フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『CRAZY PIZZA』のピザです。ストリートな空気感、メニューにはマヨコーン。ジャンクなピザ?と思いきや、食べれば唖然。ピュアな甘さのとうもろこしペーストにサルシッチャにオーガニックマヨに自家製焼肉ソースにミルキーなモッツァレラの良質なハーモニーが山椒でピリッと束ねられたネクストレベルの味わいが殴りかかってくる。「たしかにクレイジー!」と店名に納得してしまうのが6月に国領にオープンしたピザ屋『CRAZY PIZZA』だ。手掛けるのは“国領の奇跡”ともいわれる名イタリアン『Don Bravo』のオーナーシェフ・平雅一さん。レストランで磨き上げられた創造性と技術力が炸裂する“料理としてのピザ”は、生地から挽きたての全粒粉と強力粉に、玉ねぎ水とホエイを合わせた特別仕様だ。「これまでコース料理の最後でお出ししてきたピザを、カジュアルに食べてもらえる場所を作りたかったんです」と平さん。彼の考えるカジュアルは、安くて手っ取り早いものではない。味と質の良い食事を生活の中に気軽に取り入れてもらいたい。その思いが背景にあるからこそ、“キッズアワー”も画策中だと言う。「店の前は中学校。僕の母校なんです。今後、子供達にオーガニックの不揃い野菜を使ったピザを数百円で食べてもらえたら、なんて考えてます」。もはや食育の域で街の飲食店の意義を捉え直す平さん。彼は美味しいのその先を見つめている。ホールのマヨコーン¥3,200に、パクチーを効かせたアジアンなマリナーラ¥600(1/4カット)、爆量モッツァレラにひれ伏すクレイジーマルゲリータ¥900(1/4カット)など常時6種類ほどのピザに目移り。ドリンクも、コーラ以上にピザとのペアリングが極まるほうじ茶コーラ¥700や、オリジナルレモンサワー¥700など多彩。テイクアウト可。CRAZY PIZZA東京都調布市国領町3-10-37TEL:080・5382・266011:30~14:30、16:30~21:00水曜休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2020年7月1日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2020年06月27日芥川賞作家・津村記久子のデビュー作を佐久間由衣主演、奈緒共演で実写映画化する『君は永遠にそいつらより若い』。この度、ティザービジュアルと共に、笠松将・小日向星一・葵揚・森田想の追加キャストと監督コメントが解禁となった。本作は、卒業間近の大学生である主人公・堀貝がなんとなく過ごす日常の中で、ふとした折に「暴力」「児童虐待」「ネグレクト」などの日本社会の闇と、それに伴うやり切れない「哀しみ」に直面する物語。この度解禁となったティザービジュアルは、佐久間由衣演じる堀貝と奈緒演じる猪乃木が共に強い眼差しで正面を見据える力強いもの。その圧倒的な存在感は、映画の一部で描かれるシリアスな世界観を感じさせるものとなっている。また、堀貝と同じ大学に通う学生で、彼の死が物語の大きな転換点となるキーパーソン・穂峰直役に、『花と雨』『ドンテンタウン~曇天街~』などの主演作が続く笠松将。堀貝と穂峰の2人が繋がるきっかけとなる友人・吉崎壮馬役に、『向こうの家』『星屑の町』などで活躍する小日向星一。堀貝のバイト先の後輩・安田貴一役に、『HiGH&LOW THE WORST』等に出演し広告や雑誌のモデルとしても活動する葵揚。堀貝の気の置けない女友達・岡野あかり役に、『アイスと雨音』にて主演を果たし今年は小路紘史監督『辰巳』の公開が控える森田想と、いずれも日本映画界の若手注目株たちが一堂に会している。監督の吉野竜平は「欠落感を抱えたまま、他者や社会とどう関わって生きていくのか――。多種多様なテーマが織り込まれた、津村記久子先生の小説『君は永遠にそいつらより若い』を映画化するにあたり、そこへ重点的にスポットをあてて描きました」とコメント。「長所の何倍もの短所を抱えているような主人公ホリガイが、就職を目の前にして『自分には何かとても大切なものが欠けている』という想いに駆られ、そんな自分が果たしてこれから社会の中でちゃんとやっていけるのだろうかと悩み、焦り、もがく姿。しかしこの悩みは、多くの人が人生のある時期に経験する普遍的な通過儀礼ではないでしょうか。内へ内へと向かって悩んでいた主人公が、様々な人との出会いや出来事を経て、最後は外へと向かって爆発する行動を起こします」と続け、「『ありのままでいいんだよ』みたいな無責任な言葉ではない、自分なりのメッセージを主人公の姿に託しました」と本作に込めた思いを語っている。『君は永遠にそいつらより若い』は2021年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年06月25日又吉直樹の原作小説を渡辺大知主演、奈緒共演で映画化した『僕の好きな女の子』が、8月14日(金)より公開。この度、「好き」と伝えられない切ない気持ちを映し出した予告編とキービジュアルが解禁となった。又吉作品特有の、平凡でささいな瞬間を切り取る優しい目線と、新進気鋭の劇作家・玉田真也監督による“空気”を鮮明に映し出す脚本・演出で、恋愛の切なさや痛さが散りばめられた本作。主人公の加藤を演じるのは渡辺大知、本心がつかめないヒロイン・美帆役には奈緒。美帆の恋人役には仲野太賀。さらに、玉田監督と共に演劇で活動している個性的なキャストたちが脇を固め、等身大で非キラキラ系の恋愛映画となっている。予告編の冒頭では、「ちゃん加藤!」とニックネームで呼びかける奈緒さん演じるミホは、渡辺さん演じる加藤に笑いかけ、加藤はそんなミホに振り回されている様子。だがある日、「好きな人できたの?」という加藤の問いかけに「うん」と答えるミホ。友人からはミホのことを「ビッチだ」などと言われるが、「ふたりの間でしかしない振る舞いがあるんだよ」と返す加藤。好きなのに、伝えることでこの関係が崩れてしまうなら…と戸惑い、気持ちを我慢する加藤とミホの恋の行方が気になる予告編に仕上がっており、小気味良いテンポのある会話劇も必見となっている。また、キービジュアルは、そんな2人のとても楽しそうな、まるでカップルのような姿でありながら「今突然、好きだと伝えたら、キミは何て言うだろう」という、友達以上恋人未満の様子が見受けられ、男性の切ない恋心が表現されている。物語思い通りにならない君だけど、君と言う存在が僕の期待を裏切ったことは一度もない。会うと些細なことで笑い合っている。バカなことをしてツッコんだりするけど、本当はエルボーとかキックとかじゃなくて君に触れてみたい。ドラマの脚本も気付けば君を書いてしまう。友人たちにはキミの魅力も煮え切らない関係性も全く理解されない。だけど一歩踏み出してこの関係が壊れてしまうなら、今のままの君との関係で十分幸せだ。きっと僕の好きな人は永遠に僕のことを好きにならないから――。『僕の好きな女の子』は8月14日(金)より新宿シネマカリテほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:僕の好きな女の子 2019年4月21日沖縄国際映画祭にて上映
2020年06月24日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『ease(イーズ)』のイチゴと山葵(ワサビ)のショートケーキほかです。「イチゴと山葵って、合いますよね!」、思いがけないことをさらっと言う『ease』の大山恵介シェフ。そ、そうなんですねとドキドキしつつ、おろした本山葵で生クリームに香り付けしたショートケーキをひと口。本山葵だから辛味はほぼなく、品の良いボタニカルな香りがイチゴの甘酸っぱさに清々しく寄り添う。さらにはその爽やかさとのコントラストのせいか、クリームのコクが不思議と際立って……なにこの新しいおいしさ!「パティスリーにない食材も身近にあって、思い立ったら試せたんです」。名店『イデミ スギノ』のほかはパティスリー以外で研鑽を積み、屈指の予約困難フレンチ『シンシア』ではシェフパティシエとして活躍した。チャレンジングな素材の組み合わせも奇を衒ったものじゃない。彼にとっては、イチゴ×ミントの先に自然に山葵がある。ただおいしいから使う、その引き出しが自由で無限なだけだ。添えられる小瓶もユニーク。閉じ込めた素材の香りをダイレクトに味わえるだけでなく、自分でアシェットデセールみたいに盛り付けたプレートを美しく飾るのにも一役買う。あえて「完成された未完成のケーキ」にしておくことで、ただ食べるのではなく、レストランみたいにその時間ごと楽しませてくれるのだ。イチゴと山葵のショートケーキ¥500(税込み)。小瓶の中のイチゴソースをかけていただく。イチゴ、生クリーム、生地が織りなすショートケーキの優しい三位一体を、山葵が薬味感覚で引き立てる。爽やかかつ優雅なアロマが新鮮!『ease』東京都中央区日本橋兜町9-1TEL:03・6231・168110:00~19:00不定休※5月末からプレオープン中。6月末か7月頭に本オープン予定。詳細はインスタグラム(@keisuke_oyama_ease)で確認を。※『anan』2020年6月24日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年06月21日老舗パン屋の「清水屋」は、2020年6月21日(日)までの期間限定でグランツリー武蔵小杉に出店する。厳選した素材を使用し、職人のたしかな経験と丁寧な仕事から他にはない逸品を作り出してきた老舗パン屋の「清水屋」。なかでも看板メニューの「生クリームパン」は、すぐに売り切れることから“幻のスイーツパン”と言われるほどの人気を博す。もちもちでしっとり柔らかなパン生地の中には、北海道産の生クリームが溢れんばかりにたっぷりと詰まっている。その「生クリームパン」を引っ提げて、清水屋がグランツリー武蔵小杉に出店。店内では、「生クリームパン」に加えて、クリームたっぷりの「清水屋バーガー」をグランツリー武蔵小杉限定で提供する。もっと生クリームパンを堪能したい!という声から生まれたこの商品は、バーガーらしく豪快にかぶりついて、溢れんばかりのクリームを堪能するのがおすすめだ。「生クリームパン」は、王道のカスタードをはじめ、チョコ、小倉、いちご、白桃、抹茶など常時10種類程度を取り揃える。一方、「清水屋バーガー」は、カスタード&ホワイトクリーム、抹茶&小倉、Wチョコといった2層の生クリームをふんだんに使用した贅沢な味わいを展開する。【詳細】清水屋 限定出店日時:~2020年6月21日(日)会場:グランツリー武蔵小杉1階住所:神奈川県川崎市中原区新丸子東3-1135-1
2020年06月14日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『銀座ハプスブルク・ファイルヒェン』のシュヴァインツプラーテンとサワークラウトです。優雅な空間でオーストリアの伝統的な料理を味わうことができる『銀座ハプスブルク・ファイルヒェン』。ここはオーストリア国家公認料理マイスターの資格を持つ神田真吾氏がオーナーシェフのレストラン。料理だけでなくシェフ渾身の焼き菓子も人気の高い名店。なかなかレストランへ足を運ぶことができない方が自宅でも本場の味が楽しめるようにと、満を持してお取り寄せメニューが登場した。おすすめしたいのは〈シュヴァインツプラーテンとサワークラウト〉のひと品。厳選した豚肩ロースをブレンドした香辛料でマリネし、じっくりとローストして肉の旨味を封じ込めたオーストリアの伝統料理。ほろほろと口の中でほぐれていく肉の柔らかさと、上品な脂の甘みがとてもジューシー。付け合わせのサワークラウトはオーストリア流にコンソメスープでじっくり煮込むことによって酸味をおさえ、甘みを活かしている。胡椒やジュニパーベリー、クミンの風味も心地よいアクセント。粒マスタードを加えるとキリッと味が引き締まり、肉の旨味もぐっと引き立つ、そんな味わい深いひと皿が出来上がる。本場オーストリアの風格を纏いながら温めるだけの扱いやすさも魅力的。食卓を彩るごちそうは、グルメな方へのサマーギフトにも。シュヴァインツプラーテンとサワークラウト2人前(シュヴァインツプラーテン約230g、サワークラウト約300g)¥3,960(税込み)。クール便で送付(送料別)。オーストリア流のローストポーク。ポテトのピュレやソテーと粒マスタードを添えるのがおすすめだそう。銀座ハプスブルク・ファイルヒェン東京都中央区銀座7-8-7GINZA GREEN 7F TEL:03・5537・322611:30~13:30LO、18:00~20:30LO日・月曜休(一部変動あり)オンライン商品の注文は、オンラインショップ、FAX(03・5537・3227)、来店時のみ受付。このほかグーラッシュなどもラインナップ。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2020年6月17日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2020年06月11日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Renge equriosity(レンゲ・エキュリオシティ)』の“おいしいよっ”セットです。自宅にこもっていた3か月間はなんだか夢のような気がする。世の中は恐る恐る「新しい生活様式」を歩み始めている。買い物、娯楽、スポーツなど、人が接する場で、ウイルス感染を防ぐ新しいルール。食に関して推奨されているのは、持ち帰りやデリバリーも利用、料理は大皿に盛るのではなく、個々に。座席は対面ではなく横並びで。おしゃべりは控えめに……など。ウイルス対策には有効だろうけど、レストランという空間を楽しむにはちょっと辛い。とはいえ、今まで遠い存在だった高級店でも持ち帰りやデリバリーは大流行。緊急事態宣言が解除されると通常営業に戻る店が多いが、本腰を入れる店も。銀座で5年目のチャイニーズ『レンゲ・エキュリオシティ』の西岡英俊シェフは、新型コロナ対策を機に、月4回、料理通販を始めた。「以前から店の料理を家で楽しんでもらえないかと計画していたんです」。試行錯誤を繰り返し、そのままか、湯せんや電子レンジで温めるだけの通販料理に成功。化学調味料や保存料はいっさい不使用。スパイスや辛味は控えめ。その分、黒白2種類のトリュフ、フルーツトマト、蛤のソースなど旨味素材をぜいたくに使っている。さらにアクセントにチーズを取り入れるのも特徴。「新しい」中華の世界をおうちで体験できる!“おいしいよっ”セット¥12,960(税込み・送料別)、10~11品、2人分。毎回内容は変わるが、野菜を使ったシンプルな料理が特徴。西岡シェフの師匠は上海の上流階級に育った伝説の料理人。西岡シェフはその技法をベースに、さまざまな要素を自然体で取り入れる。Renge equriosity東京都中央区銀座7‐4‐5GINZA745ビル9FTEL:03・6228・555118:00~24:00月曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート※『anan』2020年6月10日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年06月08日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『Cheesecake HOLIC(チーズケーキ ホリック)』のチーズケーキです。チーズケーキの進化が止まらない。予約3年待ちのレストラン『長谷川稔』からも新たな動きが。ある日のデザートにとパティシエ・宮田真代さんが試作したチーズケーキを食べて、「鳥肌がたった」という長谷川稔シェフ。それが『Cheesecake HOLIC』の始まり。彼が舵を取り、チーズのプロのアドバイスも受けつつ最高の食材を集め、パティシエチームが試作すること1500回!ついには専用の工場まで作ってしまった。そうして生まれた一本は舌の上でしゅわりとエアリーにほどけ、チーズのコクに満たされたかと思うと柑橘のジューシー感に包まれる。なにこの清々しさと幸福感!「レストランなので、食後でも心地よい軽さを意識しました」と宮田さん。優しい口どけの北海道産「月のチーズ」を主役に、フランス産チーズを数種ブレンドしてチーズ感をもたせながらも、生クリームは限りなく減らしてさっぱりと。さらには、レモンの尖った酸味とは違う優しい酸を纏わせるべく、高知の小夏をベースにはるかと国産ライムをブレンド。初動はチーズのミルク感を邪魔せず、その後、優しい柑橘香で爽やかな後味へ。時間差で繰り出される軽やかな香りの余韻が、あと一切れだけと止まらない(もはや不可抗力!)、無限チーズケーキの世界へ誘う。ベイクド離れした儚さでふわしゅわ消えるチーズケーキ「クリームチーズケーキ」¥6,150(税、送料込み)。ほかにカマンベールチーズケーキ、ブルーチーズケーキも。口にしたら、上を向いて鼻で息をするとまたさらにチーズのコクが膨らみます。販売はECサイトからのみ。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年5月27日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年05月23日グラビアアイドルの清水あいりが21日、公式YouTubeチャンネル「清水あいりのおイタがすぎまんねんTV」を開設した。初回の動画は、「清水あいりのノーブラコーデ」と題し、自宅での生着替えなども披露。「恋に悩む奥手な女性」に向けての「男性の落とし方」として、自己流のコーディネートなどを紹介していく。今後も「美とセクシーの融合」をテーマに、美ボディの秘密に迫るコンテンツや関西弁あいうえお作文を使った「男を落とテクニック」をレクチャーしていくという。チャンネル開設を迎え、「皆様こんにちは! 清水あいりです。この度、YouTubeデビューすることになりました」と報告し、「このチャンネルでは私らしさをお届けできるような企画にどんどん挑戦していきます!」と意気込む清水。「記念すべき初めての第一弾は自宅で撮影したのですが、慣れない撮影と緊張で、終始汗だくでした…笑 女性の方に、少しでも参考にしていただけると嬉しいです」とアピールし、「皆様…チャンネル登録、グッドボタンよろしくお願いします!」と呼び掛けている。
2020年05月21日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『BERGMANN BURGER(バーグマン バーガー)』のバーグマン バーガーです。星付きレストランでもテイクアウトが始まり、グルメバーガーのラインナップが増えてきたこの頃。私をとらえたのはフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン氏が手掛けた一品。メニューは日本びいきのニコライ氏が母国デンマークのフードクリエイターと作ったオリジナリティ溢れる5種のバーガー。花に携わってきたからこそナチュラルなものを提供したいとの思いから、パテはもちろん、バンズやソースにピクルスまで、ほとんどが自家製という徹底したこだわり。おすすめは「バーグマンバーガー」。カリカリのフライドオニオン、その日の朝に挽いた仔牛と黒豚をブレンドしたジューシーなパテ。そこへ鮮やかなビーツ、オニオンスライス、ピクルスを重ね、ケチャップとレムラードソースをのせて完成。このソースはマヨネーズ、ターメリック、刻んだピクルスを混ぜたフレンチのソースをデンマーク風にアレンジしたもの。幾重にも重なった旨味と甘味、様々な食感が奏でる一体感が味わい深い。ぜひ試してほしいのが別売りのボーデレイズソース。これもビーフストックに赤ワインを加えたデンマークの味。バンズの上から一気にかけ、ひたひたにしてナイフとフォークで食べると、コクと旨味を増し、新たな一体感を楽しめる。ランチ単品¥2,200、フレンチフライ¥400、オーガニックサラダ¥500。16時からはフレンチフライ、サラダがついたディナーセット¥2,800が。BERGMANN BURGER東京都港区西麻布2‐8‐7TEL:03・5464・061611:30~20:00(19:00LO)月曜休まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2020年5月20日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2020年05月13日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『will o’wisp(ウィル オ ウィスプ)』のカツサンドとバターチキンカレーです。光安北斗シェフの経歴を聞いてかなり興味をひかれた。20歳を過ぎてパリで料理修業を始め、7年後にはブルックリンの伝説の店『Battersby』でモダンアメリカ料理を体験。帰国後は、代々木八幡の人気ビストロ『PATH』で3年キャリアを積む。そして今年2月16日待望の独立。料理も店も個性的な期待の星!と思ったが、運悪く新型コロナウイルスの影響で夜の営業がままならず、ランチ&テイクアウトを4月上旬にスタートさせた。これが意外にいい感じなのだ。メニューはサンドウィッチやカレーなど6種前後。たとえばカツサンド。赤身が食欲そそるビーフカツレツは、日本的とんかつサンドとは全く別物だ。冷めても美味しい秘密のソース(フレンチ基本の肉汁ソース、ジュ・ド・ヴィアンドに、鶏の出汁をプラス)や、キャベツと一緒に『ブラン・ア・ラ・メゾン』に特注のレシピで作ってもらったパンで挟んでいる。バターチキンカレーは、ブルックリンで、知り合いのインド人から教えてもらった本格的なスタイル。「日本人にも食べやすいよう、スパイスは控えめ、自家製金柑ジャムを隠し味にしています」実力あるシェフは新しい味を創造する。人類がウイルスに負けない底力はここにある。右から、「白石牛のカツサンド」¥1,500、「バターチキンカレー」¥1,200。ランチ&テイクアウトメニューはほかに「旬魚のフィッシュバーガー」¥1,400、「天草大王のチキンサンド」¥1,200など。will o’wisp東京都渋谷区幡ヶ谷1-33-2YUKONAビル1FTEL:03・5738・7753ランチ&テイクアウト(要予約)12:00~14:00LO、ディナー18:00~23:00LO不定休※『anan』2020年5月13日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年05月07日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『TauLa』の“地味スペイン”料理です。スペイン料理で真っ先に思い浮かぶものといえば、パエリアにアヒージョにイベリコ生ハム……それからバスクチーズケーキ?「でも、もっと知られていない素晴らしい料理があるんですよね」と、今年2月にスペイン料理店『TauLa』を下北沢にオープンした高橋翔太さんは言う。「たとえばメネストラ。10種類ほどの季節野菜を軽く煮込んだシンプルな料理ですが、日本ではなかなか出合えないですね」。派手さはないけれど、素材を活かしたグッとくる料理。それらのことを高橋さんは「地味スペイン」と言い、積極的にオンメニューしている。カタルーニャ風煮込みのカピポタもその一つだ。カタルーニャ語で“頭と足”を意味する料理で、豚肉のコメカミや耳、肩すねを野菜や豆と一緒にじっくり煮込む。豚や野菜の旨味が溶けたスープに食感の心地よさが加わって、一口ごとに気持ちが和らぎ胃が温まる。20代の頃バックパックで訪れて以来、15年以上スペイン料理を探求してきた高橋さん。現地でもバスクやカタルーニャのレストランで2年ほどの時を過ごした。「結局、地元のおばあちゃんに教えてもらったり、まかないで出合った料理が一番印象に残ってるんですよね」。素朴な味の記憶を丁寧な仕事にのせて。高橋さんの料理は、新たなスペイン料理の横顔を私たちに伝えてくれる。“地味スペイン”には、心に迫る何かがあるのだ。TauLa東京都世田谷区北沢3‐34‐6北沢グリーンビル1FTEL:03・5738・8534テイクアウト15:00~、ディナー18:00~翌1:00(日曜~24:00)月曜休、日曜不定休(月1回)左上から時計回りに、先付けはアンチョビ、オリーブ、ギンディージャを楊枝にさしたピンチョス「ヒルダ」、カタルーニャ風煮込み「カピポタ」¥2,400、バスク風あさりご飯「アロスアルメハス」¥2,600。スペインの自然派ワイン(グラス¥1,000~)とともに。メニューによりテイクアウトも可(詳しくはFacebookで)。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2020年4月29日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2020年04月24日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回はウェスティンホテル東京『ウェスティン デリ』のホテルメイドクッキーアソートです。麻ひもを解いてフタを開けると、自然と顔がほころんでしまった。ネコも魚も共存する、愛くるしいクッキーがぎっしりの光景に、わき立つ甘い香り。この上ない幸せをとじ込めたクッキー缶は、ウェスティンホテル東京の新作。ラグジュアリーホテルとほっこりしたクラフト感は、遠いようでいてそうでもない。クッキー作りはもちろん、缶に詰めるのもひもを結ぶのも全てパティシエが手がける、そんな心尽くしのもてなしこそホテルの真骨頂だから。クリスピーなバターサブレに繊細に崩れるココナッツサブレと、9種のクッキーは食感も全部違って食べ飽きない。「バターは北海道産の一度も冷凍していないフレッシュバターだけ。焼きすぎないで粉の香りを生かします」とエグゼクティブペストリーシェフ鈴木一夫さん。シンプルな王道だからこそ細やかに。ミルキーなバター香や粉の旨味がしみじみと味わい深く、もう一枚と止まらなくなってしまう。ところでなぜネコ?「パズルのように隙間なく詰めるのにちょうどよい形で(笑)。スタッフ15人で何度か、あえてリュックにポンと入れたりして持ち帰ってみましたが、ぎっしり詰めると崩れず、まず割れません」。ここまでするのがホテルホスピタリティ。手みやげにも優秀!カカオニブ入りのサブレショコラ、ピスタチオサブレなど9種42枚以上を詰め合わせた「ホテルメイドクッキーアソート」¥3,600。ウェスティンホテル東京『ウェスティン デリ』東京都目黒区三田1-4-1ウェスティンホテル東京1F TEL:03・5423・77788:30~21:00無休チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2020年4月22日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年04月16日北でも南でもなく、クリエイティブなインド料理店の誕生は、フーディーたちの間で一大ニュース!ほかにもインドをベースにネパールと融合させたりと、独自路線で躍進するインド料理を!余韻を楽しむスパイス使い。はっとさせられる驚きが。この店のオープンは、センセーショナルであると同時に、東京のインド料理界が新時代に入った証でもある。インドやニューヨーク、ロンドンでは、イタリアンやフレンチと並び“イノベーティブインディアン”の話題店がある。むしろ世界的な美食都市・東京に存在しなかったのが不思議なほど。今まで出合ったことがない独創的なインド料理には、ひと口、ひと皿ごとに魅了され口福へと誘われる。シェフを務めるテジャス・ソヴァニさんは、ラグジュアリーホテル『AMAN』の副総料理長や、世界一と称される人気店『NOMA』で経験を積んできた。メニューは昼夜ともにコースのみ。「スパイスジャーニー」と名付けたランチコースは、インドの文化・料理の多様性を象徴する7テーマ(皿)が1コースに。たとえば、“街路”の皿には各地域の屋台フードを盛り込み、パートフィロ(薄いパイ生地)を使い、フィリングにピリ辛のチョリソをしのばせる。“海辺”の皿は、牡蠣を主に葉わさびを合わせたり。和の食材も用いつつ違和感なくまとめ上げている。瞬間的なスパイスの刺激ではなく、刻々と変わりゆく香りや余韻を楽しむのが『SPICE LAB TOKYO』の料理。圧倒され感嘆しきりのコースを。手前の皿は、トマト&クミン、ココナッツ&アボカドなど3色のチャツネ(ソース)と、レンズ豆の揚げ物を合わせてある。中央の長方形皿は、インド各地のストリートフードをそれぞれ分解して再構築したもの。料理は、ランチのスパイスジャーニーコース7皿¥7,200(サ込み)のイメージ。掲載時には春メニューに変更。“王族”がテーマの皿。王族が食した料理にインスパイアされたもの。“祝祭”を表現したデザート。インドの大地をイメージした落ち着いた内装。全55席。シェフのテジャス・ソヴァニさん。“海辺”の皿は魚介を用いる。春は牡蠣。SPICE LAB TOKYO(スパイス ラボ トーキョー)東京都中央区銀座6-4-3 GICROS GINZA GEMS 10FTEL:03・6274・682111:30~14:00 LO、18:00~21:00 LO無休※『anan』2020年4月15日号より。写真・清水奈緒イラスト・内田有美取材、文・池田祐美子(by anan編集部)
2020年04月09日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『伊良(いよし)コーラ』の魔法のシロップです。漢方由来のオリジナルクラフトコーラ、それってどんな味?開発したのはセーラーハットがトレードマークのコーラ小林さん。頭痛に良いと聞いて飲み始めたコーラにはまり、世界中のコーラを飲み歩いていた彼が見つけたのは、100年以上前のコーラのレシピ。それが“クラフトコーラ”作りのきっかけに。開発途中、和漢方職人だった亡き祖父の仕事ぶりを家族から聞き、さらに工房に残されていた資料や道具に触れたことでコーラ作りのヒントを得たという。そして火の入れ方などを変えてみると2年半にわたって試行錯誤していた風味が格段に良くなったそう。こうしてまるで導かれるようにしてできたのがこの「魔法のシロップ」。そのお味はというと子供の頃に味わったようなノスタルジックさを持ちながらオリエンタルな雰囲気で、コーラのイメージをガラリと変えてくる。ガーナ産のコーラの実(コーラの実があるなんて初めて知った!)や、レモン、ライム、生姜にコリアンダー、バニラビーンズ…10種類以上ものスパイスや柑橘類が調合され複雑に交錯する深い味わい。炭酸で割ってフレッシュなレモン果汁を加えれば爽快度アップ。この春オープンした路面店は祖父の工房があった場所。受け継がれたクラフトマンシップを味わってみて。クラフトコーラ「魔法のシロップ」Mサイズ(250ml)¥2,950(税込み)。小林さん曰く「ミルク割りが絶品」とのこと。つけ麺のつけだれなど幅広い提案も。伊良コーラ総本店下落合東京都新宿区高田馬場3‐44‐213:00~18:00(11~3月~17:00)月~木曜休info@iyoshicola.com青山のファーマーズマーケットなどに出店していた人気店。店舗横に工房が併設され、様子がうかがえる。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2020年4月15日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2020年04月08日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Kamenote(カメノテ)』の創作フレンチです。新富町、八丁堀界隈は、ちょっとミステリアスな場所だ。近くに築地&豊洲市場があるから昼は賑わうが、夜は意外にもひっそりしている。その一画に、2月28日オープンしたのがフレンチ割烹『カメノテ』。居酒屋だった物件をそのまま利用しているからカウンターとテーブル席ともにサイズ小さめなのが可愛い。そしてメニューが興味深い。旬の食材をシンプルに調理し、ソースやスパイスでアクセントをつけるといった素材の良さを大切にしたスタイルだ。さらに生ウニ、チーズなどを使ったメニューが多いのも女子の好みを心得ている。その代表例は北海道産生ウニとブッラータチーズの前菜。海と乳製品の組み合わせが深い旨味を生みだしている。また厳選お造り4種1500円は魚好きの心をくすぐり、本日の混ぜご飯(ホタルイカと空豆)900円で締めはご飯でという人の食欲にもしっかり応えてくれる。ちなみにオーナーシェフは、白いコックコート姿が爽やかな亀野篤史シェフ。専門学校からホテルに入り、基礎を学んでからパリで1年修業。食材をもっと知りたいと思い、帰国後は築地の仲卸で働いた。築地で飲食店の立ち上げを任され大成功させるが、「自分で料理したい」と独立。とても素直な料理に久しぶりに胃袋がキュンと鳴った。アラカルトは1人前の分量。左前・北海道産生ウニとブッラータチーズ¥1,500(時価)、右奥・チャイロマルハタの炭焼き カラスミがけ¥2,400。魚も炭火で焼くと香ばしい。さらにカラスミを削って旨味プラス。野菜もたっぷり。右前・足利マール牛サーロイン炭焼き¥2,400。シェフが今推す、無名だけど旨い赤身牛。ワインはグラス¥800~。コース¥6,000~。『Kamenote(カメノテ)』東京都中央区湊3-13-1鈴木ビル1FTEL:03・6280・358217:30~24:00(23:30LO)月曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート※『anan』2020年4月8日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年04月01日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『STADIUM99 kayabacho(スタジアムキュウジュウキュウ カヤバチョウ)』の点心です。今日は予定がなんにもない!自由だ!という夜、誰も誘わず一人で食べたり飲んだりする時間が好き……だけど中華はわりと難しい。好きな店のどこも大抵一皿ずつのボリュームが多いかコース料理しかなく、気軽にふらっと小皿でちょこちょこ……なんてわがまま、そうそう応えてくれない。だからこそ去年茅場町にオープンした『STADIUM99 kayabacho』の存在は尊い。壁掛けの黒板には地蛤と菜の花の紹興酒蒸し(間違いない~)、うるいと蛍烏賊の春巻き(旬がぎっしり~)、つめた~いレバニラ(なにそれ気になる~)などお酒を呼びそうな中華小皿料理がずらり。しかも一皿500円~1000円ほどの良心価格で一人4品は全然余裕。そこへドラゴンハイボール(紹興酒の果実漬けの炭酸割り。これレモンサワーの次に流行ると思うんですけど)なんか合わせちゃうと、楽しさが止まらない。「僕自身、一人で飲みに行くのが好きなんですよ。だから僕が行きたいお店を作ってる感じで」と店主の金岡永哲さん。カジュアルながらも確かな中華の軸を感じるのは、『赤坂璃宮』で鍋を振るった7年間があるから。「卓上の食べるラー油も、料理に使うタレも自家製じゃないと気が済まなくて」。味をサボれない料理人の信頼感よ。しかも深夜1~2時まで開いてるなんて、もー、どうしてそんなに都合がいいのか!STADIUM99 kayabacho東京都中央区日本橋茅場町3‐6‐1阪井屋ビル1FTEL:03・5643・733417:30~翌1:00(金・祝前日~翌2:00、土曜16:00~23:00)日・祝日休、土曜不定休上から時計回りに、ジューシー肉シュウマイ(3個)¥450、旬の春巻き(2本。写真はうるいと蛍烏賊の春巻き)¥500、地蛤と菜の花の紹興酒蒸し¥650、ドラゴンハイボール¥700。肉のゴロゴロ感が際立つシュウマイ、旬があふれる春巻きなど、なにを食べてもハッとする料理の数々。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2020年4月1日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2020年03月29日松下奈緒と木村佳乃が共演して“腫瘍内科”をテーマに描く「アライブがん専門医のカルテ」が3月19日放送の11話で最終回を迎えた。再発したがんと闘う薫、薫を支えようとする心…2人の関係性に視聴者から暖かい声援が送られている。薬物療法を専門にがん治療に取り組む“腫瘍内科”に、日本のドラマとしては初めて本格的なスポットを当てた新たな医療ドラマとなる本作。横浜みなと総合病院に勤務する腫瘍内科医の恩田心に松下さん、心の病院に転籍して来た消化器外科医の梶山薫に木村さん。中村俊介、北大路欣也、田辺誠一、三浦翔平、清原翔、岡崎紗絵、藤井隆、木下ほうか、高畑淳子らも出演。恩田心は横浜みなと総合病院に勤務する腫瘍内科医。夫の匠が事故で意識不明となり、患者会の帰りに出会った女性に助けられるが、その後、その女性と病院で再会。彼女こそ匠の手術を担当、医療過誤で意識不明にさせてしまった梶山薫だった。その後、心の前に匠の医療過誤を追うジャーナリスト・関河隆一が現れ、匠が医療過誤を巡る物語を中心にドラマは進行。薫に責任を負わせようとした須藤進がミスを認め心と薫は和解するのだが、そんな折、薫のがんが再発する…というのがこれまでの物語。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回ではがんが再発、執刀しようとしていた手術を外れ、生きがいを失うなかでも闘病に取り組む薫と、薫の治療に取り組みつつ、国立がん医療センターへの移籍の話をもらい、自分の将来の選択に悩む心の姿と、研修期間が終わろうとしている結城(清原さん)や奈海(岡崎さん)の人生の選択、佐倉莉子(小川紗良)ががんと闘う決意を決め、新たな道を踏み出すさまも描かれ、腫瘍が消え手術に復帰した薫とがん医療センターで意欲的に仕事に取り組む心の2人が再会するラストで幕を閉じた。視聴者からは闘病する薫の姿に「再発したのに誰よりも明るくて前向きな薫先生…その生き様にもう泣ける」「病になっても人生を諦める必要はないんだなって改めて感じました」などの声が多数。また心と薫、2人の関係性に「心先生と薫先生のあの関係性は…‥素晴らしい!」「心先生と薫先生の信頼、友情に毎回心温まり泣かせてもらった」といった声、2人を演じた松下さんと木村さんにも「お2人の息のあうお芝居がよかった」「医療ドラマとしても、人間ドラマとしても、本当に最高。ありがとう」など賞賛の声が相次ぐ。また研修医役で出演した清原さんにも「時折見せる複雑な表情、回を追うごとに明るくなる様を上手く表現してた」「今作がベストオブ清原くん」といった反応が寄せられている。(笠緒)
2020年03月19日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『乃し梅本舗 佐藤屋』の空ノムコウです。夜明け前か宵の口か。クリアな錦玉(寒天菓子)に浮かぶ青のグラデーションは、薄明の空を四角く切り取ったみたいだ。世にも美しいお菓子は『乃し梅本舗 佐藤屋』8代目・佐藤慎太郎さんの発明。片手に紫、もう一方に青の寒天を入れた器具を持ち、固まりかけたクリアな寒天にまだらに流して描く姿はアーティストのよう。そこから切り出すから、よく見ると一棹一棹空模様が違ってくるのも楽しい。内から輝くようなテクスチャーは、「冷ましながら固まる限界まで、ホイッパーで気泡を抱かせて表現します」。通常、錦玉は気泡をできる限り入れないように仕上げるのがセオリー。人がやらないことを逆手にとって、ガラス細工のように細かい泡がキラキラと反射する、新しい表現をしてみせた。一片の空を口に運ぶと、広がるのは生姜糖を思わせる懐かしくシンプルな味わい。見た目は新しくも味はしっかり伝統的に、そんな和菓子としてのバランスもなんだか落ち着く。「伝統を敬うこと、守ることはもちろん大切。でも食べる方も私も今を生きているのだから変化していくこともまた大切です」。商品名は空や宇宙を表しつつ、あの曲へのオマージュの意も。「あの頃の未来」の和菓子はこんなに美しく、私たちの心を揺さぶってくる。空にも宇宙や深海のようにも見える「空ノムコウ」¥1,200(一棹約15cm)。生姜糖を思わせる味わいは日本茶はもちろん、紅茶や日本酒とのペアリングもおすすめ。乃し梅本舗 佐藤屋山形県山形市十日町3-10-36TEL:023・622・31088:30~18:00無休HPのメールフォーム、TEL、FAX(023・642・4804)で取り寄せ可。※『anan』2020年3月25日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2020年03月18日ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『eatrip soil(イートリップ ソイル)』の胡桃ロースト 醤油、一味、ぐるぐる茶です。eatripの野村友里さんが長年育んできた生産者との繋がりを大切にしたグロッサリー&エクスペリエンスショップ『eatrip soil』は、表参道のGYREにオープンした「GYRE.FOOD」の一角にある。フロア全体が循環・土をテーマとした共通のコンセプトのもとに4つのショップで構成されている新たなスポット。野村さん自身も普段から愛用しているという商品のなかで惹かれたのは「ぐるぐる茶」。その響きもなんだか面白い。これは鎌倉の杉本薬局とコラボしたお茶で、棗や朝鮮人参などの本格的な漢方素材を用いながら、とても飲みやすい。“何事も滞ることがないように気が巡るものを”ということでリクエストし、出来上がったお茶なのだそう。それと胡桃を醤油とみりん、酒でローストしたオリジナル商品も見逃せない。「脳みその形に似た胡桃を食べると、頭が良くなって健康にも良い!」と、もともと野村さんの母親がよく作っていた胡桃ローストがベースで、改良を加えて商品化に至った、という逸話も。ピリッとアクセントが効く一味のタイプは、粗めにくだいてチャーハンの具材にすると食感も楽しいうえに、香ばしさと胡桃のミルキーなコクも存在感たっぷり。サラダやおにぎりの具材としても味わい深い。左から、胡桃ロースト 一味、醤油 110g入り各¥1,510(税込み)、ぐるぐる茶 21g(7包)入り¥1,350(税込み)。胡桃ローストは桐箱入りもあり。eatrip soil東京都渋谷区神宮前5‐10‐1GYRE 4FTEL:03・6803・862011:00~20:00月曜休入荷情報はインスタグラム(@eatripsoil)で。まの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2020年3月18日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2020年03月13日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『囲炉裏バル カルボ』の欧風創作料理です。50周年、おめでとう&ありがとう!おしゃれもおいしいものもananで学んだ私が、今は読者のためのお店選びに悩むなんて想像もしなかった。それだけにお店を選ぶ際、何より重視するのが清潔、安全、安心。それから料理、空間、サービス、適正な価格。そしてプラス“何か”があることが重要だ。今回のお店は、学芸大学『囲炉裏バル カルボ』。なんと15時開店。そんな早くから飲む人いるの?と半信半疑で行ってみた。予約した日曜15時に5分ほど遅れて入ると驚いたことにカウンター席には先客が2組いた。しかも泡ものと生牡蠣で昼飲みが始まっているではないか。“バル”とはいうが、ゆったりした空間はほぼレストラン。タイル張りのカウンター席の前には、魚や野菜などその日の素材が並べてある。実はここ、中目黒の人気店『スペイン料理パブロ』の2店目。「スペインの食材市場の中にあるバル」をイメージしているが、料理はスペインに限らない。ウニウニプリン500円、炙り枝豆のペペ仕立て480円などの気の利いたつまみ、野菜料理、パスタ、オマール海老やトリュフなどの高級素材もさりげなく取り入れている。「メインは炭で焼く、原始焼きがおすすめです」と根津直樹店長。それにしても料理も、飲み物も安い!1人予算4000円とか。昼飲みパーティもありかも!囲炉裏バル カルボ東京都目黒区鷹番3-7-13ホワイトウエル鷹番2FTEL:03・6303・223615:00~24:00(フード23:00LO、ドリンク23:30LO)月曜休手前から時計回りに、オリジナルのハーブ香るポルケッタ200g¥1,200、エストレジャードス(フライドポテトのスペインスタイル)¥700、本場バスクチーズケーキ¥450、鮮魚のパリパリ包み揚げ マッシュルームソース¥700。ドリンクはグラスワイン¥650~、自家製レモンチェッロ使用のカルボサワー¥650。量たっぷりがうれしい。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2020年3月11日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年03月05日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『Qkurt(カート)』のイタリアンコースです。うわあ~、ついに出会ってしまった……!って扉を開いた瞬間に一目惚れの感覚になる店ってありますよね。内装も音楽も料理も全てがどタイプ。去年の11月に神楽坂にオープンしたイタリアン『Qkurt』はまさにそんな店で、抑えめな照明の空間に、モルタルと木で仕上げた低めのカウンターがしゅっと佇み、テーブル上をキャンドルライトがぼんやり照らし、生花の影が揺れている。店を形作るひとつひとつに心がある。そのことが伝わるからか、席に座るだけでリラックス気分に包まれる。厨房にはシェフの角田直也さんとパティシエで奥様の菜美子さん。この風景をご夫婦で描いているのかと思うと尚更眩しい。お任せコースを頼めば、素材を活かしつつも角田さんの感性と手間が滲む美しい料理が現れる。春が香るホワイトアスパラガスの一品はグリルでぐっとジューシーさを引き出し、奥ゆかしい旨味の猪のコンソメに浮かべる。しかもそれが花柄のクラシックなお皿に載せられているのだからもう、ノックアウトでしかない。角田さんは都立大学の人気イタリアン『カンティーナ カーリカ・リ』の料理長を経て独立。「賑やかな店も好きですが、ここではゆっくりと時間を過ごしてほしいんです」。街場のトラットリアと高級リストランテの間をいく、温かみと洗練が同居した特別な場所。こんな店で過ごす時間を求めていたんだ。お任せ7品コース¥5,500から。左・青森産やりいか、カラスミ、イカスミを練り込んだスパゲッティ、右・ロワール産のホワイトアスパラガスのグリル、ポレンタ、猪のコンソメ。グラスワインは北イタリアの自然派「ロッソ ディ ヴァルテッリーナ2015 アールペペ」¥1,000。菜美子さんの作る自家製パンも絶品。20:00以降はアラカルトもあり。Qkurt東京都新宿区下宮比町3-12明成ビル1FTEL:03・6877・394218:00~23:00(22:30LO)日曜、不定休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2020年3月4日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2020年02月27日グラビアアイドルの清水あいりが2日、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD&ブルーレイ『URECCO~AnotherHeaven~』(ともに発売中 ブルーレイ:5,280円税込 4,104円税込 DVD:4,180円 販売元:マイノール)の発売記念イベントを行った。童顔に似つかわしくない90㎝のHカップバストにクビレたウエストラインというボディーで人気を博している清水あいり。最新作は、昨年10月に千葉の館山で撮影された。全編イメージ映像ながらもセクシーな姿を惜しげもなく披露した1枚となっている。弾丸で館山のロケを敢行したという清水は「めちゃくちゃ寒くて、洗車のシーンでは熱が出る寸前まで身体が冷えました。真っ直ぐ家に帰ってお風呂に入りました」とロケを振り返り、「今回は私の素が存分に見られる作品となっています。1番好きなシーンがカウガールのシーン。初めて着た衣装で、オイルもテカテカな感じで27歳の"清水あいり"っていう感じだと思います」と等身大の彼女の姿が垣間見えるという。また、見どころの一つというバストを強調したシーンについて「胸元がパックリと開いた競泳水着のシーンでは、お胸が飛び出しそうになりました」と危ういシーンだったといい、「黒のランジェリーでウサギさんの耳をつけたシーンは、すごく大人っぽくてしっとりとしています。お酒も入って男性を誘惑するような、プライベートで私が誘っていると想像して見ていただけたらうれしいですね」とアピールした。清水は現在27歳。30歳も目前ということで自身の恋愛については「本当にゼロで何にもなさ過ぎて申し訳ないです。本当になさ過ぎてヤバいですよ。周りも結婚し始めたので」と焦りつつも、「結婚願望もないし結婚のイメージもあまり良くないんです。最近、不倫とかあるじゃないですか。ワンナイトも嫌いだし、1人でいても寂しくないですから」と結婚には興味がない様子。とはいうものの、「今年ははっちゃけたいですね。27歳からはっちゃけるのもどうかと思いますが、人と交わってないのでアクティブに行きたいと思います」と前向きに語っていた。
2020年02月04日俳優の高杉真宙、女優の奈緒が30日、東京・有楽町のコニカミノルタプラネタリア TOKYOで行われたコニカミノルタプラネタリウム『流星たちの物語』公開記念 プレス発表会に出席した。昨年12月19日のオープンから1周年を迎えた「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」は、新作『流星たちの物語』を制作。離れ離れになってしまった2つの流星の"かけら"たちが運命に導かれ、長い年月の後に地球と深海で再会するというファンタジック・ラブストーリーで、CGアニメーションで描かれる壮大な宇宙空間や深海、そして海の生物たち、ドーム映像と音楽に包まれるプラネタリウム作品となっている。本作で声を担当した高杉真宙と奈緒がイベントに登場。すでに鑑賞したという高杉は「空間全体で包まれている感じがして、リラックスして見させていただきました。すごく楽しかったです」と感想を。奈緒も「すごく映像がキレイで、映像の中に自分がいるような感じで自分の声を忘れた楽しめました」と笑顔を見せた。また、流星のかけらを演じていることについて高杉は「最初に説明された時に石役かと思ってビックリしました(笑)」としつつ、「流星だからということを考えていた訳ではないので、戸惑いはありませんでした」と振り返り、奈緒は「最近何の役やりましたか? と言われて流星というのも(笑)」と苦笑いも「流星とは考えず、1人の男性と女性という気持ちでやりました」と語った。収録は通常のアフレコのように1人ずつ声を収録するのではなく、2人が同じ場所で掛け合いながら収録したという。その収録で初めて会った奈緒について高杉は「声がすごくキレイでマッチしていて、すっと入る気がしました。(現場で)ちゃんと言えなかったので、ここで言わなきゃと(笑)。僕は口下手なのでちゃんとはっきり言えなくて…」と告白し、これに奈緒は「(現場で)ちゃんと褒められたと思いますよ。現場でもお互いの声を褒めあっていました(笑)」とニッコリ。奈緒のコメントで思い出したのか、高杉は「収録のペースは2人だけの空間で緊張してました。僕は人見知りなので何て喋ればいいのかと。緊張の中、褒めあっていましたね(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。
2020年01月31日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『日本橋 天丼 天むす 金子半之助』の海老天押し寿司です。東京・日本橋にある江戸前天丼専門店『金子半之助』は新鮮な穴子や海老、イカなどを胡麻油の香る特製揚げ油で天麩羅にして、豪快に盛り付けるボリューム満点スタイルの江戸前天丼が名物。海外からのファンも多く、アメリカや台湾にもお店を構える人気店だ。その初となるテイクアウト専門店がオープンした。店内には厨房もあり、家庭や職場でも楽しめるようにお土産として買いやすいお弁当や天ぷらが並ぶ。注目したのは渋谷限定となる<海老天押し寿司>。天丼と押し寿司を掛け合わせた新感覚の一品だ。揚げたての天ぷらを楽しむ天丼を、冷ました飯で作る押し寿司に。ポイントは“冷めても美味しい”ということ。むしろ“冷めた方が美味しい”というのがこの押し寿司の魅力。海老と大葉のかき揚げを秘伝のタレで味付け。その甘辛いタレが染みて、しんなりとした衣をまとった海老はプリプリの食感のまま、たっぷりと味わえる。時折香る大葉の風味が、爽やかなアクセントに。そして酢飯は胡麻とガリが隠し味だ。ほんのり生姜を効かせ、さっぱりとした酢飯にタレがほどよく染み食欲をかきたてる。ハイブリッドな一品は食べやすいサイズにカットされているのも嬉しい心配り。折箱入りで手土産だけでなく駅弁としても重宝しそう。海老天押し寿司¥1,000。1日100個限定。日本橋 天丼 天むす 金子半之助東京都渋谷区渋谷2-24-12渋谷スクランブルスクエアB2TEL:03・6419・709010:00~21:00休みは施設に準ずるまの・ともこギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。※『anan』2020年1月22日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2020年01月15日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『鮨 おにかい』のおまかせコースです。一度は経験したい高級鮨屋のカウンター席。でも、都心だと予算2万円が相場(銀座は3万円以上)。これじゃ、一生縁がない?いえいえ、最近はコース1万円を切る店がポツポツ出てきている。昨年11月、中目黒にオープンした『鮨 おにかい』は、写真のおまかせコース9000円。いったいどんな店なのか?さっそく行ってみた。中目黒商店街から路地を入ったところ。昭和の雰囲気を残す長屋を改装した建物だが看板が見当たらない。思い切って扉を引くと階段があるので靴を脱いで2階へ。すると何ということでしょう。そこにはカウンター10席の粋な鮨屋が!驚きは佇まいだけでなく、鮨にも。古典的な江戸前鮨に「くずし鮨」を加えているのが特徴だ。マグロの赤身漬けにこのわた(ナマコの内臓の塩辛)を忍ばせたり、煮鮟肝を軍艦巻きにする。極めつきは海老天のり巻き。実は同経営の1階『天麩羅 みやしろ』から、海老天を絶妙のタイミングで用意し、手巻き鮨で手渡す。そして鮨ネタの王者・マグロは、スタッフでいろいろ食べ比べてアイルランド産をチョイス。食べてみると脂が上品。味もしなやか!何より中トロ、赤身、手巻きとたっぷり使うから印象深い。マグロもくずし鮨も堪能して、このお値段は、うれしい!握り&手巻き15カンと玉子焼きに、つまみ3品(写真左上から右へ、もずく、菊花のお浸し、銀杏の塩煮)がついて¥9,000。(握りは左上から右へ、中トロ、平目昆布締め、赤身漬け このわた、スミイカ。左中から右へ、塩〆したブリ、赤貝、サワラの炙り、アジ、筋子。左下から右へ、毛ガニ、煮鮟肝の軍艦巻き、小肌、穴子、玉子焼き。右上はマグロ巻き、右下は『天麩羅 みやしろ』の海老天のり巻き)。水ボトルは奥会津の天然水¥1,000。鮨 おにかい東京都目黒区上目黒2‐18‐11‐2FTEL:03・3714・988818:00~23:00(21:00最終入店)月曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2020年1月15日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2020年01月13日松下奈緒主演、木村佳乃との共演でおくる“がん”をテーマにした新しい医療ドラマ「アライブがん専門医のカルテ」が1月9日から放送開始。木村さん演じる梶山薫の“秘密”に多くの視聴者から反応が集まっている。薬物療法を専門にがん治療に取り組む“腫瘍内科”は欧米に比べ日本ではまだ歴史が浅いが、全ての種類のがん患者の診療にあたり、複雑化したがん診療を適切に行うために必要とされている存在。本作は日本のドラマで初めて本格的に“腫瘍内科”にスポットを当てた新たな医療ドラマとなる。横浜みなと総合病院に勤務する腫瘍内科医の恩田心を松下さんが演じるほか、心の病院に転籍して来た消化器外科医の梶山薫を木村さんが演じ、2人が14年ぶりに共演。3か月前に事故で意識不明となっている心の夫・匠に中村俊介。薫の元上司・須藤進に田辺誠一。心の義父・京太郎に北大路欣也。そのほか清原翔、岡崎紗絵、藤井隆、木下ほうか、高畑淳子らも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。心は担当患者・高坂民代(高畑さん)にがん再発を告知した際、患者会のチラシを受け取り、夫・匠と同様意識しょうがいの患者の家族たちが集まる会に顔を出すが、他の患者たちの前向きすぎる姿を見て辛くなり、その場を立ち去る。帰ろうとすると自転車のタイヤがパンクしており、自転車を押して帰っていると車で通りかかった患者会のスタッフの女性に声をかけられ送ってもらうのだが、彼女とその後病院で再会。彼女は別の病院から転籍して来た消化器外科医の梶山薫だった…というのが1話のストーリー。その後2人は原発不明がんの患者の治療法を模索していくのだが、その患者役で出演した石野真子の“迫真”ぶりに注目が集まる。その後終盤で薫の“秘密”が明かされることに。心の自転車をパンクさせたのは薫の仕業で、わざと心に近づいていたことが明かされ、さらに薫と薫の上司の進が心の夫・匠の手術を担当しており、2人の手術ミスを思わせる回想シーンが流れると「突然サスペンスになった・・・?」「木村佳乃、薫先生の心先生への罪滅ぼしなのか」「罪滅ぼしのため?それとも違う目的?」と混乱した視聴者からのツイートがSNSに殺到し、ネットを騒然とさせている。(笠緒)
2020年01月10日スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は『PUFFZ(パフズ)』のシュークリームです。激変中の渋谷駅、その構内にコーヒーのアロマと甘い香り漂う新スポット『UPLIGHT CAFE(アップライト カフェ)』とショップインのベイクブランド、『PUFFZ』が出現。次々焼きあがるベイクを渋谷駅ナカでふらっと楽しめて、おやつに手みやげに便利……なだけではない。レシピを監修するのは予約が取れないフレンチレストラン『Sincere(シンシア)』の石井真介シェフ。本物のおいしさをデイリー使いできてしまうのだ。シグネチャーはシュークリーム。「目指したのはフランスみたいなザクザクのシュー。皮をちぎってクリームを掬いながら食べてもらえたら」と石井シェフ。頬張れば予想の斜め上行くザックザク!いい音を響かせて生地が旨味と香ばしさを放ち、ミルキーなクリームが溢れ出す。「特に大切にしたのは生地の水分バランスです」。シュー皮はクッキー生地も重ね、じっくり50~60分、ギリギリまで深く焼いて水分を飛ばし、湿度の高い日本でもフランスみたいなクリスピーさを叶えた。クリームもインパクトあるシュー皮に負けないよう、ぷるんとほどよい硬さに。さらに、ほうじ茶シューには『櫻井焙茶研究所』の茶葉を採用。まろやかな乳味とスモーキーな香りの余韻にホッと心が緩む。最高のオヤツを、忙しい毎日のすぐそばに。シュークリーム(写真上・バニラ、ほうじ茶 各¥300)は、注文すると、こんがり黄金色に輝くシュー生地にクリームをパンパンに詰めてもらえる。下列に並ぶのは栗ペーストを練り込んだたい焼きマドレーヌ各¥230(すべて税込み)。『Sincere』のシグネチャー、たい焼きをかたどった「魚のパイ包み」からのインスピレーション。PUFFZ東京都渋谷区渋谷2‐23‐16渋谷駅東口地下広場 UPLIGHT CAFE内TEL:03・6324・27397:00~22:00不定休※渋谷駅「B7」出口近く。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2019年12月25日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子取材、文・chico(by anan編集部)
2019年12月18日“日本を代表するヴァイオリニストとピアニストの共演”として、2009年に大きな話題となったアルバムが、松田理奈(ヴァイオリン)と清水和音(ピアノ)によるラヴェルだった。この録音から10年が経過したこの年末、名手2人が再び共演する。しかもプログラムには、10年前に手掛けた話題のラヴェルがずらりと並ぶのだからこれは聞き逃がせない。音楽家にとっての10年とは一体どのような意味を持つのだろう。10年前には新進気鋭のヴァイオリニストだった松田理奈は、今や日本屈指の名手の1人に数えられる存在となり、当時すでにスーパーソリストとして名を馳せていた清水和音は、今や巨匠への道を1歩1歩着実に歩みつつある大物としてその名を知られる存在だ。共に熱く激しい内面を持つこの2人が、さらなる深化の過程で相まみえるラヴェルが一体どのような凄みを持つものなのか。プログラム前半に置かれたモーツァルト&ブラームスともども心して聴いてみたい。●公演概要12月17日(火)紀尾井ホール●松田理奈 Lina Matsuda (ヴァイオリン, Violin)桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースにて研鑽を積み、2006年ドイツ・ニュルンベルク音楽大学に編入。2010年、同大学院を首席にて修了。1999年に初ソロリサイタルを開催した後、2001年第10回日本モーツァルト音楽コンクールヴァイオリン部門第1位、同コンクール史最年少優勝。2002年にはトッパンホールにて「16才のイザイ弾き」というテーマでソロリサイタル開催。2004年、第73回日本音楽コンクール第1位、2007年にはサラサーテ国際コンクールにてディプロマ入賞。2013年新日鉄住金音楽賞受賞。これまでに国内の主要オーケストラに加え、ハンガリー国立フィル、スーク室内オーケストラ、ヤナーチェク・フィルハーモニー室内管、ベトナム響など数々のオーケストラや著名指揮者と共演。2006年ビクターより『ドルチェ・リナ』をリリース。その後『カルメン』、清水和音とライブ収録した『ラヴェル・ライブ』、『イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲集』をリリース。2018年にはブラームスとフランクのソナタを収録した5枚目のアルバムをリリースした。松田理奈オフィシャルウェブサイト: ●清水和音 Kazune Shimizu (ピアノ, Piano)(c) Mana Miki完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニスト。ジュネーヴ音楽院にて、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、弱冠20歳で、パリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。これまでに、国内外の数々の著名オーケストラ・指揮者と共演し、広く活躍している。室内楽の分野でも活躍し、共演者から厚い信頼を得ている。これまでにソニーミュージックやオクタヴィア・レコードなどから多数のCDをリリースし、各誌で絶賛されている。2011年には、デビュー30周年を記念して、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番~第4番とパガニーニの主題による狂詩曲の全5曲を一度に演奏するという快挙を成し遂げた。2014年から2018年の5年間では年2回のリサイタル・シリーズ「清水和音 ピアノ主義」を開催。幅広いレパートリーで聴衆を魅了した。2016年4月からは、年6回の室内楽シリーズ「芸劇ブランチコンサート」を開始するなど精力的な活動を続けている。桐朋学園大学・大学院教授。
2019年12月12日ギフトコンシェルジュ・真野知子さんの「おいしいギフト」。今回ご紹介するのは、『LESS(レス)』のmushroom forest tart(マッシュルーム フォレスト タルト)です。恵比寿にオープンした小さなペストリーショップ『LESS』。オーナーシェフはグローバルに活躍してきた2人のパティシエ。クオリティを何よりも大切にするために、できるだけ作りたてを提供し、引き算(LESS)の美学、和食を生み出した日本で自分たちの世界観を表現することをモットーとしている。シグネチャーはイタリアの伝統菓子パネットーネだが、ショーケースに並ぶタルトも芸術的な美しさ。甘いタルトが並ぶ中で、このマッシュルームタルトがひと際存在感を放っていた。「甘いタルトを作るだけでは退屈だった」と語るクリエイティブペストリーシェフのガブリエル・リヴァ氏がイタリアのチーズと日本の食材を使って実験的に作りあげた一品だ。土台の部分はサクサク食感のクランブル。クリームチーズにサワークリーム、青ネギを加えたクリームの上にマッシュポテトを絞る。エノキやしいたけなどソテーしたキノコを積んだら、ケイパーや生のマッシュルームとパルメザンチーズをトッピング。仕上げにオイルと一つまみの塩を加えて完成。幾重もの層に構築された美しいタルトは、香ばしいフェロモンを纏い、キノコの凝縮された旨味、サワークリームの酸味、チーズの塩気など、協奏曲のような重厚な味わいが楽しい。mushroom forest tart¥750。リヴァ氏の母国イタリアには塩味のタルトはないそうで、日本のキノコで作ることはチャレンジだったそう。夏にはトマトを用いてみたい、とも。LESS東京都目黒区三田1-12-25金子ビル1FTEL:03・6451・27178:00~18:00(土・日曜9:00~)不定休ロンドン、NY、ラスベガスなどで活躍してきたイタリア出身のリヴァ氏と、パリ、ノルウェーを経て、帰国後はヒルトン東京やレストラン『NARISAWA』で活躍した坂倉加奈子氏が9月に開いた。生菓子は要予約。まの・ともこギフトコンシェルジュ。12月12~29日、京都・藤井大丸にて「真野知子のホリデーギフト マーケット」を開催。※『anan』2019年12月18日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・中根美和子文・真野知子(by anan編集部)
2019年12月11日