ソフィア・コッポラ監督の代表作2作品『ロスト・イン・トランスレーション』が日本公開20周年、『ヴァージン・スーサイズ』が製作25周年を2024年に迎えることに合わせ、35mmフィルムでのスペシャル上映が決定した。本上映は、東急歌舞伎町タワー内に開業した、全シアターにハイスペックな映写、音響設備を備えているのが特徴で、日本初となる全席プレミアムシートを導入している映画館「109シネマズプレミアム新宿」と、BS放送と配信サービスを手掛ける「BS10 スターチャンネル」による連動企画。35mmフィルムで上映される2作品は、『ロスト・イン・トランスレーション』と『ヴァージン・スーサイズ』。今年それぞれ周年記念の年となり、SNSでも折に触れて話題になるなど、いまだにソフィア・コッポラ作品のなかでも人気が高く、また熱狂的なファンを有する“忘れがたい作品”としても知られている。『ロスト・イン・トランスレーション』©2003, Focus Features all rights reservedまた、4月12日からは世界の大スターであるエルヴィス・プレスリーと恋に落ちたプリシラの物語を描いた、ソフィア・コッポラ監督の最新作『プリシラ』も公開されるタイミングでの上映企画となる。さらに、上映時には作品にちなんだゲストによるトークイベントや、本上映企画を記念した“ここでしか手に入らない”「レコードジャケットサイズ特製ポストカード」の入場者プレゼントも予定されている。なお、6月21日(金)から1週間限定の上映の後、その後、7月に「BS10 スターチャンネル」での特集放送と動画配信サービスのAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX」にて配信される。『ヴァージン・スーサイズ』©1999 by Paramount Classics, a division of Paramount Pictures. All Rights Reserved.「109シネマズプレミアム新宿」の35mmフィルム映写機は、全シアターの音響監修を務めた坂本龍一氏の「日本ではフィルムの上映ができる映画館がほとんどなくなっている、いまこそ、改めてフィルム上映のできる映画館をつくってほしい」という助言のもと導入されたもの。坂本氏からの助言をもとに、東急歌舞伎町タワーの前身である「新宿ミラノ座」時代からの映画文化を継承した35mmフィルム映写機でソフィア・コッポラ監督の作品が劇場上映される。『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)ウイスキーのコマーシャル撮影のため来日したスター、ボブ・ハリス。彼は滞在先の高級ホテルでスタッフから手厚い待遇を受けながらも、異国にいる戸惑いや居心地の悪さを感じていた。さらに自宅にいる妻との電話で、気分はますます滅入るばかり。一方、同じホテルにはカメラマンの夫の仕事に同行してきた新妻シャーロットが滞在中。彼女は多忙な夫にかまってもらえず、部屋で孤独を持て余していた。そんな2人が偶然出会い…。★第76回(2004年)アカデミー脚本賞受賞作品★日本公開20周年作品『ヴァージン・スーサイズ』(1999年)1970年代のアメリカ中西部の町。リズボン家の5人姉妹は、17歳から13歳まで、全員年子の姉妹だった。ヘビトンボが飛ぶ6月、そんな5人姉妹の末妹セシリアが、浴室で自殺未遂騒動を引き起こす。数日後、精神科医のアドバイスで一家は近所の子どもたちを招いてホームパーティを開くが、彼女はその場で投身自殺を遂げてしまう…。★ソフィア・コッポラ監督デビュー作★製作25周年作品『ロスト・イン・トランスレーション』『ヴァージン・スーサイズ』は6月21日(金)~6月27日(木)109シネマズプレミアム新宿にて1週間限定でアニバーサリー(35mm)スペシャル上映。【放送・配信】BS10スターチャンネルにて7月特集放送Amazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX」にて配信(シネマカフェ編集部)
2024年04月12日『哀れなるものたち』『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンという映画界最高峰の最強タッグが送り出す衝撃の最新作『憐れみの3章』が、第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出決定、ワールドプレミア上映されることになった。本作は、監督・脚本を務めるヨルゴス・ランティモスと脚本家のエフティミス・フィリップコンビにとって、カンヌ国際映画祭の4度目のコンペティション部門出品作品となる。過去3回ではすべて主要賞を受賞しており、15年前の2009年、カンヌデビューとなった『籠の中の乙女』で第62回カンヌ国際映画祭“ある視点”部門 作品賞を受賞し、世界的な注目を集めるきっかけとなった。続く2015年に初の英語作品『ロブスター』をコンペティション部門で上映され審査員賞を受賞し、2017年の『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』では脚本賞を受賞している。ヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーン Photo by John Shearer/Getty Images for Critics Choice Association今回、カンヌ国際映画祭にはランティモス監督に加え、エマ・ストーン、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルウィン、ママドゥ・アティエ、ハンター・シェイファーら豪華スターキャストが参加する予定。また、今回の出品決定に合わせて新たなる場面写真が解禁。本作は、選択肢を奪われ、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海で失踪し帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、卓越した教祖になると定められた特別な人物を懸命に探す女、という3つの奇想天外な物語から構成される。ランティモス監督が描く、全く異なる展開を繰り広げる3つの物語で豪華キャストたちはどのような運命をたどることになるのか。『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』と映画界に未知の衝撃を送り続ける、ランティモス監督&エマ・ストーンの最強コンビが、超豪華キャストとともに未体験の高みへと私たちを導く最新作のゆくえに注目だ。『憐れみの3章』は2024年、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:憐れみの3章 2024年、全国にて公開©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月11日岩井俊二監督作『キリエのうた』のBlu-ray&DVD豪華版に収録される特典映像が一部公開された。岩井俊二が監督を務め、音楽を小林武史が担当、歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン・キリエ役でアイナ・ジ・エンドが主演した本作。アイナとともに“運命の4人”を松村北斗、黒木華、広瀬すずが演じた。この度公開されたのは、Blu-ray&DVD(豪華版)に収録される映像特典“ソラのうた~メイキング・オブ・キリエのうた~”の一部。撮影シーンや撮影の裏側に加え、岩井俊二監督、アイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すずのインタビューも収められている。岩井監督は、「映画の中で彼女(アイナさん)の歌声が流れる、彼女のパフォーマンスが展開される、ということを想定しながら書いた」と語っている。またBlu-ray&DVD(豪華版)の特典映像には、ソラのうた~メイキング・オブ・キリエのうた~、イベント映像集(完成報告イベント、公開記念舞台挨拶)、撮影を終えて(アイナ・ジ・エンド×岩井俊二、松村北斗、広瀬すず/劇場公開時に配信されたもの)を収録。さらに、早期予約特典として“ポストカード2枚セット”をプレゼント(なくなり次第終了)。『キリエのうた』Blu-ray&DVDは5月29日(水)より発売。レンタル同日リリース。▼『キリエのうた』商品情報発売日:5月29日(水)※レンタル同日リリース価格:Blu-ray豪華版:7,700円(本体価格+税10%)Blu-ray通常版:5,500円(本体価格+税10%)DVD豪華版:6,600円(本体価格+税10%)DVD通常版:4,400円(本体価格+税10%)発売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング©2023 Kyrie Film Band(シネマカフェ編集部)■関連作品:キリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film Band
2024年04月11日男性中心の社会に映画を通じて一石を投じるニナ・メンケス監督の『マグダレーナ・ヴィラガ』『クイーン・オブ・ダイヤモンド』、現時点での最新作ドキュメンタリー『ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー』が「ニナ・メンケスの世界」として上映。この度、予告編が解禁された。自らプロデューサーや撮影を務める特異な作品づくりと、そこから生み出される研ぎ澄まされた映像世界によって、多様なアメリカ映画界の中でも唯一無二の存在として1980年代初頭から現在まで活動を続けてきた女性監督、ニナ・メンケス。近年、初期作品がレストアされるなど評価の機運が高まり、日本でも昨年国立映画アーカイブで開催された特集「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」にて代表作『クイーン・オブ・ダイヤモンド』が上映。シャンタル・アケルマンやケリー・ライカート、ウルリケ・オッティンガーといった女性監督の上映、再発見に続き、最も注目を集めているといっても過言ではない。『クイーン・オブ・ダイヤモンド』©1991 Nina Menkes ©2024 Arbelos今回解禁となった本予告は劇映画2本、初の長編『マグダレーナ・ヴィラガ』と代表作『クイーン・オブ・ダイヤモンド』、そしてドキュメンタリー『ブレインウォッシュ』の二部構成。初期の劇映画はどちらもメンケス監督の最大の協力者にして実の妹、ティンカ・メンケスが主演。『マグダレーナ・ヴィラガ』では社会から隔絶された娼婦の役を、『クイーン・オブ・ダイヤモンド』ではラスベガスのディーラーの役を演じ、どちらも孤独なキャラクターながら力強くもある女性像を類まれな存在感で圧倒する。『マグダレーナ・ヴィラガ』©1986 Nina Menkes ©2024 Arbelos真紅のネイルや指輪にウエディングドレス、ネオンの煌めきからターコイズブルーのプールサイドと、メンケス自身のキャメラがとらえる詩的な映像美も魅力だ。また、1本の木が燃え盛るさまを映した『クイーン・オブ・ダイヤモンド』での驚異のロングショットのシーンも確認することができる。『クイーン・オブ・ダイヤモンド』©1991 Nina Menkes ©2024 Arbelosそして『ブレインウォッシュ』は現時点での最新作で、現在に至るまで映画がいかに「Male Gaze=男性のまなざし」に満ち、その描写がいかに我々の実生活にも影響をもたらしているか、多くの映画のクリップを用いて解き明かしていくドキュメンタリー。『ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー』© BRAINWASHEDMOVIE LLC予告編でもアルフレッド・ヒッチコック『めまい』、クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、ポール・トーマス・アンダーソン『ファントム・スレッド』などのクリップが登場。映画という視覚言語がもつパワーについて、そして男性中心の社会に溢れる問題をめぐって投げかけるメンケスの問いと対話は見逃せない。さらに、フェミニズム映画に詳しい明治学院大学教授・斉藤綾子からコメントも到着している。【斉藤綾子(明治学院大学教授)コメント】公開から30年。私たちはやっとニナ・メンケスのイメージに出会える幸運を味わえる。スロット・マシーンの音が鳴り響くラスヴェガスのカジノ。真っ赤な爪が光り、黙々とカードを配るディーラーをじっと見つめるカメラ。色鮮やかなウィール・オブ・フォーチュンの前にじっと立つ監督の妹、ティンカ・メンケス。バーバラ・ローデン、シャンタル・アケルマン、ウルリケ・オッティンガー、アニエス・ヴァルダ、ジェーン・カンピオンの孤独なヒロインたちと同じく、ティンカは寡黙だ。内なる抵抗を、怒りを表す女たちの沈黙。ネヴァダの砂漠、ロサンジェルスのモーテル。メンケスが描く荒涼としたアメリカ西部にジョン・ウェインはいない。そのカラフルでミニマルな映像を一度目にしたら、決して脳裏に焼き付いて離れない。「ニナ・メンケスの世界」『マグダレーナ・ヴィラガ』『クイーン・オブ・ダイヤモンド』『ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー』は5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:マグダレーナ・ヴィラガ 【ニナ・メンケスの世界】:2024年5月10日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開©1986 Nina Menkes ©2024 Arbelosクイーン・オブ・ダイヤモンド 【ニナ・メンケスの世界】:2024年5月10日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開©1991 Nina Menkes ©2024 Arbelosブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー 【ニナ・メンケスの世界】:2024年5月10日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開© BRAINWASHEDMOVIE LLC
2024年04月11日名優アンソニー・ホプキンス主演の最新作、ナチスから669人の子どもたちを救った“イギリス版シンドラー”とされたニコラス・ウィントンを演じる『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』。この度、日本版ビジュアルと予告編が解禁となった。日本版予告編は、あるテレビ番組にニコラス・ウィントン(アンソニー・ホプキンス)が参加している場面から始まり、やがて時は第2次世界大戦直前のプラハに巻き戻る。若きニコラス(ジョニー・フリン)はプラハのユダヤ人難民施設を訪れ、その悲惨な現状を目の当たりにし「子どもだけでも避難させよう」と計画を立てるが、「親子を引き離して、本当に子どもを守れるのか?」と厳しい問いを投げかけられてしまう。しかし「僕にできることならなんだってする」と強い意志で、子どもたちをイギリスに避難させることを決意する。そしてまた舞台は第二次世界大戦開戦から49年後の1988年に戻り、長い年月を経ても救いきれなかった子どもたちを忘れられずにいるニコラス(アンソニー・ホプキンス)の姿が…。映像の最後には、ニコラスが涙を拭っているかのように見えるシーンが映し出され、どのような結末が待ち受けているのか気になる内容となっている。また、ポスタービジュアルには、ニコラス本人にそっくりのアンソニー・ホプキンスの姿と、若き日のニコラスを演じるジョニー・フリンと、2人のニコラスの姿が写し出されている。ニコラスの救出活動を手伝う母・バベットを演じるヘレナ・ボナム=カーターも切り取られており、英国を代表する俳優たちの演技に期待が高まる。ホプキンスが演じるニコラスは思慮深い表情を浮かべており、長年の彼の苦悩を感じさせるビジュアルとなっている。『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は6月21日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 2024年6月21日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023
2024年04月11日最高の波を追求する若者2人を追うドキュメンタリー『エンドレス・サマー デジタルリマスター版』が7月12日(金)より公開される。特報と場面写真が解禁された。26歳の映画監督ブルース・ブラウンが21歳のマイク・ヒンソン、18歳のロバート・オーガスト、2人のカリフォルニアン・サーファーとともに完璧な波と夏を求めて世界を巡る旅の様子を捉えた本作は、1966年に全世界で公開され、数々の興行記録を塗り替えたサーフムービーの原点にして最高傑作。この度解禁された特報映像では、最高の波を追い続ける旅の様子が映し出されている。ブルース・ブラウン監督が自らカメラを回し、マイク・ヒンソンとロバート・オーガストと世界各国を巡っていく。映像の中では、スーツに身を包んだ彼らがまさに冒険の旅へと繰り出す様子や、各地で出会う様々な人との交流、そして実際に波の上を気持ちよく滑る姿が収められている。天井にサーフボードを括り付けて走る車や、ライオンが寝そべる大自然まで、この先に待つ出会いと冒険に胸が高鳴る内容となっている。併せて、場面写真も解禁。陸と海とで変化する彼らの表情にも注目してほしい。彼らがどんな土地を旅していくのか、期待が高まる。そして、4月12日(金)よりムビチケカードの発売が決定。特典は本作のメインビジュアルのイラストを起用したオリジナルステッカー。縦約50mm×横約180mmのビッグサイズで、車やサーフボードなど、自分の愛用品に貼り付けたくなる存在感ある一品となっている。オリジナルステッカー『エンドレス・サマー デジタルリマスター版』は7月12日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月11日イギリスNo.1大ヒットの注目作『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』より予告映像と場面写真が解禁された。世界36か国で刊行され、英国文学最高の賞であるマン・ブッカー賞にノミネート、日本では2014年本屋大賞翻訳小説部門第2位に輝いた小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」(亀井よし子訳/講談社文庫)を、ジム・ブロードベント主演で映画化した本作。この度到着した予告映像では、1通の手紙をきっかけに、800kmの道のりを歩き始めるハロルドの姿が映し出されている。「伝えてください。ハロルド・フライが会いに行くと。僕が歩く限り、生き続けろと」。手紙の送り主であり、病に侵された元同僚へ、そう力強くメッセージを残したハロルドは、その勢いのまま手ぶらでイギリス縦断の旅へとまさかの旅立ちを決意する。雨に打たれながら寒さに凍え、小川で体を洗い、壮大で美しい草原の中で一休みする。800kmの道のりは決して楽な道ばかりではなく、時には危険や恐怖を感じることも少なくない。それでもハロルドは“どうしても伝えたいことがある”そう心に強く想い、800kmという道のりを1歩1歩進んでいく。どんな状況に置かれても決して諦めず、雄大で息を呑むほど美しいイギリスの大自然に包まれながら、確かに歩みを進めていくハロルドの姿は、次第に人々の心を動かしていき、イギリス中を巻き込んだ大騒動へと発展していく…。併せて場面写真11点が解禁。まるでヒーローのように大勢の人々に囲まれて笑顔を見せるハロルドの姿や、ボロボロになりながらも、妻のモーリーンと2人並んでベンチに腰掛ける様子、そしてなぜかキュートな犬を連れた微笑ましい姿も明らかとなったほか、ハロルドとクイーニーのありし日の姿も切り取られている。さらに、4月12日(金)正午~4月19日(金)11時59分まで、通常、一般1,600円のムビチケオンライン券が一般1,400円となるお得なタイムセールの実施が決定している。『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』は6月7日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ハロルド・フライのまさかの旅立ち 2024年6月7日より全国にて公開© Pilgrimage Films Limited and The British Film Institute 2022
2024年04月11日シリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』より日本版ポスターと特別映像が解禁された。映画史に残る傑作『猿の惑星』シリーズの完全新作として新たなストーリーで贈る本作。<猿>と<人間>の共存をかけ、<猿&人間>VS<猿の独裁者>の新たなる衝突が圧倒的なスケールで描かれる。この度解禁された特別映像は、世界を支配し、人間を徹底的に排除しようと計画する独裁者、プロキシマス・シーザーが、築かれていく自身の帝国を前に、「なんて素晴らしい日だ」と言い放つシーンから始まる。さらに目の前にひざまずき忠誠を誓う猿たちにも、そのフレーズを何度も復唱させながら映し出されるのは、逃げ惑う人間を捕まえようとする猿たちの姿と、「人類に告ぐ。世界を支配するのは、猿だ」という言葉。立ち向かおうとする若き猿・ノアと秘密を握る人間の女性・ノヴァはその圧倒的な力に共に立ち向かい、猿と人間の共存の世界を目指せるのか?併せて解禁された日本版ポスターは、「人類よ、ひれ伏せ。」のコピーが一際強烈な印象を放つ。武器を手に持ち、ノアとノヴァの前に大きく立ちはだかるプロキシマス・シーザーが映されたこのポスターからも、彼の持つ圧倒的な権力と強い意志を感じる。果たして、彼らを待ち受けるのは、人間との共存か、それとも猿による完全支配なのか…?完全新作として描かれる新たなる“猿の惑星”に、大きな注目が集まる。『猿の惑星/キングダム』は5月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:猿の惑星/キングダム 2024年5月10日より全国にて公開©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月11日ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアが共演、昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品・プレミア上映され話題をさらったトッド・ヘインズ監督(『エデンより彼方に』『キャロル』)作『MAY DECEMBER』が、邦題『メイ・ディセンバー ゆれる真実』として7月12日(金)より公開決定。予告編が解禁された。本作は、アメリカで90年代に実際に起きた13歳の少年と36歳女性による“メイ・ディセンバー事件”の真相を、様々な角度から見つめる心理ドラマ。米「IndieWire」「NY Times」「The Hollywood Reporter」、英「The Guardian」など海外の有力媒体で2023年ベスト映画として選出。脚本のサミー・バーチ(原案:サミー・バーチ、アレックス・メヒャニク)は唯一無二のセンセーショナルな脚本で一躍脚光を浴び、第34回インディペンデント・スピリット賞ほか多数の賞レースで脚本賞を受賞、さらに本年度アカデミー賞で脚本賞にもノミネートされる快挙を果たした。予告編では、かつて全米のメディアを騒然とさせた一大スキャンダルの一端がつまびらかになる。それは、当時36歳の女性が13歳の少年と不倫の末、獄中で彼との子を出産、刑期後に結婚する、というにわかには信じがたい衝撃のニュース――。そして、親子ほど年の離れた恋愛関係を意味する“メイ・ディセンバー”のカップルは、23年の時を経て映画化されることに。そこで、ひとりの映画女優エリザベス(ナタリー・ポートマン)が、モデルになったグレイシー(ジュリアン・ムーア)とジョー(チャールズ・メルトン)のもとに現れる。役作りのリサーチのために近づいたエリザベスだったが、次第にその“調査”はエスカレートしていく…。演じる女と演じられる女。ふたりを体現するナタリー、ジュリアンというオスカー女優陣の激しい攻防が繰り広げられる予感とともに、幼くしてスキャンダルの当事者として世間から好奇の目にさらされ続けたジョーを演じるチャールズの、不安定に移ろう心の機微をすくい上げる繊細な演技を垣間見ることができ、「“見世物”ではなく、これは僕の人生だ」という叫びに胸が締めつけられる。またポスタービジュアルは、可憐なフリルのトップスに身を包んだグレイシーと、それを演じる女優・エリザベスがぴったりと後ろに並び、何かを訴えるかのようにこちらにじっと視線を送るインパクトのあるものとなっている。『メイ・ディセンバー ゆれる真実』は7月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月11日第1回新潟国際アニメーション映画祭コンペティション部門のグランプリ受賞、ピエール・フォルデス監督作『めくらやなぎと眠る女』が7月26日(金)より全国公開されることが決定。日本版ビジュアルと予告映像が解禁された。音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが村上春樹の6つの短編(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)を翻案した本作。ピエール・フォルデス監督にとって初の長編アニメーションで、2022年6月、世界最大のアヌシー国際アニメーション映画祭でプレミア上映され、同映画祭で審査員特別賞を受賞。2023年3月に行われた新潟国際アニメーション映画祭では見事第1回目のグランプリに輝いた。同映画祭の審査員を務めた押井守は本作の受賞理由として、「現代文学を表現する最適のスタイルなんじゃないかということで、3人の審査員の意見が一致した、唯一の作品」とコメント。ピエール監督自らが音楽も手掛ける本作は、レザルク・ヨーロッパ映画祭作曲賞を受賞したほか、世界各国の映画祭に出品され高い評価を得ている。この度解禁された日本版ビジュアルは、読者からも非常に人気の高い“かえるくん“を軸に、小村、片桐、キョウコら登場するキャラクターが内包されている。そしてかえるくんに寄り添う猫(ファンにはお馴染みの“ワタナベノボル“)にも注目。さらに予告編では、音楽や絵画など様々なアートに精通するフォルデス監督ならではの感性で、日常からシームレスに非日常に導かれていく本作の魅力の一端を垣間見ることができる。「平凡な日常世界において、現実と内面の両方で起こった劇的な出来事によってその世界が揺るがされるちょっとマジカルな物語を、独自の方法で語りたかったのだ。マジックリアリズム的世界観でこの精神生活を見せるには、アニメーションは完全な手法だと感じている。なぜなら全てを一から作り直す必要があり、それが現実とのずれを生みだすからだ。このずらしと転移の必要性が私の監督としてのアプローチには不可欠なのだ」と監督が語る通り、アニメーションだからこそ実現できた“日本“の物語となっている。さらに予告編には村上春樹氏との共著でも知られる米文学者で翻訳家の柴田元幸からの「どんな物語も映画も多かれ少なかれ、現実と想像、外界と内面、現(うつつ)と夢とのあいだにいつのまにか建てられてしまった門を開けてくれる装置であるわけだが、この映画はその役割をとりわけしなやかに、深く軽やかに果たしてみせる」とのコメントも収められている。『めくらやなぎと眠る女』は7月26日(金)よりユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:めくらやなぎと眠る女 7月26日よりユーロスペースほか全国にて公開
2024年04月10日2023年サンダンス映画祭で審査員大賞を受賞した注目作『SCRAPPER/スクラッパー』が7月5日(金)より公開されることが決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。母を亡くし、一人で生きる12歳の少女のもとに音信不通だった父親が突如現れたことから始まるぎこちなくて愛おしい共同生活を描いた本作。カラフルなビジュアルセンスと優しくもエモーショナルな親子のドラマが評判を呼び、サンダンス映画祭2023ワールドシネマドラマ部門にて審査員大賞を受賞。2024年英国アカデミー賞では『関心領域』『哀れなるものたち』『ナポレオン』と共に英国作品賞にノミネートを果たし、米アカデミー賞の前哨戦の一つであるナショナル・ボード・オブ・レビューではインディペンデント映画トップ10に選出された。監督は、マイケル・ファスベンダーの制作会社DMCフィルムズに才能を見出され、本作が長編デビューとなる1994年生まれの新鋭シャーロット・リーガン。10代の頃からMVの監督を務め、これまでに200本以上を手掛けてきた若き逸材だ。主演のジョージー役に、リーガン監督が白羽の矢を立て抜てきしたローラ・キャンベル。本作でスクリーンデビューを果たし、たくましさと可憐さが共存した絶妙な演技で多くの映画人の心を奪い、英国インディペンデント映画賞ほか複数の俳優賞にノミネートされた。さらに、一人娘ジョージーと親子関係を構築しようとする不器用な父親ジェイソンに扮するのは、『逆転のトライアングル』『アイアンクロー』など話題作への出演が続いているハリス・ディキンソン。次世代の英国俳優として期待を寄せられている彼が新境地をひらいている。この度、俳優の小川未祐がナレーションを務めた予告映像が解禁。母を亡くし、ひとりぼっちになった12歳の少女ジョージー。ロンドン郊外のアパートで独り暮らしをするジョージーは、親友のアリと自転車を盗んでは転売して日銭を稼ぎながらたくましく生きていた。その一方で、母が遺したホームビデオを再生して孤独と哀しみを耐え忍ぶ日々。そんなジョージーのもとに突然、行方知れずだった父親、ジェイソンが現れる。「母親を亡くしたお前に会いに来た」と言うジェイソンだが、「12年間一度も会いに来なかったくせに」と複雑な気持ちのジョージー。お互い別々に過ごした年月を埋めるように、ぎこちないながらもともに時間を紡いでいく愛おしい2人の姿が映し出されている。小川さんは本作について「色彩に満ちたスクリーンのなか、大人と子供の狭間にいるようなふたり。その横顔はいつもどこか儚く、強い瞳の奥には優しさと揺らぎが映る。その姿はあまりに美しく、親子そのものでした。きっと彼らは最高のパートナーとして、生きていくのでしょう」とコメントを寄せている。併せてポスタービジュアルも解禁。フィルムカメラで撮られたようなどこか懐かしい仕上がりで、戸惑うような表情が垣間見える不器用ながらも繋がろうとする2人を捉えた、あたたかくポップなビジュアルとなっている。『SCRAPPER/スクラッパー』は7月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:SCRAPPER/スクラッパー 2024年7月5日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋⾕&有楽町ほか全国にて公開© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022
2024年04月10日ホアキン・フェニックス主演、レディー・ガガが共演する『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』から初の映像となる特報が解禁された。孤独だが心優しかった男が、歪んだ社会の狭間で<悪のカリスマ>に変貌していく衝撃のドラマを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストで描いた傑作サスペンス・エンターテイメント『ジョーカー』(2019)。本作の主人公アーサー(ホアキン・フェニックス)は、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人として細々と生きていた孤独で心優しい男。しかし、彼は歪なカリスマ《ジョーカー》へと衝撃の変貌を遂げる。初解禁された映像では、アーサーとレディー・ガガ演じるハーリーン・クインゼル(通称ハーレイ・クイン)の出会いの場面から始まる。心優しい男から《悪のカリスマ》へと変貌を遂げたアーサーに対し、「私は誰でもない、あなたと違って何もしてない」と心情を明かすハーリーン。一見みすぼらしい2人が座る客席と、舞台上のピエロメイクを施したジョーカーとハーリーンが流麗なメロディーにのせてポスタービジュアル同様にダンスを踊る姿が映し出されていく。トム・ジョーンズの「What the World Needs Now Is Love」にのせて、アーサー、そしてジョーカーとハーリーンの妄想とも現実ともつかないシーンが連続。映像の後半では、変化を問われたアーサーは「教えてやろう、もう俺1人じゃない」と答える。アーサーにはこの世界がどう見えているのだろうか。彼の狂気が“感染”し、徐々に変貌を遂げるようにも見えるハーリーンの身にも何が起きていく。ガガが演じる女性ハーリーン・クインゼルといえば、ジョーカーの精神科医として描かれることが多いが、今回レディー・ガガがどんなキャラクターを演じることになるのかも、大きな注目が寄せられている。前作『ジョーカー』でも印象的な仕草や、TVのセット、そして群衆の熱狂などの要素も随所に盛り込まれる一方、前作にはない舞台を思わせるような空間も印象的で、美しくも狂気に満ちた映像が完成。そしてポスタービジュアルに新たに添えられた「この世界は、ただの舞台」というコピー。悲劇「ハムレット」「ロミオとジュリエット」などで知られる劇作家ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「お気に召すまま」の有名な一説「All the world’s a stage(この世は、すべて舞台),And all the men and women merely players(男も女も、人は誰もが役者に過ぎない)」からインスパイアを受けているであろうメッセージが気になるものとなっている。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ 2024年10月11日より全国にて公開© & TM DC © 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2024年04月10日ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』より特報映像とティザーポスターが解禁された。“感情たち”の世界を舞台にした感動作『インサイド・ヘッド』の続編となる本作。前作でも描かれた感情たちに加えて本作で新たに登場するのは、大人になるために現れたシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシの新しい4つの感情たち。この度解禁されたのは、そんな4つの感情たちが少し大人になったライリーの頭の中で巻き起こす“感情の嵐”を予感させる特報映像とティザーポスター。思春期を迎え前作よりもちょっぴり大人になった少女・ライリー。そして<子どもの頃から見守る感情>である、いつでもポジティブでハッピーな[ヨロコビ]、内気で泣き虫だけど実は誰よりもやさしくて仲間思いな[カナシミ]、熱い闘争心の持ち主で一度キレたら誰にも止められない[イカリ]、キライなものやダサイものは断固NGで毒舌な一面もある[ムカムカ]、いつも怯えているが迫りくる危険には素早く反応する[ビビリ]の5人。ヨロコビやカナシミたちは、転校した学校にも慣れ新しい友達もできたライリーが幸せに暮らせるよう奮闘する毎日を送っていた。そんなある日、高校入学を控えたライリーに、大きな人生の転機が訪れ、彼女の頭の中で“謎の警報”が鳴り響く。困惑するヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の将来を想像し、あたふたと必要以上に準備してしまう[シンパイ]、小さな身体と大きな瞳で、いつでも周りの誰かを羨んでいる[イイナー]、どんなときも退屈&無気力で片時もスマホは手放さない[ダリィ]、そして、いつもモジモジしていて、恥ずかしさがMAXになるとフードで顔を隠す[ハズカシ]の<大人になるための新しい感情>たちだった。解禁となった特報映像では、感情たちの世界に新たに現れたシンパイたち4人の特徴を垣間見ることができる。大荷物で現れたシンパイがライリーを心配してあたふたと司令部のボタンを押しまくる姿や、イイナーがムカムカの髪型を「イイナー!」と目を輝かせて羨ましがる姿、指令室のソファで寝転がりスマホを見続けるダリィの様子、ヨロコビとハイタッチした時に恥ずかしさのあまりフードに隠れて縮こまってしまうハズカシなど、どんな人でも大人になっていく中で経験したことのある“感情たち”の姿が映し出されている。新しい感情たちも加わって大好きなライリーを幸せにするためみんなで協力するかと思いきや、シンパイたちが「ライリーにはもう、あなたたちは必要ない」とヨロコビたちをビンの中に閉じ込め“感情”にフタをしまうシーンや、感情たちの世界が崩壊するシーンなど、波乱の予感が漂う場面も映し出されている。併せて解禁されたティザーポスターには、そんな少しずつ大人になっていくライリーの頭の中に広がる“感情たち”の世界が描かれている。思春期の到来によって壊されてしまった感情たちが暮らす司令部で、ヨロコビたち5人の<子どもの頃から見守る感情たち>がシンパイたち4人の<大人になるための新しい感情たち>を不安そうに見上げている。色んな感情が芽生えたライリーの頭の中で、どんな新たな騒動が巻き起こるのか?期待が高まる特報映像とティザーポスターとなっている。『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インサイド・ヘッド2 2024年8月1日より全国にて公開©2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2024年04月10日『ソイレント・グリーン 《デジタル・リマスター版》』より特報とメインビジュアルが解禁された。人口爆発を起こしたニューヨークを舞台に、環境破壊、資源枯渇、食糧難にあえぐ地球を描く、1973年製作の映画『ソイレント・グリーン』。この度解禁となった特報では、人口が4000万人にまで達したニューヨークの配給所に詰めかけた群衆が、究極の栄養食であり謎に包まれた合成食品“ソイレント・グリーン”に押し寄せる様子が捉えられている。食糧難や貧困で暴徒と化した人間の前に現れたのは巨大なショベルカー。逃げ場を失った者たちを次々と掬い上げ、後部のタンクに塵芥さながら放り込む無慈悲かつ冷酷さは、まさに悪夢としか言いようのない光景だ。メインビジュアルには、50年前に想像した「2022年の地球」を描いた公開当時のイラストを起用。「恐るべき未来予想図」を描いた近未来SFの傑作として扱われてきた本作だが、「もう、人間がいっぱい…」というコピーが、人類を抱えきれなくなった“今の地球”の発する悲痛な叫びとしても受け取れる。実際に、製作された1973年にすでに39億に達していた世界人口は2024年の今80億を超え、環境破壊、異常気象、食糧難、生態系崩壊といった言葉が日常語と化している世界に生きている。本作の結末は何を提示するのか…。恐怖と好奇心を掻き立てられる特報とメインビジュアルとなっている。『ソイレント・グリーン 《デジタル・リマスター版》』は5月17日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月09日スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムが初共演した話題作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が7月19日(金)より全国公開されることが決定。予告編が解禁された。1969年、アメリカ。ケネディ大統領が宣言した<人類初の月面着陸を成功させる国家的宇宙プロジェクト=アポロ計画>がスタートして8年。人類の大きな夢は未だ成功ならず、米ソ宇宙開発競争で後れを取る中、失敗続きのNASAに対して国民の関心は薄れ、予算は膨らむ一方。この悲惨な状況をなんとかしようと、ニクソン大統領に仕える政府関係者モー(ウディ・ハレルソン)を通してNASAに雇われたのは、PRマーケティングのプロ、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)。このプロジェクトを全世界にアピールするためなら手段を選ばないケリーは、アポロ11号の宇宙飛行士たちを「ビートルズ以上に有名にする!」と意気込み、月面着陸に携わるNASAスタッフにそっくりな役者たちをテレビやメディアに登場させ、“偽”のイメージ戦略を仕掛けていく。そんな彼女に対し、実直で真面目なNASAの発射責任者コール(チャニング・テイタム)は反発するが、やり手のケリーは聞く耳を持たず、コールの代役まで雇ってしまう始末。しかし、ケリーの見事なPR作戦により、月面着陸は全世界注目の話題に。そんな時、モーからケリーに「月面着陸のフェイク映像を撮影する!」という衝撃的なミッションが告げられる。月面着陸のフェイク映像を撮影するという超極秘プロジェクト。早速ケリーはアームストロング船長の代役や撮影監督を雇い、厳戒態勢の中、NASAのケネディ宇宙センター内部に作られたフェイク映像の撮影準備を進めるが…。月面着陸55周年を機に、もう一つの<月面着陸>にまつわる舞台裏を完全オリジナル脚本でユーモラスかつスタイリッシュに描いたエンターテインメント。“争奪戦になるほどの脚本”に、豪華キャストの参加が続々とニュースになっていた本作。その美貌と巧みな話術でNASAや世界中の人々を軽快に欺いていくPRのプロ、ケリー役にはスカーレット・ヨハンソン。本作ではプロデューサーとしても名を連ねている。ケリーと敵対する実直なNASAの発射責任者コール役にはチャニング・テイタム。この2人の初競演に加え、重要なキーパーソンとなるのがモー役のウディ・ハレルソン。ニクソン大統領の側近として超極秘ミッションを企てる男という一見シリアスなキャラクターだが、彼が演じることで奇抜かつ憎めないベテランならではの演技を披露している。監督は『フリー・ガイ』のプロデューサーのグレッグ・バーランティが務める。解禁された予告編では、仲間の月面着陸成功を信じて猛反対するコールと、偽の月面着陸制作に邁進するケリー、対立する2人が直面するトラブルやアクシデントが捉えられ、アポロ11号発射のカウントダウンが迫っていく様子が切り取られている。『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月09日ヴィム・ヴェンダース監督作品『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』より予告編と場面写真が解禁された。本作は、戦後ドイツ最大の芸術家、アンゼルム・キーファーの全てをヴィム・ヴェンダース監督が描くドキュメンタリー。この度解禁となった予告編では、広大なアトリエの床に寝そべる、上半身が裸のアンゼルム・キーファーの自由奔放な姿に始まり、その代名詞とも言える巨大な芸術品を作りだす秘密に迫っていく。「ナチス、戦争、神話、文学……アンゼルムは傷ついた世界を創造する―」というナレーションに重なるように、その歴史的背景を感じずにはいられない立体的な作品が眼前に迫ってくる。ヴィム・ヴェンダース監督が2年の月日をかけて映像化した、アンゼルムの芸術作品の全貌が“圧倒的没入感”で立ち現れ、「まだ高みに到達していない。私は止まらないんだ」と、進化を止めようとしないアンゼルムの声が静かにそして高らかに響く予告編となっている。併せて解禁となった新たな場面写は、アンゼルムのインタビューカットや、ナチス式の敬礼をする自身の姿を撮影したシリーズ「占領」の1枚のほか、アンゼルムの幼少期を演じるヴェンダースの孫甥アントン・ヴェンダースや青年期を演じる、アンゼルム息子のダニエル・キーファーのカットも。また、巨大な作品の前に佇む、アンゼルムとヴェンダース監督のスチール写真も切り取られている。『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』は6月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家 2024年6月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開© 2023, Road Movies, All rights reserved.
2024年04月08日ブランドン・クローネンバーグ監督最新作『インフィニティ・プール』より新たな場面写真が解禁された。『パラサイト 半地下の家族』の配給会社NEONが製作を手掛けた本作は、クールなルックスで大人気のスカルスガルド兄弟の長男アレクサンダー・スカルスガルド(『ターザン:REBORN』「ビッグ・リトル・ライズ」)とミア・ゴスが初共演し、全米スマッシュヒットを記録した注目作。本国ではスランプに陥り徐々に堕落していく作家ジェームズを演じたスカルスガルドの体当たりの熱演と、そんな彼を奇妙で恐ろしい世界に誘う女、ガビ役のミア・ゴスによる怪演が大きな話題となった。主演を務めたアレクサンダー・スカルスガルドは、1976年生まれのスウェーデン出身の俳優。父は、『ドラゴン・タトゥーの女』『マイティー・ソー』など数々の映画に出演しているステラン・スカルスガルド。『ニンフォマニアック』ではアレクサンダーより早くミア・ゴスとの共演を果たしている。四男ビルは『シンプル・シモン』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』で注目を集め、つい先日リメイク版『ザ・クロウ(原題)』での主演が発表されるなど、引く手あまた。さらに次男、五男も俳優という芸能一家の出身だ。長男アレクサンダーは、7歳から子役として活躍し、HBOドラマ「トゥルーブラッド」(08-14)での演技が評価されスクリーム・アワードの最優秀悪役賞を2010年から2年連続で受賞。父と共演を果たしたラース・フォン・トリアー監督作『メランコリア』ではハンプトン国際映画祭でBreakthrough Performer賞を受賞。2017年にはメリル・ストリープやニコール・キッドマンと共演したドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」でエミー賞とゴールデン・グローブ賞の両方で助演男優賞を受賞した。『ターザン:REBORN』『ゴジラVSコング』などのハリウッド大作で主演に抜擢される一方で、『メイジーの瞳』『ディス/コネクト』などのメッセージ性の強いドラマ作品へも意欲的に出演し幅広く活躍している。194cmの高身長に鍛え上げられた肉体、そしてその甘いマスクにも関わらず、『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』では衝撃的なヘアスタイルを披露したり、本作においても、その鍛えられた腹筋を惜しげも無く曝け出し、首輪を着けて身も心もボロボロにされ堕ちていく男を見事に体現した。ブランドン・クローネンバーグ監督はそんな彼について「アレクサンダーはとても心が広く、優しい素敵な人です。本作はインディペンデント作品ということで時間もなく、常にバタバタしていて、お金もないような現場でした。そういった現場の場合、役者も制作チームに寄り添ってくれる人が望ましいですが、アレクサンダーはそういった面も持ち合わせています。ご存知の通り、彼はハリウッド大作の主役を張れるような美貌と才能を持ち合わせていますが、彼自身はルックスを全く気にしないような人です。どんどん変貌していく役も全く恐れないので、とても興味深い役者だと思いました」とコメントしている。そしてこの度、本作のアレクサンダー・スカルスガルドを捉えた新たな場面写真が解禁。解禁された写真では、物語の舞台となる美しいリゾート地でサングラスに白シャツで佇むなんとも絵になる一枚。砂浜の日陰で寝転びながら物憂げにこちらに目線を向けている一枚も。さらにはこれまでと雰囲気が変わり、着衣もなく何かドロドロしたものを口に含んでいるショット。果たして彼の身に何が起きたのか、どう堕ちていくのか…?物語の行方が気になる場面写真となっている。『インフィニティ・プール』は新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インフィニティ・プール 2024年4月5日より新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開© 2022 Infinity (FFP) Movie Canada Inc., Infinity Squared KFT, Cetiri Film d.o.o. All Rights Reserved.
2024年04月07日俳優で映画監督の齊藤工が、神津トスト明美監督の日米合作・劇場用長編映画『ボクがにんげんだったとき/When I Was a Human』のエグゼクティブプロデューサーに就任した。本作は、飼い主を愛する保護犬が人間に変身して、人間界で奮闘するファンタジー映画。90年代のハリウッド映画を彷彿とさせるようなハートウォーミングな犬の冒険映画として、ハリウッドのフィルムマーケット「slated.com」でも高い評価を受け、週間ランキングでも上位5位入りを果たした。また、タランティーノ映画常連のダニー・トレホや映画『卒業白書』のレベッカ・デモーネイなど人気俳優たちが本作の脚本に惚れ込み、続々と出演を決定している。本作が長編劇場映画としてハリウッドでの映画撮影の実現を目指すなか、この度、齊藤工がプロデューサーに就任。本作の製作陣からは「同氏の参加は、本作が目指すハリウッドでの映画撮影実現へ向けて重要な一歩となります。俳優として日本国内外で高い評価を得ており、プロデューサー、映画監督としても活躍する同氏のプロデューサーとしての参加は、作品の製作・プロモーションにおいて新たな視点が加わり、同氏の映画制作における幅広い知識や豊富な経験から、作品のクオリティ向上や海外展開の成功につながると信じております」とコメントが寄せられている。齊藤 工よりコメント神津トスト明美監督の本作のオリジナル短編『When I was a human』がとにかく素晴らしく、多くの、特に愛犬家に届けたい保護犬の飼い主への愛を描いた傑作短編でした。国内外の映画産業の今、そして光と影を熟知された神津監督と森田真帆さんが想いを込めた本作の長編企画・脚本がハリウッドのフィルムマーケット「slated.com」を介して愛犬家でもあるダニー・トレホ氏やレベッカ・デモーネイ氏の目に、心に留まり、純然と大きく実現に向かうその過程こそがハリウッドドリームを描く映画の様に感じました。正直私に何が出来るかまだわかりませんが、映画作り・資本集め・届け方の厳しさ・残酷さは確りと味わって参りました。また日本に置ける保護犬を始めとした動物の命の問題にも一石を投じる作品になる事も願いながら、この作品に起きている純度の高い奇跡とクリエイティブを止める事なくプロジェクトと共に奔走したいと思います。作品について原作となったショート作品はアカデミー賞公認配給会社Shorts Internationalの目にとまり、配給契約を締結後、全米・全欧・インドでTV放送され大好評を博す。また2018年から2019年にかけて全米20か所以上の劇場で上映され、収益金の全ては各地の保護犬・ペット団体に寄付された。本作はこのショート作品を劇場版として長編化する。(シネマカフェ編集部)
2024年04月07日井浦新のアメリカ映画デビュー&初主演作『東京カウボーイ』より予告編が解禁された。上昇志向の強い日本人ビジネスマンが、出張先のアメリカ・モンタナ州の牧場でカウボーイ文化に触れて変わっていく姿を描く本作。この度解禁となった予告編映像では、ブランドマネージャーとして東京でバリバリ働く主人公ヒデキ(井浦新)の姿から始まる。舞台は、喧騒の東京から、大自然が広がる米・モンタナ州の牧場へ。経営不振の牧場を再建するために、スーツ姿で壮大な計画をプレゼンするが、牧場のカウボーイたちからは邪見に扱われるばかり。初日からトラブル続きの様子だが、意を決し「郷にいれば 郷に従え」とスーツを脱ぎカウボーイ姿に。「ヒーハー!!」と高揚し叫び声をあげるシーンが映像の後半に登場するが、トラブル続きの牧場再建計画は果たして成功するのか…?予告編には、藤谷文子が演じる主人公の上司であり恋人のケイコとの関係や、主人公と共にモンタナの牧場に同行する、國村隼が演じる和牛専門家・ワダの姿も見られる。さらに、舞台となるモンタナの牧場は、美しく壮大な大自然が広がり、美しく壮大な風景が物語に彩を添えている。本作のマーク・マリオット監督は、かつて、日本の巨匠、山田洋次監督の弟子入りを志願し、山田組の海外現場(第41作『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』)に参加した経歴の持ち主。その時の異国体験が作家としての原点となった。その後、モンタナの牧場で研修する日本人会社員について書かれた記事からもヒントを得て本作を企画。東京のオフィス街とは何もかもが異なるモンタナの原始的な風景を舞台に、日本人を主人公に据え、“異邦人”が経験する様々な感情を普遍的なヒューマンドラマに仕立てあげた。マーク・マリオット監督は日本の観客に向けて「観客の皆さんがヒデキの旅を描いたこの穏やかな物語に思わず夢中になることを願っています。耳を傾け、ペースを落とし、土地や周囲の人々とつながろうとするヒデキの姿に自分自身を重ね合わせてもらえたら幸いです」と語っている。予告編のラストに登場する「時にはまわり道が、一番の近道になる」というコピーは、本作に込めた監督の想いに通じる。また、本作の前売り鑑賞券が公式サイト記載の上映決定劇場にて順次発売開始。上映劇場の窓口で購入すると、本作のアメリカ版ポスター(ミニサイズ)が特典として付いてくる。全国の上映劇場は、公式サイトにて確認を。『東京カウボーイ』は6月7日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:東京カウボーイ 2024年6月7日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
2024年04月06日フランス映画『またヴィンセントは襲われる』(原題:Vincent doit mourir)の日本公開が決定。日本公開版ポスタービジュアルと予告編もあわせて到着した。ある日、ヴィンセント(カリム・ルクルー)は職場で働いていたインターン生から突然、暴行を受ける。癒える間もなく今度は別の同僚にも襲われたが、加害者たちは襲撃時の記憶を全く覚えていなかった。さらに、「事件の原因は被害者の方にあるのでは」と疑われる始末。彼に突然殺意を向けて襲いかかってくる者は後を絶たなくなり、見ず知らずの人すらも狙ってくるように――。本作は、ただ目が合っただけで周囲の人々に襲われるようになった男が、生き残りの戦いの果てに辿り着く終末を描いた、フランス発の不条理サバイバル・スリラー。「第76回カンヌ国際映画祭」批評家週間に選出され、ゴールデンカメラ賞にノミネート、「シッチェス・カタロニア国際映画祭」では最優秀主演俳優賞を獲得するなど、世界各地の映画祭で高く評価されている本作。公開決定と合わせて到着したポスタービジュアルの青色からは、ヴィンセントの目に映る「不条理に自身の命を狙う残酷な世界」をイメージさせる。予告編では、目が合ってしまい、襲撃を受けるヴィンセントの姿が描かれ、なぜ襲われるのか謎がより深まる仕上がりとなっている。『またヴィンセントは襲われる』は5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:またヴィンセントは襲われる 2024年5月10日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2023 - Capricci Production - Bobi Lux - GapBusters - ARTE France Cinéma - Auvergne-RhôneAlpes Cinema ‒ RTBF
2024年04月06日「ユーフォリア/EUPHORIA」のシドニー・スウィーニーと『トップガン マーヴェリック』のグレン・パウエルの共演で、昨年12月のホリデーシーズンに全米公開され、超特大ヒットをたたき出したラブコメ映画『恋するプリテンダー』から、オーストラリア・シドニーのオペラハウスや雄大な自然などの場面写真が解禁。また、2人の最悪な再会シーンの本編映像が解禁となった。弁護士を目指してロースクールに通うビー(シドニー・スウィーニー)は、街角のカフェで出会った金融マンのベン(グレン・パウエル)と最高の初デートをするが、数年後、2人はオーストラリアで同じ結婚式に出席することになり最悪の再会をする。この度解禁となった場面写真は、シドニー演じるビーとグレン演じるベンの2人が出会った最高の夜から、シドニーの街で再会しいがみ合う2人、そしてフェイク・カップル契約を交わす2人。オーストラリアの大自然を眺めながらなぜかベンのズボンに手をいれるビー。はちゃめちゃだけどとびきりキュートで、結婚式ならではの華やかなドレス&タキシード姿の写真まで、本作の楽しくドタバタな雰囲気が味わえるショットとなっている。また、最高の初デートを経て、ちょっとした行き違いによって燃え上がったはずの恋心が一気に凍りついてしまった2人。数年後、ビーの姉とベンの幼なじみが結婚することになり2人は結婚式に出席するために乗った飛行機で偶然にも最悪な再会を果たしてしまう。「君も結婚式へ?幸運な偶然だ」とベンから話しかけると、「そうは思えない」とトゲを含んだ返事をするビー。バチバチにぶつかり合う2人の様子から、オーストラリアでのリゾートウエディングの先行きが不安になる本編映像となっている。『恋するプリテンダー』は5月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:恋するプリテンダー 2024年5月10日より全国にて公開
2024年04月05日A24最新作『アイアンクロー』より特別映像が解禁された。“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とした実在のプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。父フリッツのもとでプロレスの高みにまで登りつめたフォン・エリック兄弟を、身近な視点から壮大に描き出した本作。この度解禁されたのは、物静かで優しい性格で愛情深い主人公ケビン役を務めたザック・エフロンが、自身の役どころや撮影エピソードを語る特別映像。プロレス映画でありながら、その枠にとどまらない人間ドラマとして本作の魅力を支えているのは、ケビン・フォン・エリックであることは言うまでもない。年長者として兄弟を支え、優しく思いやりのあるケビン役を、ザック・エフロンが繊細な演技で描写し、作品をまとめ上げている。ザックは、「フォン・エリック兄弟の実話を描く作品だ。ケビンには兄弟との絆がすべてだ。兄弟の中心的存在だった」と、ケビンの心の中心にあるのは、家族や愛、そして弟たちであったとふり返る。ショーン・ダーキン監督は、「ザックには身体能力に加え、ケビンの持つ愛らしさもあった」と話し、ケビン・フォン・エリック本人もザックについて「まさにハマり役」と大絶賛している。三男デビッド役のハリス・ディキンソンは、「周囲の力を引き出す。誰にとってもザックは最高の共演者さ」と賛辞を送り、四男ケリー役のジェレミー・アレン・ホワイトは「常に準備が完璧な彼に刺激を受け、みんな競い合うようにトレーニングをしたよ」と、撮影裏でも皆を引っ張るお兄さん的存在だったようだ。最後にザックは、「家族を襲った悲しみの連鎖を断ち切り、愛を力にして生きた男の実話だ。力強い物語だよ」と、作品の本質を熱く語った。『アイアンクロー』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アイアンクロー 2024年4月5日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.
2024年04月05日アカデミー賞作品賞&脚本賞Wノミネートを果たした、A24と韓国CJ ENM初の共同製作で贈る注目作『パスト ライブス/再会』。この度、長回し1テイクで撮影したという本作のラストシーンの場面写真が解禁となった。ニューヨークで再会の数日間を過ごしたノラとヘソン、まだ暗い明け方に見つめ合う2人の様子が切り取られた本シーン。本作を鑑賞したマスコミ陣からは「ロマンチックなのに禁欲的」「お互いの感情を抑えた前半がラストシーンに繋がっている」「ラストシーンは涙が止まらなかった」「久しぶりに試写室で号泣した」などの感想が上がっているという。ノラとへソンはお互いに視線をそらさずに向き合うが、口にする言葉はない。幼なじみという関係性を変えるのには十分な時間だったはず。ノラを演じたグレタ・リーは「あのシーンだけでも1本の映画になるくらいだと思いました」と撮影をふり返る。「あの瞬間、本当に数えきれないくらいの感情が渦巻いていて…。脚本では2分と書かれていたのですが、実際は45秒でした。監督のセリーヌ(・ソン)は、この時間を耐えられないくらい長くて、同時にものすごく短いようにも描きたいと言っていたのですが、それは私も演じていて本能的に感じることが出来ました」と明かす。また、このシーンは長回しの1テイクで撮り切ったという。「どのような撮影になるのか事前にしっかりと教えてもらっていませんでした。でもそれがセリーヌの素晴らしいところで、彼女には決断力があって何をどうしたいのか明確に分かっていたんです」とグレタは語る。実際に、彼女とヘソンを演じたユ・テオはお互いに向き合うという演出と、カメラの位置だけは分かっていたものの、それ以外は何も知らされていなかったそうだ。ユ・テオにとってもこのシーンの撮影は印象深かったようで、「まるで永遠かに思えました」と語る。セリーヌ・ソン監督の演出については、「これだ!と監督が思える演技ではないといけないと考えていました。なので、自分の持っているものをこのシーンに全て出し切りました」という。「言えないこと・見せないことにとても価値があると思ったからです。このシーンには、完全にセリーヌの監督としての才能が表れていると思います」と、その魅力に触れた。まるでドキュメンタリーのように、その場で生まれる心の動きをリアルに写し出した、奥ゆかしくて美しい、抑制されるほどに官能的でもあるラストシーン。『パスト ライブス/再会』を唯一無二の映画にした、映画史に残るであろう奇跡のような1シーンとなっている。『パスト ライブス/再会』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年04月05日『パラサイト 半地下の家族』『燃ゆる女の肖像』を手掛けたNEONの北米配給によりスマッシュヒットを記録した『HOW TO BLOW UP』よりコンセプトビジュアルが解禁された。本作は、気候変動の脅威が差し迫る最中でテキサス州の石油精製工場を即席の爆弾で破壊しようとする8人の若者たちを描き、その過激さと危険さが議論を呼んだエコスリラー。この度解禁されたのは、3DCGを用いた日本版オリジナルのコンセプトビジュアル。環境汚染によって苦しめられたメンバーたちが、手作りの爆弾で石油パイプラインを爆破するのに使用するオイルバレル(樽)をモチーフにしており、よく見ると「爆破法」「危険性」といった日本語も記されている。メンバーたちの、いまにも爆発しそうな内なる憤りが伝わってくるような、物々しい印象のビジュアルに仕上がった。果たして彼らは、パイプラインを爆破して世界を変えることができるのか…?本作ではメンバーによる手作り爆弾の制作を描くため、監督がパイプラインエンジニアやアメリカの反テロリズム専門家(匿名を希望)と接触。彼らへの詳しいインタビューに基づき、3インチの鋼製パイプラインを破壊するために必要な爆弾の製造方法を現実的に考案し、映画のストーリーに組み入れている。劇中で率先して爆弾の制作を引き受けるのは、石油会社に恨みを持ち手作り爆弾の制作方法を研究しているネイティブアメリカンのマイケルで、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015年)でレオナルド・ディカプリオの息子を演じたフォレスト・グッドラックが演じている。『HOW TO BLOW UP』は6月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、池袋HUMAXシネマズ、シネマート新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:HOW TO BLOW UP 2024年6月14日より ヒューマントラストシネマ有楽町、池袋 HUMAX シネマズ、シネマート新宿 ほか全国にて公開© Wild West LLC 2022
2024年04月05日日本の漫画、アニメ、映画をこよなく愛する鬼才カルロス・ベルムト監督の最新作『マンティコア怪物』の日本公開を記念して、ベルムト監督の劇場デビュー作『マジカル・ガール』(14)がシネマート新宿で1週間限定の凱旋レイトショー上映決定、凱旋上映スペシャル映像が解禁となった。日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンでコスチュームを着て踊ることが夢という、余命わずかな少女アリシアと、娘の願いを叶えるために奔走する失業中の父の予期せぬ物語を描いた『マジカル・ガール』は、日本公開時も“トラウマ必至の映画”、または“究極の鬱映画”として熱狂的なファンを産み出した傑作。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルが「宝石のような映画。私はこの映画を猛烈に愛する」と大絶賛し、サン・セバスチャン国際映画祭グランプリ&監督賞をダブル受賞したベルムト監督の劇場デビュー作だ。日本オタクの鬼才が踏み込む人間の心の禁忌を描いた本作『マンティコア怪物』とともに、日本テイストが詰まった監督の原点となる『マジカル・ガール』を堪能できる機会。4月16日(火)の上映後には、ヴィヴィアン佐藤(映画批評家/ドラァグクイーン)と樋口毅宏(作家)によるトークイベントも実施予定。『マンティコア 怪物』(C)Aquí y Allí Films, Bteam Prods, Magnética Cine, 34T Cinema y Punto Nemo AIE解禁となったスペシャル映像では、伊藤潤二(「富江」シリーズほか)の新作漫画を買いに行くことをやたらと深刻に報告する挙動不審な『マンティコア怪物』のフリアンや、「魔法少女ユキコ」のコスチュームを身に纏った『マジカル・ガール』のアリシアが映し出され、ベルムト監督特有の妙に不穏な空気が流れる、凱旋上映の華々しさは一切ない映像となっている。なお、凱旋上映来場者には本国版ビジュアルを使用した特製チラシが先着順・数量限定でプレゼントされる。本国版ビジュアル『マジカル・ガール』Una produccion de Aqui y Alli Films, Espana. Todos los derechos reservados(C)『マジカル・ガール』は4月12日(金)~18日(木)、シネマート新宿にて1週間限定の凱旋レイトショー上映。『マンティコア怪物』は4月19日(金)よりシネマート新宿、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:マンティコア 怪物 2024年4月19日よりシネマート新宿、渋谷シネクイントほか全国順次公開© Aquí y Allí Films, Bteam Prods, Magnética Cine, 34T Cinema y Punto Nemo AIE
2024年04月04日ゴジラ70周年×「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年アニバーサリー超大作『ゴジラxコング 新たなる帝国』。この度、尾上松也、宮野真守、鈴木もぐら(空気階段)、真矢ミキらが、本作の日本語吹き替え版キャストに決定した。シリーズ前作『ゴジラvsコング』に登場し、世界の危機を救ったひとりであるバーニー役で松也さんが今回、ゴジラとコングのさらなる激闘を見届ける。バーニーまた、アニメーション映画『GODZILLA』シリーズに出演した宮野さんが、巨大生物専門の獣医師・トラッパー、鈴木さんが探査機ヒーヴのパイロット・ミケル、真矢さんが秘密組織モナークの長官・ハンプトンを演じる。さらに、「ゴジラ」シリーズと縁の深い豪華声優陣も大集結。フリーアナウンサー笠井信輔、前作から引続きアイリーン役を務める坂本真綾、大塚明夫(西武園ゆうえんち「ゴジラ・ザ・ライド」ナレーション)、立木文彦(「ちびゴジラの逆襲」ちびヘドラ役)、田中美央(『ゴジラ-1.0』駆逐艦雪風の元艦長・堀田役)、幸田夏穂(「ゴジラ S.P」李桂英役)、福山潤(「ちびゴジラの逆襲」ちびゴジラ役)、内田真礼(「ちびゴジラの逆襲」ちびミニラ役)、高橋李依(「ちびゴジラの逆襲」ちびモスラ役)、そして「新世紀エヴァンゲリオン」葛城ミサト役で、USJのアトラクションではゴジラと対峙した三石琴乃も出演。「ゴジラのテーマ」に合わせて、キャスト陣を紹介するスペシャルムービーも到着した。コメント尾上松也前作に引き続き参加させていただき、ゴジラとコングの絆がより高まっていく様を観ながらアフレコをさせていただくのはとてもワクワクしました。前作よりもバーニーの活躍シーンが増えていたのも嬉しかったです。本編を観させていただき、映像の美しさや迫力が凄まじく、ゴジラとコングのバディ映画にもなっていますので、2大キャラクターが手を携えていく姿には感動しました。ここまでしっかりとモンスター同士が手を組んでいる映画もないのではないかという気もしましたし、とても新鮮な体験でもありました。「モンスター・ヴァース」シリーズは日本のゴジラとはまた違うスケールの描き方であり、展開の奇抜さや面白さがあって、シリーズ4作目ですが今後もまだまだ色々な展開が望めると思います。自信をもっておすすめできる作品になっております。宮野真守劇場アニメのゴジラで声優をさせていただいたのですが、吹替という形でもゴジラに携わることができて嬉しかったです。どういうアプローチが出来るのかドキドキしていたのですが、トラッパーが陽気なお医者さんだったので、彼の空気感に乗っかりつつも、明るいだけじゃなく芯の通った人だというところを出せたのではないかと思います。子どもの頃からゴジラが大好きでしたが、今回の「モンスター・ヴァース」シリーズは、また違う表現のゴジラで驚きました。ゴジラやコングたちが活発に動きまわる今作の世界観やアクションには感動しましたね。いま世界中でゴジラが盛り上がっています。子どもの頃からずっとカッコいいと思っていたゴジラが、世界中の人たちの心を掴んでいるということ、そしてそんなゴジラに携わることが出来て、とても光栄に思っています。鈴木もぐら最初にオファーが来たときは、パチンコのゴジラの方かなと思っていました。(笑) まさか本当の映画の方だとは思わなかったので、本当にビックリしましたね。映像を観て、ゴジラとコングの初登場シーンは圧巻でした。ゴジラシリーズはどの映画も一発目に出てくる瞬間のインパクトが強いと思いますが、今作も凄かったです。アフレコでは「俺はリーダーなんだ!」っていう偉そうな感じを出して欲しいと言われまして、今まで人の上に立ったことが無いので、それが難しかったです。褒めていただけるんでしたら今後も声優のお仕事を是非やりたいです。褒めてさえいただければ!この度はゴジラ70周年、そして「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年、おめでとうございます。30年後のアニバーサリーの時に私が元気だったら、ゴジラ100周年をお祝いして全財産をゴジラに寄付しようと思います。真矢ミキゴジラとコング、凄い並びですよね。こんなスター同士が共演するんですね。私の演じるシーンは緊迫の場面の連続でした。声優さんをリスペクトしてるので、そんな方々の中に入って演じるのは恐れ多かったですが、オファーを戴けたのは純粋に嬉しかったです。小さい頃に兄と一緒によく遊んでいた「ゴジラの世界」にたっぷり浸かりました。アフレコが終わった後、「今、世界は大丈夫だろうか、怪獣たちに壊されていないだろうか」と錯覚するくらいの臨場感がありました。生まれた時からゴジラがある時代に生まれて、私はすごい豊かだと感じでいます。ゴジラに守られている感じがしますし、勇気をもらえる。そして、ただただ難しいモラルだけじゃなく、何か忘れかけてるものを教えてくれているような気がします。ゴジラ70周年、おめでとうございます!『ゴジラxコング 新たなる帝国』は4月26日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラxコング 新たなる帝国 2024年4月26日より全国にて公開© 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年04月04日『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』『オペレーション・フォーチュン』の製作チームが贈る『キラー・ナマケモノ』より新たな場面写真が解禁された。本作は、密輸業者によりアメリカに連れてこられたナマケモノが学生寮で大暴れする新時代のアニマル・パニック・ホラー。この度解禁された場面写真では、愛くるしい表情を浮かべ、殺戮とは無縁な様子を見せるナマケモノの姿が切り取られている。女子大生のエミリーは、この珍しい動物を飼ってSNSで人気者になろうとするのだが…。この後、学生たちを待ち受ける【野生のナマケモノ】との予想外の騒動とは?アニマトロニクスのパペットを5人の人形遣いが操作するというアナログ手法で見せる本作の、仰天展開に期待が高まる。さらに、人気イラストレーター我喜屋位瑳務、LID BREAKとのコラボが実現。本作に登場するナマケモノ“アルファ”が描かれたグッズ販売も決定している。LID BREAKの描き下ろしイラスト『キラー・ナマケモノ』は4月26日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:キラー・ナマケモノ 2024年4月26日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2023 Slotherhouse™ All rights reserved
2024年04月03日ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』の続編となる『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が10月11日(金)に全国公開されることが決定。ポスタービジュアルが解禁された。未曾有の社会現象を巻き起こし、映画史を塗り替えた『ジョーカー』(2019年公開)。その公開から5周年となる今年、遂にその最新作が公開。これまで内容が明かされてこなかったが、主人公のアーサーことジョーカーにアカデミー賞俳優、ホアキン・フェニックスの続投と、本作から新たにレディー・ガガが共演に迎えられることが発表されている。レディー・ガガが演じる役名は発表されていないが、ハーリーン・クインゼル(通称ハーレイ・クイン)を演じると予想されている。タイトルに含まれる「Folie à Deux(フォリ・ア・ドゥ)」とはフランス語で「二人狂い」を意味し、妄想を持った人物Aと、親密な結びつきのあるBが、あまり外界から影響を受けずに共に過ごすことで、AからBへ、もしくはそれ以上の複数の人々へと妄想が感染、その妄想が共有されることを意味する。一体、本作ではどのようなストーリーが展開されるのか、いまは大きな謎に包まれており、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、壮大な物語への期待が深まるタイトルといえる。また、世界解禁されたポスタービジュアルは、ジョーカーとしてのピエロメイクを施したアーサー(ホアキン・フェニックス)が、レディー・ガガ演じる女性とともにダンスする姿をスポットライトの中に映し出している。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人として細々と生きていた孤独で心優しいアーサーが、ジョーカーへと衝撃の変貌を遂げていく様が描き出された前作。新ビジュアルに浮かぶアーサーはいま、いったいどういう状況にあるのか?そして狂気とも至福とも悲哀ともつかない2人の表情の裏には、一体何が隠されているのか…。意味深かつ衝撃的なポスタービジュアルに期待が高まる。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ 2024年10月11日より全国にて公開© & TM DC © 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2024年04月03日2023年11月29日に逝去した山田太一さんの原作「異人たちとの夏」(新潮社刊)を映画化した『異人たち』から、本作で描かれる<家族の愛>に焦点をあてた特別映像が解禁となった。子どもの頃の記憶をたどり、懐かしい故郷を訪れた主人公の脚本家、アダムはまるでタイムスリップしたかのように、死別した両親との再会を果たす。山田氏が創作したこのユニークな幻想譚に魅了されたアンドリュー・ヘイ監督は、本作の再映画化にあたり、自らのプライベートな要素を織り交ぜ、愛と孤独、喪失と再生、家族の絆といった普遍的なテーマを探求した。両親を交通事故で失うという、30年前に負ったそのトラウマゆえに誰かを愛することさえ忘れていたアダムが、思いがけない両親との交流によって子ども時代に回帰していく様、そして、30年前の当時の姿のまま、大人になったアダムと想いを通わせる両親の姿が、美しく、幻想的な映像と相まってエモーショナルに描かれていく。今回解禁となった映像でも、アンドリュー・スコット演じるアダムが両親と再会を果たすその瞬間や、郷愁の眼差しで両親を見つめるアダムの姿、そして、かつて互いに抱えていた苦悩や葛藤を吐露し、家族の絆と愛を再びつなぎとめる描写が映し出される。「親なら失敗したくないが、失敗は付き物だ。アダムの場合、幸いにも親が耳を傾け息子を尊重する。彼を解放するんだ」と明かすジェイミー・ベルが演じる父親は、“部屋で泣いているのは知ってた。イジメられてた?”と大人になったアダムに投げかける。そして、かつての自分を悔いるかのように「部屋に入らなくて悪かった」と心の底に抱いていた想いを伝えるのだ。つらい思いを抱えていた当時のアダムに手を差し伸べることができなかった父の葛藤を知ったアダムは、まさに解放されたように涙を流し、父の想いを受け入れる。二度と会うことも、話すこともできないと思っていた父や母との、時空を越えた邂逅とそこに描かれる深い愛が感じられる。さらに、ヘイ監督はアダムを同性愛者として描き、彼が一貫して関心を抱いてきたセクシュアリティという主題も現代的な視点で掘り下げている。自身のパーソナルな記憶と想いを山田氏原作の物語に付与することで、現代を生きる人々の心に突き刺さる愛と喪失の物語へと昇華させた。映像では、アダムが母親(クレア・フォイ)へ向けて、自身がゲイだと告白するシーンも描かれており、アダムを演じたスコットは、「グッとくるよ。個人的にすごく気持ちが分かる。僕もゲイだからね。温かい反応を祈りながら家族に打ち明けた経験もある。みんな家族の絆を感じたい」と自身の経験を踏まえた想いを明かす。ヘイ監督はスコットについて、「アンドリュー・スコットのことは最初から頭にありました。私は長い間、彼を俳優として尊敬していました。そして、すべてのクィア役がそうであるわけではありませんが、主役が役柄と同じセクシュアリティを共有していることは私にとって重要でした。この映画のクィアネスの探求には多くのニュアンスがあり、それを深いレベルで理解できる人が必要だったのです」と、その起用理由を語り、本作でみせるスコットの演技を絶賛している。「大抵の人には親や子がいて親子関係の複雑さを知ってる。だから、この映画がどんな人にも響くといい」と明かすヘイ監督の言葉通り、多くの人の根源にある“愛”がテーマとして深く描写されている。『異人たち』は4月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月02日本年度アカデミー賞作品賞&脚本賞ノミネートの注目作『パスト ライブス/再会』より本編映像が解禁された。ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描いた本作。この度解禁となった本編映像は、24年ぶりにN.Y.で再会したノラとヘソン、さらにノラの夫・アーサーの3人が午前4時にバーを訪れた一幕を描いた最も重要なシーンのひとつ。ノラは英語と韓国語が話せ、韓国で暮らすヘソンは韓国語を話し、ノラの夫・アーサーは英語を話し、韓国語が分からない。ノラが2人の間で英語と韓国語でコミュニケーションを取り談笑していたが、ヘソンが隣にいるノラへ募る思いを打ち明け始めると、やがて会話は韓国語ばかりに。自然と体の向きや、カメラワークもツーショットがメインとなることで、みるみる2人だけの空間となっていく様子が切なく描かれる。「一緒にいると妙なこと考える」と切り出すヘソン。「12年前のあの時もし僕がNYに来ていたら?」「君がソウルを去らなかったら?」、2人の間にあった「もしもあの時…」の過去に思いを馳せる。言葉が分からないアーサーは、耳を傾けては遠くを見つめ決して口は挟まない。「君が国に残り一緒に大人になったら?」「僕たちは付き合った? それとも別れた?」「結婚したのかな」とヘソンが、ノラという初恋との再会に想いを馳せて心の内を打ち明ける。誰しもに訪れる人生の選択や人生の分岐点、あの時の思い出を掘り起こし、これまで選択した人生と選択しなかった人生を想起させる。本作がラブストーリーの枠だけにとどまらないことを表すシーンとなっている。実際に、セリーヌ・ソン監督は本作の構成について、「リアルな人生を見ているようにこの映画を描きたかったのです」とふり返っている。さらに本作の物語設定は、ある種普遍的であり世界中の人が共感できる内容である。それでいて、主要キャラクターである3人は、全員がどこか現代的で、精神的に大人である印象を抱く。その点について、ソン監督は「主人公が子供っぽい行動をとるのと同じくらい、大人としての行動ができることにはドラマがあると思っています。自分の気持ちや自分が何がどうしたいのかを優先するのではなくて、相手を思いやり努力すること、大人としての行動をとることにはドラマがある」と語る。実際に本作は、陰気な三角関係とはかけ離れた、独特な3人の関係性が描かれている。ヘソンは、ノラやその夫・アーサーのことを気遣いながらN.Y.での時間を過ごし、アーサーも複雑な感情を内に秘めながらも「会うなとは言えないよ」と遥々ノラを訪ねてきたヘソンへ紳士的な対応をとるなど、互いが互いを尊重する描写の数々が見られる。そんな「大人」な3人の関係性が本作特有のドラマを生み出している。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
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