長嶋有さんの愛読者なら、新作『愛のようだ』の帯の惹句に驚くはずだ。「最初で最後の『泣ける』恋愛小説」とあるのだから。恋愛はこれまでにも作品内で描かれたことがあるが、「泣ける」などというストレートすぎる言葉は、ご本人が嫌っていそうなものなのに。「恋愛小説や泣ける小説が流行していた頃、サブカルの人たちは“泣ける”というフレーズは安直だといって斜に構えて見ていたんですよね。僕も“泣ける”ではないものを書こうとしていた。それで『ねたあとに』という小説を書いた時、すごく達成感がありました。“泣ける”の極北にある小説を書いたら、もうアンチテーゼをやってもしょうがない。じゃあ、さらに逆のことをやってみようと思ったんです」主人公の戸倉が自動車教習所に通うプロローグに始まり、彼が友人らとドライブする体験が連作となっている本作。戸倉は友人の彼女である琴美に恋心を抱いているが、その彼女は闘病中の身だ。「実は、最初に考えていたのはボーイズトークなんです。鋭い洞察で男の生態を分析する女性エッセイストや女性漫画家はいますが、男でそういう人ってなかなかいない。だから自分が男の本音を書こうと思いました。車のなかですることといったら自然と会話しかないから、ボーイズトークにちょうどよかったんです」と言うように、嫌いな女について男性陣の率直な意見が盛り込まれていたりして、女性読者は耳が痛いところ。また、旅の全行程が描かれるのではなく、あくまでもそれぞれの旅の車を走らせている場面だけを切り取っているところには、定点観測的な面白さが。ただ、そんなさまざまな遠出の道中でも、戸倉の心のなかには琴美がいる。好きな人が病気とはずいぶんストレートな設定だが、「山田詠美さんの『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』の文庫解説を書いた時に実感したんですが、山田さんは堂々と、恣意的に、大切な人が死ぬことを書いているけれどまったく安直じゃない。要はどう書くかなんだと気付いたんです」戸倉の心に秘めた思いはどこに辿りつくのか。第一話でミントタブレットを購入した時の会話が、終盤に効いてくる。やはりこれは、「泣ける」小説なのである。◇若者に交じり教習所に通い、免許を取得した戸倉。仲間たちとさまざまな車の旅へ出向く一方、気になるのは病に臥した琴美のことで…。リトルモア1200円◇ながしま・ゆう作家。1972年生まれ。2001年「サイドカーに犬」で文學界新人賞を受賞してデビュー。翌年「猛スピードで母は」で芥川賞、’07年『夕子ちゃんの近道』で大江健三郎賞受賞。※『anan』2016年2月3日号より。写真・岡本あゆみ(長嶋さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2016年01月31日冬はあったかい気持ちになりたいそんな気分。心がほっとするような泣ける本を、こたつに入ってみかん食べながら、ぐすんぐすんとすれば、心に溜まった毒素も吹き飛んでしまうでしょう。今回は、私がおすすめしたい、泣ける小説とマンガをご紹介しましょう。恋愛でほろりほろりいい恋愛で泣く。これはとっても気持ちのいいものです。悲恋もなけるし、気持ちが通じ合う恋愛も、いいですね。今、恋愛中の人も、ちょっと恋にご無沙汰な人も、心を動かすのは最高の女性ホルモン活性剤なはず?! うるっときてくださいね。「世界で一番美しい音楽」 小沢真理 (講談社)シングルマザーの女性の恋愛のお話。娘の“のんのん”ちゃんが可愛いのだ。世界でいちばん優しい音楽とはなんなのか? 読むとすぐにわかります。全8巻。なんとも優しい気持ちになる恋愛漫画の王道です。「陽だまりの彼女」 越谷 オサム (新潮社)松本潤と上野樹里で映画化もされましたね。非常に可愛らしい泣けるラブストーリーです。なんとなく途中からオチがわかるのですが、そういうのは抜きにして、とにかく上野樹里ちゃんが演じる「彼女」が可愛くてしょうがないんです。大河小説にどっぷり浸かる長い小説をじっくり読むことありますか? 最近は私もスマホ一辺倒でなかなか長い小説を読むことが少なくなってしまいました。でもたまにはちょっと大作に挑戦してみてください。「大奥」 よしながふみ (白泉社)男女逆転の奇想天外な歴史漫画。嵐の二宮くんと柴崎コウで吉宗編が。菅野美穂と堺雅人で綱吉篇が映画化され、それがきっかけで結ばれましたね。本当に緻密に練られたすばらしい大河ドラマ漫画です。歴女である私には堪えられない作品。毎巻でるのが待ちきれません。どんどん時代が進んで幕末にどのように収束させるのか非常に楽しみですが、どの時代の男女も政治と恋愛にどうにか折り合いをつけて時代にバトンをつないでいるのが、泣けます。「ベルサイユのばら」 池田 理代子 (集英社)もうベルサイユのばらなんて知らない方も多いのでは? 私が小学生中学生の頃はバイブルでした。今は愛蔵版でコンパクトになって売られています。久々に読みましたが、名作は古くならない!史実であるマリー・アントワネットとフェルゼンの恋愛も泣けますが、作者の創作であるオスカルとアンドレという二人の人物の恋愛にはなんとも言えない妙味があります。わたしにとってこのアンドレが究極の理想の男性です。「坂の上の雲」 司馬 遼太郎 (文春文庫)以前NHKでドラマ化されて、本木雅弘と阿部寛が主役の兄弟にキャスティングされていました。とにかく名作です。日清戦争から日露戦争までが描かれますが、まあすごい。とにかくすごい、面白い。司馬遼太郎の作品はちょっと読み慣れるまで癖がありますが、読み始めると止まりません。ドラマほど女性陣は出てきませんが、読み終わってつくづく感動が体を染み渡ります。歴史を作った人たちの賢さと愚かさの織りなすドラマ。ぜひ一度読んでいただきたい名作です。私は明石という人物が好き。かなりページを割いて司馬遼太郎も記述しています。「この世界の片隅に」 こうの史代 (双葉社)第二次大戦時、広島に原爆が落とされる前から後を、静かに優しく描いた作品です。反戦を力強く叫ぶわけでもなく、ただただ読み終わって、今の平和の有り難みを思います。非常に魅力的な作品です。短くて軽く読めるけど、じんわり来ます「博士の愛した数式」 小川 洋子 (新潮文庫)寺尾聡と深津絵里で映画化もされました。映画は未見ですが、小川洋子さんの小説は非常に読みやすくそして余韻が残ります。80分しか記憶が持たない数学者と、お手伝いさんの女性の、心の触れ合いを描いています。「機械仕掛けの愛」 業田 良家 (小学館)さまざまなロボットと人間との心の触れ合いや哀しみを描いています。一つ一つのお話は非常に短いのですぐに読めます。今は3巻まで出ています。寂しさを埋めるためのロボットたち、その寂しさが他のもので埋められた時の、居場所のないロボットたち。エピソードごとに胸に迫りますが、人によって一番泣くエピソードが違うみたいです。冬の夜、心から感動する本や漫画に身を委ねて、心の底からあったまってくださいな。春がくる頃には、より深く人を好きになれるはず。
2016年01月23日人喰い蟹の話なのに泣けると話題の『かにみそ』で、第20回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉を受賞しデビューした倉狩聡さん。待望の第2作は人の言葉を理解する犬が登場。家族から疎まれるスピッツ犬のヒメは、ある日人の言葉が話せるようになる。「自分にとって何が怖いかと考えて、動物を飼うことだなと思って」と意外なことを言う倉狩さん。ただし動物が嫌いというわけではない。「自分が病気になったら面倒を見られなくなるし、相性が悪くても飼い続けなくてはいけないので難しいですよね。それと、知人の犬の世話をした時、聞き分けのない子のはずが諭すように話しかけたら言うことをきいたんです。その時、犬も話せば通じるのに、と思ったことなどから、この話が出来上がっていきました」知能の上がったヒメは、こっそりと家族への復讐を開始。近所の犬とも親しくなるが、なかには飼い主と良好な関係の犬も。「ヒメと飼い主の裏側として、仲良く暮らしていれば本来こうなった、という例も出したかったんです」また、ヒメと親しい近所の猫、スズの冷静さも印象に残る。「人間の場合、罪を犯すまでの過程で、止めようとする人はいると思う。ヒメにとってスズはそういう存在。猫って哲学的なところがあるし、動物も自分の生死について考えるとしたら、人間よりももっと達観しているんじゃないかと思いました」しかしヒメの暴走は止まらない。やがて、動物管理センターで殺処分を担当する小高は、犬たちの異変に気付く…。「ダークヒロインとしてのヒメと、敵対する人として小高を考えました。小高は動物から見ると自分たちを殺す人ですから」犬と人間の対決の行方は?動物好きならなんとも切なくなる展開。「完全な悪者も完全な善人もいない。状況いかんでみんなどちらにでもなる。そう思いながら書きました。どうも、泣かせる展開が好きみたいです(笑)」今作も泣かせるホラーなのである。◇スピッツ犬のヒメは、飼い主家族に虐げられていた。ある流星群の夜、庭に落ちた石を舐めた彼女は、人語を理解できるように。彼女は密かに家族を操り始める。KADOKAWA1500円◇第20回ホラー小説大賞〈優秀賞〉を受賞したデビュー作となった『かにみそ』は、本作と同じ世界の話。流星群の夜の後日、青年が浜辺で拾った小さな蟹は人語を理解した。しかも好物は人肉…!KADOKAWA1400円◇くらがり・そう作家。1982年生まれ。国際製果専門学校夜間部卒業。2013年「かにみそ」で第20回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉を受賞。青年と人喰い蟹の切ない交流を描いて話題に。※『anan』2015年9月23日号より。写真・岡本あゆみ(倉狩さん)加藤 淳(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2015年09月22日「親になって初めてわかる」とよく言いますが、映画の中にもママになってから見ると、より実感を持って見られるようになる作品があります。そこで今回はママにお薦めの泣ける映画をいくつかご紹介します。おおかみこどもの雨と雪(2012年)この映画は、狼男と結婚した女性が夫亡き後、女手一つでおおかみこどもの姉弟を育てていく物語。ファンタジックな設定ですが、アパートで子どもが騒いで困り果てるシーンや、子どもが危険な目にあって胸がつぶれそうなほど心配するシーンは、ママになってから見ると共感度が大幅にアップ。また、女の子と男の子で成長や自立の仕方に違いがあり、女の子のママと男の子のママで見方が違ってきそうなのも面白いところ。ちなみに現在公開中の「バケモノの子」も親子の絆がテーマになっていますが、こちらはママよりもパパにお薦めの作品です。そして父になる(2013年)この映画は、6年間育てた息子の取り違えを知った二組の夫婦の物語。タイトルに「父」とついてはいますが、母親にとっても心に染みるシーンがたくさん出てきます。特に母親が取り違えに気付かなかった自分を責める場面や、育ての子を大切に思いながらも血のつながった子どももだんだん可愛く思えてきてしまうシーンは、見ていて胸が苦しくなるほど。また、「血のつながった子と6年間育ててきた子、自分だったらどちらを取るか」という問いも、実際に子どもがいると見方が大きく変わってきます。母なる証明(2009年)この映画は、殺人事件の容疑者となった“子どもの心を持つ"息子と、息子の無実を信じて真犯人を追う母の物語。母親が息子の無実を証明し、ハッピーエンドで終わるかと思いきや、衝撃のラストが待ち受けます。また、警察に狂言あつかいされる中、行方不明になった息子を一人で懸命に探し続ける母の姿を描いた実話「チェンジリング」(2008年)も、同じく母の強さや無償の愛をテーマとした物語。ラストは大きく違うものの、どちらも「自分が同じ立場に立たされたらどうするか」という大きな問いをつきつけられる作品です。ママになると映画やDVDを見る時間を確保するのも難しくなりますが、時には映画を見て思い切り泣いてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
2015年08月01日三井不動産ホテルマネジメントは3月25日~8月31日、女性のための「泣ける部屋」を「三井ガーデンホテル四谷」(東京都新宿区)において販売する。三井ガーデンホテルズ開業31(みつい)周年を記念して2014年8月より始動した、女性のトマリゴコチを追及する「ホテ活女子プロジェクト」から生まれた第7弾の宿泊プラン。同ホテルでは、「日々頑張る女性たちに、お部屋で思う存分泣いてストレスを発散していただきたい」という思いから「泣ける部屋」を企画。「泣ける映画」12作品、「泣けるマンガ」厳選4作品が用意されているほか、涙を優しく拭う高級ティッシュ、泣いた後にほっとやすらぎを感じられるホットアイマスク、首もとあたためシート、書籍『心に効く涙セラピー』プレゼント等の特典が付く。ホテルから「今日はたっぷり泣いてください」のメッセージもある。「泣ける映画」厳選12作品は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』『フラガール』『最強のふたり』『潜水服は蝶の夢を見る』『私の頭の中の消しゴム』『マリと子犬の物語』など。「泣けるマンガ」厳選4作品は、『砂時計』(芦原妃名子)、『flat』(青桐ナツ)、『天使なんかじゃない』(矢沢あい)、『マイガール』(佐原ミズ)。部屋タイプはレディースモデレートシングル(禁煙)、料金は1室1名様¥1万円~(1名あたり・素泊まり・税込)。プラン詳細は、三井ガーデンホテルズホームページ内で確認できる。
2015年03月25日広島県はこのほど、「広島県×和民『泣けるほどウマイ! 広島泣きメシ』全国展開発表・試食会」を都内にて開催。広島東洋カープが大好きな女性「カープ女子」も同イベントに参加し、広島県グルメをPRした。「泣きメシ」とは、「泣けるほどいまい広島県の食事」を表す言葉。今回、広島県とワタミフードサービスがコラボレーションし、10月29日より全国325店舗(10月21日時点)の「和民」と「坐・和民」で本格的に展開を開始する。「広島県産 焼き牡蠣 醤油バター」(税別190円/1個)や「和民の汁なし坦坦麺」(税別590円)などの「泣きメシ」を販売していく予定だ。当日は「カープ女子」の天野恵さんと古田ちさこさんがイベントに参加し、「泣きメシ」にトライした。広島県広島市出身で「(カープの)にわかファンではないです! 」と公言する天野さんは、「中華そば くにまつ (國松)」とコラボレーションした「和民の汁なし坦坦麺」が特に気に入った様子。「地元では並ばないと食べられないんですが、それが全国で食べられること、また、お店なので並ばなくてもいいっていうのは魅力的ですね。今回の開発でアレンジもされているようなので、それも食べる楽しみになります」と、笑顔で魅力を語ってくれた。新潟県生まれで千葉県育ちの古田さんは、魚のすり身に玉ねぎと唐辛子を混ぜて、パン粉をまぶして揚げた広島県の特産品「がんす」を参考にした「和民のがんす」(税別360円)がおいしかったと話してくれた。「以前にがんすを食べたことがあるんですが、今回の『和民のがんす』はその味とも違いますし、すごくサクサクで香りもいいんですよ。きっとこれでまたお酒がすすむんだと思います」。さらに、同イベントには広島出身のアーティスト・島谷ひとみさんも出席。「もちろん、私もカープファンです」という島谷さんは、「東京でカープファンと一緒に応援することもあるんですが、球場も本当に真っ赤なんですよ。ですが、今年は残念でしたね。クライマックスシリーズこそは広島の球場で! と思っていたんですが……」と、カープ女子に負けず劣らずの「カープ愛」を告白した。それでも、「こうしてカープの人気が高まったことで、広島県ファンも増えたんじゃないかな」と、カープの活躍が広島県の人気を後押ししているのではないかと話してくれた。なお、「泣けるほどウマイ! 広島泣きメシ」に該当する4品は、既に一部店舗にて販売中。10月29日より全国の「和民」と「坐・和民」で展開を開始し、2015年1月26日までの販売を予定している。
2014年10月24日「涙は女の武器」「男は人前で泣くものじゃない」…いまどき、そんなことを堂々と言おうものなら眉をひそめられそうだが、特に女性にとって好きな人の前で泣きたい時にちゃんと泣けているかどうかは、とても大切なことだ。先日、数人で“女の涙”について話す機会があったのだが、どうやら最近は、本命の前ほど泣けず、損してしまう“男前女”が増えているようだ。その場にいたのは、日々忙しく仕事と向き合うしっかりしたタイプが多かったのだが、それぞれ、「重いと思われたくない」「泣くのは卑怯な気がする」という思いがあり、仕事で感情を抑える癖がついている…と“泣けない理由”について盛り上がっていた。そんな中、ひとりの友人がこう言った。「男の前で流さない涙は、ないものと同じだよ。もしその人のことで泣いているのだったら、その本人の前で泣かないとだめだと思う。」たまに“常に彼が絶えない”という女性がいるが、彼女はまさにそのタイプ。しかも、いかにも小悪魔!みたいなモテ女子という雰囲気でもないため、そういう“わかりやすい女っぽさ”を前面に出していない分、どんなところに彼女の魅力の秘密があるのか、興味をそそられていた。■感情を抑えることが癖になっている、 “男前女”たちこれに対し、“泣けない女”たちの意見を総合してみると、どうやら基本的に「涙は女の武器だということはわかっているけれど、滅多に出してはいけない。最終手段だと思うから」と考えているらしい。確かに、なんでもかんでも泣き、涙を駆け引きに使いすぎたりしていると、そういう打算的な気持ちは相手の男性にもいつか伝わってしまうだろう。彼女たちの姿勢は立派だと言えなくもない。しかし一方、そうやって涙を抑える癖がついてしまっているため、好きな相手や恋人から「本音を言ってくれない」「俺のことそこまで必要としてない」と選んでもらえないことも多いようだ。しかも、そんな場面になってすら「そんなことない!」と泣き叫んだりできず、家に帰ってからやっと涙が出てきて、その時になってひとり号泣している…。■好きな人の前でこそ、自分の涙を見せる“勇気”先ほどの“彼が絶えない”友人は、さらにこう続けた。「黙って我慢していても、意外と相手にはそれが伝わっていないことって多いと思う。それに、心から悲しくて泣いているのに、その姿を見て引くくらいだったら、本当には好かれてはいないから早めにやめた方がいいだろうし…」あまりにも正論で、自分を含む“泣けない女”たちは一瞬黙り込んでしまった。確かに「泣きたい時に泣くのを我慢してしまう」というのは“相手に向かって自分の正直な感情を出すのが怖い”ということでもある。彼女は、ちゃんと自分を持っていて、かつ、その“ありのまま”の自分で相手としっかり向き合おうと努力する人だなと感じた。きっと、そういう素直なところに惹かれたり好感を持ったりする人が多いから“モテる”のだろう。本当に悲しみや怒りにより感情が高ぶり、それが涙になった時、それを見てきちんと受け止め向き合ってくれるかどうかで、その相手にとってあなたがどれだけ大切な存在かわかるというのは事実だ。恋愛は、良くも悪くもエゴとエゴのぶつかり合い。単なるヒステリーと、相手の前できちんと感情表現をして自分の気持ちを伝えようとすることには、大きな違いがある。相手を思いやる気持ちは大切だが、だからといってその時々の自分の感情をあまりに抑え過ぎてしまうと、しっかり相手と向き合うこともできなくなってしまう。人前でぐっと涙をこらえる「男前」な女性ほど、大切な人の前では感情をセーブし過ぎなのかもしれない。自分の気持ちを正直に出し、モテ女へ成長してほしいものである。(Sahyu)
2012年01月21日