オーランド・ブルームとデミ・ムーアが最近、急接近中のようだ。2人は共通の友人であるジェニファー・アニストンを介して知り合い、民間療法の1つである「臼井霊気療法」について一緒に学んでいるという。知人によれば、2人はとてもスピリチュアルで、ヨガや瞑想、ニューエイジ思想を好むといった共通点があるという。現時点では、目立たないようにしながら数回デートをしただけだが、デミはオーランドに好意を寄せているらしい。イギリスの「Grazia」誌では関係者が、デミはオーランドのポジティブな性格を気に入っていると話している。何事にも前向きな彼から影響を受けることを彼女は必要としていて、元夫のブルース・ウィリスとの間にもうけた3人の娘たち(特に末娘のタルーラ)についても同様だと考えているとか。38歳のオーランドは一昨年に妻のミランダ・カーと破局、52歳のデミも同年にアシュトン・カッチャーと離婚している。ちなみにアシュトンはオーランドより1歳下の37歳だ。オーランドもデミもその後はステディな相手が見つからないまま現在に至っているが、もしかしたら意外な大物カップル誕生となるかもしれない。(text:Yuki Tominaga)
2015年02月13日QLife(キューライフ)はこのほど、更年期障害の治療法の一つである「ホルモン補充療法(以下:HRT)」に関する調査結果を発表した。同調査は2014年10月16日~21日、「さがらレディスクリニック」院長の相良洋子氏監修のもと、HRT経験者である40~50代の女性500名を対象にインターネットで行った。「更年期障害の症状を自覚してから、どのくらいで病院やクリニックを受診したか」を聞いたところ、「1~3カ月程度」が19.0%と最も多いものの、約半数は、症状を自覚してから受診するまでに4カ月以上要していることがわかった。「経験した更年期障害の症状」について複数回答で聞いたところ、HRTを受ける前に1人あたり平均5.4個の症状に悩んでいたことがわかった。そのうち、2人に1人が悩んでいる症状として、「汗をかきやすい」(64.6%)「急に顔がほてる」(62.4%)「疲れやすい」(55.8%)があがった。「経験した更年期障害の症状のうち、特につらかった症状」を聞いたところ、「汗をかきやすい」(18.0%)「急に顔がほてる」(16.4%)「頭痛、めまい、吐き気がよくある」(14.2%)が上位にあがった。HRTでの治療期間を聞いたところ、「1~3年」が27.4%で最も多かった。「HRTに対して不安や抵抗感があったか」を聞いたところ、49.4%の人は「不安や抵抗感はなかった」「あまり不安や抵抗感はなかった」と回答した。一方で、「不安や抵抗感があった」「やや不安や抵抗感があった」と回答した35.8%の人に理由を聞いたところ、「副作用がありそうだから」が87.7%で最も多かった。「HRTを受けると決めた一番強いきっかけ」を聞いたところ、74.4%が「医師からの勧め」でHRTを始めていたことがわかった。また、HRTの情報収集はインターネットが主だった。「HRTで処方された薬の種類」を聞いたところ、67.2%の人が「飲み薬」と回答。また、HRT費用については、1カ月あたり「1,000円~1,999円」が26.8%で最も多かった。1カ月あたり2,000円未満の患者の半数以上が「妥当だと思う」と回答する一方で、2,000円以上かかっている患者の半数以上が「高い」「どちらかというと高い」と回答。2,000円を境に、金額の妥当感に大きな差があることがわかった。「HRTを始めて、更年期障害の症状は改善したか」を聞いたところ、症状が「改善した」(29.4%)と「やや改善した」(41.6%)と回答した人を合わせると、71.0%の人が症状の改善を実感していることがわかった。「改善した」「やや改善した」と回答したを対象に「改善したと思う症状」を聞いたところ、「急に顔がほてる」(49.0%)「汗をかきやすい」(38.3%)「頭痛、めまい、吐き気がよくある」(20.6%)の3症状が上位に。これらは患者が悩む「特につらい症状」のベスト3と一致した。「HRTの実施によりQOL(生活の質)がどの程度変わったか」を聞いたところ、74.0%が「まったく支障がない」「あまり支障がない」状態まで改善。また、58.8%がHRTについて「満足」「やや満足」と回答した。調査結果について、相良氏は「『更年期障害は生命にかかわる病気ではないから』などと言われ、かえって症状が悪化してしまったり、いくつもの病院を転々とする患者さんもいらっしゃるのですが、最近は理解のある医師も増えています。更年期障害に詳しい医師をインターネットで検索することができますので、近くのクリニックや病院を探してみると良いと思います。また、更年期に限らず、さまざまな年代で出てくる身体の不調を相談する場所として、女性は婦人科のかかりつけ医を持っておくのがいいでしょう」とコメントした。
2015年01月21日厚生労働省はこのほど、2014年の民間主要企業年末一時金妥結状況を発表した。それによると、民間主要企業の冬ボーナス平均妥結額は前年比5.16%(3万9,274円)増の80万638円(平均年齢38.9歳)となり、2年連続で増加した。伸び率は1990年(6.2%増)以来の大きさとなった。産業別に見ると、金額が最も高かったのは自動車で93万2,904円(平均年齢38.4歳)。以下、精密機器が86万8,822円(同38.7歳)、運輸が85万812円(同40.5歳)、造船が83万3,060円(同36.4歳)と続いた。反対に最も低かったのはサービスで48万753円(同37.4歳)だった。伸び率が最も高かったのは鉄鋼で前年比30.30%増。次いで、金融が同14.56%増、自動車が同8.09%増、電気機器が同7.82%増など、14産業でプラスとなった。一方、電力・ガスは同22.75%減、サービスは同5.75%減、紙・パルプは同4.92%減、情報通信は同3.38%減など、7産業でマイナスとなった。平均要求額(236社)は84万4,371円で、前年に比べて3万1,906円増加した。集計対象は、資本金10億円以上かつ従業員1,000人以上の労働組合のある企業のうち、妥結額を把握できた339社。
2015年01月19日子どもの急な発熱に悩まされることもありますよね。なぜか夜中に発熱するケースが多く、病院に救急で受診しようか、それとも自宅で様子を見たほうがいいのかで困惑することもあるでしょう。何はともあれ発熱時には、熱を下げる対応をするのが第一。とはいえ、自己判断で解熱剤を飲ませるにはためらいがあるものです。■ヨーロッパやアフリカのキャベツを使った民間療法もヨーロッパでは、キャベツの外側の大きな葉をはぎ取り、子どもの頭をやさしく包み込む「キャベツ枕」が民間療法として用いられているようです。■なぜキャベツが熱さましに有効なの? キャベツには熱を吸収する効果があるといわれています。乳腺炎の時にもキャベツで湿布をするという処方を耳にした人も居るのでは?キャベツは、解熱作用や利尿作用に良いとされているビタミンU、βカロチンなど特殊なビタミン類や食物繊維を含んでいます。一般的に利用されているものとすると、熱を吸収する市販の冷却シートもありますが、皮膚が弱い子や乳児の場合、使用をためらってしまいますよね。座薬や飲み薬の解熱剤もありますが、医師の診断なくむやみに使うのは危険ですし、極力使いたくないというのがママの本音でしょう。■高熱の場合は迷わず救急へもちろん、自宅でできることを試しても、熱が下がるとは限りません。高熱が続く場合は迷わず救急へ行きましょう。熱の原因を知って対処することが第一です。【お詫びと訂正】一部、誤解を招く表現があったため、テキスト・本文ともに修正致しました。ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。2018年10月15日
2015年01月09日Google Lunar XPRIZE(GLXP)に参戦している民間月面探査チーム「ハクト」は12月18日、静岡県浜松市の中田島砂丘にて新型ローバーのフィールド走行試験を実施、その模様をプレスに公開した。同チームが開発した2台のローバーは予定されたタスクをすべてこなし、実験は成功。月面にまた一歩近づいた。○日本から唯一GLXPに参戦しているハクトGLXPは、「月面を500m以上走行して撮影画像を送信できたチームが勝ち」というルールの、いわゆる"賞金レース"である。Googleがスポンサーになっており、2007年に開始された。2016年末までの打ち上げを目指し、現在、各国から18の民間チームが名乗りを上げているが、日本からは唯一、ハクトだけが参加している。ただし、GLXP側で月面まで運んでくれるわけではないので、チーム側で打ち上げロケットの調達や、ランダーの開発まで行う必要がある。優勝賞金は2,000万ドルと高額なものの、実際にはそれ以上の経費がかかるため、賞金だけではまずペイしない。各チームは"月面の事業化"も考え、それぞれ独自に資金を集めることになり、結果として民間による月面開発が加速する…これがGLXPの真の狙いである。ハクトは当初、「White Label Space」という名前の日欧合同チームであったが、ランダーを開発する予定だった欧州チームが脱落。現在は元々ローバーを開発する予定だった日本チームだけが残っており、他チームのランダーに相乗りする計画だ。相乗り相手はまだ明らかになっていないものの、開発責任者である東北大学の吉田和哉教授によれば、「ほぼ確定している。来年2月ころに発表できるだろう」とのことだ。今回のフィールド実験は、GLXPの「中間賞(Milestone Prizes)」の審査を目的に実施されたもので、GLXPの審査員であるDavid Swanson氏が来日し、実験に立ち会った。この中間賞は、順調に開発を進めているチームを経済的にサポートすることが目的。着陸技術、走行技術、撮影技術という3分野が対象となっており、ハクトを含めた有力5チームがファイナリストとしてノミネートされている。審査結果は来年1月に公表される予定。ローバーを相乗りで月面へ送るにしても、10~30億円程度の相乗り料が必要になるという。ハクトは主に企業スポンサーや投資家からの出資で賄う方針であるが、チームリーダーの袴田武史氏によれば「かなりの金額は集まりつつある」とのこと。今回の中間賞を受賞することでより注目されるようになり、さらに多くの出資を呼び込みたい考えだ。○月面を模した砂丘をローバーが走る!ハクトが開発したローバーは、4輪型の「Moonraker(ムーンレイカー)」と2輪型の「Tetris(テトリス)」の2種類。重さはそれぞれ8kgと2kgで、2台あわせても10kgしかない。他チームのランダーに相乗りするためには小型軽量である必要があるのだが、ボディにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用するなどして軽量化を図った。また車輪には「ULTEM」という高強度・低熱伝導性の新素材が使われており、3Dプリンタで造形した。Moonrakerの大きさは48(W)×60(D)×54(H)cmで、直径20cmの車輪を搭載している。高さ10cm以下の障害物であればそのまま乗り越えることが可能だが、それ以上の場合は避けて通るという。障害物の検知用として前面にレーザーレンジファインダーを搭載するほか、最上部には360度カメラも設置されており、周囲の様子を確認することができる。周囲の地形から、自己位置の推定も可能だ。今回の実験では、月面に到達したMoonrakerが格納容器から出て、砂地や小石の上を走行する様子が披露された。実際に500m走るとなると数時間かかってしまうため、当日は100m程度の走行距離にとどめたが、数日前のテスト走行で、すでに500mの走行は達成しているそうだ。なお、実際の月面でのオペレーションを模擬するため、今回の実験では「ローバーからの映像やデータだけで遠隔操縦する」「月・地球間の電波の遅延として3秒のディレイを入れる」「通信速度を100kbpsに制限する」などの制約条件を課していたが、特に問題は無かったようだ。○ユニークなデュアルローバーシステムMoonrakerも小型であるが、さらに小さいのがTetrisだ。サイズは27(W)×54(D)×21(H)cm。2つの車輪と長い尻尾を使って、日本の伝統的な玩具である糸車のように進むことができる。もし資金が足らずにMoonrakerの相乗りが難しくなった場合は、Tetrisだけを月面に送ることになってしまうが、Tetris単独でも走行できるよう設計されており、GLXPへの挑戦は可能だ。ただし、ハクトが目指すのはあくまでもMoonrakerとTetrisを連携させた「デュアルローバーシステム」である。このシステムによって、同チームが行おうとしているのが月面の縦孔探査。日本の月探査機「かぐや」が発見した縦孔に行き、そこからTetrisを降ろして、内部の様子を見ようというのだ。もちろん世界初のことで、吉田教授も「月のサイエンスに大きな貢献ができる」と意気込む。デュアルローバーシステムでは、MoonrakerとTetrisをテザーで連結。Tetris側のウインチを使って、テザーを出したり巻いたりする仕組みだ。今回の実験では、連結した状態での走行と、崖の下にTetrisを降ろすデモンストレーションが行われた。なお、この縦孔探査はGLXPの競技とは無関係で、ハクトのオリジナルミッションとなる。また縦孔探査以外でも、デュアルローバーシステムにはさまざまなメリットがある。例えば走行中、障害物があったときに、Tetrisを動かして別の角度から様子を見るような使い方が考えられる。テザーを切断できるようにしておけば、万が一、Moonrakerが走行不能になったとしても、Tetrisが走行を続けるということも可能だ。ランナーが2人いるようなもので、競走で有利になるのは間違いない。今回、実験に使われたのはプレフライトモデル(PFM)であり、この結果を反映させて、今後、実際に月面へ行くフライトモデル(FM)の開発に移行する。今回の実験では、車輪の溝に小石が挟み込む現象が見られたが、吉田教授によれば、FMでは小石が挟まらないようにするか、あるいは挟まっても大丈夫なようにするか、設計を変えたいという。FMは2015年10月の完成を目標に、開発を進めていくとのことだ。
2014年12月24日メドピアはこのほど、「樹状細胞ワクチン療法」についての調査結果を発表した。調査は11月19日~25日、テラ社からの依頼のもと同サイトの会員医師を対象にインターネットで実施し、3,398人から有効回答を得た。樹状細胞ワクチン療法とは、免疫療法のひとつで、体外で大量に作製した樹状細胞にがん抗原を与えて患者の体内に戻し、抗腫瘍効果を期待する新しい治療法のこと。現在、先進医療や保険外診療として、患者に提供されている。医師3,398人に樹状細胞ワクチン療法に関する論文を読んでもらい、自身の考えに最も近いものを選択肢より選んでもらったところ、「初めて知ったが、興味が沸いた」という回答が43.0%で最も多かった。「第4のがん治療法になりうる気がする」「有効な治療法に思えた」という期待の声が多い一方で、「効果に関する他のグループからの報告の結果を知りたい」という意見もあった。「初めて知ったが、特に興味がある情報はなかった」という回答は28.8%だった。「専門外なので興味はない」「興味がもてる段階ではない」というコメントが多くみられた。「知っていたが、新しい情報を得られた」という回答は21.0%だった。さらに、「コストと効果が見合うか」「安全性や副作用は」「有効性はどうか」といった情報を求める声もあった。
2014年12月16日日本では、昔から民間療法として「しょうが湯」などの風邪対策や、身近な薬味として使われている「生姜」。薬膳料理でもよく用いられ、薬膳発祥の中国では、「朝3枚の生姜は高麗人参よりいい」などの言葉があるほどです。○発汗作用、おなかを温める作用、解毒作用もある生姜すでに西暦100年ごろに作られた中国の薬典「神農本草経」に、生姜は咳や胸のむかつきなどの症状を改善し、内臓を温め、発汗などによる関節炎や下痢にもいいと書かれていて、その薬効は多岐にわたります。まずは発汗作用です。薬膳の考え方のもとになっている中医学では、風邪などの邪気は体内に侵入する前に発汗させて邪気を追い払うのですが、生姜には発汗作用があり、ぞくぞくっと寒気のする風邪の初期症状に効果的といわれています。つぎに、おなかを温める作用。胃腸を温め、消化を良くしたり、冷えによる嘔吐にもオススメです。痰を取り、咳を鎮める働きもあり、とくに寒さによって引き起こされる症状に向いています。解毒作用もあり、魚介の中毒による嘔吐や下痢を止めたりします。日本でも刺身に添えることがありますが、これもそのいい例で、理にかなったものなのです。なお、よく皮と実の間に薬効があるといいますが、生姜の皮は利尿作用が高いので、水分代謝が悪くむくみやすい人は、ぜひ皮をむかずにそのまま使用してください。皮はたわしでこすったり、汚れをスプーンなどでこそぎ取ればOKです。○「すりおろし生姜のスープ」のレシピここで、身近な食材で簡単に作れる風邪対策の「すりおろし生姜のスープ」を紹介しましょう。■材料生姜のすりおろし……大さじ1、ねぎ……1/2本、溶き卵……1個、鶏がらスープのもと……大さじ1、片栗粉……小さじ1(水小さじ2で溶く)、塩こしょう……少々、水……400cc、香菜……お好みで(なくても可)■作り方1.長ネギは縦横十文字に切ってから、1センチ幅に切る。2.お鍋に水と鶏がらスープのもと、刻んだ長ネギを入れる。3.長ネギが柔らかくなったら、水で溶いた片栗粉を入れてかき混ぜ、たまごを少しずつ流し入れる。4.塩こしょうで味を調え、火を止めてからしょうがのすり下ろしを入れる。お好みで香菜をそえて出来上がり。ちょっと寒気がするときや、外が寒くて冷えているときにササっと作れるので、覚えておくと便利な薬膳レシピです。このままスープとして飲むほか、ごはんがあれば、よそってスープご飯にしたら主食にもなります。風邪の初期は早く対処することが一番ですので、このスープを飲んだら温かくして眠ること。汗をかいたら着替えて眠れば、翌朝にはすっきりし、体調も復活していることでしょう。○薬膳は「その人や季節に合わせた食事」ちなみに……こんな有能な生姜ですが、向かないタイプもあります。たとえば汗っかきで暑がりな人。こういうタイプが生姜を多めに食べたら、余計熱くなって汗をかきます。また、乾燥気味の人も要注意です。摂りすぎると発汗作用によってカラダに必要な水分まで失い、カサカサ肌になる可能性も。また、生の生姜は発散作用や止嘔作用が高いのですが、刺激も強いので、胃腸が弱い人がたくさん食べると胃を荒らします。生姜は加熱したり蒸すことで温める作用が高まるので、用途や体質によって使い分けるとベストです。このように、だれもが同じものを食べれば同じように健康になれる、といわないのが薬膳です。つまり、薬膳は「その人や季節に合わせた食事」であることが大前提なのです。寒がりさんや風邪対策に生姜はうってつけですが、ほてっていたり、乾燥していたり、ニキビなどの炎症がある場合においては薬膳とはいえません。なので、キャッチーな健康法にすぐ飛びつく前に、「これって私の体質に合うかな?」と一度考えてみたり、試した後自分の体調の変化をよくチェックしてみましょう。そしてちょっとでも自分をいたわる習慣を身につけ、旬のものを口にしたり、自分の体調に合ったものを食べ、ますますキレイで元気になりましょう。<著者プロフィール<杏仁美友(きょうにん みゆ)漢方&薬膳アドバイザー。一般社団法人 薬膳コンシェルジュ協会 代表理事。国立北京中医薬大学日本校、遼寧中医薬大学付属日本中医薬学院を卒業し、国際中医師、中医薬膳師の資格を取得。テレビ・新聞・ラジオなどの取材、レストランのメニュー監修、商品開発、講演会などのほか、2011年に薬膳コンシェルジュ協会を設立し、実践的な薬膳を短期間で学べる資格講座の運営に力を注いでいる。近著は『朝に効く薬膳、夜に効く薬膳』(大泉書店)など。杏仁美友サイト 薬膳コンシェルジュ協会サイト
2014年12月02日不眠症の解消にはさまざまな方法があります。今回は、そのうちの1つである認知行動療法をご紹介したいと思います。これは不眠の原因を理解し、その原因を断ち切るというもの。具体的にはどのような方法があるのでしょうか?不眠症の定義とは?今回は「不眠症の認知行動療法」を取り上げたいと思います。認知行動療法を説明する前に、まずは不眠症についてしっかり学習をしたいと思います。不眠症とはどのような状態のことを指すのでしょうか?この定義は非常に難しいと言われていますが、一般的には次の3つの存在があげられています。1.寝ても回復感がないなど、主観的に睡眠の質が悪い状態2.布団に入っていても眠れない状態が長く続く3.日中に眠くなる、または機能低下などがある当てはまるものはありましたか?悪循環を断ち切る不眠は以下の4つの機能が相互に作用している問題と考えられています。1.生理:交感神経系の亢進2.情動:布団に入るだけでネガティブな気持ちになる3.認知:今日も眠れないかもしれないと不安になる4.行動:不眠を解消するためにさまざまな試みをする1の交感神経の亢進は、多忙や体調不良など、ちょっとしたことで簡単に起こると言われています。それをきっかけに眠れなくなり、不眠を解消しようと焦っていろいろと行動を起こして、また眠れないと不安になるという悪循環に入ることがある、ということですね。この悪循環を断ち切ることが不眠の解消につながると考えられています。認知行動療法の紹介不眠症の認知行動療法にはさまざまな方法がありますが、そのいくつかをご紹介したいと思います。・睡眠制限法布団に入ったらすぐに眠れるように、あえて就寝時間を遅らせる。それによって睡眠効率をアップさせる。・刺激統制法寝室=睡眠のためのスペースと意識するため、寝るとき以外は寝室を使わないようにします。・リラクセーション呼吸法などのリラックスできる方法を日頃から練習・習得し、寝る前にも行うように習慣化します。ほかにもさまざまな方法があるようなので、気になる方は一度調べてみるとよいかもしれません。Photo by Rory MacLeod
2014年11月16日みずほ総合研究所は11日、2014年冬季ボーナスの見通しを発表した。それによると、民間企業における今冬の1人当たりボーナス支給額は前年比2.2%増の37万5,088円と、2年連続で増加する見込みとなった。なお、今夏のボーナス支給額の伸び(3.1%増)は下回るとみられる。2014年に実施されたベースアップによる所定内給与の増加などが、ボーナス増額につながると予想。一方、消費増税後の経済情勢の変化を受けて、人件費の増加に慎重な企業も出てくるとし、ボーナス支給月数は前年比0.01カ月減の1.05カ月と予測している。なお、雇用環境の改善などを背景に支給対象者数は増加するとみられ、支給総額は同4.7%増の14兆7,820億円と見込んでいる。公務員(国+地方)の1人当たりボーナス支給額は前年比11.3%増の76万8,049円と、3年ぶりに増加する見通し。2014年人事院勧告によると、国家公務員の月給額が同0.27%増額されるほか、ボーナス支給月数が年度ベースで同0.15カ月増の4.10カ月に増加。また、東日本大震災の復興財源確保の一環として実施された臨時特例法による減額措置が2014年3月までで終了したため、国、地方ともボーナスが大幅に増えると予想している。公務員の支給総額は前年比10.7%増の2兆3,140億円。支給対象者の減少は続くとみられるが、1人当たり支給額の大幅増により支給総額は増加すると見込んでいる。民間と公務員を併せた支給総額は前年比5.5%増の17兆960億円と予想している。
2014年11月12日いつかは赤ちゃんが欲しい女性必読! “卵子を元気にする”栄養療法とは結婚・出産の高齢化により、“卵子の老化”を気にする女性が急増中。そこで注目されているのが、“卵子を元気にする”という「栄養療法(サプリメント療法)」です。不妊治療として取り入れ、40代で自然妊娠した例もあるというこの療法について、オルソ心療内科クリニック院長の藤森理子先生にお聞きしました。不妊だけでなく、つわりや赤ちゃんの夜泣きが軽減する効果も!?今後、出産を考えている女性は要チェックです!●血液検査で自分に足りない栄養素をチェック!――まずは、「栄養療法」が、どういうものかを教えてください。「簡単に言えば、詳しい血液検査をして足りない栄養素を調べ、それを補うことで心身の状態を整えていくという療法です。栄養バランスの偏り、ストレス、運動不足などの要因で、ほとんどの人はベストとは言えない体調になっていますから、食事を改善するだけでなく、サプリメントを処方して栄養状態をしっかり整えることで、元気な体に近づけるのです。また、体調不良は心の問題にも関係があります。私のクリニックでは、うつなど心の病気の方にも、栄養療法をお勧めしているんですよ」(オルソ心療内科クリニック院長 藤森理子先生、以下同)――栄養療法は不妊の改善にも役立つんですか?「卵管閉塞などの器質的な問題であれば難しいですが、婦人科の検査で特に異常は見当たらないのに、なかなか妊娠できない…というような方には、ぜひ試してもらいたい方法です。体外受精で授からなかったのに、栄養療法を実施して自然妊娠したという方もいらっしゃいます。栄養療法で卵子の老化を遅らせることは可能だと思いますし、別人の体にはなれなくても、その人の、その年齢でのベストの体にすることで、妊娠の確率を上げることができると考えています」●妊娠するために必要な4つの栄養素――妊娠しやすい体になるために重要な栄養素とは?「タンパク質の素になる『アミノ酸』『ビタミンB群』『鉄』『亜鉛』。この4つは特に重要です。不妊の方にかぎらず、栄養療法を受ける方にはほとんど処方する基本の栄養素です」*アミノ酸(タンパク質)…皮膚や筋肉などの材料であり、赤ちゃんの体を成長させるためにも、基本中の基本の栄養素。美容や健康のためにと意識して野菜を食べるあまり、タンパク質不足になり、逆効果になっている女性は多い。*ビタミンB群…エネルギーの代謝、皮膚や粘膜の維持、ストレスへの対抗などに必要。妊娠を望む女性や妊婦に推奨される「葉酸」も、ビタミンB群の一種。*鉄…血を作る材料で、子宮内の環境を整えるために非常に大切。一般的な健康診断ではわからない“隠れ貧血”の人も多い。不妊に悩む女性は「フェリチン」という値が低い場合があるので、詳しい血液検査が必要。*亜鉛…細胞分裂を正常に行い、成長を促進させる。女性ホルモンの作用を高める働きも。「このほか、不妊の場合ですと、細胞分化に関わり、粘膜を維持するビタミンA、ホルモンの材料になり、卵胞の状態を改善するDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)も、ぜひ摂取してほしいですね。また、栄養素ではないのですが、私のクリニックでは胎盤エキスのプラセンタもお勧めしています。胎盤エキスには、“体の材料”が少しずつ全部入っていると言われており、先に挙げた基本の4つだけでなく、微量なものまですべてを摂取したいときに、とても便利です。更年期障害、母乳分泌不全症候群にはプラセンタ注射が保険適応になっていますし、30代、40代の女性はホルモンバランスが悪くなっている方が多いので、ホルモンバランスを整えてくれるプラセンタを取り入れるのもオススメです」●サプリメントは品質が重要――自分で効率良く栄養素を取り入れるには、どうしたらいいのでしょう?「食事からすべての栄養素をバランスよく摂るのは本当に大変なので、サプリメントを推奨しています。どんなサプリメントをどれだけ飲む必要があるかは個人によって差があるので、先にお話したとおり、血液検査で判断します」――市販されているサプリメントでもいいのですか?「もちろん、市販されているものでもいいのですが、質がとても大事です。安価なものですと、重量を増すために添加物が多く含まれている場合もありますし、表記されている分量の成分が入っていないこともあり得ます。実はパッケージに書かれている成分量って、出来上がったときに入っている量ではなく、作るときに入れた量なんです。生成方法によっては成分量に違いが出てくる可能性があります。多少、高価になりますが、クリニックで扱っているものなら質は確かですから、やはりきちんと処方されたサプリメントを摂ることをオススメします」――どのくらいの期間で結果が出るものでしょう?「疲労感の改善、肌や髪にツヤが出てくるなどであれば、1カ月ほどで変化を感じられる方が多いようです。また、その周期に排卵される卵子の質は、さかのぼって2~3カ月前の体の状態が影響すると言われていますから、卵子を元気にするという目的であれば、少なくとも3カ月~半年は続けていただきたいです。また、妊娠するためだけではなくて、妊娠後や出産後も栄養をしっかり摂ってほしいので、栄養療法は一時的にではなく、長く続けてほしいですね。赤ちゃんの成長のためにはもちろんですが、栄養状態が整っていれば、つわりが軽い、赤ちゃんの夜泣きが少なく育てやすくなるなどの傾向もありますから、お母さん自身のためにもなります」“卵子を元気にする”ためには、必要な栄養素を摂り、心身を整えることが必要不可欠。自己判断は間違う危険性もあるので、不妊に悩む人や、今後、出産を考えている人は、医師にきちんと診断してもらうのが近道のようです。藤森理子小児科、内科、精神科での経験を経て、「薬で症状に蓋をするのではない、根本的な治療を」と考えるようになり、カウンセリングや栄養療法を含めた独自のアプローチを積極的に行っている。現在、オルソ心療内科クリニック院長。2015年からは夫が院長を勤めるオルソ・マキシマス表参道クリニック院と合併し、二人三脚で、より一人ひとりに合った治療法を提供できるクリニックをめざす。<取材・文/島田彩子取材協力/オルソ心療内科クリニック院長 藤森理子>
2014年11月03日ispaceが運営する民間月面探査チーム「ハクト」は9月30日、Googleによる賞金総額3000万ドルの国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE(GLXP)」に挑戦する月面探査ローバーのプレフライトモデル、デュアルローバーの「Moonraker」と「Tetris」を発表した。ハクトの月面探査ローバーは、2014年2月にGLXPが設ける中間賞の書類審査を通過した5チームの1つとして、モビリティサブシステム中間賞(走行系)のファイナリストに選定されている。GLXPが課しているミッションは月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信することだが、ハクトではオリジナルミッションとして、世界初の月面の縦孔探査を行う設計が施されているという。「Moonraker」と「Tetris」はミッションに適した最小限の機能を搭載する超小型・軽量ローバーで、低コスト化のため民生品の部品が多く用いられているという。Moonrakerのサイズは480mm×600mm×540mmで重量は10kg、一方のTetrisのサイズは270mm×540mm×210mmで重量は2kg。なおハクトは今後、これらのプレフライトモデルに対して宇宙機として機能することを証明するための試験を実施し、中間賞の獲得を目指すとしている。
2014年10月01日国税庁はこのほど、2013年の「民間給与実態統計調査」の結果を発表した。それによると、民間企業で働く従業員が2013年に得た平均給与は前年比1.4%増の413万6,000円となり、3年ぶりに増加した。正規・非正規について見ると、正規雇用者は前年比1.2%増の473万円、非正規雇用者は同0.1%減の167万8,000円。男女別では、男性は同1.9%増の511万3,000円、女性は同1.4%増の271万5,000円となり、正規と非正規、男女間の格差は広がった。業種別に見た場合、最も高かったのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の695万5,000円で、以下、「金融業,保険業」の616万9,000円、「情報通信業」の591万7,000円と続いた。反対に最も低かったのは「宿泊業、飲食サービス業」の233万円だった。1年を通じて勤務した給与所得者は前年比2.0%増の4,645万人。男女別では、男性は同1.0%増の2,754万人、女性は同3.4%増の1,892万人となった。正規・非正規について見ると、正規雇用者は同1.5%増の3,056万人、非正規雇用者は同5.3%増の1,040万人となった。給与総額は前年比3.4%増の192兆1,498億円。給与所得者4,645万人のうち、源泉徴収により所得税を納税している人(以下、納税者)は3,897万人で、割合は83.9%。また、税額は8兆2,907億円で、納税者の給与総額に占める税額の割合は4.64%だった。同調査は、国税庁が抽出した企業2万525社で働く29万5,108人の給与から推計している。
2014年09月29日生理学研究所(NIPS)は1月29日、「突発性難聴」を発症した患者に、聞こえが悪くなった耳を積極的に活用するリハビリテーション療法で、聴力がより回復することを明らかにしたと発表した。成果は、NIPSの岡本秀彦特任准教授、同・柿木隆介教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月29日付けで英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。突発性難聴は急激に聴力が低下する原因不明の疾患で、日本における受療率は年間1万人当たり約3人で増大傾向が認められている。突発性難聴に対してどの治療法が有効かは判明しておらず、現在主流であるステロイド療法の有効性に関してさえ論争中だ。研究チームは、ヒトの脳活動を「脳磁計」で測定し、病気やリハビリテーションなどにより脳活動がどう変化するかを研究している。今回の研究では、突発性難聴患者に対して新しいリハビリテーション療法を行うことで、その有効性が確かめられた。突発性難聴になるとそれを発症した側の耳が聞こえにくくなるため、正常な耳ばかりを使い難聴の耳は使わなくなってしまう。そうすると、難聴の耳から入力を受けている脳の部位も活動を低下させてしまう。脳は使われないと、その機能がどんどん衰えてしまうのだ。そこで、今回の研究では突発性難聴患者の正常な耳を耳栓で塞いで聞こえにくくした上で、逆に難聴になった耳に音楽をたくさん聴かせるという「病側耳集中音響療法」で、難聴の耳とそれに対応する脳部位の神経活動の活性化が試みられた(画像1)。その結果、通常のステロイド療法に加え病側耳集中音響療法が行われた22名の突発性難聴患者の聴力は、ステロイド単独療法の31名の患者に比べて、よく回復したのである(画像2)。また、生体磁気計測装置「MEG(magnetoencephalography)」を使い、病側耳集中音響療法を受けた内の6名の脳における反応の記録も行われた。片方の耳に音を聞かせると通常反対側の脳活動の方がやや大きくなる(左右差=約0.2)が、入院時はこのような脳活動の左右差がないことが確認されたのである。しかしステロイド+病側耳集中音響療法が行われた後では、約3カ月で、健常人と同様の脳活動の左右差が認められるようになった(画像3)。病側耳集中音響療法により、難聴の耳に対応する脳部位が再活性化したのではないか、と考えられるという。岡本特任准教授は、「これまでは突発性難聴に対しては薬物療法を行い静かに過ごすことが推奨されてきました。しかし、むしろ聞こえにくくなった耳を積極的に使うことで、機能の回復を図るリハビリテーション療法が有効であること、また脳活動の回復にも繋がることを今回の研究により示すことができました。今後も、より効果的な治療法の開発に役立て行きたいと考えています」と話している。
2014年01月30日三菱UFJリサーチ&コンサルティングは1日、「2012年冬のボーナス見通し」を発表した。それによると、民間企業(パートタイム含む)の2012年冬のボーナスは、前年比1.6%減の平均36万6,500円との予測となった。2012年冬のボーナスの減少幅は、2011年冬のボーナスの前年比1.9%減より縮小するものの、2012年夏のボーナスの同1.4%より拡大すると予想。冬のボーナスの減少は4年連続となり、最低水準をさらに更新する見込みだ。同社はこの理由について、「ボーナス算定のベースとなる所定内給与の低迷が続いている上、ボーナスに反映されるであろう2012年度上記の経常利益は伸び悩んだ可能性が高い。景気の先行き不透明感が高まる中、企業は人件費を中心とした固定費抑制姿勢をさらに強めると考えられ、支給月数は1.51カ月(前年比0.02カ月減)と減少すると見込まれる」と分析している。産業別に見ると、製造業は前年比3.8%減の45万7,300円と3年ぶりの減少、非製造業(調査産業計から製造業を除いて計算)は同0.9%減の34万5,600円と4年連続の減少となると予測。製造業については、輸出低迷などの影響から生産の減少が続いている上、景況感の悪化により先行きにも慎重な見方が強く、ボーナスを下押しすると考えられるという。また、製造業と非製造業の2012年冬のボーナスを、リーマン・ショックの影響が反映される直前の2008年冬のボーナスと比べたところ、製造業は0.2%減だったのに対し、非製造業では4.4%減と大幅に減少したことが判明。同社によると、リーマン・ショック以降、個別企業間で業績の優勝劣敗が進んでいるといい、「同業同規模の企業でもボーナスの支給状況にばらつきが出ており、今後もこのような傾向は続くとみられる」としている。支給労働者数割合は前年比0.3%増の84.0%、支給労働者数は同0.7%増の3,843万人と予測。一方、支給総額は1人当たり平均支給額の減少幅が大きいため、同1.0%減の14.1兆円となると考えられ、中でも製造業の支給総額は同3.7%と、大きく下回ると予想される。国家公務員の2012年冬のボーナスは前年比8.8%減の56万2,800円。夏のボーナス(51万3,000円、同9.2%減)に引き続き大幅に落ち込むと見込まれるが、平均年齢の上昇などから、ボーナス算定のベースとなる平均給与が上がっているため、減少幅は特例法で示されている9.77%よりやや緩和されると推測している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月02日国税庁は27日、2011年の民間給与実態統計調査の結果を発表した。それによると、民間企業で働く会社員やパート従業員が2011年に得た平均給与は409万円で、2010年に比べて3万円(0.7%)下回ったことが分かった。業種別に見た場合、最も高額だったのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の713万円、次いで「金融業、保険業」の577万円、「情報通信業」の570万円、「学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業」の481万円、「製造業」の462万円となった。反対に、最も低いのは「宿泊業、飲食サービス業」の230万円だった。男女別では、男性が前年比3万6,000円(0.7%)減の504万円、女性が同1万4,000円(0.5%)減の268万円となった。給与所得者の給与階級別分布を調べたところ、「300万円超400万円以下」が最も多く838万人(構成比18.4%)。以下、「200万超300万円以下」が797万人(同17.4%)、「100万円超200万円以下」が676万人(同14.8%)と続いた。また、「100万円以下」は393万人(同8.6%)で、これらを合わせると300万円以下の人が全体の4割となる1,865万人に上ることが判明した。男女別に見ると、男性では「年間給与額300万円超400万円以下」が544万人(構成比19.9%)、女性では「100万円超200万円以下」が479万人(同26.1%)で、それぞれ最多となった。給与の内訳は、平均給料・手当が350万円(男性428万円、女性233万円)、平均賞与が59万円(男性76万円、女性35万円)。また、平均給料・手当に対する平均賞与の割合は17.0%(男性17.7%、女性15.0%)だった。1年を通じて民間企業に勤務した給与所得者数は、前年比0.3%増の4,566万人。これを男女別に見てみると、男性は前年比0.1%増の2,731万人、女性は同0.6%増の1,835万人となった。また、1年を通じて民間企業に勤務した給与所得者に支払われた給与の総額は、同0.4%減の186兆7,459億円。男女別では、男性が同0.6%減の137兆5,902億円、女性が同0.1%増の49兆1,557億円だった。給与所得者のうち、3,853万人が源泉徴収により所得税を納税しており、その割合は84.4%。また、その税額は前年比4.2%(3,056億円)増の7兆5,529億円となった。給与所得者のうち、年末調整を行った人は、前年比0.9%(37万人)減の4,203万人。このうち、配偶者控除または扶養控除の適用を受けた人は、同15.0%(247万人)減の1,406万人で、扶養人員のある人1人当たりの平均扶養人員は1.49人となった。また、配偶者控除のある人と配偶者控除のない人共に、扶養人員1人の人が最も多いことがわかった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日NPO法人 腎臓サポート協会は、腎臓病の基礎知識や検査・治療方法、各種アドバイスなどを提供する「腎臓病なんでもサイト」にて、正しい食事療法とメニュー作りのコツを解説している。会員登録(無料)すると、食事療法の励行に便利な「栄養成分早わかり表」がプレゼントされるという。食事療法の目的は、腎臓病の進行を遅らせることと、体調を良好に保つことにあるという。腎臓の機能が低下していくにつれ、健康なときは何の問題もなく排せつされていたものがされにくくなり、体全体に悪い影響を及ぼすとのこと。同サイトでは、日々の食事作りに役立つレシピなどを提供。また、「食べたものを書きだすことから始めましょう」「塩分制限は正確な計量が肝心」「各食品に含まれるタンパク質の量を把握しておきましょう」などの食事療法の基本的な知識やポイントも紹介している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月30日7月26日、民間救急サービスを手掛けるA’ZUMAによる「民間救急(車)サービスについての説明と車両見学会」が開催された。現在、民間救急サービスは、多くの地方自治体で導入されている。東京都では2004年10月より、全国に先駆けて制度を開始。制度導入の背景には、ある「大きな社会的問題」があるという。東京消防庁によると、2010年度の救急車の出場(119番通報を受けて現場に向かう意味の消防業界用語)件数は約70万1,000件、ほぼ45秒に1回のペースである。「救急隊員の方に話を聞いたところ、24時間の勤務時間中、署内に居られたのが19分という日もあったそうです。当然、まともに食事は摂(と)れず、仮眠も不可能ですね」と、同社の代表取締役社長、荒井昭博氏。こうした異常な状況を生み出す大きな要因のひとつが「救急制度利用者のモラル低下」である。東京消防庁の調査では、2010年度の総患者搬送数およそ61万8,000人において、入院などを必要としない「軽症」が55%近くとなる約34万人だった。モラルの低い利用者たちは、人命を脅かす存在にもなる。都内に配備されている救急車には限りがあり、”彼ら”のところに行っている間、その近隣の”本当に救急車が必要な人”は、遠方からの到着を待つ以外ないからだ。さらに、彼らの行為は自治体の財政にも影響を及ぼす。東京都が試算したところ、2002年の救急業務に要した支出は年間約285億5,200万円で、救急車が1回出動するたびに約4万5,000円もの費用がかかっているという。以上のような問題解消の一手段として発足された民間救急だが、具体的な制度はどのようになっているのか。同社の民間救急サービスセンター長、清水栄氏はこう語る。「正式には『民間患者等搬送事業』と呼ばれ、消防庁の指導基準にもとづいて提供される有料サービスです。救命を主眼とした消防救急活動に対し、民間救急は緊急性の少ない方について、入退院や通院、転院ほかさまざまな移動手段を提供しています」こうしてみると、まるで救急車と変わらないように見えるが、その業務内容は大きく異なる。まず、民間救急サービスに使用される車両は緊急自動車ではないため、サイレンや赤色灯が装備できない。そのため、道交法上は一般車両となり、優先走行ができないのだ。また、原則、医療法や医師法に抵触する医療行為を行うことも不可(看護師は定められた範囲で可能)。さらに1時間程度の搬送で1万円程度になることも珍しくない利用料金などもあり、世間一般への普及・認知にはまだ時間がかかりそうだ。こうした状況下ではあるが、「消防庁認定の民間救急、患者搬送サービスとして30年の歴史」を持つ同社は、常にサービスを進化させながら、あらたな展開を模索し続けている。例えば、同社のきめ細やかなサービスのひとつとして荒井社長は「BED to BED」を挙げる。「料金的に安い介護タクシーなどと異なり、患者を搬送するためのストレッチャーや担架を配備しているので、自力で立って歩けない方や、医療機器などを体に装着している状態でも安心してご利用いただけます」また、病院等への搬送だけでなく、治療やリハビリのための温泉地への搬送や、病気・けが等で動けない状態での引っ越し、立って歩けない高齢者を含む家族旅行など、体に不安のある方のあらゆるシーンを考慮した、フレキシブルな対応も見逃せない。「当社のサービスはお客さまのニーズから生まれます。現在3台の車両を保有していますが、利用者の方が落ち着いた気持ちで過ごせるよう、内装を木目調のデザインにしたり、大人数での移動が可能な、マイクロバスを大々的に改造した定員10名の大型搬送車など、いずれも随所に創意工夫を施した1台となっています」利用は基本的に予約制となっており、「3日前であればほぼ大丈夫です」とのこと。また、事前予約の段階で「どういったリスクのある患者か」などの情報から、必要なスタッフ、医療機器、応急処置用具、近隣の病院・消防署の連絡先など最善の事前準備を行うという。こうした対応のおかげで、これまで搬送途中に問題が起きたことはないとのこと。同社の民間救急サービスは、急を要さない病人の搬送や病院間の転院はもちろん、「こんな使い方ってありかな?」というリクエストにも親身に応えてくれるだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月27日メドピアはこのほど、同社が運営する医師コミュニティサイト「MedPeer」で、「消化管閉塞(へいそく)がない場合の栄養療法」に関する調査を実施した。調査期間は5月9日~15日で、有効回答数は2,592件。「経口摂取困難な脳転移再発症例に対し、どのような栄養療法を行いますか?」という質問に対し、53%の医師が「胃瘻(いろう・PEG)造設」と回答。「管理しやすく誤嚥(ごえん)等少ない」「経鼻胃管は苦痛」「転院、自宅管理することを考えたら、PEGしかない」といったコメントがみられた。また、「経管栄養法」を選択した医師は30%で、「予後は限られているので、あえてPEGにする必要はない」「最も侵襲(しんしゅう)の少ない、そして合併症が少ないと思われる方法を選ぶ」といったコメントが寄せられた。さらに、「中心静脈栄養法(末梢(まっしょう)静脈栄養)」は6%、「その他」は11%。「長期の余命が期待できないのなら中心静脈栄養が良い」「積極的な治療の適応がない」といった意見がみられた。一方で、栄養補給自体に否定的なコメントもみられ、「予後とご家族の希望を考えて対処する」といった声も少なからずみられたという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月28日ブライトライト専門店は、認知症の昼夜逆転や、夜間せん妄の改善に効果がある光療法を医療・介護分野へ周知・導入させるため、さまざまな学会や大会で積極的に展示活動を行っている。同社によると、光療法は強い光を照射して昼夜のメリハリをつけ夜に睡眠を集中させることで心身を安定させ、からだ全体の生体リズムを整える自然療法という。認知症そのものを治すことはできなくても、睡眠と覚醒のリズムを正常化することにより、夜間せん妄や異常行動を改善。本人と介護者の心身の負担が大幅に改善されることが報告されているとのこと。しかしこの光療法は、医療・介護の分野では十分に周知されていないという。実際に光療法を取り入れている医療・介護施設は極めて少なく、また、光療法について触れている介護関連の書籍も、ほぼ出版されていない状況とのこと。そこで同社は、認知症に関連する学会や大会で積極的に展示し、周知する努力を行っている。また、介護施設向けに、光療法を導入する指導書を作成。この指導書は同社サイトから誰でもダウンロードできる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)は、安全指導業務への民間参入に係る指導講習講師・カウンセラー研修を開催することを発表した。NASVAと国土交通省は、自動車運送事業の安全を確保するため、自動車運送事業者に対しての適正診断事業(運転者に適性診断を受けさせること)と指導講習事業(運行管理者に運行の管理に関する講習を受けさせること)について、ユニバーサルを確保しつつ、民間への業務移管を推進している。どちらの事業も、カウンセラーおよび講師の選任には一定の要件を満たす基準が必要とされるため、NASVAは、要件を取得するための適性診断適事業の「第一種カウンセラー要件取得研修」、指導講習事業は「第一種講師要件取得研修」を以下の日程で実施すると発表した。第一種カウンセラー要件取得研修の開催日時は、6月26日~6月28日、第一種カウンセラー要件取得研修の開催日程は7月4日~7月6日。いずれも申込受付は6月11日から。申込書を同機構のサイトからダウンロードし、必要内容を記入の上、NASVA本部にFAXにて申込む。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月13日メドピアは、同社が運営する医師コミュニティサイト「MedPeer」にて、「化学療法中の患者さんのインフルエンザワクチン」の調査を実施した。調査手法は、MedPeer会員医師を対象とした「ポスティング調査」と呼ばれるオープン回答型のインターネットリサーチ。調査期間は3月2日~3月8日で、有効回答数は 2,444件。「化学療法中の患者さんのインフルエンザワクチン接種」について、「好中球数が低値ならワクチンを見送り、正常値の場合に接種する」と回答した医師が34%となった。「患者さんの状態の良い時に行う」「化学療法の休薬期間に実施する」といったコメントがみられた。「好中球数に関係なくワクチンを接種する」は24%。「インフルエンザ感染の方がリスクが高いので、早めのワクチン接種を勧める」「不活化ワクチンであるので問題ない」という意見がある。「化学療法中はワクチンの接種を行わない」は21%。「思わぬ副作用が生じるかもしれない」「ワクチンの効果があまり期待できない」「化学療法導入前に済ませておくべき」といった声が多く、「罹患(りかん)してから抗インフルエンザ薬で対応する」というコメントもあった。「MedPeer」は医師の会員制コミュニティサイト。医師同士のディスカッション、情報交換を目的としており、その仕組みを利用して各種医師向けリサーチ調査が可能となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月12日人事院は7日、年金(使用者拠出分)、退職一時金を合わせた退職給付総額での官民比較について、民間が2,547万7,000円、国家公務員が2,950万3,000円で、402万6,000円国家公務員が上回るとする調査結果を発表した。2011年8月、国家公務員の退職給付制度を所管している総務大臣及び財務大臣から人事院総裁に対し、民間企業における企業年金及び退職金の実態調査の実施と調査結果に基づく見解について要請。2006年にも内閣から同様の要請を受けて調査を実施した経緯があることなどを踏まえ、今回、2006年と同様に退職給付の調査及び退職給付の官民比較を実施した。調査対象と内容は、企業規模50人以上の民間企業約3万5,700社から層化無作為抽出法によって抽出した6,314社に対し以下を調査。回答は3,614社だった。退職給付(企業年金及び退職一時金)制度の有無、その内容2010年度中に退職した勤続20年以上の事務・技術関係職種の常勤従業員の退職給付の支給額(母集団復元後の退職者数:定年65,053人、会社都合18,382人)これによると、年金(使用者拠出分)、退職一時金を合わせた退職給付総額での官民比較について、民間が2,547万7,000円、国家公務員が2,950万3,000円で、402万6,000円国家公務員が上回った(同職種の者について、退職事由及び勤続年数を合わせて比較)。人事院では、国家公務員の退職給付に係る見解として、「官民均衡の観点から、民間との較差を埋める措置が必要」とした。国家公務員の退職給付の見直しに当たっては、「国家公務員の退職給付が終身年金の共済職域と退職手当から構成され、服務規律の維持等の面から重要な意義を果たしてきた経緯や、民間では企業年金を有する企業が過半を占めていることを考慮した対応が必要」とした。また、「過去に退職手当の引下げが行われた際には経過措置が講じられており、今回も所要の経過措置を講じることが適切と思料」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月08日