったと言われました。賞味期限まではまだ4日もあるのに……と、納得できずにいると、納戸の中にヨーグルトを発見……。どうやら、義母の中では冷蔵庫と納戸は同等みたいです。 心身ともに、もう限界…! 朝、義母の部屋に行くと、ちょうど着替えているところでした。 勝手に手を出すと怒るのに、何もしなくても怒られるなんて……。 そういえば、息子には最近の出来事を話していませんでした。 想像力豊かな息子には、きつかったみたい……。ごめんね。 すかさず夫がフォローに入ります。 ※王子:まる子さんの息子 心身の限界を感じ、地域包括支援センターへ向かうために予約の電話を入れました。 あれ? 担当者によって言うことが変わっている……? 早速、義母への聞き取りがスタート。 よかれと思ってしていることも、「大きなお世話」になっているなら、もう私は頼まれたこと以外はやらないと決めていました。でも、義母にとっては「大変なところは察して助けて」となるようで、結局を文句を言われてイライラしてしまいます。 さすがにもう限界! ……そう思い、夫とともに地域包括支援センターへ行くことにして、予約の電話を入れました。その日はたまたま担当者がお休みとのことで、いつもと違うスタッフに話を聞いてもらったところ、なんだかトントン拍子に話が進んで、すぐに居宅介護支援事業所から担当者が来ることに。 義母はドヤ顔ではって生活していることを話しましたが、聞いていた担当者は絶句……。今の状況を見ると「要介護2」に相当すると思うと話してくれましたが、ちゃんと認定が下りるまでは少し控えめのケアプランを立てることになりました。今困っているのはトイレとお風呂、そして洗面所までの移動。これが解決して、最低限の生活ができるようになればいいなと思います。 --------------いつもと違う担当者だと、話が通じなかったらどうしようと不安になるかもしれませんが、まる子さんのように逆に話が進むこともあるかもしれないと思うと、とにかくいろいろな人と話をするのもいいかもしれません。介護区分が変更になって、大きな負担にならないようにサポートが受けられるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター まる子
2024年02月10日親の介護を体験したことがないときは、その大変さは想像すらしていませんでした。しかしいざ自分が介護するようになって、その大変さが身にしみてわかりました。母の認知症による性格の変化や、介護で大変だったことなどについてお話しします。性格や行動パターンが変化した母母の認知症が進行し、服の着替え、食事、入浴などが思うようにできなくなり、私が日々介助することに。認知症は母の性格まで一変させてしまい、物忘れが激しくなって昨日のことすら覚えていない有様でした。それでも子ども時代のことは鮮明に覚えており、たまに過去の体験談を私に話すのです。また人をひどく疑うようになり、財布を盗んだと私を責めるようになりました。そんなことをするはずがないと諭しても聞く耳を持ちません。そして後から必ず財布が出てくるのですが、なくなった理由は単に置き忘れでした。食器棚など本来置くべき場所でないところに置くので、自分でも置いたことがわからなくなってしまうようでした。外に出たがることが頻発また、母は異常なほどに外出をせがむようになり、1時間置きくらいに外に連れて行ってくれと言いだすように。こちらが食事をしていたり、掃除をしていたりしてもお構いなしです。ある日、あまりにも頻繁に外出を求めるので無視していたところ、自分でドアの鍵を開けて外に出て行ってしまいました。それに気付いて急いで外に出て辺りを見渡しましたが、どこにもいなくて焦ったものです。結局母は自分で家に帰ってきましたが、どこに行っていたのか母自身もわかっていませんでした。休みのない介護は仕事より過酷「介護疲れ」という言葉がありますが、自分自身が親の介護をするまでは他人事だと考えていました。しかし、いざ自分事になってみると、外で働くより大変であることに気付いたのです。その理由の1つは、仕事と違って休みが存在しないこと。母に食事を食べさせるのはひと苦労ですし、服の着替えも大変でした。人間というのは、自分で何かをする意思を持たなくなると、体が重々しくなってしまうようです。母を少し布団から移動させるだけでも、意外と体力を使います。介護はすべての動作が腰にくるので、自分自身も腰痛になってしまいました。そうなれば腰に力が入らなくなるので、今まで通りの介護ができなくなります。これまで以上に自身の体力面にも注意しなければと感じます。まとめ認知症が進行するにつれて、母の性格が変化していきました。怒りっぽくなったり物忘れが激しくなったりして戸惑ったものです。また日常生活のサポートをするのも大変で、少し母の姿勢を移動させるだけでも、思いの外、私の体に負担がかかります。介護スタッフの方はこんなに大変な仕事を日々続けているのだと、尊敬の念しかありません。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/鈴木祐希ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年02月06日日々の出来事や感想などを記録する日記。日記を書いておくと、過去を振り返ることができ、自分の行動や気持ちを冷静に見つめられます。給料日のはずが…2024年から日記を書き始めた、めじ(@osoreooideath)さん。月末に書いた日記の写真をX(Twitter)に投稿したところ、多くの人がクスッとさせられたようです。この浮かれポンチがよ!なんと給料日を1日間違えていた、めじさん。日記を見て、思わず自分にツッコミを入れました。赤字の『給料日』という文字の横には、ニコニコマークまで描かれており、とても楽しみにしていたことがよく分かります。この日に合わせて、特別な予定を立てていたのかもしれませんね。この投稿には9万件を超える『いいね』の大反響。ネット上では「楽しみが先延ばしになったと思うことにしよう!」「ニコニコマークから浮かれ具合が伝わる」「楽しみすぎてフライングしちゃうよね」などの声が届いています。「明日だった」と黒字で書かれた文字から、切ない感情が伝わりますね!また、めじさんは、初めて書いた日記も紹介していました。アニメ『ポケットモンスター』に登場するマリルのぬいぐるみを洗濯することをやめたとつづられています。さり気なく描かれたイラストに「命拾いしたね」とコメントが書き込まれていて、めじさんのお茶目な性格がうかがえますね。日記を後で見返すと、その時の気持ちが伝わってくるのも面白いところ。ちょっとしたことでも日記に書いておけば、振り返った時に思い出になるでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年02月05日2023年に両親が他界するまでの5年間、週末に車で片道1時間半かけて実家に通い両親の介護をしていた私。当時40代後半だった私は、自分も年齢による体力の限界を感じつつ、アルツハイマー型認知症(脳の神経細胞が減り、脳が小さく萎縮することで症状が現れる認知症)の父と車椅子生活の母の2人を介護していたのでした。今回は、介護が必要な両親の健康管理についてお話しします。市の健康診断とがん検診と歯科検診当時82歳だった父と当時77歳だった母は、2人とも要介護支援2の認定が下りていました。夫婦2人で自宅での生活を続けるためには、健康維持が必須。しかし市から届く健康診断の郵便物も行方不明になってしまうので、探すのがまずひと苦労でした。やっと探し出せても、中身がなくて再請求せねばならないこともしばしば……。また、他県から通っている私には、まず実家のある市の健康診断について理解し、申し込み、健康診断に付き添うといった3ステップが必要でした。また、健康診断当日までに検便を2回分採取することが必要でしたが、父は面倒がり、1回の便で2回分採取して持参していたようです。これは私も見過ごすわけにはいかず……。実は父が大腸がんで手術したことがあるので、検診をおろそかにはできないのです。そこでヘルパーさんやデイサービスのスタッフに協力してもらい、便が出そうなときに検便を採取してもらい、健康診断当日に私が採取した便を持参し、両親も連れて行くという方法にしました。逆に歯科検診はあまり意気込むことはなく、予約した日に歯磨きをさせて連れて行くという手順なのでとてもやりやすかったです。こうして、年1回の健康診断と歯科検診を何とか綱渡りのようにクリアしていました。認知症の定期診察と歯の治療認知症の定期診察は3カ月に1回なのでそれほど負担ではなかったのですが、待ち時間が長いのが難点でした。ただ、父自身は座れば居眠りをするので、待合室自体は苦痛ではなかったようです。歯科検診では父母の歯の手入れの悪さに歯医者さんも驚いた様子でした。検診後に始まった歯の治療では、ずっと放置していたのか父の歯はボロボロだったので抜歯が必要な歯が3本もありました。年齢のせいか痛がることはなかったのですが、抜歯後の翌日も診察があるので、私が2日間連続で付き添いできる日に抜歯の予約を入れるというスケジュールにしました。すべてが準備さえ整っていれば順調にできることでした。また、母は過去に入れ歯を作ったことがあるものの、今回はもう諦めたと言い、残った歯で最後まで過ごしたいという希望を歯医者さんに伝えました。足腰も悪かったので歯医者さんが「大きな治療でなければ在宅で治療もできますよ」と言ってくださり、母は月に1度の在宅治療にしました。私が付き添って連れて行かなくても良いので、朝、電話やWebカメラで声掛けさえすれば、歯磨きをして待っているだけで治療が終わるので助かりました。ワクチン接種と感染対策両親のインフルエンザの予防接種も私が連れて行きました。これも日程さえ間違わなければ、連れて行って予防接種するだけなのでそれほど難しくはなかったです。ただ、一度、「今から予防接種に行くから病院用のバックを用意しておいてね」と言っても、診察券や保険証、お薬手帳が入った病院用のバックが行方不明になり、探している間に時間が過ぎて予防接種が受けられなかったことがあります。このことがあってから、診察券や保険証、お薬手帳の準備も私がすべてすることになりました。2020年、父85歳、母80歳のとき、新型コロナウイルスが流行し始め、ワクチンを予約して私が通える日に連れて行くという手順を取りました。ワクチン接種自体はたいしたことはないのですが、両親2人分の認知症の定期診察、健康診断、歯科検診と治療、インフルエンザの予防接種に加えて新型コロナウイルスの予防接種と増えるばかりで、毎週のように実家に通うことになりました。私も次第に心の余裕がなくなっていきました。追い詰められた私は、実家から自宅に帰宅後、つらくてウジウジ泣いてはたまらず夜中でも家を飛び出し、パトロール中の警察に呼び止められるというようなこともありました。まとめ健康診断や歯科検診、予防接種などは、今すぐ病院に連れて行かなくても一大事にはなりません。しかし省略もできないものです。両親2人での生活をギリギリまで続けていたので、気が付かないうちに私自身に限界がきていたのだと思います。ただ、心の救いは「自宅で暮らしたい」という父の希望通り、楽しく介護サービスを利用しながら、健康維持ができ、父も母も満足そうであったことでした。また、介護に関わるスタッフや私の家族など、周囲の理解やサポートがあったことだと思います。この中でどれかが欠けていても自分自身に限界がきて崩れていたのでは……と思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/まるさかな(50代)50代の主婦。夫と息子の3人暮らし。猫、音楽、B級グルメ好き。夫の転勤、パート勤務、不妊治療を経て出産・育児でひと息ついたと思ったら、両親の介護に突入。
2024年02月03日現在施設に入所している80代後半の父は、75歳のときにあることをきっかけにアルツハイマー型認知症(脳の神経細胞が減り、脳が小さく萎縮することで症状が現れる認知症)との診断を受けました。当時の父は体のあちこちが痛むようになったと言いつつも年齢の割に足腰が丈夫で体力もあり、定年退職後は初孫である私の息子の相手や、自治会活動、地域でのボランティア活動を楽しんでおり、家族には青天の霹靂(へきれき)でした。父が意識不明!?2010年の秋、私は正社員として勤務しており、息子は小学校3年生でした。息子は数日前から風邪をひいており、その日の朝には熱は下がりましたが大事を取って学校は休ませることにしました。しかし、私は仕事を休むことができず近所に住む私の両親に家に来てもらって息子の世話を頼むことにし、私の出勤時間に合わせてまず父のみが来てくれました。お昼少し前、携帯に母から着信がありました。「これから救急車を呼ぶから。何時ごろなら帰って来られる?」。「えっ!? 息子に一体何があったの?」と気が動転する私。しかし、その後の母とのやりとりがかみ合わず、落ち着いて話を整理してみると、具合が悪いのは父だったのです。自宅にいた母に息子から「おじいちゃんが気持ちが悪いと言って、トイレで苦しそうに吐いている。どうしよう」と電話があり、10数分後に駆けつけてみると、意識もうろうで真っ白な顔の父が嘔吐し、「頭が痛い、体の左半分がしびれるような気がして立っていられない」と訴え、救急車を呼ぶことにしたとのことでした。幸い私の勤務先は自宅の近くで救急隊の方が搬送先を決めている最中に帰宅することができました。そして脳外科のある病院へ搬送しようとしましたがどこも受け入れが難しく、定期的に通院していた近所の総合病院に運ぶことが決まり、父と母を乗せた救急車を見送りました。病院へ搬送。数日入院するはずが!?数時間後、母から連絡があり「現在、意識はハッキリしていて、吐き気と頭痛も治まっている。CTで確認したところ頭部に大きな問題はないけれど念のため数日入院となったから」とのこと。ただ、左半身のしびれた感じは残っているようで、紹介状を出すので退院後に詳しい検査のできる脳外科を受診するようにと言われたとのことでした。とりあえず最悪の事態は免れたとホッとしました。しかし翌日の朝、またしても母から驚く内容の電話が来たのです。「お父さんすっかり元気になって、退院させろ!と言っているの。病院としても特に治療することはないし早めに脳外科のある病院へ行ったほうが良いですよと言うので、これから退院することになったから」と母。「今日これから!? 昨日は数日入院って言っていたよね?」と私。どうやら、一度言い出したら聞かない父が「もう大丈夫だから退院させろ!」と騒いだらしく、病院側もそれならということとなったようで、母と私は仕方がないと大きなため息をつくばかりでした。「それで、紹介状を書いてくれた脳外科のある病院を明日受診しようと思うのだけれど、一緒に来てもらえる?」とのことで同行することとなりました。そして、その受診の際にまさかと思うような事実がわかるのでした。脳外科を受診してわかったことは脳外科では、頭部MRI検査をおこないました。「脳梗塞などの心配はないのですが、脳の萎縮が始まっており、アルツハイマー型認知症の初期段階ですね」との診断でした。「それと気になることがあるのですが。お薬は何か飲まれていますか?」との質問を受けました。ちょうどそのころ、母は父が随分多くの薬を服用していることに疑問を持っていました。父は「病院から出されたのだから!」の一点張りで、この機会にと医師に確認していただきました。そこでわかったのは、父は元々通っていた内科以外に、整形外科、ペインクリニック(神経ブロック:一時的あるいは長期間にわたり神経機能を停止させ痛みを軽減することを目的とした治療をおこなうクリニック)など、母の知らぬ間にあちこちの病院に通っていたのです。その都度薬を処方され、それぞれの病院近くの調剤薬局で受取り、同時にお薬手帳も発行されていました。つまり通っていた病院の件数分だけお薬手帳を持っており、その薬局で受け取った薬のみの記録がされていたのです。「そうすると、別々の病院から同じような成分の薬が同時期に処方されている可能性がありますね。飲み合わせについても改めて確認が必要です。おそらく今回の頭痛や吐き気は、薬剤の過剰摂取や飲み合わせに問題があったのではないかと思います。あと左半身のしびれは整形外科にも通われていたようですし、機能的な問題ではないかと思います」との医師の見立てでした。まとめ父の場合、たまたま脳外科を受診したことからアルツハイマー型認知症の初期段階であることがわかりました。家族としてはショックではありましたが、「今なら薬で進行を遅らせることが可能かもしれません」と言われたのは幸いでした。また、薬の受取りについては一カ所の薬局でお願いすることにし、父が最も頼りにしている調剤薬局さんで一元管理をしてもらうこととしました。家族の見守りがいかに大切であるかを考えさせられた出来事でした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ブルームーン(53歳)30代でシングルマザーになり、50代で再婚。
2024年02月02日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ワフウフさんたち姉妹は、母・あーちゃんの付き添いが終わると、その日にあったことを情報共有しています。そこで気付いたのが、付き添う人によって状態が大きく異なること。わりとはっきり物を言う姉・なーにゃんといるときは、怒られないように緊張しているのか、しっかりしていることが多いようです。素の状態が良いのか、少しくらい緊張していたほうが良いのか、その答えは誰にもわかりません……。ようやく実現した押し入れチェック!いつものように通院前日の確認メールを送ったワフウフさん。メールの最後に「朝一番で行こうね」と書いたところ、あーちゃんから電話がかかってきました。「朝一番って何時……?」と心細そうな声で聞いてきます。ゆっくり説明して、なんとか理解できたようですが、ワフウフさんは時間の感覚が狂ってしまったのかも? と心配になってしまいました。この日、押し入れをチェックしに実家へやって来ました。最初にチェックしておきたいのは電子レンジが使えるかどうか……。無事にクリアです。覚悟を決めて押入れを開けると……。たくさんの食べ物が!これまで食べなかった菓子パンや惣菜パンも「食事」と言っていました。とりあえず、押入れの物を居間に移せるように片付けをしました。そんな娘たちの横で、うれしそうにビスケットを食べ始めたあーちゃん。ん? さっき食べませんでしたっけ……?慌てて「さっきもう食べたよ!!」と止めに入ります。またーーーー!!!ダメだこりゃ……。やっとチャンスが到来し、姉妹で実家に行きました。お弁当を持参して、あーちゃんに温めてもらえるようお願いしたところ、電子レンジは問題なく使えていて安心。これなら宅配食も選択肢に入れられそうです。そして、今回は台所を使った形跡もあり、もしかするとその日の状態によって、料理ができることもあるのかもしれません。そして、いよいよ最重要課題だった押し入れチェックへ!「食事」と言い張る菓子パンや賞味期限切れの食べ物など、いろいろと隠されていました……。衝撃を受けながら片付けをする私たちの横では、あーちゃんは「お昼ごはんの後は、いつもビスケットを食べるのよ」とモグモグ。数分後には、またモグモグ……。その様子を見て、こうやっていつも食べているのかと、姉妹で納得してしまいました。--------------以前にも押し入れに食べ物を隠していたあーちゃん。念願の押し入れチェックでは、賞味期限が切れたものや高カロリーのものなど、口にしないでほしいものがあったようですが、無事に片付けられてよかったですね。でも、新たな問題点が出てきてしまい、離れて暮らしていることの課題も出てきそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年01月31日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。10年以上も通院している病院のシステムすら曖昧になってきた母・あーちゃん。何かやらなくてはいけないというのは理解しているようで、とりあえず自分のペースで動いてしまうため、気が付けば周りに迷惑をかけてしまう行動を取ることも……。本当に目が離せません。久しぶりにきょうだいと食事をしたあーちゃん。しかし、帰宅後に電話で話していると、一緒に付き添っていた娘たちときょうだいの1人の存在が記憶から消えているようでした。さらに、自宅での生活も普段とは真逆のことを報告していて、それがちゃんとしているアピールなのか、ただ普段の自分の行動を忘れているだけなのかもわかりませんでした。 認知症は本当に予測不能… あーちゃんは、自分がひどい結婚生活を送っているのは母(おばあちゃん)のせいだと思っています。 私たち姉妹は離婚を勧めましたが、今の生活を選んだのはあーちゃんです。 ※たんたん(夫) 思い返せば数年前のこれ、認知症あるあるの物盗られ妄想だった……!? あのとき、もう少し疑念を持っていれば……と、後悔しています。 いつものインスリン注射の付き添いの前日。確認の電話をすると、あーちゃんの言動が変です。 どうやら、前に受けたインフルエンザの予防接種と間違ている模様。 そして翌日。いつもの時間にあーちゃんは現れませんでした。 確認はしたけれど、強烈なインプットには勝てなかったようです。 あーちゃんは、昔からいろいろなことを人のせいにして片付けることがよくありました。最終的にはすべて自分で決めているはずなのに。数年前、あーちゃんがお店のポイントカードをたんたん(夫)に取られたと言ったときも、いつものように人のせいにしているだけだと思っていました。今思えば、これは認知症あるあるの物盗られ妄想だったのかもしれません。あのとき、もう少し疑念を抱いていたら、今はもっと違う状態だったのかも……。そんなふうに考えてしまうこともあります。 その後も、私たち姉妹は少しずつ進行していくあーちゃんの認知症に振り回されて行きます。先日のインフルエンザの予防接種では、いつもと違うパターンの通院ということもあって、姉妹で何度も確認していたのですが、その分強烈にインプットされていたようで……。普段のインスリン注射の時間が予防接種の予約時間だと思い込んで、いつもの通院時間に現れなかったのです。 でも不思議なことに、毎週インフルエンザの予防接種と勘違いしていたわけではなく、ちゃんと来た日もあれば混同していた日もあって……。何がきっかけかわからないので対策もできないのですが、この予測不能な症状に振り回されるのは、本当に大変です。 --------------あっさり忘れてしまうこともあれば、強烈にインプットされていることもあり、いつ何が起きるかわからないのは、サポートする側にとっても大きな負担ですよね。それでも、感情的にならずに冷静に対応する家族の皆さんには脱帽です。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月31日遠距離にある実家で、二人暮らしをしていた私の両親。ある日、父が倒れ入院生活をすることになりました。週に1回会えるのを楽しみにして病院に行く母でしたが、父は母が話しかけても返事しなくなってしまい……。急に話さなくなってしまった父のことを理解したくて、母とともにあれこれ思案したときの体験談です。入院生活を送る父の反応のなさに悩む母私の実家は遠く、車でも電車でも片道10時間はかかる距離。1人いる実兄も県外で勤めており、80歳代の父母は2人で暮らしていました。ところが3カ月前、父が倒れそのまま入院生活へ。食べることが困難と診断され、血管から直接栄養を補給する医療介護が始まりました。入院生活となった父のこと、一人暮らしとなった母のこと。気にはなるものの、遠方にいる私にできることは限られています。とにかく私は母から頻繁に電話で話を聞くことにしました。母は父の着替えなどを持ち病院へ面会に行くのですが、病院では新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症対策のため、面会は週1回10分程度とのこと。つかの間でも父と会えるのを楽しみにしているらしい母なのですが、どうも不満があるようでした。「お父さんね、私が大丈夫? 調子はどう?って聞いても返事もしないし、話してくれないのよ」入院から3カ月、もともと寡黙だった父がさらに話さなくなったと言うのです。父は、母が質問をしても反応せずぼーっとしているかと思えば、指先をトントンと動かし、キョロキョロと周りを見るばかりなのだとか。電話の向こうで母は、「お父さん、認知症かしら」と、声を落としていました。父の言動について情報を集める母から面会での様子を聞き、父は急な入院によりがらりと生活が変わったことで一気に認知症になったのかもしれないと私も心配になりました。そこで、母から担当の医師に相談してもらうことに。すると、「治療に関わる場面では返事はないけれど納得されてる様子ですので、問題はありませんよ。認知症ではないと思います」との返答だったそうです。看護師さんにも相談したところ、母は意外な話を聞いたと言います。「ご主人はとても奥ゆかしいというか、遠慮なさる方ですね。おむつ替えなど下のお世話をするとき、いつも『すみません、お手数をお掛けします』と私たちをねぎらってくださるのですよ。片言ですけどね」と看護師さんは言ったそうです。父が話をしている!? 母も私も驚きました。話さない父、話す父、その違いは何だろう? 母と私は考えました。すると母がふと30年ほど前のことを話し始めました。「父さんのお母さん、つまりあなたのおばあちゃんがね、年を取ってトイレを失敗し始めたとき、情けなくてもう生きていられないって、しばらく絶食したことがあったわ。口を引き結んで開けなくなってしまってね。どうにか説得して食べてもらったけれど、プライドの高い人でね、かなりショックだったみたいよ」と。父にも思いがあるということ祖母と同じように父も、自分で排泄の処理ができなくなったことが情けないと思い詰めているのかもしれない。下の世話してくれる人へ申し訳なさを伝えたくて、やっと言葉を絞り出しているのかもしれない。そう考えると、父のことが理解できるような気がしました。母も「私との面会では、愚痴を言いたくなくて口を閉じているのかもね。それか、長年連れ添ってきた間柄だから話さなくても伝わると気を許しているのかな」と言い、とりあえず認知症の心配は収まったようでした。後日、母に、紙に書いた私の質問を父に見せてほしいと頼みました。「娘からの質問だよ。父さん、本当は自分でトイレに行きたいのだよね?」ゆっくりゆっくり母が読んでみせると、父はじっと文字を見つめてうなずいたそうです。口にはしたくないし、口にしても愚痴になる。決して現状に納得しているわけではない。父の中にはやはり葛藤があるのだとわかりました。その後、母は面会時間に父から言葉を引き出そうとするのはやめて、少しでも父の気持ちを和らげようと、黙って手をさすってあげるようにしたとのこと。すると、父はじっと母の顔を見て、家族の話、畑の話にうなずいてくれるようになったそうです。まとめ高齢になるとなかなか言葉が出にくくなると言います。もともと寡黙だった父は、さらに話さなくなりましたが、病院の方々から様子を聞いたことで、父の思いに気付くことができました。会話や反応がないからといって、まったく理解していないとか認知症だとかすぐに決めず、父の気持ちのほうに寄り添っていきたいと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/山口がたこウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/あさみ(55歳)平日はお勤め、週末は農業。夫、子ども、義父母と暮らしている。多忙でも趣味やスポーツの時間はなるべくキープ。育児、介護、町の行く末までいろいろ気になる。
2024年01月30日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、糖尿病の持病があり甘いものを控えなくてはいけません。しかし、病院の帰りにお茶をするといつもケーキを食べようとします……。ワフウフさんたち姉妹がそれを制止すると、口癖のように「甘いものは我慢している!」と言い張るのですが、それは「ごはんの後すぐに食べているから間食ではない」と思っていたからだとわかり、慌てて姉妹で間食についての説明をしたのでした。10年以上も通う病院なのに…通院の付き添いを終えると、ワフウフさんたち姉妹はその日にあったことを情報共有しています。そこでわかったのが、付き添いの人によって、あーちゃんの状態が大きく異なること。姉・なーにゃんといるときのほうが、怒られないように緊張しているようです。素がいいのかある程度の緊張は必要なのか、ワフウフさんも悩んでいます。通院前日の確認メールに「朝一番で行こう」と付け加えたところ、あーちゃんから電話が。いつも朝一番に行っていると説明すると……。「朝一番」が何時かわからなくなってしまったようです。落ち着いていつもの通院の流れを確認します。行く時間はわかったものの、今度は家を出る時間がわからなくなりました。バスの時間を調べようと時刻表を見ているようですが、そもそも見る時間が違います。時刻表を見ている意味がないと、ゆっくり説明してみます。最近、糖尿病の数値が良くないので、気を付けるように言うと……?スラスラと数値を語り始めますが、事実とまったく違うのです。ちゃんと気を付けるように再度注意しますが……。またもや自分に都合の良い解釈……!通院の前日は、あーちゃんに確認のメールを送るようにしているのですが、最近待ち合わせに遅れることもあるので、念のため「朝一番で病院へ行こうね」と付け加えたところ、しばらくして「朝一番って何時……?」と心細そうな声で電話がかかってきました。時間を伝えると、今度は自分が何時に家を出ればいいのかわからなくなってしまった様子……。そこで、バスの時間を調べようとして時刻表を取り出すも、病院に着いているはずの9時や10時台の時間を見ていて、結局「7時半過ぎに家を出ればいい」と私が言って、やっと安心してくれました。もう10年以上も通院している病院だというのに、流れがわからなくなってしまったようです。実はここ最近、あーちゃんの糖尿病の数値があまり良くありません。それなのに、本人は数値が下がったと思い込んでいて「先生からも食べるように言われた」と自信満々。先生は、痩せてきているからたんぱく質を増やすようにと言っただけで、甘いものを食べなさいなんてひと言も言っていないのに。あまりにも都合がよ良過ぎる解釈に、説明するのも疲れてしまいます……。--------------10年以上も続けていることであれば、そう簡単に忘れることもなさそうだと思ってしまいがちですが、認知症は記憶を保持している期間にかかわらず影響が出てしまうようですね。時間の感覚が狂い始めているとすれば、生活リズムも乱れてしまいそうで心配ですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年01月30日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。糖尿病の持病がある母・あーちゃんは、毎週インスリン注射を受けています。それ自体は問題なくこなせるのですが、別の日にインフルエンザの予防接種を受けたところ、いつもと違う診察室・先生になっていて理解が追いつかず、その場でキョロキョロしてしまう事態に。いつものパターンとは違うと、対応できなくなってしまったようです。やらなくてはいけないことがあるのはわかっているけれど、それが何かわからない……。あーちゃんは今、何をしていてもそんな状態なのかもしれません。やらなくてはいけないことを自分のペースでこなそうとするため、突拍子もない行動に出ることも多く、本当に目が離せなくなってきました。 あれ?記憶から消されている…? あーちゃんは5人きょうだいです。 伯父に呼ばれ、亡くなった叔母の家に行くことになり姉妹で付き添うと、ただ叔母の家を掃除するだけだったようで、早朝からあーちゃんを迎えに行ってから叔母の家へ向かうという大移動に。 帰宅後、あーちゃんから電話がかかってきました。 なんだか話の雲行きが怪しくなってきました。 恐る恐る聞いてみます……。 今日、一緒にいたのは誰かというのを忘れてしまったようです。 時間と労力をかけて付き添った今日という日が、なかったことになっているようです。 その日、伯父たちと一緒に食事をした私たち。 このやりとりを何度も繰り返しました……。 そして、糖尿病の話が出ると……。 え? 違うよね……!? めちゃくちゃちゃんとしゃべっているのに、内容がウソばかり……。姉妹で困惑。 食後、うれしそうにあんみつを食べていました……。 むしろ、甘いものを食べまくっているように思うのですが……。 ある日、伯父に呼ばれて亡くなった叔母の家に行くことになったあーちゃん。今は誰も住んでいないため、家をどうするのかという話になるとあーちゃんが理解できないと思い、姉妹で付き添うことに。しかし、いざ伯父と合流すると目的は家の片付けだったことが判明。あーちゃんを早朝に迎えにいき、逆方向に2時間もかかる叔母の家へ向かうという遠回りをすることになりました。 その後、片付けをしてから、皆で食事をして解散となったわけですが、夜になってあーちゃんから私のところに電話がかかってきて、今日1日どんなことがあったのかを聞かされました。……え? 私もいましたが? 話を聞いてみると、今日1日の記憶から私たち姉妹と伯父1人の存在が消えていました。めちゃくちゃ疲れながら付き添ったのに……。 あーちゃんの兄弟は全員が糖尿病。そのため、食事会中も糖尿病の話で盛り上がっていました。するとあーちゃんも負けじと、自分は食事に気を付けていてケーキなんて何年も食べていないと語りだしました。その口ぶりは、ものすごくちゃんとしている風だったのですが……実際には、ケーキ以外の甘いものもたっぷり食べているのです。姉妹で「何言ってるの!?」と、思わず突っ込みたくなりました。 --------------食事会をしたこと自体は忘れていないのに、誰がいたのかわからなくなるのではなく、一部のメンバーだけ記憶から抜け落ちてしまうこともあるのですね。でも、実際に時間も労力もかけて付き添った人からすると、記憶から消されてしまうのは少し寂しいかもしれませんね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年01月30日タレントの上原さくらが28日に自身のアメブロを更新。認知症の母親にイラッとしてしまった出来事を告白した。この日、上原は「朝の9時に母に電話をしてそちらに行くから、お昼ご飯を一緒に食べようかと誘いました」と明かし「なるべく母に会って、脳の刺激になるといいな、楽しいと思ってもらえるといいなと、ほとんど自己満足かもしれませんが親孝行のつもりです」とコメント。一方で「母と約束した所で5分も経てば忘れられてしまう」といい「弟に電話を代わり、その事を伝える」と説明した。続けて、弟から「今から髪の毛切りに行くけど、昼には家にいる」と言われたそうで「じゃあみんなで一緒に行こう。ということになり、お昼12時に私たち家族が母と弟を車で迎えに行くことに」と説明。しかし、実家に到着後に母親から「私は食べたばっかりだからさぁ、飲み物だけでいいわよ」と言われたそうで「お母さんとお昼食べる為にさ、わざわざ日曜日に高速乗って来たんだよ」と困惑した様子でつづった。また「あんまりにも悪びれない母の態度にちょっとイラッとしてしまい」と述べ「お昼ご飯を食べようって事で来たのに、なんで食べちゃうのよ?と強く言ってしまった」と告白。一方で「しょうがないよね 忘れちゃう病気なんだから」とつづり「ということで、ビュッフェスタイルのレストランで母はお茶と少しのスイーツ」を堪能したことを報告した。さらに「弟いわく、母のボケ具合は日々進行していて」と明かし「先日はコンロの上の鍋2つに並々とお味噌汁が作ってあったそうです 更に、魚焼きグリルに野菜炒めが入ってたんだって」と説明。「笑ってしまったけど、もうホント、1人で長時間いるの厳しそう」と述べつつ「現実的には、そう簡単に引っ越すのは難しい」といい「近所のグループホームはどこも満床だし」とつづった。最後に「今すぐスッキリ解決の出来ない問題があると、私の心は常にモヤがかかって、すぐ片頭痛になる」と明かし「放っておくことも出来ないし、ホントもう、どうしたらいいんでしょうね」と悩ましい様子でコメント。「もっと真剣に探せば、進める道は色々見えてくるはず!頑張らなきゃな」と述べ「一生の事じゃないし」と前向きにつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「他人事とは思えません」「大変だと思います」「いい方向にいくといいですね」「頑張り過ぎないで」などのコメントが寄せられている。
2024年01月29日