見慣れた文字なのに、意外に読めない漢字をご紹介する漢字クイズ。今回は、「熱る」と「弁える」、「慮る」の読み方に迫ります!【漢字クイズ】vol. 20正しく読めたらスゴイ!「熱いお茶」、「体が熱い」など、誰もが読める漢字「熱」。でも、「熱る」は正しく読めますか?「熱る」は「あつる」ではありません!正解は…「ほてる」、「ほとぼる」、「ほとおる」、「いきる」でした!こんなに読み方があるとは、びっくりですね。全部の読み方を知っていたかたは、スゴイです!では、簡単にそれぞれの意味をご紹介。「ほてる」は、火照るとも書きます。意味は、「体や顔が熱くなる」。使い方は、「恥ずかしくて顔が熱る」など。「ほとぼる」と「ほとおる」の意味は、「熱気を発する、熱くなる、感情が高まる、かっとなる」など。みなさん、「ほとぼりが冷める」という表現を聞いたことがあると思いますが、この「ほとぼり」を漢字で表すと「熱」になります。「いきる」の意味は、「あつくなる、ほてる、激しく怒る、元気づく」など。最近よく使われている言葉「イキる」「イキっている」の語源かと思いましたが、調べてみるとこちらの「イキ」は「粋がっている」が由来でした。「熱(いき)る」の読み方では、例えば「熱(いき)り立つ」がよく使われる言葉のひとつです。「いきりたつ」の意味は、「激しく怒って興奮する」。「不当な判決に熱り立つ」などのように使います。「弁える」は「べんえる」ではありません!正解は、「わきまえる」でした!「弁護士」や「弁解」などで見慣れているので、つい「べんえる」と答えたくなりますよね。正しく読めたかたは、すばらしいです!「弁える」の意味は、「物事の違いを見分ける、識別する、弁別する」など。「礼儀をわきまえる」などと使います。よく使う言葉なので、意味を知っている人は多かったと思います。ついでに漢字も覚えておきましょう!「慮る」は「りょる」ではありません!正解は、「おもんぱかる」でした!「配慮」や「考慮」はよく使うので、「りょる」と思ってしまうかもしれませんが、まったく違う読み方です。辞書によると、もともとは「おもひはかる」が変化した言葉。「おもんはかる・おもんばかる」ともいうそうです。意味は「深く考える、思いめぐらす」など。「相手の事情を慮る」などが用例で、おもに文章で使われる言葉です。以上、意外な読み方をする漢字3選でした。正解できなかったかたは、ぜひ正しい読み方を覚えてくださいね!参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)『デジタル大辞泉』(小学館)『現代用語の基礎知識』(自由国民社)田代わこ
2023年12月09日いよいよ年の瀬が迫ってきました。年末の風物詩として、一般から広く募集したその年の世相を1字で表す「今年の漢字®」(日本漢字能力検定協会)が、例年12月中旬に京都の清水寺で発表されます。そこで今回、同社は、企業において2023年はどんな年であったのか、今年1年の事業活動を表す漢字について聞いています。1位は変化や変革を表す「変」。2位は「耐」、3位は「忍」で、“忍耐の年”今年(2023年)1年間の事業活動を表す漢字について、企業へ尋ねたところ、1位は「変」となりました。選んだ理由として企業からは「生活や働き方改革、人手不足、物価上昇など、世の中が急激に変化している」(建設)、「変革の変。DXなどにより時代の変化のスピードが速い」(不動産)との声があり、変化や変革の年と捉えています。続いて2位に「耐」、3位には「忍」が続きました。企業からは「原材料価格などの高騰が継続することに対して耐え忍ぶ年だった」(機械製造)、「コロナは収束したものの、円安や国際情勢、人手不足など先行きが見えないのが率直な思い。なんとか耐え忍んだ1年だった」(専門サービス)と、困難な状況への対応についての声が聞かれました。4位は「高」。「物価、原材料、燃料費、人件費など全てにおいて高騰しており“高”を選んだ」(飲食料品・飼料製造)。5位は戦乱や混乱、乱れを表す「乱」。「国際社会、政治、経済、社会などさまざまな面で秩序や規範が乱れた」(鉄鋼・非鉄・鉱業)という声がありました。2023年は、物価や人件費などの高騰、戦乱や秩序の乱れといった変化に耐え忍び、変革に動いた企業が多かったようですが、“変化・変革の1年”の先に来る2024年が、安定した平和で明るい1年であるよう願いたいものです。企業からのコメント1位:変・異常気象や物価高騰、ロシア・ウクライナ、中東情勢、政治など正常な状態でないことが多すぎて「変(へん)」 であった。またそれらに対応していかなければならず、変化が必要だった(その他の卸売)・環境や人材など色々な事が激変するなかで、会社の方向性も含め変化を求められた1年であった(情報サービス)2位:耐・コロナ禍明け初年度で多少の期待はあったが、大企業は好業績のところがある一方で、中小零細企業に恩恵はなく 耐え忍ぶ1年であった(機械・器具卸売)・経済が不安定ななか、耐えて進んで行くしかなかった(電気機械製造)3位:忍・今年1年は思うように売り上げが伸びず、一方で経費はかかり、どのようにして利益をあげるかを試行錯誤した。と にかく今年は忍耐強く取り組むしかなかった(紙類・文具・書籍卸売)・不確定要素が多い昨今、まずは外からの刺激に耐えていく忍耐力が必要であった(その他の卸売)4位:高・今年の漢字一文字は「高騰」の「高」。物価高騰が顕著であった(鉄鋼・非鉄・鉱業)・戦争によりさまざまな物が値上がりをして、中小企業は高くなった分を価格になかなか転嫁を出来ない状況が続い た(建材・家具、窯業・土石製品卸売)5位:乱・戦乱だけでなく、政治の乱れや常識の乱れが際立った年であった(機械製造)・世の中が乱れている(専門サービス)調査概要アンケート期間:2023年11月10日〜14日有効回答企業数:955社(インターネット調査)調査機関:帝国データバンク帝国データバンク(マイナビ子育て編集部)
2023年11月29日世界や国の政治、将来について語る際に使われる「天下国家(てんかこっか)」という四字熟語をご存じでしょうか。「国や世界の治め方」という、非常にスケールの大きな言葉であり、「天下国家を論じる」などといった具合で使われています。実はこの「天下国家」を4文字に分解すると、それぞれと共通の1文字を合わせることで新たな熟語を作ることができます。では、中央の□に入る漢字1文字を考えてみてください。「天」「下」「国」「家」で4つの異なる熟語を作ってみましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。気になる正解は…正解は「地」という漢字です。小学2年生に習う、おなじみのひと文字。4つの漢字でできる熟語は「天地(てんち)」「下地(したじ)」「国地(こくち)」「家地(いえじ)」です。「天地」はそのまま「天と地」を表す言葉で、「下地」は物や仕事の基礎や準備を意味しています。本来の性質を表す時にも、「下地」という言葉が使われることもあるでしょう。「国地」とは、国の領土や特定の地域のこと。また、国において島から本土を指して使うケースもあります。「家地」は甲冑の裏や下地に貼り付けて使う布を意味する言葉ですが、「やち」または「やぢ」と読めば、家や土地を表す言葉としても使われています。「天地」や「下地」と比較すると、これら2つは比較的なじみのない言葉かもしれません。漢字そのものはシンプルでも、言葉の意味にまで注目すると、非常に奥が深い漢字穴埋めクイズ。さまざまな問題に挑戦すればするほど、語彙力アップを目指せるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年11月22日イラストの中には「鏡」「花」「水」「月」の4つの漢字があり、その中央に空白の□があります。さて、この空白に入る1つの漢字は何か、分かるでしょうか。「鏡」「花」「水」「月」と中央の漢字は、矢印の方向に読むと熟語になります。ヒントは、『□の日』。8月にある国民の休日です。じっくり考えてみましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。答えは「山」答えは「山」です。ヒントから答えが分かった人もいるのではないでしょうか。8月の祝日は、8月12日の『山の日』です。山の日は、2016年に「山に親しみ、山に感謝する日」として国民の休日になりました。8月にある唯一の祝日なので、すぐに気付いた人も多いでしょう。中央の□に「山」を入れてできる熟語は、鏡山、月山、山花、山水の4つです。それぞれの意味も見てみましょう。鏡山は「かがみやま」と読み、日本の山、および地名です。同じ名前の山はいくつかありますが、佐賀県唐津市にある鏡山は、三大松原の1つ「虹の松原」を望める名所として知られています。月山は「がっさん」と読み、山形県の中央に位置する山です。月山、羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)を合わせて「出羽三山(でわさんざん)」といい、日本遺産に指定されています。山花は「さんか」と読み、山に咲く花のことです。NHK連続ドラマ小説『らんまん』の主人公のモデルとなった植物学者の牧野富太郎さんも、山に登って植物を採集していました。地域や季節で咲く花が変わるので、登山が好きな人は山で見られる花にも注目してみましょう。山水は「さんすい」と読み、山と水、または山と河を指す言葉です。文学上では、山と川がある景色や自然の風景を表す言葉として使われます。このほかにも、自然を題材にした絵画の「山水画」、日本庭園の1つ「枯山水」など、芸術の域でも使われる言葉です。山という漢字から、どの熟語も雄大な自然を感じさせます。紅葉を見に登山へ出かけたり、芸術作品を見たりして、秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年11月21日接見応対(せっけんおうたい)とは、人と人とが実際に顔を合わせて、受け答えすることを指す四字熟語です。ほかにも、相手への受け答えにおける、1つのやり方でもあります。「接見」には人と実際に会う、「応対」とは相手への受け答えを意味する熟語です。これら2つの熟語が合体して、記述の意味で用いられます。接見応対には「接」「見」「応」「対」といった、4つの漢字が使われている四字熟語です。各字を特定の1文字と組み合わせることで、4つの熟語が誕生します。次章では正解となる「1文字」を発表していきます。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学1年生も知っている漢字!正解は「手」です。接見応対と組み合わせることで「接手(つぎて)」「見手(みて)」「手応(てごたえ)」「対手(たいしゅ)」といった、4つの熟語が誕生します。「接手」とは、家業を継ぐ人(跡取り)のことです。ほかにも2個の機械部品をつなぐ部品や木造建築の柱・梁(はり)、囲碁において距離の離れている石をつなぐために打つ手といった意味も持ちます。「見手」とは文字通り、何かを見る人(見物人)のことです。「手応」は何かを打ったり突いたりした際に、手にかえってくる感覚を指します。ほかにも武力を用いてやり返すことや、反応そのものを指して、手応と表すこともあります。「対手」とは、相手と同様の意味で用いられます。敵手や匹敵ともいい換えられるでしょう。また囲碁・将棋において、対戦する相手を対手と表現することもあります。接見応対という四字熟語とともに、上記4つの熟語の意味も覚えておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年11月20日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「厳か」はなんて読む?この「厳か」という漢字、読めそうで読めない、読み方を忘れてしまったという方が多いのではないかと思います。ヒントは「あまり良い意味では使われない」「怖いイメージ」。ではいったいなんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「おごそか」でした!「厳か」とは「重々しく厳しい様子」「礼儀正しく近寄りにくい様子」を示しています。また「厳」はこの他にも「いかつい」「いかめしい」と読むこともできるので一緒に覚えておきましょう!「厳か」を用いた例文としては「厳かな儀式」「裁判官は厳かにそこに座った」「私の母は子供達に厳かに忠告した」などがあげられます。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月31日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「自重」はなんて読む?「じじゅう」と読むこともできるし、「じちょう」とも読めるこの漢字。いったいなんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「じじゅう・じちょう」でした!「自重」は「じじゅう」「じちょう」という二つの意味と読み方があります。「じじゅう」は「物そのものの重量のこと」を意味し、「じちょう」は「軽はずみなことをしないよう注意すること」「言動を慎むこと」を意味します。「じちょう」は相手を諫める場合に用いられることが多く、「出過ぎたまねはするな」「それは言い過ぎである」「やめろ」といった意味が込められています。また「じちょう」の類語としては「自粛」「自制」があげられます。どうでしたか?皆さんは二つの読み方があることを知ってましたか?一つの言葉でも色々な読み方があり、それによって意味も変わると少しややこしいですが、ここはしっかりと覚えておきましょう!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月26日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「捺印」はなんて読む?契約書などビジネスシーンでよく使われる「捺印」という言葉。目にする機会は比較的多いこの漢字、あなたは正しい読み方を知っていますか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「なついん」でした!「捺印」は「契約書などにおいて署名したことを証明するために印鑑を押すこと」を意味します。同義語として「押印」があげられますが、これは「単に判子を押すこと」を意味します。また似た言葉として「実印」がありますが、これは「印鑑登録した印鑑」のこと。「捺印」を用いた例文としては「契約書に捺印する」「この箇所に捺印をお願いします」などがあげられます。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月22日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「与する」はなんて読む?音読みで読むと「よする」ですが、ちょっと違和感がありますよね。「与える」は読めても、「与する」は読めない方が多いのではないでしょうか。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「くみする」でした!「与する」は「仲間に加わる、味方する、同意する」という意味。「組する」と書くこともできますが、「与する」を使うのが一般的です!「与」は「與」の略字で、「噛み合う」歯の象形と「口」の象形、「持ち上げる手」の象形と「引き上げる手」の象形から「くみする」「あたえる」を意味する「与」という漢字が成り立ったと言われているそう。「与する」を用いた例文としては、「いずれの立場にも与しない」「彼の提案に与する」などがあげられます。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月19日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「挙って」はなんて読む?「挙」は音読みだと「きょ」ですが、「きょって」ではありません。一体なんと読むのが正解なのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「こぞって」でした!「挙って」は副詞の一つで、「一人も残らず、全員で」を意味します。類語としては、「挙げて」「凡そ」「勢揃いで」「総出で」などがあります。「挙って」を用いた例文としては、「村中が挙って祭りを楽しむ」「挙って参加する」などがあげられます。「挙」は擧の略字で「持ち上げる手・引き上げる手・噛み合う歯」の象形と「手」の象形から成り立ったと言われています。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月18日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「鼾」はなんて読む?皆さんは「鼾」という漢字を知っていますか?日常生活ではあまり目にしないこの漢字、一体なんと読むのでしょうか。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「いびき」でした!「鼾」とは「睡眠中に呼吸に伴って鼻や口から出る音」を意味し、気道、特に軟口蓋の振動によって発生します。「鼾」を用いた例文としては、「鼾をかく」「鼾がうるさくて寝れない」などがあげられます。「鼾」は平安時代の字書にも見られる古い言葉で、鼻から出る干声(大きな音)が漢字の由来であると言われていますよ。皆さんは正しく読むことができましたか?ぜひ日常生活で活用してみてくださいね。《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年10月18日世界や国の政治、将来について語る際に使われるのが「天下国家(てんかこっか)」という言葉です。「国や世界の治め方」という、非常にスケールの大きな言葉であり、「天下国家を論じる」などといった具合で使われています。この四字熟語を4つの漢字に分解して、穴埋め漢字クイズにしてみました。中央の□に入る漢字ひと文字を考えてみてください。「天」「下」「国」「家」で4つの異なる熟語を作ってみましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。気になる正解は…正解は「地」という漢字です。小学2年生に習う、おなじみのひと文字。4つの漢字でできる熟語は「天地(てんち)」「下地(したじ)」「国地(こくち)」「家地(いえじ)」です。国地とは、ある国の領土や特定の地域のこと。ある国の中で、島から本土を指して使うケースもあります。家地は甲冑の裏や下地に貼り付けて使う布を意味する言葉です。また「家地」と書いて「やち」または「やぢ」と読めば、家や土地を表す言葉としても使われています。「天地」はそのまま「天と地」を表す言葉で、「下地」は物や仕事の基礎や準備を意味しています。本来の性質を表す時にも、「下地」という言葉が使われることもあるでしょう。「国地」や「家地」と比較すると、これら2つは比較的親しみやすい言葉です。これらの熟語からイメージを膨らませれば、正解へとたどり着けるはずです。漢字そのものはシンプルでも、言葉の意味にまで注目すると、非常に奥が深い漢字穴埋めクイズ。さまざまな問題に挑戦すればするほど、語彙力アップを目指せるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年10月03日イラストの中には4つの漢字があり、その中央に「?」の入った□があります。この中には「鏡」「花」「水」「月」それぞれに共通する1つの漢字が入るのですが、何が入るか分かりますか。「鏡」「花」「水」「月」と中央の漢字は、矢印の方向に読むと熟語になります。どこか1つ分かれば、答えが見えてくるかもしれません。ヒントは、8月にある国民の休日です。じっくり考えてみましょう。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。答えは「山」答えは「山」です。ヒントから答えが分かった人もいるのではないでしょうか。8月の祝日は、8月12日の『山の日』です。山の日は、2016年に「山に親しみ、山に感謝する日」として国民の休日になりました。8月にある唯一の祝日なので、すぐに気付いた人も多いでしょう。中央の□に「山」を入れてできる熟語は、鏡山、月山、山花、山水の4つです。それぞれの意味も見てみましょう。鏡山は「かがみやま」と読み、日本の山、および地名です。同じ名前の山はいくつかありますが、佐賀県唐津市にある鏡山は、三大松原の1つ「虹の松原」を望める名所として知られています。月山は「がっさん」と読み、山形県の中央に位置する山です。月山、羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)を合わせて「出羽三山(でわさんざん)」といい、日本遺産に指定されています。山花は「さんか」と読み、山に咲く花のことです。NHK連続ドラマ小説『らんまん』の主人公のモデルとなった植物学者の牧野富太郎さんも、山に登って植物を採集していました。地域や季節で咲く花が変わるので、登山が好きな人は山で見られる花にも注目してみましょう。山水は「さんすい」と読み、山と水、または山と河を指す言葉です。文学上では、山と川がある景色や自然の風景を表す言葉として使われます。このほかにも、自然を題材にした絵画の「山水画」、日本庭園の1つ「枯山水」など、芸術の域でも使われる言葉です。山という漢字から、どの熟語も雄大な自然を感じさせます。紅葉を見に登山へ出かけたり、芸術作品を見たりして、秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年10月01日他人の迷惑を考えずに、自分の都合や思惑だけで行動することを「厚顔無恥(こうがんむち)」といいます。厚かましい人、恥知らずな人のことを指して使うことが多い四文字熟語です。この熟語を1文字ずつバラバラにし、共通の漢字と組み合わせて、真ん中の□に当てはまる共通の漢字を探し当ててみましょう。「厚◯」「恥◯」「顔◯」「無◯」の◯部分に入る共通の漢字はどのようなものでしょうか。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。答えは「面」それぞれに共通する漢字の答えは「面」です。真ん中の□に当てはめてみると「厚面」「恥面」「顔面」「無面」の4つの熟語が完成します。それぞれの熟語が持つ意味を見ていきましょう。「厚面(あつづら)」は、恥知らずで図々しいことを指す言葉です。厚顔無恥同様、厚かましい、面の皮が厚いなどと同じような意味を持ちます。「恥面(はじづら)」は、面目を失うような恥ずかしいことなどを意味する言葉です。「赤恥(あかはじ)」や「つら恥」ともいいます。「顔面(がんめん)」は、顔の表面のことです。正確には、おでこから眉毛までを「上顔面」、眉下から鼻を「中顔面」、鼻の下から顎までを「下顔面」といいます。「無面(むめん)」は、無面目(むめんもく)ともいい、常識をわきまえないことを指す言葉です。無面を逆に置き換えた場合の「面無(おもなし)」は、自分自身が恥ずかしくて人に合わせる顔がない時に使います。どの熟語もそれぞれはさほど難しい漢字ではありませんが、共通する文字を作るのは意外に難しく感じるのではないでしょうか。脳のトレーニングとして、毎日少しずつ挑戦してみてください。[文・構成/grape編集部]
2023年09月30日「針小棒大(しんしょうぼうだい)」とは、まるで針のように小さい(細かい)出来事であっても、太い棒であるかのように大きな出来事として吹聴することです。つまり物事をおおげさに伝える様を表しています。針小棒大は「針」「小」「棒」「大」といった、4つの漢字から成る四字熟語です。それぞれの漢字は、特定の漢字1文字と組み合わせることで、別々の熟語が4つ完成します。次章では「特定の漢字」を発表していくため、答え合わせしてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学1年生で習う漢字!正解は小学1年生で習う漢字「金」です。針小棒大に用いられている各字と組み合わせると「針金(はりがね)」「小金(こがね)」「棒金(ぼうがね)」「大金(たいきん)」といった4つの熟語が完成します。「針金」とは、金属を細長く伸ばしたものです。電線を指す場合もあります。またラーメンにおける麺の茹で加減を指す場合もあるでしょう。主に九州のラーメン店で使われている用語です。「小金」とは、少しのまとまったお金のことや、ちょっとした財産を指すこともあります。「棒金」は下野国(栃木県)の方言です。氷柱(つらら)のことを意味しています。「大金」とは、多額の金銭です。小金と対になる熟語だと分かります。[文・構成/grape編集部]
2023年09月29日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「渾名」はなんて読む?読めそうで読めないこの漢字。皆さんもよく知っているあの意味なんです!一体、「渾名」はなんと読むのでしょうか。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は、「あだな」です!意味は、本名とは別に、その人の容姿や性質などの特徴から、他人がつける名、ニックネーム、あざなのことです。同じ意味で、「こんめい」とも読みます。皆さんも、学校やバイトなどで周りの人から渾名をつけてもらった経験があるのではないでしょうか。渾名をつけるときは、相手が不快に思わず容姿などで判別しない、素敵なものを考えると相手との距離をグッと近づけることができますよ!みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月28日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「坩堝」はなんて読む?皆さんは「坩堝」という漢字を見たことはありますか?新聞などで使われる言葉です。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「るつぼ」でした!「かんか」と音読みすることもできますが、「るつぼ」と読むことが多いです。もともとは金属を溶かしたり、化学実験をしたりと、高温での処理を必要とするときに用いられる耐熱性の容器を指していました。そこから転じて、「感情が昂ぶった様子」や「さまざまな種類のものを混合・融合させる環境」という意味で使われるようになったんだとか。新聞や雑誌などで、「そのアーティストの歌声により、コンサート会場は感動の坩堝と化した」といった使われ方をしますよ。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月23日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「好々爺」はなんて読む?「好々爺」という言葉をご存じでしょうか?「爺」という漢字のとおり、お年寄りに関する熟語です。いったい、「好々爺」はなんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「こうこうや」でした!「心の優しい、良い老人」という意味の言葉です。「好」は「好きこのむ」以外にも「良い」という意味があります。そこに踊り字の「々」をつけて反復し、年老いた男性を意味する「爺」を置いて、「好々爺」となるのです。「好」を2つ並べて「好好爺」と書いても間違いではありません。直接褒めるというよりは、本人のいないところで人の良さを評価するときに使うほうが良いかもしれません。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月22日玉石混交(ぎょくせきこんこう)とは、いい(優れた)ものと悪い(劣った)ものが混ざり合っている様子を表した四字熟語で、さまざまな品質のものが混ざっている様子を表しています。「玉」「石」「混」「交」といった、4つの漢字を使った四字熟語である「玉石混交」。各字を共通の1文字と合体させることで、新しく4つの熟語が誕生します。□に文字を当てはめて、熟語を完成させてみてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学1年生で習う漢字!正解は「入」です。玉石混交と組み合わせることで「入玉(にゅうぎょく)」「入石(いりこく)」「混入(こんにゅう)」「入交(いりまじる)」といった4つの熟語ができあがります。それぞれの熟語は以下のような意味を持ちます。「入玉」将棋において王が、敵陣の3段目以内に進出すること「入石」出作地のこと「混入」特定の物へ異なるものを混ぜること「入交」さまざまな物事が混ざり合っている様子、また山野に分け入る様「入」という漢字が付くことで、基本的には何かの中に混ぜる、さまざまなものが混ざり合うといった意味の熟語が完成します。玉石混交という四字熟語はもちろんのこと、上記4つの熟語の知識も身に付けておきましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年09月22日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「紙縒」はなんて読む?「紙縒」という熟語をご存じでしょうか?紙を使って作る、あるものを表す漢字です。いったい、「静謐」はなんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「こより」でした!紙縒は和紙などをねじって細い紐状にしたものです。「縒りを戻す」や「腕に縒りをかける」など、よく聞く言葉に使われているのをご存じでしょうか。また、紙縒のほかにも、「紙捻」「紙撚」と書くこともあります。もともとは「かみより」が「こうより」となり、現在の「こより」へと変化しました。紙縒と聞くと、ティッシュをねじってくしゃみを誘発する使い方を思い出すかもしれません。しかし、糸と同じように、紙縒を何本も縒り合わせることで「千筋紙縒(ちすじこより)」という紐になります。昔は、笠の緒などに用いられてたそう。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月22日「衣食礼節(いしょくれいせつ)」という言葉をご存じでしょうか。日常生活が満ち足りていることは安定に繋がり、礼儀・節度を弁えるという意味をもつ四字熟語です。シンプルにいい換えると、生活の基盤が整うことで心のゆとりができ、礼儀作法に気を配れるといった意味で使われます。衣食礼節は「衣」「食」「礼」「節」といった、4文字で成り立つ四字熟語です。それぞれの漢字は、共通する1文字と合体させることで、4つの熟語が誕生します。次章で正解を発表するので、答え合わせしてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学1年生で習う漢字!正解は「小」です。衣食礼節と組み合わせることで「小衣(こぎん)」「小食(しょうしょく)」「小礼(しょうらい)」「小節(しょうせつ・こぶし)」といった熟語が誕生します。「小衣」は青森県・秋田県で、古くから麻・木綿を用いた短い単(ひとえ)の仕事着のことです。「小食」とは、食べる量が少ないことです。「小礼」とは、604〜648年の日本にあった冠位。冠位十二階の6番目にあたる地位です。「小節」は「しょうせつ」と読む場合、全体における小さなまとまりを指します。小さな区切りや楽曲の一単位を小節と表現することもあります。「こぶし」と呼ぶ場合は、小さい節、特に小さな木の節を指す言葉です。[文・構成/grape編集部]
2023年09月21日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「明礬」はなんて読む?皆さんは「明礬」という漢字を見たことはありますか?理科の実験で使ったことがある、あの物質を表す漢字ですよ!正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「みょうばん」でした!明礬はカリウムやナトリウムなどの硫酸塩と、アルミニウムや鉄などの硫酸塩が結合した化合物です。一般的に明礬を呼ばれるものは、硫酸カリウムを含んだカリウム明礬を指します。明礬という言葉は古くから存在しており、江戸時代の書物のなかでも用いられていたんだとか。水に溶けやすい性質があり、革のなめしや止血剤、製紙などの幅広い用途がありますよ。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月21日どのような状況においても、焦らず平然と対処できる人のことを「冷静沈着(れいせいちんちゃく)」と表現するでしょう。冷静沈着には、落ち着いていて動揺しない、物事に動じないといった意味があります。冷静沈着の対義語としては、右往左往などの表現があるでしょう。冷静沈着という四字熟語には「冷」「静」「沈」「着」といった、4つの漢字が使用されています。これら4文字は、ある共通の漢字1文字と組み合わせることで、4つの熟語が完成するのです。次章では共通する漢字、つまり正解を発表していきます。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学1年生で習う漢字!正解は「水」です。小学1年生で習う、誰もが知っている漢字ですね。水と冷静沈着を合体させることで誕生する熟語は「冷水(ひやみず)」「静水(せいすい)」「沈水(じんすい・ちんすい)」「着水(ちゃくすい)」です。「冷水」とはご存じのとおり、つめたい水という意味です。相手の態度が冷たい(冷ややか)な様を表現する時にも使用されています。「静水」とは、静止している水のことです。「沈水」は「じんすい」と読む場合は、水に沈む木やその木からとった香料のことを表します。「ちんすい」と読む場合は、海面が上昇することで、陸地が水に沈んでしまう様を表します。「着水」は、飛び降りるなどの行為によって、水面に着地することです。飛行機などが、水面に降りることも、着水と表現します。[文・構成/grape編集部]
2023年09月20日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「誤謬」はなんて読む?皆さんは「誤謬」という漢字を見たことはありますか?学術研究の世界でよく使われる言葉なんです。いったい、なんと読むのでしょうか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「ごびゅう」でした!「誤」と「謬」はどちらも間違えるという意味です。「誤謬を指摘する」「誤謬を正す」のような使い方をします。学問の世界でよく使われており、論文や参考書などで目にすることがあるのではないでしょうか。例えば、結論を組み込んだ前提に基づく論証のことを、「論点先取りの誤謬」と呼んだりしますよ。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月19日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「演繹」はなんて読む?「演繹」はなんと読むでしょう?親しみのある「演」に比べて、「繹」は日常で目にする機会が少ないですよね。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は、「えんえき」でした!演繹とは、 ひとつの事から他の事に押しひろめて述べること。ちなみに、演繹に対立するものとして、帰納(きのう)が挙げられます。帰納とは、個々の事例の観察からこれを含む一般命題を確立することです。漢字の読み方とともに、対義語もあわせて覚えておくと知識が広がりますよ!みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月18日士農工商(しのうこうしょう)とは、江戸時代における基本的な身分のことです。具体的には武士・農民・職人・商人といった「四民」といい換えられます。士農工商には「士」「農」「工」「商」といった、4つの漢字が使われています。それぞれの漢字と、特定の1文字(漢字)を組み合わせることで、異なる熟語が4つ誕生するのです。もう少し考えたいという人はここでストップしてください。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は小学3年生で習うあの漢字!正解は「業」です。士農工商と組み合わせると「士業(しぎょう)」「農業(のうぎょう)」「工業(こうぎょう)」「商業(しょうぎょう)」といった4つの熟語が誕生します。「士業」とは、高度な専門資格を要する職業の総称です。ほとんどの場合は、資格名の末尾に「~士」が付くでしょう。なお士業には「8士業」と呼ばれるものがあります。以下8つが該当するのでチェックしてください。・弁護士・弁理士・行政書士・司法書士・社会保険労務士・税理士・土地家屋調査士・海事代理士「農業」は土地を利用し、作物・家畜を育てている人のことです。「工業」など自然界にある資源を採取(または育成)する産業とは異なり、生産物に対して道具・機械を用いて、加工することを指します。「商業」は商品を売買することで、利益をあげる人のことです。[文・構成/grape編集部]
2023年09月15日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「鏤める」はなんて読む?「鏤める」は、近寄りがたい複雑な字形とは裏腹に、とてもキラキラした意味を持つ難読語です。日常会話ではあまり聞きませんが、アクセサリーの説明をするときなどに使われます。さて、いったい「鏤める」はなんと読むのでしょうか。正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「ちりばめる」でした!「鏤める」は、宝石などを散らすようにはめ込むという意味です。常用漢字だと「散りばめる」と書いても同じ意味になります。「ダイヤが鏤められたネックレス」といった表現を聞いたことのある方は多いでしょう。また、「鏤める」は、文章のところどころに美しい言葉を散らすという比喩的な意味も持っています。「思いやりの言葉を鏤めた手紙」や「歌詞に鏤められた言葉遊び」などがその例です。宝石の輝きから言葉の美しさに意味が転じるなんて、とても素敵ですね。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月15日大喜びする様を表した四字熟語に「有頂天外(うちょうてんがい)」というものがあります。ニュアンスとしては、我を忘れるほど喜んでいる姿となります。「有頂天」とは、仏教語です。仏教において有頂天とは、世界の絶頂に位置する天といった意味を持ちます。有頂天外には「有」「頂」「天」「外」という漢字が使われています。四字熟語に使われているそれぞれの漢字は、ある共通の1文字と合体させることで、4つの熟語が誕生するのです。共通の漢字を、次章で紹介していきます。※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。正解は、小学3年生で習う漢字!正解は「物」です。有頂天外と「物」が組み合わさることで「有物(ありもの)」「頂(き)物(いただきもの)」「天物(てんぶつ)」「外物(がいぶつ)」という熟語が生まれます。「有物」とは、実際にあるものやいる人のことです。ポイントは「すでに」あるものというニュアンスが強い点でしょう。「頂(き)物」とは、他者からもらった物です。「天物」とは文字通り、天から授かった物を指します。つまり自然由来の物を天物と表現します。「外物」は、自分以外のこと全般を表現する言葉です。自我の外にあって、客観的な世界に存在するものを「外物」と表現することもあります。[文・構成/grape編集部]
2023年09月14日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「漲る」はなんて読む?さんずいと「張」を組み合わせたこの漢字、見たことはありますか?「漲る」は誰もが聞いたことのあるエネルギッシュな言葉です。ちなみに「はる」ではありません!正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は「みなぎる」でした!「漲る」は、力や感情があふれんばかりにいっぱいになるという意味です。「やる気が漲る」や「闘志が漲る」など、話し言葉としてはよく使われますね。そのほか、「漲る」には水が満ちて勢いが盛んになるという意味もあります。実はこちらの方が本来の意味で、のちに派生して力や感情の勢いを表すようになったそう。元の意味の場合、「川面いっぱいに水が漲る」や「濁流が漲る」のように使います。さんずいが付いているのも納得ですね。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月14日これなんて読むの!?と驚くような難読漢字や、よく使うのに意外と読めない常識漢字…あなたも漢字クイズにレッツトライ!「副える」はなんて読む?「副会長」や「副菜」など、フクと読むことが多いこの漢字。「副える」と訓読みにした場合、いったいなんと読むかわかりますか?正解を知りたい人は、もう少しスクロールしてみてください。正解は…正解は、「そえる」でした!「副える」には、そばに控える、付き添わせる、加えるといった意味があります。「副える」は常用漢字音訓表にない読み方であるため、現在は「添える」と書くほうが一般的でしょう。「副える」という表記は見かけなくなりましたが、副会長、副菜、副業、などのように、「副」という漢字自体は今も広く使用されています。会長に「副う」仕事だから副会長、主菜に「副え」て食べるから「副菜」なのですね。みなさんは分かりましたか?家族や友だちにも、「知ってる?」と聞いて自慢してみて!《参考文献》・『デジタル大辞泉』(小学館)・『精選版 日本国語大辞典』(小学館)・『日本大百科全書』(小学館)
2023年09月14日