『アクエリオン』のシリーズ最新作、『アクエリオンEVOL』のお披露目イベント「神話的製作発表会」が12月3日、東京・ベルサール秋葉原にて開催された。総監督の河森正治、監督の山本裕介、プロデューサーの岩﨑篤史と、当日発表されたメインキャストの梶裕貴(アマタ役)、茅野愛衣(ミコノ役)、花澤香菜(ゼシカ役)、内山昂輝(カグラ役)、中村悠一(ミカゲ役)によるトークや、主題歌『君の神話~アクエリオン第2章』を歌うAKINO with bless4のミニライブが行なわれた。【イベント会場の様子や作品画像を見る】前作『創聖のアクエリオン』は“あなたと合体したい”という刺激的なキャッチコピーや、菅野よう子が手がけたインパクトのある主題歌で話題を呼んだ。前作からの“進化”を意味する“EVOLUTION”というタイトルがつけられた新作は、前作から1万2000年後の香港、恋愛が禁止され男女が壁で隔てられた学園を舞台に、エレメント候補生たちの青春と戦いを描く。河森総監督は「今回のキャッチコピーは“禁じられた合体”。男女が合体すると凄い力が発動してしまう設定なので、会いたくてもなかなか会えないもどかしさを描く」と語った。前作を知らないファンに向けては「そのために山本監督やシリーズ構成の岡田(麿里)さんなど新しいスタッフに入ってもらった。一同の力を合体させて作っている」と語り、山本監督も「前作を知らなくても絶対楽しめる」と自信をみせた。キャスト陣は作品やキャラクターについて、梶「アマタは気弱なところがあるが、心が優しく真っ直ぐに頑張る主人公。決め台詞や戦闘シーンは、カッコよく見せられるよう意識している。でも真剣だからこそおかしな合体もあり、見てクスッと笑ってもらえれば。最近では珍しい王道のロボットアニメで、皆さんが楽しめる作品だと思う」、茅野「ミコノは女の子らしい女の子。自分に自信がなく、自信を持ちたいという気持ちは私と似ているかも。(岡田さんの)名言が沢山飛び出すので楽しみにしていて」、花澤「ゼシカは女子校で場を盛り上げるボーイッシュな女の子。今後は可愛らしい部分も出てくるので、丁寧に演じたい」、内山「カグラは超ワイルドな人。自分には一切そういう要素がないので(笑)毎回頑張っている。魅力的な、どうかしているキャラが散々出てくるので期待して欲しい」、中村「ミカゲは序盤はミステリアスな、でも我が道を行きまくる人物で楽しく演じている。いい意味で“なんだこれ!?”という面白い作品」と語った。最後に河森総監督が「青春あり、神話あり、何が飛び出すかわからないビックリ箱みたいな作品を届けたい」と熱く締め括った。『アクエリオンEVOL』は1月8日放送開始。初回は1話と2話“合体”の1時間スペシャルで、テレビ東京での最速オンエア時にはニコニコ生放送と、新宿バルト9でのオールナイトイベント「神話的夜会」で同時上映される。イベントには河森総監督、梶、茅野、内山らが登壇予定で、チケットは12月17日より先行受付、23日に一般発売。また2月4日には西武ドームにて、リアル脱出ゲームとアクエリオンEVOLのコラボイベントも開催される。
2011年12月07日これまで数々の話題作を深夜帯から世に送り出してきたフジテレビ系列のアニメーション枠「ノイタミナ」で森見登美彦の傑作青春小説「四畳半神話大系」(太田出版、角川文庫刊)が2010年4月より放送されることが決定した。“Animation(アニメーション)”を逆からローマ字読みした“ノイタミナ”では、「アニメの常識を覆す」というコンセプトの下、これまでに「ハチミツとクローバー」、「働きマン」、「のだめカンタービレ」といった人気コミックを原作にした作品や「図書館戦争」、「空中ブランコ」といったベストセラー小説をオリジナリティあふれる世界観でアニメ化した作品など、話題のアニメーションを次々と生み出してきた。今回、アニメ化されることが決まったのは、「太陽の塔」(新潮社刊)で鮮烈にデビューし、2006年に発表した「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店刊)で第20回山本周五郎賞受賞を受賞、直木賞候補となり、本屋大賞では2位を獲得した森見登美彦の「四畳半神話大系」。残念な青春を送るヤロー共を書かせたら右に出る者なしの森見さんの作品の中でも、人気の高い作品である。主人公は京都の大学に通う誇り高き三回生であり、薔薇色のキャンパスライフを夢見つつもそれとは程遠い、実り少ない生活を送る“私”。悪友や師匠を気取る謎の自由人など、騒がしい周囲に振り回されながら、秘かに憧れる孤高の乙女・明石さんとの距離を縮めようともがくさまが、不思議な並行世界(パラレル・ワールド)で繰り広げられる。注目すべきはアニメ化に際してのスタッフ陣!脚本およびシリーズの構成を担当するのは、関西を拠点に活動し、メキメキと頭角を表した劇団「ヨーロッパ企画」を率いて、『サマータイムマシン・ブルース』、『曲がれ!スプーン』などの劇場公開作品の原案となる舞台を手掛けてきた上田誠。また、キャラクター原案は、上の写真を見てピンと来た人も多いはず。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDのジャケットのデザインを始め、森見さんの「夜は短し歩けよ乙女」などの書籍のカバーのデザインなど印象的なイラストで多くの支持を集めるイラストレーターの中村佑介が担当する。アニメーションの制作は、言わずと知れたクリエイティブ集団「マッドハウス」。そして「クレヨンしんちゃん」シリーズや、「ミチコとハッチン」など20年以上にわたって日本のアニメーションの最前線で活躍してきたアニメーター、湯浅政明が監督を務める。森見作品初の映像化はどのような仕上がりとなるのか?不毛と愚行の青春奇譚「四畳半神話大系」は2010年4月よりフジテレビ「ノイタミナ」ほかにて放送。「四畳半神話大系」公式サイトイラスト/中村佑介 © 四畳半主義者の会■関連作品:曲がれ!スプーン 2009年11月21日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビ/ROBOT/博報堂DYメディアパートナーズ/東宝/日本映画衛星放送■関連記事:【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」
2009年12月14日